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平成14年12月定例会(第3号12月 6日)

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  1. 山形市議会 2002-12-06
    平成14年12月定例会(第3号12月 6日)


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    平成14年12月定例会(第3号12月 6日)   平成14年12月6日(金曜日) 〇出席議員(40名)     1 番   今 野 誠 一 君     2 番   阿 部 典 子 君     3 番   石 澤 秀 夫 君     4 番   金 峰 聡 和 君     5 番   菊 池 文 昭 君     6 番   長谷川 幸 司 君     7 番   後 藤 誠 一 君     8 番   須 貝 太 郎 君     9 番   五十嵐 吉 信 君    10 番   斎 藤 武 弘 君    11 番   渡 辺 ゆり子 君    12 番   高 橋 啓 介 君    13 番   豊 川 和 弘 君    14 番   長 瀬 洋 男 君    15 番   斎 藤 淳 一 君    16 番   高 橋   博 君    17 番   加 藤 賢 一 君    18 番   鈴 木 善太郎 君    19 番   渡 辺 弥寿雄 君    20 番   峯 田 豊太郎 君    21 番   高 橋 嘉一郎 君    22 番   加 藤   孝 君    23 番   佐 藤 義 久 君    24 番   尾 形 源 二 君    25 番   高 橋 伸 行 君    26 番   竹 田 和 義 君    27 番   阿 部 喜之助 君    28 番   会 田 邦 夫 君    29 番   佐 竹 盛 夫 君    30 番   渡 辺 秀 夫 君    31 番   酒 井 靖 悦 君    32 番   枝 松 昭 雄 君    33 番   佐 藤   稔 君    34 番   大 沢   久 君
       35 番   浅 野 泰 孳 君    36 番   小野寺   建 君    37 番   中 村 幸 雄 君    38 番   宝 沢 啓 輝 君    39 番   深 瀬 悦 男 君    40 番   武 田 一 夫 君  ―――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者   市長      吉 村 和 夫 君   助役       川 昭 男 君   収入役     佐 藤 忠 明 君   総務部長    池 野 勇 男 君   財政部長    横 倉 明 雄 君   企画調整部長  舟 山 政 紘 君   情報政策推進監 荒 井   満 君   市民生活部長  会 田 佐武郎 君   環境部長    會 田 善 夫 君   健康福祉部長  佐 藤   武 君   商工観光部長  東海林   強 君   農林部長    信 夫 紘 治 君   建設部長    渡 辺   肇 君   都市開発部長  岡 崎 教 雄 君   下水道部長   鈴 木 是 行 君   消防長     丹 野 鬨 夫 君   済生館長    峯 田 武 興 君   済生館事務局長 駒 谷 修 二 君   水道事業管理者 伊 藤 光一郎 君   水道部長    深 瀬 淳 一 君   教育委員長   逸 見   啓 君   教育長     相 田 良 一 君   教育部長    伊豆田 民 弥 君   選挙管理委員長職務代理者           佐 藤 章 夫 君   選管委事務局長 杉 本 政 則 君   代表監査委員職務代理者           佐 藤 登美子 君   監査委事務局長 増 子 紀美廣 君   農業委員会会長 武 田 清一郎 君   農業委事務局長 鈴 木 正 人 君  ――――――――――――――――――――事務局職員出席者   局長      齋 藤 健 司   総務課長    會 田 芳 男     議事課長    鈴 木 康 友   議事課長補佐  須 藤 正 博     議事係長    鈴 木 好 善   主査      高 橋 一 実  ―――――――――――――――――――― 〇議事日程第3号   平成14年12月6日(金)午前10時開議  第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  日程第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― ◎午前10時 開議 ○副議長(深瀬悦男君) これより本日の会議を開きます。  出席議員は,定数に達しております。  本日の議事は,日程第3号をもって進めます。  ――――――――――――――――――――市政一般方針に対する質問 ○副議長(深瀬悦男君) 日程第1 市政一般方針に対する質問を行います。  質問者は通告により,議長において指名いたします。  なお,質問は会議規則第57条の規定により,答弁を含めおおむね1時間とし,再質問は原則として3回までといたします。また,関連質問は許さないことにいたします。  市長をはじめ答弁者は,時間の都合上,簡潔にして要を得るようご協力をお願いいたします。  それでは指名いたします。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎菊池文昭君 質問 ○副議長(深瀬悦男君) 「福祉・教育・環境等について」ほか1項目について,5番 菊池文昭議員。 〔5番 菊池文昭君 登壇〕 ○5番(菊池文昭君) みなさんおはようございます。今定例会は私にとりまして3回目の一般質問となります。その機会をいただきました市民の皆様と緑政会の皆様に,この場をお借りし感謝申し上げます。  また吉村市長におかれましては,このたびの入院を見事克服され,ますます精力的に公務に就かれており、今後ともなお一層健康の面も留意されながら,環境先進都市の実現に向け取り組んでいただきたいと思います。  以下通告にしたがい福祉・環境・教育・IT・人権等に係る課題についての質問をいたしますので,どうぞよろしくお願いいたします。  はじめにブックスタートについてお伺いをいたします。  本市では子育て支援について,数多くの施策をもって取り組んでおります。私はこれまで乳幼児医療費無料化制度に伴う所得制限の徹廃を訴えてまいりました。  今年度は7月よりゼロ歳児に限り,一部負担金があるものの所得制限がなくなり,一歩前進となりましたが、しかし今後機会がありましたら,せめて小学校在学中までのその拡充について訴えてまいりたいと思います。  さて,現在の子育て世代は共働き世帯が多く少子化といわれながらも,保育所の待機児童解消に向け行政の対応が急がれている状況をみてもわかるとおり,核家族化の進行により親と子の触れ合う時間が日常の忙しさからなくなりつつあると思います。  後ほど触れますが,そのため,親が子供に対する虐待や暴力,子育ての放棄など,毎日のようにメディアを通して報道されており,見ている私たちがその怒る感覚がまひしそうになるほどの現実があります。  少子化問題に対する行政の手当ては重要であり,今後,その環境整備に向け,総合的に取り組んでいく姿勢が求められます。子供を産みやすく育てやすい環境づくりが大切であり,多くの課題を抱えながらも「山形のびのび環境プロジェクト」の着実な実現に向けて進めていただきたいと思います。  さて,本を読むことは子供にとって思考力や好奇心・想像力を育む上でとても有効であるといわれております。近年この本を通して親と子のふれあう時間をもてるよう応援する「ブックスタート」事業が地方自治体の間で広がっており,注目されております。「ブックスタート」とは「赤ちゃんと絵本を通して楽しい時間を分かち合うこと」を理念に1992年にイギリスのバーミンガムで始められた子育て支援プロジェクトの一環であります。  当時のイギリスは識字率の低下や想像力の欠如,親子関係の希薄化などの問題を解決するため,生後6カ月頃の新生児に向けて,幼児向け絵本を無料で配布する運動を始めました。  この運動による追跡調査の結果,生後数カ月から本に親しんだ子供と,そうでない子供は,イギリスでの5歳児に行われる基礎能力検査で優れているとの結果が見られ,話を聞く能力と想像力は明らかに優れているとの結果も出ているとのことであります。  また絵本を配布した家庭の方がはるかに本に対する意識が高く,親子で本と親しむ時間も長かったという結果が出ております。  よい本を読むことには豊かな感性や想像力,正義感や思いやる心を育てる力があります。子供たちが地域社会で積極的に良書に親しむことができる環境を整えることは私たち大人の責任でもあります。しかし,幼い子供には自分ひとりで本と出会うことはできません。乳幼児検診の際に配られる絵本をきっかけに,親と子が楽しいひと時を過ごすことができるなら,これはすばらしいことと思います。  ひざの上で抱っこして,そのぬくもりを感じながら,親と子が同じ本を見る時間を過ごすような機会を作るきっかけである「ブックスタート」事業に,本市でも取り組んではどうかと考えます。市長の考えをお伺いいたします。  次の質問に移ります。親が子供を殴るなどの児童虐待が大きな社会問題となっております。厚生労働省のまとめによると,全国180カ所の児童相談所が受けた虐待に関する相談は,1990年度で1,101件が,2001年度では24,792件と過去最高の相談件数を記録しております。子供に対する虐待を早期に発見するため,2000年11月に児童虐待防止法が施行されました。防止法の趣旨が浸透し始め,通告や相談が増え,虐待防止に効果を発揮しつつも虐待死が急増している実態があるのも現実です。  この虐待の種類別と割合では身体的虐待が5割,食事や身の回りの世話をしない保護の怠慢や拒否が3割,言葉で人格を否定する心理的虐待が1割となっております。児童相談所の権限で子供を親元から引き離す一時保護の現状も増加の一途をたどり深刻な事態となっております。  これからの虐待についての相談はそのあとどのように処理されているのか。平成12年度の「虐待相談の処理種類別内訳」によれば面接指導13,000件で76%,施設入所2,000件で15%,里親委託90件で0.5%,2,500人の子供達が新たに乳児院・児童養護施設児童自立支援施設などの児童福祉施設で生活しております。虐待を受けた子供たちの受け皿の児童福祉施設は,その子供自身の抱えている大きな問題もありながら,職員の人員配置の問題や施設としての整備の問題,施設退所後の受け皿の問題,支援ネットワークの構築などについて多くの課題を抱えております。  さて現在,山形市内にも児童虐待を受けた児童,保護者のいない児童の養護施設山形学園があります。昭和24年に設立。昭和26年に山形養護所に改称。昭和39年に山形学園に改称し,これまで体育館や調理室等の改修・修繕がなされてまいりました。  入所者は全国の例に漏れずこの山形学園でも近年増えつづけ,定員40名に対し33名,児童の年齢についても3歳から18歳までの平均的な構成となっております。入所の理由についても虐待によるものが7割,経済的な理由が2割,不登校が1割と虐待によるものが多くを占めている現状であります。  設立以来50年を過ぎ,社会事情の変化,関係法令の改正,入所理由の変化などこれからの山形学園のソフト面,ハード面の両面についてどのような考え方でいくのかを示す時期に入っていると思います。そこで市長にお伺いいたします。  山形学園の今後の果たす役割と機能,そして現状についてどのような認識でおられるのか,率直にお答えいただきたいと思います。  次に,教育の課題について質問に移ります。  落ち着きがなく,よく忘れ物や物をなくす。掃除や後片付けがうまくできない。注意力が散漫と言われる。衝動的である。これらは注意欠陥多動性障害(いわゆるADHD)について一般的に言われている特徴であります。  次に,落ち着きがなくじっとしていることができない。集中力にむらがある。遊びのルールを無視する。言葉の使い方や文字の習得に遅れや,つまずきがある。図形等の理解が弱い。これからは学習障害(いわゆるLD)に見られる一般的な特徴です。  次に,周りの人と適切なかかわりをもつことができない。コミュニケーションの目的で言葉を使うことが少なく,奇妙な話し方をする。興味や関心が狭く特定のものにこだわり,学習にのりにくいが,知的機能と言語機能は高いレベルにある。これらは高機能自閉症の一般的な特徴です。  ADHDやLDについて原因がはっきりと特定はなされていませんが,アレルギー体質・食品添加物・アルコール・タバコや薬剤等による脳の機能障害とされています。  先程の特徴を見ますと,学校の現場からすればいわゆる問題児であり,本人の怠慢か努力不足,親の教育不足と片付けられてしまいます。  本年2月から3月にかけて行われた「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査」の調査結果が発表になりました。  全国4万1,000人の小・中学校の生徒を対象にLD・ADHD・高機能自閉症に見られる特徴を踏まえて調査したものです。調査内容はあくまで担任の先生による回答であり,医師や専門家による診断ではないとしながらも,その数値は高機能自閉症を除き,これら問題の取り組みに先進的な欧米に近いものでありました。  その結果の一部を紹介すると,1.学習面が行動面で著しい困難を示す6.3%,2.話す・聞く・書く・計算する推論するに著しい困難を示す4.5%,対人関係やこだわり等の問題を著しく示す0.8%となっております。つまりクラスに1人から2人はLDやADHDの子供が普通にいるということが伺えます。高機能自閉症を併せて論じることはできませんが,幼児期では落ち着きがなかったり,だらしなく親に叱られる。本人はなぜ叱られたのかが分からず反抗的になっていく。学校に入れば勉強ができなく,親と先生に叱られ集団のルールも守れず仲間はずれになり,他の生徒からもからかわれ,劣等感や孤立感が強くなり,より反抗的になっていく。いわゆる反抗のスパイラルに入ってしまうとも言われております。  今まで文部省の「特殊教育課」は,今回,文部科学省の「特別支援教育課」に改称となり,特別支援をして行くとの考えが表れているものになりました。これまでの身体や精神に障害を持った児童生徒についての支援の充実は勿論ですが,今までに理解されず放置されてきたLD,ADHD,高機能自閉症児について,山形教育委員会としても真剣に取り組みを始める時期にきていると思います。  これらの特徴ある子供については,まず家庭・学校・教師・友達とその親などに理解をしてもらうことが大切であり,学習面や生活面でのきめの細かい指導計画や研究期間での取り組みや成果を,参考にすることが必要と考えますが,この点について教育現場の現状と認識と対応について,どのように考えているのか教育長にお伺いをいたします。  次に,電子自治体の構築についてお伺いいたします。  IT革命といわれて久しくなりますが,山形では平成6年に「山形地域情報化基本計画」,平成9年に「山形行政情報ネットワーク化基本計画」を策定し,山形電子市役所推進計画を位置付けてまいりました。  本年11月には「山形電子市役所推進計画・市民に身近な地域IT環境をめざして」と題し急速な進歩を遂げているIT化に対応した市役所の役割と,その取り組みが発表になりました。これには政府の世界最先端のIT国家をつくるE−JAPAN重点戦略・2002プログラムによるもので,山形としての電子自治体の構築に向け何をしていくのかが示されたものであります。今回の推進計画を見ますと表題のとおり,市民がIT化の進展によりその恩恵を受け,手間・暇がかからず簡単にある程度のところまでは画面に向かいながら分かる,解決できる,申請できるようにする,いわゆる外向きのIT化の整備が最重点のものと受け取りました。行政のIT化にいわゆる,内向きの効率であるとか,管理・スピードと外向きの公平性・透明性・利便性等の線引きは必要ないのかもしれませんが,現在の山形の状況からすれば,公共施設と本庁を結ぶネットワークの構築により,市民の誰もが等しく,いつでも簡単にIT化の利便性を感じることが最優先の課題として取り上げています。  行政内部,行政と住民,行政と企業との間で行われる「紙・対面ベース」の業務をオンライン化し,ネットワークを通じて庁内での情報を共有し,庁外への情報発信を進めていくとうたわれておりますが,そこで電子自治体を構成する部分に,空間的な広がりとデータを表示し,庁内業務・住民サービスまでさまざまな業務で役立つ「地理情報システム」通称GISへの取り組みが,今後重要な位置付けになってくるものと思います。  本年,水道部ではコンピューター・マッピングシステムを作り,給水・配水管台帳図や弁栓台帳図,給水装置工事台帳図等の情報をデータベース化し,住民や工事業者からの問い合わせや検索などについて,スピードを持って対応し好評を得ているとのことです。また,消防本部では緊急情報についての検索と付近の災害弱者等の情報が地図により把握することで,より的確な支援が可能になっております。  ところが現在,建設部,都市開発部,各部署に渡るわけでありますが,それぞれの基本となる図面を持ちながら,各課がそれぞれ色をつけ,また区切って鉛筆で書いて,また消してと作業を永遠を続けている現状があります。せっかく水道部が時間と費用をかけて構築したシステムと,基本の図面が存在しているのであれば,それを基本としながら活用していく,各課の必要な情報は各課で持つとして,共有できる情報は共有していくといういわゆる統合型GISを早い時期に構築すべきであると考えます。  先程の電子市役所推進計画の中に,統合型GIS整備スケジュールについては,計画期間内着手との考えでありますが,具体的な時期についてはいつの着手と考えているのかをお伺いいたします。  最後に,環境問題についてお伺いをいたします。  地球環境問題が深刻化する中,私たちの命の最も根本的な部分である環境には限りがあり,今までの大量生産・大量消費・大量廃棄を継続して行くならば,将来に大きな負担と負の遺産しか残せないとの強い危機感から,限りある環境に配慮したルール作りが求められ,ISO14000シリーズいわゆる環境ISOが登場いたしました。  現在,本市でも市長自らが先頭に立って,環境先進都市の実現に向け,その一環である環境ISO14000の取得に向け取り組んでいるところであります。
     昨年には,山形役所地球温暖化対策実行計画の策定が行われ,直営の事務・事業により温室効果ガス排出量を平成11年に基準をおいて,平成17年度まで6%以上の削減を目標に再生紙の利用,グリーン購入の推進,低公害車の導入の推進,電気・ガス・重油等の使用量の削減・ごみの減量・資源化・リサイクルの推進など担当課の取り組みと数値目標,配慮すべき点などを具体的に記しております。  その目標のもと平成13年度の実績で,温室効果ガスの排質量は,基準年4万8,853t。昨年度は4万7,462tで2,8%の削減となり,17年度までの6%削減目標を大きくクリアできるよう現場で智恵を出し合い,まだ取り組んでいない部署や,まだ手を入れていない領域への積極的な働きかけを他の自治体や企業の実例などを参考に,その実現に向けて取り組みを強化していただきたいと思います。  地球温暖化対策実行計画の中で,私が注目している点に敷地緑化の推進があります。緑は人の心にやすらぎと開放感を与えるにとどまらず,太陽の光による輻射熱の緩衝により温度上昇を抑え,地域のヒートアイランド化の抑制と大気に含まれる二酸化炭素の吸収にも効果があります。先程の温室効果ガスの97%以上がこの二酸化炭素であります。排出する温室効果ガスの発生を抑えると同時に,緑化を積極的に進めることが先程の実行計画を目標に近づける方法と考えます。実行計画の中に「新設する公共施設の敷地面積の20%を緑地として確保する」と目標を明記しております。  確かに,近年完成したいわゆる高齢者福祉施設などの屋上部分には植栽を行っておりますし,今後とも積極的にやっていただきたいと思います。  地球温暖化を防止するのに新設も既存もないわけで,一概に新設にこだわらず既存の公共施設でも壁面にプランターを,屋上に植栽を可能な個所については,積極的に設置することも必要と考えます。そこで現在,地球温暖化対策実行計画に示されている既存の公共施設の敷地に対する緑化部分の状況と,壁面および屋上部分に対する緑化への考えはないのか,市長にお伺いをいたします。  1回目の質問を終わるにあたり,このたびの私の事故につきまして,多くの市民の皆様にご迷惑とご心配をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。その間,数多くの激励を賜り大変にありがとうございました。また,議員各位のご理解もいただきながら,今日こうしてこの場に立っておられます。大変ありがとうございます。以上でございます。 ○副議長(深瀬悦男君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) おはようございます。菊池委員の質問にご答弁申し上げる前に,お祝いを申し上げたいと思います。8月大変な怪我をしまして,大怪我でありました。あそこで私の友人一人まだ半身不随の方がいます。皆さん知っていると思いますけれども,日大のサードしておった杉本,それで結婚しました。半身不随だけども。菊池先生もあれと同じ状態ですから,どうなるのかなあと思ったら,大変なご苦労でして,私もリハビリで一緒なのですよ済生館で,涙こぼしながらリハビリをやっている姿をみまして,大変な精神力だなと,これではもう市会議員なんか一発で当選だなあという気持ちでおります。心から私もお祝いいただきましたので,お返しではないけれども本当におめでとうございました。気をつけて頑張ってやってください。子育ても大切でこざいますけれども,無理をすると大変なことになるといけないので,老婆心ではございますけれども,よろしく健康管理をしながら頑張っていただきたいとこう思います。  たくさんの質問がありますので,簡潔にして要領の得る答えをしたいと思います。  この頃,私テレビで,皇族一家というテレビがあります。楽しいんですよ。前はだいたい皇族の方々が青年でございましたから,あんまり興味もなかったんだけれども,この頃皇族のはすぐテレビをかけて見ます。愛子さんの成育がどうなっているのかなと非常に興味がありますので,それを見ます。この間,驚いたのはあの人はまだ満1歳だからどこまで伸びるかはわかりませんが,ちゃんと覚えているんですね,相手が喜ぶことを。左手でこう手を振るんですよ。そして右手でこうするんですよ。今度見てください。皇后様が行ったときにちょうどあやしたんですよ。そうしたら,こうして止めろ,止めろというんですね,あの人。大したもんだなあと思っておったんですけども,あれが一つのね,口火になって虐待児というのがなくなれば幸いだなとこのように思っております。特に,虐待児というのは行ってみないとわかりませんので,山形でやっております山形学園ですね,私2回行きました。家の家内が1回行きました。私に帰ってきて言うにはぜひあなたも見るべきだと。4歳の子供が自分のオッパイのところに頭をくっつけて離れなかったと,こういうふうな話でありました。私も女房から言われたわけではないけれども,行かないといけないなと思って早速行って見てまいりました。新聞記者も来ましたので,いろいろ話を聞きながら見ましたけれども,全然虐待されたというようなものはないように私は見受けました。そういうことを全然忘れて一生懸命やっていると。そこで新聞記者の方がこれはね,早く家に帰して母の愛というものをわかるようにね,家庭教育をしっかりしたらどうですかと言うから,私は違うと思うと。今,山形学園にいる生徒はあの学園が家になんだと。学園が家なのだから,ここで生活できるように楽しいものをつくるべきではないかということを,帰りまして,健康福祉部の方にも話をしたところでございました。ということは,ペアが決まっているんですよ。ご飯食べるときも全部。不思議なことでね,大きい人,小さい人仲が良いんだな。ペア決まっているんだ。並ぶときもずっとペアで並ぶのですよ。もうすでに家庭が児童の方々,子供方々の家庭というものが山形学園だと,こういうふうに私は実感として持っているわけでございます。  したがって,議員から指摘があった山形学園の整備計画どうなのだと,これは幸いにして3年計画に入っております。したがって,これはぜひとも早いうちに手を掛けて立派なものにしたいとこう思っております。ただ,全部を一緒にするということになりますと,山形市内だけじゃありませんから,県外からも来ておりますのでそういうことを考えながら,良かったなあというふうなものをつくっていきたいとこう考えております。  この件につきましては,あとブックスタートの問題がありますけれども,これも私の方で手をかけてやっていきたいと。積極的にやっていきたいとこう思っておりますのでいろいろご理解をいただきまして,ご指導をお願いしたいと思います。  現在,山形学園には19名の指導員が配置してあります。そして33名が現在入所しております。その中で高等学校生もおります。女子の高等学校生もいます。聞いたら日大だといっておりました。2人おりました。男の学生もおります。それをみな全部家族がいないので家族意識を持っていると。せっかく持ったんだからこれを上昇してやるのが,われわれの責任ではないかと。切り離してはだめだと。切り離したらかえって無理ですからね。あのままにして指導体制に入った方が,実効が上がるんではないかとこのように考えております。なお,ご意見があったら1つ何なりとご指導をしていただきたいとこう思います。  それからGISの件でございますけれども,平成19年までの計画期間内着手ということで現在進めております。ただ,非常に金がかかりますのでその点を財源をにらみながら頑張っていきたいと。似たようなものでハザードマップがあります。水道の問題だからこれも入れながらですね,考えていきたいと思いますのでこれまたご指導のほどお願いいたしたいとこう思います。  それから緑の問題ですけれども,県の方では事業やる場合は3割分を緑地化しなさいと,事業量の3割を緑地化しなさいと。これは山形県のですね。というのは相当普及しておりました。でも私も県会議員の当時は,それを馬鹿みたいにやったわけでありますので,今日都市計画課の小笠原課長に聞きました。それはまだ県に残っておりますかと,残っていないそうです。もう。やっぱりね,建設省があれだけ頑張ってやれと言ったことがなくなった。どうなのですかと言ったら自由でいいのですとそういう話でした。そして山形の場合は1つ緑のネットワークというものを考えて,今後事業をやってもらいたいと。20%としている山形では。だから県の方では30%というのがかつての常識であったと思ったんです。その常識がなくなったということになりますと,われわれだけでやらなければならない。しかし,ネットワークを作ってもらいたいと。だから例えば今度西公園を造りますね。西公園ができた,それでは今度は駅西側を入れた緑のネットワークというものをつくってもらいたいと,いうのが県の課長の願いまでいかないけれども考えでした。だから私たちもそういう緑のネットワークというものを頭に入れてやっていった方がいいのではないかと,このように思います。  特に,公民館建設の場合は必ず,緑をとった方がいいですよ。だからちょうどあなたの地元である鈴川やろうとしてますから,あと東金井がありますね。そこにきちっとした緑のネットワークに入るような形で残すべきだとこう思っておりますので,よろしくお願いいたしたいと思います。  教育長に対してご質問がありますので,第1回目の答弁としまして教育長から変わってもらって,その後また私の方で必要であればやりますので,よろしくお願いいたしたいと思います。 ○副議長(深瀬悦男君) 相田教育長。 ○教育長(相田良一君) ご指摘のですね,学習障害というLDとそれから注意欠陥多動性障害ADHDですね。もう1つ大変話題になっているわけでありますが,高機能自閉症アステルガー症候群という子供への認識と対応ということでありますが,本市の小学校にもこれに該当すると思われる生徒がいることは事実でございます。ただし教師の認識もそうでありますが,これは専門である医師の診断を仰がなければならないということで,正確な人数やリストはまだ備えていないということが今の実態でございます。ただ,このような場合にはですね,何と言いましても子供への先生方の指導力と,それから学校内での指導体制というのが大変重要でありますので,これまでこれらのことにつきましては,先生方への研修会を実施しております。それの充実を図るとともにですね,校内での指導体制,指導の工夫,これをお願いしております。このことにつきましては,まだ公的な人的措置がございません。人的措置についてもぜひ配慮する必要があるというようなことで県の教育委員会,それから私の方で全国的な組織を通しながら,国に対しても要望をしているところでございます。以上です。 ○副議長(深瀬悦男君) 5番 菊池文昭議員。 ○5番(菊池文昭君) 今回表題をだいぶ2行で短くまとめて質問項目を5つということでさせていただきましたが,非常に簡潔にお答えいただきましてありがとうございます。なおですね,ブックスタートについて,お話をしたいと思うんですが,積極的に進めていただけるということを市長からお話がありましたので,ぜひよろしくお願いしたいと思います。  ブックスタートの精神,考え方についてですね,ある程度山形で現在取り入れていると私は認識いたしておると思います。と言うのは,図書館でも絵本の読みきかせ,ボランティアを含めて図書館の職員と合わせて読みきかせだけでなく,わらべ歌を歌ったり手遊びをしたりというふうなことで,いろいろ小さい子供が飽きないような工夫をしながら,やっているということであります。ちなみにですね,資料が揃わなかったんですが,平成11年にですね,じゃあ一年間に図書館での読みきかせに何人参加したのかということになりますと,子供は407人,親が317人,平成13年昨年度は611人,親が517人と,毎年毎年100人ずつ増えているという現状があります。一方,保健センターの方でもこの検診園児に対し,親と子の読みきかせということをやっておりますということで,制度があるんですけども,育児の話とか読み聞かせ,遊びの実技ということで保健センターでやっておりますけれども,これは子供の数になると思いますけれども,昨年度から始まったわけですけれども,平成13年度は456名,その前の12年度については322名ということで,これも100人以上の勢いで伸びているということなんです。ということは,何を申し上げたいかというと,この読み聞かせについては,良いことだということが,徐々に浸透しつつあるのではないかということを申し上げたいと思います。  たしかに検診時にこういうことをやりますから,来てくださいと言っても,お母さん方忙しいですから,なかなか参加できない現状もあると思います。どうやって参加しているのかと言うと,お母さん達の口コミとかですね,上の子が行って面白かったから下の子も行かしてみようかということが,1つの伸びている原因ではないのかなと,私なりに分析しているわけですけども。ぜひ読み聞かせの大事さということもわかっていただきましたので,ぜひ積極的にやっていただきたい。  特に,今の山形で取り組んでいるのはある程度1歳から4歳,年齢の高い子供さんが主体となっておりますので,できれば1歳未満の子供さん向けの声掛けと,その事業の趣旨をわかっていただいていると思いますので,ぜひその実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。  次に,山形学園でございますが,市長ご覧になっているとおり,奥様が行かれたということでありますので,私も現在厚生委員の立場で行く機会がありまして,初めて昨年山形学園にお伺いさせていただきました。正直にいってがくぜんとしました。と申しますのは,ふれあいまつりがあったんですけども,行ったときに体育館しか入らなかったんですが,実際その就寝場所どうなっているのかと見ますと,1つの部屋に,中学生の高学年から高校の2年,3年の生徒というのが,1つの部屋を3人で使っているんですね。別に3人使って広ければ良いだろうということなんですけども,とっても思春期のデリケートな世代にあって,寝るときはプライバシーを守りたいですから,仕切りが必要なんですね。仕切りを何でやっているかというと,タンスでやっているわけです。布団はどうかというと,部屋が狭いですから,タンスと壁の間にそり上がったような形で寝ているという現状がありました。実はその前に山形の霞城セントラルができて,ミレニアムイベントで騒いでいる時に,一方においてそういった学園の状況もありながら,私がじゃあそういった状況というのは何なのだろうと,率直な疑問と怒りに似たものを覚えたのも事実なのですよ。であるならば私たち大人が積極的に声を出していかなければならない。施設に入っている子供というのは声を出す方法というのは知らないですから,どこに言ったらいいのかわからない。現状を受け入れることしかないという状況もあるわけですから,そういったね,市長言われている3カ年計画に載せてもらいましたし,今後しっかりとした設備の整備に向け,いわゆる良い環境,新しい建物が良い環境とは限らないわけですから,子供達にとって自分達の家が良いものである,そのようにぜひ学園の整備については施設関係者またボランティア団体ともまた十分話をしてもらいながら,良い施設づくりに取り組んでいただきたいということをお願いしたいと思います。  次に,教育問題について,教育長,今までの目にみえる形での障害の児童生徒の次にくる課題ということで,私もLD,ADHD,高機能自閉症ということで取り上げさせていただきました。文部省でやったからすぐ教育委員会でできるかということであれば,これはなかなかできないと思うのですけども,現場の先生は困ったもんだと。あるいは認識しているということでございますので,ぜひ対応方をお願いしたいと思います。と同時に,山形県ではLD児の親の会があります。山形には県内になると思うのですけれどもADHDの親の会というのもございます。そういった現実を,自分の子供がどういった状況の中,やっぱり専門家に診てもらって,ああこうだったのかという現実を受け入れたうえで,活動をなさっていると伺っております。ぜひその先生の研修会というのも大事だと思います。ぜひやっていただきたいと思いますと同時に,その親の会とも,いわゆる民間と先生とのネットワークづくり,それを交えた研修会,あるいは山大に専門の先生がいらっしゃると思いますので,ぜひそういった専門家三者を交えた形での山形としての取り組みをお願いしたいと思います。その点教育長にお願いしたいと思いますし,ぜひお伺いしたいと思います。  次に,電子自治体についてということで,GISですね,前からあったわけですけれども,阪神・淡路大震災の時ですね,その統合型というのが注目されてきました。なぜかという,いわゆる今ゼンリンの住宅地図などいろいろあるわけですけども,ただ消防であれば,どこどこで火事がありましたと情報を受ければ一発でその場を検索できます。では,その周りにも災害弱者はこことここですという表示なりますが,そこに行くまでの道筋ですね。例えば下水道の工事中でございましたと,ただいま舗装の整備中で通行できませんというような,道路状況はわからないわけです。もう1つ,緊急情報があったお宅の情報やそこが2階建てなのか3階建てなのか,そこの世帯に構成する65歳の足の悪い方がいるのかどうか,小学校在学中や保育園・幼稚園の子供がいるのかどうか,子供がいるのか大人がいるのか,そういった世帯構成まではわからない現実があるのです。そういったところを総合的に被害にあった家の状況を知ることができるということが消防本部だけではできないものであります。建設部だけではできない問題だと思うんですね。各課,建設部はもちろん健康福祉部も入ってきますので,その各課連携をしてそれぞれが情報持ちながらも,最低限この消防本部に集まる情報というのはこの情報という仕組みづくりをしていこうというのがGISの考え方であると思いますし,阪神大震災を機会にクローズアップされてきた背景があると思うんですね。災害について話しましたけれども,では他の部署はどうなのか。いわゆる一番詳しい図面を持っているのは,たぶん水道部だと思うのですけども,水道部のマッピングシステムというのが,一番最新の地理の情報であると私は思っております。ただ,水道部は水道の通っているところしかわかりません。では水道の通っていないところ,県境あるいは山の部分,森林はどうするのか,林道はどうなっておりますか,ここのがけくずれどうなってますか,農村地帯はどうなっているのでしょうというのが総合的にわかるシステムが統合型ということであります。これは自分の各課にいながらそれぞれの情報を引き出すことができる。それぞれ情報を引き出して,基盤となる情報をその自分達の課で自由に引き出して,またそういった活用をしていくことができるというようなメリットができると思いますので,ぜひお金がかかるということをおっしゃいました。たしかに,お金がかかると思います。ただ1つは水道部で基盤を持っていると,じゃあ最低限本庁で使いませんかと,そのような情報は,消防でもそれにのせて何とかできませんかと,最低限ですね。例えば建設部道路維持課でも手を加えれば何とか活用できる。できるところから構築していくというような,一気にしていくとお金がかかりますので,ある程度年度を決めて,どこの課がこの年度をやるのか,少しずつカセット方式といったらあれですけれども,少しずつ重ねていくという方法が,いわゆる良い統合型GISへに向けての取り組みではないのかなと思います。その点ですね,荒井情報政策推進監にぜひお伺いしたいと思っております。  次に,環境問題についてですね。特に8月からですね,3カ月に至らなかったんですが済生館の9階から市役所の屋根をずっと見つめてまして,本当に暑い中だったんですけども,市役所も暑いべなあと思いました。緑が屋根の上になくってそのまんま光を受けて,せめてこの上に緑があれば蓄積する熱の量も少なくなって,エアコン関係の少エネにもつながるのではないかなあと,この問題を取り上げていただきました。以前ですね,山形で緑の基本計画がありました。平成11年3月に出たものですが,具体的には何%までやるということはでておりませんが,その中でも指摘しているのはヒートアイランド化ということで,当時は山形では問題なかったのですが,都市部で日中の太陽の熱と排気ガス,エアコンの熱でだいぶ都市に熱が溜まっていくような現象から,これを防がなくてはならないのではないかという提言もでております。今回具体的にISOの中で,また山形地球温暖化基本防止対策の中で,具体的に数値を決めてやっていくというものですから,ぜひ緑化を進めていただきたいと思いますし,屋上の部分,いわゆる花咲かフェアがありました。そのときですね,山形の前にもしっかり緑があってプランターも置いて,これから山形はこういった取り組みをしていくのかなあと思っておったのですが,終わっちゃったら終わったんですね。ですからこれから継続的にやるべきだと思いますが,その点については岡崎都市開発部長ですか,ぜひお伺いしたいと思っております。以上です。 ○副議長(深瀬悦男君) 相田教育長。 ○教育長(相田良一君) いわゆる学習障害児については,先程専門家の診断あるということを言ったわけですが,このような子供が出てきた場合にはまず教師が子供の状況をよく認識すると,その上に立って,その子供がLDとかADHDであるとか,あるいは高機能自閉症とかとなりますと親御さんのショックも大きいだろうということもありまして,そういう状況が出た場合には,校長を中心として正しく判断をしていただいて,専門家にいろいろご相談していただきたい。こういうことですね,校内での教師の指導力はもちろんでありますけれども,まず少人数学級ということで指導の工夫をお願いしたい。T・Tであるとかあるいはさんさんプラン,これは学級編制でありますけれども,それを工夫した中で,できるだけ少人数で子供達に先生方がかかわれるようなそういう体制づくりをしていただきたいとお願いをしているところでございます。  なにしろ,人的措置がない訳でありますので,先程議員の方からですね,LDとかADHDの親の会があるんだとお聞きしまして,その活動がどうなっているのか私正直言って認識しておりませんでした。このことを今日お聞きしましたので活動状況などを知りながら,どういうネットワークづくりができるのか,より良い方法に向けて努力させていただきたいとこんなふうに思っております。 ○副議長(深瀬悦男君) 荒井情報政策推進監。 ○情報政策推進監(荒井満君) ただいまの統合型のGISにつきましては,菊池議員がおっしゃるとおり市民の方々への行政サービスの水準を高めるという意味では非常に効率的な面がございます。われわれも十分認識してございます。そのほかにいろんな情報,市民の方々あるいは企業の方々にお知らせをするというような意味合いを持つ制度かと思っております。これにつきましては,個人のプライバシーの問題につきましては,十分注意しながら構築をしていく必要があるかと思います。多額の経費がかかるものでございます。今現在,国土交通省の国土地理院や,あるいは総務省の方でもいろんな支援策が講じられようとしています。そういったものを活用しながら,かつ,またご指摘ありました水道部の今現在のデジタルマッピングも活用できるかどうかも含めながら,全庁的に検討しまして先程市長から答弁がありました平成19年度までの計画期間内に何とか着手をしたいというふうに考えてございます。以上です。 ○副議長(深瀬悦男君) 岡崎都市開発部長。 ○都市開発部長(岡崎教雄君) 地球温暖化防止対策事業としまして,緑化が非常に重要なことで山形でもいろいろな緑化事業を推進しているところでございます。なお,緑地率につきましては平成11年の作成した時に8年に調査しておりますけれども,その時のの公共施設の緑地率というのはだいたい16%ぐらいだったんですね。20%目標にしておりますから,新しい施設については基本的には20%を目標にしております。それから,市役所の低層棟あるいは霞城セントラル,済生館等について屋上庭園を設けておりまして,可能な限り,の施設についてはお願いはしております。  そして既存施設につきましては,なかなか構造上の問題で屋上緑化は非常にしにくいということでございますので,既存施設につきましてはプランターなどの配置などで何とか緑化に努めてほしいということで,関係課にもお願いしているところでございます。  それから緑化フェアで非常に盛り上りまして,花咲か隊というのができまして,ボランティアで相当な活動をしていただきました。先月,解散したのでありますが,その後,半分程度の方が独自に組織をされまして,今市役所の広場の前に少しチューリップを植えたり,すみれを植えたりしたプランター少しだけ置かせてもらっております。緑化フェアが終わって,ちょうど時期的にですね,プランターを置く時期でなかったものですから,少なくなりましたけれども,今後ともプランターの設置等につきましては,緑化推進の立場から頑張っていきたいとこう思っておりますので,よろしくお願いいたしたいと思います。以上であります。 ○副議長(深瀬悦男君) 5番 菊池文昭議員。 ○5番(菊池文昭君) ありがとうございます。先程教育長からLD,ADHD,高機能自閉症であるということを親が知ったときに,ショックであるという話がありました。1つはですね,大事なところはさっきの質問でもありましたけれど,正しい知識に立つというのが大事であって,ショックであることを後々遅くなって大人になって,どうしても対応できなくなった時に知ったときのショックの方が大きいのかなあと。教育の現場でいわゆる小学校から中学校まで教育委員会あれなんですけども,実際もっと下の保育園とか幼稚園の年齢からの症状でていると私は聞いておりますので,ぜひそういったショックであると同時に,一方においてはそういった状況の子供がいる,うちの子供はそうなのだということはわかることによって,ああ気持ちが楽になったということがあるのではないかなあと,私は思うんですよね。だから悪いことを隠しているということには,私はつながらないわけで,正しい認識してもらったうえで,そういった基盤があったうえで,うちの子は専門医にみてもらった結果として,そうだったんだということに立てばという,私は親としては納得が行くのではないかなあと思うんですよ。ショックということがありますけど,私は正しい認識を持つことによって解消されるのではないかと思いますので,ぜひそういった面しっかりした地ならしをしながらですね,しっかりと進めていただきたいと思います。  次に,IT化についてなんですが,一番先に戻りまして,市民に身近なITということで今回のIT化の策定がなされました。やはり身近なところでのホームページだと思うんですよね。文字が多すぎてわかりにくい状況になっていることは,私だけではないと思います。ほかの東北6県,比べるわけではありませんが,見ても相当煩雑なページになっているという現実があると思います。ですから,この際ですね,しっかりホームページをリニューアルして新しい電子自治体に向けた決意をですね,ぐっと表現できるようなページにしていくべきだと思いますが,情報政策推進監いかがでしょうか。  合わせてですね,先程の環境問題についてですが,植栽というのが大事なことは,部長お分かりだと思います。みんなもそうだと思います。ただ1つ生態系の問題が出てくると思います。山形は山形なりの草があって木があって,温度があって湿度があって,土壌があってということが出てくると思います。ですから,日本に自生しているものは別なのですが,外来のものを安易に入れることは,やはり生態系を少しずつでも壊していくということにつながるのではないかと,私は思うんです。ですから山形は山形なりの草や木を植えていく,あるいは配置していくということが必要だと思うんですが,この点について岡崎部長どのようにお考えでしょうか。この2点お伺いいたします。 ○副議長(深瀬悦男君) 荒井情報政策推進監。 ○情報政策推進監(荒井満君) 山形のホームページは,平成8年11月に開設されました。なんたっす山形ですけども,丸6年が経過しております。昨年の12月の予算委員会でもBSEの問題のときに,もうちょっとホームページに早めにいろんな情報を,安全宣言などを出す必要があるのではないかというご指摘もございました。この他,菊池議員からもありましたように,市民の方々からもちょっと新鮮度が低いと,それからトップページが見にくい,知りたい情報までたどり着くまで時間がかかるとか,あるいは期限が過ぎたものが今でも載っているとか,いろんなご指摘がございます。逐次,それについては解消を図っている部分がございます。  今年の4月からは,申請書の一部がダウンロードができるようなシステムを構築しております。そのような関係でいろんなご指摘がありますので,15年度の予算に向けては,今現在整備をしている地域インフラにのせながら各課でホームページを更新できるようなシステムに変えようとしてございます。そうしますと,新鮮な情報が市民の方々に伝わると,あるいはもっと見やすく自分のほしい情報にたどり着けるような仕組みに更新したいと,いろんなことを考えてございます。今現在,財政当局の方といろんな折衝をしている段階でございます。 ○副議長(深瀬悦男君) 岡崎都市開発部長。 ○都市開発部長(岡崎教雄君) たしかにご指摘のようにですね,いろんな植栽する場合に,どういうふうなものがいいかということで,好みで植える場合もありますし,いろいろあると思うんですけども,一応ですね,私の方としましては永年周辺に木があるということは,土地に合うと,あるいは気候に合うというなことであると思うんですね。そういう意味ではなるべく周辺にある木を植えた方がいいのではないかと。もちろん街路樹等につきましては管理しやすいことも重要な要素になりますけれども,やはり長持ちするような木をその周辺に,昔からあるような木が非常に良いのではないかという方針も1つ掲げております。  それから,外来種の中でも非常に安定してですね,街路樹で丈夫になっても安定した木もございます。そのようなものは街路樹として使おうと幅広くですね,いろんな樹種を推奨しながらしているところでございますので,各施設につきましてもできるだけ周辺に自生しているような木を主体にして考えた方が良いと,こんな考え方を持っているところでございます。以上でございます。 ○副議長(深瀬悦男君) 5番 菊池文昭議員。 ○5番(菊池文昭君) これで質問終わりますが,IT推進にしても学園の整備にしても,あるいは教育の教育適性を必要とする子供にしても,人がやっぱり大事なところ。やっぱり人が中心でなければ何事も進まない。ただの負担であるとか財政の出動だけで終わってしまうということでありますので,ぜひ市民また子供ですね,十分光にあたるような市政を今後市長に展開していただくようお願いをいたしまして,私の質問終わります。ありがとうございました。 ○副議長(深瀬悦男君) 以上をもって,菊池文昭議員の質問を終わります。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎金峰聡和君 質問 ○副議長(深瀬悦男君) 次に,「日本の精神文化について」ほか5項目について,4番 金峰聡和議員。 〔4番 金峰聡和君 登壇〕 ○4番(金峰聡和君) 菊池議員に続きまして2番手で金峰が一般質問をやります。平成14年12月定例市議会に21クラブを代表して一般質問の機会をいただき,感謝申し上げます。わが会派21クラブは,尾形議員,長瀬議員,私と3名の議員でありますが,政策を中心とした,市政を考える,行動する会派であります。  吉村市長におかれましては,市長就任以来25万市民の負託を受け,課題山積している市政のかじ取りとして,都市基盤整備事業,中心市街地活性化,農業,中小企業対策,教育,文化,観光,環境,防災,福祉問題あらゆる市民生活のニーズに対応する,重要課題を取り組み,吉村カラーを打ち出し,即決,断行型,実行する,経験豊かな政治手腕を期待するものです。  吉村市長誕生して2年10カ月,その間市長は不幸にも予期せぬ病魔に見舞われ,昨年,今年と2回の入退院をしましたが,病床からの職務を続け,吉村市長の職務に対する責任感と熱意,己を滅して,公のために全知全能を打ち込む姿に,多くの市民はただただ感動の極みであった。足腰が少々弱いようですが,毎日健康管理に気を遣い,気合を入れて責任を行うようにしてください。  世の中,企業も地方自治体もトップのリーダーの資質に期するところが大であると言われます。市長の政策をサポートする,ブレインネットがサポートされ,力強く思います。通告に従い,順次大綱的に質問いたします。  1つ,日本の精神文化について,私は本当にこの問題をやりたかったが,その精神文化について質問します。  政治の場に宗教を論ずること能わず。信教の自由にして,何人もそれを尊厳すべし,となっている。戦後わが国は新憲法のもと,国家神道を廃止し,一般的宗教となった。そのような見地から,わが国古来の精神文化を伝える宗教が,政治の場から隔離されたのです。戦勝国の一方的な占領政策方針による,先人が大事に引き継いだ文化遺産,敬神崇祖の大和心が民主主義という新しい物の考え方に変わり,一部にはその本質をはき違え,自己中心の身勝手,無責任な行動,発言,さらには,マスメディアによるコマーシャル的ワイドショーによる,興味本位による報道等に本質を見失い,一部の政治家や秘書による口利き料などの,モラルの欠如,不信感が増し,政治不信,経済もまた,先行き見えぬ景気の低迷,企業倒産,リストラ,自殺者は年間3万人も,あとはもう述べる気がしないが,他を思いやる慈悲の心,先祖,父母,兄弟,隣人を愛する敬神崇祖の大和心,日本本来の精神文化はどこへ行ったのか。  国家とは国体とは,家庭を核に村社会を中心とした大きな和であり,山里に森があり,雨を満たし,絶えることなく水を流し,自然の恵みによって生かされていることを感謝し,他を思いやる心はどこに行ったのか。村まつりには「みこし」を担ぐ,声は「わっしょい」「わっしょい」は和,平和の和ですね,「わ」が一緒である。大きな和が大和,わが日本国である。  わが国の学校教育の中で,日本本来の宗教は教えない。私立学校では別だが,信仰の自由を誤った解釈だと思うが,親が自分たちの子供や孫にそれを教えることができれば良いのだが,核家庭の中で,戦後生まれの世代の中でそのようなことは,ほとんどなされなくなった。宗教を教えぬ国は,世界中の国の中でわが日本だけだとは,全くあきれ果ててものも言えぬ感じがする。宗教家は,政治家はどのような役割を果たしてきたか。政治も三流,経済も三流,日本の心を捨てた日本も三流になり下がるようでは,もう後の「まつり」だ。今の内に原点に立ち返って,眠りから覚め,日本的東洋思想は,陰陽道であります。陰と陽であります。善と悪で物事を決着つける西洋思想とはなじまない。使えば物であり捨てればごみと言う。口から入る物が良くて,出る物は「くさくて」悪いと言う。急須の中に入ればうまいお茶であるが,それを捨てると茶ガラと言う。「やっかい物」だと。「ごみ」は出すが,俺のところにはごみ工場はいらないと言う。  陽の射すところには陰がある。陰と陽,この世の中に陰と陽があるのだ。あることを受け入れながら,共に生きられることを知ることが肝要であり,慈悲とは他をゆるす心,愛とは自己の独占欲,欲望を満たす行為,慈悲の心が,日本人の心,精神文化である。せっかくの機会でありますので,吉村市長殿に人生の先輩として日本的精神文化をどのように考え,この後世に引き継いだら良いのか,市長という立場でなくとも,吉村和夫さんという立場でも良いから,この際にご教授をいただきたい。お願いします。  2つ目は,合併問題であります。これは上山を中心に問題を提起しますが,22町による合併問題が,最近急速に進んでおります。私は合併の話が出てから20年とお聞きしております。国による合併推進指導が優先し,地方財政の先行き不安,特例債による優遇措置,住民アンケートによる住民意識調査等々,着々と進んでいるように考えられます。  一方,ホテル業者や,3,000坪以上の事業者は事業税の負担増に,また,消極的であるという。賛否両論があるが,上山と合併を進める中で上山競馬場の問題が論争となると思われる。上山競馬場は,戦後まもなく始まり長い歴史があり,皆様に親しまれ,温泉観光と共に,上山のシンボルとして上山競馬は最大の収益を生み出す財源でありました。上山の一般総予算をオーバーする200億の累積の収益を上げ,上山や公共施設,各地区への還元と,最盛期には,平成3年には300億の売り上げをピークに,バブルが崩壊し,平成12年度は93億,平成13年度は97億と売り上げが毎年落ち込み,積立基金を取り崩し,平成12年にはとうとうマイナス8億7,000万,平成13年には5億円の赤字で推移,累積13億円の赤字で今,繰上げ充当型の形で運用されている。売り上げを先取りして運用されている。その中味は,赤字の中味は場外馬券場の新設の資金とか,いろいろなそういった整備事業も入っているのですが,担当者から言えば,そういった財源を売り払えば解決する問題だということであったが,しかし,上山競馬場がもたらす経済波及効果は,常用,パートを含め,総数1,000名,納入業者,観光客など,上山にとっても深刻な問題であり,山形からも多くの市民が雇用され,納入業者と深く係わりを持っております。全国的には中央競馬10カ所,地方競馬21カ所の内,現在2カ所が閉鎖され,さらに,2カ所がその方向に進んでいるということです。  吉村市長は合併論者であることはご承知ですが,特に私たち蔵王南山形を含めた,南部地域,上山と接する地域としては,共通する交通アクセスの整備をはじめ,歴史的にも人的にも上山と深い関係を保ってきたのです。特例債活用の新規事業計画に一体感を持たせ,周辺道路整備や,広域環境事業計画により,諸々の還元施設,公共事業,福祉施設など合併のメリットによる新たなる地域開発事業の推進を要望するものであります。  市長は上山競馬場の現状をどのようにとらえ,合併問題をどのように考えて行くのか,これはやはり合併の一つの問題提起でありまして,競馬場問題が全部ではこれは決してありませんので,全体の中で合併というものは考えて行くべきだということは,私は持論としているのですが,市長が結論を出すのは時期尚早かもしれませんが,市長の答弁をお伺いいたします。  3番目に,事業計画の進め方について,一般社会通念では,事業計画策定,建設,事を起こす場合,社会のニーズや,市民の市場動向変化が甚だスピーディで,景気の動向,流動性と,昔は10年一昔とか,今では3年一昔と全く目まぐるしい。大規模開発事業,駅西区画整理事業やニュータウン等々は,最低10年,いやそれ以上の年月を要するのである。その間に社会経済情勢が変わり,時代のニーズに合わぬことすら生ずるのであります。これは法的な手続きを経て,情報公開による,各種専門検討委員会,予算措置,国・県補助金や議会の承認等々,いやはや,気の遠くなるほど,さらには民意の同意等の年月のかけるのは,関係者や議会は承知しているが,一般市民サイドでは,あまり理解ができぬようです。新清掃工場建設の場合でも,同じような進め方で建設されるので,事業計画は8年から10年とか,当初のごみ処理施設整備事業概要では平成10年度,基本計画用地選定で平成15年度発注着工,18年完成稼動の概要内容だったが,それが実際は平成12年から始まり,今年で3年目,予想敷地想定図が示されました。広域環境事務組合では,着実に実施されているように,事を運んでいるとの説明だが,受け入れ当該地区としては事業の性格上,いろいろな憶測が飛び交い,私たち市民側から見ますと,一般的には,もう少しわかりやすくスピーディに事業が進むことを当然と思われます。  行政側に対する一般論ですが,各種の事業計画に当たり,事業内容によってニュアンスが違うと思われますが,事業の担当責任者というのはどのようになっているのか。説明責任,アカンタビリティーと言うそうですが。期限内に事を進める責任体制を明確にできぬのか。その事業計画に照らし合わせて進ちょく状況の把握は,誰が行い,報告のルートはどうなっているのですかとお聞きします。事業の進み具合では,職員の増加など考えているのですか。事務組合の説明によりますと,使命感を持って着実に事が運ぶように,行政マンの仕事に対する熱意と,市民に対する仕事の確実に成し得ると自信が見られます。必ず市民の満足できる施設を作ると感じざるを得ないが,私たち議会側としても,執行部とともに,車の両輪の如く,情報を交換しながら,市民の信頼を得られるように自覚する覚悟があると思います。行政側への事業推進のチェック機能の使命を持つ議会が無用論とならぬように心掛けていくべきだと思われます。他人様が耕し作ったものを食べることができるのだから,今の世の中,厳しく生きる人たちがほとんどなのだから,せめて自分ができることぐらいは,世のため人のために生きることが,人間としての目的である。生きるということは他人を幸せにするために,人生というのはあるのだと私は思います。吉村市長の各種事業の進め方と方針について,市長の見解をお聞きします。  第4番目,観光振興について,本は,蔵王,山寺,市街地観光と,観光振興について力を入れ,紅花キャンペーン等々,本市観光の活性化のための施策を取ってきました。しかしながら,近年景気の低迷,世情不安から観光客が減少し,蔵王の場合,最高年間250万から,平成13年度175万人と3分の1,スキー客も平成9年112万から平成13年度,去年は77万と3分の1マイナス,温泉客平成9年84万から平成3年80万と同じ程度であった。観光振興は,世の中が平和であること,テロ発生の昨年は観光地は大変な下落であった。近年特に地域間格差が激しく,負け組勝ち組と分かれてきたと言われている。関係者の話では,これはJTBの会長村山さんですが,温泉は日本では湯布院と草津が勝ち組だそうです。  観光地整備には長い年月と,歳月がかかり,地域経済活性化のために,各業種皆元気がなく,不景気から低迷している観光地とて,その類いではあるが,本市の観光財源の重要な地位を示すものであれば,一人観光地のみならず,出入業者,農家産物,雇用流通等を,地域経済に及ぼす効果が計り知れない。何をどうすべきか,と言うと,率直に言って名案が出てこないと言うが,これは一例なのですが,蔵王の場合,企業保養所の廃止や,食堂,民宿の閉鎖等々で,温泉組合費の運営費が減収を見,そのつけが,残りの組合員に負担増となっているなど新たな問題が発生しているのであります。本市蔵王温泉,山寺等の観光客,誘致にどのような指導や対策があるか,関係課にお聞きしたい。ここでもう一度,昨年9月議会で登山者のための蔵王山頂トイレの件で要望し,市長は早速予算を付け,取り組まれた,と記憶しているが,現在どのように進められているかお尋ねします。本市の観光誘致の目玉,アピールできるものは何か。商工観光部長,答えお願いします。  私たち山形市議の有志により,尾形議員を会長にして,観光振興議員連盟を結成しました。同志28名の賛同を得ました。今新しい活動を企画中ですが,観光関係者と共に長期短期展望に立って,誘客振興キャンペーンを行動に移し,行政,観光団体,議会,市民三位一体になって,本市観光の生き残りを懸けた活力を見出すために知恵を出し合い,先進地を見習い,観光を通しての物流雇用,消費等々,望みを託し突破口になればと立ち上がる覚悟であります。今は全く予算化もなく,自費で頑張っていますが,吉村市長の観光活性化振興対策をどのようにお考えかお聞きいたします。  また,蔵王温泉街についてですが,このたび温泉街が公共下水道工事に入ります。その時に,旧温泉街は昔の湯治場として,冬季間はそのような風情が望ましいということで,高齢者に向けた考えから,その際,これは前から地元の要望があったのですが,従来の舗装型ではなく,石だたみにして,そして冬期間は,消雪道路,これは余熱利用,お湯の熱がどんどん出ていますから,余熱利用によって消雪道路など路面の改良を要望してはどうか,担当者のお考えをお聞きします。  第5番目,ニュー村社会の構図について,これは独断と偏見で,私がちょっと思い付きだったのですが,中山間と市街地との人的交流を目的とした,新しい村づくり構想です。中山間地帯と呼ばれる地区は,一様に活気がありません。先祖伝来の田畑が荒れ,放置されてきたのです。一人,二人暮らしの高齢者家族が4割からさらには5割もなってきたのです。それは,ご案内のとおり,中山間地帯は農を捨てた若者や,若夫婦は,サラリーマンとなったのです。さらに,家を捨て,アパートや新居を移るようになってきたからです。そのために,残された山里の家は,大きな屋敷と田畑と共に,高齢者が残ったのです。その影響で,伝統的な村行事や,本来の村社会が機能しなくなった。さらに,緑豊かな自然環境がそのままにしておくのは,全く残念である。そこで,私は提案したいのですが,山里と街の人との交流ができぬものかと考えました。  本は高齢者人口が20.5%を超え,5万2,000人になり,元気な65歳以上の第2の生き方として,特に市街地の方で山里や自然とのふれあい,さらに,ミニ農園やその種の好きな人たちに健康のために,私たちの住む山形はすぐ近くに緑豊かで眺望が良く,山田あたりはすごく良い,自然がいっぱいの集落があるのです。それを活用した,ニュー村人を集め,街人と村人との交流を図り,高齢者同士の姉妹町内会などという遊び心で,交流できたなら山間集落は,家も土地も広いので街の人は気軽に車で行きながら,その山里の人たちと新しい仲間作りができ,街の人は,自分たちの好きな時間に山里に行って,同じ高齢者の家にお茶をくみ交わしながら交流を深め,親戚のように信頼できて,村人はまた,街人に買物をお願いしたり交流し,昼は山里で,夜は街に帰る。身も心もフレッシュできると思われる。そのお手伝いは,地区公民館やボランティアの方々にお願いする。「山里街人共同参画社会運動」と呼ぼうか,過疎化が進む中,山里の村社会が新しい型で活用することは,行政側としても真剣に取り組むべきだと思います。とかく現代人は運動不足,山里は賑わいを呼び,街の人は自然とのふれあい,健康促進,成人病はなくなります。また,金もいらず健康に良いから山あるき,トレッキングが大流行している。街の人は,昼は山里で過ごすのが一番でしょう。そうすれば医者など無用,医療費削減,「生涯長寿健康プラン」。健康福祉部,社会教育どの部でも良いから,死ぬまで生き生きプラン,運動不足解消,市長もいかがですか。これこそ,「生まれて良かった,住んで良かった,尋ねて良かった。」  山形は地方の時代,山形から発信する。市長の考えをお聞きします。  ミスターローカル氏曰く,“牛乳を飲む人より,配達する人が健康に良い”と言ったら,私の孫は飲む人がいないと配達しないんだと,こう言った。  最後になりますが,資源化処理。環境先進都市宣言山形は,ISO14001の認定に向け,取り組んでいます。積極的に省資源化や省エネルギー等,環境配慮活動に力を入れ,努力しています。そこで今後,清掃工場においても,十分にその考えを生かす施策が求められます。ペットボトルの再利用,家電リサイクル,資源の有効利用がなされていますが,廃プラスチックの処理については,どのように考えているでしょうか。この類いは有料化に伴い,不法投棄,社会問題になっており,特にプラスチックゴミは民間業者の手に委ねられ,処理費の経費負担,または,埋立て後腐敗して朽ちることなく,地下水の汚染等々,埋立て処理に将来の不安を残すことが十分考えられます。広域のこの分野については,破砕し,減量埋立方式を取っているとお聞きしていますが,上野最終処分場の使用寿命の短縮,さらに,新しい処分場確保の難しさ,自然環境への点からも考え,基本的に見直しする施策を考えるべきと思われます。現在は焼却による方法は取っていないということですが,埋立てによる処理方法も,今後問題点を残すとすれば,第一に,環境配慮の前提に立ち,リサイクルを含め,省資源化のため,効率的かつ経済的方向に進めるべきと受け取れます。どのように考えているか,お聞きします。  22町で一般家庭から出る廃プラスチック類は,平成13年度2,700トン余り,新焼却場が完成すれば,改善策ができると言われているが,私が調べたところでは,プラスチック類には高炉処理と,油化還元処理の2通りがあり,高炉処理については,焼却管理の面及び,処理能力が低下するのでプラスチック類に関しては,リサイクルを中心とした油化還元による,灯油や軽油,廃油を再生する方法が注目されます。これは,環境面,再資源活用面からも得であると思われます。私の試算では,家庭から年間2,700tの廃プラから,灯油320万リットル,ドラム缶1,600本できると思われます。この灯油を学校はじめ,公共施設で使用できたら財政削減になることは確約される。このようなことが現実になされるのです。新しい技術を積極的に環境対策として導入していくことに対してはどのように考えますか。お答えお願いします。  ごみ問題は行政だけの問題でなく,一般市民が多く関心を持つ,情報提供と指導について,市民全ての協力をいただく方向で進めるべきと考えます。建設予定地域周辺の一部の問題と考えず,市民総参加型のゴミへの意識改革という形で市民全てが係わりを持つ,自分たちが毎日排出する行為には皆責任を持って考え,協力し,行動することと考えます。市長の考えをお聞きします。  以上で第1回目の質問を終わります。市長及び関係部長におかれましては,前向きに取り組む姿勢と,変革の時代を生き残れる山形,山形市民の将来のために,どのようにあるべきかを率直に表し,政策推進のために時代を先取りした資質を持つトップリーダーとしての市長の見解を期待いたします。 ○副議長(深瀬悦男君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) 金峰議員の熱弁と申しますか,心から出てくるような声を聞いておりまして,かつて学生時代を思い出しておりました。ということは精神教育であります。われわれ学生時代,思春期でありますけれども,われわれのクラスにも戦場で散った人もおります。  そういう中で考えてみますと,五箇条の御誓文,それから教育勅語,今誰が作ったのではなくて,中には非常にいい言葉があるのです。「万機公論ニ決スヘシ」,これ大好きな言葉です,私。それから「父母ニ孝ニ兄弟……相和シ」兄弟仲良くしてやれと,そういうことは今でも通用できる,今欠けているやつです。そういう点においては,あなたがさっきから話しておりました精神的なものというものではなくて,むしろ逆にそれよりもみんなが今欠けているもの,そういうものを1つ作っていかなくてはならないのではないかと。その点については,大賛成ですから。そういう点を考えながらやっていきたいとこう思います。それから,たくさんの質問がありますので,要領よく答弁をしていきたいとこう思います。  特に2番目にでてまいりましたのが,いわゆる合併に伴う上山の競馬場をどうするのかという,こういうような話でありますけれども,今日ここでこういうふうな質問があるということだと思いまして,県とも相談してきました。県の副知事の話では合併問題について,競馬,だいたい赤字も分かっております。そのことは触れないで結構ですと,離してもらって結構ですと,県が解決しますと,こういうふうな話でありますので,それは副知事と私との話ですから。だから合併問題については競馬場の問題については触れなくてもいいと,一安心したところです。  それから,清掃工場全く進まないではないかといいますが,実はやっとこの間,懸案のものが終わりました。懸案のものは何かというと,前の市長,前々市長のときに約束した環境アセスメントです。環境アセスメントをの方で約束していたものをしなかった。これは私は仕事をする場合,完全なものでやっていきたいのです。例えば,射撃場の問題も鉛害がでてくると,ではまず待とうというので止めました。今度の場合も前から,血液検査をするということも約束していたのだそうですから。それを止めていたものですから,そういう不信感が重なってきた,これはみんなで反省しなければならないと,私も含めまして,みんなで反省しなければならない問題であると,金がかかるからというふうなことで,飛ばしたというのは間違いだと思います。それでだいたい血液検査が1体50万円かかります。例えば10人いれば,500万円です。そういう金をかけても約束は守っていく。  したがって現在では,今度の清掃工場で私に対して反対者がおりますけれども,理論的な反対者はいないと,こう私は思っております。またあったとしても,われわれ理論的に負けないというだけの理論武装はしたと,こう思っております。そこで環境アセスメントをいよいよしなければならないということで,現在,日本技術開発株式会社,それがアセスメントをやっております。これは2年ですから,その間どういうものを作るかということで今作業をやっております。ただご案内だと思いますけれども,広域行政としまして,途中で火事を起こしました。誠に申し訳ない。火災が出ましたわけでありまして,これも機械屋もそうでありますけれども,われわれの責任に入るわけです。やっぱり,維持管理をきちっとしておくということが最大なことでありまして,だいたい山形の立谷川リサイクルセンターと同じくらいの規模が東北で100個くらいあるんですよ。機器などはみんな違うので聞いてやれば良かったんですよ。私もそういうことをやらなかったものですから,事務方を信用してやったのですが,3度目の火災が出たので,今度私も考えまして,私自身が見て回りました。どこが良いとか,悪いとかは言いません。ただ,施設を回ったところ,日常の管理が一番大事なのだと,現在は日常管理をしております。  今,火災で燃えた立谷川のリサイクルセンターは1月6日より稼働します。1月6日より稼働しながら,環境アセスメントとりますから,環境アセスメント約2年,というような年月がかかるというような話でありますけれども,そういうものを取って,公害が絶対起こらないというわれわれ自身がそういう自信を持って,話し合いをしなければならないと思っております。  それから,蔵王山の山頂の便所の問題。蔵王サミットのときに私の方から提案したのでした。山形から提案しまして,なにしろ蔵王の頂上で垂れ流しだという話だというものですから,そんなまったく話はないのではないかと。調べたところ,蔵王のロープウェイ,山頂に建物の中に便所が1基あります。山頂付近の刈田レストランハウスに1基あります。2基あります。今,新しく作っております。これは山形と広域のサミットですから,蔵王町とか入ってそこで作っているというのが現状であります。  そして,蔵王は,日本一の有名な山でありますので,そこに来て便所もちゃんとしたものがあってこそ,はじめて観光を示すわけでありますので,そういうことに気を遣ってやっていきたいとこのように考えております。それから一般的な問題になりますけれども,観光というものはですね,いつでも事務方には言っているのです。議員の方にもお願いしたいのは,なるべく見てきてもらいたいと。本当に変わってきていますから。だから,この頃議会のほうでも出張して見ていただいているので非常にありがたいのですが,もっとしばしば行って,そして見ていただきますと非常にありがたいと。  一つの理由を挙げますと,始まる前に駿府城見てきました。見てきて良かったと思いますよ。なぜかというと,駿府城というのは山形と同じ,山形から真似たお城であります。今度は駿府城から山形城が真似なければならない。威風堂々,大変なものです。その中は,県とで使っております。ちょっとわれわれは真似できないものでありますけれども,せっかく一文字橋造るわけですから,一文字橋はきちっとしたものを造ってやっていきたいと思います。そういう意味で議員の方々も草津温泉行かれたということは大変なものだと思います。草津温泉を見てきたということはですね。絶対,蔵王というものは清流にしなければならない川だと思います。そういうのを考えた場合,草津は一番酸が強いところですから。それを議会で見に行ったということは良いことだなと思っております。  ともあれ,今までの質問の中で私たちが,特に私が頑張って行かなくてはならないことは,精神的な問題だと思います。そういう点につきましては,気を遣いまして,そして1カ所にまとまることなく,与えるものを見ながら間違いない市政をやっていきたいと思いますのでよろしくご指導のほどをお願いいたしたいと,このように思います。あとは商工観光部長の方に,以上です。 ○副議長(深瀬悦男君) 會田環境部長。 ○環境部長(會田善夫君) 私には2つの質問があった,というふうに思っております。一つは,プラスチックごみの処理についてでございますが,現在破砕して埋め立て処理しているのだけれども,新たなリサイクルシステムを構築していかなければならないのではないか,というご質問でございました。ご指摘のとおり,食品系の廃プラスチック以外は現在埋立処理を行っており,最終処分場に埋立処理を行っております。ただ,浸出水が出てくるわけなのですが,その排出については万全を期しておりまして,高度な浄化処理を行いまして,排出しているところでございます。  また,ほかのプラスチックのリサイクルにつきましては,現在さまざまな手法がございますが,それを活用する既存のルートとしましては,容器包装リサイクル法に基づく処理がありますが,現在のごみの分別区分を大幅に変更しなければならない。あるいはの方で中間処理施設の整備等も必要となりまして,市民と行政双方にもかなりの負担が出てくるというふうに思っているところでございます。  新清掃工場の建設を控えた現在におきまして,処理方式にあわせた分別区分を検討していく中で,市民に混乱が少なく環境にも配慮したリサイクルのシステムの構築を図っていきたい,というふうに思っているところでございます。それから,もう一つなのですが,プラスチック類のリサイクルにつきましては油化還元処理をしたらどうだ,というご提言でございます。
     現在,一般廃棄物を油化処理するプラントにつきましては,山形県ではありませんで,近くの新潟県あるいは宮城県の方にございます。したがって,これらを新潟県あるいは宮城県に収集,運搬するというふうになりますと,非常に油の単価関係も高くなってくるのではないかと考えられます。また,これを本市で施設整備すると考えた場合も,多額の整備費がかかる,と同時に清掃工場建設と同様の手続きあるいは期間を要することになるというふうに思われます。  したがって,現在プラスチックについては,油化以外にもさまざまなリサイクル技術ができておりまして,施設の立地条件あるいは低コストで実施可能なリサイクルルートを見極め,今後のリサイクルにつなげてまいりたい,というふうに考えているところでございます。以上でございます。 ○副議長(深瀬悦男君) 東海林商工観光部長。 ○商工観光部長(東海林強君) 私に対しましては,蔵王や山寺をはじめとします観光地への誘客を図るため,どのような対策を講じていくのか,こういう質問と思っております。景気低迷などの影響によりまして,観光客の減少は知ってのとおりでありまして,他の産業への影響も少なからぬものがあるというふうに認識しております。このような状況のなか,本市におきましては,通年観光すなわち1年を通した観光の振興を積極的に推進しております。蔵王におきましては冬のスキーや樹氷に加えて,夏山の登山やトレッキング,そして1年を通じた湯めぐりなど,山寺におきましては新緑や紅葉の時期まではもとより,冬のイベントを新たに開催し,誘客のより一層の強化を図っております。  今後はこれらの一層の強化を図りながら,個人・少人数化する旅行形態の変換に対応し,多様化,複雑化する観光ニーズに適切に対応するため,本市の最大の魅力である温泉やそば,果物をはじめとした郷土色豊かなおいしい食べ物や体験観光を観光資源の基本に据えながら,新たな観光施策の展開を目指してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○副議長(深瀬悦男君) 4番 金峰聡和議員。 ○4番(金峰聡和君) 市長をはじめ,部長の説明を了としますが,時間内に終わりますが,精神文化ということで市長は戦中戦後,波乱万丈の人生を経験したことで,神仏の世界も心得ているなということで安心しました。そこで蔵王温泉に酢川温泉神社というのがありますが,あれは薬の神様。そこで蔵王二中の校長先生,女の方で,佐藤典子先生。酢川温泉神社に中学生を全部参拝に授業だと,社会学習だというので,お祭りに参列しました。そして,雅楽を聴かせ,日本文化に触れるということで去年からずっとやっております。そして,佐藤校長が,女の校長なのですが,放課後,雅楽の練習をしました,学習活動のなかで。本当にね,日本も捨てたものではないと安心しました。遠慮しないでどんどん村祭りですからね。それを子供達に体験させたい。  それから合併というのはいろいろなプラス面やマイナス面があいまって,プラスであればやるべきです。競馬場というのはファンもいるので,ファンに支えられた戦後社会の庶民の楽しみだと。だから儲けるときから気が変わって,いらなくなると,おまえいらない,これはないと思います。民間なら,一刀両断,皆解雇するのだけれどもそれは難しいな,市長さん。だけれども,県の方でうまくやろうというのはたいしたものだ,安心した。  観光問題,行政が行政指導で観光ルートととかいろんなことをすると,だめだと思う。現場の業者の方々が,立ち上がってもうこれしかないと俺たちの生きる道,そういう提案を受けて,それならばやろうということでやらないと,役所が提案するとうまくいければいいが,悪くなるとなんだと,役所のせいにするので,そこまでまったくしなくていいですよ。どうか,私達にはこれしかないと言うまで,私はそう思っています。間違って動くかもしれませんが,そうやって生きるか死ぬかの瀬戸際に立った時に,光明は差すのですよ。仏・神は安易に助けてくれません。これで俺はくたばるというときは必ず仏様が現れて,おまえやれよ,こう来るのだ。生き様を見てるから。そういうことで,私は思います。  これで終わりますが,大変貴重な時間,市長さんありがとうございます。 ○副議長(深瀬悦男君) 以上をもって,金峰聡和議員の質問を終わります。この際,午後1時まで休憩といたします。     午前11時58分 休 憩  ――――――――――――――――――     午後1時   再 開 ○議長(武田一夫君) 休憩前に引き続き会議を開き,一般質問を続けます。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎長谷川幸司君 質問 ○議長(武田一夫君) 「コミュニティーバスの整備・拡充について」ほか3項目について,6番 長谷川幸司議員。 〔6番 長谷川幸司君 登壇〕 ○6番(長谷川幸司君) 2002年12月今議会におきまして,一般質問の機会を与えていただきました翔風会の皆様方,そして市民の皆様方に感謝を申し上げ,通告にしたがいまして質問に入らさせていただきたいと思います。  さて突然でありますが,皆様「鉄腕アトム」をご存じでしょうか。1951年,手塚治虫によって誕生したこのアニメーションヒーローの物語の設定上の誕生日は来たる2003年4月7日なのであります。  核融合による10万馬力の動力,高度な人工知能,宇宙空間をも自由に飛ぶことのできる推進装置等,現代においてすでに実用化しているツールも存在しますが,半世紀前に夢見た世界が現実のものとなっている事実,さらには時間の経過の速さを鑑みて,現代に生きる我々が果たして10年後,20年後の山形の明るい未来像を考える努力をしているか,あるいは,否応なく考えるべき時期,状態にあるのではないかと,認識を新たにしつつ,今回の一般質問を進めさせていただきたいと考える次第であります。  ここ数年来,国を始めとして,多くの自治体において「ユニバーサルデザイン」を基本理念とした政策立案を推進する傾向が顕著になっております。  「公平性」や「自由さ」「分かりやすさ」「安全性」「使いやすさ」等を原則に,障害のある方や高齢者,外国人,男女などの違いを超えて,全ての人が使いやすい製品や建物,空間をデザインするという考え方は,まさにこれからの高齢者社会,国際化社会,さらには男女共同参画社会に対応するものと申せます。  わが山形におきましても,特に新総合計画の「いきいき長寿環境プロジェクト」にその理念を取り入れ,街づくりを進める旨がうたわれております。そこで私はこの「ユニバーサルデザイン」の理念をハードのみならず,ソフト面にも反映させるべきではないかと特に申し上げるものであります。  まずはじめにコミュニティーバスの整備・拡充についてでありますが,この問題につきましては,3つの観点から論じさせていただき,その導入の可否につきまして,吉村市長並びに当局のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  東京都武蔵野において平成7年度より運行が開始されているコミュニティーバス「ムーバス」は,わが山形にとりましても,導入するについて改めて検討するに値する格好の事例ではないかと考える次第です。  第1に,高齢者が快適な環境は全ての人が快適であるとする考え方を基本に,交通空白・不便地帯を解消する短距離交通システムの構築を目指した同市の事業は,環境に配慮した低公害車の採用とホスピタリティーを追求したバスの装備,弾力的な運行体系と相俟って,非常に高い利用率を示しているのでありまして,現在山形でも高まりつつある高齢者福祉バスの充実へのニーズに応えるためにも,ぜひ検討いただけないかと考える次第であります。  バス等の公共交通機関以外に移動手段を持たない高齢者にとって,企業の論理による路線の統廃合が進む現実は,それ自体止むを得ないこととは申せ,正に生活の基盤を奪われるに等しい状況が深刻化する一方,現在は商工会議所が運営する100円循環バスが広く市民に歓迎されている事案を勘案するとき,行政が取るべき方策は明らかであると申せましょう。  なお,武蔵野において路線免許は,民間2社が一般乗り合いの路線免許を取得し運行を行い,初年度の実績は運行経費が年間5,617万円,運賃収入その他の収入が3,757万円,の補助が1,820万円,さらに運行経費の縮減を図るため,民間バス会社の定年退職者を嘱託として採用し,平成10年度は860万円,同11年度は910万円の黒字を計上するに至っているとのことであり,また,車両の購入費,バス停施設等のイニシャルコストはが負担し,車両とバス停施設はの所有で,バス会社に無償で貸与するという形式をとっております。  第2に,山形職員の出勤時におけるカーシェアリングシステムの導入についてであります。  お隣の仙台においては,今年度より,自動車を複数の世帯や地域等で共同利用する「カーシェアリング」の調査,検討を行っております。このシステムは,排気ガスによる大気汚染や地球温暖化の防止を図るのが目的であり,ドイツ,オランダ,スイス等ヨーロッパを中心に導入が進んでおり,ドイツでは地域住民による組合が車を保有してレンタカー事業を行う方式が一般的であり,フランスには乗車・乗り捨て場を13カ所設け,会員が共同利用するシステムの都市もあるとのことであります。  このシステムで期待されるのは,交通事故の防止,中心街の渋滞緩和,中心市街地の活性化などでありますが,当然のことながら,何を目的とするかで,システムのあり方も変わってくるわけであり,これは3点目のフレックスタイムの導入と密接に関連してくるのであります。  フレックスタイムの導入については,以前から議論されてまいりましたが,生活パターンの多様化により,行政サービスに対する市民のニーズもまた,多様化しており,こうした意識に対し,ひっ迫した市民の財政事情の中で応えていくためにもぜひこの制度を導入すべきではないかと考える次第です。つまり,ただ今申し上げた「カーシェアリング」システムとフレックスタイムを有機的に組み合わせ,そこに先に述べた「コミュニティバス」の導入を推進することによって,地球温暖化の防止はもとより非常に大きな効果を得られるのではないかと考える次第であります。具体的にはフレックスタイムの導入により,同じ勤務時間帯,同じ地域からの出勤職員をグループ化し,行政側からのハイブリッドカー等の貸与と共同利用を行う,あるいは,多少乗り換え等の不便は生じるとしても,フレックスタイムの利点を生かし,極力「コミュニティーバス」を利用しての出勤を励行する等の方策が考えられるのではないでしょうか。  「コミュニティーバス」に関して,冒頭申し上げた武蔵野は山形と比較して人口で約半分,面積については実に30分の1,さらには都市の構成自体も大きく異なり,その導入に当たって同列に論じるのは困難であることは十分承知しておりますが,環境先進都市を目指すわが山形といたしましては,実現に向けて積極的に検討を行っていくべきではないかと考える次第です。  この件につきまして,お考えをお聞かせいただきたいと思います。  次の質問に移らさせていただきます。  民間企業の人事制度に比較して,概してわかりづらいとされている行政の評価基準と,さらには業績が民間企業ほどには客観的に評価されにくい行政評価制度に対しても「ユニバーサルデザイン」の理念を活かすことができないものかという観点から,当局のお考えをお聞かせいただきたいと思います。  ここ数年,一部の民間企業において,部下に上司を評価させ,管理職らの人事異動や昇格を判断する参考資料とする制度が定着しつつあります。  また,希望職種を自己申告させ適材適所の配置を進め,あるいは,能力給,実績給の大胆な導入を図る等,民間企業の人事評価システムは大きな転換期に差しかかっていると申せます。これら一連の改革に共通するのは,透明性,わかりやすさ,公平性であり,さらには双方向評価という客観性の高い制度の構築という点であります。  総務省は,部下が上司を評価する制度は試験的実施を含め全国数カ所の自治体が導入している程度であり,人事の公平性,公正さを追求する試みの一つであるとの見解を示しておりますが,これは裏を返せば,自治体の人事評価制度は民間に比べ遅れているという点の証しでありましょう。順送り人事の最たる中央官庁の見解であり,何をか言わんやという思いもありますが,事程左様にお役所の人事というのは外部からは非常に判りづらいと考えられているわけであります。  しかしながら,この問題は単に人事評価の問題に留まらず,行政評価システムそのものが不透明であることに起因していると言わざるを得ないのであります。  ご列席の諸兄にはご案内のこととは存じますが,日本経済新聞社と日経産業消費研究所が全国675のと東京23区を対象に公共料金,高齢化対策,少子化対策,教育,住宅・インフラ等,定量的に比較できる5項目について行政サービス度を調査し,総合評価を行いました。  その結果によれば,ただし,当局にはこの結果を見て納得されない方もおいでかとは思いますが,わが山形は総合得点で150点満点中72.5点で実に全体の599位,鶴岡と寒河江を除く山形県で村山と並んで7位,タイプは低サービス・財政良好という評価が下されております。  こうした調査結果と実際の市民の評価とは必ずしも一致するとは限らないわけですが,であればこそ,今こそ各自治体が独自の行政評価システムを確立し,行政の効率的,効果的な行財政運営と職員の意識改革を目指して行かなければならないと考える次第です。  各事業の公共性,妥当性,有効性,効率性,将来性,さらにはコストパフォーマンスに照らしての事後評価等,全ての情報を住民に開示し,なおかつ市民の参画を仰ぎつつ評価作業を進めて行くべきであります。  また,政策の効果や問題点を明らかにすることで,市民の積極的な行政参加が期待できるという効果も,今後の市民発展の大きな原動力になると考える次第です。  無論,目的の達成に向けては全職員の理解と意識改革が不可欠であり,そのためにこそ先程来,申し上げている人事評価制度の改革なのであります。  今年に入って,京都,広島が取り組む姿勢が明らかにされております。吉村市長におかれましては,今こそ英断を以て改革に着手されますことを切に祈念をいたしたいと思います。  では,次の質問に移らさせていただきたいと思います。  山形の中心市街地の空洞化の進展が危惧される中,七日町の再浮揚と,再生の切り札として旧松坂屋跡に先月,NANA−BEANSがオープンしたことはまだ記憶に新しいところであります。チャレンジショップを始めとしたさまざまなテナントが趣向を凝らし,集客に努めておられるようですが,当然のことながらその評価を下すには時期なお早でありましょう。  無論,その意義,目的自体を否定するものではありませんが,果たしてテナントビル1件で街全体の魅力をアップさせ,中心市街地活性化の起爆剤になり得るのか疑問を持つのは私一人ではないかと考えます。街の何カ所にそうしたポイントとなるゾーン,エリアが存在し,有機的に結びつけてこそ,相乗効果を発揮しながら全体の魅力を高めて行けるのではないかと考える次第です。  今をさかのぼること10年前,平成6年夏に現在の吉村市長が著された著書「ナサネバナラヌ」に以下のような一説があります。  少し長くなりますが,そのまま引用させていただきたいと思います。「市民の価値観は多様化し,細分化し,間口が広くなってきたのです。この傾向は,街づくりに大きな影響をおよぼします。つまり,かつての大沼・丸久時代は,市民の価値観がおおむね一致していたため,街の個性化などは,考える必要もありませんでした。しかし,今日の多様化時代にあっては,街の個性化自体が,街が活力を維持する必要条件になっているのです。  逆にいえば,七日町・駅前の繁華街は,もはやすべての市民を満足させる街にはなりえないということなのです。このように考えた場合,市民の満足度を高め,市外の消費者を引きよせるには,それら市民の人々の価値観・ニーズをとらえた個性的な「街角づくり」が必要になってくるのです。  ですから理想的な街づくりとは,個性化された「街角づくり」と結論づけてもよいと思います。そして,魅力的な『街角』が多ければ多いほど,街の魅力も高まっていくのです。」  以上でありますが,山形の中心市街地の現状を見れば,そのビジョンはまさに卓見と申し上げるべきでしょう。  現在山形では,3カ年実施計画のまちなか環境プロジェクトにおいて,七日町地区再開発と中心市街地の活性化推進,さらには山形駅西と十日町の土地区画整理事業を重点事業として街づくりを進めようとされております。  市長には年来の街角づくりという理念を現実の施策にどう反映させていかれるおつもりなのか,また,再開発に伴う既得権,錯綜する利害の調整をいかに進めていかれるのか,吉村市長にぜひお尋ねしたいと思います。  熊本では,今年度より市内のメインストリート「通町筋」を対象に「トランジットモール」の社会実験を行い,同時に来街者や商業者の意識調査も行いつつ,毎月1回程度の本格実施に向けた課題の洗い出しを進めています。ヨーロッパで注目されるこのトランジットモールは,一般道路に公共交通だけを運行させる歩行者優先の都市商業空間であり,日常的に渋滞や排気ガスのない都市空間を創出できるというメリットもあるわけですが,当然のことながら,周辺道路の整備や警察との連携等解決すべき問題点が多く,同時に商業者の根強い反対にあう等,本格実施の例はまだないのが実情であります。  しかしながら,行政のトップが大胆な決断力と強いリーダーシップを発揮することによって,こうした構想を近い将来現実のものにすることは十分可能であると考える次第であります。  箱物をつくることに頼ることなく,例えば,現在で進められている山形五堰の保全・活用,山形一小の現校舎の保存活用等の歴史的遺産の保全継承事業を核に,先程申し上げたトランジットモールの構想を組み合わせることで,市長が提唱された「街角づくり」がより実りの多い形で実現されるのではないでしょうか。山形市民が,あるいは,・県外から訪れた方が,思い思いに山形を散策しそれぞれの楽しみ方を発見する,そんな姿が実現されるための条件は確実に整いつつあります。市長の果断なご決断にご期待を申し上げます。  以上の3点につきまして,吉村市長並びに当局のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  その他の質問をさせていただきたいと思います。  子供達に,虫歯にならないでほしいという思いから1点,教育長に質問をさせていただきたいと思います。  平成14年度,12歳児一人当たりの虫歯全国平均2.48本,山形1.41本でありますが,もっと数字をゼロに近づけるためにも虫歯予防には適切な歯磨き,砂糖の摂取量を減らすフッ素の利用などが鍵であると思います。学校での適切な歯磨き指導,フッ素添加の検討などは考えられないものか,お答えをいただきたいと思います。  ご静聴大変ありがとうございました。 ○議長(武田一夫君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) 長谷川議員の質問,簡潔にして要領を得ていると思います。また,その中で私のかつての考え方を披露していただきまして,ありがとうございます。  考え方は変わっておりません。本当にあの時はですね,こうすべきであるというビジョンを踏まえながら,ナサネバナラヌというふうなことを書いたわけでありまして,その精神は変えておりません。しかも,当時出しましたのは今やっておれば,すでに山形はまだまだ良くなったということです。それは何かというと,奥羽線の地中化,当時積算しますと800億円位でできたのですから。残念だけれどもこれも私の不徳のいたすところでありまして。非常にあの短い時間に簡潔な質問でありますので,私も長々とした答弁でなくて,簡潔な質問をしたいと,こう思います。  まず,カーシェアリングのシステムについてはどうなんだ,というような話でございますけれども,これは検討していこうということになっております。  やっぱりわれわれも少しこうきちっとしたものでいこうというようなことで検討していこうではないかと。ただし,相乗りというのは危ないから。危ないし,ただその辺のね,あれをどういうふうにするかということが問題点になると思います。考え方は非常にいいんです。だけど,実際山形でそういうものができるかどうかと,そういうようなことを考えた場合,簡単に行くものではないなと。  そして,ただ,今ちょうど山形変えようとしていますから。例えば,山形駅前も変わりますし,それから北山形駅前も変わります。そういうものを踏まえて,そこに職員のための駐車場を置くとか,そういうのも考えていかなければならないと。多様な方面になると思いますけれども,事務方としても,最大の検討をして,ご期待に沿うようにやっていきたいと,こう思っております。  あと,コミュニティーバスの整備でありますが,これは早いうちにやりたいと思っております。早いうちに。ということは,今のバスはずっと循環で回ってますけれども,100円バスとかありますけれども,数が少ないので結局は,人が乗らないということもあります。空の車でもいいから,どんどんと回した方がいいのではないかと,それは長谷川議員が言うとおり採算ペースなんかどうでもいいから,まず回すことだと,これはもう絶対だと思うのです。  この件について,山形交通の社長も同意しているのです。赤字の場合はで持ちますから,車をどんどんどんどんね,動かすことだと。そうすればみんなが安心して乗れるし,待っても,必ず来ると。今までは,待てばもう20分,30分は来ないと。必ずバスは来ると,こう思えば黙って待ってますから。  ちょうど今の仙台と山形のあれと同じだと思います。あれは始めはもう1日のうち,午前中は2本,午後は1本ということでもう全然乗り手がなかったと。今はもうおとなしく待っていますからね。そして,運転手が帽子を取って,大変すいませんけど終わりです,と言うと,はいわかりました,と言って文句言わないですから。なぜかと言うと,あと10分待てば来ると,こういうふうなことであると私は思います。したがって,そういうふうなことを考えながら,活性化のために頑張っていきたいと。  山形の場合を考えますとまち場だけではないんですよ。郡部と言うと失礼だけれども,郡部から市内の方に人を集めてきて,そして帰る時に送っていくと,こういうふうな循環というものを考えないと。ただ町場の人だけ乗せて行くというのではだめでありますから,そういう点,例えば極論を言いますと,高沢の方もちゃんと山形に来て,仕事をして,夜帰り道で一杯飲んで,家に帰って行くと,こういうふうなことになれば私は自然とお客さんも増えていくと,こういうふうに思っております。  それから,行政評価システムの透明性のことにつきましては,全くごもっともです,これ。ただ,今の人事のあれを申し上げますと,の方では職員が2,481名ですか,それくらいおりますけれども,いつ入っていつ卒業というような,出てます,履歴書が。したがって,勝手に市長がこういう人事はできません。非常にシビアな体制をつくっておりますので,我々が,抜擢は別だけれども,この人を挙げたいと,そしてここに置きたいと,適材適所として置きたいというようなことで申し上げますと,必ず反論が出ます。その反論に対して説得するだけのことをしないと,いわゆる職員課長も,助役も,総務部長も,賛成しません。そういうふうに厳しくちゃんとしてますので,私は人事の場合はそういうことを考えながら,適材適所,あるいは年功序列,年功序列はあんまり考えないです,能力主義というようなことを考えながらやっております。したがって,幸いにして反論する人はあまりいません。だから,その点では私,恵まれているなとこう思っております。  定員が現在2,481名ですから,この方々を全部覚えるというとなかなかできないのです。私は,就任当初に言いましたけれども,人事というものはその人をわからないとしてはいけないと。これはそう今でもそれは思ってます。だから,だいたいこう議員の方々が考えている中で何であれはここに行ったのだろう。それはそれだけの理由が必ずあります。私は言えます。したがって今までの人事は人を知って人事をしました。それは,最初2,400名ですから,だいたい知っているのは1,800名ぐらいでございます。あとは知らない方ですから,それを全部知った上で人事をやるというのが一番でありますので,そういう私の知らない方々のことについては,助役とか,総務部長とか,職員課長からいちいち聞いて,そして適材適所で能力を入れてやっていくというのが今までやってきた3年間の中の人事であります。したがって,私はどなたからも嫌なことを言われないという人事であったのではないかというふうに,自負をしている次第でございます。  人事問題につきましては,非常に面倒臭いわけでありますけれども,それを貫いていきたいと,絶対不公平をしないと,そして,報復もしないと,適材適所というようなもので能力を生かした人事をやっていきたいとこう思いますので,よろしくご理解をお願いいたしたいと思います。  それから街づくりの問題が出ました。NANA−BEANSは今,オープンしましたけれども,お陰様で人の入りはいいんです。人の入りはいいけれどもまだもうちょっとだなと,こう思っております。もう1つは,ほっとなる広場が今,ありますけれども,やっぱり市民の方々にお願いしたいことは,街でやろうという時は,少々反対があってもですね,一緒にやってもらうといいんですよ。途中で抜け出すから,事業が失敗して進まないということがたびたびあります。ビブレもそうでした。ほっとなる広場もそういうようなことがあったわけでありますから,われわれが言うわけにいかないので,議員の方々から,そういうことはやめた方がいいよ,というようなことを言ってもらいますと,われわれはやりやすいと,こう思います。一つ,そういう点をぜひバックアップをしてもらいたいと。どうしてもほっとなる広場を中心とした,あの大沼の向かいの広場ですね,あれをきちっとしたいし,それから,ビブレもいずれはやりたいんですよ。でも,手をつけられないんですよ今,ビブレですね。だから,なぜできないか。中がまとまってないからですよ。われわれが,いくら言ってもだめですから。その辺やっぱり議員の方々から,それはおかしいぞ君,というようなことを言ってもらうと,われわれもやりやすいと,こういうように考えております。いずれにせよ,非常に大変な年でありますけれども,ただいまの長谷川議員からの意向を入れながら頑張っていきたいと,このように思っております。  それから,五堰のことにつきましては,真剣に考えていきます。しかも,五堰の中の御殿堰ですか,あの八小のところにある,あそこで水車小屋をつくるという話です。PTAが水車小屋をつくって,そして,子供と一緒につくると。こういうような話で教育委員会の方でもそれを大賛成だと。そして,つくっていこうというようなことで,頑張っております。  それから,東沢小学校の時計塔,あれはすばらしい時計塔でありますので,あれを電気全部つけなさい,というようなことで指示を出しております。いずれにせよ,そういうような難しいときに入りましたけれども,我々も一生懸命頑張りますので,よろしくお願いいたしたいと思います。だいたい私に対する質問は,こんなものではないかと,こう思いますが,答弁漏れありますか。  フレックスタイム,これは無理ですね。春夏秋冬が無いとできるけれども,雪一つ降ると,すごく遅れるでしょ,汽車が。そういうところに,なじむかどうかということ,ありますね。だから,そういうこと考えますと,努力はするけれども。の方が県より立派なんですよ。県は冬時間あるんです。うちは冬時間ありません。非常に真面目にやっております。それはなぜかと聞いたら,県とは違うという話でしたけれども。いいですか。 ○議長(武田一夫君) 相田教育長。 ○教育長(相田良一君) 虫歯の予防についてということでありますが,おっしゃるとおりですね,本市の児童生徒の虫歯の数というのは,年々減少しております。これはですね,ブラッシング,歯磨き指導,これを基本としての効果である,というふうに考えております。限りなくゼロに近づけるために,フッ素洗口ですね,これを併用してはどうかということでありますが,このフッ素については,いろいろな議論,見解があります。現在は,学校と保護者の選択によるというふうにしておりますので,これを続けていきたい,こういうふうに思っております。以上です。 ○議長(武田一夫君) 6番 長谷川幸司議員。 ○6番(長谷川幸司君) 市長,大変コミュニティバスの導入については,赤字になってもとにかくやってみようというようなご答弁でありましたけれども,今の高齢者福祉バスというものがあるわけですけれども,それは各地区4路線につきまして,週1回,回ってくるわけですけれども,それをまず,赤字になってもというような考え方より,段階的にまず,高齢者福祉バスという名前をまず改め,そして65歳というふうな年齢制限も改めながらですね,その中で,1路線を最初1回から3回くらいにして,やっていく中でですね,今現在,バスの乗車率というのは平均20人から50人,その路線によって違うわけですけれども,そういった中で段階的にその調査をしながら考えていけば,もっともっとよりそのいろいろなニーズに答えられていくのではないかなと思って私は,そういった質問をさせていただいたわけで,そういったところの具体的な取り組み方についてぜひお聞かせを願えれば,大変ありがたいなというふうに思っております。  カーシェアリングシステムですけれども,仙台もですね,山形と同じように,環境先進都市を目指しているわけでありまして,仙台がカーシェアリングシステムというものをまず導入をして,その環境に優しい,あるいは渋滞の緩和ですね,地球の温暖化というものを真剣に考えていかなければならないということで仙台が取り組んだように聞いております。  そういった意味で私は,思ってもみなかった話が,乗合いは危ないなんていうふうに言われて,どう危ないのかちょっと私自身はよくわかりませんけれども,乗合いをして,例えば,事故に遭った場合,誰が保証するのかという話だったら十分理解をできるのですけれども,乗合い自体が危ないというのはちょっと私にとって,納得できない部分であります。その辺について,どう危ないのか,ぜひ市長の方から教えていただきたいというふうに思います。  あと,フレックスタイムは,四季折々,市長が言われるのは冬場の渋滞というようなことだと思うのですけれども,私は全く逆に考えておりまして,フレックスタイムを導入することによりまして,私は,賛否いろいろあると思いますが,の職員の方の残業手当と民間では言うわけですけれども,手当を払わずに,いろいろと人事を回せるというような便利さもありますし,あとは今現在,の窓口が6時まで開けているわけですけれども,私がよく聞くのは,6時だと,仕事が5時か5時15分くらいに終わらないと,市役所に来て,窓口に対応できないと,よく聞くわけです。そういった声に対応していく意味でも,やはりせめて7時くらいまで対応していかなければ民間の人にとりまして本当の窓口が開いている意味というのが全くない。民間の人からみて,必要性というのは薄いのではないかな,という感じをしております。  その辺で私は,雪降ったら遅れるのは当然ですけれども,そういう時間も含めて,山形人ですから,雪降ったらこれくらいかかるというのは,当然わかるでしょうし,そういった意味でのフレックスタイムをぜひ導入していただきたいというふうに考えている次第です。そこにつきましてもぜひ,もう一度,ご所見を伺いたいなと思います。  その中でですね,フレックスタイムの導入とカーシェアリングとコミュニティバスというのは,非常にその街づくりの賑わいを活性化させる意味で非常にポイントになるなと思うのは,市長も先程言われましたけれども,酒を飲んで帰れる,やはり,の職員の方もバスを乗らない,そしてカーシェアリングで来て,最初は一緒に来るけど,最後は悪いけどというふうに言って,七日町の居酒屋で一杯ひっかけて帰るとかですね,そういったことの色々な相乗効果を生み出せる一つの要因と言うか,起爆剤になってくるのかなと思って,今回コミュニティーバスを取り上げさせていただいたわけです。  市長のですね,20ワットから36ワットに街角の街路灯を変えていただいて,その明るさで賑わわせるというのも,私は当初,疑問に思っておりましたけれども,非常に私もあれはやって良かったなというように感じております。そういった意味でのその街の潤いをコミュニティーバスとカーシェアリング,フレックスタイムというふうなものでキーとして,ぜひご提案をしたわけですので,もう一度ご所見なりご意見を頂戴をしたいと思います。  また,人事評価制度ですけれども私がいろいろですね,県におきましては,2006年から,行政評価制度を取り入れるというようなことをこの前の新聞に書いてあったわけですけれども,人事の評価制度をすることによってですね,やっているところのいろいろ事例を見てみますと,上司と部下の間に適度な,心地良いというかどうか,私もの職員になったことがないのでわかりませんけれども,適度な緊張感の関係が持てて,お互いですね,非常に仕事の効率性が上がるというふうな話も聞かせていただきましたし,あとは,意識改革による企画の立案型の行政運営をやっていけるのだというような話も聞かさせていただきました。  また,市長もやられているということでありますけれども,より一層のその適材適所の配置をやることによって,能力を引き出すというふうなこともありますし,2,481人というですね,すばらしい優秀な方々がいっぱいお集まりだと思いますけれども,そんな中からポジティブな発想を持って,仕事の量が1倍から1.5倍に増えていくのではないかな,ポジティブな発想に変わっていくのではないかなと思いますのでぜひ,市長にその辺を勉強をしてほしい,というとあれですけれども,その人事管理のシステムをぜひ勉強していただければというふうに思います。  あと私も「ナサネバナラヌ」を,親父の家にいっぱいあるものですから,1冊頂戴して読まさせていただいてですね,今回,質問する中でぜひ,私の家には無いのですが,親父の家には十何冊ほどありました。その中で,私も感銘を受けたのは,街角づくりという発想がですね,非常にすばらしい発想だなというふうに思いまして,今回,取り上げさせていただいたわけですけれども,五堰の問題や一小などを歩いて街を歩く中で,山形市内いっぱいまだまだいいところがありまして,観光面から見れば京都と同じように,都市型観光という部分では,非常にこれからできていくだろうし,歩いていろいろ回ることによってですね,七日町や駅前にこういった店もまだまだあるんだなということの,あらためての認識であったり,買物も,ひとりでに進んで行けるのではないかな,という観点をしております。
     また山形駅や上山などの駅でも自転車の廃棄問題になっております,廃棄自転車の問題というのはどこでもあると思うのです。その問題もですね,例えば,駅前に自転車置場を設けながら,NPOなどでその管理をしながら,観光客や,買物のお客さんなどの山形市民に利用していただきながら,要所要所に自転車プールを設置しながらその再利用をしていく,まさに循環型社会と言いますか,そういったやり方なんかも考えられるのではないかなと感じております。そういった事例も千葉県の方であったものですから,取り入れさせていただきました。  あと,トランジットモール,全体的に一連に流れているわけですけれども,熊本でトランジットモールを今,一生懸命やっております。あとは,静岡県の浜松市での話で,浜松の方はまだ行ってないのですけれども,そういった事例の中から,その公共性,バスであったり,タクシーであったり,公共的な部分のものは入れるけれども,あとは入れていかないというのは,逆の発想で一方通行が,非常に山形には多いものですから,そういうところには駐車場を使っていただきながら,歩いて買物していければ,大変いい活力ある山形につながっていくのではないかな,と思って話をさせていただいたので,そのトランジットモールについてですね,検討していただきながら,ぜひ取り入れていただく,施策といいますか,そういうことを考えていらっしゃるのかどうかお聞きしたいと思います。  あと,教育長の方から虫歯として,ブラッシングという話がありましたけれども,私も自慢できるのは,今,42ですけれども,虫歯が小学校から,小学校6年生からですけれども,1本も無いんです。私の娘も中3ですけれども,まだ1本もありません。  それは,私の父から,コンニャクも食べているからということもあるでしょうけれども,歯磨きをですね,1日4回ほどきちっとやらさせていただいております。そして,娘にはフッ素もですね,処方といいますか,やっているおかげなのかな,というふうに私は思っておりますので,フッ素を取り入れろということではなくてですね,私は,子供は金井小学校ですけれども,金井小・金井中の中でフッ素という話はあまり耳にしたことが無いのです。  それで,やれということで指導するのではなくて,その検討を,と言いますか,フッ素というものがあるのだということを昔はあったにせよ,今,改めて話をしてもらえないかなというふうな思いで話をしたのと,歯ブラシの時間を,食事したら歯を磨くのは当たり前だというふうに私は常々思っているんですよね。そういうことで,休み時間内に歯ブラシタイムと言いますか,そういう時間をぜひ,時間が無くても,どうせ休み時間なので,啓蒙活動といいますか,そういうふうな時間をといいますか,そういったものをぜひ取り入れていただけないものなのか,お聞かせを願いたいと思うのと,フッ素について,言われたらどういうふうに答えようかなと思って,ちょっと,インターネットで取ってみたのですけれども,世界保健機構の中ではですね,56カ国で,フッ素の使用をやっていたり,その水道への添加というのを認めているように,インターネットのフッ素という欄を見たらありました。  フッ素につきましては,発がん性の問題,その他いっぱいあるとは聞いておりますけれども,私みたいに42になっても虫歯が無い,ましてや,8020運動を県でもやっているわけですから,私は,ぜひ80歳になっても20本あるのは自信がありますけれども,そういったことでぜひそういう時間を取っていただければ大変ありがたいというふうに思います。その辺について,教育長から改めてお聞かせ願いたいと思います。以上です。  あともう1点すいません。先程議長すいませんでした。若いもので頭も下げず,大変失礼しました。 ○議長(武田一夫君) 相田教育長。 ○教育長(相田良一君) 歯磨きタイムにつきましては,それぞれ現在も,各学校でやっていると認識しております。  ただフッ素につきましてはですね,議員がおっしゃるとおり,発がん性とか,いろいろその効果についても,効果があるという方と,いや,無いのではないかと,そして危険性のあるものを使う必要は無いのではないかと,こういういろいろな議論がございます。そういうことで,これはもう,数年前からいろいろと話題になっていることで,このことについては各学校に,やっぱり健康にかかわることですから,保護者と十分話し合いをして,取り入れる学校はどうぞ取り入れてくださいと,こういうふうなことを指導しているところであります。  今日,長谷川議員の方から良いことを聞きましたので,フッ素の効果を,いろんな説がありますけれども,こういうことでこんな方もいらっしゃいますよと,いうようなことで学校の方には指導してまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(武田一夫君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) ただ今も申し上げましたけれども,もっと詳しく申し上げますと,例のコミュニティーバスは,来年度から明治線,金井線,東西部線については年齢制限を撤廃します。そして,利用者の多い高瀬線については,平日,毎日運行します。  やはり,何回も何回も回すというと,赤字になると思うんです。その赤字の分は,で持たなければならないと思うのですよ。あとは,山交と相談しながら。山交もそのつもりでいますので。私の方の担当の企画調整部長を派遣しまして,担当として,それを来年度から実現しようということで,進めております。これがずっとなってくると,街灯も明るくなるし,そうするとマッチして,活性化につながるのではないかと,こう思っております。  それから,自転車置場の件ですけれども,これも北山形駅,それから山形駅とありますけれども,北山形駅の方にだいぶ自転車が来てますのでその自転車をですね,新しい自転車置場をつくるように,財源はバイコロジーからもらうように今,話をしております。私は庄司さんの後,バイコロジーの会長をしているものですから,これは警察ですから,話をしております。それも進めていきながら,やっぱりJRが今のところ了解しないから,だからJRを何とかして合意させまして。そして,北山形にただいま600台ぐらいあるのですよ,東高,南高,城北,竹田,全部あそこに置くわけですから。だから,そういうものはちゃんときちんとなるようなことを考えていきたいと。  そして,長谷川議員が言うように,山形の場合は街角観光でなくして,しつこいようだけれども,歩きながらの観光と,こっちに行っても観光,あっちに行っても観光。ちょうど,奈良の御所に行った時にちょうど川がありまして,そこに魚が泳いでいるのですよ。やっぱりああいう自然をきちっとするということは良いことだなと思いまして,ぜひ山形もそういうことをやってみたいと,こう思っておりますので,ご協力願いたいと思います。以上です。 ○議長(武田一夫君) 6番 長谷川幸司議員。 ○6番(長谷川幸司君) コミュニティーバスにつきましては,大変夢が広がってきたなという感じがしますし,ぜひ65歳の撤廃も含めてですね,よろしくお願いしたいと思います。  あと今,市長の方から,答弁がなかったのですけれども,カーシェアリングのですね,相乗りは危ないという件ですけれども,その辺はどういうふうに危ないのかということをぜひご答弁をいただきたいと思います。  あとはですね,私も都市型観光というのは,歩きながらやっていかなければならないし,自転車ということについても,そういったことだなというふうに,同感であります。そういったことで,お進めをいただければと思います。  カーシェアリングとフレックスタイムですね。フレックスタイムで私が先程申し上げましたように,ぜひ窓口を6時でなく,7時ぐらいまで開けてですね,民間の方が,6時ぐらいに終わっても,行けるような窓口のあり方といいますか,そういったことと,カーシェアリングについて,もう1回お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(武田一夫君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) フレックスタイムの件は,今午後6時までやってますね。これは私の方で強制したわけではないのです。非常にいいことだと,こう思っております。  ただ,職員の相乗りというのはちょっとね,普通であればいいけれども,運転手が酔わないで乗っている人がいるというような場合,やっぱり,ちょっともう少しね,検討しなければならないなというようなこともありますので,ここですぐOKというようなことは,できないと思いますので,ご理解いただきたいと思います。 ○議長(武田一夫君) 6番 長谷川幸司議員。 ○6番(長谷川幸司君) カーシェアリングとフレックスタイムにつきましてはですね,ぜひ関係部署の方でですね,いろいろ勉強していただければ,大変ありがたいなというふうに思っております。  あとは,3回目というふうなこともありますし,先程議長に,大変ご無礼を申し上げたことを申し上げながら,私の質問を終わりにさせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(武田一夫君) 以上をもって,長谷川幸司議員の質問を終わります。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎須貝太郎君 質問 ○議長(武田一夫君) 次に,「雇用問題」ほか2項目について,8番 須貝太郎議員。 〔8番 須貝太郎君 登壇〕 ○8番(須貝太郎君) 吉村市長のこのたびの病気入院治療につきましては,不屈の闘志で全快なされ,無事退院されたことにつきまして,敬服とお祝を申し上げたいと思います。今後は,健康管理には十分注意なされて,なお一層山形の市勢発展のために,ご尽力なされますようにお願いを申し上げます。  今日は12月定例議会本当に最後の質問者になりました。私も4回目になるのですが,皆さんも大変お疲れだとは思いますが,ゆっくりと,最後でございますので気合を入れ直してやりたいと思いますので,よろしくお願い申し上げたいと思います。  2002年も残すところあと1カ月足らずとなりました。今年度を振り返って見ますと,1990年代初頭からの日本,そして地方都市に起こっている閉そく的な社会現象や経済不安は,いまだ解決する方向性すら見い出せない現状であります。この要因についてはいろいろあるのですが,私は,「国土の均衡ある発展」を目指した結果,日本全体が急激な発展を遂げたにもかかわらず,一律の金太郎あめ的になり過ぎ,それに伴う一律のリスクに対してしか対応できない国や地方都市になってしまった。均衡ある発展の負の部分の作用であると指摘されており,私もそのように思っております。しかし,来たるべき2003年は,地方都市山形においては,施策がもたらすリスクにも大いに挑戦をしながら,明確な未来へのバランスの取れた座標軸が打ち出せる年になりますように念願しながら,私にとりまして4回目の一般質問を通告にしたがって行いたいと思います。  最初に,「雇用問題」についてであります。  山形労働局が11月20日に発表した来春卒業予定県内高校生の就職内定率は,10月末現在50.8%と昨年同時期を5.9%下回って,過去10年間の統計では,最低の水準であります。また,新卒の県内企業への就職希望者の内定率は,昨年同時期より5.6%低い47.6%となり,半数にも達しておらず,同様に過去10年間で最低であります。一方,村山地方の県内就職希望者の内定率は,48.1%であります。そしてまた今現在,完全失業率においても,相変らず5.5%前後を推移しています。このようにここ2・3年での急激に押し寄せた雇用不安の要因は,市場経済のグローバル化に伴う,企業の海外生産へのシフト変え等,指摘されています。しかし一方においては,新卒者の約半分が3年以内に最初の就職先を離れて行くと言う,ある面での根気のなさ,忍耐力不足現象が多くの企業に高校新卒者の採用をためらわせているということも指摘されています。  もう1つの要因といたしましては,今まで数多くの雇用体制を形成して来た,第2次産業である製造業の構造的な変化も,雇用の不安の要因に上げられています。製造業が技術革新,効率化,大量生産に努めることにより,価格競争が当然起きてきまして,価格は低下しながらデフレ現象に陥っているといわれています。それに伴って,経済全体に対する製造業の相対的なシェアが低下し,結果的には,雇用が減少するということになっているようであります。しかし,さまざまな要因により,労働市場の変化が進行する中においても,地方自治体や国家にとって,市民が職に就いて,生活基盤である雇用を確保することは,最優先の責務であると私は思います。ここで市長にお伺いします。  第1点目でありますが,まず昨年度私どもも9月に雇用問題について一般質問させていただきました。その後の10月に山形雇用対策協議会をすぐ設置いたしまして検討をしているわけですが,その後の検討委員会の経過と成果についてお聞きいたしたいと思います。  雇用問題の2番目であります。  高校新卒者の雇用は,短期的な視野ではなく,ある面では社会の活力維持,そして再生への道として非常に重要なことであろうと思います。また,その予備軍としての中学生への仕事に対して厳しさと言いますか,その辺の啓蒙活動ももう既に必要な時代に入ってきているのではないかと私は思っています。本市においては,短大生・高校生へのインターンシップを実施していることは意義深いと思います。ここで提案をさせていただきながら市長の見解をお伺いしたいと思います。現在,市内の中学生に対して,総合学習を通じながら,職場訪問を実施しているようでありますが,やはり中学生時代からもっと実社会での仕事に対しての認識を高める意味でも,職場体験に当たるインターンシップを夏休みや冬休みを利用して,これは民間も含めて実施するシステムを作ってはいかがかなと思います。市長の考えをまず2番目としてお伺いします。  雇用問題の3番目であります。  最近になって,急激に雇用問題を解決する方法に,行政のトップセールスが功を奏した実例が多く,話題になっています。11月6日の新聞報道によると,携帯電話のJフォンが宮城県富谷町に東日本カスタマーサービスセンターを設立するニュースが掲げてありました。このトップセールスにより,常時1,000人以上の新しい雇用が生まれたそうであります。この現象は,製造業の海外シフト変えが加速して,大規模工場誘致が限界に来ている中で,顧客対応と言うサービス分野の業務は,将来に渡っても安定的な雇用が期待できるようであります。そして,さらに行政が研究開発機構の誘致と共に,サービス業務拠点の誘致を進めることは,地域雇用の確保という視点からも高い評価を受けているようであります。そこで市長にお伺いいたします。  今後は,各地方自治体同志のそれぞれの競争が激しくなると言われています。その競争に打ち勝って,健全な地方自治体山形を構築していく責務は,重要であります。本市においても,旧来の製造業誘致だけではなく,情報産業等の誘致を真剣に考えながら,山形の雇用を重点に考えるプロジェクトシステム,例えば仙台でやっている産業情報推進室等を設置しながら,市長自身のトップセールスで雇用強化を図るべきと思いますが市長の所見をお伺いします。  次に,大きい項目の2番目「教育問題」に入ります。  文部科学省の諮問機関である「中央教育審議会」がまとめた教育基本法の見直しを提言した中間報告書が去る10月16日に発表されました。それは,現行法を全面的に見直す内容になっておりまして,教育の基本理念として,「伝統,文化の尊重,国や郷土を愛する心を育む」と言った,日本人としてのアイデンティティーや,社会の形成に主体的にかかわる「新たな公共」意識の重要性を打ち出しています。私自身も教育の原点は,「自主的に生きる精神を養い,実社会で果たすべき使命の心を促すこと」であると思います。このような視点に立ちながら,中教審の諮問内容を中心に,教育長のこれからの新しい教育についての所見を伺いたいと思います。  第1点であります。  本も平成14年4月から実施しています,学校週5日制についてさまざまな課題点が指摘されていましたが,実際導入後の成果と課題について,教育長の考え方をまずお聞きしたいと思います。  2番目についてであります。  新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について,中教審の中間報告の中には,教育の理念として,伝統文化を尊重し,国や郷土を愛する視点を明確にすることが重要であると述べています。  実は私も昨年の9月に,秋田県を視察する機会がございました。その中で秋田県は,県の教育委員会が率先しながら,伝統芸能を継承する手段をとっていらっしゃいます。それは,高校生や中学生の学校教育の部活動の中に伝統の芸能をとりあげながら,いろんな場面で発表する機会をとっています。やはり,まさしく伝統芸能の継承についてはなかなか地域社会ではなくて,学校教育と捉えながら,末長く伝えていくという手段は素晴らしいものだなと。そして私もその実演を鑑賞して非常に感動して来ました。そこで教育長にお伺いしますが,伝統芸能の保存に対して,学校教育の中でどのようにこれから捉えようとしているのか。そして,当然山形市立であります山形商業高等学校とか,市立の中学校で地域の伝統を学習させ,郷土を愛する心を涵養するような方策をどのように考えていらっしゃるのかお聞きしたいと思います。  第3点目であります。  中教審の中間報告の中に,「新たな公共」の創造に貢献する意識,公共心,道徳心,倫理観,自律心,規範意識などを再構築することが重要課題であると述べています。しかし現在の山形の中高生は,公共意識の低さが指摘されています。  実は昨日も,豊川議員が一般質問の中でおっしゃっていました。現在,山形の高校生の45%前後の子供達が性体験をもうしているという非常にショッキングな話とともに実は20歳までの堕胎率は全国で6位という非常に寂しいデータがあります。そしてまた,山形市内の高校生の服装や頭髪の乱れ,自転車運転等々のマナーの悪さも各方面から指摘されています。  実は先日,他県から来た人の話の中に山形の高校生の現状について,このような話がありました。今年度春に全国都道府県教育長会議が山形で開かれました。全国から集まった教育長は,山形駅前の子供達の様子を見て,「これが教育県を標榜する山形の実態なのか」と冷笑されたそうであります。地方都市の行く末は,その地方都市に住む中高生を見れば,だいたい次の時代の行く末は判断できると言われる中で,私は非常に心細い思いをいたしました。しかし,この現状を打開するためにも,九州や関西地方の指導のあり方に学ぶべき点が多いと言われます。学校関係は厳しい取り組みをもう再度しながら,地域社会の中では,うるさいおっちゃんやおばちゃんが必ずいて,子供達や若者に対して厳しく意見する風土が再び構築された結果,だいぶ九州・関西地方の子供達は落ち着いてきたと聞いています。本市においても当然,「大人が変われば子供も変わる」このような意識を,地域社会教育の中,PTAや育成会の中でも声を出して叫んでいき,やはりこれはある程度行政指導で行うべきかなと私は思いますが,その辺の教育長の所見をお伺いします。  第4点についてであります。  中高一貫教育についてでありますが,中高一貫教育では,高等学校入学者選抜なし,または学力試験のない簡単な入学者選抜で,中学校教育と高等学校教育を接続し,ゆとりの中で生徒一人一人の個性をより重視した教育を行おうとしています。本市においても,平成13年度から検討委員会を設立し,平成17年4月の実施を目指しているようであります。ここで基本的な中高一貫教育の考え方について教育長にお伺いします。  第1点目でありますが,本市の中高一貫教育の特色として,国際化に対応できるコミュニケーション能力を高め,ビジネスエキスパートの育成を目指していると掲げてありますが,その教育内容についてお伺いします。  第2点目であります。現在の企業は即戦力を求めていますが,実際の中高一貫教育の教育内容と実経済社会との接点をどのように考えて指導なさろうとしているのか,この辺もお伺いします。  第3点目でありますが,競技スポーツの強化策としては,個人の心身の成長の度合いや特性を見据えた長期に渡る一貫した指導が求められておりまして,中高一貫教育は,まさにスポーツの強化に好適であろうと思います。特に山形の高校野球界のレベルアップがいつも議論されている中で,私見ではありますが,山形商業高等学校が山形唯一の市立でございますので,もっともっと野球に対しても頑張ってほしいなと,こんな思いを込めてどのようにこれから中高一貫教育で部活をスポーツとしてどのように考えていらっしゃるのか教育長のお話を聞きます。  最後の質問になりますが,「南部地区の諸課題について」であります。  去る11月20日に黒沢いこいの家が落成いたしました。山形の南部地域の方々も非常に喜んでいるところであります。改めて,吉村市長始め,当局の関係者に感謝申し上げたいと思います。しかし,黒沢いこいの家への連絡道路は,行き止まりであり,救急や防災を想定した場合には,利用者や地域の方々は非常に不安を感じています。昨年の9月の一般質問でも私は解決策として防災道路の設置を取り上げました。その答弁として,福田橋の改修と並行して防災道路も考えて行くという答弁がございました。しかし,地域の方々の早急の防災道路設置の要望を加味しながら,現在の進捗状況も含めて今後の方向性をお伺いいたしたいと思います。  2番目であります。先日,黒沢温泉開湯30周年記念式典が行われました。もうあれから30年もなったのかという,私も非常に時の流れの早さを感じながら,30年間のさまざまな歴史を垣間見ながら,改めて本においても黒沢温泉の位置付けをもっと明確にすべきであると認識を新たにしました。現在,黒沢温泉組合を含め,地域の方々で,黒沢温泉の活性化とイメージアップ,そして話題になっています山形ニュータウン入居者への誘導施設として捉えながら,黒沢近辺の須川の河川敷にイベント広場と足湯を整備したいという要望が出ています。私も,今後の山形の温泉観光の充実のためにも,ぜひ実現してほしいものと考えています。市長の考えをお伺いします。  最後の質問になりますが,前回に続いての質問になりますが,ニュータウンの誘導施設といいますか,来年7月の分譲開始におきまして,大変懸念されることは,回りの環境が非常に整備がなっていないということが言われています。何度も質問申し上げますが,蔵王駅西口の開設については,ぜひ必要であり,平成15年以降動き出すとの市長から前の答弁でお聞きしました。その後,どのような方向で今進捗しているのか。そして,やはり明確に平成15年7月が分譲開始ですので,せめてそのあたりまではいろんなニュータウンを取り巻く環境整備について,ある程度の方向性をつけてほしいということをお願い申し上げながら,第1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(武田一夫君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) 須貝委員の質問に対してお答え申し上げます。地元の問題とか,そのものの問題,雇用対策と,各般にわたってご意見を入れた質問でございますが,簡単にわかりやすく説明したいと思います。  まず,雇用対策協議会,これは去年私が本部長になりまして,県と対応しまして,国の方で雇用対策を打ち出しました。したがって,県も出すと,われわれも出そうということで,県と本市がだいたい同じくらいの時期に雇用対策協議会というのができました。今まで会議を3回やっています。その中でトップが営業をやれというような話でありますけれども,だいたい一応は収まるんです。希望者がだいたい収まるのですがすぐに辞めてしまうんです。辞めてまたすぐ新しくという。ということは,雇用をお願いする方で大変なことなんです。せっかく入ってすぐ辞める。これは私の私見ですけれども,アメリカでやっているヘッドバンクがまだ残っているのではないかと,ヘッドバンクというのは,変わっていくやつです。アメリカでは変わるたびに月給が上がっていくんです。だからアメリカは移っていくのをさっぱり何とも思っていないんです。月給が上がっていくんですから。だからアメリカの働いている人は月給をもらうと「ありがとう」とは言いませんから,数えて,「あります」ですから。だからそういうところのものを山形でも真似されては困ります。  しかし,私としましては,三役・部長を入れまして,あらゆることで就職を世話しています。いわゆる就職の世話と言うとおかしいけれど,雇用対策に対しては取り組んでおります。今後もそういうことは続けていきたい。やはりわれわれの知っている人と知らない人がおりますので,あらゆるところから連絡しながら雇用を決めていきたい。だから皆が雇用を進めていくんだという気持ちにさえなれば,私は大丈夫だと思うんです。そういう気持ちを今するように助長させているわけでありますからよろしくお願いいたしたいと思います。  そこで中学生の問題でございますけれども,須貝委員が言う,中学生に現場を見せたらいいのではないかというのは大賛成です。今,私のところに小学生が市長室の見学に来ております。私は市長室の市長席に全部座らせます。せっかく来たのだから,10人か20人社会訪問で来るんです。座りなさいと,頑張ってあなた方も市長になりなさいと,ただし俺が市長でいる間はだめだと。これは冗談ですけれども,そうすると皆喜んでいくんです。だから今まで何人くらいいるでしょうか。ここ3年間ですが,来て座っていった人は800人くらいいるのではないでしょうか。あともう自分で喜んでいますから,そのようなこともありますので,自分が行きたいというところの工場にはやはり連れていって見せるというふうなことも必要だと思います。  そして中学時代から職場訪問しながらやった方が,ずっといいのではないかと思います。それからまた申し上げますが,はっきり言いますと毎日雇用みたいなもので,頼まれると誰かいないか,誰かいないかということで探しております。割とまわりをみると失業している人がいないんです。そしての方の施設もありますから,それで入った方もおります。最近は3人入っております。プライバシーのこともありますから,後で申し上げますけれども,3人入りました。一人前な形で入りますから,われわれ今でも雇用対策をやっているということだけは,ご認識していただきたいと思います。  それから,黒沢のいこい荘はお陰様でオープンしました。ご承知のとおり福田橋がありますが,福田橋以外の道路問題は前からもめているところですが,全部解決しましたので何でもできますから,黒沢いこい荘に関しましては,建設部長が一生懸命頑張りまして,全部解決しまして,黒沢いこい荘についてはもう変な規制がありません。ただ問題は,福田橋をいつするかということで,今事務的にやっています。買収が終わりますともう造っていこうということで,4車線でつくるような計画で今実施しております。16年度工事です。17年度に完成ということで今やっております。17年度完成しますと,蔵王地区の団地を皆さんにセールスできると思っております。  そのうちに今度ニュータウンができますので,地域として相当変わってくるのではないかと思います。それからまた三星製作所の前のアンダーパスの道路もできますから。そうしますと,本当に先程来長谷川議員から言われましたけれども,ナサネバナラヌというふうな本があります。それは私が書いたわけでありまして,私の責任でありますので,そういうものに少しずつ近づいてくるなと思っております。だから,やはり皆が考えてやっていることが,私が考えたことと合うもんだから正しいのだなというふうなことを考えております。以上申し上げますけれども,どんどんと進んでいきたいと思いますので,よろしくお願いいたしたいと思います。後は教育委員会の方から。 ○議長(武田一夫君) 相田教育長。 ○教育長(相田良一君) 私への質問は6点ございます。第1点目は,5日制導入後の成果と課題ということでありますが,実施後に市内の小中学校の抽出調査をいたしました。その結果,成果としては,家族と一緒に過ごす時間が増えた,自分の趣味ややりたいことができた,読書をする時間が増えたということになっておりまして,だいたい5日制導入の趣旨に沿った過ごし方をしているというふうに把握しているところであります。ただ,課題としましては,保護者の方にまだ過ごし方について不安を抱いたり,あるいは負担を感じたりしているということを聞いておりますので,実態調査をしながら5日制の良さが定着するように根気強く努めてまいりたいというふうに思っているところであります。  第2点目は,地域の伝統芸能を学習させてはどうかということでありますが,地域の伝統芸能につきましては,児童生徒をやはり参加させることによって,議員がおっしゃるとおり,ふるさとを愛する心を育てるということでは,非常に大切であるというふうに思っております。そこで本市では,特色ある学校づくりとか,総合学習の中に取り組むように指導しております。その結果として,ご案内のように8月の山形の花笠踊りには数校参加するようになりました。今後もさらに議員がおっしゃる,山商や各中学校でも積極的に取り組むように働きかけてまいりたいというふうに思っております。  第3点目でありますが,中高生のモラルということで,大人の社会教育の充実を図ってはどうかということでありますが,中高生の道徳心であるとか,倫理観,規範意識の高揚ということにつきましてはやはり,大人・親自身の問題でもあるというふうに思っておりますので,PTAの研修会であるとか,そういう社会教育の充実,それから教育委員会におきましては,青少年課もございますので,健全育成にかかわる施策を講じるとともに各機関に働きかけてまいりたいとこう思っているところでございます。  第4点目でありますが,山商の中高一貫教育に関してでございますが,教育の内容ということで,ビジネスエキスパートということの教育の内容でありますが,本市の中高一貫教育の特色は6年間の視点に立った英会話を核とする外国語教育の徹底,情報活用能力の伸長,高度な資格取得への挑戦ということであります。中高一貫教育では6年間を通して英会話指導を徹底することができますし,さらに山商のコンピューター施設を使って中学生の時からコンピューター活用能力を向上させることもできます。その他にビジネスの基本である簿記検定に対しても早期から取り組ませることによって,資格取得を生かした大学進学が可能な中高一貫教育になるというふうに考えております。このような教育を通じてビジネス分野のエキスパートを育成したいというふうに検討しているところであります。  それから5点目でありますが,実経済との接点ということでありますが,本市の中高一貫教育は英会話の実践力やコンピューターの活用能力,高度な資格の挑戦によりましてビジネスエキスパートを育成するための基礎教育を行うものでありまして,高校卒業後の即戦力という意味では大学等への進学も視野に入れた形で実施するというふうに考えております。しかしながら,高校時における実践的ビジネス体験は大変重要であるというふうに考えますので中高一貫教育の特色を生かして例えば,「山商ストア」を出店し,インターネット上での他県の商業高校との電子商取引等を行うことによりまして,より現実的な経済社会とリンクした実践に取り組む必要があるというふうに考えております。  6点目で,中高一貫教育の部活動ということでありますが,このことにつきましてはやはり,中高指導者の連携や交流を図ることができますので,6年間を見通した指導強化が可能であるというふうに考えまして,競技スポーツの強化が図られるとともに,一人ひとりの運動能力と体力の増進にも大きなメリットがあるというふうに期待しております。したがってそのための環境整備が必要だというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(武田一夫君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 先程の答弁でちょっと間違っておりましたのでお詫びを申し上げながら訂正させてもらいます。  福田橋の幅員14.5m,車道は先程4車線と申しましたけれども2車線でありまして片側3.5mの歩道を両側につけるということでございます。17年度の完成ということで大変失礼申し上げまして,謹んで訂正をいたしたいと思います。 ○議長(武田一夫君) 8番 須貝太郎議員。 ○8番(須貝太郎君) 市長ならびに教育長の答弁ありがとうございました。実は市長の方で2点ほど私の質問に対しての答弁漏れがあるようであります。  まず第1点は,この福田橋の改修に伴う,いこい荘は行き止まりですから,防災道路に関しての設置の依頼が先程私ここで言いましたが,15年以降考えると去年の9月にはそうだったんです。ただ今現在,完成してみますと非常に道路が一方通行で狭いわけですし,なかなか万が一災害があった場合にどうするのだろうという地域の方の不安が今かなり募っています。そういう意味でなるべく早く防災道路を考えていただきたいというその答弁をまず1点と,何回も何回も私は申し上げているんですが,やはりニュータウンの入居に対する不安というのは私率直に言ってかなりあります。1,700戸,7,000人というのは果たして可能なのかなと思います。  われわれも一般の地元の人も不安になっていますし,聞くところによりますと15年7月が100戸くらいの予定,16年が200戸予定,17年が200戸という形で,その間2,3年でだいたい500戸予定をして進めるという計画だそうでございますが,せめて17,18年までに蔵王駅の近辺の西口も含めてあの辺の整備をある程度PRしながら誘導施策として利用しないと,やはり今こういう時代ですから,公共交通網も含めてまわりがどういう環境にあるということを買う方は見ると思うんです。はっきりはなかなか言えないと思いますが,それと併行しながら,黒沢温泉というのが近くにあるわけですが,その辺の整備,これは先程市長答弁漏れなんですが,あそこは県の河川敷なんですが,黒沢温泉を含めて南山形地区の方々があそこにイベント広場をということで,足湯をつくりながら,山形のニュータウンの誘導施設と含めてやはり,南部地区もいろんな面で市長もこの前の黒沢いこい荘の落成式でおっしゃいましたが,黒沢温泉の湯質というのは結構よいのです。  それでぜひその辺も検討させていただきながら,良い意味でニュータウンの誘導施設の発想をしてほしいというのに対しての答弁漏れがございましたので,市長の方に再度お伺いしたいと思います。  それから教育長の方もなかなか中高一貫教育に関しては,非常にまだはっきり定まらない中で答弁をいただきましてありがとうございました。やはり,中高一貫教育の目的と言いますか,ある意味私は地方自治体の今後のあり方といいますか,ある面で規制がそんなにはなく,教育内容や活動内容に対しては地方自治体で独自にやれるという方向と聞いております。そういう意味では,まさしく学校教育も含めて,良い意味で全国から試されるのではないかと思います。どういう中高一貫教育をして,どういう成果をあげながら,子供達がいかに,できれば山形で次もまた育ちながら次の時代に続けていけるのかなと,厳しい意味でやはり中高一貫教育をみるのではないのかなと。多分,今までは国から与えられたものを全てこなせば地方自治体というのはなったのでしょうが,これからはいかに国の政策と違う発想で物事を考えながら,地方自治体のいろんな施策としていくということが地方自治体に課せられた一番の大切な責務だと思っておりますので,ぜひ,そういう意味で中高一貫教育の山商のあり方を,いろんな面で全国に発信できるような新しい発想で,特に今までの従来の教育とは全く違う,取り組みをしてほしいなという気がします。まさしくこれが,今度言われました中教審の意味合いにもつながっていくのかなとそんな気がいたします。  それで教育長にもう一度先程答弁漏れというか,実はこちらの方は教育長の言葉があまり聞き取りにくくて大変申し訳ないのですが,私も聞きもれたと思うのですが,部活の6年間のスポーツと言いますか,あえて申し上げますと,この議場でも何回か議論になっていますが,高校野球に対しての思いです。いろんな面で高校野球が取り上げられています。私も実は高校生の子供がいますから,いろいろな高校生の話を聞く機会も多いです。やはり野球だけがスポーツではないのですが,同じ時代に育った人間の歴史として心に残るのは野球でどこの高校が行って,どういう活躍をして,その時代の同じ年代の1つの影として一生残っていくと言われます。  さびしいかな,最近はなかなか山形周辺の高校は行けない。庄内地方の高校が行くのですが,ぜひ山形商業に私は行く努力というか,やはり正直言って山形商業が一番可能性があると思います。中央高校よりと思います。その辺の山形市立でございますので。山形市立というわれわれも,実は山形市民として考えた場合に,山形県内唯一の山形市立高校ですから,そういうことからしますとやはりわれわれも山形商業をバックアップするのが当然であります。  その意味からしまして,ぜひ山形商業に中高一貫も含めてぜひ,スポーツの強化,野球の強化に力を入れていただきたいなと思うのですが,この辺の考え方もぜひ教育長に再度お伺いしたいと思います。 ○議長(武田一夫君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 私への質問を先にさせていただきます。  福田橋の件ですが,防災道路を造ろうということで考えておったんですけれども,その前に権利の問題があったので,それが今度決まったのでどうするかということを考えていきたいと思います。やはりあそこにもう1本道路を引かなくてはならないものですから,そういうことを考えていきたいと思いますのでご理解をいただきたいと思います。なるべく早くやらないと,蔵王団地に誘致されてきた企業の方々に対しても,ごまかしになるわけです。福田橋があってこっちにつながりますよというようなことでアピールしたと思うのですから。それができていないということになりますとまずいですから,なるべく早くそれをやっていきたい。そして,河川敷を利用してやっていきたい。今河川の敷地を利用して造ったわけですから,今度こっちを市道で買いましたから,だから大丈夫ですから,あとはそのようなことでやっていきたいとこのように考えております。  それから,イベント広場の足湯はいい考えだと思います。だからそういう場所を造って皆が足を入れて,健康に対して関心を持って頑張ってもらうということで,足湯というのを僕は,足もみはしたことあるけれど足湯はないです。温泉に関してはこの2つ。  山商に関しては,一言申し上げて,山商に関しては頑張ってもらいたいのです。しかもトップまでいってるのです。バスケの女子,野球もそうでしょう,今度の夏は野球ですからね。この間,東北大会までいったわけですから。それからバレーいいところまでいってるんです。あともう一押しだから,何も山商だからというわけではなくて,やはり市立ですから,われわれのつくった学校ですから,頑張ってもらいたいということは,私の方も校長に言っております。だから議会からも頑張れというような声援を送ってもらえますとありがたいと思います。山商が甲子園に行く時は1億円くらい集まるという話です。 ○議長(武田一夫君) 相田教育長。
    ○教育長(相田良一君) 中高一貫教育にかかわってでありますが,一つ誤解のないようにお願いしたいわけでありますが,中高一貫教育は何もかも自由であるということはございません。今言われている経済特区のような形での縛りがないというのではないのです。現在の学習指導要領に縛られて,やや規制緩和になっているというふうに思いますけれども,現在の学習指導要領に則って,中学校と高等学校が連携して一部手法的に,例えば入学式がないとかということの方法的に違いがあるということであります。そこを誤解のないようにしていただきたいと思います。  それで,ご質問は部活動についてでありますけれども,いわゆる中高一貫教育の現在検討している内容は,どういう教育内容があるかと,ここでも検討していまして,実は部活動をどうするかという検討はまだやっておりません。部活動はあくまでも別の特別教育活動にあたるわけでありますので,ただ,議員の質問がそのようなものでありましたので,部活動でも大いに期待できますよという形での答弁でございます。したがいまして,いわゆる中高一貫教育の中で中学校と高校が,どういう種目を6年間見通して指導するかということにつきましては,今後一つの検討課題であり,議員の期待に答えられるようであればいいなということでございます。以上でございます。 ○議長(武田一夫君) 8番 須貝太郎議員。 ○8番(須貝太郎君) 吉村市長の方でまだちょっと答弁漏れがありまして,まだ理解できない点がございますので,再度時間も少しあるようですから聞かせていただきますが,足湯とイベント広場というのは,私もいろいろ勉強させていただいて検討中なんですが,ぜひ何回も申し上げますが,いろんな関連施設ですね,いこい荘も当然できました。基本的に市長のすばらしいなということはある面で福田橋を改築する。当然蔵王工業団地をつくった時に,あそこを拡幅してきちんと整備をしてきちんとしたうえでつくるんだ,それが行政の仕事であって,それをしなかった行政が怠慢である。だからこそ私はすぐしますという答弁が,私は非常に今鮮明に覚えています。やはり実はニュータウンもしかり,高速道路の問題もそうだと思うのです。実は高速道路をつくることによって,最終的にいこい荘があそこに移ったわけです。それに伴う地域の方のいろんな協力があったわけです。ニュータウンもしかりだと思います。ニュータウンも,当然当初は,みんな必ずしも賛成したわけではないんですが,最終的には山形の意向にそってやったわけですから,いろんな面でやはりそういう新しいものをやった時に,できれば事前に周りの付随する整備も含めてやるのが,私はある意味行政に課せられた仕事ではないかと。そういう意味ではまだまだ不足なところがあると思います。そういう意味で申し上げるのですが,先程から言っていますように,黒沢温泉も含めた河川敷や南部地区も含めてニュータウンの環境の誘導施設になると思います。  まだ答弁いただいてませんが,何回も申し上げますが蔵王駅の西口も当然それに関連する事項なんです。ぜひしていただかないとやはりニュータウンは,なかなか難しいだろうと私は感じています。1,700戸,7,000人というのはそんな甘いものではないのです。実際は現実を見なくてはいけないなと思っています。もう来年から分譲が始まるわけですから。万が一売れない場合には大変なことになると思いますので,これは万難を排していろんな面で積極的・前向きに出していかないとなかなか進まないだろうという思いがありますので,この辺を再度市長の答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(武田一夫君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 足湯の件ですけれども,どうせつくるなら日本一のものをつくった方がいいと思うのです。いやいやできるんです。あの須川はできるのですよ。あそこの場所は道路があってちょうど座るところがあるでしょ。それがひとつの客寄せのものになりますからそれがひとつ検討してみたいと思います。  それから西口の方のまちづくりも,やはりやるべきだと思います。そのことをやりながらニュータウンというものをつくっていく。ニュータウンは,この間ちょっと私見てきました。公団から来まして値段を言っておりました。3回やったうちの2回です。お客さんといいますか,買う人が2回で80人来ておりました。100戸売るのだそうです。その時80人来まして坪単価が15万円以下ということで発表しておりました。その後につきましては何もないから,多分みんなが満足しているのではないかなと。ならば行政としては,ある程度の環境整備をしてあげなくてはならない。小学校も建てなくてはなりませんから,小学校をいつ建てるということも検討しなければならないという時期でありますが,今,須貝議員から言われるように,あらゆることを精査しながら,そしてみんなが納得するような行政をやっていきたいとこう思いますのでよろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(武田一夫君) 8番 須貝太郎議員。 ○8番(須貝太郎君) 本当にいろいろとありがとうございました。市長・教育長に感謝を申し上げながら質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(武田一夫君) 以上をもって,須貝太郎議員の質問を終わります。  以上で,本日の日程は全部終了いたしました。  ―――――――――――――――――――― ◎休会 ○議長(武田一夫君) この際,お諮りいたします。  委員会審査のため,明日から12月12日まで6日間,休会いたしたいと思います。  これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(武田一夫君) ご異議なしと認めます。  よって,会議は明日から12月12日まで6日間,休会することに決しました。  ―――――――――――――――――――― ◎散会 ○議長(武田一夫君) 本日は,これをもって散会いたします。     午後2時55分 散 会...