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12月05日-02号

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  1. 天童市議会 2011-12-05
    12月05日-02号


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    平成23年 12月 定例会(第5回)     平成23年12月5日(月曜日) 午前10時00分開議        水戸 保議長     鈴木照一副議長 ●出席議員(22名) 1番 武田正二議員   2番 水戸芳美議員   3番 遠藤敬知議員 4番 茂木孝雄議員   5番 村山俊雄議員   6番 狩野佳和議員 7番 松田光也議員   8番 矢萩武昭議員   9番 山口桂子議員10番 海鋒孝志議員  11番 木村竹虎議員  12番 赤塚幸一郎議員13番 結城義巳議員  14番 後藤和信議員  15番 山崎 諭議員16番 石垣昭一議員  17番 小松善雄議員  18番 鈴木照一議員19番 伊藤護國議員  20番 淺井健一議員  21番 伊藤和子議員22番 水戸 保議員 ●欠席議員   なし ●出席要求による出席者職氏名山本信治   市長         鈴木周宏   副市長飯田 豊   総務部長       土屋 信   健康福祉部長瀧口 廣   市民部長       後藤秀一   経済部長五十嵐秀雄  建設部長       柏谷 忍   市民病院事務局長                         総務部総務課長荒澤三滋   消防長        西澤 仁   (併)選挙管理                         委員会事務局長新関清市   水道事業所長     沼澤政辰   教育委員長水戸部知之  教育長        山口 孝   教育次長                         農業委員会片桐久雄   農業委員会会長    遠藤 浩                         事務局長       選挙管理委員会齋藤浩一              日野耕一   監査委員事務局長       委員長 ●出席した事務局職員                         局長補佐兼加藤正美   事務局長       原田まき子                         庶務係長       局長補佐兼大内淳一              武田文敏   副主幹兼議事係長       調査係長                         庶務係兼藤澤英昭   調査係行政主査    青柳利恵                         議事係行政主査 ●議事日程 議事日程第2号             平成23年12月5日(月曜日)午前10時開議 第1 市政に対する一般質問 (1)  1番  武田正二 (2)  2番  水戸芳美 (3)  8番  矢萩武昭 (4)  9番  山口桂子 (5) 12番  赤塚幸一郎 (6) 19番  伊藤護國 ●本日の会議に付した事件  議事日程のとおり △開議 ○水戸保議長 ただいまから本日の会議を開きます。 全員出席でありますので、直ちに会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号によって進めます。 なお、出席要求による説明員のうち、奥山吉行監査委員が欠席でありますので、御了承をお願い申し上げます。 △市政に対する一般質問 ○水戸保議長 日程第1、市政に対する一般質問であります。 通告に従いまして、順次質問を許可いたします。 △武田正二議員質問 ○水戸保議長 最初に、1番武田正二議員。  〔1番 武田正二議員 質問席〕 ◆1番(武田正二議員) それでは、12月定例会一番最初に質問させていただきます。清新会、武田正二でございます。 この場に立たせていただいたことは、多くの市民の皆様に感謝申し上げたいと思います。 通告に従いまして、大きな項目で2つほど質問いたします。よろしくお願いいたします。 第1番目ですが、安全・安心に対する市の取り組みについてであります。 まずは、ことし3月11日に起きました東日本大震災におかれまして、多くの犠牲者の方々の御冥福をお祈りしますとともに、被災されました方々には心からお見舞い申し上げます。さらには、被災された方々の早期の復興を願うものであります。 さて、安全・安心に対する市の取り組みについて質問いたしますのは、私も今回の選挙で、第1に、災害に強いまちづくりに取り組むことを市民に言っておりますので、ぜひ市長にお伺いしたいと思います。 今回の東日本大震災だけでなく、平成16年10月23日の新潟県中越地震、平成7年1月17日の阪神・淡路大震災と、甚大な被害をもたらした災害は一生記憶に残るものであります。 地震国日本においては、いつ我がまちにも直下型地震が起こるかわからない状況であります。本市においても、第六次天童市総合計画の第4節で安全・安心な地域体制の構築をうたっており、第1項に地域から守り備える防災とあります。 そこに書いてあることを申し上げますと、地域から守り備える防災、まずは基本方針であります。 山形盆地断層帯による地震や集中豪雨などの自然災害の発生が想定される中、市民の防災に対する関心は年々高まっており、安全・安心の確保に向けた取り組みの充実が求められています。そのため、災害を予防し、災害発生時の被害を最小限にするため、防災訓練の実施や自主防災会活動を充実しながら地域防災体制を強化しますと書いてあり、これが基本方針と載っております。 施策といたしまして、地域防災体制の強化となっており、5つの項目が載っております。 第1は、自主防災体制の充実と強化であります。地域防災では地域住民の連帯組織である自主防災会が中核となります。このため、各小学校区を基本に、自主防災会による自主防災会連絡会の組織化を支援し、自主防災会相互の連携を密にするとともに、リーダー育成や防火防災に対する知識と技術を普及するなど地域防災力の向上に努める。 第2は、要支援・要援護者の避難支援とあり、地震などの自然災害の発生時に、避難のため支援が必要な高齢者などについて、自主防災会を始めとした地域共助による避難支援活動を推進します。 第3に、ハザードマップなどによる啓発であります。市民が避難場所を含めた災害対策などについて理解を深めるため、地震ハザードマップ洪水ハザードマップ土砂災害危険箇所図などを活用し啓発に努めます。 第4に、防災訓練の実施であります。市民を対象とした防災訓練や市職員を対象にした図上訓練を実施し、それぞれが行う防災活動の円滑化や協力体制の強化を目指すとともに、迅速な初動体制の構築に向けて取り組みます。 第5に、食料、生活必需品などの確保であります。計画的に食料、毛布などの備蓄を行い、市民の備蓄を補充します。 このように、第六次天童市総合計画におかれましては、災害に強いまちづくりを目指し、市民と行政が一体となった地域防災体制を構築することにより、安全で安心なまちづくりとなることが書かれております。 この第六次総合計画書は、東日本大震災前の平成22年3月に発行になっております。あの未曾有の大震災がまだ冷めやらない、9カ月はたっておりますが、その冷めやらない状況で市の安全・安心に対する取り組む姿勢が大分変わったと思われます。この第六次総合計画作成時には、まさか千年に一度の大震災が起きるとは想定できなかったと思われます。 ここで市長に伺いますが、自主防災会の機能発揮に市としては期待しているわけであります。その機能が今回の大震災におかれまして十分に発揮されたか、そして、この大震災の教訓として、今後どのように自主防災会の機能が発揮できるように市としてどう対応していくのか市長にお伺いいたします。 また、災害時の一時避難所は地域ごとに十分に確保されていると考えていらっしゃるのか。つけ加えまして、支援が必要な高齢者及び障がい者などへの支援活動について、自主防災会と行政との役割分担をどう考えているのか、市長の考えをお伺いしたいと思います。 これが大きな1つ目の安全・安心に対する市の取り組みについての質問です。 項目第2番としまして、教育環境づくりに対する市の考えとして、小・中学校の通学路の整備であります。 今回、2カ所の場所につきまして質問いたしますが、1つが県道110号、通称道満街道の件ですが、隧道がありまして、隧道は狭く、車2台がすれ違うのも大変な箇所で、もみじ団地、乱川の子供たちの通学路にもなっています。これからまた雪の季節ですが、冬は除雪の雪がわきを埋め尽くし、また、大雨のときに水がたまり、通学路としては大変危険であります。ここは長年の課題となっております。 さらにもう1カ所ですが、天童二中グラウンド北側の地域については、ここもまた大雨のときには水たまりができ、民家まで雨水が来るということもあり、生徒も苦労して避けて通らなければならないという状況であります。雨水倉津川第2号幹線の排水区として、倉津川から二中グラウンド西側の国道13号まで幹線排水路を整備する計画と聞いておりますが、どうなっているのかお伺いしたいと思います。 この2カ所は長年懸案の2カ所でございます。この2カ所の通学路に関し、今後の取り組み方に対し市長の考えをお伺いしたいと思います。 以上、第1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 武田正二議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、安全・安心に対する市の取り組みについての災害に強い地域防災体制の構築について申し上げます。 このたびの東北地方太平洋沖地震における各自主防災会の活動につきましては、地域の巡回、被害状況の確認などを実施した自主防災会がある一方、「行政の指示がなかったので何もできなかった」という自主防災会もあり、地域によって差が見られたことから活動内容の標準化が今後の課題であると考えております。 自主防災会への知識、技術の普及につきましては、平常時の防災活動や非常時の初動活動マニュアルの周知、各種訓練の指導を行うとともに、自主防災組織リーダー研修などによりリーダーの養成に努めてまいります。また、各自主防災会相互の連携を密にするため、小学校学区ごと自主防災会連絡会の設立を推進しております。 今後とも、大災害発生時において、公的支援が届くまでの初動活動について、各自主防災会の判断で、初期消火、救出、救助等が迅速に実施できるように指導・育成してまいりたいと考えております。 一時避難場所につきましては、市内の多くの地域では充足しておりますが、公園などが少ない地域では充足していない地域もあります。こうしたことから、「自らの地域は自ら守る」という自助、共助を基本理念に、所有者の協力をいただきながら、地域内の企業の駐車場や空き地等を避難場所として確保し、より安全な場所に避難していただきたいと考えております。 要援護者の避難支援活動につきましては、水害、土砂災害など時間的余裕がある場合については、市が広報車で避難広報を行うほか、福祉部局を中心とした要援護者避難支援班が電話により、自主防災会、避難支援者、民生委員などの福祉関係者に連絡し、要援護者に避難情報の伝達を行い、消防団等による避難誘導を実施することになります。また、地震のように時間的な余裕がない場合には、自主防災会を始め、避難支援者、御近所などの地域の方々がそれぞれ把握する要援護者の避難を支援することになります。現在、本市では600人が要援護者避難支援制度に登録しておりますが、未登録者についても地域で把握していただき、地域にいる要援護者を台帳化するなどして、災害時に要援護者を一人も見逃すことのないように努めてまいりたいと考えております。 次に、教育環境づくりに対する市の考えについての小・中学校の通学路の整備について申し上げます。 第二中学校周辺の地域は、浸透施設による雨水処理を行っているため、豪雨による恒常的な滞水が生じ、通学時を始め、地域の生活に御不便をおかけしております。当該地域の側溝を整備し、環境改善を図るため、雨水排水計画に基づき、順次、下流側の雨水幹線の整備を実施しておりますが、整備が必要な事業量や最終的な放流先となる倉津川の計画排水量との調整等から、完成までにはまだ期間が必要な状況であり、当面は浸透施設を増設する対策を講じてまいりたいと考えております。 また、国道13号と交差する県道天童河北線横断ボックスの集中豪雨等による冠水の解消につきましては、道路管理者である山形県に要望を行っているところでありますが、冠水の原因が国道や周辺市道から流入する雨水によるものでありますので、国土交通省や山形県と協議し、早急に改善策を講じてまいりたいと考えております。 また、通学時の安全確保については、それぞれの学校において、集中豪雨などの際の気象情報をあらかじめ入手して、危険を予測し、必要に応じて児童・生徒の安全誘導を行う体制がとられるよう、改めて教育委員会から確認をしていただいたところであります。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) どうもありがとうございました。 それでは、再質問させていただきたいと思います。 自主防災会の件ですが、今回の大震災で機能した自主防災会もありますけれども、機能しなかったところがあります。多くは戸惑ったと思われます。これから市と連携し、自分のところの防災会が、防災会と申しますと、自分たちの防災会がどの程度市の中で機能しているのかどうかというのも、これは連絡会とかそういったところで確認し合えるのかもしれませんけれども、そういった状況、器具、資材が整っているんだけれども、組織としては十分に活用できていないというところもあるかと思います。その辺をですね、市と連携しまして、自分のところの防災会がどの程度の組織内容の進み方なのか、ほかのところはどうなのかといった全体の自主防災会それぞれの状況を、各自主防災会に聞き取りをしながら、進捗状況ということで数値化あたりできないのかと思っておるところでございます。 自分のところは大体この程度できているんだけれども、もう一歩足りないとか、大分進んでいるところは、手本にしてほしいほどの自主防災会だとか、いろんな点があると思います。それを各地区ごとの数値化をしながら、おくれている部分があれば市のほうでも強力にバックアップしていくとか、大分進んでいるところは、逆にそういった方々から市のほかの自主防災会のほうにいろいろ指導していただくとかといったやり方もあるのではないかと思います。 そうした数値化によりまして、そのデータをフィードバックしながら、全自主防災会のほうにアドバイスをしていくということをやっていったほうがよろしいのではないかと。そうすると、ならないところはいつまでもならないかもしれませんし、今回、大震災を経験しているわけですから、その重要性は各自主防災会、多くの市民も感じているところでございますので、ただ、中途、半ばでですね、もっと踏み込んだ防災組織をつくりたいが、どうしたらいいんだろうというように悩んでいる自主防災会も多くあると思います。そういった形ですね。それには一日も早く今回の震災を踏まえた防災マニュアルをつくっていただきまして、提供していかなければならない。そのマニュアルに従って、各自主防災会が参考にしながら、自分たちのまちは自分たちで守るんだという、そういう自主防災会の機能を発揮できるようにやっていけるのではないかと思いますので、そういった数値化をしながらやっていく。 さらには、市職員の方も率先して自主防災会の訓練、企画等に参加していただきまして、ほかの自主防災会の進捗状況とか市の考え方を自主防災会に反映できるようにできないものかと思います。参加している方はいらっしゃいますけれども、多くの方が、市の職員の方が防災訓練に参加しているというのを、私どもの地区では余り参加しておりません。ということで、市職員の方も市民と共有していただくということで、防災訓練にはぜひ多くの方から参加していただきたいと思うところでございますが、その数値化と市の職員の防災訓練に対する気構え、要望したいと思いますけれども、市長の考えはどうでしょうか。お願いしたいと思います。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今回の震災は、当初、想定外、想定外というようなことの中での議論が多く行われてきたわけでありますけれども、我々もやはり想像以上の大きな三陸の被害が出たというようなことの中で、今回、我々の準備している災害対策が十分機能したかということになりますと、先ほど申し上げましたように、さまざまな部分で欠点も見つけられたわけでありますけれども、先般、各公民館に、特に電力等の動力等の問題があったというようなことで、とりあえず各13公民館については電力等の発電機、あるいは照明灯の部分については早速設置をさせていただきました。 そのような中で、自主防災会でありますけれども、地域によってはなかなか機能しなかったというようなことの中で、これについても、市の指導がなかったというような部分も含めて我々の大きな反省材料でありますので、それらについて、自主防災会始め、さまざまな団体の皆さんからの聞き取りの中で調査をしながら進めているというようなところでございます。 そしてまた、今、武田議員から御指摘のように、それぞれの自主防災会、自主防災会ですから一定の差があるということは否めない。いたし方ない部分でありますけれども、やはりそれぞれの地域を安全にしていくということになりますと、数値化という部分、数値化となりますとなかなか難しい部分もありますけれども、設備とか、あるいは人数とか、それに対応する年代とか、さまざまな部分での比較検討はできるんだろうと思います。 そういうものについては、先ほど申し上げましたように小学校学区の連絡会をまずつくっていきたい。そして、お互いに連絡をとりながら、あるいは情報を共有しながら進めていく。そして、やはり災害時にはどうしても、大きな災害になればなるほど広域的な連携も必要になってくるだろうということが想定されます。そんな中で、小学校学区をとりあえず防災会の協議会をつくって、さまざまな形の中で連携を深めていく、そういうようなことだろうと思っております。 それから、市の職員が参加をするということは、当然、市の職員として自覚を持って地域の活動に、防災会のみならず、地域活動、社会参加というのはいつも求めているところでありますけれども、今後についても市の職員のほうに私のほうからも、あるいは幹部職員からも含めてお話をさせていただきたい、こういうふうに思います。ぜひそういうことであるように市の職員の皆さんにもお願いして、地域の皆さんと一緒になって地域活動ができるような職員になればと、こんなふうに願っております。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) 前向きな検討、よろしくお願いしたいと思います。とにかく市職員に限らず、同じ市民でございますので、一丸となって災害に強いまちづくりをつくるということで、いろいろ協力し合っていただきたいと思っております。 自主防災会については、ただいま市長からありましたように小学校単位で連絡協議会、それをつくりたいということで、13地区になりますかね、そういったところでやっているんでしょうけれども、今現在、何地区でその連絡協議会が立ち上がっているのか、その辺はいかがなんでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 現在設立されているというところは、中部、それから成生、蔵増、そして長岡、干布、荒谷、そして、この23年度中に高擶地区が設立予定、こういうような状況になっております。したがいまして、南部、北部、寺津、津山、田麦野地区等については今後検討していく、こういう状況になっております。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) 自主防災会に丸投げというわけではないですけれども、市も自主防災会に頼るばかりではなくて、やはり一丸となってやっていくということが大切だと思いますので、余りに組織、組織ということにこだわらずに、その組織をつくるにはどう盛り上げていくのか、その雰囲気づくりですね、それが一番大切だと思います。必要性はみんな思っているわけですから、先ほどの中に、北部もできていないということでございますけれども、今後、そういった形で地域の方々が協力し合える、そういった組織づくり、これは必ずやっていかなければいけないと思いますので、その後押しをひとつ市のほうでもよろしくお願いしたいと思います。 自主防災会の件はこれで終わりまして、次の質問ですが、一時避難所の件でございます。 一時避難所ですが、災害時の避難所は、多くは近くの公園、小・中学校を想定して、一時的に避難して地域住民の避難状況や安否の確認を行うところだと思います。家屋の被害が少ない場合には帰宅してみたり、家屋が倒壊した場合には、一時避難所ではなくて収容避難所へ避難すると考えます。 しかし、新潟県中越地震のように住民の7割が避難生活を送ったことを考えれば、本市では計算上4万人以上が避難生活を余儀なくされるということが想定されます。そのようなことから、特に一時避難場所がですね、地域によっては、先ほど市長からもありましたけれども、まだまだ不足しているという状況です。 各企業とか、中には地域の中で話し合いをしまして、企業の駐車場とか、そういったところも利用したらどうかというお話もありましたけれども、災害はいつくるかわからないわけです。例えば大きな会社があっても、そこに従業員の車がとまっておりますと、避難所としてはこれは不向きなわけでありますし、近くにスーパーがあるとしても、買い物の車、お客等で込み合っている場合、そういったところは避難所としては不向きなわけでございます。企業が休みのときにうまく災害がくるわけではございませんので、これは一挙には無理なことは承知ですが、早目に少しずつ、その地域の中でいい場所がありましたら補充をしていただきたいと考えるところでございます。 第六次総合計画、第5章の中に、まちづくりの目標として、第3節に、緑ある住みよい環境のまちづくりとあります。その中で、地域住民が集う交流の場や災害時の避難場所として、公園、緑地を計画的に配置し、その機能を十分に発揮できるよう適切な管理に努め、緑あふれる都市づくりを推進しますと書いてあるわけです。 これらを踏まえますと、一時避難所の足りない分を考えていくのは当然と思われます。先ほど、地域の中で企業等との話し合いによってもどうかというようなお話もありましたけれども、そういった観点から、やはり可能な限り、緑地、公園にできるような場所があれば考えていくという考え、この第六次総合計画にも書いてあるようなとらえ方でよろしいのかどうか再度確認させていただきたいと思います。市長、よろしくお願いします。
    ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 第六次総合計画は本市の最上位の計画でありますから、それらを基本的に考えていくということは間違いございません。 ただ、先ほど申し上げましたように、現時点で、議員もおっしゃいますように、災害がいつ起きるかわからないというような状況で、市街地で必ずしもそういう避難場所を全部確保しているという場所があるというわけではありません。場所によってはそういう地域もございますので、そういうところについては、先ほど申し上げましたように企業の皆さんに御相談申し上げたり、あるいは地区の方々に御相談申し上げながらそういう避難の場所を確保していく。もちろん駐車場が満タンであれば避難場所にならないわけでありますけれども、それらについても、やはり地域のさまざまな形の中で、特に今現在充足していないところについては、地域の方々と御相談しながら、さまざまな想定をしながら確保していくということが必要だろうと思います。 最終的に、本市が壊滅的な状況になった場合に、この6万市民がどうやって避難するかという、極論になろうかと思うんですけれども、そういう想定はなかなか、それにこたえる想定というのは難しいと思うんですけれども、今考えられる最大のことをやはり今考えていく。 同時に、今回の震災で我々経験したことで最も大事なのは、基本的に、いっとき大きな空白時間が起きるということを経験したわけでありますので、その中で、先ほど議員からも出たように、自助、共助というお話が出ました。やはりそれらを基本理念とした中で、自分たちの地域は自分たちで守るんだというような考えのもとで、そして自主防災会がそういう支援施設を運営していくとか、そういう時間帯も必要でありましょうし、ぜひひとつそういうようなことの中で、市民協働のまちづくりという考え方の中で、ぜひ御理解をしていただければと思っているところでございます。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) ありがとうございました。 地域の中でそういった避難場所を確保できるように常に考えているわけでございます。私の地区も住民の比率からいけば、まだまだ避難場所が足りない状況でございます。そういったときに、場所的にそういったところがあれば、行政のほうというか、執行部のほうとも相談しながら、そういった対応ができる、可能な限りやっていただければというようなことをお願いしまして、この質問については終わりたいと思います。 あと、次の質問ですが、関連してなんですけれども、先ほど、自主防災会の機能が発揮できるよう市も連携していくことを確認いたしました。しかし、地震ばかりではありません。近年多く見られます集中豪雨による洪水についても同様と考えます。 ここで担当部署にお伺いいたしますが、平成18年8月より、洪水避難地図、洪水ハザードマップですが、これはホームページでも見られます。作成されまして、特に浸水のおそれがある地区の方々と懇談会を開催しているわけですが、その懇談会を行った地区と回数をお聞きしたいんですが、よろしいでしょうか。 ○水戸保議長 五十嵐建設部長。 ◎五十嵐秀雄建設部長 洪水についてのハザードマップについては、倉津川、それから乱川、押切川流域を中心に、最上川を含めて作成をしてございます。この地域についての説明会については開催をしておるところでございますが、ただ、何回というふうなところまでは、今、資料を持ち合わせてございませんので、後ほど回答させていただきます。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) 回数まではわからないということでございまして、結構でございますけれども、申し上げたいのは、先ほどの地区以外に北部には乱川がございまして、ハザードマップにも浸水する可能性がある箇所が色分けになっております。前に、そのハザードマップによって浸水のおそれがあるところにはいつでも説明に伺うと。どんどん懇談会、必要であれば行うというような感じで載ってあったわけですけれども、それに変わりはございませんか。というのは、乱川の方もその浸水の件で不安になっていれば、説明というか、そういった形でもいらっしゃっていただけるのか、それをお聞きしたいんですけれども、よろしいでしょうか。 ○水戸保議長 五十嵐建設部長。 ◎五十嵐秀雄建設部長 地元からの要望、要請等がございますれば、いつでも御説明にお邪魔をしたいというふうに思っておりますし、むしろ、もう少し積極的に私どものほうから説明を行うような、そういうふうな機会も設けてまいりたいというふうに考えております。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) ありがとうございました。 乱川と申しますと、名前の通り乱れる川で、はんらんが昔はよく起こったというところでございますので、本当に今、世界的にも洪水の被害というのが多く出ておりますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 次であります。 平成21年8月より災害時要援護者避難支援制度ですが、平成22年で629名の登録ということが書いてありました。現在、更新して、先ほど600名というお話でしたけれども、更新した時期がいつか、そして何名なのかお尋ねしたいと思います。 また、その制度をちゃんと理解されていない自主防災会の方々と本人である要援護者が多くいらっしゃるのではないかと思われます。このシステムをわかりやすく説明していただきまして、高齢者、障がい者の方々にもっと強くアピールをしていただきまして、市としても何らかの形でやっていくべきだと考えますが、その考えを市長にお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 要援護者に対する支援の形ですけれども、今、600人というふうに私のほうは報告を受けているんですが、まだまだ登録していないという、その中で、1つは、やはり1人の方に3人の支援者が必要だということの中での部分があろうかと思うんですけれども、基本的には、私は、これは3人とかそういうことも含めて大事なことなんですけれども、やはり地域の方々に御支援をしていただくんだというような中で、ぜひひとつ情報はもっとオープンになるべきなんだろうと思っています。 それで、先ほど申し上げましたように、一人も見逃さない支援をできるような体制をつくっていくというようなことでございますので、ぜひひとつ多くの方に登録をしていただいて、そして地域の皆さんと情報を共有しながら、災害時には一人も見逃さない体制をつくっていく。そして地域の方々にも御支援をいただきながら、しっかりとした防災体制を築いていくというのが最も基本だろうと思っておりまして、3人とかそういう部分も規則をつくる上では大事なことでありますけれども、大きな部分では、やはり地域の方々に御支援をしていただいてお助けしていく、支援をしていくというようなことだろうと思っておりますので、その辺のことを基本的な考え方として進めてまいりたいと、このように思っています。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) とにかく、登録の仕方ですけれども、その援護を受ける方のどこに提出するのかということもありまして、あと、自主防災会自身が、登録をするのはどこなんだというような形で、まだそういうところもございますので、どんどんアピールしていっていただいて、よりよい制度としていっていただきたいと思います。 これは制度といっても行政の制度ではなくて、自主防災会が率先してやらなければいけないということで、制度という名前がふさわしいのかどうかちょっとわかりませんけれども、とにかくみんなで助け合うというのは、これは当然やらなければいけないので、ひとつアピールのほうをもっと詳しくやっていただきたいと思います。 ただいまの自主防災から始まりまして、安心・安全なまちづくりについて質問したわけですけれども、災害の被害が大規模に及んだ場合は、消防や警察等、行政を待っていては被災者の救援もままならない。また、個人の力にも限界があります。自分たちのまちは自分たちで守るという意識を市民の皆様から持ってもらう、その上で自主防災会があると思います。市も「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市」を総合計画で目指しておりますので、市長始め、市職員一丸となって市民を力強く応援していただきたいと思います。我々議員も、言うまでもありませんが、よろしくお願いしたいと思います。 次に、先ほどの2カ所の通学路の件で再質問させていただきたいんですが、あの2カ所は本当に長きにわたって市に要望していたところであります。二中の前の件については、25歳の息子も二中の水たまりを記憶していることでもあります。長年でございます。子供が明るく育つ環境をつくることが大人の責務であります。 第六次総合計画にも、豊かな心を育てる教育の充実とあります。地域全体ではぐくむ環境づくりということで、それには地域社会の将来を担う子供が、生まれ育った地域を愛し、感謝の気持ちを抱きながら、たくましく成長するためには、家族の愛情と地域全体で温かく見守ることが大切であります。そのためにも早く安全な通学路にしてあげなければならないと考えます。 学校教育課では、基本方針の中で、天童市の学校教育で目指す子供として5つほど掲げております。その中の1つに、目標を持ち、その実現に意欲的に挑戦する子供、もう1つは、他人の痛みがわかる人間味あふれる子供と書いてあります。市でも意欲的に挑戦してください。いろいろ問題があるということでなかなかできませんが、そして、痛みがわかる人間味ある行政機関としてなっていただきたいと思います。 いろいろな課題があるということで、時間がかかるというお答えでしたけれども、子供たちには、意欲を持って頑張れ、人の痛みをわかれということを言っておりますが、その子供たちのために、早く大人が意欲的に挑戦していただいて、その痛みをわかって、早く改善していただきたいと思うところでございますが、最後に市長の意見をお聞かせいただきたいと思います。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今言われましたことはしっかりと受けとめさせていただきまして、決してそういうことで延び延びになってきたということではないんですけれども、さまざまな事情の中であったことも事実ですけれども、今言われましたことについては十分に心にとめさせていただきたいと思います。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) ただいまの返答をもちまして本当に真剣に取り組んでいただきまして、早期の解決をお願いしたいと思います。 これにて私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○水戸保議長 以上で、武田正二議員の質問を終了します。 △水戸芳美議員質問 ○水戸保議長 次に、2番水戸芳美議員。  〔2番 水戸芳美議員 質問席〕 ◆2番(水戸芳美議員) 通告に従いまして、12月定例会一般質問を始めさせていただきます。 会派清新会、2番水戸芳美です。よろしくお願いいたします。 最初に、予約制乗合タクシー、通称ドモスの運用についてですが、市営バスから予約制乗合タクシーに変わってから1年が経過しました。市はどのように現状を評価しているのかお伺いいたします。 予約制乗合タクシー(ドモス)に変更になったのが平成22年9月、そして、平成23年4月1日より、定路線乗合型と区域乗合型の2つの異なった運行スタイルを併用してスタートいたしました。定路線乗合型は、荒谷・寺津線、成生・干布線、若松・乱川線の3つの路線で、停留所から停留所までの予約制で運行、また、区域乗合型は、山口・田麦野地区内の自宅と指定された目的地を運行する形態となっております。そのため地域で利用形態も異なり、市民は市営バスよりよくなった点や悪くなった点などいろいろだと思います。 次に、このように運行スタイルが異なり、会員登録、予約制ということもあり、市民からさまざまな要望や御意見等が予約の窓口となっている乗合タクシー総合センターに寄せられていると思いますが、どのように集約しているのか、そして、どのような御意見や要望が多いのかお伺いいたします。 よりよいドモスにするためには、まず現状の問題点をしっかり把握し、解析、検証して改善に結びつけていかなければならないと思います。そのためにも、ドモス利用者、そして市民の要望や御意見をしっかり集約し検証することが大切だと考えます。定路線型で市営バス当時の路線と同じルートで変更にならなかった荒谷・寺津線、成生・干布線、変わった路線は道満・川原子線、若松・田麦野線。天童・田麦野線が廃止になり、新たに定路線乗合型に若松・乱川線が加わり、山口・田麦野地区が区域型となりました。 市営バス当時と同じ路線で定路線型になった荒谷・寺津線、成生・干布線の利用状況ですが、平成22年4月から8月までの5カ月間と新たに変更になった平成23年4月から8月までの同じ5カ月間で比較してみると、荒谷・寺津線は延べ1,524人だったのが587人、利用率が38.5%、1カ月平均117人となっており、成生・干布線は延べ1,055人だったのが354人で33.6%、1カ月平均71人と市営バス当時の半分以下の利用者数となっております。区域型は新たな戸口輸送となり、比較はできませんが、大幅に利用者が減っていることがわかります。これらのことからも利便性がよくなったとは言えないようです。 次に、天童市の理想となる運行体系に近づけるために、要望や御意見等を参考に検証した上で、いつ見直しを図り、いつから改善されたドモスが運行されるのかお伺いいたします。 続きまして、観光振興アクションプランの運用について御質問いたします。 天童市アクションプラン21が、平成12年、10年間を想定し実施され昨年終了しましたが、その反省を踏まえ、今後も第6次天童市総合計画をもとに観光振興のためには新たなアクションプランが必要と思いますが、市長はどう考えているのかお伺いいたします。 あの3月11日14時46分に発生した東日本大震災、そして、震災後、自粛や原子力発電所事故の風評被害により、農業、工業、商業、観光においていろんな面で大変厳しい状況にあります。 こうした中、観光は人の心の豊かさを支える産業、さらには地域の活性化を担う総合産業として、これからもっともっと力を入れていかなければならないと思います。観光地づくりは定住地づくり。つまり、魅力ある観光地にすることで、天童に住みたい、住んでよかったと思えるはずです。住んでいて誇りの持てるまちは経済的、文化的な面で好循環をもたらし、暮らしや産業に活力を与えます。そういう意味でも、行政と各種団体、そして市民が一体となって協力しながら、よりよい観光地づくりに取り組んでいかなければならないと思います。 幸いにして本市は観光資源、施設に恵まれています。天童温泉が市の中心に位置し、周りに各美術館や資料館が点在しており、天童公園があり、観光果樹園など、春から秋まで体験観光ができます。そして、天童高原の緑豊かな自然環境、冬場のスキー場、また、キャンプ場その他たくさんの資源があり、これらを生かした新たな本市観光の将来のあるべき姿に向けて、その実現のため、具体的な振興を図っていくためにも観光振興アクションプランが必要だと思います。 次に、新たな食のブランド化の推進について御質問いたします。 現在、本市でも7市7町で事業展開しています「めでためでた♪花の山形観光圏整備実施計画」に沿った滞在型観光の推進を行っていますが、そのほかにも、日帰りで本市に来ていただいてお金を使ってもらえるようにするには、新たな食のブランド開発とPRが必要であり、支援していく考えはないのかお伺いいたします。 観光においては食と買い物の楽しみは不可欠であり、これを重視した取り組みが重要と考えます。本市においては天童ならではの魅力が十分に引き出されていないように思います。今後、市民の人も食べてみたいと思い、食べてみておいしいと言えるような食の開発をし、PRしながらブランドづくりをしていく必要があるのではないでしょうか。 例えば、第17回天童冬の陣平成鍋合戦が12月11日に開催されますが、優勝鍋の出店者に協力していただき、アレンジをして天童将軍鍋等ネーミングを考え、商工観光課、温泉組合、飲食店組合、商工会議所などいろんな各種団体が協力し合い、いろんなお店で、同じ味、同じ値段で提供できるようにしてPRを進め、ブランド化していくなど。 また、山形県の花であるベニバナは、花として見てもよし、染め物として使用してもよし、食べ物としててんぷらなどにしてもよし、ベニバナ入りの石けんなどもつくられるほか、また、最近はベニバナの若菜入り乾めんなど幅広く利用されています。その若菜には抗酸化物質が豊富に含まれており、血行促進、冷え性や肩凝りの改善などの効果が期待されているとしており、今後、ベニバナを利用した食材で食のブランド品をつくるのも一つの方法ではないでしょうか。キーワードは「食と健康」だと思います。 それに、このような食の天童名物を開発して、B-1グランプリ参戦への支援をしていく考えはないのかお伺いいたします。 B級グルメとは、だれでもわかるように、ぜいたくな食事ではなく、安くて庶民的でありながらおいしいと評判の料理のことを称して言うのだそうです。隣のまちでもB-1グランプリに参戦して数億円の効果があったと聞いております。ぜひ本市も食の開発とB-1グランプリに参戦して天童をPRしたいものだと思います。 次に、スポーツ振興について御質問いたします。 現在、総合型地域スポーツクラブとして活動しているのは天童三中学区内にあります、あかねエンジョイクラブ1団体のみですが、活動状況と課題は何なのかお伺いいたします。また、総合型地域スポーツクラブそのものの認知度はその他の各地区では全くというほど低いようですが、今後の普及活動はどうするのかお伺いいたします。 総合型地域スポーツクラブは、市民が心身ともに健やかな生活を送れるよう、子供から高齢者まで、それぞれの年齢や趣味、技術に応じて参加できる生涯スポーツ社会の構築を目指すためには重要な取り組みと思うとともに、市長が掲げているスポーツ・健康づくり日本一のまちづくりに向け、大きな役割を担うものと思っております。 2011年、日本の人口は1億2,700万人で、65歳以上の人が23%を占めており約2,900万人います。しかし、2023年には65歳以上の高齢者人口は全体の30%を占めるようになり、3,600万人に達すると推定されています。本市においても、30%というと人口6万4,000人として高齢者が約1万9,000人以上に達します。このようにどんどん高齢化社会が進むようになるため、今まで以上に健康で生きがいのある人生を求める願いが大きくなってきており、スポーツを通じ、さまざまな出会いや交流を楽しんだり、競技志向、スポーツで競技力向上を目指すなど、それぞれのレベルに応じてスポーツを楽しむ高齢者が多くなっています。このようなことからも、市民一人1スポーツを目指し、生涯スポーツの振興を推進することが市民参加の活力あるまちづくりにつながるのだと思います。 スポーツは人々を健康的な生活に導く力があります。子供や若者に夢を与え、高齢者には大いなる生きがいをもたらします。そして、人と人を結びつける力があります。これからもっともっと推進していけば、「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市」に近づけると考えます。 以上、これで1回目の質問を終わらせていただきます。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 水戸芳美議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、予約制乗合タクシー(ドモス)の運用についての現状の評価について申し上げます。 平成22年9月から運行開始した予約制乗合タクシーは、平成23年4月に区域型の導入や運行時間帯の変更等の見直しを図りながら、現在、3路線、1区域という形で運行しております。 市営バスで運行していた当時は、利用者のあるなしにかかわらず運行しなければならなかったため、空気バスなどとやゆされ、その効率性が課題となっていましたが、予約制を取り入れたことで、その部分はある程度解消されたと考えております。また、山口・田麦野地区に区域型を導入し戸口輸送としたことで、これまで停留所から遠く、利用しづらかった方にも利用していただけるようになり、利便性は向上したと考えております。 一方、利用者数は市営バスのときと比較すると、路線による違いはありますが全体的に減少しています。これは運行車両が小さくなったため、団体での利用が少なくなったということも考えられますが、市や事業者に寄せられた御意見から判断すると、予約制となったことが大きな要因の一つであると認識しております。しかし、事前予約は乗合タクシーの必須の条件となっているため、引き続き、利用者の方に御理解をいただきたいと考えております。 次に、利用者の意見や要望の集約について申し上げます。 利用者から乗合タクシー総合センターに寄せられた御意見については、運行事業者が集約した上で市に報告する形をとっております。その内容としましては、このままの運行事業の継続を望む声が多い反面、改善を希望する声の中では、利用者のほとんどが高齢者であることから、通院に適した運行時間帯への変更や増便を希望するものが多い状況にあります。 また、乗合タクシーの運行開始以降、市に対しての利用者の方々からお問い合わせや御意見、御要望をいただいており、市ではすべての内容を集約し、いただいた御意見等は、地域や路線ごと、また年代別に整理し、今後、見直しを検討する際の判断材料として活用していきたいと考えております。 次に、運行の見直しについて申し上げます。 平成22年9月から道路運送法第21条による実証運行を開始し、平成23年4月には区域型の導入という大幅な運行方法の変更を加え、現在に至っております。こうした大幅な運行見直しの後1年も経過しておりませんので、さらに変更を行うことは利用者の混乱を招くおそれがあると考えております。また、現在、乗合タクシー運行事業は平成24年度末までを一つの区切りとしているため、来年度中に平成25年度からの事業者を選定する必要があることから、来年度も現在の運行方法を継続してまいりたいと考えております。 今後は、これまでいただいた利用者からの御意見や御要望を踏まえながら、関係機関やほかの交通事業者との調整を図り、新たな運行形態について総合的に判断してまいりたいと考えております。 次に、観光振興アクションプランの運用についての新たな観光振興アクションプランについて申し上げます。 天童観光振興アクションプラン21は、観光ニーズの多様化、団体旅行からの家族旅行・小グループ旅行への転換、山形新幹線の延伸開業や東北中央道の開通といった本市の高速交通網の充実などを背景に平成12年3月に策定いたしました。 現在、本市の観光振興については、第六次天童市総合計画に定められているとおり、にぎわう観光の実現に向け、観光分野における広域連携を進め、本市の恵まれた観光資源を生かした滞在型観光を推進することで、魅力ある観光地づくりを目指しているところであります。今後、にぎわう観光の実現に向け、観光を取り巻く社会情勢の動向や市民満足度・重要度アンケート調査結果を踏まえ、現行のアクションプランについては適宜見直しを実施し、県及び観光関係団体等との連携を密にして観光振興を図ってまいりたいと考えております。 次に、新たな食のブランド化の推進について申し上げます。 食の魅力は、観光客のみならず、市民にとっても我がまちを自慢できる重要な要素であります。食の地域ブランドを生み出すためには、地域の特性を生かしながら、消費者のニーズに応じた天童ならではの特色ある食の創出が重要であり、かつ一つの食を地域ブランドとして確立するためには、技術開発、商品化、ブランドの品質の維持など幾多の段階を経ていく必要があると考えております。 また、全国各地で日常的に食べられる御当地グルメは観光まちおこしに有効な手段の一つであると考えておりますので、私のマニフェストの一つとしてB-1グランプリへの参戦を掲げているところであります。 B-1グランプリに参戦するには、無償でまちおこしに取り組む団体を育成し、愛Bリーグに加盟の上、まちおこしの活動実績を重ねて出場資格を取得する必要があります。 また、本市では食の祭典として天童冬の陣平成鍋合戦が一定の成果を上げている中、前回、天童商工会議所青年部の大八庵蕎麦すいとん鍋が念願の優勝をかち取ったところであります。このようなことから、この鍋を地元に根づいた食として普及させ、B-1グランプリへの参加を目指すことも天童の食のPRのための一つの方法と考えております。 今後とも、食の地域ブランドづくりのため、商工会議所始め関係団体等と連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。 次に、スポーツ振興についての総合型地域スポーツクラブについて申し上げます。 総合型地域スポーツクラブは、平成21年3月、三中学区の地域の方々を対象としたあかねエンジョイクラブが設立され、現在3年目を迎えておりますが、クラブの経営は厳しい状況にあります。その原因につきましては、活動拠点である農業者トレーニングセンターの利用者が増加しており、思うように教室の日程を確保できないこと、市スポーツセンターや各市立公民館、市民プラザなどで行っている事業と内容が重複すること、スポーツ少年団や中学校部活動が定着していることなどが挙げられます。 今後、クラブではジュニア育成のための人気教室である「目指せスポーツ万能キッズ」を始め、市内全域を対象に、市民のニーズにこたえることのできる教室の開催を検討しており、行政としてもできる限りの支援をしてまいりたいと考えております。 また、普及活動につきましては、現在、市報や市のホームページ、市民スポーツレクリエーションフェスティバルでコーナーを設置して広報を行っておりますが、なお一層事業の情報提供を行い、普及活動に努めてまいります。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) ありがとうございました。 最初に、ドモスの件ですけれども、やはり始まって1年足らずということもあり、いろんな問題点が出てきていると思います。 そんな中で、会員登録者数は、平成22年9月から23年10月までの1年2カ月で、一般会員146人、割引会員581人で延べ727人となっております。少しずつながら増加していますが、定路線乗合型の利用者数は各路線とも横ばい状態で、区域乗合型は減少傾向になっており、登録はしたものの、やっぱり使い勝手が悪く、利用していない状況なのではないでしょうか。 特に、区域乗合型の山口・田麦野地区は高齢者の利用者が多く、耳が聞こえづらく電話連絡が大変だとか、帰りの時間が合わなくなり変更の連絡をしようとしても公衆電話が近くにないとか、日曜日に体調を崩して病院へ行こうと思っても、金曜日の夕方の4時で受け付けが終了しているため月曜日に病院へ行けないといった御意見もあり、お年寄りの方に余り優しくないように思います。今後、これらの御意見も参考にしてもらい改善していただきたいと思います。 この点について、要望が多く上げられていますので、どのように反映していきたいのか、市長にもう1回お伺いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 水戸議員の御指摘のとおり、現状はそういう状況になっております。 その中で今さまざまな御意見をいただいております。ただ、予約制乗合バスの必須条件として、予約という部分が非常に皆さんにとっては不便さを感じているところ。そういうようなことの中で、この予約をできるだけやりやすいような形にしていくということがまず大事なんだろうと思っております。 そのような中で、さまざまな御意見を集約しまして、それらは運送事業者と御相談申し上げながら、できる限りの部分での対応ということがまず基本的な考えであります。 また、先ほど申し上げましたように、少しずつですけれども登録者がふえております。やはりお年寄りの皆さんの御利用というようなことで、なかなか利用しづらいというような予約の問題もあるんですけれども、少しずつ予約の方々が、登録の方がふえているというようなことで、今現在、現時点では25年度の見直しなんかもございますので、事業者の選定などもございますので、24年度は現行のまま運行しながら、この1年をかけた中で十分に精査しながら見直しの形をつくっていきたい。今伺った御意見なんかも十分に参考にしながら進めてまいりたい、こういうふうに思います。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) ありがとうございます。 今、24年度まで現状のままという話ですけれども、こういう形で利用する側が非常に困っているというようなことと、今、会員登録数はふえているものの利用者数が横ばい、もしくは減っているという現象は、やはり本当に利用しづらいというのが現状だと思います。期間を問わず、やはり問題あるところは早目に改善して、少しながらも変わった運用体系を市民に知らせ、利便性のよいドモスにしていかなければならないのではないでしょうか。その点、もう1回市長からお伺いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 運行形態については24年度はそのような形、そして、今いただいたような御意見については、順次、改善できるところについては事業者と御相談を申し上げながら、改善できるところは改善していくという基本的な考えでございます。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) ありがとうございます。 本年度は試験運行期間ということもあり、早目に見直しを図っていただいて、市民の皆様に早目に、二、三カ月前にアナウンスしていただいて、改善していただきたいと思います。よろしくお願いします。 続きまして、食ですけれども、やはり食は観光にとって非常に重要な部分だと考えております。そういう意味で、先ほど市長からもあったように、鍋合戦とか、そういう部分でそれらのイベントが盛り上がってきていますので、そういうものを利用して、本当に天童市だけじゃなくて、日本全体にこの話題を轟かせて、天童の鍋とか、そういうブランド開発をした何か、先ほど私が例に挙げましたけれども、ベニバナを利用した食材とか、そういうものでPRしていってもらいたいと思います。 あと、これに関して、やっぱりPRするという部分では、キャラクターとかそういう部分も必要なのではないでしょうか。よく、ゆるキャラグランプリとか、これもありますけれども、その市町村にむらおこしのためにキャラクターをつくって、それをいろんな形で、食材だったりキーホルダーだったり、いろんな形で利用してPRする方法も1つあります。その辺のところの考えはどうなんでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今のゆるキャラの件ですけれども、山口桂子議員のほうから一遍そういう御質問がございました。その中で、当時は大変いい御意見だなというようなことだったんですけれども、今、天童に商工会議所あたりで使っているものもありますし、さまざまな形の中で、あと、それからモンテのとか、そういうものがあります。やはりあえて天童市でそういうものをつくるべきなのか、あるいはパイオニアのキャラなんかもありますし、そういうものを活用しながらまちおこしをしていこうというような方向に転換させていただいたと、こういうような経過がございます。1つの御意見というようなことで今は出たんだと思うんですけれども、前にそんな議論をしたこともございました。現在では、現状、今そういうようなこともありますので、本市でも既にモンテのキャラクター、あるいはパイオニアのレッドウイングスのキャラクターなどを活用しながら取り組んでいければと、こんなふうに考えているところでございます。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) やはりモンテ、パイオニアレッドウイングス、楽天といった形でプロスポーツクラブがあるわけですけれども、それはそれのキャラクターとして、天童市として売り出すキャラが何かあったほうがいいのではないでしょうかと私は思うんですけれども、今後、検討していただきたいと思います。 続きまして、総合型スポーツクラブが1つあるわけですけれども、第六次天童市総合計画には4つを各学区に目指すという計画があります。それは変わりないのかお伺いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今、三中学区にあかねエンジョイがありますけれども、現状、他の学区につくるということはかなり厳しいという認識をしております。 その中で、今回、先ほど申し上げましたように、あかねエンジョイクラブの経営についても大変厳しい状況でありますけれども、あかねエンジョイクラブの皆さんは非常に熱意を持って何とか頑張っていきたいと、自分たちの力でできるところまで頑張っていきたいというような強い思いがあるわけでありますので、それについてはしっかりと支えていきたい、こんなふうに考えております。 基本的には、他の地区での総合型のクラブがどういう状況にあるかということになりますと、大変難しい状況にあるという認識をしております。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) 今、市長からあったように、ほかの地域では難しい状況だというところですけれども、やはり総合計画にありますように本当に4つを目指してやっていくのか、それとも方向転換をして、総合型地域スポーツクラブを、まず、それはそれとして置いておいて、市民のスポーツ普及という形で違う形でやっていこうとしているのか、その辺のところを伺いたいと思います。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 この総合型スポーツクラブは、最終的には自主的な運営が非常に求められるものであります。そういうような形を求められるものでありますから、できないということであれば、やはりできないところにつくろうとしても無理なわけでありますので、一定の時間の中では見直しも必要だろうと思います。しかし、基本的な考え方は、6総に掲げているとおり、そういう努力をしている最中でありますけれども、現状ではそういうことであります。やはり将来もしっかりとした経営をしていくというようなことが大事でありますので、その辺のことを考えますと、今申し上げたようなことの中で、計画は計画というようなことも含めてありますが、やはりその辺のところは柔軟にですね、1年ごとのローリングも含めながら、見直すべきところはやはり見直しをしなければいけないというようなことだろうと思っておりますが、現時点では、そういう状況の4つをつくろうという方向であります。しかし大変厳しいと、こういうことでございます。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) 大変厳しい状態だということですので、天童市にも体育指導員、各地域にも体育推進員の皆さんが結構おられます。そういう方たちをフルに活用していただいて、よりよいスポーツ振興に結びつけていただきたいと思います。 あと、さきの国会でスポーツ振興法が50年ぶりにスポーツ基本法に全面改正されました。基本法は5章35条で構成され、前文で、スポーツは世界共通の人類の文化であるとうたい、スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、すべての人々の権利と定めました。これらの内容は、いわばスポーツの憲法であり、国家戦略と言えると思います。つまり、スポーツの推進は国の責務ということになります。そして、県、市町村の責務でもあります。 本市におきましても、ジュニア層を始めとする選手の育成・強化とともに生涯スポーツの普及は重要な課題です。平成18年に、平成27年までの10年間を目標に天童市スポーツ振興基本計画を立てて活動してきましたが、これも見直しが必要と思いますが、いかがでしょうか。 ○水戸保議長 瀧口市民部長。 ◎瀧口廣市民部長 お答え申し上げます。 今回の法律の見直しにつきましては、市のほうでも今回、条例で一部見直しというようなことになっていますので、これからそういった対応を考えていくということであります。 ただ、当初つくってきた国並びにいろんな計画ございますけれども、見直すべきところはやっぱり見直してやっていかなければならないというふうに思ってございます。 以上です。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) ありがとうございます。 できるだけ国に沿った形の見直しを早目にお願いいたします。 生涯スポーツの種目を考えた場合、子供から若者や高齢者まで、競技志向や楽しむスポーツまで幅広くできるものとして、卓球やパークゴルフ、スキーなどがあります。卓球は高齢者用にボールのスピードが出ないように少し大きいものを使用するラージ卓球もありますし、パークゴルフは技術はそんなにない人でもだれでも楽しめます。また、スキーにおいては、老若男女、レベルを問わず家族で、スポーツでありながらレジャーとしても楽しめる最高の生涯スポーツです。 昨日、明治大学・天童市連携講座で、プロ野球の元巨人軍の桑田真澄さんの講演があり、その中で、特に子供のときに覚えれば一生ものという話がありました。子供たちにとって最も大切なのは、子供のときに教えるということだと思います。子供たちにもっともっとスキーをやらせるために、小学校のスキー教室への補助金をもっとふやす考えがないのかお伺いいたします。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 スキー教室の補助金につきましては、せっかく雪国に生まれた子供たちに、少なくとも雪に親しむようなスポーツを通して豊かな人間性を育成したいというふうな願いで、今、一定額の、あのときはリフトの半額ということで補助金を想定しておりました。なかなかスキーについてはいろんな問題点もございますので、ぜひ振興していきたいというふうには思いますけれども、なかなか経費等も非常に高額になりますものですから大変難しい現状があるのかなというふうに思っております。 現在のところ、補助金の増額につきましては今のところ検討しているところではございませんので、そういうふうな御意見があったということを十分踏まえて検討してまいりたいと思います。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) 前向きに検討していただきたいと思います。ありがとうございます。 よりよい天童市にしていくために、今後ともよろしくお願いいたします。 以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○水戸保議長 以上で、水戸芳美議員の質問を終了します。 △矢萩武昭議員質問 ○水戸保議長 次に、8番矢萩武昭議員。  〔8番 矢萩武昭議員 質問席〕 ◆8番(矢萩武昭議員) それでは、本日3番目、清新会、矢萩武昭でございます。 通告に従いまして質問を行います。 初めに、職員の適正管理並びに市民サービスの向上についてでございます。 本市におけるまちづくりの担い手、その中核となるのは、山本市長をトップとして、その市長の意のままに動くべき市職員でございます。 こうした市職員につきましては、常日ごろ自分を高める努力、いわゆる自己啓発ないしは自己の可能性をあくまで掘り起こす自己開発というのが求められるところでございます。そういう中で職員個々人の能力を最大限に高めるとともに、最近言われる地域主権時代という困難な時代を全職員の力で切り開いていくことが求められております。 このため、組織を挙げて人材の育成に努めるとともに、これまで高度成長期に大きく膨らんだ職員定数のあり方につきましても、今日の厳しい財政状況のもとでは、なお一層適正化を図る中で、さらなる定数の削減を図り、少数精鋭のもとで遅滞なく行政の運営ができるような職員体制が求められるものであり、市民も同じような思いを抱いているところと感じております。 現在の職員定数につきましては、平成21年の12月定例議会で議決をし22年4月に施行されたものでございます。スポーツセンター、図書館、市民文化会館等の主要な公共施設につきましては指定管理者制をとると、そういった手段も含めて、定数管理に一層の厳しさが求められております。今後、現行の職員定数をどのようにとらえて、どのように改めようとしているのか、まずもってお聞きをしたいということでございます。 質問の2番目でございます。 職員の定数と裏腹の関係になりますが、少数は精鋭をつくるというような言葉もございます。職員の育成と適正な勤務評定の実施についてでございます。 行政分野の守備範囲は、ますます拡大することは当然でございます。自治体職員におきましては、専門的な知識の涵養とともに幅広い教養が求められるゆえんでございます。こうした中で現在の勤務評定、評定のないところに人事管理はございません。人事管理の主たるねらいは職員の適正な評定、評価でございます。これに基づいて適正な配置を行い、適正な市民サービスを行う、これが当然の対応でございます。 特に市民が求める職員の能力としては、必ずしも博士号をとるような高度な専門知識、高度な能力とは限らないものでございます。むしろ丁寧な応対、接遇、そして幅の広い知識と教養に裏打ちされた日常的な行動が求められるところでございます。 現在の職員に対する勤務評定の実態等々もあわせて、職員のあり方についてお答えをいただきたいと思います。 以上で第1回目の質問といたします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 矢萩武昭議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、職員の適正管理と市民サービスの向上についての職員定数の現状をどのようにとらえ、どのように改めようとしているのかについて申し上げます。 本市の職員数は、行財政改革大綱、集中改革プラン及び定員適正化計画の推進により、平成17年度の553人から平成23年度は513人となり、平成17年度比で40人、7.2%減少しております。この結果、県内13市の中では、一般行政職の人口比の職員数は山形市に次いで2番目に少なくなっており、総務省の類似団体別職員数においても平均値より大幅に下回っております。 今後も第六次行財政改革大綱に基づき、民間活力の導入を推進し、行政運営コストの削減や事務事業の効率化を図り、職員の定員管理の適正化に努めながら、市民の行政ニーズに的確に対応してまいりたいと考えております。 また、下水道事業については、事業の効率化を図るため、平成24年4月1日から地方公営企業法の全部を適用し、建設部下水道課と水道事業所を統合します。この統合の効果を踏まえた上で、職員定数を市長部局から分離し、さらなる定員管理の適正化に努めたいと考えております。 次に、職員の育成と勤務評定の実施について申し上げます。 本格的な少子高齢化の到来や地方分権の進展など、社会経済環境が大きく変化する中、市民の行政に対するニーズはますます複雑多様化しており、よりよい行政サービスを提供し続けていくために、行政のプロとして時代の変化に的確に対応できる人材の育成や組織マネジメントの改革が重要な課題となっております。本市においては、これらの課題にこたえられる職員を育成するとともに、職員一人ひとりのやる気や働きがいを引き出し、その能力を最大限に発揮させて組織の目標を達成することを目的として、平成22年10月に人事評価制度を導入し、その試行を実施しています。 この人事評価制度の導入により、能力、実績に基づく人事管理を行うとともに、適材適所の人事配置、職員の意識改革、能力開発、勤務意欲の向上などにより一層推進し、その結果として公務能率の増進につなげていきたいと考えております。 ○水戸保議長 矢萩武昭議員。 ◆8番(矢萩武昭議員) 再質問をいたします。 1つは、職員定数の適正化、適正管理でございますが、これまで確かに553名から513名という形で減少したということは、これについては一定の評価をしたいと思います。その多くは、指定管理者制度によって、スポーツセンター、図書館等々の出先機関の管理運営の委託ということかと思います。 これとあわせて、2番目の職員の育成と適正な勤務評定につながるわけですが、まず、1つは、各階を眺めた場合、まず、市民サービスの向上についてですが、市民課の窓口、ホールに入った場合、前も申し上げましたけれども案内が1人座ったままです。電話交換と兼用ということで、座ったまま、なかなか顔も上げません。これは電話交換の機種を変える、あるいはそれをむしろ市民課の職員の机のところに持っていくというような形にすれば、専門の案内が私は浮くのではないかと。そういったような形でですね、市庁に来る人、証明をもらう人、ほとんどが毎日来るわけではありません。年に数回、あるいは何年かに1回しか来ない、用向きのない職員、戸惑うのが当然です。銀行でも、気のきいたところでは、案内役のほかに書類の書き方を手ほどきで教えているところもございます。 せんだって、東根市役所を見てまいりました。委託職員が丁寧に市庁の案内をして、そしてサービスに努めておりました。聞くところによるとNPO法人を立ち上げているということでございます。 天童市の職員は高学歴で教養もある職員が多いかと思いますが、必ずしも窓口で高学歴の職員で無愛想な職員よりも、むしろ親切で几帳面な職員のほうが市民にとってはありがたい。むしろサービス本位に職員の配置を考える、あるいはNPO等々の委託に向けた具体的な検討をする、そういうことがあれば、私は、ますます山本市長の評判は高まること疑いなしということでございます。 それから、1階の各課を眺めてみまして、カウンターに向かって座っている職員はほとんどいない。横を向いている、あるいは、人によっては、パソコンの位置がどうなのか、しりを向けて座っているのが大半です。これでは書類を書くにも、聞くにも、取り付く島がないというようなことになりかねません。まず、窓口の机の配置、そして応対、接遇を新年度に向けて抜本的に、それこそ民間感覚で改善するようにしてはどうでしょうか。山本市長の評価がますます高まることを自信を持って保証いたします。 まず、応対、接遇については、ぜひそんな形で親しまれる市役所、親しまれる職員ということに改めていただければ大変ありがたい。 それから、職員の育成の中で、勤務評定についてもお伺いしましたけれども、どうもわかりにくいですね。もっと、市民の目から見れば、博士号をとるとか、あるいは大学院を卒業したとか、そんな職員より、まずもって応対、接遇が優れている職員をしっかりと評価するように、そういう評価基準、評価システムを持っていかないと、これは市長が常日ごろ唱える、親しまれる市役所、親しまれる職員にはほど遠いということになりますので、重ね重ねで恐縮ですが、そういうことを評定の第一に置いて、職員の育成、そして適正な評定をぜひお願いをしたい。 その上で、なおかつですね、与えられた専門分野についての知識の涵養、そして幅広い教養があれば、これは太鼓判ということになるわけでございます。 ところで、各課等々では、これまで少なくともフロア各階に1名ないし2名の、いわゆるお客様と言われる職員が散見されます。どういう方かというと、いわゆる、うつ病と思われるような職員ですね、時々休む、あるいは長期的に休んで復職をする。でも勤務対応はいささかも変わらない。そういう方について適正な評価をされて、そして適正な指導をされているのか。この点について、確かに身分が保障されている、公務員に対する身分の保障の限界というのはあるかと思いますから、やっぱり組織の能率的運営の維持・確保という観点から、積極的な退職勧奨を含めた厳しい処分も必要ではないかと。多くの市民はそういうことを求めているのではないでしょうか。 財政悪化などに伴う人員の整理削減をということを求めているのではありません。職員として適格性を欠く職員を、メンバーをやはりしっかりと対処できなくては適正な管理にはならないということであります。いわゆる分限処分ということでございます。組織の能率的な運営の維持・確保を目的とした分限免職という制度がございます。財政悪化などに伴う削減、事故、災害による死亡または長期間の行方不明等々のほか、心身の故障等による職務への従事不能、勤務成績不良、公務員として適格性を欠くというような理由であれば、法に基づいた適正な処分が可能でございます。 市民は正直です。どこにどういう職員がいるかもほとんど承知しております。中には共稼ぎの片一方の方も相当散見されます。ただ単に同情ということだけでなく、公を預かる立場として、やはり職員の管理についてはもっと厳しく、的確に迅速に、私はトップの責任としてこれに取り組むべきではないかと思います。 こういった、いわゆる分限免職については、改めて申し上げますけれども、1つが、勤務実績がよくない場合、2つ目が、心身の故障のため職務の遂行に支障があり、またはこれにたえない場合、その他その職に必要な適格性を欠く場合というのがございます。この3点につきましては、その職員の容易に矯正できない素質、能力、性格等によって、その職務の円滑な遂行に支障がある場合ということであります。ある意味では厳しい処分かもしれません。これは民間では当たり前であり、先進の自治体においても当然のことながら取り組んでいる課題でございます。 各フロアを眺めても、やっぱり一見してわかりますね。有能な職員で動かせない場合もありますけれども、ほかに回せなくて長らくそのセクションの仕事に携わっているという職員も散見されます。市民は敏感にそれを察知して、そして、いろんな形でちまたの話題になっております。きちっとした法に基づいた処分、そして、優秀な職員については、さらなるステップを踏むべく、しっかりした研修の機会、啓発の機会を与える。こういった組み合わせの中で、やはり職員は、そして組織は磨かれる、あるいは高い水準が保たれると、こういうことかと思います。この件について、市長の見解があればお聞きをしたいと思います。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 厳しい御指摘をいただきました。 今、さまざまな課題が列挙されましたが、前段のカウンターの受け付け、あるいは机の配置等について、今回、2回目の議員からの御質問のようで、改善されていないというようなことでございます。これについては、やはり行政運営の課題として、市役所経営の課題として、まず、庁内で幹部によって大至急検討させていただきたいと思います。 それから、職員の分限免職処分、大変重い話でございます。しかし、指摘されるような実態があるという御指摘でございますので、これについても、なかなか議論のテーブルに上げづらいところもございますが、市民の皆さんの目線から見ると大変奇異に映るんだろうと、こういうふうにも思います。そんな中で、方向性をどうのこうのということをここで申し上げるつもりはございませんけれども、特に幹部職員の間で、ぜひ早い時間でこれらについてさまざまな御意見を伺った中で私自身も考えさせていただきたいと、こういうふうに思います。ただ、議員御承知のように公務員の身分保障というような大きな部分がございますので、それらについても十分配慮しながらやっていかなければならない、こういうふうに思っているところでございます。 とは言いましても、民間の企業から見ますと非常に生ぬるい、甘っちょろいというような部分が見受けられると、こういう御指摘も私も感じているところでございます。民間出身の市長として、大変ぐさりとくるところでございますけれども、先ほど申し上げましたように、早い時間帯で皆さんの庁内の意見を聞きながら、指導できるところは新たな指導を加えながら方向を見つけていきたい、こんなふうに思います。 ○水戸保議長 矢萩武昭議員。 ◆8番(矢萩武昭議員) 再質問をさせていただきます。 よく人材不足というような言葉も耳にするわけでございますが、それでは人材不足をどうやって克服するかというと、大きく分けると2つがございます。 1つは育成でございます。当然のことながら、市の職員研修体系に従って、自前の研修、派遣の研修、さまざまな研修形態があるかと思います。それから、もう1つは、育成するのに間に合わない、あるいは、なかなか専門的な分野で育成が難しいという場合は、他の自治体、県、国、他の自治体から割愛という形で採用する方法もございます。年金、あるいは給与体系、身分等々を引き継いだまま採用ということも十二分に可能な法律の体系がございます。 必ずしもそこまで人材不足ではないということであれば結構でございますが、これから部課長さんも含めて多くの退職予定者がいらっしゃるようですが、ただ単に部内の登用ということだけでなく、他の自治体、県、あるいは国からも派遣してもらうというようなことも含めて、1期目の後半を迎える山本市政を、ぜひ体制を強化して、さらなる市民サービスの向上にぜひにでもつなげていただきたいと思うところでございます。この点について御見解があればお聞きをしたいと思います。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 いよいよ私もこの12月26日で最終年度の4年目でございまして、市役所の改革というんでしょうか、そういうものを申し上げてきたわけでありますけれども、当初皆様に申し上げてきたのは、この改革は、やはりみずからが気づきの中で改革していく必要がある。そのような形の中で進めてきた経過がございます。 しかし、この評価については人それぞれでございますけれども、私自身から見ても、まだまだもっともっとやれる部分があるのではないかなというような気はいたしているところでございますが、やはり長年の組織でありますから、そう一朝一夕に解決できるということでもないだろうと思いますが、今御指摘のようなことも含めて、まだ時間が少しあるわけでありますので、庁内のいい意味での、前向きな形での活性化をどうしていくんだという観点から、いろいろ自分なりに考えさせていただきたいというふうに思います。 ○水戸保議長 矢萩武昭議員。 ◆8番(矢萩武昭議員) それでは、改めて、結びになりますが、法律の体系としては、勤務実績がよくない場合、心身の故障のため職務の遂行に支障があり、またはこれにたえない場合、その他その職に必要な適格性を欠く場合、以上の3点については、職員の容易に矯正できない、直せないですね、素質、能力、性格等によって職務の円滑な遂行を妨げるという場合は、法律的に免職、降格、これはできるということですから、やはり状況によってはそういった適切な判断を多くの市民が期待しているところと確信をいたします。 しからば、いわゆる期待される職員とはどうかということになりますと、自ら考え、自ら行動できる職員、そして、市民とともに共感を呼ぶことのできる職員、チームワークのよい職員、そして、高い倫理性と専門性を持つ職員と某市の期待される職員像に明記されておりました。ぜひ天童市においても、こういった職員こそが望ましいという、期待される職員像を市長からお示しをいただいて、適切な人事管理をしていただくよう御期待を申し上げて、質問を終わります。 ○水戸保議長 以上で、矢萩武昭議員の質問を終了します。 ここで暫時休憩いたします。   午後零時03分 休憩   午後1時10分 再開 ○水戸保議長 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 △山口桂子議員質問 ○水戸保議長 9番山口桂子議員。  〔9番 山口桂子議員 質問席〕 ◆9番(山口桂子議員) 12月定例会一般質問を行います。 会派清新会、4番手、山口桂子です。 今回は、新わらべプラン(後期計画)における母子保健事業について、DV被害者のワンストップ支援について、天童市の防災について、以上、大きく3点について御質問申し上げます。 初めに、新わらべプラン(後期計画)における母子保健事業についてです。 第六次天童市総合計画、健やかな母子保健の中では、乳幼児健診の充実として、子供の健やかな成長を支援するため、現在実施している4カ月児健診、1歳6カ月児健診、3歳児健診の乳幼児健診の検査の充実を図っていく。そして、就学時前の幼児期における発達障がいの早期発見を目的とする5歳児健康診査の導入を図ると計画されています。 その中で、赤ちゃん訪問事業として、すべての出生児を対象に家庭訪問を行っているとありますが、実際にすべての赤ちゃんに対して訪問が行われているのか、また、乳幼児健診時に何か問題が起きた場合、その後どのようなフォローをなさっているのかお聞きします。 同様に、計画の中で、新わらべプランの中でも平成26年度までに実施すると計画されている5歳児健診について、どのような内容で進めていこうとしているのかお聞きします。そして、発達障がい児を早期に発見した場合、その子を取り巻く家庭、特に親、保育園、幼稚園の環境をどう整備していくのかをお聞きします。 次に、DV被害者のワンストップ支援についてです。 先日、環境福祉常任委員会の視察において鳴門市女性子ども支援センター、パートナーDV被害者のワンストップ支援について視察に行ってまいりました。天童市におけるDV被害者の現状とサポート体制はどのようになっていますか。DVの支援団体、行政、警察等の各関係機関との連携はどのように行っているのでしょうか。DV被害者へのスムーズな救済のため、女性センターなどの専門の窓口が必要と思いますが、どのようにお考えでしょうか。 天童市の防災についてですが、1番の火災報知機の設置率向上について。 平成23年10月20日、天童市において、平成23年度北海道・東北ブロック婦人防火クラブ連絡協議会幹事地域研修会が開催されました。昭和57年6月に山形県婦人防火クラブ連絡協議会が設立され、山形県内には226団体、5万7,696人のクラブ員数となっています。天童市婦人防災クラブは昭和57年に発足され、12地区、3,900名のクラブ員数となっています。 平成23年6月までに義務化された住宅用火災警報器の設置についてですが、昨年の6月定例議会においても一般質問を行いました。そのときの設置率は、天童市は45.4%、そのときの山形県は40%、全国は58.4%、そして、ことしの23年6月では、天童市では57.6%、山形県は64.8%、15.4%のアップ、全国では71.1%となっています。東根市の市報によりますと、東根市消防本部では9月に設置調査を行い、県内トップの78%の設置率とありました。 昨年は、天童市婦人防災クラブの活動として、大型スーパー前で啓発運動を行ったり、共同購入において2,158個実施しております。ことしの火災警報器の設置率と義務化されたその後の取り組みはどうなったでしょうか。 そして、女性消防団の編成についてお聞きします。 昨日配付されました消防の案によりますと、女性消防団を組織して機能させていくとありました。将来、どのように女性消防団を組織して、どう機能させていくのかをお聞きします。 これで1回目の質問とします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 山口桂子議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、新わらべプラン(後期計画)における母子保健事業についての乳幼児健康診査の充実について申し上げます。 赤ちゃん訪問については、生後4カ月ごろまでにすべての家庭に保健師が訪問し、育児に対する不安や悩みの相談、情報の提供に加え、産後うつ病に関する質問票等を活用し、継続的な支援が必要な方には適宜電話や再訪問を行うほか、関係機関と連携を取りながら育児支援を行っております。 また、乳幼児健康診査は、4カ月児、1歳6カ月児、3歳児を対象に実施しておりますが、精密検査による医療機関での受診や経過観察の必要な場合は、その経過を把握するとともに、必要に応じて定期健康相談や養育相談、育児教室などへの参加を勧めております。 5歳児健診につきましては、身体的な面でなく、3歳児では発見できない発達障がい児の早期発見を目的として、既に一部の市町では実施されております。本市においても、新わらべプランにおける新規事業として位置づけ、その実施に向けて検討してきましたが、現時点では、主体となる発達障がいの専門医や臨床心理士が不足している状況にあります。このようなことから、発達障がい児の早期発見につきましては、当面、既に実施しております巡回訪問の充実を図るとともに、保護者や保育関係者への発達障がいに関する知識の普及啓発に努めてまいりたいと考えております。 次に、DV被害者のワンストップ支援についての天童市におけるDV被害の現状とサポート体制について申し上げます。 本市のDVに関する相談件数は、平成22年度が延べ34件、このうち3件については山形県婦人相談所において一時保護の措置をとられております。本年度は、これまで延べ13件の相談があり、このうち1件については婦人相談所において一時保護の措置がとられております。 本市のDV被害者への支援につきましては、子育て支援課に母子自立支援員を配置し、山形県の配偶者暴力相談支援センターである県婦人相談所や天童警察署等と連携をとりながら支援に努めており、緊急性のあるケースについては県婦人相談所における一時保護などの対応を行っております。また、関係機関で構成する天童市要保護児童対策地域協議会を設置し、DV被害の防止や早期発見、対応策について定期的な情報交換を行っております。 DV被害の相談体制につきましては、市、県婦人相談所、警察署等でそれぞれ相談窓口を設置しており、互いに連携しながらその対応に当たっていることから、今後とも、相談窓口の周知を図るとともに、DV被害の防止や支援に迅速に対応していきたいと考えております。 次に、天童市の防災についての火災報知機の設置率向上について申し上げます。 住宅用火災警報器につきましては、本年6月1日から、すべての住宅の寝室等への設置が義務化されましたが、消防庁が公表した6月1日現在の本市における推定設置率は57.6%となっております。義務化後の取り組みとしましては、6月上旬に行われました天童市自主防災会連絡協議会総会において、各自主防災会会長に対して共同購入や各種会合でのPR等を依頼するとともに、各自治会長に対しても同様の依頼を行っているところです。また、設置率の低い地域における共同購入の依頼を行ったり、各市立公民館にアンケート調査結果を掲示し周知を図ってきたところです。 また、11月9日から15日までの秋の火災予防運動期間中には、事業所等への立入検査を行うとともに、市内の大型店舗において消防署員が20班編成で設置推進キャンペーンを行い、約1,700人に設置状況についてのアンケートを実施いたしました。このアンケート結果による設置率は79.8%となっております。このことから、住宅用火災警報器の設置率は着実に向上しているものと考えております。 しかしながら、未設置の世帯が推定でも2割に上ることから、今後とも自主防災会との連携を図るとともに、さまざまな機会を利用してPRを行い、設置の推進に努めてまいりたいと考えております。 次に、女性消防団の編成について申し上げます。 消防団は、地域における消防防災体制の中核的な存在として重要な役割を担っております。しかし、少子高齢化の進展や就業形態の変化などにより団員数は減少傾向にあり、その確保が喫緊の課題であります。 全国では、女性消防団員について平成22年4月1日現在で52.5%の消防団で採用しており、全団員数に対する割合は2.2%となっています。本市においては、今年度、消防審議会に天童市消防団再編計画案を諮問しましたが、女性消防団の編成については具体的に進めるよう答申をいただいております。 女性消防団の活動については、平常時には応急救護手当講習、防火防災教育、広報活動、独居高齢者宅への防火訪問等の活動を行い、災害時においては、災害現場で活動する消防団への後方支援活動等を行っている例があります。消防団の役割として、応急手当の普及や広報活動等がますます重要になってくることから、今後、女性消防団員を消防団再編計画に位置づけ、活動の内容、人数等の具体的内容については、消防団と協議を行いながら編成を進めてまいりたいと考えております。 本市の婦人防災クラブにつきましては、天童市連合婦人会と同じ構成員で組織されており、女性の立場から細やかな防災活動や研修参加などを行っており、特に住宅用火災警報器の共同購入の活動では重要な役割を担っていただきました。一方、自主防災会については、現在、それぞれの自主防災会の活性化に向けた取り組みや、地区毎の自主防災会連絡会の組織化に向けて御尽力をいただいている状況です。現時点では、自らの組織のあり方を検討していただく必要があると考えておりますので、婦人防災クラブに今回の提言内容をお話し申し上げ、安全・安心なまちづくりのために、今後とも連携を密にしていきたいと考えております。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) 先ほどの市長の答弁の中で、生まれた赤ちゃんは約4カ月の間で全赤ちゃんを見るということでしたけれども、生まれてすぐだと病院にいると思うんですけれども、もっと早い段階で、どういう環境でその赤ちゃんとお母さんが過ごされているのかというのを本当は見ていただきたいと思うところですけれども、4カ月、人数的なもので4カ月かかるんだとは思うんですが、これを見にいくのは、先ほど、だれという固有名詞がなかったので、保健師さんなのか市の職員さんなのか、どなたが見にいくのかをもう1回お聞きしたいと思います。 先ほどお母さんのフォローということもありましたので、本当に産後うつとかいう言葉もあるように、大丈夫な方は大丈夫ですけれども、体を損ねる方とか心身ともにいらっしゃいますので、その辺のフォローはとても大切にしていただきたいなと思っているところです。 それから、5歳児健診についてですけれども、先ほど、臨床心理士が不足しているということで、主には巡回発達相談とか、それを中心にしていくということでしたけれども、その巡回訪問して、明らかに臨床心理士の方が、この子は発達障がいかもしれないとわかったときに、今、これからその子に対してどういうフォローをされていくのかというのもちょっとうまく聞き取れなかったので、その辺をもう少し詳しく教えていただきたいんですけれども。 やはり、4カ月児健診、1歳6カ月児健診、3歳児健診とある中で、市の資料を見ますと、大概、もう99%を超えるぐらいの割合でほとんどの子供さんが健診に来ているようなんですけれども、その中でも来ていない子供さんが今後あらわれた場合に、もしかしたら、未健診家庭というんですか、その方たちにおいてその赤ちゃんが虐待されているという可能性も含まれていると思いますので、4カ月はもっと短い期間にしてもらいたいんですけれども、その間にぜひ訪問していただきたいと思っています。 発達障がいの件なんですけれども、発達障がいの特性としては、やはり多動だったり、落ち着きがないとか、言うことを聞かないとか、あと会話がかみ合わないとか、遊びのルールが理解できない。そういう人とかかわることが苦手な子供は、その段階で、例えば活動的な子であれば、すごい活発な子だねということで、何かこう、ぼうっとしている子であれば、おとなしい子だねという、そこのグレーゾーンで、もしかしたら5歳児の発達の段階で一番確認できる発達障がいというものを見つけるか見つけないかでその子の人生が大きく変わると思います。周囲の適正なかかわり方により、その5歳児が発達障がいであった場合でもフォローできるということで、これは子供の理解力の問題でも親のしつけの問題でもなく、本当に脳の障がいで発達障がいである場合はきちんと見つけなければいけないと思っています。 それが3歳児健診では見つけられないということで、全国的に見まして、鳥取県では5歳児健診は鳥取県内全市で行われております。その健診としましては、厚生労働大臣の「軽度発達障害児に対する気づきと支援のマニュアル」というのがインターネットとかホームページでとれるんですけれども、それと同じような方式で、ある一定のマニュアル化された5歳児健診表をもとに、その問診票は幾つかの項目にわたるんですけれども、決して3歳児健診と比べてもさほど変わらないような問診票で読み取ることができます。 臨床心理士の方が、天童市内600人近い赤ちゃんが生まれて、600人近い子供さんが5歳児になったときに1人で見ることは不可能でも、この5歳児健診の問診票をもとに読み取っていただく力を保健師さんとか市のスタッフの方が身につけておけば、そして、その子供さんの育て方がしにくいこと、親の了解があれば、まず、それを医療機関に結ぶということは決して難しくはなく、そんなに予算をとらないでもできることではないかと考えています。 やはりその家族の中でも親が一番理解しないと、子供に対してのしつけとか育て方を間違ってしまって、就学時健診、そして小学校に上がっていくわけで、今回は質問を小学校まで及ぼさなかったんですけれども、大きくとらえてみれば、思春期までの間に、5歳児の疾患がある場合はずっとかかわって見ていかなければいけないと思います。家族、学校の先生、保育士、そして医療の専門家がどういう支援をすればその子が集団の中で自信を持って生活できるか、応援できるか、そのきっかけとなるのがこの5歳児健診だと思います。得意な部分を伸ばしてあげて、思春期まで見守ってあげる必要があります。それが下手に間違ってしまうと、いじめや、からかいや、不登校になって、そして虐待になっていくと思います。 ここで、先ほど臨床心理士という言葉がありましたけれども、多分3歳児健診のときに言葉がちゃんとお話しできるかということで、言語聴覚士の方とか作業療法士、この方々の存在もとても大切ですので、私もよく調べていないんですけれども、天童市としてそういう配属もきちんとしていくことも必要ではないかと考えています。 例えば、今からお尋ねする答えにくると思うんですけれども、巡回して訪問して発達障がいだとわかったときに、その親がどこまで理解できるかということもすごく大切で、親の理解が得られるまで、やはり専門家の人が継続してその子の特性をフォローしていくということが、それも大切ではないかと考えています。 平成17年4月に発達障害者支援法が施行され、自閉症、知的なおくれのない広汎性発達障がいであるアスペルガー症候群、注意欠陥多動性障がい、いわゆるADHD、あと学習障がいLDを有する発達障がい者の支援が広がりつつあります。そこの話は本当に耳にする機会が前より多くなっていると思うんですけれども、何回も言うとあれなんですけれども、軽度発達障がい児の発見には5歳児が一番適していると思われますので、何らかの形でその臨床心理士の方の存在のみならず、天童市で対策が組めないのかを考えていただけないかと思っています。統一的な客観的な方法でマニュアル化されたものを使っていけば何とか少しは進むのではないかと思っているわけです。そのことにつきまして、よろしくお願いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今、さまざま質問ありましたので、具体的な部分については担当のほうからお答え申し上げますけれども、考え方を申し上げたいと思います。 これは新わらべプラン、平成22年から26年、5カ年の計画の中で、この5歳児健診というのを位置づけてきたわけでありますので、今、山口議員が言うようなことも含めて位置づけてきた経過があると思います。 そういうようなことでございますので、先ほど、現在、専門医とか臨床心理士等が不足している状況の中では対応し切れていないという御返答を申し上げましたけれども、そんな中で、今、問診票を活用したらどうでしょうかとかさまざまな御意見をいただきました。方向性として、この新わらべプランの事業に位置づけているわけでありますので、仮にそういうことが、専門の方、あるいは臨床心理士がいないということであれば、そういうことをはじいた中で、それらの5歳児健診についての重要性を踏まえた中で、目的達成のためにどうすればそういうことに近づけていけるのかということについては、なお一層担当課のほうで精査しながら進めさせていただきたい、こういうふうに思います。 ○水戸保議長 土屋健康福祉部長。 ◎土屋信健康福祉部長 御質問にお答えしたいと思います。 4カ月児までの訪問の件数について、だれがというふうな御質問だったと思いますけれども、保健師が中心になって回らせていただいております。 それから、5歳児健診の後のその後の対応の中で、巡回指導する中でその子をどういうふうにしますかというふうなことの御質問だったと思いますけれども、天童市の場合は、いわゆる発達支援室ということで、すこやかルームというのを健康センターのほうに持っております。随時、毎週火曜日と木曜日に開催する形にしておりますけれども、臨床心理士1名の方、それから、その助手の方という構成の中で相談活動、対面の活動をさせていただいているというふうな状況にございます。22年度については91日の開催をしたところでございますけれども、122人の発達障がいのことについてのいろんな活動をさせていただいたというふうな実績がございます。 以上であります。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) 今、基本的なお考えをお聞きしまして、いろいろ検討していただくということでしたので。 先ほど122人の方がすこやかルームにいらしているということなんですけれども、それはずっと相談をして、親も含めまして理解していろいろ、ずっと育っていくわけなのでアドバイスをしているということでよろしいでしょうか。 ○水戸保議長 土屋健康福祉部長。 ◎土屋信健康福祉部長 お答え申し上げます。 先ほど延べ122名ということでお答え申し上げましたけれども、親も一緒に相談をさせていただいているケースであります。その中でその後の部分も対応、相談の中でというふうな形でさせていただいているというケースであります。 以上です。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) それでは、続きましてDV支援のことなんですけれども、先ほど天童市には34名の相談があったということで、相談数からすると、もしかしたら、例えば大阪とかああいう都会から比べたら少なく、私も何か調べてみましたらば、配偶者暴力相談支援センターというのがもちろん一番のメーンのセンターになっているんですけれども、それに去年1年間で相談を寄せられたのは全体でも439人という総件数ということで、全国的にも東北地方でも山形県はDVの相談が少ないんだなと改めて思ったんですけれども、そのさなか、天童市が34名ということで。 それで、鳴門市のDVの相談のところは専門に支援センターになっていまして、基本的なDVの根本にあるものは男女共同参画からだと思います。それで、女性に対するどんな暴力も認められないという、そういう基本構想の中スタートしているわけです。 なので、例えば天童市の場合、母子保健の場合は健康センターに相談窓口があるんですけれども、最初の、鳴門市の場合ですと男女共同参画全般の係長さんがそれを受けて、暴力に向かっていった流れがあるわけですが、DVだとなったときに、面と向かって、だれか第三者の方に相談しやすいという場合もあるんでしょうけれども、普通ですと、男性から被害を受けているので、やはり女性の方に聞いていただきたいという気持ちがあるわけですけれども、天童市の市役所の構造的に、相談窓口というのは1階のフロアの奥に相談窓口となっていて、それは全般的な相談を受けていると思います。男性の職員の方が受けているんですけれども、DVの相談をする窓口にはもちろんなっていないわけで、本当に悩んでいる人が、どこに相談に行ったらいいんだろうと迷ったときに、何か相談しにくい体制というか、ハード的な面ではなっていると思われます。 それで、女性のDV被害者の方が天童市役所に訪れた場合に、仮にそこの相談窓口、悩み相談に行った場合に、その後、多分、市役所では健康センターの方とかに連絡して相談が続くんだと思うんですけれども、その辺どういうふうにつなげて相談がきちんとまとまっていくのか、最初に流れをもう一度お聞きしたいと思います。 ○水戸保議長 土屋健康福祉部長。 ◎土屋信健康福祉部長 お答え申し上げます。 流れということでございますけれども、DV被害者の場合ですと、窓口としては、先ほどお答え申し上げたとおり県の婦人相談所なり、それから、県の総合支庁とか警察署とか、そういった相談窓口があるわけですが、市の場合ですと子育て支援課が窓口になって対応することになります。 子育て支援課ですと健康センターのほうになりますので、そちらに相談室もあります。そちらで対応させていただくということになりますが、横の連絡が大事でありまして、それぞれ連絡をしながら、困難なケースについては人身の保護という形で一時保護まで結びつく場合もありますけれども、そういったことでの状況を把握しながら対応させていただいているということになります。 以上です。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) 天童市にいらっしゃいます例えば家庭相談員の方とか、人権擁護の方とか、民生委員の方とか民生・児童委員の方、そして、一番身近にいるのは福祉推進員の方とか、そういういろいろな方がいらっしゃる、相談する方が近くにもいろいろいらっしゃると思うんですけれども、天童市でDVの相談に来たとき、健康センターにはDV専門にカウンセリングができる、そういう方はいるのかいないのか、それとも、いろいろな方がそのDVの話を聞くのか、その辺も含めましてもう一度お願いします。 ○水戸保議長 土屋健康福祉部長。 ◎土屋信健康福祉部長 お答え申し上げます。 カウンセリングができる方がいるのかというふうな御質問だったと思いますけれども、専門の職員はございません。ただ、例えば一時保護する場合についても、県の婦人相談所等が法的にも保護できる立場にありますので、そういった形になりますので、そういった相談をして対応させていただいているというふうなことであります。そういったことでございますけれども、担当としては子育て支援課の担当者ということです。あと、もう1つ、答えの中にもありましたけれども、母子相談員という方も、嘱託でありますけれども担当者がおりますので、その方を中心に相談をさせていただいているということであります。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) 鳴門市の場合ですと、相談日というのが週に1回とか月2回とか、そういう割合のときは本当に相談する方が少なかったんだけれども、常置することによって相談件数がふえていったということがあります。 それで、天童市のほうでも、この、私も大事に持っているんですけれども、困ったときの相談窓口を一括で書いてあるファイルで多分相談する方もいるかと思うんですけれども、要するに、相談するときに、相談する方がいろいろころころかわったりとか、やっぱりある程度専門職の方を置いて相談しやすい環境をつくっていただきたいというふうには思うんです。そうでないと、相談したときにまた同じことを一から相談したりしなければいけないとかありますので、もうちょっと、DVを相談するときに、窓口の表示も含めまして、相談する方の専門性も大切なところではないかと考えます。いかがでしょうか。 ○水戸保議長 土屋健康福祉部長。
    ◎土屋信健康福祉部長 お答え申し上げます。 専門性についてのお話でございますけれども、先ほど母子相談員、母子自立支援員という名前にしていますけれども、いわゆる専門的な立場で、前にも県の関係機関とも連絡をとっている立場でございますので、ある程度の専門知識は持っていらっしゃる方だというふうに考えております。 御指摘のことについては、担当のほうでこれからも検討させていただきたいと思います。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) 鳴門市の場合ですと、DV被害者の方が、弁護士の方がちょうど相談を受けている方が殺人事件にまでいってしまって、それでシェルターができていったとお聞きしています。やっぱり大きな被害にならないように、相談窓口をわかりやすくして、できるだけ専門性のある相談者を育てていただきまして、DV被害がふえないように、そして、市全体としてもそういうムードがあらわれるようにと思っています。 続きまして火災警報器のことなんですけれども、先ほど、前回の自分の一般質問では、もちろん婦人防災クラブと自主防災会ということのキーワードで設置に向けて向かっていったと思うんですけれども、消防団の方も頑張っていると思うんですけれども、やはり義務化されている火災警報器の設置率ということでは、本当に安心・安全なという意味では、もっともっと市報とか回覧板等で宣伝していただきまして、もっと設置率が向上するようにしていきたいと思うんですけれども、私、先ほどちょっと数字が読み取れなかったので、現在の天童市の9月時点とか、6月時点はわかるんですけれども、まだ把握されていないのか、その点と、今後もう一度、努力目標というわけではないんですけれども、もっと80%、90%になるようにインパクトあるアイデアみたいな、そういうのがちょっと聞き取れなかったので、もう1回考え、どうやって設置率を上げるかというポイントのところをもう一度お願いします。 ○水戸保議長 荒澤消防長。 ◎荒澤三滋消防長 お答え申し上げます。 どういう把握をしているかというようなことについてですけれども、先ほど申し上げましたとおり、11月9日から15日までの、いわゆる全国的に火災予防運動が行われたわけなんですが、この際に私どもの署員の住宅用火災警報器のキャンペーンを行いまして、それと同時に、大型店舗に行って啓発活動をしたわけですけれども、そこで無差別にいわゆる設置率のアンケートに答えていただきました。その数字が先ほど申し上げた数字でございます。 期間内に9店舗に御協力をお願いしまして、5日間、それで合計19回行いました。それで1,676人から回答をいただきまして、設置者が1,337人ということで79.8%というふうな数字でございます。これも一応の設置率のめどにはなるのではないかというふうに考えております。 先ほどおっしゃられましたとおり、市報、あるいはいろんな形でPRは今後ともしていくというふうなことでございますけれども、特に設置率の低いところにつきましては、現在も自主防災会のところに、設置率の低いところについては、共同購入などきめ細かい設置率の向上に向けた活動をお願いしているところでございます。 以上でございます。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) アンケートで約80%近い方がつけているということで、大変進んでいるのかなと思います。 それで、質問にも書かせていただいたんですけれども、先ほど市長の答弁にもありましたように、天童市婦人防災クラブというのは、イコール連合婦人会のメンバーで構成されております。婦人防災クラブというのは、婦人会の方でも全員の方が把握しているのかなと思うぐらい、幹部の人だと婦人防災クラブというのはすごい勉強しているのでわかるんですけれども、婦人防災クラブと天童市の消防とのかかわり方についての確認をしたいんですけれども、婦人会のメンバーが婦人防災クラブの3,900人ということになっていまして、私は、婦人会がないところには婦人防災クラブというのがどうしてもないものですから、やはり消防団と同じく空白地点があるんです。 でも、この婦人防災クラブで勉強することとか意識をすることとかというのは、やはり市の全部の御婦人方がそういうのを勉強したり、意識を持ったり、手段を知っていたりしなければいけないのではないかなと思うので、それを網羅しているのが自主防災会かなと思いまして質問しているんですけれども、消防団、消防署と婦人防災クラブと婦人会のところをもう一度確認できましたら、お考えだけでいいんですけれども、お願いしたいんですけれども。 ○水戸保議長 荒澤消防長。 ◎荒澤三滋消防長 お答え申し上げます。 婦人防災クラブと消防とのかかわりというようなことでございますけれども、先ほど議員おっしゃられたように、昭和57年から、いわゆる連合婦人会、婦人安全部というふうなことで現在の防災クラブが発足したというふうな経過がございまして、長い間、防火活動に活躍をしていただいたというふうなことでございます。 一方、自主防災会のほうにつきましても、先ほど市長から申し上げましたとおり、今、大震災なんかを踏まえまして、いろんな形で活動を強化する方策をとっているというふうなこともございます。 これは組織にかかわることでございますので、御提案いただいたことにつきましては、各防災クラブ、あるいは自主防災会にお話は申し上げたいと思いますが、振り返ってみますと自主的に活動していただいている団体でもございますので、その活動についてもう1回御検討いただくというふうなことが基本的な姿ではないかなというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) ありがとうございます。 1カ所だけ戻りまして、赤ちゃん訪問のところだったんですけれども、期間を生まれたらすぐに、大体すぐに行けるような環境は取り組めるのかというところ、ちょっとわからなかったのでもう1回お願いします。 ○水戸保議長 土屋健康福祉部長。 ◎土屋信健康福祉部長 御質問の、生まれたらすぐ、4カ月という中でというお話をさせていただきましたけれども、現在、職員の配置の中ではですね、保健師も含めて子育て支援課におるわけですけれども、その中で新生児、4カ月までの中で全員を訪問するという形にさせてもらっていることが事実であります。もっと早くとなりますと、もうちょっと手厚い形での訪問体制も組まなければならないと思いますが、その辺はまた課題とさせていただきたいと思います。 以上です。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) もう1点だけ確認したいんですけれども、先ほどの5歳児健診のところで、親も一緒に携わっているということでしたけれども、その親に対する勉強会というか、接し方の勉強会みたいな、そういうのは実働でされているのかどうか1点お願いします。発達障がいの子で健診されている、延べ人数で言うと122名の方の親の勉強ということではどうなっているのか1点だけ確認をお願いします。 ○水戸保議長 土屋健康福祉部長。 ◎土屋信健康福祉部長 お答え申し上げます。 すこやかルームで対応させていただいている122名、延べ人数の中ですけれども、先ほど申し上げましたけれども、臨床心理士の方、それから助手の方、そして保健師も含めて、面談でマンツーマンでの対応をさせていただいておりますが、親の理解というのはなかなか、御案内のとおり、なかなか時間の中で、すぐにわかったとなかなかできないのが実際だというふうな、実際そういうことになっているかと思います。その対応の仕方も含めてのいろんなケースがあるかと思いますので、その辺については専門的な部分はありますが、実際のケースを含めて対応させていただいているというふうな状況にございます。 これからについても、一般的なケースがあるんだろうと思いますけれども、それはこれからいろいろ調査をさせていただきたいというふうに思っております。 以上です。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) ありがとうございます。 あと、もう1つ確認したいんですけれども、市長としましては、この女性消防団への取り組みに対してどういうふうに思っているかだけ、もう1点お願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 先般の消防再編の審議会の中で、女性消防団についても具体的に進めるようにという答申をいただいております。 その中で、では具体的にどういうことになるかとなりますと、まず、地域それぞれの消防団の皆さんに御相談を申し上げる、それから、自主防災会組織としてどうするかという部分で御相談を申し上げる。また、先ほど言ったように連合婦人会の皆さんのほうの婦人防災クラブの方については御提言について御相談申し上げる。こういうふうな形の中でそれぞれ対応が違ってくるかと思うんですけれども、今現在、具体的に進めるようにというようなことでございますので、それらのスケジュールも含めて検討していこうということでございます。 ○水戸保議長 以上で、山口桂子議員の質問を終了します。 △赤塚幸一郎議員質問 ○水戸保議長 次に、12番赤塚幸一郎議員。  〔12番 赤塚幸一郎議員 質問席〕 ◆12番(赤塚幸一郎議員) 通告に基づいて市政に対する一般質問をさせていただきます。 質問の内容は、市長公約(マニフェスト)の達成状況の確認と、未達成部分について今後どのように取り組みを進めていかれるのかをお伺いいたします。 市長が就任してちょうど3年が経過いたしました。1期目の任期も残り1年となった今、次期市長選への対応も恐らく意欲十分ではないのかなというふうに推察いたします。この時期、改めて公約(マニフェスト)の達成状況を確認させていただくことは、私のみならず、多くの市民・有権者のニーズにも合致するという思いで質問をいたします。 市長は、3年前の選挙戦の折、多岐にわたり多くの項目を具体的に公約として示されました。いろいろな形で市民に訴えられた資料の中から、市内全戸に対して選挙管理委員会から配布された選挙公報に記載された公約の中から確認をさせていただきます。 日本においてのマニフェストに対する認識としては、従来の選挙公約とは異なり、何を、いつまで、どれくらいやるか、つまり具体的な施策、実施期限、数値目標などを明示するとともに、事後検証を担保することで、有権者と候補者との委任関係を明確にすることを目的としていると定義されております。事後検証は必須であり、その結果で、その政権や首長の評価につながるものとされております。 実は2年前のこの12月定例会においても同様の質問をさせていただいております。当時は就任1年目で、主に今後の任期期間にどのように達成していく予定なのかという観点で質問をさせていただいたと記憶しております。そのときの答弁で一番印象に残っているのは、マニフェストを自分のデスクのわきに置いて、毎朝、執務前に眺めているというふうなくだりであります。本気でまじめに取り組んでおられるという感想を持つとともに、その実現に期待をし、今日に至っております。 私たち議員もこの9月に改選を受け、各自さまざまなマニフェストのようなものを掲げ選挙戦を戦ってきました。しかし、議員は執行権者でないことから、具体的に何をいつまで実施しますというような約束できないジレンマがありますが、市長の場合は、執行責任者として、より具体的に約束できるという違いがあります。うらやましいと思う反面、その権限と責任の大きさを背負うという苦労もいかほどかというふうに考えているところでもあります。 そんな背景から、市長のマニフェストも、1つには子育て支援日本一への挑戦、2つには観光・ものづくり日本一への挑戦、3つにはスポーツ・健康づくり日本一への挑戦、4つに、そして、これらを支えるべく市役所改革をと、細部事業にわたっては投入費用まで提示して、民間の経営感覚をもってなし遂げますと結んでおります。 きょうの一般質問に通告申し上げている項目は、1つには、子育て支援に記載されている第3子以降の幼稚園・保育園の保育料を無料にする7,000万円。妊婦健診14回の完全無料化4,000万円。学童保育所の完全公設民営化1億円。保育園の待機児童ゼロ対策3,000万円について。 2つには、観光・ものづくりの中から、農業関係公約についてどのように自己評価されているのか。未達成事項に関しては今後どのように対応していく予定なのか。実現の可能性はあるのかについて。 3つには、市役所改革について、具体的に記載されている事務事業のゼロベースによる2%削減、組織機構の大幅見直し、職制の抜本的見直し、人材の有効活用とエキスパートの養成の3項目について、どのように取り組み、その達成状況についてどのように考えておられるのかをお伺いします。 約束を守ることは前提であるということは言うまでもないことですが、時の流れとともに社会状況や経済状況も変化します。と同時に、市民のニーズも常に変化していると考えなければなりません。必要によっては、途中でその公約を変更してニーズに対応することも必要なことと考えますが、市民にわかりやすく説明をして納得をしていただくことが最も大事なことだと思います。そういったことも勘案し答弁をいただくことをお願いし、当初の質問といたします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 赤塚幸一郎議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、市長公約の達成状況と今後の取り組みについての子育て支援日本一への挑戦について申し上げます。 私の公約の一つである子育て支援日本一につきましては、市長就任以来、中学生修了前までの児童・生徒に対する医療費の無料化や学童保育所の分離新設、病後児保育室の設置など多くの新たな施策に取り組んでまいりました。本年5月に、市民を対象として実施しました市民満足度・重要度アンケート調査におきましても、子育て支援については高い評価をいただいていることからも、おおむね実現できたものと考えております。 一方、第3子以降の幼稚園・保育園の保育料完全無料化など、一部経費等の課題から実施に至っていない施策もございますが、認可外保育施設や放課後児童クラブに対する保育料軽減のための助成制度の創設などにより、保護者の経済的負担の軽減を図ってきたところであります。 今後も、安心して子供を生み育てることができるよう、引き続き、子育て支援日本一の実現に向け努力してまいりたいと考えております。 次に、観光・ものづくり日本一への挑戦について申し上げます。 私は、農業関係の公約としてサクランボ結実強化支援、不耕起V字溝直播等の取り組み支援、生産物の価格変動補償の3項目を掲げました。 1つ目のサクランボ結実強化支援につきましては、既に行っていた市内のサクランボ園地へのミツバチを導入するための助成に加え、平成21年度から新しくマメコバチ用の巣箱やヨシの共同購入に対する助成を実施し、サクランボの生産安定を図ってきたところであります。平成22年度から23年度については天候にも恵まれ、順調に生産量の確保が図られ、一定の成果を上げられたものと考えており、今後は品質の向上や販路の拡大による価格対策が課題であると考えております。 2つ目の不耕起V字溝直播等の取り組み支援につきましては、平成21年度に内陸初の取り組みとして、V字溝直播の関連機械の導入を行うための支援を行ったところであります。平成21年度の3戸、栽培面積3ヘクタールの試験栽培を経て、22年度は16戸、13ヘクタール、23年度は18戸、23.1ヘクタールと着実に取り組みが拡大しております。この栽培方法の利点としましては、3割の労力軽減が見込めること、従来の移植栽培と収穫時期がずれることから計画的に作業が行えることであります。その一方、圃場によっては鳥の食害や除草対策の徹底が課題として挙げられたところであります。今後は、これらの成果を踏まえ、さらなる技術の確立を図り、計画的な普及拡大により本市の稲作経営の安定に努めてまいります。 3つ目の、生産物の価格変動補償につきましては、国や県が主要農産物の価格安定対策を実施しており、野菜、花きについても、本市も山形県青果物生産出荷安定基金協会を活用した価格安定対策事業を行っております。また、戸別所得補償制度における米価変動の補てんや、国が共済掛金の2分の1を助成して自然災害等による収量減を補償する農業共済制度があります。このように農作物の価格補償制度については国及び県の政策的配慮が大きく、市単独で価格補償制度を実施することは極めて難しいと考えておりますので、今後も国や県の制度を活用しながら生産物の価格変動補償に関する農家の支援を図ってまいります。 次に、市役所改革について申し上げます。 事務事業のゼロベースによる2%カットにつきましては、第六次天童市総合計画の策定に当たり、全事務事業について見直しを実施したところであります。昨年度から3カ年実施計画の作成に事務事業評価の視点を取り入れ、予算や人材をどの程度導入し、市民生活にどのような効果をもたらしたかについて評価・点検を行っており、こうしたことにより、事務事業の改善、改革、休止、廃止等の評価結果を計画に反映させ、事務事業の恒常的な改善、改革を図るとともに、予算編成において経費節減、歳入確保の取り組みを強化しているところであります。 組織機構の大幅な見直し、職制の抜本的な見直しについては、市民サービスの一層の向上と効率的な行政運営を図るため、平成21年度においては、保健福祉部門の社会福祉課、健康課、子育て支援課への再編、市長公室の新設及び文化スポーツ課の新設を行い、平成22年度には観光と産業に関する機能の一体化による効率的な組織とするため、観光物産課と商工振興課を商工観光課に統合いたしました。また、平成23年度には、保健福祉及び市民生活関連の市民ニーズにそれぞれ迅速かつ的確にこたえるための健康福祉部の設置、産業立地の促進等を図るための産業立地室の設置などを行いました。加えて、今議会においては、公共下水道事業の地方公営企業法の全部適用を踏まえて、建設部下水道課と水道事業所の統合による上下水道事業所の設置に向け、関係条例の改正案を提出したところであります。 人材の有効活用とエキスパートの養成につきましては、現在の公務員を取り巻く環境は急激に変化し、業務遂行能力や法令の解釈能力だけでなく、地域に合った施策を自治体自らが企画立案するなど、行政課題の発見と解決能力、政策形成能力などが重要になっていると考えております。 これらの課題にこたえるため、職員の先進事例研修、技術職員研修等を実施するとともに、昨年度は、市町村アカデミー、東北自治研修所、山形県市町村職員研修所、日本経営協会などの研修機関に延べ160人の職員を派遣し、専門性の高い実務研修や行政課題研修、指導者養成研修等を通じて職員の執務能力や資質の向上及び内部講師の養成を図っているところであります。 さらに、私は、市役所改革の一つとして市職員の意識改革を掲げ、職員に対して、市民はお客様であるという意識を徹底して指導してまいりました。日ごろから、市役所を訪れたお客様には丁寧な応対を心がけ、気持ちよく御利用いただけるようにするとともに、管理職の率先垂範によるあいさつの徹底に努めております。また、すべての階層別職員研修において、私と職員との直接対話を通して接遇の重要性を説き、職員の意識改革を図るとともに、応対マナーに関する基本や応用のほか、コミュニケーション能力の向上に関する研修を実施しております。 私の掲げる子育て支援、観光・ものづくり、スポーツ・健康づくりの3つの日本一の実現を図るため、今後とも市役所改革に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 ○水戸保議長 赤塚幸一郎議員。 ◆12番(赤塚幸一郎議員) 御答弁ありがとうございました。 項目ごとに再度質問をさせていただきます。 まず、子育て支援日本一への挑戦ということで、先ほども答弁の中にもありましたアンケート結果も、いろんな分野がある中で子育て支援関係が一番いい位置にあったことは私も見ております。これは、先ほど答弁の中にもありましたように、医療費の無料化であるとか妊婦健診の無料化であるとか、積極的に進められた結果が反映されているのではないかというふうに思います。 ただ、このマニフェストでまだ完全に達成されていない部分について、これをやっていくつもりがあるのか、あるいは、やっていく必要性があるのかというふうなことをやはり明確にしていく必要があるのであろうというふうに思います。 例えば、幼稚園・保育園、3人目以降無料化というようなことにしましても、確かに補助金制度がかなり充実しておりまして、ほとんど無料化と同じようになってはいるんですが、ただ、特にゼロ歳児とか、要するに保育園とか幼稚園に行く前の子供さんたちの手当てというんですか、実は私の孫も3人目生まれて、半年になって、まだ抱っこして、仕事に出れなくておるわけですが、そういったふうな子供たちを預ける際に、預ける先とか、あるいは預けるための、今、コストが非常に高いそうなんですけれども、その辺のところの考え方というんですか、やっぱり幼稚園に行った、あるいは保育園に入った、それから学校に行ったら学童保育もあるよというふうなところはかなり充実していると思うんですが、生まれた瞬間からそうしたところになるまでの、もう少し施策の充実が、私は子育て支援日本一を目指すというのであれば必要なのではないかなというふうに思います。 それから、学童保育の公設民営化にしても、現時点で総数20施設のうち公設になっているのが16個だということで、これは市長が選挙のときの17対13、現在が20対16ということで、そんなに変わっていないなと。本当にこれは全部公設民営化にしていけるのかどうか、していく必要があるのかどうか、この辺のところをどのように考えていかれるのかなと。 それから、保育園の待機児童をゼロにしますというマニフェストですが、これも市民にとってみれば、先ほどの小さな子供の保育とも関連するわけですが、なかなか難しいと思います。公務員の場合ですと、例えば人事異動は4月1日ころに限られますけれども、民間の場合、いつ転入があって転出していくかもわからないわけですから、いつニーズが出てくるかもわからないということの中ではゼロにするのは非常に難しいと思いますが、その辺のとにかく市民ニーズに対してどこまでやれるのか、どこまでやる必要があるのかというふうなことをやはり整理をして、この公約に関してはこのような形でなし遂げましたというふうな部分を、この任期1年間の間につくっていくべきではないのかなというふうに考えているところですが、その辺のところに関する市長の考え方を一度お願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 この資料は私が市長選挙のときの公約がすべて載っているものでありますけれども、現状どの辺まで進んでいるのかも含めてお手元にあるものでございますが、今御指摘いただいた第3子の幼稚園・保育園の無料化については、先般、担当部長のほうに経費の問題も含めて、なおかつ今お話にも出ておりましたように、第3子に対しての経済的負担の軽減を図るための措置というのは結構進めてまいりました。そういうものも含めた中で、今後、この事業が私の公約として載っているわけでありますけれども、この事業はこれでよろしいのかどうか、公約について、もしこれでよろしいということであれば公約とはちょっと違った方向になるということも含めて、実は大変に迷っております。 やはりこのマニフェストの作成に当たっては、役所内の財政状況というんでしょうか、財政計画、こういうものを承知しない中での考え方も随分入っているというわけでありまして、今後、私どもが抱えているどうしても優先的にやらなければならない施策も含めると、やはりもう少し総合的に、しかし、マニフェストの重さということを考えますとなかなか判断のつかないところも事実でございます。 この辺については、もし仮にやらないということであれば、御指摘のとおり市民の皆さんに丁寧に御説明をする必要があると、こういうふうに思います。その辺のところも含めて、もう少し時間がありますけれども、近々の中で整理をさせていただいて結論を出していきたい、こういうふうに考えております。 ○水戸保議長 赤塚幸一郎議員。 ◆12番(赤塚幸一郎議員) 先ほども申し上げましたが、満足度が非常に高いレベルにあるわけですから、私もこれを完全に達成しなければならないというふうな考えは持っておりません。ただし、このマニフェストに書いていない部分の子育て支援というのもたくさんあります。やはり大きなマニフェストとして子育て支援日本一を目指すんだというふうなマニフェストからすれば、全体的な部分もこれとは別に見ていく必要があるのではないか。子育て支援というのは、単に子育て支援課管轄のものだけでなくて、いろいろ教育委員会も関連するでしょうし、あるいは都市計画課あたりも関連するのかもしれません。 例えば、公園の遊具施設の更新なんていうのはずっと計画的に行われているんですね、毎年少しずつ。だから、うちのところ壊れたから直してと言っても、なかなか順番来るまで直らないとか、これは管轄が違うから別だとかいうようなことで、いや、本当にここで子供たちを遊ばせたいんだけれども、壊れちゃって、なかなか直らないのよと。直すに何万円もかからないんだというふうな事案も出てくるわけです。ですから、そういった細かなニーズに、さっき市長がおっしゃったように財政的なことまで考慮しなければいけない場合は別としても、そうでないくらいの、かゆいところに手の届くようなフォローなんかもしていくことが、やはり子育て日本一に私はつながっていくのではないかというふうに思いますので、その辺のところの対応も今後の課題としていただきたいなというふうに思います。 次の項目として、農業関係のマニフェストでありますが、これは2年前も市長に質問をさせていただいております。 実は、きょうの山形新聞の2面にこういった記事が出ております。山形県が新規就農者に独自に支援しますというふうな記事でありますが、県の2012年度、来年度予算概算要求の中で、農林水産部は独立就農総合支援事業を盛り込む。要求額が3億5,600万円です。これは、要するに将来の日本農業を支える人材確保を目指し、原則45歳未満の新規就農者を対象に年間150万円を給付する事業である。 これは私も今まで農業振興策の中で、市独自に新規就農者、技術を覚えるのに時間もかかる、費用もかかるので、何とか市単独で、勉強期間とか経営が軌道に乗るまで援助する方法はないのかなというふうなお話を何回か申し上げておりますが、それが国・県の事業としていよいよ来年からスタートする見込みなんだそうですが、県としては、いち早く来年度予算に概算要求として出すということと、県独自で45歳以上の人も対象にして、これは県の単費として助成していきますというふうな記事であります。 やはり山形県知事の選挙公約の中に、農業生産額を任期期間中に50%上げますと、そのための施策を積極的にやりますというふうな思いも含めて、やはり実際仕事をやられている県の職員の方が、その意を組み込んでいち早くこういうことを、来てからやるのでなくて、来る予定だからもうやろうやというふうなことで、こうやってどんどん発信をしていくという姿勢が私はうかがえるなというようなことも含めて、やはり市のほうでも何とか市長のマニフェストを市職員が真摯に受けとめて、みんなの課題として取り組んでいくという体制もある意味では必要なのではないかというふうに思います。 そんな中で、やはり今、TPPの問題等々がありまして、恐らく避けて通れないようなことになっていくんでしょうけれども、今、農業をやられている方が非常に不安に思っているということを、何とか行政としても打開策の支援をしていかなければならない。 先ほど市長からお話があったV字溝補助事業も、マニフェストには3,000万円と書いてあります。第六次総合計画を見ますと、面積を平成20年度が20ヘクタールを28年度には100ヘクタールまでふやしますというふうにも記載もされております。30%コスト削減にもなるということですから、もっともっと積極的に進めていく必要があるのかな。進まない理由は、先ほど技術的な問題を市長はおっしゃいましたけれども、それだけでなくて、やっぱり費用的な問題もあるんです。市の補助はアタッチメントに対する50%なんです。本体は入っていないんですね。本体のほうがアタッチメントよりずっと高いんです。ですから、そういったふうな部分も含めて、これにしか使えないような本体であれば共同利用でも何でもいいですけれども、やっぱりそこの辺まで踏み込んでいかないと、なかなか資金調達できなくて困っているのかなというふうな気もいたします。 それから、価格補償6,000万円という話は、2年前、質問でもいろいろお話し申し上げましたが、私も単にお金をばらまくことには賛成はしたくないなと。難しいことも難しいし、それはしたくないなというふうに思っております。ただ、やはり実際に農業政策に6,000万円くらいの費用を投じてやっていこうというふうな思いを記載されているわけですから、別にこの価格補償にこだわらず、いろんな意味で現時点で農業者が困っているようなことを、やはり情報を集めて手当てをしていくということも必要なのではないかというふうに思います。 そんなことも含めて、今年度から結い農プロジェクト事業というものを始めていただいて、ただ、ことしは新規就農者が少なくて、なかなか利用する人がいないということですが、先ほどのこちらとのセットで今後どんどん出てくるだろうと思いますので、その辺の発展をしてさせていただきたいということ。 あと、細かいニーズとしては猿対策なんてあるわけですね。私は、執行部門の責任者のほうに、緊急雇用対策で30人も雇っているんだから、そこから2人ぐらい山間地巡回して猿の威嚇対策事業にしてくれないかというふうな、要するに威嚇をすれば来なくなるわけですから、電気さくを全部張りめぐらすなんていうのは物理的にも金額的にも全く不可能なわけでして。散弾銃に小さな弾を詰め込んで撃つと、けがはするけれども死なないんだそうです。二度と来なくなるんだそうです、そこにはというふうなことも聞いておりますので、そういったふうな、猟銃の免許を持っている人を嘱託員としてある一定期間やっていただくとか、あるいは、そうでなかったら緊急雇用対策の人方に猟銃の免許を取っていただいて、そんなことをしたらどうですかと提案はしたんですが、なかなか実現には至っていない。 やはりそういったふうな、そんなに何千万円もかかるようなものでないところにも少し目を向けていただけたらなというふうに思っていますので、御所見があればお伺いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 赤塚議員とは、一般質問で農業関係の後継者の問題から含めてさまざま討論した経過がございます。また、個人的にもこの件については別途話をした経過もございました。 そんな中でさまざまやってきたわけでありますけれども、特に今出ておりました私どもの結い農プロジェクトですけれども、これは国に先駆けてやったというようなことで、ことしは成果に結びつかなかったわけですけれども、まさに国の制度がこのたび出てきたというようなところの中で、そして、今、山新の記事にあったようなことも上乗せしてですね、ことしはもっと充実した形で恐らく進められるんだろうと。少し、1年ちょっと私ども早かったわけですが、その中での制度の未完成の部分があったんでしょうか。そういうような中で成果を見るということができなかったわけでありますけれども、考えていた方向としては、やはり国に先駆けてやったんだなというふうな、今、自負をしているところでございますけれども、この制度については、より充実した形でやらせていただきたい。 それから、V字溝の件も出ました。これについては順調に計画が進んできていると思っております。ただ、やはり当初予定どおり3年というような状況の中で、一たん見直しを図ろうというようなことですけれども、24年度についても継続をしていくというような状況で、しかし、その中でしっかりと見直しをして、今、御指摘していただいたようなことも含めて再度検討していきたいと、こんなふうに考え方を持っているところであります。 また、さまざまな対策、農業政策に対する大きな予算をマニフェストで示したのではないかというような中で、小さな要望についても振り分けてしたらどうだと。特に価格補償制度については、前回、御答弁の中で算定基準の難しさ、そういうものも含めてなかなか難しい、困難であるというお答えを申し上げた経過がございます。そういうような中で、それらの部分については違った形の中でしたらどうなんだろうという御意見だろうと思います。その辺についても十分検討していきたいと思います。 ○水戸保議長 赤塚幸一郎議員。 ◆12番(赤塚幸一郎議員) わかりました。 では、最後に、市役所改革について。 実はこれがきょうの質問のメーンテーマでありまして、先ほどの市長の答弁の中には、いろいろ実行はしているんだというふうな答弁がありましたが、果たして市民・有権者から見て、こちらが思っている程度に理解をしてくれているのかなというふうなところには疑問も残るところであります。 私は比較的近いところにいて、いろんな話をする機会があるので、以前よりは多少は変わってきたなというふうには感じるわけですが、本当に一般市民の方が、いや、本当に山本市長になって変わったなというふうなところまでにはまだまだいっていないような気がいたしますので質問をさせていただきます。 実は、先月、兵庫県の小野市というところに行ってまいりました。小野市の市長は、こういった市役所改革、行政改革としては非常に全国的に有名な方でして、いろんな文献なんかも出されておったりして、実は市長にお話を聞きたいと思って行ったんですが、市長の都合がつかなくて、この市役所改革を進めるに当たって、小野市は専門の部署をつくって、そこの責任者に副市長を充てています。副市長は別にもう1人いるんです。一般的な仕事をやっている副市長がいて、これ専門に副市長を充てて、とにかくトップダウンでやろうというふうな取り組みをされておりました。 ここに最初に書いてあるのは、現状打破と新たな創造という表紙の中に4つの項目があります。 1つは顧客満足度志向。市役所は市内最大のサービス産業であるというふうなことで、ここに40項目以上の今やっていること、今までやったこと、全部書いてあります。どんなことがあるかといいますと、市長への手紙が今まで8,400件あって、これはすべて文書で回答しました。市役所本庁舎以外の施設、図書館、スポーツセンターとかいろんな部分、文化会館とかは全日開館、土日もなし、正月1日だけ休みで、いつでもあけております。これが市民サービスの関係なんですが、あとは子育て環境にしても、日本経済新聞社で子育て環境部門、近畿で第1位になりましたというふうなことでございます。 それから、先ほど午前中も話に出てまいりましたが、同じような、だれもが気軽に利用できるコミュニティバス「らんらん」を運行しています。年間7万人利用しています。料金は100円で、65歳以上、小学生以下、障がい者は無料です。バス停以外、どこでもとまります、手を挙げていただければどこでもとまって、どこでもおろしますということで、人気がよくて、もう1台バスを買わなければいかんなというふうな準備をしていますというふうなことがいろいろここには書いてあります。 次に、成果主義という部分がありまして、これは今何をやっているのかではなくて、何をもたらしたのかを求めるということで、1つには、とにかく行財政改革に取り組んで、市債残高は180億円あったのが現時点で140億円で、七、八年で40億円減らした。落札率もおよそ90%以上あったのが今は75%で推移しているとか。それから、職員数も、人口10万未満の自治体の中では兵庫県内で最少である。例えば、これを天童市の職員に当てはめた場合に、先ほどちょっと計算していただいたんですが、380名くらいになります。それから、観光客数、直近10年間、播磨、北播磨第1、250%の伸びで、平成12年度が83万人の観光客が平成21年度は286万人になったと。 あるいは、3番目にはオンリーワン、ここにしかできない、小野市にしかできないような施策をいろいろ展開して、道のオアシス「ひまわたの丘公園」という大きな公園をつくって、そこに大型遊具、芝生、レストラン等々で年間80万人が訪れている。それから、大きな川が流れている河川堤防に桜のオーナー制度で植栽をして、650本の桜を市民オーナー1人2万円で募集してやっています。向こうが一番力を入れておったのが教育関係で、東北大学の川島隆太教授が小野市行政の顧問に就任して、小野検定という検定制度を設けて学力向上に努めている。ひっきりなしに全国からこの視察には来ておりますというふうなこととか。 あと、4番目は先手管理という項目で、言われてからやるのではなくて言われる前にやるというふうなことで、安心・安全なまちづくりのために専任の職員、ほとんど嘱託職員ですが、専用車8台に乗って地域の巡回をして、安全・安心のまちづくりをやっていますとか。 時間もなくなるので、いろいろあるんですが、とにかく全項目、150項目以上のことを、この冊子をみんな持ってそれぞれの部門でやって、それでこれを評価にしているんです。職員のこれに対する上期方針を立てる。上期の評価の発表会をやる。下期方針を立てる。下期の評価をやる。係長以上全員に義務づけています。それを見て、その内容によって行政の評価、人事評価をしているというようなことです。 実際にこれと関係していない、昼休み時間に市の職員に聞いたら、いや、本当なんだ。すごくきついと、仕事がきついと言っていました。また、市民の方にいろいろ、行ったメンバーの方も含めて聞いたら、いや、変わりましたよと。すごくこの人になってから、蓬莱さんという市長になって変わりましたよというふうな話をしていました。 ここには総務課の職員も一緒に同行して、同じ資料で同じ説明を受けてきておりますので、何かの参考にしていただけたらなと思うんですが、やはりここも山本市長と同じように市役所改革というような単なる一つのキーからこういうふうに展開をしてやっているわけでございます。そんなことも含めて、どこまで本気でやるかなということが基本だと思います。 先ほど、組織改革もいろいろ細かく、健康福祉部をつくったのなんかやっていますけれども、そういうことではなくて、やっぱりこういった自分の公約をやるために、どの切り口からどんな方法がいいのかなというふうなことも、本気で取り組まないとなかなかこの行政、五百数十名の考え方を一定方向に向かわせていくのは難しいのかなというふうに思いますが、その辺もう一度、意気込みのほどをお願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 その資料については私も見させていただきました。意気込みの違いがあるんだろうというような御指摘を受けますと大変恐縮するわけでありますけれども、一番のもととなる市役所の職員の仕事に対する取り組み、姿勢、こういうものが今問われているわけでありますから、やはりこれをもっともっと市民の皆さんに見える形でやっていかなければならないということは十分認識しております。 その中で、なかなか模索をしてきた中での3年なわけでありますけれども、さまざまなことを、頭の中でいろんなことを思いながらあるんですけれども、先ほど矢萩議員からも大変な御指摘を受けました。大変大きな課題もたくさん持ちながらの組織だと思っております。また、この研修には職員も行っているということでありますので、それらの職員等も含めて、本市の天童市役所らしさも含めてですね、どういうものが我々のところで、なおかつ、そして私の意気込みも伝わるような組織のあり方、なかなか急に一度に大きく変えるということは、はっきり申し上げて大変困難だろうと思います。しかし、市役所を改革したい、そして市役所の職員がやはりすばらしい職員だと市民の皆さんに思っていただけるような市役所にしたい、この思いは強く持っておりますので、その思いの中で、取り組めるところをしっかりと取り組むと、こういうことをぜひ皆さんに申し上げたいと思います。 そしてまた、明日もこういう市役所改革についての御質問あろうかと思うんですけれども、さまざま御意見をいただいた中で、やはり私を含め、市職員も含め、大いに反省するところは反省しながら、市民目線の行政組織をつくるということに真剣に取り組んでいく、こういうことをお話をさせていただきたいと思います。 ○水戸保議長 赤塚幸一郎議員。 ◆12番(赤塚幸一郎議員) やはり3年前の選挙のときに山本市長に一番期待したマニフェストは、私はこの部分だったというふうに思います。私も8年前から自分の選挙ポスターには、民間感覚で市政を変えるなどというふうに書いておりますが、やはり民間経営者の経験を生かして市役所を改革して変えていくというふうなフレーズが一番受けたのではないのかなというふうに思っております。 せんだって大阪のダブル選挙がありました。結果についてはだれもが御承知のとおりなんですが、橋下連合が予想外の大差であのような結果を得たのは、やはり橋下さんが大阪府庁を変えると言って3年前に府知事になられて、府の職員の給与体系、あるいは組織改革、あるいは特別職の報酬、または公営企業を半分にした統廃合をやったと、強引なくらいの手法でいろいろやってきたことに対する評価と今後に対する期待だったろうというふうに世論の方はみんな言っております。 普通は既成政党が全部こっちについて、こっちが勝つなんていうことはあり得ないんだけれども、あれだけの大差で勝ったというのは、やはり今、市民・有権者が求めているのは、何とかしてこの閉塞感、あるいは今やっているものをもっともっと効率のいいものに、あるいは元気のあるものに変えていただきたいというふうな願いだというふうに思っておりますので、1年後の市長選挙までの期間、残り任期の間に、より一層この市役所改革というふうな部分により具体的に取り組んでいただくことをお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○水戸保議長 以上で、赤塚幸一郎議員の質問を終了します。 △伊藤護國議員質問 ○水戸保議長 次に、19番伊藤護國議員。  〔19番 伊藤護國議員 質問席〕 ◆19番(伊藤護國議員) 市政に対する一般質問、本日最後を務めさせていただきます。会派清新会の伊藤護國でございます。 通告に従いまして、順次質問を進めてまいりますので、山本市長始め執行部の皆様におかれましては誠実に、かつ前向きな御答弁をくださいますように御期待を申し上げまして、早速質問に入ります。 3月11日に発生しました東日本大震災は、千年に一度あるかないかといわれる未曾有の大災害であり、岩手、宮城、福島の太平洋沿岸部では壊滅的な津波被害を受けたのを始め、東北地方は甚大な被害を受け、今もって復旧も復興の道筋さえも立っていないのが現実であります。 さらに、福島第一原発事故による放射能汚染は、周辺市町村だけではなく、広い範囲に拡散をし、人体への外部被曝、食による内部被曝などへの不安が広がりを見せ、山形県におきましても風評被害が相当深刻な問題となってきております。 また、ギリシャに端を発したヨーロッパの金融不安は、ユーロ安やドル安を誘導し、世界同時不況の様相を見せ、我が国におきましては、そのあおりを受け、円高、株安の二重苦、輸出企業の円高による為替差損、国際市場における競争力の低下など、企業を取り巻く環境が厳しさを増し、海外への生産拠点の移転を決断する企業が増加をしてきておりますし、国内産業の空洞化が懸念をされております。 このような状況の中で、地方自治体はどのような生き残り政策を打ち出すべきなのか、また、将来につながるまちづくりをどう進めるべきかなど、まちづくりに対する再構築が今求められております。 天童市は、今、山本市長のもとで第六次天童市総合計画が策定され、その実現に向けて第一歩を踏み出し、着実に成果を上げているわけでありますが、さらにまた、これまでの経験、反省、評価、成果を踏まえて、さらなる発展に結びつく政策が求められているものと考えております。特に、山本市長が掲げる子育て支援日本一、観光・ものづくり日本一、スポーツ振興・健康づくり日本一への3つの挑戦は第六次総合計画の柱であり、何としても目標達成に向けて最大限の努力をしていくべきものだと思っております。 そこで、私は、子育て支援日本一への挑戦、観光・ものづくり日本一への挑戦の2点に絞って議論を進めてまいりたいと思います。 まず、最初に、観光・ものづくり日本一への観光振興策について質問をしてまいります。 私は、これからの地方自治体にとって観光振興はまちづくりの大きな柱になるものと考えております。まちの活気は、より多くの人々が行き交うにぎわいづくりが大切であります。また、全国で多くの観光客が訪れているところは、歴史的な文化財があったり、町並みが大正ロマン的な雰囲気だったり、知名度が高く、御利益を求める参拝客の多い神社仏閣があったり、桜の名所であったり、紅葉の季節の景観に優れた場所だったりと、人の心を引きつける自然環境が魅力的なところ、そして食べ物がおいしいところなど、観光客や見物客の心を引きつける独自の観光スポットなど、さまざまな要素、条件があると思います。 本市におきましては、将棋駒生産量日本一のまちとしての人間将棋や、12月11日に行われます冬の風物詩としての平成鍋合戦など、集客力の高いイベントが催されております。私は、これまで積み上げてきたこれらのイベントは、さらに検討を加えながら大きく育てていってほしいと思っております。 加えて、天童にはまだまだ多くの観光スポットがあります。これらの観光スポットをネットワーク化し、あわせて食との組み合わせや季節に応じた観光ルートの開発、さらに、天童温泉での癒しや市民病院での人間ドックとの滞在型観光など、癒し、グルメ、安全・安心ツアーの企画など、年齢、季節、好みに合わせた観光パックの企画や仕掛けが大事であると考えております。 昭和の時代に、天童の名所をえりすぐった天童八景という呼び名の名所旧跡がありました。今は時代の変化とともに、例えば、数十万羽のカモが生息していた原崎沼のカモは、今はそんなにいなくなりましたし、天童八景というのは過去のものになりつつあります。しかし、天童にある数多くの観光スポットの中から新しい観光スポット8カ所をえりすぐり、新しい、新天童八景を私なりに選定をしてみました。 1つは、やはり天童の看板であります舞鶴山と愛宕沼、2つ目が、今静かなブームを呼んでおります縁結びの寺として知られております若松寺、3つ目が天童高原、4つ目は水晶山と天童カントリークラブ、5つ目が御苦楽園、6つ目が西沼田遺跡公園、7つ目が高擶の黒板塀と見越しの松、そして8つ目が、ことしの7月に竣工されました留山川ダム天留湖であります。 いずれも自然環境に恵まれた場所でありますが、特に舞鶴山は、将棋のまち日本一の天童市のシンボルとして、人間将棋や桜まつりの会場として新しく整備され、加えて、親水空間として整備される愛宕沼は、天童温泉に宿泊される観光客の散策や四季折々に咲き誇る花々の名所として大いに期待されるスポットであります。 また、若松寺は、氏家和尚さんの見事な仕掛けにより、今、全国から若い女性が数多く参拝に来られていると聞いております。また、高擶の黒板塀と見越しの松も、関東地方の中年の女性から、いやしの観光スポットとして静かなブームを呼んでいるということも聞いております。 天童高原は、先ほどもお話がありましたように、冬のファミリースキー場としての役割や緑豊かな緑の草地としての魅力、さらに、水晶山は絶滅種に指定されているハシドイの植生地として大きな関心を呼んでおりますし、観光客も年々増加をしていると聞いております。また、他の御苦楽園や西沼田遺跡公園、留山川ダム天留湖にしても、これから観光スポットとして大きく脚光を浴びる場所であると思っております。 私は、この新しい天童八景を市としてもきちっと位置づけをして、これからの観光ルートとして観光マップや観光情報誌に掲載をして大いにPRをしていくことが本市の観光振興策の一つとなると考えておりますが、市長の御所見をお伺いいたします。 また、午前中の水戸芳美議員からの御質問にもありましたけれども、B-1グランプリの参加を始め、天童独自の食の開発はぜひとも進めていかなければならないと考えております。天童の食の開発支援をどう考えておられるのかお伺いをいたします。 御案内のように、天童には自然環境だけではなく、おいしいものがたくさんあります。サクランボ、桃、ブドウ、ラフランスなどの果物、さらに、全国的に有名になった、今日の山形新聞を見ますと、英国王室でも何か使っていただけるような、世界の酒コンクール1位の出羽桜さんの一路、あるいは出羽桜さんの桜花吟醸酒、さらに、天童ワインや、つや姫、はえぬき、どまんなかなどのお米、そば、ラーメンといっためん類、天童牛、ネギ、青菜、白菜漬けなど数え切れないほどの食材がいっぱいあります。 観光ルートの開発とあわせ、季節による食との組み合わせ、年齢層に応じた食と観光ルートの設定、また、天童温泉に泊まって体を休めていただいたり、自然とのふれあいによる癒し、そして、定年退職後の健康管理のための1日人間ドックを市民病院で受けていただくなど、3泊4日とか4泊5日といった長期滞在型の観光プランの提供など、行政と温泉組合と商工観光業者や市民病院との共同の企画など、仕掛け方によっては大きな成果が得られると私は今後の取り組みに大きな期待を持つものでありますが、今後の観光振興策について市長の御所見をお伺いいたします。そしてまた、天童市の観光PRをどのように考えているのかもあわせてお伺いをいたします。 次に、子育て支援日本一への取り組みの中で、これまで乳幼児対策としての待機児童の解消や格差のない幼児教育のための天童市独自の認証保育所制度や、あるいはまた、小学校児童の学童保育所の全校設置や、70人を超える大規模学童保育所の解消、さらに病後児保育所の開設、そして、中学校3年生までの医療費の完全無料化にも取り組んでいただきました。大きな成果を上げているものと高く評価をしているところであります。 今後の課題としては、今、市のほうで計画されております屋内遊戯場の整備や、中学校の老朽化、あるいは、がけ崩れ等による危険校舎の解消であります。今回、山本市長の英断をもって、危険校舎であります天童一中の新築移転が決定され、平成26年4月の開校を目指して今準備が進められておりますが、今回の東日本大震災の教訓を踏まえ、当然、より安全・安心な建造物であることはもちろんでありますが、現代の教育現場にマッチした施設整備が図られるものと考えておりますが、具体的にどのような施設整備を考えておられるのかお伺いをいたします。 そして、天童一中と同じ時期に建てられました天童二中、天童三中につきましても、校舎や設備の老朽化が進んでおります。財政的に、すぐに二中、三中の新築は難しいことと思いますが、均衡ある教育環境の整備は喫緊の課題であります。天童二中、天童三中の教育環境整備をどのように考えておられるのか。また、その後に建設されました天童四中の施設整備につきましても、どのように考えておられるのかをお伺いいたします。 次に、大きな3番目の問題として、企業の誘致と雇用の確保についてお伺いをいたします。 私は、まちづくりの柱は観光振興による交流人口の拡大、にぎわいの創出、観光産業による経済の活性化、そして、子育て支援で育て上げた人材の育成であり、あらゆる分野での優秀な人材の発掘と輩出であります。さらに必要なことは、大学、高校で学んだ子供たちの働く場の確保であります。 残念ながら、天童市は区画整理事業の拡大により市街化区域が造成され、人口もふえ続けてまいりました。しかしながら、地元での工業団地の造成や企業の誘致は東根市や寒河江市よりもおくれてまいりました。ようやく今、荒谷西工業団地の造成や東長岡工業団地の造成等により企業の立地が進められましたが、大半は市内からの移転立地であります。これでは実質的な法人税のアップや雇用の確保にはつながってまいりません。 造成が完了し、工業団地の売買を開始し、現在、3社の進出立地が決定している荒谷西工業団地の今後の企業誘致、企業立地の状況についてお伺いをいたします。さらに、立地が決定している企業の今後の採用計画並びに天童市内からの採用枠の拡大について、市としてどのような取り組みをしているのかお伺いをいたします。 次に、本年度から3カ年計画で解体工事が進められております下水道管理センターの跡地利用の方向づけについてお伺いをいたします。 あの場所は高速道路のインターに接続しており、交通の便がよく、かつ周囲に民家はなく、絶好の立地条件にあると思います。この絶好な団地予定地を市は今後どのように考えて取り組みを計画しているのかお伺いをいたし、第1回目の質問といたします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 伊藤護國議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、観光・ものづくり日本一の観光振興についての観光資源の発掘とPRについて申し上げます。 本市には、舞鶴山を始めとする豊かな自然景観や若松寺、建勲神社などの歴史的な景観、四季をめでることのできる季節的景観など、数多くの観光資源に恵まれております。市内にはほかにも、日ごろ何気なく見過ごされがちな隠れた資源や新たに整備された資源が数多く存在すると考えられますので、広く市民の皆様から御提言をいただきながら、新しい観光資源として発掘・活用し、観光誘客につなげてまいりたいと考えております。 天童の食の開発につきましては、水戸芳美議員の御質問でもお答えいたしましたが、食の地域ブランドを生み出すには長期的な戦略で取り組む必要があると考えております。現在、天童温泉協同組合とJR東日本が中心となって、将棋駒のまち天童の食材を用いた弁当の開発に取り組んでいると伺っております。また、天童高原の整備開発と連動した高原野菜や山菜、でわかおりを使用したそばメニューの開発のほか、天童温泉開湯100周年記念事業、「天童の魅力盛りだくさんまつり」で提供された宿カリーなどの新たな食の開発に対しても積極的に支援してまいりたいと考えております。 観光情報の発信につきましては、現在、天童観光ガイドマップの発行や新聞、ミニコミ誌を有効活用し、全国に向けて観光都市天童をPRしておりますが、今後は、食の名店と名所旧跡などの観光資源を結びつけた観光マップを作成してまいりたいと考えております。 近年、団塊世代の退職時代を迎え、中高年層の国内旅行の需要がますます期待されるところであります。今後とも長期滞在型観光プログラムの整備を進め、観光・ものづくり日本一に向けて、天童商工会議所や関係団体との連携を図り、観光振興に向けた取り組みを推進してまいります。 次に、企業誘致と雇用の確保についての企業立地と雇用促進について申し上げます。 荒谷西工業団地の企業立地の状況につきましては、本年4月、造成工事を完了し、5月から分譲を開始しております。現在、企業3社、用地提供者2名及び大字荒谷有財産区に分譲を行い、今年度末までには、さらに企業1社に分譲を見込んでいるところであります。 以上により、今年度末時点での分譲面積は7.1ヘクタールとなり、これは荒谷西工業団地の総分譲面積15.8ヘクタールのうちの約45.4%となるものであります。残りの分譲地につきましては平成25年度をめどに処分を完了する計画で、企業訪問活動を強化するとともに、県と連携しながら県外企業の誘致活動を推進してまいりたいと考えております。 下水道管理センターの跡地利用の方向づけにつきましては、東北中央自動車道の天童インターチェンジに近接している地理的優位性を生かし、工業団地を造成してまいりたいと考えております。下水道管理センターの解体・撤去が今年度から着手され、平成25年度までに完了する計画であることから、施設の解体と同時に分譲用地を造成し、周辺道路の整備についても平成25年度までに完成させ、平成26年度から分譲開始できるよう整備してまいりたいと考えております。 誘致企業の市内採用枠の拡大につきましては、現在、荒谷西工業団地への立地企業に対し税制上の優遇制度を設けており、市内に住所を有する者を新たに正社員として4名以上、中小企業者については1名以上雇用する企業の固定資産税を3年間課税免除としております。この優遇制度により市内正社員の採用枠の拡大を推進しております。また、今後の企業誘致活動におきましても、これまで同様、市内雇用の拡大を要望してまいりたいと考えております。 ○水戸保議長 水戸部教育長。  〔水戸部知之教育長 登壇〕 ◎水戸部知之教育長 伊藤護國議員の御質問にお答え申し上げます。 子育て支援日本一への挑戦についての教育環境の整備について申し上げます。 第一中学校の改築に当たっては、生徒たちが安心して快適な環境のもと学習に励み、生きる力と深みのある品格をはぐくむことができるような学校づくりと、将来の教育環境の変化に柔軟に対応できる施設づくりを目指しております。 このような方針のもと、基本設計においては、設備と一体化する建築上の配慮として、十分な通気性の確保、夏の日差しを和らげることのできる教室の配置を計画しており、建築部材についても断熱効果の高い素材の採用を考えております。また、機械設備では、暖房設備につきましては、環境にやさしく、省エネルギー効果の高いヒートポンプエアコンの導入を考えております。この設備は、蓄熱式暖房やFF式石油暖房などに比較して、二酸化炭素排出量や電力使用量が大幅に少なく、学校における使用形態にも柔軟に対応でき、管理も容易な機材であります。 なお、このヒートポンプエアコンは冷房機能も備えており、夏の猛暑時の授業などでも活用できると考えております。 第二中学校、第三中学校の校舎につきましては、平成21年度から耐震補強工事を進め、平成24年度に全体の補強工事が完了する予定でありますが、いずれの学校も築後40年以上を経過し老朽化が進んでいるため、リニューアル工事を実施する必要があると考えております。 その内容としましては、特に給排水設備や暖房設備などの維持修繕経費が年々増加しているため、生徒が日常的に学習する普通教室を中心にこれらの設備の大規模改造を行うとともに、内外装の改修等を実施したいと考えております。 なお、暖房設備につきましては、第一中学校と同様にヒートポンプエアコンを採用したいと考えております。 第四中学校の暖房設備につきましては、現在は平成3年の建築当時採用したFF式石油暖房設備でありますが、約20年経過し、器具の故障が頻繁に発生しており、交換部品が製造中止となっているなど、維持修繕経費が増加しております。よって、ほかの中学校同様、大規模改造事業によりヒートポンプエアコンを採用し、冷房機能も備えた設備に改修したいと考えております。 以上、第二中学校、第三中学校は耐震化事業にあわせた大規模改造事業として、第四中学校は暖房設備の老朽化による大規模改造事業としてリニューアルを行い、施設の長寿命化を図り、大切に利用していきたいと考えております。 ○水戸保議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) それでは、再質問をさせていただきます。 最初に、中学校の新改築についてお伺いをいたします。 今、教育長のほうから、一中の概要、それから二中、三中、四中についての改修の計画等について御説明をいただきましたけれども、1つは、一中、二中、三中、四中に設置するヒートポンプエアコンにつきましては、冷房も暖房もできるということでございますけれども、十分な機能を持ったものなのか、どのぐらいのスペースが必要なのか、それともセントラルコントロールになっているのか、その辺についてまずお伺いいたします。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 そのヒートポンプエアコンにつきましては、各教室ごとにコントロールできるという設備であります。非常にスペースも省スペース化されておりますので、子供たちの学習活動に影響を与えることはありません。 ○水戸保議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) 各教室に冷暖房設備が入って、子供たちも快適な環境の中で勉強ができるということでございますので、その辺については了解いたしました。 次に、二中、三中の大幅リニューアルでございますけれども、先ほど教育長からの御答弁の中で、給排水設備、あるいは普通教室、あるいは耐震構造も含めてということでございますけれども、PTAあたりからの要望によりますと、当然、校舎の老朽化ですので普通教室も含めてリニューアルをお願いしたい。と同時に、子供たちが持ってくる荷物を今入れるロッカーが小さ過ぎて、その置き場所がないというようなことで、ぜひそういう改築する場合には大型のロッカーを児童1人当たり入れるようなスペースを確保してほしいということが第1点。 それから、もう1つは照明でございますけれども、今はやりのLEDあたりにして電気料を削減して、なおかつ明るさが保たれるのではないのかなということで、そのLED照明というものについてどのように考えておられるのか。 それから、二中については、やっぱり給水管が老朽化しておりまして完全に赤さび状態でございますので、子供たちが、あんなまずい飲み水は飲めないということでございますので、この件については早急に改修をしていただきたい。 それから、もう1つ、二中につきましては専用の駐車場がございませんので、入学式、卒業式、あるいは学校での行事のときに、あの辺にある周辺の道路にとめておりますけれども、特に正面玄関の前あたりは道路が狭いので、縦駐車をしますとあそこを通り抜けられないということもございますので、この際、駐車場の整備を二中も三中もお願いをしたいということでございますけれども、この辺についての教育長の答弁をお願いいたします。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 生徒用ロッカーの大型化につきましては、今、議員が御指摘のとおり大変困っているということでありますので、その辺も含めて改修したいというふうに考えておりますし、先ほどありましたLEDにつきましてですが、LEDについては、非常に長寿命化であるということとか、省エネルギーというふうな効果がございますけれども、中には非常にちらつきがあって長時間使用すると目が疲れる、あるいは気分が悪くなるというふうな事例もございますので、その辺を十分検討した上で採用したいと考えていますので、一中の改築に当たってはLEDの使用というものは今のところ考えていないという状況であります。 なお、今、駐車場のこと、私も、二中、三中とも大変狭くて不便をおかけしているなということは十分承知なのでありますが、一中の改築、あるいは二中、三中の大規模改修、四中というようなことで大変多額の費用もございますので、これからの課題とさせていただきたいというふうに考えております。 ○水戸保議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) 一中につきましては、もう26年4月開校ということですよね。二中、三中の改修につきましても、一中の開校に合わせるか、その前までに完了できるようにお願いをしたいと思いますが、その辺についての御見解をお願いします。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 一中の開校までには、二中、三中もやっぱり進めていきたいというふうに考えております。 先ほどありましたように、水回り、あるいはトイレ等もございますので、できるだけ快適な、子供たちが本当に気持ちよく学習できるような環境づくりというものに努めてまいりたいというふうに考えているところであります。 ○水戸保議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) 教育環境の整備につきましては、そのようなことで財政的にも大変でございましょうけれども、市の財政当局におきましても、ぜひ教育委員会のそういう計画につきまして十分な御配慮をいただきますようにお願いを申し上げておきます。 次に、観光振興策についてお話をさせていただきたいと思います。 午前中、水戸芳美議員からもいろいろ御意見がございましたし、あすも2人ぐらいが観光振興についての質問をされるようでございますけれども、1つは、食の問題はあれですけれども、姫路でのB-1グランプリで、谷地の冷たい肉そばが初めて参戦をして1万食を完売したということで、2日間の参加人員は51万人だったということで大変なにぎわいを見せておりますけれども、そんなことで、天童市としてもB-1に参戦するような今後の食の開発、あるいは支援もしてまいりたいというふうに先ほど市長からの御答弁もあったわけでございますけれども、一面、山形大学の田北准教授さんの御意見でございますと、天童には、山形県には、B-1ではなくてA-1クラスの食材がいっぱいあるんだと。なぜB-1にこだわるのかと。もっとA-1を推奨していくべきではないのかという御意見もありまして、吉村知事が着物を着て、要するに「つや姫」の宣伝もさせていただいておりますし、米沢牛にしても、あるいは先ほどの出羽桜のお酒にしても、あるいはお米にしてもお酒にしても肉にしても、B-1じゃなくてA-1クラスがいっぱいあると。 幸い天童では、12月11日に開催されます鍋合戦は各地の優秀なものを持ち込んできて鍋将軍を競っているわけでございますので、やっぱりB-1参戦を視野に入れながらも、このA-1というものについても、天童市として、せっかく平成鍋合戦を始めて何万人という方がおいでいただくわけでございますので、今後、さらにそういう意味であると。 もう1つは、やはり期日が12月の第2日曜日になっているわけでございますけれども、こういう意見もあるんですね、市民の中には。やっぱり寒河江市のイチゴ狩りがなぜ外国からも脚光を浴びているかというと、真っ白い雪の中に真っ赤なイチゴがあるから、そういうコントラストもあってそこに行くという、その魅力づくりというのがあるんだと。ですから、逆に1月あたりになぜできないのかなという意見もあります。それは会場の問題とか準備をする人の問題とかいろいろあると思いますけれども、天童市が行っているイベント観光、要するに、人間将棋、それから夏の夏祭、そして秋のモミジ狩りを含めたものと冬の鍋将軍とやるわけですけれども、私は、これからの観光振興というのはイベント観光と通年観光を考えるべきであろうというふうに考えているわけでございます。 先ほど私が天童八景の話をさせていただきましたけれども、先ほど来ありますように、イベント観光としては人間将棋、あるいはまた平成鍋合戦につきましては、ある程度の知名度はいただいております。あとはいかに仕掛けをしていくのか。 例えば人間将棋にしましても、あの舞鶴山の屋上にすばらしい改装をしていただいて、観覧席も新しくなりましたし、人間将棋の将棋盤も新しく埋め込みをして、すばらしい土壌ができたわけですけれども、果たして4月の桜まつりで、全国で桜まつりをやっている同じ時期に人間将棋をやるのはどうなのかという意見もございますし、せっかく天童においでいただいて昼間の人間将棋だけを見て帰ってしまうのはもったいないのじゃないかと。雨が降ったときにやっている市民文化会館での人間将棋を夜やると。昼夜にやるという方法もあるのではないかという御意見も数多くございます。これは今後の一つの検討課題ではあると思いますけれども、やっぱりそういうふうな御意見。 あるいは平成鍋合戦につきましては季節の問題、あるいはまた場所の問題、あるいはその来た方々に、それもまた昼間だけで帰してしまわないで、なぜ温泉あたりで各ホテルで、せっかく天童にある酒とかワインとか、そういうものを食べていただく場所を提供しないのかというお話もあります。 ですから、これからの観光というのは私は仕掛けであろうと、要するに、行政だけではなくて、温泉組合も、あるいは観光業者も、あるいはまた市民も一緒になったおもてなしの心を持ってやっていくことが、観光、流入人口、にぎわい創出につながっていくのではないか。 当然、富士宮市のB-1グルメの焼きそばのところも行ってまいりましたし、九州の久留米市の焼き鳥のところにも行ってまいりました。あれだけ大きいグランプリをやるところは、市職員も全員総出でのやり方をやっているわけですよね。商工観光課の何人かが一生懸命やってみたって、それはやっぱりなかなか結びついていかない。当然、市の職員だけじゃなくて市民も一緒になってそこに参加をしていくという、やっぱり雰囲気づくりが今後の観光振興の大きなものになってくるのかなと思っております。 天童八景と結びつけていきますと、要するに、先ほど申し上げました、氏家さんがあれだけ一生懸命になっている若松寺の縁結びの神様、今、本当に全国から若い女性がいっぱい、氏家さんと握手をすることによって縁談が決まったとか、子供が生まれたとかといういい話がいっぱい出ているというふうにインターネットでも紹介をされているようでございますし、あれはあれとして、やっぱりもっともっと宣伝をしていく価値があるのかなと。 それから、高擶の黒板塀と見越しの松もそうですけれども、あそこに来て、いいスポットを見て、そして天童のおいしい食べ物を食べて帰る。天童には先ほど言ったように、春のサクランボから始まり、ラ・フランスまで多くの果物も出ますし、そばも、先ほどあったように、今、でわかおりというのは、これは天童特産のソバの原種なわけですから、この辺はやっぱり天童市内にあるそば屋さん全部に広げていっていただいて、B-1ではなくて、でわかおりを中心とした本物のA-1の日本そばを食べていただくという仕掛けだってこれからは必要になってくるのかなというふうに思っているところでございます。 あとはやっぱり、先ほど申し上げましたように、今、中年、あるいは定年退職を迎えた60歳代の方々が夫婦2人でそっちこっちの観光地めぐりをしているのは御案内のとおりだと思います。天童には、そういう意味でグルメもあるし自然もあるし温泉もあるし病院もあるわけですから、この辺の組み合わせをやっていくことによって、そんな一過性のものではなくて、着実な観光客を呼び込めるという要素は大いに持っていると思います。その辺についての市長の御所見がありましたらお伺いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今、伊藤議員のほうから大変すばらしい御提案をいただきました。 観光については、やはりさまざまな天童市には誇れる資源がたくさんありますので、それらを十分に生かしていくと。まだ生かし切れないところもたくさんあるようでありますけれども、やはり先ほど言ったように、行政としてもう少し積極的に市民の皆さんを巻き込んでいくような組織になっていかなければならないといつも思っております。 ぜひその辺も含めて、今、御指摘あったように、B-1に対する考えなど、A-1というような話もございましたが、そういうものも、もろもろも含めて、あるいは場所の問題、あるいは時期の問題、さまざま課題があるわけでありますので、それらをもっと、先ほど水戸さんのお話にもありましたけれども、にぎわいが実現できる観光、そして多くの人が来ていただけるような観光、こういうようなものを目指しているわけでありますから、そうするためにはどうしたらいいのか、そして、せっかく来ていただいたお客さんに回遊していただくにはどうしたらいいのか、やはりその辺のところをもう少し、ただ単に実行委員会にお任せするということでなくてですね、やはりもう少し行政としてもしっかり絡んでいく必要がある。皆さんと一緒に考えていく必要があるのかなというふうに思っております。 ただいまいただきました御意見については、拝聴させていただきまして、十分な参考にさせていただきたいと思います。 ○水戸保議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) やっぱり観光というものがまちづくりに対して、先ほど赤塚議員からも小野市のこともありましたけれども、にぎわいというのは、特に来年はモンテディオがJ2に落っこってしまったということもございますので、今までですと、J1ですと浦和とか、あるいは新潟とか仙台とか、いろんなサポーターの方が数多く天童にお越しいただいたわけですけれども、J2になれば少なからずそれは少し減るのかなというふうに心配もしているところでございます。 11月28日にJR東日本と県と、それから観光旅行業者で山形の旅発表会というものが山形市でありまして、県内から何市何町か出まして、1位になったのは東根市の観光物産協会が提案をしております、あそこの若木山の防空ごうと神町自衛隊一日入隊体験ツアーというようなことで、日帰りだったのがナンバーワンになったんだそうでございますけれども、天童においては、先ほど申し上げましたように、まだまだ観光スポットはいっぱいあるわけでございまして、あとはどうやって仕掛けをしていくのかなと。 国交省も、今回の東日本大震災によって相当な外国からの観光客が減少しておりまして、国交省挙げて来年から観光誘客をしようというふうに考えておりますし、吉村知事も、平成24年度、県として観光誘客のために1億4,400万円の予算を計上するというふうにきょうの山新にも載っていたと思いますが、そんなことで、今、国も県も挙げて観光誘客を図っているわけでございまして、天童は、何回も申し上げましたように、すばらしい観光スポットのある市でございますし、人間将棋や、あるいはまた平成鍋合戦といった他の市ではやっていない事業もやっておりますので、これを市民挙げて、市を挙げて一生懸命取り組んでいただきたいというふうに思っているところでございます。 最後に工業団地の件について御質問させていただきますけれども、荒谷西工業団地につきましては、約半分ぐらいが立地を決めて、今回の議会にも1社また来ていただけるということでございますけれども、すべて天童市内からの移転だけでございますので、ぜひですね、産業立地室におかれては、やっぱり県外から優秀な企業が来ていただくような御努力を今後も続けていただきたい。 それから、今、3カ年計画でやっております下水道管理センター跡地につきましては、26年度から分譲開始できるようにということでございますけれども、解体とあわせて、そこに行くところの道路整備、あるいはいろんな環境整備は今のうちからやっておかないと、下水道管理センターの跡地処理は終わったけれども、それから造成していたのでは間に合いませんので、24年度から、あわせてもう、いつでも企業誘致ができるような、そういう体制をつくっていかなければならないというふうに考えておりますが、これらについての市長のお考えをお聞きします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今、御指摘の道路の整備も当然26年度までに完成したい、こういうふうに思っております。 そしてまた、私、せっかくですので申し上げますけれども、工業団地、あるいは産業団地については、市長になりたてのときにある経験をしました。たしか約3,000坪の敷地が欲しいというようなことでございましたけれども、その当時、本市のほうではそういうものを準備しているところがございませんでした。また、欲しいという企業の時間的な制約、これが半年とか、何としても最短2年ぐらいというようなことをお話し申し上げたんですけれども、とんでもない話だと。1年ぐらいという、できるかどうかは別として、そんな話もしましたところ、とにかく早い段階でないとだめですというようなことの中で、本市に進出がかなわなかったという経験がございます。 今現在、荒谷西工業団地があるわけですけれども、荒谷西工業団地、そう大きな工業団地の整備ではないと思っています。恐らく、先ほど言いましたように25年度完売を目指して今進めているわけでありますけれども、先ほど御指摘がありましたように、地域の地元企業の移動だけではなかなか雇用が発生しないのではないかというようなことの中で、今、いろいろな関係者の皆さんから御協力いただいて、さまざまな方面から努力をしている最中でございます。 そんな中で、一応25年度完売という目標ではありますけれども、その後については、やはり26年度からそういうものを準備しておくということは大事なんだろうと思います。やはり、いつでも、もう団地がなくなると、そういう土地がなくなったというような状況にしておくのでなくて、やはり天童市の今の我々が、この本市が発展するという大きな鍵は、やはり雇用の場の確保だろうというふうに、今回の震災も含めて大きく感じているところでございます。 そういうような意味では、いつも一定の大きさも含めた部分は、絶えずそういうようなところがあってもいいのでないか。ただ、皆さんからいつも御指摘されるように、将来の計画もなしにそういうものをつくるのはいかがなものかというような御指摘を受けるかもしれませんけれども、では、本市にとって、そういうものが欲しいといったときに、どのぐらいの時間で最短つくれるのかというようなことを確認したところ、最大いい条件を持ってきても3年かかると、こういうようなことでありますから、当然企業側からするとお話にならない、こういうことになります。 そんなことを考えたときに、そういう工業団地については、雇用の場の確保ということも含めてそんな考えを持っているところでございますので、あわせてお話をさせていただいたところでありますけれども、議員御指摘の道路についてもしっかりと整備させていただきたいと思います。 ○水戸保議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) きょう6名の議員からいろいろ御質問ありましたけれども、山本市長を中心にしてですね、やっぱりスピード感を持って、そして、やる気を出して天童市づくりに取り組んでいただきますことを御期待申し上げまして、質問を終わります。 ○水戸保議長 以上で、伊藤護國議員の質問を終了します。 △散会 ○水戸保議長 これで本日の議事日程は全部終了しました。 したがいまして、本日はこれで散会いたします。   午後3時27分 散会...