宇部市議会 > 2019-02-26 >
02月26日-01号

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  1. 宇部市議会 2019-02-26
    02月26日-01号


    取得元: 宇部市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成 31年 3月定例会(第1回)平成31年 3月(第1回)宇部市議会定例会会議録 第1号議 事 日 程 (第1号)        平成31年2月26日(火曜日)───── 午前10時開議 ─────第1 会議録署名議員の指名第2 会期の決定第3 一部事務組合議会報告第4 市長の施政方針演説並びに議案第1号から第39号まで及び第41号について(上程・提案理由の説明) 議案第 1 号 平成31年度(2019年度)宇部市一般会計予算 議案第 2 号 平成31年度(2019年度)宇部市公共用地造成事業特別会計予算 議案第 3 号 平成31年度(2019年度)宇部市食肉センター事業特別会計予算 議案第 4 号 平成31年度(2019年度)宇部市介護保険事業特別会計予算 議案第 5 号 平成31年度(2019年度)宇部市国民健康保険事業特別会計予算 議案第 6 号 平成31年度(2019年度)宇部市後期高齢者医療特別会計予算 議案第 7 号 平成31年度(2019年度)宇部市中央卸売市場事業特別会計予算 議案第 8 号 平成31年度(2019年度)宇部市地方卸売市場事業特別会計予算 議案第 9 号 平成31年度(2019年度)宇部市営駐車場事業特別会計予算 議案第 10号 平成31年度(2019年度)宇部市農業集落排水事業特別会計予算 議案第 11号 平成31年度(2019年度)宇部市水道事業会計予算 議案第 12号 平成31年度(2019年度)宇部市下水道事業会計予算 議案第 13号 平成31年度(2019年度)宇部市交通事業会計予算 議案第 14号 平成30年度宇部市介護保険事業特別会計補正予算(第3回) 議案第 15号 平成30年度宇部市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3回) 議案第 16号 平成30年度宇部市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3回) 議案第 17号 平成30年度宇部市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1回) 議案第 18号 平成30年度宇部市営駐車場事業特別会計補正予算(第2回) 議案第 19号 平成30年度宇部市水道事業会計補正予算(第2回) 議案第 20号 平成30年度宇部市下水道事業会計補正予算(第1回) 議案第 21号 平成30年度宇部市交通事業会計補正予算(第2回) 議案第 22号 宇部市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例中一部改正の件 議案第 23号 宇部市職員の自己啓発等休業に関する条例中一部改正の件 議案第 24号 宇部市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件 議案第 25号 宇部市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件 議案第 26号 宇部市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の支給に関する条例の一部を改正する条例制定の件 議案第 27号 宇部市職員の給与に関する条例の特例に関する条例中一部改正の件 議案第 28号 宇部市職員特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例制定の件 議案第 29号 宇部市廃棄物の処理及び清掃に関する条例中一部改正の件 議案第 30号 宇部市災害弔慰金の支給等に関する条例中一部改正の件 議案第 31号 宇部市国民健康保険条例中一部改正の件 議案第 32号 宇部市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例中一部改正の件 議案第 33号 宇部市非常勤職員の報酬及び費用弁償条例中一部改正の件 議案第 34号 宇部市手数料徴収条例の一部を改正する条例制定の件 議案第 35号 宇部市水道事業布設工事監督者及び水道技術管理者の資格等に関する条例中一部改正の件 議案第 36号 山口県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び共同処理する事務の構成団体の変更並びにこれに伴う規約の変更について 議案第 37号 山口県市町総合事務組合の財産処分について 議案第 38号 宇部市総合福祉会館に係る指定管理者の指定の件 議案第 39号 宇部市多世代ふれあいセンターに係る指定管理者の指定の件 議案第 41号 平成30年度宇部市一般会計補正予算(第4回)第5 諮問第1号について……(総合審議) 諮問第 1 号 人権擁護委員の候補者の推薦について意見を求める件────────────────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程の全部────────────────────────────────────────出席議員(28名)      1番  時 田 洋 輔 君      2番  藤 井 岳 志 君      3番  宮 本 輝 男 君      4番  氏 原 秀 城 君      5番  早 野   敦 君      6番  黒 川 康 弘 君      7番  芥 川 貴久爾 君      8番  志 賀 光 法 君      9番  真 鍋 恭 子 君     10番  荒 川 憲 幸 君     11番  安 藤   巧 君     12番  鴻 池 博 之 君     13番  城 美   暁 君     14番  田 中 文 代 君     15番  山 下 節 子 君     16番  河 崎   運 君     17番  青 木 晴 子 君     18番  兼 広 三 朗 君     19番  新 城 寛 徳 君     20番  長谷川 耕 二 君     21番  岩 村   誠 君     22番  射 場 博 義 君     23番  笠 井 泰 孝 君     24番  猶   克 実 君     25番  重 枝 尚 治 君     26番  唐 津 正 一 君     27番  杉 山 孝 治 君     28番  高 井   仁 君────────────────────────────────────────欠席議員(0名)           ────────────────────────────────────────説明のため出席した者       市長                久保田 后 子 君       副市長               末 次 宣 正 君       常勤の監査委員           床 本 隆 夫 君       教育長               野 口 政 吾 君       上下水道事業管理者         和 田 誠一郎 君       交通事業管理者           大 谷 唯 輝 君       総合戦略局長            安 平 幸 治 君       防災危機管理監           栢   耕太郎 君       政策広報室長            松 田 幸 次 君       総務財務部長            片 岡 昭 憲 君       観光・シティプロモーション推進部長 庄 賀 美和子 君       市民環境部長            藤 崎 昌 治 君       健康福祉部長(福祉事務所長)     中 野 加代子 君       こども・若者応援部長        上 村 浩 司 君       商工水産部長            三 戸 敏 彰 君       都市整備部長            小 森 和 雄 君       北部・農林振興部長         廣 中 昭 久 君       会計管理者             森 島 正 信 君       教育部長              佐 野 恵 子 君────────────────────────────────────────事務局職員出席者       局長                山 﨑 泰 秀 君       次長                西 丸 太佳夫 君       議事総務課長            川 崎 幸 江 君       議事総務課副課長          池 田 篤 史 君       書記                岡 田 博 美 君       書記                糸 永 真奈美 君───────────────────────────────────────────── 午前10時開会 ───── ○議長(杉山孝治君) おはようございます。 これより、平成31年3月(第1回)宇部市議会定例会を開会します。───────────────────────────────────────────── 午前10時開議 ───── ○議長(杉山孝治君) 直ちに、本日の会議を開きます。    〔諸般の報告〕 ○議長(杉山孝治君) この際、事務局から諸般の報告をさせます。 ◎事務局次長西丸太佳夫君) 報告いたします。 本日の出席議員数は、28名であります。 次に、本定例会の付議事件について申し上げます。 本日付をもちまして、市長から、平成31年度(2019年度)宇部市一般会計予算外40件の議案等の提出がありました。 次に、監査委員の議会に対する報告について申し上げます。 2月25日付をもちまして、会計管理者所管分及び各公営企業管理者所管分例月出納検査の結果に関する報告がありました。 ただいま申し上げましたこれらの報告書は、いずれも各控室に掲示しておきました。 以上で、報告を終わります。 ○議長(杉山孝治君) 以上で、諸般の報告は終わりました。──────────────────────────────────────── △日程第1会議録署名議員の指名 ○議長(杉山孝治君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において、荒川憲幸君、唐津正一君を指名します。──────────────────────────────────────── △日程第2会期の決定 ○議長(杉山孝治君) 次に、日程第2、会期の決定を議題とします。 お諮りします。 本定例会の会期は、本日から3月26日までの29日間としたいと思います。 これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉山孝治君) 御異議なしと認めます。 よって、会期は29日間と決定しました。──────────────────────────────────────── △日程第3一部事務組合議会報告 ○議長(杉山孝治君) 次に、日程第3、一部事務組合議会報告を議題とします。 まず、宇部・阿知須公共下水道組合議会の報告を求めます。宮本輝男君。    〔3番 宮本 輝男 君 登壇〕 ◎3番(宮本輝男君) おはようございます。 それでは、宇部・阿知須公共下水道組合議会報告をいたします。 宇部・阿知須公共下水道組合議会報告といたしまして、去る2月7日に開催されました平成31年2月(第1回)宇部・阿知須公共下水道組合議会定例会の概要を御報告申し上げます。 会議では冒頭、和田管理者からの行政報告として、平成30年度末までの下水道整備実績見込みにつきまして報告がありました。 下水道整備につきましては、平成30年度末までに、阿知須区域においては、整備面積199.4ヘクタール、整備人口5,878人、管渠整備延長48.9キロメートルとなる見込みであり、西岐波・東岐波区域においては、整備面積316.1ヘクタール、整備人口7,283人、管渠整備延長69.8キロメートルとなる見込みであるとのことでございます。 その結果、普及率は、阿知須区域は62.7%、西岐波・東岐波区域は42.6%、全体では49.7%となる見込みであるとの報告を受けました。 次に、組合議会に提案されました議案4件の概要及び審議結果を御報告いたします。 組合議会2月定例会に提案されました議案は、議案第1号平成31年度宇部・阿知須公共下水道組合会計予算、議案第2号平成30年度宇部・阿知須公共下水道組合会計補正予算(第1回)、議案第3号山口県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び共同処理する事務の構成団体の変更並びにこれに伴う規約の変更について、議案第4号山口県市町総合事務組合の財産処分についての計4件でございました。 まず、議案第1号平成31年度宇部・阿知須公共下水道組合会計予算について申し上げます。 平成31年度組合会計予算の概要でございますが、予算の総額は、歳入歳出それぞれ14億1,140万円であり、歳入予算のうち構成市の負担金として、宇部市分が4億2,729万5,000円、山口市分が1億8,244万7,000円、合計6億974万2,000円となっております。 議案に対する質疑といたしまして、高井仁議員から、国庫補助金の交付率に関する近年の状況、組合が管轄する宇部市域の2026年度末までの整備見込み及び宇部市域の今後の下水道整備方針の3点について、質疑が行われました。 また、芥川貴久爾議員から、構成市による組合の解散協議に伴う平成31年度予算の影響の有無について質疑がありました。 なお、平成31年度の事業計画につきましては、山口市域では、阿知須区域の岩倉地区の整備を行う計画とされており、宇部市域では、東岐波区域の磯地、花園、丸尾、丸尾原地区の整備を行うとともに、沖田分区の整備のために沖田汚水幹線を施工する計画とされております。 平成31年度施工予定箇所等の詳細につきましては、各控室に配付しております「平成31年度下水道事業施工予定箇所」を御参照願います。 次に、議案第2号平成30年度宇部・阿知須公共下水道組合会計補正予算(第1回)について申し上げます。 平成30年度組合会計補正予算の概要でございますが、補正額は歳入歳出それぞれ3億2,264万6,000円の減額補正であり、補正後の予算総額は、歳入歳出それぞれ12億85万4,000円となっております。 これは、国からの社会資本整備総合交付金の内示額の減に伴う事業費の減及び決算見込みに合わせた各経費の減により、減額補正となったものでございます。 次に、議案第3号山口県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び共同処理する事務の構成団体の変更並びにこれに伴う規約の変更について、及び議案第4号山口県市町総合事務組合の財産処分につきまして、一括して御報告申し上げます。 まず、議案第3号でございます。山口県市町総合事務組合におかれましては、平成31年3月31日限りで、同組合から1団体が脱退されること、また、同年4月1日から、同組合において事務を共同処理する団体から1団体が離脱されるとともに、2団体が加入されることとなっており、これらの変更及びこれらの変更に伴い同組合の規約を変更するものでございます。 次に、議案第4号でございます。これは、議案第3号に関連し、平成31年3月31日限りで、山口県市町総合事務組合から1団体が脱退されることに伴い、同組合の財産を処分するものでございます。 以上、組合議会に提案されました議案第1号から議案第4号までの計4件につきましては、慎重審議の結果、いずれも全会一致で可決いたしました。 以上で、平成31年2月(第1回)宇部・阿知須公共下水道組合議会定例会議会報告といたします。 ○議長(杉山孝治君) 以上で、宇部・阿知須公共下水道組合議会の報告は終わりました。 次に、宇部・山陽小野田消防組合議会の報告を求めます。射場博義君。    〔22番 射場 博義 君 登壇〕 ◎22番(射場博義君) おはようございます。 宇部・山陽小野田消防組合議会の報告をいたします。 議会の報告を行う前に、平成30年の管内の災害発生状況の報告を受けました。 火災は79件で、宇部市が57件、山陽小野田市が22件で、平成29年と比較すると9件増加しております。 救急は1万140件で、宇部市が7,234件、山陽小野田市が2,906件で、平成29年と比較すると201件増加しています。 救助は83件で、宇部市が50件、山陽小野田市が30件となっております。 なお、平成30年7月豪雨災害では、緊急消防援助隊山口県隊として、13日間、延べ34人の隊員が広島県の被災地で救助活動を行っているとのことでした。 それでは、議会の概要を申し上げます。 平成30年第2回定例会は11月12日に開催され、一般質問及び議案4件の審議を行いました。 一般質問については、山陽小野田市議会選出伊場勇議員宇部市議会選出志賀光法議員から質問通告書が提出されました。 伊場勇議員からは、第1点、消防職員の増員について。平成29年2月に組合議会からの「安心安全なまちづくりに向けて消防職員の増員を求める決議」に関して進捗状況と今後の方向性について問う。第2点、消防団との連携について。災害時、消防組合と消防団との連携強化に向けての取り組み状況について問う。第3点、署所老朽化について。2018年から2020年までの中期実行計画では、昭和56年5月31日以前の建築された建物については、建てかえによって耐震化を対応したいとあるが、具体的な方向性について問う、との質問がされました。 志賀光法議員からは、第1点、宇部・山陽小野田消防局におけるオープンデータ化取り組みの推進について、(1)オープンデータ化取り組み状況と今後の対応、(2)宇部市、山陽小野田市内の消火栓、防火水槽の位置情報のオープンデータ化、第2点、近年の多種、多様化、複雑化、大規模化している災害に適切に対応するための高性能で最新のテクノロジーを装備した車両の導入と、消防指令センターの更新とあわせて、最新のテクノロジーを取り入れた消防、救急資機材の導入整備について、(1)救急現場と病院との映像伝送による高度な情報共有による救命率の向上対策、(2)消防・救急車両に全周囲完全確認カメラ装備による現場到着時間の短縮と交通事故抑止、(3)消防隊員のウエアラブルデバイス装着による的確な火災などの災害現場の最前線の映像情報の収集による、消火活動の際の安全な指揮命令と隊員の安全確保が質問されました。 次に、議案質疑について申し上げます。議案第8号平成29年度宇部・山陽小野田消防組合一般会計歳入歳出決算認定の件。議案第9号物品購入の件(高規格救急自動車1台)。議案第10号物品購入の件(高規格救急自動車1台)。議案第11号物品購入の件(水槽付消防ポンプ自動車(Ⅱ型)1台)。 以上4件の議案を審議し、全て可決しております。 以上で、宇部・山陽小野田消防組合議会の報告を終了いたします。 なお、詳しくは、各会派の控室に議事録を掲示しております。 また、消防組合のホームページにも公開しており、議事録については、宇部・山陽小野田消防局総務課において閲覧可能となっております。 以上です。 ○議長(杉山孝治君) 以上で、宇部・山陽小野田消防組合議会の報告は終わりました。 これにて、一部事務組合議会報告を終わります。──────────────────────────────────────── △日程第4市長の施政方針演説並びに議案第1号から第39号まで及び第41号について(上程・提案理由の説明) ○議長(杉山孝治君) 次に、日程第4、市長の施政方針演説並びに議案第1号から第39号まで及び第41号の40件を一括議題とします。 市長の施政方針演説及び議案の提案理由の説明を求めます。久保田市長。    〔市長 久保田 后子 君 登壇〕 ◎市長(久保田后子君) 皆様、おはようございます。 2019年3月市議会定例会の開会に当たりまして、2019年度の市政運営に関する基本的な考え方と予算の概要について申し述べ、市議会並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願いするものです。 2018年度は、第四次宇部市総合計画の総仕上げとなる後期実行計画がスタートし、うべ産業共創イノベーションセンター志の開設や、持続可能で暮らしやすい地域共生のまちづくりを目指す宇部市立地適正化計画の策定、緑と花と彫刻のまちの新たなステージとなるガーデンシティうべ構想の策定など、重点戦略プロジェクトを中心に、「希望あふれる未来」につなぐ確かな一歩を踏み出しました。 さらに、昨年の6月には、後期実行計画をベースに提案した本市の取り組みが、国に評価され、県内で唯一のSDGs未来都市に選定されたことから、世界共通のゴールであるSDGsの達成に向けたまちづくりを、地方創生のさらなる推進につながるものとして、積極的に取り組んでいきます。 また、2019年1月に発表された内閣府の月例経済報告では、景気は、緩やかに回復しているとの見方が示されていますが、少子高齢化人口減少といった構造変化によって、消費や生産といった経済活動の動向は地域間でばらつきがあり、地方における経済環境は、引き続き厳しい状況が続くものと考えています。 本市では、人口減少・超高齢化への対策として2015年10月に、宇部市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、雇用創出に向けた企業立地の促進や起業・創業の実現、子育て支援などさまざまな取り組みを進めてきました。 この間、産業団地への企業進出が9社、創業実現が117件、また、合計特殊出生率については、0.03ポイント上昇し、全国平均1.44を上回る1.54となるなど一定の成果があらわれています。 人口については、2018年は約16万6,000人となり、宇部市人口ビジョンにおいて目標とする将来展望人口をほぼ達成していますが、依然として減少は続いています。 このため、宇部市まち・ひと・しごと創生総合戦略の最終年度となる2019年度は、総合戦略の総仕上げとして、これまでの実績を評価検証し、人口減少対策として掲げた各種目標の達成に取り組むとともに、中枢中核都市としての役割も踏まえ、地域経済の成長力確保に向けて、「ひとづくり」「しごとづくり」をさらに進めていきます。 一方、本市を取り巻く社会情勢は劇的に変化を続けており、こうした変化に柔軟・機敏に対応した持続可能なまちづくりを進めていく必要があります。 特に、急速に進展するAI、IoTなどの技術革新は、これまでの生活や経済社会全体を画期的に変えようとしています。 このため、産業や地域づくり、行政活動などさまざまな分野において、最新のデジタルテクノロジーや、自動運転などの近未来技術を導入・展開するSociety5.0を、次の時代を切り開く鍵として積極的に推進し、社会的課題の解決と地域経済のさらなる発展につなげます。 また近年、気候変動が原因と考えられる大型の台風や集中豪雨、地震などが各地で続発し、市民の防災への関心は一段と高まっています。このため、その備えとなる災害に強い安全なまちづくりや、地域が有する資源や特性を活用した「脱炭素・循環・共生」による地域循環共生圏の創造に向けて、強靭で持続可能なまちづくりを進めます。 また、立地適正化計画のもと、今後、中心市街地や地域の拠点などの求心力を高め、市全体の魅力と利便性の向上を図るコンパクトなまちづくりと、人口減少少子高齢化が進む中、誰もが健やかに安心して暮らすことができる地域支え合い包括ケアシステムを強化していく上で、住民の移動を支える交通ネットワークの確保・充実は重要な課題となります。 このため、路線バスを初めとした従来の公共交通の利便性を高めるとともに、新たに、効率的で利便性の高い次世代交通システムの導入に向けて、関係市とともに検討を進めていきます。 また、多くの外国人が訪れる2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会の開催も見据え、本市の豊かな地域資源を生かした観光ルートの造成や、食の魅力づくり、さらに、「アートでつながる7市町」をテーマ(案)として、山口県央連携都市圏域による周遊型観光の開催に向けた地域の魅力アップにも取り組んでいきます。 また、来る市制施行100周年に向けて、記念プロジェクトを御提案いただいた市民の方々と取り組みを本格化していきます。 一方で、中心市街地において、長年市民に親しまれてきた大規模小売店が相次いで閉店したことから、その影響を最小限にとどめるため、宇部商工会議所を初めとした関係者と連携して、商業の振興やにぎわい創出に向けた取り組みを積極的に進めます。 引き続き、市民と語り合い、ともに実践すること、また柔軟に発想し、挑戦し続けることを市政運営の基本とし、本市発展の原動力となる「人財」の育成と活躍促進、多様な主体との連携を強めながら、オール宇部市で力強く推進していきます。 こうした考えのもと、2019年度は、重点戦略プロジェクトを中心とした後期実行計画をベースに、社会情勢の変化に的確に対応した持続可能なまちづくりを進めるため、「防災・減災 災害死亡者ゼロのまちづくり」、「商業の振興と中心市街地のにぎわい創出」、「共生社会づくり」、「スマートウエルネスシティ(SWC)の推進」、「次世代交通システムの推進」、「デジタル市役所の構築」、「宇部まるごと体験プロジェクト」、 「市制施行100周年記念プロジェクト」、「SDGs未来都市の推進」を強化・パッケージ化し、部局横断的に取り組みます。 2019年度予算は、これらの取り組みなどにより、私たちが未来に向けてイノベーションを起こすという意味を込めた「ウィーノベーション創出予算」を編成し、一般会計の予算規模は、過去最大規模の664億1,000万円、2018年度に比べ28億9,000万円の増加となり、10年連続で600億円以上の予算規模を確保することができました。 また、編成に当たっては、持続的な行財政改革の取り組み及び国・県等の補助制度や市債の活用などにより、財源確保に努めました。 一方、市債残高は、本庁舎建設事業債を除くと、一般会計で約661億4,000万円、2018年度末からは約6億1,000万円減少し、また、財政調整基金の取り崩しも2018年度に比べ7,000万円減少させるなど、中長期的な財政の持続性にも留意したところです。 なお、特別会計の予算規模は、9つの特別会計全体で409億4,200万円となり、2018年度と比較して約5億4,000万円、率にすると1.3%の増となっています。 それでは、2019年度の主な取り組みを、後期実行計画に沿って御説明いたします。 初めに、重点プロジェクトについてです。 本市が将来にわたって成長力を確保するため、4つの重点プロジェクトについて、引き続き、戦略的・部局横断的に展開していきます。 1点目は、ICT・地域イノベーションの推進です。 本市には、山口大学を初めとした高等教育機関や研究機関が集積し、また、工業都市として発展する過程で培った高い技術力があります。 こうした地域力にさらに磨きをかけ、起業・創業や事業活動展開の最適地、地域づくりなどあらゆる分野で独創的な取り組みが展開される「イノベーションが起こるまち宇部」を目指します。 まず、オープンイノベーションの推進については、2018年7月にオープンした、うべ産業共創イノベーションセンター志において、人材マッチングやスタートアップ支援などの機能を拡充し、起業・創業、経営改善の支援などに積極的に取り組みます。 さらに、市民、企業、大学など多様なステークホルダーが連携し、経済・社会・環境分野の課題解決と価値の創造に取り組む拠点として、イノベーションセンターに新たに、「宇部SDGs推進センター(仮称)」を併設します。 また、中小企業のイノベーション支援として、ICT・IoTを初め地元企業のすぐれた技術を生かした「メイド・イン・ウベものづくり」や、生産性の向上につながるICT・IoTの導入等を促進します。 さらに、現在策定を進めている宇部市デジタル市役所推進基本計画のもと、行政サービスの向上と、業務の効率化に向けて、AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)等の新技術を積極的に導入するとともに、産業や地域づくりなどさまざまな分野で、最新のデジタルテクノロジーが展開されるスマートシティーを推進していきます。 また、多様な働き方確保支援センターにおいては、女性や高齢者、障害者など多様な求職者に対して、職業紹介、各種セミナー等を行い、求職者のニーズに応じた就労と、中小企業・小規模事業者の人材確保につなげていきます。 2点目、コンパクトシティ・共生型包括ケアの推進では、利便性の高い集約型のまち、多極ネットワーク型コンパクトシティへの転換と、誰もが住みなれた地域で安心して暮らすことができる地域支え合い包括ケアシステムの強化を図ります。 多極ネットワーク型コンパクトシティの推進については、このたび策定した立地適正化計画のもと、都市拠点や日常生活を支える地域の拠点に、都市機能や居住の維持・誘導を進めていきます。 また、都市拠点となる中心市街地の整備を先導的に進めるため、市役所周辺地区では、新庁舎1期棟の建設に着手するとともに、新庁舎建設にあわせて一体的に進める真締川公園や常盤通りなどの再整備に向けて、関係機関との協議を進めます。 また、まちづくり会社株式会社にぎわい宇部と連携し、中央町地区を中心に、建物のリノベーションを促進するとともに、中央街区公園わいわいぱぁ~くや多世代交流スペースなどを活用し、市民団体と連携したマルシェやイベントなどを開催します。 さらに、中心市街地における大規模小売店閉店の影響を最小限に食いとめるため、まちなか商業緊急応援事業として、新天町及び常盤通り周辺エリアを対象に、空き店舗への新規出店や既存商店の店舗改装、町なかの活性化につながる販売促進活動、イベント開催などに対する支援を拡充します。 また、井筒屋宇部店跡地については、次の利活用に着手されるまでの間、にぎわい創出の拠点として活用するとともに、中心市街地の新たなシンボルづくりに向けて、商工会議所や関係商店街などとともに検討を進めていきます。 さらに、中心市街地ににぎわいをもたらす再開発等を円滑に進めていくため、新たに中心市街地活性化基本計画を策定します。 次に、地域支え合い包括ケア・共生の福祉の推進についてです。 高齢者や障害者を初め市民の誰もが、住みなれた地域で安心して生活できる共生の福祉の推進として、福祉なんでも相談窓口の機能の拡充を図り、地域における支え合いの仕組みづくりを進めていきます。 また、地域住民が主役となる「元気・安心・地域づくり」を促進するため、各校区で策定された地域計画に沿った活動を支援する助成制度を充実させ、地域・保健福祉支援チームと関係機関等が連携し、自立した地域運営基盤の構築を図ります。 さらに、多極ネットワーク型コンパクトシティの推進と地域支え合い包括ケア・共生の福祉の推進を両立させる利便性の高い公共交通ネットワークの構築として、大学や民間企業、交通事業者等で構成する宇部市交通創造コンソーシアムを中心に、新たな基幹公共交通軸となるBRT(バス・ラピッド・トランジット)等の導入に向けた調査や、自動運転の実証など、次世代交通システムの検討・調査に積極的に取り組んでいきます。 3点目は、ガーデンシティの推進です。 2018年11月に策定したガーデンシティうべ構想のもと、基本理念である、花と緑にあふれ、市民が輝き誇りを持ち、人々の暮らしを豊かにする持続可能なまちづくりを推進します。 まず、まちなか緑と花の回廊づくりとして、中心市街地においては、バラを中心とした四季折々の花が楽しめる空間づくりや、シンボルロードでの歩道空間の整備、緑・花・彫刻が調和した魅力ある空間づくりを進めるとともに、新たに、ワールドストリートとして、市道小串通り線を中心に、本市の姉妹都市等をイメージできる樹木の設置に取り組みます。 また、「みんなで育てる花のまち」の推進として、花やガーデニングに関する総合的な知識と経験を持つガーデンマイスター制度の創設や、専門家との交流・連携により、職員や市民の技術力向上に取り組みます。 また、「ばら制定都市会議」に参加し、バラによるまちづくりを市内外に広く発信していきます。 さらに、花壇コンクールの充実を図るとともに、花卉栽培の促進に向けて、宇部で生まれたつる性ミニバラ「宇部小町」を活用した商品開発など、花卉の消費拡大に向けた検討を進めます。また、IoT技術を取り入れる花卉生産者への支援などに取り組みます。 4点目は、地域エネルギー・バイオマス産業都市の推進です。 本市は、2017年10月に、内閣府を初め7府省から県内初となるバイオマス産業都市の認定を受けており、今後も、宇部市バイオマス産業共創コンソーシアムを中心に、地域のバイオマスを活用した産業の創出と、資源循環型社会の形成に取り組みます。特に、豊富な竹資源を積極的に利活用していくため、その活動拠点を北部地域に設置し、関連事業者や研究機関等と連携した商品化やビジネス化に取り組みます。 また、宇部版シュタットベルケ構築に向けて、核となる地域エネルギー会社を設立し、地域の再生可能エネルギーを効率的に活用・管理することで低炭素社会構築に貢献するとともに、市公共施設の電気料金の抑制にもつなげていきます。 さらに、複数の再生可能エネルギー発電設備や蓄電池等を組み合わせたエネルギー管理の最適化による分散型エネルギーシステムの構築について、検討を進めます。 そのほか、2019年度予算の主な内容を、5つのまちづくりのテーマに沿って、御説明します。 テーマの1つ目として、産業力強化・イノベーション創出のまちについてです。 まず、地域経済・雇用を支える地元産業の発展として、企業等の誘致については、トップセールスを初めとした企業訪問の実施や、事業所設置奨励制度を活用し、残り少なくなった産業団地への誘致活動を展開するとともに、産業団地以外の空き工場や未利用地への誘致に取り組みます。また、中心市街地等へのサテライトオフィスの立地促進にも取り組んでいきます。 さらに、2017年11月に設立された山口・宇部テクノパーク連絡協議会と連携し、産業団地内への公共交通機関の導入に向けた通勤バスの試験的運行や、団地内企業の情報発信等に取り組みます。 また、2019年10月から実施予定の消費税率引き上げへの対応として、低所得者や3歳未満の子供を養育している世帯への支援を目的に、市内小売店で利用できるプレミアム付商品券の発行を行うとともに、消費者へのポイント還元にあわせた中小小売業等のキャッシュレス化を推進します。 また、中小企業の円滑な資金調達と経営基盤の強化として、事業資金融資制度において、融資対象者の拡大や、融資上限額の引き上げ及び融資利率の引き下げを行い、利用者の拡大を図ります。 また、国際バルク戦略港湾として整備が進められている宇部港については、今後の石炭需要や貨物取扱量の増加と港湾機能の多様化を見据えた港湾計画の改訂について、県と協力して取り組みます。 次に、地域特性を生かした観光・コンベンションの振興については、「稼げる観光」・観光産業の振興を図るため、そのかじ取り役となるDMOを中心に、ときわ公園を初め、町なかや北部中山間地域をつなぐ周遊プログラムや、増加する訪日外国人の集客を視野に入れた体験・食を楽しめる旅行プランの企画など、本市の豊かな地域資源を生かした観光まちづくりを進めます。 さらに、県や関係機関と連携して、韓国仁川国際空港との定期便や国際チャーター便を活用し、山口宇部空港のさらなる利用促進につなげるとともに、Wi-Fi環境の整備など訪日外国人の受け入れ環境の整備に取り組みます。 次に、農林水産業の振興・6次産業化の推進についてです。 農業については、農業の魅力向上と「儲かる農業」を目指して、新たな担い手の確保・育成や、AI・IoT等を活用した次世代型農業の促進、オリーブを初めとした戦略的作物の産地化を進めるなど幅広く施策を展開し、遊休農地の解消につなげていきます。 林業については、2019年度から交付される森林環境譲与税を活用し、森林資源の活用等を計画的に進めるための基礎調査を関係機関と連携し進めていきます。 漁業については、就業に必要な技術の習得や生産基盤の整備、就業後の経営安定化の支援を行うとともに、漁業協同組合が運営する水産物直売施設の販路拡大やICTの導入等の取り組みを支援します。 また、6次産業化の推進については、うべまるごと元気ネットワークを核に、異業種間、事業者間の連携による加工品の開発や、うべ元気ブランド認証製品のブランド力の強化に取り組み、地元農林水産物の消費拡大、加工品の販路拡大を図ります。 さらに、本市の特色ある農林水産物を活用した食の魅力づくりとして、飲食店と連携したメニューの開発や、食のイベント開催などに取り組みます。 また、県内随一の「お茶の産地宇部」のブランド化に向けて、お茶の普及啓発や新たな食のレシピの開発、海外への販路拡大などに、大学や関係機関等と連携して取り組みます。 次に、多様な雇用機会の創出については、障害者雇用の促進に向けて、新たに、障害者の就労を職場内で支援する「(仮称)宇部市認定ジョブアシスタント」の養成に企業等と連携して取り組みます。 また、生活困窮者等の社会参加や就労支援の仕組みづくりを進めるため、農業と福祉が連携し、人材のマッチングを行うことで、生きがい就労や農業の労働力確保につなげていきます。 次に、テーマの2つ目、生きる力を育み、子供の未来が輝くまちについてです。 まず、妊娠・出産・育児支援の充実については、子育て拠点施設こどもすくすくプラザ内の子育て世代包括支援センターUbeハピで、妊産婦健康診査や生後2週間から5歳までの乳幼児健康診査など、妊娠・出産から子育てにわたる不安感や負担感の解消に向けた総合相談や、切れ目のない支援を行います。 また、充実した医療費助成制度のもと、子供の健やかな成長を支援するため、感染症に対する任意の予防接種に対して、本市独自の助成を行います。 次に、安心して子育てできる環境づくりについては、保育園での待機児童が生じないよう、受け入れ施設や適切な人材の確保を図ります。 また、10月からは、子育て世帯の負担軽減のために国が実施する、主に3歳以上の幼児を対象とした幼児教育・保育の無償化に取り組みます。 市内全校区に整備している学童保育においては、増加する利用者ニーズに適切に対応するとともに、外部人材を活用した活動を取り入れるなど、安定した良質な保育環境を提供します。 また、多世代の交流や学習支援、食事の提供などを通して、子供の健やかで豊かな成長をサポートする子供の居場所づくりを促進するとともに、経済的な理由で学習の機会に恵まれない中学生を対象とした学習支援の場を増設し、将来の進路選択の幅を広げます。 また、児童虐待の根絶に向けて、関係機関との連携強化を図るとともに、わずかな虐待の兆候も見逃すことがないよう、個別ケースごとに、危機感を持って迅速、適切に対処します。 次に、確かな学力・豊かな心を育む教育の推進については、新学習指導要領に示された主体的、対話的で深い学び、いわゆるアクティブ・ラーニングの視点に立った授業改善に取り組みます。 また、コミュニティ・スクールの機能を活用して、子供たちと地域住民が一緒に学ぶことのできる放課後学習教室の開催、小中連携による合同研修や9年間のカリキュラム作成などに取り組みます。 いじめの問題については、宇部市いじめ防止基本方針に基づき、未然防止や早期発見、早期対応の強化に向けて、新たにSNSを活用したいじめの相談や通報システムの実証に取り組みます。 また、不登校対策については、宇部市不登校防止アクションプランに基づき、不登校の状況に応じた適切な支援と、新たな不登校を生み出さない取り組みの強化を図ります。 特別な配慮が必要な子供たちへの支援としては、小中学校へのサポート教員等の配置や特別支援教育支援ボランティアの活動を推進するとともに、発達障害等相談センターそらいろとの連携を図りながら、個別の教育支援計画の作成・活用を推進するなど、就学前から卒業後にわたる切れ目のない支援に取り組みます。 次に、社会の変化に対応した特色ある教育の推進として、英語教育については、オンライン英会話を中学校全学年に拡充するとともに、2020年度から始まる小学校での外国語活動や外国語科の授業を見据えて、外国語指導助手(ALT)を増員し、児童生徒の「使える英語」の習得を目指します。 また、ICT教育については、AIを搭載した人型ロボットやデジタル教科書、教育用アプリの活用などICT環境の整備に取り組みます。あわせて、プログラミング教育を取り入れることで、児童生徒の情報活用能力や論理的思考力を育成します。 また、山口大学やJAXAと連携して、衛星からのオープンデータの利活用に関する講座を開催するなど、児童生徒に宇宙やその先端技術への興味を抱かせる宇宙教育にも取り組みます。 さらに、キッズデザイン協議会やJICAの協力のもと、子供たちを対象とした「せかい!動物かんきょう会議in宇部」を開催し、SDGsの視点に立った多様な発想・行動ができる「人財」づくりを進めます。 次に、学校教育環境の充実として、まず、学校施設の耐震化については、2018年度からの継続事業となる二俣瀬小学校体育館や東岐波中学校体育館など、体育館4棟の耐震化工事を実施します。これにより2019年度末には、小中学校施設の耐震化率は97.4%になる見込みです。 また、普通教室等への空調設備の設置を進めるなど、児童生徒の学習環境の改善を図るとともに、地域コミュニティーの拠点として、さまざまな地域住民が利用できるよう学校施設のバリアフリー化に取り組みます。 そのほか、学校と地域が連携したコミュニティ・スクールや、学校教育活動支援ボランティアを活用した特色ある取り組みを進めることで、地域に開かれた学校づくり、学校を核とした地域づくりを進めていきます。 また、市民が気軽に読書に親しめる環境づくりのため、図書館を中心に、学校・地域など多様な主体が連携した読書のまちづくりを進めます。 次に、テーマの3つ目、健幸長寿のまちについてです。 まず、健康づくりの推進については、安心安全で豊かな生活を営むことができるまち、スマートウエルネスシティを目指すために、新たにICTを活用した健幸ポイントプログラムによって、健康状態の計測と見える化を行うとともに、生活習慣改善プログラムにより介護予防対策に取り組みます。あわせて、生活習慣病等のリスク者に対して、運動プログラムを医療と連携して実施し、疾病の悪化防止や改善に取り組みます。 また、がん患者に優しいまちづくりの推進については、がんを早期に発見するために、がん検診の受診率向上に向けて、子宮頸がん及び乳がん検診の無料クーポン券を配付するとともに、がん患者のがん治療と仕事の両立、社会参加を支援するため、ウィッグの購入費を助成するほか、介護保険対象外の20代及び30代のがん患者のターミナルケアに要する在宅サービスの利用料を助成します。 次に、共生の福祉の推進については、社会福祉法人の地域貢献活動をさらに促進するとともに、ご近所福祉サロンを初めとした地域の活動拠点での住民の交流促進、地域の支え手・担い手の人材の育成などによる見守り・支え合いの体制づくりをさらに進めていきます。 また、障害者が地域社会で安心して暮らしていくために、障害者に対する市民の理解促進と、障害を理由とする差別の解消に取り組むとともに、新たに、バリアフリー化マスタープランを策定し、高齢者や障害者等の移動などの円滑化を図ります。 そのほか、認知症の方やその家族が住みなれた地域で安心して生活できるよう、認知症の早期発見・介入などの認知症施策の展開や、新たにICTを活用した見守り支援などに取り組みます。 次に、テーマの4つ目、共に創る魅力・にぎわいあふれるまちについてです。 まず、シティプロモーションの推進については、本市の認知度を高めるため、首都圏や関西圏など都市部でのPR活動や、フィルムコミッションによるロケーション誘致活動などを積極的に展開していきます。 また、2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会におけるスペインのホストタウンとして機運の醸成を図るとともに、これまで5年間にわたり交流を進めてきたスペイン・カステジョン市と姉妹都市提携を結び、文化・スポーツや教育、経済など、さまざまな分野で本格的な交流を展開していきます。 また、共生社会ホストタウンとして、文化やスポーツなどを通じて、障害者や高齢者、外国人に限らず、誰もが生き生きと暮らすことができる社会の実現に向けて、取り組みを加速化していきます。 次に、ときわ公園の魅力発信として、平成から新たな時代への幕あけとなるゴールデンウイークを最重点の集客機会と捉え、花、彫刻、健康、食、ダンスなどさまざまなイベントを開催します。 また、ときわミュージアムにおいて、全館をフィールドにバージョンアップしたテクノロジー×アート作品を制作し、第28回UBEビエンナーレの開催期間に合わせて、昼夜ともに楽しむことのできるイベントを開催するなど、ときわ公園への集客を強化していきます。 次に、文化・アートに親しめる環境づくりについては、第28回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)の本展を開催するとともに、2021年に60周年を迎えるUBEビエンナーレのさらなる認知度の向上に向けて、スペイン・バルセロナ現代美術館や韓国・昌原(チャンウォン)彫刻ビエンナーレなどと連携することで、グローバル化を進めます。 また、あわせて、市内全小学4年生を対象にしたUBEビエンナーレ鑑賞授業の実施や、アートイベントを総合的に展開するUBEビエンナーレ×まちじゅうアートフェスタの開催を通じて、市内全域で魅力的なアートに親しめる環境づくりを進めます。 次に、スポーツ活動の推進については、2018年11月に法人化した一般社団法人宇部市スポーツコミッションの運営を支援し、スポーツによる元気な人づくり・まちづくりを一層進めていきます。 また、恩田運動公園については、スポーツの振興と市民の憩いの場として、新たな魅力とにぎわいあふれるエリアにするため、今後策定する恩田スポーツパーク構想に基づき、計画的に整備を進めます。 また、地域に密着した街区公園等を活用して、木登りや泥遊びなど、子供が自由な発想で遊びを展開できるプレーパークを実施します。 次に、若者・女性の活躍促進については、若者の社会的・職業的自立を図るため、多世代ふれあいセンター内に設置した若者ほっとカフェや若者ふりースペースを一体的に運用し、相談対応から社会への参画・自立につながる支援を行うとともに、若者の関心を集めるような多世代交流のイベント「みんな集まれ多世代フェス」を定期的に開催し、若者の交流と活躍の場を創出していきます。 また、成年年齢が2022年4月から18歳に引き下げられることから、法改正後に成人となる中学生への周知啓発活動を行うとともに、高校生への意識調査等を行い、今後の成人式のあり方について検討していきます。 また、2016年度から山口大学や宇部工業高等専門学校と連携して開設しているテクノロジー×アートの講座や若者クリエイティブコンテナでのまちづくり活動につながる、山口大学との社会連携講座を開催することで、地域人材の育成や地元定着への促進につなげていきます。 また、うべ女性活躍応援ネットワークの活動を中心に、女性の活躍推進に向けた意識啓発や人材育成の充実を図るとともに、女性が働きやすい職場環境づくりを促進するため、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画の策定支援や、宇部市女性活躍推進企業の認証拡大を図ります。 次に、移住・定住の促進については、移住定住のワンストップ相談窓口である移住・定住サポートセンターにおいて、仕事や住まいのマッチングを初め、ニーズに沿った移住相談、各種支援制度の紹介など、きめ細かい支援を行うとともに、首都圏等に向けた魅力発信や本市の暮らしを体験できる移住体験ツアー等を実施し、移住者の増加につなげていきます。 次に、中山間地域の振興については、豊かな自然環境や食とアートが融合したうべの里アートフェスタ2019の開催や、中山間地域で日本文化に触れることができる体験型のツーリズムの実施などを通じて、中山間地域の魅力を発信し、交流人口や移住・定住人口の増加につなげていきます。 次に、テーマの5つ目として、安心・安全で、快適に暮らせるまちについてです。 環境保全対策の推進については、まず、ごみの減量に向けて、市民や事業者からのアイデアを活用した、地域における資源物等拠点回収モデル事業の本格実施や、ごみの分別案内システムの運用等により、ごみ減量意識の高揚を図りながら、市を挙げてごみ減量運動を展開するとともに、機能性や美観を備えた「護美(ごみ)ステーション」の整備を継続し、ごみの分別排出を促進します。 また、3Rを一層進めていくため、食品リサイクルループの推進のほか、プラスチックごみの再資源化に係る実証事業を行い、新たなリサイクルシステムの構築に向けた検討を進めます。 次に、災害に強い安全なまちづくりとして、「災害死亡者ゼロ」を目標に、防災情報を全市民に届けるための防災屋外スピーカーの実施設計や固定電話音声情報一斉配信システムの導入を進めるとともに、避難者の心身の健康維持を図るため、食事を初め避難所の生活環境の良好化に向け、備蓄食料等の拡充や飲食関係事業者との協力体制を構築します。 また、防災上の危険箇所のハード面の整備では、危険ため池の解消や急傾斜地崩壊防止対策、護岸のかさ上げ等による海岸高潮対策に取り組みます。 そのほか、防犯対策として、「青少年の万引きゼロ」の実現に向け、広報・啓発活動をさらに強化するとともに、地域・関係団体等との連携を深め、青少年の健全育成に取り組みます。 次に、人権の尊重については、本市の市民宣言にうたわれている「人間が尊重される都市づくり」を目指し、LGBTを初めとする性的マイノリティーに対する偏見などの課題にも対応していくとともに、学校や地域、家庭、職場などさまざまな場を通じ、関係機関等と連携を深めながら、人権教育・啓発活動を効果的に推進していきます。 また、配偶者等からの暴力の被害者等に対する相談業務を初め、当事者の安全確保や自立支援の強化など、他の自治体とも連携しながら取り組みを充実させていきます。 次に、都市環境の質的整備については、2017年に策定した道路の個別施設計画(舗装編)に基づき、緊急輸送道路などの重要度の高い路線、あんしん歩行エリアとその周辺、損傷度の高い路線について、舗装修繕を計画的かつ効率的に実施し、健全な道路状態の維持に取り組みます。 次に、生活交通の確保・利用促進として、JR宇部駅において、列車とホームの段差解消やエレベーターつき跨線橋の新設など、JR西日本と連携し、駅構内のバリアフリー化を進めます。 また、暮らしに身近な環境整備として、地域づくりまちづくりにつながる空き家の利活用を促進するとともに、終活サポート相談支援体制の充実や、適正管理について所有者に適切な指導を行うなど、空き家発生の未然防止に取り組みます。 以上がまちづくりのテーマに沿った主な内容ですが、これらを支える効率・効果的な行政運営に向けて、宇部市行政サービス改革推進計画のもと、AIやRPAなどデジタルテクノロジーを効果的に活用した行政サービス改革を進めるとともに、多様な主体との連携・協働・共創や、組織力の強化等に向けた取り組みを進めていきます。 また、民間企業等の外部人材を受け入れ、そのノウハウや人脈等を生かし、本市の魅力・価値の向上につながる事業展開を行うとともに、職員の資質向上、意識改革を促すため、職員を民間企業等に派遣します。 また、公共施設マネジメントについては、宇部市公共施設等総合管理計画に基づいた公共施設の更新・耐震・長寿命化事業に取り組むとともに、学校施設を初めとした個別施設計画を策定していきます。 また、市民の市政への関心や参画意識を高めるため、新たにソーシャルメディアを活用した情報発信を開始するなど、各種広報媒体と情報内容の充実に取り組むとともに、市民の声を市政に生かすため、ふるさと元気懇談会やインターネット市民モニター制度等を充実させていきます。 最後に、公営企業についてです。 上下水道事業については、持続可能で安定した事業経営を行うため、水道事業の広域化を進めるとともに、上下水道事業検討委員会から受けた提言を踏まえ、下水道事業区域の見直しに取り組みます。 また、地震などによる被害を最小限にとどめるため、浄水場や配水池の耐震化、ポンプ場の統廃合や合流管の改築など、老朽施設の更新を積極的に進めます。 次に、交通事業については、安心安全な運行を行うとともに、安定した事業運営のため、嘱託運転士の待遇改善や、短時間勤務等の新たな就労形態の導入など、運転士不足の解消に最優先で取り組みます。 また、使いやすく、持続可能な地域公共交通網を形成するため、宇部市地域公共交通再編実施計画に基づき、引き続き、公共交通の利便性の向上を図るとともに、次世代交通システムの検討・調査に積極的に取り組んでいきます。 以上、申し上げました事業を初めとする諸施策の執行に当たりましては、職員一人一人が、市政発展への使命感と責任感を持ち、まちづくりの主役である市民とともに、スピード感を持って取り組んでいきます。 2019年は、平成から新たな元号へと変わる意義深い年となります。 先人たちが、宇部の精神(こころ)である共存同栄・協同一致を原動力に築き上げた「ふるさと宇部」を、将来にわたって輝き続ける宇部市として次の世代に引き継ぐため、総合計画の求める都市像である「みんなで築く活力と交流による元気都市」の実現を目指し、全身全霊を込めて取り組んでいきます。 市議会議員各位を初め、市民の皆様におかれましては、これまで申し述べました2019年度の施策提案と当初予算案に対しまして、深い御理解と御賛同を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、2019年度の施政方針といたします。ありがとうございます。
    ○議長(杉山孝治君) 以上で、市長の施政方針演説及び議案の提案理由の説明は終わりました。──もとい、間違いました、引き続いてどうぞ。 ◎市長(久保田后子君) はい、ありがとうございます。失礼いたしました。 それでは、続きまして、その他の議案の提案理由について説明します。 まず、議案第41号平成30年度宇部市一般会計補正予算(第4回)です。 歳出については、国の補正予算等を活用して実施する、小中学校エコスクール整備事業費などのほか、実施見込みに合わせ、退職手当、介護保険事業会計操出金、国庫返還金、地方債元金償還金等を増額補正し、地域学童保育事業委託料、金融機関貸付金、下水道事業会計負担金、小中学校施設整備工事等を減額補正するものです。 一方、歳入については、歳出に伴う国・県支出金、市債のほか、市税、繰入金等を本年度の収入見込みに合わせ補正するもので、補正額を2億1,158万3,000円減額とし、補正後の予算総額を667億9,682万4,000円とするものです。 継続費については、固定資産評価業務経費ほか8事業を実施見込みに合わせ変更するものです。 債務負担行為については、宇部市総合福祉会館・宇部市多世代ふれあいセンター指定管理料(平成30年度分)ほか2事業を追加し、道路照明灯リース契約(平成30年度分)ほか6事業を変更するものです。 繰越明許費については、年度内に完了しない見込みとなった33事業について、地方自治法の規定により、平成31年度へ繰り越すものです。 次に、議案第14号平成30年度宇部市介護保険事業特別会計補正予算(第3回)です。 歳出については、総務費、保険給付費及び予備費を補正し、歳入については、国・県支出金、支払基金交付金及び繰入金を補正するもので、補正額を3億9,637万2,000円とし、補正後の予算総額を177億5,132万8,000円とするものです。 繰越明許費については、年度内に完了しない見込みとなった1事業について、地方自治法の規定により、平成31年度へ繰り越すものです。 次に、議案第15号平成30年度宇部市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3回)です。 歳出については、総務費及び基金積立金を補正し、歳入については、県支出金及び繰入金を補正するもので、補正額を5,502万4,000円とし、補正後の予算総額を208億6,102万4,000円とするものです。 次に、議案第16号平成30年度宇部市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3回)です。 歳出については、総務費及び後期高齢者医療広域連合納付金を補正し、歳入については、繰入金を補正するもので、補正額を177万7,000円減額とし、補正後の予算総額を27億8,360万円とするものです。 次に、議案第17号平成30年度宇部市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1回)です。 歳出については、農業集落排水管理費を補正し、歳入については、繰入金を補正するもので、補正額を52万3,000円とし、補正後の予算総額を2億6,352万3,000円とするものです。 次に、議案第18号平成30年度宇部市営駐車場事業特別会計補正予算(第2回)です。 歳出については、駐車場運営事業費及び予備費を補正し、歳入については、駐車場運営事業収入を補正するもので、補正額を491万5,000円とし、補正後の予算総額を1億591万5,000円とするものです。 次に、議案第19号平成30年度宇部市水道事業会計補正予算(第2回)です。 今回の補正は、人事院勧告等を踏まえ人件費を補正するとともに、収入及び支出額を実施見込みに合わせて補正するものです。 収益的収支については、水道料金等の収入及び諸経費の見直しを行った結果、当年度純利益は、5億2,003万3,000円となる見込みです。 また、資本的収支については、資本的支出の建設改良費の見直しを行った結果、支出予定額は、25億7,293万7,000円となり、この財源として、企業債、工事負担金、損益勘定留保資金等を充てることとしました。 次に、議案第20号平成30年度宇部市下水道事業会計補正予算(第1回)です。 今回の補正は、人事院勧告等を踏まえ人件費を補正するとともに、収入及び支出額を実施見込みに合わせて補正するものです。 収益的収支については、下水道使用料等の収入及び諸経費の見直しを行った結果、当年度純利益は、4億6,198万8,000円となる見込みです。 また、資本的収支については、資本的支出の建設改良費の見直しを行った結果、支出予定額は、58億8,470万2,000円となり、この財源として、国庫補助金、企業債、損益勘定留保資金等を充てることとしました。 次に、議案第21号平成30年度宇部市交通事業会計補正予算(第2回)です。 今回の補正は、人事院勧告等を踏まえ人件費を補正するとともに、収入及び支出額を実施見込みに合わせて補正するものです。 収益的収支については、乗合自動車収入の減額及び諸経費の見直しを行った結果、当年度純損失は、3,013万7,000円となる見込みです。 次に、議案第22号宇部市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例中一部改正の件です。 これは、国家公務員の時間外勤務の取り扱いが変更されることを踏まえ、職員の勤務時間に関し所要の整備を行うものです。 次に、議案第23号宇部市職員の自己啓発等休業に関する条例中一部改正の件です。 これは、学校教育法の一部改正に伴い、所要の整備を行うものです。 次に、議案第24号宇部市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件です。 これは、一般職の国家公務員の給与改定を踏まえて、職員の給料表及び宿日直手当を改定し、勤勉手当の支給率を引き上げるものです。 次に、議案第25号宇部市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件です。 これは、職員の給与改定を踏まえて、市長等の期末手当の支給率を引き上げるとともに、市長及び副市長の給料及び期末手当の減額措置を延長するものです。 次に、議案第26号宇部市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の支給に関する条例の一部を改正する条例制定の件です。 これは、特別職の国家公務員の給与改定を踏まえて、市議会議員の期末手当の支給率を引き上げるものです。 次に、議案第27号宇部市職員の給与に関する条例の特例に関する条例中一部改正の件です。 これは、職員の給料の減額措置を延長するものです。 次に、議案第28号宇部市職員特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例制定の件です。 これは、特殊勤務手当の額及び支給を受ける職員の範囲を見直すことに伴い、所要の整備を行うものです。 次に、議案第29号宇部市廃棄物の処理及び清掃に関する条例中一部改正の件です。 これは、学校教育法等の一部改正に伴い、市が設置する一般廃棄物処理施設の技術管理者の資格に関する規定の整備を行うものです。 次に、議案第30号宇部市災害弔慰金の支給等に関する条例中一部改正の件です。 これは、災害弔慰金の支給等に関する法律及び災害弔慰金の支給等に関する法律施行令の一部改正に伴い、所要の整備を行うものです。 次に、議案第31号宇部市国民健康保険条例中一部改正の件です。 これは、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、保険料の賦課限度額を引き上げるとともに、低所得者に対する保険料の軽減措置を拡充するものです。 次に、議案第32号宇部市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例中一部改正の件です。 これは、学校教育法等の一部改正に伴い、放課後児童支援員の資格に関する規定の整備を行うものです。 次に、議案第33号宇部市非常勤職員の報酬及び費用弁償条例中一部改正の件です。 これは、新たに学校運営協議会委員の報酬を定めるものです。 次に、議案第34号宇部市手数料徴収条例の一部を改正する条例制定の件です。 これは、建築基準法の一部改正に伴い、新たな許認可事務に係る審査手数料を新設するとともに、受益者負担の均衡並びに消費税法及び地方税法の一部改正を考慮した手数料の額の見直しその他所要の整備を行うものです。 次に、議案第35号宇部市水道事業布設工事監督者及び水道技術管理者の資格等に関する条例中一部改正の件です。 これは、学校教育法等の一部改正に伴い、布設工事監督者及び水道技術管理者の資格に関する規定の整備を行うものです。 次に、議案第36号山口県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び共同処理する事務の構成団体の変更並びにこれに伴う規約の変更についてです。 これは、山口県市町総合事務組合を組織する団体の脱退、公平委員会事務を共同処理する団体の追加について、地方自治法の規定により、市議会の議決を求めるものです。 次に、議案第37号山口県市町総合事務組合の財産処分についてです。 これは、山口県市町総合事務組合の退職手当支給事務を共同処理する団体から養護老人ホーム秋楽園組合が離脱することに伴う財産処分について、地方自治法の規定により、市議会の議決を求めるものです。 次に、議案第38号宇部市総合福祉会館に係る指定管理者の指定の件、議案第39号宇部市多世代ふれあいセンターに係る指定管理者の指定の件の2議案についてです。 これらは、平成31年3月で指定管理者の指定期間が満了となります公の施設に関し、平成31年4月からの指定管理者を指定することについて、地方自治法の規定により、市議会の議決を求めるものです。 以上で、提案理由の説明を終わります。 よろしく御審議のほどお願いします。 ○議長(杉山孝治君) 以上で、市長の施政方針演説及び議案の提案理由の説明は終わりました。──────────────────────────────────────── △日程第5諮問第1号について……(総合審議) ○議長(杉山孝治君) 次に、日程第5、諮問第1号人権擁護委員の候補者の推薦について意見を求める件を議題とします。 市長から提案理由の説明を求めます。久保田市長。    〔市長 久保田 后子 君 登壇〕 ◎市長(久保田后子君) それでは、ただいま議題となりました諮問第1号人権擁護委員の候補者の推薦について意見を求める件について、提案理由を説明します。 これは、近く任期満了となられます藤野令子さんの後任について、市議会の意見を求めるものです。 藤野さんには引き続き、人権擁護委員の候補者として推薦したいと考えています。 藤野さんの経歴については、既にお手元に配付しました履歴書のとおりであり、人格、識見とも高く、同委員の候補者として最適任と考えています。 どうぞよろしく御審議のほどお願いいたします。 ○議長(杉山孝治君) 以上で、市長の提案理由の説明は終わりました。 これより質疑に入ります。質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉山孝治君) ないようであります。これにて質疑を終結します。 お諮りします。ただいま議題となっております諮問第1号については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会への付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉山孝治君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定しました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉山孝治君) ないようであります。これにて、討論を終結します。 これより採決します。諮問第1号は、これに異議のない旨を答申することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(杉山孝治君) 起立全員であります。よって、諮問第1号は、異議のない旨を答申することに決定しました。 以上で、本日の日程は全部終了しましたが、この際、念のため申し上げます。 市長の施政方針演説及び議案に対する質疑並びに一般質問の通告書の提出は、本日の本会議終了後から2月28日の午後4時30分までとなっております。 皆様の御協力をお願いします。──────────────────────────────────────── ○議長(杉山孝治君) 本日は、これにて散会します。───── 午前11時25分散会 ───────────────────────────────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   平成31年2月26日               宇部市議会議長   杉 山 孝 治              宇部市議会議員   荒 川 憲 幸              宇部市議会議員   唐 津 正 一...