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06月18日-05号

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  1. 萩市議会 2014-06-18
    06月18日-05号


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    平成26年 6月定例会                平成26年6月            萩市議会定例会会議録(第5号)                議事日程第5号         平成26年6月18日(水曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問────────────────────〇本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問────────────────────〇出席議員(26名)       1番  五十嵐 仁 美 君       2番  石 飛 孝 道 君       3番  大 久   勲 君       4番  小 池 太 一 君       5番  佐々木 公 惠 君       6番  松 浦 俊 生 君       7番  美 原 喜 大 君       8番  森 田 哲 弘 君       9番  佐々木 武 夫 君      10番  関   伸 久 君      11番  西 中   忍 君      12番  波多野   勝 君      13番  椋   晶 雄 君      14番  大 村 赳 夫 君      15番  長 岡 肇太郎 君      16番  中 野   伸 君      17番  松 尾 義 人 君      18番  守 永 忠 世 君      19番  小 林 正 史 君      20番  斉 藤 眞 治 君      21番  柴 田 保 央 君      22番  西 島 孝 一 君      23番  平 田 啓 一 君      24番  宮 内 欣 二 君      25番  諸 岡 皓 二 君      26番  横 山 秀 二 君────────────────────〇説明のため出席した者 市長        野 村 興 兒 君 副市長       三 原 正 光 君 副市長       和 田 眞 教 君 教育長       中 村 哲 夫 君 総務部長      杉 山 寛 校 君 総務部理事     三 好 正 樹 君 総合政策部長    田 中   裕 君 文化・スポーツ振興部長           中 野 恵 子 君 市民部長      岡 崎 君 義 君 保健福祉部長    梅 尾 一 恵 君 保健福祉部理事   宮 本 英 二 君 市民病医院事務部長 中 田 祐 広 君 農林水産部長    大 田 直 志 君 農林水産部理事   貞 光 一 成 君 商工観光部長    岡 本 達 彦 君 土木建築部長    佐々木 康 典 君 歴史まちづくり部長 植 山 幸 三 君 上下水道部長    岡 本   隆 君 会計管理者     田 中 隆 志 君 教育委員会事務局長 伊 藤 富 之 君 消防本部消防長   中 原 滝 雄 君 総務課長      柴 田 一 郎 君 財政課長      齋 藤 英 樹 君 企画政策課長    福 島 康 行 君────────────────────〇事務局出席者 事務局長      藤 岡 敏 彦 君 次長        浜 村 祥 一 君 議事係長      村 本 行 繁 君 調査係長      戸 禰 憲 尚 君────────────────────     午前10時01分開議 ○議長(横山秀二君) これより本日の会議を開きます。本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。──────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(横山秀二君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、13番、椋議員、14番、大村議員を指名いたします。──────────────────── △日程第2 一般質問 ○議長(横山秀二君) 日程第2、これより一般質問を行います。 この際、会議時間についてお諮りいたします。 本日は、6名の議員により一般質問が行われますが、予定いたしております本日の日程が終了するまで、あらかじめこれを延長いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。 よって、本日の会議は、予定いたしております本日の日程が終了するまで、延長することに決定をいたしました。 それでは、順次質問を行います。 議席番号6番、松浦議員。6番、松浦議員。  〔6番 松浦俊生君登壇〕 ◆6番(松浦俊生君) おはようございます。一般質問もきょうは3日目、最終日となりました。私がトップバッターを務めさせていただきます。以前、この議場のこの場に執行部として立つことが多少あったんですが、きょうは逆の質問側として立たせていただきます。何か感慨深いものを感じております。 今回、通告では、大項目として、二つのことを質問させていただきます。 まず一つは、消防防災体制の確保について。もう一つは、中学校の武道必修化についてでございます。 もう、消防防災体制消防防災と申しましても、大変幅が広いものでございますので、今回は、消防団ということについて第一項目、掲げております。その消防団について、質問をさせていただきます。 もう、御承知の方多いと思いますが、私は長年にわたって消防という職に身を置いた者でございます。この肝銘から消防団について質問させていただきます。 在職中、現在も同じ気持ちなんですが、崇高な使命感に基づいて、いざ有事が発生した場合、迅速果敢に出動対応されるこの心意気、姿勢、これには深く敬意と感謝をしておるところでございます。その消防団について、少し歴史等を触れさせていただきます。 消防団の前身というのは、明治27年全国に消防組織を設置するということで、消防組規則というのが制度化されました。これに基づいて、全国に公設消防組というのができたわけでございます。当時の萩町でも、三つの公設消防組があったと言われております。後、あの、一つ追加をされて正式には四つになるわけでございますが、この四つの公設の消防組。これは、当時は警察の管理のもとでございます。それと、各地域に私設のやはり消防組というものがあったようでございます。いろんな当時の装備、椀用ポンプなんかでそういうものは残っております。その一つに、今、脈々として続いておる組織があるんです。これは萩市の、椿地区に大屋という地区がございますが、この大屋の消防組というのがあります。これは今でも1月の2日に立派な出初式を行われております。これが今、位置づけは、自主防災組織でございますが、大屋の消防組となっております。この明治につくられた消防組というのは、ずっと明治、大正、そして昭和の初期、続いてきたわけですが、昭和14年に日中戦争が戦火拡大、またさらに次の大きな戦争につながるかなということで、消防組を警防団という組織に改編しております。そして、昭和20年の終戦を迎えたということでございます。昭和23年、戦後、今度は新たに、消防組織というものを全国的に設置するということで、消防組織法が施行されました。これは今度は、市町村が管理責務を持つ。このときに初めて、消防団という言葉が使われますね。消防団。そして俗に言う自治体消防が始まったわけでございます。まあそれが今日まで続いておるわけでございます。たまたまあの、昨年ですか、11月に明治27年の消防の前身であります消防組のスタートから数えて120年。そして昭和23年の自治体消防から65年ということで、この二つをあわせて東京ドームで全国的な記念大会が開催をされております。萩市からも消防団の幹部の方が多く参加されたと聞いております。ざっと、消防団というものを紹介すればそうなるかなと思います。 また、団員、全国的に見ると、昭和23年の自治体消防が発足した当時はもう昭和の混乱期ですから、戦後の。これは200万人以上おられたようでございますが、だんだん、もちろん常備消防、消防署の消防職員の整備も進んで、それとの関連もある。また、いろいろ高度成長の関係で、大都市へ地方から人が流れる第一次産業の関連、そういうものが皆、複雑に起因したんでしょうが、平成2年には100万人を団員数はある。そして、平成19年には90万人。確か一番近いところで平成25年はもう87万そこそこかな、団員数は減っております。萩市も御多分に洩れず、かなり全国的な傾向がみられておるのが今日であろうと思います。 しかし、この、地域の安全・安心。また頻拍する災害等を思うと、やはり地域防災には欠かせない貴重な、大事な組織であるという。まあこれが、消防団であるということでございます。 その消防団について、質問をさせていただきます。 まず、1つ目に、消防団員の定数と実員数について。 先月、配付された、平成25年萩市の消防年報によると、萩市消防団の条例定数は、1,401名。そして、実員数が1,174名ということになっております。まあ充足率で言えば約83%になるんですか。特に不足が生じているのは旧町村部の方面団でございます。しかし、平成16年に施行された国民保護法の、また、災害対策基本法及び水防法、こういう法の中にも、消防団に課せられた任務というのはあるわけです。ということは、私が思うには、消防団の萩市の条例定数には妥当であると思うんですがいかがお考えでしょうか、お尋ねをいたします。 2点目、消防団の職業別等の比率について。一般論で申し上げますと、自営業と会社員では有事の際の出動について、多少の条件が違うかなと、このように思われます。その比率についてはどうであるかお尋ねをします。またあわせて、市職員が消防団に入団をされておる。この人数はどうであるか。これをあわせてお尋ねをいたします。 それから3点目、消防団協力事業所表示制度認定状況について。この消防団協力事業所表示制度というのは、先ほど申しましたように、団員数が全国的に減少しておるということで、平成19年に総務省、消防庁が団員の確保または出動に関する御理解を得るということで、つくった制度でございます。その、萩市の事業所、協力事業所の認定状況は、どのようになっておるか、その辺をお尋ねをしたいと思います。 消防防災、消防団、これに関しては以上でございます。 それから、引き続きまして大項目の2つ目、中学校の武道の必修化についてお尋ねをいたします。 この武道という保健体育科の授業の中に取り入れられた武道、これを取り上げた経緯というのは、改正教育基本法に基づいて新学習要領が改定になり、平成24年度から実施をされたと思います。この背景というのは、いろんな私も武道をたしなんでおる人間ですから、いろんな場で聞くんですが、やはり基は平成8年に示された子どもたちの生きる力というこの理念が基だと言われております。この改正教育基本法の2条の5項に、伝統と文化を尊重し、我が国と郷土を愛し、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与することを養うと規定してあるんです。平たく言えば、我が国の固有の伝統文化、礼に始まり礼に終わる武道というもの、これを触れるまたは体験することによって、世のため人のためになるこれからの子どもたちを育てていく。これ、大きな目標だろうと思います。しかし質問に当たってですね、一つだけ明確にしておかなければいけないのは、一般的に思われるのは、クラブ活動の競技を目指した武道、そういうものと一緒にされる傾向があるようですが、この、保健体育科の中の武道授業というのは限られた時間でございます。ましてや、一般の全然経験のない素人の男女の生徒さんが学ばれるわけですから、まあそこははっきりと明確にしておいたほうがいいだろうと思います。 そこで、具体的な質問をいたします。まず、1点目。武道授業指導内容についてということで、授業は1年、2年生に行われると思いますが、年間で何時間であるか。 それから、2つ目に、授業はいつの学期に行っているか。1年間のうちのいつの学期に行っているか。 3つ目、種目別の確保数はどのような状況でありますかということ。これを1番について3点、お伺いをいたします。 それから、2番目に、生徒の装備ということで、もちろん、武道教育を受けるんですから、装備が必要になる競技がほとんどと思われますので、具体的にお尋ねをいたします。 まず、剣道に関する防具、竹刀、あるいは柔道競技なら柔道着。相撲競技ならまわし。これが一般的だと思いますが、それは、個人負担か、また、公費対応なのか。それとも、それ以外のものなのか。 それから2つ目、衛生面での不服等は出ていないか。 そして3つ目に、剣道の防具というのは、値段的に高価なものでありますが、実際、それを剣道種目を選ばれている学校はどのようにされておられるのか。 この3点について、お尋ねいたします。 それから、3つ目、各種目の施設についてということで、3点お尋ねいたします。 武道場が完備されているか。あるいは、武道場はないが、仮道場であるけれども、スペース的に広さは十分であるか。 それから、2つ目。柔道の場合、柔道場の畳は常設で、常設してある施設であるかどうか。 それから、相撲場。相撲種目を選ばれた場合、相撲場は、これは土の土俵か。あるいは、マット式のものか。 この3点をお尋ねいたします。 4項目目として、指導内容及び施設等の安全対策についてということで、まず、指導教員の安全指導に関する講習会等への参加状況。 それから、2つ目として、部外指導者を要請した事例はあるか。この2点についてお尋ね申します。 それから、最後、5番目として、この武道教育というのが、平成24年から2年間も実施をされ、今年で3年目に入りますか。この2年間実施した効果について。平成24年から実施されておりますが、この武道という日本固有のもの。これを学んだ効果というものはどうであったか。また、具体的には、興味を持ち授業以外で継続する生徒がいたかどうか。その点についてお尋ねをいたします。 以上、武道に関して5項目、お尋ねを具体的にいたしました。私は武道というものを、具体的は柔道、相撲、これ主体。剣道はちょっとたしなむ程度だったんですが、主要の武道種目に上げられておるこの三つについて、そうものを競技の方でかじった人間でございますから、大変あの、日本人たくましい子どもたちを育てる意味で、日本魂と言いますか、そういうものを植え付けて、将来の少子化であるけれども、そういう子どもたちが育ってくれたらいいなと、大変歓迎する立場でございます。ぜひですね、その辺を踏まえて、御答弁、よろしくお願いいたします。 以上、簡単ですが私の1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 松浦議員から大きく二つ、一つは消防防災体制、消防団の話。そして後半は中学校の武道必修化に伴う諸課題。後半は、これは教育長の方からお答えをさせていただきます。 前半の消防の防災体制、組織の話であります。これは元消防長であります松浦議員におかれましては、まさに一番お詳しいわけであります。今、消防団の歴史からひも解いてお話がございました。先ほどもお話がありましたが、ちょうど昨年の11月に明治27年の消防の団体が始まりました。それから120年ということ。そしてまた、新しい消防組織、これは法律ができました。昭和23年にできましてから65年がたつ。こういうようなことで、この総理やあるいは司法の代表、国会の代表、それぞれ三権の代表が揃われまして、東京ドームで盛大に式典が行われました。私も萩市の消防団の皆さんと一緒に、参加をさせていただきました。まさに歴史の重さを感じる。そしてちょうど今から3年前のあの東日本の大震災におきまして、実に254人の消防団員が殉職をされた。こういったことも、このいろんな意味での思いも込めた大会だったわけであります。まさに消防団の存在、価値と言いますか、意義と言いますか、そういったことがいろんな意味で伝わってくる会でありました。今、議員から御指摘ございましたいろんな状況、今、お話をいたしますが、この萩市におきましても、萩市の常備消防たる萩消防署ができます前は、消防団しかなかったわけであります。消防団がすべてあらゆる火災や防災、こういった任に当たる。こういった時代もあったわけであります。その時代に比べますと今、常備消防の皆さんが大変一方で活躍をいただき、責任をもって対応いただいているわけでありますが、一たん昨年のような災害、こういった場合にはなかなか常備消防だけでは手当てができないのは、これだけの広い面積を持っている新萩市としましては、ある意味では当然であります。いろんな意味で消防団に対する期待も大きいものがあるわけであります。 今、お尋ねになりましたそれぞれの消防団員の現状等について、それぞれ質問にお答えをしていきたいと思います。 消防団員の数でありますが、条例上の定数は1,401名。しかし、現時点、すなわち26年、今年度6月1日現在では1,184名であります。217名、条例定員に対しまして不足をしております。実情はかなり消防団員の確保が難しい。そういったときに、この、中山間地域、この総合事務所単位ではそれが一つの大きな課題になっております。今はその消防団員の中でも、女性団員が90名をしめるようになりました。そういう中で、このそれぞれの地域、大変今、その消防団員確保に努力をいただいているわけであります。そういう中で、国民保護法、あるいは、水防法、こういったような観点から見て、定数は妥当かどうか。こういう御質問もあわせてありました。今、国民保護法の関係、あるいは水防法の関係、それぞれいろんな積算がございますが、新たな今までの消防団の考え方に加わって仕事ができる。そういったことでありますから、もちろんいろんなものが重なることもある。こういったことから言えば、この、いろんな数字の出し方はある。しかし、今、この消防団員の確保が難しいといった現状を考えますと、ここで少なすぎる多すぎる、こういった議論はなかなか難しいわけであります。まあしかし、消防団に期待されるあるいは課される任務というもの、これは決して今からなくなっていくものではない。常備消防があってもなおかつ、私どものように島嶼部を持ちますと、島嶼部は常備消防がすぐに力が及ばない。こういったところであります。昔と同じように、消防団の皆さんが唯一の即時的な戦力であります。こういうふうなことでありますから、そういうようなことも含めて考えていかなければならないわけであります。 そもそも消防団員の定数の積算の根拠って言いますか、明確な基準っていうのが、なかなかないわけでありまして、例えば、合併いたしましたときに、各それぞれの旧町村の消防団員の定数は、それぞれ違っておりました。考え方も違っておりました。地域の実情を踏まえ、その定数を求める。こういうふうなことでありまして、それぞれ今、合併いたしました以降も、それぞれの地域の考え方、旧町村の定数をそのまま新市に移行しているのが状況でございます。 また今、消防団につきましての新しい法律が今、議論をされ、成立をしたわけであります。消防団新法と呼ばれていますが、消防団を中核とした地域防災力充実強化に関する法律。こういった法律が新しくできたわけであります。これによりまして、今、この総務省と言いますか、本部を立ち上げました。消防団充実強化対策本部、こういったものができました。そして、この中では、入団の促進の取り組みの強化とか、あるいは処遇の問題とか、いろんなことが議論されるようであります。まあこういったことを今から動きを待ちたいと思います。具体的には27年度予算で何か手当てされるのかどうか。このあたりも全く今、情報がない次第であります。 今、こういう中で、今、もう一つお尋ねがありましたのは、消防団員の職業別の比率はどうだ。こういう話でありまして、かっては、自営業を営む方々のウエイトが非常に高かった。事業主の方のウエイトも、そういった観点から言いますと、消防団員の中でウエイトが高かったわけでありますが、現状では、いわゆるその被用者と言われる、その、雇われていらっしゃるサラリーマン等でありますが、これが実に810人であります。68.4%であります。しからば、市の職員はどのくらいウエイトがあるか。これは、旧町村では、それぞれの町村の職員が、実は積極的に消防団員に参画をしておりました。今、107人の団員がおります。職員全体から言いますと、約1割近い職員が、実は消防団員として活躍をしてくれているわけであります。こういうふうな現状にありまして、しかし、先ほど来、お話がありますように、なかなか消防団員の確保が困難だ。こういった中で、被用者もふえておりますので、消防団に団員を供給をしていただいています。そういった事業者に対して、その事業者の姿勢が、消防団の参加にむしろ好意的で、協力的であるか。こういったことが一番ポイントになりますので、そういう消防団に協力をいただいている事業所。こういったものを、顕彰をするという観点で事業所表示制度というのが、新たに出発したわけでございますが、26年4月現在で、今、42の事業所を認定しております。平成21年では20台でありましたから、約倍近い数字になります。 このあたりで、そういった消防団に対する協力度、大変お世話になっているそういう事業所に対して大いに顕彰していこう。これが今、萩市の姿勢であります。 しかしまた、論理は戻りますけれども、今、実情は市条例の定数の確保は難しいということを先ほど来申しておりますが、いま一つ問題は何かと言いますと、団員の高齢化が顕著に進んでいると、こういうことであります。 こういった二つの大きな課題を持っております。今、この現には、1,184名の団員の皆さんがその任に当たっていただいておりますが、何とか若い世代も、この消防団の趣旨、そしてまた、団の歴史と、そして伝統と、その精神をしっかり継承してほしい。こういう思いで一杯であります。したがいまして、今後、消防団員の確保という観点で、先ほど来紹介しております、協力事業所表示制度、こういったことと同時に、いろんな対応、市民の皆さんにお願いしていきたい。こういうふうに思っているところであります。 いろいろ課題が山積しておりますが、先ほど来、申しておりますように、東日本の震災で254名の団員の皆さんが実は、例えば、水門の閉鎖に行く。あるいは、閉鎖をしたかどうか確認に行く。あるいは、避難誘導する。避難者がいないかどうかの確認に行く。こういったことで、津波にあわれたと。この殉職。そして、亡くなった方、行方不明あわせての254名でありますが、いわゆるその非常勤と言いながら、公務員という立場から言いますと最大の実はこの犠牲者のグル─プであります。こういったことに鑑みまして、この団員のいろんな形の処遇問題、いろんなことが国会でも大きく議論になりました。こういったことの中で、まあしかし、一方で、団員の皆さんが、こういう大規模災害での中心になって働いていただいている。こういた事実もあきらかになったわけであります。今回も、7月28日のあれだけの災害、これに当たっても、行方不明者の捜索から始まりまして、いろんな部署で団員の皆さん大変活躍をいただいているわけであります。この活躍の姿から、実は総務大臣からの表彰とか、いろんな顕彰も受けられているわけであります。しかし、一たんこういった何か事件なり災害なり起これば、この消防署の常勤の職員はもちろんでありますが、そういう各地域にずっと住んでいらっしゃる消防団員の皆さん、活躍に期すること、極めて大きいわけであります。今後とも、団員の確保と、そしてまた、処遇等々の問題について、一生懸命頑張っていきたいと思います。ぜひ、消防の大先輩であります松浦議員におかれましても、よろしく御支援を賜りますように、お願いします。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 教育長  〔教育長 中村哲夫君登壇〕 ◎教育長(中村哲夫君) それでは、松浦議員さんの中学校の武道必修化についての御質問にお答えをいたします。 初めに、これまでの体育の武道の実施状況について説明をさせていただきます。 平成元年から、中学校の第1学年では、武道かダンスのうち一つを。第2学年、3学年では、武道、ダンス、球技のうちから二つを選択をしておりました。先ほどお話がありましたように、学習指導要領の改訂に伴い、平成24年度からは、第1学年及び第2学年において武道が必修となります。武道の種目は、基本的には、柔道、剣道、相撲の三つの中から選択することになっています。指導時間は各学年、年間10時間程度で、それぞれの運道について、基本動作や基本となる技を学ぶようになっております。 萩市では、必修化になるまで、ほとんどの学校でこの武道を選択をしてきており、20数年の継続した指導の実績があります。 こういった状況を踏まえて、一つ一つ御質問にお答えをしていきたいと思います。 まず、萩市の26年度の選択状況は、柔道を選択した学校が8校、剣道を選択した学校が7校、相撲を選択した学校が2校です。この中には、2種目選択している学校が2校、男女で選択種目が違う学校が1校含まれております。 実施時期は、1学期が1校。2学期が5校、3学期が5校、2学期から3学期にかけてが4校となっております。 年間の指導時間は、各学年8時間から14時間となっております。これは、学校の実情にあわせて、指導計画が立てられているためです。 次に、武道の装備についてお答えをいたします。 柔道においては、衛生上の観点から、原則個人持ちとなっております。しかし、実施時期にこの柔道着を公民館等に借用している学校もありますし、また、卒業する先輩から譲り受けるなどの生徒もいると聞いております。 剣道と相撲については、市費で購入し、学校備え付けとしております。特に衛生上の問題点があるということは聞いておりません。 次に、各種目の施設についてお答えをいたします。柔道場がある学校は2校で、畳が常設となっております。柔道場がない学校につきましては、実施時期に滑り止めをつけた畳を特設して体育館で実施をしております。ただ、1校だけ、校舎のオープンスペースで実施をしている状況です。広さについては十分確保されているというふうに認識しております。剣道については、すべて体育館で実施をしております。相撲は、1校が体育館にマットを敷き、1校は運動場で実施しているという状況です。 続いて、安全対策についてお答えをいたします。年度初めに、武道の指導に当たる教員の指導経験等について調査し、経験がない教諭、あるいは経験があるけれども3年以上携わっていない教員には県主催の安全講習会への参加を義務付けております。さらに、経験がある教員にも安全講習会や柔道の実技研修会への積極的な参加を呼び掛けております。さらに、各中学校においては、次の三つの安全対策を講じております。 まず1つ目は、事故の未然防止マニュアルの作成です。例えば、畳がずれていないかといった施設の安全点検や、既往症の確認。授業前後の健康観察。そういった体調管理なども確認事項を盛り込み、事故を防ぐようにしております。2つ目は、安全指導のポイントを明確にした武道の指導計画の作成です。さらに3つ目は、事故発生時の対応マニュアルの作成です。万が一、事故が起こった場合の補償については、学校の管理下における事故はすべて独立行政法人日本スポーツ振興会の災害救済給付制度により、給付金が支払われることになっております。さらに、安全指導と指導力向上を目的として、外部指導者の積極的な活用も進めております。昨年度は木間中学校の剣道、田万川中学校の相撲、あるいは福栄中学校の剣道や柔道において外部指導者を活用し、授業を実施しております。本年度も安全指導と指導力向上のために、外部指導者の活用を進めてまいります。 武道は、我が国固有の文化であり、武道に積極的に取り組むことを通して、武道の伝統的な考えを理解し、相手を尊重して練習や試合ができることを重視する運動であります。必修化となってから、生徒の様子を見ますと、技術面での向上はもとより、武道への興味関心が高まること。伝統的な所作及び礼儀が習得できること。相手を尊重する態度の育成等、成果があらわれてきております。決して数は多くありませんけれども、武道を授業で経験し、それをきっかけに、部活で武道を行っている生徒もおります。 教育委員会といたしましては、武道だけではなく、体育活動の実施に当たって、常に危険が伴うことを予期し、対応マニュアルの確認、見直しを喚起し、指導力向上研修会への参加。外部指導者の活用等の取り組みによって安全体制を整え、事故の未然防止及び体力向上が図れるよう努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(横山秀二君) 松浦議員。 ◆6番(松浦俊生君) 御答弁、ありがとうございました。 消防防災体制の確保、消防団についてでございますが、今、市長答弁されたように、団員の減少、また、高齢化、ひしひしと萩市でも出てきておりますが、現実として今、職業別等のデーター、これを見ますと、自営業、家族的なものが30%近い数字。あるいは、市の職員の数が10%。それから、初動体制、早期の対応とすれば、形があるかなというように思います。ベストとは言いませんけれど、まあまあの形になっているというのが現状だろうと思います。 この中でも災害の種別によりますけれども、特に火災なんかを例にすれば、建物火災と林野等の火災、これでは初動、その後の活動時間、違うわけでございます。市の職員、特に旧町村の方面団が定員不足というのが顕著でございますが、その辺は、市の職員さんが団員におられるということで、初動体制とすれば、まあまあの形でまだ、維持をされている。そのように思います。林野火災の場合は、時間を要しますので、その辺は、駆けつけてこられる団員さんの数、それもいろんな意味で活用、広範囲にできますので、その辺の対応というのは、建物火災と林野火災とでは大きく違うかなと、このように思います。 災害の場合も、今、林野火災と同じ、また、しかしこれも規模が去年の東部の災害のように集中的にやってくると、消防団云々やなしに、ある地域で、それぞれがそれぞれ、守るっていうのがもう原点になるでしょうから、観点の違うことは出ると思いますが、私今、きょう、質問に掲げておるのは、一般的な災害の、それについて今、お話をしているわけでございます。一つの例として、やっぱり消防団の各地域での維持というのが非常に大事だというのは、林野火災を例に取れば、今は一般的に考えると、防災ヘリあたりで空中消火をすれば事足りるかな。そういう思いでとらわれがちですが、実際の林野火災というのは、やはり地上から面倒であるけれども、やっぱり水利武装して、ホースを伸ばして、頂上まで焼け止まり部分を完全に消火をする。これがやはり一番固い完全消火につながる。特に、山の場合は、落ち葉等が表土化して地中下に火が潜って、風が出てくればまた煽って燃えてしまうと、なかなかモグラ叩き的なものが出てきます。上からばさっとヘリで水をかければ事足りるかなとこれ、押さえにはなりますけど、ということはやはり消防団の人のマンパワーというんもは、ものすごい重要であるというのが現実でございますし、また、いろんな戦術を組む時にも、恐らくその土地勘というか、進入路、山への、地元の人でなければわからない部分が多分にあるわけです。高齢化する、また若者がいない、昨日来のいろんな人口減少等の話と、つながる部分もあるんですけれども、やはり、地域は地域で守るという原点というのは、そういう昨年、あれだけの災害があったから、はやりそういう意識というのを高めていただく。だから、一人でも二人でも、多人数はなかなか望めないけれど、そういうことで、3番目に申しました消防団協力事業所表示制度というのは、そういう消防団の確保、また、理解をいただいて、事業所に早期の災害があったときに、出動できる。そういうものを求めるというのは非常に大事かなと、このように思います。恐らくあの、表示が今、48ですか。萩市の場合、認定を受けられているのが。旧町村部の中には、福祉施設が入っておると思います。施設に団員さんがやはりおられるというのは、火災対応、また日頃の火災予防とか、そういう観点からも非常に知識を求められる。また、そういう人が、その事業所の中においでになるというのは、気強いかなと、このように思いますので、ぜひですね、消防団協力事業所表示制度というのは、時期を見て理解を求め、推進をしていっていただきたいと、このように思います。 それと、中学校の武道必修化について、これは今、教育長、答弁をいただきました。本当に安全面、確保されているなというのを感じました。特にあの、この3種目の中で、これが入るときに、導入されるときに、柔道競技というのが報道なんかで頭部損傷というので、かなり懸念をされて取り上げられたと思います。一般的な御父兄さんあたりは、そういうものを心配をされておったというのが全国的な傾向だったと思うのですが、指導に当たられる先生、練習をしっかり受けられて、安全面には配慮されておるとお聞きをしまして、推進をしていただきたいという立場の私からすれば、ある意味で安堵したところですが、やはりあの、こういう武道競技というのは、気を緩めたときに、これは交通事故と同じなんですが、そういう事故というのは起きる可能性というのは多分にありますので、やはりあの、その辺の配慮というのも、なかなか大変でしょうが、指導の先生にはしっかりとお願いをしたいと思います。 それと、施設面、やはり、特にあの、剣道は板の間ですから。それから今の、柔道は畳というのはありますから、その辺は、今、道場が完備されていない学校についてはまた、今後、新築あるいは改築をされるときには、ぜひですね、計画の中に入れられて検討をしていただきたいと思います。はやり施設面での不備があって怪我というのは出てくると一番困ることでございますし、その辺の配慮をよろしくお願いをいただきたいと思います。 それと、武道というのは、なかなか幅広い言葉で捉えると難しいと思うんですけれど、今、子どもたちが少子化をする、高齢化する、これ、顕著なときに萩なんかの地方では出てきとるんですけど、やはりあの、これを通してですね、何て言うか、人の気持ち、自分がやはり何かたしなむ、限られた時間だけれども、痛みとか、そういうものを感じて、それを今度は、高齢者あたりに接するときに、私なんか武道の言葉で惻隠の情って言うんですか、そういう難しいものではなく、これは人の情けを知る。また人に受けた恩を得るということのみやすく言えばそういうものでございますし、そういうものが一番、これからの高齢化社会、おじいちゃん、おばあちゃん、元気やったけど歩行が大変だなあ。常住座臥と言うか、立って、座って、向きを変えて歩くことは云々というのは、できる姿というのはだんだん子どもたちも感じるだろうと思うんです。そういうものを通して、自分の体験の中から、そういうマナーなりいろんな礼儀なり、思いなりを社会の限られた人数の中でつくっていける。またそれをつくって、自分がリーダーとして将来、立場になって、子どもたちが育ってくれたらいいな。そういう思いが込められておると思います。ぜひですね、その辺をしっかりと認識をする。授業者がそれを通しての子どもたちが出てくれることが、この武道の授業の大きな目的でしょうから、よろしくお願いをしたいと思います。 以上だから、武道については、今後、改築・新築する学校等があれば、施設面についての計画、その辺は取り組んでいただきたい。よろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度、御質問をいただきました。 最初のこの職員の構成ということは、この消防の初期、初動体制がどうかということについての関心からのお尋ねということがわかりました。確かに、この今、非業者と言いますが、勤務しているウエイトがだんだんふえている。こういったことで、例えば、萩とか益田とか山口とか、そういったところに勤務しているときに、火事が起きて消防体制とれるか。こういう話であります。今、御指摘のように、まあまあそれぞれの市職員、総合事務所にも勤務をしております。そしてまた、これは合併前後に大議論をした分遣所、支所を設置する。これはまさに、そういったことでありまして、常備消防が萩のこの本部だけにある。こういったことではなくて、それぞれ分遣所を、あるいは支所を弥富に、そしてまた紫福に、さらに佐々並に置いたというのはまさに初動体制を確保するということであります。まあしかし、御指摘がございましたように、例えば、山林火災が、これは最後は人海戦術になる。これはどうしても消防団のあのマンパワーが必要だ。あるいは、大規模災害、これも行方不明者の捜索、こういったものも自衛隊ももちろん参画をいただきますが、この、消防団の力、こういったことになります。加えて、この島嶼部のいろんな火災初め、防災の関係。まあ平成21年見島で火災がありまして、全半焼含めて7軒が焼けました。風が出てまいりました。このときは、自衛隊の方の森林火災ということで、指令の判断で出動いただきました。これで何とかおさまりましたが、そのときに、本当に常備消防がない、それぞれの島嶼部で、もし火災が広がったときにどうするか。こういったことは、消防団の力が唯一の頼りということをまざまざと感じさせられたわけであります。それ以来、この島嶼部の消防団の機能。特に装備関係については重点的に5カ年計画を立てたわけであります。いろんな意味で、消防団のこの皆さんの活躍というのは、いろんな意味で期待をされているわけであります。今後とも、今、御指摘をいただきましたようなこと、しっかり踏まえて、対応を考えていきたいと思っておるところであります。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 教育長。 ◎教育長(中村哲夫君) 今あの、松浦議員さんから安全性ということについて、さらにおっしゃいましたけれども、しっかり気を引き締めて、先ほど申しましたようなさまざまなマニュアルが、ただ単にマニュアルに終わることなく、しっかり安全性は高めていきたいと、いうふうに思っております。 それから、施設については、今後、おっしゃったように、新しくなる、あるいは改築をする、そういうような場面でまた、考えていきたいというふうに思います。 さらに、柔道のすばらしさを、どうか松浦議員さんにも外部指導者になっていただいて、学校で教えていただきたいという希望を今、持っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 松浦議員の質問は終わりました。 ここで、10分間、休憩いたします。     午前10時53分休憩────────────────────     午前11時04分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号5番、佐々木公惠議員。5番、佐々木公惠議員。  〔5番 佐々木公惠君登壇〕
    ◆5番(佐々木公惠君) 皆様おはようございます。公明党の新人、佐々木公惠でございます。初めてこの壇上に立たせていただき、大変緊張しております。頑張ってやらせていただきます。よろしくお願いいたします。 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。 最初に、医療行政について質問をいたします。少子高齢化の進行、家族形態の変化や地域の相互扶助機能の弱体化など、地域や家庭を取り巻く環境が大きく変化しております。住み慣れた地域で充実した暮らしを支える医療、そして介護の連携がますます重要となってまいりました。その人らしく健康で安心して生活をおくることができる地域社会の実現が求められています。そのためにも、更なる医療行政の充実が必要であると市民の皆様の念願するところでございます。糖尿病、脳卒中、心臓病、腎疾患などの生活習慣病は今や健康長寿の阻害因子となっております。生活習慣病が引き金となり、障がいを残すことがあります。萩市におきまして、内部障がいの内訳の推移を見ますと、呼吸器系はわずかに減少傾向にありますが、心臓、直腸、膀胱、腎臓はそれぞれ増加しております。つまり、透析患者数が増加していると言えます。また、今年のデーターによりますと、県外や市外の手術で透析治療を受けている患者数が増加しております。自宅が県境や隣接市に近いから、などという理由もあるようですが、以下の3点について伺います。 1点目、萩市内における人工透析施設、透析台の確保について伺います。 萩市内には透析施設が4カ所ございます。その4カ所の透析台は合計52台と聞いております。施設によって透析治療を行う回数が異なり、1日1回のところ。1日午前、午後の2回のところ。そして1日午前、午後、夜間と3回行っている施設もございます。透析患者さんの増加に対し、透析台が不足しているのではないかと思いますが、市の対応についてお聞かせください。 2点目、萩市内における人工透析施設間の連携について伺います。 市内4カ所の人工透析施設間の連携はあるのでしょうか。ないのであれば、例えば、萩市民病院が基軸となり、他の施設と連携を取り合い、透析のベットコントロールを行ったらどうでしょうか。市外や県外にまで行かなくても、市内の施設で透析を受けることで、患者さんの負担軽減につながるのではないかと思います。 当初、萩市内の病院で診てもらっていたのに、人数が多く、ここでは透析ができないと言われ、山口市まで週3回通院している。市内の病院では、順番がまだこないと言われた。冬の時期は早く暗くなるし、雪道などで週3回通えるかどうか心配。どうにか萩市内の施設で透析を受けられないだろうか、という声を伺いました。透析を終え、自分で車を運転しての帰宅は、体力、気力、集中力がより一層必要となります。透析を受けている患者さんたちの会、腎友会の方からも、それはきついことだという御意見を伺いました。帰りを待つ家族も、帰宅するまで安心できません。防府市のある透析施設では、患者さんの送迎バスを出している施設がございます。患者さんの高齢化に伴い、週3回の通院には本当に苦労されています。福祉タクシー券だけでは、十分な支援とは言えなくなっています。市として透析患者送迎バスの運用なども含め、安心して透析治療が受けられる環境づくりについてお聞かせください。 3点目ですが、市外、また県外で人工透析を受けている患者さんへの緊急時対応策について伺います。 人工透析を受けている患者さんは、その施設で透析に必要な自己管理方法について指導を受けておられます。例えば、シャントの音を聞く。シャントとは、動脈と静脈を体内で直接つなぎ合わせた血管です。透析をするためには、なくてはならないものです。そのシャントに触れ、血液が流れているかの確認をする。感染防止について。水分、塩分の管理と体重測定について。そして、食事療法などです。しかし、高齢化に伴い、自己管理が困難な状態になられた方も多くいらっしゃいます。自己管理の良否によっては思わしくない症状が出現することがございます。仕方なく、市外、県外での施設で透析を受けている患者さんに対し、市としての緊急時対応策をお聞かせください。 次に、医療従事者、医師、看護師の確保について伺います。 この、医療従事者、医師、看護師の確保は、だれもが願っている重大な内容であると思います。私自身、29年間、看護師としてこの萩の地で働かせていただき、患者さんご家族の方々から多くのことを学ばせていただきました。この萩の地で、働く医療従事者は、患者さん御家族に、安全、安楽で安心できる医療、看護を提供し、満足をしていただくために、互いを支え合い、少ない人数の中で一生懸命働いております。その声を何としても届けたいと思います。 厚生労働省は、平成21年度第1次補正予算において、地域の医師確保、救急医療の確保など地域における医療課題の解決を図るため、都道府県に医療再生基金を設置し、地域医療再生計画を策定しました。萩市におきましては、平成22年7月に、萩地域医療再生計画協議会が発足されました。協議会は四つの部門に、専門部門にわかれ、私は医師及び医療職確保対策部会に山口県看護協会萩支部の一人として委員をさせていただきました。萩市と長門市は、患者10万人に対する医師看護師の人数の割合が、山口県下で一番少ないという状況でした。医師及び医療職確保対策部会での協議の結果、萩市では人材確保のために、就業資金、就学資金の補助を行っていただきました。本当にありがとうございました。しかし、この事業は、平成26年3月31日で終了いたしました。山口県看護協会萩支部におきましても、潜在看護師の掘り起し、復職支援、また合同就職説明会、そして中学生や高校生に職場体験や体験事業など進路相談の事業を開催し、人材の確保に努めております。しかし、厳しい状況が続いております。少子高齢化に伴い、介護職、看護職のさらなる充実が必要です。そこで、就業資金、修学資金の補助の結果、何人の確保ができたのかということと、今後の我が市の医療従事者の人材確保について、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 次に、男女共同参画の推進について質問をいたします。萩市では、平成19年3月に、市民一人一人が生き生きと暮らすまちを目指して、男女、萩市男女共同参画プランを策定。また、平成22年3月には、市、事業者及び市民共同の萩市男女共同参画推進条約を制定しており、各種事業に取り組んでおられます。基本となる五つの目標は、1、男女共同参画に向けた意識づくり、人づくり。2、活力ある地域の実現に向けた男女共同参画の推進。3、働く場における男女の均等な機会と待遇の確保。4、男女間における暴力の根絶。5、男女が共に健やかに暮らせる社会づくり。としています。その取り組みの中から、3点伺いたいと思います。 1点目、相談窓口の充実について伺います。相談窓口、主に女性相談窓口につきましては、多くの資源を活用し、周知徹底に努力をされております。また、女性相談窓口専用ダイヤルも設けておられます。しかし、残念ながら、その存在を知らない女性もおり、相談窓口のさらなる周知への拡大が必要と思います。専用ダイヤルの利用につきましては、特に子育てをしながら、働いている女性にとって、電話相談の月曜日から金曜日、時間は午前9時から17時までという設定は、なかなか相談しづらいのではないかと思います。また、男性の相談窓口が見当たらないため、先般、担当部署より専用窓口はないが男性の相談には、男性職員が対応している。女性専用窓口としている理由は、DVの被害者が主に女性のため、女性が相談しやすい環境づくりのため、とのお返事をいただきました。女性に、優しい配慮がされていると感じました。DVとは、皆様御存じのように、ドメスティックバイオレンスを訳したものですが、内閣府によりますと、人によって異なった意味に受けとられる恐れがあるため、最近では、DVという言葉は、正式には使わず、配偶者からの暴力という言葉を使っているそうです。余り表には出ませんが、最近では、男性が被害者になるいわゆる逆DVが多発しているそうです。先日、視察に行った福岡市では、男性のための相談ホットラインを設け、男性の臨床心理士が対応しているとのことでした。男性であれ女性であれ、暴力で配偶者を支配しようとすることが間違っているという認識を高めることが重要と考えますが、我が市の状況をお聞かせください。 2点目、萩市役所における男性職員の育児休業取得の支援について伺います。厚生労働省の調査によりますと、2012年の女性の育児休業取得率は83.6%に対し、男性は1.89%にとどまっています。また、3割を超える男性が育児休業を取りたい。育児のための短時間勤務制度を利用したいと考えているともありました。萩市役所における男性職員の育児休業取得への支援、それに関連して男性の育児、家事参加のための取り組み、相談支援体制についてお聞かせください。萩市役所の男性職員が率先して育児休業取得することで、市内の男性の育児休業取得のハードルを下げる一助になるのではないでしょうか。また、男性の育児参加は、女性の早期職場復帰の促進につながると思います。仕事と家庭の両立、男女が共に働きやすい職場環境づくり推進の具体的な働きかけがございましたらお聞かせください。 最後に、萩市役所における女性管理職登用についての取り組みを伺います。男女共同参画の推進について、萩市男女共同参画プラン改訂版の重点項目の一つに、施策などの立案及び決定の場合の女性参画の推進が上げられております。女性管理者の登用は、多様な市民ニーズに応えるためにも、大変重要な課題と考えます。過日、新聞に、今日では優秀な女性社員を確保しないと、経営が成り立たない企業がふえている。また、女性も男性も働きやすい職場環境は、企業の業績にも好影響を与えるとありました。男女の人権が尊重され、男女共同参画社会の形成実現に向け、市役所の女性職員の管理者などへの登用、審議会などへの女性委員の参画の推進と拡大について、我が市の状況を伺います。また、女性職員の能力開発など、人材育成の取り組みをお聞かせください。 以上をもちまして、壇上からの質問を終了いたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 佐々木議員から大きく2点、一つは、看護分野で大変豊富な御経験をお持ちな、医療分野についてのお尋ね今一つは、男女共同参画についての関係であります。 最初の医療の関係で、まず最初に、透析患者の関係でいろいろお尋ねいただきました。透析患者の現状をどう理解をしているかといったところからでありますが、まさにこの御指摘のとおり、萩の透析関係については、多くの課題、問題を抱えております。御指摘のとおりであります。市内に今、4カ所の透析施設がございまして、御指摘のとおり、52床のですね透析施設がございます。実は、透析患者の数と言いますのは、なかなか具体的な数字として私ども把握しておりますのは、自立支援医療、いわゆる更生医療で申請のあったそういったことから、把握をしております。あるいは、腎臓機能の障害をお持ちだという意味での1級の障害手帳をお持ちになっている。こういった方のこの数、こういったもので大体、この透析の実情を推計をしているわけであります。大体100余りと言いますか、150前後と言いますか、それぐらいの透析患者がいらっしゃるわけでありますが、それぞれの今、御指摘がございましたような四つの施設によりまして御指摘のような利用の仕方、1日2回のところも、あるいは3回近いところもいろいろある。こういう話であります。一番のポイントは何かと言いますと、透析の、医療機関の透析の台数の確保。もちろん、これは大前提でありますが、それ以上に、そこに従事する医師、看護師、そして臨床工学士が十分確保できているかどうか。ここにかかるわけであります。本来、安定した一つの医療行政。医療及びその事業としてもかなり安定した事業になるわけでありますから、できれば拡大したいという事業、病院の関係者、意見をお持ちでありますが、なかなか拡大ができないというのが実態だろうと思います。したがいまして今、御指摘がありましたように、近隣、まあ萩市東部はこの益田日赤、これの方が近いということでありますから、このケースは別といたしまして、あと、佐々並地区で山口に近い、こういった関係もあります。しかし、具体的に空がないために山口なり防府なり、こういったことであります。それぞれの状況は御指摘のとおりでございまして、それぞれどうするか。しかし、これは台数を確保するという物理的に予算で済むという話ではないということでありまして、そこはまず、一つ大きな問題点であります。 そして若干の透析の関係については、やり方、工夫によっては3回ぐらいできるじゃないかと、こういう話でありますが、その運営自身も、看護師さんとか今言いましたそれぞれのコメディカルな専門家が要るということであります。それぞれの方々の勤務時間、こういったことでありましてどうしても人数確保がいる。そういった中で、市内の透析施設間の連携ができないかという話であります。いろんな形で医療機関の関係、基本的なこと、原則論を申し上げますと、医療法関係含めてですね、いろんなものの権限は実は県にありまして、私どもは全くそういったものの権限というのは全く各病院のそれぞれの立場と同じような、年に何回か医療関係のですね、説明会がございます。私も行きますが、そこに老人クラブの代表の方も一緒に並ぶんですね。これが現状なんです。市民病院も確かに、公的なパブリックの病院でありますけれども、立場調整権があるか、これは何もないんですね。ただ、民間の病院と同じような立場でありますから、そこで仲良く調整やっていきましょう。これはできます。そういうようなことでありまして、そういう中で、どういうふうにしていくか。これは、しかし問題が問題でありますから、いろんな意味でこの陳情なり要請なり、そういったものを繰り返していくわけでありますから、なかなか難しいわけであります。何とか今、おっしゃっている課題。これは、もう腎友会の皆さんとの実はずっと交渉もありました。何回もやっておりまして、今まで実現していることと言いますと、福祉タクシーのですね、タクシー券の増額を図る。そしてそれが、山口でも益田でもですね、長門でも使えるようにしてくれ。こういった話であります。これは今、対応しているわけであります。このタクシー、福祉タクシー券は、多い方で7万2,000円今、お支払いをしています。まあいろんな形で。だけどそれは週に2回、3回行けばそんな形では絶対に対応できないわけでありますから、いろいろ工夫しながらやられています。今、防府の例をおっしゃいましたが、防府は非常に規模を拡大いたしまして、今、各地からバスを迎えに行く。こういう仕組みをつくって、萩からもそういうふうな恩典を得られているわけであります。無料バスであります。そういうようなことも工夫しながら、やられています。何とか、萩で手当てができればということでありまして、福祉タクシー助成制度も腎友会の方と何回もやり取りをしながら、今、運営をしているところであります。 そして、もう一つは、県外、市外で透析を受けておられる場合に、緊急時の対応はどうなるか。それは、大変なこの透析というのは、外で腎臓機能を持たせて、そしてそのいろんな血液の循環を円滑にならしめるわけでありますから、相当のリスクもあるわけであります。何か緊急のときに、工夫ができないか。こういうお尋ねであります。例えば、シャントの音を聞く。今、お話を聞きました。そしてまた、水分、塩分の管理。体重管理そういったもの。食事療法。いろんなものが大切になってくるわけであります。何かそういう緊急でリスクがあったときにどう対応するのか。これは、そういう透析をされている方々にはまず自己管理の方法というのが、相当いろんな意味で徹底指導がされていると思いますが、万が一いろんなことが起こったときにどうするか。こういうことであります。今、他市のあるいは県外の今、透析を受けられている方、この今、行きつけのところに行かれればすぐ話はつくわけですが、なかなかそうはいかない。こういう話でありますが、こういったときにどうするか。今は、萩市の救急医療提供体制の中で対応していただいています。したがって、消防の救急搬送、こういった中で、今お願いをしているわけであります。何とかそういったことについても、対応できないか。こういったもの、一つ課題だと思います。今までも言われてきましたが、またもう一度、思い新たにですね、そういったことについての調整ができないか、努力をしてみたいと思います。 なかなか、今、御指摘のように、透析患者の方がだんだん高齢化とともにふえてきているわけであります。前は、本当に数はそう多くはなかったんでありますが、腎臓機能障害を持たれる方、だんだん後期高齢者のウエイトもふえてきて、一昨日も話題になりましたが、ちょうど今、ピークに間もなくなっていくわけですね。絶対数がピークになる。さすれば、この腎臓障害をお持ちの方もふえてくる。こういうことでありますから、そういう中でどう対応していくか。今、御指摘いただいたこと。このまさに今、医療関係の中の一つの大きな課題であります。これもずっと議論をいただいてきたところであります。何とか医師の確保、あるいはコメディカルなそれぞれの方々の確保、こういったことができないか、ということでありますので、今後とも、努力を継続していきますが、それと同じような観点で、医療従事者の確保ということで、2番目にお尋ねをいただきました。萩市の医療圏、人口10万単位で医師数、看護数、これは県下で一番少ないと御指摘のとおりであります。しかしこれはですね、あんまり1番は悪い悪いという、これは要求の立場で、私どもは常に宇部にあります大学付属病院とか、県に対する、国に対する要望のときには必ずこれも言うんでありますが、実は医療圏の捉え方で、例えば、大きい病院がある、大学病院があるところ。例えば、美祢市とりますと、小野田、宇部、美祢、これが一つの医療圏になります。そうしますと、ぼんと医師の数が多いわけであります。ただ、萩は長門とも分かれておりまして、萩だけになりますと非常に小さいわけであります。だけど市単位で言いますと、例えば、下松、光とかいろんなところ言いますと、医師の数は余り遜色ない。だけど、1万、10万人単位でみたときの医師の数。そして、そういうふうにグルーピングした医療圏で言いますと、実は萩は一番小さいんです。そういうことでありますから、余りこの医師が数が少ない。確かに、さっき言った透析の医師の確保すらもできないわけですから、大変でありますが。まあしかし、高齢化をしてきますとですね、その今まで高齢化率が、例えば20%である場合の人口10万人当たりの医師の数と、ちょっと事情が変わってくるわけですね。高齢化をしております。37%の高齢化率。こういったときの10万人当たりの医師の数。これは、医療に対する需要が極めて高くなる。こういうことでありますから、今の透析問題、これは本当に一例でありますが、いろんな形で出てまいります。ぜひ、よろしくお願いいたします。 そして、2番目にお尋ねがありましたのは、医療従事者、コメディカルな方も含めて、医師、看護師等の確保をどうなっているか。 地域医療再生基金というものを実はずっと3年間使ってまいりました。そして、これによってどういうふうな結果が生まれたかということであります。こういった医療再生基金を活用いたしました医療従事者の就業就学資金、こういった利用者は120名となっております。総額1億1,958万。大変な実は金額を払っております。国の手当てであります。そういうようなことで、今、開業医が2名。勤務医が1名。看護師などの医療従事者が59名。そしてこれは今、県内の医療機関、圏域内の医療機関で就労いただいております。今後、数年間のうちに新たに58名が卒業などによりまして終了する見込みであります。もちろん、医師も看護婦さんも入っています。そういった意味から言いますと、一定程度の効果があった。こういうふうに評価ができるものでありますが、ただし、我々が本当に必要とするところについてはやはり空白になっております。先ほどのこの、透析患者の関係の医師の問題もそうであります。そういうようなことでありまして、まあ今後、今、予約をしている。要するに就学、要するに、この、奨学金を出した、こういったような方々も、今後、萩に就職をいただける。こういうことでありますから、58名の新規の方にまた期待をしているわけであります。 そして、今そのような就学や就労のための拠出以外に、実はいろんな手当てもしているわけでございます。平成27年度から、萩市民病院を中心にいたしまして家庭医療後期研修プログラムを立ち上げる予定であります。これは、このブログラムに参加いたします若手医師が実質増員となる。そういうふうに期待をしておるわけであります。そして、いろいろ当議会でも御承認いただきましたが、臨海荘の跡を利用いたしました医療従事者の宿泊研修施設を活用いたしまして、医師の臨床研修。医学生の包括医療実習。こういったものも今から積極的に受け入れていこうということであります。看護師さんについても、奨学金制度。これは別途今、先ほど言いました奨学金とは違って、萩市独自の奨学金制度がございます。そういったようなことで、今、対応しようとしているわけであります。したがって、何とかこういうふうな今後に当たってもですね、医師、看護師、あるいはコメディカルないろんな方々の確保、こういったことが緊急課題であろうと思います。頑張っているところであります。 いつも言いますが、萩市も今、県内唯一の看護学校、県立のですね、看護師養成の看護学校がございますが、残念ながら萩から第一看護学科に行く人が非常に少ない。第二看護学科はですね、働きながら一生懸命頑張っていただいています。これは皆、大半、10人以上萩に残っていただいていますが、第一看護学科の方も合格者数と言いますか、この就学者が少ないということ。就学者の大半は、萩の地を離れてしまう。これを何とかというんで、今、校長先生も含めて一生懸命今、話をしております。こういったことの努力も、毎年毎年重ねていかなければならないと思っております。 医療関係については、今、御指摘いただきました透析の関係は、まさに御指摘のとおりでありますので、何とかですね、改善ができますように、これまたいろんな意味で、佐々木議員におかれましても豊富な今までの医療経験をお持ちでありますから、今後ともフォローアップをいただきまして、いろんな御支援をいただきますように、よろしくお願いします。 2番目の、男女共同参画の推進という観点で、まず相談窓口の充実ということでお尋ねをいただきました。この女性相談窓口専用ダイヤル、こういったようなことで、十分周知が図られているかというであります。今まではですね、実は今まではと言いますか、最近までは余りその名が通りませんでしたが、最近とくにこのDVを中心にいたしました事件がかなり多発をしておりまして、そういった中で、この地域においても似たような事件もあるというような話も、いろんな形で流布しております。そういったこともありまして、最近はDV関係を中心にいたしましてかなりいろんな相談件数がふえてきています。したがって、そういったことで、誰も知らないということは決してないわけでありまして、今、いろんなところにポスターも貼ってありますが、こういうふうなちょっとした冊子とか、パンフとか、こういうカードを今、担当者、必ず持ち歩いていまして、これには何が書いてるのか、というと、一番大きいところに女性相談窓口として電話番号、時間。そして裏側には、それぞれの県やあるいは警察関係のDV関係、とにかくこれは24時間やってますとか、いろんな時間の制限のないと書いてあります。私どもは、先ほど御指摘のとおり、時間は制限しております。月曜日から金曜までの9時から17時までやりますが。要するに、具体的にお話をいただきますれば、どんな場所へでも行って、あるいはこの土曜、日曜でも対応しております。現にそういうふうな実績が上がってきています。ただし、事前に電話をいただいて、予約をいただく。ということであります。本庁以外の出張相談も受け付けているわけであります。そういうようなことを、とにかくまず、相談をまずいただくことだろうと。そうした女性相談口の他に、実は萩市は、市民相談室や消費生活センターもいろいろですね、特に、高齢者の方のオレオレ詐欺のような、いろんなものの相談からいろんなものがありますが、そして、防災安全課所属のですね、安全・安心推進委員も実は隣接して配置しております。これは、いろんな刑事事件絡みとか、生活保護の偽装した申請とか、いろんなことをやっておりますが、そういったもろもろの相談、たくさん今、受け付けておりますので、こういうふうなことで御連絡いただきますれば、ウイークデーはだめだけども、そういうこの御要請もあるようであります。ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。 あわせて、県の男女共同参画センターの方の、いわゆる俗に、DVホットライン、さっきちょっと示しましたけれども、こういったものは、ウイークデーは、8時30分から夜22時まで。土曜、日曜は9時から18時までと、こういうふうなこともしっかり書いております。そういった時間をどうしてもという話で、急ぐ方はそういう形で連絡をいただきますようにということであります。いろいろこの相談関係については、今、いろんな形で刑事事件にも具体的になるようになりました。そういうふうないろんな事例について。今までは本当に泣き寝入りされておったけれども、堂々ちゃんと手続きを踏んで、問題解決に当たっていこうという方もふえてきております。そういうようなことをそれぞれ今、担当が頑張っておるところであります。職員数がわずかでありますから、十分な今、御指摘がありました。例えば、政令指定都市福岡と、そういうふうに比較していただくのは非常に光栄至極でありますけれども、なかなかそういうふうな余力はない。しかし、今の原因の中で、最大限努力をしている。担当者も非常に熱心に取り組んでいる。こういうふうに御理解いただきますように、よろしくお願いいたします。 次に、市役所における男性職員の育児休暇の取得の支援はどうなっているか。こういう話であります。 実は、萩で最初の育児休暇は、この萩市役所でありました。しかも立て続けに2件。一つは、1年近く頑張っておりました。まさに、この男性職員の育児休暇の極めて良好な事例だろうと思います。まだまだ萩の社会、男性職員が育児休暇を取る。こう言いますと、社会の反応はさまざまであります。しかし、時代は、変わりつつあるということを市職員のこの事例が、みずから示しているわけであります。そういった意味での啓蒙効果、啓発効果、こういったことに役立っていると信じております。 なかなか、まだまだそれに続く、二人に続く者、まだ出てきておりませんが、こういったことも大いに推奨しながら、まだまだ、萩の社会、こういったことに理解いただくまでに、まだ時間がかかりますが、一生懸命頑張っていこう。こういうことであります。 それから、男女がこのともに働きやすい職場環境づくり、こういったことであります。ワーク・ライフ・バランスという言葉も使われました。ワーク・ライフ・バランス。実は、萩の市民病院は、この病院として全国で初めてワーク・ライフ・バランスの実は表彰を受けております。これは、非常に表彰を受けたところは日本生産性本部でありますから、何でこんなところから病院が表彰を受けるのかというぐらいの気持ちも持っておりましたけども、これはもう5年前の話でありますけれども、組織活動部門で、この、市民病院はそういうようなワーク・ライフ・バランス大賞をいただいております。受賞理由は、臨時職員の多様な勤務形態の導入。圏域の看護あるいは介護職員の要求、アンケートを基にした市の委託事業で24時間保育体制を確立した。あるいは、短期間正規職員の導入、そういったもろもろのことについての評価をいただいたわけであります。そういうようなこと、先進的な取り組みも一方であるということも御理解をいただきますように、よろしくお願いいたします。なかなか、この萩の社会は、ワークライフバランスなんていうことは受け入れていただくには、まだまだ時間がかかる。そういう印象を持っておりますが、一つ一つ皆さんが、それぞれ努力をしていただいているということでありますから、ぜひ、御理解を賜りますように、よろしくお願いいたします。 それから、市役所におきますところの、この、女性管理登用の関係ということで、登用の関係であります。女性職員の管理職、なかなか一朝一夕にはできない。これは、積み重ねでありまして、若い時代から経験を重ねていく。この、管理者としての管理能力、こういったものは一朝一夕に身に着くものではありません。したがいまして、何かぽんとこう、人事異動でもってきた、大半の場合、失敗する事例があります。しかし、今までずっと積み重ねてきたもの。今、女性の部長クラスが4月の異動で1人、その前に1人、2人、今部長職についていただいています。まさにここに並んでいらっしゃるわけでありますが、堂々、男性職員と並んで全く遜色のない活躍をいただいています。こういうふうなことを、今、部長のみならず、課長クラスにもあるいはそれ以下のクラスにも、今、そういうことで登用していっているところであります。部長、課長の登用率は県内におきましても大変トップクラスに高いところであると思っております。 いま一つ、審議会などの女性委員の参画でありますが、萩市は、実は30%ルールというのをずっと前にやっておりました。今は平成28年度までに40%ルール、これは、なかなか40%というと大変であります。今、宇部市が、女性市長に変わりました途端に、40%超えるですね、率をまさにやられておりますが、急激に変化をしたんですが、萩は徐々にやってきております。 そして、例えば、防災会議というのがありますが、前もお話したと思いますが、萩市に防災会議とありまして、これは、この会議だけは、皆な充て職だったんですね。女性がほとんどゼロだったんです。ほんのわすか。ゼロに近い数字です。防災会議で実はこの東日本の関係で、国のレベルで大変問題になりました。避難場所、避難地、避難地でどのようなことをやればいいかとか、そういったときの議論。男性ばかりなものですから、生活感覚がゼロでありました。大問題になりました。それ以降、少し全国に、防災会議に女性の感性で避難地の、避難場所のいろんな問題を考える。こういう話であります。私ども、そういうふうに、今、136人の防災会議、メンバーでありますが、12人女性であります。33.3%。今、3分の1ルール、まさにのっているわけであります。こういうようなことも本当に些細なことではありますが、意を払ってきているところであります。御理解いただきますように、よろしくお願いします。 一応、医療の問題、男女共同参画の問題、十分な、それぞれいろんな御指摘をいただきましたが、どうかこの市議会も今、女性の方はたった2人でありますから、どうぞひとつ、他の24人の男性議員に負けることない、しっかり御活躍いただきますように。それが、男女共同参画の一番の原点であります。物事が決まる、決める場所で活躍をいただくこと、これが一番原点であります。よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 5番、佐々木公惠議員。 ◆5番(佐々木公惠君) 市長の方から医療職の確保ということで県立看護学校のお話をしていただきました。第一看護学科と第二看護学科とがございますが、第一看護学科は、萩市がまた県外からの学生さんが多いと聞いております。卒業したら、実習は萩市内の病院または長門病院の方、利用しておられるわけですが、卒業したらなかなか地元に残られる方はいません。やっぱり、地元、地元と言いますか出身地ですね、県外だったり山陽側だったり、そちらの方に帰られる学生さんが多いようです。ちょっと4、5年前になるかと思いますが、その学生さんたちにアンケートを、先生たちになぜ残らないかというお話を、県立の先生に伺ったことがございます。その理由に、萩市では大きい病院がない。専門的な分野での習得がしづらい。大きい病院で働きたい。都会の病院で働きたい。という理由が述べられておりました。第二看護学科の場合は、既に准看護師という免許を持って、ステップアップするために第二看護学科に入られる、入っておられるんですが、地元の方が多いので、地元の病院で働きながら、第二看護学科で勉強しておられる方が多くおられるので、そのまま引き続き萩市内に残られるという方が数名おられます。しかし、その中でも、やっぱり大きい病院また公立病院に移りたいという理由で、萩市から出て行かれる方が多くありました。やっぱり、こういうふうに先生のお話を伺うと、何か地元でずっと働いてきた私たちにとっては、寂しい思いがするわけですけども、第二看護学科の場合は、特に萩市民病院また都志見病院という施設を萩市内の施設で実習が主にされているわけですけども、その実習生には本当に人数の少ない中、学生さんの実習担当をですね、皆さんしておられるわけですが、一生懸命携わっていても残っていただけない結果を見ると、本当に寂しく思います。理由は、先ほど申したような理由で学生さんたちが市外に出ていかれるわけですが、本当にこれからですね、萩市の魅力ある萩市、本当に勤めたいと思う病院づくりですね。それが本当に重要になってくるんじゃないかと思います。また、萩市内の病院施設それぞれの看護師さん、医療従事者の努力もさることながら、本当に魅力のあるそういう病院、それをですね、目指して、これから頑張っていかなければいけないなということ。また、改めて思った次第です。ありがとうございました。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) ただ今、県立看護学校のお話をされました。御指摘のように、実は入学者、第一看護学科の場合、かなり、以前は九州から。去年、今年もうほとんど県内の卒業生になってきております。これは相当県も力を入れてきたんだろうと思います。いろいろ推奨してきたんだろうと思いますが、見事に入学者は山口県内の出身者が圧倒的になりました。しかし、どういうわけか萩の出身者は外へ出て行ってしまう。こういう話であります。今、一応聞きますと、おっしゃるとおりであります。もう少ししっかり学びたい。大病院で学びたい。こういうことであります。しかし、もう一方で、どこか都会へ行きたい。そういう気持ちがあるのも事実だそうであります。 そういった学生の皆さんともですね、少し校長先生にもお願いをしておりますが、何とか一人でも萩の地へ。萩の病院も、それぞれ特色のある展開をしております。市民病院はさっき言いましたように、ワーク・ライフ・バランスで大賞を受けたのは全国ここしかないんだ。こういう話でございます。今も、あの、総合医療的なですね、そういう特色ある病院にしよう、こういった努力をしているわけであります。そういったことを含めて、看護学校の皆さんにもしっかり理解をいただきたいと、こういう思いであります。 ぜひぜひ、また、いろんな意味で、この吹聴を頂きますように、よろしくお願いいたします。 そういった観点で、さっきいろんな研修制度、これは医師の関係でありますが、そういう研修の関係も、できるだけ幅広く受け入れていこう。こういうふうに思っています。 それから先ほど、この透析患者の福祉タクシーの話をしましたが、この、萩から長門には行けるんですが、長門の業者で帰ってくるときは使えない。こういう話であります。益田、山口は皆、使えますが、長門についてはそうじゃないという、メモが入りましたのでお伝えをします。 ○議長(横山秀二君) 佐々木公惠議員の質問は終わりました。 この辺で、午前中の会議を終わり、午後1時から会議を開きますので、定刻までに御参集願います。 それでは、休憩いたします。     午前11時53分休憩────────────────────     午後1時00分再開 ○議長(横山秀二君) 午前中の会議に引き続き、午後の会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 続いて、議席番号18番、守永議員。18番、守永議員。  〔18番 守永忠世君登壇〕 ◆18番(守永忠世君) 非常に懐かしく思います。4年間、温かい励ましを送っていただいた同僚議員さんに感謝をいたします。何とかそのご恩に報いるために、1期4年間、これから頑張ってまいりたいと思います。 それでは、一般質問を行います。 学校行政についてお尋ねをいたします。 いじめ問題についてお尋ねをいたします。子供たちの中に、暴力が広がるようになったのは第一次オイルショック、1973年直後における受験体制の確立以後のことと言われています。御承知のように、第一次オイルショックが日本経済の高度成長にとどめを刺し、成立したばかりの1億中流社会を根底から震撼させ、人々を生活の不安の中に陥れました。ところが、1975年には、労働強化と輸出の強化拡大を図り、はやくも貿易収支赤字を大幅に減少し、1976年には、黒字に戻すとともに、先の資本主義諸国が高失業率と国際収支赤字にあえいでいるのをしり目に、経済大国、覇権国家への道をたどることになったのでございます。いじめは、1980年代に社会問題となりましたが、その、ピークは、1985年であります。しかし、教育問題として真剣に議論されるようになったのは比較的最近のことであります。いじめの様相が深刻化してきたと言われ始めたことや、陰湿化、長期化、集団化を見せ始めたためだと言われております。先ほども申し上げましたが、いじめは1980年代になって大きな社会問題となり、そのピークは1985年ごろであります。この、警察庁から、いじめ被害による自殺者と認定された中学生は9件にも達しております。さらに、翌年2月にも、東京都内の公立中学校の2年生の男子生徒が、いじめを苦に自殺しております。皆様も御存じのことと思いますが、この事件は、マスコミでも大々的に報道され、彼が自殺に至った経過を描いたドキュメント、葬式ごっこ、これは朝日新聞社ですが、も、出版されました。今一度、いじめの定義について、辞書をひも解いてみました。肉体的、精神的に、自分より弱いものを暴力や嫌がらせなどによって苦しめること。特に、昭和60年1985年ごろから陰湿化した校内暴力を指すとあります。いじめの隣に、いじめるとあったので注視したところ、弱い者を苦しめ痛めつける。辛く当たる。同級生に、よってたかっていじめられる。ことさらに厳しく当たると解説してありました。そこで、一例を挙げています。中学生が残した遺書であります。「家の人、そして友人へ突然姿を消して申し訳ありません。ほかに何か詳しいことについては、〇〇とか、××とかに聞けばわかると思う。俺だってまだ死にたくはない。だけど、このままじゃ生き地獄になっちゃうよ。ただ、俺が死んだからってほかのやつが犠牲になったんじゃ意味ないじゃないか。だからもう君たちも、ばかなことをするのはやめてくれ。最後のお願いだ。」これは朝日新聞、1986年2月3日の記事です。これは、先ほど申し上げましたいじめを苦に自殺した中学2年生が残した遺書です。少し劇画的なところもありますが、彼個人に対するいじめを超えて、いじめ問題そのものの解決を訴える内容であります。 最近では、平成24年9月生徒の命を守るべき教師が、いじめを助長としたというとんでもない事件もありました。東北地方の小学校のクラス担任の先生が、当時3年生だった女生徒の名前を入れて、こんなざれ歌でからかったという驚くべき事例であります。「泣いているのは〇〇さん、言い合いをあっちでもえんえんえん、こっちでもえんえんえん」これは愉快な牧場の替え歌で、級友たちのちょっかいですぐ泣いてしまう彼女をからかう内容でした。この替え歌が1年間歌われたといいます。担任は、年配の先生でした。クラスではこうも言っています。「泣くのはかまってほしいからよ。無視、無視。」と。これにより、無視が始まったのです。教師の行為で、いじめが公認されてしまったのです。この女性徒は、成人した今も、担任の先生が納得できないと言っております。これは教師による子どもたちへの信じられないようないじめの例ですが、教師にはより鋭い人権感覚が必要です。方面的にいじめはとまっても油断せず、いじめの背景にある子どもたちの考え方を変える指導が絶対に必要です。幸い、萩市においては、このような痛ましい出来事はないと信じていますが、大であれ小であれ、いじめは基本的には生徒間において教師の存在や指導などとは無関係に発生するものであります。その意味で、教師による体罰とは区別されることも確かです。しかし、強いものが一方的に弱いものを苦しめるという行動は同様であり、体罰に刺激されてのいじめも少なくないと言われます。学校教育現場での、先生の役割は、先生は僕のことをよくわかってくれている。私の悩みや喜びを知っていてくれる。という気持ちにさせるように、常に生徒の心を大切に接してあげなければならないと思います。一人一人は皆違い、それぞれ個性的な特徴を備えております。したがって、計画的な観察を続け、利点や取り柄をしっかりと見出してあげなければなりません。そのためには、1日1回声をかけたり、話しかけたりして、子どもの心をしっかりと把握することが大切だと思います。御父兄の方々も、学校に対しては、立派な人間にしてくださいと、地域からも多大な期待を寄せられております。 今、学校の果たす役割は極めて多く感じられます。言うまでもなく、学校は子どもたちにとっての心のふるさとです。また、教師は人の子の将来、運命を預かることについて、常に恐れと謙虚な気持ちを持って、毎日の授業に懸命の努力を重ねていくことが要請され、求められていると思います。ここでお尋ねをいたしたいと思います。現在の萩市内の学校での、児童・生徒のいじめ、不登校の状況はどうなっているのでありましょうか、教育長さんにお聞きしたいと思います。 次に、若者の建設業就労促進担い手確保対策事業についてお尋ねをいたします。 2014年4月22日付けの読売新聞の掲載記事によりますと、県は今年度、建設業への就労促進対策に乗り出すということです。さらに、県内の建設業の就労者は、若年層、29歳以下が大幅に減って、高齢化が進み、技能習得に時間を要する産業とされるため、県は合同就職説明会を開いたり、求人を行う企業の個別相談に応じたりして、若者の就労を促すとあります。建設業界も担い手不足を解消しようと、県や建設業界など、13団体が県地域を支える建設産業担い手確保育成協議会を設立しております。今後、団体間の情報交換を促し、共同事業を決めて展開するほか、県が作成する業界のPRづくりにもかかわるとあります。県によると、県内の2012年度の建設投資額は約4,800億円で、ピーク時の1991年度から、ほぼ半減となり、この間に業者数も減り、高卒者らの建設業への就職も限定しております。その結果、2010年には、29歳以下の就業者は約6,900人となり、最高だった1995年の約40%に落ち込んでいます。年齢構成も、55歳以上が約38%に対し、29歳以下は、約11%となっております。このまま減り続けると、災害復旧等の工事などに支障をきたすとあります。最近、若者が減少した背景には、近年の公共事業の落ち込みを受け、事業者が積極的な採用を控えた。2番目に、若者が業界の将来を悲観し、魅力的な就職先と捉えなかった等があるそうです。山口県監理課、建設業班が2013年5月から7月に案内の建設業者3,000社。有効回答数1,394社を対象に実施したアンケート調査では、技術者が既に不足していると回答したのが、18.5%。1年から5年以内に不足する。5年から10年以内に不足するをあわせると59%に上がっています。また、これまでの5年間に求人を出した703社のうち、3割が人材を確保できなかったと答えております。 県は、4月から総合的な対策事業約950万円に着手しました。3,000社を超える建設業者に、就業支援の専門家を巡回させ、効果的な求人の出し方を指導、助言したり、アピールの仕方を助言したりしております。秋には、100社集めて合同企業説明会の開催を計画し、このほか、建設業界で働いている若者就業者を集めた研修事業も実施予定で、これらの特命により、本年度は30人の就業、地域就業者を獲得を目指しております。山口県監理課、建設業が災害復旧や公共施設の整備など役割が大きく、やりがいのある仕事。一人でも多くの人材が確保できるように指導したいと言っております。 以上のことを踏まえて、萩市として県と共同して取り組む策等、お考えあればお聞かせいただきたいと思います。 以上で、第1回目の質問を終わります。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 守永議員から2点、お尋ねをいただいています。第1点は教育行政、いじめの問題でありますので、教育長の方からお答えをさせていただきます。 2番目の建設業就労促進の関係でありますが、これについては今、お話がありましたように、今、建設業協会は、人材不足と言いますか、特に若年、若い人たちの就労者が著しく少ない。こういったことが大きな問題になっておりまして、これは決して山口県だけではなくて、むしろ国全体の話であります。国もいろんな今、対応をしております。場合によっては、海外からの建設労働者の導入、こういったことまで今、議論がされ具体化をしようとしているわけであります。萩も実はいろいろ御議論いただいております。この、災害の復旧・復興関係で、大変建設業協会のこの人材不足が目立ってきております。実は、ハローワーク、職業安定所の方に行きましても、5月の求人の模様が出ておりますが、第1ページを一覧見てみますと、そこにずらずらと正社員として建設各社のですね、正社員募集があるんですね。そして作業員の募集ももちろんございます。いわゆる技術スタッフが足らない。何とか今、即戦力になるようなそういった意味での募集がございます。これ一つ見ましても、いかに今、萩の地域におきましても、建設関係について、スタッフが7足りないか、こういったことを示しております。できれば、若い人を採用したい。こういう思いがあろうと思います。今年の26年4月におきます採用におきましても、建築業協会、久しぶりに実は採用が行われております。いろんな意味で、人材が不足している。要は、労働需給の中で、特に実は建設業協会の業界の労働需給がタイトになってきていると、こういうことが言えるかと思うわけであります。 そういう中で、ミスマッチと言いますか、一方で求人が必要だ。そして、一方でなかなか若い人の職場がない。こういった地元の声でありますが、高校を卒業した場合に、多くの皆さん、就職する場合は県外に、大手に。県内におきましても山陽側に。こういうふうな形で出ていってしまいます。今年も実はハローワークの所長と一緒に新卒者の割と採用いただきます企業を回ってまいりました。今年は、建設業協会の中のメンバーに、もう一つはこの柑きつの加工業者でありましたが、やはり、かなりタイトであるというふうな話であります。先ほどもちょっと建設業協会の事務局の方に電話をいたしましたが、各社とも今、大変苦労されております。こういうことであります。したがって、何とかこの若手の皆さんに残ってほしい。専門の、例えば、土木を学んだ、あるいは建築を学んだ、こういった学生もいるわけでありますから、何とかこの萩の地に残って、しっかり活躍してほしい。そのためには、やはり、各建設業界も少し処遇面、いろんな形で考えてほしい。こういったこともあわせてお願いしております。どうしても、給料が安いとなれば、山陽側に出ていく。こういうような話もございます。今のこの復旧・復興事業が、これはまだ相当続いてまいります。どうか今、相当規模を縮小して、この、職員、スタッフもかなり絞り込んでおりますが、これでは恐らく今の事業関係については対応できないだろう。こういうふうに思いますので、引き続きまして、そういった雇用関係について、努力をしていきたいと思います。なかなか私ども独自で動くことは難しいんでありますが、今、御紹介がありましたように、県が地域建設産業就業支援総合対策事業という、こういう事業の中で、これも緊急雇用創出事業でありますが、私どもも緊急雇用創出事業を活用しまして、事業を一つやっております。その関係は、まさに今回、この定例会、6月定例会の補正予算に出しておりますが、就業促進支援事業としまして、これは建設業だけではなくて中小企業全般にかかりますけれども、中小企業のPR、企業の情報発信、あるいは就職支援、求職者との出会いの場となる就職説明会、こういったものを4回にわけて行う。こういう予算を事業主体は商工会議所でありますが、わずかでありますが200万弱の予算を今、お願いをしておるところであります。こういったことも、できるだけ緊急雇用創出事業ということでありますから、活用いただきまして、地元の雇用が促進されるように、こういうことであります。まあしかし一方で、本当にこのかなりタイトになって、人材確保ができないと、まあ資材もなかなか確保できない。こういう話もあります。資機材の話と同じように、この技術系スタッフの確保ができないと、工事は進捗しません。予定通り本当にいくのかどうか。こういった懸念もあります。何とか一人でも多く、しっかりした職員、スタッフが確保できますように、私どもも努めていきたいと思いますが、ぜひ、いろんな場で、そういったことの必要性、あるいは問題、こういったものをしっかりまた、訴えていただきますれば、大いに一つ、皆元気も出ますし助かります。よろしくお願いします。 そういうことで、まあいろいろありますけれども、何とか今、建設関係も含めて今、萩の労働需給の関係でありますが、実は今の一番の直近なものが4月でございますけれども、4月のこの有効求人倍率も1を超えております。しかし、私ども萩のハローワークは、長門と萩を足して合わせます。要するに平均値を出します。萩は1を、まだ超えておりますけれども、長門の方は1を割っております。したがって、全体の数字は0.9いくつになりますが、今、このずっと1年近くは、山口県の有効求人倍率、あるいは国の有効求人倍率をはるかに凌駕した姿になっています。2月、3月、1月は1.5近い数字でありますから、これも相当の労働需給は逼迫をしている。こういったことのあらわれであります。こういったような状況でありますが、これを一過性のものでなくて、何とかずっと継続でき、正社員として正規職員としてしっかりそれぞれの会社が雇用いただきますように、そうなれば、相当そういった需要も変わってくるし、まあ今、散々御議論いただいています。人口減少の問題、こういったものにも結びついていくわけであります。どうか、建設業協会の業の世界の話をされましたが、こういったことが、他の分野においても同じように出てきますように、期待するものであります。 教育問題は、教育長の方から。 ○議長(横山秀二君) 教育長。  〔教育長 中村哲夫君登壇〕 ◎教育長(中村哲夫君) それでは私の方からは、守永議員さんからのいじめの状況並びに不登校の状況についてお答えをしたいと思います。 昭和61年東京都中野区内の中学校で起こったいじめ自殺事件や、平成23年これは社会的にも大きな問題となった大津いじめ自殺事件など、教育に携わる者といたしましては、このような痛ましい事件は、決してあってはならない。決して起こしてはならないものであると強く思っております。現在、各学校においては、道徳の時間や学級活動、さまざまな体験活動を通して、人を思いやる心。かけがえのない命や友達を大切にする教育を行っております。ともあれ、これらの取り組みを行うのは、現在、市内の小中学校で勤めております500名余りの教員であります。その教員一人一人が、児童・生徒をかけがえのない存在としていつくしむ人権感覚を持ち、児童・生徒の心に寄り添うことが重要であると思っております。いじめの問題は、昔も今も重要であると認識をしております。 さて、萩市のいじめの状況についてですが、毎年度末に学校が行っている文部科学省の調査。直近の25年度の数字については、現在、文部科学省で精査されておりまして、公表される数値は届いておりませんので、24年度の数字でお伝えをしたいと思います。 いじめの件数で言いますと、小学校が6件、中学校が14件でありました。小学校、中学校とも、からかいや冷やかしや、言葉、態度による嫌がらせ。あるいは仲間外れといった内容が主なものであります。これらは、本人や保護者からの訴え。あるいは教師の気づき。それから。アンケートなどから認知されたものです。 この事案については、学校の迅速で誠意ある対応によって、すべてのいじめは現在、解消をしています。このような現状の中で、市教委といたしましては、平成24年9月から市内すべての学校で、児童・生徒に対して週1回のアンケート調査を実施しております。いじめを受けた事実を聞き取るだけでなく、困ったことや嫌な思いをしたことなど、小さなことから今後いじめに発展する可能性のあることを早いうちにつかみ、いじめとつながらないような努力をしております。 また、平成24年度からは、教育委員会内に、子供相談支援室を設けております。年間、300回以上を超す学校訪問によって、個々の児童・生徒の状況を聞き取り、いじめとして疑わしいものについては、解決のための指導助言を行っているところです。どの学校にあっても、児童・生徒が3日間以上欠席した場合は、必ず家庭訪問を実施して、児童・生徒の状況を確認するなど、常に危機意識を持って取り組んでおります。 さて、本年度から昨年度9月末に交付されたいじめ防止対策推進法に基づいて、萩市としての萩市いじめ防止基本方針を策定し、さらに4月からは、各学校で作成された学校いじめ防止基本方針に基づいて、いじめ対策委員会を設置しております。 次に、不登校の状況についてです。不登校とは、何らかの心理的、情緒的あるいは身体的、社会的要因、背景によって、児童・生徒が登校しない。あるいはしたくてもできない状況にあるため、年間30日以上欠席したものの内、病気や経済的理由によるものを除いた、こういうものになっております。 平成24年度は、小学校は4名、中学校は15名、計19名でありました。4年前の平成20年度には40名を超えていた数も、各学校の取り組みや、先ほど申しました子ども相談支援室の取り組みの結果、半数以下となり、減少傾向であります。市教委といたしましては、子ども相談支援室が中心となって、学校訪問による情報の収集。スクールカウンセラーによる相談。ケース会議の開催。萩市子育て支援課を初めとする関係機関との連携。教育支援センター、萩輝きスクールの活用等、多くの手立てを図って、全力を挙げて不登校ゼロを目指してまいります。 以上でございます。 ○議長(横山秀二君) 守永議員。 ◆18番(守永忠世君) ありがとうございました。大変わかりやすく丁寧にいただきまして、現在までの経緯をよく理解いたしました。ありがとうございました。 私はあの、以前にもですね、いじめについて当時の本会議場でお尋ねをいたしました。そして、市長さんからも相当熱心にお考えを賜りました。思い出して紹介してみますと、萩はそもそも文教のまち。こう言われております。教育を大事にするまちであります。元来、学校というところは、決して読み書き等の学業だけを教えるところではないことは言を俟ちません。本来は、人が人として生きていく道。こういったこともしっかり学ぶ場所であります。この場所において、弱い物いじめをする、一人に対して大勢がいじめを行う。こういったことは言語道断であります。このことに関連して、他の大事なことも述べられておりますが、長くなりますので省略いたします。ただ1点、申された重要なことは、まさに萩市の学校からいじめを一層する。そういった宣言をしてもらう。まず、19年度からスタートする。こういったことをぜひ教育委員会、教育長、関係者の方々にお願いをしたいと。私は直接、教育を担当する立場ではありませんが、行政を行う立場からもぜひ、そのようにお願いをしたいと。教育長には必ず、そのような対応をしていただけるものと期待をしております。私は行政の立場からいたしましても、できる限りの協力や支援をするつもりでありますと強く申されました。すばらしいお言葉、御決意であったと思います。 その後、このことがどのように進められているのか、現状について差支えがなければお教え願いたいと思います。 中村教育長さんに再度お尋ねをいたします。 以前にも、教育長さんにお願いをいたしましたが、いじめ、不登校、少しでも撲滅するため、これは先ほど、300回もあるとありますが、まあそのことも再度話して、今の教育現場の現状とですね、問題点をどのように把握しておられるか。教育長さんも御多忙のことと存じますが、過去において現場での経験は豊富に持っておられることも重々承知いたしておりますが、私は、教育の現場は、刻々と変化するものだと承知しております。それゆえ、教育に若者、生徒たちの様子や考え方、問題点などの現状を把握され、体感されることが重要ではとも言われております。さらに、教育現場で熱心に指導されている先生方、特に若い先生にとっても、そのような教育長がおられるということは、大変励みになることだと思います。私は、松陰先生のお言葉に、「己を正してしかる後に人に教へば、亦孰れか敢て従わんざらんや。」長いので中略します「己を正すの学、勤めずんばあるべからず。」と言っておられます。これはどういうことかと言いますと、自分を正しくして、その後に人を教えるのであれば、どうして従わない人がいるであろうか、ありはしない。自分を正しくする学問に、励まなければないようではいけないと言っておられます。先生は、真摯に勉強を続けているかどうかを敏感に感じ取るのが生徒たちであります。私は、生徒たちへの教育において、人材育成なくして萩市の将来はないという信念を抱いておりますが、中村教育長さんのお考えをお尋ねいたしまして終わりたいと思います。 次に、先ほどの建設業界に関しまして、建設業界担い手問題に限らずにですね、急速に進化する雇用行政に対して、雇用創出に取り組む自治体がふえているとあります。県庁で開催された総会には、各団体から16人が出席して、高校生対象の建設現場の見学会などそれぞれの活動の報告があり、どのくらいの就業者が適正か、数値目標を決める。賃金が低いという不満も出ているといった意見が出されたということであります。サラリーマンにとって、やはり第一は賃金の問題ではないかと考えられます。賃金の問題については、企業の経営方針等があると思いますから、多くを言うことは差し控えさせていただきますが、当然実施されていることと思いますが、在学中に各種の資格、技能講習修了証、会社に役立つ資格等の取得があれば、賃金に勘案されるのも一つの方策ではないかと思います。 また、在学中の夏休み、冬休み期間中に、これから就業希望している生徒たちを実施に職場体験させると、いろいろな取り組みで行われているようですが、これらを組み合わせて行うことも、より一層効果を上げる一つの方策ではないでしょうか。 大事なのは、考え方の基本として、若い人が長く勤められるような環境をつくられることが大切ではないかと思います。 最後に、私事で大変恐縮ですが、私は就業中に大型移動式クレーン、玉掛け技能講習終了。酸素欠乏危険作業主任者、鉛作業主任技能修了者、足場組立作業主任者、工事担任者資格、移動無線資格、鈴鹿サ─キットでの交通安全基本終了講習者を取得させていただきました。このようなことも社員を励まし、勤労意欲の向上となり、会社に勤続、居つき利益をもたらす方策の一助になるのではないでしょうか。この問題に対して、私自身、まだまだ勉強不足で、十分に意を尽くせませんが、御意見をお聞きし、質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度お尋ねであります。 この、建設関係の話でありますが、まさにこの業界の処遇の問題。こういったようなことも要するに若い皆さんが働きやすい環境ということで、ぜひとも考えていただかなければならない課題であろうと思います。今回のこの需給関係が非常にタイトである。まあこれは一つの大きな、業界にとりましても大きな一つの課題として見直すべきいいチャンスではないかと、こういうふうに思います。なお、若い皆さんがインターンシップというような形で現場を見ていく。こういったことも必要だろうと思いますし、今、御提言ありましたこと、本当にまた、いろんな資格もお話をされました。そういったようなことを、もろもろのこと、何か若いうち、学生の時代に、そういったことをして、そして、業界の内容をよく学ぶ。こういったことも必要だと思います。ぜひそのような形で、実現できればと思います。 いま一つ、私も期待しておりましたが、ちょうど4、5年前に確か議員からそういういじめの問題を、この議会でいろいろ御指摘をいただきました。当時も、市内でもいろんな話がありました。そういった中で、教育の場で教育に反するようなことが行われることは、これは看過できない、こういう話をしたと思います。今、おっしゃったとおりだと思います。その当時は、今、中村教育長ではなかったんです。教育の問題は教育長にお任せをしておりましたが、そのお話を教育長も当然、お聞きになっておりました。そして、教育長の最終判断だがと御断りいたしまして、例えば、松陰先生の言葉を毎日朗唱している。そしたら、いじめは悪いことだ。いじめは卑怯なことだ。弱いものをいじめることはひきょうなことだ。こういったことを毎日朗唱することはできないのか。ということをお話しました。恐らく今、なお萩の市内の小中学校は、言葉はそれぞれの学校の自主的な判断であろうと思いますが、そういうことはやられていると思います。教育長からまた、話をいたします。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 教育長。 ◎教育長(中村哲夫君) 今、いじめを一掃する宣言の現状ということですけれども、小学校では、仲良し宣言。そして、中学校ではいじめ撲滅宣言。こういうことで、平成19年の5月から現在まで、ずっとすべての学校でやり続けております。私も学校訪問もまいりますけれども、教室の必ずどこかに仲良し宣言、そしていじめ撲滅宣言が掲げられています。朝の会、あるいは帰りの会でその文言をしっかり子どもたちが大きな声で朗唱しております。ただ、この宣言をですね、子どもたちが朗唱しているという事実は大事なんですけれども、これだけで、先ほど申しましたように、いじめはゼロになっておりません。全教育活動を通じて、このいじめゼロに向けて、私たちは、しっかり挑戦していかなければいけないという思いでおります。 それから、学校の状況をどのように把握しているかというお話でしたけれども、計画的には、私は年2回、すべての学校を管理職訪問という形で訪問させていただいております。そして、それ以外に、それぞれの学校の行事、あるいは地域の行事等で学校に出向くことがたくさんあります。できるだけ頑張っている先生方に声をかけて、その頑張りを認めたり、そういう思いであります。 さらに、3年前から学校教育課の指導主事が、それぞれの学校担当した形で、学校担当制というんですが、36校それぞれ分担をしております。これは、頻繁に学校に行きまして、さまざまな情報を、手に入れるということで、昨年度は、1年間、1,000回を超える訪問数になっております。確かに教育は人なりということなんでありますが、500人の先生方と一緒に、しっかりした実践を積み上げて、これからも萩市の教育を充実させていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 守永議員の質問は終わりました。 ここで、10分間、休憩いたします。     午後 1時42分休憩────────────────────     午後 1時52分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 続いて議席番号8番、森田議員。8番、森田議員。  〔8番 森田哲弘君登壇〕 ◆8番(森田哲弘君) お願いします。 過疎問題を考える会の森田哲弘でございます。初めてのことですのでとても緊張しております。 私は中小企業の経営者でございます。数年前、ある雑誌で最もなりたくない職業ということでほかの職業を抑え、見事トップになっていました。なぜかと言いますとこの時代に中小企業の経営者は生命保険をかけ、お金を借り、命をかけての仕事になるからです。私は20年以上この命がけの仕事をしてまいりました。もう命がけに慣れております。議員の仕事も慣れた命がけの仕事をしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 考えてみれば農業の方、漁業の方、確定申告をされる方は皆さん経営者です。経営者の皆さん頑張りましょう。この萩で起きた明治維新は、まさに命がけの事業であったとこう思います。 それでは通告によりまして命がけの質問をさせていただきます。 1つ目は昨年7月28日に起こった豪雨災害の復旧、復興について3点ほど質問させていただきます。 私も会社が須佐と中小川に被害、災害にあいました。これは災害にあった人でないと痛みはわかりません。生の声をお伝えしたい。届けたい。こう思います。 2つ目は山陰自動車道、萩、益田間の早期開通と産業振興についてを質問させていただきます。 それでは1点目ですが、災害により須佐、田万川の各河川の堤防の状態が悪化し、土砂や残留物で川が浅くなり、雨が降ると堤防の決壊の恐れや堤防から水が溢れ出てしまう可能性があります。これから梅雨や台風の時期になるため危険性が高くなり、被災された方々が不安を感じていらっしゃいます。被災された方々は少しずつ復興の兆しも見え始めた今、再び災害が起こると立ち直ることができないと言われています。まず危険な箇所を早急に対処していただくことができないでしょうか。この件について市長にお尋ねいたします。 2点目は須佐、田万川、むつみ地域の工事関係者と地域の商工業者との取引を推進し、地産地消を進めることにより関係産業の活性化と生活再建について質問をさせていただきます。 まずは被災された方の心、精神の復旧、復興についてですが、被災された須佐、田万川、むつみ地域の方々は経済的にも困難な状況になっていらっしゃいます。農家の方は水田が使える状態ではなく、田植えができない箇所もあります。漁業の方は海に土砂が流れ込み魚介類に影響を及ぼしているため、漁獲量が減少しております。商工業の方は災害による保険があまり普及されてません。店舗の災害だけではなく、商品が流されるなど大きな痛手を受けていらっしゃいます。 そこで復旧、復興にかかわられる工事関係者の方々にできるだけ須佐、田万川、むつみ地域内の商工業者とお取引をいただきたいと思います。食事、弁当、燃料、まだまだたくさんあると思います。須佐、田万川、むつみ地域内、商工業者の御利用をお願い申し上げます。そして地元の業者は地域内の米、野菜、魚介類等を使用し、地産地消をすることで相乗効果を高め、災害の復旧、復興へ協力していただけるよう市長からも声を出し応援していただけるでしょうか。被災された方は少し安心され、前向きに生きられると思います。 被災地の生活再建と活性化に向けて市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 3点目は災害による川の残土処理の問題です。この残土を利用したまちづくりを計画されるとよいと思います。安価な住宅地を求めている方はいらっしゃいます。安価な住宅地を作ることで若者の定住が見込めると思います。あわせて市営住宅建設も考えていただいたらと思います。 田万川地域から島根県益田市の中心部までは15分から20分ほどの距離です。益田市から萩市田万川への定住を確保し、現在益田市に住んでいらっしゃる方のベッドタウンになればと思います。2040年の人口予想では益田市が33,500人、萩市が29,800人になるとのデータが出ております。 現在は萩市の人口が2,500人多いのですが、25年後には萩市の方が益田市より3,700人少なくなります。3,700人と言いますと、須佐、田万川、どちらかの人口よりもっと多くなる。そういう人口が減るという話です。これからは将来を見据えたまちづくりを考えた復旧、復興を進めていくことが大切だと考えます。今、被災を受けたピンチをチャンスに変えられる、本当チャンスだぞとこう思っております。 川の砂利は宅地に適していると聞いておりますし、残土処理量の利用を考えますと安価な土地ができると思います。人を集めないと企業誘致もありません。土地を買い、家を建てるということはその場所に定住するということです。アパートや借家ですと何かのきっかけでその場を離れる可能性が高く定住に結びつきませんが、家を建て定住することで仕事、地域活動に対しても、一生懸命取り組める人材の確保にもつながると思います。 このような考え方から東部地域の将来に向けてのまちづくりにつながる復旧、復興について市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 続きまして山陰自動車道、萩、益田間の早期開通と産業振興について質問をさせていただきます。山陰自動車道、萩、益田間の早期開通を国や県にお願いしていただいていると思いますが、早期開通を望むわけは以前阿武町木与に土砂崩れ危険箇所があるため、大雨が降ると通行止めになり、主要道路の通行止めには多くの方々が困っているということが大きな理由としてあります。また山陰自動車道が開通することで物流がよくなり、地域経済の発展と企業誘致の可能性が高くなることなどの期待もできます。山陰自動車道早期開通を強く望んでいます。しかし開通にあたり、今から対処していかなければいけない問題があると考えます。 萩市には多くの道の駅があり、観光産業が盛んです。山陰自動車道ができることによって国道、県道沿いの道の駅や温泉、観光施設、商業施設等は大きな打撃を受ける。こういう事実は予測されると思います。中国地方内で特に鳥取県、島根県には大きな打撃を受けた道の駅、観光施設が何カ所かあります。このようにならないために、現時点からいろいろなことを考え実行しなければ、同じ道をたどることが考えられます。 これからの山陰の観光産業施設をお客様の情報、ニーズに合わせどのようなおもてなしをするのか、持続可能な観光産業施設にするためには何が必要かを考えなければならないと思います。まだまだ先のことですが、今から考えないと間に合いません。 山陰自動車道の開通により、萩地域の商工業の衰退を避けるため、対策をどのようにお考えかをお聞かせいただき、第一質問とさせていただきます。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 森田議員から一つは先般の集中豪雨の関連の復旧、復興の絡み、そしていま一つは山陰自動車道の絡み、2点お尋ねをいただきました。順次お答えをさせていただきます。 最初の集中豪雨の関係、まさに直接被災された方の一人である。こういったことであります。まことに本当に大変な思いをされた。心より御見舞いを申し上げたいと思います。 今この復旧、復興に当たって工事が進められておりますが、間もなく雨季に入る。こういった時期でもあります。こういった中でこの危険な箇所から早急にとにかくこの対処してほしい。同じことが二度起こるということになれば立ち直れなくなる。こういう強いお言葉でありました。まさにそのとおりだと思います。 今、市の管理いたします河川、我々はこの市管理の河川、これは比較的小さな河川等でありますが、これは第一優先として人家に影響を及ぼす恐れのある河川、これを最優先にしよう。そして改修時に道路の通行規制にかかるようなそういった河川、要するに兼用護岸、こういったような話でありましょうが、迂回路や交通量の多さ、こういったものも含めて考えたときにそういったものも優先的に考えよう。あるいは他の工事に影響がある箇所、これは農地に影響がある。こういったようなものについては最優先で考えよう。こういったようなことで今、順次復旧工事を行っているところであります。この内容についてはもうすでに、きのう、おとといそういった具体的な事例を含めてお話がありました。 とにかく今の時点ではすべてが完成しているわけではない。したがってすでにこのリスクを伴った今並行した工事を行われているわけでありますが、とにかくあまり強い雨が降らないように、こういう祈るような気持ちでありますが、とにかく降っても何とかやって行けるように。それは今までもすでにお話ししたとおりこの雨季に入ります前に総合的なチェックをする。そして巡回やそしてその相互に事業者が入っているところは事業者がしっかりウォッチするように、こういったようなことをいろいろ取り交ぜてお願いしまた企画をしているところであります。 市の関係河川は河川幅が非常に狭い、大型土のうの設置または浚渫工事によって仮復旧するなど増水等に対応してきているわけでありますが、十分そのあたりについては意を払ってまいりたいと思います。 とにかく一番大手は県管理河川であります。須佐川、田万川であります。これについても万全の措置をとってほしい。これはもう幾度となく県の方にお願いをしております。特に須佐川は今工事が並行して、いろんなものが錯綜しておりまして、そういったものがちゃんと手当てできるように。そういうふうなことでお願いをしておりますが、とにかくこのちょうど一年たつ頃またこの雨が、そういった雨が降っても耐えられるようによろしくお願いしたい。こういう気持ちであります。 もろもろそれぞれの田万川及び須佐川については、それぞれの地域でまさに微妙な工事が今進行中でございます。そういったところも総合事務所、あるいは災害復興局挙げて職員がずっとウォッチしていこう。こういうことであります。よろしくお願いいたします。 次に今度地産地消と言いますか、地元のこの工事関係と地元の商工業者の皆さんとの関係をどうかつないでほしいとこういう話であります。商工事業者の方々にはこの被災をされてとにかく具体的なこの保証やあるいは保険の関係とか、この補助の関係とか極めてその対象が少ないわけであります。そういったことから言いますと大変この事業の再興に当たっても復旧に当たっても大変御苦労をされている。こういう話をよく聞くわけであります。 そういう話があるだけに何とかいろんな工事に当たっての機資材の調達、あるいは事業者の関係、こういったものについてはできる限り地元産材、地元取扱業者からの購入に努める。こういったことは我々はもとからそういうふうな萩市はそういう方針で臨んでおりますが、今回はとにかく事業者がいらっしゃれば必ずという話になっているはずであります。なかなかそこで調達しようにも物がない。こういった話も当然あるわけでありますが、できるだけ努力をしてほしい。さんたんたる被害の状況を見ている。事業者の方々にもその思いは伝わっているとこういうふうに思います。それぞれ必ずこの具体的な事業の時にそういうお話をお願いをしているはずであります。業界の方にもその旨お伝えをしているところであります。 とにかくいろんな形で今建設工事に当たって、復旧工事に当たって多くのこの関係者の方が泊まり込みで今作業をやっていただいてますが、それも大部分は須佐、田万川に今泊まっていただいています。できるだけ地元の物を食べ、地元のそういった宿泊施設に泊まり、こういったことでもお願いをしているところでありますがなかなか供給が追いつかない。こういうことの悩みもございます。 いろいろな形でこのサービス面、あるいはこの物産の面、いろんなもので調達ができていけばとこういうふうに思います。いろんな意味で私も市もできる限り注意を払っていきたいと思うわけであります。 まったく次元が違う話で恐縮ですが、きょう私は昼の弁当はむつみから来た弁当を食べました。キッチンばぁーばというところであります。夏からずっとずいぶんリンゴジュースをがばがば飲みました。少し太りました。これはリンゴの関係、ジュース、要するに道の駅田万川が加工を引き受けた。こういったことであります。よく売れたそうであります。本当に。おいしいですね。大変甘くて、リンゴもああいうふうな形でジュースで売るとこれは売れるんだということを新たに心新たにした次第であります。 この6月30日は岩国にまいります。なぜ岩国に行くかというと、男命イカのPRです。毎年必ず山陽側の土地に順次こうずって行っております。今年はまた下松の市長が男命イカを買いにまいりました。これは下松に行ったときに、たまたま下松の市長は保育園の経営者でありまして、保育園の園児が非常に気に入りまして、スタッフ入れてまた須佐の方に男命イカを食べに買いに来る。こういう話であります。 ずっと宇部とか防府とか下松とか順番に行っております。今年は岩国です。岩国の市長もちゃんと出てきてくれる。男命イカの皆さんがとにかくあれだけの熱意を持ってイカを売ろう。しかも今年は無理じゃないかといってもいや、必ずやるのだとこう言う話でありますから、6月30日には岩国にまいります。 いろんな形でそれぞれ大変な努力をされているのは十分承知しておりますが、それぞれの事業がとにかく何とか続いてほしい。こういう思いであります。 できるだけ私ども気が付いたものはできることはやっていきますが、すべてなかなか手が届かない部分もあります。しかしこの男命イカに象徴されますように、大変な元気で頑張っていただいております。どうか森田議員も命をかけてとこうおっしゃいましたが、我々もみんなそういった思いを共通して頑張っていきたいと思うわけであります。 それから、復旧の関係で絡めてこの分譲地、田万川へ定住者を確保するための住宅分譲ができないか、あるいはあわせて市営住宅をとこういう話であります。とにかく今災害復旧の過程でこの家屋を失った方々があります。これは今市営住宅で空いてるものについては斡旋をしておりますが、なお仮設住宅に入っていらっしゃる方々、そして昨日も言いましたが、この須佐川の河川改修に伴いまして、数十件近く、前後になるという話でありますが、住宅の移転、住居の移転を余儀なくされる方々も出てくるわけですので、こういった方々のこの土地の確保、そういったことも含めてどこかにそういうふうな場所を作るということであります。 今その関係はあまり埋め立てをしてという発想が基本的にありません。したがって今この森田議員がおっしゃっているのはおそらくこの田んぼを埋め立てて、こういうふうなことでありますから大体土地は予想ができますが、要は私どもとしましては今とりあえずのその代替地、仮設住宅の関係とか、この今から移転が発生するそういった関係はかなりスピード感を持って対応しないと間に合わなくなりますので、そういったものについては一応今予定した頭に描いた土地はございます。そういったものとまた加えて何か埋め立てていかない規模のもの。こういうことでありますので。 きのうも関議員からそういう具体的な提案がありました。なかなかきのうもずっと考えてみたのでありますが、埋め立てるのというのは大変なことかなと思いながらも少し市が持っている土地とかいろんなことは無理かなとか、いろんなことを試行錯誤、今頭の中に描いて考えているわけであります。 とにかくそういった土地の関係は地権者の了解をいただければこれはスムースに進みますが、そういった一つの目途と、もう一つは入っていただけるかどうかというマーケティングですね。このあたりについてもしっかり提案をいただきますれば我々も安心して臨めますけれども、まだ具体的な戸数とか具体的な場所とかまだまだ実は詰めて切っておりません。おりませんから逆に言えばいろんな意味でまた御議論させていただきたいと思います。 いずれにいたしましてもこのかなりの規模の移転、今からも住宅と言いますかお家が流されて、あるいは半壊でもう壊してしまったとこういった方もかなりあるわけであります。どうか引き続いで須佐、田万川に居住をいただきたい。こういう思いはみんな共通でありますので、何とか手当てができますように考えているところであります。 仮設住宅からも出られる方がかなり出てきました。2年間という話でありますが、2年たったらみんなもう出られた。そういった方もありましょうけれども、まだ本当に行き先のない方もいらっしゃるのです。何とか早く私どもしっかりとした手当てができますように頑張っていきたいと思います。 以上であります。 一番肝心の山陰道、いやー、こういう山陰自動車道をですねこういう観点で考えられているというのは実は初めてであります。山陰道が完成した暁に今まで地べたを通ったところの事業の関係がこれがこの成り立たなくなる。通過してしまう。こういった恐れについて懸念をされた方は未だかつて私の議論した中で初めてであります。しかしこれは考えていかなければならない話であります。 実は小郡・萩、地域高規格道路が完成をいたしました。これは絵堂までですが、絵堂まで貫通しただけで佐々並の道の駅が売り上げが2割近く落ちたと。なぜかと言いますと今までずっと宮島観光、岩国観光、錦帯橋観光とかですね、防府の観光してずっと来た人は全部木戸山を経由して佐々並に来た。佐々並は恰好の場所であそこはトイレ休憩、あるいは食事の休憩場所だ。それがみんな絵堂経由の小郡・萩地域高規格道路を活用するようになった。したがってトイレもあるいはトイレの利用量も減った。利用量と言いますかそれらも減ってかつまた食事が減った。こういう話であります。美東の道の駅、おそらくかなりの減少だと思います。まだ聞いたことはありません。 そういったことは当然この道路の問題を考えるときには考えておくべきことであります。今萩には道の駅が7つあります。7つありますけれども今のこの旭の道の駅、そしてまた新しくできましたさんさん三見、これは実は自動車道のサービスエリアでありますから、これはまったく違う。影響はない。あと市内のものでありますけれども例えばしーまーと、これはこの萩市の例えば今から世界遺産になると予定しておりますが、反射炉とか恵比須ケ鼻造船所、こういったものも近隣であるし、かつ、この一つの大きなセールスポイント。この萩の魚も売ってる。こういうことでありますから、このあたりは萩が通過観光になるということになればこれは別であります。萩はまさに松江、出雲と並ぶ観光地だと自負をしております。したがって萩自体が通過する観光にはならない。これは自信を持って今から努力をすべきであろう。 一番懸念される、たとえば田万川の道の駅はどうなるか。今、田万川の関係は観光のための道の駅と言いますよりもむしろ地元の地域の皆さん、益田の皆さん含めてですが、そういった方々道路を経由してわざわざ島根県や鳥取県からという話はないのです。それはもちろんあります。通過する場合も当然ありますけれども、それに類似する道の駅が二、三あるわけでありますけれども、そういったものをどう考えるか。 だから地元のいろんな一つの商業施設だとこういったようなことをしっかり意識をしないとそこで恐らく森田さんの自論に結びついていくのだろうと思いますが、なかなかそういったことも含めて将来のこと、とにかく人口は減っていくことをどう考えるか、そういったことをちゃんとやらなくちゃいけない。こういう話であります。そして地元の一つの商業施設、こういったことも兼ねながら今の道の駅というのはあるわけでありますから、どういうふうな形で続けていくのか、こういったこともちゃんと頭に入れながら今から山陰自動車道のインターがどこになるか、ジャンクションがどこになるか、こういったような話をしっかり考えていかなければならないのです。 まだまだ具体的にそういったことを心配しなくちゃいけない時期はまだ少し先でありますので時間はかなりあります。しかしこういったいろんな施設面の話というのは5年、10年契約でありますから、当然そういった先見性を持って行かなければならないというのはさすが事業者としてのお考えだろう。こういうふうに思います。しっかりそういったことも頭におきながら今から議論をしていきたいと思います。まさにおっしゃったように、この復旧、復興が一つの新しい出発になるように、そういった思いも込めていろんなことを考えていかなければならない。よろしくお願いいたします。 ○議長(横山秀二君) 8番、森田議員。 ◆8番(森田哲弘君) どうもありがとうございました。 ちょっとここで2番目の質問をさせていただきたいのですが、今残土処理の問題でございます。山から流れて出た残土というのは昔から平野なりそれをまた埋めて平地にしてそこに人が集まってくる。多分東京、大阪も、名古屋も一緒だろうと。広島も一緒だろうと思います。まあそういった観念ともう一つは工事の内容でございます。残土は多分国が残土処理料を見てくれると思っております。工事の中で。それを利用したということと、もう1回土木事業者の経費の安上がりの方法は、山に残土を持って上がって、私自動車屋をやってますのでよくわかるのですが、トラックをバーっと上り向けに向けてます。かなり燃料を食います。CO2をぼんぼん出します。したがって低炭素社会と言われるこういう時期にやっぱりフラットなところに、いい所にあるといいなと思っておりますということでございます。できれば私たちもどこかいいところを探して頂いて、探して協力して平地に残土を移してまちができていくとまた住宅業者とか建築会社とか家が建つということで喜ばれるのではないのかなと思います。 それから今トラックの燃料の話をしましたけれども、上りもかなり燃料を使うのですけれどもトラックは下りも使います。というのは大型ダンプあたりは排気ブレーキというのがかかる。ウワーッと回転しながらアクセルを離したらウワッと排気を止めるわけです。その分もやっぱある程度回転が上がりますのでかなり燃料は平地を走る倍くらいは使うんじゃないかということがあります。ですからぜひどっか平地を作って宅地を作るということで考えていただいたらなとこう思っております。 それと関議員もきのうマーケティングがあればという話まで持っていっていただいたのですが、ぜひ過疎問題を考える会でマーケティングを一緒にチャレンジをして見たいと思ってますので、もし20名以上集まればまた考えていただくようによろしくお願いいたします。 それから山陰自動車道の件でございますが、私の質問読まれておりましていい話がありましたのですが、要は山陰の観光をもっと利用してあの夕日がきれい、男命イカもある、金太郎もある。今食べ物は美味しい時期です。魚なんかイサキもおいしいし、そういったものを利用したこと、そして世界遺産が大田市にはあります。これちょっと落ちかけているのですけれども、萩市がぜひ世界遺産を登録をしていただいてこれをつなげていく。私が思っているのは山陰の鳥取県から下関まで3泊4日や2泊3日で車で移動できるような観光、考え方をすれば、もっと伸びていくのではないかな。 以前、萩津和野というルートがありました。もうこれはちょっと化石のようになってしまってるのであれなのですが、私としては神話の里から維新のまちへというようなルートで観光産業を発展させていけば、今度は距離が長くなるし隣のまちとも手がつなげます。そういったことで考えていただくと夢があっていいのかなとこう考えておりますので、その辺もぜひよろしくお願いいたします。 第2質問をこれで終わらせていただきます。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度お尋ねをいただきました。残土処理ということで観点からこの一つ分譲地ということであります。残土処理の関係、山に登るのは大変だというのはもう我々もいつも思っているところでありまして、できるだけそれが活用できればそれは確かにその通りであります。要はこの残土を埋め立てるべき土地、農地とかあるいは湿地とかそういったところが具体的に本当にうまく所有者、地権者の了解を得てやっていけるかどうかそれを早く目途をつけないとなかなか残土の処理ができない。こういう話であります そういうふうなことも含めて少し大いに議論をしていきたい。マーケティングの話も含めてですね、そういうことでお願いしたいと思います。 山陰自動車道、これは完成した暁にはまさに今途絶えておりますかつて松江、出雲観光と実は萩の観光は外人観光客がリュックを背負ってみんなあの山陰本線の列車に乗って来てたのですね。特急が益田であちらの方へ行ってこれなくなりました。かつてまつかぜ、いそかぜ、そういった特急がありましたがそういったものがとうとうなくなってしまいました。今や普通の列車もなくなってしまいました。直接まっすぐ来る列車がなくなった。こういうふうなことが外人観光客が来なくなったひとつ大きな理由であります。 そういうふうなことも含めてこの山陰自動車道という新しい一つの交通手段によってそういったものがつながってくる。いろんな夢を語ることができると思います。大いにそういった将来の展望も含めて議論をいただいて、夢が実現するかどうか、夢のままで終わるかどうか、そういうふうなことも含めてどうか多彩な議論をいただければ、こういうふうに思います。 災害で大変御苦労をみな地区のみなさんされております。災害をきっかけで何か新しい展望が開ける、こういったことにつながっていけばこんなうれしいことはありません。ぜひまた議論を続けていきましょう。 ○議長(横山秀二君) 森田議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩をいたします。     午後 2時31分休憩────────────────────     午後 2時42分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号13番、椋議員。椋議員。  〔13番 椋 晶雄君登壇〕 ◆13番(椋晶雄君) 過疎問題を考える会の椋です。 過疎問題としては、先ほどの流れからいきますと、少々マーケティングが必要になってまいりました。これで頑張ってまいりたいと思います。 私の通告しております質問は、大きく2点ございます。いずれも過疎をとめるために、やっぱり必要だろうなという部分がかなり入っております。 最初の防災につきましては、これはあの、特に昨年災害に遭いました地域の方々にとっては、別の問題もあります。安全の問題、命にかかわる問題。そういうこともありますので、あえて今回も、それを取り上げさせていただきました。それと、もう1回やられたら、もうここには住まんという人が結構おります。そうなると、ますます過疎が進行いたしますのでということもございます。 それでは質問に入ります。 最初の質問は、当面の雨期を控えた問題と、それにあわせて萩市全体の防災の問題等でございます。 今年も梅雨の時期がめぐってまいりました。そして、この後9月ぐらいまでは、台風を考えなきゃいけない時期。いずれにしても雨期でございます。この雨期につきまして、昨年の実績っていうか、状況から見まして、従来の延長上で梅雨とか台風とか考えられないような、延長上ではちょっと対応できないような状況が明らかに起こっております。 今年も梅雨の、特に始まりであります6月上旬に、四国の高知であるとか、あるいは関東地方であるとか、相当強い雨が降って、被害も、これは昨年のような被害ではありませんが、出ておるようです。この調子で、梅雨が進行しまして、末期にいつも大雨が降りますけれど、こういう雨が降りますと、ちょっと心配だなということでございますので、この質問をすることにいたしました。 今年の梅雨の初めに、高知であるとか、関東であるとか、そういうところで、まあ大雨が降ったということは、要するに、今年はどこで降るかっていうのは予測できないことになると思うんです。したがって、昨年災害を受けた地域も、まあ幸いにして受けなかった地域もあわせてですね、このことについては、一応準備をしておかなきゃいけないんじゃないかとこういうふうに考えました。 まず、河川の関係でございますが、この河川の関係は、御存じのように、大体須佐川、田万川、あるいはむつみのあれは蔵目喜川でしたか、川については、ほとんどが県の所管でございますけれども、しかしそういっても、場合によっては県に申し入れをしていただくっていうことも必要でございますので、あえて申し上げますと、河川の氾濫を防止する観点からの対策を考えますと、昨年災害受けた河川につきましは、その災害によって堆積した土砂、これの浚渫が必要でございます。明らかに、河床が上がっております。 そして、災害時に発生しました流木等の撤去、これはかなり進めていただいておりますが、まだ残念ながら残っておるところがございます。こういうところの清掃、撤去が求められると思います。 また、川の流れがカーブしておるところは、その外側に当たるところは、流れの圧力を受けまして、大概堤防、岸が決壊しております。そこを今一生懸命直していただいてるんですけれども、これをこの雨期に対応して、どうしても時間がかかるところは、大型の土嚢を置くとかですね、何かの対応が必要と考えております。 逆に、もう流れの内側、内側を削る計画があるところで、既にもう地権者の了解を得られてるというところにつきましては、流れをスムーズにするために、掘削して、流れをこう大きくカーブしているところを、少し緩やかにするということを考えておられるように聞いておりますが、そういうことがもしできれば早くやるというようなことが必要なのではないかと。これ、若干素人考えでございますけど、そういうふうに思っております。 それから、こういう川の件に関しましては、たまたまですね、具体的な例としまして、今須佐川にかかってる鉄橋が流れたJRの橋げた、それから鉄橋の仮設ですが、かなり順調に進んでおります。橋げたは完全にできておりまして、川岸の両岸につくっておりまして、従来ありました川の中の橋脚は、もうつくらないと。もう川を完全にまたぐ。こういう設計を最初から聞いておりましたが、事実そういう設計になっておりまして、その両側の頑丈な橋げたができたところへ、鉄の渡しがもうつきました。つきましたので、今からは線路をつけたり、いろいろするんだろうと思いますけど、大体8月末開通というふうに聞いておりますが、できるのではないかなと考えております。 ただ、よくよく見てみますと、そのきれいに新しくできた橋脚、橋げた、橋げたと従来からある堤防との間が、少しどうなのかなと、くっついてないなというところが、たまたままだ、きのうの段階でも少しまだありましたので、そこにはやはり、工事でやるのはなかなか難しいとすれば、大型の土嚢を置いていただくというようなことが必要なのかなと思いました。 それから、須佐川の上流、例えば唐津であるとか、中畑であるとか、ではですね、工事は順次進めていただいておりますが、まだそのままになってるところ、川岸がそのままになってるところ、それから道がまだ崩れたままで、とりあえず砂利を置いて、車は通れるようになっておりますが、そういったところがございます。そこも何とか早く、私も、市長おっしゃるように、祈るような気持ちでございます。大きな、大雨が降らなきゃいいがと思っておるんですが。 この前、その唐津の地域の方と話しておりましたが、現在そこの工事を担当しておられるのは、萩地域の某建設会社、S建設さんでございます。ここの従業員がですね、大変マナーがいいと言っておりました。それで、何でも協力するからと、こっちも言うとると。これはあの、この次のテーマであります、何て言うんですかね、観光でちょっとお話をしようと思うんですが、そこに通じるものがあるのかなと。 その方もおっしゃってましたが、たまたまその会社は、仮設のトイレをつくっておりませんで、従業員の方、工作員の方が、工事をされてる方が、お腹を壊されたらしくて、お腹を押さえてですね、「ちょっとトイレを貸してくれませんか。」と、こう来られたそうです。それに対して、そのもともとマナーが非常にいいので、向こうからあいさつされるって言うんですね、朝でも。顔合わしたら。「あ、いいですよ。」と、「どうぞ使こうてください。」と言って、快く貸してあげたら、その後もますます関係がよくなって、非常にうまくいってるんだそうです。あの、こういうことを聞きました。これは、非常に結構大切なことではないのかなと。建設会社としても、工事がやりやすいのは一番大切だと思うので、そういう話をされてたのを、一応御披露しておきます。つまりその、非常に建設会社さんは、気を使いながら、努力して工事をしておられる。こういうことでございます。 それからあの、昨年の豪雨災害を受けておられない地域であってもですね、川の流れのカーブしているところは、先ほど言いましたように、この外側は、どうしても流れの圧力が強うございますので、強く当たります。 それから、崖が急なところ。ここも大量に、短期間に雨が降りますと、土地が水を持てないので、どっと下へ落ちてしまいますので、そういったところは大丈夫かというようなこと。 山裾に家屋があるところは、特にその家屋に土砂が入ってくる。前回、去年もそうでございましたけど、そういうところは大丈夫かなどの安全点検が必要なのではないかなと思っております。 既に、先ほどからも申しましたが、工事は既に初めていただいております。したがって、全く工事ができてないっていうようなことじゃありません。ありませんが、そういったことも、やはり全般的にわたってですね、できるだけ事前にチェックしておかれたほうがいいのではないかと考えております。 その一方、市民の方もですね、自分の身は自分で守るということが大事だと思います。それで、市内各地で組織されております自主防災組織っていうのがありますが、これを市民の手でもっと広く、多くつくることが望まれると思います。執行部におかれましても、この自主防災組織の拡充のために、より一層の環境づくりをしていただければと思います。 各地区で行われております防災訓練につきましても、具体的な事態を想定して、現実的な訓練が必要だと考えます。例えば、実際にここが避難場所だと言われますと、自宅からそこまで歩いて行ってみる。車いすの人がおれば、車いすがそこを通れるかどうか、そういう路面かどうかなどを確認しなきゃいけないと思います。 また、強い雨が降って、避難してくださいとこうなったときに、避難場所の確保、これはあの自宅から近くないと、まずだめなんですね。昨年の経験からも。したがって、避難場所の確保がちゃんとできてるのかなと。現在、どんどん市としても、避難場所の確保を進めていただいておると思いますけれども、もっと必要なのではないかと。例えば、萩地域の三角州の中ではですね、仮にどんな状況になるかわかりませんが、津波が来る、津波が来るのは雨期ではありませんが、川が、阿武川が、本当にたくさんの雨で、オーバーフローして、ダムも放水せざるを得なくなった場合にどうなるかとか考えると、やはり避難場所がたくさん必要だろうと思っておりますので、これも一層努力をしていただきたいと考えております。 この雨期を控えまして、昨年の災害の経験を、市内全体に行きわたらせて、市民の命と財産を守る施策を進めていただきたいと思います。市長のお考えをお尋ねいたします。 次に、観光関係の質問でございます。 来年以降、多くの観光客が来られると思います。それの萩市の受け入れ体制、特に、道路とか駐車場、観光地の周辺の整備などのハード面、それからおもてなしと言われるソフト面、この両面について質問をいたします。 さて、大河ドラマ「花燃ゆ」は、松陰先生の妹文さんを主人公に展開されますが、物語の前半の一つの山は、文さんの夫久坂玄瑞が自決することになる禁門の変であろうと思います。 当時の藩主毛利敬親公は、京都での藩士の暴発も辞さない動きを憂慮されまして、なだやめ役を送られます。その役を命じられたのは、敬親公の一字をいただいた家老、須佐の領主益田親施でありました。益田氏は手勢を連れて京都に行き、説得しようとしますが、既に体制は強行論になっておりましたので果たせず、禁門の変が勃発いたします。 禁門の変が、長州の敗北で終わりますと、幕府は朝敵ということもあって、長州に圧力をかけてきましたので、長州は3人の家老を切腹させ、恭順の姿勢を示すことになります。その際、切腹した3人の家老の筆頭が、益田氏でありました。 このように、須佐領主の益田氏は、禁門の変に深くかかわっておりますので、ぜひとも物語の中で登場してほしいなと、地元のひいきでございますけど、そう思っております。 それから、これ御存じの方があるかもしれませんが、笠松神社という神社が須佐にあります。ちょうど萩から須佐の方へ参りますと、須佐トンネル、交互通行になってる須佐トンネルを抜けて、ずっと下へ下りて参りますと、須佐に入るすぐ前、直前に、益田館の手前、国道の左側にある神社なんですけど、この神社が、益田親施公を祭った神社なんです。これは益田公の銅像もありますし、鳥居もありますし、それからいろんなものもすべてあるわけですが、その鳥居と灯籠に年代が書いてあります。元治4年と書いてある。元治というのは、実は3年までしかないんです。その後はどうなったかというと、慶応になっております。 なぜ元治、ない年代を書いたか。元治4年と書いたか。慶応というのは、慶喜に応ずると意味なんですね。慶に応ずる。それは須佐のその何て言うんですかね、益田の地元としては許せんということで、元治4年とあえて書いた。そして、1年ぐらいで、1年、2年かかったのかもしれませんが、お宮をつくった。そのお宮もなかなかよく見ると、立派なお宮なんですね。 だから、そういうこれはあの原稿に書いておりませんが、そういうことがございます。なかなかおもしろい話じゃないかと思うんですが。そういうこともあります。 それから、その当時から、長州は非常に四境戦争とか、非常に苦労をすることになります。そしてその四境戦争の中で、石見口の戦いというのがあります。この石見口の戦いというのは、幕府は石見、石見は幕府側ですから、石見の方から来る、長州は中から大村益次郎が大将になりまして、出かけて行って、最初は石見と長門の国境の小川のあたりで戦闘をいたします。何とか押しこんで、益田へ向かいます。益田でその幕府軍と長州軍が、お寺同士に本陣において対峙いたします。益田川という川を挟んで対峙いたします。 そういう状況を見て、須佐と、現在田万川ですね、須佐と田万川の海の漁師と、鉄砲打ちの猟師と、武士が一緒になって、船を何十艘も仕立てまして、海から益田に向かいました。そうすると、ちょうど上がったところが幕府軍の背後だったんですね。そこでわっととりかかったら、幕府軍は挟み撃ちになったわけです。それで、幕府軍は戦わずして敗走するわけです。特に、浜田藩と広島の福山藩が幕府軍としてはおったわけです。そこで、特に福山の方は、まあとにかく自分の国に急いで帰っていったということになっております。 私もこの話は聞いておりまして、本当かなと思ってですね、2年ぐらい前に、益田市の歴史民俗資料館っていうのがあるんですけど、そこで石州口の戦いシリーズっていうのをやってましたんで、行ってみました。まさにそのとおりのことが書いてあるんです。だから、須佐、田万川の大部分は、益田氏が所有しておりました。領有をしておりました。現在阿武町になっております宇田の惣郷も領有しておりまして、1万2,000石をいただいておりました。 現在の大河ドラマの官兵衛は、秀吉から1万石をいただいて、お前は大名だと言われておりますが、大体そのぐらいの領地を、益田公も幸いにして、毛利公から預かってたということでございます。 そのちょうど領地を担当するところが、一丸になって、その石見口の戦いの勝利に貢献したというのは事実のようでございます。 そして、その勢いをかって、大村益次郎は益田藩の本拠の益田城を落とすんですね。 そういったこともございまして、ちょっと長くなりました、すみません。長くなりましたね。そろそろこの辺にしておきます。 あんまり眠くなられたら困るので、いろんな話をいたします。 こういう話を、できるだけその、なるべくPRしていただいたり、物語、大河ドラマに入れられたら一番いいんでしょうけど。そういったことで、市内東部にも日が当たりますと。観光客が市内に長くとどまることになると思いますし、市内の活性化と宿泊観光客の増加にもつながると期待しております。 そのような大河ドラマの放映や、世界遺産への登録ができれば、来年以降、観光客が飛躍的に増加すると見込まれますが、市は観光客がどのぐらいになるのかなと、どのぐらいの数になると想定しておられるのかなというのをお尋ねしたいと思います。 今年のゴールデンウィークも、萩焼まつり、それからしーまーとでのイベントなどがあって、萩中心部はそこそこ込み合いました。来年以降、土曜日曜や祭日を中心に、萩地域中心部には、車が殺到すると考えますけども、その交通面からの対策、駐車場の用意の状況、松陰先生ゆかりの地を初めとして、観光地周辺の整備の状況は大丈夫でしょうか。 そしてまた大事なことだと思いますけど、観光地と駐車場の情報、これを観光客にお知らせする方法も、しっかり考えておく必要があるのではないかと思います。どのような方法を考えておられるのでしょうかということをお聞きしたいと思います。 ネットであるとか、看板であるとか、チラシであるとかの利用が考えられると思いますが、どうでしょうか。 それと、萩地域中心部の名所の状況が一つと、萩市全体を俯瞰した、こういうものがありますよというものも、資料もあったらいいのかなと思います。 次に、ソフト面のおもてなしに代表される体制についてであります。 観光客の方々に、また萩に来たいと思っていただく準備は、どのように考えておられるかという点でございます。 観光客はどのような受け入れ体制を望んでおられるのかを検討して、その観光客のニーズに合った受け入れ体制をつくることが大切だと考えております。そのために、市民の心構えはどうしたらいいか。またお店やまちでの応対、ガイドの準備、数は十分だろうかなどの検討も必要と思います。 一般の市民にも、幕末のできごとのあらすじを知ってもらうために、わかりやすい資料を配布したらどうなんでしょうか。漫画を使うのも一つの方法だと思います。観光客が、仮に市民にあることを尋ねても、「さあ」というのでは、がっかりされると思います。 また、萩に来られたら、土産品を買われると思いますが、萩焼、夏みかん、海産物、日本酒などに加えて、お勧めのお菓子、それも萩のイメージを考えますと、和菓子があればいいなと思うんですが、何とか間に合わせられないでしょうか。コンテストでもしたらどうかなとか考えております。その辺も検討するべきではないかなと考えております。 萩市にとりましては、来年、あるいはそれ以降は、願ってもないチャンスでございます。市民を挙げて、観光客を迎え、よいイメージを持っていただけるよう頑張ろうではありませんか。それにより、萩市経済の向上、雇用人口の増加につながり、過疎の進行をおくらせることになればいいなと考えます。市長の御見解をお尋ねいたします。 ちょっと長くなりましたが、以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 椋議員からいろいろお話をいただきました。石州口の戦いの御講義までいただきました。ありがとうございました。 最初の、この災害関係についてお尋ねございました。それについてお答えをいたします。 まず最初に、確か3月定例議会におきましても、この梅雨までにどういうふうなことがやれるのか。特に、この当時はまだ流木や障害物、がれき等がですね、まだまだ河川にかなり残っておりました。そういったものが、本当に梅雨時期までに取り除きができるのか。また、雨が降って、この川に流れてくれば、同じ事を繰り返すのではないか。こういう話がございました。 まず、そういったこの流木等の障害物を何とか除去しよう。土砂の浚渫もそうでありますが、それについては、全体30カ所、田万川のみならず、須佐、むつみもそうでありますが、特に須佐地域は21カ所、抽出をいたしました。30カ所について、これは市の単独事業として取り除きを実施したところでございます。 加えて、このお話がございましたいろんな土嚢設置とか、浚渫等々のいろんな関係についても、今御指摘ございました、流れがカーブしているところの関係、いろいろ今るる御説明がありました。そういったところを、まあ特に重点にいたしまして、これも実は箇所数が同じような33カ所でありますが、これについても実施をしておるところであります。これも市の単独事業であります。 そういったことで、今手当てをしておりますので、特に3月定例議会で御懸念されておりました箇所、そういったことで、とりあえずはそういうことをおいてるわけであります。 なお具体的に今お話がありました、例えばJRの鉄橋の上流の方の右岸、これについては、今まさに、この工事の真っ最中でございまして、堤防と橋げたの隙間がある。これが一体どうなるのかと、こういう話であります。これはもちろん、そのまま放置されるわけじゃなくて、具体的には工事の仮設道路として、利用して隙間をやってるもんでありますから、もし仮に雨が降って、警報等が出てくる、そういうような予想される場合は、今この工事を請け負っている業者が、事前に大型土嚢を設置して対応すると。こういうふうなちゃんと約束になっておりますので、見た感じは隙間があるということで、大変御懸念ではありますが、そのような約束があると、こういうふうに復興局長がちゃんと調べて、約束をしてるそうであります。 したがって今、堤防、橋げたの隙間の問題。これはそういうことで、御懸念はなく、大丈夫である。急にぽんと、警告なしに降った場合はっていう話でありますが、今大体その集中的に、ある程度一定雨量が予想されるときは、連絡があると思いますので大丈夫だと思います。 いろいろこのお話をいただきましたけれども、こういったことをそれぞれ、いろんな予想される危険と思われる箇所については、十分見回りもし、かついろんな対応を考えておりますので、施工そのものが行われている場合は、事業者が責任を持って、もちろんこれは担当者もウォッチをしていきますので、できる限り努力をしていく。こういうふうに思います。同じ轍を踏まない、同じようなことは二度と起こればもうという、先ほどの森田議員のお話もありました。そういうことがないように、十分注意をしてまいりたいと思います。 その次に、自主防災組織の拡充と、具体的な避難の訓練。こういうお話をいただいたところでございます。 自主防災組織、今いろんな形で、努力をいただいておりますが、一番私ども市内の、旧萩の方の話で言いますと、みんな町内会が持っておりまして、町内会の中に防災関係、福祉部、何とかっていろんなものをつくるようにしておりますが。例えば船津や中津江のように、もう自主防災組織が独立しているところもあります。 いろんな形で、そういった地元の皆さんが、いろんな形で訓練、避難訓練等をやっていただく。今回も、またこの萩市全体での避難の訓練を行いますけれども、それぞれ今回の被災された地域も、いろんな意味で反省をされていると思います。結局、最後に頼りになったのは、一番隣のですね、この近所の方だった。水がどっと入ってきたときに、2階に引き上げてくれたのは、隣の実は方々だった。こういうふうな、車いすで過ごされている方も何度となくその話をされております。 いろんな形で、この自主防災組織ももちろんでありますが、この一番大事なこと、家族、隣近所の皆さんが、しっかりそういったものでお互い支え合っていく。こういったことで、今回の災害で、随分近所の方に助けられた。こういうことを言われる、主張される方が随分多いわけであります。 避難場所の話でありますが、避難場所をもっとふやすべきじゃないかと、今御主張でありました。 実は今、国の方は災害対策基本法の一部改正法律が出まして、要するに、とりあえずの緊急避難する場所、これを指定緊急避難場所というふうにこう表現しておりますが、この緊急に避難する場所と、避難所、いわゆる指定避難所、被災者が一定期間滞在する場としての避難所、これを区分をして、とにかく緊急避難の方は、とりあえず身の安全を確保する場所。だから、それは別に屋根がないところ、グラウンドでもあるし、公園の広場でもあるし、とにかくそこでまず逃げて行く。そしてこの一夜明かす、二夜明かす、あるいは長期滞在をする。それは避難所として指定を別途する。こういうふうな考え方のようであります。こういうふうにして、区分して、今から避難場所についての識別をしていく。こういう考え方であります。恐らく、当を得た考え方であろう。こういうふうに思うわけであります。 今回、この避難の場所、まあとにかく須佐川の流域は、とにかく外へ出たら、恐らくもう命がなくなっていた。ただ、避難としては、あえて言えば垂直避難と言いますか、2階に上がるということ、これが最大の、実は安全な施策であった。こういうことが結果としては言えるわけであります。したがって、その避難場所、急にもしあの雨がわあっと降って、まあその防災無線も聞こえない、何もわからない。結局、それが結果的にはよかった。こんなことを言ったら、防災担当から叱られますけれども。とにかくですね、わからないんですね。だから2階に逃げた。これが一番安全で、人命の被害が非常に少なく済んだ。あれが夜だったら、恐らく、こんなことじゃ絶対に済まない。こういうふうに思うわけであります。 そういうようなことでありますから、避難のあり方っていうのは、その場、その地域、その地域に、状況によって、その状況判断が結局できるかできないかでありますから、いろんなことを、まあ杓子定規に、理屈で律することはなかなかできない。こういうふうなことだと思います。 垂直避難何ていうのは、今までそういう言葉があったのかどうかというですね。ビルであれば、上に逃げろとこういう話がわかりますが、普通の家屋でも2階に逃げれば助かる。要するに、水が完全に1階は埋まってしまうわけでありますから、そういうような話であろうと思います。 このあたりはもう少し、今言いました災害対策基本法の改正法案もありますので、少し整理をしまして、また市民の皆さんにも御説明申し上げていきたいと思います。 そういうようなことで、この災害関係について、今御指摘をいろいろいただきましたが、私どもも今、旧市内、三角州については、その津波の想定が、一応その、日本海も津波あり、今まではそういったものはないということになっておったんでありますが、県の防災計画、それがしっかり位置づけられましたが、まだ詳細の、中身がよくわかりません。したがって、どの程度の高さで、どの程度のところまで避難をしていくのか。このあたりについて、今から議論を深めていかなければならないわけであります。 したがって今、とりあえずは、ここが海抜何メートルか、こういった表示をさせていただいてるわけであります。本当は、それぞれに避難場所が、具体的に明記をされていく。こういった必要もあるのかもしれません。まだ、各町内にそういった話を、具体的にこの地域はどこに避難をする、そういったことも、まだ具体的に提示はしておりません。いろんな議論を経て、今からそういったことも決めていこうというわけであります。 なかなかこの災害関係については、なかなかこの理屈で、この一筋で、一筋縄でいくって、こういった話では決してないわけでありまして、それぞれの地域の、いろんな事情、災害の形態等々に合わせまして、避難の場所も当然変わってくるわけであります。 そういうようなことで、今からもう少しこの時間をいただいて考えていかなければいけませんが、とにかくこの梅雨の時期、雨期を何とか乗り切っていこう。こういうことであります。よろしくお願いしたいと思います。 次に、大河ドラマの話であります。大河ドラマの関係については、今、この石州口の戦いの話を、今お話をいただきましたし、また、親施公の禁門の変のかかわり、こういったこともお話をいただきました。 実は、まさに益田親施公は、この萩藩の永代家老、筆頭家老でありますから、大変重き立場にいらっしゃったわけであります。かつ禁門の変におきましても、あの急進派の久坂玄瑞すらもですね、実はとめ役であった。最後はですね。しかし、暴走してしまった。みんながですね。こういうことであります。 そういった中で、大変苦しい立場に立たれたわけでありますが、そういった親施公の、何と言いますか、ちょうどまた御命日がくるわけでありますが、そういった中で、少し顕彰のあり方も、我々がしゃしゃり出てというよりも、むしろ須佐の皆さんが、何かお考えいただくことはできないだろうかという話であります。まさに、お亡くなりになったのは、その先ほどお話がありましたように、その1864年、元治元年のことであります。 先ほどおっしゃいました、1865年、慶応になってからという話がありますが、孝明天皇が亡くなったのが4月7日、それまではその元治2年でありますから、可能性としてはあるわけでありますが、そういうまさに慶応というですね、そういったことに、何かこうかこつけて、何かあったのかもしれません。もう少しちょっと調べさせていただきたいと思います。 そういったこの親施公のストーリーと、あと戊辰の石州口の戦い、これはまさに壮大なストーリーなんですね。あの大村益次郎が、まさに大いにその顔を売ったのは、まさに石州口の戦いであります。そういうようなことから言いますと、このいろんな意味で、ストーリーがいろいろ残っているはずなんでありますが、惜しむらく、余りこういう物語になっていない。 こういったことも、ぜひですね、こういった機会に、ちょうど今から石州口の戦い150年っていうのは、もう少し時間がありますので、しっかりだれかおまとめをいただくとか、いろんなことを考えていただければと思います。私どもも、ある意味で、明治維新150年の中で、それぞれの地区のいろんなストーリーを、再構築をしていこう。こういうふうに思っておりますので、ぜひまた御協力をいただければと思います。 大変、お話になっただけでも、大変今興味津々。いろんな意味で、この新しいことも知りました。笠松神社っていうのがあって、そこでお祭りをされてるということは知りませんでした。本当にありがとうございます。何とかそこで祭礼ができれば、こんなにうれしいことはありません。よろしくお願いをしたいと思います。 そして、ドラマの中でいろいろありました、この観光地周辺の整備状況。こういったようなところの話でございます。交通対策重視、駐車場対策、いろいろあります。 それぞれ、まず観光客がどのぐらいか。まあそのあたりも、観光客について、年間どのぐらいのものを想定するのか。今、この萩市全体では、25年の観光客数として発表しておりますのは、218万であります。これは、この萩地域も、須佐地域も、田万川地域も、全部合算したものでありますから、このあたりの全体の数字がどのぐらいになるのかっていう話は、全く今、具体的な想定値はございません。 ただ、ドラマ館をつくる。このドラマ館に新たに入ってくる人が40万という、今想定をしておりますが、これも過去、高知とか、いろんなところの数字を参考にしながら、高知が一番少なかったんで40万、そういったものをベースに考えているわけであります。 世界遺産も絡んでくると、どういうふうな形になるのか。あとは交通手段がどうなるかとかですね、いろんな要素が、不確定要素がございますけれども、まあそれぞれ、相当の来萩者、訪れる方があるだろうと思っておりますが、詳しい推計はまだやっておりません。 そして、あと駐車場の問題、こういったものは、この萩地域におきましては、実は明倫小学校の旧グラウンド、これを駐車場にする。そしてまた、博物館の方は、藤田伝三郎の香雪園の一部について、大型バスの駐車場を別途つくる。この二つのことが中心でございます。何とかしのがなければならないわけでありますが、一番混雑が予想される松陰神社でありますけれども、これは既に、駐車場の確保をずっとやってきております。したがいまして、もし今のこの状況がということであれば、土日ぐらいは小学校のグラウンド、こういったことについての手続きをしなければならないのかなと思いますが、そのあたりは様子を見ながら考えていきたいと思います。 あと交通対策。土曜、日曜、祝日の対策であります。これは、一番かつて激しいときは、松陰神社に大型観光バスがずっと、船津のあの橋まで続いた。あそこの踏切まで、大型バスが並んだ。駐車して並んだ。こういう話があります。そのときは駐車場まだつくっておりませんから、そういうような伝説めいた話もございますけれども、そういったようなことは、起こり得ないだろう。しかし、車両をどういうふうな形でさばいていくのかっていうのは、またひとついろんなことを想定して、議論していきたいと思います。 いろんな形で、観光動線ということと、一方で、例えば大河ドラマのひとつのタウントレールみたいなもの、新たに考えていく。これは、例えば今の楫取素彦夫婦のタウンレールとか、いろんなものが考えられますけれども、そういったもの、すべて含めて、今総点検をしていこう。こういうことであります。何とか秋までに、しっかりした受け入れ体制の案をつくっていこう。こういうことでありますので、御理解をいただきますように、よろしくお願いいたします。 おもてなしに代表されますところの、ソフト面での受け入れ体制。こういったことで、今お尋ねがございました。市民の心構え。とにかくこの、松陰先生、松下村塾、これはもうかなりですね、タクシーの運転手さんも、なかなかとうとうと話をされます。今椋議員がお話になった。この松下村塾については、本当に堂々たるガイドぶりでありまして、これは本当に聞いてても、なかなか名調子であります。そういうようなことを、いろんな形で、さらに輪を広げていただくことが必要なわけでありますが。 まず市民が「花燃ゆ」のストーリーに関係いたします、歴史的な事実をしっかり押さえていくっていうこと。このずっと、文が誕生していく、そして吉田松陰先生が、まあそのずっとこの倒壊の企てとか、そして安政の大獄でとか、その一連の歴史的な流れを簡単に、漫画という表現を使われましたが、そういったようなことも、本当に簡単にパンフレットでわかる、あるいはブックレットにする。いろんなこともあります。そういうようなことも、今もう市販のものがかなり出ておりますけれども。 今実は、文の関係、「花燃ゆ」の本っていうのは、まだ一、二冊しか出ておりません。これが年末になりますと、どっと本屋にコーナーができるわけでありますから、大変なことだと思います。そういうようなことを、今からいろんな形で、萩でできること、用意をしていかなければならないわけであります。 一応今、松陰先生初め、主要な役者が決りました。そういうようなことで、いろんなこの萩市のイベントにも、そういった役者を招待をして盛り上げる。こういったようなことも、今いろいろ議論をしているところであります。どうか楽しみにしていただきますように。 そして、この土産物品とか、いろんなお菓子とか、そういったもので、何か新しいものをできないか。こういう話であります。各団体とも、今協議が行われているようであります。今、推進協議会の方で公式ロゴ、きょうも山口新聞に載っておりました。漫画チックなこの文の絵があります。これは県の観光連盟が用意をしたものでありまして、どこでもだれでも使える。こういう話であります。それと私どもの、非常にオーソドックスな萩のロゴがあります。 そして、この今から考えられる、いろんな食事とか、いろんな話でありますが、今は亡き柳井和彦部長が、一生懸命執着をしておりましたのが、「長州おはぎ」でありまして、これは遺言みたいなものでありますから、必ずつくります。「長州おはぎ」とこういったものが、実は京都で、ちょうどあの禁門の変前後に大変人気を博した。爆発的に売れた。これは元治元年9月。そういうふうな記録があるようであります。 お盆の上に、このおはぎを三角形に三つ並べて、36文で売る、そういったものであります。おはぎを三つ食べるのは、毛利家の家紋、一文字三星。36文は、石高36万石。こういうことでありまして、買うときの作法がありまして、買うものは必ず「まけてくれ」「安くしてくれ」と言い、売り手は「まけん、まけん」、要するに負けんと、こういう話であります。何か落ちがあるようでありますが。そういうふうなこともありますので、ぜひこれはしっかりやっていこうと思います。 そして、当地メニューの関係のコンテストも、いろいろやるようであります。これは、観光協会の方で主催をされます。この5月31日が募集期間の締め切りでありましたが、応募品数が65品目だそうでありまして、6月中旬に発表の予定。こういうふうに聞いてます。 いろいろ今、各団体も、そういった知恵を出しながら、工夫をしながら、いろんな企画をされているところであります。 とにかく、こういった、本当に何十年に1回しかないチャンスでありますので、万端、準備に遺漏がないように、今御指摘をいただきましたいろんな事々、しっかり。ただ一番大事なことは、それぞれの地域で関係がある、そういったストーリーをですね、しっかり守って、つくっていただく。こういったことであります。ぜひ、笠松神社の方で、何らかの慰霊祭が行われますように、心より念じます。 今回は答弁漏れはないと思いますが、以上であります。 ○議長(横山秀二君) 13番、椋議員。 ◆13番(椋晶雄君) ありがとうございました。 最初の防災の方でございますが、今おっしゃったように、緊急避難所と指定避難所を分けて考える。緊急避難所にまず逃げ込むというようなこと。この考え方、私も大賛成でございます。実際に経験した者としては、それが一番現実的であろうと思っております。 それから、たまたま私関西におりましたときに、阪神淡路大震災を経験いたしましたが、そのときに木造家屋の古いものがほとんど倒壊いたしまして、その下敷きになった人が問題になったんですが、それを助けたのは、ほとんど隣の人でございます。おっしゃるように、そのこういう災害になりますと、緊急事態になりますと、隣近所の人が頼りになります。それの一つの典型が自主防災組織かなと思っておるわけですが、自治会組織がしっかりしておれば、それでも当然いいと思います。そういったことで、まず水を防ぐ努力と、それから市民の方でしっかり団結をして、最小限の被害でとどめる。そういう考え方が一番大事なのかなと考えました。 観光の方は、十分今、市長の答弁で御理解いただいてると思いますので、結構でございます。 答弁は結構でございます。これで終わります。 ○議長(横山秀二君) 椋議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩をいたします。     午後 3時31分休憩────────────────────     午後 3時44分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号3番、大久議員。3番、大久議員。  〔3番 大久 勲君登壇〕 ◆3番(大久勲君) 新友会の新人大久でございます。新人にもかかわらず、今回、長丁場三日目の大トリを務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。 質問に入る前なんですけれども、ノートパソコン、タブレット、いずれも議会では使用が禁止されているということで、私、用意した資料が一部使えないことになりましたけども、その点、丁寧に説明させていただきますので、御容赦の方いただければと思います。 それでは、質問に入らさせていただきます。 1問目、消滅する自治体896の自治体に萩市が含まれているという報道についてなんですが、このテーマについては、既に何名かの議員の方が質問されておりますので、私の方からは、現状把握のための資料の、統計資料の御紹介だけ、簡単に触れさせていただきます。 今回の日本創成会議の人口減少問題検討部会がまとめた提言について、これだけ話題になった要因の一つとしてですね、今まで語られることのなかった若い女性の人口に着目したことが挙げられます。 地方の人口減少、過疎化の問題は、少子化と高齢化、この二つの切り口のみで取り上げられてきましたが、今回のレポートに関してはですね、人口の再生産において、その大元となる若い女性の数が、既に限界を超えて減少してしまった自治体が存在し、いずれその数が、やがて過半を超えるであろうという衝撃的な内容です。 この消滅する可能性のある自治体896の中に、萩市も含まれております。最新の統計、今回、平成26年5月末の、つまり先月末の住民基本台帳をもとに集計した数字をもって、この厳しい現状を、皆様に再度認識していただければと思います。 萩市全体の人口が、既に5万1,965名となっております。これに対し、若い女性、20歳から39歳までの女性は4,125名です。つい最近5万3,000人を下回ったかと思っていたその総人口が、既に5万2,000すら下回っていることも驚きなんですが、若い女性の数は、既に4,000人を下回りそうなところまで減ってきております。 地域別に見てみますと、絶対数で一番少ないのが川上地区です。川上地区は人口の948名に対して、20歳から39歳までの女性の数が、何と49名です。また、パーセンテージ、率で一番低いのがむつみ地区です。むつみ地区においては、同人口1,652人に対し、女性の数68名です。これは地区の人口の4.12%。「世界がもし100人の村だったら」という本が数年前話題になっておりましたけれども、これに例えて言うと、むつみ地区がもし100人の村だったら、赤ちゃんを産む適齢期の女性は、たったの4名ですということになります。この4名の中には、独身主義の女性もいらっしゃるはずです。既にお子様をお持ちの方もいらっしゃっての4名です。 萩市全体で見ても、若い女性の絶対数が約4,000名という状況では、いくら子供を安心して産み育てる環境を整えたとしても、今の人口を維持できるとは思えませんし、減少傾向が続いた後には、均衡状況に落ち着くといった安易な予想すらにわかには信じられない話です。 市議の立場からすると、絶対に消滅するような事態にはなりませんし、させませんと言いたいところですが、この数字を見るに当たって、問題はそう簡単ではないようです。用いる政策手段をすべて総動員したところで、最悪の結末が回避できるかと言っても、どうかわかりません。つまり、これまでの前例にとらわれない、異次元の政策対応が必要でございます。 この問題に関しては、既に幾度となく議論が重ねられているはずです。「デフレの正体」を書かれた藻谷さんが、萩博物館で講演されたときのお話ですが、この萩市は課題先進国日本の、さらに課題先進地域ナンバーワンです。よくある例え話ですが、神様は試練を克服できるものにしか試練を与えない。我ら萩市がこの困難に立ち向かって、議論ではなく実践で、全国に課題克服先進地域として、改めて萩の名を知らしめようではありませんか。 執行部におきましては、政策の立案、実践、検証、改善、プラン・ドゥ・チェック・アクトのサイクルをどんどん短くしていただいて、問題解決に取り組んでいっていただきたいと思います。プラン・チェック、プラン・チェック、プラン・チェックでドゥがない。プラン・チェック、プラン・チェックで実践がないというのだけはぜひとも避けていただけないでしょうか。 2番目に、旧藩校明倫館活用推進事業についてお伺いさせていただきます。 旧明倫館小学校駐車場への進入路となる、市道八丁瓦町線の一部拡幅工事についてです。簡単に言うと、図書館側に道路を拡幅し、旧明倫小学校のグラウンドを駐車場として使うための整備工事です。 旧商業のグラウンドを駐車場とした方が、もともとの道幅も広いですし、そして後々、田町商店街の駐車場としても活用できます。観光バスがとまることになれば、御成道への誘客にもつながるのではないでしょうか。そういった声が、市民の方から届いております。 さらに、明倫小学校の校舎は、耐震性のもろもろの状況により継続利用が難しいとして、グラウンドはなれ親しんだ旧明倫小学校のグラウンドを使うことで、伝統も守られるはずです。 私も事情を聞くまで全く知りませんでしたので、担当部署にこのことについてお聞きしました。なぜ旧商業のグラウンドを新明倫小学校のグラウンドにして、旧明倫小学校のグラウンドが駐車場になったのでしょうか。なぜ、そんなに面倒くさいことをやったのでしょう。旧商業のグラウンドについて、県から譲渡の際に、何かしら利用目的の制限があったのかとお聞きしました。答えはそのとおり。旧商業を県から譲渡される際、教育施設に利用目的が限定されておりますというお答えでした。 教育施設に限定されていれば、駐車場に使うわけにはいかないので、私も一たんはしょうがないと納得しかけたんですが、市民の皆様も商業のグラウンドを駐車場とした方がよいとおっしゃります。 私も観光パフォーマーとして、約半年、城下町で侍の格好をして練り歩いておりました。城下町、城下町は、駐車場が旧市民球場のグラウンドの、余りに近い駐車場がゆえに、すぐバスから降りて、1回くるっと回って、すぐ戻ってしまう。滞在時間が非常に短い観光になっておりました。あえて駐車場を、多少遠いところに設置することで、田町商店街を抜けて、御成道をそぞろ歩きしていただいて、伊勢神宮の参道のように、ちょっと距離を歩いてもらいながら、楽しみながら観光していただいて、時間を費やしていただく。多少歩いていただくことによって、ちょっと喉が渇いたな、ちょっとお腹が減ったなということで、夏みかんジュースを飲んでみたり、お店に入っていろんな特産品の料理を食べたりするわけです。 ですので、ぜひとも商業のグラウンドを駐車場として活用できるように、私ひとつ、頭、知恵を絞りました。教育施設に限定されてるわけなんですが、譲渡の際に教育施設がどういったものであるか、教育施設に含まれる範囲、定義を詳細まで詰められているのかはわかりませんが、学校だけが教育の場ではないのです。そもそも、生徒さんが少なくなったからこそ学校を閉鎖したわけで、その跡地が学校にしか利用できないということは、学校しか利用できませんということでは、活用のしようもありません。 平成18年に教育基本法改正において、生涯学習の理念という文言が新たにつけ加えられております。第三条、国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。つまり、一般社会人、主婦の方から観光客、女子高生にいたるまで、すべての方に学ぶ場を提供する必要があるわけでして、それに資する施設であれば、教育施設になるはずなんです。 そしてですね、ここからが重要なんですが、公共交通機関が未整備な車社会の地方においては、より多くの方に学びの機会を提供するためには、必ず交通手段としての車、そして駐車場が必要になってくるはずです。つまり、教育施設として十分に活用されるためには、付随する駐車場を整備することも必要不可欠です。ですから、簡易な教育施設まで同時に整備すればですね、旧商業のグラウンドを駐車場として使える根拠、理由が見出せることになると思います。 大河ドラマの放送が来年に迫っておりますので、今から旧明倫小学校のグラウンドを、駐車場として整備する計画を見直しする必要も、時間的余裕もございません。大河ドラマは急に決った話ですから、今からの対応は難しいと思います。ただ10年先、20年先、あるいは100年先の萩市にとって、歴史と伝統にこそ価値を見出して、それを次の世代へつなぎ渡していくことこそが、何よりも必要とされているはずです。 明倫小学校の校庭に植わっております松、樹齢200年を超えると言われる松ですが、グラウンドが駐車場になります。タンカーのバラスト水問題ではないですが、全国の各地から大型バスやってきます。そのバスのトランクやエンジンルーム、タイヤの裏、マフラーの上、もしかすると萩では存在しない未知の害虫、未知の松くい虫が入り込んで運ばれてくるやもしれません。樹齢300年を超える松ですから、排気ガスの影響で弱ってしまうかもしれません。 既に我々は、私の地元の椿の涙松、平安古の松原、ともに失っております。その観光資源としてのその価値は、本来いくらほどもの金額だったでしょうか。涙松、平安古の松原を復元するために、我々はこれからどれだけの時間とコストをかけなければならなくなってしまったんでしょうか。藩校明倫館時代から植わっといた樹齢400年を超えるこの松を失うことになってからでは遅いんです。このまま旧明倫小学校のグラウンドを駐車場として継続利用してしまっては、萩100年の計を誤ることになってしまうんではないでしょうか。 ぜひとも、大河ドラマ終了後、しかるべき時期を待って、改めて県と協議をいただいて、旧商業のグラウンド活用については、教育施設とそれに付随する駐車場として、旧明倫小学校グラウンドは、本来の明倫小グラウンドとして再び利用できるよう、整備計画の再考をお願いいたします。 そのためにはですね、どっちが主でどっちが従、メイン、サブかは言えませんが、普及教育施設も必要となってまいります。この教育施設という箱物に、また大金をつぎ込むわけにはいきません。何かよい知恵はないか。実は今私、今は明かせませんが腹案を持っております。腹案を持っております。一部の方に相談したところ、「それはよいアイデアだ。けど、まだ黙っちょけよ。地ならしが必要ぞ。」と言われましたので、この腹案、今ここでは明かせませんが、教育施設の建設に、また莫大予算がかかるんじゃないかと心配もありますが、この点に関して、この私、大久勲にいい腹案がございますので、ぜひとも御安心いただければと思います。 加えて昨日、市長の御答弁で、マーケティングの結果、本気で購入を考えてる20名のリストがあれば、今すぐにでも宅地の造成を検討するというお話がありました。すばらしい。そこでですね、ぜひわたくしにも同様のチャンスをいただけないでしょうか。つまり、私1,000名の署名を集めますので、署名が1,000名集まった時点で、商校のグラウンドを駐車場に、明倫小学校のグラウンドは旧明倫小学校のグラウンドに再び戻すための検討実行委員会を立ち上げていただく約束をしていただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。 最後に3番、海抜表示シートについてお伺いします。 海抜表示シートについては、昨年来、市内各所、公共施設や町内会、民間の店舗などに、その地点の海抜が何メートルであるかわかるような海抜表示シートが設置しております。もちろん萩市においても、いつ何時、大規模災害が起こっても不思議ではありませんので、災害時、避難の目安となる海抜が一目でわかるシートを、スピード感を持って設置していただいた対応は、大変すばらしかったと思います。 しかし一方で、この海抜表示シートのデザインが、何とも城下町の風景になじまないとの声も、市民の皆様から上がっております。確かに、これを見るとですね、職員の方がさっきPowerPointでつくったんじゃないかというような簡単なものです。観光立市をうたうこの萩市において、せめて景観条例により規制された地区、重点景観計画区域には、堀内初めとして、約20カ所、この部分においては、もう少し洗練されたデザインの海抜シートにしていただけませんでしょうか。 きのう気になったので、ネットで調べた、他市の状況を調べてみたわけなんですが、ほぼすべて全国各地、同様な味気のないデザインです。英語表記があるところもありますが、総じて視認性のみを重視した表示シートとなっております。 これは考えようによってはですね、絶好のチャンスではありませんか。日本中どこを探しても、気のきいたデザインの海抜表示シートはありません。そこで萩市では、例えばですけども、地元の特産品のPRにもなるように、萩焼のプレートでつくってみるだとか、数字の部分を赤く目立たせるため萩ガラスを使ったり、TAKE Createさんに頼んで竹を加工した掲示板でもいいかもしれません。今すぐやれば、日本でただ一つ、萩市だけが、特産品のPRにもなる、洗礼されたデザインの海抜表示シートを掲示した、初めての自治体になれるわけです。一番乗りです。 富士山が日本一高い山なんですけれど、二番目に高い山はどこでしょう。答えは北岳です。北岳。南アルプス市にありながら北岳。逆説的で覚えやすいにもかかわらず、知名度はございません。やっぱり一番であることは重要なんです。 応急的処置として、紙に印刷されたものを各所に掲示するやり方は、コストの面から言っても正しい方法だったと思います。ただ、この緊急避難的にとられた対応としては間違ってなかったとは言え、それがそのまま使い続けていいものかという考えもあります。 マンホールの蓋でも、土塀と夏みかん、城下町萩とデザインされたものが設置されております。神は細部に宿る。神は細部に宿る。だれ言葉だったのかわかりませんが、詳細なところまで、些細なところまで気を配ることによって、萩のセンスはあるねと認めてもらえるわけです。ぜひとも、ぶちかっこええ海抜表示シートを企画・デザインしていただいて、予算の都合もあります。ただの10カ所でいいんです。目立つ10カ所でいいんです。10カ所がだめなら、5カ所でも結構です。今すぐやれば一番乗り。大河ドラマで注目を集める来年までには、設置していただけないでしょうか。 そのためには、防災安全課だけではなく、観光課、都市計画課、商工課なども含めた組織横断的チームを立ち上げて、アイデアを練って、ぜひとも他地域から視察団が訪れるくらいよいものを企画していただけないでしょうか。 組織横断的に検討することによって、本来、防災関連だけでは認められなかった助成も、観光であったり、都市整備であったり、お題目をつけて、こういった助成がおりる可能性もございます。担当者におきましては、さらに一層の努力をお願いいたします。 市民憲章に、進取の気質を受け継いでとありますが、念仏のように唱えてるだけの市民憲章では意味がありませんので、ぜひともこの件については、今すぐにでも取り組んでいただけるようお願いいたしまして、最後の質問とさせていただきます。 ありがとうございます。 ○議長(横山秀二君) 野村市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 大久議員から、まあとにかく相当ボルテージが上がります。3つほどお尋ねがありましたが、順次お答えをいたします。 消滅する自治体896。これはもう何度もお話をいたしました。しかし、今声高にって言うか、本当に高音で、ああいうふうに言われると、何かちょっとカチンときますね。 私どもは、10年前、萩市の人口はどうなるか、ちゃんとですね、人口問題研究所、客観的な出てる数字で推計をいたしました。この将来展望、書いてあるんですね。何て書いてあるか。余りネガティブな、何て言いますか、人口は減るということが書いてありますから、あんまり私どもは言っておりません。できるだけ努力する。 10年先の目標値は、いくつって書いてあるかって言うとですね、将来人口、平成27年の人口は、推計をしますと、4万9,161名。ちゃんとこうやって推計してるんですね。平成17年、10年前に、こういう状態が続くと、かなりそのときに、いろんな意味での、過去の各合併しましたいろんな地域の、いろんな人口動態担って、非常にみんな甘いことをやる。議会でも、こういった基本構想は何パーセントかふえないと意味がない。こういうふうに言われました。計画というのは、大体2割が上なんだ。そんなに根も葉もない、根拠もないことは嫌だ。こういうことで、ちゃんとうちの職員が一生懸命推計した。元になる数字は、12年と17年の国勢調査。そこでそういう数字を出してきたわけです。 そして、当展望の目標年である平成26年。26年度。規模を5万以上として、交流人口の確保を進め、引き続き活力あるまちづくりをします。ちゃんと5万人確保してます。26年度の目標です。しかし1年たてば、今おっしゃったように5万を切るかもしれません。そういうようなことは、別に今こんなですね、増田寛也さんがこんな会をつくって、ギャーギャー言わなくても、当然ちゃんと萩の職員が推計しているんです。だから。だから。 そしてこの着目点は、今おっしゃったとおりです。その一つのセールスポイントは何か。女性に着目した。そういう推計は今までやってないんです、日本で。だけど、平行値でたどれば、今の平成26年、27年は、このような数字になることはわかってたんですね。だから、これから先どうなるか。これはまだ推計してません。かなり恐ろしい数字だというのは、当時みんなわかってたんですね。 いろいろやりましたけれども、今まで、この合併までの数字は、さっきずっと昭和10年から、昭和ずっとですね、4万3,000人っていうのが、旧萩の数字だったんです。それが合併して、平成17年の国勢調査以降、ざっと減ってきました。これは、合併したから減ったというんじゃないんです。この前もちょっと説明しました。どういうことかというと、今まで萩市は、どんどん減っていたんだけど、それと同じ数字が、実は旧郡部から入ってきたんですね。だから、相殺して4万3,000が60年続いたんです。4万3,000の人口が続いた。しかし、合併して一つになった。どんどん減り始めた。流入してくる人口が、今まではプラスにカウントされていた。それがプラスにカウントされなくなったんですね。出て行くものだけが、実はカウントされるから、どっと41年以降減ってきたんですね。それは、この推計のときに、それを織り込んでます。 だから今、平成26、27の人口については、これは10年前に、ある意味では予見をしていた。予想してた。かなり議論がありました。何でこんなことを。これは計画でも展望でも何でもない。夢がない。言われました。しかし、むやみやたらに、勝手に2割、1割。それぐらい努力をしろ。こういう話があっても、なかなかいろんな意味では難しいんです。 それは、今まさにおっしゃったように、地域挙げてこれをやろうとしても、いろんな形で、当時の経済状況とか、いろんなものがあります。こんなことを言うのは、市長として意欲的でないと言われるかもしれませんが、市が、私どもがやれることというのは、今、日本の予算の中でいったいどのぐらいあるか。ほんのわずかなものであります。しかも、例えば経済の関係、農業も、水産も、商工業も、いろんな政策は大抵県どまりです。お金も決定権も。我々は、ほんのわずかな政策手段でもって、いろんなことをやっている。ただし、市民の皆さんや萩の経済界を挙げて、いろんなことを心を一つにしてやればできないことはないと私も思ってます。 しかし、恐らくは萩の経済界も、なかなか元気がないんですね。だから今、大久議員が示されたような、あのような元気を、火の玉元気をですね、ばーんとですね、みんな頑張ってやっていただければ、少しは変わるかもしれません。なかなかですね、限られた政策手段で、限られた予算の中で、一生懸命やってきても、これはその輪がどんどん広がらないと、なかなか難しいんですね。これは市長をやってよくわかります。だから、議会も今回、こうやってメンバー変わってきました。議会も、執行部も一緒になって何かやろう。この意気込みたるや、大久議員の意気込みたるや、大いに私も敬意を払います。 だから、いろんなことをこう思われても、何とかそれでまとめなければ、大久さんはこう言うけれども、こちらの人はこう言って、執行部はまた別のことを言って、これはまさに今よりもさらに悪くなるんですね。 そういう中で、今この人口問題については、我々も議論すべきところはたくさんあります。ありますが、そういったことを考えていかなければならないということと、2番目の明倫小学校のグラウンドの話であります。 これは、いろいろ議論をしました。議論しましたが、結論から言いますと、当市議会で、もう既に、この旧明倫小学校のグラウンドは、駐車場を中心にした位置づけにする。藩校明倫館と孔子廟含めてですね、今体育館がありますが、そこの関係、位置づけを、少し土地が拡大されました、そういったものに使うということは決定をして、予算をもつけて、今県で工事を始めているわけですね。今この段階で、それじゃもう1回やり直せということを言われているのと同じなんですね。単にグラウンドの予算だけであればいい。今進入路から入口から、そしてこの旧明倫小学校の関係についても、今予算を計上して、一部はまだ今回残っておりますから。そういうような今立場にあるわけなんですね。だからもう1回この議会で、それがすべてひっくり返してということであれば、それはできないことではありません。 しかし、言っておりますように、一つは教育施設として使う約束が、県との間で文書であります。いま一つは、藩校明倫館の跡地である。そして、今ちょうど南門、正門があります。そこに続いて、藩校のいわゆる孔子廟を再建する計画があります。これは、建物そのものは、何回も言いますけれども、海潮寺の本堂にはあるわけであります。それを移築をする。さすれば、そこでまた若干の工事があります。今のグラウンドに少しかかります。いろんな意味で工事がですね。 そういったもの。藩校明倫館の孔子廟。その周りには恐らく石の橋が、ちょっと池があって、石の橋は、この指月神社の太鼓橋、ちゃんと今ありますが、あの橋を移築をできる。こういう話であります。そういうようなもろもろのことが、まだそこはまだ詰めておりませんけれども、いろんなことで、今藩校明倫館の遺跡を、この遺産をあそこに集めていく。こういう考え方の中で駐車場の移築をする。 もう一つ、第3点目は、あそこの駐車場の意味は、今中央公園を初め、いろんな行事をやっております。そのときの駐車場の機能を与えてやる。今の例えば、新しく埋め立てられました、今の明倫小学校のグラウンド。ここに駐車場をするとかなり距離がある。こういう話であります。 今の明倫小学校の新しいグラウンドは、これは藩校明倫館の跡地ではありません。江戸時代は、あそこは蓮の田んぼでありました。あれは、萩商業の皆さん、いつも木村議員がおっしゃっておりました。木村議員を初め皆さんが、モップを持ってあれを埋め立てたと。そういう土地であります。それを今、堂々とああいう形で、真四角に、藩校明倫館が四角になっているように、印象を持たれるかもしれませんが、歴史的には、あそこは田んぼであります。蓮田んぼ。 そういうようなことで、一応三つの理由から、これは藩校明倫館の活用も含めて、そういうことで駐車場。だけど、がりがりの駐車場にはしない。がりがりの駐車場。いろんな形で、多目的にも使えるような形にできないか。したがって、植栽もするし。いろんな形で、明倫小学校の校舎が向こうにあります。 したがって、今松の木のお話もありましたが、いろんな植栽も考えて、このひとつの広場的な駐車場に考えていこう。こういう話であります。したがいまして、いろんな考え方があります。 そして今あります、旧明倫小学校の4棟は、いろんな意味でひとつ、この藩校があそこに移設されて150年余り。そして今明倫小学校があそこに開校しまして、これがちょうど昭和10年でありますから、78年、9年。ちょうど半分の時期を、実は小学校として使われている。藩校明倫館という教育機関の中に、小学校としての教育機関、これが半分期間があるわけですから、それも大事にしていこう。 今4棟。昭和初期の建物、木材が4棟残っているところは、全国に恐らくもうないだろう。1棟かそこいらはいくらでもありますが、4棟そろっているっていうのはないんですね。そういったことも含めて、この4棟をどう活用するか。 一つは、萩観光の一つの起点にしたい。いろんな明倫館、明倫小学校の、いろんな伝統、歴史を語れるように。そして今進めておりますけれども、幕末維新のいろんなコレクション。こういったものが、そこでぜひ展示をしてほしい。こういった動きもございます。いろんな話があります。生涯学習の一部のそういった活用も考えております。いろんなことで、その4棟を活用していこう。そこがもちろん萩の歴史の語り部の場でもある。観光客がまずはあそこに行って、そこで話を聞いて、そこから出発をする。こういったようなことも議論をしているわけであります。 もう既にこれは、いろんな委員会でも、審議会でも、そしてまた委員会の議を経て、またこの議会でも議論をしてきたところであります。したがって、ぜひそういうような方向で今もう進んでおりますので、確かに一つのお考えだろうと思います。いろんな考え方あります。 田町に動線をつくる。こういった話もございます。田町のあそこの駐車場をつくる。これとても大変でありました。議会で大変な大議論をしたわけですね。田町になぜ、商店街に駐車場をつくる必要があるか。これが、かなりきつい議論でありました。今はそういう議論は全くありませんが。 したがってもう一つは、あそこの駐車場と、商工会議所の建物、そしてあそこにある駐車場、相当の広さであります。こういったものを今からどうするか。こういった利活用もできるのでというのが、一つの考え方でもありました。 いろんなことを議論をしてるんでありまして、今この大久議員が御主張されてたいろんな事々。もちろん理のあるところもあります。まあしかし、いろんなところの角度から議論をした結果、そういうふうな結論になっているわけですから、ぜひ御理解をいただきますように、よろしくお願いをしたいと思います。 それからその次の、最後の海抜シート。これはなかなか大胆なっていうか、非常にすばらしいアイデアだと思いますが、萩焼でそういうものをしたときに、かなり費用もかかるな、どういうデザインかなと、今聞きながら思いました。 まあこれは、特にこういう伝建地区等でですね、こういったものを掲げる、そういったときに、特別そういうふうな意匠、おもしろい意匠をですね、伝建地区にふさわしいようなそういったようなものがあれば、それは確かにお考えのとおり採択してもいいのかなというふうに思っておりますが、ちょっとこれもですね、まだ今のプリンタで出したような、赤い字で書いてある、これは暫定的なものなんですね。もう一つその、国道関係で貼ってあります。これは国土交通省が、全国同じやつでやってるわけですね。もう一つ萩がやってるのももちろんあります。ありますが、これについては、もう一応今用意をしております。 さらにそういった、その新しいこの工夫があればやりますが、追加して今から貼っていくっていうか、つけていく、そういうものがもし仮にどのぐらいあるか、私もちょっと調べておりませんが、参考にしてこの議論の対象にしてもいいと思っておりますが、ちょっともう少し時間をいただきたいと思います。急に言われましたんで、なかなかどのぐらい余力があと残っているのかどうかわかりません。 確かに、そういう景観とか、とにかく全国で第一番目だとこういうお話は、確かにおっしゃる、そういう感覚は非常によくわかります。どういうものが考えられるのかな。そういった、本当にすばらしい景観に耐え得る、あるいはみんなが喜ぶようなデザインが本当にできるのかな。こういう話であります。また議論をさせていただきます。 以上であります。 ○議長(横山秀二君) 大久議員の質問は終わりました。 以上で一般質問はすべて終了いたしました。 これをもちまして、本日の日程はすべて終了をいたしました。 あすから6月24日までは休会とし、最終日は6月25日の午後2時から会議を開きますので、それぞれの委員会におかれましては、付託いたしました議案等の審査が終了いたしますよう御協力をお願いいたします。 本日はこれをもって散会いたします。     午後 4時19分散会──────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  平成26年6月18日   萩市議会議 長  横 山 秀 二       議 員  椋   晶 雄       議 員  大 村 赳 夫...