ツイート シェア
  1. 山形市議会 1997-12-09
    平成 9年産業文教委員会(12月 9日 産業文教分科会・決算)


    取得元: 山形市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-17
    平成 9年産業文教委員会(12月 9日 産業文教分科会決算産業文教委員会 産業文教分科会決算)   日   時   12月9日(火) 13時00分〜17時23分 場   所   第4委員会室 出席委員    佐竹盛夫斎藤淳一渡辺弥寿雄渡辺ゆり子酒井靖悦,         佐貫宏一尾形源二阿部喜之助浅野泰孳渡辺卓弥 欠席委員    なし 当局出席者   産業部長教育長教育部長農業委員会事務局長関係課長 委員長席    佐竹盛夫 審査事項    1.議第84号  平成8年度山形一般会計及び特別会計歳入歳                  出決算認定について      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.議第84号  平成8年度山形一般会計及び特別会計歳入歳出決算認定について 【産業部関係】  〇第6款農林水産業費   関係課長から説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   無許可で農地転用した問題について,誰が造成したのか把握しているのか。平成6年から違法状態が続いており,行政指導しているというが,あまり引きずらないでほしい。駐車場に造成した業者が,もし指名参加してきて公共工事を請け負ったりしたら,非常にまずい問題となるはずである。他市町では,そのような業者に対して指名停止の措置を行ったという事例もある。山形市だけが許されるというのはおかしい。処理の方針について,しっかりするべきである。 ○産業部長   違法状態平成6年からである。自分農地に,自分の車で入っていき駐車していたのが,1〜2台貸すようになり,それがズルズルきたものである。自分の車を農地に駐車するのに農地転用は必要ないが,駐車場として使用していることに対して行政指導をしてきた。しかし,借りている人との関係もあり,なかなか調整が取れなかった。
    委員   駐車場の現況はどうなっているのか。 ○農業委員会事務局長   砂利を敷いて,片方を土留めしているが,舗装はしていない。 ○委員   土留めをしているというのが問題だ。業者が何らかの形で入っている。指名停止するくらいに踏み込んですべきでないか。山形市としてはどのような手立てを取っていくのか。 ○農業委員会事務局長   土留め農地を守る意味からは問題ない。農地になっていないということで,11月23日に本人と農業委員会とで,今月中に結論を出すという方向で協議をした。ある程度の余裕を持たせて,それでも農地に戻さないならば,県に対して原状回復命令を執行してもらうよう依頼する予定である。結果については,委員会にも報告をしたい。 ○委員   現状をよく理解しないで議論してはいないか。自己所有地土留めなのか,隣接する他人の土地土留めしたのか,それにより問題も違ってくるのではないか。 ○委員   行政指導をしていれば何年でも,違法状態は継続したままでいいのか。何か規定はあるのか。 ○委員   固定資産税など税法上の問題も出てくる。5年間しか遡って徴収できないはずである。  以上の後,違法な農地転用について,どのような経過を踏み,どのような対応を取っていくのかなど,3月定例会中に報告してもらうことに決した。  引き続き質疑に入った。 ○委員   平成8年度の農業後継者育成資金融資状況はどうなっているか。また,優良種子種苗供給推進事業のうち,その他の内容は何か。さらに,グリーンツーリズム推進事業懇談会を3回開催したとのことだが,検討結果についてどのようなまとめ方をしたのか。 ○農政課長   平成8年度の貸付額は,406万7,000円である。また,その他については,山形農協負担分である。さらにグリーンツーリズムについては,山形市としての進め方を取りまとめた。どんな所に資源があり,どう活用していくかを検討し,さらにしぼりこんで調査していく予定である。 ○委員   後継者育成資金利用度が低い。専業農家が少なくなったというのは問題である。農業問題の根幹に触れていく問題であり,担当課としての分析をしてほしい。また,グリーンツーリズムについては,最近脚光を浴びてきているものであり,観光客誘致にもつながるものであり,検討した成果を踏まえて前向きに進んでほしい。 ○委員   平成8年3月に第4次基本計画を出して,新食糧法での初めての年であったが,全体としての成果はどうか。どのような受けとめ方をしているのか。 ○産業部長   3カ年で十分やっていけるとしてスタートした転作も,3年目において新たな対応になった。国の責任があるとすれば,施策のなかで,米の暴落を防ぎ,農家経営を確立させるようなものを考えるべきである。市としてもそのような方向で進めなければならない。また,米の値下がり分園芸作物などで賄っていくようにしたい。 ○委員   農家立場消費者立場の両方から,国民の食糧を守っていくという気持ちで,市としても頑張ってほしい。 ○委員   認定農家について,転作しないなど協力しない者でも認定することはあるのか。 ○農政課長   以前は認定する際に,転作についての計画を出させるような基準がなかったので,1人くらいはいると思う。 ○委員   認定農家模範を示していく人と認識しているが,出荷しないとかでは不信感をあおるだけである。そのようなことが実在するので,今後の指導をしっかりとしてほしい。また,認定を取り消すことはあるのか。 ○農業委員会事務局次長   認定を取り消すことはできない。 ○委員   認定されることにより恩恵を被ることもある。認定を受けた後,何も協力しないでは認定農家の資格はないのではないか。行政として認定を取り消すことをしないのはおかしいのではないか。 ○農業委員会事務局次長   認定審査会においても問題となっており,今後,それも含めて協議していくようにする。 ○委員   審査会でいつまでも結論を出さないでいるのでは,まじめに経営している農家に対して不公平感をも与えかねない。行政として毅然とした対応をする必要があるのではないか。 ○委員   独自の販売ルートを持っているような自立農家は,収入面からも得策であり,自然に農協との縁も切れていくのではないか。また,減反配分について,認定農家や大規模農家に対しては,農業の担い手として頑張っているのだから縮小してほしいとの要望も出ているがどうか。 ○農政課長   減反配分については傾斜配分であり,大規模農家に対しては割合としては少なくなっている。しかし,これ以上傾斜配分を大きくすることはできないであろう。 ○委員   認定農家模範となるべき人であり,徹底した指導をしてほしい。 ○委員   御殿堰中央親水広場シンボルタワーが完成してしばらく経つが,その効果はどのように表れているか。 ○田園整備課長   済生館に通院する人や買物客がふれあいを持てる場として,また,七日町商店街等振興のため好評を得ている。 ○委員   あの場所にシンボルタワーを作るような必要性があったのか,今だに疑問がある。効果があるということだから追求はしないが,今後は,農業用水の改善に使うとか,もう少し考えてほしい。 ○委員   農業そのものが大変だというのに,農業予算の中でかなり土木関係公共工事に費やしているようだ。紅はなの丘の農道にしても,どれくらい活性化に影響あるかわからない。後継者育成とか,とも補償とか,本当に予算を必要としているものに使ってほしい。予算を執行するなら,最大限の効果を得られるようにしてほしい。 ○田園整備課長   農業集落排水広域農道整備などの生活環境整備については,農家団体などの関係者からの事業申請を受けて,県に要請しながら行っている。事業効果も踏まえて,要望の強いものについては前向きに取り組んでいきたい。 ○委員   他市では農業予算で建設したものが,ほとんど利用されていないなどの例もあると聞いている。そういうものより生活道路などを作ってほしいとの要望も強いので,農業予算については,慎重に使ってほしい。 ○委員   分収林とは保安林の機能もあると認識しているが,どのような位置付けをしているのか。また,林業後継者農業に比べても,さらに深刻な状況にある。林業研究会を組織し技術研修等をしているが,後継者育成の点からどのような指導をしてきたのか。 ○林務課長   分収林は,地元住民所有土地に市が造林するものであり,昭和47年頃から行っている。近年は林業収益性の低迷などの理由により,森林管理水準が低下しているので,分収方式により適切な森林整備を推進している。また,50年契約により,伐採時には市と所有者との割合が6:4で分収される。また,山形市には林業士が2人おり,林業の普及などの指導に大きく働いている。さらに,林業研究会において広域的連携技術の向上を図るようしている。また,山形市には林業従事者は70人ほどいるが,実質的な専業従事者は5人いるかどうかである。  大要以上の後,第6款農林水産業費については全員異議なく認定すべきものと決した。                休 憩  15時15分                再 開  15時34分  〇第7款商工費   関係課長から説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   中心商店街活性化は大きな問題である。面的に整備するのか,立体的に整備するのか,都市開発部とも連携を取りながら,思い切った施策を打ち出してほしい。経営者への指導については評価するが,活性化には再開発しないと進まないので歩調を合わせてすべきである。 ○委員   山形ブランド創造事業についての懇話会内容はどのようなものか。 ○商工課長   経済がグローバル化する中で,伝統的なものの振興をどうするか,また,新産業をどう考えるかなどを協議している。ブランド計画具現化のため,鋳物や平清水焼など地元の15業種に対してアンケートを行い報告書にまとめた。また,若手後継者の交流を深め,グループ化し,新しいものを発想するよう検討している。 ○委員   伝統工芸産業後継者育成はもちろん必要だが,販売ルート組織化などが確立していないために伸び悩んでいるのではないか。そのことについて懇話会に問題提起する必要もあるだろう。そこから,全国的に広く知られる名産となっていくのではないか。 ○商工課長   技術は優れたものを持っているが,販売関係がいまひとつ弱い。伝統工芸についてのビデオを作成し小中学校に教材として配布したり,大都市での観光物産市でPRしたりと,地味ではあるが活動していきたい。 ○委員   河北町の特色といえば「雛のあるまち」とすぐに思いつくが,山形商店街そのもの特色がない。特色となるものを考えないと,商業振興ビジョンを策定しても広まっていかないのではないか。この事業基礎調査の結果について,議員としても知っておきたいので委員会に提出してほしい。 ○委員   蔵王産業団地誘致した企業のなかで,県外企業は何件あるのか。 ○企業誘致課長   12月8日操業開始啓装工業(株)が埼玉県からの立地であり,丸和熱処理(株)が天童市からの移転であり,実質2件である。 ○委員   企業誘致にいつまでも時間をかけているのは問題である。アルカディアソフトパーク山形も同じようなものである。 ○委員   商工会議所について,独自の会館建設の構想だけはあるようだが,いいポーズをつくっただけでは前に進まない。行政としてはどう考えているのか。 ○商工課長   いずれ改築の時期は来るが,5〜6年はまだ大丈夫ととらえている。商工会議所もそれなりの努力はしているが,具体的なスケジュールはできていない。 ○委員   毎回同じような答弁である。会議所にとって今年は創立100周年であり,そういうときにこそ進めるべきではないか。会議所の会員自ら,会館建設について意見が出てくるようにしなければならないのではないか。 ○産業部長   会館建設に向けて5億円ほどの積み立てはあり,早期建設努力しているが,なかなかうまくいかないのが現状である。行政としても早期建設に向けて指導していく。 ○委員   三浦記念館地下のレストランは採算が合わないとして撤退した。現在も空家になっているが,どう考えているか。 ○産業部長   地下については使用期限平成10年3月31日までとなっている。今後の使い途について管財課と協議していきたい。 ○委員   三浦記念館については,山形市としてどういう施設であるべきかをはっきりすべきである。あと5年の耐用年数なんてあっという間に過ぎてしまう。 ○商工課長   庁内の関係課において,三浦記念館の在り方も含めて早急に検討していきたいと考えている。 ○委員   これまでも検討してほしいと言われ続けている。商工会議所が入っているので言及を避けてきたが,検討する時期である。商工会議所の言い分にばかり耳を傾けているから進まないのではないか。 ○産業部長   三浦記念館山形市の商工業発展のため,三浦家から寄付してもらったことが大前提となっている。そのことを踏まえながら,十分話し合いをし検討していく。また各種団体への補助金については,財政が厳しい中で削減にも協力してもらうようにしている。 ○委員   今日まで商工会議所に貸していた。出発当初のいきさつは,会館建設の時に一区切りつけてもいいのではないか。三浦新七博士をどのように検証して,どのように生かしていくかを純粋に考えていくべきである。 ○委員   三浦博士資料が少ない。資料等をきちんと整理し,PRすることが大切であり,自助努力が必要である。市の意向をまとめて,商工会議所に伝える努力をしてほしい。 ○委員   ソフトベンチャー・インキュベーターを組み込んだやり方など,行政としての姿をもっと大事にしてほしい。 ○委員   蔵王グリーン期滞在型モデル観光基地づくりとそれに伴う誘客事業とはどういうものか。 ○観光物産課長   蔵王スキー客減少グリーン期対応しようとするもので,山岳インストラクターを養成し,活用している。蔵王の自然を紹介するため,マウンテンバイク大会フラワーフェスティバルなどを行っている。また,片貝沼環境整備や不動滝の鉄製階段の損傷のための迂回路整備などもしている。 ○委員   スキー客や樹氷なども大切なものだが,年間を通しての活性化も大切である。この事業による効果は出ているのか。 ○観光物産課長   夏期の観光客は少しではあるが増加傾向にある。 ○委員   スキー客が落ち込んでいる中で増加しているのはいいことだ。なお一層力を入れてほしい。 ○委員   コンベンションビューローについて,もっと自主事業を頑張ってほしい。先日のエジソン展開催PRがなっていない。せっかくいい企画をしているのにもったいない話である。知恵を働かせてほしい。また,ビッグウイング周辺ビジネス関係施設を持ってきたりといろんなものとリンクさせていかないとまずいのではないか。もっと都市計画部門と協議してほしい。 ○委員   西蔵王では散策する人もいるが,なかなか整備されていない。東沢地区から滝山地区への散策路として整備してみてはどうか。 ○観光物産課長   雄大な自然があり観光施設も点在しているが,ひとつのネットワークになっていない。平成10年度はネットワークをどうするかや拠点をどこに置くかなどについて,また,案内板の設置も含めて地元と一緒に検討していきたい。 ○委員   梅花鹿について市民はどこでどうなっているかわからないのではないか。行政として無駄な金を費やしているのではないか。 ○観光物産課長   吉林市から友好の印としてもらったものである。昭和62年から蔵王温泉観光(株)が飼育している。広く市民にも見てもらい,蔵王観光にも役立てようとしたものである。  大要以上の後,第7款商工費については全員異議なく認定すべきものと決した。...