○委員 昨年9月の
一般質問の際、斎場の緊急時の
避難経路確保について、エレベーターが停止し、煙で階段も使えなくなった場合、危険な
避難はしごを使用することになるため、別の
避難経路の確保をお願いしたが、その後の
検討状況はどうか。
○
健康課長 3月23日に
建築課と一緒に
現場確認する予定であり、今後の
バリアフリー化がどの程度まで可能か研究していく。また、その日には
避難訓練も予定しているが、
避難計画では階段を使って避難するため、今後あわせて課題として検討していく。
○委員 市民が心配している部分でもある。建てかえるにしても10年以上はかかると思うため、ぜひ早めに対応を取るよう強く要望したい。やまがたし
健康ベニレージ事業について、
健康医療先進都市を目指す上で、大変いい
取り組みだと思うが、余り浸透していないと感じる。今後の
取り組みはどうか。
○
健康課長 これまでは県の枠組みの中で実施してきたが、市民の運動の機会をふやす観点からも周知、拡充していかなければならないと考えている。市独自の事業の追加も必要になるため、
関係機関や市民の意見を聞きながら検討していきたい。
○委員 具体的に予算をつけ市独自の事業を積極的に考えてほしい。
○委員
住民票の
写し等コンビニ交付事業について、平成29年度の
利用状況はどうか。また、
広報活動や
普及活動をするに当たっての課題などはあるのか。
○
市民課長 平成29年度は2月末で1,702通の利用があり、
証明書発行全体の約0.7%と
利用状況は伸びている。
コンビニ交付を利用するためには、マイナンバーカードの登録が必要であるため、窓口での
申請補助などを継続していきたい。
○委員
骨髄移植ドナー支援事業について、
企業側や雇用側の理解が進むことも大事である。
事業者への支援をどう考えるか。
○
健康課長 事業者へ献血の依頼をする際の
やりとりの中で話題を出すなどの対策をしていきたい。
○委員
次世代型医療用重
粒子線照射装置施設整備支援事業について、平成30年度も
山形大学に1億円を寄附するが、
シミュレーション等の
情報提供についての
やりとりや、
山形大学からの回答はどうか。
○
健康課長 昨年5月の
新聞報道後、
山形大学に対して、10回以上電話や訪問により
情報開示等を依頼しているが、
シミュレーションは、
意思決定の過程の
会議資料のため開示できないとのことであった。現在、これまでの
進捗率や
寄附金の使途の
情報提供を求めているが、その過程で今年4月から
前立腺がんや頭頸部のがんに対する重
粒子線治療が
保険適用になる
見通しがあるため、再度収支の
見込みを立て直すと聞いている。その際には、公金が寄附されている点、また、市民に対し説明が必要な点も考慮し、情報の公開をお願いしたところである。
○委員 課長以上の役職も
やりとりしているのか。
○
健康課長 これからは役職をかえながらお願いをしていきたい。
○委員 寄附をしている山形市、市民、議会に対しても、
山形大学からしっかりとした説明を受けるべきあり、山形市は情報開示を求めていかなければならない。場合によっては市のトップである市長が要請して、情報を受けた上で、公金の支出が適正なのか議会として議論していかなければならない。市の
健康医療先進都市の中心に据えられているため、必ず成功してもらわなければならないが、今の情報で十分だと思っているのか。
○
健康課長 十分だとは思っていないため、過去2年分の
寄附金の使途や事業の進捗などの資料提出を求めている。
○委員 医療産業の集積や医療ツーリズムなどへの波及効果など、山形市の
都市ブランドをつくっていくものにもかかわらず、
患者数が当初の想定どおりではないという報道もあり、
山形大学の監査では、資金繰りの面や収支面などに課題があるとも指摘されている。全く情報開示されないのは非常に不誠実であると思うがどうか。議会や委員会としても資料の開示など
情報提供を求めていかなければならないと思う。
○
市民生活部長 昨年報道された内容は、あくまでも複数ある試算の一部で、
山形大学医学部の中で議論中であり、現時点では説明ができないものと捉えている。試算については、第一義的には
山形大学の内部で結論を出すものと認識している。
○委員 いつごろまでに結論を出すという
やりとりはしているのか。
○
健康課長 現在ある
シミュレーションについては、今後検討する
見込みはないというのが
山形大学からの回答である。すでに
山形大学医学部の中で決定したもので再度検討はしないとのことである。これから
保険適用になった場合は再度
シミュレーションして検討する
見込みと聞いている。
○委員 当初の想定
患者数600名については、変更はないのか。
○
健康課長 変更はないと聞いている
○委員 さまざまなリスクが指摘されている。赤字だから寄附をやめるということではないが、市の政策にかかわる重要な部分であり、
健康医療先進都市や交流人口、30万人都市を目指す上での大きな柱だと思う。寄附について、議会も当局も市民に対し説明責任があり、市民にも知る権利があるため、当局はしっかりと情報開示を求めてほしい。また、委員会としても情報開示を求めながら議論できるようにしてほしい。
○委員
寄附金が有効に使われているのか判断できない中で賛否を取っていいのか。
山形大学の試算の1つであるという話も正式な回答なのか。文書の提出を求めたい。非公式な場で口頭で伝えられても、市民に対しての説明にはなっていない。相当の赤字が出るとも言われており、当局は、しかるべきルートを通じて情報開示を求めるべきである。また、委員会としても議会としても対応を求めたい。このままでは予算の賛否を留保するしかない。
○委員 部長は
山形大学と
やりとりをしていないのか。
○
市民生活部長 この件について、昨年の
新聞報道以来、課長をチャンネルにして
情報提供を求めてきたが、今週末に
山形大学に出向き、これまでの進捗状況についての説明を受ける予定である。
○委員 市民からは、最初は相当期待していたが、1回の治療で300万円以上もかかると聞き、利用できないのになぜ整備するのかという声もある。市長が掲げる世界に誇る
健康医療先進都市の目玉の事業であり、市長みずから学長や医学部のトップに話をしてもらわないと困る。債務負担行為による5億円の支出には賛成したが、成果品として
見通しが立たない場合は寄附をやめてもよいと思うがどうか。
○
市民生活部長 現時点では、開業に当たって収支が望めないような事態ではないと思っており、現行のまま推移を見守っていきたい。
○委員
見通しが立たないものへの寄附は賛成できない。市長が正式に交渉するという方向性は示してもらえないのか。
○
市民生活部長 正式にではないが、市長も、事あるごとに医学部参与や学長に情報開示の申し入れを口頭で行っている状況である。
○委員 先ほど、市長が交渉すべきだと述べたが、既に市長は申し入れをしているという話である。どういうことなのか。
○
市民生活部長 正式ではなく、機会を捉えてそういう依頼をしたと聞いているため、先ほどの説明から除かせてもらった。
○委員 どのようなものが正式なのか。議会としての対応を考えなければならない。市民のお金を5億円も支出する事業が、
見通しが立たないままでは賛成できない。どう考えるか。
○
市民生活部長 市長も大変心配しており、医学部参与に直接面会した際に情報開示をお願いし、わかりましたと言われたと聞いている。
○委員 どうするのか、少し委員で協議したほうがよいと思う。
ここで、各委員の意見を調整するため、休憩に入った。
休 憩 14時02分
再 開 14時36分
再開後、質疑に入った。その主な内容は次のとおり。
○委員 重粒子線がん治療施設の整備は、市にとっても重要な事業のため、市長が、トップとして
山形大学に正式な形で市民や議会に対して説明責任を果たすように申し入れることが重要だと思うがどうか。
○
市民生活部長 重粒子線がん治療施設建設は市民も関心を持っているため、市長が先頭に立ち、
山形大学に対して
情報提供を申し入れるべきだとの意見があったことを市長に伝えたい。
○委員 議会の意思として、市長にきちんとしたものを求めるという意味で、附帯決議を出したほうがよいという意見だけ申し上げる。
○委員 動物愛護施設整備事業について、地域やボランティアの要望を聞き入れ、設計変更をしたことは評価するが、地域との向き合い方に課題があったのも事実である。地元地区が追加で要望していることがあると聞いているが、どのように向き合っているのか。
○
保健所準備課長 動物愛護センターについては、9月に船町町内会と大郷地区に対して説明会を実施した。平成30年度から建設が始まるが、その都度、説明を重ねながら進めていきたい。また、地区の要望も出されており、建設に当たって覚書も交わしてもらいたいとの声もあるため、検討しながら進めていきたい。
○委員 9月の説明では遅いと思ったが、きちんと対応したことは評価する。地域の要望により、ドッグランのスペースをなくしたため、地域からは、近隣の河川敷の利用を提案されたと思うが、どこまで対応しているのか。
○
保健所準備課長 当初、
動物愛護センターの外の部分に、犬を散歩できるスペースを予定していたが、地元から鳴き声などの懸念もあったため削除した。ドックランについては地元の声も聞きながら検討していきたい。
○委員 代替地を地元から具体的に提案されていることに対して、どこまで真剣に対応するのか。
○
保健所準備課長 今後、地元の要望を聞きながら進めていきたい。
○委員 反対の声もあったが受け入れることになった。これは条件だと思う。しっかり向き合わないと困る。施設ができてから反対運動などがあったら大変だと思うがどうか。
○
保健所準備課長 説明会の時には、具体的な要望はなかった。
○委員 そのような提案があったため、施設の中からドッグランを削ったのだと思った。地元としては、河川敷には広いスペースがあり、地域の活性化にもよいということで話があったと思う。
○
保健所準備課長 地元とは何度も話し合いをしている。隣接する生活道路の拡幅による市道化の要望はあったが、ドッグランの話はなかった。
○
市民生活部長 ドッグランの代替地については、説明会では要望がなかったが、地元町内会の役員との話し合いの中で少しあったと認識している。現時点では動いてはいないが、地元からの声のため、しっかりと向き合いながら進めていきたい。
○委員 重粒子線がん治療施設の整備に係る部分について、この場では判断しかねるため態度を留保したい。附帯決議については、内容はわからないが、何らかの形で意思表示することについては賛成である。
○委員
山形大学に対して情報公開を強く求めることを明確に態度で示したいため、採決には加わらず態度を留保したい。
大要以上の後、議第3号の付託部分のうち
市民生活部関係については、退席者がいる中採決した結果、
全員異議なく可決すべきものと決定した。
3 議第7号 平成30年度山形市
国民健康保険事業会計予算
国民健康保険課長から説明を受けた。
休 憩 15時01分
再 開 15時10分
再開後、質疑に入った。その主なものは次のとおり。
○委員 基金についてどのように考えているのか。
○
国民健康保険課長 平成30年度から、これまでの給付基金から財政調整基金に名称を変え、県から示された納付金と保健事業の資金に充てる目的で使用する予定である。
○委員 給付には使用しないのか。
○
国民健康保険課長 これまでは給付費の費用に不足が生じた場合に取り崩して使用していたが、平成30年度から給付費は県から全額交付されることになる。
○委員 1人当たりの
医療費は、他市町村と比べてどうか。
○
国民健康保険課長 県内の市町村の中では
医療費水準も所得水準も高い状況になっている。1人当たりの調定額は東北県庁所在地の中で1番高くなっている。
○委員 調定額が東北県庁所在地の中で一番高い理由は何か。
○
国民健康保険課長 山形市は医療機関や医療設備が充実しており、市民が自由に選べるため、保険給付費を賄う
保険税が高くなっていると捉えている。
○委員
医療費を抑えるために、どのような努力をしているのか。
○
国民健康保険課長 データヘルス計画に基づき特定健診、特定保健指導等の保健事業に力を入れ、生活習慣病の早期発見や重症化を予防する
取り組みを強化し、保険給付費を抑制していきたい。
○委員
医療費を東北県庁所在都市の中位まで抑えるというような目標はないのか。
○
国民健康保険課長 現時点では目標はないが、
医療費を減らし、
保険税の抑制につなげていきたい。
○委員 国民
健康保険事業財政調整基金積立金が2億3,000万円ほど計上されているが、残高はどのくらいになるのか。
○
国民健康保険課長 平成29年度末で約6億1,400万円となる
見込みで、平成30年度予算の積み立てと合わせて約8億4,000万円になる。
○委員 基金は、
保険税を減額するためにも使用できるのか。
○
市民生活部長 年によって県から示された納付金に開きがあった場合、その年で賦課するとなると不安定な財政運営となるため、基金は財政調整的な役割を持たせたいと思っている。それが結果的に税負担の緩和につながることになる。
○委員 重症化を防ぐことが
医療費の抑制につながるため、検診を受ける必要があるが、再検査に行く割合は低くなっている。医者に行くと
医療費がかかるため、低
所得者はちゅうちょしていると思う。先ほど、
法定外繰り入れはせず、税負担が基本という答弁があったが、税負担は応能が基本となっているにもかかわらず、非課税世帯でも
国保税は課税されることについてどう考えているのか。
○
国民健康保険課長 国でも低
所得者への財政支援や所得に応じた軽減措置を行っており、市条例では
国保税の減免の規定もあることから、それらを適用することで応能負担をしてもらっている。
○委員 減免制度があってもほとんど使えず、7割軽減であっても相当な負担率となっている。国保は負担が大きいため、せめて協会けんぽの負担率に近づくようにするなど、しっかり考えてほしい。
大要以上の後、議第7号については、
全員異議なく可決すべきものと決定した。
4 議第8号 平成30年度山形市
後期高齢者医療事業会計予算
国民健康保険課長から説明を了承し、
全員異議なく可決すべきものと決定した。...