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平成13年 9月定例会(第3号 9月14日)

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    平成13年 9月定例会(第3号 9月14日)


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    平成13年 9月定例会(第3号 9月14日)   平成13年9月14日(金曜日) 〇出席議員(40名)     1 番   今 野 誠 一 君      2 番   阿 部 典 子 君     3 番   石 澤 秀 夫 君      4 番   金 峰 聡 和 君     5 番   菊 池 文 昭 君      6 番   長谷川 幸 司 君     7 番   後 藤 誠 一 君      8 番   須 貝 太 郎 君     9 番   五十嵐 吉 信 君     10 番   斎 藤 武 弘 君    11 番   渡 辺 ゆり子 君     12 番   高 橋 啓 介 君    13 番   豊 川 和 弘 君     14 番   長 瀬 洋 男 君    15 番   斎 藤 淳 一 君     16 番   高 橋   博 君    17 番   加 藤 賢 一 君     18 番   鈴 木 善太郎 君    19 番   渡 辺 弥寿雄 君     20 番   峯 田 豊太郎 君    21 番   高 橋 嘉一郎 君     22 番   加 藤   孝 君    23 番   佐 藤 義 久 君     24 番   尾 形 源 二 君    25 番   高 橋 伸 行 君     26 番   竹 田 和 義 君    27 番   阿 部 喜之助 君     28 番   会 田 邦 夫 君    29 番   佐 竹 盛 夫 君     30 番   渡 辺 秀 夫 君    31 番   酒 井 靖 悦 君     32 番   枝 松 昭 雄 君    33 番   佐 藤   稔 君     34 番   大 沢   久 君
       35 番   浅 野 泰 孳 君     36 番   小野寺   建 君    37 番   中 村 幸 雄 君     38 番   宝 沢 啓 輝 君    39 番   深 瀬 悦 男 君     40 番   武 田 一 夫 君  ―――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者   市長      吉 村 和 夫 君  助役        市 川 昭 男 君   収入役     佐 藤 忠 明 君  総務部長      池 野 勇 男 君   財政部長    横 倉 明 雄 君  企画調整部長    舟 山 政 紘 君   市民生活部長  伊 藤 弘 子 君  環境部長      會 田 善 夫 君   健康福祉部長  会 田 佐武郎 君  商工観光部長    新 海 武 久 君   農林部長    内 海 秀 次 君  建設部長      丹 野 鬨 夫 君   都市開発部長  岡 崎 教 雄 君  下水道部長     森     一 君   消防長     杉 本 政 則 君  済生館長      峯 田 武 興 君   済生館事務局長 向     裕 君  水道事業管理者   伊 藤 光一郎 君   水道部長    東海林   強 君  教育委員長     石 垣 克 之 君   教育長     相 田 良 一 君  教育部長      伊豆田 民 弥 君   選挙管理委員長 細 谷 伸 夫 君  選管委事務局長   岩 田 充 巨 君   代表監査委員  折 原 信 義 君  監査委事務局長   増 子 紀美廣 君   農業委員会長  鈴 木   博 君  農業委事務局長   信 夫 紘 治 君  ――――――――――――――――――――事務局職員出席者   局長      齋 藤 健 司   総務課長    市 山 孝 弘    議事課長      鈴 木 康 友   議事課長補佐  須 藤 正 博    議事係長      鈴 木 好 善   主事      奥 山 敏 行  ―――――――――――――――――――― 〇議事日程第3号   平成13年9月14日(金)午前10時開議  第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  日程第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― ◎午前10時 開議 ○議長(武田一夫君) これより本日の会議を開きます。  出席議員は,定数に達しております。  本日の議事は,日程第3号をもって進めます。  ――――――――――――――――――――市政一般方針に対する質問 ○議長(武田一夫君) 日程第1 市政一般方針に対する質問を行います。  質問者は通告により,議長において指名いたします。  なお,質問は会議規則第57条の規定により答弁を含めおおむね1時間とし,再質問は原則として3回までといたします。また,関連質問は許さないことにいたします。  市長をはじめ答弁者は,時間の都合上簡潔にして要を得るようご協力をお願いいたします。  それでは指名いたします。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎佐藤義久君 質問 ○議長(武田一夫君) 「山形市隣接市・町との連携と広域視点にたった地域の形成について」ほか3項目について,23番 佐藤義久議員。 〔23番 佐藤義久君 登壇〕 ○23番(佐藤義久君) 平成13年9月定例市議会にあたり,一般質問の機会を与えていただき,関係各位に感謝を申し上げ,日常生活に直結した身近な課題について市長並びに関係部長に質問いたします。  その前に,病気を克服され,元気に9月定例議会に出席された吉村市長に,心よりお喜びを申し上げますとともに,100%の気力・体力を一日も早く取り戻されますように期待をいたします。  さて,かつて日本は,経済大国と称し,称され,これは自他ともに認められるところであったものの,今日の状況は,輸出の相手国として大きなシェアを占めていたアジアの近隣諸国は,低い生産コストとともに技術の向上も著しく,日本製品の輸出環境は一層厳しさを増していると言われています。一方日本は,一般的に先進国と言われている国々の中でも,群を抜いて少子高齢化が急速に進み,若年労働者の減少,後継者不足は技術の継承改革を危うくし,各種産業の構造自体の変化を余儀なくするものと思います。国も地方自治体も閉塞状況の中で,国がどのような21世紀初頭の進路を定めるのか,財政の厳しい地方自治体が,どう住民本位の地方自治を行うのか,極めて重要な時期にあると思います。  まず,初めの質問は,山形市の隣接市・町との連携と,広域視点にたった地域の形成について伺います。  近隣市・町の天童市を含む3市2町から天童市を除いた2市2町の広域の合併の課題は,一定以上の人口と財政規模を持つ中核市への権限移譲による住民の受ける恩恵,公的介護保険制度導入等に伴う小規模市町村における財政的破錠等が論じられた時期と比較して,自治体の関係者も住民も多少熱気を欠いてきたのではないかと思われる今日的な状況にあります。  国も自治体も経済構造少子高齢,価格低下にともなう多くの自治体の基幹産業である農業の重体に落ち入るような状況,その他産業における海外近隣の諸国との競争力の低下)の変化,財政のひっ迫状況は21世紀の時代の進展とともに一層厳しくなるのではないかと思われます。自治体は施策の重複を避け効率的な組み立てがなされなければならないと思いますが,論議は対等合併としつつも人口規模の違いにより,合併に求めるものに違いがあるのが,当然であり現実であります。私は,市町村の区域は沿革的なものであり,住民の生活や経済活動の変化,時代の要請に応じて見直していく必要があると思います。合併の功罪はいろいろ考えられますが,最も重要なことは,厳しい時代背景とともに,いずれの時代にあっても「住民のサービスの維持・向上」にあると思います。  広域合併については,2市2町の住民の意思表示の結果と関係自治体の論議で民主的な結論を出すことが重要だと思いますが,合せて,広域視点で行政は進められるべきと思います。今日,極めて中途の状況にあるように感じられますが,どのような経緯で,結論に向けて進む考えなのか市長の考えをお伺いいたします。  言うまでもなく,まちづくりは,目的意識的に方向性を持って進められる必要があり,全体像としてバランスと機能性が求められます。  行政の各分野で近隣市・町との連携は「一部事務組合」などで行われていますが,今後,広域合併問題との兼ね合いで,山形市はこれらをどうするのか,あるいは,新たな組み合わせをどうなっていくのかということについても市長にお伺いいたします。  併せて,広域的な関係で,論理の結びつきに若干無理がありますが,具体的なことで一つお聞きをいたします。山形市の道路は南北線に比較して東西線が弱いと言われております。もちろん地理的な事情にもよります。さて,現在進行中,あるいは計画段階と状況は種々でありますが,県道山形天童線を延長して県立中央病院の東側を通って,天童市と繋がった道路,あるいは天童上山線を延長し山形ニュータウンを経て,上山市と繋がる道路があります。しかし,県道の天童鮨洗線,これは山形市の外環状線を通りますが,これは金井地区の西部まで延長されていると思いますが,山辺町とのつながりのめどはたっていないと言われています。広域な視点に立てば,山辺町と協議し,具体的にしかも効果的な連結ができるように,山形市として県に働きかけるべきではないかと思います。これはどうなっているのかお伺いいたします。また,山形と山辺町との連結はどうなっているのか。この西側に位置する山辺町,中山町と山形市と効果的な連携が計画的にどうなっていくのかについてお伺いいたします。  特に,山辺町の人たちには,こういう話がよくあります。「今まで県立中央病院は救急車で10分以内で行けた。新築の病院は,山辺町寄りの場所になると期待していたが,天童市寄りの位置になった。それに,どうのこうのは言わないが,山辺町から金井地区を通って行ける道路を引いてほしい。しかも広域的な視点で・・・・」という意見が山辺町のある幹部からありました。だから合併をという直結はもちろんしないわけですが,住民の利便性の視点でぜひ県の方に早急に工事が進められますように,働きかけていただきたいと思います。  合併への気持ちの合致は,共同・連携の積み上げの結果によるものと,期待しております。  次に,市内五堰の整備と水あふれ状況を整合性をもって推進せよということで伺います。  まず,初めに,1点は,水辺の環境を造り人間性をとりもどす,その一助としてはいけないかということです。  もう一つは,堰への流入水量が増加しているので,通常時・非常時の水量調整のできる管理システムができないかということです。  山形市内を縦横に流れる堰は,資料によれば1600年代のはじめ山形城主鳥居忠政公の時代に馬見ヶ崎川を取水口として造られたものであり,時代により役割は多少異なったものの,山形城の堀の水,農業用水生活用水,時代は下り,明治・大正・昭和の初期にあたっては,農業用水生活用水のほか水車を利用した製粉業・精米業や,鯉・鰻の養殖,染め物など,さまざまな産業に活用され重要な役割を果たしてきたものであります。経済力の向上,科学の発達という時代の変化の中で,その役割は次第に縮小し,実質的には,近年,その経済的役割を終えたといえます。水量の減少,水質の汚れ,水路の老朽・崩落などが見られ,かつての輝かしい栄光の時代は忘れられ,多くが,親しみのわかない存在になっているように見えてなりません。  山形五堰の総延長は115kmと言われます。石積みの水路は8カ所,約2kmを整備することになっていますが,山形五堰の価値を再評価し,現代社会の中で,「心の癒し」の存在として活用してはどうかと思います。  前段として,まず,1番目には石積み水路に改修・整備すべき範囲を大幅に増やし,石積みによる改修で,平均単価1u,約30,000円といわれておりますが,その水路の存在感をアピールするとともに,通常,水の流れていない個所については,ボックスにして,蓋をして散歩道にするなど,別の利用方法を考えて活用すること。  2番目には,山形の五堰は東西の勾配がきついので,流れの速度をゆるめるのは難しい面はありますが,水量の多いときには流量を調整できるような工夫をするとともに,通常時には,ゆるやかな流れとなるよう調整する工夫をし,「癒し」の環境ができないかどうか。21世紀の環境は「心」も加える必要があると思います。  近年の人々の「命」を奪う犯罪は,例をあげるまでもなく,あらゆる種類の犯罪が多発しています。人間性を失ったのではないかと思われる状況で,経済的に力を持ち,近代化した国では同様の犯罪が多くなっているという状況が懸念されます。  人間は,生物創成の時代にまでさかのぼるまでもなく,「水」とは切り離せない関係にあり,水辺環境に「心の癒し」を感じるのだと思います。  後半の部分として,双月堰,宮町堰,八カ郷堰,御殿堰,と6本に分かれた笹堰があり堰の本数として,合計10本があり,かつてはそれぞれの地域で生活に密着した大きな役割を果たして来たと思います。しかし,今日の状況は前段で言いましたように,山形の歴史を感じさせ,かつての市民の日常生活,産業活動に大きく,深く係わってきた栄光の現役時代の思いをほうふつさせるものはありません。  しかし,現状を単に保存・整備することだけでは済まない課題を持っています。堰の流域地域の区画整理,地盤の舗装等により,水路に流れ込む雨水の水量が極端に増加していると思わざるを得ない状況にあります。例えば,八カ郷堰ですが7月15日の夕刻の雨,8月3日早朝の雨で相生町・肴町・下条・江南の各所で相当量の水量が溢れ出ました。水浸しの状況であります。これは,特殊な現象ではなく,水路流域の環境の変化により,放置すれば,今後は比較的多発するものと思われます。  前段・後段で若干矛盾した状況にもありますが,山形の五堰を改めて歴史的再評価をし,堰の水量調整管理システムを確立し,「心の癒し」「親しみ」の持てるものとすべきと思いますが,市長の考えをお伺いします。  次に,少子化状況の把握と中期政策を検討せよ。あわせて,介護保険制度が老後の生活に真の安心感を感じられるものとせよということで伺います。  世界の先進国と言われる国々が等しく重要な課題としているところですが,日本も極度に進む少子化は制度・政策と緊密な関係をもって重要だと言えます。  少子化の状況は,簡単な表現として言われる内容に従えば,現在の人口は1億2000万人,100年前の人口は6,000万人,現在の状態で推移すれば,100年後の人口は6,000万人に減少し,そして仮定的な予測では300年後の日本の人口は1人と言われています。当然,将来,世界的な人的な交流・移動があるので,人口が1人になることはもちろんありませんが,深刻な課題だと思います。なお,山形県全体・山形市の人口形態の推移は都市部と比較すれば,若年層の流出による,都市部というのは大都市ですが,若年層の流出による出生数の減少,高齢者率の上昇はあるものの,出生数では全体の傾向とあまり違いがありません。  少子・高齢化と一体的に表現されます。しかし,いずれも重要な政策課題には違いはありませんが,高齢者の課題と比較して,少子化の課題は多くの政策的なひずみを生じさせるものと懸念がされます。  種々予測される中で,代表的な問題は,第1は,若年労働者の減少・後継者不足が技術・産業の継承が難しくなり,産業構造の大きな変化を余儀なくされると思われます。これが第1点です。  第2点は,通常は人口の減少が生産性・消費量を下げ,経済の衰退をまねくと思われることです。  国の施策として,女性の社会進出をサポートするため,50,000人と言われる保育施設入所待機児童に対する施策を打ち出すとされています。時代の大きな要請だと思います。  それとはまた別に,私は力点を置くべき国の政策あるいは地方自治体としても十分考えなければならない力点としては,保育施設を完備するなど,安心して働ける環境をつくること。2番目には,育児休業,また,育児自体に対する所得面の支援をすること。3番目には,女性の職場・社会への完全復帰ができる環境を法的に整備することにあると思います。  国においても,自治体においても「子供を産み育てやすい」環境づくりをサポートする必要があると思います。  また,高齢者の課題については,治療・介護が必要かどうかにより対応策は違ってくると思います。治療・介護を必要としない高齢者に対しては,「自主性の支援・生きがいの施策」を充実することが必要ですが,特に介護を必要とする高齢者に対しては,安心と安定した施策が必要だと思います。  介護の重点は,居宅介護だと言われてきました。しかし,ニーズは施設介護により多く集中しています。山形は,3世代同居率が高い,平均的に家・屋敷が広いと言われてきましたが,夫婦共稼ぎ率が高いこと,都会化で核家族世帯が増加していること,そこに起因していると思われますが,当然のこととして,家族の介護を軽々に金銭で代替できるものとは思いませんが,また,金銭的な支援をすることによって,本来行われるべき制度の整備が遅れるという意見があります。しかし,現在の状況から居宅介護よりもより多く施設の方に集中をする。そして,本当に必要とする人がなかなか施設にも待機という立場で待たされるという状況を,これもカット的な対応をしてでも,していかなければならない現状にあると思います。また,家族介護ができやすい状況を作りやすいことと,介護を受ける人たちが気兼ねもなく家族の介護を受けられる状況もサポートする必要があるのではないかと,思うところであります。  今日的な状況からすれば,失業率の恒常的な増加,社会保障の負担の増加が行われる中で,介護保険の負担の問題が制度的に今後どうなっていくとか,見直しをされる時期にも来てようかと思いますが,基本的には,介護を受けなければならない健康状態の人が安心して生活のできる状況をつくり出すことが,今,地方自治体にも国にも求められる状況ではないかと思っております。基本的な山形市の考え方を市長から,また,具体的な政策については,健康福祉部長にお伺いいたします。  次に,小泉財政構造改革で地方に対する影響と山形市の施策推進にどう関係してくると予測しているのかについてお伺いいたします。  今日の日本の置かれている状況は,財政的にも安易に従来の型式を継承し得ないところがあると思います。一定の財政構造改革の必要性は評価しつつも,露骨な「大都市優先」の国の政策推進には,自治体の「凛とした」対応が必要だと思います。  現段階では,予測の範囲を超えない状況にあると思いますが,小泉財政構造改革を,どのように受け止め,市民生活を守り,山形市の施策推進をされるのか,市長にお伺いいたします。  具体的には,まず,1番として,地方交付税は総額では増額になっていますが,法の改正を含んでおり,従来の計算式によれば,減額になると言われております。山形市に対する地方交付税も減額になると予測されます。実際にはどのような基準で算定され,山形市にどのような影響があるのかについてお伺いいたします。  第2番目に,公共工事の10%削減によって,単純に一律でないとすれば,事業によっては10%を超える対象も当然あると思います。山形市の必要欠かせない公共事業として,何があるのか,またその影響はどうかについてお伺いいたします。  3番目として,企業の縮小・倒産により,本体,あるいは関連企業を含め,失業者の増加も懸念されます。財政構造改革の推進によって,更に失業率は増加することが見込まれます。今,一般的には失業率5%と言われてます。しかし,これには,完全失業率に失業者に入らない部分が含まれています。もちろん,例えばの話でありますが,いくつかあるうちの一つでありますが,調査期間中に1日でもアルバイトでも働ければ,完全失業者からは外されます。ということも含めて,調査期間の無作為抽出の状況からすれば,統計上は5%となりますが,実際は6%とか7%になっているんではないか。このような状況にあります。山形も同じような状況にあるのではないか。したがって,8月の段階で山形市の統計上の数字と,山形市が失業率についてどのように考えており,今後その対策について,どうするかについて考え方をお伺いいたします。もちろん,予測の範囲を超えない部分も,今の質問の中でもちろんありますが,予測のされる中でも,間もなく14年度の予算の概算要求からさらに進んだ状況になると思いますので,単なる予測ではない確率の高い予測になると思いますので,その点についての山形市の今日的な状況について,市長の考え方をお伺いいたします。  国・自治体を問わず,基本とすべき施策推進は「安心・安全・希望」だと思います。  以上,私たちに身近な課題について,市長および関係部長にお伺いし,1回目の質問を終わります。 ○議長(武田一夫君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) ただ今,佐藤義久議員から質問がございました。
     質問にお答えする前に,大変,私の健康,また,私自身のこれからの健康管理につきまして,お見舞いやらご忠言をいただきましてありがとうございました。また,私からも,お礼を申し上げておきたいと思います。  ちょうど,私が当選したときは,無我夢中で山形市に入りました。当時の議長が中村幸雄市会議員,副議長が佐藤義久議員でありました。2年間大変なお世話になりまして,お陰さまで無事に務めてくることができました。改めてお礼を申し上げたいと思います。現議長,現副議長このお二人にも,どうもまたご迷惑かけるんじゃないかと私自分の健康の関係で考えております。と申しますと,吉村和夫という人間の人生におきまして,市長時代は,これは議長,副議長に大変迷惑をかけるために,生まれてきたんではないかと,こういうような誤解を受ける可能性もありますので,一生懸命健康管理には,頑張って行きたいと,こういうことを考えておりますので,よろしくご指導ごべんたつのほどをお願いいたしたいと思います。  質問のお答えに入りたいと思います。大変,格調の高い質問でございますけれども,このただ今までの質問は,我々は避けて通れない問題の質問であると思います。  まず,広域合併の問題,それから,いろいろな介護の問題あるいは予算の問題ありましたけれども,私に質問されました件につきまして,現在の段階において答弁できるものについて,答弁を申し上げたいと思います。  まず,合併問題でございますけれども,ご案内と思いますが,すでに,山形市では広域行政というものをやっております。広域行政は,ご承知のとおり,ごみの問題,下水道の問題,消防体制,それから,団体では,最上川中流土地改良区ですね。相当の数が,すでに広域行政に入ってるというのが,現実の姿であります。  そこで,いろいろ天童も入れまして,かつて,広域行政を中心とした中で,合併という問題が出てまいりました。その,3市2町の中での助役会というのがありますから,その中では,やはり合併というものを模索して,検討してきた経緯がございます。ただ,天童さんの方で,合併というのは,私の方では,馴染まないというふうなことから,今現在では天童の場合は,広域合併に関しては参加しないで,それ以外の広域行政のことにつきましては,積極的に参加をしてもらってるという背景がございます。そういう中での,2市2町に対する合併のことが今動いているわけでございますけれども,私としましては,本会議場で申し上げておりますとおり,私の方から進んで合併というものをやるというふうなことは決めないと,あくまでも市民本位でいきたいというふうな考えを披露してあります。その考え方は変わっておりません。それでは,市民の意思をどのようにして,察知するのか,認知するのか,我々が,というふうなために,新年度予算にも入れましたアンケート,市民からのアンケートを広く取っていきたいということで進んでいる次第でございます。  従いまして,市町村の合併の特例に関する法律が,11年7月16日改正されましたけれども,この延長期間,平成17年までになっております。私は,こういう法律は関係しておりません。甚だ失礼でありますけれども読んでもおりません。したがって,こういう利点があるからやるんだとか,そういうものは全然私は考えておりません。あくまでも,3万人のアンケートというものを中心にして考えていきたいと,ということは,市民がどういうことを考えているんだというようなことを,まず第1に知りたいと,市民の声が,合併すべきであるというような声であるならば,極端にいいますと,馬車馬のように頑張って,先頭に立っていきたい。やるなというならば,次の日からやらないということを宣言したいと,そのくらいの覚悟でやっております。ただ,そのためには,周知徹底しなければならないと,したがって,間もなく,はっきり申し上げますと,9月17日から10月11日まで17日間,各公民館を回ります。そして,合併についての利点というもの,あるいは,合併についての,こう思うんだけれどもという考え方を話しながら,住民の方々とフリートーキングをやっていきたいと,こう考えております。これは,合併のアンケートは,18歳以上の人というふうに考えております。対象は3万人ということで,10月に実施をしたいと,その前に9月のこういう会合を開きまして,いろいろ聞いていきたいと,それには,私もできるだけ会場に出席して,みんなと話を聞きながら,私なりにまとめていきたいと,このように考えております。  いずれにせよ,そのようなステップを踏んで,やっていく考えでございますので,決して我が方から合併賛成とか,そういうふうな気持ちでやるわけではなくして,あくまでも市民本位というようなことでやっていきたいと思いますので,ご理解をお願いいたしたいとこのように思います。  次の事務組合等に関する問題でございますけれども,現在,山形広域環境事務組合及び最上川中部水道企業団の二つの一部事務組合を設置しております。また,先程申し上げましたその他にもいろいろなことがありますけれども,今,現在急いでやらなければならないのは,消防体制,中山町の方から今年になりまして,とにかく,一緒にやってもらいたいというふうな正式な要望もありますので,2署制をつくることにつきましては,真剣に考えていかなければならないと,今一つだけですから,東と中山と,それから,高層ビル建ちましたし,高層ビルを見たものと加えて,山辺というものを睨んだところのものというふうなことで考えていかなければならないと思っております。  それから,山辺の方から,どうも山形は合併に対して,考え方が非常に独自の考えをもっていると,山形だけ良ければいいんじゃないかというふうな,道路の問題でありますけれども,私も,これ天童市長さんから言われました。遠藤さんから言われまして,どうしても,この道路だけは造ってもらわないと,何のために合併するんだというふうなこと言われるというんで,私見て,調査費をつけたんだけれども,見間違いでございまして,別なところを見てしまったんです私,遠藤さんと一緒に行けばよかったんだけれども,遠藤さんから言われたところ見に行ったら,全く別なところでありまして,今の話と違うところを見まして,そこに調査費ついてるんです。それは,間違ったわけだけれども,実際必要だと思ってつけたわけですから,その他に,今のお話は天童鮨洗線だと思います。金井地区まで都市計画決定しておりますけれども,山辺町までの延長はめどがたっていないというふうなことだと思います。この件につきましては,私も真剣になって,県の方にも連絡を取りながらやっていきたいと,こう思いますので,ご理解をいただきたいと,こう思います。  五堰の問題出ました。これは,山形市の財産でありまして,この五堰は,東北6県でも県都では山形だけがもっている五堰であります。これは,昨年東北6県の県都の所在地の市長会ございました。私行って出席しましたけれども,他の市長さんは,皆,ほら吹くんです。例えば,仙台の藤井さんは,杜の都,これもういやというほど,ほら吹かれました。実際,そのとおりなんです。戦後,岡崎さんという人がやったやつですから,戦後60年でできたやつです。だから,これは,戦災にあったもんだから,幸いできたわけでありますけれども,もう我々,だまって聞くしかないわけです。それから,青森は,いわゆる,八戸を中心としたところの青森湾ですね,あのことにつきまして,異常なほらを吹かれました。  福島は,阿武隈川に今船着き場作っているそうです。山形でも最上川にできてます,もう船着き場。こんなものがなるのかなと,こういうような話で不思議がっておったんですが,山形はと聞かれた場合,山形市の場合,県を縦断する最上川,ならば,母なる川と言いますけれども,馬見ヶ崎を今私言えないわけです。夏枯れするから,夏枯れ。夏枯れする川は川と言わないんです。やっぱり,夏も水が流れているというものでなければ,川と言えない。これは出せないなと,今度は須川,今度議会の方で,対策特別委員会作っていただきました。ありがとうございました。須川,これは,魚がすみません。魚のすまないものを川と言えないんです。これもだめ。それから,千歳山出そうと思ったら,松食い虫で散々です。もう昔は,千歳山といったら,堂々とした山でしたけれども,今はもう松食い虫で,松が少なくなって,数えるほどしかありません。考えた末に出したのが五堰でした。たまげたように驚いて,そんなのあるのかと,五堰というものは,それほど,文化的にも歴史的にも,価値,親水空間としては最高のものだと,こう思っておりますので,大事にしたいと,こう思いながら,その都度に,五堰の改修なんかは,全部,石積みでするようにと,こういうようなことを申し上げております。お話のとおり,五堰は,総延長が115kmあります。115kmの内,きちんとした石積みなっているのが8km。したがって,これを,どこまで延ばしていくか,私の代では,どんどんどんどん延ばしていきたいと,現在,国の補助事業として,その内の2km,現在,水路の整備をやっております。かじか公園の周辺,これは,御殿堰と八ヶ郷堰です。山大周辺のこれはご承知と思いますけれども,堰です。それから,市立図書館前の堰,笹堰であります。それから,最上義光記念館の東側の周辺,御殿堰であります。それから,神明神社周辺,これは八ヶ郷堰であります。第六小学校の周辺笹堰,それから,第八小学校の周辺,御殿堰,第八小学校の別な周辺,これも八ヶ郷堰です。ため池1カ所というふうなことで,今それを6億5,000万円でやっております,全部で。なるべく直す場合は石積みでやっていこうと,こういうようなことを指示しております。  それから,雨水の問題,雨が降りますと五堰が氾濫すると,ところが洪水の場合は,五堰の馬見ヶ崎のところ全部止めるんです,一応。山形の場合はその他に,山形駅前とか,あるいは,肴町とか下条とか,それから,江俣とか,これは水必ず出ます。冠水なります。それは,何かというと,雨水の対策なんです。堰が氾濫するんじゃなくて,その堰は止めてますから,もとから水は入りません。したがって,山形市内の水が集まってくるということなんです。なぜかというと,ちょうど山形市というのは,山形の奥羽線を中心として,こういう盆地になっております。したがって,ここから水がどんどんと入る。それが,全部1カ所に集中する。それが,山形駅前であって,肴町であって,江俣であります。そういうような一つの地域性の非常に欠点をもっております。そこで,前から雨水事業としまして,申し上げますと,山大の前の堰,文理学部ですね,あれが,雨水の堰になっております。それが,1本くらいじゃないですかね,雨水対策としては,だから,これはちょうど見直しをしなきゃならないと,ということは,今の雨というのは,ものすごい雨ですから,だから,河原の五堰に入る門を閉めて,これで,大丈夫だということはできないと,いわゆる市内の中に降った水が1カ所に集中しないように,雨水対策をきちんとしなければならない。そのための準備に今年から入らなければならないということを,今考えておりまして,それは,来年度に向けてやっていきたいと,このように思います。  それから,少子化の問題でありますけれども,健康福祉部長にご指名がございましたので,介護を含めまして,私よりずっと詳しいわけですから,また,直接やってますから,その生々しくていいと思いますけれども,この少子化対策のことについて,一言ふれてみたいと思います。  子供を産む環境をつくるべきだ。全く同感であります。いわゆる,子供を産む環境に,まだ,日本の国,山形市もなっておりません。その子供を産むための環境というものは,いわゆる安心して子供を産めるという体制があるかというと,必ずしもそうではないと思います。それをやっぱり行政の我々がつくっていかなければならないと思っております。例を申し上げますと,例えば,就職口があるか。それから,子供を大きくする場合学校があるか。それから,大学があるか。自分自身がどうなるんだというふうな不安がたくさんあると思います。その中での,共稼ぎという問題が出ましたけれども,共稼ぎの場合,女の人が働いている職場,農家でいえば,農外収入を得るために,奥さんが働きにいく,パートとして働きにいく工場,こういうもの,昨日も後藤議員から出ました。なぜ,商工予算が少ないんだというようなことに関連して出ましたけれども,どちらかというと,そういうものが,私は安全性が足りないと,例えば給料が少ないから上げてくれ,あるいは,産休が少ないから上げてくれ,延ばしてくれ,これ行政の場合はいいんです。勤め先が市役所とか団体とか,学校の先生とか,そういうふうに安心して生活できるところはいいけれども,企業ではそんなこと言ったら大変なことになります。企業に行って,そんなこと言うと,私の産休もっと増やしてくれと言ったら,何考えてるんだと,今,我々食うか食われるかという世の中で,何とか我慢してくださいというふうに決まるわけですから,やっぱり企業というものをきちんと起こしていかなければならない。そのためには,まだまだ山形県の場合は,最低賃金法も,これは,山形でなくて県でしょうけれども,含めまして,もっともっときっちりした企業体制が確立して,はじめて働いている女性を守れるものができるんではないかと,そういう努力を我々はしていかなければならないというようなことを考えております。ということだけ申させていただきまして,介護につきましては,後ほど健康福祉部長から克明に説明させますので,よろしくお願いいたしたいと思います。  次の,予算,地方交付税のこと,これは,もう頭の痛い話なんです。はっきり申し上げますと,わかりません。もうここで答えできるのは,もう少し模様を見ないとわからないと,事務方で書いたものはありますよ,だけど,実際,これ読んでみて,議事録に残って,全く違うんじゃなかったかというふうなことになるといけませんので,これ,私読まないで,私の考え方を申し上げます。これね,ちょっと今のところまだわかりません。なぜかというと,塩川大臣と竹中大臣の意見が違ってるんです。塩川さんというのは,私知ってるんです。塩川正十郎さんというのは,こんなこと言って悪いですが,鹿野彦吉さんがまだご存命中に地方行政委員長をしていました。その時に,あの人理事だったんですよ。理事。塩川さんが理事。もう非常に頭のいい人です。それからもう一人いたのです。林さんという共産党の先生です。この方も頭のいい人です。この方が一緒におりまして,委員長が鹿野彦吉先生で,不肖,吉村和夫は秘書で,小間使いで走っておりました。だから,その頃の塩川さんという人は実に頭がいいけれども,今は誠にお歳を召して,自分の発言を忘れるわけです。片や,慶応大学の教授だという竹中さん,この二人がどのようなことで出すか,まだ見通しがつかないと,だから,そういうものを今抱えているわけですから,今しばらくたたないとはっきりした政府の考え方が出てこないと,こう思います。いずれ,補正がでますから,そのときには,いやでも応でも出さなければならないと,こう思っております。もう一つ具体的に申し上げますと,30兆円以上の借金はしないと,こう言っておきながら,3日後には,いやそれはないんだ。こんなことでは,いろいろ大変なことになるわけですから,だから,参考のために読みますと,やっぱり読まない方がいいですね。ただ事務方の回答としては,平成14年度の地方交付税は,概算要求での歳出予算では,6.7%減の18兆9,924億円となっております。来年度の山形市の普通交付税額は単純に歳出予算での減額率を乗じて,算出した場合は約8億1,000万円減額の113億5,000万円を見込まれております。減額された財源については,地方財政法第5条の特例債としての臨時財政対策債で対応することとなりますが,この臨時財政対策債については,後年度元利償還の際,普通交付税の基準財政需要額に100%算入されることになっております。こういうことできてもらえば,我々は見通し立てられますけれども,まだ,これに,聖域なき構造改造とか言われるとどうなるかわからないと,心配ですね,今のところ私自身が見通しがつかないという,ただ,間もなくだと思いますので,そのときにまた議会の方にきちんとした姿をお知らせいたしたいとこのように思っております。加えて,公共事業の10%削減については,昨日の質問にもお答えしましたけれども,国の方では,10%削減ということをやっても,市の予算におきましては,こういうことはやらないと,昨年と同様に評価システムを中心としてやっていくということでいきたいとこのように考えております。  それから,雇用対策の問題ですけれども,雇用対策本部は,早速つくります。つくり方につきましては,昨日終わってから助役と相談をして,商工観光部長を呼びまして,そして,こういうものをつくれと,今までのように,協議会とかそういう問題ではなくして,もっと,生々したもの,例えば,その本部の会議で今日,この会社がつぶれた。したがって,何人失業者が出た。どこかないかと,こっちまだ5人くらいおりますと,すぐ対応できるというようなものが,本当の意味の雇用対策本部だと,あれ協議会であそこつぶれたどうしたらいいか。集まってやるのも小田原評定と申しまして,何にもならないから,やっぱりそういうきちんとしたものつくれということ,昨日指示を出しまして,今新海部長が,一生懸命,県と商工会議所,職業安定所,そういうところと相談しながら,そういう実のある雇用対策本部をつくって,そして,今から出てくるであろう倒産する会社,大変だと思いますけれども,ないと一番ありがたいんだけれども,やっぱり予測できません。それぞれの環境が厳しいわけですから,対応できるようなものをつくって,市民の不安を解消していきたいと,このように考えますので,よろしくご理解とご協力のほどをお願いいたしたいと思います。以上,私の質問に対する答弁を終わって,引き続きまして,健康福祉部長から克明にやってもらいますので,よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(武田一夫君) 会田健康福祉部長。時間の関係もありますので,答弁については,簡潔にして要を得るようお願い申し上げます。 ○市長(吉村和夫君) 先程,鮨洗天童線で天童市長と申しましたけれども,山辺町長であります。遠藤さんであります。謹んで訂正申し上げます。 ○健康福祉部長(会田佐武郎君) 少子化対策に関わるこれからの本市の施策の方向についてお答えを申し上げたいというふうに思います。  今,本当に世の中が,大変めまぐるしく動いております。少子化も本当に動いて進んでございます。そういった意味で,保育事業などを含めて,見直しをしていきたいというふうな考え方をいたしているところでございます。  その見直しの中にあっては,一つは,保育事業に対する,保育に対するニーズが非常に高まっております。ニーズが女性の社会進出等がありまして,低年齢児の保育ニーズが相当に高まってきております。これが,保育待機児童の大きな要素になってございます。  今現在,この4月の保育待機児童でございますが,50人ということになってございます。今現在,保育定数は1,930人程度でございますが,現在の子育て応援計画の中におきましては,2,000人を目標にしてございますが,もうすでに,2,130人の保育入所者がございます。  一方では,幼稚園が28園,山形市にあるわけですが,幼稚園の定数が5,700人でございますが,就園児は4,400人ということで,大半の幼稚園が定数割れというような状況になってございます。  そういったことと相まって,今後の保育所の整備というものについては,十分に留意をしていかなければならないというような考え方をいたしているところでございます。  そういった意味において,保育所の整備を行うにあたっては,保育待機児童の解消,保育所選択の均一性確保のための老朽化対策,民間立保育所の体質強化,幼稚園の経営基盤強化と保育所への活用の促進,雇用の確保と親子の確立のため事業所内保育所とか,並びに,育児休業制度等の導入と利用の促進などに考え方をおきながら,計画を進めていきたいというふうに考えているところでございます。保育所の定数としましては,今現在,2,000人を目標にしてございますが,200人から300人程度の増員が必要ではないかというふうな考え方をいたしているところでございます。  この他,放課後学童クラブのあり方や,児童館の運営の方法等についても議論を進めていきたいというような考え方をいたしてございます。最近,児童虐待等が非常に大きな話題になってございますが,そういった意味では,ソフト事業というものも大きな課題だというふうに認識をしてございます。そういった意味で,昨年山形市におきましても,児童虐待が46件発生してございますが,そういったことも踏まえながら,親への子育ての相談等を充実した考え方で,その辺の子育て支援対策というものを実施していきたいというふうな考え方をいたしてございます。その辺をご議論願うために,山形市少子化対策懇話会というものを今月中に立ち上げまして,9月27日に開催する予定でございますが,その中で今私が申し上げたようなことを,ご提案申し上げ,ご議論願いながら,14年度以降の山形市の子育て応援計画というものを定めていきたいというふうに考えているところでございます。  あと,介護保険の件でございますが,山形市は居宅介護というものを重点に施策を進めさせていただいているところでございますが,確かに議員の方からご指摘ありましたように,入所へのニーズが非常に高いというのも現実でございます。その中でお年寄りのお気持ちというのが,やはり在宅で自分の地域でというようなお気持ちが非常に強いということから,居宅介護の利用促進というものが非常に重要だ。そういった意味では,家庭の家族の役割というのは非常に大きいというふうに考えてございますが,今の制度におきましては,家族介護への報酬というものは,なかなか難しいというふうなことになってございます。そういった意味で介護保険の利用が促進させるような施策をなお強めていきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(武田一夫君) 23番 佐藤義久議員。 ○23番(佐藤義久君) それではですね,時間もないもんですから,意見だけを2点ほど申し上げたいと思います。  それぞれあるんですけれども,そのうち,水路の関係で,確かに,今,市の方で進めようとしている内容はわかっているのですが,山形に元々住んでいる方よりも,案外山形に来た人たちの方が,水路の堰の大事さというか,その違いがわかるといいますか,そういう感じがあると思っています。非常にもったいないという感じがしますので,1回埋めてしまうと,あるいは,荒らしてしまうと,元に戻らないという状況ですから,しかも,ただ水が流れるのではなくて,昔の水くみ場とか,いろいろありますので,もう少し長い距離の部分を直していただきたいということと合わせて,どうしても,今の状況からすれば水があふれると,しかも,大雨のときに門を閉めればいいんではないかと言いますけれども,ちょっと間に合わないと,今は短時間に増えて,短時間に減るということがありますので,ある時間で,満杯で100だとすれば,80ぐらいになれば,自動的に何かのシステムで側溝から入り込む水をどこかに流すとか,あるいは,門を自動的に閉めるとかという格好で,そういう管理システムを完備をして水路をもう1回活かすと,これは山形市の貴重な財産になると思いますので,なお今後とも考えていただきたいということをご意見申し上げたいと思います。  それから,もう一つは少子化問題なんですが,これからもそうなんですが,行政でいろんな施策をされてることについては承知してます。しかし,これは,一つだけなんですが,この間,ラジオだったと思いますが,20歳前後の若い人たち,ある討論会での若い女性の発言でした。その人の発言は,私はもちろん結婚しますと,就職も間もなくしますと,そして,将来,私は子供が嫌いじゃないので,好きなのですが,私は子供を産まないつもりですと,勤めたらやっぱり男の人と競争しながら,いい意味で競争しながらいきたいと,したがって,子供を産むと休まなければならない。あるいは,そのために,そのいろいろ情報も遅れると,私は子供を産まないで頑張っていきたい。私は,特異な意見ではなくて,案外この意見がかなり定着してくる時代背景にあるのかなと思ってますので,こういうことから考えると,よほどサポートとして,国も自治体も子育ての支援施策を今部長から言われた,あるいは,市が考えている施策よりも,もう一度,もう一歩も二歩も抜本的な部分の施策を組まないと,子供はどんどん減るであろうというような感じがいたしますので,ぜひ,これは国の施策でももちろんあるのですが,国の方に働きかける。あるいは,自治体としても,何かのサポートする施策を組むということをお願い申し上げて,意見を申し上げて質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(武田一夫君) 以上をもって,佐藤義久議員の質問を終わります。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎金峰聡和君 質問 ○議長(武田一夫君) 次に,「新清掃工場について」ほか3項目について,4番 金峰聡和議員。 〔4番 金峰聡和君 登壇〕 ○4番(金峰聡和君) 9月定例本会議に21クラブを代表して通告に従い,市長及び関係部長に質問をいたします。  初めに,何回も申し上げて恐縮ですが,吉村市長には,突然の入院という予期せぬ不測の事態に,市民及び市役所,議会,ただただ市長の身の上を安じ,ひたすら,病の平癒と一日も早い,公務の復帰を,待ち望んだ次第であります。  幸い市長は,病も完治され,まずもって私達21クラブ会長以下全員ご祝辞を申し上げます。公人としての市長の重み,主の姿の見えぬ役所,市政の不安さ,この度ほど,心の動揺が感じられたことはありません。  市長職は健康が第一であると,それでは,本論に入ります。  私は平成7年初当選以来,必ず一貫して,一般質問では,半郷清掃工場更新について取り上げて来ました。ごみ焼却場は耐用年数20年と言われていたからです。  半郷清掃工場は昭和53年建設されたので,今年で23年目で老朽化が進み,その対応が急務だからです。近年にいたって,毎年数千万円から今年は1億円以上の修理費を使い,新清掃工場ができるまで,もたせて使用しなければならないのです。清掃工場建設問題を先送りすることは,修理費や立谷川清掃工場の管理費,人件費等々,清掃業務の出費の増大につながり,税の無駄使いとなると,その「つけ」が市民に,はね返って来るのです。吉村市長は昨年2月市長就任以来,清掃工場建設問題に着手され,私の昨年3月議会での一般質問では,市長は前向きな回答をされ,公開の場での,建設用地選定を着手したのだが,何と,丸一年を経過した今年3月末に,現在地の半郷地区に決定したのはご承知のとおりでございます。  さて,本年13年度に入り,4月の人事移動による,広域環境事務組合の専任事務局長,及び新環境部長の交代と新体制で発足したのですが,組合管理者の吉村市長の5月の入院という事態が発生したとはいえ,9月現時点で5カ月が経過した今まで,その建設問題にはどの様な施策が取られてきたか全く私には不明で,説明をしてください。  建設地に決定した当半郷地区では,住民の90%以上の同意を得て,継続設置を当局に要望したとはいえ,建設内容や余熱利用による地元還元など,どの様な手順で進めて行くのか,地元要望に対する,具体案などはどの様に考えているのか,広域環境事務組合が中心に事業を推進するとのことだが,先に述べた如く,本年13年度4月から9月の今日時点まで,事業内容には少しも示されず,ただ助役中心の行政側の建設委員会と関係周辺住民及び有識者による建設協議会の設置をやっと決めただけ,市民の意見を取り入れて,事業内容を計画すると聞いているが,それは了としても広域環境事務組合として独自の明確な建設構想があって,さらに市民の意見と融合することによって,より良い計画がなされると思われます。広域環境事務組合の責任担当職員によれば具体的な指示がなければ,何もできぬとはっきり言っております。自分たち職員は企画立案は無理ですとはっきり言っております。これは,指示待ち症候群なのか。この事業は環境アセスが2年から3年,それから土地買収が何年か,それから建設が3年とか。全く気の遠くなるようなお役所的ですね。仕事に対する担当者の責任や役職を何と心得ているのか。その様なことでこの事業は成り立たぬのではないか。仕事に対する責任と任務ははっきりすべきである。  広域環境事務組合は2市2町からなり,財政規模,人口数それぞれの市町の持つ問題点や多種多様の中で,意見の一致を見ること,非常にやりづらく,何一つ取っても手間暇のかかることなのです。その様な仕事でこの事業を進めるよりも,2市2町が各々の持ち分,財政比率をしっかりと最初から決め,本市が広域環境事務組合より,建設業務の全ての委託を受け,本市の企画調整部を中心に,財政部,土地開発公社やこれに関わるもろもろの各部との連携によって,企画から建設事業まで全てを行うことが早期に事業完成を見ると思われる。事業推進の手法を早急に結論を出し,着手すべきと思われます。お伺いします。今の様な広域環境事務組合が中心となって,事業を推進することは,先にも述べた如くであると思われます。市長の考えをお伺いします。  建設が遅れることは,現半郷清掃工場の老朽化と修理費の経費の加算と,問題点を先送りするだけなのです。ましてや,平成14年度12月からは,ダイオキシンの基準値が今の87ナノグラムから5ナノグラムに厳しい環境の中で,いわゆる800℃以上の高温で炉を回転しないと,その基準値を守れないような現状で,なおさら,清掃工場に負担がかかり,老朽化が進むのは必至であります。清掃工場ができれば,修理代,及び,立谷川が廃止される人件費,管理費等々,立谷川清掃工場職員25名の人件費,1人当たり800万円×25名分約年間1億7,000万円と修理費1億円,約2億7,000万円から3億円の膨大な経費節減となるのである。財政削減の面からも安全面からも一日も早く完成すべきと考えられます。ちなみに,半郷地区で9月に回覧方式によるのですが,住民のアンケートを取りました。清掃工場に関するこれは何でも記入してくださいということで,男女別と年齢だけだったんですが,その中で460戸の戸数の中で,これは絶対だめだというのが,10戸の方がいました。残りは,大いにやれと,やってもらいたいと,心配するなと,そういうことで,地元では受け入れ万全です。あとは,行政がやるだけなんです。これはね。吉村市長,体ばんばんだから,頑張ってやってもらいたい。  私たち21クラブは9月4日に苫小牧市の新清掃工場を視察して来ました。平成10年度に稼動した新しい施設で苫小牧市人口17万人で処理能力日産210t(105t2基)では,余熱利用として発電2,000kW給湯,暖房と同施設にリサイクルプラザ苫小牧埋立処分場と施設の概要でした。  担当課長の説明を聞いたのですが,私は,今まで建設に至る問題点を教えてくれと,どこに問題があったかというふうなことを重点的に聞いたんですが,その課長が言うには,私は,当初の建設準備室から一貫して建設に関わってきた。まだ,50代の職員でしたが,つまり,平成4年から平成10年の完成まで一貫してその仕事に携わってきたと,そして,今になってもまた清掃工場の業務をしてるということで,終始一貫,そこに身を捧げるんだということで,誠に筋の通った,しっかりした哲学を持った課長であった。非常に頼もしかった。  施設は苫小牧の施設は,非常にきれいで,まず第一に考えられることはにおいだと,においの問題が一番だということで,工場内という,処理しているところは別にして,廊下や事務所,その他,全く無臭。これが清掃工場かというほど,気持ちの良い設備でした。年間3万人も見学くるんだといって,彼は胸を張って誇らしげに話してくれた。  また,苫小牧市長は,反対派があっても,絶対,迷惑設備ではないのだということで,終始一貫主張し,いかなる反対の声にも毅然とした態度でのぞみ,ぶれなかったという。最後には,学校校長先生あがりの知識人が反対を唱えながら,相当苦労したと,しかし,良識ある反対派のというか市民の方々は,少しずつそれからは離れていって,最後にはその方一人孤独になったということです。粘り強くやるこういうことは。執行者側の確たる信念と哲学を持って,ことを成したと私たちに話してくれた。この種の事業は,土地が決まれば8割方完成したと同じだといっておった。執行部の本市の皆さん。市長は事務方と言ってるんですが,事務方でもいいんですが,少なくとも部長級は,執行部です。大臣です。市長は総理大臣,部長は大臣。やっぱり,事務方はその下の方ぐらいにしてもらって,そういうことで,誰もこれはちょっと言葉が言い過ぎですが,私に誰も,この仕事に関してですよ,誰も仕事の責任を取らぬというような行政や一貫性のない行政では,対応ができぬのではないかと,私は心配しております。「信なくば立たず」行政側も市民も本気で話し合って,信頼と責任の自覚の中でことをなすべきだと,よく考えてみますと,私たち市民は,水と下水とごみと全市民,全部がお世話になっているのが,ごみ問題なんです。あとの問題はなくても,あっても,大した問題はないが,毎日お世話になるのは,下水とごみと水とぐらいなもんです。そこをしっかり,本気でやってもらいたい。ごみ処理と人間社会は,「カゲと型」陰と陽,必ずついてまわるのだと,自分たちのところに建設されぬのだからと,町内会の集積所にポンと出せば,持っていってあとはなくなると,それで終わりということでは済まされないのだこれは。市長に怒るわけではないのですが,一つそういうふうなことで,受入れ地区としては,全国でも珍しいんだこれね,受入れる。私は受入れる。そういうふうなやっぱり町内会の指導者のもとで私たちは,手を上げた。本当は別な方向で進めば,私も苦労はなかった。しかし,そうは言っておられぬ私は,やっぱり一番前に立って堂々と市民の毎日世話になってるごみ問題を私はやる。そういう問題で皆さんの議員の説明もあったんだがね,誰もそういう問題はとらない。私は一手に引き受けるよ,そのかわり。議員の皆さんよろしくお願いします。ということで,受入れ地区としては,マイナスよりプラス思考が見えてこそ協力態勢が取れるのだと,即決断行を自負している吉村市長は政治家である。政治家はメモリーアンドホープ英語でいうと,メモリーすなわち過去の実績生きざま。ホープこれは将来を指す。将来の託す政治的力量だ,これが政治家なんです。市長として,管理者として力量が問われるこの問題に対しては。「環境先進都市宣言」した本市が理想的で他市の模範となるようなごみ清掃工場と余熱利用による地元還元等々,確たる事業計画の実現,何よりもこれは課題なんだ。ああよかったというふうな,施設をつくるべきなんだこれはね,建設地だけ決めて,中身の全く見えぬ今の状態では,協力しようという地元の熱意に水を差すようでは,いかがなものか,早急に事業内容を決定し,全体の構想図のような,目に見える形で,周辺住民や市民に提示して,実施すべきであると,何も具体的に進まぬ現状では,くどいな俺もなやっぱりあまりくどい。行政側の不信となり,地元の熱意の結集にマイナス要因となる。時間が解決するなどといって無駄飯を食っててはだめなんです。市職員も頑張ってくれよ。無責任でない吉村市長の決意を,再度お伺いして次の質問に入ります。  クリーンセンターの統廃合について,本市は広域環境事務組合と本市で二つのクリーンセンターが,し尿及び浄化槽汚泥処理がなされています。山形市は公共下水道普及率75.5%と(平成12年度の実績ですが)に及び,中山間を中心とした農業集落排水処理事業も7カ所が完了し,さらに高瀬地区900戸も予定されるとのこと,残るは西蔵王神尾,土坂,大曽根,滝の平,上平等々,少数の戸数の少ない集落が残っていますが,非常に下水の住環境が整いつつあります。  したがって,し尿,汚泥処理に関しては年々処理業務が減少している中で,矢口クリーンセンターと沼木のクリーンセンターの2カ所の処理稼動実績が,クリーンセンター沼木の1カ所で処理できるような状態であるとお聞きしました。矢口クリーンセンターは日産50kL能力に対して,40kL,しかも,その内50%は山形市内からの持ちこみと,余分な運搬賃をかけているのです。  また,クリーンセンターは,日産能力220kLに対して,69%の稼動率,約150kLである。  公共下水道の普及,農集集落処理施設の充実によりクリーンセンターの稼動実績が縮小され,特に,山形クリーンセンターでは,平成元年し尿汚泥処理年間約41,300kLが平成12年実績では2万4,500kLと約40%の減であると,矢口クリーンセンターでは,約20%の減少となり,日産220kL処理能力を持つ沼木のクリーンセンターの1カ所で処理できると,日産190kL以内にあわせてもなっているので,したがって,矢口クリーンセンターは廃止すべきときが来たと思われます。ちなみに矢口クリーンセンターには年間,人件費7,660万円と管理費7,800万円合計1億5,400万円の経費が出費されております。その廃止することによって,若干の経費はかかるものの,約1億3,000万円の経費の削減が見込まれます。財政削減上からも,また,公共下水道や農集排に投資した,経済効果を考えるとき,一早く統合合理化を実施すべきと思われます。市長のご回答をお願いします。  次に,蔵王観光の活性化と再生について質問いたします。蔵王観光の振興は,山形市観光活性化の最大の目玉であり,観光誘致客数の動向が重要です。観光客数を統計的に見ますと,平成4年年間240万人を最高に毎年減少し,昨年平成12年度は,174万人と,74万人(28%)の減となっています。その影響は地元の旅館,ホテル,民宿,飲食店の経営を圧迫し,さらには最近,保養所の閉鎖などが目につき,少しずつ深刻な事態に追い込まれようとしています。  特に,冬期間のスキー客の減少が目立ち,平成4年154万人が昨年平成12年は100万人の大台を大きく割って,82万人と,冬期間37%の落ち込みなのです。これは全国的な傾向とはいえ,行政側としても,深刻に受け止め,大々的というかいろんな政策をもって,対応すべきと思われます。それに比べ,夏期グリーン期には平成4年以降,登山客16から17万人台,湯治客8万5,000人台と平均化しています。冬山中心の蔵王であったので夏山にはあまり重きをおかなかったのか。しかし,最近中高年層,特に,女性の方々に,登山の人気があり,夏山の自然,四季折々の新緑や紅葉を楽しむ探索,ハイキング,軽登山,これはトレッキングと言うそうですが,であり,蔵王夏山に人々が集まりつつあります。昨年JRの観光キャンペーンに日本名山に蔵王が選ばれた効果もあり,また,数は少ないのですが,外国の方々も来るとのことでした。登山道や,探索道は相当整備されたとお聞きしているが,初心者や中高年層や若年層が多く登ることを考えれば,つまずきや転びなどの未然防止のため,なお一層の点検,整備が必要と考えられるが,お伺いします。  蔵王のお山は1,200年前の奈良時代から西のお山月山,東のお山蔵王と山岳信仰の対象であった。男は15歳になれば父親とともにお山参りをし,一人前の男として自覚をしたのである。先人はこのような型で蔵王のお山とともに生きてきたのだ。それが戦後,それは昭和30年まで続いたのです。高度経済成長化とともに,古き習慣が,いつの間にか忘れられたのか,また,観光のお山に様変わりしたのか,近年また再び蔵王の夏山の魅力に,人々は気がつき始めたのか,蔵王のお山が見直されるときがきたのです。そこで,小中学校,小学校36校,中学校15校の夏山登山及び宿泊学習の実態を調べました。この宿泊学習というのは,一泊泊まりで蔵王のお山の歴史や酢川温泉神社や,湯花,それから,高山植物など,先生がいろいろ説明しながら,一泊してお山に登る体験学習,宿泊学習です。その蔵王登山には,日帰り山寺中1校,宿泊学習は一中,五中,蔵王一中の3校,スキー教室には山寺小学校を除く,35校。これは,バス代の補助を市がやってるから,全校の小学生がスキー教室に行っているようですね。大変いいことです。また,部活動合宿というので,ソフトテニス,吹奏楽,ソフトボール,駅伝,音楽,剣道,新体操と市内二中,三中,四中,六中,九中,十中,蔵王一中と9校で実施している。大変良い傾向だと思われます。そういうわけで,スキー教室に助成を出してやれば,全小学校がくるように,やはり夏山登山にも,全校,小・中学校が登山ができるように,やはり補助金などをつけて,ぜひ指導してはいかがですか,市長並びに教育長にその点をお伺いします。  さらに今年に入って,初めての試みとして。冬期間蔵王温泉湯治客に,特にサクランボ狩りの県外宿泊客を対象に,ふもとの農家,これは蔵王上野地区なんですが,蔵王温泉の経営者といろいろこう活性化を話し合った中で朝市を開いてみようかという話しになり,自分の農家である取りたての野菜や果物を並べたところ,大変な好評であったと,中山間農業の活性化と観光地蔵王とを結びつけた新しい試みです。体験農業や,サクランボ狩りと,農家と温泉地との共存共栄となる,新なる蔵王観光の面を引き出すことなど,行政側も中に入って指導してはどうでしょうか。関係部長におたずねします。  また,蔵王温泉の年配者は,昔から山麓の農家の方々が,温泉宿に野菜を売りに来たものだ,昔に帰ったような気がするなといっておった。「古きを尋ね,新しきを知る」,「温故知新」,夏山登山や朝市と姿は変れど,人の心は今も昔も変らぬのだ。蔵王の再生の糸口になると思われるということなんです。  次に,誠に不名誉な実態をあからさまに質問いたします。  ただ今は,蔵王の夏山や自然の魅力,素晴らしさについて質問をテーマにしましたが残念ながら,そのイメージを打ち消すことが蔵王にはあるのです。蔵王の夏山に年間17万人の登山客が県内外から来,暁登山やその眺望の素晴らしさに魅せられて来るわけなんですが,その人たちの登山中のトイレの問題なんです。生理的現象,大,小便の現実問題なんです。蔵王登山者に対して,ケーブルのそばにわずかに1、2カ所トイレがあるわけなんですが,山頂に登りますとお釜付近など,山頂の馬の背,あの辺は全くそういう設備はないということなんです。小の方は別にして,大の方は大変です。特に女性の方はなおさらです。かん木で障害物がないために丸見えなんです。ということで,そういうことでですね,我慢のできぬ方は,避難小屋3カ所あるんです,刈田,熊野岳と八方平の,その避難小屋の中で,止むに止まれずか,その行為を行う人が大勢いて,汚物で足の踏み場もないというようなまったくそういう話でした。それで,蔵王一中の先生に電話して聞きました。私,蔵王登山しょっちゅうやっておりますから,その蔵王登山の先生が言うにはまったくそのとおりだと,私は,生徒を引率していったが,生徒に用を足させたい,と思ったときに,そのような状態であったと,さらに,その先生の話では自分は登山が大好きで全国いろんなところに山登りに行くんだが,トイレに関しては蔵王の不備は全国最低であると頭を抱え怒りを表わしておったのです。本市は「環境先進都市宣言」これは素晴らしい。蔵王サミットとかというふうな首長の会議がある。そのような中で,やはり行政がいろいろこう入れ合っているからね,頂上だから,近隣の市町や県のいろんな対応の中で,ぜひその点を取り上げて登山者のためにも,蔵王の名誉のためにも,ぜひ,実行に移してもらえれば幸いです。富士山頂には近年の新聞報道でバイオトイレとか,そういうふうな最新式なトイレを設置したとのこと,参考にすると思われます。話はちょっと飛躍するんですが,馬見ヶ崎河畔には日本一立派な6,000万円とかしたトイレがあります。それは佐藤市長時代ですね。そういったトイレに対して理解がある本市なのだから蔵王のお山にも設置すべきだろうと,またさらに,市街地観光ということでいろいろ問われているのですが,やはり,寺町,専称寺などに,たくさん県外から観光客が来る。特に,お年寄りなんです。お年寄りはあまり我慢できないということで,付近の寺院に皆かけ込んでいくと,貸してくださいと,ということで,やっぱりそういうところにもしっかりしたトイレがないとね,出るものところ嫌わずということだから,観光行政のことでやはり基本的なことはしっかり守りながら,より良い山形市の観光にということで,これで全部私の質問は終わりました。 ○議長(武田一夫君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 金峰議員の素晴らしい質問を先程から聞いておりまして,率直にお答えしなければならないと,こう思っております。  なお,私の病気に対して,大変思いを寄せていただきまして,重ねてお礼を申し上げたいと思います。  甚だ,私も率直に申し上げますけれども,金峰市会議員につきましては,私は,これまで,市会議員の一人だなというふうな単なる市会議員の一人だなというふうな気持ちでお付き合いをしてまいりました。40人の中の一人という意味じゃありません。単なる市会議員だなという気持ちでまいりました。ところが,今回のごみ処理場,ごみ処理場の場所を選定するにあたりまして,金峰市会議員は素晴らしい市会議員だというふうに認識を新たにして,それ以来,あなたのおっしゃることはそのとおり正直に受けて対応しているつもりであります。なぜかというと,ちょうど,広域組合の方で,管理者がおりますが,場所選定に当りまして,当時出ておりました3カ所の場所を視察に行きました。管理者が,初めて行ったわけでありますけれども,ちょうど,蔵王の方に,成沢に行きましたら,反対派の方が50人ほどおりました。その真ん中で賛成,賛成,賛成と一人で叫んでいる人おりましたので,どなたかとしてちょっと見ましたら,あなたでありました。以来,今日まで,金峰先生という人は,信念を曲げない人,しかも,選挙には関係なく,素晴らしいことをはっきり申し上げるという方であるということで,認識を新たにした次第でございます。今後も,そのつもりで私はお付き合いをしたいと思いますので,どうぞ,何なりとご注文なりやっていただきたいということを,まず添えまして,今までの質問に対して簡単に,したがって簡単に説明なるのです。いいか,悪いかだけですから,あなたの質問に対しては,どうぞご理解をお願いいたしたいと思います。  まず,ちょっと不満を申し上げますと,行政はさぼってたわけではないんです。場所を選定したのが,3月26日ですから,まだちょうど半年です。これ賛成の中で決まったわけじゃありません。今申し上げました反対の中で,決まったわけであります。反対というのもある中で決まったわけでございますので,反対の方がたくさんおったと,私の考えとしましては,反対の人をなるべく説得して,そして,みんなが賛成であってほしいと,この姿は今も変わっておりません。  今,国の方では,大型の事業見直しております。それは,反対者がいるから見直しているわけでありまして,例えば,諫早湾もそうです。干拓事業もそうです。実際上,事業をやったために,魚がとれない,もう大変なことになるというふうな反対がおればこそでありまして,今回の反対は,まず,大変だと,公害が出るというふうな反対でありますから,公害は絶対に出ないというふうなことでなければ,私はやる気はありません。したがって,きちんとした姿でやっていかなければならない。加えて,蔵王の半郷の方々には,約40年間という長い間,ごみ処理場の中で苦労をしてきた方々であります。そういうことも多としながら,みんながつくってよかったなというふうなものをつくりたいというために,今日まで行政と水面下でいろいろ相談をしてきた次第でございます。  したがって,行政がだいぶお叱りを受けたようでございますけれども,私を含めまして,そういうことは,決してありませんということを申し上げておきたいと思います。  具体的に申し上げますと,3月26日決まりましてから,直ちに行政の方から町内会を回りまして,反対の方にも会いまして,何とか協力してもらいたいというようなことで,今根回しをしております。今までやりました,ちょうど1年ちょっとでありますけれども,その間,場所選定委員会をつくるなり,あるいは,広域環境の中で決定してもらって,やって,投票したり,そういう手順をやってきたのは精一杯,むしろ,速いくらいにやってきたんじゃないかというふうに私は事務方を評価しております。まだ,1年ちょっとですから,私就任してからまだ1年ちょっとですから,まだまだ先が長いんですから,一つよろしくお願いいたしたいと思います。  そこで,これからどうするかということを申し上げますと,今月の28日,9月の28日に建設委員会を立ち上げます。そして,建設委員会で環境アセスメントをしなければなりませんので,そういうものを入れながら,入れながら相談して,進めていきたいと,これは賛成反対の方々全部が入ってもらって,建設委員会をつくっていきたいとこう思っております。反対する人は,しょうがないですから,それは,反対する人は来る来ないは関係なく,委員会の招集をしていきたいと,こう思っております。それから,じゃあ市長は管理者でございますけれども,どのようなことを考えているんだと,地元に対してどのようなことを考えているというふうなことを質問ございましたけれども,私は,管理者同士で見てきたものの中で,例えばの話でありますが,墨田区,東京都,ごみに関しては,ものすごい神経質です。公害に対しても,東京くらい敏感なところありません。その真ん中の墨田区に東京都の23区のごみ処理場があります。1日の焼却数が600tであります。ちょうど,我々がつくろうとしている450tよりもちょっと大きいくらいでございますけれども,周辺の方々からは,一言も苦情がありません。それだけ公害がないということで,あっても数字がずっと下だということです。墨田区では,その熱を利用しまして,クアハウスをつくっております。温泉プールをつくっております。これを全部熱の供給をしております。加えて,東京電力に毎年2億円の売電をやっております。人員が50名で運営をしておりますけれども,非常に快適なように見てまいりました。  もう一つ,この間,台湾でちょうど商工会議所のときに,私,台湾に行きましたけれども,そのときも,台湾のごみ処理場を見てまいりました。それは,1日の焼却数が1,800tであります。3倍でありました。そこのものはタワーをつくっておりまして,真ん中にタワーをつくっておりまして,そして,回転式のタワーであります。上は食堂でありました。満員でありました。そして,周囲を見ながら,ゆっくりご飯を食べると,金はどうしました。熱源で全部やっておりますというふうなことでございました。いわゆる,いらない施設でありますけれども,いらない施設から出てきたところのものを利用して,それを有効に地元に還元しているというふうなものを見てまいりまして,私もそのように地元の方々が,喜んでもらえるというふうな施設,もちろん公害がないということが前提でありますけれども,そういうものをつくっていきたいということで,いろいろと考えております。  具体的に水面下では,相当進んで助役とも相談しているし,一応まず手順を踏んでいこうということで,第1回目の9月28日に建設委員会を開きまして,そこで,環境アセスメントを取ることについて,議論をしてもらうと,その環境アセスメントで何を取るかということ,将来のことではなくして,今のところ,今の現状の段階で,まず,環境アセスメントを取りたいと,こう思っております。なぜかというと,地元からの反対派の心情では,血液がおかしくなったとか,あるいは,何だかんだいろいろあります。そういうことが果たしてあるのかどうかというものも調べておきたいと,こう思いまして,万全を期すために,そういうことをやりながら,将来の環境アセスメントというものを考えてやります。全部で2年くらいをみております。もっと早くやるように考えておりますけれども,そして,そのOKをとって,建設に入りたいとこう思いますので,ご理解をお願いいたしたいと思います。重ねて申し上げますけれども,決して遅いとは思っておりません。粛々としてやっておりますから,少なくとも,私の折り返し地点,折り返し地点がなりましたら,GOサインを出してやっていきたいと,こう思います。  次の,矢口クリーンセンターと沼木クリーンセンターの合併の問題,いろいろ今まで何だかんだ出てましたけれども,平成15年4月1日から矢口を向こうにもっていくということで,今準備を進めております。答えです。理屈ではありませんから,理屈ではありませんので。  それから,し尿処理に務めている企業に対してどう考えているか。これは全くそのとおりでありまして,ちょうど,だいぶ前になりますけれども,スクラップアンドビルドというものが通産省で考えました。これは,炭鉱が非常に不況に入りまして,日本国中の炭鉱を閉鎖すると,これはスクラップであります。何か立ち上げなきゃならないじゃないかというので,観光業界を立ち上げようというようなことで,当時の永田さんと萩原さんと河野一郎さんと3人で考えたのがスクラップアンドビルド方式であります。それは,炭鉱山を全部閉鎖して,そして,その金を出すから,その金でこの方々の雇用を含めて,観光会社をつくっていくというふうなものでありまして,意味は違いますけれども,し尿処理の業者の方々は,山形市の下水道が進めば進むほど,仕事がなくなるわけであります。当然でありますから,ある意味では,行政の方でどんどんとやることによって仕事を失うと,したがって,その分は市の方で考えていかなければならないというふうになると思いまして,そういう手立てを現在やっております。  下水道の完成は,今約1,000億円の赤字を持っておりますけれども,21年までには完成して,21年から入ってきますので,そういうことを,とにかく苦しくても山形市は全部で1日も早く,今天童から負けております。県内では2番目であります。早くやろうというふうなことで頑張っている次第でございますので,ご理解をお願いいたしたいと思います。  それから,蔵王の問題が出まして,確かに女性の方が多いというならば,これは非常にありがたい話でありまして,案内板とかそういうものはすぐやりなさいとこういうことを指示出しております。  それから,私も,もう少しね,蔵王のお湯の効用,効能ですか,どうぞ,金峰先生,金峰節で,ばんばんとくさ,出物に効くんだと教えてください。源湯ですよ。源湯。私もちょうど小学校時代あそこに通いましたから,うちの親父が,父親が警察署長でしたんで,あそこに警察署長官舎の寮があったんです。上の方に,そこで,前に夏に行って,くさですね,出物,そこに行った経験ありまして,治しました。効用もっと早くやってもらえばありがたいと思います。  それから,便所の問題,その前に,朝市のことがありましたけれども,朝市は直ちに始めるように,温泉協会の方と連絡を取れということを新海部長に指示を出してあります。  それから,トイレの問題でありますけれども,蔵王山頂のトイレは,現在,熊野岳に避難小屋あります。便所ありません。これは宮城県の管轄です。刈田岳の避難小屋があります。これも宮城県の管轄,これも便所なし。県営レストハウス避難小屋これも宮城県の管轄,これは便所あり。蔵王山神社避難小屋,山形市わが方の所管です。便所なし。直ちにつくるようにやれということを指示を出しております。以上私からのお答えを申し上げますので,よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(武田一夫君) 新海商工観光部長。 ○商工観光部長(新海武久君) 蔵王温泉観光協会の方と,あと地元の方が,いろいろと協力しながら,朝市を企画をしたところ,非常に評判がよかったというふうな話がございました。これらを何らかの形で継続するように,そして,また,蔵王温泉の方にお客さんが一人でも多く来られますように,いろいろ関係するところの機関と一緒に検討するような場を数多くもちながら,努力をさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(武田一夫君) 相田教育長。 ○教育長(相田良一君) 全ての山形市の子供たちに,夏山の蔵王登山をということでありますが,私もですね,名峰蔵王は2,000mの高山を身近に体験できる。自然体験ができると,非常に貴重な山であるというふうに認識しておるところであります。  しかしながらですね,学校行事として一律に導入するということは無理なんです。というふうに思っております。といいますのは,今,5日制の実施が目前に迫っておりまして,いわゆる学校行事等の精選が一つの課題であります。  しかしながらですね,逆に今度は,学校週5日制が完全実施されますと,2日間が地域に帰る,家庭に帰るということになりますので,そういう面での例えば子供会等でのですね,蔵王登山ということが考えられるというふうに思いますので,その面で,いろんな場面で私も奨励いたしまして,山形市の子供たちがですね,ぜひ,1回でもいいから蔵王登山ができるように奨励してまいりたいとこういうふうに思っております。 ○議長(武田一夫君) 4番 金峰聡和議員。 ○4番(金峰聡和君) あと,数分,2,3分でお昼ですな,吉村市長には本当に私の意をくんでもらって,私は何も誉められるような筋合いはさらさらないのですが,ただ,やっぱり議員という負託を受けたからには,やはり市民のためには身を粉にしてやるべきときもあるんだなということで,そういうことで,ごみ問題には取り組んだわけでございます。幸い,反対者はあるんですが,その方も話せば分かるんです。必ず分かります。だから,そういうことに十分に配慮しつつも,やはり,推進の立場をとっている方々には,そういう時間の長いスタンスというものをしっかりと説明しながら,やはりお互いにぶれることなく立派なものを最後にできれば,それすなわちなんですが,吉村市長も元気100倍出してもらって,一つここで,吉村市長の後世に残るようなものをきちんとやはりやればこれは大したもんだなと,さすが吉村市長というふうになるんではないでしょうか。執行部の皆さんなんですが,やはり,私は何も優秀な方ばっかりだと思ってますよ。しかし,遠慮することなくやはり市長に,何でも言うことはどんどん言って,意見の対立は大いにやりながら,そして,決まったことにはみんなでやろうというのが,民主主義なんですから,吉村市長ね,ますます後光が差して素晴らしいんだけれども,まず,執行部の皆さんも何事につけても,これは清掃工場だけでないのですが,何事につけてもそういった活気のある行政というものが私たちも,議会は行政と車の両輪という前市長がおったが,やはりときには,議会側もブレーキ役にならないと,これは何のための議員だか,議会だかわからなくなるから,ときどき対立してもいいのではないでしょうかということで申し上げながら,ちょうどお昼時間であります。これで私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(武田一夫君) 以上をもって,金峰聡和議員の質問を終わります。  この際,午後1時まで休憩いたします。     午前11時59分 休 憩  ――――――――――――――――――     午後1時     再 開 ○副議長(深瀬悦男君) 休憩前に引き続き会議を開き,一般質問を続けます。  この際,吉村市長より発言を求められておりますので,これを許します。吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 先程の質問,金峰質問の中で,私の答弁に不本意な言葉がございました。ただの議員という言葉,使わないと思っていたんですけれども,使ったという話でありまして,一議員という表現でありますので,一般的な一議員と思っておりましたが,ということでありますので,謹んで訂正したいと思いますので,よろしくどうぞお願いします。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ◎渡辺弥寿雄君 質問 ○副議長(深瀬悦男君) 「福祉行政について」ほか2項目について,19番 渡辺弥寿雄議員。 〔19番 渡辺弥寿雄君 登壇〕 ○19番(渡辺弥寿雄君) 9月議会で一般質問の機会を与えてくださった関係各位に敬意を表したいと思います。質問に入る前に一言私からも申し上げたいと存じます。このたび吉村市長におかれましては,病魔との戦いを克服されて,健康を回復され,市長としての公務に復帰されたことは,何よりの喜びであります。まさに暗闇に一灯のあかりがついた明るさ,喜びを感じたのあります。25万市民の期待を一身に背負っておられる吉村市長であります。即断,即決の軍扇を振って,低迷する減速経済の中での山形のかじ取りを遺憾なく発揮していただきたいのであります。市長には,これからもくれぐれも健康に留意されて,市勢発展のために頑張っていってもらいたいと,心からご祈念を申し上げる次第であります。  それでは,通告に従い質問をいたしたいと存じます。  最初に福祉関係でございます。  現在,我が国の人口の高齢化は急速に進みつつあり,今後の予測としても,30年から40年後のピークへ向けて,さらに高齢化が進み,2015年には4人に1人が,2050年には3人に1人が65歳以上の高齢者となることが推測されております。そのような状況の下,山形県においては本年4月1日現在において,全人口に占める65歳以上人口の割合,即ち高齢化率はすでに23.3%に達しており,少子高齢化の進行に若年人口の社会的異動が重なり,全国の状況をほぼ10年先取りしているとこういう状況であります。  山形市の状況においても,高齢化率は今年ついに20.1%となり,20%の大台にのり,5人に1人が65歳以上という状況下にありますが,さらにその増加分の大半を75歳以上の後期高齢者が占めるという超高齢社会を迎えつつあるのであります。  この人口の高齢化は,さらに世界各国と比べても極めて急速に進み,我が国における各種調査において,老後における不安として介護の問題が,常に上位を占めるという状況にあります。このような問題を解決していく制度として,平成9年12月第141臨時国会において介護保険法が制定され,約2年の準備期間を経て,昨年4月に制度が開始され,この9月で1年半を迎えようとしております。  介護保険制度は,急速な人口の高齢化の下,高齢者の一般的状態として,従来とは比較にならないほど,幅広い多数の方々が社会的介護サービスを必要とする状況も進む中にあって,これまでのような福祉制度の仕組みによる,恵まれない一部の人々に対する制限的で恩恵的な介護サービスの提供という方法だけでは,進行しつつある事態に対応することは難しいということから,負担と給付の関係が明確な保険制度を導入することにより,措置制度から契約制度へ移行し,サービス利用における権利性を高め,利用者と提供者の対等な関係を基礎に,個々人に適したサービスを多様なサービスと多様な提供事業者の中から利用者が選択し,総合的で効率的に利用する状況の実現を狙いとした制度であります。  このような介護保険制度の狙いを実現していくためには,利用者がその心身の状況に応じて適切な選択をすることができる,多様なサービスと多様な提供事業者が数多く存在することが求められておりますが,幸い本市の状況を見た場合,居宅サービスにおいては,多数の事業者が事業を展開しており,さらに提供主体も社会福祉法人,株式会社,NPOと多様な事業者が存在し,また痴呆性老人のグループホ−ムの整備も順調に進められる等,制度が狙いとする多様なサービスの中から選択のできる環境がある程度整えられていることについては,恵まれた状況にあり,当局の努力に対して一定の評価をするものであります。  しかし,施設サービスの状況については,本市の介護保険事業計画を含んだ高齢者保健福祉計画において設定した目標値との関係で見た場合,介護老人福祉施設及び介護老人保健施設については,各々計画どおりの数が確保され利用されている状況にありますが,介護療養型医療施設の指定ベッド数が極めて少ない状況にあります。  介護保険制度において利用できる施設サービスについては,今述べました3種類となっておりますが,各々施設についての概要は制度上,次のようになっております。  第1の介護老人福祉施設は,常時介護が必要で在宅生活が困難な要介護者に日常生活の世話等を行うことを目的とする施設で,いわゆる特別養護老人ホームであります。  第2の介護老人福祉施設は,病状が安定期にあり,入院治療の必要はないが,リハビリテーションや介護を必要とする要介護者に医学的管理の下に介護や機能訓練,必要な医療等を行うことを目的とする施設であります。  さらに3つめとして介護療養型医療施設については,療養型病床群を持つ病院,または診療所で介護保険給付対象として指定の申し出をし,指定を受けた施設で病状が安定している長期療養患者であって,常に医学的な管理が必要な要介護者が療養上の管理,看護,医学的管理の下で介護や機能訓練,必要な医療を行うことを目的とする施設でございます。  以上のように3種類の各施設サービスとも,介護を必要とする方々の心身が状況に応じてより相応しい施設を使い分けすることを想定して,それぞれの特徴づけがなされております。高齢の要介護者は何らかの病気を抱えながら,介護を受けている方々が多く,さらに今後,後期高齢者の割合が一層増加することが予測される状況を考えた場合,常時医学的な管理を受けながら介護を必要とする方々も増加すると想定されることから,介護療養型医療施設の必要も増加していくと考える必要があるのであります。  このような考え方から本市における介護療養型医療施設の指定状況を見た場合,計画で設定した数値が平成12年270人分という数値であるのに対して,山形市内で実際に指定を受けている数は,制度開始の12年4月においては31人分であり,その後12年10月1日付で10人分が増加し,現在の指定状況は41人分となっております。計画の数値との間において大幅な開きがある状況であります。  先程申し上げておりますとおり,これからさらに人口の高齢化が進み,常時医学的管理の下で介護を受けることが必要な方々が,増加していくことへ対応していくこと。さらに介護保険制度がめざす利用者の心身の状況に応じて,多様なサービスから選択して利用するという状況を実現していくためにも,介護療養型医療施設の指定数を増加させる必要があるのではないかと考えますが,現状についてどのように市長は考えておられるのか。さらに指定数増に向けた考え方についてお伺いをいたしたいと思います。  市立病院済生館は,先端医療を駆使する急性期型病院を目指しているようだが,入院患者の中には,これ以上の医療行為は必要ではないが,長期にわたり療養を必要とする者もいるはずであります。市民のための病院を標ぼうするのならば,このような患者を受け入れるための療養型病床を設置すべきと思うがいかがでしょうか。お尋ねいたします。  次に,環境問題であります。  本市では,生まれてよかった,住んでよかった,訪ねてよかった,環境先進都市山形を目指して各種の施策を展開されていることは,敬意を表しているところであります。その功あってか,川の流れも以前よりは澄んでいるし,水辺周辺の汚染も以前よりは良くなってはいるが,いまだしの感が強いのであります。今度の議会で3つの特別委員会が設置されることとなるようですが,その中の一つが河川環境特別委員会であります。私は,時宣を得た委員会であると高く評価をいたします。きれいな水が町中を常時流れている光景は,みんなの願いであります。この3月須川の上流の一部に位置する本沢川の環境を守る3地区連絡協議会が結成されました。  上山市山元地区を源流として,本沢地内を流れ,南山形谷柏地内を流れて,須川に注ぐ中小河川でありますが,地域に住む者にとっては太古の昔からまさしく母なる川であり,300有余町歩の水田で米を作り,ナベカマを洗って生きてきた川であります。山形市,上山市の垣根を越えて3地区の中堅たちが,次のような設立宣言をしたのです。  「本日,私たちは本沢川の流域に位置する山元,本沢,南山形の3地区住民は,その総意と決意により新しい21世紀に向けて,私たちの生活環境と豊かな自然を守るため,環境を守る3地区連絡協議会を設立した。太古より私たちを育んできたうるわしい山河と,清らかな流れも企業の進出とともに,本沢川の汚濁が心配され,清らかな青空も大気の汚染が懸念されるようになりました。  さらに生活の便利さは,環境に影響を及ぼし限りある資源を大切にすることが求められています。私たちは生活や生産の方法を見出すとともに,子供たちの成長に悪影響を与えるといわれる,ダイオキシン等の環境を破壊する原因を,情報を交換し合いながら協力し合って除去しなければなりません。一人一人の力を結集し,小さな運動の輪を広げ私たちの未来が,安心して暮らせる自然豊かな生活環境であるように,運動を進めて行く決意を表明し,設立宣言とする。平成13年2月11日」となっているのです。  私は,平成12年の3月市議会の定例会の一般質問において,本沢川上流には種々の中小企業が立地しており,水質に悪影響を及ぼさないかと危ぐされるので,何らかの指導が必要なのではないかと述べました。焼却炉の問題,自動車解体の会社,廃品回収の状態等々見ますと,改善の跡が余り見られないのであります。連絡協議会の皆さんは,活動計画の中で企業の巡回を定期的にしたいとしております。市長,上山市長も含めて一緒に現場に行って,実態の把握とその後の適切な指導を行うべきと思うがいかがでしょうか。  西部工業団地に立地している企業を概観すると,当初鋳物町として発足した企業が倒産やむなきに至り,その跡地に進出したものを見ると食品会社あり,サービス業あり,精密工業あり,運輸業そして廃棄物処理業など種々雑多であります。ここでもダイオキシンの発生による環境汚染が懸念されるのでありますが,そこで今度このような跡地に立地企業ができる場合,当該団地の開発目的に添った企業が進出するように,何らかの措置が必要かと思われますが,市長はどのように考えておられるかお伺いいたしたいと思います。  次いで,農業問題であります。  今年3月の議会で,農林部が17年ぶりに復活誕生しました。これは山形では,農業は基幹産業であり,生命産業であるということで今後とも市政の重要な部門であり,おろそかにできないという吉村市長のことのほかの思いで,設置されたものと私は重く受け止め敬意を表しているところであります。昔から農家が良くなければ,町は良くならないという言葉を聞いて成長して来たような気がいたします。今それが現実に再現されている思いです。農家一戸当りの農業所得は111万円という数字が示すように,4割減反,米1俵が15,000円を割る低価格であります。そしてアメリカを始め中国,韓国,東南アジアの各国から野菜を始め,その他の農産物や魚介類まで低価格で輸入されて,日本の農業は今壊滅的な打撃を受けているのであります。しかしながら,最近の情報によれば県内の新規就農者が増えているというのです。これは,農業に新たな可能性が見つかったからという動機の人ばかりではなく,現在の経済状況が色濃く反映した結果の側面が大きいのであります。  就職難,企業のリストラ等による失職者の就農ということで,農業が雇用の受け皿となってきた歴史が投影されたといっても過言ではないと思います。昨年6月から今年5月までの1年間で農業に就いた人は160人で,その内訳はUターン89人,新規学卒者56人,他産業からの参入者15人となっているのであります。こうした人たちが地域農業に新たな戦力として加わり,新しい発想や新しい手法で農業を盛り上げ,周りの農業農家の精神的な活力源となってきたのであります。反面,今年1月現在の県内販売農家は前年に比べ1,400戸減少し,農家人口は13,000人も減少しているという厳しい現状にあることも事実であります。こうした中で山形の農業を魅力あるものにするため,重点施策等がもしあったとするならばここでお示しを願いたいと思います。  次に,紅はなの丘整備構想についてお伺いいたします。  豊かな自然農村景観を有する4市5町,即ち山形市,寒河江市,上山市,南陽市,山辺町,大江町,朝日町,白鷹町で構成する白鷹丘陵一帯の地域を紅はなの丘と名付けて,風格と豊かさのある農村景観の整備,そこに住む人々が潤いのある生活を送り,農村の活性化を図るという命題を踏まえて,紅はなの丘整備構想が策定されたようでありますが,大変に厳しい農業情勢の中で,将来の農村農業に新たな夢と希望を与えるものだと大きな期待しているところです。市長並びに農林部長の意のあるところを,ここでもう少しこの構想について,詳しく具体的にわかり易くお示しいただきたいと思います。市長並びに農林部長の意のあるところをお伺いいたしたいと思います。  次に,農業振興公社についてお伺いいたします。  今までの農業公社は,13億の原資からの果実で野菜価格の安定化を図るとともに,中山間農家の耕作支援や放牧場の管理,ラジコン飛行機による消毒等を業として来たようですが,一年一年外圧の中での日本農業も,新たな対応を余儀なくされている時であります。先程申しましたように,Uターンの新規参入者あるいは他産業からの新たな農業一年生といいましょうか,これらの人たちに農業経営や農業技術のエキスパートとして,中におられる農業公社の皆さんが指導しまして,良い農業者に育てていくという責任があるのではないかなあと私は思います。そしてまた,市民農園が16カ所,371区画があると。こういう人たちも肥料一つやることもあまり知らないままに始めて,失敗している事例が多々あるようです。これらの人たちにも,農業公社は農協あるいは普及センター等と協調しながら,施設の中で指導していくということが取りも直さず,これからの新しい農業者を育てる一つの姿勢だと思うが,市長並びに部長の考えをお伺いいたしたいと思います。  最後になりますが,田園定住区の整備に関して,たびたび一般質問で取り上げられてきました。吉村市長は山形市の西部一帯と北部東部の農村地帯は,生徒の数が年を追う毎に減少し,学校の存立すらおぼつかないような過疎化が進行していることに鑑み,7地区に50〜60戸のミニ団地を順次つくっていくということでございました。そして田園定住区住宅供給事業として実施していくのか,優良田園住宅促進法の活用によって進めていくのか,村木沢が立派にできているわけでございますけれども,次なる第2弾,第3弾はどの地区にどのようにつくっていくのか。今後の具体的な計画についてお伺いをいたしたいと思います。  以上で,私の第1回目の質問を終りたいと思います。 ○副議長(深瀬悦男君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 渡辺議員のご質問に答えたいと思います。その前に大変私の健康並びに今後の政治活動に対しまして,気を遣っていただきましてありがとうございます。本当に全議員の方々からお悔やみの言葉とか激励をいただきまして,非常に私も意を新たにして頑張っていかなければならないという,毎日毎日そう思っておりますので,今後一層よろしくご指導のほどお願いいたしたいと思います。  農林部長とそれから農林部長に対しての質問もございますし,私なりに考えまして助役から答弁してもらうものもあります。従いまして,私の場合は簡単に要領を得たものでご答弁申し上げたいとこう思いますので,よろしくお願いいたしたいと思います。要領を得たということは,病院の問題は私自身が経験者でありますから,私の経験者としての考えも入れて済生館を急性期病院にした方がいいのか,それとも長期的なものであった方がいいのかというふうな先程の問題に触れて考えを申し上げたいと思います。  お気づきのとおり現在,山形市の場合は25万5,000人という人口がおります。そのうちで有権者が20万ということは20歳以上が20万と。そうすると20歳未満が5万5,000人しかいないということなんです。これがすべての問題に今後尾を引いて行きますので,我々は高齢化社会であるということを喜びながら,一つの将来に対しどうすればいいかと。年金の問題もございます。それから企業のこともございます。そういうことを考えていかなければならないなあと3カ月間入院しておりまして,つくづく感じた次第でございます。と同時に,高齢化になりますと成人病というものが比例して増えてくると。成人病というのはご案内と思いますけど,がん,脳いっ血,糖尿病,心臓まひ,そういうふうなものでございますけれども,高齢化と同時に成人病が比例してくると。したがって,口では言いませんけども私が好きな言葉ではありませんが,肺ガンになったと新聞でどんどん書くもんだからどこさ行っても,私もそうです。私もそうですし数が本当に多いです。黙っていた人もいや俺もなんだと,そしてこうしなさい,こうしなさいと毎日毎日会うたび言われる人もいます。それほど成人病が多いということを認識しなければならないと。その中でしからば,成人病というのは金も掛りますし,実際上療養しますと,私のように完治いたします。本来ならば,肺ガンなんていうのは死ぬということが目に見えているわけですから,前は。治るということは考えてもいなかったと思います。こうして治って元気にいられるわけですから。そういうこともあるわけなんです。だからこれは考えられないことなんですよ。それほど今医療技術が進歩したということを考えますと,やはり済生館のような病院も必要だし,また介護というものも必要だと。この両方立てということも考えていかなければならないと。そこで,専門的な館長もおりますが。聞いたんです。山形には県立病院とそれからうちの済生館とそれから大学病院があると,でどうなんだと,こう聞きましたら,先端技術を使う,いわゆる器具とかそういうものを使う病気の場合は,すみ分けしていると。例えば,頭関係は大学病院とかあるいは呼吸器関係は済生館とか,腸とか胃とかがんとかそういうものの関係は県立とか,すみ分けをしておりますとこういうふうな話でございました。そして,3つが3つともきちっとした医療体制をつくって,そしてやっていこうというのが山形市の中にある病院の医療体制であります。私はこれは大変なことだなあとすばらしいことだと思っております。  加えてがんセンターというものが私が入院してそこで摘出してもらいましたから,こんないい機会がありませんから今後はがんセンターを入れまして,がんセンター,県立病院,済生館とこういうことでネットワークをつくりまして,そして医療行政のどんどん進みますから,そういう進む医療行政にマッチした医療体制をつくっていただきたいということを峯田館長を通じまして,県の方にもお願いをしているしがんセンターの方にお願いをいたしております。従いまして,まもなくそういう体制が来年度からできるとこのように私は思っております。従いまして,済生館を急性期病院から療養型病床をもったものにはしたくないとこのように思っております。改めて,療養型病床を持つ病院もありますのでそういうものと連携を取りながら,そしてそういう大変な病気の場合は3つのものが頑張ってやっていくと。あとは療養的なものは介護を中心とした病院の方にお任せしているというふうなすみ分け的なことも考えて,万全を期していった方がいいんじゃないかとこのように思っております。  今日現在でありませんけれども,済生館というのは我々が考えている以上に,非常に市民から受けがいい病院でございます。外来だけで申しますと,今済生館には1,500名の外来があります。参考に申しますと県立は1,000名,大学病院は1,000名というふうなことだそうでございます。したがって,市民から親しまれている済生館というものを,きちっとした姿でそして頑張るようにやっていくのが行政としての責任ではないかとこう考えている次第でございます。  次の質問でございますけれども,本沢川の件でございますが昨年の3月に渡辺議員から質問を受けまして,すぐ水質汚濁の件について白濁しているということで,現場調査させました。河川の方にさせました。白濁のやつは完全には直らないと。隔間場で砂利をとっておりますから,汚濁の水が入るのかと思っておりましたが,今おっしゃるとおり廃品回収や自動車の解体事業などがありますので,そういうところまできちんとしないと完全なものにはならないのかなあというふうに思っております。従いまして,私も現場を見ますのでこの議会が終わってから見ますから,ぜひ案内をしてもらいたいと。そして,我々市でやっていけるものはやっていきたいとこう思いますので,しかも本沢川というのは非常にきれいな清流でありました。イワナがすんでおりましたので,今あの白濁ではイワナはすんでおりませんので,イワナがすめるような川にしていきたいとこう思いますので,ご協力のほどお願いいたしたいと思います。  ただ上山市長も一緒にという話でございますが,上山市長も誘って,いないとまずいので,私の方だけで行きたいとこう思いますので,ご理解をお願いいたしたいとこう思います。  それから西部地区山間部におけるいわゆる廃棄物の不法投棄でございますけれども,実は議会の方からこういう質問状がありますと,部長会議で勉強会します。ちょうど本沢,うちの教育長も本沢でありますので,聞いたらものすごいこういう山さ,山さこう投げられているというのだね。廃棄物が。だから,とても捨てるのに大変だという話でございました。教育長も一生懸命ボランティアでやっていたそうです。とってもできないと。だから,今よく映画でやっている鬼平犯科帳みたい盗んだものば釣ってこういうふうにしないと,とってもだめだという話でありました。それだけ危険なところに捨てる方も捨てる方だけでも,まず一回見まして検討していきたいと。我々言葉ではとてもできないと行って見なければとってもできないというふうな結論でございますので,こういうものも一応見ながら警察にも一緒に入ってもらってね。一緒に見てもらうということも一つの手ではないかというふうに思っております。村山総合支庁の管轄でありますので,相談しながらやっていきたいとこのように思っております。なお,その場合は市の方で対処していきたいとこう考えておりますので,よろしくご理解お願いいたしたいとこう思います。  それから,西部工業団地内にある企業が倒れた場合に次の企業が入るというが,なかなか簡単でないんです。本来ならば同業者が入るのが一番いいのだけれども,かつては同業者は入りませんでした。なぜかというと高度化資金を使っていましたから,高度化資金を引き継いでやっていくというのが第一の条件でした。土地も分割しておりませんでした。今土地が分割したので,個人個人の企業になったので再評価もしているし,自分のものでも昔は土地全部まとめたのですから,だからできなかった。今むしろ裁判なんかやると裁判所の方から逆にここいきなさいとこういうふうなことを言われるそうでありますので,なかなか我々としても商工行政としても非常に困っているという話であります。できれば同じ業種のものが入ればいいんですけれども,やっぱり先立つものは金とか組合費とかそういうものでマッチしないとできませんので,大変な仕事でございますけれども鋭意,お説のとおりやっていきたいと。同じ業種が入るように指導していきたいとこのように考えております。  紅はなの丘につきましては,農林部長から説明をさせたいと思います。  それから,農業振興公社この件につきましては,理事長が助役でございまして,過日もう少し農業公社しっかりしなきゃだめじゃないかということで,助役のところで再検討しております。ということは今,80haの生産調整の中で転作品目がそばとなっておりますので,そばを刈るにはどうしたらいいんだと,こういうふうなことを兼ねましてもう少し農業振興公社というものを頑張ってもらわなければだめだと。原資だけでもほとんど今から手もいっぱいですから,一般会計に持っていかないとどうにもならないという状態でございますので,真剣に頑張ってもらいたいと。もちろんこれは農作物の価格の問題に対する補助金のこともありますので,真剣に頑張ってもらいたいとこういうことを申し上げておりますので,この後すぐ助役から説明をお願いしていただきたいと思います。  今日通告だけで何もなかったんですけども,一言農業に対して申し上げておきたいのは,今年度の追加の昨年度からの生産調整80haであります。この80haにつきましては,みんなで相談しましていわゆる品目をそば,回りを大豆というようなことでやってみてはどうかというふうなことでお願いをいたしました。  現在,希望者が逆に92haあるそうであります。米の値段が下がった。大変なものでありまして,米だけではいくというよりもむしろ逆に手厚い補助とそれからやり方によっては,そば二毛作でございますから二度採れるわけでありまして,ただ値段が安いわけでありますので,その点相場でもありますのでちょっと上手にやっていけばあるいは米並の収入がとれるというふうに私なりに考えてやった仕事でございますけれども,これがうまくいけば特に500m以上のそばというのは,非常にうまいとこういうふうに言われていますので,山形そばというもののためにもいいんじゃないかということで,少し真剣に奨励しながらそばに力を入れていきたいとこういうことで農林の方も頑張っている次第でございます。その点もご理解を賜りたいと何が一番いいんだと先ほど市長何か考え方があるかという話がありましたけれども,私こんなこと言うては悪いんだけども,あれば農林大臣ですね。実際,日本の農政という全く誰がやってもダメだというのが,今の日本の実際の農政ではないかと思います。ということは大変だと思うのです。一生懸命頑張っているけども大変だと。  したがって,身近なところから一つ一つやっていけば,その中でやっぱり良かったということもあるだろうし,失敗ということもあるだろうし,その中から選択していって長い目で頑張っていくのが農政じゃないかと。ただ,山形市の場合は都市型農業と施設ハウスですね。そういう環境をした都市型農業というものをやりながら,減反というものを考えていかなければならないと。これは,二つを切り離して考えることはできないなあというふうに思っているのが私の偽らざる気持ちであります。どうぞ一つその点もお含みの上,ご理解をいただきながらご協力のほどお願いいたしたいと思います。以上ご答弁申し上げます。  1点答弁漏れありました。最後の田園定住構想ですね。これは田園定住区住宅供給事業と優良田園住宅促進法の活用によるものと二つあります。田園定住区住宅供給事業というのは,山形市が現在やっているやつでありまして,優良田園住宅促進法の活用というものは,民間がやっているわけでありまして。私はまず民間の方を優先したいとこう考えております。我々がやるのが本当だけどもそうやっておきながら民間があれば民間に対して,応援して民活でやっていこうというのが一番筋ではないかなあと考えておりますけれども,現在はまだ民間では蔵王山田と二位田を民間でやっておりまして,うちの方は住宅供給公社がやっております。だから,安心感は住宅供給公社がやるものが安心感があると思います。しかし,面白味はやっぱり優良田園住宅というものでやった方が企業としては面白いとこう思います。しかもその方が制約なくて伸びるんじゃないかとこう思いますので,今すぐではないですけども優良田園住宅促進法に基づく,田園整備というものを力を入れていった方がいいんじゃないかと,そのように方向づけをしていきたいとこう思いますので,ご意見がありましたら一つよろしくご指導のほどお願いいたしたいとこのように思います。以上です。 ○副議長(深瀬悦男君) 市川助役。 ○助役(市川昭男君) 農業振興公社の件でございます。ご指摘のとおり振興公社の運営,今非常に厳しい状況におかれております。でも農業振興公社は名前のとおり山形市の農業振興を押し進めるための重要な組織というふうに認識してございます。今後の方向性といたしまして,現在行っている事業の拡大をすると同時に,渡辺議員がおっしゃった認定農業者,青年農業者あるいは新規就農者等に対する農業経営,農業技術の講習,指導の方向性を持っていくべきではないかというふうに考えてございます。あるいは環境保全型農業推進の研究,農畜産物の消費拡大,農地流動化の推進など新たな観点から議会,関係機関,農業団体等のご意見を賜りながら推進策を,検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(深瀬悦男君) 内海農林部長。 ○農林部長(内海秀次君) 紅はなの丘整備構想についての具体的な取り組みについてのお尋ねでございます。この豊かな自然,農村環境を有する白鷹丘陵一帯を紅はなの丘ということで,このエリアは山形市,寒河江市,上山市,南陽市,山辺町,中山町,大江町,朝日町,白鷹町の4市5町のエリアの紅はなの丘ということで名付けまして,そこに住む人々が潤いのある生活をおくり,またここを訪れる人々が魅力を感じる,快適なライフスタイルが展開される地域であるとして,農村の活性化を図る目的から山形県におきまして,平成4年3月に紅はなの丘整備構想が確定されております。その4市5町におきまして,紅はなの丘整備構想の推進協議会を設置しておりまして,その会長が吉村山形市長でありまして,その推進役をしているわけであります。山形市の市域からいきますと,須川西部地区の本沢,西山形,村木沢,大曽根地区でありまして,その4地区と隣接する上山市,山辺町と広域的にこの整備を進めるということで計画をしているわけでございます。  13年度におきまして本市域の活性化の基本構想の策定のために,1,034万5,000円の予算化をして現在委託調査を実施している状況でございます。内容といたしまして,従来の行政主導型の街づくりから住民活動に主眼をおいた街づくりのために,地元の皆さま方とワークショップといたしまして,村づくり,街づくりにつきましていろいろその地区の代表者の方々と提案制度を実施しておるところでございます。  生産基盤や生活環境の整備のための現況調査及び学習データ並びに,これまで収集した調査資料による現況把握と,さらに調査結果に基づく地域の自然環境生かした整備や都市と農村との交流による多角的な施設,活性化整備構想の策定についてでございます。今後につきましては,生産基盤整備や生活環境整備と合わせまして活性化施設等の整備について検討を行っています。経営事業の農村振興総合整備事業や中山間整備事業の採択に向けて,いろいろ研究,検討をしてまいりたいというふうなことでございます。以上でございますが,よろしくお願いいたしたいと思います。以上です。 ○副議長(深瀬悦男君) 19番 渡辺弥寿雄議員。 ○19番(渡辺弥寿雄君) もう一つ市長の答弁落ちたんじゃないかなあと私は思っていたんですが,介護療養型医療施設がやはり270ぐらいのところ,今山形市といいますか,41ぐらいしかないということで,これ老人が安心して療養することができない。その施設を今後どういうふうな形で確保していくかということを一つお聞きしたいところだったのですが,時間になりましたがもしあったらお願いします。 ○副議長(深瀬悦男君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 今のご指摘でありますけども,そのとおりであります。ということはまだ一年介護保険が入りまして一年ですが,当初の見込み違いがございました。それは居宅介護というものが一番,当時は在宅と申しておりました。当時はですね。在宅が多く施設が少ないだろうというふうなことを想定してやったのが山形市の介護であります。ところが逆でした。それはなぜかといといろんな背景があると思います。元気なお年寄りということが非常に多いということと,それからやっぱり家の中を見せたくないという,なんていうんですか。悪い言葉でいえば閉鎖的な考えもあると思います。そこで,すべてのことにつきましてちょうど一年ですから,見直しをしたいとこのように考えております。見直しをして14年度の予算に出していきたいと。いろいろあると思います。後ほど高橋議員から質問あると思いますが,弱者に対してどうすると。そういうことも出てくると思います。それも入れましてちょうど見直しをする時期だとこう思いまして,しますのでその中に入れて検討していきたいとこう思いますので,ご理解をいただきたいと思います。 ○副議長(深瀬悦男君) 19番 渡辺弥寿雄議員。 ○19番(渡辺弥寿雄君) 懇切丁寧なご回答ありがとうございました。時間でございますので私の質問を終わります。 ○副議長(深瀬悦男君) 以上をもって,渡辺弥寿雄議員の質問を終わります。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎高橋嘉一郎君 質問 ○副議長(深瀬悦男君) 次に,「市税の収入減と地方交付税の削減問題について」ほか3項目について,21番 高橋嘉一郎議員。 〔21番 高橋嘉一郎君 登壇〕 ○21番(高橋嘉一郎君) 日本共産党市議会議員団を代表しまして,あらゆる階層の方々が暮らしの先が見えない,ますます不安や心配が重くなってきているという声を代表いたしまして,一般質問を行います。  今回吉村市長は,体を患いましたが元気になりまして,市政執行に当たられることを心から喜びたいと存じます。  小泉総理は就任の所信表明演説でさらには,先の7月の参議院選挙等で構造改革を行うと,不良債権を2年から3年以内に処理を目指すと宣言をいたしました。  参院選結果を見ましても,国民は,構造改革,不良債権を処理をすれば,先が見えてくるかのような期待感を持ったと思いますが,8月28日経済財政諮問会議で柳沢金融担当大臣は,不良債権の最終処理の見通しと試算を明らかにしました。大手銀行の不良債権残高は,集中調整期間が終わる2003年度末になっても減少せず,高い水準が継続するというものです。その理由は,低成長が継続し不良債権についても大量の新規発生が続くからだといっております。最終処理は3年たってもまったく進まないというものです。これでは,小泉改革の経済再生の第一歩すら踏み出せないことになります。  柳沢試算は,小泉改革のシナリオそのものの破たんを政府自ら宣言したのも同然ではないのかと言いたいわけであります。昨今の株価急落は,この試算に嫌気がさした結果だと報じられて,首相は誤解されている。不良債権を2〜3年で処理との方針は変わらない。取り繕うのに懸命ですが,処理しても処理しても次々と新しい不良債権が生まれてくる実態であると言われており,思い込みや言葉だけでは世の中進まなくなっている。アメリカのテロ事件も重なり,株価は1万円を大幅に割り込みました。  そもそも不良債権があるから景気が悪いというのではなく,国民の需要が落ち込み景気が悪化しているからこそ不良債権が増えているのではないのかが,私たちの見解であります。不良債権の処理は,中小企業の倒産を急増させ,おおよそ100万人を失業させると言われており,小泉改革は景気に致命傷を与えるだけでなく,不良債権も減るどころか,逆に増やしてしまう。今や政府の7月の審議会すら,需要不足による不況を原因とする企業倒産などの結果としての不良債権が増えつつあることが問題と言っております。不良債権の最終処理は,小泉改革の根幹,まさに表看板でありますが,その傾きがごまかせなくなっている。内閣府は9月7日に発表した2001年国内総生産GDP0.8%減,年率にしまして3.2%減と発表しまして,不況は加速していると思います。山形市民の暮らしの実態から言っても,もはや小泉流改革も成長なしという現実になっているのではないのかと指摘したいわけであります。  9月11日に起こったアメリカでの野蛮な卑劣な同時多発テロは,人命を無差別に殺傷することに対し,絶対に許されないものと強く糾弾することを申し上げます。同時に報復には,際限のない報復が続くことも懸念することから,法と理性に基いた解決策を望みたいと申し上げ,質問に入らせていただきます。  山形市の税収については,ご承知のように不況が長びく中にあって落ち込んでおります。市民税で平成9年度182億円余が年々落ち込みまして,12年度では159億円余となっております。酷税と評判の悪い,固定資産税だけは平成9年度144億円でありまして,昨年は前年より4億円落ちたものの152億円余となっております。平成9年度の市民税は先程申しましたように,182億円余で固定資産税は,144億円余で約40億円の差がありましたが,平成12年度では150億円台になりまして,ほぼ対々までになっております。これは,所得は伸びず,固定資産税は順調な伸びを示しており,本議会などでも固定資産税の負担は大きい,不満だと大変だとなんとかならないのかとの議員の質問があったわけでありまして,私は今回質問したいのは,国からの地方交付税の削減が大きな問題になっており,小泉改革で痛みを地方自治体にも求めることは,市民生活に重大な影響を与えるものと指摘せざるを得ないわけであります。  地方交付税は自治体間の財政格差を調整し,自治体が一定水準の住民サービスを実施するのを保障するためにつくられた制度であります。5種類の国税の一定割合から各自治体の財政力に応じて配分されるものです。地方に変わって,国が徴収し配分する地方自治体の固有財源で使い道を制限されず,自治体が自由に使える財源なのです。  山形市の昨年度の一般会計決算状況をみましても,総額842億円の16.5%を占める139億円が交付税であります。塩川財務相が言う1兆円カットになれば,山形市の財政に与える影響は深刻であります。約5%でありますから。議会でも財源確保の意見書を今年になりましてからだけでも,3月議会,6月議会上げております。市長として,どう対応してきたか。また,こういうことは地方自治権の確立からも反するもので,地方6団体等の力を結集いたしまして,削減は許さないという考え方などをお伺いいたします。  先程,市に入る税収は伸びない,減っていると指摘をしたわけでありますが,市が出しておりますパンフレット,山形の商工,観光を見てみますと,商業の推移は平成9年比で平成11年ではマイナス4.5%,業種別製造品出荷額は平成9年3,521億円余りだったのが,平成11年では3,188億円,マイナスの400億円弱もが落ち込んでおります。  観光産業は,先程金峰議員からもあったわけでございますが,統計がないんですが,実態は甚だしく落ち込んでいることだけは確かであります。  私は,昨年3月議会において,市内の産業全体が落ち込み,ぜい弱化している産業の振興策をはかって,市内の中小企業を守るべく職員の体制なども強化しまして,各事業所の実態を把握する。製造ばかりでなく,販路の拡大策をも極め細かにはかるべきことをご指摘を申し上げ,市長には,それなりの前向きの答弁をいただいたのですが,実績は見えている状況には進んでいないのではないのか。また,私は産業基盤の確実な振興策をやらないと市政全体がおかしくなるのではないか。ニュータウンの造成事業を進めても,市の持ち出しばかりが大きくて,不安をみんな持っている。バランスのとれた発展にはならないのではないのか。特に,今回お伺いしたいのは,8月1日山形新聞はNEC山形工場の来年3月で閉鎖するとの報道でありましたので,8月2日に助役に私会いまして,山形市内の最大の雇用の事業所の閉鎖は,重大な問題として,閉鎖は容認できない旨を申し入れ,存続する取り組みをするよう申し入れを行ったのであります。市長は,全国的な大企業のリストラでありますし,仕方のないことだと受け止めておられるのか。県都の山形から,ほかに労働者を移すと単純に受け止めないで,市内の最大の企業がなくなることは重大な損失であり,全力を挙げて閉鎖はさせないという決意はないのかをお伺いいたします。  また,NEC山形工場から転勤できない,失職をする実質的なリストラとなるのではないのか。他の大企業などもリストラが発表されており,中小企業の倒産,リストラが大量に出ると報道もされており,山形市もリストラ問題雇用対策本部をつくって対応する考えはないのかということを私は通告しておりましたところ,きのう後藤議員は対策本部を求めなかったのでありますけれども,吉村市長から対策本部をつくって進めるとこういう答弁があったので,問題は対策本部をつくって,本当に市民の願いにこたえて,不安にこたえる対策本部にしてほしい,その点を再度答弁を求めたいと思います。  小泉内閣の構造改革では,福祉の分野で全面的な改悪を進めようとしております。9月6日各新聞が大きく取り上げまして,健保本人負担3割,厚生労働省,来年度実施目指すとありました。2002年度から,サラリーマンが医療機関にかかった場合の自己負担は,もともとなかったのですが,84年に1割負担が導入され,97年に2割負担に増額になっていた。それを小泉内閣は3割負担に国民負担増という痛みを強いるのは,不景気や失業率5%と高水準の中で不安が高まるばかりであります。サラリーマンが2割,国保は3割負担の今の制度で,入院手術など高額療養費制度で63,600円以上になった場合は,負担しなくても良かったわけですが,新たに月収56万円以上の場合は,12万1,800円の負担になるというものであります。  さらに老人医療費の1割負担の上限が,今年1月から導入されたもので,70歳以上の通院や入院でかかる患者負担をそれまでの定額負担,通院で530円から800円になりました。原則1割の定率負担になりました。高齢者には過度の負担とならないようにと,上限額を設けまして通院の場合,診療所や中小病院では月額3,000円,大病院は月額5,000円となっていますが,この上限をも引き上げようと見直しを進めているというものです。  また酷なことがさらにあります。老人医療制度を70歳以上を75歳以上にしようというもので,つまり70〜74歳までは3割負担になるというものです。市長は,福祉は後退させないと明言してきましたが,国政ではありますが,福祉の大幅な後退になる危険性をもつもので,昨今の不況の中で許せないと思うのでありますが,市長はどう受け止めどう対応するのかお伺いいたします。  次に,介護保険制度についてでありますが,介護保険料が来月10月より制度上の100%で,これまで1カ年間2分の1の負担の倍の負担となります。私にも高額所得者5段階なので月額2,700円でしたが,月額5,400円の負担となっております。私は,一号保険者なので65歳以上ではこうなのでありますが,65歳未満の方は年7万円となっており,大変であります。介護保険料の新たな負担は大変だとの声も聞かれますし,介護の利用についてサービスの質の低下などの声も聞かれます。市長は昨年9月議会で,低所得者の減免を行うと明言しました。私ども市民といたしましては,保険料,利用料の減免を強く申し上げてきたわけでありますが,当局は,介護保険制度であるから保険料は減免には馴染まない。利用料減免については,生活保護に準ずる方が対象と説明してきました。おおよそ40名程度と言ってきたわけですが,低所得者の減免の対象者はたったの一人の現状であります。市民は吉村市長に大変期待をしておったのに,ほとんど該当者がいないのでは,議会での答弁が生かされていないのではないのかと思うのであります。  ここで改めて保険料,利用料の減免制度をつくるとか,条例化するとかが必要ではないのか。市民の期待にこたえる答弁を求めます。  次に,農業問題についてでありますが,先程,市内産業の衰退,ぜい弱化を指摘したわけでありますが,重要な産業の一つの農業も重大な段階に入ってきていると申し上げなければなりません。  平成2年当時は,市内農産物の売上げ高は230億円台でありましたが,平成11年度には157億円,平成12年度にはおおよそ140億円台に約40%は落ち込んでいるのではないのか。政府農水省は中核農家育成とか,認定農業者育成とか,経営の規模拡大を迫る,大きくなることが輸入自由化,WTO協定での生き残り戦略として掲げてきました。しかしです。米1俵2万1,000円台であったのから1万2,600円に下がった暴落。これは先程渡辺議員がこの数字と違う米価を言ったと思いますけれども,農業委員会で指摘されたことは米価一俵1万2,600円。1万4,000円で買う,農協で買った。ところがそれだけ売れなかったということで,あとで1,600円通帳から引かれた。こういう実態であります。農家,農業が大きく激変しております。  一つの例といたしまして,2年前までは市街地の農家の場合,農振地域の農地を買い求め,規模拡大を進めてきたわけではありますが,市の農業委員会で明らかになってきていることは,昨年から今年にかけて市街地の農家でですよ,逆に農地を売りたい農家が続出してきている,つまり規模拡大で田んぼを増やしてきたわけでありますが,米づくりでは採算がとれない,先行きも米の値下がりが,このままではとめどもなく続くのではないのか。これは,ほかの農産物についても同様に値下がり,暴落をきたしておるものですから深刻であります。  WTO協定,6年前の農基法農政による市場経済の一層の導入による結果がこの実態であります。市長として,この11月カタールのドーハで再開されるWTO閣僚会議,今日の農業新聞ではこれは延びるんじゃないかと報道もされておりますけれども,日本の農業をつぶすような協定を結ばないように政府に対し,要望してほしいと考えますがいかがですか。また,せめて日本主食の米だけでも協定から,はずすべきであるということを山形市民の農家の願いにこたえて,政府に対し要望すべきであると考えますがいかがですか。  また,セーフガードの暫定発動の中で,ネギなどの値下りを一定程度食い止めたわけでありますが,本発動が11月8日から始まるわけでありますが,本発動はまだ決っておりません。もっとセーフガードの発動を求めるべきだと考えますが,ぜひ市長は市内農業をあるいは日本の農業を守る,こういうことをぜひそういう姿勢をとってほしいと思います。ご答弁を求めます。  同時に,山形市の農政での評価される施策は数多くあります。特に,平成12年度から中山間地域等直接支払い制度は,大変評価をされ兼業農家を中心にして喜ばれております。当初の年で12年度150haほどになっておりまして,交付金額も3,137万円となり,耕作放棄地を少しでも回復させる役割は大きいと評価をいたします。問題は永続きをしまして,農地を守っていける,農業を続けていけるかどうかであります。それは農家への実質的な保障金額が少ないのではないかと,一反歩当り1万500円の交付金であります。そこを引き上げるべきであると考えますがいかがですか。また,市の減反対応として,青果物価格安定制度の13億5,000万円の制度がありますが,果実の利子が0金利の状態から資金的にも生かされない制度にきたしていると考えます。価格保障制度を確実なものに発展させていくことこそ,農家が安定的に農産物のものつくりに励めるものではないのかと思うのでありますが,これらの中山間地の所得保障制度の充実と,農産物の価格保障制度の拡充を求めるものでありますが,ご答弁を求めます。  次に,狂牛病問題でありますが,昨日も高橋伸行議員の質問があったわけでありますが,山形の牛は大丈夫だと答弁がありました。県の見解だと言っておったんでありますが,日本の農水省も日本は大丈夫と言っておったものです。この6月EUの専門機関が,日本での危険性を警告したのに,日本の政府はこれを拒んだと報道されております。肉骨粉がエサに誤って入った中で,ヨーロッパでは広がったと言われており,私は厳しく見るべきであると思います。同時に,エサの大半を輸入に頼っている日本は危ないと指摘を受けているわけですから,要は狂牛病も口蹄疫も,輸入飼料からが原因でありますので,山形市の牛は大丈夫だと言えるのには自給体制を確立することが求められますが答弁を求めます。  これで,第1回の質問といたします。 ○副議長(深瀬悦男君) 吉村市長
    ○市長(吉村和夫君) 高橋議員の質問にお答えをいたしたいと思います。その前に,先程もお礼を申し上げましたけれども,私に対しまして非常に気を遣っていただきまして,心から厚くお礼を申し上げたいと思います。大変痛いところをつかれた質問でありますけれども,いろいろ考えておりますのでそういう考え方を入れながら,答弁をしたいと思います。  まず,交付税の問題でありますけれども,交付税を減らすということは私としては地方自治体を壊すことでありまして,地方分権というものを力を入れている国としては,やってはならないことだとこう考えております。したがって,こういうことがないと思いますが,これも出てみないと分からないと思います。なぜかというと,地方分権というものはその財源が一番大事なことでありまして,この財源こそ地方交付税であります。むしろ地方交付税について見直せというのが,これまでの国会議員の考えでありました。  特に,東北出身の国会議員とかそういう方々が,とにかく交付税というものを見直すべきだと。もう少し太平洋側だけじゃなくして日本海側にも多くやるべきだと。あるいはまたいわゆる大都会だけでなくて,地方自治体の方に多くやるべきだというふうな格差を付けなさいというふうなことを言っているのが,これまでの国会議員の姿でございました。それがその一番大切な交付税をカットするということになれば,これは大変なことになるということで,過般今ご指摘のとおり,私の方でも全国市長会に対しまして山形県の市長会で要望書を出しております。そして平成13年8月10日地方交付税等の安定的確保についてということで出しております。今後もこのことにつきましては,これ一歩でも譲ったら大変なことになりますから,譲らない覚悟で頑張っていきたいとこのように思っております。  と同時に,私はある意味では小泉さんに対して期待をしております。その期待はやれるかどうか分かりませんけれども,嫌がったところに手を付けているということなんです。あの人は今。不良債権の処理,口ではみんな言っていますが今までの閣僚があるいは歴代の総理大臣が言っておりましたけれども,誰も手を付けなかった。格好だけで。それを手を付けようとしておりますあの人。だから私はまだ手を付けようとしているのがやれるんです。あの人は。なぜかというと,国民から80%の支持を得ているわけですから,国会解散しますよということでやればいいんですよ。そういうことの背景がありますから,やる気であればやれるんじゃないかなあという意味で大いに私は期待を持っております。その期待が出た結果が,地方交付税を削減するとか,とんでもない話でございまして,私は前向きに必ずあの人はやるんじゃないかなあというふうな期待を持っております。また,やらなければやる人はいないんじゃないかと,私はこんなことをいうと失礼でありますけれども,鹿野先生と同じかつては同じ政和会でありましたので,彼の気性も知っておりますし,やる気であればやれる体制だとこう思っておりますので,大いに期待を持っているところであります。余計なことになりましたけれども,一つ私自身も期待をしているということであります。  それから残念でありましたけれども,本市の中核的な産業でありましたNEC山形工場さんが閉鎖してという話がありましたが,私の立場としては閉鎖をしないでくださいとお願いはできますけれども,閉鎖をさせないということはお願いできないとこう思います。従いまして,我々でお手伝いできることであればやるけれども,閉鎖をさせないということは言えないとこう思いますので,何か工場の方で我々でできることがあればお手伝いをいたしたいとこのように考えております。  それから雇用対策本部の件でましたけれども,きのう後藤議員からも質問ありましたけれども,私の考え方はおざなりのものでなくして,始めは中でつくろうという考えはありました。部長だけを全部入れまして,そんなもんじゃなくて生々しい本当に,例えば今日ここつぶれたと,何人失業者が出たと。どうするこっちの方で何人空いていると,こっちお願いしようじゃないかとこういうふうないわゆる対策本部で,高校生がここは何人空いていると,あるいはまた,雇用の場がありますよということも全部把握をしておいてやっていくような本部をつくるように指示をしました。そのためには,職業安定所からも入ってもらわなきゃならない。また,専門家の方も入ってもらわなきゃならないというものの生々しいけれども,実際間に合うような形式的なものでなくして,すぐ使えるような本部というものをつくるようにということで,今鋭意検討中でございますので,できあがるまで一つ長い目で見てもらいたいとこのように思います。  それから福祉は後退させない。これは今でも私はそういう考えを持っております。従いまして,ただ市長でできないこととできることがあります。いよいよ介護の全部,我々も来月から満額出すわけでありまして,大変出費もかかるし,実際払えなくなる人も出てくるんじゃないかとそういうものを含めまして,一度省みて見直しをやっていきたいというふうに考えております。ただ,弱者救済という言葉で甚だ失礼でございますけれども,低所得者に対する救済ということで資格がある人40人ほどおります。そういう人に対して,聞き合わせたところ実際上,申請があったのはたった1人でございました。したがって,1人のために私はつくるものではないなあというふうに当時は思って今回まできたわけであります。この方々が資格のある人々が多くて,そしてどうしても救済してくれということであれば考えていきたいとこのように思いますが,1人でありますので前回は見合わせたという経緯がございますので,ご理解をいただきたいとこのように思います。  それからWTO協定に対しまして,日本の農家をつぶすような協定を結ぶなと,米というものを除外すると。当然のことでありまして,山形市がやれというんで私の方で,私やるべきではないと思う,減反を受けているんですから。しかも80haを受けている。むしろ県の方に絶対だめだと。県の方から出せというふうなことでいった方が効果的だと思います。したがって,そういうことで県の方に日本の農家を守るようなことをぜひ協定として頑張れ。進めと。まだ米が。これはもう主食ですから日本のですね。主食も北海道もつくらないわけですから,東北6県,新潟あとは九州の一部ですから。だからそこで守っていかなくてはならないというふうになりますので,そういうことも考えまして大いに県の方に申し上げていきたいとこのように思います。北海道つくっていないでしょ。酪農でしょ。北海道は。北海道は米じゃなくて酪農。だと思います。ちょっと調べてください。私間違っていないと思うんだけども。米できたんだけども,あまりにも米のあれが減反がうるさいんで,それを酪農に展開していったというふうに聞いております。  それから直接支払いのことでございますけれども,これは国の制度でございますので中山間地帯につきましては,大いに我々もそういう方々の集落協定というものについて,しっかりしたものをつくりながらやっていきたいとこのように考えております。  それから例の今問題になっている,突然3日前から出てまいりました狂牛病の問題でありますけれども,幸いに遠藤武彦さんが本部長とこういうふうなことになったものですから,そこから情報をとるようにしております。ただ,今日の昼間のテレビで山形県で今調べております。県で,調べておりまして現在,山形県内に5万6,700頭いるそうであります。そのうちで,きのうで6,000頭調べたそうであります。これは全然病気を持っていなかったと。ずっと5万6,700頭を調べるというふうな話でありますので,現在山形県で持っている牛にはいないだろうという推測ですけども,そういうテレビが今日昼間流れておりましたので,幸いだとこのように思っております。  以上ご答弁を申し上げた次第でございます。 ○副議長(深瀬悦男君) 21番 高橋嘉一郎議員。 ○21番(高橋嘉一郎君) 地方交付税の削減の問題については,市長はやってはならないことだと。そういうことで地方団体としても県の市長会としても頑張る。そういう答弁だったと思います。私はこれは相当の決意でやらないと,なかなか大変じゃないかと。市長の答弁にもそれらしきことがあったわけですが,小泉総理が私が陣頭指揮をとると,ここまで踏み込んでいるんだからね。だから相当の決意で具体的に迫ってくる。だから地方6団体としても,相当の決意を逆にもってかからないとうまくないんじゃないかと。3,4日全国知事会で土屋知事会長が,地方交付税の削減というのはうまくないと。そういうことを直接総理に言っておったことが私記憶あるわけですけども,ぜひ地方交付税削減されるようなことがあってはならない。何しろ。私はただ削減するのはうまくないというのではなくて,これまで駅西開発とかいろいろな開発をずっとやってきたわけだね。そういう中で自治省は債務を認めるから,あとでその借金を交付税であらまし面倒みると。交付税で返すから。だから仕事しなさいとこういうことをずっと言ってきている。有利な起債を選択してやります。こういうことを市の部課長は繰り返し私たちに説明してきた,有利な起債と。あとで交付税くるんだからね。これはなんぼ借金してもいいということになりますけれども,それより約束。そういう約束があるから本当は交付税は増えなくてはならない。増えなくてはならないんです。同じでは困る。それを削減するというんですから。これは約束が違う。そういう点でぜひ迫る必要があるというのは,これを削減されたら地方財政は本当に大変な事態になる。どっかにしわ寄せという思いが,ぜひまずもう一回ね。そこら辺の決意をやっぱり簡単な問題ではないと受け止めておりますから,市長もそうでありますけども,もう一回その決意をお願いしたいと思います。  それから答弁の中では,地元の産業,中小企業の育成の問題,去年の3月議会で私やったこれ実績上がっていないんじゃないかと,こういうことを申し上げた答弁なかったわけですけども,これ実績上がるような取り組みをしてほしいということなんだけども,市長どうなんでしょうか。前向きの答弁をしておったんですよ。答弁なかったんですけども。その答弁再度お願いしたいと。再度じゃなくて改めてお願いしたい。  それからNECの閉鎖の問題については,させないということは言えないと,それはわかります。させないというぐらいの決意が必要だと私はそういうことを言っているわけです。それくらいの決意が必要だ。何しろ山形市内最大事業所だしね。それから山形市としては,NECとの関わりが非常に大きいと。これは下請け系列企業50〜60社ある。これは大変なこと。それから山形市自体が本部のコンピューター。これはNECのコンピューターをリースをしている。あるいは各庁内のパソコンね。90%NECのパソコンをリースしていると。これだけでも1億5,000万ぐらいのリース料を支払っているんですね。毎年度。その他に学校教育の現場で,国の勧めもあったわけですけれどもそういう教育ということで約1,000台入っていると。公民館には289台入っていると。本庁だけでリース料1億5,000万と私は見るんですよ。その他にそのようにある。山形にNEC工場があるということで,いろいろな入札するにしても指名とか何とかありますからね。そういう点で非常にNECを大事にしてきたと。そういうことだと思います。大事にしてきたNECを今までそんなに取り組んでいるのに,ただ閉鎖する。それはそうかそうかと言えないのではないかと。こんなに山形市はそれなりの関係が深いんだから,閉鎖はしないでほしい。させないというぐらいの決意で。そういう折衝を一つやるべきではないのか。  それから雇用対策本部としては,先程申し上げましたように市長の答弁を私は了とします。もう本当に役に立つ雇用対策本部ていうのはそういうことをするというのだから,ぜひやってほしいと思います。  それから福祉の問題になりますけれども,健保本人負担3割この問題など様々,いろいろ老人医療の後退などもありますけれども,これについては国の制度だと私は言っております。市長もそうです。国の制度だから仕方がない。これでは困るんですよね。国の制度を国にそういう思案の段階だからね。国にそれはうまくないと。市民生活が本当に大変だと。今不景気で購買力が落ちている中で,医療そういう制度改悪になったら大変なことになる。購買力が落ちることは目に見えるわけだね。不景気が加速するわけだから。そういう点も昨日後藤議員もそういうことを強調したわけですけれども,ぜひこういう健保本人負担3割負担とか老人医療の改悪なんか。こういうことはうまくないと。ぜひ国の方に申し上げると同時に市でこれからどうするかという課題などもありますので,国の制度は仕方がないじゃなく,市長頭痛いけどもそこを対応策を表明をしてほしいと思います。  それから介護保険の問題では,見直しをするという1年経過した中で見直しということでありますから,ぜひ見直して良い方向にしてほしいと思います。市長答弁は先程指摘したように昨年の3月市議会で軽減策をやるとここで言ったわけですが,それがたったの1人っていうことは生かされていない。制度をいかすには大変申し訳ないのですけども,健康福祉部長担当の方でやっぱり本会議の答弁を生かすようにするのが,担当部ではないのかなとそういう気がするわけだね。だから,この点ではどのように見直すのか。その辺福祉部長からお伺いしたいと思います。ぜひ前向きの答弁をお願いしたいものです。具体的には被保険者の第1段階,第2段階,私たち市会議員は高額所得者ということで第5段階なんですけども,第1段階,第2段階の低所得者層をどうするかと。この軽減策をどう具体的にするかと。そこら辺を踏み込んだ答弁をもらえればありがたいと思います。  それから農業問題でございますけれども,WTO協定の問題については,県に申し上げる。これはそれで良いと思います。ぜひ県に大いに働きかけてほしい。同時に山形市長としてもそれを一向に国に申し上げても差し支えはないんじゃないかと。自治体なんですから。その自治権としてやはりぜひやってもらいたいと。それからWTO協定は日本農業をつぶすようなことはしてうまくないというようなそういう意見ていうか。それから米の主食の米を除外すると。これは日本で間に合っているんだから。平均して30%減反でしょ。山形市は40%減反。米は十分間に合っている。それなのに輸入をどんどんするっていうのはおかしい。どんどん輸入して減反をプラスプラス,これでは理屈合わないわけです。私も9月の初めに中国黒龍江省,前は米なんか全然作っていなかったところなのに,冬は零下40℃がずっと続く。そこに行ってみたんだけど,日本の技術がどんどん入ってね。そして,ニチメンの代表者入ってそれを開発指導している。日本の品種を改良している。コシなんとかってね。そして私たち食べてみたんですけどもうまい。その米が消費者価格で1,800円,一俵1,800円。日本の10分の1以下なんだよね。農家生産は原価1,000円くらいになってますね。もう話にならない。こういうことが開発人がどんどん入ってきたらたまったもんではない。やっぱりWTO加入するっていう中国。そういう中でこっちは間に合っていると,そういうことは入れられない。韓国はちゃんと言っているのだから。韓国。不足したときは輸入しますけれども,間に合うときは入れないと。こういうことWTO協定の中で,各国の主権を認めている。こういう中からきちっと米については除外,こういうことを,ぜひそういう意見を出してほしい。  それからセーフガードの発動については,ぜひ本発動してほしい。今のところにんじん,い草,しいたけですけどもね。にんじんはここの産地相当あるわけだ。にんじんは相当良いといわれている。その他にもぜひ広げてほしい。そういう意見を出してほしい。県にももちろん出してほしい。  それから中山間地の所得保障制度については,私これは非常にいい制度だと。やっぱり農家は飛びつくんですよね。一反歩あたり額面は2万1,000円なんですけども,実際懐に入るのが1万1,000円こういう制度ですけども。1万1,000円農家に入るんだね。一反歩。これでは長続きしない。これ大体見えるんですよ。平場の方から見ますと中山間地の生産費は,労働費というのは大変かかわるわけだね。だから1万1,000円のプラスでは話にはならない。政府に制度改正を要望すると同時に,国の制度だからといって市長言ったんですけども,市で上積みすると。こういうことをやれないか。そうすることによって,吉村市長たいしたもんだ本気で中山間地農業を守る気だと。こういうふうになると思います。ぜひその点なんかもね,農家の懐に入る直接の保障金額を引き上げる,このことについて答弁を求めたいと思います。  狂牛病については,私としては輸入に頼る畜産,大半が輸入に頼る畜産。ここに欠陥があるんだからね。だから自給飼料をいかに確保するかと。ここに問題があるので,ぜひこういう努力をしてほしいということだけは,提起をしておいて,第2回目の質問を終わります。 ○副議長(深瀬悦男君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) お答えをいたしたいと思います。小泉さんの施政でありますけれども,私もあの人の立場なら今のようなことをやっていくと思いますね。徹底的にやるから,全部出せと。うみを出すこと。もう今まで溜まったうみは全部出たと私は思います。出ないのは官庁の外務省以外の問題が出ておりません。恐らく手が付かないと思います。だけれども官庁のいわゆる今とんでもないものが出てきたのが外務省です。まさにあれほど浪費というか大変な欺まん行為でありまして,国民をばかにしたと同時に少なからずとも大なり小なり,そういうものが各官庁にあるのではないかと,こういうふうに考えられてもしょうがない問題でありますが,ああいう問題が全部出たと。そういう段階では,不良債権の問題でもご案内のとおり,出せといったら1週間で全国銀行で3兆円多くなったんですよ。3兆円。総理が出せというて全部出しなさいと3兆円,たった3日で3兆円増えたんです。銀行の不良債権が。そんなばかなことはないと思うんです。例えば,私は全部出しなさいという点で出しているわけですから,ただ,この中でこれはできない,これはできるというものを考えているんじゃないかとこれは私の推測なんです。だから,いわゆる交付税とか地方交付税そういうものには手をかけないんじゃないかなあというな期待をもっている。私自身は。口では言うけれども。例えば,道路財源,聖域だといって全部道路財源も一般財源に入れますというておきましたけれども,今ちょっと変わってきたでしょ。ニュアンスが。そのように利口な方ですから,そういう手法を使うんじゃないかなあというふうなところに,私は期待をしているというふうに申し上げた次第でございます。  なお,この交付税については全国市長会について,さらにもっと頑張っていきたいとこう思いますので,ご理解をお願いいたしたいと思います。  NECさんの問題いろいろ出ましたけれども,やっぱりさせないということが私はなんぼ鉄面皮でも心臓強くても言えません。あくまでもお願いをするということでございますので,ご理解をお願いいたしたいとこのように思います。  それから米については,いろいろ関係部課長とも相談をして決めていきたいと。難しい問題もあると思いますので。言えというならどこでも言えますけれども,やっぱり市長として発言するとなりますと,部長と相談しなくてはなりませんので,後程共産党室の方に報告にまいりますので,どうぞよろしくどうぞ。  介護のことにつきましては,いろいろ問題もあると思いますので関係部長から答弁させますのでよろしくご理解お願いいたしたいと思います。以上です。 ○議長(武田一夫君) 会田健康福祉部長。 ○健康福祉部長(会田佐武郎君) 介護保険の軽減についてお答えをいたしたいと思います。介護保険料の軽減につきましては,本来的には好ましくないという考え方があるわけでございますが,実施するに当たっては国からの考え方が示されております。一つは保険料の全額の免除はダメですよということ,もう一つは収入のみに着目して全員がある層とか全体とか,そういったやり方は好ましくない。もう一つは保険料の軽減の充てん。財源的な充てんについては一般財源は入れないことという三つの制約がございます。そういったことも一つ大きな視野に入れながら,もう一つは保険料の中で第一段階と第二段階,第二段階と第三段階の中で,若干矛盾が出ていることもあります。それでそういったことも吟味しながら,介護保険料の軽減については施策の見直しに向けて,来年に向けた見直しの中で検討していきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○副議長(深瀬悦男君) 21番 高橋嘉一郎議員。 ○21番(高橋嘉一郎君) 市長の小泉総理に対する考え方については,かなりこの私たちとは開きがあると思います。彼の心情は言ったことはやる。だけれども市長の答弁の中では変わっていると言ったわけですけども,自分は言ったことはやるとこういうことを言っているとおりですからね。それは変わってきているということは,国民からいろいろそれはうまくないと。だから変わらざるを得ないそういう実態でないのかと思うわけだね。地方交付税はそんなことされないのではないかと。市長は市長なりのルートの情報の中であるいは中央の政治を知っている中で,あるいはそのように言っているけれどもやれないとこういうふうに見ているのかなあと気もする。ただ,塩川財務大臣が1兆円削減と言って,1兆円削減をしないで今までどおり。これで実質的に政府は非常に得をする。こういう腹を持っているんじゃないかと思うわけだね。交付税だんだん上げなくちゃならない。どこの自治体も相当借金していろいろ仕事しているし,やれやれと言われてした仕事だからね。借金抱えている。増えなくてはならないのが当たり前。それをとんとんにしてしまったんじゃ困るわけ。それを逆に1兆円削減というならば,議会も非常に重視してそれまでそういう危険性を重視して,総務委員会では本当に地方交付税の削減がうまくないとか,地方自治体の財源確保というのでは意見書を何度も出していたんだね。そういう財政事情が非常に大変な中で,本当にそういう点では市長は相当の決意で頑張ってほしいと申し上げたいと思います。  それからNECの問題については,ぜひ市長は庁内あるいは教育委員会におけるNECの機器がどういうふうにしてリースとして利用されているかという点は知っているか知らないかわかりませんが,私の調査ではそういう点は明らかになったわけだね。と同時に市に入る償却資産税。あそこなくなることによって,償却資産税も相当あるわけだね。それは私もわかりません。大体いろんな情報から見ますと,数千万円の償却資産税が入ると。それが入らなくなる。これは大変なことなわけだね。だから市長は閉鎖しないでほしいとお願いする。ぜひ強いお願いをお願いしたいと思います。私はそれぐらいの閉鎖するなと,強い気持ちで当たってほしいと。市長はしないでほしいとお願いすると。強いお願いをぜひお願いしたいと思います。  それから介護保険の問題については,ぜひ今部長が答弁したようにね。第一段階,第二段階,第三段階の中での困る方々が相当いるという実態を把握して,そして見直しを図る。そこをぜひお願いしたいと。福祉の問題では,大変といろいろ評価をしたいという面がたくさんあるということだけは申し上げて,私の質問を終わります。 ○副議長(深瀬悦男君) 以上をもって,高橋嘉一郎議員の質問を終わります。  以上で,本日の日程は全部終了いたしました。  ―――――――――――――――――――― ◎休会 ○副議長(深瀬悦男君) この際,お諮りいたします。  委員会審査のため,明日から9月27日まで13日間休会いたしたいと思います。  これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(深瀬悦男君) ご異議ないと認めます。  よって,会議は明日から9月27日まで13日間休会することに決しました。  ―――――――――――――――――――― ◎散会 ○副議長(深瀬悦男君) 本日は,これをもって散会いたします。     午後3時 散 会...