萩市議会 > 2020-09-24 >
09月24日-06号

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  1. 萩市議会 2020-09-24
    09月24日-06号


    取得元: 萩市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    令和 2年 9月定例会                 令和2年9月             萩市議会定例会会議録(第6号)                 議事日程第6号           令和2年9月24日(木曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 議案第76号から議案第101号まで第3 請願第1号第4 議案第102号及び議案第103号第5 議員提出議案第2号第6 議員の派遣について────────────────────〇本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 議案第76号から議案第101号まで日程第3 請願第1号日程第4 議案第102号及び議案第103号日程第5 議員提出議案第2号日程第6 議員の派遣について────────────────────〇出席議員(18名)       1番  浅 井 朗 太 君       2番  小 林   富 君       3番  瀧 口 治 昭 君       4番  松 浦   誠 君       5番  村 谷 幸 治 君       6番  五十嵐 仁 美 君       7番  石 飛 孝 道 君       8番  佐々木 公 惠 君       9番  松 浦 俊 生 君      10番  美 原 喜 大 君      11番  欠       員      12番  関   伸 久 君      13番  西 中   忍 君      14番  長 岡 肇太郎 君      15番  欠       員      16番  西 島 孝 一 君      17番  平 田 啓 一 君      18番  宮 内 欣 二 君      19番  斉 藤 眞 治 君      20番  横 山 秀 二 君────────────────────〇説明のため出席した者 市長        藤 道 健 二 君 副市長       國 吉 宏 和 君 教育長       中 村 彰 利 君 総務部長      柴 田 一 郎 君 総合政策部長    齋 藤 英 樹 君 財務部長      大 塚 喜 彦 君 地域政策部長    植 村   正 君 市民生活部長    福 島 康 行 君 福祉部長      岩 武 明 司 君 保健部長      田 中 慎 二 君 市民病院事務部長  古 谷 勝 義 君 産業戦略部長    長 尾 博 行 君 産業戦略部理事   小 野   哲 君 農林水産部長    谷 岡 良 二 君 商工政策部長    山 本   徹 君 観光政策部長    香 川 信 善 君 土木建築部長    吉 屋   満 君 上下水道局長    小 原 浩 二 君 教育委員会事務局長 井 本 義 則 君 消防本部消防長   野 原 和 正 君 会計管理者     難 波 真由美 君 総務部次長     中 村 正 弘 君────────────────────〇事務局出席者 事務局長      濱 村 祥 一 君 副局長       須 郷   誠 君 次長補佐      戸 禰 憲 尚 君 調査係長      大 田 泰 之 君────────────────────    午前10時00分開議 ○議長(横山秀二君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。──────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(横山秀二君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、3番、瀧口議員、4番、松浦誠議員を指名いたします。──────────────────── △日程第2 議案第76号から議案第101号まで ○議長(横山秀二君) 日程第2、議案第76号から議案第101号までの26件を一括して議題といたします。 これより各委員長の報告を求めます。 まず、総務委員長の報告を求めます。9番、松浦俊生総務委員長。  〔総務委員長 松浦俊生君登壇〕 ◆9番(松浦俊生君) 総務委員会を代表いたしまして、本委員会に付託されました議案2件について、審査の経過及び結果について御報告をいたします。 まず、議案第84号令和元年度萩市土地取得事業特別会計決算認定についてであります。 本会計は、土地開発基金に属する現金等の運用益の予算計上及び基金からの繰入金を財源として土地等の先行取得を行うための会計でありますが、令和元年度は土地の取得はなく、土地貸付収入、土地開発基金利子を全額基金に積み立てたものであるとの説明を受けました。 審査では、基金所有の土地貸付状況について、最近の土地取得状況について、基金所有の土地の活用予定について、事業の性格が似ている土地開発公社との関係について等の質疑が交わされたところであります。 このうち、今後の土地活用についてでは、基金所有の土地については、合併前に事業計画があり、先行取得したものの、その後の状況変化により事業が中止となったものもあり、活用予定のない土地を所有している。事業は完了し、目的どおり活用しているものの、一般会計での買い戻しが完了していない土地があるとの答弁がありました。なお、事業が完了している土地については、計画的に買い戻す計画があったが、平成25年に災害が発生し、復旧に多額の財源が必要であったことから、計画を一たん休止しているとの説明もありました。 災害復旧の必要性やその後の財政状況、さらには今般のコロナ禍への対応など、限られた財源を有効に活用しなければならない状況は理解できるものの、活用予定のない土地を長年土地開発基金で保有し続ける状況は、基金の性格からも好ましくないのではないか、活用方法を検討するとともに、土地の民間売却も視野に整理を検討願いたいとの意見であります。 採決の結果、全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第95号財産の取得についてであります。 これは、携帯電話等エリア整備事業により令和元年度繰越事業として、弥富地区に整備する携帯電話基地局に取りつける無線設備等6基を購入するもので、予定価格が2,000万円を超えることから、条例の規定に基づき、議会の議決を求めるものです。 この事業は、携帯電話の電波が届かない不感地域について、市が実施主体となり設備を整備した上で通信事業者にサービスを提供してもらうので、地域間の格差解消を図るものとの説明でありました。 審査では、事業の概要について、事業者の負担について、残る不感地域と対応状況についてなどの質疑を行い、市の負担は事業費の5分の1であり、そのうち9分の1を通信事業者が負担する。市内の不感地域は旭地域に2カ所残るが、いずれも来年度中には通信事業者が自主的に事業実施される予定であるとの答弁がありました。 また、本事業の設計、入札、契約に関し、随意契約での購入であることから、特に事務処理の状況について確認を行いました。委員からは、本事業は特殊な条件下での事業であるため、いたし方ない部分があるものの、随意契約は問題の起こりやすい契約方法であるため、すきの生じない仕組みを構築いただきたいとの意見でありました。 採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上、総務委員会の報告といたします。 ○議長(横山秀二君) 総務委員長の報告は終わりました。 次に、教育民生委員長の報告を求めます。13番、西中教育民生委員長。  〔教育民生委員長 西中 忍君登壇〕 ◆13番(西中忍君) それでは、教育民生委員会に付託されました議案16件について、審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 まず、議案第77号令和2年度萩市国民健康保険事業(事業勘定)特別会計補正予算(第2号)についてですが、今回の補正は、前年度に生じた剰余金を国民健康保険基金に積み立てるための経費及び前年度の保険事業の精算に伴う山口県への返還金に係る経費の予算計上です。 審査では、現在、山口県内保険料水準の統一が予定されていることから、統一に向けた今後の見通し及び統一後の基金積み立ての有無について、さらには、統一までの間における基金の活用予定について質疑が交わされ、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第78号令和2年度萩市国民健康保険事業(直診勘定)特別会計補正予算(第1号)についてですが、今回の補正は、国の第二次補正予算に伴い、新型コロナウイルス感染症の感染リスクがある中、国保診療所に勤務し、患者と接する医療従事者や職員に対して慰労金を給付するための予算計上で、特段の質疑はなく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第79号令和2年度萩市休日急患診療事業特別会計補正予算(第2号)についてですが、今回の補正は、国の第二次補正予算に関連した新型コロナウイルス感染症対策に係る事業の予算計上で、事業の内容は、休日急患診療センターに勤務し、患者と接する医療従事者や職員に対し慰労金を給付する事業及び全国規模で新型コロナウイルス感染症が拡大していることから、感染の疑いがある患者に対し、PCR検査の検査体制を強化するため、発熱外来・検査センターを設置する事業、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、休日急患診療センターの医療用消耗品や空気清浄機等を整備する事業です。 審査では、発熱外来・検査センター設置運営事業に関連し、医療・学校・保育関係者に感染の疑いがあった場合の検査の可否及び今後の萩市の検査体制について質疑が交わされたほか、慰労金給付事業における対象者6名の内訳についてなど質疑が交わされ、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第80号令和2年度萩市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)についてですが、今回の補正は、前年度の保険料等収入額が確定したことから、山口県後期高齢者医療広域連合への負担金に係る予算計上で、特段の質疑はなく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第81号令和2年度萩市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)についてですが、今回の補正は、前年度に生じた剰余金を介護給付費準備基金に積み立てるための経費並びに前年度の介護給付費及び地域支援事業費の精算に伴う返還金に係る予算計上です。 審査では、今後の基金を活用した介護保険料の減額について質疑があり、執行部からは、介護保険料は事業計画に基づき3年間固定することが義務づけられていることから、次期改定の際に検討したい旨の答弁があり、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第82号令和2年度萩市病院事業会計補正予算(第2号)についてですが、今回の補正は、議案第78号及び議案第79号の慰労金給付事業と同様の目的で、市民病院に勤務し患者と接する医療従事者や職員等に対し慰労金を給付するための予算計上です。 審査では、公務員に対する慰労金支給の法的根拠について質疑があり、執行部からは、市人事課を通じて慰労金は労働の対価としての給与に該当しないため、地方公務員法に定める給与条例主義には該当しないといった見解を得ているとの答弁があり、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第85号令和元年度萩市国民健康保険事業(事業勘定)特別会計決算認定についてですが、審査では、被保険者資格証明書の対象者数について質疑があったほかは特段の質疑はなく、採決の結果、賛成多数により原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第86号令和元年度萩市国民健康保険事業(直診勘定)特別会計決算認定についてですが、特段の質疑はなく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第87号令和元年度萩市休日急患診療事業特別会計決算認定についてですが、審査では、休日急患診療センターの時間帯別受診者のうち、夜間から翌朝にかけて受診された方の主な症状及び現在の診療体制に対する医師・看護師からの意見・要望等の有無についてなど質疑が交わされ、採決の結果、全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第88号令和元年度萩市後期高齢者医療事業特別会計決算認定についてですが、特段の質疑はなく、採決の結果、賛成多数により原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第89号令和元年度萩市介護保険事業特別会計決算認定についてですが、審査では、介護保険給付における近年の国の動向等について質疑があり、執行部からは、介護給付費の増加を踏まえ、地域包括ケアの基本方針のもと、住みなれた地域で、できるだけ在宅で過ごせるよう、総合支援事業等により地域の支援体制整備に取り組むこととされているとの答弁がありました。 また、市内介護サービス事業者数介護サービス利用者数及び利用者のニーズについて質疑があり、市として介護認定者数は把握できているが、介護サービスについては、短期間で利用される方や市外でサービスを利用される方などさまざまであり、実際のサービス利用者のニーズを把握することは難しいとの答弁がありました。 このほか、施設入所を希望される方の待機者数及び新型コロナウイルス感染症拡大による介護保険料への影響の有無について。現在、市内ホテル跡地で事業展開が計画されている大型介護福祉施設についてなど質疑が交わされ、採決の結果、賛成多数により原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第92号令和元年度萩市病院事業会計決算認定についてですが、審査に当たり、まず執行部から決算状況の説明に加え、平成29年策定の市民病院新改革プランに掲げる目標値と実績値との比較について説明を受けました。 質疑では、委員から医業費用における経費について、近年増加傾向にあることから、その要因について質疑があり、執行部からは、委託業務に係る経費がその要因として考えられる。市としては長期契約で年度単価が落ちるよう努力をしているが、委託事業者においても経験年数に伴う人件費の上昇といった状況もあり、この部分が経費に反映しているとの答弁がありました。 これに対し委員からは、経験年数がふえることによる人件費の問題や、新型コロナウイルスなどの外部要因により予測しがたい部分があるかもしれないが、計画を立てたからには、できるだけ計画と実績に乖離がないよう取り組んでいただきたいとの意見がありました。 このほか、現在経営アドバイザーから受けている経営改善に対する助言等の内容及び職員の現状認識の状況について質疑が交わされ、採決の結果、全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第94号萩市須佐障害者支援施設の設置及び管理に関する条例を廃止する条例及び議案第98号財産の無償譲渡については、関連があることから一括して審査を行いました。 この2議案ですが、現在萩市が所有する萩市須佐障害者施設社会福祉法人霞峯会に無償譲渡するためのもので、審査では執行部から対象施設の概要について説明を受け、特段の質疑はなく、採決の結果、2議案とも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第96号財産の取得についてですが、これは、GIGAスクール用端末として、iPad2,715台を買い入れることについて議会の議決を求めるもので、今回の買入先については、全国規模での大規模一斉調達等による端末供給の不安定化もあることから、山口県教育ICT推進協議会が実施する共同調達に参加し、同協議会で選定された事業者と随意契約するものです。 審査では、共同調達に参加しなかった場合との価格比較について質疑があり、執行部からは、今回の共同調達には専用キーボード端末管理ソフト等の附属品も含まれており、1台当たりの通常価格は9万4,160円だが、共同調達により4万4,990円で購入できたとの答弁がありました。 また、端末等の更新時における国の費用負担について質疑があり、現時点で今後の機器更新等に対する補助について方針は示されていないが、萩市だけでなく、他自治体も数年後に更新時期を迎えることから、国に対しては更新時の補助についても要望していくとの答弁がありました。 このほか、端末を破損した場合の対応及び新型コロナウイルス感染症拡大による再度の休校措置が懸念されることから、端末の導入時期についてなど質疑が交わされ、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 最後に、議案第97号財産の取得についてですが、これは市内小中学校校務用ノートパソコンの更新整備として、ノートパソコン129台を買い入れることについて議会の議決を求めるものです。 審査では、ノートパソコンの使用場所について質疑が交わされ、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上、教育民生委員会の報告とさせていただきます。 ○議長(横山秀二君) 教育民生委員長の報告は終わりました。 次に、経済建設委員長の報告を求めます。14番、長岡経済建設委員長。  〔経済建設委員長 長岡肇太郎君登壇〕 ◆14番(長岡肇太郎君) 経済建設委員会を代表し、本委員会に付託されました議案4件について、審査の経過及び結果を御報告いたします。 初めに、議案第90号令和元年度萩市水道事業会計決算認定については、執行部から決算状況と主な事業について説明があり、委員からは市内で一番古い配水管の布設年数や点検状況などについて質疑がありました。 執行部からの主な答弁としては、一番古い配水管は昭和11年に布設したものが約20キロメートル存在しており、耐震化計画により、順次布設がえを検討している。点検作業としては、消火栓から放水し、さび水や塩素濃度の測定をしながら古い管や滞留のある箇所を確認している。漏水調査については、旧市内をブロックに分け、音聴により確認しながら行っているとの答弁がありました。 採決の結果、全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第91号令和元年度萩市下水道事業会計決算認定については、執行部から決算状況や主な事業についての説明があり、委員からは萩市公共下水道整備区域の見直しに伴う説明会での地域住民の理解や、国が汚水処理施設の概成を指導する令和8年度末以降の整備について質疑がありました。 執行部からの主な答弁としては、対象地域の説明会において、これまで下水道が整備されると思っていたのになぜ見直すのか、浄化槽設置における補助のかさ上げ制度について、95%と50%のどちらの対象になるのか、浄化槽は必ず設置しなければならないのかといった質問があり、丁寧に説明をさせていただいたとのことでした。 また、今回の見直しにより、基本的には令和8年度末以降の下水道の未普及対策整備はないものと考えているとの答弁でありました。 その他、委員から衛生面に注視した施設管理について、国道や県道工事に伴う上下水道の配管等の移設があった場合の萩市の工事負担割合などについて質疑がありました。執行部からは、浄化槽においては、年間の法定点検など維持管理を徹底して行っていただくよう保健所を交えて指導していく、国や県の工事に伴う配管等の移設に関しては、原因者である国、県からの補償金により萩市で工事を行うが、耐用年数に対する減耗分については持ち出しが生じるとの答弁がありました。 採決の結果、全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決しました、 次に、議案第93号萩市伝統的建造物群保存地区内における建築基準法の制限の緩和に関する条例の一部を改正する条例は、執行部から、建築基準法の一部改正に伴い条例を改正する旨の説明があり、委員からは耐火建築物と準耐火建築物との違いや、伝建地区においての影響について質疑がありました。 執行部からは、建築物の素材や構造について、燃える時間や火に耐える時間等で耐火・準耐火といった区分けがされている。浜崎伝建地区において、熊谷町に3件の特定物件があるとの答弁がありました。 採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第99号損害賠償の額を定めることについては、執行部から事故の概要について説明があり、委員からは市道陥没時の状況や、市道のパトロール回数について、陥没の原因となった漏水した暗渠管の布設年度や管径、管の延長などについて質疑がありました。 執行部からの主な回答といたしましては、車両が停車している状況で起こったこと、市道については年間6回程度の目視パトロールを行っているが、該当箇所は大雨により事故の前日もパトロールをした箇所であること、事故原因となった管渠は、市道認定された昭和56年度以前に布設された道路排水管で、直径が400ミリメートル、延長10.8メートルのものであるとの答弁がありました。 そのほか、委員からは今後の改修方法や、市が加入している道路損害保険の掛金についての質疑がありました。執行部からは、布設年度もかなり前になることから、試掘して状況を確認した後に全区間の改修を考えていること、損害保険の年間掛金は1キロメートル当たり780円のため、市道全体では1,001キロメートルで780,780円であるとの答弁がありました。 採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上、経済建設委員会の委員長報告といたします。 ○議長(横山秀二君) 経済建設委員長の報告は終わりました。 次に、予算決算委員長の報告を求めます。16番、西島予算決算委員長。  〔予算決算委員長 西島孝一君登壇〕 ◆16番(西島孝一君) それでは、予算決算委員会に付託されました議案3件について、審査の経過及び結果を御報告いたします。 審査については、委員外議員を含め16名により、9月14日、15日、16日の3日間審査を行いました。 まず、議案第76号令和2年度萩市一般会計補正予算(第7号)でありますが、今回の補正は、歳入歳出それぞれ18億5,587万6,000円を追加し、予算の総額を379億7,076万1,000円とするものです。 今回の補正は、新型コロナウイルス感染症に対応するための事業や、当初予算編成後の状況変化のため課題に対し早期に対応する必要がある事業を計上されたものであります。あわせて、国の補正予算(第2号)により追加交付の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を計上し、財源の組みかえを行っております。 新型コロナウイルス感染症に対応するための事業の主なものは、光ファイバー未整備地域へ回線を整備する事業、新生児を持つ世帯や市内の大学生等に市内共通商品券を給付する事業、経済的負担の軽減及び雇用の促進を目的として、コロナの影響による離職者、来春の新卒高校生の市内就職者への支援や、その離職者や新卒の就職者を雇用する市内の事業者へ奨励金を交付する事業等であります。 また、状況変化に対応する事業の主なものは、地域おこし協力隊を追加採用する事業、浜崎伝建地区内の空き家を活用する事業、豪雨により被災した施設を復旧する事業等であります。 審査での主な質疑項目について申し上げます。まず、がんばろう萩!光ファイバー整備事業では、事業の完了及び供用開始時期について、入札及び契約の方法について、整備後の維持管理について。地域おこし協力隊設置事業では、協力隊員を増員する目的について、協力隊員の活動等に対する市のフォロー体制について。市税還付事務事業では、課税誤りの発生原因について、今後の還付金見込みについて。がんばろう萩!新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金事業では、慰労金支出の根拠条例整備について、保育士以外の職に対するコロナ関連の手当等の状況について。浜崎伝建地区空き家等活用プロジェクト事業では、林業6次産業化との関係について、地域商社やトビムシ等との連携方法について、等であります。 採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議案第83号令和元年度萩市一般会計決算認定についてであります。9月14日、15日、16日の3日間にわたり審査を行い、採決の結果、賛成多数により認定すべきものと決しました。 それでは、予算、決算の概要から申し上げます。 令和元年度の当初予算は、292億7,000万円の通年予算でスタートし、その後、旧明倫小学校3・4号棟の保存・活用に向けた設計業務を行う事業、住民が安心して暮らせる医療体制を確保するため、中核病院の形成について検討を行う事業、国の補正予算(第1号)を活用したGIGAスクール整備事業の追加計上など、7回の予算補正が行われました。これに平成30年度からの繰越明許費を加え、最終予算は325億5,266万794円となっております。 次に、決算規模については、歳入が297億4,741万1,179円、歳出が289億1,278万1,071円となり、前年度と比較すると、歳入で2.7%、歳出では2.1%それぞれ増加しており、その主な要因は、新総合福祉センター整備事業、学校施設空調設備整備事業、福栄コミュニティセンター整備事業などが増加したことによるものであります。 また、歳入においては、合併特例措置の終了に伴い、漸減5年目を迎えた普通交付税が国の地方財政対策により、前年度と比較して0.4%、4,292万1,000円の減少にとどまったものの、臨時財政対策債では24.5%、1億8,770万円減少しております。 これらの結果、歳入から歳出を差し引いた額は8億3,463万108円となり、繰越明許費の財源として繰り越した額2億8,485万1,729円を差し引いた令和元年度の実質収支は5億4,977万8,379円の黒字決算となっております。なお、当該年度の実質収支から前年度実質収支を差し引いた単年度収支に、財政調整基金への積立金及び取崩額並びに地方債の繰上償還額を加味する実質単年度収支は1億3,574万8,343円の赤字となっております。 以上が、令和元年度予算、決算の概要であります。 次に、審査の経過を申し上げます。審査は、決算全般、歳入、歳出の順に行いましたので、以下、順次申し上げます。 まず、決算全般では、人件費について、退職手当、期末手当、時間外勤務手当などの増減理由や保育士報酬の減少理由について、市町村合併に伴う地方交付税漸減の影響について合併当初の減少見込みと実際の減少額との比較等の質疑がありました。 また、地方交付税等の財源確保のため、引き続き国、県に要望していくことや、職員のワークライフバランスの実現についての意見がありました。 次に、歳入について主な質疑、意見等を一括して申し上げます。 市税では、法人市民税や軽自動車税などの予算計上額未達項目の要因について、公営住宅家賃などの滞納額の状況や滞納者の支払いの状況について、ゴルフ場利用税交付金の算出に係るゴルフ場の利用状況についてなどの質疑がありました。また、徴収業務の県と連携した取り組みの成果について、収納率が県下の市で最下位である要因について質疑があり、収納率の改善を求める意見がありました。 その他、有価証券の売り払いについて、今後は慎重な取り扱いを求める意見がありました。 続いて、歳出について各所管の審査における代表的な質疑、意見等を申し上げます。 まず、2款総務費について、福利厚生事業では、パワーハラスメントの事例の有無、相談体制とその件数について、イージス・アショア配備計画に係る検証事業では、検証事業の検証予定、書面会議の状況やそれに伴う不用額の内容について、広報事業では、「広報はぎ」の見込みページ数からの減少理由と市民からの意見聴取について、公共施設コンクリートブロック塀改修事業では、施工場所、実施工法及び未実施個所の有無について、公共施設PCB含有安定器調査事業では、調査建物の数が予算時から大幅に減少したことや、調査単価が上昇したことについて、萩市地方創生推進事業では、出生数の状況について、萩市基本ビジョンにおける人口目標の変更の可能性と近隣市との出生数の違い、萩市地域人口経済分析業務の成果の活用方法について、結婚支援事業では、成婚実績と対象年齢の引き下げについて、携帯電話エリア整備事業では、事業が繰り越しとなった理由について、移住促進対策事業では、移住者の状況と各種補助金の実績、移住者の転入転出時の人数把握状況について、地域おこし協力隊設置事業では、ミッションの達成状況について、ジオパーク推進事業では、ジオパーク推進協議会の研究者の体制、ガイド、プランナーの養成予定について、旧明倫小学校3・4号棟整備事業では、クラウドファンディングの目標額が達成できなかった要因について、個人番号制度運用事業では、マイナンバーカードの申請状況について、選挙費では、移動期日前投票所及び巡回式の期日前投票所の実績と今後の予定について質疑がありました。 また、萩・明倫学舎管理運営事業では、NPO萩明倫学舎の人員体制と、2号館への入館者の減少改善を図る誘客の取り組みについて質疑が交わされ、市内施設を効果的に周遊できるチケットや旅行商品の造成、雨天時や閑散期での料金割引等、利用促進施策の検討を望む意見がありました。 次に、3款民生費について、新総合福祉センター管理運営事業では、施設の清掃業務の一部を障がい者団体に委託した経緯等について、新萩市総合福祉センター整備事業では、備品購入費に多額の不用額が生じている理由と、予算見積もりの方法について、社会福祉推進事業では、萩市社会福祉協議会への補助金の実績と今後の見込みについて、萩市社会福祉協議会が行う低所得の方への貸付けや高額療養費つなぎ資金の貸付け実績と滞納状況について、延長保育促進事業、24時間保育事業では、利用状況とその傾向について等の質疑がありました。 また、障がい者福祉タクシー等助成事業では、制度の開始時期について質疑があり、タクシーの初乗り料金の上昇も踏まえ、助成単価の増額検討を望む意見がありました。 次に、4款衛生費については、ごみ全般のリサイクル率の推移について、火葬場・霊園管理運営事業では、萩やすらぎ苑斎場等の管理運営状況について、環境保全対策事業では、阿武川を初めとした河川の水質調査の状況や、浄化槽の放流水が河川に与える影響について、不燃物埋立処分事業では、今後の受け入れ可能容量と使用可能な見込み年数、新たな施設の検討状況について等の質疑がありました。 次に、6款農林水産業費について、農林利用最適化推進事業では、遊休農地の発生防止等の状況について、農業振興対策事業では、新規就農者の定義や実績、環境配慮型農業希望者への対応状況について、販売促進等チャレンジ農家応援事業において、新品種の導入状況や新商品開発の状況について、有害鳥獣被害対策事業では、捕獲状況と農作物への被害額の推移について、土地改良事業の農道施設点検事業では、補修が必要な橋梁やトンネルの状況について、林業6次産業化推進事業では、事業成果と地域商社の位置づけについて等の質疑が行われました。 次に、7款商工費について、商工業振興事業において、萩・新お土産コンテスト2019開催事業における事業成果について、企業立地推進事業では、フリーランサー誘致実証実験事業の事業評価について等の質疑が行われました。また、企業誘致をIT企業中心に進めている理由について質疑があり、山陰道や小郡萩道路の整備も進み、萩市の状況も変化しているので、山口県としっかり連携し、IT企業に限らず積極的な誘致推進を望む意見がありました。 消費者行政推進事業では、相談件数減少の理由や主な相談内容、相談者の年齢層について、観光客誘客宣伝事業の萩づくりイベント事業では、DMOとの連携について、観光施策運営事業では、オートキャンプ場のPR促進について、フィルムコミッションの実績について、全国藩校サミット萩大会開催事業では、その事業成果と開催意義について、観光施設維持管理及び施設整備事業では、須佐エコロジーキャンプ場の委託のあり方について等の質疑が行われました。 また、保存樹木の指定については、景観の維持・保存の観点から、国や県に対しての働きかけをより一層望む意見がありました。 次に、8款土木費について、道路維持管理事業では、道路側溝がたつき防止工事の内容について、交通安全対策事業では、区画線の補修完了までの見込みについて、河川維持事業では、河川浚渫の実施に当たり、地元関係団体との事前協議状況について、都市下水路事業では、都市下水路の位置づけや浚渫の状況について、住まいの資金助成事業では、交付実績と、予算枠がなくなったときの対応について等の質疑が行われました。 次に、9款消防費について、避難所用資機材整備事業では、整備進捗状況と今後の予定について、新防災行政無線整備事業では、整備後の福栄地域において、屋外放送が聞こえにくくなったことの理由とその対応についてなどの質疑がありました。また、火災の消火に必要な水の確保が十分できない水利不便地区においては、防火水槽以外の水利確保の検討望む意見がありました。 次に、10款教育費について、萩の島で学ぶ海留学推進事業では、視察の成果や萩市での実施の可能性について、萩市グローバル50奨学金事業では、事業効果とその評価について、学校アシスタント配置事業では、配置状況と効果検証について、学力向上推進事業では、学習指導員の配置状況とその効果について、生徒支援事業では、萩輝きスクールの対応実績と家庭訪問等の状況についてなどの質疑が行われました。また、高等学校生徒通学費の支援事業では、夏休み等の休業中においても部活動等で登校する実態を踏まえ、12カ月分を支給対象とするよう望む意見がありました。あわせて、山口市や益田市などの市外高校に通学する市民に対しての支援がないため、本事業とは別に新たな支援策の検討を望む意見がありました。 その他、文化財保護事業の見島ウシ産地再生事業では、見島ウシの現状と地域おこし協力隊のかかわりについて、阿武川歴史民俗資料館運営事業では、企画展の検討について、図書館管理運営事業では、NPO法人との協働による管理運営状況について等の質疑が行われました。 以上が、委員会審査における質疑、意見等の大要であります。 今回の審査では、歳出全体を通して、当初予算に計上された予算に多額の不用額を生じた原因等について、特に説明を求めたところであります。入札の執行結果によるものや、新規整備施設の光熱水費等の予見しがたいものなど、いたし方ない場合もありますが、予算計上に当たっては精度の高い予算になるよう求めるものであります。 歳出における各項目の審査では、事業の実施実績、効果のみならず、事業に対する検証を踏まえた今後の方針等についてさまざまな質疑が交わされ、委員及び委員外議員からは、先に報告した項目以外にも多くの意見や指摘がありました。執行部におかれては、これらの意見等に十分留意され、費用対効果を初めとする行政評価に基づく次年度の予算編成や、今後の事業執行に生かしていただくとともに、限られた財源を有効に活用し、多様な市民ニーズに的確に対応する財政運営に努められることを強く求めるものであります。 次に、議案第101号令和2年度萩市一般会計補正予算(第8号)でありますが、この補正は、歳入歳出6,015万円を追加し、予算の総額を380億3,091万1,000円とするものです。 今回の補正は、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行に備え、重症化リスクの高い方に対するインフルエンザの予防接種事業で、市民の生活を守るために必要な事業を計上されたものであります。 審査では、予防接種に自己負担がないことから、これは今回だけの措置なのかとの確認があり、コロナ禍の状況であることから、今回限りのこととの答弁がありました。 採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上で、予算決算委員会の報告を終わります。 ○議長(横山秀二君) 予算決算委員長の報告は終わりました。 以上をもちまして、各委員長の報告は終わりました。 これより各委員長に対する質疑を行います。 まず、総務委員長に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(横山秀二君) 質疑なしと認めます。 次に、教育民生委員長に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(横山秀二君) 質疑なしと認めます。 次に、経済建設委員長に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(横山秀二君) 質疑なしと認めます。 次に、予算決算委員長に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(横山秀二君) 質疑なしと認めます。 以上で、各委員長の報告に対する質疑を終わります。 ここで10分間休憩いたします。    午前10時56分休憩────────────────────    午前11時06分再開 △討論 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 これより討論を行います。通告が4件提出されておりますので、順次発言を許します。 まず、議案第76号に関し、賛成の立場から、6番、五十嵐議員の発言を許します。6番、五十嵐議員。  〔6番 五十嵐仁美君登壇〕
    ◆6番(五十嵐仁美君) 議案第76号令和2年度萩市一般会計補正予算(第7号)に賛成の立場で討論します。 今回の補正予算も、新型コロナウイルス感染症に対応する事業が多数盛り込まれているとともに、状況の変化により早期に取り組むべき課題に対応する事業が挙げられています。また、国の補正予算(第2号)により、追加交付される新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を計上し財源組みかえが行われます。 大きな事業としては、がんばろう萩!光ファイバー整備事業15億8,510万円があります。これは、光ファイバー未整備地域の木間・三見・大井地区、田万川・須佐地域に高速大容量の情報通信を可能とする光回線の整備を行うもので、公設民営で萩テレビが運営を行います。ずっと未整備で不自由されていた方々が待ちわびていたものです。 地域おこし協力隊設置事業、388万6,000円は、新型コロナの影響で地方への移住を検討する人がふえているので、地域おこし協力隊の採用人数をふやし、優秀な人材を確保しようとするものです。 がんばろう萩!新生児子育て応援事業2,007万6,000円は、国の特別定額給付金の対象外になった4月28日以降に生まれた子を持つ世帯に対し、10万円相当の市内共通商品券を給付するというものです。来年の3月31日までに生まれた子が対象となります。コロナ禍の大変な中での出産、育児の励みにもなることと思います。 がんばろう萩!新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金事業(公立保育所等に勤務する職員)875万円は、新型コロナの感染リスクがある中で、国、県の要請で開所を継続してきた公立保育所で働く職員に対して、5万円の慰労金を給付するものです。私立保育所や幼稚園、放課後児童クラブで働く職員には、既に県から給付されていましたが、公立保育所は対象外だったので、市から給付することになりました。 保育士や、放課後児童支援員、医療従事者や介護職員など、感染リスクのある職場で働く職員には、慰労金の給付だけでなく、希望によりPCR検査を無料で受けられる体制を整えると、より一層安心して働くことができるのではないでしょうか。検査センターができたら、ぜひこの部分の検討をお願いしたいと思います。 前回、市内在住の世帯の子が市外の学校に行っている場合に、応援品の給付事業が予算計上されたときに、市外から萩市の学校に来ている学生も応援するべきとの声に応じて、がんばろう萩!学生生活応援事業250万円が今回予算化されました。至誠館大学、萩看護学校、萩准看護学校、さくら国際言語学院の学生を対象に、5,000円相当の市内共通商品券が学校を通じて給付されます。自粛生活を強いられている学生にはうれしい事業になっています。 新規のがんばろう萩!デュアル型離職者応援・就職支援事業2,600万円と、がんばろう萩!デュアル型新卒高校生市内就職応援・就職支援事業375万円は、新型コロナの影響で離職された方に給付金を、就職活動に苦慮している卒業予定の高校生に激励金を給付するとともに、その対象者を正社員として1年以上雇用する市内事業者に対し、奨励金を給付するものです。市内への就職を促進するアイデアのある事業だと思います。 がんばろう萩!学校支援事業2,557万7,000円は、新型コロナ対策や子供たちの学習保障に取り組むために必要な経費を補正するもので、児童・生徒の人数に応じて各学校に割り当てられ、GIGAスクールなどのオンライン環境の補てんとして、大型モニターや教師用のタブレット端末の購入や、熱中症を避けるためのサーキュレーターの購入などに使われます。 GIGAスクール構想とは、子供たち一人一人の個性に合わせた教育を実現することを目的に、小中学生一人に1台ずつ学習用のタブレット端末の導入と高速ネットワーク環境を整備する、令和5年度までの5年間の計画でした。しかし、今回のコロナ感染拡大で、一斉休校になった場合に対応するための整備予定を対応するため、整備予定を繰り上げて国からの補助金で整備を進めています。ただし、ことしの冬に感染が拡大しても、端末が入る予定が12月で、初期設定が2月から3月に行われるため、使用するのは来年度以降になります。しかも、活用できるようになるには学習が必要で、コロナ対策に大変な学校現場の負担はふえるばかりです。国の補助があるので、今やるしかないのですが、すんなりと受け入れるには多くの問題があり、不安な事業です。 しかし、今回の補正予算は、全体でコロナ感染対策など、今必要な事業が多く予算に盛り込まれているので、この議案第76号には賛成です。 ○議長(横山秀二君) 五十嵐議員の討論は終わりました。 次に、議案第83号に関し、反対の立場から、10番、美原議員の発言を許します。10番、美原議員。  〔10番 美原喜大君登壇〕 ◆10番(美原喜大君) 令和元年度萩市一般会計決算に反対の立場から討論を行います。 令和元年度予算審査においても、この案件に反対しております。全部を否定したものではありませんが、執行に疑問があり、その意をあらわすために反対討論を行うものです。 議員として、決算審査で大切なことは行政が公正・公明・平等に執行されているか、一部の者のみの行政となっていないか、何といっても萩市民のためになっているか、という観点から審査を行うことが何より大切です。市長がかわったら市長の言うことを聞けという、何とも嘆かわしい、到底議員としての資質が問われる発言も過去ありました。萩市のことを思い、是々非々の意見を言う姿勢を、松陰先生が日本国を憂い行動を起こした姿勢と同じく、我々も今後も見習いたいと思っております。 松陰先生は萩市出身です。皆さんも萩市民です。その気質は持っておられます。市長も一生懸命されています。それが萩市、萩市民のためになっているかという点で、以下において疑問を感じています。 萩市のためになってるかという観点から、少し決算を検証してみたいと思います。 1、広報が2回から1回になりました。その予算が計上され、決算となりました。市民ファーストを標榜されておられました。市民のアンケートの結果は、これまでどおりという結果でありました。しかし、1回にする理由は、総合的に判断してと理由づけをされました。何を総合的に判断したか、いまだにわかりません。 あれから市報は月1回となり、ページ数もふえ、縦書きから横書きになり、見にくい、読みにくいということを市民からよく聞くこととなりました。その市民の意見を届け、市報についてアンケートを実施するよう要望しましたが、反対意見が出るのを恐れてか、いまだ実施されていません。市民ファーストはどこへ行ったのかなというような思いです。 一番大事な市民の意向を無視する。こんな決算を承認することはいかがなものかと思っております。 2番目、萩市景観計画及び屋外広告物等に関する条例の基準が見直されました。萩市は景観を大事にして、保存に努めてきました。伝統的建造物群保存地区も京都と並び日本を代表して4カ所も指定されています。菊屋市長時代から、この全国協議会の会長の座を萩市が担ってきました。藤道市長の折から辞退されました。大変残念な結果というふうに思います。 この条例がもとで、地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律、すなわち歴史まちづくり法が2008年、平成20年11月4日に施行されました。この法律は萩市のためにと言われるほどに、萩市に貢献してきました。一例を挙げますと、玉江の観音堂、通常の補助事業ではできない施設であり、その年に台風が来れば倒れるかもしれないと言われていた中、法の制定が間に合い、工事が間に合い、景観を保存することができました。その他にもこの事業で行ったものがあります。唐樋の札場跡整備、藍場川の整備、堀内の鍵曲道路整備、玉木文之進観光交流センター、渡辺蒿蔵旧宅整備、藩校明倫館整備事業も入ってますね。萩城堀内水質浄化対策事業、高質空間形成施設側溝美装化、藍場川ですね、これらが事業として行われている。これはちょっと当初の計画ですので、実態が把握はちょっとしてないんですが、当初計画これだけ入っておりました。が挙げられます。 このように、萩市は景観の保存等へ力を入れ、いろんな事業を重ねてまいりました。一部規制が厳しいということで、緩和を求める意見もありましたが。まちづくりは規制を受ける者としては不快が生じるかもしれませんが、それで保存事業が有利にできているというところです。それがまちづくりへつながっていくということです。 安易に景観条例の規制を緩和して、何ができたかということですが、今、市民館の下にコンビニエンスストアができました。賛否がいろいろある中、強引につくられました。市民館は明治維新100周年記念事業として、菊竹建築士の設計できたものです。皆さん、御存じのように、1853年に黒船が来ました。その黒船を迎え撃つという意味合いを持って、白船をアレンジしてつくられたと聞きます。そして、市文化財の指定を受けて、現在に至っている建物です。皆さんは気づかれませんでしょうか。市文化財のもとで、黄色、オレンジ色、緑色の原色が使われた目立ちたがっている看板があります。あれはどうにかなりませんかね。白船という文化財のもと、チャラチャラ何とも似合わない状態になっていると思ってます。今後、通られるときにはですね、そういった観点で見ていただきたいと思います。景観や歴史、文化を配慮したものとは到底考えられないな、何とかならないかなというふうに思っております。 そのように、景観を緩和することで、これまでつくり上げてきた萩市が崩れ落ちていく状態と見ております。そういった目を養ってほしいなというふうにも思ってます。特に萩市は歴史と文化のまちです。 3番目、グローバル50はどう萩市に活かされたか。高校の魅力化につながっていますか。志教育を金で買うということになっていませんか。それが教育委員会が行うことですが。魅力ある学校の体制整備が可能ですか。学校自体が魅力のあるものに変わらなければ、グローバル50はできないと思ってます。これは皆、県の仕事であり、市で志だけを強要しても県に届いていない。高校の人材等体制ができるだろうか。高校入試の倍率に影響は出ていません。むしろ下がっているのではないですか。兆しも見えてないような気がします。今後、続けていくのがよいか疑問も残ります。 また、教育長も高校の魅力化アップのために来られたと聞いていますが、義務教育で精一杯となっているのでしょう。あまり高校にはタッチされてないようです。それはそれでいいと思います。義務教育大切というふうに思います。 4番目、組織の改編はどう萩市に活かされましたか。全国的な流れを変えて、何がどうなりましたか。文化財行政や文化・スポーツ行政と、市長部局から教育委員会部局へ移管されました。何がどう変わりましたか。文化財は保護と活用の相反する分野で、頭が一つで調整することが、行政をスムーズに行うことができるという、全国的な流れを萩市が中心になって行っていたものを、萩市から変えたのです。もったいない。文化・スポーツも、高齢福祉との連携があり、市長部局で行うことが連携しやすいというところがありましたが、これも元に戻され、全国的な流れをみずから断った。大変残念だなというふうに思ってます。 5番目、観光DMOはどうだったのか。給与100万円で雇用されて、各種事業を萩市観光協会はされました。その結果はどうなりましたか。我々の成果が見えません。もったいなかったなというような思いをしております。 6番目、孔子廟の取りやめも市民の意見を聞くことなく、私が一番市民の意見を聞いてると返されて、一方的にやめられました。広報を1回にしたことといい、市民ファーストとの都合はよいものになっております。明倫学舎はアンケートにより、市民の意見を聞かれました。市民の意向は変わったと言われる中でのアンケートでしたが、市民の意向は変わっていませんでした。孔子廟も意見を聞くことが大切だと思います。 そして一方的に体育館を子供の遊び場所に改修しておられますが、この区域は藩校明倫館復元事業構想の範囲内です。この萩市として大きな構想をもって、日本一の観光施設をつくっていく、過去からの継続的な場所です。そこへ補助事業を導入して子供の遊び場所をつくる行為は、決して歴史、文化を大切にする行為とは考えられません。歴史、文化を大切にすると言われながら、やってることはちょっと違ってるなというふうに思います。大きな萩市としてのまちづくりを、他の場所でも可能な子供の遊び場所に固定してしまうということ、歴史も文化もわかってない行為ととられます。どちらに重みがあるか比較してみればわかるはずです。 まちづくりはビジョンの作成や構想の作成のみがまちづくりではありません。具体的なまちづくりを長期的にわたり行うためには、一部利害に反する市民がおられても、それに理解を求め、萩市のためになることがまちづくりを行うということです。 7番、藩校サミットの引き受け。サミットの引き受けは、藤道市長が判断をして行うこととされました。その反面、孔子廟の移転をみずから予算を流されました。藩校明倫館復元事業を取りやめて、藩校サミットを引き受けるという相反する態度をとられたわけです。その経緯を知っておられれば、参集された皆さんはどういうお気持ちだったかを考えると、萩市としてさみしい気持ちがします。藩校明倫館は中止とした中、子供たちに志として取り組んだサミットです。本当に歴史、文化の志が必要なのは萩市ではなかったでしょうか。 以上、長くなりました。萩市の市政の方向に変化が出てきています。なぜかと考えたときに、これまでの市政に変化を求めている方の意見を聞いて政治を行っているからだと推測しています。萩市のためになっているかという観点から意見を申し上げました。議員の皆様には、吉田松陰先生のおひざ元のまちであります飛耳長目的立場で現状を把握され、松陰先生のごとく行動を重視する姿勢を持ち、現在の萩市がどういう状態になりつつあるのかを冷静に見ていただきたいものです。 以上、令和元年度決算審査の反対の理由を述べ、討論といたします。 ○議長(横山秀二君) 美原議員の討論は終わりました。 次に、議案第83号に関し、賛成の立場から、18番、宮内議員の発言を許します。18番、宮内議員。  〔18番 宮内欣二君登壇〕 ◆18番(宮内欣二君) 議案第83号2019年度一般会計決算認定について討論をいたします。 2019年度の一般会計決算は、歳入297億4,741万1,179円、歳出289億1,278万1,071円で、歳入歳出差し引き8億3,463万108円となり、これから翌年度に繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は5億4,977万8,379円の黒字となっております。これに財源留保額を差し引いた実質単年度収支は1億3,574万8,000円の赤字となりました。3年連続赤字です。 一方、財政の健全性を示す4つの指標と、事業会計の資金不足比率においては、赤字がないため実質赤字比率も、連結実質赤字比率も数値はありません。将来負担比率も数値なし。事業会計の資金不足比率も資金に不足がなく、数値なしとなっております。ただ、実質公債費比率だけが数値として示されております。それは6.3です。前年度の7.1から0.8ポイント改善しています。早期健全化基準では、この実質公債費比率は25.0、財政再生基準35.0です。これらと比べても、萩市の財政は全く危なげない状況です。この指標から見れば、萩市の財政が健全に運営されていることが見てとれます。すぐに財政破綻して、財政再生団体になるというような状況にないことは、はっきりしています。 とは言え、一般財源を大きくつぎ込む巨額の公共事業が連続したりすると、財政は急速に健全性を失ってしまいます。財源に十分に配慮した上で、市民の福祉増進のためのサービス充実に向け事業を進めていくことが求められています。その可能性は十分に持ってるということが、この決算で明らかになっています。 先ほど、孔子廟移転の話がありました。孔子廟は江向に明倫館があったとき、わずか20年間存在しただけです。明治維新になって、明倫館が廃止され、まだ新しいその孔子廟を、たまたま火災にあった海潮寺が、本堂として購入し移築して以来140年間、立派に現在まで保存活用されてきています。萩市の文化財としても保存されてきています。 歴史、文化というのであれば、こちらの歴史の方が圧倒的に長いのであり、それがまた萩市の市民の皆さんが文化財を大切にしてきた歴史でもあるのではないでしょうか。そういう点で、孔子廟が、今、海潮寺として残っていることこそ、それが大事なのであり、移転を中止したことは、見識のある態度であったと私には思えてなりません。 また、旧明倫小校舎の整備について、市民アンケートをとった上で篤志家からの財源も利用して、整備・保存するとした手法も容認できるものではないでしょうか。しかしながら、財源の確保として活用したクラウドファンディング、これは失敗でした。 今後の活用に不安があるということから、この事業の評価はまだ定まっていません。特に総合事務所管内の市民からは、いまだに整備事業に対する不信の声があるということも伝えておきます。 そして、先行して整備した本館2号館の明倫学舎、これは管理運営事業費が8,864万円に達しています。収入は2,182万円であり、一般財源から6,680万円の支出をしていることも確認しました。観光などの公共事業の実施、実施はその目的とその後の管理運営について、慎重で十分な検討を行った上で取り組む必要があるということを示しているのではないでしょうか。 2019年度の決算の承認に賛成する理由の大きなものは、子ども子育て支援の取り組みが引き続き進んでいるということ。例えば乳幼児医療費助成、子供医療費助成が数年で実施されました。当初予算と比べると決算額は下回っていることもわかりました。医療費を助成したらどんどん医者にかかるから医療費がふえる、国保財政に影響があるなどという心配はなかったことがここでもわかります。 これらの子育て支援策によって、出生数が減少する状況から、出生数がふえていく方向に向かう、その兆しが見られています。引き続き子育て支援の充実が求められています。 また、高齢者の移動支援の検討が進みました。公共交通網形成計画が策定され、高齢者から強い要望があったバス運賃の軽減についても検討され、ことし4月から市内発着の路線バス運賃100円の実現に大きく踏み出して、たくさんの高齢者から喜びの声が伝えらえています。あとは自宅からどこにでも行ける移動手段の確保。これが課題となっています。 経済対策では、中小企業支援策として、萩市産品販路拡大事業やビジネスチャレンジサポート事業、新型コロナ対策事業など、萩市内の中小業者への支援が広がりました。今はまだ効果が十分に見えないかもしれませんが、いずれ上がってくることが期待されています。 農林水産業では、ふるさと再生回帰応援事業や、担い手育成支援事業、チャレンジ農家応援事業などが取り組まれました。離農・耕作放棄拡大、これを見ればその効果は不十分ではありますが、一定の効果が上がったことも確かです。 しかしながら、農林水産業の衰退にはとても追いついていません。私はかねてから言ってきました。農地10アール当たり20万円の交付金を出せば、農業も農村も復活再生につながっていく、このように訴えています。これが実現すれば農山村に人が戻り、再生へ大きくかじを切ることは確実です。そんな財源あるかいって言われるかもしれません。あります。来年度、防衛費は5兆4,000億円と言われています。防衛予算をいくらふやしても、コロナ対策はできませんでした。ここを削って1兆2,000億円を回せば、日本の農業、農山村は再生します。それぐらいに思い切った政策を進めなければ、5年後には農山漁村は大変な状況が訪れることは間違いありません。ぜひ思い切った政策転換をしていただきたいと思います。 また、この年度ではいくつかの公共施設整備が取り組まれました。新総合福祉センター、福栄コミュニティセンター、大井保育施設、大島複合施設、学校空調施設整備などであります。それぞれの地域、それぞれの分野で必要な事業であり、住民、市民から待たれていたものであると思います。 これらが認定に賛成する主な理由ですが、決して許されないということも起きました。新総合福祉センター整備などに関連して、情報政策課長が逮捕され、略式起訴で罰金50万円を支払ったという汚職事件が発覚いたしました。罰金50万円という刑事罰であり、大山鳴動鼠一匹という結果です。捜査対象となった事件でも、金額の大きいものが不起訴となり、金額の小さい方だけで略式起訴という形でした。検察不信に結びつくような刑事事件の結末に、驚き、疑問を持った人も多かったのではないでしょうか。その裏にどんな力が働いたのでしょうか。当初の報道や、また別の情報を通じても、その程度で終わったことが不思議でなりません。実際にはまだまだ深い闇が残されているように感じています。 決算の承認には賛成するものの、こんな事件が起こったことは決して認めることはできません。公共事業を食い物にし、私物化し、利権をあさる体質は、このように根深く残っています。こんな体質を一掃することなしには、市民のための市政は実現することはできません。 教育でのグローバル50事業も、市民の目線からすると、とても納得のできない事業です。学力の底上げをするという事業ならまだまだ理解できますが、トップの引き上げのために多額の財政支援を行うことが、今の萩市に本当に必要なことでしょうか。私には理解できません。 そして最後に、市民ファーストとの関連で、一言申し上げたいと思います。 防衛省が進めてきたイージス・アショア配備計画についての市長の姿勢、市独自の検証事業については、結果から見ても全く意味のないむだなものとなったということを指摘しておきたいと思います。 この問題が降ってわいたとき、市長は、国益にかなうなら、まちづくりが多少阻害されてでも反対できない、リスクのない事業はない、などと述べておられました。私たちは平和で平穏な安全で安心できる暮らしが大切であり、農村の原風景が残るこの土地に似合わない、田舎の田舎らしさを求めて来る人たちがふえてきている中で、今まで培ってきた地域の人々の努力が台なしになると訴えてまいりました。 市内には、自分たちの利益のために誘致推進すると表明した人たちもいました。自分が金をもうけるためには、他の住民が犠牲になってもいいというような露骨な態度でした。そんな人たちよりも、経済効果で判断すべきではないという藤道市長の方が、まだましではありました。しかし、地方自治とは何か。自治体のトップである市長の態度としてはどうあるべきかという疑問の生じるものでありました。国益のためなら犠牲になってもいい、犠牲はやむを得ないというような態度は、地方自治にはふさわしくはありません。 国と地方自治体は対等平等の関係です。それぞれの役割を分担しているだけであります。国防は国の専管事項とか専権事項だという山口県の態度と軌を一にした方針から、市民の声や要望、願い、疑問には、防衛省に伝えるだけで、防衛省に答える義務があるとして、萩市が直接答えることはしませんでした。専管事項でも専権事項でもありません。主に国が分担するというだけのことであり、自治体が口をはさめないという見解は地方自治を否定するものです。 自治体には住民の暮らしを守り、安全と安心を確保する責任があります。そのことを住民から指摘されて、検証のための有識者会議がもたれたわけです。ところが電波、電磁波、水、土質、この影響を検証するという、この3つに限定したことから不十分なものとなりました。そしてまた、選ばれた委員が防衛省関係者であり、公平性も担保できませんでした。さらに、もともと原則公開としてきたのに、非公開で実施したことから、全く市民ファーストとは違って防衛省優先、防衛省ファーストというような委員会となってしまいました。 検証結果は、一部の電波・電磁波の専門家の苦言を無視して、適地であるという結論が導かれました。ところが、今年度に入り防衛省はミサイルのブースターを演習場内に確実に落とすことはできないとして、配備を撤回するという結末となりました。 防衛省の言うことが本当の理由かどうかわかりませんが、私たちは説明会の中でも、ミサイルの一部が落下する、そういう可能性があり、住民の安全を確保できないということは指摘をしてまいりました。そういう私たちの指摘が正しかったということが証明され、防衛省や山口県のとってきた態度が間違っていたということがはっきり示されました。萩市でも防衛省に理解を示してきた姿勢が問われているのではないでしょうか。心ある市民の指摘が正しかったことが、天下に知らしめられたわけです。市民ファーストを掲げてきた市長が、本当にその立場を貫いていれば、市民から、あいまいだ、どっちつかずだ、最後には防衛省に協力するんじゃないか、という批判はなかったと思います。 この件で、市長も実際の地方自治とは何か、自治体の首長とはどうあるべきか、市民に信頼される市長とは何か、市民の負託にこたえる政治家とはどんな姿かということを勉強されたと思います。今後は、市民ファーストとみずから掲げてきた政治信条にしっかりと立ち返り、市民のための市政、住民の福祉増進に一層邁進する市政の実現を図っていくことを求めて、賛成討論といたします。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 宮内議員の討論は終わりました。 次に、議案第85号に関し、反対の立場から、18番、宮内議員の発言を許します。18番、宮内議員。  〔18番 宮内欣二君登壇〕 ◆18番(宮内欣二君) 議案第85号2019年度国民健康保険(事業勘定)特別会計決算認定について、反対の立場から討論します。 2019年度の国保事業勘定の決算は、歳入70億2,288万5,708円、歳出69億6,624万8,270円で、5,663万7,438円の黒字となりました。前年度の2018年度の黒字が1億3,300万円ありました。これに続いての黒字決算となりました。 国保事業は、2018年度から県が財政運営を行うようになっています。萩市では県への事業納付金の仮算定と本算定で大きな差があったことから、保険料の改定を行った年度です。いよいよ県内統一保険料に向けて動き出しています。 しかし、国保の保険料負担が重いという市民の状況は、保険料率の改定後も続いています。負担軽減をしてほしいという切実な声は、まだまだ上がっております。一層の負担軽減が求められていたわけです。しかしながら、2018年度の黒字から、国民健康保険基金への積み立てが1億3,356万9,000円行われ、8億1,500万円を超える基金を保有することになりました。その上で、当該年度には5,663万円の繰り越しが出ています。これはさらに負担軽減をする財源があるということを示しています。 十分な基金をこれ以上積み増すことは、保険料の取り過ぎとも言える状況になります。被保険者の保険料負担の軽減の声にこたえて、この十分な基金などを財源にして、保険料率の低減をすべきです。財源がありながら市民の負担軽減の声に十分にこたえ切れていないという結果から、この決算の承認に反対いたします。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 宮内議員の討論は終わりました。 以上で、討論を終了いたします。──────────────────── △採決 ○議長(横山秀二君) これより採決を行います。 まず、議案第76号令和2年度萩市一般会計補正予算(第7号)に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の方は起立を願います。  〔起立者多数〕 ○議長(横山秀二君) 起立多数と認めます。よって、議案第76号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第77号令和2年度萩市国民健康保険事業(事業勘定)特別会計補正予算(第2号)に対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第77号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第78号令和2年度萩市国民健康保険事業(直診勘定)特別会計補正予算(第1号)に対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第78号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第79号令和2年度萩市休日急患診療事業特別会計補正予算(第2号)に対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第79号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第80号令和2年度萩市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)に対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第80号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第81号令和2年度萩市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)に対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第81号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第82号令和2年度萩市病院事業会計補正予算(第2号)に対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第82号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第83号令和元年度萩市一般会計決算認定についてに対する委員長の報告は、認定であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の方は起立を願います。  〔起立者多数〕 ○議長(横山秀二君) 起立多数と認めます。よって、議案第83号は委員長の報告のとおり認定されました。 次に、議案第84号令和元年度萩市土地取得事業特別会計決算認定についてに対する委員長の報告は、認定であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第84号は委員長の報告のとおり認定されました。 次に、議案第85号令和元年度萩市国民健康保険事業(事業勘定)特別会計決算認定についてに対する委員長の報告は、認定であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の方は起立を願います。  〔起立者多数〕 ○議長(横山秀二君) 起立多数と認めます。よって、議案第85号は委員長の報告のとおり認定されました。 次に、議案第86号令和元年度萩市国民健康保険事業(直診勘定)特別会計決算認定についてに対する委員長の報告は、認定であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第86号は委員長の報告のとおり認定されました。 次に、議案第87号令和元年度萩市休日急患診療事業特別会計決算認定についてに対する委員長の報告は、認定であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第87号は委員長の報告のとおり認定されました。 次に、議案第88号令和元年度萩市後期高齢者医療事業特別会計決算認定についてに対する委員長の報告は、認定であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の方は起立を願います。  〔起立者多数〕 ○議長(横山秀二君) 起立多数と認めます。よって、議案第88号は委員長の報告のとおり認定されました。 次に、議案第89号令和元年度萩市介護保険事業特別会計決算認定についてに対する委員長の報告は、認定であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の方は起立を願います。  〔起立者多数〕 ○議長(横山秀二君) 起立多数と認めます。よって、議案第89号は委員長の報告のとおり認定されました。 次に、議案第90号令和元年度萩市水道事業会計決算認定についてに対する委員長の報告は、認定であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第90号は委員長の報告のとおり認定されました。 次に、議案第91号令和元年度萩市下水道事業会計決算認定についてに対する委員長の報告は、認定であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第91号は委員長の報告のとおり認定されました。 次に、議案第92号令和元年度萩市病院事業会計決算認定についてに対する委員長の報告は、認定であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第92号は委員長の報告のとおり認定されました。 次に、議案第93号萩市伝統的建造物群保存地区内における建築基準法の制限の緩和に関する条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第93号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第94号萩市須佐障害者支援施設の設置及び管理に関する条例を廃止する条例に対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第94号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第95号財産の取得についてに対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第95号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第96号財産の取得についてに対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第96号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第97号財産の取得についてに対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第97号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第98号財産の無償譲渡についてに対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第98号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第99号損害賠償の額を定めることについてに対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第99号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第100号人権擁護委員の候補者の推薦については、次の者を推薦することに同意と決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第100号は同意と決しました。 次に、議案第101号令和2年度萩市一般会計補正予算(第8号)に対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第101号は委員長の報告のとおり可決されました。 このあたりで午前中の会議を終わり、午後1時10分から会議を開きますので定刻までに御参集を願います。 では休憩いたします。    午後 0時04分休憩────────────────────    午後 1時10分再開 △日程第3 請願第1号 ○議長(横山秀二君) 午前中の会議に引き続き、午後の会議を開きます。 日程第3、請願第1号を議題といたします。 これより、総務委員長の報告を求めます。9番、松浦俊生総務委員長  〔総務委員長 松浦俊生君登壇〕 ◆9番(松浦俊生君) 総務委員会を代表いたしまして、本委員会に付託されました請願第1号核兵器禁止条約に関する請願について、審査の経過及び結果について報告いたします。 まず、紹介議員の宮内議員から請願文書表に沿い、請願の趣旨説明及び補足説明がありました。議員からは請願書では核兵器禁止条約を批准するよう決議していただきたいと記載してあるが、これは意見書を政府、国会へ届けていただきたいとの願意であることの補足説明がありました。 また、核兵器禁止をなくすことが私たちを核の危険から守ってくれる唯一の道であり、核抑止力論にとらわれず、安心して暮らせる世界になるために必要なため、核兵器禁止条約がつくられた。それをぜひ全世界で認めるような形にし、核兵器を世界からなくしたいとの請願者の思いを紹介されたところです。 続いて、委員から紹介議員への質疑を行い、核保有国の核兵器禁止条約への署名、批准の状況についての質疑では、核保有国9カ国の中で署名、批准した国はないことを確認しました。また、各保有国アメリカとの安全保障条約を基軸に、国防体制を構築している現状と、核兵器禁止条約への批准の整合性について、紹介議員はどう考えているのかとの質疑では、日米安全保障条約の中で、アメリカの核の傘のもと日本は安全を保っていることで政府は核兵器禁止条約を認めず、採択に賛成しなかった。しかし、日本は唯一の戦争被爆国であり、今なお14万人の被爆者がおられる。核兵器廃絶は日本国民の悲願である。核兵器廃絶を現実的な課題としてどう行動するのか、日米安保体制とは明確に矛盾するとの答弁がありました。 さらに、請願者からの意見書案の提出はありませんでしたが、紹介議員から日本政府に核兵器禁止条約の参加・署名・批准を求める意見書と題した案の提示があり、あわせて文案の確認なども行いました。 次に、委員間の討議を行い、この世界から核兵器をなくしたい、根絶したいという請願者の強い思いに対しては、委員全員が共感し、賛意を表したところです。このことを踏まえ、代表的な意見等を紹介いたします。 この条約は、賛成が122カ国で成立したとのことだが、少なくとも署名国の中には、先ほどの核保有国9カ国はどこも入っていない。日本を取り巻く情勢は、北朝鮮では核弾頭を乗せるミサイルの発射実験を行っている。日本はまさに核の脅威にさらされていると言っても過言ではない。核兵器を保有している国がこの条約に参加していなければ、核廃絶をいくらうたっても絵に描いたもちにしか過ぎない。核保有国が廃絶に向けた行動をしていかなければ、この条約が例え発効したとしても、条約の効果は限定的となる。核開発を抑止していかなければならないが、かなり大変なことだろうと推測する。核兵器を廃絶することには大いに賛成だが、現実的な対応としては、外交、国防にかかわることは、日本政府、国会にゆだねたいと思う。したがって特に国に申し上げることはない。 萩市の平和都市宣言でも、核兵器廃絶を強く訴えるとともに、と書いてある。これは萩市としての総意だと思う。それは言うだけでいいのかということ。実際に廃絶に向かって、実効ある条約が採択された。国際条約発効まであと6カ国。署名した国が84カ国あるので、それが国連総長まで届けられれば、多分発効するだろうと思う。そのときに実効ある国際条約になぜ日本は批准しないのか。この条約を国際社会に広めていけば、実効あるものになる。この条約は一般の兵器については、何も規制がない。核兵器のことについてのみ規定されている。 被爆国日本で、こういった声を上げていくことは大事なこと。北朝鮮の動き、中国の脅威といった、日本が置かれている状況の中で、日本はアメリカの核の傘の中にいることで守られている。日本政府は国、国民の生命・財産を守る立場に立つ、何があっても守る立場に立つと言っている。日本政府の役割としては、今すぐ核のもとにいる状態を外れて、批准をするのではなく、粘り強く核廃絶に向けた状態をつくっていこうという立場にある。山口県では批准を求める意見書を提出した自治体はない。核廃絶はしなければならないが、今核兵器禁止条約に批准することは、現実的な話ではない。批准を求める意見書は時期尚早だと思う。 核保有国と非保有国の温度差がある。橋渡しではないが、対話によってその差を縮めていく、そこから始めるべきではないかなどであります。 採決の結果、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。 以上で、総務委員会の報告を終わります。 ○議長(横山秀二君) 総務委員長の報告は終わりました。 これより委員長に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(横山秀二君) 質疑なしと認めます。 以上で、委員長の報告に対する質疑を終わります。──────────────────── △討論 ○議長(横山秀二君) これより討論を行います。通告が1件提出されておりますので、発言を許します。 まず、請願第1号に関し、賛成の立場から、6番、五十嵐議員の発言を許します。6番、五十嵐議員。  〔6番 五十嵐仁美君登壇〕 ◆6番(五十嵐仁美君) 令和2年、請願第1号核兵器禁止条約に関する請願書に賛成の立場で討論します。 2017年7月7日、国際連合の会議は賛成122カ国、反対1カ国、棄権1カ国の圧倒的多数で、核兵器禁止条約を採択しました。 この条約は、核兵器の開発、生産、保有、貯蔵等を禁止していることから、核兵器のない世界の実現に向けて極めて重要です。この核兵器禁止条約が発効するためには、50カ国の批准が必要となります。現在、3日前の21日に地中海の島国マルタが批准書を国連に寄託し、同条約を批准した国が合計45カ国になり、条約発効まであと5カ国に迫りました。マルタのワルトロ外相は、核不拡散と世界的軍縮はすべての人々と次の世代により安全な未来を保障する上で極めて重要であり、条約批准はそれに向けたゆるぎない制約を証明するものである、と述べています。本当にそうです。 戦争も核兵器もない、安全で平和な世界を次の世代に残していくことこそ、今の私たちの責務であり、唯一の戦争被爆国である日本は、核兵器を廃絶していくべきことを世界の人々に強く訴えていく使命があります。広島、長崎の惨劇を人類は二度と繰り返してはならないのです。 ところが、日本は核兵器禁止条約に批准はもとより署名すらしていません。なぜなら、核兵器の脅威に対して、核の傘で安全保障を確保しているからです。核の傘とは、もし日本に核兵器を使用するのであれば、アメリカの核兵器で報復するという威嚇によって、北朝鮮や中国による核兵器の使用を思いとどまらせるという試みです。本当にアメリカが日本を守ってくれるのでしょうか。非常に危ういものです。 アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の核5大国は、核兵器禁止条約に反対するという点では一致して行動していますが、この条約を支持する世界の多数派に包囲される中で追い詰められているのが実態です。5大国の外相がことしの3月10日に共同声明を発表し、核兵器のない世界という究極目標を支持する、核軍備の縮小、撤廃に向けて誠実に交渉を行うことを約束する、と表明しています。 また、NHK広島放送局が8月に発表した平和に関する意識調査では、アメリカの若者18歳から34歳の70%が、核兵器は必要なしと答えています。 日本政府は、アメリカの核の傘から抜け出すこともできず、核保有国と非保有国の橋渡し役として国連総会に提出した決議は、条約の先頭に立っていた非保有国から厳しい批判を浴び、アメリカは棄権をし、中国、ロシアは反対し、橋渡しは破綻しています。日本は今こそ核兵器禁止条約に参加して、被爆国にふさわしい役割を果たすべきです。 日本政府に条約への参加、署名、批准を求める意見書を決議した自治体は、現在、475に及んでいます。私はアトラス前で、被爆者が訴える核兵器廃絶を求める署名行動に毎月参加しています。声かけをすると子供もお年寄りも、広島を繰り返してはいかん、と署名をしてくれます。県内では萩市が一番多い署名数になっています。萩市民も核兵器はいらないと考えている方が、とても多く感じます。 核兵器禁止条約が発効されても、条約に参加していない国は条約を守る必要はありませんが、参加、署名、批准している国々からの圧力が大きくのしかかってきます。さらに核保有国内の核廃絶の運動が、さらに活発になることは間違いありません。 ぜひ山口県ではこの萩市議会が先頭を切って決議しようではありませんか。世界から核兵器をなくして、市民の安全な生活を保障するために、議員の皆さんの誠実な判断をお願いします。 ○議長(横山秀二君) 五十嵐議員の討論は終わりました。 以上で、討論を終了いたします。──────────────────── △採決 ○議長(横山秀二君) これより採決を行います。 請願第1号核兵器禁止条約に関する請願書に対する委員長の報告は不採択であります。ついては、本請願を採択とすることに賛成の方は起立を願います。  〔起立者少数〕 ○議長(横山秀二君) 起立少数と認めます。よって、請願第1号は不採択とすることに決定いたしました。──────────────────── △日程第4 議案第102号及び議案第103号 ○議長(横山秀二君) 日程第4、議案第102号及び議案第103号を一括して議題といたします。────────────────────議案第102号 令和2年度萩市一般会計補正予算(第9号)議案第103号 市公葬の執行について──────────────────── ○議長(横山秀二君) これより提案理由の説明を求めます。國吉副市長。  〔副市長 國吉宏和君登壇〕 ◎副市長(國吉宏和君) 本定例会に追加で提案いたします2議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、議案第102号令和2年度萩市一般会計補正予算(第9号)でありますが、これは歳入歳出それぞれ387万円を追加し、予算の総額を380億3,478万1,000円とするものであります。 歳出予算の補正は、萩市名誉市民浦上敏朗氏が御逝去されたことに伴う市公葬を執行する、萩市葬執行事業387万円であります。 次に、議案第103号市公葬の執行についてでありますが、これは萩市名誉市民浦上敏朗氏が御逝去されたことに伴う市公葬を執行することについて、市議会の議決を求めるものであります。 以上、提案いたしました2議案について、その概要を御説明申し上げました。 ○議長(横山秀二君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 これより質疑を行います。まず、議案第102号、令和2年度萩市一般会計補正予算(第9号)に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑あり」と呼ぶ者あり)18番、宮内議員。 ◆18番(宮内欣二君) 一般管理費の中で387万円の予算が立てられていますが、委託料317万3,000円となっております。どこに、どういう方に委託するんでしょうか。 ○議長(横山秀二君) 柴田総務部長。 ◎総務部長(柴田一郎君) お尋ねのございました委託料でございますけれども、これは会場として予定をしております萩市民館大ホール、こちらの舞台上に主に祭壇等を設置するための、この設営業務に関する委託料。それと別に想定しておりますのが、故人のですね、をしのんだアーカイブのようなビデオを作製いたしまして、これを当日、故人をしのんで映像を流したいということで、この製作に当たる委託料。さらにステージにおける看板である、そういったものの製作の委託料、これを予定しております。 以上でございます。 ○議長(横山秀二君) ほかにありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(横山秀二君) ないようでありますので質疑を打ち切ります。 次に、議案第103号市公葬の執行についてに対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(横山秀二君) 質疑なしと認めます。 以上で質疑を終了します。 この際お諮りをいたします。 ただいま議題となっております議案第102号及び議案第103号の議案2件は会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。したがって、議案第102号及び議案第103号の議案2件は委員会付託を省略することに決定をいたしました。──────────────────── △討論 ○議長(横山秀二君) これより討論を行います。討論はありませんか。  〔「討論なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 討論なしと認めます。──────────────────── △採決 ○議長(横山秀二君) これより採決を行います。 まず、議案第102号令和2年度萩市一般会計補正予算(第9号)は原案のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって議案第102号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第103号市公葬の執行については原案のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって議案第103号は原案のとおり可決されました。──────────────────── △日程第5 議員提出議案第2号 ○議長(横山秀二君) 日程第5、議員提出議案第2号を議題といたします。 まず、提案者から提案理由の説明を求めます。3番、瀧口議員。  〔3番 瀧口治昭君登壇〕 ◆3番(瀧口治昭君) それでは、議員提出議案第2号新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書について提案理由を説明いたします。 この意見書提出は、新型コロナウイルス感染症拡大による地域経済への影響によって、今後、地方財政に巨額の財政不足が発生し、これまでにない厳しい状況に陥ることが予想されることから、地方自治体が安定的な行政サービスを提供するためにも、国に対し地方の安定的な財政運営に必要な地方税財源の確保及び対策を求めるものです。 意見書の詳細につきましては、お手元に配付の議案に記載のとおりでございます。 議員各位におかれましては、本議案の趣旨に御理解をいただき、御賛同いただきますようお願いを申し上げ、簡単ではございますが提案理由とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(横山秀二君) 提案理由の説明は終わりました。 これより質疑を行います。 議員提出議案第2号新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑あり」と呼ぶ者あり)18番、宮内議員。 ◆18番(宮内欣二君) 1点目は、意見書の案の1のところ、その際、臨時財政対策債が累積することのないよう、発行額の縮減に努めるとともに、償還財源を確保すること、とあります。これはどういう意味になるんでしょうか。それが1点。 それから2点目、5のところ、とりわけ、固定資産税は市町村の極めて重要な基幹税であり、制度の根幹に影響する見直しは、土地、家屋、償却資産を問わず、断じて行わないこと。先の緊急経済対策として講じた特例措置は、臨時・異例の措置として、やむを得ないものであったが、本来国庫補助金などにより対応すべきものである、というふうにされているんですけれど、固定資産税と先の緊急経済対策として講じられ特例措置の間に、どのような関係があるんでしょうか。 以上、2点です。 ○議長(横山秀二君) 3番、瀧口議員。 ◆3番(瀧口治昭君) それではお手元にあります、今、1項目めの臨時財政対策債についての御質問であったと思います。 これは国が地方交付税の財源が不足した場合、地方に地方債による財源の確保をさせるものです。要するに自治体が一度借金をしろということなんで、そういったことがないようにということで、そういった文章が入っています。 それと、今、5番目の項目ですね。これは6月定例会で議案第58号萩市税条例の一部を改正する条例の中で、令和3年度の固定資産税についてですね、中小事業者、コロナウイルス感染症の影響による売上の減少をされた中小企業者が所有する固定資産税の課税標準を、令和3年度に限り減少率に応じて2分の1またはゼロにするものということで、これ6月の定例会で一応総務委員会の方で審議をされております。こういったことに関しまして、このときは説明では、私は委員会ではありませんが、総務委員会ではありませんが、その折には特別交付税で財源確保するというような答弁があったんではないかと思います。 いずれにいたしましても、固定資産税はそれぞれの自治体の固有の財源でありますので、国の措置によってですね、こういったことが、変化とか、こういうことがないようにということで、一応記しております。特にこのたびの意見書の中で主なものは、5番の内容が一番重要な項目ではないかと思います。 ○議長(横山秀二君) ほかにありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(横山秀二君) ないようでありますので、質疑を打ち切ります。 以上で、質疑を終了します。 この際お諮りをいたします。 ただいま議題となっております議員提出議案第2号は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第2号は、委員会付託を省略することに決定いたしました。──────────────────── △討論 ○議長(横山秀二君) これより討論を行います。討論はありませんか。(「討論なし」と呼ぶ者あり) ○議長(横山秀二君) 討論なしと認めます。──────────────────── △採決 ○議長(横山秀二君) これより採決を行います。 議員提出議案第2号新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第2号は、原案のとおり可決されました。 この際お諮りをいたします。 ただいま可決されました意見書の提出方法並びに字句の整理等につきましては、会議規則第43条の規定により議長に一任されたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「御異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。したがって、提出方法並びに字句の整理等は、議長に一任をされました。──────────────────── △日程第6 議員の派遣について ○議長(横山秀二君) 日程第6、議員の派遣についてを議題といたします。 お手元に配付いたしております議員派遣一覧のとおり、会議規則第167条の規定により議員を派遣いたしたいと思います。 お諮りをいたします。 議員の派遣については、これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、本件は議員派遣一覧のとおり議員を派遣することに決定をいたしました。 続いて、お諮りします。 派遣内容に変更が生じた場合は、議長に一任されたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、派遣内容の変更については、議長に一任されました。──────────────────── ○議長(横山秀二君) 以上で、本定例会の議事はすべて終了いたしました。 これをもちまして、令和2年萩市議会9月定例会を閉会いたします。    午後 1時41分閉会──────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  令和2年9月24日   萩市議会議 長  横 山 秀 二        議 員  瀧 口 治 昭        議 員  松 浦   誠...