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2016.12.05 平成28年第5回定例会(第2日目) 名簿
2016.12.05 平成28年第5回定例会(第2日目) 本文
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  1. 光市議会 2016-12-05
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    取得元: 光市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-05
    2016.12.05 : 平成28年第5回定例会(第2日目) 本文 ( 349 発言中 0 件ヒット) ▼最初の箇所へ(全 0 箇所) - この発言をダウンロード - 全発言をダウンロードヒット箇所をクリックすると、次のヒット箇所へジャンプします。 :                  午前10時0分開議   開  議 ◯議長(中村 賢道君) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。       ───────────・────・────────────   議事日程 ◯議長(中村 賢道君) 本日の議事日程はお手元に配付いたしたとおりでございます。       ───────────・────・────────────   日程第1.会議録署名議員の指名 ◯議長(中村 賢道君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、畠堀議員、萬谷議員、林議員、以上3名の方を指名いたします。       ───────────・────・────────────   日程第2.一般質問 ◯議長(中村 賢道君) 日程第2、一般質問に入ります。  このたび一般質問の通告をいただきましたのは、全員で13名でございます。質問の要旨は簡潔に、また、参与員の方も明確な答弁をされるよう御協力をお願いいたします。  それでは、質問の順位に従って御発言を願います。中本議員。 ◯18番(中本 和行君) 皆さん、おはようございます。とうこう会の中本でございます。
     議会の初日に、森重副市長選任同意議案が本会議に提出され、再任が全会一致で決まりました。市川市長さんの補佐役、そして市政に精通し、市民の皆さんや職員から信頼される人を目指したいとのことでありました。さらなる期待をしておりますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  さて今年も、あと3週間余りとなりました。この1年間、明るいニュースがたくさんありました。まず、スポーツについて取り上げてみたいと思います。  全日本の学童軟式野球大会で、やよいスポーツ少年団光ガールズが全国大会に出場いたしました。また、セーリング競技では、岩手県での国民体育大会での山口県の男女総合優勝、光市関係の選手の活躍に目を見張っておりました。また、JWA全日本ユース・ジュニアで、浅江中学校の2年生が2位に入賞いたしまして、日本代表でイタリアでの世界選手権に行っております。また、全国高等学校総合体育大会の柔道で、聖光高校の田中選手が、山口県の女子では初優勝でありました。さらに、全国中学校駅伝大会山口県予選会では、浅江中学校が優勝。2年連続5回目の優勝であります。全国大会に出場いたし、大会は滋賀県の野洲市で18日に行われます。山口県と光市を全国にアピールし、日ごろの練習の成果を十分出し切って頑張ってください。活躍を楽しみにしております。  それでは、通告に従いまして順次質問いたしますので、よろしくお願いいたします。  まず1点目でございますが、市長の三期目を迎えての市政運営についてであります。  (1)の今後の市政運営のポイントと市長の決意について、お伺いいたします。  10月に行われた市長選挙で、市川市長さんは無投票で当選されました。2期8年の確かな実績と、光総合病院の新築移転や岩田駅前のコンパクトなまちづくり事業プロジェクトが評価された結果だと思います。私たちとうこう会といたしましても、市民の皆さんと同様に、市川市政に強く期待をしております。選挙戦での公約の具現化、山積する多くの課題の解決に向けて、さらに重要な今後のプロジェクトの推進に全力を尽くしていただかなければと強く願うものであります。  市長さんは、これまで市政や選挙戦を通じて、豊かな社会へと訴えてこられてきました。市長さんが考える「ゆたかな社会」とは、私たちも、人口の減少やさまざまな困難を乗り越えて、市民の皆さんが幸せや満足を実感できる社会だと理解をしているところであります。今、第2次光市総合計画を具現化していく中で、こうした将来のビジョンを市民の皆さんと共有していくことが大変大切だと思います。「ゆたかな社会を実現していく」が、今後の市川市政のポイントになると思います。  市川市長さんが描く、豊かな社会とはどんな社会なのでしょうか。実現に向けてどのように市政を進めていかれるのか、改めて市長さんの思いや決意をお聞かせいただきたいと思います。  次に(2)番、平成29年度の予算編成に向けてのポイントについてでありますが、国の発表によりますと、来年度の概算要求額は97兆6,572億円で、平成28年度の当初予算とほぼ同じでございました。概算要求に当たっては、国は、経済・財政再生計画の枠組みのもと、手を緩めることなく、本格的に安倍内閣の歳出改革の取り組みを強化するとともに、施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底的に排除し、予算の中身を大胆に重点化するという方針を示されております。  本市においても、このところ、法人市民税を中心に市税の収入が大幅に落ち込んでおります。財政環境は一段と厳しい状況にあります。こうした状況の中で、市長さんが理想とする「ゆたかな社会」を目指すためには、これまで以上に財政運営のあり方が問われます。  そこで、平成29年度の財政見通しについてお尋ねいたします。市川市長さんの市政3期目のスタートを飾る、来年度予算編成のポイントをどのように捉えておられますか、あわせてお尋ねをいたします。  次に2項目め、島田川を活かした街づくりについてであります。  島田川の河川整備計画についてでありますが、私たちのまち光市は、海、山、川から成る、水と緑の自然環境に恵まれております。母なる島田川のせせらぎ、青くきらめく海、さらさらと優しく続く砂浜、緑の松林。このすばらしい景観を次世代の子供たちに伝えること、豊かな心を育み光市をより輝かしいまちにすることが、私たちの責務だと思っております。  この川を活かした街づくりでありますが、島田の河口から周防までの河川改修をして、河川敷を利用しての河川整備計画を提案いたします。  (ア)でございますが、ウォーキング、ジョギング、あるいはサイクリングコースの設置についてでありますが、ウォーキング、ジョギングする人たちの姿が多く見られます河川堤防を利用した、安全で安心な健康づくりとしてのコースの設置であります。いかがですか。  (イ)四季折々の花を堤防にです。春の花の菜の花、夏のヒマワリ、秋のコスモスと、四季折々の花を植え、花ロード、冬はイルミネーション、自然の景色を見ながら楽しめる堤防にしてはいかがでしょうか。  次に(ウ)、三島橋、島田駅周辺の環境整備でありますが、三島橋が開通し、ゆーぱーく光もオープンいたしました。たくさんの方々がこの地を訪れて、憩いの場として河川改修を望んでおりましたが、三島橋の完成後の河川改修、護岸整備は、みしま水辺の会ワークショップで取りまとめられた島田川三島地区水辺プランを参考に、整備計画が定められておりました。  親水公園とか遊歩道の整備など、景観に配慮した整備や、また、草や竹林の堤防が続く島田駅の裏は整備計画区域外でしたが、島田川と一体的に整備する計画はいかがでしょうか、お伺いをいたします。  3番目でございますが、交通安全対策についてであります。  まず1点目は、県道光玖珂線の道路整備の進捗状況、県事業での交通安全対策事業による歩道整備の進捗状況をお知らせください。  2点目は、県道光玖珂線、市道島田駅前線の交差点の信号機についてであります。  島田駅前の交差点は、山陽道の開通に伴って交通量が増加し、三島橋の開通でますます交通量が増加いたしました。駅への通勤、そして送迎での交通量が増加し、学童の通学路での安全と交差点での事故対策に、信号機の設置について当局の御見解をお伺いいたします。  3点目は、危険区域の県道拡幅と歩道の整備であります。  上島田小学校の入り口から立野の慶周寺まで、周防まででございますが、拡幅と歩道の整備でございます。県の計画では、上島田校区0.83キロメートルの区間は、島田駅付近であると示しております。この区間は、歩道が狭くでこぼこで、歩道など安心して通れない危険な状況であります。市民の安全は、私たちにとって大きな願いであります。しかしながら近年、その安全が思いも寄らない事態で脅かされ、かけがえのない命が奪われる事故がありました。9月から10月にかけて1カ月間の間に、2件の痛ましい事故が発生いたしました。1人は重傷、1人死亡と、最悪の結果となりました。このような事故を回避し、その安全が確保されることが、住民にとって長年の願いであります。御見解をお聞きいたします。  次に4点目は、県道光井島田線の進捗状況についてでありますが、全線供用目標は平成20年度という計画でありました。3工区に分けての工事で、島田工区と畑工区約1.1キロが未着工であります。未着工区域も交通量が多く、幅員が狭く離合できなく、交通安全上危険な状況であります。進捗状況についてお知らせください。  以上で壇上からの質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 皆さんおはようございます。中本議員の1番目、市長の三期目を迎えての市政運営についての質問にお答えいたします。  まず1点目の、今後の市政運営のポイントと私の決意についてであります。  このたび、第4代光市長として市民の皆様から負託をいただきました私が、今なすべきことは、議会初日の所信表明で申し上げましたように、これまで市民の皆様方とともに進めてまいりました2期8年の礎の上に、このまちで生活する誰もが安心して暮らせる今を確保しつつ、誰もが幸せや満足を実感できる未来、すなわち、「ゆたかな社会」へのかけ橋を築くことであります。議員からは、「ゆたかな社会」とはどのような社会かとのお尋ねをいただきました。  経済学の巨人と言われるガルブレイスは、その名も「ゆたかな社会」という名著を世に残し、今なお多くの人に読み継がれております。ガルブレイスの理論は、国富論で有名なアダム・スミスの流れをくむ自由主義者や、ケインズの理論を支持するケインズ派など、それまでの経済学者と相対するものでありました。つまり、自由主義派ケインズ派が、生産や雇用によって社会的問題の解決を図る市場経済を信仰していたのに対し、ガルブレイスは、富が増大し失業がなくなったとしても、なお豊かな社会は実現できないと主張していたのであります。  財産等を持つことで得られる充足感、あるいは満足感には限りがなく、一時的な満足感は得られても、やがてそれが当たり前のものとなり、新たな欲求へと人間の心は向かいます。ガルブレイスは、人々がこのような持つことの豊かさから解放され、自由になったときに初めて考えることができるものこそ、豊かな社会と示唆しており、私はここに共感を覚えるわけであります。  彼の主張を私なりに解釈し、具体的にお示しいたしますと、先人が守り継いできた自然の継承、生活の場であるコミュニティーの豊かな醸成、公共的性格が求められる社会資本整備など、決して経済的側面だけ光を当てるのではないまちづくりこそが、「ゆたかな社会」への1つの道すじであると考えているところであります。  もちろん言うまでもなく、私たちのまちに経済的な豊かさをもたらす雇用が、その基盤として、質、量ともに拡大をしていかなければなりません。  埼玉大学名誉教授、暉峻淑子氏は、著書「豊かさとは何か」の中で、ガルブレイスの豊かな社会の考え方をそしゃくし解説しておられますので、その一節を御紹介したいと思います。  欲望に操られることのない自律的な判断を持ち、福祉社会をつくり上げるような人間を育成するのは、教育である。そして教育の仕事は、公共のなすべき第一の仕事である。教育や保健、住宅、楽しい安全な環境、それらは、貧富の格差をなくし、豊かな社会を実現するだろう。労働は、効率よりも、楽しく生きがいのある労働に変わるだろう。こうそしゃくをされているわけであります。  豊かな社会には、いろんな切り口、捉え方がありますが、このようなガルブレイスの考え方は私自身の思いと大きく重なるものでありますので、この一節の御紹介をもって、「ゆたかな社会」に対する私の答弁にかえさせていただきます。  また、議員からは、「ゆたかな社会」の実現に向けて、どのように市政を進めていくのかとのお尋ねもいただきました。  所信でも申し上げましたように、光市民憲章と3つの都市宣言を基本に、時代を超える優しさを確実にかつスピーディーに隅々までお届けする強さを持ち、何よりこれまで同様に、対話を出発点に、人や世代を結ぶきずなを土台とした「やさしさ」「つよさ」「きずな」を重視した市政運営にほかならないと思っているところであります。  次に2点目の、平成29年度予算編成に向けてのポイントについてであります。  まず、財政見通しについてでありますが、地方財政にも影響が大きい国の平成29年度一般会計予算の概算要求を見ますと、議員お示しのとおり、平成28年度当初予算とほぼ同額の97兆6,572億円となっているものの、その内訳を見てみますと、地方自治体にとって地方税と並び歳入の根幹をなす地方交付税については、原資となる国税の減収見込みに伴い、交付額ベースで対前年度比4.4%減となっております。  一方、地方交付税の代替財源であります臨時財政対策債が、前年度比で24.5%の大幅増となり、引き続き国の財源不足による多額の臨時財政対策債の発行を余儀なくされるなど、地方財政への影響が懸念をされているところであります。  こうした中、本市におきましても、歳出において、少子高齢化などに伴う扶助費や繰出金などの社会保障経費の増加が見込まれる一方で、歳入の根幹をなす市税のうち、特に法人市民税は、平成27年度決算における収入額を見ても、近年で最も収入額が多かった平成19年度に比べ、8分の1程度までに落ち込んでいるところであります。  平成29年度においても、主要企業の今後の動向にもよりますが、大幅な増加は見込めない状況であります。さらには、地方交付税段階的縮減などの減収要因もあわせますと、大幅な財源不足は避けられないものと考えており、昨年に引き続き、非常に厳しい財政状況にあると認識しているところであります。  また、議員からは、私の3期目のスタートを飾る来年度予算編成のポイントを、どのように捉えているのかとのお尋ねもいただきました。  平成29年度の予算は、私の3期目のスタートとなる予算であると同時に、第2次光市総合計画に基づき、理想のまちに向けた新たな歩みを始める予算でもあります。一方で、ただいま申し上げましたように、歳入歳出の両面から大変厳しい見通しであり、これまで以上になすべき事業の選択と集中を迫られる予算編成となることは、明らかであります。  したがいまして、一般財源配分方式という新たな予算編成手法を導入し、職員一人一人の予算や財源に対する意識改革をこれまで以上に図るとともに、各部局が知恵と工夫を凝らしながら、事業一つ一つに思いを込め、真に必要な予算を組み立てていく、こうした予算編成に大きくかじを切ったところであります。  平成29年度の予算編成に当たっては、このように財政規律の堅持に重点を置きつつも、第2次光市総合計画や光市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく事業などに、財政原資を集中させるとともに、市民の皆様の思いや願い、職員の熱意をも込めた、まさにチーム光市の新たな門出にふさわしい予算にしたいと考えているところであります。  以上、るる申し上げてまいりましたが、このように人口減少や厳しい財政状況などの課題が山積する今だからこそ、私たちは勇気を持って、真正面から立ち向かっていかなければなりません。  「ゆたかな社会」とは、時代がどのように流れても変わることのない、理想的なまちの姿であり、この実現に向けて、私自身先頭に立って、その歩みを進めていく所存でありますので、市民の皆様一人一人が市政に御参画いただき、思いや願いを共有させていただくことが、不可欠であると考えているところであります。  現存する世界最古の木造建築物として、1,300年の時を経てもなお堂々たるたたずまいを誇る法隆寺五重塔は、一つ一つ異なる癖や特徴を有する木材がお互いに支え合いながら築き上げられておりますが、本市におきましても、約5万1,400人の思いや願いを組み合わせ、対話を通して生まれるきずなによって支え合いながら、「ゆたかな社会」というさん然と輝く理想のまちを築き上げてまいりたい、このような私の強い決意を申し上げ、私からの答えとさせていただきます。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 中本議員。 ◯18番(中本 和行君) 久しぶりでありますので、ちょっと緊張いたしております。  市長さんの決意、思いが、しっかりと伝わってまいりました。誰もが幸せや満足を心から実感できる未来に向けてと、さらには、強さ、そしてきずなが、市政運営の基本だということがよくわかりました。  理解をよくしたのでありますが、「ゆたかな社会」とはどんな社会なんだろう。私たち市民が、「ゆたかな社会」をどう形成していかなければならないか。住んでよかった、そして、光市に住んで、そして生きてよかったというのが感じられる社会ならば、私たちは本当に豊かなのか。経済的な発展があって、経済的な豊かさだったのでしょうかというような問題も、多々あるようであります。「ゆたかな社会」の理想に近づくためには、何が必要なのかと。そして、市長さんの実行力であり、そして政策を具現化していく。  これまで多くの問題に、市長さんはぶつかってまいりました。市長さんを私も信頼しておりますが、この公約、プロジェクトを実行していくという、市長さんのさらなる決意をお聞かせいただきたいと思います。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 中本議員の再度の御質問にお答えいたします。  基本的には先ほど申したことが私の総論であるとすれば、それでは具体的にはどのようにするかという御質問であるかと思っております。  私の理想と市民の皆さんの思いを融合し、策定を今進めております第2次光市総合計画では、特に重点的に取り組むべき施策を、光・未来創生プロジェクトとして提案しておりますが、このプロジェクトの提案に沿って一つ一つ実現していくことこそ、これが「ゆたかな社会」への道を一歩一歩前進していくものだと思っているところであります。この光・未来創生プロジェクトの実現に向け、努力をしていきます。議員の皆様方も、ぜひこれに御協力をお願いいたします。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 中本議員。 ◯18番(中本 和行君) しっかりと再度の質問に答えていただきました。本当によくわかりました。しっかりそのことを踏まえて、4年間、光市民が安心・安全で住める、住んでよかったというまちづくりを我々期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  ただ、全国的に人口減少が進んでいる状況の中で、地方のまちで生活していくために、すごくいろんな影響があるわけであります。  まず日常生活の中で、人口が減っていくことによって、各種のサービスが低下してきたり、あるいは、税収の減によって行政のサービスも低下してきたり、いろんな不安がたくさんあるかもわかりませんが、それを市長さんはしっかり見ていただいて、しっかり声を聞いていただいて、前に進んでいただきますようにお願いをしながら、今、山口県と共同で計画を策定しております、岩田駅を中心としたコンパクトシティがあります。コンパクトなまちづくりモデル事業に着手をしようとしておりますが、これが「ゆたかな社会」に向けての大きな、私は事業の1つであるかなと思っております。ということで、よろしくお願いいたします。  それでは、2項に入ります。2番目の予算編成に向けてのポイントであります。  一定の答弁をお聞きいたしました。そこで、今申し上げましたように、財政を支えてきた法人市民税と市税全体での大幅な落ち込みがあります。一段とまた財政状況が厳しいという答弁でありました。  そうした中で、一般財源配分方式という新たな手法を取り入れられるというような、今説明がありました。具体的にはどんな手法なんですか、お尋ねをいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) おはようございます。ただいま議員からは再度、市長が申し上げました予算編成にかかわりましたお尋ねをいただきました。  これまでも、内部事務経費を初めとした歳出の削減や各種収納率の向上など、財政の健全化に向けたたゆまぬ努力をしてまいりましたけれども、努力を続けてもなお、大幅な財源不足が見込まれているのが現状であります。  将来に向かって持続可能な財政運営のためには、これまでの既成の手法から脱却をして、まさに予算編成制度そのものを抜本的に見直す必要があるとの思いから、新年度予算では、予算の総額ではなく、一般財源に着目をした予算要求基準を庁内に示したところであります。  市長が一般財源配分方式と申し上げましたけれども、少し具体的に申し上げますと、市税や地方交付税など、使途が特定されていない一般財源を、過去の実績等から、平成29年度では約144億円を、各部局単位に一定のルールのもとに配分し、各部局は配分したこの一般財源に、国・県支出金等の特定財源を加えた範囲内での主体的な予算を見積もるという方式であります。  もちろん、策定中の第2次光市総合計画の推進や、あるいはその中で示す重点事業、あるいは新規事業など、必要な政策課題に適切に対応できるような政策要求枠というものは、財源を別途確保して要求できる仕組みとはしておりますけれども、この一般財源を意識した予算編成の狙いとしましては、1つは、歳出の削減とともに新たな特定財源の確保、そういった両面からのアプローチが可能であること、ただ漠然と予算を要求するのではなくて、歳出に対応する財源をセットで考えるという、職員の予算要求に対する意識の変革を期待しているところでもあります。  また、もう一つは、配分額内での事業の優先順位に基づく選択など、各部局が事業選択の主体性を持つことで、市長も申し上げましたように、市民の皆さんに一番身近な部署の職員一人一人の思いが、市民満足度の向上につながる予算要求につながっていくものだと考えております。  まさに、入りをはかっての予算編成は、基金に頼らない持続可能な財政基盤を確立する第一歩であります。これまで取り組んでまいりました財政健全化同様、膨らんだ予算規模を一定の適正水準に絞り込むことは、そうたやすいことではないと覚悟はしておりますけれども、今着手しなければとの思いで、数年先を見据えた取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 中本議員。 ◯18番(中本 和行君) 新しい方式のようであります。一般財源の歳入額を各部局に配分するということでありまして、配分額に国・県支出金や使用料等の特定財源を加えた範囲内で予算を見積もるのかなと、まだよくその辺の理解が今できておりませんが、そうすることによって、部課長並びに所管の職員の創意工夫を反映させるための、一歩前進した手法かなと思います。  限られた財源で、最も必要で最も優先すべき事業に配分できるのかなと。さらに、市民ニーズを的確に把握でき、各担当部局においても、効率かつ効果的な行政運営が求められ、予算編成でより説明責任を明確にするというような手法でもあるのかなと思います。私も、この方式についても勉強し注目したいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  これから、市長さんの実行力と部課長、先ほど申し上げましたように、その工夫が反映できる、そして所管のやる気が出る、それを実行するためには、そしてこれを支えるためには、健全な財政が必要だと思います。政策と財政のバランスをとりながら、課題もある中、豊かな社会をどのようにデザインしていくのか。市民にわかりやすく情報発信をしなければなりません。よろしくお願いいたしまして、この項を終わります。回答ありがとうございました。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長。 ◯建設部長(岡田 新市君) おはようございます。それでは、2番目の島田川を活かした街づくり、島田川の河川整備計画についてお答えを申し上げます。  まず、ウォーキング・ジョギング・サイクリングコースについてでございます。  島田川の河川整備は、島田川水系河川整備計画に基づき、平成24年3月に三島橋のかけかえを完了し、現在、三島橋から上流の束荷川合流点までの左岸側で、護岸整備が進められているところでございます。  整備計画では、護岸の背後に幅員4メートルの河川管理道ができますので、議員の御提案のウォーキング、ジョギング、サイクリングコースとしての活用もできるものと考えており、護岸整備の進捗にあわせ、山口県と協議してまいりたいと考えております。  次に、四季折々の花を堤防にについてでございます。  島田川河口部には、桜や菜の花が咲き、色とりどりの美しさを見せ、多くの市民が自然を楽しめる安らぎの空間が整備されています。しかしながら、島田川流域にはこのような場所も少ないことから、整備された堤防敷や、今後整備される河川区域内の高水敷などに、花の植栽ができるよう、河川管理者であります山口県と協議してまいりたいと考えております。  次に、三島橋・島田駅周辺の環境整備についてでございます。  三島地区の河川整備は、平成17年に、地域の皆さんとともにみしま水辺の会のワークショップが開催され、意見交換を行いながら、島田川三島地区水辺プランが取りまとめられ、このプランを反映させた、島田川水系河川整備計画により整備されているところでございます。このため、人と川との豊かな触れ合いを確保するため、潤いと安らぎの水辺空間の整備など、流域の地域特性に配慮した河川整備を行っているところでございます。  そこで、議員お尋ねの三島橋、島田駅周辺の環境整備でございますが、三島橋周辺には、ゆーぱーく光、河川整備が完了した河川には遊歩道、ベンチやあずまやも整備され、心地よい川のせせらぎや山々の緑、水鳥が羽を休める美しい景観が楽しめる、まさに潤いと健康の魅力にあふれた地域であると考えております。  しかしながら、島田駅の裏側には草や竹林が繁茂し、美しい景観を阻害する状態となっておりますが、現在の河川整備が進んでまいりますと、川幅も広くなり、島田駅裏の環境も改善されてくるものと考えておりますので、まずは、河川整備の早期進捗を引き続き山口県に要望してまいります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 中本議員。 ◯18番(中本 和行君) 答弁をいただきました。  島田川の河川改修でありますが、私が言っているのは、本来なら河口から小周防までの計画的な河川改修ができないかなという思いであります。  今、島田駅裏から立野までが河川改修で、新しく4メートル道路ができ、そこがウォーキング、ジョギングのコースとして適切かなというような回答がありました。まさにそのようになってほしいなと願っております。  桜を見ながら、初夏の新緑を見ながら、そして秋のコスモス、さらには紅葉と、四季折々の自然の景色を見ながら、こういうウォーキング、ジョギングする人たちが島田川に集う、高齢者や運動神経の少ない人、そして体力のない人は、つらくないので無理なく続けられる運動を習慣化することができて、そして体力がつき、健康になり、生活に活力が得られ、減量、メタボ対策、基礎体力のアップとか、あるいは認知症の予防など、脳と体が元気になる、いいことずくめの運動だと思います。さらに、水際でのさまざまなイベント、花壇づくりとか、年に1回の河川清掃、川周り、源流周り。
     地域住民や行政がまちに対して持つ将来ビジョンはそれぞれ異なりますが、市民の安心・安全な暮らしを求め、まちとまちをつなぐ、人と人をつなぐ、重要な島田川だと思っておりますので、再質はいたしませんが、今申し上げましたように、島田川を活かした街づくりに、もうちょっと目を向けてほしいなと思います。  島田川は、すごく自然に恵まれて、多くの恩恵を受けて、私たちは豊かな生活をしてまいりました。島田川は、河口部の地名をとってこの島田川と呼ばれておりますが、古くは単に大川と呼ばれていたそうであります。それで地域の人々には十分だったらしいが、源流は玖珂盆地からさらに南東に伸び、周防を抜けて由宇町の清水まで至って、流路延長34.4キロメートル。この川は、上流の玖珂盆地、中流の玖珂・小周防地域、下流部の島田・浅江地域、そして、歴史的な地理的な大きな特色を持ち、中心地となって、周囲に大きな影響を今まで与えてきました。  このこと自体が、この島田川の大きな特色の1つだろうと思いますので、ぜひ、光市のまちづくりで島田川に目を向けてほしいという思いでありますので、どうぞよろしくお願いいたします。  この項終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長。 ◯建設部長(岡田 新市君) それでは、3番目の交通安全対策についてのうち、建設部所管分についてお答えを申し上げます。  1点目の、県道光玖珂線の進捗状況についてでございます。  県道光玖珂線の整備につきましては、これまで、市民ホール前交差点から領家交差点までの間、中島田の大田県営住宅前から光島田郵便局前までの間におきまして、両側歩道による整備が完了しているところでございます。  現在、島田地区の領家交差点からひかり製菓前までの約700メートル、及び小周防地区の虹川交差点から三丘方面の約260メートルの区間内を、交通安全対策事業として計画的に整備を進め、今年度は、島田6丁目西領家付近の歩道を約110メートル、小周防地区の右側路側を約30メートルの整備を予定しているところでございます。  次に、3点目の危険区域の県道拡幅と歩道の整備についてでございます。  島田駅周辺につきましては、歩道は整備されているものの、片側歩道で幅員は狭く、歩道に段差のある箇所や、歩車道境界ブロックのかわりにガードパイプとなっている箇所などがございます。  山口県によりますと、道路整備の必要性は認識しており、現在整備中の区間の進捗状況を勘案しながら検討していくとのことでございますので、光市といたしましても、早期着手の要望を行ってまいります。  次に、4点目の光井島田線の進捗状況についてでございます。  県道光井島田線につきましては、数年間事業の新たな進展に至っておりませんでしたが、平成26年度に用地測量が実施され、平成27年度から事業用地取得のための協議を行い、今年度も引き続き協議を行っていると聞いております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 山本市民部長。 ◯市民部長(山本 直樹君) おはようございます。続きまして、3番目の御質問の2点目、県道と市道島田駅前線の交差点の信号機設置についてお答え申し上げます。  お尋ねの、県道光玖珂線と市道島田駅前線が合流する交差点の信号機設置につきましては、これまでも地元自治会から要望書が出されるとともに、議会においても、多くの御質問、御要望をいただいているところであります。  このため光警察署も、市との協議を踏まえ、県公安委員会に信号機の設置について上申されているところですが、現時点では、当該箇所は車道や歩道ともに幅員が狭く、信号機の柱を設置するスペースが確保できないこと、また、仮に信号機を設置した場合でも、歩行者が安全に待機できる滞留場所が確保できないこと等の理由から、信号機の設置に至っていないのが現状であります。  こうした中、本年10月、当該箇所周辺で死亡事故を含む2件の重大事故が発生し、これを受け、議員御承知のように、去る11月7日、上島田地区連合自治会から再度、島田駅前に信号機設置を求める要望書が提出されたところであります。  光警察署としても、こうした事態を重く受けとめ、再度現地で通行量や歩行者の状況を調査した上で、改めて県公安委員会に、信号機設置の必要性、並びにこうした地元の切実な思いを、伝えられるとのことであります。  市としましても、こうした警察署の対応に全面的に協力するとともに、県道光玖珂線の拡幅工事の進捗状況を見据えながら、信号機の設置に向け、引き続き警察や県などの関係機関や、庁内の関係部署との連携を図ってまいりたいと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 中本議員。 ◯18番(中本 和行君) 御回答いただきまして、ありがとうございました。  まず、1点目でありますけれども、歩道整備工事を順調に行っているというような報告でありました。ぜひ引き続き、完全なる歩道の整備をお願いしておきます。  今2点目の、信号機の設置でありますが、これは、この地域あるいはこの県道を利用する方々の、長年の要望であります。  朝方島田駅に車が入り、そして車が出ていく、7時から8時までのこの交通量は、上下含めて1時間で七、八百台、島田駅に入る車が100台以上ということで、その出入り、通行する車がこの交差点で右往左往する、そんな状況であります。非常に危ない、危険であると。  さらにこの信号ができることによって、私たちの前の道でのスピードが、信号が見えますので、スピードを落として運転する。今信号がありませんので、かなりのスピードで、その道を上下、車が走っている、そんな状況でありますので、ぜひ島田駅前の信号機設置について、積極的に、公安委員会、警察含めてお願いをしていきたい。  ただ、問題があります。その問題をクリアしないと、この信号機の設置は無理かなと。この問題のクリアをどうしたらいいのか。地元にお願いするのか。ただ、こういう条件でできません。じゃあ一緒になって地元に出向いて、そういう条件をクリアする。待機所の問題、設置する場所の提供、あるいは土地を購入したり。  そんなことも前に進んでいかないと、ずっとこの危険な交差点がそのままであるということでは、私は、地元に説明ができない、そのように思っておりますので、再質問はいたしませんが、そういう信号を立てる土地の提供、あるいは待機できる場所等を含めて、私も地元といろんな協議をしてまいりますので、それがクリアになればぜひ、信号機の設置についてよろしくお願いいたします。  では次に3点目でございますが、先ほど申し上げましたように、市内でこの県道の危険区域というのは、もう全てみんな御存じだと思っております。歩道が1メートルない、車道は3メートル、3メートル、幅員が6メートルであって、今大きな車が頻繁に通っている状況の中で、小学校の登下校、あるいは、市民の皆さんが買い物に行くために、歩道が狭くゆったりと通れない、あの県道の歩道を通るのは危険だから、裏通りを通って行くと、そういう不便さがあります。  もはや市民一人一人の自己防衛だけでは、その安全を確保することができないのは明らかでありますので、行政や社会全体で守るという強い信念と、そして、環境の整備が不可欠となります。信号機の設置も、警察に要望出しました。この危険区域の拡幅も、県にまた要望出しますし、ぜひ強く県にお願いをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、4点目の県道光井島田線でございますが、約1.1キロが未着工で、非常に不便さを感じております。島田側から、大きな道路がありますので、大きな車が中に入ってきてしまう、あるいは光井側から、畑地区に大きな車が入ってしまう、行ったら通れない、Uターンしてもとに帰ってくるという、そんな状況があると聞いておりますので、早期完成を強く要望いたしておきますし、平成29年度からこの工事が着工できればなと期待しておりますので、ぜひそのあたりをよろしくお願いいたしまして、全ての質問を終わります。  ありがとうございました。 ◯議長(中村 賢道君) ここで暫時休憩いたします。再開は振鈴をもってお知らせいたします。                  午前10時51分休憩       ……………………………………………………………………………                  午前11時5分再開 ◯議長(中村 賢道君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。笹井議員。 ◯4番(笹井  琢君) 彩りの笹井でございます。  新会派「彩り」は、先月11月16日に、5名の議員で結成しました。副議長就任による会派離脱があり、現在は4名の議員がメンバーとなっております。最年少は42歳、最年長は58歳の新人議員であり、若手の議員により構成されております。  会派の名称「彩り」には、人、自然、文化が彩り豊かに輝く光市を目指す、一人一人の思いとアイデアを紡ぎ多彩な未来を描いていく、こういった思いを込めております。  会派の活動の理念としては、1つ、当選回数や所属組織に影響されない自由な議論を行う。1つ、議会改革を推進する。1つ、市民に開かれた議会活動を行う。1つ、市川市政に対しては是々非々のスタンスで臨む。特に是々非々の非の場合は、その論拠や対案をしっかりと示せる、責任ある対応をとりたいと考えます。  以上のような理念を掲げ、今議会から始まった4年間の議会活動に取り組んでまいります。  それでは、通告に基づきまして質問に入ります。  1項目め、市川市長3期目の課題と取り組みを問う。  旧光市と旧大和町が合併し、新しい光市が誕生してから12年がたちました。企業であっても自治体であっても、組織というものは、その組織が進むべき道を計画で示し、その進捗状況を把握しながら歩んでいくものと存じております。  光市では、平成19年に、合併後初めての総合計画となる光市総合計画を作成しました。その後、平成23年には、目指すまちの姿を「やさしさあふれる「わ」のまちひかり」とする後期基本計画を策定しました。この後期基本計画の期間が今年度までとなっており、新しい総合計画の策定が求められる時期となっております。  この総合計画は、市のマスタープランとなる重要な計画ですが、市川市長3期目の課題は、この計画の中にどのように位置づけられるのでしょうか。第2次光市総合計画策定の進捗状況は、どのような状況でしょうか。その総合計画の中には、光市の将来の姿をどう描かれていますでしょうか。また、総合計画の策定に当たっては、市民の意見をどのように反映されていますか。国と地方が一体となって進める地方創生と、総合計画の関係はどのようになっているのでしょうか。  2点目、人口減少に対応した公共施設マネジメント。  昨年12月に作成されました光市人口ビジョンでは、このままの状態がずっと続いていけば、平成72年の光市の人口は、2万9,000人台まで減少することが予想されています。人口減少と闘っていくような人口定住策を推進することはもちろんですが、利用者が減少していく公共施設をどのように運営していくのか、市政の大きな課題であると考えます。  平成26年7月には公共施設白書が作成されており、これによりますと、現在の公共施設をそのまま維持更新していくと、今後40年間で920億円、1年当たりにしますと23億円が必要となるとの試算が出ております。  本年は、公共施設の適正配置について方針が出される年でありますが、この公共施設の適正配置にどのように取り組むのでしょうか。  3点目、市役所の耐震化に向けた取り組み。  昭和53年の宮城県沖地震の被害を踏まえ、建築基準法が昭和56年に大幅改正され、その後に建設された建築物は、耐震性が大幅に強化されております。しかし、それ以前に建設された建築物は、当然ながらこの法律の適用外でありました。平成7年に発生しました阪神・淡路大震災では、神戸市役所の6階が潰されるように倒壊しました。また、平成23年には東日本大震災が発生し、海に面していない岩手県の遠野市、それから福島県の須賀川市、こちらの市役所も被災し、即座に使用不能となったこともあります。  公共施設の耐震化は全国的に進んでおります。が一方、ことしの4月に発生した熊本地震では、宇土市役所が被災しました。また、熊本市の熊本市民病院も被災し、入院の病棟が現在も閉鎖しており、外来のみの受け付けとなっているような状況です。  光市の公共施設の耐震化については、平成23年の東日本大震災を受けまして、まずは教育施設の耐震化を加速することから始まりました。光市立小中学校の体育館から始まり、校舎、そして非構造部材の耐震化も終了し、山口県内の全市町で最も早く学校施設耐震化100%を達成しました。光市立の幼稚園、保育園の耐震化工事も、現在のところ浅江南保育園の工事を残すのみとなっております。  いよいよ、光市役所の耐震化に向けて、取り組む段階に来たと考えます。本年度の市長選挙におきます市川市長の公約にも、光市役所の耐震性について触れられております。  光市役所は、昭和43年建設ですが、平成25年に耐震2次診断が行われており、最小のIs値は0.1。これは、国土交通省が定める基準値のIs値が0.6でございます。これを大きく下回っております。  耐震性に劣る光市役所について、どのように取り組むのでしょうか。建てかえか長寿命化かどちらになるのか、どのようなスケジュールで取り組むのでしょうか。この件については、市長部局で行われました市民対話集会で、中高生からも質問が出ているところでございますが、改めてこの議場でお尋ねいたします。  また、市役所の耐震化に向けた財源の準備状況についてもお答えください。  3点目、JR光駅の橋上化とバリアフリー化についてです。  JR光駅は、明治45年にできました虹ケ浜駅が前身であり、昭和16年に光駅と改称、当時光駅と室積を結ぶボンネットバスがいち早く運行されるなど、昔から、光市の窓口とも言える鉄道駅であります。ホームの延長も長く、かつては13両編成のブルートレイン「あさかぜ」も停車しておりました。  ホームとホームをつなぐ跨線橋──鉄道の上の歩道橋ですね、これは昭和42年に設置されたものを補修しながら使用しております。駅舎の建物は、現在2代目となっておりまして、これは昭和58年に建てかえられていますので、33年が経過しております。  現在の駅舎を見てみますと、下りのホーム、徳山行きのホームは、改札口から直結しておりスロープもありますが、上りのホームへは、階段の跨線橋を渡らなければいけません。当然エレベーターなどはなく、バリアフリーがなされておりません。ホームと電車の段差も数十センチあります。車椅子で電車に乗降するためには、数人による介助が必要です。また、光駅の北口から改札口に行くには、1回階段式の跨線橋を渡って、おりてこなければいけないという状況でもございます。  公共のバリアフリー化については、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、通称バリアフリー法も整備され、多くの市の玄関口で整備が進んでおります。折しも、市川市長の選挙公約に、光駅の橋上化が掲げられました。  そこでお尋ねですが、光駅は、バリアフリー法によるバリアフリーの対象となっているのでしょうか。また、JR光駅の橋上化に当たり、バリアフリーの観点からどのような取り組みを進めるのでしょうか。  5点目、健全な財政運営のために。  9月議会で認定されました平成27年度決算は、単年度収支で3,200万円の黒字ですが、繰り越しや基金の繰り入れを加減した実質単年度収支では、4億2,300万円の赤字となっております。基金の残高は、2年前、平成25年度末は57億円でしたが、平成27年度末には48億円と、2年間で約9億円も減少しております。  歳入における法人市民税の大幅な減少は、これは予算編成時から予想されていたとはいえ、ここ数年間の決算の推移を見ますと、基金からの繰り入れ頼みのアンバランスな財政構造となっております。基金についてロングスパンで見てみますと、合併して新しい光市が誕生した平成16年は16億円、市川市長が初就任の平成20年度末では36億円と、このように変動してきております。  昨年度、平成27年度の決算のような財政運営を続ければ、あと数年で基金が枯渇してしまいます。そうならないためには、歳出の大幅な削減と歳入の増加を進めていく必要があるわけですが、これらについてどのように取り組むのでしょうか。また、現在48億円となっています基金は、どのレベルで安定させるのでしょうか。  大きな2項目め、案内看板と交通サインについてです。  私、ここ一、二年の間に、光市内を駆け回りまして、多くの市民の皆様から御意見をいただきました。個々の御意見については個別に対応してきたつもりではありますが、こういった意見を私なりに分析、解析しまして質問として組み上げましたのが、この質問、案内看板と交通サインについてでございます。  まずは、案内看板についての悪い事例から申し上げます。  こちらの写真が、室積のコバルトラインにあります案内看板でございまして、老朽化により倒れております。まあこれは昨年の写真でございまして、現在はこれは解消されています、きちんともとへ戻っております。  こちらが、室積半島にあります案内看板です。この案内看板は、室積半島の地形図の縮尺を縮小しただけで、そのままの形をしております。看板を向いた方向にその地形があるようになっていますので、これは大変いいやり方だと思います。しかしながら、よく見ますと、中に店舗とか旅館の表記があるんですが、過去に店舗や旅館であったんですけれども、現在は営業していない建物がいまだに表記されている事例が8件ありました。  こちらの場所は、これも室積で、イロハ井戸という、昔、室積の江戸時代からあった井戸の説明の掲示板なんですけれども、もうこの文面がただの板になってしまっている。文字が書いてあって、近づけば見えないことはないんですけれども、読めません。そういう事例もありました。  こういった案内看板の管理体制は、どのようになっているのでしょうか。所管ごとにお答えください。  2点目、看板やバス案内は来訪者に分かり易いか?  ことしの1月30日に、光市の離島、牛島で、島丸ごとコスプレ写真撮影会「コスプレ維新の島」を開催いたしました。80名を超える参加者や関係者が、連絡船「うしま丸」で2便に分かれて牛島に渡り、島の自然や歴史をバックにコスプレ写真撮影を楽しみました。  私もスタッフの1人として、コスプレイヤーの皆様と御一緒していたわけですが、そこで出会った1人の青年から、牛島に来るまでの苦労話というのを聞きました。その青年、コスプレネームはヤミアゲハさんといわれるんですが、福岡県出身で広島県在住の20代の好青年であります。  このヤミアゲハさん、光市へ来るのは初めてということで、まず広島駅から新幹線に乗って徳山駅に着きましたが、光駅行きがどちらのホームかよくわからないと。これは駅員の人に聞いて、山陽本線の上りに乗車しました。今度、光駅でおりると、どのバスに乗っていいかわからないと。これも周辺の人に聞いて、何とか室積に行くJRバスに乗りました。室積で今度バス停でおりると、牛島連絡船の乗り場の表示がどこにもないので、どこだかわからないので周りの人に聞いて、それで何とか室積の八幡波止場へ到着したんですが、おくれにおくれまして、当初乗船するはずだった10時の便に乗りおくれてしまったと。当日はイベントがありまして、11時の折り返し便がありましたので、これに乗って島に来られまして、ヤミアゲハさんはコスプレイベントに参加し、刀剣乱舞というゲームのキャラクターを演じられ、大いに楽しまれた後に、来た順を逆にたどりながら広島まで帰られました。  私ども光市民は、市内の主要なバス路線とか、あるいは牛島連絡船の乗り場などは大体頭に入っていますので、案内看板を見なくとも移動することができますが、初めて光市を訪れる人にとっては、この案内看板の情報が頼みです。  このような観点から、私も頭を真っ白にして市内の案内看板を見回してみますと、何カ所か問題というのが見えてきました。  羅列しますけど、まず、JR光駅におりたときに、牛島に行くときにどのバスに乗ってどう行けばいいのか、光駅に全く表示がありません。光駅におりたときに、JRバスのバス停は目の前ですけど、防長バスに乗ろうとしても、停車場の案内が全くない。光駅前というバス停が国道のほうにあるんですけれども、これがJRの駅には全く表示がない。  そして、JRバスに乗りまして、室積に来られる方は大体室積というバス停でおりることが多いんですけれども、行き先ごとにこの室積のバス停というのは異なっているんですね。これは公園口行きとかかんぽ行きとかあるので仕方がないと思うんですけど、ただ、どの室積のバス停でおりても、そこから近接する牛島連絡船乗り場への案内が現在全くありません。  今度、牛島連絡船乗り場を見てみましょう。牛島連絡船乗り場の写真でして、中央にこの前できました待合所があって、ここは波止場になっております。看板もありまして、牛島行き連絡船乗り場直進と、牛島の待合所も直進となっているんですが、車をとめる駐車場がどこなのか全くどこにも表示がないんです。手前のこの辺に駐車場はあるんですけれども、これ実は漁協の駐車場で、勝手にとめると怒られそうな感じです。これより手前の右に曲がったところに、牛島に行かれる方の駐車場あるんですけど、そこにも全く案内看板もないし駐車場の表記もないという形です。  次、道路看板に行きますが、これは主要県道光柳井線でございます。光丘高校からおりていって光スポーツ公園の手前に行きますと、T字路になっています。これは、光柳井線を真っすぐ行って、どっちが柳井なのか全くわからない、右なのか左なのかわからない。これは主要県道ですから、結構通過交通量も多いと思うんですけれども、表示がない。  今度は、一般県道石城山光線。石城山から田布施町を通って、大峰峠を越えて室積におりてくる県道ですが、これは室積にちょうどおりてきたところの市延の看板なんですけれども、この看板ちょっと薄れていますけど、左折すると国道188号、右折すると戸仲と書いてあるんです。ところが実際右折すると、幅員の狭い市道19号線に入ってしまいます。しかも市道19号線は戸仲につながっていないんです。千防台から新開で国道188号に合流するような路線です。さらに言えば、この戸仲の仲の字が間違っております。戸仲の仲の字が中になっております。私が知っている限り、戸仲の仲の字はにんべんに中のはずです。  このような問題を羅列した上で、JR光駅における案内表示や牛島への交通案内について改善を求めますが、何か対応はとれないのでしょうか。また、道路交通案内看板について、改善はできないのでしょうか。  以上で壇上からの質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 笹井議員の1番目の1点目、新しい光市総合計画の策定についてのうち、私からは、3期目の課題が総合計画にどのように位置づけられていくのかというお尋ねについて、このたびの選挙に当たり、私が考える課題は公約として整理をされておりますので、公約と総合計画の関係性という観点からお答えいたしたいと思います。  申すまでもなく総合計画は、本市が定めるあらゆる個別計画の最上位に位置するまちづくりの総合的な指針であり、市民の皆様とともにつくり上げる、紛れもない市民共有ビジョンであります。  このたび策定をする第2次総合計画におきましても、これまで、まちづくり市民協議会におけるたび重なる御協議を初め、未来を担う中学生にも参画いただいた市民対話集会や、市民意向調査などを通じて、多くの市民の皆様に未来の光市に対する思いや願いをお伺いし、市民共有のビジョンとして丁寧に紡ぎ上げてきたことは、議員既に御承知のことと思います。  一方、私が公約に掲げたまちづくりの考え方や42の政策については、先日の市長選挙を経て市民の皆様から一定の負託をいただいておりますものの、これを市民共有の政策としてこの市民共有のビジョンに位置づけるためには、政策への昇華のプロセスが不可欠であります。  これは、つまり私の公約から市の政策、市の政策から市民共有の政策へと、民主的な手続を経て移行させ、最終的には計画への位置づけを行うということであります。  具体的には、庁内の政策策定組織である光市未来創生本部会議や、庁外の策定組織であるまちづくり市民協議会の議論に加え、明日から実施を予定しておりますパブリックコメント、さらには議会での御議決といった過程を経て、私の公約を市民共有の政策へと高めてまいりたいと思っております。  こうした中、私が掲げた公約の位置づけにつきましては、積極的に推進するもの、実現に向けて検討や調査研究を行うものなど、そのあり方はさまざまでありますが、基本的には、全ての項目において何らかの形で総合計画に織り込むこととし、その中で、行政として特に重点的に取り組むべきものにつきましては、重点プロジェクトに位置づけたいと考えております。
     具体的には、42の政策のうち、JR光駅の橋上化と、周辺の都市開発や持続可能な公共交通ネットワークの構築など、コンパクト・プラス・ネットワークの考え方を踏まえた都市構造の転換に関する政策や、子ども医療費助成制度の拡充、あるいは、地域と育てるコミュニティ・スクールの充実といった、我がまち最大の宝である子供たちの健やかで心豊かな成長を応援する政策など、半数以上の約23の政策について、重点プロジェクトに位置づけ、特に重点的かつ優先的に取り組むべき政策として、具現化を図ってまいるとともに、そのほかの項目につきましても、分野別計画に位置づけてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、所信で申し上げましたように、私が信じるこのまちの目指すべき理想の社会は、「ゆたかな社会」であり、私の使命は、市民が安心して暮らせる今を確保しつつ、人口減少という未曽有の危機を乗り越え、誰もが幸せや満足を心から実感できる理想の社会に、光市を導いていくことであります。そして、そのために行動することにほかなりません。  伊藤博文公が師と仰いだ吉田松陰先生が、知識だけでなく行為、行動を重んじていたことは有名な話でありますが、先生の主著「講孟余話」の中で、「知は行の本なり。行は知の実なり。2つのもの、もとより相寄りて離れず」という言葉を残しておられます。これはつまり、行動に移さない知識は真の知識ではないし、知識をないがしろにした行動は真の行動とは言えない、知識と実践は2つにして1つであることを述べたものでありますが、地方創生の時代、まさに今、総合計画という皆様と紡ぎ上げる知が、絵に描いた餅であってはならず、行、すなわち昇華させた市民共有の政策を行動することによって実現し、本物の餅として市民の皆様にお届けすること、すなわち、知行合一が問われている時であります。  議会の皆様、市民の皆様を初め、チーム光市の皆様には、本市が目指す未来の姿について、私たちと思いを共有していただくとともに、今後とも、知と行の両方において、力強い御参画を賜りますようにお願い申し上げ、私の答えとしたいと思います。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) それでは、お尋ねの1番目の1点目、新しい光市総合計画の策定についての、その他のお尋ねにお答えを申し上げます。  まず、第2次光市総合計画策定の進捗状況についてのお尋ねでございますが、これまで、ことし2月以降、5回にわたるまちづくり市民協議会、さらには、専門部会を初め、市内12カ所で開催いたしました市民対話集会や、16歳以上の市民3,000人を対象に実施した市民意識調査などでいただきました、さまざまな御意見を踏まえつつ、計画全般にわたる素案として取りまとめ、先日の議員全員協議会でお示ししたところで、おおむね当初のスケジュールどおりの進捗で策定を進めているところでございます。  今後、最終案に向けまして、分野別計画を中心に、新年度予算編成との整合を図りながら、新たな事業等の整理を行いますとともに、議会やまちづくり市民協議会、パブリックコメント等におきまして御意見等いただきながら、最終的な調整を図り、最終案として3月議会への上程を予定しております。  次に、総合計画の中に光市の将来の姿をどのように描かれているかとのお尋ねでございますが、本市の目指すべき将来の姿につきましては、先日来市長が申し上げておりますように、豊かな社会でございます。  これにつきましては、本総合計画の大きな特徴であります長期的なビジョン長期未来展望におきまして、20年後の目指す将来像としてお示しするとともに、6つの政策テーマごとに豊かな社会におけるまちの具体的なイメージを整理するなど、可能な限りわかりやすく、かつ、誰もが共有しやすい形でお示ししたいと考えているところでございます。  次に、総合計画の策定に当たって、市民意見をどのように反映させているのかとのお尋ねでございますが、市民の皆様からは、ただいま申し上げましたさまざまな形や手法で、多様な年代やお立場の方々から、幅広く御意見、御提言をいただいてまいりました。  こうした御意見等につきましては、直接的に反映したもの、趣旨を反映したもの、今後の課題として整理したもの等々ございますが、例えば、市民対話集会でいただきました中学生の思いや願いにつきましては、ただいま申し上げましたまちの具体的なイメージにおきまして、目に見える形でお示ししているところでございます。  最後に、地方創生の取り組みと総合計画との関係についてのお尋ねでございますが、御承知のとおり、本市における地方創生の取り組みにつきましては、昨年12月に策定いたしました光市人口ビジョン及び光市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づいて進めているところで、総合計画におきましては、これらの趣旨や理念を踏まえ、策定をしようとするものでございます。  具体的に申しますと、まず、人口の現状分析や人口の将来展望などを示す光市人口ビジョンにつきましては、第2次の光市総合計画の根幹を支える人口ビジョンとして、長期未来展望における人口の展望の部分に継承をしております。  また、光市まち・ひと・しごと創生総合戦略につきましては、「ゆたかな社会」を実現するための諸条件のうち、まち・ひと・しごとの創生に特化した取りまとめを行いましたことから、総合計画の該当箇所では、取り組みの考え方や内容、数値目標等を継承しております。  また、特に総合戦略において成果目標として掲げた大局的な指標を、総合計画における大局的な指標でありますゆたかさ指標の一翼を担う創生指標として位置づけを行うなど、総合計画の進捗が、光市まち・ひと・しごと創生総合戦略の推進、ひいては、光市の創生につながるという関係性で整理をしているところでございます。  続きまして、お尋ねの2点目、人口減少社会に対応した公共施設マネジメントについてのお答えを申し上げます。  公共施設の適正配置等、公共施設マネジメントの取り組みにつきましては、本市のまちづくりを進める上で重要な課題の1つでありますことから、最上位計画であります総合計画、または行政改革大綱におきまして、公共施設の再編を掲げており、幼稚園や保育園、学校を初めとして、必要な取り組みを進めるとともに、現在、本市の公共施設マネジメントの指針となります光市公共施設等総合管理計画の策定作業を進めているところでございます。  本市の公共施設マネジメントは、公共施設の更新時期の集中や人口減少、少子高齢化の進展に伴う市民ニーズの変化、さらには、厳しい財政状況等が見込まれる中で、次世代に大きな負担を残さないように、将来を見据えた長期的な視点で、公共施設が提供するサービスとそれに伴う市民負担の適切なバランスを考慮しつつ、人口規模や人口構成等の変化に伴う行政需要に対応した、真に必要な公共施設の量、質の適正化を進めようとするものであります。  取り組みを進めるに当たりましては、総合管理計画では、基本方針で保有総量の適正化を掲げるとともに、基本目標として建物の総延べ床面積の20%縮減という大きな目標を設定したいと考えており、1つは、施設総量を縮減し、更新や維持に要する費用を抑えること、また、もう1つは、市民の皆様に安心して利用していただくために、サービスの質の向上といった、2つの視点を念頭に取り組みを進めてまいりたいと考えております。  このため、公共施設に対するニーズの増減に対応しつつ、総量をコントロールするとともに、長寿命化や民間活力の活用などにより、維持管理費や運営の適正化を進め、また、複合化や機能集約によって、市民にとって真に必要な公共施設を確保し、適切かつ質の高い行政サービスが提供できますように、市民の皆様の御理解と御協力を得ながら、関係所管と連携して進めてまいりたいと考えております。  また、総合管理計画では、施設の類型ごとに方針を示してまいりますが、総合管理計画は基本的には、個別施設の年次計画等、具体的なスケジュールまでを示すものではございません。  計画の実効性の担保につきましては、例えば、現在策定中であります第三次光市行政改革大綱の実施計画に個別の取り組みを掲げることや、施設所管課において必要に応じて、施設類型ごとの個別計画を策定する中で、スケジュールをお示しして具体化を図ってまいりたいと考えております。  なお、総合管理計画につきましては、本議会の委員会で中間報告をさせていただいた後にパブリックコメント等を行い、本年度末までには策定をしてまいりたいと考えております。  以上です。  続きまして、質問の5点目、健全な財政運営のためにについてお答えを申し上げます。  健全な財政運営のための取り組みにつきましては、現在、平成23年度に策定いたしました光市財政健全化計画に基づき、市税や住宅使用料の収納率向上や人件費の抑制、内部事務経費の削減など、歳入歳出両面にわたり、さまざまな取り組みを進めているところでございます。  しかしながら、近年の歳入を根幹をなす市税収入のうち、法人市民税が大幅に減少していることなどから、本市の実質単年度収支は、平成26年度が約6億2,300万円の赤字、平成27年度は、赤字額が減少したものの約4億2,300万円の赤字と、2年連続で赤字となっているところであり、平成28年度も同様の傾向にあると見込んでいるところでございます。  こうした市税収入の減少等によります財源不足につきましては、財政調整基金を繰り入れ財源調整を行うことで、財政運営への影響は最小限に抑えていることができてはいるものの、この数年の当初予算における財政調整基金からの繰入額は、平成26年度が11億7,000万円、平成27年度が10億5,000万円、平成28年度が12億3,900万円と、3年連続で10億円を超える状況となっております。これは、想定を超える収入減、歳入減という要因があるとはいえ、年度間の財源調整という、財政調整基金が持つ本来の機能を上回る規模であると考えております。  このため、今後も財政調整基金からの多額の繰り入れが続く場合には、議員仰せのように基金の枯渇が危ぶまれる事態になりかねないことから、これを回避するために、先ほど先行議員にも申し上げましたように、平成29年度予算では、歳入に見合う歳出、すなわち基金に頼らない財政構造への転換を図るべく、一般財源を各部局に配分することで、歳出の削減はもとより、職員一人一人が新たな財源確保を意識する予算要求になるよう、予算編成の仕組みを大幅に見直すことにしたところでございます。  また、基金につきましては、ここ数年の繰り入れ状況を見ても、歳入の年度間の変動に備え一定の規模の残高を確保していくことが、安定的な財政運営において必要不可欠でありますことから、現行の財政健全化計画におきましては、平成28年度末で、財政調整基金、減債基金、未来創造基金を合わせまして、35億円の残高確保を目標として取り組んでいるところでございます。  したがいまして、当面はこの目標額の達成に向けて取り組んでまいりますが、平成29年度以降についても基金確保の重要性は変わるものではなく、中でも、年度間の財源調整機能を持ちます財政調整基金につきましては、目標額を定め基金確保に努めてまいりたいと考えております。  なお、この目標額につきましては、繰入額の実績を踏まえ、過去5年間の平均額のおおむね2年分、約20億円が1つの目標額になるのではないかと考えるところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 中村総務部長。 ◯総務部長(中村 智行君) こんにちは。それでは、1番目の3点目、市役所の耐震化に向けた取り組みについてお答え申し上げます。  お尋ねの、防災拠点となる本庁舎につきましては、議員御指摘のとおり、平成25年度に実施した耐震2次診断の結果、最小Is値が0.10と判定されたところであります。  このIs値は、国土交通省の耐震改修促進法に基づく基本的な方針で示された指標で、震度6から7程度の規模の地震に対する評価指標で、0.6以上が必要とされております。また、本庁舎につきましては、防災拠点でありますことから、必要とされるIs値は0.72以上とされ、震度6から7程度の地震で倒壊または崩壊する可能性が高いとされる、0.3未満のレベルにあるものと認識をしております。  一方、本庁舎の耐震化につきましては、膨大な財源を要すること、学校等の耐震化を優先実施してきた等もあり、耐震改修なり建てかえなりの具体的な検討に至っていない状況でありましたけれども、さきの熊本地震等により、防災拠点となる本庁舎の耐震化の必要性がクローズアップされる中で、本庁舎の耐震化のあり方について、早急な検討を行う旨の市長指示があり、あり方を検討するための具体的検討手法等について、整理を進めてきたところであります。  検討状況につきましては、これまでにも全国における事例調査を進めてまいりましたが、個々の手法別でのメリットやデメリット、あるいは方針決定に至る課題等について、実際の状況を把握するため、10月25日から3日間、総務課職員2名を東海地方の4自治体に派遣したところであります。  少し紹介しますと、本市同様に40年以上経過した庁舎を持つ岐阜県中津川市では、経費の節減を最優先され、耐震補強と屋根防水やトイレ、給排水設備等の改修を行っておられるとのことでありました。  また、愛知県高浜市では、公共施設マネジメント基本方針に基づく、公共施設の再編、集約化の第1弾として、全国でも珍しいリース方式による庁舎建設を行っておられました。  三重県の松阪市では、建てかえの方向から耐震補強に転換したケースで、工事費用も大幅に削減された特異な事例でありますが、実施時期が東日本大震災前であり、建設工事の低減化が図られたとのことでありました。  また、岐阜県各務原市では、財政事情等特別な背景のない状況で事業手法の検討をされたケースで、耐震診断後に耐震補強ブレース模型を庁舎内に展示されるなど、さまざまな比較検討を行われた結果、建てかえを選択されたとのことでありました。  このように今回の視察では、耐震化や建てかえなどの整備手法のみならず、複数の手法を比較検討した事例や、財源確保策等特徴的な事例の調査を行いましたが、手法のみならず、方針決定までのノウハウや課題等についても、担当者の方から直接意見を伺うことができました。いずれの自治体も、その背景にある課題を整理されつつ、手法の検討から決定まで多くの時間をかけており、十分な説明と論議が重要であるとのことでありました。  今後の取り組みにつきましては、全国的な事例を見ましても、膨大な事業費と多くの時間を要するものでありますことから、耐震改修、建てかえ、あるいは他の施設への機能移設などについて、比較検討することが第一歩になるものと考えております。  このため、まずは少なくとも現庁舎の耐震改修の現実性、例えば改修後の耐用年数、求められる機能が付加できるのかなどを踏まえた費用対効果について、具体的な検証を行うことが必要でありますし、建てかえを選択する場合の現地・非現地別のシミュレーションを行い、望ましい手法の比較検討ができる、たたき台を作成することが必要であると考えております。  その上で、一定の方針を示しつつ、将来の行政ニーズ等も想定する中で、必要な機能をどうするのか、あるいは、公共施設マネジメントの観点から、建てかえであれば複合化施設を検討するかなど、専門家のみならず各界各層の御意見も踏まえた、論議が必要であろうかと考えております。  今後のスケジュールにつきましては、現状では未定でありますが、今回の視察の結果を踏まえ、本年度中に具体的な検討方法とスケジュールを整理した後、市長指示に基づき、早急かつしっかりとした検討を進めてまいりたいと考えております。  また、お尋ねの財源の準備につきましては、基金等の積み立ては行っておりませんことから、今後具体的な検討を行う中で、財源のあり方についても整理したいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長。 ◯建設部長(岡田 新市君) こんにちは。それでは、4点目のJR光駅の橋上化とバリアフリー化についてお答えを申し上げます。  これまでの議会でも御答弁を申し上げておりますように、国においてバリアフリー化が強く推し進められる中、バリアフリー法に基づく基本方針が平成23年3月に改正されました。  改正後の具体的な目標の1つに、1日当たりの平均利用者数が3,000人以上の鉄道駅について、平成32年度までに原則として全てについて、エレベーターやスロープの設置を初めとしたバリアフリー化を実施することが掲げられ、すなわち、光駅がバリアフリー化の対象駅となったところでございます。  その一方で、本市では、急激な人口減少とさらなる高齢化が予測される中、持続可能な都市構造への転換や交通結節機能の充実の観点から、光駅周辺の拠点整備について、大所高所から検討を進めてまいりました。  こうしたことから、第2次光市総合計画素案において、重点的かつ戦略的に取り組むべき施策の1つに、「ゆきかう光!JR光駅の橋上化と交通ネットワーク強化プロジェクト」をお示ししているところでございます。  まだ具体的な内容をお示しするにはほど遠い段階ではありますが、お尋ねをいただきましたバリアフリーの観点で申し上げますと、誰もが移動しやすく安心できる空間の創出のため、駅構内のみならず、主要な交通結節機能を担う駅周辺を含めた、一定の範囲で整備が必要となってまいります。  このため、老朽化が著しく進行し、たび重なる補修を余儀なくされている本市管理の光駅跨線橋のかけかえを前提に、JRと一体になった取り組みを進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 笹井議員。 ◯4番(笹井  琢君) 各部長さんの熱のこもった答弁、ありがとうございます。  新しい光市総合計画の策定につきましては、今議会で素案の説明もありまして、今後、それなりの場で議会としても議論していくというスケジュールになっております。  総合計画で、よくつくるとき言われますのが、本当コンサルがつくる金太郎あめになっているではないかという批判が多々、他市であるわけですが、今回示されました素案を見ますに、光市の特性、市民の意見を反映させた、オリジナリティーのある計画であると考えております。また、議論は別の場でありますが、こういう議論を通じて、新しい光市の姿を紡ぎ上げていきたいと考えます。  公共施設マネジメントについてですが、個別の計画はまた今後所管ごとの個別計画でということですが、今の施設が、廃止なりあるいは統合なりという形で少なくなっていくということは、明らかでございます。人口も減っておりますので。  そうした際に、利用者の方が少なからずおられるわけですが、その方々への周知や話し合いというのはどうされるのでしょうか。これまでの施設でも、そういう話し合いなしに施設の一部機能が閉鎖になったという事例も過去にあると私は認識しているわけですが、こういった利用者への周知や話し合いについてはどうするのか、お尋ねをいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) 先ほど申し上げましたとおり、実効性を担保するために個別計画の策定等々でスケジュールをお示ししていくようになろうかと思いますけれども、利用者等への関係者に対しましては、それぞれの施設の大規模改修のタイミングであるとか、さまざまな条件を総合的に勘案する中で、おおむねの施設ごとでのスケジュールが見えてこようかと思います。こうした段階で、適切な情報提供を行うとともに、意見等をお伺いしていくことも必要であろうかと考えております。適切なタイミングで、適切な情報提供に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 笹井議員。 ◯4番(笹井  琢君) 執行部の対応は理解しているところでございますが、やっぱり施設の閉鎖というものについて、いきなり「閉鎖だよ」と言われると、それらの利用者も将来的な見込みもあって活動してきておられるわけですから、私は、公共施設マネジメントがどういう方針で取り組んでいるのかある程度明らかになった段階で、各施設にその方針を掲示するなり、この施設のこういう部分に当たっていますよというような説明、そこのまずお知らせから始まるべきでないかなと考えます。  今後の取り組みについては、また随時聞いていきたいと思います。  JR光駅の橋上化とバリアフリー化についてです。  現在の光駅は、地上型の駅で、上りホームは跨線橋を渡ると。下りホームは直結していますけれども、こういう形でございます。これを橋上化するということにつきまして、私なりに勉強して、県内の橋上化の駅の状況を調べてまいりました。  一番橋上化で光市民にとって身近なのは、お隣の下松駅でございます。下松駅、これは昭和40年にできたときから橋上化されていますので、余り橋上化の今後のモデルとしては参考にならないと。階段もありますが、階段だけで、バリアフリー的な、エレベーターなどはないわけでございます。  ちなみに下松駅は、利用者が、乗る客だけで2,228人ということで、私の調べた調査ですと光駅が2,237人ですから、この調査年に関しては光駅のほうがちょっと利用者が多いという状況でございます。  では県内ほかにどういう橋上化駅があるか、新幹線駅なんかは外して調べますと、防府市の大道駅でございます。これは平成16年に橋上化が済んでおります。この駅の南側に高校が、現在でいうところの高川学園、旧は多々良学園と言われていたところですけれども、この学校が移転新設することにより、これに合わせて駅を高架化したということで、本当、田舎駅ですけれども立派な施設になっております。  それから、これが一番参考になる事例だと思うんですけれども、平成24年に下関市の長府駅が高架化しております。あわせて駅前の整備もされたようでございます。利用客は、乗り客だけで1,905人ということで、光駅よりちょっと少ないんですけれども、このような立派な高架駅ができております。ぜひ私もここは視察などで、駅前整備も含めて状況を聞いてみたいなと、考えているところでございます。  橋上化について、計画策定や設計は、これは市とJRだけで行うのでしょうか。市民からアイデアを募ったり、公開コンペなどを行う予定はあるのでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長。 ◯建設部長(岡田 新市君) 再度の御質問にお答えを申し上げます。  駅舎の橋上化は、大変多くの市民の方が高い関心を寄せる一大プロジェクトになるものと認識をしております。計画づくりは少し先になりますので、その過程で、市民や事業者の方の意見はしっかり聞くという姿勢は、欠かせないものと考えております。  なお、アイデア募集や公開コンペといった手法については、現時点ではお答えはいたしかねますので、御了承ください。 ◯議長(中村 賢道君) 笹井議員。 ◯4番(笹井  琢君) わかりました。今後の未来を描いていくような形ですので、できるだけ市民の意見とか利便性などは、計画段階で反映させていただきたいとは思っております。  橋上化となれば、南北に結ぶ自由通路ができるわけですね。自由通路の途中に改札ができるので、自由通路の南北にきちんとした駅前広場ができると考えますが、この自由通路について、私もいろんな市なんかを見ていましたけど、歩行者だけというところと、あと、自転車が行けるようにスロープなどがついているようなパターンがあります。  私は光市において、自転車交通というのは結構重要な交通手段だと考えていますので、駅の南北についても、自転車通行ができるような形の橋上駅、スロープをつけるなり、そういう形で考えていくべきだと考えているんですが、お考えはいかがでしょうか。  また、北口は今そんなに多くないですけれども、橋上化駅になれば、北口にもきちんとしたバス乗り場、そして、光総合病院の移転新築なども含めて、きちんとしたタクシー乗り場なども必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長。 ◯建設部長(岡田 新市君) 先ほども申しましたように、跨線橋のかけかえを前提に、駅舎の橋上化について、JRと一体となった取り組みを進めていく考えでございます。その過程で、自転車の通行については、検討するということになると思います。  それと、駅前広場については、交通結節機能の充実の観点から、南口だけでなく北口についても検討を進めてまいります。  以上。 ◯議長(中村 賢道君) 笹井議員。 ◯4番(笹井  琢君) わかりました。  今回、市長選、市議選ありまして、新しい総合計画も今作成途中でございます。この新しい市、光市の形に向けて、大きな課題がありますが、私ども市議会議員としても、きちんと議論をして新しい光市を紡いでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。  この項終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 吉本経済部長。 ◯経済部長(吉本 英夫君) こんにちは。それでは、2番目の市内の案内看板と交通サインについてお答えを申し上げます。  まず1点目の、看板の老朽化への対応は?のうち、コバルトライン沿いにある案内看板の管理体制についてでございますが、現在コバルトライン沿いには、市民の森等の名称を記した看板を含め、24カ所に案内看板を設置しており、維持管理は経済部の水産林業課で行っております。  具体的な管理方法といたしましては、毎年の市民の森自然観察林保育事業の実施や、警報発令時のパトロールで市職員が現地付近に出向いた際、あるいは、県が任命している森林保全巡視指導員や自然公園指導員による定期的な巡視の際に、案内看板の状況を目視により確認、さらには、市民の皆さんからの情報もいただきながら、ふぐあいが生じた看板については、修繕や撤去など、随時状況に応じた対応に努めているところでございます。
     なお、今年度は、五軒屋のコバルトライン終点付近にある、老朽化した市民の森案内図の看板1カ所を修繕することとしておりますが、今後とも引き続き、県等の関係機関と連携しながら、適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。  次に2点目の、看板やバス案内は来訪者に分かり易いか?のうち、経済部所管分についてでございます。  JR光駅の案内看板等につきましては、かねてより議員さんから御質問をいただいておりますが、市といたしましても、公共交通を利用される方が、鉄道からバス、バスからバス、バスから航路など乗りかえが必要な場合において、乗り継ぐための乗り場や時刻表などの情報を提供することは、重要なことであると認識をしており、これまでにも、交通事業者に対し改善をお願いしてきたところでございます。  こうした中、御承知のように現在本市におきましては、将来にわたり持続可能な公共交通ネットワークの構築に向けて、公共交通のマスタープランとなる光市地域公共交通網形成計画の策定を進めておりますが、この中では、目標の1つとして利用しやすい交通結節機能の充実を掲げ、鉄道駅や乗降者が多いバス停などに、バス路線案内図や乗り継ぎ時刻表を掲示するなどの、施策の展開例をお示ししております。  今後、こうした考え方に基づき、交通事業者の協力をいただきながら、わかりやすい乗り継ぎ情報の提供を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 蔵下教育部長。 ◯教育部長(蔵下 敏幸君) こんにちは。それでは1点目、看板老朽化への対応は?についてのうち、教育委員会所管分についてお答えいたします。  本市には多くの歴史文化遺産があり、教育委員会では、文化財を初めとする34の説明看板を設置しております。看板は、多くの方に文化財、建造物の由来や時代背景などを知っていただくため、これまで年次的に整備してきており、近年では、石城山神籠石や第二奇兵隊に関する史跡について、文章だけではなく図解を用いるなど、工夫を凝らした看板の設置にも努めております。  しかしながら、経年劣化などにより文字が薄れて読みにくいもの、情報が更新されていない看板も見受けられます。  お尋ねの管理体制につきましては、山口県文化財保護管理指導員による文化財巡視の際には、目視による確認が行われているほか、職員はもとより市民の皆様にも協力をいただきながら保全に努めており、状況に応じて修繕を行ってきております。今後も引き続き、必要に応じ、適切な看板の維持管理に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長。 ◯建設部長(岡田 新市君) それでは、2番目の2点目、看板やバス案内は来訪者にわかりよいかについてのうち、建設部所管分についてお答えを申し上げます。  主要県道光柳井線を、光高等学校から東に柳井方面へ直進した3差路の交差点部につきましては、交通の安全や目的地への誘導を図るため、案内看板は必要であると考えております。  また、一般県道石城山光線の、田布施町から大峰峠を越えて室積市延の室積19号線との3差路交差点に設置されております、案内看板につきましては、一部修正のあともありますが、こちらも、目的地への円滑な誘導を求めるものであると考えております。  いずれにいたしましても、道路の案内看板は、道路利用者を目的地に誘導する大切な役目を果たしております。また、道路交通の安全と円滑化を図る上で不可欠な道路附属物であり、設置目的や路線の重要性を勘案いたしまして、道路管理者であります山口県に、適正な案内標識設置の要望をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 笹井議員。 ◯4番(笹井  琢君) 今、所管ごとの対応をお聞きしました。一応、指導員とか、あるいは体制的に点検はしているという回答ではございますが、ただ結果的に、それでもこういう事態が起きているということでございます。  今回の私の質問を機会に見直していただければと思いますし、私がいろいろ思いますに、こういった市の公共施設で、補助事業のものとか道路の安全性、危険性、あるいは災害の危険性などあるものはきちんと点検されていますが、そこに直結しないものについてはどうしても後回しになっているのではないかなと思います。  しかしながら、今回でも、看板が倒れてしばらくほったらかしになっていた事例などもありましたし、こういったものは、私は、場合によっては人身事故につながるような場合もあると思います。そういう事故が起きて対応するよりも、先にきちんと、年に1回でも2年に一遍でも結構ですが、きちんと点検するルーチンワークに入れていただいたほうが、年間を通した市役所の業務量としては少なくなると、私は考えております。  これは品質管理──QCなどの本にもよく書かれているところでございますが、そういう観点からぜひそういう取り組み、そして、現場の職員の方からそういう情報がきちんと上がるような、対応できるような、そういう流れをつくっていただきたいと考えます。これは要望にします。  交通サインについて、もう一つわかりにくい事例がありましたので、御紹介させていただきます。JRバスの国道を走る室積方面への路線の、バスの案内の表示板を全部書き写してきました。  5種類の表示板で、今バスが運行されております。この5種類あるんですけれども、JRのバスは188号を通るんですけど、これは現在、実は、室積地区の中心地である室積公民館、今でいうところの室積コミュニティセンターまで行かないバスがあるんですね、この中に。  どれかわかりますかと聞きたいところですけど、クイズの場ではございませんので答えを言いますと、上から2番目の「循環光駅〜千防台」と書いてあるバス。これ実は、室積の新開まで来て千防台に上がって、また新開から折り返して光駅に戻ってしまうということで、このバスに乗ってしまうと、室積の大多数の方は新開からおりて歩いていかなければいけないという状況でございます。実際に間違えて乗られて歩いていかれた方も多々おられます。  こういった問題は、今地域公共交通協議会が開かれていますが、そういう場で議論などはなされていますでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 吉本経済部長。 ◯経済部長(吉本 英夫君) JRバスの行き先表示についての御質問をいただきました。  議員今御紹介のように、平成27年の3月のダイヤ改正によりまして、室積行きのJRバスの千防台あるいはかんぽの宿光への乗り入れが開始されたということで、これに伴いまして、終点あるいは経由場所によって、現在5種類の表示がなされております。  この件に関しては、これまで協議会で議論をいたしておりません。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 笹井議員。 ◯4番(笹井  琢君) 本当にこうやって見るといろいろあるもので、ぱっと見ただけではわからない。これはバスの掲示板ですから、細かく書き込み過ぎてもわからなくなってしまうので、文字数は少なくてもわかりやすくするようにということと、それからあわせて、バス路線も、乗り間違いがないようなことも考えてみていただかなければいけないと思っています。  バスの路線については、これは年ごとに改正されていますし、ソフトの部分でございますので、知恵と運用で幾らでも新しいチャレンジができると思っております。光市の市営バスも、試しに路線を延長して運転したというようなこともありましたし、今回のJRバスでも、平成27年に、今経済部長さんが言われたように、千防台とかかんぽの宿光行きのバス路線ができたわけですが、平成28年の3月にもいい改正があったと考えております。  実は平成27年度の改正は、この上から2番目の「循環光駅〜千防台」が最後のバスだったんですけれども、平成28年3月のバス改正で、最後のバスが室積まで来るようになりました。そのかわり帰りのバス便は、最後の終業時間の関係で1便減らされて回送になったんですけれども、この結果、徳山や下松市の中学生、高校生が部活などして、それで光駅からバスに乗っても、きちんと室積まで帰ってこられるようになったと。バス便は帰りが減ったけれども、運用的にはすごくよくなったという事例もあります。  地域公共交通の協議会などもありまして、そこで当然こういうバス路線についての議論もされていると思うんですが、今私が説明した件は議論されていないということですが、私も協議会の実施状況などを聞きますと、いろんなバス便についての意見も出てきていると思いますが、そこは、ほかにもこういった問題は協議会で議論はされていないでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 吉本経済部長。 ◯経済部長(吉本 英夫君) 今回、議員さんが今お聞きした件については、これまで議論はいたしておりませんけれども、きょう議員さんからそういうお話をお聞きいたしました。それで、特定の交通事業者に関係することでもありますので、協議会で議論というよりも、早速市から直接、交通事業者にはそのことをお伝えしてまいりたいと思っております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 笹井議員。 ◯4番(笹井  琢君) バス便については、私も今まで何回も質問をしてきたところでございます。そういうのも含まれて議論がされているとうれしいわけですが、改めて今までの質問を繰り返しますと、防長バスが光駅に掲示がないというような問題、そしてまた、国道188号は防長バスとJRバスの2路線走っていますけど、時間帯によっては2つのバスがつながって運行していたりして、これなんかももうちょっと知恵と工夫で何とか、利便性のいいダイヤになるのではないかなどと考えたりするわけでございます。  この辺はまた、今後議論のあるところでございますし、その協議会も今年度新しく発足しまして、議論、検討がされていると聞いております。そしてその場には、各バス会社の方も出席していると聞いていますので、ぜひそういう問題点の共有、あるいは市民の声をバスの事業者にも伝えていただきたいということを提案いたしまして、以上で全ての質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) ここで暫時休憩いたします。再開は振鈴をもってお知らせします。なお、再開は午後1時10分を予定いたします。                  午後0時9分休憩       ……………………………………………………………………………                  午後1時9分再開 ◯議長(中村 賢道君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 光市議会が始まりまして以来、会派名を一度たりとも変えたことのない、日本共産党の土橋啓義でございます。  10月23日投開票で光市議会議員選挙が行われましたけれども、私は、6つの政策を掲げて選挙期間中街頭で訴えて、有権者の皆さんの熱い御支援で、議会に送り出していただくことができました。  私は、政策にいたしました全てが、選挙前に行いました市政アンケートの中から選んだわけであります。市民の生活者としての生の声を、取り上げたものばかりであります。  今回は、4項目について通告をいたしております。通告に従いまして、質問をいたしたいと思います。  最初に、塩田地区の水問題についてお聞きしたいと思います。  この問題につきましては、ことしの3月、あと6月、9月と、これまで三度にわたり、一般質問で取り上げてまいりました。水道を引いてほしい。安全・安心で何の心配もなく飲める水が欲しい。これまでボーリングは7回も掘り直した。白い物を洗濯すると茶色になる。店もない。交通の便も悪い。水は悪い、水道も来ない。下水道もない。猿は出るわ、イノシシの被害もある。これでは、塩田から人が離れていくのも仕方がないのではなかろうか。こういうような切実な声が寄せられておりました。そんな声を聞くたびに、私は、市議会議員として申しわけなく、責任を感じておりました。心が痛むわけであります。  これまで、三度にわたり一般質問で取り上げましたけれども、最初は、給水区域外であるとかたくなな態度でありましたけれども、9月議会では、地域の皆さん方の熱心な取り組み等もあってか、塩田地区の水問題は深刻であり、水の確保がいかに切実な願いであるか十分理解したところだ、関係所管と協議するというような答弁をいただいたわけであります。  現時点での協議、どことどういうような協議をしたのかという、その経過についてお聞きしたいと思います。  2点目は、病院問題であります。  今回は、外来の予約時間について、予約制度といいましょうか、そういうことについてお聞きしたいと思います。  病院に行くのはいいんだけれども、待っている時間が長くてくたびれる、何とかならんだろうかと、これまで何回もそんな苦情というか、要望を聞いているわけであります。恐らく、病院にも同じような要望が寄せられていると思います。  予約票というのをもらうわけでありますけれども、この予約票の裏には、次のように書かれております。予約時間は、予定再診の診療の順を意味する。診察の進みぐあいや新患、急患、予定外再診等により、時間どおりの診察にはならないこともあることを御了解ください。検査の結果待ちなどの事情により、順番が前後することがありますから御了承ください。同じ予約時間帯に複数の患者様がおられますので、ゆとりを持ってお待ちくださいと。  ところで、大和総合病院、光総合病院の2つの病院にお聞きいたしますけれども、この待ち時間について、現状を把握されているかどうか、改善点等を考えておられるのか、その辺についてお伺いをしてみたいと思います。  次は、新病院完成後の交通アクセスについてでございます。  新しい病院が完成してから考えますというんじゃあちょっと遅過ぎますので、今現在どのような考えを持って進めておられるかということを、お聞きしてみたいと思うわけであります。  次に、医師の確保についてお聞きいたします。  その前に、守田病院事業管理者の再任が決まりました。これからも御苦労をおかけいたしますけれども、地域医療の充実のために力を発揮していただきますように、お願いしておきます。  光総合病院の新築移転もすぐそこまで来ておりますけれども、改めてお聞きいたしますけれども、光総合病院の医師の確保数、診療科目、目標達成に向けて頑張っておられると確信をしておりますが、どのような進行状況かお聞かせ願いたいと思います。  医師確保になりますと、いつも出てくるのは、医師は山口大学からということになるわけでありますけれども、山口大学以外からの医師確保についてはどのような考え方を持っておられるのかお聞きしたいと思います。  次に、民間診療所誘致についての件であります。  このことについては、毎議会のように取り組んでおりますが、9月議会以降の動きの経過についてお聞きいたします。  最後の質問は、子ども医療費助成制度についてお聞きしたいと思います。  1961年、昭和36年になるんですか、岩手県の当時の沢内村でゼロ歳児医療無料化が始まり、これが全国に急速に広がったという経過がございます。  子ども医療費無料化は、子供に何かあったときにお金の心配なく医療を受けたいという、保護者の切実な願いから出発をしたものであります。私が行ったアンケートでも、子供支援の問題は、働くお母さんの要望が多い。次代を背負う子供たちを優遇して、二、三人の子供を育てることができるような政治の施策こそ大切だと思う、こういう意見も寄せられておりました。  ところで、山口県の子ども医療費助成制度は、47都道府県の中で32番目にランクをされております。この順位に対して、遜色ない水準だと強弁をしている村岡県政の異常さに、私はがっかりしているところであります。  福島県は、外来、入院とも18歳までとなっております。山口県は、御承知のように6歳までであります。国が子ども医療費無料化に責任を持つならば、今後も自治体が無料化競争に走ることはなくなると思うわけであります。  ドイツやイギリス、イタリア、カナダやスウェーデンでは、子供の医療費は無料と聞いております。OECDの報告書では、子供の直接費用の減少などの条件が出生率に影響する、これらの条件が高水準に達している、上位国レベルでの施策が日本で実施された場合には、日本の合計特殊出生率は約2まで増加すると指摘をしております。  2015年の合計特殊出生率は1.46であり、人口を維持するのに必要な合計特殊出生率2.08への回復や、政府が掲げている希望出生率1.8を、大きく下回るものであります。  光市の出生率は1.6といいますから、全国平均1.46より高いわけであります。けれども、希望出生率の1.8、人口を維持するのに必要な2.09には及んでいないというのが現状であります。雇用を改善するとともに、医療費の窓口負担をなくし、教育負担を軽減するなど、子育ての条件を整えることがますます重要になっております。  光市の子ども医療費助成制度は、入院は高校卒業まで、歯科も含めての話ですが、通院、調剤については小学3年生までを助成の対象にしています。  県下19市町の状況はどのようになっているか、また、光市は、他の市町と比べてみて、光市としてはどのような評価をされているのかをお聞きして、第1回目の質問といたします。 ◯議長(中村 賢道君) 福島水道局長。 ◯水道局長(福島  正君) それでは、1番目の御質問、塩田地区の水問題解決についてお答えいたします。  塩田地区の水問題につきましては、議員からの一般質問を契機といたしまして、塩田地区の一部の地域における水問題の深刻さ、飲料水、生活用水の確保に対する地域住民の皆様の切実な願いについて、十分理解をしてきたところであります。  そこで、現在の協議状況についてお尋ねでありますが、これまでの一般質問の経過や水道局が実施したアンケート結果などを踏まえ、飲料水、生活用水を供給するための方法について、上水道の整備に限定することなく、認可等の手続、事業費、工期、財源等の観点から、それぞれの特徴や課題等を整理し、関係所管と協議を重ねている状況であります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) ただいま方法等について説明がありましたけれども、少しは理解できましたけれども、もう少し具体的な説明をお願いいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 福島水道局長。 ◯水道局長(福島  正君) これまで、浄水場の整備、専用水道の整備、飲料水供給施設の整備等について検討いたしております。  浄水場の整備は、石田にあります大和配水池から、塩田地区を自然流下で行く範囲内を1つといたしております。そのほか、塩田地区全域を加圧・増圧施設等で賄う方法、この2点を検討いたしております。しかしながら、この事業主体は水道局でありますが、やはり採算性という点で大きな課題が残ります。  次に、専用水道の問題でございますが、一定の区域に限って上水道と接続することについて検討いたしております。ただ、これは事業主体が地元住民ということで、事業費の問題に加え、施設の地元維持管理という課題が残ります。  次に、飲料水供給施設の問題でありますが、ある程度の水源が確保できれば、簡易的な浄水設備を設置する方法について検討いたしました。これは事業主体が光市であります。井戸からの安定給水が前提となりますが、コストが割高になるという課題が残ります。  いずれの方法も、事業費を初め、地元負担や個人負担の問題等、解決すべき多くの問題点があります。改めてこの問題への対応は、極めて厳しい内容と再確認しているところであります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) そのぐらいの方法等が検討されて、考えておられるということでありますけれども、水問題についての要求というのは、個人というよりも地域全体の要求でもあるわけであります。  こうやって議会で話をしながら、解決をしていくという方法もあるかもしれませんけれども、私は、今のような話であるならば、地域住民との話し合いといいますか、窓口をどこかにして、それで説明をしながら、上水道だったらこうなるが、専用水道ならこうなって、もう一つ何たらというのはこうなってというような中で、財源はこうなるけれども我々の要求はこうなんだと、役所としてはこういう願いを持っているとかというような形で、腹を割った話をするということになると、進行もスムーズにいくんじゃないかと思いますけれども、そういうことは考えておられませんか。 ◯議長(中村 賢道君) 福島水道局長。 ◯水道局長(福島  正君) 今議員御指摘のとおり、今後検討を前向きに進めていく中においては、地元負担や自己負担、さらには、将来的な展望を踏まえて数多くの課題がありますが、この問題については、実際に水を使われている地域の皆さんの意向を聞くのが、やはり一番早いのではなかろうかと思います。そういう中で、今後そういった対応についても、積極的に検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。
    ◯13番(土橋 啓義君) 積極的という、ここまでは話ついたんですけれども、じゃあ、いつごろからそういうのに着手していこうとしているのか。 ◯議長(中村 賢道君) 福島水道局長。 ◯水道局長(福島  正君) この問題は、できれば今年度中に方向性を示したいというのは委員会で申し上げておりますが、いろんな内容がございますので、どういう方向でいくのかもまだはっきりしておりませんので、関係所管とも協議しながら、地元住民とは今年度中には話し合いを持ちたいと考えております。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) どちらにしても、それじゃあこういうことは調査しなければいけない、ああいうことも研究しなければいけないというようなことになってくると、金が絡むわけでありますけれども、そうなってくると、使う使わないかは別にしても、予算的な措置というのは来年度予算ではちゃんとできますか。 ◯議長(中村 賢道君) 福島水道局長。 ◯水道局長(福島  正君) 必要とあらば、予算措置はしたいと思います。関係所管との協議を重ねながら、どういう内容なのか、例えば、井戸の水が出ない、隣は出るといったような内容もありますので、その辺はどういう形で、本当に出ないのか、メンテが足らないから出ないのかという問題も含めて、そういう調査等の調査費については、必要とあらばつけたいと思います。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) よろしくお願いしたい。  この項終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) それでは、病院問題についての1点目、予約制度についてお答えをいたします。  光・大和両総合病院の予約につきましては、基本的には同じ方式で実施をしております。  具体的には、患者さんが当日の診療を終えられた後、医師と相談の上、次回の来院日時を決めます。次回の予約の日時が決まれば、患者さんに対し、診察や検査等の予約票をお渡ししております。予約当日は、光総合病院では、玄関ホールに設置の再来機で受け付けをしていただき、予約されている診療科や検査場所でお待ちいただくという流れになっております。大和総合病院では、予約票を持参して、各診療科の窓口に提出していただくこととなります。  なお予約の枠は、診療科や担当医師により多少異なりますが、30分刻みで予約時間を設け、診療科並びに医師が、何人の患者さんの診察が可能かを判断した上で設定をしております。議員御指摘のとおり、待ち時間が発生しているというのが現状でございます。  次に、新光総合病院の交通アクセスの考え方についてお答えをいたします。  新病院建設予定地のひかりソフトパークは、現在公共交通機関の乗り入れがないことから、車で来られない方への交通対策が必要であると認識をしております。  このため、市内を循環している民間バス事業者へ路線ルートの変更要請や、交通結節点である光駅から新病院へシャトルバス等を走らせることなどが方策として想定され、その方向で今後検討してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、議員御承知のとおり、現在経済部で地域公共交通網形成計画の策定を進めているところであり、病院局といたしましては、その動向等を踏まえながら検討していく必要があるものと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 私がお尋ねをいたしましたのは、待ち時間の実態について把握をしているかということであります。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 待ち時間の実態につきましては、それぞれの病院が適切に把握をされて、その結果として待ち時間が発生しているという現状でございます。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) もう少し真面目に答えてくれないと困るね。  待ち時間、いろいろな診療科があると思いますけれども、そのいろんな診療科の中で、どのぐらい待っているかというようなもの、どこが問題なのかというのを、ちゃんと把握しているのかと言っているんですよ。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 待ち時間につきましては、今議員さんがおっしゃられるように、例えば光総合病院であれば、内科であったり整形外科、あるいは眼科、泌尿器、こういったところは、曜日によって患者の増減はありますけれども、大なり小なりの待ち時間が発生をしております。それに対して、それぞれの病院で、具体的には、なかなかその待ち時間の解消、予約時間どおりにはいっていないというのが現状でございます。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) それでは、先ほど、予約については30分区切りで予約時間が決められているということでありましたけれども、例えば9時半に予約をしたとして、望ましい待ち時間はどのぐらいだと思われるか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 以前にもこの件についてはお答えをしておりますけれども、1時間程度という御答弁をしております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) いや、だから、それぞれのところでそうなっているかどうかというのも、あわせてお聞きします。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 現状、そうなっていないところもあるとは聞いております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 30分間隔で予約時間が決められて、1時間ぐらい待つというのは、道理には合わないと思うんですね。  そうすると、30分刻みにしているんだったら、その30分の中で消化ができるような、そういう方法を考えるのが当たり前の話ではなかろうかと思うんですけれども、これは話ですよ、何で1時間待って当たり前だというような言い方されるんでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) これは以前にもお答えをしていたと思うんですけれども、待ち時間を解消する方法としては、1つは、診療時間を延ばす。例えば、午前中の診察のみになっておりますけれども、午後診も行う。あるいは、診療時間を患者さん一人一人を短くする。これは、現実的にはなかなか難しいということはございますけれども。  今、30分で枠を決めて、その中に患者さんを入れ込んでおりますけれども、現実、診療の内容によってはそれが延びたりだとか、そこへまた新たに、今持っておられる受付票には記載をさせていただいておりますけれども、新患の患者さんが入られたり、あるいは予約のない患者さんが来られたりといったいろいろな状況ございまして、今言われるような、時間どおりの予約の診察というのができていないのが実態でございます。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) つまりね、あなたの答弁を聞いてみているとね、病院局としては、そういうことに余りタッチしていないのね。興味もないんだろうと。  予約した患者さんだけを診るのなら、問題はないと思うんですね。予約の中に新患を診なければならない、これが問題だとすると、予約患者を多くとり過ぎているからだと、理屈から言うとそうなるんですよ。そうじゃないですか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 今議員さんがおっしゃるとおりでございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) だからそれを、話し合うというか、いい方法を考えられたらいかがですかというのが結論になるわけですが、いかがです。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 議員さんのおっしゃるとおりだと思っております。  ただ、実際のところ、患者さんは、新患であろうが再診であろうが予約の患者さんであろうが、光総合病院、大和総合病院を選んで来院をされていらっしゃいますので、そうした中で、よりよい予約の方法といいますか、予約の方式といいますか、その辺は、検討してまいりたいとは考えます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) ぜひ検討はお願いしたいと。  それと、何であったにしても、人間というのは、待たされるというのはストレスがたまるんですよ。少なくともね、最低限度、あと何人したら自分の番が回ってくるんだというようなのが、患者にわかるようなシステムにしてもらいたいと思うけれども、新しい病院になるわけだから。でも何年か先だから、今からそれができないかどうかというのをお聞きします。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 今議員さんがおっしゃられるように、これもいつか議員さんからお話があったと思いますけれども、大和総合病院では、現在番号札をお渡しして、ボードにその番号を書いて、終わったらその番号を削除というか、終わったよと。だからそのボードを見れば、大体あと自分が何人目だと、何番だというのがわかるということは、議員さんも言われておられました。  そうした中で、問題は光総合病院のほうだろうとは思うんですけれども、現状光総合病院で行われているのが、例えば予約時間からどれぐらいおくれているかとか、あるいは、今何時の予約患者さんを診ておりますというような、お知らせというか、そういうことは現状やっておりますけれども、今議員さんが言われるような方法も含めて、検討してまいりたいとは考えます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 大和総合病院でボードをつくってあるというのは、私の発案なんです。あれ、金かかっていないんですよ。小さい黒板みたいなものですから。それに、私なんかも大和総合病院にお世話になっていましたけれども、受付に行きますと番号が書いてあるやつをもらえるんですけれども、それを、始まったら、9時からの人をだーっと9時から、9時半からの人は9時半から、10時半からと、こうなるんです。  そうすると、自分が何番目に診てもらえるんだということになると、それなら2階に入院している人を見舞いに行ってこようかとか、そういうゆとりもできるし、そういうようなことを、よその市民病院がやっていなくても、光市の市民病院はそういうのを早急に考えたらどうかと。考えてくれますか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) どういった方法があるかも含めまして、検討させていただきたいと思います。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 検討というのは悪い言葉じゃないんだけれども、いつごろまでに。検討するぐらいなら、すぐ出るでしょう。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 今そういうお話を聞きましたので、光総合病院とも話をしまして、検討させていただくということでございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 大和総合病院もやっているんだから、大和総合病院をよくよく調べられて、なるほどなと思ったらそれはすぐにでもできるわけですから、よろしくお願いしておきたいと。  それと、交通アクセスの問題ですけれどもね、光駅から光総合病院までなんていうようなことを考えておられるという話なんですけれども、それは非常に結構なことなんですが、これ、あくまでも例えばの話ですよ、光駅に病院の車をとめることができますか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 済みません、病院の車を光駅にとめるということは、どういった意味か私、理解に苦しむんですけれども……。とめることはできるとは思いますけれども、済みません。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 病院がバスを用意するんじゃないんですか、考え方。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 先ほども御答弁をいたしましたけれども、公共交通機関の乗り入れが十分でないという判断に至れば、病院としても、バス、シャトルバスということになるでしょうけれども、そういったものを運行する可能性というのは、あるのではないかと思っております。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 言葉はあれですけれども、人のふんどしで相撲をとろうということしか考えていない。自分のところの病院が遠くなるんだったら、こうしなければいけない、ああしなければいけないというようなことを、何でそういう発想ができないんですか。私はね、聞いていていらいらしますよ。このことについては、委員会もありますので、やめますけれどもね。  それと、医師の確保ですが、光総合病院は……。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。医師確保は3項目でございますので。 ◯13番(土橋 啓義君) あんたがそういうことを言うからわからなくなった。(笑声) ◯議長(中村 賢道君) 病院問題についてはよろしいですか。 ◯13番(土橋 啓義君) いいです、次に移ってもらって。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) それでは3番目、医師確保についてにお答えをいたします。  山口大学医局以外からの医師確保につきましては、大学での専門領域でない療養病床の患者を診ることができる医師や、大学の医師不足により派遣が困難となった診療科の医師など、山口大学医局と調整、了解のもとで、公募による方式も併用しているところであります。  こうしたことから、山口大学医局以外からの医師確保については、大和総合病院の療養病床を診ることができる医師、整形外科医、光総合病院の神経内科医師などを想定して進めております。  これまでの活動内容でありますが、東京や大阪などの都市圏で行われた、光市地縁者が集まる同窓会でのチラシの配付や、山口県人会などの冊子への広告掲載など、情報収集のための周知活動を行っております。また、周南市、下松市、柳井市の医師会を訪問し、情報収集などを行っておりますが、現時点では有力な情報は得られておりません。今後も引き続き、地道な活動を行ってまいりたいと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) こんにちは。それでは、福祉保健部長にかわりまして、私から質問にお答えをさせていただきます。  2点目、民間診療所医師確保についてでございますが、この事業につきましては、2つの市立病院の機能分化後も、地域の一次医療を担っていくということを基本にしつつ、地域医療という観点から、市長部局で平成26年度から取り組んでいるところでございます。
     初年度の平成26年度は、先進事例等の調査研究を行うとともに、大和地域の医療環境等を分析、平成27年第1回光市議会定例会に、光市大和地域民間診療所誘致条例を提案、御議決の後に、平成27年度から施行をしているところでございます。  平成27年6月から、本格的な診療所誘致に向けた施策の周知活動と報道発表、市広報、ホームページ、学会誌等への広告掲載などにより、診療所開設希望者を募集したところでございます。  今年度は、本事業に取り組み始めて2年目であります。市といたしましては、全国的に医師不足が深刻な中、この地域に開業をしていただける医師等に対するPRや働きかけを、全力で取り組んでおります。  お尋ねの本年9月以降の取り組みの経過につきましては、その1つとして、臨床医の多くが購読をしている医学専門誌への募集広告を、臨床泌尿器科及び臨床眼科の2誌にそれぞれ2回掲載することとし、臨床泌尿器科には5月及び8月号、臨床眼科は9月号及び11月号に、広告を掲載したところでございます。  また、これまで医師確保に成功した先進事例等を参考に、地縁、血縁など縁故に着目した誘致活動として、全国の山口県人会への情報発信を引き続き実施することとし、先般開催されたNPO法人長州の絆会の勉強会で、診療所誘致制度のPR資料を配布、また、山口県出身者やゆかりの方々が会員であります東京の公益財団法人防長倶楽部には、これまでにも法人のフェイスブックや会報に本市の取り組みに関する記事を掲載いただいており、先週開催されました会員総会には、担当職員を派遣し、制度の紹介を初め、医師不足の窮状を説明するとともに、民間診療所を開設する医師確保のお願いをしたところでございます。  加えて、私自身も、10月に上京した際、山口県選出国会議員等に対し直接、医師不足の実情と本市の診療所誘致施策を説明し、協力、支援などの要望をお願いしたところでございます。  さらに、金融機関等への働きかけとして、周南市に本店を有します金融機関の医療部門の担当者と、情報交換を行いました。その中で、本市の誘致制度は魅力的なものであり、医療機器関係コンサルタントを通じた融資の相談の際には、ぜひ紹介したい旨の回答をいただいたところでございます。開業等の事例は多くはないものの、タイミングによっては複数の話が出てくるという場合もあることから、力強い情報交換だったと考えております。  るる本事業に対する取り組みを御紹介いたしましたが、残念ながら、現時点では具体的な、また個別的な誘致活動にまでは至っておりません。医師不足の現状の中、容易な事業ではありませんが、決して諦めることなく、一つ一つ丁寧に、わずかな情報提供にも積極的に呼応してまいる所存でありますので、議員各位の御支援、御協力をお願い申し上げます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 大和総合病院の医師確保については、これも一次診療を守るということでありますので、診療科目はどことどこを予定しておられるんですか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 先ほども御答弁いたしましたけれども、今整形外科が週1回となっておりますので、一次医療としましては整形外科を最優先とは考えております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 民間診療所の件もありますけれども、泌尿器科や眼科、これはもう眼中にないということですか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 今、最優先でということで整形外科という話をさせていただきましたけれども、泌尿器あるいは眼科、そういったものがあれば、なおさらよいとは考えてはおります。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 整形外科の話ということになってくると、山口大学とお思いなんですか。 ◯議長(中村 賢道君) 守田病院事業管理者。 ◯病院事業管理者(守田 信義君) 大和総合病院の医師の確保でございますけど、大和総合病院は療養病床になっておりますけど、私の考えでは、第一に療養病床をきちんと診てくれる医師、その次は外来と考えております。  そのために、療養病床を診てくれる医師に関しましては、これから1年あるいは2年先に定年される方をずっと当たって、定年された後は来てもらえないだろうかと考えております。  また、整形外科、眼科、泌尿器を問わず、外来を診ていただく先生に関しましては、3つぐらい方法がございまして、まず第一には、言葉はちょっとあれですけど、ある病院の全ての先生がその病院に満足感を持っている、満足して働いているということもないという情報が、我々の集まりが結構ありますがそのときあるものですから、そういう先生にアタックする方法と、あるいは、全国的な学会に行きましても、あるいは県人会というのがありますから、それで、この周南地区医療圏出身の方で、御両親が年をとられてそろそろ帰らなければいけないのではないかというような話を聞きますと、そういうところにアタックいたしまして、医師の確保に努めています。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) それはそれでぜひお願いをしたいところでありますけれども、私は思うんですけどね、もう少し大胆な取り組みがないと、なかなか医師確保というのは難しいんじゃないかと。  私が言っております、専門家といいましょうか、高度専門職員といいましょうか、そういったものを公募するというような、極めて大胆な取り組みというのが必要だと思うんですけれども、その辺ではどのように考えられますか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 今議員さんの御質問は、高度専門家というようなことを言われましたけれども、医師確保のためにそういった専門の職員、専従といいますか、そういったものを公募してみてはどうかというお尋ねだろうとは思いますけれども、これまでも議員さんからは、医師確保に対して本気度が足らんというような叱咤激励を受けておりますけれども、あくまでも病院局としましては、病院事業管理者を初め病院の職員で、業務として行っていきたいとは考えております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 民間診療所の関係では、今私が言ったことについてはどういう認識でしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) 先ほど少し御説明を申し上げましたけれども、当市が定めております大和地域民間診療所誘致条例の条件は、私自身も直接御説明に上がった際には、非常に、この近辺ではないような、要は優遇された条例をつくっているという評価でありました。このあたりをまだまだ我々とすればPRが足らないと思っておりますので、しっかり腰を据えて、民間診療所の誘致について取り組んでまいる所存でございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) どうも私の質問とかみ合わないですね。  市長の公約の中にも、高度専門職員の短期雇用の調査研究みたいなものも載っていますけど、私これはいいことだと思っているんです。そういうものも含めて私も言っているが、その私が言っていることとこれに書いてあることは、私は発想として全く違うとは思えないんですよ。だから、そういうようなことも考えたらいかがですかと、考えてそのあげくはわかりませんよ、そういうことをお聞きしているんです。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) 高度専門職員のお話をいただきました。  市長がこのたび選挙に出馬するに当たって、そのようなお話をしているのも事実でございまして、我々とすれば、先ほど来申し上げましたとおり、いろんな手法があると思います。決して片手間でやっているわけじゃありませんから、しっかり腰をつけて、しっかり我々のことは我々でやるというつもりでおりますので、御理解賜りますようにお願い申し上げます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) はたから見て、片手間じゃあないのかと思われるようなことだけは、避けてもらいたいということをお願いして、この項終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) それでは、子ども医療費助成制度の拡充についてお答えを申し上げます。  本市の子ども医療費助成制度は現在、所得制限を設けた上で、高等学校卒業までの入院医療費に加え、小学校3年生までの医科、歯科、薬剤等通院医療費を無料化いたしております。  お尋ねありました県内の状況でございますけれども、平成28年の4月の段階でお答え申し上げます。13市あるわけでございますけれども、そのうち、中学校卒業までを対象としているのが、無料ではなくて1割助成をしている自治体が1つ、小学校卒業までを対象としている自治体が4つ、小学校3年生までを対象としておりますのが、当市を含めまして2市でございます。  子ども医療費の助成は、全国の自治体で、子育て世代を呼び込もうと、競って制度の拡充を図っております。そのことが過剰な受診を生む一因となっているとも言われ、加えて、住むところによって子供の医療費助成が異なる状況など、新たな問題等が生じているとも言われております。  また、子ども医療費の助成制度は、拡充には、その内容にもよりますが、年間数千万円程度の一般財源を必要とし、一過性の制度創設にとどまらず、恒久的な財源が必要となります。  そのため、現在実施をしております市単独での子育て施策を含め、市全体の施策について、持続可能な行政基盤の確立を図るため、創意工夫のもと、選択と集中による事業の見直し等も必要であると考えます。  一方、昨年12月に策定をいたしました光市人口ビジョン並びに光市まち・ひと・しごと創生総合戦略における、人口減少社会の中において本市が目指すまちづくり、すなわち、人々が幸せを実感できる豊かな社会づくりの側面を、踏まえなければなりません。そのため、市全体で進むべき政策目標を掲げ、総合的に検討する必要があります。  なお、子供の医療にかかわりますセーフティーネットは、本来、国が責任を持って社会保障政策の中に位置づけた制度の構築を目指すべきものであり、全国どの市町村に住んでいても同じ水準で受けられることが望ましく、これまで市長会などを通じて、制度の拡充を求めてきたところであります。今後も強く要請していく考えでありますので、議員としても、子供のため、子育て世代のため、一層の御支援をお願いいたします。  いずれにいたしましても、子ども医療費助成制度の拡充につきましては、少子化の流れを変えるため、子育てに対する負担感や不安感を取り除き、喜びを感じながら子供を産み育てやすい環境づくりにつながる、重要な施策であることは認識いたしておりますことから、市全体の施策の中で、限られた財源を活用し、市民の皆様に満足していただけるよう、また、納得いただけるかなどを見きわめながら、慎重に検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 医療費の助成方法として、光市は原則現物給付ということになっていますけれども、現物給付を選んだ、何か特別な理由はありますか。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) 特別な理由というお尋ねでございますけれども、子供を持つ御家族が直接医療機関に行かれて受診をされるわけでございますから、そこで一旦支払い等々の関係があって、お金の理由で受診を控えるというようなことを、避けなければならないという考えからでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) そうすると、例えば旅行に行ったときに、償還払いはききますか。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) 当然、医療機関を受診される際には、もともとの健康保険、それと、今当市で行っている、乳児医療にしても子ども医療費にしても、当該医師会や県内の医師会等との契約を結んでおりますことから、県外等であれば、一度お支払いをしていただく必要があると考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) さきに行われました市会議員選挙では、市川市長は無投票当選をされたわけであります。おめでとうございます。いや、褒めるところはちゃんと褒めておかないとですね。  市長の公約を拝見いたしました。多くの公約をされておりますけれども、おっぱい都市、家庭の子育て応援というところに、安心して子供を産み育てられる環境の整備というのがあります。私も全く同感であります。子ども医療費助成制度の拡充ということも書かれております。  大変すばらしい公約だと、大いに期待をしているところでありますけれども、具体的に、来年度予算にどのように反映される気なのかお聞かせ願いたい。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) 先ほど、議員から市長の公約についての御紹介がありました。市長も、子ども医療費助成制度の拡充については記載をしておられますし、まずもって、当市が策定をしております、先ほど御紹介をさせていただきましたが、光市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中でも、やはり子育てしやすいまちを標榜しているわけであります。  このあたりを含めて十分に、これから新年度予算の編成作業に入っていくわけでありますが、検討してまいる所存でございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) 今、副市長は、検討すると。  どういうわけだか、役所というのは検討という言葉をよく使われるのでありますが、市長にお伺いしますが、検討するという程度のものだと理解していいんでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 子ども医療費の助成につきましては、先ほど副市長が答弁しましたように、大きな問題があるわけであります。1つは、これが都市間競争に陥っているんじゃないかというのがあるわけであります。しかしながら一方ではまた、議員さんも指摘されましたように、格差社会においてのセーフティーネットの役割もあるということであります。  こういうことを鑑みまして、私どもは、おっぱい都市宣言のまちとして何が一番ふさわしいかという、ジレンマがあるわけであります。数千万円という財源問題もあります。  しかしながら、私がまさに公約でお示ししました、あるいは所信表明でもお示ししましたように、子育て家庭の経済的負担をできるだけ少なくさせるような、そういう取り組みが必要であろうという、今結論に至っております。どのぐらいの量、規模というのは、ここではまだお示しすることはできませんが、積極的に取り組んでいきたいと思っております。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) これは期待が持てる答弁だなと理解をいたしましたけれども、先ほど話ありましたけれども、県下の状況を見て、光市も、他の自治体と比べてみると、別に競争がどうのこうのというんじゃないけれども、見劣りがするランクだということでありますので、ぜひ来年度予算には、「なるほど、公約に書いてあった」ということで善処していただきたいと思いますけれども、先ほど来から話が出ておりますが、金がかかる金がかかるという話でありますけれども、それは何かをやろうとしたら金かかるんです。  私は、これやれあれやれ借金はするなとか、そういうばかげた論法はとりませんけれども、少なくとも小学校の卒業まで、今3年までですから、これを小学校の6年生までにした場合にはどのぐらいの新たな財源が必要なのか、その辺は推計で計算当然されておられると思うので、お答え願いたい。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) 今小学校3年生までの生徒でありますが、現状約1億円規模での事業でございます。  それで、今お尋ねの小学校6年生までこの制度を拡大、拡充をすればどの程度の財源が必要なのかという御質問でございますが、おおむね、ざっくりでございますが、2,000万円程度でございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) そうすると、中学校卒業までじゃあ何ぼかかりますか。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) おおむね同程度になろうかと思いますので、現行の制度から比較いたしますと4,000万円程度になると推測されます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) これは、県の関係で、全国的な分で言いますと、さっきも言ったと思うんですがね、福島県は高校3年生までやっているんですけどね。これは県の分でやっているんですけどね。  国や県がやってくれたら問題はないんですけれども、私もこんなことを言いたくはないけれども、しかし、そうはいっても、小学校3年生までというんじゃあちょっとつまらないから。  最後に、高等学校卒業までやったらどのぐらいになるのか。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) はっきりとした推計をしておりませんが、それに約1,200万円から300万円程度。ということは、合わせて現行の制度からすれば、五千二、三百万円程度になるのではないかと推測をいたしております。  以上でございます。
    ◯議長(中村 賢道君) 土橋議員。 ◯13番(土橋 啓義君) どちらにしても、人口減少がいろんなところで問題になって、話の間間で出てきますし、あるいは、合計特殊出生率等についても、さっきも言いましたように、確かに全国平均と比べてみると光市は高い、だけれども、人口がふえるという出生率からいくと低いというようなものがあります。  光市をどうやってじゃあ住みやすい光市と言われるようなまちにしていくのかというのは、それは我々も、あるいは執行部も、思いとしては一緒だと思うんですね。  そうすると、頭のいい皆さんがおられるわけですから、それは細工は流々というような形の中で、そのことに、当然今でも一生懸命でしょうけれども、さらに一生懸命にやっていただいて、せめてこのぐらいまではというぐらい来年度予算に盛り込まれるようにお願いをして、私の全ての一般質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) ここで暫時休憩いたします。再開は振鈴をもってお知らせします。                  午後2時14分休憩       ……………………………………………………………………………                  午後2時27分再開 ◯議長(中村 賢道君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) 新風会の岸本隆雄です。  一般質問に入ります前に、新人議員ですので、抱負を簡単に述べさせていただきます。  私のスローガンは、市民ファースト、市民あっての市政です。今までの政治は、行政が主導し、市民がそれに従っていく仕組みでございましたが、私はこれからは、市民が主役、市民が考え声を上げ行動していく、住民自治が必ず芽生えてくると思います。私は、そんな市民の皆様の、少しでもお役に立てれば幸いだと思っております。  市民の目線に立って、市民を第一に、市民が主役の考えで、行動してまいります。光市のために、新しい発想、新しい戦略、新しい手法を取り入れ、自立、自主のまちづくりに挑戦いたします。議会に新風を吹き込み、微力ながら改革をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、一般質問に移らせていただきます。  まず最初に、市立病院の運営について、4点質問いたします。  1点目は、救急車の救急患者の搬送についてです。  ことしの2月、雪の降る寒い日でございました。昨日まで、私の83歳の母、元気にデイサービスに通っておりました。しかしその晩、呼びかけても返答しなくなりました。これはちょっとおかしい、そしてすぐ119番いたしました。  何と、到着しましたのは消防車です。小型消防車。びっくりいたしました。近所の方も、岸本は火事だということで集まられました。救急車が全車出動のため、とりあえず消防隊員が消防車に乗車して来たのです。  それから十数分後、救急車が参りました。母を乗せました。しかし、いつまでたっても救急車は出発いたしません。何と、1時間半待ちまして出発いたしました。出発した先は、岩国の医療センターでした。1時間半待ち、1時間かけて病院に着いたのです。近隣の病院全て救急隊員が電話をし、懸命に探してくれましたけど、見当たらなかったそうです。  そこで、質問させていただきます。今現在の光市の救急車の台数と、現場での待機時間は。もしわかれば、日曜祝日、夜間の場合も教えてください。  イ、周辺病院との連携体制は、どのようになっているか説明していただきたいと思います。  2点目、病院の会計についてです。  両病院へ、毎年一般会計から多額の繰出金が歳出されております。その歳出金の理由と、金額を教えていただきたいと思います。  3点目は、入院患者数、外来患者数が年々減少しているにもかかわらず、平成21年度から両病院は黒字に変わってきております。普通考えられないことですが、どうして黒字になってきたのか御説明をお願いしたいと思います。  4点目は、先ほどから質問されておりますけど、医師の確保についてです。  アといたしまして、今年度の医師の人数と、給料をどのぐらい出していらっしゃるのか、また、山口大学医局との折衝は進んでいるのか、これをお聞きしたいと思います。  以上で1番の項を終わり、2番目の質問に入ります。  私はかねがね、行財政改革の手始めは公会計制度改革だと思っておりました。  総務省から、平成29年度までに新公会計制度への改革の要望が来ていると思います。今現在の進行状況と、開始時期を教えていただきたいと思います。  最後の質問は、小・中学校の洋式トイレの現状とこれからの対応についてです。  この質問のきっかけは、先日NHKの全国版ニュース番組で、全国公立小中学校の洋式トイレ普及率の報道がございました。ごらんになられた方もあるかとは思いますが、全国で一番普及率の低い県は、山口県なんです。そして、山口県で一番低い自治体は、光市というニュースが流れました。一般の方は、全国で光市が一番普及率が低いんだと解釈された方もいらっしゃいますけど、そうではございません。山口県で一番低いのが光市ということでございます。現在ほとんどの家庭で洋式トイレが普及しているのに、学校のトイレが時代に取り残されている現状に、びっくりいたしました。  洋式トイレの現状とこれからの対応、普及率が低かった理由を御説明願いたいと思います。  以上で壇上での質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 小松消防担当部長。 ◯消防担当部長(小松 和司君) こんにちは。議員御質問の1番目、市立病院の運営の中の1点目、救急患者の搬送についてお答えいたします。  初めに、救急車の台数と現場での待機時間について御質問がありました。  御承知のように、光市の救急業務は光地区消防組合が実施しておりまして、救急車の台数につきましては、光井6丁目の中央消防署に2台、田布施町城南の東消防署に1台、周南市呼坂の北消防署に1台の計4台を配置し、これらを広域的に運用しております。  議員御紹介の、救急現場へ消防車で先行して到着することにつきましては、救急車が出払っているなどにより救急隊の到着がおくれそうな場合は、救急救命士や救急隊員の資格を持つ救急隊員を消防車で向かわせまして、心肺停止等の重篤な傷病者に対する救命処置を行うこととしております。  次に、救急車が現場に到着してから医療機関に向けて出発するまでの、現場の滞在時間についてお答えいたします。  救急隊は、現場で傷病者の症状の観察を行い、必要な応急処置を行うとともに、症状に応じて病院を選定し、搬送の受け入れを要請いたします。こうした傷病者の観察や応急処置、病院連絡、さらに、救急車へ収容するための活動等に要する時間が、現場滞在の時間を構成する要素となっております。  議員からは、現場の待機時間に関して、平日、日曜祝日、夜間の状況についてお尋ねがありましたので、平成27年に光市で発生した救急についてお答えをいたします。なお、土曜日は平日扱いとし、夜間は、病院の輪番制の時間帯の区分により、18時から翌朝8時までとしておりますので御了承をお願いいたします。  平成27年には、光市で2,323人を医療機関に搬送しております。その年間の平均の現場滞在時間は、15.8分です。これを平日と日曜の区分で申しますと、平日15.8分、日曜祝日も同じく15.8分です。それから日中と夜間の区分ですが、日中が14.7分、夜間が17.4分でございます。  次に、周辺病院との連携体制についてであります。より早く病院を決めるためにどのように連携をとっているかとの趣旨のお尋ねだと思います。  最初に、病院選定について触れさせていただきたいと思います。  救急隊が病院を選定する際は、山口県が消防法に基づいて定めた医療機関選定基準をもとに、できるだけ近いところから優先的に選び、受け入れの要請を行っておりますが、当該病院の医師の医学上の判断や都合により受け入れができない場合があり、こうした場合は順次他の病院を当たります。また、脳疾患、心臓疾患等、及び高度専門医療に関しては、対応できる病院が限られており、周南保健医療圏を越えて搬送することもあります。  医療機関との連携を図るための取り組みでございますが、周南地域メディカルコントロール協議会への参画を通じて、救急担当医師や病院との良好な関係を築くよう努めているところでございます。  この周南地域メディカルコントロール協議会は、周南地域の医療機関と消防機関が連携して、救急救命士等に対する医師による指示、助言や教育並びに救急活動の事後検証体制を推進するため設置されたもので、周南3市の医師会、熊毛郡医師会のほか、周南地域の主要な二次救急病院、三次救急病院及び山口県医療政策課、消防保安課等の委員で構成されております。  同協議会主催の定期的な研修の中では、救急出動時における傷病者の観察や、病院連絡の要領、ポイント等についての指導を受けております。  救急医療は、診療を行う医療機関も救急搬送を行う消防機関も、資源が限られており、効率的な運用がより重要になってきております。今後とも救急活動を円滑に行うために、傷病者やその家族の立場に立って誠実に対応するとともに、救急隊員の教育や医療機関との協議、調整に努めてまいりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) それでは、1番目の2点目、両病院への一般会計からの繰出金についてお答えをいたします。  まず、両病院に対しまして一般会計から繰り出しを行う理由でございますが、病院事業など地方公営企業は、一般的に公共性が強く、採算をとることが困難であっても、公共的な必要性から実施せざるを得ない事業分野がございます。  このため、地方公営企業法により経費の負担の原則が定められ、その性質上、企業の経営に伴う収入をもって充てることが適当でない経費や、能率的な経営を行ってもなお、その経営に伴う収入のみをもって充てることが客観的に困難であると認められる経費、例えば、僻地医療の確保に要する経費、これで言えば光市は離島でありますけれども、それらを初め、救急医療の確保に要する経費、高度医療に要する経費、さらには、企業局職員にかかわる基礎年金の拠出金や児童手当などについて、基準に基づき一般会計が負担するものとされているところでございます。  こうした公営企業への一般会計からの繰り出しにつきましては、毎年国から、地方公営企業繰出金についてとして、繰り出しに関する基本的な考え方が通知され、本市におきましても、両病院への繰り出しにつきましては、この通知に基づき、いわゆるルール分としての繰り出しを行っているところでございます。  次に、両病院への繰出金の額でございますが、平成21年度からという通告でありますので、決算額を丸めて申し上げます。  平成21年度が、光総合病院4億6,800万円、大和総合病院3億1,900万円、合わせて7億8,700万円、平成22年度が、光総合病院4億5,200万円、大和総合病院3億3,000万円、合計で7億8,200万円、平成23年度が、光総合病院4億5,700万円、大和総合病院3億5,500万円、合わせて8億1,200万円、平成24年度が、光総合病院3億9,100万円、大和総合病院3億2,200万円、合わせて7億1,300万円、平成25年度が、光総合病院3億8,400万円、大和総合病院2億9,800万円、合わせて6億8,200万円、平成26年度が、光総合病院4億800万円、大和総合病院が3億400万円、合計で7億1,200万円、平成27年度につきましては、光総合病院3億7,900万円、大和総合病院が2億8,700万円、合計で約6億6,600万円となっております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) それでは3点目、入院患者数、外来患者数が年々減少しているのに黒字になった理由についてお答えをいたします。  まず、光総合病院の入院患者数、外来患者数と経常損益について、合併時の平成16年度と、直近の平成27年度の数値を御紹介させていただきます。  光総合病院の1日当たりの入院患者数は、平成16年度158人に対し、平成27年度は136人で、13.9%の減、1日当たりの外来患者数は、平成16年度458人に対し、平成27年度は347人で、24.2%の減となっており、入院・外来患者数とも減少しております。  経常損益につきましては、平成16年度から平成27年度までの12年間のうち、平成18年度から平成20年度までの3年間は赤字となりましたが、それ以外の年度は黒字となっております。  経常損益が黒字となるためには、収益の増加、あるいは費用を削減することが考えられるわけでありますが、光総合病院の場合は、収益の増加が黒字の要因となっております。  収益のうち、患者数と関係する入院と外来の診療収益について、平成16年度と平成27年度の金額を紹介いたしますと、平成16年度の入院、外来を合わせた診療収益は約26億7,000万円、平成27年度は約31億3,000万円で、約17%診療収益が増加をしております。  患者数が減少しているのにもかかわらず収益が増加した主な理由は、患者1人1日当たりの単価が増加したことによるもので、入院患者の1日当たりの単価は、平成16年度は2万9,286円でしたが、平成27年度は4万1,766円と、42.6%増加しております。外来患者の1日当たりの単価は、平成16年度は7,340円、平成27年度は1万2,380円で、68.7%の増加となっております。  こうした診療単価については、国が2年ごとに改定する診療報酬に基づいたものでありますが、光総合病院が地域の中核病院として、急性期医療の質的向上、看護配置基準等の見直し等による医療サービス向上に努めたことで、診療単価が増加し、結果として病院の経営黒字が継続しているものと考えております。  次に、大和総合病院の場合は、病床機能や規模が、平成22年度に策定した光市立病院再編計画を境に大きく変化し、経営状況も急激に改善をしております。  1日当たりの入院患者数は、平成16年度200人でしたが、以降減少傾向が続き、病棟改修をした平成22年度には、119人まで低下しております。再編計画による病床機能の変更により、その後は急激に増加し、平成27年度は233人と、ほぼ満床状態となっております。  1日当たりの外来患者数は、平成16年度480人に対し、診療科の減少などによる影響により、平成27年度は151人で、68.7%の減となっております。  経常損益につきましては、平成16年度から平成23年度までは赤字が続いておりましたが、平成24年度から黒字に転換し、平成27年度まで黒字が継続しております。  大和総合病院の経常損益の黒字については、再編計画に基づく病床機能の転換に伴い、入院患者数が大幅に増加し収益に寄与したことや、職員数の減少による人件費や、診療行為の変換に伴う材料費等の減少による費用の低減など、経営の効率化が大きな要因であったと考えております。  いずれにいたしましても、病院長を初め職員一丸となって、病院経営に当たってきた成果であると認識をしております。  次に4点目、医師数と給料についてお答えをいたします。  現時点、光総合病院の常勤医師数は16名、大和総合病院の常勤医師数は11名です。  給料額については、医師の経験年数や宿日直等の実績に応じて支給するもので、医師によって異なりますことから、平成26年度の実績による平均支給額でお答えをいたします。給料及び手当を合わせた年額は、約1,690万円となっており、自治体病院では中位な支給額であると考えております。  次に、山口大学への医師派遣要請についての御質問にお答えをいたします。  両病院の院長及び事務部長が、山口大学の各診療科に出向き、医師の派遣要請を引き続き行っているところでありますが、山口大学医局自体に医師が減少している状況は変わっておらず、厳しい環境でございます。  しかしながら、安定した継続的な病院運営には医師の確保が必須であることは十分承知をしており、山口大学医局やそれ以外でのルートによる医師確保に向け、鋭意努力してまいりたいと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) それでは、第1番につきましては、順番に再度質問をさせていただきます。  救急依頼で、私の母のように消防車が出動するというようなことは、年に何回程度ございますでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 小松消防担当部長。 ◯消防担当部長(小松 和司君) 救急車が出払うなどによって、消防車のほうが先に行けると見込んだときは、消防隊員を現場に行かせております。年間五、六回あります。それから、議員の御紹介されたように全救急車が出払っているというのは、年間1回ぐらいであります。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) 救急車が4台あるわけですけど、2台は光市、あとの2台は田布施町と熊毛になっております。ですから、それぞれ現場への到着時間がまちまちになってくると思います。  そういうことで、私は救急車がもう1台必要ではないかと思いますけど、いかがでございましょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 小松消防担当部長。 ◯消防担当部長(小松 和司君) 救急車がその市に足りているか足りていないかというのは、表現がちょっと異なるんですけれども、総務省の消防庁が、市とか町が整備すべき目標というものを、消防力の整備指針というもので定めがあります。これは、人口が10万人未満の市は、人口2万人ごとに1台の配置です。  光地区消防組合の場合は、管轄人口が8万2,000人になっております。ですから今の4台が、整備目標の数値そのままということでございます。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) それと、この救急患者の受け入れ態勢、三次救急などを受け入れてくれる病院と、綿密な連携体制を構築していただきたいと思います。市民の命にかかわる問題です、しようがなかったじゃあ済みません。24時間365日、どこかの病院が必ず早く受け付けてくれる、そういう体制を望みます。  次に、2点目、病院への繰出金についてでございますけど、普通、一般企業でございましたら、繰入金というものは借入金項目になると思います。両病院とも黒字になっているのなら、繰入金の一部を一般会計に返金するのが、私は普通会計だと思いますが、いかがでございましょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 返金してはどうかという御質問でございますので、私から御答弁をいたします。  繰入金は、借入金扱いであり、黒字になれば一部を返金してはどうかという御質問でありますけれども、先ほど来政策企画部長が申し上げましたように、公立病院は、自治体病院としての役割や、都道府県の医療計画を踏まえた役割などを果たす上で、民間医療機関が行わない、救急医療や僻地医療などの不採算となる事業についても行っております。  一般会計からの負担は、そのような点に着目して行われているものであり、その内容についても、先ほど政策企画部長も答弁しておりますけれども、総務省の定める基準に基づき、市長部局と病院局が、企業の実態に即しながら一定のルールを定めているものであります。  また、一般会計が公営企業会計に繰り出しを行ったときには、その一部について、地方交付税等においても考慮をされております。
     こうしたことから、一般会計からの繰入金は、借入金や赤字補填をする性格の資金ではなく、地方公営企業法に基づき、一般会計が公営企業会計に負担すべき資金であると認識をしておりますので、御理解をいただきたいと思います。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) 今、繰出金の理由を申されましたけど、公立病院は、地方公営企業として運営されている以上、独立採算制をとるのが原則となっております。まあ、繰出金の理由もわかりました。  今度、新光総合病院が建設されます。当面赤字が続くでしょう。また繰出金も、歳出されると思います。先ほどから聞いておりますと、7億円、7億円、8億円、7億円、6億円、7億円、6億円と、非常に大きな金額が歳出されております。それプラス、当面は病院につきましては赤字が続くと思いますから、ある程度一般会計から補填しなければなりません。  それに、病院借り入れを起こせば、返済をしなければいけません。病院と一般会計から、毎年約3億円の返済をしていかなければいけないと思います。それが30年間続きます。その3億円のうち、何と1億円が利息です。  ですから、新病院を建設されますのに、十分な準備と調整をお願いしたいと思います。  この2点目を終わりまして、3点目に移ります。  先ほど病院局管理部長がお答えになられましたけど、病床利用率が70%を3年間続けて切る病院は、抜本的な見直しが必要とされております。65%という数字は、光総合病院210床におきましたら、70床があいているという計算になります。  新しい病院が間近にできます。今現在65%前後の病床利用率では、間違いなく新病院ができましても赤字経営が続くのではないかと、私、危惧しております。利用率達成のためにお考えはございますでしょうか、お願いいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 新病院の建設に向けまして、今病院で計画をしておりますのは、基本計画にも書いておりますように、まず1つが緩和ケア病棟の開設ということで、これは20床程度、新たに病床をつくるということ。それと、放射線治療をやっていきたいということも考えております。それともう1点が、総合診療医といいますか、そういったことを考えております。  特に緩和ケア病棟につきましては、需要があるものだとは思っておりますし、今議員さんが言われるように、65%ということは確かに低いとは思っておりますけれども、これは逆に言えば、医師の数というところにもかかわってくる問題でございますので、医師を確保し、病床利用率を上げてまいりたいとは思っております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) 先ほどの土橋議員の質問にもございましたけど、医師の確保が非常に難しい。今、病院局管理部長が、65%、140床が、今の医師の数では運営がもう精いっぱいと言われました。  今度新しく新光総合病院、病床は今までと同じ210床を予定されていらっしゃると思います。人口も急激に減少してまいります。財政も非常に厳しくなっています。病床を210床から180床とか170床にすれば、これからの病院運営も楽になると思いますし、また、繰出金の金額も少なくなってくるんじゃないかと思いますけど、いかがでございましょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 病床数につきましては、これは、平成26年の9月議会におきまして、議案として提案をさせていただきまして、210床ということで議決をいただいております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) 私と河村議員の新風会は、今度、1月の中ごろ、2つの病院に視察に参ります。  愛知県の常滑市の市立病院、昨年の5月にオープンいたしました。何と、その常滑市民病院、3年前、毎年の赤字が七、八億円、累積債務が15億円、病床利用率55%、市民からは廃止の声、医局から見放され医師不足で、新築不可能だった病院です。それが、新しく病院が竣工されました。人口5万5,000人、一般会計予算200億円、光市とほぼ一緒の病院です。  それと、岡山県備前市の市立病院。合併で医局から医師の派遣を断られ、それでも病院を新設されました。医者がいないのに病院は運営できないだろうと普通思いますけど、何と、日中の診療、診察はなしです。夜間、近隣の病院から先生を呼んで、診察、治療をしたそうでございます。  3月の議会におきまして、この2つの病院の現状を、皆様に御報告させていただきます。期待していただきたいと思います。  以上申しましたけど、そして、最後の4番目の項に移らせていただきます。  医師の給料が、平均して1,600万円と言われましたんですかね。1,690万円。私は、このように医師不足でしたら、2,000万円も2,500万円も出してもいいんじゃないかと思います。そういう考えがないと、医師は光市にやってこないんじゃないかと思います。  それと、市長と病院事業管理者に御質問いたしますけど、山口大学医局とのコミュニケーションはとられているんでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 山口大学医局とのコミュニケーションということでございますけれども、私から御答弁をさせていただきます。  当然病院事業管理者につきましては、山口大学の出身でございますので、いつもいつもというわけにはまいりませんけれども、その辺の連携、そういったものは密にされておられます。  市長につきましても、1つは、自治体病院開設者協議会、これは山口県の会長をされておりまして、中央に全国自治体病院開設者協議会というのがございますけれども、そちらで常務理事をされておられます。それとか、国保の関係でございますけれども、それも県内の会長をされておられまして、そういう医局の先生方、そういった方々と会われる機会は、市長もございますし、その都度医師の問題につきましてはお話をされておりますし、また、県にもそういった要望等は、光市としても上げているというようなことでございます。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) 今御答弁されたことは、どこのまちの行政の方もされていらっしゃると思います。そこから、光市はこう違うんだ、何かよその市と受け入れ体制はこう違うんだという、そういうものがなければ、医師は光市にやってこないんじゃないかと私は思います。だから今まで以上のことをどうか考えて、医師確保のために努力していただきたいと思います。  以上でこの項を終わりまして、2番目に移らせていただきます。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員、着座してください。  小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) それでは、お尋ねの2番目、公会計制度改革の進行状況についてお答えを申し上げます。  地方公会計制度は、現金主義であります地方公共団体におけます予算、決算制度を補完し、財政の効率化、適正化を図ることを目的に、企業会計手法を活用した財務書類を整備するもので、本市では、総務省方式改訂モデルに基づき、平成20年度決算から、貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書及び資金収支計算書の財務書類4表を作成し、公表をしているところでございます。  しかしながら、財務書類につきましては、本市を含め多くの自治体が採用している総務省方式改訂モデルのほか、基準モデル、東京都方式など、作成方式が複数あり、団体間での比較ができないなどの課題がございました。  このため国では、財務書類作成の基本となる部分につきまして、全ての団体で取り扱いを統一すべく、平成27年1月に、統一的な基準による地方公会計の整備促進についてという総務大臣通知を発出し、全ての地方公共団体において、平成27年度から平成29年度までの3カ年間で、固定資産台帳の整備と複式簿記の導入を前提とした、統一的な基準による財務書類等を作成するように要請されたところでございます。  この要請を受けまして本市では、平成29年度、すなわち平成28年度決算から、統一的な基準による財務書類作成に移行することとし、平成27年度までに、まず固定資産台帳の整備に取り組んだところでございます。  整備に当たりましては、市が保有する資産の洗い出し、勘定科目の設定、工作物別の取り扱いのルール化など、さまざまな作業を短期間で正確に行う必要があり、これらを職員のみで実施することは困難であります。また、固定資産台帳整備後も資産の増減を追記し、台帳を常に最新の状態に保つには、職員の知識習得が重要でありますことなどから、企業会計等の専門知識を有する税理士法人に支援業務を委託し、サポートを仰いだところでございます。  現在の進行状況でございますが、本年度は、昨年度作成いたしました固定資産台帳の情報を更新するとともに、複式簿記を初め、統一的な基準に対応するシステム導入に取り組んでいるところであり、引き続き平成28年度からの統一的な基準による財務書類作成に向け、取り組みを進めてまいります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) 今の答弁をお聞きいたしまして、大変な御苦労があったこととお察しします。この公会計制度改革は、行財政改革の一丁目一番地だと私は思っております。ぜひとも成功させていただきたいと思います。  そして、2つの要望がございます。  1つ目は、仕訳の仕方ですけど、1日ごとに仕訳をする方法と、年度末に一括して仕訳をする2つの方法があると思います。ぜひとも私は、日々の仕訳をお願いしたいと思います。  それと、2つ目は、せっかくすばらしいシステムを構築されるのですから、これからは、もう単式簿記とはおさらば、新しい会計制度で光市の会計を運営していただきたいと思います。  頭をかしげられましたけど、政策企画部長に御質問いたします。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) 再度のお尋ねをいただきました。  これまで市の会計、単式簿記で単年度主義でやっておりましたけれども、その会計の手法を全て排除して、新たな公会計に移行するという意味ではございません。  今まで取り組んでいる決算あるいは予算の方法というのは、これは、地方財政法であるとかさまざまな法律でルールが決めておられまして、それに基づいてやっていくという方法はこれまでと変わりありません。あくまで、その財政状況を民間の企業会計の理論に基づく手法で分析をして、財政状況の現状を明らかにしていく、あくまで今の会計ルールを補完していく資料をつくるという位置関係にあるということは、御理解いただきたいと思います。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) 非常に残念な答弁をされました。  私は、今の単式簿記、現金主義ともいいますけど、この新しい複式簿記は発生主義、これをしていかないと。予算も単年度会計、今までどおり。やはり決算書も毎年連結していかなければいけないと思いますし、私は単式簿記というものはもう必要ないと思いますけど、いかがでございましょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 小田政策企画部長◯政策企画部長(小田 康典君) 再々度のお尋ねでありますけれども、並行して単式簿記、複式簿記、新しい公会計制度に基づく、統一的基準に基づく会計も、補完するような資料として作成をしてまいりたいと考えております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) この公会計制度改革につきましては、私も勉強してまた政策企画部長とお話しさせていただきますので、御指導よろしくお願いいたします。  では、この項終わらせていただきます。 ◯議長(中村 賢道君) 蔵下教育部長。 ◯教育部長(蔵下 敏幸君) 御質問の3番、小・中学校の洋式トイレの現状とこれからの対応の、普及率が低い理由にお答えいたします。  お示しのとおり、本市の小中学校施設のトイレにつきましては、洋式化率が低いなどの課題があるものと重く受けとめております。  これまで、本市の学校施設の整備においては、児童生徒を初め学校にかかわる市民の安全・安心を最優先とし、光市公立学校施設耐震化推進計画に基づき体育館や校舎の耐震化に重点的、加速的に取り組み、当初の15年間の計画を8年間に大幅に短縮し、平成26年度末までに、山口県内の市では最も早く耐震化事業を完了いたしました。  また、地震による落下物や転倒物から児童生徒を守るため、体育館等の広い空間を有する施設におけるつり天井や、バスケットゴール等の非構造部材の落下防止対策においても、耐震対策を推進し、これにつきましても、平成27年度末までに、小中学校全16校の耐震化事業を完了しております。  さらには、老朽化等が著しい校舎から、計画的に屋上防水等の改修工事も実施してきており、安全・安心な学校施設の整備に重点的に取り組んでまいりました。  厳しい財政状況の中で、この学校施設の安全・安心を最優先に取り組んでまいりましたことから、トイレの洋式化につきましては、他の地方公共団体と比較すると低い水準となっておりますが、従来から、基数は少ないものの、小中学校全16校に洋便器は設置してきており、平成25年度には室積小学校の北校舎、本年度には大和中学校の屋外トイレを順次改修し、児童生徒が快適に使用できる環境整備を行ってきているところであります。  今後も、児童生徒が快適な学校生活を送れるよう、トイレの洋式化等の教育環境の整備について、効率的かつ効果的に進めるために、財源確保の観点から、国等の動向等も踏まえ、関係部署と協議を行いながら、計画的、継続的な取り組みに努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員。 ◯6番(岸本 隆雄君) 子供たちの健康のため、また、災害時には小中学校というのは避難所に変わってくると思います。お年寄りの方、お体の悪い方も避難されるかもわかりません。そんなときに、和式のトイレでは用を足さないと思います。ぜひとも、一刻も早い設置をお願いしたいと思います。  以上で私の一般質問を終わらせていただきます。 ◯議長(中村 賢道君) 岸本議員、自席にお帰りください。  ここで暫時休憩いたします。再開は振鈴をもってお知らせいたします。                  午後3時16分休憩       ……………………………………………………………………………                  午後3時28分再開 ◯議長(中村 賢道君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 皆さんこんにちは。きょう最後の一般質問です。目をしっかりあけて聞いてください。無所属の大田敏司です。  このたび、市民の皆様の三度目の信託を受け、新たな気持ちで市政にかかわれることをうれしく思っております。市民目線に立ち市政をしっかり見守りながら、市民の声をしっかりと反映したいと思っております。  それでは、通告に従い質問いたします。  最初に、防災行政無線と庁舎の耐震化についてお尋ねいたします。  これまで大きな地震の被害を受けたことのない山口県、しかし、昨今日本全国いつどこで起こってもおかしくないとは思っていたものの、4月の熊本地震、次いで鳥取地震と、近くでも大きな地震が起こりました。また、つい最近、5年以上も過ぎた今、東日本大震災の大地震の余震とも言われる地震がありました。日本中どこであれ、自然災害に対しての行政の市民の安全確保に対して、正しい対応を迫るときであると痛感しております。  光市においては、昨年の4月、市内各地に77の屋外拡声子局と中継局1局の防災行政無線を設置し、運用開始をされました。災害時における市民の安心・安全を守る情報発信の手段として、採用されているところであります。  しかし、万が一の災害時等に有効に機能を発揮する防災行政無線の親局、中央指令室は現在、市役所の庁舎に設置されております。危惧することに、現在の市役所庁舎については、地震時における耐震性が確保されていない状況であります。  いざ光市で地震が発生したとき、親局を有する市役所庁舎が被害を受けた場合、熊本県や鳥取県で発生した地震でも見受けられますように、建物内に職員の立ち入りができなくなります。倒壊まで行かなくても、倒壊のおそれがあれば、庁舎内に入ることもできません。そうなれば、防災行政無線を操作することができなくなり、不安におののく市民に、災害における重要な状況の情報発信が困難になる事態が想定されるわけであります。  あってほしくはありませんが、万一このような状況に光市が置かれた場合、光市の防災行政無線はどのように機能し、また、有効的に活用されるのかお尋ねいたします。  次に、特別支援学級についてお尋ねいたします。  昨今、発達障害という文字を新聞記事でよく目にします。小中学校でも、そうした障害のあるお子さんがふえているとお聞きしております。全てのお子さんが平等に教育を受ける権利を有する教育現場では、特に心身の障害を持つ特別支援学級のお子さんも含め、一人一人のニーズに応じた支援が受けられ、よりよい方向に成長されることを願ってやみません。  光市においては、平素からきめ細かな指導、支援をうたって特別支援教育にも力を入れておられることに、敬意を表しております。そこで、特別支援教育、特に発達障害のお子様についての、光市の現状と課題についてお尋ねいたします。  発達障害の子供にとっての課題はどのようなものなのか、また、クラスメートを初め、ともに生活する周囲の人々のかかわり方等もお教えください。  光市の現状で、子供の数等をお聞きしたいところではありますが、ここでは、おおよその増減等、紹介できる範囲でお知らせください。このお子さんたちは、どのように希望をされて指導、支援を受けておられるのでしょうか。  また、指導、支援を受ける場所として、通級指導教室という教室があると聞いております。光市の場合の配置状況などや、何人ぐらいの生徒様が指導を受けておられるのか、また、1日に何時間くらい設定されておられるのかお伺いいたします。  次に、高齢者にやさしい街づくりについてお尋ねします。
     1年前になりますが、平成27年11月に、山口県介護保険関係団体連絡協議会の主催で、第16回介護保険研究大会が開催されました。これは、山口県、山口県市長会、山口県町村会が後援して、本年度は6年目を迎えます。  その中で、山口県栄養士会と光市地域活動栄養士会が、介護予防、生活支援に関することとして、「光市地域活動栄養士による地域の高齢者支援「栄養調理教室」の取り組みについて」と題して、高齢者等を対象に、高齢期の食について正しく学ぶ機会を提供するとともに、食生活の自立を促すことを目的とした教室の活動報告をされました。  そこで今回の質問となるわけでありますが、まず1点目、高齢者支援システム第2期の構築の進捗状況についてお尋ねをいたします。  第6期の介護保険事業計画では、本市の地域包括ケアシステムの概念として、本市の目指す地域包括ケアシステムは、介護保険制度が目指す地域包括ケアの創造を基本に、介護、医療、生活支援、住まい及び予防の5つの視点による取り組みを推進し、さらに、地域のきずな、連携による自助、互助、共助及び公助の役割分担と有機的な連携のもと、介護保険制度だけでなく、地域や関係機関、行政が一体となって支援することのできる体制を整備するとされております。  特に、第1期の医療介護連携システムの構築に向けて、中心的な役割を担う光市医師会等医療関係機関においては、在宅医療の取り組みを積極的に進められていることや、急性期及び慢性期医療に機能分化された2つの市立病院は、高齢期において安心して在宅生活を継続するために必要となる在宅医療の後方支援機能を初め、急性期機能から療養機能、在宅生活に戻る時期にかけての回復期リハビリテーション機能までを持ち合わせていることから、この恵まれた医療を本市の強みとして最大限に活用しながら、本市の地域包括ケアシステムの構築を推進するとされております。  また、地域包括ケアシステム構築に向けた基本的な方向性として、第1期は、医療介護連携システム構築に向けた取り組みとして、医療と介護を支える地域包括ケアとされております。第2期は、高齢者支援システム構築に向けた取り組みとして、生活を支える地域包括ケア(買い物等生活支援、交通、住まい及び権利擁護)とされています。  第2期の高齢者支援システムは、高齢者が住みなれた地域での自立した生活に向け、買い物や配食を初め、掃除、洗濯、見守りなど生活支援サービスの充実とともに、生活習慣病予防や介護予防、認知症予防による健康寿命の延伸、さらに、これら生活の基盤となる住まいに関する高齢者支援システムについて、自助及び互助の強化を基本に、関係者と連携を図りながら構築を目指すとあります。  その政策の展開例としては、1つ、地域住民やボランティアなどを主体とした新たな生活支援サービスの創設、2つ、社会参加の促進による介護予防推進とされております。その進捗状況をお示しください。  次に2点目として、地域公共交通網形成計画についてお尋ねをいたします。  この計画の進捗状況と、高齢者や障害者といった社会的弱者に対する取り組みの考え方等があれば、具体的にお示しください。  この項の最後、第3点目として、先般NHKのニュースや新聞記事でもありましたように、小中学校のトイレの洋式化についてであります。  ネット上に、「洋式トイレで低学年も使いやすく。福井県の敦賀北小に設置、小林製薬から贈呈」という見出しで情報発信されていました。このプロジェクトは、子供たちが使いやすいトイレ空間の整備を目的に、小林製薬(大阪市)が2010年から毎年行っており、3月から2カ月間同社ホームページで希望校を募集、児童数に対する洋式便器数などをもとに選定し、今回は全国の20小学校に2基ずつ、洋式便器と改修費を寄贈することになったというものです。  それによると、今回は主に1・2年生が利用する男女トイレを改修。洋式便器を1基ずつ増設し、床をタイル張りから掃除のしやすい乾式に変更した。適切な使用位置を示す足型シールも張られ、2年生の児童は「きれいになったトイレをみんなで大切に使いたい」と話していました。  学校のトイレは、前回お伝えしましたが、子供たちの問題だけではありません。学校は災害時に避難所となることが多く、足腰が弱いお年寄りが避難した場合、和式だけでは困るという指摘もあります。災害時にはお年寄りも当然避難されるわけであります。  その後、このあたりはどう考えておられるのかお示しください。何も予算は税だけでなく、このように企業からの寄附という事例もあるわけであります。このあたりも含めてお願いいたします。  最後に、病院問題についてお尋ねいたします。先行議員も質問されましたが、私なりに質問いたします。前回も前々回も、毎回何回も質問させていただいておりますが、いかに病院にとって医師の確保が大事なのかということでお伺いしております。  平成31年には、光総合病院は移転新築をされるわけであります。移転新築の際、開院されますときには、3人の医師を増員されると言われております。  この件、医師の増員に対して、山口大学医局は既に承認をされておられるのでしょうか。もし承認をされておられないならば、お願いだけでは、そのときになって「医師不足なので医師を送れなくなりました」と言われ、光総合病院は現在の医師不足のままで出発をするわけでありますが、いかにお考えかお伺いいたします。  2点目として、大和総合病院の整形外科は、毎週1回午後3時から、光総合病院から診察に来ておられます。医師不足の中大変ありがたいことではありますが、完全予約制で、約20名の方しか診察をされておられません。  大和総合病院の整形外科に以前かかっておりましたが、最近になって体のぐあいが悪くなったので診察をしてもらいたいと思われて、予約をとりに行かれた患者さんが、「完全予約制なので、今年中は予約がいっぱいなので来年になります」と言われたそうであります。  いかに予約制とはいえ、一次診療されておられるわけでありますから、三次医療をされている病院のような取り扱いを、患者の皆様にしてほしくはないと思うわけであります。いかにお考えかお伺いいたします。  また、大和総合病院は現在も救急告示病院と聞いております。救急車の受け入れを現在はされておられないように見受けられますが、どうなっているのかお伺いいたします。  以上で壇上での質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 中村総務部長。 ◯総務部長(中村 智行君) それでは、大田議員の1番目の御質問、防災行政無線と耐震化についてお答えを申し上げます。  ただいま議員からは、市役所の本庁舎が被災した場合の、防災行政無線の機能維持に関してのお尋ねをいただきました。この防災行政無線は、地域防災計画に基づき整備したもので、本庁と、市内各地に設置しております77カ所の屋外拡声子局とを結び、行政から市民の皆さんに対して、直接的かつ同時に防災情報を伝えるものであります。また、防災、災害発生時の中心手段のかなめとなるものであり、災害時においても恒常的に機能することが必要であると考えます。  このため本市では、防災行政無線設備の整備に当たり、親局となる本庁舎が使用できない事態を想定し、親局の遠隔制御装置と可搬型の非常用親局を、サブシステムとして整備したところであります。  市役所庁舎が被害を受け、庁舎内へ職員の立ち入りができなくなった場合に、防災行政無線の放送をどのように機能させ活用するのかというお尋ねでありますが、庁舎内への立ち入りができなくなった場合でも、親局設備やインターネットのサーバー等が使用できる状態であれば、光地区消防組合消防本部及び大和支所に設置している遠隔制御装置により、防災行政無線からの放送が可能であります。  この場合、光市メール配信サービスとの連携等、親局の機能がある程度制限され、放送も、人工音声でなく実際の人の声で行うことになります。一方、親局設備やインターネットのサーバーが使用不能になった場合には、非常用親局を使用し放送することとなります。非常用親局の放送については、サイレン吹鳴も手動操作となり、防災広報ダイヤル等との連携もできなくなりますが、親局からの放送が不可能となった場合でも、一部機能制限はありますが、庁舎外から放送できる仕組みとなっております。  また、さきの熊本地震でも、防災拠点である市役所庁舎等が損壊したことから、本市におきましても、本年7月に実施した災害対策本部設置訓練におきまして、本庁舎が倒壊の危険により使用できないとの想定で、光地区消防組合消防本部に災害対策本部を設置する訓練を実施しております。  いずれにいたしましても、さまざまな事態を想定しつつ、万が一の災害にも対応できるよう、引き続き防災力の強化に努めてまいる所存であります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) もし本庁舎が被害を受けた場合には、他の庁舎に移って、また、遠隔制御装置をもって放送できるという答弁がございました。  実際にこの庁舎が使えなくなったときには、遠隔制御装置で自分の声でやるということを今お聞きしましたが、もし防災行政無線の聞きにくいところにいた場合に、放送が聞こえなかった場合には、083372の1410に電話して聞けますよということでございますが、もし通電ができなくなった場合には、電話回線も使えなくなるのではないかと思うんですが、そこのところはいかがお考えかお伺いします。 ◯議長(中村 賢道君) 中村総務部長。 ◯総務部長(中村 智行君) 通電ができなくなったというか、親局が壊れなくて動いているという状況であれば、72の1410につきましては声が聞けるということになります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 今、親局が使えればこの電話回線も使えるという答弁だったと思うんですが、通電しなくなった場合は親局使えなくなったと思うんですが、そこのところのお答えお願いします。 ◯議長(中村 賢道君) 中村総務部長。 ◯総務部長(中村 智行君) 申しわけございません。  停電したということであろうかと思いますが、自家発電装置を整備しておりますので、停電した場合、そちらに切りかわるというような仕組みになってございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) その自家発電装置というのは、親局と一体となっているんでしょうか。それとも、親局と離れて、配線で通電するようになっているんでしょうか、お伺いします。 ◯議長(中村 賢道君) 中村総務部長。 ◯総務部長(中村 智行君) 非常用の自家発電でございますけれども、庁舎の南側、公衆トイレがあろうかと思いますが、あの付近に常時設置をしているところでございます。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 建物が倒壊寸前のところでそういうような配線をされた場合には、多分その配線も切断されるようになるのではなかろうかと思うわけでありますが、市民に一刻も早く正確にお知らせすることが、私は非常に重要なことだと思っております。今後とも、いつどこでどのように計画されるか、早急な対応がまた必要になるんじゃなかろうかと私は思っておりますので、何とぞよろしくお願いします。  また、万一の災害の際に、市庁舎はさまざまな部署で、建設部とか経済部とか政策企画部とかにおいて災害対策本部を設けるようになると思うんですよね。それだから、庁舎に対して早急な耐震化が求められるところであると、私は考えております。  このたび市長の公約でもありますように、市役所の耐震化においては、任期中に一定の検討をされると答弁されておられましたが、耐震化ないし建てかえるとかいういろんな方法を考えられると思いますが、一刻も早い対応を示されるよう要望して、この項は終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) それでは、御質問の2番、特別支援学級についての1点目、通級指導教室等についてにお答えいたします。  発達障害も含めまして、障害のある児童生徒は、学習を進めていく上での、また、生活していく上での困難さがございます。  その学習・生活上の困難を改善、克服しながら、自立を図っていくためには、必要な知識や技能、態度、習慣などを育むための指導の積み重ねの中で、一人一人の状況に応じながら、健康の保持や心理的な安定、人間関係の形成、環境の把握、身体の動き、コミュニケーションなど、きめ細かな自立活動の充実が必要になってまいります。  また、これからの共生社会実現に向けては、障害のある人もない人もお互いに理解を深め合うことが重要になりますので、ともに学ぶことを目指す教育、具体的には交流学習や共同学習などを通して、お互いに触れ合いながら、相互に豊かな人間性を培っていくことができる、日々の実践に努めているところであります。  光市の特別支援教育の現状は、特別支援学級在籍児童生徒数と通級指導教室に通う児童生徒数が、それぞれ100名を超える状況で、近年増加傾向にあります。この特別支援学級への在籍や通級指導教室への通級については、保護者と学校、市教育委員会、関係機関等が就学相談を重ねた上で、本市の教育支援委員会において、障害の状況や教育上必要な支援内容、専門家の意見などから総合的に判断して、それをもとに、本人や保護者の意見を最大限に尊重し、教育的ニーズと必要な支援について合意形成を図りながら、市教育委員会が決定します。  お尋ねの通級指導教室は、各教科等の授業は通常の学級で受けながら、障害による学習・生活上の困難を改善、克服するための個人指導を、特別の場で受ける教育の形態であります。本市では、小学校は室積・光井・浅江小学校の3校、中学校は室積・浅江中学校の2校に設置しています。  設置校の対象児童生徒は、授業中または放課後に個別の指導を受け、設置校以外の対象児童生徒は、放課後に設置校で個別の指導を受けます。指導時間は、他の授業時間と同様に、小学校が45分、中学校が50分で、基本的には1人当たり週に一、二回程度、自立活動を中心として、一人一人に応じた課題の改善や克服のための、指導、支援を進めているところであります。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 今、通級指導教室は、室積小学校、光井小学校、浅江小学校の3校と、それで、浅江中学校と室積中学校の2校にも、既に設置をされていると答弁されました。大変安心しましたというか、もう少し欲しいと思うかというところでございます。まあ、ある程度は安心いたしました。  そこでお聞きしたいんですが、各学校の通級指導教室には、何人ぐらいの指導教員を確保されておられるのかお伺いいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) 再度の御質問をいただきました。  各学校の通級指導教室の指導教員の人数でありますが、室積・光井・浅江小学校の3校にはそれぞれ2名ずつ、室積・浅江中学校にはそれぞれ1名ずつの教員が、県教育委員会から配置をされております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 小学校では40分単位で行っている、中学校では50分単位で行っている、それで、ないところは放課後通ってきておられるというような答弁だったと思うんですが、通級指導教室のない学校の子供というのは、どういう対応されておられるんですか。放課後だけ対応されておられるんですか。 ◯議長(中村 賢道君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) 再度のお尋ねであります。  通学している学校に通級指導教室がない子供たちは、どのようにしているかというお尋ねであったと思いますが、放課後等を利用しまして、通級指導教室設置校へ移動して通級による指導を受けている、そういう状況であります。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 放課後に受けているということでございますが、通級指導教室に、今、今度子供を通わせたいと思われているとしたら、その指導はどのようにすれば受けられるんでしょうか。条件というのがあるんでしょうかないんでしょうか、お答えください。 ◯議長(中村 賢道君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) 通級指導教室への条件、あるのかないのかというお尋ねでありますが、通級による指導につきましては、学校教育法の施行規則の第140条と第141条に基づき、行っているところであります。指導の対象は、言語障害や自閉症、情緒障害、弱視、難聴、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他障害のある子供でありまして、第140条の規定では、特別の教育課程による教育を行うことが適当な者と示されています。  そして、これは先ほどもお答えいたしましたが、保護者と学校、市教育委員会、関係機関などが相談を繰り返しながら、教育支援委員会で総合的に判断した上で、本人や保護者の意見を最大限尊重して、該当の子供の教育的ニーズと必要な支援について、合意形成を図ることを原則とし決定することになります。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) そういうように3者共同で市教育委員会が判断して受けるようになるというような今答弁でありましたが、先ほども言いましたが、ない学校はどうしているのかとの問いに放課後通級指導教室に行くという事ですが、通学している学校に通級指導教室のないお子さんは、父兄がそこまで連れて行かなくてはいけないんでしょうか、お伺いします。 ◯議長(中村 賢道君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) 現状ではお示しのとおりであります。保護者の御理解と御協力をいただきまして、設置校へ同行していただいているところであります。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 放課後両親が連れて行くということですが、放課後でも、授業が終わってすぐとか、3時に終われば5時ごろ連れて行くとかいうのがあると思うんですが、もし授業の5時限目が終わってすぐ通級指導教室に行くとなると、4時限目の授業を休んで行かなくてはならないと思うんですよね。そうなると、学習がおくれている子なんかだったら余計におくれてしまうと思うんですよ。  そのようになったら私は、自然的にいじめの原因なんかもできるんじゃないかと思うんですが、そこのところの考えをお示しください。 ◯議長(中村 賢道君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) 通級による指導を受けている子供たちが、いじめの対象になるということはないのかというようなお尋ねであったと思いますが、先ほど、共生社会の実現に向け、今障害のある人と障害のない人がともに理解を深め合い、ともに学ぶこと、これを目指す学校教育の充実に、これまで以上に努力をしているところであります。そうした御心配をいただくことがないよう、子供たちの日々の生活の中でのきめ細かな指導に、一層努めていきたいと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) ぜひとも対策を練っていただきたいと思います。  また、先ほども言いましたが、通級指導教室のない学校の子は父兄が連れて行くということになっているんですが、逆に、設置されていない学校に指導者の先生が訪問する方法はとれないんでしょうか、お伺いいたしたいと思います。 ◯議長(中村 賢道君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) 通級指導教室が設置されていない学校へ、指導教員が訪問指導ということはできないか、そういう趣旨のお尋ねであると受けとめましたが、先ほど申し上げました現在の利用人数、そして指導教員の人数、こうした状況から考えますと、実際に訪問通級を実施して指導に取り組むということは、大変厳しい状況にあります。  御存じのとおり教員の配置は、国の基準に基づきまして県教育委員会が行っております。市教育委員会としては、これまで県教育委員会の特段の配慮をいただきながら、通級指導教室の拡充を進めてきたところでありますが、今後ともより多くの学校の子供たちがきめ細かな支援を受けられるように、県教育委員会に引き続き要望すると同時に、都市教育長会議等を通じても、県や国に働きかけていきたいと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。
    ◯7番(大田 敏司君) 先ほど、室積小学校で2人、光井小学校で2人、浅江小学校で2人、浅江中学校で1人、室積中学校で1人の専門教員を充てられていると答弁されましたが、今現在、通級指導教室のないところに行くのは難しいという答弁でございました。  でも、今、一億総活躍社会と言われております。働く親御さんが今ふえておられます。その親御さんたちの負担軽減をされる方法を、もっともっと考えていってもらいたいと思っております。  また、日本国憲法や教育基本法でも、全ての国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じてひとしく教育を受ける権利を有している、また、ひとしくその能力に応じる教育を受ける機会を与えなければならないものと書かれております。その「ひとしく」とか「その能力に応ずる」とは、全ての児童生徒に同一の教育を与えることのみを意味するものではなく、個人差に応じる教育を施すものと考えると書かれております。  光市の教育の、特に個人差に対する特別支援教育の体制と姿勢を十分理解しておりますが、どうぞ全ての児童生徒が安心して教育を受け、よりよい方向に成長されますように、光市としてその実績に応じて教員数や教室数をふやして、希望者等の全てのお子様が全員平等に教育を受けられますよう、全力で力を注いでほしいと願っております。これからもよろしくお願いいたします。  この項を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 森重副市長。 ◯副市長(森重 正一君) それでは、福祉保健部長にかわりまして、高齢者等にやさしい街づくりについての1点目、第2期高齢者支援システムについてお答えをいたします。  お尋ねの、高齢者支援システム構築に向けた進捗状況の1つ目、地域住民やボランティアなどを主体とした新たな生活支援サービスの創設についてでございますが、見守り、買い物、ごみ出しといった、高齢者の身近な生活支援を地域単位で支え合う生活支援体制整備事業を、平成29年度の実施に向けて、制度設計に取り組んでいるところでございます。  また、生活支援体制整備事業の一翼を担うことができるよう、介護支援ボランティアポイント事業、いわゆるひかりふれ愛ポイント事業につきましては、これまでの介護福祉施設等を対象とした施設系から、住宅系への拡充に向けた制度設計を、生活支援体制整備事業との整合を図りながら進めているところでございます。  この2つの事業とも、公的な福祉サービスとは異なり、地域住民の互助の取り組みが基本となりますことから、実施に当たりましては、地域における支え合いの機運の醸成を図りながら、モデル的に取り組むこととしております。実施可能な地域などとの調整作業も、進めているところであります。  2つ目の、社会参加の促進による介護予防の推進につきまして、介護予防には、スポーツ、文化活動あるいは趣味などの、広い意味での生涯学習活動を活発に行うことが効果的であると言われ、行政には、こうした活動が活性化するような支援も求められているところでございます。  一方で、閉じこもりがちな高齢者も多く見受けられ、何らかの方法で社会と接触する機会の創出についても、配慮する必要があると考えております。  こうしたことから、身近な地域における仲間づくりや出会いの場となる、自治会はもちろんのこと、ふれあい・いきいきサロンや老人クラブなどの活動の活性化が求められているところであり、生活支援体制整備事業やひかりふれ愛ポイント事業もこうした地域単位の活動の活性化にかかわれるよう、検討しているところでございます。  また、地域活動の活性化の1つの方策として、今年度から、介護予防の効果が認められているいきいき百歳体操の普及に取り組んでおり、10月に伊保木地区、11月には室積後松原地区において、モデル的な取り組みを始めております。  これまで閉じこもりぎみであった高齢者が、近所の方々のサポートもあって継続参加するようになり、外出意欲の向上につながっているという報告も伺っております。モデル自治会以外にも、幾つかの自治会でその取り組みを検討されており、今後この普及拡大をさらに進めていきたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 吉本経済部長。 ◯経済部長(吉本 英夫君) それでは、2点目の地域公共交通網形成計画についてお答えを申し上げます。  御承知のように、平成26年11月の地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等の改正により、地方公共団体において、まちづくりと一体となった持続可能な公共交通ネットワークの再構築に取り組むことが可能となりました。  本市の公共交通は、市民の皆さんのバス交通網の整備へのニーズが高まっているものの、バス利用者の減少に伴う市営バスや民間交通事業者への財政負担の増加、あるいはバス運行便数の減少など、さまざまな課題を抱えており、さらに、光総合病院の移転新築や瀬戸風線の開通、岩田駅周辺都市施設整備事業など、将来の公共交通体系にも大きな影響を与える事業が予定されております。  こうした状況の中、今後市民生活や通勤通学の利便性の確保、向上を図るためには、現在の公共交通体系を根本的に見直し、将来にわたって持続可能な公共交通ネットワークを構築していく必要がございます。  こうしたことから、本市におきましては、鉄道やバス、タクシーなども含め、市全体を見渡した公共交通ネットワークの構築に向けて、光市地域公共交通網形成計画の策定を進めているところでございます。  お尋ねの進捗状況でございますが、公共交通のあり方について関係者で協議するため、本年6月に、学識経験者を初め、交通事業者や道路管理者、市民団体の代表者や公共交通の利用者など、委員28名で構成する光市地域公共交通協議会を設置いたしました。  その後、計画策定に関する必要な業務を支援させるため、コンサルタント事業者に業務を委託し、本市の公共交通の整備状況や利用状況などの現状整理とあわせて、公共交通に関するアンケート調査などを実施いたしました。  これらによって、本市の公共交通に対する市民の皆さんの意向等を把握するとともに、協議会委員の皆さんから御意見等をいただきながら、公共交通の課題を抽出、整理した上で、本市における公共交通ネットワークの構築に向けた考え方や取り組み方針をまとめ、先日開催した協議会において、計画案をお示ししたところでございます。  この計画案では、バス路線の再編などの効率的で利便性の高い公共交通網の整備、駅やバス停周辺等の利用しやすい交通結節機能の充実、さらに、市民の皆さんの公共交通を守り支える意識の醸成など、市民とともに守り支える環境づくりという3つの目標を定め、これに基づいた施策として、12の施策の展開例を盛り込んでいるところでございます。  次に、高齢者や障害者の皆さんに対する取り組みの考え方についてでございますが、計画案では、先ほど申しました課題や施策の展開例において、今後ますます進行する高齢化に伴い、鉄道駅やバス停までの移動が難しい人の増加が見込まれることから、市民の皆さんにとって安心して移動できる公共交通サービスを確保するため、バス路線に加えてデマンド型交通やコミュニティー交通など、地域の需要に応じた運行形態や経路の検討を初め、交通結節点における環境整備や、バスとバスとの乗り継ぎ機能の改善などの取り組みをお示ししているところでございます。  なお、本計画案につきましては、本議会の所管委員会で中間報告をさせていただき、その後、パブリックコメント等を実施し、本年度末までに策定してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 蔵下教育部長。 ◯教育部長(蔵下 敏幸君) それでは御質問の3点目、小中学校のトイレについてお答えいたします。  申すまでもなく学校施設は、児童生徒にとっての学習、生活の場であるとともに、地域住民にとっては、生涯学習や文化、スポーツなどの活動の場であり、災害時には避難所の役割も果たす、重要な施設であります。  学校のトイレにつきましては、先行議員にお答えしましたとおり、洋式化に向けた改修に取り組んでおり、今後も計画的、継続的な取り組みに努めてまいりたいと考えております。  御案内のとおり、災害時には地域の避難所にもなる学校施設では、高齢者等が利用される際には和式トイレでは不便を感じることが多いと認識しており、トイレの洋式化に当たっては、家庭に洋式トイレが普及していることも踏まえ、児童生徒だけでなく、高齢者などの視点も必要であると考えております。  また、議員御紹介のとおり、製薬会社が学校にトイレを寄贈する活動を行っていることにつきましては、山口県下の学校においても事例があると聞いておりますので、本市においても、改修に要する財源を確保するため、市の一般財源や市債のみではなく、国庫補助を初め、このような民間団体の活動についても常に情報収集を行い、学校のトイレを利用される方々が快適に使用できる、そうした環境整備に努めてまいりたいと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 今、3点の答弁をいただきましたが、まだまだこれからだろうと思われます。しかし、それぞれの進捗状況や思いがあるというのは伝わってまいりました。これからも引き続き、できるだけ早く進めていただきたいと思っております。  また、公共交通システムについては、国土交通省も自動運転の公共交通を目指していくために指針を示されたと聞いております。我が光市もいち早く取り入れられますよう、お願いいたします。  また、学校の洋式トイレ化についても、ただただ予算がないからできないのではなく、今言われたように、国からの補助やらいろんなところからの金もいただきまして、いろいろな方策を探り出されまして、一刻も早く全学校が洋式トイレ化されますよう要望して、この項は終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) それでは、病院問題についての1点目、医師確保についてお答えをいたします。  新光総合病院の移転新築に当たり、がん治療の充実、救急医療の対応、災害拠点としての医療機能、緩和ケア病棟の開設等を掲げております。  それらに伴い、医師を初めとする医療スタッフの確保は、重要案件の1つであります。とりわけ、放射線診断・治療を行うための放射線科医、緩和ケア病棟を担う医師、総合診療医等の確保が必要であると考えております。  新病院における医師については、これまでも御説明申し上げておりますように、山口大学医局や関係施設等に新病院の方針や計画をお伝えするとともに、医師の派遣要請依頼を継続的に行っているところであり、一定の理解は得られているのではないかと思っております。  次に2点目、医師の診察状況・患者の受け入れ等についてお答えをいたします。  まず、大和総合病院の整形外科の診察状況でありますが、8月から光総合病院の医師により、毎週木曜日午後3時からの予約制で、再診患者さん20名程度に人数を制限させていただき、診察を行っているところであります。  整形外科の患者さんが予約をとりたいとの申し出や相談があった場合は、まず、予約のあき状況を調べあいている日にちを申し上げ、患者さんとの調整を図っております。  整形外科の診療につきましては、さきの9月議会でも答弁しておりますように、光総合病院からの医師の応援派遣に関しましては、光総合病院での外来診療時間が午後に及んでいること、手術や入院患者さんへの回診に要する時間など、それぞれの医師の業務状況の実情を十分考慮し、総合的に判断したものであります。  限られた時間での診察となることから、人数制限を設けるとともに、新患の場合は光総合病院など他の病院を御案内することもあり、地域の皆様には多大な御不便をおかけしておりますが、今後も整形外科の診察が継続できるよう、取り組んでまいりたいと思っております。  次に、大和総合病院の救急車の受け入れについてのお尋ねにお答えをいたします。  大和総合病院では、現在も救急車の受け入れは行っております。休日、時間外は宿直・日直医師の判断により、通常の診療日は担当医師の判断により、受け入れを行っておりますが、機能分化により、慢性期を主体とした医療機能であるため、救急患者の受け入れは減少しているのが実情でございます。  実績を申し上げますと、平成27年度は年間で87件、平成28年度は10月までで17件の救急車の受け入れを行っております。  今後も、医師の判断により一次救急の役割を担ってまいりたいと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 医師は、絶対いなくてはならないところでございます。医師がいなくなったからいざ探そうと思っても、現在は医師不足なので、なかなか医師は来てくれないと思っております。  いかにして医師を確保するかにかかっていると、私は思っております。大和総合病院に対しても、医師不足が原因で山口大学医局からの医師数が確保できないから、光総合病院から仕方なく行っているような感じだろうと思っております。だから、地方の医師不足はこれからも続くんだろうと思っていますから、病院局がいかにして医師を連れてくるかにかかっていると思います。  また、そうした状況を鑑みて、市川市長は医師確保対策本部を設置されたのだろうと、私は思っております。市長も、医師確保に対しての本気度を、市民の皆様や職員の皆様に示されたのだと思っております。  その本気度を職員の皆様がいかに実行するかにかかっていると思うわけでありますが、いかにして実行されているのかお伺いいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 先行議員さんにもお答えを申し上げましたけれども、医師確保対策本部というのは、当然山口大学以外の出身の医師を獲得したいということで、本年4月に立ち上げたわけでございます。  これまで行った内容でございますけれども、例えば、市の職員であったり、あるいは病院局の職員から情報提供をいただいたり、あるいは、先ほども御答弁させていただきましたけれども、東京や大阪、そういったところの都市圏で行われた、光市の地縁者が集まる同窓会でのチラシの配付であったり、山口県人会の冊子への広告といった、情報収集のための周知活動は行っておりますし、9月ぐらいでしたか、いろいろな情報がないかということで、周南市、柳井市、下松市、そういった医師会の事務局に参りまして、いろいろな情報を伺ったというような状況でございますけれども、結果として、医師の獲得には至っていないというような現状でございます。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) いろんなところに情報提供してもらうというような答弁でございましたが、なかなか本気度がまだ私に伝わってきておりません。  私、以前にも医師確保の手段の1つとして質問させてもらいましたが、女性医師の登用ですよね、しっかり考えていくべきだと私は思っているんですよね。  光市も少しずつ女性医師はふえてきておりますが、女性医師で出産や子育て等で一旦現役から退いた方の現役復帰を促すように、病院体制をつくり直していったらよいと思っているわけでありますが、女性医師を受け入れるには病院施設の工夫なんかもしなくてはいけないと思います。また、女性医師の働きやすい環境も整えることが必要であると思いますが、いかにお考えかお伺いいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 女性医師の登用ということで、今光総合病院に、3名の女性の医師がいらっしゃいます。中には、子育てといいますか、小さいお子さんがおられる医師の方もいらっしゃいます。今、環境の面で、今議員さん言われましたですけれども、確かに、夜、夜勤、当直等をやっていただくんですが、そういった環境面でいえば、別々にというようなことにはなっていないという状況でございます。更衣室等は当然別々でございますけれども、当直室というのは1つしかございませんので、新病院ではそういったところも考慮して、今計画では考えております。要するに、女性が働きやすい職場と。  一方では、そういった小さい子供さんがいるということで、常勤にこだわらずに、例えば非常勤で働いておられるお医者さんもいらっしゃいます。これは光総合病院にも大和総合病院にも、現在非常勤で来ていただいている女性の医師はいらっしゃいますので、そういう方も、活用と言ったらちょっと語弊ございますけれども、少ない医師数でございますので、そういうものも考えていきたいとは思っております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) そういうふうにいろいろ、非常勤なんかも考えておられるということでございますが、また、新しい病院に対しては、宿直室、当直室ですかね、あれも女性用のをもう1個つくるというような答弁でございましたが、ぜひともよろしくお願いいたします。  どうしても、今女性の医師が多いんですよね。それに伴う病院環境もぜひ、今後ともずっと整えていってもらいたいと思います。  大和総合病院の整形外科の問題も、医師不足が原因だろうと思っております。また、泌尿器科や眼科の問題も、苦渋の選択として、院外診療、開業医を誘致する条例をつくられたのも、やっぱり医師不足が原因だろうと思っております。  病院局の答弁はいつでも同じですよ。山口大学医局に医師が不足しておりますから、こちらがお願いしているんですが来てもらえませんという答弁なんですよ。そういう答弁はね、もう何遍も何遍も聞いているんですよ。  だから今、山口大学以外の人も連れてきてもらうようにと医師確保対策本部を設けておられますので、ぜひともそういうところを活用して、前回も申しました、民間の病院が200日も外へ出て医師を連れてきておられるように、椅子を暖めるんじゃなくて、いっぱいつてをたどっていって医師を確保されるようにされたらと思うんですが、どうしてできないんでしょうかね。もう一遍お聞きします。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 1つは、私のそういう情報をとる力がないというか、動きがないということではありますけれども、なかなかいい情報が入ってきていないということがございます。そういった意味でとにかく、以前も答弁をしたと思いますけれども、情報を手に入れて、その情報を持って、直接そういう先生方、あるいは御家族のところに参りたいとは考えております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) インターネットやら医療専門誌やら、また医局なんかに、医師に来てくださいというように情報を発信しているというのをお聞きしました。  また、先ほどの副市長の答弁でもありましたように、福祉保健部においては、前回の答弁でもありましたが、山口県人会やらふるさと光の会ですかね、東京なんかに職員を派遣して、実際に物を言ってきておられております。そういう答弁も聞いております。病院局からはそういう答弁が来ないんですよね、情報を発信しておりますだけしか。  やっぱり、そこに行って、皆さんに来てもらうように切実に訴えなければ、医師も来てくれないんじゃないかと思うんですよね。そこのところをどう考えておられるのかお願いします。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 今、議員さんが言われたとおりだと思っております。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 以前にもお聞きしましたが、医師だけでなく家族の皆さんも来てもらえるように、考えられたらいかがかと思うんですよ。医師には家族というものがありまして、子供さんも、塾なんかへ通わせて遠くまで行かせるよりも、近くに塾があれば通わせるんだが、それだったら光市に行ってもよいというように、人からもお聞きしております。そうしたらそういう塾なんかも要請してですね。  いい塾があれば、光市だけでなくほかの周辺の市町からも通ってこられると思うんですよ。また、そういう塾があれば、その人たちも、医師が光市に住むようになって、光市の住民もふえるようになるんじゃないかと思うんですが、そのようなお考えは、今までされてきたことはないと言っておられましたが、もう一度お考えを覆すことはできませんでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 以前にも議員さんから、塾をというお話は、この一般質問の場であったと記憶をしておりますけれども、現在もその考えはございません。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) もう少し本気になってから医師を確保するようにしたらどうですか。私はそう思いますよ。もっと病院局はいろいろなアイデアを出されて、医師確保するようにしたらいいと思うんですよ。ね。医師が来なくなったから病院が潰れましたじゃ済みませんよ、今度からは。今は来ておられるからいいようなもので、将来的にはそういうことも考えられるじゃないですか。ふざけた答弁しないでください。  次に移ります。  大和総合病院は一次医療を残しますと、市長もはっきり言われておられますが、整形外科は三次医療なんですか。完全予約でなければだめなんですか。お答えください。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 先ほど申し上げましたけれども、9月議会におきましても、予約を20名と限定をさせていただいた理由としましては、現在光総合病院での外来診療が午後の1時とか2時に及んでいるということ、また、光総合病院で手術であったり入院患者さんの回診の時間、それぞれの医師の業務、そういったものを勘案して、両病院の院長の話によって、毎週木曜日午後3時、20名程度ということが決定をしたということでございますので、御理解をお願いいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。
    ◯7番(大田 敏司君) 整形外科に行かれるのは、若い方だったらそれは、よそに自分の車で行くことができますが、ある程度年配の方で運転免許証を返された患者さんなんかもおられると思うんですよ。そういう人が来られるとなると、自動車の運転ができないから、大和総合病院から光総合病院まではシャトルバスが出るからあれでしょうが、タクシーで来なければいけないんですよね。  それで、タクシーで来てシャトルバスで光総合病院行って、今度帰るときには時間がかかってシャトルバスに乗りおくれた。そうしたら今度は光駅まで歩いていくかタクシーで行って、光駅から岩田駅まで帰ってきて、そこからまたタクシーで帰るんですよ。お金がかかるんですよ。そういうところの考えはありますか。お答えください。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) 平成22年8月に再編計画を出して機能分化をしたときに、その当時はまだ大和総合病院の整形外科は常勤の医師がいらっしゃいまして、毎日診療しておりましたですけれども、1つは、そういう機能分化をしたということで、シャトルバスを両病院の間で走らせようということで始まった経緯がございます。  現在1日6便、光総合病院と大和総合病院の間、大和総合病院と光総合病院の間を往復しているわけでございますけれども、現状、大和総合病院に今までかかっておられた患者さんにつきましては、週1回、それも20名という限られた人数になりましたので、なかなか大和総合病院で整形外科につきましては診療ができないというのは事実でございます。  そうした中で、今議員さんが言われたような問題もありますけれども、まあ光総合病院がいいかどうかはまた別ですけれども、もし光総合病院で受診をされるということであれば、できれば病院シャトルバスの御利用も願えたらと思っております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大田議員。 ◯7番(大田 敏司君) 何にしても、医師不足が原因だろうと思います。私の質問と答弁というのはなかなか一体化できない、そう今私は思っております。  要するに医師の確保でございますよね。山口大学医局にもこれまで以上に積極的な対応をされて、山口大学から医師が光市に来るように、ぜひとも頑張ってほしいと思います。  また、光市の魅力を日本全国の医師に発信して、光市にお見えになるようにしむけていただいて、今後医師が来ていただけるようにお願いして、私の全質問終わります。御清聴ありがとうございました。       ───────────・────・──────────── ◯議長(中村 賢道君) この際、お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会し、あすに議事を継続いたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(中村 賢道君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会いたすことに決しました。  本日はこれにて延会いたします。  大変お疲れさまでございました。                  午後4時37分延会       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。                     光市議会議長   中 村 賢 道                     光市議会議員   畠 堀 計 之                     光市議会議員   萬 谷 竹 彦                     光市議会議員   林   節 子...