○議長(
藤本泰也君) ただいまの委員長の報告に質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 別になければ質疑を終結し、これより討論に入ります。
◎9番(
重岡邦昭君)
市民クラブ・草の根を代表して、
総務常任委員会で不採択となった
沖縄県民投票の結果を尊重して、辺野古の
埋め立てを中止するとともに、
アメリカ側との協議を行うよう求める意見書を提出することについてに関する請願に
賛成討論をいたします。 これは、政治団体「草の根」代表
井原勝介氏より提出されたものでございます。 それでは、読み上げます。 去る2019年2月24日、名護市辺野古の
埋め立ての賛否を問う
沖縄県民投票において、
沖縄県民は
投票総数の7割以上という圧倒的多数で反対の意思を示しました。これは、辺野古の
埋め立てに関する紛れもない民意であり、
民主主義の政治においては、極めて重いものであります。 民意に基づいて政治を行うというのは
民主主義の原則であり、このことは、国政、
安全保障政策においても何ら変わりはありません。 今回明確に示された
沖縄県民の民意を尊重して、辺野古の
埋め立てを即時中止し、改めて、
安全保障と沖縄の
負担軽減という観点から、国に対して
アメリカ側との協議を行うようにと求めております。 ついては、
地方自治法に基づく
岩国市議会は、
県民投票の意思を最大限尊重すべきであるというふうに思います。
沖縄県民投票に無理があったと切り捨てるのではなく、同じ
地方自治をあずかる
岩国市議会は、
県民投票という苦渋の決断を選んだ
沖縄県民に対し敬意を払うべきであります。今回の請願を否決することは、市民の平和を守る根幹である
民主主義、主権在民を否定することにつながるものであるからであります。 また、
岩国市議会は平成26年6月定例会において、沖縄の
基地負担軽減を図るための決議を行っております。今回この請願を否決することは、この決議を否定することになり、それは
岩国市議会の存在を否定し墓穴を掘ることにつながります。改めて請願の採択に当たり、権威ある
岩国市議会は国にそんたくすることなく、
沖縄県民の民意を最大限尊重し、請願の趣旨について御賛同いただきますようよろしくお願いをいたします。
○議長(
藤本泰也君) ほかに。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) ほかになければ討論を終結し、これより採決に入ります。 請願第1号を除き、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認めます。よって、議案第90号、94号、95号、96号、97号、100号、以上6議案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、請願第1号を起立により採決いたします。請願第1号に対する委員長の報告は不採択であります。採決に当たっては、本請願を採択することについてお諮りいたしますので御留意願います。請願第1号
沖縄県民投票の結果を尊重して、辺野古の
埋め立てを中止するとともに、
アメリカ側との協議を行うよう求める意見書を提出することについてを採択することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
藤本泰也君)
起立少数であります。よって、請願第1号は不採択とすることに決しました。
――――――――――――――――――――――――――――――
△日程第4
議員提出議案第3
号救難飛行艇の配備増を求める意見書
○議長(
藤本泰也君) 日程第4
議員提出議案第3号
救難飛行艇の配備増を求める意見書を議題といたします。 (
議案別添)
○議長(
藤本泰也君) 提案者において説明をお願いいたします。
◎28番(
松本久次君) 皆さん、おはようございます。
議員提出議案第3号
救難飛行艇の配備増を求める意見書につきまして、提案者を代表して、
提案理由の説明をいたします。 それでは、案文の朗読をもって、
提案理由にかえさせていただきます。『
救難飛行艇の配備増を求める意見書 本市に位置する
海上自衛隊岩国航空基地には、我が国で唯一の
救難飛行艇「US-2」が配備されている。この「US-2」を運用する第71航空隊は、
日本周辺海域、特に本土から遠く離れた外洋においても
人命救助活動が可能な唯一の部隊であり、昭和51年の発足時から同基地を拠点として、国籍・民族を問わず累計で1,000人以上の生命を救ってきた。「US-2」は「人命を救う飛行艇」であり、このような尊い任務を帯びた部隊が本市にあることは、「
人命救助の最
重要拠点」として非常に誇りに思うところである。 しかし、これまでにも
救難飛行艇が他の
任務遂行中や整備中などの状況により新たな要請に対応できなかった事例が確認されている。我が国は、世界有数の
災害大国であり、大規模かつ広域な災害が発生するおそれが指摘されており、このようなことを考慮しても、第71航空隊の重要性は高まる一方である。したがって、同航空隊の活動が効果的に展開できるだけの可動機の十分な配備が急務であると考える。また、現在活動中の「US-2」は、開発から20年以上経過しており、最新技術を装備した新型機を配備する必要性に迫られている。 これらのことを踏まえ、本市議会は、国に対して
海上自衛隊岩国航空基地における
救難飛行艇の
配備機数の増加、さらには後継機の開発を強く求めるものである。 以上、
地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和元年6月28日岩 国 市 議 会 』 以上、
全会一致で御賛同いただきますよう、よろしくお願いをいたします。
○議長(
藤本泰也君) 本議案に質疑はありませんか。
◆15番(
大西明子君) 1点ほど質疑をいたします。 案文中に「
救難飛行艇が他の
任務遂行中や整備中などの条件により新たな要請に対応できなかった事例が確認されている」というふうにあります。確認されているということですのでお尋ねいたしますが、いつ、どこの場所で、どのような内容の
救助活動があったのか、具体的にお知らせください。
◎28番(
松本久次君) 具体的な場所や内容については聞いておりませんけれども、自衛隊からそのような報告を受けているところでございます。
◆15番(
大西明子君) これは、意見書の中身の重要な問題でありますので、本来であれば具体的に報告していただきたいと思いますが……。私の調査では、1回の最大の出動数について、基本的には1機で活動し、同じ現場に繰り返して出動すると、議会を通じて
中国四国防衛局が答えたと思うんですが……。1回でその1機が延べ何回出たかというのは不明であるけれども、基本的には1機で活動するというふうに述べてありますので、大規模な災害が起きた場合に要請に対応できなかった事例が確認されていなければならないということで質疑をいたしました。知らないということですが、本来ならばきちんとそういうことも確認して、この意見書の中身をきちんとしていただきたかったと私は思います。
○議長(
藤本泰也君) ほかに。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) ほかになければ質疑を終結し、本議案は委員会付託を省略することにして御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。
◎15番(
大西明子君) それでは、日本共産党市議団を代表して、
議員提出議案第3号
救難飛行艇の配備増を求める意見書に反対の討論を行います。 日本共産党は、平和憲法のもとで自衛隊は違憲であるという立場です。しかし現在、自衛隊の皆さんが災害現場で救命活動や復旧作業を一生懸命行われていることは、テレビ報道等で承知しております。その点については、大変評価をしております。 今回の意見書は、
救難飛行艇の
配備機数の増加、さらには後継機の開発を求めています。この内容は、海上自衛隊が本当に必要とあれば、国に求める事項です。
地方自治の本旨である地方公共団体の事務ではありません。
救難飛行艇の配備増の理由に、我が国は世界有数の
災害大国であり、大規模かつ広域な災害が発生するおそれが指摘されており、このようなことを考慮しても、第71航空隊の重要性は高まる一方であるとしています。しかし、
救難飛行艇の主な活動区域は、太平洋側を中心とする
日本周辺海域、陸上では小笠原諸島の父島・母島となっており、この意見書の内容は、
地方自治法にある当該普通地方公共団体の公益に関する事件ではありません。本当に必要であれば、何度も言いますが、海上自衛隊が国に要求するのが本筋です。 6月19日の一般質問で、企業誘致について質問があり、
救難飛行艇US-2などの整備に当たっている新明和工業株式会社の誘致に、市長は積極的に取り組んでいきたいと答弁しています。 私は、この誘致問題をそんたくして、この意見書の提案がなされていると思わずにはおれません。国政でも市政でも、そんたく政治は許せません。 以上の理由を述べて、反対討論といたします。
○議長(
藤本泰也君) ほかに。
◎22番(石本崇君) 市政改革クラブの石本であります。
救難飛行艇の配備増を求める意見書に賛成の立場から討論を行います。 地方公共団体と自衛隊は、災害派遣、あるいは地方公共団体主催の行事及び各種業務の調整等において、連携する機会が数多くあります。我々市民・住民の代表たる議員ももちろんそうであります。 特に、大規模災害における災害派遣においては、自衛隊の機動性を十二分に発揮させるためにも、連携は不可欠であります。 先ほど質疑があり、そういった事例があるのかということでありますが、現在の機数では今以上の練度を上げることができない、すなわち技術的な課題がある。機数がふえることにより練度も上がる、すなわち命がけの救助――人の命がかかっているわけですから、万が一にも最悪の事態を招くようなことがあってはならないということで、十二分な訓練を行うのは当然であります。 我々議員も、人命尊重、人命第一の見地からも、こういった意見書には反対はできないはずであります。 意見書の中にもあるとおり、
救難飛行艇は人命を救う飛行艇であり、そして、岩国市は
人命救助の最
重要拠点であります。 何度も繰り返しになりますが、この意見書に反対を表明される方は、国民のみならず、救助を求めている世界中の人々のとうとい人命の救助についてどのようにお考えなのでありましょうか。 先般、参議院本会議で三原じゅん子議員から「愚か者」という発言がありました。私はそこまで申し上げませんが……。したがって、人命最優先の見地から、この
救難飛行艇配備増を求める意見書に賛同していただきますようお願いを申し上げ、私の
賛成討論といたします。
○議長(
藤本泰也君) ほかに。
◎13番(
小川安士君) 13番 日本共産党市議団の小川です。威勢のいい御発言がありましたものですから、挑発を受けたような思いですので討論させていただきます。
人命救助を強調されました。であるならば、海上保安庁こそ強化するべきであると思います。(「海上保安庁もだよ」と呼ぶ者あり)その趣旨を曲げて
人命救助、
人命救助とたけられましたけれども、それでは趣旨を誤った強化だと考えます。(「1,000人以上救っているんだよ」と呼ぶ者あり)
○議長(
藤本泰也君) 静かに。(「御党は何をした」と呼ぶ者あり)静かに。
◎13番(
小川安士君) 今回の意見書には反対の立場で私の討論とさせていただきます。以上。(「討論になっていないよ。失礼だよ自衛隊に」と呼ぶ者あり)
○議長(
藤本泰也君) 静かにお願いします。ほかに。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) ほかになければ討論を終結し、これより採決に入ります。御異議がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第3号
救難飛行艇の配備増を求める意見書は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
藤本泰也君) 起立多数であります。よって、
議員提出議案第3号は原案のとおり可決されました。
――――――――――――――――――――――――――――――
△日程第5議員の派遣について
○議長(
藤本泰也君) 日程第5 議員の派遣についてを議題といたします。 (別 添)
○議長(
藤本泰也君) 本件につきましては、
地方自治法第100条第13項及び
会議規則第161条の規定により、お手元に配付しておるとおり、第20回山口県
市議会議員研修会・2040未来ビジョン出前セミナーに議員を派遣することにして御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認めます。よって、お手元に配付しておるとおり、議員を派遣することに決しました。 なお、派遣日時等に変更が生じた場合は、議長に一任していただきたいと存じますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認め、さよう決しました。 ここでお諮りいたします。今期定例会における議決事件の中で、字句、数字その他の整理を必要とするものにつきましては、
会議規則第43条の規定により、議長に一任していただきたいと存じますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
藤本泰也君) 御異議なしと認め、さよう決しました。 以上をもちまして、本日の
議事日程は全て終了いたしました。 これにて
令和元年第2回
岩国市議会定例会を閉会いたします。午前10時42分 閉会
―――――――――――――――――――――――――――――― 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
岩国市議会議長 藤 本 泰 也 岩国
市議会議員 藤 重 建 治 岩国
市議会議員 松 本 久 次 岩国
市議会議員 植 野 正 則...