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平成12年 3月定例会(第2号 3月 6日)

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    平成12年 3月定例会(第2号 3月 6日)


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    平成12年 3月定例会(第2号 3月 6日)   平成12年3月6日(月曜日) 〇出席議員(40名)     1 番   今 野 誠 一 君      2 番   阿 部 典 子 君     3 番   長谷川 幸 司 君      4 番   後 藤 誠 一 君     5 番   須 貝 太 郎 君      6 番   五十嵐 吉 信 君     7 番   斎 藤 武 弘 君      8 番   菊 池 文 昭 君     9 番   斎 藤 淳 一 君     10 番   加 藤 賢 一 君    11 番   渡 辺 ゆり子 君     12 番   石 澤 秀 夫 君    13 番   高 橋 啓 介 君     14 番   金 峰 聡 和 君    15 番   鈴 木 善太郎 君     16 番   渡 辺 弥寿雄 君    17 番   佐 竹 盛 夫 君     18 番   高 橋   博 君    19 番   高 橋 伸 行 君     20 番   長 瀬 洋 男 君    21 番   高 橋 嘉一郎 君     22 番   豊 川 和 弘 君    23 番   加 藤   孝 君     24 番   峯 田 豊太郎 君    25 番   会 田 邦 夫 君     26 番   渡 辺 秀 夫 君    27 番   竹 田 和 義 君     28 番   小野寺   建 君    29 番   阿 部 喜之助 君     30 番   尾 形 源 二 君    31 番   酒 井 靖 悦 君     32 番   枝 松 昭 雄 君    33 番   武 田 一 夫 君     34 番   佐 藤   稔 君
       35 番   大 沢   久 君     36 番   浅 野 泰 孳 君    37 番   宝 沢 啓 輝 君     38 番   深 瀬 悦 男 君    39 番   佐 藤 義 久 君     40 番   中 村 幸 雄 君  ―――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者   市長      吉 村 和 夫 君  助役         山 口 寿 男 君   収入役     今 野 和 子 君   総務部長    市 川 昭 男 君  政策財務部長     佐 藤 忠 明 君   市民生活部長  會 田 善 夫 君  環境部長       向     裕 君   健康福祉部長  会 田 佐武郎 君  産業部長       新 海 武 久 君   建設部長    伊 藤 光一郎 君  都市開発部長     岡 崎 教 雄 君   下水道部長   杉 本 政 則 君  消防長        伊豆田 民 弥 君   済生館長    櫻 田 俊 郎 君  水道事業管理者    梅 津 久 勇 君   水道部長    横 倉 明 雄 君  教育委員長職務代理者 逸 見   啓 君   教育長     相 田 良 一 君  教育部長       斎 藤 健 司 君   選挙管理委員長 横 川 恒 雄 君  選管委事務局長    岩 田 充 巨 君   代表監査委員  折 原 信 義 君  監査委事務局長    今 川 政 弘 君   農業委員会長  鈴 木   博 君  農業委事務局長    内 海 秀 次 君  ――――――――――――――――――――事務局職員出席者   局長      鈴 木   啓   総務課長    信 夫 紘 治    議事課長       堀   勝 弘   議事係長    金 澤 孝 弘    調査係長       菅   澄 子   主任      平   晃 一  ―――――――――――――――――――― 〇議事日程第2号   平成12年3月6日(月)午前10時開議  第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  日程第1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― ◎午前10時 開議 ○議長(中村幸雄君) これより本日の会議を開きます。  出席議員は,定数に達しております。  本日の議事は,日程第2号をもって進めます。  なお,池野済生館事務局長から欠席の届け出があります。  ――――――――――――――――――――市政一般方針に対する質問 ○議長(中村幸雄君) 日程第1 市政一般方針に対する質問を行います。  質問者は通告により,議長において指名いたします。  なお,質問は会議規則第57条の規定により答弁を含めおおむね1時間とし,再質問は原則として3回までといたします。また,関連質問は許さないことにいたします。  市長をはじめ答弁者は,時間の都合上簡潔にして要を得るよう,ご協力をお願いいたします。  それでは,指名いたします。   ~~~~~~~~~~~~~~ ◎阿部喜之助君 質問 ○議長(中村幸雄君) 「市長の市政運営基本姿勢について」ほか6項目について,29番 阿部喜之助議員。 〔29番 阿部喜之助君 登壇〕(拍手) ○29番(阿部喜之助君) 一般質問に先き立ち,昨年の12月突然の前市長の辞任という,本市にとりまして,大変に不幸な事態が発生し,誠に遺憾であり,市民に対して申し開きのできない事件を引き起こしてしまいました。  そんな中で,敢然と「市民の信頼を取り戻す」ことを第一義に訴え,開かれた市政をモットーに立候補され,多くの市民の信任を受けられ,第16代目の市長にご就任されました吉村市長に敬意を表させていただきますと共に,心から祝意を申させていただきます。と同時に,市長職と言うのは,大変な激務とお見受けいたしますので,健康には十分にご留意なされまして,25万市民のため,市政発展のため,その職務に当たられますよう,ご祈念いたすところであります。  さて,私も市民の代表の一人として,執行機関の施策財政を審議するという立場にありますので,通告に従いまして質問に入らせていただきます。  最初に,本市において震度7以上の激震が襲うが如く,下水道入札の談合事件に始まり,市の代表監査委員の逮捕,秘書課長の逮捕と発展,政治資金規制法虚偽記載漏れ,また,不適切と思われる政党への寄付行為など,これらの行為が,前々から,構造的に恒常的に秘書課を中心に行われていたと,新聞報道にありましたが,これらの一連の事件の報道を見た市民は,何でそんなことを前々から,市役所の中でやっていたのかと,市役所に対する市民の不信感が,大きくふくらみ,失墜しているのが現状であります。  私は、平成10年12月の本議会でただしたことは,市役所とは「市民のために,役に立つ所です」と言うことが,最も大事なことであり,基本理念であり,すごくあたり前なことではないかと申し上げました。  今回の事件は,まさに市民を裏切った行為であり,事件であったと思うのであります。  そこで,市長は,これらの事件を踏まえ,ご就任されました市長として,どんな姿勢で,どのような施策で,市政の責任者として,当られるのか,改めてお尋ねをいたします。  次に,本市の財政についてお尋ねをいたします。日本は,今日,戦後50数年間体験したことのない,バブルの崩壊,不良債権,金融ビッグバン,それによって不況の大手銀行,生命保険会社,証券会社などの倒産と,今や私たち国民は,先の見えない,夢の持てないような,状況の中で,日々過ごしていると言っても,過言ではないのであります。  そんな中で,本市の新年度,平成12年度の当初予算を示されましたが,後年度負担の累増体質からの脱却を図るため,財政再建を図ろうとする意図が見られ,健全財政運営を,引き続き堅持していく,姿勢が見られますので,一定の評価はしますが,ただ今申し上げましたように,本市には,バブル好景気の現象は,さほど顕著には,見られなかったものの,長びく不況の嵐は,ジワリと押し寄せてきているのも,事実でありまして,市税の減収が見込まれる厳しい状況にあろうと,言わざるを得ません。  昨年暮の駅前のビブレの撤退,吉原地区へのダイエーの出店中止,そしてまた,先日山形新聞を始めとする,各マスコミ報道によると,本市庁舎の目の前にある,山形松坂屋デパートが,平成12年8月に撤退とのニュースを見て,私のみならず市民は,大きなショックを受けられたと思うのであります。  本市に取りましても,市民に取りましても,本市中心市街地の活力を,根底から覆すような事態が発生しつつあるのであります。  このような状況の中での本市の財政の状況は,一般会計当初予算額は,776億2千余万円と,前年度当初予算に比較して,16億8千余万円の増,2.2%の伸びと,「積極型」の予算編成を示されましたが,行財政の改革に基づき,経費の節減に努め,駅西の開発事業,区画整理事業十日町区画整理事業を始め,重点プロジェクトの着実な推進を,図ろうとしています。  また,4月から新しく始まる,介護保険制度の導入など,新たな政策課題に積極的に対応しようとしていることなどを見ると,市長の政策に一定の評価をしたいと思いますが,特別会計,企業会計,いわゆる水道事業,病院事業を含めた,本市の全会計は,1,753億3千余万円となりますが,一方市債の12年度の現在高は,1,017億6千余万円となり,一般会計予算よりも多くなっている現実,財政力指数は0.72と厳しい状況にあると,私は思うのであります。  また,公債費比率も,19.4%になっている状況は,赤信号の一歩手前と見るべきと,思うのであります。  市長には,このような財政状況をどのようにとらえておられますか。また,今後の見通しについて,お尋ねをいたします。  次に,高齢社会の到来と介護保険制度について質問に入らせていただきます。戦後50有余年,敗戦のどん底から立ち上った,私たちの先輩方が,現在の日本の基礎を造られたのが事実であります。  日本人特有の勤勉性と,教育の徹底,政治,経済,産業活動と相まって,医療,食生活,居住などの進歩,改善により,平和で一応安定した社会が形成されてきましたが,その結果といいますか,急激に高齢社会少子化社会の到来となりました。  65才以上の高齢者人口が,7%を超えたら高齢化社会,14%になったら高齢社会に入ったと言われていますが,わが国では,昭和40年,1970年に7%を超え,平成7年,1995年に14%に達し,高齢化社会から,高齢社会へと移行したと言われています。  高齢化社会の速度を,諸外国と比べてみますと,高齢化率が7%から14%に達するのに要した年数は,福祉の先進国と言われている,スウェーデンで約85年,イギリスやドイツで約45年,わが国では,わずか約25年であり,高齢化の速度は誠に急激でありました。  本市においては,平成9年の統計で,65歳以上の人口は,45,739人と,17.8%となっており,全国平均を大きく上回り,このように高齢化が急激に進んだために,様々な社会的不適応の現象が出てきていると思います。  一つには,高齢者に対する福祉施設の対応の遅れ。二つには高齢者に適応した街づくりの遅れなどがあります。  例えば,車優先社会のあまり,歩道の確保,幅の狭隘,道路及び建物の段差など問題がたくさん出ています。何せ,急激な高齢化のため,政策的,財政的にも追いつかれなかった事は,私自身も承知はしていますが,だからと言って仕方がないでは済まされる問題ではないと思うのであります。  市長におかれましては,高齢者,身障者に対する,「やさしい街づくり」についてのお考えについてお尋ねをいたします。  一方,核家族化,少子化が進む中で,世代間の交流が著しく疎遠になることが,懸念される時代になってきていると思うのであります。  そこで,以前にも申し上げたことがありましたが,少子化の流れの中で,本市の小学校の空き教室を利用した,デイサービスの施設に改善し,実施すべきと思うのであります。  これには,多くの利点と言うか,効果が期待できる面があると思うのであります。  一つには,新設施設と比して財政的に格安にできる。  二つには,学校教育で高齢者,いわゆる,おじいさん,おばあさんのことを,教育の中での知識としてだけで教えるよりも,身近にお年寄りが居ると言うことは,人間は皆,必ず年老いていくと言う,自然の摂理を肌で感じ取れる教育ができる。  三つには,高齢者は人生の豊富な経験者でありますので,多様な面での指導者になれると思うのであります。  以前この質問をした時には,文部省と厚生省の関わりで不可能である,との答弁でありましたが,最近,国の方針も変わりましたので,本市でもぜひ実施に向けての,調査研究をすべきと思いますが,市長のお考えをお尋ねいたします。  次に,本年4月から介護保険制度が施行されますが,この新制度に向って昨年来,市当局,特に健康福祉部を中心に,準備作業に入られ,職員の皆様には大変なるご苦労されたことに,敬意を表します。  何せまったく新しい制度なので,今までの制度上の違いが多く,例えば今までの制度で利用していた方が,新認定方式で自立と認定されれば,利用できなくなったり,利用の内容,度合いが少なくなったりと,様々な問題が発生するケースが出てきています。  本年3月末まで利用できていた方が,新認定の結果,4月から利用できなくなる方が,現実に発生して来ると言うことです。  これらの方々をも含めた,デイサービスの提供を目的に,新たに本市独自に「生きがい対応型デイサービス」事業を新設する程案をなされましたが,まさしく,介護保険制度の欠陥と言うか,問題点をカバーする上での,画期的な制度と思われます。ただし,これらに該当する利用者は,現在,利用していた各福祉施設があるわけで,場合によっては,夫婦で利用していた方々が,認定の結果,別々の違った場所でのサービスを受けなければならない事態が発生しています。  また,様々な問題が出るであろうと懸念されますので,制度上の画一的な判断だけでなく,利用者の症状,家庭環境等を十分に調査した上で,なおかつ,本人の希望なども十分に聞きながら,福祉協議会だけで対応すると言う,固定観念にとらわれず,本市に設置されている各福祉施設と連携を,十分に取りながら対応していくべきと思われますが,市長のお考えをお尋ねいたします。  次に,「いきいき躍動,山形プラン」の中で,「市民の一人ひとりが誇りと,豊かさを実感できる街づくり」を基本理念として,今日まで鋭意努力されて来ていますが,不況の影響もあってか,中心市街地の活力が減少し,七日町,十日町,駅前を中心とした街が,今ピンチを迎えようとしています。  新総合計画にもあるように,良好な環境の中で生活が営まれることが,大切な要素と思うのでありますが,近代化した都市というと,本市の中心市街地の現状を見ると,朝夕のラッシュ,騒音,渋滞による排ガスの充満,交通事故の危険性など,これらが近代都市につきまとう課題であると思うのであります。  これは,本市においても都心への集中化が急速に進んだ事と,モータリーゼーション社会への変化がもたらしたのが主なる原因でありました。  ところが,近年本市中心市街地街づくり,いわゆる,道路の整備改良,駐車場の整備などが追いつけず今日まで来てしまったのも現実であります。  平成8年に策定されました,「七日町地区街づくりガイドプラン」に示され,推進しようとはしているようですが,旅篭町八日町線,諏訪町七日町線を始め,なかなか進まないのが現状ですし,車社会に入ってからもう40年近くになるわけで,この間,行政当局,地区の方々の,それなりの努力はあったとは思いますが,現実的に七日町大通り,国道112号線をはじめ,一方通行道路の現状は,いっこうに変らないし,一方通行道路では,現代都市では,メイン道路などとは言えないと思うのであります。  こんな状況を30数年間,改善して来なかった本市の行政,地元地権者のツケが,今まさに,中心市街地の不振に現われていると,私は思うのであります。  もちろん,財政的にと,地権者及び関係者の理解度と協力は低かったとは思います。  開発,改善するには大変困難な事業であることは,私にも十分に想像はできますが,だからやらなかったのか,やろうとしなかったのか,現実として一方通行であり,狭隘なのが事実であります。  要は,誰かがやるのではなく,行政がやらなければならなかったのではないかと,私は思うのであります。少々の反対や問題が生じても,未来の街の在り方,夢のあるビジョンを示し,誠意をもって,強力にねばり強く説得する姿勢,情熱が事を成就すると思うのであります。今からでも決して遅くはないし,特に,街づくりと産業の振興に,造けいの深い市長と思われますので,都心リンクの道路の整備と,中心市街地の再開発,産業の振興についての,取り組まれる決意のほどをお尋ねいたします。  最後の質問になりますが,私が平成8年12月の本議会で質問した件ですが,現在の私たち市民は,不況のなか老後の不安などもかかえつつも一応平和で安心した生活を送っているのも事実であります。  しかしながら,高齢者のみならず,多くの市民は,老後の生き方には,不安もあり健康な人生を送りたいとの願望を持っているのであります。そこで,65歳を過ぎてからも健康であるには,若いうちからそれぞれ自分に合ったスポーツレクリエーションを通した,体力づくり,健康管理が大切なことと思うのであります。
     市民一人ひとりが健康を保持する所,また,心を豊かにする所が,必要と思うのであります。  それには,余暇を利用した健康増進には,スポーツレクリエーションなどがあり,趣味を生かした生涯学習などの文化活動があると思うのであります。  文化活動は,それぞれの公民館活動などの中で,ある程度は満たされているとは思いますが,今,盛んに行われている,ゲートボールを始め,ソフトボール,サッカー,青少年野球など,野外で活動する方々の場所が,極めて少ないのであります。  また,本市には,立谷川工業団地西部工業団地蔵王産業団地など,流通団地などがありますが,これらの団地で就労されている方々の福利厚生,健康を増進するために,雪国という事もありますので,ミニ体育館などを設置する必要があると思うのであります。  また,市全体として本市郊外の東西南北に,多目的グラウンドを設置すべきと思うのであります。この件については調査費を付けた経緯はありましたが,その後一向に進んでいないようであります。  落合には,本市のすばらしいスポーツセンターがありますが,いつでも気軽に,スポーツなどができる,多目的グラウンドが必要と思います。この多目的グラウンドで老若男女が,いつでも気軽に使える施設として,余暇を利用しながらスポーツレクリエーションを通じての交流と,健康の増進につながると思いますし,健康で高齢を迎え,送ることができると確信するものであります。  市長のお考えをお尋ねいたしまして,第1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) ただ今,阿部議員から私の市政運営基本姿勢はじめ,6項目にわたるご質問がございました。  このことについて,私の方からお答えをいたしたいと,このように思います。  まず,私の市政運営基本方針でありますけれども,先程,議員から申されましたとおり,今回の一連の市長選挙は山形市にとりましても不測の事態と申しまして,市民全員の方々が,大変な苦労をした,また,困惑をした,また,不安のものであったと思います。  私自身も,会議員でありまして,いろいろ心配しておりましたけれども,そういう不測の事態で行われた市長選挙で,図らずも,私当選させていただきまして,非常に重い市長職というものを,今やっているわけでありますけれども,まずもって議会の先生方のご協力をお願いを申し上げたいとこのように思います。と同時に,私が就任したのも,午前2時でございました。告知いただいたのが,午前2時でありまして,ほとんど寝ないでその日は済んだわけでありますけれども,私の頭の中で1番飛来したことは,まず,一連の不祥事で,誠に遺憾であり,残念なことでありましたけれども,市民からの信頼を取らなければならない。これが私の1番の考えでございました。  それから,2番目は,市職員が,非常に動揺しているのではないかと,そういう動揺を収めなければならないということが,第2点。  第3点は,再発防止というものをしなければならない。おまけに,ご案内と思いますけれども,予算時期でございました。しかも,もうシーリングも終わりまして,市長査定が残っている段階ということでありますので,もう大変な事務量の多いものを,やらなければならないと,ご承知と思いますけれども,本市におきましては,補助金を出しております,事務事業が990あります。990,約でありますけれども,それから,評価システムの中に入っている事務事業,これが500あります。そうしますと,1,400というものを全部見なければならないと,物理的には無理です。  したがって,市長査定のときに,私は,平成12年度市政運営に対する私の基本方針というもので,8つの項目を挙げまして,部長会議でご支持をし,ご協力をいただくことになりました。  今回の冒頭にこの8つのものにつきましては,枝松議員から一応同意するようなお話しがございましたので,私は,非常に嬉しくほっとした次第でございますけれども,その中で,特に申し上げたいのは,5番目の佐藤市政時代に立案し,すでに実施している事業等については,原則として当面継続すると,これは,混乱を防ぐためであります。この事を重点的に考えまして,それから,今まで佐藤市政で考えたことにつきまして,まだ,着手していないやつに,着手のものは,改めて見直して,政策会議でかけて行こうと,こういうふうな考えを出しまして,一応,部長会におきましても,それしかないじゃないかというふうなことで現在まで至っているわけであります。  したがいまして,今回の作成しました12年の一般会計予算もこういうものを基本にして,入れたわけでありますので,上程しましたわけでありますので,その点,一つご理解をしていただきたいと,したがって,議員の方々から見ますと,不十分な点もあるかと思います。しかしながら,今後じっくりと腰を据えてやっていきたいということでありますので,一つご理解をいただきたいと,これが私の現在,持っております基本姿勢でございますので,ご理解をいただきたいとこのように思います。  そこで,各論に入りますけれども,ただ今,ご指摘ありました,いわゆる今後の財政の見通しでありますけれども,非常に大変なときです。実際,経済企画庁でも,月別景気の動向につきましては,全く分からない,我々が理解できないことを示しております。底離れとか,あるいはやや離れたとか,と思うと修正とか,それから日銀の短観の場合も,これも決して,一定のものではありません。ということは,我々から見ますと一体何をやっているのだというふうな危惧さえある。はっきり申し上げますと,言葉の遊びじゃないかというふうなことすら考えられるようなものであります。  問題は,山形としまして,市民の方々に安心を与えるような,不安を与えてはいけないというのが,私の考えでありまして,そのためには,ある程度積極予算を組んでいこうというようなことで,今回の予算を計上した次第でございます。  その中で,ただ今,ご質問ありました地方債の現在高見込額は,1,017億円余でありますけれども,財政指数の場合を考えますと,東北6の中では,財政力指数については,だいたい真ん中であります。東北6都では真ん中であります。  ただ公債費比率が,ちょっと高いというふうなことでありますので,今後は徹底した行財政改革を推進しながら,より簡素で効率的な行政システムの確立を図り,市債については,事業の十分な精査を行って,そして発行額の抑制に努め,引き続き健全財政を維持して行きたいとこのように考えております。  次の,平成9年度の統計によると,本市の65歳以上の人口は4万5,759人であるというふうなご指摘でありました。そのとおりであります。  私,もう一つ付け加えたいのは,山形市の25万の人口の中で有権者が19万9,000人ということは,20万人だということです。そうすると19歳,20歳以下が5万人しかいないということであります。  したがって,図で示しますと,こういう逆三角形になっております。  したがって,高齢化社会に入った山形というものの,将来を考えると同時に,この逆三角形を円柱のようにもって行くことが一番いいわけでありますから,それをどうしようかというものを,今,模索中であります。そういうことを加えて申し上げますと,その中で高齢者や身体障害者が利用しやすい道路や公共施設等の設備が十分であるとは言えない状況,全くそのとおりであります。  これも必要でございましょう。こういう中で,現在,策定中の山形市高齢者促進福祉計画があります。それから,高齢者の住みやすい街づくりのために,安全な暮らしのための支援,移動手段の確保,道路,施設等のバリアフリー化,住宅環境の整備の4つのことを柱にしまして,考えてまいりますと,山形のわきに仙台にはらせん状の市営の住宅があります。これは,車椅子の方たちが入るやつであります。そういうふうな身障者に対してのものとか,あるいは高齢者に対しては,ご案内と思いますけれども,壁を無くすというふうなことで,これは後で介護の方で詳しく申し上げますけれども,そういうふうなもの,段差がないようなもの,そういうふうなものを造りながら,お年寄りの方々が安心して住める街づくりというふうなことを考えてはどうかというふうなことでございますけれども,全くそのとおりであります。いずれ,長い間でなくて,間もなく事務事業を見直しますので,その中に入れて行きたいと,このように考えている次第でございます。  次の質問は,核家族や少子化が進む中で,交流をどうするか,小学校の空き教室などそういうものを利用して,お年寄りと高齢者の方々と一緒にやるようなことをすればいいじゃないかという話で,全くそのとおりであります。  それを実現することによって,私は考えている一つの環境先進都市山形というものが,できる中の一つと私は考えております。  これは,ちょうど出雲市に,平成5年から始まっております。ちょうど,私も,ドームを見に視察に行きましたけれども,そのついでに見てまいりました。  それは,どういう施設かというと,児童の施設がございます。そのわきにお年寄りがずっと,失礼な話でありますけれども,ガラスにこう額をくっつけて,あれは俺の孫だとか,そういう話をしているのです。その孫が見たらおじいちゃんがいた。こういうふうな施設でした。  私は,当時岩国市長でありましたけれども,いやすばらしいなと,これこそいわゆる老と若と併せた福祉施設だなと,ぜひともいずれ私が市長になったらやってみたいなとこう思っておったものでありますけれども,現在,それをぜひ議会の先生方のご承認をいただいて,山形に造っていきたいとこのように考えております。  次に,介護保険,この介護保険のことにつきましては,我々も初めて経験するわけであります。4月1日から日本国中で導入されるわけでありますけれども,失礼な話でありますけれども,中央でもまだもやもやしております。  したがって,暫定的なものだと,こういうふうなことを,厚生省あたりは申しておりますけれども,何がでてくるか分からないけれども,ただ,介護保険の導入につきましては,山形市は,山形市の一つの方式をつくりました。それは,一つには,元気なお年寄りをつくるということで,介護保険に該当にならない,先程,阿部議員からお話がありました,5万9,000人のうちの残った人ですね,当てにならない人,該当しない人,そういう人に対して,元気出るような施策をやっていこうというふうなことが一つと,それから,在宅というものを考えて,在宅の方で手厚い介護をやって行こうというふうなことで,この二つを基本の柱にしまして,私たちは考えまして,今回予算の中に入れて,提出した次第でございます。  このことにつきましては,初めてのことでございますし,私たちも勉強しなければらない問題でありますので,後程,詳しいことにつきましては,会田健康福祉部長より補足をさせたいとこう思いますので,よろしくお願いいたしたいと思います。  次に,中心市街地の再開発についてであります。この事につきましては,今一番我々も議会の先生方も心配していると思います。何故かというと,せっかく今回の予算にも計上いたしました中心市街地の振興につきましての予算を入れました。  ビブレが今年の1月1日から撤退したし,ついこの間松坂屋が閉店を宣言いたしました。誠に残念であります。本当に今まで山形の中心街として多いに頑張っていただきました松坂屋が閉店するというのは,全く驚きという言葉で表すしかないと,と同時に残念だというふうなことで,いろいろ街づくりについての考え方それを真剣にやらなければならないということで,一昨日の方と,産業部と両方で相談しまして,中心市街地活性化対策委員会というものを立ち上げて行こうというふうなことなっております。  また,その中身については,わかりませんけれども,まだ今からでございますけれども,とにかく腰を据えてやって行こうというふうなことでございますので,ご理解を賜りたいと思います。  なお,中心市街地の再開発及び産業につきましては,市街地の整備改善と商業の活性化を柱とする中心市街地の整備改善及び商業等の活性化基本計画を昨年3月に策定し,様々な事業を展開しながら活気ある街づくりに取り組んでおります。この中で,特に道路と先程お話ありました道路等の一体となった街づくりが重要であり,既存の七日町から駅前に至る商業,業務機能の強化,拡大に対応する道路として都心環状道路を位置付けているところであります。  現在の進捗状況といたしましては,山形停車場松波線については,十日町土地区画整理事業の中で整備を図るべく現在事業に取り組んでおり,諏訪町七日町線は平成10年度より事業化に向けた測量調査に着手しているところであります。  また,双月志戸田線と,旅篭町八日町線の2路線につきましても,早期に整備が図られるよう,今後とも地区の皆様や関係機関と協議してまいりたいと考えております。  この進捗状況につきましては,後程岡崎都市開発部長から現在の状況を補足させますので,よろしくお願いいたしたいと思います。  最後でございますけれども,市民の健康増進を図るため,多目的運動広場の設置についてどうかというお考えが示されました。  これも私全くもろ手を挙げて大賛成であります。私自身,レクリエーションの協会の会長でありますので,ぜひ,やりたいと,特に東西南北と,しかも雪があるということを考えますと,雪にも強い,また,東西南北どんどん高齢化なってまいりますから,ゲートボールも始めとしまして,そういうものについて取り組んで行かなければならないと,どうせやるならば立派なものを造った方がいいと思います。  今あります鈴川にありますゲートボールですね,ゲートボール場あります。ああいうものも結構だけれども,もう少し工夫して風通しの良いようなやつですね,それから雪とかに対応した,形だけでなくて中身のあるようなものですね,それを東西南北,前に議会で決議したと思いますけれども,そういうものに相まって,東西南北の交流の場,多目的な交流の場というものを造って行きたいけれども,財源が許されれば,今でも造りたいんだけれども,なかなか,大変でございますので,一つよろしくお願いいたしたいとこのように思います。  なお,ちなみに申し上げますけれども,工業団地内の体育館としましては,立谷川工業団地運動広場がございます。  西部工業団地につきましては,庭球場があります。あと運動広場もございます。  山形流通団地庭球場,野球場があります。  蔵王産業団地,中には緑地公園運動場があります。この他,勤労者体育館としまして,山形勤労者体育センター,山形勤労身体障害者体育施設がありますけれども,これも一応現在,どのような状態であるかということを調べながら忠実を図っていきたいとこのように思います。  以上,ご回答を終わりますけれども,先程の細部につきまして,両部長から説明をさせますので,よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 会田健康福祉部長。 ○健康福祉部長(会田佐武郎君) 児童と高齢者の交流場所に,小学校の空き教室をデイサービスに利用できないかというようなご質問でございますが,このことにつきましては,今現在,山形市には単身高齢者が約3,400人,そして夫婦だけでお住まいの高齢者が約5,500人という状況になってございます。  こういった状況の中で,児童と高齢者の交流というのが,本当にそういった意味では,今,市長からありましたように,非常にこう有効な大事なことだというように考えているところでございますが,学校の状況でございますが,現在,36小学校で,余裕教室が約60でございます。これらは,特別教室の整備や,教育環境の充実化に活用されておりまして,利用できる教室は非常に制限されておりまして,困難な状況にございます。  しかしながら,少子化,高齢化社会が急速に進行する中で,時代的な課題でもありますので,今後も教育委員会とともども検討していきたいというふうに考えております。  続きまして,介護保険制度にかかわる問題点についてのご質問でございますが,当市におきましては,これまで,心身の虚弱等により,日常生活に支障のある高齢者の皆さんにホームヘルプサービスやデイサービスを提供してまいりましたが,介護保険制度が実施されることに伴い,非該当等の認定を受けた場合は,これまでのサービスが受けられないというようなことになります。  現在,5,500人を超える方から要介護認定申請がござまして,約4,500人について認定を終了しております。そのうち,非該当の認定を受けた方は約250人でございます。  介護保険のサービスを受けることのできない高齢者の皆さん方につきましては,健康で自立した生活の継続と維持,そして介護予防のための生活支援の対策として,生活支援型ホームヘルプサービス並びに生きがい対応型デイサービスの二つの事業を実施したいというふうに考えてございますが,生活支援型ホームヘルプサービスにつきましては,約150人程度が利用されるであろうというように見込んでおります。  また,生きがい対応型デイサービスにつきましては,300人程度の利用を考えてございます。介護保険のサービス事業所として指定を受けた各施設につきましては,介護保険適用者に対し,優先的にサービスを行うということが義務づけられておりまして,また,介護保険内の業務で余裕がないのではないかというようなことを考えられますので,非該当者に対するこれらのサービスにつきましては,別途委託する考え方で今計画を進めてございます。この場合,ご指摘にある夫婦が別々の場所でといった問題が生じることのないよう,各施設と連絡を密にしながら,介護計画等の中で配慮しながら実施していきたいというふうに考えてございます。  いずれにしましても,ご本人と事前に十分な相談やら説明を行い実施していきたいというふうに考えております。以上であります。 ○議長(中村幸雄君) 岡崎都市開発部長。 ○都市開発部長(岡崎教雄君) 中心市街地の再開発につきましては,先程,市長から答弁あったとおりでございまして,私どもも計画どおり進めたいということで頑張っているところであります。そういうふうな中で,ご指摘のあります諏訪町七日町線の道路計画につきましては,平成11年度,今年度でありますけれども,三鴻深瀬から南側部分につきましては,一部丈量測量に入っております。新年度もできれば測量を継続してやりたいというふうなことで,なるべく早く事業化できるようにいきたいとこういうふうに考えいるところであります。  それから,旅篭町八日町線でございますけれども,これは,県道があったり,あるいは,国道,そして市道というようなことでございますが,そのうち,山新角から北側,六日町付近につきましては,すでに,事業認可に向けまして,説明会をやっているところでありまして,の方では12年度に事業認可をもらって,できれば着手したいとこういうふうなことでごいますので,いよいよ着手できるのかなということで考えているところであります。  それから,山形停車場松波線につきましては,これは,区画整理事業でやっておりますから,これも12年度まで何とか半分だけでも,供用開始ということで,考えておりまして,何とか部分的に供用開始的な方向で整備していきたいとこういうふうに思っているところであります。  いずれにしましても,道路は非常に大変でございまして,なかなか街を壊すような形で道路拡張になるものですから,一方では,残したい,一方では,整備をしてほしいとこういう中での事業展開でございますので,なかなか進まないのでありますけれども,非常に機運としましては,活性化の中で市民の皆さんも非常に協力的になっておりますので,今後,財源的に許されるのであれば,早期着手に向けて頑張っていきたいこういうふうに思っているところであります。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 阿部喜之助議員。 ○29番(阿部喜之助君) 市長の,その職務に当たられる決意のほど,再度確認という意味でお尋ねしたわけですが,大変,市長の答弁で意を強くした感じでおります。  さて,まず一つはですね,今,福祉部長からの詳しい答弁でだいぶ理解はしましたけれども,やはりお年寄りというのは,非常にご病人の方と同じように,体力的にも精神的にも弱い方であろうかと思います。そういう方で,それぞれの先程も申し上げましたように家庭環境とか,その人その人の個性,体質,体力,様々違うはずでございますので,ぜひですね,福祉協議会だけで対応するというような,今のところ方針のようでございますが,そういう固定観念でなくてですね,やはり利用される方々の意向を十分聴きながら,既存の施設,そういうものと連携を取りながらぜひ対応していただきたいと,そういうことを重ねて今度は要望という形でさせていただきます。  さて,中心市街地の件でございますが,市長の答弁と岡崎部長の答弁で,だいぶ理解はしましたけれどもですね,やはり,本市の中心市街地と位置付けられて,ざっとその歴史をたどってきたわけです。そんな中でですね,様々な財政的な地元の方々の協力,理解度,そういうものがたくさん問題はあったとしましてもですね,約40年近く未だにまだ一方通行,そして,駐車場の整備は相当整備はしつつありますけれどもですね,これがメイン通りであるというような位置付けの扱いは,何としても解消しないと,改善しないと,本当に山形市の中心市街地がだんだん地盤沈下するのではないかというふうに思うわけです。これらについては,七日町のこの街づくりガイドプランにありますようにですね,せっかくこういう計画を作りましたので,この中にですね,都心に相応した居住環境の創設という項目があるわけです。やはり,企業,商店街だけを造っても,中心市街地に居住する方々,これをまず並行して増やしていかないと,私はこの街は,やはり活気がもう一つ足りないのではないかと,望めないのではないかと,そんなふうにも思うわけです。  それで,今,部長の答弁でも理解しましたけれども,鋭意努力されていると,じゃあ,居住関係の人が住む,そういう問題について,市長の施策の一つをお尋ねしたいと思います。当然,土地が高価でありますし,構想的な居住空間,居住する場所を開発しなければならないということもあろうと思いますが,この点について,もう一回,その道路関係,街づくりのそういうハード面だけでなくて,人が住める街,人口集積度が高まるような街の考え方を一つお尋ねをしたいと思います。  それからですね,最後の質問で,これは,東西南北とそれぞれの団地に多目的グラウンド,広場,そして,ミニ体育館ということで,市長の基本的な考え方理解しました。この件につきましてはですね,多目的運動広場については,これまでも,武田一夫議員,佐藤稔議員もただした経緯がございます。  それで,本市では,調査費をつけるというようなことの方向に進んだ経緯がございますが,なかなか財政的にも厳しいとは思いますがですね,いわゆる私は,この周りの丘陵地帯,土地の価格が比較的高価でなさそうな所,こういう所に,その場所を考えれば財政的にも高負担ではないのではないかというふうにも思われますので,ぜひですね,このそういう多目的広場を進めていただきたいとそんなふうに思うわけでございます。  そんなことを申し上げさせていただきまして,そろそろ時間も迫ってまいりましたので,その中心市街地の人口集積度を高めるための考え方を一つお尋ねします。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) ただ今の,再質問でございますけれども,まず,介護保険制度につきましては,既存の施設等を利用しながら,相談しながら,画一的でなくして,そして,お互いに,例えば,ともあがりとかですね,そういうものがありますので,そういうものを見極めながら,心のこもった介護というものをやれるように,私も担当部に支持をいたしたいとこのように思いますので,ご了承願いたいと思います。  それから,これまで,30年も40年も前からいわれたやつでありますけれども,道路,早くやれと,確かに山形市内でも30年来まだできないのがあります。そういうものをやりながら,ソフト面で居住地を造っていくとこれも大賛成であります。ただ,問題は,市内の道路というものは,大変,金がかかるわけでありまして,その点も見極めていかなければならないと。この間は,部長会議で申し上げたことは,今までは,都市計画路線,昭和6年に作成されたものを,基礎にしておったというふうに,私も,会議員当時は思っておりましたけれども,また,市民の方々がたくさん思っていると思います。それを訂正するためにも,平成10年に1回見直しをしております。平成10年に1回山形市で都市計画路線というものを見直ししております。  昭和6年の場合は自動車がありませんでした。私はまだ,2歳でございますから,自転車でありました。その時には,自転車ですから道路が6mです。今はもう全く違うわけですから,だから,昭和6年のものをやっているというと,市民の方々が変に思うのです。  したがって今後は,都市計画路線は,平成10年に見直したものを中心にやっていくとこういうふうなことで,意思統一をしたところでございました。いずれにせよ,そういう中で,今のソフト面について,居住地を造っていくというふうなことで,やるように努力をしていきたいとこう思いますので,ご理解をしていただきたいとこのように思います。 ○議長(中村幸雄君) 阿部喜之助議員。 ○29番(阿部喜之助君) 最後の質問にさせていただきます。  今,市長の答弁でだいぶ,熱意のほどが伝わってきました。私はではね,七日町大通りを,今,一方通行,これをね,できれば対面交通にするか,駐車禁止を解除するか,それには,このガイドラインにありますように,諏訪町七日町線,それから,旅篭町八日町線,これの整備が条件となりますと思いますがね,そのぐらいのねアイディアといいますか固定観念を排除して新しい感覚で街づくりを進めていくということをしないとね,やっぱり,今の市民の方々は,やっぱり車社会の中で,目の前に行ってすぐ買い物をする,すぐ仕事をする,こういうものの街づくりをしないとですね,なかなか街づくりの活性化というものが,望めないのではないかとそんなふうに思いますので,最後になりますが,こんなことを私の要望としまして,要望で結構です。一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中村幸雄君) 以上をもって,阿部喜之助議員の質問を終わります。(拍手)   ~~~~~~~~~~~~~~ ◎武田一夫君 質問 ○議長(中村幸雄君) 「行政事務事業の透明化について」ほか6項目について,33番 武田一夫議員。 〔33番 武田一夫君 登壇〕(拍手) ○33番(武田一夫君) 質問に入る前に,新しく市長に就任されました吉村さんに一言お祝いを申し上げたいと思います。  突然の市長選挙に見舞われまして,厳しい闘いであったかと思いますけれども,見事,本市の市長に就任されましたこと,心からお祝いを申し上げたいと思います。それでは,通告の順に従いまして,質問に入らせていただきます。  最初に,行政事務事業の透明化についてであります。  昨年10月,司法当局の摘発を受けた本市発注下水道工事を巡る談合事件から,政治資金規制法等違反に至る事件へと進み,一連の事件に関わり不幸にして当局の事情聴取を受けられた方々は数多くいると聞き及んでおりますが,この中には,罪になるもの,罪にならないものそれぞれ存在しているのかもしれません。  本事件等に関わり職員等の逮捕や,市長の辞職という事態を招くなど,市政において,あってはならない汚点であったといわざるを得ません。  本事件は,市民のみならず自治行政,地域社会に与えた影響は計り知れないものがあり,極めて遺憾で,残念に思うわけです。  したがって,市民に対する市政への信頼回復は行政当局のみならず,議決権を持つ独立機関である議会においても,賢明なる努力が求められていることを,改めて認識すべきであることを強調しておきたいと存じます。  さて,今日,全国的に行われている行政事務事業の見直しはもとより,その透明性が求められていることは,ご承知のとおりであります。  市民は,安定した社会生活,そして,公正な事務事業の推進を望まれていることはいうまでもありません。しかし,不条理な動きや不明朗な存在を指摘し,批判して浄化を図ること自体が,嫌われがちで,密かに排斥される傾向も根強いといわれております。  表裏を使い分けて表面の形式だけを飾ることは,結果として暗い裏面に不透明な無秩序や闇の部分を残して,行政執行のオープンさを妨げかねない事態を招きやすいからです。  近年,公共事業や物品等の入札の不公正な価格操作が問題となっております。  談合や価格水増しが,一部で官と民との暗い密室取引として,割高の支出を生み,摘発された事例もあります。チェック体制が厳重でない限り,裏ではいつでも破られやすいのです。こうした問題を防止する対策は難しいかもしれませんが,民も行政も,政治や社会も,もっとその無秩序性の実情に関して,責任を持つことが大切であると思います。  特に,行政による不明朗化等の除去や,不公正の是正へ徹底した制度の改善や点検,検査等の強化を図りつつ,地方財政の危機といわれる財務上の負担超過や割高公共事業費の抑制策を明確にし,事務事業の透明性確保のために,公共の立場の責務を果たすき然たる姿勢を明確にすることこそが,クリーン化を表明する行政の効果的手段であり,市民に対する信頼回復への道であろうかと考えるものでありますが,いかがなものでしょうか。市長の意を承りたいと存じます。
     次に,学童保育の公設公営化についてであります。  子育て支援を総合的かつ計画的に推進することを目的に,平成6年に文部,厚生,労働,建設の4大臣合意により策定された子育てのための施策の基本的方向について示されました。つまり,エンゼルプランとして 1.子育てと仕事の両立支援の推進 2.家庭における子育ての支援 3.子育てのための住宅,及び生活環境の整備 4.ゆとりある教育の実現と健全育成の推進 5.子育て費用の軽減  を掲げ,これらの重点的施策の改善等を行うこととされ,その具体化の一環として大蔵,厚生,自治の3大臣合意により,当面の緊急対策等を推進するための考え方が策定され,不十分ながらも一定の政策が推進されております。同時に,夫婦共働き家庭の一般化,家庭や地域の子育て機能の低下など,社会のさまざまな変化に伴い児童を巡る問題が複雑化,多様化していることから,その体系の見直しが必要となり,平成10年4月に児童福祉法等の改正が行われました。  特に,地方公共団体に関わる主要な内容については, 1.保育所の選択 2.保育料負担の公平化 3.放課後児童健全育成の法制化 4.児童相談所の機能強化  などが掲げられております。  そこで,本市における学童保育の民設民営の現状を踏まえ,法の改正による趣旨を活かすためにも,あえて検討を加え,公設公営化の実施を図られるよう切望しつつ他団体の実態を披歴したいと存じます。  昨年10月,私は,埼玉の人口20万5,000人の住宅都市といわれる,春日部市を訪問し,学童保育事業の現状を調査する機会を得ることができました。その概要を申し上げますと,以前の学童保育施設は,市立が3施設,民間は12施設でありました。市の対応は民間施設に対し,家賃などを補助する程度で,ほかに対応策はとっておりませんでした。しかし,平成3年の文部省の小学校空き室を学童保育用に替える場合の手続きの簡素化,指導に加えて,児童福祉法の趣旨をふまえ,新しい学童保育プランを打ち出しました。  そして,平成9年9月議会に,市内の全小学校に空き室を活用した放課後児童クラブを新設し,学童保育の一斉公設公営化に踏み出すための条例制定をしたのであります。  平成10年4月から,1クラブ50人から60人の定員を決め,空き室のない学校には敷地内にプレハブを建設し実施しているということであります。保育料は最高月額8,000円,所得に応じて減額及び免除制度も確立し,管理運営については,財団法人春日部市福祉公社に委託し,クラブの指導員はそれぞれ2人ないし3人を配置,身分は嘱託職員として1年契約の雇用形態をとっており,給与は1日6時間勤務で1カ月約13万3,000円程度を支給しているとのことであります。  一般会計の持ち出しもありますが,20人以上の施設には国庫補助もあって,子育て支援対策の立場からも市民の評価は良好とのことであり,本市の対応とは大変な違いがあるように思えて残念でなりません。  私も,一小学校の学童保育クラブを拝見させていただきましたが,授業を終えた子どもたちが,「ただいま」といって部屋に入って来ます。迎える指導員からは,「お帰りなさい」と声がかけられます。ごく自然でその光景は感動的であり,「成せばなる,成さねばならぬ何ごとも」という言葉がふと思い浮かんできた次第であります。  そこで,結論を申し上げます。本市における少子化対策や子育て支援策の一層の具体化を図り,当面,児童館や学校の空き室利用など創意と工夫を凝らして,学童保育の公設公営化の制度を確立してみたらいかがなものか,ご提案を申し上げ市長の誠意あるお答えをいただきたいと存じます。  次に,生活交通体系の開発についてご提案を申し上げます。近年,本市においても自動車免許取得者の増加に比例するごとく,マイカーの激増によって,交通混雑が激しくなる一方,それに道路の改良が追いつけない現状にあることは,ご承知のとおりでございます。  問題は,自動車運転のできない市民の方々や,中心市街地商店街へ買い物に出かけようと思っても交通事情の変化によって,その利便性が失われてきており,特にドーナツ化現象にある本市の周辺住宅街に住む方々の,交通利便が皆無に等しいといっても過言ではないと思います。  したがって,こうした地域住民の方々の足を確保し,公共の福祉の増進を図るという観点に立ち,生活交通体系の開発を検討し,その実現に向けて取り組んでみたらいかがなものでしょうか。本市においては,昨年,バス空白地域に住む65歳以上の高齢者等を対象とした高齢者福祉バスの運行を,南西部ルート,金井線ルート,明治線ルート,高瀬線ルートの4路線を,週1回の運行で実施をいたしてまいりましたが,それはそれなりに評価しつつも,路線バス廃止等を巡る諸問題を抱えている行政側にとって,真剣に対処しなければならない課題であることはいうまでもありません。  さて,私は昨年,新しい交通システムを導入し話題をよんでいる,人口13万有余の生活核都市,東京都武蔵野市のムーバス運行事業について,調査をする機会を得ましたので,その概要を申し上げてみたいと存じます。  ムーバス・つまりコミュニティーバスといわれておりますが,この事業展開の発想は,平成2年12月武蔵野市の未来都市を語るシンポジウムの中で,市長自らの提案によるものであると言われております。そのねらいは,交通と住宅,バス路線から漏れている地区,住宅から出来るだけ近いバス停,子供やお年寄りの足の確保,便利で安い料金,自家用自動車の中心部への乗り入れや,駐車場・駐輪場の問題は,都市計画の基本にかかわる課題であるということから,本事業に取り組んだとのことであります。  そして,市民交通システム検討委員会,コミュニティバス推進委員会,ムーバスルート調査部会などを設置し,きめ細かな調査活動から,運輸省など関係機関との協議,既存民間バス会社との調整などあらゆる困難な問題を克服し,5年間にわたる作業を終え,平成7年11月14日,1号路線の免許が認可され,かつ,平成10年2月,2号路線も認可されまして運行を開始,事業は順調に推移しているということであります。バスは28人乗り,料金は6歳までは無料で,ほかは1回100円,運行時間は午前8時から午後7時30分まで,5台のバスを用意し,1号・2号路線あわせて1日100便の運行で,現在1日あたり乗客数は2,869人,事業の主体は武蔵野市でありますが,運行業務は民間会社に委託し,運営は合理的な形態によって進めていることから,一般会計からの持ち出しは,運行開始以来あわせて3,000余万円で,4年目からは黒字基調にあると言います。  路線バスの通らない住宅街を走る夢,乗合自動車として親しまれているムーバスは,市民の人気者で評判は極めて良好とのことであります。しかも,料金が安く,バス停が近い,決まった時間に来てくれるなど,利用率が高く,中心市街地へに外出回数が増えたという市民が多くなった,と当局は分析しております。様々な諸問題を解決し,市民と一体となって進めている,ムーバス運行事業に対し,各界の評価も高まり,国際交通安全学会賞,CSデザイン賞,日本計画行政学会計画賞,メロウグランプリ賞,日本生活文化大賞などを受賞しております。そういたことを考えると本当に心から敬意を表したいと思っていたところでございます。  さて,市民の足を確保しなければという視点で,本市における現状,並びに先進的な武蔵野市の事業の実態について述べたところでありますが,冒頭申し上げましたように,本市の現状と市民の声を真剣に受けとめ,山形の新しい交通システムの開発を進める必要があるのではないかと,思慮されますが,市長のお答えを伺いたいと存じます。  次に,公共事業におけるPFI方式の推進についてであります。プライベート・ファイナンス・イニシアティブ,いわゆるPFI法は,昨年第145国会において成立しました。同法の趣旨は,公共事業の展開に当たって,民間資金等の活用とその企業における技術や管理及び運営を含め,投資に見合う価値の達成とリスクの適正移転により,社会資本整備の質と効率性を高めることを目的としたものであるといわれております。  PFIの法案作成に当たっては,議員主導による先進国である英国等の実績や課題を調査研究し,かつ,建設省や通産省並びに経済企画庁の日本版PFI推進研究会の成果をふまえ具体化されたものと聞き及んでおります。  実践されるに当たっては,新しい制度でもありますので,様々な問題,課題が多くあろうかと思われますが,同法の趣旨を活かし,行政当局におかれましても,まずやってみようとする心構えがなければいけないのではないでしょうか。  PFI方式による事業のメリットとしてあげられているもので,一番大事なのは市民の税金を市民のために最大限に活用するということ,さらに,事業の契約に当たっては透明性の確保が図られ,かつ厳しい市の財政事業からしても考慮すべきことではないかと思うのであります。  とりわけ,本市を含む2市2町による清掃工場建設事業は,総費用が約300億円から350億円ともいわれている大規模事業であります。業界の動きも活発化しているといわれている今日,一連の談合事件を踏まえつつ,透明性の確保の上からもPFI方式による事業の推進を図られてはいかがなものかと存じますが,市長の所見をお伺いいたします。  なお,参考までにPFI方式による事業を進めている自治体の例を挙げてみたいと存じます。三重の深層水を利用した健康増進,スポーツ交流の施設整備事業,埼玉ではSKIPシティ映像関連施設,熊谷市テクノグリーンセンターの整備,東京都では金町浄水場敷地内にコージェネレーション施設で電気,蒸気を20年にわたり供給する事業を進めておりますし,神奈川では県立衛生研究所の事業の公募を予定しており,さらに,福岡大牟田市リサイクル,RDF発電事業などがあります。当局におかれましても調査をしていただければ幸いと存じます。  次に,竜山川河川改修の促進についてお尋ねをいたします。近年,竜山川両岸の流域は,土地区画整理事業の推進等に伴い,著しく都市化が進み,住環境が大きく変ぼうしてきていることはすでにご承知のとおりであります。竜山川河川改修については,部分的に改修,改良が行われてきておりますが,東ソー元木処分場跡地周辺の改修が進まないことから,全面改修の見通しが立っていない現状を直視するとき,河川流域に住む住民の切なる願いはいつになったらかなえられるのか,その心情を思えば行政当局の対応に大きな憤りを感じるのであります。  特に,本件については,滝山地区振興協議会,都山形市の街づくりを考える会をはじめ,多くの団体等による陳情を繰り返し,をはじめ市当局に対して行ってきている故に残念に思うのであります。  したがって,竜山川流域の住民にとって快適な地域環境を求めることは,至極当然のことであって,一日も早く竜山川の河川改修,整備が成されることを望むものでありますが,市長の誠意あるご答弁を承りたいと存じます。  最後になりますけれども,新市長の政治姿勢についてお伺いをいたしたいと思います。近頃流行する「逆さま政治」というタイトルで,ある大手新聞社の論説室顧問が書いた,自治実務セミナーの随想文を読んで,弱輩者の私ですが共感を覚えましたので,その一節を述べてみたいと存じます。  これは,平成10年7月の参議院議員選挙後における小渕政権をめぐり中央政界の動きに目を向けた随想で,すなわち「政治家とかけて俳優と解く。その心はどちらもウソをつくのが仕事」などというのはもちろん冗談だが,と文章を書いているが,私はまんざらでものないような気がいたします。  こうしたことは,地方政界にあっても,無しとは言えないことであります。  さらに筆者は続けて,「政治家と俳優は共通点が多い。それは,どちらもその仕事を進めるうえで,自信と謙虚さが必要なことである」というセリフを語ったのは英国の名優,ローレンス・オリビエさんであると結んでおります。  私は,こうしたことは大いに学ばなければいけないことだと思います。  さて,四度目の挑戦で都・山形市の市長という権力者の座に着いた,吉村新市長の40年間の「政治力学」を踏まえ,市長として即断,即決の実行力を発揮しますと訴えておりましたが,政治家・市長としてどんな理念をお持ちなのか,お聞かせ願いたいと思います。加えて,あなたのおっしゃる即断,即決の実行力という手法はどんなものかを,この際,25万市民の前に分かりやすくお示し願いたいものであります。  次に,私をはじめ多くの市民の方々が,信頼し期待をして,「高潔にして清心な人」「行政に精通している人」そして,「公正・公平な人」であることを信じて,前市長佐藤幸次郎氏を市民の代表として尊敬し,市政運営を託してまいったところであります。  そして,2期目の選挙を迎える平成10年2月9日,新市長あなたが出馬しないことを表明されたことによって,マスコミは一斉に対決の構図は終わりを告げた,と報道したのでありました。  そしてあなたは,前佐藤市政についても一定の評価をされ,佐藤前市長もあなたを信じ,定期的に話し合いながらやっていきたいと答え,その道を歩んできていたのではないかと思われます。  佐藤前市長は,政治的強敵であるあなたとの信頼関係を重視していたことを,私は承知していたこともあって,佐藤前市長の賢明な市政運営とその発展を期待しておりました。  しかるに,昨年10月末,マスコミの報道によって明らかになった,下水道工事にかかわる談合事件は,司法当局の調査が進むにつれ,あってはならない汚れた内容が次々と市民の前に明らかになりました。  そして,それがもとで,市役所内の捜索や特別職職員及び秘書課長などの逮捕によって,市政に対する市民の怒りと不信が高まり,市民の信頼を著しく失墜させました。そればかりか,前市長の周辺をめぐる政治資金等の不法行為が明るみになり,黒い金と政治,建設業者との癒着関係が明らかになりました。しかし,その真相は解明されないまま,前市長が辞任するという結果になったのであります。私は,前市長を信頼していたが故に,きわめて残念でなりません。  したがって,新市長あなたも,前市長と親交を深めあってきた間柄でありますから,その心情を察するとき,どんな思いをなされたか,率直なご感想をお聞かせ願えれば幸いと存じます。  同時にまた,あなたは2月7日に初登庁し,幹部職員を前にして一連の不祥事で市民が市政に不信感をもっている,早く払しょくしていかなければならないと,呼びかけていることからしても,一連の談合事件等の解明をはかり,その全容を明らかにすることこそが信頼回復への道である。かつ「政治と金」,「業者との癒着」を断ち切る姿勢を明確にすることこそが,新市長吉村氏に課せられた,当面する最大の政治的課題であると考えるものであります。  したがって,「私を市長にしてほしい」と訴えていたことからも,あなたの所信を明らかにすることが義務であり,市長としての責任でもあると考えるものでありますが,いかがなものでしょうか,明快なお答えをいただきたいと思います。  以上を持ちまして,私の第1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) 武田議員に質問にお答えをいたしたいと思います。まず第1の行政事務事業の透明化についてでございますけれども,議員ご指摘のとおり,入札,契約政治においては,入札制度等の検討委員会での結論を受けて透明性,公平性,競争性を確保していくとともに,割高公共事業については,公共工事,コスト縮減対策に基づく抑制策を着実に実行し,限られた財源を有効に活用するなど,最少の経費で最大の効果を上げることを常に念頭において,事務事業を執行に努めてまいりたいとこう思います。  ただ,ここで申し上げたいのは,行政事務,先程も申し上げましたけれども,補助金だけで990あります。  それから,評価システムに入っているやつが500とこういう,これを時間をかけて,やっぱり一度見直す必要があるのではないかなとこう思っております。  そこで,削減できるものはできる。これは大変な仕事だと思うのです。特に補助金となりますと,あらゆる関係の議員の方々,あるいは行政の方からも,しがらみもあるでしょうし,今までの経緯,経過もあるでしょうし,そういうことを断ち切るためにどうすればいいんだと,こうなりますとなかなか難しいのではないかと思いますけれども,ただ,その中で一つ解決する方法があるのは,みんなで集まってディスカッションをすると,例えば,補助事業の問題がでますと,それを推進する議員の方,あるいは行政側,組合の方,団体の方集まってもらって,そこに,こちらの方も財政の方から入ってもらって,そこで,ディスカッションをすると,そして,方向性をつけていくとこういうふうな方法もあると私は思います。  それを,実際やっているのが,三重であります。だから,そういう点を考えますと,非常に難しいけれども,恨まれますからね。だから,そういうことを考えないで,やっぱりやるのも,私に期待された人々の考えではないかと思いますので,いずれ,議会側とも相談をしながら,そういうことに入っていきたいとこう思いますので,一つよろしくお願いいたしたいと,これは,クリーンであり透明性を高めるためのものであります。  次の,学童保育の公設公営についてでありますが,本当にご苦労様でございます。  春日部まで行かれて,大変見られたという話でありますけれども,本当にご苦労様であります。特に,エンゼルプランですね,このことについては,だいぶ前から国の方でも,言っておりますけれども,それは,子育て事業につながっているわけでありますけれども,私は,これに対して,何だかんだ言うわけではありませんけれども,子どもさんを安心して産める環境づくりというものを一緒に考えていくべきじゃないかとこのように考えております。  今,少子化であります。一家族で一人でいいんだというものではなくして,やっぱり不安もあるでしょう。子どもさんを産むための不安もあるでしょうから,それを無くすような環境づくりというようなことを一緒に考えていくべきではないかと,このままでいったら本当に先程申し上げました25万人にうちで,5万人しかいないわけですから,我々が90歳になったら,こうなっていきますから,本当に円柱型にするためにも,安心して子供さんを産める環境づくりというようなことを一緒に考えていかなければならない問題じゃないかとこのように思っております。  児童クラブにつきしまては,本市においては,小学区単位で市民が主体的に実施するのに対して,運営費を補助しております。  それから,各児童クラブ運営委員会のご努力により,立派に運営されておりますので,今後ともこの考え方で,進めてまいりたいと思います。  国,からの補助金を民設,民営のままで受けられるように要望しておりますが,なかなか,行財政の厳しい推進のために,さらに重ねて補助金を受けられるように引き続き努力してまいりたいと思います。  学校の余裕教室については,多目的教室や児童会議室,相談室などとして活用しており,学童クラブに利用できるのは,限定されている状況ですが,希望のあるクラブにつきましては,他の公共施設の活用も含めて,個別に検討してまいりたいと思います。ともあれ,子供を産める環境づくりというものと,子育てというものと,そういうものを一緒に考えながら児童,これは市町村の責任でありますので,そういうものを入れた施設の利用というものを考えていきたいとこのように思います。  ちなみに,山形市の学童クラブの状況を申し上げますと,公有地専用施設が1,民有地専用施設が8,民家・アパート10,公的施設利用が2,民営民設が23クラブであります。  次に,生活交通体系の開発について,ご質問がありましたけれども,全く私同感です。ということは,一つの例を申し上げますと,この間高瀬の高沢に行ってまいりました。そしたら,小学生がハイヤーでいるのです。学生がハイヤー。贅沢だなぁと思っておりましたら,これはみんなで出し合って乗っておりました。補助金が出ているそうです。教育委員会の方から,後で聞きましたら。それから,隔間場に行きました。隔間場の子供さんを運ぶに休んで,会社を休んで一人ずつ番を決めまして,運んでおります。こういうのがやっぱり山形市内にあるわけでありますので,特に高齢者,先生の問題は,交通体系の中でも,過疎地区の問題について思い切ってやれというふうなご指摘と思いますけれども,やっぱりお年寄りとそれから児童,小学生ですね,そういうものについての足を確保するためには,どうしてもこういうものが必要だというふうに思いますので,教育委員会あるいは,健康福祉部とも相談をしながら山形らしいものを創っていかなければならないと,これはいかなければならないとこういうふうに思います。  それから,中の商店街の問題でありますけれども,それは,今回予算で350万円ほど計上しておりますけれども,これは商店街の買い物バスであります。と同時に老人のお年寄りの方々が乗るバスでございますので,ぜひご可決のほどをお願いいたしたいとこのように思います。  最後の前にPFIの方式の推進でありますけれども,これも私賛成です。ぜひこういうことでいけばいわゆるいいんじゃないかなとこういうふうに思っておりますが,清掃工場の件について,これ適用せよというようなご提案でありましたけれども,今,広域環境事務組合ができておりまして,この間,私管理者になりました。  一応,今から清掃工場について,どうするかというような話はしております。今,場所の選定の段階に入っておりますけれども,なかなか,それが決まっておりません。  それから,オープンにやろうとみんなが見てわかるようにやろうということで,2市2町の代表,いわゆる上山さん,山辺さん,中山さん,私というふうにきちんと話し合いをしておりますので,その席でこのPFI方式も考えてはどうかというような議会からの提言がありましたということを報告しておきたいとこう思いますので,ご理解を賜りたいとこのように思います。  それから,竜山川の河川改修の件でございますけれども,全く私も会議員当時これと同じものがあったので,何をやっているのだというふうなことで,土木の方に申し上げました。それは,村山高瀬川であります。村山高瀬川の改修が30年でした。まだできておりません。たった300mぐらいのものでありますけれども,まだできていないのです。このおそらく竜山川の一級河川竜山川の契約も20年か25年の契約だと思うのです。始めたときが,だからこれは,もうしょうがないわけですから,急がせるしかないと思います。これは,積極的に私もなり国なりに土木部と一緒になって,積極的に推進方を進めていきますので,私も議員当時の経験者の一人でありますから,これも併せて一生懸命やっていきたいとこういうふうに思いますので,ご理解を賜りたいとこのように思います。  最後に,私の評価でありますけれども,非常にありがとうございました。良い評価をしていただきましてありがとうございました。ただ,権力者ではありません。私の考えでは,市長というのは,権力者ではないと,執行者だとこう思っておりますので,これは私,今からの4年間そのつもりでいきますので,ご理解を賜ります。権力者ではありません。執行者であります。どうぞご理解をお願いしたいと思います。  そこで,自分のことを言うのはこう得手ではありませんけれども,即断即決というのは,私の40年間の政治手法は日常生活であります。日常生活で頼まれたことはその日のうち解決すると,武田議員も私たちと同じように非常に多くの方々から陳情があると思います。延ばすとこれを延ばすと,もういつまでたってもできません。  したがって,今日頼まれたものは今日結論を出す。できなかったならば次の日やる,それもできなかったらメモして残しておいて,追跡をすると,これが私の40年間の政治手法でございます。  したがって,私ができなかったものは,誰がやってもできないと,こういうふうにうぬぼれももっておりました。それが毎日毎日の仕事でありましたので,それを市民の方々が即決即断というふうに評価をしてもらったのではないかと,決して自分で即決即断なんて思っておりません。一日与えられた仕事はその日のうちに終わすというのが,私のあれでございます。今後もそれでやっていきたいと思いますので,よろしくご指導のほどをお願いいたしたいとこのように思います。  最後に,いわゆる佐藤市長とのかかわりでありますが,誠に残念です。私も,佐藤前市長は,発想の転換をした人であります。発想の転換をした人です。こだわらなかった人であります。  そして,しかも,なかなかユニークな考えを持つ方でありまして,気持ちが非常にやさしい人でありました。私は好きな人でした,あの人は。  まさか今度の不祥事を起こしたときにまさかとこのように思いました。  その不祥事を起こす前ですから,私自らがマイクを取ってお願いに行きました。  そうしましたことによって,山形市を二分しなかった。二つに分けたものが一つになったとこういうふうな,私たちは,喜んでおった次第でございます。  共に行こうと,選挙は選挙でいいから,その終わったら仲良くやろうというのが,私と佐藤市長の二人の共通点でありました。そういうことで一緒にやってきたわけでありますので,あの事件があったことについて,誠に遺憾であり,残念だと思っております。  私は,そういうことをふまえながら,今回先程申し上げましたが,8つの考え方の中で特に佐藤市長がやっていた仕事は,引き継いでやっていくと,そして完成したいとそれが私の佐藤市長に対する後任者としての責任だとこのように思いながらやっている次第でございます。  金と政治に関しては,私は,金には関係ない男でございますから,どうぞこれもお調べ願いまして,やっていただきたいと思います。いろいろな選挙上うわさが出ました。私の方から見ると非常に憤慨極まりないやつでございますけれども,人の口には戸をたてられないということありますから,黙っていたわけでありますけれども,何かありましたら,いつでも私にご指示をしていただきたいとこのようなことをお願い申し上げたいと思います。以上で,一応答弁は終わりますので,よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 武田一夫議員。 ○33番(武田一夫君) なかなか,吉村市長も政治歴あるからして,なかなか答弁もうまいものだから,大変なところもありますけれどもね,ご質問を再度させていただきたいと思います。  透明性の確保の問題でありますが,全部一緒にやろうとすると,これは大変な時間もかかるしね,難しい問題もあるかと思う。  だから,一番やりやすい,やりやすいのからでもいいしね,あるいは,市民が一番関心を持っているやつからでもいいと,私は思うのです。一挙にやるとなると大変な時間がかかりますから,そこのところをちゃんと踏まえて,計算をしていただいてね,やって欲しいなぁというふうに思いますが,いかがなものか。それから,学童保育の部分については,この子育てと,一緒にやっぱり考える,産むやつね,安心して産める環境改善も含めて,これは当然私もそのように思います。  しかし,今,山形市の学童保育,市長も先程申し上げましたようにね,やっぱり民設頼りなんですね,民設頼り。やっぱり時代背景からしてもね,そうなっているのかもしれませんけれども,私は,やっぱり,この新しい時代に入ったわけですから,思い切ったことをね,やってみることも必要ではないのかと,それこそ,良い環境を,子どもを良い環境の中で産むという一つのね施策にもなるのではないかと,公設公営の学童保育というのは。そういうふうにね理解をされていただきたいなぁというふうに思うわけです。  そうでないと,何か先程の答弁によると,個別にご相談があれば検討するような話でありましたけれどもね,そういうものではないような気がするのですね。むしろ,教育委員会関係大いにありますから,教育関係の方と十分に担当課で話し合いをして,その対策を詰めれば,私はできないものではないじゃないかと。ちなみに春日部市の方ではね,年間どのくらいの予算が必要としているのかと,このやっていることに対してね,わずか2億円だそうですよ。人口20万5,000人で2億円,そのうち補助金が国の補助金が8,000万円くるそうです。市の持ち出しが1億2,000万円だと,その1億2,000万円の中には,当然収入に入ってくる保育料があるわけですね。それを差し引けば,もっと市の負担が少なくなるとこういう計算になるわけですから,そこら辺もね,再度検討していただきたいなぁというふうに思います。  それから,生活交通体系,同感だというふうなお話がありましたがね,加えて申し上げれば,山間へき処の問題もあるけれども,当面ね,この山形はどっちかというとドーナツ型現象で,中心からちょっと離れたところが住宅街がね,新興住宅が集中しているのですね。そういうところバスの路線にされていない部分が結構あるのです。  そういうところを一つ念頭においてね,そして市街地の方にね,この来ていただくというふうになれば,この街の活性化にもつながっていくのではないかと,こういうふうなことがありますのでね,そこら辺のことを当初予算でも市長が提案しておりますけれどもね,循環バスですか,あれに350万円の補助金を計上されておりますけれども,それはそれとしてね,やっぱり私は,この恒久的なものとして,検討する価値があるではないかとこういうふうに思ってまいりましたのでね,あえてご提案をしたところでございます。  それから,公共事業のPFI方式は分かりました。  次のこの竜山川の問題なのですが,これは,市長も40年間のキャリアがあってだいぶ詳しく知っているようでありますけれども,元木の処分場跡地のボーリング調査の件ということでね,これは97年の8月26日付けで山形事務所の方に,山形事務所というのは,東ソーの事務所にですね,の方から建設事務所の方から出てる文書なのだけれども,これを見ますとね,もう調査も終わっているのですね,既に。そうすると着工してもおかしくない状況にあるわけだ。それがまだ進んでいないということでありますから,敢えてこの提案を申し上げたわけでだけれども,そういう意味でね,と市とね,やっぱりそれから東ソーですか3者によるね,この必要な会議を持ちまして早急に住民の要望に応えていくと,こういうやっぱり姿勢を見せていただくのが,大事じゃないかとこういうふうに思うのでね,改めてその部分について市長にご答弁をいただきたいというふうに思います。  それから,市長の政治姿勢について,これは関連して質問になりますけれどもね,あと3点ほどお聞かせ願いたいのです。  一つは,それぞれ新市長も前市長も政治思想というのをしっかり持ちながら,この今までお付き合いをなさってこられたのではないかというふうに思うのですね。そういうことで,つまりこの平成10年の秋の市長選挙を前にした平成10年の2月9日の日に会談がなされたわけだけれども,その会談にあたるにあたってね,これは吉村新市長も大物政治家であったし,一方は佐藤市長は山形市の市長であったし,この大物同士の会談を設定するにはね,誰かが仲介された方がおったのではないかとこういうふうに私は思うのです。したがって,そこら辺のことにてね,少し興味もありますので,お話をお聞かせいただきたいと。  それから,二つめ,もちろんこのトップ会談でね,あったわけでございますからね,この会談の内容についても非常に関心を持っている方々が結構いるのです,市民の中にはね。どういう話し合いがなされたのかということをね,お聞きしたいわけです。分りますか,言っていること。平成10年の2月9日の日にこの山形市役所の中でね,佐藤幸次郎さんと握手しましたね。そのことの関連で今伺っているわけです。どんなこの会談の内容であったか,率直にお聞かせ願いたいと思います。
     それから,もう一点だけですね,私は,今度の事件を通じて一番残念に思っているのはね,議員の中で同僚議員,歳も私と同じの方でありましたからね,この同僚議員が亡くなるという結果をもたらした背景というのは一体なんであるかということを考えたときね,非常に残念に思われてならなかったわけでございます。  したがって,彼の名誉のためにもね,真相究明は欠かすことのできない,当面の課題として受け止めなければなりませんということであるわけですが,先程も,1回目の質問で申し上げましたけれど,吉村市長は今度の一連の事件の真相解明をやっぱりしていかなければならないのではないかというふうに私は思うのだけれどもね,そのことに対しては,お答えなかったわけでけれども,このことについてね,やっぱり不透明のままにしておくのではなくて,事件の真相を明らかにして,そして,市民に理解を求めていかないと,私は信頼される市政がつくられるとこういうふうになるのではないかというふうな気がしますのでね,ぜひそこら辺の決意をお聞かせ願いたいというふうに思います。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) お答え申し上げます。  1番目の竜山川の件につきましては,おっしゃるとおり,,市,関係者と相談しながら,善処していきたいとこう思います。  それから,バスの件につきましては,それぞれ武田議員からご指摘のあった地区に担当を派遣しまして,そして作業に入らせると議会が終わりましたらと思っております。  それから,10年2月9日の日はですね,私とかつて選挙を打ちました,市長選挙を打ちました後援会長さんと市長にする会の会長さんと同志でありました市会議員の方々を立会人にしまして,そして,私が考えた山形を良くするいろいろな条目を作りまして,そして,佐藤市長の方に持っていきまして,どうですかというふうな話を申し上げました。  佐藤市長は,非常に結構なことでございますと,いずれ,すぐはできませんけれども,いずれ2人で相談しながら,やって行きましょうというふうなご回答をいただきまして,私喜んで皆と一緒にこれで山形市は二つのものが一つになったなというふうなことで帰った次第でございます。  それから,今回の一連の不祥事につきましては,それぞれ法的には解決されております。私の責任は,真相究明よりもむしろ再発防止であると思いますので,その方に向って議会側と相談しながらやって行きたいこう思いますので,ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 武田一夫議員。 ○33番(武田一夫君) それでは,もう一つついでにね,大変恐縮ですけれども,まだ時間5分ほどありますから,吉村市長さんが就任されて,間もなく前市長おん念の闘いの相手であった金澤元市長にあいさつに行かれたと,こういうことが新聞で堂々報道されたわけですね。  さて,佐藤幸次郎前市長は入院中でもありますけれども,佐藤幸次郎さんにはどういうふうな対応をなされましたか,簡潔に申し上げましたけれど,お話をお聞きしたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 元市長には,そういう意味で敬意を表してまいりました。と同時に,歴代市長に対して,今からお参りいきたいと思っております。  大内育恒さん,鈴木重屹さん,それから,大久保傳蔵先生と,あと佐藤市長は,今仙台の方に入院しております,前市長は。  したがって,向こうには選挙違反にはならないと思いますので,花を贈っておきました,病室に。向こうは山形市外ですから選挙違反はなりませんので,大丈夫だと思いますけれども。それで,その花も1回だけじゃなくて,枯れたらまたやって下さいというふうに委託をしております。会おうと思ったけれども,なかなか向こうでいなかったものですから,しかも,公務も入っちゃったものですから,本当に時間無くて,間もなく4月に退院するということを聞いておりますので,そのときは一緒に事務の引き継ぎもしておりませんので,これはいらないと思いますけれども,私の方から事務引き継ぎをやりたいということを申し入れをしたいと,そして,お互いに体をいたわりながら頑張ってくれということで激励を申し上げたいとこのように思っております。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 武田一夫議員。 ○33番(武田一夫君) 最後のこれは質問ではなくて要望になりますけれども,その市長と意見の相違するところは,この一連の事件の真相解明については,再発防止に重点をおいていくと,これは吉村市長のお考えなのでありますけれども,それは,それなりにやってもらわなければならない課題でありますしね,ただ,私は,同僚議員がね,この捜査の途上でね,亡くなるというのは,単なる淋しさだけじゃないですね。何かが見えないものがこう闇の部分が言葉が悪いけれどもね,適当でないけれども,そんなね,気持ちがまだ拭いされないものですからね,それと併せてこのね再発防止を図る上でも,私は真相のね究明無しには,これはできないのではないかなというふうに,私は思うのです。  だから,私は市民運動の一つとしてね,これからこの問題に取り組んで行かなければならない重大な当面の課題だとこういうふうに認識をしておりますのでね,まず今日はあとは市長に時間の関係もありますから答弁は求めませんけれども,そういうふうな気持ちになっているということだけ申し上げまして私の質問をこれで終わります。 ○議長(中村幸雄君) 以上をもって,武田一夫議員の質問を終わります。(拍手)  この際,午後1時まで休憩いたします。     午前11時57分 休 憩  ――――――――――――――――――     午後1時     再 開 ○議長(中村幸雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  吉村市長から,発言を求められておりますので,これを許します。吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 先程の武田議員の質問に対する答弁の中で,前市長に対する,私どうやっているかというふうな質問を受けまして,その中で,病院に花をお届けしてありますと,こう申し上げましたけれども,それは,吉村和夫の名前を使っておりません。山形市として出しておりますので,ご理解をいただきたいと,訂正を申し上げたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) それでは,一般質問を続けます。   ~~~~~~~~~~~~~~ ◎峯田豊太郎君 質問 ○議長(中村幸雄君) 「行財政改革について」ほか4項目について,24番 峯田豊太郎議員。 〔24番 峯田豊太郎君 登壇〕(拍手) ○24番(峯田豊太郎君) 西暦2000年,20世紀最後の年の当初予算を審査するとともに,吉村市長誕生の最初の定例会において,通算12回目の一般質問の機会を与えていただきました同志“翔風会”の皆様に厚く感謝し,会派を代表して質問を申し上げますが,まず最初に,市長当選誠におめでとうございます。過去3回厳しい挑戦をいたしましたが,目的を達せられず県政に転身,不祥事による突然の選挙で,知名度を活かして当選,念願の市長に就任し1カ月,議員の立場と違い,執行権を持つ責任のある立場,25万5,000人の市民それぞれの生活向上,そして生命財産を守るつくるため,最大の努力をしていただきたい。  質問に入る前に,昨年,不正入札,いわゆる談合事件から端を発し代表監査委員の逮捕,政治資金規正法違反により秘書課長の逮捕,裏付け調査による多数の職員が事情聴取され,度重なる庁舎の家宅捜査,それが秘書課までも受けるなど,市民の行政不信がつのってきており,その責任を取って佐藤市長は辞任,代表監査委員も辞職,前秘書課長は停職5カ月,他の職員もそれなりの行政処分がなされたと聞いております。  市長の右腕とも言える三役の責任はどのように考えているのでしょうか。  三役は,一般職員と違い,多分に政治的な面も強く市長の意をくみ,補佐し,市長と一心同体の責任ある立場であり,不祥事により市長の辞任とあれば,それなりの重大な覚悟がなされると予想されておりましたが,私たちにはその行動が見えません。議会開会日,枝松議員の質問により,市長は予測の事態だから云々の答弁がありましたが,先程,各派責任者に助役が責任をとったというふうなことがおりたそうで,それを聞き助役に敬意を表します。  次に,通告により質問に入ります,時間の制約もありますので,簡潔にして要を得る答弁をお願いいたします。  平成12年度一般会計当初予算は776億2,800万円,前年対比2.2%アップ,特別会計を合算すると,1,753億3,300万円,7.6%の増と提示されました。  この額は市民一世帯当たり196万1,000円,一人当たり68万5,000円の数字になり,昨年より一世帯当たり4,900円の増額予算になっております。  特に,公債費を見ますと一人当たり4万3,196円,一世帯当たり12万3,615円の借金となり,昨年より徴増になっております。12年度末の公債残高は,一般会計で1,017億6,000万円,企業・特別会計を合算しますと2,458億円の巨額な数字になり,これは一世帯当り274万9,000円,一人当り96万1,000円の多額の金額になっております。これにより公債比は,19.4%と漸増傾向にあり,いわゆる債権団体への黄色信号と言われる率にもなってきており,交付税が見込まれる額を引く地方債許可制限比率は13%,まだ余裕があるとの答えるがあるとしても,それは計算の率だけで公債の額には変りません。  国,,市,皆,借金体質,市民に一人当り100万円のローンの保証人になっているなどと話すと,そろそろ借金体質から抜け出し,予算規模の膨張などより健全財政になるよう議会で,しっかりチェックするようにと言われます。  一般会計の財源は,公債費は110億5,100万円と微増に押えてあることは評価できますが,基金繰入金,特に減債基金から24億4,400万円を繰り入れ,昨年度より19億1,900万円増の33億9,300万円に達し,率にして230%の増加,構成率も4.4%を占めるようになってきております。  予算は,入りと出が当然あります。出が何に使われているかが問題です。より投資的経費が多く,財政の硬直化と言われる消費的経費が少ないほど健全であり,成長する団体であることは,だれでもが承知のことであります。  繰入によってつくられた2.2%の増加は,市長の言う景気回復にどの位貢献するでしょうか。市のGNP,市民総生産をどれだけ引き上げ,どれほどの効果があると見ているのでしょうか,お聞かせいただきたい。  また,来年度は3年毎に行われる固定資産評価見直しの年にあたります。  固定資産税は,財政を支える基幹税目でもあり,安定した財源確保には,市から見れば最良の税と考えられます。その算出は,地価公額の70%程度を一定率で調整し,課税基準額を出し,税率を掛け算出いたします。97年度税制改正により評価替えの後,地価の下落があった場合,再評価替えができるように改まってきております。財政確保の意から税額を下げるという発想は出にくいと思いますが,本市の基準宅地の評価は,香澄町一丁目㎡当り64万4,000円,13.1%の下落がみられ,中心部市街地に空き地が目立つようになりました。  かなりの定額を示しても,民間の土地の売買は締結ならず,公共団体の補償買収による売買が一番高額とも言われていることは,いかに経済活動が鈍化しているのか明白であります。  しかし,予算では固定資産税の土地課税評価額は,132億円程度,そして,償却資産は同じく前年度より,148億円の増に算出されております。  基準宅地の下落にともない,税額も低くなると市民は期待しております。その増加の理由と評価替えの見通しをお聞かせいただきたい。  次に,行政改革についてお尋ねいたします。市長は,今の機構組織はさしあたり変えるつもりがないと言っておりますが,これからの行政はスクラップアンドビルドの理念により,組織の柔軟さが必要不可決であります。  現在は,タテ型社会から,協力,協調,相談,流動,多様,そして自主,自立,個性,責任を条件とするヨコ型社会に変ろうとし,時代とともに市民意識も変り,価値観も変ってきております。  この基本理念に沿って対応できる組織体系にすべきであり,市民は小さな行政,大きなサービスを望んでおります。  行政改革で人の面をさわらないでは通れません。企業は存続をかけた時には,大幅機構改革や,リストラ,降格までの人事を行い,血と汗を出して努力しております。  私がいささか関係のある二本松市の二本松城跡に「戒石銘」があります。五代藩主が藩主の戒めのために,石に刻んだものですが,その内容は,“爾の俸,爾の禄は,民の膏,民の脂なり,下民に虐げ易きも,上天は欺き難し”要約すると“お前の俸給は,民があぶらして働いた賜のより得ている。お前は民に感謝し,いたわらなければならない。この気持を忘れて,弱い民たちを虐げたりすると,天罰があたるだろう”であり,市政からみると市民の為に働くのが市職員の務めであり,雇用主は市民であるとの精神を持って,行政に携わるべきで,その意を含んでお聞きいたしますが,市役所は市民の役立つ所,すなわち市役所に勤務する者は,いかに市民に役立つ仕事をしているか,しようとしているか,どのようなサービスができるかを念頭に入れ,事業に対しては,コスト意識を持ち,良質なサービスをより安く市民に提供できるようにするべきであります。  人件費率は,一般会計では20%の割合に達しております。長年課題になっている特殊勤務手当,その手当自体,存在や金額が妥当なのか,情報を開示し,市民に直接問いかけるのも一つの解決手法であり,市長はどのように考えておりますか。  また,コスト面で民間委託をすべきと,本議会でもたびたび取り上げられているものがあり,公民館をコミュニティーセンターとして地域に運営・委託を任せては,給食センターは民間の活力で十分賄えるのでは,学校用務員の仕事は,道路維持補修は,外注でできないかなど,山積みしておりますが,現在の施設をフル回転するのも一つのコストダウンと考えます。  市民会館,図書館,公民館は月一度家庭の日の日曜日は休館になります。月4回の日曜日しかない月は,その日を開館することにより25%のコストダウンになるとの発想を現在の組織でできないとしたら,できる組織をつくるよう考える,これが新市長に期待する発想の転換であります。  地方分権による権限委譲,介護保険等,福祉サービスで人的に手薄な部門があると聞きます。積極的に技能労務職からの任用替えなどもし,職員の適正,適所の人事管理が重要であります。  職員録では職階とし,相当職,待遇等は少なくなってきているものの,もっとスリム化を求めます。職位職責を明確にするとともに組織を単純化し,タテヨコの連携をスムーズにできる様にし,効率の良い市民のサービスに努めるべきであり,東京近郊の某市の監査委員が来形したとき,人事面を尋ねたところ,年一度昇格試験を行うが,係長試験をパスしてもその係長ポストが空かないかぎり,職席につけない。あえてポストを増やさないし,温情と経験だけでは,これからの行政に対応できないとのこと。時代の変化に果敢に取り組むためにも,どのように考えているか,お聞かせ下さい。  市民から外郭団体の職員,市職員OBの雇用条件はと,よく聞かれます。先の正式な見解は3年間と,雇用期間の約束によって行なっているとしております。しかし,現実はどの程度守られているか疑問であります。  市長は徹底した行財政改革を推進するとしており,馴れあいの時代は終りました。この機会にすべて,市が出資,補助金,委託料を支出している団体を,存続を含め,ポストの見直しをし,約束事がどうなっているかをも含め,調査,検討すべきだと考えます。  また,来年度から開発公社にもう一人外部から迎え入れようとしていると聞きますが,とすればこれは改革に逆行であります。一つのルールを自ら破れば,そのルールは無いに値すると考えます。市長の見解を聞かせて下さい。  次は,下水道,集落排水の進捗,普及に合わせて,水辺環境は大変良くなり,受益地のすべての生活雑排水も処理できれば,山形の良さを示すためにも最良であり,市街地の堰にきれいな水が流れ,郊外に出ると“春の小川はさらさらゆくよ”の歌のような,小魚が住む水辺環境の回復があれば最良ですが,12年度末公共下水道会計の市債は906億3,200万円,一所帯当り約100万円,受益者一人当りになりますが35万4,000円の額になっております。  これからの整備計画は平成20年度,全市受益としておりますが,“高コスト低収益”になる場所が多くなります。市の財政の健全化を図るためにも,また業界の再編や新産業への技術移転,構造改革に対応する準備も必要でしょう。少しずつ減速し,完成年次の調整を図るとともに,収支バランスを明確にし,効率的な運営を図るために,同会計を企業会計に移行する年次計画を立案すべきですがいかがなものでしょうか。  次に,環境問題についてお聞きします。環境ホルモンと耳慣れない言葉を聞いて久くなりますが,特に毒性の強いダイオキシンへの取り組みについてお尋ねいたします。  ダイオキシンは,廃棄物等の焼却処理によって発生する化学物質で,国全体の排出量は,米国の1.5倍,欧州で一番高いフランスの4倍以上と,桁違いに多量の排出をしており,厚生省,環境庁では,安全基準を体重1kg当り一日摂取量を4ピコグラムと定め,大気,水質,土壌の環境基準をそれぞれ決めております。それにより焼却炉からの排出規制を打ち出し,濃度基準も強化されて,それをクリアすべく,諸施設では懸命に努力を重ねております。現在のところ直接の許認可権,指導は,保健所が担当しております。  長井市では,市民の健康と安全を守るため,施設ととの調整役から,一歩進み,焼却施設の市の立ち入り権,環境測定調査の実施の権限を持つ,市独自の条例を制定しようとし,今3月議会に提案していると聞きます。  鶴岡市では,家庭での簡易焼却炉を積極的に市民に呼びかけ,無料回収,また事業所における小型焼却炉の使用全廃を目標とした独自基準を設け,やむを得ず使用する場合は,市への使用届出を義務付けるなど,猛毒物質ダイオキシンを抑制する施策を懸命に行っておりますが,本市では,家庭用の簡易焼却炉回収は,市報によると458個とあり,効果が上がっているか甚だ疑問であります。  事業所小型焼却炉対策等,全々見えておりません。市長は,安心して生活できる,豊かな環境先進都市をつくるため,先頭になって全力を傾注していくとしておりますが,市内各所で事業者が,未だに野焼きをしているこの実体を当局はどう認識しているのでしょうか。またどのように対応しているか,お聞かせ下さい。  大気への排出を主にお尋ねしましたが,それ以上恐ろしいのは焼却灰で,大気中20%飛散,残灰に80%残留するとも言われております。  野焼きによる焼却灰が,降雪,雨により河川に流出すれば下流域が危険であり,その毒性を市民に知ってもらわなければなりません。  私は,焼却施設で出される焼却灰の処理と危険性について,たびたび一般質問で取り上げており,溶解し流れ出さないように凝固し処分すべきと提言してきました。  奈良市では,清掃工場から出る焼却灰の一部をダイオキシンが溶解しない様,薬剤で擬固し,建設資材とし生産していると聞き,札幌市でも同様の資材を使い,公園などの遊歩道の舗装をしていると聞きます。  当初予算に,立谷川清掃工場にダイオキシン類対策事業として,灰固形化施設整備の予算が計上されておりますが,これは,2次製品を生産する設備なのか,単に固形化し埋設するためなのか,今後,上野焼却場の対応もあわせてお聞かせ下さい。  次に,地球温暖化防止についてでありますが,先の国会で“地球温暖化対策推進法”が成立し,温暖化の原因の一つであるガスの排出削減に向けて一歩踏み出しました。  その中で企業の排出は計画的に技術的に削減できるが,その他,特に車輌から出される二酸化炭素について,抑制するには困難さがあるとしております。  国として,防止のため,率先してできうる二酸化炭素の発生抑制は,先の一般質問でも行いましたが,車からの排出量を減少させることが第一にあります。  環境庁では,アイドリングストップ運動を行い,国民が身近にできる対策として呼びかけております。  地方自治体の中には,すでに31の府,,市,特別区が条例を制定し,その内容の多くは環境保全条例の一部に「停車中はみだりにエンジンを稼動させてはならない」と盛り込んであります。  環境庁では,不要なアイドリングは「大気汚染防止法違反」としておりますが,罰則もなく,ほとんど知られていないのが現実であります。  同庁の試算によると,国内に登録されている全ての自動車が毎日10分間のアイドリングを止めれば,二酸化炭素排出量は1年で約224万t削減できるとしております。まして,ディーゼル車はガソリン車に対し,窒素酸化物で3倍,浮遊粒子状物質(PM)は比較にならない程多く,特に黒煙を出して走る車は,毒ガスをまいていると同じと専門家が指摘しており,黒煙を出して走っている車を見たら通報してもらい,使用者に改善命令を出すなどを考慮に入れ,アイドリングストップのルールづくり,条例を制定すべきと考えますがいかがでしょうか。  私は,前々回の一般質問で前市長に問い,地球温暖化防止についてできるだけ努力をするとの答えをもらいました。前回の質問では,経費削減もあり,不要な電気を消すよう,それは昼休みなどはかなり徹底してきております。また,代替で車輌購入の折は低公害車にする。そして,せめて市保有一般車輌約300台はアイドリングをストップする。アイドリングストップのキャンペーンを行い,車輌にステッカーを貼り,また,市職員所有車輌からまず実行し,市全体の運動に広げようと提案したところ,市長不在で助役の答弁は,環境問題を考えるということでアイドリングなどを職員が率先してやめるというようなお話し,それから目標と達成率のお話もございました。それらを私ども十分心に踏まえ,行政を進めてまいりたいと,云々と答弁がありました。  その後1年半の月日が過ぎても何の動きもありません。  一般質問を一過性として,その時上手に答えれば良いなどとは考えていないと思いますが,民間企業でさえ,アイドリングストップ運動をしているところもあります。再度申し上げます。条例を制定するとともに,地球温暖化防止のためにも,二酸化炭素の発生を率先して,山形市は抑制するというキャンペーンを行うなど,市全体に撤底すべきと考えますがいかがでしょうか。その取り組み方をお聞かせください。  次に,福祉についてですが,家庭だけでなく社会全体で高齢者を支えようとする介護保険制度が4月1日から施行されますが,認定作業やケアプランの策定など,最後の詰めの段階にきており,その準備に敬意を表しますが,すでに北海道のある市では,4月に先立ち,1カ月前より,習熟度を増すためにとサービスを開始したとの報道もありました。  市民は,介護保険により多様なサービスの提供を受けられるが,介護する人が要介護者に愛情を持って接し続けてもらえるかが不安であり,大きな課題でもあります。“寝たきり老人”が“寝かせきり老人”になってしまう可能性すらあります。  この介護保険は,契約に基づくものでありますが,福祉の基本の「心」を忘れてはならないと思います。  介護サービスの利用者と,提供者の橋渡し役でもある介護支援専門員ケアマネージャーに,不公平が発生したとしたら,サービスを受ける側の不信を生み,不満の原因ともなります。公平公正を逸することがない様,最大の努力をするとともに,この点について民間事業者への指導も含め,市長の見解をお伺いいたいます。  また,補正予算のうち民生費が5,000万円の減額。そして,債務負担5億7,838万5,000円の補助金の廃止が出ており,来年度当初予算には,これに代わる数字は見られません。この特別養護老人ホーム施設は,当然,介護保険に対応する施設として,カウントしているはずです。予定に反し,施設が利用できないとこうことは,サービスの低下があると受け取られます。吉原区画整理事業とも,密接な関係があります。今後の見通しをお聞かせください。  昨年5月,精神保険福祉法の改正により,平成14年4月から精神障害者も,他の障害者と同じくホームヘルプサービス受けられる様になり,その事業は,市が実施することになりました。精神障害者の通院医療費,公債負担の窓口も,保健所から市へ移されたり,福祉サービスの利用に関する相談,助言も同じく行うようになり,市の役割が重要になってきております。  すでに,モデル事業として開始されている公共団体もあると聞きます。この障害は医療との連携が不可欠であり,また特有の個人情報保護などの配慮も必要であり,バックアップ体制や研修制度など,援助技術の研修が必要なのは言うまでもなく,専門的知識の積み重ねが大切であると考えます。この精神障害者の健康福祉の充実とその対応についてお伺いいたします。  次に,まちづくり,そして観光に入ります。市長は,商工業の振興は本市経済の発展と活力を高め,豊かな市民生活を実現するうえで,重要な役割りを担うものであり,地元企業,商店街の活性化と,人材の育成を目標とし,云々と議案説明にありますが,これはその通りでありますが,それをどうするかが問題であります。  就任早々,松坂屋の撤退発表,山形駅前の顔とも言えるビブレの閉店,そして空居,駅前,七日町の商店街の中心的な店舗が失われつつあります。これは単に一デパートの閉店だけの意味でなく,中心商店街の空洞化をさらに加速させる恐れがあります。  よくデパート売上げ一店舗相当額が仙台で消費されていると言われ,今後なお一層,この傾向に拍車がかかるとしたら,大変なことです。ではなぜ市民は仙台へ行くのでしょう。交通手段が良くなったから,多くの店舗から豊富な品の中から好みの物が手に入るから,すべてに,より都会的なセンスを感じるからなどいろんなことが言われるでしょうが,私は商店街のまちづくりにあると考えます。碁盤の目,分りやすい道路,アーケード商店街もあり,デパートへの道,レトロ調の歴史を感じさせる場,一歩出ると欅並木一本一本に個性を持たせ,車の心配をせず,ゆっくりウインドーショッピングができる道,自分で時間をコントロールしながら費し,楽しむことができる,こんな街だから魅力があるのではないでしょうか。  では昔の様に山形市の中心商店街は近隣から集客力があるでしょうか。商店街に達する前に,楽に駐車できる郊外の大型ショッピングセンター,ロードサイド商店街の魅力は断ち切れないでしょう。その一部は仙台へと向ってしまいます。本市の中心商店街は,例えば七日町とか本町とか書かなければ,全国どこの市,ある商店街と言っても通用できるような没個性的街並みの商店街を形成してしまいました。建造文化,景観をトータルな面が消えてしまいました。  これに早く気付いたところは,何が魅力かを見極め,総合的にまちづくり,商店街づくりをしており,魅力ある個性化を図ってきております。  市長は,今後中心商店街の活性化を図ると表明しております。これにどのように取り組もうとしているのか。  松坂屋が閉店した場合,社員の解雇が予想されます。従業員解雇や取引業者,関連企業の連鎖倒産を防ぐなど,市として何をしようとし,何ができるのかあわせてお伺いいたします。
     山形らしさは何かと聞かれたら,都市環境,社会資本の整備もそこそこに進み,家からは四方の美しい山並みが見え,車で20~30分郊外へ出れば,四季を通じ自然が楽しめ,温泉もすぐ近くにある。その通りです。この条件の街は全国に数多く存在し,いや県内の各市町はほとんど同じ条件を持っています。  私は4年前,東北議長会主催のヨーロッパ視察に参加し,各都市を見てまわり,その折,感じたことは,都市が最も栄えた時代を大事にし,建造物を中心に,景観をいかに残すかを努力し,それが都市の個性となり,魅力となっており,都市観光のこれが原点がだと深く感銘した記憶があります。  日本は,木造文化,石の文化とは違うと言う人もいるかもしれませんが,私はそこに住む人がその意識があるか否かの違いと思います。  本市では,過去住み易さの探究,都市化に魅力を感じ,田舎臭さからの脱却が山形らしさと感じ,特に中心市街地がコンクリートの固りの建造物群になってしまい,ミニ東京化してしまいましたが,本市が景観面,観光面の魅力づくりとして,他の街と違いを早く出すとしたならば,夜間の照明で個性を図ることが最良と提案いたします。  各地で橋の照明や観光施設のスポットやライトアップは行われておりますが,まだ道路全体の照明“灯”の色の演出はされておりません。  現在,112号線の照明器具は,立派な物を使っておりますが,冷白色に発光します。  残念ながら山形市は寒冷地であり,少なくとも10月~5月までは,夜は冷しい土地柄であり,これでは街自体に寂しさが募ります。  まずこれを暖色系に変えることから始まり,道路毎に照明の“灯“の色を変え,色彩のデザインを図れば他市にない特色を出されると考え,全国的に山形の夜の街並の表現としてアピールしてはどうでしょうか。  先に,この照明灯を別の角度から質問しましたが,助役は,街路灯につきましては商店街のいろんな考え方に基づきまして,デザインや材質,個性的に歴史があるというわけでございますと,今後特色のあるまちづくりにとって非常に重要であるというに考えているので,施設新設や更新の際に商店街や,まちづくり委員会の皆さんと協議しながら,個性あるまちづくりに努めていくと答弁しております。  個性というものは,一番早く作ることによって,独自の個性になってくるもの,二番,三番煎じでは,ものまねという表現になってしまうことをご認識してほしい。  また,市長は自然景観を観光資源として,保全し活用を図って,誘客を積極的に行うとしておりますが,もちろんそれも必要でありますが,観光とは,そこに住む人の日常生活の場こそ結果的に観光であり,それが都市型観光の一面でもあります。  老舗の旅館が,あっという間に消滅し,寒々とした駐車場に変り,付近に歴史を感じさせた旅館も他の建造物に変ってしまいました。  本市で霞城公園を歴史的観光資源と位置付けるならば,本市にとって重要な空間は県立中央病院移転後の跡地であり,市街地観光の整備を考えたとき,最も必要な用地であります。本会議でも多くの議員から様々な利用の提言がなされてきました。  市長は,政治歴40年,県立中央高校の建設時の過程は十分ご承知だと思います。当初は市立高校をめざし,市,PTAで資金を出し合い,敷地を確保,後に県立の方が良いということで方向転換,に用地の寄付がなされ,その折当該地に高校が存続しなくなった時に返還する旨の念書もあり,現状を考えると高校敷地利用としての疑問があり,開学の折の経緯を話し,県立中央病院移転後の跡地を,市に交換等により無償譲渡が可能になるよう働きかけてはいかがでしょうか。  最後に,歴史的建造物の保存についてお尋ねいたします。  私は,第1回目の一般質問から最後にこの問題を取り上げております。前段で話しましたが,歴史と伝統ある老舗旅館は,今は駐車場になり見るたび,市街地観光の目玉にできたのにと残念でなりません。  酒田市では,経営の行き詰った料亭“相馬屋”を民間事業者が買い取り,歴史的な建造物を保存するとともに,酒田市の観光拠点として生まれ変わったと聞きます。  私は,現在,生ある者は次の時代に歴史を引き継ぐ義務があると考えます。20世紀は歴史的建造物の破壊の世紀になってしまいましたが,せめて21世紀は,残された数少ない物を大切にし,保存,移転を考え,山形にしか無い,この風土で生まれた貴重な建造物を次の時代に引き継ぐべきと思いますが,どう考えますか。市長の考えと取り組みについてお伺いいたします。  これで私の第1回目の質問を終ります。答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) 峯田議員の質問にお答えする前に,かつて,山形を良くしようとして,ともに気持ちのあった同志の方でありました。今,こうして,本会議議場において,山形市の発展のために,議論する機会を得ましたことを誠に光栄でありまして,心からお礼を申し上げながら,お答えをいたしたいと思います。  ただ,非常に盛りたくさんの質問でありまして,時間がどうなるかわかりませんけれども,簡潔に要所要所申し上げますので,ご理解を賜りたいとこのように思います。  まず,最初の行財政改革について,市債の残高が一般会計で1,000億円を超えていると,にもかかわらず借金を返すのが当り前だけれども,それを無理して資金を崩して,2.2%の伸びを確保したと。果たしてこれが市民総生産に影響するかどうかと,どこまで押し上げていくかと,こういうような話でありますけれども,経済通でとおっているあなたのことですから,お分かりと思いますけれども,今一番市民に取りまして大切なことは,予算規模のプラスマイナスよりも景気が良くなるだろうかというふうなことだと思います。  例えば,先程も申し上げましたけれども,経済企画庁の次の月報でも何でも,また,日銀の短観でも何でも,本当に我々どうも解釈できないというような状態で,これに今の山形市もご承知思いますが,議員の先生方景気がいいという肌で感じていないと思います。景気を良くするということは,消費者のある程度財布を開いてもらうというふうなことということは,市民の方々が先行き不安がなくて,今度は大丈夫だというふうになりますと,ある程度,私は,金も使うだろうし,景気も上向いてくると,このような判断から,今回は,特に,ご案内と思いますけれども,新都心ビルの完成と駅西地区の開発の推進や介護保険,新しくできました制度に伴う市の独自施策の実施など,重点プロジェクトの確実な展開を図ることによって,ある程度向いてくるのではないかと,こういうような観点から,こういう予算を編成したということをご理解いただきたいと思います。  固定資産税の問題でございますけれども,これはご案内のとおり,周辺地区の土地区画整理事業や分譲団地造成等,宅地開発が活発に行われていること,また,住宅地の価値が上昇していることなどから,宅地全体の評価額が上昇したことに伴い,課税標準額が増加したものであります。  固定資産税というのは,ご案内のとおり,山形市のかつては財源の60%,70%を占めた非常に大事に財源であります。従いまして,そういうことも今後の考え方として大事にしながら,いわゆる豊かな山形市を創るためのものにしていきたいとこのように考えております。  次に,組織の機構を変えるつもりはないといっているのがというご質問でありますけれども,実は4年に1回の選挙であれば,もちろん頭からそういうことを申し上げて選挙戦に望みます。今回は不測の事態でございましたので,機構改革等をやりますと,いわゆる混乱が生じるのではないかと,したがって,平成12年度はそういうことはやらないと,いうことを部長会議で申し上げまして,そして,勉強してくれということで課題を与えております。その課題は,機構改革に関係するものであります。そういう課題を,過日の部長会議に投げ出しました。したがって,それに基づきまして,13年度は機構改革を出しまして,議会の方にお願いするという形になると思います。  次に,介護保険の権限委譲についてでございますけれども,この介護保険そのものが,先程申し上げましたとおり,不確定的な要素もありますし,国の方でも暫定期間というようなことも言っているようだし,15%の問題も出てくるだろうし,いろいろな変化があると思いますので,それを見極めたうえで,きちんとしたものを作って行きたいと,このように考えております。  権限委譲の問題でありますけれども,過日,技能労務職員の任用替えの問題等を含めながら,スリムになろうということで,業務手当でありますけれども,勤務手当ではありませんけれども,業務手当で去る29日水道と妥結をいたしました。そして,お互いにスリム化しながら,頑張っていこうというようなことを努力をいたして,今後もいきたいとこのように思います。  次に,外郭団体からの1名のOBの導入でございますけれども,これは開発公社における役員の外部からの雇用については,開発公社の担当する業務が,施設管理・運営等,複雑多岐にわたることから,幅広い知識,経験を外部から導入し,運営に当たる必要があることなどを考慮して,検討を加えているところであります。ご理解をいただきたいと思います。  次に,ダイオキシンの問題でございますが,誠にそのとおりであります。お説のとおりでありまして,このダイオキシンに取り組む姿勢,これいろいろなこと言われておりますけれども,これも本市としましては,積極的に取り組んでいかなければならないと,このように考えております。  また,小型焼却炉を使用する事業者のへの届出が義務づけられましたし,どうすれば一番いいのかということも,一つの大きな問題ではないかと思います。  特に,ゴミ処理の問題もありますし,そういうものを加えながら,今後検討していきたいとこのように思います。  特に,奈良市では,清掃工場が出る焼却灰に含まれるダイオキシン,これは本当に大変なことだと思いながらも,今,2市2町で進めております新清掃工場計画に,積極的に反映させていきたいとこのように考えております。  地球温暖化防止ための,アイドリングの条例につきましては,先程12月の議会でと申されましたけれども,その時は,私はまだ会議員でありまして,知っておりませんので,ちょっと研究させていただきたいと,そして,きちんとした姿で,答弁できるようにしたいとこう思いますので,ご理解を賜りたいとこのように思います。  福祉につきましては,私も全く同感でございます。特に,「寝たきり老人」や「寝かせきり老人」になってしまいます。という今の発言の中にありましたけれども,まさにそのとおりでありまして,福祉こそ,福祉の心というものをこれを大事にしなければならないと,その点は峯田先生がおっしゃるのと全く同感でございます。  しからば,これをどうするか,どういうふうな行政の中でやっていくかということが一番大切なことではないかとこのように思います。そのためには,一人ひとりの心を大切にした介護サービスの提供へ向けて,介護サービス適正実施指導事業等の実施を通じながら環境を整備していきたいとこのように考えております。  次に,身体障害者に対する福祉サービスの利用に関する相談,助言等を市町村が行うことになり,市町村の役割が強化されているという問題でありますが,まさに,そのとおりでありまして,本市としましても,精神障害者の方々に対し,現在,小規模作業所に対する支援や福祉タクシー券の交付事業を行っているところであります。このための改正に伴い,平成14年度から施行することとしている市町村が新たに取り組むべき在宅福祉事業等については,法改正の主旨に照らし,今後,精神障害者家族会やなどとの協議を行いながら,精神障害者の方々に対するホームヘルプサービス事業等が円滑に実施できるよう,事業者に対する支援体制整備の促進を図るとともに,庁内組織体制等の整備に努めてまいりたいと考えております。  特別養護老人ホームさくらんぼ吉原ホームの問題でありますけれども,今,候補が三つありまして,そのうちの一つに絞りまして話を進めております。今月中には結論が出ると,このように思いますので,その時には,また議会の方に報告しますので,ご協力のほどをお願いいたしたいと思います。  次に,ビブレと松坂屋が撤退した後のものをどうするかというふうな,非常に難しい質問でございますけれども,また難しいし,これを積極的にしなければならないと,時間があれば,と市とこの間打ち合わせをした結果について,産業部長から答弁をさせたいとこう思っておりました。これは大事なことでございますから,ぜひ,補足をさせてもらいたいとこう思いますけれども,今,も市も積極的でありますので,それが,立ち上がりしだい頑張っていきたいということだけを私から報告しておきたいとこのように思います。  次に,光の問題,照明灯のことでございますけれども,これもまた,私と考えが全く同じなのです。特に,色を出すということは,これは非常に良いことでありまして,例えば道路のカラー,道路のカラーは徳島も全部やっております。山形もおそらく徳島の国体見てからやったのではないかと思うのです。全部色が違います。町々によって,だから,街灯で今の統一したものでなくて,カラーでやっていくと,あの町は赤だぞ,この町は青だぞ,とこういうような一つの色彩によって,人が集まると非常にバラエティーに富んだものがあると私は思います。その中に,光のページェントみたいのをぱっとやればですね,仙台までいかなくても人が集まるし,非常に綺麗だし,見ても爽やかな感じが出ると思います。そういう点で,検討をしていきたいと,これは本気になって検討をしていきたいとこのように思います。  最後でございますけれども,中央病院の移転後の跡地のことにつきましては,県議会でもたびたび論じられてまいりました。しかし,まだの方も決まっておりませんし,の方の考え方は,市の方の意向を聞きながらというのが考えでありました。それは12月の時点です。今度の議会でどうなったかはわかりませんけれども,12月時点では,そういう時点でありましたので,我々から議会に要請があれば積極的に話をもっていくというふうなことでいきますけれども,無償でよこせということは,なかなか難しいと私は思います。  それから,歴史的な建物を残すということでありますけれども,まさにそのとおりであります。特に,今問題になっているのは,第一小学校,それから第七小学校,この問題をどうしても解決しなければならないということがありますので,そういうものをわきまえたうえで,そういうものを残しながら,一つの立派なものを造っていきたいとこういうふうに思いますので,一つご理解をいただきまして,ご協力をお願いいたしたいとこのように思います。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 新海産業部長。 ○産業部長(新海武久君) 中心商店街の活性化に鋭意取り組んでいる中で,今回ビブレと松坂屋が撤退ということで,非常に打撃を受けるような格好になっているわけでありますけれども,このような状況でございますので,この間3月の1日の日に,山形商工会議所と連携しまして,さらには,山形の参画を仰ぐような形で,中心商店街活性化連絡会議というのを立ち上げたところでございます。  それで,この中で,これから活気あるまちづくりのために,頑張ろうということで,いろいろな今度具体策がいろいろと出てきますので,それらを協議また検討を進めているというふうな形で今やろうとしているところでございます。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 峯田豊太郎議員。 ○24番(峯田豊太郎君) 私が,長く多くのものをお聞きしたせいか,答弁がかなりはしょっていただきまして,そのためにちょっとお答えをちょうだいしていない点がありますので,私の意見も入れて時間もありますが,まずは,私は,小さな行政,大きなサービスということなわけです。それを市民は期待しております。そして,その仕事によって,サービスは民間に任せたらどうだという,いわゆる民活を利用する,これを行政がどこまでやっていくか。これによって市長のその価値判断が出てくるのではないかと,私はこんなふうに思います。  そして,それが,民間活力を利用すれば,当然雇用の場も創設しますし,いろんな便が景気刺激になるかもわかりません。そういうことをぜひお考えいただいて,今度の議会でいろいろ話された民間の活力を使ったらどうだというようなことを,十分過去を見ていただいて,こういうことを言われたのだなということを見ていただければ,こんなふうに思っております。  また,外郭団体についてですね,市のOBを3年間というふうな条件で出しているやに,正式なルールがあるやに聞いておりますが,果してそれがどうなるかとご質問申し上げましたがお答えございませんので,それをしっかり,やっぱり,自らルールは守りましょうということと,それと同時に,果してその団体が必要だかということも,でかなりやっているように聞いてますが,山形市でももう一度見直す,そして,逆に統合できるようなものあれば,管理部門が逆に少なくできる思うのです。結局それも市の税金から運営費とかいろんな形で出ておりますので,それも行政改革の一つだということまで,ご認識いただいて,行政のほどやっていただきたい。  それと,吉原の区画整理に立つ予定だったのも聞きました。大変区画整理とも絡んでおりますので,ぜひ早めにお願いしたいなとこんなふうに思います。  なお,病院跡地の件なのですが,無償という,確かに無償という言葉を使いました。中央高の警察の横の広場,あれはほとんど今ラグビーとかにしか使っていないかもわかりません。球技場に使ってあるのですけれども,前にも一般質問いたしました。それは,そちらに正式にあるからそれと同じ面積の跡地を欲しいのだよというような,そういうふうな交渉は上手な市長だと思います。助役にも前にもお話しました。あなたは有能な人だからとのパイプになってそういうこともやってくださいというふうに一般質問でも申し上げました。やっぱりこれが必要でないかな。なにしろあそこが別な形で使われたら,山形市の市街地観光というものは無くなってしまうのではないか。皆は観光,観光とかっこよくいいますけれども,現実問題として,大事なものは極力とらなければならない,そしてどんなものかということは,みんなの意思でつくりだし,人に来てもらうと,山形市民の生活を見てもらうのだと,こんないいところじゃないか,というような街を皆で創っていくためにも,そして,そこを見るための基地にするためにも,あの土地が私は必要だと思いますので,何回もこれをこの議会で申し上げているところでございます。  地方都市の良さは環境が良いということだと思います。ぜひ,山形市から発信できるような環境保全といいますか,車の問題もあります。東京都の石原知事は,ディーゼルだめだというふうに言っておりますけれども,山形ディーゼルいいけれども,こういうことが条件ですよとか,何か優秀な市長でございますので,40年の経験を活かしまして,より良い山形をよろしくお願いしたいと思います。質問終わります。 ○議長(中村幸雄君) 以上をもって,峯田豊太郎議員の質問を終わります。(拍手)   ~~~~~~~~~~~~~~ ◎渡辺弥寿雄君 質問 ○議長(中村幸雄君) 「市政への信頼回復について」ほか3項目について,16番 渡辺弥寿雄議員。 〔16番 渡辺弥寿雄君 登壇〕(拍手) ○16番(渡辺弥寿雄君) このたび,前市長の突然の辞任に伴う出直し市長選挙において,厳正な山形市民の審判を仰いで見事に当選の栄を果たされました吉村新市長に,心から祝意と敬意を表したいと存じます。  過去3回の選挙戦を戦い,4度目の正直と申しましょうか,並々ならぬその情熱と市政にかける政治家としての信念に脱帽のほかありません。  市長の頭の中は,おそらく凝縮された市政への思いの一つ一つが積み上げられていっぱいであろうと思いますが,今度こそ,その思いの一つ一つを市政の現場に出していただいて,25万市民と共に,市民の皆さんの幸せのために,先頭に立って山形がさらに良くなるために前進できるようにしていただきたいと思います。  市民の多くがこの強いリーダーを待望し,期待も寄せていたところでもあります。  20世紀から21世紀へ,まさに節目の時代,低成長の大変なときでもあります。都山形が新しい時代へ向かって飛躍できますように,心から念じ,通告にしたがい,順次質問に入らせていただきたいと思います。  前の質問者とダブリのところがあると思います。ご理解をいただきたいと思います。  質問の第1は,市政への信頼の回復についてであります。一連の不祥事は山形の市政の歴史の上ではかつてなかったことであり,不幸な出来事でありました。今後二度と起こってはならないものであります。重く受けとめなければなりません。  市民の市政への信頼は大きく損なわれました。この冷厳なる現実に直面するとき,虚心坦懐,一日も早い信頼の回復のために,最大限の努力をすることが何よりも大切かと存じます。  全く新しい発想で新鮮なる人事の刷新を図り,2,400余人の職員と議会も含め,綱紀,規律の粛正を図り,入札制度の改正を始めとする機構の改革を図りながら,公務に携る者として,市民に尽すことでなくてはなりません。市民の一人一人が「良くやってくれているのだな」と誰がみてもわかる市政こそ,今勇断をもって展開すべきときだと思います。  市政発展のために,全力を傾注されている市長におかれましては,熟慮含味の上で混乱をさけるためとはいえ,山口助役は再任,収入役は辞表を慰留したということでありますが,これが25万市民の先頭に立ってグイグイ引っぱっていく市長として,最善最良の選択肢であると信じておられるかをお伺いいたします。  それから,それでは何も変らないではないかという市民の声があることも事実であります。この声にどう市長は答えられますか。  それから,助役,収入役の責任問題については,もうすでに精算済みだということなのか,これ以上は不問に伏すということなのかをお伺いいたしたいところでありました。  しかしながら,先程お昼の時間で,議長からそしてまた,各派代表者におろされた話によりますと,急遽この方針が変更したようであります。14日付けで助役が辞任を,辞任をするということでこれを市長が受理するという話になったようでございます。  ここ数日の間に,大きな変化をきたしているわけでありますけれども,市長の確たる信念をお聞かせ願いたいと思います。  新市長の吉村カラーを存分に盛り込んだ市政への抱負と方針を,この際お伺いいたしたいと思います。  平成12年度,今次山形市の一般会計は総額776億円で,これは対前年度当初比で2.2%増になって,市長の積極財政の姿勢を表して,評価いたすものがありますが,市長は去る2月27日の新聞紙上の芸工大会田学長との対談の中で,人口割でいけば900億円の予算編成も可能だとの見解を表明されておりますが,その趣旨や財源をも含めた根拠内容等についてお伺いをいたしたいと思います。  次に,駅西の開発と中心市街地の活性化についてであります。駅西開発において,当局が進めるはずの新文化施設の建設が大きく後退をしました。  当局は,財政事情を理由に一方的に延伸を通告して来ているが,信頼関係を大きく揺るがすものであり,大きな憤りすら感じると共に,山形の西の玄関口ともなるべき西口副都心の一角が,最初から大きな空洞ができることは誠に不愉快千万であります。  霞城セントラルビル,勤労者総合福祉センターB型,の新文化施設の三つが相機能してこそ西口の発展が期待され,山形の西の玄関口の顔ともなるはずであります。  新市長は,永年,会議員として勤められた実力者中の実力者であります。今は,直接事業を担当する市長であります。その政治力と敏腕に期待をしながら,一刻も早い解決のためにどの様に取り組まれるおつもりかをお伺いいたします。  今年1月に山形駅前のビブレが撤退し,去る2月の半ばには創業40年を誇る山形松坂屋がこの8月に撤退が報道されております。  山形駅の東の玄関口ビブレと七日町のメインストリートの一角松坂屋と,今度新装オープンする駅西都副都心の一角が,それぞれ光のともらない暗い所ができることは,山形にとりまして由々しき問題であります。  古人は,城下町山形に市を開いて商店街を形成し,人の出会い,交流を生み出して来ました。こうした街の顔ともいうべき中心街が衰退するということは,とりもなおさず,その町の機能が生きていないということであります。時代とはいえ車社会の利便性,経済の自由競争と,そのままに甘受し,街づくり協定も街並協定もないまま,バランスも考えずに安易に郊外に大型店舗の進出を許して来たためでありまして,街をどう作るかという長期デザインとマネージメントができていない証左ではないかと思います。  市長は今後の中心市街地,中心商店街にどのようなグランドデザインを描いていくのか明確にお答えをいただきたいと思います。  次に,農政一般についてであります。農業は国やの農業政策と密接,不可分の関係にあることはいうまでもありません。わが国の経済社会が急速な成長を遂げると共に,国際化の著しく進展する中で農業,農村も大きく変貌をしております。  しかし,農業が担う食糧の安定供給という役割は,社会経済情勢の変化にあっても,その重要性を失うことはありません。  国土の保全,自然環境の保持,地域文化の継承といった役割を改めて見直されているときでもあります。  本市は,平成8年3月に第4次の農業振興基本計画を策定し,種々の施策を展開しているが,今後さらなる農業,農村の振興について,市長は,どのように取り組みをなされるおつもりか,今考えていることの一端なりをお伺いしたいと思います。  それから農産物価格の低迷や減反の拡大、後継者不足などにより,不耕作地,荒廃農地が否応なく増加している現状にあります。いきおい農地の転用による土地の利活用を行わざるを得ないことが多々ありますが,これには農政課,農業委員会,都市計画課でそれぞれの許認可が必要であり,法的手続きとはいえ,いささか煩雑であることは否めないのであります。  これらの事務処理の迅速化と総合的な指導が行えるよう,産業部に農林調整監のようなポストを新設してはどうかと思いますが,市長の見解をお伺いいたします。  また,農政と農家を結ぶ農業委員会の役割は時代の要請により,複雑多岐にわたるものとなっております。農地の転用をはじめ農地の賃貸借,農地改良届,農業者年金,中山間農地の保全,さらには相続手続に関する相談等,非常勤特別職とはいえ地域にあっては常時活動をしている現状にあります。  職務の実態を踏まえ報酬の見直しなどを行う考えはないかお伺いいたします。  また,農業委員会のさらなる活性化を図るため,認定農業者や大型機械利用組合の中からとか,女性就農者代表などを学識経験者として位置付け,農業委員に推薦していくことも,農業活性化の上で大切なことかと考えられます。  本議会からも,学識経験者として5名の農業委員を推薦しており,本議会自身の問題でもありますが,問題提起として,市長の率直な感想をお伺いいたしたいと思います。  次に,環境問題であります。市長は,議案説明要旨の中で述べられておりますように,老若男女が安心して生活できる豊かな環境先進都市にするために,市民の先頭に立って全力を傾注すると申されておりますが,まさに今,地球的な規模で環境問題が論じられているときでもあります。私たち一人一人が健康で快適な毎日を送るために,他人事ではなく自分のこととして取り組まなくてはならないことだと思います。  私たちの周辺は汚染物質でいっぱいであるといっても過言ではありません。私はここで一つの事例を紹介して市長の考えを伺っておきたいと存じます。  去る2月の半ば,ある町内会長から,「あの山の上に煙突が立って簡易焼却炉が作られているが,あれは正式な許認可を受けて立ったものかどうか」という連絡がありました。早速行ってみたところ正しく建築廃棄物が置かれ,すでにほぼ完了に近い状況になっておりました。環境課の話によれば何らそのことについては周知していないとのこと。この種の指導監督はの保健所であるからとのことで,保健所に問うたところ,保健所も何らの連絡も申請も受けていないとのことで,無届けのもぐりの焼却炉が作られたのであります。誰がやっているのか最初わからなかったのでありますが,辿っていく中で原因者も割出すことができて,環境課に呼んで聞いたところ,本人曰く,「届け出なくてはならないなどということは知らなかった。すでに,今まで,相当の投資もしているので仕事をさせてもらいたい。」とのことだったそうですが,ダイオキシン煤煙や灰などの公害が,うるさく論じられているとき,周囲にはブドウ畑が連々とつながっている所で,無届の簡易焼却炉が作られているなどは,言語道断だと思います。すぐにも撤去して,原形に復させるべきと思うが,市長の所見を伺いたいのであります。  本沢川の上流には,廃品回収を業として,河川敷を利用しながら野焼きを平然とやっている者,建築廃材を山と積んで規準には合致しない旧式の焼却炉で盛んに焼いている業者もあり,自動車の解体業者,メッキを業とする家庭工業のようなものもありまして,それらの汚水はみな,本沢川に注ぐ状態でありまして危惧しているところであります。これは一部上山市管内に入るところもありますので,本市だけの取り組みでは達成できないことは,今まで申し上げた事例でも明らかであります。  広域的な視点での一元化した指導監督が必要であり,環境先進都市を実現する意味でも早急に広域合併に取り組み,中核市の指定を受け,保健所機能を備えることが必要と思うが,市長の所見を伺いたいと思います。
     最後になりますが,先程も峯田議員からありましたように,長井市がダイオキシン類から市民の健康を守るため,営業用,自家用の焼却施設の設置では市への届出制を義務付けたほか,市職員の焼却施設への立ち入りなどを盛り込んだ「ダイオキシン類から市民の健康と環境を守る条例」を,この3月議会に提案することを明らかにした「長井市版ダイオキシン条例」が市議会で可決されれば,県内初の制定で7月1日から施行されることになったということであります。  山形市においても,先程の現状に鑑み,「山形版ダイオキシン条例」を作ってはいかがなものかと,市長の見解を伺っておきたいと存じます。  最近,愛媛大学農学部の研究グループによって,土壌に含まれるダイオキシンが土の微粒子に付着し河川に流入し,魚の体内に入って濃縮されることが突きとめられました。土壌や水質の環境基準を作る上で,これら汚染経路やデータは考慮されておらず,早急な見直しの必要性が指摘されております。本市でも,土壌や水質基準を見直すべきときだと思うが,市長の考えをお伺いいたしたいと思います。  以上で,第1回目の質問を終わります。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 〔市長 吉村和夫君 登壇〕 ○市長(吉村和夫君) 渡辺議員の質問にお答えを申し上げたいと思います。  お答えをする前に過分なる評価をしていただきましてありがとうごさいました。  ちょっと,助役,収入役のことに触れられましたので,この際でございますから,私から報告をしておきたいとこのように思います。  ちょうど私が市長に選挙で当選させていただきまして,告知書をいただいたのが2月の7日の午後2時でございました。ご承知と思いますけれども,ちゃんといただく時に写真を取るのです。脇で,証拠写真と申しまして,それから市長だそうでございます。それが市長がいなかったものですから,そういうふうな措置を取るのだと,こういう話でありました。  7日の9時にこちらにまいりました。そして,職員の方々から歓迎をいただきまして,市長室に初めて入りましたとたんに,山口助役と今野収入役から,こうポケットから何か出すみたいでしたので,多分辞表だと思いまして,それを私の方から止めていただきました。ご案内と思いますけれども,それを見ますと,見た日から20日間でいわゆる有効になりますので,見なければいいのですから,だめだといって,また,もう1回ありました。それでも,止めていただきまして,とにかくあなたにも責任があると,けじめをつけたいというふうな話もありましたけれども,責任があると,しかも前市長は,辞めるときにあなた方に言ったはずだと,新しい市長が出るまで頑張ってやってもらいたいとこういうことをいったはずならば,任期いっぱいやってもらいたいということを申し上げまして,その時には,保留していただきました。そして,今日まで来たということを一つご理解していただきたいとこのように思います。  質問の最初でありますけれども,吉村カラーというふうなことのどういうものなんだと,こういうふうなご質問がございましたけれども,私は,その時に職員の方々に申し上げました。  それは,市の職員は,山形市のリーダーであり,反面公僕であると,これが表裏一体だと,私も含めまして表裏一体だと,こういうことを申し上げました。  中国の方に行きますと,役所の前に渡辺議員もご承知のとおり,人民のために服務するというのがどこのものにも出ております。中国はですね。  これだけではないのです。日本の場合は,これだけではなくて,リーダーだというものを供えております。だから,二つ一緒だということを申し上げまして,お互いに意識の改革をやろうと,もう一度再確認して,それで汗をかいてやろうと,私も汗をかきますということで申し上げました。敢えて言うならば,それが,職員と私のこれからの吉村カラーであると,市民のために汗をかくというのが,そのように思いますので,一つ汗かかなかったら,いつでもご忠告のほどをお願いいたしたいと,このように思います。  先程来の話の中で,繰り返しますけれども2.2%増になったものは,いわゆる例の西口の問題とか,介護の問題のために増えていったということでありますけれども,これは予算規模としては,国の一般会計48兆900億円を山形市の人口割にすると約970億円,これをちょっと今の申し上げたのが,何かというと,900億円の予算の規模という問題でありますけれども,これは,政治の場の常識であります。何かというと,それは,人口割,人口割が予算だと,したがって,国の予算が出ます。その国の予算の東京都は10分の1,そして,都道府県は100分の1と,こういう予算を組めば,バランスが取れた非常に良い予算になるのだと,これが,昔から言われている人口割の予算であります。不思議にこれがあっているのです,ちゃんとこうなっていますので。山形の場合は,したがって,国の予算の100分の1,市は都の場合はその10分の1,ところが,山形は25万人でございますから1000分の2になります。1000分の2。例えば,国の予算が60兆円となれば,その2倍でありますから,120億円というところまで組めると。組む,組まないは別でありますから,その枠内のものだと,1,200億円です。1,200億円まで組めると,こういうふうなことでございますので,ご理解をしていただきたいと思います。  それは,あくまでも人口割でいった場合のことを想定します。そこの中で見ますと,例えば,そこから考えますと,1,000億円の市債があるわけでありますけれども,そのうちの,これは良い悪いは別問題にしまして,4割方が有利な起債で補てんできると,そうすると600とこうなるのですよ。だから,そうなると,まだまだ山形市頑張れるなぁというふうな気持ちでおります。  次に,ビブレが撤退し,松坂屋が8月閉店というような話ありました。これは先程,産業部長からも説明があったと思いますので,簡単に申し上げますと,山形市中心市街地活性化計画,シェイプアップマイタウンですね。さらに,山形市中心市街地の整備改善及び商業等の活性化基本計画などを策定しております。現在。マスタープランでありますけれども,こういうものを活用しながら,対応していきたいと,今のところどうなのかわかりません。どういうふうな対応の仕方ですね。だから,ブレインネットワークの中に入れていきたいと私はこのように考えております。そして,一日も早く対応を考えていきたいとこのように思っております。  それから,農業の問題,まさに私と全く同感です。農業こそ日本の国の基幹産業でありまして,自給自足こそ我々が生きていかれる一番大事なものでありますので,何よりも大切なことは今後農業であると,私は思っております。贅沢するには,ハイテク産業でしょうけれども,生きていくためには,農業ですから,そういう全く意味の違ったものがあると,このように思っております。  先程来いろいろ提言ございました。特に,農業委員のことについての話がありましたけれども,私は,農業委員会の農業委員ですね農業委員,農業委員会の農業委員というものは,もう少し待遇すべきだと思っております。なぜならば,選挙で出てくる方,議会から選ばれる方,学識経験者とあります。選挙で選ばれる方は,公職選挙法に基づいてやるのです。したがって,農業委員会の会長がおられると思いますけれども,名誉職じゃないとこのように思っております。絶対に名誉職じゃないと。現場で一生懸命やっておられる方々だとこのように認識をしております。  したがって,給料見ますと,5万4,000円とか5万2,000円になっておりますが,私は,こういうものをきちんとした待遇を与えて,選挙で出た人には,それだけ与えていかなければならないとこのような認識を持っております。  これは,異議があると思いますので,議会の方からもいろいろご意見を聞きたいとこのように思います。  それから,農業委員会の問題でありますけれども,先程も峯田議員の質問に答えましたけれども,機構改革でありますが,私は,産業部というものを二つに分けたいと,これを勉強課題として産業部の方に提示いたしました。  それは,農林部と分けると,機構改革であります。これは,来年度から一つ勉強してくれということは,商工と農業は馴染まないのです。はっきり申し上げますと,馴染まないのです。の場合を見ますと,の場合は農林水産部あります。商工労働観光部とあります。この部長は,ものすごい専門的なことを聞かれます。もちろんこの議会でも専門的なことを先生方お聞きすると思いますけれども,とっても一人では答弁できない。したがって議長が入れるかといったら入れない,ここは。委員会は別でありますけれども,だからそういうことを考えますと一つの疑問点があります。  もう一つは,農林省,通産省ですから,これまた一体どこに行ったらいいかわからないというふうな状態でありますが,これも一つの考えものであると。もう一つは,いよいよ広域行政が始まります。広域行政が始まった場合,中山,山辺,これは農業地帯であります。山形市と一緒に広域行政やっていこうというときに,農林の責任者がいないのでは,不安だと,このように思います。  それから山間地帯,あらゆるところで今から農業というのは変ってきます。そうすると私は,この際ですから,今勉強させておりますけれども,来年には,あるいは機構改革として,農林部を独立するということをしまして,議会の方にお願いする可能性が非常に強いのではないかと思いましたので,これに関連しまして申し上げておきたいと。すでに産業部の方には,勉強しておきなさいということを申し上げておきました。  それから,誠に失礼でありますけれども,この本沢川の上流と,それから許可なくして建築したゴミの焼却場でありますが,これ私知りませんので,甚だ失礼でございますけれども,向部長をとおして答弁させますので,ご了承を願いたいと思います。  ダイオキシンに関しましては,非常に良い今ご提言でござました。山形がそれで有名になるとかならないとかは別問題にして,条例化に向って,恐らく検討していきたいとこう思いますので,よろしくお願いいたしたいと思います。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 向環境部長。 ○環境部長(向裕君) 無届けの産廃業者の件について,お答えをしたいと思います。ご指摘のとおり,産廃関係はの所管でございます。それは,問題は本市内に立地する企業の問題でもございますので,法律を所管すると十分連絡を取りながら適正な運営がなされるよう指導してまいります。  なお,違法性があれば,当然これは一罰百戒のたとえで対応すると,こういうふうなことも考えられるわけでございますが,何せ,許認可権限者の意向に沿うのが大きいわけでございますので,今後とも十分にの意向を確認をしてまいりたいと,このように考えます。  それから,本沢川上流に廃品回収業とメッキ工場等の立地がなされております。当然,これは上山市等に跨っておりまして,法律上ではこういう行政区域に跨った問題については,が調整をし,調査をし,解決するというようなことになっておりまして,当然協力を求められれは,協力しなければならない状況にございます。  市としましても,国あるいは,それから隣接市との連携を再度密にしながら,市内に立地する企業もございますようですから積極的に取り組んでまいります。  なお,メッキ工場のお話がちょっと出ましたけれども,これは上山市内に立地する,いわゆる産業機械用の部品を作っているアルマイトの表面処理をする工場でございます。これについては,と一緒に調査済みでございまして,工場の中も全部チェックしておりますが,排水処理施設等も完備されておりまして,各設備機械等も十分維持管理されていると,こういうような状況のようでございます。問題が起きるような心配はないと思いますけれども,地元の方々のご心配を一掃するために,今後とも監視を継続してまいりたいとこのように考えます。以上でございます。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 渡辺議員の質問で答弁漏れありましたので追加いたしたいと思います。  文化施設の問題でございますけれども,西口の文化施設の問題でございましたけれども,ご指摘のとおりであります。  あれは,セットなのです。文化施設とそれからの霞城セントラルビルとセット。それから,うち造っている勤労者総合福祉センターもありますけれども,これは別に,こっちがセットなのです。ここで一つ無くなればおかしいのではないかということを,私も県議当時,昨年の10月に総務常任委員会で提起をいたしました。本会議でもやりました。  ところが先送りです。やらないのではなくて,先送りしたいと。その理由は金がないからということでありました。「何時やるのだ。」と,そうしたら,「中央病院の移転,それから,置賜病院が今やってますから,これが終わった時点で始めたい。」という総務部長,宮内総務部長の答弁でした。「何時やるのだ。」と聞いたら,それ以上は言わなかった,「総務部長としては言えません。」と,そうしたら,「いるうちにやるか。」と,「はい。いるうちにやります。」とこういうふうな話でありますから,我々はそれを受けておりますので。ただ知事としてはやりたいと,なぜかというとご案内と思いますけれども,文化施設,文化会館でありますが,それは文化会館とのいわゆる県民会館と市の文化会館とこれは市民会館ですね,市民会館とネットワークで繋ぐというふうな考えなのです。そうでないと,もう県民会館も老朽化しておってどうにもならないというふうな話もございまして,それまで待とうというのが文化人の団体の方々の考えであります。  したがって,5年も6年も待っているわけいかないので,こっちが終わり次第,直ちに着工したいというのがの考えでございますが,なお,私からも議会でこういう問題が出たのでよろしくお願いしたいという促進をやっていきたいと思います。以上です。 ○議長(中村幸雄君) 渡辺弥寿雄議員。 ○16番(渡辺弥寿雄君) 今,市長さんの,市長のですね,ご説明お聞きしたわけでございますけれども,文化会館は,文化施設はですね,2005年になるというようなこと新聞に出ておったように記憶するのですが,5年先なのかということを私なりに思っておったところでございます。その辺間違いがないかどうかお聞きしたいと思います。  それから,先程,環境部長の方からお話ありましたように,ダイオキシンの問題が,非常に地区としても大きな課題として取り上げられてきました。  そして,その都度振興会長なんかも,足を運んできているわけでございます。その都度ですね,「いやそれは保健所の管轄だ」と,確かにそうだと思います。保健所に連絡をしてもらいましてですね,保健所は,「適切な指導をしておきます。」とこういうふうな返答でありました。しかしながら,全然それが改善の後が,一歩進んだというものがここ数年見られていないわけでございます。行政の仕事というのは,こういうものかというふうに非常に不信を地区の方々も抱いているところがあります。  それで,このたびの長井版のダイオキシンというのは,即立ち入りもできる,そして,許認可も市独自がやると,こういう直接的に管理監督できる条例を自ら創ると。そして自らの環境,自分達の力で守っていくという一つの姿勢が出てきたということでございましてですね,合併を先程申し上げましたけれども,それも視野に入れながら,保健所を持ってくることもそれは一つの道だかもしれませんけれども,それよりも,山形版のダイオキシン条例を創ることが先だと,こういうふうに私は今思うのですけれども,市長の率直なご意見をお願いします。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) 文化会館の件につきましては,我々も今後も干渉しながら,なるべく早くやってもらうように促進方頑張っていきたいとこう思います。  ダイオキシンの問題でございますけれども,これは条例でございますから,議会側の承諾を得なければできませんので,早速そういう点について,長井の方も調べまして,そして,良いと思ったら議会の側と相談するということを直ちにやりたいとこう思いますのでよろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 渡辺弥寿雄議員。 ○16番(渡辺弥寿雄君) 農林調整監のことについては,含まれておらなかったのではないかなぁと思うのですが,その辺市長の考えをお願いします。 ○議長(中村幸雄君) 吉村市長。 ○市長(吉村和夫君) それも答弁漏れなりましたか,申し訳ありません。  先程の私の答弁のとおり,来年からはそういうふうなことでやりたいということで,案を作りまして,議会の方にお願いをするということになりますけれども,その前に,いろいろ考えてみたいとこう思います。 ○議長(中村幸雄君) 渡辺弥寿雄議員。 ○16番(渡辺弥寿雄君) 以上で私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(中村幸雄君) 以上をもって,渡辺弥寿雄議員の質問を終わります。(拍手)  以上をもって,本日の日程は全部終了いたしました。  ―――――――――――――――――――― ◎散会 ○議長(中村幸雄君) なお,本会議は,明日午前10時より開会いたします。  本日は,これをもって散会いたします。     午後2時44分 散 会...