山形市議会 1998-03-24
平成10年 3月定例会(第5号 3月24日)
平成10年 3
月定例会(第5号 3月24日)
平成10年3月24日(火曜日)
〇
出席議員(39名)
1 番 石 澤 秀 夫 君 2 番 高 橋 啓 介 君
3 番 豊 川 和 弘 君 4 番 渡 辺 弥寿雄 君
5 番 高 橋 博 君 7 番 金 峰 聡 和 君
8 番 澤 渡 和 郎 君 9 番 斎 藤 淳 一 君
10 番 加 藤 賢 一 君 11 番 渡 辺 ゆり子 君
12 番 加 藤 孝 君 13 番 石 沢 忠 八 君
14 番 竹 田 和 義 君 15 番 高 橋 民 夫 君
16 番 鈴 木 善太郎 君 17 番 長 瀬 洋 男 君
18 番 高 橋 伸 行 君 19 番 佐 竹 盛 夫 君
20 番 峯 田 豊太郎 君 21 番 高 橋 嘉一郎 君
22 番 佐 藤 義 久 君 23 番 酒 井 靖 悦 君
24 番 荒 井 啓 君 25 番 佐 貫 宏 一 君
26 番 小野寺 建 君 27 番 尾 形 源 二 君
28 番 阿 部 喜之助 君 29 番 会 田 邦 夫 君
30 番 渡 辺 秀 夫 君 31 番 枝 松 昭 雄 君
32 番 武 田 一 夫 君 33 番 大 沢 久 君
34 番 浅 野 泰 孳 君 35 番 深 瀬 悦 男 君
以上,
地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。
山 形 市 議 会
内閣総理大臣┐
大蔵大臣 │
厚生大臣 │あて
自治大臣 ┘
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○(議会案第5号)
山形市の病院の
適正配置を求める意見書の提出について
山形市議会は,次のとおり,山形市の病院の
適正配置を求める意見書を提出する。
平成10年3月24日提出
提出議員 高 橋 啓 介 同 高 橋 博
同 澤 渡 和 郎 同 石 沢 忠 八
同 佐 藤 義 久 同 小 野 寺 健
同 会 田 邦 夫 同 渡 辺 秀 夫
同 武 田 一 夫 同 加 藤 正
山形市の病院の
適正配置を求める意見書
本市では,行政と関係機関等と綿密な連携のもとに永年にわたって地域医療・保健・福祉体制の充実発展に努め,市民の健康保持増進の向上に大きな成果をあげてきました。
先日の県の保健医療計画では村山医療圏の既存の病床数は5,252床,必要病床数は6,006床と設定され,754床が不足しているといわれております。
しかし,山形市においては,総合病院や医院などの
医療機関が充実しており,人口10万人に対する一般病床数は1,550床であり,全国平均1,000床,県平均890床を大きく上回っておる状況にあります。
そんななかで,最近,全国規模の総合病院の山形市進出が噂されております。大きな病院が山形市内に進出することによって,これまで円滑に運営されてきた本市の地域医療・保健体制にも何らかの影響がでてくることが予想されます。
よって,県におかれましては,山形市の状況を十分考慮し,医療計画の目的に沿った市民の健康保持増進の向上,地域医療・保健体制の充実,発展が図られよう適正な病院配置を強く要望します。
以上,
地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。
山 形 市 議 会
山形県知事あて
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◎提案理由の説明
○議長(佐藤稔君) 議会案第1号及び議会案第2号の議会案2件について,7番 金峰聡和議員。
〔7番 金峰聡和議員 登壇〕
○7番(金峰聡和君) ただいま上程されました議会案第1号及び第2号の議会案2件について,提出者を代表して提案理由を申し上げます。
まず,議会案第1号
緊急景気対策と大幅で長期にわたる減税の実施を求める意見書の提出について申し上げます。
日本経済は今,成長鈍化から景気後退に至る重大な局面にあります。この不況の大きな原因は,
消費税率が3%から5%になったことや,所得税・住民税の
特別減税の廃止,および,医療費の
患者負担のアップ等によって,国民の負担が増えて,
消費意欲が衰えたことによります。
このような中,政府は,
個人消費を刺激するため,2兆円規模の
特別減税を実施しましたが,いかにも小手先だけの対応という感じで,大した効果が上がっているようには見えません。
従って政府に対し,
個人消費を刺激し,
景気回復を図るために,長期にわたる大幅な減税を実施すること,及びより実効性のある
緊急景気対策を行うことを求める意見書を提出しようとするものであります。
次に,議会案第2号
国家公務員の
天下り規制強化及び
公務員倫理法の制定を求める意見書の提出について申し上げます。
最近,大蔵省検査にかかわる
過剰接待等による大蔵官僚の収賄,外債発行に伴う
日本道路公団理事の収賄,及び
日本銀行幹部の機密情報の漏洩など目に余るほどの不祥事が起こりました。これらは,いずれも,許認可制や広範な裁量行為など巨大な権限を行使する中央官庁と,
特殊法人及び利益を追求する民間企業との癒着そのものであります。
これら癒着の原因として,まず,
国家公務員等の天下りが横行していることにあります。
国家公務員法によって,退官後2年間は出身官庁と密接に関連した
営利企業への就職は原則禁止されているものの,
道路公団のような
特殊法人や公益法人への就職,また,
特殊法人や公益法人から民間企業への就職については制限が無く,実態的には,依然として天下りが数多く見受けられます。
また,過剰であっても,職務権限の行使にかかわらない接待については,何ら問われないこともこれらの癒着を助長しているものであります。
よって,政府に対して,国民と行政の信頼確保と公正な行政の推進のため,
国家公務員の天下りの規制強化,及び
公務員倫理法を早急に制定するよう意見書を提出するものであります。
以上で提案理由の説明を終りますが,よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(佐藤稔君) 次に,議会案第3号から議会案第5号までの議会案3件について,5番 高橋博議員。
〔5番 高橋博議員 登壇〕
○5番(高橋博君) ただいま上程されました,議会案第3号から議会案第5号までの議会案3件について提案者を代表して提案理由を申し上げます。
まずはじめに,「議会案第3号
医療保険制度における
患者負担軽減を求める意見書の提出について」の提案理由を申し上げます。
昨年9月から,大幅な
自己負担増を中心とする
医療保険制度がスタートしたばかりであります。その中では,
サラリーマン本人の1割負担が2割負担に,外来の薬剤費の種類による上乗せ,高齢者の外来診療費を月1,020円を1回500円にするなど患者に大幅な負担を押しつけるものとなりました。
しかし,厚生省では,さらに徹底した
患者負担増と医療水準の引き上げによって,国の負担を大幅に減らそうとしております。その中では,
サラリーマンの
窓口負担を一挙に3割に,高齢者についても,現行の定額から1~2割の
定率負担に引き上げ,そのほか,大病院の
外来負担を引き上げようとしております。
また,薬剤費の
保険給付に上限を設け,差額部分は患者の自己負担とするとか,技術の高い医師や
医療機関は保険以外の別料金にするとか,療養環境に応じた施設利用料を患者から別に徴収できるようにするなど,すべてが著しい
患者負担増につながる内容になっております。
これでは,
医療保険制度があっても,お金のことを心配しながら医療を受けなければなりません。
医療保険制度においては,安易に
患者負担を求めるのではなく,国民の健康と命を守り国民が安心して
医療機関にかかれるよう患者の負担軽減を行う必要があります。
よって,政府に対して,お手元に配布しております文書のとおり,意見書を提出しようとするものであります。
次に,「議会案第4号
児童手当制度の拡充に関する意見書の提出について」の提案理由を申し上げます。
わが国においては,高齢化が進展する一方で,今後さらに年少人口が減り続け,少子化が進むことが懸念されており,人口問題審議会報告や,
国民生活白書でも,少子化対策の重要性が指摘されております。少子化によって,経済や社会の活力低下をもたらすだけでなく,子供の生活環境に重大な影響を及ぼすものではないかということが心配されております。
そんななかで,国や自治体が真剣になって,少子化対策についての様々な取り組みをしておりますが,子供に対する経済的な負担の増大が少子化の大きな要因になっている現状を見れば,安心して生み育てられる環境整備とともに経済的支援策が必要なのはいうまでもありません。
家庭における生活の安定と次代をになう児童の健全育成及び資質の向上を図るためにも,対象児童を満3歳未満から就学時前に拡大するとともに,支給水準の大幅な引き上げや所得制限の緩和を図るなど,現行の
児童手当制度の抜本的な改正が必要であります。
よって,政府に対して,お手元に配布しております文書のとおり,意見書を提出しようとするものであります。
最後に,「議会案第5号 山形市の病院の
適正配置を求める意見書の提出について」の提案理由を申し上げます。
先日の県の保健医療計画では村山医療圏の既存の病床数は5,252床,必要病床数は6,006床,と設定され,754床が不足しているといわれております。
しかし,村山医療圏域の主な市の,人口10万人に対する一般病床数を比較した場合,山形市においては1,550床,天童市では380床,寒河江市では418床となっております。この数字からもわかるように山形市内の総合病院や一般病院などの
医療機関は充実しており,むしろ村山医療圏域では山形市以外のところが不足していると思われます。
また,全国平均では1,000床,県平均では890床であり,山形市はそれをも大きく上回っております。
このような状況の中,最近,全国規模の総合病院等の山形市進出が噂されております。しかし,このような大きな病院が山形市内に進出することによって,これまで円滑に運営されてきた本市の地域医療・保健体制にも何らかの影響が出てくることが懸念されます。
よって,県に対して,山形市の状況を十分に考慮し,医療計画の目的に沿った市民の健康保持増進の向上,地域医療・保健体制の充実,発展が図られ,適正な病院配置がなされるよう,お手元に配布しております文章のとおり,意見書を提出しようとするものであります。
以上で提案理由の説明を終りますが,よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(佐藤稔君) 以上で提案理由の説明は終わりました。
――
――――――――――――――――――
◎質疑
○議長(佐藤稔君) これより質疑に入ります。上程議案に対し,ご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤稔君) ご質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。
――
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◎動議(
委員会付託省略)
○議長(佐藤稔君) 29番
会田邦夫議員。
○29番(
会田邦夫君) この際,動議を提出いたします。
ただ今上程されました議会案第1号から議会案第5号までの議会案5件については,会議規則第37条第2項の規定により,委員会の付託を省略して審議されるよう動議を提出いたします。
○議長(佐藤稔君) ただいま
会田邦夫議員から提出されました動議を議題とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって
委員会付託省略の動議を議題といたします。34番 浅野泰孳議員。
○34番(浅野泰孳君) これについては,言おうとすることはわかるのですが,今この種の問題をめぐって,法廷で独占禁止法に違反するのではないか,ということで争われている現状にあります。加えて山形市と3市2町とで合併問題がいろいろ懇談されておりますけれど,その中で1市1町の場合,ぜひとも西部地域に総合病院を建設してほしい,こういう声が出ております。そういう中にあって,こういう点を十分に勘案した上で,関係委員会としてこのような議会案を提出することになったわけですが,そのへんの計画を考えた場合,私は軽々に議会案として取り上げることについては若干の疑義がありますので,しかるべく私の意見を申し上げます。
○議長(佐藤稔君) お諮りいたします。会田議員から提出されました動議のとおり決するにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって議会案第1号から議会案第5号までの議会案5件については,
委員会付託省略の動議は可決されました。
――
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◎討論
○議長(佐藤稔君) これより討論に入ります。討論の通告がありませんので,討論を終結いたします。
――
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◎採決
○議長(佐藤稔君) これより採決いたします。日程第4 議会案第1号から,日程第8 議会案第5号までの議会案5件について,一括して採決いたします。
お諮りいたします。ただいまの議会案5件を,原案のとおり決するにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって,日程第4 議会案第1号から,日程第8 議会案第5号までの議会案5件については,原案のとおり可決されました。
――
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◎議第5号ほか33件,請願3件
○議長(佐藤稔君) 日程第9 議第5号から,日程第42 議第38号までの議案34件,及び日程第43 請願3件を一括して議題といたします。
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◎委員長報告
○議長(佐藤稔君) この場合,各委員会における審査の経過と結果について,各委員長の報告を求めます。
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◎総務委員長報告
○議長(佐藤稔君) 総務委員長 3番 豊川和弘議員。
〔総務委員長 3番 豊川和弘君 登壇〕
○3番(豊川和弘君) 総務委員会における審査の経過と結果について,ご報告申し上げます。
最初に,議第23号
大字松原財産区有地の土地の処分についての主な質疑を申し上げますと,委員から,売却価格はいくらくらいになるのか,との質疑があり,当局から,山林や田畑など種目により違うが,田の単価は6,890円から6,570円で同意している,との答弁がありました。
大要以上の後,全員異議なく同意すべきものと決しました。
次に議第27号山形市
市税条例の一部改正についての主な質疑を申し上げます。
委員から,今回の減税はどういう内容か,との質疑があり,当局から,この度の
特別減税は景気浮揚策の一つとして行われるものであり,個人市民税について,納税者本人は,8,000円,扶養親族1名につき,4,000円の定額減税を平成10年度に限り実施するものである。実施方法としては,特別徴収の給与所得者については,10年6月の市民税を徴収せず,
特別減税後の税額を7月から翌年5月までで徴収する。納税通知書等には本来の税額と減税の税額を明記していく。なお,所得税については,納税者本人は18,000円,扶養親族1人につき9,000円の定額減税を本年2月から実施している,との答弁がありました。
大要以上の後,全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に議第26号
山形市議会の議員その他非常勤の職員の
公務災害補償等に関する条例の一部改正について,及び,議第34号 山形市
火災予防条例の一部改正については,当局の説明を了承し,全員異議なく可決すべきものと決しました。
以上で報告を終わりますが,本委員会決定どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。
~
~~~~~~~~~~~~~~
◎厚生委員長報告
○議長(佐藤稔君) 厚生委員長 2番 高橋啓介議員。
〔厚生委員長 2番 高橋啓介君 登壇〕
○2番(高橋啓介君) 厚生委員会における審査の経過と結果について,ご報告いたします。
最初に,議第29号
保育所入所措置等に関する条例の一部改正についての主な質疑を申し上げます。
委員から,希望の保育園に入所できるということであるが,実際はどう変わるのか。との質疑があり,当局から,現在も保護者の入所希望を聞いたうえで,最大限希望を尊重し入所措置を行っているので,本市の場合は法改正による影響はほとんどないと思う,との答弁がありました。
次に委員から,今年入所する人の保育料は上がるのか,との質疑があり,当局から,平成10年度の保育料は現行と同じ17階層区分で入所してもらいたいと考えている,との答弁がありました。
また,委員から,低所得者の保育料は上がるのか,との質疑があり,当局から,低所得者については急激な負担増にならないよう配慮していきたい,との答弁がありました。
大要以上の後,全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に,議第19号 町及び字の区域並びに名称の変更について(
南館土地区画整理事業区域),議第28号 山形市
母子寮設置条例の一部改正について,議第30号 山形市
児童遊園条例の一部改正について,議第31号 山形市
養護施設条例の一部改正について,議第32号 山形市廃棄物の減量及び
適正処理等に関する条例の一部改正について,議第36号
山形市立病院済生館使用料及び
手数料条例の一部改正については,いずれも当局の説明を了承し,全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に,請願について申し上げます。
請願第1号
医療保険制度にかかる
患者負担増に反対することについて,請願第2号 介護保険の改善を求めることについて,請願第3号 難病医療への自己負担導入に反対することについては,いずれも,さらに調査研究の必要を認め,継続審査すべきものと決しました。
以上で報告を終わりますが,本委員会決定どおり,ご賛同賜りますようお願いいたします。
~~~~~~~~~~~~~~
◎産業文教委員長報告
○議長(佐藤稔君) 産業文教委員長 19番 佐竹盛夫議員。
〔産業文教委員長 19番 佐竹盛夫君 登壇〕
○19番(佐竹盛夫君) 産業文教委員会における審査の経過と結果についてご報告いたします。
議第35号
山形市立商業高等学校授業料等徴収条例の一部改正についての主な質疑を申し上げます。
委員から,今回の値上げによって歳入がどれだけ増えるのか,との質疑があり,当局から,今回の値上げは,平成10年度入学予定者の360人から適用されるものであり,1人当たり1カ月8,700円から9,000円にするもので,年間合計で129万6,000円の歳入増となる,との答弁がありました。
次に,委員から,県立高校の授業料との間に格差を設けることはできるのか,また,消費税などの公共負担が大きくなる中,授業料の値上げが,父母にさらなる負担増を強いるものだとの認識はあるのか,との質疑があり,当局から,公立高校間における受益者負担の公平さの確保や,生徒1人に対する市の負担額が,平成7年度の53万3,000円から平成9年度では57万6,000円に増加しているために値上げするものである,との答弁がありました。
次に,委員から,市立高校なのだから授業料に市の独自性を出しても良いのではないか,との質疑があり,当局から,教育水準を一定に保つためにある程度の枠組みがなされており,予算面では必ずしも独自性を出せるようにはなっていない。山商では,部活動などで独自性を打ち出している,との答弁がありました。
次に,一委員から,父母の全体の気持ちとして,経済的負担が増すことについては納得できないので反対する,との発言がありました。
大要以上の後,議第35号
山形市立商業高等学校授業料等徴収条例の一部改正について,採決した結果,賛成多数で可決すべきものと決しました。
以上で報告を終わりますが,本委員会決定どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。
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◎建設委員長報告
○議長(佐藤稔君) 建設委員長 17番 長瀬洋男議員。
〔建設委員長 17番 長瀬洋男君 登壇〕
○17番(長瀬洋男君) 建設委員会における審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
議第20号 市道の認定については新たに55路線,延長9.3kmを市道に認定しようとするもので,議第21号
市道路線の廃止については,3路線の廃止,議第22号
市道路線の変更については,9路線の変更であります。
これらについての主な質疑を申し上げますと,まず委員から,市道認定の条件は幅員が6m以上で,すみ切りが確保されていることだと思うが,場所によっては6mに満たなくても市道に認定されるものか。認定の考え方はどうなのか。との質疑があり,当局から,庁内に市道認定委員会があり,指導要網に合致したものが認定される。6m以下のものは認定していない。との答弁がありました。
次に委員から農道を市道に認定してもらう場合は,土地は無償で提供しているが,金を支払った例があるか。また,市道として認定するのは地元住民からの要望があった所を認定しているのか。それとも市で道路行政上必要と認めた所を認定するのか。との質疑があり,当局から,基本的には農道・私道については寄附行為となっている。また,山形市が市道に認定したいとなると,用地買収にかなりの金がかかるので,実情は地元の要望による認定がほとんどである。との答弁がありました。
次に委員から,土地改良
区では土地を出し合って道路を造っており,市の道路行政には大いに貢献していることを認識してほしい。ということが出されました。
次に委員から旧飯塚踏切は,以前人道ボックスの計画があり,その後,廃止になったと聞いているが,そこを今回,市道として新しく認定するということはどういうことなのか。との質疑があり,当局から,当初は人道ボックスの計画であったが,用地の買収に応じてもらえなかったこと,それほどの効果も期待出来なかったことから市道として認定することで,旧飯塚踏切の代替として,県施工の城南橋拡幅工事に併せて施行することが可能になるものである。なお,設置に関しては,グレードアップした自転車・歩行道とするよう,県に要望している。との答弁がありました。
次に委員から,東部広域農道とのかかわりはどうなのか,との質疑があり,当局から,東部広域農道整備事業の一環として市道部分については,市で施行することになっている。との答弁がありました。
また委員から,広域農道と市道としてつくるということになるが,事業年度はいつからいつまでなのか。との質疑があり,当局から,新山寺線は10年度から13年度の事業になり,広域農道についても13年頃までと思われる。との答弁がありました。
大要以上の後,議第20号
市道路線の認定,議第21号
市道路線の廃止,議第22号
市道路線の変更については,全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に議第24号
工事請負契約の締結については,山形市
公共下水道緊特第22工
区(雨水)工事について,大成・大末・山形建設共同企業体と,請負金額16億5,900万円で平成12年12月25日完成の予定で請負契約を締結しようとするものであり,工事内容は口径1,800mm管,延長1,446mをシールド工法により施工するもので,議第25号
工事請負契約の締結については,山形市
公共下水道緊特第25工
区(汚水・流関)工事について大日本土木・地崎工業・
渋谷建設共同企業体と請負金額8億6,100万円で平成12年3月17日完成の予定で請負契約を締結しようとするものですが,口径1,000mm管,延長1,021mをミニシールド工法により施工するもので,入札方法は,ともに条件付き一般競争入札を行った。
これらの主な質疑を申し上げますと,まず委員から,緊特第22工
区の工事期間が,だいぶ長いが,その間,通行への支障はどうなのか。との質疑があり,当局から,シールド工法で地下を掘進し,平成12年頃に最終地点のタケダスポーツの所に到達する。その際にも到達立抗を築造することになり,その時は,片側通行になるが,その他は,地下を進むので支障は無い。との答弁がありました。
次に委員から,契約の比率はどうだったのか。との質疑があり,当局から,緊特第22工
区は,大成が60,大末が30,山形建設が10の割合であり緊特25工
区については大日本土木が50,地崎工業が30,
渋谷建設が20の割合となっている。との答弁がありました。これに対し委員から,6:3:1という割合のものは,これまでになかったのではないか。1割となると,残務整理やゴミ拾いの仕事になるのではないのか。普通は5:3:2位ではないのか。との質疑があり,当局から,地元業者が出来る工事については,立抗の築造や,残土搬出等,1割程度の工事量となるのでこうなったものである。との答弁がありました。
また委員から,以前から地元企業の育成に力を入れてほしいと要望しているが,これまでの間に地元企業の育成が出来なかったということを反省してほしい,という意見が出されました。
次に委員から,緊特第25工
区において埋蔵物が出ることは予想されないのか。との質疑があり,当局から,地下8~9mの所を掘り進むので支障は無いと思われる。との答弁がありました。
次に委員から,一般競争入札には,何グループが参加したのか。との質疑があり,当局から,緊特第22工
区には7グループ,緊特第25工
区には,9グループの参加があった。との答弁がありました。
次に委員から,一般競争入札と指名競争入札の使い分けは,どうなっているのか。との質疑があり,当局から,土木工事については,5億円以上,建築工事については,10億円以上が,一般競争入札になる。との答弁がありました。
大要以上の後,議第24号
工事請負契約の締結について,議第25号
工事請負契約の締結については,全員異議なく同意すべきものと決しました。
次に,議第33号 山形市
地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正については,現在6地区にある指定に成沢地区を加えるものであり,成沢地区地区整備計画区域内の建築物等を制限し,良好な都市環境を確保しようとするものですが,主な質疑を申し上げますと,まず委員から,成沢に限らず,他の地区にも同様の計画になっていると思われるが敷地面積の最低限度2,000㎡という基準のもとになるものは何か。との質疑があり,当局から,建ぺい率60%,容積率200%を考慮しても,70坪程度の家が建てられるように2,000㎡となっている。との答弁がありました。
大要以上の後,議第33号山形市
地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正については,全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に,議第37号 土地の取得について(市道半
郷黒沢線及び市道半
郷住宅松尾川線道路用地)については,蔵王産業団地関連市道整備事業として,用地約6,600㎡を,土地開発公社から買収しようとするものですが,主な質疑を申し上げますと,まず委員から,1㎡当り単価はいくらになるのか。との質疑があり,当局から,1㎡当り3万2,000円,坪当り10万6,000円になる。との答弁がありました。
次に委員から,この道路から,半郷交差点まで拡幅してほしいという要望があるが,将来どう考えているのか。との質疑があり,当局から,半郷交差点までの約200mについて,幅18mに拡げる予定で,路線の測量が終っている。地元も協力してくれるというので,予算的措置があれば進めていきたい。また,13号線と交差する重要路線でもあるので,できれば県費でやってほしいので,今後県にお願いしたい。との答弁がありました。
大要以上の後,議第37号 土地の取得について(市道半
郷黒沢線及び市道半
郷住宅松尾川線道路用地)については,全員異議なく同意すべきものと決しました。
次に議第38号
業務委託契約の締結について(
山形新幹線関連道路事業業務)については,山形新幹線新庄延伸に伴う踏切安全対策として,第1落合踏切と,市道立谷川北志田線について8億8,700万円をもって,山形県知事と
業務委託契約を締結しようとするものですが,主な質疑を申し上げますとまず委員から,新幹線の新庄延伸については,県でも1兆円もの債務をかかえている中での事業であるが,沿線市町には負担をかけないという話であったが,山形市にも莫大な金をあてにされている。県とはどんな話になっているのか。また,それだけの投資効果があるのか。との質疑があり,当局から,延伸に伴う,工事のほとんどが踏切解消工事となっており,北志田線の所も,道路改良事業として当然やらなければならない所でもある。なお,新幹線延伸事業の地元市町負担は5%となっている。山形市も,3カ年実施計画に盛り込んでおり,平成14年度までには完成させ,交通緩和を図り,有効に活用していきたい。との答弁がありました。
次に委員から,平成4年開通のミニ新幹線の話が出た際,開通の前から踏切の安全対策について何度となく要望をしてきたが対処されずに今日に至っているが山形駅から北については,開通の前に予算的な手だてをすることは納得できない。山形駅から南の踏切についての今後の安全対策がどう計画されているのか,書類で提出してほしい。との要求が出され,資料に基づき,各踏切ごとの今後の計画の説明を受けました。
次に委員から,今回の委託契約は,山形市が直接契約せずに,山形県が6市2町に代わってJRと契約をするというが,これまでに県に委託して事業をやったのは,蔵王ダム建設の際の1件だけであり,違法ではないが,合法とは言えないのではないか。との質疑があり,当局から,
地方自治法上からも違法ではなく,県が中心となり沿線の市町が協力して進める事業であり,6市2町に代わり県が一括工事をしようとするものである。との答弁がありました。
次に委員から新幹線の新庄延伸に伴い,他市(東根市)などは18~20%の予算の伸びを示しているというが,県事業で地元負担が少ないといっても何でもこういう形でやられるのは,地方分権に逆行することではないのか。との質疑があり,当局から,6市2町が足並みをそろえて,この事業に取り組んでいくもので,JRがらみの特殊な工事でもあり,協議にかなりの時間を要するため,県が一括してJRと協議の上委託契約をするものである。との答弁がありました。これに対し,委員から今回の委託契約は特殊なものであり特例として認識していいのか。また,山形以南についてはどう考えているのか。との質疑があり,当局から,一般的には,このような形のものはないので,特例と認識している。山形以南の踏切解消については県に要望していきたい。との答弁がありました。
次に委員から,県が入札をした結果,差額が生じた場合はどうなるのか。との質疑があり,当局から,差額については年度末に精算される。との答弁がありました。
大要以上の後,議第38号
業務委託契約の締結について(
山形新幹線関連道路事業業務)については,全員異議なく同意すべきものと決しました。
以上でご報告を終りますが,本委員会決定どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。
ただいまの報告のあたり訂正させていただきたいと思います。議第33号 山形市
地区計画区域内における建築物整備に関する条例の一部改正についてですが,家が建てられるよう敷地面積の最低限度2,000㎡が200㎡であることを訂正いたします。
以上で報告終ります。
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◎予算委員長報告
○議長(佐藤稔君) 予算委員長 27番 尾形源二議員。
〔予算委員長 27番 尾形源二君 登壇〕
○27番(尾形源二君) 予算委員会における審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は,議第5号から議第18号までの新年度予算14件であります。
まず委員会は3月10日に新年度予算14件について,当局から説明を受けた後,大綱質疑を行いました。
その主なものを申し上げますと,
1.上野最終処分場搬入取付道路の完成見通しについて
1.総合政策室における事業等の調整ついて
1.ニュータウンの勤労者総合福祉センター(B型)に代わる核となる施設について
1.消防署の消防・救急兼務体制による弊害の有無について
1.自治体の自主性を尊重した広域合併の進め方について
1.減反割当面積の増加に伴う農業振興策について
1.公債費比率の今後の見通しについて
1.行財政改革に伴う補助金等のあり方について
1.総合的な観光行政の推進について
1.国際化教育の取り組みについて
1.地方分権に向けた受け入れ態勢の整備について
1.学校及び市有施設の安全管理の徹底について
1.介護保険制度導入が抱える問題とその対応策について
1.中・長期財政計画について
1.田園定住
区整備に向けた農業振興地域の見直しについて
1.各種イベントの経済的効果について
1.済生館新3カ年計画における経営改善の方向付けについて
1.大型店舗を核とする組合施行区画整理事業の見直しについて
1.蔵王温泉クリニックの運営状況についてなどでありました。
これらの質疑に対し,当局よりそれぞれ答弁を頂いた後,案件を各分科会に分割付託致しました。
次に委員会を3月20日に再開し,各分科会における審査の経過と結果について報告を受けた後,採決に入りました。
まず,議第5号 平成10年度山形市
一般会計予算,議第6号 平成10年度山形市
水道事業会計予算及び議第7号 平成10年度
山形市立病院済生館事業会計予算の議案3件について,一括して採決した結果,賛成多数をもって可決すべきものと決しました。
次に,議第8号から議第18号までの議案11件については,全員異議なく可決すべきものと決しました。
以上で報告を終わりますが,本委員会決定どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(佐藤稔君) 以上で各委員長の報告は終わりました。
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――――――――――――――――――
◎質疑
○議長(佐藤稔君) これより質疑に入ります。ただいまの委員長報告に対して,ご質疑ありませんか。34番 浅野泰孳議員。
○34番(浅野泰孳君) ただいまの建設委員長の報告の中で,飯塚踏切の関係ですが,飯塚踏切の廃止については,この40年来廃止が計画されてきましたが,住民の抵抗・反対にあってこれが出来なかったと,こういう歴史的な経過があるのですが,このたびの新幹線の新庄延伸,これに伴って踏切の保安については人道ボックスで対応するということで,一応了承されたと。こういうふうな説明を前回受けているわけですが,その人造ボックスがなくなってくるということになると,保安度をどうして高めていくのか,という疑問が残るわけです。そんな意味で人造ボックスがないとするならば極めて危険であるので,そのへんのところの委員会の経過を聞きたいし,もう一つには城南橋が今度は30mということで,歩道の新設はどうなるのかと。歩道でもあればこの飯塚踏切を渡らなくともあの橋をわたってくるというのが可能でありますけれども,現在のいわゆる勾配ですと,年をとった人が自転車をひっぱっるとかで登るということは,極めて困難であるとなりますと,この人道ボックスのない踏切を渡らざるを得ない,こういうことになってくると思うので,昔から魔の踏切といわれた踏切でありますから,そこに進入する速度,進出している速度,この点はどのように説明があったのか。そしてもう一つには,人造ボックスがなかったためそこで事故があった場合に,菅沢の調整池じゃないんですけれども,そういう踏切の保安度というものは高まらないままに,議会としてそれを議決したということになった場合は,今後の問題として非常に重大な問題が残っている,と考えられますので,その点の経過を担当の委員長から委員会としての調査の経過をもう少し詳しく説明を願いたいと,こう思います。
○議長(佐藤稔君) 建設委員長 17番 長瀬洋男議員。
○17番(長瀬洋男君) ただいま浅野議員の質問にお答えいたしますが,大変,飯塚踏切につきましては,今後の新幹線の延伸に伴いまして,いろいろと委員会では審議なされました。先程の私の報告のとおりでございますけれど,それに変わる,飯塚踏切と,城南橋の架け替え工事は,県とJRと十分協議をしたうえで,安全対策も十分考えてその新しく架け替えになる城南橋で対応したいと。このように当局からの説明を受け,当委員会では委員長報告のとおり了承したということでございます。それから,今後の新幹線の踏切に対する安全性につきまして,いろんな危険場所等におきましても,菅沢団地の事故以来,各当局からの各委員会の部分に付託されて,いろいろと危険箇所の話も当委員会で報告をしていただきました。その中で,新幹線でございますので,そのへんの安全対策も含めて当局の方では検討,協議を進めていきたいと,こういうことでございますので,その点も含めて浅野議員のご了解をいただきたいと思います。
○議長(佐藤稔君) ほかにご質疑ありませんか。34番 浅野泰孳議員。
○34番(浅野泰孳君) 今委員長の報告があったんですけども,極めて雑然とした答えですね。ですから,なんかそういうその踏切の保安度が極めて低下しているというなかで,進入速度,進出速度というものがどのくらいあるかわかりませんけれども,普通130㎞で新幹線が走ると,こういうことを聞いてますから,その場合の速度がどの程度なんかわかりませんけれども,そこでの事故があった場合に,まだ今の答弁を聞いていますとただ当局の方にまかせるということですが,どのようにまかせていくのか,城南橋の勾配はどのようになっていくのか。今度昭和橋の場合は6%に聞いています。おそらくそれと似たような格好で勾配がつくんじゃないかと,こう思うんですが,6%になりますと年とった人が自転車を引っぱったりするにはかなり大変なんですね。だから歩道なんかも造るのかというふうになりますと,その今の説明にはない。ですから,委員長の答弁を信頼はしますけれども,後程そういう問題が出た場合,議会でただ無条件にこの件について,建設委員長の報告を了解した,議会で議決したとなりますと,これまた非常に大きな問題として残るような格好になりますので,その点だけを一つ議事録にとどめてもらいたいと思います。
○議長(佐藤稔君) ほかにご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤稔君) ご質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。
――
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◎討論
○議長(佐藤稔君) これより討論に入ります。討論の通告がありますので,これを許します。21番 高橋嘉一郎議員。
〔21番 高橋嘉一郎議員 登壇〕
○21番(高橋嘉一郎君) 私は日本共産党市議会議員団を代表し,多くの市民の切実な声としまして諸課題について,反対の討論を行います。
まず一般会計における駅西新都心ビル内の海外友好姉妹コーナー,保健センター,観光案内センター,消費生活センター,まちづくり情報センター,公共駐輪場建物等取得費について。
次は,消費税転嫁の済生館事業会計,水道事業会計について。
次に,市立商業高校授業料値上げ及び,市立保育所の「入所措置」を「保育の実施」にしようとすること等々に対し,反対の討論を行います。
佐藤幸次郎市長は,市民本位の市政をかかげまして一般会計に消費税を転嫁していない。情報公開制度をつくり,市民への知る権利の保障,何人も請求される,実施以前に逆上っても対象になる。これらは人類が築き上げてきた,民主主義の課題であり,さらに福祉は後退させないとのことで,今回の予算の中で,特老の新たな具体化への予算,障害者等への援助策をだしていること等々を高く評価を致すものであります。
同時に
地方自治法には,住民の暮しと安全,健康,そして福祉を保障するとあり,市は市民に直結しており,市民生活をどんなことがあっても守るということが重要でありまして今後とも一層市民の願いに応えるものに前進させてほしいと考えます。
市民の多くの方々は今の世の中について,先が見えない,あらゆる分野で,打開策が見い出せない,戦後半世紀続いた,自民党の政治は深刻な行きづまりと矛盾に落ち入っていると考えます。このままでは,政権政党であっても舵取りのしようがない,難破船のようなものだとの声が上っております。
日本経済の主役の中小企業は従業員数で78%をも示めているのに,今年度の中小企業の予算は,1,858億円にとどまっている。下請中小企業は,単価の一方的な引き下げなどで,一層厳しさを増しているといっております。又,大店舗の
規制緩和によって,地元商店街が衰退を極めている。
金融業界では,異常な低金利で,庶民のささやかな利子収益を台無しにし,住専や,証券,銀行問題が惹起すれば,国民の税金を惜しげもなく出費をする。先の国会では,住専に対する6,850億円がけしからんと思っていたら,金融システムを守るという名目で,国家予算の約40%の30兆円を出す,財政構造改革法を通し,すぐにこういうやり方を進めるということについては,朝令暮改の政治と適切な批判の声が上っております。
農業はどうか。米は間に合っているのに,輸入米は,日本人の口に合わないのにアメリカのいいなりに,輸入米を年々増やして,その分,日本の農家に減反を増やしている。米をはじめ,全ての農産物が暴落している。山形市内の農家へ減反割り当ては40%を越えている。山形市の,一昨年にたてたばかりの農業振興計画も,たちどころに計画がホゴになる。農業の見通しが立たない。
教育の分野はどうか。中学生が教師を刺殺したニュースで驚いていたら連日のように同じようなニュースが,写し出される。子供は親の背を見て育つとよく言ったものでありますが,日本の親の社会全体に,汚職や腐敗がまかり通り,常識では,考えられない。大蔵省の検査官が悪い事をするものですから,手がつけられない,と驚いていたら,日本銀行という,公的な,銀行の元締めまでが,悪事をはたらくものですから腐敗は深刻であります。
これらは氷山の一角だとテレビニュースが報道する。日本の子供達への深刻な影響はさけられない,と考えます。
福祉はどうか。平成6年に新ゴールドプランをたて,高齢者福祉の分野で,弱者に温かい施策をやると期待した。若い時は,頑張って働きますが,年老いてくれば誰しも何かの社会の福祉が必要になってくる。特別養護老人ホームの必要性が深刻になり,建設をする。建設を進めるに当って特老への入所は低廉で所得の低い方でも入れると進めている間中に入所費がどんどん上ってしまう。介護保険制度が着々と進められているが,国民年金では,入所できない事態が進んでいるのではないのか。又,7割の方が,退所をせまられるのではないのかとの声が上っております。加えて,介護保険に加入しない方が,相当数出ると見込んでいるが,その方々は,どうなるのだ。今から,民生委員の方々が,その相談には対処しきれなくなるのでは,と心配の声が上ってきております。又,介護保険制度が実施になったら,高齢者福祉に要する自治体負担が,3倍にもなると試算されており,重大事態であります。
医療制度は,昨年9月より改悪されまして,医者にはかかれないという事態が進んでいます。
保険制度はどうか。先に発表した厚生省の「年金白書」では,国民年金の例では,年金額一人当り,月平均約4万6,000円という低い国民年金であるが,現行給付水準,6万5,000円を維持したいなら保険料を2倍近くまでふやすか,それとも,年金額をへらすか,を迫っております。
これらは,他の厚生年金制度でも同様の迫り方を進められているのはご承知の通りであり。
医療保険はどうか。昨年9月より,社会保険加入者は,もともと10割給付制であったのを1割負担にしたのを,さらに2割負担に引上げたのだから大変な負担。加えて,薬代の負担増,老人医療費の負担増になりこれでは医者にかかれない。老後の設計が狂ってしまう,どうしたらいいのだの声が,起ってくるのは当然であります。
国は金はないと言って国民の負担を大幅増を求めた。「財政構造改革法」。又,消費税の5%負担では,購買力は低下するだけではないのか。
一方民間の大銀行に30兆円をも国民の税金を投入するのでは,納得されない。との声が広がるのも当然であります。
具体的には,駅西新都心ビル建設に私達はなぜ反対するのか。
24階建ての建物が出来たから,山形は良くなるわけではない。しかも前々から指摘してきたのでありますが,国のゼネコン型開発の考えを,県と市に進めさせ,大手ゼネコンと大商社が進めていることで,それを今回県と市が必要だと言って総額59億9,500万円の各部門の15%分を取得するものでありますが,ゼネコン型開発は,地元企業の振興に当らない。こんな事が,どんどん進められたら,地元企業はどうなる。地方自治体が公金を出す以上は,自治体の地元企業が優先するのが原則であります。
又債務負担として,提案しておりますが,借金をして取得することには市民に後々の負担になる。市の財政は,当面増収が望めない,と当局は述べていますが,内容を吟味して見ますと市民税は伸びていないで落ち込んでおる。固定資産税だけは伸びてはいますが,これは正常な税収かと申しますと正常ではないと考えます。福祉や一般経常経費は,増大するのは当然であり一層財政事情は厳しさを増すと考え,大型開発は抜本的な見直しをしまして,大型開発予算の削減を図ってこそ市民生活を守れることを求めまして,反対を致すものであります。
消費税転嫁の済生館事業会計,及び水道事業会計への消費税については,市民負担の増大になり当面3%に戻し,市民の購買力を高めることが重要であり,反対を致します。
総務委員会でも明らかになったのでありますが,保守系といわれる議員の方から3%から5%になり税額が倍ほどになった。この不況時に困る。と発言がありました。また本議会3月補正では,市への地方消費税交付金が9億円を見込んでいたが,30%減収になっている,これ程に不況で購買力が落ち込んでいるということと,また消費税を税務署に納められない方々が数多く出ていることを表すものではないのかと思うのであります。
次に市立商業高等学校の授業料の年額10万4,400円を10万8,000円に引き上げようとするものでありますが,理由として諸般の情勢とありますが,諸物価は上っていない。農作物の生産者価格が暴落している,中小企業が不振である,等々諸般の情勢を,むしろ考慮しなければならないことを申し上げ反対を致すものであります。
最後に保育所の「入所措置」を「保育の実施」と改める理由として,児童福祉法の改正に伴いとありますが,子供の権利を守り,よりよい保育環境をつくるための国や地方自治体の責任を,後退させるものと考えます。現行の児童福祉法では①「保育に欠ける」子供を入所させる。②国が設備,運営の最低基準を設ける。③費用の一定割合を国,自治体が負担するとして「措置制度」を定めています。
また,市町村は,「保育所に入所させて保育する措置をとらなければならないとありますが,措置を削り,保育所に入所する児童を公正な方法で選考する」という調整者の役割にとどめ,保育の責任は国や自治体でなく保護者にある,との考え方であり,保育への
営利企業の参入を狙っているということ,保護者の負担増が必死であるということ等を考え反対を致します。
以上で,反対討論を終ります。
○議長(佐藤稔君) これをもって討論を終結いたします。
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◎採決
○議長(佐藤稔君) これより採決いたします。最初に議題に供しております,日程第9 議第5号 平成10年度山形市
一般会計予算,日程第10 議第6号 平成10年度山形市
水道事業会計予算,日程第11 議第7号 平成10年度
山形市立病院済生館事業会計予算,日程第12 議第29号
保育所入所措置等に関する条例の一部改正について,及び日程第13 議第35号
山形市立商業高等学校授業料等徴収条例の一部改正について,の議案5件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。ただいまの議案5件を,原案のとおり決するに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(佐藤稔君) ご着席願います。賛成多数であります。よって,日程第9 議第5号から,日程第13 議第35号までの議案5件は,いずれも原案のとおり可決されました。
次に,議題に供しております日程第14 議第37号 土地の取得について(市道半
郷黒沢線及び市道半
郷住宅松尾川線道路用地)を採決いたします。
なお,
地方自治法第117条の規定により,関係議員はご退席願います。
〔関係議員 除斥〕
○議長(佐藤稔君) お諮りいたします。ただいまの議案を原案のとおり決するに,ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって,日程第14 議第37号は,原案のとおり同意されました。
〔関係議員 着席〕
○議長(佐藤稔君) 次に,日程第15 議第8号から,日程第42 議第38号までの議案28件,及び日程第43 請願3件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。ただいまの議案28件及び請願3件を各委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって,日程第15 議第8号から,日程第42 議第38号までの議案28件については,原案のとおり可決及び同意,日程第43 請願3件については,いずれも委員長報告のとおり決しました。
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◎
特別委員会の
中間報告
○議長(佐藤稔君) 次に,日程第44
特別委員会の
中間報告を行います。
最初に,広域行政推進特別委員長 28番 阿部喜之助議員。
〔広域行政推進特別委員長 28番 阿部喜之助君 登壇〕
○28番(阿部喜之助君) 広域行政推進
特別委員会の活動状況について、その概要をご報告いたします。
最初に、昨年6
月定例会では当局から、「広域行政として行っている業務全般について」及び「中核市の概要について」説明を受けました。
それに対し委員からは、
1.合併の機運を盛り上げるためにも、2市2町との懇談会を積極的に行うべきである。
1.県に対してもっと働きかけをしてほしい。
1.合併に関して住民に考えてもらう機会や各種団体との意見交換の機会を持つべきである。
などの意見が出されました。
次に9
月定例会では当局から、市町村合併の手続きの概要について説明を受けました。
それに対し委員からは、
1.任意の合併協議会を早急に設置してほしい。
1.
特別委員会が設置した中山町との懇談会を開催してほしい。
1.合併に関して各種団体から協力してもらう時期ではないのか。
1.大切なのは市民意識であり、合併によりどのようになるのかを明示してほしい。
などの意見が出されました。
また、先進都市における広域合併及び中核市の現状等を調査研究するため、9月から10月にかけて2班に分かれ、新南陽市・姫路市及び宗像市・長崎市を視察して参りました。
次に12
月定例会では当局から、広域合併推進市民懇談会等についての説明を受けました。
それに対し委員からは、
1.県議会としての考え方を聞く必要があるのではないか。
1.合併に関しては県の役割が重要だが、県の対応はまだ消極的ではないのか。
1.中核市に指定された場合のシミュレーションを作成すべきでないか。
などの意見が出されました。
次に3
月定例会では当局から、広域合併推進市民懇談会についての報告と3市2町の財政状況についての説明を受けました。
それに対し委員から、
1.市民懇談会をもっと広範に、再度実施すべきではないか。
1.合併後のまちづくりについて、具体的なビジョンを示すべきである。
1.各市町においては進み具合がさまざまであるので、合併の範囲を早急に決めるべきだ。
などの意見が出されました。
また、この間、12月3日に天童市議会と、1月20日には上山市議会、1月26日には山辺町議会、そして2月9日には中山町議会と、それぞれ広域行政懇談会を開催し、合併等について活発な意見の交換を行いました。
以上が、今日までの本委員会の調査活動の大要でありますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして
中間報告といたします。
○議長(佐藤稔君) 次に,地域振興整備特別委員長 24番 荒井啓議員。
〔地域振興整備特別委員長 24番 荒井啓君 登壇〕
○24番(荒井啓君) 地域振興整備
特別委員会の活動状況について,その概要をご報告いたします。
まず,昨年6
月定例会では,当局から調査すべき全ての項目についての現状の報告を受けました。
委員からは,
1.西口新都心ビル(仮称)のテナント料および周辺環境について
1.ニュータウンの用地取得の費用について
1.蔵王産業団地の交通アクセスの問題について
などの意見が出され,協議してまいりました。
次に,昨年9
月定例会では,山形ニュータウンの建設に関すること,企業立地促進に関すること,及び新都心地区の整備に関することについてそれぞれ説明を受けました。
委員からは,
1.ニュータウン用地のの謙渡同意取得の見通しについて
1.ニュータウンの中核施設について
1.蔵王産業団地の分譲区画J.K.G区画への県外企業誘致の見通しについて
1.山形駅西の残土処理の状況等について
などの意見が出され,協議してまいりました。
9月及び10月には先進都市における産業団地,ニュータウン事業,駅周辺開発事業,及び大学の統合・誘致について調査するため,2班に分かれて,大村市,鳥栖市,防府市,東広島市を視察しております。
11月には,蔵王産業団地,山形ニュータウン,アルカディアソフトパーク山形,及び駅西区画整理事業地内の現地調査を行い,事業の進捗状況等を把握してまいりました。
次に昨年12
月定例会では,山形ニュータウン開発事業の進捗状況について,蔵王産業団地及びアルカディアソフトパーク山形の企業立地状況について,山形駅周辺事業の進捗状況について,並びに山形大学の統合についてそれぞれ説明を受けました。
委員から
1.ニュータウン用地の,謙渡同意していない地権者の状況について,
1.ニュータウンの中核施設の見通しについて
1.小白川キャンパスの現状について
などの意見が出され,協議してまいりました。
次に今定例会では,駅西開発事業について,山形ニュータウン開発事業の進捗状況について,企業立地の進捗状況について,及び山形大学の統合についてはそれぞれ説明を受けました。
委員からは,
1.西口新都心ビル(仮称)建設事業の状況について
1.ニュータウン用地の買収状況について
1.蔵王産業団地の分譲企画J.K.G区画の状況について
1.山形大学統合の見通しについて
などの意見が出され,協議してまいりました。
以上が,今日までの本委員会における調査活動の大要でありますが,ご理解を賜りますようお願い申し上げまして,
中間報告といたします。
○議長(佐藤稔君) 次に,交通網整備特別委員長 12番 加藤孝議員。
〔交通網整備特別委員長 12番 加藤孝君 登壇〕
○12番(加藤孝君) 交通網整備
特別委員会の活動状況について,その概要をご報告いたします。
昨年の6
月定例会では,当局から,交通道路網の整備に関すること,鉄道の立体化・複線化の整備促進に関することについて説明を受けました。
委員からは,
1.山形新幹線の新庄延伸に伴う影響について
1.仙山線の貨物輸送について
1.国道112号線の整備について
などの意見が出され,協議してまいりました。
昨年9
月定例会では,当局から,都市計画道路網について説明を受けました。
委員からは,
1.双月志戸田線の整備について
1.(仮称)椹沢山辺中山線と国道112号線とのかかわりについて
1.天童内表線の見通しについて
などの意見が出され,協議してまいりました。
9月及び10月には,交通渋滞緩和対策,都市計画道路の整備について調査するため2班に分かれて,富山市,金沢市,佐賀市,山口市を視察しております。
昨年12
月定例会では,委員会の行政視察について委員から報告を受け,視察内容についての総合討論を行いました。総合討論では,
1.パークアンドライドや時差出勤の導入について
1.県の公安委員会との連携について
1.東北中央自動車道への乗り入れについて
などの意見が出されました。
次に,今定例会では,(仮称)西公園予定地,万歳橋,緑町交差点の現地調査を行い事業の進捗状況等を把握してまいりました。
以上が,今日までの本委員会の調査活動の大要でありますが,ご理解を賜わりますようお願い申し上げまして,
中間報告といたします。
○議長(佐藤稔君) 以上で
特別委員会の
中間報告を終わります。
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――――――――――――――――――
◎閉会中の
委員会活動
○議長(佐藤稔君) 日程第45 閉会中の
委員会活動についてを議題といたします。
~~~~~~~~~~~~~~
閉会中の委員会調査申出書
本委員会は,下記事件について,閉会中もなお調査を要するものと決定したので,会議規則第104条の規程により申し出します。
記
1.議会運営委員会
議会の運営に関する事項について
議会の会議規則,委員会条例等に関する事項について
議長の諮問に関する事項について
2.総務委員会
総合企画及び土地利用計画などについて
国際化の推進,広報,広聴及び地域振興などについて
財政,財産及び税などについて
消防及び防災について
その他,総務委員会の所管に属する事項について
3.厚生委員会
消費者保護,交通安全対策及び女性青少年などについて
国民健康保険及び国民年金について
環境保全及び清掃について
社会福祉及び保健衛生などについて
病院事業運営について
その他,厚生委員会の所管に属する事項について
4.産業文教委員会
観光,物産及び商工業について
農業,畜産及び林業について
中央卸売市場運営について
学校教育,社会教育,保健体育などについて
その他,産業文教委員会の所管に属する事項について
5.建設委員会
道路,河川及び公営住宅などについて
都市計画及び都市整備などについて
下水道について
水道事業運営について
その他,建設委員会の所管に属する事項について
~~~~~~~~~~~~~~
○議長(佐藤稔君) 各委員長から,会議規則第104条の規定により,お手元に配布いたしております文書のとおり,申出書が提出されました。
お諮りいたします。閉会中の
委員会活動については,平成10年度中において,定例会の期間を除き,各委員会申出書のとおり決するに,ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって,閉会中の
委員会活動については,各委員会申出書のとおり決しました。
――
――――――――――――――――――
◎日程追加 委員調査派遣の件
○議長(佐藤稔君) ただいまの件が可決されたことに伴い,各委員を予算の範囲内で先進地へ派遣する必要を認めます。
よって,委員調査派遣の件を日程に追加し,議題にいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって,この際,委員調査派遣の件を日程に追加し,議題とすることに決しました。
お諮りいたします。各委員全員を先進地に,予算の範囲内で,調査派遣することとし,その方法等については,各委員長に一任したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって,委員調査派遣の件は承認されました。
以上をもって,本日の日程は全部終了いたしました。
――
――――――――――――――――――
◎あいさつ
○議長(佐藤稔君) この際,
石垣克之さん,
佐藤市長それぞれから発言を求められておりますので,これを許します。
~~~~~~~~~~~~~~
◎
石垣克之氏あいさつ
○議長(佐藤稔君)
石垣克之さん。
〔
石垣克之氏 登壇〕
○(
石垣克之君) ただいまご紹介いだだきました
石垣克之でございます。今回教育委員の再任にあたり皆様方よりご同意をいただきまして,まことにありがとうございます。現在,学校にはいろいろな問題がございます。先生方と一緒になりながら,この問題解決のため,誠心誠意頑張りたいと思いますので,今後ともよろしく皆様方のご指導,ご鞭撻をお願い申し上げましてごあいさつを申し上げたい。本日はありがとうございます。
○議長(佐藤稔君)
佐藤市長。
〔市長
佐藤幸次郎君 登壇〕
○市長(
佐藤幸次郎君) 3月市議会定例会が閉会されるにあたり,一言ごあいさつ申し上げます。去る3月2日招集の今次市議会定例会に提案いたしました,平成10年度の予算をはじめとする各案件につきましては,連日慎重なるご審議を賜り,それぞれご決議,ご同意をいただきまして,誠にありがとうございます。会期中において各位から寄せられましたご意見,ご要望等につきましては,十分尊重いたし,今後の市政運営に取り組んでまいりたいと存じます。特に菅沢住宅団地の調整池でおきました事故につきましては,誠に痛ましい出来事で,市の管理上の問題もあり深くお詫びを申し上げるところであります。今後にあたってはご遺族の方々の悲しみを真しに受け止め,誠意をもって対処をしてまいる所存であります。また二度とこのようなことがないよう,市有施設の安全管理について総点検を実施したところでありますが,その結果を踏まえ必要な措置を早急に講じてまいるところであります。
まもなく迎えます平成10年度は,私にとりましては任期最後の年であり,締めくくりの年であります。このような節目にあたり,行財政改革に引き続き全庁あげて取り組むとともに,新総合計画の着実な推進を図るため,市民本位,市民主役の市政ということを念頭において,各般の施策を展開してまいる所存でありますので,各位におかれましても,格段のご尽力を賜りますようお願い申し上げまして,ごあいさつと致します。本日はまことにありがとうございました。
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◎閉会
○議長(佐藤稔君) 以上をもって,平成10年3
月定例会を閉会いたします。
午後3時35分 閉 会
議長 佐 藤 稔
副議長 宝 沢 啓 輝
署名議員 竹 田 和 義
署名議員 酒 井 靖 悦...