長門市議会 > 2019-12-24 >
12月24日-03号

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  1. 長門市議会 2019-12-24
    12月24日-03号


    取得元: 長門市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    令和 元年 12月定例会(第4回)───────────────────────────────────────────令和元年 12月(定例)長 門 市 議 会 会 議 録(第3日)                             令和元年12月24日(火曜日)───────────────────────────────────────────議事日程(第3号)                      令和元年12月24日(火) 午前9時30分開議 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 一般質問──────────────────────────────出席議員(16名)1番 上田 啓二君       2番 綾城 美佳君3番 早川 文乃君       4番 中平 裕二君5番 橋本 憲治君       6番 有田  茂君7番 吉津 弘之君       8番 岩藤 睦子君9番 南野 信郎君       10番 重村 法弘君11番 重廣 正美君       13番 先野 正宏君14番 三輪  徹君       16番 林  哲也君17番 大草 博輝君       18番 武田 新二君──────────────────────────────欠席議員(2名)12番 長尾  実君       15番 田村 哲郎君──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局  長 永田 信博君       次  長 山下 賢三君主  査 岡本 功次君       書  記 佐伯加寿馬君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名市長 …………………… 江原 達也君  副市長 ………………… 大谷 恒雄君教育長 ………………… 松浦 正彦君  企画総務部長 ………… 藤田 一保君市民福祉部長 ………… 川野美智明君  経済観光部長 ………… 光永 忠由君経済観光部理事 ……… 田村 富昭君  建設部長 ……………… 早川  進君会計管理者 …………… 石本  徹君  教育部長 ……………… 中谷 信浩君消防本部消防長 ……… 中原 弘文君  三隅支所長 …………… 小川  章君日置支所長 …………… 惣代 芳治君  油谷支所長 …………… 寺岡 秀勝君上下水道局長 ………… 宗村 憲知君  企画政策課長 ………… 伊藤 和久君総務課長 ……………… 坂野  茂君  財政課長 ……………… 長尾 正勝君市民活動推進課長 …… 岡田 年生君  商工水産課長 ………… 宮垣 清久君都市建設課長 ………… 波多野伸二君  学校教育課長 ………… 伊藤 充哉君生涯学習スポーツ振興課長 … 福田 浩二君                 ──────────────────────────────午前9時30分開議 ○議長(武田新二君) おはようございます。本日の出席議員については16人であり、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付のとおりです。────────────・────・──────────── △日程第1.会議録署名議員の指名 ○議長(武田新二君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第83条の規定により中平裕二議員及び橋本憲治議員を指名します。────────────・────・──────────── △日程第2.一般質問 ○議長(武田新二君) 日程第2、これより昨日に続き、一般質問を行います。 順次質問を許可します。先野正宏議員。 ◆13番(先野正宏君) 皆さん、おはようございます。公明党の先野でございます。朝早くより傍聴の皆様、御苦労さまでございます。 新市長となり2日目のトップバッターの質問となります。通告どおり質問を致しますので、新市長の明快なる御答弁をよろしくお願い致します。 最初の質問は、高齢者の交通対策についてであります。所信表明には、高齢者の日々の日常生活支援の新たな施策として、予約をすれば市内各地を回って、目的地へ移動することが可能なデマンド交通の導入などを検討し、早急に市内全域の地域公共交通の再構築を図るとありますが、長門市地域公共交通網形成計画の見直しを含め、今後の具体的な取り組みについてお伺い致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) おはようございます。今日も1日よろしくお願い致します。 それでは、先野議員の高齢者の交通対策についての御質問にお答え致します。 所信表明で申し上げましたとおり、本格的な人口減少時代を迎え、地方全体に閉塞感が広がる中、本市が住みたいまち、住み続けたいまちとして多くの方々に選ばれるためには、地域の活力を更に高めながら、まち全体に魅力があり、市民の皆様が心豊かで、生活の安全、安心が確保されることが必要であります。 その中で、生活基盤の充実によるまちづくりを進めるための重点施策と致しまして、私は、高齢者の交通対策を充実させることが最も求められていると考えます。 現在、本市における地域公共交通は、平成29年3月に策定した長門市地域公共交通網形成計画に基づき、市民の方々が元気に安心して暮らせる魅力あるまちの構築に向けて、これを支える持続可能な公共交通となることを目指し、各地区と主要な拠点施設とを結ぶ路線の再構築を進めているところであります。 平成28年9月に実施した公共交通に対する市民アンケートによれば、その満足度は非常に低く、改善策として、回答者の43%が自宅の近くで乗降できるようにすることを望んでおられます。 また、その他の上位意見と致しましては、目的地の近くで乗降できる、運行本数を増やす、運賃を安くするとの御意見を頂いております。 私は、市民の生活を支える持続可能な公共交通を再構築するためには、まずはこういった市民のニーズにあわせた交通手段を確保することが必要だと感じております。 現在、市内における交通体系は、JRのほかにバス事業者が3社、タクシー事業者が6社、NPO法人が2法人で形成されております。 その中でも、バス系統は38系統ありますが、中には、乗車密度が1人未満の系統も少なくない状況にありますことから、需要に見合った交通体系になっていないものと考えております。 また、鉄道、バス、タクシーによる交通資源の適正配分に当たりましては、利用状況を正確に把握し、需要に見合った運行と真に市民が求めるニーズに対応する交通体系を再構築する必要がありますことから、議員お尋ねの、現行の地域公共交通網形成計画の見直しにつきましては、これまでの取り組みについてしっかりと評価、検証し、必要に応じた見直しを図ってまいります。 いずれに致しましても、市内全域における公共交通対策の具体的な取り組みにつきましては、区域ごとの新たなデマンド交通や市街地における循環型コミュニティバスなど組み合わせた総合的な体系整備について、早急に検討してまいりたいと考えております。 以上、私が申し上げましたこれらの取り組みにつきましては、長門市地域公共交通網形成計画策定協議会にお諮りし、専門的な見地から法的規制や運行に際しての課題等を洗い出すなど、様々な御意見を頂いた上で、計画の基本理念である市民生活と地域の魅力を高める公共交通の実現に向け、全力で取り組んでまいります。以上で1回目の答弁を終わります。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) しっかりと住民目線にあった公共交通の見直しをしていくという話だったと思います。 一般質問の中で、重村議員のほうから、中々個別事業については聞きにくいという話が出ました。あえて私も少し聞きにくいと思いましたけれど、この一丁目一番地のバスの政策と買い物弱者対策について、あえて聞きたいと思います。 市長は、議員時代の平成31年3月議会における地域公共交通の一般質問の中で話をされております。今の本市の公共交通の進め方は、大変申し訳ないんですが、破れた障子の穴をそこだけふさいでいるようなものです。つぎはぎだらけの障子は3市がそうしたように、一旦障子を全部はがし、きれいな障子紙で張りかえるべきではないでしょうかと発言をされております。 今回の市長就任に当たり堂々と言われておりました、岡山県総社市が行っている雪舟くんのようなデマンド交通を市内全域に広げていかれるのか、お伺い致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。 岡山県総社市における新生活交通雪舟くんにつきましては、議員が御指摘のとおり、私が議員時代に、本市の公共交通を考える中での参考となる取り組み事例として申し上げてまいりました。 雪舟くんは、タクシーの便利さと路線バス並みの運賃を兼ね備えた予約型の乗り合い交通であり、本市においてもその仕組みを導入することが十分可能であると思っておりますが、先程、答弁でも申し上げましたとおり、今後区域ごとでの新たなデマンド交通や市街地における循環型コミュニティバス等を含めた総合的な組み合わせによる体系整備の検討の中で、より効率的な交通体系となるよう検討してみたいと考えております。以上です。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 今、一旦障子の穴をふさいで、しっかり、全部はがしてきれいな障子に張りかえるといったような答弁だったと思います。そういうふうにしっかり解釈をしてよろしいでしょうか。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 議員がおっしゃるとおり、雪舟くんの仕組みをそのまま長門市に当てはめることは、人口規模や地理的条件交通状況等も異なることから、適当とは考えておりません。これまでの概念にとらわれず、現行の交通体系を一旦白紙に戻した上で、雪舟くんの仕組みを参考にしながら、全ての交通体系を再構築していきたいと考えております。 その中で、市民の皆様の御意見もしっかりとお聞きしながら、総合的な組み合わせによる本市の実情に見合った体系整備を進めてまいりたいと考えているところであります。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 議員時代にこれ一般質問の引用をさせて頂いて話をさせて頂きました。僕の見解だったら、多分ですけど、今後、旧3町のデマンドを走らすと。長門市内においても、市内の巡回型のバスを走らせると、僕は、私のほうでは認識を、そういうふうに思っておるところでございます。 次に行きます。現在の油谷と三隅、日置の交通体制をどのように変えていかれるのかをお伺い致します。 ○議長(武田新二君) 光永経済観光部長
    経済観光部長(光永忠由君) それでは、お答え致します。 区域ごとでの新たなデマンド交通を検討していく上で、市内全域をどのように区切るかは、今後、議論を深めていくことが必要であると感じておりますが、交通幹線をどのように定義づけるのか、その交通幹線にどのようにして接続するのか、市民の皆さんの移動目的はどこなのかなどを検証しながら、効率で持続可能な交通体系にしたいと考えております。 したがいまして、議員お尋ねの油谷、日置、三隅地区における体制につきましても、各地区での状況を勘案しまして、これらの議論の中で、今後検討してまいります。以上で答弁を終わります。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 次に行きます。現在、これ導入済みのデマンドですよね。乗り合いタクシー、これについては、今後どのようにされるのか、お伺い致します。 ○議長(武田新二君) 光永経済観光部長。 ◎経済観光部長(光永忠由君) それでは、お答え致します。 先程、市長が答弁をされた中で、参考事例としての雪舟くんの取り組みが紹介されましたが、議員お尋ねの現在導入済みのデマンド交通乗り合いタクシーなどにつきましても、今後の区域ごとでの新たなデマンド交通等を含めた交通体系の再構築の中で検討をしてまいりたいと考えております。以上で答弁を終わります。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 予定より早く終わりそうです。部長も言葉が早いし、僕も言葉が早い。 10月28日に前市長に対して、重村予算決算常任委員長岩藤総務民生常任委員長、重廣文教産業常任委員長より、政策形成の反映についての配慮として、公共交通空白地域に対する支援策の強化について要望意見が出されております。 その中には、福祉的観点から、タクシー券制度の導入を見据えた制度設計に早急に取り組みたい、取り組まれたいとありますが、この点についてはどのように考えておられるのか、お伺い致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。タクシー券制度の導入につきましても、これまでと同様の答弁にはなりますが、今後の市内公共交通の再構築と合わせて検討してまいりたいと思います。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 何度も同じ答弁がありました。今後の市内公共交通の再構築とあわせて検討してまいりたい、何回も同じ答弁を今、言われましたね。3回聞きました。今から公共交通の再構築というのは、当然わかっています。私もその話を最初にしていますので、私が市長に聞きたいのは、どのようにしてこの公共交通の構築を図っていくかという点であります。 今、市長の頭の中にある計画、少しでもこれ聞きたいんですけど、その点について市長、話をしてください。お願いします。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 先程も申し上げましたが、現在の市内の公共交通につきましては、平成29年3月に策定した長門市地域公共交通網形成計画に基づき、整備を進めてきたものでありますが、これを、先程も言いましたが、一旦白紙に戻して、更に地域の実情に見合った形に近づけるために、今後、先程も言いましたが、雪舟くん等の参考事例を持ちまして、新たな公共交通体系の再構築について検討していくつもりであります。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) それは何遍も聞いたんですけど、もう話が中々議論になりませんので、もう次に行きたいと思うんですが、これ31年のこの3月議会で市長は述べておられます。知恵を絞れば十分に市民が満足できる、市内全域をカバーできる地域公共交通はできるんじゃないかと、こういうふうに言われているんですよね。今のまんまだったら、僕は中々ええ計画はできんのじゃないかなというふうに思うんですよね。 これしっかり長門市にあった公共交通計画ですよね。やっぱりもっと考えていかないと、中々もう山積みする課題は山ほどあると思います。 次に行きたいと思います。市長は、今これかかっている補助金内でやる話を一般質問でしておられました。これ現行の予算措置のバス路線は、1億3,600万円でタクシー券で約1,000万円、デマンド交通の約700万円、これあわせて約1億6,000万円ぐらいかかっています。 今後これだけの予算で本当に足りるのかどうかということですよね。その点についてどのように考えておられるのかをお尋ねします。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 私が議員時代に例を挙げておりました総社市では、ハード部分は別として、運行経費としては年間約7,500万円ぐらいでやっているというお話を聞いております。それから考えると、具体的にこれからどの程度の予算が必要になってくるかは、これからの再編の状況によって変化してくるものとは思いますけれども、できる限り、財政負担とならないよう、経費の抑制に努めていきたいというふうに思っております。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) このバスの運営費というのは、例えば、乗り合いタクシーで言えば、これ1区間、渋木、真木地区で大体500万円前後かかっていますよね。これ津黄後畑地区でも430万円程度のお金がかかっています。予算措置、必要となっています。 これらあくまで1区間の乗り合いタクシーの予算であります。これ何区間も何区間も変更すると、大変予算がふくれ上がる予想であります。僕の予想ですよ。執行部と話したときもそういう話も出ております。 これバス1台、デマンドバス1台ですよね。雪舟くん、さっき言われた、あのバスの値段というのは、大体新車で買ったら1,000万円だそうです。約1,000万円。ステップバスとか高齢者がやっぱり乗るようなそういう部分のやっぱりつけなくてはいけませんよね、それらも含めて約1,000万円ぐらいかかる、改造費です。 これ総社市は約9台でありましたが、長門市でいえば、大体広さがかなり違いますので、3分の2ぐらい総社市でうちが3分の3とすると約20台前後がかかるんじゃないかなと思います。これだけで2億円かかりますよね、バス代だけで。僕は、こういう本当にバスが導入できるのかなというふうには思います。 予算的にものすごいかかるバスを果たして議員が賛成するのか、賛成、反対をここで言ってはいけませんが、私はそういう議論になり兼ねない恐れがある、こういうふうには私の中では考えております。 今から予算を組まれると思いますので、新年度でどれだけの予算が出るか分かりませんが、今ではここまでとしておきます。今の話は。 次に行きます。現在、これ公共交通対策については3名の職員で業務に当たっておられます。市の内部です。係長2名と室長が確か1人だったと思います。今の体制のままではこれ大幅な改正は大変ですよね。当然、公共交通プロジェクトチーム、僕は勝手に名前をつくったんです、プロジェクトチーム、こういうものを立ち上げないと大変だと思うんですよね。 また、先程から僕はずっと言っておりますように、タクシー事業者とかバス会社、JRとかと協議も必要になります。もちろん、運輸局の許可、これについてもかなり難しいんじゃないかなと、僕は思っています。 公共交通協議会としっかり話して頂いて、また市民アンケートをとられるのかどうか分かりませんけども、市民アンケートについても色々今まで前課長のときにアンケートをとってやられておると思います。そのアンケート等も、やっぱり色々こう市長が前回のときには1名しか乗っていないバスの話をされましたけど、中々その部分についても住民と協議しないと、中々前には僕は進めないと思っています。もちろん協議会もそうですけども、事業者もしっかりこういう話をしないと、中々前に進めない、そういうことは市長もわかっておられると思いますが、その点についてお伺い致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。 今議員が言われているとおり、これからの協議については、非常に大変なものが予想されております。それで、公共交通の再構築に当たりましては、既存の組織の推進体制では実現が困難であるとやはり考えております。他市の状況を見ましても、これは総社市も含めてです。交通専門の部署を設けるなどの対応を図っていることから、今後組織の再編の中で推進体制の強化を図ることとしております。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 雪舟くん方式です。市長が言われた雪舟くん方式なら1時間前までに予約すれば乗れるデマンド方式ですので、運転手さんの確保というのも大切になってまいります、今から。 私は強く思うんですが、ここについてはマンパワーですよね。業者さんが本当にこれ受けてくれるんだろうかという懸念もあります。ここのタクシー事業者さんってそんなにようけありませんからね。人数も、よくバス会社でいうけど、バス会社でいったら、運転手さん募集ってよくバスの後ろに書いてあります。中々バスの運転手さんが集まらない、タクシーの運転手さんもね、タクシー運転手さん募集って書かれているけど中々人員が集まらない。ここはやっぱり重要課題ですよ。ほかの皆様に思われるのは、やっぱりこういうとこじゃないですかね、重要課題。私はそう強く思っています。 多くの、先程も言いましたけれども、山積みする課題もあります。これ市長、今言った、僕の言ったタクシーとかバスの運転手さん、これらの方を予約してバスに乗せるんであれば、雪舟くん方式、1時間毎にやるんであれば、ものすごく人数が要りますよね。僕はそう考えています。市長はどのようなお考えですか。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 議員御指摘のように、地域のデマンド交通における運転手の人員不足につきましては、私も大きな課題の一つであるということを認識しております。 マンパワーの確保については、今言われたように、既存のバス会社やタクシー会社への運行業務の委託を今のところ考えておりますが、この件につきましても、今後市内の公共交通の再構築を進める中で、既存のバス会社やタクシー業者の皆さんから御意見をお聞かせ頂きながら、あわせて検討してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 中々このマンパワーについては、かなり難しく、僕は難しい問題ではないかなというふうに思っています。検討する、しっかり考えていくという話でありましたが、しっかり考えていかないと、このバスの形がつぶれる恐れがありますので、しっかり検討していいような方向になるようにやってほしいと思います。 住民主体のこのバスの運行についてであります。これチャレンジっていう言葉を市長、前の一般質問の中では言われました。チャレンジすることは、私は決して悪いことではないと思います。その地区地区にあったバスの設定ですよね。これはやっぱり大事だと思っています。 これさっきも言いましたけど、バス会社等の関係機関とか住民サイド、しっかり協議しないと、これ余りスピードを出し過ぎると、4年の間に市長ずっと言われていますけど、このバスについては4年間の間、しっかり考えて、4年の間でやっていくという話をされておりましたけれど、余りこうスピードを出し過ぎると、住民主体で市長言われていますよね、市民が主役、市民の声を政策に、こういうふうに言われていますよね。これがうそになっちゃう可能性だってありますよね。 やっぱり住民主体で考えてあげて、お年寄り、そして高齢者がバスに乗って病院に行く、そういう形をスピードが出てこうスピード違反で捕まらないような方向性で、僕はしっかり、ゆっくり走りながらもそういう形でやっていく方向がいいと思っています。どのように考えておられるのか、お伺い致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 議員御指摘のように、公共交通の再編につきましては、早々にできるものではないと認識しており、スピード感も持ちつつも議論はしっかり深め、私の任期中には市民の皆様が望む市内公共交通体系の再構築を実現させたいとの思いであります。 また、公共交通の再構築には、様々な課題があることも十分認識していますことから、1回目の答弁でも申し上げましたように、市民ニーズはもとより、関係者からの専門的な見地で様々な御意見を拝聴しまして、課題等を洗い出し、計画の基本理念である市民生活と地域の魅力を高める公共交通の実現に向けて努力したいと考えております。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) もう少し時間があるので、最後のこれ、もう一問質問したいと思います。 市長は、この所信表明の中で高齢者のバスと買い物弱者、今は買い物弱者の質問ですので、済みません、バスの話をしています。高齢者のバスの話をしたいと思いますが、やっぱり住民の皆様から今回、そういうふうになられて、なられる前も、議員時代にも色んな話を聞かれたと思っています。その中で、市長はやっぱり高齢者が困っているよ、こういう声をたくさん聞かれたと思います。私ももちろんその話は議員ですので聞いております。 市長も今回、市長選があったので、そういう形で話を聞かれたと僕は思っています。今からですよね、僕、今まで山積みする課題があるとか、バスが大変だという話をさせて頂きました。しかしながら、市長はこれは、この政策は一丁目一番地の大事な政策であります。絶対になし得ないと、これ公約がうそになってしまいます。 となると、やっぱりやっていかなくてはいけないとなると、市長はやっぱり熱い思いがないと、この政策は実現しないと、僕はこういうふうに思います。 市長の熱い思いがあれば、一言お願いします。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) お答え致します。 本当に今、先野議員の言われるとおり、私も市会議員時代から色んな中山間地等を回って、本当に高齢者の方々から買い物とか病院に行く足の確保、これをどうにかしてほしいという悲痛な叫びをたくさん聞いているところであります。 それで、今回、市長選に臨むにあたっても、これを何とか自分の手でやりたいということで、今回立候補させて頂いているというその政策の中の一つ、一番大事なものであります。 それで、基本的には、先程も言いましたように、総社市の雪舟くんのようなドアツードアでまず自宅の近くから乗れて、目的地の近くで降ろしてもらえる、そしてできるだけ安く乗れる、こういったものを用意してあげることが大事だなというふうに思います。 ただ、この選挙戦で回っているに当たり、私は全市を雪舟くん方式等でやはり総社市のようにやっていくのがいいのかなと思っていたところ、旧市街地の方々は、やっぱり萩市とか美祢市のようなコミュニティバスも欲しいという声も多々あるところでございます。そこで、しっかりと中山間地であるところと市街地、どういった乗り物の組み合わせがいいのかというのは、これからしっかりと市民の声をもう一度聞きながら、再構築していかないといけないんじゃないかなということを思いましたもので、今回の一連の答弁となっているところであります。しっかりやってまいります。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 今、市長の熱い思いを聞かせて頂きました。僕もこのバスの質問については、かなりさせて頂いております。議員時代に、議員時代ってもうやめたみたい、議員ですけど、まだ。4回から5回やらせて頂いておりまして、やっぱりこの質問っていうのは、中々こう自分だけで考えることはできないじゃないですか。やっぱり住民が主体となって、色んな形でやっていかないと、中々こう難しい問題がかなりありますよね。一般質問の中で市長が言われていた、市民を置き去りにしているみたいな話もされましたし、やっぱり高齢者とかそういう方を守っていくためには、このバスの形は僕は重要であるというように考えています、高齢者もね。 市長、前回の質問のときにも、1年7カ月か8カ月で執行部中々やっていないよっていう話もされましたよね。しかしながら、やっぱりこの住民がかかわることなので、少しずつ考えながらやっていかないと、大変な問題が後で起こってくる恐れもあります。 高校生のバスも、高校生もバスに乗って行かれる方もいらっしゃる、学校だっていらっしゃる方もいらっしゃるわけです、そういう方は。そういう方の足を切っちゃうと大変なことになりますよ、住民サイドが。わぁっていうような声が出る可能性だってありますよ。 それらも含めた公共交通の見直しだからこそ、僕はすごく重大な、大変な部分だから質問を何回かさせて頂いている、僕の場合は。市長の場合は、公約としてやられていますので、今後、しっかりこの部分に寄り添って、全体の自分の命を注ぐような形でこの政策に没頭されますように、このバスの質問については、以上で終わります。 次の質問に入ります。買い物弱者対策についてであります。 所信表明に、買い物弱者対策として、小型移動スーパーの導入を検討するとありますが、具体的な取り組みについてお伺い致します。また、それだけでは不十分だと考えておりますが、ほかの対策についての考えはないのか、お伺い致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、先野議員買い物弱者対策についての御質問にお答えします。 議員の御質問にある買い物弱者とは一般的には高齢化の進行や人口の減少、地域の衰退等により、買い物、医療、交通といった日常生活に不可欠な生活インフラが弱体化した地域において、食料品等の日常の買い物が困難な状況におかれている人々として、経済産業省の研究報告書において定義づけられている言葉であります。 そこで、私が所信表明で申し上げました買い物弱者対策として小型移動スーパーの導入を検討することについて、具体的な取り組みはとのお尋ねでございます。 買い物弱者対策については、これまで先野議員も一般質問等で御指摘や御提言などもされているところですが、大きく分けて2つあります。1つ目は、市民の移動を容易にする対策であり、これは、公共交通などを充実させ、市民をスーパーや小売店等の商業施設へ近づけることを言います。2つ目は、買い物機能を市民に近づける対策であります。 私は、本市の買い物弱者対策には、この両面からの対策が必要不可欠であると考えておりますし、市会議員のときの一般質問でそういうふうに言わせて頂いております。 もちろん、これらの対策には、行政と市民の間の協力、連携体制や公共交通事業者並びに移動販売サービスを提供する事業者の採算性など、課題は多くあると認識しております。 そうした中、小型移動スーパーの導入につきましては、これまでも移動販売を行う事業者に対して長門市内への進出の可能性を聞き取ったり、移動販売について検討したいとの御相談があった地域団体に対し、県と連携した車両購入提案を行ってきたところであります。採算性などの問題から、現在、実現してはいないというところであります。 このような状況を踏まえ、買い物弱者と言われる方々に対する支援の取り組みにつきましては、まず市民ニーズの調査や移動販売を行っている事業者への聞き取りなど、現状把握に努めてまいります。その後、地域毎に既に実施されている様々な買い物支援活動と新たな活動導入との調整などについて御相談に応じるほか、車両準備など初期導入費用については、積極的に支援を講じられないかと検討してまいりたいと考えております。 次に、議員お尋ねの小型移動スーパーの導入以外の買い物弱者対策についてでありますが、公共交通の改善等により、移動の便利性を上げることや地域店舗の誘致や開設支援、福祉関連事業においての配達サービス、買い物代行、ボランティアによる外出支援などが考えられるところであります。 加えて、直接買い物を支援する施策ではありませんが、関連する取り組みとして、中山間地域においては診療所、商店などがある基幹的集落を中心とする複数の集落で日常生活サービス等の拠点化と集落同士のネットワーク化を進める小さな拠点の形成を推進することで、買い物弱者と言われる方々への支援へとつなげることも考えているところであります。 いずれに致しても、買い物弱者対策は様々な支援の形が考えられます。市と致しましては、関係の事業者や地域の方々を巻き込んだ形でしっかりと協議、検討を行いながら、小型移動スーパーの導入も含めた買い物弱者対策に取り組む所存であります。以上で1回目の答弁を終わります。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 市としてやっていく支援をしっかり今後やりたいみたいな答弁だったと思います。 買い物弱者と言われる方々への対策を講じていくには、今答弁の中で少し触れられましたが、現状の調査や分析が必要だと私は思います。調査の具体的な手法についてお尋ねします。 平成23年の私の質問には、南野市長時代の質問なんですけど、そのときには、市長は、プロジェクトチームを立ち上げると、こういうふうに言われました。そのようなものを立ち上げられるのかどうかをお伺い致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。 1回目の答弁でも申し上げましたとおり、市民ニーズの調査と現在、移動販売を行っている事業者への聞き取りを行っていくことで、現状把握を行ってまいりたいと考えております。 市民ニーズの調査については、買い物弱者対策が必要と思われる地域を中心に、自治会関係者への聞き取りやまちづくり協議会を通じてのアンケート、または聞き取り調査などが想定される手法と考えております。 また、組織面の話ですが、買い物弱者に対するための組織的なものについては、今後は市役所組織の再編の中で、先程の交通体系の話も含めて、推進体制の強化を図ることとしております。以上です。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 1回目の答弁でも、またこれもあったと思います。支援については交通の利便性を上げて家から出やすくすると、また店から商品を住民に近づけると。店を近くにすることなどが考えられます。この両面からの対策は必要不可欠だと、こういうふうに言われたと思います。これ具体的な方法について何か考えておられるのか、お伺いします。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 交通の利便性を上げて家から出やすくする対策につきましては、先程の高齢者の交通対策についての議論でも申し上げましたように、区域ごとの新たなデマンド交通や市街地における循環型コミュニティバス等組み合わせを含めた交通体系の整備を検討してまいりたいと考えております。 また、店を住民に近づける対策につきましては、集落機能再生事業の取り組みにおいて買い物が困難といった地域課題に対して、まちづくり協議会など地域コミュニティ組織に県と連携した支援策の情報提供や各事業者との連携などの支援策を一緒に検討してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) これらもしっかり市長の公約の大事な部分と思っています。これもしっかり行政でできる支援を考えて頂いて、市長の思いの中で予算を組み立ててほしいなというふうに考えています。 買い物弱者対策については、市としてどういった支援をされているのか、また商工業者との連携を考えることは重要と考えておりますが、今後どう進めていかれるのか、また具体的な事業を進めていく中で、国の予算など活用する気があるのかどうかお尋ね致します。 ○議長(武田新二君) 宮垣商工水産課長。 ◎商工水産課長(宮垣清久君) それでは、ただ今の御質問に対しては、私のほうから答弁をさせて頂きます。 まず市としてどういった支援があるのかとのお尋ねでございますが、例えば、移動販売車や店舗開設など新規に創業を希望される方がいらっしゃる場合は、商工会議所等の商工団体、或いは金融機関による経営相談や金融相談等の対応を行っているところでございます。 また、創業に当たっての移動販売車の購入、或いは店舗開設の施設改善等の経費につきましては、長門市創業支援等補助金制度により支援することができようかと考えております。 次に、商工業者との連携につきましては、現在、既に移動販売事業を実施しておられる事業者のほかに、コンビニエンスストアや市内小売販売業者への聞き取りなどを行いながら、事業実施に向けた検討を行いたいと考えているところでございます。 また、国などの予算を探していくのかとの御質問でございますが、地方創生の取り組みとしての検討を進めるとともに、国の交付金、或いは補助金などの活用を図るなど、今後有効な財源の確保に向けて努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 買い物支援については、僕も2回から3回質問をさせて頂いております。一番最初に、三輪議員がかなり前に、三輪徹議員が一般質問をされて、地元の話を少しされたんじゃないかなと。昨日も少し何か買い物の地元の商店街の話をされたと思います。 昔は経済産業省が予算措置みたいなのを少しとっていたと思われますが、たしか28年度ぐらいにインターネット見たらなくなっていたので、中々支援するところというのがなくなったんです。 これ、国の支援というふうに、今、少し言われましたけどアンテナをしっかり張りめぐらせて、予算的な措置があるかどうかというのも市の負担が多くかからないように、市長、よく考えていただいて、それもアンテナを市長も張りめぐらせていただいて、課と一緒に予算的な措置も考えて頂きたいなというふうに思います。 各商店に対する地元住民による買い支えが必要と考えています。その見解をまず尋ねます。また、現在ある地域コミュニティ組織等により設立された古市ひろばとか通くじらの里における支援については、継続していくのかお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。これまで買い物動向調査とか消費動向アンケート調査の結果でも明らかなように、市民の皆様の消費活動が市外の商業圏域に向いていることが考えられます。 市民の皆様におかれましては、市内小売業の振興発展のため是非とも地元で買い物消費に御協力をいただきたいと考えているところであります。 現在、御質問にある地域コミュニティ組織等により設立された地域販売をされる団体については、これは先程言われました古市ひろばとか通くじらの里等のことだと思っておりますが、商品仕入れについて市と株式会社丸久との地域活性化包括連携協定による安価な仕入れ制度を構築する支援を行っております。 こうした支援については、引き続き相談等をお受けしながら行っていきたいというふうに思っています。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) これ、市外の商業圏内に消費者が向いているという話をされたと思います。市長、地元の人がやっぱり地元で本当は買わなくちゃいけないんですけど、市長の地元のスーパーもなくなっています。地元です。 これ、地元の商店に協力を頂いて地元が残れるような、僕は支援をして頂きたいと思っています。僕は日置にも知り合いが結構行くんです。そう言われるのが、中々地元で商売をされる方が少なくなった、こういう話がよく出ます。僕も地元で色々買おうと思うんですが、もう地元に商店がなくなってきました。なぜなくなってきたんですか。今、言うちゃった、やっぱりよそで買うからでしょう。 そういうことも含めて、やっぱり買い支えが、僕は三輪さんがよく言われる買い支えが必要じゃないかなというふうに思います。その買い支えについても、しっかり今後やって頂きたいなというふうに考えます。 市長は、渋木・真木地区、平成31年3月議会で買い物弱者対策について言われております。私がこれまで色んなところを回って聞き取りをしたところ、渋木・真木地区以外においても住民の方から不便を感じている。その他の地区についてもどのような買い物支援を市長が考えておられるのかお伺い致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。今、渋木・真木地区のお話が出ましたけれども、当然、渋木・真木地区に限らず、ほかの買い物困難地区と同様、現状把握を行っていくということは当然のことながら、今後検討していく地域公共交通の見直しにあわせて移動の利便性の向上とか移動販売事業の誘致の可能性とか、こういった地域に合った買い物支援策の検討をやっていくということを改めて申し上げて答弁します。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 市内で言うと小河内、大垰、これについても買い物について、僕、前回のバスの質問のときも大垰の話をさせて頂きましたが、大垰、大垰ばっかり言うなと言われるかもしれませんが、困っている方が結構いらっしゃいます。 つい先日でありますが、別の要件でありましたが大垰の自治会長さんと話をする機会がありました。その話の中で、自治会長さん、バスの話も少しさせて頂いたんですが、自治会長さんが言われるには中々、今、地元の市から借りているバスを使っているので、余り買い物支援については言えないみたいな話をされていたんです。 昔、買い物支援については、かなり前に1回、松林市長さん時代に、そういうことも1日休んでやられていた時代もあったそうであります。しかしながら、中々休み等の関係もあって、おばあちゃん達3人あそこに困っていらっしゃる方がいらっしゃるんですけど、あの方についても中々日にちが合わないということで、その1日はちょっとやめちゃったそうなんです。 今、その買い物をするのに中々買い物ができないので、バスを是非この移動販売について、是非1回ぐらい週に1回ぐらい来ていただいたらいいなと、こういうお話は区長さんはされておりました。 ここだけじゃなくて小河内のお母さんも足が悪い。こういう話を私も聞いております。このお母さんについては免許を持っておられるんだけども、免許を返納しようかどうか、これについても一般質問の中で市長が言われております。 だけど、足が悪いけれど返納しちゃうと買い物行くのに、あそこで言ったら近くにスーパーがあるじゃないですか。あそこまで行くのに買い物に行けない、バスの便が悪くて行けない。こういうふうな話をされておりました。 やっぱりこういう部分があって、市長も市民の声をよく聞かれたと思います、今回。こういうことについて、やっぱり買い物支援のバスを地域に合った、今も言われましたけど、バス支援や買い物支援、こういうものについてしっかり対応をお願いしたいと思います。 市長は、市会議員時代の一般質問において、とくし丸と連携を組んでいるまるきに対して「行政が中心となって地域の方々とアプローチされてはどうか」と提案をされておりました。 今後これについてはお願いをされるのか、また、移動販売だけでなくその他の支援策、こういうものは市長は考えておられるのかお伺いいたします。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。現在、長門市内において、とくし丸と業務提携を結び事業展開をしているスーパー等の事業者は今現在ないとこであります。 また、現在、市内で小型移動販売を行っている事業者においても販売エリアの拡大については、事業採算性等の問題があることも認識しております。しかしながら、手をこまねいていても仕方がありません。先程も言われていましたが、現在、とくし丸事業を行っている美祢のまるきに対しましては、近くのエリアの渋木・真木とか大垰とかを含めて長門地区への販売地区の拡大をできないかお願いして、引き続きお願いしてまいりたいというふうに思っております。 また、長門市内のスーパーの皆様とは、このような、とくし丸のような小型移動スーパー事業への参入に当たって、今後一緒に調査研究など含めてしていきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) これ、来年度まで予算措置というかこういうことは考えておられるのかちょっと、もう一点。今、言うちゃったですか。お願いします。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。先程の御質問にもあったように、ほかの支援策についても1回目の答弁の繰り返しにはなりますが、公共交通の改善や移動の利便性を上げること、地域店舗の誘致や外出支援等、また、加えて福祉関連事業なども総合的な対策の中で支援策を検討してまいらないといけないというふうに思っております。 当面必要なものについては、来年度予算編成の中では検討してまいりますが、しっかりとこの買い物支援についても私の任期中の中で考えてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) まるきにしっかり、これ業務提携することをお願いするという話をされたと思います。買い物支援についてもしっかりやっていくというふうに公約の中には言われております、この買い物支援も2つ、バスと。しっかり、これスピード感を持って、まずしっかりこれスピードを出しすぎないように、さっきも言ったように、ゆっくりとしたスピードで、じわっとスピードを上げるような形で進めていかれたらいいんじゃないかなと私は強く思います。 とくし丸の話というものはやるにしてもうちで創業の予算がありますけど、やる人がいないと成り立たないです。これ市長も言われましたけど、もうからなければやる人もいない。商売のほうは多分やったことがないでしょうから、銀行員さんはやられたことは、支店長をやられておったんで多分そう思いますけど、僕、思うのは、まるきは長門にたしかないんですよね。美祢、今のパターンで言うと美祢まで行かないと中々ここも品物を積みこめない、要は提携所のとこはないけえ美祢まで行って仕入れて、朝、長門に物を持ってきて売って夕方5時ぐらいに余った商品をスーパーにおろさんにゃいけん。余ったら損するから。3割ぐらいしかもうけがないわけです、商売人というのは。 それを持っていって、まるきでもう1回おろして売る、5時過ぎぐらいに。時間、大体5時ぐらいまでですから、朝の10時から5時ぐらい、大体決まっています。果たしてこういうことが可能なんですか。 商売人の皆さんに是非聞いてください、これが可能かどうか。雪が降って下が凍るかもしれない、美祢に行くとき。美祢は雪がよう降りますから、長門と違ごうて。そういうこともございます。 私が思うのは、そういう遠いとこから仕入れるよりも長門の例えばどこかスーパーと連携してやるとか、そういう形やったら僕はうまくいくと思います。例えば市長がお願いして、困っていらっしゃる方がいるんで、そういう部分を是非仕入れをさせてくださいという提携を結んで、もちろん、さっき言ったようにやる人がいないとできないです。本当にこれだけ景気が悪いときに果たしてやる人がいるんですか。 私、市長ちょっと、まるきのほうはかなり難しい話じゃないかなと、私は思いますけど。 やるとすれば、私の考え、私の考えです、長門市内に入られている既存の移動販売を利用するとか、僕はそういうふうに考えるんです。困っておられるところまで行ってもらう。ここセブンとかやっちょるやないですか、これセブンね、見たことあるでしょう。市長もだって知っておられると思います。 それで、こういう方に頼んで、僕はこういうやり方が最善最適の方法だというふうに考えています。市長はどのようにお考えですか。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) 先程の答弁でちょっと誤解があったらあれだと思うんですが、美祢のスーパーまるきに対しては実際、於福とかあの辺までエリアとしてはもうやっていらっしゃるので、近隣の渋木・真木、言われた大垰とか、そういった近くまでなら広げられるんじゃないかということで今お話している中で、日置とか油谷とか三隅、また旧市街地なんかは当然、先程も言いましたように長門市内のスーパーの方々とこれから調査研究しながら、今言われましたように、もうけないといけないということなので、しっかりその辺は調査研究してまいりたいというふうな先程の答弁だったということでございます。誤解があったら申し訳ございません。 それと、人についての話でございますけれども、これは、これから庁内でも検討はしていかないとはいけないと思いますけれども、今の地域協力隊員みたいな形で募集をして、もし応募者があれば3年間はそういったことでこれに、とくし丸のようなものに参加していただいて、そして、多少給料をもらいながらこういったお客さんを、常連さんをきちんと3年間で確保してもらいながら生活できる水準までお客さんを確保してもらって、そして3年後に自立してもらうとか、いろんな考え方はあろうかと思いますので、そこはこれからの研究としてしっかりとやっていきたいなというふうに思います。 これも今言われましたようにスピード感が必要なんですけども、じっくりとやっていきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(武田新二君) 先野議員。 ◆13番(先野正宏君) 今、ぼくのちょっと勘違いやったです。答弁がちょっとあれやったんですけど、よその渋木とか真木とかこっちにまで来られるように言っちょるんだよという話をされたと思います。わかりました。 やっぱり仕入れ業者さんというのは提携したとこがないと、でも、もうからないという話を先程させて頂きました。商売というのはあんまり生半可にできるもんじゃありません。市長、次代、お金を貸される立場としてやはりそういう部分のことは印鑑中々押せないです。小さいことですから、小さい小売業者やったらそんだけお金を貸すということも中々ありませんでしょうから、そういう分はないかもしれませんけど、やっぱり商売というのはかなり今厳しい状態であります。 今、コープやまぐちとかセブンイレブンとか、こういうところで色々なところへ持って、うちの俵山も何地区かだけはお断りしちょるところがあるということで、移動販売もうちも入っています。通についても色んな業者さんが入られてそういう商売をされております。 今度は逆に言うと、逆です、そういうところかぶっちゃうおそれもあるじゃないですか、商店が。もし、その商店がかぶったらやっぱり、何であの市長あんなことするんと今度は逆になります。そこはやっぱり調査研究しないと、どこが商売に行ったらふさわしいのか、そこはやっぱり考えていかないと、市長、大変な問題がまた起こります。 やっぱり住民第一、市民が主役、市民の声を政策にということで、僕もそういうふうに考えています。僕は、昨日ですか「小さな声を」という話が出た。僕らも「小さな声を原点に」ということで頑張らせていただいております。皆様の声を聞きながら一般質問を僕もさせていただく、毎回、この相談についても言われたことに対してやっぱり相談があるから、毎回市民相談の形ではありませんがここで、議場で話ができるわけです。 市民目線に立った市長の政策がこれからしっかり生かされますよう、皆様の、今年の、今年色々お世話になりましたが、12月議会、僕もこれで一般質問を終わりたいと思います。大変お世話になりました。ありがとうございました。……………………………………………………………………………… ○議長(武田新二君) この際、暫時休憩いたします。10時45分から一般質問を再開します。午前10時35分休憩………………………………………………………………………………午前10時45分開議 ○議長(武田新二君) 休憩前に引き続き、一般質問を再開します。重廣正美議員。 ◆11番(重廣正美君) おはようございます。お疲れでございます。私は、深川湯本の重廣正美でございます。どうぞよろしくお願い致します。 今回の質問は、1点、50分でございます。市長並びに執行部の皆様には簡潔、明瞭な答弁をよろしくお願い致します。 今回の質問は、人口減少対策、少子化対策についてでございます。 この一般質問は、私が平成29年6月に一度しております。同じ内容を新しくなられました江原市長に伺いたいと思います。 現在、長門市におきまして、少子高齢化社会、人口減少社会が到来しております。市の施策として人口減少対策並びに少子化対策をどのように位置づけられているか、またその対策についてお尋ね致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、重廣議員の人口減少対策、少子化対策についての御質問にお答え致します。 我が国では、平成20年をピークに全体人口が減少に転じる中、平均寿命が過去最高を記録する一方で出生数の減少が続くなど、人口構造が大きく変化しているところであります。 中でも本市を初めとした過疎地域は人口減少が急速に進む地域となっており、まさに地域を存続させるためには将来人口の確保への対応が不可欠かつ急務であると私は認識しております。 そこで、市の施策として、人口減少対策並びに少子化対策をどのように位置づけているか、またその対策は何かとのお尋ねであります。 本市では、平成29年3月、現代の社会情勢を踏まえた上で、恵まれた地域資源を生かし、魅力ある地域づくりを進めていくためのまちづくりの指針と方向性を示す第2次長門市総合計画を策定し、その前期5年間の重点施策に上げた産業・雇用、人づくり、移住・定住を好循環させ、「ひとが輝き、やさしさがこだまするまち長門」を将来像として掲げているところであります。 また、平成27年10月に策定致しました「長門市人口ビジョン」では、本市の将来人口の動向を数値として公表し、「ひと」を呼び込む「輝く人」を育むことにより、「子育て世代に選ばれるまち」を目指す「長門市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づく各種地方創生の取り組みを実施してきたところであります。 このように、本市では総合計画や総合戦略に人口減少並びに少子化への対策を明確に位置づけてきたところでありますので、市長就任以前から本市の最重要課題であるという認識をしております。 このような認識のもと、私は、所信表明で申し上げましたが、企業誘致の推進、高等学校卒業時までの医療費支援の拡大、若者やアクティブシニアをターゲットとした移住施策の強化など、「働く場所や雇用の確保」、「子育て世代への支援」、「移住・定住施策の推進」の3つを人口減少並びに少子化への対策の柱として推進することとしております。 これらの対策によりまして、地域の活力を高めるとともに、まちの魅力を創出し、本市が「住みたいまち」、「住み続けたいまち」として選んで頂けるよう、市民の皆様の幸せのため、ひいては長門市の限りない発展のため、全力を尽くしてまいる所存であります。以上で、1回目の答弁を終わります。 ○議長(武田新二君) 重廣議員。 ◆11番(重廣正美君) それでは、2問目の質問をしたいと思います。 所信表明では、市長は、我が国は現在、かつて経験をしたことのない人口減少と超少子高齢化が進行している状態にあると述べられております。まさにそのとおりでありまして、我が国ではなく長門市がその状況に陥っております。 また、市民がまちから出ていかない、新たに市民になりたいと思って頂ける魅力的なまちづくりを実現するとも述べられております。未来へと続く地域社会を創造するためには、市民が、要は人がそこに存在し、社会形成をしている形態、これがあってからこそのことだろうと、私は思っております。 人口が減少して、そこに人が住まなくなれば、地域社会というのはなくなります。日本創成会議による消滅可能性都市というレッテルが張られまして早6年が経過しておりますが、本市の人口減少には歯どめがかかっておりません。計算致しますと1年間に300人から500人程度人口が減っているという状況になっておりますが、市長は人口減少が加速している原因は何だというふうにお考えでおられますか。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。 議員御指摘のとおり、本市の総人口は減少の傾向に歯どめがかかっていない状況であります。人口の減につきましては、自然増減と社会増減の2つの視点がありますが、本市の現状では若者人口の流出に伴う出生数の減少と死亡率が県内でも高いことに伴う死亡数の増加により、自然減が拡大していることが人口減少を加速させている大きな要因の一つとなっております。 また、転入数と転出数の差による社会増減につきましては、人口移動の状況によりますと、毎年一定程度、進学や就職等により市外に転出する10代後半から20代前半の若者が市内に希望する雇用の受け皿が不足していることから、地元に戻ってこないことも、人口減少の要因の一つになっていると考えております。 一方で、転出数は横ばい状態であるにもかかわらず、転入数が増加傾向にあることから、社会減の状況にはかわりはありませんが、若干の鈍化の兆しが見られる状況となっております。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 重廣議員。 ◆11番(重廣正美君) 今、市長が言われましたように、人口減少対策、その中で、自然減と社会減というのがございます。自然減というのが、お亡くなりになられる方の数と生まれてくる子ども達の数の差し引きです。それで、亡くなられる数のほうが多いですから、自然減となります。 まず社会減、社会減というのは、今言われましたように、転入、転出の差による人口減のことを言うわけです。自然減について、まず対策について伺いたいんですが、これは、具体的に子どもを増やす、子どもを産む可能性のある年齢、私は20代から40代というふうに勝手に決めつけているんですが、それにも幅がございます。その若者を地元に残すための対策として、市長はどのようなことを考えておられるかを伺います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。 議員御指摘の20代から40歳代という年齢層に特化した市独自の施策については現在ございませんが、先程申し上げましたとおり、人口減少と少子化に対応するため3つの重点施策により若い世代の人口確保への対策を進めてまいりたいというふうに考えているところであります。 まず、働く場所や雇用の確保として、企業誘致対策を強化してまいります。また、市内の高卒予定者の地元企業への就職促進として、市内企業と連携した長門市合同企業ガイダンスを引き続き開催するとともに、小中学校を対象にキャリア教育を継続的に実施してまいりたいと思います。 2点目に、子育て世代への支援として、経済的負担の軽減対策により、安心して子どもを産み育てることのできる家庭への支援、加えて地方にいながらにして、先進的な教育を可能にする環境として英語教育やプログラミング教育を推進してまいりたいと考えております。 3点目の、移住定住施策の推進では、進学や就職等で一旦市外に出た若者に地元に目を向けて頂くよう、長門市仕事センターを核として、市内の仕事情報について情報発信を行うとともに、就職のマッチング支援を進めてまいります。 加えて、Iターンなどの移住促進策についても、更に強化してまいりたいと考えております。私としましては、20代から40歳代の若者は、いわゆる生産年齢人口の中核として地元産業の将来を担う存在と考えていることから、市内で生まれた若年層と市外に居住する本市出身者への対応の両面の施策を積み重ねていくことが必要であるというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 重廣議員。 ◆11番(重廣正美君) 地元に子ども達を残すためにということで、長門仕事センターの話もありました。また、Iターンの移住者に対する強化ですか、という話もございましたが、今社会減です、今度は若者の地元就職率アップのための事業をどう展開されるかということについて伺いたいと思います。 高校生の卒業者のうち、市内就職率、過去3年間のこれは調査でございます。28年度は8.83、29年度は8.41、そして30年度は7.53というデータを伺いました。これは、当時、その18歳ですから、18年前、19年前に生まれた子ども達の数が300人前後でしたので、二十五、六人は市内に残っているという、単純計算にするとこういうふうになっておりますが、前回の質問では、高校生の市内就職率を50%を目標にする、これもう既に2年たっております。 10月の有効求人倍率、これを伺いましたら、これはハローワーク情報でございますが、萩圏域におきまして1.64倍、長門分室では2.15倍というふうになっているそうでございます。市内には働き口があるということが、これで分かると思うんですが、しかし、子ども達は出ていく、これはなぜである、市長はどのように御見解をお持ちなのか伺いたいと思います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) 議員御指摘の高校生の市内就職率50%の目標につきましては、市内高校生のうち、就職を希望する高校生の市内就職率を50%にすることを目標に掲げたものでございます。 この目標に対する実績と致しましては、平成28年度が27.5%、平成29年度が21.5%、平成30年度が23.7%とそれぞれの年度で目標に達していない状況であります。 議員御指摘の有効求人倍率は高く、働き口があるのに子ども達は出ていくとのことにつきましては、本市の有効求人倍率は非常に高い状態が続いておりますが、その内容を精査致しますと、看護師や介護福祉士、建設業などの専門的な資格や技術を要する職種においての人手不足が有効求人倍率を引き上げており、いわゆる事務職では、求職者数に対して求人数が不足する、逆に仕事がない状況に現在あります。 このことから、若い世代が希望する情報関連産業やサテライトオフィス等の企業誘致を強化していく必要があるというふうに考えているところであります。 また、就職を希望する高校生が地元企業の企業理念や業務内容について詳しく知らないということも、地元への就職のハードルになっていることも考えられております。市内企業の情報発信を積極的に今後実施していく必要があるというふうに考えているところでございます。以上です。 ○議長(武田新二君) 重廣議員。 ◆11番(重廣正美君) 中々市長の口からは言われなかったと思うんですが、要は市内の年収が低い、それが私は一番の原因ではないかと。よく、ここにおられる方も皆さん子どもさんがおられます。子どもさん、今どちらにおられますかって言ったら、全部外に出ていると言われます。なぜか、それはやはり私は年収の問題があるんじゃないかと考えます。 そこで、地域経済の活性化として、市長は組織内に専門部署を設置し、企業誘致対策の強化を図るというふうに考えておられるというふうに表明されております。これは、市長の言われました、最重要課題として、働く場所や雇用の確保のための施策であろうと思われますが、年収アップにつなげるために、市長はどのように考えておられるか、また地元の子ども達の流出防止になっていくことであるかどうか、どのように考えておられるか、市長の見解を伺います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それではお答え致します。 私は、本当に所信表明で地域経済の活性化によるまちづくりの第1点目として、自ら積極的に先頭に立ってトップセールスを行い、企業誘致対策の強化を行うというふうに掲げております。 市内の所得向上に貢献頂ける企業の誘致を目指して、積極的に推進してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(武田新二君) 重廣議員。 ◆11番(重廣正美君) 市内の経済の、市内の皆さんの年収が上がるというふうなのを子どもが見るようになりましたら、是非地元に残ってくれる子どもが増えるんじゃないかと期待しておりますが、これはすぐに、あしたできることではありません。市長の努力に期待したいと思います。 そこで、先程も言われました、子育て世代への支援です。結婚した後、子どもが生まれますと、子育てしやすい環境が大事になってくると思いますし、その対策によっては、子育て世代に選んで頂けるまちになり得るというのは、私もそう思います。 市長は公約として、医療費助成制度というんですか、高校生まで拡充したいというふうに言われております。子育て世代の支援とはなりますが、今市の財政面からどの程度を見込んでおられてそういうことを言っておられるのか、これが本当に少子化を解消するという事業になり得ると市長は思っておられるかどうかを伺いたいと思います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それではお答え致します。 本市における次世代を担う全ての子ども達が等しく健やかに成長できるよう、切れ目のない政策の充実として高等学校卒業時までの医療費支援の拡大について検討することとし、独自の負担軽減策により自然体で子ども達の育成を応援してまいりたいというふうに考えております。 また、医療費助成制度におきましては、現在、実施しております医療助成にかかる経費は、平成30年度実績で9,600万円となっております。これは、ひとり親、乳幼児、あと子どもをあわせた数字でございます。中学生、高校生については、今後制度設計の検討を致してまいりたいというふうに思っております。 議員が御指摘の医療費助成制度により、少子化が解消できるかとのお尋ねでありますけれども、安心して子どもを産み育てるという点において、経済的負担の軽減が図られることから、少子化への対策として一定の効果がある施策であると考えております。 これは、実際、他の自治体等を参考にそういうふうに思っております。以上です。 ○議長(武田新二君) 重廣議員。 ◆11番(重廣正美君) 中々高校まで医療の助成制度をしたところで、私はすぐには少子化対策としてつながらないのではないかなと少し疑問に思っております。今、財政面の厳しい中、私も少しは試算をして頂いたんですが、高校を卒業するまで、子ども1人当たり、市がどのぐらい投資するか、私は投資だと思っているんですよね。投資した子ども達が長門に残ってくれたら一番いいんですけど、簡単に計算してもらったら、約1人180万円かかります。子ども1人当たり、高校を卒業するまで市が補助することによって180万円かかる。これが何人おるか計算していませんけど、その子ども達が全て長門に残ってくれるんであれば、投資したかいがありますよね。みんな外に出てしまいます。それを、歯どめをどうにかしてほしいという、私は気持ちからこの質問をしておるんですが。 そこで、教育面からも子ども達に地域のよさを教え、感じてもらい、地元に残ってもらいたいという考えを教育委員会は持っていらっしゃるというふうに伺いました。そこで、2年前に、ちょっと読み上げますが、2年前の教育長の答弁でございます。小学校において、社会科で長門市独自の副読本、「わたしたちのまちながと」を新たに改定し、その中で長門市の地域資源や産業などを取り上げて紹介し、事業で活用しています。 ほかにも金子みすゞさんの温かいまなざしを、豊かな感性を生むため作成したみすゞ読本、明治維新の礎を築き歴史に名を残された村田清風先生の清風読本など、朗読などに活用し、郷土の先人から学ぶ事業を行っております。 加えて3年生の社会見学においても、市内の地域施設や産業などを見学し、そのよさ、素晴らしさを、歴史などを学んでおります。 更に、中学校においては、キャリア教育の中で、市内の教育や商店など職場体験、学習をするとともに、地域産業に携わっておられる方々の生の声を聞く機会などを設けることにより、工夫したり取り組みを行うことで、地域素材や産業のよさ、素晴らしさを呼び、実践的に学んでいくところです。このように述べておられます。 これ皆さん、きのう聞かれたと思いますが、三輪徹議員の質問の中に、長門らしさを生かした教育はどのようにするか、この答弁と全く同じなんです。私もきのう聞いてびっくりしました。御存じないかもしれませんが、確認してみてください。全く同じでございます。 そこで、こういう教育をされて、教育委員会として2年たっております。その後、どのような取り組みをされているか、またその成果について教育委員会はどのように感じておられるかを伺いたいと思います。 また、市長にも同じことを伺いますので、よろしくお願いします。 ○議長(武田新二君) 松浦教育長。 ◎教育長(松浦正彦君) それでは、お答えを致します。 議員御指摘のとおり、これまで小学校社会科における副読本を活用した地域資源や産業、郷土の先人について学ぶ学習や中学校における職場体験学習等の取り組みを継続してまいりました。こうした取り組みに加えて、平成26年度から長門サイエンスフェスティバルを開催しており、小学生が市内企業による各ブースでの科学的な体験活動を通して、本市で働く大人に関心を持てるような機会を設けています。 このフェスティバルでは、市内の建設業や製材業、林業等の事業者を初め、市内の大津緑洋高等学校や長門高等学校の生徒にも継続して協力して頂いており、本市における重要なキャリア教育の場となっております。 また、日置中学校においては、NPO法人人と木、長門Nセンターとの連携により、木育プロジェクトを実施しております。実際に地元の森に入り、森を体感するとともに木の伐採を間近で見学した後、地元製材所を見学し、長門の森の特徴や価値について学んでおります。 各作業段階で、本市出身の従業員が御自身の業務に誇りを持って語られる姿にふれることができることは、生徒にとりましてかけがえのない体験であると感じております。子ども達が長門市に残りたい、長門市に戻ってきたいという気持ちを育むためには、小中学生のときに地元のよさを実感するとともに、本市の産業や文化などを支える人々の誇りや生き方にふれることが大切であると考えております。 御質問の、成果につきましては、前回答弁を致しました時期から2年程度の経過でございますので、目に見える形としてあらわれているとは考えておりません。しかし、こうした取り組みを積み重ねていくことで、子ども達が長門のよさや強みを知り、長門で働く大人に憧れを抱き、その後の自分の人生を思い描いていけるようにしていきたいと考えております。以上でございます。
    ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、私のほうからもお答え致します。 子ども達が将来、本市で生活の基盤を築くことができるようにするには、ふるさと長門の教育資源を活用した教育、また地域とともにある教育の中で、子ども達が自分のふるさとやそこで生きる人々に対して誇りと憧れが持てるような長門らしさを生かした教育を推進していくことが大切であると考えております。 ○議長(武田新二君) 重廣議員。 ◆11番(重廣正美君) そこで長門らしさを生かした教育とか出るわけです。分かりました。 ただ、2年たっても教育委員会のほうとしては2年たっても成果は出るものではない、継続していきたいという話でございましたが、私もそう思います。 ただ、今、小学生、中学生の皆さんはキャリア教育ということで様々な体験をされています。今、教育長のほうからもありましたが、地元の業者の方とふれ合うことによって、そのよさを肌で感じて、また長門でこういう仕事をしてみようかという子どもが1人でも増えてくればよいなと、私は思っております。 そこで、私は人口減少につきまして、この2回目の質問をさせて頂きましたけど、私、今、少し持論がございまして、これからもとにかく人がいなければ市町は形成されない、そういう気持ちの中からこれ以前も申し上げましたが、家庭内で子どもを1人は長門に残そう運動というのを提唱させて頂きました。しかし、前市長の大西市長は、市が提唱すべきものではないと、当然一人一人がそういう気持ちになって頂いたらいいなということで、中々難しい問題でありますが、現在では数値としてどうしても自然減、お年寄りの方の亡くなられる人数、生まれてくる子どもの数、どうしても圧倒的にお亡くなりになる人数が多く、自然減少というものはとめられません。消滅可能性というふうにレッテルを張られても仕方がないと思うんですよね。 そこで、様々な事業を展開されていますが、今も言いましたが、様々な事業を展開できるというのは、人がおってからこそなんですよね。先程の先野議員の質問でありました。運転手の数が足らないと、マンパワー、要は人なんですよ。その人を減らなくするためにどうしたらいいか、そこを考えて頂きたい。 昔、これまでの長門市、どこもそうなんですけど、1軒の家に子どもさんが2人、3人おられます。おられたら跡取りとして、誰かを1人残しておりました。それが家の継続なんですよ。それが最近ございません。その跡取りという方は都会に行きたいという気持ちもあったんでしょうけど、やはり我慢して長門に残っておられたんですよ。市長は4年前まで東京におられましたよね。こちらに最近、帰ってこられた方ですからそういう気持ちは一切ない、我慢をしてこちらに住んでいるという気持ちはないと思います。 昔、もう50年、60年前というのは、子ども達が、兄弟が7人、8人おった時代がございます。お前が長男やから家を取ってくれというふうに言われた人は、もう使命感にかられてその家を受け継いだ、そういうことで、家は守られてきたんではないかと、私は思っております。 しかし、現在は、子ども達の夢、望み、それをかなえるために子ども達の意思を尊重して、いうたら失礼ですけど、自由にされておられます。私はこれがいけない、だめだとは一切言っておりません。ただ、先程の経済対策がしっかりできて、市内就業者の年収が上がっていけば、若者も長門に残ってくれる人数が増えるんではないかと期待しております。 ただすぐにできるもんではありません。私は10年後、20年後を見据えて、ただ長門市が消滅してほしくないだけなんです。その気持ちで思うんですけど。仕事がない、仕事がないと言われますが、先程の有効求人倍率、市長は職種によって新卒者がすぐには対応できない職種が多いと、それによって有効求人倍率が上がっているというふうな表現をされましたが、それもあります。ただ、高望みをしなければ、高望みというのが各家庭によって違います。高望みをしなければ若者も長門に残れるんではないかと私は思っております。 子どもを1人は長門に残そう運動、先程提唱すると言いましたけど、私は、子どもさんが小学生、中学生、その保護者の皆さんに、こうこうこうやから1人は残したほうがいいぞと。例えば、買い物弱者の話が先程ございました。昔は、近所におるその自分とこの子どもがちょっと買い物行きたいから連れていってくれんかと、仕事をちょっと早う出て、10分でも早う出て連れて行ってあげるいね、そういうことでなかったんですよ。今は子どもさんが全然おりませんから、自分も車も運転ができなくなる、それでこの買い物弱者とか、今、交通弱者といういい方の方が、昔よりもかなり増えてきたんではないかなと、人口減少、子ども達が外に行った影響も少しあるんではないかなと、私は考えております。 そこで、これ前回も私言いましたけど、前述べたことを具現化する対策、要は若者を長門に引っ張り込む対策として、地元出身の高校生、大学生の新規地元就職者、要は40歳まで外で働いても40歳で帰ってくるとか、最初から卒業されて帰るとか、私これ勝手に施策の名前なんですけど、例えば、これ提案でございます。地元出身の高校生、大学生の新規地元就職者へは頑張ろう就労奨励金、そして地元出身者がUターンで帰ってこられる、そのときには、お帰り就労奨励金、そしてIJターンありますよね、そのときには、ようこそ就労奨励金などといった制度等をつくって、よその市、他市にはない長門オリジナルの事業を展開してはどうか、こういうことを考えておりますが、市長の見解を伺いたいと思います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。 人口減少社会の中、全国の多くの自治体においても、定住人口の確保は最優先課題として取り組まれており、創意工夫により様々な施策が展開されております。一般的には人口減少問題への対策は効果があらわれるまでに20年以上の時間を要することから本市では長期的な視野を持って継続的に対策を講じるという視点を持つことが重要と考えております。 そのため、本市の財政的な将来像をも視野に入れて施策を展開することが必要と考えております。本市の将来を考えますと、次世代を担う子ども達、できる限り市内に残ってほしいと考えるのは当然のことであり、私も議員と同じ思いであります。 一方で、各家庭の保護者の皆様や子ども達はそれぞれの事情や将来の希望などにより進路を選択されているわけですから、市としてその考え方も尊重していかねばならないのも事実であります。 このような中、今、議員が御提案の、頑張ろう就労奨励金や、お帰り就労奨励金、ようこそ就労奨励金のような奨励金制度については、本当に即効性があり、一定の効果があるとは考えておりますが、私としましては、まず子ども達に、やはりこのまちに住みたい、このまちで働きたいと思ってもらうことが重要だと考えており、そのためにも、まずは子ども達が授業や様々な活動によりまして、自分達のまちを知ること、また子ども達に長門市を教えることを通じて、若者がまちから出ていかない、新たに市民になりたいと思って頂ける魅力的なまちの実現に向けて、未来の長門市のために全力を尽くしてまいる所存であります。 ○議長(武田新二君) 重廣議員。 ◆11番(重廣正美君) 今、市長が言われました、未来の長門市のために全力を尽くしていくと、少し時間的に間に合いますか。先程私、就労奨励金という話をしましたよね。この就労奨励金というのは、今市長も言われてます、また前の前市長も言われています。即効性があり、一定の効果はあると思われますと。しかし、何たらかんたらというようなことを言われるんですよね。即効性があるというふうに考えられておられるんであれば、1回試してみてはどうですか。即効性ないかもしれません。ただ、その補助金に対して金額をいくらにするとか中々検討せんといけんですけど、そういうことをして、長門オリジナルの策を早くつくらないと、前の話じゃありませんけど、2040年には2万2,000人でしたか、人口ですよね、今のまま減少していくとそのようになると。 今から20年、何もせずにするとそういうふうになるということなんですけど、将来の長門市を存続させるために、発展させるためには難しいです。人口維持、存続させるために何らかの就労金。 今、即効性があるともし少しでも考えておられるなら、是非検討をお願いしたいんですが、市長の見解を伺います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) お答え致したいと思います。 私が、先程から本当に当初から申しておりますように、今、私の所信表明で申しましたように、働く場所や雇用の確保、そして子育て世代への支援、そして移住定住施策の推進の3つを人口減少並びに少子化への対策の柱として推進していくことにしております。 今、議員がお示しの奨励金制度、本当に即効性があるのではないかという意見もあります。しっかりと頭の中に入れて、これからの人口対策については進めていきたいというふうに思っています。 ○議長(武田新二君) 重廣議員。 ◆11番(重廣正美君) 以上で一般質問を終わります。 市民の皆様、執行部の皆様、どなたもよいお年をお迎えください。……………………………………………………………………………… ○議長(武田新二君) 午前中の一般質問はこの程度にとどめ、この際、暫時休憩致します。 午後の一般質問は、午後1時から再開します。午前11時24分休憩………………………………………………………………………………午後1時00分開議 ○議長(武田新二君) 休憩前に引き続き一般質問を再開します。 綾城美佳議員。 ◆2番(綾城美佳君) お疲れさまです。湯本の綾城美佳でございます。この度は、選挙公約の実現と今後の市政運営について質問をさせて頂きます。 現在、本市では若者の流出による人口減少と加速する少子高齢化、これに伴って本市の基幹産業における後継者の不在、そして従業員の高齢化と、更には消費の減退による地域経済へのさらなる影響が懸念をされております。 また、それぞれの地域においても抱えている課題も年々増加し、多様化をしてきております。その中でも地域経済の低迷という課題は、雇用の受け皿がなくなることにより、若者の流出が加速するばかりか市の財政を維持、確保することが困難となってまいります。そういった地方のおかれた厳しい現状の中で、前市長は選択と集中により、まずは地域経済への低迷への挑戦として産業振興策を最重要課題として位置づけ、全国に誇れるまちを最終ビジョンにチーム長門として政策を進めてまいりました。 また、本市のような自主財源の少ない地方自治体は、国や県の補助金などを活用しないと、中々事業が組み立てられません。その中で長い政治経験で培ったパイプを最大限に生かし市政運営をされてきたことは、本市にとってかけがえのない財産であったというふうに私は考えております。またその手腕は、本市の市民の皆様のみならず、県内他市の多くの行政の関係者からも高く評価をされております。 そういった中において、江原新市長は市議会議員をやめて、この度の市長選挙へ立候補されて新市長となられたわけでございますけれども、具体的に前市長の市政のどこに問題があり、何をどう変えようとしたいのか具体的にお伺い致します。 また江原市長は、今後どのようなまちづくりをされるのかお尋ねして、1回目の質問とさせて頂きます。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、綾城議員の選挙公約の実現と今後の市政運営についての御質問にお答え致します。 昨日の林議員、重村議員の答弁と重なる部分がありますが、御容赦頂きたいというふうに思います。 まず、前市長の市政につきましては、経済活動を行うための一定の基盤整備は完了しており、予算の使い方や市民合意のあり方は別と致しまして、これらは前市長の功績であり、十分評価をしているところであります。その上で私はこれらを活用して、更に経済波及効果を発揮するため、公民一体となった施策を展開していくこととしております。 また、私はながと成長戦略行動計画に基づく事業を否定しているわけではございません。ハード政策優先に待ったをかけたということであります。私も企業誘致や雇用対策等を施策の重点課題に上げておりますが、市民の皆様の声を聞いて、今、どこに力点を置くべきかという政治的アプローチをかえたものと考えております。市民の皆様は私達の生活を守ることにもっと目を向けてほしい、平行して他の施策も展開してほしい、そのような私達の声を行政は聞いてくれたのかとの思いから、私の背中を押してくださったのだと考えております。 市民一人一人の声を全て市政に反映させることは困難であります。しかしながら、本市の将来を左右する金額や事業規模の大きい大型事業の導入につきましては、市民との合意形成や情報開示に時間や手間をかけるべきではないかと感じております。特に人材や地域活力が失われつつある旧町地区では、自治会機能の減退に加え、地域公共交通の再構築や買い物弱者対策などたくさんの課題があるからこそ、大型事業の導入につきましては、地元を始め、市民全体への丁寧な説明と十分な合意形成が必要であると考えております。市政運営が密室で行われているわけではありませんが、市民から見ればそう感じるのではないか、行政の本来の役割とは何かなど、住民の福祉の増進という自治体本来の基本姿勢を常に忘れず、市政運営を担っていく必要があります。 次に、今後、どのようなまちづくりをするかとのお尋ねですが、所信表明でも申し述べましたとおり、私の基本理念であります「市民のいのちと生活をまもる」ことを実現するため、3つの重点施策であります市民目線のまちづくり、生活基盤の充実によるまちづくり、地域経済の活性化によるまちづくりを中心に各施策を進めてまいります。 なお、具体的な方向性や取り組みにつきましては、今後の当初予算編成作業や予算案の審議を通じ明らかにさせて頂きますが、市民の皆様にとって身近で頼りがいのある市政を実現していくため、任期中に一つ一つ公約を果たせるよう努力してまいる覚悟でございます。 今後とも、市民がまちから出ていかない、新たに市民になりたいと思って頂ける魅力的なまちづくりを実現するとともに、住んでよかったと全ての皆様に思って頂ける長門市の創造に全力で臨んでまいります。 以上で、1回目の答弁を終わります。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 今、1回目の答弁を頂きましたけれども、きのうの林哲也議員の質問の中に問われておりました江原市長が議員の時代のときの政治家としての議員としての姿勢です。これについて、箱物行政と批判を今までされてきたと思いますけれども、議会ではその一方で予算を賛成をしてきたと。こういった一つの例をとっても、江原市長が議員のときに言動が矛盾してきたと、これは私が今回の市長選で江原市長を支持しなかった理由の一つでもあります。 色々選挙前から講演会のリーフレットとか、色々お答えになっていること、そしてきのうの一般質問、こういったことを見てきて釈然としない部分も多いので、今回、限られた時間ではありますが、幾つか質問と確認をさせて頂きたいと思います。 私は、政治家を目指そうとする者は、その言動についていつも市民や議会に対して説明責任を負っていると考えております。そこで江原市長は選挙の出馬、選挙中、当選後、または市長になった最初の記者発表など、様々な場面で自分のまちづくりに対する考え方とか、政治姿勢などについて色々と発言されておりますが、何点か確認を致します。 まず、10月4日、出馬に対する記者への質問にはこう答えていらっしゃいます。「市民と話をする中で、市民の声をもっと行政に聞いてほしい。今の行政は誰のための行政か分からないということを市民から訴えられています。市民目線による市民が主体のまちづくりの中で、市民の要望を政策にどんどん反映させていかなければならないとそう思う。今は市民の声を聞かずに机上で政策をやっていて、市民のほうを向いていない」とこういった趣旨の内容を発言されていらっしゃいます。江原市長は市政運営を任されて1カ月が経過しようとしているわけですけれども、今でも市役所は机上の政策をやっていたとお考えでしょうか。 そしてもう1点、江原市長もついこの前までは、我々と同じ議員だったわけですけれども、我々議員も市民の声を聞かずにそれらを容認してきたというふうにお考えか、お尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それではお答えします。 今、市役所は今でも机上で政策をやっているとお考えかという御質問ですが、今、実際こう市長になっているわけなんで、その机上でやっているかという言葉が妥当かどうか分かりませんが、私も今も端々に市民目線でないところがあるとか、市民感覚が足りないというところは感じているところはあるわけでございまして、これから私を含めて市役所の職員全体に行動基準の一つであります市民重視、これを共有ししっかりやっていきたいというふうに思っております。 それと、私が市会議員だったときを含めて、それらを容認してきたのかというお尋ねでありますが、私も各市会議員として色んな地区をまわらせて頂いて色んな声を聞いて、それは各市役所の担当なりそういったものに訴えてきましたし、それをもとに一般質問では公共交通であるとか、買い物弱者ですとか、あと認知症対策とか、あと成年後見制度とか、そういう声をもとに一般質問をしてきたことは事実でありまして、そういったことを容認していればそういう質問はしなかったわけなんで、そういったところを、是非、市民の声を聞いて改善してほしいということでそういう態度でやってきたつもりであります。綾城議員も福祉についてはかなり一般質問をされてきているわけなんですけれども、そこはやはり弱者の声を聞いたり、色々市民の声を聞いて、福祉等について一般質問されてきたんだと私は思っておりますので、ほかの議員含めてそれを容認してきたかということであれば、人それぞれでありますけれども、そういった場で節々に改善してほしいという要望を出していらっしゃるわけですから、市民の声はそれなりにという言葉が妥当かどうか分かりませんが、きちんと聞いてきたんじゃないかというふうに思っております。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) きのうの林哲也議員の質問とかぶりますので、ここはもう割愛を致しますけれども、市民の声を聞いていないというふうに前市政を批判されたというふうに私は思っているんですけれども、予算はきっと賛成しているからそれを執行していっているわけで、これは執行機関とこの議会が両輪となって進めてきたというところがございます。その江原市長もきのうの林哲也議員の質問とかぶりますのであれですけれども、予算を賛成されてきたという責任があるわけなんです。こういったことを説明責任を果たすと、そういったことを今後の市政運営をされていきますから、3万3,000人の生命と財産を守っていくわけですから、こういうところはしっかりと一貫して政治姿勢を持っておいて頂きたいというふうに要望しておきます。 次の質問いきます。 出馬会見の記者の質問に対して、「今の長門市役所は情報公開ができていないと思っている」と、「建物の中で何が話し合われているのか、どういう計画があり、どんな進捗があるのか見えない。きちんと情報公開をしていくということを透明性を持った行政をしていくために、情報公開していかなければならない」というふうに発言をされております。これも市役所は机上の政策をやってきたというお考えの中から発言されたものだというふうに思っておりますけれども、この徹底した情報公開とは何なのかという素朴な疑問を私はずっと持っているわけですけれども、今の時代は国民に開かれた行政であるために情報公開制度というものが存在をしております。本市においても長門市情報公開条例に基づいて、市民の皆さんの市政への参加の促進、こういったものを図るために市民の皆様の求めに応じて、市の情報や公文書などを公開しております。またこれは長門市情報公開条例第18条に基づき、毎年度の実施状況も公表をされております。そういった中において、江原市長の言われている徹底した情報公開は、「徹底した」というところは具体的に何なのか、またその手法とはどんなものなのかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 私が考える情報公開の徹底とは、市のホームページや広報などで情報を提供し、市民に見てくださいというものではなくて、昨日の一般質問でも少し触れておりますが、市民の声を聞く会や議論をする場を設け、皆様の生の声をお聞きすると同時に情報をしっかり公開して、そして受けとって頂き、本市の現状と課題を知ってもらうということでございます。そのような場を通じて、私自身が市の施策の進捗状況や方向性について情報を開示することで、市民の皆様が納得できる市政運営を目指しております。 これが今後の地方行政では非常に重要なことであると認識しておりまして、私の市政運営の出発点としたいと考えております。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 市民の皆様の近くに行って、情報を公開して色んな議論は重ねていきたいということであったというふうに思いますけれども、徹底した情報公開を今後していかれるということで、議会も私達も徹底した情報はほしいわけなんで、その件については色んなことを情報公開をして頂くと。例えば市のホームページに載っていないものとかもたくさんあるわけなんです。そういったものも徹底して公開をして頂けるというふうに認識をしてよろしいですか、お尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) お答えします。 当然、行政なので公開できるものとできないものはありますが、公開できるものにつきましてはしっかりとやっていきたいというふうに思っています。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) よろしくお願い致します。 次の質問にいきます。 きのう、中平議員の質問の中で、県や国との関係を強めて事業を推進していくと、今、国が経済対策を新たに打とうとしておりますけれども、こういったこともしっかり情報を集めて、積極的に補助金とか活用した事業を進めていかれたいというふうな思いを言われておりますので、この質問は割愛しますけれども、現在、本市では長年の懸案事項でありました光ファイバー網の整備事業が、今年度から順次取りかかっております。これは光ファイバー網を長門市全域に整備することにより、都市部との情報格差の解消、そして通信速度の高速化、そして新技術への対応など大きく寄与するものでございます。市民の方々からも期待の高い事業であるというふうに思っております。これは江原市長が議員時代の総務民生委員会の中でも、色々な議論を重ねてきたと、これは記憶にあるところだと思いますけれども、何とか事業の推進を要望するということで意見がまとまって要望的意見書などに盛り込ませて頂いたということは、まだ我々の記憶にも新しいと思うんです。そして、この事業は聞くところによりますと、前大西市長と大谷副市長の懸命な国、県に対する働きかけがあったからこそ、実現可能な事業であったというふうに聞いております。 まず、1点目ですが、所信表明での光ファイバー網の整備を進めていくというふうに江原新市長はおっしゃっておられますが、改めて光ファイバー網の整備の重要性について、改めて認識をお伺いするとともに、今後、当初予定は今年、来年、再来年の3カ年で光ファイバーの整備をするというふうに当初の計画はそうだったんですが、今後、当初の予定どおりに事業は進んでいくのか、このあたりをお尋ねしたいと思います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) お答えします。 綾城議員がお申し出されたように、私が市会議員のときも、この光ファイバー網の整備事業については力を入れてほしいというお話を行政のほうにしておりますし、皆さんと議論をしてそういう提案もしておるところでございまして、その光ファイバー網の整備につきまして、しっかりとやっていくという認識、そして重要だという認識は十分持っております。 それで、この本事業につきましては、総務省の補助金とその補助裏に対する財源手当てとして過疎債を活用し、事業を、今、進めているところであります。また、今回の光ファイバー網整備事業につきましては、複数年の事業計画に対して補助されるものではなく、単年度毎の事業に対し事業が採択され、補助金額が決定されるところであります。 したがいまして、これから始まる毎年度の国の補助事業の公募に対し、全力で当たるとともに、財政運営に有利な起債についても検討、要望してまいる所存であります。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) これは、市民の皆様もやっぱり市長が交代をしたということで、大変不安になっていらっしゃいます。本当に光ファイバーは来るのかと、工事進むのかと、結構聞かれるんです。ですので、市民の方も聞いていらっしゃると思いますので、当初の予定どおり、今年、来年、再来年の3カ年で事業が進むかどうかです。覚悟です。お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 先程、言いましたように、光ファイバー網の整備事業については、重要性は十分認識しておりますので、当初予定どおり進めるべく努力してまいります。ただ、今も言いましたように複数年の事業計画に対して補助金が補助されるものではなくて、単年度毎の事業に対し事業が採択され、補助金が決定されますものですから、年明けから国の補助事業に対しまして、全力で当たるということはお約束致します。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 当初の予定どおり進めたいということですので、期待をしております。 次の質問にいきます。 江原市長は、後援会のリーフレットとか、選挙公報とか、税金の使い道を箱物から教育、福祉、生活環境に配分するというふうに記載をされております。それで、市民の方々の中には、江原市政はハード事業を全てやめると思っていらっしゃる方が結構いらっしゃいます。過去5年の普通建設事業の中で、工事請負費、事前に財政課に出してもらいました。平成26年には約30億、27年には約24億、28年は30億、29年には21億、30年には23億、各5年間で30億、24億、30億、21億、23億というふうになっております。過去5年間のこの数字を見たら、近年大型事業は目立ったけれども、建設事業の工事請負費ですけれども、これは突出していると。大西市政は箱物市政だとか、色々なことは言われましたけれども、突出していると、こういうふうに決めつけるのはできないと思うわけです。 1回目の答弁では、ハード優先の政策に待ったをかけたというふうに江原市長は答弁をされております。しかし、そのときの行政課題の解決のためには、必要なものはハードだろうがソフトだろうがやらなければならないと。これは誰が首長になっても行政の務めではないかというふうに思っております。単にハードからソフトとか、そういった簡単な表現で決めつけてしまうものではなくて、基幹産業を守っていくとそういうためでもなく、まちづくりのために必要なものがあるというふうに私は考えておりますけれども、江原市長の見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 答弁の中でも触れておりますが、私は本市の将来を左右する予算額や事業規模が大きい事業導入につきましては、市民の合意や情報開示にもっと時間や手間をかけるべきではないかと感じております。特に旧町地区ではたくさんの課題があるからこそ、大型事業の導入につきましては地元や市全体への丁寧な説明と十分な合意形成が必要であると考えております。 したがいまして、真に必要なハード整備は実施すると発言もしておりますし、今後も一定の事業量は確保する必要があるという認識ではあります。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 私も、今、ああそうなんだというふうに思いましたけれども、選挙期間中にも言っておられるとおっしゃっておりますが、ちょっと私は聞いたことがありませんので、それは後援会のチラシですか、ちょっとポストに入っておりましたけれども、その中に括弧書きで真に必要なハード整備はやりますか何か書いてありましたね。そういったことを、今、触れられているのかどうかは分かりませんけれども、私はもちろんのことながら、やっぱり市民の皆さんにはこれ伝わっていないわけなんです。今おっしゃられたことがですね。だから、やっぱり今後、それで長門市がどうなってしまうんだろうとか、私達の生活はどうなってしまうんだろうとか、たくさんの方が不安になっていらっしゃいます。きのう、林議員とか、重村議員の質問の中でも触れておりましたけれども、忙しいと欠席をされました若者と女性と長門を語らう会ですか。こういった色々な一対一じゃなくて公の場、一対一だったら何を話しているかというのは分かりませんよね。私達も分からないわけですから。こう一対一じゃなくて、公の場で、今、色々述べられたこととか、そういったことをしっかりと訴えるべきだったんじゃないかと。それで、市民の皆様の判断を仰ぐということをやっていかなきゃいけなかったんじゃないかと。そういったことは大切なんじゃないかというふうに思いますが、改めてきのうに引き続き、市長に見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) じゃあ、お答えさせて頂きたいと思います。 きのうの林議員や重村議員の御質問の中に、今回の10月16日でしたか、それの件が御質問にあったわけなんですけれども、これはもう選挙中の話でございますし、それは私どものほうで出るべきか出ないべきか、そしてあらゆることを検討した上で出ないと。それを判断した上で、市民の皆さんが投票されているということでございますので、選挙中のことですので、それはそれで御容赦頂ければというふうに思います。 それで、今後この場でしっかり発言したほうがいいんじゃないかということなんですが、しっかりと発言してまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 次の質問いきます。 ちょっと一つ、江原市長に見解をお伺いしたいんですけれども、市内業者優先の考えとか、そういったことの質問ですが、例えばの話ですが、江原市長は、例えば市内業者からこの鉛筆を仕入れたとします。これ1本が100円、市内業者で買ったら110円、市外業者から買ったら100円、これ例えばの話ですけれども、江原市長、どちらを買われますか。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) お答えしたいと思います。 そのぐらいの差であれば、市内業者から買うというふうに思います。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) はい、分かりました。 選挙とかに関する色々なマスコミ報道を見ますと、江原市長は随所で費用対効果ということを述べられております。これ市民の方からも費用対効果とよく言っていらしたということは、皆の記憶にもよく残っています。 そこで1点確認ですけれども、費用対効果を追求していくということと、今まで行政が進めてきた市内業者優先という、相反する側面があるのではないかというふうに私は考えておりますけれども、今後の市内業者優先や市内業者育成に対する考え方、そして加えてサプライチェーン、これの構築に対する考え方を江原市長の認識をお伺いしたいと思います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 まず、本市の基本的なスタンスとして、工事に限らず物品購入や業務委託等についても市内業者優先の立場で現在も発注しております。 特に公共工事の発注に当たっては、入札の公平性、透明性、効率性を確保しながら、地元経済の活性化、雇用の確保並びに地元業者育成の観点からも、地元で施工可能なものは地元での方針のもと、条件付一般競争入札及び指名競争入札で極力地元業者の受注機会の確保を図っているところであります。元請のみならず、下請にも極力市内業者を優先させるよう受注者にもお願いしており、今後も市内業者優先を方針とした発注に努めたいと考えております。今後もやっていきたいというふうに思っております。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) これについても、市長が交代されて、市民の方がたくさんの方が不安になっていらっしゃる一つだというふうに私は思っておりますので、引き続き市内業者優先と、そして市内業者の育成という考え方も基本ベースに持って、市政運営に努めて頂きたいというふうに強く要望をしておきます。 続いて、観光政策についてお伺い致します。 まず、江原市長の観光産業の位置づけについて、どのような認識を持たれているのかお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。 観光振興は地域活性化の有効な手段と言われており、過疎化、高齢化が進む地方において、観光交流人口の拡大による地域振興はのどかで潤いのある市民生活の実現のため、重要な施策であります。所信表明でも申し上げましたが、私は市内を訪れる観光客数の目標値を300万人に延ばし、交流人口を拡大してまいるということを表明しております。これは観光消費の拡大による経済波及効果によって、活力あるまちづくりにつながると考えているからでございます。 その中で、観光産業は本市の基幹産業の一つであり、本市の観光の魅力を市民、事業者と行政が一緒に磨き、生かすとともに情報発信を強化していくことで、より経済効果を実感できる観光振興に結びつけてまいる所存であります。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 江原市長、今、観光産業は、本市において基幹産業の一つであるという認識があるということでございますけれども、これまでハード優先に待ったをかけたと言われる中には、今年度末で湯本は町並み整備が終わりますけれども、この再開発事業が含まれているというふうに私は思っております。 まず、江原市長はそういった中で、この長門湯本温泉観光まちづくり計画に基づく、この湯本の再開発事業をどのように評価をされているのかということが1点。 そして今後、ごめんなさい、ちょっと時間がないです。2点目は、前市長が常々言われてきた人気温泉地トップテン入りを目指すんだということを常々言われて、政策を前に進めて来られました。江原市長はその人気温泉地トップテン入りを目指すんだというこの考え方を継承されるのか、これはマスコミには答えられていらっしゃいましたけどね。この議会の中で、それぐらい強い思いで温泉地の再生と、基幹産業全体の底上げですよね。これに全力を尽くす覚悟があるのか、この2点、お尋ね致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) まず、1点目の深川湯本の開発、今、どう思っているのかということでございますが、評価をどうしているかということですが、私は選挙中も選挙後の色々なマスコミに対しても、この湯本の開発自体は評価しておりますし、やってよかったと思っています。ただ、投資している中で全てハードに使うのではなく、ソフト事業にも使っていったほうがよかったのではないかというような発言をしていると思います。 それで、これからこの3月末でハード事業は一段落するわけですので、これから私の思うソフト事業をしっかりとやっていき、そぞろ歩きのできる温泉地としての総仕上げをしていきたいというふうに思っております。 それで、温泉の人気ランキングベストテンを目指すのかということでございましたが、見て頂いたとおり、上位には本当に名だたる温泉地が名前を連ねておりまして、本当にトップテン入りというのは厳しいかなと内心思っています。しかし、そういうつもりでベストテンにどこまで近づいて入れるかということは分かりませんが、しっかりそういう気持ちでやっていくということは、選挙後のマスコミの方にも言っているとおりでございます。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) はい、分かりました。 前市長が人気温泉地トップテンを目指すんだというふうにビジョンを掲げてやって来られましたけど、それを継承すると、それを追求していくんだという覚悟があるというふうな認識でよろしいですか。 次いきます。 湯本の再開発、これ最後の質問になりますけれども、再開発は分かっていらっしゃるとおり、これからが本番というふうになってきます。先日、新聞報道にもありましたが、湯本は2つ要望が出ました。きのうの一般質問の中でこの件が少し触れられておりましたけれども、その中で要望書を提出された方と市長は先日お話をされたといったことも述べられておりました。その中で、これは入湯税ですか、議案を出したというお話を述べられております。この湯本の再開発については、始まった当初から色々とあったわけでございますけれども、江原市長はそのときは議員だったわけですし、選挙で湯本を歩かれたと思いますから、色々な住民の方からの色々なお話を聞いているはずです。江原市長は先程、この長門湯本温泉観光まちづくり計画、評価しているというふうに、今後もトップテン入りを覚悟を目指してやっていくんだというふうにおっしゃられておりますけれども、これはこの湯本観光まちづくり計画は、市を上げてある意味、前市長は温泉地の再生の最後のかけに出たわけですね。最後のかけであったというふうに私は思っています。だからこそ、絶対に成功させなければならないと、ここまで来たら、じゃないと誰も報われません。しかしながら、この湯本再開発に関しては、先日2つ要望が出たように、色んな不安の声があるのもこれも事実なんですね。それよく聞いていらっしゃると思いますが。 お風呂の問題とかを除いて、江原市長はこの今までずっと長いこの3年間ぐらいの中で、色んな声を聞かれていると思いますけれども、どこに原因があるというふうに感じていらっしゃいますか。この不満の声が、はい。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。 私はこちらに3年前に帰って来て、市会議員になって以降、湯本については湯本にいらっしゃる綾城議員とか重廣議員、あと林議員を除いて、湯本に足を踏み入れている回数、色々なイベントや社会実験、そしてじゃらんじゃらんにも何回か行っていないこともありますが、大体できるだけ顔を出すようにして地元の人達と話をして地元の人と触れ合うようにしてまいりました。その中で、本当に色々な話を聞いております。 その中で、やはりなぜこういう不満があるのかというところは、私も選挙期間中にもお話したように、やはり押しつけ型のやっぱり開発が一部にはあったのではないかというふうに私も発言しておりますし、実際、地元の方々もそういう声があったのは事実でございます。確かにこういう開発ですので、こういうふうにしたいという行政の思いも十分ありますし、できる工事できない工事もあります。ですから、一概に市民の声一つ一つを拾ってできることではないと思いますが、湯本の方々が、例えば非常に声が大きく上げられていた恩湯と礼湯を同時に壊して、この温泉のない期間をこれだけ長くとるというのはやめてほしいという声に、当初は検討するといった声があったにも関わらず、そのまま工事が進められたという不満とか、色々と押しつけ型の開発に対して不満があったことは事実でありますし、そういう声を私はたくさん聞いておるので、やっぱりそういったところがもともとの不満としてあって、それがその後の色々な開発に影響を及ぼしているのではないかというふうには思っております。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 色々な声がありますので、一概にこれだというものは中々難しいんですけれども、勘違いから始まっているものもたくさんありますからね、だからそれは中々これだというのは難しいんですが、今まで補助金の関係もあって、短期間の間に色んな事業を盛り込んでやってきたと。これは補助金の関係もあるし、やむを得ないところもあるんですけれども、そういったこととか、住民の方にとってお年寄りの方も多いですから変化が激しいと、そういったことで中々ついて来られないという側面は一つあるんじゃないかなと。そして、もう一つ、景観条例などでこう法律事は大変住民には分かりにくい、法律のことですから。こういったところでちょっと勘違いをしてしまったりとか、余計に混乱を招いていくということも、またこうあわせてあるというのではないかなということは上げられます。 湯本の温泉街の再生は、これからが本番です。旅館も含めて、地元の皆さんの気持ちが1つにならないことには、成功への道のりは遠のいていくというふうに思っております。私も、この湯本観光まちづくり計画は絶対に成功させたいんだという強い思いを持っておりますので、住民の皆さん、旅館の皆さんができるだけ1つの方向に向かって行けるように、時間をかけて丁寧な住民合意が必要だとおっしゃられておりますから、そのためにはこういった色んなことに思いを、ここ忙しいでしょうけど、思いをしっかりはせて頂いて事業を成功に導いて頂きたいというふうに思っております。 それともう一つ、そうですね、湯本の再開発が必ず成功するようにしっかりとお願いをしたいというふうに思っております。 次の質問にいきます。 江原市長は……ちょっと足早に行きたいと思います。江原市長は選挙前に記者からのラグビーワールドカップ誘致の質問についてですが、記者からのラグビーワールドカップの誘致についての質問に、「ワールドカップを誘致しなければ、あそこまでのお金をかけた整備をしなくて済んだと思う」と、ワールドカップの誘致について、「費用対効果を検証した結果での誘致でなかったと思う」と、「自分だったらやっていなかったと思う」というふうにおっしゃられております。この件は、今回の選挙の争点の一つの施策でもあったと思いますけれども、現在、実際に市政を任されてみて、これ早急な合意形成でやったわけじゃないんですね。これ、足かけ7年かけているわけですね。 7年にわたったラグビーワールドカップのキャンプ地誘致の活動について、私であればしなかったと、今でも本当にそう考えていらっしゃるのかお尋ねをします。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。 やはり、7年前に私が市長に立ったらということに立ち戻れば、やはりキャンプの誘致はしていなかったのではないかというふうに思います。 昨日の一般質問でも申し上げておりますとおり、住民の福祉の増進という自治体本来の役割が私の基本理念と一致しており、これらの役割を第一に果たしていきたいという思いから、基本姿勢を筆頭に市民のいのちと生活を守ることを掲げさせて頂いております。私は市民の皆様の声をお聞きし、今、どこに最も力点を置く必要があるかという政治的なことでやっておりますので、7年前に立ち戻れば、やはり私としましてはこの誘致はしていなかったというふうに思っております。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) やっていなかったと、7年前に立ったらやっていなかったというふうにお答えになったんですけれども、日本は世界規模の大会誘致やレガシーを残すというのは、費用対効果のみでは測れない政治家として必要なまちづくりの一つであると、手法であるということはお考えにならないかということを改めてもう一回お尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) お答え致します。先程も申していますように、7年前にこの事業を新たに始めるかどうかということであれば私は誘致はしていなかったし、この事業は始めていなかったというお話はそのとおりでございます。 ただ、もう今実際に施設があり、これを使って何かをやらなきゃいけないという話の中で、今後どう活用していくかという話の中で、費用対効果はやはり検証しながら色々な大会を誘致することは追い求めていきたいというふうには思っております。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 済みません。時間がなくなってきたので簡潔な答弁をお願い致します。 そしてもう一件、ラグビーワールドカップは、カナダ代表チームの事前キャンプ地の費用対効果を検証していくというふうにマスコミ見ておりますけれども、これは検証されるのかということと、これ、いつ公表されるのかお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) これも、私、費用対効果を検証すると発言しておりますのでやりますし、一応、公表時期につきましては1月中に取りまとめ早急に発表したいと考えております。以上です。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 次の質問に行きます。江原市長は選挙戦から、ハード政策から、ハード優先のところから生活基盤の充実したまちづくりの転換ということで福祉に予算を、福祉だけじゃありませんけど、福祉に予算を配分していくというふうにおっしゃられております。 江原市長は福祉の中でも児童福祉というとこで、高校生までの子どもの子育て支援も含めてです、子どもの医療費の無償化というのを拡充ということを選挙公約に掲げておられますけれども、それ以外の福祉の分野については今後の予算の編成の中で真に必要な事業を考えていると所信表明でも述べられております。 福祉は、高齢者福祉、児童福祉だけではありません。障害者福祉もあれば、最後のセーフティーネットである生活保護行政、そして、生活保護に至る前の段階で自立を支援する生活困窮者自立支援制度と多岐にわたっております。そして、福祉の充実は誰が首長であっても行政として力を入れて当たり前の分野だと、そういうふうに私はずっと思っております。 そして、私から一つ提案があるのですが、前市長が選挙公約に掲げておりました幼児教育・保育における給食費、副食費です、これの無償化についてです。これは、国の政策として今年の10月から始まりました幼児教育・保育の無償化に伴いまして、副食費、ちょっと分かりやすく言うと給食費ですが、これは原則として保護者の負担と4,500円です。保護者の負担というふうになっております。 保育園などに在園しているゼロ歳から2歳児を含めて給食費の無償化です、これを江原市政で導入をされないでしょうかと。これは、高校生の医療費の無償化、今、萩市でやられていますけども、江原市長はよく御存じだと思いますが、阿武町で既に実現をされておられます。 子育て支援の強化ということを江原市長のリーフレットでも書かれていますし、選挙公約でもうたっていらっしゃると思います。財源を伴うものですけれども子どもを社会で育てていくという観点から必要な政策じゃないかと私は考えておりますけれども、江原市長の見解をお伺い致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。今、幾つか御質問あったと思うんですが、ちょっとまとめて話させて頂きたいと思います。 まず、所信表明で「市民の皆様にとって身近で頼りがいのある市政を実現していくため、健康・医療・福祉・教育・生活環境など経常的に最も費用のかかる分野では、市民の皆様が真に必要であると思われる新たな施策の導入について協議・検討することとしております」と私も表明しております。 この中で、まず今、綾城議員の御質問の保育園・幼稚園の副食費の無料化でございますが、これについては今後しっかりと検討してまいりたいと考えております。 また、最後のセーフティーネットである生活保護制度につきましては、単に生活に困窮している国民に対して最低限度の生活を保障するということだけでなく、更に積極的にそれらの人々の自立の助長を図ることを目的としており、こうした制度の目的に沿って取り組んでまいります。生活保護に至る前の段階で自立を支援する生活困窮者自立支援制度については、包括的かつ継続的な相談支援体制を構築し、地域における自立就労に向けた支援を行ってまいります。 そして、もう一つの障害者福祉につきましては、障害者プランを策定し障害の有無によって分け隔てられることなく相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、地域づくりや福祉サービスの充実を進めていっているところであります。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) この今の幼保の無償化に伴う副食費の負担軽減無料化です、これについてはしっかり検討をしてくというふうに答弁をされましたけれども、前向きに検討して頂けるのかもう一度見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) お答えします。前向きに検討することにしております。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 時間もなくなりましたので、最後の質問とさせて頂きます。 江原市長は、1回目の答弁の中で「市政運営が密室で行われているわけではありませんけれども、市民から見ればそう感じるのではないか、小さな声を聞いていないのではないか、行政の本来の役割とは何かなど住民の福祉の増進という自治体本来の基本姿勢を常に忘れずに市政運営を担っていく必要がある」というふうに述べられております。そして、選挙のお訴えでは、「箱物から福祉」への配分と、教育も入っていますけど、もちろん医療も、配分というふうに戦って来られました。 一つ質問ですけれども、福祉というのは本当に多岐にわたる、すごくお金もかかるし法律にちょっとがんじがらめになっているところもありますし、大変難しい分野でありますけれども、でも絶対に誰が行政でもやらなきゃいけない分野なんです。では、江原市長の考える福祉とは何か、簡潔にお答えください。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) お答えさせて頂きます。綾城議員もこれまで一般質問等で数々の福祉の問題に対して質問してこられましたが、福祉というのは本当に多岐にわたっていて奥の深いものだというふうに思っております。その中で、私が今回選挙で「市民のいのちと生活を守る」ということをうたって市長になっております。 そういう中で、命そして生活これに通ずるものが福祉、色々な今言われたように子育て支援もそうだと思いますし、生活困窮者のものもそうだと思いますし、障害者についてもそうだと思います。あらゆる分野に非常に深く根づいているものが福祉だと思っておりますので、これについては本当にしっかり、綾城議員に専門的に本当に深く勉強されているんですが、しっかりと私もこれから勉強して、本当に難しい分野ですので、しっかりと命と生活を守るためにしっかりやっていきたいというふうに思っています。 ○議長(武田新二君) 綾城議員。 ◆2番(綾城美佳君) 今、私、福祉とは何かという質問をさせて頂きました。これには答えはないんだろうというふうに思いますけれども、色んな文献とかを読んでおりますと、「福祉とは幸せ」とか「幸福感」とか、そういったことを指しているんじゃないかというような文献が多いです。だから、住民の福祉の向上というのは、住民の福祉の増進というのは、住民の幸せの向上です。幸せになるための政策です。そういったことをしっかりと頭に入れておいて頂きまして、今後市政運営をしっかりと担って頂きたいと。 福祉だけじゃなくて、産業政策もしっかりと取り組んでください。じゃないと皆さん大変不安になっておりますから、よろしくお願い致します。以上です。……………………………………………………………………………… ○議長(武田新二君) この際、暫時休憩致します。14時10分から一般質問を再開します。午後1時56分休憩………………………………………………………………………………午後2時10分開議 ○議長(武田新二君) 休憩前に引き続き一般質問を再開します。 橋本憲治議員。 ◆5番(橋本憲治君) 板持の橋本憲治でございます。 先程の答弁の中で、ラグビーワールドカップ誘致を「7年前ならやらなかった」という市長の答弁を聞いてどきっとしました。にもかかわらず通告しておりますので、スポーツ施設の利活用について幾つか質問させて頂きます。 ワールドカップキャンプ地としてカナダを俵山に招致したことで長門市を更に有名にしたことは皆さんの記憶に新しく、経済効果とは別に目に見えない効果があったと確信しております。 台風19号で被災した釜石では試合が中止となり、カナダチームがボランティア活動にいそしんだと聞き、ひょっとしたら長門での温かいおもてなしがあったからではとの思いにも駆られました。 私は、6月の定例議会において俵山スパスタジアムの利活用についてと題して一般質問をさせて頂きました。内容としましては、ラグビーワールドカップ終了後において俵山温泉の観光とまちづくりの重要な拠点施設となるが、どのように俵山の活性化に結びつけていくのかを前市長に質問したところでございます。 その議論の中で、前市長からは俵山スパスタジアムの利活用につきましては、俵山温泉街の湯治場の原風景や泉質など観光資源、スポーツ競技や観戦などのスポーツ振興、そして、地元食材を使った食文化、これら温泉とスポーツと食を組み合わせ、お互いの相乗効果を図ることで交流人口や宿泊客の増加や満足度の向上を図る必要がありますと答弁され、更に幼年から高齢者まで幅広い年代が利用できるスポーツの各種大会やイベント等の誘致や商品開発、そして、興味を持った皆様に長門市に来て頂くための旅行商品の造成等、コンベンション協会を中心に関係団体と連携したPRや誘客の仕組みづくりが必要と答弁されており、私も賛同したところです。 このようなことから、俵山スパスタジアムに限らず各種大会の誘致を行うことは結果的に市内のスポーツ施設等の有効活用はもとより、宿泊者や消費行動の増加につながり、市内経済の好循環にも寄与するものと考えております。 つきましては、市長は、市内スポーツ施設の利活用及び大会誘致について市政運営の中でどのように位置づけられ、どのように進めようとされているのかをお伺い致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、橋本議員のスポーツ施設の利活用についての御質問にお答え致します。 私は、所信表明におきまして、3つの重点施策の一つとして地域経済の活性化によるまちづくりを掲げ、アウトドアツーリズムや伝統文化体験など良質な観光素材の組み合わせによる観光ブランドの確立について申し上げましたが、この取り組みの一つとして各種スポーツの参加・観戦を目的に本市を訪れたり、本市の恵まれた地域資源とスポーツを融合した観光を楽しむスポーツツーリズムの推進を図る必要があると考えております。 こうした取り組みを進めるため、核となるスポーツ施設は本市の大切な地域資源の一つであります。中でも、今言われました俵山スパスタジアムの有効活用につきましては、スポーツの種別に応じた適切な競技環境づくりに要する期間などを考慮し、どのような大会を誘致したらよいのか、ラグビーに限らずグラウンドゴルフやソフトボールなど全ての競技で費用対効果を含め検討してまいります。 その上で、スポーツ合宿や各種大会の誘致はもとより、アウトドアツーリズムや俵山の地域資源を生かした旅行商品などを造成したいと考えております。 また、ながとスポーツ公園やルネッサながとなど規模の大きな大会を開催できる施設についても、これらを活用した大会等の誘致は交流人口の拡大に大きく寄与するものと考えております。 加えて、本市においては、本年度第3回目の開催となった6月のJAL向津具ダブルマラソンや11月のながとブルーオーシャンライドといった大きなスポーツイベントが恒例の大会として定着し、認知度が高まっているところであります。 また、油谷湾シーカヤックフェスティバルやマウンテンバイクの3時間耐久レースの汗汗フェスタin千畳敷などの開催を支援し、交流人口の拡大を図っているところであります。 更に、来年9月には、全国から約50チーム、約800人の参加が見込まれる全国シニアソフトボール古希大会の開催が決定しております。 このようなスポーツ大会に限らず、会議や展示会など多くの人が集まるイベントは、宿泊や飲食、観光等の経済消費活動が比較的長時間にわたって行われ、周辺地域への経済波及効果が高いことから大会等の誘致は各自治体においても推進しており、その競争は激化しております。 こうした現状を踏まえ、市といたしましては、俵山スパスタジアムを初めとするスポーツ施設と温泉街に大型ホテルを有する本市の特性や優位性を最大限に生かし、市内観光団体や商工団体とも連携を図りながら、情報収集を強化していくとともに効果的なプロモーション活動を実施することで長門らしいイベントの誘致に取り組んでまいります。 私は、大会等の誘致を通じて交流人口を拡大し、持続可能なまちづくりを目指してまいる考えでおりますので、市民の皆様には各種大会での運営やおもてなしにおきまして、どうか絶大なる御支援、御協力を賜りますようお願い致します。以上で、1回目の答弁を終わります。 ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) それでは、質問に入らせて頂きます。学生、社会人、そして、シニア向けの合宿誘致、俵山・湯本温泉を併用した合宿誘致をどう考えられておられるのかお尋ね致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。本市におきましては、長門湯本温泉を初めとする5つの温泉郷や大自然に育まれた海の幸や山の幸も豊富にあります。また、元乃隅神社や青海島などの観光名所も多く、俵山スパスタジアムなどのスポーツ施設を活用した合宿の需要は高いと考えております。 特に閑散期の利用があればかなりの経済波及効果が期待できることから、学生、社会人、シニア等幅広い階層に向けて今後とも積極的な合宿の誘致にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
    ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) 合宿誘致の実績と合宿施設の受け入れは、どの程度まで見込めるのかお尋ね致します。 ○議長(武田新二君) 福田生涯学習スポーツ振興課長。 ◎生涯学習スポーツ振興課長(福田浩二君) それでは、お答えを致します。スポーツ合宿の誘致につきましては、合宿奨励金を交付し誘致を行っております。平成29年度までは国体種目を対象としておりましたが、平成30年度からはラグビーに特化して実施をしております。 スポーツ合宿奨励金の実績についてでございますが、平成29年度はラグビーで延べ1,150人、サッカーで延べ1,500人の合計2,650人となっております。平成30年度はラグビーに特化したことから、延べ827人となっております。平成30年度のサッカーにつきましては把握できておりませんが、29年度の1,500人程度かそれ以上の実績があると見込んでおります。 なお、宿泊施設の受け入れ可能人数につきましては、1日当たり俵山温泉で400人、湯本温泉で2,000人程度のキャパシティーがございます。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) 続きまして、ながとスポーツ公園、滝ノ下スポーツ公園の現状と課題についてお伺い致します。 ○議長(武田新二君) 早川建設部長。 ◎建設部長(早川進君) それでは、私のほうからお答えを致します。ながとスポーツ公園の現状と課題ということでございますけども、ながとスポーツ公園につきましては、市内に不足しておりましたジョギングコースやグラウンドゴルフコース、更にはフットボールができる施設を整備致しまして、ジュニア世代の育成から高齢者の健康づくりまで幅広く効果が期待できる環境を整えることにより、スポーツを通じた交流人口の拡大や地域の活性化に役立てるとともに、災害時には避難所としても利用できる公園として平成29年4月に供用開始したところでございます。 利用状況といたしましては、平日の稼働率が低いものの全体的には安定した利用状況でございまして、人工芝グラウンドの多目的広場におきましては休日の稼働率がほぼ100%という状況でございます。 しかしながら、平日の稼働率をもっと上げる必要があることから、今後は民間の活力による指定管理制度の導入を検討するなど、住民サービスの向上と質の高いサービスの提供によりまして、特に平日の利用者の増加を図ってまいります。 更には、宿泊につながるようなイベント等についても他部署と連携して取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) わかりました。 続きまして、本市は、ラグビーワールドカップキャンプ地に認定されたおかげで身近に市民が使える施設のほか、ワールドクラスの合宿誘致が可能なことが実証されました。 今後は、これらの強みを生かして俵山も発信していく必要があると思われます。例えばワールドカップ1周年記念行事として、手始めに山口県下のシニアラグビーチームを呼んで長門市長杯なるものを掲げてみたらいかがでしょうか。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。本市には長門湯本温泉を初めとする5つの温泉郷があり風光明媚な観光地もあることから、シニアの皆様に十分本市の魅力を感じて頂ける機会になると考えております。貴重な御意見として今後の俵山スパスタジアムの活用の参考にさせて頂きます。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) レガシーとは「有形・無形なものを含めて、大会をきっかけにして、社会、地域、人々の心に残るもの」とあります。その点では、この長門市におけるカナダチームの公式キャンプは無形の最大レガシーだったと思われます。 2002年、サッカーワールドカップが日本と韓国の合同開催でありました。ワールドカップ事後検証として埼玉県の報告書では、週に3日以上スポーツする人が1年間で14ポイントも上昇したとありました。これに似た現象が長門にも存在するのではないのか、行政も検証してみることも必要だと思われます。 俵山の良質な地域資源を組み合わせた温泉とスポーツと食の推進を、市長は費用対効果を再検証すると言われておりますけれども、効果がなければ中止されるのかお尋ね致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。議員御案内の温泉とスポーツと食を融合した取り組みの一つといたしましては、俵山地区で取り組んでおります温泉ガストロノミーウオーキングが挙げられます。 このイベントにつきましては、私も3度ほど参加しておりまして理解しているところでございます。このイベントは、本市が加入しております温泉ガストロノミーツーリズム推進機構が取り組んでおり、全国的にも開催地が拡大している中で、本市では2年前から地元を中心に実行委員会を立ち上げて実施しております。 本年の大会では、過去最高となる150人の参加があり、そのうちの45%の方が俵山温泉に宿泊されておりますことから、しっかりと宿泊につながっていて継続していきたいイベントであると認識しております。 また、参加者の満足度は95%を超えており、俵山温泉と周辺の観光資源などのアピールにもつながったものと思っております。これに加えて今後実施しております健幸百寿プロジェクトにおけるアウトドアツーリズムの中で、温泉とスポーツと食を融合させていくことは市民の健康づくりにも効果的であると考えられることから、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) 大会誘致は大会規模にもよると思いますけれども、明確な目標を持って長期的な視野に立った誘致活動を民間と一緒になって行う必要があると考えられます。この長門が一丸となって盛り上がる、今年の流行語大賞にもなった「ONE TEAM」であると考え、これこそが市長の所信表明で述べられた「人口減少下でも持続可能なまちづくり」を目指すことにもなるのではないかと思うのですがいかがでしょう。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。最初の答弁でも申し上げましたが、多くの人たちが集まるスポーツ大会や会議、展示会等を誘致することは交流人口の拡大に寄与し大きな経済波及効果が得られますことから、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 しかしながら、こうした取り組みは行政のみではできません。宿泊や観光、そして、おもてなしといった側面も重要となりますので、市民の皆様や企業の皆様と一緒になってお互いに協力しながら、まさに議員がおっしゃるとおり「ONE TEAM」として進めていく必要があります。 大きな大会を誘致することにより、人や物、情報が集まり、地方にいながらにして知見や技術に触れることができます。更には、長門のおもてなしや商品を発信する絶好の機会にもなります。加えて、定住人口の減少による市内経済への影響を交流人口の拡大により少なからず補うことができるのではないかと考えておりますし、このことが持続可能なまちづくりにもつながるものと考えております。以上であります。 ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) 来年の9月、全国シニアソフトボール古希大会がこの長門で開催されることが決定しているそうです。 全国から約50チーム、800名の方々が、この長門市においでになられるそうです。分かっている範囲で結構ですので、進捗状況をお聞かせください。 ○議長(武田新二君) 福田生涯学習スポーツ振興課長。 ◎生涯学習スポーツ振興課長(福田浩二君) それでは、お答え致します。平成31年3月に長門市ソフトボール協会から2020年の全国シニアソフトボール古希大会の開催を引き受けて頂けないかという申し出がございました。 令和元年6月に長門市体育協会が事務局となり、長門市ソフトボール協会と長門市観光コンベンション協会、湯本温泉旅館協同組合などが中心となった準備委員会を立ち上げ、9月には北九州大会の視察を行っております。その後も2回の準備委員会を開催し、運営計画等について協議を行っております。 今後につきましては、令和2年2月ごろに正式に第26回全国シニアソフトボール古希山口長門大会実行委員会を立ち上げ、行政も一緒になって大会開催のための準備を進めていく予定としております。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) この全国古希ソフトボール大会における市長の思いをお聞かせください。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。来年の全国シニアソフトボール古希大会は、1回目の答弁でも申し上げましたが、全国から50チーム、800人の参加を見込んでおり、応援の家族等を含めると1,000人以上の方々のお越しがあると予想されています。 この大会は、2泊3日の宿泊や観光等を伴うことから、経済波及効果も十分期待できます。参加された皆様がお帰りになられたときに、長門市はよかったとPRして頂けるような大会になるよう、市民関係団体と市が一体となって取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) 市民関係団体、行政が一体となってとり行うということですね。これ大変心強い意見を頂きました。ありがとうございました。 次に移ります。 観光振興、スポーツ振興、施設活用の増進等、一体的に進めるほうが効果的で相乗効果も狙えると考えられるが、市役所の組織体制も含め新年度に向け何か対策を考えられておられるのかお尋ねします。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。本市を訪れる観光客は、平成30年には250万人を超え、3年間で倍増しておりますが、依然、宿泊者数の伸び悩みが大きな課題であります。 そのため、二次交通対策や長門湯本温泉観光まちづくり事業など市内の観光地を周遊する仕組みや宿泊地の魅力づくりの取り組みを進めておりますが、更に滞在・周遊型観光の促進に拍車をかけ、地域の稼ぐ力を引き出していくための取り組みを進めていかねばなりません。 これらを進めていくため、観光を柱に各種ツーリズムや本市が誇る優れた芸術文化、大型スポーツイベント等をツールとして効果的な施策展開を可能とする組織の検討を行ってまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) 最後に、市内施設の利活用と各種大会誘致等、スポーツ振興全体についての市長のお考えを聞いて質問を終わります。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答え致します。スポーツ振興等全体についてのお尋ねでありますが、市民の皆様にとりましてスポーツは、する・見る・支えるという3つのかかわり方がございます。 まず、スポーツをすることは健康の維持・増進が図られ、健康寿命の延伸につながります。また、トップ選手の一流のプレーを見ることは子どもたちへ将来の夢と希望を与えることができます。そして、JAL向津具ダブルマラソンなどスポーツイベントをボランティアスタッフとして支える活動は、スポーツの振興にとどまらず地域コミュニティの創出や市民協働による地域活性化につながることが期待できます。 このように、市民の皆様がスポーツをする・見る・支えることで、生涯にわたり健やかで幸せに暮らせるまちづくりにつながるものと考えております。また、本市は、長門湯本温泉を初めとする5つの温泉郷や元乃隅神社や青海島などの観光名所、そして、大自然に育まれた海の幸や山の幸など豊富な地域資源に恵まれております。こうした地域資源を活用したスポーツツーリズムやヘルスツーリズムなどの各種ツーリズムなどの推進にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 そして、本日、議員から御指摘を頂きました俵山スパスタジアムを初めとするスポーツ施設の有効活用につきましては、公民一体となってスポーツイベントやスポーツ合宿、各種大会等の誘致に積極的に取り組み、外から多くの人を呼び込むことで交流人口を拡大し持続可能なまちづくりにつなげていきたいと考えております。以上です。 ○議長(武田新二君) 橋本議員。 ◆5番(橋本憲治君) 公民一体となって諸事を行う。まずは来年9月のソフトボール古希大会についても同じことが言えると思います。公民一体となって頑張って、この長門を更に発展させるような市長の力強い意見、ありがとうございました。 これで終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(武田新二君) この際、暫時休憩致します。14時50分から一般質問を再開します。午後2時40分休憩………………………………………………………………………………午後2時50分開議 ○議長(武田新二君) 休憩前に引き続き一般質問を再開します。 吉津弘之議員。 ◆7番(吉津弘之君) 皆さん、お疲れさまです。仙崎地区の吉津でございます。通告に従いまして一般質問を始めさせて頂きます。 市民から寄せられる質問、意見、要望、苦情は市民からの生の声であり貴重な意見や要望であると考えております。行政はその内容を精査し、緊急性や必要性、公平性を基準に迅速に対応していかなければならないと考えております。その取り扱いについてはどのようにされているのかをお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、吉津議員の市政に対する質問、意見、要望、苦情の取り扱いについての御質問にお答え致します。 議員御指摘のとおり、私も、市に寄せられる意見や要望等は市民の皆様の生の声であり大変貴重なものであると捉えており、この度の市長選に臨むに当たっても自ら市内を歩き、多くの市民の皆様との対話を通じて本市が直面している多くの課題を肌で感じてまいりました。 そのためにも、市民の皆様が心豊かに生活できるよう市民の皆様の声をしっかりお聞きして、生活に密着したきめ細かな生活基盤の再構築を実現していくための施策を展開してまいりたいと所信表明でも申し上げたところであります。 市民の皆様からは、電話やメール、郵送または直接持参、市長への提言箱への投書等により様々な意見、要望が寄せられます。 内容につきましても個人的な事案から一定の地域に関係する案件、行政運営のあり方など市全体に及ぶものと様々なものがあります。 そこで、議員お尋ねの質問、意見、要望及び苦情への対応ですが、まず、苦情につきましては、関係部署において直ちに事実を確認し報告書等により情報を共有し、案件によっては対応等について協議を行い、共通認識のもとに速やかに改善を図るように努めております。 次に、質問、意見及び要望につきましては、その内容に応じて緊急性や必要性、公平性はもちろんのこと、予算的、政策的な観点から関係部署において慎重に協議し、必ず私も目を通した後に回答するように指示しているところであります。 私は、市民が主役のまちづくりを目指し、重点施策の一つに「市民目線のまちづくり」を掲げております。本市にはまだまだ多くの課題がございます。 課題解決のための必要な施策につきましては、意見や要望等、市民の皆様の声を直接お聞きする機会を定期的につくり、市民の皆様との議論を経て頂いた生の声を生かした施策を展開していくことで、市民が主役、市民目線のまちづくりを進めてまいります。以上で、1回目の答弁を終わります。 ○議長(武田新二君) 吉津議員。 ◆7番(吉津弘之君) それでは、再質問に入ります。地方自治体の役割の中の一つには住民の皆様の質問、意見、要望、苦情を伺い、地域の課題に対して具体的な解決策を提示していくこと、そして、より充実したサービスを提供していくこともあると考えております。そのためには、市民の意見や要望に真摯に耳を傾ける姿勢と体制、仕組みづくりが必要になってくると思われます。 所信表明で、「市民の皆様が心豊かに生活できるよう、市民の皆様の声をしっかりお聞きして、生活に密着したきめ細やかな生活基盤の再構築を実現していくための施策を展開してまいりたい」と、こう申されてもおられますが、本市の市民からの問い合わせや要望に対する体制について、私は幾つかの課題があると考えております。 そこで、現在、市民の皆様の質問、意見、要望、苦情について、どの部署がどのような方法で受け付けられているのかをお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 坂野総務課長。 ◎総務課長(坂野茂君) それでは、私のほうからお答えのほうをさせて頂きます。質問や苦情につきましては、やはり電話によるものが一番多く、直接担当課が受け対応するもの、また、市の代表電話や市民活動推進課の市民相談係が受けまして、担当課等に取り継ぐものと様々でございます。 また、市長への提言箱というものが本庁の1階ロビー、あと支所にございますが、そちらのほうに頂いた御意見等につきましては、企画政策課の広報広聴係が取りまとめまして内容を精査の上、担当課に取り次ぎ対応のほうをしております。 また、要望につきましてですが、個人的な案件は担当課が直接受け付け対応をしているところですが、自治会ほか地域関係団体等が持参されたような場合ですが、書面により提出があったものについては、一旦、総務課秘書室が引き上げまして、改めて担当課に回答作成等の指示を行っているところでございます。 いずれの場合も、申し出者の方に対しまして内容の詳細を確認するとともに現状や事実確認等を行った上で、適正かつ速やかな対応を図るように努めておりますが、案件の重要度によりましては、関係部署内で協議を行いまして方針を決定し対応するようにしております。 なお、要望の内容や対応方法については業務報告書を作成致しまして、上司に報告するとともに所属内の情報共有を図っているところでございます。以上です。 ○議長(武田新二君) 吉津議員。 ◆7番(吉津弘之君) 今、電話での受け付けが一番多いと言われましたけれども、私も市のホームページ等色々見たんですけれども、直接メールでの専用の要望とか意見とかの設置というのがなかったものですから、他市を見ると結構意外に専用のメールの設置というのがあるので、これは、市民の皆さんの意見や要望をお聞きするチャンネルを増やすことにもつながりますし、要望、相談等をお聞きする機会を広げるということにもつながりますので、これは是非検討して頂ければと思います。 次に、市民からの問い合わせや要望を単なる意見聴取と捉えるのではなく、市民の皆様の声を市政に反映してこそ市民と協働した市民目線の市政運営が実現し、市政に対する市民の信頼も得ることができると考えております。 昨今、公文書の記録や管理、国会でも色々と話題になっておりますけれども、今現在、この質問、意見、要望、苦情の記録や保存、管理はどのようにされているのかをお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 坂野総務課長。 ◎総務課長(坂野茂君) それでは、お答えさせて頂きます。公告または決済後の文書につきましては、紙文書及び文書管理システムというものがございますが、そちらのほうで定められました保存年限の期間保存することにしており、簡易のものにつきましては紙文書のみの保存と致しております。 また、陳情、要望に係る文書につきましては、長門市文書取扱規程におきまして永年保存とすることが定められているところでございます。なお、支所で受け付けまして対応を担当課で行った場合には原本を担当課で保存し、支所において写しを保存することと致しております。以上です。 ○議長(武田新二君) 吉津議員。 ◆7番(吉津弘之君) わかりました。そこでですけれども、平成30年度要望と苦情とかどれくらいあるのかちょっと私も検討つかないですけれども、その件数と主な内容、どのようなものがあったかをお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 坂野総務課長。 ◎総務課長(坂野茂君) それでは、お答えさせて頂きます。この度、この質問を、一般質問受けまして、各課において把握をしております苦情及び要望の件数につきまして集計を致しました。 平成30年度中におきまして、苦情が78件、要望が323件となっております。主な内容といたしましては、苦情については、市が行っております事業やサービスに関する制度、また、諸手続に関するものが一番多く34件、次に職員の対応に関するものが16件となっております。 また、要望に関しての主な内容といたしましては、道路や水道、下水道等のインフラの修繕や改良等に関するものが一番多く121件、市の事業やサービスの拡充に関するものがそれに続きまして103件となっております。また、自治会に関するものにつきましても37件の要望を頂いているところでございます。 苦情の多くは、担当課等による説明により理解を頂いているところが多いですが、要望等の中でも予算を伴うもの等につきましては、全てに対応することが困難であることから、その旨、丁寧な説明を行いまして御理解のほうを頂くように努めております。以上です。 ○議長(武田新二君) 吉津議員。 ◆7番(吉津弘之君) わかりました。苦情が78件、要望が323件、ちょっと多いのか、多いんですか、ちょっとその辺はまだほかのところと比較したことが、とりあえず、これはこれで置いておきまして、次は、この質問とか意見とか要望の公開についてお聞きしたいと思います。 市民の声については、その内容を職員間で情報共有することが私は重要であると考えております。固有名詞などの個人情報等に十分配慮し、寄せられた意見と市の回答、件数や分類、傾向などを市のホームページ等で公開してはどうかと考えております。 個人を誹謗中傷する苦情など一定の配慮が必要なものなどもあり、全ての公開は難しいと考えますが、公共性が高い市民の声につきましては各所管と連携し、市ホームページ等で周知を図ってみてはと考えております。 市民の皆様からの質問や苦情、要望等を受け付けしやすい仕組みをつくったとしても、市民への情報を周知することや市民への説明責任を果たすことが欠けていては意味がないのではないでしょうか。 宇部市では、市民等からの意見、要望等について迅速に調査・検討を行い、対応可能なものからスピード感を持って実施するとともに意見や要望に対する対応状況や市としての方針を文章で回答しております。 そして、その要望等の処理状況等を分析・評価しております。ルールに従って適切に記録、管理、情報共有して、組織としてしっかりと受けとめ、要望、苦情等に対して責任を持って回答するべきであると考えます。また、これが必要性・公平性・透明性の確保につながってくると思います。 また、これを分析することで本市の強いところ、弱いところが明確に見えてくると思います。この要望、苦情等の公開や分析についてどう考えられているのかをお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 坂野総務課長。 ◎総務課長(坂野茂君) それでは、お答えのほうさせて頂きます。今回、吉津議員さんからの質問を受けまして、改めて市民の皆様から寄せられます苦情や御意見、要望等の状況が見えて、全体的なところが見えてまいりました。 一定のルールに基づきまして適正には対応されているものの、全庁的な情報共有や市民の皆様へのフィードバックという部分ではまだまだ不十分であると感じたところでございます。 御指摘のように、市行政の透明性・公平性の向上を図るためにも苦情や御意見、要望等への対応を市が行います事務事業の一つと捉えるなど致しまして、今後、分析・評価・公表していくことも検討してまいりたいと考えておるところです。以上です。 ○議長(武田新二君) 吉津議員。 ◆7番(吉津弘之君) この要望とか苦情とか受けるほうは、広くていいと思うんです。だけど、私ちょっと問題かなと思っているのが、受け付けてから今ばらばらで担当課単位で多分やられていると思うんです。やっぱり、これは一旦窓口を決めて整理をすることが必要なのではないのかなと思っております。それを職員間で情報共有する。そうすることによって、市民からの信頼を得ることにつながりますし、公平性、透明性の確保にもつながってくると思います。 先程、綾城議員のときに情報公開の話出ていましたけど、これは是非積極的にやって頂きたいと思っております。 次に行きます。 次は、市民との交流とか対話についてであります。各地区の自治会、集会などが主催する集会、あらゆる機会を通じて市民の意見、提案、要望をお聞きして市政運営に生かす取り組みを是非進めていって頂きたいと考えております。 大西前市長も市長とタウンミーティングとして市民の皆さんと市長が意見交換を行って、地域の課題や問題を地域の皆さんとともにどう改善していくのかというのを話し合われてきたかと思います。市として広く市民の意見を聴取するため個別の課題を解決するために、これから市政の市民の意見の反映に努めていって頂きたいと思っております。 この度の議会初日の所信表明の中でも重点施策の1点目、市民目線のまちづくりの中で「本市にはまだまだたくさんの課題がある。私は、課題解決のための必要な施策については市民の皆様の声をしっかり聞く機会を定期的につくり、市民の皆様と議論する仕組みをつくろうと考えております」ともおっしゃられております。この市民との交流や対話について市長はどう考えておられるのかをお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、お答えします。今回、市民の声をしっかりとお聞きする機会を定期的に設けて市民の皆様と議論する仕組みをつくろうと考え、検討しているところであります。 具体的には、市内を各支所やまちづくり協議会等の単位において様々な分野の活動に取り組んでいる市民の皆様にお集まり頂き、テーマに基づいた市政への意見や地域の課題などについて意見をお聞きし、市政に反映させたいと考えております。 来年1月から月1回を基本として油谷地区から始めたいと思っております。油谷地区における最初のテーマは「小さな拠点」を考えております。これまでの懇談会とは少し違って、コンパクトにお互いに意見を交わし合えるような工夫をしていきたいと考えています。また、これとは別に自治会やグループ、サークル等の施設に伺い、10人程度の参加者を膝を交えて懇談する、市長とグループトーク、これも引き続き行ってまいりますとともに、これを積極的にPRしてまいりたいというふうに思っております。 また、これまで市政に関心が薄い方々も参加できるような仕組みを試行錯誤しながら検討し進めていき、市民の声を聞く場をこれからつくってまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(武田新二君) 吉津議員。 ◆7番(吉津弘之君) わかりました。是非積極的に進めてもらいたいと思います。 それでは、先程、またちょっと苦情の件のお話をお聞きしたいと思います。 苦情、クレームは年々増加していて対応が難しくなっていると思っております。ですが、その苦情やクレームの対応が全てこじれてしまっているわけではないとは思っております。むしろすばらしい対応をすることでイメージが上がることにもつながってまいります。 更に、苦情の中から行政サービスが改善されることもあると思います。しかし、そのことを説明する際に、対応のまずさから苦情につながることも多いと思います。本来は行政サービスに対する苦情や相談だったのが、対応が悪いという苦情が更に加わってしまうことになるのです。こうなると、本来の原因の対処だけではなく、この対応が悪いという対処までしなくてはならなくなってしまいます。 最近は、インターネット等の普及によりあっという間に拡散・炎上してしまいます。そのときには、もともとの理由に関係なく対応が悪いという理由でバッシングを受けたりするものです。 今、答弁にもありましたが、本市においても平成30年度は16件の職員の対応に関する苦情があったとされております。窓口で苦情や相談を受け付ける際には、相談に来られた方の言いたいことをきちんと把握する必要があると思います。お役所的、専門的な行政用語を使った説明などは極力避けるべきではないかと考えております。 そして、説明、説得をするに当たっては、市民の皆様の主張を理解できるという姿勢を見せることも大事だと考えております。このような適切な初期対応を心がけることによって、市職員と市民との信頼関係が築けていけるのではないかと思っております。 いずれにいたしましても、本市においても市民とも様々な窓口トラブルがあると考えておりますが、このようなトラブルが起きないよう窓口対応や電話対応、対処する際の研修体制についてどのように取り組まれておられるのかをお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 坂野総務課長。 ◎総務課長(坂野茂君) それでは、お答えのほうさせて頂きます。本市では、市民の皆様からの苦情等に対します職員のスキルアップのために市が独自で行う内部研修と、県内市町が合同で実施します2つの研修に職員を参加をさせております。 内部研修では、コミュニケーション研修と窓口研修を実施をしております。コミュニケーション研修では、特に聞く力、傾聴力にポイントを置いている研修でありますことから、苦情対応において必要とされます能力の習得を期待できるものであると考えております。 また、窓口研修につきましては、新規採用職員を対象とした研修でありまして、実際に1階の受付窓口で住民対応をすることで対応力の向上と市役所全般の業務を理解することを目的と致しております。 市の職員は、自分の担当業務以外のことも苦情や要望を受け付ける場合も多々ありますことから、この研修を通じまして入庁後早い段階で新規採用職員に市の全体的な業務に対して理解を深める機会と致しております。また、県内市町によります合同研修では、窓口応接講座とクレーム対応力向上講座に職員を参加させております。 いずれも主に窓口対応を要する部署の職員が参加をしておりまして、対応技術の習得やコミュニケーションに関します知識、能力の向上が図られているものと考えております。以上です。 ○議長(武田新二君) 吉津議員。 ◆7番(吉津弘之君) わかりました。市民の皆様からは行政サービスの質的向上が求められております。職員一人の不注意や不適切な対応によって市役所全体への信頼が簡単に、今、損なわれてしまう時代になっております。信頼を失うことは容易ですが、新たに信頼関係を築き上げることはとても大変なことです。 市役所職員として市民の皆様へ誠意ある対応、親切で丁寧な説明など、相手の立場を考慮した対応をすることが重要になってまいります。職員一人一人が市役所を代表して対応していることを自覚して日ごろからマナーに関心を持ち、相手の立場を考えながら気持ちよく対応できるよう是非職場全体で心がけて頂けたらと思います。 次に、ちょっと要望の話を聞きたいと思います。 昨年度、平成30年度要望が323件あるという話でしたから、8月の23日に私ども、今、議会報告会をやっておりまして、青海地区で行った議会報告会においても、青海川のしゅんせつの要望の話が出てまいりました。 河川しゅんせつの要望に関しては多くの自治会から出されているとお伺いをしておりますが、河川は皆さん御承知のとおり自然環境において取水、下水、環境保全などの重要な役割を果たしておりまして、私たちの日常生活に欠かすことのできないものになっているということです。 この河川がアシ等の密生などによって流下能力を低下させたり、また川床への土砂の堆積等で治水能力を低下させたりと、また降雨時の流量が同じでもこういうものが影響して氾濫の危険が増えてしまうということも予想されるわけです。また、景観上も当然よくはありません。 このようなしゅんせつなどの優先順位についてどのように決定をされているのか、そして、市民への要望者に対する説明、これは、きちんとされているのかをお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 波多野都市建設課長。 ◎都市建設課長波多野伸二君) それでは、お答え致します。現在、市が管理しております準用河川は174河川ございまして、その総延長は約150キロメートルになります。 そのうち25河川のしゅんせつ要望を受けており、これまでも河川の持つ流下能力を確保するためしゅんせつ工事を行っておりますが、全ての御要望に対しましてすぐに対応することが難しい状況にあります。 こうした中、工事の優先順位についてでございますが、要望者とともに現地確認をし、土砂の堆積状況や保全対象などを把握し、対処の方法や時期についても説明した上で随時工事を実施しております。 今後は評価方法を検討し、より計画的な河川のしゅんせつに取り組んでいきたいと考えております。以上です。 ○議長(武田新二君) 吉津議員。 ◆7番(吉津弘之君) この市民の皆様から道路や水路、そして福祉や教育関係、また、生活環境等に困っていることなど地域の方々、学校、農業関係者から本当に生の声、こういう要望、意見が市役所の各部署に届いてきていると思います。 今の議会報告会の中でも、そのほかにも青海地区の全ての農業用水を担っている青海湖の堆積物とか水草等の問題で頭を悩ませていらっしゃるという話もお伺いをしております。 市として何ができるのか、関係機関としっかりとこれも協議しながら対応を是非やって頂きたいと思っております。 平成30年度は323件要望ありますけれども、こうした要望は内容を精査し、その緊急性や必要性、公平性を基準に迅速に対応をしていかなければなりません。その多くは財政的な問題で中々実現をされず、多くの市民の皆様はその地域に不安を感じ、生活している状況でございます。 大事なことは、市民の皆様から寄せられた要望書について、できる、できないは別にして、要望者に対ししっかりと納得のいく説明をしていくこと。今も話ありましたけれども、市民の皆様と行き違いが生じる可能性もあります。先程もクレームの話をしましたけれども、要望の話がクレームの話にまたつながっていく可能性もあるわけです。 市民の皆様が心豊かに生活できるよう、市民の皆様の声をしっかりお聞きして、生活に密着したきめ細やかな生活基盤の再構築を実現していくと言われております。市民の皆さんから意見、要望、苦情などの意見の吸い上げ方法が今後更に重要になってくると私は考えております。 市民の皆様が望むのは安全で安心して暮らせるまちであり、その対応力が今求められております。子ども、高齢者、障害者に優しく、市民一人一人が地域社会の豊かさを感じ、今後も安全安心して暮らすことができるまちづくり、市長が言われる市民目線のまちづくり、これを是非目指してやって頂きたいと思います。 最後に市長にこの辺のお考えを聞いて、一般質問を終わります。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) お答えします。1回目の答弁でも申し上げましたが、私は市民が主役のまちづくりの実現に向けて重点施策の一つに市民目線のまちづくりを掲げております。 本市には、まだまだ多くの課題がございます。市民の皆様からの意見や要望等を吸い上げる方法の一つとして、課題解決のための必要な施策につきましては、市民の皆様の声を直接聞く機会を定期的につくり、市民の皆様との議論を経て頂いた生の声を生かした施策を展開していくことで市民が主役、市民目線のまちづくりを進めていくこととしておりますので、市議会を初め市民の皆様の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げ、答弁とさせて頂きます。よろしくお願いします。 ◆7番(吉津弘之君) 終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(武田新二君) この際、暫時休憩致します。15時35分から一般質問を再開します。午後3時23分休憩………………………………………………………………………………午後3時35分開議 ○議長(武田新二君) 休憩前に引き続き、一般質問を再開します。 岩藤睦子議員。 ◆8番(岩藤睦子君) お疲れさまです。12月の一般質問ラストバッターとなりました。湊の岩藤でございます。もうしばらくおつき合い頂けたらと思います。 それでは、通告に従いまして、一般質問をさせて頂きます。 今回、私はルネッサながとについて質問をさせて頂きます。 報道によれば、県は県が管理している秋吉台国際芸術村や萩ウエルネスパーク、やまぐちフラワーランドなど12施設について、市町への移管や廃止を検討しているとされています。12月17日の山口新聞には、下関市は下関武道館について、現時点で受け入れ困難、山陽小野田市は小野田サッカー交流公園について、条件つきで受け入れる方向で協議中と意思を表明された市もあります。 長門市においては、来年、創立20周年を迎える県民芸術文化ホールながと、いわゆるルネッサながとが対象施設となっていますが、市は施設を運営している公益財団法人長門市振興財団へ出資を行っています。市長はルネッサながとの必要性や移管に対して、どのような見解をお持ちなのかお尋ね致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、岩藤議員のルネッサながとについての御質問にお答え致します。 県民芸術文化ホールながとは、スポーツ施設であるながと総合体育館に併設され、県民や長門市民に対する芸術、文化の発信や拠点施設として長年にわたりその役割を果たしてまいりました。 また施設の管理、運営につきましては、指定管理者である公益財団法人長門市文化振興財団に委託しており、これまで市内のみならず、北浦地域の文化振興に寄与する様々な公演やイベントなどを実施してまいりました。一方で、施設の管理、運営費用については、山口県民芸術文化ホールながととながと総合体育館を一括する形で、県と市と公益財団法人長門市文化振興財団の3者が指定管理協定を締結し、指定管理料として平成30年度実績で1億2,700万円のうち、県負担分4,200万円、市負担分8,500万円を支払っており、県、市とも厳しい財政状況の中、その負担は大変重くなってきていると言わざるを得ません。 しかしながら、これまで山口県の交流人口の拡大や県外からの誘客による観光振興にも寄与してきたことは事実であり、県民、市民の利用割合も高く、県民ニーズに合致しております。当施設は、北浦地区の広域的な文化発信の重要拠点でもあるため、今後とも市として、また県としても文化振興の要としての役割を果たしていく必要があることから、県に対しては、本年9月24日付で移管については受け入れられない旨を文書にて提出しているところであります。また、市単独の施設であった場合は、招致することがはなはだ困難である文楽等古典芸能の公演についても、県の文化施設であるからこそ公演が可能になっており、今後も県施設として維持管理していくことが望ましいと考えております。 議員お尋ねの県における移管の検討につきましては、撤回されるよう県に粘り強く申し出てまいりたいと考えております。 以上で、1回目の答弁を終わります。 ○議長(武田新二君) 岩藤議員。 ◆8番(岩藤睦子君) それでは再質問させて頂きます。 まず、市長にお尋ねを致します。市長は銀行員時代において、様々な地域で文化や芸術に触れられる機会が多かったと拝察しますが、山口県北部の地域にとって重要な文化の発信拠点施設であるルネッサながとや文化振興についてどうお考えなのかお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) お答えさせて頂きます。 まず、先程、議員さんのほうから創立20周年ということをお聞きしまして、もうそんなに経過したのかと少し驚いているところであります。 ルネッサながとにつきましては、これまでも県民芸術文化ホールとして著名な演者をお招きし、各種コンサートの開催はもとより、施設の舞台装置を生かした歌舞伎や狂言、そして文楽など、様々な文化や芸能に触れることのできる事業を展開しております。この北浦地区において、このような文化、芸術を鑑賞できる環境があることは、市民の皆様及び県民の皆様にとりまして、非常に重要なことであると認識しております。 また、本市には戦後の日本美術史を代表する洋画家である香月泰男画伯や、童謡詩人金子みすゞさんを排出しており、地域の誇りでもあるとともに、子どもから大人まで市民の文化に対する意識を高めていることは間違いありません。 私としましては、先人たちの文化、芸術作品を後世へ正しく引き継ぐとともに、文化施設をしっかり活用し、市民の皆様が心を豊かにできる文化振興策についても推進してまいります。以上です。 ○議長(武田新二君) 岩藤議員。 ◆8番(岩藤睦子君) ルネッサながとは様々な公演が可能であり、長門市が誇るべき施設であると私も同じ認識でございます。先程1回目の答弁にもありましたが、県施設であるからこそ、文楽等古典芸能の公演につきましても招致できると考えております。 それでは、担当部長にお聞き致しますが、県はルネッサながとの文化ホール部分を管理しておりますが、移管を検討している主な理由は、県担当者から何であるとお聞きしておられるのか、お尋ねをします。 ○議長(武田新二君) 藤田企画総務部長。 ◎企画総務部長(藤田一保君) それではお答えを致します。 県では収支均衡した持続可能な行財政基盤を確立するため、平成29年度から令和3年度を改革期間として、副知事を本部長とした行財政改革統括本部を立ち上げられ、全庁を上げた行財政構造改革に取り組まれておられます。 本年9月に開催されました令和元年度第2回行財政改革統括本部会議において、提出されました公の施設の見直しについての中間報告では、関係市町と更に協議し、その意向を踏まえながら、個別の見直し方針を検討するとされた12施設に県民芸術文化ホールながとが含まれているところです。 県民芸術文化ホールながとの県の担当部署であります文化振興課からは、全ての公共施設について、社会経済情勢や県民ニーズの変化、施設の老朽化等を踏まえた上で、見直しの4つの基本方針に照らして、地域振興の観点から市町へ移管したほうが効果的な活用が図られる施設については、市町へ移管を打診に該当することから、県民文化ホールが移管を検討する施設となっているとの説明を受けたところです。以上です。 ○議長(武田新二君) 岩藤議員。 ◆8番(岩藤睦子君) 今、部長の答弁にありました4つの見直しの基本方針を原課に確認しましたところ、まず1、地元の利用割合の高い施設は市町への移管を基本とし、移管できないものは廃止、2、利用が低迷している施設や県民ニーズに合致していない施設は廃止を基本とする、ただし希望があれば市町へ移管、3、地域振興の観点から市町へ移管したほうが効果的な活用が図られている施設については、市町へ移管を打診、4、その他全ての施設について、今後の利用見込みや施設の老朽化等の状況も踏まえ、複数施設の統合や運転手法の抜本的な見直しを実施とあります。廃止か市町へ移行とする県の一方的な要求としか思えません。 担当課長にお尋ねします。ルネッサながとは文化ホールと総合体育館を併設した施設ですが、県と市のそれぞれの施設の役割と経費の負担割合はどうなっているのでしょうか。 ○議長(武田新二君) 伊藤企画政策課長。 ◎企画政策課長(伊藤和久君) それではお答え致します。 議員御案内のとおり、ルネッサながとにつきましては、県の施設と市の施設の併設施設となっております。施設全体の経費でございますけども、文化ホール部分、こちらを県が、総合体育館部分を市がそれぞれ負担をしておりまして、共用部分を文化ホールと総合体育館のそれぞれの専用面積按分によりまして算出をしており、それぞれの指定管理料を算定しておるところでございます。 なお、エントランスや事務室などの共用部分の按分率につきましては、県が約0.59、そして市が約0.41となっているところでございます。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 岩藤議員。 ◆8番(岩藤睦子君) 分かりました。 半分半分のような印象を持ちましたが、ルネッサながとでは毎年多くの公演やイベントが行われておりますが、その利用状況とその事業効果についてどのようにお考えか、担当課長にお尋ね致します。 ○議長(武田新二君) 伊藤企画政策課長。 ◎企画政策課長(伊藤和久君) それではお答えを致します。 ルネッサながとにおけます自主事業の実績でございますけども、平成30年度の事業実施報告によりますと、文化ホールにおきましては、鑑賞共同支援及び育成事業としまして25事業を実施しております。このホールにおけます充席率、こちらが70.5%となっておりまして、貸館を含めた文化ホール全体の利用者数につきましては、5万452人の実績となっているところでございます。 効果の一つとして考えられる利用者の満足度につきましては、自主事業の25事業のうちアンケートを実施した19事業では、99.2%と高い割合となっているところでございます。 また、総合体育館の自主事業として実施しておりますスポーツ事業、こちらにつきましては8事業となっております。貸館を含めた総合体育館の全体の利用者数につきましては、2万4,181人となっております。トレーニング室やレストランなどを含めたルネッサながと全体の利用者数につきましては、11万7,276人、こちらは平成30年度の実績でございます。となっており、本市における芸術文化、スポーツの総合的な拠点として県民や市民を始め、訪れる方々に親しまれる施設として役割を果たしていると考えており、また山口県北浦地区においても同様であるというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 岩藤議員。 ◆8番(岩藤睦子君) 今、答弁にもありました山口県の北部地区においても、芸術、文化、スポーツの総合的な拠点施設であると考えているとお答え頂きました。 タブレットのほうに、議員の方タブレットで、今日の参考資料として、平成14年度から主なルネッサながとさんが、事業実施をされているものを頂きまして入れております。これはあくまでもルネッサながとさんがやられている事業でありまして、貸館である各サークルのコンサートであったりとか、あと式典とかは含まれておりません。その中でも古典芸能、そしてグループ演奏の中のまず古典芸能でいいますと、まず文楽はしかりなんですが、狂言に関しては、来年2020年東京オリンピック・パラリンピックの開会式、閉会式を演出される総合総括される狂言師の野村萬斎さんが開館当初から公演をされております。これは市民の方にもなかなか周知をされていないというふうに感じております。それだけ立派な方が来られて、本当、何かもったいないというふうな気持ちでおります。 それともう一つ、これは私がファンなんですけど、和太鼓集団のTAOさんが、平成15年から毎年公演をされております。これはTAOのグループの方が無名の時代からルネッサながとさんが公演を引き受けてくださる会場なのでということで、毎年公演をしてもらっています。そして、今年は2日間4回公演をされたんですよね。私も好きなので2回公演を見ましたけど、やはりプロの集団というのは生で見るともうそれは全然、すばらしく、もう心に響き渡るものがございます。そういう何というか公演も長門市市民の方が存じ上げられないというところがもったいないなというふうに思うわけなんです。このTAOについては、もうファンの方が全国から来られるということで、他県ナンバーの車もかなりとまっております。そういうことを思ったら、やはり交流人口を増やす素材の一つにもなるのではないかなというふうに考えます。そして、市民にとっては地元にいながら一流の芸能を見ることができる、触れることができると考えます。ですから是非、市民の方に見に行って頂きたいなというふうに思っております。 それでは、来年、開館20年目を迎えることになるんですが、開館20年に当たり、何か記念式典を計画をされているのかどうかお伺いを致します。 ○議長(武田新二君) 藤田企画総務部長
    企画総務部長(藤田一保君) それではお答えを致します。 ルネッサながとでは、来年度に節目としまして、記念式典等を検討されていると伺っておりますが、市と致しましても山口県北浦地区の芸術文化の拠点としての認識から文化ホール等の設備機能を有効に活用して頂き、県民、市民の多くの方に親しまれるようなイベント等の開催も検討してまいりたいと考えておりまして、公益財団法人長門市文化振興財団と検討を始めているところです。以上です。 ○議長(武田新二君) 岩藤議員。 ◆8番(岩藤睦子君) 20周年に当たって、色々計画をされていかれると思います。ルネッサながとさんもサンクスまつりというので、3月の頭ぐらいにアートマーケットというのをやられていまして、これも県内外の手づくり品の販売とか展示をされていますので、もう長門市だけじゃなくて市外県外からも呼び込まれる活動といいますか、そういったものもされていますので、もう長門市だけのものじゃないというふうに私は考えております。 それでは次に、ルネッサながとは、今年6月に公益財団法人長門市文化振興財団の理事長を岩田さんから、今、大谷副市長になられたわけなんですが、県がルネッサながとの移管を検討していることについて、どうお考えになっているのかお伺いを致します。 ○議長(武田新二君) 大谷副市長。 ◎副市長(大谷恒雄君) 御指名でございますので、財団理事長でございます私からお答えを致したいと存じます。 正直なところ理事長の立場と致しましては、どこまでも県と市の協議を注意深く見守るということに尽きるのではございますけれども、財団と致しましては、やはりこのルネッサながとというのは、山口県北浦地域の文化発信の重要拠点であるということと、それから長年にわたって山口県のその交流人口の拡大、それから今、議員がおっしゃいましたように県外からの誘客といったものに、これがまた観光事業にもつながるわけでございますけれども、そういったものに大きく寄与してきたものだというふうに自負を致しております。 先程、企画総務部長が御答弁申し上げましたとおり、来年はこのルネッサながと創設20周年を迎えます。それに向けて財団と致しましては、今、この20周年企画を真剣に着実に、今、準備を進めているところでございます。そしてまた、せんだっては国立文楽協会の幹部の方がここルネッサながとというのは、東京や大阪の国立施設に引けをとらない第三のメッカであるというふうな高い御評価も頂いているところでございます。そして、加えて先程市長が答弁申し上げましたとおり、いわゆる市立施設でありますと、その招致がお招きすることが大変困難である文楽、そして狂言、歌舞伎といった古典芸能が県のいわゆる県立施設であるからこそ呼べているという、実は現実がございます。そして、グレードの高い催しも開催することができること、そういったこともありますので、是非とも県立施設として、今後とも維持して頂くよう切に希望する次第でございます。 なお、こちらは、今、1億2,000万円という大変多額の指定管理料を頂いておる身でございますから、こういうのもおこがましいんですけれども、いわゆる理想といいますか、理想に向けて微々たるなものではございますけれども、最近、営業スタッフも採用致しました。この営業スタッフが、今、足しげく北浦、萩、美祢といったところへチケット販売に、今、奔走しております。こういった営業努力を続けているということもひとつ御認識頂けたらということで、申し添えたいと存じます。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 岩藤議員。 ◆8番(岩藤睦子君) 今は理事長という立場でお尋ねを致しました。 今度は副市長としての立場ではどうか、お尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 大谷副市長。 ◎副市長(大谷恒雄君) それでは、御指名ですので副市長としてお答えを致したいと存じます。 これは先程、市長が御答弁申し上げましたとおりでございます。北浦地域において、このように高度な文化芸術を鑑賞できる環境があるということは、長門市民のみならず山口県民の皆様にとって、非常に意義深いことであるというふうに私も認識を致しております。 実は、私この話を初めて県の幹部から伺いました際、実は県有施設の数が山口県の人口の割合に比べれば、非常に多い県なんだという発言がございました。その県の御事情も分からなくはないんですけれども、それぞれ文化施設、そして、色んな先程出ましたフラワーランド、芸術村ございます。そういったそれぞれの施設では建設の背景、そして指定管理の協定内容、全部違うんですね。こういった観点から致しましても、全て一律に移管を検討されるというのではなくて、例えば本市の場合で申し上げれば、北浦の広域的な文化振興、これを今後どうするんだといったところ、こういったものを様々な検証をまず重ねて頂くこと、これが必要なんではないかというふうに考えているところでございます。 したがって、本市と致しましては、どこまでもこの現在のところ山口県北浦地域の文化発信の重要拠点として、今後とも県施設として維持されることが望ましいというふうに考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 岩藤議員。 ◆8番(岩藤睦子君) 今、副市長から力強い御答弁を頂いたと感じております。 こういう大事な時期だからこそ、経験豊富で県ともつながりのある副市長をトップとしてルネッサながとの施設の運営を行っていく必要があると私は考えます。一部報道では、任期が今月いっぱいというふうにも聞き漏れてはおりますが、引き続き、副市長が理事長として運営業務に当たって頂きたいと考えますが、市長はどのようにお考えなのかお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それでは、議員の御質問にお答えします。 私もこのルネッサながとの移管問題は、これから県とのハードな交渉が必要になってまいります。それで、今、議員お尋ねのように経験豊富で県とのパイプの太い副市長には、是非とも残って頂きたいと。理事長としては県と市の交渉を見守るというふうに言われておりましたが、副市長としては是非この件の移管問題については、おさめてもらいたいという御意向を持っていらっしゃいますので、是非、副市長として今後とも残って頂いて、この問題に対応して頂きたいというふうに思っております。 ここまでは、岩藤議員への答弁としてなんですけれども、せっかく副市長についての発言の機会を頂ましたので、少しちょっとお話させて頂ければ、今、議員が言われたとおり、私が就任しました11月27日の日に、一応12月末までということで辞表を提出頂き、また私のほうから残ってほしいということで、今現在、慰留をさせて頂いている状況が続いているということでございます。この1カ月、副市長とは机を並べて働かせて頂くと、以前から思っていたとおり、本当に県で長年培われた実務能力と、そしてそのバランスのよさには大変驚くところもありますし、また職員の方々の信頼感というのも非常に厚いものがあります。私と致しましては、本当にこれから新年から、予算編成だったり、組織づくり、人事など難問が山積みしておりますし、これから4年間市政運営に当たるにあたって、この不慣れな経験不足の私を是非、支えて頂けないかということを本当に思っておりますので、この場をお借りしましてちょっとお話をさせて頂きました。以上でございます。 ○議長(武田新二君) 岩藤議員。 ◆8番(岩藤睦子君) なんらかの表明というか、それはあるというふうに考えていいものかなというふうには思う、そこはちょっと一般質問には反するので、質問は致しませんが、またルネッサながとの質問に戻ります。 この度、質問するに当たり、ルネッサながとに伺いました。先程も言われていますように指定管理料のうち、文化ホール部分の維持管理費、劇場の舞台、音響、照明、設備、施設の空調、電気、消防機械設備等の保守管理等が県の負担、それ以外の事業費、人件費、維持管理費等の全てが市負担となっており、指定管理のリスク部分として100万円以上の修理費が出た場合は県部分、文化ホールは県、市の部分は体育館は市、共有部分、ロビー等は県、市、按分での負担、それ以下は指定管理者が負担することになっているとお聞きしました。 現在、劇場の音響施設の改修工事が県負担で約9,000万円かけて行われているということです。この音響改修工事は耐用年数、おおよそ10年ということなんですが、10年をはるかに超えて、既にスピーカーから音が出ないものやアンプ、マイクの不具合が出ているものがあり、いつ音が出なくなってもおかしくない状況であったということから、ずっと改修工事をお願いしてようやく実現したそうです。今回の工事でスピーカーやアンプ類が全て入れかえられ、デジタル化されるということでした。今後は照明や舞台機構、消防設備等の改修が億単位で控えていることが予想されます。億というお金が、市が賄われるでしょうか。 ルネッサながとは山口県を代表する文化、発信の重要拠点であり、これまでも山口県の交流人口の拡大や県外からの集客による観光事業にも大きく寄与されており、これから更に期待できます。招致が困難である文楽、先程言われましたが、文楽や歌舞伎など、古典芸能の公演についても県の文化施設であるがゆえに実現しております。文楽上映については、先程副市長も述べられましたが、ルネッサのほうからも国立劇場や国立文楽劇場と肩を並べるくらいの立派な施設ということでした。 改めて、最後に市長にお尋ね致しますが、県が県民文化ホールの移管を検討していることについてどう考えているのか、また県に対してどのように対応しているのかお尋ねを致します。 ○議長(武田新二君) 江原市長。 ◎市長(江原達也君) それではお答えします。 前の答弁と同じところもありますが、まず予算としましては指定管理料として、平成30年度実績で1億2,700万円のうち、県負担分が4,200万円、市負担分が8,500万円を支払っており、移管後は県負担分4,200万円を全て市が負担するということになれば、先程の設備関係もそうなんですけれども、本市としては今まで以上に厳しい状況になることは間違いありません。 また、市内のみならず北浦地域の文化振興に寄与する様々な公演や、イベント等を実施し、文化振興の拠点施設としてルネッサながとが維持して運営されるためにも、今後も県施設として維持管理していくことが望ましいと考えております。 更にこの件につきましては、11月20日開催の山口県市長会議に議案提出され、審議がなされておりまして、県施設の見直しにつきましては、県が厳しい財政状況の改善に向けて、全力を上げて取り組まれていることについては理解するものの、民間活用等も含め、幅広く個別施設に応じた検討や市町と県、関係団体との十分な議論、また本来の施設目的が損なわれることがないように配慮するとともに、市町が一方的に負担を負うことにならないよう財政的な支援等を適切に講じることなど、4つの観点を盛り込んだ要望書を全市長一致で採択しているところであります。 いずれに致しましても、今後も県に強く申し出てまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(武田新二君) 岩藤議員。 ◆8番(岩藤睦子君) 是非、頑張って頂きたいと思います。 ルネッサながとは12月の頭にもちびなが商店街であるとか、色んなイベントをされています。老人クラブの方も使われていますし、やっぱり若い子どもから高齢者までルネッサながとと言ったらすぐ分かるような施設だと私は思っています。是非、県と一緒になってこの施設を継続していかれるように希望致しまして、一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(武田新二君) 以上で、一般質問を終了します。────────────・────・──────────── ○議長(武田新二君) お諮りします。 議事の都合により、12月25日を休会したいと思います。御異議ありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(武田新二君) 御異議なしと認めます。よって、12月25日を休会することに決定しました。 以上で、本日の日程は終了しました。 次の本会議は、12月26日午前9時30分会議を開きます。 本日はこれで散会します。お疲れさまでした。午後4時10分散会──────────────────────────────   会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。     令和元年 12月24日                議  長  武田 新二                署名議員  中平 裕二                署名議員  橋本 憲治...