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09月24日-06号

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  1. 周南市議会 2010-09-24
    09月24日-06号


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    平成 22年 9月 第3回定例会平成22年第3回市議会定例会議事日程第6号  平成22年9月24日(金曜日)──────────────────────────────議事日程第6号  平成22年9月24日(金曜日)午前9時30分開議日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 諸般の報告       報告第19号(報告、質疑)       議会報告第21号(報告)日程第3 議案第108号      (提案説明、質疑、委員会付託)日程第4 議案第78号から第88号まで、議案第91号から第97号まで、議案第99号から第107号まで、陳情第2号及び陳情第4号      (企画総務委員長報告、質疑、       教育福祉委員長報告、質疑、       環境建設委員長報告、質疑、       予算決算委員長報告、質疑、       討論、表決)日程第5 企画総務委員会の中間報告(議案第89号)      (報告、質疑)日程第6 環境建設委員会の中間報告(議案第90号)      (報告、質疑)日程第7 閉会中の継続審査及び調査日程第8 議員派遣──────────────────────────────本日の会議に付した事件      会議録署名議員の指名      報告第19号 平成21年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率について      議会報告第21号 定期監査結果について      議案第108号 平成21年度周南市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第78号 平成22年度周南市一般会計補正予算(第3号)についての専決処分を報告し、承認を求めることについて      議案第79号 平成22年度周南市一般会計補正予算(第4号)      議案第80号 平成22年度周南市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)      議案第81号 平成22年度周南市老人保健特別会計補正予算(第2号)      議案第82号 平成22年度周南市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)      議案第83号 平成22年度周南市介護保険特別会計補正予算(第1号)      議案第84号 平成22年度周南市交通災害共済事業特別会計補正予算(第1号)      議案第85号 平成22年度周南市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)      議案第86号 平成22年度周南市下水道事業特別会計補正予算(第1号)      議案第87号 平成22年度周南市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)      議案第88号 平成22年度周南市駐車場事業特別会計補正予算(第1号)      議案第91号 周南市火災予防条例の一部を改正する条例制定について      議案第92号 字及び町の区域の変更について      議案第93号 山口県市町総合事務組合の共同処理する事務及び規約の変更について      議案第94号 工事請負契約の締結について(周南市徳山中央浄化センター建設工事)      議案第95号 公有水面の埋立ての承認について      議案第96号 公有水面埋立地の用途変更について      議案第97号 訴えの提起をすることについて      議案第99号 動産の買入れについて(化学消防ポンプ自動車)      議案第100号 動産の買入れについて(高規格救急自動車)      議案第101号 工事請負契約の一部を変更することについて((仮称)栗屋学校給食センター建築主体工事)      議案第102号 工事請負契約の一部を変更することについて((仮称)新地学校給食センター建築主体工事)      議案第103号 平成21年度周南市水道事業会計決算の認定について      議案第104号 平成21年度周南市病院事業会計決算の認定について      議案第105号 平成21年度周南市介護老人保健施設事業会計決算の認定について      議案第106号 平成21年度周南市徳山モーターボート競走事業会計決算の認定について      議案第107号 周南市手数料条例の一部を改正する条例制定について      陳情第2号 所得税法第56条の廃止を求める意見書について      陳情第4号 福祉医療費助成制度の現状維持存続に関する陳情      議案第89号 周南市コアプラザかの条例の一部を改正する条例制定について      議案第90号 周南市斎場条例の一部を改正する条例制定について      閉会中の継続審査及び調査      議員提出議案第3号 中国山東省シ博市との友好都市提携に関する要望決議について      議員派遣──────────────────────────────出席議員(34名)       1番  中 村 富美子 議員      10番  坂 本 心 次 議員       2番  井 本 義 朗 議員      11番  高 松 勇 雄 議員       3番  中津井   求 議員      12番  藤 井 直 子 議員       4番  清 水 芳 将 議員      13番  西 田 宏 三 議員       5番  土 屋 晴 巳 議員      14番  長谷川 和 美 議員       6番  小 坂 玲 子 議員      15番  岸 村 敬 士 議員       7番  得 重 謙 二 議員      16番  金 井 光 男 議員       8番  岩 田 淳 司 議員      17番  反 田 和 夫 議員       9番  徳 原 尚 一 議員      18番  田 中 和 末 議員      19番  長 嶺 敏 昭 議員      27番  田 村 勇 一 議員      20番  青 木 義 雄 議員      28番  森 重 幸 子 議員      21番  立 石   修 議員      29番  吉 平 龍 司 議員      22番  米 沢 痴 達 議員      30番  西 林 幸 博 議員      23番  炭 村 信 義 議員      31番  小 林 雄 二 議員      24番  形 岡   瑛 議員      32番  福 田 文 治 議員      25番  久 保 忠 雄 議員      33番  尾 﨑 隆 則 議員      26番  兼 重   元 議員      34番  古 谷 幸 男 議員説明のため出席した者      市長             島 津 幸 男 君      副市長            住 田 宗 士 君      教育長            坂 本 昌 穗 君      監査委員           原 田 雅 史 君      水道事業管理者        松 原 忠 男 君      "いのち育む里づくり"部長   山 下 敏 彦 君      企画総務部長         手 山 恒 次 君      財務部長           磯 部 恒 明 君      市民生活部長         中 村 研 二 君      環境下水道部長        住 田 英 昭 君      健康福祉部長         上 田 秀 利 君      福祉事務所長         豊 岡 正 行 君      産業観光部長         原 田 英 夫 君      都市建設部長         吉 木 洋 二 君      中心市街地整備部長      平 田 定 信 君      競艇事業部長         山 本 貴 隆 君      消防長            山 本 恭 正 君      教育部長           青 木 龍 一 君      水道局副局長         渡 辺 隆 君      新南陽総合支所長       大 野 貞 基 君      熊毛総合支所長        福 嶋 崇 男 君      鹿野総合支所長        岩 崎 哲 司 君事務局職員出席者      局長             宮川八州志      次長             松田秀樹      庶務調査・議事担当主幹    西村和成      議事係長           石田典子      議事係            高階信幸      議事係            今田百合夫      議事係            橘理恵   午前 9時40分開議 ○議長(福田文治議員) おはようございます。これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。────────────────────────────── △日程第1会議録署名議員の指名 ○議長(福田文治議員) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第74条の規定により、青木義雄議員及び井本義朗議員を指名いたします。────────────────────────────── △日程第2諸般の報告           報告第19号(報告、質疑)          議会報告第21号(報告) ○議長(福田文治議員) 日程第2、諸般の報告を議題といたします。 報告第19号について、登壇の上、報告を求めます。   〔財務部長、磯部恒明君登壇〕 ◎財務部長(磯部恒明君) おはようございます。それでは、報告第19号、平成21年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率について御説明を申し上げます。今回の報告は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条及び第22条の規定により、平成21年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を、監査委員の意見を付して市議会に御報告申し上げるものでございます。 平成19年6月、地方公共団体の財政の健全化に関する法律が公布され、平成19年度決算から、実質赤字比率連結実質赤字比率実質公債費比率、将来負担比率の4つの健全化判断比率と、公営企業の資金不足比率を毎年度算定し、議会に報告し公表することが義務づけられております。 それでは、平成21年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の概要について御説明申し上げます。まず、健全化判断比率でございます。3ページに、参考資料として算定方法を記載しておりますので、あわせてごらんいただきたいと存じます。 実質赤字比率は、一般会計等、いわゆる普通会計に係る実質赤字額が標準財政規模に対してどれだけの割合を占めるかを指標化したもので、財政運営の深刻度を示すものでございます。 次の連結実質赤字比率は、普通会計だけでなく、すべての会計の赤字や黒字を合算し、地方公共団体全体としての赤字額が標準財政規模に対してどれだけの割合を占めるかを指標化したもので、地方公共団体全体としての財政運営の深刻度を示すものでございます。周南市の平成21年度決算では、普通会計の実質収支は黒字であり、また全会計を合算した連結においても黒字となっておりますので、実質赤字比率連結実質赤字比率、いずれも該当なしとしております。 次に、実質公債費比率につきましては、普通会計が負担する元利償還金及び準元利償還金が標準財政規模に対してどれだけの割合を占めるかを指標化したもので、3カ年の平均値で算定されます。この比率の対象となる公債費には、一般会計の公債費だけでなく、公営企業会計や他の特別会計の公債費に対する一般会計からの繰出金、また一部事務組合が起こした地方債に係る公債費に対する負担金や、債務負担行為に基づく支出のうち公債費に準ずる経費があります。このような公債費に準じた経費を準元利償還金といいますが、この準元利償還金も公債費に加算し、実質的な公債費を算出して、標準財政規模と比較して指標化したものが、実質公債費比率でございます。1ページをお願いいたします。本市の平成21年度決算に基づく実質公債費比率は11.9%となっており、前年度より0.5ポイント下がっております。これは、一部事務組合である周南地区衛生施設組合が起こした地方債の償還への負担金が、償還の完了に伴い減額となりましたことなどが要因でございます。 次に将来負担比率でございますが、これは、普通会計が将来負担すべき実質的な負債額が、標準財政規模に対してどれだけの割合を占めるかを指標化したもので、これらの負債が、将来、財政を圧迫する可能性が高いかどうかを示すストック指標でございます。地方公共団体の一般会計が将来支払っていく負債には、長期の借入金である一般会計の地方債残高のほか、債務負担行為に基づき支出が義務づけられているもの、公営企業などの他会計の地方債残高のうち、一般会計が負担するもの、また一部事務組合が起こした地方債に係る公債費のうち、その団体の負担分などがあります。また、土地開発公社の負債や、第三セクターの負債のうち、地方公共団体がその損失の補償をする契約をしているものについても、公社や第三セクターの経営状況によっては、将来負担しなくてはならないものもあります。こうしたものも含め、現時点で想定される将来の負担を、標準財政規模と比較して指標化したものが、将来負担比率でございます。この比率が高い場合は、今後の財政運営が圧迫されるなど、問題が生じる可能性が高いと判断されることになります。本市の平成21年度決算に基づく将来負担比率は114.4%となっており、前年度より1.4ポイント上がっております。これは、合併特例債や臨時財政対策債などの借り入れにより一般会計の地方債残高が増額となりましたが、その借り入れに対する普通交付税への算入額も増額となりましたので、将来負担額としてはほぼ前年並みとなっております。しかし、分母となる標準財政規模が市税の減収などにより減少し、このことが今回の将来負担比率が上昇した主な要因でございます。 以上、4つの健全化判断比率について御説明申し上げましたが、これらの指標につきましては、早期健全化基準財政再生基準が、設定されております。 4ページをお願いいたします。財政健全化法では、財政が悪化した早期のうちに自主的かつ計画的に健全化を進めるため早期健全化基準が定められ、この基準を超えた場合には財政健全化計画を定めることが義務づけられております。また、さらに財政状況が著しく悪化し、自主的な財政の健全化を図ることが困難な状況になった場合には、国の関与のもとに確実な再生を図るため財政再生基準が定められ、この基準を超えた場合には財政再生計画を定めることが義務づけられております。周南市の状況につきましては1ページに記載しておりますとおり、実質公債費比率及び将来負担比率とも早期健全化基準を下回っております。 2ページをお願いいたします。次に、資金不足比率について御説明申し上げます。5ページに、参考資料として算定方法等を記載しておりますので、あわせてごらんいただきたいと存じます。資金不足比率は、普通会計の実質赤字に当たる公営企業会計の資金不足の状況を、公営企業の事業規模である料金収入の規模と比較して指標化したもので、経営状況の深刻度を示すものでございます。この比率が高くなるほど料金収入で資金不足を解消するのが難しくなりますことから、公営企業として経営に問題があることになります。また、健全化判断比率と同様、各公営企業の経営状況が悪化し、自主的かつ計画的に経営の健全化を図ることが求められる基準として経営健全化基準が定められており、この基準を超えた場合には、経営健全化計画を定めることが義務づけられております。2ページに、周南市における10の公営企業会計資金不足比率を示しております。地方卸売市場事業特別会計が、平成20年度決算では、資金不足比率が10.9%となっておりましたが、卸売業者の使用料の滞納分が平成21年度に納付されたことにより資金不足額が解消されております。そのほかの会計においても資金不足は生じておりません。 以上、平成21年度決算に基づく、健全化判断比率及び資金不足比率について御説明申し上げましたが、6ページに、これらの指標の対象を図示しておりますので、御参照ください。 以上で報告第19号の説明を終わります。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(福田文治議員) これより質疑を行います。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 質疑なしと認めます。以上で質疑を終了いたします。 次に議長から報告いたします。議会報告第21号で定期監査結果について報告がありました。ついては、お手元に配付しております写しをもって報告にかえます。 以上で、諸般の報告を終了いたします。────────────────────────────── △日程第3議案第108号         (提案説明、質疑、委員会付託) ○議長(福田文治議員) 日程第3、議案第108号を議題といたします。 提案理由の説明を求めます。   〔財務部長、磯部恒明君登壇〕 ◎財務部長(磯部恒明君) 議案第108号、平成21年度周南市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について、提案の御説明を申し上げます。 この議案は、地方自治法第233条第3項の規定により、一般会計及び国民健康保険特別会計を初めとする16の特別会計の平成21年度決算につきまして、議会の認定をお願いするものでございます。提出書類といたしまして、歳入歳出決算書、監査委員の審査意見書及び主要な施策の成果を説明する書類並びに基金運用状況報告書を提出いたしております。 それでは、お手元の主要な施策の成果を説明する書類の3ページをお願いいたします。会計別決算状況でございますが、ここでは、金額を1,000円単位で記載いたしております。一般会計と16の特別会計を合わせた収支状況では、歳入総額は1,059億4,102万7,000円、歳出総額は1,032億7,334万円で、歳入歳出差引額である形式収支は26億6,768万7,000円の黒字となり、翌年度に繰り越すべき財源を差し引いた実質収支でも、20億8,104万5,000円の黒字となりました。 次に、歳入歳出決算書その1の467ページをお願いいたします。一般会計実質収支に関する調書でございます。一般会計の収支状況は、歳入総額673億4,448万1,456円、歳出総額651億1,498万4,798円で、形式収支は22億2,949万6,658円の歳入超過でございます。翌年度に繰り越すべき財源として、継続費分847万9,437円、繰越明許費分5億7,301万8,112円を差し引きました実質収支額は、16億4,799万9,109円となり、この額を決算剰余金として翌年度へ繰り越すものでございます。 歳入の主な特徴を申し上げますと、まず市税につきましては、固定資産税が企業の設備投資の伸びに伴い、前年度に比べ、約7億円の増額となりましたが、急速な景気後退の影響により、法人市民税が約17億円の減額となり、市税全体では11億7,395万1,834円減の272億4,343万642円となったことでございます。繰入金につきましては、財政調整基金繰入金について、財源調整により1億5,549万7,000円減の16億2,907万3,000円となったことでございます。また、市債につきましては、合併特例債を活用した地域振興基金の造成やリサイクルプラザ整備事業地域総合整備資金貸付事業及び減収補てん債などにより、39億1,377万6,000円増の93億6,823万6,000円となったことでございます。 次に、歳出の特徴を申し上げますと、まず地域振興基金設置事業や、ゆめプラザ熊毛整備事業リサイクルプラザ整備事業、N7号埋立事業、市内2地区区画整理事業学校給食センター建設事業など、合併特例債などの合併に係る財政支援を活用して、総額66億6,532万5,000円を実施し、周南再生に向けた重点事業等の着実な推進を図ったことでございます。さらに、平成21年度は、経済対策関連事業として経済危機対策臨時交付金事業公共投資臨時交付金事業生活対策臨時交付金事業緊急雇用創出事業臨時特例交付金事業ふるさと雇用再生特別交付金事業など、総額22億9,200万9,000円を実施したことでございます。また、平成21年度は、退職者が前年度に比べ10人増の67人となり、退職手当は2億3,822万4,550円増の17億1,356万4,607円となったことでございます。財政調整基金につきましては、本市の厳しい財政状況の中、積立金は前年度に比べ1億1,512万9,474円増の10億1,958万984円という結果となりました。 次に特別会計でございます。歳入歳出決算書その2の39ページ、国民健康保険特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額159億8,280万872円、歳出総額157億8,775万438円、形式収支は1億9,505万434円の歳入超過で、実質収支額も同額であり、この額を決算剰余金として翌年度に繰り越すものでございます。平成21年度末の世帯数は2万3,982世帯で、被保険者数は前年度に比べ398人減の3万9,294人でございます。 続きまして、61ページの国民健康保険鹿野診療所特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額1億3,542万2,803円、歳出総額1億3,127万8,303円、形式収支は414万4,500円の歳入超過でございます。翌年度に繰り越すべき財源として、繰越明許費分414万4,500円を差し引いた実質収支額は、収支均衡の決算となっております。なお、診療所の診療科目は内科、外科、小児科となっており、平成21年度1年間の外来者数は、276人増の5,957人でございます。 次に、77ページの老人保健特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。歳入総額1億2,878万5,223円、歳出総額1億3,333万3,484円、形式収支は454万8,261円の歳入不足で、実質収支額も同額でございます。歳入不足が生じましたのは、支払基金交付金、国庫支出金及び県支出金の交付額が概算で交付され、実績に伴う過不足額は翌年度に精算されるという制度によるものであり、この不足額は、平成22年度において繰上充用金で補てんいたしております。 次に、95ページの後期高齢者医療特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額18億115万3,693円、歳出総額17億9,064万3,017円、形式収支は1,051万676円の歳入超過で、実質収支額も同額であり、この額を決算剰余金として翌年度に繰り越すものでございます。なお、平成21年度末の被保険者数は、1万9,496人でございます。 次に、133ページの介護保険特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額93億1,941万6,430円、歳出総額91億9,321万7,093円、形式収支は1億2,619万9,337円の歳入超過で、実質収支額も同額であり、この額を決算剰余金として翌年度に繰り越すものでございます。なお、平成21年度末の第1号被保険者数は3万9,119人で、人口に占める割合は25.5%となっております。 次に、147ページの交通災害共済事業特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額9,788万3,807円、歳出総額1,815万9,970円、形式収支は7,972万3,837円の歳入超過で、実質収支額も同額であり、この額を決算剰余金として翌年度に繰り越すものでございます。なお、平成21年度の交通災害共済見舞金は、死亡4件、傷害357件で、1,568万円となっております。 次に、167ページの簡易水道事業特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額3億1,921万4,505円、歳出総額2億9,717万7,647円、形式収支は2,203万6,858円の歳入超過で、実質収支額も同額であり、この額を決算剰余金として翌年度に繰り越すものでございます。平成21年度末の給水人口は、熊毛地区が9,298人、鹿野地区が3,318人となっております。 次に、189ページの地方卸売市場事業特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額5億9,976万1,763円、歳出総額5億9,876万1,763円、形式収支は100万円の歳入超過でございます。翌年度に繰り越すべき財源として、繰越明許費分100万円を差し引いた実質収支額は、収支均衡の決算となっております。 次に、205ページの国民宿舎特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額・歳出総額同額の1億3,758万4,813円で、収支均衡の決算でございます。 次に、245ページの下水道事業特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額・歳出総額同額の95億7,563万2,293円で、収支均衡の決算でございます。平成21年度末の処理区域面積は、公共下水道事業が2,838ヘクタール、特定環境保全公共下水道事業が149ヘクタール、処理区域内人口は、公共下水道事業が12万5,430人、特定環境保全公共下水道事業が4,213人でございます。 次に、263ページの農業集落排水事業特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額・歳出総額同額の3億142万1,990円で、収支均衡の決算でございます。平成21年度末の処理区域面積は、須々万地区が180ヘクタール、高瀬地区が18ヘクタール、八代地区が68ヘクタール、処理区域内人口は、須々万地区が4,785人、高瀬地区が208人、八代地区が684人でございます。 次に、277ページの漁業集落排水事業特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額・歳出総額同額の1,356万6,512円で、収支均衡の決算でございます。平成21年度末の処理区域面積は13ヘクタール、処理区域内人口は420人でございます。 次に、293ページの駐車場事業特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額4,846万5,436円、歳出総額4,439万3,087円、形式収支は407万2,349円の歳入超過で、実質収支額も同額であり、この額を決算剰余金として翌年度に繰り越すものでございます。 次に、307ページの住宅新築資金等貸付事業特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額・歳出総額同額の2,223万1,644円で、収支均衡の決算でございます。 次に、321ページの同和福祉援護資金貸付事業特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額・歳出総額同額の1,024万4,123円で、収支均衡の決算でございます。 なお、住宅新築資金等貸付事業特別会計及び同和福祉援護資金貸付事業特別会計は、平成21年度末をもって廃止し、平成22年度から一般会計に統合いたしております。 次に、335ページの徳山第6号埋立地清算事業特別会計実質収支に関する調書をお願いいたします。この会計の収支状況は、歳入総額・歳出総額同額の1億295万9,275円で、収支均衡の決算でございます。平成21年度の宅地売払件数は4件で、4,775万6,880円でございました。 以上で、議案第108号、平成21年度周南市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定についての説明を終わります。よろしく御審議、御認定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(福田文治議員) これより質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆1番(中村富美子議員) 今回の決算は、合併をして6回目の決算ということになりますけれども、今説明の中でも、最初の報告の中でもありましたけれども、健全化の判断比率基準も下回っているし、それから資金不足も生じていないという報告がありました。 しかし、ちょっと私心配になっているのは、経常収支比率のところが非常に心配になっています。21年度は93.7%ということでありまして、前年度、20年度に比べると1.5ポイント下がってはいるんですけれども、それにしても、依然と高いなという思いがしております。どうなんでしょうか、経常収入で経常支出を賄って、なお余裕があるっていうのが、財政としてはいい状態ではなかろうかと思うんですけれども、何か今後ずっとやっていくと、逆転していくんじゃないかなというふうな気がしているんです。21年度の決算を見てみますと、減収補てん債とか臨時財政対策債を除くと100.4%という数字になっているんですけれども、これは非常に危険な状態ではないかなというふうに思うんですが、明らかに財政が硬直しているといっても言い過ぎではないというふうに思うんですけれども、財務部としては、そのあたりをどういうふうに認識していらっしゃいますか。 ◎財務部長(磯部恒明君) 経常収支比率についてのお尋ねでございますが、今議員おっしゃいましたように、経常収支比率が93.7%と、これは臨時財政対策債なり減収補てん債等を除いたらですね、こういうふうな形でもって100.4%になるということでございます。 この臨時財政対策債というのは、制度なんですけども、これは以前は普通交付税で現金でもらっていたわけです。それが、国の財政難といいますか、そういうことで、地方に借金をしてもらってそのかわり、公債費分については、100%交付税でもって算入してあげますよというような形で起債が認められたものです。ですから、我々としてはやはりこの経常収支比率というのは、もと普通交付税でもってもらっていたというような形で入れるべきだということでもって、ずっと以前からそういうふうなはじき方でもって、2つの方法ではじいています。 確かに、経常収支比率が上がったり下がったりというのは、本市の場合、特に市税の中でも法人に頼る率も高いですので、それが増減するとすぐここにあらわれてきます。そうはいっても、こういうふうな不況の中で、95%からその前後しているわけですけれども、まあまあ他市の状況に比べれば、まあまあいいんじゃないかということで、議員が心配なさるような形でいろいろな形で経常経費がこれからも上がっていきます。けれども、いろんな形で財政手法は見ますけれども、先ほどもちょっと御説明しましたが、健全化判断比率等についても、交付税で算入される分については、そういうような形で、控除がありますので、そういうふうな全体の指標を見る中で財政状況というのは把握していく必要があるだろうと。我々も、今から起債を合併特例債等を活用しながら、今から事業をやっていきます。それも、増額というような形でもって、今までいってますけれども、それには十分配慮して、今後もやっていきたいと考えています。 ◆1番(中村富美子議員) ではもう一つ違う点で。決算書の6ページのほうの歳入を見ているんですけれども、ここで市債のことが示されております。市債を私は別に発行することを奨励するわけではないんですけれども、どうなんでしょうか。予算のときはですね、市債は107億5,000万円であったのが、調定では93億6,000万円ということで、差が約14億円あるんですね。なぜこういうようなことになるのかなと思うんですね。調定より歳入のほうが多いということは、ちょっと普通考えられないんですけども、どういうふうに私たちが、議員が、理解をすればいいのか。 ◎財務部長(磯部恒明君) 市債の予算とですね──予算現額、最終予算額と借入額との違いというお尋ねでございますが、これは一つは21年から22年度に繰り越した事業、これが経済対策で6月の補正にもきちんと出していると思うんですけれども、それで金額があります。 その市債の借入額につきましては、22年度の借り入れと決算でなってきます。ですから、21年度の今の市債の中には、20年度で繰り越した分も入ってます。そういうことで、105億円ぐらいですか、あったんですけれども、その差額は繰り越していると。繰越事業の中の市債ということで、22年度中に借りる分が入ってないということでございます。ですから、逆に20年度から21年度に繰り越した事業についての起債がある場合は、21年度の決算の中に入っているということで、その差がございます。21年度に繰り越した経済対策事業、これについては、成果を説明する書類の中にも上げておりますけれども、事業が相当大きい事業でございます。そういうことで、結構大きい市債がその中に含まれてて、繰り越しているということで、減額になっているということでございます。 ○議長(福田文治議員) ほかに質疑はありませんか。 ◆23番(炭村信義議員) 全体も出てますが、一般会計のほうで少しお聞きをしたいと思います。一般会計の実質収支が21年度を終わって、16億5,000万円近くの黒字であったということであります。しかしながら、この21年度を通して、市債の残高が約37億8,000万円ぐらいふえてますね。一方、その市債の中には臨時財政対策債15億5,000万円、あるいは減収補てん債4億8,000万円、借換債6,200万円というような数字が上がっております。これは政府が必ず補償してくれる、必ずこれはお金がいずれ周南市に入ってくるという前提で見れば、この市債の残高が37億円ふえておっても、結果的には16億円ぐらいの減になると。ということは、実質収支の16億円と比べれば、ほぼとんとんだという1年間であったんじゃないかと見れるんですが、一方で、財政調整基金、これが6億円程度減っております、20年度末と21年度末。ということは、結果的には、この21年度は6億円ぐらいの赤字の状態ではなかったか。単年度実質収支で見たら、6億円程度の赤字であったんじゃないかという見方を私はしておるんですが、その辺がいいのか悪いのかということと、このことからして、市長がよく言われる入るをはかりて出るを制すると、このことがきちんとできた1年であったかどうか、この辺をどのように考えておられるか、2点についてお伺いをいたします。 ◎財務部長(磯部恒明君) 単年度実質収支ということで、赤字が6億円ぐらいというのはそのとおりでございます。まずは、財政調整基金をもって予算をつくってますし、それに基づいて予算の執行をしているということで、積み立てるのがあれば、崩すのもあると。そういう中で、また前年度からの繰越金もあると。そういうことをすべて考慮してやれば6億円の赤字というのは、議員のおっしゃるとおりだと思います。ただ、こういうふうに経済なり社会情勢がなるような状況の中で、予算を執行する場合には、どうしても財政調整基金を活用しなければならないということで、私どもはそういうような形での予算編成をし、執行してまいりましたので、これはそれなりの状況であったということでございます。 済みません、もう一つ──(発言する者あり)入るをはかりて出るを制すということで、財源の確保については、いろんな形で市長が申しておりますような形で、広告料の収入とか、いろんな形で各所管努力しております。国の補助金を取ってきたりというのもやっておりますし、そういうふうなことで、ある程度の成果も私はあるんじゃないかと、この決算でも出ているように、あるんじゃないかと理解をしております。
    ○議長(福田文治議員) ほかに質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 質疑なしと認めます。これで質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております議案第108号は、予算決算委員会へ付託いたします。────────────────────────────── ○議長(福田文治議員) ここで予算決算委員会が開催されるため、暫時休憩いたします。再開は追って連絡いたします。   午前10時20分休憩 ──────────────────────────────   午前10時40分再開 ○議長(福田文治議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。────────────────────────────── △日程第4議案第78号から第88号まで、議案第91号から第97号まで、議案第99号から第107号まで、陳情第2号及び陳情第         (企画総務委員長報告、質疑、教育福祉委員長報告、質疑、環境建設委員長報告、質疑、予算決算委員長報告、質疑、討論、表決) ○議長(福田文治議員) 日程第4、議案第78号から第88号まで、議案第91号から第97号まで、議案第99号から第107号まで、陳情第2号及び陳情第4号の29件を一括議題といたします。 まず、企画総務委員長の報告を求めます。   〔企画総務委員長、岸村敬士議員登壇〕 ◎企画総務委員長(岸村敬士議員) それでは、企画総務委員会における審査の経過及び結果について御報告いたします。 まず、議案第91号、周南市火災予防条例の一部を改正する条例制定についてであります。 主な質疑として、この条例改正で、一般的にどういう影響が出るのか、との問いに対し、火気を使用する設備のうち、燃料電池発電設備の中に固体酸化物型燃料電池を加える条例改正を今回行った、との答弁でした。 討論に入り、意見なく、採決の結果、本件は全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第92号、字及び町の区域の変更について及び議案第93号、山口県市町総合事務組合の共同処理する事務及び規約の変更についての2件でありますが、質疑、討論ともになく、採決の結果、本件はいずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第99号、動産の買入れについて(化学消防ポンプ自動車)及び議案第100号、動産の買入れについて(高規格救急自動車)の2件であります。 主な質疑として、化学消防ポンプ車の買い入れにおいて、指名競争入札ということで、7,297万5,000円ということになっているが、何社で入札し、入札額の差はどのくらいあったのか。また、その業者はどこか、との問いに対し、市内業者を優先した上で、県内業者ということで、8社を指名し、入札に参加したのが、市内業者であるハツタ山口株式会社、株式会社クマヒラセキュリティ、河村商会、宇部市の藤村ポンプ株式会社の4社である。応札金額の状況については、申し上げることができない、との答弁でした。 また、消防車両のメーカーは何社あるのか。また、本市における消防車両の入札実績では、どこのメーカーが何割ぐらいを占めているのか、との問いに対し、日本機械株式会社、株式会社モリタの2社が全国的にシェアを占め、本市においても同様の状況である。本市においては、日本機械のほうが若干納入実績が上回っている、との答弁でした。 また、設計金額はどういう経過で出しているのか、との問いに対し、設計金額または予定価格については、これまでの納入実績、県内の落札状況等を勘案し、業者からの参考見積もり等を精査の上決定している、との答弁でした。 また、高規格救急自動車の内部は、メーカーによって機材の配置等は異なるのか、との問いに対し、国内の救急車は、ほぼ日産、トヨタの2社である。日産、トヨタともに総務省消防庁に準拠した資機材等で、ほぼ同様である、との答弁でした。 また、今回の高規格救急自動車の購入により、市内の消防署の高規格救急自動車は何台になるのか。また、これによりすべて高規格救急自動車に切りかわるのか、との問いに対し、東消防署に2台、中央消防署に2台、西消防署に2台、西部出張所に1台、北消防署に1台、北部出張所に1台という状況である。今回は西消防署の普通救急車を高規格救急自動車にするもので、この購入により、管内9台の救急車がすべて高規格救急自動車になる、との答弁でした。 討論に入り、意見なく、採決の結果、本件はいずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第107号、周南市手数料条例の一部を改正する条例制定についてであります。 主な質疑として、製造所、貯蔵所、取扱所とは具体的にどういうところがあるのか。本市で対象となるのは何件か、との問いに対し、工場、コンビナート群がほとんど対象であり、本市には963基ある、との答弁でした。 どういう趣旨で、手数料が引き下げられたのか、との問いに対し、製造する鋼板の1枚の大きさが大きくなったことで、タンクを建設する際の枚数が減り、溶接箇所の検査時間が短くて済むからである、との答弁でした。 討論に入り、意見なく、採決の結果、本件は全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 最後に、陳情第2号、所得税法第56条を廃止する意見書についてであります。 本件は、平成22年6月定例会で当委員会に付託され、継続審査としていたものであります。審査をより慎重にするため、陳情者を参考人として招致し、意見を伺いました。 陳情者に対する主な質疑として、青色申告することで、特例という部分でフォローが受けられるのではないか、との問いに対し、そもそも日本の税制の原則は白色申告であり、第57条に規定されている青色申告は、例外的な申告形態である。青色申告制度は、税務署が税務調査を効率的に進めるために奨励してきたものであり、その制度の普及のために、事業専従者の給与を認め、青色申告特別控除を与えるといった特典がつけられたものである。また、第56条の目的は、中小企業者が、家族に給与を支払う形をとって、意図的に所得を分割して納税額を低くするのを防ごうとするものであり、そのためにわざわざ青色申告制度を設けて、特例を与え、記帳や書類保存を義務づけることで、税務署が把握しやすいようにしているのである。意図的な所得分割というのは、青色申告でもあり得ることで、白色申告者にも記帳と記録の保存義務が課せられたことからも、青色申告者だけ例外的に家族給与を経理に認める根拠がない、との答弁でした。 また、税法改正により、白色申告の場合でも帳簿をつける必要があり、青色と白色の区別をする根拠がないということはどういうことか、との問いに対し、夫と一緒に仕事をする妻は、夫と全く同じように働き、さらに帳簿の負担までかかってくるにもかかわらず、一切労働対価を認めてもらっていない。白色申告も帳簿はつけないといけないのだから、青、白と分ける必要はない、との答弁でした。 また、帳簿のつけ方は、青色申告が求めるものと白色申告が求めるものとでは、労力的にどれぐらい差があるのか、との問いに対し、法律に従った記帳と、その記録保存が要求されるのが青色申告であり、法律に従った記帳なりを保存していないと、後々税務署が青色申告を取り消す可能性がある。昭和59年から白色申告にも記帳義務が生じているが、税務署の表現で言えば、青色申告よりも簡易な帳面でいいことになっている。しかしながら、一番の問題は、税務調査のときに記帳の仕方が間違っており、所得が過少だったような場合に、税金を納めることについては当然のことであるが、このことで、実際に働いたという事実までが否認されているのが、今の青色申告なのである、との答弁でした。 また、56条を廃止した場合、青とか白とかがなくなるので、家族従事者の給料を認める新たな条項をつくる必要があると思うが、その辺の考えは何かあるのか、との問いに対し、所得税も法人税も国税であり、そういう細かいことは、国会議員に国会で審議していただくべきものと思う、との答弁でした。 また、所得税法第56条を廃止してどうしてほしいのか、との問いに対し、56条を廃止してほしいということは、妻なり子供なりの専従者の働いた労賃を認めてほしいということである。家族従事者の控除が、50万円しか認められていないことで、後継者がいなくなり、子供が後を継いでくれないので廃業といったことにもなっている。妻なり、子供なりの専従者の働いた正当な労賃が認められれば、公の所得証明が得られ、ローンを受けたりすることもできる。こういった問題と同時に、働いた分だけの給料を受けるのは、人権上当たり前のことであって、専従者だけにそういう権利が認められない現状がある以上、56条は廃止されなければいけない、との答弁でした。 質疑を終了し、委員から、零細業者にとって、青色申告は、余りにも厳格なものを求め過ぎていると思う。また、所得税法第56条の関係で、子供が保育園に入るための認定がされないなどの問題があるといったことからも、陳情を意見書として採択したほうがいいと思う。また、廃止することを認めると、納税の趣旨を損ねてしまうことになる。義務があるからには、公正公平でなければならないが、事情によっては、公平を失われる場合があるかもしれない。そういった場合に、法を細かくつくり、救済なりカバーをするのが本来の法の精神だと思う。また、所得税法第56条を廃止しただけでは済まない問題があるということになると、単なる意見書では済まないところがある、との意見がありました。 討論に入り、まず反対討論として、国の税法そのものの根幹、いわゆる納税の義務という考え方そのものに対して、我々が地方議会としてこれを廃止する、いわゆる所得税法第56条を廃止してくれということになる。廃止することで生じるもろもろの問題までも考えて、本来地方議会として判断しなければならない。税は、公平公正でなければならず、納税の義務を果たすからには、それ相応の権利も要求するという関係は大事にしなければならないことであり、反対する。さらに、必要経費を認めるかわりに、この所得税法第56条によって規制もかかるというところに、基本的に、税そのものの計算体系が決められているのではないかと思う。これをのけたら、今の税体系そのものが相当ルーズになるのではないかと考える。きょうの話からは、権利の問題ではなく、税金をいかに節税するかということが大きな訴えではないかというふうにしか聞こえなかった。権利の問題と節税の問題とでは異なり、これを廃止すべきではないと考え、反対する、との意見がありました。 次に、賛成討論として、青色とか白色とかということではなく、働き分に対応する対価の支払いは当然認めるべきであると思う。その原則に立って、法整備をすることが求められていると思う。法的な面、経済上の問題の面からも廃止を求め、改善を求めたいと考えており、賛成である、との意見がありました。 採決の結果、本件は賛成少数で不採択すべきものと決定しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(福田文治議員) これより質疑を行います。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 質疑なしと認めます。これで質疑を終了いたします。 次に、教育福祉委員長の報告を求めます。   〔教育福祉委員長、青木義雄議員登壇〕 ◎教育福祉委員長(青木義雄議員) それでは、当委員会の審査の経過と結果について報告いたします。 まず、議案第101号、工事請負契約の一部を変更することについて((仮称)栗屋学校給食センター建築主体工事)及び議案第102号、工事請負契約の一部を変更することについて((仮称)新地学校給食センター建築主体工事)の2件であります。 主な質疑として、似た工事だが、施工業者が違えば、工事の進捗状況も違うのではないか。なぜ、同じ45日間の延長となるのか、との問いに対し、厨房機器の発注と建築主体工事に調整が必要で、これは両センターとも同じ状況である。洗浄機やかまといった大きな厨房機器を設置する位置によって、給排水の配管位置も変わることから、建築主体工事の工法は違うが、両センターとも45日間のおくれとなった、との答弁でした。 また、設計段階では、厨房機器は決まっていないのか、との問いに対し、設計段階では、厨房機器はメーカーが特定できない仕様書にする必要があるため、参考図として提出してもらう、との答弁でした。 また、厨房機器が決まってから配管工事等を行うのであれば、今後の給食センターの工事でも工期が延びるのか、との問いに対し、次は、高尾センターの工事が控えているが、厨房機器と建築主体工事の発注が同時に行える方法を契約監理課等と協議している、との答弁でした。 また、工期を延長したことで、供用開始までの影響はないのか、との問いに対し、供用開始は、当初は来年1月としていたが、工期の延長等に伴い、新年度からと考えている。なお、1月から4月までは、徳山東学校給食センターが稼働しているので、問題はないと考えている、との答弁でした。 また、工期延長に伴う経費の負担はどうなるのか、との問いに対し、施工業者との調整会議で、業者が負担することで了承をいただいている、との答弁でした。 討論なく、採決の結果、本件はいずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、陳情第4号、福祉医療費助成制度の現状維持存続に関する陳情であります。 この陳情は、昨年3月に同趣旨で提出され、当時の健康福祉委員会で全会一致で採択すべきものと決定し、本会議で採択しております。 審査に当たっては、所管から福祉医療費助成制度について、以下のとおり説明を受けました。 この福祉医療費助成制度は、山口県の制度であり、平成21年度の受給者証更新時期から、この助成制度を一部変更し、受給者に医療費の一部負担を導入した。本市では、子供やひとり親家庭、障害者の安心・安全・健康を守る観点から、山口県市長会を通じて一部負担金の再考を強く要望してきた。しかしながら、県は厳しい財政状況の折、一部負担金の導入は、この制度を次世代に引き継げるよう、給付と負担のバランスを考慮したもので、撤回する考えはないとの回答があった。こうした経緯から、本市は、受給者の一部負担金を全額補てんするための予算措置を行い、受給者の医療費無料を継続している。県内でも、19市町のうち、宇部市を除く18市町が全額補てんをしている。今後も市長会等を通じ、県の方針の撤回の働きかけを続けたいと考えている。 以上の説明を受け、質疑に入りました。さしたる質疑なく、意見として、現在、本市は全額補てんしている。県はきらら博に始まり、国民文化祭、そして国民体育大会と大型イベントを行う一方で、福祉政策の費用をカットする態度は、決して許されるものではない。陳情とあわせて、県に対して引き続き、一部負担の撤回を要望していくべき、また、市議会としても、福祉医療費助成制度の存続の働きかけを行った経緯もある。いろいろな点で支えていく必要性を強く感じる、といった意見がありました。 討論なく、採決の結果、全会一致で採択すべきものと決定しました。 以上で教育福祉委員会の報告を終わります。 ○議長(福田文治議員) これより質疑を行います。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 質疑なしと認めます。これで質疑を終了いたします。 次に、環境建設委員長の報告を求めます。   〔環境建設委員長、尾﨑隆則議員登壇〕 ◎環境建設委員長(尾﨑隆則議員) それでは、環境建設委員会における審査の経過と結果について報告いたします。 まず、議案第94号、工事請負契約の締結について(周南市徳山中央浄化センター建設工事)であります。 主な質疑として、日本下水道事業団に委託する基本協定は、いつ締結するのか、との問いに対し、今は仮協定の状況であり、本会議での議決を経て本協定となる、との答弁でした。 また、排除方式の分流式一部合流式とはどういうものなのか、との問いに対し、新南陽浄化センターと東部浄化センターは分流式の処理場であるが、徳山中央浄化センターには、分流式の水処理施設と合流式の水処理施設の両方があるため、分流式一部合流式となっている、との答弁でした。 また、徳山中央浄化センターの処理能力は、1日最大1万9,400立方メートルとのことだが、現在の処理能力は、との問いに対し、現在は4万2,000立方メートルの処理能力がある。将来計画では、分流の水処理については、新南陽浄化センターに送り、また人口減少などの見通しから、処理能力を1万9,400立方メートルと見込んでいる、との答弁でした。 また、処理水の再利用計画はあるか、との問いに対し、現在、東部浄化センターでは、海水と下水をまぜて工業用水をつくる実証実験を行っているが、中央浄化センターにおいては、工業用水と下水をまぜるような形での新しい実証実験を行っている、との答弁でした。 また、事業団を活用するメリット、デメリットは何か、との問いに対し、事業団には専門職が多数いて、現場に市の職員がつかなくてもよく、人件費の部分でメリットがある。一方、デメリットとしては、事業団にすべてを任せると、職員の技術力が停滞してしまう。単年度や2年程度でできる事業については、市で行って、職員を育てることが必要である、との答弁でした。 また、本会議で、将来的には日本下水道事業団を外すような話もされたが、外すことによる心配はないか、との問いに対し、新南陽浄化センターは自前でやったことがあり、市でできるものはやっていく。また、事業団で行ったほうがメリットが高い場合は事業団に任せるというスタンスで、選択肢を考えながら行いたい、との答弁でした。 また、設計も日本下水道事業団が行ったとのことだが、提出された設計のままで行く場合が多いのか、との問いに対し、今回の工事では、送泥ポンプ場の大きさ、位置について、維持管理をする現場の者の意見を踏まえ、相当協議を重ね、書き直した、との答弁でした。 討論なく、採決の結果、本件は全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第95号、公有水面の埋立ての承認について及び議案第96号、公有水面埋立地の用途変更についての2件であります。 主な質疑として、N7号埋立事業の護岸工事の進捗率は、平成21年度末現在で40%とのことだが、残り60%もの工事を平成25年度までにできるのか、との問いに対し、一部が国の直轄事業になったことで、市の負担が約13億円減額した。国が入ったことで工期的にも安心できるものと考えている、との答弁でした。 討論なく、採決の結果、本件はいずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 最後に、議案第97号、訴えの提起をすることについてであります。 質疑・討論ともになく、採決の結果、本件は全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(福田文治議員) これより質疑を行います。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 質疑なしと認めます。これで質疑を終了いたします。 次に、予算決算委員長の報告を求めます。   〔予算決算委員長、吉平龍司議員登壇〕 ◎予算決算委員長(吉平龍司議員) それでは、当委員会に付託されました議案15件について、審査の経過及び結果について報告します。 まず、議案第78号、平成22年度周南市一般会計補正予算(第3号)についての専決処分を報告し、承認を求めることについてであります。 主な質疑として、全国大会等出場祝金事業費について、高校野球だけに500万円の助成金を出す根拠は、との問いに対し、県内でも甲子園出場に対し、一定の補助金を出している。甲子園大会は、郷土を代表する国民的な伝統行事として定着しており、ほかの種目より注目度が高いと考えている。全国に周南市を情報発信できるよう、経済的な支援を含め、応援したいと考えた。なお、他の競技種目や文化団体への経費の補助は、今後予算編成の中で財政サイドと議論していきたい、との答弁でした。 討論なく、採決の結果、本件は全会一致で承認すべきものと決定しました。 次に、議案第79号、平成22年度周南市一般会計補正予算(第4号)であります。 まず、企画総務関係について報告します。 主な質疑として、まず、離島活性化プロジェクト事業費について、島おこし隊員の募集要件としては、どのようなものを想定しているのか、との問いに対し、市外に居住の方で、20歳以上35歳以下で、性別・学歴は問わない。要は、地域活性化にチャレンジ意欲があり、島に興味があって、地域住民とコミュニケーションが図れる人でなければならないと考えている、との答弁でした。 次に、教育福祉関係について報告します。 主な質疑として、まず、補助金等返還金(社会課)について、住宅手当緊急特別措置事業の補助金申請が見込みと大きく違った原因は、との問いに対し、国が示した計算式で算出し、当初111人の申請を見込んでいたが、申請相談者24人に対し、受給者7人で、93.6%の返還率となった、との答弁でした。 次に、補助金等返還金(健康増進課)について、女性特有のがん検診と新型インフルエンザ予防接種への補助金が返還となった原因は、との問いに対し、女性特有のがんとは子宮がんと乳がんであるが、特定の年齢の方の検診は無料ということで、いろいろなPRや夜間に個別電話案内を行ったが、当初の見込みの半分であった。また、新型インフルエンザ予防接種への助成は、低所得者の6割を見込んでいたが、優先順位があり、多くの方たちは1月になってからの接種となった。そのころには患者がほとんど出ておらず、当初の予想をかなり下回った、との答弁でした。 次に、地域介護・福祉空間整備等事業費について、今回のスプリンクラー設置は天王園であるが、これで既設のグループホームはすべて整備されたのか、との問いに対し、既存13施設のうち10施設が整備対象である。今回の補正で9施設が整備され、残りの1施設は、現在、国に補助を申請中である。それが今年度中に認められれば、その際は補正でお願いすることになる、との答弁でした。 次に、児童扶養手当について、対象となる父子家庭は約140世帯とのことだが、その周知方法は、との問いに対し、民生委員の協議会で制度改正を説明すると同時に周知をお願いした。既に7月15日号の市広報でお知らせをしたが、11月1日号の市広報にも掲載予定である、との答弁でした。 次に、地域自殺対策緊急強化事業費について、研修会の開催やパンフレットを作成するようだが、その内容は、との問いに対し、窓口対応職員や民生委員等の市民を対象とした研修会で、自殺に対するいろいろな知識を持っていただくためのゲートキーパーを養成する。また、パンフレットは今回初めて作成するが、庁内の関係課に調査し、電話をかけるきっかけとなる心の相談窓口をたくさん掲載したい。なお、作成したパンフレットは庁内に置き、市広報とあわせて全戸配布も考えている、との答弁でした。 また、自殺された方の遺族へのケアは、との問いに対し、遺族の会を御紹介している。一方、庁内では連絡会議を設置し、今後の対応について検討を始めている、との答弁でした。 次に、債務負担行為の栗屋学校給食センター調理配送業務委託料及び住吉学校給食センター調理配送業務委託料について、調理と配送業務を含めて委託しているが、現在の正職員や臨時職員の配置はどうなるのか、との問いに対し、調理員は全センターで33人おり、そのうち徳山東学校給食センターは14人いる。現在、調理がない夏の時期に職場体験やパソコン研修を行い、任用がえに向けた準備をしている。何人任用がえするかは、今後、人事課と調整していく。一方、臨時職員に関して、プロポーザルで受託した業者への雇用条件は、市内の人材を活用し、継続雇用に努めることとしている。なおかつ、調理師免許を持つ者、または1,000食程度の学校給食センターでの調理経験を1年以上持つ者の採用をお願いすることで、職が確保できると考えている、との答弁でした。 また、任用がえが必ずしもスムーズにいかない場合もある。現在の調理員が不安を感じないための対策は、との問いに対し、任用がえを希望しない調理員の職場の確保は、今後の課題と考えている。徳山西学校給食センターが運用する当分の間は、そちらで職場の確保ができると考えている、との答弁でした。 次に、環境建設関係について報告します。 主な質疑として、斎場施設管理事業費について、今回、関連する条例議案が企画総務委員会環境建設委員会で継続審査となったが、補正予算が可決された場合、予算の執行についての考え方は、との問いに対し、条例議案が可決しない限り、予算の執行は停止する、との答弁でした。 また、補正額330万円の中身の詳細は、との問いに対し、工事請負費の内容は、告別式を行う部屋の音響設備の移設、控室の壁の改修、天井の塗装、調理室の給湯設備の改修、通夜を行う和室のふすまの張りかえ、照明器具の取りかえ、一部外周への目隠しフェンスの設置、外灯の改修等である。また、備品として室内の卓台・テレビ・冷蔵庫、ポット等の購入、消耗品として調理室に備えつけるためのガラスコップ等の購入を考えている、との答弁でした。 次に、バイオマスタウン構想推進事業費について、株式会社徳山ビルサービスが、事業系の食品廃棄物を原料として、液肥を製造する施設を整備するとのことだが、補助を受けるに当たり、継続して何年以上行わなければいけないなどの条件があるのか。また、国の大きな事業であり、途中でやめることはできないと思うが大丈夫か、との問いに対し、10年間の事業計画となっている。採算ベースにどう乗せていくか、農林水産省の厳しい審査を受けており、徳山ビルサービスも緻密な事業計画をつくっているので、安心して任せられると考えている、との答弁でした。 また、施設の整備場所はどこか。生ごみを扱うことになるが、周辺住民との合意はできているか、との問いに対し、液肥化プラントは、奈切にある工業団地の徳山ビルサービスの社有地につくる。周辺に人家はないが、風向きによってにおうことがあってはいけないので、アセスメントを行いたい、との答弁でした。 次に、ふるさと雇用再生特別交付金事業費(タウンマネジャー育成事業)について、新規雇用者2名を商工会議所に配置するとのことだが、何年間かの継続事業で行うのか、との問いに対し、事業の条件が、雇用1年以上となっている。中心市街地再生の取り組みを推進するまちづくり会社の職員として、継続的に配置したい、との答弁でした。 次に、橋りょう改修事業費について、古川跨線橋にコンクリート片の落下防止のネットを張るとのことだが、今後の改修はどうなるのか、との問いに対し、今回計上している委託料で、線路をまたぐ延長76メートルについて、補修が必要な箇所の調査を行う。その傷みぐあいによって最適な補修工法を検討し、国への補助申請の手続を行い、平成24年度に補修工事を行う予定である、との答弁でした。 次に、久米中央及び富田西部第一土地区画整理事業費について、補償金の詳細は、との問いに対し、久米中央は、建物の移転補償3件分である。富田西部は、今年度14戸の移転を予定しており、当初予算は概算で積算していたが、精査した結果、約560万円増額させていただいた、との答弁でした。 また、補正後の事業の進捗率は、との問いに対し、事業費ベースで久米中央が59.5%、富田西部が68.5%である、との答弁でした。 次に、緊急雇用創出事業臨時特例交付金事業費(市営住宅調査事業)について、市営住宅の居室内のカビ調査をするとのことだが、たくさんある市営住宅を順次やっていくのか、との問いに対し、今年度は新南陽地区と熊毛地区を行い、来年度は徳山地区と鹿野地区を行う予定である、との答弁でした。 次に、農業施設災害復旧事業費について、補助と単独があるが、線引きの基準は、との問いに対し、公共災害について、農地は事業費が40万円以上ないと補助対象にならない。農業用施設も事業費が40万円以上ないと補助対象にならないが、40万円未満は単独事業を充てている。また、崩土の除去は、補助対象となっておらず、単独で行っている、との答弁でした。 次に、公共土木施設災害復旧事業費について、去年の災害復旧工事の積み残しがあると、ことしの工事がなかなか進まないと思うが、工事は年度内に終わるのか、との問いに対し、河川関係は、今年度予算措置したものについては、37件中18件は契約が済み、工事に入っている。残りの19件についても10月に契約の予定である。道路関係は、5件中1件の契約が済み、残り4件の契約の準備に入っている。年度内には工事を完了する見込みである、との答弁でした。 質疑終了後、炭村委員から修正案が提出され、その審査を行いました。 まず、炭村委員から修正案の提案理由の説明があり、斎場施設管理事業費について、議案第89号及び第90号がそれぞれ委員会で継続審査となっている。また、委員会の現地調査のときに、地域住民の方から住民合意が十分されていないことも伺っている。以上のことから、予算を予備費に組み替えて、白紙の状態で地元の皆さんともしっかり話をしていただいて、合意をするなり、ほかのところにつくるなり、次の方針を出していただきたい。そういう意味合いを込めて、予算の修正をお願いする、とのことでした。 質疑なく、討論に入り、まず、修正案に反対、原案に賛成の討論として、葬儀場の要望は以前から強いものがあり、コアプラザかの改修の折、具体的に住民の声として、また、連合自治会の地域の要望としても上がってきたものである。地元説明会のやり方に不満を持つ方もいらっしゃったが、一定の理解のもと建設的な意見もあり、9月議会に提案されたものである。しかし、議案第89号、第90号の条例改正が継続審査とはいえ、住民の大多数が望む町なかの葬儀場に使える施設の開放は、このままでは困難である。物言わぬ大多数の賛同者の存在があることを知る者としては、この修正案に到底納得できるものではない、との意見がありました。 次に、修正案に賛成、原案に反対の討論として、全体的な周知や説明が不十分で、葬儀場設置の後の利用形態も、どうなるかわからないということが明らかになった。地元での合意と納得のための時間をとる意味で、関連条例を継続審査にするという判断をした。よって、この予算をそのまま認めるということは、継続審査にした趣旨からすれば反するのであって、そちらの決着がついてから執行できるように、予備費に繰り入れるものであり、いろいろな賛成者も含めた意向を議会が否定するものではない。これは、適切な修正案と考え賛成する、との意見がありました。 討論を終了し、採決を行いました。 まず、議案第79号に対する修正案は、賛成多数で可決すべきものと決定しました。 次に、議案第79号の修正可決された部分を除く原案は、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第80号、平成22年度周南市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)であります。 主な質疑として、特別調整交付金が交付されたというが、何が評価されたのか、との問いに対し、収納対策プランをつくって、収納率の向上に努力していること。被保険者にきめ細かく医療費を通知し、内容をお知らせしていること。同じ病気でいろいろな病院を受診されている方に、保健師が訪問し、ケアを行っていること。医療費の抑制につながるジェネリック医薬品に取り組んでいること。以上のようなことに対し、国が特別に認めたものである、との答弁でした。 討論なく、採決の結果、本件は全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第81号、平成22年度周南市老人保健特別会計補正予算(第2号)、議案第82号、平成22年度周南市老人後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)、議案第83号、平成22年度周南市介護保険特別会計補正予算(第1号)、議案第84号、平成22年度周南市交通災害共済事業特別会計補正予算(第1号)、議案第85号、平成22年度周南市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第86号、平成22年度周南市下水道事業特別会計補正予算(第1号)及び議案第87号、平成22年度周南市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)の7件であります。 質疑、討論ともになく、採決の結果、本件はいずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第88号、平成22年度周南市駐車場事業特別会計補正予算(第1号)であります。 主な質疑として、路外駐車場エネルギー化事業費について、省エネルギーサービス委託料というのは具体的にどういうものか、との問いに対し、徳山駅前の地下駐車場について、平成17年度に国の補助金もいただき総合的な省エネルギー対策工事を行った。プロポーザル方式により、事業費に対応して一番光熱水費の削減額が大きく最大の効果が見込める業者に決定し、平成18年4月から10年間、この会社と契約締結をした。そのときに削減予定額712万9,695円、削減保証額を650万円と定め、この削減予定額をオーバーした分について市と業者が折半し再配分をするものである、との答弁でした。 討論なく、採決の結果、本件は全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第103号、平成21年度周南市水道事業会計決算認定についてであります。 主な質疑として、北山配水池建設は、国庫補助の対象にならなかったため企業債で対応したとのことだが、違う形で補助はとれなかったのか、との問いに対し、いろいろ検討したが現段階では企業債しかなかった、との答弁でした。 また、5年以上経過して不納欠損処理したものが約2,100万円あるが、単年度で収納できない金額は幾らか、との問いに対し、水道料金収入が約30億円あるとして約6,000万円が当年度に収納できていない。それを5年間にわたり過年度分として納めてもらう努力をして、今回不納欠損が約2,100万円となった。不納欠損処理したものについては、今後、簿外資産として管理をし、収納があれば雑収益に入れていく、との答弁でした。 また、新南陽地区の料金徴収方法が、1カ月に1回から2カ月に1回へと変わったが、収納率への影響は、との問いに対し、前年度に比べ収納率は0.39%上がっており、収納率が悪化する事態にはなっていない、との答弁でした。 また、料金徴収方法を民間委託にしたが徴収率増加に効果が出ているのか、との問いに対し、料金収入が前年度比で約0.4%ふえている、との答弁でした。 討論に入り、反対討論として、夜市戸田湯野水道事業、及び徳山新南陽簡易水道事業はいずれも不採算事業であり、赤字部分は一般会計から繰り入れて負担すべきであるが、それが行われていない。また、大津島海底送水管の建設についても全額が一般会計から負担がされていないことから反対する、との意見がありました。 採決の結果、本件は賛成多数で認定すべきものと決定しました。 次に、議案第104号、平成21年度周南市病院事業会計決算の認定についてであります。 主な質疑として、病院改革プランについて、平均在院日数が19日を切っていれば7対1看護にすべきではないか。質ではなく数値で改善しようとするのはなぜか、との問いに対し、病院改革プランは、国のガイドラインに従って策定委員会で検討した数値目標である。7対1看護にすれば質が上がるかもしれないが、策定当時、看護師を増員するには、まだ収益が厳しいとの判断から10対1看護とした、との答弁でした。 討論なく、採決の結果、本件は全会一致で認定すべきものと決定しました。 次に、議案第105号、平成21年度周南市介護老人保健施設事業会計決算の認定についてであります。 さしたる質疑、討論なく、採決の結果、本件は全会一致で認定すべきものと決定しました。 次に、議案第106号、平成21年度周南市徳山モーターボート競走事業会計決算の認定についてであります。 主な質疑として、見込みに反して欠損が出た要因は、との問いに対し、本場での売り上げが落ち、協力場での売り上げが伸びた。収益率が高い本場での売り上げが下がり、収益率の低い協力場での売り上げが上がったことで、売上額総額は見込みとほぼ同額であったが、収益自体が下がったため欠損が出た、との答弁でした。 また、大きなレースでもうけて売上額をカバーするというのは、今はもう厳しいのではないか、との問いに対し、GⅠやSGなどの全国発売のレースにおいて、従前に比べて売り上げがかなり落ちている。今後は大きいレースを招致しても、経費をいかに削減し収益を出すかということを考える必要がある、との答弁でした。 また、21年度の中で名人戦絡みの経費はどれぐらいあったのか、との問いに対し、約1,400万円あった。映像作成費用約870万円、事前告知などファンサービス要因として550万円の支出があった、との答弁でした。 また、昨年の9月時点で既に5,500万円の欠損金が出ることを想定しているが、潜在的に赤字が出るような体質になっているのではないか、との問いに対し、7月ごろの売上状況等を勘案し、9月補正を行っている。9月補正では、名人戦絡みで6,700万円の費用の増額補正を行い、当初予算に比べてこの程度の赤字が出ると見込み、欠損金を計上している、との答弁でした。 討論なく、採決の結果、本件は全会一致で認定すべきものと決定しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(福田文治議員) これより質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆1番(中村富美子議員) 一般会計の補正予算ですけれども、鹿野の葬儀場の関係で修正案が出されました。その中で、反対討論の中で「反対キャンペーン」という言葉があったんですけれど、今委員長報告の中にはそれがありませんでした。やはり正確を期すためには、そういうこともしっかりと入れられておいたほうが、後会議録を見た上でも、こういうことがあったんだということでいいんではないかと思うんですが、それを外された理由は、どうしてでしょうか。 ○議長(福田文治議員) 中村富美子議員に申し上げます。予算決算の報告につきましては、報告に誤りがあったのみということで申し合わせ事項で決まっております。理由を聞くということは、質疑に値しないと判断いたします。以上でございます。 ほかに質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 質疑なしと認めます。これで質疑を終了いたします。 これより討論を行います。 まず、議案第78号について討論を行います。討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 討論なしと認めます。これをもって議案第78号について討論を終了いたします。 次に、議案第79号及び議案第79号に対する修正案の討論を一括して行います。討論はありませんか。 ◎19番(長嶺敏昭議員) 議案第79号、補正予算に対する修正案が提出されましたが、修正案に反対、原案に賛成の立場で意見を申し上げます。議員諸氏の賢明な御判断をお願いをいたします。 修正案は、議案第89号並びに90号の条例改正に深くかかわるものです。鹿野地区では、葬儀のときに火葬場はあるが、自宅以外で葬式ができる葬儀場があるといいねという要望は、随分以前から鹿野町時代からもあったものです。コアプラザかのの改修の折、具体的に住民の声として、また鹿野地区連合自治会の地域の要望としても上がっていたものです。コアプラザかのでは、利用者も多く、また同居する診療所があるため不適切ということから、コアプラザかのの竣工以来、1階部分は全くの遊休施設になっている鹿野公民館の利用が考えられたものです。  現地視察でもごらんになったとおり、民族資料や、廃校となった小学校の物品が物置状態で詰め込まれておりますが、適度な大きさの大会議室、講習室、調理室、さらには二間続きの広い和室などが完備しており、お通夜での利用にも適しています。大規模な改修の必要がない、ほとんど新たな建設投資なしで利用できるものです。 8月19日、2回目の住民説明会を傍聴させていただきましたが、御近所には、いわゆる迷惑施設としておもしろくはないが、ブラインドのためのフェンスの設置や、街灯がないので設置してくれなどの要望があり、さらには、「鹿野葬儀場」という名称は「○○ホール」など別なものにしてほしいなど、一定の理解のもと、建設的な意見、要望もありました。自治会長集会にも説明がされ、おおむね了解が得られたとして、今回の9月定例会議会に提案されたもので、私もこれまで「葬儀場があったら助かるね」、「安心だね」という地域の声を一般質問などを通じて届けてきたものです。 補正予算額330万4,000円の中には、御近所のブラインドのためのフェンスや街灯の設置費が含まれております。決して住民の要望にこたえるには十分なものとは言えませんが、御希望も踏まえた現時点では、最低限の施設整備費であろうと思います。供用開始までには、使用する上での約束事の決定、例えば近隣に配慮するため出棺のとき霊柩車のクラクションを自粛するとか、駐車場でのスピーカーは使用しないとか、会場使用後の片づけの徹底や葬祭業者への説明会もこれからになります。周南市側からは、今後も住民とも意見交換しながら、道路側の目隠しなどは、できるだけのことをするとし、必要なら補正予算も考えるという説明もありました。 私は、この2本の条例改正は、コアプラザかのに住民要望の強い文化ホールが整備されなかったこともあり、鹿野地区の長年にわたっての一つのシンボルであった鹿野公民館の有効活用、320席あるレトロな雰囲気の2階講堂を延命させるため、さらに一歩前に行くためのものであると思っています。人間だけが行う葬式は、決して汚れたものなどではなく、人生の終末の大切な儀式です。それを自宅でできる人はいいが、家屋の事情でできない人や、自治会の人口減、高齢化のため手伝いが難しい地区の人などは、20キロも30キロも離れたところにある業者の斎場を利用しなくて済むし、鹿野地区内なら何とかお世話になった故人のお見送りに行けるという、交通弱者である高齢者のためにもなる遊休施設の貸し館業務になります。 この議場におられる皆さんは、直ちには御理解いただけないかもしれませんが、特に鹿野地区は、冬場は大変雪深いところです。高齢者のためだけでなく、比較的近いところに葬儀場があれば、安全性、利便性も増すでしょう。御遺族も危険を伴う交通手段などで来ていただく参列者に対する気兼ねも多少は少なく、葬儀が営めることになります。地域のお寺さんや神官さんにも同様でしょう。新南陽斎場のように仏壇も祭壇も常設されはしませんが、自宅葬のように使っていただける、しかも葬式そのものは、公がとり行うのではなく、仏式でも神式でも友人葬でもできる貸し館業務であり、御遺族、友人が葬祭業者などと相談して行うことになるでしょう。 周南市財政を考えてみても、新たな施設を建設することなどは、到底無理な話でありましょう。ですから、鹿野公民館1階部分の有効活用は、究極の住民サービスの提供が、少ない予算でできることになるものであります。利用者の負担も葬式であれば最低1,500円の利用料で済むものです。 しかし、条例改正の議案の委員会審査では、継続審査とすることが多数となりました。継続審査とはいえ、多くの住民が望む町なかの葬儀場に使える遊休施設の開放は、地域の商業者にも多少の経済的効果もあるでしょうが、今回の委員会審査によって、残念ながら困難になったと言わざるを得ません。 月に1回あるかないかの利用に、2階の講堂を利用される団体にも予約優先でしょうから影響はまずありません。隣接する学校の鳴り物入りの運動会などの行事も、ほぼ年間を通じて予定されるものです。葬式などとは不つり合いと判断されれば利用を控えることもできるでしょう。駐車場もコアプラザかのの駐車場、並びに隣接する広い駐車スペースは確保できます。 最後に、一部反対の声があるのは承知しております。私は、鹿野を一つの自治会のように受け入れていただけないものかと思いますが、現時点では残念でなりません。しかし、「鹿野に葬儀場があったら助かるね」、「安心だね」の声とともに、いわゆるサイレントマジョリティー、物言わぬ多くの賛同者の存在を知る者としては、この修正案は、形の上では関連予算の全くの否決ではなく予備費への一時預かりとはいえ、納得できるものではありません。 よって、議案第79号、補正予算の原案に賛成いたしますが、修正案には反対をいたします。冷静に御判断をいただきますよう重ねてお願いを申し上げます。以上です。 ○議長(福田文治議員) ほかに討論はありませんか。 ◎24番(形岡瑛議員) 修正案に賛成し、原案に反対する意見を述べます。 今、修正案に対する反対意見では、多くの住民が鹿野への葬儀場の設置を望まれていると言われておりましたが、我々は、鹿野への葬儀場の設置について、そういう住民の要望があるということは承知をしております。ただ、現在の鹿野公民館への葬儀場の設置については、議案が提出されることがマスコミに報道されてから、初めて知ったという人も多数いらっしゃいます。 そのような状況から、いろいろ現地での住民の声も聞きましたが、明らかに地元での意見調整が、鹿野公民館への設置についての意見調整ができていないと判断せざるを得ないわけです。議会としては、賛成の人も含めて十分な地元での意見調整をしてほしい。そういう意味で関連条例改正についても、否決ではなく継続審査ということを判断しております。 この予算修正もこれはそのとおりでありまして、その継続審査の真意を踏まえて、削除ではなく予備費のほうに組み替えて、地元での十分な意見調整、これは必要だと。例えば2階の講堂の文化団体の方々についても、これはまるきり反対ではないが、決める前に双方の利用の仕方については、納得できるそういう時間が欲しいと、今すぐ決めないでほしいということもあります。ですから我々は、単に反対というだけの声を聞いてこれを提案しているのではありませんので、修正案に賛成するものであります。 ○議長(福田文治議員) ほかに討論はありませんか。 ◎13番(西田宏三議員) 私は、提出されました議案第79号の補正予算の修正案に反対し、原案に賛成する立場のものでございます。このことは、また条例改正にある議案第89号、第90号にリンクしております。 さて、鹿野町時代から、葬儀場が、葬祭場がこの地区にあれば、また、合併してからもその機運は高まってきているということを聞いております。そして、今般、鹿野地区連合自治会の要望として、議会に案件が、議案が出されたものと認識しております。 さて、この古来、日本社会においては、村社会であり、その中でその地域のさまざまな行事のうち、特に葬儀は大切な行事の一つとして扱われてきております。ともに悲しむこと、このことによって地区の中での一体感が生まれ、地区地区としての平穏と継続が保たれてきているのではないでしょうか。鹿野にありましての葬祭場、もしくは葬儀場、この公民館の一部を使用し利用することは、鹿野地区の大方の皆さんの気持ちが反対であるとは聞いておりません。むしろあってもいいなという人たちのほうが勝っているということも聞いております。積極的反対ではなく、むしろ周辺の整備をしていただけることであれば、ということも聞いております。 この周南市の鹿野を除いての地域にあって、さまざまな企業体での葬祭場ができております。しかし、建設に当たり、その周辺の方々の反対は少なかったということも聞いてきております。葬儀を出すということは、人生の終えんを迎え、その人に感謝する、そのことを念じる儀式であろうと思われます。葬儀を出すということ、人にはそれぞれの形がございます。しかし、市街地での、また自宅での葬儀が困難な方もいらっしゃるでしょう。しかし、そういった方にあって、葬儀をとり行い故人に報いたいという、そういう方々に対して行政が手を差し伸べるということは、当たり前のことではないでしょうか。 高齢社会が急速に進み、中山間地域に若い人たちの定住が根づかない現状を考えるに、今からこういった施設が必要であることは明白な事実でございます。条例改正の議案が委員会で継続審査にということは、残念な気持ちであります。木を見て山を見ない、そういうことがあってはならないという思いがいたしております。人間としての尊厳をどこに求めていらっしゃるのか。日本人としての心がそんなにすさんできたのかなという思いに非常に寂しい気持ちともなりました。 そして最後に、改めてこの議案第79号の補正予算、原案に賛成し、修正案には反対いたします。以上です。 ○議長(福田文治議員) ほかに討論はありませんか。 ◎26番(兼重元議員) 私は、あえて黙っておこうかと思いましたですけどね。人は産まれ必ず死ぬる。そして必ず弔いがそこに起こる。このことに対して何ら人様の情レベルにおいて、劣るものでもなければ勝るものでもないという ○議長(福田文治議員) 兼重議員、立場を明確にお願いして。 ◎26番(兼重元議員) まず前段にちょっと話しております。私は、修正案賛成で──修正案を除く原案には賛成ですが、修正案に賛成。 鹿野地区の葬儀場が欲しいという気持ちは、痛いほどわかっております。少なし情緒面においては、理解をしているつもりであります。ですから、鹿野地区の融和なりと、鹿野地区をこれからどうするかといった先ほどの西田議員の意見、あるいは長嶺議員の意見、これは痛いほどわかっておりますし、よく理解をしております。 ところが、問題はこの鹿野公民館、これに葬儀場を充てるということの是非を今問いよるわけであります。本質を私は見失っちゃおかしいと思うわけですね。ですから、鹿野公民館そもそもは、コアプラザを建設するという段階にあっては、既にこれは耐震強度ともに劣っているという施設、ですから、これははっきり言えば、公共施設としてはもう廃棄というんですかね、こういう施設であると、本来は。あるから使いましょうと、公民館ありきで葬儀場を持ってきましょうというこういう理屈は成り立たん。本来、公の施設の統廃合をどうするのかといったところが大きな問題であります。 財政当局も大変この辺は苦慮しております。しかし、住民の声に負けながら、常に後々のランニングコストを含めて、これらが大きなこれからの財政負担になってくる。これは事実であります。今、大規模プロジェクトも相当計画されておりますが、熊毛のコアプラザもしかりであり、一体これからどうするつもりなんだと。こうした耐震強度も持たないような施設を転用しておいて、それで、さあよろしゅうございますということを本当に──片や耐震化のための整備をしながら、片やそういう施設を転用していくという考えちゅうのは、相矛盾するんじゃないかと。安心安全を標榜される市長にとっては、私はどうも理解ができない。 ここは、やっぱり鹿野の問題を本気でとらえるなら、あえて必要な経費を投入してでも、葬祭場をきちんと耐震強度を保つ施設を本来設置すべきじゃないですか。方便は許さない。私は、そういうきちんとしたけじめを市民にも示さにゃいかん。もちろん鹿野の皆さんには十分そのことを理解していただく。こういった私はやっぱりやりとりをせんと、いたずらにそれがあるからやればいいというようなことの逃げは許さない。私はこう考えております。私が市長なら、そうします。そして、あえてまともに鹿野の皆さん方の御意見をしっかり受けとめながら、そうして全市民の皆さんにその施設がどうでしょうかという問いかけを本来すべきじゃろうと。私は、これが本来のスタイルだと思っているんですよ。こそくなことでもって鹿野の住民の皆さん方を少しなでるようなやり方というのは、私は相入れない。こういう考え方を持っております。よって、修正案に対しては、賛成であります。以上。 ○議長(福田文治議員) ほかに討論はありませんか。 ◎23番(炭村信義議員) 議案第79号、修正案に賛成して、原案に反対の立場で意見を申し上げさせていただきます。 この修正案自体は、鹿野公民館の会議室を一部手直しして、そこが葬儀場に使える施設にしよう。私どもこれに修正に賛成するに当たり、葬儀場が要らないという立場ではありません。当日、現地に視察に行かさせていただいたときに、地域の方々が20人近くいらっしゃったかもわかりませんが、「ぜひ考え直してほしい」、「地域の人にもう少しどういうふうにしていくのかというのをしっかり説明してほしい」、こういう強い声がありました。どこに住んでおられるんですかということをお聞きいたしました。ところが、何人かの方は、「すぐ近くです」、「この前の家です」、「こっち側の家です」、「裏の家です」という言い方でありました。まだ、そういう方々が賛成して、つくってほしいというところまでいっておられません。 この葬儀場というのが迷惑施設だという意識は、私は持つべきではないという意識を持っています。私自身もそういう迷惑施設だという意識はありません。そして、鹿野の実情からしたら、月に1回か2回程度の葬儀だろうと、これはそういう想定です。そういう現状から見たら、やはり地域の方々とその周辺の方々、もう少し協議をすれば、話をすれば、必ず納得というところまでいかないにしても、ある程度仕方がないねというところまでの同意は得ていけるんではないか。そんな感触も持っております。 そうした意味で、予算を残したまま話に行くと、「決めてからあんたらは言うてくる」と、こういう言い方になります。そこで、予算も白紙の状態にして、しっかりと地域の声を聞いてほしい、私ども議員も地域の声を聞きに入りたい、そういう時間も必要だというふうに思いますので、ここは一たん予備費に転用して、修正をして、そして地域の声を聞いて、そして地域全体がほぼもうこういう形でいいだろなという方向でつくり上げていく。これができる地域ではないかというふうに思いますので、今日の段階では、まず修正をして、そして地域の声を聞く、このことが一番重要ではないかということで、修正に賛成をいたします。以上です。 ○議長(福田文治議員) ほかに討論はありませんか。 ◎34番(古谷幸男議員) 修正案に賛成し、修正案を除く原案に賛成いたします。 るる今討論の中で御意見がありましたけれども、私どもが聞いているのは、いわゆる斎場が欲しいというのが、合併以来鹿野地区の方の願いだということは理解をしているところであります。しかし、今回の部分について、私は、どちらが多数なのかとか、どちらが少数なのかという以前に、本当に考え方として、鹿野地区の住民の方にきちっとした説明と理解が得られた上で、この部分が出されたのであろうかという思いが出てきたことも事実であります。 そうしたことから、大多数のいわゆる声として、どちらがどうなのかとか、いろんなことも説明と本当にきちっとあっているのか。私どもも先ほどもありましたが、これからのことも考えていかなきゃいけないという意味を持ちまして、関連の2条例案が継続となっておりますので、予算の修正案に賛成をするものであります。以上であります。 ○議長(福田文治議員) ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 討論なしと認めます。 これをもって議案第79号及び議案第79号に対する修正案の討論を終了いたします。 次に、議案第80号から第88号まで、議案第91号から第97号まで、議案第99号から第107号まで、陳情第2号及び陳情第4号の討論を一括して行います。討論はありませんか。 ◎1番(中村富美子議員) それでは、議案第103号、平成21年度周南市水道事業会計の決算認定について、反対の意見を申し述べます。 夜市、戸田、湯野の不採算事業に、一般会計からの繰り入れがないこと。徳山、新南陽の簡易水道事業は、不採算事業でありますが、2分の1しか繰り入れがないこと。大津島海底送水管の建設は、もともと一般会計の事業であるにもかかわらず、一般会計は元利償還の2分の1しか負担していないこと。これらは、全額一般会計で負担すべきです。一般会計で負担しない分は、水道料金でカバーすることになります。これは、都市部の水道料金で赤字分を賄うことになります。一般会計からの繰り入れは、能力に応じて課税した税金を使うということでありますが、都市部の水道料金で赤字を賄うことは、低所得者にも負担を求めることになります。税と料の使い方が違えば、市民サービスの公平性が保てません。 21年度は、黒字決算でしたが、今後、熊毛の水道事業が始まれば、将来的に水道料金の引き上げが懸念されます。よって、この認定は、認めるわけにはまいりません。 ○議長(福田文治議員) 次に、賛成討論の発言を許します。 ◎24番(形岡瑛議員) 陳情第2号、所得税法第56条の廃止を求める意見書についての賛成意見と、議案第102号、平成21年度周南市徳山モーターボート競走事業会計について、これは、反対をしないが、意見を述べるという立場で意見を述べます。 まず、陳情第2号ですが、この陳情は、自営業者の家族労働に対する賃金の支払いを配偶者の場合は86万円、子供を含めた家族の場合は50万円しか認めないという、所得税法第56条の廃止をという意見書の決議を求めたものです。 これについては、青色申告をすればという見解もありますが、その前に、それ以前に、申告の方法によって営業所得からの費用控除額に差をつけるという税制そのものが、不合理であると考えるものです。青色申告は、帳簿の記載など、特に悪意がなくとも誤り等を認めず、さかのぼってのペナルティーも零細業者にとっては大変過酷に過ぎると言わなければなりません。実態は、現在の白色申告でも、営業所得の把握は可能であり、配偶者や家族従事者の労働の賃金の把握も合理的に判断することは、さほど難しいことでありません。不合理な制度によって、かえって零細業者の経営の発展を阻害するこの条文の廃止を求めるのは、当然であります。以上。 次に、競艇事業会計についてのこれは、あえて意見を述べておきたいので述べておきます。反対ではありません。いろいろ意見があっても反対しないというのは、担当部署の皆さんの非常に頑張りを評価しているからであることをまず前もって述べておきたいと思います。   〔「それで討論になるんかな。討論じゃけ」と26番兼重 元議員呼ぶ〕 ○議長(福田文治議員) 形岡議員、賛成の立場でしょうか。 ◎24番(形岡瑛議員) 賛成の立場で討論です。 ○議長(福田文治議員) お願いいたします。 ◎24番(形岡瑛議員) ただ討論について注釈を述べているわけです。どういう立場で述べるか。 競艇事業は、昨年12月時点での黒字の見通しから一転、5,300万円余りの損失になりました。この結果となった要因として、大きな利益を見込んでいた全国発売のビッグレースが振るわなかったこと、受託事業においても、本場でも舟券売上が伸びず、電話投票、インターネット投票がふえて、見込んだ収益が得られなかったことが上げられています。 これまでは、開催費など営業経費のかかる割合に、収益の上がらない本場での一般主催事業を減らして受託事業をふやすなどの一定の経営努力と、栗屋の学校給食センター用地費として一般会計から7億5,000万円の支援をしていることなどから、最悪の事態を回避しているというのが実態であります。現時点では、このことも危うくなっているという認識に立つべきであります。 これまで市長からは、競艇事業についての今後好転していくとの楽観的な見解が再三表明されています。しかし、ここで最近の公営ギャンブル、とりわけ地方の公営ギャンブルが置かれている状況を見れば、こういう見解は断ち切れないものだと認識すべきであり、場外舟券売場などの新たな設備投資などの展開は、厳に控えるべきであるという意見であります。以上。 ○議長(福田文治議員) 形岡議員、最初、議案第102号と言われましたが、第106号ということでいいですね。 ◎24番(形岡瑛議員) 決算認定第106号。訂正します。以上。済みません。 ○議長(福田文治議員) 次に、反対討論の発言を許します。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 次に、賛成討論の発言を許します。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 討論なしと認めます。 これをもって、議案第80号から第88号まで、議案第91号から第97号まで、議案第99号から第107号まで、陳情第2号及び陳情第4号の討論を終了いたします。 以上で、討論を終わります。 これより採決を行います。 まず、議案第78号、平成22年度周南市一般会計補正予算(第3号)についての専決処分を報告し、承認を求めることについてを採決いたします。本件は承認することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。よって、本件は承認されました。 次に、議案第79号、平成22年度周南市一般会計補正予算(第4号)の採決に入ります。 まず、本件に対する委員長の報告は、修正でありますので、委員会の修正案を採決いたします。委員会の修正案に賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(福田文治議員) 起立多数であります。よって、委員会の修正案は可決されました。 次に、ただいま修正議決した部分を除く原案について採決いたします。修正部分を除くその他の部分を原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(福田文治議員) 起立全員であります。よって、修正部分を除くその他の部分は原案のとおり可決されました。 次に、議案第80号、平成22年度周南市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)、議案第81号、平成22年度周南市老人保健特別会計補正予算(第2号)、議案第82号、平成22年度周南市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)、議案第83号、平成22年度周南市介護保険特別会計補正予算(第1号)、議案第84号、平成22年度周南市交通災害共済事業特別会計補正予算(第1号)、議案第85号、平成22年度周南市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第86号、平成22年度周南市下水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第87号、平成22年度周南市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、議案第88号、平成22年度周南市駐車場事業特別会計補正予算(第1号)、議案第91号、周南市火災予防条例の一部を改正する条例制定について、議案第92号、字及び町の区域の変更について、議案第93号、山口県市町総合事務組合の共同処理する事務及び規約の変更について、議案第94号、工事請負契約の締結について(周南市徳山中央浄化センター建設工事)、議案第95号、公有水面の埋立ての承認について、議案第96号、公有水面埋立地の用途変更について、議案第97号、訴えの提起をすることについて、議案第99号、動産の買入れについて(化学消防ポンプ自動車)、議案第100号、動産の買入れについて(高規格救急車)、議案第101号、工事請負契約の一部を変更することについて((仮称)栗屋学校給食センター建築主体工事)、議案第102号、工事請負契約の一部を変更することについて((仮称)新地学校給食センター建築主体工事)の20件を一括して採決いたします。本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。よって、本件は原案のとおり可決されました。 次に、議案第103号、平成21年度周南市水道事業会計決算の認定についてを採決いたします。本件は認定することに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(福田文治議員) 起立多数であります。よって、本件は認定されました。 次に、議案第104号、平成21年度周南市病院事業会計決算の認定について、議案第105号、平成21年度周南市介護老人保健施設事業会計決算の認定について、議案第106号、平成21年度周南市徳山モーターボート競走事業会計決算の認定についての3件を一括して採決いたします。本件は認定することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。よって、本件は認定されました。 次に、議案第107号、周南市手数料条例の一部を改正する条例制定についてを採決いたします。本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。よって、本件は原案のとおり可決されました。 次に、陳情第2号、所得税法第56条の廃止を求める意見書についてを採決いたします。本件は採択することに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(福田文治議員) 起立少数であります。よって、本件は不採択とすることに決定いたしました。 次に、陳情第4号、福祉医療費助成制度の現状維持存続に関する陳情を採決いたします。本件は採択することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。よって、本件は採択することに決定いたしました。 ただいま採択された陳情第4号は、執行機関に送付し、その処理の経過と結果の報告を請求したいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。よって、陳情第4号は、執行機関に送付し、その処理の経過と結果の報告を請求することに決定いたしました。────────────────────────────── ○議長(福田文治議員) ここで暫時休憩いたします。次の会議は13時15分から再開します。   午後 0時13分休憩 ──────────────────────────────   午後 1時15分再開 ○議長(福田文治議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。────────────────────────────── △日程第5企画総務委員会の中間報告(議案第89号)         (報告、質疑) ○議長(福田文治議員) 日程第5、企画総務委員会の中間報告(議案第89号)を議題といたします。 企画総務委員会から付託中の議案第89号、周南市コアプラザかの条例の一部を改正する条例制定について、中間報告を行いたいとの申し出がありましたので、許可いたします。   〔企画総務委員長、岸村敬士議員登壇〕 ◎企画総務委員長(岸村敬士議員) それでは、9月15日の企画総務委員会において継続審査を決定した、議案第89号、周南市コアプラザかの条例の一部を改正する条例制定についての中間報告をいたします。 審査に先立って、現在の鹿野公民館の現地調査を行いました。 主な質疑として、公民館がなくなることで公民館独自の事業というものがなくなるが、地域の住民に十分理解は得られているか、との問いに対し、公民館事業については、昨年の2月以降は職員体制を含めコアプラザのほうへおおむね移行させており、事業そのものの減もない、との答弁でした。 また、公民館が形の上でなくなることは法律や条例での制約がなくなり、館内での物品販売や興行のようなものができるようになるのか、との問いに対し、地方自治法に定める公共施設ということになり、現行のコアプラザかの条例にのっとった運用ができると理解している、との答弁でした。 また、公民館がなくなると、公民館運営協議会も当然なくなるが今後どうするのか。また、8月17日に運営協議会を開催されたとのことだが、どのような内容であったのか、との問いに対し、8月17日の運営協議会で、葬儀場施設をつくった場合の利用見込み、見通しなどについて説明を行った。条例改正が可決された時点で運営協議会は廃止し、現委員にはコアプラザかの利用者協議会に参画していただく、との答弁でした。 また、公民館の1階部分を斎場にすることについて、住民への説明は十分にできているのか、意見の掌握はできているのか。また、9月議会で予算を計上し、条例改正を行い、斎場にするということを住民に説明したのか、との問いに対し、近隣の自治会長、連合地区会長、コミュニティの会長に説明をし、地域政策課の職員が、公民館に隣接しておられる方の意見を聞いて歩いた。近隣の3自治会の説明会も2回開催した。意見としては、目隠しは確実にやってほしい、外灯がつくようにといった要望があり、極力要望に沿った形で対応させていただくお話をした。また、予算措置、条例改正についても、地域の住民の方の強い反対を伺っていないことから、御了解いただいておるものということで今回提案させていただいた、との答弁でした。 また、3自治会に説明会を行ったが、参加者は何人か、との問いに対し、3自治会の世帯数は140程度で、1回目に32人、2回目に17人の参加をいただいた。その後、自治会長、連合地区会長に御案内をしたが、地区長5人、自治会は45自治会のうち都合25人の参加をいただいた、との答弁でした。 また、現地調査のときに反対住民の方が集まっておられたが、それだけの反対者がいるということは、3回の説明会では不十分だったということではないのか、との問いに対し、3自治会の世帯数は140程度で、1回目に32人、2回目に17人の参加をいただいたとの答弁でした。 また、住民説明会を傍聴したが、反対の意見者の中にも、大変建設的な意見を述べられる住民がほとんどであったと感じたが、総合支所としてはどのように感じたか、との問いに対し、目隠しなどの問題点を解決すれば賛成であり、それ以上の反対はないと感じていた、との答弁でした。 また、いろいろ報告を聞いていると、地域住民と市とのギャップを感じるが、そのことを認識しているのか、との問いに対し、重たい気持ちではあるが、最終的に必要性を御理解いただいたものと思っている。また、平成8年に火葬場ができた時期に葬儀場の設置の要望があり、新築はできないというのが市の現時点での判断である。地域の生活実態などを考えると、今後需要が高まると思われることからも、早いうちにお願いしたいということで、今回議案を提案させていただいた、との答弁でした。 また、葬儀場をつくった場合、今後の利用状況をどのように考えているのか、との問いに対し、21年度に鹿野の市民の方が80人亡くなられているが、そのうち自宅で葬儀をされたのが22件、お寺で葬儀をされたのは7件、民間葬儀社でされたのが10件、その他が43件、不明が2件である。一方、鹿野斎場の利用は45件、自宅とお寺で31件、45から31を引いた14件の方は何らかの形で徳山のほうに出られたが、鹿野に帰って火葬場を利用されたと思う。以上から月に1件ぐらいではないかと思う、との答弁でした。 質疑を終了し、委員から、公民館の利用者への説明、合意などの意見聴取ができていないことがはっきりしているので、地元の意見調整を十分に行う時間をもっととるべきと考え、継続審査にしたほうがいいとの意見があり、採決の結果、議案第89号は賛成多数で継続審査とすることに決定をしました。 以上で、中間報告を終わります。 ○議長(福田文治議員) これより質疑を行います。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 質疑なしと認めます。これで質疑を終了いたします。 以上で、企画総務委員会の中間報告(議案第89号)を終了いたします。────────────────────────────── △日程第6環境建設委員会の中間報告(議案第90号)         (報告、質疑) ○議長(福田文治議員) 日程第6、環境建設委員会の中間報告(議案第90号)を議題といたします。 環境建設委員会から付託中の議案第90号、周南市斎場条例の一部を改正する条例制定について、中間報告を行いたいとの申し出がありましたので、許可いたします。   〔環境建設委員長、尾﨑隆則議員登壇〕 ◎環境建設委員長(尾﨑隆則議員) それでは、9月15日の環境建設委員会において継続審査を決定した、議案第90号、周南市斎場条例の一部を改正する条例制定についての中間報告を行います。 本件については、葬儀場への転用が予定されている鹿野公民館、及び鹿野斎場の現地調査を行った上で審査を行いました。 主な質疑として、葬儀場をつくるに当たって、住民とどのような話し合いをしてきたのか、との問いに対し、旧鹿野町で斎場をつくったとき、告別式の式場が欲しいという要望があった。しかし、鹿野斎場は狭くて増設ができず、また、当時は自宅での葬儀がほとんどであり、設置は難しいと回答をしている。今回の鹿野葬儀場設置に当たっては、5月10日に、関係する3自治会の自治会長、自治会連合会長、コミュニティ会長と意見交換をしている。この中で、隣接する住民の意見を聞いてはどうかという意見があったことから、職員で隣接する9軒にお伺いをしたが、そのときは絶対反対という意見はなかった。地元3自治会の住民を対象にした7月28日と8月19日の2回の説明会では、葬儀場をつくるに当たっては、目隠し等をしてほしいという要望があり、設置を進めていくということで終わっている。その後、8月25日に自治会連合会の各地区長、自治会長に住民説明会の報告をしたが、設置に対して絶対反対という意見はなかった、との答弁でした。 また、平成18年、19年の自治会要望は、鹿野斎場をすべての葬儀ができる施設にしてほしいという内容だが、現在の市の方針は要望に合っていないのではないか、との問いに対し、自治会要望の増設、新設は難しいが、平成21年、22年の一般質問で、公民館に設置できないかとの質問があり、その可能性を検討した結果、今回の提案に至った、との答弁でした。 また、地元から、鹿野公民館の一部を葬儀場にしてほしいという要望はあったのか、との問いに対し、そのような要望はなかった、との答弁でした。 また、現地調査を行った際、住民から反対意見があったが、このことを市はどう認識しているか、との問いに対し、説明会ではなかなか反対意見を出すのが難しい人もあるので、隣接者については個々に意見を聞いて歩いたという経緯がある。市が進めてきた中では了解を得られていると考え、今回提案した、との答弁でした。 また、自治会連合会への説明が8月25日で、この議案の配付が8月30日である。厳しいタイムスケジュールであり、住民との合意形成に時間的な無理があったのではないか、との問いに対し、葬儀場整備のための工事に6カ月程度を要する。早く葬儀ができる場を提供したいことから、今定例会へ提案した、との答弁でした。 また、1階の葬儀場と2階の講堂の利用が重複しないよう原則受付順とのことだが、葬儀の申し込みが後になるに決まっている。葬儀場として使い勝手が悪いと思うがどうか、との問いに対し、講堂の利用が練習の場合は、受け付けの段階で、もし葬儀が入ったときはコアプラザに行ってもらう了解を取り、葬儀を優先させたい。また、講堂の申し込みがイベントとしての利用であった場合は、葬儀場を別に求めていただく形で整理をしている、との答弁でした。 また、葬儀場として使う場合、駐車スペースに問題はないか、との問いに対し、公民館前の駐車場、図書館横の駐車場、コアプラザの駐車場で対応したい、との答弁でした。 また、用途変更をして葬儀場として使うのであれば、まず耐震診断をすべきではないか、との問いに対し、今年度に一次診断を行う予定である、との答弁でした。 また、鹿野葬儀場の使用料の算定根拠は、との問いに対し、従前の鹿野公民館の使用料を算定基礎とし、時間換算で算出した、との答弁でした。 また、新南陽斎場の使用料と比較して、14分の1と非常に安いのはなぜか、との問いに対し、新南陽斎場は葬儀専用の施設となっており、祭壇、音響施設、固定席があり、部屋のつくりも民間の斎場と比べて遜色のないものになっている。鹿野斎場は、改修は行うがつくりは従前の公民館と変わらず、スペースを貸す形になる。祭壇等も持ち込んでいただくことになり、使用料に差がある、との答弁でした。 また、葬儀場の利用方法は、との問いに対し、管理人がいないので、鹿野総合支所でかぎを貸して利用いただく。葬儀会社を通しての利用がほとんどと思われるので、葬儀会社に対し説明会を開催したい。また、照明や給湯器などの使用マニュアルを作成し、利用しやすい施設をと考えている、との答弁でした。 また、利用後の清掃はどうなるのか、との問いに対し、公民館の利用と同じで、利用者は借りる前の状態にして返していただくのが原則となる、との答弁でした。 質疑を終了し、委員から、地元へ丁寧な説明がされたという状況が確認できない。また、葬儀場利用者にも、講堂利用者にも、使い勝手が悪い運用になっている。地元との合意形成を図る時間が必要であり、継続調査を求めるとの意見があり、採決の結果、議案第90号は、賛成多数で継続審査とすることに決定いたしました。 以上で、中間報告を終わります。 ○議長(福田文治議員) これより質疑を行います。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 質疑なしと認めます。これで質疑を終了いたします。 以上で、環境建設委員会の中間報告(議案第90号)を終了いたします。────────────────────────────── △日程第7閉会中の継続審査及び調査 ○議長(福田文治議員) 日程第7、閉会中の継続審査及び調査を議題といたします。 委員会条例第40条の規定により、お手元に配付のとおり各常任委員長から閉会中の継続審査及び調査の申し出があります。 お諮りいたします。議案第89号、周南市コアプラザかの条例の一部を改正する条例制定について、閉会中の継続審査とすることに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(福田文治議員) 起立多数であります。よって、企画総務委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。 続いてお諮りいたします。議案第90号、周南市斎場条例の一部を改正する条例制定について、閉会中の継続審査とすることに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(福田文治議員) 起立多数であります。よって、環境建設委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。 続いてお諮りいたします。議案第108号、平成21年度周南市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。よって、予算決算委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。 続いてお諮りいたします。陳情第3号、「小さな親切」運動推進都市の宣言に関する陳情書について、閉会中の継続審査とすることに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(福田文治議員) 起立多数であります。よって、教育福祉委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。 続いてお諮りいたします。冒険遊び場(プレーパーク)に関する調査及び教育委員会点検・評価報告書に関する調査を、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。よって、教育福祉委員長の申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定いたしました。────────────────────────────── ○議長(福田文治議員) 本日、お手元に配付のとおり、兼重 元議員ほか6名から、中国山東省シ博市との友好都市提携に関する要望決議が提出されました。 お諮りいたします。議員提出議案第3号を日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。議員提出議案第3号を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。──────────────────────────────   追加日程 議員提出議案第3号        (提案説明、質疑、討論、表決) ○議長(福田文治議員) 議員提出議案第3号を議題といたします。 提案理由の説明を求めます。   〔26番、兼重 元議員登壇〕 ◎26番(兼重元議員) 議員提出議案第3号、中国山東省シ博市との友好都市提携に関する要望決議について提案理由の説明をいたします。 本案につきましては、お手元に配付しております案文の朗読をもって説明にかえさせていただきます。 なお、私たちは友好都市提携そのものに反対するものではありません。 案文を朗読いたします。 中国山東省シ博市との友好都市提携に関する要望決議。 周南市は、両市の振興と市民生活の向上に資するため、11月に中国山東省シ博市と友好都市提携を調印しようとしている。 しかし、尖閣諸島付近における中国漁船衝突事件を受け、相互の友好親善訪問が中止になるなど、日中両国間の関係が憂慮される状況にある。 このことから、シ博市との友好都市提携の調印については、適宜、情勢を見守りながら対応されるよう要望する。 以上、決議する。 平成22年9月24日、山口県周南市議会。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(福田文治議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 ◆23番(炭村信義議員) 議員提出議案第3号、中国山東省シ博市との友好都市提携に関する要望決議について、お伺いをいたします。この文書を今説明、提案に当たって、提案者はこの友好都市そのものには反対するものではないということを言っておられます。そして、現在、周南市はこの11月をめどにシ博市との友好都市提携を調印しようとしているという状況が書いてあります。そこで、「このことから、シ博市との友好都市提携の調印については、適宜、情勢を見守りながら対応されるよう要望する」、この「適宜、情勢を見守りながら」というのは、もし、今の状況でシ博市のほうから、この状況では友好都市は結べませんよというような申し出があったときには、そこは中国との両国関係が憂慮されておりますので、ぜひ周南市としては、そういうことじゃなくして、結びましょうというように働いてくださいという意味合いのことなのか。その辺を、この適宜、情勢を見ながら、ぜひこの締結に進めてほしいという意味合いの決議なのか、その辺をもう少し提案者にお伺いをしたいと思います。 ◎26番(兼重元議員) おっしゃるとおり、どちらでも、その情勢を見ながら、適宜判断をさせていただくということであります。 ◆23番(炭村信義議員) この議会としての、周南市の市議会としての意思決定をする場合なんです、この決議というのは。そういうときに、そういうファジーなものではなくて、提案者としてきちんと、どういう意味合いで提案しているのかということは説明していただきたい。そこで、再度お願いしたいと思います。 ◎26番(兼重元議員) 事態の推移は当然どうなるということ、これを明確にお示しすることはできません。ですから、事態の推移を見守りながら、適宜という言葉を使っておるわけです。もとより、友好都市提携について反対するものではありませんということを最初からお断りいたしております。ですから、もともと周南市、シ博市、市民同士の友好都市交流が前提でありますから、そのことがはっきりと見通せれば、大いに友好都市提携調印によって今後の交流活動をしっかりやればよろしいかという考えを持っております。 ◆23番(炭村信義議員) これから推移を見ながらというような話でありましたが、その前に、この文書の中で、日中両国間の関係が憂慮される状況にあります。これは尖閣諸島の問題で日中関係が憂慮される状況にあると。憂慮というのは悪い方向に進まにゃええが、悪い方向に進むことを心配して、そういうことはやめようねというのが憂慮であります。だから、あえてこの議会で、先ほど私が言いましたように、この下地の文章、適宜、情勢を見ながら対応するという言葉と、ここをきちんと理解しないと、相矛盾する文章になってきます。だから、再度確認しましたように、これは中国と日本、日中の関係が悪いようにいかないように、周南市として頑張ろうねという決議だという理解でいいのか悪いのか、イエス、ノーでお願いいたします。 ◎26番(兼重元議員) なかなか誘導尋問がお上手だと思いますが、私は、個人的には、この際、民主党の小沢一郎さんと輿石東さんにしっかりと日本と中国との関係を改善していただきたいという思いはあります。関係は大いにあります。そのことを前提にして、我が周南市民とシ博市民とが真に友好提携、友好交流が結べればという願いは持っております。ですから、もしも、市民レベルの友好都市交流が進展することによって、国家間の友好化が図られるなら、なおもってよしとします。以上。 ○議長(福田文治議員) ほかに質疑はありませんか。 ◆24番(形岡瑛議員) いろいろ答弁はありましたが、素直に文章を読めば、受けとめとしては、今の答弁から言うと、シ博市がちょっと待ってよと言っても、いやいや、やっぱり両国間の友好関係のために、友好都市やりましょうよとやってほしいのか、それともシ博市のほうから何も言わないのに、どうも今、いろいろ情勢が憂慮する事態になっているから、こちら側から、ちょっと慎重にやろうじゃないかというふうなことを申し出てほしいのかという、この文章の趣旨が非常にはっきりしないんです。今、どちらとも受け取れる答弁しておられるんで、その点、改めて答弁をお願いしたらと思います。 ◎26番(兼重元議員) どちらともとれるとおっしゃるのなら、やめてほしいと言えばよろしいのか、それとも続けてほしいと言えばよろしいのか、あえてお尋ねをしたいほうでありますが。それは別にいたしましても、中国と日本との関係、深い歴史、長い歴史、これからどうおつき合いしていくかといったところは、外交上の問題でもありましょうし、国際的にも注目されていることでもありましょうから、それはまた我々のレベルで判断するようなものではない。我々のレベルでは、あくまでも市民対シ博市市民との友好都市交流、これがしっかりと進むかどうかといったこの時点、少なし、我が国のように民主主義国家ではないかの国であっては、中央政府の意向によって今回でも自治体間の交流が一時取りやめになっとる、あるいは延期になっているといったことが報道されております。このように、我々自身、市民自身が判断をして、これを前に進めるか、あるいはやめるかといったような余地はないんではなかろうかということは、私なりに思っております。ですから、我が周南市議会においては、市民が必要とすれば、当然それは前に持っていかんにゃいかんと思いますが、今日、ただいまの現状で、我々周南市議会議員として、市民の意思を代弁する立場としても、少なし中国に対しての思いは、私以上に強い嫌悪感を持つ方もおられましょうし、あるいは憂慮される方もおられましょう。ですから、ここで11月に一応決定を見るかのような友好都市提携調印、もちろん予算も可決しております。それを前提にして進めるには、いささか我が周南市議会としても市民にアピールする必要があろうということであります。 ◆24番(形岡瑛議員) ですから、当然、要望決議ですから、市民にアピールするものになりますが、どちらの方向でアピールするのかということについて、炭村議員に対する答弁では、どちらとも受け取れるから、どちらなんですかと聞いておるわけであります。再度答弁お願いします。 ◎26番(兼重元議員) 政治的には、どちらともとれるような、そういった扱いというものも、それなりの政治的な判断、こういうことであります。 ◆24番(形岡瑛議員) 今の答弁というのは、大変承服しかねるということを申し上げますとともに、もう一点。現在、いろんな中国の漁船の衝突に対する日本の海上保安庁の措置というのは、これは尖閣諸島に対する実効支配をしている日本として当然の措置であります。当たり前のことをしているに過ぎない。だけど、中国側からいろんな一連のことが起きているのは、やっぱり異常だと思わざるを得ない点があるんです。中国側には冷静な対応を求めたいのでありますが、もし、このことについて、日本側から特別な対応をするということになると、それはまた日本側からの緊張を高めるリアクションになります。これは、例えば周南市議会というのは公的な機関でありますから、この公的機関が今のように、どちらとも受け取れるような決議をあえて今するとなると、シ博市のほうからは何も言ってこないのにやるということになると、やはり政府間の緊張を公的機関として高めるような意思決定をすることになる。大変私は重要だと思います、このことは。このことについての認識を問うておきます。 ◎26番(兼重元議員) 我が、日本人の社会では、申しわけないとか、思いやりとか、あるいはどちらに非があろうと、まず「済みません」、こういったことが通用する。いわゆるあうんの呼吸で、そういう問題というのが理解し合える。しかし、やはり国際間の問題ということになれば、きちっと口をあけて物を言わなきゃわからん。少なくとも、日中間には領土問題は存在しないんだということが我が政府の見解でありますから、それを私は信じておりますし、理解しておりますから、当然、この際、きちっとしたリアクションがあろうと、それは当然の話であります。すけてたたかれるちゅうわけにいきませんし、座して待つわけにはいきません。きちんと当方の立場を明らかにすべき。そういうことがないから、常に日本は弱腰外交と言われてみたり、お金だけ出して批判を受けるような、そういった国際間の日本の立場。いやしくも我々は日本国という独立国家に生を受け、そして生きております。国家の独立と国益を守るのは外交の仕事でありましょうし、政治の仕事でありましょう。そして、個は全体であるということである我々国民一人一人が強く、日本国民としての誇りを持ち、今回の中国問題に対しても、きちんとした見解を持っていただきたい。そういう意味では、白だ黒だという決着を明らかにつけろという話は、あえてしておらん。それが私、炭村議員の言われるファジーと言われようと、どちらにしなさいと形岡議員が言われるにしても、どちらも考え方がある。しかし、明らかにしておく必要があるという、その考え方に立って、今回は要望決議ということで、市民に対してはしかるべきアピールをしたいと、こう考えております。 ◆24番(形岡瑛議員) お答えになってないと思うんですけど。シ博市のほうから、中国側の事情は我々が早くいえば知ったことじゃないんです。シ博市のほうが中央政府の命令でどうかすれば、それまでのことで、それは我々があらかじめ予断を持つべきではない。我々は都市間の友好都市協定ですから、粛々にして、向こうからの何らかあれが進めばいいんであります。ただ、今の答弁は、ちょっとこの決議のもう範囲から逸脱した、極めて私的な見解が述べられていると思いますので、もう答弁は結構ですが、ちょっとなかなか納得できない見解であるということは申し上げておきます。 ○議長(福田文治議員) 質疑 ◆24番(形岡瑛議員) じゃあ今の、私の見解に対する見解を求めます。 ◎26番(兼重元議員) 日本共産党党員の形岡議員と、自由民主党議員の党員である兼重 元との見解の相違であります。以上。
    ○議長(福田文治議員) ほかに質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 質疑なしと認めます。これで質疑を終了いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議員提出議案第3号は、会議規則第35条第2項の規定により、委員会への付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。議員提出議案第3号は委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論を行います。討論はありませんか。まず、反対討論の発言を許します。 ◎24番(形岡瑛議員) この決議案に対する反対意見を述べます。尖閣諸島への中国漁船に対する海上保安庁の措置は、現在、歴史的にも尖閣諸島について実効支配をしている日本政府としては当然のことである。友好訪問の中止等はいずれも中国側からの措置であるが、今回の決議の提案は、この中国側が引き起こしている過剰な対応に対するリアクションに過ぎない。しかし、これは今現在では、政府と政府との関係で問題である。今の時点で周南市の側からシ博市との友好都市協定について、特別な何らかの対応を考える必要はないと考える。シ博市側から延期、あるいは中止ということが持ち出されるかもしれない。しかし、そうならないかもしれない。それはそのときで対応は十分できるものである。このことについて、周南市議会が緊急の決議を行うということは、地方議会という公的機関の意思決定として、日本側からの今回の事態に対する最初のリアクションになる。地方議会が両国政府間の緊張関係を高めるような意思決定をすべきではない。慎重に振る舞うべきである。以上です。 ○議長(福田文治議員) 次に、賛成討論の発言を許します。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 次に、反対討論の発言を許します。 ◎23番(炭村信義議員) ただいま提案されております議員提出議案第3号、中国山東省シ博市との友好都市提携に関する要望決議について、反対の意を表明をいたします。今、国家間で起こっておる尖閣諸島の問題については、この文章に書かれておりますように、日中の両国間の関係が憂慮される。私自身も憂慮いたしております。こうしたときに、こういうことが起こらないように、憂慮がそのまま悪い方向に行かないようにやっていくのが私たちの務めではないかと。あえてこの時期に、この周南市の市議会としての意思決定をして、市長にこういう方針でやりなさいということを忠告するわけですから、ただいま提案者から説明があったように、文章についてはどっちとも受け取れる、こういうものを議会が決めて、市長にやりなさいと、どっちとも好きなようにやれというんであれば、あえて決議は要らないんです。あえて、この予算については、この議会でかかって、先ほど全会一致で一応予算は認めております。これからの執行については、当然市長はきちんと考えて執行されていくだろうというふうに思っておりますので、あえてこの時期に事を荒立てる、あるいはあえて傷口を広げるような行為につながるこの議会決議というものは、周南市議会としてやるべきではないという立場で反対をいたします。 ○議長(福田文治議員) 次に、賛成討論の発言を許します。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 次に、反対討論の発言を許します。 ◎6番(小坂玲子議員) テレビや新聞などで日々中国との関係が報道されているが、これは隣の大国とのはかり知れない国と国との問題であろうかと思います。このことにより、本市とシ博市の友好都市提携への関連に及ぶのは、いささかニュースに乗った勇み足のような気がいたします。シ博市からは何の対応も受けていないこの時点で、本市からこのような要望を出すことは、そもそも友好都市とは何なのかという問いにもなります。全国的にも1日も早い沈静化、正常化を願う中で、本市においても冷静、慎重な対応、それこそが今求められるものではないかと思い、この要望案に反対いたします。 ○議長(福田文治議員) 次に、賛成討論の発言を許します。 ◎26番(兼重元議員) このような時期でありますから、慎重に対応するということで、市長のほうにもお願いをしとるわけであります。ですから、あれこれ前略は、前触れは必要はないと。そして、国家間の問題だからといって、これを何ら出して、情勢の変わるのを待つというわけにはいかん。少なくとも、周南市民、あの国の山東省シ博市と友好都市交流をという話になっておるんですから、シ博市側から何らないから、というようなことが、果たして日常生活の中で通用するかどうか。やっぱり夫婦間でも、兄弟間でも、口をあけて意思を明らかにせにゃわからん。これが、いわゆる言葉を通してのコミュニケーション、こう思っております。だから、周南市議会としては、市民に対して、しっかりここにただいまの状況をアピールする。市長に対しては、11月に友好都市提携をしようとされるんだから、その間の情勢が好転すればそれでよろしい。好転しなければ、やはりそのあたりのところは慎重に対応してほしいと、こういった判断でお願いしとるわけでありますから、イエスかノーかとか、憂慮しとるとか、そんなそういう意味の話ではないですね。そういうことであります。ですから、私は、そういう考えをもってして、私がこの要望決議を提案したんですから、私の意思も十分皆さん方にアピールする。何ら問題ない。こういうことであります。以上。 ○議長(福田文治議員) 次に、反対討論の発言を許します。 ◎11番(高松勇雄議員) 中国山東省シ博市との友好都市提携に関する要望決議ですが、先ほどからの提案説明並びに今の賛成討論等を聞いておりますと、どちらともとれる決議を、今、あえてここでする必要が本当にあるのかということを非常に感じるものであります。友好都市宣言、市民レベルでやるのであれば、進めていくべきだと言いながら、今の賛成討論の中では、あえてまた逆のことを言われている。どちらかはっきりしないまま、こういう決議文を出すのは、周南市議会としてはいかがなものかと思いますので、反対をいたします。以上です。 ○議長(福田文治議員) 次に、賛成討論の発言を許します。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 次に、反対討論の発言を許します。討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 討論なしと認めます。これをもって討論を終了いたします。 これより議員提出議案第3号、中国山東省シ博市との友好都市提携に関する要望決議についてを採決いたします。本件は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(福田文治議員) 起立多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。────────────────────────────── △日程第8議員派遣 ○議長(福田文治議員) 日程第8、議員派遣を議題といたします。 お諮りいたします。会議規則第76条の規定により、お手元に配付のとおり議員を派遣したいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。よって、お手元に配付のとおり議員を派遣することに決定いたしました。 お諮りいたします。後日、日程等の変更がある場合、変更の決定については議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田文治議員) 御異議なしと認めます。よって、日程等の変更は議長に委任されました。────────────────────────────── ○議長(福田文治議員) 以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。これで会議を閉じます。 なお、この後、第3会議室で議会運営委員会が開催されます。また、議会運営委員会終了後、会派代表者会議を開催いたします。会派代表者会議終了後、第2会議室で教育福祉委員会が開催されます。委員及び会派代表者の方はお集まりください。 これをもって、平成22年第3回周南市議会定例会を閉会いたします。お疲れさまでした。   午後 2時02分閉会 ──────────────────────────────地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。                周南市議会議長    福   田   文   治                周南市議会議員    青   木   義   雄                周南市議会議員    井   本   義   朗...