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  1. 山形市議会 2003-06-10
    平成15年厚生委員会( 6月10日)


    取得元: 山形市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-17
    平成15年厚生委員会( 6月10日) 厚生委員会   日   時   6月10日(火) 10時00分〜12時16分 場   所   第5委員会室 出席委員    高橋伸行斉藤栄治折原政信阿部典子後藤誠一,         渡辺ゆり子峯田豊太郎宝沢啓輝小野寺建 欠席委員    なし 当局出席者   市民生活部長環境部長健康福祉部長済生館事務局長,         関係課長 委員長席    高橋伸行 協議事項    1.報第7号  専決処分承認について(山形国民健康保険税                 条例の一部改正について)         2.請願         (1)請願第1号  山形市立病院済生館における人工透析治療                   「月・水・金曜日の夜間透析コース」の廃                   止の中止について         3.報告事項         (1)平成14年度の情報公開制度及び個人情報保護制度運用状            況について
            (2)国民健康保険税に係る低所得者対策について         (3)社会福祉法人山形社会福祉事業団平成14年度決算状況            等について         (4)財団法人山形健康福祉医療事業団平成14年度決算及び            平成15年度事業計画等について         (5)介護保険料の低所得者に対する負担軽減について         (6)その他         4.委員派遣行政視察)について      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.報第7号  専決処分承認について(山形国民健康保険税条例の一部改正について)  国民健康保険課長説明を了承し,全員異議なく承認すべきものと決した。 2.請   願 (1)請願第1号  山形市立病院済生館における人工透析治療「月・水・金曜日の夜間透析コース」の廃止中止について ○委員   請願の趣旨は理解できるが,医師派遣がストップされるなど人員の問題であるのでやむを得ない。済生館事業会計の中で予算を増やしてまで人員を配置できるのかという問題も絡んでくるので,ただ単純に中止といえるのか。患者気持ちもわかるが,市で経営している済生館事業の中で,採択はできるのかと私は思う。 ○委員   この請願の文書では,市長予算対応をすると言っている。一方,館長,副館長は再検討しないと言っている。済生館人員の配置についてどれだけ努力しているかわからない。市立病院という中で,人的な理由だけで廃止していいのか。 ○済生館事務局長   儲かる,儲からないという観点から,止めるという考えはない。医師確保についても可能な限り努力するという基本的な姿勢で臨んでいる。  4月下旬,市長に対し患者団体から申し入れがあり,その時市長からは,「患者の皆さんの気持ちは理解できる,努力する」という基本姿勢は申し上げた。市長が退席した後の懇談で,現実には人工透析に係る医師確保については,今だけでなくて将来とも必要であるという観点で,山大東北大にも要請してきたが,やはり状況としては来年度以降もなかなか持ち駒がなくて,医師派遣してもらえる見通しが立たないという状況であると説明した。 ○委員   転院先として矢吹病院が見込まれるが,矢吹病院状況はどうなのか。 ○済生館事務局長   矢吹病院で,透析治療の1回でできる患者数は,48名であり,内々に話をしたところによると,夜間透析については10数名の受け入れが可能ということである。 ○委員   関係者から聞いた話によると,矢吹病院では現在も体制的には厳しいものがあり,済生館から患者がくるとすれば,実際大変であると聞いている。天童市立病院などにも夜間透析の開設の動きもある中で,県都山形市の市立病院として夜間透析廃止するのはいかがなものか。 ○委員   医療特殊性から,済生館長から直接話を聞くべきではないか。  済生館長の入室が許可された。 ○委員   透析治療に係る医師確保について,状況はどうなのか。 ○済生館長   卒業生のうち,大学に残る人数が,東北大50%,山大30%と極めて少ないため,東北大山大とも医師不足の状態である。昔は人工透析治療医師なら専門性を問わずにできたが,今は専門医制度の時代であり,専門医でないと医療の質が低下する。透析治療医師はそれぞれ腎臓病学会人工透析学会の会員であり,その道に長けた専門家である。医師派遣大学に依頼しても,大学の医局にも医師がいないので,医師確保が難しい。 ○委員   現在,済生館透析治療の体制はどのようになっているのか。 ○済生館長   専門医師は常勤3名であり,研修医は,2年目の医師は全面的にお願いしている。1年目の医師腎臓病棟に配置されている医師のみ手伝っている。その他,水・金の夜と土曜日の午後から,山大泌尿器科医師2,3名に来てもらっている。透析に関わるトラブルが発生すると専門医でないと対処できないため,専門医が待機している。 ○委員   済生館だけでなく他の病院でも,人工透析をめぐる医療が厳しいことは認識しているが,山大では,医師派遣しないことによって済生館夜間透析ができなくなるという認識をきちんとしているのか。それに対し,済生館では山大にどのような説明をしているのか。協力要請はしているのか。  1月の経営会議で方向が決定されたとあるが,患者に対しての説明などはきちんと行ったのか。 ○済生館長   人工透析についてはいろいろな面で難しい。夜間透析については1,2年くらい議論してきたが,その前提条件山大から応援医師が続くということで議論してきた。しかし,10月から山大泌尿器科教授が代わり,本来の泌尿器科医療である外科的医療に力を入れる方針となった。その時点で,山大では,医師派遣を止めると済生館夜間透析が困難になるという認識はないと思う。  1月に経営会議夜間透析廃止を決定したというのは行き過ぎであった。患者に諮る前に決定という言葉を出したのは悪かったと思い,3月に関係団体に対し謝罪した。 ○委員   山大では,医師派遣中止すると済生館夜間透析廃止せざるを得なくなるという認識はもっていないのか。 ○済生館長   今は持っていると思う。1月に行った時に,3月で医師派遣中止すると言われた。しかしそれではあんまりなので,6月くらいまで医師派遣を延長してもらった。山大独立行政法人化などの難しい問題もあり,医師派遣等についてはごり押しできないと思っている。 ○委員   山大から派遣される医師は,単なる医師か,それとも透析専門医か。 ○済生館長   大学教授医師派遣依頼をしているので,大学から派遣される医師はその主宰する教授が認めた医師である。 ○委員   必ずしも専門医ではないのか。 ○済生館長   山大から派遣される医師は,主として大学院の学生である。その医師透析治療を行う場合でも,常に専門医が残ってきちんと透析治療を行っている。 ○委員   夜間コース患者は日中働いている人であり,病状の重い人はいないので専門医が常時いなくてもできるのではないか。 ○済生館長   人工透析を受けている人は合併症を抱えている人が多い。合併症と言っても,命に関わる合併症透析そのものを長くやっているために起こる合併症があるが,命に関わる合併症を抱えている人は夜間透析には不向きである。済生館人工透析患者は,むずかしい患者が多く,特に人工透析導入期は難しく,そのような患者人工透析を行っている。そして安定期に入った患者を他の病院に転院させている。他の病院腹膜炎等の命に係わる合併症を併発した患者済生館で引き受けている。 ○委員   夜間コース継続は,医師確保の問題から不可能であると理解してよいのか。市長は「必要な予算については山形市が対応する。(金は出す)」と言ったそうだが,予算医師確保は別の次元であると理解してよいのか。 ○済生館長   予算措置したから医師確保できるわけではない。 ○委員   済生館夜間コースを始めた経緯はどうなのか。 ○済生館長   済生館では昭和45年から人工透析を行っている。夜間透析昭和54年からである。なぜ夜間コースを設置したのか,その辺の事情は詳しくは知らない。 ○委員   済生館で必要だから夜間コースを始めたのか,患者から頼まれて始めたのか。患者にとっては済生館を信頼して夜間コースをお願いしているので,済生館夜間コースを設置しておいて,今回廃止するとなるとなかなか理解されない。今回結論を出せないので,もっと研究すべきである。 ○委員   夜間コースの33人の意向はどうなのか。 ○済生館事務局長   2月初旬に,状況を把握する意味で意向調査を行った。その結果は,他に移ってでも夜間透析をしたいが9名,済生館の午後のコースへの移行が15名,回答保留が7名であった。 ○委員   問題は,患者が他の病院に転院することを不安に思っていることである。説明責任を果たしていない面もあり,不信感を持っている。他の病院とのネットワーク患者に見えるようにしてもらいたい。患者と話し合いの機会を持つべきであり,この請願は,今回は継続審査とすべきである。 ○委員   医師確保が問題であると言うことは認識しているが,患者からすると,転院したことにより医療の質が保障されないのではないか,今後,日中のコースでも透析治療の枠が狭められるのではないかという懸念がある。これまでも努力してきてもらっているので,暫定的な措置でも最大限今年度中努力してもらいたい。この請願は採択すべきである。 ○済生館長   内部の努力はしていく。 ○委員   今後,人工透析患者は増えていくので,ぜひ医師確保してもらいたい。この請願継続審査とすべきである。 ○委員   今回は継続審査としてもらいたい。 ○委員   医師の公募や他の学校から医師を採用するなどの方法を検討してもらいたい。   大要以上の後,全員異議なく継続審査とすべきものと決した。 3.報告事項 (1)平成14年度の情報公開制度及び個人情報保護制度運用状況について   市民相談課長から,別紙資料に基づき説明を受けた。 (2)国民健康保険税に係る低所得者対策について   国民健康保険課長から説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   国保税大幅引き上げということで,市民が心配している。減額制度市民に十分周知し,申請漏れがないようにしてもらいたい。申請の手続きは,郵送でもできるのか。 ○国民健康保険課長   減額の案内を送付する場合は,返信用の封筒も同封する。 ○委員   減額制度を積極的に活用してもらいたい。 ○委員   6月24日が申請の期限となっているが,申請をしなかった場合どのようになるのか。 ○国民健康保険課長   減額されていない納税通知書が送付されることになるが,申請後に変更の納税通知書が送付されることとなる。 (3)社会福祉法人山形社会福祉事業団平成14年度決算状況等について   生活福祉課長から,別紙資料に基づき説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   事業決算報告書で「あたご荘市直営から事業団へ委託となり〜これによって入居者には大きな不安と負担を与えることとなった」とあるが,それは何か。 ○高齢福祉課長   あたご荘直営のときは,介護員が年輩であったが,平成14年度から事業団に委託して介護員が若くなった。そのことによって不安を与えたが,人的には充実しているので以前と同様に介護している。 ○委員   不安は解消されたのか。 ○高齢福祉課長   現在のところ苦情はきていない。 ○委員   4月から支援費制度が導入されて,社会福祉事業団関係はどのように変わるのか。 ○生活福祉課長   恵光園については,18歳以上なので支援費で対応している。こまくさ学園は,措置で対応している。 (4)財団法人山形健康福祉医療事業団平成14年度決算及び平成15年度事業計画等について   高齢福祉課長から,別紙資料に基づき説明を受けた。 (5)介護保険料の低所得者に対する負担軽減について   介護保険課長から,別紙資料に基づき説明を受けた。 (6)そ の 他   市民生活部長から,住民基本台帳ネットワークの第2次稼動について報告を受けた。 4.委員派遣行政視察)について   委員派遣については,次のように決定した。 ┌────┬─────────────────┬─────────────────┐ │    │     第 1 班       │     第 2 班       │ ├────┼─────────────────┼─────────────────┤ │日  程│7月7日(月)〜7月9日(水)  │7月22日(火)〜7月24日(木)│ ├────┼─────────────────┼─────────────────┤ │    │斉藤委員長           │斉藤委員長           │ │メンバー│折原委員阿部(典)委員,    │折原委員阿部(典)委員,    │ │    │渡辺(ゆ)委員小野寺委員    │渡辺(ゆ)委員小野寺委員    │ ├────┼─────────────────┼─────────────────┤ │    │堺市(大阪府)          │室蘭市(北海道)         │ │派遣地・│・清掃事業について        │・新清掃工場について       │ │調査項目│子育て支援策について      │岩見沢市(北海道)        │ │    │水俣市(熊本県)         │・子育て支援事業について     │ │    │・環境問題について        │・ゴミ減量化推進事業について   │
    └────┴─────────────────┴─────────────────┘...