令和 元年 12月
定例会令和元年12月19日(木曜日) 本会議 第5日
出欠席議員氏名 出 席 議 員 (28名) 1番 長 谷 川 剛 2番 坂 本 昌 栄 3番 山 田 守 5番 加 藤 鑛 一 6番 草 島 進 一 8番 中 沢 洋 9番 田 中 宏 10番 石 井 清 則 11番 加 賀 山 茂 12番 小 野 由 夫 13番 秋 葉 雄 14番 富 樫 正 毅 15番 黒 井 浩 之 16番 五 十 嵐 一 彦 17番 菅 原 一 浩 18番 尾 形 昌 彦 19番 佐 藤 昌 哉 20番 本 間 正 芳 21番 阿 部 寛 22番 石 塚 慶 25番 小 野 寺 佳 克 26番 本 間 信 一 27番 野 村 廣 登 28番 齋 藤 久 29番 渋 谷 耕 一 30番 佐 藤 文 一 31番 佐 藤 博 幸 32番 本 間 新 兵 衛 欠 席 議 員 (1名) 4番 菅 井 巌
出席議事説明員職氏名 市 長 皆 川 治 副 市 長 山 口 朗 総 務 部 長 高 橋 健 彦 企 画 部 長 阿 部 真 一 市 民 部 長 渡 会 悟 健 康
福祉部長 白 幡 俊 農 林
水産部長 高 橋 和 博 商 工
観光部長 佐 藤 正 胤 建 設 部 長 増 田 亨
病院事業管理者 三 科 武 荘 内 病 院 土 屋 清 光 上 下
水道部長 佐 藤 真 事 務 部 長 消 防 長 佐 藤 利 洋 会 計 管 理 者 叶 野 明 美
藤島庁舎支所長 武 田 壮 一
羽黒庁舎支所長 佐 藤 潤 到
櫛引庁舎支所長 佐 藤 浩
朝日庁舎支所長 伊 藤 周 一
温海庁舎支所長 佐 藤 光 治 教 育 長 布 川 敦 教 育 部 長 石 塚 健 監 査 委 員 長谷川 貞 義 監 査 委 員 佐 藤 文 一
農業委員会会長 渡 部 長 和
選挙管理委員会 青 木 博 委 員 長
出席事務局職員職氏名 事 務 局 長 丸 山 一 義 事 務 局 主 幹 佐 藤 玲 子 庶 務 主 査 山 口 喜兵衛 庶 務
係専門員 佐 藤 直 子 議 事 主 査 高 橋 亨 議 事 係 長 進 藤 夕 子 調 査 主 査 齋 藤 正 浩 調 査 係 主 事 白 幡 麻 実
議事日程議事日程第5号
令和元年12月19日(木曜日)第 1 請願第3号
沖縄県民投票の結果を尊重して
辺野古新
基地建設を見直し、
普天間基地の代替 施設が必要であるならば、
国民的議論と
民主主義及び憲法に基づく
国会議論に より公正に解決すべきと国に求める
意見書の提出に関する請願 (
総務常任委員長報告) 本日の会議に付した事件(
議事日程のとおり)
△開議 (午前10時00分)
○議長(本間新
兵衛議員) 本日は、去る9日の会議において休会とすることに議決されておりましたが、議事の都合により、特に会議を開くことにしました。 ここで開会に先立ち申し上げます。去る12月16日、
渡辺洋井議員が逝去されました。本市の発展に尽くされた御功績をしのび、心より御冥福をお祈りいたし、ここで1分間の黙祷をささげたいと思います。 皆様、御起立願います。黙祷。 (黙 祷)
○議長(本間新
兵衛議員) 黙祷を終わります。御着席ください。 ただいまから本日の会議を開きます。 本日の
欠席届出者は、4番菅井 巌議員であります。
出席議員は定足数に達しております。 なお、
報道関係者から議場内での
テレビカメラ等による撮影の願いが出ており、議長においてこれを許可しておりますので、御了承願います。 この際申し上げます。市長から発言を求められておりますので、ここで市長の発言を許します。市長。 (市長 皆川 治 登壇)
◎市長(皆川治) 執行部を代表し、去る16日に御逝去されました
渡辺洋井議員に哀悼の意を表します。 故
渡辺洋井議員におかれましては、平成21年10月に
鶴岡市議会議員に初当選され、以来連続3期10年にわたり
市議会議員をお務めいただきました。この間、議員のお仕事とともに薬剤師、鍼灸師として活躍されるなど、高い専門性を生かされ、
厚生常任委員会副
委員長等の要職を歴任され、特に医療、
健康福祉分野において貴重な御指導、御尽力を賜りました。ここに生前の御功績に心より敬意を表しますとともに、哀悼の誠をささげます。
○議長(本間新
兵衛議員) 本日の議事は、
議事日程第5号によって進めます。
△発言の
取り消し
○議長(本間新
兵衛議員) この際、申し上げます。 去る12月9日の29番
渋谷耕一議員の
一般質問における発言の一部について、
会議規則第65条の規定により、配付しました
発言取り消し申出書の提出がありました。 お諮りします。29番議員から12月9日の会議における
一般質問の一部について、
会議規則第65条の規定により、
発言取り消し申出書のとおり
取り消したい旨の申し出がありましたので、これを許可することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(本間新
兵衛議員) 異議なしと認めます。 よって、29番議員からの
発言取り消しを許可することに決しました。 次に、去る12月9日の
一般質問における8番中沢
洋議員の発言に対する19番
佐藤昌哉議員の
議事進行について、見解を申し上げます。
発言内容を精査いたしましたが、その内容は
学校改築にかかわる
意見交換会及び
期成同盟会設立においてのものでありますので、事実と違う部分があるかについて私が申し上げる立場にないものであります。なお、改築に当たっては、今後も地元の皆さんの声を聞きながら進められることを期待いたします。
△日程第1 請願第3号
沖縄県民投票の結果を尊重して
辺野古新
基地建設を見直し、
普天間基地の
代替施設が必要であるならば、
国民的議論と
民主主義及び憲法に基づく
国会議論により公正に解決すべきと国に求める
意見書の提出に関する請願
○議長(本間新
兵衛議員) 日程第1 請願第3
号沖縄県民投票の結果を尊重して
辺野古新
基地建設を見直し、
普天間基地の
代替施設が必要であるならば、
国民的議論と
民主主義及び憲法に基づく
国会議論により公正に解決すべきと国に求める
意見書の提出に関する請願を議題といたします。 この際、
総務常任委員会における審査の経過と結果について
委員長の報告を求めます。14番
富樫正毅総務常任委員長。 (
総務常任委員長 富樫正毅議員 登壇)
◆
総務常任委員長(
富樫正毅議員)
総務常任委員会に付託されました請願第3号
沖縄県民投票の結果を尊重して
辺野古新
基地建設を見直し、
普天間基地の
代替施設が必要であるならば、
国民的議論と
民主主義及び憲法に基づく
国会議論により公正に解決すべきと国に求める
意見書の提出に関する請願について、去る10日に
委員会を開催し、審査の上、結論を得ましたので、その経過と結果について御報告いたします。 この請願は、2019年2月、
辺野古新
基地建設に伴う
埋め立ての賛否を問う
沖縄県民投票では7割以上が反対を示した。あわせて、これまでの知事選で示された民意に政府は真摯に向き合い、強行に進めている新
基地建設を見直し、危険な
普天間基地の
早期運用停止のため、
代替施設が必要であるならば、沖縄県外、国外に移設を検討すべきである。新
基地建設の強行は、憲法が規定する
民主主義、
地方自治、
基本的人権、法のもとの平等の理念からして看過できない重大な問題である。また、過大な
環境破壊を伴う無謀な新
基地建設の続行は、
沖縄県民のみならず、国民全体の政治に対する信頼を損ねることになる。国土の0.6%の沖縄に70%以上の
米軍基地、これは面積の較差ではなく、差別の問題をはらんでおり、
米軍基地の沖縄への不均衡な集中は差別であるとの
国連人権理事会、
人種差別撤廃委員会の勧告を真摯に受けとめるべきである。
普天間基地所属の海兵隊の
沖縄駐留は、本土の反
基地運動の激化により沖縄に移転されたという
政治的理由であり、日米の元
政府高官も軍事的には沖縄でなくてもよいと名言している。
日米安保に基づき米軍への
基地提供が必要であるとしても、沖縄の過重な負担を軽減するため国民全体で分かち合うべきという
SACO設置時の
基本理念に基づき検討し直すべきである。8割超えの国民が
日米安保条約を支持しておきながら沖縄に基地を
押しつけ続けることも、沖縄に要らない基地は本土にも要らないと
安保破棄まで沖縄に基地を固定化させ続けることも、同様に差別である。
普天間返還の約束から20年以上経過しても返還が実現しないのは、私
たち日本人が真の
問題解決から逃げてきたからである。
安全保障の議論は
日本全土の問題であり、
普天間基地の
代替施設の要否は、主権者である国民全体が自分事として受けとめ、議論するべきで、もし
国民的議論において
代替施設が国内に必要だという世論が多数を占めるのであれば、公正で民主的な手続により決定することを求め、 1、
沖縄県民投票の結果を尊重し、
辺野古新
基地建設を見直すこと。 2、危険な
普天間基地の運用を早急に停止すること。 3、全国の市民が
安全保障体制のもとに生きる一員としての責任を持って、
米軍基地が必要か否か、
当事者意識を持った
国民的議論を行うこと。 4、
国民的議論において
普天間基地の
代替施設が国内に必要だという結論になるなら、沖縄の歴史及び
米軍基地の偏在に鑑み、沖縄以外の全国全ての自治体を平等に
候補地とし、
民主主義及び憲法の規定に基づき、一地域への一方的な
押しつけとならないよう、
国会議論において公正で民主的な手続により解決すること。 以上の4項目を要請する
意見書を政府及び国会に提出してほしいというものであります。
請願文朗読の後、質疑に入りました。その主なものを申し上げます。現状としては、
辺野古新
基地建設が強行されている。沖縄では
米軍基地があることによってこれまでもさまざまな事件があったが、
県民投票の結果、また知事選で示された民意に向き合うことなく工事を強行している国政に対し、どのように考えているかとの
紹介議員への質疑に対し、1995年の痛ましい事件や
普天間基地返還の約束から20年以上経過していることなどを鑑みれば、この請願は現在の国政というよりも、戦後の日本の国政についての問題を提起した請願と理解している。現在の国政については、
環境破壊の問題や、工費、
工期ともに明示しないままに
辺野古ありきで進めるという強引なやり方に対する問題を強く提起している請願であると認識している旨の答弁がありました。 次に、
米軍基地が沖縄に偏在しているのは問題であり、これは日本全体で引き受けるべきというのが請願の要旨と捉えている。日本の防衛、
安全保障は厳しい状況にあるが、
紹介議員は、いざとなれば、例えばこの
庄内地域で基地を引き受けてもよいというような覚悟と責任を持って
紹介議員を引き受けたのかとの
紹介議員への質疑に対し、請願者は庄内で引き受けるというようなことを言っているわけではない、この請願は国民が
当事者意識を持った議論を行うことを求めており、その
国民的議論において
普天間基地の
代替施設が必要という結論であればという前提を置いた上で、全ての自治体を対象とした国会の議論において公正で民主的な手続によって解決していこうということを求めている。もし万が一その議論において
庄内地域が
候補地となるのであれば、
国会議員を選んだ我々も含めて責任があるのだろうと思っている。その意味での覚悟ということであれば、まさにそのとおりである旨の答弁がありました。 次に、
日米安保条約に関しては、著しく平等性に欠けた状態の
条約内容を含め、憲法に照らして
国民的議論はどうあるべきと考えているかとの
紹介議員への質疑に対し、この請願は
日米安保の見直しを求めているものではなく、8割以上の国民が
日米安保条約における今の体制を支持している中で、なぜ沖縄だけに基地を
押しつけるのかということを問題にしている。
日米安保体制、
日米安保条約のあり方、
日米地位協定のあり方については議論すべきだとは思うが、この請願は憲法及び
地方自治法の趣旨に基づき、公正で民主的な手続によって議論をしていこう、しかも
国民的議論をしていかなければならないということを求めているものである旨の答弁がありました。 質疑を終結して討論に入り、反対の討論が1件、賛成の討論が2件ありました。討論を終結して採決の結果、
賛成少数で不採択すべきものと決しました。 以上、御報告申し上げます。
○議長(本間新
兵衛議員) これから質疑に入ります。ただいまの
委員長報告に対する質疑を行います。 これで質疑を終結します。 これから討論に入ります。
委員長報告は不採択でありますので、初めに賛成の討論、次に反対の討論の順で行います。 初めに、賛成の討論を許します。1番
長谷川剛議員。 (1番 長谷川 剛議員 登壇)
◆1番(
長谷川剛議員)
日本共産党市議団を代表し、請願第3号
沖縄県民投票の結果を尊重して
辺野古新
基地建設を見直し、
普天間基地の
代替施設が必要であるならば、
国民的議論と
民主主義及び憲法に基づく
国会議論により公正に解決すべきと国に求める
意見書の提出に関する請願について、賛成の立場で討論を行います。 沖縄県の
米軍普天間基地にかわる名護市
辺野古の新
基地建設計画で、
安倍政権は
埋め立て工区への
土砂投入について強行をしております。
県民投票で示された
辺野古埋め立て反対の
圧倒的民意を踏みつけにし、
民主国家では決して許されない行為であります。無法、無謀な
土砂投入は中止すべきであると考えます。
辺野古新基地は、
普天間基地の移設などという生易しいものではありません。1,800メートルの滑走路を2本持ち、
強襲揚陸艦も接岸できる軍港を持ち、
耐用年数200年の最新鋭の
巨大基地がつくられることになり、キャンプ・シュワブや隣接する
辺野古弾薬庫、キャンプ・ハンセンと一体運用され、
基地機能は飛躍的に強化されることになります。今沖縄で起こっているのは、
基地負担軽減とは正反対のことであります。米軍は、
辺野古、高江、伊江島など
基地建設強化によって沖縄の
海兵隊基地を、
米太平洋海兵隊の
基地運用計画、
戦略展望2025で述べているように、
戦略的出撃拠点として世界への殴り込みの
一大拠点として抜本的に強化、固定化しようとしております。 沖縄では、2014年に行われた
名護市長選挙、
県知事選挙、そして総選挙、2016年に行われた
参議院選挙、2018年の
県知事選挙、そしてことしの2月に行われた
沖縄県民投票では、繰り返し新
基地建設反対の
圧倒的審判が下されています。この民意を踏みつけにして新
基地建設、
基地強化を強行することは、
民主主義の国では絶対に許されないものと考えます。戦後74年目を迎える現在、日本の
安全保障についても
軍事力頼みでなく、
憲法前文と9条に明記された
戦争放棄の見地に立って外交的な努力を行うことが何よりも必要だと考えます。普天間などの沖縄の基地は、戦後の占領下に
沖縄県民の民有地を強制的に接収してつくられたもので、無条件に返還すべきであり、本土で引き取る理由はないと考え、国民多数の合意で
日米安保条約、
安全保障条約をなくし、米軍、
在日米軍基地を全面撤去させ、基地のない平和な国を目指すのが私たちの立場です。 本請願の趣旨である
辺野古新
基地建設の見直し、
普天間基地の
運用停止、このことについての
国民的議論を深めるなどの内容について賛同し、
意見書の提出に賛成の立場で討論をいたします。
○議長(本間新
兵衛議員) 次に、反対の討論を許します。19番
佐藤昌哉議員。 (19番
佐藤昌哉議員 登壇)
◆19番(
佐藤昌哉議員) 請願第3号
沖縄県民投票の結果を尊重して
辺野古新
基地建設を見直し、
普天間基地の
代替施設が必要であるならば、
国民的議論と
民主主義及び憲法に基づく
国会議論により公正に解決すべきと国に求める
意見書の提出に関する請願について、
新政クラブを代表して反対討論いたします。
普天間基地の
辺野古移設をめぐる問題の原点は、滑走路が
市街地中央に位置し、民家、学校などに囲まれ、世界で一番危険と言われる
普天間飛行場の
危険除去と早期の返還であります。我が国の
安全保障環境が厳しさを増す中にあって、
日米同盟の抑止力の維持と
普天間飛行場の危険性の除去を考え合わせたとき、
辺野古への移設が唯一の解決策と考えます。
辺野古移設に関しては、
鳩山内閣時代に
普天間飛行場の移設先についてはさまざまな代替案が提示されましたが、結局は
県外移設は不可能との結論に達し、再度
辺野古への移設が決まったものです。 一方、沖縄の基地の
負担軽減では、沖縄に関する
特別行動委員会、
SACOと呼ばれておりますけれども、この
最終報告を取りまとめ、11件の土地の返還について合意いたしました。これに基づき
米軍専用施設の
返還面積の
復帰直前からの推移では、平成30年3月で1万6,804ヘクタール、48%減少しており、今後も返還が予定されています。合意に基づき
沖縄基地の
負担軽減は進んでいることから、この請願には反対するものです。 (8番 中沢
洋議員 退席)
○議長(本間新
兵衛議員) 次に、賛成の討論を許します。9番田中
宏議員。 (9番 田中
宏議員 登壇)
◆9番(
田中宏議員) 請願第3号
沖縄県民投票の結果を尊重して
辺野古新
基地建設を見直し、
普天間基地の
代替施設が必要であるならば、
国民的議論と
民主主義及び憲法に基づく
国会議論により公正に解決すべきと国に求める
意見書の提出に関する請願へ、賛成の立場で討論いたします。 まず、
請願項目の1番目にある
沖縄県民投票の結果を尊重し、
辺野古新
基地建設を見直すことについて。ことしの2月に行われた
県民投票で、
投票総数の72.15%、43万4,273票が
埋め立て反対という結果になりました。この請願の趣旨に、
国土面積の0.6%しかない沖縄に70%以上の
米軍基地、これは面積の較差の問題ではなく、差別の問題をはらんでいるとあるとおり、戦後から現在に至るまでの沖縄と
日本本土の関係が根本的に問われていると感じております。 そして、請願の趣旨に、過大な
環境破壊を伴う、工費も工期も明らかにされていない無謀な新
基地建設とあります。今月に入りまして世界での
絶滅リスクが上から3番目の
絶滅危惧Ⅱ類に指定されている
ジュゴンにつきまして、
国際自然保護連合では沖縄県周辺に限っては
最高ランクである
絶滅危惧ⅠA類に引き上げたことが大きく報じられました。
ジュゴンに象徴されるように、SDGsの観点からも重大な問題をはらんでいる工事であると思いますので、
移設工事を一時中止し、環境への影響を再評価すべきだと考えます。 また、
辺野古への
基地建設については、
軟弱地盤の問題が指摘されております。この海域の
軟弱地盤は
水深最大で90メートルにも達するということでありますが、世界的にも70メートルまでの
地盤改良の工事しか実績がないとのことでございます。防衛局では70メートルまでの
地盤改良の工事で十分だとしておりますが、20メートルもの
軟弱地盤が残ることでの長期間にわたる
地盤沈下リスクというのは避けられないと専門家も指摘しておりまして、工期についても事業費についても今のところ見通しが立っておらず、現実的でないと考えます。 そして、
請願項目の3番目です。全国の市民が
安全保障体制のもとに生きる一員としての責任を持って、
米軍基地が必要か否か
当事者意識を持った
国民的議論を行うことについてです。請願の趣旨の中では、沖縄のみ負担を強いる今の
安保体制は正常と言えるのでしょうかと問いかけ、そして
安全保障の議論は日本全体の問題であり、沖縄県だけの問題ではない、国家の
安全保障にかかわる
重要事項だというのであれば、
なおのこと普天間基地の
代替施設が必要か否かは主権者である国民全体が自分事と受けとめ、議論すべきであるとしております。このとき考える前提として、
ポジショナリティーという概念が重要になります。日本語では
当事者性あるいは立場性と訳されますが、自分は何者なのか、どこに立っているのか、自分にどのような責任があるのかという概念になります。私たちがきょうこの鶴岡で穏やかに暮らしているというこの事実だけで、沖縄の人々に対する、植民地的とも言われておりますけれども、差別に無意識に加担していると、そして結果責任が問われるのだということが、この問題を考える上で重要な
ポジショナリティーという概念でもあろうかと思います。 そして、
請願項目の4番目として、
国民的議論において
普天間基地の
代替施設が国内に必要だという結論になるなら、沖縄の歴史及び
米軍基地の偏在に鑑み、沖縄以外の全国全ての自治体を平等に
候補地とし、
民主主義及び憲法の規定に基づき、一地域への一方的な
押しつけとならないよう、
国会議論において公正で民主的な手続により解決することとあります。国民一人一人が自分事として捉えること、そして
辺野古が唯一の解決策というのは私としては
思考停止だと思っておりますけれども、その
思考停止に陥ることなく、本当に米軍の
世界戦略の中での位置づけ、それから沖縄の現状、その他もろもろ考え合わせまして、
国民的議論として深めていくことが急務であろうと思います。 この請願が求めておりますのは、問題を沖縄に集中させていくことで
日本本土の大部分の国民の目に見えなくする、
不可視化を進めてきた1950年代からの
あり方そのものを問いかけている請願だと思います。我々
鶴岡市議会としては、昨年12月、
日米地位協定の見直しを求めました。その中には九州、
沖縄地方への
米軍基地の偏在ということ自体も盛り込まれておりましたけれども、この
鶴岡市議会として今回の請願の趣旨に賛同して、
意見書として国に求めていくべきだと考え、
賛成討論といたします。
○議長(本間新
兵衛議員) 次に、反対の討論を許します。 次に、賛成の討論を許します。6番
草島進一議員。 (6番
草島進一議員 登壇)
◆6番(
草島進一議員)
草島進一です。請願第3号に対して賛成の立場で討論を行います。
請願趣旨にありますように、2019年2月、沖縄県による
辺野古新
基地建設に伴う
埋め立ての賛否を問う
県民投票で、
投票総数の7割以上が反対の民意を示しています。また、知事選でも重ねてその民意は示されています。それに対して、今新たな新基地の建設が、かけがえのないサンゴ礁の自然を破壊しながら
辺野古で強行されていることは、
日本国憲法が規定する
民主主義、
地方自治、
基本的人権、法のもとの平等の各理念からして、そして大規模な
環境破壊として、さらには巨大な
公共事業の問題として、まさに見過ごすことができない重大な問題であります。同時に、0.6%の国土しかない沖縄に70%以上の
米軍基地という実態に対して、
国連人権理事会から指摘された差別の問題も重大な問題と捉えます。また、
安全保障の議論は日本全体の問題であり、主権者である国民全体が自分事として受けとめ、議論すべきであるというこの請願願意はそのとおりだと考えます。この請願は、今大きな理不尽を抱えている
辺野古新
基地建設を見直すこととともに、沖縄に基地を偏在させる差別を超えた新たな
安全保障の議論を国会に求めるものであります。願意妥当と考え、なおこうしたことを地方議会から意見することに賛同するものです。 以上です。