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09月08日-05号

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  1. 萩市議会 2006-09-08
    09月08日-05号


    取得元: 萩市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    平成18年 9月定例会                平成18年9月            萩市議会定例会会議録(第5号)                議事日程第5号         平成18年9月8日(金曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問────────────────────〇本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問────────────────────〇出席議員(29名)       1番  大 村 赳 夫 君       2番  岡   通 夫 君       3番  尾 木 武 夫 君       4番  長 岡 肇太郎 君       5番  松 尾 義 人 君       6番  井 関   稔 君       7番  江 原 任 子 君       9番  木 村 靖 枝 君      10番  小 茅   稔 君      11番  小 林 正 史 君      12番  斉 藤 眞 治 君      13番  左 野 忠 良 君      14番  柴 田 保 央 君      15番  杉 山 浩 司 君      16番  世 良 眞名夫 君      17番  田 中   良 君      18番  坪 井   豊 君      19番  中 村 洋 一 君      20番  西 島 孝 一 君      21番  西 元   勇 君      22番  平 田 啓 一 君      23番  藤 田 克 弘 君      24番  丸 田 勘 次 君      25番  宮 内 欣 二 君      26番  守 永 忠 世 君      27番  諸 岡 皓 二 君      28番  横 山 賢 治 君      29番  横 山 秀 二 君      30番  青 木 賢 次 君〇欠席議員(1名)       8番  近 江 郁 宣 君────────────────────〇説明のため出席した者 市長        野 村 興 兒 君 助役        瀧 口 治 昭 君 教育長       岩 崎   肇 君 総務部長      中 村 敏 雄 君 総合政策部長    湯 本 重 男 君 市民部長      出 羽 仁 史 君 保健福祉部長    米 倉   稔 君 市民病院事務部長  中 田 祐 広 君 農林部長      白 神   崇 君 水産部長      谷 本 隆 良 君 商工観光部長    松 原 純 二 君 建設部長      三 原 正 光 君 上下水道部長    桑 原 榮 治 君 教育次長      田 邊   信 君 出納局長      山 根 道 生 君 消防本部消防長   大 崎 弘 美 君 総務部次長     横 田 敬 英 君 総務部次長     迫 村 高 志 君 保健福祉部次長   藤 田   擴 君 総務課長      中 原 滝 雄 君 財政課長      杉 山 寛 校 君────────────────────〇事務局出席者 事務局長      米 原 祥 三 君 次長        藤 岡 敏 彦 君 主幹        奥 山   明 君 次長補佐      浜 村 祥 一 君 調査係長      須 郷   誠 君────────────────────     午前10時01分開会 ○議長(青木賢次君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。──────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(青木賢次君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、13番、左野議員、16番、世良議員を指名いたします。──────────────────── △日程第2 一般質問 ○議長(青木賢次君) 日程第2、これより一般質問を行います。 それでは、質問順位11番、諸岡議員。27番、諸岡議員。  〔27番 諸岡皓二君登壇〕 ◆27番(諸岡皓二君) おはようございます。27番の、諸岡皓二です。最終日のトップバッターとして質問をさせていただきます。各議員の方々が既に質問をし、重複した質問がありますが、財政問題、医療問題、観光問題の3点について質問させていただきます。 私は、3月、6月の議会では、質問の件数が多いと指摘がございましたが、これも市民の方々からの市政に対する注文であることを、心していただきたいと思います。 私は、常に市民のための市民の政治を目指しているので、そしてチェックマンとして、またメッセンジャーとして、私の考えを市民の皆様の声としてアレンジしてお伝えしているわけです。質問が多いということは、それだけ市民の皆様が、市政に対して関心を持っているということの証明です。市長としても安心して暮らせる萩市にするために、やりがいがあると思いますので、よろしくお願いいたします。 今回は、前回の答弁の中で疑問な点がありましたので、再度質問させていただきます。 1番目の財政問題についてですが、財政面においては、各地の自治体とも借金、税収減、地方交付税の削減などで、厳しい運営を強いられているのが現状で、また大きな課題となっております。6月の答弁の中でも、市長は650億円の債務に対しては、合併したために債務が膨らんだと答弁されました。私は、合併したために悪化したと受け取れましたし、市民の方々も同じように悪化したと感じられた方が多かったようです。何かすべて外的要因であるかのように答弁されましたが、間違いでしょうか。 また、経常収支比率が96%でも、ほかの市でも同じような状況であるからとの答弁でしたが、これは例えていえば、赤信号みんなで渡れば怖くないの表現と同じです。ほかの市が悪いから萩市も悪くてよいでは納得いきません。正常な数値が70%から75%で、90%を超えることは厳しい状況であることは、市長も御理解されていることと思います。 今回の議会中でも、財政に関して質問する議員が数人いますが、これも現状を把握したいのと、財政に対して心配しているからだと思います。 6月の答弁では、合併したことによって財政面が悪化したような言い回しですが、私が萩市が3度目の財政再建団体になってもらっては困るからです。だから、確認のために何度となく質問をしているわけです。 市長の答弁の中でも、ピークは過ぎたとのことでした。努力の甲斐があって、経常収支比率が16年度の96%から、17年度は92.2%に改善されております。18年度はもっと改善されるとのことですが、市民に不安を与えることのなきよう、今後も努力していただきたいと思います。 土壌は違いますが、愛知県豊田市の経常収支比率は、平成16年度の決算では63.6%で、ちなみにあの夕張市は116.3%でした。市の財源力を表す財政力指数ですが、1に近いほどよく、1を超えると余裕がある市の財政運営となりますが、萩市は0.33、豊田市は1.78、夕張市は0.22です。将来負担の健全度を示す、人口一人当たりの地方債現在高では、平成16年度は萩市は80万1,426円、豊田市は22万4,517円、夕張市は100万6,995円です。もっとスリムにすべきです。 給与水準の適正度は、国を100とした場合、萩市は97.9、豊田市は97.7、夕張市は90.1です。萩市も給与抑制や、55歳昇給停止等の努力は行っていますが、あれだけの財源豊かな豊田市でも、昇給時に管理職の給与を抑制し、枠外在職者を増員し、昇給抑制を行っているとのことです。 前回も申しましたが、財政を立て直すには奇策はいらないということです。収入・歳入をふやして、歳出・支出を抑えるという簡単な原則です。 収入についても、税収だけではありません。ある自治体で、コピー契約を結び収入を得ている自治体があります。それは、広告料での収入です。例えば、病院の領収書への企業の広告や、給与明細への広告、また市営バスへの広告などです。駐車場の料金も収入源としてばかになりませんの、今後は収入源として考える必要があります。 ですから、今からの行政マンは、営業センスプラス経営感覚が必要だと考えますが、管理だけではだめだということです。市長は、今後の行政マンの姿をどのようにお考えなのでしょうか。お尋ねいたします。 行政も利益を得ることを考えなくてはなりません。管理だけではないということで、意識革命をしなくては、厳しい現状を打破することはできません。本当に市長の指導力と経営手腕に左右されております。 また、6月にもお話ししました、ニューパブリックマネジメントでのPFI事業や、公の施設の管理を、民間でできることは民間にまかせるという方法です。6月の答弁では、民間に任される企業はないということでしたが、ないとは考えられません。もっと検討すべきだと思います。 そして、市民の方々が一番嫌がっている、指定管理者制度施設への天下り制度をなくすことも検討していただきたい一つです。 経験のある方も結構ですが、若者の採用もお考えになってはいかがでしょうか。経営者は次席の方になっていただき、若者を採用して、指導して育てることが、少しでも若者の定住に結びつくのではないでしょうか。企業誘致がままならない状況を考えるならば得策だと考えますが、市長の御所見をお尋ねいたします。 また、国際大学につぎ込んだ、血と汗と涙で支払った我々の税金40億円は、民事再生法により消えたも同然で、1日に換算すれば183万円がどぶに捨てられたようなものです。この債務に対して、我々の税金を毎年県に対して返済していることを心していただきたいと思います。 だから、無駄な税金の使用を監視する義務があるのです。もうこれ以上債務をふやすようなことはやめていただきたいし、土台をしっかりと立て直して対処すべきだと考えます。 何度も申しますが、私はこの財政問題に対して、3月、6月、今回の9月と質問を繰り返し行っていますが、財政再建団体になって一番困るのは市民の皆様だからです。市民の皆様も、しっかりと議会の予算審議を監視していただく必要があると思います。 最近、公務員の不祥事が多く発生してますが、福岡での酒気帯び運転での死亡事故は悲惨でした。萩市で同様な事故があった場合の加害者の処置はどうなのでしょうか。現在は、自転車での酒気帯運転も違反です。市長の御所見をお尋ねいたします。 2番目に医療問題についてですが、昨日このジェネリック医薬品の取り組みについて質問がありましたが、このジェネリック医薬品を市民の方々に知っていただくために、再度確認をさせていただきます。 ジェネリック医薬品は、海外の先進国では幅広く使用されていますが、日本ではまだまだ普及が遅く、最近になってようやくジェネリック医薬品のコマーシャルや新聞広告が出ております。ジェネリック医薬品とは、新薬の特許が切れた後に、違う会社が同じ成分で安く売り出す薬です。 同じ品質で値段が安いものであれば、患者さんに負担が少ない安い薬を導入することも必要ではないでしょうか。高齢化社会を迎え、年金受給者の方々や高価な薬を使用される方にとっては歓迎されると考えますが、市長の御所見をお尋ねいたします。 既に、市民病院等で使用されているとのことですが、いつから使用されていたのでしょうか。また、患者さんからの申し入れに対しては、どのように対処されるのでしょうか。また、医者が処方箋への記載を薬品名で記載した場合の対応は、どのようになるのでしょうか。お尋ねいたします。 3番目に観光行政についてですが、合併後の特色ある各地区の素材を生かした観光についてお尋ねいたします。 今までにも観光に対しては、何度となく質問をさせていただいていますが、萩市も合併して旧萩市の数倍の大きさとなり、広域観光となりました。それぞれの特徴を生かした観光戦略を展開してると思いますが、今年も萩市においては、観光客の動きはよくないようです。比較をするわけではありませんが、観光客においては、また宿泊客においては、同じ北浦の長門湯本は、前年より宿泊客がふえているとのことです。萩と長門の宿泊状況の差をどのようにお考えなのでしょうか。 また、どこがどう違うのか、市長の率直な意見をお尋ねいたします。 最近萩は、宿泊ごとに格差が生じ、その差が歴然としてきたように思われます。市民の方々も感じているようです。 このような宿泊状況から、今年は大きなイベントが控えています。着物から始まって竹灯路、そして国民文化祭とメジロ押しです。全国各地から萩に来られる観光客を、どのようにして広域観光に結びつけていくのか、本当に大変なことです。市長は、どのように対処されようとしているのかお尋ねいたします。 次に、観光客の受け入れ体制の充実についてですが、関係団体との関係と、食については、何度となく質問させていただきましたが、特に萩市の場合は、何事においても関係団体との連携プレーがうまくいかなければ、よい結果は期待できません。対外的な折衝もしかりです。 私は、市役所の観光課でのスタッフの数では、現状の体制でよいのだろうか疑問視しています。観光第一で臨むのであれば、もっとスタッフを増員してプロジェクトを組み、プロジェクトごとの対応を強化すべきです。3倍くらいの組織力アップが必要であると考えます。 また、関係各所である商工会議所観光協会、JAあぶらんど萩、漁協組合、旅館組合、飲食業組合交通関係者旅行業者等の連携を密にとり、観光客増に向けてのお互いの意見交換を徹底的に交わすことが必要だと思います。 特に現場での意見を尊重する必要があります。それぞれの意見を参考に、プラス志向で対処しなければ、マイナス面ばかり訴えても効果はありません。観光客をふやすための、観光関連各所等との連携について、どのようなお考えなのか、また対処しようとしているのかお尋ねいたします。 最後に食についてですが、市長はよく日本各地に出張されますが、どのように萩をPRされているのでしょうか。 また、萩と他の地方と食を比較して、どのように感じておられるのでしょうか。お尋ねいたします。 私は萩の観光は、文化や景観等は現状のままで十分と考えます。全国の美しいまちなみランキングでは、萩は9位に位置しています。ですから、これ以上萩の中心部をほじくり返してほしくないのです。それよりも、食とおもてなしのレベルアップが必要だと思います。 先ほども申しましたが、地産地消に値するそれぞれの特産品はたくさんあるのです。要するに、都会では食べられない地元で収穫された海の幸、山の幸を食として活用することです。イカ、瀬つきアジ、アマダイ、ウニ、サザエ、ユズ、トマト、大根、桃、スイカ、たまげナス、米など、優秀な食材がたくさんあります。この食材を最大限に活用することです。生かすも殺すも、関係各所のトップの方々の指導力です。通り一遍のどこでも出される食では満足を与えることはできませんし、真からのリピーターにはなってもらえません。口こみは非常に恐ろしいものです。悪い印象を与えないように、市民全員で考えることが必要だと考えますが、市長の御所見をお尋ねいたします。 ある人が言っていました。メロン城、巨大ロボット、歴史館、温泉施設で、ドミノ倒産だって。何かつくればどうにかなると思ってるみたい。すごい無駄な施設だよ。地方と国のもたれあい。テレビで夕張倒産のニュースをやっていました。こうしている間も、恐ろしいほど国の借金がふえているのに、何か集客施設をつくれば人が集まってくる。こう思っている地方自治体がたくさんある。これは大きな幻望です。2年目以降のマーケティングプランを、開園前から組み込んでおかなければ、大きな差が出てくるんです。ポイントは、たくさん来園者がある初年度は重要なんですね。でもどうやればよいのか。それはリピーターを死ぬほど大切にすることです。そして、地元の人たちを死ぬほど大切にすることが大切なんです。これ以外にないと思います。 以上で質問を終わりますが、第2質問もありますので、執行部の方におかれましては簡潔な御答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) ただいま諸岡議員から、大変熱のこもった質問をいただきました。基本的におっしゃってること、前とそう大差はない、私どもの執行姿勢と大差はない。ただ、それぞれの言葉尻をとらえて非常に恐縮でありますが、例えば、みんなで渡って怖くはない、これは何か悪いことをみんなでやってるんですね。 で、今まで、合併いたしました1市2町4村、それぞれバブルがはじけて以降ですね、大変苦労されたわけであります。これは実は、国の姿勢で、要するに景気対策として、これは未曾有の、戦後最大の構造的なですね経済形態である。そこで、国からも地方でも単独事業をどんどんやってほしい、このままいくと日本は沈没するんだという、こういうふうな指導があったんですね。地方単独事業どんどんやれ。2町4村も非常にまじめに対応されたんですね。今までやらないような事業も、この機会に何とか、国も助成策を出してくれる、過疎債もふやす、起債枠もふやす、こういうことでありますから、どんどんふえていった。で、私どももそういったことで、慎重の上にも慎重も期しましたけれども、かなり努力をしてきた。 したがって、今全国の町々が経常収支比率が高くなり、あるいは公債費も実は高くなってるんですね。だから、みんなで渡れば怖くない、いかにも悪いことをみんなが手をつないでやった、こういうことじゃないんですね。何とかしたい。この今のバブルが壊れて以降の日本の経済の実態は、私どもは地方で、この萩地域はそんなに目に見えませんでしたが、都市部では大変だったんですね。要はリストラあり、今まで絶対潰れないような銀行や、大手の会社が潰れたんです。そういった中で、何とか建て直しをしよう。これはちょうど昭和の初期の、あの世界の大恐慌と同じなんです。 そういうようなことがあったわけでありますから、まあ十把一からげにみんなで手をつないで渡れば怖くないというふうな評価をされると、恐らく頑張ってこられた2町4村の首長の皆さんや、職員の皆さんもちょっと怒り出てくるんじゃないか。こういうふうに思います。したがって、そういったあたりはですね、ぜひ御理解をいただきたい。皆がですね、これをよしとしてきたわけではないわけであります。 だから、今私が前回の議会でも答弁したように、債務が2倍になった。確かにそのとおりであります。300億円段階のものが、600億円になった。1市2町4村の皆さんも、そういった意味で事業展開をされてきた。それが、今そういう形で債務に残ってるわけであります。確かに合併によって債務はふえたかもしれません。しかし、先般もお話ししたように、この合併は1市2町4村、それぞれ地域の事情は違っても、財政事情が悪化してるとこもある。何とか頑張っていただいたところもある。 しかし、みんなが手をつないで本当に頑張っていこうじゃないか。これは1市2町4村、この萩阿武は運命共同体だ。こういう努力をしていこう。この決意が合併であったわけです。合併なかりせば、それぞれいろん道はあったかもしれませんが、大同団結をしようというのが結論であります。 したがって、決して私は合併したから債務がふえたとか、合併したから悪かったとか、こういったことを言ったつもりはありません。そこは、よくひとつ押さえていただきたいと思います。 そしていま一つ、苦言を呈して恐縮ではございますが、今大学の問題についておっしゃったこと、まさに我々は大学の今までの経緯については大変反省をしてるわけであります。 この問題について、今お話がありましたように、いろんな形で御指摘がありました。しかし、言葉尻をとらえて非常に恐縮でありますが、そのお話の中で、大学につぎ込んだ40億円消えたのも同然だ、溝に捨てられたようなもんだと、こうおっしゃいました。 今、大学の再生にかけまして、民事再生ということで、実は関係の皆さんに大変な御努力をいただいております。萩市議会でこんな40億円の金が、どぶに捨てられたようなもんだという議論があるんだったら、恐らくこれを聞かれたらそんなに市民の皆さんはそういう理解だったら撤退をしたい。こういう話になりかねない。みんなが萩の実情を考慮して、何とか市民の皆さんも一緒にやっていただけるんだったら大学を再生しようということで、今文部科学省も、9月4日に発表したように、新しい大学、新学部のもとで四つのコースを出発しようとしてるわけであります。先ほど観光の方では、前向きにいこう、プラス志向でいこう、いろんなマイナス面を強調してもという御発言がありましたが、大学問題についてもぜひ、観光だけではなくて、同じような考え方を、ぜひお持ちをいただきたいと思います。 これはちょっと、冒頭に当たりまして気づいたことでありますが、ぜひ今諸岡議員が財政問題について基本的に言われたことは、私も同感であります。全く異論はありません。ただ、それぞれの個々の問題についてそういう話でありました。 それで、今議員が、まさに市民の皆さんの橋渡しをやるとこういう宣言をされました。まことに頼もしい限りでありますので、ぜひ私ども執行部のいろんな考え方、やってること、正確に伝えていただきたい。ぜひよろしくお願いします。 まず最初の財政の状況であります。確かに今経常収支比率、96%のものが少し下がりました。これは、合併時の一時的なもの、こういったものが17年度になくなったからであります。こういったことを今から努力をして、重ねてまいります。そういった意味で、かなり厳しい財政運営になっていくかもしれませんが、御理解を賜りたいと思うわけであります。 財政関係について、いろいろお話がありました。特にラスパイレスの関係も含めて、夕張市と、あの豊かな日本一豊かな豊田市との比較をされて、豊田市でもラスパイレスは100%を切ってる。大体萩と同じ97%。 実は、このラスパイレスといいますのは、国を100%とした場合の地方公務員の給与の水準。地方公務員の給与といいますのは、地方公務員法にベースがありまして、基本的にはいろんな意味でスタンダードが定められています。私どもも、豊田市もこのスタンダードに従ってやっているわけでありますから、そのスタンダードである限りは、大体同じ水準になるはずであります。しかし、それを超えて101%を超えるとか、102%を超えるとかこういったところは、スタンダードを超えて、そのいろんな処遇改善をやってますね。 私ども、今97.何%というですね、ラスパイレスの話がございましたが、この数字は山口県内では最も低いんです。これは、市の職員の皆さん、組合の交渉でもいろいろありました。我々の給与は県内で一番低いんだ。13市の中で。しかし、それでも我慢をしてやっていこうということで、合意をいただいたんですね。それほど、今市の職員の皆さんもある意味では、腹を据えてやっていこう。これは合併のときに、一つは職務給のあり方、これを見直しました。かなり大胆な改革をしました。 そして今回、豊田市もそういう形で、今おっしゃったいろんなことがありますけれども、これは地方公務員について制度が変わったんですね。変えるように全国やろうということで、国がスタンダードを出した。私どももそれに従った。恐らく豊田市もそれに従われたであろうと思います。詳しくは知りません。したがいまして、そういった意味では、この豊田市も萩市も同じようなスタンダードでやってる。こういうことであろうと思います。 したがいまして、決して萩市はですね、いろんな意味で大変な苦労をしている。今、まだ特定の都市名を挙げたら恐縮ですが、今大変苦労されてる山陽小野田市でも、100%を超えてるんですね。それで今必死になって削減をされてます。私どもは97%代。これは今、山口県では最低であるということ。ぜひ御理解をいただきたい。 決して、みんなで渡って怖くないと、こういうようなことでやってるわけじゃないんだ、一生懸命ですね、市の職員の皆さんも努力をしながらやってるということを、ぜひ御理解をいただきたい。 そういうようなことで、今いろいろな御指摘をいただきました。そしてこういう中で、今から求められる公務員像。どういうふうに考えてるか。 今、議員御指摘ございましたように、今からの公務員、いろんな経営感覚が必要だっていうのは、おっしゃるとおりであります。いろんな意味で、ただ管理をしていく、そういった時代から、今や企画をし、施策を立案していく、そういった能力を高めていくこと。 まあ言うなれば、自治体間競争が激しくなってきている。こういうような中で、どうしたらこのまちが、市民の皆さん、いろんな福祉も構成も、あるいは公共的な環境整備も、こういったことで努力がされるか。こういったことであります。一生懸命今やってるところであります。 そういった企画力や立案力、こういったものをどう高めていくか。職員の研修が必要だろう。なかなか職員には研修の機会がありません。国とか大きな自治体はですね、何度もこういった研修機会を持っておりますけれども、この小さな市では全国の自治大学校の研修に参加をするとか、県の研修に参加をするとか、そういったことしか手法がないわけですが、人事交流も実は私ども大胆にやってきております。きのうも申し上げましたが、国の内閣府、特区の担当分野に地域再生の分野に2年間人を出しました。あるいは、NPOの担当部局、これは内閣府であります。そこにも人を出しました。こんなところに小さな市が人を出すことは、ほとんど考えられません。大体県とか、政令指定都市でありますが、それにもかかわらず、そういったところで学んできております。いろんな意味で、将来を見通した意味での人的投資もやってるとこであります。何とかそういった努力が、今から一つずつ結実をしていくだろう。こういうふうに思っております。 そしてもう一つ、恐らく今議員が思われてることの、それぞれの職員が、本当にこの市役所が、市民のためのサービス機関だという認識をしっかり持って対応する。これも再三再四、私どもも職員に伝えているところであります。 今、福岡県福岡市の飲酒運転による事故がありました。福岡市は、市の職員、大変世間、市民の皆さんから白い目で見られている。こういうようなことが起こっては大変であります。常に飲酒運転等含めまして、職員のそういったいろんな行為については、とにかくもし起これば厳正な対処をする。起こらないこと、予防することが第一でありますから、繰り返しそういったことはお願いをしております。いろんな意味で、はずみでいろんなことが起こるかもしれませんが、そういった場合は厳正な措置をすること、これが市の今方針でございます。 いろんな意味で、今お尋ねをいただきました、確かに、あと公共的な分野におきますところの役割、これはきのう、おとといもお話がありましたように、今行政のスタイルは大きく変わろうとしています。今まで、自治体、国が独占的に行ってきた公共サービス、仕事ですが、それは今からはそれが独占的なものではなくて、いわゆる私人、民間あるいは営利、非営利を問わず、その法人、こういったところといわゆる協働してやっていく。こういうふうな新しい時代に入ってきたわけであります。これは斉藤議員からいろいろ御紹介をいただきました。まさに、そういった時代に入ってきてるわけであります。 私どもも例えば、これはまだ完全な形でおまかせをしてるわけじゃありません、直営の一形態でありますが、何度も言いますが、萩博物館はNPOとの皆さんと協働で、今事業をやっておるわけであります。全国で直営の博物館で、年末年始も、土曜日曜も休みがないのは恐らく萩博物館だけだと思います。こういったことが可能なのは、まさに市の職員とNPOのボランティアとの協働作業だからです。 山口県立博物館は年末年始、この萩出身者が帰省されますが、10年たったけれども一度も見れなかった。なぜか。28日に帰って1月3日には旅立っていく。そしたら見れないんですね。1月、年末年始、多くの観光客が萩の旅館、ホテル一杯になりますが、残念ながら見れない。こういったことはやめようじゃないかというのが、博物館のボランティアの皆さんの意見であったんですね。そういうふうに変わってまいりました。いろんな意味で、今萩は変わろうとしています。 そしてそういう中で、指定管理者制度というこの国の制度が誕生いたしました。自治法の改正でいって、こういうふうな制度ができたわけであります。いろんな公共的な施設の管理、運営、これは民間の団体にまかしてはどうか。こういった法律改正であります。 今、このいろんな形で展開をしております。例えば、県立の青年の家、これは公募をされまして、民間のボランティア団体が受けられたわけであります。その中のメンバーの一員には、子どもセンターの方も入っていらっしゃいます。そういった意味では、随分運用が変わってまいりました。いろんな意味で利用しやすくなった。民間の団体のいろんな機微にわたるような気持ち。こういったものをちゃんと受け取って、この運営に大変努力をいただいております。 そういうようなことも参考にしながら、今から私ども、公共サービス等でですね、今までの第三セクター的なものにお任せをしております。これはまだ、なかなかそういったような団体が成熟してない、でき上がってないとこういうふうに思っておりますが、今後は、そういった状況も踏まえまして、十分考えていきたいと思います。 そして、天下りをと。指定管理者制度に天下るんではなくて、その前の公共サービス等の第三セクターとか、あるいはそういった法人に、職員、退職後に仕事をしております。 これはどうしてかと言いますと、年金をベースにしておりますから、ほんのわずかな給与、10万円を切る、5万円を切る。こういったケースもあります。そういった中で、実は年金を加算しながら、非常に安い給与でいろんなことをお願いをしている。こういうことであります。 これを本当は若い人に代替させるべきだ。特に代表は代替させてみてはどうか。こういう御意見でありますが、できればそうしたいんでありますが、何せ給与が低いもんでありますから、とても家族を養って生計を営む、なかなか難しい。 しかし、今後いろんなことをやっております事業が、ある程度軌道に乗り、いろんな意味で給与も払えるようになる、こういった段階では、今議員が御指摘のことも一つの考え方だと思います。そういうふうになれるようにですね、今から経営管理しっかりやっていきたいと思います。 まだ、いろんなことをお尋ねいただきましたけれど、公の施設の関係、そしてまた合併後のいろんな問題、そして続きましては医療の問題であります。 昨日も、ジェネリック医薬品の取り組みについては御質問をいただきました。詳しく、市民病院の担当部長の方からお答えをしたところであります。院外処方におきましても、後発医薬品の使用を促進していくとこういうふうに答弁をしたかと思います。そしてまた、後発医薬品、ジェネリックの医薬品については、まだまだ数々の課題がある。そういったものを今から乗り越えていこう。個々の今具体的なお尋ねがありました、いつから使用してるか、あるいは患者からの申し入れ、どう対応するのか。こういったことについては、担当部長からお答えをさせていただきたいと思います。 そして、観光関係であります。観光関係についても、諸岡議員、大変熱心に今まで取り組んでいただきました。思いも全くある意味では全く共通であります。 今、湯本との対比でお話しをされました。湯本との関係。最近も湯本の宿泊客は、この萩よりも少し上回っております。そういう中で、その辺の対比をどう考えるかという話であります。 この8月までの集計によりますと、萩も温泉郷というものをつくりまして、そのメンバーの旅館の宿泊者数は、昨年に比べまして約10%ふえております。ただ、大手の場合は、これはほぼ横ばいという感じで聞いております。そういうようなことから言いますと、かなり善戦をしてるわけですが、何が違うかと言いますと、私どもの各施設を見ますと、旅館、ホテルの施設を見ますと、大体昭和50年、あのピークに萩の観光がなったとき、230万人、大勢の皆さんが本当にこの萩を訪れていただきました。そのときに大体施設改善といいますか建物を建てました。それから30年たってるわけですね。30年たっておりますが、基本的な施設の構造は変わらない。しかし、湯本、例えば大谷山荘一つとりましても、大変な改造を毎年のようにやられています。億単位の改造をですね、繰り返し繰り返し行っている。そうしますと、その施設の快適さ、こういったものがおのずと差がつくわけであります。 私ども、観光戦略5か年計画で、国際観光に耐え得るホテル、旅館、こういったものについては、法令に定めがございますので、そういった施設改善については、固定資産税の減免、こういったことで議会の御承認をいただきまして、昨日もお話をいたしましたが、18年度までの5年間、これをやってきたわけであります。 まだ、しかし今まさに、施設の改善をされている、施設の改修をされてるところがございます。そういった意味では、この取り扱いをどうするか。これは、また私どもも検討しておりますが、議会でもぜひ御理解をいただきたいと思うわけであります。そういったような施設改善に、大変汗をかいておりますけれども、このあたりを急がないと実は大変だろう。 特に、毎度も申しますけれども、来年度末には要するに明石三隅間の、あの萩三隅道路が完成をいたします。萩長門市間が20分以内で行けるようになる。こういったことになれば、明石三隅間の7.1キロ、まさに七つのトンネルと五つの橋梁、こういうようなことで、直線で行けるようになる。あの鎖峠をですね、大型観光バスがぐるぐる回っていくようなことをしなくて済むようになれば、一体どういうことになるか。ということは、火を見るよりも瞭然としてるわけであります。 そのあたりについて、今も何とか施策を急ごう。一つは温泉対策をしよう。いま一つは施設の改善をしよう。おくればせながらということであります。 しかし、いろんな統計を見ますと、湯本の旅館、ホテルにお泊りになる方のほとんど大部分は萩に観光に来られる方々であります。湯本の東京での宣伝は、萩の奥座敷湯本へどうぞとなってる。そういったようなことを考えますと、もう少し私どもも。まあしかし、それを敵対する対立構造で考えるか、あるいは萩でいろんなコンベンションがあって、いろんな大会をやったときに、湯本の宿泊力、供給力もこれも一つの魅力であります。萩で3,000人クラスのコンベンション、大会をやったときに、シングルユースができるキャパシティがないわけであります。そういう能力がないわけでありますから、そういった意味では、やはり互いに助け合う。共存しあう一つの関係っていうものもあわせて考えなくてはいけない、こういうふうに思います。 いずれにしましても、この歴然とした差。こういうふうにおっしゃっておりますが、私どもそれに対して、いろいろ今施策を検討し、かつ旅館、ホテルサイドにおきましても、大変な努力をいただいてる最中でございます。そして加えて、今御紹介がございました新しいいろんなイベント、行事、こういったものも兼ね合わせながら頑張っていこう。こういう決意であります。 特に、この10月1日から8日まで、これは着物ウィークin萩であります。旅館、ホテルの皆さん中心になりまして、相当の着物を用意され、来られた観光客に着ていただく。そして、着物を着れば何かいろんな優遇策がある。テラウチマサト、非常に有名な、若い人にとっては神様のような、追っかけが出るような、そういうカメラマンでありますが、その方が萩に来て写真の撮影会をやる。こういうようなこともございます。 萩のまちは、とかく今中高年の方々の魅力に溢れるまち、こういうふうに言われていますが、若い皆さんにとっても大変魅力のあるまちだ。こういったことを全国に発信をしたい。こういう思いからであります。旅館、ホテルの皆さんの御努力であります。 そういったものも市が後援をして、かつ11月この3日から始まります国民文化祭。五つの事業を萩市が引き受けております。一つは田万川でフラメンコの展開をされるわけでありますが、これも一つの大きな機会であります。 何度も言いますが、山口県全体で国民文化祭が開かれます。下関にも、岩国にも、周南にも大勢の皆さんが全国から来られるわけでありますが、北海道から来られた方、あるいは東京から来られた方々、せっかく山口県に来たら必ず萩に行きたい。こういうふうなお話だろうと思います。そういったものに対応できるように、できるだけ早く、今関係機関とも協議をしながら、特に観光協会、旅館協同組合、商工会議所を含めて、いろんな形で協議を事務レベルでもやられているところです。 何とかそういったもの、これらの関係団体、関係機関との協調、協力が大切だという御指摘はそのとおりでありまして、まあ観光協会でいろんな議論がございましたが、今は神田会長のもと一丸となって、議論していこう、協調していこう、こういう姿勢で今やってるわけであります。市からも、この観光協会事務局長に市の職員、前観光課長を派遣をしてるところでありますから、そのあたりの状況については、ぜひ御理解をいただきたいと思います。 いろいろ今お尋ねをいただきました。その新しい観光についても、ぜひ一つつけ加えておきたいことは、海の観光が今どんどんふえてるということであります。9月4日にも、パシフィックビーナスという、日本でも豪華客船といいますベスト3に入るものでありますが、萩沖に停泊をいたしました。その乗客も300人を超える皆さんが、実は萩に上陸をされたわけであります。 この、米国人観光客を乗せております船、15回、実は萩に着岸をして、今上陸をいただいております。新しい海からの観光客、こういったこともいろいろあります。 そして加えて、議員からも御指摘がございましたように、合併いたしましたそれぞれの地域。須佐湾とか、あるいは男命いかという食、あるいは長門峡とか、それぞれの地域のですね、いろんな観光に頼るそういったもの。そういったものの開発も、あるいは連携も、今から大きな課題となります。これはまだ急いでいるところであります。そのあたりが、今後の一つの大きな課題として残ってるわけであります。 それから、ちょっと個別にお話がありました、市長は各地出張して回っているけれども、どういう萩の宣伝をしてるかと、こういう話であります。 実は、9月1日に福岡へ言ってまいりまして、山口県の観光情報発信会、初めて福岡でありました。そこに、この萩市を代表して説明をしてまいりました。一つは長州ファイブ。いま一つは、秋に行われるいろんな取り組み。萩市がまちじゅう博物館である。そしてその近世の都市遺産が、これだけ多く残っている町であります。こういうようなこともるる説明してまいりました。 とにかく、観光情報発信会は必ず行くようにしております。できるだけ、予定もつかないときもありますが、そういった場で萩の魅力を直接訴えていく。まあ市長が行かなくてもいいじゃないかと、こういう話もございますが。今後11日には東京で、これは知事がお出になりますので、このバランスは別に問題ないと思いますが。そういうようなことで、継続して今それぞれの地域で、この萩の観光宣伝、萩の魅力を訴えていくところであります。そしてあと、いろんなところへ、大会とか会議で参りますけれども、萩の特色はあくまでも近世の都市遺産、江戸時代の地図がそのまま使える町というのは、全国で萩しかありませんということを、声高に話してきてるところであります。恐らく、私もいろんな関係ございますが、年間500人くらいは私の関係でですね、この観光に来ていただけているというふうに信じております。 とにかく、動く、歩く、旅行するセールスマンみたいなものでありまして、いろんな意味でやっておるところであります。ぜひ、諸岡議員におかれましても、こういった萩の観光宣伝、どこへ行ってもですね、パンフレットを持ってよろしくお願いをしたいと思います。もし、30人のこの議員の皆さんが、それぞれ各地を動かれたときに、それぞれ萩のよさを訴えていただければ、随分変わるんじゃないか。 そして一番大事なことは、萩に来られた観光客の皆さんを、今諸岡議員がおっしゃったように、ちゃんと萩のリピーターにする。萩に来た人が、「なんだ、萩ってつまらないじゃないか」と「サービスが悪いね」とかですね、いろんなことにならないように、しっかりおもてなしをしよう。 まもなく、おもてなし大賞というのが発表されまして、そして記念の講演会がございます。これもケーブルテレビ等と協調して、今こういった事業をやってるわけであります。おもてなしを大事にしよう。今まで私が市長に就任したころは、観光の話をしますと、それは観光事業者の話じゃないか、市民は関係ない。今はそんなことありません。萩を訪れる方々に、しっかり萩のよさをPRしよう。今、多くのボランティア団体がやってきました。いろんな各地観光地を説明をされます。ボランティアガイドの皆さんとか、いろんなグループが出ました。 そして最後に、萩市の観光課の職員はもう少しふやしてもいいではないかという話でありましたが、観光課の職員だけが観光をやってるわけではありません。萩市の文化財の担当も、萩のまちじゅう博物館の基礎となります、文化財のいろんな仕事をしてます。まちじゅう博物館、博物館の職員、あそこに事務局長初めおりますが、まさにそういった意味での手当をしてるわけであります。 水産の職員は、それこそ萩の食の剣先イカであるとか、甘鯛、あるいは瀬つきアジとか、男命いかとか、いろんな意味で一生懸命PRしております。ブランド化を一生懸命、今頑張っているわけであります。男命いかは、まさに須佐の皆さんがですね、独自の力で商標登録されました。これは今、地域ブランドっていう新しい制度ができましたが、それじゃなくて、通常の商標登録であります。これは大変な努力です。今その男命いかの運動が、一つのきっかけになりまして、長門も角島も萩も、同じ剣先イカなんですけれども、みんなブランド化をしようとしております。これは、まさに須佐の皆さんの努力がきっかけになっております。 萩もおくればせながら、剣先イカ、こういうブランド化を今図ろうとしています。そして、来年の2月、3月におきまして、フグの、いわゆる真フグです。フグの女王、トラフグに対して、ちょっと遠慮しながらフグの女王、真フグのブランド化を、今一生懸命関係者と努力をしてるところであります。 今、食の問題、議員御指摘のとおりでありますので、そういったことについても、一生懸命努力をしてるところであります。 いろいろたくさんお話をいただきましたので、答弁もれもあるかもしれません。また、次にお答えをさせていただきたいと思います。 薬の話は、市民病院の方からお答えをさせていただきたいと思います。 ○議長(青木賢次君) 市民病院事務部長。  〔市民病院事務部長 中田祐広君登壇〕 ◎市民病院事務部長(中田祐広君) 昨日の宮内議員に引き続きまして、諸岡議員からもジェネリックの件、御質問がありましたのでお答えいたします。 一つは、いつから市民病院等で使用していたのかということでございますが、市民病院につきましては、移転新築後の平成12年4月以降使っておりますが、一時期、1回、一般質問でも御質問いただいたんですけれども、その当時は、メチコバールという末梢神経障害の改善薬、内服薬ですけれども、これと外用薬、エスピートローチというのどのお薬ですね、この2剤くらいだったと思います。 いつごろどうふえていったかという推移を、今ちょっとお答えできかねますが、現在は55品目ということでございます。 診療所につきましては、合併前ということはやっぱりわかりませんので、合併時に設置されてた地域医療推進課ですね、ここで薬のデータベースつくりまして、現在39品目ということで把握しているというところでございます。 2番目の、患者様からの申し入れに対して、どのように対処しているのかということですが、薬に関しまして処方権というのはドクターにしかありません。ですので、患者様にお願いしたいことは、ジェネリックの御要望がある場合には、診察を受けてる最中にドクターに相談していただきたいということですね。ドクター以外、後発品に変えていいかという、要は変更の権利は持ちませんので、ドクターと必ず御相談いただくと。これ、テレビのCMでも流れていると思います。 ただしその際ですね、昨日もちょっといろんな課題がございましてお話申し上げましたように、安全性、信頼性の問題、それ以外にもですね、後発医薬品は安定供給の面でもいろいろと課題がございまして、150社程度後発医薬品のメーカーはあると言われていますけれど、大半が中小、一部の大手以外というのは、情報提供とか、短時間で全国に医薬品を供給できる体制というのが不十分というふうに言われていますので、この辺が問題だということですね。 中には、1回だけ製造したあと、在庫が切れたら販売中止する。いわゆる売り逃げということをやるメーカーもありまして、厚労省もこれについては、製造承認を与えないというような対応を行っているようですが、まだまだその安定供給という部分でも課題があると。 ですから、ジェネリックお願いしますというお話をいただいた場合にも、こちらも、安全性、信頼性、安定供給面、この辺きちっと対応できるお薬がある場合ということで、御対応させていただくことになりますので、その点につきましては御了承いただければと思っております。 それと3番目でですね、医師が処方箋の記載を薬品名で記載した場合の対応はどうなるのか。薬品名というのは、これは一般名のお話だと思うんですけど、一般名と商品名との違いというのは、一般名というのは、私ども成分名という言い方もしてますけど、一例で挙げますと、薬品名でガスターというのは、CMなんかでもよく聞くかと思いますけれど、これを一般名、成分名で申しますと、ファモチジンという薬になります。これが成分名の呼び方です。ですから、ファモチジンという処方をした場合にどうなるのかというお問い合わせだと思います。 これにつきましては、一般名で処方した場合、成分名で処方した場合は当然、商品名の特定がないわけですから、先発品であろうが後発品であろうが、調剤薬局の段階で、患者様のお求めに応じて、薬剤師が責任を持って選択するというようなことになります。 しかしながら、イギリスはもうこの一般名で処方するというのが非常に普及してて、これが慣習化してるわけなんですけど、我が国では商品名での処方という方がこれまで中心で、なかなか一般名処方というのは、場合によっては、逆にドクターが勘違いしてミスが起きるという場合もありますので、非常に慎重にならざるを得ない。ですから、一般名で処方するということに関しましては、それで間違えないで、きちっとした薬が出せるという仕組みも含めて、今後の検討課題になろうかと思います。 中には先進事例としては、関東の聖マリアンナ大学なんかは、一般名処方ですべてを外来やってるというデータもありますが、これは圏域の調剤薬局等を含めて、かなりきちっとした連携で、要は、仮にミスが起きたときもそれがちゃんとひっかかるような、セイフティネットがあるよなやり方をしてるんだろうと思います。ですから、その辺も含めて今後の課題というのは、まだまだたくさんあるかなというのが印象でございます。 以上でございます。 ○議長(青木賢次君) 27番、諸岡議員。 ◆27番(諸岡皓二君) 久しぶりの第2質問をやらせていただきますので、よろしくお願いいたします。 観光についてですけど、ちょっと問題になりました、コイヘルペスウィルスについてですが、阿武川で発生しましたということで、特に阿武川と藍場川は連結されてる川ですので、この辺のところを、今後どのような対応されて、今現在どういう状況なのか、再度お聞きしたいと思います。 それから、私、萩市の活性化はやっぱり観光が第一番だと思います。ですから、市の職員が、先ほども市長言いましたように、市の職員が率先垂範をしてですね、そして、意欲を持って行動するということが、一番大事ではないかと思います。 そして、前回も申しましたように、一つのフロアでですね、各関係各所の方がですね集まって、観光に対して議論を戦わすというようなことを、ぜひやっていただきたいなと思います。ですから、市長のですね、組織の改革をですね、ぜひ行っていただいて、一大プロジェクトを組んでですね、対応していただきたいなと思います。 それから、観光でもですね、伸びてる、お客さんがたくさん集まってるところ、たくさんあるんですね。例えば春のですね、椿まつり、それから萩八景の遊覧船、ただ言えるのはですね、これだけ遊覧船伸びてきてるんですけども、現場がですね、非常に不安定だと。高齢者の方々が、一緒に船に乗ろうとしてもですね、バリアフリー化されていないものですから、非常に大変だと思います。ですから、早く施設をですね設けて、そしてゆっくり休みながら乗船できるような格好にすべきだと思います。ですから、渡船場のですね、整備をですね早急にやっていただきたいと思います。これが本当のおもてなしではないかなという考えを持ってます。 以上です。よろしくお願いします。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 久しぶりの第2質問をお受けいたしました。 今、コイヘルペスですが、実はこれはですね、私ども実は市民の皆さんもあまり御存じないんでありますが、津和野がコイヘルペスで大変だったんですね。たくさんの鯉が実はあの疎水の中で死んだんです。これはあんまり報道されない。私、知りませんでした。なぜかと言いますと、津和野、島根県です。島根県は大阪のマスメディアの管轄下でありまして、私どもは九州なんですね。したがって新聞に載らない。山陰中央で知りました。かなり実は大混乱がございましたが、幸い萩の方でウィルスは発見されましたが、その後続いて感染したものの発見はございませんし、今藍場川中心に、ずっと監視をしておりますが、当初1匹死んだというこういう話がありました。それはコイヘルペスとは全く関係のない話でありました。今地域の皆さんも挙げてですね、注意をいただいてるところであります。 それから、観光の話でありますけれども、観光、市の職員も率先垂範して、恐らく全国の観光の町で、これほど市の職員が関与し、いろんな観光施策に努力をしてるところはないんじゃないかと思うほどであります。ぜひ、他市のところをですね、また、いやこんなところもあるぞってところは教えていただきたいと思います。いろんな意味で大変な努力をしておりますし、今回の着物ウィークin萩は、まさにですね、関係の部局がみんな集まって協議をし、今おっしゃるような体制とろうとしております。できるだけ、特定の観光課だけのですねことでなくて、市を挙げての最大の萩のいろんな意味での事業だろうと、こういうふうに思いますので、まあしかしこれから、各合併をいたしましたそれぞれの地域の観光、こういったことも含めて今から議論をしていきたいと思うわけであります。 そして、今最後にお尋ねございました遊覧船の関係であります。萩八景遊覧船。大変人気がありまして、これほどまで乗っていただく方があるのかなと思うくらいであります。 おっしゃるように、今の渡船場はですね、暫定的なものでありまして、ややいろんな意味でバリアフリーではございません。完全にバリアフリーっていうのはなかなか難しいわけでありますが、少なくとも今、文化財が取得いたしました城苑の跡地、このあたりを活用する方向で、何とか文化庁の話がまとまりつつありますので、19年度予算ではですね、何らかの形で対応できるように、ちょっと本当はこの秋ぐらいまでに決着はつけたかったんでありますが、秋までにはまだ間に合いませんが、そういうような方向で。 議会でもいろいろ御指摘をいただきましたが、これについては、トイレの問題あるいは休憩所の問題、そして何よりも船に乗る場の不安定さ、こういったこと。しかも、道路を挟んでということでありますから、交通事故の危険もございます。そういったものを解消できるようにということで、今努力をしておりますので、ぜひ、楽しみにいただきたいと思います。 観光の関係で、ぜひお話しをしたいことは、萩市が選定された100選、今ここでパッと思いつくのを担当者に書いていただきましたが、それだけでも15ございます。これは決して、旧萩市だけではなくて、まあ例えば、山口県自然100選、畳ケ淵とか、各旧町村におきましてもかなりのものがございまして、長門峡も森林浴の森100選ですとか、いろんなものがたくさんあります。そして、観光のいろんな雑誌とか、いろんな先般も紹介しましたが、国土交通省の関係とか、美しいまち萩の都市とか、じゃらん中四国の読者アンケート、今年行きたい観光地ベスト10、2位が萩であります。そして今まで行ったところで、宿泊で行った観光地ベスト10、第8位萩でありました。いろんな意味でですね、それぞれの評価をいただいております。今まではなかなか、おもてなしが悪いとこういったようなことが定着しておりましたが、そのあたりも、徐々に今払拭をされつつある。こういうふうに思っています。 よろしく御理解いただきますように。 ○議長(青木賢次君) 諸岡議員の質問は終わりました。 ここで、10分間休憩いたします。     午前11時00分休憩────────────────────     午前11時10分再開 ○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、質問順位12番、世良議員。16番、世良議員。  〔16番 世良眞名夫君登壇〕 ◆16番(世良眞名夫君) おはようございます、一般質問も私を含め、あと3名の方が質問されますが、今しばらくの御協力をお願いいたします。 本日は久しぶりに多くの傍聴者の方が見えられ、須佐地域の方と伺っておりますが、しっかり見て、しっかり聞いて、しっかり確認をしてください。お願いします。 さて、昨今殺伐とした世相の中で、秋篠宮家の男子御誕生は国民に喜びを与えたことでもあります。国民の一人として、健やかな御成長を願うところであります。質問に入ります前に2点ほどお話をさせていただきます。 1点目は10月28日から萩で撮影された長州ファイブが上映されます、多くの方々に見に行っていただくよう、周知を図っていただきたいと思っているとこであります。公金の500万円。また市民の方々の浄財500万円。合わせて1,000万円の金額を投じた映画であります。特に小中学生や高校生に呼びかけをしていただき、この映画が日本の礎となったことを広く市民、県民の皆さんに訴えていただきたいと思うからであります。 2点目は苦言ではありますが、さる8月25日福岡で痛ましい事件が発生しましたが、市の職員の飲酒運転により、幼い尊い命が奪われたことです。公職に身を置く人間として、絶対あるべきことではありません。また、絶対に許すことのできないことでもあります。 ところで萩署管内では、平成17年度中に酒気帯び運転の検挙数は31件であり、平成18年度8月末現在では、20件の酒気帯び運転の検挙数があります。このようなことは絶対許すことができないことであります。我々議員も市長を初め職員の皆さんも、肝に銘じて日々の生活をすべきと思っております。どうか皆さん、萩から飲酒運転を追放しましょう。 それでは本定例会も多くの市民の皆さんから、問い合わせがあり、質問項目が多くありますが、大きく四つの問題点について、質問を通告していますので、順次質問をさせていただきます。 最初に山口福祉文化大学のあり方についてお伺いします。少子化の影響を受けた大学全入の到来をどのように受け止めるのですか。大学の受験者と入学者の総数が一致する時期が目前となっています。もちろん平均値の話で、総合力のある大学はそれなりの競争力を持って維持されているのに対して、慢性的な定員割れを起こす大学との二極分化が進むと言った方が正解ではないかと思います。私は、私立大学ではその定員割れの傾向が顕著になりつつあります。早晩国立大学にもその波は押し寄せてくるように伺えます。現世の問題に団塊世代の大量退職に始まる雇用形態の変化や、産業能力の低下だけの問題ではなく、大学全入時代の突入で大学の淘汰がはじまる問題もあると思います。最高学府である大学の存在は、さまざまな公民の研究機関との連携や学生生活をサポートする地域とのかかわり合いなど、地域交流社会の核となっております。これらの問題が地域にしっかりと根差した大学の存続いかんでは、人口減少社会により疲弊しつつある町の活力を左右しかねない多くの問題を含んでいると言っても過言ではありません。もっと危機感を持って大学の問題について深く議論をする必要があると思います。申すまでもなく大半の受験生の大学選択は過去の就職などの実績のある大学で、かつ自分の偏差値見合いで決めているようですが、もう一つの選択受験は教育、研究力などの大学力であると思います。残念ながら山口福祉文化大学は新設であるので、大変厳しい状況下であると仄聞します。大学ではオープンキャンパスを幾度か開催され、これから開催をされますが新たな大学として多くの方々に知り得ていただくためや、学生確保に鋭意努力されています。 そこでお尋ねします、来年の4月に向けた新たにスタートされる山口福祉文化大学では大学全入時代の到来が見込まれるなど、大学は受験生を選ぶ時代から、受験生に選ばれる時代へと、厳しい変革の時代を迎える中で、どのように受け止められて取り組みがなされるのかお尋ねいたします。 次に大学が担う教育の将来像についてお伺いします。 大学とは高等教育による専門的な知識と能力を持つ人材育成機関としての役割を担い、現にそういう人材を輩出してきました。 しかし時代の要請もあって専門的な教育、資格習得のための教育など幅広い職業人の養成まで担うようになってきました。確かに近年、雇用形態を考えると社会福祉関連の産業や環境産業、さらには既存の装置型産業には、専門大学でも習得できる技能と社会性を身につけた人材を求める傾向にあると思いますが、大学全入時代の選択、淘汰の時代に突入したこの時点で、山口福祉文化大学にはもっと雇用者側のニーズも踏まえながら、学問の領域や習得レベルなど,高等学校、大学間のすみ分けをしなければならないと考えます。それと同時にもっと重要な役割があると思います。生涯学習の基点となるようなコミュニティカレッジの性格を有し、総合力を養う教養部の設置であります。高校新卒者にとって、出発点として、就業や子育ての終了者、さらには第二の人生の新たな学習意欲のある人に、門戸を広げるためにもこのような趣旨とした教養教育を持つ大学が必要となっております。 そこでお尋ねしますが、こうした専門学校との役割分担や、教養教育の推進などの視点を踏まえ山口福祉文化大学が、今後担う教育機能のあり方と、その将来像について示すべきだと考えますが市長の御所見をお尋ねいたします。 次に民間の力と知恵をはぐくむ対策についてお尋ねします。今定例会の市長報告に、今後の財政状況の報告があり、また今定例会では財政問題について多くの質問がありましたが、萩市の今後の財政状況を見据えた場合、大変厳しい状況になると仄聞いたします。萩市は昨年の合併以来、広大な面積の中で緊急に対応すべき課題が山積する一方、多額の財源不足が見込まれるなど厳しい財政状況の中で、次年度以降の予算編成にあたっては大変な御苦労が、予測されているのではないかと思われます。 さて、地方公共団体の予算編成は申すまでもなく国の予算、制度改革や地方財政改革に影響されるのですが、山口県においても財政状況は御多難な折であり、私は将来に向けた財政運営に一抹の不安を覚えるのも事実であります。このような状況の中で、萩市民のお一人お一人が元気で生活できる萩地域にしていかなければならないと思っているところであります。 そこでお伺いします。萩市には多くの史跡が点在しておる中、積極的に整備がなされており、市民の皆さんはそれぞれの施設を有意義に活用し、活動されていますが、しかしながら、その施設を民間の方々が利用するにはさまざまな制約があり、例えば火気厳禁とかいった制約があり、利用することが不可能になることが多々あるそうであります。その制約を緩和して多くの皆さんに利用していただくお考えはないか、市長の御所見をお伺いします。 次に平成12年に導入された、運行を開始した、まぁーるバスですが、今は市民の足として多くの方々が利用され、特にお年寄りの方々からは大変喜ばれております。また、観光客の方々も利用されており、萩市内の足の確保として住民や観光客の皆さんから重宝されていることは市長もよく御承知のことと思います。 ところで市長、最近このまぁーるバスに乗られたことがありますか。お忙しいので乗られる機会が少ないと思いますが、多分定期的に乗っておられると思いますが、このまぁーるバスに乗られたときに、市長も感じられていると思いますが、このバスの車内をのぞいたときに、車内は殺風景で、公共的機関のバスのイメージバスであると思います。もっと車内にいろいろな展示物があり、市民の皆さんや、観光客の皆さんが、バスに乗ったら楽しくなるような方法も取り入れることが必要と考えますが、例えばスポンサーなどを募集して、格安の広告展示やイベント情報を紹介をすることも賢明であると思います。また旧郡部を巡回している、ぐるっとバスや、巡回バスについても同じことが当てはまるのではないかと思います。 そこでお尋ねしますが、このことについて、既に取り組みがなされているが、もっと積極的な取り組みが必要だと思います。まぁーるバスやぐるっとバス、巡回バスの車内を開放して既存の料金ではなく、格安の広告料金に改定され、民間の力をうまく利用した、イベント情報などの提供をすれば、それぞれの波及効果を生み出すことになります。それぞれのバスに乗ったら楽しくなるような、バス運行に取り組むこと。経済的にも、軽減が図られることを考えられないか、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、安心安全まちづくりについてお伺いします。萩市はこのたび萩市地域防災計画を作成されましたが、萩市の持っている防災の知恵がよくまとめられていると思います。この萩市地域防災計画の指針は過去の萩市の災害等をかんがみ、その教訓を生かして計画されたものだと思います。 昨年、3月に1市2町4村が合併した今、それぞれの地域ではさまざまな災害が発生して、その都度、旧市町村では知恵を出して、汗をかいて第1に地域住民の生命、財産を守るべき施策に反映されており、地域住民は安心して日々の生活を、されているところであります。しかしながらこのたびの合併により、萩市は莫大な広さとなり、それぞれの地域にはさまざまな問題を抱えているところであり、地域によっては温度差や風習等によって地域間格差が生じていると思います。 先日も田万川や須佐地域でどしゃぶりの豪雨であっても旧萩市内は晴天であり、また反対のことが生じております。河川の上流の地域で豪雨が発生して、川下の地域は晴天であったので川に水遊びに行って、急に河川の増水によって幼い尊い命を奪った事件が先だって、ありましたが、このことも良く住民に対し周知徹底を図ることが必要であると思うところであります。 災害はいつ発生するかわかりません。特に広域合併をした今こそ地域間情報を的確に発信を速やかに行なうことが必要と考えます。 そこでお尋ねしますが、萩市地域防災計画の中では、いろいろな観点で策定されておりますが、その計画が市民の皆さんに周知することが必要と思いますが、どのような方法で取り組みがなされるのかお尋ねいたします。 次に避難と情報伝達方法についてお伺いします。 私は先日岩国市の川西地区へお伺いしたところであります。この地区はちょうど1年前、9月6日と7日に台風14号で甚大なる被害を受けた地区であり、この台風で400世帯の家が床上、床下浸水して、多くの被害があったところであります。そのときの被害された状況のつめ跡が今も各地域に残っており、大変な状態であったことが伺えます。私は友人の案内で、ある家に訪問したのですが、私が萩の人間であるということを紹介さしていただいたところ、そこのお年寄りから、私は萩の消防職員の方に命を助けていただきました。ありがとうございましたと涙ながらのお話をちょうだいし、私の手を握って感謝の言葉を幾度も申されていました。そのお年寄りは、避難場所がわからず、うろうろしているうちに、水がふえてきて、避難できなかったそうであり、萩の人にもう一度命をいただきましたと、頭を深々さげられ、そして私の手を離すことなく、しっかり握って、ありがとうございます、ありがとうございますと申されて、涙を拭くこともなく、私の手を握ったまま離そうとせずに、握ったままの状態でありました。市長、消防長、たとえ仕事であっても、職員の方が首まで浸かって救助活動をされたそうです。私は彼らの行った活動に対し、感謝を申し上げたいと思っているところであります。 ところで岩国市ではこの台風によって避難勧告や避難場所の確認や避難場所の混乱、情報の不足などといったことが反省となって、避難勧告や避難指示の適切な発令を行なうとともに、地域住民が敏速に避難できる体制を、つくっておくことが大切だとされております。例えば災害情報の伝達では雨量、河川の水位、ダムの水位と放流、潮位、海の潮位ですね、潮位や各地域の出水状況を1カ所で把握して、消防、警察などの防災関係機関のほか、消防団、地域の自治会などに早期に情報伝達できるような体制を構築すべきだと思います。幸いに旧郡部においては各家庭に防災無線が取りつけており、情報伝達の周知がクリアされていますが、しかしながら旧萩市内では萩ケーブルテレビやFM放送で情報の伝達がなされていますが、それぞれのネットワークが構築されていないケーブルテレビでは島嶼部や木間地区。FM放送では電波の届かない島嶼部や三見、大井、木間地区などの地域への情報伝達を構築すべきと思います。このほか避難時や避難場所における医薬品や食料の確保など検討すべきところはあると思います。 そこでお尋ねいたしますが、避難体制や情報伝達体制づくりに向けて市長はどのように取り組まれているのかお尋ねします。 次に子供の安全確保に向けた防犯ボランティアとの連携についてお尋ねをします。 この問題は教育問題でありますが、安心安全といった観点から質問をいたします。 昨今、児童生徒を取り巻く環境は変化しており、子供が被害者となる事件が高水準で推移している状況の中で、登下校時に子供の安全対策を講じることが必要とされています。私は常日ごろから自分たちのまちは、自分たちで守るために住民の方々が地域の安全確保に向けて防犯パトロールや、見守り隊の活動を積極的に展開し、地域の防犯力を向上させていくことが、今後ますます重要になると思うのであります。国においては重い腰を挙げて来年度に児童、生徒の登下校時の防犯対策など盛り込んだ教職員用の危機管理マニュアルを新たに作成するそうでありますが、しかしながら事件が発生して、各地域ではいろいろな方法で取り組みがなされておる中で、特に萩市では学校、保護者、地域の方々が積極的に対処されております。児童、生徒の通学安全対策といっても集団登下校を初め学童保育、通塾など多岐にわたっているのも現実であります。犯罪から子供を守るためには警察を初め学校、家庭、地域が連携した地域ぐるみの活動を一層強化していく以外にないと思うのであります。 そこで教育長にお伺いしますが、子供の安全対策として、通学路の警戒活動や不審者等の情報発信活動に、どのように取り組みがなされているのか、またそれぞれの学校や地域では防犯グッズを自分たちで調達して取り組みをされていますが、このことについても行政としての何らの支援体制があってもよいのではないかと思いますが、現状はどのようになっているのか、お尋ねいたします。 また民間ボランティア組織の市内町内会の方々をリーダーとして活躍、活動をされており、赤ちゃんからお年寄りの萩市民の方々は安心して萩市内で生活をされております。この民間ボランティアの方々に頭の下がる思いがします。 そこでお尋ねしますが、この活動をされておられる方々との連携や、警察や関係者に任せることではなく支援体制も含め萩市はどのように対処なされているのか、市長の御所見をお尋ねいたします。 次に市民の足の確保と観光振興についてお尋ねします。 特急バスはぎ号は新幹線博多開業を機に、新幹線と直結して小郡東萩間に山陽連絡特急便として、昭和50年3月に防長バスとJRバスがともに特急バスはぎ号を運行開始しましたが、以来31年間萩市民の足として、また多くの観光客を萩へ運んでまいりました。この特急バスはぎ号は防長バスとJRバスで1日12往復前後運行されており、萩市民や観光客の皆様が多く利用されているところであります。 ところで、はぎ号の萩市内の停留所は東萩駅と萩バスセンターのみであって、萩市民や観光客の皆様は、大変不自由をされているところであります。先般旧萩駅の萩市自然と歴史展示館に勤務されている、富山さんからお話をお聞きする中で、特急バスはぎ号に乗車したいがといった、問い合わせが多く寄せられているそうであります。過去にもなぜ萩駅に特急はぎ号が停車しないのかといった苦情が多くあったそうであります。したがって萩駅からバスセンターや東萩駅に移動して、乗車していただくようお話をされているそうであります。萩市民の利便性や観光客にとって隣接されている萩の観光拠点となる萩市観光協会があり、それぞれの相乗効果が出でてくるのではないかと考えられます。バス路線の設定については地域の住民の方々の意向や、需要動向を踏まえ事業者の経営判断によりされているところでありますので、関係機関に対し、強く働きかけをすることが必要不可欠と考えます。 そこでお尋ねしますが、特急バスはぎ号の、それぞれの利便性を踏まえた場合、市民の足の確保と萩市観光振興対策の一環として、萩駅での停車について関係機関へ働きかけをしていただくことはできないか、市長の御所見をお尋ねします。 以上で一回目の質問を終わります。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) ただいま世良議員から4点お尋ねいただきました。 まず最初の山口福祉文化大学、先般名称も、そして学科も、4コースも正式に認められたものでございます。そういった事情を踏まえまして今大学全入時代の到来。これに対してどのように、この新しい大学は取り組みがなされるのか、こういう話であります。私も今大学の理事会の一理事という立場でございます。今全体で大学の方で、サイドで、いろいろ議論し、新しい体制づくりに、邁進をされているわけでありますので、やや伝聞めいた話で恐縮ではありますが、お話をさせていただきたいと思います。とにかく全入時代に特色のある大学でなければ、恐らくうまくいかない。我々は既に1回大学のあり方については失敗をしているわけでありますから、そういった意味では、この新しい視点で物事を考えていかなければならない。まさに議員の御指摘のとおりであります。とにかく大学が一般的な教養的な大学であるという時代であると、なかなか大学を卒業後の就職の問題。いわゆる出口論と言われていますが、そういったものに耐えられない。したがって希望者も、だんだん少なくなってくるとこういった話であります。 そして今、福祉に着目した理由は、大学のサイドからのお話でありますけれども、要は今からますます高齢化をしていく、そしてその福祉の関係の人材需要は絶えるところがないだろう、こういうことであります。そういう状況の中で今、しかしながら全国でも随分福祉系の大学もふえてきておりますけれども、本大学の特色は資格の確保が、できるということ。そしていま一つは議員のお話にもありましたが専門学校との併設をする。こういう方向でダブルスクール、ダブルライセンスという、一つの発想をされているわけであります。このあたりは来年、要するに一年経過後に、専門学校の併設ということの計画。このように聞いてるところでございますが、具体的には、例えば作業療法士、理学療法士、これ今萩周辺で大変不足しております。なかなか病院とてもですね、確保が大変な状況にございますが、こういった作業療法士、理学療法士は3年制の専門学校の卒業ということで、受験資格があるわけでございます。こういったものを併設することによって、ほぼ専門学校と大学での特に福祉関係の受講課目については重複がございますので、大学生にとってみれば、その単位が互換性をもって考えられれば、それほどの時間を要せず作業療法士、理学療法士の実習等の関係が中心になると思いますが、そういったものの時間を割けば、要は資格取得につながる。こういったような考え方であります。要はその背景には資格をもって具体的な、いろんな技術、あるいは資格を習得した上で卒業していく、世の中に出て直ちに働ける、こういうふうなことを思考しているわけであります。後半の今の御指摘の中で、教養教育を担う大学という観点で話がございましたが、なかなか今、かなり全国の大学で、むしろ教養学部とか、教養的なものはむしろ専門的なものに移行していくという考え方が、もう20年以上も前から、そういった主流になりつつあります。もちろん大学の教養というものも重要でありますけれども、そういった専門性をもった卒業生が就職をしていく、資格を持っていく。こういったふうなところ特に昨今景気が非常に悪くて、卒業してもうなかなか就職が難しい、こういった時代をずっと経験をしているだけに、余計に、この具体的な就職を、卒業後の姿が目に見えるもの、そういったものに、どうしても関心が集まってくるわけであります。したがって、そういった社会の情勢を踏まえまして、専門学校との併設、もちろん大学そのものも四つのカリキュラム、子ども生活学コース、あるいは福祉心理コース、健康スポーツコース、福祉環境デザインコース。それぞれありますけれども、いずれにいたしましても各コースで社会福祉の国家試験への受験資格が得られますし、各コースごとに、例えは認定心理士やスポーツ指導員や、福祉環境コーディネーター、ユニバーサルデザイン等の要請される時代に、そういった資格もあるわけでありますが、あるいは保育士。こういったものの受験資格が取得できるという、そういうふうなところに非常に重きを置いておりますので、ある意味では実学的な要素、福祉におきます実学的な要素、こういったものを意図しているものと思っておるところであります。 とにもかくにも、そういう中でこの地に大学ができるということは今、何度も言いますが、この高校を卒業されました多くの若い皆さんが、この地を離れていく。逆にこの大学の新設によりまして、この地に多くの若者が学びに来てくれる、これだけでも実は大変なものであろう。今そもそも大学の一番初めに大学創設の運動を始めましたのは、まさにそこにあるわけでございます。卒業したらまた都市部に出て行く。それはもちろんありましょうけれども、この地で自宅から、例えば家業を手伝いながら福祉を学ぶことができる、あるいは大学のサイドでも奨学金や、特に入学金については、できればなくしたい。あるいは授業料についても、全国でも一番低い水準にしたいとか、いろんな希望を今言われております。事実そういうふうな形で今内容を詰めていただいているわけでございます。そういうふうな入学しやすい環境を、そして資格等の取得が容易である。こういうふうなことで、今特色を訴えられているわけであります。この9月に入りまして、初めて正式なオープンキャンパスによりますところの募集が始まります。今まではコースそのものが認められておりませんから、そのコースが認められればという仮定のもとのオープンキャンパスでありますが、今後は堂々と、ひとついよいよ本格的な募集が始まるわけであります。ぜひ地域密着型の大学として、あるいはそれぞれの特色を持った大学として、今から運営が考えられていきますので、ぜひこの議員におかれましても国際大学のときの後援会といいますか、そういった役職も、会長も務められたわけでありますから、ぜひこの新設の大学につきましても御理解をいただきまして、御支援を賜りますように、よろしくお願い申し上げる次第であります。 それから2番目の問いであります。いろんな整備した文化財、こういったものがありますが、そういったものができるだけ広く市民の皆さんに利活用できるような体制を用意すべきではなかろうか、おっしゃるとおりでありまして、公共の施設、公の施設は市民の皆さんのための施設でありますから、できる限り利用ができるように、活用いただきますように、こういったこと。これは文化財に限らずあらゆる施設について共通の一つの課題であり、目的であるわけであります。今恐らくお尋ねのものは、文化財に係りますところの、いろんな制約、昔、例えば史跡この指月公園。城跡の址でありますが、ここには花一つ植えるにも文化庁の許可がいる。こういったことが私が市長になったときに言われておりました。そんなことはない。絶対にない、とこういったこと話であります。文化庁に菖蒲一つ植えるのに、一々お伺いを立てなくては植えられないのか、ということであります。今文化庁にしても大きく変わりました。文化財保護法は、保存、保全とともに活用すると、ちゃんと条文に書いてあるわけでありますから、今伝統建造物群、例えば堀内、平安古そして浜崎におきましても今それぞれの文化庁からの予算によりまして、修復した、あるいは復元した建物についても利活用について地域の皆さんと相談をしながら、積極的に行なわれているところであります。今までとは、随分変わった感じを実は受けておりまして、文化庁も変わったなと思われるくらい、むしろ活用のない建物が建って復元しただけのもの。それで一体何の意味があるかと、こういうことでありますので、その一連の伝建地区として、町並み保存をしたものが何らかの形でいきいきと、その生活もあり、あるいは観光とか、いろんな事業の展開がある。こういったことがまさに文化財の復元の意味でありますから、そういったような形で議論をしているところであります。しかし惜しむらくは一部の大変高価なといいますか、多額の費用をかけて復元したものについては、いろいろ建築基準法の要請等もございまして、火を使うことができない。こういったような条件もございまして、このあたりを条件をどうしたら解除できるかという努力を我々はしなけれぱならないわけでありまして。恐らく議員のお考えは、例えば具体的に言いますと久保田家。こういったところでお茶会をやるときに、私もほんとに仰天をしたんでありますが、茶釜があって、茶釜が電気釜なんであります。火を使ってはいけない、炭を使ってはいけない。こういったことで電気釜しか使えない。これはせっかく伝統的な建造物といいますか、史跡でありますけれども、整備をしまして、そこで本当に昔からの建物の中で伝統文化の粋でありますお茶会をやる、それが電気釜である。なぜこんなことになるんだ、炭を使えない。炭を使えないような建物の復元はあり得ないんでありまして、そういったようなことを今何とかして手続き等の整備をして、ちゃんとやろうということであります。他のところでもそうであります。伝統的な建物の中で踊りをしよう、一流の踊りのお家元、そういった方がやろうとして、電気ではなくて、ろうそくの燭台を考えたときに、ろうそくに火をつけることはまかりならない。これもおかしな話であります。ちゃんと火元の責任者、火の管理をする責任を持ってやる、こういうことであれば、裸の火はだめだとこういう話でありますけれど、ちゃんと責任を持ってやっていただけるなら、そういった保証があれば、そういったものは認めていくべきである、こういうふうに思います。事実他の文化財ではやられておるわけでありまして、文化財だったら、そういうことはできないと、こういうふうに言われますが、それじゃあ奈良のお水取りは、どうなんだと、あのお水取りはですね、二月堂の階段をまさにたいまつの火の子を撒き散らして行くわけですね、あれは文化財じゃないのか、こういう話であります。いやいやあれも文化財です。要は利活用するという精神が、あるかないかでありまして、そういった意味ではしっかり議論をしていくべきであろう。世の中随分変わってまいりました。初めは伝建で国からもらってきた、そういう建った復元の建物は一切使用は、ようするにそこでパンフレットでも売ろうものなら、大変でありました。営業活動はまかりならない。そういうようなことがかなり言われてました。しかし全国の伝建地区はある程度はみんなやっているわけであります。そういったようなことを含めてですね、いろんなことを我々もしっかり反省をし、そしてそうした利活用という観点から、もう1回文化財を見直そう。しかし文化財が傷んだり消失したらいけませんので、そこのところの注意といいますか、規制はかなり厳しいものであるべきだろう、こういうふうに思います。まだいろんな形で御指摘があるのかもしれませんが総括的な話で、火の問題について、お話をさせていただいたところであります。 そして、その次に循環バス、まぁーるバスでありますが、まぁーるバスも平成12年からスタートいたしまして今6年目になったわけであります。この今車の中、少しさみしいんじゃないか、実は車の中にはビデオがございまして、そこで萩の観光についてですね、順次、場所ごとに画が出てきて説明をするシステムがあるわけでありますが、最近1台のバスのものが壊れましたので、今バランス上他のやつも全部止めているんだそうであります。これがありますと大変にぎやかで、初めて来られた方々には萩の情報が適確に、しかも画面とともに伝わるということになっておりますので、これは早急に修復をして適用できるように、そして今、議員から御指摘がございました、いわゆるつり広告といいますか、そういったものが実は出発したときは、収益対策を相当力を入れてやりました。一生懸命ですね、担当職員が市内の事業者の皆さんに、ぜひつり広告をという、セールスまでやってきたわけであります。もちろん防長の今委託事業でありますから、基本的には防長の事業にはなりますけれども、そういう努力もやっていてまいりました。そしてバスの停留所には、1体に名前をつけますので、いくらいただきますとか、こういったことまで、やってきたわけでありますが、最近景気が悪くなってつり広告もだんだん少なくなってきました。そういった中で恐らく、ややさびしい感がいたすわけでありますが、これについては萩市の情報あたりはですね、しっかり入れていけばいいわけですから、萩市の観光情報とか、あわせてですね、そういったもの、にぎやしということ以上に情報の適確な伝達。萩に訪れられます観光客にしっかり見ていただこう。まぁーるバスを利用される方は、御高齢の方々か、もしくは観光客しかないと、こういうふうに言われてます。そのとおりだと思いますので、そういった意味での情報提供、しっかりやっていきたいと思うわけであります。 なお、御指摘がございました各、今地域で行われております、ぐるっとバスの方は、かなり小さなボックスカーなものでありますから、そこにつり広告というわけには、なかなかまいりません。一つくらい何か象徴的な情報伝達、こういったことくらいかなと思いますが、なかなか狭隘なものでありますから、しかも車両はそれぞれの地域で全く異なります。かなり小さな車両もございます。そのあたりは事情がやや違うということで、お許しをいただきたいと思うわけであります。広告料のあり方等も含めて少し検討してみたいと思います。 それから3番目に安全、安心なまちづくりということで、防災計画について、いろいろお話をいだいたところであります。過去いろんな萩市の災害もございまして、こういったものに思いをいたし、この萩市地域防災計画を策定してきたわけであります。とにかく御指摘のように萩市は約700平方キロという途方もない行政区域を持っておりまして、それぞれの中で、この先般も須佐地域でかなり集中豪雨がございまして、あるいは木間の集中豪雨、道路が傾斜地の崩壊によりまして、つぶれてしまう、こういったようなこともございます。 こういった中で、今議員が御指摘がございましたのは、山形県の例を引きながら、上流と下流、相当距離のある地域の情報がちゃんと、しっかり伝わっていかないととんでもない話になると、こういう御指摘でございます。私もちょっと一昨日も申し上げましたが、平成9年に大井川の氾濫のときに、同じような状況がございました。大井地区かなり降りまして、一たん避難をいただきました。そして午後には、もう雨もやんだということで、御自宅にお帰りになりましたが、夜中に再度降りました。降ったようだというのは、実は上流の福栄、むつみ地域にかなり集中して降ったわけでありまして、大井地区はそれほどではなかった。したがって余り用意はなかったけれども、大井川には、いっきょに大激流になりまして、河川がはんらんをしてしまう。大部分が水没をする、こういうことであります。こういったことも情報が適確に伝わっておれば、しかし真夜中だったということもございますけども、そういう思いであります。まさに上流、下流それぞれ相当距離のあるところは上流地域に集中豪雨、他の地域は晴れていても、そこだけに集中的に降る。こういったことが今最近非常に多いわけでありますから、そういった意味での連携を、しっかりとって行くということが必要かと思います。 今萩市は防災情報メールというものを、担当課で用意をしておりまして、細井担当官のこれは大変な努力によって、成り立っているわけでありますが、24時間体制。一たん注意報が出ますと、もちろん24時間体制で担当課は在直をいたしますけれども、この防災メールも24時間体制でありまして、議員の皆さん大部分が、お入りになっていらっしゃると思います。いろんな意味で情報が適確に伝わります。注意報、警報こういったものは、もちろんでありますが、いろんな災害情報がふんだんに入っております。そういった意味では、ぜひこういったものも利用いただきながら、今市内2,000人の方が加盟をいただいておるところであります。こういったような形でいろんな情報が刻一刻伝わるようにということでありますが。一般的にはケーブルテレビ初めコミュニティFM、特に旧町村部におきましては防災無線というものが威力を発揮しているわけでございます。防災無線のあるところはまさに、各総合事務所から適確な情報が各戸に、各世帯に対して伝わって行くわけであります。惜しむらくは旧萩地域、旭地域は今、防災無線がないわけでありますが、そのかわりにオフトークとかケーブルとかコミュニティFMとか、いろんなサイレンとか、そういったいろんな形で、適確な情報が伝わるような方法を考えていかなければならないわけです。そしてお尋ねがございましたのは、要するに情報伝達とともに避難のあり方、こういうことであります。本会議におきましても、この防災関係について既にお尋ねをいただいておりますが、来年あたりに、一つモデル地域で避難を中心にいたしました訓練、こういったものを考えていこうと思うわけであります。各地域でも、一生懸命この秋に訓練が行なわれております。先週におきましても、福栄地域では各分団ごとに大変な訓練を行なっておられます。毎年毎年こういう訓練を分団ごとに行われて大変だな、というふうなことで、制度化をいただいておるわけであります。大変ありがたいことでありますし、須佐地域におきましても11月には、弥富地域、あるいは漁業集落の2カ所におきまして、訓練が行われるそうであります。こういったようなことを、それぞれの地域でも、ずっと伝統的に行われているわけであります。そういう地域の防災力といいますか、避難方法も含めて、いろんな意味で努力をいただいているわけであります。常にこういった用意があれば、備えあれば憂いなし、こういうふうにも思うわけでありますが、こういった新しい防災計画もできましたので、そういったものを検証する意味からも来年、一つのモデル地区でそういったものを展開をしていきたい、このように思っているところであります。 教育委員会の方から、子供の安全ということで、この防犯ボランティアの関係を、お答えをさせていただきたいと思います。 萩地域も、各地域で防犯ボランティア大変御努力をいただいております。ありがたい限りであります。各地域におきましての、関係者の御努力を多とするものであります。 それから最後にバスの問題で、特急バスはぎ号の萩駅停車についてお話をいただきました。本来バス路線の設定というものは、あくまでも事業者の経営判断により市、あるいは住民の皆さんの意向や需要動向を踏まえて行う、こういうふうな、建前になっております。特急バスはぎ号は、新幹線口と萩を直結をする、途中で停車をしないというものを売りものにしておりますので、今まで、そういうことで、この起点であります小郡、今の新山口駅の駅、そして最終の萩センター、そして東萩とこういうふうになっております。萩駅は過去はJRの駅としましても特急もとまらない急行も快速もとまらない、こういうことでありましたが、今は特急も快速も急行もなくなってしまいました。そういった意味では東萩とまったく条件は同じになってしまいましたが、萩駅では、そういった観光協会の建物もある、こういうことでありますし。今萩の中心が、萩の玄関口が椿地区に移りつつありますので、そういった観点から、そういう情勢、需要動向も変わりつつあるんではないか。そういう状況を踏まえまして今御質問があったんだろうと思います。この問題については、いずれにいたしましても防長バスとの関係もございますので、十分実態もそして地域の皆さんのほんとに需要動向、本当に乗りたい方もあるのか、あるいは観光客がそういう形で、あそこから出発するということが、あり得るのか。そういったことを踏まえて、もう少し検討をしてみたいと思います。防長と協議の上、最終的な判断をしていきたいと思ってます。 具体的な御提案をいただきましたので、検討課題とさせていただきたいと思います。 以上であります。
    ○議長(青木賢次君) 教育長。  〔教育長 岩崎 肇君登壇〕 ◎教育長(岩崎肇君) 世良議員から子供の安全確保に向けた防犯ボランティアとの連携につきまして、2点御質問をいただきました。 1点目は不審者情報の発信と、2点目は、防犯グッズ等の行政支援でございます。順次お答えをいたします。 まず1点目の不審者情報の発信についてであります。地域ぐるみの安心、安全対策を進めるためには、不審者の情報を地域に伝えるシステムを構築することが不可欠であることから本年、平成18年2月から、地域の関係者にメールで連絡する学校緊急通報システムを構築いたしております。不審者が校区内を徘徊しているとか、校地内に不審者が侵入したなどの情報が、教育委員会に入った場合、関係機関に通報すると同時に、町内会長など登録された地域の代表者などに、メールで連絡するものでございます。ただ情報の内容には警察の捜査情報も含まれていますので、連絡する対象は町内会長、子ども会の会長、スポーツ少年団長、地域ボランティアの代表、こども110番の家などに限定いたしております。このような情報は、悪用されると逆に捜査の妨げになるということも考えられますので、警察の指導を受けながら、慎重に配信いたしております。ちなみに本年度不審者情報は、旧萩市内で3件ございました。 2点目の防犯グッズ等の行政支援でございます。子供を狙った凶悪事件が相次ぐ中で、地域ぐるみの安心、安全対策が進み、萩市においても、すべての学校に防犯ボランティアが組織され、〇〇学校見まもり隊、〇〇学校まもり隊、〇〇地区安全パトロール隊、〇〇地区あるこう会、あるいは婦人会防犯パトロール隊、ほほえみ隊、わんわんパトロール隊、健康ウォーキングパトロール隊。ユニークな名称がつけられまして、登下校の要所、要所に立たれて、子供の安心、安全に心がけておられます。頭の下がる思いで、感謝申し上げます。そして不審者を見分ける意味からも、ジャンパーや腕章ワッペンをつけておられます。これらの防犯グッズへの行政支援へのお尋ねでございますが、萩市小中学校PTA連合会補助金、地域ぐるみ生徒指導連絡協議会補助金の予算計上いたしております。これらの補助金の一部が防犯ジャケットや、のぼりなど防犯グッズ等の購入に当てておられます。これらの予算を有効に活用していただきたいと考えております。 議員におかれましても御理解をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 もう一件、防犯民間ボランティアの組織への萩市としての支援体制ということでございますが、地域ぐるみの子供の安心、安全対策を進める民間ボランティア組織は、それぞれ名称が異なるものの、山口県の地域ぐるみ学校安全体制推進事業においては学校防犯ボランティアと呼ばれておりまして、山口県では県内の各地の学校安全ボランティアへの指導者といたしまして、警察官、消防、自治体、教員OB等からなる、地域学校安全指導員が昨年度から配置されております。平成18年度は県内7ブロックあり、萩ブロックは5名の組織で動いておりまして、萩市教育委員会では、巡回訪問の日程を調整し、5名がそれぞれ分担校をまわり指導しています。萩市教育委員会としては、学校安全対策を本年6月12日に開催するなど、地域学校安全指導員とも連携を図りながら、地域ぐるみの見守り体制整備を進めています。 以上でございます。 ○議長(青木賢次君) 16番、世良議員。 ◆16番(世良眞名夫君) それぞれの項目にわたりまして御答弁いただきました。おおむね御理解を示したところであります。時間が多少ありますので、2次質問をさせていただきます。 まず、大学の問題でございますけれど、これからひとつ大きな壁にかかることもあるというふうに思います。と申しますのは、県内の大学等々と全く同じような学科もあり得るように見受けられるわけでございます。いかに山口福祉文化大学に特殊性を十分にアピールして、そして学生を確保、これが一番の条件じゃないかと思います。とにかく学生確保について鋭意努力されることを、ひとつ望みます。 それともう1点、生涯学習の観点から見た場合。大学のあります図書館ですか、そういった施設とか、また体育館とか、そういった施設開放をですね、まだ小さい事柄かも知れませんけれど、やはり地域貢献、地域連携の一つの、地域に密着した研究を推進する大学であれば、そういったものを開放するということも、一つの方法というふうに考えますが、市民の方から、そういった問い合わせ等もありますので、ここでちょっと市長にお伺いをいたします。 それから民間の活力を利用した、一つの取り組みでありますが、市長、それぞれの項目にわたりまして、御回答いただき大体よくわかりました。できることからひとつ、やっていただきたいなというふうに思います。やはり史跡とか、そういった文化財は国民の一つの財産であり、財産というのは市民の財産でもあります。そういう意味合いを込めてですね、ひとつ利用をしていただくことを、ひとつ推進を図って、いただきたいというふうに思います。 それから安心、安全のことでありますが、それぞれ地域間の問題があります。それについては、ひとつ地域間に要するに情報提供、情報を十二分に提供して、今どんな状態にある、そういったものを踏まえて、とにかく情報発信を、ひとつしていただきたいというふうに思います。 以上で終わります。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度のお尋ねであります。順次お答えをいたします。 大学の問題は議員御指摘のように、最大の課題は今からの学生確保でありまして、これについては、今おっしゃった福祉系もかなりふえているけれども、萩国際大学の特色をどうアピールするか、ダブルライセンス、ダブルスクールっていう話は来年になりますけれども、そういったことも可能だということも含めて、それぞれのコースに従いまして、こういったような勉強ができる。こういう資格の取得の可能性があるんだ、こういうようなことも、含めてぜひとも広くPRしていきたいと思いますが、ぜひ市民挙げて、この新しい新設の大学につきまして、御理解をいただきますように、特に学生確保につきましては、ぜひもし御子息や、お嬢さんのおありの方、あるいは御親族の関係でとか、あるいは地域にとか、いらっしゃれば、こういうふうなことだよとか、また今パンフレットが刷り上りますので、各議員の皆さんにも、しっかりお配りをさせていただきたいと思います。御希望があれば、100部でも200部でも差し上げますので、ぜひまた、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 それから大学の施設を今後も、今までもかなり開放型でありました。他の大学に比べますと、はるかにいろんな意味で、地域の皆さんにも利用される場合は、このスポーツ施設や、あるいは教室、階段教室こういったことについても、開放されてまいったところであります。今後どういうふうになるか、まだ十分な協議が整っておりませんが、ただ公開講座については、今まで同様しっかりやろう、聴講制度についても、対象とする講義をどういうふうにするかということの問題はあるけれども、何らかの形で検討をお願いしているところであります。加えて、例えばセンター試験という、大学受験に当たりましての試験の場でありますが、今まではですね、皆泊り込みで下関や山口へ行っていた。これがこの大学ができることによりまして、ここでセンター試験の受験ができるようになった。宿泊をしなくてもいい、あの冬の時期にひょっとしたら雪で道路が凍結しているかもしれない。だからどうしても安全を見越して、皆さん山口や下関に宿泊をされる。そういったことも引き続きセンター試験もぜひですね、継続してほしい、こういうこともお願いをしているところであります。 それから2番目の文化財の活用でありますが、規制とか、いろんな意味での制約はございますが、今議員がお話がありましたように、文化財は市民の文化財でもある。そういった観点から、本来利活用という観点もですね、これは、ちゃんと法に定められているわけでありますから、そういうふうなことで、活用できますように、努力をしていきたいと思います。 そして最後の安全、安心子供たちの学校関係でありますが、こういったことについては、情報の伝達をしっかりやれ、一つは学校関係でありますから、当然PTAの皆さんはもちろんでありますが、もう一つは、やはりそれぞれの地域の町内会長はじめ、地域の皆さんにも、単に教育委員会だけではなくて、私ども市長部局も、しっかりそのあたりは対応できるように、努力をしていきたいと思います。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 世良議員の質問は終わりました。 ここで午前中の会議を終わり、午後1時から会議を開きますので定刻までに御参集願います。 それでは休憩いたします。     午後 0時10分休憩────────────────────     午後 1時01分再開 ○議長(青木賢次君) 午前中の会議に引き続き、午後の会議を開きます。一般質問を続行いたします。 続いて、質問順位13番、尾木議員。3番、尾木議員。  〔3番 尾木武夫君登壇〕 ◆3番(尾木武夫君) 一般質問も大詰めに近づいてまいりました。皆さんお疲れだろうと思っております。 私は1回の質問で終わります。事細かく質問いたしますので、市長、教育長、関係部長におかれては、再質問のないように明解な御答弁をお願いいたします。 それでは、質問をいたします。最近の農林業を取り巻く情勢は、地方分権の進展や、経営所得安定対策大綱など、国の政策、農政改革の動きが加速化され、農政の大きな変革を迎かえております。こうした動きに加え、農林業従事者の減少や、高齢化そして農林産物価格の低迷などにより、農林業生産に関する国や県の目標が、大きく低下をしてまいりました。そのような情況を踏まえて、国、県も市も、またJA、土地改良連合会などが、水田農業改革を初め、緊急かつ重要な課題として、集落営農に向けての取り組みが強化されたところでございます。 そこで、集落営農組織化の推進について、お尋ねをいたします。6月定例会の岡議員の一般質問での市長答弁で、前向きに進める考えをお聞きして、中山間地域の現状を認識されていると理解をしておりますが、一次産業の現場は大変でございます。行政として推進する以上、目標なり計画、その中で誕生した組織は持続的な成長が、展望できるものでなくてはいけません。 農業経営と農地、水、環境の保全、向上を図り、地域の集落を守るための集落営農組織であります。今まで農地は、小作契約で、農地を受託して地域の水田は荒地もなく、受委託で農地が管理され、バランスがとれておりましたが、農地の受託者が高齢化をしてまいりました。地主に農地を返す。農地を受けた方が農地を返す形になってまいりました。けれども、その次に、今農地を預かる人がおりません。地域も大変な高齢化になってまいりました。大変心配なことではありますが、これが現実であります。 今、農山村は、高齢化率40%。大変高くなってきていますが、若い人もおりますけど、サラリーマンであり、農業に取り組んだり集落営農で作業をする若者は、少ないところであります。これら若い人を除くと、農業に取り組む人の高齢化率は、80%にもなろうかと思います。組織づくりをしても、現状の農業経営を見れば、後に続く担い手がいるかどうかも不安でございます。それでも、今組織をつくらないと5年先では、集落営農の話もできない超高齢化地域となります。 ある新聞によると、中国5県の中山間地域で、集落を維持することが困難になっている限界的集落と呼ぶそうでございますが、この限界的集落が中国地方で1,929の集落があるようでございます。このうち山口県では、289集落、これが限界的集落と報道されております。この調査は、島根県中山間地域研究センターの調査でございます。 そこで、集落営農組織づくりの推進をしなくてはいけませんが、萩市全体の現状を、計画、支援について、ただ今からお伺いをいたします。 一つとして、特定農業団体、農業生産法人の数及び計画の数を旧市町村ごとに伺います。2つ目、萩市全体の組織化の目標年度の計画をお尋ねいたします。3つ目、山間部に団体のつくりにくい集落があります。その中の一つとして、これらの地区は全体の水田面積の何パーセントに当たるか。また2つ目として、その地区の将来展望、どのようにするか、これもお尋ねをいたします。山間部に団体がつくりにくい集落は、一般的には、イノシシやサルの多いところであり、農作物の被害を受けやすい地域であります。このような地区は、被害を受けないユズなどの栽培などが、向いているのではないかと思っております。これにはイノシシもサルも嫌っております。そのような中で、福栄地区にユズの計画があると聞いているので、私個人としてよいのではないかなというような気もしております。4つ目として、今推進をしております特定農業団体は、社会主義で崩壊した国営、集団農場のコルホーズ、ソフホーズに似た点が、非常に多いと思っております。このような集団が将来的にも、私たちが継続して経営ができる見通しを立てて、推進をしているかお尋ねをいたします。 レーニンやマルクス主義の理想は、経営手法としては、非常によいということをお聞きしております。これらの集団農場は、零細農家の土地を集めて広大な農場をつくり、必要な農機と、必要な人員、人間で農作物をつくっております。そういうことで過剰投資もなく、競争の原理もなく、農作物をつくっておりました。結果的に資本主義の市場原理、競争原理におくれをとった形で集団農場は、昭和50年代に一たん崩壊をいたしましたが、その後は、また立ち直っているようでございます。今から私たちはそのような似たような集団に、集落営農を取り組もうとしているところであります。数年先に、失敗したと言われないような、熟慮した考えで推進をしていただきたいと思います。 5つ目として、推進をする以上は、将来にわたって持続可能な団体でなくてはなりません。それらの支援といたしまして、JAのやっております事業として、担い手サポート資金事業、また単県事業ではありますが、地域水田農業再構築推進事業、そして農林水産省の事業で、集落営農育成の確保緊急整備支援の強い農業づくり交付金事業でございます。これら三つについて、ポイント部分の説明を求めます。 6つ目として、これら三つの事業は、すべて集落営農の推進のための事業であります。萩市が直接関係するものは、2番目に申しました単県事業でございます。ちなみに、萩市負担分は、10%であります。県が50%でございます。この私たちの萩管内と阿武町を含む、あぶらんど萩農協の管内で現在、集落営農組織が26組織、これが模索中あるいは計画中ということでございます。 大変、今からこのような団体が全国各地で、たくさん出てくるわけでございます。また、集落営農組織が既にできていて、その地域内に基盤整備田1ヘクタールを抱えるため池が、漏水で水田がつくれず、荒地化するというお話も聞きました。集団をつくるというだけでなしに、できている水田も土地改良事業等で、整備をしながら取り組まなくてはいけないと思っておりますが、この場所は、むつみ地区の小浴ため池でございます。集落営農の運営を軌道に乗せるためにも、これらのため池の補修も、お願いをしたいと思っております。 この、先ほど申しました単県事業、これについて萩市の対応が取れるかどうか、その点について今後のことでございますが、お尋ねをいたします。 7つ目として、地域水田農業再構築推進事業、先ほどから申します単県事業でございますが、これはビジョンで明確化された生産活動に要する条件整備であり、今の集落営農組織の推進に最もふさわしい、中山間直支事業と同じ働きのできる事業であると思います。山口県の予算規模は、水田畑作物等、生産条件整備として、18年度は2億円がついておりました。現在200万円残っているようでございますけど、県は18年度で終わる事業でございますが、県はこういう情勢から見て、19年以降も継続されるというように伺っております。 集落営農組織が、来年から県下にたくさんできる可能性がありますので、県の今までの2億円の事業では到底足らないと思っておりますので、萩市として、県に事業費の大幅な拡大を要請していただきたいと思っております。 それでは、大きい2点目といたしまして、市の特産品についてでございます。新市の地域ごとの特産品はありますが、これらを萩市のブランド品として選定したらどうかと、お伺いをいたします。特に高級、あるいは一流品として、農林産物、海産物、商工業品まで、幅広くPRすれば、付加価値もつき、ひいては消費も拡大し、高価格で販売できるのではないかと思います。また数年ごとに、ブランド品の選定に見直しをかけて、つくる者がマンネリ化せず、よい品物をつくっていただく努力をお願いすることも必要であると思います。 萩市特産品という、シールの作成や、ホームページを検索いたしますと、現在、萩市の特産はいろいろな形で幅広く出ておりますが、検索の仕方では、地域の特産品が載っていないものもございます。田万川の桃とか、須佐の男命いかとか、まあそれ以外もたくさん検索の仕方では、あるものもある、ないものもあるというように見受けをいたしました。専門家に見ていただいたら、幅は大変広い、広くはわかるが深みが少ない、というようなこともお聞きをいたしました。これらを総合して考えますと、萩市としてのホームページも統一したらどうかと思っております。これらについてお尋ねをいたします。 大きい3つ目といたしまして、第21回国民文化祭山口2006についてお尋ねをいたします。一つ、開催まであと2カ月をきりました。計画通り進捗をしているかどうか。2つ目として一般的な見方、意見は萩市民でも山口県民でも、何となく国民文化祭があるらしい、という感じぐらいに受け止めておられるようです。大成功をおさめるためにも、今から最後の追い込みとして、さらに情報を駆使して、国民文化祭のPRをしていただきたい。3つ目として市民ボランティアの現状もあわせてお尋ねをいたします。 最後の質問でございます。少子化の対応と、4子以上世帯への支援でお伺いいたします。 1つ目、少子化の傾向に歯止めがかかった。厚生労働省の人口動態統計速報であります。対前年の上半期で、1万1,600人ふえたとのことでありますが、半年間という短期で、この増減は正確な人数として、増として、どうだろうかという意見も多いようでございます。また、雇用の改善、結婚の増加、このようなものが原因というような解説もありました。萩市の職員は産休、育休、これらの対応を、上司は快く理解していると思うが、今一度、認識をしていただきたいと思います。 そこで、萩市の少子化対応への取り組みをお尋ねいたします。2つ目として、2世代同居についてでございます。これは現在、数少なくだんだん減ってきております。独立した家を持つという志は、大変よいのでありますが、子供から家庭を見れば、親は共働きで不在、じいちゃんも、ばあちゃんも核家族でありますので、家にはいない。幼児、児童は保育園、小学校で大半の生活をするわけでありまして、家族と接する時間は非常に少ない。今現在、親が保育園に夕方迎えに行っても、以前のように喜んで、親に対して表現しない、というのが今の子供の傾向と伺っております。家族のきずなが、希薄になってきている証拠であります。 近年の少年犯罪についても、人間愛の見えない犯罪が多い。これらを考えますと、2世代同居のよさ、家に帰ったら、じいちゃん、ばあちゃんもおる。一緒に昔のいろいろなことを教えてもらう。そういう家族のきずなの深さができ、また人間の愛も養われる。このようなことを思って、教育の場も含めて、社会教育等で話していただきたい。少しでも少子化が防がれるのではないかと思っております。 3点目として、少子化の大きな原因の一つに教育費が大きいので、子供は2人以下で3人は出産できないというような声をよく耳にいたします。子供2人でも共働きをしなければならない家庭も多い。萩市の中でも遠隔地の田万川、須佐地区は、高校の進学で通学や下宿代だけでも大変であります。経済的に子供は多くつくれないと、その時点から、親として考えるのは当然でございます。 このようなことも、少子化の原因にもつながっております。そこで、4人以上の子供のいる世帯への、通学や下宿代の一部でも経済的な支援はできないか、お尋ねをいたします。 最後に4点目の、萩市の高校の奨学金の利用状況の説明を求めます。 以上で私の一般質問は終わります。明解な御答弁お願いをいたしまして、質問はこれで終わりたいと思います。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 尾木議員から4つの点でありますが、かなり詳細機微にわたる質問をいただきました。1回の答弁で完結できるように、しっかり答えよという話でございます。なかなかこの詳細、問題も問いもたくさんありますので、十分お答えできるかどうかでありますが、誠意をもって対応したいと思います。 まず、農業の問題でありますが、今それぞれの、農業生産法人の数等については、担当部長の方からお答えをさせていただきます。ただ、お話がございましたように、この限界的集落という話で、先般も新聞報道されておりました。山口県の場合12.8%が、そういった集落に該当する。萩の場合は、今新市におきまして16%、307集落中の49集落が限界的集落、そしてそのうちの九つについては、危機的集落、こういうふうに言われております。まあこういった内容、数字を見ますと、まさに議員御指摘のとおりでございまして、その中で、どうやったら中山間地の農業を再構成するか、そういうことで今、集落営農の組織づくりということについて、大変頑張っていただいているわけでありますし、議員御自身も、この3月に出発いたしました小川の里営農組合、特定農業団体でありますが、そこの代表として、今御活躍をいただいているわけであります。大変御苦労なことが多いと思いますが、まさに、そういった一つ一つの努力の積み重ね以外は、今この具体的な手法があるわけではございません。その集落への、まあこういった形で、何とか将来の展望を開いていく。そこに本当は若い力が、どうやったら入っていくのか、まあこういうことに尽きるわけでありますが、そのあたりについての方策を、今から議論をしていくわけであります。 そしてまた、個々の数字の話は、ともかくといたしまして、今県単事業について、特に力点を置かれて御説明をされたわけであります。集落営農により規模が大きくなってくる。そこには当然、この規模の拡大に伴いまして、いろんな機械の問題や、いろんなことも出てくるかと思うわけであります。そういったことを踏まえまして、県単の事業の拡大、こういったことを今特に御要請があったわけであります。 今までも、17年度、あるいは18年度におきましても、それぞれの事業の採択をいただいておりまして、18年度につきましては、14件の事業を今いただいているわけであります。19年度以降、この事業について恐らく、県内挙げまして集落営農化に今進んでまいりますので、そういった要望が多くなる。そうすれば、この枠についての奪い合いも、かなり厳しくなるので枠の拡大について特段の努力をしろ。まあこういう話であります。しっかり対応させていただきたいと思います。 個々の話については、農林部長の方から御説明を申し上げたいと思います。 それから、その次の問いでありますが、それぞれの地域におきます、いろんな特産品を萩市のブランド品として選定し、大いに全国にアピールすべし。こういう御指摘でございました。確かに今合併をいたしまして、各地域におきますそれぞれの伝統的なブランド品、これは農産物も、あるいは水産物も、水産加工物もあるわけであります。それぞれにつきまして、かなりの内容のものもあるわけでありますから、それをできる限りブランド化を図っていくということを、それを今御提言をいただいているわけであります。 水産関係についていきますと、萩の魚のブランド化につきましては、午前中もお話申しましたが、須佐におきまして、平成12年から漁協が中心になりまして活イカのブランド化に取り組まれました。本年4月に、この須佐の男命いか、ということで商標登録を行われました。この登録がわっと報道されました途端に、各地におきまして剣先イカについてのブランド化の動きが、非常に活発化したわけであります。こういったようなことも一つでありますが、萩の瀬つきあじ、あるいは萩の甘鯛等のブランド化も推進しておりますし、先ほど申しましたが、真フグのブランド化、こういったこともありますし、いろんな意味での、この展開を今から考えているわけであります。 そして、この農産物につきましても、山口あぶトマト、これはこの阿東町との合同の今までの努力の成果でありますし、千石台のダイコンとか、相島のスイカとか、田万川にありましては小川の桃のサンピーチ、こういったものもございますし、たまげナス、川上のユズや、大島のブロッコリーや、メロン、それから見蘭牛、あぶらんどこしひかり、いろんなものが今そういうブランド化の努力をされているところであります。こういったものをできる限りホームページ等で、一覧性のあるもの、要するに萩市の、おいしいもの、萩市が推奨する一つのブランド産品、まあこういうようなことで、しっかりPRをしていけ。こういう御指摘でございますが、そのあたりについては、今ホームページの問題も含めてですね、このブランド名の問題、地名をどういうふうにして織り込むかとか、いろんな工夫も必要だろうと思いますので、今このブランド化について、担当部局が一生懸命勉強しているところであります。 なんとか、それぞれのところで生産をされる、それぞれの産品について、しっかりブランド化をし、そして、少しでも高い値段で売れますように、そういう努力もしていきたいと思います。 それから3番目に、国民文化祭の関係でございますが、計画どおり進捗をしているかどうか、こういった点がまず第1点でありまして、なかなか全体が見えない。こういう声も聞くわけでありますが、いよいよ残すところは56日、11月3日まででありますが、となりました。今組織的な対応といたしましては、国民文化祭萩市実行委員会、こういうのも持っております。私が委員長をさせていただいておりますが、あと事業別の推進委員会、特に田万川につきましては、フラメンコがございますので、田万川地区推進協議会、そして萩市にも、萩市国民文化祭推進本部。これは助役が本部長でありますが、そういうような形で進めさせていただいているわけであります。 それぞれ事業別の推進委員会の皆さんには、大変御協力をいただいておりまして、どんどんその準備が進んでおります。それでは、どういう状況にあるかというのは、なかなか見えないという話でありますが、例えば18年1月には陶芸展の作品募集を行いました。3月には川柳大会の作品募集を行ったところでありますが、陶芸作品は今227点、川柳は、実に56,734句という、今までの国民文化祭にはないような、大変な応募作品が、実はございました。記録更新ということで関係者大変喜んでおられます。 今からの開催までの間に、今言いました作品募集や、ボランティアスタッフの募集、そしてまた、シンポジウムの探訪コース、そしてまた、この職員スタッフの確保とか、開催PR、運営マニュアルの作成、スタッフの説明会等々、計画を立ててやっておりますが、大体計画どおりにいっているところであります。 先ほどの、市民ボランティアスタッフの募集をいたしましたところ、さっき365名と言いましたが、田万川の方、これはフラメンコの関係もありまして48人、須佐からも2人、そういうふうな形で参加をいただいているところであります。いずれにいたしましても、市民一丸となって、これを支えていく、こういう努力をしているところであります。 そして、PRの関係が不足しているのではなかろうか。これもPRも、今この市役所の前に横断幕がございますし、市内にも旗がたくさん立っております。ポスターも、いよいよ今、貼り出しを始めておりますし、かつまたケーブルテレビや、先般も100日前のイベント、7月26日でありましたが、そういったこともございます。萩夏まつりのステージPR、先般田万川の夏まつりも、あの暑い中にですね、ぬいぐるみを着た市の職員がですね、行きまして舞台でごあいさつをしております。そういうようなこと、いろんな努力をしておりますので、ぜひ日程等もパンフレットあるいは詳細なスケジュール等も書いたものもお配りをしているかと思いますが、議員の各位におかれましても、ぜひいろんなお尋ねが市民からありましたら、実はこうだということを、しっかり御吹聴いただきますれば、幸いであります。 いずれにいたしましても、今から残る時間、市外対象に対しましても、いろんなPRもやっていくわけであります。このあたりはテレビによりますPRも含めてであります。この56日間の中で、できる限りの努力をしていこう。こういうことであります。 そして次に、市民ボランティアの現状でありますが、先ほど申しましたように、各地からいろんな参加をいただいているわけであります。国民文化祭開催中には、10日間でありますが、1万人以上の方々が、恐らくこの萩の地にお訪ねをいただくことになるだろう。こういうふうに思っているわけでありますので、市民挙げて心よりおもてなしをしたい。そして、それぞれの事業、5事業については当初の計画どおり、大いに盛り上げていき、成功裏のうちに事業目的が遂行できますことを念願するものであります。 次に、4番目に少子化の問題について四つほどお訪ねがございました。一つは少子化対応についての取り組みはどうか。こういうことであります。今合併いたしまして、特に保育料の問題、これは須佐地域で大変実はレベルが高かったわけでありますが、平均的なところで少子化対策といたしまして、2子以降の保育料を無料にいたしました。この2子以降の保育料を無料にしている、同時入所という条件がついておりますが、このあたりは県内でもどこか1町あったと思いますが、ある意味では先駆的な取り組みをしているところでございます。 あと、それぞれいろんな事業を展開をしておりまして、例えばファミリーサポートセンターの事業、子育て支援センターの事業、子供デイサービス、これも実は須佐地区で始まっております。須佐、田万川におきまして開所しましたが、これは保育所通所中の児童が、病気等で集団保育が困難となった場合に、お預かりするデイサービスの仕組みでありますが、この4月から動き出しているところであります。そしてまた、旧町村部の全保育園におきましても、一時保育事業を始めているところであります。いろんなところでいろんな事業が展開をしておりますけれども、例えば、学童につきましての、児童クラブ。放課後の1年生から3年生までの児童をお預かりする事業でありますが、夏休みにおきまして実は、今まで旧萩におきましては、給食事業を展開しておりましたが、これを今年から新しく合併したそれぞれの地域におきましても、この夏休みの学童保育に対しまして、給食事業を始めたところであります。 夏休みに給食調理員の皆さん、お休みでありますが、本来勤務の形となっているわけでありまして、まあそういった観点で子供たちが夏休みも出ている。何とか我々も努力しよう。こういったことで全国に先駆けまして、給食調理員の皆さんの努力で、そういった事業が展開をしているところであります。 それから2番目に、2世代同居とおっしゃいましたが、厳密に言いますと子供と親と、おじいちゃん、おばあちゃんですから3世代になりますが、3世代同居のすばらしさ。こういったものを大いに内容を理解すべく、またPRをしろと、こういう話であります。 今、実態といたしまして、アンケート調査等やりますと、例えば、これは今、市内におきまして、就学前児童と小学3年生までの児童を持つ世帯を中心にしたアンケートでありますが、祖母のいらっしゃる世帯が33%、祖父のいらっしゃる方が24、大体3割強ぐらいですね。まあ同時にいらっしゃる方、いろんな形のことがあると思いますが、大体3分の1を超える世帯が、3世代同居であるということでありまして、これは旧町村部でカウントいたしますと大体40%を超えるんじゃないか。こういうふうに言われております。したがって3世代同居のすばらしさ、特に、旧萩の方は、大体核家族化が進んでおりまして、なかなか子育ても大変だ。こういう話でありまして、そういう中で家族のきずなということを盛んに今おっしゃったわけでありまして、そういった家族のきずなが希薄にならないように、言うなれば教育の原点は、家庭にある。こういうふうな御主張だろうと思います。今まさに、そういうふうな形で何とかして、家族、家庭での教育、まあこういったことも一つ大きな課題として、取り上げられているわけでありますし、市もそういうふうな形で議論をしているところでございます。 次に、少子化時代に、特に4人以上いる子供の世帯に対する財政的な支援、こういったことができないかというお尋ねでありました。具体的には、遠隔地高校通学者の経済的支援ができないか、ということであります。 萩は、ある意味では大変、通学者あるいは大学進学者に対します奨学金は、かなりのものを大胆に行っているところであります。これも合併しまして、全地域に対象にいたしまして今実施しております。この関係は教育委員会所管でありますので、教育長の方から、お答えをいただきますけれども、それぞれの情報につきまして、まあこういった奨学金等につきましても、少し智恵を出していく必要があるのかな、こういうふうに思います。 特に、遠隔地の就学者、こういった大変費用がかさむ。特に旧萩市におきましても、離島、島嶼部からの通学者、こういった方には大半が実は下宿になります。大変な費用が新たに加わりますので、奨学金におきましても、そのあたりの事情は加味したものにしているつもりであります。 いずれにいたしましても、こういうふうに少子化時代に、3人あるいは4人以上の子弟をお持ちの家庭の経済的支援をしていくこと。これも一つの大きな今からの次世代に対する政策課題だろう。こういうふうに思います。 あと、農林部長と教育長の方からお答えいたします。 ○議長(青木賢次君) 教育長。  〔教育長 岩崎 肇君登壇〕 ◎教育長(岩崎肇君) 尾木議員から少子化対応と、4人以上の子供世帯への支援ということで2点御質問をいただきました。 1点目は、遠隔地の高校への通学費、下宿代の経済的支援ということと、2点目は、高校の奨学金の利用状況についてでございます。お答えをいたしたいと思います。 1点目の遠隔地の高校への通学費、下宿代の経済的支援ということでございますが、実は、萩市では向学心に富み、成績が良好で、保護者の住所が市内にあり、経済的な理由により就学が困難な高校生を対象に、高等学校進学奨学金給付制度というのと、高等学校進学奨励金貸与制度という二つの制度を設けております。 最初の給付制度については、基金を財源といたしまして、自宅通学者に1人毎月1万円、自宅外通学者等に1人毎月1万5,000円を給付いたしております。貸与制度は一般財源から捻出いたしまして、自宅通学者には1人毎月1万5,000円、自宅外通学者等には、1人毎月2万5,000円の貸与を行っております。 現在、萩市の給付制度は、財源を基金から繰入れてまかなっておりまして、その基金は、篤志家からの寄付金でございます。山口県内で同様の制度を持っているのが、宇部市でございまして、入学時に一律10万円を15名程度を限度に支給されています。山口県内の状況から、ずっと調べてみますと、貸与制度だけを持っている市が、13市のうちの8市でございます。制度がない市が3市という状況でありまして、萩市では給付、貸与の両制度を持っていることから、山口県内でも、制度的には大変充実していると考えております。 また、奨学金制度は、このほかにも、山口県人づくり財団、あしなが奨学金、交通遺児育英会、日本教育公務員弘済会などがございます。なかでも山口県人づくり財団では、国公立、私立別で一般、離島、遠隔地別など、細かく区分されまして、月額1万8,000円から最高4万1,000円まで借りることができます。また、年度途中の受け付けも可能でございます。 なお、県立高等学校や私立高校への授業料減免申請については、学校として随時受け付けは、されております。先ほど御紹介しました、各種奨学金制度を設けておりますので、御活用いただければと存じております。 続いて、2点目の高校の奨学金利用状況についてでございます。萩市内の高校並びに、奈古高校に在学している萩市内の生徒のうち、約1割、パーセントで言えば10%にあたりますが、その1割の132名が、何らかの奨学金制度を利用しています。これらにその他の高校在学者で、萩市の奨学金制度を利用している高校生が5名いますが、それを加えますと、137名が利用していることになります。137名の内訳といたしまして、まず貸与制度では、市の制度が8名、日本学生支援機構26名、山口県人づくり財団79名、その他の制度を利用している生徒が5名で、合計118名でございます。 次に給付制度では、市の制度が14名、公務員弘済会が2名、その他の制度が3名で、合計19名となっております。ちなみに市内の高校、奈古高校の萩市外からの在学者で奨学金制度を利用している生徒は、約5%の20名います。以上が状況でございます。 以上で終わりたいと思います。 ○議長(青木賢次君) 農林部長。  〔農林部長 白神 崇君登壇〕 ◎農林部長(白神崇君) それでは、尾木議員からございました、集落営農組織化の推進関連につきましての御答弁を申し上げます。 まず第1点目で、特定農業団体、農業生産法人の計画中、あるいは現在の既存の数について、数について旧町村ごとにその内容を求められたものでございますが、本年9月1日現在の状況を申し上げます。 既に、農業生産法人として成立をしておりますものは、むつみが2、福栄が3、計5団体でございます。そして、その一部下部ランクの特定農業団体につきましては、田万川が1、むつみが2、旭が2の計5団体でございます。そして、今現在19年の品目横断に向けて、計画中につきましては、萩が6、川上が2、田万川が9、むつみが8、須佐が6、旭が3、福栄が12、計46でございます。 今まで申し上げましたところ、全体を足してみますと、既にできあがっているものが5、法人が5、特定農業団体が5、計画中が46、合わせまして56団体となると我々の農政課の方は踏んでおります。 続きまして、組織化の目標年度の計画等についてでございますけれども、既にお示ししておりますように、萩市の農業農村振興指針の中にも明確に記しておりますけれども、特定農業団体については、いわゆる制度の登録開始、ま、いわゆる品目横断ですから来年度になりますけども、19年度末に特定農業団体は37団体、これを計画しております。そして、農業指針の10年後等々で、平成22年度末には、40団体を目標としているというふうに農業振興指針で明記し、このことは、既に公表しておるところでございます。 農業生産法人、いわゆる特定農業団体より1ランク上の、農業生産法人でございますが、これにつきましては、19年度末に8団体、22年度末に10団体を目標としております。 続きまして、3番目の山間部の団体のつくりにくい集落というところに対して、これからの、まあこれらの地区の全体の水田面積等の割合を求められましたが、これは一部市長の方から回答がございました。273集落中、177、これがなかなか難しいであろうということでございます。面積も3,672ヘクタールのうち1,958、いわゆる全体の53%程度になるであろうということでございます。その辺に対して、その地区の将来展望、これについては、いかに考えるかという御質問でございますけれども、我々としては19年度の品目横断に向けて、現在でも、各集落、総合事務所の経済課を初め、JA、県、時には農政事務所も入ってまいりますけれども、積極的な話し合いを日々重ねております。 今、面積が狭隘、あるいは基盤整備ができていない等々の理由で、その辺が集落営農が難しいというところにつきましては、できる限り、その周辺の集落との話し合いを進めていただきまして、広域の集落営農、組織をつくっていただきたいなというふうな、考え方を持っております。 一つの例として、川上地区におきましては、いわゆる川上機械銀行がございましたけれども、今現在進めておられるのは川上機械銀行を、抱き込んだ川上としての一つの集落営農、旧川上村としての一つの集落営農、これが模索されております。そういうふうな格好で、できないのかということについて、鋭意、各集落での話し合いを進めておるところでございます。 しかしながら、この広域の集落営農組織の確立が難しいということであれば、いわゆる作業の受委託、あるいは三セクの受託組織、これによって、作業を、いわゆる水稲であれば、主要3作業の作業受託を行い、荒廃農地の発生を防ぎたい。というふうに思っておりますが、先ほど尾木議員から、ユズ等の栽培という御提案がございました。このユズにつきましても、今現在、ユズの需要、いわゆる健康志向に基づきまして、ユズの需要というのが全国的に、また諸外国においても、かなり強い引き合いになっております。そういう観点からして、農地の有効利用について、そのユズの栽培というのも、一つの選択肢であろうかというふうに思っておりますし、このことについては、長北等々の、柑橘の協議会あたりとの協議も、既に始まっておるところでございます。 続きまして、特定農業団体の将来運営、この見通しについてお尋ねがございました。集落営農の上部であります特定農業団体、あるいは特定農業法人、これを設立するという最大の目標は、先ほど尾木議員からもございましたように、集落崩壊を招いてはならないというところに、一つのポイントがあろうかと思っております。ただ単に補助金を受けるがために、それを設立するという方向では、現在農林部としては、指導助言はしておりません。集落営農のメリット、機械の共同化、農業資材の共同購入はもとより、いわゆる労力的なメリットも、かなりあると思っております。いわゆる労働時間、あるいは、所得の向上、これを集団的に行っていく上で、かなりの低コスト、農業が進めていけるというふうな、我々の方も、かつての旧郡部で、営農組合等をかなり手がけてきましたけれども、そういうふうなノウハウも含めて、今、集落においての説明を進めておるところでございます。 また、特定農業団体の担い手ということになれば、交付金以外にも、いわゆる融資、補助、あるいは税制上の特定な支援、これが受けられることができます。例えば、スーパーL資金、これは低利融資の部分でございます。それから、機械、施設の補助、またはリース、こういう有利な制度もございます。それから農業者年金の保険料補助等々、また、税制面では機械、施設の割増償却、この辺の特例もあるところでございます。 以上のような点を、PRの骨組みとしながら、これから相当規模の個別農家以外は、農産物低迷の中で、なかなか持続が困難であるという判断から、集落営農を勧めてみられてはどうかという方法で、現在も各集落を回っておりますし、また今後も進めてまいりたいというふうに思ってございます。 次に、将来にわたって持続可能な団体づくりとしての支援事業として、担い手サポート資金事業、あるいは単県、あるいは集落営農の、農水省の国の事業等のポイントの説明を求められました。このことは事前に尾木議員から、簡便で簡単でよろしいということでございましたので、そのように御説明を申し上げます。 JAの担い手サポート資金事業。これにつきましては、県の中央会がJA資金として整備したものでございまして、新規融資制度でございます。18年度からの新規融資制度でございます。貸し出しへの対象者は、設立後5年以内の農業法人特定団体でございます。資金の使途は運転資金でございます。中には肥料、農薬、資材、支払労務費、これを支弁することもできます。貸出利率は無利子でございまして、貸出金額につきましては、各団体の、いわゆる販売額によって相違がございます。ただし、1,000万以内でございます。保証人は山口県農業信用基金協会でございまして、保証料が0.4%ということで、これは本年の5月から23年の3月末までを、JAあぶらんど萩農協で対応をしております。 続きまして、単県の地域水田農業再構築推進事業でございますけれども、これにつきましては、既に尾木議員が、るる申し上げられたとおりでございまして、農業用機械の整備、園芸用施設の整備等に県が2分の1、市が10分の1、最終的には6割の補助ということで、よく御存じのことだろうと思っております。 これは、現在は16年度から18年度という、今補助期間でございますけれども、先ほどございましたように19年度の継続ということは、既に我々の方も県に対して、事務段階では要望をしておるところでございます。 農林水産省の、集落営農育成緊急確保整備支援の、強い農業づくり交付金でございますけれども、これは、18年度、これに県が農水省と集落営農組織化、法人化を、加速的に進めるということで、立ち上げたもので、21年度までの事業となっております。内容的には、個人での所有の、いわゆる機械、これを処分する場合の査定、あるいは処分、それから中古農機の買い上げ、リース等々が事業内容となっておりますし、もちろん新しく新規導入、施設整備も、これは対応になっております。補助率は2分の1でございます。 以上申し上げた三つの中で、これらの事業について、市の対応ということでございました。また、関連して、単県事業枠の拡大を求めよということでございました。市の対応等につきましては、先ほど市長答弁で、しっかり対応するという答弁がございましたので、これ以上のことを、私の方で申し上げることはございません。 このことは、農政課並びに財政課の方も、十分聞き及んでおると思いますので、市長の答弁どおり、しっかり対応をさせていただきます。 それから、単県事業枠の拡大でございますけれども、先ほど申し上げましたように、事務段階では、既に事業の継続、これは十分お願いをしておりますけれども、特定農業団体、法人、または組織化、これについては、山口県内で、いわゆる萩市、これは群を抜いて数字が高くなっております。そういうことの背景からして、単県事業の拡大、これは先ほど申し上げましたように、また市長の答弁もありましたように、今後も要求し、しっかり対応したいと思っておりますし、また、集落営農、これは特定農業団体並びに5年後の法人というのを目指すわけでございますけれども、中には5年後にできなかったということは、あるかもしれませんけれども、それによって集落の考え方、方法等が持続していければ、これはまた、一つの効果が、あったんではないかというふうに思っております。 以上、尾木議員の質問に対しての御答弁を終わらせていただきます。 ○議長(青木賢次君) 尾木議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩いたします。     午後 1時59分休憩────────────────────     午後 2時12分再開 ○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、質問順位14番、大村議員。1番、大村議員。  〔1番 大村赳夫君登壇〕 ◆1番(大村赳夫君) 失礼をいたします。 熱球人、紺碧の空、寺子屋塾、大村赳夫でございます。 これより一般質問を行います。 本日は、傍聴席にたくさんの市民の皆さんをお迎えをいたしました。お忙しい中ありがとうございます。できるだけ議場の雰囲気が伝わりますように、一生懸命に努めてまいります。どうぞよろしくお願いをいたします。 また、せっかくの機会でございますから、議員としての本会議での弁論に対する態度を表明をいたしておきたいと思います。 およそ議員たるもの、議会を、特に本会議での弁論につきましては、矜持を持って、一身にその発言について責めを負うものであります。余人に求めるものではありません。これまでも、これからも、命がけの弁論をいたしてまいりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 饒舌を避けまして、まず手短にお尋ねをいたしてまいります。既に事前通告いたしておりますので、キャッチボールをいたしておるわけであります。ある程度問題の論点整理ができておりますので、簡単にお尋ねをいたしてまいります。 初めに、ブロンズ製の松陰像の譲与の問題についてお尋ねをいたしてまいります。この件につきましては、3月、6月と定例会におきまして、同僚議員からの質問がございました。 3月議会においては、市長答弁といたしまして、実はこれだけ大きな波紋を与えるとは思わなかったという答弁がありました。6月の議会におきましては、語気を強められまして、譲与は市長権限であります。と、このような答弁がございました。 思えば、質問自体心外であるとの思いがおありだったのだろうと思います。私もその点はよく承知のできるところであります。しかしながら、いかに適法適切になされた事柄でありましても、事柄によっては政治問題化することがあるわけであります。 私は実はこの夏、古い友人との集まりがございまして東京に参りました。私たちの学生時代というのは、私は58でございますけれども、学生運動が過激の極にあった時代であります。傍聴席のお客様の中にもよく思い出すことのできる方がいらっしゃるかもしれませんが、早稲田紛争でありますとか、東大闘争、あるいは浅間山荘事件というのがあった時代であります。 若者が命がけで政治を議論した時代であります。私もその当時の仲間と夏にお会いをいたしました。中には、前総理大臣の秘書官もおりますし、前々、もう一つ前かな、その自治大臣の秘書官もおるわけであります。いろいろ政治好きな仲間が集まっておるわけであります。その中で、全く驚いたことにこのブロンズ像事案が話題になったわけであります。こいつは驚いたというのが私の正直な本音であります。 事ごとさように東京でも、あるいはこの萩のまちでも、大きな話になっているわけであります。私は、市長のなされましたことは萩市のトップセールスといたしまして、時宜を得たものであると思います。 折から現職総理、あの有名な小泉さんが萩に来られました。これはまさに天の加担というべきであります。見事にタイムリーであったなというふうな感がいたすわけであります。 さりながら、この問題につきましては、市民の皆さんの大きな関心がございますので、私も、市民の皆さんの心を対しまして、お尋ねするべきは尋ねてまいりたいということで、失礼であるかもしれませんけれどもお許しをいただきたいと思います。 熱闘3日間の棹尾を飾る、明快な答弁を期待したいと思います。 第1に、市報等で皆様方もよく御案内のとおりでありましょうけれども、直接市長の口から聞きたいと思います。小泉総理官邸にこのブロンズ像をお届けになろうと思い立たれたのは一体いつごろのことでありましょうか。 第2に、その目的趣旨について御説明を願いたいと思います。 第3に、譲与は小泉総理御本人に対してなされたのか、それとも官邸に対してなされたのか伺っておきたいと思います。 第4に、これは事前に事務当局の皆様方ともよくキャッチボールをいたしました。ブロンズ像の価格というのは一体いくらであるのかわかるところお話し願いたいと思います。 第5に、ブロンズ像はどのように適法適切に譲与の手続きがなされたのか、いわゆる市長室にあったものが財産処分されたわけでありますから、その手続きはいかようになされたのか伺っておきたいと思います。 第6に、ブロンズ像を初め、市に寄附、寄贈されました物品、これはどのように管理されているのかお尋ねをいたしておきたいと思います。 以上ブロンズ像事案に関して、6点のお尋ねをいたしました。 ここでお許しをいただいておきたいと思います。質問通告書に6月定例会における市長答弁のトレースということで、固定資産税の問題、あるいは市長答弁そのものについてお尋ねしようと思っておりましたけれども、いろいろな都合で取り下げをさせていただきたいと思います。お許しをいただきます。 次に、イベントに対する市の協賛の指針、ガイドラインに関連して、1点お尋ねをいたしておきたいと思います。 今年もまた、MOAの美術館、萩、長門地域作品展、児童作品展でしょうか、市民館小ホールで10月に開催をされます。この作品展はMOA美術文化財団主催でありまして、萩では有志の皆さんの手になる実行委員会が立ち上げられています。その実行委員会の委員長は、現職の萩の県会議員であります。 この作品展は今年で10回目の節目を迎えるようであります。スタッフの皆さんも、特段の力を入れて努力をされているようであります。 昨年実績を伺いますと、萩、長門、阿武市町の28校797点の応募があったようであります。この作品のうちから、優秀な作品が審査員によって選ばれます。賞や褒状が授与されているわけであります。これらの受賞作品は全国で開催されているようでありまして、翌年の1月から2月にかけて、MOA美術館で開催される全国児童作品展で発表されているようであります。そして改めて、その中から文部科学大臣賞、外務大臣賞等が授与されているようであります。 10月の20日、21日と伺っておりますが、市民館の小ホールであります。派手な作品展ではないようでありますけれども、多くの有志のボランティアの皆さんの熱意に支えられて10年続いてきているようであります。全国的には来年で18回目を迎えると伺っております。 市長にお願いをいたしたいと思います。どうか市長におかれましては、児童の創作意欲奨励のおぼしめしを賜りまして、このMOAの児童作品展に市長賞の授与を御考量願いたいと思います。御所見を承っておきたいと思います。 次に中央公園のゾーニングの基本設計の現況、中央公園の問題についてお尋ねをいたしておきたいと思います。私は江向でありまして、中央公園は言ってみれば地元一周でもあるわけであります。選挙の前から選挙の後も、大きな関心を払ってきたところであります。昨日も同僚議員から、自論の表明がありました。今日はお休みでございますけれども、御経験があればこそ、議長も経験された方でありますし、さすがうんちくのある話でありました。大した御見識だなあと敬意を払っておきたいと思います。 その同僚議員のお話を集約いたしますと、財政の見通し厳しい、そのような環境のもとに中央公園の整備はやめたらどうかというふうに私には聞こえました。梅林公園のようになるぞ。早く言えば、もう金はかけるなと、利活用、金をかけずに図れというふうに私には聞こえてくるわけであります。 でも皆さん、これは立派な見識であります。大いなる見識と改めて敬意を表しておきたいと思います。 ただ私は、本来でありますればそのような議論は、市民球場が取り壊される前に、真摯にしてほしかったと思います。市民球場は、昭和31年に建設整備されたものであります。当時では中国地方の、日本海側では初めてのプロ野球の公認球場として、また、1万3,000人のお客様を収容できる球場として、堂々としたものであったわけであります。 山口県国体、覚えております。私が高校2年のときであります。ソフトボールの主会場でありまして、昭和の天皇皇后、両陛下が来萩をされまして、この大会に御臨席をなさった場所であります。まことに光栄ある施設であったわけであります。 萩スタジアムの完成により取り壊しとなります。老いたりとはいいながら、なお風格のある球場であったわけであります。本来でありますれば、市民球場を解体する前に、もっと真摯な熱意ある議論があってほしかったな、議論を尽くしてほしかったなというのが私の本音であります。 昨日の市長答弁を聞きますと、市長就任時には市民球場をなくすということは決まっていたし、議会も了承していたとおっしゃっております。もちろん時代の流れというものはございますよね、背負うされるということもあるわけであります。しかしながら、知見があれば方針を転換することも、市長としてできたわけであります。賢明かつ経験豊富な我が市長でありますから、それを理由に中央公園整備の核心を持たれたわけではないと思うのです。公園整備の基本的な考え方、コンセプトというのがございます。将来の萩市を俯瞰されて舵をきられた、私は思うのであります。 都市計画や、景観計画につきましても、今日の時代、市長の強いリーダーシップが必要であります。市長の経験豊かな知見が必要な時代となってきております。 同時に、ここで声を大きくして申し上げておきたいことがあります。施策というものは見当違いも起きるわけであります。眼鏡違いもあるわけであります。思わず将来の行政評価に耐えられないような事態を招いたときには、市長みずからその責めを負うという、覚悟と緊張感が必要であると私は思います。市長だけではありません。ここの本席にいらっしゃいます議員の皆様方も、おのが賛成の投票をいたした議案について、将来にわたって大きな責任を負うべきであります。 私は中央公園の整備に、果たしてどのくらいのお金がかかるのかな、あの児童館でありますとかあるいは図書館は別にして、10億から11億くらいかかるのではないかなということを伺っております。今ならばそれが、7掛けくらいでできるのかな。仮に10億といたしますか。そうすると充当率95%の特例債が使えるわけであります。しかし償還はこれ7割でありますから、まあ、3割、2割5分から3割程度の元利償還が起きるわけであります。2億5,000万、3億くらいのお金が必要になるところでありましょう。 それらのリスクを織り込んで、なお中央公園を、水と緑の豊かな人と自然と心が交流する公園として整備したいという情熱は、これは皆さんたいしたものであります。 萩市の将来を俯瞰して、信念としてそのように考えていらっしゃる市長に対しまして、尊敬と信頼を表明をいたしておきたいと思います。 さてそこで、中央公園の現況についてでありますが、最近周辺の樹木に赤色のテープが貼られていました。今はとられておりますね。事体がいよいよ動き出したのかなというふうに思わせるものでございました。あの中央公園の美術館寄りには、春、市民の皆さんが憩う桜木がありますよね、吉野を思わせるような立派な桜木であります。 国道寄りには神々しい黄金物を思わせるようなイチョウ木があります。しかしその中央に目をやってみてください。市民球場の跡地には、塁壁のような土の塊が放置されております。風の強いときには、砂塵が舞って付近の住民の皆さん方も迷惑をされているというお話も伺ったりしているところであります。 3月の定例会におきまして、全員協議会に対してゾーニングの変更計画が示されています。当初予算にも、基本設計および実施設計、中央公園整備工事に係る経費も計上されています。議決をされておるわけであります。しかしそのままに放置されております。遅々として中央公園のあの中央部、進捗を見せていないのであります。一体それはどういうわけかお伺いをいたしておきたいと思います。 周りの市民の皆さんも、早く整備をしてもらいたいという声がたくさんにございます。私も関心がありましたわけでありますから、選挙の前も選挙の後も、私なりの方法でサンプルをとっております。その方々の大方の意見は、市長さんの考えていらっしゃる総合公園構想であります。運動公園構想ではないのであります。私は、この辺をしっかりと踏まえた上で、地元の皆さんにもよく説明をしていただきまして、理解を求めてもらいたいと思います。 一日も早く予算執行されまして、水と緑を基調とした総合公園計画ですね、推進をいたしてもらいたいと思います。でも、万歳して私はお願い申し上げてるわけじゃありません。注文をつけておきたいと思います。 やはり先ほど申し上げましたように、2億、3億の市費がかかる、元利償還にかかるわけでありますから、そこは覚悟していただきまして、もし万が一将来の行政評価に耐えないような結果がもたらされたときは、市長さんは私財を投げ打って、一新にその責めを果たすというくらいの気概を表明していただきたいと思います。 そうすれば、この総合公園、萩の中央公園の問題は進捗が見られるはずであります。私も心から応援をいたしてまいりたいと思います。 松陰先生のお言葉にありますね、明倫小の児童が、一生懸命言っておるわけでありますが、いろいろと今回もブロンズ像の問題につきまして、志士は溝壑にあるを忘れずとか、いろいろと松陰先生の、本当にはらわたにしみるような言葉をいろいろ伺うわけでありますが、至誠にして動かざるものいまだこれあらざるなり。市長さんが本当に萩市の将来を考えて、萩はこうした方がいいのだ、あそこは水と緑を基調とした総合公園をつくるのだという、真心をしっかりと表明なされば、中央公園の進捗は図れると思うのであります。どうか、立派な御答弁をちょうだいをいたしたいと思います。 大学問題でありますとか、ロイヤルホテルの問題、投資にはリスクがつきものであります。ただ行政の犯した失敗にはその政策の推進者、責任を負うということが法理上は明確じゃないわけでありますが、これは議員、議会においても同じであります。 しかしながらこれからの行政やこれからの議会は、みずから推進した施策で、蹉跌をきたした、市民の皆様に図らずも迷惑をかけた、一身に私財を投げ打ってもお詫びを申し上げたいというくらいの気概が私は必要だと思います。重ねて申し上げますけれども、議員の皆さんにおかれましても、自分が賛成票を投じた議案に対して、将来にわたって責任を持つべきであると私は思います。命がけで持つべき事柄だと私は思っております。どうかその覚悟が市長におありかどうか、改めてお尋ねをいたしておきたいと思います。 最後になりますが、図書館の建設計画についてお願いをいたしておきたいと思います。 この図書館につきましても、児童館につきましても、22年くらいをめどに、供用開始されるような今、段取りではないかと思います。ただこれも前段申し上げましたような停止条件つきといいますか、これがなされればもう一生懸命、命がけで応援したいというふうに私は思うわけでありますが、それがなされたといたしまして、児童館、あるいは図書館が立派にできまして、建設されまして、そこを市民の皆さんや児童の皆さんが、よく利用できるようなものにしていただきたいと思うわけであります。 そこで、新しくなる図書館につきまして、書架、書棚を増設されまして、蔵書を少しでも多く市民の目に触れるようにしていただきたいと思います。今は書棚に飾ってあるのは一部であります。ちょっとレファレンス頼むとパソコンを使ってあるかないか調べてくださいます。あれば、奥から持ってきていただける、そういう御親切なお振る舞いをいただいてるところでありますが、書架、書棚を増設されまして、蔵書を少しでも市民の皆さんの目に触れるような状態にしていただけたらなと、ひそかに思っておるところであります。 そして、私のところでは高校生も中学生も来て勉強をしております。そこで、高校生の皆さんが特に図書館の今2階にあります学習室を利用したりしているわけであります。そして、大変これは親切なことなのですよね、3月定例会での市長答弁にもありました。図書館に学習室はなじまないのだけれども萩市はしっかりとやってると、立派なことなのです本当に。私はそのことを新しくできる図書館についても、機能強化をしていただきまして、高校生の皆さんの学習の助けとしていただきたいなというふうに思っておるわけであります。 そんなことを、勝手なことを申し上げましたが、1回目の質問でございます。 よろしくお願いをいたします。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 本日最後となりました一般質問、大村議員から大きく三つお尋ねいただきました。順次お答えをさせていただきたいと思います。 まず最初の、ブロンズ像の小泉総理への贈呈の話であります。過去3月議会、6月議会とずっとお尋ねをいただきまして、またその繰り返しになるかと思いますが、今6点お話をいただきましたのでそれぞれお答えをさせていただきたいと思います。 そしてまたその前に、市長の権限だと、こういうふうに息巻いたという話でありますが、この趣旨はあくまでも法令に即して、市長としてはこういった像、物品を譲与することについては、市長の裁量行為だとこういうことであります。 あの時も議会の議決がいるのじゃないかとこういう話でありました。そういうことではないということを申したかったのでありますから、ぜひ御理解をいただきたいと思います。 まず第1点は、どうしてそれを総理に届けようと思ったのか、いつごろからという話でありました。 ちょうど、先般の通常国会が始まりました。小泉総理としては最後の施政方針となる。その施政方針が1月20日に行われたわけでありますが、その最後の施政方針の最後の部分に小泉総理はまさにみずから行ってきた改革に思いをいたし、そして、その志を、「志士は溝壑にあるを忘れず」、今御紹介ありましたが、そういう言葉で結ばれたわけであります。「志士は溝壑にあるを忘れず」これは志のある政治家、要は改革を行う政治家というものは、しかばねを谷や溝にさらす、そのくらいの覚悟でやるべきだし、自分はやってきたのだと、これを言わんとしたんだと、こう総理はおっしゃっておりましたが、そういう気概をもって最後の施政方針演説を締めくくられたわけであります。 私は聞いて本当に仰天いたしました。松陰先生の言葉を、これだけ大事にされてる方、実は小泉総理は一番初めに登場されたのは、小泉純一郎氏との総裁選でありました。その総裁選を、言うなれば当時は泡沫候補として出られたわけでありますが、その終わった後にNHKの記者に対して、今の心境はいかがとこういうふうに聞かれたときに、今の総理はいきなり松陰の言葉、歌をひかれまして「かくなるものと知りながら、やむにやまれぬ大和魂」という例の詩をひかれたわけであります。これもまたびっくりしました。 萩の出身者でもいきなりこう聞かれたときに松陰先生の言葉、あるいは歌を使うっていうのはなかなかできないものであります。そういうようなこと、これが大変総理は松陰を私淑し、敬愛し、信奉されてる。そういうことであります。 私どもはかねがね、この松陰先生のいろいろな業績、こういったものを広く全国に訴え、発信する。あるいは松陰ウォークをやるとか、松陰先生の例えば記念展をやるとか、いろいろなことをやってまいりました。そういった考え方の中の一環であります。 そういう今総理の施政方針がありましたものですから、そこでこれは今までいろいろなことがあった、そして加えてこの小泉純一郎総理は、横須賀高校の出身である。横須賀高校というのは旧制神奈川第四中学校という、神奈川県では第4番目にできた中学校でありまして、それが明治40年にできました。 初代の校長は当時の神奈川第三中学校から転校しました吉田庫三先生であります。吉田庫三先生というのは、松陰先生の妹の子供、要は甥であります。それが、その方が、旧制神奈川第四中学校、14年間校長を勤められました。まさに松陰教育をなさったわけであります。 今でもこの横須賀高校に行きますと図書館には、武教全書を初め当時松下村塾で使われておりましたいろいろな書物がそのまま残っている。あるいは、校門を入りますと、松陰先生の胸像と見間違うくらい、そっくりな吉田庫三先生の像がありました。校長室に行きますと、まあ、吉田庫三一色であります。そういう高校に実は入学をされ、卒業された。こういったことも偶然わかったわけであります。 そういったいろいろなことが重なりました。そしてこの20日の演説の後に、総理秘書官に電話を入れました。もし、松陰の例えば像を贈呈したら、受け取っていただけるだろうか。それに対して秘書官は、それはいい案ですね。検討しましょう。ということで、後の連絡を待っておったのですが、以後、連絡が途絶えてしまいました。なぜかといいますと、その直後にライブドアの事件が起こったわけであります。幹事長のいろいろな御子弟の話とか、いろいろな形でまさに政局は混乱を極めました。はー、これでいよいよ小泉内閣も大変苦難な道かなぁと、こういうふうに思っていましたところ、2月に入りまして、2月の確かもう下旬でございました。もし、例えば3月1日ということであれば、対応可能ですかという話をありました。これは確定なのですかといいますと、確定ではない。可能性を今聞いてるだけだとこういう話でありました。 私もうかつでありましたが、総理の日程といいますのは、大変実は込み入っておりまして、何か外交的な問題が起こる、あるいは政局のいろいろな問題点が起こるとすれば、予定は瞬時にして変わるわけであります。したがいまして、総理の日程は前日にならないと確定をしない、前日の5時に記者発表いたします。それまでは確定をしないということであります。 そうこうしているうちに、この2日前くらいにまた電話がありまして、可能性は高いということであります。そういうことで用意を始めたわけであります。 しかし、絶対に公にしないでほしい、こういう条件でありますからこれは大変であります。そういう中で準備をしまして、そしてこの前日、その坪井議長にもお伝えをしまして、御了解をいただき、そして県議会議員にもお話をし、国会議員にも御連絡をとって対応をしたものであります。決して、市長が独断でという話を言われておりますが、この経緯は余り公にすべきものではないという気持ちもございました。そういうふうなことで踏まえていったものであります。 そして2番目に、像を贈った目的趣旨は、まさに今お話をしたとおりであります。今まで過去萩は、いろいろな意味で松陰先生のいろいろな事業、あるいは先生の教え、こういったものも一生懸命全国発信しよう、こういったことでやってきた。そういった中での出来事と理解をいただきたいと思うわけであります。 そして3番目に、授与は総理個人に行ったのか、官邸に対して行ったのか。まあ、官邸といわれますのは官邸は施設でありますから、施設に物を贈るということはあり得ません。小泉純一郎総理に贈ったものであります。 そして次にブロンズ像の価格はいくらかということでありますが、これも実は伝聞でありますが、あの像は長嶺武四郎先生の作でございまして、長嶺氏から御寄贈のあったもの。このように聞いております。 非常に小型のものでありますから、これはいただいたということで備品、美術管理をされていたものであります。そういった意味からいいますと値段がいくらかと聞かれてもこれは寄贈になりますから、値段のつけようがない。評価で言え、どのくらいになるかというのはもう亡くなってから相当なっております。美術年鑑、これは相当古いものしかございません。そういった意味ではなかなかこの評価が難しいだろう、こういうふうに思います。 本来でありましたら、これは寄贈をいただきましたから、寄贈いただいた武四郎先生に御了解をとっていくべきだろう、しかし、先生はもう既にお亡くなりになっております。奥様が長門市御出身でございますので、その関係でと思いましたが、もう入院をされておりまして、意識がはっきりしないとこういうことでありました。 そうこうしているうちに、この像のモデルになったという人から連絡がつきまして、こういった、これは亀田という方でありますが、私も本当にこれも偶然であり、一緒に仕事をしたことがございます。自治省御出身でありまして、最後は沖縄開発庁の事務次官をされた方であります。 その方が実はその松陰像のモデルだったという話であります。これはどうしてかといいますと、長嶺先生が、戦前でありますが半島のちょっと名前は忘れましたが、中学校の美術の教師でありましたときの教え子でありました。君はスマートでなかなか松陰の座像にこの像をつくるときに似合ってるという話で、何回も呼ばれて、そのスケッチといいますか、その像をつくる過程でモデルになったとこういう話で、非常に懐かしい像でありますと、こういっておられまして、縁者のことを聞きましたけれども、姪御さんがいらっしゃるが余り御関心がないとこういう話でありまして、そういう中で長嶺家には十分お諮りをすることなく、寄贈をしたわけでありますが、実はこれもまた偶然でありますが、先般、この姪御さんが萩をお尋ねになりました。私はちょっとちょうどいなかったものでありますから、会えなかったのですが、新聞報道で総理に寄贈いただきましたことを大変うれしく、長嶺家としても大変うれしく思ってる、こういった旨を伝えてほしい、こういうことであります。お会いできなかったのは非常に残念でありますが、そのようなお言葉をいただいてるところであります。 それから5番目は、適法、適切に譲与の手続きがなされてるかということであります。この当たりは本来でありますと、自治法に普通公共団体はその公益上必要があると認めるときには、寄附または補助することができる、そういう規定もございます。萩市もその条例といたしまして、萩市市有財産の交換譲与、無償貸付等に関する条例です。条例というのがございまして、そういった詳細を決めてるわけであります。そういった物品の譲与に従いまして、手続きに従いまして、この寄贈を行ってるところであります。 したがいまして、このこういったものについて例えば、議会の議決をとか、あるいは承認をとかこういう手続きがもしあるのであれば、当然議を経ていくのが筋でありますが、そういった意味では執行部の責任においてやらせていただいたものであります。 そしてまた余談になりますけれども、この寄贈いたしましたときに、総理に対しましてここまで松陰先生のことをいろいろ志向いただいてる、ついては御在任中にぜひ萩をお尋ねいただきたいという要請をいたしました。余りこういうことを言ってはいけないのだそうでありますけど、まあ、非常に政務多端でありますから無理だろうと思っておりましたが、先般これもまた突然、広島の原爆記念祭、その機会にということで急に決定をいただいたわけであります。 私どもとしては本当にうれしい限りでございまして、この像が取り持つ縁、御来萩いただいたということでありますから、そういった意味からいいましても本当にこの像を贈呈してよかったな、そしてまたこの今一国の総理として、現職の総理として、この萩の地を、松陰神社、あるいは松下村塾や墓所、あるいは野山獄、こういったものをお尋ねいただきましたのは恐らくこれが最初であろう、こういうふうに思うわけです。 大変ありがたい話でありまして、ぜひそのあたりの状況はいろいろ風聞がございまして、いろいろなことを言われる方もありましょうけれども、ぜひ大局的な見地から御賛同賜りますように御理解をいただきますように。 もし、いろいろなことを言う方があれば、実はこうこうこうだということをしっかりお伝えをいただきたい。こういうふうに思います。ぜひよろしくお願いをしたいと思います。 そして6番目にお尋ねがありましたのは、こういうブロンズ像初め、寄附、寄贈いただいた物品はどのように適切に管理されてるかということであります。 こういったものは、寄付採納の手続き、管理の手続きの流れがございまして、それぞれの法に従いまして規則に従いましてやられてるものであります。ともすれば、寄贈を受けたときにそういった手続きを忘れる、こういったようなものもあるわけでございまして、そういったことがないように十分留意をしているところでございます。 なかなか今萩にも絵の寄贈、画家の方、いろいろな方、萩のゆかりの方々から、たくさん実は御寄贈をいただいております。そのあたりについては、今、市民病院とか、あるいはサンライフだとか、いろいろなところでできるだけ市民の皆さんの目に触れるような形で展示をしているところでありますが、なお一部については、保管をし、整理をしているところもございます。いろいろな形でそういったこと、こういう機会に合わせてできる限り整理をいたしまして、遺漏のないように努めているところでございます。 それから2番目のイベントに対する市協賛の指針ということでお尋ねをいただきました。これにつきましては一つは具体的には、MOA美術館児童作品展でございます。本件について市長賞をなぜ出さないのか、出したらどうかと今一言で言えば御提言でございます。 本件は今までずっと10年近くなるわけでありまして、恐らくこの議論は御承知おきの方もあろうかと思います。 実は今お話がありましたように、いろいろ経緯がございました。一番初めは単独でMOA美術館の皆さんが単独でやられておりました。何とか市の協賛ができないかということでありますから、児童展でありますから、後援ということで出発しまして、今市民館で使っておりますが、市民館の利用料、これは減免といいますか無料にしてるわけです。これもいろいろな議論をしてきたわけであります。 で、市長賞はという話がありました。そういう過程で市はなぜ後援をするのかという議論がございました。なぜかといいますと、MOA美術館といいますのは、世界枚世教のこの資金によってできた美術館であり財団であります。したがいまして、そういった観点から言いますとこの児童美術展は決して宗教的な行事ではございませんから、そのこと自体をとやかく言う立場ではありませんし、そういうことで後援をしてきましたけれども、そのいろいろな意見の中には、そういう宗教団体が関係される、しかも教育の場で、児童の絵の展覧会、書の展覧会、そういったものに市長賞など出すのはどうかという話も出ました。なぜ後援をするのか、こういう話もございました。 文部省もあるいは外務省もやってるじゃないか、日本の組織はどこかがやれば雪崩を打って皆同じようになります。しかし今、長門市長も出てるじゃないか、知事も出てるじゃないか、まあ、出たり引っ込んだりしておりますけれども、そういったようないろいろなことがあります。しかし、そういった御意見もございます。そういうようなことで後援をし、教育賞も出ておりますので、これ以上市長賞というのは、市長が出すということは一つの全面的な協催と同じような話でありますから、そこについてはまだ留保させていただいてるところでございます。 本当にこの問題については微妙な問題もあろうかと思います。恐らくここで市議会議員の皆さん、いろいろお考えをいただきますと、御意見も別れるのではなかろうかと思います 今、皆さん、例えばこの、こんな例を出して非常に恐縮でございますが、私ども子供のころから金谷天満宮では書道展がございます。私も小学校のころ出しまして、銀賞かなんかもらって大変喜んだことがあります。確かにそういった賞は、言えば、その参加した人、子供たちにはある意味ではいろいろな意味で意欲を増すものであります。 しかし、菅原道真公は書の神様であり、そこで毎年毎年今年も11月に行われます、金賞、銀賞、あるいは佳作、こういったものが出されます。あれも実行委員会形式で同じようなものでありますが、一度も後援の依頼、あるいはそこで賞を出してくれ、こういったことはありません。それはやはり今までの戦後の議論の中で、宗教とひとつそういった文化活動、教育の活動、こういったものについて一つのルールを定めた、これに従っていらっしゃるのだろうと思います。 したがいまして、この問題についてもし市議会の議員の皆さんが一致をしてそうやって市長賞を出すべきだと言われれば、私は出そうと思いますが、そこまで恐らく意見は別れるものと思います。 この今実行委員会で大変努力をされてる方々、言うなればこの宗教団体に関係されてる方々は一生懸命やられてるわけであります。そのこと自体をどうこう言うつもりはありません。しかし一方ではそういうこと、そういう見方をする方もあるわけでありまして、ぜひ御理解賜りますようによろしくお願いしたいと思います。 それから中央公園についてであります。この今、大きな土の塊が放置されてるとか砂塵が舞い上がるという、こういう話であります。実はあの土の塊は今からの作業に使うものでありまして、近江議員も話がありましたように、できる限り今あるものを有効に活用する、そういった観点から土の塊を残してるわけです。本来使わなければ一掃するわけでありますけれども、そういうものであります。 なぜ今こういう段階で止まってるのかというこういう感想をお持ちだろうと思いますが、実は11月に入りまして国民文化祭があります。この市役所周辺が一つの大きな会場になりますので、駐車場の確保が非常にままなりません。したがいまして、あの中央公園は駐車場に使うということでありますから、それまでは今工事の着工を見合わせてるところであります。そういうふうな事情がございます。なお図書館等の建設については、財政状況もございますので若干ずれ込む、こういうことであります。同時にやろうと思えばできないことはない、そういうようなことでありますから、ぜひ御理解を賜りたいと思います。 ただ、周辺の皆さんに懇切丁寧な説明をしなければならない。いろいろな形で市報にも出したり直接関係されるところには説明をしておりますけれども、道路の向こう側の方には説明をしてないとかですね、いろいろなことがあるわけでありまして、これは御指摘のとおりでありますので、広範囲、今後全体の工事の計画の状況、進捗の状況、こういったものをつぶさに御説明をする、また御意見を拝聴する、こういったふうにして進めていきたいと思います。 そして中央公園のそもそものあり方という話でありますが、これは何度も申しておりますように、既にいろいろな議論をしまして、そして審議会にも付しまして、いろいろな方々の市代表するいろいろな識者、学識経験者、あるいは各団体の長の方々にもお集まりいただき案をつくってまいりました。そして、それについては議会にも報告し理解をいただいてきたところであります。 近江議員からいろいろな御意見もございます。私どもはある意味では人生達観した方でありますからいろいろな御意見を高所からいろいろなことでお話になっていらっしゃいます。例えば、合併一つとってもあの合併は間違いだったとこういうふうに言われれば、それは、あー人生あれだけ今までいろいろな形で御活躍をされた方ですから、そういう御意見もあるのかな、むしろ、美祢と長門と一緒になった方がよかった、今そういうことを言われても本当に議論としては困るわけです。それと同じような理解で、毎回お説を拝聴いたしました。今日はいらっしゃらないから勝手なことを言ってるのでは決してありません。そういうふうなことでいろいろ承っているわけです。なるほどな、近江節、なかなかこういう見方もあるなとこういうふうに思っておりますが、しかしそこは議員各位もある意味では了解をされてる話でありまして、何か突然そういうふうにしてお聞きになると、一体これはどうなってるのだとこういう疑念をお感じになると思います。 いろいろ担当の都市計画の職員の皆さんも大変苦労をしながら、今やってきてるわけであります。今からお金を使うことになる、しかし、まあ、失敗したら私財を投げ打ってというくらい覚悟を持てと、こんなことは当然市長というのはまさに体を張ってやってるわけでありますから、そんなことを言われてからとちょっと頭にカッとくるわけでありますが、こんなの当たり前の話ですよね。こんな菊屋市長を見てください、みずから命を絶たれたのです。財産がどうこうという話じゃない、そういうことはまあちょっと余りこういう場で言って欲しくないな。そのくらいの覚悟は当然持っておる。市長というのはそんなんじゃとても務まりません。 国際大学のときもそう思いました。本当に苦労いたしました。だから国際大学のことを余り言われるとチョッとカッときますのはそういう理由でありますから、ついお許しをいただきたいと思います。どうもまだ人間が練れておりませんので、そういったいろいろなものがございますけれども、この問題も大体今議員がおっしゃったように、やはり市民、幼子も、高齢者もいろいろな方々がここで憩える場所だ、これが市民の多くの皆さんの意見だということを、繰り返し繰り返し確認しながらやってきたわけですから、そこでプレーパークをつくってくれ、これは少年の、子供たちの夢だと、こういう話もありますので、一部にプレーパークもできています。これも議論がありました。いろいろ議論がありました。そんなものをつくる必要はないという意見もありますけれども、しかし、子供たちに一つの新しい試みだろうということでやろうとしてるわけであります。 100人がいらっしゃったら100人とも100%合意できるという世の中では必ずしもありません。したがって民主主義の多数決の原理にしたがって、大多数の皆さんがそういう方向でよいとなればそれで進んで行こうとそういうことでありますから、しかし少数意見もちゃんとやっぱり聞いていかないといけない、できるだけこの100%に近い合意形成をしながらやっていこう、こういうふうな思いであります。 ちょっと十分意を尽くした答弁になりませんけど、そういうふうなことで今からかかっていくわけであります。ちょっと今からの進捗状況は担当部長からもう少し詳しく微に入り細に入りお話をさせていただきたいと思います。 それから最後に図書館の話でありますが、図書館の話は先ほどございましたように、これはとにかく一つは学習室、今、全国の図書館は、高校生等を中心といたしますそういう学習者を排除しようとしている。もう明らかにそうなのです。 今、新市の中では三つの図書館がございまして、旧萩市の図書館、須佐の図書館、そして明木図書館。須佐の図書館も10人程度の学習の部屋が設けていただいてます。一生懸命皆勉強をしております。萩も今の状況は実は本当に粗末な机でありますけれども、そこで一生懸命皆学んでるのです。夏休みのときに冷房がある、クーラーがある、そこでそこに集まって勉強をしている。あるいはウィークデーであれば、汽車通やバス通の皆さんがそこに集まって、時間がもう少しある、そこで勉強をしたい、こういうことでありますから、ぜひ大都市の学習室が必要ないというような図書館では私はないと思いますから、そういうようなことでこの学習室は必ずつくるということを今言ってるところであります。 そしていま一つは、いろいろな書物を陳列棚をふやしていこう。いわゆる開架式という、この多くの図書を持ち込んで、保管をしていくというのではなくて、開架をするというそういう御主張です。かなりのものは開架をしていこう、こういうことでありますから、大体御趣旨に添うようなことになると思いますが、ただ、萩の場合は図書館の蔵書のうちにかなりのものが歴史的な文書がかなりちょっと触るとぼろぼろと粉になってしまうやつがたくさんあります。このあたりは開架にはなじまない。だからそのあたりのむしろ文化財的なもの、文書がかなりありますので、そのあたりは部屋の中で保管をしていく、こういう形になろうかと思います。 どのあたりどの程度まで開架にするか、これは今開架を原則としていこうという一つの大きな流れもございますし、そのあたりはしっかりやっていこう。いずれにいたしましても図書館はその都市の文化のバロメーターとこう言われておりますから、しっかりしたものをつくりたい、しかしここでいやー失敗したな、私財を投げ打ってといわれると余り元気出して1億ふやしてまたというような、なかなかなりにくいのでありますが、そのときはぜひとも議会の御賛同をいただきまして、まあ市長は私財を投げ打ってやらなくてもいいから、もうちょっと頑張れというようなことであれば、しっかりやらせていただきたいと思います。 なかなか難しくございますが、今大村議員から非常に多岐にわたるなかなか論理明快なお尋ねをいただきました。 私も一生懸命やっていきますので、どうぞ御理解を賜りますようによろしくお願いいたします。 ○議長(青木賢次君) 建設部長。  〔建設部長 三原正光君登壇〕 ◎建設部長(三原正光君) 大村議員の中央公園の整備、今後のスケジュール、現況と今後のスケジュールでございます。 中央公園の整備につきましては、現時点での進捗状況でありますが、本年度当初予算で業務委託および工事請負費について議会の御承認をいただいておるところでございまして、今現時点では工事を行うための基本設計並びに詳細設計を進めております。これにつきましては5月に発注をいたしておりまして、用地測量、それと先ほどテープが木に結んであるということでございますが、立木等の調査を完了しております。 現時点では給排水あるいは電気等の設備設計や植栽計画、ならびに造成計画等の作業を行ってるところでございます。工事につきましては先ほど市長からも話がありましたが、国民文化祭の終了後から芝生広場や駐車場周辺を含めました、まず、雨水の排水対策工事に着手する予定でございます。なお、全体計画でございますが、議員御指摘の水と緑を基調とした基本理念に基づきまして、平成19年度から芝生広場、憩いの広場、あるいは流水路、駐車場、プレーパーク、幼児の広場など本格的に整備に着手する予定でございます。 工事期間につきましては、平成19年度から21年度の3カ年を予定しているところでございますが、先ほど御質問にもありましたように、相当経費がかかるということでございます。 中央公園の整備委員会時に今御説明いたしましたときには一般的な公園整備ということで、大体1平方メートルが2万3,000円から2万5,000円かかるであろうということで、全体の工事費が11億から12億かかるであろうという推計をしておりましたが、経費についてはできるだけ縮減をしていきたいということでございまして、既存施設をできるだけ活用したり、あるいは既存の樹木をそのまま活用するということと、工事施工に当たりましては、工事区分の区分けをすることによって経費を削減していこうということで大体3割程度は縮減できるという見込みでございます。 なお駐車場ゾーンにつきましてはこの議会でも議論ございましたが、有料化等の問題も庁内のプロジェクトチームで検討であるということから、全体の基本方針との整合をとりまして、駐車場の整備につきましては手戻りのないような工事施工に配慮してまいりたいというふうに考えております。 なお工事期間が長期間になりますが、議員からも御指摘ありましたように、市民からも早期完成が望まれているということでございますので、整備の終了した区域につきましては、引き続きその隣接部分で工事を行う計画がありますので、安全面に留意し供用開始を図ってまいる。このような予定としております。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 1番、大村議員。 ◆1番(大村赳夫君) いろいろと御懇切な御説明をいただきましてありがとうございます。今日は傍聴席にもたくさんお見えでございますが、さっきの市長答弁をお聞きになりました。 私財を投げ打ってでもと言われると頭にカッとくるけれども、そのくらいの気概がないと市長なんかやっていけないという立派な答弁であります。ああいう政治家が萩にはいるのであります。どうか皆さんも御信頼をいただきまして、どうぞよろしくお願いをいたしたいと思います。 そこで私ブロンズ像の問題につきまして、いろいろと思うところありまして、渉猟したり、人に会ったりいろいろと尋ねる。犬も歩けば棒に当たる、いろいろなことがわかってまいりましてこれは面白いものであります。 会計課に参りました。会計課に参りまして、私が何を伺いたかったかと言うと、いわゆる財産手続きであります。譲与に供せられるブロンズ像の譲与手続きというか、財産の払い出しの手続きは一体どうなってるのかなということを伺って、財政課に行き、総務課に行き、会計課に行っていろいろと犬みたいに歩いてみたわけであります。 すると2月27日付の伝票がございました。これは不用品として、譲与のため払い出しますと、このような伝票であります。出納局長の印鑑もあります。稟議が済んでおります。2月27日であります。そこで私がハタと思いましたのは、6月定例会におきまして市長が答弁されました。3月1日にあったのだけれども前の日に官邸から電話が入った。前の日といえば2月28日かなと思っておりましたから、やー、2月27日、1日違いではあるけれどもこういうものなのか。それはそれで勉強になりました。 それから財政課に参りまして、いわゆる財産調書というのがございます。寄贈したり、あるいは寄附をいただいたものを管理している元帳があるわけであります。今時定例会にも皆さんの議員のお手元に、財産に関する調書が出ております。あの中にはっきり出ておるわけであります。松陰群像といたしまして、〇5ゼロ〇5と出ております。〇5というのは昨年の初めでしょうか、昨年度中の移動について書いてあるわけでありますから、昨年度の初めには松陰群像が五つあった。17年度中の移動はゼロである。そして17年度の終わりですね、これは5だ。すなわち移動はないわけであります。しかし、実際に2月27日は伝票が切られて松陰群像が1点払い出されておるわけでありますから、5、1、4となるのが普通であります。 そこで財政課長非常に丁寧に御説明をいただきました。また、財政課長だけではありません。その机の周辺に3、4名の若い財政課の皆さんも集まっていただきましていろいろと御指導いただきました。その熱意たるは大したものです。あそこに財政課長おりますけれども、たいしたものであります。私は敬意を払っておきたいと思います。 ああいう財政課長が萩におれば、萩の将来は安心であります。でも、注文をつけておきたい。5ゼロ5ではなくて、5、1、4となるべきところでありますよね。財政課長の説明であります。これは一つ出て一つ入ったから5ゼロ5なのだという説明がありました。なるほどなと思いまして、また私は犬のように歩いたわけであります。木間中学から1点寄贈された。1点寄贈されたというよりも、木間中学にあったものが、台帳に載っていなかったからそれを届け出た。だからプラスマイナスゼロになって5ゼロ5だ。 それで私は木間中の教頭先生にお尋ねをいたしました。この松陰像がまあ管財の方といいますか、いつごろ届け出られたかといったら18年の8月20日だ。18年の8月20日であります。17年度中の移動の調書であります。 これまた私大変御無礼ながら、財政課長にそのことを申し上げました。そしたら財政課長ちょっとムカッときたのでしょうね。あんまり軽い返事ではありませんでしたが、いずれにせよいろいろ実務の面では御苦労が多々あると思いますが、どうぞ頑張って萩市発展のためにやってもらいたいと思います。 時間がきましたので失礼をいたします。ありがとうございました。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 会計手続きで、不用という表現でありますが、これは会計上、会計手続き上、その言葉しかないわけでありますから、決して恐れ多くも松陰先生の像を不用品として取り扱ったということではなくて、会計手続き上の書類ではあれしか言葉がないのですね。だから譲渡する場合はそういうふうな形で言葉を使ってるということ。 そして今5ゼロ5ということは、いろいろあのときに松陰像をいろいろな形で調査をしましたときに、木間の像もあるということが台帳でわかりましたものですから、それが登載をされてないということもわかったものでありますから、5ゼロ、ゼロの意味はプラス1マイナス1ゼロと、こういうふうに聞いてるところであります。 ○議長(青木賢次君) 大村議員の質問は終わりました。 以上で本日の一般質問は終了いたします。 これをもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。最終日は9月21日、午後2時から会議を開きますので、それぞれの委員会におかれましては、付託いたしました議案の審査が終了いたしますよう御協力お願いいたします。 本日はこれをもって散会いたします。     午後 3時11分散会──────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  平成18年9月8日   萩市議会議 長  青 木 賢 次       議 員  左 野 忠 良       議 員  世 良 眞名夫...