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12月01日-03号

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  1. 萩市議会 2009-12-01
    12月01日-03号


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    平成21年12月定例会                平成21年12月            萩市議会定例会会議録(第3号)                議事日程第3号         平成21年12月1日(火曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問────────────────────〇本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員指名日程第2 一般質問────────────────────〇出席議員(28名)       1番  大 村 赳 夫 君       2番  岡   通 夫 君       3番  長 岡 肇太郎 君       4番  松 尾 義 人 君       6番  江 原 任 子 君       7番  近 江 郁 宣 君       8番  木 村 靖 枝 君       9番  小 茅   稔 君      10番  小 林 正 史 君      11番  斉 藤 眞 治 君      12番  左 野 忠 良 君      13番  柴 田 保 央 君      14番  杉 山 浩 司 君      15番  世 良 眞名夫 君      16番  田 中   良 君      17番  坪 井   豊 君      18番  中 村 洋 一 君      19番  西 島 孝 一 君      20番  西 元   勇 君      21番  平 田 啓 一 君      22番  藤 田 克 弘 君      23番  丸 田 勘 次 君      24番  宮 内 欣 二 君      25番  守 永 忠 世 君      26番  欠     員      27番  横 山 賢 治 君      28番  横 山 秀 二 君      29番  尾 木 武 夫 君      30番  青 木 賢 次 君〇欠席議員(1名)       5番  井 関   稔 君────────────────────〇説明のため出席した者 市長        野 村 興 兒 君 副市長       瀧 口 治 昭 君 教育長       岩 崎   肇 君 総務部長      中 村 敏 雄 君 総務部理事     迫 村 高 志 君 総合政策部長    湯 本 重 男 君 文化・スポーツ振興部長           美 原 喜 大 君 市民部長      田 邊   信 君 保健福祉部長    藤 田   擴 君 農林水産部長    大 田 直 志 君 農林水産部理事   貞 光 一 成 君 商工観光部長    松 原 純 二 君 土木建築部長    岡 本   隆 君 歴史まちづくり部長 伊 藤 富 之 君 上下水道部長    桑 原 榮 治 君 会計管理者     山 中 伸 彦 君 教育委員会事務局長 槌 田 郁 利 君 消防本部消防長   米 原 祥 三 君 総務課長      田 中   裕 君 財政課長      杉 山 寛 校 君 企画課長      弘 中   保 君────────────────────〇事務局出席者 事務局長      三 原 正 光 君 副局長       藤 岡 敏 彦 君 次長        奥 山   明 君 次長補佐      浜 村 祥 一 君 調査係長      須 郷   嘉 君────────────────────     午前10時02分開会 ○議長(青木賢次君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。──────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(青木賢次君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、1番、大村議員。27番、横山賢治議員を指名いたします。──────────────────── △日程第2 一般質問 ○議長(青木賢次君) 日程第2、これより一般質問を行います。一般質問は13名の議員より通告があり、発言の順序は抽選により既に決定しております。通告の内容を見ますと、重複した質問項目もありますので、できるだけ内容を整理していただきたいと思います。質問者におかれましては、関連質問や要望事項を避け、通告の項目に従って答弁を含め60分以内という申し合わせを遵守されますようお願いいたします。 また、答弁される参与の方々に申し上げますが、質問の要旨を十分に把握され、簡潔かつ明確な答弁を望みます。 それでは、順次質問を行います。 質問順位1番、近江議員。7番、近江議員。  〔7番 近江郁宣君登壇〕 ◆7番(近江郁宣君) 今年も残すとこわずかとなりました。いろいろと気ぜわしい今日でございますが、久々に私が1番、トップというのが当たりましたので、少し興奮気味でございます。 私たち緑風会はいつも市民の目線で、市民の立場で、市民が主役ということをもとにいつも政策を練っております。その中の一人、近江であります。よろしくお願いいたします。 第1項の萩市のいろんなイベント、行事の運営にかかわる問題でございますが、まあ1番最近で感じましたこのたびの時代まつりでございます。 まず最初に本当に感じたのはこの1番のトイレの問題でございますが、10月の25日に森林づくりの宣言であそこでイベントを開きましたが、このときはまあお祭りほどの人数はいなかったけど、簡易トイレなんか設置してあってトイレには一つも不自由はいたしませんでした。ところが今回のお祭りでは、長い長い行列です。トイレの前は。これは、この市民館の表でやるときは、この市役所の両サイドにトイレがあり、市民館にもあり、また明倫小学校にもあるから、何となくこれができていたわけですが、あの場所へ、一行に集めて、あの駐車場のトイレ、これはもうせえで、せえで。私もこの義理の姉になる86歳の姉を、まあお祭りに連れて行ってやろうというので車椅子で参りました。もよおすから行ってみたら、とてもとても長い列です。で、障害者の方のトイレだけでも優先かと思ったら、もうそんなことは、これはあの生理的現象だから待ったなし。じだんだ踏んだ人が順番がだいしょう狂うても早う入らんとこぼれますから、それはほんとせっかくの楽しいお祭りの気分が一挙にトイレ騒動ですね。青い顔して少し寒かったですから。じだんだ踏んで待つ人。本当にあれではお祭りであって苦しみになります。これはまず感じましたが、まああの広い場所で行われたからそれは売店も、私もぐるりと回ってみましたが、何か二重になっているので、ずっと見て回っても何だし、須佐地区の方の売店だったかな、今年は何となくだだ広いからお客さんがいっそ来てないから売れません。こういうふうな声も聞きました。相当いろいろなあのやる前に、イベントやる前には、もう少しようあらゆる面で構想を練ってやらないとせっかくのお祭りがもう懲りて人が行かんようになる。まあこの件はぜひどんな場所でも人をようけ集めるときには、まずこの生理的現象が起こるということをまず念頭に置いてやらないと来た人の気分が一遍に壊れるということであります。 それから2番の問題でございますが、まあこの私も最初からずっとあのイベント広場に前の方に椅子を持って座っておりましたが、繰り出しで出るのが、そうですね一番私がちょっと思ったんですが、子供の楽隊が出るときが一番こうあの観客が多いかったですね。だからこの音楽が違うから続けて出ると、子供だからやっぱ向こうの音が、違うのが耳に入るとやりにくいかもしれないから、パレードが行った後には、まあどういったらいいですかね、ほかの分をつける、間二つぐらいはさんでまたパレード出せば、とにかく間が途切れすぎるんですよ。もう待っちょったらあそこで、まあ次は何。それが人が集まらんのじゃない。見ると皆向こうへ列を組んで待っちょる。待っちょるけどそれがずっと道路のへりでしまわんにゃ次が来ん。そういうお祭りの運びですから、その場でさえ、あれだけの空間があって、退屈したんですから。御許町、橋本、椿の方は一般の方は最初大分出て見たそうですが、寒うあるし一つ通ったら一つ今度は何が来るんやろうかいと。当分来るのがわからん。だから、とうとう途中で帰りましたっちゅう人を大分耳にしました。だからやっぱりお祭りの行列っていったらある程度の間隔はもって、次から次から繰り出していかにゃいけん。繰り出すのにも、この一番イベント広場だけは説明が入って、どういうもんがあって、どういうあれがあるとこういうふうな説明があるから、名前まで出してやるから非常に、イベント広場だけはかなりええようなけど、その広場が間がまた空きすぎた。それから、あのもう御許町、椿あの方へ行くと、何の説明もなしにどろどろどろ行くんですから、それでも何とか詰んでいっちょればいい。だからここを、向こうは本当にあたしがここ4、5日の間に椿町の方の方からもいろいろ耳に入ってきました。萩のお祭りというのは勝手じゃね。変えてから私らのところが大体お祭りなそに、お祭りは何を考えちょるそか。執行部が勝手にあんなにお祭りを変えてもええのか。これは若いもんじゃないです。今の若いもんはあれでやってもろてあれがお祭りじゃのと思うけども、昔からの天神さまのお祭りをずっと羽織袴で行ってきた年代の方は、非常にこの腹を立てておられる。何を考えちょるか。だから、私が思うのにはやはり、中程には1台か2台の小さなマイクつけた宣伝カーでもつけて、次は今来たのはこれはこういうもんです。まあ次は岩国の鉄砲隊でございますとかいうようなのをやって、川島の聖講が通った。あれは何じゃろか。にっこうをかるうてあれは何をするんじゃろうか。全然、特に観光客の方わからん。萩に行ったらにっこうをかるうて歩きよっちゃった。とにかくそういうふうなものを、各要所要所である程度見るお客さんにわかる感じが出る、空間が空かない、そういう行列じゃないと、そりゃ春のぽかぽかのような日とか、いいお天気ならまあひなたぼっこのような気分で見られるけど、あの寒さで、一つ通ったら当分来ん。また来たらまた間が空くから。それには説明がない。それでそのチームの上には中学生らが看板持って通るチームもあるけど、何もないチームもある。だから見る人は本当にあの、お祭り気分にならんのですね、これが。だから私が思うのには一つですけれど、案としてあそこで草履取りでも3人やる。だったらあそこは一人にして、御許町から橋本で一つ、天神様の前で一つ。そこへいろんな装置をして今からこれがあります。こういうふうな筋のもんでございますというのをやらんと、何かお祭りをあの一ところに集めて、あとはすっぽんがらですからね。そりゃ観光客は皆あそこへ来て見てならええけど、途中で見られたら本当、萩行ったお祭りが、お祭り気分にはあれならんですよ。実際のところ。相当研究して、もう少しお祭りならお祭りらしい充実したお祭りをしないと、だんだん萩のお祭りは尻細りになる。まああの柳井の方のお祭りへ行きますと、萩のは時代祭りでも平安古のですか、じゃーんじゃーんと鳴る棒がたったの2本。で、前のが出たら後ろの方からひょうりが悪いからまた戻って来て、グラウンドにまたじゃーんじゃーんって叩く。ねえ。そのようなことじゃ、まあ少なくてもあれは大して金かかるもんじゃないから20本ぐらいこさえて、各間隔において、一緒にじゃーんじゃーん鳴らさんにゃ前行ったら聞こえんから後ろに持ってきて、もう一遍鳴らしてするようなあのイベントじゃちょっとまずいなあと。今古萩のをそりゃ2本でも3本でも差し上げて、あれは大体当時は、熊やら狼のようなものが来たらいけんから、そういうけものを払う音だったろうと私は思うんですが。これを一つ、その時代まつりにはもう少し、どこで聞いても皆がこうひょうりが合うような、鐘を数をこしらえんにゃいけんのじゃないかと。あの音は非常にね、何ともいえないあのお祭り気分が出る大名行列のじゃーんじゃーんは。それにあわせてこう足が振りがつくから、非常にええんですが、たったの2本じゃ本当にまあさみしい時代まつりですね。 それともう一つ、萩の夏まつりはまあ浜崎の方も椿町と同じようなまあ苦情が出ておりましたが、まあ真夏にやります、ふるさとづくりの盆踊り、これがまた萩の時代の中では三つの内に入ると私は思うんですが、市長さんは、暑いときでも大変努力して、最後まで初めから踊りをつき合っておられます。汗をかいて。ところが、市の執行部、職員は、その担当のもんがおるだけで、あとは、職員はどっかよその国でやっちょるような感じか知らないけど、一人もおらん。それで夏まつりのあの、ふるさとまつり盆踊り大会の執行部の方がいつもあのぼやいておられました。どうしてあの、この盆踊りは市の職員の方が出てきてもらえんのじゃろうか。市長さんは一人で代表してやってやけど、あのもうちょっと市民がこう集まるような方法を何とかしてもらえわれないかと。まあ、夏まつり時代まつりは、今は相当職員の方が出て、協力していらっしゃるのは私はうれしく思ったり、認めております。この問題は、ぜひ今後、萩市のイベントの一つとして、夏の暑いときだから出にくいかもしれないけど、お世話する人が一生懸命にしているんですから、市の職員も一つ参加して、下手な踊りでも披露するんがええじゃないか。と、いうふうに思っております。 まあ1番目はそのぐらいにしておきまして、 2番目は、この市有林の伐採のまあ販売にかかわる問題でございますが、実はあの、今日、大屋の奥の山にしし狩りに参りました。そしたら、その地域の方が、もう目をむき出すような顔して私に言うてんです。これは大屋の奥の市有林を売買されて、伐採されたんですが、この今ごろは見るのに、こう山を上のこう木がなじむところの土までごっとりこう切ってこう山をユンボで切ってしまうから、それはあの山の性格が全然変わってきます。全然いらわなくても、あの大屋地区は、山が崩れやすい山で、その平成11年の夏の、あの集中豪雨のときには、私たちもこれほどのものがあるかとずうっと見ていた山が一度に山の土が木もないなって、そしてみな岩が出ちょる。谷間が15メーターぐらい。土なしで岩になった。これが一気に出たから、あの大屋が、川が詰まって水が皆住宅までだーっとオーバーして入ってきたんですが。 今、大屋の奥はこの市有林を販売するように、だから下に民家がある。そしてあそこはああいう地域だからちゅうのを考慮してまあ法律ではどういうふうになってるかわかりませんが、私も現地を見て驚いたんですが、その上から切り剥いだ土は無論のことですが、それ木の先木が全部下の川へずーっと山積みになっちょる。そしてそのすぐそばの堰堤、砂どめの堰堤がもうばっちりこの前の雨でこの7月の21日の雨でもう崩れたのがいっぱい。だから青海の辺までこれ木の根とかごぼごぼ流れたっちゅうんですが。だから、あの地区の者は、そりゃほんと吐息ですよ。怖かったと。またあねえなそが来るかと思って怖かったと。これはもしかしたら起きたとしたら、これは天災でなしにこれは人災と私は思うわけです。だから、下にそういう山の位置とか住宅があることころの木は伐採するなら、何とか方法はないものか。今、どっちにしてもあの手っ取り早く、今、あの川へまくりこんだ木と、これが一度にまた流れるとしもにそれだけの災害が起こすかわからないですが、まず、堰堤から上にある15メーター、20メーターぐらいまでの泥は、撤去せんにゃ。堰堤の価値が一つもないんです。相当金がかかると思います。だから切って逃げた人がそれで収入を得たかもしれないけれども、後がこれ大変。だから、こういうものもう少し何か前もって、この考えてやることはできないか。安全・安心から言うたら、とんでもない話です。これ。本当に部落のものは、この前のその7月の雨では怖かったですよ。また来たかと思うた。と、こう言われるんですが、非常にそういう点は、考慮した、特に市有林ですから、今からは考えて、これやらにゃならん。だけど今のやぶと堰堤の泥は早急に取ってのけとかんにゃあした降るやらあさって降るやら、この雨はわかりません。 というところで、3番の方へまいります。 これは、9月にも出した、川上ダムに遊覧船を浮かべるというのは、私はあのこれは賛成はした覚えはありませんが、とにかく、あれから、こっちへ、土原地区からでも3人ぐらいかな、わざわざうちのとこへ言うて来られて。それから金谷の方も来られました。それから、まあいろんな方が私にはあれだけ市民の方が文句が言いやすいんだろうかと。中には私の前に目をむき出して怒ってですから、血圧が上がって倒れてなけんにゃええがと思う、それほどの怒りで、あの怒りを何で市長さんの前行ってやらんのやろうかいと。それじゃだいしょう効き目があるかもしれんと私も思うたんですけど、私の前ではものすごくひどい。で、あんたはだれが考えてもわかろうがね、こねえなことは。私らの税金を何と思うちょってかの。というので、向きつけておおくじくってんですが、これはあの、すいませんけども、議会出て、議決しましたから、はあねえそりゃあしょうがありませんのというて、何ちゅうこと言うてかね、あんたらがつまらんから、じょうにおって、そねえなことがわからんのか、言うて私が一人でおおくじくられた。非常に私の方も腹が立ってきても腹を立てるわけにもいかんし、まあ相当な市民の怒りを受けたことは、一応、執行部も知ってもらわんにゃならん。 私はいつも、まあ萩も今、その借金が約一人当たり70万。が、一人当たり約82万ぐらいかな。で、国は800兆円ちゅうから、700万からある。萩市が仕事をするのに、その国やらやら、国の金をある程度当てにし過ぎて、この仕事をすると、とんでもないことになるというのが、まあ前から申しますように、もう借金は、もう子供やら孫の時代まで残さないようにせんにゃあ。今の国会じゃないですが、40万円のあの税金しか入らんのに、90万、100万もの金を使うような計画立てんにゃならんちゅうのも困ったもんですが。萩市もそういう感覚でなしに、入るもんの算段をして、それに手合うたぐらいで我慢して、厳しいときには行かんにゃあ。ちょっとこの問題なんかは、私は何かもうかるめどがないような気がするんですが、危ないものは議決したもんでもちょっと考える。まあ、今のときではないか、時期的に。市民の方は、言うてこられたのはそうですが、私も土原でボランティア草刈りしとったらへりで機械をとめえていうてやから、何をしとるかとやっぱりこのダムの件で、あんたあどねえ思おちょってかの。わざわざ私の仕事をとめてまで、そこで文句を言わんにゃいけん人もある。非常に大きな反響がこれはあったと私は判断しております。ぜひともいま一度、真剣にこの問題、考えてほしい。議決したから必ず行わんにゃいけんちゅうもんじゃないと私はいつも言っておりますが、そのように感じております。 第1回目の質問は、このぐらいでおきます。 簡単で明朗な答弁を、大きな声でよろしくお願いいたします。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 12月定例第1回目の質問が近江議員から今いただきました。まあ今、恐らくこの近江議員の御質問の内容を聞かれた市民の皆さんは、もし近江議員のおっしゃることがすべて本当だというのだったら、本当にですねびっくりされると思うんですね。少しやはり事実誤認がかなりある。で、かつ、もし仮にですね、さっきの1番最後の話で、まあその阿武川のダムの、ダム湖のですね活用という話は、今まで本議会でも何回も議論をいただいたわけであります。そしてこれは旧、例えば、川上村時代から、ずっとダム湖の活用というのは悲願であったんですね。そういう議論がこの議会で繰り返されてきているわけであります。そういった議会の議論をちゃんと踏まえて、もし市民の皆さんがそういう形でおっしゃたら、今までの議会の議論をちゃんと言ってほしいと思うんですね。何がそれ当たり前だ。それはおっしゃって怖い声でこう言われたということだけおっしゃったら、いかにもですね、じゃあ議員の皆さんの今、立場といえば一体何だろう。あれだけいろんなかたちで市側から説明をして、申し上げて、予算を組んで、そういったことは一体何だったんだろうというふうな怒りすら私は思います。まあそう言いますと何ですから、きょうは辛口の御提言だということで、お答えをさせていただきます。 まず最初の、イベントの話であります。 これもですね、実は今回初めて市役所の前から、実は中央公園の方へ移しました。まあ市民の目線でとおっしゃっておりましたが、市民の目線というのは、いろんな方からお話を聞きましたが、総じてあの中央公園に移したことは非常によかった。大勢の皆さんがあの一連のパレードの出発を見れた。今までは、あの市役所の前の狭いところで何か見えなかった。まあこういうようなことでですね、あの広い芝生の上、緑の芝生の中でああいうこの事業展開あったのは非常によかった。こういうような声を聞いております。ただ、おっしゃっておりますように、例えば、トイレの問題。これは反省点はございます。ございますが、今、近江議員のお話を聞いておったらトイレは1カ所みたいな感じですが、そうじゃないんですね。トイレは今の中央公園のトイレ。そして図書館のトイレ。そして臨時の仮設のトイレ。そして、この県立美術館浦上記念館のトイレ等々ですね、皆活用してください。ということであります。ただもう少し誘導とか表示とか、こういったものが必要であったかと思います。当初の目論見に反しましたのは、と国の出先の事務所のトイレを借りるという予定であったんでありますが、これはちょっと交渉がうまくいかなかったんですね。したがって相当のトイレがあります。しかし一度にぼんと仮設トイレに並ばれますから、かなりのですね、人数の方が並ばれたのは事実であります。今、お話を聞いておると、あたかも何もないような感じがありますがそうではありません。いろいろ、そういうことで工夫をしてきました。来年は少し仮設のトイレのですね、個数をふやすとか、まあそういうような表示の仕方、こういったことは考えていきたいと思います。ぜひ御理解をいただきますように、よろしくお願いします。 それから、昔からのお祭りでなくなったというお話がありました。これは、椿地区の皆さんがかねがねおっしゃることであります。これはですね、萩の歴史をひもといてやりますと、近江議員恐らく御存じだと思うんですね。かって住吉の祭り、金谷の祭りはかってのにぎわいがなくなりました。それだけの経済的な負担もできなくなりました。ということで、この夏まつりという形で住吉祭り。そしてまた、秋の祭りということで萩のふるさとまつりということで、市がある程度のお引き継ぎをするという形になったわけであります。しかし、今、金谷地区の皆さんも大変努力をいただいております。できる限り金谷地区、椿地区でもですね、事業展開できるように、こういうことで私どもも協賛をしているところでございます。まあ今回、金谷天満宮の前で、ああいうふうな舞台をつくられていろんなことを努力をされています。こういったことは、そういう一つのこと、あらわれでありますが。今までそういうことで、もう経済的にも負担ができないということ。まあそういった歴史的な経緯があって、これは私が市長になる前の話でありますけれども。事実、例えば、大名行列平安古備組大名行列が残るのみになりました。かって、明治、あの時代には、4町内で出されておったんだそうであります。今は2町内になりました。古萩のものが復活いたしました。これは平成、確か7年だと思いますが、大変な御努力をいただきました。市もある意味で、陰になり日向になり助成、いろんな意味で力をお貸ししたところであります。これはまさに、この古萩の皆さんが13年にわたる空白をですね、何とか復活しようと。そういうことでやられたんですね。そういう努力をされました。今、あのじゃあ古萩の行列を見ていただきますと、あの参加している、特に成人男子の参加者の半数以上は市の職員であります。これは御存じだと思います。いろんな意味でですね、そういった協力をしてきたつもりであります。ぜひ御理解を賜りますように。昔からの祭りができなくなった。あの、大屋の伊達小荷駄(ダテコンダ)、何とか復活してください。費用もある程度負担いたします。という折衝をしましたが、これは平成6年7年、8年、実現できませんでした。まあこういうようないろんなこともやってきたわけでありますから、今のようなおっしゃり方、これは事実にかなり反するということでありますから、ぜひ御理解を賜りますように、よろしくお願いいたします。 そして、今のこの行列の間隔が空いているという話であります。まあ金管バンド、小学生のですねバンドと、この何か間に入れたらどうかという話は議論もございます。しかし、金管バンドはただこれは進むだけであります。なかなかその間にですね、いろんなものを入れるというのは非常に難しいということと、まあそういったことも、もう一回議論をしてみますけども、基本的な計画の中で言いますと、一番初めに横断幕が出まして、これが出発をいたしますのが12時30分。向こうに到着するのが13時20分。そして最後の平安古備組が出発しますのが13時30分で、向こうに15時20分。大体この予定どおりの時間で終了しております。ということは、その時間が一応設定をしたけれども、間がちょっと空いてるのは確かにそのとおりであります。私も実は全体を見ておりません。私自身、あの歴代の毛利公の藩主の行列に入りましたものですから。しかし、はっと後ろを向くと空いているというのは、まさに御指摘のとおりでありました。このあたりはどうするか。なかなか難しい。詰まるとまた大変ですし、そして大名行列はいろんなことの、この何ていいますかアトラクションみたいないろんなことを、プレゼンテーションをやりますもんですから、そこで時間がかかります。まあ草履舞がその典型であります。長州一本槍のこのいろんなエキシビションとかまあそういったものもですね大変この時間を要するわけであります。したがって、なかなか予定のといいますか、流れがそのままスムースに行かない、というのは御指摘のとおりでありますが、まあこれも大名行列のある意味では宿命みたいなものでありまして、かっては、踊り車やその牛車やいろんなものがですね、錯綜して大変な混雑もございましたが、そういった時代と比較いたしますと確かに空白が目立つというのは御指摘のとおりでございますので、このあたりは工夫ができないかどうか、考えていきたいと思います。 それから、川島の聖講など説明がないではないかという話でありますが、中央公園、市民館前、そして金谷神社前においては、ちゃんと放送席をつくっております。ただし、御許町からあのずっと橋本にかけてのところは全く音なしになりますので、まあそこはかって途中でというようなことも考えたこともございますが、なかなかこの有線で難しいということでありました。経費が相当かかるということであります。まあそういうようなことでありますが、このあたりは一つの課題であろうかと思います。 そして今、一応プログラムというものをつくっておりまして、このお配りをしております。したがって、次に何が来るかというのは、大体あの説明のものをお持ちの方はわかるわけであります。まあそういったものも、かなり大量に印刷をして配っております。 この萩ふるさとまつり、その中で、萩時代まつりという形のものになっているわけでありますが、いろんな形でこの努力をしております。 売店の話をこのお尋ねございました。今年もですね、そういった意味で初めてその中央公園でやりましたもんでありますから、なかなか客の動線がですね、事前にある程度の予測がつかなかった部分がございます。大変ですね、まあ今までの何倍といいますか、相当まああの販売できたと言われるところもありますし、人の流れがうまくこのかみ合わなかったところは、少し落ちたと、こういった言われ方をされる方もありました。しかしまあ総じて、天気のよかったせいもございまして、かなりの販売量が、この景気の悪いときにあったという感じで聞いておるところであります。今後、客の動線も反省をし、もちろんこれは今回のいろんな意味で、各売店に参加をいただいた方、あるいはいろいろ役員としてボランティアで活躍をいただいた方、いろんな方々の御意見を聞きながら、この中央公園でやった初めての試みの反省をし、次回もそういう形でやらしていただきたいと思うところでございます。 それから、もう一つは、このふるさと盆踊りでありますが、まあこれもかってはですね、景品を用意いたしまして相当福引のような形でですね、最後にこのテレビ等当たる、そういったような試みをしたことがございます。私が市長になった当初はそうでありました。それは商工会議所も協賛でございました。まあいろんな形でやりましたが、だんだん、そういったような予算も厳しくなってまいりましたので、まあ今のような姿になりました。これは今、児童クラブ、学童保育のですね、この方々が大変協賛をいただきまして実はあのそれだけの人数が集まっているわけでございます。そして児童クラブの関係は、児童クラブのスタッフの先生方が全面支援をいただいております。そして、福祉を中心にしたいろんなこの市の職員が踊りは出ておりませんが、ボランティアでですね、あの背後でいろいろこのお膳立てをしております。まあぜひそこはですね、派手に踊っているのは市長だけだとこういう話かもしれません。まあ本当に申しわけない気持ちでありますが、多くの市の職員がこの踊りませんけれども、背後に皆用意をして、準備をしているわけであります。去年はこの白河の踊りをあそこで御披露をしました。まあ白河の踊りの披露についてもですね、大変な関係者の、ボランティアの御努力があったわけであります。まあ今年は彦根市からも参加をいただいたところでございます。まあいろんな意味でそのお世話をいただいた方々にはですね、ふるさとのこのふるさと盆踊りというのは大変このそういった意味では人気を博しているわけであります。まあ今後のあり方等も含めてですね、しっかりやっていきたいと思いますので、決して市の職員が何か参加をしていない、さぼっていると、こういうんじゃなくて、あれは縁の下の力持ちで大体世話をしていると、こういうふうな御理解を賜りますように、よろしくお願いを申し上げる次第であります。 それからその次でありますが、この分収林の関係でございます。この分収林の関係がまさに今、御指摘のありましたように、この萩市椿にあります農事組合法人の椿組合がこの分収契約の相手方でありますが、このたび、ちょうど契約に基づきまして分収造林契約の満了になりましたので、この大体本年に入りまして、この伐採を始められているわけであります。議員御指摘のようにですね、かってそういう森林の伐採、伐期のきたものの、この伐採をする場合は、まあいろんな手法がございました。しかし今のやり方は重機をわっと持ってきて、そこでわっとですね切ってしまう。そこでほんと瞬時にですね、みんなあらゆるものがなくなってしまう。もちろん雑木等は残りますけれども、かなり重機の重み等もございますので、かなりこの林地がまあ一変したかのような様相を呈します。かってはワイヤーでですね、この下の方におろす。まあこういったようなことが中心でありましたが、近年のこの伐採現場といいますのは、まさに一網打尽の感がございまして、そういうふうなこの山地、林地の地肌が出る。まあこういうふうな様相を呈するわけであります。農事組合法人椿組合の方でこのやってきたわけでありますが、今回、その土地は市有林として市の土地としてこの戻されます。これは今後その土地について早急に山地の保水力、まあ保水力が随分低下をしているだろうと推認できますので、今、議員御指摘のように、まあ今後、保水力が低下した場合、大雨が降ったらどうなるかということの危惧は当然あるわけでありまして、そういうようなことも含めて、今からのあり方、十分考えていきたいと思います。ちょうど今御指摘ございましたように、10年前、平成11年に実は河内方面あのあたりは集中豪雨で大変な被害がありました。しかしこの多くのところは砂防堰堤、砂防ダムをつくりました。笠屋、山田地区一帯、数は大変なものでありました。10年計画でやってきたつもりであります。まあしたがいまして、かなりのところは今回の雨に対しましてもびくともしなかったんでありますが、一部この地権者との関係でどうしてもできないところがありました。まさに河内の一部はそうでありますが、そういったところはやや危険な状態になったわけでございます。本来は、いろんな意味でそういったこの砂防堰堤、砂防ダム、こういったものも含めてですね、10年前の反省にたって、大方の整備は終わっておりますが、一部についてはまだ残っております。早急にそういったことも含めて考えていかなければならないと思います。 そして、今、この保水力が落ちたと思われますので、そのあたりの状況は今後のあり方として十分考えていきたいと思っているところでございます。どうか御理解を賜りますように。 そして、今後の植林に当たっては、今までのように針葉樹、要するに経済林一辺倒ではなくて、やはり広葉樹をまぜた混合林という形で保水力等の問題もございますので、いろんな形で考えていきたい、こういうふうに思っているところであります 御理解をいただきますように、よろしくお願いいたします。 最後の話でありますが、冒頭言いましたように、川上ダムの遊覧船。まあこれは、実は旧川上村議会の時代から既にこのダム湖の湖水利用ということ、湖水利用についてのいろんな議論が行われておるところでございます。ダム湖水面の活用が図れないか。実は、平成14年には国土交通省が地域に開かれたダム事業、まあこういったものも国の事業として展開をされたわけでありますが、このときには、この15年にこの事業そのものがこの既に指定された地域の優先ということで、この申請が川上から出されたんでありますが、保留となった経緯もございます。要は、今まで旧川上村時代に、このダム湖水面の活用をどう図るか。まあこれが多くの課題になってきたわけでありますし、ある意味では長年の懸案事項であったわけであります。本議会におきましても、17年9月に、9月定例におきまして、川上の藏貫議員からダム湖の水面利用を図るべきとの質問をいただきまして、長門峡観光と、阿武川温泉を含めた一体的な運用を図るべき。まあこういうふうな議論をいただきました。また、この昨年の12月定例では横山議員からも、ダム湖に観光遊覧船、こういったことについてぜひこの川上地区の、地域の総意だ。こういうようなことで御議論いただいてきたわけでございます。 これがむだな投資だと先ほどおっしゃいましたが、今回のこの費用はすべて国の経済危機対策の交付金でやっております。市民からいただいた税金という形はとっておりません。これはあれだけ議会でも御説明を申し上げたと。10億近い経済対策交付金をいただきました。とにかく早くこのその手当てができる案件でないと認められない。で、この関係はずっと前から議論をしてきておりましたから、用意・対応ができたわけであります。そういった意味で使わせていただいているわけであります。決して、例えば、議員がいつも御指摘があります、白馬にトンネルをつくろう。これは30億かかるんですね。つくれとおっしゃる。で、川上の皆さんに聞いたらそんなものは要らないとおっしゃる。だから、その30億のことを考えれば、このお金というのは別に市民の負担を求めたわけではありません。国の経済危機対策ということで、その費用を使っているわけでありますから、そういったことを訪ねてこられた方に十分御説明いただきますように、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。 決してですね、そういったことで何か市民から集めた税金をむだな投資をして、それが収益も上がらない。というようなことに対して、十分ここであれだけいろんな形で議論をしておるわけでありますから、議員のお立場で御説明を賜れば、ある程度の氷解、その意見の不一致は、過ぎるんではないかと思うわけであります。 なぜ今、このダム湖のこと、川上の地域の皆さんも御主張されるかと言いますと、一つは、長門峡の観光が、大半が阿東町の方から入ってくる。大体10分の9。90%は阿東町観光になってしまっております。かって、長門峡はこの萩の観光、要するに川上観光であったわけであります。また、古い話をして恐縮でありますが。あのもみじ橋やいろんなものの投資。そして、この遊歩道の設置は萩の高島北海が私財を投げ打ってつくったものであります。そして、その私財を集められるときにですね、川上の地区の皆さんの素封家がその高島北海の絵を買うことによって実は拠出をされているわけですね。そのお金で長門峡開発が行われている。しかし、星霜移って、今や大部分がですね、阿東町の観光になってしまった。先般、駐車場を整備をいたしました。これによって2割ぐらいになったのかなと、こう地元の方おっしゃっていただいてます。道の整備も今、計画的にやっていこう。まあこういう話であります。長門峡の観光と阿武川温泉の観光と、そしてそれをつなぐ一つの位置づけにならないか。これが一つであります。 いま一つは、これはまもなく開かれる国体のカヌーの会場になるわけであります。あのダムの下がその会場になる。これでも相当実はがカヌー競技場として投資をいただきました。相当の金額であります。これが、国体が終わったら、元の木阿弥で一過性のものにならないようにまあそういうような思いを込めての事業でもございます。 いま一つは、ここにふれあい支援農道整備事業。これはの事業でございますが、そしてそれに続きます市道、笹尾新茶屋線が間もなく開通をいたします。これはこの佐々並からそこに至りますまで約10分で着くわけでありますから、まあそういった一つの公共投資、まあこういったものと折り合いもちゃんとですねつくように。まあそういうようなことで、この事業展開をしているわけでありますから、決して思いつきでやっているようなものではありません。全国のダム湖の利用というのは、かなり進んでおります。この阿武川のダム湖については、今までいろいろ議論がありましたが、なかなか着手できなかったわけであります。今回、あれが昭和50年にダムが完成いたしましたが34年にしてやっとですね、有余年たってこういうふうなダム湖の利用が可能になるわけでありますから、むしろその効果を期待をしてほしい。まあ当初はなかなかこのうまくはその100%機能はしないかもしれませんが、ダム湖の活用、これは釣りとか、あるいはカヌーとかいろんな形での活用も今後は期待できるものでありますから、そこへおります道、この道自身もいろんな活用が考えられる。まあこういうことでありますから、ぜひ市議会におきましても、この御賛同賜りましたこの事案。むしろ近江議員、こういう形でですね、活用すればなかなか今、苦しい時代だけど何か道は開けるんだと、そういう思いをぜひ伝えていただきたい。こういうふうに思うわけであります。よろしくお願いします。決してですね、我々もいろんな形で川上の皆さんとも議論をして、ここへきているわけでありますから、その単なる思いつきである日突然考えたと、こういったものではございません。多くの皆さんの衆知を集めて、そして努力いただいて、の賛同もいただきまして、今、まさに工事に入ろうとしているわけでありますから、よろしくお願いしたいと思います。県内におきましても、中山川のダム、中山湖でありますが、あるいは厚東川のダム湖、小野湖でありますが、こういったものも、いろんな形で活用されています。残念ながら、この阿武川の一番大きい面積をもっているこのダム湖が活用が全くないということであります。 秋になれば紅葉のすばらしさ。新緑のときはその新緑のすばらしさ。こういったものを船から見ることができる。まあ落ち着いて収益が上がるまで時間がかかるかもしれませんが、ぜひ御理解をいただきますように。 近江議員は大変広報力のある方でありますから、近江議員がこれはだめだとおっしゃれば、みんなですね、影響力は大変大きい。近江議員がこれは効果あるぞとおっしゃれば、本当に効果がなくても効果があるように見える。こういうようなことでありますから、ぜひですね、もう少しこのよくあの内容を御理解をいただきまして、よろしくお願いをしたいと思います。 まことに失礼な言い方をして大変反省をしておりますが、近江議員の各種の御進言、御提言であります。本当に、当を得たところ。さっきの保水力が落ちているというところ、これはちょっと考えなくちゃいけない。危ない。こういうふうな思いは共通でありますので、しっかりやらせていただきます。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 7番、近江議員。 ◆7番(近江郁宣君) 1番の問題は、大体まあこれからもいろいろよくやる前にお話し合いをしてやるということで、まあええとしまして、その中で一つ気になるのが、あの大名行列のじゃんじゃんぐらいはつくるという大体返事が欲しかったんですけど、あれが本当に数がそろうと相当な威力があると思うんです。 それからあの、2番の問題ですが、あの、今の前向きで検討を考えはよくわかりますが、とにかくあの川に全部切りまくっておるあの木の先木と申しますか、やぶと申しますか、これとバラスは早急に取るということがあの返事がいただきたいところであります。 それから3番の問題は、市長も随分強気ではありましたが、私は、あの交付金、皆さんの税金は使っちょらんけど、交付金でやっちょるというのはこれは形のいい言いわけでありまして、交付金だって何だって皆さんの税金のものからできたものじゃから、萩市の税金を使うちょらんからって交付金使うたら、その交付金はそれよりまだ大事な使うところがあれば回せりゃしいてそねなことは関係なしと私は思います。その今でもダムの中でも今日、見ますと、重塀岩という辺はまだ前に申したように、材木やらゴミがばったり浮いております。あのダムでもね。そこの方まで船が行くそではなかるまいけど、まずああいうところからまずきれいに整備せにゃあ。でまた、あの、テレビなんかで見ますと、このダム湖で成功した例がありますけど、私が見たり聞いたりしたそじゃあまりダム湖の船が成功したというのは聞いておりません。新聞でもそれは見たことがない。しかし、あの行っての中でも、その近辺の人が本当にあのそれを何とかその観光の何にしたいというので、自分たちで努力をして、周囲の竹を切って枯らしたのを浮かべて、それでつくって、資本金をかけないでですね、民間のものがそれを必死でやったのが今、どうやら黒字であると、いうようなお話は聞いております。それをぴかぴかの船をつくって、約1億円のような金を使うよりは、私もその考え方はもうちょっと変えてもらわんにゃあ、反省しとりますって反省はサルでもするんですから、それはあの、とにかくお金が、名前が違うだけで元は同じですよ。使うことをどういうふうに使うかっちゅうのが問題ですから。 以上です。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 分収林の関係でありますが、あの今おっしゃったように、このいろいろ砂防堰堤にこう例えば、切ったもの、いろんな土砂が詰まっておるとこういう話であります。早速にですね、現地を見まして、対応をもし必要があればですね、早期に対応を考えていきたいと思います。 実はこの間、河内の天満宮のお祭りがありまして、まあ河内の天満宮というのはもう、天満宮の建物はなくなっているんでありますが、そのなくなったそばで、実は田んぼのところでこの神事が行われました。神事が終わってふっと左側見ましたら、まさにそこの分収林の伐採の跡を見たんですね。えっと思いました。本当に正直なところ。で、いろいろ聞きました。保水力の問題が懸念されるというのは地元の方もおっしゃっておりました。したがってまあ今後のあり方はですね、これはちゃんと考えないとまあ14ヘク、かなりの面積でありますから、おっしゃるとおりだと思います。もしそういったところで、川でもしそういったものが詰まれば、これは大屋川のまあ、しかもあれは市の管理との管理とこう入り混じっているんですね。大変この珍しい管理体系になっておりますので、そういったことも含めて、少しこれは勉強してみます。あの、御指摘のようなもし詰まっているようなことがあれば、これは大変なことでありますから。まあ来年雨ですね、雨季に大量に降って、また同じような10年前と同じような轍を踏まないように、しっかりウオッチしていきたいと思います。御指摘いただきましたことを感謝申し上げます。 それからダムの話でありますが、このダムの話は成功事例はないのは確かにおっしゃるとおりですね。みんなこの行政がやって、行政が最後までやったと、こういったところはかなり失敗の事例もございます。まあしかし、私どもは、これは今、遊覧船のあの組合ですが、そういったところにまあお願いをしていきたい。今の萩八景遊覧船。まあつくるときに1,200円。当時萩の方は皆陰口でだれが1,200円出して乗るか。あんなところ橋本で船に乗って何するんだ。と、こういうふうに言われました。まあさんざん言われたんですね。これは。いや本当やめようかと思うぐらい言われましたが、しかしやってみればですね、このあれだけのきれいな水系というのは、実は都会にはないんですね。都会の隅田川にも遊覧船あるんです。すっごい立派な豪華船が走ってます。しかし、下の水はですね、どぶですよね。匂います。淀川、あのちょうど淀屋橋にあります大阪でもですね、すごい立派な船がですね総ガラスです。だけど、船は立派でも、水の質は本当に悪臭を放っているわけであります。まあよそのことをあんまり言っちゃあ非常に申しわけないんでありますが、ダム湖もですね、まあ確かにそうやって竹が浮いているところもあります。したがって、これが遊覧船として動かすときは、やっぱり皆さんもいろいろ注意をいただくだろうと、こういう話でありますので、松江のですね、あの堀のずっと遊覧船がこの家の裏の方を走るようになった。まあ堀になりますけども。そしたら家の皆さんが本当今までその初めはちょうど出発したときはもう汚いんですね。家の裏をそうやって私が初め乗ったときはびっくりしました。何でこんな汚いところでお金取るんだと思いましたが、3年たちますとがらっと変わりました。そこが表玄関みたいだったですね。みんな各家庭が一生懸命きれいにされました。ダムは人が住んでおりません。まあしかし、恐らく川上地域の皆さんはいろいろまた工夫をされると思います。まあいろんな意味で、試行錯誤になると思います。一番初めは当然赤字であります。萩遊覧船も赤字でありました。3年かかります。まあそういった意味で、この各地域、今そういった国体、カヌー、そして長門峡、そして新しい道、こういったこと、阿武川温泉、そしてあそこにありますこの直販施設、こういったものを一体としてとらえ、何とか川上地域の新しい観光のプロジェクトに仕上げたい、こういう思いでありますので、議会で御賛同賜りましたのは、まさにそういう趣旨に御賛同賜ったからだろうと、こういうふうに思っているところであります。いろんな課題はたくさんありますけども、それぞれ御指摘をいただいたこと、しっかり踏まえまして、対応を考えていきたいと思います。 大名行列についても、同じような問題、それぞれ御指摘いただいたこと、しっかり反省会でも議論をしてみたいと思います。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 近江議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩いたします。     午前10時56分休憩────────────────────     午前11時10分再開 ○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて質問順位2番、平田議員。21番、平田議員。  〔21番 平田啓一君登壇〕 ◆21番(平田啓一君) それでは早速通告に従いまして、順次質問してまいります。 まず最初の、農業行政についてでございます。 萩夏みかんセンターの今後についてでございますが、山口萩柑きつ試験場は、戦後夏みかんから甘夏みかんに変わろうとしていた時代において技術試験はもとより、かんきつ農家への技術指導の中心的役割を果たした施設でございます。夏みかんの栽培の衰退とともに段階的に試験規模や人員が削減され、今日に至りました。 昨年施設設備が萩市に引き継がれ、現在萩夏みかんセンターとして萩市が運営しております。センターは、夏みかんをつくる人の研修の場と、夏みかんに関する情報を発信する役割を持っているとのことです。現在、新規就農希望者が研修生として2カ年の年限で研修されており、また担い手対策として長期栽培技術講習会を開催され、39名の受講生がおられるとのことです。本年4月の補正予算では、新規就農者、技術習得管理施設の建設費3,050万円が計上されました。現在施設の充実が図られているところでございます。 そこでこの研修施設の利用についてもう一歩踏み込んで、産業としての農業、農業としてのかんきつ栽培、かんきつ栽培の専業農家の育成が望まれるところでございます。かんきつ栽培で、自立経営できる担い手の育成が望まれます。これについてどのようにお考えかお聞きいたします。 2点目に、山口オリジナル品種「せとみ」の栽培振興についてでございます。 せとみは、山口が育成したオリジナル品種のかんきつでございます。「清見」と「吉浦ポンカン」を交配させ選抜をし育成したもので、平成16年に品種登録がされました。また同年同時に、「ゆめほっぺ」の商標登録をとり、全農山口本部が全量集荷、全量販売を行っております。3月から4月にかけて食べられる大変糖度の高いおいしいかんきつとして、市場での評価が高まっております。せとみは山口のオリジナル品種であるため、山口外で栽培することができません。また、暗に栽培したとしても、せとみの名を使用することができません。また一定の基準を満たしたせとみをゆめほっぺの名称をつけることができ、これも商標登録してあるので、ほかの者が勝手にこの名を使用することはできません。このことはせとみの生産拡大の最大のチャンスのときでもございます。 山口は、県下全域でその生産振興を図っているとのことです。過去に山口の農業は、米、牛、みかんと言われておりました。山口下には、かんきつ生産の下地はあります。本萩市においても、夏みかんに代表されるように、中晩柑類の栽培においてはその実績があります。過去においては、夏みかん栽培では、冷害に泣かされたことが幾度かありました。今日、幸か不幸か地球温暖化のため暖冬もしばしばあります。過去のように、冷害に対する危険度はかなり低くなっており、萩市においてもより一層のせとみの栽培振興に尽くされてはいかがかお尋ねいたします。 次に2点目といたしまして、福祉行政についてでございます。ITを利用した介護予防の取り組みについてお伺いいたします。 萩市においては、高齢化率が33%を超えており、また独居、老人世帯も増加しております。周辺部集落においては、ほとんどの住民が高齢者ばかりといった、いわゆる限界集落となっている地区も見受けられます。このような現状において、介護予防の取り組みは重要でございます。高齢化が急速に進む中、高齢者の方々が住みなれた地域で健康で生き生きと生活するためには、介護を必要としないための備えである介護予防がますます大切になります。 高齢者に対する介護予防指導は、要介護者や寝たきり高齢者の減少、また老人医療費や介護費の削減、活力ある健康長寿社会の実現が考えられます。私ども緑風会では、視察で訪れました北海道美唄市を訪れました。この北海道美唄市では、ITを活用した先進的な介護予防事業に取り組んでおります。美唄市は人口2万6,000人、65歳以上の高齢者が8,603人、高齢化率32.1%となっており、介護予防が重要な課題となっております。 そこで平成16年度から、ブロードバンドを用いた介護予防に取り組んでおります。高齢者にパソコンを貸与し、インターネットで体操などの映像配信や、双方向通信による栄養指導を行うなどで、ITを活用した高齢者の介護予防支援を実施しております。 これはNTTが開発した介護予防支援システムを導入したものです。このシステムでは、介護予防にIT技術を活用し、高齢者の方々には人や地域とのつながりを感じつつ、楽しみながら介護予防指導を受けられるとともに、行政にとっては健康づくり、また介護予防指導をより多くの方により簡単に、かつ効率的に伝えることができ、さらなる指導業務の向上が図られます。 一般検診やアンケート調査を実施し、介護予防が必要と思われる65歳以上の市民の家庭をインターネットで結び、一つ転倒骨折、二つ尿失禁、三つ低栄養改善、四つとじこもりの4点の予防指導、改善指導を直接に行うものでございます。この結果、要介護認定率が低下し、特に転倒関連医療費が顕著に低下する効果が得られたとのことです。 現在萩市では、田万川、須佐地域においては都市型ケーブルテレビにより、ブロードバンドが享受することができます。また旭、むつみ、川上、福栄地域においては、農村型ケーブルの敷設替えが行われており、完成すればブロードバンドでインターネットに接続することができます。むつみ、旭地域では、FTTH方式により、光ケーブルが各戸へ直接敷設されます。光ケーブルは大容量、高速通信において最先端の通信線でございます。萩市にとっては大きな財産となります。このブロードバンドのより有効活用として、ITを利用した介護予防事業に取り組むお考えはないかお尋ねいたします。 次に、3番目の防災行政についてでございます。避難訓練の実施の現状と、今後についてお伺いいたします。 災害は、突如としてやってまいります。一口に災害といっても洪水、高潮、津波、地震、地すべり、山崩れ、火災など多岐にわたっております。災害発生を未然に防止し、被害の拡大を防ぐための対策は必要ですが、必ずしもすべての災害を防ぎ切ることはできないのが現状でございます。災害が発生した場合、どのように対処すべきか常日ごろから考えておくことと、実際に避難経路や避難場所に行くことが大切と思います。 去る10月16日に、椿町町内会において避難訓練が実施されました。多数の町内の方々が参加されて、個々の家から避難場所の椿西小学校体育館まで避難され、体育館で災害に対する備えの話や、心肺蘇生法などを体験されました。訓練に参加された方の中には、避難持ち出しのリュックを背負った方が何人か見受けられ、日ごろからの備えをしておられるのがよくわかりました。また実際に災害に遭うとこんなに落ちついて避難できるかわからない、という声も聞かれました。避難訓練を実際に体験することで、頭で考えていたことと、現実との違いなどがわかってくることも多々あろうかと思います。 町内会を単位とする避難訓練の実施状況はどのようになっているのか、お聞きいたします。また実施後どのような問題が提起されたのか、またその対策はどうされているのかお聞きいたします。 次に、避難訓練の今後の実施計画はどのようになっているのかお聞きいたします。できれば萩市の全町内で避難訓練が実施されることが望ましいことと考えます。また、避難訓練に一人でも多くの住民に参加していただくための工夫はどのようにしておられるのか。さらに、高齢者や障害者乳幼児などの災害弱者の非難のあり方も課題と思います。これらのことに、どのように取り組まれているのかお尋ねをいたします。去る7月21日の豪雨の際ですが、一雨去った後に市の広報車により、危険を感じたら自主的に避難してください、との広報があったとのことです。後日市民の方から、どこへ避難したらよいのかわからないとの相談を受けました。とりあえずの緊急避難場所は、個々の家によって異なるはずです。土砂災害であれば、どこそこに。地震であれば、どこそこになど、住民個々が災害を意識し、備えておくことが必要だと実感した次第です。市民の防災意識の向上や、啓発にどのように取り組んでいられるのかお聞きいたします。 以上3点、御質問申し上げます。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 平田議員から大きく3点御質問いただきました。農業、そして福祉行政、防災行政についてであります。順次お答えをさせていただきます。 最初の萩夏みかんセンターの現状と、今後の活動の考え方方針を聞きたい、とこういうことであります。 今議員から御指摘ございましたように、夏みかんセンターの今までの経緯は、まさに御指摘のとおりでございまして。とにかく今まで萩は夏みかんと言われてまいりました。その萩におきますところの柑きつ試験場が、急に廃止ということになったわけであります。まさに青天のへきれきでございました。まだまだ出荷量が減った、あるいは栽培農家は減ったとは言いながらも、萩ではかなりの面積をまだ持っているわけであります。 こういう中で今、御指摘をいただきましたように、この夏みかんセンターを今後どのようにして考えるのか。そしていみじくも御指摘をいただきました産業としての農業、そしてこの農業としてのかんきつ栽培。まさにこれはですね今からの我々が農業問題について語る上で一番大きな課題ではないかと思います。事業として、産業として成り立つかどうか、それが今農業に課せられた多くの課題でありますので、そういった観点も含めて、今からかんきつの問題についても取り組んでいかなければならないと思います。 今夏みかんセンターの役割ということで、今御指摘ございましたように、まさに一つは定年帰農者を中心に対応する施設として栽培技術講習会、こういったものを開催しているわけであります。そして研修生として、2年間の研修後の就農できる体制づくりをサポートすること。そしていま一つは、萩夏みかん再生地域協議会というものがありますが、そういったものと協力をし合いまして、消費宣伝、そういったようなこともやろうとか、相談窓口を設置いたしまして、あるいはホームページを設置いたしまして、夏みかんセンターをかんきつ情報の発信拠点としたい。こう今御指摘あったとおりであります。そして現状の夏みかんセンターは、まさに21年度の受講生39名を迎えました定年帰農者の対象とする研修会、そしてまた新規就農者を対象とした研修生の育成、21年度研修生2名、翌22年度にはこれを2名加えまして12月市報で2名の公募を予定しておりますが、合わせて4名。こういうようなことで、細々とではございますがやっていこうとしているわけであります。 今後、どうするかという話でありますが、今年度3月に研修棟を新設をいたします。受講生、研修生そういった方々に対して、充実した研修の場を提供しようということであります。これはもう既に予算お認めいただいたわけでありますが。そういった情報発信の拠点にということは、先ほど申したとおりでありますけれども。 もう一つは、あそこはかなり広い面積を持っておりますので、体験型の観光、まあこういったこともできないか、とこういうような検討もしております。これはあくまでも夏みかんのPRということも兼ねてでありますが。 そして24年度を目途にですね、意欲のある生産者研修等を通じまして、新規就農者の確保を図るということ。そしてまたすぐれた栽培技術とまあ企業感覚を持った農業生産法人の設立をしていこうと思っております。このあたりは、まさにどのような人を得るかということでありますが。ある意味で萩夏みかんセンターの指定管理法人という形がとれないかということも、一つ考えているわけであります。いずれにいたしましても、御指摘のようにセンターを中心に、萩のかんきつもう一度いろんな意味で後継者の育成等も含めて、考えていきたいと思っているところであります。 なかなか今の現状から言いますと、中心はむしろこの旧萩市内から大井の方に移っているわけでありますが。旧萩市内におきましてもかなりの面積がまだ残っております。そこがいわゆる耕作放棄地と同じように、何ら肥料も施すことなく、ただそこが農地であるかのような装い、こういったところがかなりあります。こういったところも一つ一つチェックをしていきながら、何とか果樹園としての機能を継続できるように、こういったことも一つございます。そして意欲のあるかんきつ栽培農家、こういったものの育成、こういったことも図れないか。 本来は、何度もこの議会で申しますけれども、農業予算のかなりの部分は今まだの掌握下にあります。私どもなかなかそのとタイアップしていろんなことをやっていく、こういう立場でございますが、何とかかんきつについては、自主性を持って臨んでいきたい。しかしの支援も必要でありますので、そういうふうな関係を維持しながらやっていきたいと思うわけです。 そして今2番目にお尋ねがございました、山口のオリジナル品種でありますせとみの件は、まさにそういうふうな議員御指摘のように、これはの試験場が品種を開発してきたものであります。したがいましてこのせとみは、種苗法の品種登録がされております。したがってこの苗は関係以外の者は販売ができない、あるいはせとみの一定糖度すなわち14度以上酸度が1.3%以下のおいしいせとみを「ゆめほっぺ」という形で商品名で今販売されています。このゆめほっぺは、商標登録がされているわけです今御指摘のとおりであります。そういうようなことで、これは全農が販売戦略を持ってまして、それに従って全量集荷、全量販売を行っております。 こういう中で、萩市も今大井を中心といたしまして、あぶらんど萩ということで、せとみの栽培が今展開をされております。大井地区を中心に1.5ヘクの栽培が現に行われているわけでございまして。まだまだこの収量、金額はわずかであります。このせとみ、ゆめほっぺのゆめほっぺ率というのが26.8%4分の1程度がですね一定の糖度を確保しているということであります。 そういったことから言いますれば、この今大井の皆さん大変努力をいただいておりますが、このせとみについては高いやっぱり栽培技術が必要となります。萩地区で栽培方法を未解決の分野もございます。この夏みかんセンターで栽培実験、試験を実施しますとともに、比較的栽培技術の高い農家の多い大井地区で今産地化を図りたいと、こういうことで具体的に展開をしているわけであります。 現時点では、まだまだその収量たるやわずかなものでありますが、全体の中で言いますと、わずか二、三%のウエートしかございません。したがいまして、今議員御指摘のようにこのせとみをある程度やっぱりかんきつも多様性があってもいいんではないか、夏みかんのみならず、せとみやあるいはまあそのほかもいろんなかんきつがございます。ハッサクもあるしマンダリンもあるし、いろんなものがあります。こういったもの、ある程度多様な品種、しかしある程度ロットとしてまとまったものをということを、これは甘夏等ともにですね何かそういった方向がとれないか、という議員の御指摘だろうと思いますが。 今現に大井の栽培農家の方々が、ゆめほっぺを目指して頑張っておられます。ただ、この次代を担う若い栽培農家、かんきつ農家というところに関しましては、まだまだ課題がたくさんございますので、そういった意味で今後夏みかんセンターを中心にいたしまして、そういった問題、課題に取り組んでいこうということにしております。 なかなかこの市がこういった農業施策について、独自の施策を持って展開することは非常に難しい状況にございますが、しかし一方で地域主権というようなこともですね、現政権のもとでいろいろ展開があると思います。そういったものにも思いをはせ期待をしながら、まさにおっしゃいました産業としての農業、農業としてのかんきつ農家、かんきつ栽培、こういったことを一つしっかりスローガンとしながらですね頑張っていきたいと思います。御指摘を多々いただきました、感謝をいたします。 2番目に、福祉行政ということでITを活用した介護予防の取り組み。はるばる実は北海道美唄市まで見学に行かれたということ、本当にびっくりいたしました。実は平成16年という話でありますが、平成13年に実は福栄地域で既にこの同じような事業展開をしておりまして、これは全国でも先駆的な役割を担っております。私も合併したとき初めてこういろんな話を聞きまして、びっくりいたしました。 13年6月今からもう8年前ですか、相当前でありますが。そのときに在宅管理システム「うらら」という大変な仕組みをもう実施をされています。各家庭世帯と保健センターを結びまして、農村型ケーブルテレビは双方向でありますので、今御指摘のように、例えば血圧、心電図こういったものは自宅におりながらみんな保健センターに伝わっていくわけですね。そしてそれは保健センターのみならず、福栄の診療所にもそこへいく、こういうことがですね平成13年に既に福栄ではやっておられたんですね。もう本当に驚愕するような話でありまして。決して北海道行かれなくても、隣のところにですねごらんになることができたと。私も見て本当に驚きました。こんなことができるのか。それで、じゃあそれによって大変福川診療所長も大変熱心にこれを活用されていますが、今利用されているのが当初50世帯ありましたが今29世帯、実際人数にしていいますと41人だそうでありまして。初めは無料でありまして、今は有料であります。 なぜこういったことがというのは、当時実は10分の10の補助金があったんですね、だから恐らく北海道美唄も同じような補助金を使われた。で、とにかく一切合財そういう形で農村ケーブルの一つの活用という形で、こういった事業ができた。これは介護予防という観点よりむしろ健康管理、一切合財含めてあるんですね。こういうことができたということでありますが、まあしかし今ちょうどこのブロードバンド化になります。 したがってその機器をこれは更新をしなければならない。しかしその機器の更新の関係の補助がなかなかない、こういう話でありまして。かなり実は負担になります。まず維持補修管理はこれは年間それほどの金額ではないんであります。それはもちろん市の負担になっていきますけれども、その金額負担はそう大してないんですけれども、この更新の費用がかなりかかってくる、費用対効果を考えていくときにどうかという議論を今しているところであります。なかなか維持管理が難しいということでありますので。この制度はもう既に23年3月末をもってすなわち次年度、来年度末で一応その中止をしよう、こういうことが決定をされているところでございます。 したがいまして、確かに双方向の光ファイバーを使いながらですね利用できるということ自身は大変なこの一つの技術革新でございますが、しかしなかなか介護予防等、まあいろんな形のものをそれぞれの各家庭で世帯でできるということ、このすばらしさはやはり相当の遠隔地、北海道のように非常に広大な面積とかですね島嶼部とか、そういったところで非常に有効であるということを、行かなくてもいろんな指導が受けれる、情報が得れる、こういうことでありますから。 ただ一方で、やはり高齢者の方々にとってみれば、やはり隣近所の方と顔を合わせるということが介護予防の一番大きな問題じゃあないか、課題じゃあないかとこういうこともございます。いろいろ専門家の皆さんの意見を聞きますと、いろいろ説がございます。したがいまして、いろんな健康が正常でなくなったとか、そういったものの連絡とか、そういったいろんな意味での機能はあろうと思います。ただいままでの福栄で採用されておりました在宅管理システムうららは、一応今回もう一回その再検討、とりあえず中止ということになっています。これはいろいろその費用対効果等議論したときにそういうことに相なりました。 しかし今後今それぞれの地区のですねインターネットの活用によっては、いろんなことは可能であります、議員御指摘のとおり。今から福栄のうららという一つの在宅管理システムを頭に置きながら、今後どういうことが可能なのかどうか、それは費用対効果を見ながらですね、そういったことも検討課題だろう。しかし今このいろいろ議論をして結局中止をせざるを得なくなったという一つの経緯も一方ではある、それはいろんな議論をしていただきました。そういうようなことであります。 世の中かなり今IT革命といわれますように、今まで我々携帯電話一つとりましてもですね、いろんなことが携帯で情報を入手できますし、発信もできます。それと同じように、インターネットを使って、健康管理や介護予防等、こういったことも可能になっていくわけだと思いますが、少し勉強の期間をいただきまして、そして恐らくこういったことの利用、いろんなソフト今NTTのソフトということでありますが、ソフトもいろんな形で出てくると思います。高齢者にとってみれば、やはり機械というものはなかなか取っつきにくい、しかし今は携帯電話でも非常にこの字が大きいものとか、簡単にボタンが三つしかないとかですね、そういったものもあるわけでありますから。そういった意味で、高齢者にとってもアプローチしやすいようなそういう情報を機器類こういったことを。それから独居の方、あるいは夫婦とも高齢の方、こういった方々に対する何か安全安心の一つの情報確保の手段、こういったようなことから言いますと、かなり今からこういった機器類の活用も考えて行く必要がある時代、こういうふうに思います。 今回、北海道の美唄のことをずっと資料を見させていただきました。なかなか大変な介護予防の仕組みだと思います。こういったものも、今からちゃんとですね担当者は理解をし、今後のあり方を考えていかなければならないと思います。そういうようなことで、13年6月美唄よりもかなり前に進行しておりました福栄の先行事例。本当に仰天いたしましたが、大変なですね進取の気風あふれた地域であります。みんな御年配の方々がこういう心電図や血圧測定をちゃんとですね、双方向のケーブルテレビを使ってやられてたという事実。こういったこともしっかり踏まえて考えていきたいと思います。 3番目の防災関係でありますが、防災関係については今議員かなり具体的な問いを提供いただきました。 一つは、まずその避難訓練の関係であります。とにかく7月の集中豪雨。防府の姿をですねメディアでテレビでですねいろんな形でごらんになったと思います。したがって、あの反省っていうのは何かというと、そういう災害情報が的確に伝わっていなかったこと、そして災害情報に対してこの避難命令の関係がどうなっているかっていうこと。あるいは避難自身をどうするかということ。このあたりが一つの大きなポイントだろうと思います。こういったようなことをですね、各県内の自治体もちろん、全国の自治体もですねしっかりこの反省点として、今後の災害対策としてのポイントとしてこの理解をしたところであります。 そういうような中で、この10月16日椿町は大変熱心にですねこういう防災の訓練をされております。まずその御指摘の質問の第1点は自治区、そういう防災訓練の実施状況はどうなっているかという話であります。20年度9回そういった訓練がございました。かなり数は少ない。その中でもう一つそのほかに実は防災に関して出前講座というのを防災安全課の職員が細井専門官を中心にですね各市内回っています。20回行っています。これは訓練ではありませんが、講座であります。その地域の例えば避難場所はどこであるか、避難でも議員御指摘のように、洪水水害というグループと、それから例えば地震等のですねグループと、そしてまた地すべり等のそういった関係、こういったそれぞれの内容によって避難場所が違っているわけであります。あるいはその事前のかなり前もって避難をする、例えばその福祉会館にですね、萩市の中央に、これはかなり前広に受け入れているわけですが、そういうようなことを出前講座でいろいろお話をしております。 21年度では、11回訓練がございました。そしてまた、この中でその別途防災今の出前講座8回やっています。例えば須佐地域、先般行われました須佐地域全域にわたりましてこの防災訓練が行われていますね、毎年行われています。こういった地域と全くここ10年ないところといろいろ分かれますが、議員の御指摘のように、やはりこの今回の防府の状況振り返ってみますと、どこが避難場所であるか、そして避難経路がどうなっているか、そういったものはやはり毎年とは言わないけれど、訓練をやっぱり重ねないとなかなか難しいというのは御指摘のとおりでございますので、そういった問題意識を持っております。 そして2番目に、その問題点と対策ということでありますが、これは担当の方の意見であります。余りにも行政への依存が強すぎる、すべて何か市や消防や自衛隊警察の皆さんがやってくれるんだという意識が余りにも強いんではないかと、こういうことであります。やはり自主防災という本来自分の身は自分で守っていくというそういった意識、防災意識、こういったものを少しお願いをしていかなくちゃあいけないんじゃあないかということ。 2番目には、やはり開催日ですね。この日曜日や祝日にやりますが、観光関係の事業者の方々はどうしても日曜日祝日が一番忙しい、なかなか集まってもらえない、こういうようなこともあります。勢い参加者は御高齢の方が多い、こういうふうな反省点があります。 そしてまた3番目には、要介護者名簿が十分整備されていないところがあるということですね。あれだけまあ登録制度とかいろんなことを言ってますが、なかなか実際問題としてやったときに、そういったものがすぐこのわからない、こういったこともあるようであります。そしてこれは枝葉末節かもしれませんが、訓練実施の経費、炊き出し等行っていただきますがその経費がなかなか出せない、こういうふうなことが指摘を受けています。 そういったその問題点に対しまして、この対策としてはやっぱり一番大きいことは、先ほど言いましたように一人一人の防災意識の向上といいますか、意識をしっかり持ってほしいということを。そして組織的には2番目といたしまして、町内会に福祉部を設立し、町内がやっぱり中心となった避難計画や災害時の要援護者の支援計画、こういったものをしっかりうち立ててほしい。これは考え方は私ども行政の方でなにしますが、結局実態としてだれがそして要援護者であり、だれがそれを支援するのかと、こういった話は地区でしっかりお話をいただかなければならないわけであります。 そして3番目には、消防団と連携した避難訓練の実施。やはり地域の安全、安心は消防団で守る。こういうふうな意識を消防団員の皆さんは持っていらっしゃるわけでありますから、そういった方々との連携。 4番目には、小規模な町内会や高齢者の方々のみの地区であれば、やはり少し横断的な小学校区単位、またはそれを分割したような地区の単位で実施していく、こういった必要があるんではないかとか、経費はできる限り町内会の方でですね手当てをいただくとか、そういった対応を考えているようであります。 今後の実施計画でありますが、萩地域におきましては自主防災組織、すなわち町内会によります避難訓練実施を支援していこう、その他の地域におきましては、消防団訓練による避難訓練の実施とか、地域単位での避難訓練等の検討を数年に一度は必ずやってほしい、須佐のように毎年やられるところもございます、こういうようなこと。そして住民の皆さんが一人でも多く参加をいただくためには、やはりそれぞれの方々が危機管理意識を持っていただくということを、そして共助の意識ともに助け合っていくというその意識、そういったことをしっかり自覚をいただけないだろうかとか、平素からいろんな意味でコミュニティー意識の醸成を図っていただくとか。地域によっては実は学校の運動会、地域の運動会等で消防団がデモンストレーションをやられるところがあるそうであります。これはまさにですね、一番そういう話を聞いて驚いたんでありますが、消防団の皆さんが一番地域の皆さんが集まられるときに、デモンストレーションをやられる、これも一つ大いに防災意識を高めていただくということから言えば、非常にすばらしい企画ではないかとこういうふうに思います。 それから災害弱者、要援護者の避難のあり方でありますが、18年度から萩市災害時要援護者名簿の登録を始めました。現在30人が登録をいただいておりますが、ただ支援者の登録がないので、これはまだまだこの具体的に動き出していないわけです。その30人の皆さん登録をいただきましたが、少しそういった支援体制も含めて、内容を詰めていく必要があります。 災害時の要援護者の名簿、これは各例えばタウンミーティングや町内会の連合会等で行きますと必ず出てまいりました。具体的に要援護者の名簿がない、こういう話でありましたが。これはもう既に20年度から同意制度を設けまして町内会、民生委員、消防団の皆さん方に同意をいただいた方々の名簿を提出をしております。20年度は調査数が3,876に対して、同意者の割合が96%、その方々の名簿はしっかり今把握しているわけであります。21年度もその96%が97%にある、そういうようなことでしっかり今、要援護者名簿の問題は解決に向かっております。 今後その市民の皆さんの防災意識の向上や啓発への取り組みということでありますが。特にこの例えば避難場所、それぞれの洪水や土砂災害や地震火災あるいはその津波高潮、こういった事例によって違うわけであります。これは今市民便利帳に載っております、そしてまたホームページにもあります、しかし一番大事なことは各地域の皆さんが本当にそれを御認識をいただいているかどうかでありますから、各町内会あるいは行政推進員の皆さんの会合等でですね、これを徹頭徹尾このちゃんとこの地区の皆さんに周知を図っていただくこと、こういったところから始めなければならないのかもしれません。 とにかくいろんな形でメディア等媒体を使いまして、できる限りそういったことが伝わっていきますように、今後市報で各地区ごとに地域ごとに避難場所がどこであるかというのを特集でずっと10回くらいやれば、大体各地域全部網羅できるわけでありますから、そういうようなことの企画も新年になってやろうとこういうことで考えているところであります。 今御指摘をいただきました各避難訓練の実施の話、椿地域の防災訓練から例を引きながらお話をいただきました。かなりまだまだ抜けている今から急いで検討しなければならないところも多々あることに気づきました。できる限り頑張っていきますが、一番大事なことは地域のそれぞれの皆さんが、しっかり防災意識を持っていただきたい。今関東直下東南海の地震はいつ起こっても不思議ではない、こう言われています。東京にお住まいの方々は、まずいろんな棚やいろんなですねこの家具類が倒れないように、みんな実は補強しています。そして何かあるときにはリュックサックがすぐ枕元に置いてある。水やぬれた手ぬぐいが確保できるように。こういったことは都民の皆さんはですねある意味では共通の理解なんですね。それはまさにいつ起こってもおかしくないていう状況にあるからです、東南海もそうであります。 こういったことから比べますと、この山口は余り地震等の経験はないわけでありますから、そういう防災意識がかなり希薄であるということは、そういう江戸時代からもずっとこう引き戻っても余り大きな災害はないじゃないかと、こういう話もあります。しかし地震は空白地帯に起こりやすいとこういう話もございますし、いろんないついかなる災害が天変地異が起こるかわからない、こういうことでありますから。まず防災意識を高めていただくことから初めて行くことが肝要かと思います。御指摘いただきましたこと、しっかり今からやっていきたいと思います。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 21番、平田議員。 ◆21番(平田啓一君) 御答弁いただきまして、ありがとうございました。2回目の質問をさせていただきたいと思います。 それでは、夏みかんセンターでございますけれども産業としての農業、これをいかに育てていくかということが、実際問題の一番重要なことだというふうに思っています。今あのちょうどせとみという山口オリジナルの品種をつくったわけで、この振興というのはいわゆる萩のかんきつ振興へつながっていくんではなかろうかというふうに思っているところでございます。で、長北地区というか、この阿武萩地域においてはせとみの産地拡大については、長北柑橘振興協議会が中心となって行っているということなんですけども、この協議会の会長が野村萩市長あなた自身でございます。ぜひともですね、積極的な栽培振興を行っていただいきたいと、具体策を持ってですね行ってもらいたいという思いでいっぱいです。 一口に農業と言いましても、現在米をつくっているだけでは到底食っていくような状況ではないわけでして、どうしてもそれにかわるなり、また補完するなり作物が必要なわけです。そういった意味においてもですね、今このちようどかんきつ特にせとみという品種、大変注目されているところですけれども、これが一つのいわゆる農業として、産業として栽培に値するもんではなかろうかというふうに思っているところです。 確かに技術的に難しい面もありますけれども、そこはやはり長年萩市においてはですねかんきつ栽培はずっと続けてこられた。確かに衰退はしたものの、そういった下地もありますし、技術を持った方もまだまだたくさんおられるわけです。そして先ほど答弁の中でも市長おっしゃいましたように、かんきつ園の耕作放棄地。見た目にはなかなかわからないんですけども中は大変荒れている、手の入っていない夏みかん畑というのは大変あるわけでして。逆にこれの利用というのも十分できようかというふうに思っております。水田ばかりが耕作放棄地ではないわけですので、て言うかですね、こういう利用というのも十分考えられるわけです。 更新にしてもですね、いろんな方法があるわけです。高接ぎ方法なり、そういった技術的な方法というのはいろいろあるわけですので。逆にその分が手の入ってない放棄地であるわけですけど、逆にそれを利用することができる、そういったその面積的な拡大の余地というのもあるわけです。ぜひともですね、農政はの仕事だと言わずにですね、萩市もですね具体的な方策なりといった面、技術面はに依存すればいいわけですけれども、こういったところ部分についてはですね萩市も積極的に行っていかれたら、またそのいわゆるかんきつ栽培もまた活性化するんじゃあなかろうかというふうに思っております。最後に栽培振興に向けてのお考えをお聞かせ願いたいというふうに思っています。 次に、防災行政についてでございますけれども、最終的には避難訓練一つにしましても、住民の方々の意識の問題というふうになろうかと思いますけれども、要はこの意識をどのように高めていくかということが、大切なんだというふうに思います。やはり何ていうか広報等で、ということももちろん大切なんですけれども、やはりなかなかそれだけでは意識の向上というのもやっていかなくちゃあいけないんですけれども、それだけで十分とは言いがたい部分もあろうかと思います。 特に避難訓練ですけれども、やはり町内会単位で行うというのが大変重要なんで、かつですねその実際に避難訓練を行う体験する、ということが大変重要なことだというふうに思っております。私ども頭の中で、私の地域の避難場所はあそこだとわかっておりますし、恐らく行けるというふうに自分では思っておるんですけれども、やはり実際に訓練をしてみる、歩いてですね避難経路をたどって、避難場所に行く。一度これを体験していると、いざというときにも役立つし、大切なことだと思いますし、またいろんな問題点も実際の避難する上での避難というか訓練する中で、その経路なりの問題点というのも出てこようかというふうに思っております。それからまた改善をして、よりよい方法なりを考えていけばいいわけですけども、まずはその避難訓練を実施、それに参加するということが大切だと思います。ぜひとも町内会で避難訓練、全地域でですねできるようなそういったことをですね計画していただきたいというふうに思っております。 いわゆる参加者一人でも多くの方が参加されることが大切なんですけれども、そのための工夫というのが必要であろうと思います。それは確かに防災意識の自覚ということになるかもしれませんけれども。例えば直接の参加についてもですね、多少動機は不純でも私は構わないんじゃあないかというふうに思います。例えば昼におむすびが出ますよとか、子供さんはお菓子あげますよとか、そういうことでもいいと思いますけれども、実際にそれに参加することによってまたいろんなことがわかってくる面があろうと思います。そういった一人でも多くの方に参加いただくための工夫というのもですね、されていく必要があるんではなかろうかというふうに思いますけれども、この点について再度お聞きいたします。 以上です。
    ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度お尋ねでございます。夏みかんセンター、特に産業としての農業、農業としてのかんきつ栽培、こういったものを置いた末でのセンターを大いに活用しろという前段部のお話と、そしてこの何とか説明を含めてですねそういったようなかんきつの歴史のある萩でしっかりこのやれとこういう話であります。 とにかく日本のかんきつ栽培の元祖は萩でありますから、その萩が何となくこのかんきつにとって何か余り元気がないというのはみっともない話であります。 御指摘のように、耕作放棄地は決して水田だけではない。市内の特に三角州の中にですね夏みかん畑の耕作放棄地がかなりございます。そういったものも今回そういう視野に入れて、しっかりやっていこうということであります。まさに農地法の所有だけではなくて、利用権というこういったことも含めてこれはかんきつの関係でも言えるんではないかとこういうふうに思います。 実は今、の方ではかんきつの試験場を廃止することに伴いまして、ただし夏みかんの専門家を配置するとこういう話でありまして、今農林事務所の方に大田調整監等ですねかなりの専門家がいらっしゃいますので、こういった方々をやはりしっかり今まで長年の経験、学識もお持ちでありますから、そういった方々の意見もしっかり聞きながら、あるいは指導に当たっていただく、こういった方策も考えながらやっていこうとしているところであります。 とにかくかんきつの関係は、今農業の問題いろいろありますが。例えば川上にかなり今までずっと熱心に取り組んでこられましたユズの問題一つ取りましてもですね。長門ユズキチは本来田万川で原産があったわけでありまして、これが何か長門ユズキチは他地の方に移っているような感じがしますが。いろんなものその萩は今までどちらかと言いますと、夏みかんの明治、大正、昭和の栽培の歴史が長かったわけであります。その中で流通部門の専門業者、要するに卸売業者が育ってまいりました。これがかなり全国に萩の夏みかんを大いに売り歩いていただいたわけでありますが。昨今ですねそういう流通業者の力が非常に弱くなりまして、結局今生産農家が直にですねやられる、あるいは農協の共販という形しか今ございません。もう少しそういった流通分野や加工分野こういったものも、もう一度いろんな意味でですね元気出して考えていくべきではないか。あれだけ農商工連携といわれた、これはもう萩はですね明治、大正、昭和といってこのかんきつについては十分やってきているんですね、もう一度そういったことをですね原点に立ち返って考えていくべきだろう。なかなか若い皆さん少ないわけでありますが、この意欲のある方々にまさに取り組んでいただきたい、こういう思いであります。 防災の話は、要はこの防災というのは防災意識の話、いろいろ言いますけども、訓練やることが一番の意識の向上になる、それは議員御指摘のとおりでありますので、今後この町内会連合会のいろんな会もございます。あるいは行政推進員の皆さんの会もございます。いろんな場でできる限りこういう防府の実例も例に挙げながら、訓練をやっていただくよう私どもからお願いしたいと思いますが、しかしやっていただけるかどうかは各地区の話になりますので、議員におかれましてもぜひ椿方式をですね各地域に普及をいただきますように、よろしくお願いしたいと思います。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 平田議員の質問は終わりました。 ここで午前中の会議を終わり、午後1時から会議を開きますので、定刻までに御参集願います。 それでは休憩いたします。     午後 0時01分休憩────────────────────     午後 1時02分再開 ○議長(青木賢次君) 午前中の会議に引き続き午後の会議を再開いたします。一般質問を続行いたします。 続いて質問順位3番、宮内議員。24番、宮内議員。  〔24番 宮内欣二君登壇〕 ◆24番(宮内欣二君) 日本共産党の宮内欣二です。 民主党中心の政権が誕生し、政治の潮流が大きく変わろうとしています。国民の政治変革への期待は日増しに高まっています。しかし、それに追いつかない民主党の姿もあちこちで見受けられるようになりました。特にアメリカに従属する姿勢や、大企業にものが言えない。そういう姿勢は国民の暮らしの中から求められる期待にこたえきれていません。政治変革を願う国民のエネルギーがいずれそういう障害を乗越える日がやってくると確信しています。全国の動きに取り残されたような萩市でも必ず政治変革の流れはやってくると思います。明治維新胎動の地としては、少し寂しい現実ではありますけれど、今回はそういう新しい政治情勢の中で萩市も新しいものに挑戦をしていくというようなことも含めて質問を考えてきました。順次、市長にお聞きしたいと思います。 1番目は新清掃工場建設についてであります。11月22日に熊本の水俣市が、ごみむだをなくすというゼロ・ウエィスト宣言をしました。市長はそのことを御存じでしょうか。全国で3番目です。市のレベルでは初めてです。1番目の上勝町長、2番目の福岡の大木町の町長、3番目を目指していた神奈川の葉山町の町長も参加したフェスティバルでこの宣言が行われました。水俣市の宮本市長は産廃問題でこの萩でも講演されましたので、皆様も御存じの方が多いんではないでしょうか。水俣市は人口28,000人。水俣病という負の歴史を持ちながらも環境問題では日本の先進になろうとしています。この市長、こう言いました。目標がなければ環境モデル都市としての前進もない。宣言によってごみを限りなくゼロに近づける覚悟を示し、全国のお手本となる環境都市を目指したいと話しておられます。素晴らしい志だと私は思います。もう一つ、その前の日11月21日には萩福栄水と命を守る会の産廃問題の講演会に青山貞一東京都市大学の先生が来られました。先生はどんな話をされたでしょうか。やはり世界の流れは脱焼却、脱埋め立ての方向、ゼロ・ウエィストだと言われたと思います。産廃問題で萩市に来られる講師の方々は皆ゼロ・ウエィストの方向に向いているということではないでしょうか。私たちが産廃問題を通じてこれからの環境の世紀はどこに向わなければならないのか、理論と実践を持って示してくれているのではないかと思います。しかし明治維新の原動力となったという歴史と伝統を持ち、それを引継いでいくと高らかに宣言した素晴らしい市民憲章を持つ萩市が、それらの先進に学ばないというのは私はどうにも歯がゆくてなりません。市長は悔しくないでしょうか。毎回議会のたびごとに冒頭に市民憲章を読み上げています。これは本当に素晴らしい市民憲章です。この市民憲章を持った萩市長として水俣市の取り組みを市長はどう感じておられるでしょうか、ぜひ率直な感想を聞きたいところです。かつて市長は上勝町には人口が2,000人だからできたとか、上勝のごみをジェムカで処理したこともあるんだという話をされました。私はそんなことを市長が言うんじゃなくて、この上勝や大木町や水俣の高い志に対してちゃんと敬意を払うべきだと思います。それが維新の伝統を持つ萩市の市長として、あるべき姿ではないでしょうか。今回の水俣市の宣言で人 口が少ないからなんていう非難がみずからの志の低さをごまかすものでしかないということがよくわかると思います。 もう一つ、全国3番目を目指していたのが葉山町なんですね、神奈川にあります。間に合いませんでした。人口は30,000人。一生懸命4番目を目指しています。ところがその葉山町を追い越そうかという勢いに出てきたのが東京の町田市です。人口は420,000万人です。こんな大都市でもゼロ・ウエィストをやろうと言っているんです。世界に目を広げればオーストラリアでは首都のキャンベラ、ニュージーランドは国ごと進めています。カナダのノバスコシア州アメリカのカリフォルニア州でもたくさんの自治体が取り組んでいます。ところが萩市では毎日大量のごみが出ている現実などと言って目の前の現実の壁を乗り越えようとしません。これが松陰の志を、伝統を受け継ぐという、口でそう言っている萩市の姿だと思うと、なんだかちょっと寂しいと思います。没後150年の松陰の志の思想を私たちが今この現実の中でどう生かしていくのか、このことが問われていると思います。肝心なことをしないでお祭りだけして浮かれていいのか。何のための松陰没後150年の記念行事を行なうのか、厳しく問いたいと私は思います。 水俣市の顧問弁護士は私たちに言いました。産廃問題に取り組むことは、あなた方にも必ず降りかかりますよ。一般廃棄物の処理のときはどうなるのかと言われました。そしてあなた方は腹をくくってやろうとしているのかということを言われました。水俣市は産廃問題でも一般廃棄物の問題でもその志を一貫してつらぬいた。そういう道を進んでいるわけです。萩市との対比は明瞭です。産廃問題では厳しく事業者に対応しながら、全国でも注目されるような取り組みをしています。一方で一般廃棄物の問題では方向が逆です。山田地区の市民の方が言ってました。萩市が産廃業者に見えてしょうがないと、実際に萩市との交渉の中で実感した言葉でありました。今回の新清掃工場を建設を進める萩市のやり方は、その市民の指摘が決してかけ離れたものではないということを私も感じています。産廃問題ではなぜよそから廃棄物を持ってくるのかという話しが強く出されました。産業廃棄物ではよそから持ってくるのはだめでも、一般廃棄物なら、よそから持ってきてもいいんでしょうか、広域処理ということが言われてますけれど原則は自分の地域のごみは自分の地域で処理してく、そういうものではないのでしょうか。集めれば集めるほど、大規模にすればするほど地元の負担やリスクは大きくなってきます。また広域行政になりますと議会や市民の目も届きにくくなってきます。もっと慎重な検討が必要ではないかと思います。お金のことばかりに目が行って、一番肝心なところがおろそかにされてはなりません。ごみを減らす取り組みにこそ、金も知恵も時間も手間も注ぐべきではないでしょうか。市長はどうお考えでしょうか。広域処理にはもっと時間をかけた検討が必要ではないでしょうか。 2つ目には、環境に与える影響についてお聞きします。環境に与える影響も産廃問題では市も含めて厳しい対応をとってます。安全だというのは産廃処分場をつくる業者がいつも強調しています。一般廃棄物なら埋め立て処分場ではないから大丈夫だというのでしょうか、市長はダイオキシン問題で安全だ、問題はない。技術的にクリアしたと言っておられます。確かに技術は進歩していますが、本当に大丈夫なのでしょうか。少なくなったとはいえ、焼却場からダイオキシンは今でも排出されています。基準よりも濃度が低いというだけのことです。その基準も欧米での基準と比べるとかなり甘いと言われてます。濃度は低くても生物濃縮ということも十分に考えられます。体内に蓄積することもあります。そして各地で清掃工場から基準値以上のダイオキシン類が排出されたということもニュースで時々伝えられます。 例えば北九州の清掃工場の排水から国の基準の310倍に当たる高濃度のダイオキシンが検出された。これは2007年8月のことです。東京練馬の清掃工場の雨水から基準を越すダイオキシンの検出があったのはついこの間の9月です。ダイオキシンだけじゃありません。重金属や環境ホルモンそういう物質も排出されております。安全だと言い切ることが一番危険だと言われるのが多くの方々の、主張、指摘するところであります。さらに環境影響調査は清掃工場をつくるための調査だという話を聞きました。まさに産廃業者と全く同じ姿勢ではないかと思えてなりません。この環境影響調査をまさかつくる側のコンサルタントに任せるようなことはないと思いますが、どんな方針で臨まれるのでしょうか。 3つ目に情報公開についてです。住民、市民への情報公開についても十分とは言えません。8月29日の山田地区住民の市長への反対申し入れがあったその日に小原地区で、すでに説明を開始しています。9月議会では市長に山田地区を断念するのかと聞いてもはっきり言われませんでした。原点にもどって五つの候補地を検討すると言われましたけれど、そのときは完全にもう、小原地区に焦点を絞って地元の説明会を進めています。評価点が3位4位の旭、福栄では説明会など開いてないことなどをみても小原ありきで進められていたと言うことは明瞭です。議会に対してもそんなリアルタイムな情報は出しておられません。市民にとってはなおさらです。こんな大事なことを市民に広く知らせずに候補地を小原地区に確定としたわけです。市民にとっては寝耳に水の話です。市民が排出する廃棄物の話です。もっと情報を早く広く市民に知らせて関心を高める必要があるのではないでしょうか。これは基本中の基本だと思いますがいかがでしょうか。 5つ目は用地選定についての市民合意です。市長は産廃問題のときには関係住民の同意が必要だと言われました。関係住民の定義をもっと広げよというのが主張であったと思います。ところが清掃工場になると関係住民の中に反対があっても押し切って進めようとしています。ここでも矛盾した態度です。広く市民の合意を求める努力が必要だと私は思います。余りにも拙速な候補地確定ではないでしょうか。情報を隠しながら、しかも短期間で住民レベルの検討をする時間も与えず、候補地を決定することは大きな禍根を残すことにならないでしょうか。もっと慎重に進めるべきだと思いますがいかがでしょうか。なぜこんなことを言うかというと、候補地とされた小原が本当に素晴らしい自然が凝縮されてある場所だからであります。小原のあの素晴らしい環境を台なしにして前向きな取り組みをできなくすること、こんなに簡単に決めていいはずはないと思うからです。市民の中で議論する時間的余裕も残すべきではないでしょうか。4番と5番が入れかわってしまいました。 もう一つ施設の規模についてです。臨時議会で聞いても市長はお答えになりませんでした、なぜでしょうか。清掃工場の建設は大事業になります。全国でこれに関して談合が繰り返されたということが明らかになっています。損害賠償訴訟まで起こされています。課徴金を何百億円払えという命令もありました。どういう形で施設規模を決めるのか、業者の思惑で水増しされたのではたまったものではありません。きっちり自前でやるべきだと思いますが、そういう点からコンストラクションマネージメント方式、CM方式。この導入が考えられているのかどうかお聞かせいただきたい。業者間ではこのコンサルタントは決まっているんじゃないかというような噂まで出るような始末です。施設規模予算はどんな形で決められていくのか、公平、公正な手法をどうとって行くのかお聞かせいただきたいと思います。 時間が超過しましたので次は公共事業についてです。早く進みます。公共事業に関して五つの質問をします。 1点目は、新図書館児童館についてです。今建設がどんどん進んでいますが、図書館児童館の建設には部分的には異論があるんですけれど、基本的には賛成という立場です。しかし9月の議会で決算審査の中で明らかにしたようにこの設計業者選定の経緯には強い疑問を持ちました。市長はその選定委員会の委員長でもありました。その最高責任者の見解をいまだ聞いておりませんので、今回はぜひ市長の見解をお聞きしたいと思います。1回目の投票で最多得票者を設計業者と決定しますと念を押して投票したのに、その結果を見て過半数ではなかったと後で条件を出してきた委員がおられたということ。このことを市長はおかしいと思わなかったんでしょうか。そしてその後再投票、再々投票が行なわれて、結果として1回目に最多得票を得た業者と違う業者に決定したこと。このことをどう思われるでしょうか。私はとても不自然だと思います。担当理事は全然おかしくないと言い切りました。一部の議員も不自然じゃないと言われました。しかしこのことを知った市民の多くは、これはおかしいと言います。市長はどういう見解をお持ちかお聞かせをいただきたいと思います。この不自然な形で決められたということから、私はその前の段階も疑問がわき始めまして、当初市の方針では設計は職員が行なうということになってました。担当者はそれに向けて手間も時間もかけて意欲的に準備をしていたと聞いています。かなりの段階まで構想を練っていたのではないかと思います。相当の準備を積み上げていた段階で途中から業者に委託する方向に変更されました。新しい館長が決まったということも一つの要因だと聞いていますが、それまでの準備にかけた時間と費用を犠牲にしてまで業者に委託する必要があったのかどうか、職員には任せられない何か別の理由があったんでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。 2つ目は公共事業の公平性の確保についてです。公共事業の公平性の確保、この点では野村市長は厳しい方針で臨んでこられたことを私はよく知っています。本当に公正な入札にかける努力は評価するものがあると思っています。その野村市長が知っておられるかどうか知りませんが、今年度に入って同一の業者が水道や下水道、排水事業に関して次々に落札しています。5月15日入札の相島簡易水道詳細設計業務、5月29日入札の水道事業統合計画策定業務、7月17日入札の須佐地区漁業集落排水処理場基本計画策定業務、8月28日入札の公共下水道事業全体計画変更業務と連続して落札しています。他の業者よりもかなり低い金額のものもあります。同一業者がこのように基本的な計画や設計にかかわる事業を次々に請け負うことを市長はどうお考えでしょうか。 私が心配するのは2006年に次のような事件があったからです。大阪の阪南市の環境センター建設工事をめぐる入札で談合疑惑があって、2006年4月18日大阪地検特捜部がプラントメーカーなど家宅捜査したという報道がありました。この時期はし尿汚泥処理の施設をめぐる談合事件を公正取引委員会が全国的に独禁法違反で告発していた時期です。下関の施設も名前が挙がりました。告発されたのは大手の11社です。これらの談合の手法としては汗かきルールというのがあると言われました。施設の設計を受注した設計コンサルタントにもっとも協力した企業を受注予定者とするシステムが確立していたと言われるものです。この汗かきルールはコンサルタントが各業者から協力と称して設計書など取り寄せ受注予定の業者しかない技術など設計に盛り込んで入札、落札させるという手法です。当然設計は初めから水増しされていて、コンサルタントが歩切りをして入札予定価格を引き下げても十分な価格が決められていると言われています。また実際の入札でも予定価格より大きく下回っても大丈夫な価格になっていると言われてます。阪南市の環境センターの談合疑惑で家宅捜索を受けたのは、荏原製作所や日立造船のプラントメーカーと設計業務を請け負っていた日環センター。日本環境衛生センターであります。この日環センターは厚生労働省、環境省、両省所管の財団法人で、現理事長はもと厚生省。専務理事はもと環境庁の天下りです。また非常勤理事には大手メーカー各社の社長や役員が名前を連ねています。そして全国の廃棄物処理施設や排水処理、汚泥処理施設の業務を請け負っています。このときの日環センターへの嫌疑は荏原製作所の技術を盛りこんだ設計になっていたのではないかという疑惑であります。捜索の結果嫌疑が晴れたのかどうか私はよく知っていませんけれど、報道された事実はそういうことでありました。萩市の水道、下水道排水事業の基本的な計画にかかわる業務を、独占的に同一業者が請け負うことはこうした危険を増大させることになってしまうのではないか。ということであります。公正な入札に力を注いでこられた市長はこの入札の実態と汗かきという談合手法とを見てどういう見解をお持ちでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。 3つ目には業者と職員の関係です。政官業の癒着というのがいろいろ取りざたされています。私たち議会人も行政にかかわる者として、業者との関係は厳しい自制が必要だと思っています。議長を初めここにおられる議員諸氏も同様に感じておられるのではないでしょうか。とりわけ職員は業者と直接接触することも多くて一層厳しい姿勢が必要ではないかと思います。ところが今年ある確かな筋から市役所に警察の捜査が入ったと聞きました。業者からの接待を受けたのではないかと言われてました。一体どんな嫌疑のもとに捜査が入ったのでしょうか、その結果現在どうなっているんでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。7月28日の月間部長会議の中で業者との飲食の問題が取り上げられ、同席した場合は自分で料金を払うようにと指示が出されたことと関連しているんでしょうか。そのときに合わせて県議、市議の要望などについても市長が知らない場合もあるので報告することとしていることも関連しているでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。 4、5は、私からの提案です。 4点目としてあげている公募型公共事業の導入です。今年度から京都府が府民公募型安心安全公共事業というのを導入しました。全国的に今注目されています。応募件数は11月9日までに2,334件に上り、1,863件の審査を終え、このうち1,170件の工事を実施することを決定したと伝えられています。公共事業には緊急性も必要性もない大型の事業があちこちにあります。萩市にも陶芸の村公園整備事業のように、行き詰まった事業もあります。こういう公共事業に対する批判から、市民が事業の提案から選択までかかわる新しい仕組みが求められています。よく市に言うても、いっそもやってくれんと言う声があちこちから上がっています。そういう気づきや声を大事にし、市民が事業決定にかかわる仕組みをつくる必要があるんではないでしょうか、住民自治につながるこうした、新しい手法を公共事業に取り入れてみる考えはありませんか。市長のお考えを聞きたいと思います。 5つ目は個人の住宅をリフォームするときに助成制度を設けてはどうかということです。全国では今、400近い自治体が取り組んでいます。山口では、山陽小野田市が初めて導入しました。地域経済の不況が深刻になる中で人気が高くて、補正予算を組むほどだと言われています。そして今1千万円程度の予算で1億円の経済効果が出た。このように言われてます。山陽小野田市の取り組みも参考にしながら萩市でもこういうリフォーム助成制度を創設し、地域に仕事をふやす取り組みをしてはいかがでしょうか。市長の見解を求めたいと思います。 大きな3番としては新型インフルエンザワクチンの接種費用の助成対象の拡大についてです。新型インフルエンザについては時間の関係でこの1点に絞ります。ワクチン接種費用の減免制度、これは国が定めた生活保護世帯、市民税非課税世帯に対してはありますが、萩市独自事業として助成制度をさらに拡大することはできないかということです。1回3,600円、2回目2,550円となるとかなりの負担感があります。これをせめて優先順位がついた人には助成する制度、これを設けてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。市長の見解を求めます。 最後に市民ファンド事業ということについてお聞きしたいと思います。総務常任委員会で栃木市を視察しました。視察をして議会に反映しないということは、私たちは市民から負託を受けたことに対して十分にこたえられませんので、視察したからにはこうして皆さんにまた萩市に合った形として提案をしたいと思って取り上げました。この栃木市では市民協働まちづくりファンド事業が行なわれていました。市民と企業からの寄附に市の一般財源を合わせ、基金を積み立てて、市内団体の市民活動に助成するファンド事業でありました。活動経費の2分の1。30万円を限度に助成し、市民活動の活性化を図るというものでした。これによって市民の活動が活発になったと言われています。そこで私が感じた感想であります。助成対象がソフト事業と非営利の広域的活動に限定されていたことから、助成金額が少ないと思いました。これはどうなのだろうかなと思って、これはきっと市民活動という限定があるから、そんな形になったんじゃないかなと思ったところです。今萩市で求められる市民ファンドは、地域経済の活性化につながるもの、こういうものが必要ではないかと思います。意欲やアイデアはあるが、資金がない。こういう人たちに支援するファンド。これが望まれると思います。経済活動もハードも対象にして、場合によっては貸付制度も設けた市民ファンドはできないものでしょうか。若い人はさらに優遇されるような新しい動きをつくりだすような制度をつくってはどうかと思いますが。市長の見解を求めたいと思います。 以上、たくさんの項目がありますが、どうぞよろしくお願いします。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 宮内議員から4点、大変辛口な御質問も含めてお尋ねいただきました。かなり事実誤認もあると思います。やや本当に今、いろんな議論をお聞きになっている方、これはちゃんと事実関係をはっきりしないと、大変な誤解を与える。こういうふうに思います。 まず、最初の清掃工場の話でありますが、ゼロ・ウエィスト宣言。ゼロ・ウエィストを目指すこと、これは私も賛成です。賛成ですが、現実問題として今、清掃工場はあるんですね、これに今、議会で毎年毎年、この修理の費用をお願いしております。だんだんかさんできております。じゃ、この関係をどうするんですか。じゃ、このまま今改修を重ねて、もうそろそろ年限がきているわけですね。だから新しい清掃工場をつくらざるを得ないというのが、今の現況なわけでありまして、しかも一たんこれをつくろうとして、市で単独なんかこれはできませんから。環境庁の予算をもらって、そのためにはですね、いろんな制約がある。だから今動き出しても27年っていうことですね。その間の維持費をどうするか、これも大変なんです。清掃工場をじゃあ動かさなくて済むんであれば、喜んで廃止したい。しかし、いくら頑張ってやったとしてもですね、27年度までにゼロ・ウエィストどおりにですね、焼却をせずに済むことができるかというと、あるいは埋め立てをせずに済むかというと、これは不可能に近い。だから上勝町でもですね、あの小さなまちでもゼロ・ウエィスト宣言して、自分のとこで清掃工場をお持ちじゃないんですね。だからはるばるこの萩まで、ジェムカに持ってきて処理されている。そういう現実をしっかり見てほしい。志、大いに結構であります。松陰先生の志。我々も学んでます。志という抽象的な話でごみの処理はできないんですね。私どもはできれば、今いろんな意味で減量をやっています。マイバッグ運動は萩から始まりました。今、辞退率は、レジ袋の辞退率は萩が断トツであります。皆さん一生懸命協力をいただいております。協力をいただいておりますが、今の時点でごみ、すなわちこの可燃性のもの、いろんなもの、ゼロにすることは不可能であります。したがって私ども執行部といたしましては、現実的な対応を迫られている。もし、仮にごみの山が堆積をしておれば、あの沖縄の島で現に起こったわけですね。清掃工場が溶融炉で燃料費が買えなくなった。こういったことが現に起こっているわけです。そういうようなことを我々はやはり執行部として、市民から負託を受けた市長としては責任をもってごみを処理しなくちゃいけない。おっしゃるとおりごみの減量化はやっていきます。できる限りのことはやっていきます。それをもってね、ゼロ・ウエィスト宣言であれば、お安いことであります。しかし今から何年かかるか、それは大変な話であります。今、水俣市の話をされました。それは大変勇気のある発言でありまして、2万余りのですね、まちとして、しかも水俣市は市を挙げて環境問題大変な熱意と理解のある市民の皆さん。しかし恐らく今葉山町の話をされました。葉山町はゼロ・ウエィスト宣言をした。宣言しようとしたら反対運動が起こったんですね。できるのかと、一体だれが責任をとるんだ、こういう話になる。恐らく今私がゼロ・ウエィスト宣言して、清掃工場はつくりません。こう言ったら、まさにごみはどうするんだ。こいう話が起こってくるんですね。現にごみの処理をするというのは、これは自治体行政の中の一番根幹的な、一つの市の執行部の義務であります。それをしっかりやっぱり踏まえてほしいと思います。 萩市民の皆さんは減量化には大変協力をいただいてます。今、エコプラザを見てください。いろんな行事をやったらあれだけの人が参加をいただきます。毎日、土曜、日曜日、あそこに持ち込み、いろんなですね、ごみの持ち込みがあります。私も持ち込みます。あそこで何人の人に会いますか、みんな協力して牛乳パックや、新聞や、あるいは衣服や、 こういった物を持っていってリサイクルをされているんですね、頭の下がる思いです。そういう努力はされている。しかしそれでも埋め立てをするか、焼却をするか、しないと処理ができないような大量消費時代に今入っているんですね。見てください、コンビニ、スーパーマーケット大量のごみになります。生産者、消費者、行政、三者がですね、ちゃんと話し合ってしかもそれは大部分がですね、大量生産の仕組みになっておって、大量消費の仕組みになっておってアメリカンシステムをそのまま導入してきた昭和50年以降ですね、こういった話が出てきました。そういったもの根幹から変えない限りは小さな自治体、いろんな意味で努力はして、これは声が大きくなっていく、私どもごみの処理、頑張っていきたいと思います。しかし当面の現実の処理をしなければならないということは、ぜひ御理解をいただきたい。今、現にある清掃工場を毎年、毎年ですね、お願いをして修理費を出してもらってます。これがだんだん今放置したら修理費の度合いは大きくなるわけですね、そういった中で新しい方式、新しい仕組みを、工場を今つくっていこうというわけです。しかも今回は長門市と共同して、これは共同していけば、処理関係も楽になっていくわけです。皆が別々に処理工場、小さなものをつくっていったらこれは大変なことになる。環境庁も当初は長門市と萩市は一緒でなければ補助金は出さないと言ってきたんですね、そういうような経緯があります。だからもう一度長門市新市長になられて、お話し合いをしたわけであります。できる限りですね、そういった意味、その基本的な方向、方針はごみを減量していこう、ごみを減量しないとまた、補助金は出してくれないんですね清掃工場に。そして清掃工場もその熱を生じますがその熱の処理の仕方、これが一つの条件になっております。いろんな意味でですね、減量を図っていこう、そのリサイクルをしていこう、これが大きな流れであることは、今議員が御指摘のとおりであります。したがってそういった方向はしっかり受けとめていきたいと思います。したがって今現実的な対応ということを我々はせざるを得ない。そういったこともぜひ御理解をいただきたいと思います。 それから環境に与える影響ということであります。これはいろんな形で今、ストーカ炉、これも随分変わりました。今私どもはそのバグフィルターでやっておりますが、例えば練馬の清掃工場、これは湿式の集塵機の施設でありまして、したがって雨水等がですね、そういった意味でいろんな問題になる。私どもはそういったことにはならない。これは雨水も取り込んでいきます。そういうような話であります。今練馬の清掃工場の話だけでもですね、例えば排出基準と、環境基準こういった問題があるんですね、これを一緒にした議論にするのはおかしい。本当は思います。そこは今日はやめます。とにかく環境に与える影響というのはできる限り少なくしていく。今のまま放置したら、だんだんバグフィルターも機能が低下をしていく。これはダイオキシンの恐れもある。だからこそですね、それを新しい施設に変えていかなくちゃいけない。こういったことであります。できる限り本当は長い目でみれば、だんだん減量が進んでくるわけで、焼却の量も減ってくるはずです。そういったようなものを目指していくっていうんであれば、私ども喜んでやっていきます。 そして環境に与える影響、それからその次には、住民市民への情報公開。できるだけ公開をしてきているつもりでありますし、同時に一方では話をしてたんじゃないかと言われるのはちょっと言いがかりのような気がいたします。これは五つの地域それぞれ、いろんな形で議論をいたしました。そしてこの今の候補地になっているという場所については、とにかく同意を合意が得られるかどうかというのはサウンドしてみないとわからないわけでありますから、当然そういったことはやっていくわけであります。そういうようなことの中で山田地区においては反対の声が大きかったということでございます。決して情報公開、我々が特に覆い隠してなんとかということではございません。大方の皆さんの理解はいただいている。今いろいろ反対の動きをされている方はあそこに住んでいらっしゃる方ではないんですね。規模の話もいろいろお話がございました。そしてまた用地選定についての市民の合意。これもそういうような話でありまして、個々にお話をすればかなり長くなりますが、その一方で長門市との共同という話もございました。できる限り長門市に近い立地ということも当然必要なわけであります。そういうようなことでこの小原地区こういったことになった一つの要因でもございます。それぞれの話については私ども今情報の公開って話もされましたができる限り今後ともそういった方向で努力をしていきたいと思うわけであります。そしてこの環境の施設、確かに今までもいろんな形でですね、その入札をめぐるいろんな話もございました。まさにおっしゃるとおりであります。歴史はまさにそういったことを示しておりますが、私も市長になりましてから、さっきおっしゃいましたようにいろんな形で、汗かきルールなんていうものがあることを知りました。初めのころはまさにそういった話があったかも知れません。しかし今は一切そういったものは認めません。萩市は入札に当たってもし仮にそういった手続き上、あるいは法の精神に反する場合。これは刑事告発を辞さないとこういうことを宣言しております。そういったような限りにおいて私どもが気づかない世界で何かある。そういったことを含めてないように努力をしてきたつもりであります。したがって今私ども昔はそれぞれの事業課が入札もやっていた。今監理課を設けております。全く事業をする業者と接触をする、そういったところに入札の関係の事務はさせておりません。そういったような努力もしてきました。いろんなこと、苦い目もあったこともありますが、そういうような努力を重ねてきたつもりであります。公正公平な姿勢、これが私どもの一つの大きな眼目でありますので、もし具体的な事実があれば、ちゃんとおっしゃっていただきたい。こういうふうに思います。 公共事業をめぐる問題で児童館図書館の話で委員会におきましてかなり議論があったようであります。私はその委員会の、決算委員会の出席関係者から聞きましたけれども、これはですね、大議論があったわけであります。9時20分から始まって午後の16時7分までかかりました。延々議論がありました。確かにおっしゃったとおり初めは多数決でっていうことで、決まるとこういうふうに思っておりました。そして途中で多数票の関係がかなり接近して並びました。一番そのときに発言があった点をもう1回、御存じだと思いますが、一つは何かと言いますと、非常に拮抗した結果となっているということ、そしてこのもう1回、作品のポイントを協議した後に、この投票を行なうべきだ。これはどういうことかと言いますと、議事録には余り詳しく書いてありませんが、延々と議論した中の一つではありますが、今の案でもですね、この議会におきまして、景観上どうかという議論がありました。だけど問題になったかつそのものについては何かモニュメント風のですね事案なんですね。事案と言うか設計なんです。萩の反射炉を模したという形、屋根の上にポーンといきなり、大阪万博のあの塔のような物をポーンと出てる。これはこういうことで本当にいいのかという議論も、もちろんあわせてあったわけであります。いろんな形でですね議論がありました。したがって全委員総意のもとで一番初めでそういうふうに決めたけどもう一度しっかり議論した上で決めよう。採決しよう。そして最後は近接する場合は過半を占めないときはその2件にして決戦投票しようと、こういう話であります。こうなった理由の一つは事前に私ども十分委員の中で議論はしておりません。全くそこで初めて会ってそこで投票したとこういう話であります。委員の方のかなりの部分は実は図書の専門家でありました。したがって書棚とかいろんな物の動線とか、こういった形でなかなかこの案がいいとこういうような判断でしたが、建物全体の景観とか、そういった余り議論もなかったし、得意な方でもなかったわけであります。そういう中でそういう問題提起をされましたんで、もう一度議論をしたい。あくまで全体の皆さんの総意で決めていくことです。1人でも反対があればそれは、元の原案になるわけです。そういうようなことでいろんなお話し合いをしてきて、延々時間をかけてこういった結論になったわけでありますから、そのとき恐らく担当部長がお話をしたと思いますが、結果的には全体の委員の総意のもとで決めたことです。 したがってそれについて何か疑惑があるとか、問題があるとか、そういう思いは私どもしておりません。十分時間も尽くして議論もして最終的な結論に至ったと思っております。なぜ具体的にそういうふうなですね、確かに初めと結論が変わったという点においては、その時点だけをとりますと、何か違和感がありますけれど、全員皆さん、議論でそうして総意のもとで、決定をした。皆それで異論はないと、こういうことであります。それが今回の決算委員会で問題にされたことに対する、私は委員長という立場ですが、回答であります。決して特定の業者どうこうっていう話ではございません。あくまでもその景観とか図書のいろんな問題、あるいはプレーパークの方にはみ出した設計とか、いろんな意味でですね、議論のポイントがあります。また時間がありましたら、お話をさせていただきたいと思いますが、決してこの議論が何か途中で疑惑があるとかいうお話を今されておりますが、そのようなことはないと信じております。 そしてこの次でありますが、この同一業者の落札って話はちょっと私も、そういうことについてですね具体的に今当たったわけではありません。今、議員は質問の内容を詳しく教えていただけませんので、突然ぽんと、同一業者のって話を聞きましたが、そういうふうな疑惑っていうか、そういう意識を持ったことはございません。恐らくそういう例えば特定業者がそうやってっていうことも公正公平な入札が行なわれた結果ではないかとも思いますが、一般的にはそういう特殊な極端なケースはないというふうに思っておりますが、どうしてそうなったのか、得意の分野なのかどうかっていうのはもう少し調べてみますけれども、そういうふうな疑心暗鬼になるようなものはない。このように信じているところであります。監理課を設けまして一元的に処理しているところであります。いろんなの工事とか、国の工事とかいろいろなものがあって、島の工事の場合はやはり船の運搬っていう話がありますので、違った業者が多数そこでってことは一般的には経費の面から難しい。そういうようなことで同一業者になることが多いことは事実であります。そうだと思いますが、その他のことで今おっしゃった、どういうふうな事業がどうなっているのかっていうのはちょっと十分なお答えができません。そういうふうなことであります。落札率、こういったことについてもウオッチをしているとこであります。特に入札に当りましては公正公平な行政をこの旨としている市にとりまして、卑しくもこのルールに反するようなことがあれば、我々は法的な措置をとる。必ずそういったことを言ってきているので、そこでもし具体的な話があれば、おっしゃってください。 それから確かな筋から警察が市役所に入ったということでありますが、これは大変重大な発言であります。私はそのようなことを詳細は承知しておりません。何か今7月幹部会でそういうことを市長が言ったとかという話でありますが、毎回お盆のときにはですね、そういったことで、事業者からのお中元とか業者との関係とか、年末もそうでありますが、そういったことが必ず言っておりますので、そういったことの何かお話かもしれません。とにかく、今おっしゃっていることは、捜索が入ったということは私には当然連絡がありますが、そういう連絡はございません。したがってそういうふうな確かな、どういうふうな情報なのか、ぜひお知らせをいただきたいと思います。とにかく職員と事業者の関係はできる限りとにかく細心の注意を払ってやってきているつもりであります。業界の世界では、汗かきルールというのがあるというのは承知しておりますし、当初私も市長になったころ、そういったことで随分悩まされました。しかし今は萩市はそういったものを認めないと宣言しております。ぜひ御理解を賜りたい。 それから公募型公共事業という話であります。公募型公共事業確かにこういうのも一つのやり方かな、特に私ども危機対策の交付金の活用の中で約2億円近いガタツキ防止の溝ブタをしましたときに、場所の決定とか、そういったものは一つこういうやり方もあるのかなと今思いました。そういった本当にですね、それぞれの地区に関係する公共事業。こういったものは、なるほどと思いますが、あとのいろんなものについては、なかなかまだまだ熟した感じはないと思います。これは京都府というその府民、山口ではの話でありますが、そういった事業箇所の決定っていう話であります。なかなかこういったものがじゃぁだれが委員になるかといういろんな問題がありますし、そこに要求する人たちが入ったときにどうなるかとか、いろんな問題もあろうと思います。しかし今仕分けという予算の査定についてこういった手法もとられているわけでありますが、そういうふうな新しい動きであることは理解ができます。しかし私どもが今できる限りこのいろんなタウンミーティングとか、いろんな場であるいは市議会の皆さんいろんな形で地区で皆さんお話をお聞きになって、こういう議会の場で、委員会の場でいろんな話を披露されます。そういったものも含めて、いろいろ議論を踏まえて、箇所づけなり、予算の公共投資の関係、やっていきたいと思っているところであります。なお少し、そういった動きも勉強してまいりたいと思います。 それから5番目に住宅リフォームの助成制度であります。確かにこの山陽小野田市でやられていますが、私ども今住宅リフォームというのは例えば介護保険等で今19年度でも170件、約2,400万ですね、事業をやっております。補助金であります。そして20年度は約3,800万の助成。こういうようなことでやってきておるわけであります。具体的には福祉関係で介護保険法に基づく住宅改良、あるいは重度身体障害者の皆さんに対します住宅改修費、こういったものもあるわけであります。それとか、まちづくり制度といたしまして、伝建地区の保存関係でこういうリフォームの予算もやってきております。そういった経済的な活力の対策という観点から、あるいはリフォームという非常に小口の事業。こういったものに助成をするということ、今そういった制度がございますので、新たにこれを付加してというところまで財政的に余裕がないというのが正直なところでございます。その他の耐震化の助成というのも今構築をされているわけであります。なかなか、しかし申請件数がない、現実には。そういうような話でございます。それぞれの地区がいろんな形で住宅リフォームの関係の事業をされていることも十分承知しているところであります。 それから次に新型インフルエンザの接種費用の助成拡大。これは私ども市長会として9月末に緊急要望いたしまして、接種に当たっては低所得対策がぜひ必要だということを訴えてきたつもりであります。そしてこのワクチンの確保、接種に伴う健康被害対策すなわち副作用ですね、こういったようなことについてもこれは国の責務であるとし、こういったことを言ってまいりました。これは副作用の関係は一応国が制度をつくりました。ワクチンの確保について、これはかなり確保が遅かったんでありますが、低所得対策はその生活保護及び市民税非課税の世帯こういったことで、限定をされてしまったわけであります。とにかくこういったことについてもですね、地方と協議をして物事を決めてほしい。こういったことを全国市長会でかなり厳しく言ってきております。 今回のこのワクチンの関係も最終的にはそういった意味で要望はしたもののこの財政負担を伴うわけであります。今10月補正で行ないます議会で御審議をいただきまして、5,600万。これはもちろん国、の補助金がございますが、今の低所得者対策ということで行われたものがこの5,600万でございます。もしこれをさらに拡大すればですね、相当の費用負担になる。これは県内13市もですね、一応国が示した案に従ってやっております。他ではかなり拡大をしている。例えば広島では一つの市がやればわっとなる。こういう話であります。しかし今県内はそういうことで、町は別でありますが、今13市一応こういうことで、しかし本来であれば、市長会として国へ物申したいとこういうふうな立場にあるわけであります。ぜひ御理解をいただきますように、よろしくお願いいたします。 それからあと、市民ファンドということであります。これは新しい一つの動きであります。市民協働のファンドということであります。これは新しい一つの動きでありまして、市民協働のファンドということで、市民活動を推進していこうということでありますから、これは一つの新しい動きだと思います。私どもは今どういう形をしていますかといいますと、一つはコミュニティー、すなわち例えば田万川あるいはむつみ、旭、3地域を2年間にわたりましてコミュニティーのですね、そういう活動資金をプールで設定をいたしまして、その中でコミュニティーのいろんな行事、イベント、こういったものをやってほしい。今回議会でお認めいただきました。21年度はこれをさらに加算いたしました。今全地域でやっているわけでありますが、それぞれの地域でお願いしておりますが、こういうふうな一つのコミュニティーの関係。もう一つは、具体的に市民活動NPOとかいろんな活動がございますが、これは今栃木の例を引かれましたけれども、私どもは、むしろ全国にいろんなメセナとか、あるいは文化庁とか、いろんなところのですね、そういうふうな支援の制度がございます。それを今萩市のホームページで紹介をして、あるいは市民活動推進課がそういった情報をすべて集めて各団体の方々に提示をしております。そして申請時も代行する。あるいはそのお手伝いをするという形で今手当をしてきております。これで今得ている助成額は恐らく県内では最大規模であります。こういったことで努力をすれば、市の財政ではないけれどもいろんなファンドを使ってですね、実際問題できるわけです。それはもちろんいろんな意味で制約がございます。自由度が少ないものもあります。しかし一般的にはかなりの自由度を持ったお金でありますから、こういったような形で厳しい財政の中からではありますけれども努力をしてきているところでございます。 何とかこういったものもですね有効に活用しながら、したがって、いろんなイベント、お祭りの関係もそういうふうな予算を使っておりますけれども、個々の新しいいろんなNPO等の関係もですね、それぞれ今例を挙げればかなりの数になりますけども、いろんな自治総合センターとか、例えばの若者地域づくりチャレンジ総合事業とか、いろんなものがですね、民間であればニッセイ財団であるとか、エネルギアの中国電力のものとか、いろんなものがあります。そういったものを斡旋をするという形。申請がなかなか難しい、それは申請モデルはこんなものですよって、場合によってはですね、代行で書いているとかですね、そういうようなことまで、やってきているとこでございます。本来であれば、余格資金があればですね、そういったファンドをつくっていくということも一つの考え方であると思いますが、もう少しいろんな財政財源の状況等を見ながら考えていきたいと思います。 そして最後におっしゃった新しく何か起業、業を興すということ、これはですね、今の市民活動ということもありますけども、むしろ事業展開をする。こういったときに何とか萩でもいろんな事業展開できないかっていうことであります。今中小企業長期経営安定資金の融資制度を持っています。これは萩がかなりの金額を持っていますが、この一部でもですね、起業ということで、切り離すことはできないか、こういったものを今担当の方で検討しております。業を興す。これは起業の関係は、起業の関係でいろんなものが、政府の金融機関、関係で政策金融の中でありますけれども、身近なところで身近に決定ができるようなもの。こういったこともどこかで考えていきたい、このように思います。いろいろたくさん今お尋ねをいただきました、十分なお答えができていないものもございますが、私ども職員ともども一生懸命やっておりますので、ぜひいろんな意味で御理解をいただきますように、よろしくお願いいたします。 ○議長(青木賢次君) 宮内議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩いたします。     午後 1時59分休憩────────────────────     午後 2時13分再開 ○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて質問順位4番、世良議員。15番、世良議員。  〔15番 世良眞名夫君登壇〕 ◆15番(世良眞名夫君) 皆さん大変お疲れさまでしょうが、今しばらくの御協力をお願いいたします。 さて暦の上では12月、師走です。市内ではこの平成21年の年が越せるか、またお正月には大変おいしいおもちが食べれるか、とまどいをしながら市民の皆さんは生活をされています。 市長、市民の皆さんが元気出るひとつ前へ前への市政運営を期待しています。よろしくお願いをいたします。 それでは質問に入らさせていただきます。最初に新型インフルエンザ対策についてお尋ねをいたします。今ほど、宮内議員から同様の御質問がありましたが、視点を変えて質問をいたします。 この新型インフルエンザ対策については先の9月定例会の折にも質問をさせていただき、萩市では、国並びに山口と連携を密にして取り組みをされていることはよく理解しているところであります。特に萩市では各種の媒体を利用しての予防や感染防止について、積極的に取り組まれることは市民の皆さんが安心して、日々の生活が確保する上できわめて重要な課題に取り組まれております。こうした中、既に萩市全域に流行期に入り、発熱や咳、嘔吐などが症状として発生する状況であり、他の市では重症化や死亡する例も発生するなど予断を許さない状況になっております。 去る11月19日、山口では県民の皆さんにインフルエンザの感染予防と拡大予防に努めていただきますよう、県下全域にインフルエンザ流行発生警報を発生されておる中、萩市では市民の皆さんの命を守ることを安心安全な社会の実現は行政の使命であり、引き続き万全を期していかなければならないと思いを強くするところであります。 そこで2点ほどお尋ねします。 萩市には多くの観光客を含め、国外や、県内外から訪れる方が集団感染される事態も予測されます。観光の基本的な考えの中に、おもてなしの心がありますが、集団発生をした場合、緊急事態のときこそ敏速で正確な対応が必要とされます。そこで関係団体に対しどのような対応をされているのかお伺いいたします。 次に児童生徒にかかわる学校での蔓延と集団感染の防止策についてお尋ねいたします。 全国の他市では既に幾人の児童の尊い命が失われているのはまことに残念至極であります。市内の幼・保・小・中・高校での発生状況や感染防止策については、その都度所管の担当者より議員の皆様のお知らせで御連絡をいただいており、議員として承知できるところであります。職員の皆様方のきめ細かな職務遂行に対し、深甚なる敬意と感謝を申し上げるところであります。 ところでこのことについて学校関係者にお伺いしたところ、学校の諸活動に参加する場合、大変気を使っておることであることをお聞きしました。市教委や保健福祉では各小中学校と、幼稚園、保育園などに対して、諸活動のあり方をどのように対応策を支持されているのかお伺いいたします。 次に観光振興対策についてお尋ねをします。 私は大河ドラマに関して、これまでに機会あるたびに質問をしてまいりましたが、このたび大河ドラマ天地人の舞台となった新潟上越市で我々会派誠風会で去る7月7日に観光客の状況等を調査研究することによって、テレビ放送によるその功罪を調査してまいりましたことを踏まえてお尋ねをいたします。 上越市ではこの大河ドラマの放映で、主に若い女性たちの来訪者が動員しており、ドラマの効果が十分にあらわれており、もちろん市の経済は右肩上がりで、市民には観光に対する意識が向上して新たな発想の中で観光客を迎え入れる市民ボランティア等が発足し、市全体が活気づいてきたそうであります。確かに大河ドラマは多くの人々の心を取り込む要素を秘めており、少しでも関係することがあれば、攻めていくことが必要と考えられることを観光関係者の言葉でありました。 そこで来年の1月3日から放映される龍馬伝は特に萩に何らかのつながりのあるドラマであり、観光振興に役立つことであると思います。平成9年に放映された毛利元就では、平成8年の6月定例会の質問で、市長は前向きに取り組んでいくとの答弁であり、確かに萩では大河ドラマ毛利元就の効果があらわれ、観光客も159万1,400人で宿泊数も64万5,000人であり、前年度比109.3%の数値を示しており、経済効果も十分あらわれております。 ところでNHKでは9月28日から放映されている連続テレビ小説「ウェルかめ」は徳島徳島市で、一昨日の11月29日に放映された「坂の上の雲」は愛媛の松山市、来年の1月3日から放映を開始される龍馬伝は高知の高知市など四国の魅力を全国に発信していく内容であり、関係する市や町の関係者の方々から、このドラマの放映に関して大いに相乗効果を期待すると聞き及んでいるところであります。 そこで、萩にゆかりのある風雲児坂本龍馬の33年の生涯を描いたドラマが1月3日から放映されます。松下村塾塾生の四天王の一人である久坂玄瑞の日記の江月斎日乗によると坂本龍馬が28歳のときに萩の地に訪問をし、文久2年、1862年の1月14日であり、そのときに宿泊した場所が現在の松陰神社駐車場であり、その場所には薩長土連合密議の處の石碑があり、石碑には坂本龍馬も刻まれてあります。このときたまたま薩摩藩士、田上藤七が居合わせており、図らずも久坂を中心に薩長土の3藩士が一堂に会することとなり、薩長土連合の暗示を前兆する場所となった場所でもあります。その後、坂本龍馬は23日まで萩の地に滞在し、その間明倫館の有備館で、剣道の試合などを行っておりますが、帰藩後3月24日に土佐藩を脱藩しており、萩で、久坂玄瑞が松陰先生の草莽崛起論に通じる内容を語り合ったことなどに影響されておると憶測されています。 以上のように坂本龍馬は、萩の地で大きく人生観が変貌し、飛躍の機会を得て大きな刺激となり奮起したことは確かであります。この龍馬伝には萩でのことについては明記されていませんが、このことは久坂玄瑞の日記でもあらわされているように事実であります。 来年1月3日から放映される龍馬伝にあわせて、攻めの考えで萩を斡旋することが考えられないか市長にお伺いいたします。 それから坂本龍馬の妻、お龍の先祖は長州藩士だったということがある書物に記してありました。その書物にはお龍の父、楢崎将作の祖父が長州藩士の武士で、少しのことで領主の怒りに触れて、諸国浪々の末に京都に足を止めて、剣道の指南役をしており、父将作は医師となり、お龍を含め5人の子を設けたそうであります。 こうしたころから萩とのつながりが新たに発生しようとしていますが、萩人の気質を持ち得たお龍の存在を発信することも観光の一翼を担うことができると思うが、お龍のルーツを調査され、萩人の心意気を発信することが考えられないか市長の御所見をお尋ねいたします。 次に青少年世代にターゲットを絞った施策の展開についてお尋ねします。 市長は萩に生まれてよかった、萩に住んでよかった、萩を終の住処としてよかったと、そういうまちに皆さんとともにということで、市長の的確な指示のもと、市当局ではさまざまな施策を立案し、他の自治体よりも速いスピードで子育て支援が実行されていることに、孫がおります私にとりましてもうれしい限りであります。 今後ともぜひにこのスピードで、多くの子育て支援が実行され、全国一の出生率となることを目指していただければと思っているところであります。 さて、子供たちは成長して行きいずれ青少年の世代を迎えます。萩市が取り組んでいる施策が充実すればするほど、子育てを萩で行う人がふえ、青少年もふえると思います。辞書を引きますと、青少年の定義としては12歳ぐらいから25歳ぐらいまでと言われております。この世代は私もそうでありましたが、人生において大きなウエートを占める経験をします。この時代に経験したことは一生の宝物として刻まれていきます。この時代にすばらしい経験をした青少年は一次的に育ったまちを離れていっても育ったまちの祭りの時季になると、胸が騒ぐとか、就職は地元でしたいとか、いつまでも育ったふるさとを誇りに思い、いつかは恩返ししたいという強い気持ちを持つのではないでしょうか。 私も萩で育ち一時的に萩を離れましたが、私自身がこの萩に非常に誇りを持っていることと同時に、この萩のために恩返しがしたいという思いの中で議員になりました。今、萩市には高校はもちろんのこと、一つの大学があり多くの青少年が生活をしております。この青少年が参加できる、市としてのイベントなどがあるのでしょうか。 そこでこの世代が広く参加し、継続して計画から事業参加し、地区にかかわらず仲間づくりができ、萩に育ったことを誇りに思えるような思い出に残るインパクトのあるイベントなどをどんどん実現できれば、青少年時代に大きな思い出となると同時に、子供として成長する、青少年として成長する、子育てをするまちとして萩を選ぶ。また、ずっと萩を誇りに思える循環ができるのではないでしょうか。このような意味から青少年に対する施策についてもさまざまな施策の一環であると思っております。 そこで市民の皆さんに目を向け、市民のために職員の皆さんはしっかり汗をかいていただき、萩市としてすばらしい取り組みを考えていただきたいと思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、言葉の乱れについてお尋ねをいたします。 最近テレビなどから流れてくる言葉や、中高生が話している言葉が耳に入ると、今の言葉はどこの言葉だと思い、違和感を覚えることが多々あります。略語であったり、聞いたこともないような外来語や、若者独自の造語だったりします。若い人に尋ねてみると、その語源はなるほどと思いながらもびっくりすることばかりです。時代の流れとともに言葉というのは変化していくことは承知しておりますが、やはり言葉というものは基本があると思います。すべてのことについてですが、基本なきものに応用はありません。 日本で生まれた大半の子供たちが初めて接する言葉は日本語であり、また学校においても国語として日本語を学んでいます。日本で生まれたすばらしい伝統文化の中に日本語はそのベースになっているものが数多くあり、この日本の伝統文化を尋ねてまた学びに、世界から多くの方々が来ておられるところであります。 今、萩市では他の自治体以上に英語教育に力を入れておられます。この英語教育で育った子供たちが将来世界へ羽ばたいて活躍していくものと思っております。世界を知るにはまず自分の国の文化からという言葉をよく耳にします。その文化の基本はやはり言葉です。私たちは言葉を使って自分の思いや考えを頭の中にめぐらせたり、整理したりしておりますし、言葉によって豊かな感受性が養われるという面もあります。こういう点で言葉は大切なものであります。このような時代だからこそ、今一度基本に立ち返り、日本の文化伝統を何より大切にし、言葉の乱れについて考え直す必要があるのではないでしょうか。萩の言葉は先人の方々の御尽力により、明治維新後、日本国の標準語として位置づけがなされてる中でもあります。 そこで教育長にお尋ねします。 自国語であり日本語の大切さと日本語の乱れについてどのような取り組みが行われているのか、どのような御所見でおありなのかお伺いいたします。 以上で第1回目の質問を終わります。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) ただいま世良議員から大きく4点御質問をいただきました。順次お答えをさせていただきます。 最初の新型インフルエンザの対策であります。既に同僚議員からインフルエンザの関係もお尋ねをいただいておりますが、一つは観光のまちとしての対応はどうかということであります。 特に具体的には、観光に来ている例えば修学旅行生、こういったところの対応はどうなっているのかとこういうお尋ねも含めての話であります。とにかく萩はこの6月の初旬に、この中国地方で初めてインフルエンザの患者が発生いたしました。これも青天のへきれきでございました。本当に驚きました。しかしそのときは対応は非常に速やかにそしてまた当時は長門病院がこの対応病院ということで、長門病院の方に入院をいただきまして、この家族等以外には拡大することはなかったわけであります。しかし今現状では、多くの園児、あるいは小学生、中学生、あるいは高校生含めて大変な今状況にございます。 そういう中で実は観光関係でいいますと実は10月の初旬に愛知から来た高校生の団体が実は集団発生をいたしまして、二人ほどこの判定を受けたわけであります。その高校は実は春からも既に100人程度の患者が出ている、こういったところだそうでありますが、萩で感染したのではなくて、向こうの中部地方、愛知の方でどうも感染されたらしい、こういうことでありました。そのときの対応はとにかくこの病院等も連携をいたしまして、とにかく早くこの愛知の方へ帰っていただく、この保護者の方に迎えに来ていただく、いろいろなことを非常に迅速な対応をしていただいたとこのように承知しているところであります。 その後もそのいろいろな場合、それぞれの観光、事業者の方々、あるいは病院等連携をしまして適切な対応をされてる、このように承知しているところであります。今後もございますが、いろいろなケースがございますので、とにかくこの観光客がそういうふうなこの感染をした場合に、発症をした場合の対応を十分この医療関係機関あるいは観光事業者の皆さんとも連携をしながら、この対応を考えていきたいと思います。 それぞれ今小学校、あるいはこの中学校のそういう義務教の関係、あるいはこの保健福祉部が担当をいたします保育園等々の関係、どのような対応を指示をしているかという話は、それは担当の方からお答えをさせていただきたいと思います。 まだまだこの年末にかけ、このインフルエンザ猛威を振るうものと思われますので、油断することなく、まだまだ重症患者が見られるような姿はないのでありますが、この気持ちを緩めることなく対応を考えていきたいと思います。よろしくお願いをいたします。 2番目にこの観光振興策ということで大河ドラマ龍馬伝がいよいよ始まるとこういうことであります。既にこの日曜日は「坂の上の雲」1時間半ごらんになった方も多いと思いますが、これは相当の迫力があります。まさにああいう幕末維新、そういった時代を背景にし、そこに育った若い人たちがどういうふうな今から動きをしていくか、これから楽しみでありますが、坂の上の雲はあんまり萩は出てこないのでありまして、むしろ薩長閥というようなことでですね、この何か標的にされたようなそういうような表現ばかりであります。しかし明治のあの時代に、まさに近代国家を目指してこの若い皆さんがいろいろ活躍をしていく姿、まさにこの萩の若人の姿も彷彿させるものがございます。 今議員がお尋ねがございましたのは風雲児坂本龍馬、いよいよこの龍馬伝が始まるわけでございますが、萩との関係でこの龍馬の絡み、大いにこの萩も発信すべきだとこういう御主張でございます。この龍馬は直接はこの萩との関係難しいわけでありますが、しかしこの龍馬の生涯、この脱藩をする過程においてこの萩にちょうど直前に来萩いたします。来萩した理由は武市半平太これは土佐勤王党の首領でございますが、武市半平太の書状を持って久坂玄瑞に尋ねてくるのです。使い走りです。 こういうふうな時代がありました。その文久2年、ちょうど長州ファイブの皆さんが出国する1年前でありますが、1862年に1月に来萩いたしました。武市半平太の書状を久坂玄瑞に届けます。そのときに泊まったのが、今おっしゃった鈴木勘蔵という今の松陰神社の入り口のところに家があったそうでありますが、そこに薩摩藩士たまたま田上藤七という人が宿泊をしておりまして、薩長土のこの連合密議の處という石碑、すごい大変大きな石碑が、その松陰神社のトイレのそばだったのですがそこにあります。このあたりだれも見向きもしませんが、そこにちゃんと坂本龍馬と書いてあるわけです。そういうようなことをもう少しプレーアップしたらどうか、こういうふうなことでありますし御指摘のとおりでありますので、しっかりそのあたりも訴えていきたいと思います。 山口観連が夏号として来年の1月に発刊をいたします。西の国からというところには、坂本龍馬が尋ねた地をめぐる萩市というものでこれは発信をすることになってます。この発行部数は3,500、配布先は首都圏、関西圏を中心に旅行業者やマスメディアの皆さんに配ることになっております。 今、ごく最近出た先ほど龍馬の妻でありますお龍の関係を書いたわが夫坂本龍馬というのは、これは一坂太郎氏の書かれた朝日新書でありますが、このような本でもかなり詳しく書かれております。楢崎龍、俗にお龍と言われますが、このお龍の父は実は楢崎将作といいまして、この安政の大獄でやっぱり獄で死にます。獄死をいたしますが、その先祖は、大造という方は長州藩士であった、こういうふうに言われております。そういった意味からいいますとこの萩ともかかわり合いがある、こういうことであります。 なかなか知られてない話もこういうふうな形で発掘をいただいております。また先の本の占領をして恐縮でありますが、龍馬を行く。龍馬を歩く。ここにもちゃんと萩の関係も書いてありますので、こういうふうな文を大いにとらまえて、少なくとも龍馬はここに来て泊まって滞在しているわけであります。この間に今お話ございましたように、この有備館でこの剣道の立ち会いをしております。少年剣士と練習をしたんだそうでありますが負けたそうであります。そういうふうな伝承になっております。 いろいろな形でこの龍馬が萩にとどまって、そして久坂と会って久坂の託した手紙、武市半平太に託した手紙はまさに草莽志士の糾合ということで書かれておりまして、まさにこの三藩の連合のベースになったとこういうふうにも言われております。彼は久坂と話をしてその考え方に共鳴をし、発奮をいたしまして土佐藩を脱藩をしたと、こういうふうな経緯もあるようであります。そういったことから言いますと、いろいろな意味で彼の行動に大きな影響を与えたこの久坂玄瑞、そういった人物の絡みもあろうかと思います。 そういうようなことを少しまとめてですね、この大いに発信をすべきだ、下関も相当今頑張っています。なんとなく便乗のような感じがいたしますが、しかしこの近代化の過程のあの時代のこの若き志士たちの動きというのは、まさに松下村塾の門下生がかなりのウエートを持っておりますので、そういった観点を忘れずにしっかり発信をしていきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。 それから最後の地域振興対策というようなことで、青少年が参加できるイベントといいますか、そういった子供たちが思い出に残るインパクトのあるそういったイベントの実現ができないか、まさにこの青少年にとって思い出に残るこのふるさとの事ごとがしっかり記憶に残る、そういったような施策が展開できないか、こういうことであります。これはやっぱりお仕着せのいろいろなイベントというよりもむしろ自主的にいろいろな形で展開をされることが必要かと思います。 私自身のことを聞かせて恐縮でございますが、私どもの子供のころは余りいろいろなものがありませんでした。唯一ありましたのは当時科学館という今の博物館の前身のいろいろな施策でありました。最終回、毎日曜日というか一月に1回必ず最終回がありました。貝とか植物とか昆虫とかそういうふうなこととか、あるいは社会見学とかあるいは当時初めて望遠鏡が設置をされました。初めて土星やあの火星の運河とかいろいろなものを見たわけであります。本当に感激いたしました。そういったようなものがどこか子供のころにしっかり残るとこの萩のイメージというのは大変大きく重く残っていきます。 いろいろなこの周辺の土地を歩いて植物採集をする。あるいは当時はスポ少はございませんでしたが、はしりはございました。野球の試合、今で考えれば明倫ヤンチャーズだと思いますがそことやって戦ったことを覚えております。なかなか手ごわい相手だったんですが、そういったいろいろな事ごとがやはりかなりしっかり残っていくことだと思います。 今この萩にはこのサッカーのリーグ戦があります。これは社会人のリーグです。それからラグビーの社会人クラブがあります。ラグビーの社会人クラブがちゃんとある都市というのは代休がないのにあるというのは本当に数少ない、全国でも数少ないと思うのですが、そういったものがある。そこにこの同僚だったものは帰っていく、じゃおれも帰ろうか、仕事を探すまでもなく、先に帰ってしまう。こういったようなことが現に起こっているそうであります。なかなかスポーツということもなかなかそういった意味でともに高校時代、あるいは中学時代ともに同じスポーツをした仲間、こういったことも一つの大きな要因かとも思います。 いろいろな意味で今ジュニアリーダーとかいろいろな若い人たちを育てるいろいろな努力が、各方面で行われておりますけれども、そういったことも含めていろいろ青少年の皆さんが自主的に、自発的に何かそういったことができるような仕組み、私もこれは学生時代でありましたが、お船を2回ほど引きました。これは真夏で本当にたった弁当1つだけくれたのでありますが、本当につらい思いで今でも覚えております。そういったことがいろいろな意味でこの萩の思い出として残ったのかなとこういうふうに思います。いろいろな形でこの若い皆さんがいろいろな祭礼とか行事とかいろいろなものに参加をすること、これはその別にそういう自発的な自主的なということ以前に、そういったものに参加した記憶というのはどこかに必ず残るわけでありますから、そういった皆さんが萩に対する思いを持って、また将来帰ってきてくれる。こういったことを期待したいと思います。 今議員御指摘のように、思い出に残るインパクトのあるイベント、こういったようなこと。これはなかなか行政だけではという思いもございますので、それぞれいろいろな団体、今JCとかあるいは商工会議所青年部とか、あるいは青年団とかいろいろなところで今努力をいただいておりますが、そういったときにぜひ若い皆さんに参加をいただき、そのいろいろなイベント、いろいろな行事の醍醐味、こういったものを経験をしてほしいと思います。 今本当にいろいろなものが毎月毎月展開をされておりますので、そういったものをできる限り多くの皆さんに参加をいただきたいと思います。 最後の言葉の問題は、これは教育長の方から岩崎答弁をお願いしたいと思います。 よろしくお願いいたします。 ○議長(青木賢次君) 教育長。  〔教育長 岩崎 肇君登壇〕 ◎教育長(岩崎肇君) 世良議員より一つは小中学校における新型インフルエンザの対策について。二つ目は言葉の乱れについてお尋ねをいただきました。 一つ目の学校のインフルエンザ対策につきましては後ほど局長が答弁をいたします。 それでは2点目の言葉の乱れについてお答えをいたします。 近年全国的な風潮として、若者を中心に使われている略語や外来語や造語などがふえていることは、否めない事実であろうと思います。 例えばアニメーションを短くアニメと言ったり、アメリカンフットボールをアメフトと略すことは私でもよくわかります。 また、松平健を松健、松健サンバというのがありますが、というのもわかります。 外来語では選挙公約をマニフェストと言ったり、協力することをコラボ、コラボレーションを略してコラボと言ったり、同意することもコンセンサスという外来語がよく使われています。就職活動を就活と言ったり、結婚活動を婚活ということも最近わかりました。公衆トイレをハムトと言ったり、学生が欠点を取ることを欠るという造語に至ってはまるでわかりません。 このようないわゆる若者言葉についてはテレビ視聴だけの影響だけとは断言できませんが、多かれ少なかれテレビや雑誌、漫画等の影響もあるのだと思います。パソコンやエアコンなど普段の社会生活や日常生活の中でなじんで使われている言葉があり、外来語や略語等がすべていけないとはいえないとは思いますが、児童生徒の意思伝達能力を高めるためにもまた、豊かな表現力を養うためにも正しい日本語を話すことはとても大切なことだと思います。 先日11月25日の水曜日の午後7時30分からNHKのクローズアップ現代というのがございます。国谷キャスターという女性のキャスターでやられるわけですが、その中で言語力を鍛えろというのが放映されていたのを偶然見ました。見られた方もいらっしゃるかと思います。かぎは普段の会話にあるというのが結論でありました。家庭の親子の会話で、子供が母親へジュースと一言言うと母親は当然ジュースがいるものとしてジュースを子供に与えます。まあツーカーの仲といいますか、それで通じるわけであります。 学校においてもしかりで、生徒が職員室の担任の先生に来て、チョークと一言言います。先生も困るけど大体チョークが要るのだなというのは察しがつくわけでありますが、1年1組の教室にはチョークがなくなりました。だから係りとしてチョークをもらいに来ましたという会話がなかなかできない。できる子ももちろんいます。 日本語の言葉には主語があって述語があって目的語があって初めて成立します。もっと詳しく基本基本と議員言われましたので言いますと、5W1Hというのがあります。だれが何をいつどこでどうしてどのようにというのが5W1Hなのでありますが、自分の考えをそういう他の基本に自分の考えを整理し、相手に伝える会話技術について私たち学校訪問で学校を訪れるのですが、訪問先の学校では指導しています。チョークとかバケツとかホウキとか言ってもわかるけど、ホウキが何ですか、バケツが何ですかと問いただせば、目的語を、どうしてバケツが要るかというのもちゃんと答えてくれるのではないでしょうか。 今お話しましたのはクローズアップ現代の中の一場面ですが、私がクローズアップ現代の場面でオヤッと感心させられた場面があります。見られた方は映像を思い出してください。 それはワールドサッカーに向けての強化対策の一つとして、言語力の育成が上がっていました。サッカーというのは瞬時の判断で、アイコンタクト、目と目が合ってボールをパスするというふうに言われております。ラグビーにしてもしかりかもしれませんが、しかしそれでは勝てない。アイコンタクトも必要だけれども、自分の意思を言葉によって伝えることの大切さが今求められている。ワールドサッカーに向けて求められているというお話でした。 うーんと僕はうなりました。子供たち、児童生徒、あるいは大学も入れれば学生、最終的には社会人として巣立っていきます。しかし社会人として巣立つ前に大きいハードルがあります。筆記試験や面接試験がある。面接試験の場面もクローズアップ現代で出ました。予想される問いには立板に水でしゃべるのですが、不意に予想されない問題があった、例えばどこからのまちというのは忘れましたが、あなたのまちの宣伝をしてくださいと言われました。例えば私は大井の出身ですが、大井はどんなところですか宣伝してくださいと言ったら、まあ私なら答えられるのですが、その学生は一瞬黙って沈黙が続いて面接は終わりました。結果はどうなったかわかりません。予想されるだろうと思います。いわゆる会社とか官庁の面接では、情報を整理して論理立てて話す技術がいや応なしに必要となります。それには小さいうちから自分の考えを堂々と表現できる時間をつくっていってほしいと思います。私もこうしゃべっているがやはり言語力というのは必要です。議員さんが質問されるのも、あーええ質問されるなと思います。 新しい学習指導要領は小学校は平成23年度、中学校は24年度から全面実施でありますが、現在既に部分的に先行実施をいたしております。その新しい学習指導要領の目玉は言語活動の充実であります。具体的には国語科の指導を中心に、日常生活や社会生活に生きて働くよう、一人一人の児童生徒が自分の言葉で伝える技法、技術を習得するようにしています。 しかし、国語だけではありません。社会にしても理科にしても算数、数学にしても、教科書は全部日本語で書いてあります。算数にしても解けないのは日本語の言語に影響があります。そういう意味で国語以外の全教科の指導においても言語に対する理解、表現力、伝達力を今求められています。 そして議員の質問の中でもう一つ大事な部分が秘められておりました。それは、日本語の文化伝統という文言でありました。なるほど、日本語の文化伝統には和歌があったり、短歌があったり、俳句があったり、川柳があったりします。本市の小学生、中学生も、積極的にそういう会に応募しておりまして、国民文化祭の川柳大会では文部科学賞を受賞した子供もいます。いずれにいたしましても言葉、とりわけ日本語による正しい伝え方、正しい話し方、場に応じた話し方、さらには日本語のもつ美しさ、日本語の持つ気高さ、日本語の持つ気品を大事にしていきたいと思います。 以上です。 ○議長(青木賢次君) 保健福祉部長。  〔保健福祉部長 藤田 擴君登壇〕 ◎保健福祉部長(藤田擴君) 世良議員さんから御質問がありました新型インフルエンザ対策のうち、保育所等での予防対策および指導体制についてお答えをいたします。 まず、保育所等の予防対策でありますが、6月に中国地方で初めて萩市で新型インフルエンザの患者の発生がございました。発生後直ちに各保育所、児童クラブに対しまして、新型インフルエンザ予防啓発のチラシの配布、また保護者に対して予防の徹底をお願いをしたところでございます。 また、8月25日には9月から小中学校の新学期が始まるということから、保育所での集団発生に備えまして再度インフルエンザ患者発生時の感染拡大の予防について、保護者に協力を要請する文書を配布いたしました。 また、同時期に手指消毒液の配置をしておるところでございます。さらに8月26日以降、現在まで毎日市内の保育所、幼稚園、児童クラブに対しまして、児童の欠席状況の報告を求め発生状況を確認しているところであります。以降11月10日まで保育所での集団発生はございませんでしたが、その間1人の発生、いわゆる散発的な発生が数件ございました。その際は感染した園児の保護者に、医師の指示に従い回復まで休ませていただくというような要請をしております。このように監視体制をとっておりますので、早い時期での患者発生の抑制が抑止ができたものと考えております。さらに8月末から県内での集団発生が公表されたことによりまして、9月1日に保育所等におけるインフルエンザ様患者発生に伴う臨時休業の基準を設けまして、現在はその基準に則しまして保育所等の休園の措置をとっております。 萩市の基準につきましては1保育園で複数の患者が発生した場合には、休園ということとしております。ちなみに本日まで市内では公立保育所6園、民間保育所3園、幼稚園2園、児童クラブ1クラブが休園、休業となっております。なお、休園措置を講じた場合、休園期間中保護者の方が就労等でどうしても家庭内保育ができないといった場合には、公立、民立を問わず預かり保育を実施しております。 最後に保育所に対する指導体制であります。 保育園行事の開催につきましては、複数の保育所、あるいはすべての保育園児が一堂に会しての行事は、学校と比べまして年間を通じてございませんので、イベントでの感染は少ないものと考えております。 園の行事は基本的には保育園と保護者会で調整をされ計画をされております。また、これから年末を迎えましてクリスマス会、発表会などが開催をされます。保護者、家族、地域の皆さんを招待しての催しということも想定されますので、園長に対しまして開催に当たりましては患者の発生状況を踏まえ、保護者会と十分協議をいたしまして行事の自粛を含め、適切な対応をとるように指示しているところであります。 以上でございます。 ○議長(青木賢次君) 教育委員会事務局長。  〔教育委員会事務局長 槌田郁利君登壇〕 ◎教育委員会事務局長(槌田郁利君) 新型インフルエンザに関わる小中学校の対応についてお答えいたします。 新型インフルエンザの集団発生につきましては9月から10月にかけて下では山陽側で集団発生を見たところで、萩市の各小中学校においては、9月末に1校、10月には1校と散発的な発生で、感染防止のため学級閉鎖や学年閉鎖といった休業措置をとってまいりました。既に臨時休業については8月末にからの取り扱いの基準が示されたところで、9月定例会の一般質問にもありましたが、学校においては感染拡大を防ぐため、集団発生の際には学校医と協議の上、学級閉鎖、学年閉鎖、休校について措置してきたところであります。 11月になり気温も随分下がり、中旬あたりから萩市内の各校において集団発生してまいりました。御案内のように11月19日には県下全域においてインフルエンザ流行発生警報が発令されました。学校別の発生件数につきましては、9月30日から11月27日までの間、小学校で8校、中学校においても8校で発生し、集団発生件数については小学校で27件、中学校で19件発生し、同一校での学級閉鎖もあり休校も発生しているところです。 感染予防につきましては、各小中学校では消毒液やマスクを配布しているところで、手洗い、うがい、咳エチケットを心がけるよう指導しており、周知のためのチラシも配布しているところです。 感染拡大の防止のための各小中学校への諸活動のあり方、対応についてお答えいたします。 教育委員会といたしましては新型インフルエンザの感染拡大が予想される2学期の初めに臨時校長会を開催し、感染予防対策、学級閉鎖、学年閉鎖等の臨時休業の基準について説明し、学校における諸行事の実施や参加についてもさまざまな対応の仕方について確認指示をしたところです。特に多くの児童生徒が集まる諸行事の実施に当たっては、児童生徒の健康安全、感染拡大の防止を第一義として、また、実施する場合は行事の趣旨が達成できるかどうか、総合的見地から判断するとしておりまして、判断に当たっては教育委員会と主管する関係組織等の責任者とがしっかり協議した上で決定することとしております。 2学期は各学校で実施する運動会や文化祭を初め、多くの行事が開催されましたが、実施の可否につきましてはその都度確認して実施してきたところであります。申し上げましたように下で警報が発令中でもあり、今週も臨時休業が続いており、感染が拡大しておりますことから、今後の諸行事の実施に当たりましては、先ほどの基本的な考え方をもとに、蔓延期には複数校を対象とした多くの児童生徒が出席する集会等への参加を見合わせるなど、児童生徒の健康安全を最優先してまいりたいと考えております。御理解をいただきたいと思います。 今後も関係部署との密接な関係のもと新型インフルエンザの感染防止に努めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(青木賢次君) 15番、世良議員。 ◆15番(世良眞名夫君) それぞれの項目にわたりまして簡潔に答弁をいただきましてありがとうございました。 おおむね理解をさせていただいております。 細部にわたってちょっとお尋ねさせてもらうんでありますけれども、新型インフルエンザのことについてであります。今ほど述べましたように山口からも警報が出ているというところであります。 しかしながら大丈夫だという思いで、今いろいろなところでイベント、そういったものが開催をされておりますが、そういったものには地域のそれぞれ行うことでありますので、市として関与とかそういったもの、教育委員会が関与とか、そういったことはないと思いますけれども、なるべくならやはり幼児ならびに小学生、中学生、これが一番感染度合いが一番に高くございますので、そういった場合には指導という立場でそういうイベントも控えていただくようにという形で主催者側とひとつ協議をされてですね、そういった方法もできるのじゃないかと思うのです。とにかくこのインフルエンザを蔓延を防止して、そういうことのないようにひとつ取り計らいをひとつお願いさせてもらいたいなというふうに思っております。 それから教育長、今局長からそういう形でるる述べられましたけれども、今度、今学校等が学級閉鎖等そういうことをやっておりますけれども、授業日数とかそういったものを考えた場合、冬休みも授業を行われるかそういったことは考えていらっしゃるのかその点をちょっとお伺いいたします。 それから観光振興対策でございます。 市長、前向きに取り組んでいただくということで本当にひとつよろしくどうぞお願いを申します。 特に、有備館、これについては私は本当にすばらしい宝物じゃないかなというふうに思っております。これをぜひとも大いにひもといていただいて、有備館を出していくということは考えられるのじゃないかなというふうに思っております。萩市の宝物であります。まだまだこの宝物がこの萩市にはたくさんありますから、そういうことを一つ一つやっていくことが大切ではないかなというふうに思いますけれども、また各々ルーツについてもひとつ調べていただいて、萩人の気質というのを十二分に書物を拝見すると、萩人の気質というかそういうものを十分秘めた女性のように感じするわけでございます。 ぜひとも市長、その点をひもといていただきたいなと思いますのでよろしくお願いを申し上げます。 それから青少年に対するイベントのそういった活動でございますけれども、やはり青少年は家族にとっても、社会にとっても可能性を秘めた一つのかけがえのない存在であると私は思っております。青少年期にさまざまな悩みやそういったものと葛藤しながら地域の参画を通して、社会への貢献など活躍の場を広げる大きな一つの大切な時期だと思います。やはりいろいろな地域でのイベントそういったところにも、やはり青少年を無理やりじゃないけど声を掛け合って、中学生、高校生、そういったものも声を掛け合ってその地域を盛り上げていくということは大切なことになり、またそういったものをやり遂げた後の達成感とかそういった感動、そうやってまたその地域の人といろいろと触れ合った一つの人間関係、そういったものがひとつ彼らにとってみれば財産になるというふうに私は思っております。そしてふるさと萩に対して愛着を持つものと思います。 ぜひとも積極的に地域において取り組みを願いたいなというふうに思っております。 私は10月、11月の地域のイベント、そういったものをちょっとずっと参加させていただいたわけですけれども、青少年が周りを取り巻いても中にいらっしゃるのはお年を召された方々ですけれども、やはりそういった子供もちょっと引き入れてやるという方向も考えられるのじゃないかなと思います。 その点市長再度お伺いいたします。 それから言葉についてでありますけれども、言葉、教育長るる教育長節を述べていただいて大変うれしいことですけれども、やはり言葉というのは一つのコミュニケーションの一つであると私は思っております。 それからやはり家庭と地域、そういったものがひとつ連携をして、ひとつ子供たちに日本語の大切さ、そういったものをぜひとも学校を通して取り組んでいただきたいなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度お尋ねでございますが、観光の関係で有備館の話が一つ、これをしっかり活用すべきだ、これは宝物だ、まさにそれはおっしゃるとおりでありまして、こういった文化財はただ単に保存保全するだけではなくていかにして活用するかということだろうと思います。 いろいろな場でこの有備館を利用活用をしていく、こういったことに努めていきたいと思います。いろいろなこの武道の試合の開会式をやるとか、いろいろなことが今までもやられてきました。このものしり博士検定の第1回目はあそこで実は机を並べてやったとかいろいろな形でございます。 最近でもこの剣道のスポ少の皆さんの関係の行事とか、あるいはこのいろいろなロケの関係でこれは大いに使ってもらおうとこういうことで今やってるところでございます。 そういうふうな活用の仕方もいろいろできる限り努めていきたいと思います。 もう一つは今御質問ございましたこのお龍でありますが、これは先ほど申しましたように実は先祖といいますか、それがこの萩藩で言います長州藩の実は方であったということでありますから、この萩ともゆかりがあるわけであります。まずそのあたりを一生懸命調査をいただいておりますが、そういう中で一坂太郎氏のこの朝日新書から出たこの新しい本、ほんこの間出たばかりであります。 こういうようなものも一つぜひお読みをいただきましてこの龍馬というのはなかなかそういった意味でお龍のお父さんは安政の大獄で獄死をしているとかそういったようなこと等も十分一つの素材として考えていきたいと思います。 そしてこの青少年の関係でありますが、この例えば今萩でもいろいろな福祉の行事がございます。たとえば障害者の皆さんのいろいろなスポーツ大会、こういったときには高校生、これは萩高あるいは萩商工の若い生徒の皆さん、それからいろいろ看護学校の皆さんとかいろいろな方々が実はお手伝い、ボランティアに来ていただいてます。これは相当の人数でありますが、そういった若い皆さんもいろいろなボランティアの活動に参画をいただいておりますし、今この例えばまもなく城下町マラソンがありますが、このときもボランティアで大体600人くらいボランティアいただきますが、そういったときも若い皆さんかなり参画をいただいております。 そういった意味でのいろいろな協力、まさに市の行事に挙げて参加をいただく、こういったことも大事だと思います。できる限りそういった若い人たちにも扉を開き、いろいろなものに参画をいただきたい。こういうふうに思います。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 教育長。  〔教育長 岩崎 肇君登壇〕 ◎教育長(岩崎肇君) 3点ほど再質問をいただいたと思います。 1点は諸行事、イベントの開催についてであります。 先ほど局長が答弁したのを若干絵取るようになりますが、子供たちの健康、安全を第一として、いわゆる主管元、あるいは学校と十分連絡を取りまして、感染防止に全力で努めてまいりたいとこう思います。 2点目はこういうふうに学級閉鎖、学年閉鎖、休校になりますと、授業が抜けるということでありまして、そのいわゆる時間数の確保と履修もれ、1年間で教えるべきことが教えられなかったということがあってはならないわけであります。これは学校教育法施行細則第4条第5項で、校長は教育上必要がありかつやむを得ない理由があるときは、教育委員会の承認を得て休業日に授業を行うことができるという規定があります。それも含めていろいろ工夫をして今申しました時間数が予定されてる時間数に足らないとか、履修漏れのないように十分心がけておりまして、既に学校の校長宛に配布しております。 最後に3点目は日本語の言葉のことでした。十分力いっぱい答弁したと思うのですが、御理解いただけたら幸いであります。十分日本語の大切さは世良議員と同等に私も大切にしております。頑張ります。 ○議長(青木賢次君) 世良議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩いたします。     午後 3時14分休憩────────────────────     午後 3時27分再開 ○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、質問順位5番、大村議員。1番、大村議員。  〔1番 大村赳夫君登壇〕 ◆1番(大村赳夫君) 熱球人、紺碧の空、大村赳夫であります。 ただいまは、世良議員の後塵を拝しまして一般質問をさせていただきます。 世良議員と私は、昭和49年にですね、実は山口青年海外派遣団員として、東南アジア諸国を親善訪問したことがございます。の事業でありますが、私は26歳、彼は22歳でございました。随分前の話であります。お互いに年をとりました。35年前の話であります。 さあそれでは、早速でございますが一般質問をさせていただきます。よろしくお願いをいたします。 新政権によりますショーアップされた事業仕分けを私は横目で追いながら、危惧と期待の入り混じった思いであります。本定例会における一般質問の草稿を書いておりますうちにも、1ドル84円台まで円が急伸をいたしております。株安が進みました。これをドバイショックと呼んでいます。アメリカ発のサブプライムショックから、ようよう世界が立ち直りつつあったところであります。内需内需と叫んでいるうちに、世界マネーが円買いに動いたのであります。まさに円独歩高で、深刻な事態であります。 この背景にあるものは何か。これを現下の経済情勢についての御認識を、これを市長さんに伺ってみたいと思うのであります。市長さんは京都大学経済学部出身の俊秀であります。経験値も暗黙知も持たれた日本で5人の市長に入る1人ではないかと私は思いますのでお尋ねをいたすわけであります。よろしくお願いをいたします。 先の森林フェスタの際ですね、市長さんのあいさつは、これも目を引くものでありました。 いつも私は思うんでありますが、市長さんの演説というものは、格調が高いですよね。これは市長さんが常々ですね、どんなあいさつにも心を配っていらっしゃるな、おろそかにしないなということを、私は思うのであります。非常に真摯な態度だな。これは森林フェスタのあいさつでもそうですが、あの市の戦没者の慰霊祭のときも私は思いました。やはり演説の中に心があるなという感じであります。 さあ、先の森林フェスタのときのあいさつでありますが、このときに市長さんは1971年のニクソンショックを引かれました。1973年2月、変動為替相場制移行によって1ドル360円から、1ドル90円へと推移したわけでありますが、このために外材が安価に入ってきていると、よって林業が圧迫されてきた。そのような林業に関する趨勢を述べられました。冒頭述べられました。私は間違ってはいけませんのでメモをしておりましたが、関係の担当の方に伺いました。市長さんはこの前ニクソンショックについてお話しされましたよね。するとその担当された方でありますが、何か難しい話をしちゃったけど、わかりやすかったねとこういうふうなお話がございました。 そのニクソンショックのときでありますが、1971年、私は大学の4年生の夏でありました。東京からの友人を出迎えまして、秋穂荘まで連れてまいりました。テレビでそのニクソンショックを見ました。思えば皆さん、1931年パックス・ブリタニカのイギリスでありますが、金本位制を放棄しました。そして積極的なポンド売りに出たわけであります。昨日まで、パックス・ブリタニカと言っていたイギリスが、ポンド売りに出たのであります。今度はアメリカであります。ニクソンショックでアメリカも金本位制を放棄いたしました。管理通貨制度に移行したわけであります。しかし、イギリスと違いましてアメリカの場合は、パックス・アメリカーナが続きました。なぜか。決済通貨がドルであったからであります。ニューヨーク市場が強かったからであります。 今、我が国の新政権は、むだを省くという名の事業仕分けに躍起となっています。友愛という名の、意味不明のデジャビュにとらわれています。その間隙を突く今日のドバイショックであります。 財務省もさすがに強く反応しました。介入を示唆しました。しかし皆さん、考えてみれば、金融危機を乗り切るのに各国が協調しましたよね。このドバイショックもあるいは一国の介入ではいかんともなしがたい闇があるのではないでしょうか。まさに鳩山総理におかれましては、友愛という名のリーダーシップをとっていただきまして、ブレトンウッズレベルの国際協調を求めていかれたらどうだろうかと思うものであります。友愛を超える友愛のリーダーシップを発揮していただきたいと思うんであります。 円高だけではありませんね。経済を取り巻く環境は厳しいものがございます。昨年の世界的な金融危機に再会し、各国が協調して財政出動をいたしました。我が市におきましても、国と協調をいたしまして、定額給付金支払い事業や緊急経済対策事業を積み上げてまいりました。 本年7月、9月のGDPの実質成長率は年率4.8%と大幅な伸びを見せずに至りました。さりながら、実質の成長率が伸びる中で、名目成長率は前期比年率0.3%減であります。これが大問題なんです。これが大問題なんですよね。我が国のGDPのデフレーターは1997年の橋本政権以降下振れが続いているのであります。我が国の給与の総額も、1998年の222兆円、220.8兆円ぐらいですかね、をピークに減少し続けているわけであります。まさにデフレーションが進行しているのであります。デフレは企業収益をそいで、雇用を奪うのであります。新政権はマニフェストにとらわれて、マクロの政策、さらには機動的な対策がとれないのではないかなと危惧をいたしておるところであります。 我が市では、定額給付金支払い事業や、累次にわたります景気刺激策をとってまいりました。消費の喚起にどのような実効があったか検証をしておきたいと思います。御答弁を求めておきたいと思います。 29日付の新聞でありますが、政府は来年4月からガソリン税などの暫定率を廃止しまして、ガソリンや軽油などの化石燃料に課税する地球温暖化税を導入する方向で検討に入ったということであります。実はですね、私もこの草稿を書くうちに、何か気の利いたことを言いたいなと思いながら、いろいろ探っておるわけでありますが、新政権におかれましてはすべてが検討中検討中ということで、取りつく島がないのであります。高速道路の無料化も揺れています。子ども手当についても全額国費でやるとか、地方負担を求めるとか、議論が定まっておりません。よってこの際、ただ1点について市長さんの評価を尋ねたいと思います。子ども手当について、地方負担を求めるという議論があるが、これをどう評価するかお尋ねをいたしておきたいと思います。 私はこのようなことを申し上げておりますが、実は新政権に対して大きな期待をしているのであります。まさに戦後初の本格的な政権交代なのであります。大きな政策転換を含んでいる政権であります。 自民党の谷垣総裁の弁を披露したいと思います。この事業仕分けに関連して、このように述べられています。我々もやろうと思っていたが、いろいろなしがらみがありできなかった。このように述べていらっしゃいます。私は新政権がマニフェストに過度に縛られずに、大胆な財政運営をやってほしいと思います。例えば、税収不足が見込まれますが、国債の選択をされたらよいと思う。日本の国債は強いと思います。市長はどう思われますか伺っておきたいと思います。 次に、国の予算編成作業に伴う我が市の新年度予算編成作業への影響を聞いておきたいと思います。 今、財政課におかれましては予算査定のさなかにあると思います。さぞかし御苦労が多いことだろうと思います。このたびの国の事業仕分けに似た作業を自治体でもやっているところがございますが、このことをどのように思っていらっしゃいますか、感想を伺いたいなと思います。私は報道レビュー、萩市ではサマーレビューという言葉を私は聞いて感動したところでありますが、実は私も報道レビューと自分で決めて、毎日、新聞を読んでおるところであります。しかしながらですね、毎日、新聞を読んでおりましても、国の事業仕分けの結果を見ても、何がどの事業に当たるのか皆目わからないのであります。インターネット中継を見ていればですね、多少わかるかなと思いますが、新聞からだけではよくわからない。まことに慙愧に堪えません。市長さんは経験豊かでありますし、いろいろな経験値をお持ちでありますから、いろいろおわかりになることがあると思いますが、この事業仕分けについて感想を伺っておきたいと思います。市長さんは大蔵省のエリート官僚でありまして、まさに予算査定の現場にあられた方であります。何か特段の感想があるのではないかと思います。よろしくお願いをいたします。 次に、新政権との間合いは詰んでいるかという観点から問題を提起いたしたいと思います。 私どもは、先に主要道路調査特別委員会といたしまして、山陰自動車道路早期整備促進のために要望活動を行いました。国交省、国会議員に会ってまいりました。その折の率直な感想を述べてみたいと思います。 つまりはここが大事であります。政権交代ですべてが変わったなということであります。政権交代ですべてが変わったのであります。陳情要望活動は戦略的な改編が必要だなという感想を持ちました。 これまで陳情要望活動といえば、国交省へのものが圧倒的に多いわけですよね。この過程に、民主党はメスを入れてきたんであります。陳情要望活動中に私は報道で知りました。民主党は来年度予算に関する要望先を、幹事長室に集中する意向であると報ぜられました。権力への士気高揚ということもさりながら、事実上古いドミナントロジックは通用しないなという感想であります。これは私だけの認識ではありませんよ。鳥取県知事の平井さんの認識としても新聞で拝見をいたしました。 私は過ぐる3月定例会において、当時国交省道路局道路経済調査室長の真摯な提言を紹介しました。これは本年2月に行われました、主要道路調査特別委員会の陳情要望活動の際になされたものであります。繰り返して御紹介を申し上げたいと思います。くだんの課長さんの弁であります。 一体どうすればいいのか。バイパスなのか改良なのか。地域で議論を積み上げて来てほしい。山陽もやり上げてきて30年かかった。時間もそうあるわけではない。これから15年も20年もかかるというのでは意味がない。両の知事さん、代議士さん、市長さん、議員さん等で円卓会議でもしたらどうか。このように述べられたのであります。これを引用いたしました私の質問に対して、市長さんは次のように答弁されています。事実上似たようなことをやってきておりますが、改めてそういった運動を、しかも早くやっていくこと、非常に意味があろうと思います。このように市長さんは答弁されておるわけであります。市長さんは萩東道路にかけているとおっしゃっています。まさに私はこのM課長さんの提言を奇貨といたしまして、構想すべきではないかなと思うのであります。改めて市長さんのお考えをお聞かせ願いたいと思います。 さらに今回、国交省への要望活動で体感したことであります。ある国会議員の弁であります。前原さんは確信犯なのだと。このようにおっしゃいました。このことについて、後2回目で時間がありますれば口述をいたしたいと思います。 それはさておきまして、国交省道路局はたくまず努めて冷静なのであります。徳山企画課長の弁であります。暫定税率の問題はどうであれ、必要な道路はつくらなければならないとおっしゃいました。もっともであります。見事な模範解答であります。繰り返しますが、市長さんは萩東道路にかけているとおっしゃっています。この政策に変更はありませんよね。伺っておきたいと思います。 次に、新清掃工場建設問題についてお尋ねをいたしてまいります。 先に宮内議員から問題提起がございました。私もゼロ・エミッションについては上勝町にも参りました。町田市のことも仄聞いたしております。宮内さんの御提言に敬意を表したいと思います。 ただ私はやりとりを拝見しておりまして、市長のお考えを支持したいと思います。私は母校が早稲田大学であります。早稲田の校歌に「現世を忘れぬ久遠の理想」というのがございます。現実を見つめながらゼロ・エミッションを目指していく。これが大事なのではないかなというふうに思うのであります。 このたび市は新清掃工場建設候補地として、小原地区を決定いたしました。これから循環型社会形成推進地域計画の策定と諸手続が進むことになりますね。関係各位の御努力に敬意を表するものであります。 私どもはこの10月、兵庫川西市の国崎クリーンセンターを視察をいたしてまいりました。ここは可燃粗大ごみ34トンを5時間で破砕する処理施設を持っています。不燃粗大ごみ29トンを5時間で破砕するクラッシャープラントを持っています。プラスチック製容器包装処理施設も、5時間で13トンを処理できるようであります。 我が国は環境政策がしっかりしています。第3次環境基本計画が作成され、2025年ごろの社会の望ましい姿を視野に入れています。次年は循環強制参加などでありますが、そこで注目されているのがセメント産業であります。セメント産業は自動車、電力、鉄鋼、紙・パルプ、石油化学などの種々な産業が排出する廃棄物でありますとか、さらには自治体が排出する下水汚泥や焼却灰ですね、そのような大半の廃棄物をセメントの原料ないし燃料として使える技術を90年代に確立しています。 私はこの際、萩市、長門市共同で設置する清掃工場につきまして、ストーカ炉、溶融炉を併設することについてのお考えを聞きたいと思います。溶融炉につきましては、これまでに何回も市長さんのお考えは拝聴しております。改めてお尋ねをいたしてみたいと思います。 国崎クリーンセンターでは、高炉から出るスラグでありますとか、レアメタルなども目の当たりにしてまいりました。私は溶融炉の科学的知見についてよく知りません。国崎クリーンセンターにもドイツまで留学したという技師がいらっしゃいましたが、なかなかお話が伺えませんでした。笑っていらっしゃるばかりでありました。知見があればお示し願いたいと思います。 先端技術を取り入れました機械や装置は、資源循環型社会の構築に資するものではないか。この観点であります。お尋ねをいたしておきたいと思います。 次に、小原周辺海寄りの萩三隅線の県道幅員の拡張についてお尋ねをいたしておきたいと思います。 これは実はですね、私だけではないんです。私の会派にいらっしゃる横山賢治さんとか、あるいは世良さんとか西元さん、井関さんですか、皆さんのまあ討議の中で聞いてほしいということがありましたのでお尋ねをいたすところでありますが、小原周辺海寄りの萩三隅線の県道幅員の拡張について、お尋ねをいたします。 小原地区の皆さんは、萩市の将来のために英断をされた。ただに萩市だけではありません。長門市にありますとか阿武町にとっても恩人であるわけであります。山口にとってもしかりでしょう。その小原地区の皆さんがかつてこの県道の拡幅を何度も陳情要望されているわけであります。通学路であります。まあそういうこともあるんでありましょう。パッカー車もあそこは通っておるわけであります。この県道の幅員について、に強く要望すべきであると思いますが、御所見を伺っておきたいと思います。 これで1回目の質問を終わります。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) ただいま大村議員から、経済の現況、大変その高い次元からいろいろその経済の現況を政策論についてお話をいただきました。そしてまた新政権との関係、あるいは新清掃工場の関係、3点でございます。 最初のお話の中に、まず最初の経済の状況というものについての認識いかんということで、大変高い次元からお話をいただきました。 先般のドバイショックというのは、これはほぼ安定してきたかのような欧米の経済情勢が、実は非常にもろいものであるということを示しております。これはこのドバイに言うなれば人工のまちをつくりました。これに投資をしたのは、実は大半が欧米の金融機関でございました。我が国も参加をしておりますが、ほんのわずかなものであります。したがって影響はありません。 こういった中で、リーマンブラザーズ以降の中で、また新たな誘因を持ったわけでありますが、今度はその欧米金融機関の弱さというものを見せつけた。これが要するに通貨問題に波及をした。みんな余剰資金は一つはドルに、そしていま一つは金に動いております。 まあこういうふうな中で、このドルが円高になってきたという、ドルから円にというシフトがまさに今通貨情勢で非常に大きな問題になっております。84円っていうのは大変なレベルでありまして、ほんこの間まで130円だった、これは35%以上ですね、変わってきてるわけでありますから、まあ言うなれば輸出産業は大変な不安を感じられるのはもちろんでありますが、逆に輸入産業はですね、ひそかにほくそ笑んでいらっしゃるわけです。これは輸入に頼っている多くの業界、これは大変含み益を持ってきたわけでございます。 こういった中で、さはさりながら日本の経済、特に輸出産業がいつも前面に出てまいりますので、しかし時が経過をすれば、この円高の効果というのは逆の意味でもあります。ありますが、まあしかし株価はかなり影響を受けてくるわけですから、なかなか今までのいろんな国がとってまいりました経済施策、第1次補正等々の効果がある意味では吹っ飛んでしまう。まあこういうふうな状況にあるわけであります。 まあこの経済状況をるる御説明し、まあそれに対してどうかっていう話は、まさに国政の話でございますので、我々自治体にとりましては、いろんなことを不安気にこの推移を見守っているような段階にあるわけであります。 今、今後一体どういうふうに経済の基調がなっていくかということは、一方でこのデフレ基調があるという中に円高になりますと、さらに物価が安くなっていくわけでありますから、これが基調そのものにデフレスパイラルとまではいかないまでも、いろんな意味で影響が出てくることは言を待たないわけであります。 したがってそういう中で、この経済状況、運営という、国の方も大変苦慮していまして、この2次補正は円高対策に焦点を当てていくということはまさにそういうふうなあらわれでございます。なかなか難しい状況にかじ取りの状況になっているわけであります。常に国内事情だけを考えていけばいいという時代ではなく、特に国際通貨、金融というものをどう考えていくかというのは、今の新政権の最大の課題だと思います。これは議員御指摘のとおりであります。単に国内的な状況だけをこの考えていけばいいという時代ではない。そして日本の経済は世界の経済の中のウエートが非常に大きくなっているということを、そのあたりの状況はまさに議員御指摘のとおりでございまして、そういった中で、この今平成22年度予算の編成に当たっていく中で、これは自治体になりますと、これはそういう影響化の中の話でありますけれども、大変な話であります。 今議員がるる御説明がありました中で、例えばこの順番が違いますけれども、税収不足の財源を国債選択ということについてどう考えるかということであります。今の段階であれば国債発行してもまだ売れる環境であると、まあこういうふうな御判断だと思いますが、実は今日本の財政状況、国債の発行状況、すなわち国の借金の状況はかなり異常な姿になってきております。かつて実はこの国債の消化、国債を発行して消化できなければ、これは大変な状況になってくる。クラウディングアウトというような、いろんな状況が出てまいりますけれども、しかし一番危惧されることは、気をつけなければならないことは、その最終的に財政法5条の、言うなれば国債をですね、日銀に引き受けさせるという、これは戦前あれだけ苦労し苦労し、まあその同じ轍を踏まないということででき上がった一つの法制でありますが、その中で国会の議決を経れば、この日銀借入ができるということ。ここが実は一番の問題点であります。恐らくここを今から政権はいろんな形で画策をすると思いますが、日銀借入をするということはどういうことを意味するかというと、通貨当局がいくらでもですね発行できるわけであります。これは戦前のですね、多くの一つの問題点、財政運営で当時昭和の初期からずっと、莫大な軍事費をそれによって調達をしたわけでありまして、そういうような形をとれば、経済は破滅をする。これが戦後の日本経済が破滅した大きな一つの理由であります。敗戦による破滅はもちろんでありますが、すべての貨幣価値を失うということになったわけでありますから、そういった同じ轍を踏むのかどうかという、まあこれは余り今経済学者もですね、国会でも議論がありませんが、財政関係者の本当の危惧はそこにあります。日銀がどう出るか。そして安易な妥協をしたときに通貨の番人たる日銀の存在意義がなくなる。まあこれを単なる国会の議決で処理をするのかどうか。まあこういったことは、日本の財政史の中で一番の汚点というのはまさにここにあったわけでありますから、そういったことを今この議員、当面は問題ないと思いますが、安易な一つの財源調達、一たん転がり始めるとそれは際限がなくなるということは、まさに戦前の財政史が示しているわけですね。 軍部のこの歳出膨張に対して、結局この財政当局は抗ししきれなかった。すべてこの手段によってこの財源調達をしてきた。その愚を繰り返すことのないように、この図っていかなければならないと思います。 そういうその非常に高次元な話は別にいたしまして、今具体的なお尋ねで定額給付の関係については、どのような効果があったのかということであります。一般的にまあその定額給付、こういった関係のその資金供給は、かつてほどですね、地域経済に大きな影響を与えないと言われてきました。確かに多くのスーパーマーケットなり、あるいは全国のチェーンなり、全国展開する企業が余りにも多くなってきてる。そこへすべてのお金が集中する。昔のように転々、この地域においてお金が流通することが少なくなってきた。こうは言われましたが、萩市におきましてはプレミアムつきの商品券を出すことによりまして、かなり実は地場の商店にお金が落ちたということが言われております。言われておりますが、大勢はやはり量販店に向いたという結果だろうと思います。 まあこのあたりは、いろんな精査をしておりますが、我々が当初危惧したほどではないんですね。しかしかなり実はそれぞれのところで資金が回っていった。したがって相当の効果があったとこのように思うところでございます。 これは定額給付金でありますが、そのほか経済危機対策の交付金、あるいは公共投資に係る交付金、いろんな形でまあ合計をいたしますと、四、五十億以上のその資金がこの地域に、ある意味ではこの散布された。こういうふうな思いであります。こういった意味の効果は一時的なものではありますけれども、かなりの効果を生んでいると信じております。 かつ今、萩三隅道路は21年度につきまして110億を超えるですね、資金供給がされておりますので、これはもちろんゼネコンの直接の工事になってはおりますけれども、2カ所については市内業者、そしてまた2次、1次のそれぞれの下請け事業者、あるいは多くのゼネコンの技術者はこの萩に居住し生活をしながら、この工事を臨んでもらっている。このあたりの落とすお金、こういったことを踏まえますと、かなりそういった意味での経済効果は上がっていると思っています。この9月の有効求人倍率は、県内で萩市が群を抜いているということ、あるいは10月はちょっと2番目に落ちましたが、今までにないことであります。まあそのあたりも示しているのかな。これはだけど、臨時の雇用が中心でありますので、この山陽側のように常勤雇用のウエートが多くあるわけではございません。まあしたがって少し割り引いて考えなければならない。こういうふうに思います。しかし、この状態がいつまで続けるかどうか。まあこのあたりはしっかり見極めていかなければならないと思います。 まあしかし、この一次補正のまあ効果というものは、この小さな地域社会、地域経済におきましても、相当な意味でインパクトを与えたことは事実でありますので、そういうふうなこと。今後これである程度安定化をしていくかと思っておりましたが、そういうふうな新たな一つの海外からの要因、こういったものについてどういうふうな今から対応をしていくのか。国の動きを見ていきたいと思っているところであります。 それからこのもう一つは、仕分けの作業のことであります。こういう作業を自治体でやるということでありますが、それについてどうだろうかと。 今報道レビューというようなことを言われましたが、今回の仕分けというこういうやり方は実は初めてであります。この予算編成というのは、一手に今の財務省が引き受けてやっております。例えば税制改正、税制は実は既に前政権から政党の党税調というところでやっておりまして、事実上政権与党が仕切っておられました。しかし予算編成は、ひとりこれは役所のレベルでやる。しかしながらこの最近10年は、そういう役所レベルの予算編成ではありましたけれども、いわゆる俗に言われる族議員といわれる、この非常に大きな力が作用しまして、いわゆる昔からのこの役人による予算編成というものが、かなり変わった姿になっております。特に国土交通省、あるいは郵政省、厚生労働省、こういったところの予算はなかなかもう政権与党の力が大きく与えております。しかし形式的にはあくまでもこの役所内でのその査定作業という形をとってきたわけであります。しかし、かなりいびつな形の予算編成になってきておりました。 そういう中で、予算の編成の中、要するに査定の状況を仕分けという名のもとに公開をしたということ。もちろんすべてではありませんが、ポイントとなる項目をですね、拾いまして、公開のもとでこの査定作業をやってるということ。そしてしかも、かなりの部分はそこで決定をしていくということであります。このようなことはいまだかつてないわけでありまして、まあ似たようなこと、予算編成作業というのはそういうことでありますが、その場で決定はしない。あくまでも検討に検討を重ね、復活折衝等々のいろんな手続きを経て決めていく。こういうふうな形で一応形を整えてきたわけですが、今回の場合そういうことではなくて、できるだけそこで決着をつけていくという形であります。 まあ公開をしたということは、これは今まで例がない話であります。これは大変国民、市民の目からいいますと、新鮮な印象があろうかと思います。決してあの場で即決したと言いますが、実は相当の事前準備をしておりますから、決してそこで何か思いつきでやってるということはないわけであります。そういった意味では、大いにひとつ新しい手法として評価されるものかもしれません。 まあしかし、いろんな意味で予算の編成というのは、本来であれば一つの政策目的、例えば子供の育成、子育て支援という形のものであれば、子育て支援という形にその政策目的を定める中で、そこで多くの政策的な手法があります。まあ俗にいう政策のオールタナティブといいますが、そういう選択肢を並べておいて、そしてそれぞれの選択肢がどのぐらいの費用対効果があるかというものを並べて、そこで議論をしていく。まあこういったものでなければ、本当は一つの政策決ったものをそこで持って来て、それで残すか削るか廃止するかという話になれば、非常にマイナーな議論になってしまいます。本当はそういった意味での予算編成が公の場で行われることが必要だと思いますが、そこは今回の場合余りにも時間がない。 まあしたがって、そういうふうな手法になっているかと思いますけれども、本来であればそういうふうな議論をし、十分議論を尽くしていくことが必要ではないかと、こういうふうに思います。まあなかなか、やはり言うは易く行うのは難しいわけでありますが、そういうふうな印象を持ちました。 しかし、もしこれを市レベルで、自治体レベルでやってはどうかという話も確かお話があろうかと思いますが、これについては大きなもの、あるいは今私ども萩市の状況から言いますと、萩市が自由裁量、フリーハンドを持っているものはほとんどないわけであります。そこで、いくら議論をしたとしても、これはなかなかどうなのかな。まあその限られたフリーハンドのこの予算の中で、それはやる価値はあるかもしれませんが、大元を押さえられ、それに国、のこのいろんな決定に従って予算編成をしていく。まさにこの市議会で御審議をいくときに、まあ自由度というのは非常に少ないわけで、本来はそういったことのないように、この議会で物事が決定できるように、この議会が自由度を持つように、そういうような形で地域主権というようなことを新政権は言われているようでありますから、まあそういったものにも一方で期待をしていますが、22年度予算はなかなかそういうふうな段階ではありません。 したがって、課題、問題はたくさんありますけれども、しかし新しい手法をとられたということについては、個人的な評価でありますが、これは評価をしていきたい。こういうふうに思います。 いろんな意味で、まだまだ試行錯誤の連続でありますけれども、なかなかこの大変な課題を抱えているかと思います。 それから、その次の大きな2番目でありますが、新政権との関係をどういうふうに今から対応しようとするのかという話であります。その中で、道路の陳情を要請をされましたときに、この道路経済室長の提言ということで御紹介をございました。前議会においても紹介をされましたけれども。まあ要はいろんな議論を積み重ねてきてほしいということであります。まあそれに似たことはちゃんとやってるというふうに前も申しましたけれども。 要は今例えば萩東道路について言いますれば、本来、もう東道路というのはせっぱ詰まった状況にありまして、なぜかと言いますと、萩三隅道路があの椿のところで直角にですね、曲がってしまう。終わってしまうんですね。そうすればそれはバイパスではないわけでありますから、そんな中途半端な終わり方はないわけであります。これはむしろ継続事業だと。少なくとも西元議員もいつも御主張があります大井橋の問題、この問題を解決しなければ何にもならないわけであります。あの萩越ヶ浜と大井を結ぶ越波する、いつも途絶しますところの道路の状況、あるいは交通事故や火災があったときにとまる道路。こういったものを回避するために、バイパスを完成してほしいっていうことでありますから、何とかそういった継続事業という理屈がつかないかとかですね、新規事業になれば、これはなかなか今ばっさりやられてしまいますが、幸い皆さんきょうの新聞等をごらんいただきまして、この国土交通省の中国局長は一応この知事に対しまして、萩三隅道路は優先的な取り扱いにすると、こういうふうな報道がございました。何か今の予算の要請の仕方とはちょっと違ったやり方、ルートになっておりますけれども、本当にありがたい限りであります。 まあしかし、その後の話も合わせて今から議論をしていかなければならないわけでありますから、ぜひ議会におかれましてもよろしくお願いしたいと思います。 萩市議会におかれましては、11月の初旬に国土交通省に対しまして陳情されました。まあこのあたりも大変ですね、本来ならば、普通であれば、絶対に会ってくれないものを会ってくれるというのは、まさに市議会が努力を重ね、今まで何回も行かれた、そういったものの実績があるから、そういうふうな対応になったものだと思います。皆さんの御努力も多とするものでありますし、こういった結果がきょうの報道になっていると、このように理解しているところであります。 なお、東道路については、引き続きこの対応を考えていきたいと思うわけであります。引き続き議会の御協賛もよろしくお願いをしたいと思います。 それから、今度は3番目の新清掃工場の建設問題であります。 まあこれについては、今兵庫の川西市の国崎クリーンセンターの視察の内容を御紹介がございました。実はこの清掃工場の問題は、もう既に本定例会においても、いろいろ御質問いただいたわけでありますが。 今セメント産業という形で御紹介がありました。セメントの原料という形で、今この廃棄物の利活用が図られているわけであります。この萩の場合は、今現時点におきましても、この飛灰、要するに残った灰を、実は山陽側に運びまして、これはすべてセメントの材料として活用されているわけであります。山口は、そういうふうなその灰を集めまして、それをそのセメント材料に使う。その一つのスキームを構築をしております。 したがいまして、本来今具体的な例をお話をされました。灰については溶融炉、溶融炉というのは、まさに熱を加えてですね、それを全部溶かしてしまう。まあそういうような溶融炉を、ストーカ炉に付加して行っているのが通例でありますが、山口県内の場合、この萩の事例についても、ストーカ炉をつくって、灰については溶融炉を設けないという考え方をしています。これは例えば益田の方の工場をごらんになった方は、あそこに溶融炉がございます。一般的に今の国崎の場合も、溶融炉をつけておりますけれども、そういったものは設置しない。山陽側に運ぶ。かなりの運送料がかかりますけれども、そこでセメント材料にするというのが、今の考え方でございます。このあたりは、状況変わればまた別ですが、そういうようなことで今スキームがつくられております。まあそういうようなことで、この溶融炉、この灰の処理については、そういうふうな形で対応を考えているところであります。 そして最後に、その小原周辺のこの海側の萩三隅線の県道拡幅ができるのかということであります。実は今、小原のずっと悲願でありました小原地区の道路の問題。これはなかなか海岸線の県道萩三隅線は、これは工事を始めると大変な難しい工事になります。と言いますのも、もう海岸線に本当に迫った状況で細い道がつながっているわけであります。あの道をっていったら、トンネルをぼんと抜くか、あるいは海岸線の崖をですね、この大幅に削るかしかないんでありまして、なかなかもその要望に乗ってくれておりません。したがって、私どもは小原地区の皆さんの要望を聞きまして、今回のこの清掃工場の話以前の世界として、この中山に抜ける林道をつくるということにしまして工事にかかっていたところであります。林道について、これを何とかですね、これをつくりますと、小原地区のこの交通問題は解決する。まあそういうことでスタートいたしました。 まあそこで清掃工場の話が出てまいりまして、林道でありますとちょっとその規格が、離合するときとか、あるいは角度とか、厳しいものでありますから、これを市道に変換をしまして、そしてパッカー車が十分離合できてですね、パッカー車の運転に支障のないようにと、こういうことで拡幅して市道に格上げをしていく。こういうことを今考えているわけであります。 まあしたがいまして、その萩三隅道路を絶対何年までに拡幅をということは、今の段階では、具体的にそこまでの要望をこの具体的に展開をする意志はないわけであります。しかし基本的には、やはり県道として残るからにはですね、離合ができるとか、要所要所危ないところがかなりありますので、そこのところについては、かなり強く要請をしたいと思います。 理由は、もし仮にもし畦田と小原を結ぶ道路が、新しく設計する道路が、万が一何か事故があったときの迂回路は確保しておかなければ、清掃工場は機能いたしません。そういった観点で、今御主張されております県道の拡幅、これについても引き続き強く要請をしていかざるを得ないと思います。一つは倉江から、一つは三見の河内の方から、こういったようなことでこの両方のアクセスが可能であるように、この考えていかなければならいわけであります。まあ本来は全面的に拡幅をということでありますが、とりあえずはそういうふうな要所要所の離合のポイント、まあこういったことを中心に考えているとこでございます。 大変高邁な質問の出だしだったものでありますから、つい個々の小さい話はかなり抜けているかと思いますが、給付金の話、そして経済効果、そして東道路等々であります。子ども手当の話でありますね。 これについて、どういうふうに考えていくかという話でありますが、特に自治体の負担をどう考えるか。これは現在、先般も全国市長会評議員会がありまして、この近畿の市長会は大変過激派でありまして、この一銭たりとも自治体が負担するとなれば、この手当の事務は返上すると言ってます。まあしかし、よくよく落ちついて考えますれば、今児童手当があるわけでありまして、児童手当は市も、自治体も負担をしている。企業も負担をしています。まあこれを一体どう考えるのかということについての決着がついてないわけであります。 児童手当もかなり増額になりました。そして期間も延ばされているわけであります。まあしかし、今回の新政権が考えております新しいこの手当について比較しますと、これは雲泥の差であります。この総額、もし所得制限を設けず、かつ地方負担も企業負担も設けないとなれば、途方もない金額になるわけでありますので、これについての財源手当てをどうしていくのか。 まあいろんな声もあるわけでありまして、市として、自治体として、あえてこの見解を求められれば、まあ市としてはできる限り負担が少ない方がいい。まあしかし児童手当の負担分は、萩市でも1億近くあるわけですね。それがまさに自由度のある財源として市に残るなんてことは、およそまあそこまで期待はできないんじゃないかというふうな思いであります。その範囲内であればというような思いでありますが、しかし今全国の市長会は、かなり強硬でありまして、一部でも負担があれば、この事務を拒否するという、そういうことを言ってる地区の、この近畿の市長会、かなり強硬であります。中国地方はそこまでは申しておりませんが、まあそういうふうな状況にございます。 いずれにいたしましても、手当の概要はどうなっていくのか。所得制限を設けるのか、あるいは他のいろんな施策と抱き合わせでやるのか。いろんな形のものが考えられるわけであります。今後の推移を見守りながら、しかし、この事務負担とか、あるいは費用負担、これについては、もしそれが地方自治体にかかるんであれば、しっかり協議の場をつくってくれ。こういうことを今申し伝えをしてるわけでありますので、まあその方向で恐らくしっかり手当がされるものと思ってるところであります。 若干のもし答弁漏れがありましたら、またお答えをさせていただきます。十分なお答えができなかったかもしれませんが、大変高い視点から御質問いただきまして恐縮をしております。 ○議長(青木賢次君) 1番、大村議員。 ◆1番(大村赳夫君) それでは2回目の質問をいたします。質問といいますか、市長さんの大変高い御見識を承りまして十分満足しておりますが、2回目いきます。 ドバイショックについて、市長さんの御見解を承りましたね。これはドバイに投資しているのは欧米だということで、我が国にはあんまり影響がないのではという話でありますが、実はこういう見方もあるわけですよね。今まで超低金利政策を続けてきた。そして貨幣供給は一生懸命やってきた。すると日本は金利が低いから、お金の行き場がないわけですよね。そこで日本で円を調達して、それを円キャリートレードでよそに回して、そして外需で上げて、また今その円高になると困るから、早めに日本に返そうと。まあ円キャリートレードで出た金が日本に回帰してきている。それが円高を生んでいるというエコノミストもいるわけですよね。あるいはこれが定説なんではないでしょうかね。そんな気がいたします。 だから、ドバイの国が破たんするということが、いかに日本の経済に深刻な影響を与えるかということについては、私は大変懸念をいたしておりますけれども、しかし市長さんの高い御見識、承りました。 それからですね、国債の問題ですよね。国債の問題で、さすがに市長さん、高い御見識であります。財政法上の問題を指摘されました。そして国債を日銀に買わせると、国会で議を経ればできるんだけれども、これでは以前来た道をまた帰るのではないかというような御懸念、私もわかるわけであります。 しかし、世界的な国債の金利を見てみますと、ドイツにしてもイギリスにしても高いわけですよね。日本は2%から1%の間を行き来している。非常に強い国債なのであります。しかもこれは、外資が余り入ってないんですよね。日本の国で消化しておる国債なんであります。 でありますから、今この急場をしのぐためにはですよ、民主党政権さんはいろんな自民党政権が頑張って景気を持ち上げてきた、それを冷やすのではなくてですね、やはり国債に税収の足らないところを求めるというのが、今日的な、現実的な施策ではないかな。しかしそれが、マニフェストがたがになってできないっていう現状ではないかなというふうに思うのであります。この際、私は民主党さんがですよ、あんまりマニフェストにとらわれずに、国家国民のためを思ってですよ、立派な財政運営をしていただきたいと思うのであります。 それからですね、児童手当につきましてはですね、市長さんの負担がない方がいいよと、本当ですね。しかしまあまあ、財政政策の転換を求めておる新政権でありますから、定額給付金支払事業というのは、あれは意味が違いますよね。景気を浮揚するためにまいたのであります。しかし、今度の児童手当っていうのは、全く理念が違いますね。私は民主党さんに期待をいたしておりますが、ぜひ頑張っていただきたい。 鐘がなりまして困りましたが、まあこの辺で終わります。ありがとうございました。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) ドバイショックのこと、影響がないと申したのは、実は金融機関、日本の金融機関が直接表に出してるお金はないという意味なんでですね、これはわずかな金額でありますが、金融機関が直接受ける被害っていうのは少ない。まあしかしいろんな意味でお金は回り回っていっておりますので、まあ世界経済、まさにリンクをされておりますから、そういった意味での影響はかなりきついわけであります。したがってみんな大慌てしているわけであります。そしてなおかつ、ドルから円へ、あるいは金へとこういった動きでありますから、ましてその為替相場、いろんな意味で懸念がされるわけでありまして、恐らく、きのうはともかくきょうはという話はですね、いろんな意味で起こっていくわけであります。 こういう世界経済が、まさに1929年と同じような形で今、ある一瞬一瞬をとらえますと、それはそれぞれ違いますけれど、やはり5年、10年のタームで考えれば、まさにある意味での金融不安の状況が続いているわけでありますから、こういう背景の中で国内の政権がかわって、また新たな一つの試みをやられるというのは大変なことだと思うんですね。 したがって、一つ判断を間違え、かじ取りを間違えれば、日本経済はひとたまりもないというわけでありますから、まあそういった意味では大変であります。私ども自治体の立場で言えば、この地域の経済がどうやってそういった中でですね、安定した動きを確保できるか、そしてまた自治体財政がちゃんと円滑に、しっかりいろんな要望にこたえてやれるかどうか。こういったことに相なるわけであります。 今、子供の手当についても、一体どうなっていくのかっていうのは、まだ具体的な方向性が、結論が見えておりません。まあそういう中でできる限りの自治体に影響があるものは、必ず自治体と協議をすると。市長会はそういうことで、今頑張っておりますので、恐らく全国のこの自治体、議長会も同じような判断をされていると思うんですね。 それからもう一つは、やはりこの市議会で物事が決定できるように、そういった仕組みにしなければ、我が国のいろんな意味での改革は進まない。まあこういうふうに信じてやまないところであります。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 大村議員の質問は終わりました。 以上で本日の一般質問は終了いたしました。 これをもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。あす2日水曜日も、午前10時から会議を開き、一般質問を予定しておりますので、定刻までに御参集願います。 本日はこれをもって散会いたします。     午後 4時26分散会──────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  平成21年12月1日   萩市議会議 長  青 木 賢 次       議 員  大 村 赳 夫       議 員  横 山 賢 治...