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12月19日-05号

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  1. 鶴岡市議会 2019-12-19
    12月19日-05号


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    令和  元年 12月 定例会令和元年12月19日(木曜日) 本会議 第5日            出欠席議員氏名  出 席 議 員 (28名)  1番   長 谷 川     剛         2番   坂  本  昌  栄  3番   山  田     守         5番   加  藤  鑛  一  6番   草  島  進  一         8番   中  沢     洋  9番   田  中     宏        10番   石  井  清  則 11番   加 賀 山     茂        12番   小  野  由  夫 13番   秋  葉     雄        14番   富  樫  正  毅 15番   黒  井  浩  之        16番   五 十 嵐  一  彦 17番   菅  原  一  浩        18番   尾  形  昌  彦 19番   佐  藤  昌  哉        20番   本  間  正  芳 21番   阿  部     寛        22番   石  塚     慶 25番   小 野 寺  佳  克        26番   本  間  信  一 27番   野  村  廣  登        28番   齋  藤     久 29番   渋  谷  耕  一        30番   佐  藤  文  一 31番   佐  藤  博  幸        32番   本  間  新 兵 衛  欠 席 議 員 (1名)  4番   菅  井     巌             出席議事説明員職氏名 市     長  皆 川   治         副  市  長  山 口   朗 総 務 部 長  高 橋 健 彦         企 画 部 長  阿 部 真 一 市 民 部 長  渡 会   悟         健 康 福祉部長  白 幡   俊 農 林 水産部長  高 橋 和 博         商 工 観光部長  佐 藤 正 胤 建 設 部 長  増 田   亨         病院事業管理者  三 科   武 荘 内 病 院  土 屋 清 光         上 下 水道部長  佐 藤   真 事 務 部 長 消  防  長  佐 藤 利 洋         会 計 管 理 者  叶 野 明 美 藤島庁舎支所長  武 田 壮 一         羽黒庁舎支所長  佐 藤 潤 到 櫛引庁舎支所長  佐 藤   浩         朝日庁舎支所長  伊 藤 周 一 温海庁舎支所長  佐 藤 光 治         教  育  長  布 川   敦 教 育 部 長  石 塚   健         監 査 委 員  長谷川 貞 義 監 査 委 員  佐 藤 文 一         農業委員会会長  渡 部 長 和 選挙管理委員会  青 木   博 委  員  長             出席事務局職員職氏名 事 務 局 長  丸 山 一 義         事 務 局 主 幹  佐 藤 玲 子 庶 務 主 査  山 口 喜兵衛         庶 務 係専門員  佐 藤 直 子 議 事 主 査  高 橋   亨         議 事 係 長  進 藤 夕 子 調 査 主 査  齋 藤 正 浩         調 査 係 主 事  白 幡 麻 実             議事日程議事日程第5号    令和元年12月19日(木曜日)第 1  請願第3号 沖縄県民投票の結果を尊重して辺野古基地建設を見直し、普天間基地の代替           施設が必要であるならば、国民的議論民主主義及び憲法に基づく国会議論に           より公正に解決すべきと国に求める意見書の提出に関する請願              (総務常任委員長報告)             本日の会議に付した事件(議事日程のとおり) △開議 (午前10時00分) ○議長(本間新兵衛議員) 本日は、去る9日の会議において休会とすることに議決されておりましたが、議事の都合により、特に会議を開くことにしました。  ここで開会に先立ち申し上げます。去る12月16日、渡辺洋井議員が逝去されました。本市の発展に尽くされた御功績をしのび、心より御冥福をお祈りいたし、ここで1分間の黙祷をささげたいと思います。  皆様、御起立願います。黙祷。   (黙  祷) ○議長(本間新兵衛議員) 黙祷を終わります。御着席ください。  ただいまから本日の会議を開きます。  本日の欠席届出者は、4番菅井 巌議員であります。出席議員は定足数に達しております。  なお、報道関係者から議場内でのテレビカメラ等による撮影の願いが出ており、議長においてこれを許可しておりますので、御了承願います。  この際申し上げます。市長から発言を求められておりますので、ここで市長の発言を許します。市長。   (市長 皆川 治 登壇) ◎市長(皆川治) 執行部を代表し、去る16日に御逝去されました渡辺洋井議員に哀悼の意を表します。  故渡辺洋井議員におかれましては、平成21年10月に鶴岡市議会議員に初当選され、以来連続3期10年にわたり市議会議員をお務めいただきました。この間、議員のお仕事とともに薬剤師、鍼灸師として活躍されるなど、高い専門性を生かされ、厚生常任委員会委員長等の要職を歴任され、特に医療、健康福祉分野において貴重な御指導、御尽力を賜りました。ここに生前の御功績に心より敬意を表しますとともに、哀悼の誠をささげます。 ○議長(本間新兵衛議員) 本日の議事は、議事日程第5号によって進めます。 △発言の取り消し ○議長(本間新兵衛議員) この際、申し上げます。  去る12月9日の29番渋谷耕一議員の一般質問における発言の一部について、会議規則第65条の規定により、配付しました発言取り消し申出書の提出がありました。  お諮りします。29番議員から12月9日の会議における一般質問の一部について、会議規則第65条の規定により、発言取り消し申出書のとおり取り消したい旨の申し出がありましたので、これを許可することに御異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(本間新兵衛議員) 異議なしと認めます。  よって、29番議員からの発言取り消しを許可することに決しました。  次に、去る12月9日の一般質問における8番中沢 洋議員の発言に対する19番佐藤昌哉議員議事進行について、見解を申し上げます。  発言内容を精査いたしましたが、その内容は学校改築にかかわる意見交換会及び期成同盟会設立においてのものでありますので、事実と違う部分があるかについて私が申し上げる立場にないものであります。なお、改築に当たっては、今後も地元の皆さんの声を聞きながら進められることを期待いたします。 △日程第1 請願第3号 沖縄県民投票の結果を尊重して辺野古基地建設を見直し、普天間基地代替施設が必要であるならば、国民的議論民主主義及び憲法に基づく国会議論により公正に解決すべきと国に求める意見書の提出に関する請願 ○議長(本間新兵衛議員) 日程第1 請願第3号沖縄県民投票の結果を尊重して辺野古基地建設を見直し、普天間基地代替施設が必要であるならば、国民的議論民主主義及び憲法に基づく国会議論により公正に解決すべきと国に求める意見書の提出に関する請願を議題といたします。  この際、総務常任委員会における審査の経過と結果について委員長の報告を求めます。14番富樫正毅総務常任委員長。   (総務常任委員長 富樫正毅議員 登壇) ◆総務常任委員長富樫正毅議員) 総務常任委員会に付託されました請願第3号 沖縄県民投票の結果を尊重して辺野古基地建設を見直し、普天間基地代替施設が必要であるならば、国民的議論民主主義及び憲法に基づく国会議論により公正に解決すべきと国に求める意見書の提出に関する請願について、去る10日に委員会を開催し、審査の上、結論を得ましたので、その経過と結果について御報告いたします。  この請願は、2019年2月、辺野古基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う沖縄県民投票では7割以上が反対を示した。あわせて、これまでの知事選で示された民意に政府は真摯に向き合い、強行に進めている新基地建設を見直し、危険な普天間基地早期運用停止のため、代替施設が必要であるならば、沖縄県外、国外に移設を検討すべきである。新基地建設の強行は、憲法が規定する民主主義地方自治基本的人権、法のもとの平等の理念からして看過できない重大な問題である。また、過大な環境破壊を伴う無謀な新基地建設の続行は、沖縄県民のみならず、国民全体の政治に対する信頼を損ねることになる。国土の0.6%の沖縄に70%以上の米軍基地、これは面積の較差ではなく、差別の問題をはらんでおり、米軍基地の沖縄への不均衡な集中は差別であるとの国連人権理事会人種差別撤廃委員会の勧告を真摯に受けとめるべきである。普天間基地所属の海兵隊の沖縄駐留は、本土の反基地運動の激化により沖縄に移転されたという政治的理由であり、日米の元政府高官も軍事的には沖縄でなくてもよいと名言している。日米安保に基づき米軍への基地提供が必要であるとしても、沖縄の過重な負担を軽減するため国民全体で分かち合うべきというSACO設置時の基本理念に基づき検討し直すべきである。8割超えの国民が日米安保条約を支持しておきながら沖縄に基地を押しつけ続けることも、沖縄に要らない基地は本土にも要らないと安保破棄まで沖縄に基地を固定化させ続けることも、同様に差別である。普天間返還の約束から20年以上経過しても返還が実現しないのは、私たち日本人が真の問題解決から逃げてきたからである。安全保障の議論は日本全土の問題であり、普天間基地代替施設の要否は、主権者である国民全体が自分事として受けとめ、議論するべきで、もし国民的議論において代替施設が国内に必要だという世論が多数を占めるのであれば、公正で民主的な手続により決定することを求め、  1、沖縄県民投票の結果を尊重し、辺野古基地建設を見直すこと。  2、危険な普天間基地の運用を早急に停止すること。  3、全国の市民が安全保障体制のもとに生きる一員としての責任を持って、米軍基地が必要か否か、当事者意識を持った国民的議論を行うこと。  4、国民的議論において普天間基地代替施設が国内に必要だという結論になるなら、沖縄の歴史及び米軍基地の偏在に鑑み、沖縄以外の全国全ての自治体を平等に候補地とし、民主主義及び憲法の規定に基づき、一地域への一方的な押しつけとならないよう、国会議論において公正で民主的な手続により解決すること。  以上の4項目を要請する意見書を政府及び国会に提出してほしいというものであります。  請願文朗読の後、質疑に入りました。その主なものを申し上げます。現状としては、辺野古基地建設が強行されている。沖縄では米軍基地があることによってこれまでもさまざまな事件があったが、県民投票の結果、また知事選で示された民意に向き合うことなく工事を強行している国政に対し、どのように考えているかとの紹介議員への質疑に対し、1995年の痛ましい事件や普天間基地返還の約束から20年以上経過していることなどを鑑みれば、この請願は現在の国政というよりも、戦後の日本の国政についての問題を提起した請願と理解している。現在の国政については、環境破壊の問題や、工費、工期ともに明示しないままに辺野古ありきで進めるという強引なやり方に対する問題を強く提起している請願であると認識している旨の答弁がありました。  次に、米軍基地が沖縄に偏在しているのは問題であり、これは日本全体で引き受けるべきというのが請願の要旨と捉えている。日本の防衛、安全保障は厳しい状況にあるが、紹介議員は、いざとなれば、例えばこの庄内地域で基地を引き受けてもよいというような覚悟と責任を持って紹介議員を引き受けたのかとの紹介議員への質疑に対し、請願者は庄内で引き受けるというようなことを言っているわけではない、この請願は国民が当事者意識を持った議論を行うことを求めており、その国民的議論において普天間基地代替施設が必要という結論であればという前提を置いた上で、全ての自治体を対象とした国会の議論において公正で民主的な手続によって解決していこうということを求めている。もし万が一その議論において庄内地域候補地となるのであれば、国会議員を選んだ我々も含めて責任があるのだろうと思っている。その意味での覚悟ということであれば、まさにそのとおりである旨の答弁がありました。  次に、日米安保条約に関しては、著しく平等性に欠けた状態の条約内容を含め、憲法に照らして国民的議論はどうあるべきと考えているかとの紹介議員への質疑に対し、この請願は日米安保の見直しを求めているものではなく、8割以上の国民が日米安保条約における今の体制を支持している中で、なぜ沖縄だけに基地を押しつけるのかということを問題にしている。日米安保体制日米安保条約のあり方、日米地位協定のあり方については議論すべきだとは思うが、この請願は憲法及び地方自治法の趣旨に基づき、公正で民主的な手続によって議論をしていこう、しかも国民的議論をしていかなければならないということを求めているものである旨の答弁がありました。  質疑を終結して討論に入り、反対の討論が1件、賛成の討論が2件ありました。討論を終結して採決の結果、賛成少数で不採択すべきものと決しました。  以上、御報告申し上げます。 ○議長(本間新兵衛議員) これから質疑に入ります。ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。  これで質疑を終結します。  これから討論に入ります。  委員長報告は不採択でありますので、初めに賛成の討論、次に反対の討論の順で行います。  初めに、賛成の討論を許します。1番長谷川剛議員。   (1番 長谷川 剛議員 登壇) ◆1番(長谷川剛議員) 日本共産党市議団を代表し、請願第3号 沖縄県民投票の結果を尊重して辺野古基地建設を見直し、普天間基地代替施設が必要であるならば、国民的議論民主主義及び憲法に基づく国会議論により公正に解決すべきと国に求める意見書の提出に関する請願について、賛成の立場で討論を行います。  沖縄県の米軍普天間基地にかわる名護市辺野古の新基地建設計画で、安倍政権埋め立て工への土砂投入について強行をしております。県民投票で示された辺野古埋め立て反対圧倒的民意を踏みつけにし、民主国家では決して許されない行為であります。無法、無謀な土砂投入は中止すべきであると考えます。辺野古新基地は、普天間基地の移設などという生易しいものではありません。1,800メートルの滑走路を2本持ち、強襲揚陸艦も接岸できる軍港を持ち、耐用年数200年の最新鋭の巨大基地がつくられることになり、キャンプ・シュワブや隣接する辺野古弾薬庫、キャンプ・ハンセンと一体運用され、基地機能は飛躍的に強化されることになります。今沖縄で起こっているのは、基地負担軽減とは正反対のことであります。米軍は、辺野古、高江、伊江島など基地建設強化によって沖縄の海兵隊基地を、米太平洋海兵隊基地運用計画戦略展望2025で述べているように、戦略的出撃拠点として世界への殴り込みの一大拠点として抜本的に強化、固定化しようとしております。  沖縄では、2014年に行われた名護市長選挙県知事選挙、そして総選挙、2016年に行われた参議院選挙、2018年の県知事選挙、そしてことしの2月に行われた沖縄県民投票では、繰り返し新基地建設反対圧倒的審判が下されています。この民意を踏みつけにして新基地建設基地強化を強行することは、民主主義の国では絶対に許されないものと考えます。戦後74年目を迎える現在、日本の安全保障についても軍事力頼みでなく、憲法前文と9条に明記された戦争放棄の見地に立って外交的な努力を行うことが何よりも必要だと考えます。普天間などの沖縄の基地は、戦後の占領下に沖縄県民の民有地を強制的に接収してつくられたもので、無条件に返還すべきであり、本土で引き取る理由はないと考え、国民多数の合意で日米安保条約安全保障条約をなくし、米軍、在日米軍基地を全面撤去させ、基地のない平和な国を目指すのが私たちの立場です。  本請願の趣旨である辺野古基地建設の見直し、普天間基地運用停止、このことについての国民的議論を深めるなどの内容について賛同し、意見書の提出に賛成の立場で討論をいたします。 ○議長(本間新兵衛議員) 次に、反対の討論を許します。19番佐藤昌哉議員。   (19番 佐藤昌哉議員 登壇) ◆19番(佐藤昌哉議員) 請願第3号 沖縄県民投票の結果を尊重して辺野古基地建設を見直し、普天間基地代替施設が必要であるならば、国民的議論民主主義及び憲法に基づく国会議論により公正に解決すべきと国に求める意見書の提出に関する請願について、新政クラブを代表して反対討論いたします。  普天間基地辺野古移設をめぐる問題の原点は、滑走路が市街地中央に位置し、民家、学校などに囲まれ、世界で一番危険と言われる普天間飛行場危険除去と早期の返還であります。我が国の安全保障環境が厳しさを増す中にあって、日米同盟の抑止力の維持と普天間飛行場の危険性の除去を考え合わせたとき、辺野古への移設が唯一の解決策と考えます。辺野古移設に関しては、鳩山内閣時代普天間飛行場の移設先についてはさまざまな代替案が提示されましたが、結局は県外移設は不可能との結論に達し、再度辺野古への移設が決まったものです。  一方、沖縄の基地の負担軽減では、沖縄に関する特別行動委員会SACOと呼ばれておりますけれども、この最終報告を取りまとめ、11件の土地の返還について合意いたしました。これに基づき米軍専用施設返還面積復帰直前からの推移では、平成30年3月で1万6,804ヘクタール、48%減少しており、今後も返還が予定されています。合意に基づき沖縄基地負担軽減は進んでいることから、この請願には反対するものです。   (8番 中沢 洋議員 退席) ○議長(本間新兵衛議員) 次に、賛成の討論を許します。9番田中 宏議員。   (9番 田中 宏議員 登壇) ◆9番(田中宏議員) 請願第3号 沖縄県民投票の結果を尊重して辺野古基地建設を見直し、普天間基地代替施設が必要であるならば、国民的議論民主主義及び憲法に基づく国会議論により公正に解決すべきと国に求める意見書の提出に関する請願へ、賛成の立場で討論いたします。  まず、請願項目の1番目にある沖縄県民投票の結果を尊重し、辺野古基地建設を見直すことについて。ことしの2月に行われた県民投票で、投票総数の72.15%、43万4,273票が埋め立て反対という結果になりました。この請願の趣旨に、国土面積の0.6%しかない沖縄に70%以上の米軍基地、これは面積の較差の問題ではなく、差別の問題をはらんでいるとあるとおり、戦後から現在に至るまでの沖縄と日本本土の関係が根本的に問われていると感じております。  そして、請願の趣旨に、過大な環境破壊を伴う、工費も工期も明らかにされていない無謀な新基地建設とあります。今月に入りまして世界での絶滅リスクが上から3番目の絶滅危惧Ⅱ類に指定されているジュゴンにつきまして、国際自然保護連合では沖縄県周辺に限っては最高ランクである絶滅危惧ⅠA類に引き上げたことが大きく報じられました。ジュゴンに象徴されるように、SDGsの観点からも重大な問題をはらんでいる工事であると思いますので、移設工事を一時中止し、環境への影響を再評価すべきだと考えます。  また、辺野古への基地建設については、軟弱地盤の問題が指摘されております。この海域の軟弱地盤水深最大で90メートルにも達するということでありますが、世界的にも70メートルまでの地盤改良の工事しか実績がないとのことでございます。防衛局では70メートルまでの地盤改良の工事で十分だとしておりますが、20メートルもの軟弱地盤が残ることでの長期間にわたる地盤沈下リスクというのは避けられないと専門家も指摘しておりまして、工期についても事業費についても今のところ見通しが立っておらず、現実的でないと考えます。  そして、請願項目の3番目です。全国の市民が安全保障体制のもとに生きる一員としての責任を持って、米軍基地が必要か否か当事者意識を持った国民的議論を行うことについてです。請願の趣旨の中では、沖縄のみ負担を強いる今の安保体制は正常と言えるのでしょうかと問いかけ、そして安全保障の議論は日本全体の問題であり、沖縄県だけの問題ではない、国家の安全保障にかかわる重要事項だというのであれば、なおのこと普天間基地代替施設が必要か否かは主権者である国民全体が自分事と受けとめ、議論すべきであるとしております。このとき考える前提として、ポジショナリティーという概念が重要になります。日本語では当事者性あるいは立場性と訳されますが、自分は何者なのか、どこに立っているのか、自分にどのような責任があるのかという概念になります。私たちがきょうこの鶴岡で穏やかに暮らしているというこの事実だけで、沖縄の人々に対する、植民地的とも言われておりますけれども、差別に無意識に加担していると、そして結果責任が問われるのだということが、この問題を考える上で重要なポジショナリティーという概念でもあろうかと思います。  そして、請願項目の4番目として、国民的議論において普天間基地代替施設が国内に必要だという結論になるなら、沖縄の歴史及び米軍基地の偏在に鑑み、沖縄以外の全国全ての自治体を平等に候補地とし、民主主義及び憲法の規定に基づき、一地域への一方的な押しつけとならないよう、国会議論において公正で民主的な手続により解決することとあります。国民一人一人が自分事として捉えること、そして辺野古が唯一の解決策というのは私としては思考停止だと思っておりますけれども、その思考停止に陥ることなく、本当に米軍の世界戦略の中での位置づけ、それから沖縄の現状、その他もろもろ考え合わせまして、国民的議論として深めていくことが急務であろうと思います。  この請願が求めておりますのは、問題を沖縄に集中させていくことで日本本土の大部分の国民の目に見えなくする、不可視化を進めてきた1950年代からのあり方そのものを問いかけている請願だと思います。我々鶴岡市議会としては、昨年12月、日米地位協定の見直しを求めました。その中には九州、沖縄地方への米軍基地の偏在ということ自体も盛り込まれておりましたけれども、この鶴岡市議会として今回の請願の趣旨に賛同して、意見書として国に求めていくべきだと考え、賛成討論といたします。 ○議長(本間新兵衛議員) 次に、反対の討論を許します。  次に、賛成の討論を許します。6番草島進一議員。   (6番 草島進一議員 登壇) ◆6番(草島進一議員) 草島進一です。請願第3号に対して賛成の立場で討論を行います。  請願趣旨にありますように、2019年2月、沖縄県による辺野古基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票で、投票総数の7割以上が反対の民意を示しています。また、知事選でも重ねてその民意は示されています。それに対して、今新たな新基地の建設が、かけがえのないサンゴ礁の自然を破壊しながら辺野古で強行されていることは、日本国憲法が規定する民主主義地方自治基本的人権、法のもとの平等の各理念からして、そして大規模な環境破壊として、さらには巨大な公共事業の問題として、まさに見過ごすことができない重大な問題であります。同時に、0.6%の国土しかない沖縄に70%以上の米軍基地という実態に対して、国連人権理事会から指摘された差別の問題も重大な問題と捉えます。また、安全保障の議論は日本全体の問題であり、主権者である国民全体が自分事として受けとめ、議論すべきであるというこの請願願意はそのとおりだと考えます。この請願は、今大きな理不尽を抱えている辺野古基地建設を見直すこととともに、沖縄に基地を偏在させる差別を超えた新たな安全保障の議論を国会に求めるものであります。願意妥当と考え、なおこうしたことを地方議会から意見することに賛同するものです。  以上です。
    ○議長(本間新兵衛議員) 次に、反対の討論を許します。  次に、賛成の討論を許します。  次に、反対の討論を許します。  これで討論を終結します。  これから請願第3号について採決します。ただいま議題となっております請願第3号についての委員長報告は、不採択であります。  請願第3号については、これを採択することに賛成の議員の起立を求めます。   (賛 成 者 起 立) ○議長(本間新兵衛議員) 起立少数であります。  よって、請願第3号については不採択とすることに決しました。   (8番 中沢 洋議員 着席) △散会 ○議長(本間新兵衛議員) 本日はこれで散会します。   (午前10時31分 散 会)...