長門市議会 2016-09-06
09月06日-01号
平成 28年 9月定例会(第3回)───────────────────────────────────────────平成28年 9月(定例)長 門 市 議 会 会 議 録(第2日) 平成28年9月6日(火曜日)───────────────────────────────────────────議事日程(第2号) 平成28年9月6日(火) 午前9時30分開議 日程第1
会議録署名議員の指名 日程第2 行政報告 日程第3 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第1
会議録署名議員の指名 日程第2 行政報告 日程第3 一般質問──────────────────────────────出席議員(18名)1番 田村大治郎君 2番 吉津 弘之君3番 末永 卓也君 4番 岩藤 睦子君5番 南野 信郎君 6番 重村 法弘君7番 重廣 正美君 8番 三村 建治君9番 長尾 実君 10番 先野 正宏君11番 山根 勇治君 12番 武田 新二君13番 三輪 徹君 14番 田村 哲郎君15番 林 哲也君 16番 大草 博輝君17番 金﨑 修三君 18番 岡﨑 巧君──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠 員(なし)──────────────────────────────
事務局出席職員職氏名局 長 永田 信博君 次 長 岡田 年生君係 長 河野 隆一君 主任主事 佐伯加寿馬君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名市長 …………………… 大西 倉雄君 副市長 ………………… 磯部 則行君教育長 ………………… 松浦 正彦君 企画総務部長 ………… 今浦 功次君市民福祉部長 ………… 川野美智明君 経済観光部長 ………… 永井 武司君
経済観光部理事 ……… 木村 隼斗君 建設部長 ……………… 森野 康範君会計管理者 …………… 橋本 成人君 教育部長 ……………… 檜垣 正男君
消防本部消防長 ……… 中原 弘文君 三隅支所長 …………… 吉祥 康文君日置支所長 …………… 惣代 芳治君 油谷支所長 …………… 大中 玄毅君企画政策課長 ………… 中谷 信浩君 総務課長 ……………… 藤田 一保君財政課長 ……………… 光永 忠由君 税務課長 ……………… 安森 徹君
生活環境課長 ………… 植木 信安君
成長戦略推進課長 …… 石本 徹君商工水産課長 ………… 寺岡 秀勝君 観光課長 ……………… 長尾 正勝君都市建設課長 ………… 宗村 憲知君 ──────────────────────────────午前9時30分開議
○議長(岡﨑巧君) 皆さん、おはようございます。本日の出席議員については18人であり、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。────────────・────・────────────
△日程第1.
会議録署名議員の指名
○議長(岡﨑巧君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。 本日の
会議録署名議員は、会議規則第83条の規定により、吉津弘之議員及び末永卓也議員を指名します。────────────・────・────────────
△日程第2.行政報告
○議長(岡﨑巧君) 日程第2、行政報告の申し出がありましたので、これを許可します。大西市長。〔市長 大西倉雄君登壇〕
◎市長(大西倉雄君) 皆さん、おはようございます。それでは、長門市での
日露首脳会談の開催について、行政報告をさせて頂きます。 9月2日のウラジオストクにおける
日露首脳会談終了後、
安倍内閣総理大臣から、12月15日に
日露首脳会談を本市で開催するとの発表がされたところです。 本市は、
北長門国定公園の美しい海岸線に加え、千畳敷や東後畑の棚田など豊かな自然に恵まれ、長門湯本温泉など特色を持つ5つの温泉郷もあり、長門自慢の長州黒かしわや長州ながと和牛、新鮮な魚介類などの食材を御堪能頂き、ゆっくりと静かな雰囲気の中での会談が行われるものと思っております。 また、本市通地区には、日露戦争で亡くなられた日露兵士の墓が並んで建てられ、毎年、地元住民により法要が営まれており、歴史的にもロシアと深いかかわりもございます。
日露首脳会談では、安倍総理の地元として、
プーチン大統領を初め本市を訪れて頂く多くの皆様を温かくお迎えしたいと思います。 現時点で国から何も示されておりませんが、首脳会談を長門市の豊かな自然、食、文化を世界に発信する絶好の機会として捉えるとともに、今後想定される様々なことにつきましては、国、県との連携を密にし、市民一丸となり「チームながと」として開催に係る諸準備に万全を期して参りたいと思います。 市民の皆様におかれましても、御理解と御協力のほどをお願いを致します。以上で行政報告を終わらせて頂きます。〔市長 大西倉雄君降壇〕────────────・────・────────────
△日程第3.一般質問
○議長(岡﨑巧君) 日程第3、一般質問を行います。 順次発言を許可します。田村哲郎議員。〔14番 田村哲郎君登壇〕
◆14番(田村哲郎君) おはようございます。傍聴の皆様、御苦労さまでございます。 質問をする前に、2点ほど。 1点は、台風12号は大過なく過ぎましたけれども、台風10号の被害に遭われた方、亡くなられた方、お悔やみとお見舞いを申し上げます。 また、2点目は、今、市長の御報告がございましたが、プーチンさんが長門に来られると。長門市の名を全世界に広める、極めてよい機会かと思います。市民を挙げてのおもてなしに取り組まれるようにお願い申し上げます。 それでは、一般質問に移ります。大きくは2点ありますが、壇上からは1点目だけ申し上げます。 1番、今後の行政改革の運営について。 平成27年の10月に策定されました長門市人口ビジョンによれば、長門市の人口の将来展望は平成37年(2025年)には、遅くとも、その5年後の平成42年(2030年)には3万人を割る見通しとなっております。今後の約10年間は、長門市の将来がかかっていると思います。特に、前半の5年間は、いわゆる2025年問題と言われる人口減少、少子超高齢化を迎えて、これまで経験したことのない時代を迎えようとしております。 更に、合併後10年が過ぎ、
合併特例措置期間が平成31年末には終了し、財政的にも極めて困難な時期を迎えるとともに、第3次長門市
経営改革プランや
職員定員適正化計画が、また、さきの6月議会でお尋ね致しました第6次介護保険計画も、ほぼ同時期に終わり、新たな計画を策定しなければならない時期を迎えております。これからの約5年間は、こうした深刻な課題に対し、議会・行政・市民が一体となって危機感を共有し努力しなければならない時期であると思っております。 この認識に基づきまして、以下の2点につきまして市長のお考えをお尋ね致します。 1点目は、長門市の今後の財政計画、長門市
中期財政見通しについてお尋ね致します。 2点目に、
職員適正化計画についてお尋ねするものであります。 2点目以降は、質問席より行います。〔14番 田村哲郎君降壇〕
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。〔市長 大西倉雄君登壇〕
◎市長(大西倉雄君) それでは、田村議員の今後の行財政改革についての御質問にお答えを致します。 まず、1点目の長門市
中期財政見通しについてのお尋ねでございますが、現在、一般財源のうち半分以上を占める
普通地方交付税の
合併特例措置に対する段階的縮減が始まっており、
合併特例措置がなくなる平成32年度では、平成26年度の普通交付税額と比較して14億円程度減額となることを見込んでおります。 また、投資的経費は、新市建設計画を平成31年度まで延長したことにより、一時的な増加が平成30年度まで続くことから、市債の発行増の影響により、公債費においても平成31年度以降は増加していくものと見込んでおります。 なお、
普通地方交付税の
合併特例措置に対する段階的縮減については、合併時に、公債費の増大についても、新市建設計画の延長時には、ある程度予測されていたものであります。 本市では、平成17年3月の市町合併以降、この10年間で合併効果を最大限生かすべく、様々な施策を行うとともに、経費の削減についても取り組んできたところでございます。 合併以降の定員適正化等による職員人件費は、平成17年度と比較して、平成26年度では11億2,500万円の減となっており、普通交付税の一本算定の影響額の約8割を補う額となっております。 更に、将来の公債費の増加に備えて、繰り上げ償還や市債の発行抑制による財政健全化の取り組みも進めて参りました。 しかしながら、合併後10年が過ぎ、人口減少や少子高齢化が続いている状況にあって、何も手を打たなければ、これらに更に拍車がかかり、将来的には長門市の存続自体が危ぶまれるのではないかという強い危機感を持っております。 そのためにも、総合戦略を中心とした各施策の成果を上げていかなければ地域はますます疲弊して参りますし、投資事業についても、市内経済を立て直す原動力になるものであり、町を活性化させ、更には市の財源を確保するための施策の1つでもあることから、当然、将来の財政運営に配慮しつつ、必要な公共投資は進めていかなければならないと考えております。 また、行財政運営についても、第3次長門市
経営改革プランに基づき、最少の経費で最大の効果が得られるよう、着実に実行していかなければならないと考えており、更に来年度には新たな
経営改革プランを策定して参りますが、普通交付税も減収となる中、財政的に厳しい時期を乗り切るための方策を考えていかなければならないと感じているところでございます。 次に、2点目の
職員定員適正化計画についてのお尋ねですが、限られた人員を有効に活用し、健全な財政運営と効率的な行政運営に資するため、平成17年度に第1次
定員適正化計画を策定以来、職員数の適正化に取り組んで参りました。 具体的には、合併効果を確かなものとするため、平成17年4月の職員数617人を、10年間で100人削減する目標に取り組み、7年で達成するとともに、第2次
定員適正化計画を終えた平成26年4月時点において、合併後9年間で123人を削減し、494人としたところであります。 続いて、平成26年3月に策定しました第3次
定員適正化計画では、平成26年度から平成29年度までの4年間において総職員数で25人削減する目標を掲げ、中間年の平成28年4月現在で11人減の483人となっているところです。 議員御指摘のとおり、市を取り巻く環境は今後ますます厳しくなると予想され、住民サービスに即応した業務の多様化や新たな行政需要に的確に対応しながら、より効率的な行政運営に取り組んでいく必要があります。 そのため、平成29年度には、具体的な改革項目を示した新たな長門市
経営改革プランとともに第4次
定員適正化計画を策定し、引き続き適正な定員管理に努めていくこととしております。 1回目の答弁を終わります。〔市長 大西倉雄君降壇〕
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) それでは、2回目の質問に移ります。 資料をお配りしていると思いますけども、財政課がおつくりになった
中期財政見通しがあります。毎年、これは出されるものなんですけども、この二、三年、或いは平成31年までは、市長が一生懸命やっておられる成長戦略、これに基づいて様々な投資的な経費が大きくなって財政規模が拡大してきてると思います。 これはこれで、私は大いにやって頂きたいし、しかし、市の財政を考えたら、いつまでもこういうことができるわけでもありませんし、国と違って、市は、市債を幾らでも発行できるという形ではありません。
プライマリーバランスにしても、国とは、また全然違う立場で見なきゃいけないわけですけども。 その中で、
中期財政見通しを見ますと、平成31年の見込みです、大体決算ベースで見て、支出の決算ベースで見たほうがいいと思うんですけれども、予想では185億円となってる。この185億円というのは投資的経費が一段落した、また、次の大型事業がまだ決定されてないという中で決まってきた数字と思うんですけども。 私が一番に言いたいことは、この後、平成32年以降、まだ先走りしてはいけませんけども、やはり先を見据えた運営が必要なわけですから、平成32年以降は、この180億円、190億円前後、財政規模を。そして、よほど大型が入れば、有利な条件で財源が整えば、200億円程度いうぐらいで。今は、その200億円を超えても当然みたいな形になってますけども、そのあたりの、やっぱり緊縮財政っていうか、財政規模を圧縮するということについて、私は、平成32年以降は180億円をめどにしてやっていく必要があるんじゃないかと思っておりますけれども、そのあたり市長の、或いは財政課のお考えをお尋ね致します。
○議長(岡﨑巧君) 光永財政課長。
◎財政課長(光永忠由君) 平成27年度の
中期財政見通しでは、
普通地方交付税の一本算定の移行による影響を受けまして、平成31年度の歳入予算規模が180億円程度まで縮小しておるところでございます。これは、
中期財政見通しの作成時点で、平成31年での
大型投資事業の計画はほとんど予定しておりませんので、歳出と投資的経費が極端に減少しております。これに対応する形で、歳入側で投資的事業の財源となる市債、国県支出金の計上もありませんので、歳入予算規模が縮小しているところでもございます。 予算規模を圧縮する必要性につきましては、もちろん予算を編成する上で財源の手当てがないと組めないわけでございますので、普通交付税の一本算定による影響などを考えますと、予算規模を圧縮する必要性は感じているところでございます。 なお、予算規模につきましては、その時々の
大型投資事業の実施状況により変わりますが、本市における標準的な財政規模は、一般財源となる税収や交付税の推計値、これに
中期財政見通しにおける標準的な特定財源を鑑みまして、普通交付税が一本算定となる平成32年度以降は約190億円が目安になろうかと考えているところでございます。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) はい、分かりました。そういう見通しの中で、今まで市長が一生懸命やってこられた、大型事業もどんどん。5つ6つは重なってますよね、大型事業が。まだ、これから星野さんの関係が出てくる。
ケーブルテレビのケーブル網のやりかえも出てくる。それから、公民館の老朽化っていうことですね、そういう公的施設のやりかえもある。そういう点では大型事業は残ってますけども、やっぱり総体として180億円から190億円、決算ベースです、ぐらいに抑えないと、私は今後、財政は非常に難しいんやないかという予感を持ってるわけです。 それで、そういうふうにするとすると、どこを圧縮するかと。この
中期財政見通しでも、平成31年度はマイナスの6億2,000万円の財源不足ということが、ある程度見てるわけですから。この6億2,000万円が財源が手当てできなければ、これは圧縮せざるを得ないわけですね。一律5%、10%圧縮というやり方もありますし、精査した上で、事業仕分け的にやめていく事業というのも出てくると思うんですね。その中で、何を中心的に、その圧縮の条件を見ていくというためには、私は、総人件費の圧縮。これから、2番の職員のベースの問題へつながるんですけども。それから、市税収納率の向上。市税の収納率は、平成27年度、県の調査では、長門市は県下13市の中で、今のところ最低になっております。これは理由があるんですけども、やっぱりこれはあんまりいい数字ではない、不名誉な数字で、これから上げていかなきゃいけない。 ただし、この一、二年の間に大きく改善されるっていう見通しは、今のところ立っておりますので、これも是非、そのまま頑張って頂きたい。 それから、市債の圧縮、事業費の圧縮等を精査して、これは本当に必要なものだけやっていくという、私は、この3点、ほかにも色々ありますけれども、そのあたり、財政課或いは市のお考えはいかがでしょうか。
○議長(岡﨑巧君)
今浦企画総務部長。
◎企画総務部長(今浦功次君) おはようございます。 まず、議員さんのお考えのあります総人件費の圧縮につきましてでございますけれども、新庁舎の建設に当たり、組織の合理化を図る中で、更に職員数の適正化を進め、引き続き人件費の圧縮に努めて参る考えでございます。 続きまして、市税の収納率の向上につきましては、市税等のコンビニ収納や
クレジット収納など納税環境を整えることで、納税者の皆様が利便性を高め、収納率の向上を図っているところでございますけれども、市税のみならず、市債権につきましても、徴収対策本部を中心に、更に徴収を強化していく必要があると考えております。 それと、市債の圧縮につきましては、本市が借りる起債につきましては、
交付税算入割合が高い過疎債や合併特例債を活用しており、普通会計の公債費に対して
普通交付税算入の割合は、合併前の平成16年度で、1市3町合わせまして31%であったものが、平成27年度では、ほぼ2倍の60%と、普通会計の公債費に対して、その6割が普通交付税で措置されているところでございます。 市債の借り入れにつきましては、先程、田村議員のほうからお話がございましたけれども、
プライマリーバランスを考慮することはもちろんでございますけれども、その質を見ることも重要であるというふうに考えているところでございます。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 先程も若干答弁を申し上げましたけれども、公債費の圧縮は事業費の圧縮に当然つながるわけでございますけれども、公共投資事業は地域経済の波及効果も高いものがありますので、必要な公共投資は行わなければ、地域はますます疲弊をしていくということが言われますから、それについてはしっかりと、公債費等の圧縮を目指しながらも、目配りをしながらやっていく必要があると思っております。 とりわけ、先程、田村議員さんからもございましたけれども、湯本地区の
観光振興計画等については着実にやっていく。そのことによって長門市全体の、いわゆる担税力を高めていこうという取り組みでもございますし、そしてまた、雇用創出をするということにつながっていくわけでございますから。 そしてまた、三隅地区での工業団地の造成につきましても公共投資が見込まれるわけでございまして、これらは考えてみますと、当然タイムリーということがあるわけでございますし、そしてまた、相手もあることでございますので、そういう意味合いにおいては、経済や観光振興の機会を逃すことなく事業を実施する必要があろうかと思っております。 これらの公共投資は地域経済に大きな波及効果をもたらすことが期待され、ひいては、先程申し上げましたけれども、地域経済の好循環の拡大を推進することで、地域の経済が再生する、それが地方自治体の財政健全化を促すという流れをつくろうとするものでございます。そういったことに向けて、やっぱりやっていく必要があるという思いを持っているところでございます。一時的に予算規模が膨らみますけれども、国、県の補助制度の活用や
ふるさと寄附金の取り組みなど、色々な方面に財源確保のアンテナを伸ばして取り組んでおりますし、今後も更に、この取り組みを進めることで財源を確保しつつ、必要な事業は、先程申し上げましたタイミングを逃すことなく進めていきたいと考えております。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) 今、市長の言われることは、もっともだと思います。ただ、市長は、今は行け行けどんどんっていう市長の政治的な力量だろうと思うんですけど、仏の大西かもしれませんけど。これからは鬼の大西となって、削るものはどんどん削っていくということに、やっぱり方向転換する形の考えを是非持って頂きたい。 それで、ちょっとおもしろい記事が、読売新聞ですけども、7月の終わりですけど。香川県に三木町っていう町があるんです。県庁所在地の高松ですかいね、あの近くなんですけど。ここは、2016年度の
ふるさと納税寄附金額が、4カ月で1億円を突破したと。その前年は821万円だったと。これじゃいかんという形で、町が若手職員の
プロジェクトチームをつくって、どうすればいいかと。詳しいことは、これに書いてあるんですけど。それで、
プロジェクトチームが色々考えて、プランを練って、やって、そしてこれを、早くも1億円を突破したと。これは圧縮するよりも、やっぱり財源を確保するっていう、しかも、これはその町の宣伝になるわけですから。職員の能力開発ということも含めて、財源確保ということを含めて。私はやっぱり、
ふるさと納税ということについて、長門市は、まだまだやるところがあるだろう、まだまだできることがあるんじゃないか、まだまだ伸ばせるんじゃないかと、やり方一つで変わるんじゃないかと思ってます。市長、そのあたりどんなふうに思われますか。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君)
ふるさと納税の話が出ましたけれども、長門市でも、今年度、また新たに
ふるさと納税の、いわゆる恩典という言い方はおかしいですが、仕組みを新しく募集をしたところでございます。 そういう中にありまして、湯本温泉の宿泊券が、宿泊割引券と言ったほうがいいかもしれませんが、かなりヒットしてるっていう言い方はおかしいですが、申し込みが急激に上がってきておるところでございまして、その上に今度、例えば先程ありました
日露首脳会談で長門市ということが全国的に出たわけでございますし、そしてまた、会場が湯本温泉ということになっていくことだと思いますけれども、そうすれば、やっぱり湯本温泉の宿泊割引券といったものが急速に伸びていく可能性はあると思っておりますし、そういったものを長門市でも絶えず注意をしながら発掘をし、そしてまた納税をして頂く方々に、注目を浴びるという言い方はおかしいかもしれませんけれども、そういったことに努めているところでございます。 そしてまた、企業版の
ふるさと納税についても行政報告をさせて頂きましたけれども、長門市は県内では2つでございますけれども、そういった事業を、今まで組んでる事業も
ふるさと納税でやっていくことができないのか、企業版の
ふるさと納税でやっていくことはできないのかと。それに積極的にチャレンジをしていこうということで名乗りを上げ、そして認定を受け、それに向けて、今後、企業へ向けて、県内の出身の経営者等々に積極的に発信をしていきたいと思っておるところでございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) それでは、財政問題につきまして最後の問題ですけれども、
中期財政見通し、毎年見させてもらってます。 ずっと私は思ってたのは、厳しい財政ってことは分かるんですけども、この財政見通しを受けて、じゃあ、どういう方針を出してるのかと。どういう課題があり、その課題に基づいて、どういう財政的な方針を出してるのかっていうことが、この財政見通しからでは分からない。要するに、こういうふうになりますよっていう想定しか、当然そういう役割ですから、それはそれでいいんです。でも、これだけでは私は、やはり私どもも、或いは市民も、こういう点を気をつけなきゃいけないとか、こういう点を頑張ろうとか、やっぱり目安がつかないっていうことですね。 私は、島根県の益田市の財政計画を見ましたけども、益田市の財政計画は、なぜ財政計画をつくるかって目的が書いてあるんです。やっぱり、財政上の課題を発見して、それに基づいて方針を出す。そのとおりになってるかどうかは別として、心意気は、私はよしと思っております。 こういう財政計画、
中期財政見通しを計画というふうにすればいいだけのことかもしれませんけれども、私は、やっぱり課題と方針というものが明確にされた財政計画というものも検討されてはどうかと思いますけども、これは財政課のお考えはいかがでしょうか。
○議長(岡﨑巧君)
今浦企画総務部長。
◎企画総務部長(今浦功次君) それでは、私のほうからお答えさせて頂きますが、
中期財政見通しに基づく財政方針の策定の必要性についてでございますけれども、
中期財政見通しは、市民生活の安定や地域の活性化を図る上で健全な財政運営が必要不可欠であることから、中期的な視点に立って、収支見通しを毎年作成しておるものでございます。 しかし、本市におきましては依存財源に多くを頼っていることから、国の施策の影響を多く受けます。また、機会を逸することなく施策を打って出るために、急遽、新たな財政需要が生じることもあり、
中期財政見通しは毎年流動的に変わっていくものでございます。 したがいまして、毎年の
中期財政見通しを踏まえて、翌年度の当初予算編成方針を決定しているところであり、また新たな事業を計画する際にも、財源手当を検討する資料としているところでございます。 今のところ、
中期財政見通しに基づく財政方針というのは策定してはおりませんけれども、今後、当初予算を策定する中で、何らかの形で財政方針というものを示せるように検討して参りたいというふうには思っております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) そのことも、是非検討して頂きたいと思います。 今回は、私も年とってきて勘が鈍ったのか、バランスが崩れて、盛りだくさんのことをやりますので、ちょっとはしょりますけれども、2番目の職員定員適正化に行きます。 総務省の自治行政局公務員部給与能率推進室というのが、毎年3月に、その前の年の、今年で言えば平成27年度4月1日現在の類似団体別の職員数の状況というのを公表します。私は、これ前から知ってはおったんですけども、本気になって見たのは今年が初めてですけども。長門市が属する類似団体Ⅰ─1、人口5万人以下とか商業構成とか、色々あります、産業構成もありますけども。Ⅰ─1で、全国で174団体ある中で長門市は135番目、人口1万人当たりの普通会計職員数は115.26人となっております。1番は北海道の北斗市で、これは1万人当たり60人ぐらいだったですか、職員数は。 私は、長門市135番目、今、その第3次
職員定員適正化計画というのを見ながら、それなりに合併以降、一生懸命職員を削減されて、行政を改革されてこられてますけれども、この135番目、人口1万人当たりの職員、普通会計ですよ。ですから、そのほかに特別会計とか、そういう方が60人強ぐらいはおられるわけですけども。この数字をどのように、今、評価されているのか、お尋ね致します。
○議長(岡﨑巧君) 藤田総務課長。
◎総務課長(藤田一保君) お答え致します。 類似団体別職員数の比較につきましては、先程、田村議員御指摘のとおり、全国の市町村を人口と産業構造の2つの要素を基準としてグループ分けしたものであります。本市は、人口5万人未満の市で、産業構造2次・3次産業が95%未満かつ3次産業が55%以上のグループに属しておりまして、平成27年現在、全国で174市あります。 議員御指摘のとおり、類似団体174市を、人口1万人当たりの普通会計職員数が少ない順に並べますと、本市は135番目で、平均93.47人に対し115.26人と高くなっているところです。これは、中山間地域で青海島、向津具半島を擁するなど地理的条件から、支所、出張所のほか公立保育園が多いことなどから総務民生部門が、また、市の産業が第1次産業と観光を主としていることから、農林水産部門の職員が多いことが主因であると分析しております。 類似団体比較は、本市の定員適正化を検討するに当たって重要な参考資料としているところであり、単純値比較のほか、実際の職員配置を反映させた状況を把握する修正値比較で傾向を分析しながら、今後も政策的要因と実態を踏まえた定員適正管理を行っていきたいと考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) それで、単純に比較はできませんけど、私は類似団体の中で色々、海に面しているとか、財政力指数であるとか、人口密度であるとか条件の中で、益田市さんが長門市と一番参考になる市だろうと思っていますけども、あそこは広域事務組合がありまして、消防職員は全部で120人いるんですけれども、ほかの市町村も合わせて、それは一切カウントされてないとか、余りにも条件が違いますので外したんですけども。それでも、長門市は115.26人、全国類似団体の平均は93.47人。 資料の2を見て頂きたいんですけども、長門市職員数の推移です。私は、この問題を提起するのは、人口が3万人になったときを見据えて、やっぱり今からそれに向けて職員数っていうのがどの程度適正であるかっていう、ある程度の合意みたいなものをつくっておかないと、私は難しいだろうと思ってるんです。 普通会計の職員ですから、一般行政、教育、消防を含めた人数、それに特別会計とか企業会計の特別会計職員を含めて総合計になるわけですけれども。普通会計93.47人に人口が3万人でかけたら、普通会計職員は280人。今、平成28年で422人。ですから、140人近く、まだ削減しなければ。この計算でいけば、単純にいけば。或いは、総数は、その280人に60人程度の特別会計とか公営企業会計を足して340人。現在、483人。これもやっぱり140人ぐらい、まだまだ減さなきゃいけないっていう見方もできる。 その表にありますように、人口は、大ざっぱですけども、合併時に、私どもは4万2,000人というふうに大体思っておりました。平成28年度は3万6,000人、大ざっぱですけど、万単位ですよ。 そうすると、この削減率的にも、人口の削減率は14.3%、合併以降。ところが、普通会計職員数は一般行政が26.4%。ですから、人口よりも職員のほうが減ってる。教育関係なんか35.1%という形で、全体では617人が483人で、21.7%。いわゆる人口比率よりも、職員の削減のほうが進んでる。私は、これを努力で結果であり、やっぱり一生懸命やっておられると思いますよ。職員が少ない中で、大変な事業をたくさん、1人が一役も三役も持っておかれて、大変だろうと思うんですよ。 しかしながら、3万人になって、平成37年度、人口4万2,000人の削減率は28.6%になります。4万2,000人だったら3万人よね。この割合と職員数を考えてみると、普通会計では396人という数字が出てくるわけで、単純に当てはめたら。修正値で単純値ですから、総人数で440人ぐらいになってしまいます。そうすると、どうしても今まで以上の削減、今までも一生懸命やってきてるし、それは評価する。でも、これから10年のことを見据えたら、もっと厳しい見方をしないといけないだろうと。そのときに、やっぱりこの程度の人数までは絞らないと、その中で、じゃあ効率的な行政をどうやって運営していくかということを考えていかないと。今、どちらかというと退職不補充というやり方もありますけども、そういう形。 或いは、職員の年齢構成をどうするかとか。65歳までの年金が入らないということをどうするかとか、色々課題ありますよ。そういうことを解決しながらも、やはり、ここは鬼の大西となってやるべきものは、踏み込まざるを得ないものは踏み込まざるを得ないという決意が、私は今後、平成32年以降、必要なんではないかと思いますけども、このあたり、御答弁はいかがでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 藤田総務課長。
◎総務課長(藤田一保君) お答え致します。 議員、御案内のとおり、来年度は次期
定員適正化計画の策定年度となります。少子高齢化が進行し、多様化する市民ニーズや新しい行政課題、地方分権による権限移譲等に対応し、ある程度の行政サービスの水準を維持するためには、合併時のようなペースでの職員の削減は限界に来ているところです。 しかしながら、総人件費抑制の観点から、今後も職員の削減は避けられず、今後予想される行政需要に的確に対応しながら、継続的な行政運営と一定の住民サービスを提供するため、類似団体との比較などにより目標値を設定したいと考えています。 また、類似団体の平均値との比較にとどまらず、各自治体とも様々な実態があることから、類似団体のうち先進的な取り組みをされている自治体の定員状況を多方面の角度から分析、比較することを行いながら、今後も実態に即した適正な定員管理に努めていきたいと考えます。アウトソーシングや業務見直しなどの手法はもちろんのこと、将来の行政需要と退職者の補充等を勘案しながら、例えば10年先、これからの課題と考え方を明らかにし、それに向けて前期計画を策定することも有効な手段であろうと考えます。 次期計画策定に当たりましては、加速的に進む人口減少や少子高齢化の中、住民サービスの多様化に対応できる定員管理の課題等を明らかにしながら、長期的な視点、考え方も盛り込む方向で策定してまいりたいと考えています。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) それでは、2問目のほうの質問に入ります。 1問目のほうは、将来どうするかというような先の話です。そのまんま10年ぐらいの話ですけども。 2問目は、現下、今、市長を先頭に職員の方がやっておられる、その色んな事業の中で、私が見て、特にこれはもう少し検討が必要なんじゃないかと、私が今、判断しているそのことについて端的にお尋ねするというふうに。 1点目は庁舎建設事業ですけども、基本計画を見てますと、基本計画の中にはボイドという言葉は一切出てこないんです。私も、ボイドちゅう言葉初めて聞くようなあれで、お恥ずかしい話ですけども。その時点の話ですけども、5階までの吹き抜け、いわゆるボイドというものは本当に必要なのかっていう疑問は、まだ根底にあるんです。その点が、どういうふうにお考えなのか。 それと2番目に、これは8月10日に議員の全員協議会で執行部のほうから説明があったことなんですけども、道の駅の事業について、そのネーミング、名称を、公募をやめて、今、物産合同会社、LLCの執行責任者にお任せするような変更はなされましたけども、私は、これでいいのかなという疑問を持っております。そのあたりのお答えから頂きたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) それでは、現下の行政運営についての御質問にお答えを致します。 まず、1点目の新庁舎の建設につきましては、基本構想、基本計画の内容に加え、建設場所の配置、形状に合わせて、より経済的で、市民の皆様が利用しやすい庁舎を目指して、現在、基本設計を進めております。 また、基本設計の検討過程においては、基本計画に掲げております利用しやすく親しみのある庁舎や環境配慮型庁舎の実現のため、複数の庁舎建築案の中からエコボイドの設置を取り入れたところであり、これにより、自然換気や自然採光を初め、長門市の気候風土を生かした自然エネルギーの有効活用や、災害時にも、それらの自然エネルギーが活用できる計画としております。 議員お尋ねのボイド構造は本当に必要なのかという点につきましては、基本構想、基本計画に沿った設計内容となっており、将来利用される若者世代にも、しっかり引き継ぐことができる庁舎になると確信を致しております。 次に、2点目の仙崎交流拠点の名称決定方法の変更についてのお尋ねでございますが、8月10日の議員説明会において御説明を申し上げたところですが、道の駅の名称については、当初、市民の意識醸成も踏まえ、公募を行い、秋に道の駅シンポジウムを開催し、その中で公表していく予定としておりました。 しかしながら、ながと物産合同会社の執行責任者から、名称については、全国的に活躍されているデザイナーの協力を得ながら生み出したいとの提案がありましたので、この提案について、道の駅
プロジェクトチーム会議や合同会社職務執行者会議等において慎重に検討を行いました。 その結果、道の駅の名称とデザインやロゴ等は一体感を持って作成する必要性が高いこと、また、執行責任者が道の駅の運営責任者として、この施設の運営に当たって大事にしている理念や思いを、市内外の方に伝えられる最良の手法を取り入れたいという意欲は、今後の運営展開にもつながっていくこと、以上の点から、執行責任者の提案どおり、デザイナーとの協力によって名称、ロゴを決定することとし、公募を行わないこととしたところであります。 なお、早期に名称等を決定して周知に努めるとともに、来年10月のオープンに向けて市民意識の醸成を図って参ります。名称の決定方法の変更につきましては、何とぞ御理解を頂きますようお願いを申し上げる次第でございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) 庁舎のほうからです。私の反省の弁も含めてなんですが、先程もちょっと言いましたけど、ボイドということについて、全く無知であったといいますか。恐らく市長も同じ、デパートみたいな、ああいう大型ショッピングモールみたいな、わあっと上までの吹き抜け、これはいいのかと。その分を、またほかのものに、ちゃんと有効面積として使ったほうがいいんじゃないかというのが、一番最初の私の思いだったんです。最初に見た絵がよかったか悪かったかはともかくとして、同じような思い、市長も最初は思われませんでした。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 今、田村議員さんおっしゃるように、そういう感覚を持ちました。そして、説明を聞いていく中で、面積に占める割合なり、そういった、いわゆる空気を循環させることによって省エネにもつながっていくということ等々から理解をしたところでございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) 私も自分の不明を恥じるばかりですけど。担当の準備室長の方と随分お話しをしました。よその市の状況も、私自身は行ってませんけれども、聞いたりなんなりして。今言えば、ボイドというのは、もう当たり前のことなんだという、あとはそれを華美にするかしないか、必要最低限度のものにするかどうかということなんだなということは思いました。 それを踏まえた上で、幾つか確認のためにお尋ね致しますが、まずボイドによって、エコ、いわゆる環境効果というもの、色々あると思うんですけども、このあたりはどのように評価しておられるのか、まとめて簡単に説明頂ければと思います。
○議長(岡﨑巧君) 藤田総務課長。
◎総務課長(藤田一保君) お答え致します。 エコボイドの建築手法につきましては、全国的にも様々な施設で取り入れられていますが、本市における環境効果につきましては、まず、自然採光の室内への取り込みによる快適な空間づくりへの寄与ができるか、吹き抜け空間により見通しがよく、分かりやすい窓口をつくることができます。また、自然換気、通風を有効活用することによる空調負荷の低減、また最終的にはエネルギー使用量の最適化と、その付加価値としてランニングコストの縮減につながることを評価しております。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) それで、議長の采配によりまして、議会の中の議員から色んな、庁舎建設について意見を出すという形で私も出しました。ほかの方の御意見もございました。私がそのとおり正確に伝えられるかどうか、または、その方の望まれるような回答を出されるかどうかは別として、私と重ならない範囲で2つほどお聞きしたい。 1つは、地中熱利用です。これは長門市の企業さんがやられて、世界的に広がってるという評価を受けているものなんですけども。この地中熱利用、ジオパワーっていうんですか、ジオパワーと思うんですけども、取り入れることについてはどのようにお考えなのか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岡﨑巧君) 藤田総務課長。
◎総務課長(藤田一保君) 環境配慮型庁舎の自然エネルギー活用として、地元技術である地中熱利用も検討致しましたが、今回の計画では、構造上、必要な地下の免震層から生じる地中熱を活用することとしておりますので、別の場所に掘削して地中熱の装置を設置することは考えておりません。 なお、自然エネルギー活用に余り費用対効果を求め過ぎてはいけませんが、一定のイニシャルコストが抑制できる市民防災広場での活用について、現在検討しております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) これは庁舎の問題の最後にしますが、この事業は合併特例債を使ってやるわけです。当然、それに基づいて事業の完成年度とか、或いは手続の開始年度とか、色々ありますよね。ここまでいしないと間に合わないと、ここまでしないと許可がおりないとか、お金が出ないとか、そういう形の期限。ここのところが一番ポイントで、ポイントというのは、この計画の中で。この時点がおくれると、もう、この特例債事業としてはできないという、そのタイムリミットといいますか、どれが一番大事なのか、そのあたりの御回答を頂きたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 藤田総務課長。
◎総務課長(藤田一保君) お答えします。 庁舎建設につきましては、財源として合併特例債を活用することとしております。この発行期限が平成31年度末となっておりますことから、ここを目標として基本構想、基本計画、基本設計を進めて参りました。よって、合併特例債の発行期限に支障を来す構想計画の変更や設計の大幅な手戻り、また、設計の比較検討時間の縮減等の回避を重視すべき点だと考えております。 また、実施設計につきましては、大臣認定等の諸手続や各団体への申請等も考慮致しまして、10月から事務に入る必要があると考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) 分かりました。それぞれ、庁舎に関してはそういうふうなことでございます。 2番目の道の駅のネーミングの公募中止の問題なんですけども、全協で説明を頂きました。そのときに、ほかの議員の方の御意見はなかったわけです。私も反対とか賛成とか、聞いた瞬間、どういうふうに考えていいか明確に分からなかったもんですから。ただ、公募というのは大事ではないのかという趣旨の発言はした覚えはあるんですけども、それ以上なかったけども、よくよく考えてみて、果たしてこれでいいのかということが、その後むらむらと起こってきまして、是非これは一般質問で取り上げてみようと思ったんです。 2つあります、大きくは。公募中心の理由に妥当性はあるかということなんです、1つは、私が思うのに。 例えば、公募というのは、全国道の駅はもちろん、ほかの様々な公的な施設のあれを公募っていうのはやるんですよ。これは、市長が言われたように周知とか関心度を高めるとか、そういう点で非常にいいし。長年、世界でどういうふうになっているかは知りませんけど、日本的なやり方かもしれませんけれども、やっぱり周知を高めていく方法としては、非常に役に立つ、非常に効果的なあれでもありますし。それよりも、私はもっと大事なのは、例えばデザインとか名称というのは、一人一人みんな違うんですね、これがいい、これが悪いというのは。それを、これならいいかという点でまとめていく、一つの有効な方法なんです。全体の意思を矛盾なくまとめていく、公募というのは非常に有効な方法で、だから定着しているんです。だから、公募以外にもいい方法はあるかもしれませんよ。でも、この公募というのは、やはり市民の関心度を上げていくためには、私は公募にこだわるべきだと思うんです。 公募方法は、その事業の周知、関心、認知度を高めるために、最も普遍的で公開性の高い方法として定着していると思う。このことを否定するのかというのが、第1の質問です。いかがでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。 公共施設の名称の決定方法と致しまして公募は一般的でありまして、議員の言われる周知、関心、認知度を高める方法として有効なものとしては認識しております。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) それで、道の駅は公設民営ですよね。市が設置するんです。名称の決定権といいますか、名称にかかわることついては、設置者に責任があるんじゃないんですか。 私は、LLC合同物産会社ですか、これはその運営を任されている会社であって、決まった名称をどうデザイン化するかとか、どう商品のラッピングに使っていくかとか、そのあたりは、それはLLCの仕事かもしれないけども、名称を決めるのは、私は市の仕事であると、市が責任を持たなければいけない。 例えば、公募の条件に書いてありますね。名称にかかわる一切の権利は市が所有しますと。どこもそうです。例えば、LLCが決めて、委託がLLC以外のとこが、もしなったりした場合、この名称権はどこがなるんかという問題も出てくるかもしれない。それよりも何よりも、こういう公的施設については、設置者が責任を持って名前を決めるというのが当たり前ではないかと思うんですけども、いかがでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。 名称の決定責任は市にあるというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) そしたら、課長、つじつまが合わないんですよ。市が決定する。しかし、LLCの執行責任者が決めさせてくださいと言ったら、それを認める。だから、僕はここなんですよ。そのLLCが、山本さんがどうこうというんじゃなくて、その考え方、要するに、色んな理由といいますか、理屈をつけて、デザイナーに任せたいと、名前までですよ。そのことの公平性とか公開性とか、そういうものが担保できるのかということを一番私は気にしておるんです。これは、私は、このやり方を認めたら禍根を残すんじゃないかというふうに思っているんです。しかも、その名称公募は、これまで市としての一貫したやり方だったんです。 それと、LLCの執行責任者が言われるような名称とデザインの一体的な形成というのは、一体どういうことなのか。どういうことなんです、名称とデザインの一体的な形成ということは。一番分かりやすいのは、一人のデザイナーに名称もデザインも皆頼むということですよね、でしょ。しかも、LLCの山本さんがよく知っている方に頼むと。僕は、これは個人的な関係であり、そのデザイナーの選定経過、どういう方を選ぶのかっていう選定基準とか、或いは、そのデザイナーが出してきた名前とかデザインとかいうものを決定する基準、そういうものが不明確なままでは任せられない。私はそういう点で、この名称とロゴとの一体感をもって制作する必要性というのは、具体的には特定のデザイナーに任してしまうという。それがいい場合もあるでしょう、恐らく。だけども、私は、今回にはそぐわない。いかがですか、このあたりどういうふうにお考えですか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。 執行責任者の提案は、道の駅の運営責任がある立場から、施設の構想をもとに、よりいいもの、より親しめるもの、より分かりやすい名称とデザイン、ロゴを一体的に生み出していきたいというものであり、構想を練る部分に、しっかりと専門家と議論し、一緒になって構築しようとするものでございます。 また、その専門家については、ふるさと山口を知る本県出身で県内企業、そして全国における大手企業とも契約実績があり、また、これまで数々のデザイン受賞がある方にお願いしたいという提案でございました。 これを受けまして、道の駅
プロジェクトチーム会議や合同会社の職務執行者会議に諮り、執行責任者の提案について賛同を得たところでございます。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) 公募、応募有効性をお認めになった上で、なおかつ名称は市が決めるものだということまで言われた上で、今の答弁というのは、私は、それは聞こえませんという形ですよね、やっぱり。 だから、私はやっぱりもとに戻して、譲れるのは、ネーミングはちゃんと公募しましょうと。例えば、東京オリンピックのデザインももめましたね。東京オリンピックっていうのは、もう名称は決まっているんですよ。長門市のこの市章も公募しました。長門市というのも、もう決まっているんですよ。名称は決まっているからデザイナーが自由に色々できる。私、そのほうがデザイナーにとってもやりやすい。名称とデザインを一人のデザイナーがやるというのは、かなり時間がかかるんじゃないかと、或いは費用もかなりかかるんじゃないかと。しかも、それを一人の方に、どういう選定結果でその方を選ぶのか。公募ならば、幾つか出た中を、それぞれ選定委員会的なところで、市の、ある程度候補を絞って最終的に決めていくというやり方ができるんですけど、今の執行責任者が決めてやっていくというやり方では、そういう公平性とか透明性が確保できない。これは市に禍根を残す、このやり方を認めたら。 ただ、せめて名称は公募しましょうと、決まった名称について、山本さんが言われるそのデザイナーも含めて、何人かのデザイナーの方にロゴとかデザインをお願いするというふうにしたほうが、名称とデザインとロゴというのは、ここは一遍立ちどまって区別されたほうが。何が何でもやるっちゅうんなら、もう執行権の範囲ですから。私もこれは質問しながら、これは執行権の範囲かなといいながらも、しかし、やっぱりそこは合意が得ないとできないわけですから、そういう疑問がある中でやるってことについて、私はあんまりええと思いませんけどね。市長、いかがお考えですか。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 先程も御答弁申し上げましたけれども、執行責任者から道の駅の運営責任者として、この施設の理念や思いを市内の方、或いは市外の方に伝える最良の手法をとりたいということでございました。そのために公募を中止したいとの意向でございました、というのは先程申し上げましたけれども。 やはり、課長も答弁しましたけれども、設計者といいますか、道の駅のデザインの相談をされる方につきましては、日本でも有数の方でございます。その方の御意向もあったんだろうと思います。そういった中で、やはり進めていく上において様々な意匠についても、それらが名称等しっかりと反映をされた、いわゆるデザイン性を持つことが必要だというお話でございました。そういうようなことから、一体的にやるほうが、かえっていいんではないかと。確かに公募をするということは、そういう意味でいうと皆さんに関心を寄せてもらうということについては、そういった効果があることは私も当然思っておりますから、公募という話を今日までしてきたところでございます。 そういう中にありまして、そういう御提案がございました。そういった御提案について、私はデザインを担当される方の今までの実績と、そしてCOOのそういった熱意を感じ取って、それなら一体的に任せたほうが、今後の運営にも責任を持つ執行責任者に任せたほうがいいんではないかという思いに至ったところでございます。もちろん、前提とすればプロジェクト会議なり、執行責任者会議等の議を経て決定をされたということでございます。 そして、先程、費用の件もございましたけれども、このことについて、新しい費用は発生をするというふうには、私は聞いておりません。ということは、今からも発生はしないと思っております。私どもが、いわゆるデザイン料といいますか、そういった形で補助金を出しております。その補助金の中で行われるものと、私は承知を致しているところでございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) ここんところは、平行線かもしれません。 課長にお尋ねしますけども、道の駅
プロジェクトチーム会議、或いは、これは代表の副市長に関係することですけども、LLCの職務執行者会議でこのことについて、山本さんの、執行責任者の方の御意見というものに対して、それはちょっとおかしんじゃないかというような意見は全く出なかったんですか。どうでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。 まず、道の駅プロジェクト会議では、最初、公募を行うことで地域の機運を高めることができるのではないかというふうな意見がございましたが、公募を行うと多数決で決まるとか、曖昧で普通な名称に採用されるという意見、建物、名称、ロゴデザインは一体的に決めたほうがいいという意見がございました。 また、職務執行者会議の意見と申しますのが、プロジェクト会議の結果を受けての協議になるわけでございますけれども、基本コンセプトを名称に生かしていく必要がある。また、運営責任や執行責任者のやる気が何物にもかえられないメリットだという意見がありまして、全員の意思確認で提案を承認したというふうな形になっております。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) 市としての責任を、私は、ちょっとオーバーに言ったほうがインパクトがありますけど、放棄してるんじゃないかって思います。というのは、市長、名称とデザインの一体感という、一体的な形成って、一体感があるかどうかっての、どうやって判断できるんです。こんなものは客観的に誰も分からないでしょ。だから、デザイナーが「これでいいです」と言うたら、「はあ、そうですか」と。そうでしょ、僕はそこの危険性を言うんですよ。そこに、ちゃんと選ぶことの公平性、客観性があるのかないのか。これ難しいんですよ。デザインとかこういうものは、評価に関することってのは、絶対これが正しいちゅうことはないわけですから。でも、多くの意見が集まるという形が、やっぱり最大公約数。これを、僕はするしかないと思うんです。 だけど、僕はその点で名称とデザインの一体的な形成ということの、じゃあ具体的にどういうことになるかっていうふうなことを考えた。さっき言ったように、やっぱり特定の人にお願いするしかない。いわゆる随意契約みたいな形でぽんと、お願いしますよみたいな。出てきたものの評価は、じゃあ誰がするのか。恐らくその来られた方の中、幾つかの中で、これはってのは決めるかもしれませんけども、その、これはって決めたものが本当にいいのかっていう判断はできない。そうですね。 だから、そういう点では、それで、ちょっと確認しますが、今年度の当初予算の中に、LLCに対する補助金700万円強が出てますよね。その中に150万円のデザイン料というのが出てます。このデザイン料というのは、恐らく商品を包むラップとか色々ありますね。名称にかかわるやつも含むんですけれども。それは分かるんですけど、デザイン料というのは。このデザイン料の中に名称ということの感覚は、その当時にあったのかなかったのか。後づけで出てきたことではないかというふうに、私は名称については。市長は先程、150万円より増えないと言ったことは、後づけを認めたようなもんであろうと思うんですけど。最初からあったのかなかったのか、どうですか、課長。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。 当初予算の中では、道の駅のデザイン料として150万円計上しております。LLCの補助金という中で入っておるわけでございまして、これにつきましては、名称に係る予算は、この中には含まれておりません。しかしながら、今まで議論する中で、名称についてもこの中でやって頂けるというふうに聞いておりますし、名称、デザイン、ロゴについては、執行責任者とデザイナーとで協力してつくっていきたいということでございます。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆14番(田村哲郎君) 時間も、もう残り少なくなりました。今度は最後になりますけど。 僕は、やっぱり公募にこだわるべきだと、それが市としての責任であると、施設を設置するものの最低の責任であると。市民に対する関心度、これは、例えば道の駅のシンポジウム、去年あったときの意見がありましたよね。僕は、あれをもう何回も読んで、たった1つの意見でも、この意見を生かしてあげたいという光る意見があるんですよ、市民の中には。特に名称なんかは、小さい子ども達の意見ていうのは、何とかそれを上げてしてあげたい。ほっちゃテレビもそうでしょ。あれ、その当時、中学生の子どもが出した名称ですよね、公募して。 だから、やっぱり市民でつくるっていう感覚が抜けているんじゃないかということを最後に言いまして、私の質問を終わります。以上です。……………………………………………………………………………
○議長(岡﨑巧君) この際、暫時休憩致します。10時55分から一般質問を再開します。午前10時43分休憩………………………………………………………………………………午前10時55分開議
○議長(岡﨑巧君) 休憩前に引き続き一般質問を再開します。 重廣正美議員。〔7番 重廣正美君登壇〕
◆7番(重廣正美君) 皆様、お疲れさまでございます。質問の前に、先程、田村議員のほうからもありましたが、台風10号によります関東北部地区、そして東北地区ですか、被害に遭われた方、お見舞いを申し上げたいと思います。また、昨日の台風12号、長門直撃という予想もありましたが、肩すかしということで、大変よかったのではないかと思っております。ただ、その中で、昨日は小中学校が休校となっております。これも教育委員会さんの事前の予防意識と申しますか、金曜日の午前中に、もう台風が来るであろうから休校を決めたということで、大変すばらしいと。また、今、沖縄の南部のほうには台風13号というのがありますので、またその動向等も踏まえて、そういう予備意識を大切にして頂きたいと思います。 また、もう一点、この8月、大変暑うございましたが、リオ五輪、リオオリンピックです。私は、その中で様々な感動を頂きました。これまでにない多数のメダル獲得、そしてまたインタビューにもありましたように、とにかく目的に向かって日々の努力がそれを生むということを伺いました。また、感動といえば団体戦、個人ではだめなんですが団体で勝つと、特に陸上100メートルです。9秒台の選手が1人もいないのに、400メートルのリレーで銀メダルをとる。こういうチームとしての努力、また市長も申し上げておられますチームながととして一丸となって、様々な政策に対応して頂きたいとこのように思っております。 それでは、通告によりまして質問を開始させて頂きます。私は、今回、質問を2点用意しております。通告時間は60分でありますので、簡潔明瞭な答弁をよろしくお願い致します。 まず1問目、ごみ分別収集についてでございます。 平成29年度から、ごみ分別収集方法が変更される予定であるというのは、皆さん分かっているんですが、まだ現時点では全く内容が示されていないと。開始まで約半年となるわけですが、早い時期に市民に、特に高齢者や子ども達にも理解できる分別の周知方法が必要ではないかと思っておりますが、これからの方針について伺いたいと思います。〔7番 重廣正美君降壇〕
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。〔市長 大西倉雄君登壇〕
◎市長(大西倉雄君) 重廣議員のごみ分別収集についての御質問にお答えを致します。 本市のごみの処理につきましては、これまで循環型社会の構築に向けて、ごみの排出を抑制し、限られた資源を有効活用するため、古紙類を初めとし、瓶、缶、ペットボトル等の分別収集を行い、リサイクルに取り組んでおります。 議員御案内のとおり、現在、燃えるごみとして焼却処理しております紙製容器包装類及びプラスチック製容器包装類について、平成29年4月から、ごみの減量とリサイクルを推進するため、新たに資源ごみとして分別収集を実施することとしております。 新たな分別方法の周知についてのお尋ねでございますが、分別の対象となる容器包装類は、その形状、用途が多種多様であるため、市民の皆様にとっては分別方法が分かりづらいものもあろうかと思います。こうしたことから、新たな分別方法について、その種類の特徴的な例示やイラスト入りの分かりやすい資料を9月中にはホームページに掲載し、また、10月号の市広報で市民の皆様に周知するとともに、10月からは自治会や各種団体等を対象に住民説明会を開催して多くの市民の皆様に知って頂き、御理解と御協力をお願いしていくこととしております。 更に、3月には、従来から各世帯に配付しております「ごみ収集カレンダー」及び「分別の仕方」に加えて、新しい分別の内容やごみの出し方などの詳しい情報を記載した「分別ガイド」の冊子を作成し、全世帯に配付することと致しております。以上で1回目の答弁を終わります。〔市長 大西倉雄君降壇〕
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) それでは、2問目以降に移らさせて頂きます。 まず、この分別収集なんですが、これまでとは違う分別方法をとって分別しなければならない。これ、基本的に分別方法を変えるということは、なれるまで、各家庭において大変な神経を使ったり労力が必要になるのではないかと考えておるわけですが、そもそも、なぜ分別を変えなければならないのかという説明をお願いします。
○議長(岡﨑巧君) 植木
生活環境課長。
◎
生活環境課長(植木信安君) それでは、重廣議員の御質問にお答え致します。 これまで燃えるごみとして収集しておりますごみのうち、プラスチック製と紙製の容器包装、この2種類を平成29年4月から資源ごみとして分別収集することにしております。分別収集を変更する理由でございますけれども、家庭から出される燃えるごみのうちプラスチック製及び紙製の容器包装類は、容積でいいますと40%以上を占めております。こうした容器包装類について、単にごみとして燃やすのではなく、ごみの減量化、そして焼却処分量を削減し、資源としての有効利用を図っていくということが大きな目的であり、理由でございます。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 約40%近くのごみが削減されるのではないかと想定されているということですね。そこで、今現在、昨年の4月から「はなもゆ」として萩と阿武町合同で共有しております焼却場なんですが、そこへ出される萩市、阿武町と、現在、長門市での分別の違いがどのようなものがあるというふうにお考えですか。
○議長(岡﨑巧君) 植木
生活環境課長。
◎
生活環境課長(植木信安君) お答え致します。 平成27年4月に供用開始しました萩・長門清掃工場はなもゆが受け入れております可燃ごみで萩市と阿武町との分別の内容が違いますのが、収集する家庭ごみのうちプラスチック製の容器包装類と紙製の容器包装類です。萩市と阿武町は、以前から資源ごみとしてリサイクルしておりまして、焼却処分しておりません。長門市は、これらの容器包装類の分別収集をまだ行っておりませんので、はなもゆに現在搬入しているのが実情でございます。この容器包装類を、これから長門市も資源ごみとしてリサイクルしていくことになりますので、清掃工場はなもゆでは、萩市、阿武町と同一の分別方法になるということになります。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 今ついでに一緒に聞けばよかったんですが、近隣他市、つまり下関、美祢市との違いは、どのようなものがあるか説明願います。
○議長(岡﨑巧君) 植木
生活環境課長。
◎
生活環境課長(植木信安君) お答え致します。 近隣の市の施設と萩・長門清掃工場はなもゆでの受け入れごみの違いというところのお尋ねでございますけれども、下関市の施設は、紙製の容器包装を含む古紙類、そしてプラスチック製容器包装類、これは資源ごみとして分別収集されておりまして、現在のはなもゆと同様の受け入れ内容と言えます。 美祢市の施設は、ごみを焼却する施設ではなくて固形燃料化施設でありまして、生ごみを初めプラスチック類など、ほとんどの可燃ごみを受け入れて固形燃料をつくる、こういった施設でございますので、はなもゆとは施設が異なります。古紙類は別途リサイクルされております。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 美祢市だけはちょっと処理方法が違って、近隣他市全て、今、プラスチック、古紙は資源ごみへと回されていると。長門はちょっと遅かったんではないかという感覚になるわけですが。 現在、リサイクルセンターで受け入れておられます缶、瓶、そしてペットボトル等を収集、処理されていますよね。リサイクルに回すことにより、最終的に、財政のほうに幾らぐらい歳入というものがあるものなのか知りたいというのが、せっかくやっているのに無駄な努力ちゅうことはないですけど、最終的に少しでも財政のほうに収入があれば、その金額等をちょっとお示し願いたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 植木
生活環境課長。
◎
生活環境課長(植木信安君) お答え致します。 現在のリサイクルセンターで処理しております資源ごみは、瓶、缶、そしてペットボトルであり、瓶とペットボトルは、選別後、容器包装リサイクル法に基づくリサイクルルートによりリサイクル協会のほうに引き渡しております。 リサイクルセンターで処理した後の引き渡しに係る市の歳入についての御質問でございますけれども、瓶につきましては引き渡し分に対して委託料の経費が伴います。ペットボトルは無料の引き渡しとなっていますが、年度末に年間実績量に応じて協会から収入があります。 市の歳入と致しましては、ペットボトルの収入が平成26年度の収入が208万円、平成27年度が183万円の実績です。また、缶につきましては、清掃工場での金属類と合わせ、市内の金属回収業者に売却しております関係で、缶及び金属類として、平成26年度は646万円、27年度が441万円の収入実績でございます。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 今の説明でございますと、最終的にペットボトルや缶を幾らか、合計して幾らになりますか、800万円ぐらい収入に、最終的にはなるということなんですが。 プラスチック製品及び紙製の包装容器ですが、これは今現在、焼いているごみの中の40%を占めているということを言われましたが、資源ごみとして分別収集するということになるので、これまでよりも収入が増加するという考え方をしていいのかどうか。ただ、プラスチックが資源ごみとしてお金になるのか、紙類がお金になるのかということと、それとまた、ごみが減量になるということは、たしか私の記憶でしたら、はなもゆの経営というのは、人口割、そして数量割によって、明くる年の金額を決めるというふうなのが、たしかあったと思うんですが、そのあたりの、分別をしたことにより長門市への経費軽減をどのように試算されているかというのを伺います。
○議長(岡﨑巧君) 植木
生活環境課長。
◎
生活環境課長(植木信安君) お答え致します。 平成29年度から、新たにプラスチック製と紙製の容器包装類を選別処理して、瓶やペットボトルと同様にリサイクル協会のほうに引き渡すことになります。収入になるのではという御質問でございますけれども、これは瓶と同じようにリサイクル協会のほうに再商品化するための委託料を支払うことになります。 また、新たにリサイクルに回すことで、財政面で萩・長門清掃一部事務組合への負担金の軽減につながるのかとの御質問でございますけれども、先程、議員御案内のとおり、萩・長門清掃一部事務組合の負担金は、ごみ量割、人口割、均等割に基づく負担割合となっております。したがって、負担金は全て構成市のごみ搬入量の割合によるものではありませんが、少なくともリサイクルにより、ごみを減量し、長門市のごみ搬入量が減れば負担金割合が下がり、長門市負担金の減額につながるというふうに考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 今、はなもゆのランニングコスト、経費の削減にも幾らかつながるというお答えでした。是非、市民の皆さんで協力して分別をやっていかなければならないなという気持ちになりました。 また、ただ、今度は具体的に伺いたいんですが、新しい分別方法が来年の29年度から始まります。現在、市民の暮らしの中で最も頻度の高いと申しますか、これまでは大量に可燃ごみとして収集して焼却していましたが、分別をしなければならないようなもので、具体的に挙げるとどのようなものが一番、身近な生活の中で変化するというふうに考えておられるか、説明願います。
○議長(岡﨑巧君) 植木
生活環境課長。
◎
生活環境課長(植木信安君) お答え致します。 市民の皆様に分別をお願いするプラスチック製と紙製の容器包装類は、食品や商品などを入れてあった容器や包装したもので、これらを資源ごみとして収集することになります。分別対象となるのが、形で言えば袋のものやカップ、或いはボトル系のもの、こういったもろもろあります。日常生活の中で特に代表的なもので申し上げますと、プラスチック製の容器包装では、例えば魚の刺身や肉などを入れた食品トレイ、スーパーやコンビニ等で購入された弁当の容器、そして卵パックなどが挙げられます。一方、紙製の容器包装ではティッシュペーパーの箱、或いはお菓子が入った紙箱、商品を包んだ包装紙、こういったものが例として挙げられます。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 先日、話に伺ったときに、プラスチック製の入れ物、特に私は、それを当然、中を洗って出さなければならない、資源ごみのほうに。ただ、その手間のことを私は一番心配しております。例えばプラスチック容器、一番何があるかなって考えたときにマヨネーズの入れ物とか、歯磨きの後のラミネートチューブと申しますか、そういうものの掃除をするときによく聞くのが、はさみで切って中を拭いて出してくれとか、そういう手間が本当に必要であるなら、私は早目に早目に周知するために知らせなければいけない。先程、市長も言いましたけど、10月以降から市民の方に周知する方法をとられる。もう1年前から2年前からやっても、私はおかしくないんではないかと口を酸っぱくして言ってきたんですけど、10月以降にされるということでした。 その中で、分別の仕方が大きく変わるというのは分かりましたが、長門市のホームページを見ますと「ごみの分別の仕方」というのが載っておりまして、こういう2ページの、これは各家庭にあると思います。2ページを比べて、間違い探しじゃないんですが、これは上に「長門・油谷地区」と片方が「三隅・日置地区」というふうにあるんです。全く同じものが何で2ページあるのかなって詳しく見たら、若干違うところがあります。この中で、小型家電・乾電池の拠点回収場所とか違いは分かるんですけど、その他の大きな違い、なぜこの2つに分けなければならないのかという説明を伺いたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 植木
生活環境課長。
◎
生活環境課長(植木信安君) お答え致します。 市のホームページの「くらしの情報」欄に、ごみとリサイクルに関する情報を載せております。議員御指摘のとおり、この情報欄には各地区それぞれの収集カレンダーと別に、ごみの分別の仕方の表を長門・油谷地区分、そして三隅・日置地区分と2つに区分しております。この理由につきましては、ごみの分別内容は各地区同じでありますけれども、一部、地区ごとで収集の方法が異なっているため、こうした形で掲載をしております。 具体的に申し上げますと、新聞、雑誌等の古紙類の収集日が地区で異なっています。長門と油谷地区では燃えるごみの収集日に出してもらっておりますが、三隅と日置地区は別に古紙類の収集日を指定しております。こうした関係で2区分にしております。 なお、このごみの分別の仕方は、毎年、収集カレンダーとセットで各世帯に配付をしておりますが、家庭には該当する地区分の分別表をお配りしておりますので、特に混乱が生じることはないかと考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 市長は先程1回目の答弁の中でも、9月からこの分別方法の周知に図ると、周知方法を各市民の皆様に図ると言っておられましたけど、とにかく私は半年では間に合わんのではないかと思っております。はなもゆが昨年の4月からできたわけですから、そのころから少しずつ少しずつやっていただくと。 例えば、来年の4月から分別方法が変わりましたよというふうに周知された場合に、今あります収集の黄色のごみ袋の中にプラスチック類とか紙製包装容器とか入っていた場合、分別を忘れてというか、サボってといいますか、そうなった場合にそのごみは収集されるんですか。そのあたりはどうなっているんですか。
○議長(岡﨑巧君) 植木
生活環境課長。
◎
生活環境課長(植木信安君) お答え致します。 今度、分別収集を開始しまして、それぞれ燃えるごみと、今の新しい資源ごみに分けていただくようになります。基本的には、燃えるごみの中にそういった資源ごみが入っていれば混ぜないようにというところで、当然、説明をしていきます。中には、先程申しましたように色々なものがございまして、わからないところもあろうかと思います。そこは、最初から完璧に分別ということにはならないかというふうに思っております。そこは、時間をかけて周知をしていきたいというふうに思っております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 来年からということですけど、ちょっと失敗する人もおられると思います。そういう方は、今までどおり可燃するという判断でよろしいんですか。100%できるわけないと思うんです、急にやられて。 市長が、この10月から市民に対する周知方法をとられるというふうな原課のお話なんですが、このことについて市長の見解を伺いたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 川野市民福祉部長。
◎市民福祉部長(川野美智明君) それでは、私のほうからお答えさせて頂きます。 現在、市内の各自治会長さんへ、ごみの分別についての住民説明会開催の希望日につきまして照会をかけているところでございまして、日程調整をしながら、これから随時説明していくこととしております。本来であれば、もう少し早い段階で説明会等を実施すべきであったかと考えますけども、冒頭、市長が申し上げましたように、今後、市のホームページや広報誌等を利用して分別方法につきましては分かりやすくお知らせしていく考えでおりますし、10月からは市内全域を対象としまして自治会ごとに説明会を実施していくことから、三隅・日置・油谷の3者と連携を図り、4月からの分別実施に向け、市民の皆様に十分に理解していただけるよう全力で取り組んでいく考えでおります。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) かなり、半年では大変な作業でございますが、一生懸命頑張って頂きたいと思います。 この質問の最後でございますが、合併して11年が経過しておりますが、今でも各地区、収集方法が微妙に違うところがございます。ある地区は週に3回であったり、それとまた古紙ですか、収集日が地区によって異なる等々の微妙な違いがあるんですが、同じ行政サービスという考え方として長門市全体、統一、平準化するというお考えが市長にあるかないか伺って、この質問を終わりたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 今、議員御指摘のように現行の収集方法では、各地区ともごみの分別内容は同一であるものの、ごみの種類によって、可燃ごみや資源ごみ、また粗大ごみにしてもそうですが、収集回数が地区によって違ってきております。これまでごみの収集業務は、合併前からそれぞれの地域において住民の理解と協力のもと深く根づいていると思っており、ごみステーションの状況も地域によって様々でございます。そうしたこともあり、これまで収集回数は統一されなかったわけでありますが、平成29年度からは分別収集を変更することになりますので、それに伴いまして、また収集方法も回収して歩くのも変わるわけでございますから、これまで申し上げておりますように収集方法の統一に向けて見直すことに、今致しているところでございます。 市民生活に欠かすことのできないごみの収集業務は、重要な行政サービスの一つでございます。収集方法を変更することについては、地域の皆様の御理解を得ながら進めて参りたいと思っているところでございます。何とぞ御協力のほど、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 そしてまた、先程、半年では遅いんではないかという御指摘がございました。当然、早いにこしたことはなかったわけでございますけれども、リサイクルセンターの補助金等がつく見込みが立たなかったり、結果的には補正と、そして今回の当初でついたから、こうして迎えるわけでございますけれども、そういった不確定な要因があったことも事実でございます。そういったことがありましたから、そしていよいよ完成をすると、2月の終わりぐらいから試験運転もできるという運びになりましたから、いよいよ説明をし、そしてまた収集方法についても周知をしていこうという、あわせて各自治会等に出向いてしっかり説明をする必要があろうということで計画を致しているところでございます。何とぞ御理解のほど、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 遅いとは思ったが、リサイクルセンターが年明けにはもう完成するであろうということで、それを利用するというために今から一生懸命やっていくということでございました。また、その前の市長の答弁でございますが、収集方法を均一、平準化にすることを検討していると。今この場で、私は29年から平準化していくという言葉が出るのかと思ったんですが、それを前向きに検討するということで、是非よろしくお願い……また、やはり格差を感じられている地域の方がおられますので、一緒にすべきではないかと私も思っておりますので、是非よろしくお願い致します。 それでは、通告しております2問目の質問に入りたいと思います。都市計画税についてでございます。 市長は、「この10月の下水道料金の統一時にあわせて検討し、28年度中、または29年度当初から何らかの形で結論を出したい」との方針を示されておられましたが、都市計画税を今後どのように扱われる計画なのか伺います。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) それでは、都市計画税についての御質問にお答えを致します。 都市計画税につきましては、街路や公園、下水道など、都市の社会資本を整備するための都市計画事業、土地区画整備事業に要する経費に充当する目的税でございます。本市では、平成23年度に、これら主要な都市計画事業がほぼ終了したことと、行財政改革の推進による歳出削減等を行い一定の財源確保の見通しができたことから、税率を0.3%から0.15%に半減したところであります。都市計画税の税収は、税率を半減した平成23年度には約9,900万円でありましたが、平成28年度は約8,200万円と見込んでおり、今後も地価の下落や家屋の経過年数による減価に伴い、更に減少していく見込みであります。 一方、都市計画事業に伴う地方債償還金の一般財源が毎年5億円程度あり、また、現在、都市計画事業の主要事業であります公共下水道事業においては、施設の老朽化に伴い、長寿命化計画に基づく東深川浄化センターの設備更新や仙崎中部地区の管路施設更新を実施しておりますことから、都市計画税は貴重な財源であると考えております。 しかしながら、本年10月には下水道料金が市内全地区で完全統一となり、とりわけ長門地区につきましては約2,700万円の増収が見込まれ、現在、都市計画税を納付して頂いている方々には更に負担が増えることになることから、今後計画している事業経費を含めた市全体の財政状況も踏まえた上で、都市計画税のあり方については平成29年度当初予算では結論を出すことに致しております。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 私は、この質問は、もう3回目でございます。以前の質問の中で、市長は日置地区です。当然、地域外ですので、都市計画税は課税されておりません。恐らく、私の記憶の中では、歴代市長の中では初めてではないかという大変失礼な質問をさせて頂いたのが、市長になられて1年目、24年の12月の一般質問でございました。市長はそのときに、「不公平な課税だと思いますので廃止されてはどうか」という、私、質問させて頂いたんですが、「都市計画税を納税頂いている皆様には、本当、そういう意味では大変申し訳ない気持ちでございますけども、今しばらく納税を頂きますよう、私からも是非お願いを申し上げるしかないということでございます」と。また、「下水道会計の起債への償還があるわけでございまして、そしてまた新しい管路の、或いは浄化センターの長寿命化計画が始まるわけでございますから、そういう意味合いにおいて、ある程度の償還ができるめどが立たないと廃止はできない」と述べられております。 また、都市計画事業の主要事業であります公共下水道事業におきまして、「施設の老朽化が進み、新たに長寿命化計画に基づく東深川浄化センターの設備更新や管路施設の更新などの事業計画が予定されていることから、平成24年をもって都市計画税を廃止することはできない」というところをこのときに述べられております。 それから約2年後、昨年の3月、私は予算決算常任委員会の総括質疑で下水道料金の統一の質問をしたときに、「下水道料金の統一が28年度の10月ということが今の予定となっておりますから、28年度、29年度当初には何らかの形で結論を出す」と、今の答弁、1回目言われたのと同じなんですが、と思っていますと。 これらを踏まえて、先程もありました何らかの結論を出したいということは、来年度から廃止されるというふうに考えてよろしいんでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) ですから、都市計画税については29年度の当初予算において一定の方針を示したいということでございます。先程申し上げたとおりでございます。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 私が伺っているのは、やめるか継続するのかということで、方針といいますと、例えば以前0.3から0.15に下げられましたよね。その半分、0.075ですか、よく分かりませんけど。そういうふうに下げるという方針であるのか、廃止するという方針であるのかというのを、この場ではっきり説明して頂いたらと思います。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 今、いみじくも重廣議員さんが、お示しになりましたように廃止ということもありますし、そしてまた、税率を下げるということもございます。それを含めて、今、鋭意検討しているということでございます。ですから、何らかの形で反映させるというのは、そういう意味で言ったことでございます。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) 私は、来年度から、市長が廃止するというふうにここで述べられるという予定をしておりましたので、その次の質問は一切考えておりません、というのはうそでございますが。やはり、行財政改革をしながら財源確保が大事だ、これは私が前々から持論として持っております、先程のじんかい処理事業ともちょっと重なるかもしれません。要は、私の頭の中では、下水道料金、水道料金というのは、市民の方が使用料を払いながらやっている事業でございます。しかし、じんかい処理事業というのは、丸々が市民サービスですよね。ただ、市民の方の中には、家庭ごみ、先程言いました袋が19円弱なんですけど、1袋大きなやつが。それを買って、その中にごみを入れないと収集してくれない。ですから、その袋の19円の中に処理経費が入っているというふうに勘違いされている方が多くおられるんです。実際、その19円弱というのは、その袋の製作費から流通経路での経費ということだけですので、その袋のお金から幾らか取っているということはないということは、はっきりこの場で市民の皆さんに確認をしたいと思います。 ただ、今、上下水道は使用料を払っているのに、処理場、今はなもゆ新しくできました。そしてリサイクルセンターも幾らかの経費をかけて新しくでき上がります。だから、ごみを処理することに関しても、私は幾らか市民からも御負担を頂くという発想も行財政の中に必要ではないかと。 その中で、これはあくまでも例として考えて頂いたらよろしいんですが、今言いました袋です。袋の枚数、昨年175万枚使用されております。175万枚です。その袋に、例えば、難しいかもしれません、これは課税ではありません、使用料です。1袋当たり20円でも30円でも頂くという発想が、他市ではやられているところもあるようでございます。そうされますと5,000万円近くの経費、財源となり、じんかいのほうにそれを使い、一般財政の中の余ったのをまた回すという発想もあるんではないかと私は思っておりますが、市長はどのような見解でしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 今、重廣議員さんがおっしゃいますように、そしてまた、私どもの市でやりましたごみの減量化についての過去の委員会でも、ごみの有料化についての答申が出ているところでございます。それらについては、ごみの統一をして、いわゆる分別収集をするときにという話を今日までしてきているところでございますから、かといって大きな負担を課すというのは今までが無料でございましたから、その辺をいきなり、例えば極端に言うと5,000万円入るということは大きな金額になることは間違いないわけですけれども、それを市民の皆様方に負担をいきなりかけるのがいいのかどうなのか。 当然、ごみは分別収集をして分けてもらうと少なくて済むわけですから、分けた方とそうでない方が同じというわけにはいかないというようなことから有料化という話が出ているわけでございまして、それらについてもあわせて、説明をしていくときまでにはしっかり詰めて参りたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 重廣議員。
◆7番(重廣正美君) もう、これを最後にしたいと思いますが。都市計画税の話ですので、先程の下水道料金が10月から賦されますと、長門地区において2,700万円の増収が見込めると。そして、なおかつ、この使用料を払われている中も都市計画税も支払われる。二重の御負担をかけるわけにいかんから、29年からはどうにかしたいということを市長は言われたと思います。 今、この長門地区だけにおきましては2,700万円なんですが、長門地区しか、今、都市計画税は払っておりません。その他も全部含めると約5,000万円ぐらい、均一化によって収入が上がってくるわけなんです。約ですよ、はっきりした数字は分かりませんが。それも利用しながら、今言った方法、これはあくまでも例で、行政サービスですから、1袋当たり30円、40円上げるちゅうのは簡単にはいきゃあせんぞという市長の考え方、よく分かります。ただ、全体を見たときに、この都市計画税をゼロにされて、市民全体が同じ土俵に立って、それから先程のチームながとの話じゃありませんけど、都市計画税を払っているところだけは何か不利なような気がして、私はしようもなかったんです。 市長は以前から、街路もきれいになり公園も整備できるから、それはその方だけが使うわけではありません。ほかの方も平等に使っている施設でございます。だから、その辺も考慮されて、とりあえず29年からは廃止されて、皆、市民、用意スタート、同じ土俵に立ったんだということで、これからの改革等を進めて頂きたいと思いますが、この意見を市長に伺いまして最後にしたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 御意見、そしてまた、重廣議員の今日までの様々な御提言も頂いておりますから、それをしっかり受けとめて検討したいと思います。
◆7番(重廣正美君) 終わります。………………………………………………………………………………
○議長(岡﨑巧君) 午前中の一般質問はこの程度にとどめ、この際、暫時休憩致します。午後の一般質問は、午後1時から再開します。午前11時37分休憩………………………………………………………………………………午後1時00分開議
○議長(岡﨑巧君) 休憩前に引き続き一般質問を再開します。 岩藤睦子議員。〔4番 岩藤睦子君登壇〕
◆4番(岩藤睦子君) 皆さん、こんにちは。深川地区の岩藤でございます。 それでは、通告に従いまして一般質問をさせて頂きます。 平成27年3月に作成された仙崎地区グランドデザイン基本計画では、仙崎地区の地域資源が持つ魅力を最大限に引き出し、面として展開し、滞在時間を延ばすため、そして市内のほかの観光地や温泉へ波及させるために必要な整備として、1、直売所整備、2、ウォーターフロント、3、まちなみの3つの整備プランを推進するとあります。現在、直売所の整備は始まっていますが、それぞれの整備プランの進捗状況と今後の計画についてお伺い致します。 2問目からは発言席で行わせて頂きます。〔4番 岩藤睦子君降壇〕
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。〔市長 大西倉雄君登壇〕
◎市長(大西倉雄君) それでは、岩藤議員の仙崎地区グランドデザインについての御質問にお答えを致します。 御案内のとおり、仙崎地区グランドデザインにつきましては、平成27年3月に基本計画を策定したところであります。 この基本計画では、本市の交流拠点の核を仙崎地区とし、同地区における施設整備等により、更なる交流人口の拡大を図り、「仙崎から市内各地へ」流れをつくることを基本方針に掲げ、直売所整備、ウォーターフロント整備、まちなみ整備の3つの整備プランを柱として推進し、市内全域の活性化を図ることとしております。 議員お尋ねの、それぞれの整備プランの進捗状況と今後の計画についてでありますが、直売所の整備につきましては、交流拠点施設として情報発信施設、休憩所と一体的に取り組み、道の駅の登録を目指して参ります。現在、直売所の実施設計を終え、来月から着工する予定で進めており、平成29年秋のオープンを予定しているところでございます。 また、情報発信施設、休憩所につきましては、観光コンベンション協会をこの施設内に移設することで、市内の観光情報を一元的に発信し、市内各地の温泉や景勝地に足を運んでもらうことを目指します。この情報発信施設、休憩所につきましては、現在、設計業務を行っているところであり、平成29年度、整備工事に着手し、平成30年4月には道の駅としてグランドオープンすることを目指しております。 次に、ウォーターフロント整備では、道の駅東側に、潮風を感じながら散策し、休憩できるシーサイドテラスの整備を直売所整備にあわせて行い、海に親しむ場を設けます。 また、青海島観光汽船株式会社と連携し、海の魅力を発信するとともに、大型クルーズ船の誘致を積極的に推進し、道の駅機能を持たせていく取り組みを行って参ります。 次に、まちなみ整備では、平成27年12月に金子みすゞブロンズ像がポケットパークとともに市に寄贈されるなど、民間のお力による整備も進められているところであります。 また、8月には、商工会議所青年部が中心となって進めている、みすゞ燦参SUNの取り組みにおいて、青海島シーサイドスクエア敷地内に「コンテナ格子アート」が設置されたところであり、「金子みすゞさんを感じる金子みすゞ記念館への道しるべづくり」として山口大学の学生と連携した取り組みも進められているところであります。 今後は、仙崎地区の多くの地域資源を活用し、サイクリングや散策により、仙崎の魅力を体感頂ける取り組みを創出し、多様な楽しみ方を提供できる整備を行って参りたいと考えております。 道の駅の機能を有した直売所整備とともにウォーターフロント整備、そして、まちなみ整備をあわせて行うことで、仙崎地区ににぎわいを創出し、本市の交流拠点の核として整備し、更なる交流人口の拡大を図り、市内全域の活性化を目指して参ります。 これらの取り組みを市民や関係団体、民間事業者としっかり連携して行い、魅力あるまちづくりを進めて参りたいと考えております。1回目の答弁を終わります。〔市長 大西倉雄君降壇〕
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) それでは、再質問に移らさせて頂きます。 まず、直売所についてなんですが、5月25日の全員協議会で、直売所のレストランは当初、地産地消の推進、出荷費ロスの軽減等を図るため直営方式とすることとしていたが、レストラン事業の専門性や回転率及び季節の変動のリスク、また先進地視察を重ねる中での駅長意見、更には中小企業診断士協会からの助言等、これらを総合的に勘案し、テナント方式とすることが最適であると判断し公募すると説明されました。ほかにもパン小屋や直売所に入るカフェ・アンド・ジェラート、干物屋などがテナントとなっていますが、応募はあったのでしょうか。公募状況をお尋ねしたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。 仙崎地区交流拠点施設のテナントの公募状況につきましては、募集期間を本年6月13日から7月28日までとし、レストラン、パン屋、カフェ、干物屋、鮮魚店をテナントとして公募したところであります。応募件数につきましては、レストランは1件、パン屋は1件、カフェは3件、鮮魚店は1件の応募があったところであり、干物屋は応募がありませんでした。テナント選定委員会による審査を8月に2回開催し、テナントの入居候補者を、現在、選定したところでございます。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) 今、テナントについては、100%埋まったという状況じゃないように感じましたが、レストランが1件とパン屋が1件とか言われましたが、そういう応募された業者さんをもう決定されるのか、それとあと、干物屋が、まだ応募がゼロということについては、どういうふうに今から取り組んでいこうというふうにお考えなのかお聞かせください。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答えします。先程申しました8月にテナント選定委員会を行った中では、内容的には2回ほど開催をしたわけでございます。その中で、応募のあった方にプレゼンテーションをやって頂いて、その審査の中身については事業の実績であったりコンセプト、出店内容、それと技術力、商品力、事業計画、取り組み意欲などについて総合的に判断し、入居候補者として選定をしたところでございます。 干物屋については、今回の応募がございませんでした。ですので、次に、今のショップ青海島のほうのリニューアルに備えて、またそこにもテナントを入って頂くように計画をしておりますので、そこで再度募集をかけていきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) それでは、今、応募があった段階で決定ではないという認識でよろしいんでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答えします。まだ決定の通知は出しておりません。内容については、内定という認識で今おるということでございます。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) それは正式な発表というのは、大体いつごろになるんでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。今、市のホームページにテナント入居者の審査の結果というところで、今週末か来週の頭ぐらいには出して周知したいというふうに考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) しつこいようですけど、じゃあ、干物屋に関してもテナントで進めていくというお考えでいらっしゃるんでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答えします。今現在の方針としては、今回、応募がありませんでしたけれども、次回にもまたテナントとして公募をかけていきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) それでは、次にウォーターフロント整備についてお伺いしたいと思います。 ウォーターフロント整備は、休憩ができるベイサイドデッキの整備を直売所整備にあわせて工事を行うということですが、先程も市長の答弁で、東側にベイサイドデッキを設置というふうに御答弁頂いたかと思いますが、仙崎グランドデザイン計画では基本計画の策定が、平成26年度で基本設計、実施設計が平成27年度、建設工事が平成28年度となっています。今年度も上半期を今月で終わりますが、具体的にどう進んでいるのか、予算を含めお尋ねしたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。ウォーターフロント整備につきましては、基本計画では先行的に取り組むものとしてベイサイドデッキを挙げています。ウォーターフロント整備のスケジュールとして、先程申されましたように、平成27年度に基本設計、実施設計を行うことにしておりましたが、これは直売所の整備とあわせて行う必要があるためでございます。実際、今現在、交流拠点施設、直売所の完成を平成29年の夏を予定して今進めているところでございまして、ベイサイドデッキの完成も直売所の完成と同じ時期になります。 また、予算につきましては、ベイサイドデッキにかかる整備費は約2,000万円になっています。これは、今回発注致します交流拠点施設整備費の中に含まれております。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) それでは、ベイサイドデッキにちょっと関連して、併設してます青海島観光汽船なんですが、先程の答弁でも青海島の遊覧船と連携し、海の魅力を発信すると言われてますが、青海島観光汽船とどのように連携をされていくのかお尋ねしたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。青海島観光汽船との連携につきましては、今現在、ハード面について、施設の機能の役割分担やお互いの施設の相互活用等について協議をし、また、ソフト面につきましては、道の駅運営委員会への参画や相乗効果を上げるための企画イベントの共同開催について、今現在、協議をしているところでございます。具体的な連携については、これから進めていきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) ハード面で役割分担というふうに言われたんですが、その役割分担的なものというハード面ではどのようなイメージを持っておられるんでしょうか。具体的にちょっとお答え頂いたらと思います。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。例えばの話なんですけれども、今、協議をさせて頂いているところが青海島観光汽船の海側のところの、今の青海島観光汽船さんの職員さんの駐車場になっているところになろうと思います。それを海に親しむ場として活用できないかというようなことで協議のほうは進めているというようなことであったり、また、観光汽船の建物も、少し有効活用ができるスペースもあるのではなかろうかなというところで、そういったような形で、具体的には何かということは今答えることはできないんですけれども、そういったようなことで、協議をしているということでございます。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) それでは、そういう予算面は、さっき2,000万円でやられるというふうにお答え頂いたんですが、そのような、青海島観光船と駐車場、またウォーターフロントの何か計画に予算がちょっと膨らむというふうなことはお考えなんでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答えします。先程、答弁で申し上げましたベイサイドデッキの2,000万円につきましては、今から発注していきます交流拠点施設に係る、その海側の東側の海岸のベイサイドデッキの整備でございますので、先程申しました、まだ具体的な話にはなっておりませんので、これが具体的になれば、そういった予算が絡むものになるのかどうなのかというところについては、今から検討していかなければいけないというふうに考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) その期間も大体29年度、直売所がオープンになるぐらいの時期を見込んでおられるんでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答えします。その完成時期につきましては、平成30年4月の道の駅のグランドオープンに合わせて全面的に、外構も含めて整備をしていく予定にしておりますので、そこを目安に、今から検討していきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) それでは、次の質問に移ります。 道の駅との一体化が、道の駅の滞在時間の延長につながる視点を忘れずに考えて頂きたいと思います。 続いて、まちなみ整備についてなんですが、仙崎グランドデザイン計画のまちなみ整備で先行的に着手する取り組みとして、金子みすゞさんの時代を体験できる機能としてARアプリの作成、散策機能としてウォークルートが挙がっていますが、進捗状況はどうなっているのかお尋ねしたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。ARアプリの作成につきましては、仙崎地区グランドデザイン基本計画では、金子みすゞさんの時代の画像や動画を見ることができるスマホアプリの開発を計画しております。 また、ウォークルートでは、レンタサイクルの設置やサイクルマップの作成、案内サインの設置を計画しております。 進捗状況としましては、これからそれぞれの整備検討を行い、平成30年4月の道の駅完成時に運用開始ができるように整備をして参ります。 また、まちなみ整備に関しましては、みすゞ燦参SUN実行委員会の取り組みでは、昨年、山口大学の学生と連携し、仙崎地区を散策調査を行い、仙崎が抱える問題点や課題及びその対策がまとめられたところでございます。 また、今後の活動拠点として、山口大学まちなか未来研究所が今年3月にみすゞ通りに設置され、引き続き調査研究することになっております。今年度は「金子みすゞさんを感じる金子みすゞ記念館への道しるべづくり」をテーマに、今現在、シーサイドスクエア内に金子みすゞさんを描いた「格子アートに包まれたコンテナ」が設置されているところであり、今後は散策コースに案内モニュメントの設置が計画されるように聞いておるところでございます。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) この仙崎グランドデザイン基本計画に、今お尋ねしたARアプリの作成、今、答弁でも計画中というふうにお返事を頂いたんですが、これって、具体的にいつごろできるものなんでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。一応、予算的には来年度予算に計上して、平成30年の4月に供用ができるように目指していきたいというふうに考えているところでございます。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) 予算も、今のところ、100万円の予算がつけてあると思いますけど、何カ所できるのか分かりませんけど、その100万円でできるものかというのがちょっと疑問なんですけど、この予算でやられるというふうに考えてよろしいんでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。この基本計画を策定をしたときに、ARアプリの基本的なものとしては100万円でできるだろうということで聞いておりまして、そこで100万円ということで基本計画の中には上げているところでございますけれども、どれだけの程度のものをつくるかによって金額が変わってこようかというふうに今、考えております。それらも含めて、今後、検討していきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) 昨年の12月に民間有志の方々から、金子みすゞのブロンズ像設置と公園整備が行われ、市民の中にも通りを思う多くの方が力を尽くされています。まちなみ整備の中心となるみすゞ通りには、空き家が点在しているのは皆さんも御承知のとおりだと思いますが、計画を進めるに当たり、空き店舗活用も視野に入れておられると思いますが、現在、空き家状況というのは、市としてどのように管理されているのでしょうか、お尋ね致します。
○議長(岡﨑巧君) 石本
成長戦略推進課長。
◎
成長戦略推進課長(石本徹君) お答え致します。空き家情報の管理につきましては、今現在、定住対策の一環として、市内にある使用されていない住宅等を、所有者の了解を得て空き家情報バンクに登録し、田舎暮らしを希望されるUJIターン希望者の住まいとして情報提供を行っているところでございます。 また、みすゞ通りの空き家につきましては、昨年、みすゞ燦参SUN実行委員会の取り組みにおいて、山口大学の学生と空き家調査をされております。調査結果としましては、26件の空き家があり、その中にギャラリーとして利用可能な空き家が4件と報告されております。この4件につきまして、仙崎地区グランドデザイン基本計画のまちなみ整備検討事項にあります大津あきら記念館、海外引揚資料館などの展示施設として利用を検討していきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) そのギャラリーというのは、この基本計画にもうたってあるんですけど、動きがちょっと見えないんですよ。やはりスピード感を持ってやっていかないと、まちなみ整備というのは中々できるものではないんじゃないかというふうにもちょっと感じております。 そのエリアの中に、八坂神社前のよ志乃や青海島観光ホテルなんですけど、仙崎地区グランドデザインを進めていく上で要所と私は考えます。神社関係者の間でも何とか活用を考えておられるようですけど、このまま空き家同然の未利用資産として放置していくことは、まちなみ整備をしようとしている中、景観面でもいかがなものか考えさせられます。市としては、どのようにお考えなのでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 永井経済観光部長。
◎経済観光部長(永井武司君) お答え致します。先程、課長が答弁しましたように、空き家調査をした結果、26件の空き家がございました。景観面で配慮しなければいけない施設もございますし、なおかつ、その利活用に当たっては、どうしても資金面の手当てが必要な物件もございます。空き家になっている資産につきましては、法人或いは個人の資産でございますので、市として手立てが打てるとすれば、何らかの利用目的がない限りはちょっと難しいのではないかというふうに思っているところです。 まちなみ整備に当たっては、どうしても市民の皆様方と一緒に考えていかなければいけない事項だというふうに思っておりますので、今後、空き家の利活用、そういったものにつきまして所有者の意向も確かめながら、利活用方法について地元の皆さん、或いは仙崎でいきますと仙崎振興会という団体もございますので、そちらの方々とも一緒に協議をしていきたいというふうに思っているところでございます。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) やはりこのグランドデザインの中にも、まちなみ整備にはNPO法人の金子みすゞ顕彰会さんとか仙崎公民館の運営委員会、仙崎公民館は指定管理も受けましたよね。そういう団体とかも連携して、まちなみをどう考えるかというのを、やはり市民目線で考えていく必要があるのではないかなというふうに私は思います。 それで、答弁の中にも、8月には商工会議所青年部が中心となって進めているみすゞ燦参SUNの取り組みで、青海島シーサイドスクエアの敷地内に「コンテナ格子アート」が設置されて、「金子みすゞさんを感じる金子みすゞ記念館への道しるべづくり」を山口大学の学生と連携した取り組みも進めていると言われましたが、まだまだ、まちなみ整備の具体案やエリアの中身が不足していると思います。 街を活性化するためにも、空き家を活用した計画を進めるべきではないでしょうか。みすゞ通りを歩いてみると、店舗だったような、先程も利用価値があるような家があるというふうにも言われましたが、そういったショーウインドウがある家もかなりありました。そのショーウインドウを活用し、例えば地元のお年寄りや子供の芸術作品展示とか、芸術家や手芸作家の作品展示、地元のお土産品の展示、観光客のメッセージブース、歴史・伝統の展示などを、歩いていても関心が持て楽しくなるようなエリアづくりが、多額のお金をかけずともマンパワーでできるのではないかと私は感じます。 まちなみ整備は商工会議所青年部や山口大学にお任せしてありますというお考えではないとは思いますが、この基本計画図、このグランドデザイン計画に書いてありますこういうまちなみのイメージを平面図でお示しをされているんですが、このまちなみ整備の図では、具体案とかエリアがどこなのかがはっきりとは分からないと思います。 先般、長門湯本温泉観光まちづくり計画が示されました。長門市のホームページにも、このような形で色々と具体的にイメージ図が描かれてあるのは皆さん御存じだと思いますが、このようなイメージ図が、仙崎のグランドデザインの中で描かれないものかどうか、それをお尋ねしたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 永井経済観光部長。
◎経済観光部長(永井武司君) お答え致します。今、議員さん御案内のとおり、先週の金曜日に長門湯本温泉観光まちづくり計画ということで発表させて頂きまして、今、ホームページのほうにアップをしております。 仙崎地区についても、そういうイメージ図的なものがあって、市民の方が色々情報を共有するということで、イメージ図も共有するべきではないかということの御指摘だろうと思います。 先程、空き家の関係でも申し上げましたように、仙崎の地元の住民の方、それから仙崎振興会、今、まちなか未来研究所を開設している山大の学生とも色々協議する場を設けて、そういったイメージづくりといいますか、まちなみ全体の構想といいますか、そういったものを今後、策定について考えていきたいというふうに思っております。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 岩藤議員。
◆4番(岩藤睦子君) このイメージ図って、すごく私は大切だと思うんです。やはり、今、そういうふうな目から入るイメージというのはすごくあると思うので、是非そういうイメージ図というか、仙崎グランドデザインがこういうふうに描かれようとしているという市としての思いというか、市民に共有してもらうためにも、そういうものは絶対発信力というのはとても必要だとすごく考えるので、是非考えていって頂きたいと思います。 それと、仙崎地区グランドデザインの基本方針は、本市の交流拠点の核を仙崎地区として、同地区における施設整備等によって、更なる交流人口の拡大を図り、「仙崎から市内へ」の流れをつくりますとあります。市の核となる交流拠点に人の流れをつくるためや、滞在時間延長と波及効果を高めるために駐車場の強化策、直売所ができると、駐車場もまた狭くなってくると思います。それと、今申し上げましたまちなみ整備の強化、観光汽船と連携策、それらの強化がもっともっと必要だと感じます。 それとあわせ、まず市民への情報共有が必要だと感じます。午前中、田村議員も、市民へ共有するためにも、やはり先手先手というか、お示ししてこういうものができるという、市民は市がやっちょるからとかいうんじゃなくて、常に市と同じ目線で歩んでいかないと市民の方には響かないと思うんです。 来年、萩・明倫学舎といって、明倫小学校が改装されて、来年の3月4日オープンするという、先行オープンということでチラシをつくられて、市民に向けたチラシをつくられているんです。半年前には、やはりこういうふうな知らせるという行動もとられてます。 長門市は何か後手後手に、市民への周知というのがおくれているように少し感じますので、そういう市民への周知というのはもっともっと前倒しでもいいので、市民が関心を持てるような広報策といいますか、お示し策をやって頂きたいというふうに思います。 そこで市長へ、改めて仙崎グランドデザインへの意気込みをお尋ねしたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 仙崎地区のグランドデザインつきましては、先程も岩藤議員さんからお話がございましたけれども、交流の拠点にしたいということでスタートを致しているわけでございます。 そしてまた、交通の結節点としても、しっかりと役割を果たしていくということで様々な、例えば市内の交通網の見直しをしておりますけれども、それもそういうつなぎ方ができないのかということで、様々な形で動いているのは事実でございます。 そしてまた、先行してやるということで、道の駅については御案内のとおり整備をし、そしてまたウォーターフロントについては、仙崎地区全体をウォーターフロントにという計画であるわけでございますけれども、少なくとも道の駅周辺、そして青海島シーサイドスクエアについては、そこはまず先行してやっていこうということでございます。 これらについては、農水産物の直売所でやる東側のエリア、そしてまた、次には道の駅のところでやる情報発信等を含めてやるエリアで、そういった発想をしっかりと取り入れていく計画に致しているところでもございますし、そしてまた、おもちゃ美術館と連携しての子どもたちが自由に、そしてまた、すばらしい発想で遊べ、そして、それが海へとつながっていくという提案も受けておりますから、それらについても、本当によそにない道の駅、そしてまた子どもたちが遊べる、そしてまた海と森とのつながりが発信できる場ができるものと確信を致しております。 そういう中にあって、まちなみ整備についてはおくれているんではないかという御指摘を頂いているところでございます。当然そういった思いを持っております。 しかしながら、中々難しい側面もございます。例えば、極端に言うと湯本等の話がございましたけれども、市の所有をしている土地がずっとあれば別ですけれども、ほかの民間のところにどんどん絵を描いて、中々いくというわけにはいきませんから、イメージで先行しているところがございます。そういう中にあって、当初からしているのは、大学生なり若い人達が真剣に今考えている中で、そういったものを年に1つずつでも完成をさせていき、そして近づけていけることができたらという思いでございます。 そういう意味でいうと、先程ありました全体のデザインができて、それに向かって進んでいきよるんだなということができればいいと思っておりますから、それについては部長が先程言いましたけれども、そういうものをしっかりと表に出しながら進めていくことが必要だろうと思います。それらについては、しっかり検討し進めて参りたいと思います。 そういった中にあって、一つ、仙崎地区のまちなみ整備については、仙崎地区の、山大なり或いは商工会の青年部、もちろんそこの中には仙崎の出身の方は商工会議所の青年部の中にはいらっしゃいますけれども、当然、他の地区の方であるわけでございます。それと地元の人がどう融合していくかということが一番重要だと思っております。それらにおいては、仙崎の地域の振興会ができたわけでございますし、それをしっかりと核としながら、そしてまた仙崎には市会議員さんも5人いらっしゃるわけですから、こういった方々もしっかりと、仙崎地区のまちづくりはこうしていくんだというものを、是非、仙崎の中でもしっかりと議論をして頂き、また御提言をも頂きたいという思いでございます。 そういうものを通じながら、行政でやれるもの、市民でやっていかなきゃいけないもの、市の事業者でお願いしなきゃいけないもの、あると思います。当初、道の駅の中でかまぼこの実演体験ができるというお話がございました。これは中々スペース的にも難しいということでありますけれども、実際、みすゞ通りにはそういった機械が座っているところもあるわけでございますから、そこを有効活用してそういったことができないのか。幸いにして、かまぼこ屋ができたり致しているわけでございますから、そういった民間の力がそういった中にできていくことはできないのかなという思いも持っているところでございます。 そしてまた、話はちょっと横道それますけれども、みすゞさんと金澤翔子さんのコラボ展が、この間、山形県でも開催をされ、私もオープニングに出席を致しましたけれども。金澤翔子さん、お母さんが特にでございますけれども、仙崎の金子みすゞさんの記念館のそばにそういったものができれば、是非寄贈したいというお話も頂いているわけでございますから、そういったものをずっと一連をつなげていくと、構想を練っていっても人が魅力を感じるものができるんではないかという思いを持っております。 そういった中にありましたけれども、先程も申し上げましたけれども、それをそこに住んでいらっしゃる方がいかに大切にし、そしてまた、それを発信をしていくかということが重要だと思っております。幸いにして、ああしてみすゞ通りには花を植えたり、詩札を下げたりという歴史があるわけでございますから、そういったことをいま一つ発展をさせていくことによって、まちなみ整備は官と民で、そうして様々な力を借りながら進めていくことができるんではないかと思っております。 いずれに致しましても、そういう思いを持って進めて参りたいと考えております。以上でございます。
◆4番(岩藤睦子君) 終わります。………………………………………………………………………………
○議長(岡﨑巧君) この際、暫時休憩致します。1時50分から一般質問を再開します。午後1時41分休憩………………………………………………………………………………午後1時50分開議
○議長(岡﨑巧君) 休憩前に引き続き一般質問を再開します。 田村大治郎議員。〔1番 田村大治郎君登壇〕
◆1番(田村大治郎君) 皆様、お疲れさまです。東深川の田村大治郎でございます。6月に引き続き観光の質問を致します。 さて、「みすゞ潮彩号」といいますと下関と仙崎を結ぶ直通の観光列車であるが、本年をもって廃止とのことであります。本年は仙崎交流拠点の整備、湯本温泉マスタープラン作成により、本市の観光地における環境整備が動き始めましたが、そのやさき、7月22日付、長門時事に掲載されたこの下関から仙崎への唯一の直通観光列車「みすゞ潮彩号」の廃止問題は、我々観光事業所としても寝耳に水でありました。 交流拠点として重点地域に位置づけられる仙崎地区の最寄り駅である仙崎駅発着の観光列車の廃止は、なぜこの時期に行われるのか、よほどの事情があったことと思われますが、まずは、これまでの運行による効果とその検証、廃止への経緯と理由、今後建設される仙崎の交流拠点への影響と交流人口拡大への対策について、壇上から伺います。 2問目以降は発言席から行います。執行部の簡潔、明解な答弁をお願い致します。〔1番 田村大治郎君降壇〕
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。〔市長 大西倉雄君登壇〕
◎市長(大西倉雄君) 田村議員の観光振興についての御質問にお答えを致します。 下関と仙崎を結ぶ直通の観光列車「みすゞ潮彩」は、平成20年の山口デスティネーションキャンペーン開催に合わせた観光素材として設定され、平成18年11月にJR西日本と長州路観光連絡会との間で締結した運行協定に基づき、改造経費を下関市と長門市とが負担することで、平成19年7月から運行を始め、5年間は下関─仙崎間、下関─滝部間において、各1日1往復の運行がされたところです。協定期間満了後の平成25年度からは、下関─仙崎間1往復に変更され、今日まで期間を延長し、運行されてきております。 乗車実績として、平成19年当初は下関─仙崎間で乗車率80.9%でしたが、年々低下し、平成24年度には52.7%に落ち込みました。その後、休日を中心とした運行に変更したことにより、平成27年度には61.4%に回復しているところです。 また、仙崎への観光客数としては、指定席の状況から、9年間で約5万4,000人以上の方が「みすゞ潮彩」によりお越し頂いたと推定され、一定の効果があったものと考えております。 この「みすゞ潮彩」については、先月、JR西日本から「平成29年夏ごろを目途に現車両を改造し、新たな観光列車を導入することに伴い運行を終了する」、また、「運行区間は下関─長門─萩間で、仙崎への直通運行はない」との発表がされたところであります。 運行終了の経緯及び理由と致しましては、本年3月、JR西日本から「みすゞ潮彩」の車両について、運行開始から経年劣化が進み、修繕困難な箇所が顕在化しつつあること、平成30年の維新150年に向けて観光誘致の機運が格段に高まり、来年の山口デスティネーションキャンペーン開催、「トワイライトエクスプレス瑞風」の運行開始を控えていることなど、誘客の機会が充実していることから、新たな観光列車を設定したいとの説明があったものです。 市と致しましては、老朽化等やむを得ない点も考慮しつつ、平成30年に仙崎の道の駅オープンを控えていることから、新たな観光列車を活用して観光客の増につなげるとともに、市民の生活の足を確保するため、新たな観光列車に接続する長門市─仙崎間の上り下り定期列車と、一般客が利用する下関─長門市間の上り下り定期列車の運行に向けてJR西日本に要望し、協議しているところであります。 次に、仙崎の交流拠点への影響と交流人口拡大についてでありますが、「みすゞ潮彩」の運行終了の影響はあるものの、現直通便は仙崎到着から十数分後には下関へ向け折り返し運行されていることから、新たな観光列車の運行予定を踏まえると、萩へ到着後、折り返して長門へ戻るまでの間の数時間が仙崎観光に利用できるといった、現状とは別の効果が生まれるものと考えております。 仙崎観光の後、道の駅で農水産物を購入され、折り返しの観光列車でお帰りになることが可能となり、日帰り観光客への利便性の向上に有効に働くことも想定されるところです。 また、滞在時間が増えることから、タクシー等を使った新たな観光ルートの設定など、交流人口の拡大に向けた対応も図っていきたいと考えております。 更に、交流拠点としての仙崎道の駅を魅力あるものとすることはもちろんのこと、長門市の観光情報の発信強化に努め、長門市駅での途中下車を誘導する戦略にも取り組んでいきたいと考えております。以上で1回目の答弁を終わります。〔市長 大西倉雄君降壇〕
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) さて、私、先程、壇上では「みすゞ潮彩号」と呼びました。長門時事にも「みすゞ潮彩号」と書いてあるんですが、正しくは「みすゞ潮彩」であるということで、今朝ほど天の声が聞こえましたので、これ以降はそのように呼ぶことに致します。 それでは、伺います。先程、修繕ができない老朽箇所が顕在化しつつあるという話だったけど、新しく走る観光列車は現行の車両を改造して行うということでしたので、それを「みすゞ潮彩号」に対して改造できなかったのかというような思いはあるんですが、それはまた後日伺うとして、まずは、「みすゞ潮彩号」導入から今日までの役割と、それから効果についての検証を担当課長にお伺いします。 1問目の答弁と同じでありましたら、割愛願います。
○議長(岡﨑巧君) 長尾観光課長。
◎観光課長(長尾正勝君) それでは、お答え致します。 下関、長門市、JR西日本との連携により誕生いたしました観光列車「みすゞ潮彩」ですが、美しい海岸線、鯨文化、金子みすゞなど豊富な観光資源の情報発信ができ、交流人口の増加に結びついているものと考えております。 また、9年間で約5万4,000人以上の方が「みすゞ潮彩」を利用されお越し頂いていたと推定されることから、一定の成果があったものと考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) よく分かりました。 それでは、市長にお伺いします。昨年度12月議会の私の一般質問の答弁において、「人・自然に対する優しさを基本に、地域が持つ豊富な資源、これらを最大限に引き出し連携させて、面的に整備することが基本構想である」と述べられております。地域資源としての観光列車の停車駅である仙崎駅というものがあったと思いますが、地域資源としての位置づけをどのように捉えておられるかお伺いします。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 今までの効果については、先程申し上げたとおりでございます。そしてまた、今まで「みすゞ潮彩」として全国にも発信をできたということは大きな効果があったと思っております。 今回、「みすゞ潮彩」が廃止をされて新しい観光列車になるということでございます。これらについては、私は基本的に「潮彩」がなくなるというのは大変寂しいことではございますけれども、新しい観光列車が、それもJRが積極的に走らせるということは、私はこの地域の魅力が再認識をされたと思っております。そういう意味でいうと、私は「潮彩」は廃止をされたけれども、またそういった動きが新たに始まったということのように捉えております。そういう意味でいうと、「潮彩」がしっかり守ってきたことが再認識をされ、そして発展をしていくことにつながったと認識を致しております。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) 今の答弁を聞いて「みすゞ潮彩」も大変喜んでいることだと考えます。 ちなみに余談ではありますが、「みすゞ潮彩」という名称について、先程、休憩時間にちょっと調べたんですけれども、ただ今、全国に発信できたというふうにおっしゃいました。この「みすゞ潮彩号」の列車名は、長門市出身で下関市で生涯を送った童謡詩人金子みすゞに由来し、公募により決定したとあります。市民にとって愛着のある名前になったかと考えております。 それでは、「みすゞ潮彩」廃止の経緯、どのように進められたか。そもそも現在の「みすゞ潮彩」の前身となる観光列車が、過去に幾つか走っております。当時は萩、下関との3市の協議によって運行計画が決められていたと聞き及んでおります。JRの動きや他市の動きに先んじて、今回、現在運行中である既得権と本市の「みすゞ潮彩」導入の経緯等を訴えつつ、コーディネート役を買って出られなかったのか、その中で、長門市にとって漁夫の利を得るような立ち回りはできなかったのか、交渉の経緯について非常に関心が持たれるところではあります。 本市からJRに対して、どのような申し入れをなされたか。そして、仙崎駅に乗り入れて萩へ向かうというルートの要望はできないのかということについてお伺いします。
○議長(岡﨑巧君) 長尾観光課長。
◎観光課長(長尾正勝君) お答え致します。 今年3月、JR西日本から運行終了についての説明があったところです。その後、現在まで3回の協議を行っております。市からは、新たな観光列車に接続する長門市─仙崎間の上り下りの定期列車と、下関─長門市間の代替運行の確保に向けて協議を行っているところです。 なお、仙崎を経由しての運行につきましては時間がかかるというところから、JRの運行計画としては難しいというふうに伺っております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) 今、3回申し入れがあったというふうに答弁されたと思うんですが、長門市の側からJR西日本の本社なりへ行って要望するといったことはあったんでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 長尾観光課長。
◎観光課長(長尾正勝君) お答え致します。 先程の市長の答弁にもございましたように、長門市としての、この先の前向きな計画のあること、そういうところからマイナスということに関係してないというところもありまして、JR西日本のほうへ市長なり、直接足を運ぶということはしておりません。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 私から、若干お答えをしたいと思いますけれども。 この観光列車につきましては、JRも「みすゞ潮彩」がああして老朽化をしてきた、何らかの手を打たなきゃいけないという思いがJRの中にございました。特に前任の広島支社長は大変御熱心でございまして、実際乗ってみられたり、そしてまた再度、今年の1月に、正月にはまた来られて乗られたり、私どもも提案も致しました。食事を出すとか、様々な提案をしました。 そういった中で、JRとすれば、このまんまやっても先行きが見えないと、全面的なリニューアルをしなければいけないと、それをJRとして責任を持ってやろうという話を頂いたところでございます。 当然、当初の「みすゞ潮彩」のときにも、下関と長門市へ八千数百万円、約9,000万円近く出しているわけでございまして、全部リニューアルすると1億円をはるかに超す金額になるという積算をされておりました。いわゆるエンジンや、そういったものをかえることを含めて、中をどうやっていらうかというのは、また別でございますけれども。 そういう中にありまして、是非、バージョンアップをしたいと、そのことによって、新たな観光客を新幹線から山陰側に運んできたいんだという強いJRの意思も感じました。やっぱり全国的に観光列車が注目をされている中で、JR西日本としても、せっかく今まで「潮彩号」があったところを、それをもとに、しっかりと発信をしたいという思いがあったからにほかならないと思っております。 そういう意味でいうと、私自身、「潮彩号」は、先程申し上げましたけれども、なくなるというのは残念ではございますけれども、新しい観光列車が走る、そのことによって新しい観光客が長門に来てくれると、そういう私は思いを至ったところでございます。 そして、終着点が仙崎から萩になったというのは、いささか残念な気持ちは致しますけれども、しかしながら、我が市だけで観光はできません。よそとの連携をいかに深めていくかということが重要であるわけでございまして、私のところは、道の駅をつくったり、或いは仙崎のマスタープランで宿泊客を誘致をしようという特徴をしっかり出そうと思っております。そういったことを推し進めるならば、反対に、萩から人を長門に引っ張って来てくれる、私は列車だと思っておりますし、また、そうしていかなければいけないと思っております。 ですから、不便になるところについては、長門市駅から仙崎間については、観光列車が着いたときはもちろんでございますけれども、今後に向けて道の駅がああして整備をするわけですから、列車の本数も増やして頂けるようにしっかりとJRに要望もしていかなきゃいけないと思いますし、JRに、それについてはお答えを頂けるものと思っております。 そしてまた、極論から言いますと、仙崎線を「みすゞ線」と呼ぶことも、必要であれば、また考えていくこともできようと思いますし、そういった新しいものができてきた、それを否定的に捉えるんじゃなくて肯定的に捉えて、それをいかに活用していくかということも、私は重要ではないかという思いで取り組みたいと思っております。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) 仙崎線を「みすゞ線」と呼ぶというのは、非常にいい御提案だと思いますけれども、仙崎線という名前にも愛着がございまして、中々難しいところではないかと考えております。 1問目の答弁で、タクシー会社との連携によって観光客の利便性を高めるというような御答弁がありました。それから、今の市長のお答えの中に、新たな観光客を呼び込むであったりとかというようなことがあったと思いますが、それからJRに対して、要望をこれからしていくわけですけれども、まず、タクシー業界、タクシー会社との連携についてどのように要望していくのか。 それから、長門市駅におりて、列車で来るなりタクシーで来るなり、仙崎を観光されるお客様があると思うんですけれども、こういった方がどのような手段をもって、どのくらいの時間を使って観光ができるのか。それは列車の往復の、東萩駅から帰って来るまでの時間にかかってくると思うんですけれども、そういった御要望について具体的な数値はあるでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 長尾観光課長。
◎観光課長(長尾正勝君) お答え致します。 まず、タクシー協会との関係でございますが、JR西日本のほうにお伺いしたところ、長門のタクシー協会とJR西日本との間で今協議を進めておるところというふうに伺っております。 また、仙崎観光にどれぐらいの時間おるかという御質問でございますが、ダイヤのほうにつきましては、9月以降にJR西日本から発表されるというふうに聞いておりますので、どれぐらいの時間かという正確な時間については、今のところ分かっておりません。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) そういった観光客の利便性については、しっかりと市のほうからも要望して頂きたいですし、我々市民の側からも声を上げていかなければいけないと思っておりますので、勉強しながら進めて頂きたいと思います。 ちなみにですけれども、先程お話し、私致しましたが、過去に同様の列車が何本か走っております。その中で、2005年の3月から6月の間に走っております「萩・長門ブルーライナー」というJR西日本の観光列車があります。こちらは新下関発で東萩駅着という、これが「みすゞ潮彩」の前身となっておるということです。この列車は往路のみ仙崎駅に停車をしております。新下関駅を出て、下関駅、川棚温泉、滝部、長門市、仙崎、長門市に戻って来て、萩、東萩と。復路は仙崎を除いた東萩から新下関駅ということになっております。過去にこういう実績がありますので、できなくはないんじゃないかと思います。今回については決まったことでしょうから、仕方がないといえば仕方ないのか分かりませんけれども、失うことに対して余りなれっこになるというのもいけないと思いますので、しっかりと要望していきたいと思っております。 随分、順番が変わってしまって……。では、JRとタクシー会社については、しっかりと要望していくということで、観光客の利便性を上げて、失ったことをマイナスに捉えるのではなくて、プラスに転換していくというお話、よく分かりました。しっかりとその要望が反映されるように、JRだけでなく関係団体との連携も促して、官民がしっかりと力を合わせて勝てるチームを目指していかなければならないと思っておりますので、よろしくお願い致します。 さて、先程も申し上げましたけれども、従来の本市は、行政・民間ともに地域資源に対して失うことに無抵抗であったのではないかと考えております。私は、ですけれども。行政が民間に対しての配慮から、行政が善意で先回りをして背負い過ぎてきたのではないかと考えております。本来、市民と行政が一体となり、いわゆる市民協働、官民連携により、その本気度で持てる資源を最大限に活用し、観光振興を進めていかなければならなかったのに、民間依存、行政依存という言葉が遊んで、責任者不在、当事者不在のうちにずるずると失うことになれ、まあいいか、仕方がないという感覚に包まれてしまっているのではないかと考えます。 長門機関区の象徴として残っていた転車台が、春に他県へ移設されました。同じく今回の「みすゞ潮彩」の廃止。これについては、住民、観光コンベンション協会の会員も、長門時事を見て、既に決定事項として知らされたため、意見をする場を持つこともできませんでした。人口減少や景気低迷の規模縮小のムードの中で、官民ともに諦めることになれ過ぎていると感じます。 これまでの答弁を受けまして、執行部としての努力は大変よく分かりました。そこは、市民協働、官民連携でお願いを致します。 長門市みんなで進める市民協働によるまちづくり条例、第10条を引用させて頂きます。「市民等及び市は、お互いにそれぞれの特性を認めあい、尊重しあい、支えあい、及び補完しあいながら、市民協働によるまちづくりを積極的に推進するよう努めます。」とあります。行政任せにするつもりは、みじんもございません。お互いの特性を認め合い信頼し合って、連携をしっかり深めていかなければならないのではないでしょうか。今後の住民との情報の共有化や連携について、観光振興施策の進め方について、お考えを伺います。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 田村議員さんから例を挙げて、転車台のことを例として出されたところでございます。実際問題、我々の情報に入ったのも大変遅かったわけでございますけれども、失うものがという話がございましたけれども、そういった気持ちは持っておりません。失ってはいけないものは失ってはいけないという思いで今日までもやってきているつもりですし、そしてまた、そういった思いが皆さん共有をしているかと思っております。 そういう中にありまして、「みすゞ潮彩」の件が失ってはいけないものだったかどうなのかといいますと、ちょっと私は言いましたけれども前向きに捉えているということでございます。むしろ私は、よくJR西日本が本気になって頂いたというふうに思っているところでございます。本来ですと、もう古うなったから廃止よと言われるところを、そういったことでいうと、お金も出した上でやられる。これはJR西日本も商売だからと言えば、それまでございますけれども。 そういう意味でいうと、今までの「みすゞ」の実績があり、そういったことを熱心に取り上げていき、そしてまた何とか拡大をさせたいということで、「潮彩号」の中へ様々なイベント等を通じてやっていき、そして食材も売っていきたいという思いをずっと訴えてきたから、今度は長門の食材が使える、そしてまた料理についても、ある旅館の監修という長門の名前が出てくるといったことにつながっているわけですから、私は長門にとってみても大きな、今回のことはメリットがあるというふうに、全体像を見てみなきゃ、まだ分からないところもありますけれども、というふうに受けとめております。 そういう中にありまして、やはり長門にある資源については、いかに有効的に活用していくかということが重要であることは申すまでもございません。長門には、文化的な資源とすれば、今度、9日、10日に赤崎様の祭りがありますけれども、楽桟敷もそうです。そして今回、余談になりますけれども、ダイドードリンコの日本の祭りで取り上げて頂くということで、ロケハンが来て頂くわけでございまして、そういったことは、やはり様々な形で発信を続けていくことによって、テレビ局なり様々なところが取り上げて頂けると思っております。 そういう意味合いにおいては、文化財資源というのは、なくしてしまったら、もう取り返しがつかないわけですから、やっぱ文化財的な資源はしっかり守っていくという思いと、そしてそれをみんなが外に向かって発信をしていこうということが必要だろうと思います。 そういう意味でいうと、今回またSNS等で赤崎様の祭りが、南条踊り、或いは楽踊りが楽桟敷で行われるというのが、様々な機会で市民の皆様方も発信をして頂くことによって、また全世界に発信をできるものと思っております。そういう思いを行政もしっかりと、例えば、こういうような情報がありましたら早く、当然出していかなきゃいけないと思っております。 今回の「みすゞ」の件についても、お聞きをしますと観光コンベンション協会も入って、そういった中で3月から話をしているということでございますから、情報を、うちが一方的に隠してたということじゃないことは御理解頂きたいと思いますし、そしてまた反対に、様々な情報は隠したつもりはございませんし、ですけれども、発信をしていくということの必要性については、田村議員さんが言われたように、しっかりと市民と共有をしていくためにも発信はしていかなければいけないという思いでございます。 ちょっと答弁と若干食い違ったところがあろうかと思いますけれども、そういう思いを述べさせて頂きました。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) よく分かりました。 ちなみに、先程市長が余談で言われました十日まつりのダイドードリンコ提供のKRYの番組ですけれども、10月1日、13日放送ということです。しっかりと見て頂きたいと思います。 それでは、「みすゞ潮彩」についての質問は以上と致しまして、2問目の質問に移ります。 本年は平成22年策定の観光基本計画の最終年度に当たります。夏の観光シーズンを終えた現在の数値目標の達成状況とその検証、更に残された半年に向け目標達成をどのように取り組んでいくのか伺います。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) それでは、観光基本計画についての御質問にお答えを致します。 平成22年12月に策定を致しました長門市観光基本計画につきましては、「体験・滞在・反復型の観光地づくり」を目標に、「日本の心、『やさしさ』を奏でるまち 長門」の理念のもと、平成28年度を目標年次とし、3つの行動目標ごとに取り組むべき施策の方向性を戦略と行動計画に体系化し、総合的に推進することとしております。 議員お尋ねの数値目標の達成状況とその検証でありますが、最終年の平成28年には観光客数を年間140万人、宿泊客数を年間65万人、優しさを観光事業に生かそうと、市独自の算定基準で優しさを数値化した「やさしさ指数」については60ポイントとする数値目標を設定し、これらの達成に向けて様々な施策に取り組んできたところでございます。 平成28年1年間の観光客数を今日までの状況から推計しますと、元乃隅稲成神社において、6月までの観光客数が平成27年同期の10倍となる20万人を超えたことなどから、目標値の140万人を超える勢いとなっております。 一方、宿泊者数につきましては、平成27年度の大河ドラマ、やまぐち幕末ISHIN券、特得キャンペーンの反動による減が予想されましたが、先月の高校総体や夏の天候に恵まれたことで盛り返し、平成27年と同程度の49万人を見込まれるものの、目標達成は厳しい状況となっております。 「やさしさ指数」につきましては、本年6月、長門市を訪れた観光客や宿泊客数500人を対象に、「観光情報の分かりやすさ」、「宿泊施設でのやさしさ」など7つの項目を調査した結果42.1ポイントとなり、目標には到達できませんでしたが、平成25年度の中間年から5.7ポイント、平成22年度の計画策定時から9.4ポイントの増加となったところでございます。 調査結果を分析しましたところ、宿泊施設、観光施設については高い評価を得たものの、評価が低かった項目として、道路標識・観光案内板、観光情報が挙げられ、計画策定時から約2倍のポイントの伸びがあったものの、観光客受け入れ環境の整備、情報発信の強化に課題を残す結果となりました。 次に、今後半年の目標達成への取り組みについてでありますが、秋の紅葉シーズンには、毎年、県内外から多くの観光客が本市にお越しになります。本市では、全国の皆様をお迎えするに当たり、二次交通対策としてのレンタカー料金の助成や新山口駅から無料バスの運行、きめ細かな情報発信により、快適な長門の旅を満喫して頂こうと考えております。 また、JR西日本が実施されるデスティネーションキャンペーンのプレイベントがこの秋に開催され、10月には全国宣伝販売促進会議も行われます。これは、長門市の観光資源をPRする絶好の機会であり、関係機関と連携しながら、十分な対策を図って参ります。 更に、冬の閑散期対策として、宿泊につながる全国組織の福利厚生会員サイトへの誘客プロモーションなどの観光施策を実施して参りたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) ただ今、お答え頂いた中で、数値目標をある程度お示し頂いたと思うんですけれども、そのほかにも、ただ今、年間観光客数は達成できそうな状況と、140万人、ちょっと昨年までは想像できなかった状況です。すばらしい元乃隅稲成効果ということでございます。年間宿泊客数65万人は、厳しい状況ということです。それから、ながと「やさしさ指数」60点が目標でしたが、42点でしたか、そのぐらいだったかと思います。これも達成が難しい状況ということです。 そのほかに、もう2点、数値目標があったと思います。観光ガイド数が2団体25人から7団体60人へ、地域型旅行商品数がゼロ本から20本へというものだったと思いますが、こちらについての達成状況はどのような状況でしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 長尾観光課長。
◎観光課長(長尾正勝君) 今、その数値についてのちょっと正確なとこ、持ち合わせておりません。申し訳ございません。後程お答えをいたします。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) 恐らく、私もふだん観光にかかわらして頂く中で、この達成状況は「やさしさ指数」と同じ状況、3分の2程度ではなかろうかというふうに思います。またこれは、後日お答え頂ければ結構です。 それでは、次の質問に移ります。6月に持ってきましたけれども、出せませんでした。こちらののぼり、全部を広げますと後始末が大変ですので、このぐらいにしておきます。これは、平成23年観光コンベンション協会の事業で組織をしました観光ナビ協力店・加盟店ののぼりであります。見覚えのある部課長さんもいらっしゃるのではないかと思いますが、観光ナビ協力店とは、今回の議会初日に文教産業常任委員会の委員長報告にもありました栃木県鹿沼市で視察を行った、まちの駅、これの長門版であります。でしたと言いかえたほうが適切かもしれませんが。観光客に対して、民間の事業所を使い観光案内ができるようにパンフレットを置き、トイレの利用も提供するという取り組みでございました。 当初、平成23年10月、国体前だったかと思います。70余りの事業所でスタートを致しました。その先には、更に民間事業所の観光ナビ協力店のサービスレベルを高めた事業所を選抜をしまして、観光コンシェルジュの育成といった構想もあったように覚えております。 現在、こののぼりを配付した事業所は、それぞれに当時と変わらぬサービスの提供をしていることと思いますが、組織としては自然消滅をしております。栃木県のまちの駅を視察しながら、観光をテーマとした市民協働の一つとして、この際、見直すべきではないかと思ったものですが。 さて、それでは伺います。現在、数値目標達成に向け各事業主体と連携をなさってると思いますけれども、どのように行っているかお伺いします。
○議長(岡﨑巧君) 長尾観光課長。
◎観光課長(長尾正勝君) お答え致します。 民間連携と致しまして取り組みの一例を挙げますと、観光客増加の原動力となっております元乃隅稲成神社への三次交通対策として、地元タクシー協会へ働きかけ、観光タクシープランの造成を行うとともに、タクシー協会独自のホームページの作成が行われました。運転手がガイドしながら、元乃隅稲成神社やみすゞ記念館を中心に市内を周遊させるコースや、湯本温泉の宿泊を絡めたJR新山口駅発着の広域周遊コースなどが提案されています。利用実績と致しまして、5月の開始以後、徐々に増加し、8月には100件を超えている状況でございます。 また、航空会社との連携で今月の17日、元乃隅稲成神社において、ツイッターやフェイスブックなどで情報発信してくれる人を対象に、「向津具半島に来てくれてありがとうキャンペーン」と題し、航空機内で提供されるコーヒーをキャビンアテンダントが振る舞うなどの企画イベントも行われます。 更に、みすゞ燦参SUN実行委員会や山口大学との連携で、みすゞ通りにまちなか未来研究所が設置され、仙崎散策の拠点とする取り組みなどを行っています。 加えて、通、青海島、俵山及び向津具地区のツーリズム団体との連携により、体験型観光の充実や民泊の受け入れなど積極的に取り組んでいるところです。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) 今の答弁を伺いますと、交通機関との連携というのは非常に重要であるなというふうに認識を致しました。ほかにも観光売店であるとか、そういった民間の事業所がありますので、しっかりとそのあたりとの連携も深めて頂きたいと思います。 本市の独自の指標であります「やさしさ指数」についてお伺いします。 「長門"やさしさ"指数」は、「日本の心『やさしさ』を奏でるまち」を目指す長門が独自に設けた指標であります。観光情報、道路標識・観光案内板、観光案内所、地元の人の応対、長門市の食、宿泊施設、まちの雰囲気の7項目における「やさしさ」を、「やさしさ係数」と「優先度係数」を用いて算出し、その合計点を「ながと"やさしさ"指数」とし、最高点は100点となりますと観光基本計画にはあります。 「やさしさ指数」という言葉が余りにソフトですので、私も今回、質問で取り上げるまで、しっかり把握はしてなかったんですけれども、ソフトなネーミングとは裏腹に、非常に難易度の高い満足度調査のことでありました。この指標で高得点を取ろうとすれば、官民連携、官民の相互依存は必須となります。お互いに遠慮し合い、連携からは程遠かった従来の官民の関係性を見直さなければ達成できない指標であると考えます。 本年は、星野リゾートにより策定された湯本温泉マスタープランを受け、同プランの施行を周辺地域へ水平展開させる上で、妥協なき観光振興施策への取り組みが必要だと考えます。 名前がソフトで中身が硬派な、この「やさしさ指数」について、今後とも継続をしておって頂きたいが、いかがお考えでしょうか。
○議長(岡﨑巧君) 長尾観光課長。
◎観光課長(長尾正勝君) お答え致します。 今現在、長門市観光戦略会議におきまして、長門市観光基本計画の策定を行っております。その中におきましては、経済効果を生む観光振興ということで、この計画を位置づけておるところでございますが、その中におきましても、この「やさしさ」というところにつきましては、現在の基本計画の中で市民の皆様、また関係者には中々理解するのが難しいんじゃないかというような御指摘も受けているところでございますが、とはいいながら、長門市が長年培っております人や物へ対する優しさといいますか、そういったものはやはり大事にしていかなければいけないというふうに考えております。 そういった点から、この「やさしさ」についても、今後の新しい観光基本計画の中で十分に検討し盛り込んでいくというような御意見を会議の中で皆様から頂いておるところです。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) 本日も、ほかの議員さんの一般質問でもありましたように、事業は増える、それから職員数は制限されるといった中で、1人当たりの仕事量も増えまして、優秀なスタッフの方が多いとはいっても、中々無理がきかないような状況になっているのではないかと思います。官民の連携が、これは今後ますます進めていかなければならないと考えております。 ちなみにですけれども、ここで余談に入るのもあれなんですけれども。課長、伺いましたけれども、今年、観光課長に就任されてから家族旅行に行かれてないということで、よかったですね。それは、あれだけお忙しければ仕方のないことだと思うんですけれども。 これは皆さんにも言えることだと思うんですけども、仕事や視察の旅と家族旅行というのは全く違います。個人で行けば自由はききますが、家族と行けば思いがけない出来事が発生を致します。が、その分、その観光地で受ける小さな気配りやおもてなしといったものに気づくことができます。業務上で得たマーケットインのデータを、自分が当事者となって他市で実感する、そこから客観的に業務を見直し、思いがけない方向からアイデアが生まれ突破口が開けるということもあるかも分かりません。何より、本人や家族の気分転換にもなります。多忙な業務の中で時間をつくることは困難ではあろうが、管理職が率先して行って頂きたい。そして同様に部下にも奨励をして頂きたいと思います。市長にもお願い致します。官民の連携と信頼関係が築かれ役割分担ができていれば、業務効率は上がり、少々担当者が不在であるからといって支障が出ない組織、勝てるチームになると考えます。 それでは、最後に観光振興による本市への効果をどのように考えるか、また、どのような姿勢で観光基本計画の取り組みを進める方針であるか、市長にお伺いして、一般質問を終えたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 観光は、交流人口の拡大や外貨の獲得により、とりわけ第1次産業、第2次産業等を牽引するという大変裾野の広い産業であると思っております。 そういう意味合いにおいては、長門市は成長戦略行動計画の中でも交流人口の拡大というのをきちっと位置づけており、そしてまた、そういった中にありましてすばらしい観光資源を持ってる、とりわけ湯本温泉、俵山温泉という温泉郷があるわけでございますから、これをしっかりと売り出していき、そしてまた、せっかく来られた方々に滞在時間を延ばしていくという取り組みの中で、今日までも青海島観光汽船、そういった役割を果たしてこられたところでございますけれども、それをもっと肉づけをしていくということで、ショップ青海島等の御理解を頂きながら、今回ああして道の駅をつくったところでございます。 そして、あわせて元乃隅稲成神社という、本当に我々にとっては天から降って湧いたような恩恵に浴しているところでございます。これを一過性に終わらせないで、しっかりとしていくことも重要だろうと思っております。 そういう意味合いにおいては、来られたお客さんが一番不快に感じられるのは、交通の渋滞は仕方ないとしても、それによるトラブル等であろうかと思います。そういう意味合いにおいては、交通で離合ができるようなことをしっかりとした形でしていくのも重要だと思いますし、そしてまた、来られた方がいかに気持ちよくお金を落としてもらうようなシステムをつくっていくかということも、先程言いました外貨獲得のためにも重要だろうと思います。 そうしますと、そういった仕掛けも、またつくっていくことも重要だろうと思います。ああして元乃隅稲成神社に20万人を超える方々がお見えになる、現時点で、ということになりますと、やっぱりそれだけのお客さんが、例えば、あんまり数値で言ってもおかしいですが、1,000円落として頂くと、或いは2,000円落として頂くとという、そういった気持ちよく落とせるような仕組み、先程言いましたそういった仕組みをどこでどうつくっていくかということも重要だろうと思っております。その中心になるのは、やっぱり長門市民独特のおもてなしの精神というか、先程ありました「やさしさ」がいかに表に出た、これは一般市民が観光客にしっかりと対応するということももちろんですけれども、そういった観光事業に携わる人はもちろんのことだと思ってます。それらがしっかりと、市民挙げてそういう体制をつくっていくことが、私は観光客のリピーターを生むことにつながると思っているところでございます。 そしてまた、今回ああして星野リゾートが進出をしてくれるということで、様々な形で国内に長門湯本温泉ということが、そして星野が出るということが、私も東京に行くと様々な方々から「星野は長門へ出るんてな」という話を聞くわけでございますし、そして、今回はプーチンさんがお見えになるということで、一気に長門、そして湯本ということが発信ができます。そういった機会をしっかりと捉えながら、そして、長門に行ってみたら、やっぱりよかったよと、そして、長門は行ってみると次から次に変わってるよと、新しく生まれ変わりつつあるよといったことも、私は今から来て頂く方には、道の駅ができ、そして湯本も徐々に変わっていき、そして俵山についても空き旅館が少しでも解消でき、新しい仕組みができ、にぎわいが戻りつつあるというようなものを実感をさしていくことによって、また新しいリピーターが生まれるものと思っておりますから、そういったことをしっかりと、観光基本計画の中に位置づけて参りたいと思っているところでございます。 また、皆様方の御貴重な御意見等をお寄せを頂きたいと思っております。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 長尾観光課長。
◎観光課長(長尾正勝君) 申し訳ございません。先程お答えできませんでした数値目標の達成状況につきまして、回答させて頂ければと思います。 まず、ボランティアガイド数でございます。目標7団体60人に対しまして3団体40人。そして地域旅の本数でございますが、目標数値20本に対しまして6本ということで、いずれも目標には達しておらない状況でございます。申し訳ございませんでした。
○議長(岡﨑巧君) 田村議員。
◆1番(田村大治郎君) 「『やさしさ』を奏でるまち 長門」が全国に知れますように、チームながとでしっかりと頑張っていきたいと思います。以上で終わります。………………………………………………………………………………
○議長(岡﨑巧君) この際、暫時休憩致します。2時50分から一般質問を再開します。午後2時40分休憩………………………………………………………………………………午後2時50分開議
○議長(岡﨑巧君) 休憩前に引き続き一般質問を再開します。 三村建治議員。〔8番 三村建治君登壇〕
◆8番(三村建治君) 私は油谷出身の三村建治です。9月は防災の月です。今年は、日本では気象が大きく変わり自然災害が多発しておりますが、台風12号は、長門市では大きな被害もなく台風が通過をし、安堵致しました。実りの秋が迎えられることを、大変うれしく思っております。市民の皆さんには、御健勝のこととお察しを致します。 それでは、一般質問に通告致しております2件のうち、初めに油谷地区の安全対策について。 市長は、平成25年6月定例会の私の質問において、掛渕の太鼓橋については、「関係自治会とも協議をしながら方向性を検討していきたい」、また、伊上浦の水門については、「必要に応じて堆積物の除去と水門の補修をしながら排水機能の維持に努めたい」と述べられておりますが、その後どのように対応されたのか、お伺いを致します。 以後は発言席より質問致します。〔8番 三村建治君降壇〕
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。〔市長 大西倉雄君登壇〕
◎市長(大西倉雄君) 三村議員の油谷地区の安全対策についての御質問にお答えを致します。 まず初めに、太鼓橋のその後の対応についてのお尋ねでありますが、太鼓橋とは、漁船が橋の下を通れるように太鼓状に橋をつくったことから呼ばれている通称名であり、正式名称は掛渕橋でございます。 掛渕橋は、昭和23年に農耕用の橋として建設され、現在、架設から68年が経過し、その間、橋脚のコンクリートが剥がれるなど老朽化が進み、橋梁点検及び長寿命化修繕計画作成業務において、橋梁構造の安全性の観点から「緊急対応の必要がある」との結果に基づき、平成25年6月の一般質問において、「関係自治会とも協議しながら方向性を検討していく」と申し上げました。 その後、平成25年7月に地元の掛渕自治会班長集会において、掛渕橋の現状と今後について説明し、その取り扱いについて、自治会内での協議・意見調整をお願いしたところ、同年10月、掛渕自治会から、できるだけ早い時期の通行どめ並びに撤去を要請する旨の、掛渕橋に関する要請書の提出を頂いております。 これを踏まえ、平成26年4月から中学校の通学路を変更して、掛渕橋の通行制限をかけたところであります。 また、掛渕橋の撤去に向け、事業費を算出したところ、当初2億円と膨大な費用がかかると想定されたことから、もっと安価な撤去の工法について検討するため、平成27年度には、地質調査等の基礎調査を実施し、現在、橋の撤去工法について詳細な検討を行っているところであります。 今後も、関係自治会からの要請を踏まえ、できるだけ早い時期に撤去ができるよう、関係機関と協議しながら取り組んで参ります。 次に、伊上浦の水門のその後の対応についてのお尋ねでありますが、この水門は、伊上浦地区の水路と海をつなぐ重要な水門であります。平成25年6月の一般質問において、「必要に応じて堆積物の除去と水門の補修をしながら排水機能の維持に努めていく」と申し上げておりますが、その後の対応につきましては、堆積物が水門を塞ぎ、水が流れなくなった際には、手作業により排水機能の確保に努めて参りましたが、除去し切れないほどの大量の土砂が堆積し、海への排水ができない状況に陥ったことから、本年6月に業者による堆積物除去を実施し、排水機能の維持に努めてきたところであります。 しかしながら、今後も土砂の堆積が想定されるため、必要に応じて堆積物の除去及び水門の補修により排水機能の維持に努めて参りたいと考えております。以上で1回目の答弁を終わります。〔市長 大西倉雄君降壇〕
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) まず初めに、太鼓橋の件から話をしていきたいと思います。太鼓橋につきましては、今、市長が言われたように、地元自治会においても通行どめと撤去を要望しておるようですし、そしてまた、芝崎、渡場、掛渕の3自治会においても、そうした同意を頂いておるということでございました。 そういうことから、太鼓橋につきましては、25年に質問してから、ほぼ3年ちょっと経過致しておりますけれども、中々話が進まないっていうか、工法の問題等もあるとは思いますけれど、そのあたりの検討されてはおるんですけれど、やはり、その見通しが、私が今、9月が防災の月と言ったのは、やはり掛淵川の太鼓橋が崩れたときの災害はすごく大きく、被害も甚大なものになるだろうということから、そういうふうに申したんですけれど。掛淵川が、ただ交通どめになるだけなら、それほど急ぐ問題はないと思いますけれど、今の太鼓橋は、風が吹いても少し揺れるような状況にもありますし、そしてまた掛淵川は堆積物がかなり多いということから、ちょっと雨が降っても、すぐ路面ぐらいの高さに水面がなるというような、かなり水に敏感な地域でございます。 そういうことから、この太鼓橋の撤去の方針っていうか、今考えられておる撤去の一番早くできる方法っていうか、そういう方法について、一番早くできる方法はどういう方法が考えられるのか。市に全部、そうした問題を解決するっていうのも難しい面もありますし、当然地元も、或いはまた県もかかわってもらわんにゃいけませんけれど、工事も大きくなりますし、やはり対象者もすごく多くなりますから、その点、あえてこうした場で発言するわけでございますけれど、そうした対応というのはどういう方法が考えられるのか、最善の方法を、今検討されているものがあれば説明して頂きたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 宗村都市建設課長。
◎都市建設課長(宗村憲知君) それでは、議員のお尋ねの撤去の工法についてお答え致します。 先程、市長が回答致しましたとおり、地元からの撤去を受けまして、掛渕橋の撤去の事業費用を算出したところ、当初想定してた工法によりますと、仮設の桟橋や矢板による橋脚と周辺の締め切りなど、大規模な仮設工事が必要となる、陸からの工法を予定しておりました。もっと経済的にも安くなるような工法ということで、昨年度よりボーリング調査や潜水探査により、掛淵川周辺の基礎調査を実施しました。今年度は、現在海からの作業船等を利用した工法による撤去を検討し、安価な工法についても検討しているところでございます。撤去につきましては、来年度、平成29年度に上部工、30年度に下部工の撤去を予定しているところでございます。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 撤去が30年にかかるということなんですけれど、30年ということになると2年工事になるわけですけれど、太鼓橋そのものの耐久度という面もかなり加味してもらわんと、単にお金の事情だけっていう問題もあるかもしれませんけれど、現在のような状況のものを、地元の撤去してほしいという一つの要望が、もう25年に出ておりますから、その5年後に撤去が始まるっていうのはどうかなっていう一つの考え方が私にはあります。 けれど、3年たったわけですから、その遅さっていうか、当然急ぐものは急がなにゃいけんて、私ども色々言われておりますけれど、こういうふうな急がにゃならんものが、5年もたってやっと動くような状況がいかがなものかというのが、これが今、防災の安全安心な基準になるんですよね。 そこで今、言うように、5年はなるんですけど、やはり地元との、そうした撤去に向けての、橋がなくなるということに対しては、当然対岸に行かにゃいけん、道等もありますし、或いはまた、今言われる通学路等も変更されて、かなり条件整備は進んでおると思いますけれど、そしたら撤去に向けてのその途中の代替というか、環境の整備というか、そういう話っていうのは進んでおるんですか。
○議長(岡﨑巧君) 宗村都市建設課長。
◎都市建設課長(宗村憲知君) 25年度に掛渕橋の撤去要請を受けた際に、上流にあります新橋のほうにも歩道をつけてほしいという要望がありました。その件につきましては、新橋の改修計画もありますので、そのときに検討したいということでお答えしております。まずは、掛渕橋の撤去を優先的に進めまして、その後に新橋のほうに改修にかかりたいという計画であります。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 普通こうした条件整備というのは、撤去が大体終わった時に条件が整備されるということが基本じゃなかろうかなと思ったんですけれど、今言われたように新橋の改修というのは、いつごろ、また、どことつながるのか分かりませんけれど、そうした橋の撤去と同時に周りの周辺整備が終わっるっていうのが、大体撤去の話であろうと思いますし、そのあたりのリンクというのは、新橋そのものも今言うように一遍は維持工事がされて、かなり路面も傷んでおりますし、耐久年数もかなり過ぎておる橋なんですけれど、そうした橋の維持工事が要るっていうのは分かります。 けど、その維持工事そのものも、当然また撤去以降に動く話になると、またそれも延びてしまうっていうような形になってしまいますから、その辺のリンクの仕方っていうか。やはり地元は多少の犠牲を払うても、そういう危険な橋については撤去しようという一つの結論が出たんじゃから、それまでに地元のそうした要望があるものを解決してほしいというふうに思うんですけれど、そのあたりの考え方っていうのはどうですか。
○議長(岡﨑巧君) 宗村都市建設課長。
◎都市建設課長(宗村憲知君) 橋梁の長寿命化につきましては、長寿命化計画に基づき進めているところでございます。 また、これにつきましては多額の費用等もかかることから、特に解体と、先程言いましたが、当初2億円かかる解体とあわせて整備することはちょっと財政的にも困難なところでございまして、優先順位をつけまして、まずは解体、続きまして新橋の改修ということを考えているところでございます。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 新橋の維持工事というか、今の長寿命化については、私も分かります。けれど、要は同じにやる分と、また、今言うように歩道っていうのは、あの橋も狭い橋だから、歩道がないと、通行上、安心して渡れないっていうようなことから、地元がそうした要望を出されております。それでから、そうした部分も一緒に考えて、太鼓橋の撤去もてんびんにかけた上での地元の総意とみんなの合意のたまものじゃから、その分だけは、是非セットで対応して頂きたいというふうに私は思っております。 それともう一つは、今話をしたように掛淵川は、もうかなり堆積物がたまっておりますから、その辺も、歩道の関係もありますし、維持工事もあると思いますけれど。そのあたりも一緒にセットの話に、多分先ではなるんじゃなかろうかと思いますけれど、要は、今、太鼓橋の撤去に当たっての地元の同意を、一緒に解決、もう2年間あるんですから、その中でリンクはできないかということなんです、市長。その辺を市長の考え方の中で、ほぼ撤去をするということの同意と、地元の要望がほぼ出てきて、その方向でいって同意をされておるものなら、一緒に解決して、地元の要望に応えてほしいというふうに思います。そのあたり、市長、どうですか。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 先程来、課長がお答えをし、私もお答えをしたところでございますけれども、掛渕地区の方々から撤去をしてもいいよと、撤去してほしいと、そしてまた新橋のところについてはきちっと、そのかわりしてほしいという要望であったわけでございます。 ややもすると、通行する人が1人でも2人でもあったり、農耕用で向こうへ渡られる方々からすると大変不便をかけるわけでございますけれども、地区の方々からそういった話が出てきたというのは、地域の方々もしっかりお考えになった上ということで、本当に新しい市民協働の動きだと私は思って、ありましたから、何とか実現をしていかなければいけないという思いで取り組んで、今日まで参りました。 そういう中にありまして、やはり新しいものをつくるんであれば、こういう言い方はおかしいですが、2億円ということは、今からの役に立つということからすると理解も得られるところでございましょうけれども、2億円が全く補助金も何もなしで、単独市費で2億円かけるというのは、何かいい方法はないんかと、もう少し安くやれる方法はないんかと、これをやっぱり研究していかんと2億円ちゅうものはかけられんよということで研究をさせてきたところでございます。 そういう中にあって、安い方法が見つかりそうなということ、そしてまた、1年で一気にということでございますけれども、あそこには、シロウオも上がり、青ノリといったこともあるわけでございまして、そういった漁と関係のない時期を選ぶということからすると、1年で一気にやるというのは、中々難しいということもございまして、2カ年を予定致しているところでございます。 それから、撤去と同時に、それをやればということでございますけれども、本来、歩道をつけてほしいという要望がもともとあったわけでございますけれども、歩道については、三村議員さんも油谷の出身ですからよく御存じと思いますけれども、中々歩道をへりにつけるというのは、道路の幅が、こっち側は植山商店が解体をされましたから、こちらのほう問題ないにしても、向こう側で、中々できません。そういったことから、橋梁等が傷んで、或いは欄干等も傷んでおりますから、これについては、うちがしっかりと取り組んで参りたいという話を致しているところでございます。 撤去後については、そういった形で、この改修等については若干補助金もございますし、橋そのものが長い橋ですから、大きな金額がかかるのは間違いないわけでございますけれども、これらについては通行者の、もしもということがあってもいけませんので、取り組みを、撤去した後に進めて参りたいと思っているところでございます。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 私は、地元との関係の中で、この事業を進めてほしいと思っておりますし、当初、2億円という大きいお金が計上されておるということから、市長が言われるように撤去に2億円という金は、多少高いかなと思いますけれど、やはり工法をもうちょっときちんと検討される余地もあるかなと思います。というのは、やっぱり今言われたように、海上をいかに今から利用して解体するかということになったら、それほど大きくお金はかからんのじゃなかろうかというふうに私は推測するわけでございます。 だから、やはり今から進めていく上では、自治会の中で、そうした撤去まで話が詰まってきたということから、私どもは大変、地元の中では話が、かなり議論が出たんじゃなかろうかというふうに推測をしております。 それで、やはりそこまで地元の中で同意を見出されたということであるんじゃから、やはり市としても、それなりの早い時期の対応を切にお願いを致します。 それでは、その次の件に移ります。伊上浦の唐樋の水門の管理でございますけれど、私も、あれから年に2回ぐらいは必ず、あそこの水門をずっと見てきたんですけれど、初めの一、二年は、それなりの管理ができておりました。 けれど、ここ1カ月ぐらい前の水門を見たときに、水門の下の、今まであけておったところに土砂が全部たまってきた。そして、水門そのものも、市長が補修をするということがこの中に書いてあるんですけど、しながらという話であったんですけれど、水門の上に残ったところに、下が詰まったから、上に板がそのまんま残ってますから、その板が、最近、ちょっと壊れてますから、そういうことになると、今ある水の最終的に出る量は、水門の破れたところからしか出ないんですよ。そういう水門について、今からある程度の洪水対策、今ごろ、雨量、強度がかなり高いから、そういうふうになったときに、この伊上浦の道路のほうまで水が影響しますから。それで、その水門の管理をするっていうのも分かるんですけど、もう、そういうふうに板をせにゃあ水が出ない状況になってきたんです。 それで、今言うように水門の管理そのものを、市の職員がそれなりに、かなり今まで苦労しながら、或いは、今回も機械を入れて土砂を吐かしてきたということなんですけれど、それなりの限界が来ておるんじゃないかというふうに、私は。もう人力っていうか、潮は1日に2回干満がありますし、そしてまた台風等が、或いはまた北風等が強いと砂が動きますから、またすぐ潰れます。 そういう状況をもって、市の職員だけでそれなりの対応をしようとしても、回数もそれなりの対応はできませんから、それでまた今回のように水門の上の残った板までも外さにゃ排水ができんような状況にもなったということから、もう維持管理的に、今までやった管理は限界を迎えておるんじゃなかろうかというふうに、私は今、推測しておりますから。そのあたり、今言うように、今後も続けたいと言われるんですけれど、今の現状を見られたときに、本当に今のような管理を続けるようなことが可能かどうか、その辺、私は不思議に思っておるんですけれど、そのあたりの管理を続けられるかどうかの市の考え方について、御答弁をお願い致します。
○議長(岡﨑巧君) 大中油谷支所長。
◎油谷支所長(大中玄毅君) 平成25年のときに申しましたように、今の状態で、そこをどけるとなりましたら、中々難しいところがあります。海とか、中の色々な条件で難しいところはありますので、今、長門市と致しましては、25年にも言いましたように、職員による手作業でどけるほうが、すぐの対応ができるということで、それをできる限り続けていきたいと思っております。以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 意気込みは理解できるんですけれど、やはり今のような水門を見たときに、本当に防災或いはまた災害対策に機能するかというと、もう難しい水門なんです。 だから、それで今言うように、水門を補修するって言われたから、前に招き戸を設けるとか何かをしないと、もう今のまんまではできませんし、今やれば、砂がかなりたまってますから、その砂をどけるだけでも、かなりの量じゃからちゅうことで、この前、業者に頼んで工事をしたということなんですけれど、そういうふうなことを再々繰り返すような状況にもなっております。それで、その管理そのものが本当にできるか、或いはまた、みんなが今の状況を見たときに不安を感じておるかどうかということになると思うんですけど。 そうした、今、危惧されるものに対して、今のような管理を、市の職員を使うというか、市の職員そのものがいつも遊んでおるんならいいんですけど、やはり自分たちが業務を持った上で、そうした対応をせにゃならんような状況になりますから、それなりの維持管理体制なり、或いはまた、そうした作業が何らかの形で委託をされるんならまだしも、それなりにできるじゃろうと思いますけれど、市の職員の対応ですから、ちょっと難しいかなというふうに思います。 そこで、市の職員だけの対応が私は無理と思ってますから、そしたら市長が言うように、維持管理の最小限の人夫なら人夫でもええんですけれど、のけるときに、それなりのきちんとどけられるような体制をつくってほしいというふうに思うんです。だから、いつもすることはないんですけれど、大風が吹いたとか、或いはまた土砂がたまったようなときにやればええんじゃから、それほど再々やる必要もないと思います。 けど、要は、今ある水門の板は、やっぱりきちんと修理をしないと、今のまんまでおくと、排水機能が全然ないですから、上の破れた分だけで出ていきますから。そしたらやっぱり中に、遊水池があるから多少はええと思いますけれど、長雨等が降ったときに、それじゃ対応が難しくなると思いますから、今言うように市の職員でやるというのはええんですけど、そのあたりの委託っていう面は考えられるのか考えられないのか、そこのお考えはないですか。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 三村議員さんがおっしゃいますように、水門だけを新しくしても、これは解決をしないんじゃないかと思ってます。砂が寄せてくるわけでございますから、砂が、まず根本的には堆積をしないような仕組みをつくっていくことが重要だろうと思います。 そういう中においては、市単独で潮流の試験等をやるというのは、中々大金がかかるわけでございますから、今ああして油谷湾は避難港の工事を国の事業でやっているところでございます。言いがかりのような話ということでもございませんが、それがあるから堆積をするんではないかというようなことの調査をしっかりやってもらう必要があるんだと。当然、国の事業で潮流の調査はやられたことと思います。やられて、実際問題やったから、それできちんと海が、検査をやったとおりに中々ならないわけでして、越波がある、そういう越波は上がらないはずじゃったけれども、越波があったり、砂が思わぬところに堆積をするということが、ちょくちょくあるわけでございますから、そういう意味でいうと今ああして、国の事業が行われておりますから、そういった中で砂の堆積があると。そしてほかのところにも、堆積をして困っているところがあるわけですから、それらのことを一体に、因果関係をしっかり調査をしてもらうことの必要性があると思っております。それらについては、国にしっかりまず調査をしてもらって、国に責任があるというか、国がそういった因果関係があれば、それに対応してもらうということを、しっかりしていく必要があろうかと思っております。 かといって、それまでほっておくというわけにはいきませんから、小さなものについては職員が行って排水を確保するということでございますし、大きく堆積したときには雇用をしてのけていく。そういった安全対策については、おろそかにせず、小まめに見守ると同時に、ありましたら対応をしていく、それについては、職員だけで対応できなければ、お示しのように、そういった業者に頼むなり雇用するなりして対応をして参りたいと思っております。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 今、業者の件でちょっと言われたから。市長が今言われたように、私も十四、五年くらい前のときには、これほど今の水門に対しては話はなかったんですよ。多少、千ヶ場川と浅井川のほうへの堆積があるなというのはわかったんですけれど、それから以降、毎年、今も言うようにこういうふうな形で、貝の砂ですから、普通の砂やったらそれほど動かないんですけど、貝の砂やから、波ですごく動くんですよ。そういうことから、今の水門については、油谷湾の中で色々高潮対策等がされておりますから、その影響がかなりあるんじゃなかろうかなっていうのが、大体みんなの、どうもコンセンサスを得た判断のようです。 それで、今すぐっていうのもあれですけど、今見るに、貝も大分流れるだけは流れてきてますから、かなりの量は減ったかなと思ってますけれど、この流砂をとめないと、今の出口を確保することが難しいというふうに思いますし、そしてまた、それを確保することが、あの地域、伊上浦の自治会の中に流れてくる排水等に、かなり不安をみんな感じておられますから。すぐはできないにしても、もしやるんなら、市長が言われた話をきちっと、ある程度詰めて頂いて、離岸堤等が1カ所できれば、これは、すぐ解決することだと思ってますから。けれど、それについてはお金等が多少かかりますから、今の海流対策の解明をしながら、早急に工事というか対策工事をして頂きたい。その間については、市長が言われるように委託等を考えながら、維持管理に是非努めて頂きたいというふうに思います。 それでは、その次にお願いを致しております庁舎建設について。 現在、庁舎の建設については基本設計が行われており、議員全員協議会において中間報告が行われました。3月に策定された長門市庁舎建設基本計画では、イニシャルコストの縮減として、華美な要素を排したシンプルで機能的な庁舎とあるが、どのように設計に盛り込まれておるのかお伺いを致します。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) それでは、庁舎建設についての御質問にお答え致します。 新庁舎の建設につきましては、本年3月に策定をした、長門市庁舎建設基本計画に基づいて、9月を目処に基本設計の取りまとめを進めているところでございます。 議員お尋ねのイニシャルコストを縮減したシンプルな庁舎につきましては、まず設計のコンセプトとして、利用者の利便性を最優先に考えつつも徹底したコスト比較を行い、真に必要なものを設計に反映することとしております。 したがいまして、機能面での効果が期待されない意匠的な要素が強いものは、設計に反映しないこととしており、こうした点から、イニシャルコストの削減を図っているところでございます。 次に、ゆとりを持った寸法を確保したコンパクトな庁舎についてのお尋ねでありますが、新庁舎は執務室に壁を設けず、見通しのよいオープンなフロアを構成することを計画を致しております。これにより、部署間でスペースの共有化を図ることができるほか、機構改革などのレイアウト変更も柔軟に対応できるものと考えます。 また、収納につきましても、文書類を集密書庫に集約するなどの共用化により、執務室の共用化とあわせて、庁舎全体の規模の削減を図ることとしております。 本庁舎別館は、新庁舎竣工後も執務室や収納スペースとして利用することとし、車庫棟も継続利用するなど、既存施設を有効に活用しながら新庁舎のコンパクト化を進めているところでございます。 こうしたことから、基本計画で想定しておりました庁舎の規模は、延べ床面積が7,500平方メートルでありましたが、現時点では7,000平方メートル程度まで縮小することが可能となりました。 庁舎建設につきましては、イニシャルコストだけでなく、竣工後のランニングコストを含めたトータルコストを十分考慮するとともに、来庁者の利便に配慮した「利用しやすく親しみのある庁舎」を目標として設計を進めて参りたいと考えております。 以上でございます。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 私は、市長が色々、今回説明のあった庁舎建設について、イニシャルコストをできるだけ下げて、華美にならない要素を設計の中に入れるっていうことが基本であろうと、或いはまた基本に立って設計されたものと私は思っておりますけれど。そうした中でも、私が今、目につくところは、3件、大きく分けて2件なんですけれど、2件ほど、今あります。 初めが、まず庁舎の入り口から事務室に来るまでの距離が、大体平面図ではかってみると、大体27.8メーター、ほぼ30メーターぐらいです。車寄せしてから歩いて、待合ロビーまでの中間の辺まで行くと、27.8メーターぐらい歩いていかにゃあ、そこまで行かれません。というのは、これだけの距離が、本当に使いやすい庁舎としてあるのかどうか、或いはまた、それだけの庁舎にならにゃならない設計が、本当に色々の面で加味できたのかどうかということに対して、私は大変疑問に思っております。というのはなにかというと、庁舎は、長辺が44.8メートル、短辺が32メーターの、ほぼ正方形に近い長方形なんですけれど、そうした庁舎の短辺のほうに玄関がありますから、それで、そうした長い進入路が要るというような形になっております。 そこで、今の庁舎のそうした短辺から入らにゃならないような方法になったのが、身障者、或いはまた市民の人が歩かれる、多少足のぐあいの悪いような人が歩いてこられたときに、本当に優しい庁舎であるかということから、まず初めに御答弁願いたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 藤田総務課長。
◎総務課長(藤田一保君) 現在の基本設計では、敷地の形状、それから建てかえ手順、新庁舎の規模等から、様々な比較検討を行いまして、市民サービスの提供、適正な執務空間の確保、環境への配慮の点から、最適な配置として庁舎の玄関を西側、サブエントランスを東側に設置する予定としております。西側玄関には、思いやり駐車場と車寄せを設置し、また、東側のエントランス付近にも思いやり駐車場を設置することで、御不便をかけることがないように配慮していきたいというふうに考えております。 また、本庁舎につきましては、山口県福祉のまちづくり条例に基づいて基本設計を進めておりまして、今後、福祉団体の御意見等をお聞きする中で考えていきたいと思っております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 私は、今回の基本設計の方針の中の方針3にあります、人に優しい庁舎ということで、一つコンセプトに載っておりますけれど、やはりそうした距離が長い、或いはまた、そこまでたどり着くに多少困難さがあるなと思っておりますから、ていうのは、ドアもありますし曲がり角もありますから中々歩くのも大変だし、車椅子で来れば、なおさらのことというふうに思います。 そこで、そうした福祉関係の人にも説明しながらということなんですけれど、そういうふうに一遍入ったら、すぐ事務所が見えるっていうのはいいんですけど、曲がってみないと庁舎の中が見えない、或いはまた、どこから入ろうかなというような形の庁舎の入り口になりますから、初めてか二、三回来られた人に対しては、ちょっと入りにくい庁舎になるんじゃなかろうかというふうに思います。そこで、今の庁舎のこの入り口が、僕は中央にあればいいなと思っておったんですけれど、そうした配置の問題とか、或いはまた今の進入路が、今の公民館のほうが北になるし、今入るほうの南側の進入口については裏側のほうになるというような、ちょっと向きが変わった入り口になりますから、多少のみんなの勝手は違うとは思っておりますけれど、やはり総体的な使い方がどうかなっていうのが、まずそこにあったわけですけれど。そうした福祉関係の人等との、或いはまた、そこで設計の中で変わるというようなことは多分ないと思いますけれど、そこの設計的な対応が最大限できるような体制に、今の形で利用ができるまでの工夫を最大限してほしいというふうに思います。というのは、説明する中で、どこまで何が改善できるかをきちんと詰めて頂きたいというふうに思います。これは一応入り口で、北側から入るのでも、別に僕は関係ないと思いますけれど、やはり今の形の市民広場があって使い勝手がいいということですから、それは使い勝手がいいと言われるものは、そのほうがいいと思いますし、私も何が正しいかは分かりませんけれど、私の観点からはそういうふうに思います。 それで、その次に2点目に聞きます。これは、1点目のは、私がそこらが気になった部分でございます。それと2点目が、庁舎の建設に当たって木材を利用してほしいという話は、かなり多くの人から聞きました。けれど、今回設計の中にありますように木構造にする、集成材を使って柱をつくる、或いは桁をつくるっていうような木材を使うた構造材に利用するような設計になった、或いはまた、そこにしようと言われたその根拠というか、その発想いうのはどこから出てきたものか、そのあたりをちょっとお尋ねを致します。
○議長(岡﨑巧君) 藤田総務課長。
◎総務課長(藤田一保君) それではお答え致します。 本市は、これまで長門市公共建築物における木材の利用方針に基づき、地域産木材を積極的に内外装材に活用し、学校や市営住宅などの公共施設を建設してきたところでございます。庁舎建設基本計画では、基本構想の基本理念、基本方針に沿って災害対策機能を備えるとともに、内装の木質化に加え主要構造部に地域産材を活用することで、長門らしさ、人に優しい親しみのある庁舎につながると考え、大規模木造建築の実現に向け基本設計を進めているところです。さらに、地域産材を十分に活用することにより林業振興による地域経済波及効果、森林資源の有効活用、森林環境の保全にも繋がることから、新庁舎の木造化を決定したところです。現在、可能な限り長門市産木材を調達し、地域で加工する仕組みづくりを木材供給者や設計者と協議検討しており、このような本市の取り組みを、木材振興による経済循環や森林資源の活用等循環型社会の形成に向けた先進事例として、全国に発信できる絶好の機会とも捉えております。 また、端材利用につきましても、現在、木材調達関係者と協議を進めておりまして、本市の材木の有効利用を図って参りたいと考えております。以上です。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 私は、木材を利用するというのは深川小学校、油谷小学校等にも利用されたというのは聞いておりますし、見えてもおります。けれど、あそこに構造材として使うた経緯は、長門の中には多分ないなというふうに思っております。けど、そこの話をする前に、要は木材を使うことによってコストが上がってきておるんです。平米当たりの単価で話をせないけませんけれど、今は一般のマンションとか、或いは商業ビルについては大体単価が出ておるんですけれど、やはり庁舎というのは色々な面で事例が少ないっていう面から、平米当たりのコストが中々つかみにくいっていうことで、現在、長門市の庁舎を見ますと、普通のRCでつくった場合が、普通の段階で43万1,000円ですけれど、その木構造をすることによって9万3,000円ほどコストが上がって52万4,000円になるということなんですけれど。この単価について、木造は加味されておるんですけれど、今の43万円のRC構造についての単価と、他の市町のというても、高さにもありますし、規模にもありますから、一概に中々比較はできないんですけど、そのあたりの類似の建造物に対する単価について、担当課のほうでどういう形まで拾われておるのか、ちょっと参考になれば、その辺の説明をして頂きたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 藤田総務課長。
◎総務課長(藤田一保君) お答え致します。 基本計画時に想定致しました平米単価52.4万円から、木造による、かかります費用9.3万円を除きますと、類似規模の庁舎建設事例の平均と、ほぼ同額となります。木構造の採用によりまして建設工事費は増額となりますが、補助金の活用等によりまして一般財源を抑制できるほか、林業振興に基づく地域経済の活性化につなげることができると思います。今後も建設市況も注視しながら事業を進めて参りたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 今言う43万円が、今の普通の建物であれば、大体30万円ちょっとぐらいならという話もありますし、今回1フロアにするということになったときにそれほど、間仕切り等とかなくなるから、多少安くなるんじゃなかろうかという面もありますし、反面ワンフロアにすることによってスパンが長くなって、桁の厚みが高くなったり、構造上単価が上がるとかいう話になると思うんですけど、そのあたりの相対的なコスト的な比較っていうか、或いはまた、そうした、言えば類似単価、単価の提示なかったんですけれど、そうした面で再度検討されておるものがあれば、そのあたりを提示してほしいというふうに思います。
○議長(岡﨑巧君) 藤田総務課長。
◎総務課長(藤田一保君) RCで建築した場合といわゆる木造で建築した場合の差額につきましては、RCでの詳細な設計を行っていないために中々正確な、かかります費用は出ませんけど、木構造の採用に当たっては、設計業者とコスト面で低くなるように十分協議をしながら基本設計を進めているところであり、今後もその方向で進めて参りたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) ほぼ9億円ぐらいの単価が、たしか8億円でしたか、単価が上がってますけれど、その中5億何千万円は補助金で来るということなんですけれど、ほぼ3億円ちょっとぐらいの一般財源が使われるようになります。ということになったときに、相対的にコストが高いとか安いとかっていう話もありますし先程、掛淵川の撤去が2億円かかれば高いという話が。けど、庁舎については3億円はそんなに高い話じゃなくなってくるというような感覚にはなっておるんですけれど。やはりそうした単価が、地域の皆さんの要望をきちんと捉えることによって、或いはまた、そうしたことを加味することによって、当初RCでいくはずじゃったと私は思っておるんですけれど、そうした方向性や要望をかなえることによって、当初のシンプルで華美にならないっていう分野がどんどん薄れてきよるような気がしておるわけです。それで単価の比較をしてはどうですかと言うけど、中々出てきてないんですけれど。 そういうふうに、やはり類似団体等でできた既存の施設がありますから、そのあたりの単価とはあんまり変わらんと今言われておりますから、変わらないんであろうと思いますけれど、そこのところの要望をかなえることによって、或いはまた使いやすさをすごく追求することによって、そのコストが上がる。だから、上がることが市民の負担になるし、将来の財政負担が増すということになります。そこから今の木材利用が、本当に木材にせにゃあならなかったという、或いはまた、そのほうが基本的には利用勝手っていうか、その木材利用に至った経緯というのが見えないっていうか。実際には深川小学校でも油谷小学校でもみんな、僕たちも今まで長門思っておるのは、ほとんど日本式の木づくりなんですよ。けど、本当に木構造になるような建物というのは長門の中にはないんですよ。だから、そういう環境の中で木構造になって単価を8億円も上げにゃならなかったという、そこの経緯が、私は本当に木構造でええか悪いかという原点になるんですけど、そのあたりの、市長、木構造にして、どうしたら今から将来的な利点が見えてくる、或いはまたそうした面で利点があるんだというようなことがあれば、お話しをお願いします。
○議長(岡﨑巧君) 大西市長。
◎市長(大西倉雄君) 今、木構造がないという話でございましたけれども、今回、三隅の特別教室棟この7月に完成し、9月から三隅中学校で利用しておりますけれども、これは完全に木構造でございます。そういうふうに私は当初から申しておりますのは、長門の山には、8齢級になると切ってもいい山に大体なるんですけれども、10齢級以上になっている山がたくさんあるわけでございます。もう伐期を過ぎている山がたくさんございます。そういった山のすばらしい資源を利用すると同時に、循環をさせることによってCO2の削減なり、そしてまた山に人が戻ってくる、そして切った木を出す者、そして製材する、そしてそれを活用するということからすると大きく、市内にある資源でございますから、やはり市内でしっかり循環を、利用することによって新しい雇用も生み出すこともできますし、そしてまた新しい産業も生み出すことができるという、そういう意味合いにおいて、確かにそういう意味でいうと細かい計算は別として3億円余計にかかったと、橋でも2億円が高いちゅうのにどうかという話でございますけれども、これは私は新しい産業につながるし、そしてまた新しい仕組みができていくそういう意味でいうところのプラスになる、私は生きた財源になると思っております。また、そうしていかなければいけないという思いで様々な取り組みを進めて参りたいと考えておりますので、是非、御理解を賜りたいと思います。
○議長(岡﨑巧君) 三村議員。
◆8番(三村建治君) 以上、終わります。どうもありがとうございました。────────────・────・────────────
○議長(岡﨑巧君) お諮りします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。御異議ありませんか。[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(岡﨑巧君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会することに決定しました。 次の本会議は明9月7日午前9時30分、会議を開きます。本日はこれで延会致します。お疲れさまでした。午後3時53分延会────────────────────────────── 会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。 平成28年 9月 6日 議 長 岡﨑 巧 署名議員 吉津 弘之 署名議員 末永 卓也...