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06月17日-02号

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  1. 岩国市議会 1996-06-17
    06月17日-02号


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    最終取得日: 2021-10-01
    平成 8年 第4回定例会(6月)平成8年第4回岩国市議会定例会会議録(第2号)                             平成8年6月17日(月曜日)議事日程(第2号)           平成8年6月17日(月曜日)午前10時開議┌───┬─────────────────────────────────────┐│日 程│         件                 名         │├───┼─────────────────────────────────────┤│第 1│会議録署名議員の指名                           │├───┼─────────────────────────────────────┤│第 2│一 般 質 問                              │└───┴─────────────────────────────────────┘    本日の会議に付した事件 目次に記載のとおり    出席議員(32人)   1番 田 村 順 玄 君        16番 村 中   洋 君   2番 小 原   勝 君        17番 松 田 恭 輔 君   3番 細 見 正 行 君        18番 武 田 正 之 君   4番 河 上 佳 生 君        19番 板 野 正 道 君   5番 久 米 慶 典 君        20番 長 尾 光 之 君   6番 大 西 明 子 君        21番 熊 谷 宗 円 君   7番 縄 田 忠 雄 君        22番 笠 井 誠 一 君   8番 河 谷 慎 司 君        23番 高 橋 幸 弘 君   9番 梶 本 良 俊 君        24番 田 辺 徳 郎 君  10番 橋 元 敦 子 君        25番 長 井 静 登 君  11番 山 本 栄 次 君        26番 黒 田 耕 作 君  12番 渡   吉 弘 君        27番 岡 林 勝 美 君  13番 桑 原 敏 幸 君        28番 江 本 彦 士 君  14番 本 田 嗣 郎 君        29番 浅 井 繁 勝 君  15番 森   暁 正 君        30番 前 野 弘 明 君  31番 沖 本   旭 君        32番 村 井 真 一 君説明のため出席した者       市長             貴 舩 悦 光 君       助役             沖 本 佚 夫 君       収入役            谷 村 義 夫 君       教育長            新 庄 幸 雄 君       総務部長           山 本 満 治 君       企画部長           黒 田 泰 功 君       基地対策担当部長       松 永 正 義 君       健康福祉部長         西 山 邦 彦 君       生活環境部長         谷 重 好 三 君       経済部長           谷 藤 亘 君       建設部長           末 岡 久 明 君       都市開発部長         松 本 勝 利 君       幹線道路担当部長       舛 本 幸 雄 君会議の事務に従事した職員       議会事務局長         周山正       議事課長           今北雅夫       庶務課長           桐木茂邦       議事課長補佐         市山忠行       議事調査係長         沖啓治       書記             竹中義博       書記             高田昭彦               午前10時3分 開議 ○議長(河上佳生君) 皆さんおはようございます。所定の出席議員がありますので、会議は成立いたしました。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付しておるとおり行いたいと存じます。 △日程第1会議録署名議員の指名 ○議長(河上佳生君) 日程第1 会議録署名議員の指名をいたします。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、5番 久米慶典君、6番 大西明子君、7番 縄田忠雄君を指名いたします。 △日程第2一般質問 ○議長(河上佳生君) 日程第2 これより一般質問を行います。 6番大西明子君。 ◆6番(大西明子君) おはようございます。久しぶりにトップバッターです。市民の皆さんの声を届けて頑張りたいと思います。 私は、日本共産党市議団を代表して一般質問を行います。最初に基地問題についての1、21世紀に向けて、基地のない平和な岩国のまちづくりについて質問いたします。私は、時々愛宕山神社に散歩に行きます。今でもウグイスの鳴く最高の散歩道です。愛宕山神社からは、岩国基地が岩国市の一等地に居座っているさまが一目でわかります。574万平方メートル、東京ドームが119個も入るという広大な面積です。その一方では、あちこちの山々が削られて団地が張りついています。あの広い土地が市民のために使われたらきっとすばらしいまちづくりができるだろう。岩国はもっと発展するだろうと思うとき、あの川下デルタを干拓した人々は、子孫の繁栄のためにどんな苦労もいとわず挑戦し完成させました。私たちはその先人の努力に報いるためにも、困難ではあるけれども、あの土地は返してもらわなければなりません。その思いから先人たちの歩ゆんだ道をひもといてみたいと思います。 岩国市史を開いてみますと、近世の初頭以来、諸大名はその最大の経済的基礎をなす年貢の確保のために水田の開発が必要であった。瀬戸内海に面した岩国藩ではその地理的条件もあって、特に海面干拓に意が注がれ、何といっても大規模なものは小瀬川尻、岩国川尻、天地川尻、通津川尻、由宇川尻などの海岸地区における干拓だったそうです。そして、干拓の方法は沖積作用でできた干潟と干潟を堤防で囲い、一部を塩の出入りするように残しておき、堤防がほぼ完成し安定した後にこの出入り口を干潮のときを選んで一挙にせきとめ潮どめをする。その後は満潮時には水門を閉じ、干潮時には水門から水を吐かせ、これを繰り返して内部の土地の塩分を抜くのです。岩国藩は室の木、今津ともに山際まで海であって、平地はほとんどなく、わずかに今津宛の木から今津のあたりにかけて川沿いに州ができていた程度だったそうです。 岩国藩で最初の干拓は慶長17年、1612年、今から384年前に行われています。岩国川河口デルタ中央部を川下地区と称して、川下地区は麻里布地区と異なり、開拓は、初めはほとんど民間の手で行われました。開作で石高をおさめたものとして登録されたものが享保年間、1724年になると中津26人、車9人、向今津11人、あわせて46人と明記しています。この間、延宝年間の今津川氾濫により、堤防決壊、耕地流失など甚大な被害を受けています。18世紀末になって向今津、車、中津、3カ村の百姓が主体となり、再び着手され、中でも吉川刑部の手捌開作は、潮どめが何回も失敗する中で、なかなかの難工事だったそうです。川下地区最後の干拓は向今津、車の築増開及び中津の築増開で文久元年(1861年)、両地区相前後して起工、翌年潮どめを行い、元治元年(1864年)完成、両開作あわせて110町歩余の面積になっております。藩の直営になったと記されています。 このように私たちの祖先が300年余の長い年月をかけて数々の難工事を切り抜け、ときには自然の猛威に打ちのめされ、甚大な被害を受けながら営々として築き上げてきたその思いは何だったのでしょうか。土地の少ない岩国で何とか暮らしをよくしたい。少しでも豊かな岩国にしたいという思いではなかったでしょうか。親から子供へ、子供から孫へと受け継いできた大切な土地が50年もの長きにわたって外国の軍隊に使われる。さらに1,600億円もの税金を使って、これから先も基地を1.4倍に拡大し、シーバースやヘリポートの機能を強化し、これから先もずっと外国の軍隊に使われ続けようとする。このことを私たちの祖先は何と思うでしょうか。 基地があるゆえに岩国の平和と安全は脅かされ、日本人としての誇りと尊厳が傷つけられる数多くの事件が起きています。日夜爆音公害に悩まされています。基地があるがゆえに岩国の産業は衰退し、都市の正常な発展が妨げられています。祖先が岩国の発展のためにと干拓した豊かな土地が意に反して使われているのです。岩国市民の幸せを阻害し、岩国市の発展を阻害している基地は要らない。外国の軍隊は本国に帰ってもらおうではありませんか。沖縄県が2015年を目指し、基地返還を求め、国際交流都市沖縄を構想しています。岩国市長も基地返還の立場に立ち、21世紀に向けて岩国市の未来を市民とともに考えていこうではありませんか。市長の答弁を求めます。 基地問題の2番目、普天間基地の移駐問題について質問いたします。3月議会で岩国市議会は沖縄普天間基地の岩国移転に反対する要望決議を全会一致で採択しています。市長も地元自治体としては断固としてこれを受け入れることはできない。移駐問題の協議がなされるような動きがあれば、市民の先頭に立って県とともに反対してまいる決意でございますと答えています。この市長の態度を市民は大いに歓迎したところです。ところが5月1日の全員協議会での市長の発言は、トーンダウンをして議員から瞬間湯沸器かと揶揄されるほどです。 私はまず最初に市長に申し上げたいのは、普天間基地のある宜野湾市長を含む、沖縄の13市町村は県内の他基地や岩国などへのたらい回し、移設は断固拒否するとの声明を出しています。こうした沖縄の人たちと共同の立場に立つことが大事ではないかと思いますが、市長の見解をお聞かせください。 市長は普天間の移駐が拡大強化になるかどうかが焦点のような発言をされています。移駐してくるといわれるKC-130空中給油輸送機は、ドラム缶100個分、約15トンものジェット燃料を積んで空中給油をする軍用機で、まさに空飛ぶジェット燃料タンクです。岩国基地の滑走路の延長線上には化学工場や石油コンビナートが立林し、上空制限もクリアされていない欠陥空港です。この欠陥空港を使って15トンものジェット燃料を満載した空中給油輸送機が日常的に飛行し、訓練することはだれが考えても危険きわまりないことです。もし、事故でもあれば想像を絶する大惨事となることは必至です。これまで数々の事故と騒音に悩まされ計り知れない損失や被害にさらされてきた岩国市民にとって、今まで以上に危険にさらされるこのことは大問題です。市長は住民の安全と災害防止のためにも、普天間の移駐は断じて容認できない、そういう立場に立つべきだと思いますが、市長の答弁を求めます。 基地問題の3点目。県の岩国基地対策検討協議会や岩国市の移駐問題対策検討協議会が設置をされ、それぞれ協議会が開かれたようですが、設置の目的、そしてこれまで検討されてきた内容についてお尋ねをいたします。 2番目に、国保問題について質問いたします。私は3月の定例議会で1万4,306円、9.4%の大幅な国保料金の値上げが予定されているが、長引く不況の中で必死に頑張っておられる方々にさらに負担を強いるべきでない。国保会計への思い切った繰り入れを行い、国保料金の値上げをすべきでないと質問いたしました。 市長は平成7年度国保事業の決算見込みにおきまして、医療費の増加等に伴い、赤字が見込まれ、非常に厳しい財政状況が予想されるとして大幅値上げを強行いたしました。ところが、実際には平成7年度の決算見込みで1億6,000万円の大幅な黒字、返還金を差し引いても1億1,000万円の実質黒字になることが明らかになりました。市長は赤字になるので値上げをすると言ったのですから、黒字になれば直ちに値上げを中止すべきだと思いますが、市長の答弁を求めます。 最後に、不燃物処理場について質問いたします。市が計画しております三角最終処分場の建設計画について、地元自治会との確約書の白紙撤回並びに建設反対の署名簿が提出され、今まで交渉してきたことについては白紙ということになっておりましたが、その後関係自治会の皆さんとの交渉はどのようになっているのでしょうか。お尋ねをいたします。 以上、市長の答弁をよろしくお願いいたします。 ◎市長(貴舩悦光君) おはようございます。6番 大西議員の3項目にわたる御質問のうち、私からは第1点目の「基地問題について」にお答え申し上げ、他は担当の参与から御答弁をさせていただきたいと存じます。 まず、「21世紀に向けて、基地のない平和な岩国のまちづくりについて」にお答えいたします。 岩国基地に関連する米軍の駐留につきましては、日米安全保障条約第6条の規定に基づき、国がその駐留を認めているものでございますので、市といたしまして米海兵隊が日本に駐留することの是非について云々する立場には立ち得ないと考えております。 また、日本の防衛白書によりますと、日米安全保障体制はアジア・太平洋地域の安定要因として重要な役割を果たしている旨の報告があり、今すぐに岩国基地を撤去するような状況にはないと思われます。 次に、「普天間基地の移駐問題について」にお答えいたします。市議会で、沖縄普天間基地の岩国移駐に反対する要望決議を全会一致で決議されました趣旨は、これ以上の岩国基地機能の拡大、強化は絶対に許されないというものであり、市といたしましても市議会の決議を尊重し、岩国基地機能の今以上の増強は容認できないということを貫きたいと考えております。 次に、「県の岩国基地対策検討協議会、市の移駐問題対策検討協議会の目的及び検討された内容について」にお答えいたします。 県が設置いたしました日米特別行動委員会の中間報告に係る岩国基地対策検討協議会は、山口県、岩国市及び由宇の3者で構成されておりまして、岩国基地機能の拡大強化は容認できないことを基本姿勢として、日米特別行動委員会の中間報告を踏まえ、4点にわたる検討項目ごとに国から資料や情報を得ながら詳細な検討を行い、事務レベルで総合的な対策を協議することを目的といたしております。 検討項目の1点目はハーキュリーズ航空機の岩国基地への移駐等が住民生活に及ぼす影響について、2点目は沖合移設後を含めた将来にわたる米軍の土地利用計画と地元の土地利用計画に関する調整について、3点目は基地の機能変更等に関する国と地方自治体との協議、調整のあり方について、4点目は日米特別行動委員会の中間報告に対する総合的な対応策についてでございます。 また、市が設置いたしました普天間飛行場配備のKC-130航空機の岩国飛行場への移駐問題対策検討協議会につきましては、市といたしましての基本的な考え方をまとめるとともに、今後さまざまな角度から諸問題を解決するための検討、協議を重ね、方向性を定めてまいりたいと考えておりまして、当面は、市がこれまでに基地問題に関連して国に対して要望しております事項を整理してまいる所存でございます。 御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(沖本佚夫君) 6番 大西議員さんの不燃物処理場についての御質問に対し、お答えをいたします。 不燃物の埋立処分につきましては、議員さん御案内のように現在川西にあります不燃物処理場で埋立処分をいたしておりますが、物理的な問題もさることながら地元とのお約束もございまして搬入期限が平成9年3月末となっております。 御指摘の三角地内の市有遊水池に計画をしております不燃物処分場につきましては、埋立面積が約1万1,000平方メートル、埋立容量約6万立方メートル、搬入期限は3ないし5年を予定しておりまして、第1期工事といたしましては、平成8年度には埋立面積約4,000立方メートル、埋立容量1万9,000立方メートルの処分場を建設いたしまして、平成9年4月から搬入を開始するため、去る5月25日旭自治会に再度御同意をお願いいたしておるところでございます。また、地元の皆様とのコミュニケーションにつきましては、今後とも十分な配慮と誠意をもって臨む所存であります。 いずれにいたしましても、不燃物埋立処分場は、岩国市にとりまして最優先施設でありますので、ぜひとも建設をしたい、建設しなければならないというふうに考えておりますので、よろしく御理解を賜りますようお願いをいたします。 ◎健康福祉部長(西山邦彦君) 6番 大西議員さんの御質問の第2点目、国民健康保険問題について御答弁を申し上げます。 議員さん御指摘のように平成7年度国民健康保険特別会計の決算は、現在のところ決算調整の作業中でありますが、平成8年5月31日の出納閉鎖の結果では、歳入総額69億9,888万4,469円、歳出総額68億3,420万2,141円で、歳入歳出差し引き1億6,468万2,328円の黒字となっております。そのうち、国庫支出金等の精算に平成8年度における返還金が約5,000万円ございますので、これを差し引きますと実質で約1億1,000万円の黒字となっております。 この黒字の主たる要因といたしましては、歳入において保険料収入の増加約1,000万円、財政調整交付金の増加約5,200万円の計6,200万円と、歳出におきましては、一般分医療費の落ち込みによる一般財源ベースでの不用額約4,800万円となっており、歳入歳出の合計で約1億1,000万円となるわけであります。 保険料収入の増加は、口座振替の推進や全職員による休日、夜間等の戸別訪問徴収による収納率の向上によるものでございます。次に、財政調整交付金につきましては、特別調整交付金の経営姿勢良好という項目による増加分が主なものでございます。医療費の落ち込みの要因は、平成7年度4月分診療から12月分診療までの医療費の対6年度の平均伸び率が7.5%であったため、それをもとに3月補正予算を編成いたしましたが、その後の1月から3月分までの医療費平均がインフルエンザ等の流行もなく、逆に前年度を下回りマイナス4%となったためでございます。 次に、1億円を超える黒字が出たのだから、料金値上げは中止すべきではないかとの御質問でございますが、国民健康保険特別会計の歳出は高齢化等の要因により医療費が毎年増加し、歳入は近年の経済基調の中で保険料が伸びず、非常に厳しい財政状況が続いております。そのため、健全財政を維持していくために、3月定例会におきましても保険料の改定を行うことについて議会の御承認をいただいているところでございます。また、既に平成8年度保険料率は6月1日で告示を行い、6月6日には被保険者の皆様方に保険料納付書を送付しておりますので、保険料改定の中止につきましては御理解を賜りますようお願いいたします。 次に、今回発生いたしました繰越金の使途についてでございますが、これまで繰越金が生じた場合、それを財源として直ちに保険料の引き下げをすることなく、当該年度の医療費の動向を見極めながら、決算時におきまして赤字となることのないように、また来年度予算を編成する時点におきまして、保険料の急激な引き上げを回避する財源とすることとしてまいりましたが、本年度におきましても従来どおりいましばらく医療費の動向を見守ってまいりたいと考えております。 なお、国の指導によりますと、国民健康保険財源の基盤を安定強化する観点から、基金の保有額は過去3カ年における保険給付費の平均の5%以上に相当する額を積み立てることとなっております。また予備費につきましても保険給付費の3%以上に相当する額を計上することとなっております。 今後とも創意と工夫を凝らし、経費の節減に努めるとともに、保険料収納率の向上を図り、国保財政の健全化に努め、被保険者の負担を少しでも緩和するよう努力してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解くださいますようお願いを申し上げます。 ◆6番(大西明子君) それでは、順序を逆にして再質問させていただきます。 最初に最終処分場の問題について再質問させていただきますが、今助役の答弁では、岩国市の最優先課題として取り組んでぜひとも建設をしたいと、こういう答弁があったわけですが、私どもが漏れ聞くところによりますと、5月に数名の女性の方が担当課に反対の意向を伝えにいかれたということも聞いておりますし、なかなか皆さんの意見を聞きますと、例えばこれまで旭自治会から不燃物処理場の建設計画についての中でもこれまでの経過が書いてあります。その中で、旭の方々があの基地の騒音に悩まされ、しかもし尿処理場がある。そしてさらにこういった不燃物処理場が来ることについて納得しがたいと、こういう気持ちを持っておられます。さらに、過去にさかのぼれば、朝枝市長の時代に川西処分場ができるまで何とかここに捨てらしていただきたい。市長が土下座をして懇願をした経過があり、地元住民も市長がそれほど言うならということで搬入を許可した。ところが実際にはカラスが来たり、搬入による被害は到底容認できるものではなかったと、こういうふうに関係自治会の方々から聞いております。市当局にもこういった住民の皆さんの声は届いていると思うんです。 ところが一番地元で不満に思っているのは、いろいろ話をするけれども、担当課は先ほども言ったように市の遊水池である。市の土地だから、これはほかとは違ってやろうと思えばできるんだと、あなた方がどんなことを言おうとも市の土地だから問答無用でそんなことはできるんだというふうにとれるような話しぶりをされると。そして、いろいろ聞いてみても親切に答えてくれない。こういう不満があって市当局に対する不信が増大をしておるわけです。 市がそれほど最優先課題としてどうしても必要だというならば、こういった迷惑施設を地元にお願いするときの態度は高飛車に出るんじゃなくて、御迷惑をかけるけれどもどうしても必要な理由を住民が納得するように説明する。そして、あくまでも住民の方々とひざを交えて話し合い、納得ができるように話し合いをするのが市の行政の立場でありませんか。そういう態度が見受けられないということで地元住民の皆さんは不満を持っておられるんですが、こうした交渉態度についてどういう立場で臨むのか、再度答弁をお願いいたします。 ◎助役(沖本佚夫君) お答えをいたします。 最初朝枝市長時代のお話が出ましたが、この点につきましては現時点と若干違うということを御指摘しておきたいと思います。その当時はやはり不燃物と可燃物が一緒になって、この三角というよりも旭に近い地域において、それが投棄をされたということで、現在岩国市が考えておりますのは、あくまでも不燃物処分場であります。それと、また若干距離が離れておるということで、その当時とは違うということでございますので、その辺の御理解をいただきたいと思います。 それから、この問題につきましては迷惑施設でありますから、どこの自治会ともこれまでにもいろいろお話しをしてきております。したがって、旭の自治会の方々に対しても昨年の10月の初めごろから、正式にこの問題は御協議を申し上げて、一たんこの2月22日には文書でもって承諾の理解をいただいたわけです。 したがって、そのことを我々は議会にお諮りをいたしました。予算でもってお諮りをいたしました。それがちょうど3月4日が本会議であります。その日に3月2日付の文書でもって、4日の日に白紙撤回という形でお見えになったわけでありますけれども、市といたしましてはこうしたこれまでの条件等につきましては白紙撤回をいたしますが、基本的にそのものすべてを白紙といたした覚えはございません。そういうことで、再度5月25日に新しく役員が決まりましたので、その方々に御事情を申し上げて、再度交渉をお願いしておるということであります。 したがって、こうした地元の皆様方に対してはぜひとも御理解をいただくような努力は、市としても最善の努力はいたします。いたしますが、先ほど物理的に申し上げましたように、既にこの問題は峠を越しておるというふうに市としては理解しております。と申しますのは、平成9年3月末日をもって不燃物の最終処分場はどこにもなくなるという事態でありますから、ぜひとも旭の皆様方には御理解いただきまして、ぜひ建設をさせていただきたいというふうに思っておるところであります。 ◆6番(大西明子君) 確かに川西処分場が平成9年3月末で期限が切れるということはわかっておりますが、しかし、こういう結末を招いたのは歴代の保守系の市長の責任ではなかったですか。川西の処分場の条件を完全に守っていたならばこういう状況は起こらなかったわけであります。 したがって、今そういう状況になっておるからといって、期限が来ているからといって問答無用で進めるという立場ではなくて、してもらいたいけれども、そのためにはどういう努力をするんだということを住民の皆さんにはっきりと示さなければならないと思うんです。市長みずから出向いて、何度も何度も膝を交えて要望を聞き、それを実行する。約束を破らないという、相互の信頼関係を今からつくるべきだと思うんです。 今はっきり言って、市行政に対して地元住民の方々は信頼を持っていないわけですから、その辺を回復をあわせてやる努力がどうしても必要なんです。やることが先でなくて、やることのためにはその前に何をしなければいけないかということが、市には欠落しているということを私は指摘しているんですが、その点についてどういう立場で交渉されるのか、再度お尋ねをいたします。 ◎助役(沖本佚夫君) この問題につきましては、できるだけ近いうちに市長も含めて地元の皆様方にお願いに上がるということは既に予定をいたしておるところであります。 ◆6番(大西明子君) 上がるのはわかっておるんですよ。その中の気持ち、住民の皆さんの意向をどれだけ聞いて進めていくかということが住民の皆さんは求めているわけです。その心がわからなかったら、住民の皆さんは11万市民の犠牲になって、し尿処理場もある。今度は不燃物処理場もくる。私たちは、その地域の方々に大変な迷惑をかけてくるわけです。したがって、なるだけそこにしわ寄せがいかないように対策をどうとるかということが、行政の責任になってくるわけですが、そういう立場をはっきりとるということを、市長みずからが、住民の皆さん方に示すべきだというように思うんですが、市長はいかがですか。 ◎助役(沖本佚夫君) 再三申し上げておりますが、この問題につきましては、でき得る限りの地元の皆さん方とのコミュニケーションは図っていかなきゃならんというふうに考えております。 したがって市といたしましても、時期的な問題もありますから、地元の皆様方にはあるいは強引さが目立つかもわかりません。しかし、そういう考えは持っておりません。持っておりませんが、いずれにいたしましても11万市民のためにはどうしてもこの施設が必要ということでありますから、その辺の御理解をいただきたいというように思います。 ◆6番(大西明子君) 助役のような態度で臨めば必ず住民との摩擦が起きてきて納得は得られないだろう。協議をして、住民の皆さんともっと心を割って話す、そういう立場が必要ではないかということを提言して次に移りたいと思います。 国保問題ですが、3月の議会で大幅値上げを提案をして、今6月ですが、3カ月もたたないうちに黒字が出る。まさに市民としては、だまされたのではないかという気持ちがいたすわけです。 6月6日には送付を既にしてあるから料金を引き下げることができないという答弁がありました。既に送付をされて以来、私のところには電話なり、直接共産党の控室に来られて、料金がこんなになっておるけれども、今までと違う、どうなっておるんだろうか。こういうことで非常に料金が上がったことに不満を持って、私どものところに来られる方が数人もいらっしゃいます。 そして、その値上げの結果、岩国の国保料金がどういう状況になったかということを担当課に調査していただいて、この資料があるわけです。岩国市の1人当たりの保険料は県下14市の中で一番高い。トップになったわけです。1人当たり保険料8万9,527円。高い、高いと言われた徳山市でさえ8万5,794円。それを4,000円も上回る大幅な値上げになっておるわけです。市民の暮らしが大変になることは市長もこれを見ておわかりだと思うんです。 で、一つ聞いておきたいのは、交付金が5,000万円多くきた。こういう部長の答弁でしたが、この交付金の内訳、特別調整交付金、普通調整交付金の決算見込みをお尋ねいたします。 ◎健康福祉部長(西山邦彦君) 調整交付金の内訳についてのお尋ねでございますが、普通調整交付金が2億7,934万7,000円。それから、特別調整交付金が1億6,329万4,000円。合計4億4,264万1,000円でございます。 以上でございます。 ◆6番(大西明子君) 私どもは3月議会で大幅な値上げをするということで資料を取り寄せておるわけですが、これは2月3日の当局が出している資料ですが、その中に平成7年度の当初予算、普調が2億7,000万円、特調が1億2,000万円と当初予算では見込まれております。ところが、決算見込みでは普調は2億2,000万円、特調が1億7,000万円になっておるわけです。ここで、当初予算が2億7,000万円組んであるのに、決算見込みでは既にここで2億2,000万円、決算見込みが下がっておるわけですね。ところが、実際にこの5月31日付で締めを切ったら、普調は2億7,900万円返ってくる。こういうことになっておるわけです。なぜ、この2月3日時点で、その見込みが2億7,000万円から2億2,000万円に下がったのか。この理由をお尋ねいたします。 ◎健康福祉部長(西山邦彦君) 普通調整交付金が平成7年度に比べて下げて組んであるが、どういう理由かということでございますが、普通調整交付金というのは大西議員も御承知のとおり、それぞれの国保会計の中で所得の水準と、医療費の水準によって確定されるものでございます。しかも、これはデータをつかむために歴年で計算をされます。1月から12月までの歴年算入になっておりますから、先ほど壇上でもお答えを申し上げましたように、12月までは岩国市の場合、医療費が大変高い伸びを示しましたけれども、1、2、3月とインフルエンザ等の流行も少なくて、逆にマイナスになったというふうなことがございまして、平成7年度普通調整交付金を非常に高く持ち上げる要因があったわけでありますが、逆に1月、2月、3月が非常に低くなってございますから、平成8年度は逆に下がってくるというふうな見込みが立つわけでございまして、歳入欠陥にならないように下げて予算編成をしておるわけでございます。
    ◆6番(大西明子君) その答弁は全然的外れなんですよ。聞いたことに答えてくださいよ。いいですか、普調が平成7年度の当初予算で2億7,000万円組んである。ところが、2月3日の時点の決算見込みでは2億2,000万円に減額されておるんですよ。ところがね、5月31日出納閉鎖をしたら2億7,900万円返ってきた。だから、5,000万円の交付金がふえたと、黒字の要因になっとると答えておるんですよ。なぜ、この7年度の見込み決算2億7,000万円が、2億2,000万円になる見通しを立てたのか。その理由を聞いているわけです。 ◎健康福祉部長(西山邦彦君) 平成7年度の普通調整交付金を3月補正で2億2,000万円に落としたというふうな御指摘かと思いますが、そうではなくて平成8年度の当初予算の方が2億2,300万円で計上しておるというふうに思います。 そういうことで、平成7年度の状況と平成8年度の状況を対比して御説明申し上げたわけです。 ◆6番(大西明子君) 部長はそんな見当違いのことを言うちゃいけんのですよ。確かに平成8年度の当初予算では2億2,3千万円組んでいますよ。(発言する者あり)ごめん。2億2,300万円。ごめんなさい。組んでいます。8年の2月3日にもらった資料には、決算見込みで普調は2億2,000万円となっとるんです。それで、トータルをしたら歳出でその合計が69億6,871万1,000円に対して、歳入欠陥が出るから、3,400万円の補てん収入をやっているわけですよ。 ところが、この普調のところで2億2,000万円と5,000万円下がっておる。5,000万円下がっておれば3,400万円出るじゃないですか。 なぜ、ここで2億2,000万円に見込みが下がったのか。そして、実際に2億7,900万円来とるわけですから、その理由がなぜかと聞いておるんです。 ◎健康福祉部長(西山邦彦君) 先ほどちょっと御説明申し上げましたような状況で、医療費と保険料収入とのバランスで決定することでございまして、そんな早い時点でなかなか見込むことができませんので、決算時点すれすれで決まってくるわけですから、そういうことも一つの要因になって、今回3,000万円幾らの赤字見込みが黒字に転換をしたというふうに壇上で御答弁申し上げたわけでございます。 ◆6番(大西明子君) 5月31日には出納閉鎖をして見込みがわかるわけです。2月の時点で、その見込みを計算して、ちゃんと2億2,000万円ぐらいになるだろうと、普調が。そういうふうに担当課では数字を出してるんですよ。その理由がわからなければ、見込み違いをしたわけですよ。要するに実際に返ってきたのは2億7,900万円ですからね。ここに決算見込みと書いたのは2億2,000万円。5,000万円の違いがあるから、3,400万円の歳入欠陥補てん収入は出てくるわけですよ、組まんでも。だから、私は言わせていただければ、だれがだましたのかと言いたいと思っているわけですよ。だから、この理由がわからなければ私は納得できないんですよ。理由を示してください。 ◎健康福祉部長(西山邦彦君) 大変失礼いたしました。ちょっと平成6年度の数値から申し上げたらわかりいいかと思いますが、平成6年度の普通調整交付金は1億8,200万円でございます。そういうような数字をベースにいたしまして、平成7年度の決算見込みを算定をしたときに、先ほど議員さん御指摘のような2億2,000万円という数字を出しておったわけでございますが、当初予算の編成時点においてまだ普通調整交付金を確実に算定するのは非常に難しいわけでございまして、それは見込み違いといえば、見込み違いということになります。数字だけ見ればそう大きな金額ではありませんけれども。20何億円の保険料と70億円近い医療費の相関関係で決まってくる数字でありますから、5,000万円ぐらいのゆれというたらちょっと大変失礼なことになりますが、見込み違いをしたといえば見込み違い。ゆれというたらゆれというふうに御理解をいただきたいと思います。 ◆6番(大西明子君) そう簡単に言わんといてくださいね。市民は3,400万円の歳入欠陥補てん収入組んで赤字になったから、8年度のベースで見たら10.1%の値上げをされて大変困ってるわけですよ。県下一高い保険料になったんですよ。 平成6年度の普通調整交付金は1億8,200万円です。収納率の5%をカットされた後の額が1億8,200万円です。それを見越して担当課は当初予算に2億7,000万円の普通調整交付金が来るだろうということで組んでおるんですよ。全然見当違いのことで2億7,000万円組んだわけじゃないと思うんですが、5,000万円ぐらいの見込み違いがあっただろうということで、5,000万円あれば歳入欠陥補てん収入を組むことはなかった。もう一度、明らかにしていただきたい。 ◎健康福祉部長(西山邦彦君) 今の普通調整交付金は先ほどから申し上げておりますように、医療費とそこの所得水準とのバランスで決まってきますから、ちょっと数字を申し上げてみますが、平成4年度のときには2億3,000万円あったものが、平成6年度は逆に1億8,200万円になるとか、相当な変動はあるわけであります。 それから、ちょっと申し忘れましたが、平成7年度は阪神淡路大震災の減免措置がとられるということで、普通調整交付金の財源が兵庫県の方に相当程度流れるというふうな情報でございましたから、その辺も計算をしてちょっと下げて見込みを立てたということもございます。 ◆6番(大西明子君) そういう見込みを立てたけれども、結果的には2億7,900万円返ってきたと。そういうことで黒字が出たということなんですが、私は当初主張していたように、歳入欠陥補てん収入3,400万円ぐらいの金は岩国市が出したらどうか、こういうふうに主張してきたわけですが、結局それは値上げにされた。 そこで、私は値上げはすべきでないと、直ちに引き下げてほしいということには変わりはありませんけれども、8年度の医療費の総額が値上げによって30億5,900万円。7年度が27億4,000万円ですから、大体全体で3億1,000万円の黒字になる。10%の値上げですから、料金だけであわせれば2億4,000万円の黒字が出る計算になるんです。値上げ分だけですよ。それで6年度の実質繰り越しは7,000万円で、そして平成7年度が1億1,000万円ですから、十分1億1,000万円ですからやっていけるんですよ。単年度の国保会計で。よほどのことがない限り。 したがって、この2億4,000万円は次の国保会計の料金の抑制分に絶対使うべきだということを、私は当局に要求したいと思います。と同時に、その2億4,000万円の黒字が出た。数字は確定できませんけれども、大幅な黒字が出た。じゃ、財政当局がこれまで抑制分として出してきた5,000万円の一般会計からの繰り入れ、これについて国保会計が大幅な黒字だから、これを控えるというようなことがあっては断じて私は容認できないと思うんですが、そういうことは絶対にやらないということを、財政当局からもしっかりとこの場でお聞きしたいと思いますが、答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(西山邦彦君) 国保に入ったお金を他の目的に使うということは決してないわけでありますから、平成8年度の決算をうった時点でその状況がどういうふうになっておるかということですが、余剰財源があった場合は、当然のことながら平成9年度以降の料金の値上げの抑制分に充当していくということは当然であります。 それから、繰入金の問題ですが、一般会計からの繰入金につきましては、いわゆるルール分のほかに、岩国市独自の対応として事務費の超過負担分と保険料抑制分の繰り入れをいただいておりますが、平成8年度は通常の保険料抑制分5,000万円のほかに、保険料の引き上げを抑制するということで、さらに7,500万円を上乗せをして繰り入れをしていただいております。 この7,500万円は別にいたしまして、通常の保険料抑制分5,000万円につきましては、一般会計と国保会計の間でほぼルール化されている問題でもございますから、特別な状況の変化がない限り引き続き繰り入れをしていただけるものと、そういうふうに考えております。 ◆6番(大西明子君) それでは、基地問題に移りたいと思います。 市長は依然として時代錯誤の答弁をされているように私は思うわけです。なぜなら、市としては、国がやっていることに対しては言う立場にない。一貫してこの立場を貫いているわけですね。市長という職責が、国に対して物を言うことができないと。 そうじゃないですね。そうじゃないですよ。沖縄の県知事も、沖縄県の13市町村の長も、挙げて国に対して沖縄県民が苦しんでいる状況をこれ以上見過ごすことはできない。そのために全面返還を国に対して要求しているじゃないですか。 その根拠は地方自治法です。地方自治法は住民自治と団体自治の二つでなっておりますが、市長は住民から選挙を受けて市長になります。その市長は住民の意向に沿って政治をする。すなわち住民が主人公の政治です。もう一つは団体自治。国の権力から独立をして、地方自治体が損益を受けないように長がそれを守っていく。こういうことが認められているわけです。したがって、沖縄の県知事もそういう立場で県民の立場に立って、そういう態度を表明しているわけです。 市長がそういう立場にないというのは、市長自身がそういうことを言う気がない。私は国の言いなりに、国のとおりにやりたいんだ。そういうことを表明しているに違いないと思うんですが、市長が言う立場にないということじゃないと思います。 したがって、市長にお聞きしたいのは、あの沖縄の太田知事の立場をどのように受けとめておられるか。市長にお尋ねをいたします。 ◎助役(沖本佚夫君) だたいま御質問の要旨はいわゆる太田知事と岩国市長との違い、その辺の問題だろうと思います。SACOというものは、沖縄を中心にその米軍の施設区域、そうしたものが論議をされておるわけでありまして、岩国市の場合は岩国市が独自に国策の線に沿った一つの考え方というものを示しておるわけであります。したがって、これ以上の基地機能の拡大強化は絶対に避けなきゃならんという市議会議決もありますが、それを尊重して市長はそういう態度を今貫きたいということを申し上げておるわけであります。 それから、沖縄のSACOの問題は私が申し上げるまでもなく、十分御承知だと思いますが、これからも将来のことを踏まえて沖縄のあり方をどうするかということが基本的に論じられておりますので、岩国市の場合とおのずから若干立場が違うということをひとつ御理解をいただきたいというように思います。 ◆6番(大西明子君) 岩国市の場合は立場が少し違うと言われるわけですかね。違やせんのですよ。沖縄と岩国も同じような苦しみを受けて、市民の多くも基地がない方がいいという声が今多くなってるんですよ。これは中国新聞の4月9日付に載ったものですが、ここには端的に沖合移設事業について、基地強化につながると思うかというのが58.5%、基地はない方がいいという人たちの意見だと思うんですが。それから、普天間の受け入れ反対というのは66%もあるんです、反対が。だから、沖縄と全然状況が違うということではない。 で、沖縄と岩国は違うんだと言われますが、横田基地や厚木基地の関連市長は返還の要求を掲げております。岩国市と違うじゃありませんか。沖縄だけじゃなくて、本土でも関係の市長はそういう立場をとっております。なぜ、貴舩市長がそういった基地関連の市長と手をとって本当に市民が望む方向に、岩国の未来をどうするかという立場に、沖縄と同じように立てないんですか。再度お尋ねいたします。 ○議長(河上佳生君) 質問時間がほぼまいっておりますので、簡単に答弁を願います。 ◎助役(沖本佚夫君) お答えいたしますが、要するに岩国市の場合は、これまで御案内のように28年間にわたって岩国基地の沖合移設というものを住民の合意といいますか、そういった形でこれまでの岩国市の唯一のひとつの施策として対応してきております。したがって、この問題がようやく緒についたばかりでありますから、騒音あるいは危険防止等から、そういった意味においてのまず沖合移設をしてみるということも私はこれまでの経緯からして必要だというように考えております。 そういうことで、若干その辺の沖縄との違いはございますが、沖縄は普天間だけでは基地はないということで、いろいろとされておりますように日本の全体の施設の70も80%も沖縄に集約しているという対応からそうしたことが叫ばれておるわけなんですから、その辺の違いは一つ御理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(河上佳生君) 質問時間が経過いたしましたので、6番 大西明子君の一般質問を終了いたします。 1番田村順玄君。 ◆1番(田村順玄君) おはようございます。市議会に議席をいただきましてちょうど1年が経過をいたしました。この1年おかげをもちまして本当に充実した議員としての日々を過ごさせていただきました。引き続き頑張ってまいります。どうかよろしくお願いいたします。 それでは通告に従いまして質問をさせていただきます。まず、基地問題について。昨年9月沖縄におきまして駐留米兵による少女暴行事件という、戦後50年を過ぎた今も占領軍意識がそのまま残っているような事態が発生いたしました。沖縄県民の怒りは大きな民衆の行動として燃え上がり、本年4月12日に日米政府が合意するに至った普天間基地の全面返還という成果となって実を結びました。沖縄県内における基地問題の苦悩は同じ米軍基地の所在する岩国市民にとっても同じ不幸な歴史として今日まで引き継がれております。 さて、今月10日岩国市出身の名誉市民宇野千代先生が御逝去されました。先生の残された文学作品には岩国を舞台にした感銘深い名作も多く、私は特に昭和51年9月に発表されましたチェリーは死んだという短編小説、それは米兵を相手に生活を営んでいた薄幸の女性が最後にはやはり米兵に殺されるという悲しい話なのでありますが、今から20年余りも前に駐留米兵により痛ましい事件が多く発生した当時、宇野千代先生は鋭い視点で基地の問題を作品に描き、同じ女性として作家としての立場で当時の状況を告発されている。改めて先生の御遺徳に敬意を表し、御冥福をお祈りする次第であります。 こうした背景の岩国基地に私も昨年11月開催された臨時市議会以来、12月、3月と普天間基地機能の岩国移転について危惧をいたし、市長の対応や御見解を伺ってまいったところでございます。4月12日の日米合意以降、岩国市民は日々変わっていく貴舩市長の国などへの反応を敏感に読み取り、あるいは怒り、あるいは失望し、しかし岩国市としての毅然とした対応を期待して、見守っているというのが今の姿ではないでしょうか。 普天間基地に駐留するKC-130ハーキュリーズ空中給油機は、昭和40年まで岩国基地に配備されておりましたが、昭和47年ごろ沖縄返還を機に岩国への再配備が米軍から提案されました。そのときは県議会での移駐反対決議まで論じられましたが、結局移駐には至らず今日まで米軍としては岩国への再配備を強く求め続けてきたたくらみであると想像できます。そのことは当然KC-130空中給油機の岩国での存在価値、軍隊としての使用価値が高いということで、普天間基地返還という好機にその思いを達成できるというチャンスであったと推察できます。こうした背景を持ったこのたびの再配備について市長はどのような受けとめ方をなさっているのか、改めてお伺いをするものであります。 さらに今回の事態となったSACOの中間報告はその後の詳しい解説などを参考にして点検してみますと、それは決して橋本総理の手腕に喝采を送るようなものではなく、そのほとんどは沖縄県内への基地のたらい回しであり、滑走路つきの大型ヘリ基地の新設や、岩国基地の新たな機能強化の狙いがはっきりしてきたわけであります。沖縄において米軍は有事には300機のヘリコプター配備が前提の基地を求めていることがはっきりしましたし、両国合意の終わりにさりげなく盛り込められた危機に際しての施設の緊急使用についての日米共同使用の研究が必要になるという32文字は、全国の民間施設をも米軍基地化するという非常に重大な約束なのであります。今回の普天間基地返還という美談の裏で、このような大変な事態がひそんでいるという事実を認識され、ただ単純に岩国だけがどうするかといったことではなく、大きく全体への影響を考えあわせ、地元岩国としての決断をしていかなければならないと思うのです。以上の観点をも含みあわせ今後どのように対応していかれるか伺う次第であります。 次に、普天間基地で揺れ動いた2カ月、岩国市内で多くの基地に関連する動きがありました。岩国市はその経過を「市報いわくに」に若干報告されましたが、市民の多くは新聞やテレビなどの報道以外にはほとんど情報もなく、ただ結果を知るのみの状態が続いております。6月1日岩国市職員組合などでは400名以上の方々の手により、市内2万戸へのアンケート用紙を配布され、その回答をまとめ発表されました。6月1日当日回収をされました587名の方の回答に加え、本日までに約1,700人を超える方の回答が寄せておられるとのことであります。 その状況を伺ってまいりましたら、もちろんいろいろなお答えがありますが、特徴的には御意見欄に非常に多くの記述が見られるとのことでありまして、それは707通、回答の約4割余りに上っているそうであります。 本年はちょうど岩国市におかれましても、第11回目の市民意識調査を実施される年でもあります。岩国市にとりましてこれほど多くの問題点を抱えながら、これを避けて通られるということはどうしても納得いきません。ぜひ、本年の市民意識調査において基地問題を正面からとらえ、設問に加えられ実施をされますよう提案並びに要請をいたすものであります。そして、その結果をもとに新たな視点に立った基地行政を展開していただきたいわけであります。当局の御見解を伺います。 昨年11月28日、市長は山口県知事とともに外務大臣と防衛施設庁長官へ文書で、今後適切な時期に岩国基地の一部を提供区域から除外することを検討されたいと要請されました。その後、3月市議会における御答弁の中、跡地返還の具体的な計画を今年度中にまとめ、97年度早々にも国に要求する方針を明らかにされました。目下、市独自の普天間飛行場配備のKC-130航空機の岩国飛行場への移駐問題対策協議会も発足され、岩国版基地返還アクションプログラムをつくられるとの方針も伺っております。 そこでお尋ねいたしますが、仮に岩国基地の一部が今後いずれかの時期に一部返還をされるといたしましたとき、岩国基地はほとんどすべて国有地であると理解しておりますが、その国有地が返還されたときの返還条件というものがどういう形になるか、ここに大変な制約があることは御承知のとおりだと思います。つまり三分割有償処分方式と呼ぶ昭和51年6月21日付国有財産中央審議会の答申があるわけでありますけれども、かつて関東地方の多くの基地が返還され、その後の取扱条件ですべて国はこの答申に基づく返還処理を貫き、地元の計画や夢が打ち砕かれた経緯があるわけであります。岩国市は向こう1年以内に仮に返還を求めるアクションプログラムをお書きになるといたしましても、この三分割有償処分方式をどうクリアされ、納得された上でのその条件での絵をかかれるのか。あるいはこの方式に関係なく、国と勝負をされて、市独自の自由な計画を描かれるのか、非常に気になるところであります。 この方式に基づく基地の跡地返還によりますと、地元自治体には大まかにおよそ3分の1しか使わせてはもらえず、しかもそれは現在の時価で有償処分という制約がついてくるわけでありまして、これは財政的にも大変なことであります。これまで基地沖合移設計画を28年間国に要請し続けてまいられ、その大きなメリットの一つに基地の跡地の返還という幻想が市民の中にあったことは否めない事実であると思いますが、三分割有償処分方式という条件があるとは市民の皆さんへ幾らかも伝わっていないのが事実であると思います。岩国市としてこのことについてどのような御見解をお持ちであるか。また、今後どのように対応していかれるか、お伺いをいたします。 基地問題の最後に基地公害について昨年6月議会でお尋ねをいたしました。廃燃料処理が目的の消火訓練及び粗大ごみの野焼きについて改めてお尋ねします。消火訓練につきましては相変わらず定期的な燃焼活動が続けられておりまして、基地からの通告に沿って確認をしてみますと、ほとんど毎週土曜日の早朝には実施されているという事実が確認をされます。基地の消防部門の勤務形態との関連があるのでしょうか。仮に訓練ということを認めたとしても毎週なぜ土曜日の朝実施しなければならないのでしょうか。あるいは週休2日制が定着した市民のまだ起きていない土曜日の朝、要らない燃料を焼却処分してしまっていると言われてもしようがないのではないでしょうか。 これは6月1日付の週刊現代でありますけれども、このように燃料処分の問題が大きく報じられております。基地の中であるので治外法権といえば済む問題ではなく、自治体としてきっぱりと中止を申し入れるべきだと考えますがいかがでしょうか。改めてお考えを伺います。 さらに粗大ごみの野焼きについてでございますが、こちらは昨年6月議会の際、御答弁でもはっきり廃棄物の処理及び清掃に関する法律に抵触するとの見解を示されました。それまでは年間約630トンの焼却の事実があったそうですが、私の質問後は1度の野焼きの事実は確認されておりません。現在滑走路の北端に膨大な量の粗大ごみと目されるものが野積みをされております。実は私の質問の後、昨年9月議会において関東地方のある米軍基地の野焼きの事実について同じような趣旨でそちらの議員さんが質問をなさっているわけですが、状況は全く岩国と同じでありまして、この事実を本年2月3日付の星条旗新聞ではほとんど1ページをさいてノースドッグは廃材でいっぱいと題して困った状況を報じております。今後もこれらの粗大ごみはふえるわけでありますが、埋設するとか、他の不法な処分が許されてはなりません。米軍として今後どのような対処を考えているのか、市として把握されているはずでありますのでお答えください。 次に、防災に関連して質問をいたします。雨の多いシーズンになりました。ちょうど6月15日付の「市報いわくに」も土砂災害に対する備えを特集され、市民への啓発に努力されており、敬意を表しますが、昨年の阪神淡路大震災など私たちの生活の中にはこうした災害がいつ、どのように降りかかってくるか予測がつきません。やはり平素からの備えが一番大切なのではないでしょうか。 そこで私は具体的な提案をいたします。建設省は大震災時や火災時における生命、財産を守るために防災公園整備事業の拡充を大きな施策の柱として指導いたしております。そこで、当面岩国市においても国の指導する規模のものは無理かも知れませんが、同じような趣旨の防災公園を整備される方針はいかがでしょうか。岩国市の防災公園の象徴的な要件の大方をこの公園の中に配置していただき、場所的にもいざというときだれもが迷わずそこへ行ける場所であり、目的もかなう要素が具備されている施設を配置していただくわけです。 私は現在整備が進められている藤河区画整理地区に隣接する将来展望広場としてレイアウトされている関戸地区の用地が最適であると提案をいたす次第であります。ここは交通の要衝でもありますし、岩国地区の活断層が近くを走っているという象徴的な場所でもあり、地震についての認識もまた高まれば学習の場としても位置づけることができると思います。当局の御見解を伺います。 先月末、山口市は生活協同組合コープやまぐちと緊急時における生活物資確保に関する協定を締結されました。九州、山口では初めての措置であると報じられております。これは大災害時に食糧など生活関連物資を優先的に提供、配送してもらうもので、そこに生活する住民にとっては大変ありがたい施策であると思います。 そこで、岩国市におかれましても、同様の方式が岩国近辺の事業者との契約が締結できるような方針をお持ちであるか。また、現在準備の段階であるなら、お知らせいただきたいと存じます。いずれにいたしましても、こうしたよき先例については積極的に早期に御検討いただき、市民に安心できる体制を整えていただきたいと要望いたします。 本年3月議会でお尋ねをいたしました米軍基地内へ広域避難広場施設を確保することにつきまして、米軍岩国基地を開放していただくことは大変有意義であると認識しているとの御答弁でありました。そして、米軍側へも口頭にて申し入れをしているとのお答えでありました。それでは、その後の交渉の経過はいかがであったのでしょうか。現在どのような状態であるのかお伝えいただきたいと思います。 最後に、歩行者保護の道路行政についてお尋ねします。6月30日に約200億円余りをかけた山口県総合庁舎とシンフォニア岩国が全面完成いたします。当然、今津方面から三笠橋を渡っての歩行者も増加することが予想されます。しかし、三笠橋への歩行者道路はスーパーフジの側の18%という急勾配のとりつけ道路があるのみです。三笠橋が完成して既に36年が経過しておりますが、岩国市民はよくぞこれまでこのような実態をがまんしてきたものだと我ながら思っているところであります。一昨年9月には市議会へ1,600名の方の署名された陳情もなされておりましたが、立派な施設が完成した今こそこの急傾斜の歩道の対策をとられるべきであると思います。私は現地に行っていろいろ自分なりに考えてみましたが、歩行者としても利用されるような傾斜路でなければ高い経費を幾ら投入されても価値がありません。現在、建設省と厚生省が示しておりますすべての人にやさしいまちづくりを目指して福祉のまちづくり計画策定の手引きという資料を見ますと、随所に高齢者や障害者に配慮したまちづくりの指導がなされております。これからのまちづくりのポイントの一つに立体横断施設等の整備という項がございます。つまり、垂直方向の歩行障害、エレベーター等の垂直移動支援施設のことが手引きの中でも重視されておるわけであります。 そこで、三笠橋にかえるわけですが、私は三笠橋交差点の歩道から岩国市の三笠橋立体駐車場ビル入り口への歩道を整備し、その空き地にエレベーターを設置し、三笠橋のシンフォニア岩国側の歩道に取りつけるアクセスを提案いたす次第であります。これなら市営駐車場を利用され、シンフォニア岩国方面へ行かれる方も相当な距離の短縮になり、便利な策であり、建設費も長い距離を持つ傾斜路に比べ変わらぬものと推察されます。当局の御見解をいただきたいと存じます。 最後に横断地下道の建設費についてのお尋ねです。私は県内あちこちにまいりまして、主要な交差点や大きな施設の近くでは大抵立派な地下道が整備され、今日なかなか利用されない横断陸橋に比べ便利に利用されている実態を目にします。最近では、お隣の玖珂を走る国道2号でも横断地下道が建設されております。どのくらいの横断者の実績が必要なのか存じませんが、少なくとも岩国市内においてもその実績ではひけをとらない場所がかなりあるはずです。市役所と市民会館前や岩国中央図書館、岩国駅前など既に設置されていて当然の場所であると思いますが、岩国といたしまして、今後国や県、そして市道としては市自身の方針でありますが、いつまでたっても実現はいたしません。先ほど申したすべての人にやさしいまちづくりを目指していただくために、今後の御努力を期待するわけでありますが、今日までの状況、今後の方針についてお聞かせいただきたいと思います。 以上、大きく3点の質問を申し上げ、壇上からの発言とさせていただきます。よろしく御答弁を賜りますようお願いをいたします。 ◎市長(貴舩悦光君) 1番 田村議員の3項目にわたる御質問のうち、私からは第2点目の防災に関連してについてお答え申し上げ、他は担当の参与から御答弁をさせていただきたいと存じます。 まず、「防災公園の整備について」にお答えいたします。阪神淡路大震災に見られますように、都市公園は住民の避難地としてボランティア等の救援活動の拠点として支援物資や復旧資材の集配基地として、さらには仮設住宅の建設地として重要な役割を果たしており、都市の防災性を確保する上で有効かつ必要不可欠な都市施設であることが再認識されております。 市におきましても、平成7年度末現在145カ所の都市公園を設置、管理しており、住民1人当たりの公園面積に換算いたしますと、全国平均を上回る面積を保有しておりますことから、災害時にはその機能が発揮されるものと考えているところでございます。しかしながら、地域的に見ますと公園の配置が不十分な地区もあり、災害に強いまちづくりの観点からも今後とも公園の整備に力を注いでまいる所存でございます。 田村議員の藤河土地区画整理区域内の関戸地区にふるさとの川モデル事業の一環として、県において事業が進められている展望広場を岩国市の象徴的な防災公園として位置づけ整備してはどうかという御提案でございますが、建設省の補助事業として防災公園を整備するためには近隣住民の緊急的な一次避難地として面積が1万平米以上必要でございます。しかしながら、本広場は約3,000平米でありますことから補助基準に達しないため、現時点におきましては市単独の整備になると考えられますので、その実現には財政的に厳しいことが予想されますが、御提案の箇所は新岩国駅や山陽自動車道の岩国インターチェンジにも近く、交通の要所であることから防災公園を設置する場所といたしましては適地と考えております。 また、市には活断層が走っており、防災に対する市民意識も高く、住民の防災に対する啓発の場といたしましても設置の必要性を十分理解しておりますので、今後設置について鋭意研究してまいりたいと考えております。 次に、「緊急時における生活物資確保に関する対策について」にお答えいたします。緊急時に一つの店舗で必要な生活物資のほとんどが調達できるような大規模店舗と契約を締結し、緊急時の生活物資提供について提携してはどうかとの御質問でございますが、現在市といたしましては、岩国市地域防災計画において食糧供給計画や救助用物資供給計画を定め、生活必需品の品名、調達先等を示しております。この地域防災計画につきましては、阪神淡路大震災を教訓にその見直しの準備を進めているところでございますが、御提言のように緊急時の生活物資の確保につきましても生活必需品が速やかに調達できるよう全国的な大規模店を対象として、調達先等を検討し、了解を得て地域防災計画に定めるなど実現に向け事務を進めてまいりたいと存じます。 次に、「米軍基地内へ広域避難施設を確保することのその後の経過について」についてお答えいたします。本年3月市議会定例会の一般質問におきまして同趣旨の御質問に対し、米海兵隊岩国航空基地側に申し入れを行い、前向きの返事をいただいている旨お答え申し上げているところでございます。その後、岩国基地と同様の飛行場が存在している自治体の実情等を調査しておりますが、各自治体とも基地の提供について問題を抱えている状況でございます。いずれにいたしましても、岩国基地を避難予定場所として防災計画に位置づけ、災害時に避難場所として市民の方々が利用できることは防災上有効であると考えておりますので、今後できるだけ早い時期に米海兵隊岩国航空基地との間で問題点を協議検討し、調整を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(沖本佚夫君) 田村議員さんの岩国基地問題についての御質問に対し、お答えを申し上げます。 初めに「沖縄普天間基地の空中給油機の岩国再配備について」のお尋ねでございますが、御承知のように去る4月15日、日米両国で協議されております沖縄県の駐留米軍基地の整理・統合・縮小に向けた沖縄における施設及び区域に関する特別行動委員会、SACOというふうに言っておりますが、の中間報告が地元岩国市に正式な事前協議もなく突然発表をされたところでございます。 これまで国防という観点から可能な限り岩国飛行場の安定運用に協力をしてまいりました岩国市といたしましては、まことに残念なことであると思っております。また、国から今もって普天間飛行場移駐に関する正式な文書はまいっておりません。 このような状況の中で岩国市が独自に普天間飛行場所属のKC-130航空機の岩国飛行場への移駐問題対策検討協議会を設置いたしまして、市として基本的な考え方をまとめることで今後さまざまな角度から諸問題解決のため検討、協議を重ね方向性を定めていきたいと考えております。当面、市にはこれまでの基地問題に関連いたしまして、数項目にわたり国に要望している事案が何ら進展を見ていないため、協議会で要望事項を整理いたしまして基地機能拡大強化にならないようにするため、懸案事項を市の統一意見としてまとめた段階で市議会にも御相談を申し上げ、今後の対応を検討していきたいと考えております。 また、岩国市議会におかれましては、沖縄普天間基地の岩国移駐に反対する要望決議が全会一致で議決されておりますが、この趣旨はこれ以上の岩国基地機能の拡大・強化は絶対に許されないとのものでございまして、市も市議会の決議を尊重し、今後の基本姿勢として岩国基地機能の今以上の増強は容認できないということを貫きたいと考えております。 次に、基地に関連する市民の意識調査を岩国市独自で実施する意向があるかどうかということでございますが、既に本年度には沖合移設事業が着工されようとしており、また普天間飛行場移駐問題も国から正式文書が市にはきておらず、基地機能の増強につながるかどうかを総合的に判断する段階に至っていない状況にあります。 先般、自治労県本部等が米軍基地に関するアンケート調査を実施されておりますが、今回調査の市民の方々の貴重な御意見は、今後の基地行政の参考にしたいと考えております。なお、岩国市におきましては、今秋予定をされております市民意識調査の中で基地問題に関連した調査を実施したいというふうに考えております。 次に、岩国基地の一部返還は有償でかなりの予算を伴うもので、大規模な返還要求は困難ではないかとのことでございますが、現在、米軍提供区域の国有財産が返還されます場合、御指摘のとおり有償三分割によって処分をされております。この方式は昭和51年6月に国有財産中央審議会返還財産処理小委員会が大蔵大臣あてに米軍提供財産の返還後の利用に関する基本方針についての答申を行ったものでございまして、内容は大都市及びその周辺に所在する大規模な返還財産、要するに面積が10ヘクタール以上というふうになっておりますが、そうした返還跡地の利用区分については、原則としてその面積を3等分して、3分の1は地元地方公共団体等が利用し、3分の1は国、政府関係機関及び特殊法人等が利用し、残り3分の1は白紙のまま処分を保留し、保留期間は5年から10年程度を目途するというものでございます。 なお、地方公共団体におきましては、原則として有償処分とし、利用目的に応じて法令上の優遇措置が適用されております。この優遇措置は、環境施設や道路につきましては、譲与または無償貸付となっておりまして、緑地や公園というものにつきましては、3分の2が無償貸付でございまして、残りの3分の1が時価払いというふうになっておりますので、今後の一部返還の基本姿勢といたしましては優遇措置を最大限に活用し、民生安定事業を中心とした土地利用計画を策定いたしまして、より負担の少ない方針や基地沖市有地の取り扱い等含めまして、提供区域の一部変更ということについて努力をいたしたいと考えております。 次に、消火訓練を基地の休みである土曜日だけ実施し、廃油処理及び粗大ごみ等の処理を目的としているのではないかというお尋ねでございますが、現在米海兵隊岩国航空基地では毎週火曜日と土曜日の2回、月に8回程度の消火訓練を実施しておりまして、使用燃料は航空機燃料のJP-5で性状は家庭用ボイラーに使用されております灯油と同じものでございまして、人命救助の第1の認識からこうした燃料を使用した訓練ではないかとのことでございます。 また、土曜日の実施につきましては基地が休みであっても緊急隊員は24時間勤務でございまして、曜日に関係なく常時待機し、即応体制にあるとの見解でございましたので、その点を申し上げ御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(河上佳生君) ここで皆さんに申し上げます。エアコンの調子が悪いようでございますので、お暑い方はどうぞ上着を取られることを許可いたします。 ◎建設部長(末岡久明君) 1番 田村議員さんの質問事項の3、歩行者保護の道路行政についての(1)「シンフォニア岩国」の開館に合わせた、三笠橋への歩道の急傾斜緩和の対策についての御質問にお答えいたします。 御案内のとおり三笠橋歩道スロープにつきましては、現況幅員2.5メートル、延長35.1メートル、縦断勾配は御指摘のように18.6%となっております。この緩和対策といたしまして、議員御指摘の他の施設から三笠橋歩道への連絡道を新設する方法、並びに新たに昇降機を設置して歩行者を移動させる方法等につきましては、防犯対策上や施設管理上の問題がございます。したがいまして、道路管理者といたしましては、歩行者、自転車等が円滑に通行できるよう縦断勾配を8%以下にして、シンフォニア岩国側歩道にアクセスするルートで自歩道を設置すべく現在工法等の検討を行っております。今後も関係機関との協議、財源確保等実現に向けて努力してまいります。 次に、(2)市内主要箇所の横断地下道の建設についてでございますが、御案内のとおり地下横断歩道は、歩行者と車両を立体的に処理するものであり、信号機や横断歩道のように時間的、平面的に処理するものと異なり、歩行者の安全確保は言うまでもなく、限られた公共空間で車両交通の安全かつ円滑な流れを確保するという副次的効果が極めて大きいという利点がございます。その反面、岩国市の地理的条件や多大な事業費が伴いますことから、今後「立体横断施設技術基準」に基づき、市内の主要幹線道路等について国、県ともタイアップし調査研究してまいりたいと存じます。よろしく御理解のほど申し上げます。 ◆1番(田村順玄君) それでは、再質問をさせていただきます。 ただいまの御答弁の中で一つ答弁漏れがございまして、粗大ごみについて大変に多く野積みがされておりますが、今後これが、きょうも不燃物処理場の問題の質問がございましたが、米軍とてもやはりそれは困る問題だとは思いますが、不法な形での処分をされたのでは困ります。滑走路の北端に野積みをされて多く置いてあるんですが、これをどのようにされるというふうに市の方として何かお聞きになったような事情があるかどうか、ありましたらお答えいただきたいと思います。 ◎生活環境部長(谷重好三君) お答えします。 このことにつきましては、私どもといたしまして、平成7年8月に岩国基地の方に申し入れをいたしまして、廃材の処理につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の規定に準じて適正に処理していただくようお願いをしておるところでございまして、今御指摘がございましたことにつきましては、今後とも必要に応じまして、そういった問題が起こりますのでできるだけスムーズな対応をしていただくよう改めて要請をしてまいりたいというふうに思っております。よろしく御理解願いたいと思います。 ◆1番(田村順玄君) 今お答えになったんですが、これは星条旗新聞という新聞の2月3日付で1ページ全部裂いて、その粗大ごみのことを報道してるわけですが、米軍自身が「これは大変に困った問題だ」と、「本当にどうしたらいいかわからない」というような形で書いてあるんです。そして、結果として最近得ました情報によりますと、米軍が予算によって、関東方面の粗大ごみについては処理するということが決まったようであります。この岩国ではまだまだあのあたりが、あるいは掘って埋めてしまうというようなことがあるというようなこともちょっと風の便りで聞きましたけれども、このようなことがあれば許されないことでございます。ぜひ市として先ほど御答弁なさったようなことではなく、きちんと回答を取ってほしいというふうに思います。 それから、三笠橋の傾斜路のことについて、先にお聞きをしておきたいと思います。私が質問もいたしませんけれども、ほかの施設から云々という御答弁がありました。その後再質問でお尋ねしようと思ったんですが、例えば三笠橋のすぐそばのスーパーフジがございます。そのフジの中に自由通路をつくらせていただいて、その中にエレベーターを設置して、ちょうど2階か3階ごろから三笠橋へ通じる道にしたらどうかということをお尋ねをするつもりだったんですが、そのような答えが先にございましたけれども、もっと具体的に申しますと、今の18.6%の傾斜路を上りますと、上ったところで今度はほとんどの方がシンフォニア岩国側へ渡らなければいけません。そのために横断歩道もございませんが、あの三笠橋上で右へ斜めに渡るということが、非常に起こることを現実に見ています。 きょう提案をした方法というのは、植木屋がございます三笠橋の横断歩道のところから市営駐車場のビルのところへ短い通路をつくっていただいて、そこからエレベーターなりを設置してもらえば、即シンフォニア岩国側の歩道に取りつけることができる。若干歩道を延長しなければいけませんが、このような形というのは、先ほど御答弁いただいた8%以下の傾斜路をつくるという今御検討だそうですが、それでは、この8%以下の傾斜路は延長どれぐらいの長さになって折れ曲がっていくようになっているのか、ちょっとお答えいただきたいと思うんです。 ◎建設部長(末岡久明君) お答えいたします。 現在、御指摘のように三笠橋の国鉄の上空のちょうど路面上の高さと国道188号との高さの差が約6メートル50ございます。約6メーター50の中で約8%を維持するとすれば約90メートルぐらいの長さの延長が必要になってくるというように考えております。 ◆1番(田村順玄君) 大変に長い距離の傾斜路をつくっていかなければならないということで、高くなるということは心理的になかなかそちらを使わないということもありますが、ここはほかにアクセスがないわけですから通らざるを得ませんですけれども、厚生省と建設省がことし3月に出しておりますすべての人に優しいづくりを目指してという手引き書がございます。この手引き書を見ますと、これからの考え方としては障害者の方などの歩行者負担軽減への配慮を十分に考えなければいけないということで、垂直移動のやり方というか、そういったことを本当に配慮しなさい。 それから、先ほど私が申しました民間事業者等関係者との連携による総合的整備、例えば民間のビルを使わせていただいてそちらから通路をつくると、このようなことをやりなさいということはきちんと厚生省、建設省の手引きの中に発行されているわけです。やはり、こういったものを積極的に活用されまして、これまでの観念的な考え方からの取りつけ道路等ではなく、新たにできる、可能でプラスになる方法でやっていただければ、あるいは三笠橋駐車場の利用者の方も、ビルからそのままシンフォニア岩国方面へのアクセスになるという方法もあるし、また岩国市の関連する管理者がいるわけですから、管理の問題も心配がないというようなことで大変に有益だと思うんですが、この辺についての本当にお考えはないか、もう一度お尋ねいたします。 ◎建設部長(末岡久明君) 大変斬新なアイデアをお示しいただきましたけども、確かに民間と公共ではおのずと施設の運用が違います。確かに商業施設等の利用につきまして、公共の利用を図るということは非常に問題点が多い。特に商業関係では休業日、夜間等の開放の機能というのが備わってないという形から一般的に公共への活用というのが非常に難しくなってくるんじゃないかというように思っております。 しかしながら、先ほどお示しになりました建設省と厚生省との、例のこういう活用のガイドラインというような内容ではいろいろ事例等があるようでございますので、今後そういうことを参考にさしていただきまして、研究はさせていただけたらと思います。なかなか難しい問題ではございます。 ◆1番(田村順玄君) 大変福祉問題には一生懸命取り組んでおられる市長の一つの仕事として、ぜひ今後実現するようによろしくお願いしたいと思います。 最初の御答弁にございました市長からの防災の中では、防災公園を私も1ヘクタール以上の補助事業であるということも存じております。展望広場はちょうど3,000平方メートル程度で、さきの錦川対策特別委員会等でも汚濁水を出したとかいうところでいろいろ問題があった県の用地であるわけでございますが、ぜひこの場所にとりあえずつくるということは大変いいことではないかと思いますし、きょうの御答弁では事務を前向きに進めるということでございますので、ぜひ実現するようによろしくお願いしたいと思います。 それから、そのほか米軍への避難広場の問題でございますが、これにつきましては、その後調査をされた結果、米軍側にいろいろの問題点があるというふうなことを私も承知をしております。しかしながら、これまで既に関東地方の基地ではその地域の防災計画書にきちんと明記をされまして、避難広場が設置をできるようになっている。その経過をいろいろと調べてみましたら、当該市と米軍側が直接協議をなさっておりまして、ある市ではやはり1年ぐらいかかって協議をしておられますが、結果的には米軍への文書に対して米軍側からの書簡という形で返ってきたと。その書簡を市側が大きく理解をして防災計画に盛り込んでいったというようなことも伺っております。要はそういう避難広場を市民のために確保するかどうかということで、自治体として一生懸命これを実現する方向があるかどうかということになるだろうと思います。ぜひ積極的な御努力をお願いしたいというふうに思います。これは要望として述べておきます。 三分割有償処分方式という形での問題でございます。 助役が御答弁なさった最後の部分で、提供区域の一部変更という答弁の中身の問題では若干にちょっとよく意味が取れないわけでありますが、基本的には10ヘクタール以上の土地を返していただくときには、国はもう例外なしに三分割有償処分という形でやっていくんだということであると思います。それでは、私が質問いたしました向こう1年以内に岩国市としてアクションプログラムを書くといわれるこの計画は、その三分割有償処分という制約に基づいた形でやろうということを岩国市が念頭に置いておられるのかどうか、ちょっとよくわかりませんでしたので、その辺のところをお尋ねしたいと思います。 ◎助役(沖本佚夫君) お答えをいたします。 確かに御指摘のとおり、こうした土地の返還については三分割方式ということが基本づけられておりますので、岩国市といたしましては、これまで基地内に私有財産、そうしたものもまだ未登記の形で残ってきております。そうしたものを私はこの際提供区域の変更を願うということがぜひ必要であるというふうに考えております。 したがって、提供区域の変更という言葉を使わせていただいております。これは要するに三分割方式によるものと私は異なるというふうに理解をしておるところであります。 したがって、過去におきましてそういう経緯も明らかにされておりますし、また、基地沖合移設を続行する場合におきましても、約10万800平方メートルの市有地が現存をしておるわけでありますから、そうしたもろもろの問題等を勘案をしながら、これは計画をするべきであるというふうに思っております。 したがって、細かく言うといろいろ問題もございますから、いずれ議会に対しまして明らかにしたいというふうに思っておるところでありますので、私どもは全部この三分割方式というものは基本的には考えてない。できるだけ提供区域の変更を願った上で三分割方式による基地返還というものを望みたいというように考えております。 ◆1番(田村順玄君) 今、助役さんの御答弁でちょっと方向変えてそのことだけ先に聞いておきたいんですが、基地内に国有地でない土地があるんだということで、その土地を、位置はどことは関係ないけれども、それを提供区域の変更という形で一括して戻してもらうところとの読みかえをしてもらって、自由に使える土地にさせてもらうんだと、戻してもらうという意味で聞きとったんですが、それではその土地が何平米ぐらいあるのかお知らせいただきたいと思います。 ◎助役(沖本佚夫君) この問題につきましては、たしか昭和49年ごろであったかと思いますが、要するに民間にもはっきり土地が明確化をされていないという未登記用地を抱えておりますが、当然市といたしましても、水路あるいは道路等につきましてもそういう施設が含まれております。そういうことで、その当時から国に対して要請がされておりますが、その面積は約8,000平方メートルというように理解しております。この問題が途中で未解決になっておるということでありますから、この際私どもはこうした問題も含めて検討課題とさせていただきたいというふうに思っておるところであります。 ◆1番(田村順玄君) 今、助役さんがおっしゃる話の中で、そのごろの新聞記事を持ってるんですが、当時の未登記土地が216万7,000平方メートルあるというふうにその新聞には書いてございます。しかし、その後判つき料という形で多くの方から判をいただいて、かなり登記を整備しかえたというふうに聞いているわけですけれども、結果として今お聞きした数字であれば8,000平方メートル──1ヘクタール切れる数字ですが、そういったものがあるからこれを提供区域の変更という形で、三分割とは関係ない土地として返していただいて何らかに使うと理解をしてよろしいんでしょうか。 ◎助役(沖本佚夫君) この問題につきましては、壇上でもってこの辺の見通しを定めて市議会にお諮りをしたいというふうに思っておりますので、これ以上の内容等につきましては、発言を控えさせていただきます。要するにそうした市有地として当時はこれは川下村であったと思いますが、そうしたものが依然として残されている、未解決のままになっておるということは、私はこの際はっきりすべきであるというふうに思っておるところであります。 ◆1番(田村順玄君) 市民にとっては大変に知らされていない事実を明らかにしていただいたわけでありますけれども、岩国基地沖合移設事業という問題で、当初五百数十ヘクタールの埋め立て、現在は215ヘクタールの埋め立てということで、市長も200ヘクタール余りの返還については言及されたことも最近ございますけれども、市民にとっては、仮に210ヘクタール返してもらうとすれば、210ヘクタールを岩国市がバラ色の絵をかいてどうのこうのということになるだろうというふうに思っているわけであります。 私が申し上げた三分割有償処分方式ということであれば、そのうちの岩国市が主体的に使うことができる面積は70ヘクタールになるわけでございますが、仮にアクションプログラムで岩国市は、その70ヘクタールを超えるすべての面積を沖縄のすべて民有地である跡地返還のアクションプログラムと同じように、好き勝手な絵をかいて提案をしても、これはまた市民に誤った解釈を与えることになるわけであります。そういうことにならないようにして、今は方向性を持っているというふうに理解をしてよろしいんでありましょうか。 ◎助役(沖本佚夫君) この問題についてお答えいたしますが、ただいま田村議員が申されました中に、市長が約210ヘクタールというふうなことを申し上げたというふうに御指摘がございましたが、こうした面積はともかくといたしまして、こういう数字については全部三分割方式によるものではない。基地機能の拡大強化を防ぐ意味におきまして、この基地内の平和利用というものを含めての数字でありますから、その数字がかならずしもすべて三分割方式に該当するというものではないということだけは申し上げておきたいと思います。 ◆1番(田村順玄君) 余り理解ができませんけれども、基地は返してもらうといいながら、基地は使い方を変えていただくということをお願いしてるんだというふうに、私なりに理解をいたしました。相模原市というところへ私は4月に調査に参りました。そこではこの三分割有償によって保留地になっていた土地を買い上げたら40億円、たった1万平方メートルの土地が、現在の時価で40億円余りの買収費を国に払ったということをそこでお聞きをいたしました。大変なことで、現在そちらの土地では跡地返還ということは余り口にしなくなったということまで出ているそうでございます。そういうことでございますので、市民に対してはこういう状況があるということを、既に関東地方の土地では昭和51年から53、4年にかけて、その土地の広報紙などで大変な問題としてPRをされてきておりまして、住民はよく理解をしているわけでありますが、岩国ではほとんどこれがまだ知らされておりません。行政当局として、こういった問題もあるということをよくお知らせいただき、また市民の認識の中でこの問題をこれから沖合移設等の中でかみ合わせていかなければならないと思うんで、要望をしておきたいと思います。 それでは続きまして、もう一つは先ほどの市長の御答弁の中で緊急時における生活物資確保に関する協定というのが、山口市がコープ山口と一緒に結んだわけでありますが、岩国市においても関連の大きな大企業のスーパー等とそういう検討をしているという御回答がありました。ぜひこの次につくられる防災計画の中ではこういったものを早々と必ず盛り込んでいただくということが必要ではないかというふうに思います。よろしくお願いをしたいと思います。 そのほか、沖縄の普天間基地からKC-130ハーキュリーズの部隊が岩国に来るということについては、岩国基地が全国の基地に対して大きな迷惑をかけることになるということが、「サコ」の中間報告の裏にある文書の中では、極東有事、そういうときには民間飛行場まですべてを使うという体制があるんだというようなこともセットになり検討されているというふうな事実を含み合わせて、岩国基地だけがこの問題についてどうするああするということで結論づけていくというのは、大変危険な要素があるということを最後につけ加えておきたいと思います。 以上で終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(河上佳生君) 以上で、1番 田村順玄君の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。                午後0時1分 休憩                    午後1時3分 再開 ○議長(河上佳生君) 休憩前に引き続き、本会議を再開して一般質問を行います。 26番 黒田耕作君。 ◆26番(黒田耕作君) それでは、市民クラブを代表して通告に従って質問いたします。 まず、「基地問題について」でありますが、今定例会の質問者13名中、私を含め7名の議員が基地問題に触れ、さまざまな観点から基地沖合移設、普天間部隊移駐問題についての質問が通告されております。また、現在行われている山口県議会におかれましても、多くの方々の質問が出され、知事の岩国基地の取り組みの姿勢がだんだん明らかになってまいっております。基地問題は重大な局面を迎えていると考えられます。市長におかれましては、岩国市民待望の基地沖合移設事業がようやく本格的着工の運びとなった矢先に、普天間部隊の岩国移駐が頭越しに方向づけられ、しかも一国の総理からひざ詰めで陳謝と協力要請をされ、大変苦慮されていることはお察しいたします。 しかし、ここは一時の感情や雑音に惑わされず、岩国市政百年の大計に立って冷静に判断され推進しなければならないと考えます。私は、基地沖合移設は騒音や航空機事故軽減対策という大目標のみならず、この事業と連動する愛宕山総合開発とあわせて経済活性化と岩国市の発展にはかり知れないものがあると確信いたします。また、将来民間空港誘致の土壌づくりに大きく寄与するものと考えられ、今回の普天間移駐問題に影響されることなく、万難を排して早期着工、早期完成を目指して強力に推進すべきであることを提言した上で具体的な質問に入らさせていただきます。 1番目に、沖縄普天間基地所属の空中給油機部隊移駐問題についてでありますが、去る5月1日市議会全員協議会において、大多数の議員から地元協議なしでの頭越しの決定について、激しい怒りを持った意見が出たことは御案内のとおりであります。我々岩国市民は、戦後50年航空機騒音と事故の危険性に不安を持ちながらも、日本の国防と日米安全保障条約による国の施策に協力し我慢してきた経緯があります。今回の高度な政治判断による空中戦決定にはどうしても納得できかねます。今後こ問題の処理に当たっては、山口県と連携を密にし市議会と協議を重ねて、岩国市民が納得、理解できる形で進めていただきたいと思いますが、まずその後の取り組みについてお尋ねいたします。 2番目は、午前中の質問者と重複いたしますが、山口県並びに由宇、岩国市で構成された岩国基地対策協議会及び岩国市に設置された普天間飛行場配備のKC-130航空機の岩国飛行場移駐検討協議会の設置目的を再度お尋ねいたします。 3番目に、基地沖合移設事業と普天間移駐問題について、市長の基本的な姿勢についてお尋ねいたします。 次に、大きな2番目として、道路網整備の進捗状況についてお尋ねいたします。 岩国市の慢性的な交通渋滞は年々激しくなる一方で、道路行政の遅れの不満は極めて強いことは御承知のとおりであります。市長も道路網整備を最重要な施策として精力的に取り組んでおられることは承知いたしておりますが、平田バイパスの推進、新岩国停車場線の整備完了、また各主要幹線道路網に当たっては、国、県、関係先との折衝など努力は認めるものの主要な幹線の進み具合は思わしくありません。現状と進捗状況について数点にわたって質問いたします。 1番目に、国道2号、188号の渋滞解消対策についてまずお尋ねいたします。 2番目に、岩国南道路の進捗状況及び岩国大竹線のその後の取り組みについてお尋ねいたします。 3番目に、昭和海土路線についてでありますが、総延長6.83キロメーター、この工事が二十数年たってようやく2.55、半分にも満たない進捗状況でありますが、今回の基地沖合移設事業と相まって現状と今後の取り組み等についてお尋ねいたします。 4番目に、県道岩国大竹線、通称関戸バイパスについてでありますが、この道路は国道2号の渋滞緩和策の一環として早期完成が強く望まれておるところでありますし、早期に着工という見通しもあったわけでございますが、その後の経過と見通しについてお尋ねいたします。 5番目に、通津工業団地から由宇への道路新設について、その後どのように取り組み、今後の見通しについてお尋ねいたします。 大きな3番目として、岩国市経済の活性化についてでございます。 (1)の活性化対策の基本姿勢について、質問時間の関係でまことに失礼ですが、質問を取り下げます。 2番目、工場設置奨励条例について、岩国市経済の活性化対策の一環として企業を誘致し雇用の拡大を図るための条例が昭和59年制定され、昨年7月31日で期限切れとなっております。私はこの条例によって岩国市が企業誘致の都市間競争に打ち勝って、通津沖工業団地や旭化成株式会社の遊休地への企業進出、また大手企業の新増設を岩国に誘致するなど、経済の活性化と岩国市財政に大きく寄与したものと判断します。施行からこれまでの該当件数、投資額、補助金額、その経済的効果をどのように把握しておられるか、また、今後企業誘致の施策についてをお尋ねいたします。 3番目に、通津沖工業団地の未進出企業についてお尋ねいたします。 通津沖工業団地は、当局の御努力によって企業進出が進み、先ほど申し上げました旭化成株式会社の遊休地進出とともに操業を開始、または工事が進められております。市が開発し長年放置されていた懸案事項がようやく解決されたわけでありますが、1社だけ3万3,000平方メーター、1万坪の土地に未進出の企業があります。私は本件について平成5年12月議会において質問し、進出の推進を提言しておりますが、その後どのようになったかお尋ねいたします。 最後に福祉問題でありますが、大きく福祉と申し上げましたけれども、公的年金受給者の現況届けの手数料の無料化についてお尋ねいたします。私は、この問題でも平成2年12月議会で質問し、早期実現に向けての取り組みを提言しておりますが、他市の状況を見て検討したいとのつれない答弁でありました。以来6年近くなりますけれども、全国的に無料化の方向であり、隣の大竹市または和木では既に実施済みと聞いております。 また、山口県内では光市あるいは小野田市と、光市においては6月の定例会で条例化されるやに聞いております。この件は、ただ単に1件の手数料200円が高いか安いかの問題ではなく、各市町村の首長がいかにお年寄りに優しい政治を行っているかどうかのバロメーターとなっているわけで、ぜひ実施の方向を出していただきたいと思いますが、その後の検討結果と今後の方針についてお伺いいたします。 以上で、壇上の質問を終わります。 ◎市長(貴舩悦光君) 26番 黒田議員の4項目にわたる御質問のうち、私からは第1点目の「基地問題について」にお答え申し上げ、他は担当の参与から御答弁をさせていただきたいと存じます。 初めに、「沖縄普天間基地所属の米軍空中給油機部隊移駐問題のその後の経過を問う」についてお答えいたします。 去る5月1日に開催されました市議会全員協議会以降の経緯についてでございますが、御案内のように5月2日、山口県議会、岩国市議会及び和木、由宇、橘の各町議会並びに山口県、岩国市及び和木、由宇、橘の各は、国に対しまして「沖縄における施設及び区域に関する特別行動委員会」、いわゆる「サコ」の中間報告について、地元住民の不安と不満を解消する誠意ある対応と措置等を文書で要請いたしましたところ、国から「地元に事前協議を行わなかったことは、まことに申しわけない。今後、地元の意見を十分に聞き、協議しながら誠意ある対応、措置を検討していきたい」旨の発言がございました。 ついで、5月10日午後9時ごろ、諸冨防衛施設庁長官から私に直接電話があり、「米海兵隊岩国航空基地のハリアー20機のうち、14機が米国に帰還したが、残り6機は岩国基地に配属され続ける」との報告がございました。まだ国から市に対しまして、普天間基地所属の米軍空中給油機部隊の移駐に関する正式文書は到着いたしておりません。 次に、「山口県、岩国市、由宇で構成された岩国基地対策検討協議会及び岩国市で設置してる普天間飛行場配備のKC-130航空機の岩国飛行場移駐問題検討協議会の設置目的について」にお答えいたします。 去る5月10日、市では独自に助役を会長といたしまして、部長級10人で構成する「普天間飛行場配備のKC-130航空機の岩国飛行場への移駐問題対策検討協議会」の初会合を開きましたが、この協議会の設置目的は、市といたしまして基本的な考え方をまとめることでございまして、今後さまざまな角度から諸問題解決のため、検討協議を重ね方向性を定めてまいる所存でございます。 当面、市はこれまでの基地問題に関連いたしまして、数項目にわたり国に要望している事案が何ら進展をみていないため、協議会で要望事項を整理し基地機能の拡大強化にならないよう懸案事項を市の統一意見としてまとめた段階で市議会に御相談をいたしまして、今後の対応を検討してまいりたいと考えております。 また、5月14日には山口県、岩国市及び由宇の三者で構成する「日米特別委員会の中間報告に係る岩国基地対策検討協議会」の初会合が山口県庁で開かれております。 本協議会は、岩国基地機能の拡大強化は容認できないことを基本姿勢といたしまして、日米特別行動委員会の中間報告を踏まえ、4点にわたる検討項目ごとに国から資料や情報を得ながら、詳細な検討を行い事務レベルでの総合的な対策を協議することを目的といたしておりますが、検討項目の1点目は、ハーキュリーズ航空機の岩国基地への移駐等が住民生活に及ぼす影響について、2点目は、沖合移設後を含めた将来にわたる米軍の土地利用計画と地元の土地利用計画に関する調整について、3点目は、基地の機能変更等に関する国と地方自治体との協議・調整のあり方について、4点目は、日米特別行動委員会の中間報告に対する総合的な対応策についてでございます。 次に、「基地沖合移設事業との関連について、市長の基本的な姿勢を問う」についてお答えいたします。 沖合移設事業は、現に基地が存在をし地元住民に長年与え続けている騒音等の障害を改善するために、28年間の長きにわたって、数多くの関係者が事業実施に向けて一丸となって推進してこられたものでございまして、決して他基地からの移駐による基地機能の拡大を図ることを目的に実施するものではございません。 したがいまして、市といたしましては、今後とも市民の生命と財産の安全確保並びに航空機騒音等の諸障害を緩和するため、目的に沿った基地沖合移設事業の早期完成に向けて、引き続き努力してまいりたいと考えております。 また、「市長の基本姿勢を問う」との御質問でございますが、市議会におかれましては、「沖縄普天間基地の岩国移駐に反対する要望決議」を全会一致で議決されており、この趣旨は、「これ以上の岩国基地機能の拡大・強化は絶対に許されない」というものでございまして、市といたしましても市議会の決議を尊重し、「岩国基地機能の今以上の増強は容認できない」ということを貫きたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(沖本佚夫君) 26番 黒田議員さんの「岩国市経済の活性化について」にお答えをいたします。 まず、初めに「工業設置奨励条例について」でございますが、岩国市工場設置奨励条例は、「本市に工場を新設、増設、または移転するものに奨励措置を講ずることにより、産業の振興と雇用機会の増大を図り、もって市勢の進展と市民生活の安定に資する」ことを目的として、昭和59年に制定をされたものでございます。 この条例の適用期間は、平成2年3月末までとなっておりましたが、特に通津沖団地の遊休地への企業誘致の必要性から平成2年3月の市議会におきまして、条例改正を御承認いただき、平成7年3月31日までその期間延長をいたしたものでございます。 その間には、朝日鉄工株式会社外5社が進出を決定いたしましたので、通津沖団地の工場用地は、完売となったところでございまして、平成7年3月31日をもってその期間が到来し以後は失効をいたしたものでございます。なお、期限までに指定を受けた企業につきましては、同日以後もその効力を有することになっております。 この条例による優遇措置につきましては、雇用奨励金・工場設置奨励金・工場設置資金融資の三本立てとなっておりますことは、御案内のとおりでございます。 条例が制定されて以来、平成7年度までの優遇措置の適用状況を申し上げてみますと、雇用奨励金につきましては、常用従業員として新規雇用者数に20万円を乗じて得た額で3年間の限度額が1,000万円となっており、条例制定以来7年度までに適用となった事業所は、延べ53社、441人が新規に雇用され、これに対する雇用奨励金額は8,820万円でございます。このように雇用奨励金は、新規の雇用の拡大に多大の効果があったものでございます。 次に、工場設置奨励金につきましては、操業開始した日以降におきまして、当該工場に対しまして最初に固定資産税が賦課された年度から固定資産税に一定の割合を乗じて得た額を3年度間支出するものでございまして、3年度間の合計は1億円が限度となっております。条例制定以来、平成7年度までにこの優遇措置の対象となりました企業は、延べ43社でございまして、その補助金総額は3億7,300万円となっております。 また、工場設置資金融資は、12件を適用し、9億2,550万円が融資総額となっております。 次に、これらの優遇措置の適用企業における投資総額につきましては、約530億円でございまして、この条例による優遇措置は、大企業や中小企業等の進出に多大の効果を与えたものと思料されます。また、一方では、新たな固定資産税収入をみ、岩国市の財政に大きく寄与しているところでございます。 なお、工場設置に関しまして、県下14市の状況を見てみますと、12市のほとんどが期限つきながら何らかの優遇措置の条例を定めており、岩国市におきましても今後工場用地としての適地が発生をいたしますならば、優遇措置条例が必要となることもあろうかと考えております。 次に、「通津沖団地の未進出企業について」にお答えをいたします。 御案内のように、建設用鋼材の加工及び販売をしております共永興業株式会社は、平成4年5月操業開始を目途に平成2年11月に当市と進出協定を締結いたしておりますが、その後の不況による建設用鋼材の需要の低迷によりまして、現在まで進出を見合わせているところでございます。 この間、市といたしましても同社に対しまして、文書とともに直接会社を訪問する等、幾度となく早期に進出するよう要請を行っているところでございます。 これに対する会社の回答といたしましては、景気が上昇すれば進出する経営方針であるとのことでございますので、市といたしましても、今後とも粘り強く進出へ向けて鋭意努力をしてまいる所存でございます。 よろしく御理解のほどお願いを申し上げます。 ◎幹線道路担当部長(舛本幸雄君) 26番 黒田議員さんの御質問の2点目、「道路網整備の進捗状況について」の(1)「国道2号、188号の当面の渋滞対策について」と(2)「岩国南道路の進捗状況及び岩国大竹道路について」にお答えをいたします。 岩国都市圏における交通状況は、都市内交通と通過交通が国道2号、国道188号等の既存幹線道路に集中する道路形態となっており、増大する交通量に対応する道路整備を地形的に制約等もあって追従できず、朝夕ラッシュ時には慢性的な交通渋滞を引き起こしており、この緩和対策が岩国市の大きな行政課題となっております。 そこで、将来の岩国都市計画道路網について、建設省、山口県等の関係機関で組織されている「岩国地域幹線道路網整備促進協議会」等で調整、協議を行い、理想的な道路網計画を立案して、これに基づいた道路整備計画を推進いたしております。 この計画の中で、国道2号の渋滞緩和の抜本的対策といたしましては、広島岩国道路や県道岩国大竹線等の早期建設が急務と考えており、その実現に向け鋭意努力いたしているところでございます。 また、国道188号の渋滞緩和の抜本的対策といたしましては、岩国南道路、昭和海土路線、灘藤生線、平田バイパス等の早期整備が必要であると考えており、その実現に向け鋭意努力しているところでございます。 そこで、まず岩国南道路の進捗状況でございますが、平成3年度から起点の藤生三丁目から用地買収に着手しており、関係者の協力のもとに順調に推移しておりまして、平成7年度末における用地買収の進捗状況は、藤生三丁目起点から愛宕山トンネル坑口までの2.45キロ間において、面積比で約75.8%の進捗を見ております。 今後も引き続き、平田の県道周辺の未買収部分につきまして、代替地対策とあわせ用地買収作業を進める所存でございます。 今後の見通しといたしましては、建設省におきましては平成10年代の早い時期に起点から平田の県道までの約2キロメートルにつきまして、暫定2車線で供用開始が予定されていると聞いております。 なお、本路線が昨年8月、建設省により地域高規格道路の「整備区間」に指定されたことから、事業の進捗は早まるものと期待しており、今後ともこの事業の早期完成に向けて建設省とともに努力してまいりたいと考えております。 次に、広島岩国道路につきましては、広島・岩国間バイパス期成同盟会や岩国大竹道路建設促進期成同盟会を通じ、建設省などに強力に運動を展開しております。 その中で、平成6年12月には広島岩国道路の岩国・大竹間について、地域高規格道路として整備を進めていく「計画路線」として「岩国大竹道路」が位置づけられ、さらに昨年8月には、ルート選定、整備手法、環境アセスメント、都市計画等の調査を進める「調査区間」に指定され、昨年4月に当岩国市に開設された建設省中国幹線道路調査事務所において、現在調査が実施されており、本年冬季より秋季までの四季を通じた環境アセスメント調査を実施中であります。 また、ルート選定等につきましても、検討がなされているようでございますが、都市計画までにはまだ時間がかかるように聞いておりますが、市といたしましてはできるだけ早い時期に都市計画決定されるよう強く要望してまいりたいと思っておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。 ◎都市開発部長(松本勝利君) 26番 黒田議員さんの御質問の2点目の道路網の整備の進捗状況についてのうち、昭和海土路線についてお答えいたします。 昭和海土路線につきましては、昭和三丁目から南岩国三丁目に至る総延長6,830メートルを昭和47年から建設省の補助事業として整備を進めており、今年5月には市道車7号線までの間2,545メートルについて供用開始をいたしております。 しかし、次の認可区間の国道189号までの間約390メートルにつきましては、その一部が川下土地区画整理事業の区域にかかることから、国、県の指導によりこの土地区画整理事業と合わせて整備するよう計画をしているところであります。 御承知のとおり、土地区画整理事業は他の整備手法と比べて、区域の土地所有者など大多数の同意なくしてはできない事業でありますことから、市といたしましては、土地所有者を主とした勉強会、説明会、先進地視察等を実施し、土地区画整理事業に対する地元の方々の御理解を得るべく鋭意努力しているところであり、今年7月には地元住民に対してアンケート調査を行い、市といたしまして一定の方針を決定したいと考えております。 また、その先線であります基地内ルートの用地返還につきましては、平成5年10月広島防衛施設局長あてに文書で「昭和海土路線の整備に要する基地用地の返還について」の申し入れを行っており、さらに昨年11月には県知事との連名の文書で外務大臣、防衛施設庁長官に対してもその返還の要請を行っているところであります。 これは、単に昭和海土路線部分のみの返還要請ではなく、「基地の西側部分を提供区域から除外する」旨の要請を行ったものであり、基地沖合移設事業とのタイミングを図りながら、昭和海土路線の事業が停滞しないよう努力しているところでございます。 今後とも昭和海土路線用地の返還を最重点の行政課題としてとらえ、精力的に返還交渉を進めて、基地内ルートの整備を実現してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。 ◎建設部長(末岡久明君) 26番 黒田議員さんの御質問事項のうち、2の「道路網整備の進捗状況について」のうち、(4)「県道岩国大竹線(関戸バイパス)について」の御質問にお答えを申し上げます。 当路線は県事業として進められているところでございまして、関戸地区から和木関ケ浜に向けまして平成4年度から本格的に実施されております。平成5年度に主要地方道の指定を受け鋭意整備されているところでございますが、現在までの整備状況について申し上げますと、平成6年度までに予備設計、路線測量、用地測量等調査業務のほか、事業用地の買収約2,400平方メートル、家屋補償11戸等の収用が完了しております。平成7年度におきましては、この地域の複雑な断層の影響を受けないように一部ルート見直しのための詳細設計、用地測量と一部工事を実施されました。今後引き続いて早期完成を目指して努力されているところでございます。市といたしましても、当路線が国道2号及び市内主要幹線道路の渋滞緩和に大きく寄与するネットワーク路線として位置づけておりまして、早期完成を目指し積極的に協力していく所存でございますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 次に、(5)の「通津沖工業団地から由宇への道路新設について」の御質問でございますが、当路線は広域行政の観点から国道を利用せずして由宇方面から通津沖工業団地への通勤が可能となり、大きな利便がもたらされるものと考えております。この件につきましては、平成3年から由宇側と鋭意協議いたしております。実現についての話し合いを進めております。 しかしながら、由宇域にございます唐樋船だまりの移転等港湾施設及びほかの事業との調整が必要でございます。事業が継続にわたることから、平成6年度由宇において幅1.5メートルの自転車・歩行者等の利便を図るため橋を架設しておられます。御指摘のように道路の新設につきましては、国道188号の渋滞対策といたしまして、御質問の趣旨は十分理解いたしております。今後、由宇の先線道路の計画との調整を図りながら、実現に向けて各関係機関と協議してまいりたいと存じますので、御理解いただきますようよろしくお願いを申し上げます。 ◎総務部長(山本満治君) 26番 黒田議員さんの御質問の最後の4「福祉問題について」(1)「公的年金受給者の現況届手数料の無料化について」にお答えをいたします。 当市におきましては、約3万3,000人程度の方が年金を受給しておられると思われますが、御承知のとおり現況届証明手数料として200円を負担していただいているところでございます。 平成2年12月議会におきましても、議員さんより同様な御質問をいただいておりますが、そのときの答弁では全国連合戸籍事務協議会におきまして、公的年金の関係省庁が直接市町村に一括して照会する方法に制度の改正を要望していることから、この無料化については、県下他市の状況や全国連合戸籍事務協議会の動向等を見定めながら検討したい旨の御答弁を申し上げているところでございます。 その後、毎年のように全国連合戸籍事務協議会を通じまして国に要望し、平成7年度にも要望しております。この要望に対しまして国の回答は、「年金受給権者のサービスの向上を図る観点から関係省庁と十分協議しつつ、現況届の手続の簡素化について検討してまいりたい」と手続きにつきましては、若干前向きの回答を得ております。 国に対しまして毎年要望している理由といたしまして、年々高齢化が進み、年金受給者も増加する一方にあり、受給者の多くは高齢者であるため市町村の窓口に出向く苦労が解消されること、また、窓口における混雑と混乱を解消し円滑な業務が期待されること、各機関においてもOA化が進められており、一括抽出処理が可能な状況にあることなどから要望してきているところでございます。 したがいまして、議員さんの御質問事項の「福祉問題」としてとらえるならば、単に無料化することで解決されるものではなく、引き続き手続きも含めまして国に対し要望してまいる必要があろうかと考えております。 本来、この証明手数料につきましては、地方自治法上からも個人の利益のために行う事務であることから手数料を徴収すべきものと考えておりますが、全国的には公的年金の現況届の証明手数料を無料化する方向にあり、県内におきましても御指摘のとおり無料化を検討している市もございます。 当市といたしましても、今後他市の動向を見ながら前向きに検討をさせていただきたいと存じますので、御理解賜ますようお願いを申し上げます。 ◆26番(黒田耕作君) 若干私としては口の中の方もおかしいわけで再質問しない予定でしたが、少し時間がありますので、一、二再質問させていただきます。 最後の項ですが、公的年金の受給者の現況届の手数料無料化ですが、今までよりは前向きに検討するということで、その点については感謝申し上げたいわけです。他市の状況を見てというお話ですけれども、これは他市と一緒に無料化したんじゃ全く意味がないわけですよ。やはり他市に先がけて、いかに岩国市がお年寄りに優しい政治をやるかと、その姿勢を示す意味からもこれは絶対に早い機会にそういう方向で取り組んでいただきたいということですが、市長いかがですか。 ◎総務部長(山本満治君) 他市の状況を見ながらではおそいと、市長どうかという御質問でございますが、御案内のとおりこの件につきましては、市議会の方に対しましても請願が提出されておられます。そういうことも含めまして、ただいま申し上げましたように前向きな検討をしてみたいというのが市長の考えでございますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◆26番(黒田耕作君) 確かに、今まで教民の方の請願が、教民から私どもの所属する総務に移ったという経緯がございますが、もちろん請願の趣旨については、そのように議会として検討してまいる予定ですけれども、ここらで市長やはり、言うちゃあ申しわけないんですが、これは市長の決断ですよ。これによって財政に影響するというわけじゃなしに、3万3,000人の手数料の該当者がおられるわけで、その人たちに対してどうなんだ、市長の姿勢はどうなんだと、そういう観点からひとつ本当の意味で前向きに取り組んでいただきたいというふうに要請しておきたいと思います。 それから、もう1点は普天間の移駐問題に関連してですが、先ほどの御答弁ではたしか統一意見をまとめた段階で議会と御相談申し上げたいというふうな御答弁があったと思うんです。この取り扱いについては、非常に我々も慎重に、そして真剣に取り組んでまいりたいという意向を持っておりますし、「サコ」の最終段階では11月に結論を出すということですが、相談という具体的な方法、どういう形でどういう時期に、そこらあたりについてどのようにお考えか、お尋ねしたいと思います。 ◎助役(沖本佚夫君) お尋ねの趣旨は、それでは議会にいつごろ示してくるのかということだろうと思いますが、私の方は9月定例会にはぜひお示しをしたいという考えでもって今作業を進めております。 ◆26番(黒田耕作君) 基地問題について、ちょっと変わった観点から質問したいと思うんですが、この市役所の建物、敷地、こういった面の管理はどこでどなたがしておられるのでしょうか。 ◎総務部長(山本満治君) 市の庁舎の管理でございますが、これは敷地を含めまして庁舎室の指揮ということで、岩国市庁舎管理規則というのがございます。それによりまして管理をしておるわけでございますが、各室につきましてはそこの課長が責任者ということになっております。それから、出張所等にまいりましては、その出先の長が管理者ということになっております。 ◆26番(黒田耕作君) 最近、実は市役所の正面玄関で、御承知のように座り込み等の行為が行われておるわけですが、そういったようなことで、その目的といいますか、そういう中身で許可の基準はどのようになっておられるのかお尋ねします。 ◎総務部長(山本満治君) こういった庁舎室等を使う場合におきましては、使用する方から市長に対しまして使用願というのを出してもらうようになっております。それは先ほど申し上げましたように、岩国市庁舎管理規則というのがございまして、それに照らし合わせて支障がないということになれば市長が許可をするというやり方になっております。 それでは、どういうふうなものがいけないかというのを管理規則で決めておるかと申し上げますと、管理規則の第4条におきまして、庁舎等において次の各号に掲げる行為をしてはならないという規則を定めております。その数項目の中に危険物等を危険防止の措置を講じないで取り扱い、または所定の保管場所以外の場所に放置すること。それから、爆発または引火のおそれのあるものの近くで喫煙または火気を取り扱うこと。それから、庁舎、庁舎の附属施設もしくは物件を傷つけ、または庁舎等の美観を損なうようなことはいけませんよというのがあります。それから、大きな声で歌を歌うとか練り歩くような行為をしてはいけませんと。それから、そこを使う場合、通行の障害となるような行為をしてはいけませんと。あるいは、金銭、物品等の寄附の強要または押し売り行為をしてはいけませんと。それから、もう1点公務執行または秩序の保持に支障を及ぼすような行為については許可できませんと、こういうふうなのがございます。 そういうことで、申請が出ましたらいろいろ何の目的でどういうことをするかということを確認いたしまして、支障ないということになれば許可をしておるということでございます。 ◆26番(黒田耕作君) 私が申し上げたいのは、やはり冒頭申し上げましたように最近の座り込みの目的という中に基地撤去という項目でやっておる。(発言する者あり)そういったようなことで、市の職員が中心になってそういう運動、しかも正面玄関で座り込みをやる行為についてやはり問題があると。 と申しますのは、市議会でも沖合移設については決議しており、さらに市長を先頭にこの運動については、市民の悲願として取り組んでおるような運動、そういった中身のことを、それを推進しなきゃならない市の職員が中心になって玄関において行動を行うことについて、非常に問題であるということを提起しておきたい。後ほど浅井議員の方から市の職員の協力体制について質問がなされるようですから、ここらで置きたいと思いますけれども、そういうことを提言して質問を終わります。 ○議長(河上佳生君) 以上で、26番 黒田耕作君の一般質問を終了いたします。 22番 笠井誠一君。 ◆22番(笠井誠一君) 質問に入る前に、通告いたしました順序の2番と3番を入れかえて質問することを、まずお許し願いたいと存じます。 去る6月10日夕刻、御逝去されました本市名誉市民宇野千代先生の御功績をたたえ、関係者の皆様方の御協力、御理解が得られるものであるならば、将来的に先生の御功績を顕彰するための方策を具体的に講じられるべきではないかということを御提案申し上げ質問をいたします。 なお、私も大変うかつではございましたが、できるならば本日の本会議の冒頭に宇野千代先生の御逝去に弔意を表し黙祷をすべきではなかったろうかということを反省し、今後の課題として議長において何らかの対応をされることを本席においてまず申し上げさせていただきます。 今さら私が申し上げるまでもなく、宇野千代先生は明治30年のお生まれで、満98歳でいらっしゃいました。本年11月には99歳のお誕生日をお迎えに──いわゆる卆寿をお迎えになるはずでございました。先生は旧制岩国高女を経て小学校の教員を振り出しに、その後京上、京都、大阪の放浪時代から、昭和10年北海道の家での私憤の顔でもって懸賞小説に当選され、文壇にデビューをされました。その後、作家尾崎士郎との御結婚、離婚、そして画家東郷青児、作家北原武夫さんとのことなど、実に起伏に富まれた時代を経て、昭和32年には名作「おはん」を発表され、野間文芸賞、女流文学賞を受賞なされ、作家としてのお立場を不動のものとされました。 なお、昭和58年には御自身の半生を描かれました自伝「生きていく私」は、ベストセラーとなり、テレビドラマ化され全国放映をされ好評を博しましたことは、議員各位御承知のとおりかと思います。女流作家の重鎮にふさわしく、女性の微妙な心理を表現する名文家として高い評価をお受けになっていらっしゃいます。昭和47年には日本芸術院賞、さらに57年には菊池寛賞をも受賞され、御承知のとおり平成2年には文化功労者及び芸術院会員に列されておられます。先生は生涯を通して郷土岩国を愛し、その多くの著作にも郷土岩国をお取り上げいただいたことは、御承知おきのとおりでございます。 こうした観点から郷土が誇る宇野千代先生の御功績を顕彰し、記念する意味を込めまして関係者のお気持ちの御同意を得られるなら、例えば宇野千代記念館ともいうべきものを設立されることを御提案申し上げるものであります。 なお、宇野千代記念館についての御提案は、21番 熊谷議員も通告をされておりまして、たまたま順序が早かっただけのことでございますんで、熊谷議員の意も十分お酌み上げの上、市長の御見解を求めるものであります。 次に、中央図書館に女史の追悼コーナーを設けてはと御提案、通告申し上げたのですが、当局において、既に中央図書館に御逝去の翌日から特別追悼コーナーを設置しているということをお伺いし、その対応の機敏さに珍しいことだと敬意を表するものであります。 既に、教育長は視察済みかとは存じますが、私もさっそく期待を込めて胸を膨らませて中央図書館に参りました。1階に追悼コーナーがありましたが、展示物なども極めて少なく、わずかに女史の全集と訃報を伝える新聞のスクラップが目を引く程度でございました。事情を担当者からお聞きしたならば、当初200冊を超える先生の書籍を陳列したところ、女史の訃報を知られた市民の多くの方々にどっと借り出されてしまったということだったそうであります。 一方、2階の追悼コーナーはガラス越しに鑑賞する仕組みが取られており、女史の代表作「おはん」を初めとする書籍、グラフなどがきれいに趣向を凝らして展示をされておりました。今後ともマスコミ等の報道などで、多くの市民の皆さんが追悼コーナーを訪れられ、宇野先生の足跡を忍ばれるものと私は想像いたします。そうした観点より、せっかく御来館いただく市民の皆さんの御期待にこたえる意味においても、このコーナー等を充実するための工夫をお願い申し上げたいと思います。御見解を承ります。 次に、米軍岩国基地問題について質問します。 けさほどより私で4人目の登壇でございますが、皆さん全員が基地問題にお触れになっていらっしゃいます。恐縮ではございますが、あえてなぞらえますと4月15日、沖縄に関する日米特別行動委員会の中間報告において、普天間飛行場の空中給油機の移駐及び岩国基地所属のハリアー攻撃機の本土への帰還が同時に発表されました。このことを受けて4月30日、橋本総理と我が貴舩市長、そして平井県知事の協議が行われました。その翌日我々は、すなわち5月1日、全員協議会を開き広島防衛施設局長等の出席を得て意見の交換などを行ったことは周知のとおりであります。普天間よりの移駐を受け入れる是非については、基地機能が強化されるのか、その有無が重要な判断基準とされるとする考え方が大方の声のように思います。 ここで、私は私ども公明の立場を明確にし、あえて市長の御見解をお尋ねするものであります。今回の普天間移駐の是非を論ずる以前の問題といたしまして、岩国市と従来米軍基地との間に、懸案事項として未解決の諸問題をまず整理し、その解決を図ることが前提であると考えます。具体的に例を挙げて申し上げれば、先ほども当局から指摘をしておられましたけれども、昭和海土路線の延長線上の基地の返還問題等が考えられます。これらの解決を得て初めて空中給油機とハリアー攻撃機の相殺による基地機能の強化の是非を論ずるべきものと考えます。 また、普天間の機能が分散移転されると報道をされています。すなわち、沖縄県の嘉手納、読谷村の御意向の推移を注視すべきものと考えます。岩国基地所属のハリアー攻撃機が米本土へ約束の機数が帰還したからとして、空中給油機の移駐を容認するということとは決して連動するものではないというふうに考えております。すなわち、それはそれ、これはこれの態度を堅持すべきものと考えます。一般論といたしまして、基地が縮小され廃止されることは大変よいことだと思います。この考え方に決して異論があるわけではありません。 しかし、普天間基地返還のしわ寄せを受け、新たな負担増となり基地の強化が求められようとしている自治体の御意向、すなわち沖縄県の読谷村あるいは嘉手納等の皆さんの御意向の推移というものを、冷静に判断しその考えを尊重しなければならないと考えております。これらのことが、先ほど助役からも具体的に時期を明言はされましたけども、あえて私は今秋11月を目指して検討し判断をされるべきものと私の意見を申し上げ質問をいたします。当局の御見解をお願い申し上げます。 次に、基地沖合移設事業と普天間移駐を絡ませる考え方について、私どもの見解をあえて明確に申し上げます。 今さら申し上げるまでもなく、基地の沖合移設については、昭和43年の本市議会の決議を得てスタートし、実に四半世紀にわたる推進運動が結実し、滑走路移設に伴う沖合215ヘクタールを埋め立てする事業予算が国会において成立を見、今秋もしくは明春早々にも事業着手が決定を見ていることは御承知のとおりであります。 このことが、普天間移駐の呼び水とする論法は、極めてこじつけの論法であり、また事業着手へ向けて、その推進へ携わってこられた多くの関係市民の方々に対する私は侮辱であるというふうに考えております。移設事業の本格着手に連動して、埋め立て用土砂の土取り事業である愛宕山開発事業も並行して進められていることも議員各位御承知のとおりのはずです。このことに関しましてもあえて意見を申し上げました。市長の御見解をお願いいたします。 最後に、環境問題について私の意見を申し上げ、市当局の見解を求めます。 埋立処分地問題に論点を絞り、お伺いいたします。川西処分場の使用を、約束より期限を延長し、その延長していただいた間に新しい処分場を建設し、平成9年3月末日をタイムリミットとするということで川西地域の関係者の御理解と御了解をいただき、現在使用されていることは議員各位承知のとおりであります。 また、このことについては、極めて執行部においても重くその約束を尊重しておられるものと思います。こうした本市を取り巻く厳しい環境行政の背景を踏まえて、平成5年12月14日に私ども市議会はごみ非常事態宣言を議決し、環境行政に対して3年間という猶予をもって背水の陣でもってその対策に当たることを内外に宣言いたしました。 しかし、そのタイムリミットも残すところ10カ月を切ってしまいました。執行部においては、市長を先頭に主として環境部において真剣にお取り組みになっていることは承知をいたしておるつもりであります。 しかし、新しい最終処分地建設への燭光は、依然として大変厳しい局面にあるものと私は理解いたしております。このことを承知の上で、あえて意見を申し上げ、また当局の姿勢を具体的に御答弁をお願い申し上げたいと思います。 本日は、早朝来傍聴席においても、旭関係者の皆さんの熱心な傍聴をいただいておることは承知いたしております。具体的にお伺いします。 1点目、明平成9年4月に供用開始をするためには、最終処分地、すなわち新しい埋立地の位置決定のタイムリミットをどのように当局は判断されておりますか。 2番目、市が新しい埋立地として、候補地を本朝来言っておられます。旭沖、すなわち三角二丁目とされる場所以外にも市としては腹案、候補地をお持ちなのかどうか、その点を明確にしてください。 3点目、私が推測する限りにおいては、旭沖、すなわち三角二丁目以外に取捨選択の余地がない唯一の埋立処分地であるというふうに判断をいたしております。あえてこの判断に関連してお伺いするわけでございますが、執行部が従来おとりになった態度とは一転をいたしまして、この候補地を最終処分地、すなわち埋立地とするすべての計画などの情報を公開し、関係する候補地の関係住民の皆様に、そしてまた市議会に、多くの市民の方々の御理解と協力を得るべく真剣に真摯に僕は対処されるべきではないかと判断いたしますけど、市長の御見解を求めます。 4点目、また最終処分地建設が、極めて厳しい現況にあることを議会においても市民の皆さんにおいても、公表し、理解するためへの具体的な方策、手段をおとりになるべきではないでしょうか。 5点目、最後になりますけど、ここに至るまでの不燃物最終処分地の事情のいろいろな紆余曲折があったことは承知をいたしております。 しかし、本時点、本日は6月17日ではございますが、係る局面にあっては、いかなる行政課題をも最優先し、最重点課題として取り組むべきと考えます。 先ほどは、そのような厳しい決意を込めた助役答弁も私は真剣に伺っておりました。あえて再度執行部のお取り組みの決意を伺い、そのことを内外に宣言すべきではないかというふうに私は考えます。 さらに、執行部の取り組みに対し、我々議会側としてもお手並み拝見的な傍観視をするのではなく、積極的にできるだけの協力をすべきであるというふうに私自身は考えております。係る観点から執行部にあっても議会、市民に対し、そうした意味での協力要請を率直に行い、そして地元旭の皆さんに対して真剣に御説明申し上げ、そして真剣に御協力を要請すべきではないかというふうに私は判断申し上げ、市長の答弁を求めます。 ◎市長(貴舩悦光君) 22番 笠井議員の3項目にわたる御質問のうち、私からは第1点目の「名誉市民宇野千代先生の御逝去を惜しんで」の中の「宇野千代先生の御功績をたたえ、将来的に顕彰するため関係者と協議すべきではないか」についてお答え申し上げ、他は担当の参与から御答弁をさせていただきたいと存じます。 郷土の誇りであり、日本を代表する女流作家の宇野千代先生の御逝去は、惜しみても余りあるものがございます。先生は、こよなく岩国を愛され「岩国に帰って、錦帯橋を歩きたい」が口癖でありました。 去る6月4日、お見舞いに参り、必ずや全快されるものと信じ、さらなる先生の御長寿をお祈りしたばかりでございますのに、帰らぬ人となられましたことは、実に本市にとりまして、悲しみのきわみであり、ここに謹んで哀悼の意を表し、安らかな御冥福をお祈り申し上げる次第でございます。 さて、御質問の件につきましては、過去2回にわたり市議会でも一般質問がなされておりまして、市といたしましては前向きに取り組む方向でお答え申し上げ、先様にも働きかけてきたところでございます。 記念館を開設するに当たりましては、相当の展示資料が必要でございまして、これらの収集につきましては、宇野千代先生の御協力なしでは不可能でありますことから、かねてより折に触れて資料の提供をお願いしてまいったところでございます。 その後、御本人と具体的に十分なお話ができぬまま、このような事態となったわけでございまして、その点でとても残念至極に思っておる次第でございます。 この上は、できるだけ早い機会に先様の御意向を確認させていただきまして、各方面からの御要望をも踏まえながら、前向きに対応したいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(沖本佚夫君) 22番 笠井議員さんの環境問題についてお答えをいたします。 ただいま御質問の要旨は5点にわたって、それぞれ明確な御指摘がございましたが、若干その順序が異なりますことをまずもってお許しをいただきたいと思います。 議員さん御案内のように、平成5年12月14日に「ごみ非常事態宣言」を発令いたしまして以来、2年6カ月が経過いたしましたが、この間、市といたしましても市民の皆様方の御理解と御協力をいただきながら、ごみの減量とリサイクルの推進について諸施策を講じてまいりました。 ちなみに平成7年度におけるごみの排出量は、燃やせるごみ、燃やせないごみを合わせまして約5万6,200トンとなっておりますが、これは毎年増加の傾向にあるにもかかわりませず、このリサイクル等の関係もございまして、わずかではありますが、前年度より減少をいたしております。 このような状況にありながら、川西にあります現在の不燃物処理場は平成9年3月31日をもって使用期間が満了することとなり、また物理的にもこれ以上の持ち込みはできない状況にございます。市といたしましては、本格的な最終処分場は、昭和55年8月設立の第三セクターであります財団法人山口県東部環境保全センターにおいて推進しております。東部地域広域産業廃棄物埋立処分場の建設計画と合わせまして、確保すべく努力をいたしておりますが、現時点では地元関係者の同意を得るまでに至っていないのが実情であります。 このため、早期に実現されるよう今後とも山口県と一体となってその推進を図ってまいる所存でございます。 また、この候補地が確保されましても、処分場として供用開始するまでには相当の年数を要するものと考えますので、その間つなぎの施設として3ないし5年間使用する短期的な埋立処分場の建設を計画し、その事業費を本年度予算に計上させていただいているところでありますが、御案内のように非常に厳しい状況にあります。 しかしながら、議員さん御指摘のようにごみ問題は、本市にとりまして最重要課題でありまして、不退転の決意で解決に向け取り組んでまいらなきゃならない問題でもございます。どうか議会の皆様におかれましてもよろしく御協力をいただきますようお願いを申し上げます。 次に、具体的に三角に計画という御指摘がございましたが、この三角三丁目に計画をいたしておりますつなぎの施設としての不燃物埋立処分場の経緯と対策等についてお答えを申し上げます。 御案内のとおり、本年2月22日付で当時の旭自治会長さんから設置について御了承いただいていたところでありますが、3月2日付で回答の白紙撤回の要求がなされ、3月4日には432名の反対陳情が出されております。その後、4月14日に自治会の役員が改選されましたために、5月25日に改めて自治会に対しまして、御理解を求めているところであります。 しかしながら、既存の不燃物処理場の搬入期限が、先ほども申し上げましたように平成9年3月末と押し迫っておること。また、他に急場をしのげる候補地がないこと等を考えますと、現在進めております三角三丁目の市有遊水池にお願いをせざるを得ないというふうに考えておるわけでございます。 また、工期的にも来月上旬ごろまで地元同意をいただくことがタイムリミットと予測をされておりますので、今月末にも開催が予定されております旭自治会の総会におきましても、ぜひ御理解をいただきまして、年度内に完成させるべき最大限の努力をしてまいりたいというふうに考えております。 なお、御提言のありました計画を広く市民の皆様に公開し、御理解と御協力を求めることにつきましては、いろいろな機会をとらえまして、市といたしましても、その市の現在の状況といいますか、苦境を訴えまして、皆様方の御理解をいただくべく最大限の努力をしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。よろしくお願いいたします。 ◎教育長(新庄幸雄君) 22番 笠井議員さんの御質問1番目の名誉市民宇野千代先生の御逝去を惜しんでのうち、2番目の中央図書館などに追悼コーナーなどを設けることについてにお答え申し上げます。 御質問の件につきましては、議員さん御案内のとおり宇野千代先生は女流作家の第一人者として終生活躍された、岩国市にとって真に誇り得る方でございました。それだけに、先生の御逝去は巨星落つというべき惜しみても余りあることでございました。 図書館では日本の文学界に大きな足跡を残されました宇野千代先生の御功績をしのんで、先生が御逝去されました翌11日から1カ月の予定で、中央図書館、岩国図書館並びに福祉会館図書室において追悼コーナーを設けております。図書館所蔵の先生の著書252冊のうち、中央図書館では開架室、特別展示コーナーに約100冊を、岩国図書館では73冊、福祉会館図書室29冊をそれぞれ展示し、広く市民に利用していただいております。 また、中央図書館2階の展示コーナーにおきましては、先生のありし日の雑誌グラビア、貴重な著書の展示を行っております。 追悼コーナーに対する市民の関心は極めて高く、特別展示コーナー設置以来わずか4日間でほとんど貸し出されるという異常事態になってしまいました。 図書館としましては、これほど大きな反響があるとは予測しておりませんでしたので、利用者の御要望を受け入れました結果、このような事態を招いてしまいました。 御指摘のありましたような状況を改善するため、図書館では至急3館の関係図書を調整し、14日正午をもって、中央図書館40冊、岩国図書館26冊、福祉会館図書室18冊により、当分の間3館とも館内閲覧に切りかえまして、相当数の書籍が常時展示できますよう図書館に対応を指示いたしましたので、御了承をお願い申し上げます。 宇野先生におかれましては、中央図書館開館時の記念特別展示を開催するに当たりまして、多くの資料、写真、原稿等を好意的に提供してくださるなど、大変お世話になった経緯がございます。 今後におきましても、議員さん御指摘のとおり記念行事開催などを通して、宇野先生の御功績を長く、そして広く後世に伝え、その作品に親しんでいただけますよう関係書籍、資料の積極的な収集はもちろん、常設コーナーの設置をも視野に入れながら対処してまいる所存でございますので、よろしく御理解を賜りますようお願いいたします。 ◎基地対策担当部長(松永正義君) 22番 笠井議員さんの米軍岩国基地について、2項目にわたる御質問に御答弁申し上げます。 初めに、普天間基地の給油機が岩国基地へ移駐することについてのお尋ねでございますが、議員さんお示しのように、去る4月15日日米両国におきまして「沖縄における施設及び区域に関する特別行動委員会」、いわゆるSACOの中間報告が、地元岩国市に何ら事前協議もないまま一方的に「普天間飛行場に配備されているKC-130航空機を岩国飛行場に移駐し、その支援施設を岩国飛行場に移設するとともに、ほぼ同数のハリアー航空機を米国に移駐する」との表明がなされたところでございます。 これまで、国防という観点から可能な限り岩国飛行場の安定運用に協力してまいりました岩国市といたしましては、まことに残念で遺憾に思っております。 なお、普天間飛行場移駐に関する正式な文書はまいっておりません。 このような状況の中で、岩国市は「普天間飛行場配備のKC-130航空機の岩国飛行場への移駐問題対策検討協議会」を発足させ、市としての基本的な考え方をさまざまな角度から諸問題解決のため協議検討を重ね、方向性を定めてまいりたいと考えております。 当面の検討課題といたしまして、これまで岩国市が国に対しまして基地に関連する数項目を要望いたしておりますが、いまだ進展を見ておりません。これらの要望項目を協議会で整理いたしまして、岩国市議会に諮り、基地機能の拡大強化にならないように今後の対応を検討してまいりたいと考えております。 次に、沖合移設事業と普天間基地機能の岩国移駐問題の関連についてでございますが、ただいま笠井議員さん御指摘のように沖合移設事業は昭和43年6月の岩国市議会の「岩国基地移設に関する決議」を受けまして、以来28年の長きにわたり、官民一体となって岩国基地沖合移設運動を推進して来たものでございまして、決して他基地からの移駐による基地機能の拡大を図ることを目的に実施するものではございません。 したがいまして、岩国市といたしましては、今後とも市民の生命と財産、安全確保と航空機騒音等の諸障害を緩和するため目的に沿った基地沖合移設事業の早期完成に向けて、強力に推進してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◆22番(笠井誠一君) 再質問を行います。 御答弁いただきました順序にのっとりまして、宇野千代先生の御功績をしのんでに関連いたしまして、先日行われました宇野家の密葬には市を代表して市長が列席されたことが報道をされておりますが、このことに関連いたしまして、過去名誉市民に御推挙申し上げた場合でのこういう事態においては、市葬をもって遇しているというふうに思いますが、宇野先生の場合については、そういう市葬ということに関して市はどのようなお考えをお持ちなんでしょうか。 ◎市長(貴舩悦光君) 笠井議員の御質問に御答弁申し上げます。 従来から名誉市民の皆様に対しましては、市葬を執行いたしております。宇野先生につきましても、宇野家の方と御相談申し上げまして、その日程を決めて、しかるべき日に市葬を行いたいと考えております。 以上でございます。 ◆22番(笠井誠一君) 図書館における追悼コーナーに関連しまして、教育長から御答弁をいただきましたけれども、私思いますのに、岩国における宇野先生の広範な御活躍を支援する意味から、あるいはお守りする意味から、宇野千代後援会というすばらしい組織があって、多くの方がかかわっていらっしゃるわけなんですが、今回のような時点において、そういう方々がきっと秘蔵していらっしゃる宇野先生にかかわる貴重な物などをお借りできるものならば、拝借をして、中央図書館等の展示コーナーに展示していただいて、いただけたらの話ですが、多くの市民に親しんでもらうというのか、理解していただくというような方法については、教育長は何かお考えがありますでしょうか。 ◎教育長(新庄幸雄君) お答え申し上げます。 大変ありがたい御提言をいただきましたが、図書館の方とも先般話をしまして、そのような方向で早速に動き出そうということでございまして、今後後援会のみならず、いろいろな形でそのような資料をお借りできるならば、お借りして、よりすばらしいものにしていけばと考えております。 御提言ありがとうございました。 ◆22番(笠井誠一君) 環境問題について助役から御答弁をいただき、候補地を私二丁目と申し上げましたけども、三角三丁目に限定をし、不退転の決意をもって当該関係住民の方々の御理解と御協力を得るべく最善の努力をするというふうに表明をされました。 私は率直に申し上げて、助役のこういう決意表明に対し心から賛同をし、そしてまたお言葉どおりの最善の努力と、御協力、御理解をいただくためへの不退転の決意でもってのお願いというんでしょうか、折衝等にお当たりいただきたいと思います。 そういったことをベースにしまして、私も記憶が余り定かでないんでお伺いしますけど、3月定例議会におきまして議決をいたしました平成8年度予算の中において、このごみ埋立処分地にかかわる建設費とか、あるいは調査費、直接処分地でなく周辺整備のための道路整備等だろうと思いますが、これらの予算措置についてはどのように現時点ではなっておるんでしょうか。 ◎助役(沖本佚夫君) 当該地の建設費については、御指摘がございましたので割愛いたしますが、そのほかに特に地元の方として、これまでの折衝の中で、やはり1番道路が狭いというところの御指摘がございました。 したがって、その間を調査をいたしまして約1億円程度というものがぜひ必要だということでありますので、この建設費と合わせまして別に道路整備事業として地元の要求に対する希望をここに入れております。 したがってそのほかにもございますが、これは逐次皆様方とのお話の度合いによって予算化し、実施をしていくということで数項目にわたってのお約束事があったということでございます。 ◆22番(笠井誠一君) 処分地建設にかかわる直接工事費等については、今からの地質測量というんですか、そういうもの等々に基づいて基本設計というんでしょうか、そういうふうな段階に入り、そして最終的に処分場を明年3月31日までに完成するためのタイムリミットを7月上旬というふうに先ほど明言されましたけれども、7月上旬までに地元の方々に対するお願いというんですか、あるいは理解を得るためへの具体的な行動というのは、どのように当局はお考えでしょうか。 ◎助役(沖本佚夫君) この問題につきましては、非常に厳しい状況にございます。ございますが、先ほど申し上げましたようにもう既に最終処分場となる候補地が別にございません。 したがって、つなぎの施設として3ないし5年間、この三角三丁目に投棄をしていただきたいということを念頭に置いて、これまで検討を重ね協議も重ねてまいりました。 また、地元とのお話し合いも進めてまいりましたが、先ほど壇上でもって御説明を申し上げましたように、一端御承認はいただいたんでありますけれども、この3月2日付の文書でもって3月4日にそういう白紙撤回の抗議がございました。 そういうことで、市といたしましてはこれまでのすべてを白紙にすることはできませんが、これまで交渉をしてきた経緯につきましては、もとに返ってお話し合いをいたしましょうという形でもって、この地元の皆さん方に御理解をいただいております。 そういうことで、だんだんと時期が迫ってきて、物理的にも翌年の3月末日をもってこの工事に間に合わすということにつきましては、先ほども申し上げましたように7月がタイムリミットでございます。 そういう状況でありますから、できるだけ地元の皆様方には御理解を求めてまいる決意をいたしておりますが、やはり事業というものにつきましては、おのずからの限界の節度がございますので、したがってこれについては、私の方も計画は進めざるを得ないというふうに思っております。 だから、そういうことでできるだけ地元の皆様方とトラブルがないように、我々は十二分に配慮して地元の皆さん方の御意向も聞きながら、この辺の問題について努力をしてまいりたいというふうに思っております。 ◆22番(笠井誠一君) 今までに、反省すべき点としては、計画を腹案として持っていた時期において、はっきりと正確なこういうものをどういう場所につくらせていただき、どういうものをどういう方法で運び込み、先ほど助役のお話では使用期間を3年ないし5年でというふうに限定をしていらっしゃる、半永久的な最終処分地が建設されるまでのショートリリーフというんでしょうか、つなぎというんでしょうか、そういうことである等々、それからまたごみの種類がかつて旭の現在の船溜りの手前の方でしょうか、ごみの投棄場所になっておりました当時は、けさほども助役が言っておられましたけれども、不燃物と可燃物、すなわち台所のごみなども一緒に投棄されておりまして、野犬、カラス、ハエ、大変な経験を現地の皆さんはしておられる。 そういう意味からも今回当該場所へ持ち込むごみの種類等について、まだひょっとしたら一部の住民の皆さんの中に誤解があることも否定できないと思います。そういう意味合いにおいて、正確な情報を、岩国市はどういうものをどういう方法でどういう形でいつまで、そこを処分地として使わせていただくんかというような意味での正確な情報を僕は関係住民の皆さんに知っていただく努力というんが、今までは執行部が真剣に、あるいは環境部が真剣に対応しておられるから、公表はもうちょっと待ってくれ待ってくれというのが、ある意味において逆目に出てしまって誤解を受ける部分があったり、間違った伝達が少しぐらいあったんじゃないかというふうな反省があると思うんです。そういう意味合いで、正確な情報をぜひ関係される住民、近隣の方々にもお伝えする方法をとるべきではないか、これは当然当該自治会の役員の皆さんの御意見を拝さねばならないことは当たり前のことではございますが、必要ではないかというふうに考えますが、この件についてはどのように認識をしておられますか。 ◎助役(沖本佚夫君) お答えを申し上げます。 確かにただいま御指摘がございましたように、市の説明が旭地区の皆様方に徹底をしていなかったのではないかということにつきましては、私もその点は反省をいたしております。と申しますのも、これまでの話が自治会の役員の方々を中心に、市といたしましても環境部を中心として交渉がされてきておるということから、これが急に全体的な自治会の流れとなりましたときに、やはり自治会の皆様方は岩国市が昭和40年代に市で行ったごみの処分の形態を連想されたんではなかろうかというふうに我々は思っております。これは全く、これまでの不燃物の投棄の仕方と、最近における投棄の仕方は変わってきておるわけでありますが、その辺がやはり皆様方に不徹底じゃないかということについては、私もその辺を深く反省をしております。 したがって、これから岩国市が行おうとする不燃物処理場につきましては、過去に岩国市が三角において、あるいは旭近隣において行った可燃物の処理とは異なるということは、機会あるごとに説明をしていかなきゃならんというふうには考えております。 ◆22番(笠井誠一君) また、関係住民の皆さんに真剣さの度合いを知っていただく意味においても、もしも建設について御了解がいただける方向になるとか、あるいはいろいろな意味において御協力の上で市が果たすべき役割というんですか、方法等が出てきて、そのことがもしも予算を必要とするものであって、補正予算でなければ対応ができないようなものが出てきた時点において、契約議案なんかは当然そうなるんじゃないかというふうに推測するわけでございますが、そういうときには、この議会を外しますと9月定例会になる。9月定例会になるということは、もう完全に半年を切ってしまうわけです。そういうような事態が発生したならば、市長は臨時議会を招集をしてでも、この問題の解決というんですか、最終埋立処分地の建設には対処したいというお気持ちがおありなのかどうか、その辺をお聞かせ願いたい。 ◎助役(沖本佚夫君) お答えを申し上げます。 ただいま御指摘がございましたようにそうした事態が生ずるということになれば、私は臨時議会をお願いしてでも、この問題については解決を図っていきたいというふうに考えております。 ◆22番(笠井誠一君) 数日前に旭自治会において役員会が開催され、そしてまた今月末には総会が招集される御予定というふうに仄聞をいたしております。こういう絶好のチャンスに、あるいはラストチャンスとも言うべきそういう当該自治会での御集会予定に対し、市長はどういう決意で、あるいはラストチャンスを見事に生かしきるようなお気持ちで望まれようとしとるんか、市長において御決意を表明していただくんが私は至当ではないかというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ◎市長(貴舩悦光君) お答え申し上げます。 いかなる重要な他に案件がございましても、この旭の自治会の総会には市長みずから出まして、誠心誠意お話申し上げお願い申し上げます。 ぜひ、これが執行できるようにお願いする決意でございます。 以上でございます。 ◆22番(笠井誠一君) 終わります。 ○議長(河上佳生君) 以上で22番 笠井誠一君の一般質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。               午後2時53分 休憩                   午後3時17分 再開 ○議長(河上佳生君) それでは休憩前に引き続き本会議を再開いたします。 ここであらかじめ会議時間の延長をいたしておきます。 29番 浅井繁勝君。 ◆29番(浅井繁勝君) それでは、通告に従いまして一般質問を行います。 先ほどの笠井議員の言葉をお借りいたしますと、私で5人目でございますけども、基地も5番目でございまして、5番せんじのお茶を皆さんに飲んでいただくわけでございまして、味は悪いかもしれませんけども御辛抱いただきたいと思います。 重複した内容がありますけどもよろしくお願いいたしたいと思います。 基地に関する諸問題について何点かお聞きいたします。基地沖合移設が着工の運びとなり、本年度契約ベースで104億円の予算が決まったことは周知のとおりであります。基地があるがための騒音と諸障害が市民に苦痛を与えていることは事実ですが、それらが緩和され、さらに離着陸の容易化により、将来民間空港としての展望が開け、また愛宕山地域の総合開発、さらには沖合移設後の跡地返還等々、市長もたびたび言及されておりますように岩国市にとって100年に1回あるかないかの、逆にいえば千載一遇のチャンスでもあります。 先日、吉川家のフォーラムが開催をされまして聞きに行って参りました。17世紀前半以来、岩国藩による相次ぐ干拓、いわゆる開削によりまして、現在の市街化区域のかなりの部分が形づくられ、その恩恵をこの20世紀に生きる私たちがこうむっているわけであります。 このたびの事業が成功するかどうかによって、発展した岩国の姿を残せるかどうか、今度は現在の私たちが子々孫々に何を残すことができるかということを問われているといっても過言ではありません。大切なことは、市民がこの時期に錯綜する情報に惑わされることなく、岩国市にとって何が本当に大切なのかを見きわめ目標を正しく認識することであります。 ここに、市長のリーダーシップが問われるわけであります。市長はみずから公約として挙げたこと、みずから信じることを市民に説き、啓発をする義務があると思います。さらに市長に対してこのようなことを申し上げるのは釈迦に説法の愚を侵すことになりますが、組織の長はその持てる組織の力を通してみずからの目標を達成するわけでして、それがとりもなおさずリーダーシップであります。すなわち部課長を初め、市職員の力をこの岩国が直面している最重要課題達成のために発揮させることであります。 最近、市職員組合の皆さんが沖合移設反対の立場から市民に対しましてアンケートをとられました。市民が、本問題についてどう考えているか知ることは大変重要なことでありますけども、アンケートの設問方法等、内容を見まして設問がフェアではないという感じを私は持ったわけであります。 市長は、沖合移設の推進を公約に掲げられて市長に立候補し、市民の負託を受けて市政に取り組んでいるわけであります。市長の方針とは異なる方向の動きがされていますが、市長は市民に対する啓発と市の重要課題に対して職員の協力をどうとりつけようとしているかお聞きいたします。 次に、普天間基地の機能一部移転に関してお聞きします。巷間言われているように、普天間問題と沖合移設事業とをリンクして不安をあおっている人たちがいますが、これは切り離して進めるべきことだと思います。内外にその基本線は明確にすべきだと思います。 普天間基地の岩国移転については、3月25日に議会で全会一致で反対決議をしておりまして、議会の意志は明確であります。この普天間からの一部移転に関連してあいまいなのは、基地機能であります。この基地機能の定義について、市として統一見解をお持ちかどうかお聞きします。機能でありますから、一般的に基地の面積とか人員、兵器、あるいは戦闘機等々の施設が挙げられますが、基地機能の強化につながる移転は反対と県サイドからは聞こえてくるわけでありますけども、基地機能の定義について解説をお願いいたします。 次に、県、市、の三者協議の場が設けられましたが、現在までどのような論議がされてきたか、途中状況をお示しいただきたいと存じます。 また、並行して庁内で助役を長として協議会が設置され、対応を協議されているやに仄聞をしておりますけども、協議会の目標、検討すべき課題、期限をお示しください。そして、それに伴って現在まで進めてきた検討状況についてもその途中状況をお聞きいたします。 次に、基地内の用地返還についてお聞きします。短期的には昭和海土路線予定地の返還が急務でありますが、交渉状況はどのようになっているかお聞きをいたします。 さらに、中長期的な課題としましては、沖合移設に伴い拡張した分についての返還というものを求めていかなければならないと思います。 先般、市長が宜野湾市を訪問されたのも返還プログラムを調査をするためというふうに認識をしております。内部で検討が進んでいるようにお聞きいたしますが、どのような方向で進めておられるのかお聞きします。 新聞等の報道によりますと、市長は跡地利用策として、いわゆるフリートレードゾーン、自由貿易区域のようなものを候補として上げておられるようですけどもそういった初めに結論ありきの検討をしておられるのかどうかも含めてお尋ねいたします。 基地報道等で岩国は大変危険なまちのような印象を与えておりますけども、私自身は大変住みやすいまちであるというふうに認識をしております。 先般、住みやすいまちの県別リストが発表されまして、福井県が日本一になっておりました。しかし、私が勤務をしております会社は福井県にも事業所がありますが、両方の勤務を経験した方からは異口同音に岩国の方がはるかに住みやすいという言葉を聞いております。温暖な気候、さらには大都会のような暮らしにくさはなく、さりとて生活に不便を感じるような田舎でもない、このように恵まれた岩国をこのたびの沖合移設関連の事業により、さらにインフラを高め魅力にあふれたまちに発展させる大きなチャンスであります。これを逃すか物にするかの大きな分岐点に私たちは今立っているわけでありまして、冷静かつ正しい選択をして将来の発展につなげていかなければならないと思います。 2点目、ごみ問題についてお聞きします。今岩国市にとって最大の課題は、先ほど申しました基地よりもある意味ではごみ問題、これが最も切迫した問題であろうかと思います。御承知のとおり来年3月には川西処分場の使用期限が切れます。このまま推移すれば収集不可能となり、岩国市内にはごみがあふれる状態になってまいります。リサイクルプラザの建設、新処分場の建設等、先ほど来から一般質問の中でも取り上げられておりますけども、それぞれ鋭意努力がなされていることと思いますので、引き続き市の努力に期待すると同時にまさに非常事態であることから協力できることはしていかなければならないと感じているところであります。 ところでごみだけでなく、その他の行政についてもそうですが、全体の計画というものが見えてこない感じがあります。現在リサイクルプラザの建設で地元尾津地区と鋭意折衝をされています。一方、旭地区とは暫定的処分場建設について交渉を持っておられますけども、そういうごみにかかわる事業があたかも個々の事業のように市民の前に小出しにされているわけであります。私は全体計画をきちんと示し、それに基づいて現在どの時点の事業を進めているかということを市民に理解をもらいながら進めていかなければならないと思います。 例えば、ごみ焼却場でいえば、工場の耐用年数ごとの建てかえ計画、さらには不燃物といえば川西の処分地ができた時点で今日が来るのはわかっているわけですから、なぜ受験前の一夜漬けの勉強のようにどたばたするのか、長期的視野が欠けているとしか考えられないわけであります。種々の理由があってということはわかりますが、できない理由でなく、できるための方策展開を十分にやっていただきたいと思います。 要望はその程度にとどめまして、質問に移ります。 ごみ処理の考え方も先日テレビ等で紹介されていましたように、処理をする、あるいは処分をするということからリサイクル、再利用するという考え方に変わってきております。ごみという見方から、ごみを原料にという見方に視点が移ってきておりまして、法律もそのように整備されてきているわけであります。 例えば1997年、来年度から容器包装リサイクル法が施行されます。今までの燃やす、捨てるから再利用するに重点が移ってまいります。これに対する行政対応はどうされるのかお聞きします。 今まで市は指定ごみ袋等を導入しまして、同時に瓶、缶の分別収集を実施しております。その実績は、当初予定していた効果と比較してどうであったのかお聞きします。 次に、先ほど申しました容器包装リサイクル法の執行に伴い、ペットボトル等のプラスチック類や紙、古紙三品等の分別が必要になってまいりますが、ごみの分別について市民の意識はどのように向上をしてきたか、その感触をお尋ねいたします。 山口県では、容器包装リサイクル法施行に先立って、県内4市町をモデル地区に選定して取り組んでいるわけであります。当市もモデル地区に名乗りを上げるぐらいの意気込みがほしかったと思うわけでありますけども、それはともかく法施行に伴い、スムーズに対応できる状況になるかどうかお聞きをいたします。 3点目、通学路の交通安全についてお聞きします。先日、4月25日の午後ですが、平田の交差点で1年生に入学したばかりの児童が交通事故で幼い命をなくすという大変痛ましい出来事がありました。その後、学校、PTA、子供会等が通学路の安全につきまして点検、検討され、当局へ陳情を出されていることと存じます。2度と犠牲者を出さないために、ぜひ前向きの検討をお願いする次第であります。 今回私が取り上げましたのは、通学路での夜間での交通安全であります。先ほど申しました小学生は明るいうちに帰宅しますけども、中学生、高校生等は部活などによりまして暗くなってから帰ることが多くあります。例えば、平田地区を通過する生徒は、地元の平田中だけでなく、岩国商業、岩国高校、岩国工業、あるいは岩陽等多岐に富んでいるわけであります。平田地区の生徒だけじゃなくって、海土路地区、藤生地区、愛宕地区等々他地区から自転車、あるいは徒歩での通学をしているわけでありますが、幹線道路は比較的照明もあり安全でありますけども、スクールゾーン、いわゆる通学路は道幅も狭く、照明もほとんどない状態であります。 交通安全の見地だけでなく、防犯上も問題があろうかと思います。ぜひ前向きにお取り組みいただきますようお願いいたします。 以上で、壇上からの質問を終わります。 ◎市長(貴舩悦光君) 29番 浅井議員の3項目にわたる御質問のうち、私からは第1点目の基地問題についてにお答え申し上げ、他は担当の参与から御答弁をさせていただきたいと存じます。 まず、沖合移設の推進について、市民に対する啓発と市の職員の協力体制をどのようにしているかについてお答えいたします。 沖合移設事業は、岩国市民の長年の夢でございまして、本年度本格的な着工予算が確保されましたことは、御案内のとおりでございます。 市民に対する啓発につきましては、これまで市報等によりたびたび掲載し、御理解、御協力をいただいているところでございます。 また、本事業への職員の協力につきましては、部長会議の場を初めいろんな機会をとらえ、沖合移設事業はもちろんのこと、関連事業に対しましても最大の協力を求めるとともに、努力をするよう指導しているところでございます。 なお、民間の岩国基地沖合移設期成同盟会におかれましても、市民に対する啓蒙活動を行っておられます。 次に、基地機能の定義について、見解を問うについてお答えいたします。この定義につきましては明確なお答えにはならないかとも存じますが、浅井議員お示しのように一般的には基地における航空機数、兵器、兵員等が中心になるのではないかと考えております。 次に、県、市、の三者協議及び庁内の協議会での検討状況についてにお答えいたします。 まず、この三者は日米特別行動委員会の中間報告に係る岩国基地対策検討協議会を5月14日に設置し、岩国基地機能の拡大強化は容認できないことを基本姿勢として、日米特別行動委員会中間報告につきまして詳細な検討を行い、地元としての総合的な対応策を協議することといたしまして、第1回目の協議会を開催いたしたところでございます。 検討項目の1点目は、ハーキュリーズ航空機の岩国基地への移駐等が住民生活に及ぼす影響について、2点目は、沖合移設後を含めた将来にわたる米軍の土地利用計画と地元の土地利用計画に関する調整について、3点目は、基地の機能変更等に関する国と地方自治体との協議、調整のあり方について、4点目は、日米特別行動委員会の中間報告に対する総合的な対応策についてでございます。 今後は、国から資料、情報等を得ながら詳細な検討を行い、事務レベルでの総合的な対応策を引き続き協議することといたしております。 また、岩国市で設置しております普天間飛行場所属のKC-130航空機の岩国飛行場への移駐問題対策検討協議会の初会合を開きましたが、この協議会の設置目的は、市といたしましての基本的な考え方をまとめることでございまして、今後さまざまな角度から諸問題解決のため、検討協議を重ね方向性を定めてまいる所存でございます。 当面、これまでの基地問題に関連して数項目にわたり国に要望している事案が、何ら進展を見ておりませんことから、協議会で要望事項を整理し、基地機能の拡大強化にならないようにするため、懸案事項を市の統一見解としてまとめた段階で市議会に御相談をし、今後の対応を検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(沖本佚夫君) 29番 浅井議員さんの基地問題についてのうち跡地返還等につきましてお答えを申し上げます。 岩国基地が市中心部に位置し、適切な土地利用や都市基盤の整備に大きな障害となっていることや昭和海土路線が計画決定になっておりますこと等を認識をした上で、返還計画を立てる必要があろうかと思っております。 沖合移設後の提供区域の一部変更等につきましては、地域住民の民生安定及び福祉向上のために最大限利用されるべきとの観点から、都市的土地利用と自然的土地利用との調和に配慮しながら合理的な土地利用計画が必要であると考えております。 これまでも提供区域の変更等返還要求をしておりました昭和海土路線を初めとする道路網の整備を行うことによりまして、基地によって分断をされている市街地の一体化を図り、市民が親しめる公園や緩衝緑地を配慮いたしていく必要があろうと思っております。 いずれにいたしましても、市民の意向を反映させるとともに専門家の方々の御意見をお伺いしながら、国や県のプロジェクトの導入を図っていくことも必要でありまして、当初から特定の施設等を念頭に置いて計画をいたしておるものではございません。 今後とも沖合移設事業の進捗状況及び社会の諸情勢の変化に対応して、慎重に対処してまいりたいと存じておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 次に、昭和海土路線の基地内ルートの用地返還につきましては、平成5年10月広島防衛施設局長あてに文書でもって、「昭和海土路線の整備に要する基地用地の返還について」の申し入れを行っており、さらに昨年11月には県知事との連名の文書で外務大臣、防衛施設庁長官に対しましてもその返還の要請を行っておるところであります。 これは、単に昭和海土路線部分のみの返還要請ではなく、「基地の西側部分を提供区域から除外する」旨の要請を行ったものであり、基地沖合移設事業とのタイミングを図りながら、昭和海土路線の事業が停滞しないよう努力をしているところでございます。 今後とも昭和海土路線用地の返還につきましては、重要な行政課題としてとらえまして、精力的に返還交渉を進めまして、基地内ルートの整備を実現してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 ◎生活環境部長(谷重好三君) 29番 浅井議員さん御質問事項の2、ごみ問題についてにお答えいたします。 近年、産業の高度化や生活様式の多様化、さらには消費意識の変化等により、ごみの排出量が増大しておりその質も多様化しております。 このため、容器包装廃棄物の排出を抑制し、分別収集及び再商品化の促進を図るという施策の一環といたしまして、このたびいわゆる「容器包装リサイクル法」が成立し、平成9年4月1日から施行されることになりましたことは御案内のとおりでございます。 そこで、御質問の1点目、平成6年4月から開始いたしました瓶類・缶類の分別収集の状況でございますが、当初は分別がきちんとなされないもの、いわゆる違反ごみが多く見受けられましたが、PR等に努めました結果、市民の皆様方の御協力のおかげで、2年を経過した現在では一部で違反があるものの全体としてはほぼ満足のいく分別排出の状況にあると考えております。 次に、指定袋導入による分別収集の実績と効果についてお答えいたします。市民の皆様の御協力はもちろんのこと、各地区のごみ減量等推進協力員さん、666人ございますが、初め、各自治会役員の方々の御指導もございまして、指定袋制度が市民の皆様に定着し、当初の目的であります分別の徹底、環境美化、収集作業の安全確保等につきましては、ほぼ達成しているものと考えております。 また、ごみ収集の実績につきましては、平成6年度から瓶、缶の分別収集を開始したことによりまして、平成6年度におきましては可燃物が約3%の減量、不燃物につきましては約20%と大幅に減量いたしました。平成7年度では平成6年度に対比いたしますと、可燃物が2%の減量、不燃物が1%の増加となっており、全体では1%の減量となっております。ちなみに瓶、缶の分別収集につきましては、当初予定いたしておりました以上の成果があったものと評価をしている次第でございます。 次に、第2点目のごみの分別についての市民意識の向上についてでございますが、確かに資源回収の意識は高まってきていると思っております。御案内のように、現在燃やせるごみ、燃やせないごみ、瓶、缶等の分別収集を行っておりますが、おおむね市民の御理解をいただいて、順調に収集業務を遂行しているところでございます。 しかしながら、今なおごく一部ではございますけれども、分別不徹底な方や出す曜日をお間違えになられる方がおられますことは大変残念なことでございます。議員さん御指摘のように、容器包装リサイクル法が施行されますと、瓶類、缶類のほかにペットボトル、紙パック等さらに細分化した資源回収が必要となります。 したがいまして、本法に対する市民意識につきましては十分とは申し上げる状況でなかろうかと思いますので、今後とも市報等を通じPRに努めまして市民意識の向上をさらに図ってまいりたいと考えております。 また、市といたしましては、リサイクルプラザの完成までには新聞、雑誌、段ボールのいわゆる古紙三品につきましても、経費の問題、市民の皆様の協力可能範囲等を検討の上、分別収集システムを構築したいと考えております。 次に3点目の法施行に伴う対応についてのお尋ねでございますが、若干のおくれは生じるかと存じますが、平成8年度、9年度で建設いたしますリサイクルプラザが完成いたしました暁には、十分対応できるものと推察している次第でございます。 いずれにいたしましても、ごみ問題は本市にとりまして最重要課題でございますので、今後とも健全なごみ処理行政を推進すべく最大限の努力をしてまいりたいと存じますので、よろしく御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 ◎企画部長(黒田泰功君) 29番 浅井議員さんの御質問事項のうち、交通安全についてお答えをいたします。 交通事故の防止と交通安全の対策につきましては、警察署を初めとした関係各方面と密接な連携を図りながら懸命に取り組んでいるところでございます。しかしながら、市内での交通事故の発生状況は前年の同じ時期を上回っており、大変憂慮すべき事態であります。 このような中で、議員さん仰せのとおり、市内では小学校に入学したばかりの新1年生が死亡するといった大変痛ましい交通事故が発生してしまったわけでありまして、市民を交通事故から守る立場から極めて遺憾に思っているところでございます。 通学路の安全対策といたしましては、昨年10月岩国市通学路安全点検調査検討委員会を設置し、各学校からの改善要望に対し、関係機関において整備を進めているところでございますが、これまでにも増した交通安全意識の啓発に努めるとともに、とりわけ交通事故の被害者の側に立たされる子供たち、その児童、生徒が利用する通学路の交通安全対策には十分な意を用いる所存でございます。 さらに、議員さん御指摘のとおり、中学生、高校生が暗くなってから自転車あるいは徒歩で利用する通学路におきましては、防犯上からも交通安全上からも照明施設整備の必要性を認識しております。 また、議員さん御案内のとおり、夜間照明につきましては、交差点や横断歩道等に設置されます交通安全上の道路照明、防犯上からは自治会等で設置されます防犯灯、公園など施設管理の上から設置される夜間照明設備等がございますので、御質問いただきましたことにつきましては、先ほど御説明申し上げました通学路安全点検調査検討委員会等において関係機関と連携を図り、検討してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いを申し上げます。 ◆29番(浅井繁勝君) それでは、順を追って再質問をいたします。 多くの再質問をする予定はありません。二、三お聞きしたいと思います。 初めにおことわりをしておきますけども、壇上での質問の中で職員組合さん等々につきましても関連してお聞きしております。今回田村議員さんもおられますけども、議会は言論の場でございますから、いろんな意見を戦わすことが民主主義だということで御理解をいただきたいというふうに前もっておことわりをさせていただきたいと思います。 まず、市民に対する啓発のことですけどもそれぞれいろんな期成同盟会とか促進同盟会等々、あるいは市報等で流されていることは承知しております。それ以上に私は啓発として一番本当にいいのは、壇上で私が言いましたように今回の沖合移設、あるいは愛宕山、さらには跡地等々によって、岩国市が将来どのように変わるかという、全体像といいますか、青写真というものをきちっと市民の前に示すのが最も有効な啓発の手段だと思います。先ほど言いましたように、いろいろ小出しで出てくるということについて、市民は逆に不安感なり不信感を持ってしまうということになるわけですから、そういった基本的な啓発の方向について、まずお聞きしたいと思います。 ◎助役(沖本佚夫君) お答えをいたします。 ただいま浅井議員さんが申されましたことは、要するに基本的な問題について御指摘になったと思います。 しかし、いろいろ市が事業をいたします場合には、それぞれのセクトからの基本的な考え方というものも実はあるわけでありますから、したがって御提言のありました時期が到来すれば、そういうことも申し上げなければならないと思いますけれども、総じてこうした大きな問題になってまいりますと、すべてそれを基本的事項として掲げるということにつきましては、いろいろな問題もあるということでございます。 いずれにいたしましても、こうした問題につきましては、機会あるごとにその辺の筋の説明をしていかなきゃならないというふうに思いますが、この基地沖合移設といったような大きな問題につきましては、やはりそれぞれの角度からの検討課題もあるわけでありますから、その辺の理解度を深めながら対応していく必要があるというふうに思っておりますので、あるいは市民の皆様方から、仮に愛宕山の開発事業をとりましても一遍になぜ最初から説明しないのかという問題もあろうかと思いますが、それぞれの立場から環境問題、あるいはそのほかに関する問題等からいきましても、それぞれの角度からの行き方があると思います。 そういうことで、一度に申し上げる機会がなかなかないわけでありますけれども、できるだけこれから住民に御理解をしていただくという過程におきましては、御指摘の問題も十分に踏まえて対応する必要があろうかと思います。当面は、ただいま申し上げましたようにいろいろな角度での立場の問題も含んでおりますから、できるだけ御指摘の方向に沿って進む努力はいたしますが、現時点ではそういう状況にあるということも御理解をいただきたいというふうに思います。 ◆29番(浅井繁勝君) すべての計画というものをコンクリートしてから出しなさいというんじゃなくて、将来像のイメージというものを出して、岩国が非常に基地があるがために非常に不安である、危険であるということでなくって、今回の事業で将来がこうなりますよと像をやはりきちっと示して、やはりみんながなるほどこういったメリットがあるんだなということがわかる方策というものを出していただきたいと思います。それぞれの個々の関係者がおられますから、プラスマイナスがあろうかと思いますけども、そういったこと以前の将来像というものを出すということが必要じゃなかろうかということを申し上げているわけであります。 それと、一つ答弁の中でお聞きしたかったんですが、基地機能の定義の中で、これから定義については検討していくという、すぐには即答はできないという中で聞き漏らしたかもしれませんけども、兵員とか兵器とか航空機数などがその定義の範疇でしょうという答弁だったんですが、面積についてはどういうふうな御見解をお持ちでしょうか。 ◎助役(沖本佚夫君) 兵員であるとか、機数であるとか、あるいは施設の規模であるとか、あるいはただいま面積等の御指摘がございましたが、そうした問題も含まれるわけであります。 したがって、そういうことにならないように市としては、この提供区域の変更をしていただくということも基本に置いておるわけでありますから、ただ単に沖合移設等によって基地がふえるから、それが機能の拡大強化につながるという性質のもんではないということは申し上げておきたいと思うわけであります。 ◆29番(浅井繁勝君) 昨年でしたか、議会運営委員会でひたちなか市に行政調査に行きまして、ちょうどそこの米軍の射撃場であったところが返還されておりまして、国の施設として交通センターですか、全国の交通警察官の訓練場であるとか、さらには地方の施設で港湾施設、それから広い道路等々ができているわけであります。午前中1番議員さんが指摘されました三分割の有償処分というものについて、それをまたプラスにかえて跡地の利用で成功した例というのも逆にあるわけでして、それぞれ市あるいは国が何億円、何十億円の負担をするということはありますけども、それを超える付加価値をつけた運用というのが必要であろうかと思います。 全国でもそういった跡地の返還、あるいはその利用についてのいろんな先例もあると思いますから、当然そういったことも情報収集されて今後の市の将来像について反映させていただければと思います。 次に、ごみ問題について1点だけお聞きしておきたいと思います。 先ほど容器包装リサイクル法によって、さらに細分化の必要性というのがありまして、今、瓶、缶、それから可燃物、不燃物という4つの分類がありますけども、先ほどの壇上での御答弁では分別収集の細分化について市報等で啓発もしていくというお答えだったんですが、既に6月になりますんで、やはり具体的に今の4分割から何分割になりますよという分別収集の具体的なものというリストを上げていって、それでやはり助走期間ということにもっていかないと、例えば来年4月になって戸惑うとか、法が施行された時点で、その法にのれないという部分が出てくると思いますので、啓発の方法として具体的な分別方法ということもやっぱり例示をしてやっていくべきだろうと思いますが、その点いかがでしょうか。 ◎生活環境部長(谷重好三君) お答えします。 先ほど申し上げましたが、平成8年度、9年度でリサイクルプラザを完成させようということで、現在一生懸命取り組んでいるところでございまして、そうしますと、平成9年度には完成をしたいということでございますから、平成10年4月1日運転開始と、できればそういう形で進みたいわけでございます。 しかしながら若干のおくれはあるかもわかりませんけれども、私どもその時期に一つのリサイクルの形を整えていきたいということから、大体完成をいたします1年前ぐらいから完全に徹底に入りたい。しかも半年ぐらい前からは、そういった作業にとりかかっていただくような形で御指導し、皆さんに御協力をいただこうというように考えておるところでございます。 よろしくお願いをしたいと思います。 ◆29番(浅井繁勝君) ですから、私が言いましたようにリサイクルプラザの稼働に先立って、そういった分別等について具体的な、例えば6分別とか7分別とかといった方策を提示してPRしていくというふうに理解していいわけですね。 ◎生活環境部長(谷重好三君) 容器包装リサイクル法が来年4月から施行されるわけですが、その中には平成9年度の4月から瓶が3種類、缶が2種類、それからペットボトル、紙容器、そういった7種類が当初から始まるわけでございます。4年後にはあと3種類のものが追加をされまして、10種類の資源回収といいますか、リサイクルをしようという国の方針でございます。 そういったものが、リサイクルプラザをつくりましてすべて解消できるんじゃないかということでございます。今段ボールについてはその中に加わってございますが、さらには新聞、あるいは雑誌、こういったものも資源回収のルールにのせるような形で、今のリサイクルプラザの中で考えていきたいなというように思っておるわけでございます。 したがいまして、そうしたものがスムーズに行われるように今から計画を立てますと同時に皆さん方のそういった知識を広めるための、リサイクルプラザの中にハード面とソフト面との両面を持ったプラザをつくってまいりますから、施設の建設に合わせたもので計画もし、今から分類をしていただく形のものをつくり上げて、皆さん方に市報等によって周知をしてまいりたいというように考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆29番(浅井繁勝君) 御努力を期待したいと思います。 ただ、言葉じりをつかまえるようで恐縮ですけども、施設に合わせた計画でなくって、計画に合った施設ということをお願いいたしたいと思います。 それから、通学路の安全については要望にとどめておきたいんですが、それぞれにつきまして前向きな答弁いただきまして期待をいたしたいと思いますけども、幼い命を失って、その代償としてやはりこれからの子供たちが安全で元気よく通学できる体制というものを市内隅々にネットワークを広げていただくということを要望しておきまして、私の質問を終わります。 ○議長(河上佳生君) 以上で、29番 浅井繁勝君の一般質問を終了いたします。 21番 熊谷宗円君。 ◆21番(熊谷宗円君) 人の話を黙って聞くというのは大変疲れるもんだと思います。議員の皆さんも、市長初め執行部の皆さんも大変お疲れだと思いますが、本日の質問は多分よほどのことがない限り私で終わりだと思いますので、皆さんの眠気が覚めて疲れがとれるような明解な御答弁をお願いしたいと思います。 それでは、通告に基づいて自民政友クラブを代表して質問をいたします。 最初に、道路整備についてお尋ねいたします。道路の整備は終わることのない行政課題として当局も御苦労されていることは十分承知いたしていますが、今回は市道10号線についてお尋ねします。この道路につきましては、平成4年に長尾議員の質問で御答弁をいただいていますが、岩国市都市計画街路として決定されてより30数年経過いたしております。 特に、臥龍橋川西側より万屋谷の間の300メートルは30年前からトンネルの計画がなされていますが、何らの進展もなく、平成4年の答弁では当面の対応として局部的な改良、待避所の増設等通行の円滑化を図るべく、最良の方策を検討し安全対策に鋭意努力すると記録されていますが、どのような対策がされたのか、また今後どのような方針か、お尋ねをいたします。 次に、観光行政についてお尋ねします。この数年、錦帯橋周辺、横山地区は「おもしろぱあく」、吉川家墓所の整備、トイレの増設、ふるさとの川モデル事業等目覚ましいものがあります。テレビの放映、コマーシャル等脚光を浴び、折からたくさんの観光客も来られております。ちょうど昨年から観光振興室も統一整備され、職員の方も施設管理等御苦労されていることに対し敬意を表します。確かに、ハード面はいろいろと充実されてきていますが、民間にとって出店の計画とか、あるいはイベント等活気づいてきたのですが、ソフト面では施設の維持管理、観光客、市民への対応に十分な仕組みができていないのではないでしょうか。整備された施設をいかに管理運営するかということが大切だと思うのです。岩国市は基地の沖合移設、愛宕山開発と大きな問題を持った大変な時期だと思いますが、多くの人々がやってくる観光行政は岩国にとって大切な施策の1つだと思います。市長のお考えをお尋ねいたします。 次に、ペットの火葬場についてお尋ねします。平成6年12月私が質問をいたしましたところ、鋭意前向きに検討させていただくと御答弁をいただきました。当時多くの市民や獣医さんからお褒めをいただき、皆様と共に大変喜んで、さすが人に優しい政治を提唱される市長さんだとみんなで喜んでおりました。 しかし最近、市民の方々から「ペットの火葬場はどうなったの」という声をたびたび聞くようになりました。当局はどのような対応をされてきたのか、また今後の方針をお聞かせください。 次に、宇野千代先生の記念館の建設についてお尋ねします。名誉市民宇野千代先生の御逝去に対して、謹んで哀悼のまことをささげます。先ほど笠井議員が格調高くすばらしい賛辞で宇野先生の業績をたたえられましたので、私はここでは早急に記念館の建設を提言し、市長のお考えをお聞きしたいと思います。 市長は、笠井議員の答弁で資料収集に前向きに対応すると御答弁くださいましたが、このようなものはいつもタイミングということが非常に大切であります。したがって、歳月がたつとトーンダウンし記念館の建設も難しくなるのではないでしょうか。 そこで、私はあえて市長の御方針をお尋ねしたいと思います。資料の収集等具体的な対応はどういうふうにされるのか、全国のファンや市民、作家やタレント等を初めゆかりの人々にいろいろとお願いや招聘をされるつもりはあるのか、官民一体になって、準備委員会とか、そこまでいかなくっても検討委員会のようなものをつくる御意志があるのか。以上3点、特に御答弁をお願いしたいと思います。 最後に、少子化対策についてお尋ねします。現在、急激な高齢化社会への移行と少子化については国を上げて取り組む重要な課題として、エンゼルプランを初め多くの施策が行われています。平成7年9月に板野議員の質問されましたファミリーサポートセンターの事業への現時点までの経過と今後の取り組みについてお尋ねします。 以上で、壇上での質問を終わります。 ◎市長(貴舩悦光君) 21番 熊谷議員の5項目にわたる御質問のうち、私からは第2点目の観光行政について並びに第4点目の宇野千代記念館の建設についてにお答え申し上げ、他は担当の参与から御答弁をさせていただきたいと存じます。 まず、観光に対する行政の姿勢についてにお答えいたします。 生活水準の向上や長寿社会の進展、自由時間の増大等を背景に観光の内容は多様化と個性化が着実に進行していることは、御案内のとおりでございます。 幸い、本市は錦川の清流を背景とした観光資源に恵まれており、市の重点施策といたしまして名勝錦帯橋を中心といたしました地域の観光基盤の整備、充実や観光客の誘致、招聘につきまして積極的に取り組んでいるところでございます。 その中におきまして、市の観光の動向につきまして申し上げますと、史上最高を記録いたしました昨年の好調さを堅持する形で、現在順調に多くの観光客が本市を訪れておられます。 5月末現在の錦帯橋の渡橋者数で申し上げますと、対前年比20%アップの38万7,000人の方が橋を渡られており、すばらしい成果をおさめているところでございます。 これは、毎年積極的に実施をしております関係機関と連携した広域での観光宣伝隊のPR効果、また昨年半年間にもわたり放送されました大手コーヒーメーカーのテレビコマーシャル等に象徴されるマスメディアの力や口コミ対策といたしましてのボランティア観光ガイドの方々の力によるところが大きいと考えております。 また、来年1月からNHKの大河ドラマ「毛利元就」が放送されることが決定いたしまして、今全国的に注目を集めておりますが、この「毛利元就」ゆかりの吉川氏の城下町でございます本市にとりまして、このことは観光振興を図る上で、また岩国を全国にPRする絶好の機会であると考えております。 ハード面におきましては、本年「城山おもしろぱあく」や「吉川家墓所」の完成を見、さらに「うかい広場」の整備等、山口県とともにふるさとの川モデル事業に取り組むなど新しい観光施設の整備を積極的に図っているところでございます。 しかしながら、議員御指摘の施設の維持管理の面につきましては、従来から努力はいたしておりますものの十分ではない面もあろうかと存じますので、これらの改善に向け努力してまいりたいと存じます。 本市は、観光立市を掲げ、全国的に広くPRもいたしておりまして、御案内のように年間249万人にものぼる多くの観光客をお迎えしておりますので、今後とも魅力ある観光都市づくりに向けて、さらなる取り組みが必要であると考えておりまして、「少しでも長く滞在していただける岩国」、「また来てみたくなる岩国」を目指し、総合的観点から観光諸施策の推進に鋭意努力してまいりたいと存じております。 次に、名誉市民宇野千代記念館の建設についてにお答えいたします。 さきに、笠井議員の御質問にもお答えいたしましたとおり、できるだけ早い機会に先様の御意向を確認いたしまして、各方面からの御要望も踏まえながら前向きに対応したいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(沖本佚夫君) 21番 熊谷議員さんの御質問の事項のペット火葬場の設置につきましてお答えをいたします。 御案内のとおり、県内の公営のペット火葬場といたしましては、新南陽市の1市、また近隣での私営の施設につきましては、田布施に1カ所という状況でございます。 新南陽市の7年度の使用状況は、年間150頭程度でありますが、道路等で死亡した犬猫を合わせますと340頭程度の処理頭数になると聞いております。 死亡したペットにつきましては、私有地等に埋葬するか、あるいは民間のペット火葬場に依頼する方法、または廃棄物として焼却処理する方法がございますが、議員さん御指摘の斎場にペット火葬場を併設することにつきましては、地元関係者に御相談をいたしましたが、当地区におきましては、市のいわゆる迷惑施設が立地しており、かつ川西不燃物処理場の使用期限等も切迫をしているという厳しい状況下であることから受け入れには難色を示されております。 しかしながら、現在多くの市民の方がペットを飼育しておられますので、この方々の動物愛護の感情も考慮いたしまして、また議員さん御提言の趣旨も踏まえ、今後も引き続き協力要請等努力をいたしますとともに、県の動物管理指導班基地の統廃合の計画もあるやに聞いておりますので、その動向を見守りながら具体化いたしました時点で利用の可能性等について打診するなどの対応を進めてまいりたいと存じておりますので、どうぞよろしく御理解をいただきますようお願いを申し上げます。 ◎建設部長(末岡久明君) 21番 熊谷議員さんの質問の事項の道路整備事業についての(1)市道横山10号線の整備についてお答えを申し上げます。 県道新岩国停車場線がマイロード事業により整備され、川西横山間の通行車両の増加によりまして、市道横山10号線は利用が増しております。特に、御指摘のありました臥龍橋川西側より横山吸江淵、万屋谷の間約300メートルは1車線道路で5メートル前後の幅員のためシーズンには渋滞現象が生じております。 これらの解決策といたしましては、御案内のように岩国市の都市計画道路として、横山川西線の整備が考えられます。平成4年3月定例会におきましても、長尾議員さんから同様の御提言がありました。この件につきましてはルート計画、整備手法等について種々検討いたしておりますが、当該箇所が錦帯橋を中心とした名勝指定地域で、しかも風致地区であり、付近一帯の山林は自然休養林の指定もあり、環境保全を含めた景観面も考慮に入れた整備が必要となります。この道路整備は単に交通需要に対応するのみでなく、地形的背景から観光道路としての活用、錦川河川改修計画の水路バイパス案等、多面的かつ流動的な要素も含まれております。 したがいまして、事業化となりますと関係諸機関等の調整が多岐にわたるとともに、膨大な経費を要しますので、現在のところ具体化に至っておりません。 したがいまして、この路線の地形的状況から今まで落石等の恐れが予想される箇所においては、災害防止対策としてロックネット等ののり面保護に努めております。 最近では、平成3年9月台風19号の影響によりのり面の一部が崩壊いたしましたが、その後交通に支障を来す崩壊は生じておりません。その他路肩整備を一部実施し、さらに交通安全対策として道路照明の増設を実施いたしております。 今後も現状道路の整備に努力してまいる所存でございます。よろしく御理解のほどお願い申し上げます。 ◎経済部長(谷藤亘君) 21番 熊谷議員さんの御質問の第5、少子化対策についてのファミリーサポートセンター事業の現時点までの経過と今後の取り組みについてお答え申し上げます。 女性の働く場への進出は目覚ましいものがございまして、勤続年数の伸びに伴い、管理的職業や専門的職業につく女性が増加するとともに、既婚者の割合も高まってきております。 しかしながら、育児等の家庭責任は依然として女性が担っており、女性が働き続ける上で大きな問題となっておりますことは、御案内のとおりでございます。 このような中にあって、労働省においては全国で平成6年度に4カ所の市に、平成7年度は3カ所の市に地域における育児の相互援助組織でありますファミリーサポートセンターを設置し、労働者の職業生活と家庭生活の両立を支援する事業を実施しておられます。 この事業を実施するに際しましては、地域にセンター設立のニーズがあるのか、育児の援助を必要とする会員及び育児の援助を提供する会員が確保できるのか等を把握する必要があり、平成6年度は全国で8府県、平成7年度は13道府県で事前にニーズ調査を実施されておられます。 この中には、6年度、7年度と2年続けて調査を実施した府県もあり、調査を行ったもののセンターを設立するに至らなかった例もございます。 山口県におきましては、山口市、宇部市に既に設置されておりますことは、御案内のとおりでございますが、本年度は県事業として県内では本市でのみニーズ調査を実施中でございます。 これまでの経過についてでございますが、調査の実施に当たり対象といたしましては、ファミリーサポートセンター事業を1番多く利用されると考えられるゼロ歳から9歳までのお子さんがいらっしゃる世帯とし、各年齢100世帯、合計で1,000世帯を市内全域から無作為抽出し、アンケート票を既に対象世帯に送付済でございまして、この7月1日までに県の担当課あて提出していただくこととなっております。 次に、今後の取組みについてでございますが、御回答いただきましたアンケート票の調査の結果、働く女性の方々や、あるいは子供を育てながら仕事を継続したいという方々からの御要望が多いという結果が出ましたならば、このファミリーサポートセンターの設置につきまして、十分に検討してまいりたいと存じますのでよろしくお願い申し上げます。 ◆21番(熊谷宗円君) それでは、少し再質問させていただきます。 まず、質問の最初に申し上げました市道10号線でございますが、先ほど観光問題で市長が滞在時間の延長などというふうに言われましたけれども、今観光客の滞在時間の少ない大きな理由の一つにホテルがないということ、宿泊の設備が足りないということと、もう一つ大きな問題は、横山の駐車場に車を入れると渋滞して帰れないということが大きな話題になっておるんです。これは千石原の道路と錦城橋しかないわけですね。それで川西が通れないわけなんですね。 このことで、自家用車も含めてですが、現在の道では普通車が離合できないわけですから、横山に入ったらもう帰るのに大分時間がかかるからとても行けないというのが実情なんです。横山には駐車場はあるんですが、皆、錦帯橋の下に駐車をするわけなんです。本当は、橋を渡ったりとか、向こうに行って横山の方を散策したいという人は多くあるんですが、そういうことがまず一つ大きな観光の問題で、これは道路整備とは別なんですが、あると思うんですね。 御存じのように、北海道のトンネル事故から、最近では新居浜市でこの5月5日に市道が崩れております。200メートルにわたって、朝の5時5分ですか、崩れて、幸いにして通行者がなかったので助かったと、ネットがかかっておるのに200メートルも崩れたということがあります。以上のことをいろいろと考えまして、私は今なぜこんなものを質問したかというのは、ここに私の問題が一番あるんです。 市長も防災の日に、わざわざ服を着かえられて、急斜面をあちらこちら見られた写真などがときどき新聞などに出ますけど、県でも国でもトンネルについては皆調べられておりますが、こういうふうなところの道路の危険箇所というのは、案外調査されていないんじゃないかと思うんですね。 まず聞きたいのは、ここの岩盤について最近いつ調査されたか、このロックネットはいつかけられたか、この二つについてちょっと御答弁をお願いしたいと思います。 ◎建設部長(末岡久明君) 御質問の地質の問題でございますが、これは先ほど壇上で申し上げましたように、落石防護事業をやるときに一応チェックしております。このロックネットの設置につきましては、昭和57年度に施工しております。 ◆21番(熊谷宗円君) 答弁漏れと思うんですが、最近いつ調査をされたか、ロックネットの設置以来、全然調査してないんでしょうか。
    ◎建設部長(末岡久明君) 大変御無礼いたしました。 最近では、先ほども防災パトロールというふうな形の中で、我々もその危険箇所の点検をいたしておりますけども、それ以前にも、昨年も台風、集中豪雨の前には必ず、その後におきましても、一応確認いたしております。 ◆21番(熊谷宗円君) 花火大会があると消防団の人があの上に上がったりとか、いろいろ地盤については関心のある人がいろいろ見ておられると思うんですが、やはりこれはさっきの新居浜市の例もあるように、ロックネットをつけておっても崩れておるわけです。これは新聞報道で私が行って見たわけじゃありませんが、200メートルにわたって崩れておるということですから、ネットを破って崩れているということですから、もうかなりの年数がたってるネットですから、やはり点検は必要じゃないかと思うんですね。今、朝や夜、健康のために歩かれる人がたくさんあるんですが、そういうときに言われるんですね。非常に怖いと、議員さんなんかの努力で街灯が最近多少つきましたけれども、夜なんか、あの回るところなんか岩がのぞいておりますんで、非常に怖いんですね。タクシーの運転手なんか、これが一遍でもはずれたら、そのまま川だよってよくあそこを通るとき言われます。 私は、転ばぬ先の杖じゃないんですが、やはり根本的に一度点検をしてほしい。そして、長年トンネルということが提案されておるんですが、今御説明のように、ここは管轄が違うし、休養林であるとか、風致地区であるとかいろんな問題があって難しいということはよくわかるわけです。 しかし、せめて待避所をつくるとこの前言われておりましたが、待避所もできていない、それからあちらこちらに多少新しい岩盤が見えるように小石が落ちとるんですよ。だから、普通車が離合できるぐらいの対応はできないことないと思うんです。ひとつぜひ検討していただきたいと思います。 それでは、次の問題に入りたいと思います。観光行政についてですが、市長はいろいろと今おっしゃいましたけれども、以前より私が申しあげましたように、非常にいろんなことがハード面で整備されてきているんですが、振興室の体制は人も金も以前とほとんど変わらないんじゃないかと思うんです。確かにたくさん人が来るんですから、もうちょっと何か対応があっていいんじゃないかと私は思います。 きょうは一般質問ですから、細かいことを一々挙げるつもりはないんですが、この1年間、私が見ましてもいろんな問題や地元の苦情が出ております。これは職員の人が怠慢してるということだけじゃなくって、いろいろ努力されておるけれども手が回らないのが実情だと思うんです。二、三細かいことを申し上げますと、花見シーズンに堀に死んだ鳥が浮いておって知らないとか、夜、観光客が花見やってるのに街灯がついておらだったとか、いろんな問題に始まって、一番大きな問題としては、やはり横山におって雨が降ったらどこに避難するんだと、無料休憩所もないし雨を避けるところもないという状況なんですね。 だから、これでたくさん人を呼んで雨でも降られたら、本当に岩国のイメージダウンそのものになると思うんです。こういうような問題はもっと地元のいろんな意見も聞かれて、お金と人をかけていただきたい。そうしないと、せっかくたくさん200何十万人来られる人がイメージダウンの宣伝をして歩かれるような結果になりはしないかと、このことを心配しております。 ぜひ、前向きに検討していただきたいと思うんです。そのことで何か市長にちょっと御感想をいただきたいんですが、どうでしょうか。 ◎助役(沖本佚夫君) ただいま熊谷議員さんから大変観光に関する貴重な御意見をいただきまして、大変その点感謝いたしておりますが、市といたしましても、ただいま御提言がありましたようなことは基本的に観光開発委員会等にお諮りをして、僕はある一定の線を決めるべきであるというふうに思っております。 これまでには、さきに御指摘がありましたように、横山側におきましては、観光バスの乗り入れは現在行っておりません。そういうことから、御指摘の道路問題も生じたわけでありますが、そうしたものも含めて、私は基本的にこの問題を解決すべきであろうというふうに思っております。 当然、そういう段階におきましては、当初は無料休憩所もあったわけでありますが、現段階においてはその辺が不備であるという問題もあります。確かにそうした観光ルートに対する基本的なあり方というものを岩国市にもこの観光の開発に関する委員会がありますから、そうした機関にも十二分に御説明申し上げてこれからの観光のあり方の基本的な問題について、市としても改めてそうしたものも提言をしてみたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 ◆21番(熊谷宗円君) それでは、ペットの火葬場についてちょっとお尋ねしたいんですが、きのうはちょうど日曜日で激励か嫌がらせか交通事故か何かで死んだ猫がうちの門前に置いてありました。きょう環境課に朝電話して昼からはとっていただけると思ったんですが、ちょうど私が質問する日ですから、これは嫌がらせか、激励かのというて、家内に言ったんですが、名前出さんととにかく番地だけ言うてとってもらえと言ったんですが、ペットファンにとっては非常に関心の高いことなんですね。 それで、新南陽市の例をいろいろ調査してみても、商業ベースに乗るというのは表現が悪いんですが、決して難しい問題ではないと私は思います。財政的にも何億円という金を出資するもんでもないし、今市民がよその斎場に持っていって払ってるお金で十分商業ベースに乗るんじゃないかというふうに私は思って、商業ベースというのは私の立場で非常に不謹慎なんですが、わかりやすく言えばそういうことだと思うんですね。 ぜひ、そういうことで御検討をいただきたいんです。これはかなりの反響があると思うんです。それで、地元の川西に迷惑施設があるというふうに言われますが、私が聞いた範囲では今斎場があるんじゃけ、その一角につくるんならそんなに問題ないという意見の人が多いんですが、やっぱり市当局が御相談になる自治会長さんとか地元の有力者とかというのは、やはり立場上、なかなかサインを示されないと思うんですが、その辺をどういうふうにお考えですか、御答弁お願いします。 ◎助役(沖本佚夫君) お答えをいたします。 この問題につきましては、さきの議会で熊谷議員さんから同じようなことにつきまして、御提言がございました。 したがって、市といたしましても前向きの方向で検討させていただくということを申し上げておりました関係もございますが、現在の火葬場との併設を考えまして、いろいろと御相談を申し上げたわけでありますが、現段階ではそこまでの御理解を得るに至っておりません。 そこで、壇上でもって御答弁を申し上げましたのは、県の動物管理指導班というものがございます。これの統廃合というものが今県の方で検討されておりますが、その県の動物管理指導班におきましては、御提言のような施設を有しておるわけです。 したがって、これらが全面的に今御提言がありましたようなペットの火葬場として利用できるかできないかという問題もこの統廃合と合わせて検討する必要があるということで、現在その方向で話を進めておるわけであります。 したがって、新南陽市にペット火葬場がございますが、それらの問題も一応全部調べてみました。みましたが、市内の方は1頭1万円でありますが、市外の方は5万円だということで、非常に経済ベースとしても、我々が直観いたしました段階では非常に高いというようなニュアンスもございます。こうした問題につきましてもやはり前向きに検討していく必要がありますので、ただいま申し上げましたようなことを踏まえまして、この県の動物管理指導班の統廃合問題が早急に決定されるというふうに聞いておりますから、それの機会をとらえて、これについての進め方を決めていきたいというふうに思っております。 ◆21番(熊谷宗円君) それではくどいようですけれども、もう一つ宇野千代記念館について、再度お尋ねします。 これは、笠井議員の質問でも市長は前向きに御答弁されておりますが、やはり議会答弁ではなかなか心配なので、あえて申し上げますけれども、このためのせめて市が呼びかけで準備委員会とか、あるいは何か記念館をつくるための調査のような委員会でもつくられるお気持ちがあるのかどうか、市長に御答弁をお願いしたいと思います。 ◎助役(沖本佚夫君) この問題につきましては、やはり私は市民の方々の御意志によるというふうに思っております。 したがって、これまでの議会の空気を見ましてもそういう御要望が確かに強うございますし、また民間団体におかれましてもそういう動きが既に示されつつあります。 そういうことを踏まえまして、市といたしましては、この記念館の建設につきまして前向きに検討していきたいというふうに思っております。それにつきましていろいろな団体、既に後援会等もございますし、またそれ以外に民間団体等もございます。そういう動きがございますから、そういう動きを総合いたしまして、できるだけ御協力をしていきたいというふうに思っております。 ◆21番(熊谷宗円君) この問題は、岩国市だけじゃなくて、他市や他町村においてもいろいろと動きがあるように聞いております。 したがって、早く実現に向けて動かないと、後手に回ると非常に資料収集等は難しいんじゃないかというふうに私は思っておりますので、できるだけ早く前向きに対応していただきたいと思います。 ほかにも岩国出身のいろんな立派な方の記念館の運動なんか、民間団体でやっておられるところもありますけれども、なかなか進まないのが実情でございます。私の関係している組織でも記念館の運動をやっておりますけれども、なかなか民間主導では進まないので、やはり市長が岩国市のためにそのきっかけをつくる動きをぜひしてほしいと私は思っております。 かつて行政視察で北海道にまいりましたときに、井上靖先生が1年しか旭川におられなかった、生まれて生後1年間だけ生活しておられたと因縁で、このには立派な井上靖の記念館ができております。これを見まして、非常に私は観光開発とか、偉人をたたえるというのはこんなもんだなと思って非常に感心したんです。市の土地に、しかも隣には今度シンフォニア岩国の名誉館長になられました墨川先生が中心になられた彫刻記念館、日本でただ唯一の彫刻記念館とこの井上靖先生の記念館と並んで建っておりまして、非常に観光資源の少ないところで、非常に立派な業績を残されていると思って感心して視察して帰ったんです。なかなかこういう行政視察が実際に我々議員にとって生かされてこないというのは、非常に残念だと思います。 ぜひ、前向きに検討をしていただきたいと思います。 少子化問題がありますけれども、私も少子化についてはいろんなことで関係しておりますので、後日別の機会に改めて、もっと突きいった質問をしたいと思います。きょうはこれで質問を終わります。 ○議長(河上佳生君) 以上で21番 熊谷宗円君の一般質問を終了いたします。 ここでお諮りいたします。通告されました一般質問はまだ残されておりますが、本日はこの程度にとどめ、明6月18日午前10時に本会議を再開し、一般質問を続行することにいたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(河上佳生君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこの程度にとどめ、明6月18日午前10時に本会議を再開し、一般質問を続行することに決しました。 本日はこれにて散会いたします。               午後4時45分 散会      地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                        岩国市議会議長   河 上 佳 生                        岩国市議会議員   久 米 慶 典                        岩国市議会議員   大 西 明 子                        岩国市議会議員   縄 田 忠 雄...