長門市議会 > 2014-12-03 >
12月03日-03号

  • 苫小牧(/)
ツイート シェア
  1. 長門市議会 2014-12-03
    12月03日-03号


    取得元: 長門市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    平成 26年 12月定例会(第4回)───────────────────────────────────────────平成26年 12月(定例)長 門 市 議 会 会 議 録(第3日)                              平成26年12月3日(水曜日)───────────────────────────────────────────議事日程(第3号)                      平成26年12月3日(水) 午前9時30分開議 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 一般質問──────────────────────────────出席議員(16名)1番 吉津 弘之君       2番 末永 卓也君4番 岩藤 睦子君       5番 南野 信郎君6番 重村 法弘君       7番 重廣 正美君8番 三村 建治君       9番 長尾  実君10番 先野 正宏君       11番 山根 勇治君12番 武田 新二君       14番 岡﨑  巧君15番 林  哲也君       16番 大草 博輝君17番 金﨑 修三君       18番 三輪  徹君──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(2名)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局  長 橋本 和則君       次  長 永田 信博君次長補佐 近藤 美恵君       係  長 河野 隆一君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名市長 …………………… 大西 倉雄君  副市長 ………………… 磯部 則行君教育長 ………………… 江原 健二君  企画総務部長 ………… 津室  猛君市民福祉部長 ………… 松尾  要君  経済観光部長 ………… 檜垣 正男君建設部長 ……………… 山村 芳正君  会計管理者 …………… 木村 和子君教育部長 ……………… 石田 哲也君  消防本部消防長………… 吉富 一夫君三隅支所長 …………… 西村  正君  日置支所長 …………… 木村  優君油谷支所長 …………… 和田 一正君  企画政策課長 ………… 中谷 信浩君総務課長 ……………… 藤田 一保君  財政課長 ……………… 今浦 功次君経済観光部次長………… 永井 武司君  商工水産課長 ………… 寺岡 秀勝君農林課長 ……………… 光井  修君  観光課長 ……………… 水津 俊彦君生涯学習スポーツ振興課長 ……………………………………………… 平川慎太郎君──────────────────────────────午前9時30分開議 ○議長(三輪徹君) おはようございます。 本日の出席議員については、16人であり、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。────────────・────・──────────── △日程第1.会議録署名議員の指名 ○議長(三輪徹君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第83条の規定により、吉津弘之議員及び末永卓也議員を指名します。────────────・────・──────────── △日程第2.一般質問 ○議長(三輪徹君) 日程第2、これより昨日に続き、一般質問を行います。 順次質問を許可します。先野正宏議員。〔10番 先野正宏君登壇〕 ◆10番(先野正宏君) 皆さん、おはようございます。公明党の先野でございます。朝早くより傍聴の皆様も御苦労さまでございます。通告どおり質問致しますので市長の明解なる御答弁をよろしくお願い致します。 まず、1の地域活性化について。 市では、大きな課題である若者の流出と人口減少に歯どめをかけ、継続者育成などを進める必要があることから、第1次産業を中心に所得の向上と雇用の創出を図るながと成長戦略行動計画を平成25年9月に策定し、具体的な取り組みを進めておられます。 ながと成長戦略計画では、農林水産物の直売所をつくるために仙崎地区グランドデザイン基本構想が策定、公表されましたが、今後の具体的な取り組み及び課題についてお伺い致します。 壇上での質問は以上でありますが、次の質問からは質問席のほうからさせて頂きます。〔10番 先野正宏君降壇〕 ○議長(三輪徹君) 大西市長。〔市長 大西倉雄君登壇〕 ◎市長(大西倉雄君) 皆さん、おはようございます。それでは、先野議員の仙崎地区グランドデザイン基本構想についてのお尋ねにお答えを致します。 この基本構想は、本年5月に立ち上がった民間委員18人と関係機関のオブザーバー12人の計30人で構成された基本構想策定委員会によって6回の会議等を経て策定され、9月30日、市に提出されたものであります。 この委員会では、仙崎が長門市の交流拠点となり得るか、なり得るとした場合、仙崎には何が必要かとの議題で協議された結果、仙崎が交流拠点となるため、個別プロジェクトとして、直売所・ウォーターフロント及びまちなみの3項目を軸に意見がまとめられております。 この基本構想を踏まえ、直売所・ウォーターフロント及びまちなみの整備が仙崎地区を拠点としたにぎわいを創出をし、市全体の活性化につながるものとなるよう、市としてのより具体的な内容を盛り込んだ仙崎地区グランドデザイン基本計画を本年中に策定することと致しております。 現在、基本構想に盛り込まれている個別の内容について、できるもの、将来に向けて引き続き検討するもの、少し無理なものの区別をし、できるものについて具体性を持たせて計画づくりを進めているところであります。 一方、課題と致しましては、基本構想の個別プロジェクト実現への取り組みの中でも述べられていますが、推進体制の構築と個別プロジェクトに合った整備・手法の確立が挙げられます。 また、市としての財源も考慮し、国・県の有効な施策に乗っていかなければなりません。平成27年度には直売所の整備について、基本設計・実施設計に着手したいと考えており、基本構想策定委員会からもこれに期待する声も多く出ているところであり、着実な進捗を図っていきたいと考えております。以上で1回目の答弁を終わります。〔市長 大西倉雄君降壇〕 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 色んな部分をしっかりやって、できないものを分けて、着実に反省するものは反省して、色んなものをしっかりやっていきたいという答弁だったと思います。 それでは、今の市長の答弁を受けて2回目の質問をして参ります。 今の仙崎地区グランドデザイン基本構想の中では、観光と水産・農林などの連携したものがはっきり見えてこない。こういうふうに水産・観光・農林は蚊帳の外のようで連携が感じられないと市民からも言われてます。そのことについてどのように捉えているのか、お伺い致します。 ○議長(三輪徹君) 永井経済観光部次長。 ◎経済観光部次長(永井武司君) おはようございます。それでは、私のほうから答弁させて頂きます。 先程、市長が答弁申し上げましたように、関係者が一体となった推進体制の構築が欠かせない重要な課題ということで捉えております。 基本構想策定委員会におきましては、委員として、観光コンベンション協会湯本温泉旅館協同組合などの観光関連の方、漁協、水産物の仲買などの水産関連の方なども含めて議論を致したところでございます。 議員から御指摘のあったそのような声が出てることにつきましては、今後肝に銘じて、多くの方々の連携のもとに取り組んでいきたいというふうに考えております。以上で答弁を終わります。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) しっかり肝に銘じてください。今、市議会の議会改革の中で議会報告会をやらせて頂いております。 11月18日の夜は、うちの山根班長を中心に道の駅のテーマということで議会報告会をさせて頂きました。その中で色んな意見も縷々出ましたので、それも少しですが取り入れて質問の中に入れさせて頂きました。 道の駅構想は、今長門市には必要だという意見も多くの方が言われていました。また、早目に計画を立ててやってくれとか、あくまで参加された方の意見ですので、近隣の道の駅が多くのあるのに長門市ではないから早よつくってくれみたいな話も出ました。 まず、聞きたいのは仙崎の直売所の整備についてであります。 ショップ青海島の方は担い手がいないので、市がつくる直売所の中に入る方がほとんどいらっしゃらない。多分1人か2人だろうと思います。今後中に入られる、直売所の中の方の選定方法です。それについてどのようにされるのか、お伺い致します。 ○議長(三輪徹君) 永井経済観光部次長。 ◎経済観光部次長(永井武司君) それでは、お答えさせて頂きます。 基本構想では、直売所の導入施設として農水産物の直売所、レストラン、情報発信施設などが盛り込まれております。 これらの施設の運営につきましては、ながと物産合同会社を運営母体として考えているところでございますけれども、一部施設についてはテナント募集なども今後考えていく必要があるかというふうに思っております。その場合におきましては、直売所の基本コンセプトを示す中で、今後出店者の募集をし、出店者を確定後、レイアウトなどの協議を重ねていくことになろうかというふうに思っておるところでございます。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 今から考えていくみたいな答弁だったと思います。 中に入れなくても、中に入れんっていう方がいらっしゃらないような方向性で、しっかり考えて頂きたいなと。値段は、ちょっと今の値段より上がるかどうかというのがはっきり見えませんけど、そういう部分があって入れんとか言う方がいらっしゃったら大変困る、その方も入りたくても入れないというふうな話を僕のほうにちょっとされたので、そういうことがないように心がけてほしいと思います。 11月の平日に仙崎に来たお客さん、長門市には何もない、こういうふうに言われていたそうです。市で色んな観光客誘致の話をされていますが、私はリサーチが生かされてないように感じます。ショップ青海島の方もこういうふうに言われておりました。 何もないとよく言われるのは、よく聞いてみると行くところが油谷の棚田にしても、観光客にはよく分からない。仙崎も戦後、海外からの引き揚げの関係のものがあると思う、こう仙崎に来た。何もなかったと。これは、議長が一般質問されてると思いますけど、市では今後引き揚げの施設をまちなみ整備に合わせてつくろうとしていますが、もっと早くできなかったのかなと思うんです。 今回のグランドデザイン構想の中に「風 こだまするまち 仙崎」、でも、コンセプトは「人・自然に対するやさしさに触れる観光基本計画」の中にも「やさしさを奏でるまち」とあります。 長門市に来た観光客に対して、雨の日と晴れの日、僕どっちが長門市で雨が多いのか晴れが多いのかっていうのは分かりませんけど、行く場所の設定というのが中々されてないんです。長門の観光は晴れていれば行くところは多いが、雨の日の場合に行く場所は余り多くない。僕は、このように思うんです。やさしさを売りにするなら、今言うたように観光パンフレットに雨はバツっていうのをつけるのもやさしさの一つじゃないかと思いますが、その点についていかがでしょうか。 ○議長(三輪徹君) 水津観光課長
    ◎観光課長(水津俊彦君) おはようございます。それでは、お答え致します。 長門の雨の日の観光ということでございますが、やはり長門の場合、魅力としましては温泉というものがあろうと思っております。是非、五名湯という温泉地、日帰り温泉もございますので、そのよさを実際に感じて頂きたいと思っております。 やはり、例えば冬の観光スポット、雨の日の観光スポット、そういった情報発信というのは非常に今後大事になってこようと思っておりますので、先程申しました日帰り温泉入浴や来年は大河ドラマもございますので、市内にあります文化施設4館、そういったものや食事処を絡めた情報発信をしっかりと努めて参りたいというふうに思います。以上です。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 観光客なんですが、住民からも長門のやさしさが伝わりにくいという話を聞きました。なるべくそういうふうなことがないように、市長は長門のやさしさを大事にしたいという話を何遍もされてますので、そういうことがないようにと思います。 市長の思いの中で、観光における「やさしさを奏でるまち」、やさしさとはどのような思いを描いておられるのかお伺い致します。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) まず、観光基本計画では、金子みすゞさんの歌った世界や香月泰男画伯の描いたふるさとの姿、鯨墓等、地域を合わせて人を思いやる、万物に感謝するやさしさを育む風土を長門市の誇り・品格と捉えているところでございます。 また、観光客の方へのおもてなしの心を市民全体で観光風土の醸成をしていこうという思いで掲げているところでございますし、前々からお話を申し上げておりますように、本当にいわゆる長門に来て自然のやさしさに触れる、そして人のやさしさに触れる、そしてもう一つ大事なことは、長門に来て元気になって帰ってもらう、その元気はどこから来るかというと、そういうやさしさに触れることとあわせて、長門の本当に体にやさしい食材を食べて帰って頂いて、元気になって帰って頂く、そういったことが一体となって、展開を、人・自然・食、そういったものが一体となってこそ、私はやさしさが存分に発揮されると思っております。そういうことを追及をしていきたいという思いを持っているところでございます。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 今、長門に来て、人・自然、元気に色んなもの食べて元気になって帰っていくとそういうのがやさしさであるという話をされました。 長門がやさしさをもっと売りにするのであれば、もっともっとやさしさを出してほしいと思うんです。今も前段で言いましたけど、そういうやさしさもないし、今からもうちょっと言いますけど、そういうのが必要ではないかというふうに私は思います。 市長は、市民も全体と合わせてそういうまちづくりを、もちろん今言われたとおりでしょうが、そういうことはやっぱりもっともっとやらなければ、僕はやさしさにつながらないというふうに感じております。 次に行きますけど、基本構想にも同じようなところが書いてあります。メイボ、やきとり・活イカなどの個別のパンフレットはありますが、食べ物のマップはないと思います。観光客のために是非作成してほしいというふうに考えてますが、どうでしょう。 ○議長(三輪徹君) 水津観光課長。 ◎観光課長(水津俊彦君) お答え致します。議員さんおっしゃるとおり、今食べ物マップなるものがございませんが、コンベンション協会のほうで食事処の位置、そして特徴を掲載しましたおもてなしガイドブック……。(発言する者あり)それとはまた違う新しいおもてなしガイドブックというのをリニューアルする予定でございます。今、議員さんお持ちの多分……。長門案内マップ、この案内マップに関しましては、広告掲載を頂いた店舗、そういったものの掲載はしておりますが、市内の食事処は網羅されておりませんので、そういった長門おもてなしガイドブックというのを今リニューアル中でございます。以上です。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 今から作成するという話でありましたけど、地方の方から議会報告会の中でも中々食べるところがないというお話が出たんです。ということは、観光客の方も当然の話、そういうことは分からないわけです。地元が知らんほうやから観光客知るわけない。説明もできん。だから、そういうおもてなしの心を僕は言いよるんです。市長自ら食べるお話もされましたけど、そういうところに視点を置いて、やさしさをもっと奏でるまちにしないといけないんじゃないかなと僕は考えているんです。そこはいいです。答弁も要りません。 次に行きます、もう時間が余りないんで。 ウォーターフロント整備プランについて、かなり難しいものばかりに私は思えます。議会報告会で、クルーズ船や船を漁港に着ける話なども出ました。昨日の一般質問、南野議員の質問の中で、市長がグランド構想全てやるとお金が物すごい大変だちゅう話もされましたけど、そもそも仙崎漁港は長門のほうの漁業者の活動を主体につくられていますので、そのような巨大な船に対応をもちろんされてません。それで、岸壁整備とか水深を確保するための浚渫、これには莫大なお金もかかりますので、かなり難しいんではないかというふうにそのときは答えさせて頂きました。 漁港沖に船をとめて小型船で陸に運ぶ5月の「ぱしふぃっくびいなす」、あの方法でやれば、しっかりそういう誘致もできるんじゃないかというふうに考えます。その「ぱしふぃっくびいなす」についてちょっと意見がありましたので、仙崎の方から言われましたので、ちょっと話をさせて頂きます。 この「ぱしふぃっくびいなす」のイベントの売り上げっていうのが確かにあったそうであります。だけど、イベントと送迎で終わった、それだけでにぎやかしで終わったっていう話をされました。ツアーなので、色んなところに行かれると。そのツアーに行く場所というのはその中で選べるそうなんですが、萩や秋芳洞に行かれた方はかなりおられたそうです。 しかし、仙崎のみすゞの散策というのは片道800メーターもありますので、お客の中には多くの高齢者もいたと思う。10人前後しか行かなかったという話をされました。せっかく長門に来たのにやさしさのかけらもない。ボランティアガイドもつかなかった。ボランティアガイドぐらいつけてください。僕は、やさしさっていうのは、さっきから市長に僕聞いたの、わざと聞いたわけじゃありませんけど、そういうことはしっかりやってもらわないとやさしさがないんじゃないかというふうに思われます。僕は、そこが言いたかったです、このやさしさのこと。市長の言う、もう一度来ようというまちづくり、さっきも少し言いましたけど、なってなかった、僕はこういうふうに思います。 これは提案なんですが、仙崎や湯本・俵山に来てもらえる、また、また、またです。何遍も来てもらえるように、そういうまちづくりが大事なわけです。かまぼこ商品、かまぼこのフジミツさんとか喜んででしょうけど、2割引きとか、それとか、温泉の割引券とか俵山温泉・湯本温泉も喜んででしょう。そういう券などをつける、例えばの話です。そういう心というんですか、もう一度来てもらうためのやり方です。手法ですよね。そういうこともしっかり考えてほしいというふうに考えてますが、どうでしょうか。 ○議長(三輪徹君) 水津観光課長。 ◎観光課長(水津俊彦君) お答え致します。本年5月の「ぱしふぃっくびいなす」の寄港の際には、長門が行ったおもてなしとしましては、保育園児のお出迎えや地元産品のわかめむすびのお弁当であるとか、サザエのつぼ焼きなどの店舗の開設をさせて頂いたところでもありますし、やきとりセットの提供や俵山温泉の足湯の出張設備を用意するとともに、観光遊覧船でのお見送りなどのおもてなしも行ったところでございます。 また、市としましては、市長自ら船会社の訪問のトップセールスを11月に実施しておりまして、観光物産の紹介であるとかモデルの周遊ルート、そういった提案も行っておるところでございます。 クルーズ客船の入港に関しましては、乗客の消費等大きな経済効果もあるというふうに感じておりますし、客船自体が新たな観光資源になると、様々な効果が見込まれるというふうに考えております。御提案のかまぼこの割引券など、そういった御提案内容につきましては、今後クルーズ客船を活用した観光誘客の中でしっかり進めて参りたいというふうに思います。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 今、おもてなしの話がございました。 クルーズ客船の話も出ましたから、ちょっとつけ加えさせて頂きたいと思いますけれども、まず一つは「ぱしふぃっくびいなす」があそこの沖合1キロのところに停泊をしたわけでございますけれども、この間トップセールスで飛鳥Ⅱのところにいったときには飛鳥Ⅱのほうがもっと船が大きいわけでございまして、「ぱしふぃっくびいなす」があそこに着けられたのもいわゆる仙崎湾をよく知っていらっしゃいますパイロットがいらっしゃいますからあそこまでは入れたということで、普通では中々あそこまで入れないというお話でございました。飛鳥Ⅱでは、もっと大きいからもう少し沖合になってくるという話でございました。 そういう中にありまして、岸壁という話もありましたけれども、それこそ岸壁をつくってという話になりますと大変大きなお金もかかるわけでありまして、そういったクルーズ船が入るためだけにというわけには中々参らないのは事実でございます。 そして、反対にこの間もお話申し上げましたけれども、青海島汽船の小型の船で運ぶ、そのことに大変新しい体験が乗客にはできたわけでございますし、そしてまた観光汽船が発着をしますから、安全性も保たれているわけでございますから、大きな、そういった意味で言うと、違った体験ができたという、そういったことを是非組み入れたいというお話があったことが事実でございます。 そして、もう一つのおもてなしは、やはり先程も課長がちょっと申し上げましたけれども、歓迎とそしてお見送り、これに対して大変感動を乗客がされていたということでございます。そういうことから船側も是非検討したいということと、そしてまた再度長門に、乗客の方も長門のそういったやさしさに触れたことに対して行ってみたいという気がしているということでございます。 確かに、申し上げますような様々な恩典をつけるということも大切だろうと思いますから、そういったことも今後入ってきたときには検討もしていく必要があろうかと思います。 いずれに致しましても、確かにみすゞ記念館にはそういう意味で言うと、ボランティアもつかなかったということについては、しっかり反省もしなければいけないと思いますし、道順もしっかりどういうふうに案内をしていったらいいのかという、その辺については検討の余地もあろうかと思いますけれども、タクシーも随分利用者が多くて、タクシーの利用等は随分経済効果があったということもお聞きも致しているところでございます。ひとつ是非それらに向けて、今後今回のことを参考にしっかりやって参りたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 僕が言いたかったのは、それを無理やりやれとか言うわけじゃなくて、歓迎とお見送りについては、やっぱり僕も今市長言われますけど、今度のまた違う船の話もされましたけど、やっぱりそういう部分っていうのはちゃんとやっているなというふうに感じてます。 一部の方からそういう話があったので、やれることについてしっかりやってくれという話をしただけです。ちょっと勘違いされちゃいけない。 次に行こうかと思うんですけど、中々行きにくうなったじゃないですか、市長が答えちゃったんで。 さっきのコースに釣りも入れてほしいなと思ったんです。よそから来られた方が、何で長門が釣るとこがないんかと。釣り客というのは、あそこで勝手に釣るんじゃけど、せっかく来られたんだったら釣りの道具なんか貸して釣れるコースもつけたらやっぱりええんじゃないかと思うんですけど、その点いかがですか。 ○議長(三輪徹君) 水津観光課長。 ◎観光課長(水津俊彦君) お答えします。仙崎でやる、こういう取り組みでございますんで、長門らしさが出るものというふうに考えておりますので、また御提案のコースもしっかり検討してみたいなというふうに思います。 それと、先程「ぱしふぃっくびいなす」にボランティアガイドがつかなかったという御発言がちょっとあったと思いますけれども、この件につきましては観光コンベンション協会の職員や地元のボランティアガイドさん、実際にはついて御案内をされてるというところを一言申し上げておきたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 僕の調べようが足らんかったんですね。 仙崎には、今まで食べるところが多くありましたが、7年間で約10カ所以上の店が閉店しています。直売所の整備を仙崎地区と一体化したまちづくりの観点で考えているのか。相乗効果についてよく考えてほしいと思いますが、どうでしょう。 ○議長(三輪徹君) 永井経済観光部次長。 ◎経済観光部次長(永井武司君) それでは、お答えさせて頂きます。 今回基本構想におきましては、直売所の整備とあわせましてウォーターフロントの整備、それからまちなみ整備を盛り込んでおります。仙崎地区における直売所という点の整備ではなく、面として散策できる仙崎の地区の一体的な整備を進めることとしております。 これらの整備によって、地区内の相乗効果、それから市内の各地へ移動するという分でそちらの仙崎から市内各地に移動して頂くということでの相乗効果、そういったものが生まれるように今後進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 店をやめられた方、ちょっと話をしたんですけど、言われてました。もっと早目にそういうのができれば僕らも相乗効果でもっと長く続けられたんじゃないかなって、そんな話もされてたんで、ちょっとこんな話をさせて頂きました。7年間の間に10カ所以上です。今から道の駅が建ちますけれど、商店の方、やっぱり死に物狂いでやらてるんで、そういうことを早目にしっかり考えてほしいなという思いでこの話をさせて頂きました。 次に行きます。新山口駅と宇部空港からのアクセスの充実です。これについてちょっとお伺いします。 今の現状は、新山口駅に到着してそこからJRで厚狭駅まで行くと。乗りかえて厚狭駅から美祢線で長門市に行く、この方法で乗り継ぎが良くても最低1時間半はかかるわけです。 バスだと新山口から秋芳洞に行きます。秋芳洞に行って美東病院の近くの大田中央、ここで乗りかえて長門市まで行く。これで約2時間です。 宇部空港からトラベルサロンジョイの貸切予約で約90分ちゅうのもあります。宇部空港から歩いて10分の宇部の草江駅、こっからJRに乗っていくのは宇部駅まで約20分かかるそうです。乗りかえで厚狭駅まで10分。そこから再度乗りかえで美祢線で長門まで来ると。この便を使うと長門まで来るのに2時間以上かかる。2時間約半ぐらいかかるんじゃないかと。大体前後ありますけど。市長、このことについてどう考えてるのか、お伺いします。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 今おっしゃるとおり、山口宇部空港、そして新山口駅からのアクセスが極めて悪いわけでございまして、それがいわゆる観光客数・宿泊者数の伸びを欠いている大きな要因であることは間違いないという思いでございます。 そういう中にありまして、新山口駅からは湯本温泉までは送迎バスを県の事業も活用しながら、そして長門市と、そして湯本温泉協同組合と3社が一体となって今運行していい成績も上げているところでございます。これが一つのいい試金石になっていると思っております。これらについては、是非今後とも県の事業が切れるということもあるかもしれませんが、その動向も見ながらでございますけれども、これは何とか確保していく必要があると思っております。 そして、宇部空港についても前回の質問にもございました。宇部空港をおりて帰ってくるためには帰ってくる人達もレンタカーだと。レンタカーで車を運転をされなくなったら、私らはもうふるさとにも帰れんという話があったという話を申し上げましたけれども、それに致しましても便数もかなり10便にもなっているわけでございますから、そこへ向けて新山口と同じような手だてを講じていく必要があるんではないかと思っております。このことについては、県との会議の中でも、そういった二次交通対策については、単市だけでは中々難しい問題でもございますから、県も是非観光客の誘致、そしてまた維新150年に向けて大きく売り出そうとしている中において、是非必要な課題だということで取り上げて頂きたいという話を申し上げているところでございます。 今からそういった協議が進んでくると思いますけれども、市、そしてまた、やはりこの辺についても、行政だけにやっぱり頼っていくということでは無理が行くわけでございまして、そこにはやっぱり恩恵を受ける方々にも、是非知恵と、そしてまた汗も流して頂きたい、そしてまた資金的にも一体となってやっていける体制を構築をしていく、そういった必要があろうかと思っております。しっかりとそれらに向けて、二次交通対策は必要でございますから、お示しのように重要な課題として実現に向け、検討して参ります。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) しっかり力強い答弁を頂きました。単市では難しいけえ、県に要望もしっかりしてほしいですけど、今、湯本のバスのアクセスの話もされたんですけど、僕、前も済いません、議長を出して度々済いませんけど、議長もこの充実の話もされております。やっぱり何十年も前からこの話が充実できてないんです。今まではバブルの景気で色んなお客さんがいっぱい来よった。だから、別にそんなことせんだって、いっぱいいっぱい人は来るんです。だけど、今こんなになってから騒ぐんじゃないです、普通は。前もってやるのが、僕は行政の仕事やないかと思ってます。だから、こういう道の駅ができるから今からやりましょうかっていうんじゃないと思うんです、僕は。いやいや皆さん思っちょってと思います、議員さんは。僕は、やっぱりこういうことはしっかり今じゃないんです。前もってやるべきことだという強く感じてます。 次に行きます。 経済委員会で7月7日から2泊3日で行政視察を行いました。苫小牧市では、「海の駅」ぷらっとみなと市場を訪問し、研修を致しました。年間3億円の売り上げがあるこの海の駅は、共存共栄をモットーに販売することでこれだけの売り上げがあるというふうに言われておりました。そのような道の駅施設を目指してほしいと私は考えておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(三輪徹君) 永井経済観光部次長。 ◎経済観光部次長(永井武司君) それでは、お答え致します。直売所の形態につきましては、どのような形態にするかということを今検討しておるところでございますけれども、色々な店舗が入るような、議員おっしゃいましたテナント方式のような形態のものであれば、競争原理とともに店舗間で御指摘のような共存共栄、そういった関係、良好な関係っていう分の関係づくりは運営面において必要なものだと思います。以上で答弁を終わります。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) もう時間がないんで、もう突っ込みません。 函館市は、マリンバイオクラスター形成事業について勉強させて頂きました。 マリンバイオクラスター形成事業とは、地域の資源を有効に使い、研究した成果を産官学の連携により図る事業です。例として、これまで価値のなかった、がごめ昆布を利用した化粧水・サプリメント等の開発で20億円の経済効果が生まれたり、生きたスルメイカの鮮度保持が36時間可能となったことで都市圏の販路開拓に結びついたことも勉強をさせて頂きました。 長門市でも産官学の連携で今後の販路開拓も研究してほしい。私はこういうふうに、これすごいことですよね、36時間鮮度保持ができる。どう考えているのか、お伺いします。 ○議長(三輪徹君) 永井経済観光部次長。 ◎経済観光部次長(永井武司君) 現在、ながと物産合同会社におきましては、市内の加工業をはじめとします産業との連携、それから官学という面で行きますと、有機農法におきまして市と大学との連携、それからまた県の機関になりますけども、水産研究センターとは色々な情報のやりとりなど、そういった連携策、ネットワークづくりっていいますか、そういったものを進めております。こういった取り組みを充実させまして、低利用魚の加工とか農産物の規格外品の加工品の開発、こういったことを行うことで販路開拓、それから販路拡大、そういうものにつなげていきたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) もう次に行きます。 直売所ができても売る商品がなければ成り立たないというふうに考えてます。商品をそろえること、このためには生産体制の構築、農林水産業における担い手育成が欠かせないと思いますが、どのように考えておられますか。 ○議長(三輪徹君) 永井経済観光部次長。 ◎経済観光部次長(永井武司君) 直売所の継続的な運営に当たっては、議員おっしゃいます生産体制の確立、これが非常に重要なことだと思います。 あわせて集荷体制、どうやって市内にある生産物を集荷していくか、直売所に集荷するかという部分の体制づくり、こういったことも重要なものであろうと思っております。直売所で販売するという販路先が確保できることによって、生産意欲を増す効果もあろうかと思います。 また、担い手育成という部分でも重要な課題でありますので、そこにおけるきっかけの一つとして経営が成り立つこと、成長のパターンを示すことも大きな要因であろうというふうに思います。高値で販売できる、そういった大都市圏への販路開拓も進めていきたいというふうに思っておるところでございます。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 議会報告会の中でもこの話が少し出ました。仕掛けづくりについてしっかり今後考えてほしいというふうに思ってます。 次に、LLCは生産者と連動していない、今から物を売らないといけないのに、まだ売る商品は決めていない。 販売戦略プロデューサーと称する執行責任者、10月に決まりました。山本さんは大阪から来たので、何が長門市にあって何をブランドにするか、一から考えないといけない。助言は本当にしとるんじゃろうかというふうに思いました。 今は、人とつながりの構築と情報集め、販売に向けた基盤づくりをしているというふうに聞きました。早目に売るものやブランドを考えないと生きた予算にならないのではないでしょうか。どうですか。 ○議長(三輪徹君) 永井経済観光部次長。 ◎経済観光部次長(永井武司君) それでは、お答えさせて頂きます。 今年3月のながと物産合同会社に係る事業計画を26年度予算の中で御説明をさせて頂いたと思います。その際に販路拡大については時間を要するということで、1年目、2年目の積み重ねで3年目から販路拡大が売り上げが伸びていくということで御説明させて頂いたと思います。 また、大都市圏への販売を進める上におきましては、マーケットニーズを見きわめながら、その情報をフィードバックすることによって生産体制を確立する旨も申し上げたかと思います。今現在、営業展開の基盤となるホームページ、それから売っていく商品のガイド本を作成しているところでございまして、作成後、ホームページの立ち上げ後、売り込みにおける販売活動が強化できるというふうに思っているところでございます。以上で答弁を終わります。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 色々、今決まった執行責任者のことを言われる方がいらっしゃいます。色々回られて、人を知り、食材を知る努力はしっかりされていると。しかしながら、食べ歩きばかりでお客さんみたいって、こうやって言われました、僕。ちょっとすごくそういうことを言われたので、何かショックでした。 市からの助言というか、そのあたりどうされちょるのか、ちょっと僕よう分からんのやけど、これはながと物産合同会社代表社員職務執行者の副市長にお尋ね致します。 ○議長(三輪徹君) 磯部副市長。 ◎副市長(磯部則行君) おはようございます。それでは、私のほうからお答えをさせて頂きます。 執行責任者が着任をした際に、まず長門を知ってもらうと、そのためにはまず人を知ってもらうこと、これを第一として伝えたところでもございます。 現在、長門の人を知るということで、様々な現場に出向いて商品のリサーチも含めまして積極的な活動もされておられます。今、食事のお話がございましたけれども、合同会社は当然食材を販路展開していく会社でございます。したがいまして、執行責任者の思いとしては、まず自分で食べてみると。そこでインターネット等では発見できない生きた知識として活用したいという思いで、これも積極的に行動をとられております。 議員さん、お尋ねの助言ということでございますけれども、これにつきましては合同会社におきましては、月例会ということで、職務執行者、更には執行責任者、これを含めましてそういった会議を持っております。この中で色々と議論・協議をする中で、助言、或いは指導というものもさせて頂いておりますし、またその他必要に応じて執行責任者と協議するということも多々ありますので、フォロー体制といいますか、そういったものは調整しておるということでございます。以上です。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 私からも一言申し上げておきたいと思います。 執行責任者につきましては、当然長門に応募をされ、そして決定をし、大変な覚悟を持ってきていらっしゃることは事実でございます。そういう中で助言という話がありましたが、市が助言をするようなことなら、執行責任者じゃないわけでございまして、助言をするだけの能力がないから、そういったところに求めているということを御理解をまず頂きたいと思いますし、もちろん相談があれば、乗るのは当然でございますから、そういった体制はしっかり構築できていると思います。 そして、結果を、まだ2カ月でございます。私は、来られたときに、とにかく5年間でしっかり結果を出してほしいという話を致しております。もちろん、1年1年検証もしていくことも必要でございますけれども、少なくとも3年間は山本執行責任者の動向はしっかり温かく見守り、支えていき、そして彼の能力を最大限発揮をしてもらうということが何よりも重要だと思いますから、議員の皆様方も少しそういう目で長い目で見て頂くように、そしてまた色んな企業・団体・事業者の方々についても様々な情報提供を彼にしてほしいと思います。彼も案外長門の人は欲がないという話をされております。本当に売りたいという思いが伝わってこないという話も彼から聞いているところでございまして、そういう本当にこれを売ってほしいという、そういった意欲をひとつ是非せっかくの機会ですからお持ちを頂きたいということもあわせて申し上げておきたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 来て2年じゃけ……。(「2カ月」と呼ぶ者あり)ごめん。2カ月じゃ。5年間期間で2年ぐらいは猶予を見てほしいという話だったと思いますけど、二、三年は。じゃけ、しっかり僕もそういうふうには思ってますが、そういう話が住民から出ましたっていう話です、僕の話は。しっかり山本さんについても、できるような方向性で、僕は本当は助言がしてほしいなっていう話がちょっとよそから出たんでそういう話をさせていただいた。 次に行きます、余り時間がないので。 今からこの基本構想、来年度、ちょっと時間がないんでかなり言おうかと思ったところができませんので、それ次の機会に回します。基本構想は来年度の予算措置までこれ市としての見直しがなされて、基本計画は策定するわけでありますが、活性化に向けこの基本計画に必要なものは何と思いますか、市長。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) まず達成をしていくためのやはり一番は、直売所については今基本計画の中でもあらかた出てくると思いますけれども、その他の様々な街並み、或いはウォーターフロント等については、まずウォーターフロントについても実現性の問題が極めてあるわけでございます。漁港設備でございますから漁港がそういった公的な問題も含めてやっぱりクリアしていかなきゃいけない問題たくさんございます。そしてまちなみ整備についても、先程ありました引き上げの資料等についてもどういう形でどういうふうに整備をしていって、本当にまちなみがみんなが歩いていただけるような設備になるのかというそういったことでいうと、様々な角度から市民の方はもちろん、様々な方々の御意見をしっかり聞いた上でそれを一つ一つ落とし込んでいく、そしてそこにはやはり市の単独事業というわけにはまいりませんから、国、或いは民間の事業等を活用しながら進めていくという、そういったプロデュースというか、そういった役割りの大きさを感じているところでございます。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 僕は一体となっていくことも大事だろうと思います。僕の思っているもの、長門のことを、長門のよさっていうのが僕らも痛感したんですけど分からなかったっていうのが、議会報告会の中でわかめむすびの話が出たんです。わかめむすびってよそにないんかみたいな話がちょっと出たんですけど、長門市独自のものみたいです。ブランドにもできるような話もちょっと意見交換会の中で出たんですが、これらの地域の埋もれた資源を活用して、ほかとの差別化を図れるこれ特色のある仙崎地区と僕はなるよう、僕は仙崎地区じゃないから余り言いよったら仙崎地区の人から怒られるかもしれんけど、基本計画の策定に期待をさせていただきます。 道の駅の中については、日中から食べられる、普通昼から焼き鳥は余り長門じゃ食べられませんよね。1軒は昼から食べられるところありますけど、やけそういう食べられる焼き鳥です。これ猿まんじゅうとかもあそこに置いてほしいとかいう話もありました。決して俵山の人から言われたわけではないんですけど。長門市だけのお土産を置くような、私はこういうふうに考えてほしい。よそは、色々よその道の駅っちゅうのは色んな物置いてますよね。色んなほかの近くの土産物っていうか、僕は長門に行きゃあ長門で土産がいっぱい買えるよと、そこ行きゃあ、そういうふうな道の駅構想を考えてほしいなと考えてます。 これ、最後にあくまで私の提案でありますが、道の駅はどこにでもあるものつくっても余り魅力がないと思うんです。僕が思うのは、大正のものとか、それとか昭和のまちなみ、昭和のまちなみは大分の豊後高田市でやってますからおもしろうないかもしれん。例えば、鯨の格好をした道の駅とか、これ例えばの話ですよ。市長がどういう思いがあるかも分かりませんけど、そういうことについてちょっと市長の考えをお聞かせ願いたいんですが。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) まず、建物の外観については当然仙崎というところに立地をするわけでございますから、仙崎という海のそば、そして様々な、今お示しのように鯨とのかかわりもあるわけでございますから、そういう中でデザインを仙崎の特徴を持ったデザインをしていく必要があろうかと思います。そして売る物については、おっしゃるとおり長門には買い物するところがないと、お土産を買うところがないということがしばしば言われているわけでございますから、長門に来ればお土産を買って、様々な物が買える、そして長門にしかないものが買えるというようなことをしっかりとしていくことが何よりも重要だと思いますから、それらについては是非今から計画を立て、そしてまたテナント等も入っていく中でしっかりと議論し、そしてまたそういったコンセプトで進めていく必要があろうと思います。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) ちょっと時間がなかったので、もうあと10分前後しかありませんので、僕のちょっと時間の配分のミスで、違うこともちょっとやろうと思ったんですけど、かなり飛ばしました。 今これ色んなことで忙しくてあっち行ったりこっち行ったり僕するんですけど、その中でこの道の駅の話っていうのは色んな住民の方がされるんです。興味がやっぱりあるみたいで、しっかり本当に道の駅をやるんであれば起爆剤というか地域活性化の、勘違いはしちゃあいけませんけど、あくまで道の駅ができるから活性化じゃなくて、まちを全体を活性化させると、その中の一つに道の駅があるんだと、僕はそこは勘違いしては困るなというとこはよくは思いますけど、起爆剤となるようにこの質問は期待して質問を終わります。 次に行きます。次の質問に入ります。2の地域活性化について、文化財の整備・活用についてです。 長門市には鯨墓や萩焼古窯群跡など多くの文化財を有しています。これらの文化財を活性化の手段として考えてみてはどうかお尋ねいたします。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) それでは、文化財の整備・活用についての御質問にお答えをいたします。 本市には現在有形、無形の文化財として国指定が12件、県指定が27件、そして市の指定を受けたものが43件ございます。これらを青海島の鯨墓、村田清風旧宅及び墓を初め、青海島や龍宮の潮吹、俵島など史跡・名勝及び天然記念物を指定したもの、或いは捕鯨用具、向岸寺の鯨位牌及び鯨鯢過去帳など有形民俗文化財を指定したもの、早川家住宅、大寧寺本堂、西圓寺本堂などの建築物、建造物、木造釈迦如来立像、木造阿弥陀如来立像などの美術工芸品を指定したもの、さらには通、川尻鯨唄、滝坂神楽舞や俵山女歌舞伎などの無形民俗文化財を指定したものなど、他分野にわたり全国に情報発信できる魅力ある文化財がたくさんあることは、議員御指摘の御案内のとおりでございます。 そこで、これらの文化財を地域活性化の手段として活用してはどうかとのお尋ねでございますけれども、鯨墓初め村田清風旧宅など、既に多くの観光客にお越しいただいている文化財もありますが、三ノ瀬地区にあります萩焼深川古窯跡群につきましては、1657年の開業当初から共同使用された深川焼の窯跡以降で、平成17年9月に県指定史跡となり、平成20年に風雨を防ぎ傷みの激しい窯跡を保護するため、県の補助を受け上屋を整備したところでございます。三ノ瀬地区には景観保存や地形などの関係から、道路改良や駐車場の建設が難しいため十分な情報発信をしておらず、来場者も少ないのが現状でございます。ながと成長戦略検討会議の委員からも、深川窯窯元ツアーについて提言をいただいておりますことから、地元住民の方々の御理解をいただいた上で三ノ瀬地区を含めた地元エリアの中で活性化の施策について今後検討してまいりたいと考えております。こうした文化財を含め観光地の情報につきましては、随時観光課から発信をしており、県内屈指の紅葉の名称であります大寧寺には、11月中旬から美しい紅葉を求め県内外から多くの観光客が訪れられております。 今後も地権者、所有者等の理解が得られ開示できるなどの条件が整ったものにつきましては、情報発信、環境整備などについて検討し、地域経済の活性化につなげてまいりたいと考えております。以上で答弁を終わります。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) 色々今の文化財で使えるようなものは活性化に色んなもの使っていきたいという話だったと思います。 文化庁のホームページを見ていたら、日本遺産魅力発信推進事業というのが、ページが出てきました。この日本遺産魅力発信事業の概要というのを簡単に言うと、地域に点在する有形・無形の文化財をパッケージ化して我が国の文化、伝統を図るストーリーを日本遺産に認定する仕組みを新たに創設しています。歴史的魅力あふれた文化財群を地域全体で総合的に整備・活用し、世界に戦略的に発信をすることで地域の活性化を図るというものであります。 長門市には、先程市長が言われましたが、市長の答弁にもありましたけれど、長門市には多くの文化財が、国12件、県27件、市43件もあります。これらを有効活用がしっかりこの日本遺産魅力発信推進事業を使ってできるというふうに私は考えているんですが、市長はどのような考えをお持ちでしょうか。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 今の先野議員御指摘のように、文化庁のホームページに平成27年度の新規事業として日本遺産魅力発信推進事業の概略が掲載をされているところでございます。この事業については、自治体に対して日本遺産に対する情報発信、人材育成等に係る支援策のほか、ハード面に関する事業をメニュー化する内容となっており、国土交通省、官公庁初め関係省庁と連携・協力し省庁を横断的に支援することとなっております。 しかしながら、その内容は平成27年度の予算要求の概要であり、補助対象、補助率等の詳細な事業内容等は現時点では明らかにされておりません。 本市で取り組むことのできるのではないかと考えられる一例を申し上げますと、これらを参考にして考えてみますと、文化庁に指定している捕鯨にまつわるもので、青海島、鯨墓、長門市くじら資料館などに展示している捕鯨用具、向岸寺の鯨位牌及び鯨鯢過去帳、鯨唄や捕鯨絵図、早川家住宅などがあります。鯨文化を持つ他市との連携も踏まえ本市にある文化財が対象事業となり、本市に点在する様々な文化財をパッケージ化したものがストーリーとして成り立つのであれば取り組みも可能ではないかと考えています。今、世界遺産等様々なそういった今までの遺産に対する関心は高いものがあるわけでございまして、そういう意味合いにおいては日本遺産といった形の中でそういったストーリー性が持たれるものであれば是非研究をしていってみたいと思っております。 ○議長(三輪徹君) 先野議員。 ◆10番(先野正宏君) ストーリーがストーリーとして成り立つのであればしっかり取り組んでみたいという話だったと思います。これは今日今回これは鯨の話をちょっと主張されましたけども、鯨墓もかなり古うなっちょったり色んなとこでそういう施設がかなりもう老朽化っていうか目立ちます。僕はこれ全部やれっていうんじゃなくて、そういうのがあれば活性化に使ってほしいということで今回この質問させていただきました。全体合わせて僕地域活性化の質問をさせて今回いただいたわけなんですが、長門は毎回僕言うんですけど、計画を立ててもただ計画倒れになっている、それが中々そういうふうにならないために、せっかく色々つくられてる、観光基本計画かいね、これ交流、仙崎地区のグランド基本構想もつくられました。これだけのでかい予算を全部、これだけつくれば、市長も言われたように、全部が全部これだけもできんとは思いますけど、中でできるとこっていうか、議員からも今から色んな指摘等もあると思います。その中で使えるもんについてはやっぱりしっかり使っていただいて、お客さんに対する先程ずっと言いましたけど、やさしさについてももっと研究していただいて、できることについては是非やっていただきたいなというふうに考えてます。この中の飛ばした部分はまた今度のときに質問をさせていただきますんで、今回はこれで、12月議会はこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。……………………………………………………………………………… ○議長(三輪徹君) この際、暫時休憩致します。10時45分から一般質問を再開します。午前10時31分休憩………………………………………………………………………………午前10時45分開議 ○議長(三輪徹君) 休憩前に引き続き、一般質問を再開します。〔15番 林 哲也君登壇〕 ○議長(三輪徹君) 林哲也議員。 ◆15番(林哲也君) 皆様、おはようございます。日本共産党の林哲也でございます。それでは、発言通告にしたがって、順次質問を行います。 まず、第1の質問は農林水産物の直売所整備についてであります。昨年9月に策定された、ながと成長戦略行動計画には、JAや漁協、生産者、加工業者、更には大津緑洋高校も含めた総がかり体制で、地元産品の農林水産物直売施設を仙崎地区に整備することがうたわれております。 農林水産物の直売所を仙崎地区に整備するため、これは平成29年度が予定されておりますけれども、今年度は仙崎地区全体のグランドデザイン、いわゆる全体構想が示されております。 農林水産物の直売所整備については、過去においてながと地域再生戦略会議から農業活性化プロジェクトが提言され、農業活性化プロジェクトの重点事業として地域資源の利活用を図り、農業・漁業・観光が融合し、地域経済の活性化につながるもうける仕組みづくりを担う中核施設として、農産物等直売施設の整備がうたわれていたものであります。 この提言を受け平成23年2月、長門市農産物等直売施設整備基本計画が策定されております。同年の市議会3月定例会において、当初予算に計上された、農産物等直売施設整備基本計画に基づく基本設計、実施設計費等の予算を削除した一部修正案を賛成多数で可決しております。 これは、農産物等直売施設整備については、議会の意思として全面的に再検討するように求めたものであります。 私自身は、当時の予算の一部修正案を支持しておりましたが、討論の中でも触れているように産直は人と地域を元気にするという意味で、直売所そのものに対しては否定してはおりません。予算を審査した経済建設委員会の議論の中でも事業の進め方については、執行部に対して拙速、或いは暴走的という言葉まであったように、まだまだ多くの課題や問題点、疑問が整備されてない段階で事業実施のための関連経費を認めることはできないという立場からでありました。 こうした経緯をしっかり踏まえた上で、新たな観光直販施設を整備するためには、水産・農業・畜産・各種加工業と観光との一体的総合的な戦略を立ち上げ、十分な検討を行う必要があると考えておりますが、そのことを市長にお尋ねをして演壇での発言を終わります。〔15番 林 哲也君降壇〕 ○議長(三輪徹君) 大西市長。〔市長 大西倉雄君登壇〕 ◎市長(大西倉雄君) それでは、林議員の農水産物の直売所整備についての質問にお答えを致します。 平成25年9月に策定をしましたながと成長戦略行動計画においては、地元直売所の整備を大都市圏への販路開拓の具体的な取り組みの1つとしております。その内容として地元産農林水産の直売施設を仙崎地区の整備すること、合同会社のアンテナショップとして、食材の評価を頂き、大都市圏展開の参考とすること、また直売所の整備によって、農家・漁家の所得向上に取り組むことを定めております。このことを受け、本年5月先程も申し上げましたけれども、民間委員18人と関係機関のオブザーバー12人の計30人で構成されました、仙崎地区グランドデザイン基本構想策定委員会を立ち上げ、同委員会から仙崎地区を長門市の交流拠点とするため、個別プロジェクトとして直売所、ウォーターフロント及びまちなみの3つの整備プランによる基本構想が9月に示されたところでございます。 仙崎地区には県内有数の漁港があり、かまぼこをはじめとした水産加工業が盛んな地でもあります。また、北長門海岸国定公園の景勝地青海島を有し、更に童謡詩人金子みすゞの生誕地でもあるなど、多くの地域資源を有する地でもあります。 こうした特徴を持った地区でのグランドデザインであるため、直売所の整備のみならず、海岸線を活用したウォーターフロントの整備、みすゞ通りを中心としたまちなみ整備など、仙崎地区全域にわたる面的な整備の構想が出されたものと認識をしております。このうち、直売所の整備に当たっては、平成23年3月議会での議論や市民等の意見を十分に踏まえ課題を解消し、市民の皆様の御理解と御協力を得ていかなければなりません。 基本構想の個別プロジェクト実現への取り組みにおいても、市民、事業者、関係団体及び市が協働し、個別のプロジェクト推進のため、課題解決等の方策を検討する推進体制の構築が必要な旨、指摘されており、議員御案内の水産・農業・畜産・各種加工業と観光との一体的総合的な戦略を立ち上げ、十分な検討を行う必要があるとの御指摘とも合致するものがあろうかと考えております。 直売所の整備につきましては、早期着手を望む声も基本構想策定委員会の議論をはじめ、各所で上がっております。直売所の整備は、交流人口の拡大、外貨の獲得、地産地消の推進等、そして農家・漁家の所得の向上につながるよう、また直売所の運営が自立できるものにしていかなければなりません。スピード感を持って、しかし関係者との協議をしっかり行いながら、強固な連携を構築し、戦略を立て、よりより施設となるようにながと物産合同会社と一体となって取り組んでまいります。以上で、1回目の答弁を終わります。〔市長 大西倉雄君降壇〕 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) それでは、再質問します。 ○議長(三輪徹君) 林議員、ちょっと、暫時休憩します。午前10時53分休憩………………………………………………………………………………午前10時54分開議 ○議長(三輪徹君) 一般質問を再開します。林議員。 ◆15番(林哲也君) それでは、再質問に入ります。 平成26年度当初予算で、仙崎地区のグランドデザイン基本構想の策定にかかる予算額は計上され、先の9月定例会ではこの基本構想を踏まえて基本計画を策定するための、基本計画策定委員会設置にかかる補正予算が計上されております。この基本計画では、直売所整備にかかる施設規模、それから配置方針、それから概算整備額、管理運営計画等がこれ策定されるもので、この策定段階では当然これ市長もかかわるものであります。こうした点を踏まえてちょっと議論を進めたいと思います。 仙崎地区グランドデザイン基本構想には、先程の答弁にもありましたように、仙崎地区を交流拠点とするため、個別プロジェクトとして直売所の整備、ウォーターフロント整備及びまちなみ整備という3つの整備プランが示されております。これらの整備スケジュールのうち、ウォーターフロント整備、まちなみ整備については、基本計画において整備スケジュールが策定されるというもので、現時点で明らかになっておりません。 しかし直売所の整備については、平成27年度に基本設計そして実施設計の整理スケジュールというのが示されており、恐らく来年の3月定例会における新年度当初予算にはそれらの費目が計上されるというふうに思います。 それで、先程農林水産物の直売所整備に関して平成23年3月定例会の話を演壇でさして頂きました。仙崎地区グランドデザイン基本構想にも直販施設にかかる参考資料として記されておりますが、この中で農産物等直売施設整備事業については、23年度一般会計予算案のうち、農産物等直販施設の基本設計、実施設計等の予算を削除し実証実験にかかる予算を計上した予算案を承認、これが23年3月議会ですね、議員の主な意見が列挙されております。それには、農産物等直売所が地域農業の再生につながるのか、疑問であること。そしてコンセプト及び設置場所等の検討が不十分なこと、これは板持地域に設置ということで。誰が運営するのか、運営主体が未決定なまま進めていること。生産者、小売り、仲買及び直売所運営者とのコンセンサスが不十分なこと、そして建設後の赤字運営との財政的問題への不安があることなどが、参考資料としてこれ記されております。 市長は先程の答弁の中で、直売所の整備に当たっては、平成23年3月議会での議論や市民等の意見を十分に踏まえ、懸案事項等を克服し、課題を解明し、市民の理解と協力を得ていかなければならないと述べておりますけれども、まずこの点についてお尋ねしますが、当時あの23年当時、市長は県議会議員でした。市議会の農産物等直売施設整備事業をめぐる議論についてどういう見解をお持ちだったのかお尋ね致します。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 率直に述べさせて頂きますと、1つはやっぱり農産物の直売所、そしてまた道の駅、長門にはございませんでした。今までもございませんけど。そういう意味合いからいうと、そういう施設が何とかがほしい、そしてそのことによって様々な波及効果があるという認識でおりました。市議会の議論を聞いておりましてちょっと私も考えましたのは、いわゆる運営主体が決まっておらないということと、そして場所の確定をしてここでこういうようなことでということでなかったから、ちょっともう少しその辺の煮詰める必要があったのかなという思いは持ったのは事実でございます。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) それで先程、平成23年度一般会計予算案のうち、農産物等直販施設の基本設計、実施設計費等の予算を削除し、実証実験にかかる予算を計上した予算案を承認したことにもこれ触れておりますけども、この実証実験というのは、板持にある「まるごと長門「旬」市場」のことです。 当時、実証実験にかかる予算まで削除修正をかけなかったのは、この事業が緊急雇用対策の一環という点に配慮したものであること、そして実証実験の結果を見きわめたいという思いからであります。実証実験も目的というのは、農産物等直売施設の開設に向けて、課題や改善点を抽出する点にあります。カテゴリー別、時間帯別、生産者別、品目別、月別などといった商品販売動向をはじめ、来店者の特性であるとか、商品への満足度、改善点、更には出荷者の属性、出荷上の課題、改善点などを検証するためのものであります。 現在農産物等直売実証実験店舗、そして水産物等直売実証実験店舗、これは仙崎のショップ青海島にある「海幸仙崎」のことでありますけれども、2つの実証実験店舗がこれ運営をされております。そこで成長戦略推進課にお尋ねします。両実証実験店舗の売り上げ推移及び傾向、それから事業評価について、現在までの状況をお尋ねいたします。 ○議長(三輪徹君) 永井経済観光部次長。 ◎経済観光部次長(永井武司君) それでは、お答えさせて頂きます。 まるごと「旬」市場及び水産物直売アンテナショップ海幸仙崎の、まず売り上げ状況でございますけれども、旬市場に関しましては、平成23年10月にオープン致しました。売上につきましては平成23年度は約半年間で826万円、平成24年度は1,811万円、25年度1,489万円、26年度につきましては10月末の集計でございますが702万円というふうに推移をしております。 この間24年9月までは、1年間9時から11時までの週3日営業、それからその後の25年7月までにつきましては、平日12時まで、それから土日は17時までの毎日営業という形、それからその後につきましては12時までの週6日営業という形で時間帯も曜日も変更してきております。 この売り上げの傾向でございますけれども、イベント開催における集客効果が大きく、土日等のイベント回数に比例して売り上げが伸びる状況、傾向がある一方、平日の品薄状態による来店者数の減少により、売り上げが伸び悩んでいるというのが実際の状況でございます。 それからまた、JAライスセンター倉庫から本年4月国道316号線沿いの板持の交差点のところに店舗を移転したところでございますけれども、交通量による売り上げ増を期待をしたところでございますが、思ったほどの効果があらわれておりません。イベント回数の開催が少なかったことも1つの要因かというふうには思っております。 一方、海幸仙崎につきましては、昨年12月にオープンを致しました。売上は、平成25年度85日間の営業で132万円、本年度は10月末で、203日の営業で348万円という状況でございます。売り上げの傾向としましては、この推移を見ますとゴールデンウィーク期間のところ、それから8月の夏場、この5月、8月、この2月は売り上げが高いという状況にございます。 開業以降、漁協の女性部により積極的な商品開発が行われておりますし、また販売データの収集、それからお客さんと直接やり取りをするということで、消費者ニーズも調査を行うことで、直売所の整備に今後も整備に生かしていくことができるものというふうに考えております。 また、新たな取り組みとしまして、直売所相互の店舗同士での商品を交換して販売する取り組みも今年度から開始をしているところでございます。以上で答弁を終わります。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) 市長は今、両実験店舗の売り上げ、推移及び傾向、それから事業評価をお聞きになってどのような実感をお持ちなのか、率直なとこ感想簡潔にお願いします。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) まず1点目につきましては、思ったほど売り上げは上がってはおらないという率直な意見を、感想を持っております。しかしながら、それぞれに年数を経ている中において、着実とまではいきませんけれども、効果はあらわれつつあると思っております。仙崎のことについては今ありました。そして農産物の直売所についても、組織ができ、そういったお年寄りがつくられたものがそういった形で売れるという問題が、そういったことでの魅力が出てきているのは事実でございます。 しかしながら、大きな問題として、集荷をする体制等がしっかり整ってない、特に農産物の出荷についてはですね。ですから、持って行ける人しか持って行けないということがございます。それらを今後農産物の直売所を新設をしていくということになりますと、そういった出荷体制をどう構築をしていくのかということが大きな課題になってくると思います。でなければ、品揃えができないという、品揃えが少ないということが、客数が減ってるということになることにつながってくることは間違いないと思っております。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) 次に、改めてちょっと確認しますけれども、今回計画されております農林水産物の直売所の整備、運営手法についてちょっとお尋ねします。担当課。 ○議長(三輪徹君) 永井経済観光部次長。 ◎経済観光部次長(永井武司君) それではお答えさして頂きます。 直売所の整備につきましては、市による公設、運営につきましては民間事業者に管理者によって委託して運営するということで、この民間事業者につきましては、さきに立ち上げましたながと物産合同会社を想定をしてるとこでございます。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) それで、直売所は公設民営で、その運営については、指定管理者制度によるかどうかちょっと分かりませんけれども、ながと物産合同会社にこれ委託をして運営するということですね。実は具体的に明らかになっているのは、このあたりまでであります。農林水産物直売所整備については、基本構想には、施設整備の基本を地元密着型の直売所としますとこれ記されておりますが、先程も言いましたように、農林水産物の直売所整備にかかる施設の規模、施設の概算整備費、立地条件、管理運営計画、売り上げ予測と収支計画など、これらの重要な事項は全て仙崎地区グランドデザイン基本構想に続く基本計画の中で、明らかになるということであります。 そして、基本計画の策定と合わせて、ほぼ同時期となる3月の新年度当初予算案には、農林水産物の直売所整備にかかる基本設計、実施設計費が計上されるということであります。 そうなるとどうなるかということです。これ振り返ってみますと、過去において頓挫した農産物等直販施設の進め方で問題となったのは、先程市長も当時の県議での時代を振り返って言いました。管理運営主体がはっきりしないまま基本設計、実施設計費が計上されたことにあります。 今回は、当時問題となった管理運営主体については、今あったように、ながと物産合同会社が担うということですからこの点が大きく違うところです。 しかしそうであるなら、より精緻な議論が必要になってくるのではないか、このように思います。というのも、平成23年3月定例会における農産物等直売施設整備にかかる予算の修正案を提案した当時の田村哲郎議員の発言の中に、次のような一説があったからです。会議録のままちょっと紹介しますと、「萩しーまーとさんでは、平成9年8月から萩魚センター、これ仮称でございますが、萩魚センター整備構想策定をはじめ、その後同センター整備計画の策定、運営主体となる、ふるさと萩食品共同組合設置準備委員会の設置、同準備委員会による事業計画の検討及び決定を行っております。そして設立された共同組合によって管理体制、資金計画を確定、それから初めて11年9月に基本設計作成に入り、翌12年4月に実施設計を作成されております。こうした進め方が、私は当たり前の進め方と思います。」とこのような内容であります。私は農林水産物の直売所整備については、この9月に策定をされた仙崎地区グランドデザイン基本構想の中の個別プロジェックトに位置づけられ、そして現在基本計画の、現在です、基本計画の策定が進められており、その計画の策定とあわせて新年度当初予算案には農林水産物の直売所整備にかかる基本設計、実施設計費が計上される。このことは構想の策定から基本設計に至るまで、2年近くをかけて検討を行った萩しーまーとの取り組みを比較すると、仙崎地区グランドデザイン基本構想の策定からわずか半年で基本設計に入るという手順というのは、ある意味精緻な議論が後回しにされるのではないか、このような印象を受けるわけですが、市長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 今日までも平成23年から様々な議論があり、そしてまた直売所の運営等についても、そしてまた仙崎地区での道の駅構想についても様々な議会でも議論も頂いてきているところでございますし、そしてまた関係者ともそういった仲買人さんをはじめ、そういったところでも議論も進めてきているところでございます。 それらからすると、23年当初と比べると、様々な形で議論は深めてきているのは事実でございます。そういう中にあって、今お示しのように、基本計画を今策定中でございます。この基本計画の中に、やはり議論をする余地は当然あるわけでございますし、そしてまたそれをもとに基本設計に入るわけでございますから、私は4月からすぐ基本設計に入るわけじゃございません。 そういう意味からすると、私は議論の余地は十二分にあると思っておりますし、そして拙速に何でも29年のオープンだということだから進めて行くということじゃなくて、そういった熟度当然深めながら、進めて行くという手法であることは間違いございません。その辺は御理解を頂きたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) 平成23年の2月に策定された長門市農産物等直売施設整備基本計画には、次のような一説が記されております。「農産物等直売施設の整備を実現するためには、整備運営手法を精査し、指定管理者となる組織を選定して、出店者の選定を踏まえて管理運営方針の枠組みを検討するとともに、出荷者を公募し、出荷者組織を設立し、出荷体制を構築する等ソフト面での取り組みが重要である。」っていうふうに述べられています。私が当時のことを繰り返し申し上げておりますのは、農林水産物の直売所っていうのは収益事業なんです。更にハード事業というのは、ソフト事業と違ってやり直しのきかない事業のため、慎重の上にも慎重を期さなければならないんです。 農林水産物の直売所の運営は、ながと物産合同会社が担うということですけれども、この長門合同物産会社なるものも、本市を初め、JA長門大津など4社が出資して、その設立総会を5月29日です。10月1日にそのながと物産合同会社の執行責任が着任しております。まだ2カ月です。 私は、この質問の冒頭に、平成23年3月定例会の経緯をしっかり踏まえた上で、新たな観光直販施設を整備するためには、水産・農業・畜産・各種加工業と観光との一体的、総合的な戦略というのを立ち上げて、十分な検討を行う必要があると申し上げております。 わずか半年足らずでは、さっき言った、実証実験店舗の集計分析をはじめ、青海島観光基地共同組合及び、県漁協長門統括支店との用地取得についての協議はもちろん、更に直売所の事業計画、運営計画、資金計画を初め、市長の冒頭の答弁にもあった交流人口の拡大、外貨の獲得、地産地消の推進、そしてほんとの意味で、農家・漁家の所得につなげていくための精緻な議論を積み重ねる時間的余裕がないのではないか、このように思います。 私は、仙崎が持つ地域ブランドの再構築を進める上で、一点突破のこうした農林水産物の直売所整備については否定するものではありません。だからこそ、基本構想に続く、基本計画ができた時点で、ながと物産合同会社の執行責任者を中心に、もう1度時間をかけてしっかり中身を検証して、それを基本設計や実施設計に生かしていく、このことが遠回りに見えても、農林水産物の直売所を将来にわたって継続していく土台になるのではないか、こう思っています。 近隣自治体の多くに、先程もありました、道の駅ができる、できた、しかし本市はなかったわけです。ここまで来たら開き直って、後発に性急にことを進めるよりも、後発の優位性というのをいかんなく発揮して、十分時間をかけて、他市にないものをつくり上げていく、こういう考えでやって頂きたいと思います。そして市長、もう1つ言いますと、もう1つの側面から言いますと、仙崎地区を交流拠点とするため個別プロジェクトとして、先程から何度も言いますが、直売所の整備、ウォーターフロント整備、それから及びまちなみ整備をこれ示されておりますけれども、これらはトータルで見るとビッグプロジェクトです、トータルで見ると。来年11月には、市長選挙がありますよね。これらについては、私は有権者に真意を問うて、そういう大きな問題だと思います。これについては。 市長がそのことをしっかり訴えて、住民の皆さんが真意を得てから、そのスタートとなる直売所整備に向けた基本設計、実施設計の予算を計上されても、私は遅くないのではないかと。 先程中で議論すると言った、議会はまさに2月あたりに基本計画ができて、それでその基本設計の予算や実施設計の予算認めるか否か問われるわけです。説明責任が伴う我々の。だからそういうふうに私は思うんです。私はよりよい施設にしてほしいしならなきゃいけない、ならなきゃいけないためには、性急にやらずに、あの執行責任者がほんとに彼の知見を生かすためにも、時間をかけてしっかり新たなことも知ってもらう、地域のことも知ってもらう、こういう構えで私やって頂きたいという思いからちょっとこの質問してるんです、どうですか、市長。再度そのことについてお尋ねします。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 成長戦略の中で、29年度オープンということを示しているところでございます。この中におきましては、成長戦略の中で、それに向けて様々な動きをしたとの関連もございます。そういう動きを致してるところでございます。 今、お示しのように、先程もちょっと申し上げましたけれども、27年の4月からすぐ基本設計に入るということでは当然ないわけでございます。当然、様々な議論を通じ、(「予算を」と呼ぶ者あり)議論を、予算をまだ提案をするかどうかも決めておらないわけでございますから、それは例えば、補正にするということも当然あるわけでございますから、(発言する者あり)熟度がどうなってかということが、大きくかかわるわけでございます。それについては、来年3月に基本設計、そして実施設計の予算を必ず提出するということをまだ決めている段階ではございません。 それはもちろん、当然執行責任者を決めてるわけですから、それをないがしろにしてというわけには、うちがこれやったからその中でやりなさいというんじゃ、やっぱり責任者として受けた価値もないと思っておりますから、そのようなことは考えておりません。それらについては、時間ありきという思いで詰めていくつもりはございません。がしかしながら、当面の目標として29年度中にはオープンをしたいという、やっぱりスケジュール的にはそれを持ちながら仕事をしていくということについては、御理解も頂きたいと思いますし、そういったことを決めながら、濃密な議論も、そして粗い議論だけじゃなくて、濃密な議論もしていきたいと思います。
    ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) 今のお話でいくと、来年の3月の当初予算に基本設計、実施設計は上げない可能性示唆されましたね、今、補正予算もあり得ると。その補正予算を市長選挙の後にすべきなんです、広域プロジェクトは。ものすごい政策的経費だから。これあなた言ってないでしょ何も、このことについては。市長になる前に。市長に立候補するとき言ってました。当時の南野市長、道の駅の構想は言ってたんです。マニフェストで。だから、新たな政策的な費目だから、当然これは真意を問うべきなんです、どうです。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) もちろん、道の駅といった形で個別には当然聞いておりませんけれども、公約の中に入れておりませんけれども、いわゆる長門市の活性化させたいという広い意味の中では、当然入ってることでございますから、さっきお示ししたように、仙崎のグランドデザイン全般については、確かに大きな金額がかかるわけでございますから、それらの進捗については、そういう中での公約にしていくのかというような問題があるかもしれませんけれども、直売所については私はこう思うんです。直売所を単体で、仙崎に建てるというようなことでは、私はいけないと思うんです。仙崎のまちづくりはこういうまちづくりの構想で進むから、その中で道の駅はこういった位置づけなんだと、そして先程先野議員さんから質問もありましたけれども、仙崎のデザイン的に見ましても、しっかりとした統一をしたような流れがないと、先につくったから後でまちづくりはやれなくなったちゅうようなこともあるから、そういうものを全体的にやっぱり見る手法からスタートをしようじゃないかということで進めているわけでございますから、それがいきなり私が公約じゃなかったからという違反になるとは思っておりません。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) 公約云々というよりも、大きなプロジェクトでもあるし、一体的な整備があって始めた道の駅というか、直売所が生きるわけでしょ、あなたの今の言い方だと。だから、そういう大きなプロジェクトの場合は、住民に真意を問いなさいと私は言ってる。その後に予算を計上しても決して遅くはないし、あなたの来年の新年当初予算には上げないことも示唆されました、今。 別の角度からもう1点聞いて、これ質問終わりたいと思いますけど、この農林水産物の直売所整備について、ちょっと角度を変えて言いますと、ちょっとお聞きします。 昨年の2月に湯本温泉活性化協議会が湯本温泉活性化ビジョンをこれ策定しております。この中で、湯本温泉の各交流拠点施設整備というのが、ありますよね。それには駐車場、トイレ、休憩、情報の受発信スペース、市及び温泉街への案内、地元店舗テナント、直売所、市民の出店スペース、文化情報展示スペースなどを備えた交流拠点施設の整備がうたわれております。 この議会には、一般会計補正予算そして土地の取得の2議案が追加提案される予定でありますけれども、2議案とも倒産した白木屋グランドホテル関連であります。白木屋グランドホテル等解体撤去後にその跡地を購入するというものですけど、ここにも直売所を含む交流拠点施設を整備する考えなのかどうか、市長にお尋ねします。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 私は、全員協議会のときにも申し上げましたけれども、白木の跡地については、今日また一般質問ございますから重複はさけたいと思いますけれども、少なくとも直売施設については、整備をするということは今までも申し上げたことはございません。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) まあまあこれはあと、午後から長尾議員がやられますので、これはこれでおきます。いずれにしても何かはするわけですね。その具体的な何かが明らかにならないと、この補正予算私は認めません。 ということで、第2の質問に移ります。第2の質問は向津具半島の観光資源の再発信と定住促進についてであります。大西市長は、3年前の12月定例会の市長就任後の所信表明、これ平成23年12月9日でございますが、6項目の重点施策を掲げております。 その1つに観光都市長門の顔づくりがあって、1つに湯本温泉街の整備、2つ目に仙崎卸売市場周辺の総合整備、3つ目にルネッサながとの有効活用、4つ目が今回の質問テーマであります向津具半島の観光資源の再発信、この4項目を主な施策として掲げております。 そこで、向津具半島の観光資源の再発信について、これまでの取り組み成果をどう評価しておられるのか。そして、また、向津具半島の自然に魅せられて、移住された若い人達もおられますけれども、これどのように受けとめておられるのか、重ねて市長にお尋ねします。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) それでは、向津具半島の観光資源の再発信と定住促進についての御質問にお答えを致します。 私は市長就任後の所信表明において、市政運営の基本理念をチームながとを構築し、全国に誇れるまちをつくるとし、市民が市外の人に対し、自信を持って自らのまちを誇れるまち長門市にしていきたいと申し上げました。 そして、全国に誇れるまちとするための6つの重点施策を掲げ、その1つを観光都市長門の顔づくりとし、その主な施策の1つに向津具半島の観光資源の再発信を掲げております。 向津具半島は、楊貴妃伝説、棚田景観、龍宮の潮吹、俵島、川尻岬、考古学的な遺跡など、自然、歴史、文化、風土において、貴重な資源を多数持つ地域であり、その手つかずの自然を最大限に生かすことで、積極的に観光発信できるものと認識しておるところでございます。 これまでの、東後畑棚田や龍宮の潮吹、川尻岬などの向津具半島に関する情報をブログやSNS等のツールを活用して、積極的に発信していることから、毎年多くの観光客が雄大な自然や幻想的な光景を求めて訪れておられます。 また、地元の若者達が中心となって取り組まれている楊貴妃炎の祭典は、立ち上げから毎年進化を遂げ、今では多くの中国人留学生や関係者を招いての国際交流イベントとして定着し、向津具半島から海外に向けた交流の輪が広がりつつあるところでございます。 これに合わせて受け入れ体勢の整備の一環として、平成25年度楊貴妃の里公衆トイレ改修事業を実施したところでございます。更に、油谷宇津賀地区では、地域活性化や交流促進、棚田景観保全を目的に、外部の若い人達からの意見を取り入れようと、下関市立大学などとの連携による活動を展開され、本年6月には東後畑において空き家を活用した、棚田かふぇyou家もオープンされております。 本市でもこうした学生と地域の連携による美しい農村景観を将来に引き継いでいくための計画策定や、地域資源マップ作成などの取り組みを支援してるところでございます。 このように地域住民が主体となり、地域のために自分たちの将来のためにという思いが観光によるまちづくり活動につながっているものと感じております。 次に、向津具半島の自然に魅せられて移住された若い人達をどのように受けとめているかとのお尋ねでございますけれども、向津具半島ではこれまでもサーフィンのメッカと知られる大浜海岸に魅せられ、多くのサーファーが移住してこられました。近年では、スローライフや自然志向といった考えの中で、田舎での生活が見直されつつあり、都会から田舎へ移り住む人達が増えてきております。こうした中、向津具地区においては、美しい自然の中で田舎暮らしをしたいという若者が移住してきております。中でも十数年前に1人の若者が移住してこられ、彼の自然の中での自給自足によるライフスタイルが雑誌などで紹介され、多くの若者の心を引きつけてくれたものと思っております。これら移住してこられた若者達は、地域に溶け込み、本年度設立された向津具地域協議会やNPO法人の活動にも積極的に参加され、また、ビーチクリーン大作戦と銘打った海岸清掃活動などの中心となって頂いており、今後の活躍を期待を致しているところでございます。御存じのとおり向津具地区は、高齢化率が50%を超え、本市の中でも特に高齢化が進み過疎化が深刻化している地域でございます。荒れた農地や、空き家の増加が大きな問題となっている中で、こうしたふるさと回帰の流れは、市としても大いに歓迎したいと考えております。以上で1回目の答弁を終わります。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) 今の答弁を踏まえまして、再質問に入ります。 向津具半島の観光資源の再発信について議論を進めるに当たって、改めてちょっと確認致しますけれども、向津具半島の地勢的概念、つまり、どのあたりまでを向津具半島と言われているのか観光課にお尋ねします。 ○議長(三輪徹君) 檜垣経済観光部長。 ◎経済観光部長(檜垣正男君) ただ今観光課にということでございましたけど、私油谷の出身でございますので、私のほうから答えさせて頂きます。合併前に、油谷町時代に油谷町史が刊行されておりまして、その中では、宇津賀地区について、向津具半島という記述がある部分や、或いは宇津賀地区については向津具半島ではないような記述がございまして、統一致したところはございません。ただし、私も油谷の人間ですけど、油谷の人間からすれば、向津具半島というのは、小田から先をイメージしておりますので、それ以外の部分について、向津具半島というイメージは余りございませんけど、純粋に地理学的な、私もちょっと調べたことがあるんですけど、からすれば、掛淵川から北側の、例えば日置の千畳敷等含めた津黄後畑、川尻、それと向津具、上、下、このあたりを地理学的には向津具半島というようでございます。 所信表明で申し上げた、向津具半島の再生でございますけど、それにつきましては、棚田とか、龍宮の潮吹等も含めた向津具半島の再生ということで、所信表明を申し上げたところでございます。以上です。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) 今の油谷出身の経済観光部長のお話を踏まえながら、想像してもらいながらちょっと議論進めたいと思います。そこで、市長は、現在フェイスブックをされておりますよね。情報発信に努められています。かくいう私も市長のフェイスブックのお友達の1人でありますけれども。市長は11月13日付で、日本青年館で開催された政経セミナーの交流パーティーに出席されたことを投稿されました。私、いいね押しましたよ、ちゃんと。それには、島根県の海士町の山内道雄町長とお話されたことが記されておりました。私も、議員有志の政務活動として、7月31日から8月1日までの1泊2日の日程で島根県の沖合約60キロメートルの日本海に浮かぶ隠岐諸島の中ノ島からなる海士町への行政視察を実施したことを、先の9月定例会の中でも紹介をしております。島の人達が生き生きと暮らす、活気あふれるところでしたが、言うまでもなく海士町は、市長も山内町長とお話されて分かったと思うんですけど、全国的に注目されてる自治体の一つです。私は、向津具半島というのは、ある意味で、海士町のような手つかずの自然ていうのを最大限生かして、積極的に観光発信ができる地域だというふうに思っております。私が海士町に行って、まず目についたのが、島の玄関口であるフェリー乗り場の菱浦港にある交流拠点施設、これちょっと舌かみそうなんだけど、キンニャモニャセンターにあった、ないものはないと書かれたポスターがあちらこちらに張られていたことであります。海士町のキャッチフレーズ、ないものはないというのは、一つにはなくてもよい、もう一つは、大事なことは全てここにあるという意味だそうであります。向津具半島も市の中心部のように決して便利ではありませんけれども、しかしその一方で、自然や郷土の恵みはそろっております。そこで、いい観光地の条件の一つに、そこに住む人達が幸せに暮らしていること、住民の日々の営み全てが観光資源、これはよく観光政策を語るときによく言われることです。確かに向津具半島というのは、市長の先程の御答弁にもありましたように、過疎化や人口減少などの地域課題を抱えておりますが、向津具半島の観光を考える場合、日々そこで暮らしている住民の方が、生き生きと安心して生活できる条件を整えていくということも重要なことだと思いますけども、市長のお考えはどうでしょうか。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 全くおっしゃるとおりでございまして、最近は、観光そのものが、そういった形に変わってきておりますから、そういったものと触れ合うことによって、その人が癒しになったり、そしてその人から元気をもらって、また帰って行くということになっているわけですから、お示しのとおりだと思います。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) それで、向津具半島の豊かな自然の美しさとともに、向津具半島という地域を形成する人も大切な財産であります。市長も今お認めになりました。現在、何度も言いますけども、向津具半島の各集落というのは、ほんとに過疎化とか、高齢化、人口減少などで、地域課題というのをものすごく抱えている、こうした中で、そこに暮らす地域住民の方々が、危機感というのを共有して、今、様々な取り組み、先程市長も若干冒頭紹介されました。触れられておりますけども、向津具地区協議会というのは、ここに住むみんなの手で夢と誇りが持てる地域づくりを目指して、向津具半島の12自治会と長門大津農業協同組合向津具支所など、地域の各団体が参加して、今年8月に設立されております。またNPOむかつくっていうのは、長門市油谷地域に居住する住民に対して、地域福祉及びまちづくりの推進等に関する事業を行うことで、長門市油谷地域の活性化に寄与することを目的に、平成25年7月に設立されており、現在約40名の会員の方々が活動されております。先の9月定例会における補正予算にもありましたけれども、今年度は過疎集落等自立再生対策事業として、向津具地区安心安全推進プロジェクトに取り組まれております。その事業内容というのは、安心安全確保事業として、地域内将来動態調査とシンポジウムの開催、それから、生活支援サービス事業とて、災害時の食糧確保の推進と、ワンナイトステイサービス事業を推進、それから地域間、世代間交流事業として、担い手育成のための体制構築、高齢者サロンの開設及び地域の伝統料理教室の開催、地域資源発信事業として地域情報紹介マップの作成と、伝統文化の情報発信と、このような750万円でした。この事業、NPOむかつくが今実施をしております。市長は冒頭の答弁の中で、地元住民が主体となって地域のため、自分達の将来のためという思いが、観光によるまちづくり活動につながってると感じているという趣旨でお述べになっておられますけども、しかし、本来こうした活動というのは、地域のNPO任せではなくて、行政の福祉課サイドが一緒になって、積極的に取り組むべきだというふうに私は思うんですよ。観光と福祉が連携して、地域の人達と危機感を共有することで、観光政策につなげていく、都市と農山村の共生を考えて行く一つのきっかけになるというふうに考えておりますけれども、市長の考えをお尋ねします。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) まず1点目につきましては、向津具のまちづくり協議会の中にも、市役所の職員が支援員として入っているわけでございますし、そういう中で、まず、向津具地区に住んでいる人達が、まず自主的にそういったことに立ち上がって頂いたということに大きな、私は価値があると思っております。それを、市がそういった支援をしていくためにどういうことができるのかということで、国庫補助事業を導入をしてきたところでございます。それも、見事にこういうふうに使いたいということが、自ら決定をされ、そしてそれに基づいて、計画に基づいて今実施をされようと致しているところでございます。そして、それらの、福祉分野については、当然アドバイスも頂いて、うちもしてると思いますし、そして、必要に応じて、市として連携をしていかなきゃいけないものについては、福祉の分野についてもそうですし、観光の分野でもそうですし、そして、何といっても、さっき集落支援員としてそういう形で入ってますから、そういう人達がしっかりと観光の分野、様々な分野で、各市の行政機関ともしっかり連携をとってくれるものと、大きな期待を致しております。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) 集落支援員、確かにいますね、今、3人ほど入られたのかな。しっかり、行政というのはどうしても縦割りになりがちなんで、地域の課題を全体で共有できる、縦と横の関係をしっかり構築してください。私それ余りできてないような気がするんだよね、今。 次に、ちょっと企画政策課にお尋ねします。市全体の定住促進策の現状と課題、向津具地区の今後の取り組みについて、ちょっとお尋ねします。 ○議長(三輪徹君) 中谷企画政策課長。 ◎企画政策課長(中谷信浩君) それでは、企画政策課のほうからお答え致します。まず、定住促進施策の現状と課題についてでございますが、本市では、空き家バンク事業、そして、自給自足生活支援、移住者企業支援などの定住支援事業の補助金制度を柱と致しまして、情報発信事業により、ホームページ等で全国に情報発信しているところでございますが、移住者の受け入れに必要となる空き家の登録件数が少ないということで、移住者の選択肢を広げるためには、空き家バンクへの登録を促進をしなければいけないと今考えております。しかしながら、定住を進めていく上では、様々な施策を総合的に進めて、住む場所として長門市の魅力を高めていかなければならないと思いますし、何より、移住者が生活する上での経済的な安定が不可欠と考えております。 移住を定住につなげていくというふうにするためには、移住者が長門市で生涯安心して暮らしていける環境づくりこそ現在必要ではないかというふうに考えております。 次に、向津具地区での今後の取り組みについてでございますが、向津具地区に移住された方々、先程市長のほうの答弁にもございましたが、半島の手つかずの美しい自然や、また十数年前に移住された方の自然の中での自給自足によるライフスタイル、そうしたことへのあこがれにより、移住を決断された方がほとんどと伺っております。地域の交流人口を増やして、既に移住された方々との交流の機会を設けるなど、向津具地区に訪れやすい環境づくりが、ソフト面からも必要と考えております。以上でございます。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) 私が所属する総務委員会は、先月の14日に、今言われました、移住された方、チーム向津具の5人のメンバーと意見交換会を実施しております。先程課長の説明にもありましたけれども、やっぱり移住者が生活する上での経済的な安定が不可欠と述べております。確かに生活の糧がないと移住はできませんから、それはそのとおりだと思います、私も。しかし、ただし、それは私自身が海士町を訪問するまではそう思い込んでいました、今まで。Uターン、Iターンといえば、子どもが巣立った脱サラの中年の御夫婦とか、定年を迎えたサラリーマンが、自分のふるさとや気に入った土地で仕事を探して、のんびりと第2の人生を送るという姿が思い浮かびますけれども、海士町の場合は、ちょっと少し違っております。人口は約2,400人の自治体ですけれども、その1割近くがIターンで占められております。その大半が、40代以下となっており、中には、一流大学の卒業者であるとか、一流企業でキャリアを持つ現役世代という方もいらっしゃいます。 海士町には、逆に目を見張るような定住促進施策とか、Iターン施策があるわけではないんです。うちのほうが進んでいるかもしれない。ここの特徴は何かというと、行政が仕事を与えるとか云々ではなくて、雇用を創出するとかじゃなくて、自分達で新しい仕事をつくっているんです。つまり、海士町の地域資源を有効活用して、島ブランドを売り出すために起業する、自ら起業しているというものなんです。先程紹介したチーム向津具のメンバーも、起業したり、それを目指したり、或いは新規就農者として取り組んでいこうとしている人達もおられましたが、その意見交換会の中で、その中心的なメンバーの方からこういうお話を伺いました。それは、既に100人近い人が自分のところに来ているけれども、移住して定着するには至らなかったと。しかし、その人達が、全国で向津具半島の素晴らしさを情報発信してくれる。こういう内容でしたけれども、これは海士町の考え方とすごく共通してるんだね、この考え方っていうのは。まさに、来るもの拒まず、去るもの追わずで、こうした情報を行政がストックしていく、これから。で、平たく言えば、向津具半島に観光に訪れた人達や、移住を考えられた人をターゲットにして、もう一度来てもらう、或いは誰かを紹介してもらうといった顧客管理というのを徹底して、こういうことも重要だというふうに思います。海士町はこれやってるんです、実は。そのことが、向津具半島の観光資源の再発信と定住促進を長い目で見てつながっていくのではないか、そのように考えるわけです。市長、どうですか。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) おっしゃるとおりでございまして、やはり、向津具半島に来られてる方は、そこで、正直な話、大もうけをしてということじゃないわけでございまして、本当にそういった自然の中で、生活がしていきたいという思いであるわけでございます。そういった中で、しかしながら、生活の糧は当然要るわけでございますから、そういう生活の糧をどういった形でこう得ることができるのかということでございます。以前にもお話をしたかとも思いますけれども、ですから、私は、向津具半島そのものが自然栽培の里と、ほんとに農薬も使わない、そして肥料も使わない、そういったことを地域全体で取り組める仕組みをつくっていくならば、私は、そしてそのことを高く、個人でも、もう既に売っていらっしゃる方たくさん大きな価値がありますから、売っていらっしゃる方、ありますけれども、それも、長門の中で、LLCを中心として、それも売る仕組みをつくっていく、そういった一連の流れをつくっていけば、私は、向津具半島にそういった自然栽培の里向津具といった命名をし、そして、それに向けて情報発信をしていけば、自然に何人かそういったことを続けていらっしゃるわけでございますから、それが大きく広がっていくという可能性はあると思っております。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) もう時間がありませんけれども、今回は、市長、フェイスブックで海士町の町長とお話されたということで、こういうお話をさせて頂きました。ちょうど私達も海士町に訪れてますから、それを思い出しながらお話をさせて頂きました。 向津具半島の観光資源の再発信と定住促進については、さっき言ったように、向津具半島というのは、ほんとに過疎と高齢化という大きな課題を抱えております。こういう側面とともに、やはり私は、大きな可能性を秘めてる地域でもある。ここをやっぱ再評価しなければいけないだろうと思ってます。向津具半島の観光資源、人も含めて、ほんとに磨きをかけて、ブラッシュアップをして、一つのブランド、向津具ブランド、さっき棚田のお米とか、色々あるけど、商品じゃなくて島ブランドとして、向津具ブランドとして定着させる必要があるというふうに思います。いつかまた産業政策の中でこういうお話はまたさせて頂きますけども、観光振興による交流人口の増加っていうのは、訪れた人がこの地域に住んでみたいという移住や定住を考える一つのきっかけをつくることでもあるんですよ、観光というのは。また観光といえば、今本市の観光といえば、仙崎や湯本といった地域ですぐ思い浮かびますけれども、向津具半島をはじめ、それぞれの地域が様々な地域の課題を抱えながら、個性豊かに発展共存していくことこそが、私は、今の長門市に求められてると思います。市長におかれては、こうした視点に立って、所信表明で述べられた向津具半島の観光資源の再発信を、豊かに発展させてほしいというふうに願っております。その決意の一端を聞いて質問を終わらせて頂きます。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 先程、海士町の山内町長の話をされたところでございますけれども、やはりないものはないという発想を転換をしていくということが何よりも重要だという、私もそういう思いでありまして、ですから、あるものをしっかりブラッシュアップをし、そしてまた売っていく仕組みをつくっていこうと、雇用の拡大についても、ないものを幾らねだってもだめなんだと、だから長門にあるものをどれだけ有効活用していくかという発想で私はいるつもりでおります。そして、山内町長の話を聞いておりまして、大変まちおこしには、若者、よそ者、馬鹿者の3つがおらんと、まちおこしにはならんと。その3つがおるとそこが元気になると。若者がやっぱり活力がある、そして行動力があるわけですし、そしてよそ者という言葉は悪いですが、よそからのいわゆる発想力、これをやっぱり最大限活用していかなきゃだめなんじゃないかと。そしてばか者という言葉は、これも悪いけれども、本気になる人がいなければそこが変わらないということであろうかと思います。やっぱりこの3つをやっぱり大切にしていく、向津具でも、そういった意味合いにおいては、NPOもそうですし、若い人達が立ち上がってるわけですし、そしてまた、他から移り住んでいらっしゃる方がいらっしゃるわけでございますから、その方々としっかり連携をしていき、そして1つに、1足す1が2になるんじゃなくて、3にも4にもなっていく取り組みが必要だろうと思います。 そしてもう一つ、やっぱり都会から住んでこられた方々がやろうとしてることを本気になって応援をしていくということ、これがやっぱり海士町のあれだけよそから移り住んでこられた方々の成功につながってることは間違いないと思います。そういう意味合いにおいては、その方々のやろうとしてることが、行政がほんとに要らんおせっかいを出して邪魔をするんじゃなくて、ほんとに何がやりたいのか、それに手を差し伸べていくことが何より重要だという思いを持って、今後とも取り組んで参りたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 林議員。 ◆15番(林哲也君) ちょうど時間来ました。これで私、今年の2014年の一般質問を終わらせて頂きます。3月よろしくお願いします。終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(三輪徹君) 午前中の一般質問はこの程度にとどめ、この際、暫時休憩致します。午後の一般質問は、13時から再開します。午前11時55分休憩………………………………………………………………………………午後1時00分開議 ○議長(三輪徹君) 休憩前に引き続き一般質問を再開します。 重村法弘議員。〔6番 重村法弘君登壇〕 ◆6番(重村法弘君) 皆さん、こんにちは。俵山、重村でございます。 通告に従いまして、本日は本市の観光施策について質問をさせて頂きます。 本市の基幹産業の観光分野におきましては、社会形態や観光ニーズの変化、長期にわたる不況、また担い手の不足など、様々な要因によりまして、低迷の一途をたどっていると言って過言ではないと思います。 本市の総合計画及び市長が推し進められておられます「ながと成長戦略計画」の中でも、観光振興は重要な施策と位置づけられ、「観光都市長門」の再構築に向け、現在取り組まれております。その課題及び今後の取り組みについてお尋ねをしたいと思います。 以後は、発言席のほうからさせて頂きます。〔6番 重村法弘君降壇〕 ○議長(三輪徹君) 大西市長。〔市長 大西倉雄君登壇〕 ◎市長(大西倉雄君) それでは、重村議員の長門市の観光施策についての御質問にお答えを致します。 ながと成長戦略行動計画に定めました観光振興として、地域毎のプロモーション計画を明確にするという観点から、特に仙崎地区、俵山地区、湯本地区の3地区に焦点を当て、それぞれの特色を生かした観光振興の推進を図っているところでございます。 まず、仙崎地区につきましては、金子みすゞが書いた仙崎のまち歩き整備、やきとリンピックの開催やクルーズ船誘致といった取り組みを通じて、交流人口の拡大を図るとともに、山口県長門市仙崎の知名度向上を図っているところであります。 今後は、仙崎グランドデザイン基本構想に示された観光産業等と連携した交流人口の拡大に向け、地元の意見を十分に反映させた取り組みとしたいと考えております。 次に、重点施策として位置づけられている俵山地区の観光振興ですが、湯治モニターによる医学的「温泉力」の実証事業やチンドン・グランプリ、子どもかかしといった俵山ならではの固有の価値を創出とした地元主体の取り組みに対し、支援をしているところであります。 また、2019年ラグビーワールドカップキャンプ地誘致に向けて、長門青年会議所がスパスタジアムの法面にシバザクラを植樹されるなど、「チームながと」として各方面から協力の輪が広がりつつあります。 今後は、温泉力の更なる情報発信を強力に推し進め、また現在人にマッチした湯治スタイルや宿泊につなげられるイベント創出により、温泉街を中心とした地域経済の活性化につながる仕組みづくりを優先課題として取り組まなければならないと考えております。 最後に、湯本地区の観光振興でございますが、湯本温泉活性化協議会が策定をされた「湯本温泉活性化ビジョン」を踏まえ、大寧寺のライトアップや観光案内機能の充実を図ったデジタルサイネージの設置、更には新山口駅から湯本温泉までの利便性に配慮した無料送迎バスの運行等に、市として支援させていただいているところでございます。 今後の課題と致しましては、懸案事項であります恩湯の改修や廃業された旅館跡地を含む総合的なまちづくり構想が求められているところであり、湯本温泉がまたにぎわいを持った温泉街となるため、地元の意見を聞きながら関係機関とも連携し、しっかりと取り組んで参りたいと考えております。 しかしながら、観光客に感動を与えるためには、ハード面の整備だけではなく、地域住民の顔が見える様々なサービスも大切なものの一つであると感じております。 例えば、俵山地区の皆さんが地元主導で進められている魅力的な地域イベントの創出などは、地元の熱意が地域の活性化に結びついたモデル事例として挙げられると思っております。 観光振興によるまちづくりは、行政だけが取り組むべきものではなく、地元住民や事業者、そして行政が、市民協働の観点から、一丸となって取り組んでいく姿勢こそが、成功への秘訣であると考えております。 今後、地域毎のプロモーション計画を推進していく上で、今後は地元住民や事業者と連携した取り組みができるよう、しっかりコーディネート機能を果たして参りたいと考えております。以上で1回目の答弁を終わります。〔市長 大西倉雄君降壇〕 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) それでは、観光施策についてということで、今日、質問させて頂きますが、再質問に入りたいと思います。 昨日の一般質問、南野議員から始まって、午前中も先野議員は、地域活性化ということでしたけど観光にも十分発言がございました。そして、午前中の林議員、観光施策ということで、今回、一般質問でも観光分野というのは、非常に発言の機会がたくさんあったわけですけれども、今しばらくおつき合いをいただければというふうに思います。 今、市長のほうから御答弁がありましたように、現在、市長が就任されて「ながと成長戦略行動計画」ということで、地域経済のとにかくもう一回立て直し、再構築ということで、観光分野も含めて農林水産業、サービス業、そういった全般にわたる成長戦略行動計画を軸として、今、結構推し進められておりますけれども、いま一度ちょっと頭の中を整理する意味で、これは執行部の皆さんとか議員の皆さんは頭には入っていると思いますが、中々市民の皆さん、こういった大きい長期的に自治体として進めていく計画というのは、もちろんこの長門市総合計画、平成19年に作成され、28年度、10年間の、長門市がどういう自治体を目指し、未来像を描いてまちをつくっていくのか、ここに全てが網羅されていると、この総合計画をもとに各観光であったりとか福祉であったりとか、色んな施策を展開していく大本ととなる、今、総合計画書ですけど、成長戦略の前にもう一つ、観光分野に関しては、長門市観光基本計画というのがその下位の計画として、平成22年12月に作成をされております。 こういったところから、その計画というのは様々、その間には市長の交代もございました。この整合性、総合計画があり、観光計画があり、そして「ながと成長戦略」、これは大西市長がこの4年間の中で自分は重要的に、ピンポイント的に果たしていきたいということが成長戦略の中にうたわれていると、私は認識しておりますけど、そこら辺で市長の御発言があれば、整合性という意味で御確認をしておきたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 今お示しのように、当然、総合計画がここございまして、そしてまたそれに基づいて様々な計画がつくられているところでございまして、観光基本計画についてもそれに基づくわけでございますし、そしてまた当然、成長戦略行動計画の観光分野についても、そういった整合性を持って、それと横にらみをしながらこうやっていっていることは間違いございません。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) それでは、今の計画ばっかりつくって計画倒れじゃないかとか、市民の皆さん、言われる方も中にはいらっしゃるんですけど、これは3万8,000人のみんなのまちでございますから、市長がかわったとたんに、あの計画はなしよというわけにはやっぱりいかない、だからこそ職員の方もかわられても、市長がかわられても、微動だにしない基本的なものが、やっぱり通じたものがないといけない、ここに原点はあるということだというふうに思います。 その中で、今日、ちょっとまず最初は、この観光基本計画について何点かお尋ねをしたいと思うんですが、この観光基本計画は22年、南野市長時代、観光課長は県のほうから出向された女性の課長、お名前は言いません。が就任をされて、まず観光分野の現状把握、洗い出し、そして市民アンケートをもとに、これからどう立て直していくのかということを平成28年まで、ですから総合計画と終わりを同じくして一貫として進めていこうという、観光に関してはこれが大本になる計画書であると私は思います。 そこで、市長に見解を教えて頂きたいと思います。 22年に策定されたこの基本計画の中間年度は25年度、28年までの計画ですけど、25年度のところで1回立ちどまって検証し、そこで洗い、見直しをするということになっております。 それで、是非、一生懸命計画を立てて、この長門市の観光の未来像を描いたこの計画書ですけど、中間年度に当たって1回見直しが必要だということで、25年の末に中間報告が出ております。 当時、計画では25年度の年間の観光客数は130万人を目標、宿泊は60万人、ですけれども、25年度の実績は観光客数114万人、宿泊数は49万7,000人、計画書に書いた数字には到底及ばない数字になっていると、中々浮揚してこない。この数値をどのように受けとめられているか、これをお尋ねしたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 当然、数字にあらわれてきているわけでございますから、色んな要因はあるでしょうけれども、大変、計画に比べると極めてダウンしているという、60万人が49万7,000人ですから、10万からダウンをしているということからすると、大きく落ち込んでいるという事実を深刻に受けとめているところでございます。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) 私も議員の一人として、先程から一般質問で出てましたけど、もう老舗ホテルの倒産であったりとか非常に暗いニュースもあった中で、数字的にも浮揚してこない、その中で市長もその成長戦略、ピンポイント的に、先程答弁でもありましたけど、仙崎、俵山、湯本、観光分野に関してはですね、まず御自身ではピンポイント的にもう一回、まちの構想を練り直してみようというところに至られていると思います。 これは観光課長のほうに、簡潔にお答えを頂きたいと思います。 この観光基本計画の中には、この計画を策定するときから観光戦略推進委員という方が、名前が、委員が選任されております。当初19名でしたけれども、今、第3期目の委員の方が就任されたばっかりだと思うんですが、委員の方の当初19名の中には市民の公募の委員の方がいらっしゃいました。2期目、委員は10名、市民公募なし、3期目、つい先日委嘱をされたようですが12名、市民公募なし、公募委員で市民がないというのは公募をしてないのか、それとも公募したけど応募がなかったのか、それとも最初から公募をするつもりがなかったのか、ここをまず簡潔にお答え頂きたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 水津観光課長。 ◎観光課長(水津俊彦君) お答え致します。 今回の委員の選定に当たりましては、公募委員の公募は致しておりません。 この件に関しましては、今期、3期ということで、最後の数値目標達成のための非常に重要な時期であり、公募委員というのも考えましたけれども、やはり現場で活躍されている組織、団体、それら強力なネットワークを構築したいという思いがありまして、今回は公募は見送らさせて頂きました。以上です。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) 公募はしなかったと。 次、もう一点、もう2つ、課長はございますので。 2点目、11月27日、新委員が委嘱されたとの報道がありました。議会が始まる直前です。この時期に、私、この時期に委嘱されるというのは、非常にこう見てどうなのかなというのが、私は一般市民として見たときに、新年度始まってでもない、もう上期が終わって下期にかかったところで委嘱をされたということですが、任期は年度毎ではないのか、これを課長にお尋ね致します。 ○議長(三輪徹君) 水津観光課長。 ◎観光課長(水津俊彦君) 現在の観光戦略推進会議の委員さんの任期については、11月1日から10月31日という任期となっております。の、2年間の任期というふうになっております。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) 課長、何回も済みません、最後にします。 26年度の開催は、この前「ほっちゃイブニングNEWS」で私見ましたけど、11月27日が第1回目の会議であったという報道がありましたけど、これもう今年度は最初で間違いないでしょうか。 ○議長(三輪徹君) 水津観光課長。 ◎観光課長(水津俊彦君) はい、間違いございません。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) 今、3つほど、私も調査して間違いがないかどうかということで、お尋ねを課長のほうにしましたけど、まず委員のほうはいいです。市長の思いもあるでしょうから、今回に限っては市民の公募はしないと、それにはきちんとした理由もあるんでしょうからそれは要りませんけれども、まず委員の任期が、委嘱がこの時期、確かにこの規約を見ると任期は2年とするということになっていますけど、今回の任期は、来年、再来年の3月31日、年度で区切っているはずなんです。これも確認しました。 私、こういう大切な基本計画のその広く意見を賜りたい、今、行政がやっていることが間違いないのか、市民目線から見たときの大切な意見を聞かせてほしい、そういう委員の選任のときに、私、任期が幾ら8月か10月か分かりませんけど、年度途中のその交代というのは非常に委員さんも大変だと思うんです。 というのが、行政はやはり年度年度で仕事して参ります。それと、ひょっとしたら職員の方も交代するかもしれない。私はどこかで早く行政と一体となる組織にするために、任期はきちんと年度で区切ってあげる。そのときに新年度予算、例えば議会が承認すれば、通過すれば継続事業と新規事業、こういうのがあるという説明もできるわけですよね。 私、ここ辺に、この委員会は本当に大切にしているのか、そこから意見を、大切な意見を頂戴したいんだという思いがあるのか、私ここ辺疑問に思うんで、市長はどうですか、任期の件。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 一つはやはりどういう形で、当然、計画を立てた、そしたらチェックをしていくというシステムが必要でございます。 そうすると、チェックをしていく時期というのは、やはり何といっても、1年間終わってみなきゃチェックはできないということがあろうと思います。そうしてまた、新年度の予算にぶつけていくためには、少なくとも10月か11月ぐらいには、委員会で意見を聞くという必要もあろうかと思います。 そういう一定のサイクルが必要であるわけでございまして、それらについては当初の始まりがそういうことであったということでございますけれども、しかしながら重村議員お示しのように、今年度、3期の委員については、その計画が終わる28年度で終わりということでございますから、そういう意味合いにおいては(「27年度」と呼ぶ者あり)、27年度の最後ということでございます。 そういうようなことからすると、次の計画を立てるということについては、新しい年度から当然始まるわけでございますから、次回からはそういったことになろうかと思っております。 今までの流れの中で、そういうふうに2年間の任期ということがうたってありますから、そういうことになったんだろうというふうに理解は致しておりますけれども、1年間の中で行政にもそういったサイクルがございますから、そのサイクルに合わせるほうが、より効率的だという思いは持っておりますから、それらについては観光の問題だけじゃない、そういったほかの問題でも、そういう任期がややもするとずれているものがありますから、それらについてもしっかり本当に有効になるような委員会、そして意見が聞けるような委員会にするためには、それらについても見直しをしてみたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) 観光のこの計画に限らず、そういった任期になっているものがあると思うんですけれども、私11月27日に開催された初顔合わせの第3期目の委員さんというのは、例えば、これ確認しましたけど、前委員さんはこの検証をして、11月27日まで、今年度開催されてないんですから集まってないんですよ。 そしたら、来年度の予算編成は今どこにいっているかというと、きのう財政課長に確認しました。財政課で、今、調整をもうしている段階です。 ですから、その意見をください、是非、市民目線で見たものを行政としても反映したいんです。だから、委員会を設置するんです。ですけど、予算編成にも何も反映されてませんよね、聞く機会がないんですから。 だから、私、成長戦略の中で、今ピンポイント的にその施策はされていると思いますけど、林議員が言われたように観光というのは、俵山と湯本と仙崎だけではない、この計画の中には長門市全体を網羅して振興を図っていこうということが書かれているんです。 ですから、やはり委員さんにお願いをして、大切な意見をもらうために設置してるんですから、やはり僕は11月27日が第1回目の会議なんていうのは、私はもう聞いた瞬間に市民目線で分かりますよ、おかしいと。だから、委員会が機能してないのと一緒です、私から言わせたら。 この部分を、是非、反省材料として持って帰っていただいて、これは観光だけに限らず、ほかの部署の委員の設置のあり方というのも、私はもう一回、見直して頂きたいと思います。 「チームながと」ですもんね、ですよね、市長。 ◎市長(大西倉雄君) そうです。 ◆6番(重村法弘君) 次は、ちょっと体制についてもう一個、長門コンベンション協会の立ち位置といいますか、役割でございます。 平成23年4月1日に、長門市観光協会から一般社団法人長門市コンベンション協会ということで、法人格を持った団体に移管されております。 当時の思い出して頂くためにですけど、当時、生まれ変わるというか活性化をにらんで、南野市長の時代でしたけど、一般から業務課長を公募し、新年度から生まれ変わろうとするものであります。 これは私達議会からすれば、一般の民間の法人でございます。ですから、経営が云々ということは、私は差し控えたいというふうに思いますけれども、市長は、市長はですよ、ここの長門市のリーダーとして、一般会計補正予算の中にもコンベンション協会へは1,000何百万円、1,000少しだったかな、名目は違いますけれども、運営費的な、一般会計で予算もとられています。それから、各色んな事業の委託もされております。 そういう立場にあれば、私は市長というのは、コンベンション協会に足りないところというのは、物申すのは、私は市長しかいらっしゃらない、行政の立場として、議会は中々言えませんから。 そこらあたりで、これ単刀直入にお尋ねを致します。現在のコンベンション協会、長門市のこれからの観光を背負っていくにふさわしく十分に仕事ができているのか、それとも幾分足りない気持ちがあるのか、そこらあたりお尋ねしたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 御案内のように、今年度、代表者もかわられたところでございまして、そういう意味においては観光のプロがなられたわけでございまして、代表者になられたところでございまして、そういう意味においては機動力と、そしていわゆる民間のよさを持って、徐々に発揮されつつあると思いますけれども、それが十二分に発揮されているかということになりますと、まだまだ十分とまでいっておらないと思います。 それをやはり私はコンベンション協会が設立をされたというのは、先程も重村議員からございましたけれども、やはり何といっても今までの観光協会とは違う、市の、悪い言い方をすると下請け的な業務でなくて、積極的に前に打って出るという施策で変わったというふうに理解を致しておりますから、そういった意味合いにおいてはひとつ是非コンベンション協会として、積極的に打って出てほしいという思いを持っているところでございます。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) 業務内容は、私達も逐一入って見ているわけではありませんけど、私、観光協会、その任意団体のときから法人格を持ったコンベンションに変わって約3年経つわけですよね。3年半か。 ですけど、どうなのかなと、本当に変わったな、本当に観光分野を色んなコーディネートしてくれて引っ張っていってくれているなというところまでの感覚は、私は持ち合わせてない、感じることができない、厳しい意見かもしれませんけど。 というのが、ちょっとこれは耳に入ってくることがありました。例えば、やきとリンピック、8月、一番最後にありましたけど、7万5,000人が集客できたということで、私はイベントとしては大成功であったろうというふうに思います。色んなクレームはあったかもしれませんけど。 そのときの、これは私も聞いた話ですが、調査をよくしていませんから色んな事情があるのかもしれませんけど、事務連絡先をどこにするかということが、実行委員会の中で開催するまでにあったらしいです。 最初の集客が3万人だったかもしれない、4万人だったかもしれない。しかしある個人商店さんが仕事しながら、そこの電話番号にしようというような経緯があったらしいです。 それで、最終的にはコンベンションが連絡先として受けたんですよ。ですけど、3万人のイベントを開く、7万人のイベントを開く、そして何千人規模、これはやはりその実行委員会の中で話したときに、これはどこがそういった事務のサポートするべきかとかいうのは、私は最終的にコンベンション受けたかもしれないが、中々「よし、うちがやりましょう」という感じではなかったというふうに聞いています。 だから、私、コンベンション協会としては、こういうのは表に出てほしい、うちがやりますよと、その部分は。それであるとか、これはもう何年か前ですけど、スポーツイベントを開催するに当たって、事務局というかお手伝いをお願いできないかといったときに、どうも中々いい返事でなかったと、それも中国大会か何かの球技大会でしょう。 ですから、ほかの自治体では、コンベンション協会がスポーツイベントにもどんどん入り込んで、例えば宿泊を伴ったり、その後、負けたチームが観光に行ったり、色んなことが考えられる。そういったところに、スポーツだからコンベンションは関係ないとか、そういうんじゃなくて、大きい大局で「観光客のお一人なんだ」という立ち位置で、是非これからコンベンションの方には仕事を致してほしい。 市長、また会議等で議論されることもあると思いますので、またそこらあたりお伝えをいただければというふうに思います。 続いて、次、湯本活性化ビジョン、先程、成長戦略の中でも湯本地区の観光のこと、色々縷々説明がありましたけど、湯本活性化ビジョン、これもこういうきちんとした冊子ができ上がっております。これからの湯本地区の発展を願って、どういうまちにしたいか、湯本地区の代表の方ですけれども、色んなところから集まって未来像を描いたビジョン計画です。 既に、恩湯の改修の検討であるとか、先程答弁にもありましたけど、旧白木屋グランドホテルの跡地の利用といったものも、これは湯本活性化ビジョンの中にも整合してくるものであります。 これ、担当課長にお尋ねします。これも任意団体ですけど、平成25年2月に活性化ビジョン提案されましたけれども、この活性化協議会、現在でもこの冊子の中には1年毎で検証していくというようなこともうたわれておりますけれども、これは任意団体ですけど存続しているのか、どういった活動をされているのか、御存じでしたらお尋ねをしたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 水津観光課長。 ◎観光課長(水津俊彦君) 活性化ビジョンの組織の継続については、現在検証という形の部分に関しましては、旅館組合を中心として、このようなビジョンの取り組みについては、検討のする機会も持っていらっしゃるというふうに聞いてますので、特に活性化ビジョンの検討組織が継続しているとは聞いておりません。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) 一般のこれ団体ですから、その活動をするのがいいとか悪いとか、私が言える立場にございませんけど、既にその恩湯の改修であるとか、白木屋グランドホテルの今、土地の取得というところが、今議会でも出ておりますけれども、これから跡地利用は、私、これは旅館組合だけで、それでは跡地利用の進め方を吸い上げていくのかって、そうじゃないと思うんです。 ですから、私、観光課の課長には是非お伝えしたいのは、こういう組織をつくって湯本地区の代表というか網羅したものをつくった会、これをやはり育成していく、だってこれから湯本地区に投げかけないといけないこと、たくさんあるでしょう。 湯本地区には、地域づくり協議会だったかな、という組織もありますけれども、まさにこのビジョンを提出されて、市長は恩湯の改修もやはり大変だろうけど、何か模索してみないといけないと思われたでしょうし、白木屋の件が出てきたとき、たしか駐車場がない、そういう声が伝わってきたと思って、多分そういう今、御判断をされかかっている途中だと思うんです。 その主の活性化協議会が中々話し合いを持たれてない、これをつくった後。そこを育てるのが、これから多分湯本地区にとっては代表する会です、これをやはり育成していくというのも私は行政の仕事だと、今回で議決通って、白木屋の跡地、さあ、誰に話しましょうか、それじゃ、事業主体となる組合だけで話がいいのか、そうじゃないでしょう。 私は湯本地区を代表する会であれば、そういう会をせっかく設立したんだから育てていく、これも行政の役目と思いますけど、市長はどうですか。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 当然、今お示しのように、協議会ができ、その中で活性化ビジョンができたわけでございます。 今、白木屋の問題もありまして、大変、危機感を湯本地区、持っていらっしゃるところでございまして、今まちづくり協議会が中心となりまして、住民組織、住民会議が結成をされるような動きもあるやに聞いているところでございます。 大変、歓迎すべき動きだと思いますし、やっぱりそういった中で一緒になって先程申し上げましたけれども、住民と一緒になってやらなければ絶対に成功しないということは明らかでありますから、それらについてはバックアップも含めて、しっかりとやっていきたいと思います。 先程もお示しのように、温泉組合とだけ詰めていたんでは、やはりまちづくりにはやっぱり中々つながっていかないという、温泉組合とやっぱりそこに住んでいる人達、そことがしっかり融合していなければ、訪れてこられた観光客もそういったゆったりとした気分にも、それじゃ、おもてなしにもつながらないわけでございますから、そういったまちづくりこそ重要だと思いますから、それらの住民組織が立ち上がりつつあると聞き及んでおりますので、それらに向けて市としても協力をしていきたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) それじゃ、仙崎地区グランドデザインに一つ、ついて、議会が始まります直前に議会報告会を3回ほどしまして、道の駅をテーマに広く皆さんから御意見を聞かせてほしいということで、私、その担当の班でございました。 その中で、非常に道の駅構想について、熱く賛成の立場といいますか、「えっ、できるんでしょう」と、「えっ、まだその計画が消える可能性だってあるんですか」って、非常に、「いや、もう決まったことじゃないんですか」というような発言をされた、道の駅に対しては、「いや、つくってほしい」という強い思いをされていた市民の方もいらっしゃったんです。 それで、私、先程の活性化ビジョンもそうですけど、このグランドデザイン、これ、もちろん議会にこういう構想ができましたと、是非一読していただいて、これをもとに計画に反映していきますという報告はいいです。 私、でも一番、読んで目を通して頂きたいというのは仙崎地区の皆さんです。それと道の駅構想にかかわる関係の方々であったり、市民全体といえばそれが一番いいんでしょうけど、あそこの、これを策定されたという方はごく代表者の一部です。 これ、是非、私は仙崎の皆さんにこれからの仙崎の未来の設計図ですよと、是非一読してほしいということを、それが、私、市民の盛り上がりになると思うんです。 ほかの議員も言ってらっしゃいましたけど、非常に仙崎の方に会っても温度差がある、この特に道の駅構想については。ですから、そうやって熱烈に待ち望んでらっしゃる方もいる反面、「いや、本当にそんなもんができるんか」というレベルの方もいらっしゃる。 だから、私、機会毎に、やはりこのデザイン、構想というものを、仙崎の皆さんに私はお示しする、一読する機会を設ける、タウンミーティングで例えばこれの概略版とか、この前ありましたよね、テレビタウンミーティング、概略版でもいいですから、例えば配られたかどうか御確認します。 ○議長(三輪徹君) 檜垣経済観光部長。 ◎経済観光部長(檜垣正男君) ちょっと日にちは忘れたんですけど、第1回目のタンミーティング、仙崎で実施致しました、開催致しました。 そのときに、成長戦略行動計画と子育て支援の資料等は提出させていただいたんですけど、このグランドデザイン基本構想の概略版、冊子版、それについては提出はしておりません。説明の中では触れさせていただいたんですけど、それともう一つ、テーマが子育て支援が主でしたので、住民の方とのやりとりの中でも、そのあたりの深まった議論なりは実際はできてないところでございます。以上です。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) 是非、せっかくの機会だったんですから、私は子育て支援がテーマとはいえ、それこそこれから仙崎を、地域を守って活動してくださる方々じゃないですか。私は、やはりこの構想を立てて、これから基づく夢のある、いや自分達のまちはこう形成していこうってしてるんだということを、やはり道の駅に出店するからとか、水産業をしているからとかじゃなくて、あそこで暮らしている一人一人がこういうまちをつくっていくには、私は何をせんにゃいけんのか、何が私はできるんだろうか、その市民の後押しが、私は仙崎の道の駅の実現に私はつながってくると思います。 私、その熱烈に、「もう建つんじゃないですか」と言われた方見ると、やはり議会としても、いや、これ、本当に市長の言われる道の駅をあそこに、その人だけを見ていたら建ててあげたいというか、承認してあげたいと思いますよ。 だから、やはり仙崎地区の方が、現実問題としてもう20、来年からは基本設計に予定だったら入るかもしれないという現実を、やはり皆さんにお伝えする義務がある、行政は、それが行政の私は仕事だと思います。是非、色んな機会であれしてみて、はい、どうぞ。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 檜垣部長がちょっと答弁致しましたけれども、タウンミーティングのときには成長戦略の概略図をお持ちをし、そしてその中でとりわけ仙崎地区では、道の駅構想の話を重点的に私自身させて頂きました。 そしてまた、もう一つは、そういった重村議員お示しのように、住民レベルの盛り上がりが必要だということで、自治会長の代表者も出ていらっしゃいますけれども、自治会長会を通じて、是非そういう機会を持ってほしいということで、担当者に、自治会長連合会の会長さんのところにも、既に足を運ばせているところでございます。 そういったやはり盛り上がりが仙崎に絶対必要なんだよという、ひとつ是非、地域密着型ということを言っているわけでございますから、そういう意味合いにおいては、そういったことを地元の中からも盛り上げていく必要があろうかと思います。 特に、この議会の中でも、仙崎から多くの議員さんも出ていらっしゃるわけでございますから、是非その辺についてもお願いも申し上げておきたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) それじゃ、10分切りましたから、最後2つは、これ提案をさせていただこうと思います。 観光振興というか、まちづくりの観点もあるんですけれども、一つは、先日、俵山で俵山イチニチレストランというのを開催しまして、私も実を言うと、度肝を抜かされたといいますか、本当に新しい感覚で、まちを観光振興のために役立てることができるというのを再発見したような気持ちでした。 例えば、現在、俵山も重点施策の1カ所ですから、閉鎖している川の湯の跡地利用をどうしようかということも具体的に上がってきています。 その中で、私達の感覚からすると、あそこはもう古くてお客さん入れられるような場所じゃないと、もう解体か改修かしかないという頭しかないんです。 しかし、今回の企画はNPOがやっただけではなく、ほかの方がコーディネートしてくれたわけです。あそこを夜、キャンドルサービスの場所として提案してくれて、私はそれを見て、本当にそういう感覚が私はなかったですから、いや、こういう使い方もあるんだと、観光地として、いう思いがしたわけです。 そこで、市長にはちょっと情報を伝えておりますけど、釜石に「釜援隊」というのがありまして、これは復興を主としていますけれども、行政職員でもない、地域の者でもない、地域社会をコーディネートするという隊が組まれて、ネットで調べても、この釜援隊が社会を変えるかもしれないということを言われています。 これは提案ですけど、今、各地区でとにかく地域、市民の盛り上がりがないと、それがないと難しいんですということはおっしゃってますけど、各地域、例えば仙崎のみすゞの商店街、俵山の温泉街、それぞれの地域、頑張らないといけないということは皆さん思われているはずなんです。何かで活性化の手段はないだろうかって模索されていると思うんです。 私、こういうコーディネート役を、市の職員ができれば一番いいのかもしれませんけど、市の職員の方というのは中々ある壁を飛び越えられない。これ、私達も議会人だから分かります。私、こういうコーディネートする、どこの地区と限定じゃなくて、する組織、これを是非、私、長門市というのはつくってみたらどうかなと。 私は俵山で、俵山の皆さん頑張られています。活性化ができているように思いますけど、それを想像を超える企画を提案してくれて、ああいうイチニチレストランできたんです。私はそういう組織を持ってもいいなと思うんですけど、これ、市長に。 ○議長(三輪徹君) 檜垣経済観光部長。 ◎経済観光部長(檜垣正男君) それでは、まず最初に、私のほうからお答えをさせて頂きます。 私のほうも、その釜援隊の資料をちょっとネットで見させて頂きました。 これは、東北の復興をということで、そういった大命題に対して、例えば今、地域おこし協力隊、このあたりにもいらっしゃいますけど、そのような形で専従というような形で多くの方が入られて、その方は当然、多くの経験なり特技等を持たれていますので、その方が様々なアイデアを出しながら、自治体と協力しながら、その地域で様々な復興に向けての施策を打っていくというような形をされているのかなというふうに理解致しました。 今回のイチニチレストランにつきましても、ゆうゆうグリーン俵山の方が主催とはなっておりますけど、何人かの若者がかかわってきたということで、その中には多分、市役所の職員もいたと思います。 その彼らが自分達のアイデアを出しながら、新しい発想をしたんですけど、専従のような形で中々それを市の中に、そういう組織をつくるというのは難しいかなとは思うんですけど、市役所の職員であったり、その様々な特技なりアイデアを持った方が、地域における主体的な事業なり地域おこしなりに支援していくことは可能なんじゃないかなと、そういう形であれば考えられるんじゃないかなというふうに思っているところでございます。以上です。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 午前中の林議員の質問にも、ちょっと若干かぶるかもしれませんけれども、やはりまちおこしをしていくためには、3つのことを申し上げましたけれども、そういう人達が、本当にやっぱりそういう人達を、やっぱり若い人達、或いはよそから来た人達も、それらをやっぱりしっかり意見を、「あれらはよそから来たからだめいや」とか「若いからだめいや」ということが、もう、はあ、そこの発想がおくれているわけでございますから、その人達を生かしていくことが何よりも重要だとは思っています。 それらがやっぱり改革をしていく、変えていく、大きな力だと思いますから、そのためにも私は地域おこし協力隊を、今3人入れておりますけれども、今後、地域おこし協力隊も受け入れるところを、しっかりとしたところがあればどんどん入れていき、そして国全体では3,000人ということが言われているわけでございますから、長門にもしっかり入れていく思いでいるところでございます。 そういうことを活用しながら、しっかりとそういったコーディネートする、或いは仕掛け人となれる仕組みもつくって参りたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。 ◆6番(重村法弘君) それじゃ、最後の提案、もう一つ、時間ですけど。 企画提案型の店舗改修費、創業支援についてということで、私、9月議会の一般質問で、定住支援施策というのを一般質問させていただいて、市長、「雇用というのは起業を後押しすることも大切ではないですか」ということを、一番最後に、私、投げかけたと思います。 それで、私、思うんですけど、以前の行政というのは、個人、例えば民間に補助金、支援というのは、ある意味タブーだったかもしれません。 しかし、私こういう状況になってきたら、例えばみすゞ通りに、閉店のシャッター街のような形になってる温泉街、跡取りがいなくて、もう極端に言うと次に展開しようにも展開できる体力が残ってないというのが、私、現状であろうと思うんです。 そこで、例えばほかからIターン、Uターンで来られて起業する方もいらっしゃるでしょう。いや、そこまで長門市が頑張ってくれるんであれば、息子が帰ってきて後を継ぐと言っとるというようなことも起こり得る、これから特に仙崎、俵山、湯本というのは。 私、その中で是非、企画提案型で、例えば新しい感覚の店できちんと企画提案して、いいですよ、執行部のほうで企画提案いただいた中から厳選してもいいですよ。 私、そういう支援を、例えば改修費の3分の1、上限100万円までとかいう形でそれを後押しする。私、そのかわり、その企画書というのは、ただラーメン屋開く、ただうどん屋開くじゃなくて、この開業が地域経済、その商店街にとってこんな仕掛けをしていきます。こんな刺激を与えますというような提案まであれば、私そういうことも地方創世、来年から多分あるでしょう。そこらあたりの例えばメニュー、どんなものがあるか分かりませんけど、そういうのも是非検討して頂きたいと思いますけど、最後、答弁聞いて終わります。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 創業支援については、今、国でも或いは県でも様々な取り組みが行われておりますけれども、市としても当然、創業して、そしてそこには働く方が生まれる、当然、わけでございますから、それらに向けてはしっかりとやって参りたいと思います。 とりわけ、今お示しのようにみすゞ通り或いは俵山についても、可能性はすばらしく私はあると思っています。 それを、やはりちょっとしたアイデアによって、大きく変貌する可能性は大いにあると思いますから、そういった企画力をある人達もしっかりと招き入れるような体制を構築をしながら、そしてそれらの企画に対しても、支援をしていけるような仕組みをつくって参りたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 重村議員。
    ◆6番(重村法弘君) それじゃ、以上で終わります。若干、最後、時間が足りませんでしたが、また3月議会で議論をあわせたらと思います。終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(三輪徹君) この際、暫時休憩致します。 14時から一般質問を再開します。午後1時51分休憩………………………………………………………………………………午後2時00分開議 ○議長(三輪徹君) 休憩前に引き続き、一般質問を再開します。 長尾実議員。〔9番 長尾 実君登壇〕 ◆9番(長尾実君) 皆さん、お疲れでございます。しばらくおつきあいを願います。油谷地区の長尾でございます。今定例会一般質問の最後となりました。今回私は、旧白木屋グランドホテルにかかわる市が行う一連の取り組みを通じて、補助のあり方と負担のあり方についてお尋ねをしてみたいと思います。 なお、本件につきましては、武田議員が9月定例会一般質問で多額の公費を投入し、市がかかわる必要性などを問われております。今度は私はまた別の観点から質問してみたいと思います。 そこで今回大きく2点についてお尋ねを致します。 1点目として、現在の状況及び今後の取り組みについて、2点目として市が取り組もうとしている事業への負担は果たして市民の理解を得ることができると思うか、以上の2点でございます。 まず、本席からは1点目でありますが、これにつきましては、これまで2回にわたり、議員全員協議会で説明を受けておりますが、議案第42号、議案第43号で今回通告後に新たに追加議案として提案をされております。そうしたことから、通告をしておりますので、若干経緯を答弁頂きたいと思いますが、議案として提出されておりますので、できれば再質問は避けたいと思います。 ただ、議案第43号で提案されておる跡地の土地の取得については、改めて委員会審査等あります。そうした中で議案審議の中でただしてみたいと思います。よろしくお願い致します。〔9番 長尾 実君降壇〕 ○議長(三輪徹君) 大西市長。〔市長 大西倉雄君登壇〕 ◎市長(大西倉雄君) それでは長尾議員の白木屋グランドホテル等への取り組みについての質問にお答えを致します。 まず第1の現在の状況及び今後の取り組みについてお尋ねでございます。第1の問題についてお答えを致します。 現在の状況につきましては、湯本温泉旅館協同組合が事業主体となり、白木屋グランドホテル等の老朽施設を解体撤去するための国の補助事業であります商店街まちづくり事業に9月29日付で事業採択されているところでございます。 事業要件として、用地等の取得をする必要があることから、第1抵当権者の金融機関と金額の交渉を行い、おおむね合意を得られてからは破産管財人や第2位以下の抵当権者も含めて協議を行って参りました。 その結果、昨日、議員の皆様にお示ししておりますが、破産管財人や抵当権者等の合意を得られましたので、市による土地の購入と湯本温泉旅館協同組合による建物の撤去事業の負担金を補助するための補正予算を追加提案する予定と致しております。 今後の取り組みにつきましては、これまでも全員協議会や一般質問等でお答えしておりますように、このまま施設を放置をしておくと湯本温泉全体のイメージが悪化し、ひいては長門市全体の観光イメージも著しく損なわれることから、老朽施設を撤去し、跡地を活用して湯本温泉の活性化につなげたいと考えております。 ホテル跡地については、長門市全体で雇用が創出でき、活性化の望める施設を、旧堂上福永跡地については、以前より地元から要望されておりました防災機能を有する駐車場を、また旧白木屋旅館跡地については、湯本温泉の伝説の源流である住吉神社を中心として、恩湯を含めた一体的な整備により、宿泊客の散策を促し、くつろげる場所を用意したいと考えております。以上で1回目の答弁を終わります。〔市長 大西倉雄君降壇〕 ○議長(三輪徹君) 長尾議員。 ◆9番(長尾実君) 先程言いましたように、この件につきましては、今議案としてきちんと出ております。そうしたことから、そちらの提案されたものを優先してからということで、改めてまた今のことについては審議の中でただしてみたいと思います。 そういうことで、この件につきましてはこれで一応終わりたいと、1問目はですね、思います。 次に、2点目でお尋ね致しますが、この件につきましては、議案として現在提出されておりますので、具体的な数値等はできるだけ避けたいと思います。一般質問として考慮しながら質問をさせて頂ければと思っております。 それでは、お尋ねしますが、旧白木屋グランドホテルのほか2件の物件について、市が取り組もうとしている事業への負担は、果たして市民の理解を得ることができると思うか、まずお尋ねを致します。 ◎市長(大西倉雄君) それでは、事業負担に対する市民の理解についてのお尋ねでございますけれども、今回、白木屋グランドホテル等の老朽化した建物を解体撤去し、跡地を湯本温泉の活性化につなげたいということにつきましては、繰り返し御説明を申し上げてきたところでございます。まず、現在の施設を活用することは、耐震をはじめとする巨額の改修費を要することから困難でございます。 次に、競売につきましては、経営者として活用の見込めない施設を買い求めることは考えられませんし、その他の目的により買い求めるのであれば、それは市にとっても湯本温泉にとっても歓迎できるものではないことが予測をされます。 更に、破産管財人が破産手続を進めるために土地建物を破産財団から放棄しますと、これを管理するものがいなくなり、責任の所在のない土地・建物が残ることとなります。この場合、抵当権者による競売申し立ても可能でございますが、建物には収益性はなく、その解体に土地の価格を超える費用が必要であることから、その見込みもございません。でございますから、このまま施設を放置しておくと、今後、防災や防犯上、重大な危険が生じるおそれがあるだけでなく、湯本温泉と長門市全体の観光イメージが著しく損なわれることとなりますが、そうなったときに行動を起こすとしますと、破産者の財産を管理するものの申請について、市の負担で裁判所に手続を行う必要があるとともに、抵当権者の同意を得る必要もあり、その対応は今以上に困難なものとなり、また一度損なわれた湯本温泉や長門市のイメージは簡単に払拭をされません。 このようなことから、施設を早期に解体撤去することにより、雇用や産業振興等新たな可能性につなげるため、施設の解体に有利な事業として湯本温泉旅館協同組合が事業主体となって施設の解体をするために必要な経費を補助するものであります。 今後、危惧されることや対応について検討した上で最善の策と判断したところでありますことから、私は市民の皆様方にも理解も頂きたいと思いますし、そして、この解体をした後に、先程申し上げましたけれども、活性化施設等を誘致をすることによって、市民の皆さん方の働く場の創出と、そして食材等も提供できる、そういったことをしていくことが、より必要だという思いを強く持っておりますから、これについて決断を致したところでございます。是非御理解を賜りたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 長尾議員。 ◆9番(長尾実君) 今色々と事情も説明されました。これまでも全協の中等で、もう説明を受けておるところでございます。先程市長もおっしゃったように、湯本温泉地域は大きな川の清流を挟んで狭隘な地形にそれぞれ一般の住宅、商店、或いはホテル、旅館、それが密集しているところで、私も以前からこういうところにつきましては、災害のそういう防災の面、色々、そして特に駐車場とかそういうのがないで、あれだけの泊まり客といいますか、そういう方も来られるけど、中々そういうところもないということで、それが駐車場を兼ねた広場といいますか、そういうことは必要ということは以前から思っておるところでございます。 しかしながら、今回の取り組みについては、先程から何度も言うように、色々事情がありまして、市長も決断をされたということであります。ただ、今回の取り組みは中々億単位の多額の公費を投入するものでありまして、また旅館組合は湯本地域の重要な主要なホテル、旅館11軒で温泉旅館組合が構成されております。中々泊まり客も少ないと、大変経営的にも困惑してるということは、よく聞いているところでございますが、ただこの温泉旅館組合は、11軒からなる主要な湯本のホテル・旅館の11軒からなるもので構成されており、法人としてしっかりとした組織であろうというふうに思っておるところであります。 また、温泉旅館組合につきましては、湯本観光行政の、市の観光行政でも中心的な役割も当然担っておられるということで、そうしたしっかりした組織であるというふうに思っております。 そこでお尋ねを致しますが、こうした事業主体、それは補助事業の関係で事業主体となったということでもありますけれども、そうしたきちんとした法人が、例えば何ら負担もせずに全額これは市が負担をするということでよろしいんでしょうか、お尋ねします。 ○議長(三輪徹君) 檜垣経済観光部長。 ◎経済観光部長(檜垣正男君) 私のほうからお答えをさせて頂きます。 まず今回の補助事業につきましては、経済産業省の商店街まちづくり事業ということで3分の2の補助率の事業でございます。国庫補助事業といいましても、最近の補助率からしては、3分の2というのは非常に高い補助事業でございまして、白木屋グランドホテルが破産したときに、このまま放置しておいてはどうにもならないということで、様々な事業者の方に働きかけを致しまして、どうにか企業誘致をこのまま継続できないだろうかということでお話ししましたけどかないませんでしたので、ということになりますと、このまま放置しておけば、ますます荒れるだけだということで、どうにか有利な事業で解体できないだろうかということで、私ども補助事業を模索しておりました。その中で、経済産業省の商店街まちづくり事業が、平成25年度の補助事業であるということが分かりました。この補助事業につきましては、実施主体が民間でないとできないよということがございましたので、湯本旅館協同組合がその民間団体に該当するかどうかにつきましても、色々と照会をかけまして、その団体が行う施設の解体事業、これがまちづくり活性化事業に該当するよということでお話を頂きましたので、湯本温泉旅館協同組合のほうに実施主体ということで補助事業を活用させて頂くということで結論を致したところでございます。以上です。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) しっかりした法人だから負担があってもいいんじゃないかというお尋ねでございます。今回、撤去については、数字は別と致しまして3分の1と、そして消費税分を補助することに致しているところでございますけれども。私は、やはり土地は市の全くの所有物であるわけでございます。市が所有をするわけでございます。市が所有する土地について、それを撤去費を反対に出してもらうということになりますと、様々な湯本温泉旅館協同組合の、いわゆる言い分も──言い分もという言い方はおかしいですね。そういう意味で言うと、権利もそこに加わってくる可能性があるわけでございまして、もちろん土地そのものについては、土地開発基金で一旦買い、それから買い戻すに当たっては、事業によっては当然その中で様々な事業によっては受益者負担という方があるかもしれませんけれども、私は今回の建物の解体については、市としてやはりフリーハンドであったほうが今後の事業展開がしやすいという判断から負担をあえて求めなかったといったほうが正解かもしれません。私もそういった負担を是非してくれということは強く言っておりません。 ○議長(三輪徹君) 長尾議員。 ◆9番(長尾実君) それはまた私も全く普通なら、普通なら今までの、もちろんほかの今色々な事業の中でも色々バランスがありますから、むしろこういう事業については、当然地元負担ということを言われる、求めるのが今までの行政の手法ですよね。今回、だから全くの言い方は悪いけど丸抱えじゃないかというふうに感じるわけです。そうした中でも今言われたように、わずかなというか何ですが、金額によっては、とかくフリーハンドはとりにくいということを言われましたけど、そしてまたあえてそうしたものについては求めないと言っておりますけど、やはりこうしたものは今の湯本温泉の旅館組合は今回の事業でも、地域の当然昔からリーダーで、何かにつけてもリーダー格でとられていたことだと思いますし、今後の解体等整備されれば、環境面も非常によくなって、直接・間接的にも大きな恩恵を受けることにはなろうと思います。 そうした中で、あえて今の負担を求めないというのは、ちょっといかがなもんかということに思いますけど、いまいち、ちょっとお願いしたいんですけど。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 確かに補助事業ということで言いますと、自分達も幾らか出して、そしてその残りを補助するというのが補助の建前であるわけでございます。自己負担は全くないという今回の資金で言いますと、国と市とで丸抱えということですから、自己負担が全く発生をしてないというスキームであるところでございますけれども、先程部長が答弁申し上げましたように、本来、市で解体をしたいという思いでありました。しかしながら、市が全額を単市で負担をするということになると、大きな財源が要るわけでございます。それまで投資をするという勇気が私にはございませんでした。 しかしながら、やはり何とか補助事業を探してみようじゃないかという中でこの事業が発生をして、そして経産省とやりとりをした中で上限の3億円までは大丈夫ですよと。そのかわり、先程答弁しましたように、ほかの商店街まちづくり事業でございますから、商店街だとか、それにかわるような組織が絡まなければ、事業主体が市では採択不可能ですということがございましたから、我々のほうから当然湯本温泉等から要望書も出ておりましたから、是非事業主体になって頂けないかというお話を申し上げたところでございます。 そうしますと、湯本温泉の中でも当然事業主体になりますと、反対に精算をしていくということになりますと、いわゆる事業費は精算払いになるわけでございますから、そうすると業者に払わなきゃいけないという問題も当然あるわけでございます。払った後の精算でございますから。そうすると、市の補助金は入れたにしましても、国の補助金は2億円は二、三カ月入ってこないわけでございます。そうすると、一時の借り入れという問題も発生をしてくることも当然あろうかと思います。そういったこともありますから、理事会の中で協議もされ、そしてその結果、事業主体となるということも決定をされたところでございます。 先程申し上げましたけれども、そういう経緯がありますから、私のほうからは負担金のお話は申し上げませんでした。そして、そのほうがより後の様々な事業者へ働きかけを致しましても、フリーハンドで話をすることができるという思いでいるところでございます。 ○議長(三輪徹君) 長尾議員。 ◆9番(長尾実君) そうした思いが旅館組合に何となく肌で感じたんでしょうか。どうも私には、もっと旅館組合は自分のこととして、ちょっと真剣味に欠けるといいますか、本気度というか、いま一度私に伝わってこないのですよ。だから、今なるほどそういえば、市長が中々そういう負担も求めない、何もしないということで、そうした影響であったのかなというふうに、ちょっと若干驚いているような状況でございます。 それと、今言われた一時借り入れということになると、当然これは利息が生じますよね。こういう利息なんかはそうしたらどうされるわけですか。 ○議長(三輪徹君) 檜垣経済観光部長。 ◎経済観光部長(檜垣正男君) 一番最初にお話しをさせて頂いたときに、事業費も負担金も求めませんよと。ただ、今言いましたように、補助金が入ってくる段階と、事業が終わって、工事が終わって支払いをしないといけない段階が、同時であればいいんです、契約をどう交わすかによって、そのあたりが決まってくると思いますけど。場合によってはタイムラグが生じますよと。そのときにつきましては、地元で金利分については負担して頂くことについては、そういうことになりますよということで御説明をさせて頂いているところです。 ○議長(三輪徹君) 長尾議員。 ◆9番(長尾実君) そうしたら、その一時借り入れの利息については、今の温泉旅館組合ということになるのでしょうね。金額はもともとのもとになる金額は大きいので、それはまたそれ相当のまた金額になると思うんですけど。だから、そういうことについては、旅館組合は了解したと。あとについては市に任せておけと、やるからということであろうかと思うわけでございます。 それで、この今の湯本温泉については、今の旅館組合が11軒現在あるわけですけど、湯本温泉事業特別会計で、かなりのこれは毎年支出をしておりますよね。大体平均、今までの参考に見ると、大体毎年度1億円弱切るような、九千万幾らというような多額の金額ということで、負担を必要ということで。だから、そういうことからすると、何かこう甘い気がするんじゃないかと、私は甘い、何か甘い気がしてならんというような、そういう思いをするんでしょうか。その点は、どんなもんかと思いますよね。私は、だからやはり先程も言いましたように、この補助事業というのは、ひとつのこういうのが先例になる可能性が、やっぱりおそれがあるということで、そういうのも行政としてはバランスのある行政はしなきゃいけない。やっぱりこういうのは大きな一つの先例になると思いますよ。特に今から今定例会の一般質問でも色々とながと成長戦略会議で話が出ております。色々と事業がまたこれから出てくるわけですけど、その点をちょっと危惧をするんですけど。この事業については、来年の12月25日が事業期限ということになっておりますけど、私としては、議案としても出ますけど、やはりいま一度そういう点について、負担ですよね、そういうことは改めて話すことはできんのですか。どうも今のことになると、先例もできるし、やはり金額も金額ということと、何も求めなかったということになると、これはちょっと今後の今のそうした補助事業関係について、影響を及ぼすんじゃないかと思いますけど、その辺はどう捉えておられますか。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 繰り返しになるかもしれませんけれども、やはり底地といいますか、土地が市のものでございます。土地は市のものでございますから、やっぱりそこに例えば旅館組合に土地毎そこをやるということになるんならば、当然そこには様々な、向こうが自由に使えるわけですから、補助金として全額を補助するということにはならないと思います。 今回は、市が保有をする土地ということでございますし、そして市が責任をもって今から計画をつくっていく、そして先程も申し上げましたけれども、市の活性化に資するものを誘致をしたいという気持ちを持っておりますから、そこに私どもは全力を傾注して、そして土地は売るというわけにはいきませんけれども、企業誘致と同じような扱いで、そしてそこに優良な企業等を引っ張っていく、企業といっても、いわゆる温泉に関連する企業になろうかと思いますけれども、そういった働きかけをして、そして実際、今までも我々も、そして金融機関も、白木の跡地、白木をそのまま活用をする方法はないかという話がずっと出ている中で、今のままでは先程、前から延びておりますけれども、耐震化工事もできておらない、そして耐震化のみならず、中を全面的に改装しなければならないということになると、今の施設を活用するのは極めて難しいと。解かれたらという話もあるわけでございますから、それらをてこにそういったものに結びつけていきたいという強い思いで今回取り組んでいるところでございます。是非御理解賜りたいと思います。 ○議長(三輪徹君) 長尾議員。 ◆9番(長尾実君) 事情は、その点は分からんこともないですけど、一般市民感情としてですよ、一般市民感情として、市長もよく御存じのように新聞等も出ます。今年の農家については、1俵当たりが2,000円程ぐらい安くなると、ストーンとこう安くなるということで、これはかなりの影響があって、今色々と、これはもうやめざるを得んかなとか、色々とそういうこともありますし、基幹産業である本市の漁業の漁獲高についても、3年前に比較して、約11億円減額になっておるし、その1年前の4年前の12億円、1年前は5億6,000万円ぐらいだった。この漁獲についても、大変これは漁業者についても、厳しい状況の本当に今からの一次産業というのは、もちろんこれは漁業関係については、高齢者によって廃業された方もおりましょうし、また新たな就業者もつかないということで、そういう全体的な落ち込みでなることもありましょうけど、それにしても十何億とか、毎年億単位でそういう漁獲量が減る関係でその収入も減るということで、大変今の一般市民感覚として、大変厳しい状況にあるということで。 だから、そういうやはり先程も言いましたように、中々市民の理解を得るためには、ある程度バランスのとれた行政をというのはしなきゃいけない。特に、これから色々の大型のまたもちろん庁舎、消防庁舎、本庁舎、或いはまた色々今度は新たに地方創生の関係、または先般、公共施設の白書で言われた、金額がまた要るという、大変なこの色々財政が支出等が絡むものであります。 特に私が懸念をしているのが、色々のお金の支出も事情によってはそれは出すときは出さないけませんけど、一番懸念しておるのが、合併のときの地方交付税が来年度からいよいよ縮減をされますよね。だんだん下がってくる。これはかなり今からきいてくるんじゃなかろうかと思います。この算定替が一本算定になるということで、これが今後大きな長門市のお荷物になるんじゃなかろうかと思いますので、この点について、財政課長もおられますけど、特に一言、どんな状況になるか、お答えをして頂ければと思います。 ○議長(三輪徹君) 今浦財政課長。 ◎財政課長(今浦功次君) それでは、お答えさせて頂きます。 今議員さんのほうからお話しがありましたように、合併後10年間が過ぎまして、合併算定替の特例期間、この平成26年度で終了致します。そして、来年度からは5年間をかけて一本算定のほうに向けて粛々と縮減が始まっていくわけでございます。 この26年度の交付税の実績から見まして、来年度は大体10%、そして次の年が30%というふうに徐々に落としていきまして、平成32年は完全にもう一本算定が始まりますけれども、27年につきましては、大体26年度比較で1億5,000万円程度の縮減が出るだろうと見込んでおります。 最終的な平成32年度当初には、大体約14億円程度の26年度に比べまして減額になるのではないかというふうに見込んでいるところであります。以上です。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 先程来、確かに財政的には厳しい側面でございますけれども、先程もちょっと申し上げましたけれども、企業誘致をしていくということに対しては、やはり用地をしっかり取得をしておく、そしてそこに企業誘致を求めるということになるわけでございますから、そういう意味合いにおいては、私は企業誘致と変わらないという話を先程申し上げましたけれども、今回は私自身も先行取得をして企業誘致をするということからすると、中々ないものにどうかということがありますけれども、しかしながら、今回そのまま土地を、まず建物を残しておくことが大きな弊害だということが一つと、そしてやはり白木のときでもアルバイトを入れて九十数名の雇用があったわけでございます。半分の施設にしても、50名近い雇用が生まれるということになると、そういった施設を持ってくる、そういったものを誘致をしていくという腹積もりでいるわけでございます。そうしたときに、白木がなくなったから、じゃあ湯本温泉全体で宿泊客が伸びたかというと、決して伸びておらないんですね。白木の分だけやっぱり減ってるんですね。やっぱり白木は白木で自分達の営業活動をしっかりされて、そういった客層をつかんでいらっしゃったということだろうと思います。 白木が倒産をして2カ月は、旅行はここに来るということがあったから、振り分けで若干2月の終わりから3月については若干伸びましたけど、それ以外はもとに戻っている、むしろ悪くなってるといったことがあるわけでございますから、そういったことが白木の大きなところが潰れたというだけで大きなダメージも受けてるわけでございますから。そして、その建物がそのまま残っているということは、もっともっと大きな長門市全体のイメージダウンに損なうというような、そこら辺を言っているわけでございます。ですから、そこに是非雇用を発生をさせる、そういった施設を是非誘致をしたいという思いでいるところでございます。そのための働きかけもしていくつもりでおります。そして様々な形で情報も今集めているところでございます。 ○議長(三輪徹君) 長尾議員。 ◆9番(長尾実君) いや、私は先程も言いましたように、解体をして、それが悪いというんじゃないんですよ。やはりあれだけの密集地ですから、また色々な客も来るから、それなりの広場も必要、駐車場も必要と言ったのです。ただ全くの負担の問題でですね、負担の問題で何も出さないという、それを指摘をしてるんですよ。それは全体の今からの行政の中でバランス的にもちょっと問題があるんじゃないかというふうに、その点を言うておるんです。 ちょっと時間もありますけど、ちなみに1億円というお金はどのぐらいの価値があるかということで、どんなもんかなという思いでおったんですが、昨年の3月の補正でプレミアムつきの商品券を出しましたよね。今年度からの4月と9月ですかね、2回に分けてやると。それが1,000万円の、今年から消費税が上がるから、それにつけて、そういうプレミアムがついた商品券でしようと。それが大体1,000万円なんですよね。この1,000万円にしても、大変執行部は新たな商工会は300万円を毎年出しておりますけど、こうした商工会議所のほうに出してやるというのは、これは1,000万円とはいえ、中々勇気のある予算措置じゃなかろうかと思いますけど、この1,000万円も結局は市内の小売業者ですかね、そういうのは確実に1億円の経済効果があるわけですよね。1,000万円で1億円の効果が必ずあるんです。限定されるから、市内の商店で買うということで。そうなると1億円というのは、これを10年続けてやろうか、一発でやれば10億円ぐらいの経済効果があるとか、そういう一つの比較で申しておるわけですけど。それだけ1億円というお金は大きいというふうに別の目から見ても思うわけですよね。だから、何度も言うように、やはりこういうことについては、ある程度市民の、それはしょうがないなとか理解を得られるようなことでないと、やはり金がないない言いながら出しよるじゃないかと、こういうのがやっぱり今からの特に行政については、市民の皆さんの協力をどうしても今からの人口減、またお金も要る、たくさん要ることがある、協力を得らなきゃいけない、当然理解もしなきゃいけないというふうに私は思っておるものです。そういうことから、今回のそうした質問もさせてもらったわけでございます。 ちょっと早いようですけど、最後の、市長にお尋ねをして一般質問を終わりたいと思いますが。この補助のあり方、負担のあり方ですけど、今回の一般質問の中でも各議員さんが色々な事業のことも言われました。当然、その中では大きな財源を伴うものであります。また財政状況も今から大変厳しくなっておるわけでございますが、行政として事業に対する補助のあり方、負担のあり方、また受益者側の負担のあり方はどうあるべきなのか、やはりここらで市長に問うてみたいと思います。これからの行政運営については、市民の理解を得ながら進めていかなければならないというふうに思っております。そうしたことで市長の考えをお聞きして、今回の一般質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(三輪徹君) 大西市長。 ◎市長(大西倉雄君) 補助金等の出し方については、やはりそれぞれの決められた補助金要綱等があるわけでございますから、それに基づいて、当然こうやるところでございます。今回の場合においては、じゃあどれを適用したのかということになろうかと思いますけれども、今回については、地方自治法に認められております公益上必要と認めるものということから、市の要綱の中にも市長が特に認めたものという項を活用をしていくことに致しているわけでございますけれども、これについては、先程も申し上げましたけれども、土地の活用については、国等の補助金等を活用して市の持ち出しは少なくしていく。土地の購入費についても見れるものが当然あるわけでございますから、補助事業の中にですね。或いは市債の中に見れるものもあるわけでございますから、それらを活用していくという基本的な考え方と、そして白木屋グランドホテルの跡地については、そういったホテルなり旅館なりが来てくれるとするならば、そこには先程言いました雇用の話は致しました。そして食材の話も致しましたけれども、そこには固定資産税が毎年決まったように入ってくるわけでございますから、そういう意味合いにおいては、規模には当然よりますけれども、あれを買う投資からすると私はペイができる、返ってくる施設を持ってくるという覚悟を持って取り組ませて頂きたいと思いますし、また、そうすることが今回の補助金を出すことの、そして土地の購入費を出すことに私は市民の期待に裏切らないことにつながると思って覚悟を決めて取り組んで参りたいと思います。 ◆9番(長尾実君) 一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(三輪徹君) 以上で一般質問を終了します。────────────・────・──────────── ○議長(三輪徹君) お諮りします。議事の都合により、明12月4日を休会したいと思います。御異議ありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三輪徹君) 御異議なしと認めます。よって、明12月4日を休会することに決定しました。 次の本会議は12月5日午前9時30分、会議を開きます。 本日はこれで散会します。お疲れさまでした。午後2時43分散会──────────────────────────────    会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。     平成26年12月 3日                議  長  三輪  徹                署名議員  吉津 弘之                署名議員  末永 卓也...