○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認めます。よって、認定第6号、7号、8号、9号、13号、15号、議案第101号、102号、110号、111号、112号、114号、118号、119号、122号、123号、124号、以上17件は委員長の報告のとおり決しました。 次に、総務常任委員会に付託いたしました認定第1号等14件を
一括議題といたします。 委員長の報告を求めます。
◎15番(大西明子君) おはようございます。それでは、総務常任委員会に付託された事件について、審査した結果を御報告いたします。認定第1号 平成30
年度岩国市
一般会計歳入歳出決算の認定について 本件のうち、本
委員会所管分は、
慎重審査の結果、認定すべきものと決しました。認定第2号 平成30
年度岩国市土地取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について 本件は、
慎重審査の結果、認定すべきものと決しました。議案第103号 令和元
年度岩国市
一般会計補正予算(第1号) 本議案のうち、本
委員会所管分は、
慎重審査の結果、原案妥当と認め可決すべきものと決しました。議案第113号 岩国市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する
条例議案第115号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する
条例議案第116号 成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する
条例議案第117号 岩国市印鑑条例の一部を改正する
条例議案第125号 市道上駄床1号線災害復旧工事(2工区)請負契約の締結について議案第126号 川西ポンプ場機械設備工事請負契約の締結について議案第127号 川西ポンプ場電気設備工事請負契約の締結について議案第128号 愛宕山多目的広場建築物新築建築工事請負契約の一部変更について議案第129号 東小中学校校舎新築建築工事請負契約の一部変更について議案第130号 東小中学校校舎新築電気設備工事請負契約の一部変更について議案第131号 東小中学校校舎新築機械設備工事請負契約の一部変更について 以上11議案は、
慎重審査の結果、原案妥当と認め可決すべきものと決しました。 それでは、審査の状況について、御報告いたします。 認定第1号 平成30
年度岩国市
一般会計歳入歳出決算の認定についてのうち、本
委員会所管分の審査におきまして、総務費の総務管理費の企画費のバス等関係費に関し、委員中から、通学定期券利用促進事業費補助金制度の目的とその対象者について質疑があり、当局から、「例えば、JRと錦川清流線のように、通学定期券に価格差がある場合において、保護者間の負担の地域格差を是正するとともに、公共交通機関の利用促進を図ることを目的とするものであり、その対象者は、市内に在住し、市内の高校、高森みどり中学校または高水中学校に通学する生徒としている」との答弁がありました。 これを受けて、委員中から、「保護者間の負担の地域格差を是正するということであれば、市外の中学校や高校に通学する生徒の保護者からすると、不公平に感じるものと考える。本市が推進している子育て支援の観点からも、制度を改正すべきではないか」との質疑があり、当局から、「委員の御指摘は理解できるところもあり、市内外を問わない通学環境を整えるといった意味合いからも、今後、さまざまな意見を聞きながら検討してまいりたい」との答弁がありました。 続いて、消防費の災害対策費の災害対策関係費に関し、委員中から、「現在、犬や猫などのペットの受け入れが可能な避難所がふえてきていることは評価するところであるが、その一方で、ペットに対するアレルギーがある方への配慮が不十分と考えられることから、避難所のすみ分けなど、何らかの対応が必要ではないのか」と質疑があり、当局から、「昨年、避難所の調査を行い、小型のペットの受け入れが可能な避難所として94カ所を指定しているところである。しかし、その調査は、ペットの受け入れの可否に重点を置いたものであったことから、今後、委員の御指摘を踏まえた上で、各避難所の大きさや部屋の数等を勘案しながら見直しを行い、避難所の適切な運営に努めてまいりたい」との答弁がありました。 本件のうち、本
委員会所管分につきましては、討論において、一部委員から、「本市においては、「基地との共存」を掲げ、空母艦載機の受け入れを容認して以来、騒音に悩まされており、また、飛行艇ミュージアムの整備に関する要望を国に行っているが、その概要は戦争をイメージさせるもので、地域の交流につながるものになるのか疑問であることなどから、これらの関連予算に係る決算は認められないこと、さらに、農林水産業費や土木費の決算額が前年度より減少しており、市民の暮らしが守られているとは考えられないことなどから、反対する」との意見がありましたので、挙手により採決いたしました結果、賛成多数で認定すべきものと決しました。 次に、議案第113号 岩国市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の審査におきまして、委員中から、「会計年度任用職員制度が導入されることにより、臨時・非常勤職員のほとんどが会計年度任用職員に移行し、これまで支給されなかった期末手当や通勤手当などが支給されることになるが、その任用、職務等についてはどのように整理しているのか」との質疑があり、当局から、「基本的には1会計年度ごとの任用となること、地方公務員法が適用されることとなり、守秘義務や職務専念義務などが課せられること、正規職員が行う本格的業務以外の業務に従事すること等が根拠づけられたものである」との答弁がありました。 これを受けて、委員中から、「各手当が支給されるようになることは喜ばしいことであるが、勤務内容が何ら変わらないのであれば、制度導入は余り意味のないものになってしまう。その職場の状況を把握した上で、会計年度任用職員を配置すべきではないか」との質疑があり、当局から、「この制度導入の背景の一つに、働き方改革の一環として、同一労働同一賃金の実現が挙げられている。その意味からも、正規職員を配置すべき職場には、正規職員を配置するという姿勢を堅持しつつ、その上で、会計年度任用職員が必要な職場かを精査することにより、職員の適正配置に努めてまいりたい」との答弁がありました。 本議案につきましては、討論において、一部委員から、「本条例は、地方公務員法及び地方自治法の一部改正を受けて制定するものであるが、この法改正により、非正規職員に対して法的な根拠を与え、非正規化を合法化し、非正規化を進めることにつながりかねないこと、また、任用期間の限度を最長1年と定めて雇いどめをすることにつながり、フルタイム・無期雇用が原則という国際的なルールや、公務の運営は任期の定めのない常勤職員を中心とする原則からも逸脱することになることから、反対する」との意見がありましたので、挙手により採決いたしました結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 なお、そのほかの案件につきましては、特に申し上げるべきことはございません。 以上で、総務常任委員会の
審査報告を終わります。
○議長(
藤本泰也君) ただいまの委員長の報告に質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 別になければ質疑を終結し、認定第1号、議案第103号を除き、これより討論に入ります。
◎14番(長岡辰久君) 14番 日本共産党市議団の長岡辰久です。議案第113号、115号に反対する立場で討論をします。 会計年度任用職員制度については、働き方改革の一環として、長時間労働の是正、働き方によらない同一労働同一賃金などを柱に国会に提出されたものです。安倍首相は、非正規職員という言葉を日本から一掃するなど、正規職員と非正規職員の不合理な待遇差をなくすかのような幻想を振りまいております。しかし、非正規職員という言葉はなくしても、非正規職員の働き方、不合理な待遇差は残すんです。 1年という有期雇用では、将来の設計を立てることは困難であり、時給の低さ――例えば、今、非正規職員の方は時給が1,000円未満です。正規職員の方は、高卒の新卒でも時給が約2,000円以上。年をとるにしたがって格差はどんどん開いてまいります。私が正規職員のときは、時給が約2,500円でございました。 この時給の低さが、子供の7人に1人が貧困と言われる状況をつくり出しています。女性活躍などという美名のもとで、乳飲み子がいても預けて働かなくてはいけない現実があります。 この制度の導入は、第1に、非正規職員に対して法的な根拠を与え、非正規化を合法化し、非正規化を進め固定化することにつながりかねません。第2に、1会計年度ごとの任用であり、自治体は任用期間の限度を最長1年や3年と定めて雇いどめをすることにつながりかねません。フルタイム・無期雇用が原則という国際的なルールからも、公務の運営は任期の定めのない常勤職員を中心とするという原則からも、逸脱します。 この改正案は、国の法改正を受けて、非正規職員の任用根拠を厳格化し、新設した会計年度任用職員へ移行させ、待遇改善を行うというものでございます。本来、非正規職員の待遇改善として求められるのは、本格的・恒常的業務を担う非正規職員の正規職員化や待遇改善を図ることです。しかし、この同一労働同一賃金を求める待遇改善の流れからも、女性が活躍できる社会の実現を目指す上からも、こうした願いにも応える制度になっていません。 会計年度任用職員は、1会計年度ごとの任用です。毎年度更新されるといっても、いつでも雇いどめができる有期雇用の非正規職員であることには変わりありません。正規職員と非正規職員の待遇差は歴然と残されたまま、一方で、正規職員並みに厳しく義務や処罰が適用されることになります。また、会計年度任用職員のフルタイムとパートタイムの新たな待遇差を生んでおります。制度の移行により、臨時職員の待遇がわずかながら底上げされるという点は評価できますけれども、放課後児童教室指導員などの嘱託職員については、わずかな改善にとどまっています。 2020年4月1日から、いわゆるパートタイム・有期雇用労働法が施行されます。このパートタイム・有期雇用労働法のポイントは、「不合理な待遇差の禁止」「労働者に対する待遇に関する説明義務の強化」「行政による事業主への
助言・指導等や裁判外紛争解決手続の整備」がポイントとなっています。このパートタイム・有期雇用労働法というのは、民間の職場に適用されるわけです。会計年度任用職員は、公務の職場に適用されます。民間の職場には異議申し立ての道が開かれております。しかし、公務の職場には異議申し立ての道が閉ざされています。なぜ、公務の職場には異議申し立ての道がないかというと、本来、公務の職場というのは異議を申し立てることがあってはならない。ですから、異議申し立ての道が最初からないんです。この会計年度任用職員はどうでしょうか。大いに異議がある。反対せざるを得ません。 以上で、反対の討論を終わります。
○議長(
藤本泰也君) ほかにありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) ほかになければ討論を終結し、これより採決に入ります。認定第1号、議案第103号並びに御異議のあります議案第113号、第115号、以上4件を除き、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認めます。よって、認定第2号、議案第116号、117号、125号、126号、127号、128号、129号、130号、131号、以上10件は委員長の報告のとおり決しました。 次に、議案第113号、議案第115号を採決いたします。 まず、議案第113号を起立により採決いたします。議案第113号 岩国市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
藤本泰也君) 起立多数であります。よって、議案第113号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第115号を起立により採決いたします。議案第115号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
藤本泰也君) 起立多数であります。よって、議案第115号は原案のとおり可決されました。 これより認定第1号、議案第103号の討論に入ります。 まず、認定第1号 平成30
年度岩国市
一般会計歳入歳出決算の認定についての討論に入ります。
◎13番(小川安士君) 13番 小川安士です。日本共産党市議団を代表いたしまして、平成30
年度岩国市
一般会計歳入歳出決算の認定に反対する討論をします。 まず、この決算のもとになる平成30年度一般会計予算には、空母艦載機の移駐で基地被害が広がるのに、市民の安心・安全を守る内容ではないと指摘をいたしまして反対をいたしましたが、やはり残念ながら異常な爆音被害でも米軍機の運用には規制が全くかけられず、「基地との共存」路線が進められました。そうした行政では、岩国の持つ可能性が十分引き出せないばかりか、住民の暮らしに身近な問題に正面から取り組むことになりません。例えば、バスの利便性さえ守れずに、さまざまなトラブルまで発生させることになってしまったのではないでしょうか。 また、総務省の類似団体比較カードなどの政府統計には、岩国の地域経済の成長が他市におくれをとっていることがあらわれています。岩国市と全国の自治体を比較すると、岩国市の市税収入は平成20年度の決算では204億円を超え、住民1人当たりの税収額は類似団体よりも多かったのに、平成29年度の決算では184億円に下がり、逆に全国の類似団体は少しずつ伸びていて、平成29年度には岩国市の106%を超えました。市税収入は平成30年度の決算でも同様の水準となっています。改めて実態を調査し、国の与えるメニューに従うのではなく、岩国市独自の問題意識で、実態に即した対策を立てることで経済振興に結びつけるよう求めます。 また、空母艦載機の移駐容認で岩国基地は運用内容も変化し、外来機の飛来がふえました。これらも含め、機種、機数、航路など、飛行実態の把握を進め、データに基づいて騒音発生の軽減対策を進めるよう求めます。さらには、名称は何であれ、FCLPと同様の騒音被害をもたらす全ての運用を規制するよう求めます。新たに行われる航空機騒音の区域調査も、法などで定められた原則に従うだけでなく、被害の実態をしっかりとつかむ調査方法を求めます。 国の言いなりに空母艦載機の移駐を容認する見返りに多額の交付金を受けとり、大型プロジェクトを進め、さらに航空博物館を建設することは、基地強化を促進することにつながるので、許せません。 以上、指摘いたしまして、平成30
年度岩国市
一般会計歳入歳出決算の認定に反対いたします。
○議長(
藤本泰也君) ほかにありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) ほかになければ討論を終結し、これより採決に入ります。御異議がありますので、起立により採決いたします。認定第1号 平成30
年度岩国市
一般会計歳入歳出決算は認定することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
藤本泰也君) 起立多数であります。よって、認定第1号は認定することに決しました。 次に、議案第103号 令和元
年度岩国市
一般会計補正予算(第1号)の討論に入ります。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 別になければ討論を終結し、これより採決に入ります。議案第103号 令和元
年度岩国市
一般会計補正予算(第1号)は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認めます。よって、議案第103号は原案のとおり可決されました。
――――――――――――――――――――――――――――――
△日程第3議員提出議案第5号新たな
過疎対策法の制定に関する意見書
○議長(
藤本泰也君) 日程第3 議員提出議案第5号 新たな
過疎対策法の制定に関する意見書を議題といたします。 (議案別添)
○議長(
藤本泰也君) 提案者において説明をお願いいたします。
◎28番(松本久次君) おはようございます。議員提出議案第5号 新たな
過疎対策法の制定に関する意見書につきまして、提案者を代表して、提案理由の説明をいたします。 それでは、案文の朗読をもって、提案理由にかえさせていただきます。『新たな
過疎対策法の制定に関する意見書 過疎対策については、昭和45年に過疎地域対策緊急措置法が制定され、以来4次にわたる特別措置法の制定により、総合的な過疎対策事業が実施され、過疎地域における生活環境の整備や産業の振興など、一定の成果を上げたところである。 しかしながら、依然として多くの集落が消滅の危機に瀕し、また、森林管理の放置による森林の荒廃やたび重なる豪雨・地震等の発生による林地崩壊、河川の氾濫など、極めて深刻な状況に直面している。 過疎地域は、我が国の国土の過半を占め、豊かな自然や歴史・文化を有するふるさとの地域であり、都市に対する食料・水・エネルギーの供給、国土・自然環境の保全、癒やしの場の提供、災害の防止、森林による地球温暖化の防止などに多大な貢献をしている。 過疎地域が果たしているこのような多面的・公益的機能は国民共有の財産であり、それは過疎地域の住民によって支えられてきたものである。 現行の過疎地域自立促進特別措置法は、令和3年3月31日をもって失効することとなるが、過疎地域が果たしている多面的・公益的機能を今後も維持していくためには、引き続き、過疎地域に対して総合的かつ積極的な支援の充実・強化をし、住民の暮らしを支えていく政策の確立・推進をすることが重要である。 過疎地域が、そこに住み続ける住民にとって安心・安全に暮らせる地域として健全に維持されることは、同時に、都市をも含めた国民全体の安心・安全な生活に寄与するものであることから、引き続き過疎地域に対して総合的な過疎対策の充実・強化をすることが必要である。 よって、新たな
過疎対策法の制定を強く要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和元年9月27日岩 国 市 議 会 』 以上、
全会一致で御賛同いただきますよう、よろしくお願いいたします。
○議長(
藤本泰也君) 本議案に質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 別になければ質疑を終結し、本議案は委員会付託を省略することにして、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認めます。よって、委員会付託は省略することに決しました。 これより討論に入ります。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 別になければ討論を終結し、これより採決に入ります。本議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第5号は原案のとおり可決されました。 ここでお諮りいたします。今期定例会における議決事件の中で、字句、数字その他の整理を必要とするものにつきましては、
会議規則第43条の規定により、議長に一任していただきたいと存じますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認め、さよう決しました。 以上をもちまして、本日の
議事日程は全て終了いたしました。 これにて
令和元年第3回岩国市議会定例会を閉会いたします。午前10時58分 閉会
―――――――――――――――――――――――――――――― 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。 岩国市議会議長 藤 本 泰 也 岩国市議会議員 大 西 明 子 岩国市議会議員 片 岡 勝 則 岩国市議会議員 広 中 信 夫...