2018年11月26日:
平成30年第5回
定例会(1日目) 本文 ▼最初の
ヒットへ(全 0
ヒット) 午前10時00分
開会開議
────────────・────・────────────
◯ 議長(
坂井芳浩議長) おはようございます。ただいまから、
平成30年第5回
山口市議会定例会を開会いたします。
本日の
会議を開きます。
本日の
議事日程は、お
手元に
配付のとおりであります。
日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。本日の
会議録署名議員は、4番、
山下宏議員及び31番、
重見秀和議員を指名いたします。
日程第2、
会期の
決定を
議題といたします。お諮りいたします。
今期定例会の
会期は、本日から12月14日までの19日間といたしたいと思います。これに御
異議はありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 御
異議なしと認めます。よって、
会期は19日間と
決定いたしました。
会期日程につきましては、お
手元に
配付の
会期日程表のとおりであります。
日程第3、
市政概況報告から
日程第38、
議案第35
号教育委員会の
委員の
任命についてまでの36件を
一括議題といたします。
市長から
市政概況報告及び各
議案に対する
提案理由の
説明を求めます。
渡辺市長。
〔
市長 渡辺純忠君登壇〕
◯ 市長(
渡辺純忠君) 皆さん、おはようございます。本日、
平成30年度
山口市
一般会計補正予算その他諸
議案の御
審議をいただきますため、
平成30年第5回
山口市議会定例会を招集いたしましたところ、
議員の
皆様方には何かと御多用の中を御参集を賜りまして、まことにありがとうございます。
それでは、
議案の
説明に入ります前に、その後の
市政の
概況につきまして御
報告を申し上げます。まず、
農業試験場、
林業指導センター、
農業大
学校の
統合について申し上げます。御案内のとおり、県におかれましては、去る11月20日に「
農林業の知と技の
拠点」
形成基本計画(案)を公表され、
農林業における
先端技術開発と
人材育成を一体的に進める
拠点形成に向けて、
農業試験場、
林業指導センター、
農業大
学校を
統合し、その
統合場所につきましては
農業大
学校とすることを示されたところでございます。また、県の
基本計画案では、「
オープンイノベーションと
研究・
教育の一体化による新
技術開発の
活性化」「
教育の
高度化による
創造力と実践力豊かな
人材の
育成」、そして「大学、
企業、
生産者、
県民等との新しい
連携・
交流」を
拠点における新たな
取り組みとして掲げられているところでございます。こうした新たな
取り組みにつきましては、
統合による
効果を発揮する中で可能となるものと認識をいたしておりまして、本県全体の
農林業の
成長産業化につながり、そして
本市の
農林業振興に資する形となるものと考えております。あわせて、これまで
本市は、
統合に当たっての
本市への十分な
情報提供と
協議の場の
確保を県に対して要望してまいりました中で、去る11月20日に、県から
本市に対しまして、
農業試験場等の
跡地利用のあり方について、県と
本市の
協議の場を設けたい旨の御
提案があったところでございます。現在、
本市におきましては、
農業試験場のございます
大内地域の
人口増加や
市街地化の
状況、
雨水排水対策、
交通安全対策、
道路整備の
必要性などについて、いわゆる
ケーススタディとしての諸
課題の
研究をいたしているところでございますが、このたびの県からの御
提案を受けまして、
農業試験場跡地の
利用方策に係る
庁内検討組織を立ち上げることといたしたところでございます。こうしたことから、11月22日に県知事に対しまして、
農業試験場等の
跡地利用の
検討に際しては、県全体の
発展につながる
県施設等の
検討や
本市の
発展につながる公的な
施設等の
検討とともに、現在の
農業試験場周辺における諸
課題を踏まえた
検討が図られるよう
お願いをいたし、あわせて、
本市との
協議の場の
設置も要請をいたしたところでございます。いずれにいたしましても、今後、
農業試験場等の
跡地利用につきましては、
本市の
市街地における貴重な大
規模用地の
活用が、
本市はもとより、県全体の
発展に寄与する形となるように、県と一体となって進めてまいりたいと考えているところでございます。
次に、新
山口駅
北地区
拠点施設整備の
進捗状況について申し上げます。新
山口駅
北地区
拠点施設整備につきましては、本年6月に
基本設計を公表いたしまして、
平成33年4月の
開館に向け、現在、
実施設計及び
施設の
運営計画の
策定等に取り組んでいるところでございます。こうした中で、
山口県及び
関係機関におかれましては、よろず
支援拠点を初め40人の
専門職が中心となって、
地域中核企業の
経営及び
技術課題解決への総合的な
支援、
企業の
経営革新計画に向けた
ハンズオン支援等を行われている
公益財団法人やま
ぐち産業振興財団の
拠点施設における
公的機関オフィスへの全面的な
移転の
決定をいただいたところでございます。あわせて、若者、女性、シニアを対象に専門的できめ細やかな
就職支援等を
ワンストップで
提供される
山口し
ごとセンター、
福祉、
介護における
人材確保支援、
離職介護人材の再
就職支援等を行われる
山口県
福祉人材センターにつきましても
拠点施設への
移転が
決定されるなど、県におかれましては、多大なる御尽力をいただいたところでございます。
本市にとりましても、広域かつ高次な
産業支援、
人材支援機能の集積を図ることは、
山口県ナンバーワンの
ビジネス街の
形成に向けて欠かせないことから、
公益財団法人やま
ぐち産業振興財団等の
入居に必要となる
面積を
確保するため、
産業交流拠点施設の
延べ床面積を
基本設計時に比べて1,083平方メートル拡張し、1万4,896平方メートルといたし、
産業交流拠点として広域的な
経済波及効果を生み出す
取り組みをダイナミックに展開してまいる
所存でございます。引き続き、
開館に向けまして、
県等の
入居機関等の
連携を深めてまいりますとともに、
拠点施設内の
機能であります市が主体となります
山口商工会議所等と
連携して運営していく
市産業支援センター機能を含む
産業交流スペースを初め、2,000席の
収容能力を有する多
目的ホール、
産業人材の
育成施設となる
アカデミーハウス、さらには
ヘルスケア商品の
開発等を行う実証の場ともなるライフイノベーションラボなど、各
機能の
運営計画の
策定、
施設内外との
連携体制の確立を図ってまいります。
次に、ゆめ
花博の
閉幕について申し上げます。9月14日から11月4日までの52日間、「
山口から開花する、
未来への種まき。~150年を振り返り、次の150年につなぐ~」を
テーマに
開催してまいりました
山口ゆめ
花博は、連日多くの
皆様に御来場いただきまして、
目標来場者数の50万人を大きく上回ります
延べ136万人を超える
来場者をお迎えいたし、
大変盛況のうちに
閉幕をいたしました。
花博を運営し、温かい
おもてなしの心で支えていただきました
関係団体の
皆様、また多くのボランティアの
皆様に厚くお礼を申し上げます。
開催中、10月3日には、中心的な
行事である
全国都市緑化祭を、
秋篠宮同妃両殿下の御臨席のもとに行いまして、
県木であるアカマツの
記念植樹を行っていただいたところでございます。また、10月7日に行いました「
山口市の日」では、期間中最多となります7万7,000人余りの
皆様に御来場いただき、
本市の
魅力を発信できたものと考えております。
花博は、1,000万の花が咲き誇る大花壇のほか、
日本一に挑戦する遊具の数々などで、多くの方々に楽しんでいただきました。さまざまな
イベントの
実施や
効果的な
広報活動などが多くの
来場者を呼び込み、リピーターを生じさせ、
来場者数の
増加の要因になったものと考えております。
本市といたしましても、
湯田温泉の
温泉水を直送する
足湯施設湯田温泉別湯や蒸し
ふく料理の
提供により、
湯田温泉の湯と食を大いにPRいたしますとともに、
花博の
盛り上がりに貢献できたと考えております。なお、大変御好評をいただきました
日本一高い木のブランコにつきましては、12月24日までの
土日祝日において
利用が可能なほか、
湯田温泉別湯は、
イベントでの
活用などを想定して、当面、存置することとしており、いましばらく、
花博の余韻を楽しんでいただけます。
本市といたしましては、この
花博の
盛り上がりを
一過性の
イベントにすることなく、今後の
緑化意識の向上、公園の新たな
利活用の促進、
市民参加の
推進など、
本市の
未来に向けた
人づくりへと
発展させるとともに、緑豊かな潤いのある
まちづくりに向けた、さらなる
取り組みを
推進してまいる
所存でございます。
次に、第20回
日本・
スペイン・
シンポジウムの
開催について申し上げます。11月22日に
開催いたしました、この
シンポジウムは、
日本及び
スペイン両国から各界の有識者が
参加し、
両国の
相互理解や
協力関係を深めることを
目的に、
両国の外務省の主催のもと、毎年、会場を
日本と
スペイン交互に移して
開催される
国際会議でございます。
日西外交樹立150周年の節目となります今年度は、
スペインの
ホストタウン登録をしております、
本市、
山口県及び宇部市が
連携いたしまして誘致、
開催をいたしたところでございます。
シンポジウムは、
両国の
関係者並びに
市民、
県民の
皆様約120名に御
参加をいただきまして、
早期発効が期待されます
経済上の
連携に関する
日本国と
欧州連合との間の協定、いわゆる日・
EU経済連携協定による
両国のさらなる
連携強化について、活発な
意見交換が行われたところでございます。
シンポジウムの
開催に当たりましては、
民間団体の
皆様にも参画をいただき、
実行委員会を
設置いたしまして、
シンポジウムへの
参加者の
皆様に
山口の
魅力を体感いただくさまざまな
おもてなしを行いますとともに、
関連行事といたしまして、9月下旬から
市民や
県民の
皆様に向けまして
スペインの
魅力を紹介するため、
山口ゆめ
花博における
スペインデーの
開催を初め、
日本・
スペイン外交樹立150年
記念パネル展など、さまざまな
行事を行ってまいったところでございます。今後も、
ホストタウンを契機といたします、
山口と
スペインの
友好関係の強化や
交流人口の拡大に向けた
取り組みを、鋭意進めてまいりたいと考えております。
次に、
史跡周防鋳銭司跡から出土した
平安時代の長年
大宝銭について申し上げます。長年
大宝銭は、いわゆる皇朝十二銭の
一つでございまして、
平安時代の848年から859年にかけて鋳造された
銭貨でございます。昨年度に
山口大学との協働で
実施いたしました
史跡周防鋳銭司跡第3次
調査により出土したもので、出土時の状態は、土と
さびに覆われた
最大幅4センチメートル程度、重さ約7グラムの
一つの塊でございました。その後、
公益財団法人元興寺文化財研究所の
全面協力により、
銭貨の
クリーニング作業や解析を行った結果、長年
大宝銭5枚と
貨幣の小片が
さびで重なっていることから、鋳造に失敗した鋳損じ銭である
可能性が高いことが判明したものでございます。また、長年
大宝銭の鋳損じ銭が複数枚まとまって出土することは極めてまれでありまして、
歴史史料に記された
鋳銭司の鋳
銭工房が
出土地周辺に存在したことをさらに裏づけるとともに、古代の
貨幣史や
平安時代の
貨幣生産技術を明らかにする上でも極めて重要な発見でございます。なお、本年8月から11月中旬まで
実施いたしておりました第4次
調査におきましても、金属を溶かす炉の跡を確認いたしておりまして、今後もさらに詳細な
調査を進めてまいり、
全容解明に向けて努めてまいりたいと存じます。
次に、
中央図書館15周年
記念事業について申し上げます。
山口市立中央図書館は、
平成15年11月の
開館から15周年を迎えるに当たり、
図書館と
まちのさまざまな資源がコラボレーションし、本を起点とした新たな
学びや活動の場の創出を目指し、現在、
まちじゅう読書推進プロジェクトとして、2つの
事業に取り組んでおります。
1つ目は、
施設のリニューアルでございまして、従来の
図書館機能に
付加価値を与えることで、
図書館全体としての
魅力を高めるとともに、
市民の
交流の場としても親しんでいただける心地よい空間に
整備するものでございます。具体的には、エントランスエリアの書架や
閲覧席を刷新することで、快適で落ち着いた
雰囲気づくりを進めますとともに、
ライブラリーコンサートも
実施できる
交流スペースを
整備するものでございます。また、
テーマに応じた講座や
セミナー開催などに
利用できますよう、
共同利用スペースを改修するものでございます。このたびの
整備につきましては、
平成31年2月1日から行う
予定でございまして、3月中旬にはリニューアルオープンすることといたしております。その間は休館となりますが、御予約いただいた
図書の貸し出しなどにつきましては御
利用いただけますので、御不便をおかけいたしますが、御理解を賜りますよう
お願いを申し上げます。
2つ目は、
まちに本が飛び出す
図書館活動でございます。これは人が集まる
場所に、
図書館が毎月
図書をお届けする
サテライトライブラリーを
設置することで、
図書を手にとっていただき、
図書館や
読書をより身近に感じていただこうとするものでございます。現在、市内の
カフェ6店舗に
サテライトライブラリーの
設置を
お願いし、試行しているところでございまして、来年度からの
本格実施を目指し、
カフェ以外の
場所への
設置も想定した
取り組みを進めてまいりたいと考えております。今後も、本を通じた
交流や出会い、本が持つ情報の発信や
活用などを
支援していくサービスを充実させまして、
市民の
皆様の役に立つ
図書館、そして「
日本一 本を読む
まち」の実現に向けて取り組んでまいる
所存でございます。
以上で、
市政の
概況報告を終わりまして、
議案説明に入らさせていただきます。
議案第1号の
平成30年度
山口市
一般会計補正予算につきましては、
歳入歳出予算の
総額にそれぞれ3,418万1,000円を追加し、
歳入歳出予算の
総額をそれぞれ876億7,705万6,000円といたしております。それでは、
歳出予算からその
概要を御
説明申し上げます。まず、
人事異動に伴う
人件費につきまして、
所要の
補正をいたしております。このほか
総務費につきまして、
総務管理費1,188万円を追加計上いたしております。このうち850万円につきましては、
新本庁舎の
整備に伴いまして、
庁舎建設予定地における断層の
調査に要する経費を計上するものでございます。
民生費につきましては、
児童福祉費1,223万円を追加計上いたしております。
農林水産業費につきましては、
農業費907万1,000円、
林業費100万円をそれぞれ追加計上いたしております。次に、
歳入予算につきましては、
特定財源といたしまして、
国庫支出金250万円、
県支出金750万円、
市債650万円をそれぞれ追加計上いたしております。また、
一般財源といたしまして、繰越金1,768万1,000円を追加計上いたしております。第2条の
債務負担行為の
補正につきましては、
山口市
南部運動広場指定管理料ほか25
事業に係る
債務負担行為の追加及び新
山口駅
北地区
拠点施設整備工事に係る
債務負担行為の
変更をいたすものでございます。第3条の
地方債の
補正につきましては、今回
補正いたします
事業に見込まれる起債につきまして、その
限度額の
変更をいたすものでございます。
議案第2号は、
山口市
水道事業等の
設置等に関する
条例の一部を改正する
条例でございます。これは、
山口市
公共下水道事業計画の
変更に伴い、
計画処理人口等の
経営の
基本事項につきまして
所要の改正をいたすものでございます。