平成27年 6月定例会 平成27年6月
萩市議会定例会会議録(第3号)
議事日程第3号 平成27年6月15日(月曜日)午前10時開議第1
会議録署名議員の指名第2
一般質問────────────────────〇本日の会議に付した事件日程第1
会議録署名議員の指名日程第2
一般質問────────────────────〇出席議員(25名) 1番 五十嵐 仁 美 君 2番 石 飛 孝 道 君 3番 大 久 勲 君 4番 小 池 太 一 君 5番 佐々木 公 惠 君 6番 松 浦 俊 生 君 7番 美 原 喜 大 君 8番 森 田 哲 弘 君 9番 佐々木 武 夫 君 10番 関 伸 久 君 11番 西 中 忍 君 12番 波多野 勝 君 13番 椋 晶 雄 君 14番 大 村 赳 夫 君 15番 長 岡 肇太郎 君 16番 中 野 伸 君 17番 松 尾 義 人 君 18番 守 永 忠 世 君 19番 斉 藤 眞 治 君 20番 柴 田 保 央 君 21番 西 島 孝 一 君 22番 平 田 啓 一 君 23番 宮 内 欣 二 君 25番 小 林 正 史 君 26番 横 山 秀 二 君〇欠席議員(1名) 24番 諸 岡 皓 二 君────────────────────〇説明のため出席した者 市長 野 村 興 兒 君 副市長 和 田 眞 教 君 教育長 中 村 哲 夫 君
総務部長 杉 山 寛 校 君
総合政策部長 田 中 裕 君 文化・
スポーツ振興部長 中 野 恵 子 君 市民部長 岡 崎 君 義 君
保健福祉部長 梅 尾 一 恵 君
保健福祉部理事 宮 本 英 二 君
市民病医院事務部長 阿 武 利 明 君
農林水産部長 大 田 直 志 君
農林水産部理事 貞 光 一 成 君
商工観光部長 岡 本 達 彦 君
土木建築部長 佐々木 康 典 君
歴史まちづくり部長 植 山 幸 三 君
上下水道部長 佐 伯 康 生 君
会計管理者 田 中 隆 志 君
教育委員会事務局長 弘 中 保 君
消防本部消防長 中 原 滝 雄 君
総務部次長 柴 田 一 郎 君
管理課長 野 村 謙 司 君 財政課長 齋 藤 英 樹 君
企画政策課長 井 本 義 則 君────────────────────〇
事務局出席者 事務局長 藤 岡 敏 彦 君 副局長 浜 村 祥 一 君 議事係長 村 本 行 繁 君 調査係長 戸 禰 憲 尚 君──────────────────── 午前10時01分開会
○議長(
横山秀二君) これより本日の会議を開きます。 本日の
議事日程は、お手元に配付のとおりであります。────────────────────
△日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(
横山秀二君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に、14番、大村議員、15番、長岡議員を指名いたします。────────────────────
△日程第2
一般質問
○議長(
横山秀二君) 日程第2、これより
一般質問を行います。
一般質問は17名の議員より通告があり、発言の順序は抽選により既に決定いたしております。 この際、会議時間についてお諮りをいたします。本日は6名の議員により
一般質問が行われますが、予定いたしております本日の日程が終了するまで、あらかじめこれを延長いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、本日の会議は予定いたしております本日の日程が終了するまで延長することに決定をいたしました。 それでは、順次
一般質問を行います。 議席番号19番、
斉藤議員。
斉藤議員。 〔19番
斉藤眞治君登壇〕
◆19番(
斉藤眞治君) おはようございます。新生会の
斉藤眞治です。 それでは、通告に従い質問をいたします。 今回の質問は、1項目目として、市の組織について、副市長の2人制と市職員の
健康管理、2項目目は、萩市陶芸の村公園・
グラウンド・
ゴルフ専用コースを高齢者にやさしい
ゴルフコースとして利用されるための、コースの拡張及び施設の整備、3項目目として、萩市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略から、2点ほどお尋ねいたします。 1項目目の市の組織についてお尋ねいたします。 初めに、副市長の2人制について、2点ほどお尋ねいたします。 平成27年4月1日より、副市長の2人制から1人制となりました。このことは、市長の施政方針にも触れられていなかったと記憶をしています。加えて、ことし3月末に退任をされた前三原副市長の後任人事についても、説明がございませんでした。副市長の
人事選任案件は、市長の裁量権によるものと判断をしていますが、今回の1人制とすることについて、どのような経緯だったんでしょうか。そこで、2点ほどお尋ねいたします。 1点目は、萩市の組織・機構にとって、副市長の配置と職務は、重要なことだと私は思ってます。しかし、私は当初から、副市長の2人制には異議を唱えた経緯があり、しかし同意されたことから、協力はしてきたと思ってます。 さて、副市長の
人事選任案件は、議会に対して同意を求める議案として上程をされます。しかし先の3月議会に、人事議案が上程されないのであれば、市長から副市長の2人制から1人制への移行について、議会に対して説明があってもしかるべきだと私は考えます。副市長の2人制の検証を含め、市長の副市長の選任に対する御見解をまずお尋ねいたします。 2点目は、平成23年3月議会で、技術系と事務系の副市長の2人制が上程をされ、事務系の副市長の
任期満了による退任後、一時期1人制となりました。しかし、平成25年12月の定例会で、唐突な副市長2人制の復活という
人事選任案件が上程をされました。この案件の議案質疑において、副市長の2人制による萩市副
市長事務分担規程についても、お尋ねをいたしました。 現和田副市長は、
災害復興担当と東部地域に趣を置いた職務のための選任であったことから、勤務地は
須佐総合事務所となっています。では、1人制となった副市長の決裁は、
須佐総合事務所まで出向くのか、また副市長が本庁に出向いて決裁をするのか、緊急な事案の場合など、副市長の決裁を
市長決裁となるのかなど、萩市
決裁規程は、組織としてどのような取り扱いになったのかお尋ねします。 加えて、現在市長は、市長以外の要職を数多く担われていると推察いたします。では、
市長決裁が容易になるように、要職の件数を減らされたということでしょうか。また、
市長決裁の時間を十分確保される工夫をされたのかお尋ねいたします。 次に、職員の
健康管理についてお尋ねします。 先の4月1日付の萩市
職員人事異動の規模は、385名でした。配付をされた人事異動の骨子の内容を拝見し、理解できる箇所もございました。しかし、じっくり内容を見てみますと、なんと職員の兼務辞令の多さに驚いたとこであります。権限移譲による職務の増加や、
住民ニーズに対応する職務の内容は、変わっていない現況であると推察をする中、萩市
定員適正化計画による、職員削減の
あり方そのものに疑問を持たざるを得ません。職員の心身の
健康管理を心配をしています。そこで、2点ほどお尋ねします。 1点目は、昨年度の
定期健康診断や、任意の人間ドックの実施件数はどのようになっていますか。あわせて、各職場点検や、
職員健康面を含めた
労働安全衛生委員会の開催件数はどのようになっていますか、お尋ねします。 2点目に、心の
メンタルケアに対する研修会などは開催をされていますか。加えて、管理職及び職員の心の
メンタルケア対策をどのように考えておられるのかお尋ねします。 次に2項目目の、萩市陶芸の村公園・
グラウンド・
ゴルフ専用コースについてお尋ねします。 萩市陶芸の村公園内の
グラウンド・
ゴルフ専用コースは、
棚田コース及び
陶芸展望コースの各8ホール、計16ホールとなっています。また、トイレは
管理事務所及び交流広場に隣接をする箇所の2カ所に整備がしてあります。
棚田コースは、協会の
認定コースとされており、先の4月17日にオープンをした
陶芸展望コースも、
認定コースとして申請されると聞いています。 さて、これらの2コースは、現在、高齢者を中心とする
グラウンド・
ゴルフ愛好者や、
萩グラウンド・
ゴルフ協会会員等が、使用規定により利用されてます。しかし、利用されている
愛好者等から、次のような声が寄せられました。一つに、2コース、北側の
棚田コース、南側の
陶芸展望コースは、登りや下りの傾斜を伴い、あわせて次のコースへの移動距離が長いので、各コースにベンチの設置を望む。二つに、大会を計画した場合、現2コースでは、大会が組みにくいので、コースの拡張を望む。三つ目に、コース内の休憩所として利用でき、かつ急な雨や雷が発生した場合に、避難できるあずまやの設置を望む。4点目に、陶芸の村公園内には、現在、トイレが2カ所しかないので、コースの近い場所に、トイレの増設を望むといった内容です。これらの声も、多分市長も聞いておられると推察いたします。 先日、担当者にコースの拡張について尋ねましたところ、コースの拡張図面はあるように聞いています。そこで、利用者の声にこたえるために、2点をお尋ねいたします。 1点は、現2コースの16ホールからのコースの拡張計画に伴う整備の着工時期はいつごろになりますか。 2点目は、各コースの待機用、休息用として使用できるベンチや、コース内の休憩所等に活用できるあずまやの新設及びトイレの増設はどのように考えておられますか。 以上、
グラウンド・
ゴルフ愛好者が、すばらしい景観の中で楽しめ、萩市内外の愛好者の利用回数が増加するために、高齢者にやさしい
ゴルフコースとして、再整備されるお考えはないかお尋ねいたします。 終わりの、3項目目の、萩市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略についてお尋ねします。 まち・ひと・し
ごと創生総合戦略について、政府が示した
地方創生戦略の
基本方針は、一つが、地方における安定した雇用を創出をする、二つが、地方への新しい人の流れをつくる、三つ目として、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる、四つ目として、時代にあった地域をつくり、安全な生活を守る、地域と地域の連携、この四つの
基本目標により、5年間の
戦略ビジョンが作成をされます。山口
県の
地方創生総合戦略は、ことしの8月に作成、そして萩市としての
総合戦略構想が、本年度中に作成されると聞き及んでます。 そこで、この萩市
創生総合戦略構想の作成に当たって、必要となる機関の設置について、2点ほどお尋ねします。 1点目は、萩市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略本部の設置に伴い、
構成委員の
選考基準はどのようになっていますか。 2点目として、萩市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略推進委員会の設置に伴う
推進委員会の設置時期及び
構成委員の
選考基準はどのようになっていますか。 あわせて、先に申し上げた四つの
基本目標を達成のための
総合戦略構想の作成に向けて、広範な面積を抱える萩市としては、本庁を含む各
総合事務所管内の市民の声を、どのように反映されるのかお尋ねいたします。去る6月11日の、
議会全員協議会で、概要の説明を受けましたが、再度お尋ねをいたします。 以上でございます。簡潔な答弁をお願いし、第1質問とさせていただきます。
○議長(
横山秀二君) 市長。 〔市長
野村興兒君登壇〕
◎市長(
野村興兒君)
斉藤議員から大きく3点、お尋ねをいただきました。 まず最初の組織の問題としまして、副市長の2人制について、今経緯等について、るるお尋ねをいただきました。 そもそも、この副市長の2人制は、平成19年4月に始まったわけであります。その前の3月
定例議会におきまして、自治法の改正がございました。それを受けて、実は新たに条例改正をお願いしたわけであります。萩市の副市長は、定数を2人以内とする、こういったことについて、当議会において御賛同いただいたわけであります。もちろんそのときには、
人事案件は同時に出さずに、要は副市長の定数は2人以内とする、こういったことを御説明申し上げたところであります。 その前に、実はこの自治法の改正の前に、
地方制度調査会、これは地方自治のいろんな諸制度についての検討を行う国の組織でありますが、そこにおきまして、従前の助役の権限、こういったものについて、少し地方分権の話もあるし、
もろもろ国と
県と自治体との調整の話、
縦割り行政のいろんな問題、特に調整力の弱い地方自治体、こういうふうに言われておりました。こういった中で、できる限り、今までの助役制度、こういったものについての見直しが行われまして、副市長という、ある意味では権限が充実をし、評価をされ、そういった中で、2人制ということで、私ども選んだんでありますが、2人以内ということで選んだんでありますが。一応今までの助役と違って、それぞれいろんな形で、その権能を強めている。こういうことであります。 それを受けまして、19年の3月
定例議会で先ほど来申しておりますように、今までの1人助役制から、2人以内という定数で明らかにしたわけであります。この2人というのは、要は萩市もいろんな行事が、事業が展開をする。一たん、何が起こるかわからない。こういったときに、市長を補佐する副市長が2人までということで、実はお願いして、それについての制度を、この2人以内という定数についてお認めをいただいたわけであります。 一番最初は、今お話がありましたように、23年4月から、すなわち23年3月の議会におきまして、この2人制、初めて実は採用、具体的な
人事案件で御承認をいただいたわけであります。そして2番目は、実は25年の4月ということでありますから、25年の3月定例で、実は、恐縮ですが、26年1月ですか、からのということでありますから、12月定例でお認めをいただいたわけであります。 それぞれ事情がございまして、初めのときは、いろんな清掃工場とか、いろんな事案が集中いたしました。とてもこれは、今まで実は合併前は、
水道管理者とか、収入役とか、そういう特別職がありましたが、そういったものがなくなりまして、合併して、本来でありましたら、七つの自治体がそれぞれ市長が、首長がいて、助役がいて、収入役がいて、こういった中で、2人で手当てをすること、なかなかこれは難しいということで、23年の場合もお願いをしてきたわけであります。 いろいろ御議論をいただいたのは十分承知しておりますが、そういうようなことで、23年度、膨大な事業量。要は合併後、一段落をいたしまして、一時期は財政の再建ということで、かなり事業量絞ってまいりましたが、このころから、いろんな事案が、事業が集中し、目白押しになってきたときであります。 加えて26年1月、これは25年7月の、あの東部の大災害、これについて復興局を束ねていただく、そういった副市長格をぜひお認めをいただきたい。これも途中で、実はお願いしたような格好になっております。 しかし、今現在、その災害関係も含めて、これだけ大胆な事業展開できたのは、まさに副市長2人お認めをいただいた、そのおかげである。このように思いますし、賛同いただきました議会の皆さんに、心より感謝を申し上げる次第であります。 特に、この東部の災害については、それまで1人の副市長と私が、この手当てをしていたわけでありますが、とても東部にですね、行く、往復するだけで2時間かかる、こういったことでありますから、そこで東部出身の、しかも東部の
地理的事情や、いろんな人情の機微にわたる部分も含めて、非常に理解をしてもらっている、その現地の和田副市長、そういったことでお願いをしたわけであります。おかげをもちまして、非常に、農地の問題含めてですね、大変円滑に推移したわけであります。もしこれがなければ、私は今ごろくたくたになっているでしょう。いろんな意味でですね、現地での調整もうまくいかなかった、こういったことも危惧されるわけでありますが、おかげをもちまして、こういうふうな形で、東部の大災害、そういったものの復旧・復興、一応めどが今ついているわけです。これは議会で、そういった2人制、お認めはいただいた、まさにおかげであるということで、深く感謝をしているところでございます。 今いろいろお話がございました。いろんな経緯はありました。この最後の決議の前に、いろんな討論もございました。本当は、その討論に参画をして、いろんなことを言わしていただきたいんでありますが、討論の自体では、私はただ座って黙々とですね、皆さんのお話を聞くだけであります。 いろいろ思いはございましたが、まあしかし、いつも我々は2人制をということではなくて、定数2人以内の中で、有事の場合とか、あるいは事業量がとか、いろいろ困難事案が多発したときとか、そういったことを想定して2人以内としてるわけであります。ぜひそういった意味で、市長の裁量とおっしゃいましたが、これはそういう形で、条例でお認めをいただいてるわけでありますから、そういうような形で、それぞれのときどき、必要に応じてそういうふうな体制をとらせていただきたい。これが今私どもの、平成19年4月以降の新しい条例の趣旨でありますし、特にその背景となりました
地方制度調査会、いろいろ御議論がありましたが、そういった中での、答申を踏まえての
地方自治法の改正の趣旨であります。 今回、この1人となったときに、十分説明がないではないかとこういう話もございましたが、今回は2人の方、しかも1人の方は
任期満了に伴います当然の退職でありますし、そしてまた新規の
人事案件を、この案件として議会に提案をしてないわけでありますから、当然御理解をいただきますし、また予算でも、あるいはこの
職員定数でも、ご覧をいただければ明確になっているわけであります。そういうようなことで、
人事案件等であれば、当然ながら事前にお話を、お願いをするわけでありますが、そういうふうなことで、実は詳しいお話をしておりません。ただ、委員会とか、いろんな場で、そういった議論の定数、予算、そういったものをお諮りをしているわけでありますから、当然御理解をいただいたもの、このように承知しているところであります。 今お話がありました中で、
決裁規程のお話をされました。1人制となった場合どうなるか。これは今、和田副市長は、実は復興局の総括をお願いをしておりますから、当然ながら現地に重点をおいて仕事をしていただく。もちろん、今の萩の副市長室は使われているわけでありますから、いろんな意味で、当然1人になれば、今までどおり、副市長の
決裁規程に従って、いろいろ職務を行っていただくわけであります。 今までに比べて、2人が1人になる。そういったことで、かなり市長にも重みがかかるんではないか、こういうことも含めてでありますが。決裁事項については、今までの副市長同様に、当然ながら1人制のときに持っております、市長の
総合企画、運営に係る
基本方針の確立の関する事項とか、自由な事業計画の策定とか、実施方針に関する事項とか、当然ながら市政にとって重要なこと等々は、皆
決裁規程になるわけであります。によりまして、決裁の対象になるわけであります。
議会提案事項に関する事項、重要な請願に関する事項、条例規則、あるいは訓令の制定並びに改廃に関する事項、組織及び
職員定数に関する事項、人事に関する事項、予算の編成、財政計画に関する事項等々、これ上げれば際限がないわけでありますが、そのような形で
決裁規程は捉えているわけであります。これは今まで同様であります。 そして、実は加わって、その
災害復旧の関係、これは現地中心にですね、陣頭指揮をしてもらう。こういうふうなことでありますので、ぜひ御理解をいただきますようによろしくお願いをいたします。 そしてその1人となった場合に、市長にじゃあ決裁がふえてるのかとこういう話でありますが、少し実は各担当部長にも決裁の関係、これは少し緩和をし、それぞれの担当にも、実はそれぞれの任を担っていただこう。これは散々2人制のときに、議会で御議論いただいた件です。部長を使えばいいじゃないかとこういう話をいただきました。しかし、それぞれの部長は、かなりいろんな事案を持っておりますが、そういう中で、いろんな役割もあわせて持っていただく、こういったことであります。 今御指摘がございました
水道管理者を、私ども持っておりません。特別職、
水道管理者というのは、上水道の管理を行う、そういった特別職であります。これを本来なくしまして、2人以内の副市長、こういう話をしたわけであります。
水道管理者だけ、その業務だけで、実は特別職というのは、少し任が軽いのかな。こういう話を思っておりました。 今後将来、上下水道含めて、今からどういうふうな形になるのか、
企業会計等ですね、いろんな財務内容についても、今からいろいろ議論があるわけであります。そういったようなことも視野に入れながら、また考えていくことになるかと思います。 いずれにいたしましても、この組織については、そのときどきの状況に、臨機応変に対応できるようにしていく。これが今回の
災害復旧に当たっても、復興局を本当にわずかな期間、7月28日に発足しまして、9月に復興局をお認めをいただきました。この議会の迅速な対応、そしてまた副市長もそういう形で、専担で当たるんだ、こういったことについてもお認めをいただわけであります。こういったことができるかどうか、これがいろんな有事の際の、ひとつの大きな行政の対応の、ひとつの姿勢だろうとこういうふうに思っております。どうか御理解をいただきますように、よろしくお願いいたします。 そしてその次に、職員の
健康管理という、大変温かい応援の質問をいただきました。
定期健康診断等々の話、あるいは
労働安全衛生委員会の状況はどうなってるか。これは、担当してます
総務部長から、詳しく、正確にお答えをさせていただきます。 加えて、次にありましたのが、
グラウンド・ゴルフの、2番目の大きな話であります。
グラウンド・ゴルフの話は、いろいろ今お話がございましたが、そもそもこの議会におきまして、この陶芸の村公園の
緑地公園を、
緑地公園だけではもったいないんじゃないか、少し高齢社会、それに対応できるような、高齢者のプレーできる
グラウンド・ゴルフができる場所として、緑地を考えることができないか。しかし、もともとは棚田でありました。 棚田の
緑地公園、こういったことで、銘を打ってやっておりましたが、当議会の
一般質問でも、かなりいろんな御議論をいただきました。そして現地でも、先般の、去年のちょうどメンバー変わったときの説明会、あの陶芸の村で行ったわけであります。そのときにも、図面を持って、全体の構想について御説明を担当者の方がしたと思います。 そういうことで、本来
緑地公園、そういったようなことでスタートしましたが、議会の皆さん、強い御要望もありましたし、
グラウンド・ゴルフの愛好の皆さんからも、ぜひ
グラウンド・ゴルフができる場所にしてほしい。棚田をむしろ活用したということでありました。 棚田の活用した
グラウンド・ゴルフ場、ないわけではありませんし、いろいろ他地にもありますけれども、なかなか一つずつ上がっていく、そういったゴルフでも、山岳コースというのがございます。同じようなひとつの、若干トリッキーであってもおもしろい。こういうふうな評価をいただいてるところがあるわけでありますので、そういうようなことで、議会からも、ぜひこの棚田を生かしたコースをという御意見までいただいてるわけであります。 そういったいろんな経緯がありまして、本来、陶芸の村
緑地公園、こういったような花と緑の公園、こういったところを
グラウンド・ゴルフに方針を切りかえたわけであります。 そういう中で、いろいろ展示関係とか、広場とか、いろんなものがありました。今までも、私もいろんなそこで大会がありますが、大会等に出ますと、必ずいろんな方々から、いろんな要望を聞きます。今までもいろんな形で、
グラウンド・ゴルフ協会の皆さんも、あるいは地元の皆さんも、いろんな話を聞かされてました。しかし、だんだんこう計画段階から構想で、図面から具体的な姿が見えてくると、またいろんなお話がございました。 特に今、御指摘がございましたように、
認定コースでありますから、これは
グラウンド・ゴルフ協会の協議をしないと
認定コースがなかなか得られないわけですから、今までもずっと協議を重ねてきたわけでありますが。
棚田コースはそういうことでできあがりました。これは25年4月でありますが、
陶芸展望コースっていう上の方の部分は、この間、27年4月に、実は開設をされたわけでありますが、これももちろん
認定コースということでありますから、
グラウンド・ゴルフ協会の皆さんといろいろ協議をしながらやってきたつもりでありますが、ゆったりとこの遠景を見ながら、大変眺望がいいもんでありますから、見ながらそれはプレーできるようにということで、設定コースを、実はこのホールを少なくしたわけであります。 そういうような中で、実際問題として、実は姿を見せますと、せっかくだからもうあの
陶芸展望コースの中に、二つのコースができないかと、こういう御意見が今出てるわけであります。そういうようなことで、せっかくセットしたもの、これをもう一度また練り直すというのは、若干の費用もかかりますけれども、そういう御希望でありますので、何とか手当てしていこうかなと、こういうことで今担当者、頭を痛めているところでございます。 今、
認定コースは一応その
棚田コース、
陶芸展望コース、二つ予定しておりますが、そこで後者について、二つのコースが中にできるのであれば、
認定コースが三つになる。ただ、三つだけではっていうふうに思われるかもしれませんが、その周辺に隣接します広場を活用しますと、今の三つの
認定コースに加えて、最大、それ加えて6コースは可能になるわけでありますから、相当実は
グラウンド・ゴルフとしては、多人数の試合でもできる。こういうことであります。 そういうようなことで、今お話がありました、いろんな担当者も、本当に要望が次から次へということで、大変当初の構想、計画をかなり変更していかなければならないわけであります。特に2番目におっしゃったトイレの話は、トイレやあずまや、こういったような話は、議員の皆様方にもずっとお示しをしてきたようにですね、またこれでトイレを一つふやすとか、あずまやをふやすとか、それはやれば簡単にできますが、コストもかかる、後の維持費もかかる、これは大変なことであります。 しかし、この協会の皆さん、できあがってみれば、400メートルちょっとアップダウンがあるから行くのが大変だと、トイレをつくってくれ、こういう声であります。その多目的広場のウエルネスパークの、あの広大な多目的広場であれば、端々に二つのトイレしかありません。しかしこれは平面だから、ここは400メートルでも、少し坂があるからトイレつくってくれ、こういうふうに今声が出てるわけであります。できる限り、御希望に添えるか、添えるようにですね、頑張っていきたいと思いますが。 コストベネフィットっていうことも、我々はどうしても考えざるを得ない。そういう中で、今までもそうやって議論をした上でやってきたつもりでありますけれども、なおそういうような形で、ベンチ、ベンチはそう大した話ではありませんから、いろんな寄附も仰ぎながらですね、やっていこうと思いますが、あずまやぐらいになると、ちょっとこれは経費がかかります。いろんな意味で、当初の計画を変え、予算を変え、やっていくわけですから、またぜひそれについて、いろんな提案、予算を上げますので、そういったことで、ぜひ御理解をいただきますように。 トイレも今、2棟ございます。このぐらいな規模のところで2棟。しかも24人分のトイレは現にあるわけで、それに追加をするわけです。これも相当の出費、また管理も費用もかかります。 こういったようなことでありますが、せっかくつくるからにはという、そういうふうな、今御質問の趣旨もそうであろうと思います。できる限り努力をしていこうとこういうことでありますので、ぜひぜひ、次から次へ、とめどもなく要望が出てまいります。そういったことについても、できること、できないことの仕切りをやっぱりしていかなければならないと思いますので、ぜひ御協力いただきますように、よろしくお願いを申し上げます。 そして加えて、実は陶芸の村公園は、指定の緊急避難場所ということにしております。あそこはある意味では、かなり広い駐車場と、そして休憩所、かなり広い場所がございます。こういったものも、一たん有事の際には、あそこへ避難ができるように、そういう対応を考えているわけであります。緊急避難場所であれば、当然ながら、いろんな緊急食料、こういったものについても用意をする必要があります。そういうようなところでもありますので、ぜひそういった観点でも、御理解を賜りますように、よろしくお願いいたします。 最後の、萩市のまち・ひと・し
ごと創生総合戦略についてお尋ねをいただきました。この総合戦略本部関係についての
選考基準、あるいは推進会議の
選考基準、これについては、担当の方から詳しく御説明を申し上げます。 そして、いろんな形で戦略構想の作成に当たりましては、広大な面積を抱える萩市として、どのようにして広く市民の声を反映させるのか。こういうこともお尋ねでございます。これについては、実はいろんな、今二つの本部と、それから委員会があります。私どもは、実は今回の場合、二つのこの委員会を想定しておりまして、一つは地方総合戦略地域懇話会という、そういったものを別途今考えているわけであります。各地域、すなわち総合事務所単位で10名程度の方で、約合計70名。こういったこの総合戦略
推進委員会と、加えまして地方、地域のですね、それぞれの懇話会を考えておりますので、あわせますと実は大変な有識者の数になります。恐らく県内でも、最も多い地域住民や、有識者の方に参画をいただくことになると思いますが、これは逆に言えば、意見の取りまとめが相当大変になりますが、そういうことも七つの地域、合併して10年になりますが、いろんな御意見がそれぞれの地域にありますので、しっかり対応していこうとしているわけであります。
選考基準については、担当の方からお答えをさせていただきます。 以上、3点について概略、御説明をいたしました。
○議長(
横山秀二君) 杉山
総務部長。 〔
総務部長 杉山寛校君登壇〕
◎
総務部長(杉山寛校君) ただいま、1番目の項目の市の組織について、そのうちの2の職員の
健康管理について御質問いただきました。答弁をさせていただきます。 大きく二つ質問がございまして、まず1項目目の、昨年度の
定期健康診断や、あるいは任意のドックの実施件数でございます。 これ申し上げます。ただその前に、新市施行後、
定員適正化計画、あるいは財政運営上、職員の削減が続いております。また、次々と新たな業務も発生し、職員一人一人の業務が大変大きなものになっております。したがって、我々といたしましては、職員が心身ともに健全で、その力100%、能力を発揮してもらうこと前提に人事管理をやっております。そういう意味で、その人間ドック等の
健康管理等に、日ごろから十分配慮しているつもりであることを、まず申し上げたいと思います。 人間ドックの実施件数でございますが、昨年度の実績を申し上げますと、職員903人、これは再任用等を含めた職員でございますが、全職員でございます。903人おりまして、
定期健康診断、これ我々総務課主催で、市民病院、あるいは地域の診療所で行うものでございますが、396人受診しております。43.9%でございます。 そして、人間ドックがございます。職員共済組合が実施いたします、主催となります人間ドック、これが311人、34.4%でございます。なお、
定期健康診断を義務づけられておりますが、ドックで代用することも可能でございまして、ドックを受けて、
定期健康診断は受けないという職員はおります。これはそれで認められているものでございます。 そして、逆に
定期健康診断と人間ドックを両方受ける職員もございます。これが185人。率でしますと20.5%とになります。そして、いわゆる未受診者が実はおりまして、これは11人でございます。1.2%。ただ、この11人は、例えば育児休業で休業中であるとか、病気で休業中であるという職員が11人でございまして、要は通常に勤務してる職員は全員、先ほどの
定期健康診断であり、ドックであり、あるいはその両方でありを受けている状況にございます。 そしてドックを受けますと、例えばその共済組合から、特定保健指導っていうふうなものが入ります。これ、組合の方から、保健師が参りまして、1対1で面接をし、特定の項目について指導を受けるわけでございますが、それも指定のあった職員は、全員受けているような状況でございます。 あるいは、その人間ドックの結果、健康診断の結果等は、往々にしてペーパーを見て放置することが決してないように、医療機関の受診が求められる職員については、積極的に受診するようにしている状況もございます。 以上が、まず1項目目のドックの実施件数でございます。 続きまして、同じく職員の健康面を含めた労働安全委員会の開催件数のお尋ねがございました。 これは、労働安全衛生法に基づくものでございますが、26年度は1回実施しております。これ後の質問の答弁ともダブるんですが、昨年はメンタルヘルスっていうことを、主題として実施いたしております。 議題的には、労働安全衛生法の一部改正のこと、そしてもう1項目、職場点検についての議論をいたしております。これは職場点検、全庁的に、これ3月に実施したんですが、それぞれの職場をチェックするようなことを行っております。 なお、この
労働安全衛生委員会でございますが、委員長は
総務部長の職に当たるものでございまして、それ以外、各部長、あるいは所属長、そして組合推薦の8人も含めまして、合計16人の市の職員でなる委員会でございます。 また、今も申しましたそのメンタルの話でございまして、ストレスチェックについて、厚生労働省のホームページに、簡易的なチェックのページがございまして、それを全庁的に庁内LANを使いまして、メールを使いまして、流しまして、職員に積極的に、まずそのチェックを自分自身やってみてくださいっていうふうな周知をした事実もございます。 なお、ことしにつきましては、7月に実施する予定で、今準備を担当課の方で進めているところでございます。ことしは時間外勤務の縮減や、あるいは年次有給休暇の取得などの、職場の環境について、職場環境の改善について、今のところ協議する予定でございますが、今回質問いただきましたことも参考にして、議題を今から詰めてまいりたいというふうに思っております。 そして、もう一つのメンタルヘルスケアの研修会の開催でございます。 研修会の開催、少し申し上げますと、平成20年は全職員を対象に、20年、21年はそれぞれ1回でございますが、全職員を対象に、
県から、山口
県の産業保健推進センターの相談員の方に来ていただいてやっております。22年度は3回、これは管理職員を対象に、私どもの保健師を講師としてやっております。23年度は2回、これは民間の企業の産業医の方をお招きをしております。24年度は3回やっております。これもやはり民間の企業の産業医の方でございます。それぞれ、今23、24、それぞれ一般職員と管理職員、それぞれ対象に、別々に分けてやってるところでございます。25年度は管理職を対象に、大学の准教授の方に来ていただいております。26年度も係長以上を対象とした、同じような講習で、やはり大学の臨床心理士の方にお越しいただいて、研修を実施して、メンタルヘルスを実施しております。 そして次に、管理職員及び職員の心の
メンタルケア対策をどのように考えているかっていうことでございます。 近年、萩市の職場っていうことではございませんが、一般的に職場でのストレスから、心の病による休職等が増加し、深刻な社会問題になっていることから、職員の心の健康増進及び働きやすい職場環境づくりを推進するために、私どももさまざまな取り組みを行っております。まずその一つが、平成19年から設置しておりますが、健康相談室を健康増進課内に設置をいたしております。その室長は総務課長でございますが、総務課長のところにさまざまな相談がきて、個人的な相談がきたものを保健師につないで、プライバシーを守りながら、保健師の相談員と対応していただいております。 あるいは、啓発用の冊子、チラシ、萩市でつくっております。全職員に配布しております。「大変なときこそ、体と心を大切に」っていうふうな冊子でございますが、これを作成し、配布をいたしております。あるいは総務課では、ビデオやDVDを、貸し出し用のDVDを準備いたしておりまして、希望する方に貸し出しを現在行っております。 そして、先ほど少しダブりますが、研修会も積極的に実施しております。先ほどは、すべて役所の中でやる、庁内でやる、役所の中でやる研修会でございます。これはだれでもが受けやすいために、受けやすい環境をつくるために、役所の中でやってるものでございます。 あわせて、出張して受ける研修、特に大方が山口
県人づくり財団である研修でございますが、そちらにも希望する職員、あるいは課長補佐、あるいは課長級の職員を出張させて、研修させております。例えば平成17年度から26年度まで、メンタルヘルス研修というテーマの研修に出張させております。トータルで21人の研修受講生がおります。あと、課長補佐研修の中に、当然ながらこういうメンタルヘルスが研修科目の一つになっておりまして、20年度から以降61人が受講しております。また、課長級の研修もございまして、20年度以降49人が、そういう研修を受講してるところでございます。 あるいは、制度として我々には復職の援助という制度がございまして、リハビリ勤務というのを実際やっております。24年度以降、3名のリハビリ勤務をして、復帰した職員がおります。 また、全職員対象に、福利厚生の健康増進対策っていうことで、庁内職員によるレクリエーション、ソフトバレーボールとか
グラウンド・ゴルフとか、あるいは職員互助会が主催するヨガ教室等も実施をして、職員の心身の健康の維持に努めているところでございます。 以上のような取り組みを行いまして、職員の心身ともに健全な保全に努め、日ごろの業務に100%力を発揮してもらうように努めているところでございます。 以上でございます。
○議長(
横山秀二君) 田中
総合政策部長。 〔
総合政策部長 田中 裕君登壇〕
◎
総合政策部長(田中裕君) 萩市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略作成に向け、本部と
推進委員会の
構成委員の
選考基準についてのお尋ねであります。 最初に、萩市総合戦略本部についてでございますけれども、本部長が市長、副本部長に副市長、教育長、本部員は関係部長、理事及び総合事務所長の計25名で構成しております。こちらの方は、役所内の組織ということでございます。さらにその下に、関係課長等、38名で構成いたします幹事会の方も設けまして、まち・ひと・しごと創生法を踏まえ、人口減少、超高齢化という重要課題に対応し、萩にあるもの、萩にしかないものを生かした、萩の創生に取り組むために、さまざま今検討を行っているところでございます。 続きまして、萩市まち・ひと・しごと総合戦略の
推進委員会についてでございます。
推進委員会につきましては、この6月の22日に、第1回目の委員会を今開催しようということで、準備を進めているところでございます。
構成委員の
選考基準につきましてでございますけれども、国の方から、さまざまな年齢層の住民を初め、産・学・金・労等の関係者の意見を広く聞いていただけとの考え方が示されております。そのため、幅広い年齢層からなる住民を初め、産業界、教育機関、金融機関、労働団体、メディア等で構成する委員会の方を、今設置を進めるところでございます。 先ほど市長の方から答弁がございました、各地域に設定いたします萩市総合戦略地域懇話会、こちらの方からも、各代表者の方に、その委員会の中に入っていただきまして、さまざまな意見を聞こうということでございます。 以上でございます。
○議長(
横山秀二君)
斉藤議員。
◆19番(
斉藤眞治君) 丁寧なお答えをいただきました。聞いてないようなこともあったんですが、それはそれとして。時間がありません。簡潔に申し上げます。 第1点目の市の組織ですが、今副市長の現在1人制に対する考え方等は聞いたんですけど、ただ、常時本庁に不在の副市長の代理決裁というのは、ある程度部長に任されましたよというところはわかるんですが、そういうことに本当に組織にとっていいのかなということですよね。そうなってきますと、じゃあ部長決裁でことが済む。確かに、市長るるたくさん言われましたことは、何か市役所の内部の中でも文書の流れたようでございますけれども、これ、常時不在だという副市長ということについては、そろそろ考えて直さなきゃいけないんじゃないかなというふうに思ってます。 確かに復興作業は大事だということは認識してますけども、2人制になった前回のときには、技術系の副市長と、事務系の副市長、置きたいから2人制にしたいんだというふうに言われたんですね。今回、技術系の副市長が退任されたわけであります。だから余計にもう、私は組織として、この今のありようでいいのかなというふうに思って質問をさせていただきました。再度、お答えをいただきたいと思ってます。 それと、
健康管理に関してですね、るるいただきましたが、兼務辞令というものがですね、最高職員で八つの事業をですね、仕事を兼務しとる職員がいる。これが本来の姿かなというふうに思ってます。また、各総合事務所の職員もどんどん減らされてます。八つの職務を兼務する。また、多い人でも二つから三つを兼務する。結局人が足らないから兼務しなきゃならない。では、相対的な組織の中でですね、人が足らない、
定員適正化計画も必要とは思いますけれども、しかし職員が足らないということに対して、今現職の職員に、兼務辞令を発令するという、これで対応していこうということで、本来のニーズが答えられるかどうなのか。これについてお尋ねします。 それと
グラウンド・ゴルフ場ですが、るる言われました。 私、
グラウンド・ゴルフ場の中でですね、確かに市長の言われるように、お金がかかるよと言うんですが、ウエルネスパークの利用状況を調べに行きました。新しく
グラウンド・
ゴルフ専用コースができたわけですから、少しはこっちは減ってるかなと思って、ウエルネスパーク調べに行きましたら、全然減ってないって言われてます。 ということは、利用し難いという声があるんだということは、市長も御承知だろうということで、今答弁の中でわかりましたので、徐々にやはり、そういう使っていただけるような感じにしないと、本当にすり合わせというものがですね、利用者に対するすり合わせもされたというふうに聞いてますけども、じゃあこれだけの要望が私のところに上がってきたということについては、これは市長も認識されとるということでございますので。 いろんな寄附行為等々もあるわけでございます。ふるさと寄附事業等々にも、今多くの方からの御援助もあるわけでありますから、そういう活用を含めてですね、今後検討していただきたいなと思ってます。 それとあわせて、あそこは災害の避難場所になってます。避難場所にトイレ、トイレがあったり、あずまやがあったりするのは、これは私は自然のことだろうと思ってます。そういうところを含めてですね、検討していただけるということでございますから、具体的な対応策をよろしくお願いしたいなと思ってます。 それと、まち・ひと・しごとの創生総合戦略。市長の考えを少し聞いてみたかったんですが。先般、全員協議会で説明をされた内容が、市長もすくい上げられて、担当部長も触れていただきました。 その中でですね、極めて短期間で、この
総合戦略構想をつくっていこうということでございます。私が一番危惧するのが、短期間でつくって、確かに推進会議だとか、委員会だとか、懇話会だ、あったとしても、地域の声が上がったときに、それを見直す時間があるのかないのか。この委員会が、言葉を変えて言えば、承認機関になってはならないというふうに思ってます。本来の声をきちんと取り上げていくという、極めて短期間でやらなきゃならないという、現状もどうかなというふうに思いますけれども、そういう声に対して、きちんと取り上げて、ここはどういうふうな形で声があった、これに対してはこういう形で変えていこうというものはですね、懇話会から、
推進委員会から、対策本部に、どういうふうに上がっていって、その経過が我々議会の方にきちんと示していただきたい。少し要望になりますけれども、そういうことを含めてですね、再度市長の考えをお尋ねします。 以上であります。
○議長(
横山秀二君) 市長。
◎市長(
野村興兒君) 再度のお尋ねであります。 副市長2人制のいろんな問題。これは、今1人になりまして、常時不在ではないか。こういうことは決してないわけであります。いろんな会議は目白押しでありますから、和田副市長もこちらへ来られる。そういう意味で決裁は、そういうふうな形で、事前に情報はちゃんと連絡をします。いろんな工夫をしながら、いやしくもそういうふうなことで、不便にかけるようなことのないように。 とにかく、今復興局が一日も早い復旧・復興、これを眼目に今頑張っていただいてますので、そちらを優先的に考えていく。しかし、副市長の職もしっかりやっていただく。こういうことであります。 2番目の話でありますが、兼務が非常に多い。こういう話であります。本来でありますと、今の課制、係長制っていうのは、事務の繁閑が非常に大きいんですね。事務の繁閑が。自分たちがわっといって、この一番忙しいとき、それが過ぎてしまうと後は閑散としている。こういったことがないように、1年間ぴっしりですね、ひとつある意味では、この業務の進行管理をやっていくこと。 そういったことで、今民間のいろんな商社等の姿は、広い、例えば課制や係長制を廃して、グループ制とかですね、いろんなやり方をしております。プロジェクト制。私ども、プロジェクトごとにですね、こういうふうな形で、担当者決める。そういったときは兼務になるわけですが。 要は、今まで、従来からの課長・係長制度、こういったものと、新しい今いろんな事業が、横断的に進んでいきます。そういったときに、どうしてもそれぞれの担当がですね、幅広く、いろんなものに関与せざるを得ない。例えば明倫小学校の旧建物の今から整備、これは単に建築だけではないんですね。いろんなそこの利活用をするとき、いろんな形で、あらゆるところは皆関係してきます。そういったものにも、みんな関与を正確にしてもらうためには、正式にやっぱり兼務発令をしなくちゃいけない。 あるいは災害のときに、避難場所で公民館とか、学校、施設ですね、そこに担当する、鍵を開ける、いろんな維持管理に当たる、そういった職員がずらっと、これも兼務発令出しております。それは、有事のときの対応。そういったものを数をあわせますと、かなりの数になりますが。しかし、いろんな形で少ない職員の中で、頑張ってもらうというやり方でありますから、ある意味では組織のいろんな行政組織も、少しずつ今変わりつつありますが。 そういう中で、今総合事務所も、課制も廃しまして、統括官というですね、そういった全体を眺め、横断的に仕事ができるような、そういった一つの過程だろうと思いますが、そういうふうなやり方もしてます。 万般、そういうふうなことで、職員が少ない中で、頑張ってやっていただく。こういうことでありますから、ぜひ御理解をいただきますように、よろしくお願いいたします。 それから
グラウンド・ゴルフの、今の陶芸の村の話でありますが。例えば具体的に、ホテル・旅館とセットになったグループが、あそこで具体的にプレーをし、そして宿泊をして、こういった事例がぼちぼち出始めております。そういうようなことで、まだ4月にですね、オープンしたばかりでありますから、まだまだ5月、梅雨時であります。いろんな意味で、今から多くの皆さんにですね、活用いただきますように。 そして一番大きなポイントは何かと言うと、
認定コースだけではなくて、あそこに広場がたくさんある。あわせて六つのコースもできるんですよ。こういう話もですね、今からいろんなPRの仕方を考えていこう。こういうことであります。 そして、今まち・ひと・しごと。決して承認機関ではなくてっていう話は、これはもうずっと前からですね、この萩市のいろんな高齢化の問題、過疎の問題、雇用の問題、若い人をどうやって定着させるか、いろんな議論をしていただいてます。各地域地域でも、ある程度、もう施策の内容っていうのは、かなり議論が詰まってるわけです。あとはやるかやらないか。それに対する事業費が出るか出ないか。こういったようなこともあろうかと思います。 したがって、ある程度の絞り込みをしていくことになりますんで、かなり短期間、時間は限られてます。これは国が、とにかくまあ早くやらないと、実は交付金の対象にならないよ、こういったですね、ことまで言われておりますので、全力を挙げて頑張っていこう。こういうことでありますから、ぜひ御理解を賜りますように、よろしくお願いいたします。
○議長(
横山秀二君)
斉藤議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩いたします。 午前11時01分休憩──────────────────── 午前11時11分再開
○議長(
横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号1番、五十嵐議員。五十嵐議員。 〔1番 五十嵐仁美君登壇〕
◆1番(五十嵐仁美君) おはようございます。日本共産党の五十嵐仁美です。 今、ちまたでは戦争か平和かと議論が白熱しています。6月4日の衆議院憲法審査会で、立憲主義をテーマに招かれた参考人の自民、民主、維新推薦の憲法学者3氏がそろって、戦争法案について憲法に違反すると明言しました。これに慌てた安倍政権と自民党は、反撃を試みるものの、ぼろぼろ状態になっています。 戦争法案推進の読売新聞の6月8日付の世論調査においても、政府は法案を十分説明しているかという問に、説明している14%、説明していない80%となっています。今国会での法案成立に、賛成が30%、反対が59%となっています。今では80%近い人が反対と言っています。 そんな中、戦争を美化する新しい歴史教科書をつくる会から、育鵬社と自由社に仲間割れして、それぞれが教科書を出版しています。その自由社の教科書に、「社会秩序を維持するために法が生まれました。そしてその法を守るよう命令し、強制する力が必要となりました。これが国家が持っている政治権力です。」と書いてあります。政治権力に対しては、まともと思われる教育出版は、政治権力はとても大きくて強い力を持っているので、乱用されないようにしなければなりません。その仕組みを定めたものが憲法です。このように、政治権力を憲法によって制限し、憲法に基づいた政治が行われるようにするという考え方を立憲主義と言います。立憲主義とは、政治権力から私たちの自由と権利を守るとても大切な考え方なのです。」と書いています。 そこで、今回の質問は、教育の現場に政治的な思惑が入る危険があると思われる内容も含めて質問をさせていただきます。 まず最初の質問は、中学校教科書採択についてです。 今、教育再生政策で、教育教科書制度が大きく変えられています。それを集中的にあらわしたのが、文部科学省が2013年11月18日に発表した教科書改革実行プランです。教科書は、編集、検定、採択という三つの段階を経て学校に届きます。 このプランでは、編集段階から国の統制が及ぶようにしています。まず、出版社は文部科学省に教科書を検定申請しますが、その申請時に、教科書の構成や執筆者などに加え、教科書のどの箇所が教育基本法の第2条教育の目標の五つの条項に、どのように適合しているかを書かなければならないことになっています。つまり、教科書の内容を見ないで審査して、不合格にすることができるのです。これは、教科書の内容を委縮させてしまいます。 さらに、教科書検定基準が変えられ、政府の統一的見解の記載を義務づけています。ここで意識されているのが、南京事件や従軍慰安婦、沖縄戦などの歴史認識と、領土問題です。また原子力発電の評価も含まれます。既に、昨年の小学校教科書検定で、日中間にある尖閣諸島の領有権問題を、領土問題は存在しないと変更させています。 採択制度も、教科書無償措置法と、地方教育行政法の改定で、市または市、郡をあわせた地域が最小単位だった採択地区を、市町村ごとに設定できるようになりました。ところが、細分化とは逆に、採択地区の統合も起こっています。その目的はどちらも、歴史の事実をゆがめ、戦争を賛美し、憲法改悪をもくろむ教科書を採択させるためです。 こういった動きの中で、来年度から4年間使う中学校の教科書を採択することになります。19の出版社の中から選びますが、子どもたちが真実に基づいた教科書で学べるように、公正な教科書採択を求めて、萩市の教員、親の代表として質問させていただきます。 まず、今全国で19の出版社の教科書展示会が行われていますが、萩市での閲覧期間、場所、時間など、市民の皆さんにはどのように周知徹底されているのでしょうか。中学校、あるいは来年中学校に入る児童生徒の保護者へのお知らせなどあるといいと思うのですが、いかがでしょうか。 もちろん、中学校の教員は、全員に閲覧できるよう配慮されているのでしょうか。お尋ねします。 次に、閲覧された方は、意見を書けるようになっています。現場の教員からも、いろいろな声が挙げられると思います。このような要求や声は、採択にどのように反映されるのでしょうか。教えてください。 また、採択は綿密な調査研究に基づき、適切に行われる必要があると出ています。教育委員会の方はもちろん、教育員の皆さんは、どのように調査研究を行っているのかを教えていただきたいと思います。 山口
県には、日本最大の右翼組織日本会議地方議員連盟に所属している
県会議員が多くいます。4年前の全会採択で、この所属議員らが介入した地域で、育鵬社版や自由社版の教科書を採択しています。山口
県では、米軍基地のある岩国市和木町で、育鵬社版を採択しています。萩市では、このように採択に圧力をかけるような動きはありませんか。お尋ねします。 最後に、昨年6月に教育再生首長会議が結成され、1月に首相官邸で安倍首相から激励を受けています。現在、100人以上の首長が参加しているようですが、萩市長も加わる総合教育会議において、教科書採択について協議題となっていないかお尋ねします。 教育の中に、政治的介入を許しては、子供たちに希望を与えることはできません。萩市の教育委員会が、良識ある教科書採択することを信じて、質問をまず一つ終わらせていただきます。 次に、小中一貫校についてお尋ねします。 ことしの3月17日に、政府は小中一貫教育を行う義務教育学校を制度化する学校教育法改正案を閣議決定しました。今国会で改正案が可決されれば、来年4月からの施行が予定されています。 昨年提言された答申、小中一貫教育の制度化及び総合的な推進方策についてでは、2種類の制度構想が提起されました。第1型として、1人の校長のもとで、一つの教職員集団が一貫した教育課程を編成する、編成実施する、単一の学校である小中一貫教育学校と、第2型として、組織上独立した小学校及び中学校が、第1型の制度に準じた形で一貫教育を施し、同様の教育課程の特例の活用を認める小中一貫型小学校・中学校です。 答申では、今後、教員加配や、校舎建築費補助などによって、国に小中一貫制度の拡大を働きかけていくことが提起されています。萩市でも、来年4月に開設する、第1型の福栄小中一貫校の検討委員会が発足し、5月に1回目の会議がもたれています。萩市内には、8校の小中併設校があり、市教委では、小中一貫校のシステムを、他小中学校でも推進していきたい意向のようです。 全国では、第1型の小中一貫校が、昨年に100校開設されています。そのうちの約半数が、児童生徒数270人以下、1学年当たり30人以下で、児童生徒数が100人に満たない学校も1割に上ります。過疎地の小規模校対策として導入されたケースが多く、小のみ、中のみの学校統廃合によって、地域から学校をなくすか、小中一貫校にして地域に存続させるかといった、究極の選択を強いられたケースも存在します。一貫教育という優れた教育を行う新しいタイプの学校という行政側の宣伝で、保護者が統廃合に積極的に賛同したケースも多いようです。 小中一貫校は、2000年に財政状況の悪化した広島
県呉市で、文科省の研究開発学校制度を用いて開始されたのが始まりで、まだ教育的効果が十分検証されていない制度ではないかと思われます。しかし、来年開設する福栄小中一貫校の検討委員会は、もう動き始めています。その委員会に、しっかり情報を提供しなければなりません。一貫校と一般の小中学校を比較した調査や研究は、十分行われているかどうかお尋ねします。 また、福栄小中一貫校の開設について、地域住民、現場の教員、児童生徒は理解されていますか。統廃合直後の施設一体校は、学校が落ち着かず、精神的負担を強いることになると思われます。いかがでしょうか。 答申は、小中一貫校の成果として、教育的効果は挙げておらず、教育主体、教育活動、学校マネジメントの一貫性といった、施設一体型であれば当然と思われる内容を指摘するにとどまっています。 他方、小中一貫校の課題として、人間関係の固定化への対応、転入出への対応、小学校高学年におけるリーダー性の育成、中学校の生徒指導上の小学生への影響が挙げられています。小学生への評価担任制や、管理的指導が、子供の荒れを招いたり、やればできる、自分に自信が持てる、友達がたくさんいるという意識が低くなったりする小学校高学年問題など、一貫校のデメリットを回避する方途は明らかにすべきです。どのように行われますか。お尋ねします。 小中一貫校の最大の狙いは、学校統廃合の促進による公教育費削減と、一部のエリート校創設で、国際競争力強化に貢献する人材育成です。萩市でも、福栄小中一貫校の開設をきっかけに、萩市内のさらなる学校統廃合や、教員減らし、教育予算削減を進めることになりませんか。お尋ねします。 ことし、文科省の公立小学校、中学校の適正規模、適正配置等に関する手引きが公表されました。人口に対する妥当な学校数や、通学距離、通学時間のほかに、小規模校を存続させる場合の教育の充実、休校した場合の再開、特認校としての存続など、統廃合を行わない選択肢についての記載が充実しています。学校を地域コミュニティの存続や、発展の中核的な施設と位置づけ、地域を挙げて、その充実を希望することで、小規模校を残すことができるのです。地域創生の手立てとしても、地域の共同で、地域の学校を守っていけるようお願いして、小中一貫校についての質問を終わります。 最後に、まぁーるバスについてお尋ねします。 まぁーるバスの停留所にあったベンチがなくなって困っているという話を聞きました。また、私の娘が、ガールスカウトの集会で、まぁーるバスに乗ろうとしたらいっぱいで、30分後に来ますと言われ、暑い中みんなで待ち続けたと話していました。 そこで、久しぶりに萩循環まぁーるバスで一回りしてみました。乗車する人は、観光客よりも圧倒的に市民の皆さんが多く、市民の生活の足として、まぁーるバスが利用されていることがよくわかりました。そこで気づいたことを、私がお聞きした要求も含めてお尋ねします。 まず、要求にもありましたように、停留所でベンチのない箇所がありました。平安古や椿町など、道路が狭く、歩道がなかったり、あっても狭くて、人一人がやっと通れるくらいの幅しかなかったりと、確かに、ベンチの設置は難しいようでした。それでも河添河川公園入口停留所には、だれかが持ってきたのでしょう。丸いすが1個おいてありました。河添河川公園で、
グラウンド・ゴルフをされている方が、必要に迫られて置いたのかもしれません。そのいすは邪魔にはなっていないようでした。停留所にある場所の条件に応じたベンチ設置は可能だと思います。事故につながる危険を伴う設置でなければ、すべての停留所のベンチ設置を、前向きに検討していただけないでしょうか。 次に、まぁーるバスに乗車して初めてわかったのですが、普段から手押し車を利用して歩いていらっしゃるお年寄りの方は、手押し車が杖と同じですから、手押し車でまぁーるバスを利用されています。手押し車は、押して歩くにはいいのですが、バスへの乗り降りでは、抱えなければなりません。私が居合わせたときは、二人の方が手押し車で乗車されました。軽い手押し車のようでしたが、買い物した荷物も入っているようで、乗り降りに苦労されていました。乗客の中でお手伝いできる方がいればいいのですが、いつもというわけにはいきません。運転手さんは、ぎりぎりの時間でバスを回していますから、お手伝いできません。そこで、手押し車を抱えずに、押すだけで乗降できるような対策を考えて、実践してほしいのですが、いかがでしょうか。 最後に、車内アナウンスについてお尋ねします。 これも乗車してわかったのですが、乗り慣れていない人にとっては、車内は何だかあわただしく、窓の外をのんびり眺めていると、降り損ねてしまいそうになります。まぁーるバスに乗る時点で、きちんと降りる停留所は頭に入れ、車内アナウンスを聞き逃さないようにしなければならないのです。私は、降りますのボタンを押したら、ピンポンと鳴って停車すると思っていたのですが、まぁーるバスはピンポンと鳴って、「次は菊ヶ浜入口」と案内があり、降りますのボタンが押されたら、運転手の後の掲示板に、次はとまりますと表示され、運転手が「次、とまります。」とアナウンスします。観光スポットのある停留所では、観光案内もあります。まぁーるバスの時刻表を手元に持っていれば、路線図も書いてあるので、バスのアナウンスについていけますが、初めて乗る人は戸惑うのではないかと思われます。外国からの観光客も考慮して、まぁーるバスの車内アナウンスの簡素化と、英語アナウンスの導入を考えてみてはいかがでしょうか。 まぁーるバスは、市民の生活の足として、観光客の移動手段として、欠かせない乗りものです。これからも、利用しやすいように見直し、改善されていくことを願って質問を終わります。
○議長(
横山秀二君) 市長。 〔市長
野村興兒君登壇〕
◎市長(
野村興兒君) 五十嵐議員、大きく3点お尋ねをいただきました。 最初の中学校教科書の採択の関係、2番目の小中一貫校、いずれも教育に関する話であります。教育長からお答えをさせていただきたいと思います。 3番目のまぁーるバスについてでありますが、まぁーるバスについては、大変利用の観点から評価をいただきましてありがとうございます。 実は、このまぁーるバスが創設されましたのは、平成12年であります。平成12年っていうのはなぜかと言いますと、実は萩市民病院が設立された年でございまして、市民病院が椿地区に創設をされる。したがって、交通手段がない。この交通手段確保のために、この循環型のまぁーるバスが創設されたわけであります。 したがいまして、病院への通院、これは単に市民病院だけではなくて、市内の主要病院には、皆まぁーるバスの停留所がございます。そしてかつ、これは私ども当初は気づかなかったんでありますが、買い物バスになっております。要するに、市内のかつてどんなところにも、八百屋さん、万屋さんがありましたが、いつの間にかそういったものは消えてしまいました。大型な量販店等が、この萩市の流通の担うようになりました。したがって、それぞれの地区の住民の皆さんは、買い物に量販店、スーパーマーケットに行かざる得なくなった。こういうふうな経緯がございます。そのために、このまぁーるバスは、買い物については大変便利な、そういった観点から、まぁーるバス、できるだけスーパー等にもとまるように、こういったことで、意を払ってきたつもりであります。今御指摘のとおりでありますので、そういうふうなこの歴史的な経緯があるということ。 そして土曜日曜には、観光客があわせ利用いただく。こういうふうなことで、実は恐らく、こういった循環型のバスでは、全国本当に有数な、利用率の高いバスであります。 わずかな席数でありますけれども、一つの特色は、ノンステップのバスであることであります。いわゆる低床型バス。これは、そのときにいろんな議論をいたしまして、利用される方は、かなり御年配の方が多いだろうという話でありまして、そのときに、床が高い、今定期運行のバスは、本当に一たん乗りましても、相当上の段まで上がらなければならない。そういったようなことがない、ほとんど床、道路すれすれの所で、大体地上高31センチと言われていますが、それが停留所に行きますと、これが、床が下がるわけです。20センチメートル台になります。 そこに、いよいよ本当は、その3番目にお尋ねの、この高齢者の手押し車の話が出てくるわけでありますが、それは後にいたしまして、お尋ねがございました停留所にベンチがない箇所がある。こういったことを、実は今御指摘をいただいたわけであります。 実は今、このまぁーるバスの、実は停留所の数が76ございまして、76の中、これは西回りが36、東回りが40で、76になってくるわけでありますが、そのうちにベンチの設置が既にあるところが、63カ所あります。これは83%に相当いたしますが、残る17%、箇所数で言いますと13カ所でありますが、このうち道幅が狭く、狭隘で、なかなかベンチの設置が、いわゆる困難だ、こういうところが7カ所、あと6カ所は、まだ何とか置こうと思えば置ける。こういうことであります。 実は平成12年に、このバスが循環を始めまして、多くのいろんな企業や個人、あるいはロータリーとか、あるいはライオンズ等の奉仕団体等の皆さんが、それぞれの停留所で一生懸命ですね、このベンチを寄附をいただきました。その数がまさに今、御紹介しました63カ所になっているわけであります。 そしてまだ残っているところで、要望が強いところ、順番にこういうふうな形でやっています。ことしも既に、4基を寄附したいという申し出が既にありますので、そういったもの。そしてもう一つ御指摘をいただきましたように、長い大きなベンチはそこに置けないけれども、何か工夫ができないか。こういった箇所、工夫ができる箇所。もう1回、今の7カ所も見直してみて、小さないす程度のものであればできるのかどうか。そういったようなことも、ちょっと見ていきたいと思います。 超高齢化社会のこの萩におきまして、ある意味では、この循環バス、まぁーるバスは、高齢者にとっての希望の星だと、こういうふうによく言われます。できる限り利用者の立場に立って、しっかり対応できるように考えていくつもりでありますので、またお気づきがありましたら、ぜひ御指摘をいただきますように、よろしくお願いいたします。 2番目の、手押し車の乗降。多くの高齢者の方が、今手押しの車をお持ちであります。買い物に行かれるときもそれを使われる。中に買い物のしたものが入ってる。こういったケースもあるわけでありますが。実は先ほど来申しますように、ノンステップのバスでありまして、そもそもこれは市役所前のように段差のある、要するに、ちょうど歩道等の段差、これであれば、ほとんど実は、乗る場合に横のまま、フラットのままで入れます。 特に車いす、これは市民病院等、病院へ行くバスということもありましたもんですから、車いすで乗れるということをしております。例えば、市役所前から車いすに乗ることは、これは非常に簡単であります。普通のバスでも、停留所におきましても、一応このスロープ板がありまして、スロープ板をつけまして、車いすを使っても乗れる。そして車いすは、乗車後は、固定する場所があります。そういうようなことも、実は導入のときに、バスの構造の議論のときに、そういうふうなことで手当てしてるわけであります。 しかし、御指摘のように、実はこのスロープ板をつけて、この車いすが固定をするまで、時間が若干かかります。市役所前とか、始発のところであれば余裕がありますので大丈夫なんでありますが、途中のときは、かなり込み合ってるときなかなか難しい。こういうようなことでありますので、乗車されてる方に助けを求める。要は、運転手さんが、「どなたか御支援いただけますか。」というようなことを放送することもございます。そういうようなことで、低床でありますが、それほどえいやっというふうにして、抱え上げることも必要はないわけでありますから、こういうふうな手押し車を利用される方、もし乗られるときにお困りになってるときは、どうかまたいろんな意味で支援をいただきますように。そういうようなことも、運転手さんの方からお願いをするわけであります。 なかなか今込み合ってるときに、このスロープ板を出してっていうのは、なかなか難しいこともございますが、そういうふうな構造になってるっていうこと。普通のバスとは違って、ちょっとした支援があれば、十分ですね、乗降が可能でありますので、そういうようなことも、ぜひぜひ吹聴いただきますように。できるだけ、バスの中に、一人や二人、だれか支援をいただく方があれば、何とか回っていくんではなかろうかと思っております。 ノンステップの小型バスっていうのは、実は大変議論いたしまして、これは全国で萩が始めて導入いたしました。全国のバス会社に要請しましたが、なかなか応じていただけませんでしたが、日野バスが手を挙げていただきました。そしてこれは、ノンステップの小型版は、いまや日本各地に今広がっております。なかなかそれまでは、輸入車しかなかったわけでありますが、そういうようなことで、こういうふうな少し、若干の段差がありますけれども、今まで従来の形のバスでありましたら、よいしょよいしょとですね、2段階、大体上がらないと乗れなかったんでありますが、こういうようなことが可能になりました。 もう少しいろんな意味で、電動式のスロープができないかっていうでありますが、なかなか、要するに低床でありますから、下の方にそのスロープ、電動型のものをつけるわけにいかない。そういったものが、今新しくまた工夫できれば、そういったことも可能でありますが、なかなかそこまで、現在では至っておりません。ぜひそういった意味では、この低床型バス、その皆さんが、乗ってらっしゃる方々の御支援をいただきたい。こういったことでございます。よろしくお願いしたいと思います。 それから3番目に、アナウンスの関係であります。結論的に言いますと、英語アナウンスが何とか取り入れられないかとこういう話であります。いろいろ、今までもいろんな御指摘までいただいております。 確かに最近、土曜日曜、外国人の観光客も、ちらほらまぁーるバスに散見される。このようにも聞いておるところでございます。そういった方々に対しましても、情報提供ということでありますが、今どうなってるかと言いますと、まぁーるバスの中に時刻表、英語版の時刻表をですね、作成して、車内に設置をしております。それを見れば、大体英語表示で時刻表って言いますのは、結局、停留所とその時刻等が書いてあるわけです。そういったようなことから言いますと、そういったものを利用していただくこと。それから実は、もう今数少なくなっておりますが、外国人、英語版でありますが、ブックレットと言いまして、100円、確か有料になっておりましたが、それぞれの降りるところのいろんな名所旧跡、こういったものも英語で表示をされたもの、そういったものを実はつくっております。平成12年の段階でありますが。今数が少なくなっておりますので、もう1回、それは再度構成をしよう。こういったことも考えております。 とにかく、今のアナウンスの関係、それからアナウンスとあわせてモニター表示、掲示板でありますが、そういったものを活用して、外国人の方にもちゃんと停留所等がわかるように、こういったことも今、世界遺産等もございますので、そういった検討を今急いでいるところであります。御指摘いただきましたことも、しっかり一つの課題として、できるだけそういう方向でできないか、頑張っていきたいと思いますので、よろしく御協力いただきますようにお願いをいたします。 以上であります。
○議長(
横山秀二君) 中村教育長。 〔教育長 中村哲夫君登壇〕
◎教育長(中村哲夫君) それでは、五十嵐議員さんからの、大きく2点、一つは教科書の採択について、もう一つは小中一貫校についての御質問に、順次お答えをしていきます。 まず1点目の、中学校の教科書採択について御質問にお答えする前に、教科書採択の流れについて、簡単に御説明をしたいと思います。 平成28年度から使用する中学校の教科書について、萩市におきましては阿武町とともに、萩採択地区協議会を設置し、教科書発行社が作成をしました編集趣意書及び
県教委が作成をした各教科書の特徴が記載された選定資料をもとに、調査員による慎重な調査研究をした上で、最終的に教科ごとに一つの教科書を教育委員会会議で採択する。これが、教科書の採択の流れです。十分御承知のこととは思いましたけれども、改めて確認の意味で述べさせていただきました。 では、順次御質問にお答えをしてまいります。 一つ目は、教科書の展示会の市民への周知徹底についてであります。
県教委が、教科書展示会については、報道発表をし、
県のホームページに、県内35カ所の展示会会場を公開をしております。萩市は萩図書館のみとなっていますが、東部地域の方の利便性も考え、臨時に須佐図書館にも設置をし、教員、保護者、市民の皆さんが、展示会場に足を運びやすいようにしております。また、萩市報の6月1日号に、展示会について記載をし、市民への周知を図っております。あわせて、市内の小中学校校長に宛て、案内文書を配付し、教職員の周知も図っております。期間は、6月3日から7月28日までですが、これは国が指示をする機関よりも長くしているところです。 次に、採択について、教員や保護者の声が、どのように反映されているかということについてですが、教科書展示会会場には、意見用紙と回収箱を設置して、保護者や市民からの意見が集められるようにしております。また、教科ごとの研究調査員は教員ですが、ほかの教員も、教科書展示会場において意見を書くことができるようになっています。 回収した意見用紙は、
県教委がその意見を集約し、まとめたものを各市町に送り返し、教育委員会議の中で、教員や保護者、そして市民の声として反映されていきます。さらに、萩採択地区協議会の委員に、保護者代表を入れ、保護者等の意見を反映させるようにしているところです。 次に、採択のための調査研究についてのお尋ねですが、調査研究につきましては、萩地区と長門市の研究調査員によって、長門萩採択地区研究調査委員会を設置し、合同研究調査を行っております。先ほども述べましたけれども、各発行社が作成をした編集趣意書と、
県教委が作成した選定資料をもとに、教科書のよさや特徴をしっかりと調べ、地区内の生徒の実態も踏まえ、調査研究を行っております。また、教育委員にも、この見本本を貸し出したりして、調査研究をしていただいているところです。 次に、教科書採択に圧力をかけようとする動きについての御質問ですが、現在そのような事実はございません。今後、そのようなことがあれば、関係機関に相談し、適切に対応してまいります。 最後に、総合教育会議において、教科書採択は協議題になっていないかとの質問ですが、文科省の通知文にも、教科書採択などの事項については、協議題とするべきではないとありますので、協議題にはしておりません。 今後とも、萩市教育委員会といたしましては、公正・公平な教科書採択の事務を進めてまいります。 次に、小中一貫校に関しての御質問にお答えをします。 平成27年度の4月現在において、萩市内には5校の小中併設学校がございます。教育的な狙いをもって小規模の小学校と中学校を、校舎一体型の学校として設置してまいりました。さらに、平成28年の4月には、新たに3校の小中併設校が設置されます。 このような状況の中で、私たちは、小学校と中学校の連携を重要視し、義務教育の9年間の育ちや、学びを、系統的にとらえた教育を展開しております。 この小中併設校での連携教育において、私たちは次のような成果がとらえています。 小学生と中学生が、ともに学校生活を送る環境の中で、豊かな人間性が生まれ、学びの質が高まる。そして小中の多くの教員が、児童生徒一人一人、きめ細かく指導することができる。小中学校の教員の、それぞれの専門性を生かし、授業交換や、合同研修会をすることによって、小学校と中学校がなめらかに接続することができ、ひいては小学生は、安心して中学校に進学することにつながってまいります。 一方、教員免許上により、指導の対象が限られることや、小中学校の教員の互いの認識の違いを柔軟に受け入れることが難しいといった課題も見受けられます。 今述べましたように、私たちは、連携教育における十分な経験と実績に基づいて、次のステップである小中学校の一貫教育を進めようとしているところであります。福栄小中での小中一貫校の取り組みを進め、その成果を他校に波及させてまいりたいと考えております。 次に、一貫校実施に対しての地域住民、現場の教員、児童生徒の声を、どのように受けとめているかというお尋ねですが、福栄地域の小学校の統合に当たっては、何度も地域の皆様方と話し合いの場を設け、時間をかけて対応してまいりました。その中で、福栄地域のよさを最大限に生かすとともに、できるだけ前進的な取り組みを行う学校にしてほしいという、強い思いをお聞きいたしました。 また子供たちは、閉校を1年後に控え、最後の年をみんなの力で最高の1年にというスローガンを掲げ、二つの小学校が互いに手を携え、それぞれの思い出づくりと、新年度の新しい学校の誕生に向けての準備に取りかかっております。新しい友達と一緒に勉強ができること、今から心待ちにしている、そういう状況です。 関係学校の教職員は、新しい学校のコンセプトをどのようにしていくか、小中一貫校においてできることは何かを慎重に協議を重ねているところです。 また、先ほど議員さんからもありましたように、3校の先生方からなる福栄小中学校の小中一貫校の検討する協議会を立ち上げ、基本的な方針などを協議しているところであります。 次に、一貫校のデメリットの解消策はどのように行われているかという質問ですが、御指摘の人間関係の固定化、あるいは小学校の高学年児童のリーダー性、育成の難しさ、このことなどは、想定をしておかなければならないというふうに思います。しかし、今萩市では、多くの目で子供たちを見守る仕組みが確立をしております。すべての小中学校において、毎週1回、生活アンケートを実施していたり、子供たちの内面に寄り添いながら、丁寧な指導をすることで、安心して学校生活が送れるように努力をしております。 また、リーダー性の育成についても、教育課程上の区切りとして、高学年には高学年の教育目標があります。いつまでに、どのような力をつけていくかを明確にして指導しております。併設型や、一体型校舎であっても、小中学校の枠組みは残しながら、発達段階に応じた指導を進めてまいりたいと思います。 最後に、一貫校を進めることが、統廃合や教員定数の削減、あるいは教育予算の削減につながらないかという質問ですが、そもそも一貫校を進めることと、学校の統廃合とは別問題ととらえております。 これまで、萩市は学校の統廃合を、保護者や地域の方々の要望にこたえる形で行ってきております。このスタンスは、今後も変わりません。また、教員定数削減の目的のために、小中学校の併設を行っているわけではございません。今後とも、萩市教育委員会といたしましては、教職員、保護者、地域の皆様と一緒になって、それぞれの地域で育てたい子供像を共有し、子供たちの学びや育ちを支える学校づくり、地域づくりを進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
横山秀二君) 五十嵐議員。
◆1番(五十嵐仁美君) まず最初にですね、中学校の教科書採択についてお尋ねします。 教員、あるいは保護者から、いろいろな声が上がってきた場合に、その場合には、1回
県の方に回収されて、それから市の方に下りてくるというようなことだったんですけれども、それは一体どういう意味から、そういう流れになっているんでしょうか。
○議長(
横山秀二君) 教育長。
◎教育長(中村哲夫君) 先ほど申しましたように、35カ所、県内に会場ございますので、その全体像をとらえるという意味で、一たん
県の方で集約をされる。そしてその集約されたものが、各市町の方へ返ってくるということになります。 ですから、より広い意見を得ることができるということだろうと考えております。
○議長(
横山秀二君) 五十嵐議員。
◆1番(五十嵐仁美君) 次にですね、一貫校にしての成果ということで、共に生活することによって、豊かな人間性や学びの質が高まるということだったんですけれども、具体的に一体どういう成果があるのかというのを、もうちょっと細かく説明していただけますか。
○議長(
横山秀二君) 教育長。
◎教育長(中村哲夫君) 先ほど申しましたように、既に5校が小中併設校で、小中連携教育を行っている。そういうことを申しました。 私どもも、それぞれの学校訪問で訪れますと、中学3年生の姿、これが私ども義務教育と、一番上の学年になります。ですから、その中学校3年生の姿を、小学生もあるいは中学校1年、2年の子供たちも見て育ちます。結果的に、学校、私たちとすれば、その中学校3年生の姿を見て、それぞれの後輩たちが学んでほしい、そういう思いで学校が頑張っていくところですが、実際に私どもが先ほどお話したように、学校訪問でその姿を見ていると、その如実に、その中学生が小学生に向けて、すばらしい見本、お手本を示していることを伺うことができます。 それから、実際に先ほど出ましたように、小学校の高学年のリーダー性がっていう話もありましたが、やはり小学校は小学校の最終学年という大事な学年を考え、学校では教育活動を取り組んでおりますので、そこの問題はございませんし、学習面、学力向上の面についても、しっかり中学校の先生が小学校に入っていったりすることによって、先ほどの成果を上げてきております。 今細かなことを言えばきりがなくあるわけですけれども、代表的なものをお話させていただきました。
○議長(
横山秀二君) 五十嵐議員。
◆1番(五十嵐仁美君) 実際、その行われたところでですね、その一貫校として行われたところと、あと小学校、中学校別々のところとで比較した場合に、そのやればできるということとか、自分に自信が持てるとか、友達がたくさんいるというところの、このあたりのそのアンケートに対してですね、一貫校のところでは、非常にこれが、小学校の高学年部分が下がっていたと。小学校、中学校が別々のところの小学生と比べると、非常にちょっと率的に下がっていたという、そういうデータがちょっと出ているらしいんですけれども、こういうこともあり得るんじゃないかと思うんですがいかがでしょうか。
○議長(
横山秀二君) 教育長。
◎教育長(中村哲夫君) 今あのお話になった件については、ちょっと私承知しておりませんが。 小中の一貫校というとらえ方、既にもう進んでいる小中一貫校でやっているところもあるわけですけれども、私どもが今やっているのは、小中の連携でありまして、小中一貫のようにして、例えば学年を解いていく、今6・3制になっていますけれども、その全国の一貫校では、4・3・2というふうな分け方をしたり、あるいは5・4と分けていたりするわけで、小と中のもう枠組みをとってしまって、やっている。そういうところでいくと、今おっしゃったようなことが起こり得るのかもしれない。それは私どもの方では、実践がございませんので、特にデータ的なものもございません。
○議長(
横山秀二君) 五十嵐議員の質問は終わりました。 このあたりで午前中の会議を終わり、午後1時から会議を開きますので、定刻までに御参集を願います。 それでは休憩いたします。 午後 0時01分休憩──────────────────── 午後 1時00分再開
○議長(
横山秀二君) 午前中の会議に引き続き、午後の会議を開きます。
一般質問を続行いたします。 続いて、議席番号2番、石飛議員。石飛議員。 〔2番 石飛孝道君登壇〕
◆2番(石飛孝道君) 失礼いたします。新志政和会の石飛です。通告書に従いまして、質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 世界遺産認定登録も間近になってきました。日本ジオパークとあわせて、一日も早い登録認定を願っています市民の一人でございます。 それでは、萩ジオパークについて質問をさせていただきます。 まず初めに、ジオサイト、笠山の景色を満喫していただくための環境整備についてお尋ねをいたします。 ジオパークという言葉は、皆さんも御存じのように、ジオ、地球、大地と、パーク、公園をあわせた造語で、大地の公園とも訳されています。地球科学的に見て、重要な地質遺産を有するだけでなく、生態系や歴史、文化など、私たち人の営みと、大地や地球の関係を学び、体験することのできる、総合的な公園です。地球にある貴重な資源を、保全、あるいは新たに発掘し、活用することによって、教育や地域振興に取り組むことが、ジオパーク活動の目的と言われています。 参考文献、『火山学と歴史学の接点』、『絵巻物から読み解く萩の火山』の著書の中に、萩市や阿武町、山口市には、50余りの小さな火山が分布しており、阿武火山群と呼ばれています。 阿武火山群は、玄武岩の溶岩流、小さな溶岩台地、スコリヤが降り積もってできた丘、スコリヤ丘や、安山岩の小さな溶岩台地という、特徴的な火山で構成されています。特に、安山岩の小さな溶岩台地は、世界中で阿武火山群でしか見ることができません。阿武火山群は、約200万年前から150万年前、前期活動と、80万年前から約1万年前の後期活動に分布されており、2003年1月に、気象庁によって活火山に認定されました。 約1万年前に噴火した阿武火山群で、最も若い火山笠山は、萩市の代表的な火山であることは知られていますが、その頂上からの日本海を望んだとき、眼下の島々の一つ一つが、火山であることを知る人は少ないと思います。 そんな中、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、明治日本の産業革命遺産世界遺産や、日本ジオパーク認定を目指す萩市に、これからたくさんの観光客が期待されます。当然、笠山も、そして頂上に至るまでの周辺の景色も大変すばらしく、またふもとにはジオサイト風穴や、国指定の天然記念物明神池も連設していることから、観光客の増員も、これから期待できるところです。 そこで、今後笠山頂上までの交通量が増してくることが予測されます。また、県道294号笠山線を登ってくる途中には、雑草や雑木が茂っていて、途中からの日本海を望む大変すばらしい景色を、はっきりと見ることができないのが現状です。また、頂上には、既存の駐車場がありますが、今後、車がふえてくることを踏まえての整備もあわせて考慮しなければならないと思いますが、萩市としてのお考えをお尋ねいたします。 次に、国天然記念物明神池のヘドロ対策についてお尋ねをいたします。 国の天然記念物明神池は、笠山の東のふもとにあり、その昔、笠山と本土の間に砂州ができて、陸つなぎになったとき、埋め残されてできた池だと言われています。大池、中の池、奥の池の三部分からなり、池は溶岩塊の隙間を通して、外海とつながっており、潮の干満が見られます。水面は、1万1,240平方メートルの自然の塩水池で、水深は一定しませんが、深いところでは4メートルもあります。 萩藩二代藩主毛利綱広が、毛利元就が信仰していた、安芸の厳島明神を勧請し分岐、1686年に、厳島神社を創建しました。地元では、漁業の神様として信仰され、これにちなんで明神池と呼ばれるようになりました。地元の人たちが豊漁を祈願して、奉納した魚が繁殖し、マダイ、ボラ、エイ、コチ、スズキなど、池の中にはさまざまな近海の磯つきの魚が泳ぎ、天然の水族館とも呼ばれています。池の北側に、弁天様が祭られていることから、昔は弁天池、また藩主の茶室が建てられたことから、お茶屋の池とも呼ばれていました。周囲には、玄武岩が積み重なり、老樹が生い茂る景勝地です。 明神池は、池でありながら、ボラなどの回遊魚が生息することから、1924年、大正13年12月の9日に、国の天然記念物に指定されています。また、ボラは回遊魚であり、一般的には日本近海では繁殖しませんが、明神池ではボラはクロダイ、メジナ、コノシロなどとともに、春に池で繁殖しているという、大変珍しい池でもあります。 この大変貴重な池が、長年にわたり降り続いた雨水が側溝からあふれ、池に流れ込んだり、その他、さまざまな要因などで、池の底にヘドロが蓄積され、池の水の濁りや、魚が生息するための環境が、非常に悪くなっている状況です。 これから世界遺産認定や、日本ジオパークの登録を目指している萩市に、全国から多くの観光の来萩が期待される中、市内各地の名勝の環境整備が求められています。その一環としての、明神池のヘドロ対策について、萩市の今後の対応をお尋ねをいたします。 次に、ジオサイトを有する地域住民の皆様への、これからの啓発と活動支援についてお尋ねをいたします。 自然が長い年月を通してつくり上げた土壌やその土地ならでは気候、条件、気温や降水量で、地元で収穫された海産物や農産物、それらを加工してつくられた食品やお菓子などの特産物の歴史や文化などが、どのように培われてきたかを知ることで、新しい地域の魅力を見出すことができると思います。そして、私たちは、大地の成り立ちを学び、これからもふるさとの自然を大切に守っていくとともに、その魅力を、未来を担う子供たちや、他の地域から訪れる方々に伝えることで、持続可能な新しい地域づくりにつなげることができると思います。 また、近年、地震や火山活動など、自然災害が多発する中、私たちはジオパークという大地の成り立ちを活用して、自然災害と向き合い、一昨年の東部集中豪雨災害を教訓にして、これからの地域防災や減災に役立てていくことが必要不可欠だと思います。 そこで、地域住民の皆様への、これからの啓発と活動支援について、萩市の取り組みをお尋ねいたします。 以上、1項目3点につきましてお願いいたします。終わります。
○議長(
横山秀二君) 市長。 〔市長
野村興兒君登壇〕
◎市長(
野村興兒君) 石飛議員から、この萩のジオパーク、その代表的な例として、笠山を中心にしたそれぞれのジオサイトについての関係の質問をされました。順次お答えをいたします。 最初の、笠山へ登るこの道も含めて、笠山の状況について、このジオパーク等が、今から取り上げられる、そういったときの環境整備がどうなるかということ、お尋ねをいただきました。 かつて萩の観光地、観光のポイントは、実はもちろん松下村塾もそのうちの一つでありましたが、どちらかと言いますと、越ヶ浜の笠山、明神池、そして風穴であります。それが萩の観光の最も重要ポイントとして取り扱われてきた時代がありました。まさに、大正13年に、この明神池等が天然記念物になった。この時代がまさにそういったことであります。笠山山頂、明神池付近に行きますと、皇室の御来臨、行幸いただきましたいろんな記念碑が、たくさん建てられているのも、まさにその証であるわけであるわけであります。笠山の頂上に行きますと、昭和天皇のユリヤ貝の歌碑がございます。 いろんな意味で、当時は最も萩の観光のポイントになっていた。そういった場所が、最近はむしろ、そういったジオ的な、ジオサイトの関係のところではなくて、虎ヶ崎の椿の方に移ってしまいました。年間30万近い皆さんが、あの早春の時期に、虎ヶ崎を訪れられるわけであります。しかし、今ジオサイトのもう一回再検討、こういったようなことで、このジオパークのいろんな認定を巡っての、準備を進めているわけであります。 そういう中で、今具体的に笠山の関係で言いますと、この駐車場の問題、あるいは途中の道路から島々が見えなくなっている箇所がある、こういったような環境の整備の話が、具体的にお出し、その指摘を受けるわけであります。 まず、その笠山の駐車場の話でありますが、駐車場の広さはかなりのものがございまして、台数約59台、今駐車場の面積を持っております。まあしかし、実は頂上に大型観光バスが入れません。大型観光バスの乗り入れを実は禁じております。これは道路が狭隘であるからであります。かつて一時期は、まだバスが小型の時代には上がっておったんでありますが、今はすれ違うことはできない。こういったような、離合ができないということで、とまっているわけであります。これをどう考えていくのか、マイクロバスに乗り換えていくような形をとるのか、あるいは離合する場所をつくるのかどうか、こういったようなことも含めて議論をしていかなければならないのかなというふうに思っております。 これは、駐車場というよりも、むしろ笠山山頂へのアクセスをどう考えるっていう話であります。今までも、ずっと議論が重ねられてきましたが、まだ成案が得られておりません。これがどういうふうな形で方向づけされるかによって、むしろ駐車場の問題よりも、むしろ道路のあり方、アクセスのあり方の話だろうと思います。これが一つの課題になっております。 途中の雑木や、かなりの草が生えている、こういういったことでありますけれども、これは雑木、雑草については、実は昨年かなりいろんなところから御意見をいただきまして、担当しておりますのは、実はこれは県道でありますから、
県の方で実は伐採をいただきました。伐採の箇所が、実はちょうど虎ヶ崎へ行きます分岐点がありますが、分岐点から頂上まで、分岐点の方はまだちょっと残っておりますけれども、頂上近くになりますと、かなり大島とかですね、島々がかなり見えるように識別できる。眺望が回復をされております。あとは、柚子屋からドライブイン笠山まで、その間がまだですね。あと柚子屋から分岐点までの草が残っていますが。 かなり、この道路上に枝が茂りまして、マイクロバスの天井に当たった。こういうようなことから、実は始まった作業でありますが。もう一つは、この眺望を謳歌する。こういったことであります。 かつては、例えば菊ヶ浜で花火が行われますと、あそこはずっとですね、道いっぱいに皆車がとまりまして、花火の見物客であふれるという、二重駐車もされる、こういったようなところでした。最近見にくくなったことから、せいかありませんが、ちょっとやや減っているような気がいたします。 もろもろのことがありますが、要するに県道の話とともに、そういった頂上へ至るアクセス、大型観光バスの取り扱いをどうするか、こういうことであります。今、むしろ虎ヶ崎の方にはかなり、シャトルって言いますか、その椿祭りのときには、バスが往復してるわけであります。これは大型はちょっと難しいでありますが、まあまあそこそこの普通バスは、皆通るわけでありますが、あの分岐点から上に上がれない。これは離合ができないということでありますから、離合の場所を考えるのかどうか、そのあたりであります。これは、今からジオパークを議論する中で、少し考えていかなくてはいけない課題だと思います。早急に結論が出るように。なかなか結論が出ても、対応が難しいかもしれませんが、考えていきたいと思っております。 いま一つの、天然記念物明神池の話であります。明神池は、今御指摘がございましたように、毛利綱広が、これは二代目の殿様でありますが、毛利元就の意思を継ぎまして、厳島神社、安芸の国の厳島神社を勧請いたします。毛利家にとって厳島神社は、毛利が名をはせると言いますか、中国五
県の雄になる、八カ国の雄になるきっかけとなった宮島の戦いでの、まあ加護があったとこういうことで、大変毛利家は厳島神社を大事にされてました。かつて厳島神社が、今のような形で残っているのは、二人の武将のおかげである。一人は平清盛、いま一人は毛利元就である。こういうふうな言い方をされています。そのぐらい実は、厳島神社には相当の投資をされていました。そしてまさに、この厳島神社の加護があったからこそということで、ずっと大事にされてきたわけであります。 そして萩に移封をされてから、二代目の毛利綱広が、実はこの厳島神社を、萩の明神池に勧請するわけであります。ちょうど海から鳥居が見える。そういったような形で、あの池、明神池を海に見立てて、厳島神社をつくりました。そして、この7月の管弦祭、こういったものを広島と同じように、安芸の国と同じように、同じ時期にずっと開催されているわけであります。同じように禁漁禁伐、厳島はすべて禁漁禁伐、しかもサルも、いろんなものも含めています。同じように、笠山を禁漁禁伐にされた。このように承知してるところであります。かつてはサルが、大変昭和の初期ぐらいまで、大変な数のサルがいたようでありますが、今は姿を見せません。そういうような中で、この明神池、ずっと大事にされてきました。 しかし、だんだんだんだん、この生活雑排水が流れる等々の事情によりまして、この天然の海水の出入りから、導水路を実は整備をしました。それによって随分変わってきたんでありますが、しかし、だんだん人口がふえてきますと、明神池の濁りがきつくなってまいりました。これは明神池だけではなくて、実は嫁泣きの港もそうでありますし、港湾もそうでありますし、夕凪もそうでありました。したがって、夕凪の方から導水路で入ってくるわけでありますから、まあいうなれば、みんな全体、生活雑排水が次第にあふれてくる、こういったようなことで、この汚濁が進んでいくわけでありますが、これは木村議員が何回も御質問をされました。 とにかく、生活雑排水が、これが入らなくなるなら、これは変わっていくんだということを専門家も言っておりましたが、私どもそう思ってまいりました。事実、今先ほど紹介がありましたように、この漁業集落排水事業が、平成8年度に着手をいたしまして、この13年度からは、一部供用が開始されまして、17年度には完了したわけであります。そして、まだまだ実は100%とはいきませんが、90%台のですね、この方々が、今水洗化を図っていただいております。随分変わりました。夕凪や嫁泣きの方で、この生けすがだめになる、こういったような話はもう聞かなくなりました。 そういうようなことから言いますれば、随分変わったんではなかろうかと思っております。もしそういった意味で、濁りが、あるいはそのヘドロ等の堆積がふえている、こういったような話があれば、木村議員に対しましても、そういったようなこと、完了後必要があれば調査をする、こういうお約束をしております。恐らく、前のようにですね、赤潮が発生するとか、あるいは夏になると透明度が非常に著しく悪くなる。冬はともかくとして、夏の汚濁度が大変ひどいというのが、今までの御主張でありました。そのあたりについても、実態としてよくなっているというふうに私は思っておりましたが、そのあたりについては、必要があれば調査をしていきたいと。 だから、今の段階で言いますと、かつてのような状況ではないだろう。まあしかし、念のためにこういった夏場の、あるいは冬場の、それぞれ今まで過去のデータもあると思いますので、そういうものを比較していく。そういう、再度水質検査をやっていく必要があると、そういうふうにお考えであれば、そういったこともやっていこうと思います。 随分改善されたと思います。なお今水洗化率が92.1%なので。実は大井港は、実はこの地区、山口
県でも漁業集落では第1号でありました。そのときは、住民の皆さん、力をあわせて、100%近いですね、ほとんど100%であったと思いますが、達成をされております。ぜひぜひ引き続きまして、生活雑排水が、この天然記念物、この明神池に流れませんように、そういった意味での運動も、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。 調査をし、状況把握に努めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それから、最後にジオパークを目指してということでありますが、ジオサイトを有する地域の皆さん、あるいはそこの学童生徒の皆さんにも、こういった大地の恵み、海産物や農産物、こういったようなことから始まって、このジオパークの意味合いを、大地の恵みをしっかり知るための取り組みをという話をいただきました。まさに、この小中学校で、いろんな取り組みがございますが、笠山については、以前から、このジオパーク的ないろんな意味での研修とか、学ぶ機会がつくられています。むしろ、参加をされる人は、全市、あるいは他市からも大勢参加をいただいておりますが、このいろんな意味での、またこのジオパーク構想が推進される過程で、ぜひぜひ、この越ヶ浜の小中学生を含め、未来を担う子供たちに、しっかり伝承できるような、そういうふうな授業、教育、研修、こういったことができますように、考えていきたいと思います。 ジオパークのいろんな審査の中で、一番大事なのは、市民の皆さんや子供たちや、そういった皆さんと、このジオがどのような形で生かされているか、どのような学び方をしているか、このあたりが一つの大きなまたポイントとなる。こういうふうな話も聞いております。 できる限り、そういった意味で、地域の皆さんがまず、今まで伝承されておりますジオのいろんな問題、例えば笠山のちょうど明神池周辺の皆さんは、風穴、まあ風穴、学術的には風穴、フウケツと言いますが、風穴を活用した、まあそのいろんな、冷蔵庫のような取り扱いもされておりますし、あるいはクーラーのような感じで、この家の構造をつくられているところもあります。まさにそういった自然のいろんな機能を生活に取り入れられている。そういったこともございますし、笠山のいろんな植物は、ちょうどこの暖地性植物の北限、あるいは寒地性植物の南限と、いろんなことで、植物の分布状況も非常におもしろい。また、火山岩特有のいろんな特色もあります。その火山岩を生かした、実は産業として、萩ガラスもあるわけでありますから、いろんな形で、このジオというものを学ぶ絶好の場所ではないか。こういうふうに思います。 ぜひぜひいろんな意味で、今からジオ担当のもの、またいろいろ足を運ぶと思いますが、どうかまた越ヶ浜地区で御協力をいただきますように、よろしくお願いいたします。 課題は、まだまだたくさんこのジオについてはございますけれども、かつて、まさに言葉は違いますけれども、ジオサイトを生かした観光であったわけでありますから、その観光をもう一回ですね、再検討していく、見直しをしていく、こういったことが、このジオパークの中で、ジオパーク構想の中で、もう一回、越ヶ浜の笠山、明神池、風穴、こういったことが議論されること。そしてまた、それをいろんな形で多くの来られる方々に見ていただく、こういったことも検討が必要だろうと思います。 しっかり、今担当の方、準備をしておりますので、どうかまたいろんな意味で協力をいただきますように、よろしくお願いいたします。
○議長(
横山秀二君) 石飛議員。
◆2番(石飛孝道君) ただいま市長から御答弁をいただきました。 萩市には、文化遺産や自然遺産、そして萩ジオパークという、大変すばらしい名勝がたくさんあります。私たち市民の一人一人が、大地の成り立ちを知り、これまでの歴史、文化を大切に守り、次世代に受け継がれることによって、新しい萩市の独自性の歩みを見出すことができるのではないでしょうか。 これから、全国から、萩市の文化、自然遺産、そしてジオパークを見学するために、大勢の観光客の来萩が期待されます。観光客の皆さんに、萩に来て本当によかったと喜んでいただけるようにですね、道路上のバリアフリーを初め、環境整備については十分なおもてなしの対応がなされるよう、よろしくお願いをいたしまして、質問を終わらせていただきたいと思います。
○議長(
横山秀二君) 市長。
◎市長(
野村興兒君) 御指摘をいただきました笠山の資源の環境整備、バリアフリーも含めましたいろんな課題、これはしっかり今後のジオパーク運動の中で、位置づけて対応を考えていきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(
横山秀二君) 石飛議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩いたします。 午後 1時31分休憩──────────────────── 午後 1時41分再開
○議長(
横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号13番、椋議員。椋議員。 〔13番 椋 晶雄君登壇〕
◆13番(椋晶雄君) 過疎問題を考える会の椋です。 早速質問に入りますが、大体この時間は睡魔と闘う時間でございます。わかりやすいように説明をしたいと努力いたしますので、よろしくお願いいたします。 今回も、萩市の人口減少をおくらせて、萩市を元気にすることにつながるテーマの一つと考えまして、あえてCO2の削減というテーマを取り上げることにいたしました。 このCO2削減の問題は、従来から私はテーマに取り上げておりますが、過去はそうですが、現在から未来にわたって避けて通れない問題でありますし、地球温暖化の基本とも言われております。COP21でも、地球温暖化防止の議論が行われますが、日本はなかなか難しい立場にあるように見えます。 数日前、テレビや新聞などで報道されたものですが、宇部で、山口
県の宇部で、新しい大型石炭火力発電所、これは山口宇部パワーというところが進めております計画です。かなり大型で、120万キロワットの発電所をつくるということでありますが、これについて環境省の環境影響調査という法律があります、これに基づいて調査した結果、環境省からこれを認めないという方針が出されました。これについては、いずれ経済産業省と協議して、まあどうするかということになるんだろうと思いますけれども、そのようにCO2の削減は大変大事な問題であると思います。 また、2年前の萩市東部、それから山口
県東部の阿東地区、津和野、こういったところの集中豪雨、昨年の広島の土砂災害、こういったものにも、この気候変動の影響があるんではないかと言われております。したがって、今回はそのように大事な問題でありますので、取り上げることにいたしました。 では、なぜこのタイミングでこの課題を取り上げたか。 今萩市は、大河ドラマ、世界遺産登録、ジオパーク、明治維新150年、まだありましょうが、立て続けに観光の面で、台風のようなフォローの風が吹いております。したがって、萩市自体、大変忙しい、多忙な時期だと思いますし、地方再生についても急いで検討しなければならない。こんなタイミングであろうと思いますが、こんな忙しい萩市に、あえてこのテーマを取り上げたかと申しますと、観光客が通常の2倍にもなって来萩すると見込まれるこの時期に、このチャンスに、エコに熱心な萩を売り込むことによって、萩市の観光地としての魅力が増加するのではないかと考えたわけであります。 既に萩市は、CO2削減に先進的に取り組んでおられます。市の公用車に、電気自動車をいち早く導入されましたし、市役所の駐車場に急速充電器を設置されました。さらにその後で、その屋根に太陽光の発電設備を設置されました。そして今、各地域に急速充電器の設置を進めておられます。今後は、普通充電器の普及も進めていただきたいと思っておりますが、そういったいろんな動きをしておられます。 また、これちょっと前になりますが、市民館大ホールの照明が、かなり球切れを起こしておりました。これの照明のLED化に着手され、現在全てLEDになってると思います。 そして、一般の太陽光発電の設置にも補助を行われました。 新しく長門市と共同で設置しましたごみ焼却炉はなもゆも、一段と効率よくごみの焼却が可能となったと思います。また一般家庭でも、ごみの減少に努力をしておられます。 こういう実績に加えて、今後はどのような施策を実施するのか検討し、発信することが、息の長い観光都市として生きる上で大切なことではないかと思います。 CO2削減を行うには、一つには電気製品や建築物を省エネ構造にするなどの技術革新が必要であります。それから、効率のよい電池の開発が待たれます。ただこれは、どちらかと言えば、国とか大企業、中小企業もあるかもしれませんが、そういった企業の課題でもございます。 二つ目は、市内の企業や一般家庭の一層の省エネ努力を期待することです。ただこれには仕組みが必要になると思います。電気のメーターをスマートメーターに変えて、電気の使用状況が常に目で確認できる、そういうようにすること。それから市内全体を効率のよい電気の使用を可能にするスマートシティとして運用できるようにする。こういった、つまり消費側の問題であります。 三つ目は、再生可能エネルギー利用の一層の拡充であろうと思います。現在、電気は原発の稼働が困難な状況にありますので、火力発電に頼っております。そのため、残念ながらCO2の発生が増加しています。また、燃料に使用する原油や液化天然ガス、石炭などの輸入が増加しているため、貿易収支が悪化し、そのため円が安くなるという循環になっております。その現状を改善するためには、再生可能エネルギーの活用が改めて必要であろうと思います。太陽光発電、風力発電、小水力発電、波を利用した発電、潮の満ち引きを利用した発電、地熱発電などが考えられますが、萩市として、太陽光発電に続いて、小水力発電の利用の拡大策を検討されてはどうかと考えます。市内いたるところに小川は流れております。何らかの補助があれば設置は進むのではないかと思います。 スマートメーターの導入や、スマートシティの件と、市民への太陽光や小水力発電への、もう一歩の助成などにより、エコに進んだ観光地となれば、観光客にインパクトがあるのではないでしょうか。 この萩市のエコの広報についても、宣伝ですね、広報についても、いろいろ工夫して、ITを使うほか、看板やパンフレットの中などでアピールすることもできると思います。「日本一ごみのないまち萩」という看板が、越ヶ浜から大井の間にありますが、よく目立ちます。観光客がふえると、市がより元気になり、働く場所がふえ、人口の減少にブレーキがかかるのではないかと思います。 そこで、今後どのような施策を考えておられるか、市長のお考えをお尋ねいたします。 以上で、第1回目の質問を終わります。
○議長(
横山秀二君) 市長。 〔市長
野村興兒君登壇〕
◎市長(
野村興兒君) 椋議員から、CO2削減ということで、この次代を見通した新しい施策についてということであります。 なかなか次元の高いと言いますか、高邁なお話でありますから、今私どもがやってること、精一杯、太陽光とか、あるいは電力の削減とか、いろんなことを、今御紹介があったようなことを一生懸命やってるわけでありますが、次の時代まで展望した形でですね、大胆に発想した、この時代を先取りしたような形の事業は、残念ながら、まだまだ構想すらも実は持っておりません。 6月12日に、まさに今お話がありましたように、宇部の会社、120万キロワットですから、相当のものでありますが、そういった火力発電のですね、計画について、環境省が是認し難い、こういうふうな、これが第1号であります。本当に今までない話ですから。 今火力発電が、原子力発電が、ずっと今停滞を、動いておりません。そういったことで、各電力会社、今一生懸命、火力発電、増強しようとしてるわけですね。そういった中で、実はストップがかかったわけですから、これは電力業界にとっては、大変なショックなんです。 今まさに御紹介ありましたが、そういうような次代、どういうふうな形で、それぞれの地域、というよりむしろ、日本のこれは経済界、産業界、大きな警鐘を鳴らしているわけですから、今議員がおっしゃったような話を、これは自治体というよりも、むしろ国レベル、
県レベルで、この話を本気で考えていかなければならない。そういう時期にきているというふうに、私ども思います。 そういった意味では、まだこの小さなまち萩が、どういうふうな形でという話が、我々がやれることはすべてやっていこう。こういうことであります。 今例えば、環境の基本計画というのは、実は19年から28年にかけてのものがございます。こういった中にも、低炭素社会への転換、再生エネルギーの普及、国や
県の補助制度の活用を紹介しながら、市民や民間事業者などと連携・協力して、その対策に取り組む。こういうふうな精神で、今対応しているわけであります。 やれること、本当にわずかなものかもしれません。いろんな意味で、今お話がありました。エコスタイル、あるいはエコドライブ、こういったようなことから始まりまして、できるだけ頑張っていこう。緑のカーテンとか、そういったもののコンテストとか、いろんなことをやっております。 電気自動車については、議員御指摘のように、できる限りということで、私ども、今3台の自動車を導入いたしました。そして今、実はドラマ館、ちょうどですね、まん前のドラマ館のところに、実は3台のトヨタ車体から提供がありまして、一人乗りでありまして、利用料ゼロなんですね。ちょっとまだ対応が十分じゃないもんですから、あんまり利用の方が、押すな押すなの大盛況というわけにはいきませんが、そして2台は、今市の方でいろいろ使わせていただいています。合計5台。今そういう一人乗りの電気自動車。これは今お話を進めておりますと、年内ぐらいは何とか引き続き提供したいと、こういう話であります。 これはあくまでも観光のためのものですから、トヨタ車体としては、できる限りこういう萩のところで、自転車もさることながら、一人乗りの小さな電気自動車で観光できたら本当にいいんじゃないか、とこういうふうな営業目的をもってであろうと思いますが、提供いただいてます。こういうふうなことが、この萩の社会にふさわしいというふうな、非常に萩の観光にあってるんだ、こういうふうな判断をいただくだけでも大変うれしい限りであります。 そういうふうな電気自動車の関係。これに対応できますように、急速充電器、あるいは普通充電器、こういったものが、恐らく県内では、萩がその整備状況はトップクラスだと思いますが、それぞれの私どものこの駐車場、七つの道の駅、それから旅館・ホテル、こういったところにも、徐々に今こういった充電器の整備を、今計っていただいてるわけであります。 今からの自動車が、そういうふうな形で、電気自動車の流れにいくのか、水素の関係の自動車の方にいくのか、それともまた別のひとつの道があるのか、いずれにいたしましても、今から自動車は、今までどおりのガソリンを燃やして走る、そういったところの自動車では、もう成り立ち得ないだろう。これはもう目に見えてるわけであります。 そういうようなことを、時代を先取りした形で何ができるか。こういったことも、それぞれ担当の方で考えて、今議論をしていただいております。 とりあえず今、そういう充電器等、それぞれの場所で、充電器はどこへ行ってもできる、充電ができる。それがない限りは、電気自動車は絶対に普及をしないわけであります。
県外からの観光客が萩に来て、電気自動車で訪れやすくなる。こういうふうな環境整備を、今後も引き続いてやっていこうとしてます。 先般、某新聞がワイド広告で紹介をしてくれました。5月29日であります。全国ベースで、いち早く充電器を設置をし、観光連携して活用していること、先駆的な取り組みだと、こういうふうなことで、高い評価をいただきました。こういうようなことも、それぞれであります。 隣接地も、これが充電器がないと動かないわけでありますから、今美祢も、長門も、あるいは島根の津和野町なども、本当わずかでありますが、それぞれ充電器を用意いただいてます。今市内のホテルでは、9カ所、普通充電器でありますが、用意をされました。次第にそういったものがふえていっているわけであります。 できるだけそういうようなことで考えて、どっと一回にというわけにはまいりませんが、着実にそういった道を開いていこうとしてます。 そのほか今、小水力の、その発電の関係であります。いろいろ今までも、当議会でも、
一般質問の形で小水力の話は、御指摘をいただいてきてるわけであります。 今導入調査っていうことで、萩市の福栄の山の口ダム、これについては、今調査が行われております。しかし、なかなか年間を通じて安定した流量の確保は難しいということ、そういうようなことで、余りいい結果ではないようであります。 いろんな形で、マイクロ発電、マイクロの水力発電、これは少し簡易型の小型水力発電でありますが、そういう導入検証も、今行われているところであります。 いろいろ小水力発電については、ランニングコストが非常に小さいというメリット、長所がありますけれども、半面、問題としては、やはりこの農業の水でありますから、水利権の問題、法的な規制や、既得の権益、こういったものを乗り越えられるかどうか、そういったところが、ひとつの導入に当たっての問題点。こういうふうに言われております。いろいろ課題もございますので、そういったものを一つ一つ乗り越えられるかどうか。こういうことであります。 もともと水力については、阿武川ダム、これで萩市の電力、これは他地に供給しているわけでありますが。他地にない電力の発電とういう観点から言えば、水力発電のウエートが非常に高い。こういったことから言いますと、いろんな太陽光も含めた、いろんな発電方式、こういったものも、大いに私どもで主張できるではないかとこういうふうに思います。 なかなか、このような小水力発電、これは農業関係が中心であります。農水の予算であります。こういったものを使いながら、何かイノシシの鳥獣被害って言いますか、そういった鳥獣被害の防止の柵の電気にならないかっていう話でありますが、今農林の方では、むしろ太陽光の方が簡単でいいとかいうですね、そういう話でありました。 これはできるだけでですね、この電気をそういうような形で使って、この鳥獣被害を防止する。これは今、今年の予算書を見ていただいてもですね、鳥獣被害を防止する柵の予算、かなり載っておりますが、その中で太陽光をできるだけ使っていこう。こういう考え方をしております。とにかく、いろんな意味で、太陽光を使っていけるという話、そういう可能性もあるわけであります。 今、いろんな形で、福栄の水と命を守る会、ずっと協議が続けられておりますが、この相手の事業者が、萩地域、このあたりでは最大のですね、太陽光発電をしたいと、こういうことが今進んでいるわけであります。相当の発電量でありますが、そういうようなことも、今産業廃棄物から、何か太陽光に変わっている。こういうことであります。これも大変多くの方々の努力の成果でありますが、もう少し今から、どういうふうに、本当になるかどうか、これをしっかり見守っていこう、こういうことになっているわけであります。 そういう中で、スマートメーター及びスマートコミュニティ、スマートシティの話が出ました。こういったことができればという話であります。まさに今の我々からとってみれば夢物語でありますが、しかしそんなに遠くない将来、可能かもしれない。こういうふうな夢も感じておる次第であります。 経産省が、今一生懸命そういう制度検討会、開いているようでありますから、萩で実験的に何かできるような、そういう集落、あるいはそういうもの、町内内にそういったことができるかどうか、まだまだそれぞれの電力会社においても、まだまだ試行段階だ。こういうふうに思っておりますが。 日本でも、今けいはんな学研都市で、この美しい、壮大な実験が行われています。こういったことが、もはや実験段階にきた。こういうことでありますから、萩も手を挙げて、モデル都市ぐらいにはなれかっていうふうなことも、少しは勉強していきたいと思います。 まだまだ、まがりなりにも勉強不足でありますし、資料不足であります。何とかして、そういったことも、余力があれば考えていきたい。こういうふうに思っております。 萩市も、そういう負担がどのぐらいになるか、負担との相談にもなってきます。福岡
県のみやま市のいろんな取り扱いも、何かいろんな形で聞いておりますが、いろんな形で低炭素時代、そういったものを乗り越えていかなければならないわけであります。 我々も、自治体もいろいろ何しますが、何とかそういうふうな形で、新しい事業、それぞれ展開をされておりますが、やはり国、
県、そういったベースと、それから市民レベルのいろんな対応が可能かどうか、最後はそこに尽きるわけでありまして、いろんな意味で勉強させていただきたいと思います。 なかなか十分な回答になっておりませんが、問題提起をいただいて、それについてしっかり勉強しようということを、今さらながら感じた次第であります。 以上であります。
○議長(
横山秀二君) 椋議員。
◆13番(椋晶雄君) 大体御了解をいただいたと理解しております。 ひとつ、せっかくこれだけの、今までも萩市はエコに関しては、いろんなことを実施しておられますので、これのそのPRと言いますか、広報をですね、立て看板でもいいし、何でもいいんですが、少し考えられたらいいのではないかとも考えております。その点について、もし御答弁いただければ、よろしくお願いいたします。
○議長(
横山秀二君) 市長。
◎市長(
野村興兒君) 実はあの、先ほど来、この例えば電気自動車ひとつとっても、割とまだ市民の皆さん、御存じないんですね。そういう充電器がこんなに、道の駅にみんなそろってるよとか、市役所の駐車場にもあるよ、あるいは旅館・ホテルにも、今もう七つぐらいふえたよと、こういう話はですね、なかなか御存じじゃありません。 したがって、議員御指摘のように、どういうことをじゃあエコ対策でやってるのかっていう話をですね、LEDも今、各町内にですね、補助を出します。そしたらすごい数がくるわけですね。それは、電気料が安くなるという、もちろん経済的なメリットもありますが、やはりLEDを使うことによって、電気の消費量が減る。これは低炭素、CO2対策だ、こういう話で、理解ももちろんあるんだろうと思います。いろんな形のものが、今やっておりますが、なかなか広くやってることについての普及はないと思いますので、まとめて何か市報でも、あるいはいろんな形で、学校教育の中でも、それぞれ紹介をしてみたいと思います。 なかなか気がつかないことでありました。しっかりやらせていただきます。
○議長(
横山秀二君) 椋議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩いたします。 午後 2時07分休憩──────────────────── 午後 2時18分再開
○議長(
横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号10番、関議員。関議員。 〔10番 関 伸久君登壇〕
◆10番(関伸久君) 過疎問題を考える会の関伸久です。 それでは、通告に従い
一般質問を行います。 つい先日、発表された日経MJの今年上期のヒット商品番付。東の横綱のインバウンド旋風に対し、西の横綱となったのが皆さんも御存じ、今年3月に開業した北陸新幹線です。その沿線の賑わいについては、マスコミで多く報道されており、今さら説明するまでもありませんが、同時期の乗客数は約3倍強になったとのことです。そして、その沿線に企業の進出も相次ぐと報道にあります。乗客数は実数ですが、企業進出についての成果は、もう少し長い目で見た方がいいと思います。マスコミはとかく話題になりがちなことを報道する傾向があります。あたかも北陸新幹線が整備されたから、企業進出が相次いでるかのような錯覚を覚えますが、その確実な成果をみるには時間を要するということを言いたいのです。我々に求められるのは、そのときのはやり、すたりではなく、物事の本質を見極める冷静沈着な判断ではないでしょうか。今回取り上げる最初の質問は、同じ整備新幹線である山陰新幹線構想についてです。なにも北陸新幹線が開業し、その賑わいが報道されているから、そのはやりに便乗して
一般質問に取り上げたわけではありません。この山陰新幹線は、随分以前からある構想であり、国土交通省のホームページにも掲載されています。ここにきて、にわかにその整備推進を求める声が上がっているから、今回の質問に取り上げた次第です。では、その声はどこで上がっているのか。残念ながらここ萩市ではありません。山口
県でもありません。そういう声を不思議とこれまで地元から聞いたことがないのです。こういった声はむしろお隣の島根
県、鳥取
県、そして京都府の自治体から聞こえてきます。私自身もこの山陰新幹線の基本構想があることについては、認識していましたが、これはあくまでも遠い将来のことだろうと思っていたところ、先日の新聞でこの山陰新幹線に関する記事を目にしました。どういう記事かというと、山陰新幹線の建設費は整備後40年で直接効果のみでそれを上回るというものです。直接効果の算定にまでことは進んでいることに驚きました。具体的に申しますと、山陰新幹線を関西から九州にかけて山陰ルートで整備した場合の建設費は3兆900億円。これに対し、整備後40年の間接効果を加味しない直接効果は、3兆3,800億円とのことで、この試算は鳥取、島根、山口、京都など2府5
県の市町村長らでつくる山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議が発表しています。そして気になるルートですが、これについても同会議は言及しています。報道では、関西から兵庫
県の豊岡市、鳥取市、松江市を経由し福岡市を結ぶとあります。そうなると、山口
県ではどこを経由するのかに自然と関心が向きますが、今回の建設費は新山口駅までの約550キロを新たに整備する前提での試算ということですので、とりあえず、新山口駅に接続する構想だと理解が進みます。しかし、島根
県からいきなり新山口駅にとなれば、心中は穏やかではありません。なぜ、山口
県の観光メッカであり世界遺産候補を抱える萩市を経由しないのかということに考えが巡ります。萩市を経由しなければ、
県央に人口や産業が集中し、ますます陰陽格差が広がる懸念が募ります。萩市の将来を展望すれば、こういう事態は絶対に阻止しなければなりません。ところで、今回の発表を行った山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議、この組織がどんな組織なのかを皆さんにお伝えする必要があります。設立はちょうど2年前の平成25年の6月、東京の平河町にある砂防会館で設立総会が開催されており、発起人を京丹後市長、鳥取市長、松江市長とし、当時2府5
県55の市町村長により構成されています。設立総会より2年がたっていますので、メンバーに変更があるかもしれません。ところで、山陰新幹線を福岡市まで整備するのであれば、先ほども申した通り、必ず山口
県を経由する必要があるにもかかわらず、不思議なことに初期のメンバーに名前を連ねているのは防府市ただ1市のみとなっています。今後、この会議は、今回出した試算をもとに、国土交通省などに要望活動を行うとありますが、我々とすれば、新幹線に乗りおくれるわけにはいきません。ついては、市長はこの山陰新幹線の整備推進にどのようなスタンスを持っているのかお伺いしてみたいと思います。 次の質問に移ります。この5月下旬の平日のことですが、修学旅行生が市内各地で貸自転車を走らせる光景を目にしました。多い日で3校の修学旅行生がここ萩市を訪れたと聞いています。修学旅行の目的地にここ萩市が選ばれるというのは大変光栄なことで、経済効果も伴うことから、この取り組みを続けてほしいと願っています。今後、秋の行楽シーズンにも、多くの修学旅行生が来萩することが予想されますが、こういった情報は事前に市民と共有できないものでしょうか。その日が開けて初めて修学旅行生が萩に来ていることに気づく市民がほとんどだと思いますが、それではだめだと思います。その理由を説明します。 一つは、安全対策です。お世辞にも貸自転車を借る修学旅行生の交通マナーがいいかといえばそうではありません。折しもこの6月1日から危険な自転車運転をする人に安全講習を義務付ける改正道路交通法が施行されましたが、ここでは修学旅行生の交通マナーを改めるよう注意喚起してくれというのではありません。やはり修学旅行は学校生活の最大のイベントですから、羽を伸ばしたくなるのは当然。であれば、迎える我々が寛大な気持ちで見守りましょう。そして、我々自身が注意しましょうということです。そこで、修学旅行生が来ることを事前に市民に知らせる取り組みができないかということを今回の
一般質問の趣旨にしております。もし事前にわかっていれば、例えば、会社や事業者の長はその日の朝礼でいつもより念入りに安全運転を励行させることができると思います。注意を促す取り組みができるということです。 そしてもう一つは、修学旅行生は平日に萩に来ることが多いのですが、逆に観光事業者は平日は定休日というところが多く、事前にわかっていれば、定休日を振り替えるなどの対応ができ、経済効果を余すことなく享受することができるということです。ツアー旅行とは異なり、修学旅行は自由時間も比較的長いことから、特定の事業者のみならず、不特定事業者も経済的恩恵を享受できる可能性が高いと思います。問題は、どうやってこれを周知するかですが、それこそツイッタ─などのSNSを活用すればいいのではと思います。コストは全くかかりません。萩市の観光課もアカウントを持っていますので、対外的に萩市の情報を発信するだけではなく、こうした情報を市民にも発信し、情報共有に努めるべきと考えます。天気予報ならぬ観光予報が必要ではないでしょうか。いずれにしても、インバウンド旅行の推進が声高に叫ばれる中、こうした修学旅行は、まさに最大のインバウンド旅行ですので、こうした情報をいかに市民と共有するかが今後の観光戦略の生命線になってくると思います。市長の見解をお伺いし、最初の質問を終えます。
○議長(
横山秀二君) 市長。 〔市長
野村興兒君登壇〕
◎市長(
野村興兒君) 関議員から、一つは山陰新幹線、まさに大変夢のある話でありますが、2番目はこの観光予報。何か修学旅行、こういったものが来る時の周知ができないか。こういう2点、具体的な問題についてお尋ねをいただきました。 実は、山陰新幹線、これは、島根
県、鳥取
県、京都等々の兵庫等の市長、町長が中心になって協議会をつくっている。思い起こしますと、2年ちょっと前ぐらいに萩市長というんで電話がかかってきまして、ぜひ入ってくれ。断りました。なぜならば、我々ちょうど今、微妙なときなんですね。山陰自動車道がどうなるかわからない。計画路線にすらなっていない。そういうようなことでありますから、我々はとにかくそれに集中しますから、また、一応、一段落すればまた入りますからとこういう話になっています。そういうようなことで、みなだんだん。山口
県はまさにそういう状況にあるわけですね。山陰新幹線って言いましても、別に南側、防府が関係あるわけではない。まあそういうようなことで。どういう状況に今、萩が置かれているかということを考えれば、実はですね、ぜひ理解をいただきたいんでありますが、今、やっと山陰自動車道、実はこの具体的な計画路線になろうとしているんですね。それまでは予定路線なんですね。何も根拠のない。場合によってはできない。そういった段階で、新幹線で手を挙げたらどうなりますか。一体萩は何を考えているんだと、物笑いになってしまいます。我々は今自動車道、実はお願いしています。こういうことを言っています。かつ、南北の自動車道である。萩小郡、地域高規格道路ですね、これもお願いしているわけです。それにあわせて新幹線、こんなこと言えば気が狂ったかと言われるのがおちなんです。要は、夢のある話、今から40年先、今からどういうふうになるかもしれません。山陰自動車道ですらも完成するのに一体何年かかるかというのはわからないんですね。今、萩から椿から一応、大井まで15キロ、これについては、優先的なこの取り扱い区間、そういうことで先般、実は事実上内定をしていただいたわけでありますが、あのときのアンケートを考えてください。市民の皆さんのアンケートの率、真っ青になりました。1割ちょっとです。関心がないんです、基本的に。そんなときに、山陰自動車道なんて一体どうなりますか。だからもう少し、地に足のついたことをしっかりやる。せっかく今、ここまで来た。今、山陰線考えてください。平成17年ですか、「いそかぜ」がなくなりました。「まつかぜ」もなくなりました。皆なくなったんですね。特急、急行、準急、すべてなくなった。今は、通学生ですね、通学生が使う本当に列車でしかない。萩から下関すらも1本で行けない。そういう段階であります。今、我々はその要するに鉄路よりも幹線道ということで今、一生懸命やっているわけですね。今、鳥取がなぜああいう運動を始めたかわかりますか。鳥取の着手率は100%なんですね。山陰自動車道は。未着手はゼロ。島根
県が未着手が今、13.8。これは今回でまだ上がります。恐らく、一けたになろうと思います。萩は、山口
県は未着手が82%、着手が18%しかないんです。こういう状況にありますので、何とかこれを頑張ってやらなくちゃいけない。私ども今、山陰自動車道の期成同盟会をつくったのは、平成8年です。大井萩地域高規格道路の期成同盟会をつくったのは平成6年。進みません。あまつさえ、平成23年、絵堂まで完成したら知事があいさつで、これで終わりですと知事が言ったんですね。萩市民は何の反応もないんですね。怒りもない。当然そうですか。そうじゃないでしょうと。平成8年にはちゃんと、高速道と高速道を結ぶ地域高規格道路、新しいものをつくります。要は、萩市民の皆さんは、だれかが何かやってくれるだろう。自分たちは全く関係ない。運動すらもない。だから、そういうようなことをもう一回、ぜひぜひですね、今、せっかく一番大事なときであります。萩小郡地域高規格道路、これも、山本知事のところに何とかやりましょう。また、採択をしましょうと、こういう話になりました。だけど、山本知事は、病魔に倒れられました。新村岡知事もやろうと。今、一番大事なときなんですね。一応、採択されました。採択されましたが、予算がなかなかつきにくい。
県の財政事情も悪い。国もこういう状況に一つあります。何とかですね、萩小郡。今が一番大事なときです。もうベースに乗っていけばいいんですが、1年間の予算額がどうなるかによって今から10年、今から10年で明木に行くんです。そんなんだったら、ここに今、議員の皆さん一体何人議員で残られているか。と思いたくなりますね。そういうふうな状況にあります。今、萩といわゆる椿と大井を結ぶ15キロが、一応採択されるとして、それが完成するのが一体いつかと。ちょうど萩三隅道路。その三見から萩、これはですね、非常に短い期間でできたんですね。恐ろしく短い時間で。これは皆が運動したからなんですね。何とか早くしてくれ。国体まで何とかしてくれ。そういったことで合言葉で皆運動しました。市議会の議員の皆さんも一生懸命やっていただきました。皆が力を合わせないとだめなんですね。萩新幹線です。萩何とかですとこう言って、ばらばらになったら一体何考えているのかと言われるのがおちなんですね。鳥取はもういいんです。終わったから。島根も終わりに、目途がつきました。だから、やれるんですね。兵庫
県なんて何にもありません。兵庫
県の北は何もないんですね。自動車道も何もない。だから、そういうようなことできますが、萩は今、そういうような非常に分かれ目である。だからこそ、力を合わせて何とかですね、これを集約をしていかないと。今、やっと緒につき始めたものが壊れてしまう。だから、私は断ったんです。だから皆、山口
県の下関とか長門市も今、別に入っておられません。ちょうどこれに似たような話がありました。山陰自動車道はかって、ずっと鳥取、島根から来て、益田から来て萩を経由して山口に行く。それが一番元のコースなんですね。そのコースが、西側の皆さんの声によって消されたんですね。そのとき萩は何も応援もしなかった。何も意見を言わなかった。だから当時の建設省、山口
県の担当者はもう二度と萩のために運動はしない。こう言ったんですね。私が市長に就任したときです。萩の人は何にも応援してくれません。だから、こういったことは皆それぞれが力を合わせて応援することなんですね。浜田自動車道はなぜできたか。これいつも言いますが、浜田自動車道は決して竹下さんの力でも何でもないですね。浜田市長を中心にして、浜田と広島を結ぶ道路を作ろうと、実は京浜鉄道というのをつくりかけたなんですね。途中で残骸までできているわけです。途中まで。萩もこの小萩線をつくろうとやられたんですね。いろんな方が一丸になってやられた。しかし、その結論がでたときに、方向性が出たときにもう鉄道の時代は終わったんです。残念ながら。しかし、それは浜田の場合は、それから鉄路から高速道路に切り替えたんです。だから。いろんな意味で我々も当然夢あります。そういうふうな山陰自動車道が完成すれば、そりゃその次はそうかもしれません。しかし、まだ、今、山陰線そのものの問題もたくさんあるんですね。鳥取は、島根は。特に島根は角田知事という鉄道、JR出身の知事でありました。だから、100億近いお金をかけて何とかスピードアップしよう、こういうことをやられた。鳥取もそれにならってやりました。山口
県もやろうってやりましたら途中で挫折しました。結局、
県がのらなかったんですね、最後まで。そういうようないろんな歴史を持っておりますから、ぜひぜひですね、やはりこの今、置かれている立場、これを地道に運動を起こすこと。萩のいろんな問題点、過去の問題点、こういったことをぜひぜひですね、歴史を調べていただきまして、着実に歩みが遅いかもしれませんが、何とか今、ここまで来ました。やっと来たんですね。今までは、何とかだれかがやってくれるだろう。そのうち、偉い人がやってくれるだろう、こういった雰囲気がもう溢れていたんですね。しかし、だれかが着実に地道にやらないとこういったことはできないんです。だから、市議会で道路特別委員会をつくってやられました。これは一生懸命皆なったんですね。ぜひぜひ、本当は特別委員会もう1回つくってもらってもいいですね。今、大変失礼な言い方をしましたが、とにかく、皆が力を合わせることです。本当にですね。そうすれば、何とか今回の山陰自動車道の話も小郡萩もですね、皆が力を合わせればできる。やはりそういったことをもう少し早く着手しておればよかたんですが、今、遅まきながらやっと目安がつきました。だから、これを一気呵成にですね、何とかやらないとこれはまた、経済状況が悪くなると、財政状況悪くなるとまたぽしゃってしまいます。今の日本の財政状況であれば、山陰新幹線まで、もし私が査定官だったら、こんなばかなことを言って一蹴するんではないかと思うぐらいであります。しかし、それには、経済効果というものがっという話でありますが、今の山陰線の状況から言いますと、山陰線自体の経済効果も大変乏しいんですね。だから、もう少しいろんな意味で、各都市が連携をしていくとか、いろんなことを考えないとなかなか難しい。まあしかし、今、金沢へ新幹線が行く。みんな皆金沢の方へ向いていってます。これは、今までのいろんな努力の成果が出ました。この取り組みは、空港もあります。ちゃんとした高速道路もあります。加えて新幹線です。だから、我々もまず道路をちゃんと整備して、そしてしかるべくこの萩・石見空港も活用しながら、そしてそういうような次のステップ、こういうようなことになろうかと思います。なかなか、今、夢を与えていただきまして本当に、夢を壊すような言い方をして非常に恐縮でありますが、今、非常に微妙な時期でありますので、ぜひ、この1、2年でもう勝負をつけてしまう、こういったことでありますから、ぜひぜひ御協賛をいただきますように、よろしくお願いいたします。 それから、2番目の話であります。これは、大いに賛成であります。先般、このおっしゃった3校というのは、
愛知県の3校であります。毎年この時期に必ずずっとですね、萩に修学旅行に来てくれます。毎年来てくれる高等学校、中学校、何校かあります。皆さん御承知のとおり、大阪の帝塚山小学校、これは5日間菊ケ浜で水泳の訓練をします。要するに臨海学校ですね、5日間。約400人でありますが、5日間であると2,000人。2,000人の泊と同じことになります。これがずっと毎年来ています。しかし、この学校は必ず病院とか消防とか警察、こういったところに必ず事前にあいさつをされ、こういう形で何月何日から来ますのでよろしくと。そういう何かがあったときの対応をですね、事前に。そしてお医者さん、看護師さん皆連れてきます。卒業生のライフセイバーも皆連れてきます。こういったようなこと。それから、八千代松陰高等学校、これも800人ですね。もう、毎年これは2月でありますが、30回以上来萩されています。こういったところは皆それぞれ。こういったところある程度の規模のところが来るときは、実は旅館協同組合なり観光協会はわかっているわけなんですから、本当は、そういう協会の方でそういったことは議論されるんですね。皆知ってらっしゃるわけでありますから。私ども行政は知るよしはないんですね。余程特殊なもの以外は。だから、そういったような形でまさに今、観光協会の方で議論いただこう。今、提案をいただきましたので、私ども観光協会の事務へ今お願いをしております。何とかこういった情報が広く、いろんな観光関連の事業者の方に伝わるように。こういうようなことで今、御提案をいただきました。何とか具体的に実現できると思います。そういうようなことの情報を提供するということは、まさにおっしゃるとおりでありますから、いろんな意味で必要だろうと。効果があると思います。 今、かって皆、旅館、ホテルで実は修学旅行生を取り扱っていらっしゃったところが今は修学旅行生は取り扱わない。こういうところがふえました。しかしそれでもこのかなりの今、受け入れ体制はあるわけでありますから、しっかりそういうような形で対応できると思います。 今、5月、6月の状況も大変観光は好調であります。ウイークデイも好調であります。いろんな意味で、先般の
愛知県3校の場合は、私もたまたま松陰神社でありましたが、わっとですね、松陰神社の外側、内側、この貸自転車で溢れました。あんな数の貸自転車初めて見ました。もう立錐の余地もないですね。周りは自転車で埋まっているわけですね。年百台と、私も見当がつきません。いやあこれは何事だと思って、そしたらおかれたらからうわっと来ました。うんかの如くうわっとですね。大変なものです。あれが皆、町中に出て行くわけですから、関議員がそうおっしゃるのも無理ないと思いますね。あれだけのものが来て本当に安全で、安心してという感じは一つありますし、ああいう人たちがわっとですね、買い物屋さんに行ったら大変なことなんですね。松陰神社大変だったんです、中は。びっくりしました。それと多分同じ光景だと思いますので、いやいやまあこんなことが起こるのかと思うぐらいでありました。だからぜひ、観光協会あるいは旅館協同組合、こういった情報が、できればですねちゃんとこの伝わるように。 もう一つ、NHKでいろんな番組がございます。先般、山口
県、萩の、津和野・萩の風土記みたいな番組が、これはなかなか長い時間でありましたが、こういうような萩を紹介するものは出来るだけとにかく観光協会なり旅館協同組合の皆さんにも、もちろん議会の皆さんにも伝わるようにしよう。ちょっとこないだ私もたまたまテレビをポンとかけたらそういう場面に遭遇しました。先般のあさイチ、NHKのあさイチも、井上真央が出てまた例の番組を延々と宣伝してました。こういったことを今、どんどんやってくれている。毎日のようにですね、そういったことがちゃんと伝わるように。まさに情報の共有をしたい。共有する必要があるだろうと思います。そういった具体的な御提案をいただきましたので、できるだけその方向で実現できますように努力をしますので。最初のは、ちょっと萩ではまだ夢物語のような気がいたします。 以上です。
○議長(
横山秀二君) 関議員。
◆10番(関伸久君) 御答弁、ありがとうございました。 先ほど、天気予報ならぬ観光予報をということで質問をさせていただきました。趣旨としては、情報を共有することが必要ではないかということなんです。こういった情報は、事後の情報よりは、事前情報の方がはるかに価値が高いと思います。どこから修学旅行が来た。先ほどは
愛知県から3校の修学旅行が来たということでした。ほかにバスがきょう何台止まったとかですね、こういったことはもう過去の情報なんですね。これらの情報が事前に共有できるかどうかで見えてくる世界が大きく変わってくるのではないのかなあというふうに私は思います。ついては、引き続き、情報の事前共有をお願いしたいと思います。先ほどの答弁の中で、こういったことは市ではなくて観光協会がやるべきではないかというようなお話もありました。個人的な考えでは、市から補助金、そして人材が観光協会には出てますが、あくまでも観光協会はですね、その会員のための組織でもあるというふうに思いますので、情報のフラット化という観点では、市も一緒になって取り組むべき事案ではなかろうかなと思います。 次に、山陰新幹線です。山陰新幹線は、夢のある話だというふうに市長は申されました。しかし、先ほど申したとおり、山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議、こういった組織がですね、現に組織化されています。現実的な話になってきているのではないかなあというふうに思います。先ほど答弁で、萩市は山陰新幹線よりも山陰自動車道の整備推進、これを優先してきたということでした。もちろんそれで正しい判断だったと思います。それを否定するつもりは全くありません。しかし、山陰自動車道については、御存じのとおり、既に小委員会が開かれて地域住民に対してアンケートも実施されました。その結果、先ほどアンケート参加率が1割ぐらいだったということで、まあ私も大変その点には危惧しておりますが、結果としては整備の方向で進んでいます。ただ、この完成をですね待とうとすれば、事業区間が決まっている箇所でも恐らく最低10年以上はかかるのじゃないかなと思います。昨年、道路の特別委員会で島根
県、鳥取
県、斉藤委員長と一緒に行ってまいりました。はやり事業期間が決まっているところでもですね、最低約やっぱ10年かかるということでした。全線開通となれば、恐らくそれ以上の時間がかかるのじゃないかなあというふうに思います。その間、山陰新幹線のルートがですね、推進会議に参加している自治体に有利なルートで決まるということは、これはちょっと大きな問題になってくるかなと思います。現にあの、国土交通省のホームページが出典基になっている平成23年9月1日時点の全国新幹線鉄道網によれば、通称山陰新幹線は、基本計画路線として線引きがされております。大阪から松江を経由して新下関にというルートになっていますが、先にもお話したように、最新の情報では、新下関ではなく新山口になっている。素人考えですが、新山口ルートでは、萩市は山陰新幹線のルートから外れるのではないかという気がしています。萩まで仮に山陰新幹線が延伸して、そこから急角度、南下して新山口というのは、現実的にちょっと考えづらいなあということです。であれば、萩市としてもですね、山陰自動車道の整備が今、目途が見えている段階で、この55の市町村、首長が組織するこの会議にですね、おくればせながらも参加をして、萩市に有利なルート誘導をすべきではないかということで、あわせて提言をさせていただきます。市長の考えを改めてお伺いしたいと思います。
○議長(
横山秀二君) 市長。
◎市長(
野村興兒君) 今、もう山陰線、山陰自動車道があたかも大丈夫だというようなことをおっしゃってますが、まだまだ現道活用したらどうだ。どうせろくな台数ないんじゃないか。走ってるですね。そういう意見がまだ残っているんですね。だからそういった段階でもう新幹線だと言ったら、もう大刈、小刈、そういったところはもう今のままでいいんじゃないか、こういう話になりかねないんですね。そんな状況なんです。道路について、世の中、都会地の世論というのは何でそんなのが必要なんだ、こういう話になって、コストベネフィット考えたら、おかしいじゃないかと、こういった議論が中心なんですね。だからこそ、今、大事なときと言っているわけです。今、新幹線だったらどっちか選べと、こういう話になる。今、萩小郡についても大変微妙なところなんですね。そういう微妙なときに、何か二股かけて一体何かようわからんような要求をしているということになると大変だ。だから、今、島根と鳥取のように目途がついてもう後、工事が今から何年かかってやりゃいい。今はまだ萩の場合は、ただ単に優先的な取り扱い区間に決まったというだけなんです。非常にまだ微妙なんです。今、もう一つは今、木与のところにちょっと。あれは、191が雨が降るとですね通れなくなる。だから、あそこだけやりましょうと、こうなっているわけでありますね。だから、気をつけないと、一気呵成に皆流されちゃう。こういうふうな話もあるわけでありますから、もうちょっと様子を見て。別に今は、新幹線の話は、そんなにですね詰まってどんどんというふうに進むわけはない。ただ、今の新幹線構想は、新しくですね、動線をつくって何とかじゃなくて今、在来線をつかってちょっと線路の幅を調整したり何とかしてですね走らせる。これだったらあっという間にできますね。そういうふうな構想だろうと思います。恐らく。そういったことについては、今の山口線か山陰本線どっちを通るか、こういう選択になる。そういったことが具体的に議論になれば、大いに手を挙げて発言すべきだと思います。それが初めから入ってないから、発言権がない。そんなことは決してありません。過去のいろんな例もあります。だから、要は、今はちゃんとやるべきことをやり、もう少し安定して目途がつけばそういったものにもちゃんと乗り出していこう。こういう話でありますから、重々一つ、この状況を御賢察をいただきまして、しっかり対応していく。私どもも行きますし、ぜひ応援をいただきたいと思います。
○議長(
横山秀二君) 関議員。
◆10番(関伸久君) 山陰自動車道か山陰新幹線か、どっちを選べという議論には、私はならないんじゃないかなあと思います。山陰新幹線は、萩市だけで推進するわけではありません。既にある推進会議というレールに乗っかってやろうかということで今、話を進めています。山陰自動車道、今、こちらを完成までですね力を入れてやる。それには私は異論はありません。それはそれでしっかりやっていただきたいと思います。かつて、戦後の萩市では、鉄道はいらない、道路はいらないという風潮があったように聞いています。先人の決断は尊重したいと思いますが、今になってみればですね、その決断というのは間違いだったのではないかという気がします。山陰本線こそあるものの、美祢線はお隣の長門市、山口線は萩市を経由することなく津和野町に、かつてたどった道をですね、またたどるということは、これは避けたいというふうに私は判断しています。その苦労は、小郡萩道路や山陰自動車道、これを推進されてきた市長が一番わかっているんではないかなと思います。会議に参加してほしいと思います。そして、イニシアティブを握って、利益誘導を図っていただきたいと思います。重ねてお願いをして私からの
一般質問を終えたいと思います。
○議長(
横山秀二君) 市長。
◎市長(
野村興兒君) 今の鉄道の話は、これは明治の話なんですね。明治の時代にこの萩の三角州を横切って山陰線をつくろうとしたら大反対運動が起こった。だから仕方なしに山陰線は山際を通ってずっと萩駅、東萩駅、玉江、隣の駅が見えるようになった。このために、この責任をとって当時の鉄道技術者は自殺をした。こういったような話が残っております。そして、操作上、これが長門市に行った。これも確かにそういう時代の話です。昭和になってそんな話はありません。要は、私が言いたいことは、今、非常に微妙なときで、それをその市民の皆さんの力を一つにして山陰自動車道にしないと。やれその新幹線だ何とかと言って力を分散して、何か焦点が定まらないようなことにならないようにしよう、こういったことを言ってるだけであります。決して、この山陰新幹線を否定をする話ではありません。まだまだそんなに簡単にできるものではありません。ただ、恐らくですね、簡易な新幹線。一番あの今、東北でもですね、みなレールの幅がこういろいろ変わります。本当に簡単なものであれば、そんなに投資はかかりません。3兆円、かからないですね。そういうようなこともいろんな方法があると思いますが。ただ、市長がそういって会議をつくってそれで決まると、こんなもんじゃありませんから、それは心配いりません。ただ、運動の答えになっていないか。こういう話であります。そういってときが来れば、堂々とですね、萩市は参画をしてリーダーシップをとっていこう、こういう考え方であります。ぜひ、御理解をいただきますように、よろしくお願いいたします。
○議長(
横山秀二君) 関議員の質問は終わりました。 ここで、10分間休憩をいたします。 午後 2時57分休憩──────────────────── 午後 3時12分再開
○議長(
横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号3番、大久議員。大久議員。 〔3番 大久勲君登壇〕
◆3番(大久勲君) 新友会大久勲です。通行に従いまして質問させていただきます。 まず、玉江浦地区沿岸の橋本川浚渫工事について。 河川への土砂の蓄積が理由で水位が低下する時期が漁船の運航ができず大変大きな問題になっています。毎年浚渫工事をやっていただいていますが、対処療法でなく根本的に解決できる方策をとっていただきたい。地元で漁業を営む方にとってはまさに死活問題です。このような状況が続けば、自分たちの子供たちには跡を継がせたくない、そういう方もいらっしゃいます。予算面で市単独で対応が難しい、これはわかります。ですので、地方創生関連予算で、
県、国とも連携をしながら、何かしらの方策がとれないでしょうか、市長の見解をお伺いします。 続きまして、旧明倫小学校の改修工事をオープンに。 今年度から旧明倫小学校の改修工事が始まります。旧明倫小学校校舎には、今も多くの観光客の皆様が訪れています。近くにおられる物産販売関連の有志が、定期的にお客様の感想を聞いていますが、木造4棟の旧校舎を見て感動を覚える。日本の学校の原点を思わせるとおっしゃられます。外からの目で見ると、まさにお宝を実感されるそうです。そこで提案です。一つは、立ち入りを禁止するのではなく、改修工事中も観光スポットとするために、もちろん工事中の安全面での配慮をした上で、観光客に見学してもらえるように工夫すべきではないでしょうか。 二つ目は、改修についての説明、見どころ、新たな施設計画を書いた説明板を美しく設置したらどうでしょうか。 三つ目は、募金のためのワンコインボックスを置いてはどうでしょうか。我々この萩市民だけで、伝統ある明倫小学校旧校舎の改装計画を決めていいんでしょうか。国民、県民、市民がオールジャパンで魅力的な施設をつくっていくんだという市長としての強力なメッセージを発信することが重要だと思います。要はもう既に、萩の一大観光プロジェクトは始まっているということです。 以上、簡潔に市長の所見をお伺いします。 最後に、堀内・平安古地区の景観形成について。 堀内・平安古地区には、重要伝統建造物群保存地区及び優れた景観があります。そこで3点ほど質問します。 一つは、平安古川端通りの松並。先般、また大きな木が伐採されました。この後を補植すべきと思いますが、その計画はあるんでしょうか。また、橋本川沿いにコンクリートの護岸があります。これが何とも周囲の風景に不似合です。コストをかけてでも白壁に変えるか、あるいは旧明経中学校のブロック塀のように常緑性のあるつた類を植えるべきと思います。市長のお考えをお伺いします。 2点目は、議会等でも既に何度となく質問なり指摘をされている件ではありますが、堀内の西中学校の白壁についてです。正門のある側の白壁は、いたるところが剥げていて恥ずかしい限りです。景観を良くしようと市民に指導する立場の市当局の姿勢としてはいかがなものでしょうか。世界遺産に登録されるとさらに観光客がふえてくるはずです。早急に修繕すべきです。 3点目は、堀内・平安古地区の夏みかん、白壁、土塀、そして石垣と、夏みかんの景観は圧巻です。この景観は何としても維持すべき。民地や私有地の空いたところは今後も植栽していくことがぜひ必要と思いますが市長の所見をお伺いします。 先般もNPO萩の夏みかんクリエイトが萩セミナーハウスに夏みかんの苗木を植栽されています。景観形成と地域創生等の意味からも重要と考えます。官民挙げてこの取り組みを加速する必要があると思いますが、市長の見解をお伺いします。 以上3点、市長の力量からすると一挙に解決する問題のはずです。私も含め有志も協力していきますが、改めて見解をお願いします。 この件に関連してもう一つ、地産地消の件についてです。地域で育てた農産物を地域で使う地産地消は非常によいことで、市も積極的に進めるべきです。先般耳にした話では、萩西中学校では給食に夏みかんの果汁を活用するそうです。食育や地場産業、歴史を生徒が身近に考えることは、教育にとっても大変有益です。今後とも、ほかの小中学校に広めるために、市として必要な予算の確保についてお願いしたいが、市長の見解を伺います。 以上、大項目3点について簡潔に市長の見解をお伺いします。 以上です。
○議長(
横山秀二君) 市長。 〔市長
野村興兒君登壇〕
◎市長(
野村興兒君) 大久議員から大きく3点、具体的な内容につきましてお尋ねをいただきました。 最初の玉江浦の地区の沿岸の橋本川河川港湾周辺の浚渫の工事についてお尋ねをいただきました。この話はもうずっと前から実は懸案事項でございまして、もう既に、例えば、西島議員あるいは小林議員、あるいは佐々木両議員からも実は個別にいろんな話をお聞かせをいただいておりまして、27年度予算にしっかり見ていただきますと、この予算の中に玉江浦漁港整備事業としまして349万計上しております。これは、今後の国の事業実施に向けた対策工法等の事業計画を策定する費用でありますが、したがってこれを計上いたしまして具体的な計画をつくって国の支援をいただきながら、航路確保のための事業がいよいよ始まるわけであります。したがいましてもう27年度予算でお認めをいただいておりますので、当議会で。そういったことでこの事業計画策定が決まりまして、今の見込みでありますと28年度に事業採択が行われ、実施設計、そして29、30年度で砂防堤、防砂堤の工事の実施が始まります。したがって、もう具体的に動き出しましたので、御懸念いろいろありますが、かもしれませんが、今までも議会でもう何度も何度もこの実は取り上げられております。すみませんがそういうようなことで今、順調に恐らく推移するであろう。事業計画の策定を今、急いでいるところでございます。今までもそういうふうな浚渫を繰り返し繰り返しやってきましたが、なかなか間尺にあわない。ちょっと荒れますとまた砂が溜まっていく。こういうことでありました。実は26年度が過去最高の浚渫量になりました。そういうようなことで、その裏返しの話としては、漁船の出向が非常に難しくなった。こういったこともございます。今、そういうようなことを踏まえて、この1日も早く今の事業計画を策定して、こういうふうな御指導承りました。できる限り急いで、そして、今までいろんな角度から検討を重ねてきたわけでありますが、一つそういうことで具体的に国の助成を得ながら、相当規模の事業になります。恐らく1億円をはるかに超える金額になりますが、そういった事業が今から始まるわけでありますので、ぜひぜひ、このいろんな意味でよろしくお願いしたいと思います。27年度予算で既にお認めをいただいていますので、どうかよろしくお願いします。 それから2番目の明倫小学校の改修工事でございます。これについては、今、このまさに4棟の、昭和の初期の校舎はまさに宝物だと。これは議員御指摘のとおりでありまして、何とかこれを残して後世に伝えたい。こういう話であります。ただ、工事の過程の中で、中を見せるような工夫ができないか。こういう話であります。大照院は今、工事をしていますが、これは途中の段階で屋根の葺き替え等がですね見れるようになっています。というのはなぜかと言いますと、全体に覆いをかけておりますから、その覆いだけでも1億円以上かかるわけでありますが、そういうような形で工夫し、また階段等がありますのでこれは見れますが、ここはそういうふうな工夫といいますか、手当てがされておりません。なかなか工事の現況、まあ厳しいものがありますので、万が一にも工事の関係で影響があればいけない。関係者以外立ち入り禁止というような形で安全確保とする計画になっております。したがって、工事実施周辺には高さ2メートルの仮囲いですね、をするつもりであります。そこには、もちろんちゃんといろんな工夫をし、絵模様を描きまして修景上おかしくならいこのような手当てをします。その2棟の工事の様子は見えませんが、藩校明倫館の業績はしっかり周遊ができるように、それは工夫していこう。だから、言うなれば、有備館とかそれから水練池、いろんな記念碑、こういったものが見えるようにですね、工夫をしていこう。観光動線周遊ルートはちゃんと確保していこうとしているわけであります。何とかそういうことで対応させていただきます。1年間、2年間かかりますが、工事の安全とそういう工事の円滑な実施、こういった観点から言いますと、仮囲いはせざるを得ないだろうということになりました。本当はいろんな形で見せるということも一つ御指摘のとおりですね、一つの文化財、どうやって再構築していくのかということでありますから、非常に感心をお持ちの方もありますが、そういうような状況でなかなか工事を円滑に推進するためには、どうしてもそういう囲いが必要だと、こういうふうな判断でありますので、ぜひ御理解を賜りますようによろしくお願いいたします。 それから、ワンコインボックスを置いてはどうか。実は今、ワンコイントラストのボックスは現在、実は有備館に置いております。これはできるだけもう少しですね、しっかり宣伝しろと、こういう話、お願いしておりますけども、なかなか目立たないんですね。有備館に入ろうとすればちゃんとわかるんでありますが、その、もう少し手前にでもですね示せる。できるだけ今、それぞれのワンコイントラストボックスは出来るだけ目立つようなところに置くように、こういうことでお願いをしております。かっては、この累計額約3,000万ですねこのトラストによって得られたわけでありますが、今、少しちょっと減っているようです。そういうようなことで、少しワンコイントラスト、これも頑張っていこう、こういう話であります。まさにこの萩のいろんな文化財を守っていく、こういったものに協力をする。協力をしてほしい。こういうふうなことであります。今、この入場料、入館料取らないところは、基本的にはこのワンコイントラストによっているわけでありますので、そういったところについては、できる限り今から努力をしていこうと思います。 いろんな意味で改修についての説明見どころ、そういう新たな施設計画、そういったものについては何か説明できる場所、そういうようなものは説明版等をつくることを考えております。しかし、工事の進捗状況、中身をなかなかお見せするには技術者の方では安全確保は難しい、こういうことでありますので、ぜひぜひ御理解をいただきますようによろしくお願いいたします。 続きまして、平安古地区の景観形成ということで、平安古の川端通りの松の補植でございます。これは、雷によりましてその松が枯れてしまった。こういうようなことで伐採をしたわけであります。伐採をするときに、この伐採をするクレーン車、その大型クレーン車ですから、そこをとめることができない。なかなか空地があってもそれは貸してもらえない、こういう話でありました。したがって、今、松の植樹をしているところ、少し松の木を切ってしまいまして、そこへクレーン車を入れましたが、いずれにいたしましても松が枯れてしまったので、あとの補植はしっかりやろうということであります。そして、事前にその松のまたクレーン車が入ることによって切ったものと、それから補植、移植をしたものでありますので、そういったものの元に戻すということはもちろんでありますが、伐採によって空き地になった場所、この移植松の経過をみながら、11月以降に、植栽適期に10本ほど植栽をする。こういうふうになっていますので。大体今、御質問いただいたこと、しっかり実現をするというふうに御理解をいただきたいと思います。 それから、いま一つは、平安古のコンクリート護岸の話であります。これは、ちょうど今、御指摘がありましたようにコンクリであることは間違いなんです。同じ時期、実は平安古のちょうど南側と言いますか、散歩道ができましたところがあります。あの、ずっと林邸以下ずっと向こうの方でありますが。これはですね、元々そういうふうな白壁が江戸時代にあったものではございませんが、その川側の外に遊歩道を作ったものでありますから、夜でも人が入ってくる、こういったことで、地元との協議の中で壁をつくる。その壁は白壁にしよう。こういったことで、
県の事業でやっていただきました。これが実は見事な白壁になりまして、対岸から見ますとですね、まさに何か江戸時代の雰囲気を感じるようになりますが、あれは、昔からあったものではない。しかし、大変努力をいただきました。見事な白壁が誕生したんでありますが。同じ時期、今度はその平安古の北側と言いますが西側の方、これは実は外にですね遊歩道があるわけであはありません。したがって、通常の予算の基準によるコンクリの塀になってしましました。少し、初めのころは目立ったんでありますが、今は少し苔むしてきましたのでまあまあそれほどぎらぎらはしてないかなと、こう思っております。本来でありますと、つたをですね、下からこうやって這わせたいんでありますが、あそこは下から這うことができるような状況にはないんですね。したがって、上からというとなかなか難しい。したがって今、相当このつくられてから造成されてから時間がたっておりますので、まあ苔むしていくのかなあと、こういうふうなことであります。何かいい手法でもあれば、ぜひぜひまた教示いただければというふうに思います。今のところそういうことで、つる性の植物を這わすことはなかなか困難だろうと、こういうことで今、放置をされているところであります。また、具体的な手法があれば、ぜひお教えをいただきたいと思います。 それから、この堀内伝建の中の西中学校の白壁であります。これについてはもう当議会でも何度も実は御指摘をいただきました。やっと、これも27年度予算で補修工事を実施することができるように、予算額107万4,000円、教育委員会によりまして学校施設修復工事といたしまして今、起工伺い中でございます。そういうようなことで、これを何とかですねそういう形で修復が可能だろうと、こういうふうに思いますので、ぜひぜひよろしくお願いしたいと思います。まだまだ、堀内周辺地区では、まだ白壁が傷んでいるところもございます。できるだけ順次、この手当てをしていこう、こういうことでありますので、ぜひぜひまた具体的な御提案があれば、お示しいただきますように、よろしくお願いいたします。 それから、3番目に、夏みかんの植栽ということでありました。これについては、今、御指摘のようにですね、かってはこの夏みかんの植栽面積は非常に多かったんであります。今は、戦後の一時期に比べまして10分の1程度になりました。堀内・平安古であります。かなりこの夏みかんの植栽面積が減ってまいりました。そういうようなことで、何とかいろんな意味で努力をしよう。そういうようなことで、民有地や私有地で空いたところにぜひ夏みかんを植栽してはどうか、こういう御提案であります。そして具体的には、NPOの萩夏みかんクリエイトの皆さんがセミナーハウスで色彩に夏みかんの苗木を植栽をされた、このように聞いております。本当に嬉しい限りであります。今、いろんな形で、例えば、新築を行う施主に対しまして、夏みかんの苗木を3本以内、無償提供しております。これも、本当にわずかでありますが、新しく家を建てられたところには必ず夏みかんが植えられている。こういうふうに思いをいただければいいと思いますが、こういうふうな形でできる限り空いているところ、特に公共施設の関係で、公共空き地の夏みかんの植栽というのを非常に努力をしております。例えば、椿地区の市道大屋青海線の空き地、田村建材の前でありますが3本、これは市の土木の方で植栽しております。国道262号の旧有料道路入口と交差点、コスモス前でありますが、これは
県で5本。262号金谷交差点、忠小兵衛側ので
県が5本、クリーニング店側で
県が植栽5本。萩警察署交差点3本、これは
県で植栽をいただいています。いろんな形でそれぞれございますが、まあいろんな形で努力をいただいているわけであります。 もう一つこの、そういった意味では、夏みかんとの絡みで言いますれば、夏みかんの果樹園で、いわゆる俗にいう耕作放棄地と同じようなものがございます。今、肥料もあるいはやらない。実はなるけれども収穫はしない。あきらかに耕作放棄地であります。こういったものをどうするか。もう少し肥料をやってちゃんと育てていただくことはできないか。どなたかに管理委託を任せることができないかとか、いろんなことをお願いをするようにしております。かなりのところで、実はなるけどもなかなか収穫をする人手の確保ができない。したがって、実がなっているけどぽたぽたと落ちて最後には腐る。こういったようなところもかなりあります。こういったところを何とかですね、毎年毎年そういうようなことの繰り返しでありますが、少しその私どもの夏みかん担当の方でそういった所有者の方と協議をして、何か活用方法はないか、こういったことも今やりつつあります。ぜひぜひ、いろんな意味で、お気づきの点があれば、せっかく夏みかん、これは萩のシンボルでありますから、そういったものが有効にですね、なりものとして果物として有効に活用できないかということと、また、その果樹園が有効に活用できないか、といったことが一つの課題になると思います。ぜひぜひ、よろしくまたお願いをしたいと思います。 それから、最後に学校給食の中で、地産地消という観点から、夏みかんのそういった加工品が使えないかと、こういう話、願ってもない話であります。今、この給食におきます地産地消、かなり割合もふえてまいりました。かっては、例えば、ちょうど今、あじのシーズンでありますから、この漁協であじがとれた。小学校、中学校に持っていったけどもうちは料理ができない、で帰されたと、こういう話がありました。いわゆるドライシステムがずっと一般的になったときに、そういう魚の始末ができないんですんね。そういうふうなことが現にその漁業集落を持っているところの小中学校で起こっていたわけであります。今はそういうことはありません。ちゃんと越ヶ浜も大島もちゃんとあじを持っていけば、あじがさばけるようになっていますが、一時期はそういうふうなこともありました。とにかく、地産地消、そこで子供たちが地元のもの、そういったものをちゃんと食することができるように、しっかり対応していこう、こういうことであります。これは、教育委員会の所掌にかかる話でありますが、教育長に代わってそういうふうなことをちょっと申しました。いろんな形で今、この夏みかんの関係についても、いろんな経費とかいろんなもの、問題は課題はあるかもしれませんが、できるだけそういったものがちゃんと給食で食することができるよう、そういった努力も重ねていきたいとい思います。よろしくお願いします。
○議長(
横山秀二君) 大久議員の質問は終わりました。 以上で、本日の
一般質問は終了いたしました。 これをもちまして、本日の日程はすべて終了いたしました。 あす16日と明後日17日は休会とし、18日木曜日は午前10時から会議を開き、
一般質問を予定しておりますので、定刻までに御参集を願います。 本日は、これをもって散会いたします。 午後 3時37分散会────────────────────
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 平成27年6月15日 萩市議会議 長 横 山 秀 二 議 員 大 村 赳 夫 議 員 長 岡 肇太郎...