下松市議会 > 2017-02-23 >
02月23日-03号

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  1. 下松市議会 2017-02-23
    02月23日-03号


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    平成 29年 3月 定例会(1回)平成29年2月23日平成29年第1回下松市議会定例会会議録第3号───────────────────議事日程  平成29年2月23日(木曜日)午前10時開議 日程第1、一般質問本日の会議に付した事件  日程第1出席議員(20人)11番  森 繁 哲 也 君        12番  藤 井   洋 君13番  近 藤 康 夫 君        14番  磯 部 孝 義 君15番  河 内 裕 文 君        16番  松 尾 一 生 君17番  永 田 憲 男 君        18番  阿 武 一 治 君19番  堀 本 浩 司 君        20番  高 田 悦 子 君21番  近 藤 則 昭 君        22番  渡 辺 敏 之 君23番  田 上 茂 好 君        24番  中 谷 司 朗 君25番  村 田 丈 生 君        26番  中 村 隆 征 君27番  山 本 朋 由 君        28番  金 藤 哲 夫 君29番  内 冨   守 君        30番  浅 本 正 孝 君欠席議員(なし)                説明のため出席した者       市長             國 井 益 雄 君       副市長            森 田 康 夫 君       教育長            河 村   崇 君       上下水道局長         白 木 正 博 君       総務部長           藤 本 泰 延 君       企画財政部長         棟 近 昭 典 君       生活環境部長         小 田   修 君       健康福祉部長         小 林 樹代史 君       経済部長           清 水 信 男 君       建設部長           古 本 清 行 君       教育部長           吉 次 敦 生 君       消防長            原 田 雄 次 君       健康福祉部次長        鬼 武 良 光 君       監査委員           河 村 堯 之 君議会事務局職員出席者       事務局長           森 重 則 彦 君       議事総務係長         引 頭 朋 子 君       議事総務課          今 田 京 子 君       議事総務課          谷 広 史 章 君───────────────────────────────午前10時00分開議 ○議長(浅本正孝君) 皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員は20名であります。 これより、平成29年第1回下松市議会定例会の3日目の継続会を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付をしておるとおりであります。 △日程第1.一般質問 ○議長(浅本正孝君) 日程第1、一般質問を行います。 別紙、一般質問通告の順により、順次質問を許します。森繁哲也議員。    〔11番 森繁哲也君登壇〕 ◆11番(森繁哲也君) おはようございます。森繁哲也です。通告に従いまして一般質問を行います。 まず初めに、第一点目といたしまして、今回は民生委員と児童委員のことについて取り上げてみたいというふうに思います。 民生委員の制度は、大正6年に岡山県で発足した「済世顧問制度」から、平成29年、本年には制度発足100周年を迎える歴史がある制度であります。また、本年は平成6年の主任児童委員制度の発足から23年ということになります。この間、民生委員・児童委員の方々は常に住民の立場に立ち、地域福祉の推進や災害時の対応など、重要な役割を全国で果たしてこられております。 特に近年では、新たな生活困窮者自立支援制度や悪質商法などの被害防止への対応、及び児童虐待などから子供を守る取り組みなど、民生委員・児童委員に対する役割や期待は徐々に高まってきています。これまで100年にわたりボランティア精神で民生委員を務めてこられた方々に、改めて敬意と感謝を申し上げたいというふうに思います。 さて、この下松市でも平成28年12月に一斉改選が行われました。そこで、改めて下松市における民生委員さん・児童委員さんがどのような活動をしておられるのかということを、皆様やこのテレビを御視聴の方々にも知っていただきたいという思いから、まずは基本的なことですが、民生委員さん・児童委員さんの活動の現状についてお示しをいただければというふうに思います。 そして次に、担い手不足解消策と活動における負担軽減策について、どのように考えておられるか、質問をしたいというふうに思います。 まず、お隣の広島県広島市ではありますが、政令指定都市として我が市とは規模が格段に違いますけれども、民生委員さんの定数は1,917人ということになっています。しかしながら、昨年、新聞の記事には担い手不足ということで今、広島では1,917人の定員のうち100人が欠員になっているという事態が生じています。担い手不足解消に向けてさまざまな策を打たれているようですが、どのような策を下松では講じようと考えておられるのか、お示しをいただければというふうに思います。 そして、活動における負担軽減についてですが、ある事例を紹介をしてみたいというふうに思います。 地域の身近な相談役として、地域に住む高齢者世帯の把握や、高齢者や要介護者と地域包括支援センターなど専門の機関との橋渡しなどをする民生委員さんですが、民生委員さんを取り巻く状況にも大きな変化が生じています。2015年の12月に兵庫県西宮市では、高齢者の安否確認などを行っている世帯に関する実態調査を、ある民生委員さんがマンションの管理人に丸投げをしているということが明るみになり、大きな社会問題となりました。 この民生委員さんは後に、新聞の取材に対し「訪問してもどなられたし、体力的にも精神的にもきつかった」ということを述べておられます。ちなみに、この民生委員さんは当時71歳です。無報酬、ボランティアで、地域の実情に詳しく、福祉に熱意があるといった条件から、民生委員には65歳以上の高齢者の方も多く、その活動が体力的・精神的に負担になってしまうことも事実のようです。 そのような方々の負担の軽減もしていかない限り担い手不足の解消も行えないでしょうし、ますます高齢者がふえていくこの世の中において、2025年に向けて今のうちに具体的な策をとっていかなければ、この下松市でも同様の問題が起きるということは十分可能性があるというふうに思います。そしてまた、そのことを責めることもできないのではないでしょうか。 そこで、活動における負担の軽減策についてはどのように考えておられるか、お示しをいただければというふうに思います。 二点目といたしまして、観光の振興について取り上げてみたいと思います。 國井市長が本年度市長になられ、下松市では國井市長の大きな公約の一つとして、魅力あふれる下松をつくっていくということで、平成28年度を観光元年と位置づけて動き出しました。御案内のように、11月には新国民宿舎「大城」も完成をし、これからどのように観光を進めていくのかと。今回の議会でも多くの議員がこの観光の問題については取り上げており、市民の方々も大きく注目をしている事柄だというふうに思います。 そのような中、数年前から二度にわたり、大城を建てるだけではなく、どのようにこの下松の観光を進めていくのかと。観光振興ビジョンをつくり、市民に示すべきであるということを申し上げてきました。そして、昨年の補正予算でやっと観光振興ビジョンの策定業務が予算化をされ、平成29年度に予算計上がされ、2カ年で観光振興ビジョンをつくる予定となっています。 通告の後に委員会の予算資料といたしまして、観光振興ビジョン、平成29年度は具体的にどのようなことを進めていくということが書いてある資料をいただきましたが、改めて観光振興ビジョンの策定について、そのスケジュール、そしてその中身ですが、計画期間や内容、どのようなことまで定めようとしておられるのか。どのようなやり方で定めようとしておられるのかについて、現在お答えできる範囲でお答えをいただければというふうに思います。 そして、二点目といたしまして、笠戸島家族旅行村の活用方法について提案をしてみたいというふうに思います。 前述した観光振興ビジョンの策定の中にも、この家族旅行村の活用方法については具体的に検討をされるものだというふうに思っています。現在は、一般財団法人笠戸島開発センター指定管理業者として委託をしている状態であります。非常によい場所です。ここにいらっしゃる方々は、ほぼ全ての方が必ず一度は訪れた場所ではないでしょうか。私は、もっともっと市外の方や市民の方が、何度も行ってみたいと思える場所にぜひなってもらいたいというふうに思っています。 しかしながら、現在の運営方法を見ますと多少てこ入れはしているものの、私からすれば、言葉は悪いかもしれませんが、風光明媚でよい場所ではありますけれども、何度も訪れたいという仕掛けは足りていないというふうに思います。夏場には、ケビンやキャンプサイトでキャンプをしている方々も多いかもしれませんが、残念ながら、全国どこにでもある、ただのキャンプ場になっています。非常にもったいないというふうに私は思います。活用方法いかんではより多くの市民の方々が何度も訪れる場所、そして市外の方があそこでキャンプをしてみたい、そういった場所になることが十分に可能である施設だと、私は考えています。 5年間の契約で一般財団法人笠戸島開発センターに委託をしておりますけれども、今回の検討の中で、私は、よりノウハウを持った純粋な民間の業者にも、この活用方法のチャンスを与えるべきであると。そして、だんだんと財政的にも厳しくなっていく中で、いかにスリムな行政になっていくかという観点からも民間にできることは民間にということで行財政改革を推進している下松市でありますが、この笠戸島家族旅行村の民間活用についても、その一助となるものというふうに考えておりますので、私の考えについて、市長はどのようにお考えになっておられるかをお聞きして、1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(浅本正孝君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) おはようございます。森繁議員の一般質問にお答えをいたします。 1、民生委員・児童委員について、(1)民生委員・児童委員の活動の現状について、(2)担い手不足解消策と活動における負担軽減策についてに一括してお答えをいたします。 民生委員・児童委員は、住民の立場に立った身近な相談役・見守り役として、また行政等へつなぐパイプ役として地域で活動していただいております。定員は主任児童委員を含めて115名ですが、周囲の期待が大きくなる中、負担感がましていることや雇用年齢の引き上げによる担い手不足もあり、平成28年12月の一斉改選後、1名欠員となっており、引き続き補充に努めているところであります。 高齢者に限らず、さまざまな事情により見守りを必要とする家庭が増加する中、引き続き、事務局として活動を支援するとともに、地域を支える福祉員等との連携を図りながら負担軽減に努めてまいります。また、市民の皆様に活動を周知することで地域福祉への理解を深めていただき、担い手となる人材の育成につなげてまいりたいと考えておるところであります。 2、観光振興について、(1)観光振興ビジョンの策定について(スケジュール・計画期間・内容)、(2)笠戸島家族旅行村の活用方法についてに一括してお答えをいたします。 観光振興ビジョンの策定につきましては、今年度中に市民アンケート調査等による現状分析や策定委員会の設置を行い、来年度末に策定を完了することとしております。策定内容につきましては、多くの皆様の意見を参考にするため、ワークショップを開催するとともに具体的な取り組みや役割、期間を明確にした実効性の高い計画となるように努めてまいります。 次に、笠戸島家族旅行村の活用方法につきましては、本市観光振興を進める上で重要な施設でありますので、観光振興ビジョンを策定する中で、民間活力の導入を踏まえ、今後の具体的な活用方法を検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) 2回目以降は、一問一答方式で行っていきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 通告どおり、まず民生委員さんと児童委員さんについて質問をしていきたいというふうに思います。 今回、この民生委員さんと児童委員さんの活動について取り上げるのは2回目となります。村上部長のときにもいろいろ議論をさせていただきました。一昨年度から私も地区の社会福祉協議会の役員となりまして、この地域福祉について具体的にかかわりを持つことになってきたわけですけれども、冒頭申し上げましたように、歴史ある100年の制度であるにもかかわらず、民生委員さんと児童委員さんのことについてはかかわりを持ったことがないと。名前は聞いたことがあるけれども、その活動内容や、どういう活動を実際にしているのかということを多くの方が知っていないなということを実感しました。 このテレビをどれぐらいの方に見ていただいているかはわかりませんけれども、民生委員さんや児童委員さんの活動をもっと知ってもらいたいという意味も込めて、今回取り上げました。改めて、小林部長、まず下松市において民生委員さん・児童委員さんがどのような活動をしておられるか、具体的に教えていただければというふうに思います。 ○議長(浅本正孝君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長小林樹代史君) 民生委員さんがどのような活動をされているかということでございますけれども、先ほど市長も答弁で申し上げておりますとおり、地域の身近な相談役・見守り役として、困った方がいらっしゃれば、それを行政の適切なサービスにつなげるように御案内をいただくこともございます。そういう日常的な献身的な役割を果たしていらっしゃいます。 行政の事業に関しても御協力をいただいております。具体的には、高齢者の実態調査をやっていただいております。それから、紙おむつや寝具乾燥の対象者の調査についても御協力をいただいておりますし、皆さん御存じ敬老祝い金の配付についても、民生委員さんの手を通じて配付をされているところであります。 そのようにたくさんの役割を果たしていらっしゃいますけれども、確かに、お困りでない御家庭におかれましては民生委員さんと直接お話をすることも少ないでしょうから、なかなか周知ができていないところであろうと思いますが、お困り事をお持ちの方にとっては非常に助かる、そういう役割を担っていただいていると思っております。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) 具体的な活動についてお示しをいただきました。今お示しをいただいたとおり、かなりさまざまな事業のお手伝いも含めて、まさに地域福祉の核として、いつか私たちも必ず全員がお世話になるかもしれない、そういった仕事をボランティアでされていらっしゃるということがよくわかりました。 周知につきましても今、小林部長がおっしゃったように、なかなか周知ができていないということになっています。私も今回、恥ずかしながら、これを取り上げるに当たってさまざまな資料を読む中で、5月12日が民生委員の日であるということを初めて知りましたし、5月12日から1週間、全国のいろんな自治体では活動強化週間としてキャンペーンを行ってみたりということをされているようです。 やはり私は、いろんな方に周知をして理解を得るということが精神的な負担の軽減になるし、活動のサポートにもつながることだというふうに考えておりますけれども、現在、下松市では例えば民生委員の日だとか活動強化週間につきまして、何か具体的に活動をされていらっしゃるということはありますでしょうか。 ○議長(浅本正孝君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長小林樹代史君) 民生委員さんの活動については、市広報等でお知らせはしているところですが、キャンペーン的なものは特に行っておりません。 ただ、先ほど議員さんが壇上で言われましたとおり、ことしは民生委員制度発足100周年記念でございます。この記念行事を下松市でも行いたいということで、民生・児童委員協議会のほうで今その案を練っておられます。その中でちょっとお聞きしているのは、せっかくのそういう機会ですので、一般市民の方に民生・児童委員の活動内容等を周知する、そういう取り組みも行ってみたいということは聞いております。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) ぜひ具体的に案が決まりましたら、できるだけたくさんの方が興味を持ってもらえるような周知の方法を一緒になって展開をしていっていただければなと。まずは、そこからスタートしていかなければならないのかなというのを今回改めて実感をしているところです。 そして次に、例を紹介しました広島市の件ですけれども、担い手不足の解消策についてどのように考えていくかというのも、非常に大きな問題として捉えていかなければなりません。市長答弁にもありましたけれども、残念ながら、12月の改選で現在までも1名の欠員が出ていると。たった1人と捉えるか、この1名を重大として捉えるかによって大きな差がでてくると、私は考えています。主任児童委員も合わせて115名の方々が一丸となって取り組んでいくことによって、この民生委員制度については充実が図れるものだというふうに思いますが、やはり1人欠けている状態というのを少しでも早く解消していかなければ、まずはならないというふうに思います。 しかしながら、先ほど部長も申し上げましたように、すごく大変な仕事をされる中で、そんなに大変な仕事はボランティアで今の私にはできないと、時間的にも厳しいと。さらには、雇用年齢が引き上げられたことによって──以前は、60歳を超えて退職をされた方がお元気なうちにできていたということもあるかもしれません。恐らく、60歳を過ぎて仕事をやめたら引き受けてもいいよという方もいらっしゃったのではないかというふうに想像するわけですが、この担い手不足の解消につきましては、どのようにやっていこうというふうに思っていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(浅本正孝君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長小林樹代史君) 今、森繁議員さんが言われたとおり、65歳に雇用年齢が引き上げられたことによって、やはり非常に難しい状況が出てきております。 このたび115名の方に12月に新たに引き受けていただくために、担当職員のほうも、それから民児協の中心的な方々にも御尽力いただいたわけですけれども、非常に厳しい内容でした。結果的に1名欠員の状態ですが、現在も担当職員のほうでその地域のさまざまな方々にお話をしながら御推薦をいただき、説得に当たっているところでございます。 具体的に、民生委員さんの担い手不足を解消する決定的な策というのは、今のところはございません。あくまでボランティアでやっていただくという前提がございますので、条件的なものというのは提示することができません。結果としましては、先ほど来、森繁議員さんが言われておりますとおり、負担軽減、この問題にどう取り組むか、ということが重要になってこようかというふうには思っております。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員
    ◆11番(森繁哲也君) 部長がおっしゃられるように、担い手不足の解消には決定打はなかなかないと思います。それはやはりボランティアが大前提ということで、条件を提示して無理にお願いするということもできません。 また、民生委員さんの方々と3年前にお話をしたことがあります、この民生委員さんの問題を取り上げるに当たり。数年前までは、報酬を高くしてはどうかと、報酬をきちんと払ってやってもらったらどうかと。そうすると、なり手がふえるんではないかという議論も全国のあちこちで起きていたようではありますけれども、私、10人の方々と3年前にお話をしましたけれども、10人が全て「報酬は要らない」ということをおっしゃっておられたのをよく記憶しています。やはり報酬をもらうと、ボランティアではなくて仕事ということになり、より大きな責任が伴うことになるからかなというふうなことも考えました。 なかなかすぐに解決策は見つからないかもしれませんけれども、今、部長がおっしゃった負担軽減策、これとあわせて行っていく必要があるのかなあというふうに思っています。この負担軽減策につきましては、市長答弁にもありましたように、社会福祉協議会長が任命をする福祉員制度というものが存在をしておりますけれども、その方々とも一緒になってやっていかなきゃいけないということで、まさにそのとおりだなというふうに思います。 この福祉員制度につきましても、私が住んでいる西地区の社会福祉協議会の中には12町内がありますけれども、数年前まで各自治会に1人はという目安で設けるようになっていたというふうに思いますが、残念ながら福祉員さんがいない自治会というのも存在をし、何とか一緒になって活動をしていこうということで、自治会の中で福祉員を各自治会1人は必ず出そうということで活動をし始め、今は福祉員さんが12名の中で活動をしています。 地区によっては、この福祉員と民生委員の活動がリンクをして手助けになっているところも多くあるというふうに聞いていますけれども、この福祉員の活動の状況についてはどのように把握をされていますか。どのように把握をされていらっしゃるかというのを、まずはちょっと聞いてみたいというふうに思います。 ○議長(浅本正孝君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長小林樹代史君) 福祉員の任命については、先ほど議員さんも言われましたとおり、社会福祉協議会でございますので、市が直接タッチすることはございません。 ただ、平成25年度に地域見守りネットワーク整備強化事業というものが行われました。その中で社会福祉協議会と協議する中で、この福祉員制度をより強固なものにしていこうという話し合いになってきました。それぞれ地域で支える方が多く存在することによって地域福祉の向上につながる。結果としては民生・児童委員さんの負担軽減にもつながるものだとは思っております。 そういう観点でこの事業に取り組み、今現状では──もしかしたら後ほど質問されるつもりだったかもしれませんが、連携の強化を図るために今年度は民生・児童委員さんと福祉員さんの合同研修というものも各地で行われるように、そこまで今は発展してきております。 ただ、福祉員さんといいますのは、やはり地域地域で温度差がございまして、一律的にどういう役割を担っているかというのは、ちょっと私のほうからは申し上げられないところでございます。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) まずは今回やはり、さっき質問しようと思っていましたけれども、非常によい合同研修が展開されるということで、多くの方々が参加をされ、お互いの活動をより理解し合い、より補完し合うようになっていっていただければいいなと思いますので、ぜひよろしくお願いをしたいというふうに思います。 福祉員さんの活動についても、部長がおっしゃったとおり、地域によって活動内容も求められることも違っていますし、もちろん温度差もあるかもしれません。でも、やはりこの民生委員さんのまずは負担軽減をするということで、福祉員さんに協力をいただくというのが今この下松市にとっては一番、手っ取り早いと言っては言葉が悪いかもしれませんけれども、スムーズに行えるのかなという感じも持っておりますので、ぜひ市としましてももっともっと社会福祉協議会と密に連絡をとりながら、この問題については取り組んでいっていただければなというふうに思います。 そして、この負担軽減策でさまざまな方に協力を求めるのはいいんですけれども、やはりそこで一つ大きな壁になってくるのが、民生委員さんは特別職の地方公務員として任務をすることになりますので、そこで得た情報について口外をすることができないという守秘義務が課せられているというふうに理解をしています。こうした中で、負担の軽減をしていこうにも、実は話したいけれども話せない情報というのがある中で、どのように行っていくのかと、協力をし合っていくのかというのは大きな壁になるのではなかろうかというふうに思います。 先日、私たち議会が行った議会報告会でも、ある自治会の自治会長さんがお亡くなりになったかどうか、うわさの範囲を出ないからと、ある世帯の方が、まずは市に問い合わせたところ、市はもちろん「個人情報なので、生死についても教えることはできません」とおっしゃられ、地区の民生委員さんに聞いても「私のほうから、それを教えることはできない」というふうにおっしゃられたそうです。 このような状況も起こっている中で個人情報保護法という法律がありますから、どこまで情報を共有できるかというのは非常に難しい問題であろうかと思いますので、ぜひその合同研修の中でも個人情報の取り扱いや、どう協力をしていくかと、具体的にどういう弊害が起こっているかというのを、ぜひ現場で働いていらっしゃる方々から吸い上げていくような機会も設けてみられるとよいのではないかと思いますので、そのように御検討していただければなというふうに思っております。 2025年に向けて下松市でも人口が今、5万5,000人強と推計をしており、65歳以上の人口が29.5%と。また、その中で75歳以上の人口が1万人に乗ろうという推計を立てています。民生委員さんの定数が変わらなければ、民生委員さんが担う職務の量はますますふえていくということになります。現在でも欠員が出ている状況の中で、次の改選のときにこれ以上の欠員が出ないような負担軽減のあり方を、ぜひ今のうちに私たちはしっかりと考えていっておかなければなりません。そうしなければ、欠員が1人になり、2人になり──聞き取りのときには、今その欠員が出ているところの職務は、市の職員が代替をして行っているということをお聞きをしました。 ふえればふえるほど市の職員が手を取られ、そのことによって、今ぎりぎりの人数でやっている中で業務が停滞をしていくということにもつながり、引いては市民全体の不利益にもつながることになろうというふうに考えておりますので、ぜひ──私も自分が住んでいるところの自治会長ではありますが、できる限りのことを協力しながら行きたいというふうに思いますし、まずは民生委員さんとは何か、どういうことをしているのかというのも広めていく役割を果たしていければなと思っておりますので、今後もしっかりと検討していっていただければというふうに思います。よろしくお願いします。 では、引き続いて、観光振興ビジョンのほうに入りたいというふうに思います。 壇上でも申し上げましたけれども……。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員、市長が答弁しますので。國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 先ほど森繁議員から、昨年の12月の改選で1名欠員だけれども、1名をどう捉えるかというようなお話でございましたが、私はこれ大変危惧しております。 民生・児童委員さんというのは、私は地域の安全・安心のとりでといいますか、かなめといいますか、最先端で地域を本当によくしておられますので、そこで欠員が生じたというのは大変不安に思っておるわけであります。そういう中、一昨日、13市の山口県の市長会がありまして、その中でもこの課題が議題に上がりました。どの市も本当に今、苦労されているという実態が出ております。 そういう中で、先ほどからおっしゃるような負担軽減策とか、それからまた委員の皆さんの活動の環境を変えていくだとか報酬というようなものも考えていったらどうかとか、そういうものを厚生労働省に要望しようではないかということで今般、中国市長会を通じて国のほうへ要望するというような話にも結論が出ましたので、その旨をお知らせすると同時に、やはりこれは市と議員の皆様にも協力していただきながら本当に解決をしていきたいと思いますので、よろしくお願いをしておきます。 以上です。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) 市長会の具体的な動きを御紹介いただきまして、ありがとうございました。終わろうと思っていたんですけれど、答弁いただいたので、もうちょっと話したいというふうに思います。 今おっしゃったように、制度的にどの市も、もう本当に全国的に、なり手不足で困っていると。活動の軽減策についてもなかなか決定打がないというような中で、制度自体もそろそろ限界が来ているかもしれません。市は市で、今ある制度の中でどのようにやっていくかというのを具体的に考えていく中で、より大きな動きとして今おっしゃっていただいたような市長会だとか、そういったことを通じて制度のあり方も含めて変えていかなければ──今のやり方を続けていけば、いつか限界がやってくる制度かもしれませんので、引き続き、市長は市長のほうでそういった市長会を通じて、この問題を大きく取り上げていっていただければなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 では、観光振興ビジョンの策定について入りたいというふうに思います。いただいた資料がありますので、それをもとに少し質問をしていきたいというふうに思います。 この観光振興ビジョンの目的といたしましては、下松で人々を引きつける魅力あるまちづくりの推進を図るため、観光の目指すべき方向性とその実現に向けた取り組みを明確にするということが上げられています。事業費といたしましては、本年度に委員さんの報酬も含めて463万9,000円、そして今、上程をされている平成29年度の当初予算におきましては518万8,000円と。約1,000万円をかけて、これから下松が目指すべき観光の方向を決めていく観光振興ビジョンを策定する、ということが計画をされています。 平成28年度の業務内容につきましては、まず初めに、観光振興ビジョンの推進体制の構築ということで策定委員会の立ち上げ、そして観光に関する基礎調査の実施──これは地域資源の把握と課題の整理、そして最後に、市民、観光客等の意向調査業務──これはアンケート調査とヒアリング調査があるようですが、28年度もあと1カ月になりましたけれども、現在どこまで進んでおられるのか、お示しをいただきたいと思います。 ○議長(浅本正孝君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 観光振興ビジョンの策定につきましては、昨年の11月にこの業者選定を行いました。そして、12月からデスクリサーチということで現状の把握、そういったものにとりかかっております。市民アンケートにつきましては、1月27日にアンケートを発送しております。これは2,000件発送しております。締め切りが2月10日としておりまして、24日、今週末までにはある程度の結果集計を行いたいと考えております。 あとは、この市民アンケート以外に、ネットアンケートというのも実施する予定でございます。これは3月に入ってから行います。そういったところで、策定委員会については現在まだ準備中ということでございます。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) 平成28年度もあと1カ月でありますけれども、アンケートの調査結果を集計をし、ネットアンケートも行ってみたいということで非常に多忙な1カ月になるんだろうなというふうに思いますし、策定委員会の立ち上げも現在準備中ということでありましたが、どれぐらいの人数で、どのような方々をこの策定委員会の中に入れるかというのは、お考えがあればお示しをいただければと思います。 ○議長(浅本正孝君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 現在想定しております策定委員会のメンバーですが、やはり経済団体の方です。下松商工会議所やJA、漁協さん、そして交通の事業者としてバスとかJRとか、そういったところです。行政機関、学識経験者、そして観光関係の団体です。観光協会、くだまつ観光・産業交流センター、そういったものの代表の方を想定しております。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) 今お聞きをすると、純粋な市民の方々の委員は公募されないというふうに理解をしますけれども、私は、ぜひこの策定委員会の中にも──この後聞こうと思っていましたけれども、平成29年度には市民の方々から意見を聞くということでワークショップの開催やパブリックコメントを計画しているようですが、たくさんの人数ではないにしても、この策定委員の中に大もとを示す段階で、私はやはり純粋な市民の方々の意見が必要だなというふうには思うんですけれども、そのあたりはいかがお考えですか。 ○議長(浅本正孝君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 策定委員会につきましては、やはり決定機関という形になると思います。ワークショップのほうでさまざまな意見を広く聞けるように、いろんな方が入りやすいようなワークショップにしたいと思います。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) 決定機関ではありますけれども、入れてほしいなということは一応要望としてお伝えをしておきますので──頭にもう骨格はできているかもしれませんけれども、御検討していただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。 今アンケートの調査結果を集計中ということでありましたけれども、2,000件を発送して、どれぐらいの方がお答えになって返していただいたかというのは、大ざっぱにわかっていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(浅本正孝君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) まだ集計段階なので、数字とかの報告はいただいておりません。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) ぜひこの集計結果についてもまとめができ次第、御報告をいただければと思いますし、多くの方々が返信をしてくれていればいいなというふうに思っています。 平成29年度には策定委員会の開催を5回程度行う、ワークショップも3回と。そして、パブリックコメントを行い、3月末に完了する予定で観光振興ビジョンが策定をされるようです。内容につきましては今の段階ではお答えができないと思いますが、なるべく早目に、骨子ができましたら、どれぐらいの期間で、どのような内容にするのかというのは、ぜひ私たちや市民の方にまずはお示しをいただければなと思いますので、そのあたりは要望しておきたいというふうに思います。 最後になりますけれども、笠戸島家族旅行村の活用方法についてです。 まずは現状を少し明らかにしたいと思いますので、現在、笠戸島家族旅行村につきましては、どのような職員体制で行っていらっしゃるでしょうか。 ○議長(浅本正孝君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 家族旅行村につきましては、去年の夏まではまだ大城の職員があちらにおりましたが、大城開業の準備と施設ができましてからは、大城の職員はそちらの大城の準備に移っております。現在の旅行村には、正職員が1名、あとはパートの方で運営しております。パートの人数は大体8名程度なんですが、繁忙期によってはふえることもありますし、その辺は少し人数が動く、そういったものでございます。 以上です。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) 大城開業に伴いということで、それは理解をしました。正規が1名でパートが8名ぐらいと。これが増減することはあるという状況の中で、現在どのような業務をされていらっしゃいますか。 ○議長(浅本正孝君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) まずは管理棟の運営でございます。そして、施設にはケビン、オートキャンプ場、キャンプサイト、バーベキューガーデンと、そういったものがございます。まずは旅行村自体の環境整備、こちらを行っていただいておりますし、それぞれの施設の管理運営ということで設備の貸し出しとか軽食の準備、売店の運営、そういったことを行っております。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) 体制と現在の業務について、まずはお示しをいただきました。 冒頭でも申し上げましたとおり、私は、あの場所から見る瀬戸内の景色が大好きです。で、非常にもったいないという感じを持っています。正規の職員が1名でパートが8名ということであれば、今行っている業務で手いっぱいだというのも理解をしますし、ここから新しいアイデアというものはなかなか生まれてこないのではないかというふうなのも感じています。 そこで、せっかく風光明媚で海も近い、そして景色がきれいなキャンプ場をただのキャンプ場で終わらすには、私は、もったいないというふうに思っています。本当にもったいないです。使い方いかんでは、また宣伝の仕方によっては、よりたくさんの方が必ず来るところになるというふうに思っています。 全国では、なぜこのようなところにという僻地であっても、仕掛けがうまくいったところは連日たくさんの観光客が訪れる場所にもなっていますし、私は笠戸島の旅行村はそうなれるポテンシャルは十分に持っているというふうに考えています。 壇上でも申し上げましたけれども、現在3,500万円で毎年委託をしておりますが、3,500万円を出し、現状から発展することなく、ただの──ちょっと言葉が悪くて申しわけありませんけれども、普通のキャンプ場として運営をしていくには非常にもったいないんじゃないかというふうに思っています。 今、全国的にはグランピングというものがありますけれども、体一つで行けば少し豪華なキャンプが楽しめるというようなことを行っているところもあるようで、そういったものを検討しながら呼んでくるのも一つ手じゃないかなというふうに思っています。 現在、グランピングというものができる場所は、調べたところ、中国地方には1つだけです。場所的には、この笠戸島のほうが交通のアクセスもいいですし、こっちのほうに人がたくさん来るんじゃないかというふうに考えています。民間の活力をしっかりと導入することによって、市長の掲げる魅力あるまち、人々がより来てくれるまちにするために、公共施設として持っている笠戸島家族旅行村ではありますけれども、多少今までの行政概念を転換をしながら、純粋な民間に入ってもらうことによって維持管理をしてもらうと。 そして、市の支出を少なくしながら、少しずつスリムな行政にもなっていく必要が今後、私はあるというふうに考えています。この民間の活力の導入につきましても、市長答弁の中では、観光振興ビジョンの中で「検討していきたい」ということを述べておられますので、ぜひ具体的に検討していっていただければなというふうに思います。 本当に純粋な民間に、お金もうけをしてもらっても、私はいいと思っているんです。それで、たくさんの市民が行き、たくさんの人が市外から来てくれて、そこでもし何か事業を運営しようと思えば下松の経済にも少しは活性化になると考えていますし、ぜひそのあたりを具体的に考えていっていただければなというふうに思いますが。 市長、よくこっちを見て聞いていただいておりますので、その民間活力の導入ということを、今までの行政概念を少し変えるという意味でも積極的に取り入れていっていただければなと思いますが、何かお考えがあればお聞きをしておきたいというふうに思います。もし、お考えがあれば。 ○議長(浅本正孝君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 先ほどの答弁でお答えしたとおり、観光振興ビジョンをつくる中で、この民間活力の導入も踏まえ、そういう計画に検討をさせてもらったらと思います。 以上です。 ○議長(浅本正孝君) 森繁哲也議員。 ◆11番(森繁哲也君) 私も今1つ、先ほど具体的に言ったグランピングということで、本当にこの下松の家族旅行村でできるかどうかというのを少し、ある方を通じて具体的に検討しています。それを市に提示ができたらいいなと考えておりますので、もし案が固まったときはしっかりとごらんになっていただければと思いますし、検討していただければなというふうに思います。 今回は民生委員・児童委員の問題について取り上げ、より多くの方々に民生委員・児童委員の活動を知ってもらいたい、そして現在どういう状況にあり、どういう問題点が浮上しているのか、その解決に向けてどう動いていかなければならないかと。これは非常に私たち市民にとって大きな問題である、ということを知っていただきたいという思いで取り上げました。 また、観光振興につきましては、国民宿舎「大城」もでき、これから市長の掲げる魅力あるまちづくりに向けて、この観光振興ビジョンというのが本当に肝になってくると。これから、この計画をもとに進めていくことになろうと思いますので、本当に中身のある、これに沿っていけばたくさんの人が訪れるであろうと、そう希望が持てるものにしていただきたいというふうに思っております。 また、その中で民間の活力を導入し、既存の施設をどう活用していくかということも具体的に考えていただくきっかけにしてもらいたいということで、旅行村の活用方法については具体的に取り上げさせていただきました。 以上で、質問を終わります。 ○議長(浅本正孝君) 会議の途中ですが、10分間休憩をいたします。午前10時50分休憩 午前11時00分再開 ○議長(浅本正孝君) 会議を再開いたします。 引き続いて、一般質問を行います。田上茂好議員。    〔23番 田上茂好君登壇〕 ◆23番(田上茂好君) 日本共産党の田上茂好でございます。通告に従いまして、一般質問を行います。 最初に、市の保育責任を明確にして、公的保育の充実を求めるについてであります。 誰もが子供を安心して産み育てられる社会の実現。これは喫緊の課題でございます。その中でも保育の質と量の充実は、国の成長戦略に位置づけられておりますし、自治体としても最優先すべき課題であります。さきの12月議会の一般質問で、児童福祉法が市の保育責任を明確に規定をしていることを指摘をいたしまして、市の民営化の方針撤回を求めました。しかしながら、市長は、民営化の目的として、保育所運営の効率化、民間との役割分担の明確化、そして、多様な保育ニーズに対応するためと答弁をされました。そして、小規模保育を推進をすることも、あわせて答弁をされたところであります。 また、前市長は、民営化により浮いた財源で、子ども医療費助成、これを充実をさせたいと、その目的を述べておられます。 保護者はどんな保育を求めているのか。ただ単に保育の受け皿がふえることを望んでいるわけではありません。子供を育てるよりよい環境と条件が整い、居住地に近く、就学前まで預け続けられるような施設。いわば、フルセットの施設を求めております。こうした保護者の願いを踏まえますと、安心して預けることができる保育の担保として、自治体が保育の実施に責任を負うことは非常に重要であります。 2015年度から実施されました子ども・子育て支援新制度、これによって、つくられました地域型保育の各種事業。認可保育所より条件を緩くして、3歳未満児保育を拡大すること、これを目的にしております。この新しい制度によりまして、卒園後の受け入れ先が不足する問題。御存じの3歳の壁。これが顕在化してまいりました。小規模保育をふやせば、ふやすほど、受け皿不足の問題は深刻になってまいります。国の保育政策、認可保育所の新増設を主軸としないで、非常に貧しい最低基準、これをさらに規制緩和をして、子供の命と安全、これを脅かし、保育の市場化を進めようとするものであります。このまま、国の保育施策に自治体が追随をしていけば、保育をめぐる状況、危機的なものになる。私は非常に危惧をしております。このような施策の展開は、子供の安全や成長・発達に大きな支障を来すおそれがあります。今、問われておりますのは、子供たちがどんな環境で、どのように育てられるべきかなのであります。子供たちがみずから遊びや生活に取り組める、安全な人的、物的な環境こそが子供たちの発達を保障いたします。保育士資格がなくてもいい、園庭がなくてもいい、などという効率優先。これは排除されるべきであります。保育事故を決して起こさない。安全安心で、どの子にも平等な保育。これを提供するためには、自治体が責任を持つ公的認可保育所、これをふやすことが欠かせないと考えています。 市は、民営化を既定路線として推進をしておりますけれども、さらなる民営化、中止をすべきであります。強引に閉園を推進をしました中央保育園でありますが、改修または改築を考えるべきであります。重大な事態の発生を未然に防ぐためにも、将来も安全な公的施設として活用すべきであります。市長の見解を求めるものであります。 次に、市営墓地の設備改善についてであります。 管理されていない墓地区画の実情と対策について。 現在市内8カ所にある市営墓地でありますが、全体の印象といたしまして、きれいにしてあるなと感じる墓地もあれば、墓参者を不愉快な気持ちにさせるのではないかなと心配するところもございます。担当課では、墓地台帳の整備を進めるために住所が確認できない区画の権利者に連絡を求めるプレートを設置するなど、改善に努めておられるようでございますが、放置されているもの、未使用のものへの対策はどこまで進展しておりましょうか。場所により差異はありますけれども、一面に草が茂っている区画が数多くある、そんな墓地もございます。現在未使用のもの、放置されているものは何区画ありましょうか。そして、その割合はどれほどでしょうか。お聞きをいたします。 さらに、今後の対策についてお答えをください。 2番目に墓地へのトイレの設置とその管理状況についてであります。 現在、トイレが使用できない墓地は、旗岡、御屋敷山、大谷第1、この3カ所だと思います。他の墓地は、十分、不十分の差はありますけれども、何とか利用できるものと考えられます。設置されているトイレの状況はどのようになっていますか、お尋ねをいたします。 3番目に、旗岡墓地のトイレの設置についてであります。 以前は設置をされていたけれども、改修が必要になる中で、墓参者の要請がないために撤去をしたという経緯があるようでございます。しかし、山墓地を除いて、他の地域の墓地には設置をされています。トイレ施設は要望がなければ設置しなくてもよいという性格のものではありません。旗岡墓地に隣接する納骨堂旗山閣にはトイレが設置されております。しかし、残念ながら入り口が施錠されておりまして、外からの墓参者は利用することができません。平成29年度予算案には、市営墓地整備の項目がございます。ぜひ、旗岡墓地への設置を強く求めたいと考えます。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(浅本正孝君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 田上議員の一般質問にお答えをいたします。 1、市の保育責任を明確にして、公的保育の充実を求める。(1)小規模保育について、(2)安全安心で、どの子にも平等な保育の充実をに一括してお答えをいたします。 本市では、民間保育園の活力、保育力を最大限に活用しながら保育園運営の効率化、運営経費の削減を図るとともに、延長保育等、多様化する保育ニーズに対応した柔軟な保育サービスを提供することを目的として、段階的に公立保育園の民営化を進めているところであります。将来的には、民間保育園は地域の保育サービス提供の中心的役割を、公立保育園は障害児保育など、民間保育園において対応が困難な保育事業を推進する役割を担い、行政は保育園との連携を緊密に図りながら、地域の保育サービスの一層の充実に向けた施策の実施など、地域の保育レベルを高める役割を担ってまいります。 また、子ども・子育て支援新制度は、量と質の両面から子育てを社会全体で支えることを目的としており、民間保育園及び小規模保育施設の新設・運営を支援しております。本市においても下松市子ども・子育て支援事業計画に基づき、官民が一体となり、連携した子育て支援の整備に努めてまいりたいと考えております。 (3)中央保育園の活用についてにお答えをいたします。 中央保育園については、耐震第2次診断を受けて対応を検討した結果、現在地における建てかえ、改修が困難であることから、旧宮前寮跡地に民間保育園を設置及び運営する事業者を公募し、株式会社アイグランが平成29年4月より、あい保育園宮前を開設することとなりました。中央保育園の今後の運営につきましては、全ての園児の卒園後に、耐震性に問題のある3歳未満児棟は解体し、新たに民間保育園として、3歳未満児専用の保育園を運営する考えを持っておりましたが、民間による小規模保育施設の開設等の現状を鑑みると見直す必要があると考えております。 また、ふえ続ける保育ニーズへの対応につきましては、下松市子ども・子育て支援事業計画の進捗状況等を踏まえ、全市的な視野で検討してまいりたいと考えております。 2、市営墓地の設備改善について(1)管理されていない墓地の実情と対策について、(2)トイレの設置状況と管理状況について、(3)旗岡墓地の改善についてに一括してお答えをいたします。 本市の市営墓地は13カ所で3,297区画、市営納骨堂は1カ所で194区画を保有しており、現在使用者が決まっていない空き区画はありません。適正管理されていない区画については、墓石が未建立で草刈り等を行っていないもの、及び、墓石は建立されているが無縁となり荒廃しているものがあります。最も新しい切山墓苑には未建立区画が約32%あり、管理の悪い区画が目立つため、使用者に対して、毎年12月、適正管理依頼の文書を送付しております。 無縁墓対策としては、順次現地調査と台帳整理を行っており、返還を促進してまいりますが、調査済みの無縁墓は市職員が定期的に草刈り等の管理を行っております。 市営墓地のトイレの設置状況ですが、下水道式1カ所、浄化槽式1カ所、くみ取り式4カ所で、トイレがない墓地は、旗岡墓地、大谷第1墓地、御屋敷山墓地、切山墓地となっております。トイレの管理状況ですが、月に2回または4回、委託業者による便器、床の清掃、トイレットペーパーの補充等を行っております。 旗岡墓地のトイレは平成22年度に老朽化のために解体いたしましたが、その後、直接利用者からの苦情や要望は聞いておりませんので、新設は考えておりません。 以上でございます。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) それでは、2回目以降は一問一答でお願いをいたします。 公的保育の拡充を求める、第1項目でございますが、まず最初に、きょうは傍聴の方もいらっしゃいますので、基本的な点をちょっと確認をしたいと思うんですが、市の保育責任は、これはどういう規定がされておるのか。その中身はどのような、具体的にはどういうことをする責任があるのか、そういうことについて、最初に確認をしておきたいと思います。 ○議長(浅本正孝君) 鬼武健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(鬼武良光君) 市の保育責任ということでございますが、改正されました児童福祉法におきましても、24条関係でございますが、こちらにつきまして、市町村の保育の実施義務につきましては変わりがありません。24条要約いたしますと、まず、「保護者の労働または疾病、その他の事由により、その監護すべき乳児、児童、その他の児童について、保育を必要とする場合において、当該児童を保育所等において保育しなければならない。」保育所等というものにつきましては、もちろん認定こども園、家庭的保育事業、いわゆる小規模事業等が入ります。こちらの実施義務が市にございますので、こちらの適正な入所調整等を行いまして、全ての児童についての保育を確保するということでございます。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 先ほど壇上でも申し上げましたが、市には、御答弁がありましたような保育責任があるという中で、民営化を今、いわば盛んに進められております。私が昨年の12月に同じテーマで質問をいたしましたけれども、そのときの市長答弁は、運営の効率化、そして、保育園の役割分担、さらに、最後に、多様なニーズに対応して、保育園の民営化が必要なんだというふうな答弁をいただきました。先ほどの答弁の中では、さらに一歩話を進められまして、今後の保育園の望ましい状況は、民間の事業者に中心的な役割を、一方、公的な設備には、民間が対処しづらい保育について、いわば、この部分をカバーをする。そういう役割を担うべきだというふうな答弁をされてまいりました。話が前回とは少し進んできてまいりました。そこで、まず、保育園の運営の効率化、これはどういう部分が効率がよくなるんでしょうか。そのあたりをお答えください。 ○議長(浅本正孝君) 鬼武健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(鬼武良光君) 民営化計画のそもそもが民間でできることは民間にお任せする。民間のほうは多様な状況に素早く対応が可能なところがたくさんあります。また、個性を出されて、その保育をされているところもあります。こういった民間の持つ特色を生かして、効率化を図っていこうということでございます。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) もうちょっとはっきりと理由を述べていただきたいと思うんですが、経営の内容が今の公立よりも効率的であり、しかも前進した中身、そういうことが民間では実現できると、そういう意味合いでしょうか。それとも、財政的に非常に自治体としては有利である。いわば、効率化されるという意味合いでしょうか。それとも、その両方でしょうか。そのあたりをお答えください。 ○議長(浅本正孝君) 鬼武健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(鬼武良光君) 当然両方だと考えております。経営的にも、新制度におきましては、新たな特色を生かしていただいた事業所につきましても、まず保育を利用する子供の成長発達、保護者の安心、保育所で働く職員の働き方まで考えられた新しい制度となっております。経営的にも保育士の設置状況、運営、そして、地域に合った保育につきましても、それぞれが検討された加算制度とかもございます。もちろん財政的にも公立保育園につきましては、例えば、建設費用等の補助はございません。交付税のほうで算定はされるのでしょうが、実際に保育を実施していく、それにつきまして、直接の国・県の補助というのは目で見えたものがございません。経営的にも財政的にも、どちらも加味したものであると考えております。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 今言われました保育園の経営が公立ではできないことでしょうか。公立と民間では経営の中身も違いますけれども、今までさまざまなニーズにこたえてこられたことが公立でできないことでしょうか。そのあたりはいかがですか。 ○議長(浅本正孝君) 鬼武健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(鬼武良光君) 保育自体は、それは努力すれば、できないことはないと思います。ただ、やはり、財政的な面もございます。国のほうの補助とかも関係してきます。保育につきましては、新制度の趣旨そのものが社会全体で支えていくということを目的にしておりますので、民間保育を実施される方にも非常に協力を求めるような、そういった制度になっております。一番大きいのは財政面とは思いますが、公立でできないということは一切ございません。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 公立でもできないことはないということだけ確認できました。一つ前進だと思います。何が何でも民営化をしなくても公立でもできることはたくさんありますよ。ただし、制約もあるけれども、これは自治体の努力といいますか、そういう部分も考慮すべきだと思います。 先ほど財政面で不利なんだということがございましたが、これは企画財政部のほうにお聞きをいたしますが、施設の運営費ですね。これは、民間の場合は、国・県の補助金がストレートにその保育園に交付をされる。しかしながら、公立の場合はそういうことでなくて、実は制度が変更されまして、その部分については一般財源化といいますか、そのほうに措置がされるということでありましたが、よく言われることがあるんです。いかにも自治体にとって負担が非常にふえるんだと。普段の経営ですよね。そういう中で負担がふえて、非常に不利なんだと。中には、補助がどんどん少なくなって大変なんだというようなことを主張される方もいらっしゃいますが、交付税措置というのをされると思うんですよね。それまでの負担について、やはり、国が保障してくれないと運営できないわけですから、その分が交付税措置として算定されると思うんですけれども、そこのあたりは、以前の民間と同じように、県と国が、国の補助金と県の補助金、それが市のほうに入ってきよったわけですが、それがどのように変化をしたかというのはつかんでおられますか。 ○議長(浅本正孝君) 棟近企画財政部長。 ◎企画財政部長(棟近昭典君) 交付税制度と先ほどの地方公共団体に対するそういう補助金、それが一般財源化されたという変更、それ今おっしゃったとおりでございます。民間には、まだ、そういう補助はございます。 それと交付税措置が云々ということにつきましては、需要額の面では、ある程度のそういう措置はなされていると思います。一般財源化というところで。財政需要額ですよ。需要額のところでは交付税措置はなされているか、また、詳細については、私ども、どこがどこに当たるのか、この交付税の算定ルールもいろいろと変わっておりますので、基本的には、今議員さんがおっしゃったとおりでございます。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 交付税措置をされて、その中身は残念ながらわかりませんということでよろしいんでしょうか。非常に残念な答弁だと思うんですが、どこで、どれだけの計算がされとるかというのは、企画財政部のところではある程度つかんどらんと。保育に関して、どれだけの交付税措置がされとるんかというあたりを人に言えないというんでは非常に困ると思うんですが、そういうことをすることは不可能なんですか。どうでしょう。 ○議長(浅本正孝君) 棟近企画財政部長。 ◎企画財政部長(棟近昭典君) この件につきまして、やはり、そういう制度、補助制度、あるいは交付税制度、そういう大きな枠の中で、私どもは民営化をしていこうと。行財政改革も含めて、そういう中でやっていこうで、方針で今やってきております。それで浮いた財源を子ども医療費の無料化に恒久的な制度として充てていこうということでございますので、その需要額の中身一つ一つ、これは年々変わってきております。人口、面積、そういう経常的な経費、個別経費がですね、それとか、経常経費、投資的経費、こういうもの、算定も変わってきておりますので、あくまでも大きな前提として、この公立保育園は1園を残して、ほかは民営化をしていこうという方針の中で進めておりますので、そういうことで御理解願いたいと思います。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 今、民営化の目的についてで、ずっとお話をさせていただいておりますが、次に、今、施設運営の効率化を主題とした今質問いたしましたが、役割分担ですよね。公立と私立の役割分担。これは基本的にどうあるべきだというふうに考えておられますか。先ほど私言いましたように、中心的な役割は民間が担うべきだという考え方でしょうか。それぞれに公立と私立にはそれぞれの果たす役割があるというふうに考えておられましょうか。さらに、それはどういう形で実現をされることになりましょうか。その辺をお聞きをいたします。 ○議長(浅本正孝君) 鬼武健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(鬼武良光君) 市長答弁のとおりでありまして、民間保育園が保育の市内の中心的役割を担っていただく。公立1園を残すという計画ですから、そういったことでございます。公立の役割、当初、これは平成19年に方針がまず出されまして、22年に少しずつ修正を加えて、そして、27年の2月、行政説明会を行ってきましたが、保育の需要も少しずつニーズ自体が変わってきております。当初は、障害児保育とか、乳児保育、ゼロ、1、2歳、こういった役割を主に公立で担っていたわけでございますが、現在は家庭的保育、小規模事業保育等で乳児専門の保育をしていただける施設ができました。こちらのほうも手厚い保育をされていまして、そちらのほうの役割も担っていただいております。公立につきましては、今現在、家庭的な問題、DVや虐待とか、いろいろな、新たにどんどん、そういった家庭的な問題がふえてきております。こういった家庭の家庭児童相談、子育て支援課、健康増進課等も、いろいろな課もありますが、そちらと連携をして、そちらの児童の安心安全を確保していくとか、いろいろな問題が出てきております。こういった民間さんのほうで、なかなか対応ができない保育事情というのもふえておりますので、そういったことも含めて、公立が役割を担っていく。 また、現在、下松市は大変御迷惑をおかけしておるんですが、待機児童対策とかもあります。先ほど言われました3歳からの受け入れ調整。こういったことは、民間のほうはある程度初めに定員を設定して運営される。こちらのほうも運営上の経費の問題で、そういったこともありますが、公立で、そちらのほうを、今現在の下松市の状況を補っていくという役割とかもあります。こういった状況のそれぞれの状況におきまして、公立の役割分担というのは、まだまだたくさんある状態でおりますんで、官民が協働して、安心安全な保育に向けて努力してまいりたいという考えでおります。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 私、民間の保育所を全て否定するものではございません。しかしながら、一番最初に話をさせていただきました市の保育責任というのは、大きな道が真ん中に通っておらなければいけないというふうな立場で今質問しております。それで、役割分担とか、先ほど、もう多様なニーズとかのことにも入っておりますので、そこにも話を移しますけれども、多様なニーズはさまざま実はあるんですよね。まさに多様なんです。公立保育園を何としても私はそこに預けたいというのも一つのニーズであるし、いやいや、うちは障害があるけれども、民間では対応してくれんのやったら、仕方ないけども遠いところに預けんやしょうがないと、そういうように思っておられる方もいらっしゃるだろうし、さまざまニーズはまさに多様なんです。だけど、現状から、話を進めますけれども、今市内の認可保育所で、このさまざまなニーズにこたえる体制は今できておると私は思うんですよ。例えば、延長についても、休日についても、障害についても、あるいは一時預かりについても、それぞれの民間も、そして、公立も区別なく現状対応できる体制になっているんですよね。例えば、先ほど言われておりますように、民間が対応しづらいものを公立が担うというふうにすることは、逆に言えば、保護者の選択肢が少なくなるんです。もう、これに対応するのは公立のあの1園しかないということになりますと、例えば、あおばがあって、豊井のほうから預けんやいけんようになるんです。そこに。基本的には、私さっき言いましたように、フルセットの施設が保護者の皆さんは本当は望んどるんだ。だけれども、現実、我慢しながら別の方法をとっておるというのが実際じゃないかと思うんですね。今、1園にするというふうなこと話をされておりますので、そういう意味では、保護者から見たときに非常に不便な状況を引き起こす。こういうことも発生すると思うんです。それで、私は、今かなり民営化を進めてきておるけれども、もう、このあたりでやめなさいと。もっとリーズナブルに対応できるように保育園の数は維持すべきだというふうに思うんです。そのことをちょっと求めておきたいと思います。 ちょっと、数字的なことを聞きます。現在の待機児童、あるいは、隠れ待機児童とも言いますが、この方は何名ぐらいおいでになりまして、何歳児に多いでしょうか。そのあたりの現状を聞かせてください。 さらに、この待機児童、これ解消される見通しはどうであろうかという点について、お聞きをいたします。 ○議長(浅本正孝君) 鬼武健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(鬼武良光君) 大変お答えしづらい現状でございますが、現在2月1日で、待機児童が9名おります。内容としましては、ゼロ歳児が9名、それから、今入所保留されている方、御希望の保育園に入れないので入所を保留されている方が12名、1歳が9名、2歳が3名という状況になっております。見通しとしましては、29年度、一応定員のほうは54名増、今できる予定となっておりますが、こちらにつきましても、現在、満1歳につきまして、8名程度の今入所調整をしているところでございます。1歳の受け入れ枠が、今、入所調整中ではございますが、待機児童を発生させてしまうおそれがございます。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 中央保育園の閉園を行って、そこにおいでになる子供さんたちをあい保育園宮前に転園をしていただくというお話でございました。4月以降、この宮前ですね、ここには何歳の方が何人転園をされるのか。定員から考えて、入園率といいますか、それはどのあたりになりましょうか。 ○議長(浅本正孝君) 鬼武健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(鬼武良光君) 中央保育園から、あい宮前保育園に転園していただける児童数ですが、合計で92名。ゼロから1歳になる児童が9名、1歳から2歳が16名、2歳から3歳が17名、3歳から4歳が24名、4歳から5歳が26名、92名となっております。他の園に転園される児童は、今のところ、3人予定しております。ほぼ、皆さん御協力いただいたという結果になっております。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) それでは、今、転園をされた結果、ゼロ、1、1から2、それぞれの階層ですよね、このところで入園率といいましょうか、それでオーバーをするというところはございましょうか。 ○議長(浅本正孝君) 鬼武健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(鬼武良光君) あい宮前保育園につきましては、中央保育園の保護者の説明会、これを通しまして、中央保育園の園児の利用は、もう絶対に確保していただくということで、アイグランさんのほうにもお願いして実施してまいりました。これは、あぶれるというような児童はおりません。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 話を小規模保育に移します。このたびの新制度で、非常に使い勝手がいいと言えば、使い勝手がいいと思うんですが、小規模の保育ですね、これが市内でも各所に設置をされました。先ほどの現在の市内の保育園の入所状況を見てみましても、ゼロ歳、1歳、2歳、まさに小規模保育が担当する年齢層で待機をされたり、あるいは、みずから望むところでないというふうなことで人数が出ておりますけれども、このまま、この流れをいきますと、さらに小規模保育に頼るというふうなことも考えられます。私は、小規模保育というのは、まさにフルセットではない、一部欠けた、そういう設備であるというふうな認識を持っています。園庭もありません。そういうことで、これは、このまま小規模保育を拡大をすることには非常に問題がある。小さい子供さんの中にきちんとした園庭で遊べる子と遊べない子、そういうふうな格差がどんどん広がってしまう。さらには、それが固定化されてしまうという危険があると思うんですが、小規模保育は今後もふやしていくつもりなのか、どうなのか、そのあたりについて、お聞きをいたします。 ○議長(浅本正孝君) 鬼武健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(鬼武良光君) 小規模保育につきましては、現在の下松市子ども・子育て支援事業計画につきましては、現状の3園を予定しております。また、パケット化、これは、むしろ、いいほうのパケット化に解釈していただきたいと思います。小規模保育のメリットがたくさんあります。まずもって、圧倒的に待機児童はゼロから2歳が多いわけです。このゼロから2歳をまず待機児童解消という観点のみで考えますとスピードアップができます。しかし、実績が2園下松市にもあるわけでございますが、その2園それぞれが本当に家庭的な環境で、子供のみならず、親御さん、保護者の方とも気軽にお話がしやすい。特に、保育に困っていらっしゃるお母さん方のアドバイス等も非常にされております。下松におきましては大変メリットがありまして、好評であります。また、園庭につきましても、こちらのほうは、一応基準面積の園庭を確保していただくことになっております。それぞれ3園、来年度1園できますが、これも園庭確保されます。こちらも、ゼロから2歳児に対して必要な園庭面積、こちら、もう、非常に小さくて済むわけですね。その年代に合った園庭というのは、これも法律のほうで規定されておりますので、そちらのほうは十分確保されております。小規模保育につきまして、私の考えではございますが、むしろ、こういった保育を生かして、下松市のニーズに合った保育をしていく。こういう考えで子ども・子育て支援事業計画のほう立てておりますので、こういった考えで進めていきたいと考えております。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 小規模保育は別に問題はないと、という基本的な考えのようでありますが、私は、ここは、これから先大きな問題になってくるということ、先ほど壇上で申し上げました。3歳の壁の問題もあります。そういう意味で、さらには、小規模保育といいますのは、以前は無認可の施設ですよね。それを規制緩和で認可保育所に国が政策の中で取り込んでいった。そして、要するに待機児童を減少させるというふうに流れの中で、これを位置づけたわけですが、流れとして非常に間違っているというふうに私は申し上げたいと思います。 中央保育園のことです。この中央保育園につきましては、3歳未満児専用の民間保育園を予定をしておりました。しかしながら、小規模施設の開設が進められる中で、これを見直すことが重要ではないかというふうな答弁でありました。見直しの方向性についてお聞きをいたします。これを今の設備を補修をされるのか、改築をされるのか。さらには、改築、あるいは補修をした後、委託をされるのか、貸し付けをされるのか。売却を考えておられないと思いますが、そのあたり、これから先の見通しの方向性ですね。これはどういうふうに考えておられますか。 ○議長(浅本正孝君) 鬼武健康福祉部次長。 ◎健康福祉部次長(鬼武良光君) 中央保育園の利用方法につきましては、たしかに3歳未満児専用の施設として、民間さんに運営をお願いするという考えでおりました。ただ、今、現状、市長が答弁しましたように、小規模保育等の御協力もありますので、現在3歳未満児専用という考え方は、やっぱり、これはちょっと考え直す、検討し直す必要があるということでございます。 それで、その手法については検討が必要でありますが、中央保育園の跡地につきましても、田上さんが最初壇上で言われましたように、居住地に近い保育園というのがありました。これは理想なんですが、今、下松の状況が余りに偏っております。現在の計画以前は久保地区というようなことも具体的に押しておりました。そちらも含めて全市的な立場、こちらもう一度考え直して、将来的なこともよく考えて、今、そういうのがそういう時期だと思っています。もちろん待機児童発生状況を鑑みますと早急には対応しなければいけませんが、将来のこともよく検討して、実際今の事業計画についても見直し時期、中間年になっておりますので、そちらのほうも含めて全市的なことをにらんで検討してまいりたいという状況でございます。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 市は公的責任をきちっと果たすべきだという立場で質問をしてきましたけれども、どうも、もう既定路線だと、民営化はもう、これはもう、まさに正しい道だということで進むんだということのようであります。やはり、一番最初のことが問題になると思うんです。親たちはどのように保育について考えておるのかという点を、ここに思いの違いがあります。それで、もう少し引き続いて話をしていきたいと思います。次回またやりたいと思います。 ぼちぼち時間が少なくなりましたんで、市営の墓地の設備の改善についてお聞きをいたします。先ほど来、市長の答弁でもありましたけれども、現在、全部の区画が埋まっておるという話でございました。この区画を希望されておる方、いわば、待機者ですね。待機をされておられる方は何人ぐらいおいでになりましょうか。 さらに、市としては、現状では新設等については、あるいは増設ですね、そういうことについては考えておりませんでしょうか。どうでしょうか。 ○議長(浅本正孝君) 小田生活環境部長。 ◎生活環境部長(小田修君) 今、区画が空くのを待っておられる方です、返還の区画を待っておられる方、これを予約ということにしておりますけど、これは全体で72名ということになっております。 市営墓地の新設については、今のところ考えておりません。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 担当課で、墓地台帳を整理するという方向で、これをあわせて、未使用の墓地を新たな方の権利移転を進めるというふうな内容も含んでくると思います。ぜひ、引き続いて努力をしてもらいたいと思うんですが、この今の墓地台帳の作業、大体どのあたりまで進展をしておりましょうか。 ○議長(浅本正孝君) 小田生活環境部長。 ◎生活環境部長(小田修君) 現地調査と墓地台帳の整理でございますが、これは平成26年度から始めまして、旗岡第1、第2とやりまして、27年に旗山閣、28年、今年度が宮原墓地をやっております。今後計画的にやっていくということで、29年度が花岡、30年度が恋路、31年度が茄子ケ浴、大谷第2、32年度が切山墓苑、切山墓地と、そういったことで計画的に進めてまいります。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 今の取り組みがかなり長期のようですが、その間、ぜひ、墓参者の皆さんが不愉快なことを感じないような状況をぜひつくっていただきたいなというふうには思います。 墓地のトイレでございますけれども、私が言いました内容と市長答弁の内容一致をしておりました。トイレが使用できない墓地、旗岡、御屋敷山、大谷第1、これで間違いないと思うんですけれども、トイレのある墓地について、トイレの管理状況はどのようになっていますか。
    ○議長(浅本正孝君) 小田生活環境部長。 ◎生活環境部長(小田修君) 市長答弁でもございましたが、月2回または4回、委託業者により、便器、床の清掃、トイレットペーパーの補充等を行っておる。そういう感じでございます。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 私、各所の墓地見てまいりました。その管理の状況が、これはよくできているなというところもありますし、ちょっと不十分だなというところもありましたので、ぜひ、これは目配せをしていただきたいなというふうに思います。 ある箇所では、トイレの柱が破れておりまして、倒木でも当たれば、ひっくり返るというようなところもありました。中が非常に汚いなというところもございましたし、地元の住民が野犬あるいは猫の餌をやる場所にしておるというようなところもございました。ぜひ、小まめに見てもらえんかなというふうに思います。努力をお願いいたします。 それで、今回は特に旗岡の旗山閣のトイレの設置を求めるということでお話をしてまいりました。これはパネルに示しましたのは旗岡の納骨堂の旗山閣であります。外観の写真であります。この建物の構造が非常に特徴的なものであります。左右が対象のようなつくりであろうかと思います。内部につきましてはわかりませんが、外部から見ますと、そのようになっております。さらに、これは旗山閣の正面の入り口の写真ですね。これを見ましても左右対象であるということが想像ができます。その正面の右側のほうに、くみ取り式のトイレが設置をされています。前後しましたけれども、これは切山墓苑の墓地ですね。墓地のトイレです。非常にきれいな外観のものができております。旗岡の旗山閣、左右対称だと言いましたけれども、実はトイレも左右対称なんです。正面向かって右側と左側にトイレがあるんです。一つの建物に2つあるんですね。つくりも全く一緒です。そういう状況がありますんで、これは少し改善の余地があるなという分で質問をいたしますが、これはどのような必要性があって、こういう形にされていますか。 ○議長(浅本正孝君) 小田生活環境部長。 ◎生活環境部長(小田修君) 納骨堂の旗山閣、ドア入りまして、両側左右に同じ大便器のくみ取り式がございますが、これはもともと恐らく男女の別ということだったと思うんですが、今はそういう区別はしておりません。同じものが2つあると、そういうことでございます。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 旗岡の墓地には、要望がないからトイレは設置しないことにしたという答弁がずっと続いていました。現地を見ますと、旗山閣を利用される方には2つのトイレが利用できる。今は、ちゃんとドアを閉めれば、男女別に利用することも可能かと思います。それほど旗山閣の人だけ利用するのかなというようにも思いますが、そこで提案をするんです。どちらかのトイレを墓参者のためのトイレに変更できないか。もっと具体的に言いますと、玄関のドアの正面の入り口のドアの両脇にブロックの壁ではなくて、強化ガラスですか、ガラスの部分が左右にあいております。ここを外部からの入り口に改造できないか。そして、さらに、それでは中が透け透けになって、鍵のことが問題になりますので、中に間仕切りを設ければ、外部からの墓参者のトイレの活用はできる。さらに、旗山閣で鍵をあけて入った方が内部で使えるトイレもある。ドアをあけて出れば、外側のトイレも利用できる。旗山閣の方は条件は変わらない。ただ、出るだけですね。しかも、間仕切りがあれば、外部の方も利用できるというふうなことも、私これ提案するんですが、こういうことは可能ではありませんか、どうでしょうか。 ○議長(浅本正孝君) 小田生活環境部長。 ◎生活環境部長(小田修君) 旗山閣のトイレを一部壁で仕切って、外と共有で、兼用で使ってはどうかという御提案でございますが、納骨堂旗山閣は昭和48年の建築でございまして、老朽化は進んでおりますが、平成23年度には防水改修工事、26年度には内装改装工事も行いまして、長寿命化を図っております。しかしながら、議員さんも言われましたが、2階部分が納骨堂で、1階部分は玄関とトイレだけといったような特殊な構造になっております。その辺で、そういう改修工事が可能かどうか、強度等の技術的な問題もあると思いますので、その辺は建築のほうとも協議をしまして、研究してみたいというふうに考えております。 ○議長(浅本正孝君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 強度の問題でいいますと、今、ガラスで仕切られている部分をドアにする。中には、強度を弱めるんではなくて、間仕切りを設けるわけですから、強度的にはプラスになるというふうに私思うんですよね。トイレというのは、必要がないからというんで設置しなくてもいいんだというふうな判断をせずに、急に必要と思われる方は必ず発生するわけですよね、どんな場所でも。ないばっかしに我慢するというのが現実だと思うんです。そういう意味では、ぜひ、そこは行政のほうで、きちっと対応することが必要だと思いますので、ぜひ、検討していただきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(浅本正孝君) 会議の途中ですが、13時10分まで休憩をいたします。午後0時06分休憩 午後1時10分再開     〔副議長 中村隆征君 議長席に着く〕 ○副議長(中村隆征君) 議長を交代いたします。 会議を再開します。 引き続いて、一般質問を行います。堀本浩司議員。    〔19番 堀本浩司君登壇〕 ◆19番(堀本浩司君) 公明党の堀本浩司でございます。一般質問を行います。 1、國井新市長の1年間の市政運営を振り返って。 昨年、選挙公約としての7項目の市政重点政策を掲げ、4月25日に下松市長に就任され、はや1年を迎えるところであります。特に最重要政策の柱の2点として、1、市民の安全・安心の確保、2、下松へ人々を引き付ける魅力のあるまちづくりを軸に、身の丈にあった自主・自立の財政運営に努めてこられたと思います。 國井市長は、振り返ると平成19年4月県議会議員として初当選され、下松市政と県政とのパイプ役として3期9年間、住みよさが実感できるまちづくりに取り組んでこられました。3期9年間の県会議員と國井市政を振り返って、(1)他市と比べての下松市の特色についてお尋ねいたします。(2)他市と比較しての問題点についてお尋ねいたします。 (3)観光施策のあり方について。前市長は施政方針にもありますように、観光立市下松として魅力づくりの発信に努めてこられました。國井市長も29年度施政方針の重点政策の第2、ものづくりのまち、賑わいのまち、観光のまちを3本の振興の柱とし、本市に根づく魅力をグレードアップ化することを掲げておられます。 私も観光振興については、何度も提案させていただきました。28年6月度においては国際バルク戦略港湾に伴う観光振興についてもお尋ねいたしました。何といっても出入りするケープサイズ級の大型船は、全長300メートルあります。当時の戦艦大和は全長263メートル、第2埠頭から出港する鉄道車両を運搬する自動車輸送船は全長200メートル。今回、観光振興の目玉として3月5日、道路を走る高速鉄道車両として、鉄道車両が運送される予定です。非常に楽しみにもしております。こちらがチラシになります。皆さん、よく拝見されてるとは思います。 また、28年6月度の一般質問においても、観光立市下松について、國井市長は具体的にどのような施策を行うのか、お尋ねしてまいりました。本題の観光施策のあり方についてお尋ねいたします。 (4)超高齢社会への認識と対策について。先日、私たち議員は市民の見える化を目指し、出前議会に取り組んだところであります。市民の方から、さまざまな御意見を頂戴いたしました。特に、防災についても関心の高さが伺えます。御意見としては、もしもの災害が起きたとき、足腰が弱い高齢者の手厚い支援、そのほかの対策やマンホールトイレの整備、特に高齢ドライバーの運転免許自主返納についても深刻な問題として、さまざまなお尋ねがあったところであります。高齢ドライバーへの対応については、28年12月にお尋ねしました。免許は、免許を返納したのはいいが、公共交通機関の利用が不便なため、車がなくなれば死活問題であります。このことも早急に何らかの対応をすべきと考えます。出前議会でも、超高齢社会へのさまざまな御意見を頂戴しましたが、市長として超高齢社会への認識と対策について、お考えをお尋ねいたします。 2、花岡公民館について。(1)公民館の建てかえについて。 27年9月の一般質問にて、公民館の整備計画についてお尋ねいたしました。その後の進捗状況を再度お尋ねしたいと思います。 花岡地域は約1万5,600人の大所帯です。市内人口の約4分の1を占め、近年の増加率は市内最大であります。また、平均世帯規模も市内平均を上回っており、流入層や若い世代の比重が比較的高い傾向にあります。人口規模から言いますと1、2位を争う地域です。花岡公民館の運営については、各部屋等、いつも予約が入っており、新たに団体が入り込む余地がありません。公民館の運営として、まちづくりの拠点として、支所機能が今のニーズに十分果たされているのか、また万が一の防災拠点として公民館機能も十分に対応できているのかどうか懸念いたします。 公民館本館は、耐震性は有りとなっており、耐震化改修工事を進める予定とはなっておりません。とはいえ、館内は老朽化も進み、手狭にもなっております。さまざまな要因を鑑みますと、どちらにしましても、今後、補修・増築等々、手を加えるよりは、新たに建てかえる方法もあるのではないか。あるいは保育園の跡地にほしらんどのような複合施設を建てる方法もあるのではないかと前回、お尋ねしたところであります。その後の進展があれば、お考えをお尋ねいたします。 (2)講堂の建てかえについて。前回もお尋ねしましたが、講堂についても敬老会や各行事等においても手狭になっております。万が一この状態で地震が起こった際には、この講堂で適切な対応ができるのかどうか、心配いたします。今後、耐震化計画として29年度には耐震化改修工事を進める予定となっているとはいえ、計画を進めるよりは、いっそのこと建てかえる方法が適切ではないかを前回、提案したところであります。 その後、27年12月11日に各団体の連名にて、花岡公民館講堂の建てかえにかかわる要望書が提出されたところです。要望書を抜粋して読み上げますと、「講堂について、耐震補強が計画されていると聞いております。しかしながら、人口の増加が続く花岡地区に対して現在の講堂は手狭であり、敬老会や各種スポーツ行事等において収容人員や活動スペースに制約を受ける状況にあります。加えて雨漏りもあり、床や壁も劣化しておりますので、災害時の避難所としての機能にも不安があります」と、要望内容としては既存の講堂の耐震補強計画を変更し、講堂の建てかえを行うことと要望されております。 このことを受け、行政としては耐震補強工事については現在、白紙の状況になっているともお聞きしますが、講堂の建てかえについてのお考えをお尋ねいたします。 (3)花岡保育園の跡地利用について。花岡保育園につきましては、計画どおり順調に進めば30年4月にいよいよ開園予定となっております。その後の跡地利用についても前回、お尋ねいたしました。前市長の御答弁は、保育園民営化事業の進捗状況を見ながら全庁的に検討してまいりたいと考えているとのことでした。その後の進展はあったのかどうか。 先ほど申しましたが、花岡コミュニティーの拠点として保育園跡地利用を含め、公民館・講堂と建てかえ計画を立て、全体を含めた花岡コミュニティー拠点の整備計画を立てるよう、再度、提案いたします。お考えをお尋ねいたします。 3、笠戸島家族旅行村の運営について。 先ほど森繁議員と質問が重なりますが、質問してまいります。 (1)集客増に向けた取り組みについて。このことにつきましては、27年6月度の一般質問にてお尋ねしております。今後の家族旅行村の運営に不安を感じますので、再度、お尋ねいたします。27年3月度の本会議にて、補正予算第6号で、債務負担行為補正の笠戸島家族旅行村指定管理料が27年度から29年度、3カ年で1億500万円の管理料の限度額が設定され、本年29年度は最終年度になります。以前は1,700万円で繁忙期である7、8月を中心とした経営を行っておりました。大城が休館することから、大城のスタッフや足湯の導入、通年での営業を開始された経緯があります。 前回、お尋ねしました家族旅行村の集客増に向けた運営についてお聞きしましたが、その御答弁を集約しますと、パンフレットの作成、イベントの開催によるPR強化、周辺施設と連携した取り組み等、今後も引き続き交流人口増加につながる取り組みを検討し、家族旅行村の活性化に努めてまいりたいとのことでした。交流人口・集客数は増加しているのか、ケビン・オートキャンプ場等、軽食の収益は上がっているのか、運営についてお尋ねいたします。 (2)ドッグランの設置について。旅行村から眺める景色は最高です。さらに上に上がれば、標高150メートルから眺める景色がまさに絶景であります。この風光明媚な景色をより多くの来訪者に見ていただきたいと感じます。気になるのが、頂上の広大な敷地に何もないところです。この空き地に何かあれば、来園される方も増加するのではないかと考えます。以前にも提案しましたが、ドッグランの設置について再度、お尋ねします。 このドッグランについては、この近辺では鹿野インター内にあるドッグランぐらいで、結構利用する方も多く、利用した帰りは施設内のレストランで食事をされるともお聞きします。家族旅行村のこの広大な空き地を有効利用され、より多くの方が来られ、相乗効果につながらないかと考えます。アイデアの1つとしてドッグランの設置を再度、提案いたします。お考えをお尋ねいたします。(3)今後の運営方法について。前回、質問した集客増に向けた運営については、先ほどのドッグランの設置、足湯のスペースの拡充、サンセットケビンへの駐車場へのアクセスの効率化、オートキャンプ場のサイトの電源、各洗い場の設置、バーベキューの魅力ある中身について、またあっと驚くような情報発信、標高150メートルの頂上に上がるため、高齢者・障害をお持ちの方等にバッテリーカーの提供等、提案したところであります。現在、運営方法として、交流人口が増加する対策・取り組みはされているのか、その効果はあったのか、懸念いたします。 家族旅行村は、大城の建てかえ休館のため、スタッフ等の導入のことも鑑み、通年での営業をされております。現在、大城がグランドオープンしております。相乗効果があり、集客増になればいいのですが、もし大幅減や収益が見込めないようだったら通年営業をやめ、以前のように繁忙期の7、8月を中心とした営業も視野にあるのかどうか、以前にもお聞きしましたが、プロに任せて民間業者に委託する方法もあるかと思います。また、最終的に売り上げも伸びず、財政に足を引っ張り、多額の金額を導入し続けるようであれば、家族旅行村廃止と英断しなければならないかとも考えます。今後の運営方法についてお尋ねいたします。 以上で、1回目の質問を終わります。 ○副議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 堀本議員の一般質問にお答えをいたします。 1、國井市長の1年間の市政運営を振り返って。(1)他市と比べての特色について、(2)問題点についてに一括してお答えをいたします。 私が市長に就任して以来、約10カ月が経過し、これまで数々の大型プロジェクトを継続的に進め、小学校給食センターの開設や、市民待望の国民宿舎大城のグランドオープンなど、着実な事業展開に努めてまいりました。 議員さんお尋ねの、他市との比較につきましては、一概には申し上げられませんが、少子高齢化や人口減少社会が進む中で、本市の人口が微増傾向にあることは、他市にない強みではないかと捉えております。 しかしながら、本市人口ビジョンでもお示ししておりますように、将来的な人口減少は本市においても今後、対応すべき課題であり、市政運営への影響が少なからず生じるものと危惧しておるところであります。 このような状況に対応するため、新年度当初予算でも、安全・安心の確保、魅力あるまちづくりを最重点政策に掲げ、人間力・地域力・発信力の充実を柱にしながら、魅力の創出・地域の再生・夢づくりの実現により、人々の交流・定着・定住を促すなど、きめ細かな施策を展開してまいりたいと考えております。 (3)観光施策のあり方についてにお答えをいたします。 観光施策のあり方につきましては、観光立市の合言葉のもと、下松に人々を引き付ける魅力あるまちづくりを柱として観光の振興に努めることとしております。 観光振興を進める上で、本市観光の拠点となる国民宿舎大城のグランドオープンを契機に、笠戸島や米泉湖等の景勝地並びに花岡地区を初めとした歴史や文化など、本市全体におけるさまざまな観光資源を活用し、交流人口の増加を図ることが重要であると考えております。 今後、観光ビジョンを策定し、具体的な取り組みを進めてまいりたいと考えております。 (4)超高齢社会への認識と対策についてにお答えをいたします。 本市の高齢化率は28%を超えており、いわゆる超高齢社会でありますが、高齢者と定義される年代の方々は、それぞれ地域でリーダーとして、あるいは支援者として、行事や各種団体の活動において元気に活動をしておられます。市といたしましては、支援を必要とする方が安全・安心に暮らしていくために、介護保険を初めとする多様な取り組みを積極的に進めていくことはもちろんでありますが、65歳を超えられても元気な方は地域の支え手として大いに活躍していただくことで、地域も元気になり、また御自身もさらに輝いて、生き生きとした生活を送っていただけるものと考えております。 私は市民の皆様と手を携えて、元気な方も支援の必要な方も、共に支え合い、活躍できる地域づくりを進めてまいりたいと考えております。 2、花岡公民館について。(1)公民館の建てかえについて、(2)講堂の建てかえについてに一括してお答えをいたします。 花岡公民館本館につきましては、耐震1次診断の結果、耐震性ありということから、現在のところ改修や改築の計画はございません。講堂につきましては、下松市公共施設耐震化基本計画の中で、当初、耐震改修補強を行う施設となっておりました。しかしながら、花岡公民館運営委員会から、講堂の建てかえにかかわる要望書が提出されたことを受け、地域の実情等を考慮した上で、現在、建てかえを検討しておるところであります。 講堂の建てかえを初め、公民館の今後のあり方等につきましては、公民館運営委員会の考え方が整備された上で、具体的な計画に反映させてまいりたいと考えております。 (3)の花岡保育園の跡地利用についてにお答えをいたします。 花岡保育園につきましては、平成30年4月からの完全民営化を目指し、平成27年4月から引き受け法人である学校法人四恩学園に保育・給食業務を委託しておりますが、順調に運営されております。 また、移転先用地については、造成工事が完了しましたので、現在、園舎の建設工事に向けて準備をされているところであります。 なお、現在の花岡保育園の跡地利用については、現時点では未定でありますが、民営化事業の進捗状況を見ながら全庁的に検討してまいりたいと考えております。 3、笠戸島家族旅行村の運営について。(1)集客増に向けた取り組みについて、(2)ドッグランの設置について、(3)今後の運営方針についてに一括してお答えをいたします。 笠戸島家族旅行村の集客増に向けた取り組みにつきましては、平成26年度から通年営業を行い、イベントの開催等によるPR活動を行うとともに、足湯や軽食サービス等の提供により、交流人口の増加に努めているところであります。 次に、ドッグランにつきましては、笠戸島家族旅行村にはさまざまな目的の利用者が多く訪れることから、施設管理上の課題が多く、施設内に設置することは考えておりません。 今後の運営方針につきましては、笠戸島の周辺施設との連携を図り、交流人口の増加につながる観光施設としての役割は重要であると考えておりますので、観光振興ビジョンを策定する中で、運営方針や活用等を検討してまいります。 以上でございます。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 2回目からの質問は一問一答方式で行います。よろしくお願いします。 1、國井市長の1年間の市政運営を振り返って。(1)他市と比べての特色についてと(2)問題点について、お尋ねしたいと思います。 前市長は、小学校給食センター開設、また大城のグランドオープン等、さまざまな大型事業を進めてこられました。ハード面の強化をされたと考えます。 とはいえ、市内の老朽・インフラは気になるところであります。下松は人口増加傾向とはいえ、本市の高齢化率は先ほど28%を超えているということでした。今後は人口減少との予想もされているわけです。今後、子育て環境・高齢社会等、ソフト面の強化を考えるわけです。この当たりの課題点も感じます。施政方針を見ますと、ソフト面の強化を非常に強く感じたわけなんですけど、一言で、本市の問題点について具体的にお尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 棟近企画財政部長。 ◎企画財政部長(棟近昭典君) 一言でって、一概には申し上げることはできません。ですが、やはり今、私どもも國井市長、あるいはもうその前提として総合計画後期基本計画。それと、やはり今後5年間のまち・ひと・しごとの地方創生の総合戦略、そういう中で、いろいろと問題点を、課題点を出しております。ですから、そういうところを一つ一つ、安全・安心、魅力づくりにあわせてこの後期基本計画、あるいは地方創生戦略、これらをあわせて課題を解決していきたいと、そのように考えております。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 次に、気になる点をまたお尋ねしたいと思います。 子育てや親の介護に直面する現役世代の経済的基盤の弱体化についてです。既に弱体化が進んでいると言われております。その1つの要因の中には、低賃金の非正規雇用が4割を占めているとも言われ、結婚や子育てに踏み切れない若年層も多いようです。また、親の介護ともなればさらに大変です。最悪、介護離職に追い込まれ、家計が破綻する恐れが出てくることも考えられます。 今後、下松としては介護のあるよりよい暮らし下松を目指していただきたいと考えます。この点についてお考えがあればお尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長小林樹代史君) 確かに、介護を必要とする家族をお持ちの方の苦労というのは、大変なものだろうというふうに認識をしております。 社会制度の中でも、介護休暇等の促進、こういったものが図られる中で、一定雇用を守るように国のほうでも制度の拡充を図っているところだろうというふうに認識しております。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 続きまして、(4)超高齢社会への認識と対策について、お尋ねしたいと思います。高齢者への公共交通機関についてお尋ねします。 高齢ドライバーへの対応についてですが、このことにつきましては、28年12月度にお尋ねしました。免許を返納したのはいいけど、公共交通機関の利用が不便なため、車が乗れなくなれば死活問題であります。このことは前回の出前議会でも市民の声の要望として出てきたわけであります。今までにもコミュニティーバス、100円コインバス、デマンド交通等、提案してきましたが、このことについてお考えをお尋ねしたいと思います。 現在、本市は下松市地域公共交通網形成計画、本年度中、作成中とはいえ、喫緊課題と思います。この公共交通機関への足、特に高齢者に対してのお考えをお尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 棟近企画財政部長。 ◎企画財政部長(棟近昭典君) この交通網形成計画、これについてはもう先般の議会でも申し上げましたとおり、今後の大きな、国全体の問題だと思います。やはり少子化、高齢化、これが進んで行く中で、人口減少が進んで行ったらどうしていくのかということで、今回、繰り越しもお願いしたところでございますけれども、やはり相当の覚悟を持っていかないと、地域も一緒です。地域の方、市民の方、また我々行政、それと、それを支えておられる公共交通機関、これを、どうして行くかちゅうのは大きな問題だと思います。 ですから、もう免許返納という以前に、そういう皆さん、どうしていくのかというのが、もう本当の喫緊の課題であり、もし本気でやるなら多額の経費も必要だと思います。国もこういう危機感を持って、もう平成24年から交通基本法ですか、もう定めております。地方公共団体においてはそういう市民の理解も得ながら、計画的に進めていきなさいよと、事業者も含めてですね。ですから、私ども、そういうのを踏まえて、この法律が規定する法定協議会として今、公共交通網形成協議会、これをつくっております。 ただ、これが絵に描いた餅になると、何もならないわけですね。当然、じゃあ具体的にはどうしていくのかと。路線バスはどうするのか、デマンド交通でやるのか、もうタクシーを使ってやるのか、いろいろな地域、地域の特性もあると思います。これ、本当、どうしていくのか、そのマスタープランを今からつくるわけでございますので、これは本当に大きな今後の、市民のライフラインだと思いますので、そういう認識でございます。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) このことについては、非常に悩ましい問題なんですが、高齢者にも優しい公共交通網形成をぜひお願いしたいと思います。 続いてもう1点、高齢社会についてお尋ねしたいと思います。 高齢者の貧困についてです。いわゆる下流老人についてです。3度の食事に事欠き、飢えをしのぎ、インスタント食品、あるいは卵かけ御飯で3度の食事等といった極度の困窮生活にある方が、全国で推計6から700万人いるとされている統計もあります。 自治会や地域のコミュニティーが失われつつある社会で、本市でもこのことについては喫緊の課題ではないかと捉えます。この点についてお考えがあればお尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長小林樹代史君) 高齢者の貧困の問題ということなんですけれども、貧困にはさまざまな要因があるだろうと思います。一般的に言えば、年金の支給額の問題、これは国の制度によってまいりますが、そういうもの。それから個々人の家庭の事情等もあろうかと思います。 現在、下松市においてできる対応ということになりますと、生活困窮者自立支援事業を現在、行っております。年間で100件程度、今年度で言いますと1月末で確か88件ぐらい今、相談が来てると思いますけれども、そういう相談窓口も設置しておりますので、そういうところで御相談いただきながら、どうすべきか。そして、最終的には生活保護制度もございますので、そういう御相談をいただく中で、健康で文化的な生活が営めるように対応してまいりたいと思っております。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 高齢社会への認識・対策について、要望しておきたいと思います。個人が自立して生きる自助、市民同士が助け合う共助、国・自治体が担う公助を、バランスよくかけ合わせ、時代に適した支え合う社会の構築を目指していただきたいと思います。 また、高齢者の方が住み慣れた地域で暮らし続けることのできる下松市の施策をよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、(3)観光施策のあり方についてに戻ります。 2月24日、いよいよあしたからプレミアムフライデーが始まります。月末の金曜日は午後3時をめどに会社を出て、買い物や食事、旅行を楽しんでほしいと政府が力を入れております。広告や旅行プランの広告もよく見ます。民間も工夫を凝らし、力を入れております。このチャンスに大城もプチ旅行を狙い、より多く市民・近隣、または県外の方にも来ていただけるよう、力を入れるべきと考えますが、いかがでしょうか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) この24日からプレミアムフライデーの期間が始まるということで、こういった施策については観光の振興について、大変プラスになる事業と考えております。 現在、大城においての運営につきましては、開業以来、好調な状況が続いております。現在もこの状況が続くように、運営者である財団のほうにお願いしているところでございます。 具体的に、プレミアムフライデー事業に対しては、まだプラン等はお伺いしておりませんが、今後、そういったことを研究してまいりたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) テレビを見ますも、プレミアムフライデーについてさまざまな取り組みがされております。ぜひ前向きに検討して、たくさんの集客をしていただきたいと思います。 続きまして、先日行われました笠戸島アイランドトレイルについて尋ねたいと思います。 昨年に続いて下松商工会議所青年部を中心に、2回目の開催、611人が参加されたようです。ボランティア・高校生を含み370人が運営、非常に盛り上がったと聞いております。 笠戸島のコースは最高、また走りたいと非常に評価も高かったようです。経済効果も非常に高いと言えるわけですが、今後も引き続き開催していただきたいと思います。 とはいえ、運営費の捻出に困っているとの声も上がっております。本市では観光行事交付金490万円、予算で組まれております。補正あるいは次年度は支援を検討すべきではないかと思いますが、このあたりはいかがでしょうか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) アイランドトレイルにつきましては、金銭面というよりは、職員、さまざまなボランティア、そういったところで、運営面で手伝っているところでございます。 金銭面につきましては、観光協会を通じ応援している、そういったところでございます。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 今回、職員の方もスタッフとして手伝っていただいたし、多少の金銭的な応援はいただいたとは聞いております。しかしながら、今回、611人ですか、募集は700人以上と聞いております。その方が参加され、さまざまな運営費がかかると思うんですね。そのことについてもぜひ、次は金銭的な応援をぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 今回はショートコースとロングコースと2種類ありまして、ショートのほうが5,000円、ロングのほうが7,000円の参加費がありました。一般的にはそういった参加料で運営していただくものと考えております。ですが、それだけでは回らない部分もありますので、さまざまなところからの援助が必要になって来る、それはもう当然のことではないかと思います。 運営主体のほうはさまざまなスポンサー募りまして、昨年度よりも多くのスポンサーが集まったということも聞いております。行政だけではなく、民間の方がいろんな形で支援していただけるような立派な大会になるように、私どもも協力していきたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) ぜひお願いしたいと思います。 こういったさまざまな取り組みが下松をよりよく情報発信ができるのではないかと思います。今回、そういう大会があったわけですけど、普段でも訪れて、中を走ってみるなどもお聞きしております。そうなると大城で宿泊したりすることも相乗効果が考えられます。ぜひお願いしたいと思います。 続きまして、市長にお尋ねしたいと思うんです。 道路を走る高速鉄道車両についてです。先ほども紹介しましたが、3月5日に鉄道車両が運送されます。全国には鉄道を愛するマニアの方がたくさん来られますし、それ以外の方でも非常に興味のある方は多いと思います。今後、観光の目玉の一つとして、1回ぽっきりとせず、反響が高ければ継続をお願いしたいと思います。 とはいえ、非常に運営でさまざまな問題は生じるかとは思いますが、これまでの経緯、または市長の考えがあればお尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) この企画は、ちょうど今から1年半ぐらい前ですか、第2公共埠頭から出荷式って言いますか、最初にこの埠頭から送るっていう、最初のセレモニーが行われた日に、ぜひこれは昼間、輸送してもらって、子供たちに見せたいねっていうのを私、警察署長と隣り合わせになったんで、お話したことがございます。いや、とんでもない話で、なかなか昼間、交通規制をしてというのは難しいよ、そりゃあ、ということだったんですが、ずっとお願いをし続けて、いわゆる下松警察署のほうで大決断をしていただいたという経過があります。 したがって、これを契機に何回も、何回もということではなくて、今、警察署長のお話では、今回限りですよと、1回ぽっきりですよというお話でございましたんで、警察にも協力していただきましたけども、やはり商品を提供していただく日立さんにも英断をしていただきました。大事な商品を、言葉は悪いですが、さらして見てもらうわけですから、そういう意味では大変な、危険な面もあるんで、そういう意味では警察署、日立さん、両者に大変決断をしてもらったというのが今回であります。 したがいまして、私の思いは、とにかく子供たちに地元の産業、地元からイギリスに、鉄道発祥の地に送っておる、それを子供たちの目に焼きつけてほしいと、そういう思いからスタートしたわけでありますので、今回、かなり安全対策、エネルギー、準備に要りますんで、今回1回できたら思いを達成できたというもので、わくわくしておりますけれども、その後については約束はできませんので、その辺で御理解いただきたいと思います。 いずれにしても、とにかく地元の子供たちに見せたいというのが出発点でございました。 以上でございます。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 3月5日、非常に楽しみにしております。また新聞等、潮騒にも広告が出ております。より多くの市民が集まっていただき、見ていただきたいと思います。磯部議員も首を横に振ってるんじゃないかな、そんな想像をしながら、またお願いしたいなと思います。 続きまして、また市長に続けてお尋ねします。 大城がグランドオープンされ、今後、本市の観光施策の考えをお聞きしたいと思います。以前、井川市長は桜・レモン・ニンニク等、さまざまな取り組みをされてきたわけです。国も観光立国の推進について、地方創生を進める上で、重要な柱としても評価しております。本市もさらに力を導入すべきと考えますが、一言で國井市長の観光施策は何でしょうか、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 観光政策につきましては、常に市長からお伺いしておるところでございます。何よりもにぎわいの創出ということで考えております。 笠戸島につきましては、大城・ハイツ・旅行村、そして栽培漁業センター、そういった中核施設をまずつなぎまして、さらに島全体でつなげ、島とそれから橋でつながった本土、そして下松、花岡、米川と、そういったルートに観光ルートが広がるように。さらには周南広域で今、取り組んでいます観光推進協議会ですね、そういったことにつなげ、外の旅行業者さんにアピールできる旅行プラン、こういったものを3市でともにつくっていければと、そういったふうに考えております。 前市長は、光は梅、徳山は桜で下松は川津桜、そういったものでどんどん、花で売ってきたということで、それが今、実を結んでいるところでございます。 新市長におかれましては、こういったものをさらに進めて、人がどんどん下松に集ってくるような、そういった環境をつくっていく、こういったものが観光施策になってくるものと、そういった考えでございます。それを私どもは今後、観光振興ビジョンにつなげていきたいと思っております。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) せっかくですので、3番を先にお尋ねしたいと思います。笠戸島家族旅行村の運営についてです。 (1)集客増に向けた取り組みについて。前回、アナログ的で魅力の欠けるホームページについて指摘しましたが、今回はとてもわかりやすく、リニューアルされていることに対して、とても評価したいと思います。 質問に入りますが、家族旅行村の入り口の案内看板の設置についてお聞きしたいと思います。 いたずらに数が多いのが気になります。旗はボロボロです。車を運転しながら看板をじっと見ていたら、事故を起こしてしまいそうです。数を減らすか、まとめるか、看板を絞り込む必要があるかと思います。入り口の看板について気にならないのか、あるいは大城でいっぱいいっぱいなのかわかりませんが、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 大変厳しいところを指摘いただきました。あそこの入り口につきましては、やはり夜間についてはちょっと入場を制限しているところもありますが、看板につきましても、議員さんおっしゃられるように、足湯やうどん・軽食サービス、家族旅行村がありますよとか、そういった看板、さまざまな形で立っております。ああなったのもそれぞれ立てた年代が違いますので、過去の看板を整理しないまま次の看板を立てているのが現状となっております。 旅行村につきましては、現在、安全対策を基準に整備を進めております。そういった整備を進めていく中で、さらに環境整備、そして新しい施設の整備、そういったものにつなげでいきたいと考えております。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 看板についてはぜひ早急に対応していただきたいと思います。旗についても落ち武者のようにボロボロになっております。 今、整備についてお答えがあったので、続けて整備についてお尋ねしたいと思います。 本予算にて家族旅行村施設改修、商工費1,400万円、前年度比500万円から大きく増額しております。説明では管理棟防水改修、ケビン周辺整備とあります。前回、サンセットケビンへの駐車場へのアクセスの効率化、オートキャンプ場のサイト電源、各洗い場の設置を要望しましたが、このあたりの導入の検討はされているのでしょうか、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 家族旅行村の整備につきましては、平成28年度は街灯、こちらのほうをつけかえております。29年度につきましては、今、おっしゃられましたように、管理棟の屋上の防水工事、ケビン周辺の整備工事ということで、これは具体的には、昨年の大雨で少し土砂が流れている部分がございます。そちらのほうを直して安全面に配慮すると、そういった工事を行います。その中で、あわせてできれば議員さんおっしゃられますように、ケビンの建屋周辺の花壇、こちらも多少整備して、そういった駐車場の配置がえとかできればと思っておりますが、これは29年度事業の中で検討していきたいと思っております。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 続きまして、家族旅行村管理運営業務、年間3,500万円経費についてお尋ねしたいと思います。 これに対し、ケビン、オートキャンプ場、特に軽食、もうかっているんでしょうか。売り上げが伸びているのか、直近の数字がわかればお尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 飲食や飲料の売り上げにつきましてですが、どちらも昨年度の収入に比べてふえております。昨年、27年度の1月末ですね、28年1月ですけど、こちらで言いますと、930万4,000円の売り上げがありましたが、ことし、29年の1月末ですと991万9,000円の売り上げといったことで、これは食事料・飲料・売店の売り上げ、そして施設の使用料、そういったものを合わせての金額でございます。1月末の数字で見ても、ふえております。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 売り上げがふえているということで、とてもいいことと思います。 気になるのが、うどん等の軽食についてです。私は何度か、よく上がってみるんですけど、軽食を食べてる方ってなかなか少ないんですね。そうしてみると、軽食の収益は上がっているのか。1日に平均どれくらい召し上がってるのかなと気になるんですけど、その数字的な数がわかれば、またこのうどん等軽食の売り上げ、下がっているのか、上がっているのか、もしわかればお尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 家族旅行村の運営は、やはり1年を通じての数字でお答えさせていただいておりますが、主にお客さんが多いのは4月の終わりから5月にかけて、そして7月、8月、9月と、そういったところになります。そこでのうどんとか軽食の売り上げですね、大変大きなものがあります。 ですが、今、施設を整備しまして、足湯の裏の滝があるところの日本庭園、こちらのほうも指定管理者のほうがきれいにしております。そういったことも効果がありまして、さらにツツジとか、そういった、新たに花の咲く植物を植えたりと、さまざまな植物で花が咲く時期をずらして、できれば一年中、どこかの花が見れるような状態にしたいんですが、まだまだそこまで整備ができておりません。花があれば人も来られます。そういったことで、集客及び売り上げにつながっていくものと考えております。 通年営業をやっておりますが、やはりこの12月、1月となると寒い時期なので、来るお客さんも少ないので売り上げは少ないんですが、お昼どきにはある程度の数字はちゃんと出ております。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 軽食が果たしてふえているのか、増加してるのか、いまいちちょっとわからないんですけど、交流人口は増加しているということでよろしいんでしょうか。尋ねたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 利用者の状況でございますが、これも今、27年度と28年度の1月末の数字でお答えさせていただきます。 去年の1月末が2万6,666人でございました。ことしの1月末で2万9,924人と、そういった集計になっております。去年よりもまたふえているというところでございます。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 交流人口がふえているのは非常に喜ばしいことと思います。しかしながら、来園されるカウントについてお尋ねしたいと思います。足湯、来園者人数が決算時に上がってくるわけです。室内にいる職員の方がどうやって確認されているんでしょうか。いらっしゃいませ、ようおいでなさいましたとか、足湯のお湯加減いかがですかと言われたことはないわけなんですけど、直接、挨拶も交わすことはないんですが、いつもどうやってカウントされているんでしょうか、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 職員がずっとついてカウンターで数えているわけではないんですが、見ている範囲内で集計しております。 どういう集計をしているかというと、一般来場者数につきまして、車1台につきは2名ということでカウントして、散歩がてら歩いて上がられている方は一応、人数をカウントしていると、そういった回答でございました。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 車から降りて散策しても、職員の方はあまり出て来られないんですね。私がたまたま行ったときに出てこられなかったのかわからないんですけど、望遠鏡か何かで見ておられるんでしょうか。 そういったカウントすることって非常に大事なことと思うんです。交流人口が上がっておれば、それはとてもいいことなんですが、もし下がっている、そういうカウント、統計をしっかり取っておかないと、下がったときはどうするのかいうことも非常に大事ではないかと思います。 先ほども森繁議員も、民間に任す方法もあるのではないかという質問がありましたが、今後、運営上、民間に任す、プロに任す、そういったこと、あるいはもうこれ以上、売り上げが下がっていけば閉鎖、そういったことは考えているのか、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 家族旅行村はやはり県と市と一緒になってつくった、大変な施設でございます。景観もすばらしいところでございますし、笠戸島の観光の拠点施設になり得るものでございます。これが将来にわたっても魅力ある観光地になるように、私どもは努力していきたいと思っております。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 続きまして、ドッグランの設置についてお尋ねしたいと思います。 このことにつきましては、前回もドッグランの設置についてお尋ねしたわけですけど、このドッグランの設置を望む声は非常に多いです。できれば市内にできるといいねという声も聞いていますが、先ほど施設管理上の課題が多く、施設内に設置する考えはないということだったと思うんです。どういった課題点があるのか、また何が問題なのか、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) まず、県内で公設のドッグランというものを設置されている自治体はないかと思います。これがなぜ難しいかというと、やはり例えば、公共がやった場合は無人で行うわけにもいかず、管理者を置かなければなりません。管理運営の方法とか、そういったことで費用はかかりますし、ドッグランのニーズ自体が犬を飼ってる方が必ずしもそれを必要としているわけではないと思います。まして、市民の方には犬が嫌いな方もいらっしゃいますし、小さなお子さんも旅行村には遊びに来られます。やはり子供は犬を恐れることもあります。そういった負の要素もありますし、さまざまな管理運営上、全てのさまざまな方に来ていただきたい施設でございますんで、ドッグランについては家族旅行村での建設というのは考えておりません。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 鉄道を走る高速鉄道車両は実行できたんですけど、ドッグランは何か非常に難しいのかなと思いました。 少し紹介したいと思うんですが、ジャパンケネルクラブというのが全国で大会があります。以前、相談がありまして、恋路のグラウンドで開催できましたが、次回からは中止ということで、今、継続できてないわけです。そのときに、ある市民から、グラウンドに犬を連れて入ってはいけんのんじゃないか、そういう看板があるけどどうなのかという問い合わせがあったそうです。ですから、もう恋路でJKCの会合については使えないということが以前、ありました。これは、私は全国からたくさんの方が来られるので、宿泊もすれば非常に相乗効果があると思っております。 もう1つは、バルセロナキャンプという催しについてです。これについても山口県に芝生がある公共施設は下松、ほかにもありますが、下松でぜひこういう教室を開催したいという打診があって、相談に伺ったことがあります。これは、だめでした。というのが、1週間、夏休みの期間に使用すれば、芝生が傷むので使用できないということで開催できなかったんですけど、もしこれが開催できていたとしたら、毎年、開催でき、プロを目指すサッカーの少年たちが育成できたのかなと、非常に残念に思うわけであります。 話は余談になりましたけど、できないと否定的に考えるよりも、いかにしたらそれが相乗効果を生み、よりよい利用ができるのかもやっぱり考えていただきたいなと思います。 ちょっと話が変わりましたけど、2、花岡公民館の施設整備に話を変えます。(1)公民館の建てかえについてからお聞きしたいと思います。下松市公共施設総合管理計画(案)から抜粋してお聞きします。 先ほどの御答弁では、改修や改築の計画はないとのことだったと思うんですが、この20ページの中に老朽化への対応と安全性の確保で、1、安全・安心・快適な質の高い施設とするため、老朽化や長寿命化に向けた整備方針を策定し、計画的に対応する必要があります、とあります。1、安全性の確保(耐震化やバリアフリー化などきめ細かい対応が必要となります)とあります。花岡公民館は、トイレを含めたバリアフリー化等についても適切な環境ではありません。そうしますと、この条件が十分に適用されると考えますが、この点についての考えをお聞きしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 吉次教育部長。 ◎教育部長(吉次敦生君) 花岡公民館本館についての御質問だと思いますが、平成20年度の耐震第1次診断で、耐震性があるということで、先ほど市長答弁でもございましたが、現在のところ耐震改修補強、それから改築の計画はございません。これは、平成25年度策定した下松市公共施設耐震化基本計画においても、その計画からは外れているという状況です。 もちろん、この基本計画との整合性、ありますけれども、地域の皆様にはこれからも長く利用してもらう施設として、当然、修繕とか一部改修等は今後、出てくると思いますし、そういう対応等もしていくのはあるというふうに思ってます。 それと、今、公共施設総合管理計画を例にされましたけれども、平成27年12月に市に提出されました花岡公民館講堂の建てかえにかかわる要望書には、障害者トイレの設置についての要望はありました。花岡公民館運営委員会の中でも、今後、障害者トイレを含めたバリアフリー化等、地域が必要とする具体的なところを検討していただきたいというふうに思っておりますし、そういうのをまた今後、整備計画にも反映できればというふうには考えています。 以上です。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 今、御答弁がありましたが、隣の21ページの1、人口形態等による施設利用者の需要の変化にあわせ、施設の必要性や施設の規模等について検討する必要がありますと示されております。そうなりますと、花岡公民館についてもバリアフリー化、さまざまな点を検討していくということでよろしいんでしょうか、お尋ねします。 ○副議長(中村隆征君) 吉次教育部長。 ◎教育部長(吉次敦生君) 今もお話しましたが、今後の公民館の運営委員会の話し合いの中で、そういうことを29年度に一応、各市内の建てかえが必要となる公民館の整備計画を策定する予定にしていますから、そういうところに反映できればいいのかなというふうに考えています。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 今後、運営協議会の中で、よりよい施設の要望があると思いますので、そのあたりはしっかり要望をお聞きしていただきたいと思います。 講堂について、建てかえを強く望むという要望が多いんですが、建てかえで進むということでよろしいんでしょうか。 ○副議長(中村隆征君) 吉次教育部長。 ◎教育部長(吉次敦生君) 講堂の建てかえについて、教育委員会の考え方をちょっとお話しておきたいと思うんですが、先ほども申しました、27年12月に花岡公民館運営委員会を代表とする12団体の連名で、講堂の建てかえにかかわる要望書が市長に提出されております。これを受けて、平成28年度に予定しておりました花岡公民館講堂の耐震改修の実施設計、28年度に耐震改修実施設計をやって、29年度に耐震改修補強の工事をやる予定でおりましたが、その実施設計を28年度ストップしております。そういうことで、現在は講堂の建てかえを検討してるというところでございます。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) 講堂の建てかえについては理解しました。 続きまして、花岡保育園の跡地利用について、お尋ねしたいと思います。 前回もこのことについてはお尋ねしたんですが、前井川市長は、保育園民営化事業の進捗状況を見ながら全庁的に検討したいとの御答弁でした。今回も同じような御答弁でしたが、花岡保育園の跡地利用について、早急に検討しなければならないと考えますが、いかがでしょうか。 ○副議長(中村隆征君) 鬼武健康福祉部次長
    健康福祉部次長(鬼武良光君) 跡地利用につきましては、市長答弁でありましたように、全庁で協議が必要な事項だと考えております。 ただ、今現在、まだ民営化事業の真っさなかです。大切なお子さんをお預かりしての民営化事業でありますので、まずは安心して安全に保育が引き継がれるように、そちらのほうに全力を尽くしてまいりたいと、今現在では思っております。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) このことに関しまして、27年9月に一般質問したわけですが、市長にお尋ねしたいと思います。 花岡公民館に関して、前回、提案しましたのは、1つ、公民館の建てかえ、1つ、講堂の建てかえ、1つ、花岡保育園の跡地を含め、全体を含めた花岡コミュニティー拠点の整備計画を提案いたしました。全庁で前向きに検討していただきたいと思いますが、もし、市長の考えがあればお尋ねしたいと思います。 ○副議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 花岡公民館の講堂の建てかえについては運営委員会から御意見いただいて、もう29年検討に入るということで、先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。 また、講堂の建てかえを初め、公民館全体の今後のあり方については運営委員会のほうで考え方を整理していただいて、それに基づいて市も一緒にお話をさせていただきたいというのが、先ほどの答弁の趣旨でございますので、それに変わりはございませんので。 それと、保育園跡地についても今、もう移転を一生懸命、そちらに9割方頭を痛めております、痛めておるというか、そちらに傾注しておりますので、まだ計画もまだ白紙でございますから、これも運営委員会のほうでいろいろ御意見があればその中でまとめていただけたらというふうに思っておるところでございます。 以上です。 ○副議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆19番(堀本浩司君) これから市民の要望、あるいは行政の考えが一致し、より市民のニーズにあった公共施設をお願いしたいと要望し、一般質問を終わります。 以上です。 ○副議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、10分間の休憩を取ります。午後2時17分休憩 午後2時28分再開 ○副議長(中村隆征君) 会議を再開いたします。 引き続いて一般質問を行います。金藤哲夫議員。    〔28番 金藤哲夫君登壇〕 ◆28番(金藤哲夫君) 金藤哲夫でございます。一般質問を行います。 大きい項目の1つ目に、学校給食の安全性を求めてというテーマで御質問をいたします。 児童生徒たちが1日の大半を過ごす学びの家。この1日の中で大きな楽しみの一つに学校給食がございます。学校給食、小学校では、昭和26年に全校で完全給食となり、それぞれの学校で、いわゆる、自校調理による給食が始まったと聞いております。日々接する子供たちの喜んでくれる笑顔を想像しながら調理をされていたと聞いております。 しかしながら、老朽化が進んだ給食室は学校衛生管理基準に適合しない等の理由によって、御案内のように、昨年9月、小学校給食センターを建設。全小学校を対象に共同調理場方式によって給食がつくられ、配食が実施されたところであります。 一方、中学校では、昭和39年にミルク給食が始まり、昭和63年から、まず、深浦中で完全給食が始まり、ほかの中学校においても、平成8年4月より、センター方式による完全給食が始まったと聞き及んでおります。 そこで、(1)として、小学校給食センターでの食材の安全性をチェックする機能についてお尋ねをいたします。 成長過程にある児童生徒が日々口にする給食はより安全性が求められ、安心して安定的に供給されることは極めて当然のことであります。まして、調理過程における異物混入等はあってはならないのであります。 学校給食安全衛生管理基準に適合させ、最新の設備をもって建設がされ、稼働した小学校給食センター。誰もが安心、安全、安定した給食を子供たちに食べてもらえると疑わなかったのでありますが、この期待を裏切る事故が発生をいたしました。 クモ、小バエ、絆創膏、そして、危険性の高い金属片やプラスチックの混入が発覚し、原因究明のさなか、11月には、中学校給食でも針金が見つかるなど、担当所管は、むろん、関係者は混乱を極めたところでもあります。 私は、原因の究明もさることながら、児童生徒の不安を取り除く心のケアを第一義として、関係する栄養教諭、調理員、さらには、所管での組織の見直しと精神的なケアを抜かりなく行うことを求めたところでございます。私は、かねてより、児童生徒が口にする食材の安全性を強く求めてきたところでもございます。 そこで、お尋ねをいたしますのは、給食センターへ食材が入ってきて、検収をいたしますが、ここから調理に移行するまでにどのように食材の安全性がチェックされるのか。現状における機能について、機器、人的な体制も含めてお答えを願います。 給食は、まず、食品の安全性を確保することが条件で、粗悪品や不良、偽装食品を水際で食いとめることが1丁目1番地であります。そこで、次の質問ですが、食材の産地を含む流通経路のチェック、把握は、誰がどのように行い、公表しているのかお答えください。 (3)です。昨年秋から続いた一連の異物混入事故を踏まえ、学校給食異物混入対応マニュアルを作成され、つい先日、我々議員のところにも配付がされたところでありますが、どの範囲で配り、誰がどのような方法を用いて周知徹底を図るのかお示しください。 大きい項目の2つ目であります。公民館の現状認識と今後のあり方についてお尋ねをいたします。 御案内のように、公民館の役割はそれぞれの地域の活動の拠点として極めて大きな使命を担っております。しかしながら、いずれの公民館も経年劣化による老朽化が顕著であるとの認識にあります。 こうした公民館施設の現状を鑑みたときに、担当所管においてはどのような見解を持っておられるのか。各公民館の整備計画についてはどういったスケジュールを立てておられるのかお尋ねをいたします。 大きい項目の3つ目には、保育園の民営化に伴い、花岡保育園も平成30年に完全移転をし、民営化が実施の運びであります。現在使われている保育園の東側に約7,000平米の土地の真ん中に移転をし、建設がされる計画で、現在、造成も完了したところであります。 そこで、さて、花岡保育園の移転後の跡地利用についてでありますが、いろいろ想像された話が飛び交っておりますが、この際、担当所管においては、跡地利用計画についてどのようなお考えをお持ちなのかお尋ねをしておきたいと思います。 最後の質問は、笠戸島の活性化策についてお伺いをいたします。 昨年11月グランドオープンした国民宿舎大城を核とした笠戸島全体の活性化が期待をされるところでございます。笠戸島の活性化は大城、家族旅行村、笠戸島ハイツ、加えて、栽培漁業センター等を連携することによって、その達成の可能性は高くなります。 私は、この連携が必須条件であるというふうに理解をしておりますが、しかし、現状では、その連携プレーが市民の間に見えておりません。何をもってすれば相乗効果が生まれるのか。その連携策についてお考えがあればお示しください。 次に、国民宿舎大城の営業状況についてお尋ねをいたします。オープン以来、順調に営業推移をしているとされる大城の経営であります。 先般、私どもに配付された大城の営業実績の資料によりますと、その推移は、11月来場者は1万6,736人。このうち、宿泊者は2,537人。宿泊定員稼働率は69.9%と示されております。同様に、12月、1万5,751人。このうち、2,617人の方が宿泊し、稼働率は69.8%というふうになっております。これだけ取ってみますと、当初の目標である40%をはるかに上回って良好であると言えるかもしれません。 しかし、アンケートにもあったように、一度来た人が二度三度と訪れ、ましてや、リピーターとなって2人3人と御客様を呼び寄せているかといえば、それは疑問符のつくところであります。オープン以来、この大城の実績についてどのような評価をされておられるのかお答えをください。 (3)です。とにもかくにも、笠戸島に来ていただかないと、交流人口はふえないわけでありますから、その仕掛けを常に念頭に置く必要があります。 先般は、商工会議所青年部などがつくる実行委員会が主催をして、笠戸島アイランドトレイルなどが開催をされ、県内外から約700名がこの笠戸島にお見えになったとお聞きをしております。遠くは福島、福岡からという方もおられ、参加された方は来年もまた参加したい。すばらしいところだ。温かいサポーターに満足されたようであります。 今後において、こうした全国レベルのイベントは行政のサポートは無論でありますが、市民に呼びかけ、全市的に広げることが必要ではないかというふうに考えます。交流人口をふやす施策として、今、どのようなお考えをお持ちなのかお尋ねをして壇上からの質問を終わります。 ○副議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 金藤議員の一般質問にお答えをいたします。 1、学校給食の安全性を求めてにつきましては、教育長のほうから御答弁申し上げます。 2、公民館の現状認識と今後のあり方について。 (1)各公民館の整備計画についてにお答えをいたします。 末武公民館、米川公民館、花岡公民館講堂につきましては、下松市公共施設耐震化基本計画に沿って、また、笠戸公民館につきましては、笠戸小学校閉校時の地元からの要望を尊重し、整備計画を進めてまいります。 各公民館の整備につきましては、今後、地域の方々と施設のあり方や管理運営方法に関しまして十分協議を行った上で、平成29年度中に、建てかえに関する計画を策定いたします。 3、花岡保育園移転後の跡地利用計画についてにお答えをいたします。 花岡保育園につきましては、平成30年4月からの完全民営化を目指し、順調に進んでおるところであります。 現在の花岡保育園の跡地利用については、現時点では未定でありますが、民営化事業の進捗状況を見ながら、解体等のスケジュール及び今後の利用方法について全庁的に検討してまいりたいと考えております。 4、笠戸島の活性化策について. (1)国民宿舎大城、家族旅行村、笠戸島ハイツ、栽培漁業センターの連携をどのように考えているのか。 (3)ほかに交流人口をふやす施策をどのように考えているのかに一括してお答えをいたします。 国民宿舎大城、家族旅行村、笠戸島ハイツ、栽培漁業センターの連携につきましては、本市の特産品である笠戸ひらめを題材に、ひらめの餌やり体験やひらめのフルコースなど、特色のある観光コースの設定による施設の連携を想定しております。 次に、交流人口をふやす施策につきましては、現在、笠戸島の地域の皆様や関係団体等の協力により、風光明媚な景色やハイキングコースを活用した笠戸島アイランドトレイルや河津桜などの自然を生かした河津桜まつりの開催など、四季折々のイベントを通じて、市内外から多くの方に本市を訪れていただいておるとこであります。今後は、観光振興ビジョンを策定する中で、施設の連携や交流人口をふやす施策につきまして、具体的に検討してまいりたいと考えております。 (2)国民宿舎大城の営業状況についてにお答えをいたします。 国民宿舎大城の営業状況につきましては、11月から1月末までの宿泊者数は7,509人。宿泊定員稼働率は平均で約67.5%となっており、連日盛況な状況が続いております。また、宿泊予約につきましても、現時点の状況において、多くの皆様に御予約いただいており、順調な運営が続くものと考えております。 開業後の運営内容の改善につきましては、指定管理者が施設利用者を対象としたアンケート調査を実施し、利用者の意見をもとに必要な改善を行っているところであります。今後も引き続き、指定管理者と連携して、利用者に満足していただける国民宿舎となるよう運営に努めてまいります。 以上でございます。 ○副議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) 金藤哲夫議員さんの御質問にお答えします。 1、学校給食の安全性を求めて。 (1)小中学校給食センターでの食材の安全性をチェックする機能について。 (2)食材の産地を含む流通経路等の把握は誰がどのように行い、公表しているか。 (3)学校給食異物混入対応マニュアルはどのように周知徹底を図るのかに一括してお答えします。 先般の異物混入事案後、給食センターでは、米のふるいや捕虫器の設置など、設備面での対応だけでなく、検収作業や食材の目視点検もより丁寧に行うように作業工程を見直し、異物混入の防止及び食材の安全性の確保に努めております。また、中学校給食センターでは、衛生管理基準に適合するためのエアカーテンの更新工事を29年度予算に計上しており、虫の混入防止にもつながると思っております。 次に、流通経路等の把握につきましては、栄養教諭が食材を発注する段階において、県産、国産の指定をするなど、産地や品質について仕様書で定めており、加工品についても、産地や成分表、各種検査結果、農薬証明書などの提出を求めて確認を行っております。 なお、食材納入時には、栄養教諭や調理員が検収を行い、産地や品質等についてチェックし、記録しております。発注や検収の段階で把握した結果については公表はしておりませんが、こうした日々の作業の積み重ねにより、安全で安心な給食の提供を行ってまいります。 学校給食異物混入対応マニュアルにつきましては、各学校長に説明を行い配付しております。マニュアルと学校で使用できる参考様式なども合わせて学校へ渡し、学校内で教職員に周知し、活用していただくようお願いしております。今後も、さまざまな機会を通じて、学校とセンターで連携を深め、共通理解を図っていくこととしております。 以上でございます。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) それでは、2回目以降は、一問一答でお願いをしたらと思います。 ちょっと、4番目のお尻から上に順序上がっていきたいと思います。 まず、笠戸島の活性化策についてということで、初めに、国民宿舎大城の営業について再質問なりをさせて、あるいは、提案をしたいというふうに思います。 今、営業実績等がお示しをいただいたわけでありますが、11月、12月、1月で4万8,459人とか言われたと思いますが、あなたのところではどういう評価をされておりますか、これを。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 1月末までの実績は、皆さんに報告させていただいたとおりでございます。ちょっと、訂正があったのは、若干、集計上のバグがありましたので、そちらのほうで数字を直ささせていただきました。宿泊者については、子供のカウントを入れ忘れておりましたので、それでふえております。 それで、この状況につきまして、大変、私どもうれしく思っております。こういった状況が続いて、営業収益がどんどん上がっていって、早目に長期貸付金等の返済に結びつけばと思いますし、経営内容の改善にもつながってまいると思います。 何よりも、大城が皆さんに受け入れられているというのが一番うれしいですね。こういった状況で、市内外の方、多くの方に利用していただき、下松の名が県内外に広まること、こういったことを願っております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) 今、私から言えば、自画自賛のところですね、部長。 宿泊稼働率についてもお示しがありましたので、これはよしとして。たしか、同僚議員から家族旅行村、ケビン等の利用状況についてもお尋ねがありましたので、これは割愛をさせていただきます。 いずれにしても、相乗効果があったという理解をさせていただいたらと思っておりますが、さて、前回、アンケートで指摘された不都合なところ、逐一、改善をしてるんだというお話でありますが、その時に提案をしました。それは、宿泊者のアンケートでありましたが、その時に、日帰りの方のアンケートは取らないのか。取るべきじゃないかという提案したんですが、日帰りの方のアンケートは実施しておりますか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 日帰りの方等の宿泊者以外のアンケートにつきましても実施させていただいております。ただ、準備に手間取りまして、1月末から始まっております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) それに、もう一点お願いをいたしました。食事について、例えば、宴会を催した時に、接客のアシスタントさんには、その食材、あるいは、料理について、概略大体、説明ができるような、そういった研修等やるべきじゃないかというふうに。 食べたこともない、見たこともないというような方が料理を持ってきて、お客さんに聞かれたって何にも答えられん。それでは接客になりませんので、そういった研修をすべきじゃないかという提案をしたんですが、その後、やられましたか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) やはり、接客。これは大変重要な部分でございますんで、財団のほうに教育のほう、よろしくお願いしております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) よろしくお願いしたのはいいが、私、聞いたのはやったのか、やらないのか聞いてる。やってるんですか。研修はやったんですか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 研修会というものじゃなく、日々の伝達事項の中で行っておりますんで、常々、職員については。料理のほうもだんだんかわってまいりますんで、それに対応できるようにコミュニケーション取って、調理場と、それから、接客の人がそういった話ができるような環境。そういったものを実現しております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) 話をできるのは結構なんです。やっぱり、食べらしてみて、初めて、接客をする人のお客に対する対応ができるわけですからお願いをしておきたいと思います。 食事については、私が提案もしましたが、テーブルの真ん中が空いているようなことじゃなしに、空いているんだったら花ぐらい置いたらということで花が置いてあるそうです。それはいいんですが。 そこで、清水部長ね。改めて、笠戸島大城の売りは何か。あなたのとこでもう一回説明してください。笠戸大城の売りは何か。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 国民宿舎大城の売りは、やはり、建設の時のコンセプトは風光明媚な眺めですね。これをどのお部屋からも、施設全体からも何とかお客さんに楽しんでいただけるような施設になるように。そして、温泉。それから、料理。そして、おもてなしです。そういったものが大城の売りでございます。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) 言われたとおり、風光明媚な眺め、ロケーション、温泉、食事。その中でも、ひらめは当然だろうと思うんですね。これが、私も売りだろうというふうに思っております。 やっぱり、丸いテーブルの真ん中には、ひらめの生きづくりが、やっぱり、似合うだろうというふうに思っております。それを食べに行きたいということで期待をして来られるわけですね。 そこで、大城がどのぐらいひらめを使っているのか。データを担当課のとこで取っていただきました。大城では、11月に751匹、12月が850、1月が790匹。合計で、キログラムで言いますと、2,391キログラムのひらめが使われたという報告が上がってまいりました。 ところが、これを見ますと、オープン当時、あれだけ大にぎわいをした11月が751匹で、1月、それよりは1,000人も少ないところでひらめの量は790匹。ふえちょうわけですね。どうも、なぜ、こういう結果になっとるんかよくわかりませんが、切れを少しずつへびったのかどうかわかりませんが、どうも整合性が合わない。 ちなみに、笠戸島ハイツも栽培漁業センターから出荷をされた量を調べていただきました。11月は1,490匹、12月が1,670匹、1月が1,070。これは、数は多いわけですね。笠戸島ハイツは大城の半分の重さなんですね、500グラム。大城のほうは1キロだそうです。トータルで2,115キロのひらめが栽培漁業センターから出荷をされております。 そういったことで、ハイツは500グラムでありますが、倍以上のひらめが使われているということで、結果、お客さんには、ひらめの数がたくさん見えるわけですね。そういったことから、そりゃ、ハイツ行ったらたくさんひらめが食えるぞということになるわけですね。 大きさの倍なのに、キロからいってもそうかわりないのに、このひらめがどこ行ったんだろうかなというふうに不思議に思うわけですね。私も食べに行きましたが、期待外れで2、3切れぐらいしかなかったんで非常に残念に思うわけですが。結局は、仕掛けなんですよ、仕掛け。 部長や関係者のところでは、私がこう言うと、スタートしたばっかりだから、もう一度あったかいところで見守ってくれやという話になるかもわかりませんがですね。一応、営業を張っているからにはプロですからね。プロですから、お金を払って、車を使って来ていただいている。やっぱり、シビアでなくちゃいかん。その仕掛けを、やっぱり、どんどんかえていかなきゃ。 そこで、ちょっと提案をしますが、大城の料理長が日本食が得意かどうかわかりませんが、いろんなとこ行きますと、お客さんの目の前でひらめをさばいて刺身を引くと。目の前で刺身を引く。こういったことが大城で可能ですか。どうですか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 大城2階レストランの構造につきましては、厨房が一部レストランの客席のほうに出ております。そちらのほうで、朝食時は、今、目玉焼きとか、そういったものを目の前で焼いてサービスしております。 当然、魚もそこでさばけるような、そういったつくりになっております。やることは可能な施設となっております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) その施設を生かすかどうかが問題なんですよ。ね。やれる施設はやってもらわな何にもならん。 もう一つ言いますね。じゃ、よく行きますと、旬の野菜、あるいは、魚、そういうものを目の前で天ぷらにして、あったかいものを即お客さんに提供する。そういった、よくイベントをというかですね。そういうものも、例えば、エビとか、ヒラメとか、今からもうタケノコも出ておりますから、そういったものも目の前で揚げて出す。こんなものはできますか。どうです。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 料理の演出につきましては、さまざまことが可能なような施設となっております。 ただ、今、レストランの御客様、それから、宿泊の御客様、そして、宴会の御客様と多くの御利用をいただいておりまして、そちらの料理をつくることで厨房はフル回転の状況でございます。 想定以上のお客さんに来ていただいて、活況な状況ということで、まだそこまでいろんなサービスに及んでおりませんが、先々、そういったことができるように、演出面についても考えていただきたいと思っております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) 施設は整っておるわけですから、大繁盛でなかなかそういったところへ手が回らないというところでありますが、結局は、やるか、やらんかですよ。忙しいからどうこうという、そういう言いわけを探すんじゃなしに、やる姿勢があるかどうか。 よく損して得を取れって言いますが、やっぱり、スタートした時には、もう渾身の力を振り絞って、そういったお客さん、リピーターをつかむために、心をつかむために最大限の努力をする。それが、やっぱり、次につながるわけですから、ぜひ、そういったことも考えてもらいたいと思います。 それから、今、昼間のバイキングが行列をつくるほど評判がよいようでありますが、一般の客は、やはり、今スタートしたばっかりじゃけん、今からじゃって、また、あなたのとこは言うかもわからんが、やっぱり、大城の売りの一つとある、さっき言われましたロケーション。夕日を眺めながら、やっぱり、ひらめを食べたい。夕食が食べたい。そういうことを望む方はたくさんいらっしゃいますね。これについてはどうですか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 大城でのひらめの提供につきまして、やはり、先ほども言われましたが、11月の数より12月のほうがふえております。これは、刺身の盛り合わせの中身をもういろんな種類をやめてひらめに固めたことによって、12月のほうがひらめがいっぱい出ているということです。 やはり、大城に来て、ひらめがこれだけか。これじゃ、議員さん言われるように評判につながりませんので、とにかく、笠戸ひらめをどんどん出していただけるようにお願いして、向こうも研究したところでございます。さらに、現在のメニューにつきましても、3月から、また、ひらめを中心としたメニューを提供できるように準備を進めているところでございます。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) ちょっと、答弁がずれております。 夕方の一般客の受け入れはどうかということでありますが、どうですか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 現在、やはり、宿泊がこういった稼働率でございまして、さらに、宴会も入っておりますんで、なかなか、そこまで受け入れが難しい状況であります。 というのが、やはり、夕食の時間帯は5時から7時ぐらいまでの間。そちら宿泊のお客さんにゆったり楽しんでいただけるように会場のほう設営しておりますんでですね。そこにフリーのお客さんをどの程度入れられるかですね。 それは2、3組なら受け入れは可能かもしれませんが、それをそういうふうに限って受け入れというのもなかなか難しいんじゃないかと思います。それにしても、日帰り入浴と合わせて指定管理者のほうに何とか改善できないものか、常に相談しているところです。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) これから、春、夏、秋とだんだん季節もよくなって、やっぱり、夕日を眺めながら家族団らんの食事を共にしたいという。そういった希望がうんとふえてくると思うんですね。 どうも、こう、提案をするとね。あなたんとこはよう言いわけをするがじゃね。言いわけをせんと、どうやったらできるか。どうやったらできるかちゅう発想をせんと、前に進まんわけですよ。だから、それは方法としては、事前に何組の予約を取ってそれだけ受けるとか。ここで、今、あなたが答弁して、さっと、そこぐらい考えられるでしょ、これ。 ぜひ、やっぱり、今からの大城の活性化、営業の実績を上げるためにも、やはり、そういった、今までやっておられたようなレストランでの一般客の受け入れ、予約何組でも結構ですから、まずやってみることが必要だろうというふうに思います。これは、もう、提案をしておきます。  もう一つ言いますが、洋食は冷凍もんが使えますが、日本食は冷凍もんは使えません。これはきわめつきですから、私が言うまでもないんですが、大城での食材に関してちょっと言いますと、地元ちゅうか、地産地消。地元の旬のものを使ってほしいというふうに思うわけです。 調達が困難であれば、せめて国産であるべきだというふうに思いますが、学校給食につながるかもわかりませんが、食の安全から言えば当然ですが、産地、流通経路、そういったチェックはちゃんとできているんでしょうか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 大城の食材につきましては、できる限り、県産の材料を使うということでですね。運営方針を出しております。ですが、野菜類につきましては、季節的にも、どうしても県内で調達しきれないものもあります。そういった部分で県外の物を使うこともあります。 それから、肉に関しましても、提供する時に、県産牛、国産牛と。そういったうたっている物につきましては、そういった食材を使っておりますが、全てのお肉についてというわけにはなかなかまいらないので、そのへんはさまざまなルートで入ってくる物が発生しているものでございます。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) だから、さっきのヒラメの注文の量じゃないですが、やはり、その入手経路、そういったことがきちんと把握できてなくちゃいけませんね。 だから、結局、入ってくる伝票なんかもきちんとチェックができているかどうか。食の安全が、こういった接客をする場合は、特に必要でもありますからですね。加賀屋の超有名な所でも食中毒を起こすと営業停止を食らいますし、そういったこともありますし、ましてや、これが産地を偽って、違う物を出したり、ヒラメがカレイになっちょったり、そんなことになると、大城30億円の建物だけじゃなしに、従業員も全部路頭に迷うわけでありますので、そのへんは、指定管理を受けてるとこと十分協議をしていただいて、入荷伝票ともきちんとすぐチェックができるような体制に、それはやっとってもらったらというふうに思います。いつ監査が入ってもいいようにやってもらいたいというふうに思います。 それから、国民宿舎大城と家族旅行村、ハイツ、栽培漁業センター、おのおのの連携でありますが、具体的に、今、何かやってますか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 島内では、笠戸島まつり、丸ごと笠戸島イン大城、河津桜まつり、そういったさまざまなイベントがあります。イベントを開催するに当たって、それぞれの施設がお互いに協力して、駐車場の件とか、それから、栽培漁業センターにすれば、お魚のタッチングプールを持って参加したりと、お互いにイベントについては協力し合っております。 花火大会につきましても、やはり、ハイツ、大城、旅行村、栽培漁業センター、そういったところが、みな、よく、そのイベントを理解していないと円滑な運営にならないんですね。常に、実行運営委員会とか、実行委員会とか、そういったものにも参加していただいております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) 交流人口の増加に、私が今期待をしておるのが栽培漁業センターの新種苗棟の建設でございます。既に、基本構想もできておりまして、その中にもそれぞれの施設との連携が強調されておるのを私も見ております。今後においては、国庫補助等も含めて、予算の確保に努力をしていただく。力を注いでいただきたいというふうに要望をしておきたいと思います。 ところで、今、思い出したんですが、あれから、部長、レモンはどうなりますか。レモン。米川ユズを植えたらいいんだと。笠戸にはレモンを植えたらどうかということで、前の市長がえらく力を入れて提案をされておりまして、ユズもレモンも植えた経緯がありますが、現状を把握しておられればお示しください。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 笠戸島で栽培しておりますレモンでございます。平成24年度から27年度までに、笠戸島特産品開発グループが81本、笠戸島連合自治会さんが22本の植えつけを実施し、合計103本となっております。平成27年度から、当初植えつけしました木から収穫ができるようになっております。レモンの収穫量は、平成27年度で1,400個。昨年は2,000個となっております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) ユズがもげて、これは拡販ベースにのせなきゃだめだというふうに思うんですが、まだ数がその程度だったら手で拭いて、それを大城とか、そういった所に売ることはできると思うんですが、ある程度の数が確保できれば集荷場も要るだろうし、作業棟も要るだろうと。 そこで、また、雇用の創出もできようかと思うんですが、今からの考えとして、レモンがよくできだしたと。あるいは、ユズがよくできだしたということになると、今からの考え方ですね。それをどうするのか。経済部としてお考えがありますか。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) レモンですが、今年度も、また、特産品開発グループさんが3月に20本植えつけする予定でございます。どんどん、これからふやしていきたいと思っておりますが、議員さんおっしゃるように、集荷場やそういった所では雇用につながるとは思いますが、まだ、そこまでの案にはなっておりません。イベント等で販売させていただいて、笠戸島のレモン、だんだん周知を図っていきたいと思います。できれば、給食等にも提供できればと。そういうふうに、まずは、考えておるところでございます。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) 今の段階では、そういったところもお考えがないのだろうというふうに思いますが、やはり、交流人口をふやす工夫をもっと知恵を絞って、集めて、継続的にやらないとですね。そういうふうに、ユズができ、レモンができだした。集めて、イベントで売るという程度のもんでは、やはり、まだまだ、あそこ行ったら、笠戸のいい、おいしいレモンがあるんじゃげなというような話になれば、ほんなら行ってみようかと。それを使った給食も出よる。料理もハイツやら大城で出る。食べに行こうかという話になるでしょう。そういったことで、やはり、次につながる仕掛けをしないとうまくいかんと思うんです。 あなたの部下にも、たくさん潜在能力を持った方が役所の中にもたくさんおられます。私も何人も知っておりますよ。だから、そういう人の、やっぱり、能力を引き出すのが、今、ここに座っていらっしゃる部長さんであり、そういったところであろうかと思うんです。 なかなか、部下は上司を選べませんからね。そのへんで、やはり、部下の能力を引き出す。そのあたりは、ぜひ、部長さんのとこでこれからも育てていただきたいというふうに思っております。 私も、ぜひ、また、大城に行きまして、また、あれが来て、何を見るんかいのちゅうて言われんようにそうっと行きますが、広く市民の皆さんにもどうしたらにぎわいのある、この笑顔溢れる町が実現できるのか。やはり、たまには懸賞金ぐらい掛けて市民の方に提案してみるとか、そういった仕掛けも必要だろうというふうに申し上げておきたいと思います。 私は、笠戸島の活性化。これは、下松市全体の活性化にも通ずる、つながるというふうに理解をしております。一つ気になったのは、部長。29年度の予算で、あれだけ、前市長も経済部長も言っておりました2つ目の温泉掘削関連の予算がどこ見ても全く上がってないというのはどういうふうに理解したらよろしいですか。もうやめたんですか、それ。いかがでしょう。 ○副議長(中村隆征君) 清水経済部長。 ◎経済部長(清水信男君) 温泉の開発につきましてはずっと準備中でございます。引き続き、さまざまな準備、整い次第、議会の皆様に説明できるような資料を出したいと思っております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) いつも言っているように、こと大城に関しては、ちまちま、ちまちま、こそこそ、こそこそ予算が出るから私は非常に心配しとる、これは。 そういうふうに前々から、もう、今、予定地も民有地でありますが、それを買収かけるんならそれの予算をちゃんとつける。周辺整備もやる。当初予算で上げてくるのが普通じゃないかなというふうに私は理解をしとったんですが、もうちょっと正々堂々とやったほうがええと思うんですけどね。何か、私が言うのがちょっとあれかもわかりませんが、当初予算でぽんと上げてきたらええと思うんですよ。できるでしょう、それは。 あれだけ調査をして、身内でこっから出るだろうという予測もしてるわけですから、そのぐらいのあれはできてもええと思うんですが。繰り返しになりますが、食材とか、そういった部分についてももっと厳選にして、あとに引かんように。 聞くところによると、非常に忙しかったせいもあるかもわからんし、いろんなところで、今、ちょっと、大城の関係もぎくしゃくしているところがあるように聞いております。従業員さん、やめたりですね。そういったところもあるようですので、もう一回、指定管理者、指定管理を受けているところで、再度、やっぱり、人事の関係、食材の関係、調理の関係、サービスの関係、全てを洗いざらして、直していただいて、もう一回、足元を見つめていただいて、3月から再スタートしていただくということで、ぜひ、お願いをしておきたいと思います。 職員さんがつくり笑顔じゃなしに、本当に芯から出た笑顔で、御客様をおもてなしができるように、ぜひ、御努力を、お願いをしておきたいと思います。 それでは、公民館の問題に入ります。 これは、同僚議員さんがほぼ公民館についてはお尋ねをされました。講堂については、一昨年12月11日、平成27年12月11日をもって、前の井川市長に対して建てかえにかかわる要望書を呈しておりますので、先ほど、部長の答弁では、建てかえを念頭に入れて、今、考えておるんだということでありますので、ぜひ、建てかえに早期着工に入れるような体制でお願いをしたいというふうに思っております。 それから、御案内のように、花岡の公民館は昭和54年3月に竣工しておりまして、既に大方40年をたとうかとしております。当時の人口が1万1,367人、現在は1万5,063人。世帯数も3,210から6,683というふうに倍になっておりますですね。 当然のように、交流人口がすさまじく、したがって、公民館を拠点とした活動する団体も多くございます。教育部長の地元でありますので、十分、御承知の所であろうかと思うんですが、先ほど同僚議員も言われましたように、今の実状から考えて、講堂のほうは敬老会やっても、今、対象者が1,100人ぐらい。たまたま、その参加者が500人程度で、何とか、今、入っておりますが、それにしても、もう、消防法に抵触する状況になっております。早急な建てかえをお願いをしたいというところでございます。 それから、要望書を出しております13団体の活動の会長さん等に集まっていただきまして、この講堂の建てかえも含めて、公民館全体の今後のあり方について、今、協議をしておる最中であります。 いずれ、そういった計画も出てくるんでしょうけれども、行政から出てくる計画が出る前に、地元としては、今の実状を踏まえながら、うちのほうで要望等を上げて、9月までには来年度の予算要求ができる段階で要望書を提出したいというふうに考えております。 先般集まった時も、花岡には5人も市議会議員がおるんじゃから何とかせいというふうにハッパをかけられてきたんですが、そうは言っても、5人もおるからこそ、市の財政状況も十分熟しておりますし、ほかの公民館の実状も踏まえた上で花岡地区の方々の意見を集約して提案するのが常道だろうというふうに思っております。そういったことで意見の一致を見ております。 実状は十分御承知ですから、特に申し上げませんが、例えば、今、調理室なんかは、実際に会議ができないという状況で、調理室を会議室にかえて、あそこで会議をやったりですね。 それから、稼働率も、今、公民館の主事に出していただいておりますが、会議室なんかでも、ほぼ、もう60%。夜間は80%ぐらいの稼働率を持っております。講座室については和室ですが、平均でも67。午前中が七十二、三ですね。から、視聴覚も大体もう80%、いっぱいいっぱいなわけです。 行政の御努力で駐車場がきれいになりまして、随分止められるようになりました。先般行きましたが、夜7時ごろ行きましたが、止められなくて、しょうがなしによそへ止めて歩いて行きましたが、そういう状況でございます。 特に、今、トイレなんかも、身障者トイレも一番奥で間口も狭いということからなかなか入りずろうございます。から、御存じのように、放課後子ども教室もやっておりますけれども、今、子供たちがあそこでたくさんロビーで勉強もしております。華陵高校の生徒も列車の待ち時間を利用して、あそこで子供らと一緒にずっと勉強する姿がずっとあります。 したがって、公民館全体、今からの運用を考えたときに、やはり、そうした学習ルームも要るんかなというふうに思っております。そんなことで、目的外使用の状況がずっと続いておりますから、ぜひ、これも合わせて御検討いただけるように、うちのほうも提案をしてまいりますので、ぜひ、よろしくお願いをしたいと思っております。 最後に、学校給食の安全性を求めてということで、先ほど、教育長答弁で、目視点検をより丁寧に行うという答弁でございましたが、これは具体的にはどういった、具体的に丁寧に行うというのはどういった目視の仕方をするわけですか。 ○副議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) 給食の異物混入に際しましては、昨年秋から連続いたしました。たくさんの方に御迷惑をおかけしたことを改めてお詫びを申し上げます。 ただいま、議員から御指摘のありました目視点検をより丁寧に行うとはどのようなものかということですが、例えば、米の場合ですが、給食センターでは1袋ずつたらいに出して、異物がないかということを複数の人間で目視点検をしております。そのほかの作業工程におきましても、複数人での目視点検に努め、可能な時には給食センターの職員も調理現場に入って点検をするなどしております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) 1袋ずつたらいに出して点検するっていうのは大変だろうと思うんですけどね。子供たちの食の安全のためにはやむを得ないかなというふうに思います。 このあと、捕虫器、あるいは、金属探知機については時間がかかるという。調理作業がスローになるということで断念をしたということでありますので、今後、やはり、そういったことも改善ができるものであればですね。やはり、改善すべきだろうというふうに思っております。 それから、ここに、2月4日付の中国新聞なんですが、岩国市と和木町の学校給食向けの玄米の一部から食品衛生法の基準を超すカドミウムが検出されたという問題が新聞に載っておりました。 山口県などは、2月3日、県庁で記者会見を開いて、経緯を説明して、一応、健康に影響はないということでございます。ただ、1月13日には全農県の本部は事案を把握して23日に回収をしていたが、それまで公表しなかったということが問題を残しております。 玄米については、JA山口東、岩国市でありますが、管内28の農家が生産をして、JAによる出荷前のサンプル検査では異常はなかったと。精米後に、山口県学校給食会、山口市にあるわけでありますが、昨年の12月28日から1月13日、これをついて、3.250キロを納入したと。 学校給食会が自主的にサンプルを検査したところ、基準を超えるカドミウムが検出したというものであります。このうち、1,277キログラムを既に給食として提供したということであります。そこで、カドミウムの存在というものを食品にあること御存じでしょうか。 ○副議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) イタイイタイ病などの有害な公害を引き起こしたということで知っております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) イタイイタイ病なんかは大量に摂取したことによって、そういった胎児での発症もあるわけであります。ほとんどの食品、あるいは、水などにも、一応、含まれている。 例えば、たばこを吸われる方はたくさんいらっしゃいますが、たばこの煙の中にもカドミウムが多く含まれているということがわかっております。自然界天然に存在する重金属の一つであります。 今回、問題になったのは米でありますけども、昔から米をつく時に、夏の土用干しと言って、稲穂が出る時期の前後に、水田の水をどんと、こう落として、ひびが入るぐらいに田んぼを乾かすんですね。これが通例であったんですが、これが度を超すとカドミウムの濃度が上がるということから、最近では、逆に水を張って冠水をこまめにやるということがカドミウムの水稲への吸収を抑制するということがJAなんかを通じて、農家に指導通達が回っておるわけであります。 それでは、先ほどからの説明の中で、食材、給食センターに入る前に、なかなか水際で防ぐというのは非常に厳しいような状況に思います。大体の食材が山口県学校給食会からついて入るということで、このあたりの存在が大きいように思いますが、この学校給食会の果たす役割、どんなものがあるんでしょうか。 以前は、米をそこを通じてやることによって補助金が出るというような話もありましたが、それはもう、どうもおやめになったようでありますが、学校給食会の存在、このあたりはどういう役割をしておるのか。そのあたり、おわかりでしたらお示しください。 ○副議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) ただいまの御質問ですが、本市の場合、学校給食会のお米について言えば、県産の玄米を集め、精米として納めてもらっております。ことしの1月には、地場産給食週間もあって、米川産のコシヒカリを納めてもらっており、地産地消にも御協力をいただいております。こうしたことが学校給食会には、食材を安定して供給していただけると思っております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) 新聞にも載っておりましたが、先般、下松市の米川産の米を使っていただいたということで、それから、聞き取りの時に少し話をお聞きしましたけれども、加工品とか、そういった物も学校給食会を通じて、どうやら、みんな入ってくるという話を聞きます。 最近、食品の偽装事件が少し影を潜めておるようでありますが、給食センターにおける食材の産地流通については、どうも、ちゃんとチェックはしているというふうな状況ではありましたけれども、それはどこの所でどういった形で、その、例えば、チェックリストとかですね、そういったものはどこで保管がされてますか。 ○副議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) 食材の産地を含む流通経路等の把握についての御質問ですが、発注や検収の段階で、それぞれ、産地とか品質などを確認して記録しております。個々の食材については、その結果については公表しておりませんが、何らかの事案が生じた場合には食材を個別に調査していくこととしております。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) 何があってもいけないわけでありますが、とにかく、そういった事故があった時にはですね。すぐ、そのチェックリストをくって、どういった所で入ってきたのか。どういうものなのか。そのあたりはすぐつまびらかにできるようにですね。その体制をつくっていただいておきたいというふうに思います。 それから、見させていただきました。立派なマニュアルができておりますがですね。問題は、これが抜かりなく実行できて、初めて、事故があった時に効力を発揮するものというふうに思います。 考え方としてですね。このマニュアルを使わずに、このマニュアルが紙くずで終わるのが一番だというふうに私は思っております。もし、事故が起きた時に、教育長、あなたの所では、今すぐにでも、あのマニュアルが機能するというふうな、そういった理解をされておられるんでしょうか。 ○副議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) すぐに機能すると私は信じております。と申しますのが、学校において、各校長がですね、既に職員会議などで全教職員にこのマニュアルを印刷、配付して説明をしております。 その結果、担任の先生の役割が書かれた部分について、その箇所をですね。学級で掲示をしたり、あるいは、ラミネートしてやって教室に持って入っておるという所もございますし、これからそれをやろうとしている学校もございます。 いずれにせよ、緊急時の対応が後半部分にありますけれども、大切なのは1ページから3ページまでの予防の所であります。1ページから、異物混入防止の対策。その中で、給食センターでの衛生管理、学校での衛生管理、学級での衛生管理、ここまでが詳しく掲載をしておりまして、議員さんおっしゃるように、子供たちにとってほんとに楽しい時間である給食が異物等の混入によってダメージを受けることがないよう、職員も今一生懸命取り組んでおるところでございます。 ○副議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆28番(金藤哲夫君) 教育長ね、学校長にお願いをして、そういった対応をされているというお話でありますが、やはり、実務を担当するところがですね、そのマニュアルがきちんと理解ができてないと。校長がですね、その紙を回して、至るとこに貼って、どうこうちゅうたって、それは私は機能しないと思いますよ。 やはり、実働ができる現場の教職員の所できちんとそれがシミュレーションできる訓練でもやるというような状況で、何回もそれを繰り返してやっとかないと、それは絵に描いた餅だというふうに思います。そのあたりは、現場とそことで教育委員会ともう一回すり合わせてですね。きちんとそれが機能するように、それは確認をしておいていただきたいと思います。 例えば、パンをつくりますね。パンをつくる。製造が、業者には、何年産の米でどこの品種、せときららなのか、従来のニシノカオリなのか。いつどのような農薬を散布したのか。経歴がわかっておらないけんというふうに思っております。 そういったことはセンターでも情報として、パンができてきたものを、ただ受け取って検収するんじゃなしに、やはりそこまで、やっぱり、そのマニュアルにセットしておくべきだろうというふうに、それは心得ておいていただきたいと思います。マニュアルをサポートできるものというふうに思っておりますので、そういった部分も必要だろうというふうに思います。 今、教育長が言われたように、学校の給食時間は楽しくなくてはなりません。食育は学校現場、そして、調理員、日々の努力、積み重ね、これに尽きると。かけ橋になれるようにというふうに、給食センターの担当職員は誠意を持って熱く語っておりました。おひなさまの時にはおひなさまのバージョン。つい最近では、バレンタインに合わせてメニューをつくる。そういったふうに、センターになっても、児童生徒の顔を浮かべながら献立をして調理をしておるということであります。ぜひ、その思いが実を結ぶように、これからも安全で安心して楽しい食事が、給食が安定的に供給できるように求めておきたいと思います。 それから、中学校の給食センターにおいては、設備の老朽化も進んでいることから、更新時期も前倒しで予算取りをお願いしておきたいと思います。2月18日、学校給食で、また、東京のほうで食中毒が起こっております。給食センターでの調理がされたセンター方式での給食の怖い弱点をさらけ出した事例でもあります。 寒風吹きさらしの吹き抜ける通学路を頬を真っ赤にして喜び勇んでいく子供たちの心を二度と揺るがすことがあってはなりませんので、そのあたり十分配慮をお願いをしたいと思います。今一度、教育長を初め、関係各位におかれては情報の共有をしていただくようお願いをしておきたいと思います。  國井市政がスタートして1年をなろうとしております。今一度、やはり、しっかりやっていらっしゃるとは思いますが、教育委員会、経済部、そのところの所管でも少しずつほころびが見えるところが私非常に心配しておりますので、ぜひ、そのあたりも気を引き締めてやっていただくようにお願いをしておきたいと思います。 終わります。 ○副議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、10分間休憩を取ります。午後3時38分休憩 午後3時48分再開     〔議長 浅本正孝君 議長席に着く〕 ○議長(浅本正孝君) 議長を交代いたします。 会議を再開いたします。 引き続いて一般質問を行います。松尾一生議員。    〔16番 松尾一生君登壇〕 ◆16番(松尾一生君) 新生クラブの松尾一生です。通告順に従いまして一般質問を行います。 第1に、障害のある子供たちの生活や学習を支える環境整備について伺います。 まず初めに、障害のある子供たちへの支援ボランティア制度の創設についてです。 子供が持つ可能性を最大限に伸ばし、自立し、社会参加するための基礎となる力を育んでほしいと、全ての市民は願っていると思います。そのためには、子供一人一人の個性を、そして、よさを理解し、支援の輪を地域に広げていかなければなりません。 下松市においては、日々、障害のある子供たちの特別支援教育を教職員の皆さんが愛情豊かに進めておられますことに心より感謝を申し上げたいと思います。また、教員、補助員等の加配の増加にも努めておられますことも、改めて評価をしたいと思います。 そこで、御提案ですが、特別支援教育の推進にお力をお貸しいただける市民の方に、ボランティアとしてお手伝いいただく支援ボランティア制度を創設し、さらにきめ細かい特別支援教育を推進していく、地域、市民に支援の輪を広げてはどうかという御提案でございます。 県内の自治体の中には、既に特別支援教育推進室を設け、支援ボランティア制度を実施しているところがあります。特別の支援や見守りを必要とする子供たちが増加する傾向がある中、将来を見越した仕組みづくりを早目に進めてはいかがかという御提案でございます。 障害のある子供たちへの支援ボランティア制度の創設について、御所見を承りたいと思います。 次に、障害のある子供たちの通学を支える仕組みづくりについて伺います。 下松市においては、健康福祉部のところで外出支援サービスガイドを作成され、移動支援事業ガイドラインも作成されて、その御努力を評価したいと思います。 健康福祉部の関係につきましては、後ほど同僚議員が質問を予定されているようですので、私は教育委員会としてどのように支えていただけるのかという視点でお尋ねをしていきたいと思います。 下松市においては、平成28年度より市内全小中学校でコミュニティ・スクールが実施されました。また、スクールガードボランティアや地域見守り隊、防犯パトロールの皆さんを初め、多くの地域の方々が学校を支え、児童生徒を育んでおられることに心より敬意と感謝を表したいと思います。朝夕、障害のある子供と毎日登下校をともにする保護者の姿を見るにつけ、このふるさと下松の誇るべき地域力で何かお手伝いができないものかと考えます。 障害のある子供たちの通学を支える仕組みづくりについて伺います。 次に、障害のある子供たちの学校での学習や行事を支える環境づくり、学校間の連携について尋ねます。 山口県では、平成18年度から山口県特別支援教育実行計画を策定し、平成22年度までの1期、平成29年度までの2期と進んでいます。平成29年度には、これまでの課題と成果を踏まえて、次期実行計画が策定される予定となっています。 市外の県立の支援学校に通う子供たちといえども、大切な市民、大切な私たちの子供たちです。地元の幼稚園、保育園、小中学校から支援学校へ移る際の子供たち、保護者の方々の不安はいかばかりかと考えます。 県立の支援学校も、順次コミュニティ・スクールへと移行する予定のようですが、地元下松市の障害のある子供たちの学校での学習や行事を支える環境づくりのためには、地元小中学校同士の連携もさることながら、地元小中学校と県立の支援学校との情報交換、情報共有、連携が必要と考えますが、御見解をお伺いいたします。 次に、「みんなの学校」の上映について尋ねます。 「みんなの学校」については、以前、同僚議員が取り上げられました。その際、教育長からは前向きな御答弁があったと思いますが、本日は、障害のある子供たちの生活や学習を支える環境整備の「地域ぐるみで、市民ぐるみで私たちの子供たちを育てる」という文脈の中で「みんなの学校」の上映について改めて御所見を承りたいと思います。 2番目に、笠戸島の避難所について伺います。 まず、笠戸島の地理的条件に合った避難所についてです。 笠戸島の避難所については、現在、橋を渡って手前からセミナーハウス、このたび新たに指定された国民宿舎大城、笠戸島公民館、深浦公民館が指定されています。 ただ、御存じのとおり笠戸島は長く、奥行きが深い地形をしています。そして、その間に各地域が点在をしています。これは、私ども議会で開催をしております議会報告会、意見交換会を笠戸島で実施しましたところ、市民の方からいただいた御意見ですが、県道笠戸島線が災害時にがけ崩れ等で遮断され、ある地域が孤立したときも想定して防災、減災対策を立ててほしいとの御意見です。 地域、民家が孤立する問題は、笠戸島のみならず山間部でも起こり得る問題です。地理的条件に合った避難所、防災、減災、そして、救出についてお尋ねいたします。 次に、笠戸公民館の建てかえに向けた進捗状況についてお伺いいたします。 笠戸公民館の建てかえについても笠戸島で行われた議会報告会、意見交換会で複数の方々から御意見、御要望がありました。 昨年12月定例会でお尋ねした際には、年明けに地元の方々と教育委員会との協議が行われる旨の御答弁があったと思いますが、その後の笠戸公民館の建てかえに向けた進捗状況についてお尋ねいたします。 最後に、「30・10運動」食事会の初め30分、最後の10分をしっかり食べる時間とする運動の展開についてお伺いいたします。 環境省の試算によると、山口県で排出される食品由来の廃棄物等は年間31万トンにも上るそうです。このうち7万トンが食品ロスと推計され、その中の2万トンが食べ残しと推計されるそうであります。そして、この2万トンという数字は、5万人分の食事量と同じ量だそうです。そうすると、毎日、下松市の人口にほぼ匹敵するだけの量の食べ残しが出ていることになります。 そこで、山口県食品ロス削減推進協議会では、「やまぐち食べきっちょる運動」を展開するとともに食事会の幹事に対し、食べ残し、飲み残しを減らすことを呼びかけています。 かつては、食べ物を粗末にしたら罰が当たるとよく言っていましたし、今もそう信じている人は多いと思います。 歓送迎会シーズンを目前に控える今、食品ロスの減少のため「30・10運動」を展開することを提案したいと思います。 以上で、1回目の質問を終わります。 ○議長(浅本正孝君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 松尾議員の一般質問にお答えをいたします。 1、障害のある子供たちの生活や学習を支える環境整備についてについては、教育長のほうから御答弁申し上げます。 2、笠戸島の避難所について。 (1)笠戸島の地理的条件に合った避難所についてにお答えをいたします。 災害から身を守るためには、適切に情報を入手し、災害が発生する前に避難することが重要であります。特に笠戸島においては、避難経路が限定されることから、早目の避難を心がけていただきたいと考えております。 しかし、避難することができないような場合は、屋内安全確保を行うなど、より安全な場所へ移動することも必要であります。 市では出前講座や広報など、さまざまな機会を通じ、これらの啓発を行っているところであります。 また、防災には共助も重要であることから、地域で支え合う自主防災組織の結成も支援してまいります。 さらに、防災訓練における救助訓練の実施や関係機関との協定の締結など、万が一の場合に備え、公助としての対策にも取り組んでいるところであります。 (2)笠戸公民館の建てかえに向けた進捗状況についてにお答えをいたします。 笠戸公民館の建てかえにつきましては、ことし2月初旬、地元の自治会関係者や公民館運営委員の方々と笠戸公民館の今後のあり方の検討を含めた第1回目の協議を実施したところであります。 避難所としての機能を初めとする公民館の機能や役割について、今後も継続的に協議を重ね、地域の皆様との協働の仕組みの中で、公民館の建てかえに向けて取り組んでまいります。 3、「30・10運動」食事会の初め30分、最後の10分をしっかり食べる時間とする運動の展開についてにお答えをいたします。 「30・10運動」は、料理を残しがちな宴会などで、開始後の30分間と終了前の10分間、自席で料理を楽しみ、食べ残しを減らす運動であり、食品ロス削減の一環として、全国的に広がりつつあります。 本市としましても、平成23年に設立された山口県食品ロス削減推進協議会の一員として、「やまぐち食べきっちょる運動」を推進するため、パンフレットの配布等による周知啓発に努めておるところであります。 食品ロス削減は、廃棄物の排出抑制と減量化に非常に有効な手段であることから、今後、この運動が幹事さんの心得となり、酒宴の席でのマナーとして市民や飲食店に定着し、実践されるよう啓発を続けてまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(浅本正孝君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) 松尾一生議員さんの御質問にお答えします。 1、障害のある子供たちの生活や学習を支える環境整備について。 (1)障害のある子供たちへの支援ボランティア制度の創設についてにお答えします。 議員お示しの支援ボランティア制度は、市民がボランティアで地域の子供たちを支えるというよさがある反面、一方では継続的な研修や持続的な支援等が難しいという課題があります。 したがいまして、本制度の創設につきましては、他市の取り組みを参考に、よさや課題などを含めて、今後、研究してまいりたいと考えております。 (2)障害のある子供たちの通学を支える仕組みづくりについてにお答えします。 本市では、これまでに多くの市民の皆さんに、学校ガードボランティアに御登録いただき、通学を見守っていただいております。 特に、本年度からはコミュニティ・スクールとして学校を地域が支えるという視点から、これまで以上に安全・安心な学校づくりに御協力いただいております。 御提案の障害のある子供たちへの通学支援制度については、本市を含め、その多くは福祉部局の主管で行われている事業と理解しております。 教育委員会といたしましては、健康福祉部とも連携しながら、コミュニティ・スクールや学校ガードボランティア等の現行制度の充実を図り、地域の皆様とともに児童生徒の通学を支えてまいりたいと考えております。 (3)障害のある子供たちの学校での学習や行事を支える環境づくり、学校間の連携についてにお答えします。 議員御指摘のとおり、小学校と総合支援学校の運動会の実施日が重なることがあり、関係者の皆様には大変御心配をおかけしております。 各小学校の運動会の実施については、これまでも学校の他の行事や地域行事、中学校や総合支援学校の行事等を視野に入れ、PTA執行部や職員会議などで検討されており、最終的には学校により総合的に判断されるものであります。 今後も、地域とともにある学校づくりを目指し、学校間や関係機関、また、地域との連携・調整が緊密に図られるよう、校長会等を通じて周知してまいります。 (4)「みんなの学校」の上映についてにお答えします。 この映画の舞台となった小学校の当時の校長先生の御講演を、以前、拝聴したことがあります。 障害のある、なしにかかわらず、地域の方から温かいサポートを受けながら、全ての児童が同じ教室でともに学習するという独自の教育を進められたというすばらしいお話であったと記憶しております。 今後、上映について関係機関から協力等の要請がありましたら、その対応について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(浅本正孝君) 松尾一生議員。
    ◆16番(松尾一生君) 2回目以降は、一問一答方式でお願いいたします。 まず、3番、2番、1番というふうに上がっていきたいと思いますので、御協力よろしくお願いいたします。 3番目の「30・10運動」、食事会の初め30分、最後の10分をしっかり食べる時間とする運動について、2回目以降の質問をさせていただきます。 改めて、この食品ロスについていろいろ調べてみますと、我が国では年間2,797万トンの食品廃棄物が出ているそうです。これは世界全体の食糧援助量、食糧を援助している量の2倍に匹敵するのだそうです。そして、特に私たちの家庭の問題としては過剰除去、いわゆる食べられそうなところものけてしまう、これは55%もあるそうです。それと直接廃棄、例えば、消費期限が切れたりとかいったようなものを廃棄する、これが18%。そして、先ほど御紹介いたしました「30・10運動」でぜひ解消したい食べ残しは27%というふうに言われております。 先ほど、市長さんからの御答弁もありましたけども、「やまぐち食べきっちょる運動」が平成23年の2月から始まっているわけですけども、その中で、幹事さんへのお願いということで、4つほど幹事さんにお願いをしているわけですが、1つ目が、参加者の性別や年齢、好みなどをお店に伝え適量を注文する。2つ目は、酒宴の席では開始後30分、終了前10分など席を立たずにしっかり食べる「30・10運動」ですね。3番目は、料理がたくさん残っているテーブルから少ないテーブルへ分けましょう。4番目は、幹事さんや司会の方が宴会中に食べ残しや飲み残しのないようにと心がけましょうという、そういうことを具体的には呼びかけております。 このような国や県の取り組みもありますが、下松市でその食品ロスの削減に向けた取り組みを今までしてこられているとは思いますが、御紹介いただけたらと思います。 ○議長(浅本正孝君) 小田生活環境部長。 ◎生活環境部長(小田修君) ただいま議員さんから、県の「やまぐち食べきっちょる運動」の取り組み、御紹介いただきました。 先ほど言われたのが、宴会4カ条というふうに言われておるものでございますが、山口県は食品ロス削減を進める「やまぐち食べきっちょる運動」、これは議員さんも言われましたが2011年度から始めておりまして、この「30・10運動」も長野県松本市から始まったわけでございますが、これもちょうど2011年度からということで同時にスタートしておりまして、山口県は非常に先進的な県だと思っております。 そういった、県と連携してこの「やまぐち食べきっちょる運動」を進めております。この「食べきっちょる」ということで、ちょるるが宣伝キャラクターにもなっております。そういったことで、この運動の今年度のメインの事業でございますが、J2レノファ山口の協力により作成しました選手からの啓発メッセージ、これを昨年10月から12月までの毎週月曜日の昼食時に庁内放送で流しまして、食べ残しゼロを職員にも呼びかけております。 ○議長(浅本正孝君) 松尾一生議員。 ◆16番(松尾一生君) この「30・10運動」をこのたび取り上げましたが、歓送迎会が目前に迫っておりますので、この3月議会がいいかなと思って提案をさせていただきました。問題提起的な話でありますし、現状を調べればかなりの食品のロスがあるんだなと。皆さんもそうだと思いますけど、「食べ物を粗末にしたら罰が当たるで」というのも言われていたし、食べ物を粗末にしたら、もっとすごい言葉もありますよね。そういうことを言われてきたので、改めて、ちょっとここで皆さんに知っていただこうと思って取り上げたところです。できる範囲で「30・10運動」食品ロスの削減に私たちが先頭に立って取り組んでいけたらなというふうに思いました。 2番目に行きます。笠戸島の避難所について伺っていきたいと思います。 せんだって江の浦にあります笠戸島公民館で行われました議会報告会、意見交換会の席で出た意見なんですが、確かに橋を渡りまして手前からセミナーハウス、国民宿舎大城、そして、笠戸島公民館、深浦公民館と避難所の指定があるんですけども、そこのその道すがらにやはり部落があります。大城の向こうには落があったり尾郷があったりしますよね。江の浦に行くまでにも部落がある。江の浦と深浦の間にも深淵とか小深浦があったりします。 今から十数年前、橋を渡ってすぐの所ががけ崩れに遭いまして、記憶にある方もいらっしゃると思いますが、交通が遮断をされたことがありました。それを踏まえての御意見、御要望だったと思います。そのようなことを前提とした、防災、減災それと避難についての想定、あるいは対策について伺いたいと思います。 ○議長(浅本正孝君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 特に笠戸島の皆さんには、本当に御不安なところもあろうかと思います。議員さんおっしゃったように、県道が遮断をされるということで笠戸島が陸の孤島になった、こういった場合には自衛隊とか、あるいは徳山海上保安部などに支援を要請して被災者の救助、物資の運搬に当たることになると思います。 海保につきましては、昨年の6月ですか、本浦地区におきまして防災訓練に参加いただき、交通が遮断されたことを想定して海上から救助訓練を行ったという実績もございます。 また、県の産業ドローン協会とも協定を締結しておりまして、ドローンを活用して被災現場の撮影であるとか、あるいは軽量な物資であれば運搬ができますので、こういったことで支援を要請することも想定しております。 先ほど、議員さんおっしゃったように、新たに昨年11月に国民宿舎大城がグランドオープンいたしましたので、こういった大城も新たに指定避難所に指定しておりますので、こういったところも活用いただきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(浅本正孝君) 松尾一生議員。 ◆16番(松尾一生君) 今、ドローン協会との協定のお話が出ましたが、この協定書の中身を見てみますと、2条で支援活動という項目がございまして、その支援活動の項目が3種類ほど載っています。1つは、災害発生現場等の情報収集活動、2つ目は、防災情報伝達活動、それと、3つ目は、物資の運搬という、この3つが出ております。 ドローン協会、たしか地元とかかわりのある方だったと思いますが、そういう何というんですか、可能性がとてもあるんじゃないかと思うんです。1番目の災害現場の情報収集というのは、恐らくドローンでどういう状況になっているかということを撮影したりするようなことだろうと思うし、その情報を伝達するという機能もあるし、それと、ちょっとした薬とかそういったものを運ぶといったような、これも日ごろからぜひ綿密に具体的なことも、できれば1回やってみるとか、そういうのもちょっとやってみられたらどうかなと思うんですけど、とても可能性を感じました。 その辺はいかがでしょう。 ○議長(浅本正孝君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 議員さんおっしゃったように、下松市は県内で初の県の産業ドローン協会と協定を結んだということであります。 このドローンを使ってさまざまな支援であるとか、あるいは情報の伝達ということも可能ですので。一昨年でしたか、防災運動会とあわせてやる市の防災フェスタにはそのドローンの活用を皆さんに見ていただいたと、こういったことも実演をしております。 さまざまな機会にこういったドローンを活用したものを見ていただいて、実際に役に立てるように、そういったことを考えていきたいと思います。 ○議長(浅本正孝君) 松尾一生議員。 ◆16番(松尾一生君) ぜひお願いしたいと思います。 次に、笠戸公民館の建てかえについてなんですけれども、先ほど壇上で少し御説明がありましたが、もう少し詳しく、もし差し支えなければ、2月の7日だったと思いますが、内容についてお聞かせいただければと思います。 ○議長(浅本正孝君) 吉次教育部長。 ◎教育部長(吉次敦生君) 2月の笠戸公民館の今後のあり方を考える会での協議の関係でございますが、まず、市内の各公民館の現状や公民館建てかえに向けた整備計画を策定すること等を説明して、今後の公民館の管理運営方法についても意見交換を行っております。 引き続き地元の皆様との協議を進めて、その中で、先ほど避難所の話もありましたが、公民館の機能面、講座等のソフト面、施設としてどういったものが必要になるかなども整理して、平成29年度中には、笠戸公民館を初め建てかえを検討している公民館の整備計画、そういうのを策定したいというふうには考えております。 なお、3月にも2回目を予定をしております。 ○議長(浅本正孝君) 松尾一生議員。 ◆16番(松尾一生君) 先ほど、市長さんの答弁の中に協働という言葉が出てまいりました。協力して働くという字だと思うんですけども、地域の皆さんとそれと教育委員会、前回、私が要望したのは、いわゆる建てる、建築的な観点ですか、そういったような観点、みんなが寄りおうて知恵を出し合って、よりいいものをつくる。それも一方的ではなくて、双方がキャッチボールをして十分意見を交換する。特定の人じゃなくてたくさんの人、より多くの人、それとより幅広い世代の方といったような観点でこれから話し合いを進めていかれるというふうに理解をしております。 今後は、きょうの一般質問でも公民館の問題、とてもみなさんよく関心がおありで、質問が上がってくるんですけど、やはり公民館というのはそのコミュニティーの中心、特に本浦の場合は笠戸小学校が閉校してしまっていますので、その地域の拠点、コミュニティーの中心として公民館は当然位置づけられますし、特に、私が今まで強調してきました、その避難所としての機能をぜひそこで持ってほしいという、やはりそれは地元の方の思いだし悲願でございますので、ぜひ今後とも十分な協議をしていただきまして、よりよい建てかえに向けて御努力をよろしくお願いしたいと思います。 できましたら、一日も早くお願いしたいと思います。 それでは、1番目の障害のある子供たちへの支援ボランティア制度の創設について聞いていきたいと思います。 県内の自治体で、もう既に支援ボランティア制度が始まっているところがあります。詳しくは、私もいろいろそのお話も聞きましたけれども、特徴的なのは、当然ボランティアですから無償であるということです。無償でボランティアをやっていただくということ。それと、先ほど教育長さんの御答弁にもありましたけど、養成講座を受講していただくということ。この養成講座も「発達障害の理解と発達支援」小児科の先生が担当したり、「障害児の家族支援と地域の支援活動」大学の先生とか総合相談支援センターの人とか、グループ討議をしたりします。 確かに、主管が福祉部局といったようなニュアンスのお話もありましたが、この自治体も当初はやはり健康福祉部と連携をし、今の講座も健康福祉部の方で担ってもらっていたそうですけれども、平成29年度からは、もうそれも含めて教育委員会が担うと、予算的には数十万円程度であるということも伺っております。 それと、コーディネートをして、その施設とボランティアさんを十分面接をして打ち合わせをして開始をするということですので、先ほど、御答弁の中では継続的な研修、持続的な支援がなかなか難しいということですが、そういう仕組みを早目、早目に下松型のようなものを計画をし、シミュレーションしていくということは大変有益だと思いますけどいかがでしょうか。 ○議長(浅本正孝君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) ただいま、支援ボランティアの制度の中で継続的な研修、持続的な支援という点を御指摘されました。これができればボランティアの方が養成されるということは、私も感じます。 ただ、その背景となっておりますのが、本市のようなところでは、実施されているところとは違う環境にあるという点が一つございます。 また、本市では有償になりますが、教員補助員をたくさん配置をしております。この活用で、手厚い配置で進めていければということを思います。 もう一つ考えますのが、将来的な取り組みとしてコミュニティ・スクールの中でこうした取り組みが一部できないかなということを思っております。と申しますのが、本市では4つの視点からコミュニティ・スクールを今、推進しております。 その1番目に、学校支援というのがございます。学校を地域の方がいろいろな形で支援してくださっております。 例えば、そこの中で複数の学校に行って、俳句の指導をなさっていらっしゃる元教員の方もいらっしゃいますし、本当に教員の免許がなくても学校のほうからの依頼で調理実習のお手伝いに入ったりという、そんな方もございます。そうした取り組みを将来的に進めていければと思うのであります。 また、議員さんの中にも学校に入っていただいて、読み聞かせをやってくださる方もありますし、いろんなボランティアで活動していただいており、この場を、御質問の場を借りて申しわけないんですが、お礼も一言申し上げておきたいと思います。 ○議長(浅本正孝君) 松尾一生議員。 ◆16番(松尾一生君) コミュニティ・スクールが始まっているということは、とてもいいきっかけになっているというふうに私は思います。 地域で子供を育てるという、そういう機運が高まっておりますし、そういう状況も整っておりますし、みんなもやる気満々だと思います。 ただ、それが仕組みとしてなかなかそのボランティアが学校の中に入っていき、それもその障害のある子供たちのところで役立ちたいという人たちを育てる、あるいは受け入れる仕組みがなかなかできていないというのがあるので、それは今後、少子化にもかかわらず支援を要する子供たちが逆にふえているような状況の中で、今後のこととして研究したいという、先ほど御答弁いただきましたけど、研究をぜひやっておかれることをお願いしたいというふうに思います。 コミュニティ・スクールでお願いするといっても、なかなかその仕組みをどういうふうにしていいのかよくわからないというのがあるんじゃないかと思います。 それで、この県内で実施しているボランティアの制度なんですけども、例えば、こういう感想を寄せていらっしゃいます。「ボランティア養成講座に参加し、小学校特別支援学級のボランティアに入っています。学級では、現在2年生の自閉症児に主について見守っています。非常にゆっくりではありますが、その子の成長が私の喜びです。これからも見守り続けていくつもりです。焦らず、ゆっくり。」といったような感想、あるいは「1週間に2回だけでプレッシャーもなく子供と純粋に楽しく過ごしています。子供たちのお母さんから、時々感謝の言葉を聞くことがあり、そのときはとてもうれしく思い、ボランティアを引受けてよかったと思います。」といったような声です。 皆さん、やる気のある方というのは、やはり、その地域ごとに必ずいらっしゃるし、仕組みがあって、それで私、これ研究してみて思ったのは、つい、来てくださいって言うんじゃなくて、やはり養成講座があるというところが一番のポイントだと思うんです。養成講座でしっかり事前に勉強して、コーディネートを受けて、受け入れる学校で働いていただくというところがポイントだと思いました。 ぜひ、前向きな御検討をお願いしたいと思います。 きょうのところはこれぐらいで。私、この制度はもうちょっと自分自身でも勉強したいし、下松ナイズされたものができんかなと。私もコミュニティ・スクールに、地元の学校の関係でかかわっておりますので、コミュニティ・スクールとこのボランティア制度の関係はどうなるんかなといったようなこともありますので、また、私自身の課題としても、今後、研究もしていきたいと思います。 次に、障害のある子供たちの通学を支える仕組みづくりについて伺っていきたいと思います。 これは、健康福祉部との連携が当然必要ということだとは思いますけれども、もしそうだとしても、移動支援のメニューを仮に通学まで広げたとしたら、やはり財源の問題が生じます。当然、市町の裁量というふうに聞いておりますが、その裁量を生かしてそこまで広げたら、やはり財源の問題が出てくるんじゃないかなと。その点でも、先ほどから御紹介をしております、このボランティア制度、支援ボランティア制度とコミュニティ・スクール、そういったようなところとどういうあんばいになるのかなという。私は、今のところそこまでぐらいしか言えないんですけれども、ぜひこれから皆さんと一緒に考えていきたいと思います。 この点につきましては健康福祉部の関係で、また、一般質問の御予定があるようですので、これぐらいにしておきたいというふうに思います。 それでは、3番目ですが、障害のある子供たちの学校での学習や行事を支える環境づくり、学校間の連携についてお尋ねしていきたいと思います。 まず、冒頭申し上げておきたいのは、私もこの質問をするに当たりまして、複数の保護者の方とお話をさせていただきました。異口同音にお話しになるのは、この特別支援学級、通級教室の先生に本当に熱心に愛情を持って指導していただいていると、感謝しているということをお言葉をいただいております。まず、冒頭に御紹介しておきたいと思います。 さて、この下松市の子供たちが通う支援学校としては田布施の支援学校、周南、徳山と3つ県立の支援学校があるわけで、それぞれ障害をお持ちの子供さんの資質によって、それぞれ支援学校のほうに通われているようですけども、小学校から中学校に通う、移るときに大体10月ぐらいに決めてほしいと。それはそうですよね、教員の配置の問題があるので10月ぐらいにやはり決断、決めてほしいということで、保護者の皆さんがみずから、例えば、運動会を見に行ったり、学校見学に行ったりしながら決めるということなんですけども、そういう、先ほど、教育長さんからは運動会の例が出ましたけど、そういう、10月までに保護者が努力して決めるといったような状況があります。それもぜひ踏まえられて、皆さん方が小中学校と支援学校の連携をとりつつ保護者の方の不安も取り除けるような、そういうコミュニケーションをぜひとっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(浅本正孝君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) この件につきましては、学校のほうで最大限の努力をしているということを認識しております。 ○議長(浅本正孝君) 松尾一生議員。 ◆16番(松尾一生君) 今、特別支援教育につきましては、市内ではコーディネーターの方がおられて、そのコーディネーターの方が全体を見て立ち回っていらっしゃるわけで、その方がとっても熱心にやっておられるということを伺っております。片や教育委員会のほうも熱心な主事さんが一生懸命やっていらっしゃるわけです、寝食も忘れて、寝食もとるいとまもないぐらい頑張ってやっていらっしゃいます。 先ほど、御紹介をいたしました支援ボランティア制度を要する自治体では、特別支援教育推進室という推進室を設け、そして、室長とその室長補佐という2人の人員、プロパーな人員、それも2人配置をされているわけです。 そういったような、いわゆる人の配置といったようなものも、今後、これをより十分に保護者の皆さん、子供の不安を取り除くためには必要なんじゃないじゃろうかというふうに思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(浅本正孝君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) 本市におきましては指導主事が担当しております。 先ほど、寝食を忘れてというお言葉がありましたが、そのぐらい本当、一生懸命になって取り組んでいると、自分のところを褒めちゃいけませんが、私もそのように感じております。 ただ、特別支援教育推進室ということになると、新たにまたそこから職員をふやしていくということであり、これにつきましては、今後、現状がどうなるかというようなことを見ていく必要があろうかと思っております。 ○議長(浅本正孝君) 松尾一生議員。 ◆16番(松尾一生君) ありがとうございます。 これは、一つの提案でございますので、また、御検討いただければと思います。 主事さんもほかに仕事を持ちつつ特別支援教育の推進に携わっておられるので、特別支援教育推進室が無理なら、せめて一人の主事さんを特別支援教育推進のプロパーな方にされるとかそういったようなことからでも、ぜひ御検討をいただけたらと。そういたしますと、先ほど御紹介しましたように、10月までに自分のところの子供が小学校に通ううちに次の支援学校に行くのか、今、3種類支援学校があるんですが、どこに行くのかをそれぞれの行事や学校の様子を見ながら決めんにゃいけんわけです。そのときの不安やそのお気持ちは察するに余りあるものが私はあると思っています。 そういったところを、きめ細かくケアをするにはやはりどうしても人手といいますか、そういう優秀な先生にそこでコーディネートしていただくことがどうしても必要なのじゃないかなという気がいたしましたので、申し上げたところでございます。 そして、4番目は「みんなの学校」の上映について、この文脈で取り上げさせていただきました。これは以前、同僚議員も御紹介をされた映画でございます。実行委員会等、あるいはある団体等が上映会やりたいということであれば、援助を惜しみなくというような御答弁だったと思いますので、そのときにはよろしくお願いしたいと思います。 それで、私は逆に御紹介したいんですが、NHKの「カラフル!」という番組があります。インターネットで「カラフルNHK」というふうに入れて検索を押していただきましたら、その番組が視聴できることになっております。この「カラフル!」という番組は障害のある子供たちの短編のドキュメンタリーでございます。 ぜひ、「NHKカラフル」検索をしていただいて、いろんなドキュメンタリーが出ているのですが、私は、國井市長さんもテニスをやっていらっしゃいますけど、車椅子でテニスをする子供の話が一番とても感動しましたので御紹介しておきたいと思います。「弟にナイスプレーと言えた日」という題名です。 私たちは、本当に先ほども言いましたけど、この下松市の子供たちはみんな私たちの子供ですよね。そういう子供たちをみんなでこう育てるという気持ちで本当にこれからもぜひやっていきたいし、やっていってほしいなというふうに思いました。 「この世で最も小さきものにしたことは、それは神様にしたことなのです」という言葉があるそうです。この世で最も小さきものたち、優しい心というか、美しい心を持った子供たちへの配慮をできるまちで、今までもそうでしたし、これからもそういうまちでありたいという思いを込めまして、質問をさせていただきました。 私の一般質問は以上で終わります。 ○議長(浅本正孝君) 以上で、本日の一般質問を終わります。 藤井 洋議員以下の質問は、明日以降に行います。 以上で、本日の会議を終わります。 次の本会議は、2月24日の午前10時から開きます。長時間にわたり熱心に御審議お疲れさまでした。午後4時41分散会 ─────────────────────────────────...