山形市議会 2017-09-14
平成29年決算委員会( 9月14日)
平成29年
決算委員会( 9月14日)
平成29年9月14日(木曜日)
〇
出席委員(32名)
橋 昭 弘 高 橋 公 夫
仁 藤 俊 松 田 孝 男
阿 曽 隆 佐 藤 秀 明
伊 藤 美代子 渋 江 朋 博
浅 野 弥 史 田 中 英 子
伊 藤 香 織 中 野 信 吾
武 田 新 世 佐 藤 亜希子
川 口 充 律 斉 藤 栄 治
武 田 聡 小 野 仁
菊 地 健太郎 遠 藤 和 典
丸 子 善 弘 長谷川 幸 司
折 原 政 信 今 野 誠 一
石 澤 秀 夫 加 藤 孝
斎 藤 淳 一 須 貝 太 郎
斎 藤 武 弘 鈴 木 善太郎
尾 形 源 二 遠 藤 吉 久
〇
委員外議員(1名)
次に、
特別会計について御説明申し上げます。また、
決算書に戻っていただきまして、初めに、
国民健康保険事業会計について御説明申し上げます。16ページ・17ページをお願いいたします。表の
歳入合計をお願いします。
予算現額272億2,001万2,000円に対し、
収入済額は272億6,815万5,188円となりました。
不納欠損額は3億1,537万7,146円で、
収入未済額は19億2,317万4,312円であります。
20ページ・21ページをお願いいたします。表下段の
歳出合計をお願いします。
支出済額は266億9,512万231円で、
不用額は5億2,489万1,769円となりました。
その結果、
歳入歳出差引残額は5億7,303万4,957円となりました。
次に、
後期高齢者医療事業会計について御説明申し上げます。
22ページ・23ページをお願いいたします。表下段の
歳入合計をお願いします。
予算現額31億607万6,000円に対し、
収入済額は31億4,967万558円となりました。
不納欠損額は264万8,580円で、
収入未済額は2,714万4,120円であります。
24ページ・25ページをお願いいたします。表下段の
歳出合計をお願いします。
支出済額は30億7,666万8,232円で、
不用額は2,940万7,768円となりました。その結果、
歳入歳出差引残額は7,300万2,326円となりました。
次に、
介護保険事業会計について御説明申し上げます。26ページ・27ページをお願いいたします。表下段の
歳入合計をお願いします。
予算現額210億4,361万6,000円に対し、
収入済額は211億4,443万7,858円となりました。
不納欠損額は2,870万4,300円で、
収入未済額は9,254万1,990円であります。
30ページ・31ページをお願いいたします。表下段の
歳出合計をお願いします。
支出済額は208億8,589万4,164円で、
不用額は1億5,772万1,836円となりました。その結果、
歳入歳出差引残額は2億5,854万3,694円となりました。
次に、
区画整理事業会計について御説明申し上げます。32ページ・33ページをお願いいたします。表下段の
歳入合計をお願いします。
予算現額14億224万8,000円に対し、
収入済額は14億224万8,530円となりました。
34ページ・35ページをお願いいたします。表下段の
歳出合計をお願いします。
支出済額は14億200万4,220円で、
不用額は24万3,780円となりました。その結果、
歳入歳出差引残額は24万4,310円となりました。
次に、財産区会計について御説明申し上げます。36ページ・37ページをお願いいたします。表下段の
歳入合計をお願いします。
予算現額527万9,000円に対し、
収入済額は601万2,851円となりました。
38ページ・39ページをお願いいたします。表下段の
歳出合計をお願いします。
支出済額は446万3,477円で、
不用額は81万5,523円となりました。その結果、
歳入歳出差引残額は154万9,374円となりました。
次に、
駐車場事業会計について御説明申し上げます。40ページ・41ページをお願いいたします。表下段の
歳入合計をお願いします。
予算現額5億4,263万6,000円に対し、
収入済額は5億5,405万6,274円となりました。
42ページ・43ページをお願いいたします。
支出済額は5億3,826万9,365円で、
不用額は436万6,635円となりました。その結果、
歳入歳出差引残額は1,578万6,909円となりました。
次に、
公設地方卸売市場事業会計について御説明申し上げます。44ページ・45ページをお願いいたします。表下段の
歳入合計をお願いします。
予算現額3億2,484万2,000円に対し、
収入済額は3億25万4,866円となりました。
収入未済額は119万5,223円であります。
46ページ・47ページをお願いいたします。表下段の
歳出合計をお願いします。
支出済額は2億9,091万9,498円で、
不用額は3,392万2,502円となりました。その結果、
歳入歳出差引残額は933万5,368円となりました。
最後に、
農業集落排水事業会計について御説明申し上げます。48ページ・49ページをお願いいたします。表下段の
歳入合計をお願いします。
予算現額2億2,408万1,000円に対し、
収入済額は2億2,251万3,553円となりました。
収入未済額は256万2,840円であります。
50ページ・51ページをお願いいたします。表下段の
歳出合計をお願いします。
支出済額は2億2,021万7,332円で、
不用額は386万3,668円となりました。その結果、
歳入歳出差引残額は229万6,221円となりました。
なお、
一般会計の
繰越明許費繰越額を差し引いた純
繰越額及び各
特別会計の
歳入歳出差引残額につきましては、それぞれ平成29年度へ
繰り越しとなるものであります。
以上が、平成28年度
一般会計及び
特別会計の
歳入歳出決算の概要であります。よろしく御審査の上、御認定くださいますようお願い申し上げます。
○
高橋公夫委員長 板垣上下水道部長。
○
板垣上下水道部長 おはようございます。
議第57号平成28年度山形市
水道事業会計剰余金の処分及び
決算認定につきまして、その概要をお手元の
決算書により、御説明申し上げます。
決算書2ページから5ページまでの
決算報告書は、
消費税込みの
決算額となっております。6ページから13ページまでの
損益計算書等の
財務諸表は、
消費税抜きの
決算額となっております。
初めに、2ページと3ページの
収益的収入及び支出について御説明申し上げます。
収入の部ですが、第1
款水道事業収益の
決算額は66億3,285万8,825円、
予算額に比べ8,965万4,825円の増となっております。増の主な理由といたしましては、第1項
営業収益では、有収水量及び調定件数が増加したことにより、
給水収益が増となったものです。第2項
営業外収益では、
退職手当負担金の増などによるものです。
次に、支出の部です。
第1
款水道事業費用の
決算額は55億3,582万9,252円、
不用額は2億1,173万9,748円となっております。
不用額の主な理由は、第1項
営業費用で、委託料など経常的な経費の
執行差金などによるものです。
次に、4ページと5ページの
資本的収入及び支出について御説明申し上げます。
収入の部ですが、第1
款資本的収入の
決算額は7億8,106万7,896円、
予算額に比べ5,156万7,104円の減となっております。減の主な理由といたしましては、第3項補助金で、内示額の減によるものです。
次に、支出の部ですが、第1
款資本的支出の
決算額は31億5,119万8,396円、
不用額は3億8,879万4,604円となっております。
不用額の主な理由は、第1項
建設改良費で、
配水管整備工事などの
工事執行差金などによるものです。
次に、支出の欄の下段をごらんください。
資本的収入額が
資本的支出額に対して不足する額、23億7,013万500円につきましては、
過年度分及び
当年度分損益勘定留保資金などにより補填をしております。
続きまして、6ページの
損益計算書です。
1、
営業収益は55億4,100万1,356円、2、
営業費用は48億7,269万5,599円となりまして、中ほどにあります
営業利益は6億7,130万5,757円となりました。これに、3、
営業外収益、4、
営業外費用、5、
特別損失を合わせた当年度純利益は、下から4行目の9億4,841万3,356円となったものです。
この当年度純利益に前
年度繰越利益剰余金59万6,896円と、その他未
処分利益剰余金変動額6億円を加えた当年度未
処分利益剰余金は15億4,901万252円となりました。
次に、10ページの
剰余金処分計算書案をお願いいたします。
当年度未
処分利益剰余金15億4,901万252円につきましては、
建設改良積立金に9億4,900万円を、
建設改良積立金を取り崩し、
建設改良に充てた再投資が不可能な6億円を資本金に処分しようとするものです。なお、残額1万252円は、翌
年度繰越利益剰余金とするものです。
続きまして、議第58号平成28年度山形市
公共下水道事業会計剰余金の処分及び
決算認定につきまして、その概要をお手元の
決算書により、御説明申し上げます。
決算書2ページから5ページまでの
決算報告書は、
消費税込みの
決算額となっております。6ページから14ページまでの
損益計算書等の
財務諸表は、
消費税抜きの
決算額となっております。
初めに、2ページと3ページの
収益的収入及び支出について御説明申し上げます。
収入の部ですが、第1
款下水道事業収益の
決算額は91億96万9,917円、
予算額に比べ6,331万8,917円の増となっております。増の主な理由といたしましては、第1項
営業収益では、
雨水処理に係る
一般会計負担金などの増、第2項
営業外収益では、
汚水処理に係る
一般会計負担金が減となったものによるものです。
次に、支出の部ですが、第1
款下水道事業費用の
決算額は84億3,666万5,636円、
不用額は1億5,003万3,364円となっております。増の主な理由といたしましては、第1項
営業費用では、委託料など経常的な経費の
執行差金などによるものです。第2項
営業外費用では、
支払利息などが減となったことによるものです。
次に、4ページと5ページの
資本的収入及び支出について御説明申し上げます。
収入の部ですが、第1
款資本的収入の
決算額は51億4,664万9,890円、
予算額に比べ5億9,026万3,110円の減となっております。減の主な理由といたしましては、第1項企業債で、
資本費平準化債の借入額を減額したことによるものです。
次に、支出の部ですが、第1
款資本的支出の
決算額は90億2,190万801円、翌
年度繰越額は3,609万5,544円、
不用額は2億1,354万8,655円となっております。翌
年度繰越工事につきましては、
関係機関との調整に時間を要したことなどによるもので、処理場で3件となっております。なお、この
繰越工事につきましては、10月末
完了予定となっております。
不用額の主な理由は、第1項
建設改良費で、
管渠建設事業の
工事執行差金などによるものです。
次に、支出欄の下段をごらんください。
翌
年度繰越額に係る
財源充当額を除いた
資本的収入額が
資本的支出額に対して不足する額、38億8,595万9,911円につきましては、
過年度分及び
当年度分損益勘定留保資金などにより補填をしております。
続きまして、6ページの
損益計算書です。
1、
営業収益は50億4,250万4,745円、2、
営業費用は63億506万8,677円となりまして、中ほどにあります
営業損失は12億6,256万3,932円となりました。これに、3、
営業外収益、4、
営業外費用、5、
特別損失を合わせた当年度純利益は、下から4行目の5億7,895万5,444円となったものです。この当年度純利益に前
年度繰越利益剰余金52万9,710円と、その他未
処分利益剰余金変動額5億円を加えた当年度未
処分利益剰余金は10億7,948万5,154円となりました。
次に、10ページの
剰余金処分計算書案をお願いいたします。
当年度未
処分利益剰余金10億7,948万5,154円につきましては、
減債積立金に5億7,900万円を、
減債積立金を取り崩し、
企業債償還に充てた再投資不可能な5億円を資本金に処分しようとするものです。なお、残額48万5,154円は、翌
年度繰越利益剰余金とするものです。
以上で説明を終わりますが、よろしく御審査の上、御決議、御認定くださいますようお願い申し上げます。
○
高橋公夫委員長 黒田済生館事務局長。
○
黒田済生館事務局長 おはようございます。
議第59号平成28年度
山形市立病院済生館事業会計決算認定につきまして、その概要を御説明申し上げます。
それでは、
山形市立病院済生館事業会計決算書により御説明いたします。
決算書の2ページから5ページまでの
決算報告書は、
消費税込みの
決算額であり、6ページから13ページまでの
損益計算書などの
財務諸表は、
消費税抜きの
決算額となっております。
初めに、
決算書2ページと3ページをごらんください。
収益的収入及び支出であります。
まず、収入の部でありますが、第1
款病院事業収益の
決算額は113億4,377万7,790円、
予算額に比べまして12億2,921万4,210円の減となっております。主な要因は、
延べ患者数の減少により
入院収益が見込みより少なかったことによるものであります。
支出の部につきましては、第1
款病院事業費用の
決算額は116億4,854万3,592円、
不用額は9億901万9,408円となっております。主な要因は、
医療者確保のため定員数に基づき
医業費用の給与費を見込んだことによるものであります。
次に、4ページと5ページの
資本的収入及び支出について御説明申し上げます。
収入の部であります。第1
款資本的収入の
決算額は3億3,692万4,540円、
予算額に比べ23万540円の増となっております。
支出の部につきましては、第1
款資本的支出の
決算額は14億3,540万3,734円、
不用額は2,000万5,266円となっており、主なものは、
建設改良費の
執行差金であります。なお、表の下段にありますように
資本的収入額が
資本的支出額に対して不足する額10億9,847万9,194円につきましては、記載の財源により補填しております。
続きまして、6ページの
損益計算書でありますが、収益と費用の前年度比較を記載しております24ページの資料により御説明申し上げます。24ページをお願いいたします。
(2)病院事業収益に関する事項でありますが、上段にア、収益構成表として、医業収益、医業外収益、附帯事業収入、特別利益それぞれについて記載しておりますが、収入総額は一番下の計の欄、
消費税抜きで113億1,844万4,163円となり、前年度
決算額と比較しますと一番右側の欄でありますが、2億5,778万7,126円、2.2%の減となりました。それぞれの区分の主な増減を申しますと、医業収益は前年度比較で1.7%の減となっており、
延べ患者数の減少などにより、
入院収益が2.7%の減、1人当たりの診療収入の増加などにより、外来収益が1.1%の増となっております。また、医業外収益につきましては、補助金や長期前受金戻入などの減少により、10.9%の減となっております。特別利益は、主に
過年度分の固定資産除却費に伴う長期前受金戻入などを過年度損益修正益として計上したものであります。
次に、下段(3)、病院事業費用に関する事項の表をごらんください。費用の総額は、最下段の計の欄、
消費税抜きで116億4,185万410円、前年度との比較では、一番右側の欄、3億1,094万6,575円、2.7%の増となっております。区分ごとの主な増減を申しますと、
医業費用は、前年度と比較し、2.0%の増となっております。給与費は、給料、賃金、退職給付費等の増加などにより前年度比2.9%の増、材料費は、主に診療材料費の減少により前年度比0.6%の減、経費につきましては、委託料などの増加により前年度比1.4%の増となっております。次に、医業外費用は6.8%の減でありますが、企業債の償還が順調に推移しており、主に
支払利息及び企業債取扱諸費の減少によるものであります。
特別損失は、過年度に既に除却されていたものの固定資産除却費などを過年度損益修正損として、また、山形県が施行する旅篭町八日町線街路整備事業に伴い、病院敷地の一部売却により生じた固定資産売却差損をその他
特別損失として計上したのが主なものであります。
それでは、元に戻っていただきまして、6ページの
損益計算書をお願いいたします。
病院事業収益及び病院事業費用は、ただいま御説明申し上げたとおりですので、収益合計から費用合計を差し引きしまして、下から3行目になりますが、当年度は最終的に3億2,340万6,247円の純損失となりました。その下段の、前
年度繰越利益剰余金の8万5,967円を加えて3億2,332万280円が当年度の未処理欠損金であります。
次に、10ページの欠損金処理計算書をごらんください。表の最上段右側の欄、当年度未処理欠損金3億2,332万280円を全額翌年度に
繰り越ししようとするものであります。
こうした状況を受け、今後も診療機能の充実と強化及び医療・看護の質をさらに高め、地域医療連携の推進により入院患者の増加を図るとともに、引き続き、経費のより一層の縮減に努め、経営改善に取り組んでまいります。
以上で御説明を終わりますが、よろしく御審査の上、御認定くださいますようお願い申し上げます。
○
高橋公夫委員長 以上で当局の説明は終わりました。
――
――――――――――――――――――
◎質疑
○
高橋公夫委員長 それでは、質疑に入ります。
なお、申し合わせにより、本委員会での議題に対する質疑は、款項に対する大綱質疑とし、また、自己の所属する分科会の事件については、できる限り質疑をしないことになっておりますので、委員の皆様の御協力をお願いします。
なお、質疑は
一般会計及び
特別会計と、企業会計との2つに分けて行います。
初めに、議第56号平成28年度山形市
一般会計及び
特別会計歳入歳出決算認定について、総括的な質疑がありましたらお願いいたします。加藤委員。
○加藤孝委員 ただいま
歳入歳出決算について説明がありました。今後の財政運営も含めて原田部長のほうにまず質問したいと思います。
決算書の意見書にも大変財政が厳しいのだという、歳入の部分としては、市税なりあるいは地方消費税交付金が減っているという状況がありますよね。財政調整基金も減っていると。まず、財政調整基金についての山形市としてはこれだけは確保したいという目標があったと思うのですが、今その半分くらいになっているのかなと思いますが、今後の財政調整基金の見通し、まずお尋ねしたいと思います。
それから、いろいろこれからしなければならないハード面の仕事というのはたくさんあると。一方では、財政がそんなに山形市は今までも市長の場合は2回にわたって最高の財政を組んできた。予算規模を組んできた。しかし、今回の決算を見ても、やはり適正なる財政運営に努められたいというのが監査の意見書になっております。そのことを踏まえて、特にこの監査で言っている受益者負担金の適正化、財産の有効活用を図るなど一層の歳入確保に取り組まれたいということ等に対する今後の見通し、まずお尋ねしたいと思います。
○
高橋公夫委員長 原田
財政部長。
○原田
財政部長 財政調整基金の見通しでございます。平成28年度末については、財調の残高が約8億円ということで、27年度と比較して減少しております。原因としては、地方交付税が前年と比較して減額になったものですから、それを補填するために財調を取り崩して事業の歳出に充てたということでございます。財政調整基金をふやす手だてでございますけれども、やはり一般財源がふえなければ、財調に積み増しをすることができません。ということで、今後、やはり税収がふえるような手だて、具体的には企業誘致であるとか、そういったことで、税収をふやしていくような手だてをやっていきたいと思います。現に、個人の市民税については、いろいろな政府の政策であったり、あるいは市のいろいろな産業政策であったりして、納税義務者が28年度と29年度で約1,000人以上がふえております。納税義務者がふえたおかげで、個人市民税にもその増収の影響が出てきております。そういったことで、いろいろな産業政策をもって一般財源をふやしていきたいと思います。もちろん、市民の皆様からいただくふるさと納税とか、そういったことも寄附金をふやして一般財源をふやしていきたいと思います。
それから、受益者負担の適正化でございます。いろいろな使用料とか、そういった受益者負担がございますけれども、受益者負担をふやす場合には、やはり市民の
痛みを伴うことになりますので、そこは、市民の負担が伴うものについては、市民の理解がなくては受益者負担をふやすことはできないと思いますので、そこは十分慎重に検討した上で、受益者負担の見直しを行っていきたいと思います。
○
高橋公夫委員長 加藤委員。
○加藤孝委員 ぜひ、健全財政に向けてというか、最大限の我々含めて努力しなければならないと思っております。
それで、市長にお尋ねしたいと思います。要するに決算の意見書を受けて、監査の意見書を受けて予算執行に当たっていきたいということを述べておられるのですが、2日間にわたった一般質問の中でも、例えば、私はスマートインターのことを言った。さらには、工業団地の張りつけの部分、山商の改築があって、小学校の空調は急ぐべきではないかという、モンテディオ山形についてのプロポーザルについても手を挙げると言ったということからしますと、この出ていく箱物に対して、出ていくことは物すごく多くて、収入がそれに合った歳入が見込まれるのかと言ったら、意外となかなか厳しいという。そして、公共物等も含めて50年あるいは40年という、耐用年数が来ているという中で、もちろん、行財政改革をするということもあるのですが、今回の市長については、2回目の決算を受けて、来年度予算を組む、監査の意見を踏まえてということなのですが、現状、これから今から予算については検討されると思うのですが、今、私が言ったこの箱物等に対する扱いも含めて、現状をどう捉えているのか、今後についての考え方を含めて市長にお尋ねしたいと思います。
○
高橋公夫委員長 佐藤市長。
○佐藤市長 お答えいたします。
いわゆる総務省でも出しております4指標を見る限りでは、山形市の財政もまだまだしっかりしたものかなと思っております。ただ、単年度の収支の部分で、先ほど財調が減ったという説明もありましたが、そこがしっかりとしていかなければいけないところかなと思ってます。ですので、それの回復に向けて、先ほど説明のありました産業政策、ふるさと納税含め、そうしたふやす部分と、あとはやはり、これは不断の努力ということになりますが、なるべく効率的なその予算の使い方、これを努めていきたいと思っております。議員の皆様からも、いろいろと御提案もたくさんいただくわけでありますし、また、市民の皆様からもいろいろな要望を受けておりますので、そうした中で可能な限り、そうしたことも実現していきたいと思っております。
○
高橋公夫委員長 加藤委員。
○加藤孝委員 確かに、財政が一方では厳しいと言って、一方ではこれをつくってくれと要望するということにおけるいろいろ問題点というのがあると思っているのですが、その中で、特にもう一回市長にお尋ねしたいのは、仙山交流で高速化、そして、郡新市長といろいろしている、ハード面、ソフト面という話がありました。30年というこのターニングポイントを設定して、それに向けて努力をされるということからすれば、何らかの形で、目に見えた形の進捗ということを示していかないと、時間がそんなにないのではないかと私は思っているのです。高速化、具体的に何をどうする、シミュレーションによると億単位、何十億円、何百億円という状況が書いてある。山形新幹線の新庄延伸によって、新庄市がどういう状況に置かれたのかというと、大変な財政的には苦労というか、負担が多かったというのが新庄延伸に伴う新庄市の財政状況になっているのです。それで、山形・仙台間で仙台市の市長も出しましょうと、山形市長もというと財政的な部分も含めて何らかの形で示すということをしないと、時間だけが過ぎていくのかなという感じがするというところが第1点です。肝心のJRに言って、じゃあ山形市さん幾ら出すんだ、仙台市さん幾ら出すんだと。じゃあJRの状況どうなのかと言いますと、東京圏を中心にして収益を上げている、その上げてる中で、例えば、東日本のJRというのは運営している。もうからないところに投資する余裕がないのだというような話も聞いたことがあるのです。そういう状況の中で、公約に掲げてる高速化、もちろん新幹線だけでないと思うのですが、その公約を実現するための具体的なこの方策ということも含めて、仙山交流の中で示していかないと、いつまでたったらどうなるのかということが懸念されますので、例えば、来年の予算に今調査でいろいろ調査検討を行ったという、その進捗状況どうなのか、それを踏まえてどういうふうに予算化していくのか、JRはどう考えているのかということを含めて示すべきではないかと思いますので、その点についてお伺いしたいと思います。
それで、私も委員会で申し上げたことがあるのですが、奥羽本線あるいは羽越本線の整備新幹線フル規格の部分なども、まだやっとしようというこの状況にあって、山形県まで含めて、国まで巻き込んで、仙山で例えば、仙山間の新幹線ということまでの話というのは今のところいっていないと思っているのですが、そういうこれまで調査研究してきた進捗状況と、今後の見通しも含めて再度市長の見解をお尋ねしたいと思います。
○
高橋公夫委員長 佐藤市長。
○佐藤市長 まず、仙山関係の交通網については、先般、仙台市の郡市長と勉強会をしましょうということで今進めております。まだまだ勉強の段階ではないかと言われればそうでありますが、そのようなことは、これまでの山形市政の中で一度もなかったわけでありますから、そうした意味では大きな前進であろうと私は思っております。そうした中で、JRさんが、どのようなかかわりを持っていけるかということを一歩ずつ進めていきたいと思っております。
また、新幹線についてですが、フル規格ということで、これはこれで山形市にとってすばらしいことでありますので、それについてもあわせて運動していきたいと思っております。
○
高橋公夫委員長 加藤委員。
○加藤孝委員 とにかく前に進む、見える形で、相手があることですので、ぜひ前進するような取り組みをぜひ期待をしたいと思っております。
あと2つほどありますので、主要な成果に基づいて、まず
環境部長にお尋ねしたいと思います。
猛禽類によって、カラス、委員会でも何回か今まで出たことあるのですが、追い払いということでやったという成果について、まずどう捉えているのかということと、次年度以降の取り組みを、成果を踏まえてどう活用しようとしているのかということ、まず
環境部長にお伺いしたい。これが第1点です。
それから、
農林部長、後継者不足ということがあって、第5回の農業戦略本部でいろいろそのことも含めて討論したと主要な成果のほうには出ている。それで、これは全ての作物というか、とにかく今高齢者で農家をやっているのは大変だということと同時に、私は、最近のこの現象としては、サクランボ農家も山形市内に限って言えば、なかなかこう歳をとってきたので伐倒するというか、サクランボをやめようという動きなんかも出てきている。一方で、その主要な生産ということで、ここに書いてある生産物はもちろんなのですが、サクランボまで減っていくとなれば、これは山形市にとっても大きな影響あるのかなと思っておりますので、第5回の戦略本部で、このことを含めてどういう掘り下げた議論がなされたのか、この点についてそれぞれお答えをいただきたいと思います。
○
高橋公夫委員長 高倉
環境部長。
○高倉
環境部長 それではお答え申し上げます。
まず、猛禽類による成果でございますが、昨年暮、駅前に冬期間集まってくる大群のカラスについて、猛禽類による追い払いをしましたところ、例年1月、2月と相当の苦情件数があるわけですけれども、ぴったりやみまして、最初は1カ月くらい効果あるのかなと思ったのですが、4月ころまで全くないというようなことで、私も予想した以上に効果がございました。あと、ことしの8月花笠前にも1回やったのですけれども、これはNTTの協力を得まして、NTTの鉄塔に集まるカラス、それから済生館の屋上に集まるカラス等を追い払いを行いました。当日は、豪雨の後でそんなにいなかったかなと思ったのですけれども、効果のほどは不安だったのですが、現在、このごろになりますと例年であれば市役所前びたびたになるような状況にあるのですけれども、少ないということで、きのうなどもちょっと実験したのですけれども、実験するにも若干少ないなと思ったぐらいでありまして、猛禽類の追い払いによる効果というのは、一定程度あるのだろうと思っております。今後の見通しということでございますが、まだ、ことし2年目ということで、ことしの冬ももう1回駅前でやりたいと、カラスの四季折々の周遊コースは、ほとんど確定しておりますので、その場その場の対応としては、ある程度効果はあるのではないかと思っているのですけれども、来年度以降も2年目で確定した効果ということも言えませんので、来年度以降も調査研究しながら、今度は福島からわざわざ持ってこなくても何とかできる方法がないか等も含めまして検討してまいりたいと思っております。
○
高橋公夫委員長 櫻井
農林部長。
○櫻井
農林部長 先ほど質問の中で、戦略本部の中での戦略作物ということで、昨年については戦略作物9品目を設定させていただいて、今セルリー団地が27年から施行してきております。売り上げも伸びてきているという状況で、今年度につきましては、トマト・キュウリも山形農協さんで団地化すると。そちらの団地化でセルリーと同じように、新規就農していくということで、山形の新たな方式になるのではないかと考えてきておりまして、大規模団地ということで、県の補助金ももらいながら今年度は実施しているという状況です。将来的に団地化については、果物でシャインマスカットについても団地化という計画もあるとは聞いております。そちらもできれば戦略作物ですので進めていきたいと考えております。また、委員御指摘のサクランボにつきましては、非常に深刻な問題だということで考えておりまして、特にやっぱり私の身内でもサクランボを切ったという状況がありますので、今、就農の中で、いろいろなサクランボの畑を任せられるような仕組みというのをできないかというのと、あとは今サクランボハウスのほうがちょうどパイプとかの修繕あたりについても今年度から一部補修についての補助なんかも出しながら守っていくということと、新たにこううまく今のサクランボを引き継いでいけるような仕組みについてもやっていかなければいけないのではないかなということで、新たにプロジェクトチームを2つ、今までプロジェクトチームは1つだったのですけれども、2つに分けて、中山間の新たな作物とそういうものの関係とマーケットという形で、2つに分けながらやっていきたいと。当面、30年までもありますので、ことしについては主眼がそちらのほうに行くと思うのですが、そこがある程度片づいてきた段階で変更していくのもあるのですけれども、そういう中山間の問題、果樹の問題、就農の問題について今後とも戦略本部で協議して決定していきたいと考えております。
○
高橋公夫委員長 ほかに御質疑ございませんか。尾形委員。
○尾形源二委員 国保事業会計についてお尋ねさせていただきたいというか、聞かせていただきたいのですが、私は、厚生常任委員会に1回属したきりその後ずっと属していないので情報不足もあります。そんな中で、お聞かせをいただきたい点は、今度、県にという動きの中で、具体的に28年度どういう県との話し合いをしているのか。心配は、基本的に国保というのは、非常に本質的に問題を抱えていて、そして、市町村単位でもうやり切れない、だから県でお願いしますという。それで、この制度そのものがなくなって壊れてしまってはいけないし、それとあわせて、その基盤をしっかりするためにという、そういう目的で県への移行なのですが、県と市町村がどういう形で今後その姿をしっかりと確保していくのかという、その辺のところを御説明いただけたらありがたいと思います。
○
高橋公夫委員長 渡部
市民生活部長。
○渡部
市民生活部長 国保の県との共同事業化につきましては、平成27年度に法案が通りまして、本来であれば29年度、今年度から実施だったということでございますけれども、1年先送りとなって来年度からというスケジュールになっております。この制度化に当たりましても、厚労省のほうからいろいろと情報がまいっておりまして、県を通して我々も頂戴しております。県との具体的なやり取りにつきましては、連絡調整会議という課長クラス、担当者クラスの会議が定例的にございまして、その中でいろいろ情報交換をさせていただき、我々の準備についても必要な情報をいただいているといったような状況でございます。
○
高橋公夫委員長 尾形委員。
○尾形源二委員 だから、その情報を、してるということは当然してるのでしょうけれども、どんな話をしてるのかというのをもう少し詳しく教えていただけませんかという。そして、これはなぜそれを聞きたいかというと、県と市の関係で、何て言うんでしょう、今後、国保そのものが、山形市民が入っている国保がどういう形になっていくのか、どういう取り組みになっていくのか、そして、例えば、保険税などに関してもどういう動きをしていくのだろうという、そういうことがもっと適宜情報として出るべきなのだろうと。
関係機関と調整してるのは、それは当たり前のことで、それを聞いているのではなくて、その中身を教えていただきたいという。そして、どういうふうになりそうだまでの予測などもあれば聞かせていただきたいのですが、これはなかなか難しいでしょう。ただし、一番心配するのは、山形市がやっている、そして、市民が入っている国保だから、山形市の判断で結構いろいろなことがやれていたし、国保加入者に対しての行政としての思いやりがいろいろな形であらわれていた。ところが、県と共同になってしまうと、その思いやりとか、あるいはその制度による恩恵感、それを本当に国保加入している皆さんから感じていただけるのかどうか。往々にして県ちょっと偉いものですから、非常に高圧的な部分なんかも出てくるし、そういうところで今後の国保のあり方というのを心配、私はしている。どういう話をしてるのか、山形市でこうしてくれという要望を県のほうに出していますとか、そういうものを具体的に聞かせていただけたらありがたいなと思います。
○
高橋公夫委員長 渡部
市民生活部長。
○渡部
市民生活部長 このたびの県との国保事業の運営共同化につきましては、ざっくり申し上げますと、財政の責任を県が負うと、財政の入り口と出口のところの管理を県がすると。事業の中身、被保険者に対する国保税の賦課等については、従来どおり被保険者に一番近い基礎自治体である市町村が担うといったようなつくりになっておりますので、その役割分担に応じた中でそれぞれの今後のあり方について議論をしているといったような状況です。ですので、先ほど尾形委員のほうから、山形市のこれまでの独自性でありますとか、国保加入者に対する恩恵というか思いやりといった言葉があったと思うのですけれども、独自性につきましては、これまでどおりできる範囲で取り組んでいきたいと考えております。例えば、国保保険事業の中で、いろいろな取り組みを独自でする余地というのが十分に残されているかなと思っております。あと、保険税のこと、恩恵という言葉の裏返しかと思うのですけれども、これにつきましては、県から今度山形市の納付金ということで毎年これくらいの金額を山形県に国保の負担金として納めてくださいといった仕組みになります。その納付金の額を見て市町村では、それぞれ被保険者に税として賦課をしてやるといったようなつくりになっておりますので、基本的には、その納付金の額に応じて賦課するというのが原則になります。その上で、やはり保険税の著しい上昇であるとか、そういったことについては、まだ少し考える余地があるのかなとは思っております。
○
高橋公夫委員長 尾形委員。
○尾形源二委員 心配は、だんだん国の納付額が上がっていって、そして、国保加入者の負担がふえていくなどというようなことがかなり現実的に感じられるので、そういうことはしっかりと、そして、28年度5億円の黒字決算になってますが、この健全性みたいなのはどうやって本当に保たれていくのかなとちょっと心配なところありますので、今後ともいろいろ適宜情報を出していただいて、考える素材を与えていただければと思います。
あともう1つ、教育長にお尋ねをさせていただきます。
主要な成果報告書の中に、ずっと探したのだけれども学力の向上という項目は1つもない。そして、教育委員会で独自で出している教育委員会のまとめの中にも触れられていない。私は今まで共通テストとか何かという、いろいろな取り上げ方をしてきましたけれども、これはほんのきっかけの取り上げだけであって、教育委員会がやらなければいけないのは、基本的に学力向上がまず大前提になければいけないのだろうと思う。そして、しっかりと教養のある人材育成というその部分がどこにも出てこないというのは非常に不思議だなと、そんなふうに思えてしようがないです。現実に27年度主要な成果、どれくらい教育力アップしているのとか、どれくらいダウンしているのとか、そういう捉え方も教育委員会としてあってしかるべきなのではないかなと思うのですがいかがでしょう。
○
高橋公夫委員長 荒澤教育長。
○荒澤教育長 委員御指摘のように、学力の向上というのは、教育委員会でも非常に大切な視点であるし、現在も努力をしているところです。昨年11月に佐藤市長のもと策定されました、教育大綱の基本方針の1番目にも健やかな体、確かな学力、豊かな心という心と体とそれから確かな学力をしっかりつけていくのだという目標を持っていますし、この確かな学力の育成というものは先生方に渡している指導の指針の中でも一番最初に挙げて、実際学力の向上を図っていくためにこのような授業を取り組んでいく、学力向上の研修会をしていく、あるいは調査授業をしていくということを説明し、実際にそのようなことをやっています。また、指導主事がおりますので、それぞれの教科の学力向上に向けた授業研究会、学校現場に出向いて具体的な指導なんかも継続して行っているところです。
○
高橋公夫委員長 尾形委員。
○尾形源二委員 主要な成果報告書ということで、決算の附属資料があるわけです。それで、この中にやっぱりきちんと書き込むべきなのだろうと。それほど大事にしているのであればなおさらのこと。そして、毎年こういう成果を上げてきてますという。例えば、いつの時代、それはいろいろな見解はあるようですが、教育3県というふうにかつて言われた、しかも歴史的に2回言われた。でも、この前の新聞発表によると、全国統一テストで中の下みたいな。一体そういう誇りというのはどこに行ったのだろう。それと、山形市で一生懸命子育て支援、そして、若い人子供が産めるように若い人来てください、そう頑張っている。だけれども、その次に続いてくるのが今度指定の教育なのでしょう。そして、基本的に山形の教育力というのはどのくらいのものかと安心して子供を市内の小中学校にお願いできるような、そういう安心感なども子育ての大事な要件なのだと。そうすると、そういう情報はきちんと主な成果報告書に載せて、そして、情報をきちんと市民に提供すべきなのだろうと。それとあと、主な成果報告書で1つ、今までずっと事業の進捗を読めるようにしてくださいと。そして、事業によってはそれは変えていただくようになってきてます。これはこれで評価をさせていただきたいと思うのですが、主な成果報告書だから書かなくてもいい部分なのかもしれませんが、課題としてこれは大きい課題として残っているというのも書き込んでいいような気がするのです。ですから、例えば、教育部門でいうと、いじめ問題・不登校問題。不登校は不登校でこういう対策でこれだけのお金を投資してと書いてありますが、具体的にどれくらいの件数があって、ふえている傾向ですとか、あるいは頑張って減らしてる傾向ですとか、そういう成果報告なんかもあっていいのではないかなと思いますので、その辺の見解をお聞かせいただいて終わりにします。
○
高橋公夫委員長 荒澤教育長。
○荒澤教育長 委員御指摘のように、学力向上は、教育委員会で最重点に取り組みながら頑張っている項目ですので、報告書の記載の仕方について検討していきたいと思っています。
○
高橋公夫委員長 ほかに。武田委員。
○武田聡委員 それでは、財政的なところから。先ほど加藤委員からも話があった内容とも重複する部分がありますが、お伺いしたいと思います。
この監査の意見書等にも先ほど加藤委員からも話がされたと思いますけれども、この中の部分で歳入面においては、個人市民税の若干増が見えるものの先行きが見通せない。また、法人市民税も大幅な増加も見込むことは難しいだろうという話がある中で、先ほど原田部長からは、そうでもない的なニュアンスの話もあったのかなと。人口増の兆しがある、また、企業誘致等の成果も徐々に芽生えつつある、それはそれで、私は一定の評価をしたいなと思っているのですけれども、例えば、産業団地のこれから新しい造成等については、当然タイムラグも出てくるわけでありまして、その期間における財政指数の動向、また、人口増の、今、策はこうしているというところについては、一定の理解は示すものの、それまでの実際にふえていく段階に入っていくまでの当然タイムラグというものも出てくる。その中での財政状況ということをしっかりと見据えながら対応していかなければならないのだろうとは思っていますが、その辺についての見解の確認をまずは1点したいなと思います。
○
高橋公夫委員長 原田
財政部長。
○原田
財政部長 先ほど申したとおり、いろいろな産業政策で税収をふやす手だて、それはまず取り組んでいきたいと思います。今、委員がおっしゃるとおり、いろいろな産業政策でも、すぐに効果が出ない場合は、やはりすぐに税収に反映できなくてタイムラグが生じることになるかと思います。そこについては、やはり当面、財政調整基金であるとか、それから市でいろいろな基金を持ってございますので、そこの中で基金のあり方、もう既に役目を果たしているような基金もございますので、そこは
一般会計に繰り入れできないかどうか、その辺も検討しながらタイムラグが生じた場合は、そういったいろいろな基金を活用しながら、あるいは、市の財産もございます。市の財産を有効活用しながら、一般財源に充てていくような、そのような形をとっていきたいと思います。
○
高橋公夫委員長 武田委員。
○武田聡委員 当然、そういう状況が想定されると。そうなると今度は歳出の面のさまざまな策を講じる。先ほどは、ふるさと納税のお話があったりしたわけであります。当然、その活用も重要であろうと思いますが、最近では返礼品の割合の関係の話が出てきたりだとか、さまざまな不確定要素も出てきていると。そういうところからすれば、きのう渋江議員のほうからも一般質問であった、例えば、ガバメントクラウドファンディングの活用だったりと、いろいろなことを講じていくことも当然必要なのだろうと思います。
もう一方で、必要なのだろうと思うことが、やはり必ずしも山形市が単独で物事を決めていかなければならない仕組みから若干変更していかなければいけないのではないかなと思う。これから大きく変化をしていく、例えばスポーツ施設のさまざな整備関係、こういうことを考えていくときに、県との調整、予算のさまざまな配分の割合の仕方、こういったところをしっかりとしていかなければならないのだろうと思います。先日の質問の中でも、県議会議員との懇談会などで、さまざまな課題の共有化を図ったと。これは大変結構なことだと思います。しかしながら、前の市長のときからも申し上げ続けてきているのですけれども、なかなか県と正式なテーブルに立ってさまざまな財政の共有化だったり、また近隣市町村と一緒になった取り組みなどというのもこれからもっと考えていかないと、なかなか大型のこれからの施設整備等はなかなかできないのではないかな、など思うのですけれども、その辺はやはり市長から先頭に立っていただいて、しっかりとした協議機関のテーブルをつくってもらうということが重要なのではないかなと思いますが、市長いかがお考えでしょうか。
○
高橋公夫委員長 佐藤市長。
○佐藤市長 お答えいたします。
サッカースタジアムを初め、スポーツ施設の整備、御指摘のように特に大きな部分になろうかと思いますので、今御指摘のとおり、県との話し合い、調整そうしたことも必要になってくると思っております。今、そのようなこともしていこうということで進めておりますので取り組んでいきたいと思います。現状については、
企画調整部長よりお答えいたします。
○
高橋公夫委員長 庄司
企画調整部長。
○庄司
企画調整部長 県との協議のテーブルでございますけれども、今の段階では事務的な調整ということで進めてるところでございます。議員のほうから正式な協議テーブルという御提案でございますけれども、今、小さな芽でございますけれども、だんだんこれを大きくしていって正式な場に高めていければと思っております。
○
高橋公夫委員長 武田委員。
○武田聡委員 スピード感を持った対応をしていかないと、課題はすぐそばに来ているというところを強く御認識いただきながら強力に進めてもらいたいなと思っています。
もう1点、済生館の件で伺いたいと思いますけれども、今回の資本的収支の中では、8年ぶりとお聞きしておりますけれども、赤字になってきているという話も聞きました。
一般会計、まだ、次でやります。今の件については了解です。
○
高橋公夫委員長 ほかに御質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
高橋公夫委員長 御質疑なしと認めます。
次に、議第57号から議第58号の企業会計に係る剰余金の処分及び
決算認定について、並びに議第59号の企業会計に係る
決算認定について、総括的な質疑がありましたらお願いいたします。武田委員。
○武田聡委員 先ほどは失礼しました。
それでは、済生館事業会計の収益的収支の赤字の部分の会計処理について確認していきたいと思うのですが、給与の関係、また、入院患者数の減少というのが主な要因だという説明は理解しましたけれども、また、このほかに制度的な変更等が要因なのか、また、今後の見通しというものがどういう状況で立てられているのかなどついて、これは市民生活にも大きくかかわってくることでもありますから、この場で確認しておきたいと思います。
○
高橋公夫委員長 平川
病院事業管理者。
○平川
病院事業管理者 お答えいたします。
8年ぶりに赤字決算になりましたことは、甚だ遺憾でございます。1つにおきましては、平成26年に公営企業会計基準の見直しというのがございまして、その中で一番大きなものが30億円前後、いわゆる退職金引当金を積まなければいけないということで、毎年1億8,000万円ずつ積んでいくというようなことが長期的には1つの経費の人件費の重しに、人勧がここのところずっとプラスということもあります。それからあとは、短期的には平成22年からいわゆる病院も老朽化して、狭隘化してきたと。それから、新しい医療機器も入れて医療水準を保つというようなことがありましたので、大幅な設備投資をしてきたということで、減価償却が大きく膨らんでいるということも要因でございます。それから、単年度的には、先ほど局長からありましたように、道路の売却損そういったことによること。そういったところが、それからもう1つは、МRIのいわゆるコンバージョンをかなり大きな金額を使って修繕したということが単年度的なことでございます。今後とも、経費の節減、これはただ高額な医薬品が出ておりますので、常に経費増の圧力はありますけれども、その中でも経費の削減を一層進めていきたいと思っております。ただ、一番非常に重要なことは、やはり収入の増でございまして、この点に関しましては、入院の患者さんをふやしていくというようなことで、診療科ともさまざまヒアリングをしながら、また、地域の診療所のお医者さんと療診連携をさらに一層緊密化するということで入院患者さんの増を図っていきたいというようなことで、実際には、7月以降は昨年度よりかなり入院患者さんの数はふえているというのが実情でございます。さらに、昨年12月に許可病床を削減させていただいて、1病床つぶしたと言葉悪いですけれども、1病床を例えば、病児病後児保育あるいはリハビリというものに転用してまいりましたけれども、そこの医療資源を非常に効果的に、効率的にまた使うことによって収益増というものを考えていきたいと思って、これは単年度だけに終わらせたいと考えております。
○
高橋公夫委員長 佐藤委員。
○佐藤亜希子委員 済生館の件で関連してお伺いしたいのですけれども、8年ぶりに赤字ということですけれども、平成26年が8年ぶりにその診療報酬マイナス改定の年だったと記憶してるのですけれども、2008年にマイナス改定の後、2016年が1.03%のマイナス改定だったと記憶しております。患者数減が主な理由ということでしたけれども、先ほどほかの要因もいろいろとおっしゃられた中にそのことがなかったものですから、過去のその2008年のマイナス改定のときには全国の自治体病院がかなり経営危機に陥ったということも記憶にあるのですけれども、今回その診療報酬のマイナス改定についてはどのようにお考えでしょうか。
○
高橋公夫委員長 平川
病院事業管理者。
○平川
病院事業管理者 今、委員の御指摘のように、2回続けてマイナス改定をいただいております。病院としては、これはプラス改定を望むべきものでありまして、こういったことがありましたので昨年度の自治体病院、日本全国全体でもやはり赤字病院の割合がふえているということでございますが、そのこと以上に先ほどお話しした要因が大きいと考えております。
○
高橋公夫委員長 佐藤亜希子委員。
○佐藤亜希子委員 先ほど効率的な経営に努めるというお言葉もあったのですけれども、やはり自治体病院、公立病院は民間に担えない、その採算や効率だけでははかれない役割というのがあると思いますので、ぜひ厚生分科会での議論などもそうした視点からも議論を進めていただければと思います。
○
高橋公夫委員長 ほかに御質疑ありませんか。伊藤委員。
○伊藤美代子委員 続けて、済生館のことでお聞きいたします。
診療科目ごとにマイナスとかプラスとか、かなり差があると思うのですけれども、例えば、産婦人科などはそろそろあと2年くらいで定年になって再任用するとしてもそれは限度がある、根本的な解決にはならない。全体的に以前から取り組んでらっしゃる、苦労してらっしゃると思うのですけれども、医師確保という面ではどのような計画を立ててらっしゃるのか、将来計画を教えていただきたいと思います。
○
高橋公夫委員長 平川
病院事業管理者。
○平川
病院事業管理者 医師不足に関しましては、これは委員も御存じだと思いますが、やはり医師に関しましては診療科あるいは地域偏在というようなものが言われております。その中でも済生館としては、平成17年から見れば昔は60数人しかいなかったものが今は90人を超えていますから、それなりに医師の確保はなってると思いますが、診療科の中には今御指摘のような診療科もございますので、山形大学、東北大学とも連携をしっかり保ちながら医師の確保には努めてまいりたいと思っております。
○
高橋公夫委員長 ほかに御質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
高橋公夫委員長 御質疑なしと認めます。
以上で質疑を終わります。
――
――――――――――――――――――
◎分科会付託
○
高橋公夫委員長 本委員会に付託されました議案4件を、付託案件表のとおり、各分科会に分割付託いたします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
付 託 案 件 表
(総務分科会)
議第56号 平成28年度山形市
一般会計及び
特別会計歳入歳出決算認定についてのうち、
一般会計歳入、歳出第1款、第2款(第1項(8目・10目)・第3項・第8項を除く)、第3款第4項、第9款、第12款、第13款、財産区会計
(厚生分科会)
議第56号 平成28年度山形市
一般会計及び
特別会計歳入歳出決算認定についてのうち、
一般会計歳出第2款第1項(8目・10目)・第3項・第8項、第3款(第4項を除く)、第4款第1項(6目を除く)・第4項、第5款第1項(3目)、第7款第2項、第10款第5項、
国民健康保険事業会計、
後期高齢者医療事業会計、
介護保険事業会計
議第59号 平成28年度
山形市立病院済生館事業会計決算認定について
(産業文教分科会)
議第56号 平成28年度山形市
一般会計及び
特別会計歳入歳出決算認定についてのうち、
一般会計歳出第5款第1項(3目を除く)、第6款、第7款第1項、第10款(第5項を除く)、第11款第1項、
公設地方卸売市場事業会計、
農業集落排水事業会計