△討論
○
高橋千代夫議長 これより討論を行います。 通告がありますので、発言を許します。
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△
後藤泉議員討論
○
高橋千代夫議長 初めに、9番、後藤泉議員。 (9番 後藤 泉議員 登壇)
◆9番(後藤泉議員) それでは、私からは、議第19号令和5年度酒田市
一般会計予算について、反対の立場で討論いたします。 今議会に提案されました令和5年度酒田市
一般会計予算に関しては、代表質疑や
予算特別委員会での質問を通し、私だけでなく、複数の議員各位からも、予算編成段階からの説明や協議不足に関して、配慮が足りなかったのではないかとの指摘がありました。私も、一貫して、地域住民や関係者との協議不足について議論させていただきました。 私は、以前から多くの地域活動に参加させてもらい、合併前の公民館時代の推進員のときなどは、新年度事業への企画段階からの協議などもやっていました。合併後も、一般市民がいかに市の行政や施策に関わっていけるかを思い、公募の
地域協議会委員に応募し、参加させていただきました。そんなことから、常日頃から市民協働を意識し、議会活動をやってきたつもりです。 そうした中、今年は、その新年度予算が内示される前から、市街地地区を除いた
コミュニティ振興会への地域の
教育力向上事業加算の廃止が示され、各地域で議論沸騰し、市へ要望書の提出に至ったりしました。その後、議会へも内示され、その中身が明らかになるほど、私も驚きの内容でした。 驚きと、その賛成できない理由等について述べさせていただきます。 1つは、令和5年度に休止、廃止する事業の
青少年交流推進事業があります。この事業は、相互に交流することが目的だった事業でありながら、相手方への丁寧な説明や、今まで協力してきた関係者への説明もなく、本市のほうの事情だけで休止されたことは非常に残念であるとともに、相手方に大変失礼ではないかと思っています。 さらに、本市の新6年生になる児童は、
新型コロナウイルス感染症の収束が見え始め、夢や希望のあるこの事業や海外交流の事業などへの期待もむなしく、休止されたことで、青少年の翼などの事業への応募や抽せんにさえも参加できる機会を失ったことは、彼らにとっては大損害であると思い、私としては、子供たちに大変申し訳ないとさえ思ってしまいます。 また、
子どもまつり開催事業に関しても、多くの関係者が長年にわたってボランティアで協力されてきた事業であると思いますが、それも、関係者との協議もほとんどされないまま廃止に至ったことに関しても、予算規模としては僅かながらも、それを削ってしまったことで、関係者のやる気がうせてしまったり、不満が噴出したりするわけなので、少し配慮が足りなかったのではないかと感じました。 ある関西の有名な市長は、講演で、子供たちへの未来への投資には予算を惜しまないと話をしたそうであります。もっとも、そこは予算が潤沢にあるようですが。規模は小さいけれども、本市の未来を担う子供たちへの投資にしても、私は、何にも増して重要な事業であると思っています。再来年度への見直しのためということですが、何とか工夫して、継続しながら検討すべきではなかったのではないでしょうか。 そして、各総合支所の地域振興事業についても、新年度に継続して残った事業はほんの僅かで、各地域で組織されている
観光物産事業実行委員会の存在の意義さえ問われる状況になってしまったことは、今後に影響しないかと危惧されております。一旦休止という事業が多いようですが、それらも、3年間できなかったものもあり、また、さらに休止するということは、関わってきた方たちも替わったり、地域のマンパワーも薄れたり、地域の活力を取り戻していくのは、ますます大変になっていくものと思います。 地域住民が、やっと
新型コロナウイルス感染症の収束を見据え、楽しみにしていた事業もあったと思います。地域との丁寧な協議を経ないで、新年度に唐突に休止に至った事業が多かったのは、一住民として、私は、納得のいくものではありません。 丸山市長が市政を担うようになってから、総合計画策定時やその他の政策策定時に関しても、様々なワークショップなどへ多くの市民参加を促してきたり、議会全体への協議事項なども増えてきたり、以前に比較すれば、言わば、聞く耳を持った行政運営がなされてきたものと私は思っています。昨年あたりからは、
地域コミュニティまちづくり協働指針の策定にも取り組まれてきており、期待するところでありました。 先ほども少し触れましたが、私は、今回の予算決定へのプロセスにおいて欠如してしまった地域との協議は、以前から申し上げてきたアーンスタインの市民参加のはしごを思い出し、理想に近い、せめて6段階の協働、パートナーシップからの後退を意味し、後で説明すれば何とかなるだろうという行政としてのおごりも少しあったのではないでしょうか。 今議会での市長や当局として答弁された
総合計画後期計画の初年度として未来を見据えたことや、厳しい財政計画では真水の部分から削減せざるを得ないこと、また、合併から20年近くも経過し、市の一体感の醸成や財源確保、事業効果などを考えた苦渋の査定であったことなども十分理解し、ほぼ納得の上で反対せざるを得ないことは、市長の公約のように、私の政治信条として、常に市民、住民目線、地域目線で議会に提言すると約束していることがあります。 通常であれば、
一般会計予算の反対への同調を呼びかけるわけですが、様々の事情でそうもいかないようです。また、我が会派は、先輩諸氏からの申し送りもあり、それぞれの案件には是々非々で対応することや、会派拘束はしなくともよいことなどもあり、自由対応であります。 以上、長々と述べさせていただきましたが、私としては、新年度予算の編成段階での地域住民との協議がされなかったこと、特に旧3町の地域振興事業への影響が多大だったこと、子供たちへの投資事業についても、関係者との協議がされないで休止、廃止されたことなどを指摘し、議論してきましたが、予算復活はしないとのことから、新年度の
一般会計予算には反対するものであります。 以上、反対討論を終わります。
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△
佐藤喜紀議員討論
○
高橋千代夫議長 次に、6番、佐藤喜紀議員。 (6番 佐藤喜紀議員 登壇)
◆6番(佐藤喜紀議員) 令和5年第2回酒田市議会3月定例会に提案されました議第19号令和5年度酒田市
一般会計予算について、新政会を代表し、賛成の立場で討論を行います。
新型コロナウイルス感染症によるパンデミックから3年が経過し、ワクチン接種や治験薬の開発が進むにつれ、社会経済活動も回復傾向にあります。令和5年5月には、
季節性インフルエンザと同じ5類感染症とする方針が示されており、
新型コロナウイルス感染症への対応は新年度に大きな変化が予想されるとともに、令和5年度は酒田市
総合計画後期計画がスタートします。 酒田市総合計画が目指す「賑わいも暮らしやすさも共に創る公益のまち酒田」を実現するための重点施策として、経済と環境の両立による
再生可能エネルギー循環都市の実現、地域産業の競争力強化による良質な仕事の確保、公民連携による
山居倉庫周辺エリアの魅力と賑わいの創出、スクール・コミュニティの拡充による子どもを縁(えにし)とした地域づくりの推進、誰もが暮らしやすい共生社会を実現する支援体制の整備、デジタル技術の実装による暮らしの利便性向上の6つを掲げており、行政経営方針では、持続可能な財政運営に向けて、
財政調整基金残高30億円の維持と市債発行額30億円を上限とする目標を設定しております。 令和5年度当初予算は552億円となり、対前年度比で6億1,000万円、1.1%下回ったものの、過去4番目の予算規模となっております。 経済と環境の両立による
再生可能エネルギー循環都市の実現については、
公共施設ESCO推進事業による、
コミュニティセンター28施設、小中学校27校、道路照明等313基について、ESCO事業を活用し、LED化することにより、工事費及び電気使用量の削減を図るとしており、地域脱炭素化と施設運営経費の低減が期待されます。
新築住宅再生可能エネルギー設備推進事業では、
太陽光発電設備に併せて蓄電池設備を導入する際に、初期投資を軽減するため、
定額サービス料の一部を助成することにより、家庭での
エネルギー地産地消による脱炭素が進むものと確信いたします。 地域産業の競争力強化による良質な就労の場の拡大については、酒田市
産業振興まちづくりセンターサンロクによる新たな産業やビジネスの創出に加え、令和5年度は、新たに開設したRibbon STATIONを拠点に
サンロクIT女子の育成を重点的に行うことで、自分のライフスタイルに合わせた働き方による産業振興及び地域活性化に寄与するものであり、日本一女性が働きやすいまちが具現化されるものと期待いたします。 多様な地域資源の情報発信と文化芸術活動の活性化による賑わいの創出については、令和3年3月に国指定史跡となった山居倉庫の公有化と整備基本計画の策定作業による歴史的建造物の保全・保護、酒田の出来事や文化を未来に伝えるための総合施設として、資料館、光丘文庫、公文書館、市史編纂の機能を持つ(仮称)文化資料館の整備を進めることにより、郷土の歴史への関心を高め、郷土愛にあふれた人材を育成することは、未来の酒田の財産となる、責任ある事業であります。 スクール・コミュニティによる学校を核とした地域づくりの推進については、児童生徒の減少が進む中、酒田市立第四中学校区内にある広野、浜中、黒森、十坂、宮野浦、新堀の6小学校を対象に統合協議を行い、義務教育環境の在り方や新しい学校づくりに取り組むことについては、地域の意見を踏まえた丁寧な対応による
学校規模適正化の推進に期待いたします。 誰もが暮らしやすいまちの実現に向けた包括的な支援体制の充実については、
重層的支援体制移行準備事業による複雑化・複合化した地域住民の支援ニーズに対応することから、地域共生社会の実現に少しでも近づくことを期待します。また、包括的な支援体制の構築や出産・
子育て応援交付金給付事業に加え、妊娠期から出産・子育てまで一貫した相談体制を構築し、多様なニーズに即した必要な支援につなぐ
伴走型相談支援の充実を図ることは、本市における
出生数減少対策の一助となる事業であると確信いたします。 デジタル技術の実装による市民生活の利便性向上については、
オンライン市役所「さかたコンポ」のリリース及び機能追加を実施することにより、届く、探せる、できるをキーワードに、市民と市役所との
コミュニケーションツールとなる
ウェブサービスを実施することで、オンライン上に利用者個々のページを作り、必要な情報の入手や各種手続、申込み、相談などがオンライン上で完結できる
ウェブサービスの提供は、
山形県内自治体において初の取組であり、成果を期待いたします。 予算規模が過去4番目となった要因として、
国体記念体育館改修事業、
山居倉庫公有化事業、
法人立保育所等施設整備事業など、社会資本整備に係る投資的経費が対前年度比で33.9%増加したことが考えられます。 プロジェクト「30-30(サーティサーティ)」による、令和9年度に11億2,000万円の公債費減少を見込むとした財政健全化を念頭に置いた予算編成であると理解いたしますが、個人所得向上に向けた施策の実施、人口減少対策、高齢社会を見据えた福祉の充実、イベント・交流事業の在り方など、急務の課題へも確実に対応しなければなりません。二元代表制の根幹を揺るがすことのないよう、市当局と市議会が緊張感を持ち、議論を交わし、市政運営を展開していく必要性を強く感じます。 令和5年度
一般会計予算に盛り込まれたそれぞれの施策が、市民皆様の理解を深め、事業成果として現れることを祈念し、賛成討論といたします。
○
高橋千代夫議長 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結いたします。
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△採決
○
高橋千代夫議長 これより採決を行います。 初めに、日程第1、議第28号酒田市基金条例の一部改正について及び日程第2、議第29号酒田市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正についての2件を一括採決いたします。 お諮りいたします。
総務常任委員会委員長の報告は、議第28号及び議第29号の2件は原案可決であります。
総務常任委員会委員長の報告のとおり決するに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 御異議なしと認めます。 よって、議第28号及び議第29号の2件は、
総務常任委員会委員長の報告のとおり決しました。 次に、日程第3、議第30号酒田市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてから、日程第5、議第32号酒田市
国民健康保険税条例の一部改正についてまでの議案3件を一括採決いたします。 お諮りいたします。
民生常任委員会委員長の報告は、議第30号から議第32号までの3件は原案可決であります。
民生常任委員会委員長の報告のとおり決するに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 御異議なしと認めます。 よって、議第30号から議第32号までの3件は、
民生常任委員会委員長の報告のとおり決しました。 次に、日程第6、議第33号酒田市
道路占用料徴収条例の一部改正について及び日程第7、議第34
号酒田市営住宅条例の一部改正についての2件を一括採決いたします。 お諮りいたします。
建設経済常任委員会委員長の報告は、議第33号及び議第34号の2件は原案可決であります。
建設経済常任委員会委員長の報告のとおり決するに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 御異議なしと認めます。 よって、議第33号及び議第34号の2件は、
建設経済常任委員会委員長の報告のとおり決しました。 次に、日程第8、議第19号令和5年度酒田市
一般会計予算を起立により採決いたします。 お諮りいたします。
予算特別委員会委員長の報告は、議第19号は原案可決であります。
予算特別委員会委員長の報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立)
○
高橋千代夫議長 起立多数であります。 よって、議第19号は、
予算特別委員会委員長の報告のとおり決しました。 次に、日程第9、議第20号令和5年度酒田市
定期航路事業特別会計予算から、日程第16、議第27号令和5年度酒田市
下水道事業会計予算までの8件を一括採決いたします。 お諮りいたします。
予算特別委員会委員長の報告は、議第20号から議第27号までの8件は原案可決であります。
予算特別委員会委員長の報告のとおり決するに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 御異議なしと認めます。 よって、議第20号から議第27号までの8件は、
予算特別委員会委員長の報告のとおり決しました。
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△議第35号酒田市
教育委員会委員の任命について
○
高橋千代夫議長 日程第17、議第35号酒田市
教育委員会委員の任命についてを議題といたします。
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△市長提案理由説明
○
高橋千代夫議長 提案者の説明を求めます。 丸山市長。 (丸山 至市長 登壇)
◎丸山至市長 ただいま上程になりました議案について御説明申し上げます。 議第35号については、酒田市
教育委員会委員、村上千景氏の任期満了に伴い、その後任として池田淑子氏、昭和57年1月11日生まれを酒田市
教育委員会委員に任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定により議会の同意を求めるものであります。 以上、よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
○
高橋千代夫議長 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議第35号については、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 御異議なしと認めます。 よって、議第35号については、委員会付託を省略することに決しました。 これより質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 ないようですので、質疑を終結いたします。 これより討論を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 ないようですので、討論を終結いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△採決
○
高橋千代夫議長 これより採決を行います。 お諮りいたします。 議第35号酒田市
教育委員会委員の任命については、これに同意することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 御異議なしと認めます。 よって、議第35号については、これに同意することに決しました。
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△諮第1号人権擁護委員の候補者の推薦について外1件
○
高橋千代夫議長 日程第18、諮第1号人権擁護委員の候補者の推薦について及び日程第19、諮第2号人権擁護委員の候補者の推薦についての2件を一括上程の上、議題といたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△市長提案理由説明
○
高橋千代夫議長 提案者の説明を求めます。 丸山市長。 (丸山 至市長 登壇)
◎丸山至市長 ただいま上程になりました議案について御説明申し上げます。 諮第1号及び諮第2号については、人権擁護委員の候補者の推薦について、人権擁護委員法第6条第3項の規定により議会の意見を求めるものであります。 諮第1号については、令和5年6月30日に任期満了となります本多秀之氏の後任として、佐藤 弥氏、昭和30年3月4日生まれを候補者として推薦するものであります。 諮第2号については、新たに高橋 健氏、昭和37年7月16日生まれを候補者として推薦するものであります。 以上、よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
○
高橋千代夫議長 お諮りいたします。 ただいま議題となっております諮第1号及び諮第2号の2件は、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 御異議なしと認めます。 よって、諮第1号及び諮第2号の2件は委員会付託を省略することに決しました。 これより質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 ないようですので、質疑を終結いたします。 これより討論を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 ないようですので、討論を終結いたします。
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△採決
○
高橋千代夫議長 これより順次採決を行います。 初めに、諮第1号について採決いたします。 お諮りいたします。 諮第1号人権擁護委員の候補者の推薦については、これに同意することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 御異議なしと認めます。 よって、諮第1号は、これに同意することに決しました。 次に、諮第2号について採決いたします。 お諮りいたします。 諮第2号人権擁護委員の候補者の推薦については、これに同意することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 御異議なしと認めます。 よって、諮第2号は、これに同意することに決しました。
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△請願第1号安全・安心の医療・介護実現のため、ゆとりある提供体制と処遇改善を求めるための意見書の提出についての請願
○
高橋千代夫議長 次に、日程第20、請願第1号安全・安心の医療・介護実現のため、ゆとりある提供体制と処遇改善を求めるための意見書の提出についての請願を議題といたします。
民生常任委員会委員長から常任委員会における審査の経過及び結果について報告を求めます。
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△
民生常任委員会委員長報告
○
高橋千代夫議長 日程第20について、
民生常任委員会委員長、14番、松本国博議員。 (
松本国博民生常任委員会委員長 登壇)
◆
松本国博民生常任委員会委員長 民生常任委員会に付託されました請願1件につきましては、審査の結果、次のとおり決定いたしましたので、会議規則第39条第1項の規定により御報告申し上げます。 受理番号、請願第1号。件名、安全・安心の医療・介護実現のため、ゆとりある提供体制と処遇改善を求めるための意見書の提出についての請願。審査年月日、令和5年3月2日。審査の結果、不採択であります。 意見、新型コロナウイルスによる感染拡大は、日本国内はもとより、山形県内でも医療や介護の提供体制に深刻な影響を及ぼし、いまだにその余波は続いている。これは、他の先進諸国と比べても圧倒的に少ない医師や看護師、介護職員などの不足が根本的な原因である。こうした人手不足が長年続く状況を解消するためにも、OECD加盟国の平均を下回る看護師の賃金や、他産業よりも低い介護職の賃金など、医療・介護・福祉労働者の処遇改善が急がれる。また、長時間労働や極端に短い勤務間隔などを解消するために、夜勤規制や労働時間規制を含めた実効性のある対策は喫緊の課題である。 山形県では、昨年8月3日に置賜地域を中心とした大雨被害が発生したが、こうした毎年のように発生する自然災害への対応や、新たな感染症などに備えるためにも、平常時から必要な人員体制の確保を国の責任で行い、対策の中心となる公立・公的病院をはじめとする医療・介護・福祉等、公衆衛生施策のさらなる拡充は極めて重要な課題である。 ついては、安全・安心の医療・介護を実現するため、医師・看護師・介護職員などの配置基準のさらなる充実や処遇の向上などに努めること、医療や介護現場における「夜勤交替制労働」に関わる勤務環境を改善すること、夜勤回数の制限、労働時間の上限規制や勤務間インターバル確保など、勤務環境改善のための規制を設け、実効性を確保するための財政的支援を行うこと、介護施設や有床診療所などの夜勤や在宅・訪問看護の体制をより手厚くすること、今後起こりうる新たな感染症や災害等への備えとして、感染症医療・災害医療・救急を含む一般医療等、それぞれの医療提供が滞ることのない、ゆとりある体制を地域の実情に合わせて国の責任で整備することについて、国に意見書を提出されたいというものであるが、根本的な解決にはなっておらず、対症療法にしかならない、国としても、診療報酬の看護職員処遇改善評価料による継続的な看護師の給料引上げが行われていること、コロナ対策関連補助金が交付され、医療機関の経常利益べースでの改善傾向があることから、処遇改善も期待されていることなどの疑義が出され、起立採決の結果、可否同数となり、委員長は不採択と裁決いたしました。 以上、よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
○
高橋千代夫議長 これより
民生常任委員会委員長の報告に対し質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋千代夫議長 ないようですので、質疑を終結いたします。
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△討論
○
高橋千代夫議長 これより討論を行います。 通告がありますので、発言を許します。
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△斎藤周議員討論
○
高橋千代夫議長 初めに、17番、斎藤周議員。 (17番 斎藤 周議員 登壇)
◆17番(斎藤周議員) ただいま議案となっております請願第1号安全・安心の医療・介護実現のため、ゆとりある提供体制と処遇改善を求めるための意見書の提出についての請願については、ただいま、委員長報告では不採択というものでありましたが、請願第1号に採択するという立場で討論をいたします。 新型コロナウイルスによる感染拡大は、日本国内はもとより、山形県内でも医療や介護の提供体制に深刻な影響を及ぼし、いまだにその余波は続いています。これは、他の先進国と比べても圧倒的に少ない医師や看護師、介護職員などの不足が根本的な原因であります。こうした人手不足が長年続く状況を解消するためにも、OECD加盟国の平均を下回る看護師の賃金や、他産業よりも低い介護職の賃金など、医療・介護・福祉労働者の処遇改善が急がれる。また、長時間労働や極端に短い勤務間隔などを解消するために、夜勤規制や労働時間規制を含めた実効性のある対策は喫緊の課題であります。 山形県では、昨年8月3日に置賜を中心とした大雨被害が発生いたしましたが、こうした、毎年のように発生する自然災害への対応、新たな感染症などに備えるためにも、平常時から必要な人員体制の確保を国の責任で行い、対策の中心となる公立・公的病院をはじめとする医療・介護・福祉等、公衆衛生施策のさらなる拡充は極めて重要な課題であるという願意は至極当然であります。 酒田市では、日本海総合病院を中心に、幾つかの医療機関と福祉施設が連携をして、地域の医療と福祉に責任を持って、しっかりと担っております。これからも、この地域で、日本海総合病院を中心として、医療と福祉が連携をしていける環境をつくっていくためにも、ぜひともこの請願は採択させるべきであると考えます。 よって、請願第1号を採択することに賛成をいたします。 以上で賛成討論を終わります。
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△進藤晃議員討論
○
高橋千代夫議長 次に、23番、進藤晃議員。 (23番 進藤 晃議員 登壇)
◆23番(進藤晃議員) ただいま議題となっております請願第1号安全・安心の医療・介護実現のため、ゆとりある提供体制と処遇改善を求めるための意見書の提出についての請願について、新政会を代表いたしまして、反対の立場から討論を行います。 2020年より猛威を振るった
新型コロナウイルス感染症は、私たちの生活様式を変え、社会・経済活動に大きく影響を及ぼすとともに、感染拡大によるクラスターの発生などから医療が逼迫し、患者の受入れなど、医療・介護体制における機能維持・確保が一時困難であったことは理解するところであります。 2021年には、今回と同様の請願、安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守るための意見書の提出についての請願が採択され、意見書が提出されておりますが、今回、同じような請願が提出されたということは、単なる賃上げや勤務体制の変更によって根本的な改善につながるとは思えません。 また、前回、連名で署名されていた日本海総合病院 山形県・酒田市病院機構労働組合が今回は署名されておらず、請願者の足並みがそろっていない状況にあるものと推察いたします。 日本海総合病院については、日本でも先進的な地域医療として注目を集めている病院であり、電子処方箋やちょうかいネットの運用は、今後の医療のDXに貢献するとともに、全国的な地域医療連携推進法人の広がりは地域の医療・介護体制の環境改善につながるものと思われます。 また、医療機関においては、新型コロナウイルス対応補助金により経常利益が上向き傾向にあることから、職員の処遇改善を期待するところであり、さらに、政府は、2022年2月から9月に、一時的な補助金により看護職員の賃金引上げを行ったほか、10月からは、給料を引き上げるための処遇改善として、診療報酬に看護職員処遇改善評価料が新設されています。
新型コロナウイルス感染症が確認されてから3年目となる本年5月8日には、新型コロナウイルスの感染症法上の感染症の位置づけが、
季節性インフルエンザと同じ5類へと引き下げられます。これに伴って、受診医療機関が順次拡大され、医療体制の改善も図られるものと思われます。 今後は、医療・介護のDXの推進、2024年からの医師の働き方改革など、さらに大きく変化することとなります。 よって、現状の段階で意見書を提出すべきでないと判断することから、請願第1号については反対するものであります。 以上、反対討論といたします。
○
高橋千代夫議長 以上で、通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結いたします。
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△採決
○
高橋千代夫議長 これより採決を行います。 請願第1号安全・安心の医療・介護実現のため、ゆとりある提供体制と処遇改善を求めるための意見書の提出についての請願を起立により採決いたします。 お諮りいたします。 請願第1号は、
民生常任委員会委員長の報告は不採択であります。 請願第1号安全・安心の医療・介護実現のため、ゆとりある提供体制と処遇改善を求めるための意見書の提出についての請願を採択することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立)
○
高橋千代夫議長 ただいまの起立者は、出席議員の半数であります。 ただいま報告いたしましたとおり、可否同数であります。 よって、地方自治法第116条第1項の規定により、議長が本案に対して裁決いたします。 請願第1号については、議長は不採択と裁決いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△散会
○
高橋千代夫議長 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 なお、次の本会議は3月13日午前10時から再開いたします。 御苦労さまでした。 午前10時58分 散会...