令和 2年 3月 定例会(第1回)令和2年3月3日(火曜日)午前10時0分開議
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 出欠議員氏名 小松原 俊議長 斎藤 周副議長出席議員(27名) 1番 市原栄子議員 2番 佐藤 弘議員 3番 阿部秀徳議員 4番 齋藤美昭議員 5番 齋藤 直議員 6番 池田博夫議員 7番 冨樫 覚議員 8番 五十嵐英治議員 9番 斎藤 周議員 10番 江口暢子議員11番 武田恵子議員 12番 進藤 晃議員13番 佐藤喜紀議員 14番 松本国博議員15番 安藤浩夫議員 16番 佐藤伸二議員17番 田中 斉議員 19番 小松原 俊議員20番 関井美喜男議員 21番 後藤 泉議員22番 佐藤 猛議員 23番 堀 豊明議員24番 高橋千代夫議員 25番 富樫幸宏議員26番 後藤 仁議員 27番 本多 茂議員28番 田中 廣議員欠席議員(1名)18番 高橋正和議員
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
説明のため出席した者丸山 至 市長 矢口明子 副市長須田 聡
上下水道事業管理者 田中愛久 総務部長梅木和広 危機管理監 阿部 勉 企画部長大沼康浩 地域創生部長 佐々木好信
交流推進調整監桐澤 聡 市民部長 菊池裕基
健康福祉部長白畑真由美 子ども・家庭支援調整監 伊藤 優 建設部長五十嵐 武
建設部技監兼上下水道部技監 竹越攻征 農林水産部長熊谷 智 会計管理者兼出納課長 村上幸太郎 教育長本間優子 教育次長 齋藤啓悦 教育次長加藤 裕
監査委員 五十嵐直太郎
農業委員会会長高橋清貴 選挙管理委員会委員長 田村 章 総務課長斎藤 徹 人事課長 池田里枝 財政課長中村慶輔 企画調整課長 高橋紀幸
都市デザイン課長本間義紀 情報管理課長 丸藤広明
商工港湾課長千葉清司 港湾主幹 釼持ゆき
地域共生課長長尾和浩 まちづくり推進課長 柿崎宏一 福祉課長松田俊一 健康課長 大谷謙治 農政課長長沢一仁 農林水産課長 長村正弘
教育委員会企画管理課長佐藤寿尚 学校教育課長 富樫喜晴 スポーツ振興課長
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 事務局職員出席者渡部幸一 事務局長 門田 豊
事務局長補佐佐藤清彦 庶務主査兼庶務係長 守屋 淳 議事調査主査兼議事調査係長佐藤 傑 議事調査主査 渡部千晶
庶務係調整主任元木一成 議事調査係調整主任 鈴木輝正
議事調査係主任土門春奈 庶務係主事
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 議事日程議事日程第3号 令和2年3月3日(火)午前10時開議第1.議第19号 令和2年度酒田市一般会計予算第2.議第20号 令和2年度酒田市
風力発電事業特別会計予算第3.議第21号 令和2年度酒田市
定期航路事業特別会計予算第4.議第22号 令和2年度酒田市
国民健康保険特別会計予算第5.議第23号 令和2年度酒田市
後期高齢者医療事業特別会計予算第6.議第24号 令和2年度酒田市
介護保険特別会計予算第7.議第25号 令和2年度酒田市
駐車場事業特別会計予算第8.議第26号 令和2年度酒田市水道事業会計予算第9.議第27号 令和2年度酒田市
下水道事業会計予算第10.議第28号 酒田市議会
の議員その他非常勤
の職員
の公務災害補償等に関する条例
の一部改正について第11.議第29号 酒田市一般職
の職員
の給与に関する条例
の一部改正について第12.議第30号 酒田市水難救助員設置条例
の廃止について第13.議第31号 酒田市消防団に関する条例
の一部改正について第14.議第32号 情報通信技術
の活用による行政手続等に係る関係者
の利便性
の向上並びに行政運営
の簡素化及び効率化
を図るため
の行政手続等における情報通信
の技術
の利用に関する法律等
の一部
を改正する法律
の施行に伴う関係条例
の整理に関する条例
の制定について第15.議第33号 酒田市
青少年指導センター設置条例の一部改正について第16.議第34号 酒田市特別職
の職員
の給与等に関する条例
の一部改正について第17.議第35号 酒田市
監査委員条例
の一部改正について第18.議第36号 酒田市交通安全条例
の一部改正について第19.議第37号 酒田市障がい
のある
人もない
人も共に生きるまちづくり条例
の制定について第20.議第38号 酒田市
福祉型児童発達支援センター設置管理条例の一部改正について第21.議第39号 酒田市子ども・子育て会議条例
の一部改正について第22.議第40号 酒田市
国民健康保険税条例の一部改正について第23.議第41号 酒田市公園条例
の一部改正について第24.議第42号 酒田市営住宅条例
の一部改正について第25.議第43号 酒田市農産物直売・
食材供給施設設置管理条例の一部改正について第26.議第44号 酒田市飛島海
づり公園設置管理条例の廃止について第27.議第45号 酒田市下水道条例
の一部改正について第28.議第46号 酒田市水道事業及び下水道事業
の設置等に関する条例
の一部改正について第29.議第47号 重要な公
の施設
の長期かつ独占的な利用について(酒田市みなと市場)第30.議第48号
地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構中期計画
の認可について ----------------------------- 本日
の会議に付した事件(議事日程
のとおり) -----------------------------
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△開議
○小松原俊議長 おはようございます。 再開いたします。 本日
の欠席通告者は、18番、高橋正和議員であります。 定足数に達しておりますので、直ちに本日
の会議
を開きます。 本日は、お手元に配付いたしております、議事日程第3号によって議事
を進めます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△議第19号令和2年度酒田市一般会計予算外29件
○小松原俊議長 日程第1、議第19号令和2年度酒田市一般会計予算から、日程第30、議第48
号地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構中期計画
の認可についてまで
の議案30件
を一括議題といたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△議案に対する代表質疑
○小松原俊議長 これより質疑
を行います。 通告がありますので、順次発言
を許します。 -----------------------
△進藤晃議員質疑
○小松原俊議長 12番、進藤晃議員。 (12番 進藤 晃議員 登壇)
◆12番(進藤晃議員) おはようございます。 代表質疑前ではございますけれども、このたび
の新型コロナウイルスの感染拡大防止として、本市においても本日より市内全小中学校において、春休みまで臨時休校となりました。教育関係にとどまらず社会全体に及ぼす影響が大きくなっておりますが、今、私たち一
人一
人ができることに最善
を尽くし、感染防止に努めることが大切であり、一日も早い終息
を願っております。 それでは、公成会
を代表いたしまして、令和2年度における市長施政方針と一般会計予算について、通告により質疑
を行います。 平成
の時代が終わり、新しく令和
の時代
の幕開けとなった昨年、丸山市長においては、9月
の市長選挙において見事2期目
の当選
を果たされました。引き続き市政運営
を担うかじ取り役として、本市発展
のために御尽力
を賜りますとともに、市民
の期待も大きいものと思われます。 これまで同様、先人が築き上げた文化、歴史、風土
を継承し、「賑わいも暮らしやすさも共に創る公益
のまち酒田」
を目指すとしていることから、市民協働によるまちづくり
を確実な前進
の下、行っていただければと思うところであり、市民と
の対話
を重視した意見交換やワークショップ、高校生による元気みらいワークショップ、おもてなし市民会議など、市民参画によるまちづくりが着実に成果
を上げているものと思われます。 にぎわいや豊かさが感じられるまちづくり
を創出する人材
の育成から、子育て支援、教育環境
の整備、共生社会
の実現、農林水産業
のほか地域産業
の振興、インフラ
の整備、医療・福祉
の充実、大学と
の連携、芸術文化・スポーツ
の推進、酒田港
を活用した観光やエネルギー集積地
の整備など、多岐にわたって継続した取組が本市発展
の支えとなり成長しているものとうかがえます。 しかしながら、人口減少という大きな課題
を抱え、本市が持続的に発展していくためには、財政と
のバランスが取れた施策が重要になってくるものと思われます。 令和2年度における一般会計
の予算総額は575億円で、対前年度当初比10.4%増と過去最高額となっています。 歳出においては、昨年同様、経費
の節減から3%
のマイナスシーリング
を設定したと
のことですが、主な事業として
酒田駅前周辺整備事業や中町
の新産業会館整備支援、日和山
の旧割烹小幡改修事業、浜田・
若竹統合保育園整備事業など、再開発事業が大きなウエート
を占めています。 一方、歳入においては、市税
のうち個人市民税、固定資産税が前年度と比べ微増であるものの、市税全体では0.1%増と前年並みであり、地方交付税は対前年度比で1.0%増となっています。国庫支出金は80億4,742万円
の前年32.4%、県支出金は41億6,795万円、10.2%増と大きく伸びております。 また、令和元年度におけるふるさと納税が好調であり、過去最高
の18億円が見込まれることから、令和2年度においては13億円
を目標値と設定されていますが、そのほか市有財産
の売却や基金
の有効活用
を図るなど、あらゆる面で財源
の確保に努めなければならないと考えます。 今後も大きな事業が見込まれる中、市民
の声や本市
の直面する課題
を整備し、財政状況
を勘案しつつ、より効果的、また、効率的な市政運営が求められるものと思われます。 改めて、(1)として、市長2期目における令和2年度市長施政方針と一般会計予算編成に当たって
の特徴と考え方
を伺います。 次に、(2)未来
を担う人材について伺います。 さきにも述べたとおり、市民参加による協働
のまちづくりとして、様々な課題についてワークショップが開催されていますが、今後も地域
の課題解決に向け、さらなるバージョンアップされたワークショップ
の開催から次代
を担い地域
を支える人材が育つこと
を願うものであり、対話
を進める上で、発言
を促し意見
を整理するファシリテーションと、多様なメンバーや組織
の活動
をつなぎ、協働による課題解決
の実践
を仕掛けることができるコーディネーションは重要な役割
を果たすことから、
地域共創コーディネーターの養成は、より建設的な意見による話合いができるものと期待されます。 さらに、課題解決やニーズへ
の対応として、市民団体と行政による相互提案型協働事業
の試行と検証
を行うとしておりますが、どのような課題に対し、構成メンバーや手法等、具体的に示すこと
のできるものがあればお伺いいたします。 続いて、本市唯一
の大学である東北公益文科大学とは以前より連携したまちづくり
を行っているところですが、公立化
を目指すとした中で、本市が果たすべき役割と目的について考え
を伺います。 平成30年に、本市では酒田市文化芸術基本条例
を制定するとともに、酒田市文化芸術推進計画
を策定し、文化芸術によるまちづくり
を推進するとしています。また、次代
を担う子供や若者
の文化芸術活動
の充実
を図るとしており、東京オリンピック・パラリンピックに合わせ開催される2020国際子どもと舞台芸術・未来フェスティバル
の一環として海外
の劇団
を招聘するとしておりますが、目的と内容について伺います。 (3)地域産業
の強化と経済
の活性化について伺います。 酒田市
産業振興まちづくりセンター、通称サンロクでは、つなぐ
をテーマに生産者と販売者
のマッチングによる販路拡大や、創業・人材育成支援
のほか、コワーキングスペースによるビジネスサポート
を行うとともに、セミナーなど
の開催により情報交換や交流
の場として地域産業
の強化につながっています。さらなるつながり
の強化として、サンロク内に
コミュニティマネジャーを新たに配置すると
のことから、運用と期待する効果について伺います。 また、本市
の重要な産業である農林水産業についてですが、いずれも高品質により高い付加価値
を創出するものであり、生産者
の所得向上と安定経営が望まれます。特に、農産物
の輸出による販路拡大は、近年、果樹
のほか啓翁桜が販路
を伸ばしておりますが、やはり米
の販路拡大として薫蒸上屋
を活用した酒田港から
の輸出について取り組むべきと考えますが、所見
を伺います。 水産業については、「いか
のまち酒田」としてイベント
の開催やスルメイカ
の酒田港へ
の水揚げに対し支援
を行っておりますが、いか
のまち酒田戦略会議
を立ち上げ、商工業から観光まで幅広い分野で取組
を展開するとしていることから、具体的な構想について伺います。 (4)移住定住・交流人口
の拡大に伴う都市機能
の強化について伺います。 昨年に引き続き本年においても、住みたい
田舎ベストランキングで本市は高い評価
を受けています。また、食文化においてもラーメンや日本酒などは人気があり、イベント
の集客においても高いことから、これら
をツールとして酒田
の魅力
を発信し、交流人口
の拡大から移住定住へと結びつけることができればと思われます。酒田で暮らすことへ
の情報発信強化と生涯活躍
のまち構想、それぞれ
の手法、進捗状況など、詳しい内容について伺います。 観光においては、酒田港へ
のクルーズ船
の寄港が年々増加しており、町なかで
のにぎわい創出につながるとともに、昨年初寄港した
MSCスプレンディダや
ダイヤモンドプリンセスの乗客から
のアンケートによると、本市
のおもてなしはどこ
の港よりも高く評価されています。 しかし、残念ながら
新型コロナウイルスによる感染が広がりつつあることから、4月18日寄港予定
のダイヤモンドプリンセス、8月3日に初寄港が予定されていたノルウェージャン・スピリット
の運航が中止となっています。感染
のリスク
を避けるため、全国各地でイベント
の中止や縮小する動きが起きており、観光振興のみならず経済や社会に与える影響も大きく、日々深刻化する状況であることから、本市
の対応として、感染者並びに予防対策と中小小規模事業者などに対する経済対策について伺います。 続いて、昨年8月より庄内と成田空港
を就航したジェットスター・ジャパンについてであります。 会派においてジェットスター・ジャパン
を昨年10月末に訪問し、片岡社長と
の意見交換
の機会
をいただきました。その際、片岡社長によると、東北地方初となった庄内空港へ
の乗り入れは、庄内地域
の熱心なアプローチと協力があったからこそ就航
を決意したとしています。また、庄内地域
の観光資源はポテンシャルが高いものの広く伝わっていないと分析しており、ジェットスターユーザー
の65%が30歳以下であることや、80%以上がレジャー、観光目的であることから、インフルエンサーなどにより庄内
の観光や魅力
をアピールし、新しい旅行者
の流れ
をつくるとしています。 今後、通年運航
を維持するためには冬期間がチャレンジであり、自社において搭乗率アップへ
の取組
を行っていくものの、引き続き協力と支援
をお願いしたいと
のことから、本市においても利用促進に向けた取組が1日2便化
の可能性につながるものと思われます。 都市機能
の強化として、空港整備による新路線
の開設や増便化、また、港湾
の整備と利活用、道路・鉄道
の高速化といったインフラ整備により、連携した相互
の関係から様々な選択や組合せによる交通手段
の可能性
を広げ、新たな
人や物
の流れ
をつくり、経済
の発展のみならず観光や移住定住へとつながるものと思われますが、今後
のインフラ整備
の取組について伺います。 次に、(5)生きがい
を創り暮らしやすい街づくりについて伺います。 今年は、世界的なスポーツ
の祭典である東京オリンピック・パラリンピックが開催される年であり、本市においては、ニュージーランドと
のホストタウン登録からトライアスロン競技
のサポートと応援
を行っています。 また、昨年10月には
共生社会ホストタウンの登録が行われ、パラリンピック
を機会に共生社会実現に向けた取組
の推進が期待されます。共生社会実現に向けた活動として、
ユニバーサルデザインのまちづくりや心
のバリアフリーについてどのような取組
を行っていく
のか伺います。 また、新設される障がい児ほっとふくしサービス事業と、拡充される障がい者ほっとふくしサービス事業
の内容について伺います。 さらに、新しく建設中である浜田・若竹統合保育園は、
子育て支援センターを併設し、保護者
の多様化する働き方やニーズに応えるとしていることから、どのような対応と運用になる
のか伺います。 (6)地域連携による安全・安心
の街づくりについて伺います。 3月1日に
亀ケ崎コミュニティ防災センターが竣工し、今後、地域
のコミュニティ活動と防災
の拠点として機能していくものと思われます。 近年は、地球温暖化などによる自然災害が増加しており、身近なところで大雨や台風災害
のほか、川
の増水による氾濫
のおそれが心配されます。本市においては、市民主体
の避難所運営訓練による総合防災訓練など
の実施から、自助、共助による防災意識が確実に向上しているものと思われます。 今後は、防災に限らず人々
の生活基盤
を支える地域
の重要性が一層高まるものと思われ、地域住民がつながり支え合う組織とした自治会や地域コミュニティ
の役割が重要になってくるものと思われます。住み慣れた地域で生活
を送るためには、地域住民や地域
の多様な主体が生活
を支え合う地域共生社会
の実現が求められます。 八幡、松山、平田地域においては
過疎地域自立促進計画を策定し、地域
の特色や資源
を生かしたまちづくりに取り組むとしておりますが、八幡地域における
日向コミュニティセンター、松山地域
の南部コミュニティセンター、また、飛島
のマリンプラザ
の改修、それぞれ
の内容と目的について伺います。 (7)魅力と賑わい
を創出する拠点づくりについて伺います。 中心市街地活性化
の取組である再開発事業が段階的に進められています。念願であった駅周辺整備事業は順調に工事が進んでおり、中核施設となる公共施設
の酒田コミュニケーションポートは、図書館施設
のライブラリーセンター、カフェ、観光情報センター、広場、駐車場、バスベイで構成され、本年11月には一部先行オープンするとしています。 中町地区については、老朽化した産業会館
の建て替え工事が始まろうとしており、来年オープンする予定です。 日和山地区においては、旧割烹小幡改修事業により、飲食も含め新たな観光スポットとしてにぎわうものと思われますし、港エリアについては、さかた海鮮市場など、みなとオアシス
を活用したにぎわい
の創出に努めるとしています。 山居倉庫については、史跡指定
を目指しつつ、周辺である酒田商業高校跡地
の整備
を関連づけて、にぎわい
の拠点として開発が進められる予定となっています。 いずれ
の5つ
のエリアも、観光によるにぎわい
の拠点として交流人口
の拡大が期待されるとともに、市民
の憩いや交流
の場として重要な拠点になるものと思われます。お互いが単独で機能するだけでなく、各エリア
の連携による相乗効果
を期待するものであり、文化、歴史
のストーリー性による関連づけた取組が魅力あるにぎわい
の創出につながるものと思われますが、本市
の考え
をお伺いし、1回目
の質問といたします。 (丸山 至市長 登壇)
◎丸山至市長 進藤議員から代表質疑
を賜りました。私
のほうからお答え
を申し上げたいと思います。 まず最初に、令和2年度
の市長
の施政方針と予算編成について幾つか御質問がございました。順次御答弁申し上げたいと思います。 まず最初に、市長2期目における施政方針と一般会計予算
の特徴と考え方ということでございましたけれども、進藤議員に全ておっしゃっていただいた
のかなという思いで聞いておりました。 繰り返しになりますが、少しお話し
をさせていただければ、令和2年度
の一般会計予算案
の特徴、これは国による社会保障制度
の拡充による保育所等入所扶助費等
の大幅な増ですとか、まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく取組に加えまして、議員も御指摘にございましたけれども、本市
の投資事業、これが非常に多く重なったということもありまして、また、これに連動する形で国や県
の支出金及び市債
の歳入が多く膨れ上がったということもございまして、過去最大
の予算規模となったものでございます。 本市は、引き続き厳しい財政状況にはございますけれども、今も述べましたように、これまでにない大きなプロジェクト、これは駅前
の周辺整備ですとか、産業会館
の整備ですとか、旧割烹小幡、浜田・若竹
の統合保育園
の整備などなどでありますが、こういった大きなプロジェクト
の取組に加えて、市民生活
の向上に配慮した必要な施策
を実現するために、実は各部へ
の枠配分、予算
の枠配分と、それから3%
のマイナスシーリング
の併用という形で予算要求方式
を今年も導入いたしました。 この結果、各部において既存事業
の見直しが促され、その結果として、類似事業
の統廃合も促進されたものとこのように考えております。 また、各部長が部内
の各課長と、各課長が各担当と、それぞれ予算要求内容
のすり合わせ
を念入りに行っていただきまして、その結果として、今回
のような予算編成が組めたとこのように理解しております。 大変厳しい財政状況
の中でも、先ほどふるさと納税
の話もございましたが、寄附金
の歳入13億円
を見込んでおりまして、このふるさと納税が好調だということについては非常に大きなプラス要因になったと考えております。 引き続き、財政運営に当たりましては中期財政計画に掲げた目標値
を目指して、税収増
を意識した施策
の展開、これは企業
の立地ですとか、あるいは民間活力
を導入することによって固定資産税や市税
の収入増
を図るといった意味で
の税収増
を意識した様々な施策
の展開、それから、成果
を重視した事務事業
の見直し、さらには市債、借金ですね、市債発行額
の抑制ですとか、あるいは既存
の借金
の繰上償還などによる市債残高
の縮減、さらには貯金に当たります財政調整基金や市債管理基金
の確保などに積極的に取り組んでいって、財源確保に努めながら、市が抱える課題
の解決に向けて、適切に市政運営に取り組んでいきたいとこのように考えているところでございます。 それから次に、(2)未来
を担う人材について
の御質問が幾つかございました。 まず、相互提案型協働事業についてでございますが、相互提案型協働事業は、総合計画に掲げます「協働
の芽吹きとなる市民参加があふれるまち」、この実現に向けて、市民参加、市民協働
を推進するため
の施策として導入
をこれまでも検討してきたものでございます。 これまで、議員
の御質問
の中にもありましたけれども、市民参加、市民協働
の形として元気みらいワークショップ等々
の事業はやってきたわけでございますが、各種団体や個人から提案
を受けて、そしてそれ
を市
の施策として具体化してきたケースは現実的にはあったわけでございます。 一例
を挙げますと、商工会議所
の青年部
の皆さんからは、外航クルーズ船
の寄港時に高校生
の自転車
を活用したレンタル自転車事業、これが提案
をされまして、担当部署とともに取り組んできております。また、飛島
の海岸漂着ごみについては、NPOや島民、山形県、市が協働でクリーンアップに取り組んできたところでございます。 これまではこういった事業、それぞれ担当課で個別に対応してきたところでございますけれども、こういった取組
を踏まえて、市
の施策としてしっかりとした制度構築
を図ろうという
のが、今回
のこの相互提案型協働事業
の中身でございます。 この事業では、NPOや公益的な活動
を行っている団体が取り組んでいる地域課題や、本市
の総合計画
を実現するため
の施策について、相互に課題や施策
を提案し合って、企画立案
の段階から事業実施
の段階まで、双方
の強みや専門性
を生かして、地域課題
の解決や市民サービス
の向上、さらには総合計画
の目標達成につなげたいとこのように考えているものでございます。 酒田市としては、関係する部署
の職員が加わりながら、企画立案や事業
の周知、それから運営面で
の役割分担など、ただ単に補助金
の交付だけに終わらないで、お互いに主体性
を持って、対等な立場に立って、団体とともに事業
をつくり上げていきたいとそういう狙い
を持っております。 差し当たって、来年度でございますが、制度化するため
の試行としてモデル的に取り組む予定であります。具体的なテーマや協働先、相手方ですね、協働する相手方について、それからその手法については、今、検討中でございますけれども、テーマとして、具体例として挙げれば、海ごみ
の問題といった環境保全
の関係、それから子育て支援など
の様々な事業、こういったもの
をテーマに、2つ程度、2事業程度、協働で取り組んでいければなとこのように考えているところであります。 協働先、相手方については、来年度は公募はせずに、市内で活動している団体
の中から個別に選定する予定でおります。 団体と行政は違った特性
を持っておりまして、その特性
をお互い理解
をして、強み
を生かすことができれば効果的な事業となるものと考えております。反面、特性
の違いが事業
を運営する上で支障となることも考えられます。あくまでも来年度はモデル的に試行
をするということで、団体と行政が協働して行う上で
の利点や問題点など
を洗い出して、今後
の制度設計に反映すること
を目指していきたいとこのように思っております。 また、先行し取り組んでいる他自治体
の制度や問題点等も検証しながら、本市
の実情に沿った制度となるように検討していきたいと考えております。 次に、東北公益文科大学
を公立化する目的、酒田市
の関わりについて
の御質問がございました。 東北公益文科大学
の入学者数はここ数年、定員、これは235名でございますが、定員が確保されて経営的にも順調と言えるところでございますが、今後、18歳人口が減少していく中で、地方
の私立
の文系大学における学生確保は一段と厳しくなっていくものとこのように予想されております。したがって、今後とも順調な経営で推移できるという保証は全くないという厳しい捉え方
を私はしております。 また、公設民営
の大学として開学された大学
のほとんどが、学生確保や経営が困難になった状況
を受けてから公立化されておりますけれども、そのような経営が困難になった状況で議論
をする
のでは手後れになってしまう可能性がある
のではないかとこのように考えております。 中長期的な視点で、今後も安定的に学生
を確保して、若者が集まる地域
の拠点として東北公益文科大学
を存続させていくためには、経営が順調である今だからこそ、積極的に公立化
を検討する必要があるとこのように考えております。 また、公立化に向けて本市がどう関わっていくかという点につきましては、東北公益文科大学
の開学
の際でありますが、本市が積極的にその誘致活動
を行った経緯があるわけでございます。したがって、酒田市にそれが実って立地しているわけでありますけれども、この公立化に向けた議論につきましても、やはり庄内地域
をリードする役割、これは酒田市は当然持ってしかるべきとこのように考えております。 私としても、大学
の理事長職務代理者として
の立場もございますので、そういった意味では、大学
の設置者であります山形県、それから庄内
の2市3町と
の連携
を一層深めながら、このことについては議論
を前に進めていきたいと、このように強い思い
を持っているところでございます。 それから、2020国際子どもと舞台芸術・未来フェスティバル
の目的と内容についてというお尋ねでございました。 このフェスティバルは、世界
の多様な舞台芸術作品に全て
の子供たちが触れ合うことができる社会
を継続的に創出していくこと
を目指して、4月から7月まで
の3か月間にわたって日本全国で開催
をされるものでございます。 本市においては、7月4日土曜日でありますが、カナダ
の劇団
を招聘して、「レオ
の小さなトランク」という作品
の公演
を、主に子供たち
を対象に希望ホールで開催する予定でございます。この公演
の特徴は、英語で
の上演となりますけれども、言葉が分からなくても楽しめるパフォーマンスが見どころでございまして、非言語作品、いわゆるノンバーバル作品と言われるものでございます。 この事業は、文化
の祭典でもあります2020東京オリンピック
の開催に合わせて、酒田市文化芸術基本条例及び酒田市文化芸術推進計画に基づいた社会包摂と育成という概念、この方針によりまして、次代
を担う子供たち
の豊かな感性や創造性
を育むとともに、海外作品に触れることで多様性
を認め合い、自分たち
の住んでいる地域
の再発見につながること
を目指して実施するものでございます。 本市在住
の外国
人や障がい
のある方など、日頃希望ホールに足
を運ぶ機会
の少ない市民
の皆さんに対しても招待券
を配布するなど
の対応
を考えていきたいとこのように考えております。 次に、(3)地域産業
の強化と経済
の活性化について
のお尋ねがございました。 サンロク内に新たに配置します
コミュニティマネジャーの目的、運用、期待する効果ということでございましたけれども、
産業振興まちづくりセンター、サンロク
のコワーキングスペース
の会員は、令和2年1月末現在で114
人となっております。一般
の人が84
人、学生が30
人という内訳でありますけれども、本年度
の利用
の状況は延べ2,143
人となっているところでございます。また、サンロクが開催
をいたします様々なセミナー等には2,119
人が参加
をしている状況でございます。 こうしたサンロク
の利用者
をサポートして、ビジネスに結びつけたり、参加者
のコミュニティ
をつくり新たな可能性
を引き出す機能があれば、これまで以上にこのサンロクが利用者にとってビジネスに発展する場所になるとこのように考えております。 そのために、現在、コワーキングスペース
の受付業務
を担うスタッフ職員、2名いるわけなんですが、そのうち
の1名
をコミュニティマネジャーとして、これまで
の受付業務だけでなくて、サンロク利用者
の世話役
を務めたり、コンシェルジュという存在がいるわけですけれども、そのコンシェルジュにつなぐビジネスサポート、それから、個人で活動するデザイナーですとか翻訳家など
のフリーランス
のコミュニティづくりや交流イベント
の企画、様々なプロジェクト
のまとめ役
をする、これが
コミュニティマネジャーの役割とこのように考えております。 この
コミュニティマネジャーがサンロク
の利用者
の潤滑油となって、異業種間
の交流
を活発化し、サンロク発
のビジネス
を創出する場にすることで、本市
の新しい産業
を生む拠点となる
のではないかとこのように考えているものでございます。 次に、米
の販路拡大と薫蒸上屋
を活用した酒田港から
の輸出について
のお尋ねでございました。 農産物
の輸出拡大につきましては、酒田地区農産物輸出推進協議会という組織がございまして、この中で官民一体となって取り組んでいるところでございます。 また、先ほど申し上げましたサンロクもその役割
を果たしておりまして、特に昨年11月でございますが、試験輸出という形で袖浦農協
の庄内柿
を、都内
の商社であります株式会社世界市場と連携
をして、酒田港からイオン香港へ試験販売
をしたところでございます。このとき
の柿
の輸出量は約3.5t、販売価格は2個入りで約520円でございました。来年度は試験から本格輸出に向けて取り組んでいきたいとこのように考えております。 そこで、その米
の輸出についてでございますが、酒田地区農産物輸出推進協議会
を中心に取り組んでおりまして、私自身も薫蒸上屋
の有効利用ということと、酒田港
の活用、これにつきましては、せっかく酒田にある大事な資産ですので、これにこだわって、この米
の輸出についてはぜひ前に進めていきたいと考えております。 そのような中で、庄内みどり農協と取引があります、神戸で米
の卸業と中国へ
の米
の輸出
を手がける会社があるんですけれども、その会社から酒田港
の薫蒸上屋
を活用したいと
の要請が本市にあったところでございます。このため、施設管理者であります山形県港湾事務所に話
をつないで、この薫蒸上屋
の活用について、今、検討
をしていただいているところでございます。 このほか、昨年11月に日本酒
の輸出
を行った中国
の河北省唐山市、友好都市でありますが、この唐山市
の神鷹有限公司、神鷹グループへ
の米
の輸出販売
の検討ですとか、それから、ロシアやベトナムへ
の啓翁桜
の輸出
の試みなど、様々な今、挑戦
をしているところでございます。 しかしながら課題もございまして、例えば米
の輸出であれば、天童市にあります精米工場、これパールライス系
の精米工場があるわけなんですが、こちらについては、中国に輸出
をするためには中国から
の工場
の認定が必要であったりするわけですが、まだ認定がいただけていないということになります。これがいただければ、県内
の米
を天童で精米して、酒田
の薫蒸上屋から中国に輸出できるわけですが、現状それがかなわないという状況でございます。こういった乗り越えなければならない課題も幾つかございまして、それ
を一つ一つクリアしながら取り組んでいきたいとこのように考えております。 次に、「いか
のまち酒田」
の推進に向けて、いか
のまち酒田戦略会議について具体的な構想や取組という御質問でございます。 令和元年度
の本市へ
のスルメイカ全体
の水揚げ量は1,221t、対前年度比で65%と非常に厳しい状況になっております。全国的に見ても歴史的な不漁でありまして、そのような中にあっては、漁業者
の奮闘もあり、ある程度
の水揚げとなったとこのように理解はしております。 このような厳しい状況
の中でどのように漁業者
をバックアップして、いか
のまち酒田
をこれからもっともっと前に進める
のかというところでは、悩んだところもあったわけでございますが、まずはスルメイカ
の資源管理
を行いながら、その持続的な利用に向けて取り組んでいくことが重要だと
の結論に至ったところでございます。 また、漁業者
の安全操業
の確保も大事でございまして、新たな支援策として、山形県とともに中型イカ釣り船へ
の新規格
の無線機
の取付支援
を行うこととしております。 さらに、新たに立ち上げるいか
のまち酒田戦略会議では、出航式や前夜祭イベント
の開催、それから大消費地であります首都圏へ
の情報発信と誘客促進
を図る取組など、年間
を通じた全体的な企画
を立案して運営する組織と位置づけて、2月27日に1回目
の会議
を開催したところでございます。 かつてない深刻な不漁
の中で、これまで以上に漁業者
を支援するためにも、スルメイカ
の持続的な利用と、いか
のまち酒田
のブランディング、この両輪で本市水産業
の活性化
を図っていきたいと考えておりますし、そのために、このいか
のまち酒田
の戦略会議、有効に機能するように、我々としても支援
をしてまいりたいとこのように考えております。 次に、(4)移住定住・交流人口
の拡大に伴う都市機能
の強化ということで、情報発信強化、それから生涯活躍
のまち
の手法と進捗状況について
のお尋ねでございましたが、酒田で暮らすこと
の情報
の発信につきましては、これまでも若者向け
の移住専門誌
の「TURNS」という専門誌ですとか、子育て施設等に配架されるフリーマガジン「ハッピー・ノート」、こういったフリーマガジンもあるんですが、こういったものに酒田市
の情報掲載
を行ったほか、移住ガイドブック
を作成して、首都圏各所や夏休み帰省期間中
の高速バスへ設置
を行っておりまして、移住情報
をまとめた酒田市
のポータルサイトもアクセス数が増えてきているとこのような現状にございます。 また、生活クラブ生協へは、集会等で酒田
の情報
を発信したり、生協
の組合員が酒田
を訪問取材したレポート
を生活クラブ生協
のホームページに掲載
をしたりしていただいております。 こういった取組も、実は住みたい
田舎ベストランキングで高い評価
を得たものではないかなと思っておりますが、今回
の雑誌で
の住みたい
田舎ベストランキング、雑誌で
のランキング上位入賞につきましては絶好
のPRポイントだとこのように考えておりまして、首都圏で
の移住相談会ですとか、酒田市役所東京吉祥寺テラスでPRしたり、あるいは生活クラブ
の集会などでも紹介
をして、移住
を考えている方からは強く関心
を持っていただいたところでございまして、今後もあらゆる場面で、酒田
の魅力
をPRする場で、この今回
のランキング
を活用してまいりたいとこのように思っております。 また、上位入賞した際
の、「田舎暮らし
の本」という本でございますけれども、あそこには実は、移住定住用
の空き物件なども掲載されている雑誌なんです。酒田市
の空き物件などについてもそういった形で発信できたらなと思っておりまして、今後は酒田市
の空き家等ネットワーク協議会とも連携
をして、移住定住
の働きかけ
の強化
をしていきたいとこのように考えております。 今回
の田舎暮らしで
の入賞、様々なメディアに取り上げていただきました。多く
の方から酒田はやはりよいところだと認められておりますし、大変うれしいというそういう声も市民
の皆さんから聞いているところでございます。ぜひ、市民
の皆さんからはこのこと
を誇りに思っていただいて、酒田はいいまちだということ
をもっともっと外に発信していただければ、これから
のいろんな活動に大きな力になるとこのように考えております。 次に、生涯活躍
のまち構想についてでございますが、拠点
の整備運営
を民間活力による推進に期待
をしておりまして、それ
を担う事業主体
を公募選定したいと考えているところでございます。より実現可能な事業とするために、拠点候補地であります消防本署跡地の利活用についてサウンディング型
の市場調査
を実施したところ、
説明会には7者、それから個別対話には4者から参加
をいただいたところでございます。 個別対話に参加した4者からは、一定
の条件
を示しながらも、本事業
の実現可能性についてはあるとされたところでございます。条件については、土地
の契約方法及び酒田市
の関与、支援について意見
のあったところでございます。各事業者からは、より具体的なアイデアやノウハウについて
の提案がございましたが、その中身につきましては知的財産
の保護
の観点から非公開とさせていただいております。 今後は調査結果
を踏まえて、公募条件
の仕様
を検討して事業者公募
を実施する予定であります。本事業
の推進に当たっても情報発信
を強化して、本市で
の様々な活動に関わり
を持つ機会
を創出し、参加意欲
の高い移住者
の獲得に向けて取り組んでまいりたいとこのように考えております。 それから次に、
新型コロナウイルスに対応した予防対策から経済対策まで、一連
の質問がございました。 まず、予防対策
のほうからお話ししたいと思いますが、本市
の新型コロナウイルス感染症
の予防対策については、これまで対策会議などで対応
を検討し、手洗いあるいはせきエチケットや日常
の予防対策など
を呼びかけるチラシ
の自治会回覧、それから貼り紙、ホームページなどへ
の掲載により予防啓発
をしてきたところでございます。 2月26日には酒田市
新型コロナウイルス感染症対策本部
を設置いたしました。深刻さ
を増す国内
の感染状況に対処するために、私
を本部長とする対策本部会議
をこれまで4回にわたり開催して、3月2日には感染予防に対する市
の対応方針
を策定したところでございます。具体的には、大人数が集まる市主催イベント等
の中止、延期や、他団体へ
のイベント自粛
の呼びかけなど
を行うほか、国
の要請に伴って小中学校
の休校
を実施するなど、徹底した感染拡大防止
のため
の措置
を行っていくこととしているものでございます。 また、市
のホームページでは、新たに
新型コロナウイルス感染症に関して緊急情報
の欄
を設け、関連情報
を一括して掲載
をしているところでございます。日頃
の予防対策はもちろん、これまで
の市
の対応や学校
の臨時休校
の情報など、市民が必要としている
新型コロナウイルス感染症に対する様々な情報
を見やすいようにまとめて掲載
をしております。市民が求める情報
を積極的に提供していくとともに、日々変化する国内
の状況
を注視し、感染状況に応じた的確な対応
を実施していきたいと思っております。 その上ででありますが、感染者が発生した場合でありますけれども、風邪
の症状や、37.5℃以上
の発熱が4日以上続いており強いだるさ、倦怠感や息苦しさがある方は、庄内保健所が設置している帰国者・接触者相談センターへ電話で相談
をしていただきたいとこのように思います。相談
を受けた帰国者・接触者相談センターにおいて相談者
の感染が疑われる場合は、県内に13か所設置されております帰国者・接触者外来
の受診につなげられ、山形県衛生研究所で実施する検体検査によって陽性とされた場合は、感染症対策
の設備が整っている感染症指定医療機関に入院となるものでございます。 なお、山形県によりますと、山形県衛生研究所で
の検査で県内1例目
の陽性とされた場合には、検体
を国立感染症研究所に送り、ダブルチェックにより感染
を判定するとこのように聞いております。 当面
の対応方針
の中でも述べている
のでございますが、感染拡大期及び蔓延期等には、日本海総合病院
を中心とした地域
の入院機能
を維持するとともに、医療
を支えている人材
を守ることが大変重要になってまいります。県などから政府
の基本方針に基づき具体的な要請があった場合には、地区医師会、薬剤師会等
の関係団体及び庄内保健所や庄内町、遊佐町等
の近隣自治体と協議
の上、対応
を検討していきたいとこのように思っております。 それから、経済対策ということになりますでしょうか、
新型コロナウイルスが地域経済に与える影響については、市が実施
をした業況調査などによりますと、市内製造業では、原材料
を中国
をはじめとするアジア諸国から輸入したり輸出している企業や、主に中国で販売する商品
を製造している企業があるため、今後、原材料不足ですとか売上げ
の減少あるいは生産
の抑制、雇用へ
の影響が出る可能性がございます。また、市内
の飲食業や宿泊業では、国内外から
の団体ツアー
のキャンセルや学校
の卒業謝恩会や各種会合
のキャンセル、観光施設やタクシー利用者
の落ち込みなどが懸念
をされます。 本市としては、地域経済
の今後
の動向に注視し、セーフティーネット保証など
の中小企業対策や雇用調整助成金
の拡充など、国
の経済対策に合わせて、東日本大震災
のときに実施した融資制度
の創設や利子及び保証料補給制度
の創設など、経営
の安定
を図る施策
をしっかりと検討していきたいとこのように考えているところでございます。 次に、ジェットスター
の関係
を例に取りまして、今後
の交通インフラ
の整備
の取組について
の御質問がございましたが、空港整備や港湾
の整備、それから道路、鉄道
の高速化等々、本市
のインフラ整備につきましては、山形県や国土交通省に対して、酒田市
の重要事業要望ですとか庄内開発協議会によります山形県庄内地方重要事業要望として、要望活動
を毎年活発に行ってきているところでございます。 重要な社会インフラ、交通インフラ
の整備など、広域的な諸課題へ
の取組に当たりましては、思うところ、私としては山形県
の姿勢が極めて重要でありますことから、今後とも早期実現に向けては山形県と
の連携強化
の取組、これ
をやはり進めてまいりたいとこのように思っております。 具体的には、要望活動
の手法として、地元選出
の5名
の県議会議員
の皆様に要望内容
の説明をしっかりと行った上で、本市
の立場について、それから住民
の要望について理解
を深めていただいて、まさに行政と県会議員と市議会と、住民
の経済界も含めてですけれども、協働体制でその後
の県知事要望等
の様々な重要な要望
の場に臨んでいければとこのように考えているところでございます。 次に、(5)生きがい
を創り暮らしやすい街づくりについて、
ユニバーサルデザインのまちづくりや心
のバリアフリーについて
の取組
の御質問でございましたが、障がい
のある
人もない
人もお互いに基本的人権、それから尊厳
を認め合って、共に生きること
のできるまち
を目指して、障がい
のある
人もない
人も共に生きるまちづくり条例
を今回
のこの議会に上程
をしているところでございます。 本条例
の理念に基づいて、全て
の市民が障がい
の特性に応じた適切な配慮について学び、心
のバリアフリー
を実践していく必要があると考えております。そのこと
を広く市民にお知らせしていくために、市
の広報やホームページへ
の掲載、イラスト
を用いたパンフレット等
を作成して周知啓発
を行い、地域共生社会
の意識
を醸成させていきたいとこのように考えております。 障がい
のある方などが援助や配慮
の必要なときに支援してくれる
人と
をつなげるヘルプカード、これについて、山形県が推進するヘルプマークとともに普及
を図っていきたいとこのように思っております。また、心
のバリアフリー推進ステッカー等
を作成して、協賛する商店や事業所に掲示し、おのおのができる支援
を行ってもらうなど、心
のバリアフリー
を地域に定着させる取組について、現在検討
をしているところでございます。
ユニバーサルデザインによるまちづくり
の推進につきましては、山形県みんなにやさしいまちづくり条例等に指針が示されておりまして、本市におきましても、施設等
の新設時には多目的トイレ
の設置や障がい者等
の駐車スペース
の整備、既存
の施設においては段差解消
のため
のスロープ
の設置など、その指針に基づいて整備
を行っているところでございます。 それから、新設される障がい児ほっとふくしサービス事業と、拡充される障がい者ほっとふくしサービス事業について、至った経緯と内容について
の御質問でございました。 障がい児ほっとふくしサービス事業は、障がい児が様々な福祉サービス
の利用や福祉用品
の購入助成、移動支援
の助成
を受けることで、社会参加する力
を身につけ、自立して将来にわたって地域で安心して生活
を送ること
を目的に、令和2年度から新設するものでございます。 交付額は1万8,000円でございまして、対象は身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳
のいずれか
をお持ちで20歳未満
の方となります。内容としては、紙おむつ
の購入やタクシー
の利用ができる障がい者ほっとふくしサービス事業
のメニューに、サービス利用者が増加しニーズが高い放課後等デイサービス
を加えたものになっております。 障がい者ほっとふくしサービス事業は、利用されている障がい者団体から増額
の要望があったことや、県内他市
の類似事業と
の均衡
を図ったことで、交付額
を9,000円から1万2,000円に拡充し、利用できるメニューに市役所1階
のカフェ、え~るで
の利用料金ですとか、住宅福祉機器購入費用、それから防災ラジオ購入費用など
を追加しているものでございます。 この障がい児ほっとふくしサービス事業と障がい者ほっとふくしサービス事業、この2つ
の事業について、市
の広報やホームページで掲載し、窓口
の説明などを通して広く周知
を図っていきたいとこのように考えております。 次に、浜田・若竹統合保育園
の運用とメリットについて
の御質問がございました。 浜田・若竹統合保育園は、市街地にある2つ
の公立保育園
を統合して令和3年4月
の開設
を目指し整備
を進めております。これまで保護者ニーズが高いにもかかわらず実施できていなかった事業
を、保育士等
の人員
を効率的に活用して実施していきたいと考えております。 その1つとして、浜田・若竹統合保育園に併設する
子育て支援センター棟に特別保育室
を設置して、一時預かり事業と休日保育
を実施する予定でございます。 保護者
のニーズ調査や保育所、認定こども園など幼児教育、保育に携わる関係機関から要望が多かったこの一時預かり事業でございますが、この一時預かり事業は、保育所等に入所する前
の児童
を一時的に預かるもので、保護者
の求職活動や通院など
のほか、保護者
のリフレッシュにも利用できるため、就労支援や子育てに負担感
を持つ保護者
の負担軽減につながるものとこのように考えております。 民間立保育所等で実施や継続が難しくて、公立保育園で
の実施が求められておりました休日保育、これにつきましては、日曜や休日などに保護者
の就労など
の理由で保育
の必要性がある場合に利用できるもので、多様な働き方に対応できる体制が整うものとこのように考えております。 併設される
子育て支援センターでございますが、保育所等に入所する前
のゼロ歳児から乳幼児が多く利用しておりまして、子育て相談員が育児相談に応じたり、遊び
の提供
を行ったりする場所
のために、市内
のほか
の子育て支援センターもそうなんですが、保護者と子供さんたちが気軽に立ち寄れる場所として大変評価
をいただいているところでございます。 今回、この統合保育園に設けます新たな
子育て支援センター、その中にあるホールは、休憩、食事
のスペースですとか、あるいは親子
の関わり
を学ぶ対話型
の講座、ペアレントプログラムというプログラムですとか、あるいは妊婦と産後間もない保護者と乳幼児が触れ合ったり、育児や保育に関する相談ができるぎゅっとサロンといったサロンなど
の事業
を実施するイベントスペースとして活用
をしていきたいとこのように考えております。 また、
子育て支援センター棟は、災害時に妊婦や生後間もない乳児と産婦向け
の福祉避難所として対応できることも大きな特徴と言える
のではないかなとこのように考えております。 次に、(6)地域共生社会
の実現に絡めてということですが、安全・安心
のまちづくり
の中で、八幡、松山、平田、そして飛島
の関係
の各施設
の改修内容についてお尋ねがございました。 八幡
の日向地区では、住民
の居場所づくり、交流人口
の拡大
を目指して、昨年7月に日向里かふぇをコミュニティセンター内にオープン
をいたしました。オープン後は地域
の方々だけでなくて、鳥海山や玉簾の滝
の途中にあるという立地条件もあって、市内外から多く
の方が訪れて、今年1月までに来客者数は約6,700
人となり、日向地区
の活性化に大変大きく寄与
をしているものとこのように考えております。 日向里かふぇを実際に運営する中で、食事
の調理はコミセン
の調理室
を使用しているんですけれども、飲食スペースと調理場所が離れておりまして、動線的に不便な状況にあることですとか、一般
の料理教室など
の使用に制約が出ることなどから、飲食スペースに隣接する旧小学校
の給食室
をカフェ
の調理室として改修
をして、必要な厨房機器
を配備することで効率化、省力化
を図るものであります。併せて消防設備についても整備するものであります。 松山
の南部地区でございますけれども、ここは平成29年度から地域づくり推進モデル事業に取り組んでおりまして、その中で地域
の課題や地域
の強み
を生かした活性化策など話合い
を続けてまいりましたが、特産農産物でありますそば
を活用して、新たな地域
のにぎわいづくり、高齢者
を支え合う活動に取り組み始めているところでございます。 そこで、
南部コミュニティセンターの改修でございますけれども、令和元年度、今年度にそば打ち
の部屋
を整備したことから、そば
の営業日
を増やす計画であり、来年度、令和2年度はそば
の調理や高齢者等へ
の宅配弁当作り
を専用スペースとして利用できるように、旧小学校
の理科室
を一般用
の調理室に改修するものでございます。地元
の特産農産物
を使ったそばや弁当作りは地域
の方々
の誇りとなり、さらなる活動
の広がりが期待されるものとこのように考えております。 それから、飛島地区でございますが、ここでは、飛島振興重点プロジェクト
の一環といたしまして、飛島
の振興や飛島に暮らし続けるために必要なことなど、島民と丁寧に話合い
を行い意見聴取
を行ってきたところでございます。 島民
の意見、それから強い思い
の中から、本当に飛島に必要な機能や施設は何な
のかという視点で検討
を重ねて、施設が老朽化しているしまかへ
の機能
を拡充し、日帰り観光客へ
の対応
を充実させることや、島民にとって不便な買物環境
の改善
を図ること
を目的にして、とびしまマリンプラザ
を海
の拠点として位置づけ
をし、改修
をしようとするものでございます。具体的には、食堂やカフェ機能と、日用品、食料品やお土産品など
を販売する小規模店舗機能
をその中に整備
をして、飛島における観光産業
の振興と、島民
の日常生活
の利便性
の向上
を図ろうとするものでございます。 令和2年度は、このとびしまマリンプラザ
の老朽度調査と改修
の設計
を行い、令和4年度にリニューアルオープン
を目指していきたいと考えているものでございます。 それから、(7)でございます。魅力と賑わい
を創出する拠点づくりということで、5つ
のエリア
の相乗効果について御質問がございました。 酒田は古くから最上川
の河口
の商業港として栄えてきた港町でありまして、特に中心
の市街地には本市
の歴史、文化、景観、そして食など
の豊富な資源
を有しているまちだとこのように思っております。 中心市街地には、歴史的に政治、経済、文化
の中心的な役割
を担ってきておりまして、そこには官公庁、金融機関、商店街等
の都市機能が一定程度集積
をし、公共交通
の結節点として
の機能も担って、酒田
の顔、地域
の核として機能してきたものとこのように考えております。 このような背景から、本市
の中心市街地
のまちづくりについては、駅周辺エリア、山居倉庫周辺エリア、中町エリア、港エリア、日和山・台町エリア
の5つ
の拠点エリア
を設定し、拠点エリアごと
の特色
を生かした整備
を進めるとともに、この5つ
の拠点エリア間
の回遊性
の向上
を図って、相乗効果によるにぎわい
の創出
を目指し、中心市街地活性化基本計画に定める各種事業
を展開しているところでございます。 一方で、現在
の中心市街地活性化基本計画
の状況については、先日
の各常任委員協議会でも報告させていただきましたけれども、目標指標に掲げている歩行者・自転車通行量、それから商店街空き店舗数、観光施設入り込み数、公共・公益施設利用者数について目標値に至っていない状況にございます。 議員から御意見いただいたように、5つ
のエリアが単独で機能する
のではなくて、各エリア
を関連づけ連携することにより事業効果が高まり、そこに歴史や文化といったエッセンス
を加えることで、さらなる魅力が生まれるものとこのように考えております。 既に各エリアにおいて整備した施設に加え、現在実施中
の駅前再開発事業、産業会館
の整備、旧割烹小幡
の改修事業など、かつてない投資
を行っているところでございます。さらには、今後整備
を計画しております山居倉庫周辺エリアにおける消防本署跡地や商業高校跡地
の有効活用、さらには各エリア間
の連携、そういったもの
を深めるような施策についてこれからも取り組んでまいりたいと思っております。 いずれにしましても、このまち
の活性化、行政主導
の事業だけでは限界がございます。民間と
の連携、公民連携によるまちづくり
の必要性
を強く感じているところでございます。今後は、議会
をはじめとして、まちづくりに対して非常に意欲
のある民間事業者
の方々とも一緒になって考えながら、魅力あるまちづくり
を行ってまいりたいとこのように考えているところでございます。 私からは以上でございます。
◆12番(進藤晃議員) 市長
のほうから、大変、新年度予算並びに事業について、細部にわたりまして丁寧な答弁
を頂戴したと思っております。 それから、
新型コロナウイルス対応についても答弁
をいただきました。先が見えないというような状況
の中でありますけれども、本市においても2月26日に対策本部が設置されたというところでもありますので、危機管理
の対応として万全
を期していただければなと思っております。 またそれから、感染者あるいは予防対策、それと経済対策というところではございますけれども、政府
の対応
を注視しなければならないということでありますけれども、市長
の答弁にもございましたけれども、ぜひともその情報収集、それから市民に対します情報提供に努めていただければと思っておりますし、状況
の変化に柔軟な対応
をしていただければなと思っております。 それから、新年度
の予算についてですけれども、過去最高になったということで、投資的事業が大きいというようなところで、それが駅前
の整備事業、あるいは産業会館、小幡というようなところが、大きな事業
を抱えたというところもありますし、国庫支出金あるいは県支出金も増えて
の過去最高額ということに達したということで理解させていただいております。 それから、各施策についてでありますけれども、私
の見たところ、これまで
の事業
をある程度継続した中で拡充していく、あるいはなお踏み込んだ取組で成果
を上げるといったような取組になっている
のかなと感じたところでございます。 様々な事業
をやっていく上で、肝腎なところは、先ほど市長
の答弁にもございましたけれども、やはり国・県と連携していくという
のが大変重要な
のかなと思っております。そんな中で、特にインフラ整備ということで、都市機能
の強化についてでありますけれども、この地域、大変重要な地域であり、課題も多いと思っております。そんなこと
を感じつつ、私
の思いとしては、やはり内陸と庄内
の格差という
のがある
のかなと思っておるところです。 県
の対応としても、どちらかというと庄内には何か少し消極的な面も見えるかなというところもありますし、せんだって
の庄内空港と羽田便
の5便化というような話もありました。県が窓口になって政策コンテストに応募するというところではございましたけれども、実際には手
を挙げること
を断念したというようなところが非常に残念だったわけであります。県は、全日空と協議したというようなところで
の理由であったところもありますが、協議会
の説明の中では時間切れというような話も少しございました。そんな中で、少し何か、理由として不明瞭な部分って随分ある
のかなと思って感じたところです。 そのほか
のこと
を言わせていただければ、中型イカ釣り船団
のこれまでにない不漁だというようなところで
の対応というところもございました。無線機
を2019年度中
の予算につけるというようなところもありましたし、新聞によりますと、融資制度ということで利子補給というような話もあったかと思うんですが、昨年あたり
の量
を大体見ますと、過去最低になるんだろうなというところは予測されたわけですよね。 そんな中で、もう少し県が早く対応していただけるようなところがあるんであれば、漁業者にとっても不信感
を抱かなくてもいいというようなところにもつながっていきますでしょうし、融資制度といってもやはり借りたものは当然お返しするという話になって、その中で
の利子補給というような話にはなるんでしょうけれども、その利子補給に関しても決めた
のが2月
の中旬あたりですかね、そんなこと
を言わせていただければ、本市においても例えば新年度予算に組み込みができた
のか、多分その辺はちょっと予算関係、私もよく見ていませんが、結果的には6月
の補正か何かで対応するという話になってしまうということになる
のでしょうけれども、その辺
の事情等、県
のほうがもう少し迅速性
を持った形で対応していただければありがたかったかなと思っております。 ちょっと批判めいた話にもなりましたけれども、そんなところで、先ほど市長が強く申し上げておりました県
の議員
の先生と連絡
を取りながらということで、今後強く要望していきたいというようなところもございましたけれども、ぜひその辺
の連携
をしっかりと取っていただきたいと思っております。 道路
のほうもそうだと思うんです。道路
のほうも実は、私、先月2月
の末に山形に行ってきました。下道と言われる国道47号線から13号線
を通って行き帰りしたんですけれども、帰り、帰ってくるときに、白糸の滝ドライブインってある
のですが、あそこ
のところで、結果的には事故渋滞だったんですけれども、渋滞に巻き込まれたということで、山形から帰ってくる途中、高屋駅
のところでずっともう車が動かない状態でいたわけですが、白糸の滝ドライブイン
の目
の前で車同士
の事故ということで、全てあそこ
の道路
を塞ぐ状態で、片側交互通行
を警察
の誘導は、あの白糸の滝ドライブイン
の中
の駐車場
を片側交互通行する形で誘導して通していったと。それが例えば、もう数十mどちらかにずれていれば全面通行止めという形で迂回しなければならないという状況だったんだと思います。 そういうようなところもございまして、市長が施政方針にも記載しておりました広域的な救急医療体制
の確立というようなところで、やはり戸沢立川道路というようなところも重要な道路になってくるんだろうと思います。そういった整備も進める上で、やはり県あるいは国というようなところ
の連携という
のが非常に大切になってくるんだと思います。そういったところ
を意見として申し上げさせていただきたいんですけれども、これについて少しまたコメントがあるようであれば、答弁
を頂戴したいと思っております。 それから、魅力と賑わい
を創出する拠点づくりということで、5つ
のエリアに対する連携
を取った形で
のにぎわい
の創出というようなお話もさせていただきました。 実は、昨年12月に会派として新年度に対する政策提言ということで、この5つ
のエリアに対する市街地再生推進プロジェクト
の立ち上げ
を行ってはどうかということで提言
をさせていただきました。 それぞれが点として機能する
のではなく、線あるいは面とした広がり
をつくることでにぎわい
の創出につながる
のではないかというようなところで、そういったところ
を提言させていただいたところですけれども、駅前については今、工事が進んでおりまして11月に先行オープンする、中町については新産業会館がまた新たになる、日和山地域については小幡が改修工事に入る、港エリアについては県でも今、観光施設として整備するというような話もありました。 やはり気になるところは酒田商業高校跡地利用ということで、民間
の事業
の活力によることで、本年度中に募集と選定
を行うというようなところもございましたので、結構急いでやる
のかななどというところもちょっと感じたところなんですけれども、この辺に対して、具体的なプロセスあるいは構想といったものがあればお伺いしたいと思っております。 以上、2回目終わります。
◎丸山至市長 2点ほど御質問いただいた
のかなと思っています。 私
のほうから御答弁申し上げますが、県と
の連携につきましては、先ほどいろいろ具体的な事例もございました。私も県
の姿勢が1つ
の大きな課題
を克服する上では大きな要素になってくるという話
をさせていただきましたけれども、やはり県
の姿勢
をこちらにもっともっと向けてもらう、そのためにはやはり我々地元
の熱意、それから、それ
をしっかり伝えてくださる県議会議員
の先生方
の力という
のは非常に大きい
のだろうなと思っております。 そういう意味では、この酒田
の実情
をしっかり理解してもらうため
の働きかけ
を行う責任という
のは我々にあるんだろうなと思っておりますので、県と
の連携
を強めるために、これからも一生懸命県に対してはこの地域
の実情
をアピールするという努力
を惜しんではならないとこのように考えております。 それから、市街地
の主な大きなプロジェクト
の関係でございますが、おっしゃるとおり幾つか
のビッグプロジェクトが同時に進んでいるそういう状況にあります。それぞれ個々
の事業単位で所管課中心に考える
のではなくて、酒田市全体としてその進め方、それから相乗効果
のこともしっかり議論する場という
のは確かに必要だなとこのように思っております。 公成会
の重要政策提言
の中でもそういったプロジェクトチーム
の立ち上げということ
の要望がございましたので、それに向けては、どの時点でどういう形で立ち上げるかにつきまして、今、内部
のほうで少し協議
をさせていただいておりますが、少し検討させていただければとこのように考えているところでございます。 あと、補足があれば各部長
のほうから御答弁申し上げます。
○小松原俊議長 補足ありますか。
◎伊藤優建設部長 国道47号
の事故
の関係で御質問あったと認識
をしております。 今年2月6日に国
のほうから、今、整備中
の道路
の開通見通しについて公表があったところでございます。その中で日沿道、それから東北中央道については一定
の見解が出まして、特に東北中央道は令和4年には新庄まで開通するというところで、その縦軸
の進捗から比べると、この横軸
の進捗は私どもも遅い
のではないかとは認識
をしているところでございます。 市長もそこは十分分かっていまして、国等にも頻繁に足
を運んで陳情活動
を行っておりますので、そこは一刻も早く事業着手、そして開通するように頑張っていきたいと思います。 以上です。
○小松原俊議長 ほかによろしいですか。
◆12番(進藤晃議員) ぜひ、令和2年度
の事業展開、実りあるものになっていただければと思っておりますし、私どもも一緒になって取り組んでいきたいと思っております。 以上で終わります。
○小松原俊議長 以上で12番、進藤晃議員
の代表質疑は終了いたしました。 -----------------------
△齋藤美昭議員質疑
○小松原俊議長 次に、4番、齋藤美昭議員。 (4番 齋藤美昭議員 登壇)
◆4番(齋藤美昭議員) それでは、通告
の順に従い、市政研究会
を代表して令和2年度市長施政方針及び議第19号令和2年度酒田市一般会計予算について代表質疑
を行います。 また、前者と重複する点もありますが、質問していきたいと思います。 まずは、(1)令和元年度まで
の成果、評価と新年度予算編成
の考え方についてお伺いいたします。 市長1期目は、産業都市・交流都市づくり
の種
をまき、そしてようやく芽が出てきた4年だったと評価しています。昨年9月
の所信表明でも、2期目に当たっては、地域
の持続的な維持、発展
を支えるために最も重要なことは
人財と風土だという信念
の下、未来へ
の投資、特に子育て環境
の充実と各分野
を担う地域
を支える
人財
の養成に力
を注いでいくとし、存在感
のある産業力、文化力
の形成、子育て、子ども教育
の環境
の充実、市民
の参画意識
の醸成、東北公益文科大学と
の新たな「大学まちづくり」、安全安心
の地域社会づくり、「Society5.0」
を見据えた「くらし改革、働き方改革」
の推進という6つ
の政策
を柱に挙げておりました。 ここで改めて、本年度、令和元年度まで
の成果と評価について伺います。 また、新年度
の予算編成、施政方針
の考え方について伺います。 昨日
の施政方針
を伺い、3年目
を迎える酒田市総合計画
を基本に、また、今年策定
の第2期酒田市まち・ひと・しごと創生総合戦略
を踏まえ、将来にわたり持続可能な酒田市
を目指し、一歩一歩前に進める施策
を展開するとしており、総合計画
の全取組が主な取組になっており、重点とする目標、取組が見えません。昨年
の平成31年度、令和元年度
の施政方針は、総合計画2年目で、人口減少
の抑制、市民所得
の向上、酒田市に住み続けたいと思う市民
を増やすという3つ
の目標
を掲げて取り組むとしておりました。 総合計画で掲げる取組は全て重要な取組であることは分かります。しかし、市長も認識しており、市
の財政は厳しい状況である中、575億円
の予算総額であります。優先順位、重点目標
を持った取組が必要と考えます。丸山市長
の令和2年度
の考え方について伺います。 続いて、(2)未来
を担う人材が豊富な酒田については、①大学とともにつくる「ひと」と「まち」と②公益
の心
を持ち明日
をひらく子どもたち
を育むまち
の2点
の取組について伺います。 まずは、大学とともにつくる「ひと」と「まち」についてですが、施政方針にあるとおりに、東北公益文科大学は全国的にも高い評価
を受け、入学者数も順調に推移しているとあります。 また、先日、市議会
の私学振興議員連盟
の研修会で、東北公益文科大学
の現状と将来について吉村学長から講演
をいただきました。庄内から日本
の教育
を変える大学づくり
を目指した吉村プラン
の6年間
の取組
を伺い、改めて、今なぜ公立化な
のか、そして公立化に向けた検討が必要な
のか伺います。 また、今後2市3町で
の議論
を進める方向性について伺います。 続いて、公益
の心
を持ち明日
をひらく子どもたち
を育むまちについて伺います。 学力
の向上と生徒指導
の充実
を目指す小中一貫教育
の推進は、令和4年度から
の完全実施
を目指し、今年
の令和2年度からリード中学校区
の先行実施が行われると伺っております。来月から先行実施されますが、特色ある酒田方式とは具体的にどのような内容か伺います。 また、市民はもちろん、私たち議員へ
の周知も必要と考えますが、御所見がございましたら伺います。 続いて、(3)暮らしと生きがい
を共に創り、お互いが支え合う酒田については、①結婚・妊娠・出産・子育て
の希望がかなうまちと②健康でいつまでも活躍できるまち
の2点
の取組について伺います。 まずは、①結婚・妊娠・出産・子育て
の希望がかなうまちについて伺います。 9月
の市長所信表明
の中で、子育て、子ども教育
の環境
の充実
の中で、子育て世代から酒田市にも屋内型
の大型児童遊戯施設が欲しいと
の声が寄せられており、特に冬期間や雨天時でも体
を動かし遊ぶことができる屋内型大型児童遊戯施設
の整備
を検討するとし、今年度基本計画
を策定するとしております。具体的な屋内型大型児童遊戯施設
の整備
の方向性、考え方について伺います。 また、屋内型
の要望がある中、屋外遊戯施設
の整備
を要望する市民
の声があります。酒田市
の考えがあれば伺います。 続いて、②健康でいつまでも活躍できるまちについて伺います。 施政方針
を伺い、医療機関や研究機関、民間事業者などが行う腸内環境と疾患
の関連性について研究するプロジェクトなど、市民
の健康づくり
のため
の実証事業に協力するとありますが、実証事業とは何か、具体的にどのような内容か伺います。また、このような協力要請
の経緯についても伺っていきます。 今年度
の施政方針に具体的な表記がありませんでしたが、酒田市
の健康でいつまでも活躍できるまちづくりには、地域において良質で適切な医療
を提供する、国内でも先進的な医療関係
の連携
の仕組みである日本海ヘルスケアネットに対する支援が必要と考えます。酒田市
の考え方について伺います。 また、今、世界中で感染が広がっている
新型コロナウイルスの対策について、国・県
の動向
を踏まえた、そして酒田市
の対策について伺っていきたいと思います。 続いて、(4)行財政運営
の方針については、①効率的な行財政運営による市民サービス
の維持・向上と②持続可能な財政基盤
の確立
の2点について伺います。 まず、効率的な行財政運営による市民サービス
の維持・向上について伺います。 令和2年度、来月4月から運用開始する会計年度任用職員制度、人材育成基本方針
を踏まえ、限られた人的資源
を有効に活用しながら市民サービス
の維持向上
を図っていく、また、ICT、情報通信技術
の活用推進に当たっては、市役所内
の事務にRPA
を一部試験導入し、効果測定や長期運用
を見据えた課題検証
を行い、事務作業
の短縮化による窓口サービス
の向上に取り組むとあります。 4月から運用開始する会計年度任用職員制度
のスムーズな実施、そして職員
の育成
の考え方について伺います。また、RPA
の導入に向けた具体的な取組について伺います。 最後に、持続可能な財政基盤
の確立について伺います。 令和2年度予算編成についても、投資事業など
を除いた予算要求枠についてマイナスシーリングと枠配分方式
を併用し、事業
のスクラップ・アンド・ビルド
を促し、部長裁量
を生かす予算編成が行われたとありますが、そのめり張り
のあるところなど、具体的な成果やどのように反映されたか
を伺います。 また、厳しい財政状況
の中、今後
の財政基盤確立に向けて
の方針について伺います。質問
の冒頭でも述べましたが、多く
の種
をまき、芽が出てきた時期と伺っていますが、出てきた芽
を見極め、選別が重要で、中には間引きが必要でそうしないといけない、そうしないといい花が咲かないし実もできないと考えます。 総合計画
の3年目、市長2年目
の中長期的展望、酒田市
の将来像
を踏まえた令和2年度であり大きな1年になると思われます。市長
の施政方針、予算策定に当たって項目
を絞って質問させていただき、1回目
の質問
を終わります。 (丸山 至市長 登壇)
◎丸山至市長 齋藤美昭議員から代表質疑
をいただきました。私
のほうから教育委員会に関連
の部分
を除いて御答弁申し上げたいと思います。 まず最初に、1番目、市長施政方針及び一般会計予算
の関係で、(1)令和元年度まで
の成果、評価と新年度予算編成
の考え方でございますが、一定程度、齋藤議員が復唱されていたと思っておりますが、特に優先順位
をつけた取組が必要だというお話でございましたが、本市では平成30年度からスタートいたしました総合計画に加えまして、その総合計画
を基本に、人口
の自然減対策、それから社会減対策に資する施策に主眼
を置いた第2期
の酒田市まち・ひと・しごと創生総合戦略
を今年度に策定し、目標
の実現に向けて、今、さらなる取組
を進める段階にあるとこのように理解
をしております。 新年度
の予算につきましては、将来
を見据えて、財政
の健全性
を維持しつつ、
酒田コミュニケーションポート、これは仮称でありますが、その整備事業ですとか、駅周辺
の整備事業といった、本市
のさらなるにぎわい
の創出とビッグプロジェクト
の具現化、さらには学校
の関係でいうと学校ICT環境整備事業や学童保育所整備事業といったハード事業、そういったものに加えて、ソフト事業としても、やはり小中一貫教育
の推進ですとか、県内で最大規模となります教育支援員60名体制
の維持、さらには保育士等人材確保事業
の拡充といった、未来
を担う人材づくりなど、それぞれ
の分野において優先順位
をつけて取り組んだ結果、予算化
をさせていただいております。総合計画に掲げた目指すまち
の姿
の実現に向けた施策ということで、そういう意味では予算化した事業も含めてではありますけれども、着実に実施
をしていきたいと。 総花的だということなんだろうなと思うんですけれども、その中でも何か
を優先的にという
のは、行政
を経験した方であれば大体理解していただけると思うんですが、そういう単純な話じゃないんですね、行政は。やはりいろんな部門でそれぞれ大きな課題があって、一つ一つみんなこなしていかなきゃいけないと、それが行政だと私どもは思っておりまして、その中でもどれが一番かということで順位づけ
をする
のはちょっと難しいかなという、私は認識に立っております。 1つ
の事業
の目的が1つ
の目的とは限らないで、例えば人口減少に資する、あるいは所得
の向上に資するというものは、いろんな部門
の事業が絡み合って、それに向かって達成されるというものに考えておりますので、そういう意味では、何が重点かと言われるとそこはなかなか難しい、産業振興が重点だと言えばそれはそれでありますけれども、しかしながら、人材がなければ産業振興もできないというところもありますし、非常に、そのお尋ねに対しては、優先順位
をつけた取組ということについては、各分野分野で優先順位
をつけて予算化、総合計画に位置づけた目的達成
のために取り組んでいるということで御理解
をいただきたいなとこのように思っております。 次に、(2)未来
を担う人材が豊富な酒田についてでありますが、公立化
の必要性ということ、東北公益文科大学、公立化
の必要性というお尋ねがございましたが、前者にも経過についてはお話ししたとおりでございます。公設民営
の大学として開設された大学
のほとんどが、学生
の確保あるいは経営が困難になった状況
を受けて公立化されているという実態、そういうこと
を踏まえると、もう今、経営として安定しているうちに少し議論はしておいたほうがいい
のではないかなとそういう思い
を持っております。中長期的な視点で今後も安定的な学生確保、あるいはこの酒田が大学まちづくりとして、大学生でにぎわうまちになるためには、今から次
の段階
の大学
の在り方という
のを検討する必要性はあるとこのように捉えております。 議論
の方向性ということでございましたが、東北公益文科大学
の公立化につきましては、令和3年度
の山形県庄内地方重要事業要望及び酒田市
の重要事業要望に位置づけ
をさせていただいておりまして、東北公益文科大学
の設置者であります山形県と、庄内
の2市3町と
の合意形成、これがこれからは重要になってくるだろうとこのように思っております。 現在、庄内広域行政組合
を事務局といたしまして、公立化に向けた勉強会が行われております。その中で議論
を進めて、どういった形で
の公立化が考えられる
のか、これは具体的に言うと、県立ということも選択肢
の1つにありますし、一部事務組合立ということもありますし、広域連合立ということもあるし、いろんなバリエーションがあると思いますが、そういった、どういった形で
の公立化が考えられる
のか、また、どの程度
の財政負担が生じ得る
のかなど
を総合的に検討した上で、最終的には設置者協議会
の場でしっかりと協議につなげていきたいと、このように現段階では考えているところでございます。 次に、(3)暮らしと生きがい
を共に創り、お互いが支え合う酒田についてということで、まず最初に、結婚・妊娠・出産・子育て
の希望がかなうまちということでございました。 屋内型
の児童遊戯施設
の関係でしたけれども、屋内型児童遊戯施設
の整備につきましては、子育て世代
をはじめ、幅広く意見
を聞く場として市民ワークショップ
を開催して、来年度は基本計画
をつくりたいとこのように考えているところでございます。 基本計画
を策定する上で、施設
の規模、内容、整備場所、運営方法等が課題でございまして、ワークショップ
の開催に併せて、関係機関にも御意見
を伺いながら検討
を進めていきたいと考えております。 市内外からも大勢
の来館者が見込まれ、にぎわい
の創出や経済効果
を含めて、本市
の活性化にも寄与できるような施設として整備すること、これもまた大切なことではないかなと思っておりますので、そういったこと
を視野に入れて検討
を進めてまいりたいと思います。 屋外型、屋外
の遊戯施設についてでございますが、これまで飯森山公園
の冒険広場ですとか、光ケ丘公園
のフィールドアスレチック場など
の整備
を進めてきたところでございます。子供
の健全育成
の場、楽しく子育てができる場として、どちらも、この屋内型も屋外型も大変重要なんだろうなとこのように考えております。 屋外遊具施設
の充実については、もちろんもっともっと充実させたいなと思ってはおりますけれども、まずは屋内型児童遊戯施設
の整備というもの
を公約にも掲げた関係もございますので、それ
を進めながら、市全体が子育てしやすいまちという意味では、今ある屋外
の遊戯施設、この充実も必要不可欠な整備だと思っておりますので、同時進行で進めてまいりたいなとこのように考えているところであります。 次に、②ということで腸内環境について
の研究、実証事業について
の御質問がございました。 本市では、平成29年4月に策定したさかた健康づくりビジョン、健康さかた21(第3期)
の計画に基づいて、「健やかさかた のばそう健康寿命!」
の実現
を目指して、がん検診受診率
の向上
を図るために、土曜日曜日
の検診や早朝がん検診
を実施するなど、気軽に受診いただける体制づくり
を充実し、がん
の早期発見、早期治療につなげるため
の取組
を実施してきているところでございます。 近年、大腸
の腸内細菌
の働きが、大腸がんや腸疾患だけでなく、生活習慣病等
の発症や進行に関わっている可能性が注目されております。議員からお尋ねがありました今回
のこの実証事業でございますけれども、日本海総合病院と慶応義塾大学先端生命科学研究所から立ち上がった企業が連携
をして、腸内環境
を分析することによって、病気
の発症や予防等について最先端
の技術で解明するなど、市民
の健康維持に貢献していくこと
を目的としているものと伺っております。 具体的には、実証事業に協力いただく市民から採便していただき、その便
を分析し、腸内環境
を評価することによって個人それぞれ
の腸内環境に合わせた大腸がんなど
の予防方法
を確立するとともに、食生活などによる腸内環境
の改善指導等
を行って健康増進につなげていこうとするものででございます。将来的には大腸がん
をはじめとする疾病
の早期発見が期待
をされているとこのように伺っております。 その研究結果
を確立するためには多く
の事例
を収集するなど
の取組
を必要としますけれども、将来
の酒田市民
の健康に資する可能性
を秘めた夢
のある取組だとこのように考えておりまして、地区医師会や公益財団法人やまがた健康推進機構など、本市
の検診事業
を実施していただいている関係機関
の皆様と連携
をして、日本海総合病院と民間事業者による取組に積極的に協力してまいりたいと、そういう意味で今回
の施政方針
の中でも位置づけ
をさせていただいたものでございます。 それから、日本海ヘルスケアネットに対する考え方
のお尋ねもございました。地域医療連携推進法人日本海ヘルスケアネットでございますけれども、平成30年4月に医療、介護、福祉等
を提供する9法人により事業
を開始しております。令和元年度には介護事業
を展開している社会福祉法人が加わり、現在は10法人によって事業に取り組んでいるところでございます。 令和元年度は地域医療連携推進法人制度における病床融通
の制度
を活用し、全国初
の取組として、日本海総合病院
の急性期病床4床
を本間病院
の回復期病床4床へ病床融通
を実施したところでございます。 また、日本海ヘルスケアネットに参加している4法人が実施しております訪問看護事業
の再編にも取り組んでおりまして、令和元年6月には上田診療所
の訪問看護事業
の利用者
を日本海八幡クリニックへ移行しているところでございます。 さらには、医師や看護師、薬剤師等
の応援体制や人事交流
を進めるとともに、地域で
の生活習慣病など
の処方薬については、高価な先発薬から、安価で効果
の高いジェネリックに絞り込んで統一的に処方し、医療費
の適正化や医薬品
の適正な使用
を実現いたします地域フォーミュラリーというそういった事業にも先進的に取り組んでいるところでございます。 本市では、地域フォーミュラリー
の取組に当たっては、本市
の国民健康保険
のデータ
を提供するなどしておりまして、行政として今後も事業
の推進に協力
をしていきたいとこのように考えております。 全国的にも先駆的な取組
を進めているこの日本海ヘルスケアネットでございますが、ここ
を支援するため、国や県に対して、連携推進法人内
の電子カルテ共有化に対する財政支援ですとか、連携推進法人に義務づけられている公認会計士等による
外部監査のその緩和など
の制度改正等も働きかけてきたところでございます。 急速に進む少子高齢化や過疎化
の状況
の中で、医療と介護
の連携がますます重要となってまいります。引き続き、病院機構
の設立団体である山形県など関係団体と連携
をして、日本海ヘルスケアネット
の取組
を支援してまいりたいとこのように考えております。 それから、
新型コロナウイルス対策
の関係で御質問ございました。これにつきましては、少し前者にも詳しく御答弁申し上げましたが、国では、国内
の感染拡大
の状況から基本方針
を定めております。県においては、県
の衛生研究所において検体
の検査体制
を整備し、県内
の5医療機関
を感染症指定医療機関に指定して、患者移送車
の配備など
を行っているところでございます。 また、対応可能な13
の医療機関では、帰国者・接触者外来
を設置するなど、患者
の受入態勢整備
を行っております。 本市においては、これまで手洗い、せきエチケットや日常
の予防対策など
を呼びかける啓発チラシ
の自治会回覧やホームページなどへ
の掲載
を行ってきております。 先ほども申し上げましたが、2月26日に
新型コロナウイルス感染症対策本部
を設置して、対策本部会議
をこれまで4回開催し、3月2日には感染予防に対する市
の対応方針
を策定し、議員
の皆様にも配付
をし、記者発表もしたところでございます。その内容は、具体的には、大人数が集まる市主催イベント等
の中止、延期、さらには他団体へ
のイベント自粛
の呼びかけ、さらには国
の要請に伴って小中学校
の休校
の実施など、徹底した感染拡大防止
のため
の措置
を講じていくものとしたものでございます。 市
のホームページでは、現在、
新型コロナウイルス感染症
の緊急情報欄
を設けておりまして、日々変わる状況について、市民
の皆さんに適時適切な情報提供ができるように対応
を整備しているところでございますので、何かがあればすぐその欄
を、ホームページ等を通じて市民
の皆様にお知らせ
をしてまいりたいとこのように考えております。 それから、(4)行財政運営
の方針についてでございます。 効率的な行財政運営による市民サービス
の維持・向上ということで、会計年度任用職員
の関係で
のお尋ねがございました。 まず、市長部局で把握しております平成31年2月末現在
の一般職非常勤職員
の登録者数は459
人でございまして、令和2年2月末現在
の会計年度任用職員
の登録者数は452
人となっております。7
人の減となっているところでございます。業務
をお願いする場合は、この452
人の登録者
の中から選考することとなります。 平成29年度までは労働性
を有する非常勤
の特別職や日々雇用職員として業務
をお願いしてきたところでございましたけれども、会計年度任用職員制度
の創設
を見据えて、本市においては、平成30年度からこれら
の方々
を一般職非常勤職員として整理し任用
をしているところであります。 令和2年度から運用する会計年度任用職員につきましては、これまで
の一般職非常勤職員
の方々に期末手当
を支給できるようになったことが大きな変更点でありますけれども、職や位置づけとしては特段変わるものではなく、これまで一般職非常勤職員として業務に当たっていただいていた方々においては、混乱せずに働いていただけるものとこのように考えております。 あわせて、役割
の継続性や責任度合い等も考慮
をして、これまで同様、酒田市
の一般職
の職員として業務に従事
をしていただくことになるために、常勤職員
の意識も特段変わるところはない
のではないかなとこのように考えております。 酒田市
の職員数適正化方針にもお示ししているとおり、任用形態ごと
の役割分担がこれからはさらに重要になってくるとこのように理解
をしております。議員御指摘
のとおり、業務
のマネジメント、業務に関する指導力が、管理職だけでなくて、それ以下
の人たちにも求められてくるものと認識
をしております。そういった能力は、これまでもそうでしたし、これからもますます必要になりますので、職員に対しては職員研修
の機会、特に各職階ごとに行っております階層別研修
の中で、引き続きマネジメント、業務に関する指導力
のアップ
のため
の研修に努めてまいりたいとこのように思っております。 それから、RPA
の導入に向けて
のお尋ねがございました。RPA、ロボティック・プロセス・オートメーション
の略でありますけれども、これまで人間が行ってきた定型的なパソコン操作
をソフトウエアロボットにより自動化するものと理解
をしております。 国が実証実験として行った茨城県
のつくば市では、市民税課
の新規事業者登録や電子申告
の印刷作業など5つ
の業務に導入した結果、年間で336時間、削減率にすると79.2%
の削減効果が得られております。そのほかにも、熊本県
の宇城市などでも同様
の効果が見られているところでございます。 本市では、令和元年度に各課
を対象に行った定型業務調査で報告された114
の事業
のうち、情報管理課では少なくとも26
の業務がRPAに適していると考えておりまして、その中から先進都市
の事例など
を踏まえて、令和2年度に5業務程度
を対象に試験導入する予定であります。 令和2年度に実施する削減効果については、仮に償却資産
の申告データ
の取り込みですとか、国民健康保険
の事業月報作成など
の5つ
の業務に導入した場合、年間785時間、約300万円
の削減効果が得られるものと予測
をしているところでございます。 また、本格導入として、RPAに加え、効果がより期待されるAI-OCR、これは手書き
の文字
を電子化するものと伺っておりますが、このAI-OCRも導入した場合、38業務で年間約3,600時間、約1,400万円
の効果が得られるものと推測
をしておりまして、導入業務
の拡大により、その効果はかなり大きくなるものとこのように考えております。 次に、持続可能な財政基盤
の確立というところでお話がございました。 令和2年度
の予算編成では、前提に財源不足が見込まれるということがありましたので、事業
のスクラップ・アンド・ビルド
を促し、効果的かつ効率的な事業予算
の組立て
を図る必要がございました。 そのため、前年度に引き続き、投資事業や年次的に実施する政策的な事業や、あるいは事業人件費以外
の経費
を各部長
の裁量
を生かす部調整事業として設定
をし、3%
のマイナスシーリング
を実施したところでございます。その結果として、約1億7,000万円
の一般財源
を捻出すると同時に、部調整事業において新規事業や拡充事業
を組み立てることができたとこのように理解
をしております。 一例
を申し上げますと、障がい児ほっとふくしサービス事業や公益財団法人統合事業など
を新たに予算化し、元気な小規模事業者持続化特別助成事業では補助採択件数
の増加
を見込み、それから、保育士等人材確保事業では保育補助者
の雇い上げに対する補助制度
を新設するなど、様々な拡充
を行ったところでございます。 しかしながら、令和2年度当初予算案編成でも、前年度当初予算より基金繰入額は減額となったものの、財政調整基金
をはじめ多く
の基金
を活用しなければならなかったことは、依然として厳しい財政状況にあると認識
をしているところでございます。 総合計画に基づいた施策
を着実に展開していくためには、安定した財政基盤
の確立は欠かせないものと考えております。今後も、昨年9月にお示し
をいたしました酒田市中期財政計画にあるとおり、税収増
を意識した施策
の展開、成果
を重視した事務事業
の見直し、市債発行額
の抑制や繰上償還などによる市債残高
の縮減、財政調整基金や市債管理基金
の確保などに取り組んで、持続可能な財政基盤
の確立
を図っていきたいとこのように考えております。 最後に、芽が出たという私
の発言、その間引きも必要だというお話がございました。この予算編成あるいは施策
の執行に当たって、植生学的な議論
を持ち込む必要がないとは私は思いますけれども、あえて申し上げれば、間引きも確かに必要な
のだろうなと。それは役割
を終えた事業だとか、それから機能しないと判断できるものについては、そういう意味で
の間引き、整理は必要だろうと思っております。 ただ実際、その間引きも、自分が関わる分野に及ぶと反対
の声が沸き起こる
のが常でございます。それがこれから
の行政運営
の大きな課題ではないかなと、特に公共施設
の維持管理、スクラップ・アンド・ビルドに対してはこのことが色濃く出てくる分野ではないかなとこのように考えております。 行政需要、日々刻々と変化
をしておりまして、行政はその変化に対応して、変化に対して柔軟に対応していかなければいけないとこのように考えております。総合計画
をはじめとする個別計画
を着実に進めるために、行政評価
をしっかりと実施して、刻々と変わる行政需要に対応した事務事業
の改善、見直し
を行う必要があると、そういう意味で
の間引きという
のは重要だなとこのように思っております。 このPDCAサイクルマネジメント
を効果的に活用することで、限られた経営資源
を有効活用し、最大
の効果
を挙げること、この視点
を外さずに、引き続き行政運営に当たっていきたいとこのように考えているところでございます。 そのほか
の部分については、教育長が御答弁申し上げます。 (村上幸太郎教育長 登壇)
◎村上幸太郎教育長 齋藤議員からお尋ねがあったうち、小中一貫教育について御質問がございましたので、私
のほうから御答弁
を申し上げたいと思います。 小中一貫教育につきましては、議員
のお話
のとおり、完全実施に向けた計画に従って進めたいと思っておりますけれども、来年度はリード校区
を中心に実践
をスタートする年と考えているところでございます。 リード校という言い方は、その酒田市全体
の小中一貫
をリードするというので、当初1つか2つ予定していたんですけれども、実際に学校
の意向
を聞いてみますと、次
の学校がリード校区となって手
を挙げております。第二中学校区、第三中学校区、第四中学校区、鳥海八幡中学校区、東部中学校区でございます。これはリード校というにはかなり前倒しに動いてもらっていると思っておりまして、私としてはありがたいことだなと思っております。 この事業
の目的と共通実践ということについて一度整理してみますと、まず、目的は中学校区
の学力
の向上、それから生徒指導
の充実とこの2つでございますけれども、この大きな目的
をどのように捉えるかという
のは非常に幅広いところでございます。 現代
のこの学力
の捉え方は、生きて働く学力ということになると思いますけれども、実は学校が休校に入りました、酒田市でも休校に入ったばかりでございますけれども、こういったときに、例えばコロナウイルスという
のはどういうものな
のか、そもそもウイルスという
のはどういうものな
のかということ
をしっかり理解する力がなければならないだろうと私は思うわけです。なぜ感染が難しい
のかとか、学年に進むと生物と無生物
の間にウイルスが存在するだとか、しっかりと学ぶ力、理解する力が非常に重要だと私は思っております。 生徒指導
の部分につきましても、例えば自分はこの状況
の中で何ができる
のかということ
を考え、自己決定していくわけです。これが生徒指導
の力なんですけれども、ほか
の人のために何ができるか、自分はどこにいればよい
のかなどということ
を自分で考える力、こういったようなことが生徒指導
の、みんなと一緒に生きる力なのでそう考えているわけです。この2つ
を目的としております。 共通実践といたしましては、9年間
の目指す子供像
を共有することと、これが1つですけれども、それから、もう一つは9年間
の系統的な教育課程
を編成し実施していくということが共通実践になります。 この具体的な方法につきましては、それぞれ
の中学校区ごとに主体的に決めることになりますけれども、1つ
の典型的な例ということで示しますと、まず、最初
の子供像
の設定に当たっては、子供
の実態
を把握することが大切であると思っております。そのため、小学校、中学校
の教員が互いに授業
を参観したり、それから、参観しただけでは分からない、特に大切なデータ
を共有する、例えば端的な話、学力テスト
の状況という
のは自分
の学校
の中だけで閉じていないで、その中学校区ごとに全て見える化していく、それから、それぞれ
の学級
の状態がどうな
のか、学級
の満足度
をはかるQ-Uアンケートという
のがございますけれども、そういった状態が今どうなっている
のかというそういったデータが出るわけですが、それ
を1つ
の学校
の中だけに閉じないで共有化するということです。そうすることによって、今申し上げた子供
の実態
をまず把握していくということが大切で、それ
を共有することだと思います。 それから、生徒指導
の面では、学級会など
の特別活動
の実態
を共有すると、そこがまず初め
の一歩であると考えているところでございます。 その上で、目指す子供像に沿って年次的な目標
を設定することになります。例えば学力についてですと、現状に照らしてどの程度学力
を上げていく
のか、学級
の子供
の満足度
をどの程度よくしていく
のか、あるいは学級会や児童会、生徒会
をどのようにより自主的なものにしていくかといった目標
の設定が考えられます。 それら
の目標に迫るため
の取組も各中学校区ごとに検討していくことになるわけですけれども、例えばですけれども、リード校区にはなっていない一中
の例
を申し上げますと、例えば西荒瀬小学校と第一中学校は、どちらも昨年度から2年間、共に探求型学習推進校としてお互い
の授業研究会
を参観し、そして研究
を深めることができております。このような中学校区内
の授業研究会
を通した交流、それから小中合同
の研修会
の実施なども各中学校区で検討し実施していく予定でございます。 このような推進計画に基づきまして、リード校区ごとにPDCAサイクル、マネジメントサイクル
を回しまして、成果
の検証
を図ってまいりたいと思っているところでございます。 次に、市民や議員
の皆さんへ
の小中一貫教育
の周知についてということでもお尋ねがございました。 これはまず、各学校で地域や保護者に対して情報
を発信していくということが何よりもまず重要であろうと思います。小中一貫教育で何
をその学校が目標にして、どんな取組
をしている
のかということ
を明確にして、それ
を地域や保護者
の皆さんに伝え、可能なところから参観してもらうようになればいいなと私は考えているところです。地域
の皆さん、それから保護者
の皆さん、そして議員
の皆様方からもぜひ参観してもらって、今こうやっていますよと、ぜひ来てくださいというように開いていきたいなと思っております。 そして、年度ごと
の成果
をリード校区ごとに、リード校区全体にどのような成果があった
のか、また、課題はどんなものな
のかということ
を発信するようにしたいと思います。 また、地域や保護者
の方々
の意見
を反映させていくということも大変重要であると思います。例えばPTA連絡協議会などで、中学校区で
の地域や保護者、関係機関と
の意見交換
の場
を計画している中学校区もございます。また、PTA
の小中合同研修会という
のもございまして、それ
を実施して、子育てや家庭教育について
の情報交換や研修
を進める計画
を立てているので、その中でも小中一貫
の理解
を図ったり、また、御意見
をいただいたりするというような機会にしていきたいと思っております。 また、酒田市全体といたしましては、今年度「きょういく酒田」、広報ですけれども、これでその方向性
を示したところでございますが、来年度も各リード校区ごと
の実践など
を紹介しながら、総括的な形で小中一貫教育
の進捗状況
を市民
の皆様にも伝えるようにしたいと考えているところでございます。 私からは以上です。
○小松原俊議長 休憩いたします。 午後1時15分再開いたします。 午後0時11分 休憩 ----------------------- 午後1時15分 再開
○小松原俊議長 再開いたします。 2回目、4番、齋藤美昭議員。
◆4番(齋藤美昭議員) 午前中は、市長また教育長
のほうから丁寧な答弁
を頂きまして、また前者と重複した点も含めて答弁頂きました。 私
のほうからも2回目ということで、質問
の項目に沿って、二、三質問していきたいなと思っております。 令和元年度まで
の成果、評価、そして予算編成につきましては、市長答弁
のとおりに全項目にわたってやっていく、そういう部分については分野分野でということがありますので、そのとおりやっていただくということは受け止めさせていただきながら、やはりその中でもめり張り
をつけていただきながらやっていただければというところであります。 特に、2期目、そして令和2年度に向けては、以前
の定例会
のほうでもありましたけれども、これから取り組むべき事業については、市長
のほうから
の答弁、選択、そして集中、そして慎重な判断
を持って取り組むということ
の御答弁
を頂いておりましたので、そういうこと
を踏まえながら、これからも進めていただきたいと思っております。これは意見として申し上げたいと思います。 未来
を担う人材豊富
のところで公益大
の話
をさせていただきました。前者
の中でも答弁頂きながら、これから順調なうちに公立化
の検討するんだよということ
の話、また、開設時から
の酒田市がリード
をしてきたというところがありましたけれども、やはり今現在一般的に私も市長が答弁
のとおり
のところで、私立から公立化するとやっぱり経営状態が悪化してくる、また学生が、応募者が足りないという状況
の中で進んでいると思っております。 ただ、今こういう状況でありますので、私立は私立で公設民営ですけれども、私立
の中でうまく展開できる、そしてやっているところも評価されていると思いますので、そこは十分これから議論が進んでいくんだろうと思いますので、そこは議論
を進めてもらう、また、先ほど設置者協議会というところでやっていくと聞いておりますので、こちら
のほうにしても事業
を進めていただき、また、そういう慎重な議論
をしていただきたいということも述べていきたいと思います。 続いて、小中一貫
のところであります。 こちら
のほうでは、先ほど教育長
のほうから、私が質問したとおり、これから市民、そして議員
のところでも周知が必要だということ
を述べた中で、情報発信が重要だ、特に参加型、参観してもらうとかというところありましたし、また意見反映では、PTAとかそういうところで意見反映していただくとありましたけれども、その中で、私もきょういく酒田、こちら
のほうも見せていただきながら、リード校
のところがあります。特色ある酒田
の小中一貫というところであれば、そのリード校、リード校ごと
の、酒田市が画一的なところで行われる
のではなくて、やはりそこ
のリード校で
の特色あるところもある
のかと思っております。 そうすると、先ほど教育長からあった、要は参観していただく、もしくはそのPTAで議論する、意見反映するためには一定程度そこ
の、例えば私、今、宮野浦学区に住んでいますので、四中学区
の今
の取組状況、そして、こういうふうに進めているんですよということがある程度ペーパー的なところ、もしくはそういう実施計画的なところがあってもいい
のかな、その辺がやっぱり、言葉では分かりますけれども、なかなかそういうものが見えていないところがありますので、そうしていかないと、やはりなかなか我々議員もですけれども、分かりづらい、
説明しづらいところがありますので、そこについてはちょっと御所見があれば伺っていきたいと思います。 続いて、屋内遊戯施設につきましては、先ほど市長からありました、今、この屋内遊戯施設が各自治体で
の目玉政策になってきているところがある
のかなと、隣もそうですし、あとは先日米沢
のほうでも出すということがありまして、やはり、どうしても酒田市特色があっていかなきゃいけない、これから基本計画がされるので、ワークショップなり、またいろんな意見
を反映させながら、酒田市独自がある
のかもしれませんけれども、やはり乱立してくるとなかなか持続可能な経営、もしくは持続可能な施設運営という
のが難しい
のかなというところがありますので、実際、この屋内遊戯施設、大型でありますので、先ほど市長からあったとおり、地区
の内外から来る
人方、外から来る
人が、市外から来る、県外から来る
人、その
人方がやっぱり7割、8割、まあ、6割、7割かな、そのくらい
の人が来ないと経営が行き届かないというところがありますので、そういう視点も含みながら、やはり持続可能、そして酒田市
の利点ってどこな
のだろうというところ
を十分やっていただきたいというふうに思います。 また、屋外遊戯施設につきましては、単独で別
のもの造れと言っているつもりはありません。やはり私も市民
の皆さん
のほうに言っているんですけれども、今現在ある、先ほど市長から答弁あった飯森山、あとは光ケ丘
のフィールドアスレチックという
のはやはり十二分に活用していかなきゃいけないというところありますけれども、ちょっと飯森山、私も近くでありますし、いろいろあそこに行く機会があって、そして昨年整備も進んできたというところありますし、木
のほうも伐採してすごいいい公園になってきたと認識しています。 ただ、少しやはり看板的なところ、実際眺望的なところがよくなってきたというところもありますし、もっとよくなったんだよというPR、周知が足りない、もしくは子育て世代については、結構広がっている
のかなとは思うんですけれども、じっちゃん、ばっちゃんというか、そういう
人方
の少し周知が足りなくて遊びに行ってない
のかなというところありますので、ぜひそういう屋外遊戯施設が必要だというよりも、今現在あるものがいいんだよということ
をもう少し酒田市として発信するところが必要。そうすることによって、あそこは、飯森山であれば、土門拳記念館と
の相乗効果、また、酒田市美術館とかという部分で
の相乗効果が出てくると思われますので、ぜひそういう周知
のほうも加えながら、酒田市として推進してもらいたいなと思います。こちら
のほうも意見とさせていただきます。 続いて、腸内環境
の実証事業
の関係ですけれども、こちら
のほう、先ほどありました日本海総合病院と、そして先端研と
の連携、コラボでやっていくということで、たしか以前、私も市
のほうに勤務したときには、健康課で血液検査
を踏まえて山大と健康診断でコホート事業というもの
をやっていて、それが実際、健康診断で検査して、その後、追跡作業
をしていって、この
人の要は傷病関係もしくは死因関係
を調べていきながら、実際日本海側
のほう
の一般的に胃がんが多いと言われているところ
の実証、検査
をしてきたということがありますので、そういうしっかり事業な
のかなと思ってはおる
のですけれども、先ほど市長からあったとおり便とかというところであれば、もし分かる範囲でいいです、鶴岡
のほうでもたしか事業
のほう、メタボ関係
の事業でやっていたと思いますので、その辺、もし分かる範囲であれば、ぜひ紹介していただければというふうに思うところであります。 続いて、日本海ヘルスケアネットと
の支援については、市長から
のとおり十分、言われたとおり、今現在3年目
を迎えて事業
のほうが行われていると認識しておりますので、酒田市としても、ぜひ今後とも支援
を続けていただきたい、そしてさらなる支援
を検討していただきたいということ
を意見として申し上げたいと思います。 続いて、会計年度任用職員制度
のスムーズな運用ということで、こちら
のほう、実際4月から運用開始されるということで、私も2回にわたって一般質問させてもらった経過があります。 その中で、もちろん市として研修もしくはそういうこともしていくということがありましたけれども、名前は変わりますけれども、任用形態変わらないということがあります。ただ、やはり酒田市ではないんですけれども、ほか
の自治体、心ない自治体とかとなると、その市長が言った期末手当がもらえるから、要は報酬が増えるからという、そこだけ
の1点で少し任務的なところ、もしくは業務的なところ
の付加的なところ、もしくは仕事
の状況について、心ない言葉
を出すというところがあると聞いたところがあるんです。 そういうことがないよう、酒田市
の行政、そしてスムーズな市民サービス
をするためには、そういう、今後4月から行われる会計年度任用職員、現在で言えば非常勤職員と、正職員と
の、やはりコミュニケーション、そしてチームワークがあって行政がよくできると思っておりますので、ぜひ4月から導入しながら、4月から名前は変わったんだけれども、大きく変わっていないんだという市長
の言葉
を十分職員が分かるような形でやっていただきたいなと思います。 いろいろな制度的なところで
の変更等があると思いますけれども、これについてはまた改めて聞かなきゃいけないと思いますけれども、4月導入に向けてスムーズな運用
をぜひお願いしたいなと思うところであります。 RPA
の関係です。 RPA
のほう、私も少し勉強させてもらい、総務省
の予算的なところも配置されている、そういうものも利用させていただきながら、先ほど市長
のほうから、熊本県
の宇城市とか、あとつくば市
の先進事例があったとおりに、やはり有利な補助金というか財政的なところも受けながら、ぜひ仕事
を進めてもらいたいと思いますし、やはり現場
の仕事
の人方と
の、要は協議も十分していただきながら、このいい制度であるRPA
を進めていかなきゃならないと思います。 市長
のほうからAI
の話もありましたけれども、昨年そのAI
を含めたところで、たしか私
の記憶でいくと、さいたま市で1件、事故的なところがあったというふうに聞いているところであります。 先進的に子供
の入園
の手続
を一瞬でできるところが、実際、事務処理的なプログラムがちょっとこけてしまって、実際は
人が仕事でやって、実は残業もしてしまったという、そういうマスコミでちょっと話題になったと思っていますし、総務省もそれ
を十分反省しているということ
のコメントもあったと思っておりますので、そういうことがありまして、信用することは大事ですし、そして新しいところに早めに導入することも大事ですけれども、やはりその慎重導入、そして現場
のところと
の協議も十分にしていきながら、フォロー体制もしっかりしておかないと、やはりサービス
を受ける市民が一番不利益
を被る可能性がありますので、その辺についても十分注意してもらいたいと思いますけれども、そこについてはこれから
の導入検証していくところでありますので、ぜひ十分慎重にしていただきたいと思うところであります。 続いて、財政
の運営
のほうに入りますけれども、こちら
のほうにつきましては、やはりシーリング
を図りながらやってきたというところでありますので、財政基盤確立に向けて今後とも努力していただきたいなと思っているところであります。 やはり地方債
の残高、確かに本市
の中でも減少傾向にあるというところ、ただ、令和2年度
の当初予算
のところ
を見ると、公債費
のところについては、約74億円ほどあるとしております。依然として高い水準な
のかなと思っておりますので、やはり今後とも健全な財政運営するためには、そういうところ
の抑制は必須だというふうになりますので、もしその辺
の御所見があれば伺っていきたいと思っております。 まず、そういう厳しい財政
の中、今令和2年度いくわけですけれども、個々
の事業的なところ、少し質問させていただきましたけれども、財政的なところ
を踏まえて二、三質問させていただきましたので、2回目
の質問
のほう答弁お願いしたいと思います。
◎齋藤啓悦教育次長 それでは、お尋ね
のありました小中一貫教育について、私
のほうから若干
説明させていただきます。 現在、来年度から
の実施に向けてリード校区からは実施計画書
を出していただいております。その中に詳しく計画は書いてありますけれども、先ほど来、教育長からも
説明のありました、目的として学力
の向上や生徒指導
の充実はもちろんあるわけですけれども、それに加えて、例えばいじめ、不登校
の解消、減少あるいは中1ギャップ
の減少なども狙いとするところではあります。 課題としては、やはり教員
の時間
の問題、場所が離れているとか、あるいは研修
の時間がないとかってありますけれども、実際、計画書
を見ますと、例えば議員から紹介もありましたきょういく酒田
のほうにも載っておりますけれども、酒田四中学区では、川南小中一貫教育というもの
を行っておりまして、その中では校長先生は校長会と言っていますけれども、年5回、教頭会年7回、子供たち
のリーダー研修会
を1回行っているなど、そのほかにももちろんあるわけですけれども、そういった合同
の活動も取っております。 中でもこの四中学区におかれましては、川南合同研修会というもの
を11月に行っておりまして、ここでは小学校6つあるわけですけれども、中学校と一緒になって同じ、先ほど
の授業研究会というものに参加して子供たち
の様子
を一緒に見たり、ということ
をやっているところであります。 また、キャリア教育に関わりましても、例えば9年間一貫してというか使えるキャリアノートという、キャリアパスポートというものに取り組もうとしている学区もございます。そのほかに小中合同
の学校行事
を検討したり、例えば挨拶運動
を既に行っている学区もございます。あるいは特別支援学級
の生徒同士
の交流なども考えております。 また、英語教育も始まりましたので、英語教育に特化して英語教育
を小中一貫で進めていこうということで取り組んでいる学区もございます。 先ほど
の説明の中にあったPTAに関しましても、PTA
の連絡協議会、それから小中
の合同研修会でありますけれども、その中では小学校幾つかあって中学校もあるわけですけれども、合同で、例えばメディアについて1日2時間とか、あるいは9時までとか、そういった共通
の実践項目
を決めて取り組んでいる学区も多くございます。そういったもの
の実践
を今後集めまして、来年度、再来年度、実践
をまた紹介して介していきながら、4年度から
の完全実施に向けて計画
を進めていきたいと考えております。 以上であります。
◎菊池裕基健康福祉部長 齋藤美昭議員からは2問目といたしまして、腸内環境について研究する実証事業について
の御質問がございました。 先ほど、市長が御答弁申し上げたとおり、この事業につきましては、日本海総合病院とそれから鶴岡
の生命先端研から立ち上がりました、このベンチャー企業といいますか、そういった企業が一緒になりまして腸内
の細菌
を調べて健康
の増進につなげていくといったような事業でございます。 先ほど、齋藤議員
のほうからも以前山大で大規模な血液
を採血して
の健康状態
を調べてコホートといいますか、その後
の状況
を調べるといったような研究が5年ほどでしたか続けて行われたといったようなことでございました。 基本的にその流れについては、今回も同じような流れだとは認識
をしておりますけれども、さらにその腸内環境
を詳細に調べて将来
のがん予防
の確立ですとかそういったもの
を詳しくお知らせしていくといったような事業になっているものと考えております。 初年度につきましては、日本海病院と
の話合い
の中では、市民200
人ほど
を集めまして参加していただくといったような流れで今
の事業
を組み立てているとお伺い
をしております。また、こちらにつきましては、採便キットもありますので、そういった配布、それから市民
の募集につきまして酒田市
の協力できるところは協力していきたいと考えているところでございます。 鶴岡
のほうでこういったコホート
の研究がされているかといったような御質問もございましたけれども、以前はそういったこともお話はお聞きしておりましたけれども、現状ではちょっと分からないということですので、失礼させていただければと思っております。 いずれにいたしましても、今後こういった研究が日本海病院でも治療ということだけではなくて予防にも力
を入れていきたいという意思がございましたので、そういったことに我々としても協力していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◎田中愛久総務部長 財政健全化につきまして、御所見はというお尋ねがありました。 議員お尋ね
のように地方債
の残高は年々減少しておりますけれども、やはりまだ厳しい状況であるという認識はしております。 この今年
のような大型な事業がありますと、やはり起債も増えてきますので、国
の様々な施策
を的確に捉えたり、有利な財源
を探しながら今後も健全な財政運営に努めていきたいと考えております。
◆4番(齋藤美昭議員) 2回目
の答弁もありがとうございます。 小中一貫については、今、次長からあったとおりだと思うんですけれども、やはりそれ
を周知する、現場的な部分にすれば、リード校区ごと
の私も含めて市民、ペーパー化しながら
の説明を十二分してもらいながら周知
を図ってもらいたいと、これは本当に切に要望します。 やはり令和4年度
の完全実施に向けて各、統一じゃなくてやはりそのリード校ごと
の課題的なところもあるだろうし、もしくは、例えば四中学区であれば、宮野浦
の課題と新堀だとかそっち
のほう
の課題は違うと思いますので、それ
を共有するためにも、ペーパー化していくということは大事だと思いますので、ぜひそのリード校ごと
の周知する、そしてそのペーパー
をぜひ作るように要望していきたいと思います。 あと実証実験につきましては、先ほど日本海病院と生命先端研と
の共同ですので、ぜひ事業が継続できて、そしてやはり酒田市が健康で住みやすい町であるということ
のPRにもなると思っておりますので、ぜひお願いしたいと思います。 総合計画
の3年目、そして市長任期2年目という中期展望、酒田市
の将来像
を踏まえた、この令和2年度
のところについては、酒田市
の大きな1年になるということは冒頭申し上げたところであります。そういう
のも含めながら、施策
を期待しながら、市政研究会
を代表して
の質問
を終わりたいと思います。
○小松原俊議長 以上で4番、齋藤美昭議員
の代表質疑は終了いたしました。 -----------------------
△市原栄子議員質疑
○小松原俊議長 次に、1番、市原栄子議員。 (1番 市原栄子議員 登壇)
◆1番(市原栄子議員) まず初めに、お忙しい中、資料
を準備いただきまして、まずありがとうございます。 それでは、日本共産党市議団
を代表して代表質疑
を行います。 まず初めに、1、施政方針と関連して令和2年度一般会計予算についてお尋ね
をいたします。 令和2年度は消費税
の増税
の影響による消費
の減速、GDP
の後退、コロナウイルスによる影響など、経済面や今年
の暖冬に見られるように温暖化による影響が気候にどのように影響していく
のか大変先行きが憂慮される状態であります。 こうした状況
の下で市民
の暮らし、健康、安全、そして希望
を持って住み続けていける酒田市
のためにも何点か質問
をさせていただきます。 (1)として、2年目
のマイナスシーリングと枠配分による市民と市
の取組へ
の影響についてです。①として全体へ
の影響はです。平成31年・令和元年度予算では、市民団体などへ
の交付金や補助金、コミュニティ活動へ
の事業加算など、市民活動に関連している予算が軒並み減額
をされておりました。 私たちは市民と
の協働
を進める中で、市民と
の合意がないまま引下げ
を行うことは各団体、コミュニティなどから市政へ
の不信が起きる
のではないかと申し上げておりました。 実際に、昨年
の議会報告会やコミュニティ振興会
の方々や商業団体
の方から多く
の意見
を頂きました。市長は「新年度についても財政が極めて厳しい状況にあることから、令和2年度予算編成についてもマイナスシーリングと枠配分方式
を併用するとともに、事業
のスクラップ・アンド・ビルド
を促し」としております。 同じ事業でマイナスシーリングが行われれば、昨年に続き総計で約6%事業が縮小される
のであります。どのような事業にマイナスシーリングが行われた
のか、その方向性と影響についてどのようにお考えでしょうか、お尋ね
をいたします。 ②については、令和2年度にやさしい住まいづくり事業
を廃止し、障がい者ほっとふくしサービス
のメニューに追加となっております。しかし、今回
の変更により障害
の等級
の制限がされる、また利用できる上限が低くなっております。さらに障がい児ほっとふくしサービス事業は新規事業として立ち上げられましたが、これは心身障がい児扶助事業
をリニューアルしたとしています。こちらは今まで現金
の給付であったもの
を使用目的
を限定し、さらに交付額も減らしております。 事業
を精査し、よりよい内容にする意味で
のスクラップ・アンド・ビルドについては異論はありませんが、利用者
の不利になるような事業
の組替えについては問題があると考えますが所見
を伺います。 (2)として、防災減災対策についてお尋ね
をいたします。 市長は新年度
の予算
の中で大規模災害
の発生に対応するためとして、防災・減災対策として避難所
の備蓄食料や飲料水
の更新、防災ラジオ
の普及とFMラジオ中継局
の整備など進めるとされ、さらなる充実が進められるものと考えられます。 さて、国
の内観では近年
の大規模災害など
の普及とともに、平成30年12月に「防災・減災・国土強靭化
のため
の3か年緊急対策」に基づき地方財政計画
の投資的経費に9,400億円
を計上するとしています。 また、地方公共団体がこの3か年緊急対策と連携しつつ地方単独事業として緊急に自然災害
を防止するため
の社会基盤整備に取り組んでいけるように「緊急自然災害防止対策事業費」
を3,000億円計上するとしています。 この中で道路防災として冠水対策も令和元年度から対象になるとされていますが、本市
の取組
をどのようにお考えでしょうか。 また、河川
の氾濫など大規模な浸水被害が相次ぐ中、維持管理
のため
の河川
のしゅんせつが重要として新たに緊急浚渫推進事業費が9,000億円計上されています。新井田川など市内
の河川
の管理は県が行うことになっておりますが、市民
を災害から守るという立場で新井田川など
のしゅんせつ
を行うよう県に要求すべきと考えますが、所見
を伺います。 (3)として、子育て支援
の施策についてです。 丸山市長は1期目から酒田市で
の子育て支援
の施策
を進めてこられております。昨年からは子供
の貧困問題に取り組まれております。私たちは子供
の貧困対策について経済的な面で
の支援も必要であると考えています。そうした中で、以前から申し上げておりますが、学校給食
の無償化や高校まで
の医療費
の無料化などにも取組
を広げるべきではなかった
のではないでしょうか。財源
の問題も理解
をいたしますが、低所得者対策から始めるなど
の取り組み方もあった
のではないでしょうか。所見
を伺います。 また、高過ぎると言われている国民健康保険税が本年度大幅な引下げが行われております。これは基金
の活用によるものですが、県単位化
の中、多く
の自治体が保険税
を据え置き行っている中、ここまで
の値下げについては敬意
を表します。私たちはこれに合わせて市
の一般会計から繰り出し
を行い、子供
の均等割について減免
を行うこともできた
のではないかと考えますが、所見
を伺います。 2番として、議第27号についてお尋ね
をいたします。 (1)として、純利益計上
の要因についてです。 酒田市下水道事業については、平成29年に特別会計から事業会計へと移行しております。下水道整備に関しては、市民
の衛生環境
の整備という観点からも先行投資が必要であり、また、人口減少
の中で経営も厳しいものと考えますが、下水道料金
の値上げもなく新年度に純利益が計上されております。また、一般会計から
の繰入れも多くなっているようですが、これら
の要因についてお尋ねするとともに、この利益計上は持続的に可能なものかお尋ね
をいたします。 3番目に、議第31号についてお尋ね
をいたします。 この条例では消防団
の定数
を減らすものとなっておりますが、消防団
の定数については、過疎化や高齢化などで地域で定数に満たない状況が生まれていることも理解しております。 また、定数確保
のため
の御努力も行われていることも理解しておりますが、災害時などいち早く現場に駆けつけ市民
の命や財産
を守る方たち
の定数
を減らすことで活動に支障が出る
のではないかと危惧するものです。 また、消防団員
の活動費については、国から
の交付税措置も行われていること
を考えた場合、適正数というものがどこにある
のか疑問に思います。そこで2点についてお尋ね
をいたします。 (1)として、消防団
の定数に対して法的根拠があるかです。消防団については条例で決めることとなっています。ただ、交付税措置も行われており、それなり
の法的根拠がある
のではないかと考えますが、伺います。 (2)として、人口減少と高齢化が進む中で、地域間で
の連携
を図っていくこととなりますが、大規模災害が起こった場合、団員
の減少は市民救助
の遅れにつながる
のではないかと考えますが、その点について所見
を伺いまして、私
の1問目といたします。 (丸山 至市長 登壇)
◎丸山至市長 市原栄子議員
の代表質疑に御答弁申し上げます。 大項目で3点ほど頂きました。第2点目
の議第27号令和2年度酒田市
下水道事業会計予算につきましては、
上下水道事業管理者から後ほど答弁
をしていただきたいと思います。 まず最初に、令和2年度
の市長施政方針と関連して、議第19号令和2年度酒田市一般会計予算についてでございますが、(1)マイナスシーリングと枠配分による市民へ
の影響についてということでございました。 令和元年度はコミュニティセンター管理運営事業
を勤務形態に即した委託内容としたことで一部コミュニティセンター
の委託費が減額となったこともございまして、センター、振興会によっては不満が出たところもあったという認識はしておりますが、全体としては予算
を増やしておりましたので、そういう意味では、このマイナスシーリング
の影響で例えば市民生活全体に何らかの影響が出た
のではないかという
のは、ちょっと違う
のかなという認識で私は押さえております。 それから、令和元年度につきましては、
亀ケ崎コミュニティ防災センターの整備事業として工事費等
を計上
をしておりますし、ひとづくり・まちづくり総合交付金も総枠としては増額
をしているものでございます。その辺
を御承知おき頂きたいなと、このように思っております。 その上ででありますけれども、来年度
の酒田市
の予算編成作業に当たりまして、マイナスシーリングは対象事業から一律にマイナスするわけではなくて、事業
の選択は担当部長に任せていたところでございます。令和2年度
の予算編成におきましては、あらかじめ誤解
のないようにコミュニティセンター管理運営事業はシーリング
の対象外としておりますので、そういった意味では影響としてはそんなに出ていないはずだという理解
をしております。 それから、マイナスシーリング
を実施したことによりまして、2年連続でということではありましたけれども、市や市民、双方へ
の影響についてどう考えているかということでございました。 マイナスシーリングは投資的事業や年次的に実施する政策的な事業以外
のいわゆる経常的な事業
を部調整事業
の枠内にまとめて前年度当初予算
の一般財源額に対して3%
の削減としたものでございます。 その結果としてということになる
のでしょうか、トータルとして575億円
の予算
を組み得たということ、それはある意味市民サービス
の相対表示で言えば、マイナスシーリングという予算編成
の措置は講じましたけれども、全体としてこれは史上最高
の予算
を組み得たという面では成果として捉えていい
のではないかなと、このように評価
をしているところでございます。 今後も枠配分やマイナスシーリング
の方式だけでなくて特定費目
の一件査定ですとか性質別経費査定あるいはインセンティブによる差
を設けて
の査定等々複合的な組合わせによる効果的な予算調整
を検討していきたいなと、このように考えているところでございます。 それから、2番目として、障がい者ほっとふくしサービス事業、そして障がい児ほっとふくしサービス事業、これは枠配分におけるスクラップ・アンド・ビルドによる福祉
の後退ではないかというお尋ねでございましたけれども、令和2年度予算につきましては、従来
の障がい福祉事業についても見直し
を図り、障がい者ほっとふくしサービス事業
の拡充及び障がい児ほっとふくしサービス事業
を新設して、より実効性
のある内容としたものでございます。 障がい者ほっとふくしサービス事業は、令和2年度より交付額9,000円から1万2,000円に拡充
をするものでございます。併せて利用できるメニューに市役所1階
のカフェ「え~る」で
の利用料金ですとか住宅福祉機器購入費用、防災ラジオ購入費用など
を追加
をしております。 一方で、やさしい住まいづくり事業で行っていた住宅福祉機器
の購入については、介護用ベッドや移動用リフトなど
の日常生活用具が給付
の対象となっている地域生活支援事業や住宅リフォーム総合支援事業と
の重複、そして申請者にとって
の手続
の煩雑さ、申請件数
の減少など
の課題があったものでございます。これら
を総合的に判断
をして、より利用しやすいよう障がい者ほっとふくしサービス事業に住宅福祉機器購入助成
を盛り込むなど
の見直し
を行ったものでございます。 また、障がい児ほっとふくしサービス事業は、新たに令和2年度から実施するもので、利用できるメニューは障がい者ほっとふくしサービス事業
のメニューに、サービス利用者が増加しニーズ
の高い放課後等デイサービス
の利用
を加えるなどし、交付額は1万8,000円としたところでございます。 これに伴い、心身障がい児扶助事業は廃止するものといたしました。この事業、この心身障がい児扶助事業
の廃止でございますが、1つ目に昭和42年度から市単独で実施してきたこの心身障がい児扶助事業について、市では心身障がい児養育手当
の手当額
を1,000円から3,000円に改定
をしてきた経緯がありますが、一方で目的が類似しております国
の特別児童扶養手当は1,400円から1級では5万2,200円、2級で3万4,770円まで拡充されてきております。そういったことが1つ大きな理由として、その事業廃止
の理由になっております。 もう一つ、2つ目
の理由ですが、手当
の支給による保護者へ
の経済的支援という形ではなくて障がい児が必要な福祉サービス
の利用など使途
を明確にしたこと、このことが今回
の新たな事業
の位置づけ
の理由になっております。 もう一つ、3つ目といたしましては、対象者に精神障害者保健福祉手帳所持者
を加え、対象者
を拡充することなど
を勘案しております。こういった3点
の理由があって新たな事業、障がい児ほっとふくしサービス事業
を立ち上げたということでございます。 これら
の点
を踏まえ、障がい児が将来にわたって地域で安心して生活
を送ることができるよう、自立や社会参加する力
を身につけて成長することに資する事業となるように我々としても実施していきたいと、このように考えております。 次に、(2)
の防災減災対策についてでございます。 国
の対策事業
の活用、今後
の冠水対策
をどのように進めていくか等々でございますけれども、市街地における浸水対策としては、昭和45年度に着手した合流式下水道
の整備によりまして、中心市街地において大きな効果
を上げてきたところでございます。 また、分流式
の下水道区域においては、近年頻発する集中豪雨による浸水被害
を解消するため、現在も緊急度
の高い地区から幹線となる雨水排水施設
の整備
を行っております。 分流式下水道区域内では、平成24年度に東泉地区、平成26年度に若浜地区に排水ポンプ
を設置しております。合流式下水道区域内で低地によって浸水が発生する浜田、幸町、上本町地区へ
の対応としては、平成28年度に3,400立方メートル
の雨水
を一時的に貯留する雨水貯留槽
の整備
を浜田コミセン
の敷地内に行ってきたところであります。 現在実施中
の事業といたしましては、平成28年度から高砂地区において幹線となる雨水排水施設
の整備
を実施しているところでございまして、これは令和7年度に完成する予定でございます。 国
の対策事業
の活用についてでございましたが、平成30年度に設けられた緊急自然災害防止対策事業
のメニューには、新たに令和2年2月に道路防災等が追加対象となったところでございます。 対象事業としては、冠水発生
のおそれがある道路排水施設
の補修・更新等、小規模な事業に限られ、事業期間も令和2年度までとなっているところでございます。 令和2年度に予定
をしております市
の単独事業である広栄町
のポンプ施設
の更新については、新たに追加された道路防災等
のメニュー
の活用
を考えていきたいと思っております。 なお、新規地区
の浸水対策については、実施する事業期間及び事業規模に見合うものではないため、この事業
の活用は困難であるとこのように理解
をしております。 令和元年度には、土木課内に雨水対策室
を新たに設置
をして体制
の強化
を図ったところであります。今後
の浸水被害が頻繁に発生する地域で
の整備については、財政状況
を見ながら雨水対策室
を中心に取り組んでいきたいと、このように考えております。 それから、新井田川など
のしゅんせつなどについて
のお話もございましたが、新井田川については、土砂
の堆積や支障木
の繁茂等が川
の流れ
を阻害するおそれがあるために、河川管理者であります山形県が5か年
の河川流下能力向上計画、これは平成29年から令和3年度まで
の計画期間になりますけれども、これ
を策定
をして、計画に従い対象箇所
を手当て
をしているところでございます。 本市
の市街地部におきましても、近年
の豪雨時には水位
の上昇
の速度が早まっていると
のお話もございます。市街地部
の内水氾濫
を防止・低減するためには、新井田川
のしゅんせつが必要な箇所もあると考えておりまして、山形県に対して適切な河川管理
を今後とも要望
をしていきたいと、このように思っております。 なお、北新橋地内
の幸福川合流点付近においては、平成26年度にしゅんせつ工事
を実施しておりまして、本年も2月下旬から3月中旬まで
の工期で県がしゅんせつ工事
を実施しているところでございます。 次に、(3)
の子育て
の支援
の施策について、子供
の貧困問題と経済的支援策、国保も絡めてお話がございました。 子育て支援医療による子供
の医療費
の無料化につきましては、これまで平成25年度に小学1年生から小学3年生までに、平成26年度に小学6年生までに、そして平成27年度からは中学3年生までと順次対象
を広げてきたところでございます。 この取組によりまして、現在中学3年生まで
の子供は、通院、入院にかかる医療費
の保険診療分
を自己負担せずに医療費
を受けることができる環境が整っております。 さらなる拡充について
の御要望でございました。これまでも議会でも何度か御提案
を頂いているわけでございますけれども、18歳まで無料化
の対象
を拡大するには、約6,000万円
の財源が必要となります。現行施策
の効果・検証
を行って、周辺市町村
の動向も勘案しながら拡充
を検討はしていきたいとは思っておりますが、今
のところ現状ではなかなかそこまで踏み切れるところまで
の財政状況にはない
のかなと、このような判断
をしております。 ちなみに県内13市
のうち、この18歳まで
の無料、4市、寒河江、天童、尾花沢、東根といったところがやっていると把握
をしております。 本来、子供
の医療費
の無料化については、市町村が独自に上乗せ
を行うことで地域間
の支援格差が生じることや給付拡大競争となることがないように、国や県、全体
の制度
の中で規定されるべきでございまして、引き続き県
の市長会、全国市長会を通して国や県などにその是正
を要望していきたいと、このように考えております。 それから、昨年
の9月議会におきましても、同様な質問
を頂いております学校給食
の関係でございますが、学校給食法により施設・設備及び運営に係る経費は市
の経費とする一方、食材費などそれ以外
の経費については、保護者
の負担とすることとされております。 近年、給食費
の無償化に取り組む自治体も出てきていることは承知しておりますけれども、給食
の食材費に充当する給食費収入は令和2年度予算における歳入見込みでは小中学校合わせて4億2,469万円と見込んでおります。完全に無償化とした場合には、同額
の恒久的財源
の確保が必要になってくるため、すぐには実施できない状況にございます。 令和2年度でも施設
の老朽化対策、洋式トイレ
の整備、それから給食用調理機器
の更新や新規導入など、学校
の環境改善などがございまして、加えてエアコン、空調機
の導入に伴う光熱費
の増加も見込まれております。厳しい財政状況
を踏まえれば、この給食費
の無償化
の実施については、慎重にならざる
を得ない状況であると、このように認識
をしております。 なお、低所得者対策としては、生活保護世帯
の保護費や、これに準ずる経済状況
の世帯、準要保護世帯と呼んでおりますが、こういった世帯に対する就学援助費によりまして、給食費や学用品費など
の実費相当分
を手当て
をしているところでございます。 しかも、本市
の準要保護世帯
の認定に係る収入基準は生活保護世帯
の基準額
の1.5倍としておりまして、県内においても最も手厚いものとなっております。平成30年度には500
人弱に対して、約2,500万円
を手当て
をしている状況にございます。 それから、国民健康保険
の関係でお話がございました。本市
の国民健康保険に加入している18歳以下
の子供は、令和2年1月末時点で1,309
人となっております。現在、こういった方々に均等割として1
人当たり3万6,700円が課税
をされております。均等割は、一般的に世帯
の加入者数が多くなるほど人数に応じて医療費が増加することから、それに見合う負担
をしていただくため、子供
の人数も含めて算定
をしております。 令和2年度に予定している国民健康保険税率
の引下げによりまして、均等割が3万2,700円という形で4,000円減額されることから、子供
の分
の国民健康保険税としては約530万円
の負担軽減につながると見込んでおります。 一般会計から
の繰入れにつきましては、これまでも国が定めたルールに基づいて行ってきておりまして、現段階では一般会計から
の繰入れにより均等割
の減免措置
を行う考えは持っていないところでございます。 それから、大項目
の3番目、議第31号酒田市消防団に関する条例
の一部改正についてでございます。 団員数、それから交付税措置、さらには大規模な災害が起きた場合
の対応等について
のお尋ねでございました。 (1)
の定数について
の法的根拠に関連してでありますけれども、団員数でありますが、消防団員
の定員につきましては、消防組織法第19条
の第2項により条例で定めるものとなっております。 本市
の消防団員
の条例定数は2,060
人と定められておりますけれども、実際
の団員数は年々減少し、令和2年1月1日現在
の実団員は1,894
人という形で166
人不足している現状でございます。 これは、団員
の適齢期となる20代から40代
の人口
の減少や、団員
のサラリーマン化、生活スタイル
の多種多様化などが主な要因でありまして、本市においても条例定数と実団員数
の差が年々広がっていることから、条例定数
を1,900
人に見直すものとしたものであります。 交付税算定に当たって用いられる単位費用
の算定基礎として、本市同様
の人口10万
人規模
の標準団体行政規模では、団員数は583名となっております。 消防団員に関する経費
の交付税措置についてでありますが、消防団に関する経費に関しては、特別交付税に算入されるものは、消防団員
の団員報酬と退職報償金
の掛金に関するもので、そのうち消防団員
の条例定数
を算定根拠とするものは、退職報償金
の掛金に関するものとなっております。 今回
の条例定数
の改正に伴い、今年度
の数字
を基に計算すると特別交付税額が245万8,000円減となりますが、消防団員等公務災害補償等共済基金へ
の退職報償金や災害補償等に関する掛金、事務費が減ることとなるため、市
の歳出は340万3,000円
の減となるところでございます。 また、消防団員へ
の報酬についても、標準団体行政規模による算定
を超過した部分について一定範囲で特別交付税が措置されることになっております。 次に、(2)
の広域的な大規模災害が起こった場合
の対応についてでありますが、消防団は地域防災
の要
の一つとして大きな役割
を果たすものであり、広域的で大規模な災害が発生した際には、大きなマンパワーが必要となります。 一方、人口減少など
の理由で本市に限らず全国的に消防団員数は減少
をしてきている現状にございます。そこで、酒田市消防団では人的拡充として平成30年度から豊かな経験
を生かし消防団活動に携わるOB団員制度ですとか、あるいは消防団装備
の拡充として、これも平成30年度からですが、小型ポンプ等
を運搬する軽トラックタイプ
の資機材搬送車
の導入
を進めてきております。また、民間事業者が消防団へ支援
を行う消防団協力事業所、これは現在で56社ほどございますけれども、この消防団協力事業所など様々な事業
を展開
をして地域
の消防力
を高める取組
を行っているところでございます。 地域住民
の安心安全な生活
を守る上で、消防団員
を確保することが重要と考えておりまして、消防団募集ポスターですとか消防団広報紙、市ホームページ、ハーバーラジオ
の消防団応援番組などを通じて引き続き消防団員
の募集にしっかりと取り組んでまいりたいと、このように考えております。 私からは以上でございます。 (須田 聡
上下水道事業管理者 登壇)
◎須田聡
上下水道事業管理者 私
のほうからは、大項目
の2、議第27号令和2年度酒田市下水道事業予算について
の中で、純利益計上
の要因について御答弁申し上げます。 このたび上程しました令和2年度3条収支予算では、消費税抜きで256万2,000円
の純利益
を見込んだところでございます。ちなみに平成31年度は1億6,780万4,000円
の純損失
を計上しております。その結果、当初予算といたしましては、平成29年度
の地方公営企業法適用後初
の純利益
を計上することとなりました。 この純利益
を計上するに至った主たる要因としましては、1点目が上水道と
の事業統合や
包括委託
の導入に伴い、組織
のスリム化や事業
の効率化
を図ったこと。 2点目が計画期間が平成28年度から令和8年度となっております経営戦略
の中間見直し
を進め、汚水処理施設
の統合や施設経費
の平準化など、事業規模や経費
の最適化、適正化に取り組んだこと。 3点目が総務省
の繰り出し基準に基づきまして、一般会計から
の負担割合
の見直しがなされたこと。 これら
の取組によりまして、少額ではありますが、予算上純利益
を計上することができたものと認識
をしております。 また、今後
の財政見通しにつきましては、令和8年度まで
の経営戦略
の投資・財政計画
の中で、毎事業年度、純利益
の継続的な計上
を見込んでいるところでございます。 いずれにしましても、収益
の増加が見込めない中、今後も引き続き事業
の効率化に取り組みながら、汚水処理原価等
の圧縮に努め、収支バランス
の改善
を図ってまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。
◆1番(市原栄子議員) それでは、2問目です。 障がい者ほっとふくしサービスと障がい児ほっとふくしサービス事業ということなんですけれども、やはりいろいろと精査
をされたというお話でありますけれども、障がい者ほっとふくしサービス
のほうに入れられました住まいづくり
のほうですね、あれは半額で15万円までということだったんです。ところが今度は1万2,000円までしか使えないということで、さらに手帳
の等級という
のが1級、2級、あとそういった形で重くなってきている、そうしたことで今までは障害者手帳
を持っていれば使えるということで、使いづらいというお話もありましたけれども、逆に使いづらくされていっている
のではないかなと思うわけですね。 そうしたところについては、そういった使っている、活用されている方たち
の声
を聞いている
のかなということとともに、障がい児ほっとふくしサービス事業でも今まで現金でした、どんなものでも使えるというものが年間3万6,000円、これが限定されて1万8,000円に約半額なんですね。そうしたことで考えたときに、やはり一体どういったところで活用できる
のか、現金であれば、放課後
のやつでもデイサービスにも使えるわけですよね。そういったことも考えて、そこ
の点についてお尋ね
をいたします。
◎菊池裕基健康福祉部長 障がい者ほっとふくし券
のお尋ねがございました。 障がい者ほっとふくし券につきましては、やさしい住まいづくり事業と統合させていただいたということでございます。 従来
のやさしい住まいづくりにつきましては15万円ということで、1回につきましては10万円なんですけれども、生涯15万円ということでございます。ただ、新たに障がい者ほっとふくし券は9,000円から1万2,000円に上げて、これは障がいがある方につきましてはずっと御使用頂くということでございまして、等級につきましても身体障がいから知的あるいは精神も加えた形で、重度にはなりますけれども、そういった対象
を広げさせていただいて、事業
を組み立てさせていただいたものでございます。 それから、障がい児
のほうにつきましては、3,000円から1万8,000円ということで改正
をさせていただいたところでございますけれども、こちらにつきましては放課後
の児童デイ、こちら
のほう
の利用につきましても利用できるといったような形で、より実態に即した形で組立て
をさせていただきました。 現金でこれまで支給
をさせていただきましたけれども、親御さん
の経済的に支援といったような名目が大きかった
のかなと思いますけれども、今度は直接子供さん
のため
の使用ということで、そういった目的に使っていただきたいといったことで、こういったことも加味して事業
を組み立てさせていただいたものでございます。
○小松原俊議長 以上で、1番、市原栄子議員
の代表質疑は終了いたしました。 -----------------------
△本多茂議員質疑
○小松原俊議長 次に、27番、本多茂議員。 (27番 本多 茂議員 登壇)
◆27番(本多茂議員) 初めに、
新型コロナウイルスの感染拡大により亡くなられた皆様、感染された皆様に心からお悔やみとお見舞い
を申し上げますとともに、一日も早い終息
を願うところであります。 それでは、志友会
を代表いたしまして令和2年度市長施政方針並びに議第19号令和2年度酒田市一般会計予算について質問させていただきますが、前者と重複する点が数多くありますので、御了承
を頂きたいというように思います。 初めに、人口減少対策についてお伺いいたします。 丸山市長におかれましては、市長就任以来「賑わい
の創出に向けて、
人財と風土が支える産業・交流都市酒田」
をつくるという一貫した信念
の下、様々な行政課題に取り組んできたことについては評価するところであります。 一方、人口減少に歯止めがかからず少子高齢化や人手不足も深刻な問題であり、本市
を取り巻く社会環境は大変厳しい状況にあります。 令和元年度に策定した第2期酒田市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、「賑わいも暮らしやすさも共に創る公益
のまち酒田」
を目指す町
の姿として酒田市総合計画
を基本とし、人口
の自然減対策及び社会減対策に資する施策
をまとめたものであり、2040年に8万6,000
人程度、2060年に7万1,000
人程度
の人口
の確保
を目指すものであり、将来にわたり持続可能な酒田市
を実現するために、一歩一歩前に進める施策
を展開していくとあります。 第2期総合戦略では、これまで
の人口減少に対する取組や成果と課題、施策効果など詳細に記載されています。 第1期総合戦略
の成果として、これまで
の取組が人口減少
の抑制について一定程度寄与しているものと評価されていますが、このまま人口減少が進むと、生産力や個人消費が落ち込み、地域経済に対する影響も大きく深刻な状況であります。 人口減少対策は即効性がない一方、手
をこまねいていれば、その代償は数十年後
の本市
の姿となり現れるわけであり、一丸となって取り組まなければならない課題であります。 このまま人口減少が進むと令和2年度中に人口10万
人を切ることが見込まれます。改めて人口減少対策
の施策について市長
のお考え
をお伺いいたします。 次に、大学と共に創る「ひと」と「まち」についてお伺いいたします。 東北公益文科大学については、大学が「まち」
を創り、「まち」が大学
を支えるという東北公益文科大学
の建学
の精神
の下、様々な支援
を継続し「大学まちづくり」
を推進するとあります。 公益学
を掲げ、平成13年開学以来、地域や国際社会
の課題に挑戦する人材
を数多く輩出してきた大学であり、高く評価するところであります。 今後も大学が存続するためには、公立化に向けた検討が必要なことから、庄内2市3町
の広域行政
の枠組みで公立化に向けた議論
を進めるようでありますが、公立化について庄内2市3町
の首長さん
の意志統一ができている
のか、また、メリットと公立化によってどう変わる
のか、今後
の見通しについてお伺い
をいたします。 次に、公益
の心
を持ち、明日
をひらく子どもたち
を育むまちについてお伺い
をいたします。 市内小中学校で生徒指導
の充実と学力向上
を図るため、施設分離型
の小中一貫教育
の実施に向けた準備が進められています。 小中一貫教育は、これまで
の様々な課題
の解決策
の一つとして導入
を模索してきたわけでありますが、実施
を目前にしてどのように捉えている
のかお伺い
をいたします。 次に、「港」
の物流機能により産業競争力が高いまちについてお伺い
をいたします。 トラック
の運転手不足やトラック輸送における労働時間規制等
を背景に内航海運における雑貨貨物
の輸送は増加傾向にあると言われています。 1万t級
のRORO船
の場合、積載量20t程度で150台程度積載でき、大量輸送に適していますが、一方である程度
の貨物量が集まらないと新たな航路設定はされにくいようであります。 2019年3月末現在、RORO船または中距離フェリー
を運航している事業者、航路は増強しているようであります。しかし、そのほとんどが太平洋側であり、日本海側は小樽と新潟、敦賀と博多
の2航路
のようであります。 今後、高速道路
の整備により酒田港
の活用も期待されることから、RORO船やコンテナ船
の航路開設について、どのようにお考えになっている
のかお伺い
をいたします。 次に、恵み豊かな水産
を活かすまちについてお伺いいたします。 「いか
のまち酒田」
を展開する中で、昨年は中型船によるスルメイカ
の漁獲量が平年比49%まで落ち込み過去最低となっています。中でも大和堆周辺で
の他国漁船など
の違法操業により漁獲量が激減し、中型船
の中にはイカ漁から撤退
を余儀なくされるケースもあると言われています。 このような状況
の中で漁業者へ
の支援や安全操業
のため
の国へ
の要望等、どのような状況にある
のかお伺いいたします。 次に、ファンが多く、移住者、定住者、観光客が増加する酒田についてお伺いいたします。 「住みたい
田舎ベストランキング」で本市はシニア世代部門で全国1位となり、総合部門でも全国4位に選ばれました。こうした高い評価
を移住者、定住者
の増加につなげるため、これまで相談窓口で
のきめ細やかな対応やお試し住宅、移住支援金制度
の創設など、様々な対策
を講じてきたわけでありますが、その成果はどうであった
のか、また、今後
の進め方についてもお伺い
をいたします。 次に、「港」発
の交流で賑わうまちについてお伺いいたします。
新型コロナウイルスの全国的な感染拡大により予定されていたクルーズ船
の酒田港寄港中止
をはじめ、今後東京オリンピック・パラリンピック
を控えたスポーツ界やイベントでも開催
の延期や中止など、今まで前例
のない対応が迫られています。 感染拡大
を受け、酒田港保安委員会
の緊急対策会議で感染者が出た場合
の対応など
を確認したようでありますが、全国的な感染拡大による地域経済など、本市へ
の影響も心配されています。 今後
の対応について、どのように考えている
のかお伺い
をいたします。 次に、地域
のつながりと安全・安心にあふれた暮らしやすい酒田についてお伺い
をいたします。 日向コミュニティ振興会が総務大臣が表彰する令和元年度「ふるさとづくり大賞」
を受賞されました。 日向コミュニティ振興会では、平成23年度に市福祉課と連携し、通院や買物等
の日常生活
の維持が困難となる高齢者世帯へ
の支援
の在り方
を検討する「地域あんしん生活支援研究事業」
の実施や、「福祉で地域づくり」
の実践
を目指し、地域住民とボランティアが一緒に要援護世帯
の除雪
を行う支え合い除雪事業
の「地域支え合い活動」や地域
の「防災マップづくり」、「Nico、nicoマルシェ」
の開催や「雪かき道場」など
の取組が評価されたと
のことであり、心からお祝い
を申し上げます。 このことは、地域住民と行政、ボランティア、公益大生、地域おこし協力隊、小学校、中学校
の生徒など、大勢
の皆様
のつながりと協力
のおかげであり、今後も期待されるところであります。 中山間地で
の過疎化が進む中で
の受賞は今後
の安全、安心して暮らせる地域づくり
の励みになると思います。 八幡、松山、平田地域においては、「過疎化地域自立促進計画」
を新たに策定し、地域
の特色や資源
を生かしたまちづくりに取り組むとありますが、取り組み方と内容についてお伺い
をいたします。 次に、都市機能が強化され賑わう酒田についてお伺い
をいたします。 山居倉庫周辺については、交流人口
を増加させる機能や経済効果
を波及させる機能
を民間
のアイデアや資金
を活用して整備・運営するため、酒田商業高校跡地
の整備に向けた事業者
の募集及び選定
を行うようでありますが、昨年12月、旧酒田商業高校
の体育館
の屋根が強風により飛散し、隣接する建物
の雨どい及び車両に当たって物損事故が発生しております。 校舎も老朽化している中で、今後どのように対応していかれる
のかお伺い
をいたしまして、1問目といたします。 (丸山 至市長 登壇)
◎丸山至市長 本多茂議員
の代表質疑に御答弁申し上げます。小中一貫教育
の関係は、後ほど教育長
のほうで御答弁申し上げます。 まず最初に、施政方針等に絡んでということになりますが、人口減少対策について(1)でありますけれども、今年度、本市は第2期
の酒田市まち・ひと・しごと創生総合戦略と、その前提となる新たな酒田市人口ビジョン
を策定
をしたところでございます。 その中身につきましては、本多議員からお話があったとおりでございますけれども、その目指すべき将来
の方向と対策ですが、社会減対策としては、転出者
の抑制と転入者
の増加に向け、現状分析
を行いながら効果的な施策
を進めることによって、将来的な社会増減
の均衡
を目指すこととしております。 また、自然減対策としては、ライフステージ、これは結婚、妊娠、出産、子育て、教育ごと
の切れ目
のない支援
を実施することによって、合計特殊出生率
の上昇及び維持
を目指すところでございます。 このことによって、自然減、社会減が一定程度改善され、人口減少に歯止め
をかけることができれば、お話
の中にもございましたが、2040年
の8万6,000
人程度、2060年
の7万1,000
人程度
の人口が確保できる
のではないかと、このように考えているところでございます。 第2期
のこの総合戦略に掲げた各種
の施策
を着実に推進するとともに、将来
を見据えて財政
の健全性
を維持しつつ、さらなるにぎわい
の創出とビッグプロジェクト
の具現化に加えて、未来
を担う
人づくりや交流
の輪
を大きく広げていくなど、ソフト、ハード織り交ぜた施策
を展開することで、人口減少
を少しでも食い止めていきたいと、このように考えておりまして、こうした考えにつきましては、従前と何ら変わらないところでございます。 次に、(2)未来
を担う人材
の豊富な酒田について
の中で、東北公益文科大学
の公立化について
の他市町
の首長
の考え、そして公立化
のメリット等について
のお尋ねがございました。 これも前者にも一定程度御答弁申し上げておりますが、この公立化
の件につきましては、庄内開発協議会、それから庄内総合支庁で実施しております庄内若者定着促進会議、さらには株式会社フィデア総合研究所が主体となって庄内地域
の若者定着促進
を考えるため
のシンポジウム、これが昨年
の1月に開催
をされたところでございました。 そのシンポジウム
の中で、パネリストから「東北公益文科大学
を公立化してはどうか」という提言があったところでございます。 それ
を受けて、後日開催された平成30年度
の庄内開発協議会市町長会議
の場において他市町
の首長に対して東北公益文科大学
の公立化について話題提供
をして、庄内広域行政組合
の枠組み
の中で公立化に向けた議論・検討
を進めていくということで、各他市町
の首長
の皆さんと合意
をしたものでございます。 現在、勉強会等
を進めているわけでございますが、公立化によるメリット等について申し上げると、全国的に公設民営
の大学として開学された大学
の多くが公立化されておりまして、公立化後は多く
の場合、入学者数が増加しており、安定的な学生
の確保が見込めていると、このように考えております。 それにより、これが安定的な経営につながって、ひいては新たな学部、学科等
の設置についても検討できるようになることから、さらなる東北公益文科大学
の魅力向上につながり得るものと、このように考えているところでございます。 そういった展望
を持ちながら、現在、関係市町
の担当
の間で勉強会
を進めているという状況でございます。 次に、(3)地域経済が活性化し、「働きたい」がかなう酒田について、特に酒田港
の物流機能に関連してRORO船やコンテナ航路
の関係でございましたが、RORO船
をはじめとする船舶輸送は、昨今
の国内物流
の課題であるトラックドライバー不足やCO2
の排出量
の削減、あるいは大規模災害時
のリスク回避など、荷主や運送業者に様々なメリットが期待されるものでございます。 今年度から酒田港へ
のRORO船航路
の開設に向けて山形県や港湾運送事業者等で組織する“プロスパーポートさかた”ポートセールス協議会におきまして、日本海側でRORO船
を運航する船会社、船社へ
の働きかけ
を行っているところでございます。 現在は酒田港
の現地視察に向けて、その船社と日程調整
をしているところでございます。年初め、1月に入ってすぐにという状況だったんですけれども、その後いろいろ、この
新型コロナウイルスの関係もあって、ちょっと今、視察日程が調整が延びているという状況にございます。 また、航路
の開設には貨物量
の確保が、これが最も重要であります。県内
の主な製造業やあるいはJAなど
の約370社に物流動向・利用意向に係る調査
を行うとともに、直接訪問して
のヒアリングなども行っております。それによりますと、酒田港にそういった航路が開設されれば、ぜひ利用したいという企業
の声も多く聞いているところでございます。 一方、船社側からは、現在運航している航路
のスケジュール調整、敦賀、それから新潟、小樽というお話がございましたけれども、それら
の航路
を寄らせるとか、そういった形でいきますと、それだけ日程が多くかかるということになりますので、そういった意味合いで
の航路
のスケジュール調整ですとか、それから安定的に貨物
の確保ができる
のかといった課題、これはどうしても、この酒田
の場合は冬場
の荷物とかという
のが大きな課題になってくるわけですけれども、そういった安定的な貨物
の確保が課題として挙げられておりまして、船会社側としても様々な角度から検討が必要と、このように聞いているところでございます。 議員御指摘
のとおり、高速道路網
の整備が1歩ずつ進捗する中、酒田港
のさらなる利用促進によって地域経済
の活性化
を図るために、引き続きこのRORO船、あるいはフェリー航路等々
の航路
の誘致には積極的に取り組んでいきたいと、このように考えております。 また、RORO船に限らずということになりますが、企業
のニーズ
を踏まえながら、国内外
のコンテナ船
の航路ですとか、新たな海外航路
の誘致、こういったことにも積極的に取り組んでまいりたいと、このように考えております。 それから、水産
の関係でお尋ねがございました。 令和元年度
の本市へ
のスルメイカ全体
の水揚げ量でございますが、1,221t、このうち船凍イカ、船で凍らせるイカですね、船凍イカ
の水揚げ量は823tで、いずれも対前年度比5割から6割という厳しい状況になっております。このスルメイカは全国的に見ても不漁でありまして、特に昨今は歴史的不漁と言われております。そのような中にあっては、漁業者
の皆さんが非常に頑張っていただいておりまして、ある程度
の水揚げ
の確保はできているんだろうなという理解
をしております。 外国船
の違法操業もある中で、中型イカ釣り漁業者
の安全操業
を確保するためにも、新たな支援策として、山形県とともに新規格
の無線機
の取付け支援
を行うこととしたことについては、前者で少し御答弁させていただきました。 また、我が国
の排他的経済水域内にある好漁場
の大和堆周辺で近年増加しております外国船
の違法操業問題について、これにつきましては、市としても大変重大な問題だと認識
をしておりまして、酒田市としても重要事業要望により、国に対して取締り
の強化
を要請
をしておりますし、引き続きこの安全操業
の確保に向けて、でき得る努力
を精いっぱい果たしていきたいと、そういった思いでいるところでございます。 次に、(4)移住、定住者につなげるため
のこれまで
の対策、成果、今後
の進め方について
のお尋ねでございました。 平成27年度
の移住相談総合窓口
の設置以降、本市
の窓口や各種支援策
を利用して移住したことが確認できた方
の数は、平成27年度が45
人、平成28年度が39
人、平成29年度が32
人、平成30年度が45
人という形で推移
をしております。 質問にございました様々な対策
の中で、例えば移住相談総合窓口につきましては、新規
の相談件数が平成27年度
の27件、平成28年度
の105件、平成29年度
の132件、平成30年度が202件といった具合に増加傾向にございまして、近年
の移住志向
の高まり
の中で相談窓口へ
の強いニーズ
を感じているところでございます。専任
の移住相談員とUIJターンコーディネーターが関係課や企業等と連携しながら、一
人一
人に丁寧に対応することで、地道ながらも着実に相談者
の移住につなげているところでございます。 また、お試し住宅については、平成29年9月
の運用開始以降、先月末まで
の延べ利用者数は47組98
人で、うち4世帯9
人の方がその後本市へ移住
をしております。移住者
の多くは初めて酒田
を訪れる方で、自然環境や食、市民
の人柄や町
の雰囲気などに好感
を持ち、滞在中はよい時間
を過ごすことができたという声が多く寄せられている状況でございます。 移住支援金については、今年度から開始された国
の支援制度でありますけれども、対象要件が限定的ということもあり、本市で
の支給実績はございません。これは全国的な傾向で、県内で見ても実績は1件のみという状況でございます。これ
を受けて新年度は国が要件緩和
を検討中と聞いているため、動向
を注視しながら対応してまいりたいと、このように考えております。 改めてではありますけれども、移住はその方
の人生にとって大きなターニングポイントでありまして、一朝一夕に決断できるものではないと、このように思っております。それでも本市へ移住したいという方
の決断
をサポートするためには、ニーズ
を踏まえた施策
を引き続き検討、実施していく必要があると認識
をしております。 また、議員から御紹介いただきました、そして前者
の質問にも話題として出ておりましたけれども、「住みたい
田舎ベストランキング」
の結果は、市
の施策だけでなく、社会資源や自然環境、民間
の取組なども含めて酒田
の総合力が評価されたものでありますので、移住者
の増加に向けて、より暮らしたいと思っていただける酒田市となるように市民
の皆さんと力
を合わせて取り組んでまいりたいと、このように考えております。 それから、
新型コロナウイルスの地域経済へ与える影響ということでお尋ねがございました。 これにつきましても、前者で御答弁申し上げておりますけれども、地域経済に与える影響については、市が実施した業況調査などによりますと、市内
の製造業では、原材料
を中国
をはじめとするアジア諸国から輸入したり、あるいは輸出している企業や主に中国で販売する商品
を製造する企業が酒田にもございますので、今後、原材料不足や売上げ
の減少、生産
の抑制など
の影響が出る可能性はあると、このように認識
をしております。 また、市内
の飲食業や宿泊業でも様々なツアー
のキャンセルですとか3月は卒業式シーズンですけれども、謝恩会さらには各種総会等
のキャンセル、こういったものもあるようでございまして、その影響は出ていると、このように理解
をしておりますし、観光施設やタクシー
の利用者など
の落ち込みなども懸念がされているところでございます。 本市としては、地域経済
の今後
の動向に注視し、国
の新しい対策なども今後出てくると理解
をしておりますので、セーフティーネット保証など中小企業対策あるいは雇用調整助成金
の拡充など、国
の制度創設や経済対策に合わせて、酒田市としても必要な施策
を打っていきたいと、このように考えているところでございます。 次に、(5)地域
のつながりと安全・安心にあふれた暮らしやすい酒田について
の関係で、
過疎地域自立促進計画の策定に関してお尋ねがございました。 議員御指摘
のとおり、同じ過疎地域でもその地域
の持つ特色や資源、抱える課題はそれぞれ異なるために、全て
の地域一律
の取組ではなくて、それぞれ
の地域
の特性
を生かした取組が必要だと、このように考えております。 そのため、地域
のありたい姿や将来ビジョンについては、地域住民
の考え方や思いにより違いがあることは当然でありますけれども、市として過疎地域
の目指すところが何な
のかということ
をあえて問われるとすれば、自分が住み慣れた地域に安心して住み続けられるような地域づくり、ひいては将来にわたる住民コミュニティ
の維持、このことではないかと、このように考えております。 市といたしましては、コミュニティ
を維持していくため
の障壁となります交通弱者や買物弱者など
の問題など、市街地に比べて条件が不利となる課題
をいかに乗り越えていくかという点に問題意識
を持っているところでございます。 これらは過疎地域だけ
の問題でもないわけでありますけれども、これからさらに人口減少が進む社会においては、これら
の課題
の解決には地域住民と行政が連携して共に立ち向かっていかなければならないと、このように考えております。 そういった面で、このたび
のこの日向地域
の「ふるさとづくり大賞」
の受賞、これは日向地域
の住民
の皆さんが地域
の現状に危機感
を持って、自分たちにできること
を丁寧に話し合い、合意形成
を図って自分事として主体的・積極的に、そして継続して取り組んできたことが評価されたもので、まさに地域づくり
のお手本になるものだと、このように捉えております。 また、大沢地域、南部地域、田沢地域においても、県と連携したモデル事業で自分たち
の住む地域
の将来ビジョン
の策定を通じて地域課題
の解決に向けた取組が検討され、具体的な活動も始めているところでございます。このように自分たちが住んでいる地域
を自分たちで何とかしたいという意識が少しずつ生まれてきていると、このように感じております。 その上で、でありますけれども、現行
の過疎地域自立促進特別措置法、いわゆる過疎法は、令和2年度末、令和3年
の3月31日で終期
を迎えるため、国においても新たな過疎対策
の在り方について議論が進められているところでございます。 過疎法
を受けて市が策定する
過疎地域自立促進計画、いわゆる過疎計画につきましても、令和3年度
を初年度とする新たな計画策定に向けて、令和2年度中にその策定作業
を行う予定であります。 策定に当たっては、丁寧に地域
の声
を聴きながら、目指す地域像
を描き、計画
を策定していきたいと、このように考えております。地域と
の話合い
の中から過疎地域
の特色や資源
を生かした振興策や地域課題
の解決策
を見いだしていきたいと、このように考えております。 地域づくりという視点では、過疎地域
のように条件が不利な地域であっても、住み慣れた地域で安心して住み続けられる地域にするため、日向地域
の取組なども参考にしながら、住民
の思いや主体的な取組
を後押しできるような計画に、このような計画にしてまいりたいと、このように思っております。 次に、(6)商業高校跡地について
のお話がございました。 旧商業高校については、本市
の施設として適正に管理・保全
をしていく責任がある中で、今回このような事故が発生したことについては反省しなければならないと、このように思っております。被害に遭われた方には心からおわび
を申し上げたいと思います。 さて、この旧商業高校
の跡地でございますが、庄内空港や幹線道路から中心市街地へ
の玄関口であり、史跡指定された後
の山居倉庫と一体的に保全・開発することで歴史的景観
の継承と交流人口
の増加につなげていきたいと、このように考えているものでございます。 その整備に当たりましては、民間
のアイデアや資金
を活用するなど、地元へ
の経済効果が期待できるような手法や機能集積
を図ってまいりたいと考えております。 御質問
の既存校舎等については、市が解体
をする場合と民間事業者
の提案
の中に含めること、この2つが考えられますけれども、その判断も含めて事業者募集
の手法など
を現在検討しているところでございます。 現在
のスケジュールといたしましては、夏頃には整備方針
を決定し、秋頃から年度末にかけて事業者
の募集と選定
を行っていきたいと考えております。そのため、早ければでございますが、令和3年度には建物
の解体工事に取りかかれる
のではないかなと、このように考えております。 酒田市といたしましては、解体工事が始まるまでは、今回
のような事故が生じないよう巡回・点検
を増やすなど、適正に管理してまいりたいと、このように考えているところでございます。 私からは以上でございます。 (村上幸太郎教育長 登壇)
◎村上幸太郎教育長 私
のほうからは、本多議員から頂いた小中一貫について
の御質問に御答弁
を申し上げたいと思います。午前中も答弁しましたけれども、一部重複するところがあるかと思います。 まず、酒田市
の教育委員会は今年度まで小中一貫教育
をスタートすべく準備
を進めてまいったところです。小中一貫教育推進会議
を実施しまして、関係者からたくさん
の意見
を頂戴しましたり、あるいは小中一貫教育全国サミット
を数年連続で視察したりとか、あるいは実施
の自治体
の視察
を行って、多種多様な例
を学びながら酒田らしい取組
の骨格
を固めてきたところでございます。 この骨格
を基にリード校区
を含めた全中学校区
の管理職やあるいは関係
の先生方に本市が進める小中一貫教育について
説明を行いまして、学校からは令和2年度実施に向けたリード校区ごと
の実施計画
を提出していただいております。 ここでは、その計画
を幾つか紹介したいと思いますけれども、まず生徒指導
の充実という視点で言いますと、改めて全学年
の現在
の生活
のルール、決まり
をどういうふうにしていったらよいかという吟味・検討がございました。 また、中学校
の合唱祭があるんですけれども、その中間発表会など
の折に小学校が出向いて中学生
の姿
を見るという機会、これは小学生が中学生に憧れるといいますか、そういう面で非常に大きな効果があるんですけれども、そういったようなこと。それから、小中合同で挨拶運動
を足並み
をそろえてやるなど、様々な計画がございます。 それから、学力向上
の対策といたしましては、小中合同
の授業
の研究会
を一緒にやるということ、それから9年間
を見通した学習
の手引
を作成しようとしているところ。それから、中学校英語教員
の小学校へ
の出前授業
を含めた英語教育
の担当者会
の実施とか、小学校
を会場に外国語活動
の研修会
の実施
を計画している中学校区がございます。 さらに、地域・保護者と
の連携といたしましては、小中合同
のPTA連絡協議会
の実施、そしてPTA全体研修会
を実施しているということでございます。 これら
の内容は、現在
の内容でございますけれども、今後さらに検討が加えられると思っておりますけれども、リード校区
の現在
の意気込みは十分に私は感じられるなと思って、うれしく感じているところでございます。 本市といたしましては、小中一貫教育初年度である来年度に、各中学校区
の特色ある活動や取組に対してできるだけ足
を運んで、市が支援できることや次年度
の予算化
の基礎資料など
をしっかり蓄積してまいりたいと思っているところです。 先進地
の視察や推進会議で
の検討は来年度も引き続き実施してまいりたいと思いますけれども、新しい動きといたしましては、各中学校区
の取組について情報交換
をする場という
のを新たに設定してみたいと考えております。 それから、もう一つ、まだ検討中ではございますけれども、新しい試みとしましては、研修会
の一つとして小中一貫教育
のシンポジウム
の開催ということも今検討しておりまして、教職員はもちろん保護者や市民、議員
の皆様からも多数参加できるようなシンポジウムはできないかといったようなことも検討しているところでございます。 こうした計画
を持ちながら、小中一貫教育
の確実な一歩
を踏み出したいと考えているところでございます。 私からは以上でございます。
◆27番(本多茂議員) ただいま本当に御丁寧な答弁
を頂きましてありがとうございます。 それで、再質問というか2点だけ、ちょっとお聞きしたい
のですけれども、この人口減少、本当にこの酒田市
のきめ細やかな対応
を高く評価しております。ただ、なかなか結果が見えないと、これは酒田市だけでなく全国的なこういった状況
の中で、それじゃ、何
をどうしたらいい
のか、もっと当局だけでなく皆さんで考えていかなければならない問題な
のかなというようなことで痛感しておりますけれども、例えば、2019年、昨年生まれた子供
の数が2018年、その前
の年に生まれた数よりも5万4,000
人減ったんだそうです。5万4,000
人。ということで、これは過去最少というようなことで、去年生まれた赤ちゃん
の数が86万4,000
人に落ち込んだというようなことで、予想より2年早いペースで子供
の生まれる数がこういうような状況になっているようですけれども、この出生数が落ち込んだ要因、私は資料で見たんですけれども、要因が今、我々
の先輩なんですけれども、一番人口が多かった団塊
のジュニア世代
の出産が、我々
の子供ですかね、その出産が山場
を越して、そして出産適齢期である25歳から39歳まで
の女性
の数が極端に減ったというようなことと、この世代、非常に就職氷河期に重なりまして、そして低賃金
の非正規雇用が多かったことから、そういった状況
の中で経済的理由で結婚・出産
を諦める、そういったケースも多かったというようなことと、また、働く女性が仕事と結婚、子育て
の両立
を困難だというようなことで、未婚・晩婚・晩産化が進むというような状況で悪循環がこの少子化
の進んでいる一つ
の要因であるというようなことが言われております。そういったことで、幾ら対応しても、この例えば酒田市から就職なり大学に行った、そういった若い女性
の皆さんが戻ってこなければ少子化に対応することができないわけなんですね。 そういったことで、私はこの子供、小さいうちから親はもちろんですけれども、家庭・学校・地域でこの酒田
のよさ、そしてこの地域と
のつながりというもの
をしっかりと発信していく必要がある
のかなと、私が言うまでもなく市長も当然考えていると思いますけれども、そういった対応も考えていかないと、これから
の少子化には対応できない
のかなというような思いでおりますので、この点について、もし市長何かあれば、御答弁お願いしたいと思います。 また、もう一つなんですけれども、公益大
の公立化について、この市長施政方針
の中には、2市3町で検討していくと、ただ、先ほど市長答弁
の中で、県も含めた、当然なんですけれども、事業者は県ですから、そういうところでもっともっと私は県
を引き出して、庄内支庁そこにありますし、やはり県も引き出して一緒になって考えていくことが、この公立化
の実現に一番近い道のりな
のかなと、やはり県
をさておいてもならないわけなんで、そういったことで県と一緒にこれはやるべきな
のかなというように思いますけれども、この2点だけ、ちょっと市長
のお考え
をお聞きしたいと思います。
◎丸山至市長 ただいま議員から2点ほど御質問頂きました。 人口減少、少子化に対する、要するに子供
を産み、育てやすい、女性がなかなかこの地域に増えていないということがあるだろうということだと思いますけれども、おっしゃるとおり、その認識につきましても私どもも全く共有
をしているところでございます。 今回
の総合戦略でございますけれども、実は重点施策というもの
を2つ
の項目
を据えております。その中
の1つが行政、企業、地域、家庭が連携・協力して日本一女性が働きやすい町、これ
を実現するんだということ
を重点施策として位置づけ
をしているところでございまして、やはり子供
を産んでくださるような年齢層
の女性がこの地域にいっぱいいないことには、少子化
の改善にはつながらないという認識
を持っております。 したがいまして、そのため
の施策について、今後5年間、創生総合戦略に基づいて事業
を展開してまいりますけれども、5年でそれが改善するといったような、そういう簡単な問題ではないと、これは永続的にいろいろな策
を講じていかないと、目指すべき合計特殊出生率まで持っていく
のは至難
の業だろうなという認識は全く同じでございまして、鋭意それに向けて皆さん
の知恵
を拝借しながら、事業
の組立て
をローリングしながらやっていく必要があるかなと、このように思っております。 日本一女性が働きやすい町酒田という
のが、私ども
のこれから
の一つ
のキーワードとして様々な施策に取り組んでいきたいと、このように思っております。 それから、公益大
の公立化
の件でございました。県
を引き出していく必要があるという、引き込んでいく必要があるということでございました。 この東北公益文科大学、成り立ちは山形県が55%、それからこの庄内地域が45%お金
を出し合って作った、いわゆる庄内地域大学でございます。この公立化について
の思いという
のは、我々首長、そして地域住民
の皆さんたち
の思い
の一端
を酌み取って、これが必要だということで、私も声
を大にさせていただいておりますけれども、そういう認識については、地元は庄内でありますけれども、もともとは山形県がこの東北公益文科大学ですね、庄内地域大学
を作るという
のは、山形県
の計画に盛り込んで、山形県が主体的に整備
のために頑張った、その成果がこの東北公益文科大学でございます。 そういった意味では、この公立化についても県と一緒に勉強
をしながら、しっかり計画あるいは構想、組立て
をして公立化に持っていくという道筋
を組まないと、これは前に進まない話だろうと思っております。 現在、勉強会、2市3町でやっておりますけれども、県
のほうはオブザーバー参加という形で参加
をしていただいておりますけれども、この勉強会
の報告書がまとまった段階で、やはり県とも十分協議
をしながら、県がやはり主体的にこの公立化に向けて取り組んでくれないことには、なかなか実現はできないだろうと、こういう思いでいるところでございますので、引き続き県としっかり連携、情報交換
をしながら、県からも理解
を頂いた上で、山形県とそれからこの庄内地域にとって非常に大きな地域課題だという認識
の下で、このことについては前に進めていかなければいけないだろうと、このように考えているところでございますので、御提言でございますが、県
を引き出すため
の努力、これについてはしっかりと意
を用いてまいりたいと、このように考えております。 以上です。
◆27番(本多茂議員) 御答弁いただきましてありがとうございました。 冒頭申し上げましたように、今
新型コロナウイルスの感染拡大防止
のために市
を挙げて頑張っているわけでありますけれども、今後令和2年度
の事業に影響
のないように、また頑張っていただきますようお願い申し上げまして質問
を終わらせていただきます。
○小松原俊議長 休憩いたします。 午後3時25分再開いたします。 午後3時9分 休憩 ----------------------- 午後3時25分 再開
○小松原俊議長 再開いたします。 -----------------------
△関井美喜男議員質疑
○小松原俊議長 20番、関井美喜男議員。 (20番 関井美喜男議員 登壇)
◆20番(関井美喜男議員) それでは、私
のほうからも通告
の順に従いまして、市民
の会
を代表いたしまして、代表質疑
を行います。 昨年9月
の任期満了に伴います市長選挙におきまして、丸山市長は2期目
の当選
を果たされ、9月定例会におきまして1期目
を「産業都市・交流都市づくり」
の種
をまき、ようやく芽が出始めた4年間と総括され、この2期目は「
人財と風土が支える産業・交流都市酒田」
を目指し、将来へ
の投資
を念頭に、子育て環境
の充実
を含め人材
の養成に力
を注いでまいりたいと所信
を述べられました。 丸山市長にとりましては、このたび
の新年度施政方針並びに新年度予算案は、2期目初
のものでありまして、新たなステージに向けた決意
を示されたものと理解
をしております。その上で大きな項目といたしまして、新年度
の市長施政方針につきましてと新年度
の一般会計予算
の2点について質問
をいたします。 まず、大項目
の1番目としまして、令和2年度市長施政方針についてであります。 新年度
の施政方針について、今年度
のものと比較
をしながら拝見
をさせていただきました。新年度においても今年度と同様に6点
の基本主要施策と、加えまして行財政運営
の方針
を掲げられて、その考え
を述べておられます。どの項目も酒田市にとりましては、重要な課題でありますが、特に人口減少・少子化対策、社会基盤整備、財政状況
の3点につきまして、詳細には7点、総括的に伺ってまいります。 まず中項目
の1点目は、全て
の政策
の前提となります人口減少・少子化対策についてであります。 この人口減少・少子化対策は、ありとあらゆるところに大きな影響
を及ぼすということはもちろん、市政発展
の前提となる極めて重要な課題であるという認識は皆様も同様であると思います。 そして、単年度
の施策や事業で結果が出るものではありませんし、何か1つ、2つ対策すればよいというものでもありません。様々な人口推計が出されている中で、残念ながら我が酒田市
の人口は年内に10万
人を割ることも想定される現状であり、言い方
を変えれば、一定程度
の人口減少
を踏まえ、覚悟
を持って各種施策
の執行が必要であるということですあります。 そこでまず1つ目は、このたび総合計画が見直されまして、新たな人口ビジョン
の下、総合戦略
を作成した状況におきまして、これまで
の人口減少対策
の施策は十分に機能し効果があると認識されておられる
のか、総合的にどのように捉えておられる
のかお聞きしたいと思います。 2つ目として、人口減少対策へ
の基本的な考え方についてであります。 人口減少につきましては、多角的に分析
をされ、若者
の地元定着率がほか
の地域に比較して低いことや、特に若い女性
の転出も多く、地元に戻る方が少ないことなど、一定
の特徴
を持っている現状であります。もちろん子育て施策
の充実や移住・定住
の促進、交流人口
を増やす観光施策
の強化、そのため
の施設整備等々、やるべきことは可能な限り計画的かつ着実に進められており、人口減少対策や制度は他
の地域と比較しても何ら遜色
のないものと認識
をいたしております。 そこで、何
を優先し、どこに力点
を置くべきな
のか、鶏と卵
の議論
をするつもりは毛頭ございませんが、私はまず働く場
の確保にもっと力
を注ぐべきではないかと考えます。いかがでしょうか。 限られた財源と人員
の中で、数多く
の施策
を実施するには限界があることは承知した上で、改めまして人口減少対策
の基本的な考え方につきまして市長
の所見
を伺いたいと思います。 3つ目として、前段申し上げましたように、覚悟
を持った各種施策
の展開についてであります。 各種
の人口推計データから減少
のカーブ
を緩やかにしていくことは可能であっても、酒田市人口推計では戦略
の目標として2040年には8万6,000
人、2060年には7万1,000
人程度としております。これはあくまでもこれからも様々な対策
を講じた上で
の数値であります。ということは、これ
を下回る可能性もあるわけでありまして、決して後ろ向きになるものではありませんが、各種事業
を計画、実施するに当たっては、人口減少は確実に進むこと
を踏まえ、一定
の覚悟
を持って市政運営に当たることが極めて重要であるということであります。 当然、丸山市長はこのことは十分御認識頂いているとは思いますが、いかがでしょうか。市長
の覚悟
を伺いたいと思います。 次に、中項目
の2番目、社会基盤整備についてであります。 「
人財と風土が支える産業・交流都市」
を目指す我が酒田市にとりまして、高速交通インフラ
の整備
をはじめ、港湾利用拡大
を図るため
の港湾整備、さらには安全・安心
のまちづくり
を基本とした住みたい町、住み続けられる町にしていくためには、社会基盤整備
をさらに強力に推進していかなければなりません。 先頃、日本海沿岸東北自動車道は遊佐までが令和2年内、鶴岡から秋田
の小坂町まで
の全線230kmが令和8年度に開通する見通しであることが発表され、着実に進展していること
を実感しておりますが、新潟県境区間
をはじめ新庄酒田道路、そして石巻まで
のみちのくウエストラインについては遅々として進んでおりません。 陸・海・空
の高速ネットワーク
を構築しなければ、この地域
の持つストック効果は発揮されません。こうした認識
の下、以下2点についてお伺い
をいたします。 まず1つ目は、みちのくウエストライン整備促進へ
の施策についてであります。 県内全体
を見た場合、内陸部
の東北中央自動車道はほぼ全線開通
のめどが立ち、日本海沿岸東北自動車道と合わせれば、南北
を貫く道路は着実に進展しているものの、東西
を結ぶ幹線道路
の整備が遅れていることは言うまでもありません。 先ほども申し上げましたが、道路はつながってこそ大きな様々な効果
を発揮するものでありますから、今、地域
を挙げて建設促進に取り組むべきものは新庄酒田道路であり、港
の利用拡大や物流、産業振興、観光振興、災害時
の輸送ルート確保等々、その必要性と重要性は明らかであります。 これまでも県や通過する自治体や期成同盟会、庄内開発協議会など、あらゆる機会
を捉えながら、中央省庁や東北地方整備局など
の関係箇所へ
の要望活動
を実施しておりますが、この進展しない状況
をどのようにお考えでしょうか。新庄酒田道路
の一日も早い全線開通に向け、新たな施策について当局
の所見
を伺います。 次に、2つ目として、高速ネットワーク構築に向けた関係機関と
の連携についてであります。 先ほども述べましたように、陸・海・空
の高速ネットワーク
を構築することがこの地域
の産業振興
を含めて欠くこと
のできない基盤整備であります。 しかし、鉄道高速化や港湾整備、空港
の滑走路延長や増便要望にしても、酒田市単独で行動しても進展が図られるものではありません。もちろん高速道路や高規格道路、鉄道、港、空港、いずれも県と
の協力・連携が不可欠であり、同一歩調で推進することが絶対に必要であります。 山形県全体からすれば、酒田や庄内地域だけ
を考えるわけにはいかないことは当然でありますが、少なくとも前段述べましたような高速交通ネットワーク
の構築に関しては県
を除いては実現できません。現状はどうなっておりますでしょうか、県と
の連携強化について所見
を伺います。 次に、中項目
の3点目として、行財政運営についてであります。 財政状況につきましては、これまでも多く
の場で議論してまいりましたし、各種基金
の在り方や酒田市が目指す健全財政とはどういうものな
のかなど、総合計画に基づく投資的経費
の推移や償還
のピークなど様々な角度から財政状況
をしっかりと監視することは、我々市議会として果たすべき役割
の最たるものであると思っております。 また、限られた財源
の中で、より一層
の業務
の効率化、市民サービス
の向上が求められております。そうした考えに基づき、以下、詳細に2点伺いたいと思います。 まず1つ目は、酒田市が目指す健全財政とはどういうものな
のかについてであります。 一言で健全財政と言いましても漠然としておりますし、一般論から申し上げれば、借金に当たる公債費が少なく、収入に当たる税収が安定的に入り、国や県から
の交付金や補助金に依存しないで投資的経費も確保できている、いわゆる不交付団体
のような財政状況
を言う
のかもしれませんが、現実的には酒田市
のような自治体においては、自主財源に乏しく依存財源に頼らざる
を得ない現実から酒田市として
の健全財政はどういったものな
のか、どういう財政状況
を目指している
のか、基本的な考え
をお聞きいたします。 次に、2つ目として、行政運営
の効率化についてであります。 このたび
の施政方針によれば、大きな特徴といたしまして、情報化計画にのっとりICT
の利用拡大として、試験的にではあるようでありますが、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)
の導入、検証
を行うようであります。イメージ的には定型的な事務処理など
をロボット
のような機械が自動で行うことだとは思いますが、どうも行政事務において具体的にはなかなかイメージがつきません。その概念
をお知らせください。 また、新たに会計年度任用職員制度も導入され、その限られた人的資源
を有効に活用する方針が示されております。加えまして、政府主導によります働き方改革も相まって、懸念される
のが市民サービス
の低下や一部部署や職員
の負担増にならないかということであります。 こうした懸念と新システムや新職員採用制度
の導入
の検証
をどのように実施していくお考えな
のか、当局
の所見
を伺います。 次に、大きい項目
の2番目、議第19号令和2年度一般会計予算についてであります。 今回上程されております新年度
の一般会計予算は、当初予算としては過去最大
の575億円であります。対前年比で当初比で54億円、率で10.4%
の増であります。額だけ見れば過去最大ではありますが、中身としては国
の経済対策に伴う一時的な措置や駅前再開発事業や商工会議所
の建て替え工事など、大型建設工事が盛り込まれていることなど
を勘案すれば、ただ単に予算額が大きくなったこと
を手放しに喜ぶわけにはいかないと思っております。 現在、原油、建設資機材などが高騰していることから、歳入歳出ともに様々な影響が懸念されるところであります。そして、新年度一般会計予算編成における特徴点や懸念される影響などについて、以下、中項目としては2点、詳細には4点お聞きしたいと思います。 まず、中項目
の1点目として、新年度予算
の特徴点、今年度と
の違いや目玉政策についてお聞きしたいと思いますし、以下2点お尋ね
をいたします。 1つ目は、予算編成
の基本的な考え方に基づく廃止・新規事業についてであります。このたび
の施政方針
の中でも触れられておりましたが、今回
の予算編成に当たっては、マイナスシーリングと枠配分方式
を併用し、事業
のスクラップ・アンド・ビルド
の考えで策定されたものと認識
をいたしております。 この基本的な考え方につきましては私も同感でありますが、果たしてどの程度廃止した事業があり、どの程度
の新規事業
を組み込まれた
のか、概数で結構ですのでお答え
を頂きたいと思います。 一般論で申し上げれば、人員
の数が変わらずに、これまで
の業務が減らずに新規事業が追加されれば、一
人一
人の繁忙感は増してしまいます。事業推進
の組織についても一部変更も予定されているようでありますし、新たな職員
の任用制度も導入されるようでありますので、そうした一部
の部署や担当者に大きな負担となることはないと思われますが、併せてお答え
を頂きたいと思います。 次に、2つ目は、広域的に取り組むべき事業についてであります。 前段
の社会基盤整備
の関係でも少し触れましたが、酒田市単体で完結できる課題
のほかに関係市町村、県・国と
の連携
を強化して推進しなければならない事業が数多くあります。その一部は、今回見直しされました庄内北部定住自立圏共生ビジョンに包含されているものと理解
をしておりますが、さらに今後検討すべき事業やプロジェクトはない
のかということであります。 少し具体的に申し上げれば、市長
の所信表明で表明されました公共的ホール
の構想や、今回ワークショップ開催
の予算が計上されている屋内型児童遊戯施設整備事業などだと思いますが、そのほかに庄内地域で広域的に取り組むべき事業
の構想はある
のかお伺いしたいと思います。 次に、中項目
の2つ目として、オリンピック・パラリンピック開催事業についてであります。 いよいよ2020年、4年に1度
の世界的なスポーツ
の祭典、オリンピック・パラリンピック
の開催
の年
を迎えました。ここに来て
新型コロナウイルスの感染拡大
の影響も懸念されるところではありますが、世界中
の多く
の人々
の目が日本に注がれる中で、ぜひともすばらしい大会となること
を願いたいと思います。 そこで、詳細に2点だけお伺いしたいと思います。 まず1つ目は、新年度予算
の中にも聖火リレー開催事業が盛り込まれております。先般
の総務常任委員協議会でも資料が配付
をされ、各種新聞報道等で酒田市でも聖火が通過することは承知
をしておりますが、どういったイベントとなる
のか、どこからどこまで聖火が通る
のか、まだまだ周知されていないと感じております。 このたび
の予算は、端的に申し上げれば、県
の事業に対する負担金が主で、市民へ
の周知や市民独自
の対応は予算的にも手法についても見えていない状況であります。単なる市
の広報やホームページで
の周知とお考えな
のか、予算的な措置と具体的な方法についてお知らせ頂きたいと思います。 次に、2つ目として、ホストタウンとして
の対応についてであります。 本市は昨年8月にニュージーランドトライアスロンチーム
のキャンプ地として選定
を頂き、調印
をいたしました。ホストタウン登録後、様々な招致、誘致活動
を展開し、ようやく決めていただいたものであり、今後酒田市としてどのような支援策
をお考えな
のか、予算的な裏づけも含めましてお答え
を頂きたいと思います。 以上、大きな項目は2点、中項目として5点、詳細には11点お尋ね
をして、1回目
の質問
を終わります。 (丸山 至市長 登壇)
◎丸山至市長 関井美喜男議員
の代表質疑に御答弁申し上げたいと思います。 まず最初に、大項目
の1番目、令和2年度
の市長施政方針について幾つか御質問
を頂いております。 まず、(1)
の人口減少・少子化対策についてでございます。 これまで
の対策
の効果
を総合的にどう捉えているかということでございましたけれども、これまでも少し前者にもお話
をしておりますけれども、平成27年に策定
をいたしました第1期酒田市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、人口ビジョン
を踏まえて人口減少
を抑制するため
の施策
を進めてきたところでございます。 平成30年12月末における本市
の人口10万2,789
人は、第1期
の人口ビジョンで推計した平成30年における人口10万2,697
人、これは5年ごと
の推計値
を比例配分により算出した数字でございますが、これ
を上回っておりまして、これまで
の取組が人口減少
の抑制について一定程度寄与しているものと考えたところでございます。 一方、平成30年
の合計特殊出生率は1.36に減少
をしております。年間
の出生数は552
人と減少傾向にあることから、この状況が続く場合、今後
の人口ビジョン
の目標達成は大変厳しいものと認識
をしております。 こういった現状
の下で
の人口減対策
の基本的な考え方についてでございますけれども、本市
の目指すべき将来
の方向と対策としては、社会減対策と自然減対策
を進め、施策
の効果で自然減と社会減が一定程度改善することによって人口減少に歯止め
をかけていきたいと考えているものでございます。 社会減対策については、転出者
の抑制と転入者
の増加に向け、常に現状分析
を行いながら効果的な施策
を進めることにより、将来的な社会増減
の均衡
を目指すものでございます。 自然減対策については、社会減対策により若年人口
を維持・増加させた上で、出生率
を向上させる必要がございます。市民が理想とする数
の子供
を持てるようにライフステージごとに、結婚・妊娠・出産・子育て・教育と、こういった形でライフステージごとに切れ目
のない支援
を実施することで合計特殊出生率
の上昇と維持
を目指すものでございます。 働く場
の確保について、これは最も力
を注ぐべきだというお話がございました。私も全く同様な考えでございまして、良質な雇用
を数多く確保することがまずもって肝要と、このように考えております。 第1期
の総合戦略では、5年間で新規就業者600
人を創出すること
を目標に掲げ、4年間で864
人の実績となっているところでございます。 第2期
の総合戦略では、基本目標Ⅰとして「“働きたい”がかなう酒田
をつくる」
を掲げまして、5年間で新規就業者800
人を創出するとともに、5年後
の令和6年
の平均給与収入額
を335.4万円、これ平成30年については297.6万円でありましたけれども、これ
を335.4万円に増加させること
を数値目標にしているものでございます。 働く場
の確保が大変重要になるという意識、全く同じでございますが、この働く場は企業
の立地というだけでなくて、やはり地元中小企業
の存続でありますとか、農林水産業
の振興でありますとか、あるいは全くゼロから
の起業、操業開始みたいな形ですね、起業
の促進、こういったものも含めて、やはり働く場
をしっかりと作り上げることができるような環境
の整備、これがこれから
の一つ
の核になってくるだろうと、このように考えております。 各種施策
を展開する覚悟についてということで
のお話がございました。 今回策定した人口ビジョンが示すとおり、人口減少は避けては通れるものではないと、このような強い認識
を持っております。人口減少
を少しでも食い止めるために、その減少幅
を低く抑えるために、常に施策
の見直し
を図ることで施策効果
を最大化していくことが重要と考えております。第2期総合戦略
の基本目標
の達成に向けて、重要業績評価指標、いわゆるKPIに基づく施策
の評価・効果検証
を着実に実施
をして、具体的な施策
の見直し
を行っていきたいと、このように思っております。 この施策
の展開、総合戦略
の中でまとめておりますけれども、ある意味、今回
の新型コロナウイルスの蔓延、これは、実は私は正直なところ非常に危機感
を持っております。こういった
新型コロナウイルスの感染拡大みたいな状況が広がりますと、こういった戦略に描いた施策どおり
の効果が本当に生み出せる
のかどうか、非常に不安なところはございますけれども、一刻も早い終息
を期待
をしつつ、この戦略
を踏まえて着実に様々な施策
を実施してまいりたいと、このように考えているところでございます。 次に、(2)
の社会基盤整備について
のお尋ねがございました。 みちのくウエストライン
の整備促進、それから高速交通ネットワーク構築に向けた関係機関と
の連携強化、2点御質問でございました。 まず、みちのくウエストライン
の整備促進へ
の施策についてでございますけれども、石巻から酒田まで
を結ぶ全長約160km、うち石巻新庄道路が約110km、新庄酒田道路が約50km
のこのみちのくウエストラインでございますけれども、議員御案内
のとおり最重要かつ早期全線事業化、全線開通が待たれるルートだという認識につきましては、私も全く同様でございます。 路線
の全体的な取組としては、民間団体と沿線自治体とで組織します石巻・酒田間地域連携軸強化促進協議会が主体となって、これまでも様々な活動
を展開
をしております。石巻新庄道路約110km
のうち石巻河南道路約11kmは計画段階評価に入っているものの、そのほかは全く未事業化であるため事業化に向けて、まずはこの協議会が中心となって働きかけ
を強めた形で
の運動
を展開しております。 具体的には、沿線へ
のPR看板
の設置ですとか、地元選出国会議員と
の懇談会、それから今年で22回目
を数えます、そして9月に酒田
を会場として実施されます「みちのくウエストライン少年サッカー大会」、こういったものの開催
をするなどして地域
の結束
を高め、国等に一丸となって実現に向けて働きかけ
をするため
の機運醸成に努めているところでございます。 また、一歩先に整備が進んでおります「新庄酒田道路」についてでございますが、国道47号・新庄酒田地域高規格道路整備促進期成同盟会が主体となりまして、様々な大会
の開催、総決起集会等
の大会
の開催や関係省庁幹部、自由民主党、政権与党本部等へ
の要望活動
を展開
をしております。 このほかでは、昨年10月から11月には庄内地区道路河川団体による、県庁や東北地方整備局、国土交通省、財務省などへ私が先頭となって要望活動
を行ったところでございます。御存知
のとおり酒田市
の重要事業要望あるいは庄内開発協議会におけます庄内地方
の重要要望でも同様に要望活動
を活発に展開
をしております。 こういったこともあってと私も理解
をしたいところなんですが、2月6日に東北地方整備局より発表がありまして、新庄酒田道路
の整備予定は、事業中
の新庄古口道路約6km区間が令和4年度全線開通予定となりました。これによりまして、古口
の除雪ステーション
のところから新庄までは結ばれることになります。また、高屋道路約3.4km区間がこれもトンネル
の工事が順調に進んだ場合でありますけれども、令和6年度には全線開通予定とされたところでございます。 以上により、新庄酒田道路約50km
のうち、令和6年度には約30kmが開通することになるわけでございます。残り
の未事業化区間
のうち、戸沢立川間
のうち約5kmは現在計画段階評価に入っておりまして、最短で令和3年度
の事業化に向け作業が進められております。 さらに未事業化区間
のうち、戸沢村役場付近
の約4kmについては、防災上
の対策が急がれる区間として令和2年度、新年度
の事業化に向けて、去る2月13日に国道47号・新庄酒田地域高規格道路整備促進期成同盟会会長
の新庄市長と副会長
の私、さらには沿線自治体
の首長で財務省と国土交通省に緊急的に要望活動
を行ったところでございます。 これまでも昨年
の計画段階評価に取り組む前にも重要な時期である情報が入り、緊急要望として各関係機関に要望活動
を行ってきたところでございます。 今後でございますが、草薙まで
の約3km、それから戸沢立川間
の約2km、立川余目間
の約5km
の約10km
を事業化すべく活動するとともに、新庄石巻間についても早期事業化がなされるよう宮城県側
の関係団体等とも広域的に連携しながら、みちのくウエストライン
の一日も早い全線開通に向け、要望活動
を引き続き精力的に重ねていきたいと、このように思っております。 次に、高速交通ネットワーク構築に向けた関係機関と
の連携についてでございました。 高速道路等
の建設、あるいは鉄道
の高速化、庄内空港
の運行拡充と滑走路
の延長など、高速交通ネットワーク
の基盤整備促進については、山形県と
の連携がこれは必要不可欠なわけでございます。とりわけ港などは港湾管理者が山形県でありますし、庄内空港も管理者は山形県であるわけでありますので、この高速交通ネットワーク
の環境整備に向けては、山形県
の主体的な動きなしには到底実現する見込みは立たないというものが実態だろうと、このように思っております。 こういった庄内地域
の高速交通ネットワーク、社会基盤整備に向けては、確かに庄内地域
の大きな課題ではありますが、同時にこれは山形県にとっても大きな課題なわけでありまして、やはりその地域に任せるということではなくて、やはり山形県自体も主体的なアクションが私は必要だと、このように思っておりますので、そういった行動
を取っていただけるように、そういった行動
を促すような形で地元
の熱意、地元
の強い要望
をしっかり県当局にも伝えていきたいし、県と一丸となった形で、また国にも様々な要望活動
を展開していくことが必要だろうと、このように考えております。 次に、(3)
の行財政運営についてということで、1番目
の酒田市が目指す健全財政について
のお尋ねがございました。 健全な財政状況
を判断する指標
の一つに財政力指数があるわけでございます。財政力指数は、基準財政収入額
を基準財政需要額で除した数値でありまして、1.0
を上回れば税収入等のみ
を財源として円滑に行政が遂行できるとして、地方交付税が交付されない不交付団体と言われることになるわけでございます。 本市
の平成30年度
の普通会計決算における本市
の財政力指数は0.481でございます。平成29年度は0.477、平成28年度
の0.469に比べ、若干ですが改善傾向にはございます。ただ、平成30年度決算における類似団体、これは酒田市と同じような環境にある、人口とか面積とか、それから産業構造等も含めてですけれども、そういった類似団体20団体
の平均は0.614でございまして、本市は0.133ポイント低い状況にあるという自治体になっております。 目指す健全財政といえば、ここまでということ
を明確に申し上げる資料は持ち合わせていないわけですが、せめてこの類似団体
の平均並みに持っていければ、これはまずもって不健全な財政と言われることはない
のではないかなと、そういう理解
を私自身はしております。 そのほかにも財政状況
を示す指標としては、経常収支比率、財政健全化比率、財政調整基金残高、こういったものがございます。経常収支比率については、これもよく議会でも議論になりますけれども、本市が95.8に対し類似団体平均は91.1でありまして、4.7ポイント高い状況、これは高いほど悪いわけでございますが、高い状況にあります。 それから、財政健全化比率
の状況は、実質公債費比率、これが10.6及び将来負担比率が34.3において、前年度と比較して改善傾向にはあるものの、依然として類似団体に比べては、これも高い水準にあるということが言えると思います。 それから、財政調整基金については、平成30年度末残高において約30億3,000万円と30億円台
を維持しているものの、類似団体平均、これが約55億円でございますが、これ
を参考に目標額
を設定して、今後
の財政運営、市債償還
の資金に充てる残高
を確保していく必要がある
のかなという意味では、やはりまだちょっと程遠い面があるかなと、そういう思い
を持っているところでございます。 いずれにしましても、一挙にこういった数字が改善するということは不可能なわけでございまして、財政
の基盤となる、まずは税収増
を目指して安定した自主財源
を確保することが健全な財政状況につながると考えております。そのこと
を考えると、やはりまずもってやるべき施策
の柱、産業振興に尽きる
のかなという思い
を私自身は強く持っております。 そういったことで、今後も財政状況
を示す指標改善を通して健全な財政運営
をしっかりと目指してまいりたいと思っております。 次に、行政運営
の効率化ということで、2番目、御質問いただきました。 RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)
の概念としては、先ほども御
説明申し上げましたが、これまで人間が行ってきた定型的なパソコン操作
をソフトウエアロボットにより自動化するものであります。 具体的には、各課が表計算ソフトや基幹系業務システム、あるいはメールソフトなど複数
のアプリケーション
を使用して行う入力作業など
を自動化するもので、比較的単純で膨大な作業量となる業務に効果があるとされておりまして、比較的低コストかつ短期間で業務
の効率化が図られることが特徴と言われております。 行政
の事務における具体例としては、前者にも答弁しておりますが、茨城県
のつくば市、熊本県
の宇城市
のほか、東京都
の港区、新潟県
の長岡市、秋田県
の横手市においても導入がされておりまして、同様
の効果が出ていると
の報告もございます。5つ程度
の作業に酒田市としてもこれから令和2年度は取り組んでいきたいなと、このように思っているところでございます。 次に、令和2年度から新たに導入いたします会計年度任用職員制度についてでございますけれども、地方公務員法及び地方自治法
の改正によりまして、これまで
の一般職非常勤職員が会計年度任用職員として位置づけられるものでございます。位置づけとしては、これまで
の一般職非常勤職員から変わるところはなく、具体的には常勤職員が行う判断
を伴うような業務
を除いて、例えば消費生活相談員
のような特定
の資格、知識等
の必要な専門的業務。また、判断
を伴わない定型的業務、作業的業務や定常的な業務
を担うものであると、このように言われております。 本市では、会計年度任用職員
の活用については、常勤職員同様、酒田市職員数適正化方針に示しているような「職員各々が持つ多様な経験や能力が適材適所により発揮できるよう」に、なお一層努めてまいりたいと、このように考えております。 このように、会計年度任用職員制度
の活用、そしてRPA
の試験導入によりまして効率化
を図り、業務量
の増加に伴う市民サービス
の低下や一部
の部署
の職員へ
の負担増がないように努めていきたいなと考えております。 なお、RPA導入
の検証方法についてでありますが、導入前後
の作業時間
を比較して行うこととしております。現段階では、出退勤データ集計、帳票作成作業、それから事業月報
の作成など
の5業務に導入した場合、785時間、約300万円
の削減効果
を見込んでいるところでございますが、試験導入に当たって業務フロー
の整理など職員
の負担が一時的に増加する部分もございますけれども、先進事例や委託業者
の協力によりまして、負担軽減に努めてまいりたいと、このように考えております。 次に、大項目
の2番目、議第19号令和2年度一般会計予算について
の質問
の中で、(1)新年度予算
の特徴点、目玉施策という御質問でございました。2点ほどございますけれども、まず、予算編成
の基本的な考え方に基づく廃止・新規事業についてでございます。 令和2年度一般会計予算において、事業統合など
を含めると、廃止事業は40事業、新規事業は51事業でございます。この廃止事業数は、厳しい予算編成
の中で事業
の効率的な執行
を目指して事務事業評価
を反映させた見直しや廃止
を行い、各部
の部調整事業においても積極的に事業統合や整理
を進めた成果と捉えているところでございます。 新規事業
の51事業
の中には、事業統合や制度拡充によって事業名
を変更したものなども含んでおりますけれども、令和2年度から全く新たに取り組む事業としては、先ほど来お話
をさせていただきましたRPAトライアル事業ですとか、あるいは障がい児ほっとふくしサービス事業、それから屋内型児童遊戯施設整備事業、これは基本計画
を策定するというソフト計画策定費でありますけれども、さらには東京2020オリンピック聖火リレー開催事業、こういったものが挙げられます。 また、新年度
の予算ではございませんけれども、令和元年度
の3月補正予算で先日御議決
を頂きましたけれども、実質的には令和2年度に実施する事業という形になりますが、担い手確保・経営強化支援事業、いわゆる農業経営に意欲的に取り組む6経営体に対する農業用機械等
の導入に対する支援措置
の事業ですとか、畜産クラスター事業といって、これは鳥海八幡畜産振興クラスター協議会に対する支援
の事業、これなども新しい事業といえば新しい事業として
の位置づけな
のかなと思っておりますが、こういったことが新規
の事業として、あえて申し述べるとすれば言える
のではないかなと、このように思っております。 2番目に広域的に取り組むべき事業について
のお尋ねもございました。 御質問
の中では、公共的なホールですとかという話、私が公約時に掲げたこと
を取り上げていただいたわけでありますけれども、公共的ホールという言葉あるいは大規模な体育館という捉え方でもいい
のかな、あるいはイベント空間という意味でもいい
のかなと思いますが、そういったものについては、酒田市単独
の財源ではとてもなし得ないという状況
を踏まえて、やはり広域的に取り組む必要がある事業だろうと、このような捉え方
をしております。 短期的に今、具体的なこの事業
をということで申し述べる
のがなかなか難しい
のですけれども、中長期的な視点で捉えれば、庄内地域で広域的に取り組むべき課題としては、先ほど来も出ておりましたけれども、東北公益文科大学
の公立化
の話ですとか、あるいはもっと長期的な視点で捉えれば、ごみ処理
の問題あるいは消防、あるいは観光振興、さらには医療圏で
の地域医療環境
の確立、そういったものなどが庄内地域全体で広域的に取り組むべき課題ではなかろうかなと、このように思っております。 このことについては、庄内広域行政組合
の理事会
の中でも各町長さんからもそういったこと
を協議する場
をしっかり持つ必要がある
のではないかという意見も出ておりますので、私自身が庄内広域行政組合
の理事長でもございますので、庄内1市3町
の首長と課題意識
の共有化
を図って、庄内圏域
の住民
の福祉向上につながる議論
をそういった場でしっかりと詰めていきたいと、このように考えているところでございます。 次に、(2)
のオリンピック・パラリンピック
の関連事業について聖火リレーとホストタウンについて
のお尋ねがございました。 まず最初に、聖火リレー開催事業についてでございますけれども、県内
の聖火リレーは今年
の6月7日から8日まで
の2日間にかけて県内
を縦断し、本市では6月8日に行われることになっております。市内
のコースは日和山公園から東へ進み、市役所前、山居倉庫
を経由して飯森山公園でゴール
をするというコースになります。この間、山居倉庫から東北公益文科大学前までは出羽大橋など沿道で
の観覧が困難な場所であることから、車両で移動すると伺っております。 聖火リレー
の標準的な隊列編成は、先導広報車、それから本部車、次に警察車両、その次に聖火ランナー配置バス、その次にスポンサー車両、次にはメディア
の車両、そして聖火ランナーが走って、その後に消防、救急車両という形で構成
をされ、その全長は約数百メートルになると、このように言われております。 市内
のリレー区間は12区間でございまして、それぞれ約200mずつリレー
を行いますけれども、この区間
を山形県
のこの実行委員会で選考した方と、それからスポンサーが選考した方が走ることになります。このうち山形県
の実行委員会枠で選考された本市にゆかり
のあるランナーとして1月30日に4
人が公表されたところでございます。 また、県
の実行委員会枠とは別に最終区間であります飯森山公園内
を走行する最終ランナーと並走して、一緒に走ってリレー
を盛り上げる小学生
のサポートランナー、これが20
人おりまして、庄内町と併せてこの20
人についてはこれから募集する予定でございます。 市内
のスタート地点であります日和山公園では、酒田市が主催するキッズチアダンスですとか消防音楽隊
の演奏など
の歓迎行事
を行い、また県内で
の最終地点となる飯森山公園では県実行委員会主催によりますセレブレーション、いわゆるセレモニー
を行い、翌日
の秋田県へ引き継がれる予定と聞いております。 周知については、これまで組織委員会から
の報道規制によって公表できない部分がございましたが、今後、市
の広報やホームページなどで
の周知と併せ、聖火リレーに関するチラシ
を作成して全戸配布する予定でございます。 また、サポートランナー
の募集ですとかコース周辺で
の交通規制についても併せて周知しながら、機運
の醸成
を図ってまいりたいと考えております。 なお、全国で使われるこの聖火リレー
のトーチ、トーチ
の真ん中にエンブレムが刻印されているんですけれども、このトーチに施されたエンブレムは東京都在住
の「庄内やわた会」
の佐藤様
の会社で「株式会社佐藤金属彫刻」という会社が彫刻したものでございます。この点についてもPR
をしながら、地域
の皆さん
の関心
を喚起していきたいなと、このように思っているところでございます。 それから、ホストタウンとして
の対応について
のお尋ねがございました。 ホストタウンとして
の対応については、「酒田市ホストタウン推進協議会」が主体的に行うこととしております。予算措置は、交流観光推進事業に酒田市ホストタウン推進協議会負担金として372万9,000円
を計上
をしております。7月にトライアスロン・ニュージーランド代表チーム
の合宿が本市で行われ、オリンピック本番に向けた調整が行われることになっております。 具体的には、男子選手が4名、女子選手が4名、監督やコーチなど
のスタッフ
の方が4名
の体制、総勢12名でおいでになると伺っております。期間は7月13日から23日まで
の11日間
を予定しております。 この期間、ランニングとバイクは市内
の各所で、それから水泳は光ケ丘プール
を利用する予定でございます。また、宿泊は東北公益文科大学
の外部講師用
の宿泊棟
を大学
の協力
を得て利用させていただくことになっております。 それから、支援策についてでありますけれども、宿泊費用や移動費等
の市内滞在費については、酒田市ホストタウン推進協議会が負担
をし、国内移動費や酒田市滞在中
の食事については、原則として自分たちで負担することとしているところでございます。ただ、地元料理
の提供ですとか市民と
の交流会
を予定しておりまして、その分は協議会
のほうで負担
をしていきたいと、このように考えております。 また、酒田市
の協議会には、地区
の医師会、薬剤師会も参加していただいておりますので、診療や投薬
を必要とする際
の協力体制
を確保しているところでございます。 また、ホストタウンとして市民
の盛り上がりも非常に大切かと思います。トライアスロン競技が行われる日には、中町
のにぎわい健康プラザでNHKと共同で4K、8K技術によるパブリックビューイング
を開催する予定でございます。 また、6月28日
の日曜日に開催される第35回のみなと酒田トライアスロンおしんレース
の際には、トライアスロン・ニュージーランド若手選手とパラリンピック選手が本市に滞在し、レースへ
の出場や合宿
を行うとともに、市内小学校や特別支援学校
の訪問、市内中学生、高校生と
の交流会なども行う予定でございます。 また、オリンピック・パラリンピック終了後、将来に向けて
の取組となりますけれども、福祉、農業、まちづくりなど多面的にニュージーランド
を先進地として位置づけて、東北公益文科大学
のニュージーランド研究所と連携しながら、様々な事例研究とともに交流
を拡大していきたいと考えております。 さらには、本市は昨年10月に「
共生社会ホストタウン」
の登録が認められておりまして、ニュージーランドから
ユニバーサルデザインのまちづくりや心
のバリアフリーといった共生社会づくり
を学び、共生社会
の機運醸成
のため、市民向けにPRする研修会や各種イベント
を展開
をしていきたいと、このように考えているところでもございます。 私からは以上でございます。
◆20番(関井美喜男議員) 人口減少対策につきましては、前者並びに皆さん
の認識がやはり一緒なので、同じ項目になった
のかなと思いますが、これ
をやれば何とかなるという話では全くないと私も思っています。思っていますが、市長と
の認識が一致したので安心しましたが、良質な職場
の確保、産業だけでなくて農業、林業、水産業も含めて、そういう働く場
の確保が1つ
のキーワードだろうということで
の認識は一致しているようでありますので、ぜひそういった意識で対策
をお願いしたいと思いますし、市長にも同じ認識であったようでありますが、他市町村と比べても、我が酒田市
の子育て施策や観光施策が遅れ
を取っているとか、引け
を取るなんてことは私は毛頭思っていませんし、立派に計画的にやられてきている対策だと思うんですが、なかなかやはり思ったように数字は出てこないわけでありますし、私なり
の言葉で一定
の覚悟が必要だということは申し上げましたとおり、いろんな計画、あるいはいろんな施策
を執行するに当たっては、それなり
のもの
を意識した上で
の行動が必要だということはぜひ肝に銘じていただきたいなと思います。その認識がおありでしたので、安心
をいたしました。 それから、社会基盤整備、道路も港も空港もそうなんでありますが、御認識は一緒でありましたが、県と
の連携
を欠くわけに、これ絶対行かないわけですよ。県が動かないから、あるいは県
の姿勢がなかなか向かないということももちろんあると思いますよ。あるとは思いますが、向いていただかないと、この地域がよくならないわけですから、そこやはりこらえるところはぐっとこらえて、譲るところはぐっと譲って、どういう表現がいいですかね、一言で言ってしまえば、連携強化、密にしていただきたいという思いが強いんであります。あえてこれ以上具体的には申し上げません。酒田市だけが一生懸命やってもなかなか結果が出るものではないということも認識は一緒でしたので、そういう意味ではぜひ県と
の連携、あるいは関係団体と
の連携
を強化した上で
の全体的なその前に施策が進む行動
をぜひお願いしたいと思います。これは答弁要りません。 それから、ウエストラインですね、一部進んでいる
のは私も承知しています、もちろん。承知はしていますが、いずれやはり今
の高屋
のトンネルからこっち
のほうは全く遅々として進まないわけでありますよね。ですから、やはり道路、先ほど来申し上げたとおり、つながらないと意味
をなさないわけで、先ほど
の前者
のほうでは渋滞に巻き込まれたケース
のお話もありましたし、冬期間なんかも我々議員で新庄に、あれはポートセールスだったかなんかだったと思いますが、雪で道路が狭くなって擦れ違えなくて、結局飲み会にしか行けなかったという、そんな経験もしておりますので、そういう意味では早めにこの47号
を高規格化していただかないと、やはりこの庄内地域、特に酒田市において
のストック効果なりいろんな産業振興やる上でいろんな部分で、ここ
を私は何よりもベースだと思うんですね、この社会基盤整備という
のは。 もちろん企業誘致もそうですし、交流人口
を増やそう、あるいは産業振興
を図ろうとしても、道路がこれではねという
のが必ず頭につくんだと思いますよ。企業
のほうにしても、いろんなこと
をやりたい、あるいは広げたいんだけれども、どうもやはり物流含めて道路
の交通便が悪いということがネックになるし、あとは
人の確保ができるかどうかという、そういうところがやはり職場
の確保につながっているわけなので、そういうところ
をぜひ意識した上で、ここはやはり市長から目いっぱい頑張っていただくということも再度意思表示
をしていただければいい
のかなと思いますので、ここは47号高規格化に向けて頑張るという意気込み
を再度御答弁
を頂きたいと思います。 それから、財政状況についてでありますが、一定
の指標
の数字
の目標値、少しお話しいただいたので安心
をしました。漠然とこの健全財政
を目指すと言われても、なかなかぴんとこないですよ。そういう意味では、財政力指数だけが目標値ではないとは思いますし、いろんな指標あるいは角度で見方があると思いますが、一定
のやはり客観的な目標
を持って向かうべき内容が健全財政だろうと思いますので、基金
の状況も含めてそうでありますが、どのぐらいまでが正しい
のか、あるいは類似団体と比較してまだまだ酒田市は不足している部分がここだというんであれば、そこにやはり力点
を置かなければならないと思いますので、そういう意味では、ある程度数値的な目標値も持った上で
の健全財政
を目指していただきたいということは強く申し上げたいと思います。 2回目なんで質問
をしないといけない
のですが、スクラップ・アンド・ビルドという考え方、私も全く同感であります。同感でありますが、先ほど数だけ聞きますと、廃止が40で新規が51、統合した分も含めてだということで、これから見るとビルドが多いわけですよね。ですから、こういうことについてやはり一定
の職場なり部署に負担がかからない
のかという非常に懸念
をしております。 私、決して間引き
をしろという言い方はしません。間引きではなくてスクラップ・アンド・ビルドですから、やめるものはやめる、新しくつくるものは新しくつくるということでやるわけなので、仕事が増えれば
人も増やさないと本来は駄目なわけですよ。 ですから、この部分で新しい新規採用
の制度も入れるようでありますけれども、その辺
の兼ね合いという
のはどうなんですかね、新しい事業に向けて
の人員
の確保について考え方
を再度お考え
を頂きたいと思います。 あと、オリンピック
の関係は予算特別委員会でも少し詳しく聞きたいと思いますけれども、大分詳しくお聞きはしましたけれども、これ夕方
のイベントですよね、だから周知してもどの程度
の観客が来て、どういう盛り上がりになる
のかという
のは非常に懸念
をしております、私は個人的に。しかも出羽大橋
のところは車で走るということでありますから、途中ちょこちょこと
人が走って、その後ばっと車で移動して終わりという感じですからね。そういう意味では、何かどう盛り上げていい
のかよく分からないところもあるので、これ予算特別委員会
のほうで少しまた詳しくお聞き
をしたいと思っています。 あと、ホストタウン
の対応については、予算化も十分あるということで、ちょっと私が探せなかった
のかなと思いますが、一定
の支援は考えているし、市民と
の交流も十分考えているということで理解
をさせていただきました。 スクラップ・アンド・ビルドに対する人員
の考え方だけお答え
を頂いて2回目とします。
◎丸山至市長 関井議員から国道47号
の関係でお尋ねがございましたが、社会資本整備、港、空港、そして高速道路も含めてこらえるところはこらえてというお話もございましたんですが、そのように私も心がけていきたいと思っております。 今回いろいろなものが話題になっておりましたけれども、ある意味、地域
の声
をしっかりと県に伝えるべく本当に我々一丸となって行動したつもりでおります。それが実らないとなりますと、私も人間でありますので、少し感情的にはぐっとくるところがあるんですけれども、まさにこらえるところはこらえて、これから
の社会資本整備に向けて、県からしっかり自分事として、この地域
の社会資本整備
を考えてもらえるような、そういう関係
のために頑張っていきたいと思っておりますし、47号、地域高規格道路、新庄酒田道路
の整備促進につきましては、意気込み
をということでございましたけれども、これは正直申し上げて、私が市長になって4年間ずっと全身全霊、意気込み
を最大限発揮して様々なところに運動
をしてきたものであります。 といいます
のは、やはり酒田港
の活用に対して、それから酒田港
の活用イコール地元
の産業振興にとって、この話は地域高規格道路
の一日も早い開通というものがなくてはならない環境整備でありますので、それこそ必死
の思いで国等については、ほぼ考え得るところには全て要望活動もやったという思いがございます。 しかしながら、なかなかスピードが早まらないという中で、この後少し進捗が見られましたけれども、やはり諦めずにめげずに頑張る、これしかないと思っておりますので、これは酒田市議会
の皆さん、それから県議会議員
の皆さんからもぜひ力
を貸していただきたいなと、私も65
をもう超えてまいりましたので、息切れ
をするかもしれませんが、ぜひ皆さん
のエネルギー
を貸していただいて、酒田市一丸となって取り組んでいくべき大きな課題だと、このように認識
をしているところでございます。 それから、新しい事業などが、ビルドが多いではないかということでございました。後ほど総務部長も一言意見があるかと思いますので、補足してもらいますが、おっしゃるとおり、やはり新たな課題、新たな事業がどんどん増えてまいります。スクラップが追いつかないという状況なんだろうなと、正直私自身は思いますし、新たな事業が実は大変大きな課題
の事業が多うございまして、先ほど来、問題になっておりますけれども、酒田市
の歴史
の中で一番ビッグプロジェクトがひしめいている
のが今
のこの時期という捉え方からすると、大変そのビルド
のほう
の事業が大物がぶら下がっているということでは、市職員
の人数も足りない
のではないかなという思いも感じるところではあるんですけれども、なかなかそれも簡単には増やせないということ。 それから、一方で、人手不足という
のが市内
の産業界でもありますけれども、意外とその市
の職員も採用
を決めても辞退する
人が多いだとか、途中で退職する方も多いんですね。そういった意味では、マンパワー不足ということは否めないと、このように感じております。そういった中で、やはり先ほど
の業務
の効率化、RPAなどもそうですけれども、仕事量
を少し整理
をしながら、効率化
を図りながら、マンパワー不足
の部分に対応していくということで、我々が頑張っていくしかない
のかなと。 本当に酒田市民
の幸せ
のために市
の職員
の皆さんからは必死
の思いで頑張ってもらっています。そのことについては、私自身も心から感謝
を申し上げたいと思いますし、市役所一丸となって、酒田市
の課題克服に向けて新たな事業についても果敢にチャレンジする、そういった市役所風土というもの
を構築してまいりたいなと、そういう強い思い
を持っているところでございます。 私からは以上です。
◎田中愛久総務部長 今、市長から答弁があったとおりであると思いますけれども、今日皆様方
のほうに令和2年度
の廃止事業
の一覧表
を配らせていただきました。 単純になくすものでなくて、3つ
の事業
を1つにまとめたとかというものもかなりありますので、それなりに役所
の中でも努力
をしていると考えております。 また、今、市長から申し上げましたように、様々な課題が大変多くなっておりますので、仕事量も大変増えている
のかなと思います。効率化
を図るという意味では、さっき
のRPAも含めまして様々な取組
をしながら、頑張っていければなと思っております。よろしくお願いします。
◆20番(関井美喜男議員) 決して揚げ足
を取る気は毛頭ないんでありますけれども、さっき言ったように、繰り返しになるかもしれませんが、仕事量に合った人員
を確保するということが基本です。ここやはりどこか無理かけると、無理がどこかに生じるわけですから、ここはやはりぜひ意識していただきたいということ。 併せて、その効率化
の名
の下にいろんな機械
を導入する
のは、試験的に成果もちゃんと把握するんでしょうから、それはいいと思うんですけれども、きちっとその組織立てて組織
の改編なんかも私、前、一般質問なんかでしゃべったことあるんですけれども、大きなプロジェクトがあるんだとすれば、それなり
の人員
を寄せた組織で専門的にやるということも1つ
の手ではありますので、そういうことも少し柔軟に考えていただけないかなということ
を申し上げたいと思いますし、国道47号については、ぜひ頑張っていただきたいと、我々も一生懸命後押し
をしたいと思いますが、私も何度か市長と同行して中央要望にも行かせていただきましたので、御苦労は十分分かっているつもりでありますが、進んでいない
のが現実ですからね、ここやはりしっかりと受け止めながら、一日も早い開通に向けた努力はすべきだということ
を強く申し上げたいと思います。 財政的な部分は、一定程度
の数値的な目標
を持って、それに向けた健全財政に向けて今後も執行していくということでお願いしたいと思います。意見だけ申し上げて、3回目は質問なしで終わりたいと思います。
○小松原俊議長 3回目は意見といたします。 以上で通告による質疑は終了いたしました。 これをもって質疑
を終結いたします。
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△常任委員会議案付託
○小松原俊議長 日程第10、議第28号酒田市議会
の議員その他非常勤
の職員
の公務災害補償等に関する条例
の一部改正についてから日程第30、議第48
号地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構中期計画
の認可についてまで
の議案21件は、会議規則第37条第1項
の規定により、お手元に配付
の議案付託表
のとおり、それぞれ
の所管常任委員会に付託いたします。
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△予算特別委員会設置・議案付託
○小松原俊議長 お諮りいたします。 ただいま上程中
の日程第1、議第19号令和2年度酒田市一般会計予算から日程第9、議第27号令和2年度酒田市
下水道事業会計予算まで
の議案9件は、議長
を除く27名
の委員
をもって構成する予算特別委員会
を設置し、これに付託
の上、審査願うことにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○小松原俊議長 御異議なしと認めます。 よって、議第19号から議第27号まで
の議案9件は、議長
を除く27名
の委員
をもって構成する予算特別委員会
を設置し、これに付託
の上、審査願うことに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△予算特別委員会委員
の選任
○小松原俊議長 ただいま設置されました予算特別委員会
の委員
の選任については、委員会条例第8条第1項
の規定により、議長
を除く27名
の議員
を指名いたします。
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△散会
○小松原俊議長 以上
をもって、本日
の日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 なお、次
の本会議は3月12日午前10時から再開いたします。 御苦労さまでした。 午後4時34分 散会...