令和 2年 3月定例会(第1回)令和2年3月(第1回)
宇部市議会定例会会議録 第6号議 事 日 程 (第6号) 令和2年3月25日(水曜日)───── 午前10時開議 ─────第1 会議録署名議員の指名第2 議案第21号から第31号まで、第42号、第45号及び第46号について(
総務財政委員会委員長報告、質疑・討論・表決) 議案第21号 宇部市消防団条例中一部改正の件 議案第22号 宇部市基金の設置、管理及び処分に関する条例中一部改正の件 議案第23号 宇部市長等の給与に関する条例中一部改正の件 議案第24号 宇部市職員の給与に関する条例中一部改正の件 議案第25号 宇部市職員の給与に関する条例の特例に関する条例中一部改正の件 議案第26号 宇部市
職員特殊勤務手当支給条例中一部改正の件 議案第27号 宇部市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例中一部改正の件 議案第28号 宇部市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例中一部改正の件 議案第29号 宇部市職員の育児休業等に関する条例中一部改正の件 議案第30号 宇部市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例制定の件 議案第31号 宇部市
固定資産評価審査委員会条例中一部改正の件 議案第42号 山口県市町総合事務組合の共同処理する事務及び規約の変更について 議案第45号 宇部市非常勤職員の報酬及び費用弁償条例等の一部を改正する条例制定の件 議案第46号 宇部市
行政財産使用料徴収条例中一部改正の件第3 議案第34号、第35号、第47号及び第48号並びに令和元年議案第104号について(
文教民生委員会委員長報告、質疑・討論・表決) 議案第34号 宇部市
国民健康保険条例中一部改正の件 議案第35号 宇部市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例中一部改正の件 議案第47号 宇部市体育施設条例中一部改正の件 議案第48号 宇部市災害弔慰金の支給等に関する条例中一部改正の件 令和元年議案第104号 宇部市ふれあいセンター条例中一部改正の件(閉会中継続審査分)第4 議案第36号から第41号まで及び第43号について(
産業建設委員会委員長報告、質疑・討論・表決) 議案第36号 宇部市
事業所設置奨励条例中一部改正の件 議案第37号 宇部市
中央卸売市場業務条例中一部改正の件 議案第38号 宇部市
地方卸売市場業務条例中一部改正の件 議案第39号 宇部市
道路占用料徴収条例中一部改正の件 議案第40号
宇部市営住宅条例中一部改正の件 議案第41号 地方自治法等の一部を改正する法律の制定に伴う関係条例の整理に関する条例制定の件 議案第43号 宇部市旧宇部銀行館に係る指定管理者の指定の件第5 議案第1号から第20号までについて(
予算決算委員会委員長報告、質疑・討論・表決) 議案第 1号 令和2年度宇部市一般会計予算 議案第 2号 令和2年度宇部市
公共用地造成事業特別会計予算 議案第 3号 令和2年度宇部市
食肉センター事業特別会計予算 議案第 4号 令和2年度宇部市
介護保険事業特別会計予算 議案第 5号 令和2年度宇部市
国民健康保険事業特別会計予算 議案第 6号 令和2年度宇部市
後期高齢者医療特別会計予算 議案第 7号 令和2年度宇部市
中央卸売市場事業特別会計予算 議案第 8号 令和2年度宇部市
地方卸売市場事業特別会計予算 議案第 9号 令和2年度宇部市
農業集落排水事業特別会計予算 議案第10号 令和2年度宇部市
水道事業会計予算 議案第11号 令和2年度宇部市
下水道事業会計予算 議案第12号 令和2年度宇部市
交通事業会計予算 議案第13号 令和元年度宇部市
一般会計補正予算(第5回) 議案第14号 令和元年度宇部市
介護保険事業特別会計補正予算(第3回) 議案第15号 令和元年度宇部市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第3回) 議案第16号 令和元年度宇部市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2回) 議案第17号 令和元
年度宇部市営駐車場事業特別会計補正予算(第2回) 議案第18号 令和元年度宇部市
水道事業会計補正予算(第2回) 議案第19号 令和元年度宇部市
下水道事業会計補正予算(第3回) 議案第20号 令和元年度宇部市
交通事業会計補正予算(第1回)第6 議案第50号について……(総合審議) 議案第50号 令和元年度宇部市
一般会計補正予算(第6回)第7 議案第49号について……(総合審議) 議案第49号 地方自治法第百八十条第一項の規定による
市長専決処分事項中一部改正の件第8 議員派遣の件第9 閉会中の継続審査の申し出に対する決定について (文教民生委員会) 議案第32号 宇部市廃棄物の処理及び清掃に関する条例中一部改正の件 議案第33号 宇部市一般廃棄物の処理手数料に係る証紙に関する条例制定の件────────────────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程の全部────────────────────────────────────────出席議員(28名) 1番 浅 田 徹 君 2番 藤 井 岳 志 君 3番 大 石 文 女 君 4番 氏 原 秀 城 君 5番 唐 津 正 一 君 6番 青 谷 和 彦 君 7番 早 野 敦 君 8番 芥 川 貴久爾 君 9番 時 田 洋 輔 君 10番 荒 川 憲 幸 君 11番 山 下 則 芳 君 12番 重 枝 尚 治 君 13番 城 美 暁 君 14番 高 井 智 子 君 15番 黒 川 康 弘 君 16番 河 崎 運 君 17番 山 下 節 子 君 18番 志 賀 光 法 君 19番 安 藤 巧 君 20番 鴻 池 博 之 君 21番 岩 村 誠 君 22番 田 中 文 代 君 23番 笠 井 泰 孝 君 24番 猶 克 実 君 25番 兼 広 三 朗 君 26番 新 城 寛 徳 君 27番 長谷川 耕 二 君 28番 射 場 博 義 君────────────────────────────────────────欠席議員(0名) ────────────────────────────────────────説明のため出席した者 市長 久 保 田 后 子 君 副市長 和 田 誠 一 郎 君 常勤の監査委員 床 本 隆 夫 君 教育長 野 口 政 吾 君
上下水道事業管理者 片 岡 昭 憲 君 交通事業管理者 大 谷 唯 輝 君 総合戦略局長 安 平 幸 治 君 防災危機管理監 栢 耕 太 郎 君 政策広報室長 望 月 知 子 君 総務財務部長 正 木 弘 君 観光・
シティプロモーション推進部長 庄 賀 美 和 子 君 市民環境部長 藤 崎 昌 治 君 健康福祉部長(福祉事務所長) 中 野 加 代 子 君 こども・若者応援部長 上 村 浩 司 君 商工水産部長 三 戸 敏 彰 君 都市整備部長 小 森 和 雄 君 北部・農林振興部長 廣 中 昭 久 君 教育部長 佐 野 恵 子 君────────────────────────────────────────
事務局職員出席者 局長 山 﨑 泰 秀 君 次長 西 丸 太 佳 夫 君 議事総務課長 谷 山 豊 三 郎 君 議事総務課副課長 池 田 篤 史 君 議事総務課副課長 岩 本 浩 志 君 書記 矢 田 亜 矢 子 君 書記 川 村 真 由 美 君 書記 糸 永 真 奈 美 君───────────────────────────────────────────── 午前10時開議 ─────
○議長(射場博義君) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。 〔諸般の報告〕
○議長(射場博義君) この際、事務局から諸般の報告をさせます。
◎事務局次長(西丸太佳夫君) 報告いたします。 本日の出席議員数は28名であります。 次に、2月13日付をもちまして、文教民生委員長から閉会中の継続審査事件に対する審査報告書を受理いたしました。 また、3月24日付をもちまして、各常任委員長から付託事件に対する審査報告書を受理いたしました。 また、同日付をもちまして、文教民生委員長から目下委員会において審査中の事件について閉会中の継続審査申し出書を受理いたしました。 次に、付議事件の追加提出について申し上げます。 本日付をもちまして、市長から令和元年度宇部市
一般会計補正予算(第6回)の議案の提出がありました。 また、同日付をもちまして、議会運営委員長から地方自治法第180条第1項の規定による
市長専決処分事項中一部改正の件の議案の提出がありました。 以上で報告を終わります。
○議長(射場博義君) 以上で、諸般の報告は終わりました。────────────────────────────────────────
△日程第1会議録署名議員の指名
○議長(射場博義君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において、浅田徹君、長谷川耕二君を指名いたします。────────────────────────────────────────
△日程第2議案第21号から第31号まで、第42号、第45号及び第46号について(
総務財政委員会委員長報告、質疑・討論・表決)
○議長(射場博義君) 次に、日程第2、総務財政委員会から報告のありました議案第21号から第31号まで、第42号、第45号及び第46号の14件を一括議題といたします。 委員長の報告を求めます。
岩村総務財政委員長。 〔21番 岩村 誠 君 登壇〕
◎21番(岩村誠君) ただいま議題となりました議案第21号宇部市消防団条例中一部改正の件外13件について、付託されました総務財政委員会の審査の結果及び審査の概要を御報告申し上げます。 まず、審査の結果ですが、議案第21号から第23号まで、第26号から第31号まで、第42号及び第45号については全会一致をもって、議案第24号、第25号及び第46号については賛成多数をもって、本日お手元に配付の
委員会審査報告書に記載のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、審査の概要について申し上げます。 議案第46号宇部市
行政財産使用料徴収条例中一部改正の件は、市職員が通勤のため行政財産を駐車場として使用する場合に、新たに使用料を徴収することとするため、当該使用料の額等に係る規定を新設するものです。なお、1月当たりの使用料は、自動車1台につき800円、二輪自動車1台につき128円です。 それでは、本案に対する審査の過程でなされた主な質疑を申し上げます。 まず、本来、通勤に必要な駐車場は確保されるべきものと考えるが、駐車場を整備することなく、使用料を徴収するという考えに至った経緯についてただしたところ、以前より、本庁に勤務する職員は民間の駐車場を借りて利用料金を支払っている一方で、本庁以外の職場に勤務する職員は施設の余剰地に駐車し、利用料金を支払っていないため、職員間の公平性に欠けるという議論があった。また、使用許可を受けることなく通勤用自家用車を行政財産の敷地に駐車することは目的外使用に当たるとの判例があることに加え、さきの令和元年12月定例会で議員から指摘を受けたこともあり、職員団体と協議を行い、使用料を徴収することについて合意を得たため、このたびの見直しに至ったものであるとのことでした。 次に、自家用車を公務で使用する場合は使用料徴収の対象となるのかただしたところ、原則的には対象とならないとのことでした。 次に、本条例改正により使用料を徴収することとなるものから自転車が対象外となっている理由についてただしたところ、本市はエコ通勤を推奨しており、公共交通機関や徒歩、自転車での通勤を呼びかけていること、また、自転車は自動車や二輪自動車に比べて占有する面積が小さく、算定した使用料が非常に少額となることから対象外としているとのことでした。 次に、現在、職員の駐車場料金は手当として支給されているのかただしたところ、通勤手当は国の通勤手当を参考に通勤距離に応じて金額を支給しているが、駐車場料金については支給していないとのことでした。 次に、学校施設において、使用料徴収の対象者となる職員についてただしたところ、市が雇用している職員を対象とし、県から出向されている教員については、今後、検証・検討を進めていくとのことでした。 次に、使用料の設定に当たり、公有施設周辺にある民間の駐車場料金との比較はしたのか、また、全施設統一の使用料とした理由についてただしたところ、使用料の算出において、周辺の民間の駐車場料金との比較はしていない。地理的にも市内に分散し比較的使用者が多い、本庁、北部総合支所、保全センター、
西岐波市民センターの4施設の土地評価額の平均を統一単価として算出した。使用料を全施設統一とした理由については、職員間の公平性の確保や、徴収事務の効率化を図るためとのことでした。 以上のような質疑がなされた後、採決の結果、冒頭申し上げましたとおり、賛成多数をもって可決すべきものと決定しました。 以上が、本委員会における審査の概要です。 その他の議案につきましては、本席から特に御説明申し上げる事項はございません。 よろしく御審議くださるようお願いしまして、総務財政委員会の報告を終わります。
○議長(射場博義君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、委員長の報告に対する質疑を終結いたします。 これより、討論、表決に入ります。 まず、議案第21号から第23号まで、第26号から第31号まで、第42号及び第45号の11件を一括議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 ただいま議題となっています議案11件は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立全員です。 よって、議案11件は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第24号宇部市職員の給与に関する条例中一部改正の件を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第24号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第24号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第25号宇部市職員の給与に関する条例の特例に関する条例中一部改正の件を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第25号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第25号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第46号宇部市
行政財産使用料徴収条例中一部改正の件を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第46号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第46号は、原案のとおり可決されました。────────────────────────────────────────
△日程第3議案第34号、第35号、第47号及び第48号並びに令和元年議案第104号について(
文教民生委員会委員長報告、質疑・討論・表決)
○議長(射場博義君) 次に、日程第3、文教民生委員会から報告のありました議案第34号、第35号、第47号及び第48号並びに閉会中の継続審査に付した令和元年議案第104号の5件を一括議題といたします。 委員長の報告を求めます。
黒川文教民生委員長。 〔15番 黒川 康弘 君 登壇〕
◎15番(黒川康弘君) ただいま議題となりました議案《第45号》(《 》は263ページで訂正)宇部市
国民健康保険条例中一部改正の件外4件について、付託されました文教民生委員会の審査の結果及び審査の概要を御報告申し上げます。 まず、審査の結果ですが、議案第47号及び第48号については全会一致をもって、第34号及び第35号については賛成多数をもって、また、閉会中の継続審査に付した令和元年議案第104号については賛成少数をもって、本日お手元に配付の
委員会審査報告書に記載のとおり決定しました。 それでは、審査の概要について申し上げます。 まず、議案第35号宇部市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例中一部改正の件についてです。 本案は、
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、
放課後児童支援員に係る経過措置の期間の延長その他所要の整備を行うものです。 それでは、審査の過程でなされた主なものを申し上げます。 まず、
放課後児童支援員に係る認定資格研修を修了していない「みなし支援員」が、
放課後児童健全育成事業に従事することができる経過措置期間はいつまでになるかただしたところ、本市においては、
放課後児童支援員189名のうち9名がみなし支援員となっており、このたびの条例改正によりその経過措置を令和5年3月31日までとするものである。みなし支援員に対しては、令和2年度中に、市が指定する研修を受講するよう指導しており、当該研修の修了後、支援員として雇用することとしている。 なお、今後、さらに支援体制の拡充を図っていくため、新たな支援員の確保を予定しているとのことでした。 次に、認定資格研修の期間についてただしたところ、当該研修は山口県が開催しているもので、県内3会場で行われ、4日間の研修日程となっている。当該研修を修了すれば放課後児童指導員の資格を取得することができるとのことでした。 次に、研修未受講者であるみなし支援員に、安心して子供を預けることは難しいと考えるが、保育の質をいかに担保していくのかただしたところ、本市独自で
宇部フロンティア大学に委託し
放課後児童支援員研修を実施しており、その他、学童保育に関する研修メニューについても情報を提供し、広く受講勧奨することで、保育の質を担保していくとのことでした。 以上のような質疑の後、討論の場において、国の基準は、子育て支援に関する規定の緩和で、保育の質を低下させることにつながるものである。本市独自の研修課程を設けているにしても、国の基準を参酌し、研修予定者をみなし支援員として採用を認める本案は、子供の健全育成という観点からすると、非常に危ういものであると考え、本案には反対するとの討論がなされましたが、採決の結果、冒頭申し上げましたとおり、賛成多数をもって可決すべきものと決定しました。 次に、令和元年議案第104宇部市ふれあいセンター条例中一部改正の件についてです。 本案は、ふれあいセンターの利用促進を図ることを目的として、民間団体による管理が可能となるよう、指定管理に関する規定を整備するもので、令和元年12月定例会に上程され、本委員会に付託されましたが、指定管理者に関する基準や使用料収入と指定管理料の流れなどが十分に精査できていないこと、また、指定管理者を導入した場合のデメリットに対する改善策等が不明瞭であることなど、今後、さらに検討を要する必要があることから、閉会中の継続審査に付すこととしたものです。 本委員会では、閉会中の去る1月23日、同月31日、2月12日の3回にわたり慎重に審査を重ねてまいりました。 以下、審査の過程でなされた主な質疑を申し上げます。 まず、本案の提案理由である、指定管理に関する規定を整備する市の狙いは何かただしたところ、現在、地域は、人口減少や担い手の高齢化、連帯意識の希薄化など多くの課題を抱えており、その解決に向けては、住民自治による、多様な主体が関わる、地域で支え合う仕組みづくりが求められている。指定管理者制度の導入を契機に、ふれあいセンターを地域の活動拠点とし、地域の自主的な活動を促進していきたいとの観点から本案を提案したものである。 しかしながら、地域の実情に鑑み、地域に寄り添った支援が必要と判断していることから、今後、中間支援組織を立ち上げていくとともに、その中で、指定管理の導入に向けた支援を行っていくとのことでした。 次に、中間支援組織が行う具体的な支援内容についてただしたところ、地域計画に基づいた地域活動の支援や中間支援組織のネットワークを活用した地域運営に関わる人材支援、また、会計、税務等の実務面の支援や住民意識の醸成への取組などを行うことが考えられるとのことでした。 次に、
指定管理者制度導入は市内24センターで一律に行うべきではないかただしたところ、各地域において、地域運営に関わる組織体制などには違いがあり、一律に導入することは難しいと考える。まずは、地域の意見も聞きながら、できる地域から導入をしていきたい。併せて、地域運営に関する基盤づくり及び組織力強化の支援を図るとともに、地域内外の団体等とも連携を深め、専門的知見やノウハウを活用し、指定管理導入に係る環境整備をしていきたいと考えている。 なお、導入に当たっては、地域の実情を十分把握した上で、地域に寄り添い、住民の意見を取り入れながら進めていくこととしているとのことでした。 次に、指定管理の導入によって、センターの利用促進につながるとする根拠についてただしたところ、指定管理移行へのプロセスにおいて、地域の自主性・自立性が高まるとともに、センターを活動拠点として、企業や市民活動団体など多様な主体と連携した取組や、地域の独自性を生かした様々な利活用が図られることが期待され、利用促進につながると考えているとのことでした。 以上のような質疑の後、討論の場においては、まず、反対の立場から、指定管理者による地域運営よりも、地域は市の支援を必要としており、そちらを優先すべきである。市が取り組もうとしている支援や中間支援組織についても具体性がなく、本案には反対する。 次に、市が想定している指定管理者、また、支援内容について詳細が示されておらず、実現可能な制度設計ができているとは思えない。指定管理者制度の導入に当たっては、地域が納得するものを提示すべきであり、地域に混乱を招くと予想されるため、本案には反対する。 次に、指定管理者制度の導入に当たり、①段階的に指定管理者制度を導入する明確な根拠、②
指定管理者制度導入によるメリット及びデメリットとデメリットに対する改善策、③民間団体を指定管理者とした場合の管理方法や指定管理料の算出基準、④指定管理者制度を導入している他の自治体との比較検証、以上4点について十分な検討がなされていないことから、本市に最適な指定管理者制度が構築されているとは考えられず、持続可能な社会を目指す本市の方針にそぐわないため、本案には反対する。 さらに、本条例の施行により、社会教育の推進が実行できるとは思えないため、本案には反対するとの討論がなされました。 次に、賛成の立場から、指定管理者制度の導入については、まだ多くの課題があると考えるが、地域運営においては行政主導ではなく、あくまで市民が主体性を持って進めていくべきである。諸課題についても、住民自らが考え、解決していく必要があることから、本案に賛成するとの討論がなされました。 さらに、他の自治体の導入事例を検証し、本市に適した指定管理者制度を導入することは、センターの利用促進につながることから、本案に賛成するとの討論がありました。 この後行った採決の結果、令和元年議案第104号は、冒頭申し上げましたとおり、賛成少数をもって否決すべきものと決定しました。 次に、閉会中の継続審査の申し出を行うことに決定した、議案第32号宇部市廃棄物の処理及び清掃に関する条例中一部改正の件及び議案第33号宇部市一般廃棄物の処理手数料に係る証紙に関する条例制定の件について、審査の状況を御報告申し上げます。 まず、議案第32号は、市の焼却施設及び宇部市リサイクルプラザに直接一般廃棄物を搬入する場合における処理手数料の額の改定を行うとともに、定期的に収集する一般廃棄物において生じたじんかいを指定ごみ袋により、一般廃棄物の収集場所に排出する場合における処理手数料を新設するものであり、議案第33号は、一般家庭において生じたじんかいを指定ごみ袋により一般廃棄物の収集場所に排出する場合に係る処理手数料を証紙により徴収するため、条例を制定するものです。 これら2議案は関連があることから、本委員会においては一括して審査しましたが、今回は結論を出すに至らず、賛成多数をもって、閉会中の継続審査の申し出を行うことに決定しました。 その主な理由としては、当該2議案については、住民への説明が不十分であるため周知が必要であると考えられ、条例施行は時期尚早であること。指定ごみ袋の有料化に関しては、県内他市と比較すると、価格設定が高いため見直すべきとの多数の市民の声を聞いていること。また、議案第32号については、手数料に関する減免規定を条例に明記すべきであることなど、今後、さらに検討する必要があるためです。 以上が、本委員会における審査の概要です。 その他の議案につきましては、本席から特に御説明申し上げる事項はありません。 よろしく御審議くださるようお願いし、文教民生委員会の報告を終わります。 なお、ただいま報告しましたところで、ちょっと間違いがありましたので、訂正させていただきます。報告の冒頭、宇部市
国民健康保険条例中一部改正の件の議案番号を「第45号」と申し上げましたが、正しくは「第34号」でした。おわびして訂正いたします。 以上で終わります。ありがとうございました。
○議長(射場博義君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、委員長の報告に対する質疑を終結いたします。 これより、討論、表決に入ります。 まず、議案第47号及び第48号の2件を一括議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 ただいま議題となっています議案2件は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立全員です。 よって、議案2件は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第34号宇部市
国民健康保険条例中一部改正の件を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第34号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第34号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第35号宇部市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例中一部改正の件を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第35号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第35号は、原案のとおり可決されました。 次に、閉会中の継続審査に付した令和元年議案第104号宇部市ふれあいセンター条例中一部改正の件を議題といたします。 討論はありませんか。
◎13番(城美暁君) それでは、議案第104号宇部市ふれあいセンター条例中一部改正の件について、会派を代表し、反対の立場で討論をします。 まずもって、私たちチーム創生は、この指定管理者制度の導入については転換期を迎えている地域自治において、地域に主体性を生み出し、地域で支え合う仕組みづくりに有効な手段の1つであると認識しており、制度導入そのものに反対する立場ではありません。 そもそも本議案については、指定管理を強制するものではなく、あくまで地域に選択権がある制度ということもあり、当初は賛成の意向でしたが、委員会における審査の過程の中で、執行部から、現状どの地域も様々な課題を抱えており、すぐに指定管理が始められるような地域はない。したがって、
指定管理者制度導入に当たっては、地域支援が前提であるとの説明がありました。 そこで、その前提となる地域支援策について確認をしましたが、具体性がなく未確定で不透明な要素が多いために、その支援策が地域組織の強化に寄与し、その先の
指定管理者制度導入につながるかどうかの判断が現時点では困難という結論に至りました。 そもそも地域への支援が前提であるならば、先に地域支援策を実施し、地域が指定管理について前向きに検討できる状況をつくり出してから本議案を上程することが正しい順序であり、また多くの課題を抱えつつも、地域のために日々奮闘されている方々の思いに配慮した対応であると思います。 本議会に上程された令和2年度一般会計予算案には、地域支援を担う中間支援組織設立のための費用も計上されていますが、まずはこれらの支援策における効果検証をしっかりと行いながら、様々ある指定管理方法についても、いま一度検討していただき、より本市の実情に適した制度とした上で、再度本議案を上程していただくことを要望し、反対の討論とします。
○議長(射場博義君) ほかにございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は否決ですので、原案について採決いたします。 令和元年議案第104号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立少数です。 よって、令和元年議案第104号は、否決されました。────────────────────────────────────────
△日程第4議案第36号から第41号まで及び第43号について(
産業建設委員会委員長報告、質疑・討論・表決)
○議長(射場博義君) 次に、日程第4、産業建設委員会から報告のありました議案第36号から第41号まで及び第43号の7件を一括議題といたします。 委員長の報告を求めます。時田産業建設委員長。 〔9番 時田 洋輔 君 登壇〕
◎9番(時田洋輔君) それでは、ただいま議題となりました議案第36号宇部市
事業所設置奨励条例中一部改正の件外6件について、付託されました産業建設委員会の審査の結果及び審査の概要を御報告申し上げます。 まず、審査の結果ですが、議案第36号から第41号の6件についてはいずれも全会一致をもって、また、第43号については賛成多数をもって、本日お手元に配付の
委員会審査報告書に記載のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、審査の概要について申し上げます。 まず、議案第37号宇部市
中央卸売市場業務条例中一部改正の件及び第38号宇部市
地方卸売市場業務条例中一部改正の件の2議案についてです。 これらは、卸売市場法及び食品流通構造改善促進法の一部を改正する法律により、卸売市場法が一部改正されたことに伴い、所要の整備を行うものです。 これら2議案は関連がありますので、本委員会においては一括して審査いたしました。 それでは、2議案に対する審査の過程でなされた主な質疑を申し上げます。 まず、宇部市の市場において、今までどおりの品揃えと価格は維持できるのかただしたところ、品揃えについては産地との関係をしっかり作り、宇部市に様々な品物が入ってくる体制を整えることを関係者と協議している。 これまで原則禁止だった市場外での販売について、例えば、物流の効率化により一括大量搬送したい産地側からの要請に対し、市場内では生鮮食料品等をさばききれないため、搬送を断ることとなる。よって、当該産地との取引関係が維持できなくなるケースが出てくる可能性があった。そのことにより、宇部市での必要量を遠方から買い付けしなければならない状況となり、結果として価格に影響を及ぼすことが考えられた。 こうしたことから、市場外での取引の規制を緩和することで、産地との関係をしっかり作り、品揃えの充実、価格の安定、販路拡大を図っていこうとするものである。 また、市場関係者においても、条例改正の趣旨を共有し、食品流通の合理化、生鮮食料品等の公正な取引環境の確保の促進に取り組みたいとのことでした。 以上のような質疑がなされた後、採決の結果、冒頭申し上げましたとおり、本案は全会一致をもって可決すべきものと決定しました。 次に、議案第43号宇部市旧宇部銀行館に係る指定管理者の指定の件についてです。 本案は、令和2年3月で指定管理者の指定期間が満了となります公の施設に関し、令和2年4月からの指定管理者を指定することについて、地方自治法の規定により、市議会の議決を求めるものです。 それでは、本案に対する審査の過程でなされた主な質疑を申し上げます。 まず、議案の上程が、12月議会から3月議会になったことについて、改めてただしたところ、中心市街地における社会情勢がめまぐるしく変化していく中、旧山口井筒屋宇部店の活用方法を検討するに当たり、中心市街地の全ての公共施設についても、老朽度合や利用状況等を総点検する必要が生じ、ヒストリア宇部についても果たすべき役割や運営方法などについて、サウンディング調査を実施し検討したところ、指定管理者制度を継続しながらも、サウンディング調査で得られた知見などを生かし、新たな展開を求めていくこととした。このことにより、当初の選定スケジュールから約3カ月の遅れが生じたものであるとのことでした。 次に、当該施設内に出店している、絵本カフェ・キキの休店の貼り紙についてただしたところ、絵本カフェ・キキについては、指定管理者による自主事業という扱いで運営されている。 休店の理由が市の都合と書かれている件については、市に知らされておらず、また事実ではないため、市の都合によりという言葉を変えてほしいと抗議した。しかしながら、先方との見解の相違があり、貼られたままとなっているとのことでした。 次に、指定管理者選定の審査方法をただしたところ、各委員には、おおむね1週間前に事業計画書等を配付するとともに説明を実施し、事前に評価してもらっている。評価するに当たり、不明な点については、選定委員会の中で事業者へ直接ヒアリングしてもらい、最終的に集計した総得点を公表している。選定については、指定管理候補者選定マニュアルに沿って実施しているとのことでした。 以上のような質疑の後、一部委員より、本案に賛成する立場から、現行の指定管理者が悪いということではないが、このような問題を引き起こし、それに対する市の申し出を聞き入れない管理体制は遺憾に思う。市としてはしっかり対応していき、指定管理者との協議の中で、宇部市は旧宇部銀行館がまちの拠点にあることによってにぎわいを創出し、市民からは、この場所にあってよかったと思ってもらえるような、建物にしてもらうことを条件とし、賛成したいとの討論がなされました。 また、別の委員からは、本案に反対する立場から、現行の指定管理者が悪いということではないが、市は中心市街地活性化の問題解決のため、旧宇部銀行館をもっと有効に活用してほしかった。令和6年度までの指定管理となるので、選定に当たっては、中心市街地活性化の問題点解決に向けた内容を、募集要項に入れなければならなかった。旧井筒屋や2期庁舎の関係もあるので、改めて内容を検討した上で、指定管理者の募集を行うべきであることから、反対との討論がなされました。 この後行った採決の結果、冒頭申し上げましたとおり、賛成多数をもって可決すべきものと決定いたしました。 以上が、本委員会における審査の概要です。 その他の議案については、本席から特に御説明申し上げる事項はありません。 よろしく御審議くださるようお願いし、産業建設委員会の報告を終わります。
○議長(射場博義君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、委員長の報告に対する質疑を終結いたします。 これより、討論、表決に入ります。 まず、議案第36号、第39号及び第41号の3件を一括議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 ただいま議題となっています議案3件は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立全員です。 よって、議案3件は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第37号宇部市
中央卸売市場業務条例中一部改正の件を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第37号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第37号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第38号宇部市
地方卸売市場業務条例中一部改正の件を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第38号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第38号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第40号
宇部市営住宅条例中一部改正の件を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第40号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第40号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第43号宇部市旧宇部銀行館に係る指定管理者の指定の件を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第43号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第43号は、原案のとおり可決されました。────────────────────────────────────────
△日程第5議案第1号から第20号までについて(
予算決算委員会委員長報告、質疑・討論・表決)
○議長(射場博義君) 次に、日程第5、予算決算委員会から報告のありました議案第1号から第20号までの20件を一括議題といたします。 委員長の報告を求めます。笠井予算決算委員長。 〔23番 笠井 泰孝 君 登壇〕
◎23番(笠井泰孝君) ただいま議題となりました議案第1号令和2年度宇部市一般会計予算外19件について、付託されました予算決算委員会の審査の結果及び審査の概要を御報告申し上げます。 まず、審査の結果としては、議案第2号、第3号、第7号から第12号まで及び第14号から第20号までの15件は全会一致をもって、また、第1号、第4号から第6号まで及び第13号の5件は賛成多数をもって、本日お手元に配付の
委員会審査報告書に記載のとおり、可決すべきものと決定しました。 次に、審査の概要について申し上げます。 まず、議案第1号から第12号までの令和2年度一般会計、特別会計及び企業会計の当初予算議案についてです。 本委員会は、後期全体会において、付託された当初予算議案に対し、市長を初め副市長、
上下水道事業管理者及び交通事業管理者からそれぞれ説明を聴取した上で、①一般会計及び特別会計当初予算に係る総括説明・概要説明②一般会計当初予算歳出③一般会計当初予算歳入及び特別会計当初予算④企業会計当初予算の4つに区分して、鋭意審査を行いました。 それでは、審査の過程でなされた質疑のうち、主なものについて申し上げます。 まず、一般会計及び特別会計当初予算に係る総括説明・概要説明に対しては、令和2年度当初予算における新型コロナウイルス感染症対策の影響と、市長総括説明においてその対応や考え方が触れられなかった理由についてただしたところ、令和2年度当初予算の編成時期においては新型コロナウイルス感染症について想定をしていなかったが、感染の拡大や国の方針等を踏まえ、本市において新型コロナウイルス感染症対策本部会議を立ち上げ対応を協議・検討するとともに、予算についても適切に対応していくこととしている。 現在、国では大型の緊急経済対策に関する予算が審議されており、本市においてもその活用を念頭に適切な対応を図るため、当初予算への影響や地域経済の状況把握に努めているところである。 今後の対応としては、原則として補正予算によることとしているが、緊急を要する場合は、現計予算の流用や、予備費の充用、専決処分による対応も考慮しながら、必要な措置を速やかに実施していきたい。 なお、市長総括説明では、まずは編成した当初予算案についてしっかりと説明することが重要であると考え、また、新型コロナウイルス感染症への対応に関しては、日々状況が変化する中で臨機応変に対応している状況であることから、仮定での説明を避けたものであるとの答弁がありました。 次に、新型コロナウイルス感染症の影響を受けることがあらかじめ予測できる部分は、当初予算に反映させる必要があったのではないかただしたところ、新型コロナウイルス感染症については、終期が定かでないなど不確定要素が多く、適切な見積りがしにくいことから、国や県の動向を注視しながら、補正予算等で適切に対応していきたいとの答弁がありました。 このほか、・地方交付税の算定方法の改正が予算に及ぼす影響について・感染症予防に備えたマスクの備蓄枚数の考え方について・職員数の増減とその影響についてなどに関する質疑がありました。 なお、新型コロナウイルス感染症による令和2年度予算への影響については、改めて副市長から、3月16日現在で中止が決まっているイベントは、ときわ公園さくらまつり、ときわ公園ぼたん・しゃくやくまつり、お茶まつり、新川市まつりの4つであり、歳出の合計額は590万円である。これらの事業については執行を留保し、市の主催でないものは代替措置の可能性などを主催者と協議し、適切に対応していく。今後、イベントが中止される場合にも、同様の考え方で進めていくこととする。 感染症は、自然災害と同様、予算編成時に予期できなかったもので、感染が終息するまでは、臨機応変に必要な予算措置を講じていく必要がある。新型コロナウイルス感染症によって生じる今後の財政需要は不透明であり、急な支出については予備費を活用し、不用となる支出は執行留保で対応したいと考えている。また、今後予測される収入減や経済対策への対応など、予算措置の必要なものは補正予算で速やかに対応していくので、御理解をお願いしたいとの発言がありました。 次に、一般会計当初予算歳出に対しては、妊婦・子ども応援クーポン事業の内容と財源内訳についてただしたところ、本市では、未来を担う子供たちの健やかな成長を社会全体で支えていくという考えのもと、妊娠期から子育て期に係る切れ目のない事業を展開していくこととしており、その一環である妊婦・子ども応援クーポン制度は、子育て世帯の経済的負担の軽減を図る事業として、官民一体となって取り組んでいくものである。 令和2年度においては、妊娠7カ月を迎える妊婦を対象として1人1万2,000円のクーポンを提供する予定としている。 このクーポンは有効期間が1年間で、妊娠7カ月から生後9カ月までの間で使用することができ、健診や出産のために通院する際のタクシー利用をはじめとして、家事の支援サービス、子供の預かりサービス、また、おむつやミルクなどの商品購入等への利用を考えている。現在、クーポンの印刷、取り扱い事業者の募集・選定、精算事務などの準備を進めており、6月もしくは7月からの事業開始を予定している。 交付人数の想定は1カ月に約100人で、仮に6月から事業を開始した場合、令和2年度においては10カ月で約1,000人を見込んでいる。 なお、事業費の合計は1,400万円で、その財源内訳は、国の地方創生推進交付金が700万円、ふるさと応援基金繰入金が500万円、一般財源が200万円であるとの答弁がありました。 次に、幼児用プールの設置・運営業務委託の内容についてただしたところ、当該プールの設置場所は恩田運動公園やときわ公園などを想定しているが、委託に当たっては、場所を含めた企画提案を事業者から募集したいと考えている。大きさとしては、直径20メートルから30メートル程度のものを考えており、現在の徒渉プールよりも若干小さくなる見込みである。今夏までに業務委託契約を締結すべく、予算が可決されれば速やかに公募を行いたいと考えているとの答弁がありました。 また、民間プール等を活用した水泳授業の実証の内容についてただしたところ、児童生徒が学校からバスで移動して、プールを共同利用する際の移動時間や安全面などの検証、授業としての指導体制やスペースの確保、必要な設備などの検証に、教育委員会と連携して取り組むこととしている。共同利用するプールについては、既設の学校プール、民間プールの双方を検討しているとの答弁がありました。 このほか、・プレイパーク整備事業の実施内容について・宇部市成年後見センターの概要について・自転車駐輪場利用促進経費の概要について・ニューモビリティ導入経費の概要について・県央連携山口ゆめ回廊博覧会宇部市リーディング事業の概要について・ふるさと応援基金積立金の実績と増額理由について・ふれあいセンターのバリアフリー化について・地域運営組織への中間支援組織による支援に要する経費の積算根基について・プログラミング教育におけるロボット等の運用方法について・屋外スピーカー設備の北部6校区における整備内容について・
ブロック塀等安全対策事業の取組内容について・地籍調査事業の進捗率と今後の進め方について・保健・福祉支援業務を委託することの適否についてなどに関する質疑がありました。 次に、一般会計当初予算歳入及び特別会計当初予算に対しては、市たばこ税の推移と公共施設の喫煙環境に係る基本的な考え方についてただしたところ、健康志向の高まりや喫煙環境の変化等により、たばこの販売本数は年々減少している。特に近年は減少幅が大きく、平成27年度から平成30年度までの間では、平均すると毎年5%程度、販売本数が減少している。このような状況等を勘案して、令和2年度の当初予算には、令和元年度当初予算と比較すると9,541万2,000円の減となる9億7,677万7,000円を計上したところである。 本市では、改正健康増進法の趣旨、健康に配慮する世界的な流れを踏まえ、法の施行日である令和元年7月1日から、本庁舎をはじめとする第1種施設の敷地内全面禁煙を実施するととものに、市職員の健康増進、受動喫煙防止の観点から、勤務時間内の禁煙を実施している。 市たばこ税が非常に貴重な財源であることは認識しているが、来庁者、職員の健康への配慮を優先し、また、喫煙場所を確保するにはそのための施設を整備する必要もあることから、現在の敷地内禁煙の措置は続けていきたいとの答弁がありました。 このほか、・介護家族の支援及び見守り愛ネット事業の内容について・中央卸売市場事業特別会計における繰越金の考え方及び市場協会事業費補助金の内容について・国民健康保険料の抑制に向けた取組について・介護認定者数の推移についてなどに関する質疑がありました。 次に、企業会計当初予算に対しては、交通事業会計に関し、新型コロナウイルス感染症による令和2年度予算への影響と今後の対応についてただしたところ、乗合・貸切とも現時点において既に影響を受けており、移動機会の減少や外出の自粛などの行動がこのまま続けば、交通事業は多大な減収に向かうことが予想される。 予算編成時においては、新型コロナウイルス感染症の影響は想定されていなかったため、令和2年度当初予算にはその措置がなされていない。4月以降において必要があれば、当面は予算流用等で対応し、収入に応じた支出を徹底して収支の均衡を図りながら、なお状況の回復が見えない場合には、国・県・市からの補助を念頭に、補正予算で対応したいと考えている。 なお、新型コロナウイルス感染症患者が市営バスを利用した事例が発生した場合は、車両の特定ができればその車両を当面休止する等の措置が考えられるが、車両の特定ができなければ、濃厚接触のケースを踏まえて、全運転士の検査や全車両の消毒を実施するなどの対応をとっていきたいと考えているとの答弁がありました。 このほか、・下水道事業計画の見直し状況について・下水道事業における新型コロナウイルス感染症への対応について・交通事業会計において流動比率が高い理由についてなどに関する質疑がありました。 以上のような質疑を経て、各当初予算議案について採決を行った結果、冒頭申し上げたように決定したものです。 なお、審査の過程において、委員から以下のような要望がなされましたので、申し添えます。・本市職員については、非正規に頼ることなく、正規雇用での人員確保に努められたい。・感染症予防に備え、マスク購入のための予算確保を図られたい。・職員が余裕をもって業務に当たることができるよう、事業実施の早期判断に努められたい。・高齢者の免許証返納に対する助成事業の充実に努められたい。・高齢者バス優待乗車の乗り継ぎ対策を検討されたい。・(仮称)子どもプラザの基本設計・実施設計に当たっては、費用対効果が十分検証されるよう留意されたい。 また、議案第1号令和2年度宇部市一般会計予算については、委員会として、全会一致をもって次のような附帯決議に付すことを決定しましたので、執行部におかれては適切に対処されるよう強く求めるものです。 附帯決議 令和2年3月(第1回)定例会に提出された「議案第32号宇部市廃棄物の処理及び清掃に関する条例中一部改正の件」及び「議案第33号宇部市一般廃棄物の処理手数料に係る証紙に関する条例制定の件」の2議案について、付託された文教民生委員会からの申し出により、本会議において閉会中の継続審査に付することに決定した場合、令和2年度一般会計予算は当該決定を踏まえて適正に執行すること。 以上が、令和2年度一般会計、特別会計及び企業会計の当初予算議案に係る審査の概要です。 次に、議案第13号令和元年度宇部市
一般会計補正予算(第5回)外7件の補正予算議案について、審査の概要を申し上げます。 これらの補正予算議案については、本委員会の前期全体会において関係部局から概要説明を聴取した上で、担当分科会に送付しました。 その後、各分科会での慎重なる審査を経て、後期全体会において、各分科会から、担当事項について審査経過の報告を受けました。 以下、各分科会からの報告のうち、主なものについて申し上げます。 議案第13号令和元年度宇部市
一般会計補正予算(第5回)についてです。 これは、歳出については、国の補正予算を活用して実施するGIGAスクール構想関連経費などのほか、実施見込みに合わせ、退職手当、介護保険事業会計繰出金等を増額補正するとともに、プレミアム付商品券交換金、小中学校施設改築工事等を減額補正し、歳入については、歳出に伴う国・県支出金、市債などのほか、収入見込額に合わせ地方消費税交付金、プレミアム付商品券販売収入等を補正し、また、補正財源の一部として、財政調整基金繰入金を補正するものです。 本案については、まず、総務財政分科会において、市税のうち、法人市民税の減額要因についてただしたところ、景気や個別企業の業績の影響によって申告額が減少し、法人税割が減収となったことがその要因であるとのことでした。 また、一般管理費のうち、退職手当の詳細についてただしたところ、令和元年度における退職見込者数は15人であったが、早期退職者及び退職希望者が発生したため、見込者数を35人として増額補正したものである。なお、近年の退職者数の推移とその内訳は、平成29年度は50歳代2人、40歳代3人、30歳代4人の計9人、平成30年度は50歳代6人、40歳代7人、30歳代以下7人の計20人であるとのことでした。 次に、文教民生分科会において、小学校費及び中学校費における教育振興費のうち、国の補正予算を活用して実施するGIGAスクール整備事業の今後の見通しについてただしたところ、GIGAスクール構想は、小中学校等に、児童生徒向けの1人1台の学習用端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する構想である。本市においては、既に配備済みのタブレット端末を含めて1人1台とし、その不足分の整備と、小学校全24校と中学校全12校の校内LANの整備等を行うこととしている。 なお、当該タブレット端末のOSについては統一する予定であるが、使用するソフトウェアの関係によっては、特定のOSにこだわらず年次的に変更していく可能性もある。 子供たちにとって本当に必要なものが整備できるよう、今後の事業着手に向けて取り組んでいきたいとのことでした。 次に、産業建設分科会において、農作物対策費のうち、楠こもれびの郷基金積立金に関し、現在、楠こもれびの郷では、新型コロナウイルス感染症対策により、温浴施設は3月6日から26日までの間休業し、他の施設は時間を短縮して営業しているが、このような状況にあって、指定管理者の納付金額については柔軟な対応がなされるのかただしたところ、納付金額は休業前の1月末に既に決定しており、このたびの臨時休業への対応については、指定管理者に今回の損失額を明らかにしてもらった上で、それをもとに責任を持って協議、調整したいとのことでした。 各分科会から以上のような報告を受けた後、それぞれの補正予算議案について採決を行った結果、冒頭申し上げたように決定したものです。 以上が、補正予算議案に係る審査の概要です。 その他の議案につきましては、本席から特に御説明申し上げる事項はありません。 よろしく御審議くださるようお願いし、予算決算委員会の報告を終わります。
○議長(射場博義君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、委員長の報告に対する質疑を終結いたします。 これより、討論、表決に入ります。 まず、議案第2号、第3号、第7号から第12号まで及び第14号から第20号までの15件を一括議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようですので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 ただいま議題となっています議案15件は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立全員です。 よって、議案15件は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第1号令和2年度宇部市一般会計予算を議題といたします。 討論はありませんか。時田洋輔君。
◎9番(時田洋輔君) それでは、日本共産党宇部市議会議員団を代表し、議案第1号令和2年度宇部市一般会計予算に反対を表明し、討論を行います。 まず、反対の理由の1点目は、新型コロナウイルス対策です。 日本経済は今、消費税大増税による打撃に新型コロナウイルス感染症による打撃が加わって、深刻な大不況に陥りつつあります。昨年10月から12月期のGDPは、マイナス7.1%となり、これは新型コロナウイルスの影響が出る前の数値であって、今年に入ってからの景気悪化はさらに深刻な落ち込みを示していることは、各種の指標からも明らかです。 こうしたもとで、感染拡大防止によって国民の命と健康を守ることに最大の力を注ぎつつ、経済危機からどうやって国民生活、市民生活を防衛していくのか。これが今の政治の責任が厳しく問われています。 予算審査では、新型コロナウイルス対策は、予備費の活用や補正予算、また専決処分等で対応するということでしたが、これには全く合理性がありません。予算編成後に起きた緊急事態に対応するのは当然であり、無修正での成立にこだわる理由はどこにもありません。予算審査の中では、既にイベントや行事、その他にも影響が出ていることも明らかになっており、4月になって、この予算案成立後に補正予算をつくるというのは、市民生活への影響を軽く見ていると言わざるを得ません。 2点目は、公的責任を放棄した行政サービスの民営化や民間への業務委託です。令和2年度も、いわゆる「何でも民間へ」路線は進められ、例えば保健・福祉支援業務の委託については、正規職員で行えばいいものを、正規職員を採用したくないので民間委託するとの全く理解に苦しむ理由が答弁されました。さらに委託業者が決定しているにもかかわらず、偽装請負になるのかどうかも把握していないという状況でした。 また、学童保育は体罰があったことを認めながらも、令和2年度も同じ事業者へ委託。さらに調査した結果、委託料の不正受給などがもしあったとしても、この事業者への委託をやめるとは一切答弁しませんでした。民間への業務委託で市からのチェックがしっかりとできずに、困るのは市民です。 以上のように、内容、そしてチェック機能などの面からも、何でも民間へ路線は大きく破綻しています。これを推し進める当初予算には賛成することはできません。 3点目は、国の悪政による地方壊しを許さず、住民の命と暮らしを守る予算になっていないということです。例えば国民健康保険です。高過ぎる国民健康保険料に対して、一般会計からの法定外の繰入れを求めましたが、法定外の繰入れは実施しないとのことです。子供が生まれるたびに保険料が上がる均等割についても、廃止・縮小の求めに対して実施しないとの冷たい対応でした。 主に以上のような理由で、議案第1号令和2年度宇部市一般会計予算に反対し、抜本的な組替えを求め、討論を終わります。
○議長(射場博義君) ほかにありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようですので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第1号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第1号は、原案のとおり可決されました。 ただいま可決されました議案第1号については、附帯決議が付されていますので、続いて、議案第1号に関する附帯決議を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第1号に関する附帯決議は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立全員です。 よって、議案第1号に関する附帯決議は、可決されました。 次に、議案第4号令和2年度宇部市
介護保険事業特別会計予算を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第4号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第4号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第5号令和2年度宇部市
国民健康保険事業特別会計予算を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようですので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第5号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第5号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第6号令和2年度宇部市
後期高齢者医療特別会計予算を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第6号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第6号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第13号令和元年度宇部市
一般会計補正予算(第5回)を議題といたします。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(射場博義君) ないようでありますので、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 議案第13号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(射場博義君) 起立多数です。 よって、議案第13号は、原案のとおり可決されました。────────────────────────────────────────
△日程第6議案第50号について……(総合審議)
○議長(射場博義君) 次に、日程第6、議案第50号令和元年度宇部市
一般会計補正予算(第6回)を議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。久保田市長。 〔市長 久保田 后子 君 登壇〕
◎市長(久保田后子君) それでは、ただいま議題となりました議案の提案理由について、説明をいたします。 議案第50号令和元年度宇部市
一般会計補正予算(第6回)です。 歳出については、新庁舎1期棟の地盤陥没に伴う緊急安全対策に係る経費のほか、新型コロナウイルス関連として、学童保育、保育園などの感染症予防対策に係る経費及び事業資金保証料補給金補助金を補正し、歳入については、歳出に伴う国庫支出金、市債のほか、庁舎建設基金繰入金を補正し、また、補正財源の一部として特別交付税を補正するものです。補正額を8,471万3,000円とし、補正後の予算総額を679億4,882万3,000円とするものです。 繰越明許費については、地方自治法の規定によって、本庁舎建設事業ほか2事業を令和2年度へ繰り越すものです。 以上で提案理由の説明を終わります。 どうぞよろしく御審議のほどお願いいたします。
○議長(射場博義君) 以上で、市長の提案理由の説明は終わりました。 この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。 なお、議案第50号に対する質疑通告書の提出は、ただいまから30分後、午前11時40分までといたします。 皆様の御協力をお願いいたします。 再開は、振鈴をもってお知らせいたします。───── 午前11時9分休憩 ────────────────────────────────────────────────── 午後2時再開 ─────
○議長(射場博義君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第6の議事を継続いたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、通告順により発言を許します。 まず、順位第1番、山下則芳君の発言を許します。山下則芳君。 〔11番 山下 則芳 君 質問席へ移動〕
◆11番(山下則芳君) 皆さん、こんにちは。誠和会の山下則芳です。発言通告書に従いまして、議案第50号、款15項10目10庁舎等整備工事について質問させていただきます。答弁よろしくお願いいたします。 昨日の市役所周辺にぎわい創出検討特別委員会で、庁舎建設工事中に陥没が発生し、その原因及び状況報告などがありました。想定外の発生であるため、対策工事費用等は全て宇部市が負担するとのことでした。全く納得しておりません。 そこで質問です。まず、第1点目、陥没原因は想定外であったとのことですが、宇部市は、地盤に多数の空洞などがあることは誰もが知っていることでございます。それを想定して、地盤調査をするべきでなかったでしょうか。どのような地盤調査をしたか、また、地盤調査業者及び今回の施工業者に対して不備などがなかったか、聞き取りなどをやられたかどうかお聞きします。 2点目です。庁舎等整備工事5,490万1,000円の内訳を教えてください。 3点目でございます。地盤調査業者と施工業者から直接状況等をお聞きしたいと思いますけれども、いかがでしょうか、聞けますかどうか御答弁をお願いいたします。 以上です。
◎都市整備部長(小森和雄君) 山下議員の質問にお答えいたします。 議案第50号令和元年度宇部市
一般会計補正予算(第6回)、庁舎等整備工事についてのお尋ねでございます。 まず、地盤陥没の原因と工事の内訳につきまして御説明いたします。その際に、議長より事前に許可をいただきまして、参考資料のほうを配付させていただきますので、こちらのほうを参考にごらんいただきながら、よろしくお願いいたします。 去る3月2日、新庁舎1期棟新築工事の杭工事におきまして、オーガードリルで地中を掘削中、オーガードリル周辺の地盤が陥没する不測の事態が発生いたしました。1期棟の基礎は48カ所ございまして、その1つの基礎コンクリートを数本の杭で支える設計となっています。事前の古洞調査の方法は、現在最も信頼性が高いボーリング調査による手法で、様々な現場において実施されているものです。 このたびの陥没箇所については、それぞれの基礎中心部において、ボーリング及び注水テストを行った結果、地中に石炭層が確認されたため、その周囲には、古洞がないと判断したところでございました。 しかしながら、基礎中心部から約1メートル離れた場所に杭を設置するため、地中をオーガードリルにて掘削中、オーガードリルが古洞天板を貫通したため、地層上部の砂が、こちら参考図では黄色い部分でお示ししておりますが、この砂が古洞へ流れ込み陥没が発生したものと考えられます。 幸いにも、陥没時、杭打ち機から速やかにオーガードリルを取り外し、杭打ち機を退避させため転倒を免れました。 今回の事象を受け、本工事範囲の採炭は、他の地域に比べ、当初の調査結果以上に坑道が密であり、採炭率も高いことが判明しました。 そこで、今後の安全対策としては、杭設置位置の調査ボーリングを行い、古洞が確認された場合は、グラウトを注入するとともに、今回の陥没箇所へのグラウトを注入する、地盤補強工事を行うこととし、その費用として4,198万9,200円を、また、同様な事態が生じる可能性が否めず、杭打ち機が転倒した場合、第三者への甚大な被害が懸念されることから、表層部を強固な地盤に改良し、杭打ち機の転倒を防止する表層補強工事費として1,291万1,800円の合計5,490万1,000円を補正予算として提案するものです。 なお、これまで申し上げました補強工事等につきましては、当然施工業者からの密なヒアリング、そして、施工監理者であります設計担当ともしっかりと協議をした上で慎重に決定しております。 次に、地盤調査業者と施工業者との直接説明についてでございますが、このたびの安全対策については、事故発生後、工事請負業者、工事監理者、事前の地盤補強施工業者と協議、検討を重ねた結果であります。このたびの結果を受け、新庁舎建設工事につきましては、大規模で長期間にわたることもあり、市民の関心も高く、御理解いただくことが必要なことから、今後、工事進捗の節目に当たり、市役所周辺にぎわい創出検討特別委員会において、施工業者にも出席を求め、直接説明を受ける場を設けていきたいと考えております。 以上でございます。
◆11番(山下則芳君) すみません、3点目の質問に答えていないと思いますけれども──勘違いしていました、すみません。 それで、先ほどしっかり業者等と協議したということですけれども、何回やり取りをして、どんな協議をされたか、やり取りをちょっとお聞かせください、詳しく。
◎都市整備部長(小森和雄君) 回数につきましては、私自身が入っていきましたのは3度、その前に担当レベル、また、課長レベル等でもう数回以上話をして、協議をして、ヒアリングを重ねた上で、また施工業者にも協議をしたり、施工監理者、こちら等々も度々協議をしているというふうに聞いております。私自身は3度ほど、最終の場面ぐらいで立ち会っております。その際には、中国支店長も呼びつけまして、しっかりとヒアリングをして決定していったものでございます。 以上です。
◆11番(山下則芳君) では、今回の原因は、その監理会社も含めて、その会社には全く弊害はないと、私たちは全然ありませんよと。あくまで想定内で、例えば、幾らか費用を創出してくれとかいう話はされたのですか、その辺のやり取り。監理業者とか地盤調査にも問題があった、不備があったのではないかという話はされたのでしょうか、されていないのでしょうか、そのやり取りとかあったのですか。例えば、費用を見る必要があるのではないかというやり取りもされたということの理解でよろしいのでしょうか。
◎都市整備部長(小森和雄君) 事前の地盤改良調査のほうの専門業者の仕事につきましては、当然記録というものを提出させております。そちらのほうも全てチェックをしておりまして、先ほど答弁の中で申し上げましたとおり、私どもが示す仕様の内容で、しっかりとそれに合った調査結果で、それとデータ等はいただいております。それは確認しております。申し上げましたように、大変複雑な地域での採炭率が高いところでございますので、それについては、瑕疵があったというふうには認めておりません。 以上でございます。
◆11番(山下則芳君) 市としてはもう瑕疵がなかったということで結論づけたということでよろしいですね。 では、今まで、今こういう工事を宇部市でやって、同様な事故とか陥没とかいうのがありましたか、今まで。
◎都市整備部長(小森和雄君) 私の経験する中では、このような想定を超える陥没事故というものは経験がございません。施工業者、専門業者のほうに聞きましても、40年来の実績がある中で、ここの現場のような、今まで確立された方法での調査、そして、施工をやった上で、複雑に採炭箇所があったということは、もうこれまで経験がないというふうに聞いております。
◆11番(山下則芳君) ありがとうございました。 そこでちょっと質問なのですけれども、この地盤調査費用というのは当初は幾らぐらいでやられていたのですか。
◎都市整備部長(小森和雄君) 1期棟の地盤補強工事につきましては、工事請負金額は6,904万5,900円でございます。 以上でございます。
◆11番(山下則芳君) 例えば、この金額を想定になると思いますけれども、この金額を増やしていたら未然に防げていたという可能性はありますか。
◎都市整備部長(小森和雄君) 仮のお話になってこようと思いますが、あくまでも、ちょっとそれに先立って一言御説明したいことがございまして、今、私どもが地盤補強調査等、古洞対策においてやる場合には、宇部・小野田地区で、これまでの経験論等から積み上げた調査手法というものを、専門家委員会等も入れながら確立してきております。それは、やはり最大限の費用対効果を上げていくという目的で、そういうものを方針をつくって、それに従って古洞調査は厳密に行っていくわけですけれども、今おっしゃいましたように、それを超えて、仮にもう全ての思いつくチェック等をやっていれば、当然起こる確率というものは低くなっていく、比例していくのではないかというふうには考えます。これはあくまで仮の話であります。
◆11番(山下則芳君) 難しい判断になると思います。事前にあまりかけると、調査費用にそこまでかけていいのかという声も出てくるでしょうし、一般的よりもかなり厳しいのでやられたというのをお聞きしていますので、ある程度、少し納得したというか。ただ、市民目線でいくと、これに関してはかなり納得されない方が多いのではないかと思います。 それで、もう一点、今から、今1カ所起きたのですけれども、今後また起きる可能性はないのでしょうか。さらにちょっと調査をする必要があるのではないでしょうか、いかがでしょうか。
◎都市整備部長(小森和雄君) そうした意味合いからも、先ほど答弁させていただきましたように、表層の地盤補強とあわせて、チェックボーリングのほうもこれから打つところ、当初必要がないと判断されたところについて、全箇所というわけにはまたいきませんけれども、対策工事をして、できるだけ未然に安全を確保できるようにしていきたいというのが今回の上程の内容でございます。
◆11番(山下則芳君) ぜひ安全第一ですので、そのように進めていただければと思います。 今答弁いただきましたけれども、それと、質疑通告にはしていませんでしたけれども、これは大事な住民の税金を無駄にしないためにも、工事の保険料から費用が出ないかなどちょっと調べていただきたいのです。もしここでわかれば、今の工事の保険料から出ないよとかわかれば、もし用意していなければ、また後で教えていただければ幸いでございます。
◎都市整備部長(小森和雄君) 現在、事故は起きていない状況でございまして、実被害というものは、第三者的なもの、また当事者がいないわけでございますが、今、議員さんおっしゃいましたように、今言われた、例えば陥没とか、そういうものに対しても、そういうものが可能かどうかというのは、ちょっと調べた上での根拠がありませんので、また勉強させていただいて御報告させていただきたいというふうに思います。
◆11番(山下則芳君) 大変ありがとうございました。安全第一でチェックをきちんとしていただいて、事故がないように進めていただきたいと思います。 以上で質疑を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(射場博義君) 以上で、山下則芳君の質疑は終わりました。 次に、順位第2番、猶克実君の発言を許します。猶克実君。 〔24番 猶 克実 君 質問席へ移動〕
◆24番(猶克実君) 清志会の猶克実です。先ほどの山下議員の質問と同じタイトルなのですが、議案第50号、款15項10目10総務費、これの市庁舎整備工事の中の杭に関することの追加予算についての質疑をいたします。 内訳と補正予算5,490万1,000円の内訳と発生理由をお聞きしようということで質疑だったのですが、今、多分答弁が一緒だと思うので、その答弁については結構です。 それに関することで幾つか質疑を用意しておりますので、改めてそれに関してお聞きしたいと思います。 先ほどの山下議員の質疑の中で、杭工事前の事前の対策工事は幾らだったのかという質疑がありまして、約6,900万円ということでした。これ一つ一つちょっとひもといていきますけれども、この工事をやられた工事会社に、瑕疵の責任、古洞調査を6,900万円もかけてやったわけですけれども、完全ではなかったということで、今回のトラブルになったと思うのですが、瑕疵の責任はないのですか、お聞きします。
◎都市整備部長(小森和雄君) お答えいたします。 先ほどの山下議員さんの御質問にもお答えしましたけれども、地盤補強工事に当たりましては、設計図書や施工計画書等に基づき施工されております。施工状況を確認するチェックボーリングを4カ所行いましたが、これにおいても、施工不良は確認されておりません。 また、工事の目的物が地中深部で構成されており目視ができません。そして、完了の確認が、いわゆるボーリングした中での注入圧力の監理によるもの以外に方法がございませんので、その点においても、記録等チェックした中では異常は認められておりません。 このようなことから、このたび発生した事象につきましては、こちら当該工事受注者の責任とは言えず、瑕疵があるとは考えておりません。 以上です。
◆24番(猶克実君) 今、私がこれを一発目に聞いたのは、私の今回の質問は、古洞が残っていたと、事前調査でわからなかった古洞が見つかったことに関して、これは、今の施工業者に責任はないと思いますので、調査したところで、瑕疵がもしあれば、先ほど山下議員も言われたのですが、施工責任のほうで、事前調査会社が、調査した6,900万円で請け負った会社から瑕疵の保険が出るのではないかと。事故が起きてから出る保険ではなくて、業務が完全に行われなかったことで保険が出るのではないかと思ったもので瑕疵がありますかと最初にお聞きしたのです。それは話し合いをされたということで、なかったということですね。それなら次の段階にいきます。 杭工事の表層部の地盤改良の追加予算というのが、5,490万1,000円のうちの約1,291万円と先ほどの質問で、それも私聞く予定だったのですが、1,291万円が適切な市の負担になるかどうかということを、私がここでお聞きしたいわけです。残りは、約4,000万円が杭工事前の事前対策工事で足らなかった部分を払うわけですね、約4,000万円、今からまたやるのですよね。追加の調査と、そういうことですか。
◎都市整備部長(小森和雄君) 議員さんおっしゃるとおりでございまして、表層の転倒防止の補強工事に約1,291万円、そして、追加のチェックボーリング、それと、古洞が確認された場合に備えてのグラウト注入、こちらに約4,200万円というものを計上しておるところでございます。 また、転倒防止するための表層の改良についてでございますけれども、1期棟の工事は今市街地で行われておりましたが、当然見えない地下の状態を把握し切れないままでございまして、杭打ち機の転倒などで、第三者への甚大な被害となるリスクがぬぐえないことから工事監理者、いわゆる設計者との意見も踏まえ、表層補強の追加工事を市の判断として行うものでございます。 発注者の市としては、設計・監理する業者が、こういうものが必要だというふうに判断して指示する工事においての対策まで施工者に責任を押しつけるということは、ちょっと合理性に欠けると判断し、市のほうで責任を持って仕様を与えて安全対策をしていただくというふうに考えておるものでございます。
◆24番(猶克実君) 私の聞いたことだけに答えていただきたいのです。一つ一つ分解して、わかりやすく、皆さんに分かるようにしようと分割して聞いていますので。つまり、4,000万円のお金は、杭の古洞が出てきたときの対策費、今1個出たから工事がとまったわけです。これから出る分も、古洞対策費に入っているのですか。それとも、今回の古洞対策工事だけで約4,000万円ですか、それだけお聞きしています。
◎都市整備部長(小森和雄君) 大変失礼いたしました。この約4,200万円のいわゆるボーリング等の工事の内訳でございますが、これにつきましては、今陥没しております箇所に、当然古洞注入していかなければいけない。また杭が打てる状態にしなければいけないというのも入っておりますし、残りのほかの箇所につきましても、いわゆる事前のチェックボーリングの際に採炭されていないと判断された箇所についても、チェックボーリングをかけていく、そして、10カ所程度と見込んでおるわけですけれども、もし空洞が発見された場合に備えてグラウトの工事費というものも入っております。 以上でございます。
◆24番(猶克実君) つまり10カ所ぐらい今と同じように古洞が見つかったときの対策費が入っているということですかね。 私は、今この古洞が出てきたときには追加工事が発生すると、確認はしたのですけれども、それが市の負担になるかどうかという話になると、古洞が出てくれば、当然施工業者に責任はないと思います。 ただ、この事前の対策工事で、調査対策工事を6,900万円かけてやっていますから、その6,900万円というのが何のために使ったのかという疑問も当然起きるわけです。プラス4,200万円かけて、今度古洞が出ても大丈夫だということです。そこまで理解したとして、この古洞が出るかどうかというのは、先ほど経験がないと言われたのですが、隣の駐車場工事でも、古洞が出て同じようにとまったのです。グラウト注入工事が余計にかかったということで、追加工事が発生しています。そのときはどのように対応されていますか。なかったわけではなくてあったのですよね。
◎都市整備部長(小森和雄君) 立体駐車場の基礎工事の際に、こちらのほうは、今現在とっている工法と同じように見えますけれども、立体駐車場の杭打ち作業の折にはケーシングという、いわゆる孔壁、掘った穴が崩れにくくなるような対策もとりながら施工しておりました。その中で、今議員さんおっしゃいましたように、1本ほどグラウト注入をその近辺でしていたにもかかわらず、違う深部に石断層の壁と申しますか、そういうものが残っていて、それが邪魔板になってしまい、杭の周辺のグラウトができていなかった箇所が1カ所ございました。そこも陥没に近い状態になって、一時工事は休止しております。その際には、その箇所のみのグラウト注入を行っております。 以上でございます。
◆24番(猶克実君) その駐車場のときの基礎の追加工事幾らでした。
◎都市整備部長(小森和雄君) その際のグラウト注入に要した費用は、299万5,920円で実施しております。 以上です。
◆24番(猶克実君) 前回と今回はケースが違うということで、業者も違うわけですけれども、施工業者は、設計監理は一緒です。駐車場で古洞が出たときグラウト注入で埋めるのには約300万円かかったと。今回は出るのが加えて4,200万円と、ちょっと金額がかなり大きいのです。杭の長さは一緒だと思うのです、杭径が違うかもしれないですけれども。こういう設計監理者と言わせていただきますけれども、工事管理ではなくて、工事監理というのは、施工業者の現場管理者と勘違いされるので、監督の監理、設計を監理する監理者が、これはどういうふうな施工でやったらいいという、一番最初に今回の杭工事に関しては、古洞が見つかる可能性がかなり高いので、この可能性があるということを、監理者は御存じなわけです。その安全対策のために、杭工事の施工計画書というのを、どんな工事でも、杭工事のときには、事前に施工計画書を提出するわけです。施工計画書には、どのような安全対策、打設方法、先ほど駐車場はケーシングでやられたと。今回はケーシングでやられておりませんけれども、この杭工事の施工計画書にどのように書いてあったかというのは、ここで議場でお聞きするわけにいかないのですが、設計監理者がどう判断されたのですか。今回、ケーシングでやらないで、地盤改良──表層の地盤改良は、今までやっていたかどうかは知りませんけれども、どう違いを認識して、今回の古洞が見つかって、上の砂が下に落ちていくということが起きたわけですけれど、設計監理者のほうはどのように判断されていますか、協議されたのですよね。
◎都市整備部長(小森和雄君) お答えいたします。 設計監理者とは常に密に連絡をとって、とるべき対策等についてアドバイスをいただいたり、こちらからまた協議をしたり、繰り返しております。 まず、杭がこのたびのほうはケーシングなしでいっているという件につきましては、前回、先ほどお答えいたしました1本の杭の陥没の際に、その際にはケーシングをつけておりましたと申しましたけれども、ケーシングがここの地盤には余り効果がないという判断を設計監理者のほうでされまして、1期棟工事のほうは、その施工性のいわゆる有効性を考えて、設計監理者のほうからノンケーシングでやるべきという結論もいただいております。 また、今回の事象につきましては、見えない地下の状況が把握できないことが影響していることから、古洞対策だけでは、同様な事態が生じる可能性が否定できないと。そのために、杭打ち機の転倒などのリスクを回避するためには、いわゆる時間を稼ぐためにも、表層の補強というものは、この時点においては必須であるという見解も設計管理者のほうからいただいているところです。 以上でございます。
◆24番(猶克実君) 古洞が出てきたということでトラブルが始まったということで、どうしても、古洞は、地中障害と一緒で、地中障害とは、大きな岩が出てきたり、そういったものと一緒ですから、その責任は仕方ないというふうに終わってしまうのですけれども、私も設計監理の経験がある上で申し上げると、駐車場工事でも、すぐ隣で古洞が見つかって、事前の調査対策ではできなかった古洞が見つかったわけですから、当然、今回の工事のほうにも、織り込み済みでないとおかしいのです、古洞が出ることが。 それから、重機が転倒するのが危険であると。それは当然です。安全対策をやった上で工事をしてもらわないといけない。だから金がかかるというのは当然なのですけれど、安全対策を十分やって、設計上の杭を、図面で描いた杭を施工することは業者の責任なのです。安全にやるのは当たり前なのです。 現場の古洞があることも予想され、確率は99%といっていいぐらい高いのです。その上で、工事を入札し、工事に参入してやってもらっているわけです。安全対策費を市が全部負担しなければいけないというのが、ちょっと私は理解できない。表層1.5メーター──1.5メーターというのはヒアリングのときに言われたのですが、その表層の土、地盤改良した土は、地中工事、地中梁工事をやるときに掘ってのけたあとの土なのです。つまり1,291万円というのは仮設費なのです、杭工事の。この杭の仮設費というのは、当然業者が見るべきものなのです。 例えばの話をします。家を誰かが建てられます。柱とか梁を木造で建てるときに、人間でやると大変だからレッカーを呼びます。業者がレッカーを設置しようとしたら、足場がもと田んぼだったか何かで意外にも緩かったと。クレーンで家建てをするのに、地盤改良してもらわないといけないということで、追加工事ですと言われたら、小森部長、あなたの家だったら払われますか、その金。重機を据えるのに安全対策が必要です。それなら、家の見積りをしてもらうときに、重機の安全対策費なども当然見ていないとおかしいのではないですか。自分の家だったら、その金払わないでしょう。その辺、今回の市役所の建設だとしたら、古洞があることがわかっていて、最初に重機で打つ場合、駐車場のほうはケーシングでやられたと。今度のほうの杭工事の施工計画書にどう書いてあったのかわかりませんけれど、当然、安全対策はこのようにやって、こういう手順でやりますと当然書いてあるはずなのです。古洞が見つかって上が危ないと。当然危なかったらいけないのですけれど、そのための上の地盤の改良工事、1,291万円が宇部市の負担というのを、もうちょっと説明してもらえませんか。なぜ宇部市が全額負担なのですか、設計監理者は何と言われたのですか。
◎都市整備部長(小森和雄君) お答えいたします。 今、具体的な例を示されて御説明というか、お話をいただいたのですけれども、例えば、通常の家を想像して家を建てるときに、足元が悪い。そういうときには、当然その家を建てたという目的を含めて、作業性であれ何であれ、ここの場所にというお願いをするわけですので、当然、見れば、地表の足元が悪い、重機が座りにくい。だから、こういう工事をやるというのは、当然見込んで、お願いする格好になってこようと思います。 今回の古洞の工事につきましては、当然、地下30メートル程度の箇所にある石炭層の、いわゆる明治以降から昭和の、また20年、戦後にかけても採炭された、繰り返されたような地形のところでございます。 業者のほうの安全対策、施工体制といいますか、こういう対策でやっていくという中には、私どもは、その1期棟の工事につきましては、要は、古洞の対策としては、事前にまた別工事で、グラウト注入する必要があるところにはグラウト注入をしています。このグラウト注入の層を貫通して、その下の堅固な地盤に杭を着岩させてくださいという仕様で建物の工事を出しております。今、それが当然前提として仕事に入っていかれているわけですので、本来ふさがっておくべきだったものが、この書いてある仕様に基づいてやっていこうとしたときに、それができなかったということでございますので、こちらについては、それは発注した状態の条件に戻してやるのは、やはり当然発注者の仕事というふうに判断しております。 施工業者、設計監理者のほうとも、当然、協議をする中でも、そこについては追加工事として発注していくべき、それは、今、チェックボーリングとグラウトの話でございますが、その際に地盤の表層につきましても、もうこのような事象が起きているわけですので、緊急時の耐震度さを円滑にさせるための手段として、仮設にはなってしまいますが、1.5メートルの地盤改良をすべきであるというふうな提言を設計監理者からいただいて、市のほうもそのように判断し、発注をしようとしているものでございます。 以上でございます。
◆24番(猶克実君) 今の話を聞いていると、最初の発注条件が甘かったということになるのですか。古洞が出ることは想定内なのです、何度も言いますけれども。ですから、表層の1.5メーターの地盤改良工事、これ地盤改良材を加えて攪拌してコンクリートまではいかないのですけれども、ぱんぱんの地盤になるのですが、こういう杭工事をするための仮設というのは、私からしたら、想定内の古洞が出ることがわかっておって、杭が打てるように、安全なように打ってくれというのが宇部市の立場であって、安全ではないから追加の金をくださいというので、出す。理由としては、危険でもやってくれとは言えないわけですけれども、安全なように打ってくれということで、どのような安全対策を取るかということについては、工事施工計画書にあるわけです。その追加になった分が、例えば、表層の1.5メーターの地盤改良ぐらい、業者の責任で当然やる話だろうと。それから、1,291万円、全然私が想像している値段よりもかなり高いのですけれども、民間だったらこの10分の1かなという気もするのです。これを高いか安いかという話は抜きとして、宇部市の責任であるかどうかを今問うているわけです、まずは。 施工者が古洞が出ることを前提にしていない発注をしたということではないと、追加になるということが、古洞が原因で上の表層が落ちていったわけですから、古洞が出ないということを前提とした発注だったと、そういうことですか、基本の状態に戻さないといけないというのは。なぜ、考えてみたら、もう発注したものはしようがないのですけれども、古洞が出ることがわかっているところを、古洞が出ないという発注の仕方をしたのですか。
◎都市整備部長(小森和雄君) 古洞がまだ出るかもわからないといった一か八かの発注はしておりません。これまで築かれた、先ほど申しましたけれども、いわゆる古洞対策というマニュアルに基づいて、しっかりと入念に厳密に対策を講じた上で、なおかつこういう事象が起こってしまったという事実はございますが、出るかもわからないというような発注の姿勢は取っておりませんでした。 以上でございます。
◆24番(猶克実君) そうです。古洞が出たときに幾らかかるかというのは確かにわからないわけで、その追加工事がありますよというのが、議会に事前に説明があれば、少なくとも駐車場工事のところで古洞が出て、これが約300万円しかかかっていないから大したことではなかったということだったのかもしれないですけれども、今回ちょっと大きいです。1カ所出ただけで、表層の地盤改良含めて5,400万円、次に出たらどうなるのだろうかと考えるのは、当然皆さん同じように心配されるわけで、それから、地中にある古洞の事前対策が、先ほど6,900万円もかけた工事がもし不備だったということが原因なら、本来なら、この6,900万円で受けたところが、幾らかの瑕疵があってもおかしくないのですが、瑕疵もなかったということなので、それで、発注する、当然、今やっている施工業者には責任はないのです、もちろん。ないのだけれども、表層の地盤改良工事は、何か私も腑に落ちないのですけれども、業者が何もしないで杭が打てるなんて本当に考えたのでしょうか。最初からそういう話だったのですか。鉄板を敷いたぐらいで、工事が安全にできると考えられていたのですか、本当に。ちょっと疑問です。答えられますか。何度も打ち合わせしたと言われたので、表層に今鉄板を敷いただけで、杭工事されたわけでしょう。古洞が出てきて、砂が落ちたと、危なかったと。安全対策費を全額、今度は宇部市が見るわけですけれども、そういう話し合いをされていたのですか。本当に業者は自分のところで安全対策費は見ていなかったのですか。古洞が出ないことを前提とした見積りだったのですか。見積書見ていないから何とも言えないのですけれども。
◎都市整備部長(小森和雄君) 当然、敷鉄板等は、これは当たり前のこととして、平たん性をとるため、それと、いわゆる設置圧を均等にするために工夫はされています。 それと同時に、砂地盤でございますので、緩い箇所、締まった箇所というのは当然あります。そういうところについては、施工ができるようにという範囲内であれば、当然仮説工として、今までもセメント系固化材を適度混ぜておられるとか、そういうことは当然業者のほうもされております。 この古洞につきましては、要は、その原因が、ただ陥没でちょっと水平が保てないとかそういうレベルでなしに、杭工事自体が当然止まるわけですので、もう全然それを頑張って、表層だけ、今地盤改良していけばできるのか、当然それはできません。先ほど申しておりますように、もう転倒事故を起こさないように、それは、しっかりと退避できるような時間を稼ぐための策として、私どもが設計監理者とともに考えついた安全策でございます。 以上でございます。
◆24番(猶克実君) 私がこれにこだわる原因の一つが、表層の地盤改良費ということを言われているので、1,291万円が。原因は古洞が出たことは確かにそうなのです。今の重機が置いてあれば、1日何百万と金がかかるかもしれない、数百万円かかるかもしれない。そういう対策でかかるという話であったら、受け入れやすいのです、すごい金かかりますから重機は。 それから、表層の地盤改良においても、重機がもう既に場内に入っていますから、それを使った地盤改良なら通常の地盤改良よりも金はかなり安くつくはずなのです、既に重機が入っていますので、重機の運搬費は要らないのです。だから、そういった意味で、あれが追加、これが追加と言われたときに、本当にこの値段だったのかなという疑問があるのです。その辺は、この値段の中には評価されていますか。
◎都市整備部長(小森和雄君) 議員さんおっしゃるとおり、もう、1つの現場に入って新たな工事を起こすものではございませんので、仮設費であったり、経費であったり、本体の中の経費と合算して、重機の回送等、もう要らないものは皆要らない。1つの工事の中としての積算をしておりますので、これも私どものほうで厳密に積算して提示しておるものでございます。 以上でございます。
◆24番(猶克実君) では、大体聞くことは聞いたのでそろそろ終わりたいのですが、議会に表層の地盤改良工事が必要だという説明があった翌日に、もう地盤改良材が場内に搬入されていました。あれはこの予算の執行ではなくて、どういう理由で地盤改良材が現場に搬入されて、今、私が見た限り──場内は見ていないのですが、地盤改良が既に済んでいるように見えるのですが、それを説明していただきたいと思います。
◎都市整備部長(小森和雄君) お答えいたします。 このたびの陥没が発生した事象を受けまして、杭工事を中断せざるを得なくなっております。このことから、早急なる杭工事開始というものに向けまして、予備費を活用させていただき、杭打ち機の転倒を防ぐための、先ほど来申しております、表層部の土壌改良の一部に着手したところでございます。 これまで、議員さん御指摘の期間に実施した範囲は、今後実施する杭打ち、杭打設の順番が早いところからというので、できれば杭打ちのほうも並行して再開させたいという思いからちょっと前倒しで行ったところで、施工範囲としては450平米分、これが年度内を繰り越さずにできる範囲ということで設定いたしまして、請負額は187万円で予備費を活用させていただいておるものでございます。 以上でございます。
◆24番(猶克実君) 今、予備費を活用ということですが、今の話を聞いても、今、重機のところに、車が搬入するために地盤改良したと。これも、仮設なのですよね。仮設というのは、仮の話とかではないですよ。仮工事の話。仮の工事をするために必要な工事なのです。 その話を聞くと、また、何で宇部市では負担をするのかなと思うのです。杭の工事のところまで重機が行くために、地盤改良するために450平米、187万円の費用が要ったと。工事するために必要なので、また新たにその面積の重機が動くのに、その土地は当然、工事の最中にのけるのですよね、基礎工事のときに。表層部の地盤改良というのは、それをしないと工事できなかったわけです。 今回の追加工事自体は、誰の責任で始まったのですか。起きたのですかね。どう思われます。不可抗力ですか。
◎都市整備部長(小森和雄君) 誰の責任というと大変難しいのですけれども、先ほど来申しておりますように、私どもも最小の経費、適切な経費で最大の効果という意味です。いわゆる安くいくとか、そういうのではなしに、必要なものはしっかり見て、これまで蓄積されたマニュアルに基づいて厳密に最大の効果が出るように、投資が無駄にならないようにというので工事はしてきておりますので、当然、古洞をそれで充填できたということで進めてまいりました。そういった意味では、もう、今、私どもがマニュアルとしてそれに準じて行っている以上は不可抗力としかちょっと言いようがないというふうに判断しています。 しかし、新たな事象ができて、確認できたので、今は現地の施工業者等にヒアリングをさせていただきながら、設計監理者と協議をしっかりやって、事故がないような方法、しかもそれで費用対効果も考えながら比較検討し決定した方法でありまして、いわゆる、もう一言ちょっと付け加えさせていただきますと、重機が動けるように地盤改良をしているのではなくて、杭打ちが再開できるように、しかも、もしまた万が一あったとしても転倒事故にならないようにということであって、施工性を上げるためにサービスをしてやっているものではございません、決して。それは、繰り返しますけれども、業者の施工性を上げるためとかそういう意味ではなしに、要は発注者としての安全対策として設計監理者と協議して、いろんな工法を検討しながら、これが一番費用対効果的にも経済的にもよいし、安全も図れるだろうというので決定したものでございます。 以上でございます。
◆24番(猶克実君) では、最後にこれを聞きます。 設計監理者、施主の立場──施主といっても今回宇部市なのですが、宇部市の立場で、業者と施工方法なり安全対策を協議して進められていると思います。その設計監理者のもとで、これが設計監理者が不備で、安く工事をするためにできるだけ余計な費用がかからないようにという善意のもとで最低限のことをやろうとしたら、実は表層の地盤改良工事をしないと、ここの杭工事は続けられないよと設計監理者が判断されたのでしょうね。本来、表層の地盤改良工事をやらなかったら、この工事はできなかったものなのですね。これが質問なのです。表層の地盤改良工事を今から1,291万円かけてやるわけですけれども、それがなくてできると設計監理者が思われていたのですが、実はやらなかったらできなかったと。だから必要な金だということですね。本当は見ていなかったわけですから、この追加工事分を。なくても本当はできると判断されていたのですね。それが、実はかけないとできなかったと、そういうことでしょうか。これが最後の質問です。
◎都市整備部長(小森和雄君) 先ほど来、御説明させていただいておりますけれども、全ての杭打ちであるとか古洞に関わる工事のポイントに厳密にボーリングを打って、もうフルコースで調査をして、シラミ潰しに例えば調査をかけていれば今回のことは起こっていなかったというふうには考えますけれども、それはまた過剰な投資に結びつくというふうに考えています。 このたびは、設計監理者とも話をする中で、いわゆる先ほど何通りか工法を検討したと申しましたけれど、ケーシングではちょっと対応ができない特異な地質であると。それと、1カ所で起こっているという事象から、これからもまた全てのボーリング、チェックしていくかと、それはなかなか経済的にも時間的にももう無理がありますので、その中で危険と思われるところ、怪しいところをチェックボーリングをかけていきながら、全般的には危険回避のための地盤改良を併用していくのが一番好ましいということを設計監理者と一緒に協議した中で編み出したものでございます。 以上でございます。