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  1. 山形市議会 2000-12-01
    平成12年12月定例会(第1号12月 1日)


    取得元: 山形市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-17
    平成12年12月定例会(第1号12月 1日)   平成12年12月1日(金曜日) 〇出席議員(40名)     1 番   今 野 誠 一 君      2 番   阿 部 典 子 君     3 番   長谷川 幸 司 君      4 番   後 藤 誠 一 君     5 番   須 貝 太 郎 君      6 番   五十嵐 吉 信 君     7 番   斎 藤 武 弘 君      8 番   菊 池 文 昭 君     9 番   斎 藤 淳 一 君     10 番   加 藤 賢 一 君    11 番   渡 辺 ゆり子 君     12 番   石 澤 秀 夫 君    13 番   高 橋 啓 介 君     14 番   金 峰 聡 和 君    15 番   鈴 木 善太郎 君     16 番   渡 辺 弥寿雄 君    17 番   佐 竹 盛 夫 君     18 番   高 橋   博 君    19 番   高 橋 伸 行 君     20 番   長 瀬 洋 男 君    21 番   高 橋 嘉一郎 君     22 番   豊 川 和 弘 君    23 番   加 藤   孝 君     24 番   峯 田 豊太郎 君    25 番   会 田 邦 夫 君     26 番   渡 辺 秀 夫 君    27 番   竹 田 和 義 君     28 番   小野寺   建 君    29 番   阿 部 喜之助 君     30 番   尾 形 源 二 君    31 番   酒 井 靖 悦 君     32 番   枝 松 昭 雄 君    33 番   武 田 一 夫 君     34 番   佐 藤   稔 君
       35 番   大 沢   久 君     36 番   浅 野 泰 孳 君    37 番   深 瀬 悦 男 君     38 番   宝 沢 啓 輝 君    39 番   佐 藤 義 久 君     40 番   中 村 幸 雄 君  ―――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者   市長      吉 村 和 夫 君  助役        市 川 昭 男 君   収入役     今 野 和 子 君   総務部長    佐 藤 忠 明 君  企画財務部長    池 野 勇 男 君   市民生活部長  會 田 善 夫 君  環境部長      向     裕 君   健康福祉部長  会 田 佐武郎 君  産業部長      新 海 武 久 君   建設部長    伊 藤 光一郎 君  都市開発部長    岡 崎 教 雄 君   下水道部長   杉 本 政 則 君  消防長       伊豆田 民 弥 君   済生館長    櫻 田 俊 郎 君  済生館事務局長   横 倉 明 雄 君   水道事業管理者職務代理者(兼)水道部長           東海林   強 君  教育委員長     石 垣 克 之 君   教育長     相 田 良 一 君  教育部長      斎 藤 健 司 君   選挙管理委員長 横 川 恒 雄 君  選管委事務局長   岩 田 充 巨 君   代表監査委員  折 原 信 義 君  監査委事務局長   今 川 政 弘 君   農業委員会長  鈴 木   博 君  産業推進監(兼)農業委事務局長                                内 海 秀 次 君  ――――――――――――――――――――事務局職員出席者   局長      鈴 木   啓   総務課長    信 夫 紘 治    議事課長      堀   勝 弘   議事課長補佐  菅   澄 子    議事係長      金 澤 孝 弘   主事      奥 山 敏 行  ――――――――――――――――――――議事日程第1号   平成12年12月1日(金)午前10時開議  第 1 会期決定  第 2 会議録署名議員指名  第 3 諸 報 告  第 4 議第117号 平成11年度山形市一般会計及び特別会計歳入歳出決算認定に             ついて  第 5 議第118号 平成12年度山形市一般会計補正予算  第 6 議第119号 平成12年度山形市国民健康保険事業会計補正予算  第 7 議第120号 平成12年度山形市老人保健医療事業会計補正予算  第 8 議第121号 平成12年度山形市介護保険事業会計補正予算  第 9 議第122号 平成12年度山形市区画整理事業会計補正予算  第10 議第123号 平成12年度山形市公共下水道事業会計補正予算  第11 議第124号 平成12年度山形市交通災害共済事業会計補正予算  第12 議第125号 平成12年度山形市駐車場事業会計補正予算  第13 議第126号 平成12年度山形市中央卸売市場事業会計補正予算  第14 議第127号 字の区域及び名称の変更について(大字風間大字漆山地区内             飛地整理)  第15 議第128号 山形市母子生活支援施設条例の廃止について  第16 議第129号 山形市職員の特殊勤務手当に関する条例の全部改正について  第17 議第130号 山形市部設置条例の一部改正について  第18 議第131号 山形市一般職職員等の旅費に関する条例の一部改正について  第19 議第132号 山形市福祉事務所設置条例及び山形市社会福祉法人に対する助             成に関する条例の一部改正について  第20 議第133号 山形市知的障害児者総合施設設置及び管理に関する条例の一             部改正について  第21 議第134号 山形市介護保険条例の一部改正について  第22 議第135号 山形市農業集落排水処理施設設置及び管理等に関する条例の一             部改正について  第23 議第136号 山形市営住宅条例の一部改正について  ―――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  日程第 1 会期決定  日程第 2 会議録署名議員指名  日程第 3 諸 報 告  日程第 4 議第117号 平成11年度山形市一般会計及び特別会計歳入歳出決算認               定について  日程第 5 議第118号 平成12年度山形市一般会計補正予算  日程第 6 議第119号 平成12年度山形市国民健康保険事業会計補正予算  日程第 7 議第120号 平成12年度山形市老人保健医療事業会計補正予算  日程第 8 議第121号 平成12年度山形市介護保険事業会計補正予算  日程第 9 議第122号 平成12年度山形市区画整理事業会計補正予算  日程第10 議第123号 平成12年度山形市公共下水道事業会計補正予算  日程第11 議第124号 平成12年度山形市交通災害共済事業会計補正予算  日程第12 議第125号 平成12年度山形市駐車場事業会計補正予算  日程第13 議第126号 平成12年度山形市中央卸売市場事業会計補正予算  日程第14 議第127号 字の区域及び名称の変更について(大字風間大字漆山地               区内飛地整理)  日程第15 議第128号 山形市母子生活支援施設条例の廃止について  日程第16 議第129号 山形市職員の特殊勤務手当に関する条例の全部改正につい               て  日程第17 議第130号 山形市部設置条例の一部改正について  日程第18 議第131号 山形市一般職職員等の旅費に関する条例の一部改正につ               いて  日程第19 議第132号 山形市福祉事務所設置条例及び山形市社会福祉法人に対す               る助成に関する条例の一部改正につ いて  日程第20 議第133号 山形市知的障害児者総合施設設置及び管理に関する条例               の一部改正について  日程第21 議第134号 山形市介護保険条例の一部改正について  日程第22 議第135号 山形市農業集落排水処理施設設置及び管理等に関する条例               の一部改正について  日程第23 議第136号 山形市営住宅条例の一部改正について   ―――――――――――――――――――― ◎午前10時1分 開議 ○議長(中村幸雄君) これより11月24日告示招集されました平成12年12月市議会定例会を開会し,直ちに本日の会議を開きます。  出席議員は,定数に達しております。  本日の議事は,日程第1号をもって進めます。  ――――――――――――――――――――会期決定
    ○議長(中村幸雄君) 日程第1 会期の決定を行います。  お諮りいたします。今次定例会の会期は,本日から12月20日までの20日間といたしたいと思います。  これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中村幸雄君) ご異議なしと認めます。  よって,会期は本日から12月20日までの20日間と決定いたしました。  ――――――――――――――――――――会議録署名議員の指名 ○議長(中村幸雄君) 日程第2 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に,14番 金峰聡和議員,32番 枝松昭雄議員を指名いたします。  ―――――――――――――――――――― ◎諸報告 ○議長(中村幸雄君) 日程第3 諸報告を行います。  監査委員から,地方自治法第235条の2第3項の規定により,平成12年9月及び10月執行の例月出納検査結果が議長あて報告されております。  また,すでに配布しております文書のとおり,9月から10月に実施した定例監査結果,及び,8月に実施した財政援助団体の監査結果が,地方自治法第199条第9項の規定により報告されております。  次に,市長より,すでに配布しております文書のとおり,平成12年10月11日付けで本市庁用自動車の加害に係わる損害賠償の額の決定について,及び,平成12年11月1日付けで本市所有自動車物損事故に係わる損害賠償の額の決定について,それぞれ地方自治法第180条第1項の規定により専決処分した旨,同条第2項の規定により,報告されております。  以上で報告を終わります。  ―――――――――――――――――――― ◎議第117号ほか19件 ○議長(中村幸雄君) 日程第4 議第117号から日程第23 議第136号までの議案20件を一括して上程いたします。  この場合,提案者の説明を求めます。吉村市長。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎提案理由の説明 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) おはようございます。世界的にも,日本の国にとりましても波乱万丈でありました20世紀が終わろうとしております。その最後の世紀末の,山形市にとりましても歴史的な議会がこれから開会されます。どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。  提出議案の説明に先立ち,現在の景気の動向について,申し上げます。  県内の景気動向については,「全体として回復しつつある」とされておりますが,個人消費の低迷,雇用情勢の厳しさ,そして企業倒産など,依然として厳しい状況が続いております。  このような中で,政府は景気回復を確実なものとするため,現在,総額4兆7,800億円余に昇る補正予算を編成し,景気対策を実施しようとしております。  本市におきましては,これまでも国の対応を受け,景気を少しでも上向きにするため,市民生活に直結し,緊急を要する生活基盤整備事業等について,積極的に取り組んでまいりました。  また,景気が少しでも早く回復するよう,速やかな予算の執行に努めてまいったところでございます。  本市の11月末現在の工事請負費等契約執行率は,当初予算に対しまして,92%となっております。今後も国の補正予算に積極的に対応しながら,一日も早く本格的に景気が上昇するよう鋭意努力してまいる所存でございます。  続きまして,提出議案につきましてご説明を申し上げます。  ここに12月市議会定例会を招集し,平成11年度山形市一般会計及び特別会計歳入歳出決算認定をはじめ,諸議案を提出しましたが,ご説明をいたします。  まず,決算関係から申し上げます。  平成11年度の本市の行財政運営にあたっては,新総合計画に掲げた重点プロジェクトを展開するとともに,財政の計画的・効率的な執行に努めてまいりました。  その結果,平成11年度の一般会計における実質剰余金は33億6,400余万円となり,これを翌年度に繰り越すことといたしました。  以下,平成11年度における施策の大要について申し上げます。  その第1は,福祉の充実であります。  高齢者福祉につきましては,「介護保険事業計画」を策定するとともに,特別養護老人ホーム痴呆性老人グループホーム等施設整備助成措置を講じてまいりました。生きがい対応型デイサービスセンターの整備を推進するなど,介護保険制度の円滑な実施に向けた取り組みを行いました。  障害者福祉につきましては,精神障害者及び心身障害者通所小規模作業所運営費補助を拡充したほか,福祉タクシー利用拡大など,施設の充実を図ったものでございます。  児童福祉につきましては,子育て支援センターを併設したつばさ保育園を開園するとともに,延長保育をはじめとする特別保育事業の充実を図り,子育て支援を推進してまいりました。  第2は,都市基盤の整備であります。  都市交通の円滑化を図る都市計画街路事業を推進するとともに,市道の整備に努めてまいりました。  また,市街地再開発事業として十日町土地区画整理事業や,山形駅西土地区画整理事業を推進するなど,中心市街地の活性化に努めてまいりました。  公園の整備につきましては,霞城公園をはじめとする都市公園整備事業を推進するとともに,住宅対策としましても,高齢者に配慮した市営大森住宅建替事業を進めたほか,ニュータウン開発整備事業の推進を図ってまいりました。  第3は,農林業及び商工業等産業の振興でございます。  農業経営安定化のため,生産体制強化に係わる事業等への助成措置を講じたほか,中山間地域農業園芸農業及び畜産農業並びに林業の振興に努めてまいりました。  商工業の振興につきましては,企業経営安定化基盤強化のため,商工業金融対策事業の充実に努めるとともに,企業誘致対策事業を推進したほか,中心商店街活性化推進事業等各種支援事業を実施してまいりました。  第4は,生活環境の整備でございます。  自然環境については,本市の豊かな自然を保全する事業を推進するとともに,新環境計画の策定や環境美化に努めたほか,清掃関係については,ごみの減量運動リサイクルへの取り組みを行ってまいりました。  さらに,公共下水道整備促進に努めるとともに,農村地域生活環境の向上を図るため,農業集落排水事業の推進を図ってまいりました。  第5は,防災対策及び消防の充実でございます。  防災対策につきましては,市民と一体となり緊急事態に適切な対応ができるよう,総合防災訓練を実施するとともに,消防施設の整備を図り,安全で災害に強い街づくりに努めてまいりました。  第6は,教育・文化・体育の振興でございます。  義務教育関係につきましては,小中学校への教育用コンピューター整備事業を推進するとともに,不登校児童生徒対策などに取り組んでまいりました。  社会教育関係につきましては,大曽根公民館移転改築事業を完了し,供用を開始したほか,新しい図書館情報システムの稼動により利用者の利便性の向上を図ったものでございます。  体育の振興につきましては,各種スポーツ活動の振興に努めるとともに,第12回全国スポーツレクリェーション祭が開催され,本市では3種目を実施いたしました。  第7は,国際交流の推進でございます。  ボルダー市をはじめとする友好姉妹都市との交流事業を実施するとともに,山形国際ドキュメンタリー映画祭'99を開催するなど国際交流の推進を図りました。  広域行政の推進については,広域行政推進PRビデオの作成や地区毎の意見交換会を開催するなど,合併に対する市民の理解を深めるための事業に取り組んでまいりました。  各会計における決算の内容につきましては,決算委員会におきまして収入役から説明させますので,その説明を省略させていただきます。  なお,本決算に関して,監査委員から提出されました行財政運営に係わる審査意見につきましては,その趣旨に沿うべく最大限の努力を払ってまいります。  次に,補正予算について申し上げます。  補正予算の第1は,健康福祉の充実でございます。  身体障害者ホームヘルプサービス事業をはじめとする身体障害者の福祉に要する経費や,重度心身障害(児)者医療費などの福祉医療に関する経費等について所要の補正措置を講じました。  第2は,環境衛生の充実であります。  生活排水処理対策事業として,合併処理浄化槽等設置費補助につきまして補正措置を講じたほか,平成13年4月からの家電リサイクル法の施行に伴い,市民への啓発等について増額補正を行いました。  また,立谷川リサイクルセンターで発生した火災事故により,施設を復旧するため山形広域環境事務組合負担金を追加計上いたしました。  第3は,農業の振興であります。  中山間地域農業振興を図るために今年度から国が実施する中山間地域等直接支払事業について,所要の補正措置を講じました。  以上,これらの補正に必要な財源といたしましては,市税,国・県支出金及び地方交付税等を見込み計上したものでございます。このたびの補正総額は,8億4,000余万円となったところでございます。  次に,特別会計について申し上げます。  介護保険事業会計は,介護認定調査に係わる経費等について補正措置を講じたものであり,その他の特別会計は,決算に向けての精算措置等でありますので,説明を省略させていただきます。  次に,条例についてご説明を申し上げます。  議第128号の議案につきましては,母子寮が,建物の老朽化等に伴い運営の継続が困難となったため,これを廃止しようとするものでございます。  議第129号の議案につきましては,職員に対して支給する特殊勤務手当について,種類等の見直しをしようとするものでございます。  議第130号の議案については,本市の部の設置に関し,国の省庁再編及び広域行政への移行に対応し,より効率的かつ効果的で,市民にわかりやすい行政組織とするため,必要な改正をしようとするものでございます。  議第134号の議案につきましては,介護保険料減免申請申請期限を変更しようとするものであります。  議第135号の議案につきましては,農業集落排水処理施設蔵王山田地区に設置しようとするものでございます。  議第136号の議案につきましては,大森住宅建替事業の実施に伴い,今年度建設の住宅の設置等について規定しようとするものでございます。  以上が,提出議案の大要でありますが,細部につきましては,説明を省略した議案とともに,予算委員会及び各常任委員会等におきまして,関係部課長が十分に説明いたしますので,よろしくご審議のうえ,ご決議くださいますようお願いを申し上げます。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 以上で提案者の説明は終わりました。  ――――――――――――――――――――決算審査意見書の説明 ○議長(中村幸雄君) 次に,議第117号について監査委員から提出されております決算審査意見書について説明を求めます。  折原代表監査委員。 〔代表監査委員 折原信義君 登壇〕 ○代表監査委員折原信義君) ただいま上程されました,議第117号平成11年度山形市一般会計及び特別会計歳入歳出決算認定に係る審査の概要につきまして,意見書によってご説明申し上げます。意見書の1ページをご覧願います。  まず,審査の対象でありますが,一般会計歳入歳出決算のほか,特別会計歳入歳出決算10件,各会計歳入歳出決算事項別明細書,各会計実質収支に関する調書,財産に関する調書及び基金の運用の状況であります。  また,審査の方法は,各会計の歳入歳出簿,その他関係簿冊及び収入支出証書類との照合調査関係職員からの説明聴取などの方法により,処理の適法性,計数の正確性,予算執行適正性等に主眼をおいて実施いたしました。
     審査の結果は,各会計の歳入歳出決算及び基金,並びに各種証書類の計数は,正確であり,予算の執行につきましても概ね適正と認めました。  次に,審査意見についてご説明申し上げます。  意見書の2ページをご覧願います。  平成11年度の一般会計特別会計を合わせた決算額は,歳入にあっては,1,550億8,342万円で,前年度に比べ4.8%,また,歳出にあっては,1,505億9,992万円で,5.7%それぞれ増加しております。  この結果,本年度の収支の状況は,44億8,350万円の剰余金を計上しておりますが,このなかには次年度に繰り越しとすべき財源が含まれるため,これを除いた実質収支額は39億6,864万円となり,さらに,前年度の実質収支額を差し引いた単年度収支では1,688万円の黒字となっております。  会計別では,一般会計の歳入が,888億6,506万円で前年度に比べ5.2%,歳出が852億8,126万円で6.3%それぞれ増加しております。一般会計の歳入では,市債・地方消費税交付金等は前年度より減少しておりますが,地方交付税国庫支出金地方特例交付金等は増加しております。また,歳出のうち土木費教育費等が減少し,総務費・民生費・衛生費などは増加しております。自主財源であり歳入の根幹をなす市税は,前年度より4億8,099万円で1.3%増加しております。  特別会計では,歳入が662億1,836万円で前年度に比べ4.3%,歳出が,653億1,866万円で5.1%それぞれ増加しております。  一般会計特別会計を合わせた収入未済額は,22億7,850万円で前年度に比べ6.8%増加しております。収入未済額の増加は,負担の公平及び歳入の確保を損なうものであり,実態に応じた適切な措置を講じられ,滞納の整理にさらなる努力を図られるよう要望したところであります。  翌年度への事業繰越額は,繰越明許費が46億4,210万円で,前年度に比べ20億441万円減少しているが,今後とも事業を計画的に推進されるよう要望したところであります。  市債残高は,一般会計特別会計を合わせて2,028億6,735万円となり,前年度より101億2,092万円で5.3%多くなっております。この金額は年間総予算額を大きく上回るものであります。また,普通会計における財政状況を見ると,財政力指数が0.03ポイント低下し,公債費比率も19.2%となっていることから,財政構造の弾力性を圧迫する要因とならないよう財政運営にあたっては十分留意されるよう要望したところであります。  事業の執行状況につきましては,需要費など一般行政経費の削減に努められるなど,財政運営の健全化に向けた努力の跡がうかがえます。また,財政環境の厳しい中にあって,福祉関連施設の充実に努められるとともに,昨年に引き続き福祉関連事業ソフト面体制強化が図られるなど,市民福祉向上への取り組みが行われております。さらに,都市基盤整備事業として山形駅西口新都心ビル建物取得山形ニュータウン開発整備事業都市計画街路事業及び生活道路新設改良など,来るべき新世紀に向けた県都にふさわしい,社会資本の整備が積極的に推進されております。  今後も,山形新総合計画に掲げるさまざまな事業が推進されると思われますが,財政運営にあたっては,歳入面において停滞する経済状況の中,税収の伸びが大きく期待できない一方,歳出面では公債費などの義務的経費の増加が見込まれることなどから,限られた財源の中で予算の重点的配分と効率的な行財政運営が求められております。また,本市は特例市に移行の予定となっていますが,なお一層の行財政改革の推進を図り,市民福祉の増進に寄与されることを要望したところであります。  なお,個別の意見・要望等につきましては,各項目ごとに記載しておりますので,4ページ以降をご覧いただきますようお願い申し上げまして,決算審査意見の概要と説明といたします。以上でございます。 ○議長(中村幸雄君) 以上で,決算審査意見書の説明は終わりました。  ―――――――――――――――――――― ◎質疑 ○議長(中村幸雄君) これより質疑に入ります。上程議案に対しご質疑ございませんか。21番 高橋嘉一郎議員。 ○21番(高橋嘉一郎君) 市長の提案理由説明の中で,県内の景気動向については,全体として回復しつつあると。個人消費の低迷,雇用情勢の厳しさ,そして企業倒産など,依然として厳しい状況だと。こういう景気動向については,適切な見方かなと思っておりますが,その次に,景気回復を確実なものとするために,本年度も総額4兆7,800億円の補正予算を編成した。この景気回復を確実なものにするために,こういう補正予算を,3,4年前から,そのためにというので,何兆円,何兆円と前にとってきたわけだね。そして,景気回復のために何兆円。今でも景気がよくなるような話を,常にやってきたわけだね。それでも尚且つ,景気回復の見通しがたたないわけだ。失業者が依然として,今日のニュースにもあったのだけれども,先月と同じ最悪の事態だというような。これ,市長としてでは,景気回復のために力を尽くしてきたということも述べているわけですけれども,この景気回復の問題についてね,もう少し,見通しについて,今の状況では見通しないというのか,見通しつくというふうに言えるのかね,その点あたりのご所見を一つお願いしたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 今の高橋議員のご質問は全くそのとおりであります。議員の方々が今回初めて私,市長に当選させていただきましてから,景気動向につきまして説明を申し上げました。  今までは,景気動向については無かったはずであります。  私が就任した2月からの議会では,助役と企画財務部長と相談しました。国も県も景気の動向というものを提案者が必ず報告するはずだと,わが方では無いけれども,やっていいのかといったら,それはおおいに結構ではないですかということで,一応,今日報告しましたとおりのことをしたわけでありますけれども,時間的に間に合わなかったものですから,議会側の方にお願いをしまして,今回この景気回復につきましての動向について申し上げたという経緯がございます。  その中で,今,高橋議員からの質問でございますけれども,今どうなっているのだと,こういうふうに言われますと,私もなかなかちょっとはっきりと言いますと,責任ありますので,なかなか言えないけれども,山形市に関する限りは,景気はある程度底離れしたと,このように認識をいたしております。  それは何かというと,我々が経済界の方々と会っております。経済界の中で,ばらつきはありますけれども,決算はほとんどが黒であります。黒。だから予想以外にそういう黒が多かったわけですから,ばらつきはあります。もっともですね。だけども,企業にとってはいいんだなというふうに認識をいたしております。  それから,雇用,雇用の問題はご案内と思いますけれども,山形県内では,雇用の率は山形市が最高であります。県が東北で1番でございますけれども,そのほとんどが山形市が中心でありますので,雇用もまあまあ良いと。それから税収の伸びでございます。税収の伸び,我々予想以上に11年度の出納の閉鎖時期5月31日でありますけれども,もうすでに議会の方には報告しておきましたけれども,9億3,000万円の増収と,しかも法人税が良いということになりますと,固定資産税の場合は,これはある程度,消費者から見ますと義務的なものになりますけれども,法人税が伸びるということは,良いことでありますから,喜んでいたわけであります。その余った金を今までの補正で使わせてもらってきたという経緯もありますけれども,そうしますと,あとは行政でどうするのだということになりますと,冒頭に申し上げましたとおり,普通,地方自治体で前倒しということでやっております。4割前倒し,6割前倒しというふうなことをやっておりますので,私は今回の議会で平成12年度の予算を議決していただいたときから,とにかく全部使えと,雪降るまでは90%執行しなさいと,こういうようなことを部長会議で指示をいたしました。ということは,やるものをどんどんやっておかないと,繰越しとかそういうふうなことなりますと,今度は,その予算が死んでしまうということ,私も県会議員当時非常に多くの経験をいたしたので,計上して可決をいただいた予算は,もう全部使う体制をつくれと。しかも山形というのは,12月末から,はっきり申し上げますと,1月,2月,3月が雪であります。雪で事業関係は動けません。そうしますと,もしも困ったら補正というのがありますから,補正でお願いするとしましても,とにかく現予算というものをどんどん使いなさい,というようなことで,先程ご報告しました,11月末には92%,これは契約高でございますけれども,いわゆる執行率を示しております。おそらく,こんなこと言うと失礼でございますけれども,92%というのは,山形県内の地方自治体では1番であると,私は評価をいたしております。このように行政側でやれるものは,どんどんやっていこうというふうなことも,後押しをしまして,職員も今一生懸命でありますから,職員も景気浮揚というものについては,もう敏感で一生懸命でございますので,これだけやれば,後は消費者の特に女性の方々の財布の紐が,ちょっとこう膨らみますと,私は,年末には,良い正月になると,本当に景気は山形は良くなるのではないかという,期待よりももっと強く感じている次第でございます。以上,私なりの所見を申し上げたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 21番 高橋嘉一郎議員。 ○21番(高橋嘉一郎君) 市長の見解といいますかね,お聞きしたわけで,それなりの経済界においてでは,景気の回復の兆しは見えると,ばらつきがあるけれどもというような。それは,そのとおりではないかと思うわけだね。ただ,これは全体的ではないということだけは明確だと。それから,そこには全体的ではないという点で,市長は口頭答弁非常に難しいようなそういう答弁だったと思いますけれども。問題は,やはり一般市民の懐具合が非常に冷めているというような,ここが問題ではないのかというような,やはり街の中に入れば,商店街が非常に淋しい状況がもう進んでいる。だんだん良くなるというのではなくて,進んでいる。  それから,農業,農村も広大な人口から就農状況があるわけですけれども,昨日の日本農業新聞では,農業の所得が去年で,去年ですね,12%落ち込んだと。米の方は18%落ち込んだと。これは去年です。今年はさらに落ち込んでいる。この落ち込みのパーセントはさらに大きいと見ているわけだね,私は。そういう中から,一部企業が景気が良くなったと見られるけれども,全体的な市民生活から見ますと,相当落ち込んでいると。それから,介護保険の導入で負担が多くなってきている。医療制度がね,昨日,今日のニュースでもあったように,負担増になる。こういうもろもろの負担増が,出てきますと,先行きが見えないわけだね。市長の答弁の中で,懐の紐が,財布の紐が解けるのじゃないかというのです。私としては,逆に財布の紐が締まるのじゃないかと,そういう危険性をもっているというようなね,私はそこをシビアに見ているのです。  その点,どんなものだかね。市長は財布の紐が,それは市長としてではそういうふうに期待したいと思うのだけれども,私としてでは,財布の紐が締まるのじゃないかと。こういう市民全体の,市民の中ではね,その辺どんなものですか。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 大事な問題だと思います。今,ばらつき,いわゆるこれは議員のご判断と同じでありまして,ばらつきがあるというのは,業種によってもばらつきがあります。  例えば,我々が想像できなかったのは,物流ですね。物流のコスト,こればらつきですね。それから,土木業者についての値段のばらつきですね,これなにかというと,山形以外は非常に安いのです,仙台も全部。それが今押し寄せてきています。それに対する対抗するための問題で,負けちゃうと,こういうふうなこともあります。いろいろなことあります。ただ,言えることは,これは山形市というもの,特に山形県というものは,国の景気に余り左右されないのです。  例えば,朝鮮動乱がございました。そのときの景気は山形は,こうなっております。こうならないのです。質問しましたら,山形県というのは,農村県であると。いわゆる農村県の中での,一つの県作りがなっておりますと。山形市のことをいいますと,農村の方々が非常に多い中で,商工業者というのが入っている。それに,後は公務員とか,そういうサービス関係の業者が入っていると。これは,一つの大きな景気のものについて,がたんとはいかないのだと。と同様に,バブルの問題でも,一部の人は非常な利益を上げたと思いますけれども,そんなに儲かったところはないはずだと。したがって,バブルの崩壊の後も,そんなダメージを受けた,全部が受けたということはないはずだというふうな中で,今,おっしゃるとおり,いわゆる農業者の景気浮揚をどう考えるかと,こう言った場合は,もうご案内と思いますけれども,ちょっと長くなりますけれども,農業者の中でも,専業者,それから兼業農家とありますから,この両部門が,山形として安心して所得が向上できるような体制を組めば,私は,山形市というのは,全般的に底上げできるのではないかなと。それは企業ですね。そういうことを考えまして,今度,今お願いしております,部を産業部を,農林部というふうなこと分けましてやっていきたいと。農林は農林関係で新しいいわゆる農政というものを考えていくべきだと。商工行政は商工行政,観光観光と,こういうふうなことを真剣に考えていくべきだということでお願いしている次第でございます。いずれ,また正式にお願いをしますけれども,大変なところでござますけれども,ややもすれば,皆が景気悪い悪い悪い悪いとこう言っているものだから,良い人も言えないと,恥ずかしくて。俺のところ良いのだと言えないという方もいるのです。  だから,今度は大いに議員の先生方もやっと良くなったというようなことを,選挙区に帰りまして言ってもらえますと,ある程度こう「わぁー」となるのではないかと,期待もやっぱり空気ですから,ある程度ですね。景気というものは空気が非常に影響しますので,良くなるのだというふうなことを考えますと,そういうことアピールしていただきますと,皆が元気を出すのではないかと,やっぱり元気のある山形市というものであれば,非常にありがたいとこう思いますので,どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 21番 高橋嘉一郎議員。 ○21番(高橋嘉一郎君) 市長に対して,意見としてでは終わるわけでありますけれども,とにかく,市長は,いろいろ前倒しから,何から,景気回復のためにやったと,92%も発注したと。そういう点では,市長としては,やるだけやれる力を出したというような,そこはわかるわけですけれどもね。答弁の中で,農業は専業農家とか何とかというようなことで,そういうふうなことをすると何か良くなるような,そういう話もあったわけですけれども,農業,本当に大変ですよ。専業農家ほどやられているのだから。本当にまず今の状況では,立ち直るには,本当に大変だというような。ぜひね,農林部というようなことを今最後に言ったのだから,そういう部を作るというのなら,作って,確実にね,この提案理由にあるように,景気回復を確実なものにするためということあるのだから,確実なものにするために,農林部あるいは商工産業の方の産業部というような,産業も大変なことだからね。これは確実なもののため,一つお力を出すように,その点を指摘して終わります。 ○議長(中村幸雄君) ほかにご質疑ございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中村幸雄君) ご質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。  ―――――――――――――――――――― ◎動議(決算・予算委員会の設置,議案付託) ○議長(中村幸雄君) 23番 加藤孝議員。 ○23番(加藤孝君) この際,動議を提出いたします。  ただいま上程されました案件のうち,議第117号については,議長を除く全議員で構成する決算委員会を設置して付託,議第118号から議第126号までの議案9件については,議長を除く全議員で構成する予算委員会を設置して付託のうえ審査されるよう動議を提出いたします。 ○議長(中村幸雄君) ただいま加藤孝議員から提出されました動議を議題とすることにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中村幸雄君) ご異議なしと認めます。  よって決算委員会予算委員会の設置及び議案付託の動議を議題といたします。  お諮りいたします。ただいまの動議のとおり決するにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中村幸雄君) ご異議なしと認めます。  ―――――――――――――――――――― ◎委員会付託 ○議長(中村幸雄君) よって,議第117号については,決算委員会を設置して付託,議第118号から議第126号までの議案9件は予算委員会を設置して付託,その他の議案は配布しておる付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  なお,請願は請願文書表のとおり,各常任委員会に付託いたします。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(中村幸雄君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。  ―――――――――――――――――――― ◎休会 ○議長(中村幸雄君) この際,お諮りいたします。  議案調査のため,明日から12月5日まで4日間休会いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中村幸雄君) ご異議なしと認めます。  よって,会議は明日から12月5日まで4日間休会することに決しました。  ―――――――――――――――――――― ◎散会 ○議長(中村幸雄君) 本日は,これをもって散会いたします。     午前10時45分 散 会...