○議長(
横山秀二君) これより討論を行います。通告が1件提出されておりますので、発言を許します。 議案第14号に関し、反対の立場から、18番、
宮内議員の発言を許します。
宮内議員。 〔18番 宮内欣二君登壇〕
◆18番(宮内欣二君) 議案第14号萩市
手数料条例の一部を改正する条例に反対の立場から討論します。 この議案は、消費税の増税に伴って萩市の手数料を
引き上げる、そういう議案です。具体的には、萩市内には対象物はありませんけれど、
浮き屋根式特定屋外タンク貯蔵所や
浮き蓋式特定屋外タンク貯蔵所の
設置許可申請に対する手数料、理容所、美容所の検査に関する事務、
興行場営業の許可、
公衆浴場営業の許可、化製場の設置の許可、
クリーニング所の検査に係る手数料の
引き上げとなります。 消費税は、税の原則であります累進制と全く逆の税制です。所得の高い人ほど税負担が少なく、所得の低い人はそのほとんどが消費に回されるため、消費税負担の割合がふえていきます。逆進性の税制です。庶民には最悪の税制ではないでしょうか。 消費税が創設されてからの消費税収入は、397兆円です。その間に法人税収は298兆円減りました。所得税と住民税を合わせても、ここでも275兆円減収しました。社会保障に回すと言われておりましたけれど、実際には大企業減税、大金持ち減税の穴埋めに回されてきた実態があります。日本一の大企業と言われるトヨタ自動車、それらの輸出大手、消費税を1円も払っていません。払わないばかりか、逆に還付を受けています。13社だけで1兆円もの還付を受けています。 所得税はどうか。所得1億円までは、累進課税になっています。ところが1億円を超えるとどんどん税率が下がっています。1億円で28.5%ですが、100億円を超えると17.1%しかありません。日本がいかに大金持ち天国であるかということが、これを見ただけでもわかると思います。 法人税でも実質負担率を見ると大企業優遇がわかります。実質負担率というのは税だけはないという意味ですね。法人企業の利益に対する実質負担率、これを計算すると中小企業は19%前後です。ところが大企業は11%しか負担していません。 アベノミクスで空前の利益を上げている大企業の税負担、この比率が中小企業よりも低いという、この不公平、不公正をそのままにしていて、金がないと言って庶民増税するっていうことが許されるでしょうか。とても理不尽なことだと思います。 安倍政権の財政運営は、自民党などのスポンサーであります大企業の利潤を最大限確保するやり方です。その穴埋めは国民からの税の徴収と社会保障、教育などの切り捨てです。まさにあべこべなやり方ではないでしょうか。税はもうけている人や大企業から負担してもらうのが当然ではないでしょうか。 格差と貧困が広がり、深刻な庶民の生活に対して、年金では足りないから90歳まで生きるなら2,000万円から3,600万円ためておけ。こういうふうに最近、政府、言いました。100年安心と言っていた約束をほごにしたわけです。こんな庶民の暮らしを痛めつける政治はやめるべきです。 今、本当に行うべき財政改革というのは、世界一優遇され、史上空前の大もうけを上げて、金の使い道もなくなっている大企業や大金持ちに応分の負担をさせること。そして歳出の方で、イージス・アショアとか、欠陥戦闘機F35の爆買いというような、軍事費に浪費するのではなくて、庶民の暮らしを温める政策にこそお金をつぎ込むべきだと思います。 この議案にある消費税増税による手数料
引き上げは、そのような考えからとても賛成できるものではありません。よって反対をいたします。 以上です。
○議長(
横山秀二君)
宮内議員の討論は終わりました。 以上で、討論を終了いたします。────────────────────
△採決
○議長(
横山秀二君) これより採決を行います。 まず、議案第1号
令和元年度萩市
一般会計補正予算(第1号)に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第1号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第2号
令和元年度萩市
国民健康保険事業(
事業勘定)
特別会計補正予算(第1号)に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第2号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第3号
令和元年度萩市
介護保険事業特別会計補正予算(第1号)に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第3号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第4号
令和元年度萩市
病院事業会計補正予算(第1号)に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第4号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第5号萩市
税条例等の一部を改正する条例の制定に関する
専決処分についてに対する委員長の報告は、承認であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第5号は委員長の報告のとおり承認されました。 次に、議案第6号萩市
都市計画税条例の一部を改正する条例の制定に関する
専決処分についてに対する委員長の報告は、承認であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第6号は委員長の報告のとおり承認されました。 次に、議案第7号萩市
介護保険条例の一部を改正する条例の制定に関する
専決処分についてに対する委員長の報告は、承認であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第7号は委員長の報告のとおり承認されました。 次に、議案第8
号指定管理者の
指定期間の変更に関する
専決処分についてに対する委員長の報告は、承認であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第8号は委員長の報告のとおり承認されました。 次に、議案第9
号指定管理者の指定に関する
専決処分についてに対する委員長の報告は、承認であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第9号は委員長の報告のとおり承認されました。 次に、議案第10号萩市報酬及び
費用弁償条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第10号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第11号改元に伴う
関係条例の整理に関する条例に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第11号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第12号萩市
税条例等の一部を改正する条例に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第12号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第13号萩市
離島振興対策実施地域における
固定資産税の
課税免除に関する条例に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第13号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第14号萩市
手数料条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の方は起立を願います。 〔起立者多数〕
○議長(
横山秀二君) 起立多数と認めます。よって、議案第14号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第15号萩市
火災予防条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第15号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第16号字の区域の変更についてに対する委員長の報告は、原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第16号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第17号人権擁護委員の候補者の推薦については、次の者を推薦することに同意と決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第17号は同意と決しました。 ここで、10分間休憩いたします。 午前10時45分休憩──────────────────── 午前10時57分再開
△日程第4
委員会提出議案第1号
○議長(
横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 日程第4、
委員会提出議案第1号を議題といたします。 まず、提案者から提案理由の説明を求めます。9番、松浦俊生委員長。 〔
総務委員長 松浦俊生君登壇〕
◆9番(松浦俊生君) それでは、
委員会提出議案第1号新たな過疎対策法の制定に関する意見書について、お手元に配付の意見書案の本文を読み上げ、提案理由といたします。 新たな過疎対策法の制定に関する意見書。 過疎対策については、昭和45年に過疎地域対策緊急措置法制定以来、4次にわたる特別措置法の制定により、総合的な過疎対策事業が実施され、過疎地域における生活環境の整備や産業の振興など一定の成果を上げたところである。 しかしながら、依然として多くの集落が消滅の危機に瀕し、また、森林管理の放置による森林の荒廃や度重なる豪雨・地震等の発生による林地崩壊、河川の氾濫など、極めて深刻な状況に直面している。 過疎地域は、我が国の国土の過半を占め、豊かな自然や歴史・文化を有するふるさとの地域であり、都市に対する食料・水・エネルギーの供給、国土・自然環境の保全、いやしの場の提供、災害の防止、森林による地球温暖化の防止などに多大な貢献をしている。過疎地域が果たしているこのような多面的・公益的機能は国民共有の財産であり、それは過疎地域の住民によって支えられてきたものである。 現行の
過疎地域自立促進特別措置法は、令和3年3月末をもって失効することとなるが、過疎地域が果たしている多面的・公益的機能を今後も維持していくためには、引き続き、過疎地域に対して総合的かつ積極的な支援を充実・強化し、住民の暮らしを支えていく政策を確立・推進することが重要である。 過疎地域が、そこに住み続ける住民にとって安心・安全に暮らせる地域として健全に維持されることは、同時に都市をも含めた国民全体の安心・安全な生活に寄与するものであることから、引き続き総合的な過疎対策を充実・強化させることが必要である。よって、新たな過疎対策法の制定を強く要望する。 以上、
地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上でございますが、議員各位におかれましては、趣旨御賢察の上、本案の御賛同を賜りますようにお願い申し上げ、説明を終わります。
○議長(
横山秀二君) 提案理由の説明は終わりました。 これより質疑を行います。
委員会提出議案第1号新たな過疎対策法の制定に関する意見書に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
横山秀二君) 質疑なしと認めます。 ただいま議題となっております
委員会提出議案第1号は、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたします。────────────────────
△討論
○議長(
横山秀二君) これより討論を行います。討論はありませんか。(「討論なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
横山秀二君) 討論なしと認めます。────────────────────
△採決
○議長(
横山秀二君) これより採決を行います。
委員会提出議案第1号新たな過疎対策法の制定に関する意見書は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、
委員会提出議案第1号は原案のとおり可決されました。 この際お諮りをいたします。ただいま可決されました意見書の提出方法並びに字句の整理等につきましては、会議規則第43条の規定により、議長に一任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なしと呼ぶ者あり」
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。したがって、提出方法並びに字句の整理等は議長に一任されました。────────────────────
△日程第5
議員提出議案第1号
○議長(
横山秀二君) 日程第5、
議員提出議案第1号を議題といたします。 まず、提案者から提案理由の説明を求めます。18番、
宮内議員。 〔18番 宮内欣二君登壇〕
◆18番(宮内欣二君)
議員提出議案第1号これについての提案理由を説明します。 特別委員会の設置を求める議案です。委員会の名称は、
むつみ演習場への陸上型迎撃ミサイル基地配備に関する調査特別委員会。 調査の内容は、
むつみ演習場が配備候補地となっている自衛隊の陸上型迎撃ミサイル基地イージス・アショアに関する問題について、萩市の行う独自の検証や、防衛省の適地調査結果報告を含めて、その必要性、候補地選定の根拠、住民の安全性、安全の確保、住民の暮らし、産業、地域振興、自然、環境への影響など、配備にかかわる諸問題やその他委員会が必要とする事項について調査するものです。委員の定数としては10人を提案しております。設置期間は調査が終了するまでとしております。 防衛省は昨年の5月15日、迎撃ミサイル基地イージス・アショアの配備候補地として、自衛隊
むつみ演習場を決定いたしました。 その後、住民からは、昨年6月議会で萩市議会に、配備計画に反対かつ撤回を求める決議及び意見書を提出するよう求める請願が出されました。しかしながら、議会は態度を示すには時期尚早、そういう意見によりまして、不採択になりました。また、昨年12月議会で特別委員会設置を議員提案いたしましたが、ここでも否決になりました。その理由は、適地調査が終わってからということでした。終わっていない段階ではまだ早いということでございました。 ことしの5月28日、防衛省は適地調査を終えて、その報告を示しました。議会や住民への説明会も開きました。その中で、秋田市での説明書に誤りが発覚し、防衛省は陳謝して、私たちに対して、「精査した結果、むつみでは誤りはない」ということを繰り返しています。しかしその後、西台の標高に誤りが発覚いたしました。住民からは防衛省の説明に対する不信が広がりました。 この誤りというだけではなくて、この問題では、電磁波の影響のこと、水の問題のこと、迎撃ミサイルのこと、緩衝地帯のこと、標的になる恐れのこと、動植物の生態のこと、まちづくりのこと、そういうさまざまな課題があると思います。 そういう萩市における重大な問題に対して、防衛省の適地調査結果、これが不十分ながらも示された今、萩市議会が市民の立場で、議会の権能を使ってしっかり調査し、その結果を市民に伝えることは、私たち市民の負託を受けた議会として期待されていることではないでしょうか。市民から期待されていることではないでしょうか。 この議会には、住民団体から再び申し入れも行われています。そういう市民の不安や疑問に対して、国の説明を求めるというだけではなくて、市議会が積極的に調査し、事実を確認し、検証するということが、市民の期待に沿う議会のあり方だと考えています。閉会中も含め調査活動を行い、資料の収集、議論を行って、市民に情報を公開し、市民の負託にこたえる必要があると思っています。 また、防衛省は、配備に当たっては地元の理解が大前提だと繰り返してきております。市民の理解とは何かと聞かれて、一概に言えないと言いながらも、首長と議会の意向を示しました。 萩市は現在、独自に検証を行うとして、検証項目、内容、手法を検討しているところです。市長とともに二元代表として市の意思決定を担っている市議会は、市議会としての調査を行うことを含めて、萩市の進める独自の検証の精査並びに県知事・市長・阿武町長連名での16項目の照会・回答、さらに照会が行われた場合にはその回答も含め調査し、結果について市民に報告する必要があるのではないでしょうか。 議会はさまざまな立場の人が構成しています。右からも左からも、上からも下からも、前からも後ろからも、さまざまな角度、切り口で調査することにより、総合的にこの問題を把握することができるようになるんではないでしょうか。市の未来をも左右する問題です。議会の正式な場で調査をし、議論をする、そのことを呼びかけるものです。 以上の理由から、
むつみ演習場への陸上型迎撃ミサイル基地配備に関する調査特別委員会設置を提案いたします。 以上です。
○議長(
横山秀二君) 提案理由の説明は終わりました。 これより質疑を行います。
議員提出議案第1号
むつみ演習場への陸上型迎撃ミサイル基地配備に関する調査特別委員会の設置についてに対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
横山秀二君) 質疑なしと認めます。 お諮りをいたします。ただいま議題となっております
議員提出議案第1号は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、
議員提出議案第1号は、委員会付託を省略することに決定をいたしました。────────────────────
△討論
○議長(
横山秀二君) これより討論を行います。討論はありませんか。(「討論あり」と呼ぶ者あり)
○議長(
横山秀二君) 4名の方から、今、要望が出ましたので、4名の方をそれぞれ順番に討論をしていただきます。 それでは、
議員提出議案第1号に関し、反対の立場から、19番、斉藤議員の発言を許します。斉藤議員。 〔19番 斉藤眞治君登壇〕
◆19番(斉藤眞治君)
議員提出議案第1号
むつみ演習場への陸上型迎撃ミサイル基地配備に関する調査特別委員会の設置について、私なりの結論を先に申し上げますと、現段階で特別委員会の設置する必要にあらずという立場で討論いたします。 ただいま、この議案の提案理由として、過去2度、昨年の6月と12月に請願や特別委員会の設置を求められたこと、萩市議会に対し住民団体からの申し入れが行われたこと、さらに、議会が市民の不安や疑問に国の説明を求めるだけでなく、市議会が積極的に調査し、事実の確認と検証することが、市民からの期待と負託にこたえることであるという趣旨が提案理由であると受け取りました。 さて、萩市議会はイージス・アショアの設置が閣議決定された以降、イージス・アショアに関しての情報の提供や、配備計画地がなぜ
むつみ演習場なのかなど、議会や市民に丁寧な説明の開催を求めてまいりました。このことから、数回に及ぶ説明会や現地調査終了に伴う報告会が開催されたと思ってます。 しかし、あってはならない現地調査報告会に提出された資料の不備や、秋田市での説明会における説明員の不適切な態度が浮上したことから、先の7月3日に
防衛大臣が来県され、謝罪と今後の対応等の内容が話されたようであります。この席に、藤道市長と横山議長も同席をされています。また、藤道市長も報告書への不備に対する意見も述べていますし、防衛省に対して、イージス・アショアの配備に関する適地調査の結果に16項目の内容の照会も求めているところであります。加えて、
調査報告書に関する独自の検証も行うとの発言もございました。他方、これまで行われた萩市議会への説明会や報告会でも、その都度各議員からも積極的な質問も行われていること、また、市民への説明会でも、市内外を問わず、参加者から多くの質問が投げかけられたことも承知をしています。 さて、この
議員提出議案では、特別委員会の定員が10名であること、設置期間は調査が終了するまでと説明されてますが、委員数と設置期間に疑問を持ったところであります。また、調査、調査と言われてますが、そもそも特別委員会で行う調査内容に対する予算措置や、議会としてどれほどの調査ができるのかとも受けとめています。議会にはイージス・アショアの専門家はいませんし、俗に言われる専門家も、いろいろ考えの方もおられます。 私はこの問題に対して、市民の間に賛否があることも承知をしています。そこで議会が動くことで、市民に期待や不安をあおるようなことがあってはならないと思ってます。私は、特別委員会の設置よりも、国防を担う防衛省の責任において、不備のない資料の作成の説明経過を含めた資料の再提出を求め、この内容へのQ&Aを行い、このことからこの問題に関する議員間での協議、例えば全員協議会で協議を行うなど、必要があると思ってます。その議論の経過から、議員の総意により特別委員会の設置が必要であるという判断に至った場合は、詳細な計画書に基づく特別委員会でなければならないと考えますし、形だけの特別委員会であってはならないと思ってます。 よって、言葉足らずではありますが、冒頭申し上げましたように、今議会での
議員提出議案は今にあらずということを申し上げ、討論とさせていただきます。
○議長(
横山秀二君) 斉藤議員の討論は終わりました。 次に、
議員提出議案第1号に関し、賛成の立場から、6番、五十嵐議員の発言を許します。五十嵐議員。 〔6番 五十嵐仁美君登壇〕
◆6番(五十嵐仁美君)
議員提出議案第1号
むつみ演習場への陸上型迎撃ミサイル基地配備に関する調査特別委員会を萩市議会に設置することに賛成の立場で討論します。 これまで、時期尚早ということで見送られてきた調査特別委員会設置ですが、適地調査も済み、その結果の報告が行われた今こそ、まさに委員会設置の時機到来と言えるのではないでしょうか。設置しない理由は何もありません。 防衛省は住民の理解が得られたとする判断の材料として、住民説明会での住民の反応と、首長と議会の動向としています。また、藤道市長も議会とともに検討を考えているようです。陸上型迎撃ミサイル基地を設置するかどうかを決める判断に、萩市議会の動向が大きく影響するということです。この状況で、市民の代表である萩市議会が、陸上型迎撃ミサイル基地配備に対して、何もしないで傍観しているのは許されません。 責任重大である藤道市長も、市独自で検証する予定です。同様に、萩市議会なりに防衛省の適地調査の検証や、専門家も交えた配備の必要性の検討などを進め、その結果を市民の皆さんにお伝えすることが、市民にも求められています。 国の決めたことだから、国防のためだから仕方がないにしても、一体何が国防になるのか、国益にかなうとはどういうことか、何の検証もしないで言われるがまま受け入れるのでは、余りにも議員として無責任ではないでしょうか。また、重大なことだけに、横山議長に一任するというわけにもいきません。実際に、議会での説明会でも何も発言せず、住民説明会にも参加していないのでは、市民の皆さんの不安や疑問がわからないという議員もいるのではないでしょうか。市民が安心・安全に過ごすことができるかどうかを考えるのは、市長だけではありません。私たち議員も同じです。しっかり調査、検証をして、陸上型迎撃ミサイル基地を配備しても、市民のだれもが今までと同じように生活できると保障してあげようではありませんか。そのために、調査特別委員会の設置は必須です。議員の皆さん、調査特別委員会設置への御協力をよろしくお願いします。
○議長(
横山秀二君) 五十嵐議員の討論は終わりました。 次に、
議員提出議案第1号に関し、反対の立場から、10番、美原議員の発言を許します。美原議員。 〔10番 美原喜大君登壇〕
◆10番(美原喜大君)
議員提出議案第1号
むつみ演習場への陸上型迎撃ミサイル基地配備に関する調査特別委員会の設置について反対の立場から討論します。 この議案はですね、唐突に出た議案でありまして、詳しいとこまで詳細に調べることができておりません。要点だけを述べさせていただきたいと思います。 反対理由1、この案件は、現在、執行部において検証するということで報告を受けております。議会として執行部の状況を見守り、必要に応じ中間報告等を求めることで、当面は足りるというふうに判断をしております。 2、この調査特別委員会を設置して主にその必要性、候補地選定の根拠、住民の安全性、安心の確保、住民の暮らし、産業、地域振興、自然、環境への影響等々について調査すると。それには市の検証や防衛省の調査結果報告を含めてとあります。膨大な資料、また高度な知識、また利益があるないというようなですね、双方に関して違うというような、このミサイル基地のあり方について、私自身、責任を持った調査が可能かどうか疑問が残るということであります。 以上、2点、反対の理由として申し上げ、議員の皆さん方、どうぞ賛同されますことをお願い申し上げ、反対の討論といたします。
○議長(
横山秀二君) 美原議員の討論は終わりました。 次に、
議員提出議案第1号に関し、賛成の立場から、13番、西中議員の発言を許します。西中議員。 〔13番 西中 忍君登壇〕
◆13番(西中忍君) それでは、
議員提出議案第1号に対し、賛成の立場で意見を申し上げたいと思います。 私自身は、唐突に出てきたなという印象を持っていますこの問題ですが、昨年5月に
むつみ演習場がイージス・アショアの配備地として適地だという国の考えのもと、適地調査が始められました。この話が持ち上がった後、市長が国の適地調査の結果を待ってから判断するということを表明されたことから、市長と同じ市民の代表である市議会議員として、市民の混乱を避けるためにも、議員個人として、そして議員の集合体である議会としても、その態度表明を控えるべきだと私は考えていたことから、前回提出された同様の
議員提出議案について賛成しませんでした。 しかし、国の適地調査が終了し、その報告を受け、市長は国の報告について、市として独自調査を行うという新たな方向性を示されたことから、議会としても何らかの行動をとる必要があるのではないかと考えています。 さて、少し話は変わりますが、現在、議会運営委員会では、議会基本条例を制定するため協議が行われています。この議会基本条例の素案には、議会が言論の府だということを明記した上で、議員間討議を行うという条項も含まれています。議会が言論の府だということは当たり前のことですが、市民の代表である議員同士が議論するということは、大変に重要なことから、議会内で議論するということを大切にしなければいけないと私は思っております。 だからこそ、今回提案されている特別委員会を設置した上で、イージス・アショアという市民の関心事に対し、正式に議会として独自に調査することは、議会としてできる行動の一つだと思っています。また、正式な委員会という場で真剣に議論を重ねるということも重要なことで、このことが市民の期待にこたえることにつながるのだと私は思っています。 議員各位におかれましては、特に議会基本条例の制定に御尽力をいただいております議会運営委員会の委員各位におかれましては、議会基本条例の素案にあるように、言論の府として議員が正式な委員会の場で議論するということの重要性をしっかり認識するとともに、市民の代表である議員や議会本来の役割について、正確に理解していただくとともに、賛成、反対の立場を超え、議会でできる行動を全力で行うためにも、また、何も議論しないままこのことが進んでいくということがないためにも、御賛同いただきますようお願い申し上げますとともに、この委員会がイージス・アショアの配備計画を反対するためのものではないということも申し添え討論といたします。
○議長(
横山秀二君) 西中議員の討論は終わりました。 以上で、討論を終了いたします。────────────────────
△採決
○議長(
横山秀二君) これより採決を行います。
議員提出議案第1号
むつみ演習場への陸上型迎撃ミサイル基地配備に関する調査特別委員会の設置については、原案のとおり決することに賛成の方は起立を願います。 〔起立者少数〕
○議長(
横山秀二君) 起立少数と認めます。よって、
議員提出議案第1号は、否決されました。────────────────────
△日程第6 議員の派遣について
○議長(
横山秀二君) 日程第6、議員の派遣についてを議題といたします。 お手元に配付いたしております議員派遣一覧のとおり、会議規則第167条の規定により議員を派遣いたしたいと思います。 お諮りをいたします。議員の派遣について、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、本件は議員派遣一覧のとおり議員を派遣することに決定いたしました。 続いて、お諮りいたします。派遣内容に変更が生じた場合は、議長に一任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、派遣内容の変更については、議長に一任されました。
○議長(
横山秀二君) 以上で、本定例会の議事はすべて終了いたしました。 これをもちまして、
令和元年萩市議会6月定例会を閉会いたします。 午前11時32分閉会────────────────────
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
令和元年7月9日 萩市議会議 長 横 山 秀 二 議 員 美 原 喜 大 議 員 関 伸 久...