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  1. 山形市議会 2000-03-07
    平成12年 3月定例会(第3号 3月 7日)


    取得元: 山形市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-17
    平成12年 3月定例会(第3号 3月 7日)   平成12年3月7日(火曜日) 〇出席議員(40名)     1 番   今 野 誠 一 君      2 番   阿 部 典 子 君     3 番   長谷川 幸 司 君      4 番   後 藤 誠 一 君     5 番   須 貝 太 郎 君      6 番   五十嵐 吉 信 君     7 番   斎 藤 武 弘 君      8 番   菊 池 文 昭 君     9 番   斎 藤 淳 一 君     10 番   加 藤 賢 一 君    11 番   渡 辺 ゆり子 君     12 番   石 澤 秀 夫 君    13 番   高 橋 啓 介 君     14 番   金 峰 聡 和 君    15 番   鈴 木 善太郎 君     16 番   渡 辺 弥寿雄 君    17 番   佐 竹 盛 夫 君     18 番   高 橋   博 君    19 番   高 橋 伸 行 君     20 番   長 瀬 洋 男 君    21 番   高 橋 嘉一郎 君     22 番   豊 川 和 弘 君    23 番   加 藤   孝 君     24 番   峯 田 豊太郎 君    25 番   会 田 邦 夫 君     26 番   渡 辺 秀 夫 君    27 番   竹 田 和 義 君     28 番   小野寺   建 君    29 番   阿 部 喜之助 君     30 番   尾 形 源 二 君    31 番   酒 井 靖 悦 君     32 番   枝 松 昭 雄 君    33 番   武 田 一 夫 君     34 番   佐 藤   稔 君
       35 番   大 沢   久 君     36 番   浅 野 泰 孳 君    37 番   宝 沢 啓 輝 君     38 番   深 瀬 悦 男 君    39 番   佐 藤 義 久 君     40 番   中 村 幸 雄 君  ―――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者   市長      吉 村 和 夫 君  助役         山 口 寿 男 君   収入役     今 野 和 子 君   総務部長    市 川 昭 男 君  政策財務部長     佐 藤 忠 明 君   市民生活部長  會 田 善 夫 君  環境部長       向     裕 君   健康福祉部長  会 田 佐武郎 君  産業部長       新 海 武 久 君   建設部長    伊 藤 光一郎 君  都市開発部長     岡 崎 教 雄 君   下水道部長   杉 本 政 則 君  消防長        伊豆田 民 弥 君   済生館長    櫻 田 俊 郎 君  水道事業管理者    梅 津 久 勇 君   水道部長    横 倉 明 雄 君  教育委員長職務代理者 逸 見   啓 君   教育長     相 田 良 一 君  教育部長       斎 藤 健 司 君   選挙管理委員長 横 川 恒 雄 君  選管委事務局長    岩 田 充 巨 君   代表監査委員  折 原 信 義 君  監査委事務局長    今 川 政 弘 君   農業委員会長  鈴 木   博 君  農業委事務局長    内 海 秀 次 君  ――――――――――――――――――――事務局職員出席者   局長      鈴 木   啓   総務課長    信 夫 紘 治    議事課長       堀   勝 弘   議事係長    金 澤 孝 弘    調査係長       菅   澄 子   主任      平   晃 一  ―――――――――――――――――――― 〇議事日程第3号   平成12年3月7日(火)午前10時開議  第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  日程第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― ◎午前10時 開議 ○議長(中村幸雄君) これより本日の会議を開きます。  出席議員は,定数に達しております。  本日の議事は,日程第3号をもって進めます。  なお,池野済生館事務局長から欠席の届け出があります。  ――――――――――――――――――――市政一般方針に対する質問 ○議長(中村幸雄君) 日程第1 市政一般方針に対する質問を行います。  質問者は通告により,議長において指名いたします。  なお,質問は会議規則第57条の規定により答弁を含めおおむね1時間とし,再質問は原則として3回までといたします。また,関連質問は許さないことにいたします。  市長はじめ答弁者は,時間の都合上簡潔にして要を得るよう,ご協力をお願いいたします。  それでは,指名いたします。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎高橋嘉一郎君 質問 ○議長(中村幸雄君) 「清潔公正な市政は,企業団体からの献金をもらわないこと」ほか5項目について,21番 高橋嘉一郎議員。 〔21番 高橋嘉一郎君 登壇〕(拍手) ○21番(高橋嘉一郎君) 日本共産党山形市議会議員団を代表しまして質問をいたします。昨年末には山形市政において,あってはならない不祥事が起った。その中で,市長選挙で選ばれた吉村和夫市長に対し,市民はたくさんの願いと期待があることを市長も受けとめられておることと思いますが,市民の切実な要求を質問し,また提言を申し上げたいと存じます。  今,市民生活において,あらゆる分野と言えるほどに行き詰まりの状況にあると言えます。長く続く不況が深刻になりまして,最近では50歳ぐらいで首切りと,そういう事態さえも聞きおよんでおります。胸が痛みます。4月から介護保険が実施されるが,65歳以上の老人になっても死ぬまで掛けねばならないなど,考えられない,との声が聞かれます。農業はどうか。昨年7月に新農業基本法が出まして,自由化を一層進めるための基本法ではないのか,すべての農産物が下落している。なんでも規制緩和ということで,酒屋さんも薬屋さんも,タクシー業者も悲鳴が聞こえます。観光業者も悲鳴を上げております。医療の分野でも7月から,高齢者に医療費の一割の定率負担を導入する。また,高額療養費の自己負担6万3,600円を大幅に引き上げる。教育の分野はどうか。以前として不登校児や校内暴力,授業が成り立たない。それが増える危険性をはらんでおります。子供は親の背を見て育つと言われますが,親の社会が,金権腐敗が次々と続く。大人は言ってることとやることが違う。殺人事件が続発する。競争が常識の範囲を越え突っ走る。これでは子供にだけ,良き素直な人間になるように期待しても,それは通じないと言えます。  それでは,吉村市長に対して質問に入りますが,昨年末の山形市政はじまって以来の不祥事として市役所の5回にわたる家宅捜索,市長室での現金の授受があったと報道されましたが,市長は企業団体からの献金をもらわないという姿勢を明確にしまして,清潔な市政を目指すべきと思いますが,いかがですか。企業は献金を行う場合は,見返りを期待して出すのは当然でありますが,明確なご答弁を求めるものであります。  次に,財政問題でありますが,国と地方をあわせた借金が645兆円という空前の金額となるといわれており,国民一人当りにして510万円という途方もない借金となります。今,国会で予算審議がされておりますが,予算規模は85兆円で,歳入に示める借金の比率は38.4%の32兆6,100億円となっており,つまり,国の予算の約4割は借金に依存しており,本来の税収は48兆6,590億円しかありません。普通の家計ならば,破産状態と言えるわけであります。  一方,山形市の予算財政状況はと申しますと,吉村市長は2.2%増の積極的財政の方針を打ち出しまして,総額で776億2,800万円となっており,これで市の借金の市債残高は今年度末で約1,032億円と膨れ上がる見込みとなっております。  税収などの歳入は,どうかを見てみますと,市税は前年度比で24億5,000万円,6.5%減収で348億円であり,通常は,税収が増えるのが当り前なのに減っている。公債費比率は19.2%から19.4%となり,一層20%の赤信号に近づいてきているわけであります。収入が減っているのに予算規模を伸ばせば,それは借金の膨れ上がりは当然ではないかと指摘せざるを得ません。  なぜこのように赤信号に近づくほどに借金が膨れ上がったのかを見てみますと,駅西都心ビル建設工事関係で25億円余,多目的広場整備3億9,000余万円,勤労者福祉施設建設29億9,000余万円,駅西土地区画整理事業39億100万円,駅西だけで約60億円となっております。ニュータウン開発整備3億5,800万円,ニュータウン区画整理負担金6,400万円,これまでも投資したのを合わせますと,ニュータウンだけで約30億円の投資となります。ほかに十日町区画整理事業に11億8,600万円,これらの大きな公共事業は歳出の20.7%をしめておりますから,比重が大きいわけです。ちなみに,日本の国,地方合わせて公共事業費が年約50兆円,福祉には約20兆円と言われて久しいが,これは先進資本主義国と対比した場合に,福祉が5で公共事業が2で逆であります。日本の公共事業は3,279億ドルに対し,アメリカは1,209億ドルで日本の約3分の1弱,フランスは482億ドルで日本の7分の1であります。ほかの先進資本主義6カ国の合計が2,682億ドルで,日本,一国よりもはるかに低いものになっていると言われております。日本の公共事業は異常に突出したものになっています。これでは借金がどんどん膨らみ,逆に福祉にしわ寄せが起ってきており,福祉の後退になっていると指摘せざるを得ません。市民の要求の強いのは福祉施策であり,市民が安心して暮らせる施策を切望しているのであります。市長,大型公共事業の見直しを行い,公共事業でも,生活密着型にしぼって進めることを提起をしたいわけであります。ご答弁を求めるものであります。  次に,公共事業における入札談合事件についてであります。3月1日は定例会冒頭に,私は市長に談合のなくなる施策を求めた質疑を行ったのでありますが,市長は,2月27日の市下水道談合事件の判決には「求刑どおりの判決であったことに対し,重く受けとめており,入札制度検討委員会で助役を中心に制度改革を行っている」旨の答弁がありました。昨日も一連の談合事件の判決も厳しいものでありました。業界には談合は中小業者に,まんべんなく仕事が廻るように,調整の役割を果している。談合はなくならないという思い込みがあるのではないのかと思います。しかし,私は市民の業界に対する不信なり,今回の判決を重視しまして,吟味することが迫られたと認識をしております。  それは3月1日も指摘したように,判決には,今回の談合事件について「市民から徴収した税金を不正に支出させ,予算の執行を害した悪質な犯行である」とし,建設業界には強い自制を求める,つまり建設業界の自浄能力が問われていると思います。また判決には,市に対しても「入札制度の改善が期待される」とあったわけであります。  これまでも何回か談合情報がありまして,当議会としても問題になりました。その都度当局に,その旨,問うてきた経過がございます。また,市当局も談合情報を寄せられるたびごとに,関係業者も呼んで聞きとり調査を行ってきましたが,決め手を欠いてきたわけであります。業者から「談合を行っていない,行わない」という誓約書をとったというだけで決め手とならず,今回の事件ともなり,司直の手によって明らかとなったことは,談合が恒久的に行われてきたという事実であります。公共事業は住民の生命財産を守り,健康で文化的な生活を行うために,市民の税金を使って行う事業である。そのことは明白でありますので,法律に抵触する談合により予定価格の98,99%,場合によったら100%になる,高値安定では,市民本位を行うという吉村市政と相反することになります。特に,市の財政のひっ迫の折,市民には切実な補助金の1割カット,あらゆる行政の各般にわたり削減の対象になっている中で,公共事業だけが高値安定では,市民が納得されないのであります。市長は,建設業界の倫理不足,または欠如に,市民の立場に立って,二度と談合を行うことのないように自らの自浄能力を発揮されるように,要請すべきと考えますが,いかがなものですか。また,市当局としましても談合を行えない入札制度として,事業執行の透明性,自由で公平な正常な競争を行える制度の確立が迫られております。一つには談合のしにくい仕組みつくりをやる。現場説明会を廃止し,誰が指名を受けているのかを知ることの困難な仕組みをつくる。二つ目は,高値安定を防ぐ仕組みをつくる。業者の希望価格制度などの導入で,希望価格以下で競争を行う。三つ目は透明性,公平性を高めるインターネットによる迅速かつ公平な情報提供などを行う。四つ目は,入札事務の省力化として,インターネット,FAXなどによる工事発注事務,入札参加申請受け付け,あるいは入札書の提出を行う。こういう透明性を高め市民の信頼を回復する制度づくりについて,市長の決意をお伺いいたします。  次に,福祉施策についてお伺いいたします。3月1日に渡辺ゆり子議員の質疑に対して,吉村市長は,健全財政をわかりながら福祉に力を入れていきたいと答弁していますが,2月3日の市長選の最中に,地元山形新聞による,市民の市長選での世論調査を行った特集記事がありました。その中で高齢者介護などの福祉の施策を望む声が54.1%であり,段突に高いのでありました。来月の4月から実施される介護保険制度の理念は措置から契約へ,別の表現をしますと,お世話になる福祉から,利用する福祉へとも理解されます。これはこれで了とするものでありますが,同時に山形市が今回の予算であきらかにした,新規に在宅介護支援住宅改良補助金制度,継続としまして,寝たきり老人介護激励金制度紙オムツ支給事業などについては評価をいたすものであります。  介護保険には義務として,加入しなければならない。当面40歳以上の全ての国民に課されますが,国民の批判・抵抗の中で,20歳以上を40歳としただけであります。死ぬまで,生きているうちは保険料を掛けなければならない。保険料を掛けても介護が,必要になった時に介護が受けられるのかどうかとなりますと,厚生省の試案では保険加入者の12〜13%の利用者ではないのか。あとの87〜88%の方には掛け捨てになる保険制度でありますから,問題がたくさんあるわけであります。さらには,介護を受けなければなくなった,認定を受ける申請をしまして,要介護の認定になっても,受ける基盤がまだまだ整っていない。例えば,昨日も質疑がありましたが,特別養護老人ホームが足りない,となれば利用できない。山形市で現在認定を受けた方だけでも,特養ホームの待機者が160余名になっている。待っているうちにまたは待ち切れなくて死んでしまうことも,当然に見受けられます。私は市長に対し,早急に受け入れ体制の基盤整備を急ぐよう求めるものであります。  同時に,大変複雑怪奇な介護保険事業の中で65歳以上の第1号被保険者の保険料を半年延期,その後1年半額,第2号被保険者とも含め低所得に対し,保険料の減免を求めるものであります。特に今日,市長に免除を求めたいのは88歳以上である老齢福祉年金の受給者,市内には556名おりますが保険料,利用料を免除すること,それは年金額が月々3万4,300円だけでありますからであります。保険料については,漸定的な措置をやりましたが,利用料は,とられる保険料の免除をすべきと考えますが,これ答弁を求めます。また,在宅を重視するということから,国の特別対策で低所得者のホームヘルプサービスを10%負担を3年間3%にする。ただし,これからサービスを受ける新規の方には,10%利用料をいただくとなっております。同じ低所得者の立場にある方々にありながらです。片方には,これまで無料の利用者だったから3%で,同じ立場にありながら,申請認定が遅れたから10%負担とはおかしい。福祉の後退ともなると思います。同じように3%負担で済むような利用体制をとるべきと考えますが,市長の答弁を求めます。  次に,障害者の介護保険についてお伺いいたします。障害者の介護保険制度は,2003年からと言われており,それまで利用する基盤整備として整備をするとお聞きしておりますが,その具体策は一向に進んでいないと言えます。介護保険の実施は2003年であっても,保険料だけは4月からいただくことになっております。保険料はとられるのが介護保険制度の理念は活かされるのか。障害者といっても,身体障害者知的障害者精神障害者,目の障害のある方,耳の障害のある方,話すことに障害のある方,重複の方,重い障害,軽い障害のある方,ほかにもたくさんあります。非常に広いのでありますが,具体例を出して,保険料,利用料の減免を進めるべきこと申し上げたい。具体例の一つは,知的障害者更生施設入所者の方々は,障害福祉年金を受給していますが,月額平均80,593円,現在の施設の負担額は月30,978円であり,4月からは保険料として,月1,300円ほどとられるようになるのではないかと言われています。2003年から実施で利用者となると,予想されていることに専門家は36,000円ほどの利用料を負担しなくてはならないのではないかと。ほかには収入がないので納められない障害者が多く出てくるのではないかと心配をしております。  障害者の保険料,利用料の減免を国に働きかけると同時に,市においても減免を行うという答弁を求めたいと存じますが,ご答弁を求めます。  次に,産業基盤をしっかりしたものにするために,まず中小企業,農業などの抜本的な振興策をして図るべきであると申し上げたい。日本の中小企業は全企業の99%,生産流通サービスの各分野で大きな役割を果しているだけでなく,勤労者の78%が中小企業で働いていることであり,雇用の重要な担い手になっています。また,中小企業は,ものづくりの基盤を形成し,日本経済,山形の経済や社会を土台で支えていると言えます。  山形市は商業都市ということで発展をしてきたと称しております。古くから城下町として栄え,文字どおり県内の経済活動の中心として発展してきました。本市の商業集積状況は,平成9年の調査では,商店数4,566店,従業数30,768名,年間販売1兆2,681億円の規模となっており,県都として文字どおり文化経済の中心として大きな役割を果してきたと産業部商工課の資料で述べております。しかし,大事なことは年間販売額は,平成6年比,9年でマイナス15.6,従業費も9.2%マイナス,商店数も8.5%のマイナスとなっております。平成10年11月は一層マイナスが進んでいるのではないのかと推察されます。  まず問題なのは,昨日,渡辺弥寿雄議員も指摘した如く大規模店舗規制法の徹廃により,郊外に次々と大型スーパーなどの進出が市街地の商業に打撃を与えている。駅前ビブレの閉店が大変なショックを受けたと思っていたら,最近は七日町商店街の松坂屋が撤退をするということを明らかにしております。歴史のある旧市街地の落ち込みが激しい。大型店の進出と消費不況の二重の苦しみに落ち入っていると言えます。一方,工業の現状はどうかを見てみますと,本市の工業は,鋳物,打刃物,木工家具など伝統をいかした地場産業のほか,豊富な農産物を素材にした食品製造,また今日においては電気機械などの機械関連が製造出荷額のうえで大きな伸びを示しており,明日の先端産業を担う拠点として発展していると述べております。  業種別出荷額は,平成6年は344億1,400万円から平成9年は352億2,180万円で微増であります。従業者数が問題である。平成7年は19,387人が平成8年は18,085人となり,平成9年では17,491人と平成7年から9年比で2,000人弱も従業員数が落ち込んでいるのであります。市内の中小企業を訪問してみますと,下請中小企業は大企業のリストラや,仕事確保が大変。仕事はくるが下請単価がどんどん引き下げられている。よくも頑張っているというのが実態,実感であります。昨年12月,国は中小企業振興法の改正をやりました。中身は改悪であります。中小企業全体の底上げを図ることを止めて,創業やベンチャー企業など,全く一部の優良企業を支援するとしたものとなっております。  市内の中小企業は全体的に脆弱化してきており,青息吐息の実態が進み深刻化していると言えますが,市長はどう受けとめているか。この際,山形市として,産業政策を持つべきと考えます。これまでは,民間企業へのあり方は,民間任せできました。ところが中小企業は,このままでは,一層ジリ貧になる,それではすまない事態に進んでいると言えます。山形市の産業基盤が崩れると言えます。行政は,全ての業者の実態をつかむことの企業台帳づくりから始める。診断員や技術指導員による巡回訪問指導の体制をつくる,取引のあっせん。商工相談,技術指導,経営改善,個人では難しい情報の収集,提供,産業対策は一自治体では無理との認識を転換しまして,市内の産業を守る決意に立つべき事態になっている。それには条例づくりも必要とも考えます。職員体制を整える予算も融資中心から脱却した本格的な腰の入れた取り組みが迫られていると考えますが,市長の決意のほどをお伺いいたします。  併せて,農業振興策も抜本的に改めなければなりません。市内農業も衰退の一途にあり,農業では暮らしてはいけない。農業粗生産額も,昭和55年から平成2年までは220億から230億円であったのが,平成9年では170億円台に大きく落ち込んだのであります。農業がダメになる減反を進めるのでなく,減反を進めるならば減反転作等の対策がなければ,おかしいわけであります。10億円基金による青果物安定制度もそれなりの役割を果したのでありますが,これをもっと品目の拡大をしなければなりません。現に10億円基金も利子,果実の減少から運用事態も困難をきたしてきています。それは青果物全体が外国農産物の輸入自由化,その放任セーフガードの輸入禁止の条項があっても発動しない。後継ぎがいない,させられないという事態になっているのであります。  市役所は市民の心の痛みが通い合うものに全体の奉仕者としての役割と果たすよう求められていると考えますが,市長は産業基盤をしっかりとした守る姿勢があるのか,ないのかの答弁を求めるものであります。  最後に,鶴岡出身の作家藤沢周平は「漆の実のみのる国」の中で,米沢は人口わずか6,000人ほどの小さな町だった。そこに領主治憲(上杉鷹山)以下の諸将と譜代が5,000人及びその家族が移り住んだ。藩政を預かる直江兼継は城の拡張,城下町の町割などと共に,目前の困窮を脱するために領民をしぼることを廃し,むしろ領民を育て暮らし向きを良くすることで,領土の潜在的な富を増やしていこうとした。こうして直江は,30万の領土をいずれ実質50万石に仕立て上げる構想を立てまして,直江の死後にはなるが51万7,000石余に達したと記載されております。この間,藩が年貢率を上げることもなく,おおむね直江の遺訓を守って,領民を搾取せずに過ぎたのは,上下を問わず元来の暮らしは,質素だったと記されており,今の私たちに課せられている背伸びをした大型公共事業を次々と行い,借金を増やす。そして肝心の産業基盤が脆弱化してきている事態に熟慮をしなければならないことを申し上げまして,第1回の質問といたします。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) 高橋議員の質問にお答えをいたします。  最初に,私に対する質問でございますけれども,今回私が立候補したのは公職選挙法第90条で立候補いたしました。ご承知と思いますけれども,90条は他の選挙に立候補した場合におきまして,自然,前の身分が喪失させるということです。したがいまして,平成12年1月30日までは県会議員,届け出と同時に候補者とこういうことになったのであります。そのことを一つご理解していただきたいと思います。と申しますのは,企業献金等については一切受けていけないというご提言でありますが,私はまさにそのとおりだと思います。したがいまして,私の場合は平成12年1月30日までは県会議員として,政治資金規正法に基づいた寄付,あるいは会費をいただいておりました。今は,公人でありますから平成12年2月7日からは一切企業献金は受けておりません。ということを申し上げたいとこのように思います。  次に,談合の前に大規模工事の非常に市の財政が苦しい中で,大規模事業というものを引き続きやるということは,あまり良くないのではないかと,借金だけ残しておくのではないかというご意見でありますけれども,まさにそのとおりだと思います。ただ,今回の場合は先程も申し上げました公職選挙法第90条で立候補した関係上,時期も1月30日でしたのでそれまで前市長が組み立てました予算編成,病気でお休みでありましたけれども,その間助役が組み立てましたシーリング,概算要求などを全部経た,いわゆる市長査定だけが残っていた状態でございました。それは当然でございます。全国の自治体がそうでありますので,したがいまして,前市長が組み立てました予算というものについて,これをその中にご案内のとおり昨日も説明申し上げましたけれども,駅西口の福祉センター,B型の問題もあります。そういうものを止めるか,白紙に返すかということも考えられると思います。しかし,そういうことをやりましたら,完全に混乱が起きると,しかもそれはいずれも国,県,市ということで山形駅西口の開発をやっているわけでありまして,これをもしも全面中止したら,かつて東京都で青島さんが大規模事業を止めるということで大混乱を起こしました。それほど大きくならないと思いましても,混乱を起こすなというようなことから継続してやろうということで,予算を計上させたのであります。加えて,介護保険の問題がございます。そういう問題がありますので,どうしてもそのことを継続するということが,私の立場ではないかという判断からやった次第でございますので,借金を返すのは当たり前だということは当然でございますけれども,それよりも今の状態というものを継続しながらやりたいというのは私の考えでございましたので,ご理解をいただきたいと思います。  しからば今後大規模事業につきましては,どうなのだという質問でございますけれども,今まではややもすれば国から与えられたものは全部,いわゆる公共事業はOKしたと思います。しかしながら,今度は違うと思います。やはり選別をしながら市民と直結した,先程ご提言ありました市民と直結したものに選別をしていかなければならないと。その中で健全財政を堅持しながら借金も返していかなければならないというふうに考えております。  公共事業の談合問題でありますけれども,一連の不祥事,誠に残念であります。また遺憾であります。むしろ寂しい限りであります。私も一市民としまして,まず市職員が意識を改革していただくと,そして私自らが陣頭に立ちまして一日も早く市民から信頼回復をするようなことをしなければならないと。このような考えを持ちまして現在まで,ちょうど今日で就任して1カ月であります。3月7日でございますので,告示書をいただいてから1カ月ですので,改めて当時のことを考えながら,今後もそういう市政でやっていきたいと思います。  そこで問題になりました入札制度でございますけれども,公共工事等の入札に関しましては契約も含みまして,やっぱり一つは競争性,それから透明性,それから公平性,加えて地域産業の育成とこの四つがあると思います。まずそういうことを考えながら,山形らしい入札制度をつくろうという考えから,助役を中心としてまして,今まで入札制度等検討委員会をやってまいりました。10日の日に目途がでると思います。それを待ちましてある程度そのことを業界とも話しながら,最後の詰めをやりたいとこのように思います。したがいまして,事務的には14日前にある程度きちんとしたものをつくって議会の方に報告をいたしたいと,このように思いますのでご了承をいただきたいとこのように思います。  主な改善策としまして,第1に条件付き一般競争入札の対象工事の拡大,これは今まで土木5億円以上,建築10億円以上にのみ採用していたのを主要5業種等で数千万円規模の工事まで拡大しようとするものであります。第2に予定価格の事前公表については,本市は現在予定価格の事後公表を実施しておりますが,これを一歩進めまして事前公表にしたいとこのように思っております。第3に低入札価格調査制度への移行についてでありますが,本市では現在最低制限価格制度を採用しておりますが,これは一定の基準価格を下回る入札があった場合に,その入札価格での適正な工事の施工が可能であるか,否かであるかという審査する制度であります。第4に不良不適確業者の排除についてであります。これは技術者の工事現場における専任制確認の強化,下請状況報告などの徹底等であります。以上4項目を柱にしまして,現在最後の詰めをやっております。特に,安全性というものも非常に大切でございますので,ただいま申し上げました4番,あるいは指名業者の業績,そういうものを入れましてやっていきたいとこのように思います。そして,今からの詰めでございますが,入札現場も公開ということもやってみようかとこのような考えであります。恐らく山形だけだと思います。入札現場の公開という,いわゆる誰が見ても納得のいくことと同時に,議会側の方からも要請がありました。もし,また談合したような業者には厳しく罰則を与えるというようなことも入っておりますので,そのことも合わせまして,固まりましたらすぐ議会の方に報告をいたしたいとこのように思いますので,ご理解を賜りたいとこのように思います。  介護保険の問題でございますけれども,高橋議員が申し上げました中で,特に健常者でない人,それから低所得者あるいは老齢者の方々に対する手当はどうかというのが非常にウエイトが重いと思います。今回の予算でも山形市の場合は,介護保険制度の円滑な運営を図る施策などをとおしまして,特に高齢者福祉は元気なお年寄りをいっぱいつくること。それから,介護保険での要介護認定で非該当の方々に対して,いきがい対応型デイサービス事業,生活支援型ホームヘルプサービス事業,そして在宅で生活なさる高齢者のために在宅介護支援住宅改修補助事業等の施行を行っていくための予算を計上して,今ご審議をいただいております。要は,この介護保険というものは,先程ちょっと質問の中に入っておりましたけれども,まだ安定しておりません。中央の話ではどうなるのかまだわからないことがたくさんあります。私の場合は一号ですから,保険料は2,616円でありますけれども,これはある程度安定していく制度の中でありますけれども,いろいろな問題があります。そこでそういうものをみながらまた出てくるのではないかと,このように私は判断しております。簡潔にといわれておりますが,丁寧に申し上げたのですが,このことにつきましては非常に細い話でありますので私から申し上げれば,長々となりますので,細かいことは会田部長より変わって,大切なことでございますから答弁させますので,よろしくお願いいたしたいと思います。  次に,中小企業支援対策でございますけれども,墨田中小企業センター等を引用されましてご提言がありました。まさに今,山形市は一番大事な時期にきていると思います。あるいは21世紀に向けた最期の一つの大きなジャンプをしなければならないときではないかとさえ思っております。ビブレ,松坂屋の駅前の核,七日町の核,この両店が閉店あるいは引き上げという現実の姿をみまして,今一生懸命,県とも相談しながらやっております。まもなく,ある程度の方向性がでると思いますので,そのときには議会の方にまずご相談を申し上げたいとこのように思いますので,よろしくお願いいたしたいと思います。  産業基盤の問題であります。昨日申し上げましたとおり,私は農業というものは一番大事だと思っております。それはあらゆるものも大事でございますけれども,日本にとりましては農業というものは絶対に未来永劫忘れてはならない産業であると,このように私も自覚しているし,議員の皆様方もそうであると思います。それは何かというと,簡単なことで自給自足体制ということ,これが一番大事でありますから,そのための農業,今議員から申されました農作物の輸入自由化とか担い手の高齢化などどうするとか。あるいは米の減反政策をどうするかとか,国とは違うかと思いますがやっぱり山形は山形の方式につきまして,考えていかなければならない時期に入ったと,このように思っております。このことにつきましては,新海産業部長から克明にご説明があると思いますのでよろしくお願いいたしたいと思います。以上でございます。 ○議長(中村幸雄君) 高橋嘉一郎議員。 ○21番(高橋嘉一郎君) 部長については準備もしておったと思いますけれども,時間も迫っておりますので,市長から具体的に私はいろいろ聞きたいと,具体的に質問にしたのに,かなり答えていないということを申し上げたいと思います。  一番目の企業団体からの政治献金を受け取らないと,一切受けないという姿勢については了としましてぜひそういう姿勢を進めていただきたいと思います。  大型公共事業については,途中からなったので見直しできなかったという話がありしまた。見直しされるものはどうかと,こういう詰め方が必要ではないのか。今までやってきたからそのままなのだというのでは,能がないのではないか。大変失礼な発言であれば議長取り消してください。これはやはり新しい市長になったらなったなりで,財政状況をどのように把握して,そして大型公共事業をどうするのかということをしないとね,市民から新たに負託され,期待されている市長ではまずいのではないか。これはなにしろ,大型事業をずっと私は計算しますとね,駅西,ニュータウン,これまでかかった,これからかけようとするもの合わせまして327億円なのです。これは莫大な金額な訳ですね。計上収支比率80%弱ですからね。20%しか使えようがない。20%というのはどの金額か。800億円の20%ですからね。それが大型公共事業だけで300億円も使ったら当然,ほかの福祉や必要なものへのしわ寄せがくる。だから,例えばニュータウンなどは進めようとしている段階ですからね。見直すべきところは見直す,そういう姿勢を,ぜひ答弁をお願いしたいと思います。  それから,談合の問題については,どうも私は納得できない。市長の答弁の中でね,業界とも話し合う。業界とも話し合ってという答弁では私はダメだと思う。業界と話し合えば業界の都合のいいことをやるのだから。そんなことではなく,市民の税金を公共事業に使うのだから,これは市民の立場できちんと公平で市長がいったような公正な透明性のある,こういうものをきちんと市民の立場でやる必要があると思う。  それから,この内容こういう市長の答弁が助役中心にした入札制度の改善の内容だと思いますけれども,これでは私は談合の体質が変わらないのではないか。談合のしにくい,されないような体制をとる。これは今コンピューターの世の中ですから,みんな業者がコンピューター持っている。だから,インターネットどんどんやる。FAXで入札の参加もある。問題は,誰が指名を受けているのかわからないような中で入札をやると。こういう制度が当然追求されなければならない。私は一挙にいい制度になるというのは私は要求しません。やっぱり少しずつ市当局の中でのそれなりの職員の意識改革とか条件付き一般競争入札の拡大とか,それはそれなりの了とする内容がありますけれども,そういうものをずっと積み上げていく。とにかく談合をされないような,しにくい,そういうものをやると。  それから,市長の答弁の中では地元の中小業者を大事にするということは,ぜひインターネットで入札するにしても,そんなことは全部できるわけだね,中小業者。これはいろいろ不適格業者を排除するという答弁がありましたが,コンピューターの中に入れておいてランク付けの中で発注する。こんなことができるわけです。そういう時代になっているのではないかと思います。  それからね,高価格の安定は,いままであった。80%台で落札したというのは本当に珍しいのです。だいだい入札単価を見てみますと,98,99,100%なんですから,予定価格で。こんなことでは建設業界だけが優遇されている。とんでもないという市民の声がでるのは当たり前だ。本当に進んだところをいろいろ調査したところでは,80%台に落ちている。予定価格。80%の予定,今原価200億円の公共事業でありますと,20%削減すればどのくらいなるのか。それだけ市民のためになるわけだ。そういう本当に競争した中での入札をいかにするかと。ぜひ,そういう点でもね,再度市長の答弁をお願いしたいと思います。  それから,簡単になりますけれども介護保険制度老齢福祉年金受給者月34,300円ですからね。こういう方から保険料はいただかないと。市長いささかなんですよ。今年度は半年分,半分だから130万円で,1年間で513万円ぐらいで,山形市の老齢福祉年金受給者のいささかの金額で,これは本当に福祉を重視しているなと見える政策なのです。これをやってほしい。それは掛け金を免除するという,こういう自治体があるんです。どんどん出ているのです。まだ,介護保険制度が定まらないからそういうことを言わないでね。吉村市長は老齢福祉年金受給者の対象者には免除すると,こういうことをできないか。それから,障害者に対しても同様なのです。障害基礎年金は月々8万円ぐらいである。生活保護世帯,該当者よりも少ない年金。それから負担しなければならない。これはひどいですよ。福祉を重視する,障害者を重視するということであれば,いささかであればこれを免除する。これをできないかと。  産業基盤の問題では,これは大きな問題でありますので,これは墨田区の例で市長は答弁の中で申し上げたけれども,これは議会の中で大いに論じてね,本当に今の山形市内の中小企業,商工業者は大変な事態なんだ。これをどうするのか,農業をどうするかとそういうことで一つ積み上げるべきだと,こういうことを申し上げて再質問に答弁をお願いいたします。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。
    ○市長(吉村和夫君) 能がないわけではないのです。やりたくてもできないということでありますから,ご理解を願いしたいと思います。それから,今からの問題としまして,すでにニュータウンとか,そういうもの山形市の人口増の問題には,どうしても欠くことができない仕事があります。そういうものをやりながら,考えて健全財政を守りながらやるということは非常に難しい訳でございますけれども,しかし,大型プロジェクトではしなくてはならないものはきちんと財源を確保しながら,しなくてはならないと思います。ただ,まず当面は市民に直結するものであれば,最優先してやっていくというような考えで言っているということをご理解していただきたいと思います。決していたずらに新しいものをやろうという気持ちはありません。そういうことをご理解していただきたいとこのように思います。  それから,入札問題でありますけれども,私が話し合うと申し上げたのは,相談するということではありません。報告をするということであります。連絡をするということであります。行政だけがつくってハイやりなさいということは,あまりいい方法ではないと思います。こういうことをやりますよ,協力してくださいよと,こういうことがやっぱり今からの方法ではないかと思います。その変わり,犯したものには非常に強い罰がありますよ。こういうことをやりますと同時にもう一つは業者のモラルではないかと思います。そういうものを高めていくと,私はいわゆる入札における談合はなくなるとこのように思います。もう一つは,公開性にしますから,見ている前でやりますので,これはオンブズマンもくるでしょう。その中でやるわけですから,公開性が非常に高くなるのではないかとこう思いますけれども,試行期間を1年としています。1年後にもう一度相談をしながら,より以上の方法があるか,ないか,議会とも相談してやっていきたいと思いますので,ご理解をお願いいたしと思いますので,よろしくお願いいたします。  一挙にしないという今高橋議員からのいわゆるご提言でしたけれども,そういうつもりでやっていきたいと。一つ一つやっていきたいとこう思いますのでご理解,ご協力をお願いいたしたいと思います。  それから,介護の問題。減免措置のことだと思いますけれども,いずれ私はそうなるのではないかと私は思っております。なぜかというと,介護保険を使わない人が次の年に10万円もらえるということ,あとは一割五分の助成を出しますと,これも厚生省が否定するわけでありますので,そういう我々も考えて納得できないものがたくさんあります。実際。それをやってみてどうなるのかということでありますから,恐らくただ今までの高橋議員からの提言,それを含めましたものがここ1年か1年半の間には出てくるのではないかと。あるいは国会が解散になってまた新しく出てきます。また変わるという可能性も非常にあるわけですので,我々は事務方としましてはこの右往左往をするわけにはいけませんので,まず先程申し上げました二つの方針,元気なお年寄りをつくっていこうと。それから訪問というものに力を入れてやっていこうと。そしてその都度また変わった場合に対応していこうという考えでありますので,この点もご理解をいただきたいとこのように思いますのでよろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 高橋嘉一郎議員。 ○21番(高橋嘉一郎君) 談合の問題については,私は一挙にということはそもそも大変だということは分りますけれども,この業界に対して行政だけでなくなんて,こんなことは業界と相談ということは業界のペースになる。市民の立場になってどうするのか。  それから,公開性で入札すると。これはこれで私は否定しないけど,公開するのが悪いとは言いませんが,公開の前に談合をしたらどうするかということがあるわけだね。談合しないような仕組みをどうするのかということが課題です。談合されないような誰が指名を受けているかわからないような,そういう制度をどうつくるか。これは一つ課題だ。ぜひ助役さん,そこの委員長として検討してもらいたいと思います。  それから,介護保険の問題です。市長はいずれなると思う。今やってほしいというのです,私は。老齢福祉年金受給者が88歳以上で,こんな方から保険料とるというそんな冷たい話はないでしょと思う訳だね。身体障害者知的障害者なんか施設に入った人からももらう。保険料をとる。こんな冷たい話はないじゃないか。なんとか市長もう一度答弁してください。やりますといえば,たいした金額でなくやれるのだから,いずれなるなんてそんな答弁でなく,お願いします。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 入札の件は相談ではありませんので,つくったものを知らせるということです。先程,談合されないようにという仕組みはどうだと,一日前に発表です。談合する暇がないと思いますのでいろいろ考えてやります。  それから,2番目の問題でありますけれども,今やれと言われても私はまだ市長になって1カ月でありますので,そういうことまで勉強まだしていませんので,もう少し時間を貸していただきまして,その後で報告をいたします。前向きは,前向きですから,そういうつもりでいずれ私はなると思います。私がやるのではなくて,そうなると私は思います。必ずでてきます。この問題は。だから,そういうときにゆっくりやってもいいし,今ということは無理だと思いますので,今はもう少し時間を貸してもらいたいと,成り行きをみたいと思いますのでご理解を賜りたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 高橋嘉一郎議員。 ○21番(高橋嘉一郎君) 時間がございませんけども,市長は介護保険の問題,老齢福祉年金受給者,障害者の年金の対象者,これらについて,いずれなるとか,前向きだということを言ったのですが,市長はやるということは重要だ。市民に安心感を与えるのですよ。吉村市長はさすがだということを,ぜひ市民の切実な声に答える。こういう市政をぜひ貫いてほしいということを申し上げて終わります。 ○議長(中村幸雄君) 以上をもって高橋嘉一郎議員の質問を終わります。(拍手)   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎高橋啓介君 質問 ○議長(中村幸雄君) 「市長の政治姿勢について」ほか3項目について,13番 高橋啓介議員。 〔13番 高橋啓介君 登壇〕(拍手) ○13番(高橋啓介君) まずもって,このたびの市長選挙において見事当選をされました吉村新市長,誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。2000年の節目の年,そして今年の4月から地方分権を迎えるという自治体にとっては,大きな変革の時代に県都山形25万市民の舵取役を担う市長にありましては,これまでの豊富な政治経験に加え分権型社会に向け,住民自治の醸成を基本に今後の街づくりにご期待を申し上げ一般質問に入ります。  第1の質問でありますが,吉村市長の政治姿勢についてお伺いをいたします。  ご案内の通りこのたびの市長選挙は,昨年来の不祥事の責任を取って佐藤市長が辞任しての出直し選挙になったわけであります。そのため,選挙戦も短期間の取り組みとなったものの,選挙結果は大きく市を二分するものになったといえます。これから住民と一緒になって行政を展開するうえで,吉村市長はこのたびの選挙結果を受けて,どういったスタンスで市政執行にあたるのか。新年度予算における行政運営について「公正・清潔な行政運営」そして「市民本位の開かれた市政の実現」の2本の大きな柱を据え,また,佐藤市政が進めてきました「いきいき 躍動 山形プラン」いわゆる山形市新総合計画については,踏襲をする方向であることは理解いたしますが,吉村市長はこれまで4回にわたり山形市長選挙を戦ってきました。最初の昭和61年10月の市長選挙の選挙公報では「20年の流れを変える。保守本流の市政の実現」を訴え,いわゆる革新対保守という構図で市政を二分する考えで望み,このたびの選挙では「市民直結」と言う長年対立関係にあった元市長の考えを取り入れておりますが,市民本位の市政で望むと,このように理解していいのか,その真意のほどを率直にお伺いをいたします。  更に,このたびの出直し選挙の意義は,何と言っても市民との信頼回復が大きな課題であったと言えます。加えてクリーンな市政をどう確立していくのか。事件の真相については未だ不明な状況にありますが,このような事件を受けての選挙戦は,まさにクリーンなものにしなければならないことは,誰が考えても当然のことであったと言えます。そこで吉村市長にお伺いいたします。ここに吉村和夫さんと県都山形北部開発促進協議会の高橋庄左衛門さんとの同意書があります。書かれている内容を読み上げますと「私は,山形市長当選のあかつきには,県都山形北部開発促進協議会の要望事項に対し,全面的に協力することに同意いたします。」といった同意書であります。このことについて,事実かどうか,吉村市長にお伺いいたします。この要望書の内容も道路の改修を含め,かなり膨大なものになっております。また,同意書が結ばれた時期でありますが,選挙直前の平成12年1月24日になっており,もし事実であれば,なぜこの時期に結んだのか,その理由もお聞かせいただきたいと,いうふうに思います。  第2の質問に入ります。地方分権に向けた市の機構,並びに財政の取り組みについてお伺いいたします。  市長もご存じのとおり,地方分権一括法が昨年の国会でとおり,今年の4月からスタートすることとなりました。当初,地方分権が議論された段階では,明治維新そして戦後改革に継ぐ第3の改革として大きな期待がもたれていました。またその際,地方における組織についても県と市町村の2層制にするのか,それとも基礎自治体である市町村のみの1層制にするのか,と言う議論もありましたが,市町村に対する評価が必ずしも高くなく,現行の2層制で進んできたわけであります。しかし,国民全体の盛り上がりに欠け,最終的には各省庁の圧力と縄張り争いの中で権限と財源については,全く不十分な結果に終わっていると言えます。そのような中にあって大きく前進を見たのが,機関委任事務の廃止であったと言えます。そのことにより,これまでの国・県・市と言う縦系列の流れから対等・平等の横の流れになってきたことは大きな評価であると言えます。  しかし,これまで議会の場や執行部の方々といろいろ論議を重ねてきましたが,何と言っても地方分権を迎える今日にあって,一番の問題は縦割り行政の弊害であると言えます。全く税金の使い道について,住民から納得されないのが,この縦割り行政であると言えます。一例を申し上げますと,建設省サイドで進めている公共下水道事業がありますが,それと同様に農林水産省で進めている農業集落排水事業があり,全く同じ内容にもかかわらず管理が一体化されない。これから取り組まれる蔵王温泉の公共下水道についても,執行部の説明によりますと,蔵王温泉から下まで降ろして管理をする予定と伺っておりますが,ご存じのとおり蔵王温泉に行く途中の蔵王上野の農業集落排水事業については,供用開始していますが縦割り行政の関係で,埋設した配管は全く使えない。そのわきに別な管を埋めて新たに事業を展開しなければならないのが,今日のやり方にほかなりません。よく言われるところの最小の経費で最大の行政効果を上げるということにも当てはまらず,全く税金の無駄使いであると言えると思います。  本来,このような矛盾については国政段階で改善し,住民サイドに立った行政を行うのが地方分権のあるべき姿であると考えます。  県政にあっても,分権型社会を展望し,今年の4月から従来の7ブロックの出先機関を見直し4ブロックを重点とし,これまで弊害となっていた行政の2重構造の改善を図り,予算要求を始め即決体制の権限を出先機関に移行しようとしております。身近な行政の視点からすれば,必ずしも4ブロックにすることが改善の方向にあるとは言いがたい面がありますが,これまでの弊害を克服しようとしている点については評価に値するものと考えます。  さて,本市にあっては分権に向けた対応をいかに図って行くのか。そして,住民から分かりやすく,かつまた行政効率を上げる組織体制をどうつくって行くのか。国の1府12省庁体制の動向や補助金行政の課題はあるものの,事務事業総体を洗い直す中から各部の垣根を取り払い,いかにあるべき姿に変えて行くかが今日求められていると思います。  そこで私は,縦割り行政の中にあっても市独自で改善できる分野があると考えます。これまで何度となく一般質問の中で取り上げられてきた学童保育などについては,改善がされるのではないかというふうに思います。国の管轄が厚生省だから,市の方も縦割りにして健康福祉部の方に。その結果,学校敷地から出ざるを得ない学童クラブもありました。全く社会全体の流れに逆行していると言わざるを得ないというふうに思います。教育委員会における学校管理を前提に考え,あるべき姿を見誤った対応であったと思います。市の子育て計画でありますエンゼルプランの中には,学童クラブについては「民設民営」を基本にしながら,公設の活用の方針も出されております。この民設民営については,昨日もありましたけれども,保護者負担のアンバランスや指導者の処遇の関係,ひいては児童の指導面から,公設公営が未来を託す児童への健全育成の道だと考えます。それはさておきましても,公設の活用を検討しているとすれば,一番安全な場所が小学校ではないでしょうか。また,児童減少によって空き教室が出ており,社会資本の有効活用も去ることながら,財政的に考えても願ったりかなったりだと思うところであります。吉村市長は市民の視点で市政を進めると言っております。言わば分かりやすい行政をするということだと認識しております。住民の方々からすれば,建設省も厚生省も本来関係のないことであり,いかに市の税金が有効に活用され,住民の環境が快適なものになるのか。選挙で選ばれた市長がいるにもかかわらず,行政の運営の中でどうしても各省庁の考え方が先行し硬直した考えになりがちであります。しかし,縦割りの弊害や補助金の制約がある中でも,いかにしたら子供たちや地域住民が喜ぶのか,そういった一つ一つの改善が分権への道であり,住民との信頼関係を築くステップであると考えます。吉村市長は40年の政治経験があり,このような縦割り行政の問題についてはいやというほど経験してきたと思います。今や議員時代と異なり執行権を行使する立場になったわけですから,即断即決を持って住民主体の行政を望むものであります。  吉村市長が平成6年に出版しました「ナサネバナラヌ」の著書でも訴えております予算執行の問題。次年度予算要求のことを考えれば不用額を出さない行政のやり方に対する問題提起は,まさに市長が指摘のとおりだと言えます。一般会計のブックキーピングの流れも経営の視点を自治体の中に取り入れようとする動きにほかならないと言えます。  私は,事業というものは子供の体と同じだと思っています。子供が成長すれば自ずと着る服も年々変えなければならない。事業も時代の変化に対応して行かなければならないと思います。  ぜひ,そこで先程も申し述べましたが,地方分権に向け行政のあるべき姿について垣根を越え対応すべきと考えますし,そのためには既存の事業に対して問題意識をもって当たるべきではないかと思います。分権に向けた組織の在り方,そして行政のあるべき姿について,市長の考えをお尋ねいたします。  また,分権型社会に向けてもう一つ大切なことは住民サイドに立った職員の育成ではないかと考えます。大きく国の流れが変わったことについては,先程も申し上げましたが,これから最も大切にされなければならない住民の自己決定権を,いかに政策に生かして行くのか。このことが今後の行政の中で問われてくると言えます。これまでの基礎自治体のものの考え方は,とかく国や県の動向を注視し事業を行ってきたと言えるのではないでしょうか。しかし,これからの流れは住民を主体に,住民と一体となって地域の特性を生かし進めることが基本であると言えます。そのような中にあって,これからの山形市にとって一番大きな財産になるのは,職員一人ひとりのやる気にかかっていると思います。私どもも毎年先進地の視察をし,多くのことを学んできますが,もっと職員の方々を外に出して見聞を広げさせるべきではないでしょうか。昨年,大阪の方を視察してまいりましたが,まさに政策の善し悪しによって住民の方々が市町村を選択し異動する時代に入ってきており,政策の重要性を痛感させられました。この間,中央省庁との官々接待や不正な支出が問題となり,全国的に食料費や旅費が著しく削減され,さらに財政難を理由として一律カットがなされてきております。確かに,あしき慣行になっているものに予算をつぎ込むことはないと考えますが,職員を育成する研修旅費等については,復活させてはどうかと考えます。今の職員の現状を見ますと,目の前にある仕事をこなしていればいいような,何となく小さくなっているように見えて仕方がありません。財政的に厳しい中にあっても,山形市の将来について,大きな夢をもって語り合える人材を育成して行くことが大切ではないでしょうか。その積み重ねが具体的な政策となって,必ず市民生活の向上に結び付いてくるものと確信しております。職員の自己研鑽もさることながら,もっと外で学ぶ機会をつくるべきと考えますが,市長の考えをお尋ねいたします。  次に,市の財政についてですが,ご案内のとおり国体開催以降,箱ものや公共事業,さらには景気回復に向けた事業の遂行によって,大変な借金を背負い,今年度末で1,019億円になる見込みであります。確かに,事務サイドでは有利な起債を利用しながら,後年度で地方交付税として入ってくると言われていますが,必ずしもその額が将来,保障されるかとなれば,国の財政状況からしても私は疑問を持たざるを得ません。この借金の問題につきましては,一人執行部の問題に転化しようとは考えていません。これまで市の予算に対し,私ども議会で議論し可決をしてきましたから,等しく責任があるものと考えますし,そのためにも健全財政の確立に向け,お互い努力して行かねばならないと思います。  さて,吉村市長にお伺いいたします。選挙期間中に出された法定チラシの中で財政の健全化を訴えていました。そのことについては私も意を同じくするところであります。しかし,初登庁しました2月7日の市長就任の際,来年度予算編成にあたっては積極型予算で望むことを早々と打ち出しました。報道を見た方々から「財政を立て直すと言っていて積極財政というのはおかしいのではないか。1期4年間で借金漬けになるのではないか。」と言う声が寄せられました。吉村市長はこう言った市民の声も去ることながら,健全財政の観点から,なぜこのような発言になってきたのか,論理的に矛盾しているのではないでしょうか。ましてや初登庁時にあって市政全般を把握して発言しているとは思われません。  今日の景気については,この間政府は大変な額を投入して経済対策を行っているものの,いまだに景気の回復が図られず,まさに構造的な問題であると言えます。特に,地方財政の硬直化はこれまでの国の公共事業のしわ寄せによって生じてきたものであり,財政的に苦しくなっている自治体にあっては,公共事業の受け入れを拒否せざるを得ない事態までなってきています。ましてや,本市にあっても歳入面においては厳しい経済状況の中で税収入の大幅な伸びは期待できない一方,歳出面では公債費等の義務的経費の増加が見込まれ,一段と厳しい状況におかれることが予想されます。そのような状況を受けて,「本市の平成12年度予算の編成方針について」昨年の10月22日に市長名で文書が出され,予算要求の基本的な考え方はマイナスシーリングの方針でありました。また,これまで健全財政を維持するうえで,市の財政方針として経常収支比率を80%に押さえるよう努力してきておりますが,平成11年度では79.6%,そして,平成12年度見込みでは79.3%に達する予定であります。まさに,財政の健全化に向け執行部もそして議会も努力をし,市民から理解を得ながら優先度の高い生活関連の事業に展開して行くことが,いま求められているのではないでしょうか。吉村市長は新たな財源の確保が困難な中で,なぜに積極型予算を打ち出してきたのか。景気の回復は誰しも望んでいるものの,3月1日の本会議の席上では「このたびの市長選は不測の事態であり,大きな変化をきたさないで取り組む」と一方では望んでおり,なんとなく釈然としない感じがしてなりません。これら流れを踏まえ,吉村市長はこのたびの予算編成にあたって,どうかかわってきたのかお尋ねいたします。  さらに,お尋ねしたい点として前に戦われた市長選挙そして昨年の県議会議員選挙の公約の中に奥羽線の地中化の関係があります。先程申し述べました「ナサネバナラヌ」著書の中でも「山形市100年の大計として成し遂げなければならない。財源的には当時の試算で600億円。進め方については,民間活力を借りて第3セクターをつくり財政投融資をあおぐなど,工夫次第である。」と訴えております。地中化の考え方につきましては,ご指摘のとおりであると思います。ただ,今日の財政状況を踏まえた場合,このことを実行に移す考えがあるのかどうか,お尋ねいたします。  また,今日の財政硬直化の原因をどう受け止めておられるのか。加えて,財政健全化をどう進めて行くのか。中長期的視点に立ったご所見を賜りたいと思います。  第3に介護保険の実施に伴う課題について質問をいたします。  ご承知のとおり今年の4月から介護保険がスタートいたします。吉村市長も今年度の予算において不安のない導入に力を入れていただいていることにつきましては評価をするものであります。しかし,この制度はまだまだ多くの方々から理解されておりません。政府にあっても幾度となく保険料の問題を初めとして,取り組みに不確定要素があり各自治体に混乱を巻き起こしてきました。このような中で本市として不安のないスタートにするためには,住民に対する制度の周知徹底と介護認定から除かれた人々の対応,いわゆる福祉サイドでどうフォローしていくのかが,これから問われてくると言えます。私も地域の中で数カ所で専門家を呼んで,住民の方々と一緒に研修会を行ってきました。そこで出された意見を要約しますと, 1.介護認定が公平に判定されているかという疑問をもっている人。 2.自立と判定された場合の福祉サイドの受け皿がどうなるのかという疑問。 3.要介護の認定を受けても本当に施設に入れるかどうか。 4.保険のサービスに格差が生じないのか。5.介護激励金は引き続き存続なるのか。 などの意見や疑問が出されています。  そこで,第1に介護保険の基盤整備についてお伺いいたします。介護保険の大きなねらいは,在宅を中心とし社会全体で介護体制を確立して行くことに,大きな意義があると思います。このたび山形市に介護認定の申請をした人々は5,500人を越え,2月末現在の判定件数は4,400人になっていると伺っております。その中で,施設を利用できる要介護1〜5までの方々は3,590人に上っております。すべての人が施設介護を望んでいるとは思いませんが,今ある老健や特老施設で入所できる定員は1,080名になっており,現在特別養護老人ホームを希望して待機待ちの方々が約150名程度おり,必ずしも充足している状況にはないと言えます。特に,今年度着工を予定しておりました「(仮称)さくらんぼ吉原ホーム」の特別養護老人ホームにつきましては,事業主の財源的な問題で断念を余儀なくされてしまいました。少なくとも当初計画されている吉原については,保険料の算定の基礎にもなっていることもあり,早急な対応が望まれており,その点どう進められているのか,市長にお伺いいたします。  また,要介護の方々の認定状況を加味すると現在の施設だけで対応できるのか,不安な面を感じます。走りながら対応しなければならない制度であることは理解をしておりますが,市民から「保険あって介護なし」と言う状況をつくらないうえでも,施設の将来計画について考えがあればお示しをいただきたいと思います。  第2に,公平なサービスを提供するための手立てについてお伺いいたします。これから介護関係に参入する事業者が増えてくるものと思います。利用に際しては,あくまで利用する個人が事業者を選択することになるわけですが,市民にとっては判断する材料が乏しい中で,事業者によってサービスに格差が生じるのではないかと不安に思っている方々がおります。公平なサービスを事業主が提供するための対応について,市としてどう言った施策で望んで行くのか。少なくとも現在の東南村山管内を視野にいれた広域的対応が求められると考えますが,そのことについての所見を市長にお尋ねいたします。  また,施設関係についてもお伺いいたします。これまでの措置対応と違い,各施設と契約をすることになりますが,入所施設が不足をきたしている中で,利用者と施設の契約のみに任せて良いのかという疑問が生じます。行政サイドで施設入所の優先順位を示すべきと考えますが,その点についてお伺いいたします。  第3に,介護認定が本当に正しくされているのかという点であります。認定された方からすれば,判断材料が乏しい中で,公平に認定されたか疑問を持たざるを得ないというのが現状にあると言えます。このたびの第1次のコンピューター判定後,2次判定で変更なっている件数は700件に達し,変更率では15.9%になっています。判定に疑義がある場合は,県が設置する介護保険審査会に審査請求することができますが,判定に1カ月程度の時間を要してしまい,それならば新たに申請し直した方が時間的ゆとりがあると言えます。判定に対して疑義がある人は,現在のところ全国的に見ても若干名と言われておりますが,変更率が15%にも達している状況などを考えた場合,制度が稼働し情報が交換される中で疑義を唱える方が出てくるのではないでしょうか。それらを踏まえれば認定審査会をチェックする機関を設置してはどうかと考えますが,市長のご所見をお伺いいたします。  第4に,介護認定で非該当とされた方につきましては,昨年の議会の中で「生きがい対応型デイサービス事業」をすることとし,漆山やすらぎ荘と総合福祉センターそして公民館等を利用して対応することとしておりますが,私は現在の老人いこいの家や老人福祉センターの温泉を利用して生きがい型をはかってはどうかと考えます。公民館の利用もわかりますが,せっかくある温泉を有効に活用し,元気に高齢社会を過ごしてもらった方が多くの方々から喜ばれると思いますが,市長いかがでしょうか。  最後に,その他としまして2点についてお伺いをいたします。その一つは本市に人事委員会を設置してはどうかという点であります。ご案内のとおり委員会の設置は,地方公務員法第7条第2項により「人口15万人以上の市は,条例で人事委員会または公平委員会を置くものとする。」と規定されています。現在のところ市においては,委員会の事務を県の人事委員会に委託しておりますが,職員の身分や採用の関係からして設置すべき時期にきたのではないかと思います。特に,近隣市町の合併を考えた場合,職員の身分にかかわる問題が出た際は,早急な対応が図られることはいうまでもありません。また,職員の採用問題にしましても,公平公正な採用体系が確立されることは,職員に取りましても望ましいことであると言えます。かつて公務員志望が少ない時代は,職員採用に疑義を唱える人はおりませんでしたが,とりわけバブル崩壊後の巷の話など漏れ聞けば「公平性に欠け恣意的採用が行われている」と言った声が市民の中から出てくることは,恣意的採用がないとしても市政に対する信頼のうえから,そのように見られることは本当に残念なことであると思います。ぜひ,設置すべきと考えますが,市長のご所見をお伺いいたします。  もう一つの関係は,公務員を退職した後の採用についてであります。昨日も質問がなされましたけれども,市長の方から答弁がありませんでしたので,私の方からもさせていただきたいと思います。以前も一般質問で取り上げられ執行部の方から「3年限りの雇用にする」と明確にされた課題でありました。しかし,現状からしますとこの約束が守られていない状況にあります。市として,考えが変わったのか。もし,同じ方針であれば公平な対応が望まれていると考えますがいかがでしょうか。さらに,このたびある公社に外部から退職予定の人材を登用すると伺っております。公社といえども,行財政の視点で今後とも進めなければならない時期になぜ外部から登用しなければならないのか疑問を持たざいましたらお聞かせいただきたいと思います。  以上をもって第1回の質問といたします。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) 高橋議員の質問にお答えをいたします。昨日の質問とだいぶ重複している点もございますので,簡潔に答弁いたします。私もちょっと申し上げたいことがありますので,後ろから答えていきます。  外郭団体の1名採用につきましては,昨日峯田議員から質問がありました。開発公社から役員をなぜ入れるのかということでございますが,開発公社の担当する業務が施設管理,運営等複雑多岐にわたることから,幅広い知識,経験を外部から導入し運営に当たる必要があること等を考慮し,検討を加えているところであります。  次に,15万人以上のところには人事委員会があってもいいのではないかという,提言でございますが,まさにそのとおりだと思います。しかし,現在やっているのは私も市に入りまして,人事委員会がないので驚きました。ところがみますと,現在あるのは政令指定都市以外では,熊本市と和歌山市の2市だけだそうであります。あとは全然ないと。こういう人事委員会を置かないということでありますが,今,高橋議員からの指摘のとおり,公平それから優秀な人をとるためには,そろそろ考えていかなければならない時期ではないかと思いますけれども,人事委員会のことでございますので新しく委員会ができるわけですと,なかなか大変であると思いますので,慎重に取り組んでいきたいとこのように思います。  介護の問題につきましては,これは時間がありますならば申し上げたいと思いますけれども,その前に,これも昨日の峯田議員とちょっと同じようなご質問でありますけれども,例のさくらんぼ吉原ホームの件でございますが,昨日峯田議員の質問には,今月中に一つを決めるということを申し上げましたけれども,場所はいっていなかったと思いますので,もしも場所を言っていなかったならば改めて申し上げたいと思います。言っておればそれでいいのですが,現在の吉原区画整理事業組合が指定したところでございます。  それから,非常にありがとうございました。「ナサネバナラヌ」という本を読んでいただきましてありがとうございました。お褒めをいただき批判をされながら聞いておりました。ありがとうございました。この構想は,私は伊達や粋狂で出したのではない。誰かがしなければならない問題であります。いずれ誰かがしなくてはならない。今財源がないので当然できないと思いますけれども,この山形ではあの奥羽本線というのは東西を分けている線でございますので,誰かがしなければならない。私でもなくてもあるいは50年先の誰かが取り組まなければならない仕事でありますので,そういうことを想定して,私だったらということで書いたのです。当時の積算したものは,ちょうど千歳駅から南山形駅まで10kmあります。地下をくぐしますと1m250万円,それは仙台の地下鉄の仙台市の方に聞きまして集計しました。そうすると,路線だけで250億円になります。それは何かと言いますと,うわものがありませんから,補償関係は必要ではありません。土の中ですから。だから,まっすぐ掘っていけば250万かかると。しかし,あの時の構想は,千歳駅と北山形駅と南山形駅の上に駅をつくるという構想であります。そうすると,だいたい600億円があればいいのではないかと。それをいずれ山形の地下鉄の基点にするというような考えからやったわけでありまして,それができなかった落選しましてできなかったわけですので,今やる気は,そんなことで怒られますから,とてもとてもでありますが,誰かがやらなければならない。それで参考になればありがたいと,このように思います。しかし,県会議員になってからは踏切の解消を頑張ってやってまいりました。山形駅から新庄駅まで80ある踏切を半分に減らせ,ということで頑張ってまいりました。半分になりました。山形から福島までまだ80あります。足して160です。そういうものをいずれ誰かがしなければならないということで,私も誰かに期待をしているところであります。  それから,一言ですね,私から申し上げたいというのは大切なことなのです。先程,高橋議員の質問の中に,長い市政を担当した元市長の言葉を取り入れたということを,私に質問をされました。取り入れておりません,私は。申し上げますと,市民直結という言葉は誰のものでもありません。家伝とももちろんないのです。市会議員の先生方が必ず言っているでしょ。市政と市民直結させるためのパイプ役とこういう言葉であります。私は,県民直結と言う言葉をつかいました,選挙のときは。そのパイプ役と。したがって,金澤さんでしょう,元市長といえば,金澤さんの家伝との言葉ではないと一つご認識していただきたいと,こう思います。  それから,もう一つは,私は佐藤市長の前任者の仕事を今,今度の予算で継承しましたけれども,これは私の責任でやっているのです。決して私は佐藤市長の後継者でもなければ,いわゆる全く違った立場で立候補した,一市民として立候補した訳でありますから,だから佐藤市長のことをやらなければならないということはないはずであります。私の責任上やっているのです。それは,後継者としてではなくて,次のあの事態でありますから,佐藤市長が苦労してやったものをまず今年はやっていこうと,来年からは私の独自のものをやっていきますから,一つご協力のほどをお願いいたしたいと,このように思います。  それから,いくら考えても私,分らないのだけれども,この同意書の件でありますけれども,12年1月24日であります。確かに,これ私ははんこ押しました。僕ははんこを押して悪くないと思っているのです。なぜならば,県会議員でした。高橋庄左衛門君,北部開発のものでありますが,ご案内と思いますけれど,私は山形の中央部,南部はかつて沼澤さんとかがおりました。北部は大内さんとかがおりまして,それで市会議員の先生方と同じく,自分の地区というものは非常に大事にします。したがって,ややもすれば,北部の方は山形ではあまり開発できなかった,いろいろあります。それは「吉村お前が市長になったら頑張れよ」というから,「はい,わかりました」ということではんこを付いたのです。それは政策と同じではないかと私は同じでないかと思います。私は,今後は北部開発のために一生懸命頑張っていかなければならないと。なぜかと,中央病院があるだろうし,今度は二口峠の問題あるだろうし,今度は穴を開けていかなければなりません。そういう問題がたくさんあります。加えて,中山の広域行政の合併の問題もでてくると思います。その場合,どうしても,北部はないがしろにできないと,南の方はある程度ニュータウンをいれまして開発されておりますし,西部の方もご案内と思いますが,田園関係の住宅もできるし,いろいろできてまいります。そうすると,北部というものはどうしても私は必要だと思いまして,私はむしろこれはとはんこをそういう意味で付いたわけでありますので,一つご理解をしていただきたいと,このように思います。  以上,私に関するものを申し上げましたけれども,後は縦割り行政につきましては,同感であります。細かいことは総務部長,それから区画整理のことは今申し上げたとおり,今月にできますから。健康福祉部長の会田に細部につきましては答弁させたいと思いますので,よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 市川総務部長。 ○総務部長(市川昭男君) 縦割り行政につきましては,分権行革の一貫ということで私の方から答弁させていただきます。私どもも,縦割り行政はできるだけ排除していかなければならないというふうに,これまでにも努力してきたつもりでございます。学童クラブに関しても空き教室の利用ということですが,昨日の答弁もございますので十二分に検討してまいります。組織の在り方につきましては,来年13年度に向けて議員のご指摘を受けましていろんな観点から検討してまいりたいというふうに考えてございます。  それから,職員の育成でございますが,私ども研修の中で平成3年度からは主査・副主幹を対象といたしまして,6カ月間で具体的な提言をする政策形成研修をやってございます。それから6年度からは市内の特定地域を想定いたしまして,それのいろんなプランを考えさせると,いわゆる地域計画研修。それから,8年度からは政策形成能力の基本を学ぶ政策形成基礎研修,こんな三つの政策に関しての研修を現在やってございます。なお,必要な研修旅費などについてはこれまでも確保してきたつもりでございます。今後とも人材育成に必要な予算は確保してまいります。以上でございます。 ○議長(中村幸雄君) 会田健康福祉部長。 ○健康福祉部長(会田佐武郎君) それでは公平なサービス提供の確保を図るための施策についてお答え申し上げます。利用者の選択によるサービスの利用を進めるに当たっては,介護サービス情報の提供,介護サービスの質の向上など適正な介護サービス提供のための環境整備が重要であると考えております。介護保険導入にあたりましては,新規事業としまして介護サービス適正実施指導事業を実施することで予算を計上させていただいておりますが,この事業を通じまして介護サービス市場の環境整備を進め,利用者の支援を図っていきたいというふうに考えているところでございます。  次に,正確な認定を期すための認定審査会の判定をチェックする機関の設置についてという提案でございますが,介護認定につきましては,公正と正確さについて社会的信頼を得られる実施体制を確立することが肝要であるというふうに考えております。この中で今現在4,500人の認定を終了しておりますが,相談問い合わせが約80件ございまして,不服審査申し立ては1件の状況でございます。こういった状況を見ましても,公平公正さが保たれているというふうに考えでございますが,介護認定は国が定めた全国一律の基準に基づいて実施するものでありますので,認定審査会の判定をチェックするというような独自の機関の設置につまきしては,制度上難しいのではないかというような考え方をいたしているところでございます。よろしくご理解をちょうだいしたいと思います。  生きがい対応型デイサービス事業の施策を推進するにあたって,鈴川及び大曽根老人福祉センターや黒沢老人いこいの家にも設置したらどうか,というようなご提言でございますが,生きがい対応型デイサービスにつきましては,介護保険の適用を受けない高齢者のみなさん方の介護要望の観点から,閉じこもりの防止や心身機能の活性化を図ることを目的に実施するもので,漆山やすらぎ荘では定員100人,総合福祉センターでは定員120名の2個所で実施しながら,また公民館や黒沢老人いこいの家などを活用してきた巡回型サービス定員80名の実施を今計画しております。今後の計画につきましては,要介護認定における非該当者の状況や民間法人等のデイサービスの施設の利用状況を見極めながら,新たな施設整備が必要な場合には鈴川及び大曽根の老人福祉センターの活用にも,検討してまいりたいというように考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(中村幸雄君) 13番 高橋啓介議員。 ○13番(高橋啓介君) どうもありがとうございました。今市長の方から政治姿勢含めていろいろお話がありました。私も基本的には市長が書いてあるナサネバナラヌの本の中で,いわゆる声なき声を大切にしてやっていきたいとこういうことだろうと思っていたのですが,今回の市長が言った同意書の関係ですね。私は,これが結ばれた時期が非常に問題,そして使われ方が問題だと思っております。金庫に入っているのは全然関係ないですよ。そこで,これはあとで進め方についてはまた後でさせていただきたいと思いますけれども,いわゆる選挙の前に,こういった形で地域の中で活用される,これは選管の委員長にお尋ねしたいのですけれども,これは非常に問題がある内容だと思うんですね。  私は,吉村市長がこれから市政を担当して私どもも市民のためにどういった市政を展開していくかということは一緒だと思います。良い山形市をつくっていきたいと,ここはみんな同じだと思う。ただ,一番心配するのは,いわゆる選挙の結果,もう1回白紙にきれいに戻して,アンバランスのある地域については,政策を展開をしながら事業を進める,あるいは格差が生じない形で市政を展開するということは私ども,あるいは執行部も同じだというふうに思います。ただ,選挙のときにこういう形で出される。さらには,ちょっと前のほっとなる広場も約束しましたよというふうなことになる。少なくとも,財政的な問題も含めて,これまで中長期的な観点で進めているわけです。一定の基本があると思うのです。ただ,こういう部分が一人でもっといっぱい出てくるのかなというふうな話まででてくるのです。市長ね。こういうふうなものがあるのですか。ここをまず聞きたい。同意書がこういうようなことがなんぼでも結んでいるのかどうか,ひとつ聞きたい。  あと,選管の方には,こういう部分が選挙期間中,地域の中にまかれる事態がどうなのか。公選法に触れないのかどうか。これについてまず,お伺いしたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 同意書は政策あれはあります。政策については,あなた方もやるでしょ。それはあります。これも悪いのですか。まあいいですよ,これはいいですよ。私はこれを同じにみているのです。なぜかというと,今できたのではないんです,北部開発促進協議会は。市からも50万ずつ出てたでしょ。何年前ぐらいからですかあれは。そうでしょ。だからこれは生きているのですよ。その生きているのは何かと言うと,いわゆる北部地区の開発をやりたいと。なにも学校を建てたいとか,そういう個々の問題ではないのです。北部地区の発展を頑張ってやりたいというのが高橋庄左衛門はじめ,その考えですから,それに対して私は誠に賛成です。今度は積極的にやりますよと,こういうことを同意したわけでありまして,私もこれを調べました,選挙の関係は。私は山大の法律専門であります。私は抵触しないということではんこを付いたわけです。そこまで考えませんでした。あなたから言われてはじめて抵触するのかなと思って見直したところ,弁護士からも聞いても抵触しないというのが私の見解です。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(中村幸雄君) 横川選挙管理委員会委員長。 ○選挙管理委員会委員長(横川恒雄君) ご質問はですね,公職選挙法の第221条の利害誘導罪との関わりではないかというふうに思います。これは言うまでもなく,当選を得,若しくは得しめ,又は得しめない目的をもって,選挙人または選挙運動者に対し,その者またはその者と関係のある社寺,学校,会社,組合内部に対する特殊な直接利害関係を利用して誘導したとき,というふうに規定をされております。さらに,この利害関係はですね,選挙人が属する地域あるいは社会の一員として関係する特殊な関係というふうに言われまして,例えば道路の改修,橋の架け替え,学校の建築等々,例でございますけれども,そういうものもこれらに当たるというふうに言われております。ただ,これらの地方的なあるいは社会的な利害問題は,一方において,つまり候補者である人たちの政治的な政策的な一面も持ちあわせておるわけであります。したがいまして,適法な政見と区別するというのは,極めて難しいというふうに言われております。そういうふうなことがございまして,法に抵触するかどうかというようなことにつきましては,先程申し上げましたように,政策との関わり等もございますし,さらに具体的な事実について個々に判断をされるべきであることは当然でありますが,いずれにしましても,極めて微妙な問題でありまして,ここで判断を出すということは極めて難しいというふうに考えているところであります。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 13番 高橋啓介議員。 ○13番(高橋啓介君) 私は,これを取り上げたのは,市長ね。結ぶのはいいのです。あるいは協議会と結んでいるのはいいのです。そして,課題を持ってしてしていくのはいいんだけれども,ただ,時期の問題,これは非常に引っかかっていた部分です。そして,その後の関係からすれば,一般の見方からすると,こういうふうな形で,いわゆる,吉村市長誕生に大きな力を出した人方,その人方が優先されていくなどという見方がされること自体がうまくないだろうと。そこなんです,公平公正なこれから市政を展開する,そこが一番大切ではないのか。だから,先程私,市長の本の中,いわゆる声なき声を大切にすると,こういう部分が大前提として,これから市長の中で動いていくと,そこはそうなれば私はこれはこれとしていいと思うんです。時期の関係は非常にある。時期の関係は。時期の関係はあるんです。だから,私は公平な市政を展開する,ここをやっぱり市長の方から言っていただきたいと思いますし,ぜひこのことを再度決意の程をお願いしたいと,こう思います。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) ここは本会議場です。発言は残ります。議事録に残ります。―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(中村幸雄君) 高橋啓介議員。 ○13番(高橋啓介君) 私は,―――――――――――――――――――こういうふうにして地域の関係で結ばれることによって,アンバランスが出るのではないかとこういう心配が非常にあるんです。それは違うでしょう。それは違うでしょう。なんか,それおかしいでしょう。 ○議長(中村幸雄君) 斎藤議員に申し上げます。今高橋議員の発言中でございますので。 ○13番(高橋啓介君) 議長,あのね私あの―――――――――――――――一言も言ってません。市長,反対に取り消してください。そんなことは言っていません。言ってません,私は。選管の方からは話を聞きましたけれど,そんな話はありませんよ。してません,私,一言も。―――――――――――――― ○議長(中村幸雄君) 静粛に願います。高橋啓介議員の質問は3回目でございますので,それに対して吉村市長の答弁をお願いします。 ○市長(吉村和夫君) あの,今の高橋議員のいわゆる不平等になるのではないかということについてはわかりました。しかし,このときにおいて時期がどうだとかということが一つと,それはやむを得ないことだと私は思っております。なぜかというと私と当時の北部というと大内さんでありますから,それはお互いにテリトリーを守りながらきた。したがって,今度は私,いわゆる北部のことも関心を持ってやりますよと。一生懸命頑張りましょうね,ということの同意であります。  もう一つ私,言ったのは選挙管理委員会というもの,選挙管理委員会というのは選挙に関する役なのです。それはあなたが指名したから,だから,それはお互いに,そこまでいかなくてもいいんじゃないかと思っておったんです。私としては。選挙管理委員会は関係ないのですよ。選挙管理委員会は手続きですから。手続きの関係ですよ,手続きの関係。選挙無効の訴えの時の手続きの関係です。そういうことですから,ご理解を願いたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 先程の市長の発言の中で,後日調査のうえ議長において措置することといたします。  高橋啓介議員の一般質問につきましては,これで終わります。(拍手)  この際,午後1時まで休憩いたします。     午前11時59分 休 憩  ――――――――――――――――――     午後1時     再 開 ○議長(中村幸雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     吉村市長から,発言を求められておりますので,これを許します。吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 高橋議員の質問に対する答弁の中で,不適切な発言がありましたので訂正いたしますので,議長においてよろしくお取り計らいくださいますようお願い申し上げます。 ○議長(中村幸雄君) それでは一般質問を続けます。新市長の主な政策について,他3項目について。  いやいや,一般質問に入っておりますからね。 ○13番(高橋啓介君) 議長,今の関係で。 ○議長(中村幸雄君) そうしたら,議事進行についてと言ってください。高橋啓介議員。 ○13番(高橋啓介君) 議事進行について,今,吉村市長から不適切な発言ということがありましたけれども,どの部分が不適切だったのか,改めてお尋ねしたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 高橋議員に申し上げます。吉村市長の今の発言で,議長において不適切な部分は訂正しますということでありますから,後で議長において,不適切な部分について,高橋議員に私の方からご報告申し上げます。 ○35番(大沢久君) 議事進行について。 ○議長(中村幸雄君) 大沢久議員。 ○35番(大沢久君) 高橋議員の質問は,私は全く同感でありまして,議長がですね,不適切な発言と,市長の発言をですね,認めるのは議長は議運を開いてこの部分とかというふうにするのですか。あなた独断でやられるのですか。その点だけ聞いておきます。市長の発言というのは,本会議での発言というのは,重大な発言を取り消すというのは重大な問題であるのですよ。今,高橋議員の質問があったわけですから,市長としては,この部分ですと,はっきり言うのが名市長ではないのですか。 ○議長(中村幸雄君) 大沢議員に申し上げます。その部分は,先程申しましたとおり議長において行いたいと思います。 ○35番(大沢久君) 議事進行について。 ○議長(中村幸雄君) 大沢久議員。 ○35番(大沢久君) 議長にその権限があるのですか。私は,仮に私が議長の時代にそういうことがありましたら,議事録を精査して,テープを起こさせて,市長の本会議における発言ですから,議運の皆様方にお諮り申し上げて,本会議上,市長は不適切だという部分は,これとこれとこれとこの部分に違いありませんかと,こう議長が諮って,私はやるものと思います。議長にそれだけの権限はないと思います。 ○議長(中村幸雄君) 大沢議員に申し上げます。その権限は議長にあると思いますので,そのようにさせていただきます。  それでは,一般質問を続けます。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎小野寺建君 質問 ○議長(中村幸雄君) 「新市長の主な政策について」ほか3項目について,28番 小野寺建議員。 〔28番 小野寺建君 登壇〕(拍手) ○28番(小野寺建君) 質問に入る前に,一言申し上げます。  吉村市長,第16代市長就任,誠におめでとうございます。改めて心からお祝い申し上げたいと思います。  私は,市長就任以来,休む暇もなく,新年度の予算編成を始め,市政運営についての基本方針を打ち出し,市民から信頼される市役所づくりに向けた対応など,精力的に行動なされていることに力強さを感じております。これまでの政治経験を生かしながら,山積する課題の多い21世紀を生き抜く新生山形を実現し,市民がゆとりと豊かさが実感でき,県都山形市として誇れるまちにするためにそのリーダーとしての市民の期待が大きいわけでございますので,ぜひ応えていただきたいと思います。  次に,任期半ばにして辞任されました佐藤前市長について申し上げます。佐藤前市長は,就任以来,21世紀を展望した山形市新総合計画を策定するなど5年余の間,精力的に市民のための市政実現に向け努力されてこられたことは,衆目の一致するところでございます。これまでのご功績に対し,心より敬意と感謝を申し上げる次第であります。今後は,病気療養に努め,一日も早い健康回復を願うものであります。  以上申し上げまして,通告の順に従い質問をさせていただきます。  市長は,3月議会定例会の冒頭の所信表明において,現状認識の上に立って,「公正・清潔な行政運営」,「市民本位の開かれた市政の実現」を市政運営の2本の柱に据え,施策の実現には,「勇気と信念と決断」を持って取り組むとともに,社会の変化に的確に対応し,着実に推進していくと述べられました。私は,市長の市政運営方針に賛意を送るとともに,私たちも市政発展のために協力していきたいと思います。そこで,まず最初に新市長の主な政策についての考え方についてお尋ねをいたします。  第1点は,山形市新総合計画についてであります。市長は,新総合計画を着実に推進していくため,「新重点プロジェクト」を構築し,取り組んでいきたいと述べられております。新総合計画は平成20年代を展望した,山形市の将来像とまちづくりの基本理念を定めたものであり,私はこの考え方を継承していただきたいと思いますが,新重点プロジェクトを構築していく中で,どのように見直し,継承,発展させていくのか,その基本的な考え方について,市長のご見解をお聞きしたいと思います。  第2点は,財政再建についてであります。新年度予算編成方針で,景気低迷により市税の増収が見込まれない中で,行財政改革に基づいて,経費の節減に努め,重点プロジェクトの推進や新たな政策課題に積極的に対応していくことから,対前年比2.2%増の積極型の予算編成となったと提案なされました。不況下の中で,景気浮揚策への市民のニーズもあり,財政が許す範囲の中で,積極型の予算を編成したことは,理解できるのでありますが,累積赤字が1,000億を超えている現状ので財政再建という観点からすると,市民のニーズが多様化している中で,これまでのような行財政改革に基づく経費の節減に努力するだけで,財政再建ができるのかどうか大変心配しております。それは確かに,平成9年6月より施行しております行財政改革計画に基づき実施をしております,事務事業の見直しや補助金の見直しなどによりまして,実効が上っているものもありますけれども,しかし,まだまだ十分とはいえない状況にあるからです。行財政改革計画に基づく財政再建策について,市長のご見解をまずお聞きしたいと思います。  私は,現状で歳入を確保するといたしましても,使用料や手数料の受益者負担の適正化を図る程度でありまして,東京都で検討しております,外形標準課税などの新税を創設するということは不可能な状況でありますし,そのようなことからどうしても歳出を減らすということに,主眼を置かなければならないのではないかというふうに思うのであります。そこで,私は今後とも事務事業の見直しや経常的経費の節減の推進は当然でありますけれども,時代の変革を考慮した定数管理の適正化にもっと積極的に取り組むことが重要であると考えます。  今,民間企業に働く労働者は,景気低迷の影響を受け,リストラや昇給停止,更に倒産による雇用問題が大変厳しい環境におかれていることはご案内のとおりだと思います。私は,財政再建のため,職員をリストラしなさいとは言いませんが,しかし,社会の変化によっては,職員もその聖域ではないと思います。古い言葉になりましたが「親方日の丸」と言われないように,職員一人一人が複雑多様化している行政需要に,どうしたら的確に対応していけるか,もっともっと真剣に考えなければならない時代にあることを認識していただきたいと思います。そこで私は,人的資源の有効かつ効率的活用という観点から,多種に渡っている職種ごとの業務の見直しを行い,適正な人員配置をすべきと考えます。  一般職の職員を増員することは大変困難な中でありますけれども,総職員数の枠を踏まえつつ,技能労務職員からの一般職への任用替えを積極的に行い,技能労務職員の定数を見直すとともに,市が直接行う必要のない業務については,民間委託化を図るなど,時代の変革にマッチしたものにしていくべきと考えます。また,嘱託,臨時職員数についても,業務内容を検討し,削減できるものは積極的に削減すべきであり,また,時間外勤務についても管理の徹底化を図って,時間外を減少させていくべきであると考えます。  さらに,大幅赤字を抱えている一部の自治体では,職員給与の一律カットを実施し,財政再建に真剣に取り組まれております。そこで,私は職員の給与体系の見直しは無理にいたしましても,人事院の勧告に示されているように,職員の昇給のあり方などについて,財政再建策の立場から,もっと積極的に取り組むべきであると考えます。  以上,財政再建についての市長のご見解をお聞きしたいと思います。  第3点は,環境先進都市構想についてお伺いいたします。市長は35万人の環境先進都市を目指すと表明されております。子供や孫たちが21世紀を生きていくためには,環境問題を始め避けてとおることのできない重要な課題が山積しており,老若男女が安心して生活できる豊かな街をつくっていくために時宜をえた構想であると思います。そこで市長の環境先進都市を目指すというようなことにつきましては,どのようなことを考えておられるのか,まずお聞きしたいと思いますし,また,市長の姿勢を示すという観点からいたしましても「環境先進都市宣言」を行ってはどうかというふうに思うのでありますが,市長のご見解をお聞きしたいと思います。  次に,私は地球温暖化による環境破壊は,21世紀の重要課題であり,地球温暖化防止京都会議が開催されたのを期に,一般質問で私たち一人一人が,環境問題に真剣に取り組まなければ,21世紀の明日はないと訴え,環境問題に対する市民の意識の高揚を図り,身近なところから着手しようという提言をさせていただきました。  最近では,いろんな角度から環境問題について,呼びかけ市民の意識が徐々に高くなってきているように思いますし,このことは関係者の努力に感謝を申し上げたいと思います。そこで,私は環境問題たくさんあるわけですけれども,二つに絞って今後の取り組みについて,提言をしたいと思います。まず昨日も提案されましたけれども,環境庁が提唱しております,一部自治体が進めておりますアイドリングストップ運動の推進についてとISO14001の導入など,環境問題への対応をより積極的に促進するべきと考えますが,この点についての市長のご見解をお聞きしたいと思います。  第4点目は,広域合併についてであります。山形市は,これまで人口30万人以上の中核市を目指し,広域合併を視野に入れながら,隣接する2市2町との話し合いや市民団体との懇談会の場を通じて,行政中心に中核市実現に向け努力されてきたことは,衆目の一致するところであります。しかしながら,市民サイドでは,広域合併を含めた中核市に対する反応が極めて少ないのであります。その原因はいろいろ考えられますが,まず昨年12月,今年の4月からスタートいたします特例市制度に名乗りを上げたわけでありますが,来年の2001年4月より特例市指定を受ける方針が打ち出されたことによって,中核市の指定をあきらめたのではないかという危ぐする市民の声が出ていることです。私は,特例市の指定は,あくまでも中核市実現に向けたワンステップと受けとめておりますが,このことに間違いはないのか,確認しておきたいと思います。  また,行政が先行する中で,議会としての対応にも問題があったと思います。確かに改選時に特別委員会をつくって研究はしてきましたけれども,言い過ぎかもしれませんが行政任せの観が強かったし,議会としての広域合併に対する方向性を打ち出さないできたことも原因の一つではないかと考えております。私自身,広域合併は今日の社会状況からして,積極的に取り組まなければならいないと思いつつ,それぞれ市・町の思惑が見え隠れしている中で,タブー視し,積極的に論議をしてこなかったと反省もしているのであります。  そこで,私はこれまでの経過を踏まえつつ,国の時限立法ではありますが,合併特別法に基づいて,関係市・町の議員や首長,そして学識経験者などで構成をする,合併の是非を最終判断できる法定協議会を設置し,横断的な議論すべき時期にきているのではないかと考えます。市長のご見解をお聞きしたいと思います。  また,先日,県が設置しております「地方分権に対応した広域行政推進懇話会」が実施をいたしました。「市町村合併など行政広域化」に対する県民の意識調査によりますと,市町村合併に関心がある,また合併を進める必要があると答えた人が半数を超え,必要ではない人を上回ったと発表されました。県はこの結果を踏まえ,合併特例法に基づいて,今年中に県内市町村合併の組み合わせを含む,合併推進要綱を作成し自治省に報告することになっております。山形市を核とするこれまでの変更はないと思いますが,その見通しについてお聞きしたいというふうに思います。  いずれにいたしましても,21世紀に向けた自治体の未来像を描くうえで,広域合併の論議は避けて通れない重要な課題であります。自治省も本腰を入れ,合併を支援していく考えであり,地方分権時代の地方自治を確立していくためにも,市長が先頭に立って広域合併を進めていくべきと思います。市長の考え方をお聞きしたいと思います。  次に,介護保険制度について質問いたします。平成9年に介護保険法が制定されて以来,導入に向けて諸準備を進められてまいりました。介護保険制度が4月1日よりスタートすることになったわけであります。介護保険制度は,ドイツが初めて導入をした制度であり,日本は2番目になるわけであります。このようなことから実施してみなければ分からない要素も多く,私自身不安もあり,あまり賛成できなかったのありますけれども,決まった以上,「保険あってサービスなし」にならないように,利用者本位の介護保険でなければならないという立場で質問したいと思います。  まず,国の特別対策の実施について申し上げます。広報やまがた2月1日号の特集欄に,介護保険のあらましが掲載されております。その文面の中で,「国ではこの制度の円滑な導入を図るために,特別対策を実施することになった」と記載されております。しかし,この対策については,どんな機関が調査したものであっても,運営主体である自治体には不満が多く,「負担とサービス給付」の関係があいまいになるとして,デメリットが大きいという調査結果が出ております。山形市は,本当に国の特別対策を本制度の円滑導入のためと思っておられるのかどうか,お聞きしたいと思います。  私は,この対策は,その内容から見ても誰が考えてもあきらかに,政府の選挙目当ての変更と言わざるを得ないと思います。特に,保険料の凍結や慰労金支給は,住民に大きな不安と不信を与え,介護を国民が連帯して賄う「介護の社会化」の理念をわい小化したものと言わざるを得ないのであります。私は,むしろ,この特別対策で自治体に支給される約1兆円,これは赤字財源になるわけでありますが,近い交付金を在宅介護サービスの基盤整備や事務経費にも使えるよう,自治体の裁量を認める交付金とすることが,本制度の円滑な導入に役立つものと考えているからであります。  しかし,いずれにいたしましてもスタートは切られるのであります。そこで本制度を定着させていくために質問をさせていただきます。昨日,いろいろな質問が出されているわけでございますので,重複を避けたいと思いますので,昨年,今年7月オープン予定の特養老人ホーム建設が中止となったわけでありますが,そのことによって要介護者の入所に支障をきたさないのかどうか。まずこれをお聞きしたいと思いますし,今後の建設計画についても先程答弁がありましたけれども,なお確認をさせていただきたいというふうに思います。  次に,3月議会に厚生省の「介護保険条例準則」に基づいて「介護保険条例」制定が提案されております。みなさんもご案内のとおり,この条例だけでは単なる「手続き条例」にしかすぎないのであります。介護保険制度の理念・目的である「社会的介護,措置制度から契約へ,自立支援,利用者の権利と自己選択,住民の参画保障」などを介護保険事業及び地域福祉サービスを通じて実現をしていくために,総合介護条例を制定すべきと考えますが,市長のご見解をお尋ねしたいというふうに思います。  次に,介護保険施行後の運営については,住民により身近な制度にしていくために,住民の意見反映や参加,そして評価などができる恒常的な協議機関として,住民・被保険者からなる市民協議会のような組織を設置すべきと思いますが,ご見解をお聞きしたいと思います。また,公正で公平な本制度を確立するために,第三者の立場で調査,勧告ができる「福祉オンブズマン」のような組織を設置すべきと考えますが,ご見解をお聞きしたいというふうに思います。いずれにいたしましても,本制度の問題や課題は山積しております。自治体が中心となって地域に合った制度として定着させていくために,関係者のなお一層の努力をお願いするものであります。  次に,教育行政について質問いたします。最近,一見何も問題もないと思われる子どもが重大な非行を起こす。いわゆる「いきなり型」と言われる非行が問題視されております。また,最近の子どもは何を考えているのか分からない,最近の子どもは昔と比べて変った,との声をよく耳にするのであります。確かに子どもの体位の向上など特質の変化はあると思いますが,私は子どもを取り巻く社会環境が大きく変化したために,問題の所在がはっきりせず,複雑になって適正な処理ができたなかったことも無関係でないというふうに思っております。このことは,先日発表されました20世紀の最後となる青少年白書において,戦後の青少年犯罪の歴史は,社会情勢の変化に沿っていると見ていることからも言えると思います。つまり,白書では,少年犯罪の「第1ピーク」は戦争直後の昭和21年で,戦災孤児や家出少年が増加した時期であり,「第2ピーク」は昭和34年で高度経済成長により,人口が都市に集中した時期で,この頃から非行の低年齢化や集団化が進んだのであります。「第3ピーク」は昭和53年でオイルショックにより高度経済成長が終了した時期でありまして,この頃から校内暴力・いじめ・不登校が増え,戦後最悪の時期になったわけあります。そして,バブル経済の崩壊などにより,昭和63年ごろから「第4ピーク」に向けて少年非行の増加傾向が続いております。また,白書では,少年犯罪増加の背景には「有害情報の氾濫,テレホンクラブ,カラオケボックスなど不良行為を助長しやすい環境が問題」とも指摘をされております。このようなことから,子どもの問題を理解し,解決していくためには,以前にも増して子どもだけでなく,子どもの責任だけでなく,子どもを取り巻く社会環境の変化に目を向け,教育,福祉,司法など関係機関がより一層連携を密にし,少年の健全育成に取り組んでいかなければならない時代を迎えているというふうに思っております。  そこで,私は少年の犯罪を防止していくために,まず,地域の子どもは地域で育てるという立場に立って,家庭,学校そして地域が一体となって人間関係を経験できる環境を整備していくべきと考えますが,市長のご見解をお聞きしたいと思います。  次に,文部省は文部大臣の諮問機関である中央教育審議会の提言を受けまして,最近積極的に改革に向け,いろんな角度から取り組まれており,歓迎するものであります。そこでこうした動向との関係で質問をさせていただきます。  まず,最初に学校選択制の導入についてであります。これは,行政改革で規制緩和が進む中で,競争原理の導入によって,学校の個性化を目指す議論から通学区域枠の弾力化を狙いとして導入されたものであり,今年の4月から東京都の品川区教育委員会が特色ある学校をつくる計画の一環として選択制を導入すると聞いております。学校選択の弾力化は,かつて臨教審でも提言されましたが,結局,日の目を見ないで終った経過があります。行きたい学校,行かせたい学校を選ぶということは,保護者や子どもにとっても,本来,ごく自然なことであると考えます。学校選択制の導入について,教育長はどのように考えておられますか。また,山形市教育委員会として,導入についてどのように考えておられるか,お聞きしたいと思います。  次に,学区の再編についてお伺いします。少子化の進展や中心市街地の空洞化,土地区画整理事業に伴う学校間の児童数のばらつき,さらに,学区と自治組織との整合性などから,現在の学区の見直しをすべきではないかという市民の声が上がっております。通学区域の弾力化も視野に入れながら,学区再編の見直し検討すべき時期にきていると思いますが,教育長のご見解をお聞きしたいと思います。  さらに,中高一貫教育についてお伺いいたします。県教委は2001年4月より,中高一貫教育を,小国町と金山町で正式にスタートされると発表されました。学校におけるゆとりの確保や生徒の個性,創造性を伸ばす方策として導入されるものでありますが,県教委はさらに,他地域での導入についても可能性を深りたいとしているのであります。教育長は,本制度についてどのように考え,本市においても導入が可能かどうかについてご見解をお聞きしたいと思います。  次に,学校給食についてお伺いいたします。学校給食センターは,設備面で老朽化しており本議会においても,多くの議員の皆さんから,指摘されてきたところでありますが,同センターの改築計画はどのようになっているのか,まずお聞きしたいと思います。  さて,平成8年堺市の学校給食施設でO−157食中毒が発生し,全国的にまん延したことにより,学校・病院を中心に食品衛生管理が問われ,社会的に注目を浴びたことはご承知のとおりでございます。  厚生省と文部省はこの食中毒を重視し,平成9年4月にHACCP(ハセップ)概念に基づく,学校給食施設・設備の整備改善及び衛生管理の徹底について,緊急通達指導がなされました。HACCPというのは,米国のNASAで宇宙食の安全確保から開発された食品衛生管理法で,これを取り入れることで子どもたちに安全で,美味しい給食の提供と作業の環境改善を図るものであります。山形市の給食センターも,これまで文部省の通達に基づき,設備の改善をなされてきておりますが,老朽化している設備で食品の安全確保を図るために大変苦労されていると思いますし,また,限界にきているのではないかと思うのであります。市長は,学校給食センターの現状についてどのように認識をされ,また,改築する場合は,文部省の通達に基づくHACCP概念に基づく施設にすべきと考えますが,市長のご見解をお聞きしたいというふうに思います。  最後に,災害時の緊急連絡システムの導入について申し上げます。山形市は阪神淡路大震災を教訓にして,地域防災計画を見直し,万全を期すための努力をされていることに感謝を申し上げます。災害を予知することは大変難しいことでありますが,もし万が一災害が発生した場合には,夜間や休日でも,できるだけ早く災害対策本部を立ち上げることが,災害の広がりを抑えることにつながってくると思います。そのためには,職員の連絡に要する時間の短縮を図ることが重要でございます。初動態勢の迅速化を図るため,災害の状況に応じて,市幹部や担当職員の緊急呼び出しができるシステムを導入すべきと考えますが,市長のご見解をお聞きしたいというふうに思います。  以上で第1回目の質問を終わります。簡潔にして要を得たご回答をお願い申し上げまして終わりたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) 小野寺議員の非常に私に対する格調の高いご質問をいただきまして,ご答弁をいたしたいと思います。今回の予算編成並びにまず市政運営について,どのように市長は取り組んでいくかというふうなことにつきまして,まずお答えいたしたいと思います。  新総合計画は,市民各界各層から審議会,専門部会で1年半以上に及ぶ精力的な審議を得て作成されたと言われております。いわば市民の英知とまちづくりの想いの結晶であります。私も高く評価をいたしております。その中で基本構想に定めた三つの基本理念,市民のいこいと行動によるまちづくり,交流が広がる魅力ある溢れるまちづくり,人と自然を大切にするまちづくりに基づき,行政運営に当たる所存であります。  一方,21世紀という新しい時代の幕開けに当たっては,今後の社会経済情勢の変化に対応した行政運営が必要であると思います。地方分権の進展,情報公開,あるいは行政の情報化,財政問題,行政の広域化など大きなうねりの中でやらなければならない問題であると思います。これらに対応するために前例にとらわれることなく,行政環境の変化をとらえて創造的に取り組むこと。縦割りや職位,階層を越えて全職員の英知を結集していくこと。役所内で完結することのみを考えず,広く市民と一緒になって課題に取り組んでいくこと。これを基本として総合計画の基本計画に掲げられた事業の総点検を行ってまいりたいと思います。そしてその結果,少子化,高齢化,快適環境,山形マインド,共創という五つの根幹的な共通課題に対する重点プロジェクトを再構築して,新しい時代に対応する行政運営に努めながら,新総合計画の着実な推進を図ってまいりたいと考えております。  その中で,行政に対する市民のニーズが高まっている中での問題が提起されました。事務事業の問題とか,あるいは一般職員の増員に関する問題とか,定数の問題とか,そういうことを踏まえながら,ご提言がありましたが,事務事業の問題で,職員の定数管理の適正化や技能労務職員の任用替えについて一言申し上げておきたいと思います。後ほど総務部長からあるいは補足があると思いますけれども,事務事業の民間委託については,行財政改革大綱及び行財政改革実施計画に基づき,業務内容を精査したうえ,公共性の確保,行政責任の確保,市民サービスの維持向上及び経済的効果などに配慮して十分に検討を行いながら推進していきたいと思います。  増大する新たな行政需要に対応するため,11年度は公民館の見直しをはじめとした,各種事業の見直しを行い,技能労務職員の任用替えを含めた要員配置計画を作成しております。今後とも,事業のスクラップアンドビルを基本として新しい行政,需要に対し,職員総定数を抑制しながら,適切な職種間調整及び職員配置をもって対応してまいりたいと思います。特にこれは昨日の峯田議員の質問に関連して申し上げましたけれども,私はこれを米沢のようにやってみるのも一つの方法ではないかと思います。いわゆる東,西,南,北,江南という直営のもののほかに,各地区にあるものにつきましては,いわゆる地元に任せると,いわゆる金をつけて地元に任せると。そこの職員をどうするか。その職員は本館の方に引き上げると。こういうようなことでやりますと,非常に実際の公民館活動が思い切ってできるのではないかと,まずそういうふうに考えますので,そういう点も含めながら13年度に向けて考えていきたいとこのように思っております。  次に,私から申し上げたいのは私が今議会の方にも最初にお願いしまして申し上げました,環境先進都市の構想であります。私も,公約として出しておりますので,選挙公約として出しておりますので,当選させてもらいましてから,都市計画課それから政策推進課,環境課の三課に対して,私はテーマを申し上げまして,どういうものをあなた方は考えているかという勉強会をいたしました。私は,そのときに申し上げたのは,ちょうど20年程前に東北大学の西沢教授が東北インテリジェントコスモス構想というものを出しました。ちょうど20年ぐらい前だと思います。したがってこれは何かといいますと,東北6県で一つずつ核をつくって,ネットワークしながら発展に築くためにやっていこうということを,国土庁の方に申しまして,確か国土庁4連想だと思いましたけれども,それが採用になったことが記憶にあります。したがって,それをイメージしながら,山形35万という中でのイメージしながら環境先進都市をつくっていきたいと。と申しますのは,35万都市と申しますとこれは山形市のほかに,上山,中山,山辺,天童が入りますので,温泉,あるいはまた農業地,あるいはまた工業地というなことがいろいろ分布されておりますけれども,その中に入れまして,先程から議論されておりますアイドリング運動とか,あるいはまた中に自転車の多目的なものをいれながら,一つのものをつくっていきたいというような構想ですので,そういうことを踏まえながら申し上げましたところ,都市計画課の方では平成8年度に環境共生モデル都市エコシティの指定を受け,都市環境計画を策定しておりますと。同計画では山形市固有の自然の豊かさと街のうるおいを実感できる街づくりを,キャッチフレーズに盆地型の気候に対応した快適な都市環境の維持を図る土地利用と,総合的な水環境の保全を図る都市づくり。2番目,自然的環境に加え,歴史的遺産等の環境自然を活かすネットワークづくり。4番目は緑と水辺空間の整備などにより,居住環境の向上や環境形成につなげると。自然的資源による環境調整効果を生かした街づくりをすると。太陽光などの自然エネルギーの有効活用,自転車や公共交通などの総エネルギー交通システムを活用できる基盤整備と。山形市の気候風土を踏まえた快適性と省資源の住まいづくりと,緑化の推進やまちの更新ルールによる快適な住環境を引き継いでいけるまちづくりなどなどがありました。特に,霞城公園や山形西公園などの潤い拠点形成,市街地内の緑の増進と水辺の活用,都市アクセス幹線道路内での快適な自転車,歩行者道の確保などによるネットワークの形成。都心リングの整備や再開発の促進などによる都心地区の環境基盤整備。3番目は山形ニュータウンなどの新規開発地区での地形・特性に合わせたモデル的な街づくりを上げており,これらの事業の推進に取り組んでいきたいというのが都市計画課の考え方でありました。  政策推進課は,非常に大きな考えを持っておりました。一つは心の環境,もう一つは自然環境。この二つの環境が共生しながら,地域構成をもとに理想的なまちづくりをつくりあげると。  さらに環境課におきましては,これまた非常に大きな考えでありまして,住みよい山形そして誇れる山形をつくっていこうということ。そのためには健康で安全に生活できること。自然や緑,川などの私たちの地域の環境資源を生かしたり,伝統や歴史を感じ取れるものを大切にすることにより,快適な空間を創造し,また山形らしさをとらえていくこと。そして,いい環境をいつまでも持続できることを考えておりますと,いうような考え方を持っておりました。こういうものをまとめまして,そして一つの大きなものをつくってみたいと。そして,宣言都市の問題は,その後を踏まえながら,できれば環境先進都市山形という宣言も議会と相談のうえにやりたいと。まだそこまではなかなか大変だと思いますけれども,ご協力のほどをお願いしたいとこのように思います。  次に,地球温暖化の問題とか,これは向部長の方に変わって質問していただきたいと思います。  合併問題は,私も今,昨日は上山の一部でございますけれども市長,一昨日は中山町の町長と会って話し合いをしております。個人的には。皆さん方広域行政,特にご案内のことだと思いますけれども,山形と広域事務組合をつくっておりますので,上山,山辺,中山この4つはだいたい進んでいくのではないかと思います。いわゆる正式な話し合いはしておりませんが,助役会,この間2月21日に助役会がありまして,山形,上山,中山,山辺と,この助役会の中では,広域行政とか広域合併という話はありませんけれども,広域的なものについて話し合おうと。そして,そろそろ具体的なものに動いていこうと。例を申し上げますとアンケートとか,そういうことを取ることも必要だなあという話し合いが出たということでございますので,それなりにそれを評価しながら,我々も頑張っていきたいと思っております。ただ,頭からくる合併は私はあまりやりたくはありません。合併法に基づく合併ではなくして,本当の下から盛り上がった合併でなけば本当の合併ではない。これは県の知事も同じ考えであります。あくまでも住民,住民,住民といっておりまして,県の方で指導するべきだということを申しても,知事はあくまでも住民だとこんなこともいっておりますけれど,私はある程度になったら,県も一緒になって考えてもらわないとできない仕事だと思っておりますので,その気運が出てまいりましたならば,きちっとした姿で取り組んでいきたいと,35万都市になりますと保健所の問題とかいろいろやらなければならない問題があります。ただ,かつて明治22年にあった合併,それから山寺が二つに分かれたというふうなこともあります。そういうふうなことにはならないように,やっぱり自然的なもので合併,いわゆる広域行政というものにしていくのが本来の姿ではないかと思いますので,そのようなことで進めたいとこのように思っております。  もう時間がありませんので,あと介護の問題,それから最後に申し上げたいのは,教育の問題がありますが,給食センターこれは非常に私も関心持っておりますので,近いうちに給食センターへ私自ら行きまして,施設も見るし,設備も見るし,ダイオキシンの問題もありますから,職員の方々ともお会いしましていろいろご意見を聞いたり,そういう機会をつくりたいとこう思います。その後でどうするかということを,老朽化関係につきましては検討したうえで,私の考えをまた相談したいと思いますので,よろしくお願いいたしたいと思います。  児童の問題,不登校の問題大切な問題でありますけれども,教育長のご指名がありますので,教育長の方にお任せをいたしたいとこのように思います。以上でございます。 ○議長(中村幸雄君) 相田教育長。 ○教育長(相田良一君) 教育情勢にかかわっての問題でございますが,一つは教育環境といいましょうか,子どもを取り囲む環境の問題があったと思います。このことにつきましては,ご案内のように,国民あげて,学校の枠を越えて,地域であるとか,あるいは保護者の家庭という連携のもとに逐次環境を整備していくという運動が,今起こっていると,今受けとめておりますので,このことを対処しながら進めていきたいとこんなふうに考えております。  第2番目は,学校選択性の問題がございました。この学校選択性といいますのは,ご案内のように,同地区の子どもが志望によって様々な学校を選択して入学すると,こういうことになります。したがいまして,いわゆる地域とか地区,これを大事にした教育力を展開するということになりますと,ややこの学校選択性は問題があるというふうに受けとめております。つまり,前の小野寺議員がおっしゃいましたような,いわゆる地域の子どもは,地域に帰還するということに関連しますと,私などはこの通学区域というものを重視していかなければならないのではないかと,こんなふうに考えておるところでございます。したがって,このことにつきましては,いろんな事情がありますけれども,慎重に対応する必要があるというふうに思っております。  従いまして,通学区域ということでありますが,これは先程申し上げましたように今までとおりですね,学校の適正規模であるとか,通学距離であるとか,とにかく安全とこういうことを考えまして,あるいは地域の方々のご意見などをお聞きしながら,従来どおり徹底してきたやり方で実施していきたいという考えでございますが,いじめとか不登校の問題もございます。このことにつきましては,柔軟に弾力的に対応していきたいとこういうことでございます。  それから,次は,中高一貫教育ということでありますが,中高一貫教育につきましては,ご案内のとおり,教育懇談会の中で中高一貫教育協議会,これを設けて進めているわけでございますが,本市にしましても,本市の場合は,市立として,設置者が,同じものが高校とそれから中学校を抱えているというか,そういう条件にあるというふうに,ほかの地域と違った条件がございます。県の方で今実施するということになっておりますのは,いわゆる県立高校と町立学校との連携型でございます。従いまして,山形市においては同じ高校と市立の中学校あるわけでございますので,どちらかと言いますと併設型なども考えられるというふうに思っております。従いまして,今後の学校構想の中で十分これを検討して,一つの教育改革と言いましょうか,学校構想の中でこのことを検討してまいりたいというのが私の考えでございます。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 市川総務部長。 ○総務部長(市川昭男君) 臨時嘱託や臨時職員の見直しについてでありますが,行財政実施計画の中で見直しを上げておりましてこれまで適正な配置を努めてきたつもりでございます。平成8年度から比較いたしますと約13%減になってございます。今後とも,効率的で効果的な配置に努めてまいりたいと思います。  それから,時間外勤務の件でございますが,時間外勤務の命令にあたりましては,職員の健康維持,それに勤務能力の維持に留意することや,ノー残業デーなどについて所属長に管理の徹底を図ってきたところでございます。東北6市平均で,対給料比率でございますが,平均が8.24%でございます。山形市は8.0%の現状でございます。なお,今後とも一層適正化に努めてまいりたいというふうに考えてございます。  それから,昇給停止でございますが,これまで職員労働組合と話をしてまいりました。今議会の追加で58歳昇給停止の条例化を追加でご提案させていただきたいというふうに考えてございます。  最後に,災害時の緊急連絡システムでございますが,現在山形市の防災行政無線が老朽化してきております。それに対応するために内部で再整備検討委員会を設置してございます。その中でご提案があった分も含めて検討していきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(中村幸雄君) 向環境部長。 ○環境部長(向裕君) アイドリングストップの件でございますが,市では昨年12月からエコオフィス運動の一貫として,アイドリングストップ運動のステッカーを貼ってPRすることや,職員の率先実行を指示しておりまして,すでに実施をしております。なお,その内容が見えないということであれば,さらに徹底するように全庁的に要請してまいりたいと思います。ただ,この問題は行政・議会をはるかに越えた公益的な問題でございますので,国や県内などの関係機関と連携を図りながら進めてまいります。  それから,国際規格のISOのシリーズの件でございますが,本市において,今現在環境計画の策定に着手しつつありますが,この計画の着実な推進方策として,このISOの考え方を採用したい,そういうような考え方でおります。なお,この問題は行政全体を見直して効率を高め,無駄をなくすというようなこともございますので,市民の行政に対する評価,あるいは市長が要望する環境先進都市の実現,そういうようなことからも有効な手段でございますので,協議を重ねながら,今後調査研究をしてまいりたいとこのように考えます。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 28番 小野寺建議員。 ○28番(小野寺建君) それぞれ前向きな答弁をいただきましたけれども,時間もございませんので要望になるかと思いますが,二,三申し上げたいと思います。  新総合計画につきましては,市長の考えておられることが,十分理解できますので,新しい時代に的確に対応していくための行政運営をやっていただきたいと要望しておきます。  財政再建につきましては,ちょっと理解しにくい面もありますが,特に,検討していただきたいのは,技能労務職員制度の関係でございます。昭和33年あるいは,地方公務員法第57条のかかわりを言いますと,昭和25年に設置されているわけですが,それを振り返りますと今の時代に果して合っている職種なのかどうかという問題がいろいろ山積みをいたします。したがって,労働組合との兼ね合いが出てくるわけですけれども,お互いに現状にマッチしているのかどうか。マッチしていないとすればやっぱり条例の改正を含めてですね,進めていく必要があるのではないかというふうに思いますので,一つ,前向きに検討していただきたいと思います。なお,一般的に技能職と言っているわけですけれども,この法律で言っているとらえ方が,「単純な労務に雇用される職員」となっているのですね。昭和35年頃には単純であったと思いますが,今はパソコン時代とか,インターネットとかそんな時代でここで言っている単純な労務に雇用される職員とはいないと思います。したがって任用制度に活用しながら,より働きがいのある人生を送っていただくためにも,この制度についての見直しを積極的に考えていただきたいというように要望しておきます。  環境関係でありますが,いろいろ検討されているようですが,やっぱり環境先進都市を実現していくためにも国際機構のISO14001を導入をすれば,すべて私は先進都市の実現になっていくというふうに認識いたしております。庁舎内だけの環境問題だけではなくて,やはり山形市全体,市民全体のことを考えた中でのISO14001を導入していくのが私は大切な時期にきているのではないかと思っておりますので,ぜひ一つその辺を前向きに検討をしていただきたいというふうに思います。  確かに,アイドリングの関係については,地下の市用車にステッカーを貼っております。しかし,全部貼ってありません。全車両に貼っていないです。黒塗りの車には全部貼ってありましたけれども,貼っていない車がたくさんいます。そういったものを市役所で取り組むのだということであるならば,全車両にステッカーを貼るぐらいの気持ちがなければ,環境問題に取り組んでいるとは言えないと思います。さらに,市役所の中にくる,我々も含めて関係業者の車が来るわけですよ。荷物を下ろす時間にエンジンを掛けっぱなしにしているんですよ。  したがって,このアイドリングについては,当初消したり付けたりすることによって,どれだけのCO2の効果があるのかという論議がされましたけれども,今は実験の結果,アイドリングを防止をすることによってCO2の排出量はグッと減るという検査結果が出ているわけですね。ぜひその辺を市の職員はもちろんでありますが,取引業者の対する指導,それから我々議会に対してもそのステッカーがあるとするならば,いただきながら,一部の関係者のみだけじゃなくて全体の問題として,環境問題に取り組んでいただきたいということを要望しておきますし,例えば,去年の4月からハイブリッド車2台購入しました。ところが,環境にやさしい車であるはずでありますけれども,仙台市のハイブリッド車には「環境にやさしい車仙台市」と車の脇に書いてあるんですよ。山形市はそういうことを考えていない。せっかくですね,市民に環境に対して,意識の高揚を図ろうとしている一つの指標になるわけですから,そういう面ではもっとですね,いい知恵を結集して市民に意識の高揚を図るための手立てとして積極的に推進していただきたいということを要望しておきます。  広域合併については,合併特例法は時限立法でありますので,17年の3月で切れるわけですよ。したがって,もう時間は5年ぐらいしかありません。その中で横断的な対応ということをやっぱり考えていく必要があると思うんですね。したがって,議会も入り,市長,町長も入り,学識経験者も入った中で,これからのあるべき姿というものをできるだけ早く論議をして,横断的なものにしていかないと,これは大変なことです。ただ,全部,広域合併を進めようとしたときには,そのときの市長,町長はだれもいないですね。その当時,この話を切り出したころの首長はだれもいません。全部変わりました。そういう面ではやりにくい面もあるけど,逆にやりやすい面もあると私はあるのではないかと。過去のいろんなものに捕らわれないでやれるという意味では,みんなかわったから,やりやすい環境にもあるのではないかというふうに思いますので,これはこれからの地方分権時代を迎える中でですね,避けて通れない大変私は重要な問題だろうと思いますので,ぜひお願いしたいと思います。  最後に時間もありませんが,給食センターこれについて,先程市長から力強い答弁をいただきましたが,ハセップ概念に基づく施設というのは大変いろんな問題があるのですよ,今の施設からしますと,室内温度25℃,あるいは80%以下の湿度を保ちなさいとかでやっているんです。あと,床は乾燥式の床にしなさいと。今やっているところはスニーカー履いて,エプロンをしてやっているのですよ。今の給食センターは長ぐつ履いて,ゴム前掛けして,水をバシャバシャしてやっているでしょ。あんなところで安全なおいしい給食ができるという時代は私は終わったのではないか。どこの家庭だって高気密,高断熱の住宅を建てて快適な生活をしているわけです。将来の担い手である子どもたちに,安全な食事を提供するためにも,さらには素晴らしい環境の中で給食つくってやれるためにも,ぜひ研究をしていただきたいということを要望いたしまして,時間もきましたので私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中村幸雄君) 以上をもって,小野寺建議員の質問を終わります。(拍手)   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ◎金峰聡和君 質問 ○議長(中村幸雄君) 「新清掃工場の建設について」ほか3項目について,14番 金峰聡和議員。 〔14番 金峰聡和君 登壇〕(拍手) ○14番(金峰聡和君) 3月定例会議会も私で最終質問者になりました。吉村新市長には本当に精力的に的確に各議員に答弁,非常に見事なものだと私は敬服申し上げます。私は,自由民主党翔風会,山形市議会始まっての自由民主党というような公党を名乗っての一般質問でございます。市長さんご答弁お願いいたします。私は,一般質問5回目でございます。2日間にわたる議員諸公の質問の中でだいぶ重複しておりますので,その点は割愛して質問して,答弁くださっても結構でございます。そこで今から一般質問に入ります。  やはり,前代見聞の下水道談合事件,秘書課がらみの不祥事件,業者と市職員との本当にあってはならない由々しき結末が,前市長の任期半ばにしての市長選突入ということで,我々も戸惑いながらの選挙選を打ったわけであります。さすが,吉村市長4回目のチャレンジということで知名度は抜群。やはり市民の多くの負託の中で,21世紀の幕開けにふさわしい吉村市長の誕生と相成りました。ところが,山形市の財政難,ご承知のとおり大型プロジェクトが山積みする中での,吉村市長の船出になるわけなのですが,そういうことで,だれもが経験豊かな力量を持つ吉村市長に,政治手腕を委ねたわけですが,やはり,これから政治手腕というのは結果ですからね。やってみなければ分らない。最初からできないとかじゃなくて,やってその結果が良ければすべて良しと,私はこういうことで市長の英断,通告にしたがって質問を申し上げます。  まず第一に,これは避けて通れない,私たちの住む半郷地区の清掃工場の問題であります。それに入る前に,半郷清掃工場の歴史を語らなければなりません。半郷清掃工場には昭和38年から,ようやくわが国が安定して,高度成長に入る前の農村地帯の半郷地区に35年から清掃工場のある町,あまり名誉なことではないのだが,清掃工場のある町ということで協力してきました。現在の工場は2代目,昭和53年に更新されました。その時には命懸けで地区民はむしろ旗を立てて反対運動をしたのです。私らは。200円お金を出して,そして当時の山形市に猛反対を,百姓一揆のようなもんだ。当初の工場はばいじん飛散,火の粉による野火の発生,黒煙もうもうと出す,いわゆるもぐだ焼工場でした。また,ごみ収集運搬車による悪臭,ハエの飛来など迷惑施設の何物でもなかった。ただし,いたしかたなく宿命と受けとめて,わが半郷地区周辺住民は山形市のごみ焼却場を引き受けて,今日に至ったのであります。これが半郷清掃工場の歴史です。近年,所沢市よるダイオキシン発生,久米宏さんが言ったね。ああいうようなマスコミ報道されるや否や,住民は不安感を感じた。そしてなお一層のそういった清掃工場に対する考え方,意識が,抵抗が強くなった。そういうことで,私は当選以来,平成7年から早く半郷清掃工場を新工場着手すべきだと,常に言ってきたが,その当時の前市長は,平成14年に新工場をやるから我慢してくれということでした。ところが,当局の進展は見られず,一向に事業に着手しなかった。したがって,現状型の今の清掃工場そういったものはどこに行っても受け入れるということは,はっきり言ってないのです。市民が毎日出しているわけだ生ごみ。そしてそういうようなみんな一人残らず,市長も私もここにいるみんなごみというものを出しているわけだ。ごみを出さないという人はいないのだから。そういうことで今みたいな清掃工場は建設反対と言うのは,当たり前なんです。地域エゴ,おれのところにはいらない。どこでもいらないといったよね。運動した,いらないと。そういうことが当たり前と言ってはいけないけど,そういうふうなのが今までの清掃工場だった。ところが,清掃工場はなくてはならない。そういうことで私たちは半郷の住民が,いろんなことを考えて,先般,半郷清掃工場運営協議会というのがあるのですが,その中で市当局から,ダイオキシン対策という半郷のね,清掃工場のダイオキシン対策ということを,研究,一般調査の結果,及び平成10年,11年の同工場の排ガス中のダイオキシン濃度測定値の結果を聞いて,全国レベルより低い測定値記録との説明と資料提出を受けました。現在では,ダイオキシンによる健康被害,農地を含めた土壌汚染が皆無であると,地区民がみんなが理解することに至ったのです。それで市当局の安全管理にようやく理解ができた。清掃工場はくりかえしであるが,市民等しく毎日ごみを出すのだということで,市民の公衆安全と蔵王半郷地区は40余年にわたる多大な貢献を率直に,吉村新市長はじめ執行部評価してください。お願いします。  半郷地区では,一昨年から自分たちでいろんな施設を勉強しようということで,町内会長さんを中心に組長さんが,衛生視察して自費で,町内会長が金を使わないで,みんなのポケットマネーから金を出して近県及び先進地清掃工場の視察を重ね,最近には,桐生市広域清掃センター,それから水戸小吹清掃工場センター,大型バスをチャーターし45名ガイド付き,そして地元の自由参加,どなたでも来いと,自分の金を出すのだから。そうして,女性の方12名を含めて,雪降る早朝6時に半郷を旅立って,そして,桐生に行った。向こうは春先のようであった。青空で。最新式の清掃工場を目の当たりに見たんです。  最新の清掃工場見学,平成14年から維持管理基準値を80ナノグラムから5ナノグラム。ナノグラムというのは10億分の1gだそうです。そういうふうなナノグラムに基準値が上がるから,新工場の施設敷地面積は,水戸と桐生の話ですから,地元還元余熱利用を合わせて30haにも及ぶ今まで考えても見なかったような立派な施設であったんです。売電及び余熱利用による集会場,プール,健康福祉,ハウス園芸など建設費の,そこの地区では,所長いわく,建設費の数%を地元還元として充当しておりました。迷惑施設と引き替えに地元との活性化のためにということで話されておりました。その種の工場を見学し,半郷から行った方は非常に感激して,帰りのバス,3時間あるので討論会をしてきました。うちらにも,こういうものがあるといいね。金峰議員がんばれ。おれ,応援するから。なにをしてもがんばれよ。苦節40年のあの苦しみを,一気にここで取り戻すんだというふうなことで,みんないさんで半郷に帰ってきたんです。ところが,見ている人はよくわかるが,見ていない人はなかなか,これがらちが明かない。いるかいらないかというと,いらないという,大体ほとんど。いらないというのが当たり前。それにすごく時間がかかった。そして,町内会長さんも一生懸命だ。後日というのは先月の末だったかな,臨時総会を開きました。蔵王農協3階,250人集まりました。全部委任状も取り付けて,それで討論に入りました。賛成,反対,そして無制限に討論会をしまして,最後には起立採決ということで,そこには地主の方もいました。田んぼの方もたくさんいました。そして起立採決の結果,反対はやっぱりいるんだね世の中,わけわからないの。10名もいなかった。250人みんなそっくり立った。本当に有り難かった。欲得はないのです,私らは。そして,山形市の清掃業務になんとしてでも寄与をしたいということの麗しい気持ちがあります。そういうことで2市2町の事務組合とか,そういった首長さんやいろんな決定と思われますが,市長のそういったご理解ある地元の熱意とそれを踏まえて答弁をいただきたいと,今日は忙しいけれども町内会からもきて,市長は何を言うかなと期待を込めて来ております。よろしくお願いします。  次に,行財政改革と市職員の意識改革について,前市長は改革とチャレンジを標ぼうしてきました。しかしながら,総論賛成,各論反対と言う形で変化が見られません。990におよぶ補助金の一律10%のカット,無謀というか,無策というか。「スクラップ アンド ビルド」,取捨選択,つまり,メリハリのついたその使い方がない。おらの方はやんだ,おまえのところはいいと。こういうことではダメ。それで4月から地区公民館職員の一律の引き揚げであるが,住民人口の多少にかかわらず,一律一人だということでは不評を買っている。また,公民館の補助金の10%カットこれも実行している。市民と直結している公民館活動の運営に広報委員や町内会長さんは四苦八苦している。公民館はだいたい私が見ると貸館業,昼間貸してくれ,ホール貸してくれ,とか貸館業で,人件費削減という観点による一人の引き揚げというならば,地元に精通した元気な定年退職者,私は定年だからね,62だから。元気な定年退職者や子育て中の主婦やパートで十分である。少し意地悪ですが,地区公民館に対する職員数が79名,給与7億2,000万円の人件費を費やして,金澤市長時代から公民館だけは日本一だということを威張っていたのです。そういうことなんですが,しかし,今はやっぱり改革の時代に入ったのだから,いっそのこと市職員は全部引き上げたらどうですか。一人当たりみな引き下げる,そうすればけんかしないから。そういうことで全部引き揚げまして,5分の1以下,そうすると人件費は1億5,000万円,俺の計算では,適当だけども。そういうことで,今の公民館活動が十分なされる。市長でないから私があまり言って失礼なんですが,80人を配置変換して,介護制度とか,消防署少ないとか,駅西にまたいろんな人員を配置しないといけないと。本当はクビだ,と言いたいのだが,クビは無理だからクビはしないで,新規事業に充当していけば,民間の雇用も生まれるし,経費も削減するし,市民サービスも向上などいいことずくめで,早急に取り組むべきと思われるが,市長のご所見をお伺いしたい。これはまだ一例で市政全般を総ざらいして,再構築され従来の枠組みを越えて,民間活力を生む雇用の拡大,市民サービスの向上,パワーある吉村市長なら必ず成し得ると思います。今年はしないと来年からはすると言っていますので,1年待ってくださいと言っているので待ってましょう。1年後には必ず吉村市長は見事な政治指導を発揮すると,私は期待しております。  次に,市職員の行政コスト意識の欠如。行政とはお金が掛かっている,タダではない。座っていてもお金が掛かると。本気で行動を起こす職員がいないのではないかと。こんなことを言うと怒られるかもしれないが,無調法であるが,日進月歩の商品開発やエコロジー環境問題ね,技術革新など盛んに取り入れて,行政主導で積極的にやらなければ,民間人が一生懸命やっているのだから。市職員の仕事に取り組む意欲を引き出すこれは大切です。仕事評価のシステムの構築やっているのかどうか。毎日市役所にきて確かに,机に座っているが,だれが評価しているのだろうか,仕事の評価。そういうふうな不思議でしょうがない。仕事評価のシステムを構築してください。それから,年功序列による昇進や給与制を廃止,また,なんとか相当職というのはやめた方がいいです。人事異動を控え適材適所に配置して,管理職は管理下にある部下の仕事の評価をして,そして,人事異動なんかは自分の気にいったと悪いけれど,仕事のできる方々を自分の配下において仕事をやりやすくするということでないと,やっぱりまずいのではないでしょうか。その進展のある役所づくりに市長はどのように考えているのかお聞かせください。  次に,窓口の対応について,市民の一人から苦情がありました。つい最近です。これは,窓口業務の非能率さと対応の悪さでした。具体的に名前を言って大変失礼なんですが,建築確認申請で書類を提出にきた時とのことです。申請者が多く,長時間待たされた。同じ課には職員がいるのに,窓口を手伝おうとしなかったそうです。自分の仕事以外には手を出さず,この課は午前中だけだそうで,なおさら混雑したのでしょう。オールマイティに事務処理に対処し,市民サービス第一と認識すべきです。何も建築課だけではないと思います。即刻,対応すべきと思うがいかがですか。市役所に来る市民はお客様だと思うくらいの接し方が不足しているのではないでしょうか。コストが掛からないのです,ニコニコと言葉は。ご苦労様,大変でした,いらっしゃいませ,一銭も掛かりません。それをやってください。市民が来たら,そういうふうな態度で吉村市長になったら変わったなと言われるような,市民本位ではないですか。市長のお考えはどうですか。お金が掛からないことをボンボンやるということです。  もう一つ,実に役所というのは,部課長でも何でも会議が多いですよね。会議,会議,電話すると会議,3回に1回は会議です。しかしこれは,民主主義だから広く会議を起こし,万機公論に決すべし。いかにも民主主義なやり方だろうが,民主主義というのは非常に手間暇がかかる。その裏をかえせば,市の幹部連中が,上司が「俺が責任を取るから実行しろ」というふうな上司がいないのではないか。決断をする。責任逃れのために会議をしてはいけません。コストがかかっているのです。みんな懸命な市職員はわかるでしょうが,個々に月々に何時間会議に費やしたか。データを取って報告を取ってみる。どのくらい会議したのかなと。それでその良し悪しではないのだと,結果が良いのだが,大した変わり方がしなかったら何にも会議,会議と出ない方がいいのではということです。  それから市長は,直接やっぱり,ときどき時間のあるときは庁内を廻って,市民の方々や市職員にやっぱり一声掛けたり,いろんなことをして,お忙しいでしょうが,今度は助役も辞めるというのでなおさら忙しいでしょうが,そういうことで一つご答弁お願いいたします。  次に,観光都市山形の構築ということで,本市は,蔵王,山寺,城下町の社寺,史跡,観光資源に非常に恵まれています。昨今の不況か不景気かしらないが,本当に,市に訪れる誘客数が非常に落ち込んでいます。何とか打つ手がないのでしょうか。景気が悪いので仕方がないのです。官民あげて取り組んではどうでしょうか。本市には,四季折々の果物,そば,漬けもの,きのこなど自然豊かな食文化があります。私のところは最上霊場第9番,550年の霊場があるのですが,そこには年間8,000人〜10,000人来ます。4割は県外の方々なんです。北海道から九州から全部きます。そういうことで「そば食べたいけど,山形のそば食べたい。どこでしょうか。」ということでそばの話を今からそばがブームなんです。そばをメーンに山形の街づくり。山形を売り出したらどうだろうかということを,今からしゃべります。その生産地を西蔵王放牧場,80町歩あります。この前ゴルフ場にしないかという話がありましたが,これはダメだから別のことを考えました。この80町歩,牛もいるのですが,牛を追い出すことはできないので,半分ぐらい利用してそばをつくったらどうだろうか。そばは年2回,5〜6俵と取れるそうです。仮に40haにそばをつくると2,400万円のそばが売れる。西蔵王一体をそば山麓ということで,農業公社の運営費と民間による観光業者・産業がそこで成り立つ,山形そばどころということで。西蔵王放牧場には,今農業公社の職員3人おります。牛の世話して3人います。一頭2万円だそうですから,200万円ですね,3人で。こっちでそばをつくると2,400万円,ニコッとなりますね。そういうことも私は提案したいのです。  次に,蔵王観光です。常に蔵王観光については関心を持ってきました。蔵王もご承知のとおり,毎年観光客が減ってきます。観光課の話によりますと,平成2年には2,460万人,ピーク最高だ。冬が158万人だったと。それをピークにだんだん減少して,去年は遂に平成10年は190万人,冬105万人。さっき蔵王に聞いたら,去年よりまだひどいというような蔵王温泉の社長さんの話でした。半分だなあと,肩を落としていました。それでこのスキーシーズンが終わったら,関連の保養所なんかも閉鎖すると,相次いでいるのですね,もう辞めると。そういうことで,さらに今のホテルがビブレ,松坂屋の蔵王版が始まるのではないかと。倒産が相次ぐのではないか。これは由々しきことだ。他人事ではない。そこで蔵王温泉をどうすれば生き残れるかということを,観光協会や市当局も一生懸命努力をしております。打つ手はないのかということで私は提案したいと思います。  今,宣伝費でというのは山形市であるのですが1,750万円です。ところがその予算は,印刷代や新聞広告とか,ほとんど実際の宣伝には掛かっておりません。それで少なくとも広告宣伝費2億円は必要だな。なんで2億円だがということは,無謀ではないのです,決して。やっぱり,市長がトップリーダーセールスとなって,宮城の知事なんかはドンドンやっているそうです。だから西蔵王の方は蔵王よりもドンドン来ていると。東南アジアから雪を求めてドンドン来ていると。特に,札幌雪まつり,網走流氷まつり,これにドンドン来ているのです。そういうことで南国の方々は雪なんて見たことはないので,紅葉と雪を見るだけで喜んでいくと。ファミリーで来るんです。そういうことで,豊かな近隣東南アジア,香港,ああいう方々を,市長自ら市役所から出て,官民上げて2億の予算を使って,世界にPRして,このままだと蔵王は死んでしまう。大変なことだということで大型予算を組んで。蔵王温泉は一人1万円ずつ使ってくれると,200万人で200億円の経済効果があると。農業に悪いけれども,農業生産高で100億足らず,農業の倍のそれでも経済効果を生む,蔵王観光なのです。観光を産業ととらえて,そしてやらなければどうにもならない。それで蔵王には樹氷館の建設をぜひ考えてもらいたい。天気の悪い日,せっかく遠いところから来ても,樹氷を見れないで帰ると。八甲田とか蔵王しか樹氷がないのですから。樹氷館を蔵王温泉に建てて,そして県外や遠くからわざわざきてくれた方に樹氷館を見てもらうと,いうような金はドンドン使って結構だと思います。樹氷館をぜひつくってもらいたいというのが,私ども地元の温泉の方々のお願いでした。  山形市のスポーツ施設の不足について質問します。市長はドーム建設100億円積立基金を再開しました。年どのくらい積むのか定かではないのですが100年の大計,雄大な大計。それも本市のスポーツ施設の現状でしょうが,今,スポーツ施設の不備。霞城公園の運動広場が埋蔵文化調査のために使用中止となっています。その結果,各種競技大会などが近隣の上山とか,近隣の町にいって,運動会とかいろんな球技大会を開催されている。運動広場の全面移転が検討されているようですが,今後の対応について伺いたい。市民一人一スポーツ宣言している本市スポーツ振興事業に取り組む姿が見えない。南部地区には施設を考えてはどうですか。北には落合スポーツセンターね。北部の方にはドンドン遅れているからやらなければならない。南はだいじょうぶだ,そうではないのです。南の方には最終処分場とごみ焼きで一生懸命やっているのです。だからこそ,余熱利用とか,いろんなことで運動スポーツ施設を,夢が,そういうことで一つ南部にも,ぜひ,ほしいということですね。  さらに,千歳公園にある旧山形市陸上競技場は数億円かけてサッカー場をつくりました。ところが年間1〜2回の使用と聞いているが,他のスポーツにも開放されないのですか。もう少しで終わりますが,前市長代に平成10年の時だったか,西蔵王レクリエーション基地ということで,古竜湖キャンプ場などいろんなものがあるのですが,市民ハーフゴルフ場の整備を訴えてきました。当時の市長は調査書をつくってやりましょうと言いました。今,ゴルフというのは,もう大衆化されております。本市には2万人います。最大のスポーツなのです。クラブのない家はないんです。どこにでもクラブくらいあるんだから,市民の楽しみ,それでハーフゴルフ場をつくる時には約5億円でできるんです。公民館一つでできるのですよ。そういった市民ゴルフ場を公設民営で運営は全部やりますから,一つ,私ではなく,私はやりません。民間や地元でみんなでやりますので公民館一つでハーフゴルフ場,カート付きの。市長さんはゴルフをする暇がないけれども,今度助役さんはゴルフできるのではないですか。そういうことで大変失礼なんですが,大まかなところでいいですから,あまり清掃工場ぐらいきちんと話しながら,あと蔵王観光のところで一つよろしくお願いいたします。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) しばらくぶりでユーモラスな金峰節を聞きまして,健在だと思っております。ご答弁を申し上げたいと思います。半郷のいわゆる問題,今日の金峰議員の目玉だと思いますけれども,それを申し上げる前に,40年以上半郷地区で山形市のごみ処理という大変なお仕事をしていただいたことにつきまして,深甚なる敬意を表したいと思います。  さて,この中身を申し上げますと,山形広域環境事務組合,山形,上山,山辺,中山でありまして,私が組合長にこの前指名をいただきました。処理計画人口はものすごいです。32万9,000人というものでありまして,整備規模は510t。平成15年着工の18年度完成と。こういうふうな中で進められている事業でございます。そこでご承知と思いますけれども,これまで蔵王地区と明治地区この二つが出ております。今から,どのようにしていくかということになりますと,15年度に着工でございますので急がなければなりません。したがいまして,各組合の長,いわゆる上山市長さん,あるいはまた中山町の町長さん,山辺町の町長さん,いずれも早くやってくれと。もうとにかく急いでくれというような要望をいただきまして,我々もそういうことで早く決めていこうと。いわゆる場所を決めてということであります。その場所が今のところ二つですから,半郷か明治地区ということになると思います。半郷になれば,金峰先生からバンザイされることになると思いますが,別のところになればお叱りをいただくかなと思いますが,ただ今度の場合も先程申し上げました入札制度と同じように,だれもが見てわかるようなことで選定をしていきたいと。ただこれまで40年間という長い間お世話になったことにつきましては,言わなくてもみなさん方は分っていると思います。したがって,黙っていてもそれは非常に重い,今までの実績になるのではないかとこのように思います。それももちろん急いでやりますから,今しばらくの間ご憂慮のほどをお願いいたしたいとこのように思います。  反対者がいるわけでありますけれども,今の金峰議員のおっしゃるとおり,行政の方も調査をしました。はじめに反対した方も条件付きで,我々は全部反対するのではないのだということで,全員とまでいきませんが,賛成に回ったということも報告を受けております。また,4,5人,まだ納得のできない方がおられるようでございますので,ぜひ頑張って説得していただきたいと。そして明治は全員ですから。半郷も全員賛成という中での土俵に上がってもらいたいとこのように私からもお願いをしておきたいとこう思います。  次に,部長,課長に用事があって電話をした,庁内の問題でございますが,これは後程,総務部長の方から説明させますが,私も非常に気になりまして,実際のことを申し上げますと,県会議員当時はもらえなかった電話も今はもらっております,市民の方々から。例えば,「おれの家の前の雪,いつ掃くのだ」という電話とか,そういう電話は県会議員の時はもらえませんでした。市長になったら,今回1回しかしません。だから,うまくいっているのだと私は思いながらも,窓口のことも言われております。だから,言われるたび,私はもう3回ぐらい言っております,もうすでに3回ぐらい下まで下りて行って見てきておりますが,私の見る目では,非常に頑張っておられるなあと,職員の方々が,前と変わったのではなく,頑張っておられるなあと見ております。したがって,今後もこのようなことでいきたいと思いますので,ご指導を願いたいと思います。部長,課長に用事があって電話をしても,3回に1回は会議だということはないと思いますけれども,実際あるから議員から話があったと思いますが,もう一度私の方も確かめてみますけれども,あんまり会議はやっていないと思います。ただ,月によりましてありますから,無駄な会議はするなと言っております。参考に申し上げておきますと,部長会議は第1週と第3週に決めておりますので,なにかありましたら部長会議の方で検討したいと思いますのでよろしくご指導をお願いしたいと思います。広く会議を起こし,万機公論に決すべし,非常に私も好きな言葉でございますので,そういうことをやっていきたいとこのように思います。  それから,これは,職員に直接伝えるということの努力をしなさいというふうな話でありましたけれども,これさえしっかりしていれば,私は今回の不祥事はなかったと思います。これが一番大事なことなんです。職員に対する自覚,職員の意識,これさえしっかりしていればおれは山形市の職員なんだぞと。片一方はリーダーで,片方は公務員,公僕なんだぞという気持ちさえ持っていれば,不祥事はでなかったと,このように思っております。これは一連のずっと流れを見ますと,ちょっとした気の緩み,そういうもの,緊張感ですね。それがあれば本当に私は素晴らしい職員であると,このように評価をいたしておりますので,どうぞ今後もよろしくご指導をお願いいたしたいと思います。  それから観光の問題でございますけれども,これは非常にやり方によっては面白いと思います。ただ,そば,私も経験があります。坊平に毎日高校時代学徒動員でいきまして,そばを植えました。一生懸命十里も歩いて行きまして,植えた結果が,収穫のときにそば一握りというこれ坊平でありましたけれども,そういう経験を持っております。ただ,西蔵王はいいと思います。そばは。この間かんざらしそば,西蔵王の土坂でつくったのですが,かんざらしそばというものを食べまして,非常にうまいと思っておりました。聞きましたらこれは恐らく独特なものではないかというような話もありますし,やっぱり一工夫をしていけば,一つの西蔵王はそばの名産地になるのではないかとこのように思います。  福島の喜多方でたいしておいしくもないそばがあれほど有名でありますから,うまいそばであれば一発でさらに山形のそばというものを宣伝できるのではないかと思います。そういう点でも大いにご指導をお願いしながら,やっていきたいと思っております。ただ,西蔵王の放牧場を借りてということは少々抵抗あるのです。現在,放牧している頭数は,10年度は99頭,11年度は89頭,それから市内の酪農農家が52頭,シーズン頭数が1,368頭になっております。だから,ちょっと抵抗があると思います。そこで話し合って,そこでなくて別のところと。ただでとか。今やっておりますから,高瀬とか高冷地のところでやれば,非常にそばの産業としてはよいのではないかと,この辺も新海部長がどのように考えておりますか,今から説明をさせますのでよろしくお願いいたしたいと思います。  それから教育の問題でございますけれども,おっしゃるとおりなんです。薬師公園のあれは確か一般会計から出したはずです。整備するのに。6億だそうであります。その6億の金というものは一般財源を出した,今どうなっているのかというと,ほとんど使用していないという話でありまして,この数字を見ますと11年度は13,000人使用したと言いますけれども,13,000人というのは1回あれば終わりですから,365日のうち1回だけだから引くと364日全然使っていないということになるわけです。数では13,000人と書かっておりますけれども。その割合に使っていないということですから,もう一度これは,どのようにしてやるかということを再検討しなければならない問題であると,このように思います。こういうようなご意見を一つお寄せいただきたいとこう思います。  やっぱりモンテディオを育成するためにつくったものがいらないとなっているわけですから,使わないとなっているわけですから,向こうに行ったわけですから,その後をどうするのかということを即急に検討していかなければならない問題でありますし,検討したいとこのように思います。  以上が私の答弁でございますけれども,あとは専門家の部長からいろいろご説明させますのでよろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 市川総務部長。 ○総務部長(市川昭男君) 私の方からは,市長が触れなかった職員の仕事の評価をやっているのかというご質問でございます。やってございます。仕事の評価というのは勤務評定という言葉でやってございます。その中身でございますが三つございます。一つは上司が部下を評定する「勤務実績報告」というのが一つございます。それから二つ目は職員は自分のことを直属の上司を経ずに職員課の方に直接申告する「職員申告」,それから三つ目は管理職を対象した「人事ヒアリング」というこの三つで総合的に検討しております。以上でございます。 ○議長(中村幸雄君) 新海産業部長。 ○産業部長(新海武久君) 西蔵王放牧場の方にそばを栽培したらどうかというご質問に対して,市長が申し上げましたように,放牧場につましては今年で30年を迎えるところでございます。これまで市民の方に新鮮で安全な牛乳を供給をするために,酪農振興を図る施設ということから,今後とも放牧場として活用してまいりたいというふうに思っておりますので,よろしくご理解ご協力をいただきたいと思います。  そばの振興につきましては,それぞれ高冷地に適する振興策もございますので,転作田なり,また遊休畑を利用した形での作付拡大を図ってまいりたいというふうに思っております。  もう一つは,東南アジアに対して官民上げて誘客展開をしてはどうかという話があったわけですが,山形県内の自治体とか民間などで組織してある山形県国際観光振興協議会というのが設立されておりまして,ここで外国人の観光客の誘致なんかをいろいろと図っているところでございます。これまで海外宣伝とか海外マスコミ等に対します,県内観光地への招請,呼んできたりして,懇談会などをずっとやってきております。今後とも,これらの活動に対しまして,より一層のご支援,そしてまた,参画を行いながら,東南アジア等の外国人の旅行者の誘客活動等の推進にいろいろ務めてまいりたいというふうに思っているところでございます。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 14番 金峰聡和議員。 ○14番(金峰聡和君) 新海部長の説明ね,そういう会議を起こしてやっているんだと。いかにも役所だね。そう言っているのではないんです。吉村市長が言った,ブレインネットワーク,これだね。民間の知恵をかりて誘客する。役所では大変失礼なんですが,そこまでいかないと思うので。そういうことで東南アジアに積極。華僑とか,いろんなネットワークがあるのです。教えますから,聞きに来てください。そういうことで,東南アジアから20万人来るのですよ。樹氷まつりにドンドン来るのです,蔵王に。あの人たちは一つ,30万円のお茶を飲んでいるんですよ。そういう方が蔵王に来たならば。あとは市長に一つだけお聞きしたい。今度は新清掃工場をつくる時に余熱利用というものは,今考えているんでしょうね。それだけお聞きします。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) ものすごい新しいものでございますので,当然それが入っていると思います。なお,確かめてご自宅の方にお電話で申し上げます。 ○議長(中村幸雄君) 14番 金峰聡和議員。 ○14番(金峰聡和君) 時間もなりましたが,最後にこれは私の個人的な見解とさせてください。山口助役,本当に4年間大変だったと思います。実は,山口助役さんとは高校の同級生でね。あなたは生徒会長したね。そして人望が厚かった,温厚で。よくぞ4年間,あなたの奥さんは体が悪いから嫌だと言ったね。助役なんか嫌だと。家庭に入って,そして夫婦二人余生をゆっくりやるのだという中で,山形市に迎えられた,あなたは。そこで佐藤市長を支えてくれてご苦労様でした。本当に。送辞ではないのです。  今朝,新聞紙上に助役が辞めるのではないかという話が私のところに飛び込んできました。どうしたんだと。助役は男だなあと。きっちり始末を付けたのだなあ。偉かったなあと私は褒めました。これからが大事なことはこれからだ。私は助役が二人制ぐらいしないとダメだと考えていた。一人ではなく。市長はゆっくり,政策マンだから,じっくり政策をするためには二人で助役をやらないとだめだ。一人もいなければ大変なことになる。そこらは私が考えることではないのですが。もし,そういう時間がきたならば,またご一考をしなければならない,これは私の意見ですから間違いなく自由民主党ではないのですから,私個人の意見ですから。25万市民のために吉村市長のために,でなくてもいいから,もう一回という声があったならば,ご一考をお願いします。 ○議長(中村幸雄君) 以上をもって,金峰聡和議員の質問を終わります。(拍手)  以上で,本日の日程は全部終了いたしました。  ―――――――――――――――――――― ◎休会 ○議長(中村幸雄君) この際,お諮りいたします。  事務整理のため,明日1日間休会いたしたいと思います。  これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中村幸雄君) ご異議なしと認めます。  よって,会議は明日から1日間休会することに決しました。  ―――――――――――――――――――― ◎散会 ○議長(中村幸雄君) 本日はこれをもって散会いたします。     午後3時03分 散 会...