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  1. 光市議会 2013-12-05
    2013.12.05 平成25年第4回定例会(第2日目) 本文


    取得元: 光市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-05
    2013.12.05 : 平成25年第4回定例会(第2日目) 本文 ( 232 発言中 0 件ヒット) ▼最初の箇所へ(全 0 箇所) - この発言をダウンロード - 全発言をダウンロードヒット箇所をクリックすると、次のヒット箇所へジャンプします。 :                  午前10時0分開議   開  議 ◯議長(中村 賢道君) 皆さんおはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。       ───────────・────・────────────   議事日程 ◯議長(中村 賢道君) 本日の議事日程はお手元に配付いたしたとおりでございます。       ───────────・────・────────────   日程第1.会議録署名議員の指名 ◯議長(中村 賢道君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、西村議員、加賀美議員、磯部議員、以上3名の方を指名いたします。       ───────────・────・────────────   日程第2.一般質問 ◯議長(中村 賢道君) 日程第2、一般質問に入ります。  このたび、一般質問の通告をいただきましたのは、全員で11名でございます。質問の要旨は簡潔に、また、参与員の方も明確な答弁をされるよう御協力をお願いいたします。  それでは、質問の順位に従って御発言を願います。田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 皆さんおはようございます。12月議会一般質問トップバッター、みんなをつなぐ光になる、ひかり未来の田中陽三です。張り切ってまいりたいと思います。
     9月の一般質問では、光市にIターンしてきた私から見たらびっくり行事の1つ、クリーン光大作戦の話をして御好評いただきましたので、今回は冒頭で、私が体験した光市のびっくりの1つを紹介させていただきます。  寒くなり、日が暮れるのも早くなりました。なかなか外に出るのがおっくうになっていらっしゃる方がいるかもしれませんが、先日から、虹ヶ浜はにぎわっております。何でにぎわっているかと申しますと、カタクチイワシが湧いているからです。今の季節の、虹ヶ浜・室積海岸の風物詩と言ってもよいと思います。  砂浜を歩いていると、大きな魚に追われたカタクチイワシが波打ち際にぴちぴちぴちっと打ち上がり、それを狙っている大量の鳥と戦いながら、スーパーの袋に拾いまくるという、とんでもないびっくり体験です。皆さんにとっては当たり前かもしれませんが、私にとっては衝撃的な、ナニコレ珍百景でした。子供と一緒に夢中になって拾い、素揚げにしていただきましたが、息子にも一生心に残るふるさとの体験になったと思います。  市議会議員になり1年がたちましたが、日々地域を歩き、光市の宝を知り、磨き輝かせ、魅力あるまちづくりに取り組んでまいります。  それでは、通告に従いまして質問させていただきます。  1番目、光カントリー倶楽部閉鎖・処分に伴う諸問題の解決について。  平成26年2月28日をもって光カントリー倶楽部は閉鎖しますという手紙が、会員に届いたとお聞きしました。大まかには、赤字経営なのでゴルフ場を閉鎖し、太陽光発電事業用地として処分しますとの内容で、利用面積が大きいだけに、各方面の市民の方、近隣住民の方から、どうするんだろうとの不安の声が、私どもにも多く届いております。  そこで1点目、大規模な土地の利用に、現状どのような把握をされているのかお尋ねします。  1つ、国土利用計画法に基づく土地取引の事後届け出は済んでいるのか。  2つ、ゴルフ場は市街化調整区域内にありますが、開発許可申請対象案件となる可能性があるのか。  3つ目に、今議会で審議される景観計画の対象案件になるのか。  4、事業用大規模太陽光発電パネル設置には、工作物申請または建築確認申請を要するのか。  2点目は、懸山地区生活道についてお尋ねします。  懸山地区の生活道につきましては、昭和61年、自治会からの嘆願書提出により、代々のゴルフ場経営者と関係地主の理解を得て、ゴルフ場の所有者が交代する都度、市からも、この道路が懸山地区の生活道であるので、通行に御理解、御協力をいただくようにお願いし、懸山自治会とゴルフ場との協議にも同席し、生活道路として支障なく利用できるように申し送りがされ、現在も生活道路の通行ができております。  そこで、まずは、現在の経営者と関係地主の方から、処分先の事業者に、以前と同じように生活道が通行できるよう申し送りがされると考えてよろしいでしょうか。  3点目は、虹ケ丘地区の境界にある防球ネットと鉄柱は撤去されるのでしょうか。また、大量の木々はどうなるのか、当局の御見解をお示しください。  2番目、ニューファーマー・ニューフィッシャーと6次産業化について。  10月にニューフィッシャーとして2人が独立し、地元新聞記事や市の広報でも特集がされ、光市で頑張っている姿が広く市民に知られたところでございます。  市の広報によりますと、今回の独立で、独立したニューフィッシャーの合計は5人、研修中は2人とあり、平成28年までにニューフィッシャー10人の独立を目指していますとありました。豊かな自然に囲まれた光市に魅力を感じ移住してきた、新規就業者の方たちの生活が安定し、さらに、次世代につながる1次産業に育てていくことが重要かと思います。このことは、漁業だけではなく、農業、ニューファーマーについても同じことだと思います。  そこで1点目、ニューファーマーニューフィッシャー支援の現状と課題、これからについてお聞かせください。  2点目は、新しい人材をどう活かすかという視点でお尋ねします。  地域活性、まちおこしなどの起爆剤には、よそ者、若者、ばか者の力が不可欠という考え方もあり、市川市長からもお聞きした覚えがありますが、まさにこのニューフィッシャーニューファーマーは、光市外から来てくれたよそ者、若者であります。そして、さまざまなアイデア、熱意を持っているばか者でもあります。  これからイノベーションを起こすであろう彼らの熱い思いを受け取り、応援することが、今後の光市の1次産業に大きな影響を与えていくことと考えますが、彼らの思いをどのように受けとめているか、また、生かしていくのかをお聞かせください。  3点目は、6次産業・特産品化による「わがまち活性化」ということでお尋ねします。  光市後期基本計画の7つの未来創造プロジェクトの6番目に、里の厨と光の海から始まる活力ある第6次産業創造プロジェクトとあります。現在、農業法人支援によるイチゴの特産品化に向けて進んでいるところではございますが、ニューフィッシャーニューファーマーの収穫物は、まさにこの未来創造プロジェクトに当てはまるのではないのでしょうか。  市広報の市民特派員レポートの、今回独立したニューフィッシャーの方々のインタビューの中で、ブランド化を考えていきたい、来年はヒジキの加工にも挑戦するとありました。非常に前向きな明るい言葉で、心強く感じました。彼らの支援をすることが、物だけではなく人も育て、我がまち活性化につながるのではないかと考えますが、当局の御見解をお示しください。  3番目、新市誕生10周年について。  来年度は、平成16年10月4日に旧光市と旧大和町が1つになった新市誕生から、10周年という記念すべき年であり、私はかねてから、全市民が同じものに向かって一緒にお祝いし、つながるチャンスのときだと捉えております。  そこで、来年度の新市誕生10周年をどう迎えるか。このたびの補正予算書に、新市誕生10周年記念事業交付金として80万円が計上されています。その内容についても詳しくお聞かせください。  以上で私の壇上からの質問は終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) おはようございます。それでは、1番目の光カントリー倶楽部閉鎖・処分に伴う諸問題の解決についてお答えを申し上げます。  まず、1点目の大規模の土地利用に対しどのような行政指導ができるのかについての、国土利用計画法に関するお尋ねでございますが、これにつきましては、申しわけございませんが、個人情報保護の観点からお答えいたしかねますので、御了承いただきたいと思います。  次に、太陽光発電事業を実施する場合、開発許可の対象になるかどうかについてのお尋ねでございますが、現在、市では、ゴルフ場閉鎖後の計画について、具体的な内容を把握していない状況にございます。  実際の開発行為にはさまざまなケースがあり、また、事業計画が不明な中で、開発許可の対象となるかどうかをお答えするのは難しい面がございますが、基本的には、建築物などの建設を目的として土地の形状や性質を変更する場合には、あらかじめ都道府県知事や市長などの開発許可が必要とされております。  したがいまして、太陽光発電に係る設備が、建築基準法上の建築物に該当する場合は開発許可の対象となり、該当しない場合は開発許可の対象にならないとされております。なお、国土交通省の通知により、太陽光発電に係る設備の設置に際し、一定の条件を満たしているものについては建築物に該当しないとされており、一般的な事例としては、多くは開発許可の対象にならないようでございます。  次に、太陽光発電事業が景観計画の対象になるかどうかについてのお尋ねでございます。本市では、景観法による届出行為等に関する条例を、このたび議案上程しておりますが、あらかじめ届け出が必要となる行為に、いわゆる除外規定を設けております。また、先ほど申し上げましたように、太陽光発電に係る設備は、建築基準法上の建築物に該当する場合と該当しない場合があり、これによって、景観法の届け出の必要があるか否かが異なってまいります。  したがいまして、本市におきましては、太陽光発電に係る設備が建築物である場合、その高さが13メートルを超えるもの、または延べ床面積が500平方メートルを超えるものにつきましては届け出が必要となりますが、建築物でない場合は届け出が不要となります。  次に、太陽光発電に係る設備は、工作物申請建築確認申請が必要かどうかについてのお尋ねでございます。これにつきましても、繰り返しになりますが、太陽光発電に係る設備は、建築基準法上の工作物や建築物に該当する場合と該当しない場合があり、これによって申請の必要があるか否かが判断されることとなります。  一例を挙げて御説明をいたしますと、例えば、土地に自立して設置する太陽光発電設備については、設備自体のメンテナンスを除き、パネルを支える架台下の空間に人が立ち入らないもので、かつ、その空間を居住や執務、作業などの屋内的用途に利用しないものについては、建築物には該当しないとされているところでございます。  次に、2点目の懸山地区の生活道を存続できるのかについてでございます。  先ほど申し上げましたように、市ではゴルフ場閉鎖後の具体的な内容を把握していない状況ですが、懸山地区における生活道の問題は、市といたしましても、今後の重要な課題であると十分に認識しております。また、仰せのように、この道路は、現在の事業者と民間の方が所有する私道でございますが、現在の事業者には、この地区における道路の重要性と必要性は十分に御認識いただいていると思いますし、仮に土地を売却される場合には、譲渡先にきちんと引き継ぎがなされるものと考えております。  なお、この道路は私道ですので、通行に関しては市には規制、指導の権限はございませんが、今後この地区で新たな事業を展開される際には、市といたしましては、懸山地区の生活道の確保について、御理解と御協力をいただけるよう強く要請するとともに、地元自治会と事業者との協議の場には立ち会ってまいりたいと考えております。  次に、3点目のゴルフ場内の防球ネットは撤去されるのかについてでございます。  確かに現在、ゴルフ場と虹ケ丘地区の境界には、多くの鉄柱や防球ネットがございます。しかしながら、これらの今後の方向性につきましては、所有される方の考え方によるものでございますし、現在のところ、市ではその計画等についても把握していない状況にございます。したがいまして、お答えはいたしかねますので、御理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 土地取引の事後届け出につきましては、個人情報ということで、公表できないことは理解するところですし、民間の企業が行うことでもあり、一部報道などもありましたが、その内容についてはまだ詳細がわからない状態でお聞きしているので、難しいところではないかと思います。  しかし、敷地面積が35万平方メートル、10万6,000坪の広大な土地です。しかも、光市で一番大きな住宅団地の上にありますから、市民の関心も高く、非常に気になり、太陽光発電事業用地としても計画がわからず、申請が特別該当するかどうかはまだわからない状況であるということで、そして景観計画の対象にもならないとあれば、ますます市民としてはどうなるのかと気になるところであります。  先日、11月19日に、山口県セミナーパーク環境学習推進センターが開催しました、再生可能エネルギーについて考えるという、バスで1日かけて、岩国市の木質バイオマス専焼発電所、平生町のメガソーラー、周南市の廃棄物などのセメント利用石炭火力発電所の山口県東部の3事業所をめぐる学習ツアーがあり、参加してきました。メガソーラーにつきましては、大晃機械工業株式会社の平生町の施設を見学させていただきましたが、そこで、太陽光発電所についてお尋ねします。  太陽光発電は、大きな屋根を地面に並べるようなもので、大規模となれば、太陽の反射光、大雨時の雨水の排水、大規模送電網の確保など必要になってくるとは思いますが、一般的には、太陽光発電、大規模メガソーラーを設置するときに注意することというものは、どのようなことがございますでしょうか。お聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 亀井環境部長◯環境部長(亀井 淳二君) 太陽光発電パネルを設置したときに考えられる影響のことをお尋ねだろうと思います。  今のお尋ねにつきましては、独立行政法人エネルギー産業技術総合開発機構略称NEDOという団体がございまして、これから受託で実証研究事業を行い、その成果をもとに、平成23年度に、民間企業2社と地方自治体2団体が共同で実証研究を取りまとめた、大規模太陽光発電システム導入の手引き書というのがございます。  これによりますと、施設の存在による影響として、大規模太陽光発電施設は、一般的には高層の建築物ではないため、風害と日照障害が周辺に起こることは考えにくいが、太陽光のモジュールが大規模に存在することによって、気温や湿度、風向、風速など大気質への影響や日照の反射による影響については、考慮する必要があるとされているところでございます。  また、施設稼働後の影響につきましては、大規模太陽光発電施設は、一般の発電施設と異なり、大気汚染物質や騒音、振動、悪臭、低周波音、土壌汚染などの環境影響は極めて少ないのが基本特徴であるが、蓄電池を設置する場合や発電電力を系統電力に変換するパワーコンディショナーの騒音等については、考慮する必要があるとされております。そのほかにも、敷地における、今御指摘の雨水の排水や施設構内、また、アクセス道路の夜間の照明等々については、環境影響要因としてこの中に挙げられているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 太陽光発電は、クリーンなエネルギーの代表と今されていますが、光市の後期基本計画の7つの未来創造プロジェクトの4番目に、人と自然が共生するエコロジー生活創造プロジェクトがあり、光市の年間の日照時間が全国的にトップクラスであることを活用した、太陽光を初めとするクリーンな光市産エネルギーの導入を促進しております。今回は民間が行うことですが、光市の売りにもなればと思っておりますので、今後もしっかりと正しい情報を集めていきたいと思います。  続いて、2番目の懸山地区の生活道は存続できるかということでお聞きしましたが、今部長から、生活道の存続について答弁をいただきました。強く要請、協議の場には立ち会いたいというお言葉でしたが、すぐにでも、こちらから地元自治会に呼びかけ、ゴルフ場経営者と関係地主に現状確保の申し送りをサポートしていただきたく思いますが、いかがでしょうか。お答えください。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) ゴルフ場の現在の経営者と地元の方とは協定書をお交わしになられており、今現在トラブルもなく利用することができるようになっております。ただ、譲渡先であろう方の情報が我々に入っていない以上、これ以上、今の時点で、現在の事業者に強く要請することは難しいのではないか。  先ほど申しましたように、今後明らかになった場合に、地元関係者と今後所有される事業者さんとの間に何らかのトラブル等が発生しないように見守る必要もございますことから、今時点では我々から動くことはございませんが、先ほど申しましたように、今後、事業者さんが決まった状態の中でトラブルが発生するようであれば、我々はその中に入っていかなければいけないし、解決をしていかなければいけないと思っております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) トラブルが発生しないようにということなので、トラブルが発生しないためには、先に動いて回避することが大事なのではないのかと思うのですが、今の経営者の方に、次どういった方が来られるかわからないですが、地元住民の方と一緒に、少なくとも申し送りは必ずしていただくように動いていただければと思いますが、もう一度お聞きします。いかがでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) 先ほども申しましたように、大変私もくどうございますけども、現時点、本当にその土地を今の所有者さんがどのように売買されるのか、また、どのようにされるのか、具体的にわからない状態の中で、あえて私どもが今の業者さんに強く要請をすることによって、今後のその土地の売買等に影響が出ることもあろうと思います。そういうことを避けるためには、現時点では成り行きを精査するのがベストではないかと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) わかりました。  そうしたら次に、現在のゴルフ場の利用状況が太陽光発電に変われば、現在コースの中を通っている生活道路のルート変更も可能だと考えますが、それについてはいかがでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) これにつきましても、可能であるか可能でないか、ゴルフ場跡地の利用の形態がはっきりと図面上出ているわけでもございませんので、そのことについて、今時点で私どもがどうこうお答えすることは難しゅうもありますし、できないと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 過去に、この生活道につきましては、光市へ寄附するとの約束を取りつけたが、書面までの提出には至らなかった経緯もあるとお聞きしております。  今回、処分を受けた太陽光発電事業者がもし格別に協力してくれれば、道路用地の寄附などを受けて、市道として新設道路の可能性もあると思いますが、そのことについてはいかがお考えでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) 再度の御質問にお答えいたします。新たな事業者が道路用地を寄附する場合について、どのように対応が市としてできるかというお問い合わせだろうと思います。  これにつきましては、先ほどから申しましたように、事業者の意向が本当にわからない状態の中で、私どもがそれに対してどうこうお答えすることはできません。また、技術的な面やコスト面も考えなければ、私たちはいけないと思っています。なかなか難しい面もあるのではないかと、現時点では考えております。  いずれにいたしましても、市民生活に直結する生活道の整備につきましては、市においては重要な課題であると認識はしております。今後、事業者から事業計画等が明らかになりましたら、懸山の自治会と事業者との協議の場に参加しながら、これについては検討をしていきたいと思います。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) この件につきましては、懸山地区に住む皆さんの御要望をしっかりお聞きしながら、生活の安心・安全が確保されますように、調整役をよろしくお願いいたします。  では3番目の、ゴルフ場内の防球ネットは撤去されるのかという部分についてお聞きしました。これまた民間の企業のお話なので、市がどうのこうの言うことではないとのことですが、素朴な質問をさせていただきます。この鉄柱と防球ネットには、固定資産税はかかっていらっしゃるでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田市民部長◯市民部長(岡田 憲二君) おはようございます。それでは、再度の御質問にお答え申し上げます。  光カントリー倶楽部固定資産税についてのお尋ねでございますが、特定事業者の個別の事案となりますので、具体的なお答えは控えさせていただきますが、通常、事業所の事業用資産につきましては、償却資産として申告していただき、土地家屋とあわせて固定資産税として課税することとしております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) わかりました。  この鉄柱と防球ネットにつきましては、地元の住民の方から、強風のときはすごい風切り音がするという声も聞きますし、今後、老朽化して倒壊の危険が生まれてくる可能性もあります。木々につきましても、今の季節に大量の落ち葉を住宅街に出しております。ゴルフ場から使用目的が変われば、これらの必要性も変わってくると思いますので、もし今後、何か市が協議に参加することなどがあれば、御提言いただければと思います。  最後に市川市長、先ほど部長から、この件に関しましては、事業内容がわからない状態で、技術面、コスト面もあるというお話がありましたが、この市民の不安に答えるためにも全力でサポートしていただきたく思いますが、市長の思いをお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) これは、田中議員さんもよく御存じのように、民民の取引であります。民民の取引に、私たちがどうかかわるかというのは、大変難しい問題があるわけであります。  しかしながら、現実に、懸山地区の皆さん方の要望というのは、私は議員時代からちゃんと把握しておりますし、これはやはりしっかりと対応していかなければならないと思っております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 市長から心強い言葉をいただきましたので、今後もしっかりと状態を把握しながら進んでいただきたく思います。
     以上でこの項を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) おはようございます。それでは、2番目のニューファーマー・ニューフィッシャーと6次産業化についてお答えを申し上げます。  まず1点目、ニューファーマー・ニューフィッシャーの現状と課題、これからについてでありますが、議員御承知のとおり、第1次産業を取り巻く環境は、従業者の高齢化や後継者不足に加え、価格の低迷や燃料費の高騰など、大変厳しい状況にございまして、農業、漁業ともに従事者は年々減少を続けております。  そのため、光市では、まず農業におきましては、平成22年度から、県や県立農業大学校など関係機関と連携し、新規就農者の確保への取り組みを開始し、平成23年4月に、県立農業大学校を卒業された2名の若者が、市内の農事組合法人に就職されました。また、ことし4月には、2世帯3名が自己経営型で就農を開始され、現在、合わせて5名の新規就農者が農業に取り組んでおられます。さらに、現在整備を進めております大型ビニールハウスにおきまして、来年度からイチゴ栽培に取り組むため、2名の若手女性が先進農家での研修に励んでおられます。  一方、漁業におきましては、平成21年度から、山口県漁協光支店とともに、新規就業者の確保に積極的に取り組んでおりまして、これまでに5名のニューフィッシャーが誕生し、さらに、現在2名が独立を目指して研修を続けておられます。  また、お尋ねの新規就業者への支援につきましては、農業では、国・県の制度の見直しにより、事業の名称や支援の程度も年ごとに変化をしておりますが、基本的には、国・県・市で、研修期間を含めて5年間にわたり、新規就農者と指導農家に対しまして一定の補助金を支出し、支援に努めているところでございます。  また、漁業におきましては、国及び県と市で、合わせて2年間の研修期間中、新規就業者と指導に当たられる師匠に対し支援を行うとともに、独立に当たっては、山口県漁協光支店が漁船を調達し、新規就業者に安くリースする事業に取り組んでおられますことから、漁船の調達に際し、県と市で一定の支援を行っているところでございます。  今後の課題といたしましては、農業、漁業ともに、いかに定着を図っていくかが最も重要と考えておりまして、そのためには、経営の安定化に向けた技術の向上や安定した生産体制の確立が求められており、本人の努力はもちろんでありますが、若い方々の人生をかけたチャレンジが無に帰すことがないよう、市としても、関係機関と連携しながら、しっかりと新規就業者の支援に努めてまいりたいと考えております。  次に、2点目の新しい人材をどう活かすかについてお答えを申し上げます。  新規就業者には、将来の担い手として本市の農業や漁業の振興に期待を寄せていることはもちろんですが、さらに、地域全体の活性化への貢献にも期待をいたしておりまして、既に、こうした若い方々の働く姿が関係者の刺激となって、地域の元気につながっているようでございます。  議員仰せのように、こうした人材を地域の活性化につなげていくことは、大変重要な課題であると認識いたしておりますが、まずは、彼らの生活基盤が安定し、定着できることが最優先課題でありますことから、市としても、関係団体と連携を図り、支援に取り組んでまいりたい、そのように考えております。  最後に、3点目、6次産業化、特産品化によるわがまち活性化についてでございます。  まず農業でございますが、自己経営型の新規就農者におきましては、就農に当たって策定した経営計画の中に、みずから生産した農産物を加工販売する6次産業化への取り組みもしっかりと位置づけられておりますが、6次産業化には設備等に一定の投資が伴いますことから、まずは経営の安定化を図ることが最優先であります。一定の体力がつき見通しが立った時点で、取り組むことが適当ではないかなと考えております。また、そうした時点では、里の厨との連携も可能でありますし、市も支援してまいりたいと考えております。  一方、漁業におきましては、新規就業者もヒジキの加工など意欲的な取り組みも検討されておりますことから、市としても、今後の6次産業化への取り組みに対しましては、関係者の御努力に大きな期待を寄せておりまして、新規就業者の意見も伺いながら、山口県漁協光支店と連携し、加工販売やブランド化に向けた調査研究を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) まずは新規就農、新規就業という視点で、ニューファーマーにつきましては、就農に向けての研修、経営開始後に安心して取り組めるように補助金などもあり、ニューファーマーニューフィッシャーそれぞれ、着実な成果として人数もふえ、光市で生活をされていることがわかりました。  先ほど部長もおっしゃるとおり、彼らは人生をかけて光市に移住し、農業、漁業に励みながら生活をしているわけですが、ニューファーマーニューフィッシャーも、住むよい家がなくて困っているというお話もお聞きします。彼らの生活面での悩みというものは何か、お聞きしているでしょうか。お聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) 再度の御質問にお答えを申し上げます。  ただいま議員仰せのとおり、そうしたニューフィッシャーニューファーマー同様でございますが、仕事場といいますか、例えば漁業であれば漁港に、農業であれば圃場に近いところに住宅を用意できればという思いもございますし、そういった御要望もいただいておりますが、なかなか現状、難しい状況もございまして、我々も現在それを課題として認識をいたしておりまして、それぞれ皆様方からは具体的には御相談に応じ、協力をさせていただいているというところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 住宅に関しては、僕もその話を聞いて当たってはみたんです。空き家もそんなにまだなく、確かに本当に難しい状態だと思いますが、県農林総合技術センターが昨年度に農業法人に実施したアンケートで、後継者に継続的に働くために必要な行政の支援を尋ねたところ、住居の確保とあっせんが最多だったという結果もあり、今後Iターン受け入れが進むと予測するが、地域に定着するための行政、法人側のサポートが欠かせないと指摘されておりました。  安心して仕事に打ち込めるためにも、これからニューファーマーニューフィッシャーをたくさん受け入れていくためにも、住居というものはキーになってくると思いますので、それも含めた今後をお願いいたします。  それでは、それぞれ独立して月日が流れていっているわけですが、ニューファーマーニューフィッシャーの悩みやアイデアを聞く意見交換会、交流会みたいなものは、定期的に行っているでしょうか。お聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) 再度のお尋ねにお答えします。ただいま、ニューフィッシャーニューファーマーと定期的なそういった意見交換会ということでのお尋ねでございます。  定期的な開催ということは、現在設けてはおりません。ただ、現場におきまして、関係者あるいは行政が一緒になりまして、ニューフィッシャーニューファーマーの方々の御意見や御相談をお受けするということには努めているところでございます。  また、今後でございますが、現在ニューフィッシャーにつきましては、山口県漁協光支店を通じまして、そういった意見交換会の場を設置しようということで、準備を進めているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) ニューフィッシャーについては、意見交換会を行っていく方向ということで、今後ともよろしくお願いいたします。  本当に、県外から夢と希望を持って移住してきた若者たち、彼らが、農業、漁業それぞれでしっかり生活を安定させ、成功例にすることが、受け入れた光市の責任です。次につなげるためにも。  特にニューフィッシャーは、平成28年までに10人の独立を目指すとあります。研修に2年かかるということなので、来年度に3名の受け入れを行わないといけないと思いますが、先輩の意見を反映させて、よりよい体制で迎え入れられるようによろしくお願いします。  ところで、この3名受け入れについては、何か見込みというものは現在ございますか。お聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) 再度のお尋ねでございます。  ニューフィッシャーニューファーマー同様でございますけど、そういった方々が今後の漁業、農業を担っていただくという中では、一定のまとまった数があるほうがより活性化できるのではないかという思いを持っております。そうしたことから、当面10名以上という目標を掲げて取り組んでいるところでございますが、これは、希望される方、あるいは、希望されていても、能力、やる気、そういったものが伴う方が必要でございます。そういったことから、農業、漁業それぞれ、新しい取り組みをしたいという方を探しているわけでございます。  そうしたことから、具体的に今現在でその3名が用意できているということではございませんが、1人でも多くの方を迎え入れられるよう、今努力をいたしているというところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 了解しました。本当に、市の熱心な取り組みによって着実に人数もふえていっておりますので、しっかりフォローしながらの支援をよろしくお願いいたします。  先ほど、ニューファーマーニューフィッシャーの方からの意見もお聞きしながらというところがあったので、2点目の新しい人材をどう活かすかという視点で質問していきたいと思います。  地域活性、まちおこしの起爆剤には、よそ者、若者、ばか者の力が不可欠という考え方の話をしました。私も、2000年に岡山からIターンしてきたよそ者、若者、ばか者でございます。虹ヶ浜が大好きで、流木アートを始めたり、虹ヶ浜の松ぼっくりでゆるキャラ「れいん坊」をつくったり、市民活動を立ち上げて虹ヶ浜の魅力を体験するイベントを開催したりと活動していたことが、市役所の目にとまり、光市Uターン等定住者ネットワーク、光市まちづくり市民協議会などに声をかけていただき、委員の1人としていろいろなアイデアを提案させていただきました。当時から、光市にも、このよそ者、若者、ばか者の考え方があったと記憶しております。  そういった意味で、ニューファーマーニューフィッシャーのアイデアを聞くことは、新規に農業、漁業を志す人たちへの政策に非常に有効な提言になるのではないかと思いますが、幾つか聞いたアイデアでお聞きしたいと思います。  まずは、国の青年就農給付金の対象は現在45歳までとなっておりますが、光市独自にこの年齢制限を広げた支援策を設ければ、今まで国の対象とならなかったやる気のある有能な新規就農者を全国から集めることができると思いますが、いかがでしょうか。お聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) お答えをさせていただきます。今、国の青年就農給付金の対象45歳、これの拡大を市独自でというお尋ねであったかと思います。  こういった行政からの支援というものにつきましては、農業、漁業におきまして、これから長期にわたってその地域の農業、漁業を支えていただく方を育てていくということで、こうした支援制度を設けているものでございます。そうしたことから、国では今45歳という制限を設けているわけでございますけど、光市としてもそれは適当ではないかなと考えておりまして、現状では、それを拡大するといった考えは持ち合わせておりません。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 将来の担い手、若者なので45歳までという考え方もありますが、市長の対話集会の中の自主防災組織の考え方で、定年者はまだまだ若者という考え方もありました。現在の光市の就農者の平均年齢は、たしか70歳ぐらいだったかと思います。そういった視点でも御検討いただければと思います。  もう一つは、光市の耕作放棄地はふえ続けていると認識しており、いかに新規就農者をふやすかが大事ですが、どこにどのような耕作放棄地があるのかの情報をホームページで公開すれば、全国で新たに農業を志して情報を集めている人にアピールすることができ、注目されると思いますが、その件に関してはいかがでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) 再度のお尋ねでございます。  耕作放棄地の情報をホームページでということだと思いますが、耕作放棄地も農地でございます。農地というものは個人の財産でございます。そういった個人の財産を行政がホームページにアップするといったことは、いかがなものかなと思っております。また、農地の貸借につきましては、議員も御承知のとおり、一定の法的な規制もございます。非農家の方が農地を法に基づいて借り受けようとする場合には、なかなか困難な部分もございます。  そういったこともございますので、市のホームページにそういったものを公開するということは、適当ではないのではないかなと考えているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 法律もあり、ちょっと困難だということで理解しました。  私も、いきなりの質問ですのでよい回答が来るとは思っていませんでしたが、アイデアとしては検討の価値もあるかと思います。  話題の本なので読まれているかと思いますが、里山資本主義という本がヒットしております。  その中で、少子高齢化、過疎が進んでいる町は先進地なんだという1つの考え方があります。これからますます少子高齢化が進み、広がる日本ですから、既に少子高齢化が進んでいる地域は先を行っているという考え方です。そして、今そこにあるものが宝の原石で、地元の人が当たり前だと思っていることに実はすごい価値があり、そういった価値は、1回外に出た人や外から来た人のほうが気づくともあります。  この少子高齢化、過疎化が進んだ地域が先進地という考え方は、望んでなったわけではなくて、知らない間になっていたわけですから、これから何をするか、何を生かしていくかが、よい先進地になれるかの分かれ道です。このまま少子高齢化が進んで普通の過疎地になるのか、それとも、イノベーションを起こしてよい先進地になるのか。他市から里の厨の視察が多いのも、周りに比べていち早く一歩出た活動をされているからではないでしょうか。  そういった意味でも、ぜひとも、ニューファーマーニューフィッシャーとの意見交換をしっかりしながら、光市の1次産業が先進事例になるように取り組んでいただくことを要望して、3点目に移ります。  6次産業・特産品化による「わがまち活性化」ということで、今回、ニューファーマーニューフィッシャーと6次産業化、特産品化を関連して質問したのには、わけがあります。それは、光市の宝である農業と漁業を、もうかる産業にしていただきたいからです。  先ほどから、ニューファーマーニューフィッシャーの補助、支援などについてお聞きしましたが、私は、一番大事なのは、安定を超えてもうかることだと思っております。  農業も漁業も、きつい仕事、割が合わない仕事で、担い手が減っていきました。しかも自然相手の仕事だから、天候や年によって収穫量、漁獲量が安定しないのもネックになります。  しかし、お金になる仕事だったらどうでしょうか。年収500万円、年収1,000万円とかになれば、若者もみずから仕事先に選んで集まってくると思います。そのためには、6次産業、特産品化というものが欠かせません。  そこで提案します。9月議会で、同僚議員が、室積にある光・熊毛地区栽培漁業センターの分場で、アワビの中間育成を行い海に放流しているが、それが水揚げに反映されていないのではないかとの質問がありました。そこで、放流を、牛島の船着き場から、東に行ったところにある入り江の、石の海岸の沖に網を張って区切り、その中でアワビを最後まで育てれば、収穫もしやすく、牛島の特産品になるのではないかと考えますが、見解をお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) 再度のお尋ねでございます。ただいま議員より、アワビを使った養殖といいますか、そういった御提案であったかと思います。  決して行政がするわけではございませんので、事業として取り組んでおられます漁業協同組合あるいは漁業関係者、そういった方々がどういう選択をされるかというところだろうと思います。  全国的には、アワビの養殖というものは、漁協で取り組まれている事例はございます。採算には乗っているようでございますが、そんなに状況は、なかなか厳しい部分もあるようでございます。それは、アワビのかご漁といいますか、かごの中に3センチぐらいのアワビを入れて、それを2年程度かけて大きく育てて売るという取り組みがされているようでございます。  今、議員の御提案で、そういうやり方が採算ラインに乗るかどうか、私どもに全くそれはわかりませんが、そのあたりについては、やはり漁業協同組合で検討されるものだろうと思っているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 確かに、採算が合うかどうかは全く僕も考えておらず、アイデアという部分でお話しさせていただいたところがあるんですが、山口県の中山間地域づくり推進課の離島振興計画の牛島の振興計画にも、島の主要産業である漁業経営の安定化を図るため、引き続き、漁港施設の整備や光市栽培漁業センターを活用した栽培漁業の推進による水産資源の保護育成を図るとともに、各関係機関と連携し、特産品の開発及びブランド化に取り組みますとありますので、県の方向性にも合っていると思いますので、どうしたら実現できるのか、ぜひとも県とも相談して検討していただければと思います。  そして、もう一つは、光市後期基本計画の7つの未来創造プロジェクト、里の厨と光の海から始まる活力ある第6次産業創造プロジェクトにぴったりの提案をさせていただきたいと思います。  ニューファーマーの1人が育てているジネンジョをすりおろしたものに、ニューフィッシャーを初め光の海でとれた魚のすり身と、里の厨の野菜をまぜて団子にしたものを、てんぷらとして加工すれば、光市の山と海と畑がつながった、光らしい、まさにヒカリノミクスの特産品ができると思いますが、見解をお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) 再度のお尋ねをいただきました。  そういった特産品化に向けた取り組みに対してどうかというお尋ねであれば、それは、行政としても期待もいたしておりますし、行政から支援ができる部分があれば取り組んでまいりたいと思いますが、ただいまのそういった具体的な製品といいますか、商品がどうかと言われましても、私からこうですというお答えはちょっと困難でございますので、お許しいただけたらと思います。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) わかりました。ニューファーマーニューフィッシャーなんかもいろいろなアイデアを持っていますので、今後、私もいろいろ話をしながら、担当とも相談に行きながら、何か光のこの魅力アップにつながるようなものが開発できればと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。  この項を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) おはようございます。それでは、3番目の御質問、新市誕生10周年についてお答え申し上げます。  御案内のように、本市は、平成16年10月4日に旧光市と大和町が合併して誕生したまちであり、来年度、新市誕生10周年を迎える運びとなりました。議員仰せのように、こうした節目となる機会を捉えて、市民総参加で10周年を祝うことは、改めて市民のまちへの愛着心や市民の市政への関心を高めるとともに、これからのまちづくりを考える上でも極めて有意義なものと認識しております。  そこで、まず推進体制ですが、記念事業の取り組みを有意義なものとするためには、何よりも市民総参加で祝う体制づくりが重要でありますことから、推進母体は市民で構成する実行委員会とし、まずは、その中で、記念事業の基本理念やコンセプト、取り組み方針等について御協議いただきたいと考えております。また、庁内体制としましては、各部が取り組む事業の調整を行う必要がありますので、部長級で構成する庁内推進会議を設置することとし、今後は、市民実行委員会とこの庁内推進会議が連携を図りながら、事業を推進することとしております。  また、今回、新市誕生10周年記念事業交付金として80万円を補正予算に計上しておりますが、これは、市民実行委員会に、基本理念を踏まえたテーマメッセージやシンボルマークの募集、審査をお願いする予定であり、こうした募集に係る費用やポスター、のぼり旗の作成等に係る経費を計上しているものであります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 今いろいろとお聞きしましたが、市民の実行委員会を立ち上げて、コンセプトなどもその中で協議をしながら進めていくというお話をお聞きしました。また、シンボルマークの募集も行うとお聞きしましたが、これは、募集をされるのはアイデアとシンボルマークと考えてよろしいですか。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 募集についてのお尋ねでありますけども、今我々は、テーマメッセージ、それからシンボルマーク、それから市民の方に市民提案型の事業、市民の方が企画立案をして実行する事業を、実行委員会の中で募集して、優秀なものについては交付金を出して実現するというものを考えております。  以上でございます。
    ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 市民総参加で行っていくということで、市民と一緒に協働で取り組む流れなど、大いに期待するところではございます。  いろいろお聞きしていきたいと思いますが、まずは、せんだって、10月、11月に7会場で開催しました市民対話集会で行った、10周年記念事業へのアイデア募集アンケートの結果について、どのようなアイデアがあったかお答えください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 市民対話集会で寄せられたアイデアでありますけども、6人から9件をお寄せいただきました。代表的なものとしまして、地産地消の食育祭、市を挙げての体育祭と文化祭、市内海産物・農産物の即売会、ふるさとかるた大会、市民総参加による防災訓練、それ以外に、記念式典の開催についての御提言等を寄せられたところであります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 市民も期待して、いろいろなアイデアを寄せたところではあるかと思いますが、今お聞きした市民のすばらしいアイデアは、ぜひともホームページなどでも公開していただきたく思いますが、これを公開する予定というのはございますでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 今のところ、その予定はございません。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 市民総出で行っていくということで、1人の意見がまた新しいアイデアを生み出して、それを知ることによってどんどんどんどんいいアイデアにつながっていくということもございますので、ここでいただいたアイデアがまた次の新しいアイデアを生むことにもなると思いますので、ぜひとも公開をしていただきたいと思います。  そして、このいただいたアイデアの扱いについてですが、この中のアイデアで実現される可能性がありますか。もしこの中のアイデアが実現に向かっていくようであれば、どういったプロセスを歩んでいくのかということをお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 再度の御質問であります。  先ほど申しましたように、このアイデア募集については、実行委員会で募集要項をこれから定め、それから、どういうプロセスで審査決定し実現していくかということを実行委員会で決められますので、こういったアイデアが市民対話集会で寄せられたということについては、実行委員会に御提出はしたいと思いますけども、その後については、実行委員会で御協議をされるものだと理解をしております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 実行委員会を立ち上げて、その中で決めていくということなんですが、では実行委員会についてお尋ねしたいと思うんですが、この実行委員会というものは、公募で委員を集めるのでしょうか、それとも行政から指名をして委員会を立ち上げるのでしょうか。お聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 実行委員の選出でありますけども、現在のところ公募は考えておりません。私どもから各界、各層の方に依頼をしたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 市民総出で同じ思いでやりたいというところに公募委員がないというのは、非常に残念な感じがします。ぜひ、もう本当、公募を1人でも2人でもいいので入れていただければと思います。  それで、私も、この10周年記念事業については、前々からぜひ市民全員挙げてお祝いしたいという思いがありまして、先行して1年さきに合併しております周南市に、それこそ実行委員会の会長さんにレクチャーも受けに去年行っております。  いろいろお話を聞く中で、他市の事例を出してもあれなんですが、周南市では、1年前から実行委員会立ち上げに向かって動いて、計画的に流れを進めておりますが、この光市の、今から実行委員会を立ち上げて、内容もその中で協議して決めていくということだと、タイムスケジュール的に物すごく厳しい、タイトなスケジュールだと思いますが、これの全体的なタイムスケジュール、いつごろに実行委員会を立ち上げて、会議を行って、いつから募集を開始して、いつからその事業をやっていくのかというところが決まっていれば、お知らせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 今後のスケジュールでありますけども、確かに、取り組みが若干おくれているという認識はしております。早急に実行委員会を立ち上げて、できましたら、年度内にはシンボルマークやテーマメッセージ等の募集、それから、事業の提案募集まではこぎつけたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 本当にタイトなスケジュールの中で進めていくということですが、これ、ちなみに、市民のアイデアを募集して10周年記念事業としてやっていくというのは、区切りとしては、来年度の区切りになるのか、それとも10月4日の前後を挟んで期間を設けてやるという考えか、どちらかお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 期間でありますけども、基本的には実行委員会の中で協議がされると思いますが、一応我々としましては、平成26年度1年度間を期間として考えているところであります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 平成26年度から始めるとなると、本当に物すごいタイムスケジュールになるかと思いますが。でも本当、10周年をみんなでお祝いできるように進めていかないといけないわけですから、ぜひとも公平な、公開型の募集要項で進めていただきたいと思います。  そして、また周南市のお話をしてあれなんですが、周南市では、戸田地区や湯野地区、須金地区など、若者がグループをつくって、10周年のイベントだけでは終わらない、いろいろなところとつながりながら継続的な活動にもつながっていっておりますが、光市でも、一過性の10周年イベントだけでは終わらせない、これがきっかけでこれからも続いていくように取り組んでいきたいと思っておりますが、そのあたりはどのようにお考えかお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) それはもう、議員の言われるとおりであります。私も、この取り組みが遅いと思っております。市民を巻き込んで、来年1年で私どもは10周年をやるわけでありますが、しかしながら、10周年を契機として市民の皆さんとともにやる、その契機というのを、私は非常に重要視したいと思っております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) この10周年というのが契機で、この光市が一体となって盛り上がっていくような取り組みが、本当に必要だと思います。  1人でできること、10人でできること、100人でできること、1,000人でできること、いろいろあると思いますが、今すぐに5万3,000人にできることがあります。それは、アイデアを募ることです。まさに、この10周年記念事業というものがそれに当たるのではないかと思います。  地元新聞にも紹介されていましたが、きのう、光市の光井の主婦グループが、飲む点滴と呼ばれているモチ米と米こうじの甘酒に、豆乳を加えた、「米のおっぱい」という独自商品を開発し、発表しました。お母さんのおっぱいのようにたくさんの栄養があって優しい味で、おっぱい都市宣言している光市にぴったりの商品です。  これは商品化でしたが、こういった主婦の人たちは、主婦の人たちだからこそよいアイデアをたくさん持っていると思います。ぜひそういった人たちから広く公平にアイデアを募集していただきたく思いますが、まあ実行委員会の中で協議しながら進めていくということですが、募集方法が決まっていればお答えいただければと思うんですが。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 再度のお尋ねでありますけども、先ほど来申しておりますように、実行委員会が募集要項を策定して、募集、審査、決定をされると考えておりますので、現時点で募集要項は決まっておりません。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) わかりました。もう、これから実行委員会を立ち上げて進めていくということで。  私も、新市誕生10周年を迎えられることを非常にうれしく思っております。市民が一体となってお祝いしている姿をイメージするだけでも、わくわくしてきます。ぜひとも、この10周年記念事業を、それぞれの立場を越えて、全市民が一体となってつながれるように、最大限の取り組みを、また、一緒に取り組んでいただけるような運営を要望しまして、私の全ての質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) ここで暫時休憩いたします。再開は振鈴をもってお知らせいたします。                  午前11時3分休憩       ……………………………………………………………………………                  午前11時17分再開 ◯副議長(森重 明美君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。笹井議員。 ◯6番(笹井  琢君) おはようございます。為光会の笹井でございます。  まずは前置きからです。最近発行された書籍から、1冊御紹介いたします。表題は「これでいいのか山口県」、副題は「今でも続く長州維新魂! なのに寂れる山口県の実情」。東京の出版社が出版しております、この「これでいいのか」シリーズは、各都道府県や政令指定都市が取り上げられており、中国地方では、岡山県、広島市に次いで3番目の書籍化です。  中身を見ますと、山口県及び県内市町の状況が酷評されております。ページごとのタイトルを読み上げますと、「何もない、人もいない県都・山口市の惨状」「宇部新川駅周辺は超ゴーストタウンに変貌!」「徳山の再生プランは周辺を切り捨てる!?」「周南の隣でひっそりほくそ笑む下松市」「柳井市の白壁は、美しいがすぐ見終わる」など、芸能雑誌並みの派手なタイトルで、関係者が読めば胸が痛くなるような内容です。  そこで、気になる御当地光市の記事ですが、ページのタイトルは、「イメージダウンした光市を「おっぱい」が救う!」です。  私は、この書籍を読みまして、何というか、そうですね、感動いたしました。  1つには、東京で出版しているにもかかわらず、県内各市の課題をよく把握した上で論評されていることですね。さきに挙げた各市のタイトルも、手厳しい言葉が並んでいますが、地域の実情をよくあらわしていると思います。  もう一つには、光市の記事でございます。タイトルは「イメージダウンした光市を「おっぱい」が救う!」ということで、おっぱい都市宣言の紹介はもちろん、母乳育児率の高さやおっぱい体操の記事、また、人口減少の動向まで分析されています。  時節柄、景気の低迷やいろいろな事件もあり、地域にはよい話ばかりではないことは、本市のみならず山口県内どこでも同様ですが、その中で、光市のおっぱい都市宣言のすばらしさを改めて認識させられる書籍でした。  前置きを明確に終わりまして、質問に入ります。  光市の3つの都市宣言について。  おっぱい都市宣言は平成7年に、自然敬愛都市宣言は平成18年に、安全・安心都市宣言は平成20年に、市議会の議決を経て成立した宣言です。いずれの宣言も、成立時期は前市長の末岡市長の時代になりますが、平成20年に市川市長となられてからも、議会の答弁では、3つの都市宣言に代表されるこれまでの総合計画の上に市川市長のマニフェストを積み上げると、このように表明されており、現光市の基本的な理念として引き継がれております。各事業の推進に当たっても、この都市宣言が多く引用されています。光市のホームページを見ますと、トップページに3つの都市宣言の表示があり、そこをクリックすれば解説のページへとジャンプします。  しかしながら、この3つの都市宣言は、市役所の建物あるいは光市内を見渡しても、なかなか見かけることはありません。  我々市議会議員は、勉強のために各地の役場や市役所を数多く回ってきました。庁舎の壁面に、その市のイメージや重要課題を掲示されているところが多くあります。まあ、整備新幹線の延伸や世界遺産への登録をといった課題への取り組みが多いわけですが、市役所の壁面は、その市のイメージをあらわす絶好の場所であります。  振り返って、ここ光市役所を見ますと、国民文化祭や国民体育大会など、イベントのときには横断幕の掲示がありますが、ふだんはコンクリート打ちっ放しの外観です。  光市のイメージを確立するため、まずは、市役所の壁面に3つの都市宣言を掲示してはいかがでしょうか。あるいは、市役所に限らず、JR駅前やインターチェンジ付近に、3つの都市宣言を掲示する考えはないでしょうか。  3つの都市宣言を推進するに当たり、市役所の行政、特に予算には、その推進の方向が反映されていなくてはいけません。  本年3月議会で、予算編成方針を尋ねる質問に対し、市川市長はこう答えておられます。「後期基本計画に掲げる7つの未来創造プロジェクトに集約し、具体的な進展を目指したところでありますが、あわせて、まちづくりの基本となる3つの都市宣言、すなわち、おっぱい都市宣言、自然敬愛都市宣言、そして安全・安心都市宣言、この3つの見える化を図るため、子育て、環境、防災に関する施策に予算を重点配分したところであります」。これは予算案としての答弁ですが、この予算も可決され、現在は執行中であります。  そこでお尋ねですが、3つの都市宣言の推進に向けて、現在どのように取り組まれているのでしょうか。  3つの都市宣言は、光市のホームページから確認することができますが、このホームページを開きますと、この宣言の説明と、関係する構想や条例の説明はあるんですが、そこで終わっております。他市のホームページを見ますと、市のテーマや課題に加えて、それに関連する事業の紹介まで行っている市もあるわけです。光市はどのように整理をしているのでしょうか。  また、3つの都市宣言を紹介するパンフレットなどは作成されているのでしょうか。  2項目め、岩田駅周辺コンパクトシティと地域医療の充実についてでございます。  平成24年3月に策定した光市総合計画後期基本計画の中において、コンパクトシティによる快適空間創造プロジェクトとして位置づけられた岩田駅周辺地区は、平成25年7月に、山口県のコンパクトなまちづくりモデル事業のモデル地区として、柳井市、山陽小野田市とともに選定されたところです。8月には、国土交通省の住宅生産課長、伊藤明子さんを講師として、光市内のホテルで講演会が開催されました。  私も、当初にコンパクトシティという言葉が出たときには、コンパクト──小さい、地味というイメージからなかなか抜け切れませんでした。しかし、山口県の発表したコンパクトなまちづくりモデル事業の新聞記事や、そのホテルの講演会場に掲げられたコンパクトと書かれた巨大な看板を見るにつけ、これから始まるであろう取り組みへの期待やわくわく感を持つようになりました。  光市で立案、命名した事業が、その後に、同じ名前で、山口県の選定を受けるというケースは、大変珍しく、かつ、すばらしいことだと思います。この山口県のモデル地区の選定について、光市が進める岩田駅前のコンパクトシティ構想に対して、具体的などのようなメリットがあるか御説明ください。  県道についてです。  平成24年3月に岩田駅周辺地区整備基本方針を立案し、これを見ますと、これに基づく取り組みの1つとして、都市施設整備基本計画の策定に向けて市民懇話会が4回開催されました。市民懇話会における議論については、ホームページで公開されるとともに、市民懇話会ニュースが発行されていますので、私は岩田から遠い室積に住んでおりますが、十分理解することができました。  市民懇話会の議論を経て、都市施設整備の計画も詰まってきており、今議会への計画案の提出が予定され、また、委員会の質疑も予定されているわけではございますが、私なりの疑問点を幾つか質問させていただきます。  まず道路についてですが、用地買収方式、土地区画整理事業方式、沿道整備街路事業方式など、いろいろな方式が議論されてきたわけですが、どのように事業を推進されるのか、理由を含め御説明いただきたいと思います。  駅前の駐車場、駐輪場についてです。  平成24年3月に立案した岩田駅周辺地区整備基本方針によれば、施策や事業例の1つとして、岩田駅前の駐車場、駐輪場の整備が方針に示されているわけです。しかし、市民懇話会の資料や議論を見ましても、この駅前駐車場や駐輪場の記述がありません。一体、岩田駅前の駐車場、駐輪場はどうなるのでしょうか。進捗状況はどのようになっているのでしょうか、お尋ねいたします。  公共施設についてです。  市役所の大和支所、図書館の大和分室、あるいは、現在溝呂井地区にある市営住宅は、建てかえるという方針が決まっておりますが、これらの施設配置の考え方についてもお聞きしたい。  あわせて、道路アクセスについてもお聞きしたいと思います。  民間診療所の誘致についてです。  前回、9月議会における一般質問で、大和地域への民間診療所の誘致についての話が出ました。そのやりとりを私なりにまとめますと、目的は大和地域の医師不足の解消であると。まずは光市立大和総合病院内へ民間診療所誘致を検討したが、建物の構造的な問題や大学からの医師派遣が困難になるということから、病院内の民間診療所は実現困難と判断。しかるに、大和地域の1次医療の確保のため、民間診療所の誘致を考えていきたい。診療所の誘致の可能性があるなら実施して、コンパクトシティにつなげていきたいと、こういう流れでございました。  これまでも、市立病院の医師確保については、病院事業管理者を初めとした病院局の皆様による、大学医局や医師会などとの粘り強い交渉のたまものであると認識しております。地域の医療ニーズと医師の進出ニーズをマッチングさせることは、大変かとは思いますが、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。  さて、大和地域の民間診療所の誘致について、この担当はどこの部局で、岩田駅前のコンパクトシティ構想の中にどう位置づけていくのでしょうか、お尋ねいたします。  3項目め、光ふるさと郷土館の今後についてです。  光市室積海商通りにある光ふるさと郷土館についてですが、もともとは、江戸時代からしょうゆ屋を営んでいた磯部家と、廻船業で栄えた磯乃屋でございます。これを、旧光市の市政50周年記念事業として平成5年に整備された施設で、江戸時代に室積に寄港していた北前船に関する資料やしょうゆの醸造用の道具などの展示を通じて、当時の人々の生活や文化を紹介しております。室積の歴史紹介や観光的な役割だけではなく、しょうゆ蔵での年数回のコンサート、各種の体験講座、春には、着物を着て海商通りを歩くイベント、きものでぶらりinむろづみのメーン会場としても使われており、地域から幅広く利用されております。  しかし、開館から20年がたち、もともとの建物の建設からは百数十年がたつ施設でもあり、さらに老朽化が進んでおります。利用者数も微減傾向にあり、そろそろリニューアルが必要な時期が来たかと感じております。来年は、旧光市と旧大和町が合併して10周年の年であり、この機会に、幾つか質問と提言をさせていただきます。  まずは利用の動向ですが、ここ数年間の利用者の状況についてお答えください。  また、本年3月に利用料金の条例が改正されまして、4月からは小中学生の利用料が無料となっております。その後半年ちょっとたっているわけですが、利用状況の変化がありましたらお答えください。  施設老朽化への対応についてです。  ふるさと郷土館は、本館と別館から成っており、もともとしょうゆ屋であった本館は、展示施設として改修されていますので、それなりの整備や補強がされておりますが、一方で、廻船業を営んでいた商家である別館は、昔の時代そのままの姿で保存されているものの、かなり老朽化が進んでおります。シロアリなどの被害も大きいと聞いておりますが、どういった状況にあるのでしょうか。このままの状態で大丈夫なんでしょうか。
     維新史についてです。  室積に現存する最も古い建物は、1630年ごろに建てられた普賢寺の赤門です。時代は江戸時代、第3代将軍徳川家光の時代に、既にまちがあったわけです。そして、江戸時代後期には、室積のまちは海運のまちとして栄え、1763年には、熊毛郡の郡役場である宰判勘場が室積に置かれました。明治時代には、室積から大阪の堺までの船便の定期便が就航しておりました。  こういったことは、室積の研究家が集まって作成した小冊子、室積探訪というやつで、これの改訂版が平成18年に発行されております。この冊子は非売品でありますが、ふるさと郷土館や図書館などにも置いてありますので、ぜひ御活用ください。  さて、このように歴史のある室積地区ですが、ふるさと郷土館の展示を見てみますと、海運、漁業、しょうゆづくり、昔の町並みについての解説は豊富ですが、すっぽりと抜け落ちている事柄があります。それは、維新の歴史と第二奇兵隊の紹介です。  まず、最初の質問ですが、維新史についてどの程度の展示があるのか、また、室積において結成された、幕末の第二奇兵隊についての紹介はありますでしょうか。  光市は、歴史に名を残す活動家や文学者などを輩出しております。江戸時代に周防地区に生まれた手塚律蔵は、千葉県の佐倉藩に招聘され私塾を開講、その後、幕府の蕃書調所教授となり、維新後は、外務省貿易事務官となりロシアに渡りました。文学者では、礒永秀雄さんや丸岡忠雄さんといった詩人もおられ、ふるさと郷土館にほど近いみたらい公園には句碑が設置されております。また、室積に生まれ、昭和初期の外務大臣となった松岡洋右さんは、ルーズベルト、スターリン、ヒトラーといった世界の指導者と渡り合い、戦前・戦中の世界情勢に影響を与えた方です。昨年5月には光市文化センターで松岡洋右遺品展が開催され、私も見学してまいりましたが、その生い立ちや活動の足跡は大変感銘を受けるものでありました。  初代内閣総理大臣となる伊藤博文公については、生誕の地である光市束荷に記念館がありますが、伊藤公以外の方の足跡を展示している場所というのは、光市内にありません。こうした光市出身の偉人についての紹介コーナーを、ふるさと郷土館の別館を改装して設置ができないものでしょうか。  ふるさと郷土館の展示室では、月がわりで企画展が開催されております。絵画、手工芸、パッチワークなど、光市在住の作家による企画展は、大変楽しくあります。郷土館の展示室というのは、小ぢんまりしておりまして、個人作家やグループの作品展示にはちょうどいい大きさです。しかし、ふるさと郷土館も開館から20年を迎え、企画展の中には、定例化、マンネリ化しているものもあります。  私は、今後の企画展の選定に当たっては、光市在住の作家だけではなく、光生まれ光育ちで今よそへ出ておられる、光市出身の方のアーティストの企画展ができないものかと提言いたします。  アーティストという言葉の意味は、絵描きという意味だけではなく、歌手、作家など幅広い意味で現在使われております。光市出身の歌手であれば、鈴木リエさん、改名されて現在鈴木輪さんとなっておりますが、あるいは、あさみちゆきさんなどがおられます。歌手のコンサートは、光市民ホールでも開催されておりますが、これは1日だけの企画です。ふるさと郷土館を会場として、レコード、CD、アルバム、ポスター、そういった資料展示企画などは考えられないでしょうか。  また、光市出身の作家としては、室積光さんは、本名は福田勝洋さんでございますが、3年B組金八先生の体育教師役を初め、テレビドラマやコミックにもなった「都立水商!」の原作者でもあります。ほかにも多くの映画や小説を世に送り出しておられますが、福田さんの企画展が、この光市内で実施されたことはないと記憶しております。こういった光市出身のアーティストの企画展も、ふるさと郷土館で実施してはいかがでしょうか。  以上で壇上からの質問を終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 小田政策企画部長。 ◯政策企画部長(小田 康典君) おはようございます。それでは、笹井議員の1番目、光市の3つの都市宣言についての1点目、「おっぱい都市宣言」「自然敬愛都市宣言」「安全・安心都市宣言」を市役所庁舎についてお答えを申し上げます。  お尋ねの3つの都市宣言は、平成24年3月に策定した光市総合計画後期基本計画の中におきましても、本市のまちづくりの本質である「やさしさ」が明文化されたものであり、まちづくりの根幹にしみ渡る、普遍、不朽の理念であるとしているところでございます。また、御承知のとおり、後期基本計画では、特に優先して取り組む政策として、3つの都市宣言の理念を踏まえた上で7つの未来創造プロジェクトを集約し、これに基づき、予算の重点配分等による集中的な施策の展開を図っているところでございます。  また、宣言の制定後、各所管におきましては、宣言の理念を基調とした構想や計画などを策定し、さまざまな事業を展開するとともに、特に宣言のPRに関しましては、これまでにも、ほかの議員さんから御提言等いただく中で、ホームページを初め、のぼり旗等を活用した啓発活動を展開しているところでございます。  議員さんからは、この宣言を庁舎や駅前、さらにはインターチェンジなどに掲示してはとの御提言をいただきましたが、これまでの取り組みを踏まえつつ、より効果的なPRの方法について、関係所管ともども、そのあり方について研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 近藤福祉保健部長。 ◯福祉保健部長(近藤 俊一郎君) おはようございます。2点目、施策の組み立てのうち、おっぱい都市宣言の推進についてお答えいたします。  おっぱい都市宣言は、本市の子育て支援に係る普遍の理念であり、光市総合計画を上位計画とする光市おっぱい都市基本構想に基づき、光市次世代育成支援行動計画を策定し、その中で本市独自の事業も展開しているところであります。  したがいまして、おっぱい都市宣言を標榜する本市の施策を取りまとめたものが光市次世代育成支援行動計画であり、その中で、おっぱい都市推進プロジェクトとして、基本理念である「みつめ だきしめ かたりあう〜心温かい人が育つ「わ」のまちひかり〜」の実現に向けた3つのプロジェクト、子育てを楽しみながら家族が育つことを目指したひかりゆとりプロジェクト、全ての子供が幸せに育つことを目指したひかり元気っ子プロジェクト、子育てを大切にする地域が育つことを目指したひかり大好きプロジェクトについて、重点的に取り組んでいくこととしております。  次に3点目、パンフレットとホームページのうち、おっぱい都市宣言に係るものについてお答えいたします。  市ホームページのトップページの、右肩の3つの都市宣言の一番上に、おっぱい都市宣言があります。ここをクリックしますと、おっぱい都市宣言の概要、おっぱい都市基本構想、次世代育成支援行動計画の順に項目が掲げてあり、それぞれの項目をクリックすると、さらにその詳細がわかる仕組みとしております。行政施策の体系別に事業を確認したいときは、次世代育成支援行動計画の所定の箇所をクリックすると、それが可能であります。  また、同じくトップページから、市民一人一人のステージごとにどのような事業があるかが確認できるように、妊娠・出産、入園・入学、あるいは子育てといった項目を掲げており、ここをクリックすると、ジャンルごとに整理された各種制度等が紹介されております。  また、パンフレットにつきましては、福祉保健部において、おっぱい都市宣言を総括したパンフレットは作成しておりませんが、ホームページと同様に、市民のそれぞれのライフステージに対応したわかりやすいパンフレット等の作成に努めておりまして、代表的なものを御紹介しますと、妊娠届け出時の母と子のしおりやおっぱい冊子、子育て情報誌「チャイベビ」、パパマママイスター冊子、思春期のおっぱい育児冊子などが挙げられ、それぞれのパンフレット等の中で、おっぱい都市宣言の理念のもとに行われていることを説明しております。  以上であります。 ◯副議長(森重 明美君) 亀井環境部長◯環境部長(亀井 淳二君) 1番目の2点目のうち、自然敬愛都市宣言の推進についてお答えを申し上げます。  議員御承知のとおり、本市では、自然敬愛都市宣言の理念を基調としたまちづくりを推進しているところでございます。こうした基本認識のもと、後期基本計画では、7つの未来創造プロジェクトの1つに、自然敬愛都市宣言の理念を踏まえた環境関連のプロジェクトを位置づけるとともに、第2次環境基本計画につきましても、本市の環境行政の基本となる計画として、自然敬愛都市宣言や自然敬愛基本構想の趣旨を十分に取り入れたところでございます。  この計画を先導する5つのリーディングプロジェクトは、自然敬愛都市宣言のまちとして、本市が豊かで美しい環境を守り、育て、後世に伝えていくために、重点的な取り組みを集約したもので、省エネ生活普及促進事業や自然エネルギーの利活用に関する調査研究事業、職員エコプラス事業などの着実な実施と、PDCAサイクルに基づく計画の進行管理に万全を期すことにより、広く自然敬愛都市宣言の理念の浸透を図ることとしているところでございます。  次に、3点目のパンフレットとホームページについてお答え申し上げます。  まずホームページにつきましては、市が取り組む各種事業の紹介のほか、室積・虹ヶ浜海岸の豊かな自然環境や日本の森・滝・渚全国協議会の会員情報など、さまざまな情報を掲載するとともに、環境政策課のページでは環境基本計画のリーディングプロジェクトに沿ったコンテンツの整理を行うなど、内容の充実に努めているところでございます。  しかしながら、市のトップページにあります自然敬愛都市宣言のページからのアクセスは、自然敬愛基本構想と宣言にとどまっておりますことから、議員御提案の趣旨を踏まえ、宣言から環境に関するさまざまな情報を有機的に発信できるよう、ホームページの質を高めてまいりたいと考えているところでございます。  また、現在のところパンフレットは作成しておりませんが、エコフェスタやどんぐり・まつぼっくり教室の場を活用するなど、さまざまな機会を捉えて自然敬愛都市宣言の啓発に努めているところでございます。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 岡田市民部長◯市民部長(岡田 憲二君) 続きまして、2点目の施策の組み立てのうち、安全・安心都市宣言に係る取り組みについてお答え申し上げます。  議員御承知のように、安全・安心都市宣言は、子供からお年寄りまで全ての市民が安全で安心して暮らせるまちづくりに向け、防災や防犯、交通安全、また、食育や消費問題など、市民の安全・安心にかかわるさまざまな分野における取り組みを、効果的に推進しようとするものでございます。  現在、平成18年に策定した光市安全・安心まちづくり条例に定める基本理念のもと、安全・安心都市宣言の目指す、災害に強いまち、安全な消費生活が実感できるまち、また、安全で安心できる都市基盤のまちなど、5つの目指すまちづくりに向けて、それぞれの所管が連携し、さまざまな事業に取り組んでいるところでございます。  次に、3点目のパンフレットとホームページについてでございますが、都市宣言に係るパンフレット等は現在のところ作成しておりませんが、議員仰せのように、市のホームページのトップには3つの都市宣言を総合的に掲載し、広くPRに努めているところでございます。  今後は、ホームページのほか、市主催による各種事業等、さまざまな機会を捉え、PRに努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 笹井議員。 ◯6番(笹井  琢君) わかりました。今の回答で、ホームページについては今後改善をしていただけるということですので、それに期待したいと思います。  ただ、今聞いてあれれと思ったのが、パンフレット類を作成していないと、特に、光市の一番の目玉というか、よそから見ても評価の高いおっぱい都市宣言のパンフレットがないという回答でございました。やはり、これは必要であると考えております。ですから、その宣言、理念、中身、そして具体的な事業まで要るのではないかと思います。まあ、事業の金額まで入れると毎年毎年更新しなければいけなくなりますので、その辺はホームページでやればいいと思いますが、やはりこういう理念的なものはそういうものが必要だと思っています。  1つ、よその市の例ですが、紹介させていただきますと、兵庫県の相生市。ここは定住、子育てに物すごく力を入れているところで、市のホームページのトップページに、定住・子育て応援サイトというのがあります。そこを開くと、相生市の定住、子育て応援のための11の鍵という画面に切りかわるわけですね。11の鍵の11のテーマと事業が全部そこから説明できるようになっていて、具体的な、市民の方がそれを利用したいときはどこにどうすればいいかというところまで、全部つながっていくと。その配布パンフレットも全部きちんとできているということです。  私ども会派で視察に行って、11の鍵を聞きたくて説明を聞いたら、その11の順番どおりに所管の方に説明していただける。所管も、これは宣言に対しての事業だから、1つの部ではなく、当然またがっております。それらが連携して宣言を推進するわけですけど、そのいろんな所管の方がそれぞれ、その順番どおりに、私どもの視察を待ち構えて説明していただけるということで、ここは11の鍵ですけど、それが本当に市の各課まで徹底しているなというのを改めて認識したことでございますので、ぜひ光市役所においても、そういう観点からもう一度見直していただきたいと思います。  それではこの項は終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) それでは、2番目の岩田駅周辺コンパクトシティと地域医療の充実についてのうち、建設部所管分についてお答え申し上げます。  まず、1点目の県のモデル事業におけるメリットについてでございます。  さきの9月議会でもお答え申し上げておりますが、このたび、岩田駅周辺地区が、県のコンパクトなまちづくりモデル事業のモデル地区の1つに選定されたことによりまして、今後、地区内における県事業の促進、すなわち、県道光日積線などの早期整備が期待されるとともに、まちづくりに関するノウハウやさまざまな技術的助言、さらには、国の交付金などの制度活用についての支援やアドバイスなど、これまで以上に県との連携が深まるものと考えております。  また、このたび補正予算案に計上しておりますように、岩田駅周辺地区における道路整備に向けた基礎資料を得るため、自動車や歩行者等の交通量の観測調査を行いたいと考えておりますが、この調査に要する費用の財源として、県のコンパクトなまちづくりモデル推進事業の委託金を活用することとしており、これもメリットの1つでございます。  次に、2点目の県道の拡幅方式についてでございます。  岩田駅周辺地区における、県道光日積線を初めとした道路整備に当たりましては、道路や公園などの都市基盤施設と周辺の宅地とを一体的、面的に整備する土地区画整理事業などの市街地整備事業について、調査研究を進めてまいりました。  しかしながら、市街地整備事業は、土地所有者との合意形成が前提となり、通常、完成までに相当の年月が必要となることから、議会や市民懇話会などにおいて、まずは県道光日積線を早期に整備すべきという御意見、御要望をいただいたところです。  こうしたことを踏まえまして、この地区における市道などの道路整備に当たっては、市街地整備事業によらず、通常の用地取得方式を採用したいと考えております。  次に、3点目の岩田駅前の駐車場や駐輪場についてでございます。  仰せのように、平成23年度に策定した岩田駅周辺地区整備基本方針では、施策、事業例の1つとして、駅前の駐車場、駐輪場の整備を挙げております。しかしながら、地区住民の皆さんの御意見などを踏まえつつ、選択と集中の観点から事業の優先度を検討した結果、今回の岩田駅周辺都市施設整備基本計画では、対象といたしておりません。  ただし、駅前の駐車場や駐輪場の整備は、この地区における今後の検討課題の1つであると十分認識はいたしているところでございます。  次に、4点目の大和支所の移転と市営住宅の移転新設についてでございます。  老朽化が進む大和支所や大和公民館、図書館分室などの更新に当たりましては、子育て世代や高齢者など多世代の交流の場の確保や地域コミュニティー機能の強化、生活利便性の向上という市民サービスの充実の観点と、更新に要する費用や維持管理費用の縮減、管理運営の簡素化という施設運営の効率化の観点から、これらの施設を1つに集約する複合型施設を整備することとし、現在の中央公園などを含む町民プール跡地周辺地に配置してまいりたいと考えております。  また、市営溝呂井住宅については、岩田駅周辺地区に移転、建てかえを図ることとし、市民生活の利便性の向上や市街地のにぎわい創出の観点から、新たな公営住宅を、複合施設の隣接地、具体的には現在の大和公民館の敷地周辺地に配置してまいりたいと考えております。  一方、整備を進める複合型施設や新たな公営住宅へは、県道光日積線からのアクセスが主要な動線となると考えておりますが、現在の市道の幅員は狭い上、県道との交差点が変形となっております。見通しが悪いなど、安全面で問題がございます。このため、県道光日積線からなるべく最短で移動できる道路の確保や、安全性の向上につながる歩道の設置など、新たなアクセス道路の整備について検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 近藤福祉保健部長。 ◯福祉保健部長(近藤 俊一郎君) それでは、5点目、民間診療所誘致についてお答えいたします。  大和地域への民間診療所誘致の課題につきましては、病院局において、光市立大和総合病院施設内への誘致は困難という判断が示されたことを踏まえ、施設外における可能性を検討することとしたことから、地域医療の観点から、福祉保健部で対応いたします。  また、岩田駅前のコンパクトシティ構想への位置づけにつきましては、昨年3月に策定した岩田駅周辺地区整備基本方針の中の、光市立大和総合病院の機能強化の施策項目に、住民が安心して生活できる地域医療を維持すると言及していることから、基本的には整備基本方針に沿って具現化する方向で努力していく考えでありますが、多くの人がイメージとして描いていると思われる、例えば用地や建物を市が用意するというようなハード整備につきましては、現時点では全く白紙でありますので、その場所など、具体的なものをお示しすることはできかねるところであります。  以上であります。 ◯副議長(森重 明美君) 笹井議員。 ◯6番(笹井  琢君) 今の答弁で、岩田駅前の駐車場、駐輪場については、優先度を検討の上、現在つくっている基本計画の対象とはしていないが、今後検討はしていくという答えだと思います。  これがなかなかわかりづらい。すなわち、今岩田駅周辺地区整備基本方針というのが既にできているわけです。その中には駐車場、駐輪場の記載もあるけど、現在市民懇話会を開催してやっている基本計画の中には、駐車場、駐輪場は抜けていると。だから、岩田駅前の計画なのに、駐車場、駐輪場が基本計画にないということで、何というか、極端な例でいいますと、クリまんじゅうにクリが入っていないというような、何かそんな感じにもとれるわけです。  今後検討はされていくということですが、私は、この1番の一体的な整備とかいうものを考えていると、やっぱりそこも何かしら考えながら全体計画というのをつくっていかなければいけないのではないかなと。そこが抜けているというのを、私もこのたび勉強して初めて理解いたしましたので、今後の将来の方向というのはきちんと示すべきであろうと考えております。  道路についてお聞きするんですが、今の答弁で、新しい複合施設とか市営住宅の建てかえについては、新たなアクセス道を設置するというような答弁だったかと思いますが、この新たなアクセス道というのは、どこかに道路を新しくつくるんでしょうか。それとも、今ある既存の道路の拡幅みたいな形で実施されるんでしょうか。その辺をお答えください。 ◯副議長(森重 明美君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) アクセス道路についてでございます。  これについては、現在、御存じのように、先ほど申しました複合型施設、それと住宅建てかえ用地に接続する道路が、県道に鋭角であったりしております。現道が改良できるところもあろうかと思います。ただ、現道改良だけでは済まないところもあると思います。といいますのは、これから測量なり設計なり入っていく段階になろうと思いますので、今の段階で、新設なのかどうなのかということは、少しお答えができかねるのかなと思います。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 笹井議員。 ◯6番(笹井  琢君) わかりました。この基本計画については、これからまた委員会での説明や審議もありますし、また、市民懇話会の議論も並行してこれまでありましたし、今後もそこへのフィードバックというのもあろうかと思いますので、そちらでまた議論していただければと思います。  ただ、何個か押さえておきたいこともあるんですけど、この地区には、大和歴史民俗資料館ややまとふれあいセンターという施設も現況あるわけですが、これらの公共施設についてはどうするんでしょうか。 ◯副議長(森重 明美君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) 再度の御質問にお答えを申し上げます。  大和歴史民俗資料館及びやまとふれあいセンターでございますけども、いずれの建物につきましても、昭和50年に整備したものであるとか、随分古いものでございます。建物につきましては除却をしてまいりたいと思っております。  ただし、大和歴史民俗資料館におきましては、館内にある収蔵品については、精査の上、他の施設での保管を検討してまいりたいと考えております。やまとふれあいセンターでございますが、こちらにつきましては生きがいデイサービス事業等行っております。これについては、本地区内で実施できるよう検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 笹井議員。 ◯6番(笹井  琢君) わかりました。  公共施設につきましては、市内に老朽化したものが多くございます。全国的にも、公共施設の維持、更新というのは大分問題になっておりまして、私も、この公共施設のマネジメントについては、随分他市の視察や自分なりの勉強もしてまいりまして、幾つかの提案をさせていただきました。新設、複合化というのがある一方で、廃止や統廃合というのも当然セットで進めていかなければいけないと考えております。  そこで、幾つか提案だけさせていただきますが、まず、支所や公民館、図書館、そういう機能を持つ複合施設ですね。これも、1回つくれば、これから40年間は利用する施設ですので、将来の用途変更も対応できるような、壁が自由に動かせるスケルトン方式で建設していただきたいと思います。  今現在、光市の施設を見ても、例えば教育委員会にしても大和公民館にしても、もともとは違う施設を転用してつくっていると。とすると、どうしても当初の設計でやっていますから、大分不自由なところがあります。教育委員会であれば、ロビーが狭いなどいうのもあります。先進的な自治体は、今後の40年間を考えて、用途が変わっても対応できるような設計というのを今取り入れつつありますので、ぜひ光市においてもそういう形での検討をお願いいたします。  また、市営住宅につきましては、幅広い世代が入居できるよう、多様な間取りで設計をしていただきたいと思います。  市営住宅とこのたびの複合施設が近接していることは理解しましたが、この駐車場とか入り口が一緒では、どうしても複合施設が使いづらいものになると。他市の視察なんかで見てきましたけど、やはり住居機能と公共機能というのは別ですので、そこは明確な区分をしていただきたいと思います。  また、新しく建設される複合施設は、大和地域の顔となりますので、アクセス道というのは1つ重要になってくると思います。複合施設は、県道、主要な地域からよく見えるように配置すべきであると思います。  また、岩田駅前から複合施設、そして、光市立大和総合病院まで、これは所管がいろいろまたがりますが、一体的な整備とバリアフリー化をしていただきたいと思うところでございます。  以上でこの項終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 武居教育次長。 ◯教育次長(武居 雅則君) おはようございます。それでは、御質問の3番、光ふるさと郷土館の今後についての1点目、入場料の改定と影響についてお答えいたします。
     お尋ねのここ数年の利用者の状況でございますが、平成22年度の入館者数は6,179人、平成23年度は6,555人、平成24年度は5,960人と、伸び悩んでいる状況でございます。  次に、本年4月からの入館料金改定後の利用者状況の変化でございますが、既に8カ月が経過したところでございますが、本年度は開館20周年という節目の年を迎えており、去る9月22日には記念イベントを開催したところであり、また、本年4月から、入館券を記念のしおりとして来館後も御活用いただけるよう、さまざまな工夫を凝らしているところでございます。  こうした取り組みも相まって、昨年度の11月末までの入館者数3,894人に対し、本年度は5,025人と、1,000人を上回る入館者の増加へとつながっており、また、4月以降無料といたしました高校生以下の入館者につきましても、昨年度の同時期の308人に対し、本年度は645人と、子供たちの利用もふえており、郷土の学習施設としての認知度も、わずかではありますが高まっているものと考えております。  次に、2点目の施設の老朽化への対応についてでございます。  御案内のとおり、本館、別館とも、施設の老朽化が進んでおり、施設の維持管理には大変苦慮をしているところでございます。特に別館におきましては、建物の屋根や外壁の傷みに加え、内部のシロアリによる、床、柱など相当な被害が発生するなど、被害状況は、教育委員会としても深刻に受けとめております。  しかしながら、別館は国の登録文化財に指定されており、修繕するにしても、材料等に配慮が必要なこと、また、主要部材の改修箇所の見きわめや費用面など、さまざまな課題を抱えておりますことから、これらを十分精査し、さまざまな角度から検討が必要と考えております。  次に、3点目の維新史や第二奇兵隊の資料充実についてでございます。  お尋ねの、維新史についてどの程度の展示があるのかということでございますが、本館の入り口近くの休憩室に、新聞記事等を切り抜いたスクラップブックが若干置いてある程度で、パネル等に整理された展示にはなっていないのが現状でございます。  しかしながら、昨年秋には、第二奇兵隊と伊藤公の足跡をたどると題し、第二奇兵隊をテーマとした市民バスツアーを開催し、その一環として、光ふるさと郷土館におきましても、郷土学習コーナーを設置し、南奇兵隊と室積についてのパネル展示を行うなど、第二奇兵隊関連の資料を一定期間展示したところでございます。  また、例年秋には、早長八幡宮の秋まつりの展示も行っておりますところであり、こうした地域の歴史を伝承していくことも、当館の大切な役割と認識をしておりますことから、今後とも、指定管理者と協議しながら、時期を捉え、地域の歴史にちなんだ企画展示も行うなど、郷土の歴史の伝承という観点からも館の運営を行ってまいりたいと考えております。  次に4点目、別館を手塚律蔵・松岡洋右・礒永秀雄・丸岡忠雄等の歴史文学館についてでございます。  御案内のとおり、郷土の偉人である伊藤博文公については、伊藤公資料館でその遺品等を展示しているところでございますが、それ以外の郷土の偉人につきましては、出版物等は一部図書館にあるものの、これらを取りまとめて展示した施設はございません。  こうした中、市では、本市の歴史文化遺産を市民の皆様にもっと知ってもらい、実際現地に足を運んでいただくため、光市の歴史文化編纂事業を平成22年度から実施しており、本市の遺跡、神社仏閣、石仏等の遺物及び人物等を幅広くまとめた冊子を、来年度に刊行予定としております。この冊子を御活用いただくことにより、展示とはいささか手法は異なるものの、郷土の偉人を多くの市民の皆様に知っていただく機会を提供できるものと考えております。  ただいま、別館の今後のあり方の1つの方向性として御提案をいただきましたが、先ほども申し上げましたようにシロアリ被害や老朽化の課題もありますことから、光市文化センターなど市内他の教育施設とのすみ分けを踏まえながら、検討してまいりたいと考えております。  最後に5点目、光市出身のアーティスト企画をについてでございます。  さまざまな分野で御活躍をされている本市出身のアーティストの企画展を、光ふるさと郷土館で実施してはとの御提案でございますが、先ほども少し触れましたが、本市には、光市文化センターや光市民ホールなど、ほかにもいろいろな機能を持つ施設があり、これらの施設が有機的に連携、連帯し合いながら、皆様が利用しやすい施設の運営を行っているところでございます。  今後とも、光ふるさと郷土館が地域のコミュニティー施設としての要素をあわせ持つことも十分考慮し、室積地域の施設としての位置づけを踏まえ、いただきました貴重な御意見などを参考に、指定管理者とも協議しながら、施設運営に柔軟さを持たせ、館の運営を展開してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 笹井議員。 ◯6番(笹井  琢君) 光ふるさと郷土館の運営について、まず利用動向ですけれども、4月から8カ月間で5,025人ということで、このペースであれば、昨年が1年間、12カ月で5,900人ですから、それを上回るペースであるということで、現在の関係者の皆様の努力を高く評価したいと思います。  また、昨年、第二奇兵隊、南奇兵隊ですか、そのバスツアーとパネル展示が行われたということで、済みません、これは私見逃しておりまして、こういう企画をきちんとやっておられるということは感銘いたしました。ただ、常設展示としてはスクラップだけということでございますので、その辺は力を入れていただきたいと思います。  また、建物についてですが、別館が文化財指定されているということで、なかなか文化財というのは手を入れるのが難しいというのはほかの施設でも聞いておりますが、じゃあ手を入れずに、このままシロアリで朽ちるのを待つのかと。もうそろそろ、そこを判断すべきところに来ているのではないかと思いますので、やり方としては、文化財法の指定のやり方で復旧するというやり方もありますが、私はもう一つ、1回文化財を、必要のない部分は外して、それで補強すると、あるいはコーナーとして残すというようなやり方もあるのではないかと考えております。  その辺、光ふるさと郷土館というのは、歴史施設でもあり、また、地域に愛されている施設でもあり、また、後世に引き渡していく施設でもありますので、ぜひ多様な展示をお願いしたいと思います。  奇兵隊については、下関の奇兵隊は、1863年に高杉晋作らによって組織された部隊です。身分制度にとらわれない、武士と農民や町民が混合された構成です。1864年の下関功山寺における高杉晋作の挙兵のときには、光市出身の伊藤公、当時は伊藤俊輔でございますが、奇兵隊諸派の1つの力士隊を率いて駆けつけております。  室積で結成された第二奇兵隊は、下関の奇兵隊におくれること2年後の1865年に、南奇兵隊として編成された組織です。当初の屯所は室積の専光寺、後に普賢寺に移り、隊員は300名を超えました。その後に、第二奇兵隊と改名して、光市塩田にある石城山の山頂に本営を移したわけです。  1866年4月、第二奇兵隊幹部の立石孫一郎が、100名の隊員を率いて出奔──出奔という言葉は最近使いませんが、許可なしに飛び出すという意味です──出奔し、岡山県倉敷の代官所及び幕府方であった浅尾藩の屋敷を襲撃したもので、幕府軍の銃撃を受けて敗走し、長州へ逃げ帰りました。出奔のリーダーだった立石孫一郎は、島田川の千歳橋で暗殺。他の隊士も、長州藩では罪人扱いとなり、多くの若者が処刑されました。この騒動から2カ月後、1866年6月に第2次長州征伐、うちの山口県からいえば四境戦争ですが、これが始まり、この周防の地に残った第二奇兵隊の林半七ほか隊士は、高杉晋作の指揮のもとに大島口の戦いに参戦し、周防大島を奪還。その後、戊辰戦争、倒幕、明治維新へとつながっていったわけです。  こういう歴史がありますので、この歴史が光市に何の説明もないというのは、私はどうかと思います。過去に学んで未来に生かすということで、維新史の掘り起こしと展示紹介をぜひ行ってほしいと思います。  そこでお聞きするんですけど、光ふるさと郷土館は指定管理となっていますけれども、この職員の方に、歴史の研究者みたいな方はおられるんでしょうか。 ◯副議長(森重 明美君) 武居教育次長。 ◯教育次長(武居 雅則君) 再度の御質問にお答えをいたします。  職員には、歴史研究者はおりませんが、指定管理者におかれましては、館の設置目的に鑑みまして、室積地域に精通された方を職員として配置されているということを聞いているところでございます。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 笹井議員。 ◯6番(笹井  琢君) 過去も、光ふるさと郷土館は20年の歴史がありまして、いろんな方がいろんな分野でよくやられていたと思います。地域の方もおられましたし、イベントが得意な方もおられました。また、学校の社会や地理の先生で、そういう歴史をまとめられたのもおりますが、私は、この第二奇兵隊の資料とか維新史がないと、ここにやっぱり力を入れていくべきだということで、そんな著名の先生というわけにもいきませんけれども、何かそういったものを研究されている社会の先生のOBの登用をぜひお願いしたいと、提言させていただきます。  また、企画展についてですが、光市文化センター、光市民ホールなども考えてということでございまして、私としては、光ふるさと郷土館が手近ですので、ぜひ利用していただきたいと思います。  特にそういう企画展について、どうも光市は、申しわけないですけど歌手とか歌い手さんに特化されているんじゃないかと。光市に縁のあるアーティストであれば、地元としてできる限りの協力をすべきじゃないかと考えておりまして、2人ほどアーティストさんを紹介させていただきます。  1人は、小池田マヤさんという漫画家の方で、光市虹ケ丘の御出身。4コマ雑誌を中心に、ほのぼの系から泥沼ダーク系まで幅広く描かれ、これまでに発行された漫画は、こういうのを含めて70冊。4コマ漫画ですけどね。代表作は、散髪屋さんの遠距離恋愛を描いた「バーバーハーバー」ですね。小池田マヤさんは、こういった4コマ漫画でストーリーをどんどん進めていくという、新しい手法を開発された方と認識しております。  もう1人は、村上水軍さんという大変勇ましい名前の方なんですが、これは大和町の出身。主にコンピューターゲームのイラストを描かれておりまして、家庭用ゲームからアダルトゲームまで幅広く活動されております。代表作は、恋愛シミュレーションゲームである「夏色の砂時計」「Piaキャロットへようこそ!!」。村上水軍さんのかわいらしい絵には定評がありまして、ファンクラブもあるということでございます。  お2人とも、一般的には余り知られていませんけれども、光市で生まれ育ち、現在も第一線で活動されている方でございますので、ぜひ地元としても応援していきたいと考えます。  以上をもちまして全ての質問を終わろうかと思っていたんですが、ここでビッグな事件が飛び出しましたので、御紹介させていただきます。  2015年、2年後のNHK大河ドラマは、吉田松陰先生の妹君、文さんの生涯を描く「花燃ゆ」となることが、一昨日発表されました。吉田松陰先生の妹君、文さんは、幕末の志士である久坂玄瑞と結婚するも、久坂玄瑞は蛤御門の変で死亡。その後に、吉田松陰先生の古くからの友人で、後の群馬県知事となる楫取素彦さんと再婚された方でございます。  大河ドラマの詳細は不明ですが、NHKのホームページを見ますと、伊藤博文公の出演は確実であります。光市出身の伊藤公は、吉田松陰先生に仕え、維新の後には兵庫県知事や初代内閣総理大臣を務めた経歴を重ね合わせますと、大河ドラマには主要人物級での登場が想定されます。  山口県を舞台とした大河ドラマの放映は、大村益次郎を主役にした1977年の「花神」以来38年ぶりであり、光市としても、市のPR、観光振興、光市の歴史、特に維新史の掘り起こしに絶好の機会と考えます。このことについて、市川市長のコメント、意気込みをお聞きしたい。 ◯副議長(森重 明美君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 笹井議員からは、光出身のアーティストについて、私も全く知らない情報をいただきました。本当に、光市においてはたくさんの人がおられるんだなと思っております。  きょうは多少時間がありますので、私の思いについて述べてみたいと思っております。  お示しのような、大河ドラマに光市が登場することというのは、なかなか難しいわけでありますが、しかしながら、私自身は、こういうテレビ等で放映される人気ドラマ等を活用して光市をPRする方法というのは、たくさんあると思っているところであります。これは、私たち自身が知らない光市を知る、そしてまた、光市以外の人に光市民こぞって発信をしていくという、すばらしい取り組みになると思っております。  私は、ところで、今笹井議員がお示しした「花燃ゆ」、それから、それよりも、来年の「黒田官兵衛」、これを中心にしたNHKの大河ドラマに、非常に大きな関心も持っているわけであります。  なぜかと申しますと、黒田官兵衛と光市は太いパイプで結ばれているというのを、皆様御存じでしょうか。黒田官兵衛の大河ドラマの中で、必ず登場すると思われるシーンがあるんですね。備中高松城の水攻めであります。この備中高松城の水攻めで、高松城の城主が清水宗治。その清水宗治のお墓が、浅江の清鏡寺にある。御存じですよね。  豊臣秀吉が織田信長の命を受けて中国攻めをしたときに、同行したのが黒田官兵衛であります。なぜ備中高松城が水攻めにあったかと申しますと、難攻不落の清水宗治の高松城は、何回攻めても落ちないので、黒田官兵衛が水攻めを進言した。清水宗治に、あなたが降伏すれば備中の国をあげるから降伏しなさいと要求しましたが、清水宗治はすばらしい武将であり、彼は頑として受け入れませんでした。  ところが、そのときあの本能寺の変が起こるわけであります。これを清水宗治は知らない。黒田官兵衛は、これは一大事だ、どうしても講和させるということで、城内の5,000人の兵の命は助けるからと言いました。無論死を予感していた、そして覚悟していた宗治は、ここぞとばかりに承諾をして、あの有名な辞世の句を詠んだわけであります。  その辞世の句、「浮世をば 今こそ渡れ もののふの 名を高松の 苔に残して」。死ぬ覚悟はできているんだと、城兵の5,000人の命が救える、そしてまた、この混乱にある中国地方を平定することができる。それだったら私の命は惜しくない。しかしながら私の名はこの高松の苔にずっと残ってほしいというような思いではなかったかと思っております。  その武将宗治の死にざまがすばらしいというのを、そこにいた人が書き残しておりますが、中国路を大返ししなければいけないあの秀吉が、武将清水宗治の最後の切腹を見届けたい、そういう思いで残っていたという、武士の鏡と言われております。  その清水宗治の墓が、光市の清鏡寺にあり、清鏡寺には清水宗治主従の供養塔もあるわけであります。  皆さん方、来年このシーンは必ず出ますので、ぜひ、出たら、あの清水宗治の墓は光市にあるんですよ、供養塔は光市にあるんですよというのを、ブログやフェイスブックを使って全国に発信してもらいたい。これが私は、私たちのまちを売る、こういうものだと思っているわけであります。  そしてもう一つ、再来年の「花燃ゆ」ですね。これにも、先ほど議員がお示ししたように、伊藤博文公が、本当に私は主要な者として載るのではないかと期待をしているわけであります。  伊藤博文公は、近隣のアジア地方では余り人気がないわけでありますが、私は、ロンドンからの友達のメールを、今から皆さんに御紹介したいと思っております。  伊藤博文は、イギリス王家という外国人などの書き記した記録によると、数ある維新の功労者の中で一番信用されていたように見受けられます。それもそのはず、伊藤博文が、当時乏しい国家予算の大半を充てて、イギリスから工部大学校の校長ほかすぐれた教官を呼び寄せ、しかも、10年の間十分な給与を払い、教育を任せました。これは大変な苦労だったように思います。その間に、日本に、きら星のごとくすぐれた科学者や技術者が生まれ、それが今日の技術立国のもとになっていると思います。日本がイギリス以上に工業化に成功したのは、イギリスからえりすぐりの、しかも誠意のある教育者をごっそり連れてきたからにほかなりません。日清、日露戦争を勝ち抜いた功績は、政治家としては最高の栄誉です。みずからは蓄財しないで、晩年は対朝鮮問題で危険を冒して調整に入り殉職した生涯を見ても、政治家としてすばらしいもの。  こう書いて、その次は、実現はしないと思うんですが、彼は、伊藤博文を主人公にして映画化できないかと思っていますが、どなたかプロデューサーを御存じないでしょうか、アイデアは十分にありますというようなメールをいただいております。  このように、私たちには、すばらしい、議員がお示しする人がたくさんいるわけであります。これを発信していく、これが非常に重要なことだと思います。  長くなりましたが、私のお答えとさせていただきます。ありがとうございました。 ◯副議長(森重 明美君) 笹井議員。 ◯6番(笹井  琢君) ありがとうございます。私も知らない情報をありがとうございます。また、市長の熱い思いが伝わってまいりましたので、それで取り組みたいと思いますし、また市長とも語ることはまだまだ多うございます。また別の場で、この続きは語っていければと考えております。  以上で全ての質問を終わります。 ◯副議長(森重 明美君) ここで暫時休憩いたします。再開は振鈴をもってお知らせいたします。  なお、再開は午後1時25分を予定いたします。                  午後0時23分休憩       ……………………………………………………………………………                  午後1時25分再開 ◯副議長(森重 明美君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) 皆様こんにちは。こう志会の萬谷竹彦です。よろしくお願いいたします。  先ほどの笹井議員の続きというわけではないんですが、きのうちょっと感動したことがありました。一般質問の準備が終わって、家でぼやっとテレビを見ていたら、FNS歌謡祭というのがやっていたんですね。それをぼやっと見ていたら、ジャニーズの若手のKis−My−Ft2というのがいたんですけども、それと一緒に末延麻裕子さんがバイオリンを弾いておられました。ちゃんとコラボレーションということで、名前もきちんと字幕スーパーに演奏中ずっと出ているんですね。失礼ながら、こんな全国放送のフジテレビがやる4時間番組のようなところに出られる方なんだなと、非常に僕は、思わず起き上がって感動いたしました。  よく調べると、でも、僕らの音楽とかミュージックフェアとか、いろいろ出られている方なので、ぜひ、これからますます御活躍を期待して、私も応援していきたいなと思っております。最初にきのうの感動したことなんですけども。  それでは、前文を若干言わせていただきます。議員として1年が経過いたしまして、この1年間いろいろと、感じること、考えることがありました。その思いを踏まえて質問させていただこうと思いますが、その前に、少しばかりお時間をいただければと思います。  ことしのひかりふるさとまつりは、あいにくの天気ではありましたが、大変多くの方に来ていただき、大盛況だったと思います。大変喜ばしいことだと思います。特に、本市で初めて、岩国藩の鉄砲隊保存会の演武、そしてフィナーレで、地産地消100%、日本最大級の2万5,000個、8俵の餅まきは、来場者も大変喜んだと思います。  この餅まきですが、2万5,000個と一言で言っても、とるほうも大変ですけども、投げるほうも大変なんです。市長、副市長も投げておられましたが、さすがに野球経験者と言うべきでしょうか、ナイスなスローイングだったと思っています。少しばかり気になる点があるとすれば、スローイングの際、若干肘が下がっておりましたので、(笑声)御注意いただければと思います。来年のひかりふるさとまつりでは、10周年ということもあり、ことし以上の餅をまくとかまかないとか。そのためにも、今のうちからフォームの微調整をお勧めしたいと思います。  このボールを投げるということに対して、ちょっと簡単に言いますけど、あっち側にボールを投げるときにこうすっと腕が上がるところをスポーツ医学的にゼロポイントの位置と言うんですけども、これを上げて頭の上にボールを持っていく。そうしたら、自然に肘が上がるんですね。肘を上げよう上げようと思っていたら、なかなか肘が上がらない。ボールを上げる。あとは体を回す。肩を回して、そうしたら肘から出てくるということで、全体を使って、投球フォームを気にしていただければと思っております。  肘の使い方というのは本当に大切なんですが、しかし、肘から上ばかり気にして、全体的なバランスがおろそかになっている人を見たことがあると思います。いわゆる素人投げと言うんですけども。その方も、足首、腰、そして肩をきちんとタイミングよく連動させれば、肘から出ます。そして、力強いボールが投げられます。  私は、そこでいつも思うんですけども、これは国や県や市にも通じるものがあるんじゃないかなと。大きなところ、例えば、現在国でいえば、マスコミが飛びつきそうなのは特定秘密保護法案とかいうことでしょうか。そして、光市においては、光市立光総合病院の移転新築とか。そういう大きなところ、肘の部分に目が行きがちだと思うんですが、それを実行するためには、細かいところ、先ほどで言えば足首、腰、肩が、きちんとタイミングよく連動しなければ、バランスが悪くなる。逆に言えば、細かいところがしっかりしてこそ、初めて大きい成果が期待できるのではないかと思っております。  この光市に生まれて本当によかったと、光市で生まれ育った全ての子供たちがそう思える社会をつくり続けることが、ここにいる我々の使命でございます。光市役所の職員、議員、そして光市を思う市民全てがタイミングよく連動すれば、必ず光市がよくなると思います。バランスのいい施策、予算、そして実行力で、力強いボールを投げ続けていただきたい。私も投げたい。そして、来年、市長、副市長の華麗なるフォームで餅を投げる、そのお姿を見たい。  このようなさまざまな思いを胸に、長くなりましたが、通告に従い質問へ入らせていただきます。  この議場がすごく寒いと思っていたんですが、ここに立つとすごく暑くて、汗ばかりかいて済みませんでした。  それでは、まず平成26年度の予算編成に向けての基本方針並びに財政の見通しについてお尋ねをいたします。  昨年の衆議院選挙で政権交代し、1年が経過しました。流行語大賞にノミネートされたアベノミクスを初め3本の矢などに、大きな期待が寄せられた1年だったと言えると思います。しかしながら、なかなか地方にはその成果があらわれない、見えない。また、地方交付税の削減、来年4月からの消費税増税等、ちょっと足を引っ張られたかなという事柄もあった1年だったと思います。  当然、予算を考えるに当たって、歳入というものは大きなポイントです。若干の景気の回復に対する期待感もありますが、まだまだ厳しい歳入環境となっているものと推察をしております。が、一方で、市川市長にとって、7つの未来創造プロジェクトを初めとする約束を具現化していくための、重要な予算となるわけであります。  本市においては、例年であれば、新年度の予算編成において、既に作業に着手されている時期であると思います。これまでの経験や実績、あるいは将来への展望を踏まえ、どのような方向に導こうとされているのか、また、予算編成上の課題や重点ポイントなど、市長の思い入れが強い政策があればお示し願います。  あわせて、さきに述べましたとおり、プラスがあったりマイナスがある、このような状況の中で、この影響がどのようにあるのか、そしてどのように対応をしていかれるのか、予算への影響に関連して、来年度の財政の見通しをお尋ねいたします。  それでは、次に大きな項目の2番目、光総合病院の移転新築についてお尋ねいたします。  実は、この光市立光総合病院の移転新築に関しましては、6月議会、9月議会でも質問させていただきました。その中でいろいろな答弁をいただきました。集約しますと、土地の必要面積2万8,000平方メートル程度、合併特例債の活用を検討、光市の中でより人口が集積されている現在地に近い場所への移転が望ましい、東日本大震災の教訓を踏まえた防災の視点や交通の利便性など考慮する必要がある等々です。  9月議会から3カ月経過いたしましたが、どのような検討が加えられ進捗したか、そして、それをいつ公表することとなるのか、現時点でお示しできるものがあればお聞かせ願いたいと思います。  次に、大きな項目の3番目、教育についてです。  まず、家庭教育。  これは私の思いですが、学校の教育とは、学校、家庭、地域の緊密な連携のもと、それぞれの教育力を高め、そして、その連携が有機的なものになるためには、第三者がそれぞれの教育力を充実させる努力なくしては成り立たないと思っています。  そこで1つ、家庭の教育、特に若い世代の親の家庭教育についてお尋ねいたします。  現在、携帯電話やテレビゲームが普及し尽くされた環境で育った世代が、親の世代となり、生涯にわたる人格形成を培う幼児期の教育を担う時期となっています。電子媒体を通じてのコミュニケーションが中心となり、人間関係の形成やみずからの考えを直接相手に伝え、理解してもらうといった訓練を十分に積んでこなかった彼らが、我が子に何をどう伝え、子育てという大仕事に臨んでいくのか。  コミュニケーション能力の向上という教育課題は、学校教育においても重要なテーマだと思っています。子供たちが会話の豊富な家庭に育つこと、幼少期から話す経験を多く持つこと、そして、話すこと自体が楽しいと思えるような家庭環境をつくることが必要であり、これが家庭教育の第一歩ではないでしょうか。若い世代が育ってきた環境を十分に踏まえた上で、家庭教育への積極的な支援を行っていくことが必要であると考えています。  次に、心の教育についてお尋ねいたします。  おわびとお礼が上手に言える人が地域にふえてくれば、その地域が明るくなる。社会生活をより円滑にする潤滑油の働きを担っていると感じています。礼儀、挨拶は、敬意をあらわす作法であり、お互いの存在を認め合い、人間関係を築くもとです。昔は、怖い先輩から上下関係を教え込まれ、少々乱暴ながらも、言葉遣いや礼儀を学びました。  しかしながら、少子化の現在の学校においては、部活動の分野も限定されています。競技によっては、学校以外に活動の場を求めるケースもふえていると聞きます。  礼儀を学ぶことは、相手を敬い、大切にする心を育てることであり、豊かな人間関係をつくろうとする心の教育そのものです。その重要性をより強く認識し、取り組みを展開していく必要があると思います。
     この家庭教育、心の教育について、お考えをお聞かせください。  次に、伊藤公資料館についてです。  資料館という位置づけで、教育委員会が担当になっていると思われます。しかしながら、伊藤公生誕の地・光市の観点からは、アピールし切れていない、そんな感じがしております。  これからどのようにアピールしていくか。近くに里の厨もあります。観光という面からのアプローチも必要ではないかと考えます。お考えをお聞かせいただければと思います。  それでは、最後の項目、瀬戸風線についてお聞きいたします。  私も虹ケ丘に住んでおりまして、かなり工事も進んできたなと毎日感じております。  そこでお尋ねです。1期工事の進捗状況をお聞かせください。過去に質問させていただきましたが、そのころの予定どおり順調に進んでいるのか、道路だけでなく、宅地の区画数も含めてお答えいただければと思います。  また、1期工事が終了した後の、国道188号線につなぐ2期工事の、これからの予定もお聞かせください。つなげてこその瀬戸風線。市民の関心も集まっております。よろしくお願いいたします。  以上で壇上からの質問を終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) それでは、萬谷議員の1番目、平成26年度予算編成についてのうち、予算編成に向けての基本方針についてお答えをいたします。  先月22日に内閣府が発表した11月の月例経済報告によりますと、我が国の景気は緩やかに回復しつつあり、各種政策の効果が発現する中で、家計所得や投資の増加傾向が続き、景気回復の動きが確かなものとなることが期待されているところであります。  このような明るい兆しがかいま見える一方、9月の毎月勤労統計調査によりますと、基本給などは16カ月間連続で前年を下回り、ボーナスなどを含む現金給与総額でも3カ月連続下回るなど、家計は苦しい状態が続いており、また、議員仰せのように、地域の実体経済には景気回復の好影響が行き届いていない、実感がないという声があるのも事実であり、それも現在の景況の1つの側面であると私は認識をしております。  さらに、国においては、来年4月から消費税率の引き上げを決定したほか、現在、平成26年度概算要求で、9,500億円計上されている地方固有の財源である地方交付税の別枠加算の取り扱いや、償却資産に対する課税、地方法人課税、平成23年度決算額で4,226億円が市町村分となっております自動車取得税交付金や自動車重量譲与税などの車体課税の見直し等、地方財政の根幹である税財源の議論がなされているところであります。  この議論の方向は、本市にとっても、歳入において大きな割合を占めているところでありまして、私自身注視しております。また、今後とも、国・県などからの情報収集に努め、その影響などを十分見きわめたいと思っているところであります。  これまでも申しておりますように、予算とは、行政がどのような形で政策を実行していくかを具体的に表現するものであり、市民の皆様に情報を提供し、市民の皆様から負託された税金がどのように使われ、その効果が具体的に市民の皆様にお届けできるかを判断する基礎となるものであります。  特に来年度は、光市にとりまして、新市誕生10周年の節目の年であります。平成24年3月には、これからのまちづくりの方向を後期基本計画という形にしてお示しすることもでき、10周年を迎えようとする今、本市もまた、次のステージに向けてステップアップしていかなければなりません。  こうしたことから、平成26年度予算は、大きな意味を持つものとして、厳しい財政環境にはありますが、覚悟を持って取り組んでまいりたいと思います。基本的には、後期基本計画や、その優先政策である7つの未来創造プロジェクトに沿った取り組みを展開するとともに、限られた財源の中で、生活者の視点に立った効果的な政策を実行してまいる所存であります。  加えて申し上げますと、議会の各会派から新年度の予算要望もいただいておりますし、市内7会場で開催をした市民対話集会などで寄せられた、市民の皆様のニーズや貴重な御意見、御提言に対し、スピード感を持って対応し、市民満足度の向上につなげていくことで、利潤として市民の皆様にお届けできるよう、取り組んでまいりたいと考えております。  とりわけ、地域経済の活性化を初め、市民対話集会でも数多く寄せられました防災、減災への取り組み、さらには、子育て支援や高齢者福祉などについても、引き続き重点的かつ積極的に取り組んでまいりたいと考えておりますし、新市誕生10周年に向けた取り組みについては、市民の皆様と一緒に、知恵を出し、汗を流し、取り組みたいと考えております。  一方、こういう政策を実行していくためには、徹底した行財政改革を断行し、持続可能で安定した財政基盤を築くことが必要不可欠であります。そのため、今後も引き続き、職員数の適正な管理や事業の選択と集中、また、民間活力の効果的な活用などによる徹底した歳出削減や費用対効果の向上に加え、収納率向上対策などの歳入確保について、財政健全化計画に基づき着実に進めてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、私の使命は、「やさしさあふれる「わ」のまちひかり」を実現することであります。そのために、現在である足元を見据えた上で、将来である水平線の先を展望しながら、責任感とリーダーシップを持って予算を編成してまいりたいと考えております。  以上であります。 ◯副議長(森重 明美君) 小田政策企画部長。 ◯政策企画部長(小田 康典君) それでは、平成26年度予算編成につきましての2点目、財政見通しについてお答えをいたします。  市長が申し上げましたように、経済環境の改善の兆しが一部でうかがわれる中で、平成25年度決算の見込みでは、税収については増収を見込んでいるところでありますが、お尋ねの平成26年度の財政見通しにつきましては、4月からの消費税率の改正による影響など、まだまだ不透明な部分もあることから、現時点では大幅な税収の増加は望めない状況であると考えております。  一方、歳出におきましては、これまでの行財政改革の取り組みによりまして、人件費、扶助費、公債費を合わせました義務的経費につきましては減少する見込みであるものの、学校給食センターの建設など後期基本計画に掲げた主要事業の実施や、少子高齢化の進行に伴う扶助費、補助費等の増加などから、現時点では大幅な財源不足を見込んでおり、この解消が当面の課題となっております。  また、先ほど市長が申し上げましたように、現在国におきましては、地方財政に大きくかかわる制度等についての議論が数多くなされておりますことから、これらの議論の方向性を注視するとともに、これから国が示してくるであろう来年度の地方公共団体の歳入歳出総額の見込み額に関する書類、いわゆる地方財政計画などを参考にしながら、適切な財政見通しのもとに予算の編成作業を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) 市長の新年度の予算にかける思いが伝わってきた次第でございます。  その上で、予算に関してなんですが、前年度決算を見ながら次の平成26年度の新年度予算に反映していくと思うのですが、今後どのようなスケジュールで政策決定が行われていくのかお聞かせください。 ◯副議長(森重 明美君) 小田政策企画部長。 ◯政策企画部長(小田 康典君) 今後のスケジュール等についてのお尋ねをいただきました。  予算編成につきましては、9月に来年度の予算編成方針を決定いたしまして、その後、具体的な予算要求基準というものを各所管に示しております。それに基づきまして各所管から予算要求書の提出を受け、それを現在取りまとめている状況にございます。当然、平成25年度の決算見込みの推計もあわせて、現在作業を進めているところでございます。  今後のスケジュールでありますけれども、11月からは既に、財政担当の部長、私でございますけれども、それのヒアリングも開始をしております。12月いっぱいまではそのヒアリングを続け、内容を聞き取った上で、部長査定そして副市長査定を行いまして、年明け、1月の初旬には、各所管に対して1次内示を示したいと考えております。  その1次内示を示した後でございますけれども、各所管については、それらの課題を再整理した上で、1月中旬からの市長のヒアリングに臨むことになります。その中でしっかりと、復活要求も含めて要求を聞いた上で、最終的には市長の査定を行いまして、3月の議会には予算案として皆様にお示しをするというようなスケジュールになろうかと思います。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) よくわかりました。  またちょっとあれですが、予算を組むに当たって、短期的、中期的の具体的施策の対応と、予算編成時の具体的取り組みなどございますでしょうか。ありましたらお聞かせいただければと思います。 ◯副議長(森重 明美君) 小田政策企画部長。 ◯政策企画部長(小田 康典君) 具体的な施策の対応と予算編成時の具体的な取り組みということのお尋ねでありましたが、何年かかけて年次的に取り組む必要のある事業について、予算編成時における対応ということのお尋ねであろうかと思います。  自治法に基づきまして、市の予算につきましては、あくまで単年度主義というものをとっているわけでありますけれども、政策的な経費や投資的な経費につきましては、例えば延長の長い道路整備など、年次的に予算を割り振って、年次的に計画的に進めていかなければいけない事業というのも数多くございます。  そうした事業に着手するという判断をすることによって、後年度の予算の編成といいますか、配分にも影響を及ぼすということでありますことから、そうした政策的な経費、投資的な経費、年次を分けて中長期的に取り組まなければいけないような事業につきましては、当該年度の予算を要求していただく時点で、調書として、全体事業が当然わかるもの、そして、その全体事業としての効果、目的のしっかりしたもの、さらには、そのランニングコスト等を示すというような、政策的な概要調書というものを提出いただいて、それに基づいて、全体事業としての要否というものをヒアリングあるいは判断していくことになろうかと思います。  いずれにいたしましても、全体事業を見ながらの、事業着手をするかしないかという政策的な判断も含めて、当該年度の予算編成の中で、具体的な聴取に基づいて取り組んでいるという流れでございます。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) それでは、済みません、ありがとうございました。  もう一つ。例えば、来年度新たな財源とか収入確保、そういう取り組みがもしありましたら、お聞かせいただければと思います。 ◯副議長(森重 明美君) 小田政策企画部長。 ◯政策企画部長(小田 康典君) 新たな財源の確保、収入というお尋ねでございますけれども、収入の確保につきましては、財政の健全化計画等に基づきまして取り組みを行っているところでありまして、来年度、その主なものとしましては、税や各種使用料等の収納率の向上、あるいは、遊休公有財産の処分などに重点的に取り組んでまいりたいと、そういうことで、引き続き収入の確保に取り組んでまいりたいと考えております。  また、あわせて、国や県などが、今年度も、昨年度のように経済対策等で新たな政策とか制度というものを構築し、示してくることになろうかと思います。当然光市としましても、光市が進めていくべき政策、施策とそれが合致して、それが有効に活用できるものであれば、新たな国・県が示してくる制度なんかも有効に活用できるよう、まだこれは不透明ではありますけれども、どういう制度を示してくるかということを十分注視しながら、高いアンテナを張って、積極的な情報収集を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) よくわかりました。  予算編成の方針は、これからの光の行く末を、本当占うものだと言っても過言ではないと思います。よくも悪くもなります。こう志会も、先月29日に、市川市長に対しまして、重点研究課題及び重点施策、平成26年度の予算要望書を出しております。そのことも含めまして、予算編成をよく吟味して行っていただければと思っております。  このことを切にお願いいたしまして、この項を終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 田村病院局管理部長。 ◯病院局管理部長(田村 教眞君) それでは、2番目の御質問、光総合病院の移転新築についてお答えをいたします。  議員からは、光総合病院の移転新築に関し、移転場所の要件や財源などについて、先般の議会でも御質問いただき、基本的な考え方についてお答えさせていただいております。その後3カ月経過し、現在も協議検討を重ねている途中であり、最終的な結論を得ておりませんが、現時点の範囲でお答えをさせていただきます。  まず、移転場所の要件についてであります。  移転場所の要件の中でも重要なものは、必要土地面積であります。前回お答えいたしましたように、2万8,000平方メートル以上の面積で、かつ、地形が整っている必要があると考えております。  また、合併特例債の活用を想定しており、特例債の活用期限である平成31年度までに建設工事が完了するよう、早期に土地の取得ができることも要件の1つとしております。  また、光市立光総合病院は、昭和26年の開設以来、現在地で診療を続けており、移転に伴う周辺民間診療所との医療提供に係るバランスへの配慮や、これまで受診していた患者への影響、また、2次救急病院としての役割を考慮し、人口が集積している現在地に近い場所であることが望ましいと考えております。  加えて、土砂災害や津波などの防災上の視点、交通の利便性、医療行為に適した周辺環境の状況、3次医療機関への搬送がスムーズな場所であることなども、移転場所の要件として整理をいたしているところであります。  次に、財源についてであります。  建設費や土地取得費用、医療機器等購入費、これらの事業費の大部分は起債の対象となり、そのうち4分の3を病院事業債、4分の1を一般会計からの出資金、いわゆる合併特例債の活用を予定しております。  これらの起債については、国の財政支援措置が講じられ、元利償還金の一部が地方交付税の基準財政需要額に算入されることとなります。病院事業債の算入率は元利償還金の2分の1の45%ですが、合併特例債の算入率は元利償還金の70%と高く設定されており、合併特例債の活用は、市財政の実質負担を大きく軽減することとなります。  この有利な合併特例債を活用するためにも、先ほど御説明いたしましたように、平成31年度までに事業を完了する必要があると考えております。  次に、公表の時期についてのお尋ねでありますが、先ほど述べました移転先、財源等の基本事項に加え、新病院の医療機能や概算事業費、整備スケジュール等について、庁内協議を経た上で、移転新築に係る整備基本計画案として取りまとめ、できるだけ早い時期にお示ししたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) いろいろな意味で了解いたしました。  移転新築につきましても、例えば医師の確保の問題につきましては給料を周辺の病院より少しアップするとか、工夫できることはいろいろあると思います。また、光市を取り巻く大きな病院にも、来年度からいろいろ変化が起こるのではないかということも聞いておりますので、ぜひ移転新築につきまして、いろんな課題はあると思いますが、いろんな方が満足できる結果が生まれるようにお願いしたいと思います。  新しい展開がありましたら、また随時御報告をお願いいたしまして、この項を終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) それでは、御質問の3番、教育についての1点目、家庭教育・心の教育についてお答えいたします。  まず家庭教育についてでありますが、お示しのとおり、家庭教育は、家庭において保護者が我が子に、言葉や生活習慣、コミュニケーションなど、これから生きていく上で必要なライフスキルを身につけていくための教育であります。そうした意味からも、家庭は全ての教育の出発点で、保護者の愛情とぬくもりのある触れ合いを通して、子供自身が基本的な生活習慣や豊かな情操、社会性等を身につけていくという、大変重要な役割を担っていると受けとめております。  しかしながら、御指摘にもありましたように、現在、核家族化の進行や地域社会における地縁的なつながりの希薄化、さらには、情報化の進展による携帯電話などの電子媒体を中心としたコミュニケーション環境の変化など、社会環境の急速な変化を背景に、ともすると、子供にどのようにかかわっていけばよいのかを悩み、孤立感が募り、子育てへの不安感を抱かれる若い保護者が増加傾向にあることは、大変大きな課題であると認識しております。また、全国的には、少子化や価値観の多様化を背景に、地域の子供は地域で育てるといった地域の教育力の低下も指摘される中で、このような問題への支援策が喫緊の課題になっております。  このようなことから、本市では、小学校入学前や中学校入学前、思春期といった、各発達段階に応じた子育て講座や、児童とその保護者を対象にした少年少女セミナーを実施しながら、親子の触れ合いや会話を中心とした家庭における教育の大切さ等の子育て意識の啓発など、家庭教育に関する学習機会の提供や情報提供に努めているところであります。  さらに、専門家による教育相談の実施やPTA活動への支援、関係部局との連携などにより、子育て世代への家庭教育の補完的支援に努めるなど、保護者が自覚と自信を持って家庭教育に向き合い、子供たちの社会性や規範意識などを育むことができる支援を進めておりますが、今後とも、実効性のある取り組みになるよう、関係部局等との連携を一層強めながら、知恵を絞っていきたいと考えております。  次に、心の教育についてであります。  学校教育においては、道徳の時間の充実はもとより、さまざまな学習活動の場面において、子供たちが自分自身の言動を振り返るとともに、他者とのかかわりについて考える中で、みずからの心を友達とともに磨き合うことができるよう、全ての教育活動を通じて、また、家庭や地域と手を携えて、心の教育に取り組むことが重要であります。  そうしたことから、学校全体の取り組みとして、例えば、具体的行動目標であるチャレンジ目標に、自分から元気な挨拶や挨拶日本一の学校を設定し、挨拶により子供の心を開き、心を伝え合う教育を実践している学校、掃除日本一の学校や目指せ掃除名人、無言清掃など、掃除を通して心を磨き、感謝と感動の心を育む取り組みを実践する学校など、子供たちの状況に応じた活動の展開を、家庭や地域に情報発信しながら進めているところであります。  こうしたチャレンジ目標は、子供たちにとって具体的な行動目標になるものでありまして、徐々に、ともに心を磨き合う、主体的な取り組みへ発展しつつあると感じております。  市教委としては、今後、学校と家庭、地域の3者、子供たちの教育に直接かかわる者同士が積極的に連携、協働する取り組みをさらに工夫しながら、家庭教育の支援や子供たちの豊かな心の育成への取り組みが、相互補完の視点もうまくつながっていくことができるよう、しっかりと支援してまいる考えであります。  以上であります。 ◯副議長(森重 明美君) 武居教育次長。 ◯教育次長(武居 雅則君) 続きまして、御質問の2点目、伊藤公資料館についてお答えいたします。  伊藤公資料館は、合併時の平成16年10月より、経済部商工観光課が所管をしておりましたが、資料館の収蔵資料や隣接する旧伊藤博文邸などを文化財という視点で捉え、平成19年度から教育委員会が所管することとなり、現在に至っております。  伊藤公資料館では、近年、入館者の減少傾向を指摘されており、利用促進のため、市民、特に子供たちが何度も足を運びたくなるような郷土の学習施設を目指し、本年4月から、入館料の値下げや高校生以下の無料化を行っております。  こうした中、次代を担う子供たちの伊藤博文公への理解促進を目的として伊藤公学習帳を作成するなど、本市が初代内閣総理大臣伊藤博文の生誕地であることの普及啓発に努めるとともに、図書館との連携による企画展等も開催をしたところでございます。  また、里の厨との連携は、伊藤公資料館の観光的側面を大きく拡大するもので、経済部局との連携として、昨年度から、市民の方々を対象とした、伊藤公資料館などを見学する市民バスツアーを実施し、里の厨での旬の食材を使った食事を取り入れ、参加者からは一定の評価をいただいております。さらに、本年度、試行期間として、里の厨のレシートを提示いただくことで入館料を割り引く里厨割を導入するなど、本市の観光としても主要な施設として捉え、経済部局や関係団体と積極的に連携をしております。  しかしながら、伊藤公の生誕地である本市の情報発信としては、まだまだ不足している感じがしておりまして、今後、市民力を活用した懇話会のような組織を立ち上げ、アイデアを出していただくなどして、地域の皆様とともに発展していく資料館として、よりよい管理運営の手法を模索してまいりたいと考えております。  今後とも、観光分野との有効な連携方法を検討し、歴史資料に基づく伊藤公の普及啓発をさらに推進するとともに、伊藤公の生誕地という情報発信のあり方も検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。  それで、今の説明の上で、家庭教育について1点。子育てに不安を感じている親御さんというか、保護者に対する、この社会全体での家庭教育、支援をいかにお考えかだけ、ありましたらお聞かせ願いたいと思います。
    ◯副議長(森重 明美君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) 社会全体での家庭教育支援についてでございますが、本市におきましては、現在、青少年健全育成市民会議あるいは地区会議、こうしたところを中心に、早寝早起き朝御飯の運動による望ましい生活習慣の形成ですとか、愛の声かけ運動等の明るく元気で気持ちを通わせた挨拶運動の推進など、温かく心の触れ合う明るい家庭と地域づくりを目指す取り組みが進められております。  また、これまでも何度か触れさせていただいておりますが、コミュニティスクールの取り組みにおきましても、学校運営の質の向上を図るということはもちろんでありますが、地域の子供は皆で育てるという、そうした地域全体の意識の高まりにつながる活動の展開を目指しているところであります。  こうした地域が一体になった取り組みの中で、家庭への働きかけを重視し、地域ぐるみの家庭教育への支援の輪が一層広がっていくよう、そうした環境づくりに積極的に努めたいと考えているところでございます。  以上であります。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。  もう1点だけ。家庭の教育、心の教育、このことにつきまして、県や他市町との連携とかいうのがもしありましたら、また、考えておられましたら、お答えいただければと思います。 ◯副議長(森重 明美君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) 家庭教育、心の教育における他市町や県教委との連携ということについてでございますが、現在山口県では、教育委員や教育長、そして指導主事、社会教育主事、そうした研修の場ですとか意見交換の場を、年間かなりの回数設けております。そうした場で、家庭教育や心の教育につきましても、国や県の取り組みの説明だけではなくて、県や他市町の取り組み事例ですとか研究協議を行っておりまして、そうした場で得た情報等を相互に参考にしながら、それぞれの市町の施策に生かしている、そのように努力しているところであります。  また、一例ですが、心の教育につきましては、県教委が昨年1月に独自に策定をいたしました心の教育推進の手引きを、教職員一人一人に配付しております。さらに、本年度、年内には、改訂版の「いのち・なかま・やくそくを大切にする心を育む学習プログラム みんなちがってみんないい」という冊子も提供されるということをお聞きしております。  市教委といたしましては、これらの周知、活用促進にも努めながら、取り組みのさらなる充実を図っていきたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。  子育てに不安を持つ親は、たくさんいると思います。子供は宝だと思っています。この子供を育てる根本は、家庭だとも思っております。ぜひ、家庭教育、心の教育への手厚い支援をお願いしたいと思います。  また、伊藤公資料館についてですが、2週間、3週間ぐらい前に全国でゆるキャラグランプリが開催されまして、そのときに家康くんというのがおりまして、僕はすごく心を奪われたんです。ゆるキャラをつくれとは言いませんですけども、生誕の地ということで、そういうイメージキャラクターをつくるとか、伊藤公にゆかりのある市町とのサミットとかを開催できないかななんて、思いつきでしゃべっていますけども、そういうことができないかなと思っております。アピールの方法をいっぱいまだ市民からも募集してもいいと思いますので、ぜひその辺を踏まえて、また、光市全体での取り組みをお願いできればと思っております。  この項終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) それでは、4番目の瀬戸風線についてお答えを申し上げます。  まず、1点目の1期工事の進捗状況についてでございますが、1期工事分、すなわち虹ケ丘2丁目から虹ケ丘7丁目の交差点までの1期区間、延長約480メートルの区間につきましては、当初の事業スケジュールを1年前倒しして、平成26年度中の完成を目指し、今年度は交差点改良工事及び盛り土工事を予定していると聞いており、順調に進捗しているものと考えております。  また、光虹ケ丘西土地区画整理事業につきましては、平成27年度の完成を目指し工事を進めており、土地区画整理区域面積約2万6,000平方メートルのうち、道路や公園を除いて、約1万8,000平方メートルを宅地として整備する計画でございます。そのうち、事業費に充てるため売り出す宅地、すなわち保留地は、約6,000平方メートルで、およそ30宅地を売り出す予定としております。なお、残りの宅地約1万2,000平方メートルにつきましては、地権者分として換地する土地でございますので、今後の土地利用の方法については、それぞれの地権者の判断によって決まることとなります。  次に、2点目の2期工事のこれからの計画についてでございますが、この計画は、虹ケ丘7丁目の市道交差点から、鉄道部をまたぎ、国道188号に接続するまでの、延長約810メートルを整備するものでございます。現在、事業主体であります山口県において、道路予備設計等を実施するとともに、関係機関である国土交通省、環境省、JRなどとの事前協議を進められているとお聞きしております。さらに、平成26年度以降から、道路の橋梁や国道部の護岸などの詳細設計に取り組まれる予定となっており、今後とも本事業が着実に推進されるものと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。1期工事はほぼ予定どおりなのは理解いたしました。  2期工事のほうは、今JRさんとかいろいろ絡みがあると思うんですが、仮にきちんと順調に着工して順調に完成した場合に、いつぐらいが、目標、予定で構いませんので、そういうのがありましたらお聞かせいただければと思います。 ◯副議長(森重 明美君) 岡田建設部長◯建設部長(岡田 新市君) それでは、再度の御質問にお答えを申し上げます。  完成予定時期についてのお尋ねでございますが、大変申しわけございません、事業主体であります山口県によりますと、現時点ではまだ完成時期の設定をされていないとのことでございます。市といたしましては、事業の早期完成を目指して、引き続き県に働きかけてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 萬谷議員。 ◯9番(萬谷 竹彦君) ありがとうございました。  虹ケ丘から出て、中村町の交差点、踏切を渡って、光駅方面の中道路は、朝夕、雨のとき、すごく渋滞をしております。もう仕方ないと思っても、私でもいらっとするぐらい、本当に渋滞が起こっております。先ほど述べられました6,000平方メートルの売りに出す30宅地、そして1万2,000平方メートルの換地という部分で、そこに素直に人が住まれるかどうかはわかりませんけども、そこがまたふえると、あそこがまた渋滞してくるだろうなというのが、想像はたやすいというところで。また、虹ヶ浜地域を初めとする海抜の低い地域からの避難経路としても、あそこの道は渋滞するので本当に心もとない。  瀬戸風線の開通で、このいらいらや不安もほとんど解消されると思っております。いろんな意味でいろんな人が、瀬戸風線の開通するのを待ちわびております。先ほども言いましたように、いろんな団体、県ともJRともいろいろ兼ね合いがあり、一筋縄ではいかないとは思いますけども、最大限の御尽力をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。  以上で私の全ての質問を終わります。失礼します。 ◯副議長(森重 明美君) ここで暫時休憩をいたします。再開は振鈴をもってお知らせをいたします。                  午後2時18分休憩       ……………………………………………………………………………                  午後2時32分再開 ◯議長(中村 賢道君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) こんにちは。光市で生活し、長生きしてよかった、そう思えるまちづくりに頑張っております、無会派クラブの大樂でございます。  異常気象の多い1年だったように思います。8月30日には特別警報の発表が開始されました。これは、数十年に一度しかないような非常に危険な状態にあるということで、直ちに命を守るための行動をとることになっております。数十年に一度と表現されております。  きのう、12月4日は、3.11東日本大震災から1,000日目という、ちょうど大きな節目にありました。大惨事が思い出されます。市民対話集会の意見でも、多くの市民の皆様の関心の深さがうかがえました。今回の一般質問におきましても、これらを中心にお聞きしたいと考えております。  通告に従いまして質問いたします。  1番目の、防災及び減災対策の課題についてお尋ねします。  まず1点目、対話集会を省みて地域毎の防災対策の見直しについてお尋ねします。  全市を7つの会場に分けた市民対話集会が実施され、そのうち4会場に参加いたしました。今回のテーマが、きずな、防災、減災であり、当然ではございますが、防災に対する切実な叫びを感じました。  しかし、質問内容と回答がかみ合わない部分が多々あり、縦割り行政の問題点かなと考えました。すなわち、市民の構成する自治会は市民部、防災などを所管とする総務部での見解に相違を感じました。  共通の面、項目につきましては、横の緊密な連携が必要と思います。一見無駄と見える重なった部分も、市民にとってはありがたいものです。事務の効率化よりも、市民のための事務に重きを置いていただきたいと思います。例えば、自治会の立ち上げ、自主防災組織の手続の助言などは、市民部所管でも総務の関係所管でも、両方である程度処理が進められ、最終的に本来の所管で手続を実行するなどです。  また、地域によって災害の関心の度合いの違う、災害の地域性を感じました。海岸線に近い地域は地震によるところの津波、一方、山合いでは土砂災害、川の氾濫の場合の避難所への避難道路の問題など、地域の切実な叫びを聞きました。これらは今始まったことではなく、既に解決すべき問題点でもあります。特に危険性の高い地域での現実性のある質問に対する当局の回答に対し、住民の方々の失望感がうかがえました。  正常化の偏見ということにつきましては、周防公民館で平田主任主事さんが事例発表にて述べられ、市川市長も、早目の避難指示で、何もなかったらそれでいいのではないかとお答えされておりました。  避難場所に対しても、地区によっては、増水時には移動困難なことが予想される場合は、少し離れていても、安全な場所への誘導が必要ではないでしょうか。例えば、周防地区での島田川の東側、西側に住まれる方の対処です。東側の方は避難できる場所があります。一方、西側の方は移動困難が予想されます。  そこで、早目の避難ということで、安全性を考慮し、民間施設の契約や西側に位置する小学校などで事前にスペースを確保するなどの手段を講じられないでしょうか。  次に、津波や高潮発生時に避難所の目安として設置された海抜表示板について、多くの質問がありました。市内の学校や公共施設など105カ所で126枚の設置をされ、光ロータリークラブの御厚意により、民間施設を中心に約50枚の海抜表示板が設置されたとお聞きしました。私も現地を確認しました。青字に白文字で海抜が表示されており、目につきやすいと感じております。しかし、枚数に制限があり、もっと多くの海抜表示が必要と感じました。  そこで、市民対話集会でも紹介がありました海抜表示シートについてお尋ねします。11月25日号広報でも募集記事が掲載されました、海抜表示シートの配付について、自治会や事業所からどのくらい反響があったのでしょうか、御紹介ください。  また、防災行政無線についても多くの質問がありました。平成25年度では、室積・光井地区の屋外拡声子局の整備をされるとの説明でした。1日も早い整備をお願いするところですが、工事予定を再度御説明してください。  最後に津波ハザードマップですが、今年度予算では津波ハザードマップの作成を予定されていましたが、どのような状況でしょうか。山口県からの津波浸水想定区域の発表がおくれているとの報告がありましたが、年度内にハザードマップが完成するのでしょうか。  このハザードマップには、浸水域をあらわすとともに、避難所、避難経路も記載されると聞きました。1日も早い作成をお願いします。  2点目、自治会組織率と自主防災組織率の乖離対策についてお尋ねします。  市内自治会の組織率は、約80%とお聞きしております。光市総合計画後期基本計画の自主防災組織率の目標値80%の根拠につきましては、自治会の組織率からのものとの説明であり、十分理解できるところであります。  そこで、市内の未組織率の約20%の方々へは、今後どのように進めようとしているかお尋ねします。光市連合自治会協議会から今回要望いたしました自治会加入率促進向上は、この部分を指しております。未加入の方々についての所在や現状を把握されている場合は、該当の自治会または連合自治会と緊密に連携していただきたいと考えますが、所管の御意見をお聞きします。  3点目、学校と地域の連携についてお尋ねします。  光市内小中学校では、おのおの避難訓練が実施されており、大きく評価させていただきます。特に、室積小学校での地域を巻き込んでの活動は、すばらしいものがあります。  一方、そこでの問題点には、避難道路があります。避難に際し使用した道路は、あくまでも仮のものと考え、専門性のある見地から、安全を担保した道路の提示が望ましいのではないでしょうか。行政側から指定道路などお示しいただけないものでしょうか。今後、避難道路の整備について検討していただきたいと思います。何かお考えがあればお聞かせください。  光市内小中学校における防災教育に関して、これまでの光市教育開発研究所の防災部会での活動、防災訓練、防災教室などの状況や防災教育の目的、理念の紹介を含めて、今後どのような取り組みをお考えか、コミュニティスクールを踏まえてお聞かせください。  この項はこれで終わりまして、2番目の環境所管の課題についてお尋ねします。  1点目、下水道事業認可区域内での浄化槽設置補助の該当地区への周知についてお尋ねします。  平成26年より、室積地区への助成が始まります。先般の地区集会におきまして、出前講座を行っていただき、地区住民への徹底に御協力いただき、感謝いたします。  そこで、該当地区へのさらなる積極的な説明の機会を設定していただきたいと考えております。該当地区の自治会長に、当該地区は向こう5年間工事がない箇所があり、説明に伺いましょうかなどの問いかけなどが必要ではないでしょうか。何かお考えがあればお聞かせください。  瀬戸内海、それに河川の水質保全の見地及び周南流域下水道浄化センターの流入量を鑑みた、既存の合併処理浄化槽設置者への公共下水道へのつなぎ込みへの助成も、今後の課題にしていただきたいと思います。これは、今回の室積地区下水道認可区域内における浄化槽補助についての説明文の、室積地区の浄化槽補助に対する運用として、(1)下水道整備後は速やかに下水道を接続する確約書面を提出することが条件にあることを、拡大解釈したものです。お考えをお聞かせください。  2点目、アルゼンチンアリの今後の対策についてお尋ねします。  アルゼンチンアリにつきましては、6月議会におきましてもお聞きし、評価させていただいております。  さきの地区自治会説明会では、特に冬の防除ということで、住民の方々の協力もいただける雰囲気を感じまして、安心しているところでありますが、来年度、平成26年度で3カ年の計画が終わることに、若干の不安を感じます。室積地区55自治会のうち、当初4自治会を対象に、駆除対策で一定の成果を見、残る1自治会が拮抗状態にあります。ここで手を抜くと、もとのもくあみです。今後を見据え、対策に気を緩めない決意をあらわしていただきたいと思います。  以上で壇上からの質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) それでは、1番目の御質問、防災及び減災対策の課題についてのうち、総務部所管分についてお答え申し上げます。  まず1点目、対話集会を省みて地域毎の防災対策の見直しについてでありますが、御案内のとおり、10月22日の室積公民館を皮切りに、11月13日の周防公民館まで、市内7会場で、「絆」〜防災・減災を考える〜をメーンテーマとした市民対話集会を開催いたしました。  市民対話集会では、市の防災対策の現状や本年度の主な防災関連事業等について御説明し、市民の皆様方から多くの御質問や御意見をいただき、改めて、市民の皆様の防災に対する意識の高まりを感じたところであります。貴重な御意見や御提言をいただきました皆様方には、改めてお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。  それでは最初に、周防地区の島田川右岸に位置する新宮・旭地区の避難所についてのお尋ねであります。  当地区における最も近い避難所は、周防の森ロッジでありますが、この施設は、平成24年度に山口県が指定した土砂災害警戒区域内に位置することから、土砂災害警戒情報が発表された場合には、避難所として利用することが困難となります。このため、土砂災害警戒情報が発表された場合、現状においては、左岸に位置する施設ではありますが、周防公民館や周防小学校を避難所として利用していただくこととしております。  また、左岸への移動につきましては、平成17年、台風14号の集中豪雨の際、島田川の氾濫により、避難路となる県道徳山光線と光玖珂線が冠水した経緯がありますが、その後、この台風を教訓に、山口県において、島田川の堆積土砂や阻害木の除去を継続的に実施されましたことから、一定の改善が図られたものと認識しております。  なお、当地区は、過去大きな災害が発生し、また、仮に島田川が氾濫した場合は避難所への移動が困難となることが想定される地区でありますことから、住民の皆さんへは、早目の避難を心がけるよう、さまざまな機会を通じて啓発してまいりたいと考えております。  次に、海抜表示シートについてのお尋ねであります。  議員御案内のとおり、本年度、御自分が住んでいる地域の海抜を意識していただくことを目的に、市内の学校や公共施設等105カ所に126枚の海抜表示板を設置し、あわせて、光ロータリークラブの御厚意により、民間施設を中心に約50枚の海抜表示板を設置していただいたところであります。  また、11月から、この海抜表示板を補完するものとして、自治会や市内事業所等を対象に、防災危機管理課が作成する海抜表示シートの設置募集を開始したところであり、これまで13団体から申請をいただき、現在海抜測量とシートの作成作業に取りかかっております。  引き続き、市広報誌やホームページ等を通じて、海抜表示シートの設置募集を呼びかけてまいりたいと考えております。  次に、防災行政無線の整備スケジュールについてのお尋ねですが、現在、中継局や再送信子局、屋外拡声子局の最終的な位置決めを行い、各局の占用に係る関係機関との協議、申請が終了したところであります。今後、今月中旬には、中国総合通信局から予備免許が交付される予定でありますので、その後、子局等の設置工事に着手したいと考えております。  なお、工事の着手に当たりましては、当初、地元説明会の開催も検討いたしましたが、市民対話集会で防災行政無線の工事概要やスケジュール等について説明したこと、交通規制を伴う屋外拡声子局は30カ所程度であること、1カ所当たりの施工期間も約10日間であることから、地元説明会は行わず、今後、広報やホームページ、さらには自治会への回覧板などを通じて、適宜工事概要やスケジュール等について周知を図りたいと考えております。  次に、津波ハザードマップの作成であります。  9月議会で申し上げましたように、当初本年3月に予定された県による津波浸水想定図の公表が、大幅におくれております。また、現在国において、津波ハザードマップ作成マニュアルの見直しが行われておりますことから、本年度のハザードマップの作成は困難と判断し、改めて、平成26年度に作成を延期したいと考えております。  次に、3点目の御質問、学校と地域の連携についてのうち、総務部所管分についてお答え申し上げます。  まず、避難道路の指定であります。  本年1月に行われました室積小学校の防災教室では、南海トラフの巨大地震による津波を想定し、高学年の児童がリーダーとなり、低学年の児童を、学校が決められた1次避難場所である峨嵋山やかんぽの宿光、サン・アビリティーズ光に誘導する、避難訓練が実施されました。  一般的に避難路とは、安全な場所に通じる道路や緑地であって、一定の基準を満たすものを市が指定するもので、今後、津波浸水想定図を踏まえ、津波ハザードマップの中で、広域避難場所や避難路についてお示ししたいと考えております。一方、避難経路とは、自分たちが住んでいる場所から避難所までの経路であり、御家庭や地域で、ハザードマップ等を参考にしながら、日常的に話し合って決めていただければと考えております。  また、避難道路の整備でありますが、避難経路や避難路は、里道から市道、県道、国道と多岐にわたり、それぞれの管理者が計画的に整備を進めるもので、一朝一夕に行えるものではありません。このため、日常的な点検やパトロールを通じた修繕等の維持管理が重要であり、引き続き、関係所管との連携を図りながら、安全に利用できる道路の確保に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田市民部長◯市民部長(岡田 憲二君) それでは、御質問1番目の2点目、自治会組織率と自主防災組織率の乖離対策についてお答え申し上げます。  議員御承知のとおり、本市の自治会の加入状況は、本年11月末現在で333の自治会に約1万8,800世帯が加入され、その加入率は約82%となっております。そうした中、本年10月には、岩田・三輪地区にも連合自治会が設立され、市内全地区に連合自治会が立ち上がり、さまざまな活動に取り組まれているところでございます。
     お尋ねの自治会未加入世帯の加入促進でございますが、自治会は任意組織であり、加入や運営等については、行政が直接関与することは困難なところではありますが、今後、住民自治を進める上で、その中心を担う自治会の役割はますます重要となってくるものと考えております。そうしたことから、自治会の仕組みや役割、さらには、市の自治会への支援制度などを掲載したパンフレットや、加入促進のための啓発チラシを作成したいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 能美教育長。 ◯教育長(能美 龍文君) それでは、御質問の1番、防災及び減災対策の課題についての3点目、学校と地域の連携についてのうち、教育委員会所管分についてお答えいたします。  御案内のとおり、市教委では、昨年度から教育開発研究所において防災教育推進部会を設置し、防災教育の一層の充実に向けた調査研究に取り組んでおります。本部会の目的は、東日本大震災等の教訓から、子供たちが地震や津波などの災害に直面したとき、災害に対する正しい知識、技能のもとに的確に状況を判断し、自他の生命尊重を基盤として、みずから安全に行動し、成長段階に応じて、周囲の人や地域社会の安全に貢献できる防災対応能力の育成を図ることであります。  この防災対応能力は、みずからの身を守り乗り切る力や知識を備え行動する力、地域の安全に貢献できる力など、災害と向き合いながらともに力強く生きていく力でありますが、子供たちにこうした力を育むため、昨年度から本年度にかけて、これまでに、子供や保護者、教職員に対し防災に関する意識実態調査を行い、状況を把握し、課題を整理するとともに、各学校で実践している防災教育カリキュラムの見直しや、防災教育の公開授業を踏まえた防災授業の具体モデルの提案などに取り組んでまいりました。  また、学校と市教委、関係部局との情報共有も積極的に図り、各学校が作成している防災対応マニュアルの見直しを進めるなど、防災管理面の取り組みの強化にも努めてきたところであります。  さらに、このような部会の取り組みの成果につきましては、今月11日水曜日の午後2時から、教育委員会の1階ホールで発表会を開催することとしております。  次に、小中学校の防災訓練、防災教室等の状況についてでありますが、各学校では、防災訓練の実施はもちろんのこと、学校によっては、地域の方々や消防本部などの関係部局、工業高等専門学校等と連携し、防災に関する特設の教室や出前授業を実施するなど、防災に関する意識の一層の高揚や災害に対する正しい知識の効果的な獲得のために、鋭意創意工夫を講じているところであります。  一方で、取り組みの質を高めていくためには、子供たちが安全で健やかに育つ生活環境づくりという面も大変重要になってまいります。これからは、学校と家庭、地域が教育の当事者として相互に密接にかかわり合っていくコミュニティスクールの場においても、地域の実情に応じた取り組みがポイントになると考えております。  市教委としては、今後とも、各学校の取り組みの継続、改善を支援しながら、多くの皆様の期待をしっかりと受けとめ、本市の防災教育の充実、防災に関する取り組みのさらなる推進に、積極的に取り組んでまいる考えであります。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) いろいろありがとうございました。  1点目についてお尋ねしたいんですが、先ほど答弁の中の海抜表示板でございますね。今ついているところは、大体施設だと思っております。よその市町に行きますと、電柱とか、ある程度表示物が施設以外にもついているのを見たことがあります。ということで、今後、まあ枚数に制限ございますという説明はよくわかるんですが、避難経路の途中のそういった信号灯とか重立った電柱、例えば避難のときここまで逃げてきたというところで、およその道路上での目安として、表示シートというのをつけていただくことはできないものなのでしょうか、お尋ねします。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長。 ◯総務部長(山本 直樹君) 海抜表示板についてのお尋ねであります。  先ほど申しましたように、本年度は、自分たちが住んでいる地域の海抜を知っていただきたいということで、主に公共施設を中心に海抜表示板を設置いたしました。  今の議員の御指摘と同じような、市民対話集会の中で、低いところにつけるのはどうかという御意見をいただいております。確かに、避難の目安として低いところにつけるという方法はあろうと思いますので、今後、浸水想定図等を踏まえながら、そのあたりについて検討してまいりたいと思っております。  あと、当面は海抜表示シートにつきましては、今随時防災危機管理課でお配りをしておりますので、当面はこういったもので対応していただけたらと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) 十分よくわかりました。  さきに周防公民館で、正常化の偏見ということで、先ほども登壇して申しましたが、非常に大事なことで、オオカミ少年にならないようにということはありますけど、市長も、何もなければいいじゃないかとおっしゃいました。周防地区だけでおっしゃいましたので、全市を通じてぜひ一言あればありがたいんですが。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 市民対話集会を私も聞きながら、市民の皆さんの防災に対する意識というのがこんなにも変化したのかと、昔は、自分のところが危ないということを言ったら地価が下がるじゃないかというようなお話もあったわけでありますが、それが物すごく変わってきたなと思っております。  私自身、本当に、早目に避難していただくように早目に情報を出して、そして、もし何もなければそれは訓練として考えてくれと申しましたので、私どもも、勇気を持って早目の情報提供をしたいと思っております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) ありがとうございました。伊豆大島のようなことになっては困りますので、市民の迷惑もありますけど、夜間であろうとぜひ対応よろしくお願いします。  それから、次の2点目なんですが、非常に市民部は積極的にいいお答えをいただきました。来年度に向けましても、自治会も双方連携をしながら、さらなる向上を目指していきたいと思いますので、よろしくお願いします。  最後の3点目なんですが、今後、コミュニティスクールを通じてますます地区との連携を深めてまいりたいと思いますので、私たちもいろいろ申したいと思いますので、そのときはまたよろしくお願いします。  この項終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 亀井環境部長◯環境部長(亀井 淳二君) それでは、2番目の環境部所管の課題についての1点目、下水道事業認可区域内での浄化槽設置補助の該当地区への周知についてお答えを申し上げます。  室積地区以外の下水道の認可区域内では、おおむね認可計画どおりの下水道整備が進んできておりますことから、昨年度から、一定の条件に該当する区域に、合併浄化槽の補助を開始しておりますが、室積地区におきましては、下水道整備を重点的に実施している最中でありますことから、2年間のお時間をいただき、平成30年までの下水道整備計画を作成し、その計画の対象以降の区域において、浄化槽設置に係る補助をするため、さきの9月の市議会定例会の環境福祉経済委員会で御説明をさせていただくとともに、連合自治会の御要請をいただき、出前講座という形で、御出席の自治会長の皆様へ御説明をさせていただいてきたところでございます。  議員お尋ねの各自治会への御説明でございますが、出前講座等の御要望がございましたら御説明にまいることとしておりますが、お示しをしております計画図だけでは詳細な説明がなかなか難しいといった点もございまして、個別に現地を確認し、当該土地の形状や周辺の形状等も十分に考慮しながら御説明をする必要がありますことから、今後、室積地区にお住まいの方からのお問い合わせに応じ、現地を確認した上で、丁寧に御説明をさせていただきたいと考えております。  2点目の既存の合併浄化槽設置者の公共下水道へのつなぎ込みへの助成でございますが、供用開始を行っている他の地区におきましても助成を行っておりませんことから、光市水洗便所改造資金融資あっせん及び利子補給に関する規則に基づきまして、供用開始後3年以内に接続される市民の方に融資をあっせんし、その融資を受けた方に対して利子補給を行う制度がございますので、この制度の活用などをお願いしたいと考えております。このことも、御説明に上がったときに、あわせて丁寧に御説明をしてまいりたいと考えているところでございます。  次に、2点目のアルゼンチンアリの今後の対策についてお答えを申し上げます。  議員も御承知のとおり、アルゼンチンアリ対策につきましては、室積地区の4つの自治会を対象に、平成24年度より3年間の継続事業として、地域住民の御理解と御協力をいただき、市と協働で一斉防除及びモニタリング調査を実施していただくとともに、市も、ホームページを通じ、アルゼンチンアリの特徴や生態、防除方法などの情報についても周知啓発を図っているところでございます。  今年度も、6月、9月の2回、一斉防除を実施しておりますが、昨年度の一斉防除前の状況と比較いたしますと、防除区域の西部においては確実な減少効果が確認できておりますが、もともとアルゼンチンアリの生息が多数確認されている地域につきましては、依然として減少が確認できない状況も散見されるところであり、そのような地域につきましては、本年度の新たな取り組みとして、冬期防除を実施する予定といたしているところでございます。  この冬期防除でございますが、アルゼンチンアリは、在来種のアリと違い、冬でも冬眠せず、ひなたなど暖かいところを選んで活動するため、防除を行う範囲を絞りやすく、効率的な防除を行うことが可能になるという説に基づくものでございます。山口県、広島県の関係自治体により組織されておりますアルゼンチンアリ対策協議会において、他市で実施したところ、一定の効果を得ることができたとして紹介をされたものでございます。  議員お尋ねの3年間の事業終了後の対策についてでございますが、現在行っております対策事業の成果やアルゼンチンアリ対策協議会で得られた情報などを十分検証し、今後の事業のあり方について検証してまいりたいと考えております。なお、この対策につきましては、市長会を通じ、県にも財政支援を初めとする要望を出させていただいているところでございます。  このようなことを通じまして、議員御指摘のようにもとのもくあみにならないように、最善の努力を払ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) それでは、1点目について再質問させてもらいたいと思うんですが、私が言いたいところは、合併処理浄化槽をつけていらっしゃる方は、非常に道路に直近して、すぐつなぎ込みができるような形にしてあるのがほとんどであります。それで、今一番費用がかかるのは、曝気槽というか浄化槽の解体費用だと思います。あと、配管費用というのは、もうつなぎ込みだけですから、そう高くはないと思います。まあ、解体費用の補助と、先ほど部長がおっしゃいました、そういった融資もございますよということで、そういったところを、誤解のないように、なるべく早くつないで。  というのが、除去率から申しますと、合併処理浄化槽でも100%ではありませんね、もちろん。除去率90%ということで、極端なことを申しますと、そういった有機物というかし尿といいますか、10%分は河川、海に流れるという理解であると思うんですよ。ということで、なるべくそういった公共下水へのつなぎ込みというのは、むしろ促進されたほうが。言ってくればやるというんじゃなしに。  もちろん、公共下水の需要が増すから、費用対効果も大きくなると思いますので、そういった両面で、ぜひ当局が、そういった該当者には積極的な働きかけをやってほしいんですよ。  今の件、理解できますかね。 ◯議長(中村 賢道君) 亀井環境部長◯環境部長(亀井 淳二君) はい。室積地区は、御手洗湾に小さい水路から放流されている事例が多うございます。そういった関係からも、なるべく重点的に下水道の整備を進めて、そこに接続していただくというのは、まさに議員仰せのとおりだと思っておりますので、我々も、それに向けては積極的に啓発、御説明に上がっていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) 今の件、よろしくお願いします。それで瀬戸内海のきれいな海が存続できますし、一方、公共下水道の需要も高まるということで、両方がよくなると思います。  最後の、2点目のアルゼンチンアリの冬期対策なんですが、現地の地区自治会の説明会にも参上したんですが、ベイト剤で行われていく予定なんでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 亀井環境部長◯環境部長(亀井 淳二君) 基本的には、やっぱりベイトの活用ということになると思うんですが、そういう暖かいところに出てきているアリに対して、噴霧であるとか、周辺環境、人的被害のない範囲で、いろいろなことをやっていきたいと考えております。  また、その中で、まだ商品化はされていないものもございますが、かねて議員から御紹介があったような、大学の研究機関等で開発をしているようなものも、活用方法について検討して、使えるものがあれば使っていきたい。まあ、これは予算が伴う話でございますので、モニター的に無償でできるようなものとか、そういったものを含めて検討してまいりたいと考えて、今いろいろ調査をさせているところでございます。よろしくお願いします。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) 先ほど登壇して4自治会と申しましたが、市延と東ノ庄、それから、その下の神田、東江ノ浦なんですが、今後の対策といたしましては、本当は東ノ庄を撲滅してほしいんですが、これは時間がかかると思いますので、周辺に影響を及ぼさないと、そういったことでのモニタリングも大事と思いますので、将来的にモニタリングだけをぜひ続けていって。そのあたりのお考えをお聞かせ願いたいと思うんですが。 ◯議長(中村 賢道君) 亀井環境部長◯環境部長(亀井 淳二君) 今、議員御指摘のそういった観点で、4自治会以外のところでも、ウオッチングといいますか、モニタリングといいますか、そういったことは職員がやっております。今、御心配いただくような状況にはなってきておりませんので、安心していただけたらと思います。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) 一応、安心しました。  結局、あれですね、光市の、特に室積の中でも、ほとんどアルゼンチンアリの被害をこうむっていらっしゃらない方が多いんですよ。それで、一部のことで大げさなこととおっしゃっている方もいらっしゃるかどうかわかりませんが、ここがとりででありますので、こういった東ノ庄だけにかぶせるんじゃなくて、私も連合自治会に関係している者でありますが、来年度、ぜひこういった撲滅作戦を展開していきたいなと思っている感じです。  そういうことで、市も自治会も、あわせて協力体制をぜひお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  以上で全質問を終わります。       ───────────・────・──────────── ◯議長(中村 賢道君) この際、お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会し、あすに議事を継続いたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(中村 賢道君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会いたすことに決しました。  本日はこれにて延会いたします。  大変お疲れさまでございました。                  午後3時13分延会       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。                     光市議会議長   中 村 賢 道                     光市議会副議長  森 重 明 美                     光市議会議員   西 村 憲 治                     光市議会議員   加賀美 允 彦                     光市議会議員   磯 部 登志恵...