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平成16年12月定例会(第3号12月 8日)

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  1. 山形市議会 2004-12-08
    平成16年12月定例会(第3号12月 8日)


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    平成16年12月定例会(第3号12月 8日)   平成16年12月8日(水曜日) 〇出席議員(38名)     1 番   斉 藤 栄 治 君      2 番   遠 藤 吉 久 君     3 番   渡 辺   元 君      4 番   折 原 政 信 君     5 番   小 野   仁 君      6 番   遠 藤 和 典 君     7 番   丸 子 善 弘 君      8 番   長谷川 幸 司 君     9 番   今 野 誠 一 君     10 番   阿 部 典 子 君    11 番   石 沢 秀 夫 君     12 番   鑓 水 一 美 君    13 番   菊 池 文 昭 君     14 番   斎 藤 淳 一 君    15 番   後 藤 誠 一 君     16 番   須 貝 太 郎 君    17 番   五十嵐 吉 信 君     18 番   斎 藤 武 弘 君    19 番   渡 辺 ゆり子 君     20 番   高 橋 啓 介 君    21 番   豊 川 和 弘 君     22 番   加 藤   孝 君    23 番   高 橋   博 君     24 番   加 藤 賢 一 君    25 番   鈴 木 善太郎 君     26 番   渡 辺 弥寿雄 君    27 番   長 瀬 洋 男 君     28 番   峯 田 豊太郎 君    29 番   高 橋 嘉一郎 君     30 番   佐 藤 義 久 君    31 番   酒 井 靖 悦 君     32 番   佐 藤   稔 君    33 番   高 橋 伸 行 君     34 番   阿 部 喜之助 君
       35 番   尾 形 源 二 君     36 番   宝 沢 啓 輝 君    37 番   小野寺   建 君     38 番   枝 松 昭 雄 君  ―――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者   市長      市 川 昭 男 君  助役        池 野 勇 男 君   収入役     佐 藤 忠 明 君   総務部長    芳 賀 賢 二 君  財政部長      荒 井   満 君   企画調整部長  瀧 井   潤 君  合併推進部長    舟 山 政 紘 君   市民生活部長  鈴 木 正 人 君  環境部長      深 瀬 淳 一 君   健康福祉部長  佐 藤   武 君  商工観光部長    榎 森 正 志 君   農林部長    鏡     啓 君  建設部長      渡 辺   肇 君   都市開発部長  浅 沼 義 明 君  下水道部長     飯 野 典 男 君   消防長     斉 藤 則 夫 君  済生館長      峯 田 武 興 君   済生館事務局長 駒 谷 修 二 君  水道事業管理者   岡 崎 教 雄 君   水道部長    市 山 孝 弘 君  教育委員長     逸 見   啓 君   教育長     大 場   登 君  教育部長      城戸口 庄 悦 君   選挙管理委員長 細 谷 伸 夫 君  選管委事務局長   会 田 幸 雄 君   代表監査委員  横 倉 明 雄 君  監査委事務局長   高 橋 保 雄 君   農業委員会会長 武 田 清一郎 君  農業委員会事務局長 小 林 喜四郎 君  ――――――――――――――――――――事務局職員出席者   局長      山 口 正 志   総務課長    会 田 芳 男    議事課長補佐    笹 原 信 之   調査係長    岡 崎 健 巳    主査        高 橋 一 実  ―――――――――――――――――――― 〇議事日程第3号   平成16年12月8日(水)午前10時開議  第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  日程第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― ◎午前10時 開議 ○議長(枝松昭雄君) ただいまから,本日の会議を開きます。  出席議員は,定数に達しております。  本日の議事は,日程第3号をもって進めます。  この際,市川市長から発言を求められておりますので,これを許します。市川市長。 ○市長(市川昭男君) おはようございます。昨日の阿部喜之助議員の質問に対する答弁の中で,合併に関連しまして,私が山辺,中山さんとは現時点では定数問題での平行線と申し上げましたが,正しくは議員定数問題では現時点では上山市と山辺町と平行線でございますので,このように訂正をさせていただきます。  ――――――――――――――――――――市政一般方針に対する質問 ○議長(枝松昭雄君) 日程第1 市政一般方針に対する質問を行います。  質問者は通告により,議長において指名をします。  なお,質問は会議規則第57条の規定により,答弁を含めおおむね1時間とし,再質問は原則として3回までとします。また,関連質問は許さないこととします。  市長をはじめ答弁者は,時間の都合上,簡潔にして要を得るようにご協力をお願いします。  それでは指名をします。   ~~~~~~~~~~~~~~ ◎斎藤武弘君 質問 ○議長(枝松昭雄君) 「指定管理者制度について」ほか2項目について,18番 斎藤武弘議員。 〔18番 斎藤武弘君 登壇〕 ○18番(斎藤武弘君) おはようございます。ちょっと風邪をこじらせたので聞きづらい点はご容赦ください。12月定例議会において,一般質問の機会を与えていただきました,新翔会の皆様に感謝を申し上げ,私の私見を入れながら,通告に従い質問に入らせていただきます。  まず初めに,指定管理者制度についてお伺いします。  この制度は,ご案内のとおり,市の公の施設,例えば,山形市総合スポーツセンター養護老人ホームあたご荘山寺芭蕉記念館など,そういった色々な施設があるわけですが,こうした施設の管理をどこに行わせるか,これを決める制度であります。これまでは,こうした公の施設の管理委託先は,地方自治法の定めによって,公共団体,公共的団体地方公共団体が2分の1以上出資している外郭団体に限られておりました。  これが従来の管理委託制度であります。これからはこの制度を改め,民間事業者にも広く管理業務を行わせることができるようにしていく制度,これが指定管理者制度であります。  これは平成15年6月の通常国会において,地方自治法の改正により,創設された制度でありまして,同年9月2日より施行されたものであります。  この制度の趣旨は,簡単に申し上げますと地方自治体が設置する公の施設の管理を,住民サービスの向上とともに,経費の節減,運営の効率化を図ることを目的として,株式会社など営利を目的とする民間事業者にも委託できるようにした制度であります。  お互いに競争原理を働かせることによって,外郭団体などが管理している公の施設,そして外郭団体そのものにメスを入れていこうというものです。  この法律は,平成15年9月より施行されておりますが,一応3年間の経過措置はあるというものの,18年9月1日までには,この制度を適用していかなければなりません。  先の9月定例議会において,高橋啓介議員一般質問の中にも指定管理者制度についての質問がありましたが,市長は18年度をめどに導入を進めている条例の設定,業者の選定基準,選定委員会のあり方など,県や他市の状況を勘案し,慎重に対応したいと答弁をしておりますが,制度が施行されてから1年を経過している今,どのような考え方で取り組まれるのか,再度,ご質問を申し上げます。  本市では,今現在ある施設で,適用対象施設は22施設であります。22施設合わせたその管理委託費,一般会計・特別会計その他ありますが,委託管理費というのは,使用料があるというものの,実に28億7,516万円にもなっております。  まさに,これは究極の外郭団体の改革でありまして,本市にとりましても,非常に大きな課題を突き付けられているわけであります。当然,市民はこの外郭団体に対する厳しい目,そしてこうした財政負担の軽減を図っていかなければならないことは言うまでもありませんし,そして,また,何よりも市民にとってより安く,より質の高いサービスを提供していくことが,必要であると思っているところであります。  ただ一方では,いろんな問題点も浮かび上がってきています。例えば,山形市児童養護施設山形学園とか,あるいは,知的障害児者総合施設まんさくの丘など,そういったところを,単なる営利企業に管理させてもいいのか,本当に適切なのか,そういった問題点。あるいは民間事業者指定管理者となった場合に,余りにも利益追求に走り過ぎはしないか。あるいは,民間事業者が会社の都合により撤退してしまった場合にはどうするのか。あるいは特定の偏った思想の団体,そういった偏った思想をもった団体が,仮に指定されるおそれはないかなど,そういった懸念材料も出てこようかと思います。そしてまた,外郭団体が今日まで果たしてきた役割ですとか,外郭団体ならではの役割について,評価すべきことは評価をしてやらなければならないと思うわけです。  もちろん,この制度は法律でありまして,制度ですから,いいとか,悪いとかでなく,もう粛々と受け入れるしかないわけであります。しかし,この制度でいきますと,多分いくつかの外郭団体は民間に負けてしまうところも出てくるかと思うわけですが,そういうことも粛々と受け入れていくのか。あるいは本市もこれまでいろんな外郭団体をつくり,そこには多くのプロパー職員の方もいらっしゃることは承知しているところですが,外郭団体自身も,そして本市もそうですが,この制度に戸惑うばかりではなく,積極的にこの制度への移行に立ち向かい,新たに公の施設のあり方,外郭団体へのメス,そしてこれを断行してこそ市民によりよいサービスを提供され,経費の軽減を図られるものと思うところでございます。  そこで,市長へお尋ねいたします。この制度については,外郭団体存続そのものがかかっているだけに,問題意識も高く,本市としての方向性,この制度をどう解釈していくのか,市長としての基本姿勢をお伺いします。  また,この制度を考えたとき,現在委託されている施設ばかりに,どちらかというと目が行きがちですが,それでは少し視野が狭いような感じもいたします。というのも,委託している施設よりも,実際に現在直営で行っている施設の管理体制の方が,非効率的なところもあるのではないかと思うのです。  公の施設の管理運営主体については,どのように考えていらっしゃるのか。そしてこの直営施設についても,この制度を活用できるわけですので,活用すべきところには積極的にこの制度を導入していくべきと思いますが,この点についてもあわせて市長のご答弁をお願いします。  関連いたしまして,芳賀総務部長にお伺いします。  指定管理者制度の導入について,総体的に現在までの取り組み状況と条例の提案および実施時期,選定委員会の構成,委員の数などについて,どのような進ちょく状況になっているかお伺いします。また,あわせて現在の外郭団体への対応についてもお伺い申し上げます。  次に,新年度の予算編成についてお伺いします。  16年度当初予算編成にあたり,48年ぶりの前年度当初予算に対し,3.6%減28億700万円マイナスの761億5,800万円でスタートしました。また,一般会計における市債残高についても12年度は1,019億5,000万円,13年度は1,001億7,900万円,14年度は1,001億6,200万円,15年度1,021億8,800万円,そして16年度見込みでは1,021億6,100万円となっておりますが,市債残高は硬直化しているのではないかと考えられます。市債残高には,臨時財政対策債の借入額もこれに含まれているとのことですが,借入残高には変わりはないと思うところであります。  単年度の市債の借入れは,公債費を上回らない形での新たな起債を基本姿勢としているというものの,最近また起債が増える傾向にあるのではないかと言わざるをえません。  昨今の社会情勢については,市長の提出議案説明要旨にあるとおりでございまして,本市の財政運営はまだまだ厳しい状況下にあると認識しなければならないと思うところであります。また,国の三位一体改革におかれても,今なお不透明な部分が多く,新年度予算編成にあたっては慎重に対応していかなければならないと考えます。そこで,環境先進都市をめざして,新重点プロジェクト最終年度として,ある予算の中で1律何%カットというような予算編成でなく,何のために何を重点に行おうとするのかといった,メリハリのある予算編成を望むところでありますが,市長の所見をお伺いします。  また,各町内会および各団体等から,相当数の山形市に対する要望事項があるとお聞きしております。16年度11月現在で530件,これには市政懇談会等で提出された要望内容が含まれておらず,総体的には700件を超えているものと思います。特に,建設部関係326件を筆頭に,総務部関係66件,農林部関係38件,教育委員会関係が31件,都市開発部21件となっております。若干中身を精査してみるに,道路の側溝工事,水路改修,舗装補修,交通安全施設の信号機の設置など,それから街路灯など,教育委員会関係でみると,地区公民館の改築などが主なようでありました。  これを見てみるに,市民は市民生活に身近な市政を望んでいることが伺われます。そこで市長にお伺いしますが,来年度の予算編成にあたって,市民生活に直結した要望事項に対しメリハリのある予算編成をすべきであり,特に道路維持管理費についてもっと増額すべきと思いますが,市長の所見をお伺いします。  次に,山形市の有害鳥獣駆除対策についてお伺いします。  県都としての本市は多くの幹線道路等の整備が進み,また山形ニュータウンをはじめとする土地区画整理事業等による住宅地の造成,駅西の開発など,都市化が著しく進行しております。  こうした都市化の進行は,消費者市場との相乗効果をもたらし,本市の基幹産業である農業の更なる発展を願うものであります。  こうした状況の中で,環境先進都市をめざしている本市農業は,環境にやさしい農業,山形ブランドの確立,地産地消事業等を積極的に推進し,消費者に新鮮かつ安全安心な農産物を供給することは,生産者としての責務と思うところであります。  特に,農林業の持つ公益的機能と美しい景観を保持した農業施策を展開するには,中山間地の農業振興を図ることがもっとも重要な課題と思うところであります。そこで,中山間地の農業振興を図るのに大きな阻害要因となっているのが,有害鳥獣駆除対策であります。生産者は,安心して生産される対策を進めていかなければならないと思います。  近年,特に全国各地において,熊による人的被害が多発していることはご案内のとおりでありまして,県内におかれても平成11年には6件,平成12年には3件,平成13年には5件,平成14年には1件,平成15年には3件,そして平成16年4月以降でも4件と人身事故が発生しております。そのほかにも,人身事故とはいかないものの,人里の集落にも熊が出没しており,いろんな被害が発生しております。  また,農作物の被害金額は平成14年で8,072万円,平成15年で1億619万円,16年6月までで4,870万円の被害となっている状況であります。自給野菜だからといって,この数字に乗らない金額,どうせ作付けしても熊やサルの被害に遭い,収穫できないのだからといって,耕作放棄地等の農地を含めると,被害金額がまだまだ増えるのも考えられます。耕作放棄地の拡大は,多面的機能を含めた中山間地農業の崩壊につながるものと言っても過言ではありません。  また,市街地においても近年カラスの被害が増加しており,その対策も緊急課題であると思っております。  以上,申し上げましたが,これまでの森林行政の中で,広葉樹を伐採し針葉樹の造林事業を進めてきた経過もあり,山には鳥獣が生息するための餌,ブナ,ミズナラ,コナラなどの木の実が少なくなったこともあって鳥獣が里に降りてきて,農産物を食い荒らしているのが現状と思われます。  以上のことを踏まえてかどうかは分かりませんが,森林行政の中で,ある一定の標高に森と森をつなぐ緑の回廊事業,緑の回廊は分散して所在している保護林を連結することで,森林生態系の連続性を確保し,人と動植物との共生を図ろうとする取り組みがなされていることも承知しているところであります。  本市での関係される地域は,奥羽山脈緑の回廊事業があります。  そこで,山形県が策定している第9次鳥獣保護事業計画書にもありますが,熊,サルについては里山や市街地周辺における鳥獣の目撃情報が近年,特に増加している。そして,生息分布区域も拡大し,特にサルについては生息地域が著しく拡大傾向にあると認識し,農産物被害地域も大きく拡大が懸念されると認めておきながらも,被害防除対策については,心から取り組んでいるのだろうかと疑わざるをえません。一定の地域に被害防除対策はとられていることは承知しておりますが,被害防除対策はまだまだ不十分であり,中山間地の農業振興を図るうえに,もっとも重要な対策ではないかと考えます。  そこで市長にお伺いしますが,まず第1に県に対しもっと強力に対策を講じられるよう強く要望すべきと思いますし,そして,本市の中山間地域における農業振興と,自然に親しみ,生産者が安心して生産されるためにも,本市の有害鳥獣駆除対策の取り組みについてお伺いします。  2点目は,捕獲許可権限移譲についてであります。  現在,有害鳥獣駆除申請に対して,狩猟鳥獣のうち,野うさぎ,ムクドリなど10種類の鳥獣について,有害鳥獣駆除を目的とした,捕獲許可権限が県から市町村に移譲されておりますが,今後ますます農作物の被害が増加するであろうとするサルの駆除については,捕獲許可権限が県より移譲されておらず,熊についても,人畜に加害のおそれがある場合に限り市町村の許可であり,農産物の被害については,あくまでも県の許可になっております。  農産物は,人の生命を維持するという大事な作物であるため,農産物の被害を最小限に食い止めるためにも,サル,熊の捕獲について,捕獲許可権限を県より市町村に移譲を求め,迅速に対応できるようにすべきであると考えますが,市長のご所見をお伺いします。  3点目として,猟友会についてであります。  有害鳥獣駆除については,猟友会の協力なくしては絶対にできません。駆除従事者は駆除従事前1年間に当該捕獲方法に該当する狩猟者登録を受けた者,かつ,狩猟経験3年以上の者とされております。聞くところによれば,猟友会会員も高齢化の傾向にあり,会員数は減少傾向にあり,現状を維持するということは困難な状況にあるとお聞きしているところでありますが,将来的に猟友会への駆除依頼が困難になった場合の有害鳥獣駆除対策については,本市としてどのように対応していくつもりでいるのか,お伺いします。以上で第1回目の質問を終わります。 ○議長(枝松昭雄君) ただいまの斎藤武弘議員の質問に対する答弁を求めます。市川市長。 〔市長 市川昭男君 登壇〕 ○市長(市川昭男君) 改めておはようございます。一番最初のご質問は,指定管理者制度についてどう考えるのかという問題でございます。9月の議会におきまして18年度を目途に進めていきたいというふうに答弁を申し上げました。ご承知のとおり,指定管理者制度民間事業者のもつノウハウを活用することで市民サービスを向上し,公の施設がこれまで以上に活用され,しかも経費が少なくなることを期待して地方自治法が改正されたものでございます。導入にあたりましては,この法改正の趣旨を十分に勘案してまいりたいなというふうに考えております。この考え方につきましては,現在,管理運営を受託している団体等につきましては,18年4月からの導入に向け,現在担当している部ごとに検討をさせております。大きな考え方といたしまして,3つに分けております。1つは,現在委託している公の施設を直営に戻した方がいいというふうに判断されるもの,これが1点。それから,公募して指定管理者制度を決定をしていくもの,これが本来の法の趣旨なわけでございます。それから,先に選定をする際に何らかの基準を設けて現在の団体等に引き続き管理の代行をさせるものなどになる可能性が強いと思われると思っております。この3つの基本的な考え方で,この指定管理者制度の法律を十分に趣旨を理解し,慎重に対応していきたいなというふうに考えてございます。
     それから,現在,委託をしないで市役所が直営でやっているものへの指定管理者制度の導入についてでございますが,現在直営で運営している公の施設に,指定管理者制度の適用が可能かどうなのか,その業務の対象範囲について現在検討してございます。その際,単に経費の削減からだけ検討するのではなくて,公の施設の設置目的を踏まえ,民間事業者のもつノウハウを活用することで,市民サービスが向上し公の施設がこれまで以上に活用され,しかも経費が少なくなるかどうかという観点から検討をしてまいりたいと考えております。  それから,指定管理者につきましては,あとは総務部長の方から答弁がございます。  次の新年度の予算編成方針,三位一体にからんでのご質問に移らせていただきます。  これにつきましては,昨日の一般質問でもご質問がございました。まだまだ不透明な中での三位一体改革の中での予算編成というふうになるわけです。我々は地方交付税というものが支障なくですね,確保されるということを切に望みながら予算編成を今事務的にさせていただいております。そうであっても本市の財政状況は昨日申し上げましたように税収の落ち込み,交付税の削減さらに福祉関係の扶助の関係が大幅に増加していく見込みです。極めて厳しい状況の中で,新年度の予算編成にあたりましては,やはりこれまで検討協議を進めてまいりました仕事の検証システムや,市単独補助金の見直しなどの結果に基づきながら,限られた財源を有効に使っていくべきであろうというふうに考えております。内部管理経費の削減も引き続き推進していきたいなというふうに考えております。  それから,市民からの要望陳情についても十分に配慮すべきであろうと,これは当然だと思います。やはり斎藤議員がおっしゃいました地区からの要望につきましては,私も各地区とのお話し合いをさせていただきますが,これはやっぱり信号機の要望が非常に多いということ。それから公民館,道路関係です。もちろんその中に道路側溝関係の市民生活に密着したご要望も確かに多いものでございます。15年度の決算では,道路関係の維持関係では決算では4億6,200万の15年度の決算ですが,16年度は9月に一部補正をさせていただいて予算的には15年度の決算よりは多く予算をつけた5億2,500万になっております。まだまだ足りないかとは存じますが,やはり道路の側溝整備につきまして危険な個所,緊急性これを優先順位に基づきながら,優先順位をつけながらやっていくべきであろうというふうに考えております。  それから,有害鳥獣の駆除対策でございますが,今年も全国的にも熊の出没が騒がれております。山形市でもご承知のように,これまで熊用のオリ,サルの電気柵などに対して助成をさせていただき,またカモシカにつきましては防護の網を支給してまいりました。中山間地域総合整備事業で山寺にサルの電気の柵を設置いたしました。今後とも県にさらに要望しながらですね,我々山形市としても農家の方々の生産意欲が減退ならないようにですね,助成について支援を進めていきたいなというふうに考えております。  それから,熊とサルの許可権限移譲を県から求めたらどうなんだということでのご提言でございます。斎藤議員もご承知のように熊の場合,人畜に被害がある場合は,私ども山形市ですぐ許可できるわけです。ただ,農作物については,人畜に関係ない場合は県の方が農作物の被害の許可となります。実際どのくらい時間がかかるのか,それから何を確認するのか聞きますと,熊からの農作物ですね,熊からの被害であるということを確認すると,現場で確認する。それは市が行ったり県が行ったり,熊の被害を確認すると。ですから申請があってですね,申請があった次の日,もしくはその次の日,1日2日で申請は出ているはずだと,出ているというふうに私は職員から聞きました。もし,この迅速ではないと,なんかもたもたしているという事実があればですね,どんなケースなのか,ぜひ教えていただきたいなというふうに思います。  なお,サルの方ではご承知のとおり,サルは国のレッドデータブックで絶滅の恐れがあるということで選定されておりますから,これは県の許可になっております。いずれにせよ,農作物の被害があった場合は迅速に対応するということは言うまでもありませんので,とにかく申請あってすぐ現場を確認する。そして,もたもたしないということ,まずそれが先決だろうというふうに考えております。支障があれば教えていただければなというふうに思います。  それから,猟友会の方々に,主に申請者が農協さんが申請者になっているそうです。猟友会の方にお願いをするわけですが,確かに山形猟友会の会員さんが,若干ですが減少をしております。私どもも運営補助金として補助金を支給させていただいておりますが,私どもも猟友会さんが大変重要な存在になっておりますので,ぜひこの運営の方を支援していきたいと思っております。  それから,例えば山寺や高瀬以外のですね,ではもう集まらないという場合は,やはり他の地域からも応援を頼んで,ぜひ体制をとれるようにお願いをしたいなというふうに思います。その辺も猟友会さんの方と話をしていきたいなというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(枝松昭雄君) 芳賀総務部長。 ○総務部長(芳賀賢二君) 私へのご質問は2つありました。1つ目は指定管理者導入に向けた現在の取り組み状況についてということでございます。これまで,行財政改革推進本部幹事会のもとに指定管理者制度検討部会を設置いたしまして,検討を進めてまいりました。現在,管理運営を委託している公の施設につきましては,平成18年4月から指定管理者制度を導入すること,あるいは手続き条例を定めること。選定委員会は山形市全体で一つという方向を出してございます。平成17年度中に手続き条例を制定し,各担当課が現在委託している施設の条例を改正し,遅くとも平成17年12月議会において指定管理者の指定の議決をいただく予定にしております。なお,選定委員会については人数,構成メンバーをはじめ現在検討中でございます。  続きまして,現在の外郭団体への対応ということでございますが,現在,財団等に管理運営を委託している山形市の公の施設は22ございます。総務部においては山形市友好姉妹都市交流センターを山形市国際交流協会に委託をしております。企画調整部では山寺芭蕉記念館,最上義光歴史館を山形市文化振興事業団に委託をしております。健康福祉部では11の施設の管理運営を山形市社会福祉事業団および山形市社会福祉協議会に委託をしております。商工観光部では3施設をコンベンションビューロー等に委託をしております。農林部におきましても山形市農業振興公社に,建設部,都市開発部においては山形市土地開発公社に,さらに教育委員会においては山形市スポーツ振興事業団等に公の施設の管理運営の委託を行っております。  これら公の施設の指定管理者制度の導入にあたっては,地方自治法の改正趣旨を十分に尊重いたしまして,関係部課との連絡調整を密にしながら,平成18年4月より指定管理者制度がスムーズに導入されるよう検討を行っていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(枝松昭雄君) 18番 斎藤武弘議員。 ○18番(斎藤武弘君) ただいまご丁寧なご答弁ありがとうございました。やはりこの既存にある施設,私から言わせてもらえればちょっと言いすぎかもしれませんが,地区の公民館の運営のあり方などちょっと考えてみたわけであります。今,鈴川地区の方で若干試行的にやろうとしているわけでありますが,地区の公民館というのは確かに行政からと,それから社会福祉協議会からの二面性からやっているわけですが,その利用状況なんかを見ますと,今広範囲にわたっております。そうしますと地区公民館はちょっと言い過ぎになりますが,貸館業的な存在にもなりはしないのか。こんなこと私思っております。だとするならば,まず第1番目に地区の公民館などは地元の自治団体の方に,受け入れ母体はもちろんつくらなければならないわけですけれども,そんなことがあったならばやってもらってはいかがなものかなと,こんなことあえて既存の施設ということで申し上げた点がその辺にあったわけです。  それと社会教育は学校関係の教育関係にもありますし,また市直接の部局からいけばまだセンター的な存在もある。その辺の整合性の問題は相当あろうかと思いますが,いずれにしてもこの点は少し慎重にご検討願えればありがたいなと思いますので,その点についてまずもう一点お伺いしたいと思います。  それからなんですが,競争原理というものについてであります。やはり今やっている外郭団体,ややもすれば第1回目の質問でも申し上げましたが,ある程度外郭団体の温床的な存在になってはいないか。もう少し企業努力もすべきではないのかという感じもする。そんな意味で,外郭団体には内部をもっと十分検証し,先ほど市長から3つの答弁が出たわけでありますが,やはり今ある外郭団体も当然そこに当たる方も聞くところによれば,700数名ほどのプロパー職員となりますけれどもおると聞いております。確かに,その職員のこともあろうかと思いますが,いずれにしてもそういう今やっているものが果たしてこれで正当なのか,正当という言葉どうかと思いますが,これでよいのかということで,もう少し内部を掘り下げた形の中で,仮にそこに委託がなろう,そしてまた公募してその方もあえて民間事業者と一緒になって,選定基準にのるわけでありますから,その辺の努力をしてみる必要があるのではないかと思います。そんな意味で,今ある外郭団体22ありますが,その中でも十分その中を検証してみる必要があるということを強く私は申し上げておきたいと思います。  必ずしも民間企業に任せていいか悪いかという,先ほど市長が言ったとおりだと思います。ややもすればある程度公的な部分が営利目的のためどこまでも走ってしまって,それが果たして市の公の施設でやればそれもちょっといろいろな問題があろうと思います。私も果たしてどちらに軍配を上げるべきかなといろいろあるわけですが,なんといっても今あるものの経費の節減を含めまして,そして委託されるものは民間に十分委託して,そして市の内部経費の方をスリム化にすべきというのが基本的な考え方であります。そんなことを思えればある部分については,当然民間もやっている姿もありますし,そんなことは民間に任せてもいいのではないかと。誰をどの団体をどうとは申しません。やはりそういう問題が錯そうしておりますし,十分ご検討願いたいということで再度心意気をお聞きしたい。  いろんな他市などをみますと,やはり何といっても福祉部分が一番と懸念されている部門とお聞きしております。やはりそれが山形学園とかそういうものについては,民間になって営利を追求されて,果たして中に入っている方がどういう問題になるかと思いますし,そんなことも思えば,その点なども競争原理と言うものの,その辺も十分してもらいたいということで,さっきの3つが申されましたが,それを細部砕いた形の中でお願い申し上げたいと思います。  ただ,1点目の公の施設を直営にもってくるという,こういうことも話もあったわけですが,果たして直営というものは,ようやく外郭団体にあったわけですから,これはいかがなものかと私は再度話をお聞きしたいと思います。その件についてまずお話を再度ご質問申し上げたいと思います。  あと,有害駆除に入りますが,確かに今サル,熊については山の方ばかりでどこどこと,こうなっておりますが,ご承知のとおりで奥羽山系を中心にした有害駆除が多い。これは今は逆に出羽丘陵の方にも若干出ているのをお聞きしております。いずれにしても,有害駆除によって農作物が崩壊されるということについてはちょっとくどくなりますけれども中山間農業振興を図るうえで相当なダメージになっていることも事実であります。だとするならば,やはりある程度の許可基準云々ともありますが,そういう取り組み方について15年度の予算編成を見ればたかが54万ぐらいしかなっておりません。有害駆除対策。このことについてカモシカについては110何万,それから調査について108万,そういうことで,15年度の決算書を見させてもらえればその状況です。たかが54万で有害駆除何ができるんですか。それでは余りにもお粗末となりはしないかということで強く申し上げたいところでございます。  あと,その許可基準でありますが,鳥獣保護および狩猟の適正化に関する法律によって,これは鳥獣の権限が出ておりますが,それによって10項目だけが市町村に下りている,残りは県である。やはり法律改正にならなければならない部分があると思うわけですけれども,いずれにしても市町村から持ち上げていただきまして,県の方から国に強く申し上げていかないと,法律関係も一つありますので,そんなことも付け加えて一つ県の方に強く申し上げていただきたいとこんなこと思います。  それから,申請からの許可が1日,2日と申しますけれども,現実的にはやっぱりそれでは下りない。たまたま担当者がいるとスムーズに流れた場合,いない場合は,熊はそこに1日待っておりません。サルもそうです。明日捕まえてくれますかと待っておりません。それで要は農家の方は,畑の塀の草の倒れ具合で熊だかなんだか分かっているんです。山から下がるものは山に帰った熊なのか。熊が現れたからなんとかしてくれと,こういうのが実態なんです。ところが今の基準からいきますと,被害があってはじめて許可となります。前の予防対策はないんです。そこが一番問題なんです。だからあくまでも被害があってその現物を写真撮って,県に持っていくわけです。そうすると県が今度いろいろあると思うんですが,チェックして現場確認に来るのです。現場確認にくるのはその猟友会担当する職員もしくは鳥獣保護員となっているんです。鳥獣保護員というのは地元にもおるわけです。その方が確認してはどうなんだと。確認している間,何もしないで待っているわけです,地元の方が。まして一番高い高瀬のそばとか白菜が相当植えられている。あとバンカラカンカラバンカラカンカラと頭がつまるんです。それは死活問題なんです。そこのところを強くやってもらうためには,ある程度の県の許可なら許可でもしょうがないと思いますが,その迅速さ,ややもすれば現場確認が一番手間がかかる。あともう一つは猟友会さんからの推せん状をこれももらわなければなりません。そんなこと思えば,2日と言うけど,その2日が問題なんです。だからそのこと強くあえて申し上げたいと思いますので,その中で,確かに我々もやってきて,今現在も携わってやっているわけでありますが,その辺がもう少し簡素化されないものか。現場確認というものはある程度,法律的には先ほども言った方が確認なるわけですけれども,実際はそれを見ている,まあ非公共的団体でも誰でもいいと思うんですが,そういう方に確認の権限というのが,移譲されるかどうかちょっと法律関係ありますので,一概に申し上げられませんが,その辺なども強くやっぱり申請段階でやってもらわなくてはならない。やっぱり遠いところから,山寺から行ってから1時間30分で帰って来られません。許可もらってきても。もらってきてから初めて様々な対策するわけです。あれが来ないうちはされないわけですから,そして勝手におりを持つにも普通の人では持てません。やっぱり猟友会の方が免許を持った方にしか持てません。だとするならばそういう意味でも,これは事務的な問題が相当あるかと思いますけれども,いずれにしても,そういう意気込みをやってもらってもう少し防除対策,被害が出てからでなく手前の方で防除をどうするかと,ある程度この条例なども変えてもらわなければならないのか,県の法律を変えてもらわないといけないのか,もう少し担当部で精査してもらって,もう少し強くその辺をあたってもらわないと,中山間の放棄地なんとやかんとやといろいろ論議されますが,これがあるために,もうやる気をなくしているのが実態なんです。その辺を踏まえますと,市としても十分対応していただきたい。再度その点について,市長の心意気をお聞きしたいと思います。以上です。 ○議長(枝松昭雄君) 市川市長。 ○市長(市川昭男君) まず第1点の公民館についてどう考えるのかということで,これは今斎藤議員もおっしゃったとおり地元の方々でやれるものはやっていただきたいと,具体的に今協議を進めております。もし,ほかの地区で,地元で,それぞれ特色があっていいと思うんです,各地元で。それぞれ特色のあるやり方があって,地元で自分たちでやるという方向が出てくれれば,私は大いに。それは指定管理者制度に則ったやつなのか,ならないやつなのか,わかりませんが,私は地元でそれをやっていただきたいという考えを強く思っておりますので,これは斎藤議員と同じ考えであろうというふうに思っております。指定管理者制度に則ってどういう方法があるのか,地元でやる方法が私はあると思いますので,ぜひそんなことで地元にお願いしたいと。自分たちのまちは自分たちでやるということで,スムーズにやれる方法でしていただければなというふうに思います。  それから,外郭団体,今総務部長がいろんな場所を挙げました。間違いなく山形市が50%以上出資しているのは,多くが助役が理事長をやっているところがほとんどであるわけですけれども,これは行政が目的があってこれまでそれを立ち上げて,育ててきたと言うんでしょうかね,出資して,そしてその職員を育てて,市の施設の管理を任せてきたという経過もございますので,私どももそれをまず,本当から言えば自分たちで努力をしてですね,さらに自分たちで改革をやれるものは何なのか,自分たちで自分の仕事をさらに見つめ直して,いわゆる競争相手になれるようにですね,なっていただきたい。また,なれるような方向で頑張るべく,私は指導しなくてはならないのかなというふうに思います。私は,もちろん―――――ということは絶対できませんので,それはどのような方向でうまくやっていくかというのが大きな課題であろうというふうに思っております。その辺も含めてですね,よく検討をしていきたいなというふうに思います。  それから,3つの考え方を申し上げましたけれども,直営に戻すものというふうに申し上げました。これは全く私の頭の中にだけあるもので,まだオーソライズされたものではございません。例えば,国際交流協会があるわけですよね,霞城セントラルビルに。あそこであそこの管理を委託しているわけです,交流協会に。そういったものは国際交流的なものの管理運営というのは,やはりそういうものは直営に戻してもいいのかなというふうな程度でですね,まだ行政内部でしかと固めたわけではございません。そういった考えもあってもいいのかなというふうに考えている次第でございます。ほかに何を考えているのかというと,今の時点ではまだ何とも言えませんけれども,例えばであれば,そういった考えもあるだろうというふうなことで申し上げたわけです。  それから,有害駆除に必要な予算で50数万しかないんじゃないか,決算で50数万しかないんじゃないかということですが,これは必要なものは予算はぜひつけるべきというふうに私は思っておりますので,担当課,担当部の意見をよく聞いてつけていきたいと思います。  それから,有害駆除の予防の観点がないんじゃないかと,確かにおっしゃられれば,熊から間違いなく作物の被害があったということを確認をしてこれから駆除だというのが今の法律の趣旨でございます。たしかに被害に遭わないとできないという法律の矛盾。その辺もう少し予防という観点がとれないのか,それからもっと迅速にやれる方法がないのか,この辺,県の方とですね,話を進めていきたい。本当に,私はやっぱり農家の方々の生産意欲がなくなることが一番こわいということであって,熊もサルも本当に共同していければ一番良いわけですが,仲良くやっていく方法が非常に難しいのも事実であって,もう少しその法律的なものを進める方法がないのか,もっと県と話してみたいと思います。以上でございます。 ○議長(枝松昭雄君) 18番 斎藤武弘議員。 ○18番(斎藤武弘君) 今,市長から大変前向きな回答をいただいたわけですが,我々も地元に帰ってされるものは徹底的に指導しながら,やっぱり行政として有害駆除対策に取り組んでいただきたいと思っております。  今,先般の12月の新聞に出ておったわけですが,村山総合支庁の方で精査をして熊に発信機をつけてそばに来たらピリピリとなる,そんな試験をやったというようなことが出ておったわけです。やっぱりそれをやってみても,一器が97万円もかかるとこんな状況。だからサルに一つ一つ発信器つけると,こういうような考えで,その辺が現場と,果たしてする側の考え方がどんなもんかなと,私も半信半疑ながら新聞を読ませていただきましたが。  いずれにしても,ちょっととっぴな話になりますが,やはり熊対策というのは我々人間も気をつけないといけないそうでありまして,ある書物によれば,残飯捨てたものは全部サル,熊の餌になっているんだそうです。だから,山で食っているものよりもずっとおいしいわけですから,それがそもそもサルを里に押し寄せた一つの原因である。人間そのものが考え直しなさいと,これがある書物に書いておったわけでありますが,いずれにしてもサルもさることながら,頭の知恵の良いところでありまして,その辺については我々も負けないで頑張ってやっていかなければならないなと,このように思っております。  若干,山一つ囲ってサルの楽園場でもつくってもらって,そこに終始一旦入ってもらって,そんなとっぴな予防対策を考えてね,やっぱり沢とか山を囲ったならば,そこに餌を最初やって,いっぱい集めたら囲ってしまって,あと出られないようにする。そんな方法なども,ちょっととっぴな話だとなりますが,いずれにしてもそんなことでも考えない限りは,やっぱりサルはだんだん里に降りてくるだろうと。やっぱり人間に害を及ぼすのはまだまだ増えてきはしないかと。各地の新聞で,日光あたりではお土産までかっぱらうということで出ていたようでありまして,そんなことならないうちに,何とかもう少し真剣な対応をお願いしたいなと,こんなことを思います。  それから,先ほど言った指定管理者制度についてでありますが,やはり内部経費の削減ということは,市長以下皆さんが取り組まれておられると思います。この件について,なお一層のことご努力を願って,そして今のこの委託制度については民にされるものは民にやる。されないものはされないなりに理由はあるだろうと思いますので,その辺を議会の方にもお示し願いながら,その点は考慮してもらえればなと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。  最後になりますが,市民の身近な要望については,積極的に取り組まれる予算配分を一つよろしくお願いしたい。ただ単に道路行政ばかりではないかと思いますので,その辺もあわせてお願いして,私はちょっと風邪も引いておりますので,時間が早いのでありますが,これで終わります。以上です。ありがとうございました。 ○議長(枝松昭雄君) 芳賀総務部長から発言を求められておりますので,これを許します。芳賀総務部長。 ○総務部長(芳賀賢二君) 先ほどの回答の中で,間違いがございましたので訂正させていただきたいと思います。建設部,都市開発部においては,山形市土地開発公社と私申し上げましたけれども,そこは山形市開発公社ということでご訂正いただきたいと思います。一つよろしくお願いいたします。 ○議長(枝松昭雄君) 高橋嘉一郎議員。 ○29番(高橋嘉一郎君) 市長答弁の中で不穏当発言があったと,私,思っていますので,後で調査していただきたいと思います。 ○議長(枝松昭雄君) 後ほど議事録を調べまして,議長において措置いたしたいと思います。以上をもって,斎藤武弘議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~ ◎佐藤 稔君 質問 ○議長(枝松昭雄君) 次に,「市民とつくる環境先進都市をめざして」について,32番 佐藤稔議員。 〔32番 佐藤稔君 登壇〕 ○32番(佐藤稔君) おはようございます。議員皆様方の温かいご配慮を賜りまして,久しぶりの一般質問の機会を与えていただきました。心から感謝を申し上げる次第です。  市川市長に対しましては,初めての質問ということで少し緊張いたしております。また,市川市長にあっては,前市長,吉村市長さんが急逝をする,そういう思わぬ出来事と申しますか,悲しいことから,この後任の最適任者ということで多くの市民から推されて,見事に山形市長の第17代市長に就任されました。誠に遅ればせながらお祝い申し上げたいと,このように思うところでございます。  今,地方自治をめぐる問題は,極めて重要な段階にございます。行政改革,合併問題,三位一体の改革,補助金が減らされて税の地方に移譲される問題が不透明,昨日若干明るくなったようでありますが,まだまだ不足しておる段階でございまして,最初は3兆円の補助金カット,3兆円の税移譲,こういう方針でありましたけれども,全体像は全く目的を達成しておりません。誠に先の見えない改革だというふうに私はご指摘をしながら,地方分権の確立に向けては一層,地方6団体力を合わせて頑張っていく,そういうふうな気持ちで市長ならびに議長にも強く要望しておくところでございます。  市川市長も就任以来,これら直面する諸問題と,正面から取り組まれながら,市民の負託に応えるべく日夜奮闘いたしてまいりました。この夏はまったく暑い夏でした。思わぬ体調の不調から,いっとき入院加療となりましたが,幸い若さのなせる技,今ではすっかり元気を取り戻し,市政運営の先頭に立たれました。これからも健康に留意され,市勢発展に尽力されますよう期待いたしまして,質問に入らせていただきます。  今,洋の東西を問わず最大の課題は平和問題であり,環境問題であり,人口と食糧の問題であると思います。ベルリンの壁が取り除かれ,冷戦が終結したことで世界平和は大きく前進しました。しかし,民族間の対立激化やテロリストの台頭により,各地の紛争は収まらず,それのみかイラク戦争に見られるごとく,アメリカ,イギリスの大国が国連決議もないまま,大量秘密兵器を隠し持っているとの情報のみで,一方的に侵略を展開し,何の罪もないイラク国民に大きな損害と悲劇を与えております。さらには大量秘密兵器はいまだ発見されず,イラク侵略の大義はまったくなくなったのであります。  この大義ない戦争に,人道支援の名のもとに日本の自衛隊が派遣されております。戦闘地域への自衛隊派遣は明らかに憲法違反であります。同時にイラク国内には安全なところはない状態です。私はただちに自衛隊はイラクより撤退すべきと思いますし,何よりも今回は神町駐屯地からの派遣であり,その肉親や関係者の気持ちを思うとき,どうしても反対の気持ちが強まるばかりであります。先の本会議では,本議会としても反対を決議しておりますし,平和都市宣言を行っている本市といたしまして,戦争反対を訴える時であるというふうに思っております。市長の考えをお聞きしたいと思います。  次に,地震対策についてお伺いいたします。  今年の夏はいろいろありました。アテネで開かれたオリンピックでは,日本選手団の大活躍で,これまでにないメダルを獲得し,毎日毎日私たちに感動と喜びを与えていただきました。しかし,その喜びも冷めやらぬ中,たび重なる大型台風が日本列島を襲来し,各地に大きな爪あとを残した大惨事が続きましたのであります。さらには10月23日の夕刻に見舞われた新潟県中越地震は,数万人の生活を脅やかし,今なお6,000人を超える方々が避難所暮らしをしなければならないという状態です。これまた大惨事となりました。帰りたくても帰れない山古志村の皆さん,そして被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げますとともに,一日も早い復興をお祈りいたします。  このたびの中越地震に見られる直下型の地震は,山形盆地活断層を持つわが山形盆地にあっても,直下型の地震がいつ襲って来るのかわからないのが現状です。市民に対して安心・安全のまちづくりを約束している本市にあって,最大限の対策を講じておく必要があります。具体的な対応や取り組みについては,昨日の阿部喜之助議員,渡辺元議員の質問あるいは答弁とまったくダブリますので,割愛させていただきますが,ただ一点だけお尋ねをいたします。  それは自主防災組織の組織化についてであります。  545町内会中223町内会で自主防災組織が結成済みでございます。私たちの足元には活断層が走っているのです。もしかして明日その地震が襲わないという保障はないんです。それを考えた時,私たち議員も市長を含めた全職員が言葉だけでなしに,本心からの危機意識を持つ時と思うのです。私は,私も含めて本当の危機意識を持っているかというふうになりますと,極めて希薄であるというふうに痛感をいたしておる昨今でございます。  現在本市の職員定数は2,523人でございます。この全職員が全地区手分けをして1日に1町内会の組織をまとめていきましたら,1年間で100%に達します。また,職員が生活している町内会,隣の町内会を担当して半年間まじめにオルグをしたら,半年間で100%になります。市長,このように市政にかかわる,つまり生命にかかわる喫緊の課題については,時間をかけてやるものではないというふうに思うのです。少し発想を変えて,縦割りの行政ではなく,例えば,管理職の職員が分担をして,夜仕事でも全町内会を回りながら対話集会をする。あるいは市役所の出前講座をしていくと。こういうふうなことをやっていくならば,私は短時間にこの問題は解決するというふうに思っております。このくらいの危機意識を持たない限り,この自主防災組織は100%にはならない。私は断言をしてはばからないものでございます。この取り組みは後ほど述べますけれども,ごみ減量大作戦でも共通する取り組む姿勢,行政がやらなければならない課題,このように思っておるところでございます。市長の考えをお聞きしたいと思います。  次は,環境問題についてお伺いいたします。  第1点は,地球温暖化対策についてであります。地球の温暖化がこのまま進めば21世紀半ばには気温が1.5℃から4.5℃上昇し,海面は20㎝から140㎝高くなると警鐘乱打されております。  1992年リオデジャネイロで開催されました地球サミットでは,地球環境保全のための40章からなる行動計画が示され,CO2排出規制を明記したアジェンダ21を採択し,世界の環境運動が大きく前進した年でもありました。そして1997年12月,京都で開催された地球温暖化防止のための国際会議では,二酸化炭素,CO2などを含めて温室効果ガスの排出規制を義務づけることを明記した京都議定書が誕生いたしたのであります。この議定書は先進国のCO2排出量を1990年の排出量以下に引き下げるという極めて厳しい基準でございます。しかしながら,36.1%と最大の排出国でありますアメリカは,この議定書から離脱をしておるのであります。50%以上の批准で効力が発生する,17.4%を排出しておりますロシアの審議の仕方が焦点になっておりました。この10月の議会で批准法案を可決したことにより,来年の2月からいよいよこの京都議定書が発足するわけであります。効力が発効するわけであります。  我が国にあっても,1990年レベルよりも6%低いCO2排出量まで削減が義務づけられました。産業界はもとより,国民・市民そして自治体が一丸となって取り組まなければならないと思います。私もまったく微力ではありますけれども,太陽光発電を設置したり,あるいは農林業を通して少しでも協力ができたらと心掛けておる毎日でもございます。市長は,山形市として基本的にどう取り組むつもりなのか,この問題についてまずお伺いをいたします。  2点目は,ごみの減量化についてであります。  経済が高度成長から低成長へと進み,ごみの処分が自治体財政を大きく圧迫する状況となりました。分別収集を進めリユース,再利用,リサイクル,再資源化への取り組みは強化をされ,ごみの減量化の原動力となっております。本市の焼却ごみの減量化を見てみますと,平成11年度は86,397トンでありましたが,平成15年度は75,905トンと,4年間で7.5%の減量を達成しております。ごみ減量の最大の立役者は先にも申しましたとおり,資源回収であります。平成11年度の総重量が7,331トンに対しまして,市より推進費としまして2,492万円が地域に還元されております。平成15年を見ますと総重量で7,772トン,推進費3,883万円となっており,重量で106%,推進費では156%の伸びとなっております。  しかし,これを地区別に見てみますと,収集量で平成11年度より平成15年度が増加している。この地域が15地区であります。逆に4年間で減っている地区は15地区です。それにPTAも減っております。ちなみに平成15年度,最も多く収集した地域を調べてみますと第7地区でありました。704トン,推進費が352万円,次が滝山地区で600トンで300万円の推進費と続いております。  これが16年度の途中時点で見てみますと,滝山地区が672トンで336万円の推進費となっておりました。次が第7地区で462トンの231万円となっておるのです。このように見て,滝山地区が,ここ2~3年,急激に増加を示しております。これは自然発生的に増えたのではございません。1つの理由があるわけです。  それは,平成10年6月頃から取り組みました滝山ビジョンづくりの活動の中で,6つのボランティア組織が組織されました。そのうちの1つに,ごみ減量を進める会というボランティア組織が誕生いたしました。当時は20名の会員でありましたけれども。研修をしながら,あるいは市のリサイクル推進室との交流,その話し合いの中から,まず天ぷら油,家庭の中から出る天ぷら油を収集しようと,こういうふうに取り組みを始めまして,特定の業者なんですけれども,一定の業者が見つかりまして,その業者と月1回,各町内のごみ収集ステーション,全部のステーションに油を収集する缶を朝置いて,家庭から出して,午前中には業者が全部持っていくと。こういうふうなことで,年間一斗缶で110本の収集実績を示しております。それに,もう一つは資源回収に取り組んだことです。これも業者との話し合いで,月1回指定された日,例えば小立は何月何日,南原は何月何日,こういうふうに決めまして,各戸の玄関前に置けば全部業者が持っていくと,こういうふうな取り組みをやったわけです。これをやる前の滝山地区の実績は年間287トンにしかすぎませんでした。それが,初年度は600トン,2年目の途中で672トン。全く飛躍的な数字を表しております。  そこで,私はこの方式を全地区に該当させたならば,資源ごみが減るという地区はなくなると,こういうふうに確信をいたします。このことによって,ごみは急激に焼却所から資源化,集めれば資源,捨てればごみ,ここを十分考えながら取り組んでいかなければならないというふうに思っているところでございます。この点,市長に対して,十分決意ある,将来性を含めたご答弁を賜りたいというふうに思っております。  また,もう1点,ごみ減量大作戦でお伺いしたいとこのように思います。  現在,本市におけるごみ減量,言葉では言っているんですけれども,私は市民の中にごみ減量どのくらいしてくださいということが,まだ徹底していないと。減量化の目標がないと,このように考えております。あったら示していただきたいと思うんですけれども。したがって,市民の協力がなければ成り立たない仕事に,市民が理解されるごみ減量の方策を,つまり資源として分別していただくのはこれ,利用するのはこれ,再利用はこれ,あるいは生ごみにしていただくのはこれ,その量はこれ,そういうふうに明確に台所や家庭の皆さんに分かるように,減量化の数字を示していく必要があるというふうに思っております。  この問題は,今直面しております半郷焼却場の更新,これに直結するというふうに危機感を覚えているわけです。今現在,360トンのごみを焼却しております。その360トンのごみをどこまで減らせるかと,これで今度更新する機械の大きさが決まるわけです。市民の負担も決まるわけです。まさに避けて通れない,これまた危機管理と同じように喫緊の問題だというふうに思います。これはやはり自主防災組織の結成方式と同じように,ごみ減量化についても,少なくとも管理職は地域に出て,地域の皆さんと話をして,このくらい減らしていただきたい,減らすにはどうするかと,この共同学習,これがなければ私は成り立たないというふうに思っております。ぜひ,市長の決意あるご答弁をいただきたいと思います。  次は,家庭から出る廃食用油の有効利用についてであります。  市長もすでにご承知のように,市内八森地内で現在活動しておりますNPO法人「知音」では,家庭から出る廃食用油を精製してディーゼル車に燃料として使うBDFを作っております。市長の決断もあって,本市のロードパッカー車2台がこれで動いております。また,この夏本市七日町を中心に開かれました第7回全国中心商店街リサイクルサミット,この期間中,100円バスも循環バスもこれで稼動していただきました。と同時に,私どもの同僚議員,豊川議員はこのBDFで走る車を乗るために愛車を交換したと,今BDFで走っております。私も春,秋のトラクターにはこのBDFを使っております。極めて大事な活動でありまして,八森地内の知音での能力は1日100lの精製しかできません。ですから,だんだん利用者が深まれば足らなくなる,こういうふうな実態であります。ここで一つ提案は,山形市で1基,精製機械を設置してはどうかと。給食センターから出る油,天ぷら油,それから市役所関係のですね,出る油だけでも1日100l精製できる機械は全部揃えて1,000まで出る,こういうふうな状態です。ぜひ,環境先進都市として範を示す,こういう立場から,市長はその処理機を設置してはいかがと,私は強く進言をいたすところでございます。市長の考えをいただきたいと思います。  次に,ISOの取得に関連してお伺いいたします。  前回の私の質問,つまり平成14年3月でした。吉村市長が答えて,ISOは絶対取得しますと。1年間で見事に取得をしていただきました。その即決即断の実行力,私は高く評価するものであります。しかし,その時点でISO14001になかなか該当しなかった学校,病院などが今なおISO取得なっておりません。そこで一つの提案でありますけれども,市内小中学校と山商については,山形市独自の学校版ISOを設定して認定制度をつくる。これは各学校の特徴あるいはおかれている環境などでテーマを設定して,それぞれの学校が取り組むというふうなことですから,教育委員会なら教育委員会の設定基準を設けて各学校に示して参加をしてもらうと。まさに今から時代を担う若い生徒さんたちに環境教育も含めてやっていくと。これは重要なことだというふうに思っているところです。同時に,山形市独自の地域版のISO基準をつくって,企業やあるいは地域,各地域,町内会組織でも結構です,その地域版のISO基準をつくってですね,市が独自の設定システムで結構なわけでありますから,つくって,市民総参加の環境問題に取り組む。これは重要な段階だというふうに思いますので,全体的には市長から,そして学校にかかわる問題については教育長からお伺いをしたいと存じます。  学校にかかわる問題が出ましたので,ちょっと触れさせていただきます。  それは滝山小学校3年1組。実は私の孫のクラスの総合学習のことでございます。5名の男の生徒が私の田んぼにきました。畑に来ました。先生にお聞きしますと,田んぼと畑を研究したい5人がグループですので,聞かれたことを答えてくださいと,こういうふうなことでいろいろ話をしました。最初は,キュウリを採りたい,ナスをもぎたいと,こんなことでありましたが,次は稲刈りをしてみたいとこういうふうになりました。ちょうど,次の日曜日が平清水のたつのこ保育園の年長さんが,父母の皆さんと春に私の田んぼで田植えをしました。その稲刈りが次の日曜日でありますので,そこに来て稲刈りをしたらどうかと言って,5人で一緒に稲刈りをしました。  ところが,次の日学校で話題になって,クラス全体で稲刈りをしたいと,こういうふうに担任の先生にせがんだそうです。困った先生が,なんとか2時間ぐらい時間をとって,体験させていただけませんかというふうになりましたので,忙しかったんですけれども私も,皆さんのためにはと思ってお引き受けをいたしました。これは絶対にケガはさせてはダメだと,こういうふうなこと,まず交代,交代で目の届く形で,31人ですから一緒にできませんので分担してやってもらいましたが,最初は注意されたとおりやっておったんですけれども,だんだん面白くなってどんどんどんどんと前の方に走ったり,刈りっぱなしで先生から叱られたり,もう時間ですから止めろと言っても,子供たちの手は休まらなかった。こういう体験をさせてもらいましたが,2,3日したところで学校からこの資料袋がきまして,何だろうと思って見させてもらったところ,全員からの手紙でございました。若干ご紹介いたします。  わたる君のおじいちゃんへ。わたる君のおじいちゃん,ありがとうございました。稲刈りをして,わたる君のおじいちゃんが一生懸命教えてくださって,とてもうれしかったです。わたる君のおじいちゃんはとても上手なんですね。とっても楽しかったです。稲刈りは私にとっても一番の宝物になりました。  私は稲刈りを初めてやりました。はじめやるときは難しかったけれど,慣れてきて簡単になりました。やっていたら楽しくなりました。稲刈りをさせてくれて,ありがとうございました。これからもしたいです。  稲刈りをさせてくれてありがとうございます。私は稲刈りをしたことがないので,緊張しながらやりました。1回目はゴキゴキと切っていましたが,2回目はサッサと切れるようになりました。そのサッサというのが心に残りました。すごくうれしかったです。稲刈りは楽しいものだなと分かりました。  佐藤さんへ。僕は稲刈りが初めてだったので,良い体験になりました。ケガをしないようにやさしく教えてくれたので,上手にできました。ありがとうございました。  と,たくさんこうあるんですけれども,時間の関係もありますから。全員のお手紙を読ませていただきまして,私自身,久しぶりに充実した気持ちになったり,体験学習の重要性を改めて痛感をいたしたところでございます。  ところが数日後だと思いますけれども,新聞記事で中山文部科学大臣の記事が載っておったんです。最近,小中学校における学力低下がひどい,これからは学力向上を最優先した教育にしなければならないのではないか。全国統一の学力テスト復活を検討する,云々。こういうふうな記事がございまして,偏差値による輪切りの教育はだめだとこういうふうになって,ゆとりあるいはいのちの教育,こういうふうなこと大切だということで総合学習が生まれてきて,今ようやく着手しておるわけです。大臣が変わったら,もう裏返し。どちらが良いかは別として,いずれにしても朝令暮改であることは間違いないかなというふうに,私は危機感を感じたところです。教育現場での混乱も予測されるのではないかと心配しております。これについては,教育長より本市の教育の方針というものをどのように持つのか,お伺いをしたいと思います。  次の質問は,地域からつくる新しいまちづくりについてであります。  これは,平成13年3月に吉村市長の手で作られた,このいきいき躍動山形プラン,この2ページですか,非常に良いことを書いてあるんですね。なかなか分かりにくいと皆さん言いますけれども。ここで言っていることはこういうことなんです。地域のことは地域住民が自分たちで決定し,自己決定,その責任も自分たちで負う,自己責任。そして地域独自の個性を活かしながら,自らの責任のもと,主体的にまちづくりに取り組み,真の地域主権を確立することが求められておる,とこのように言われております。  私は,これからのまちづくりはまさにそういう精神であり,地域の中で多くのボランティア活動,力の出せるところで力を出す。こういう形でまちづくりを進めなければならないのではないかというふうに思っております。そこで,一つの大きな取り組みの事例をご紹介申し上げて,私は山形市のまちづくりの指針にしてはというふうにご提言したいわけであります。  ごみ減量大作戦の中でも申しましたが,滝山地区におけるビジョンづくり,そこでボランティア組織が,既存のボランティア組織を含めて10のボランティア組織が今活動をしております。一つは竜山川をきれいにしましょう,滝山の歴史をよそから来た人に案内されるような案内人をつくりましょう,こういうボランティアであります。あるいは,あの有名な西行法師が後世に残した歌といわれておりますけれども,「たぐいなきおもいいではの桜かな,うすくれないの花のにおいは」,この歌は放牧場や竜山に咲き誇っている大山桜を詠んだんだろうというふうに,滝山地区では確信をしながら,この大山桜を地区全体に植えようと,こういうことでございまして,これは運動ですから,そして大山桜を育てると。こういうふうな運動がずっと広まってきておるわけです。  そして,昭和29年の山形市合併,多くの地区があります。滝山地区も合併50周年の記念の年になりました。3年前からこの50周年の記念事業どうするということで,地区町内会長会を中心として地区の各種団体,ボランティアの代表などを含めまして,私ども市会議員なども含めまして実行委員会をつくって取り組みました。  その一番大きな問題は,滝山の歴史をつくろうと,こういうふうなことで取り組んだことが一番大きい問題であります。これは,29年の合併の時に村の議会から,数十万の金が青年団に渡されて,この金を基にして滝山村史をつくってくださいというふうに経過がずっと流れております。資料集めたんですけれども,なかなか発行までには至らなかった。これをこの際発行しなければ,なかなか資料が散逸してまとまらないだろうと,こういうふうなことで盛りあがったところでございます。地区の郷土史研究家あるいは歴史研究会,そして先に申しました歴史の散歩道案内人の会などが中心になって,編集委員会に取り組んだわけであります。その結果,実に労作でございます。まったくボランティア組織3年間かかって,この滝山の歴史B5版の580頁,これが学者先生の手ではなくて地元の方々の手でつくられたのです。まさに私は労作であり,貴重なものだというふうに思っておりまして,市の方にも寄贈あったと思いますが,ぜひ一読いただきたいと思います。ぜひ市の議会図書の方にも寄贈するように,私からもお願いしておくところでございます。  それでその頑張りですね,私ども地元の市会議員3人は,市からの補助金いっぱいもらってこいということで,使命を受けました。ところが出たところはたった50万円。全部でいくらかかったかというと,1,000万かかっております。もちろん本代,印刷,売った金で徴収と,で何とか会計の方は黒字というような話もありますけれども,結果的にどうなりますか。非常にすばらしい取り組みができたというふうに思っておるところです。  このようにですね,地域から自分たちの地域は自分たちで決めて,そして自分たちが責任をもってやると。こういうまちづくり,事業の取り組み。これは先進都市山形の,これからの山形市づくりの基調になるんじゃないかと。発想的に,そのような発想が一番私は大事だと思っているところでございまして,市長のこれらの取り組みやら,これらの成果について,どのようにお考えになりますか。所見をいただきたいというふうに思っております。  私の質問の最後になります。私は環境問題について何度か触れさせていただいて,ここで環境先進都市宣言をやってはどうかということは,前の市長さん,吉村市長さんにも申し上げました。その時,吉村市長さんは五堰の問題とか,あるいは霞城公園がもう少し整備なったらその時にやります。来年の9月にやりましょうと,こういうふうな答弁でした。答弁書を見させてもらいました。そうしたら,8月に,本当に急逝されたと。私にとっては非常に残念なことであります。そこで,市川市長さん,ぜひ市川市長さんの手で,今目指しているこの環境先進都市山形,都市宣言,その絶好の機会だというふうに私は思っております。  環境先進都市山形。で全国的に,環境に関して都市宣言をどのくらいやっているか。こう見てみますと,だいたい100市,市の段階だけで100ぐらいに上っております。ただその中では,人間環境宣言都市とかありますけれども,山形市のように環境先進都市という,そういう都市はないんです。このタイトルであれば,まさに全国第1号です。昨日,渡辺先生からありましたオンリーワン,やっぱりそこを目指して,私は早い時期にぜひ環境先進都市宣言をやって,やることによって私は市民とともに山形市がつくられていくと。つくられてからつくるんじゃなくて,宣言をやって一緒にやると,市民とともにやると,こういうふうな姿勢を確立する必要があるというふうに提言をいたすところでございます。  最後になります。私の大好きな詩をですね,市長に贈って終わりにしたいと思いますが,それは私の好きな相田みつをの詩です。  道はじぶんでつくる  道はじぶんで開らく  人のつくったものは
     じぶんの道にはならない  これで私の1回目の質問を終わります。 ○議長(枝松昭雄君) 時間も迫っておりますから,簡潔にご答弁願います。市川市長。 〔市長 市川昭男君 登壇〕 ○市長(市川昭男君) 今,最後に相田みつをさんの詩を,自分で道をつくれという最後に詩を贈られまして,それを考えながら答弁をさせていただきます。  第1点,平和都市宣言をしている自治体,山形市としてのイラクへの自衛隊派遣について,違憲であるというふうなご意見でございますが,これはいろんな考えがあるかと思います。確かに,59年3月で議会で議決をいただき,平和都市宣言をさせていただきました。これまで非核宣言自治体協議会加入,あるいは世界平和都市会議の開催,あるいは山形市国際ドキュメンタリー映画祭などとして,いろんな事業を広げまして,市民一人ひとりが平和を希求するということで,いろんな事業を展開をしてまいったつもりです。当然,平和というものを希求するのはみんな共通のものであろうというふうに思います。昨日も申し上げましたが,蔵王ジャンプ大会でいろいろご協力いただいた,東根の駐屯地の自衛隊の皆さんが第4次で派遣されたということで,大変私も心を痛めているというふうに申し上げました。国連安保理では1月に選挙を実施,以降政権を樹立して,そしてその後憲法を制定するということで予定をされていると聞いております。私は自衛隊の皆さんが1日も早く使命を果たされ,無事に家族の元に戻ることを心から願っております。以上でございます。  それから,2番目の地震対策について,これは自主防災組織について職員それから議員さんも一緒にということで,大変すばらしいご提言をいただいたなというふうに思っております。ちょうど洪水避難地図を作ったときに全家庭に配布したわけですが,まず職員が勉強しなければということで職員の勉強会をもって,それから各市内の説明会に入った経過をもちます。そんなことからぜひ部長会で,まず自主防災組織について,どういった現状,これは改めてですね,もう一回取り上げて,そして職員が何ができるのか,何をすべきなのか。ただ押し付けになってはうまくないと思いますので,本当の必要性そして自主性,これを尊重しながらですね,職員が何をできるのか,一緒に職員と話をしていきたいというふうに考えております。ご提言ありがとうございます。  それから,京都議定書の発効がなるわけですが,もちろん今アメリカがうんと言っていないということで,これについては私市長としてはどうしようもないんですが,山形市としては山形市地球温暖化対策推進委員会,これを10月に設置いたしました。この委員会はいろんな各界から10名の委員にお願いいたしまして,効果的な対策を協議するもので,特に家庭における温室効果ガスの削減,環境教育の推進を重点項目としております。こんな中でなるべくですね,具体的に取り上げられるものをぜひこの推進委員会の方で出していただいて,これを市民共有にしたいと考えておりますので,この推進委員会での結論をまず出していただきたいというふうに思っております。  それから,ごみの減量は,目標値の設定をすべきではないかということで,これは昨日も出されました。これはやはり,まだちょっと分かりにくいかもしれませんが,今新しい清掃工場建設での,規模についても佐藤議員が触れられましたが,そこでも平成9年度から比較して5%減ですよと。5%減。そうすると,それから持っていきますと,新しい清掃工場の規模は日375トン。その前までは510トンという数値を,右肩上がりで挙げていた数字が510トンというのが基本計画に出しておりましたが,これを375トン,1日,3炉で,1炉125トン,こんな想定で5%削減しますと。ただ,各家庭に分かりにくいのも事実です。これをもう少しわかりやすい方法をぜひ追求していくべきというふうに考えております。  それから,分別につきまして,確かに滝山地区さんで廃食用油の回収について,最初は国の補助を受けての取り組みというふうに聞いておりました。これを業者さんが回って回収して,それを今も続けていらっしゃるということで,大変私も感服しております。ただし,これを全家庭にですね,全世帯に広げるというのは業者さんに負担がかかりますので,これをもう少しコンパクトにやる方法,負担がかからない方法,今のまま全市域に広げるのはちょっと無理かなというふうに思っておりますので,こういった方法でもう少し全市的に広げる方法を検討させていただきたいというふうに思います。  それから,BDFのことでございますが,これもご承知のとおり,給食センターからも知音さんの方に食用油を供給しております。今,ロードパッカー車2台でやっておりますが,この冬ですね,これを越して,ちょっと馬力の方はどうなのかという不安もございますので,この冬をですね,冬を越してどうしていくべきなのかというふうに検討していきたいなというふうに思います。また,市役所でも軽油を使っている車もございます。それなんかもできるだけ広げていきたいと思いますが,冬を乗り越えて結果を出したいと感じております。いずれにしましても,私はやっぱりいつでも言っているように,市民と行政と企業とそれぞれ力を出してくださいということを言っておりますので,市民でできるもの,ボランティアでできるもの,これは私は重要視していきたいなというふうに思っております。  それから,順序逆になりますが,滝山地区のボランティアについて,大変私も助役時代から地元におじゃまして,いろんなボランティア活動を認知させていただいております。尊敬しております。あんなに一生懸命募集をしてやっている地区は,私もあらゆる機会をとらえて滝山地区のご紹介をさせていただいております。私の環境先進都市の互いに力を出し合いましょうという考え方と全く方向性が同じでございますので,佐藤議員と私は全くこの方向性は。さらに発展していただければというふうに考えております。  それから,学校版ISO,地域版ISO,これも私も大賛成です。むしろ東根の方で先行してやっております。この辺なんかも見習うべきものは見習うようにして,山形市独自のですね,自主的に取り上げるものをやっていきたいというふうに考えております。  最後に,いわゆる環境先進都市の宣言をということと,最後に述べられた自分でつくる道の詩が関連があるのかなというふうなことを考えながら,この環境宣言都市,これは確かに佐藤市長,吉村市長の時にご質問をいただいて,このような答弁をさせていただいたものでございます。私は,今ここでやりますというふうに言うと格好良いんですが,私もう少しですね,この環境先進都市という,特に先進という意義がございますので,もう少し市民に分かりやすい,佐藤議員も提言されているようなものも含めてですね,市民が共有できるような,あるいは数値的なものを打ち立てて,それが市民が本当に自分のものでこうしてやっていくんだというものが共有できるように,お互いに話し合って,それで宣言をして,それに向かってみんなでいくと。こんな方向でいければなというふうに考えておりますので,今日の段階でやりますということは申し上げないことにいたします。もう少し市民と共有をしていきたいなというふうに思います。以上で私の答弁を終わらせていただきます。 ○議長(枝松昭雄君) 大場教育長。 ○教育長(大場登君) 一つ目の質問でございますが,学校版環境ISO認証システムをつくってはいかがということでございます。学校版ISOに関する活動は,市長からございましたとおり,東根の小学校で実施されておりますけれども,その内容は河川愛護活動やごみの分別活動,ホタルや水生生物の飼育活動などでございます。それぞれの学校が実情に応じて実施していると聞いております。山形市,本市においてもですね,すべての学校におきまして,学校近くの河川の調査活動と一体となったクリーン作戦やごみの分別体験を通したリサイクル運動など,それぞれの段階に応じて適切な環境についてのですね,学習が進められてございます。今後は,環境先進都市山形の実現に向けまして,山形市学校教育の指導の重点に位置付けるとともに,各学校において環境教育全体計画を作成し,児童生徒一人ひとりが環境や環境問題に関心を持ち,人間と環境のかかわりについて理解や認識を深め,環境にやさしい生活行動を身につけることができるよう,家庭と地域と一体となった一貫した教育を推進してまいります。  第2点でございますけれども,学校教育の中でさまざまな体験や実践を多く積ませてはいかがかということでございますが,確かな学力を身につけさせることは学校教育に課せられた普遍的な使命であるというふうに考えてございます。学力とは,知識や技能のみならず,思考力や判断力,想像力,表現力などの能力や学ぶ意欲,態度,情意面ですね,そういったことを含めた総合的な力だと把握してございます。それらを身につけさせることがですね,先ほど佐藤議員からございましたとおりのような稲刈り体験のように,実習や観察,実験,調査等の幅広い体験を通して,実感を伴った学習が必要と考えております。本市の学校では,それぞれの学校の教育理念,地域や児童生徒の実情に応じまして,稲作などの農業体験や旅館業務実習などの勤労体験,多様な体験活動を通した学習を展開しております。その結果,知識,理解面における学力についても全国水準を上回っていると思っております。今後も豊かな体験活動を取り入れるとともに,個々に応じたきめ細かな指導を柔軟かつ多様に導入しながら,確かな学力を身につけた子供の育成を一層推進してまいる所存でございます。以上でごさいます。 ○議長(枝松昭雄君) 32番 佐藤稔議員。 ○32番(佐藤稔君) 時間にもなりましたので,一言御礼を申し上げたいと思います。適切なるご答弁を賜りました。ありがとうございます。ただし,環境先進都市宣言については極めて不満足でありますので,ぜひ今後都市宣言を目指して,市長にあってもご奮闘をいただきたい。前進を図るべきだと,こういうふうに意見を申し上げて,私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(枝松昭雄君) 以上をもって,佐藤稔議員の質問を終わります。  この際,午後1時まで休憩します。     正  午   休 憩  ――――――――――――――――――     午後1時   再 開 ○副議長(小野寺建君) 休憩前に引き続き会議を開き,一般質問を続けます。   ~~~~~~~~~~~~~~ ◎酒井靖悦君 質問 ○副議長(小野寺建君) 「地域活性化と交通政策について」ほか5項目について,31番 酒井靖悦議員。 〔31番 酒井靖悦君 登壇〕 ○31番(酒井靖悦君) 新潟県中越地震被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに,一日も早く幸せな元の生活に戻られますよう衷心よりお祈り申し上げます。  また,元気になられました市川市長には,これからますます健康に留意されまして,山形市勢発展のために,ご活躍されますようご期待申し上げます。今日12月8日は64年前の歴史的な日米開戦の日であります。平和のありがたさをかみしめながら,順次質問いたします。  まず,まちづくりの一環として,まちに活気と潤いを与える交通政策について質問いたします。  まちづくりの基本は,言うまでもなく道路の整備と人の流れを良くする交通政策にあります。これがすなわち,まちづくりの要諦でもあります。  いま,本市の都市計画道路は,厳しい予算の中で,市民生活重視の施策が重点的に進められ,整備された道路網による新しい交通の流れが,即市民生活に直結し,本市の活性化に大きく貢献してきました。  私は,まちに活気を与え,人の流れを良くする交通政策の確立が,いま緊急に必要であり,特に交通弱者と言われる高齢者や子供,身体障害者などの足を確保する取り組みが,交通政策として喫緊の課題であると思うのであります。  現在,山形市周辺の路線バスは,昭和44年をピークに,年々減少を続け,路線の減便,廃止,撤退が相次ぎました。  路線バス減少の第1の理由は,自家用車の増加であります。ちなみに,本市の自家用車の保有台数は1世帯当り1.47台であり,自家用車が増加した分だけ,年々バスの乗客は減少し,路線バスの減便や廃止につながり,交通手段を制約された高齢者や子供,身体障害者などのいわゆる交通弱者は,まさに足を奪われたに等しい状態に追い込まれてきております。  本市は,平成10年から中心市街地と各商店街の活性化を図るため,商工会議所と商店街が連携し,通称100円循環バスを運行,市民へのサービスに努めてまいりました。利用者は年々増加し,市民の評判も良好で,利用者からは,バス運行回数の増加や循環区域の拡大など数々の要望が出されてきております。  また,本市は,路線バスが廃止された遠隔地の住民や学童の通学のための交通対策として,コミュニティバスを運行し,実証実験の最中でありますが,現行の対症療法的施策では根本的解決にはならず,抜本的な対策の見直しが必要であると思うのであります。  私は,交通バス会社と提携し,路線バスの通らない地域をくまなく回る市民高齢福祉循環バスの運行を,地域活性化と交通弱者対策の両面から打ち出すことが必要だと思うのであります。  その際,市民循環バスの路線は,利用者の利便性を十分に考え,現行のバス路線と競合しないように,バスの通らない地域を回り,市民の利用度が高い公共施設や福祉医療,病院,学校,スポーツ運動施設,商店街等々をくまなく回る循環型バス路線とすることで,交通弱者の足を確保し,公共施設の利用促進にもつながり,また相乗効果として商店街の活性化や雇用の創出など地域活性化とまちづくり推進にも大きく貢献するものと考えます。  さらに,使用するバスの車輌については,高齢者や身体障害者が利用しやすいように段差を低くし,車椅子などでも利用可能な車輌を導入するなどの福祉施策の面からも多くの効果が期待されるのであります。  本県では,すでに酒田市と米沢市で市民バスの運行を実施しておりますが,先進地の例として,群馬県高崎市が実施している市内循環バス「ぐるりん」について,参考までに取り上げてみたいと思います。  これが高崎市のぐるりんのバスの運行路線と時刻表であります。皆さんから見えませんが,朝7時から夜の9時まで,すごい内容であります。これが高崎市のやつです。  それから,これが酒田市で実際やっております運行の路線,これが酒田市の時刻表でございます。  それから,これが米沢市の時刻表でございます。米沢市。  そこで,私は,今年7月と8月の2回にわたり,高崎市を視察してまいりました。  高崎市は人口24万人,群馬県第2の都市で,本市とほぼ同規模の商工業都市であります。市内循環バス事業は,市長の公約で市長の政策として実現されたものであり,市長公室に交通政策課を設け,県内4つの交通バス会社と高崎市が運行協定を結び,道路運送法第3条第1項イに基づき「一般乗合旅客自動車運送事業」として運営され,高崎市全域にわたってくまなく循環する14路線で,公共施設,病院,学校,スポーツ施設,商店街などすべてを網羅し運行されており,市民のニーズに応えた市民の足として好評を博しておりました。高崎市は,バス会社4社に,補助金年額約1億3,000万円を交付いたしておりますが,内容は,運行経費から運行収入を控除した金額と適正利潤を計算した金額の合計となっております。  酒田市は,平成11年から酒田市福祉乗合バス「るんるん」を市内循環10路線で運行。米沢市は,平成9年から市民バスを4路線と循環で運行。さらに,米沢市は乗客が携帯電話,パソコン,ケーブルテレビを利用し,バスの位置確認ができる情報システムを導入中であります。市長のご所見をお伺いいたします。  次に,いかなる都市であっても,都市には都市それぞれの哲学と理念があり,それに基づいた建設計画が策定され,機能的で魅力ある快適な都市づくりがなされてきました。  都市を形成するものは,道路の整備であり,まちの区割りと配置であり,これが基本となってまちの姿,形がつくられてきました。  山形市の旧市街地は,斯波兼頼公の入部以来,最上藩の城下町として形成され,1600年の関ヶ原合戦当時は,禄高ランキング全国第6位の大藩として城下町は大いに繁栄を極め,戦災や大災害を被ることなく,今日まで現在のキャパシティを保つことができたのです。  いま,街の形態は,区画整理等開発の進む中で,道路網の整備と交通量の増加や流れの変化に伴い,急速に変貌しつつあります。  今こそ,20年,30年,いや,100年先を見据えた骨太の都市デザインが必要であります。私は,先の一般質問で,霞城公園前の国有地の効果的開発と活用を提起いたしました。  山形税務署,地方検察庁の移転問題は,都市計画上からも重要でありますが,当面の課題として,現在進行中の都市計画道路四日町日月山線拡幅事業および馬見ヶ崎橋架替事業と,地理的に隣接する県立山形工業高等学校の建替問題が,当面する喫緊の課題として検討すべき時期に来ていると思うのであります。  県立高校の建替問題は,県の事業であり,県の課題でありますが,本市に立地する関係で,本市にとっても極めて重要な事柄であります。  ちなみに,今建設中の県立高畠高等学校は,近々中完成の見通しであり,次の順番として,山形工業高校が最有力視されております。  工業高校では県内トップの山形工業高校は,平成8年新築移転した米沢工業高校に先を越された形になりましたが,米沢工業高校の跡地は,ご案内のように立派に「伝国の杜」として活用されています。  山形工業高校は,大正9年創立以来,今日まで,幾多の逸材を輩出し,本県産業界をリードし,発展に大きく貢献してきました。  山形工業高校は,変貌激しい産業構造と工業技術の進展に即応した新しい工業教育の実現を目指して,平成14年度からこれまでの学科構成を一新し,21世紀の産業技術に対応できる豊かな感性と「ものづくり」を重視した高い技術者育成を目標に取り組んでおり,この教育目的に応えた先端技術に対応可能な近代的教育施設を備えた教育環境の整備が急がれるのであります。  現在の校舎は老朽化と,敷地も狭あいであり,教育環境としては,新築移転した米沢工業高等高校とは雲泥の差があります。  幸いにも,本市には,県営の産業技術機関が数多く設置されており,これらの機関と密接に連携し,実践性の高い教育を行うことにより多くの効果が期待され,本県産業と本市の発展に大きく寄与するものと思うのであります。私は,山形工業高校の建替問題が本市の当面する重要な都市づくり課題であると考えますので,市長の率直なご見解を伺います。  次に,地球温暖化防止京都議定書は,1997年の採択から7年を経て,ようやく来春発効の見通しとなり,議定書の期限切れとなる2013年以降の温暖化対策の論議が,今後益々活発化してくる情勢にあります。  山形市議会は,9月定例会で,地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進を求める意見書を可決し,小泉内閣総理大臣をはじめ関係機関に送付いたしましたが,意見書で述べている通り,二酸化炭素など温室効果ガスの削減を図るためには,森林の働きに依存した吸収量の確保を確実にする適切な森林整備が不可欠であります。  平成14年3月,政府は,内閣総理大臣を本部長とする「地球温暖化対策推進本部」で,新たな温暖化対策推進大綱を決定,その中で,温室効果ガス6%削減のうち3.9%に相当する1,300万炭素トンを森林の吸収で賄う目標値を設定し,平成15年から24年まで森林吸収源10カ年対策として取り組み中であります。  本県においては,金山町で平成14年6月開催されました第53回全国植樹祭を機に,県民の森林に対する関心も急速に高まり,山形県は,森林の公益的機能が持続的に発揮できる森林づくりを推進するため「やまがた公益の森構想」を16年3月策定しました。県民の森林への認識は,木材生産の場としての森林育成や山村振興のほか,資源循環型地域社会の形成とともに,森林浴など健康増進,ストレス解消を図る精神的いやしの場としての役割など期待が高まり,「森林セラピー」いわゆる森林療法が注目される中で,県民参加の森林づくり運動が活発化してきております。そうした中で,森林ボランティア団体が日増しに増加するなど,森林の整備や保全活動を社会全体で支え合う県民意識の盛り上がりが強まってきております。  国においても平成16年4月「森林環境保全ふれあいセンター」を設置し,NPO,ボランティア団体と連携した森林再生活動の支援を打ち出し,本年7月には,ボランティア巡視員63名が委嘱状を授与されております。  そこで,本市の温暖化防止対策として,森林の整備と保全をどのような施策で取り組むのかをお伺いいたします。  また,森林再生活動の推進には,森林ボランティア団体の育成が重要になっておりますので,市長の姿勢とご所見をお伺いいたします。  次に,本市の地域経済は,若者の失業率が依然として高く,企業リストラによる失業,転職希望者が増加する中で,景気回復の糸口すら見出せないまま,深刻な打撃を受けています。  この現状を打破するために,国の緊急地域雇用創出特別交付金を活用して,諸施策を講じてきましたが,雇用の拡大は中々進まず,厳しい状況に置かれています。  また,地場産業を支える伝統的工芸産業の職場は,後継者難から脱却できぬまま,一層高齢化が進んでおります。  地方公共団体は,改正された職業安定法によって,無料職業紹介ができるようになり,全国37都道府県,11市が独自の職探し相談事業を行うべく検討をいたしております。  本市としては,職探しの若者や失業者,転職希望者に,地元求人企業と地元志向の求職者を結びつける無料職業紹介事業制度を他に先駆けて活用して,就労,雇用の場をつくる施策が必要だと思うのであります。  また,伝統的工業産業や技能職などの組合の協力を得ながら,職人仕事を職場体験できる地場産業技術職人版のインターンシップ事業を取り入れ,職人への道を切り開いていく後継者確保対策も必要であると思います。  すでに,先進地の例として,神奈川県藤沢市が無料職業紹介事業と職人仕事の職場体験事業「インターンシップ事業」を実施しており,本市の伝統的工業産業の後継者育成に活かせると考えますが,市長のご所見を伺います。  次に,産業歴史資料館は,昭和56年4月,国の産業再配置促進環境整備費補助金5,732万円で建設,開館しました。以来23年,入館者は年々減少し,平成15年度にはわずかに2,886名と,減少傾向に歯止めがかからず,減少の一途をたどっております。  私は,前の一般質問でもこのことを取り上げましたが,入館者の減少は,交通アクセスと資料館の内容にあると指摘し,移設を提起いたしました。  当時の通産省の補助金で建設した資料館は,補助金交付規則第18条により,財産処分が制限され,制限期間,建物の耐用年数が50年のため,まだ27年の期間が残っており,仮に資料館を処分する場合は,交付規則第18条で,経済産業大臣の承認が必要となり,補助金の一部又は金額を返還しなければなりません。したがって,資料館の廃止移設は困難となります。今後の会館運営は,現在地でのグレードアップを図るほかないと考えます。  そこで,本市の産業の歴史と現状をPRするためにも,地場産業と地域の伝統文化を語り伝える新たな視点から,戦略的に郷土館と合わせた姿の「産業文化の伝承資料館」を検討してはどうかと思うのであります。市長のご所見をお伺いいたします。  次に,北山形駅周辺の活性化と整備についてお尋ねいたします。  私は,平成12年12月定例会の一般質問で,北山形駅周辺の整備について取り上げ,当時の吉村市長は,北の玄関として重要視する立場から,平成13年度当初予算に400万円の調査費を計上し,北山形駅広場,北山形駅東西経路等の整備に関する委託調査結果を踏まえ,平成15年3月末までに,北山形駅東口の駐輪場部分の整備が終了いたしましたが,その後吉村市長は急逝されました。したがって,今後の整備についてお伺いいたします。どのように整備されるのかをお伺いいたします。  また,地域の防犯,住民の安全対策上からも,北山形駅前交番の復活要望は強い住民の声であり,県に対する市の働きかけが重要であると考えます。県および県公安委員会へ,市としてどのように対応策を考えておられるのか,お尋ねいたします。  次に,安全で安心なまちづくりの政策について質問いたします。  阪神淡路大震災から10年,未だ記憶も生々しい今日,新潟には,台風による豪雨被害と新潟県中越地震が相次いで起こりました。  この未曽有の災害を教訓に,本市の災害対策を総点検し,万全を期す必要があります。  本年6月,洪水ハザードマップを全戸に配布し,その際,地震対策として避難地図も同時に配りましたが,さらに対策の強化が必要です。万が一の場合の地震対策として,1つライフラインの安全確保,2つ食糧,生活物資の供給と輸送対策,3つ医療,救急対策,4つ仮設住宅対策,5つ孤立危険個所の未然防止対策,6つ学校,公共施設などの耐震対策,以上の6項目に対する本市の施策についてお尋ねをいたします。  また,今後の都市計画にどのように活かしていくのかも合わせてお尋ねいたします。  次に,本市の小中学校は,少子化の進む中で,中心部の空洞化や周辺部の開発に伴い,児童,生徒数が著しく偏った傾向を示し,地区によっては,大規模校や小規模校など学校規模に大きな格差が生じてきております。  また,平成14年度から導入された30人学級制は,17年度からは,中学校にも導入が予定されており,教室の不足と校舎の増改築問題が,喫緊の課題となってきております。  さらに,教室不足からプレハブ校舎が増築され,一部学校にシックハウスによる児童の疾患と健康管理が問題化してきてまいりました。保護者からは,納得のいく対応が求められており,早急に解決を図る必要があります。  また,通学区域の変更についてでありますが,嶋地区の土地区画整理事業は,平成21年度完成を目指して現在進行中であり,県住宅公社部分の35haは,平成18年度から分譲される予定であります。したがって,嶋地区の土地区画整理組合の関係者からは,第九小学校に最も近い関係で,第九小学校への編入が強く要望されており,通学区域の変更や学区再編成問題は,さんさんプランによる教室不足,学校規模の格差問題等々と関連する問題であり,教育環境改善整備の視点から早急に取り組むべき課題であると考えます。市長のご所見をお聞かせ下さい。  また,現在,教育委員会において通学区域制度検討会の結果が出ておりますが,検討内容と今後の対応策について,教育長にお尋ねをいたします。  次に,文化政策について質問いたします。都市の個性とは何か,魅力とは何か。一般的には,建物や景観,土地柄や人情,名物名産等々,人によって受け取り方に違いはありますが,一番印象に残るのは,やはり,人の心を和ます,潤いとゆとりある豊かな文化を持った都市であり,また,地域に根付いた歴史と伝統の人情こまやかな歌や踊り,さらには,音楽や演劇,絵画や彫刻,文芸活動等々の文化の息吹が感じられる感動のある都市であります。  その意味では,都市づくりにとって,文化政策は欠かせぬものの1つであり,都市の個性も魅力も文化を培う人々の働きに負うところが大きく,このことを念頭に置いて,都市づくりに活かしていくべきだと思うのであります。  私は,今年5月に北上市を訪れました。  そこで,私は,北上市の文化政策の理念と姿勢に鮮烈な印象と強烈な衝撃を受けたのであります。  北上市は,人口9万2,000人,岩手県第1位の工業出荷額と従業者数を誇る工業集積随一の産業都市であります。
     この北上市に,今から22年前の昭和58年12月,「日本現代詩歌文学館」建設構想が取り上げられ,北上市議会は満場一致で可決し,平成元年8月建設完了,翌平成2年5月にオープンしたのであります。  当時の時代背景は,世を挙げて産業振興に力を注ぎ,各自治体が競って企業誘致に奔走していた時代であります。  このとき,北上市の斉藤五郎市長は,いち早く文化都市建設に着目し,当時,中央文壇,歌壇で模索されていた現代詩歌文学館建設構想をキャッチするや,早々と上京し受け入れを決断,市制施行30周年記念事業として実現をみたのであります。  この斉藤五郎市長の卓越した先見性,洞察力と政治哲学,そのけい眼と情熱的姿勢に,改めて敬服し,尊敬の念を抱いたのであります。  一人の政治家の信念が,文学とはほとんど無縁な都市に,全国唯一の現代詩歌の殿堂である総合的文学館を誕生させたことは偉業と言うべきであり,これからの都市づくりに,参考として学ぶべきところ大であると思うのです。  建設に当たっては,全国に呼びかけ,募金3億5,000万円,協力者全国で6万人,収蔵資料65万点,貴重なコレクション10余文庫を数え,さらに,現代詩歌文学館賞を創設,今年5月,第19回文学館賞の贈呈を行っております。ちなみに初代名誉館長は,あの有名な作家の井上靖さんであります。  今や北上市は,文化都市として全国に発信し,都市の魅力を遺憾なく発揮いたしております。  私は,金沢市政時代に,文学館建設を一般質問で取り上げました。当時の金沢市長は,「期待してて下さい」と第5次総合計画後期プロジェクトに組み入れ,調査費を2年間計上し取り組みましたが,その後市長の交代などもあり,実現には至らなかったのであります。  この際,市川市長にインパクトのある文化政策を強く望むものであります。市長のご所見をお聞かせ願います。以上で第1回目の質問を終わります。 ○副議長(小野寺建君) 酒井靖悦議員の質問に対して答弁を求めます。市川市長。 〔市長 市川昭男君 登壇〕 ○市長(市川昭男君) 酒井議員のご質問にお答えさせていただきます。  まず1つは,交通政策でございますが,高崎のぐるりんバスの例を取られ,あるいは他市の例を取られました。  私は山形市の路線バスはまだ多く運行している方であろうというふうに思っております。今,質問で取り上げました山形市でやっているバス政策につきましては,民間のバスと交錯しないように配慮して,今やっているものでございますが,行政が関与するバスを運行させることは,一方では圧迫することにもつながる可能性もございます。そのため,今やっているのは,廃止されました空白地帯をコミュニティバス,あるいは地域交流バスで運行させていただいているというのが現状でございます。  しかしながら,新たな市街地などで,バス利用が不便な地区もあることも事実でございます。行政が関与する循環型バスにつきましては,今からの路線バスの推移を見て,行政と事業者の役割分担を踏まえて検討をしていきたいというふうに考えております。  それから,都市整備,特に四日町日月山線と関連して山形工業高等学校が建て替えが有力視されているということで,私もここで初めてお聞きしました。私も事務的に確認いたしましたけれども,現在,山形工業高等学校の建て替えにつきましては,現在のところは計画はなされていないという現状でございます。  ぜひですね,具体的な計画が県の方で取り上げられれば,ぜひ山形市内,それも昨日も出ましたが,大きなまちづくりの基になりますので,ぜひ山形市内に建て替えをということで話をしていきたいなと思います。  なお,四日町日月山線につきましては,今薬師町,六日町地区において,まちづくり委員会で立ち上がって,自分たちでいろんなまちづくりを今検討していると,こんな段階でこざいます。工事が21年度まで入っていくという想定でございます。  それから,森林の温暖化防止効果につきましては,酒井議員がもちろん専門家でございますので,非常にご熱心であることと承知しております。  山形市としては,森林整備につきましては,山形市内では2万1,000haの森林がございます。  森林整備,いわゆる整備をする必要がある面積は約900haの面積が要整備の森林であるというふうに捉えております。  そして,その中でも,特に緊急を要する個所は,およそ300haの面積が緊急を要する面積だというふうに捉えております。14年から平成14年から5カ年で,間伐あるいは枝打ちの整備をぜひ進めていきたいというふうに考えております。  また,ボランティアの件ですが,これも市民の方々のご協力がぜひ必要です。現在5団体,5つの団体でおよそ300名の方々に参加していただいて,NPOあるいはボランティアあるいは企業が直接,特にボランティアに参加していただいております。今後ともさらにこういったもののネットワーク化,さらに拡大を進めていきたいなというふうに考えております。  それから,無料職業紹介制度について,確かに学校と自治体が無料でやれるというふうになりました。  ご承知のように職業紹介所といたしまして,山形市内に公共職業安定所のハローワークやまがた,それから,テルサのハローワークやまがたエールの2カ所ございます。  それから,民間の有料職業紹介所が9カ所,それから無料の職業紹介所5カ所が今山形市内にハローワークとは別にやっております。それから,週刊求人情報あるいは在宅ワーク等仕事情報も毎週1回,あるいは月2回の情報提供がございます。こんなことで,かなりこの求人情報についての市民が触れる機会はかなり多い方じゃないかなというふうに思っております。それも大事ですが,むしろ雇用を創出していく方法も行政としてはぜひ必要であろうということで,この間光通信さんのいわゆるコールセンターが本町の方に決まったということで,当初は70名から出発したいという,大変若い社長さんでした。こんなことで,コールセンターが決まりました。それから産業団地の方にピンテックさんの方で間もなく創業始まるのではないかなというふうに思ってますが,そういった雇用創出の方にも行政として力を入れていかなければならないというふうに思っております。また,この市役所で無料職業紹介制度については,もう少し様子を見させていただきたいなというふうに思います。  それから,インターンシップ等,伝統的工芸産業の後継者育成をつなぎ合わせた施策をいかがかということでございます。  インターンシップではご承知のとおり,職業の高等学校あるいは短大,大学等で学校独自でインターシップに取り組んでおります。また,うちの方では,ご存知のように,中小企業の方々が後継者育成を,事業をする場合に1人当りいくらということで助成をさせていただいております。伝統的な方面では,鋳物仏壇等で総勢今10名の方々が後継としてやっていただいている。こういったインターンシップと,それから行政の支援策で,伝統的工芸産業を守りながら,しかも雇用の場を確保して,求職の方法も支援をしていきたいなというふうに考えております。  それから,産業と文化の伝承資料館を建設したらいいんじゃないかというふうなご提言で,今酒井議員も詳しく,今の産業歴史資料館について人が減ってると,それから補助金の問題も触れていただきました。確かに,その50年間という制約,それから今残っているのが,もし現時点で補助金返すと3,000万円,補助金が5,700万円もらって,今からまだ3,000万円返さなくてはならない。こんな状態です。それから入館者数も減っております。私は,ここで組合さんの方でもいろいろご計画を持ってますが,いわゆる鋳物体験教室の開設,あるいは展示内容の変更などもですね,変更などをしながら,利用拡大をなんとか図っていきたいというふうに思っております。今の産業歴史資料館を利用できるようなですね,少し魅力あるようなものを検討していきたい。したがいまして,郷土館と産業歴史資料館を合わせたような新しい建物については,まだちょっと念頭にはございません。大変申し訳ございません。  それから,北山形駅周辺でございますが,間違いなく13年度に北山形駅周辺の調査を行いました。その中で短期的にやれるもの,それから,長期的にかかわるもの,というもので,ご指摘のように駐輪場を整備いたしました。それから,街路灯を整備いたしました。長期的には,広場のグレードアップあるいは東西の自由通路等があげられておりますが,これは,いわゆる北駅から南の3つの踏切,これがどうなるかということと関連がございますので,まず短期的なものから,何ができるのか,短期なものを選びながらやっていきたいというふうに考えております。  それから,北山形駅周辺で,交番の問題でございますが,交番の問題では,これは私も市長にさせていただいてから,この問題で2回ほど地元の方々とお会いさせていただきました。ぜひ交番をということで,その時にもちろん公安委員会の方に働きかけるのはもちろんでありますが,私そこで申し上げたのは,いろんなまちで取り組みがありますが,必ず警察の交番を置くという形じゃなくて,地元の方がどんな警察の交番の機能を望んでいらっしゃるのか,その辺ですね,もう少し例えば何かそれを地元でカバーできるものがないのか。今警察でパトロールやってますよね,パトロールやってますが,その他に地元の方で交番の機能を代替というんでしょうか,自分でやれるもの,自分でやれる機能,こういったものがないのか,もっとお話をしようということで,わかれておりますが,もう少しですね,要望すれば,すぐつくれればいいのですが,そう簡単に,8年も経過しております。あと被害率,被害の大きさなんかもどうなんでしょうかと,いろいろデータなんかも調べていただきました。その辺ですね,もう少し地元でやれる機能というものがないのか,もう少し地元の方々とお話し合いをさせていただきたいなというふうに考えております。  それから,災害対策ですが,これは,これまでの昨日の午前中,今日の午前中も災害対策につきましては,いろいろ出ました。ここで,1つ仮設住宅,これは県が行うことになっておりますが,いざという時の建設場所の選定は当然山形市と県が一緒になって選んで,そして建ててもらうというふうになります。  それから,昨日もございましたが,孤立の危険個所の未然防止については,今現在調査中でございます。  それから,都市計画道路,公園等の都市施設というのは,やっぱり避難通路,あるいは一時避難場所として,災害時の大きな役目を負ってるなというふうに考えております。今後とも適正なる配置をやっていきたいと考えております。  それから,教育環境の整備問題ですが,さんさんプランの導入によりまして,現在プレハブで増築をしております。プレハブと言いますと,何か小屋みたいなイメージも持たれがちですけれども,決してそうでございませんで,あらかじめ組み立てるという意味のプレハブでございますので,大変そういうふうな悪い意味じゃないというふうにまずご理解いただきたいと思いますが,第九小学校はすでに14年度で4教室確保しております。今年16年度は滝山で2教室今建築中でございます。それから来年度は,非常に大きくなっておりますが,南沼原小学校,ここが2教室不足いたします。この2教室を予定をしていかなくてはならないというふうに考えております。  それからシックハウスの問題もご指摘いただきましたけれども,これも我々は,造るときの工程管理,あるいは材料選択にかなり気を使って,シックハウスの元になるというようなものを除去するように努力をしてございますが,残念ながら,シックハウスの児童さんの問題も出てるということも直にPTAさんとの話し合いをさせていただきました。  われわれ行政として,打てる手は打たせていただいてるつもりでございますが,あの時,これは専門的な,医学的な方面ともご相談もお願いをしたらいいんじゃないですかということも申し上げながら,お互いですね,我々もやれる最大限のもので,シックハウスにならないようにがんばっていきたいと思っております。  それから,文化政策でこれも北上市の現代詩歌館の例を出されました。  山形は,非常に文化というものが非常に根強い山形市であろうと私思っております。ご承知のとおり,施設的には市民会館,芭蕉記念館,あるいは最上義光歴史館,清風荘,こういった由緒ある歴史的な建造物もございます。それから,ソフト面では芸術文化協会,それから各種文化団体が,国民文化祭をやったような,すごい熱気が感じられるような文化の土壌を持った山形市であろうというふうに思っております。建物ということじゃなくてですね,今後の文化を見据えた文化振興基本構想というのでしょうか。あるいは文化振興ビジョンの策定を今後やっていきたいなというふうに考えております。この辺なんかもいろんなご意見を賜りながら,計画をやって,文化の息吹いた山形市を目指していきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(枝松昭雄君) 大場教育長。 ○教育長(大場登君) 通学区域制度検討会議の内容と,今後の対応についてということでお尋ねでございます。その件について,私から答えさせていただきたいと思います。  山形市通学区域制度検討会はですね,平成15年度から延べ7回にわたって検討会を開催しまして,今年の7月に今後の通学区域制度の在り方についてということで答申をいただいたところでございます。  その内容といたしましては,3つございまして,1つは,通学区域制度の弾力化の方向性,2つ目は,適正な教育を保障する教育環境の整備,そして3つ目は,特認校についての在り方等に対しての提言がございました。この提言を基にしまして,庁内での協議や関係機関等との調整を図りながら,教育環境の整備に向け,実施する具体策の作成を進めておるところでございます。  通学区域の区域制度の弾力化につきましては,個々に指定校以外への通学を認める基準を緩和して,それをまず平成17年度から実施してみようと,適用してみようということで考えております。  その他,嶋土地区画整理地内の通学区域等の教育環境の整備や特認校制度の望ましい方向性については,地域や関係者と調整を図りながら検討を進めてまいる所存でございます。以上です。 ○副議長(小野寺建君) 酒井議員。時間もなくなりましたので,少しでございますので,その辺もふまえてご質問をお願いします。酒井議員。 ○31番(酒井靖悦君) 市長ならびに教育長からはですね,細かいご答弁をいただきまして,誠にありがとうございます。市長の答弁の中では今後検討されると,こういうふうな表現で答弁されておりますので,本当にですね,真剣に検討をしていただきたいなとこのように思うわけでありますが,インターンシップ事業についてですね,これは雇用の創出といいますか,雇用の問題も大いに関係するわけでありますから,新しい手法といいますか,インターンシップ事業というのは。これはつまり現場にですね,今から職を求めようとするような若い人を現場で体験させるというのがこのインターンシップ事業でありますから,大変良い事業であります。そういう意味で,私はもう先進的な市,例えば藤沢市のように優れて,進めておる市もございます。そういうところから見ればですね,ちょっと山形市の取り組みはいささか不十分だと,このように指摘をせざるを得ません。そういう意味で,その辺をもう少しですね,手厚く取り組んでいただきたいと。これは予算も絡むわけでありますが,そう高額な予算を要するような事業でもありませんので,これはさっきもちょっと出ておりましたが,やる気の問題でありますから,そういう意味では一つ真剣に,これは委員会,産業文教委員会あたりでもご検討をいただきたいなとこのように思っております。  それから交通の問題でありますが,確かに現実的にはバス会社が運行しておりますので,もちろん競合しないようにでありますが,これは一度ですね,誰か担当者か何かをですね,高崎市に派遣をしていただいて,実地に学んでいただきたいなと思っております。  群馬県はですね,これは余談かもしれませんが,総理大臣がなにしろ3人も出た県でありますが,その総理大臣の誕生と関係はありませんけれども,私はこれも気の問題であると,このように捉えておりますので,やる気のことをですね,きちんと踏まえてこれを基本にしてこれから取り組んでいただきたいと。これは大いに,バス会社だって喜ぶ手法でありますから,真剣に取り組んでいただきたいと,このことを重ねて申し上げたいと。時間がなりましたようでありますから,以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(小野寺建君) 以上をもって,酒井靖悦議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~ ◎丸子善弘君 質問 ○副議長(小野寺建君) 次に,「教育問題について」ほか6項目について,7番 丸子善弘議員。 〔7番 丸子善弘君 登壇〕 ○7番(丸子善弘君) 7番 丸子善弘です。大変お疲れのところでしょうけれども,最後ですので,ぜひお聞き願いたいと思います。  今年春,議員として初めて小学校,中学校,高校の卒業式に出席をしてまいりました。そこで感じたことを述べ,質問させていただきたいと思います。  まず最初に,山形市立山形商業高校の卒業式に出席をいたしました。クラス毎に卒業生を次々と読み上げ,生徒たちは起立をしていきました。その順序はいわゆる男女混合名簿によるものでした。現実を見る前,男女混合名簿にはそれ程抵抗感はあまり感じてはおりませんでしたけれども,しかし,目の前に繰り広げられている現実は非常に見にくく,その場にいることに違和感さえ感じました。生徒たちはどのような感想を持っているのか。子どもたちにとっては普通なのかどうかも分かりませんけれども,私にとっては少なくとも母校ということもあって大変ショックを受けました。  次に,市立第7中学校に出席をしました。そこでは従来どおり女生徒,男生徒にきちんと区別され,大変美しい卒業式であり,内容も感動的なものでありました。  最後に,市立出羽小学校に出かけました。受付で渡された名簿は男女混合名簿でありました。しかし,卒業証書の授与式は,驚いたことに,呼び出される順序は男女別で,しかも身長順でありました。同じ市立の小中高なのにかくもいろいろなやり方があるものだと思い,どうなんだろうと感じておりました。  男女混合名簿の扱い方は,各学校の校長に委ねられているのでしょうが,市や教育委員会が見解を示すことを避けて,逃げているような印象があります。こういう教育委員会の態度が現場を混乱させている根本と考えていますが,市長,教育長の見解を伺いたいと思います。  私自身,男女差別の気持ちは全くなく,また二男一女の父親としても,そういうことはあってはならないというふうに思っております。むしろ今,この混沌とした世の中,閉塞感のある社会を壊していくには,女性の力がますます必要になってくるだろうと考えています。  明治の末,女性解放,女性の権利を求めて発刊された雑誌「青鞜」の創刊号の巻頭を飾った平塚雷鳥の有名な書き出し,「原始女性は太陽であった」という一文がありますように,古来より現代まで国民崇敬の中心として受け継がれている神,天照大神は女性の神であり,太陽なのです。邪馬台国の卑弥呼は女王であった。平安時代,源氏物語を書いた紫式部は,世界初の女性作家であると言われています。儒教の教えが封建制度と結びつき,男女差別の時代が長く続き,平塚雷鳥が言うように,青白い月の光のような存在の時も確かにありましたが,日本人の心の根底には女性を尊重し,畏敬の念さえ持っているのです。  私の家にも山の神がおりますが,山の神とは春,雪どけとともに,山から降りてこられて,里の田畑に光と水を与え秋の収穫までを見守り,また山へ戻る神であります。日本人は農耕民族であるという証であり,その山の神が怒ると秋の実りが危うくなると考え,山の神を敬い,大切に祭ってきたのです。自分の妻と神を同一に呼ぶことは神に対する不敬にあたるかもしれませんが,これほど,妻を大事にしてきた日本人の心なのです。西洋から入ってきた軽い思想とは違い,長い歴史に裏付けされた,世界に誇れる日本の文化とも言えます。  男女共同参画社会がどうのこうのと最近言われておりますが,世界中どの民族も古来より男女共同参画社会のはずなのです。しかし日本においては,時代の急速な動きに適合できない,一部男性中心の社会があり,批判を受けているのは事実だと思います。例えば,議場内に座っている市の執行部の席に一人の女性もおられないのはなぜだろうか。女性の登用をためらっているとすれば問題でありますが,そうでないとすると職員の家庭の問題なのか,それとも女性本人の問題なのか,それは分かりません。また,議員席を見ますと,麗しき女性議員は2名であり,それもなぜかレフトウイングにおられ,ライトウイングにはいらっしゃらないのです。こういう状況をぜひ打ち破らなければならないのではないかと思っております。  執行部・議員席に多数の女性が占めるようになるのも,そう遠くはないと思います。なぜなら日本人にとって古来より女性は太陽であるという伝統があるからです。男女混合名簿が男女平等のシンボルなどという軽薄な論議はもうやめて,女性が先の名簿でも男性が後の名簿でも良いから,日本人の美意識にあった形にしてほしいものだと思いますが,市長,教育長の見解を伺いたいと思います。  次に,少人数学級,いわゆるさんさんプランを県が積極的に推し進めておりますが,人口の少ない学区の学校は自然に少人数学級にならざるを得ない状況でありますが,少人数の学級の利点として,一人の先生が子どもたちを把握できるのが約30人ぐらいが限度で,目の届く教育ができるということのようです。究極的にはマンツーマンが一番良いということになりかねません。勉強だけを考えるとそういうことかもしれませんが,小中高での教育のなかで重要なもう一つの側面,集団生活,集団での規則,つまり社会規範や倫理を体に覚えさせ,社会に出てからの自覚を促すという大事な面もあると思います。  また,少人数学級ではグループに入れない子どもが,他のグループに入るという方法がなくなり,仲間はずれにされるケースもあるようです。  最近の少年少女による凶悪犯罪は少子化による家庭での過保護,学校における規則,規律の遵守等に関する指導力不足が遠因になっていると思われます。同じような要因により,ニートと呼ばれる青少年の輩出があるように思われます。  そういう点から,私は少人数学級ではなく,一クラスを50人から60人にし,2人の先生を配置してでもなるべく大きな集団の中で両面の教育をする必要性を感じておりますけれども,いかがお考えでしょうか,お尋ねをいたしたいと思います。  次に,中心商店街の活性化についてであります。  このことにつきましては,長く議論され,数々の提案がなされ,実行もされてきました。それでもまた,今なお続く問題でもあります。街というのは歩いてみて楽しく,思いがけないものがあるといった街でないと,周辺の市民や観光客は集まらないと考えます。国や県や市がこの問題に対して強い関心を寄せているのであれば,イイナスやナナビーンズといった一角や部分的なてこ入れではなく,ゾーンとして考えてみてはいかがでしょうか。  そこで,東北電力前からナナビーンズまでの国道112号線を迂回させ,その区間の道路と歩道を取りはずし,公園にするのです。その道路だった所に木を植え,噴水を造り,ベンチをおき,また近郷の野菜や果物,特産物が売れる市を出せるスペースをつくり,またいろんな屋台もあり,ストリートミュージシャンもおるといった自由な空間を創出し,知恵を出し合い,周辺の企業等の協力を得て,あるいは十日町付近にある蔵を通りに出し,特色のある通りにするのはいかがでしょうか。  最近の雑誌に,フランスのシャネル社が口紅の原料に山形の紅花を使用すると発表しました。しかし,その製品名はなぜか「京都」なのです。紅花の産地は山形であるという紅花商人の心意気を示すような通りにしてみたりするのはいかがでしょうか。また,井上ひさしさんたちが呼びかけているびっくり箱のような劇場建設の構想も,こういった空間の中にあってこそ,成功するのではないかと思いますが,いかがでしょうか。  次に,農業でありますが,本市の農業生産量も落ちている中,また米の生産調整も今年4月,4月施行の改正食糧法により,米を作らない面積の配分から米を作る数量の配分へと大きく方向転換し,安全でうまい米はより多く作付けできるという市場原理が徐々に取り入れられ,消費者に喜ばれる米でないと市場から淘汰されるという状況になります。2008年以降,先物取引も禁止条項から外れ,先物市場に上場されるかもしれないという動きの中,県をはじめ生産者団体も,食べておいしい特Aのはえぬきも全国的には知名度が低く,改良された品種への作付転換の動きもある中,本市としてこういう動きに対して,どういう働きかけをしていくのか,お尋ねしたいというふうに思います。  また,これは学校給食に絡んで質問いたしますが,山形県のカロリーベースにした食料自給率は128%と公表されていますが,米を除いた自給率となるとわずか22%というのが実態です。食卓をよく見てみると,県産品はごはんと菊のおひたしと青菜漬だけだったということもありうるのです。  今日は12月8日で,先の大戦の開戦記念日でもありますが,食料安保は山形からの意気込みで,まず学校給食で必要とし,しかも大量に使っているジャガイモ,玉ネギ,人参等のいわゆる重量野菜の県産品使用は皆無に近いのですが,学校給食では使用量も多く,しかも献立も前もって分かるわけです。まずこの野菜を生産者に作付けしてもらい,再生産価格を補償する制度を確立し,その辺あたりから自給率の向上を目指し,地産地消の大きな流れを作っていく必要があると思いますが,どのようにお考えでしょうか。  そこで,無理のない供給を受けるために必要なのが自校式給食なのです。同じ食材を使うにしてもローテーションを組めば,供給もスムーズにいくと思われます。  私は,今回が3度目の一般質問になりますが,自校式給食は毎回取り上げまして,これからも続けていくつもりであります。第1回目の一般質問で自校式給食を取り上げたとき,共産党や市民連合の議員の方々から激励を受けました。一緒に頑張ろうと,そういう声をかけていただきました。私の所属する新翔会の皆さんは,冷やかな表情をなされておられました。これは入る会派を間違ったのかなと思いました。しかし,9月の定例議会で会派の渡辺弥寿雄議員から自校式給食にしてはどうかという一般質問をお聞きし,大変意を強くした次第であります。  食育の大切さについては,いろいろな方面から提言されており,多くを語る必要はないと思いますが,自校式給食は,第1に子どもたちが見ることのできる給食室で調理された食べ物に対する感謝と,それを作ってくれた人々への感謝する心,動物や魚や野菜がもっている命を食して人間は生きている。いただきますは,これらのもっていた命をいただき,人間の命の中に活かすという心を教えることなのです。第2に食材はできるだけ学区内で調達し,地域の活性化と,地域と学校の連帯感を増進させること。第3に食中毒の危険の分散化です。合併特例債による給食センター建設ができなくなった今,老朽化が進む給食センターが稼動可能なうちに,年に何校かずつ給食室を設置するラストチャンスにも見えますが,市長の見解をまたお伺いいたしたいと思います。  次に,中央卸売市場の活性化と公設民営化の検討の進ちょく状況についてお尋ねをいたします。  中央卸売市場法が今年6月国会を通過し,成立しました。当初予想されていた改正案が,業界各層の利害調整を経て,期待したような規制緩和になっていないように思われますが,各市場の状況に合わせられる緩和策も設けられ,現在,市場内において各団体の代表による取引委員会において,山形市中央卸売市場の条例や規則の検討が行われております。今後,市長は開設者として,どのように市場を活性化しようとしているのか伺いたいと思います。また,昨年6月の私の一般質問に対して故吉村市長は,公設民営化をも含めて方向性を見出していきたいとの答弁がありましたが,どこまで検討されたのかもあわせて伺いたいと思います。  今年,11月7日に開催された中央卸売市場の市民感謝デーは天候にも恵まれ,15,000人を超えるお客様を迎え,大変盛況でありました。午前9時から午後1時までの開場でありましたが,昼ごろまでには用意した商品はすべて売り切れ,約3時間で2,000万円ほどの売上げがあったようです。市民感謝デーとしての開催は3回目になりました。この開催にあたっては,当初市場におられた現農林部長の鏡さんをはじめとする職員の方々の熱意と努力によるものが大であったと今思っております。  市民の方々から毎月でも市場を開放してほしいという声も多々ありました。ここ1年,場内においても常設の市場内小売市場を開設できないだろうかという一つの市場活性化に向けた話が出ております。もちろん,市場内における卸,仲卸,売参人組合の合意がなった場合でありますが,市当局としてそのような状況になった時,市場内小売を認めるのか。また,市場内での小売が認められない場合,市場隣接地に場外小売市場を設けるといった積極的な考えはないのか。市長の所見を伺いたいと思います。  次に,社会福祉協議会に管理運営を委託している福祉施設の送迎用バスが10年10万㎞を超え,利用者にとって危険であるにもかかわらず,なかなか更新してもらえないという話を聞き,高齢福祉課でいろいろとお話を伺いました。平成18年より指定管理者制度を導入するので,今はなかなか難しいということでありました。この件はうまく解決をいただきましたけれども,そこでいつも思うんですけれども,行財政改革というと,伝わってくるのが補助金の廃止や見直しの他,直営の事業,委託している事業等の見直し,つまり指定管理者制度,民間委託の導入といったことです。簡単に言えば,民間の方が公務員より人件費が安く,事業運営上の決断がしやすく,利益の出せる経営ができるだろうという判断と思われます。指定管理者制度は人員や人件費を減らさなければ成り立たないことであり,その機関は,市民が直に接しているところであり,しわ寄せやサービス低下にならない工夫が必要であります。行財政改革は外部の団体や施設に対するものばかり目につき,市役所本体の各部各課のスリム化,人員の削減等の努力成果がなかなか見えてこない現状にあります。もっと,スピーディーに市役所内部の行財政改革を推進し,市民生活に直結した財源の確保を図るべきだと考えておりますが,市長の所見を伺いたいと思います。  通告をしておりました2市2町の合併問題はこれまでいろいろお聞きしましたので,答弁を求めませんが,一般質問の最後のものですので,言い残したこと足りなかったことがありましたならば,お答えいただきたいと思います。以上をもちまして,第1回目の質問を終わせらていただきます。 ○副議長(小野寺建君) 丸子善弘議員の質問に対して,答弁を求めます。市川市長。 〔市長 市川昭男君 登壇〕 ○市長(市川昭男君) まず第1点の男女混合名簿についてどう思うか。私も山商卒業でございます。確か卒業式も行ったのではないかなと思いめぐらしていたんですが,特に私は卒業式に行ったと思うのですが,違和感というのは特に私は覚えませんでした。男女混合名簿というのは,いろいろ考え方があると思うんですが,私はその場その目的に沿ってですね,使われるべきで,すべてしゃくし定規に,すべて混合にしなくてはいけないとか,そういったことは私はないと思います。子ども,親御さんにとってどういうふうなイメージを与えているのか,その辺は学校長さんのご判断もあると思います。私は一律にこうすべきだというものじゃなくて,目的にあった名簿というものに沿ってですね,男女混合名簿があってもしかるべきであろうし,あるいは混合でない,男は男,女は女といった名簿もあってしかるべきだし,その目的だろうというふうに私は思っております。  それから,中心商店街の活性化で,電力前から国道112号線をいわゆるモール化と言うんでしょうか,公園の通りのようなというご提案,これ前,歩行者天国とかずっと前にやったことがございます。今はご承知のとおり,花笠おどりの前夜でそこを通行にやっております。ただ,そこを年中そういうふうにするということは,今の交通体系では無理であろうというふうに思っております。この間ですね,全国商店街のサミットで,私は出られなかったんですが,第2分科会で,いろんな人と車が共存できるような,そういった提案がされたと聞いております。あそこでは確かゾーン,自動車の制限速度を30㎞にするとか,あるいは3にこだわったわけではないでしょうけども20とか,いろんな方法があると思いますが,そういった車を排除するんじゃなくて,車も人もうまく安全にやれるようなゾーンづくりというんでしょうかね。そういったものもサミットを契機に研究をしている団体も七日町商店街で若い方々が研究してございます。そういったいろんな考え方をもとにですね,どういった方法が一番より具体的なのかなということで,市報の新春の対談でその話題が出ましたので,行政も入れてお互いに勉強しようということで申し上げたところでございます。ただ,全部車を排除するというのは無理だろうというふうに思っております。  それから,農業の振興策でありますが,安全・安心が一番のキーワードには間違いございません。担い手の育成も大変重要でございます。今,認定農業者の方々の支援事業をさせていただいたり,あるいは融資制度もこれも目一杯使っていただいておりますので,担い手中心となる認定農業者,農業後継者の育成を進めていきたいなというふうに思っております。基幹産業でございますので,ぜひ我々も最大限頑張ってやっていきたいというふうに思っております。  それから,いわゆる重量野菜,バレイショ,ニンジン,玉ネギ,これが確かに学校給食センターでは0%です。一番多い地物はキュウリが一番多くて97%,大根が90%,白菜が52%,これが多いものです。少ないのはバレイショ,ニンジン,玉ネギです。こんな状態でやはりおっしゃったように再生産価格が山形の場合とられない現状です。これと学校給食センターの絡みが出てきているわけですけれども,昨日も今野議員さんのご質問にありましたように,給食センターで,そこの学校の地区だけで地区の特産物を利用した,地物を使った給食ができないのか。これを何とか,やれそうな気もするんですよね。もう少し研究をさせたいというふうに思っております。ただし,それを自校給食にと,今のうちに自校給食の準備をしろということでのご提言ですが,今山形市では給食センターにつきましてはご承知のとおり,PFIの可能性調査を給食センター方式で今やっております。可能性調査でございます。それも今2万3,000食ですか,これを分場して,分けてやれるような方法で今検討させていただいております。自校給食ということにつきましては,丸子議員からご提言はずっといただいているわけですが,山形市は学校給食センター方式でいきたいというふうに考えてございます。  いわゆるその地域で採れるもの,地産地消,これは大変私も大事で,ぜひ進めていくべきだろうというふうに思っております。今学校給食の方では,給食会の方で,今は指定業者53業者さんを選定をして,そしていろんなものを入れていただいております。この業者さんを選ぶ場合に,PTAの代表と学校長さんで選んで,なるべく地元で採れるような,使えるような,しかも給食費いわゆるコストの問題もありますので,そこの競争という原理も働かせながら,今なるべく地物を使えるような方法も努力しながら,競争入札あるいは随意契約で今購入をしている次第でございます。  それから,市場の活性化,公設民営化どういうふうに進んでいるんだということのご質問でございます。今,市場の方はお陰様でこの間条例改正で5月からは30分繰り上げ,24時間で,大変関係者から好評をいただいているというふうに感じております。なお,公設民営化につきましては,これまでいろいろ検討してまいりました。先ほど話題になりました指定管理者制度。この問題とも絡ませて検討をした経過がございますが,これはやはり農水省の方ともいろいろ協議しているのですが,それはいわゆる制限がございます。できる業務に制限がございます。この指定管理者制度では,ちょっと現時点では無理だろうというふうに考えております。なお,市場のあり方につきまして,6月に法改正された市場法に基づきまして,国から,ご承知のとおり,開設区域の広域化それから地方卸売市場への転換あるいは他の市場との連携等を検討してみなさいと,基本方針もございます。そんなこともございますので,こういったことをもとに,さらに継続して市場の在り方について検討をしていきたいというふうに考えております。  それから,場内に小売市場をつくれないのかということでございます。これはご承知のとおり中央卸売市場の小売につきましては,市場関連事業者のみが売買できるという法律になっておりまして,一般への小売は認められておりません。ただ,いろいろやってみる価値があると私は思っております。一つはさっきほめていただきました市場の感謝デー,業者さんのご協力があれば,これの回数をもう少し増やす手がないのかとか,それからですね,そこに関連店舗がございますが,あれは関係者の買うことができる店舗と位置付けなっておりますが,それを一般も,曜日を限ってですね,何か一般の方もそこを使えるような方法なんかも今の法律だと無理だけれども,特区申請なんかも検討をさせて,もっとお客さんから喜ばれるような市場を目指していきたいなというふうに考えております。  場外への市場というのは,もちろん小売業界の方のご意見もあると思いますが,もしやりたいとかそういった話があればですね,ぜひお話をいただければなというふうに思います。  それから最後ですが,市役所内部の改革について,これは行財政改革で第3次行財政改革を17年度から立ち上げます。大綱,実施計画,昨日もお話しいたしました。定員の適正化計画もその中で定めていきたいというふうに考えております。決して外部の団体,委託先だけにビリビリかけているつもりはございません。まず人から理解してもらうには,まず自分が律さなければ,人からご理解いただけないというふうに思っておりますので,我々自らが本当に何ができるのか,何をすべきなのか。こういったものを厳しく,外からの意見もいただきながらですね,やっていきたいなというふうに思います。  合併問題につきましては,言い残したことはございません。昨日の答弁で終わりにさせていただきます。以上でございます。 ○副議長(小野寺建君) 大場教育長。
    ○教育長(大場登君) まず,学校における男女混合名簿についてでございますけれども,学校教育では男女平等,基本的人権の尊重の観点から教育を行うことが何よりも重要であるというふうに考えてございます。そのために一人ひとりの子どもが,勉強がわかる,友達や先生といることが楽しい,学校が楽しいと思える魅力ある学校づくりが大切だと思っております。男女混合名簿につきましては,現在17の小中学校で実施しております。検討中の学校も出てきてございます。その実施につきましては,それぞれの学校が子どもや保護者の目線に立ち,その意義や目的を十分に検討を重ねながら決定すべきだと考えてございます。  次に,少人数クラスの弊害はないのかということの質問に対して,お答え申し上げたいと思います。  ご承知のとおり,教育山形さんさんプランは,基礎的,基本的学力の向上のみならず,社会性や協調性の育成も重要なねらいとしております。さんさんプランが導入された平成14年度以前に比べまして,平成15年度は小学校における不登校児童数が50名減少してございます。県の教育委員会では,きめこまかな指導と児童の人間関係が緊密になったためと,アンケートの結果等を踏まえながら分析しております。また,平成15年12月実施の調査では,校長の8割が,クラスのまとまりが良くなったと評価しております。さんさんプランの導入により,集団生活が向上し,自分の存在感を感じながら,積極的に生活する子どもの姿が生まれていることが報告されています。  今後は,目的に応じて学習集団や生活集団の規模を弾力的に編成するなど,各学校で創意工夫を凝らして,たくましい社会力と豊かな人間性を持つ児童生徒の育成に十分資するよう進めてまいりたいと思っております。以上でございます。 ○副議長(小野寺建君) 7番 丸子善弘議員。 ○7番(丸子善弘君) お答えいただきありがとうございました。教育長にお尋ねしたいと思いますけれども,私も,先ほど申しましたように,3人の子どもがおりまして,3人の子どもに男女混合名簿についてちょっとどういう考えをもっているのかなと思って聞いてみました。先ほど壇上で,年のせいで感じるんだというやじもありましたけれども,若い人たちはどう考えているのかなということで聞いたら,私の子どもですよ,3人男の子,女の子いるんですけども,男女混合名簿については大変驚いておりました。驚いておりまして,自分たちには経験がなかったんでしょうけれども,驚いておりまして,最後にですね,うざいだろうなと言うんですよね。面倒くさいというんでしょうか,そんな意味なんでしょうね。そういうことを言っておりますし,男女混合名簿がですね,男女平等のシンボル的な論議になること自体がおかしいんじゃないかというような,若い人たちもそういうふうな話をしていますので,ぜひですね,全国的な流れが男女混合名簿の方にいっているような感じもありますけれども,時代の流れに逆らうような質問ですので,うつむきながらしゃべりますけれども,せめてですね,そういうふうなものであれば入学式,卒業式とかですね,儀式のときには男女別々の名簿を使うとかですね,何かこう日本人の,日本人のと言いますか,私自身がそうだからかもしれませんが,美しい日本の文化を伝統的に続けていかれるような形での指導をお願いしたいと思うんですけれども,その辺のところ,教育長は,学校の校長に指導というものができるんですかどうか,お尋ねいたします。 ○副議長(小野寺建君) 大場教育長。 ○教育長(大場登君) 卒業式,入学式と,学校ではですね,非常に大切にする式典がございます。それをですね,生徒の手で本当に印象に残るような形で仕上げようというような動きが各学校にあるわけでございます。そんなことで,より整然と,より美しく,より印象に残る卒業式,入学式の在り方等を考える中で,そのあたりも含めて考えることはどうなのかというような議論をしてくださいというような指示はもちろんできるわけでございます。小学校長会,中学校長会,山形商業高等学校の校長あたりとですね,密接にそういったことを議論をしながらですね,考えさせるということはできるというふうに思っております。そんなことでですね,学校のですね,その部分については自主的なものにお任せするというのが筋かなというふうに,私は現時点で考えております。 ○副議長(小野寺建君) 7番 丸子善弘議員。 ○7番(丸子善弘君) 教育長に対しましては,さっき答弁なさったように,ぜひそういうふうな指導をしていただきたいと思います。  続いてですね,農業問題についてちょっとまたお尋ねしたいんですけれども,今年はですね,長雨とか台風の影響で,かなり全国的に被害が大きかったわけですけれども,幸い山形の方はですね,酒田庄内の方が塩害による稲作の被害とか,あるいは梨の被害ですかね,果実の被害があったわけですけれども,山形市周辺ではほとんどなかったんじゃないかと思われます。台風23号のあとですね,野菜が急騰いたしました。特に中央市場でもキュウリが,52,3本入っている5㎏のキュウリが9,990円1箱せり値をつけたという話もお聞きしまして,作っている方はちょっとしたボーナスかなという感じもあるんでしょうけれども,そういうふうな意味ではですね,山形あたりは災害が少ないものですから,やっぱり基幹産業である農業ということを市長もおっしゃっていますので,ぜひですね,生産力のアップと地産地消のためにさっき私がいろいろしゃべったようなことを,ぜひ実行できるところから実行していただければなというふうに思っております。  またですね,今年,我々の会派でベトナムの方へ研修に行ってきました。ベトナム戦争が終わって30年ということもあったわけなんですけれども,どのくらいベトナムが復興しているのかなと大変興味もありましたし,それと同時に,戦争中に使われた枯葉剤ですね,枯葉剤が投下されたジャングル密林の方は今現在どのような形になっているのかということをちょっと見てみたいなというふうに思っておりました。現地に行きまして,林の中を走っているんですけれども,はじめ分からなかったんですけれども,どこまでバスで行ってもですね,両側が並木道じゃないけれども林が奥にずっとあるんですよね。何だろうなと思っていましたけれども,それはゴムの畑と言いましょうか。すばらしい広い面積,いつまでたっても終わることがないような形でのゴムの畑があった。現地の人の観光案内の話では,その辺は枯葉剤がだいぶ投下されたので,野菜が作れない。まだ地下の方にですね,土の方へその薬が残っていて,作った野菜を食べることはできないんだということで,食べる必要のないゴムの木をこれだけ植えているんだというような話がありました。なるほど,これはひどいもんだなと思っておりました。  ところがですね,日本に帰ってきてある雑誌を読みましたらば,実は日本でも枯葉剤と同じような薬品が昭和20年代から50年代近くまでかけて,ベトナム戦争で使われた枯葉剤の2倍から3倍を日本の国土で使用しているというような内容の記事がありました。時間がですね,集中的にこう枯葉剤と違って,時間をかけて農薬を作ったから,少しずつ流れていったり,染み込んだりで,そんな影響がないんだろうなというふうに思いますけれども,ぜひですね,そういうふうなことを考えますと,そういうふうなことで20年,30年,我々の子どもや孫の時代でどういう変化が起きるのか,これは全然,これから先のことで分かりませんけれども,やっぱり山形の農産物,山形のブランドは安心と安全だというふうなことをですね,強く訴えていきながら,うまいものをつくっていかなければならないんじゃないかなと思っておりますけれども,そういう意味を込めましてですね,ぜひ基幹産業である農業に対する,これからの意気込みなんかをですね,市長や農林部長の方からぜひ一言でも伺ってみたいというふうに思いますし,中央市場の話はですね,卸,中卸,売参人の組合が合致すれば,ぜひですね,場内においても一部を区切って,中央卸売市場の中の一部の施設を使って,そこだけ時間を区切って,小売行為を認めるとかですね,そういうふうな方法もできるんじゃないかなと思っておりますけれども,できない場合は北側の場外の方へ,そういうふうな要求があった時にはぜひ積極的に対応していただきたいと思いますので,その辺ぜひもう一度ご確認をしていただきたいと思います。そういうことで,まず,お答えをいただきたいと思います。 ○副議長(小野寺建君) 市川市長。 ○市長(市川昭男君) 枯葉剤のベトナムの話,今初めてお聞きしまして内心ざわっとしておりました。枯葉剤につきましては,私もお聞きしておりますが,やはり今,日本でも20年から50年代にかけてそういったものが使われたという話も今初めてお聞きしました。現に去年,30年前,40年前のキュウリの農薬が土壌にまだ出ているということで,すったもんだしたわけでございます。そういった,非常に我々が気づかないようなものが,ぜひ気づき次第,私,山形県は本当にそういった点で非常に勇気ある発表をしているなと,私は思っております。これを国の方でなんで取り上げないんだというふうに私は思って,機会あるたびに言っているんですが,ぜひ国の方でそういった基準をですね,私は明確なものを設けるべきだろうというふうに機会をとらえて言っております。今後とも,農業の安全については,私どもも最善の最大の関心を払っていきたいなというふうに思っております。  それから,市場の小売店舗の件は,私もできるものは,ここに来る前に農林部長とも打ち合わせしていろいろ聞きましたが,特区でもやるべかということで,先ほどの答弁をさせていただきましたので,やれるものはやっていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○副議長(小野寺建君) 農林部長。 ○農林部長(鏡啓君) 今年はですね,6月の季節はずれの台風に始まりまして,夏の高温障害,そして9月に入って大型台風が目白押しに上陸したと。極めつけは先般の新潟中越地震で大きな災害と。まさに天変地異の年ではなかったかと思っております。これは自然の脅威と言いますか,恐ろしさというものをまざまざと見せつけられたと,こんなふうに思っております。ただ幸いにして,山形においては被害が最小限に済んでおります。これはですね,先ほど丸子議員の方からもお話がありましたように,自然に対する畏敬の念と言いますか,感謝の気持ちを持っているから,自然が配慮してくれたのではないかと,こんなふうに私思っております。  我々は農耕民族であり,瑞穂の国と言われておりまして,やはり春の田の神様から秋の山の神様に至るまで,季節季節にですね,節目節目に自然に対する感謝の行事をやっていると。こうした文化というものをおろそかにすることによって,そういう現象が起きるんじゃないかと,こんなふうに私一つ思っております。  その今,私らの山形の農業におきましては,地域産業を支える基幹産業として非常に役割を果たしております。今後ますますその役割が重要視されるんじゃないかと,こんなふうに思っております。そのためには受け皿といいますか,環境整備に,また仕組みづくりにしっかりと対応していきたいと,こんなふうに思っているところでございます。以上でございます。 ○副議長(小野寺建君) 7番 丸子善弘議員。 ○7番(丸子善弘君) 最後に取り上げました市役所内部の改革と言いますか,指定管理者制度以外のですね,属さないような内部の改革をですね,市長自らですね,市長自らが市役所全部を民間委託をするぞと,そんなぐらいの意気込みを持って,ぜひ改革を進めていただきたいというふうに思っております。以上をもちまして質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(小野寺建君) 以上をもって,丸子善弘議員の質問を終わります。  以上で,本日の日程は全部終了いたしました。  ―――――――――――――――――――― ◎休会 ○副議長(小野寺建君) この際,お諮りをいたします。  委員会審査のため,明日から12月19日まで11日間,休会したいと思います。  これにご異議ございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(小野寺建君) ご異議なしと認めます。  したがって,会議は明日から12月19日までの11日間,休会することに決定をいたしました。  ―――――――――――――――――――― ◎散会 ○副議長(小野寺建君) 本日は,これをもって散会いたします。     午後2時57分 散 会...