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  1. 山形市議会 2012-12-07
    平成24年全員協議会(12月 7日)


    取得元: 山形市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-17
    平成24年全員協議会(12月 7日) 全員協議会   日   時   12月7日(金) 13時00分〜13時19分 場   所   第7委員会室 欠席議員    なし 当局出席者   市長、副市長上下水道事業管理者教育長、各部長等、         各行政委員会事務局長 座長席     加藤 孝 報告事項    1 エネルギー回収施設建設地について      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1 エネルギー回収施設建設地について  市長から、別紙資料に基づき、次のような報告があった。 ○市長   エネルギー回収施設建設地について、昨日12月6日に開催された山形広域環境事務組合議会全員協議会報告したので、その内容について報告する。  新たな建設地の選定については、山形隔間場地区山形本沢地区振興協議会を皮切りに、延べ25回の説明会、及び4回の施設見学会を開催して、地域住民の不安や疑問に思っていることについて、丁寧に説明するとともに、建設への理解協力を得られるよう努めてきた。  3候補地における説明会の概要について、説明する。  隔間場地区については、本沢地区振興協議会本沢地区農政対策協議会及び本沢地区自治推進委員会役員を初め、12町内会住民に対して、延べ15回の説明会を開催した。  主な意見としては、賛成意見として、砂利取り場跡地民間企業が進出し、無秩序な民間開発による環境悪化よりは、公共施設であれば安心できるし、清掃工場建設とあわせて地域振興策として砂利取り場跡地の一体的な緑化計画を進めてもらったほうが、本沢川水質保全につながるとともに、地域活性化のためにも容認する、との意見があった。  また、反対意見として、農作物風評被害や健康への不安等について挙げられているが、それらの内容については丁寧に回答している。  その主なものとして、本沢川水質悪化に対する懸念については、次のように回答している。清掃工場施設内における焼却処理等で使用する水は、クローズドシステムにより再利用するので、施設外には一切出ることはない。また、施設内から発生するトイレ等生活排水は、公共下水道に接続するので、本沢川水質及び地下水汚染の心配は、全くないと考えている。さらに、砂利採取跡地を緑化することで、表土から流れる汚染水の流入を抑制できるものと考えている。
     風評被害や農産物へのイメージダウンについては、地方公共団体が運営する全国に1,200以上ある清掃工場において、清掃工場が立地したことにより、風評被害が発生したということは聞いていない。また、同じ処理方式施設である酒田市のほか、東根市や寒河江市の果樹産地にも清掃工場はあるが、そのような話はない。山形立谷川清掃工場周辺においても、風評被害の聞き取り調査を実施しているが、そのような話はないとの結果であった。さらに、隣接して地方卸売市場があるが、30数年にわたり市民台所として、多くの市民が利用していることなどからも、風評被害はないものと認識している、などと説明しているが、本沢地区においては、本沢川環境保全を守る上で、須刈田地区への建設も含めて反対する、との意見もあり、反対者理解を得るまでには至っていない状況である。  また、10月26日に、本沢地区環境を守る会より、1,615名分撤回要求書署名簿が提出されている。  川口地区については、西郷地区会長会及び川口地区会住民に対して、延べ5回の説明会を開催した。  主な意見としては、清掃工場は必要な施設であり、地域振興策等条件つきで容認する、との意見も多く出された。一方、農作物に対する風評被害やイザベラ・バードが渡ったとされる堅磐橋などの歴史的建造物及び山里を背景とする景観の破壊、交通量増大などを理由とする反対意見や、候補地に隣接する民間企業からは、候補地近くのJRアンダーが急カーブで、幅員も狭いことからも建設地に適していない、との意見があった。  そのような意見に対して、隔間場地区と同様に、現在の立谷川清掃工場では、地方卸売市場が隣接しており、市民台所として多くの市民が利用していることや、県内外清掃工場立地状況果樹畑観光農園に隣接していることなどをスライドで説明した。さらに、全国に1,200以上ある清掃工場では風評被害が発生していない状況や、地区内をパッカー車が通行しない運行計画を立てるなど、交通事故に十分配慮していくこと、また、JRアンダー付近については、隅切りを十分確保し道路動線を緩やかにすることによりパッカー車の通行に支障が出ないことなどを説明したが、反対者理解を得るまでには至っていない状況である。  また、10月12日に川口地区景観環境を守る会より、上山市内外の3,212名分建設反対署名簿が提出されている。  このような状況の中、川口地区会役員会では、地区としての意向を確認するため11月10日に開催された臨時総会では、条件つき賛成28、反対14、白票7との結果報告を11月15日にもらっている。  須刈田地区については、山元地区会長会及び須刈田地区会住民に対して、延べ5回の説明会を開催した。  主な意見としては、交通量増大等理由に、一部反対意見があったが、造成工事で他候補地に比べ施設稼働が遅れる状況だとしても、ほとんどの地区住民は、地域振興策等による地域活性化のために誘致したい、との意見が多く出されている。  以上のような状況を踏まえ、3候補地における地権者及び地域住民理解と、建設期間及び建設コスト等の4項目について、これまで数回にわたり管理者会議で検討してきた。  その内容について説明する。  地権者理解については、隔間場地区川口地区は、それぞれ1名の反対者がいるが、施設建設には支障がなく、須刈田地区予定地地権者からは理解が得られているが、山林のため公図と現況が異なるところもあり、地権者を確定するためには、現地立会いが必要となっている。3候補地ともに、土地の確保については協力が得られる状況にある。  地域住民理解については、隔間場地区は、地区内には賛成の声も聞かれるが、組織的なまとまりがなく、一方で自治推進委員農業者団体を中心に反対運動が行われており、今後の交渉を進める上で地域との接点となる窓口が見つからない状況である。川口地区は、一部に反対の動きはあるが、地区会臨時総会の結果として、地域振興策条件とする賛成者反対者の倍の結果である状況、さらに須刈田地区は、大方の住民は、地域活性化雇用対策のため施設を誘致したい考えであり、上山川口地区上山須刈田地区より建設への理解をいただいている状況である。  建設期間については、造成工事期間上下水道及び電力等インフラ整備期間施設稼働までの期間が、隔間場地区は、本沢川への影響を考慮した下水道整備2キロメートル及び電力2.6キロメートルや、上水道4.5キロメートルの距離整備となるため、施設稼働まで5年4カ月であり、川口地区は、電力1.1キロメートルや上水道0.5キロメートルと整備距離は短くなるが、市道の改良工事造成工事が必要であり、施設稼働まで5年8カ月であり、須刈田地区は、電力4.3キロメートルや上水道8キロメートル及び下水道整備5キロメートルの整備が必要となり、3候補地の中で整備距離が最長であるとともに、造成期間を含めると6年11カ月を要することになる。現在の半郷清掃工場稼働延長期間を考慮すると、山形隔間場地区上山川口地区がその期間内での施設稼働が可能となる。  建設コストについては、建設費などの共通経費は除き、比較は用地費インフラ整備費等となる。隔間場地区は他候補地と比べ用地が広いため、用地取得に相当の費用、約4億5千万円を要し、インフラ整備距離も長く、あわせて約16億5千万円となる。川口地区候補地が農地であるため、表土入れかえ等の造成工事、約4億4千万円を要するが、インフラ整備距離が最も短くなるため、候補地の中で最も安い約10億円となる。また、須刈田地区は、候補地山間部のため、切り崩した残土運搬擁壁護岸工事等造成に約15億1千万円、及びインフラ整備に約21億5千万円とともに、候補地の中で最も費用がかかり約38億5千万円となる。  以上のことから、昨日開催した管理者会議において4項目を総合的に検討した結果、地権者及び地域住民理解があり建設期間は半郷清掃工場稼働延長期間内であること、さらに、建設コストが他候補地と比べ、約6億5千万円から28億5千万円安い上山川口地区を、建設地として決定したところである。  昨日の山形広域環境事務組合全員協議会後、川口地区役員会及び須刈田住民に対し、正副管理者建設地決定報告とこれまでの協力への御礼の挨拶に行った。川口地区役員会の方からは、快く建設地決定を受け入れてもらったところである。また、須刈田地区住民に対しては、候補地とした以降の理解協力に対して、感謝と御礼を申し上げて、地区住民から残念であるとの声があったが、理解してもらったところである。  なお、隔間場地区については、私が本沢地区振興協議会会長に対して報告をしたところである。  今後は、用地取得に向けた地権者との用地交渉を始め、生活環境影響調査等の諸調査事業を実施しながら、平成27年3月の入札公告平成30年12月の施設稼働を目指して努力していく。 ○議員   この選考基準において、それぞれのコスト地権者等理解整備期間などがあるが、私は、完成し稼働する際の状況も加味をしながら決定していくべきと思っている。立谷川は既に決定されており、もう1カ所をどこに選定するかということであったが、搬送距離地域振興についても、しっかりと考え、最終的な決断をすべきものと思っていた。今回の選考結果には、これまでの話し合いの経過や、建設する際のコスト期間などが示されているが、稼働後についての話し合いはされたのか。現状からすれば、8割のごみが出ている山形市のごみ上山市に運ばなくてはならず、その運搬コストも踏まえて決定すべきではなかったかと思っており、その部分の話し合いもなされたのか聞きたい。 ○市長   搬送距離に関しても事務的な検証を踏まえながら、支障がないと見通している。また、地元との話し合いの中で地域振興策が出ているが、まだ正式に協議をして決定という段階ではないが、内々の話は聞いている。ただ、具体的な詳細までは入っていないので、公表は差し控えている。そういった地元の要望も十分に参酌をして決定をしたと理解してもらいたい。 ○議員   了解した。川口地区においても反対者はいるが、これ以上延ばすことなく、力強く推進してもらいたい。...