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  1. 山形市議会 2004-12-20
    平成16年産業文教委員会(12月20日)


    取得元: 山形市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-17
    平成16年産業文教委員会(12月20日) 産業文教委員会   日   時   12月20日(月) 13時00分〜13時57分 場   所   第4委員会室 出席委員    菊池文昭長谷川幸司斎藤淳一五十嵐吉信高橋啓介,         加藤 孝,加藤賢一長瀬洋男,佐藤 稔,尾形源二 欠席委員    な し 当局出席者   商工観光部長農林部長教育長教育部長関係課長,         関係室長 委員長席    菊池文昭 報告事項    1.第五小学校火災について         2.第九小学校における化学物質過敏症児童への対策について         3.その他      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.第五小学校火災について  教育部長から,第五小学校火災について,次のような報告があった後,質疑に入った。  [報告概要]  12月17日(金)未明に発生した第五小学校の不審火の経過について報告する。17日午前2時20分に第五小学校南側市道を通行中の人から110番通報があった。2時25分に機械警備を委託しているセロン東北火災発生信号覚知があった。2時30分に消防が到着したところ,西側校舎2階職員室内が煙で充満している状態になっており,直ちに消火活動に入り,2時45分に鎮火した。  職員室のほぼ中央にある学生ボランティアが使用しているイス,机,デスクマット新聞,簡易な書類,私的なパソコン用サーバー等が焼損した。特に布張りイスの燃え方がはげしい。
     前日の12月16日午後8時44分に教員が退室し,午後9時から9時30分の間に警備会社の社員が巡回警備したが異常は発見されていない。それ以後は無人の状態になっていた。火災現場からは,油性反応があり,何者かが校舎に侵入した形跡があって,現在,警察で詳しく調査中である。  侵入した状況は,校舎北側にある教職員出入口に設置されている機械警備が,午前2時11分に解除され,2時17分に再びセットされた記録がある。この他,職員室の鍵と北側にある教職員通路入り口の鍵が施錠されていなかったことも確認されている。職員室に入るためには,警備セットの箱,教職員通用口の鍵,職員室入口の鍵と併せて機械警備を解除するための暗証番号を知っている必要がある。これら3本の鍵を保管している保管箱にも鍵がかけられており,その鍵の在り処を知っている者だけが入ることが出来る。この3本の鍵を持っている者は,校長教頭教務主任の3人と,職員供用として鍵の保管箱に1セット入れてある。この鍵や暗証番号を知っている者は,現在教職員27名中,パート等を除いた24名いる。暗証番号は,2002年10月から現在の番号になっており,それ以降の元教職員も入ることは可能となっている。また,警備会社および何らかの関係でこの鍵の所在を知っている者がいるかもしれないので,警察で調べている。また,校舎への侵入については,警備会社記録では,前日の12月16日未明にもあった。  市側対応としては,午前2時37分,守衛室から教育委員会連絡があり,教育委員会管財課職員現場に行き,状況の把握と情報収集にあたった。その後,教育委員会管理課長から教育部長事件概要報告があり,教育長連絡するとともに,教育長から市長,助役に概要報告した。  午前8時30分から,詳しい内容について,三役と産業文教委員会の正副委員長説明を行い,その後,産業文教委員連絡をした。  学校側対応としては,午前3時頃から,校長をはじめ全職員が参集して,警察等との対応,検証後の後片付け,掃除等環境整備を行った。校長はこれらの状況を考慮し,学校教育課長と協議して,午前6時過ぎに普通授業を決定している。子ども達登校後,8時30分から全児童対象にした朝会を開き,校長から火事の件を説明するとともに安心して勉強するようにとの指導をしている。  この日は午後3時に,全児童を集団で下校させ,教員が付き添い,家庭まで送っている。児童には,全保護者に対して,火災の件と説明会開催通知文を持たせた。18日午前10時から,全保護者対象にした説明会を開き,学校からは校長をはじめ,全教職員出席し,保護者側PTA会長ら約80名の出席があった。校長教頭から事件の全容を説明するとともに,事件へのおわび,駆けつけてくれた保護者へのお礼,また,内部の者が疑われているということでの校長としてのつらさ,教員に対する父兄からの信頼をこれからもお願いしたいとの協力要請子ども達の安全の確保策と今後の学校保安策などを訴えながら,警察捜査を待って,今後さらに対応していくことを話した。  保護者から非難の声はなく,当日の登校に際しての家庭への連絡方法子ども恐怖心を取り除き,安心して教育を受けられる環境づくりと心のケア,非人間的行為を許さない教育などへの要請があり,最後に,PTA会長から犯人探しは警察に任せて,動ずることなく,さらに学校信頼して協力しあおうと結ばれている。  教育委員会では,これまでも再三にわたって,学校内の保安確保,マニュアルの確認をしているが,今日も,全校長を招集して指導を行うとともに,教育委員会内部においての危機管理への対応をさらに整備していく考えである。  また,17日には事件への対応などにより,教育委員会職員への周知が徹底されず,照会などに適切に対応できなかったことがあり,深く反省するとともに,体制整備に努めていきたい。  第五小学校は,今年,全国学校体育研究最優秀校として,文部科学大臣賞を受賞するなどの栄誉があったばかりであるが,この度の事件は誠に残念であり,皆さんに大変ご迷惑をかけたことを深くお詫びしたい。 ○委員   新聞報道では内部犯行説も出ているが,その後の警察調査状況等はどうなっているのか。 ○教育部長   刑事事件なので,警察調査中であり,校長教育委員会への連絡はない。状況は進展していない。 ○委員   17日の午前10時頃,電話で教育委員会火災状況の問い合わせをしたところ,管理課で話はできない,報告できないというやりとりがあって,情報が的確に出されず電話した方が憤慨している。市民に対して,リアルタイムで的確に説明できる体制が必要である。共通に持つべき情報と詳細については担当課説明するなどの対応が必要と思うがどうか。 ○教育部長   委員の指摘されたとおりの事態があり,情報管理事件への対応の中で欠けていた。深く反省している。今後,教育委員会内部での情報共通化対応の仕方について再度整備していきたい。 ○委員   公民館とか学校緊急連絡網があるが,その中に聾学校等が入っていない。県立とはいえ,市内にある学校で,市民が通っている。県立,国立は関係ないという配慮に欠ける市教育委員会体質に問題がある。 ○教育部長   不行き届きがあったことについては反省している。市内施設については,県と協調しながら県の施設も含めた体制整備を進めたい。 ○委員   全国的に先生たちのセクハラや痴漢騒ぎがある。県内の状況がどうか聞きたくても聞けない部分がある。先生の質が落ちていると思っている人も多い。実際はどうなっているのか。教育委員会として情報を出してもいいと思う。以前の教科書選定問題等,知らされていない部分が多い。今回の事件契機情報を隠蔽する体質を改めてはどうか。 ○教育部長   「隠蔽」という言葉は残念である。しかし真摯に受け止める。情報化を進める中では,子どものプライバシーに触れる部分もある。市民にオープンにすべき情報見直しを図りたい。教育委員会の中で,抱えている問題も報告の機会を検討したい。 ○委員   素人ながら内部説と思える。刑事問題として,教育委員会として現状は見守るだけか。教育に対する信頼は,失ったものを取り戻すのは大変であると思う。犯人が見つかるまでは,勉強に熱が入らないのではないか。 ○教育部長   先生方信頼している。内部の者ではないと思っているが,万一の場合の懸念は払拭できない。万一の場合は,学校全体が信頼を取り戻す最大限の努力をしていくほかにないと思う。市教育委員会として,内部説をとることは,教職員の中にもうひとつの疑心暗鬼の環境をつくっていくことになる。現在は,捜査状況を静観したい。 ○委員   校長にも指導していくとのことだが,これからの学校危機管理も含めて,どう考えているのか。 ○学校教育課長   20日の15時から全小中学校臨時校長会を開催する。内容としては,冬季休業中の校舎管理,特に鍵の保管状況を見直すこと,児童生徒安全確保休業中の緊急連絡体制生徒指導体制の再確認などの話をしていきたい。 ○委員   子ども安全確保対策で,池田小事件契機として呼び子を配布したという経過があるが,現在は首から下げている先生が見受けられない。併せて再指導していただきたい。 ○学校教育課長   防犯ブザーについては,教室に備え付けているようである。本人が常時携行するように,改めて指導する。 2.第九小学校における化学物質過敏症児童への対策について  教育部長から,第九小学校における化学物質過敏症児童への対策について,次のような報告があった後,質疑に入った。  [報告概要]  第九小学校は,さんさんプランに対応して平成15年度から2教室が不足することになり,平成14年度に1階2教室2階建て4教室プレハブ工法で建設した。平成14年度における小学校増築は,第九小学校の他に,南沼原小学校教室明治小学校教室桜田小学校教室を同時期に,同じ工法で建設している。第九小学校は,平成15年度の4月から4年生が増築した校舎に入ったが,連休明けから児童1名がアレルギー症状がひどい状況になり,直ちに県理化学分析センターに依頼して,ホルムアルデヒド,トルエン,キシレン,パラジクロロベンゼンの4化学物質室内濃度測定を行った。その結果は指針値数値以下であったが,若干の塗料臭いがあったため,これに対応するため,換気設備を導入し,4年生のクラスを既存校舎に移した。その後,8月の気温30℃を超えた日,及び長時間窓を閉め切った状態測定した結果,ホルムアルデヒド指針値を超えた。しかし,9月の測定では指針値以下であった。長時間の締め切り状態と高温度の状態では発生する懸念があったため,その対策として,脱臭と抗菌作用のある光触媒の吹き付けを10月に実施している。平成16年12月に保護者会を開いて,化学的数値状況換気光触媒など対策説明を行った。平成16年2月16日から4年生で再び,普通教室として使用しているが,児童から体調の変化は見られなかった。このため,平成16年4月にまた検査を行って指針値以下であることを確認しながら,3年生の普通教室として2教室使用したが,5月の連休明けから,再び皮膚のかゆみと頭痛等の体調不良を訴える児童が現れた。主治医の診断では,診察では異常は見られず,心理的なものと考えられるが,臭いに敏感な子ども症状を訴えることは想像される。プレハブ校舎以外の環境で過ごしてはどうかとのアドバイスをもらった。このため,5月21日に3学年の保護者会総会が開かれ,学校側教室移転要望が出された。これを受けて,5月25日に3年1組は旧校舎家庭科室,3年2組は図工室に移した。なお,5月22日の測定では指針値以下であった。  今年8月に保護者会代表から市長に対して,今後の児童数増加も見込まれる中で,本校舎増築要望が出された。これに対しての回答としては,プレハブの使用について,行政としてできるだけのことはしたい。心理面対応して,室内の色調の改善,臭いを封じ込める塗料の塗布を進めていきたい。全体的校舎増築は学区の見直しを検討しながら,財政状況児童数増加を考慮して検討したいと回答した。プレハブ校舎対応策として,教室の床と廊下を木目調に変えるとともに,臭いを封じ込めるキトサンコートに塗り替えている。12月には学校主催で,PTA役員との話し合いをしており,平成17年度は児童増加もあり教室が不足するが,プレハブ校舎心配であるとの意見も寄せられているため,対応を検討中である。 ○委員   第九小学校プレハブ教室は,他校と同じものか。 ○教育部長   すべて同じ工法,タイプのものを使用している。 ○委員   他校にも過敏症子どもはいるのか。 ○教育部長   第九小学校以外には聞いていない。 ○委員   他校PTAへの風評も心配されるが,これからどのように検討していくのか。 ○教育部長   対応策としては,臭いを封じ込めるキトサンコート塗付内装色木目調に変更する。また,心理面からの対応として,旧校舎との教室入れ替え等子ども達にとって一番良い教育環境を検討していきたい。 ○委員   「プレハブ」という言葉イメージが悪い。名称変更も必要ではないのか。 ○教育部長   プレハブ工場生産の意味で,構造的には軽量鉄骨造である。プレハブは質的に悪いイメージがある。子ども達父兄への配慮として検討したい。 ○委員   去年は4年生で,今年は3年生がプレハブ教室を使用して,同じところで出ている。メーカー側製造所は他と同じか。また,建てる場所についても,夏季に数値が出てくるとすれば配慮する必要もあると思う。今後,児童生徒が増えた場合の対処方法はどうするのか。 ○教育部長   第九小学校のものは,他校のものと同じ仕様であるが,メーカーは別である。場所の影響もあるのかどうかの心配もあり,通風も大きい要因になると思う。調べて対応したい。増築分教室にはすべてエアコンを設置してある。数値はすべて基準値以下であり,異常なものではない。工法への理解もいただきたきながら,増築が必要な学校にはこの工法で進めていきたい。 ○施設整備室長   メーカーについて,第九小学校桜田小学校明治小学校はアイワホーム。南沼原小学校ダイワ工商である。使っている建材等は同じものである。平成15年7月に建築基準法が改正されており,全国的に過敏症子どももいることから,一般住宅も含めて発生量の少ない建材を使うように法改正されている。 ○委員   建て方にも問題がある。南沼原小学校の場合,ずっと日が当たっており,暑く,臭いもする。教育委員現場を見ているのか。 ○教育部長   教育委員現場視察をしている。 ○委員   地元が動かないと教育委員会は動けないのか。南沼原小学校増築の問題,嶋土地区画整理地内の学校の建設についても,街づくり段階から,教育委員会の基本的な考え方を持って,一緒に考えていくべきである。改築に金をかければ,その分だけ校舎建て替えも先送りになってしまう。 ○教育長   南沼原小学校については,あと2教室プレハブで建てる予定である。人口増については,通学区域抜本的見直しを図る必要がある。平成18年度から何らかの形で方針を出していきたい。平成17年度は,通学区域規制緩和に踏み切る。その後,嶋地区の学区問題についても,同様の考え方で臨みたい。 ○委員   通学区域の問題も,答申を受けてからできるだけ早い段階執行部考え方を出してもらいたいと,この委員会では以前から言っていた。真剣になって考えてもらいたい。 3.そ の 他  東小学校投石事件について  教育部長から,次のような報告があった。  [報告概要]  9月から12月にかけて,投石事件東小学校で3回,第四中学校で1回,落合のスポーツセンターで1回,第九小学校でも1回あった。これらについては,周辺地域の方々と協力しながら,対応していきたい。また,10月には山形市学校警察連絡制度の協定を警察と結び,関係課関係団体との連携を深めながら対応していきたい。...