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  1. 山形市議会 2004-03-08
    平成16年厚生委員会( 3月 8日)


    取得元: 山形市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-17
    平成16年厚生委員会( 3月 8日) 厚生委員会   日   時   3月8日(月) 10時00分〜16時30分 場   所   第3委員会室 出席委員    高橋伸行斉藤栄治折原政信阿部典子後藤誠一,         渡辺ゆり子峯田豊太郎宝沢啓輝小野寺建 欠席委員    なし 当局出席者   市民生活部長環境部長健康福祉部長済生館事務局長,         関係課長 委員長席    高橋伸行 協議事項    1.議第7号  平成16年度山形一般会計予算         2.議第9号  平成16年度山形市立病院済生館事業会計予算         3.議第12号  平成16年度山形介護保険医療事業会計予算      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎議第7号  平成16年度山形一般会計予算  〇一般会計歳出   第4款衛生費    第1項保健衛生費     第1目(保健衛生総務費)〜第6目(診療所費
      健康課長から説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   公衆浴場確保対策事業費内容はどのようなものか。 ○健康課長   公衆浴場は,市内に4件,組合加盟が3件である。運営補助金を1件あたり50万円補助している。 ○委員   これからも補助していくのか。 ○健康課長   3件とも厳しい経営状況である。補修で対応している。後継者もいない。 ○委員   補助金まで出して継続してもらいたいという地域要望はあるのか。 ○健康課長   調査したことがないのでわからないが,経営者を通じて意向を調査して検討したい。 ○委員   地域要望が強いのならともかく,浴場を継続していくために補助金を出していくのはおかしい。 ○健康福祉部長   利用実態市民の希望を把握していないことについては申し訳ない。転換期なので,利用実態を調査して検討したい。 ○委員   蔵王診療所利用状況はどのようになっているのか。 ○健康課長   受診者数は,平成9年度(12月〜3月)3,220人,10年度4,425人,11年度4,530人,12年度3,703人,13年度3,106人,14年度3,067人,15年度(4月〜2月)は,2,142人で,最終的には2,500人〜2,600人の予想である。平成9年度から11年度までは順調に増えていたが,その後急激に減少している。スキー客の減少が大きな原因である。 ○委員   蔵王クリニックについて,厳しい利用状況もと地域医療観光との関わりの中で,今後どのような形でやっていくのか。 ○健康課長   年々利用者が減っており,医師確保も難しくなっている。今は夏の間は週3回,冬は土・日を含め毎日診療しており,土・日については医師2人の体制で行っている。今年度において各団体等と協議した結果,16年度は,夏の間は週1回とし,冬は同じ体制でやっていきたいと考えている。17年度については,夏場の診療廃止し,冬は同じ体制でやっていきたい。18年度以降については,観光地における医療体制をどうするかという考え方で,地元などと協議し体制を作っていきたい。 ○委員   観光の時期だけ医療体制を充実させていくのか。 ○健康課長   夏季の利用は,15年度は1日平均9人である。バスの便があり,僻地とは考えていない。観光サイドからの医療を考えていく。 ○委員   地域医療とのかかわりで検討してもらいたい。観光面でも,蔵王通年観光で売り込んでいるので,四季を通じた医療体制確保関係部課で協議してもらいたい。 ○健康福祉部長   利用者は,夏,冬共に減っている。累積黒字も来年度にはなくなってしまう。1日の利用者も10人未満となっており,問題が山積している。地元要望もあるので,観光振興観点から医療を考えて方向性を出していきたい。 ○委員   通年観光観点から,観光客蔵王に来ても安心するように検討してもらいたい。 ○委員   蔵王診療所診療科目は何か。 ○健康課長   内科,外科リハビリテーション科整形外科である。 ○委員   診療科目以外の疾病になる患者も出る。他の医療機関利用している患者実態はどうなのか。 ○健康課長   具体的に調査したことがない。 ○委員   通年観光都市型観光をメインにするならば,医療施設も必要である。ただ止めるというのではまずい。計画はあるのか。 ○健康課長   手に負える患者と負えない患者がいる。骨折でも手に負えない場合が多い。下の病院に搬送する患者が多いという面もある。なるべく早く計画を作っていきたい。 ○委員   普通の病院と違う。他の医療機関との連携が必要である。 ○委員   療養型の施設をPFIでつくるべきである。蔵王医療確保の面と,湯治場であるので療養型の施設民間と協力して,蔵王観光の目玉となるような施設をつくってもらいたい。  大要以上の後,一般会計歳出第4款第1項(第1目〜第6目)については,全員異議なく可決すべきものと決した。   第5款労働費    第1項労働福祉費     第3目(ファミリーサポートセンター費)      児童福祉課長説明を了承し,全員異議なく可決すべきものと決した。  〇第2条 債務負担行為民間立保育所施設整備事業補助金)   児童福祉課長から,説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   北海道の岩見沢市に視察に行ったが,高齢者施設と中庭を挟んで保育所がある。休み時間になると交流している。高齢者施設子育て施設かかわりがある施設が良いと思うが,そのような考え方はあるのか。 ○健康福祉部長   保育所整備については,待機児童地域のバランスを考慮している。南部に南山形すくすく保育園ができるので,16年度は北部で待機者が多いので整備する。高齢者とのふれあいは大事なことであり,単に施設面ではなく,いろんな形で交流していくようにしたい。  大要以上の後,第2条については,全員異議なく可決すべきものと決した。 ◎議第12号  平成16年度山形介護保険事業会計予算  介護保険課長から説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   平成15年度〜17年度の3カ年で介護保険計画を立てているが,今年度基金を取り崩す。毎年保険給付費が伸びている中で,17年度までの見通しは大丈夫なのか。 ○介護保険課長   15年度は積み立てている。16年度,17年度は基金を取り崩す。計画的にやっていける。 ○委員   在宅での利用者が増えているが,介護保険事業計画への影響はないのか。 ○介護保険課長   計画以外の施設整備は立ち上がっていない。施設整備が少し遅れているが,計画整合性は高いと思っている。 ○委員   本市では介護保険事業計画にあった形で施設整備などが進んでいるが,建設業者など福祉関係以外の業者が,グループホーム建設に参入してきた場合に,しっかりした福祉の理念などがないと,利用者影響が出てくると考えられる。行政でしっかりと指導していく必要があると思うがどうか。 ○介護保険課長   全国的にグループホーム建設について,建設業者などが参入してきている状況にある。こういったものに対しての指導は,最近になり,県だけでなく保険者も一緒になってするよう国から言われているところであり,事業者の善意などを引き上げるような形で,サービスの質が確保されるよう話をしていきたい。 ○委員   施設入所待機者実態はどうなっているのか。 ○介護保険課長   入所申込みが,15年12月が956名,16年1月が943名であり,待機者はほぼ横ばいである。本当に困っている人が優先的に入れるようにしていきたい。 ○委員   市は施策的にグループホームを多くつくっているが,その状況はどうなっているのか。 ○介護保険課長   グループホームについては,本年度18名,来年度36名の施設整備する。計画では10ユニット,90名である。 ○委員   特老待機者が多いが,施設整備考え方はどうか。 ○介護保険課長   高齢化率も2015年には26%となり,特老建設はまだまだ続く。 ○健康福祉部長   施設整備については,18年度からの新たな介護保険計画の策定に向けて,来年度ニーズの調査をして,方向性をつくっていきたい。大規模施設ばかりでなく,小規模,多機能の施設もつくっていきたい。  大要以上の後,議第12号については全員異議なく可決すべきものと決した。                休 憩  11時42分                再 開  13時00分 ◎議第9号  平成16年度山形市立病院済生館事業会計予算  (済)管理課長から説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   夜間人工透析廃止になったが,その結果どうなるのか。 ○(済)管理課長   夜間人工透析廃止については,12月議会での厚生委員会の議論を受けて,夜間透析患者に報告した。そのうち20名が昼間の第2部に移行し,残りの10名については,矢吹病院県立中央病院篠田病院等に転院してもらっている。 ○委員   今後,人工透析患者が増えてきたときどうするのか。 ○事務局長   人工透析医療については当初は済生館先駆的役割を果たしてきたが,現在は地域全体で連携して人工透析を考えていく必要がある。医師確保については県とも連携していきたい。 ○委員   外来患者が減った要因は何か。今後の見通しはどうなっているのか。 ○(済)管理課長   15年度予算を編成したときは,前年度の実績を考慮した。15年度に被用者保険で,3割負担が導入されたことなどにより,1日あたり外来患者数が1,190人位となった。外来患者は増える要素はないので,今年度は1,180人位を見込んでおり,約6%の外来収益の減収を見込んでいる。 ○委員   東北全体で良い医師確保するのが難しい状況である。医師確保状況はどのようになっているのか。 ○(済)管理課長   東北各県に医学部が設置されているが,学生が全国から来る。山形大学医学部は,本県出身が2,3割であり,県外から来た人は,自分の地元に帰り,そこの医局に入っていくことが多い。戦後,医学部が数多くできたが,北海道東北医師が不足している。済生館では東北大学,山形大学と良好な関係を保ちながら,医師確保している。 ○委員   看護師確保状況はどのようになっているのか。 ○(済)管理課長   夜間体制最低3人体制にしたいので,最低35人必要である。平成15年度15人,平成16年度で20人を採用した。患者2人に看護師1人の体制が出来上がった。 ○委員   救急外来については廊下で長時間待たなければならない状態だが,待合室の整備について具体的な考えはあるのか ○(済)管理課長   建物の建築当時は,これほど救急外来が増えるとは思っていなかった。物品の倉庫を一部利用しながら整備していくように計画しているが,消防法や薬品などの管理の問題があり,どの程度の広さを確保できるか検討しながら整備していきたい。 ○委員   高等看護学院の今年度卒業生進路状況,各学年の男女比学生1人当たり予算はどのようになっているのか。 ○(済)管理課長   今年度卒業生29名の進路先は,済生館11名,市内病院6名,県内病院6名,県外病院1名である。男子学生は2,3人である。1人当たりの費用は260万円くらいであり,高等学院予算一般会計から繰り入れているが,交付税措置されており,今年度は1人あたり70数万円である。高等看護学院予算約8,000万円のうち,6,500万円くらいが交付税措置されている。 ○委員   済生館医師自治医大卒業生はいないのか。 ○(済)管理課長   山形からも自治医大に行っているが,県立中央病院地域医療支援センターがあり,そこが受け皿となって町立病院等に派遣されている。 ○委員   前は弘前大学福島医大出身者もいたと思うがどうか。 ○(済)管理課長   弘前大学卒業生は4人,福島医大卒業生は3人であるが,医局山大東北大である。 ○委員   山大東北大のルートでないと,なかなか済生館に勤務できないのか。大学が増えているのにどうして医師不足なのか。他大出身者は入りづらいのか。 ○(済)管理課長   医局講座制の中で,大学としての医師の派遣になりつつある。公募はなかなか難しい。医療の根幹は良い医師確保であり,公募の場合,その医師診療成績がどうなのかわからないなどの問題がある。済生館では診療するのが難しい患者に対する支援などがあり,大学を信頼して医師を派遣してもらっている。 ○委員   委託料の契約はどのように行っているのか。 ○(済)管理課長   医療機器保守委託については,専門業者でないと難しい。廃棄物関係見積もり合わせをして行っている。清掃業務等は今後見直していきたい。 ○委員   女性医師はどのくらいいるのか。 ○(済)管理課長   眼科,小児科に女性医師がいる。研修医では女性医師の割合が多くなっている。 ○委員   健康増進法で,4月から館内禁煙となるが,県立中央病院東北中央病院敷地内禁煙である。どのように取り組むのか。 ○(済)管理課長   4月から全館禁煙となる。敷地内禁煙についてもいずれは実施することとなる。 ○委員   民間病院ケースワーカーを配置して親切にしているところもある。福祉などとの連携の中でケースワーカーが必要と考えるが,済生館でもきちんと位置付け,職員を配置してはどうか ○(済)管理課長   資格を持った嘱託職員が担当していたが退職してしまい,現在探している状況である。福祉部門医療機関連携が必要と言われる中で,来年4月から,介護支援センターケアマネージャー済生館看護師の,合同での研修を予定している。その中で,お互いの分野における課題を出し合い,勉強をし,理解を深め,患者により良い医療介護になるように努めていきたい。 ○委員   地域医療との連携一般病院からの紹介について,地域医療連携室を設置したことによってどのように変わったか。 ○(済)管理課長   地域医療連携室をつくってからは,診療所からの紹介の場合は,予約日を設定し,まっすぐに地域医療連携室にきてもらい,診療している。2週間以内に診療所に連絡している。2カ月後に経過を報告している。病状が安定した場合も,もと医師に報告している。 ○委員   一般市民にも浸透させてもらいたい。 ○委員   来年度の来館者への駐車場助成金予算はいくらか。 ○(済)管理課長   駐車場利用助成は約1億3,000万円である。 ○委員   市民から使いづらいとの声もある。政策的な意味もあって今の場所に駐車場を設置したのであるから,もう少し助成を増やすべきではないか。 ○(済)管理課長   現在方法は変えられない。済生館が街中にあるということで,しばらく我慢してもらいたいということで理解してもらいたい。 ○委員   予算については理解したいが,消費税の転嫁については,医療費が上がっている中では納得できず反対する。  大要以上の後,議第9号については採決した結果,賛成多数で可決すべきものと決した。...