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平成 9年12月定例会(第2号12月 4日)

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  1. 山形市議会 1997-12-04
    平成 9年12月定例会(第2号12月 4日)


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    平成 9年12月定例会(第2号12月 4日)   平成9年12月4日(木曜日) 〇出席議員(38名)     1 番   石 澤 秀 夫 君      2 番   高 橋 啓 介 君     3 番   豊 川 和 弘 君      4 番   渡 辺 弥寿雄 君     5 番   高 橋   博 君      7 番   金 峰 聡 和 君     8 番   澤 渡 和 郎 君      9 番   斎 藤 淳 一 君    10 番   加 藤 賢 一 君     11 番   渡 辺 ゆり子 君    12 番   加 藤   孝 君     13 番   石 沢 忠 八 君    14 番   竹 田 和 義 君     15 番   高 橋 民 夫 君    16 番   鈴 木 善太郎 君     17 番   長 瀬 洋 男 君    18 番   高 橋 伸 行 君     19 番   佐 竹 盛 夫 君    20 番   峯 田 豊太郎 君     21 番   高 橋 嘉一郎 君    22 番   佐 藤 義 久 君     23 番   酒 井 靖 悦 君    24 番   荒 井   啓 君     25 番   佐 貫 宏 一 君    26 番   小野寺   建 君     27 番   尾 形 源 二 君    28 番   阿 部 喜之助 君     29 番   会 田 邦 夫 君    30 番   渡 辺 秀 夫 君     31 番   枝 松 昭 雄 君    32 番   武 田 一 夫 君     33 番   大 沢   久 君    35 番   深 瀬 悦 男 君     36 番   渡 辺 卓 弥 君
       37 番   加 藤   正 君     38 番   中 村 幸 雄 君    39 番   宝 沢 啓 輝 君     40 番   佐 藤   稔 君 〇欠席議員(1名)    34 番   浅 野 泰 孳 君  ―――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者   市長      佐 藤 幸次郎 君   助役       山 口 寿 男 君   収入役     今 野 和 子 君   総合政策室長  斎 藤 健 司 君   総務部長     市 川 昭 男 君   財務部長    鈴 木   啓 君   市民生活部長   村 田 善 隆 君   環境部長    黒 沼 吉 男 君   健康福祉部長   横 倉 明 雄 君   産業部長    岸   善 明 君   建設部長     伊 藤 光一郎 君   都市開発部長  岡 崎 教 雄 君   下水道部長    丹 野 長四郎 君   消防長     小野寺 重 志 君   済生館長     櫻 田 俊 郎 君   済生館事務局長 武 田 忠 男 君   水道事業管理者  梅 津 久 勇 君   水道部長    佐 藤 忠 明 君   教育委員長    音 山 幸 子 君   教育長     後 藤 和 弘 君   教育部長     加 藤 順 功 君   選挙管理委員長職務代理者        選管委事務局長           横 川 恒 雄 君            向     裕 君   代表監査委員  奥 山   漸 君   監査委事務局長  木 幡 五 郎 君   農業委員会長  日 野 晃 昌 君   農業委事務局長  鑓 水 新 一 君  ――――――――――――――――――――事務局職員出席者  局長       垂 石 定 敏  総務課長     田 中 愿 弘     議事課長     岩 田 充 巨  議事係長     金 澤 孝 弘     調査係長     菅   澄 子  主事       奥 山 敏 行  ―――――――――――――――――――― 〇議事日程第2号   平成9年12月4日(木)午前10時開議  第 1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  日程第 1 市政一般方針に対する質問  ―――――――――――――――――――― ◎午前10時 開 議 ○議長(佐藤稔君) これより本日の会議を開きます。  欠席通告議員は,浅野泰孳議員であります。  出席議員は,定数に達しております。  本日の議事は,日程第2号をもって進めます。  ――――――――――――――――――――市政一般方針に対する質問 ○議長(佐藤稔君) 日程第1 市政一般方針に対する質問を行います。質問者は通告により,議長において指名をいたします。  なお,質問は会議規則第57条の規定により,答弁を含めおおよそ1時間とし,再質問は同第64条の規定により2回までといたします。また,関連質問は許さないことにいたします。  市長はじめ答弁者は,時間の都合上簡潔にして要を得るようご協力をお願いいたします。  それでは指名をいたします。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎酒井靖悦君 質 問 ○議長(佐藤稔君) 都市環境の整備について,ほか5項目について,23番 酒井靖悦議員。 〔23番 酒井靖悦君 登壇〕(拍手) ○23番(酒井靖悦君) 一般質問の機会を与えて頂きまして議員各位に心から感謝申し上げ,多くの市民を代表し順次質問をいたします。  かけがえのない地球の環境を守るために,今,地球温暖化防止京都会議が開かれていますが,わが国でも,急速に進む身近な大気汚染問題に対処するため,環境庁は,有害物質に指定されているダイオキシン対策として,12月1日から大気汚染防止法に基づく政令により,また,厚生省は,廃棄物処理法に基づく省令で一段と厳しく規制を強化し,より厳格なダイオキシン対策にのり出しました。  本市としても法に則り十分に対処していかなければなりません。本市の場合,可燃物処理は,半郷,立谷川の清掃工場で850度の温度で焼却処理されており,ダイオキシンの排出濃度は,1当り80ng欧7以下の基準内に抑制されております。しかし,5年後の平成14年からは,法規制が一段と厳しく,排出濃度が1当り1〜10ng欧7に規制され,立谷川清掃工場は辛うじて3.8ng欧7と基準に合致するものの,半郷清掃工場の場合,25.5ng欧7と基準を超え,法規制をクリアするには施設の大規模改良は避けられません。従って,建設15年目の立谷川清掃工場も含め,建設19年目の半郷清掃工場の施設改良は,緊急な課題となってきたのであります。山形,上山,山辺,中山の2市2町は,広域環境事務組合を組織し,矢口クリーンセンターでは,し尿処理,リサイクルセンターでは粗大ゴミ処理を行っていますが,今後の広域ゴミ処理等を考え合わせるとき,新たな視点で広域合併を念頭に置いた広域ゴミ処理対策の検討を急ぐ必要があると思うのであります。早急に2市2町での調整を図り,少なくとも9年度中に基本部分,即ち新しい清掃工場建設に係わるスケジュール,財政,用地問題等々,基本構想を明示すべきだと思います。市長の考えをお伺いいたします。  本市は,今年10月1日から空き缶等散乱防止条例を施行し,重点指導や啓発運動に力を入れ,美化推進モデル地区を指定するなど,市民あげてきれいな街並み運動に乗り出しました。同時に,ゴミの減量運動を,広く市民参加のもとに,資源回収リサイクル運動との一体化で,環境を守る運動として一段と取り組みを強化していかなければなりません。  最近耳にした話では,オーストリアのウィーン市では,街並みに整然と廃棄物分別の「グリーンボックス」が配置され,ひときわ人々の目を引いているとのことです。  本市では,ゴミの分別収集が一定の成果を上げ軌道に乗ってきましたが,「グリーンボックス」のような施設を街の景観とマッチさせながら一工夫してみる必要があると思うのです。また,ウィーン市では,教育現場でのリサイクル学習の徹底ぶりが実に見事で,幼稚園児には施設の見学,小中学生には専門的な知識の学習,高校生には総合的な研修というように,幼児期から18才まで,3段階のリサイクル教育が行われ,大人に至るまで様々な取り組みがなされているとのことです。もちろん,学校教育の面だけではなく,家庭教育,社会教育の面においても必要な事柄であることは申すまでもありません。  資源の浪費やエネルギーの無駄使いを止め,限りある資源を大切にする生活習慣を身につけさせる教育が,いま学校や家庭,社会を問わず必要なことだと思うのであります。  政治にも政策にも哲学と理念がなければなりません。本市におけるリサイクル教育の実践について教育長に考え方をお尋ねいたします。  次に,潤いのある都市環境の整備について都市緑化と親水空間の2つの面から質問をいたします。先ず都市緑化についてでありますが,本市は,4辺山に囲まれ緑豊かな恵まれた自然環境を誇示してきましたが,その反面,市街地には緑地空間が極めて少なく,前々から都市緑化は重要課題の一つでありました。都市緑化については,建設省が平成6年7月に「緑の政策大綱」を定め,そのアクションプログラムとして「グリーンプラン2000」を平成8年12月に打ち出しております。この「緑の政策大綱」は,21世紀初頭を目処に,一つは,緑の公的空間量を3倍に増やす。二つには,公共公益施設の高木本数を3倍にする。三つは,市街地の緑地割合を3割にする。との目標を掲げ,緑化の総合的な施策展開を図ろうというものです。  更に平成6年6月,都市緑地保全法の改正で,「緑のマスタープラン」と「都市緑化推進計画」が一つのものとして制度化された「緑の基本計画」によれば計画の策定,内容等一切が市町村に任せられることになっており,それだけに市町村の責任は重大といわざるを得ません。ちなみに,本市の市街化区域の緑被率を見ると15.9%であります。  また,都市公園面積も,一人当りの面積が6.03で国の平均7.0を下回っております。このように緑地空間の少ない本市は,この現状を踏まえ,「緑の基本計画」に基づく事業の一つである災害発生時の避難場所としての防災公園や緑地の整備,2つには市街地を流れる河川,水路との一体化による水と緑のネットワークの形成に取り組まなければなりません。この事業には国の助成制度があり,都市緑地空間の少ない本市は,この助成制度を活用して快適都市環境の形成を目指すべきであると思うのであります。  そこで,「緑の政策大綱」に基づく都市緑化施策を具体的にどのように推進していくのか先ずお尋ねいたします。  次に,「緑の基本計画」の策定はどのように進んでいるのかお伺いいたします。  また,「緑の基本計画」に基づく災害時の避難緑地の整備,及び水と緑のネットワークの形成が,具体的にどのような施策で取り組まれるのか。更に,この取り組みの結果市街地の緑地空間がどの程度増える事になるのかにつきまして市長にお伺いいたします。  次に,親水空間の整備について質問いたします。  本市の市街地を流れる五堰は,藩政時代から城下町を流れる唯一の水辺空間として,農業用水をはじめ,生活用水,防火用水として重要な役割を果してきました。馬見ケ崎川から取水して流れる総延長115の五堰は,国有地であるがために,その維持管理は県から市に委託され,流域の農家が水利組合をつくり維持管理してきました。しかし,近年の著しい都市化の進展と開発に伴い,五堰の汚濁が日に日に進み,かつての面影は失われてしまいました。親水空間の少ない本市は,新総合計画でも明らかなように,この貴重な五堰を快適な生活空間として活用すべきであると思います。  先の9月定例会では,五堰の調査費が予算化され,農水省の補助事業として平成11年度から15年度まで6億円の事業費で市内27ケ所,総延長8にわたって整備される計画であります。  本市の農業用水は,従来より,馬見ケ崎川から取水する五堰と市内87カ所に設置された深井戸に頼ってきましたが,慢性的水不足を補うため,国営最上川中流農業水利事業の採択により,昭和47年着工,昭和61年度に完成し,待ちわびる山形盆地の水田を潤して水不足を一気に解消したのであります。現在,馬見ケ崎川合口頭首工から灌漑期に取水する量は,毎秒3.2tで,うち60%(毎秒2.1t)が,導水路から中流発電所に流され,残り40%(約1t)が五堰に流されています。従来までの農業用水路として果してきた五堰の役割は大きく変わり,今日では,市民の生活を潤す親水空間としての役割に,重きが置かれるようになってきたのであります。馬見ケ崎川から導水路と五堰に配分される水量は6対4でありますが,時代の要請に応え導水路と五堰への配分を見直し,灌漑,非灌漑期を問わず五堰の水量を増やす対策を講ずるべきだと思うのであります。市長の考えをお伺いいたします。  また,貴重な五堰を都市環境整備の一環として保全管理するために「用水路保全条例」を制定し,潤いのある親水空間として保全すべきであると思うのでありますが,市長のご所見をお伺いいたします。  次に,市の重要事業の一つである国直轄事業の「長井ダム」は,国営最上川中流農業水利事業の水源として一日も早い完成が望まれるのでありますが,昭和59年着工以来,14年を迎えた今日においても未だ進捗率27%に留まり,平成12年完成には程遠いのであります。早期完成を図るために,国に対して一層強力な働きかけが必要であろうと思いますが,市長の見解と方策をお伺いいたします。  次に水道事業について質問いたします。  安心しておいしく飲める水を安定的に供給するのが,水道事業の使命であります。この度高度処理した見崎浄水場の水が,市民から大変評判が良く,水道に対する市民の認識もこれまでとは違ってまいりました。  施設の改良,整備等には莫大な経費が伴いますが,地方公営企業である水道事業は,独立採算性が原則となっており,施設の建設,増設に要する経費は自ら用意するのが原則であります。  いま改築が迫られている松原浄水場は,大正7年に創設されて以来,80年を経過して施設の老朽化が著しく進みました。  浄水場の新築については,現在,厚生省に係わる浄水場新築国庫補助制度がありますが,要件としては,居住人口が原則50万人以上で,ただし広域化を進めた場合であり,本市は該当いたしません。従って,一切の建設経費は自己資金となるのであります。  多額の建設費は,ひっきょう水道料金にはね返り市民の懐に響くこととなります。  また,耐震性配管事業については,国庫補助制度がありますが,対象地域が指定されており,本市の場合は全く該当しないのであります。国土の均衡ある発展を図る立場からいっても不公平といわざるを得ません。  また,村山広域水道の受水費でありますが,年間9億5,900万円が支払われており,現行の料金体系は,平成11年までで,平成12年以降は,県が第2期工事を予定していることから料金改定が確実視されます。料金改定がなされれば本市の水道会計にも影響を及ぼすことが明白であります。市民の立場からすれば,低廉な料金を望むのは当然で,市としても市民の要望に応え,受水団体である6市6町と共同歩調をとりながら,村山広域水道の受水費の低廉化を,県に対して働きかけるべきだと思うのであります。市長の見解をお伺いいたします。  同時に,水道施設建設に係わる国庫補助制度の在り方についても,重要事業に位置付けし,取り組むべきだと思います。市長の考えをお尋ねいたします。  次に産業政策について質問いたします。  第31回山形県機械工業展テクノロードやまがた'97」は,10月28日から4日間東京国際展示場で開催され,本市からはハッピー工業など7社1団体が出展しました。この機械工業展は,本県の工業,技術水準をPRし,企業誘致や営業活動に結びつけるのが狙いであります。そして,多くの成果を納めました。  本市の工業出荷額を見ると,平成8年が3,470億円で,昭和60年代までは,常に県内トップの座を占め,産業活性化の重要な一翼を担ってまいりましたが,平成2年からはトップの座を米沢市に奪われ,年々その差を拡大,また最近急速に伸びてきた第3位の東根市にも追い上げられております。一方,商業分野では,大型店が次々と郊外進出を図り,既存商店街に大きな影響を及ぼしつつあります。そうした中で,力を入れてきた蔵王産業団地立地決定企業が20社となり,立地率60%に達したこの機に,商業,工業の実態を総合的に分析し,産業政策全般にわたって再検討する必要が出てきたと考えます。従ってその第一段階として,企業戦略上必要かついち早い情報の収集と分析,マーケティングの研究,ベンチャー企業の育成等,より重厚な商工業政策の展開が求められてくるのであります。そのためには,行政機構の改革が先決であり,情勢の変化に機敏に対応できる機構の再編と,商業,工業各部門内の陣容を充実させ,産業政策の推進にあたるべき段階に来ていると思うのであります。市長のご見解をお伺いいたします。  次に産業歴史資料館について質問いたします。昭和56年にオープンしてから17年が経ちましたが,依然として入館者は年間4,000名足らずで,館の存在意義が問われかねない状態であります。建設当時,諸般の事情があったにせよ現状の館の在り方,運営については少なからず疑問を持たざるを得ません。もっと館の内容を充実させ,グレードアップを図り,本市産業のPRにも役立てる等,沢山の人々が訪れてくる魅力ある館にするため,館の在り方,運営を再検討すべきだと考えます。また,来館者の交通利便を考え,適切な場所への移転を考えるべきではないかと思うのであります。市長の考えをお伺い致します。  次に,第九小学校跡地の活用についてお尋ねいたします。  第九小学校は,馬見ケ崎土地区画整理地の新開地に移転してから2年目を迎えますが,4,000坪の九小跡地は,市街地の空地として市民の強い関心を集めております。昨年,山形市北部地区開発推進協議会と山形県労働福祉協議会の2団体から,市側に対し跡地活用について要望書が出されました。  九小跡地は,市の貴重な財産であり,地域産業の活性化や地域文化の振興に寄与し,市のシンボリックなものとして市民全体に役立つものに活用すべきだと思います。  先ほど申し上げました産業歴史資料館をはじめ,本市の伝統工芸の全てを網羅した展示場や体験工房,民族資料館などを総合配置する事も選択技の一つであります。市長の跡地利用基本構想をお伺いいたします。  次に文化行政について質問いたします。  かつて無着成恭氏の「山びこ学校」は全国的にも有名になり映画化もされました。  当時山里からの発信が,多くの人々の心をとらえ深い感動を与えたからに他なりません。今日,文化の分野においても,地方の時代とか地方分権の時代といわれるように,従来の中央依存や中央偏重の文化とは異なった地域自らのオリジナルな文化の創造が求められる時代になってきたのであります。  本市には,900余年の古い歴史と伝統を誇る伝統的工芸山形鋳物産業がありますが,昨年,この業界から本県最初の人間国宝に高橋敬典氏が認定され,また,本年5月には,鋳金工芸作家である長谷川恵久氏が,第19回日本新工芸展において内閣総理大臣賞に輝くなど,優れた山形の鋳金技術と高い芸術性が評価されたのであります。しかし,伝統的な工芸界においても,業界全般にわたり慢性的な後継者不足機械化近代化に伴う数々の悩みを抱え,その存立すら危ぶまれる状態にたち至っているのであります。本市は伝統的産業の活性化と発展を願って,永年にわたり技術・技法の伝承に功績のあった技術者を褒賞し,今後の活躍に期待をかけてきましたが,この褒賞,奨励制度をさらに一歩進めて,職人の技術を主体とした「職人大学校」を開校し,後継者の育成と業界の活性化を図りながら,職人の技術に対する社会的評価を高め,また一般市民の理解と関心を得るための積極策を打ち出してはどうかと思うのであります。  ちなみに,全国屈指の美術,伝統工芸の街として名高い金沢市では,本市同様に深刻な悩みを抱え,これらの問題に対処し活性化を図る目的で,昨年10月金沢の「職人大学校」を開校したのであります。本市としても,新しい感覚で金沢方式を参考に,独自の手法を開発していかなければなりません。  また本市から,毎年のように芸工大生をはじめ,数多くの将来を嘱望される優れた作家が「日展」入選を果し,山形の伝統的芸術文化の土壌を養ってまいりました。  市は,幾度となく日展入選を果たされた作家に対し,市独自の「奨励賞」を設け,優れた作家の育成と地域文化の振興に力を入れるべきだと思うのであります。「日展」入選を例に申し上げましたが,芸術分野すべてにいえることであります。市長のご所見をお伺いいたします。
     次に,平成15年には,第18回国民文化祭が,本市を主会場に開催され,全国各地から沢山の人を迎えることになります。べにばな国体,ねんりんピック,世界平和都市会議と,全て成功裏に終了しましたが,この余勢を駆って文字通り文化がメインの国民文化祭を成功させなければなりません。  本市には,甚だ残念ながら県都にもかかわらず他市と比較して,これぞといった他に誇りうる文化施設が極めて少ないのであります。国民文化祭は,山形のオリジナルな地域文化と山形のアイデンティティを全国に向けて鮮やかに印象づけるまたとない絶好の機会であります。従って,これまでのぜい弱ともいえる文化行政の体制を克服し,是非とも成功させなければなりません。財政ひっ迫の折,ハコ物の建設については,多くの議論のあるところでありますが,本市100年の大計と未来市民への大いなる文化的遺産を考えるとき,オリジナルな地域文化の継承と創造のよりどころとなる核的文化施設は,どうしても必要になってくるのであります。ましてや,中核市を目指す本市としては,特色ある文化都市構想を大胆に打ち出し,ここにこそ佐藤カラーを発揮すべきだと思うのであります。市長の見解をお伺いいたします。  また,今日まで多くの議論を積み重ねてきた音楽堂,文学館,子ども科学館は,どの様に実現されるのかも合わせてお尋ねいたします。以上で第1回目の質問を終わります。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 〔市長 佐藤幸次郎君 登壇〕 ○市長(佐藤幸次郎君) 最初に,都市環境の整備についてお答え申し上げます。最初のゴミ処理体制でございますが,広域的なゴミ処理体制,そして焼却熱の多目的利用,こういった地元還元型の施設を造っていかなきゃならないと,このように思っております。このゴミ焼却の問題については,2市2町,山形,上山,中山,山辺の広域環境事務組合で協議しておりまして,平成10年度には基本計画を策定してまいりたいと,このように考えております。今のところの構想では,対象の市民人口は35万人,敷地として約6haほど必要ではないかと,このように考えております。処理能力は,1日400t〜500tの焼却施設と,こういうふうになろうかと思っております。来年度,基本計画を策定しまして,16年度完成を目指してまいります。もちろん,この内容につきましては,いろいろ皆さんからもご質問,ご要望が出ている地元多目的利用による地元還元に配慮した整備計画といったものを作ってまいりたいというふうに思っております。  空き缶用のゴミ箱でございますが,10月施行の空き缶条例で,飲食飲料等,飲み物等の自動販売機設置箇所に置きましては,空き缶等の回収容器の設置義務を定めております。そして一方では,自分でゴミを持ち帰る運動が展開されているところでございます。外国ウィーンの街の例が出ましたが,ゴミ箱設置につきましては,いろいろ地域の問題,市民のご意見,こういったものを十分にお聞きして踏まえながら,検討してまいりたいというふうに考えております。  緑の政策でございますが,山形市は森林,農地に囲まれた,全体的には緑豊かな都市であると,このように思います。緑の政策大綱によって,この緑の政策を進めて行くわけですが,具体的には9年度に基本計画を作りまして,10年度に緑化推進,これを進めてまいりたい。大綱では公園,河川,道路公共公益的な施設については目標としては現在の3倍,緑地については,現在の30%を目標にしています。この計画を市民に公表して推進してまいりたいと,このように考えております。もちろん,山形市の緑化,1人当たり6.07,全国の1人当たり7.1,これを上回るような計画を策定してまいりたいと,いうふうに思います  水と緑のネットワークでございますが,これは公園,河川,道路,公共公益施設,民有地の緑地の連携のもとで進めなければならないと,いうふうに思います。防災に配慮しながら,有機的につながりを持つ水と緑のネットワーク形成を図ってまいります。このような方針で,水の親水空間,さらには,緑とネットワークを進めていって,それぞれの災害の際の避難場所とか,市民の皆さんの憩いの場として,そういったものを造ってまいらなきゃならないと,このように考えております。  五堰の水の配分問題ですが,現在の発電所用に60%,農業用水と共に親水施設として,快適環境を作り出すために,整備推進を図る必要がある,このように私は考えます。関係団体と見直しの可能性を検討のうえで,再配分についても協議してまいりたいと,いうふうに思っております。発電の関係につきましては,0.5tで大体発電はできるというふうにいわれておりますが,現在は毎秒2tずつ流れているのが現状でございます。これについては,その発電業務をやっております最上川中流土地改良区の皆さんとも十分に協議しなければならないと,いうふうに思っておりますので,今すぐこうやるというのではなく,話し合いをしていかなきゃならないと,このように考えております。  用水路の保全の条例につきましては,農業用水路の他,市民の憩いの用水,そして歴史的な,玉石積用水堰水路として,山形市にとっても市民にとっても貴重な財産,このように考えております。山形市内を流れる五堰が大体そのような貴重な財産であると,考えておりますので,関係者,農業用水路の保全については,協議会を作っていろいろこの水量の配分も含めて考えていきたいと,いうふうに思っております。ただ,保全条例となりますと,今すぐどのようにしたらいいかということは,これは関係者と農業用水路の皆さんと十分に話し合って,今すぐ条例が必要かどうか,こういったものを検討していかなきゃならないと,いうふうに思っております。  長井ダムの問題でありますが,今年度よりダムの本体工事と関連する転流,丘に流す転流工に着手しております。事業は本格的に進もうとしているわけですが,私共は平成8年度から山形市としての重要事業として働きかけているところでございます。いずれにしましても,ダム本体が早期に完成して,それぞれの目的に使われることを要望しているところでございます。  松原浄水場については,水道は独立採算性が原則でございます。補助対象にはならないと,こういう約束といいますか,条例で決まっております。しかし,浄水場を改築する際には,そして水道施設,整備に対しましては,多額の必要経費を必要としております。水道事業は,ご存じのとおり,30年,50年先の市民の飲料水の確保のために,それぞれ設備投資を多額にやりながら,運営を行っております。こういうことから,新たに浄水場を改築するとなると多額の経費が必要となりますが,この問題についてはこれまでも全国の水道協会,その他でいろんな問題を予算編成に向けて要望してまいっているところですが,今後もこういった要望について補助の制度の拡充について,県,国に対して要望していかなきゃならないと,このように考えておりますが,そのような状況にございます。一方,県営の村山広域水道について,このスタート時から,県の一般会計からの高料金対策繰出金の援助を受けてきております。私共も早速当時からもうちょっと県から一般会計の方に繰り出しして欲しいと要望を続けてきたところでございます。ですから,全国的な面もみましても,もうちょっと手厚く一般会計からの助成をやっていただきたいと,いうふうに思いますし,今後とも共同受水している6市6町と繰り出し基準の緩和,そして第2期工事の延期,今すぐ第2期工事に入らなくとも,現況の給水水量で十分だという,ほとんどの市町村でございますので,第2期工事に入りますとさらに水道の受水費が高くなることが見込まれますので,現況の第1期工事分で当分間に合うだろうと,こういう考えをもっておりますので,県に対して第2期工事の延期を要望していきたいというふうに思っております。  産業の強化策でございますが,最初の産業施策につきましては,行財政改革の大綱にいろいろこの問題についても明記してございます。この中で,検討を進めながら産業の振興のための組織の強化を図っていかなきゃならないというふうに考えております。また,商業担当部門,工業担当部門の充実強化につきましては,企業誘致業務の推移を十分に見ながら,検討していかなきゃならないというふうに思います。もちろん産業界,経済界の情報はいち早く持ってその対策が遅れないように,その組織が作れるようにいろいろ検討していきたいというふうに思います。  産業歴史資料館の充実移転については,この資料館は昭和56年の4月に,西部の工業団地に開館いたしました。工業再配置促進法に基づき,国の補助金を得ているのでございまして,この施設を現行で移転するとなれば2,200万円の補助金を返済しなければなりません。充実を図りながら,この見直しを図って産業の一層の振興に役立てていけるような内容の充実に努めてまいりたいというふうに思います。従いまして,現在のところ移転については,やらないという方針でまいりたいというふうに思います。  九小の跡地の問題です。地域の特性を生かしたもの,福祉や市民の住居などを考慮した総合施設の点から調査をいたしております。もちろん,あの地元の伝統工芸,その他についても十分に考えながら,福祉住民が居住できるような施設を検討して,総合施設に考えていきたいというふうに思っております。  次に,職人大学校でございますが,金沢の例がでました。金沢だけでなくて,京都にもあろうかと思いますが,いずれもそれぞれの伝統工芸が最も盛んな所。そこで,造られているようでございます。私どもは,今大学生も職人になりたいという希望が増えているというふうに聞いております。この物作りの厳しさ,楽しさを含めまして,私はせっかく造った東北芸工大などの公開講座などを活用しやすくして,こういったものを活用するなどして産学官の連携を一層深めてまいりたいと。今すぐ職人大学校については,構想としてはもっておりません。これからこの伝統工芸がうんと盛んになるようであれば,いろいろ今後検討していく必要があろうかというふうに思います。  次に日展の入選者の褒賞関係でございます。顕彰方法については,いろいろな方法があろうかと思います。市民文化賞など,山形市の既存の褒賞制度との関係もございます。県の褒賞制度への推薦,こういったものも今後努力してまいりたいと思います。日展の入選者に褒賞する。特定の人という意味ではなくて,日展の褒賞者をいかにして今後とも励ましながら,頑張っていただく,こういうもので今の山形市の褒賞制度,顕彰制度にするには,県の褒賞制度への推薦などを含めまして,やってまいりたいというふうに考えております。  文化施設について足りない,県都としては少ないということでございますが,私はそれほど少ないとは思っておりません。山形市が誇る郷土館,最上義光歴史館,山寺芭蕉記念館,文化的な施設はそれぞれ分散はしておりますがあります。ですから,この総合的に集まれるもの,そういうことのご質問じゃないかと思いますので,そういうものについては,総合的なこれからのいろんなものを含めて,多くの人が集まる施設については,市民会館とか,県民会館がたくさんあるわけでございますが,これからの設置を考えております駅西の方についても,こういったものを十分足りるような施設にしていきたいというふうに思います。  音楽堂,そして(仮称)子ども科学館については,音楽ホールについてはいろいろ皆さんにもこれまでも長い間検討を続けていただいてまいりました。今回の調査委託費,その他で議会にも提案申し上げておりますB型と一緒にやっていきたいという考えもございます。そういったもので一挙に造っていきたいという考えで,音楽ホールについてはそのような構想を持っているところでございます。  (仮称)子ども科学館につきましては,駅西ではなくてニュータウンの方にお願いしていきたいと。これは,県のいろんな施設,関係を含めてできれば県と一体となったもので進めていきたいというふうに考えて,進めていく計画を持ってございます。以上でございます。 ○議長(佐藤稔君) 後藤教育長。 ○教育長(後藤和弘君) 環境教育の実践ということで,ご質問ございましたので,お答え申し上げます。環境教育は,子供の時から環境問題に関心を持たせ,環境に対する責任と役割を比較させ,環境の保全に努力する態度を,あるいは実践的な問題解決能力を子供の時から育成していくというきわめて大事な目的を持っていると考えています。従いまして,県がおっしゃるように環境教育は幼児から大人まで家庭,学校,社会において体系的に行われることが必要であります。本市の現在の状況でございますが,幼稚園や小学校の低学年では,自然に慣れ親しむ中で,自然愛護の心を身につける,目的を持ちまして川原遊びやあるいは野外探検,あるいはうさぎ,鶏などの飼育活動,また小学校の高学年や中学校では,環境の保全のための実践力を身につけるという目的で,教科授業の中はもちろんでありますが,農業体験,あるいはクリーン活動,清掃工場の見学や廃品回収を通してのリサイクル運動などの実践を行っている状況でございます。また市立の商業高等学校では8つの教科で環境問題を多面的に取り扱っている他に,部活動では10年程前から市周辺の河川の水質検査をやっておりまして,その研究成果に基づいて,理科の授業等に取り入れて授業を進めている状況もございます。今後とも子供達に各年齢に応じた段階的な指導方針を持ちまして,環境教育の充実振興を図ってまいりまして,豊かな住み良い地球環境を我々の次の世代の者にしっかりと引き渡していきたいと,このように考えておるところでございます。 ○議長(佐藤稔君) 酒井靖悦議員。 ○23番(酒井靖悦君) 市長と教育長の方からは答弁の内容につきましては,私が申し上げた点がある程度踏まえられているのではないかと,このように思っておりますが,そこで第一番に申し上げました,質問いたしました都市環境の整備につきましては,ゴミの問題とか都市緑化,親水空間の整備については,ほぼ市長の方からは前向きといいますか,これから極めて重要な施策として,取り上げられる,こういうことでございましたので,その点については今後ともよろしく万全を尽くして実施をしていただきたいと,このように思う次第でございます。そこで答弁の中で産業歴史資料館につきましては,内容等の充実等については,十二分に検討していくと,こういうふうなことでございますが,場所については現在地でやるしかないと,このようなお答えのようでございますが,補助金を貰ってのこととこういう一つの制約があるわけですけれども,これは今すぐどうこういうことではなくて,私は市の大きな課題であると思いますので,その点はこれからの一つの考え方として,その辺は市長としても十二分に頭の中に入れておいていただきたいなと,このように思っております。あそこに作ったからもうそれでは動かせないということではなくて,もう少し私は前向きに検討されるべきだと,このように思っております。それから,他の山形市内には県の施設としても文化的な施設は,最近たくさん出てまいりました。県の文翔館とかいろいろあるわけでございますが,それから市の場合ですと,郷土館とか最上義光歴史館,それから芭蕉記念館,こういったものがあるわけでございますが,確かに郷土館についてはですね,私も県外から来られたお客さんを案内したことがございます。その時,大変素晴らしい物だと,このように評価をいただきました。内容的,それから建物自体が素晴らしい物でございますが,郷土館は郷土館なりに,さらにいずれ霞城公園からよそに出さなければならないと,こういうことがはっきりいたしておりますので,その時点でもっと考えていただきたいと,お願いを申し上げたいと思います。  それから最上義光歴史館でありますが,これはいかにもぜい弱,そういう言葉を使ってはいいかどうか疑問なんでありますが,もう少し充実させたものでないと,この山形市を作った最上義光の歴史館としては,ちょっと不十分ではないのかと,このように思いますので,その辺については,これからの一つの検討課題にしていただきたいと,このように思っております。それから課題になっておりました音楽堂,子ども科学館につきましては,市長から答弁がありましたが,なぜか文学館につきましては何ら触れられておりませんでしたので,その点についてお伺いいたしたいと思います。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 ○市長(佐藤幸次郎君) 西部工業団地の産業歴史資料館でございますが,現在で移転した場合は,2,200万円位返さなければならないとこういうことでございますが,九小跡地,その他の総合的な利用を考えた場合そういったものを含めて検討する必要があるのではないかと考えております。  文学館は,現在オーヌマホテル前の市の施設に収蔵しております。いろんな貰った,寄贈を受けた蔵書その他をその所に収蔵しておりますが,文学館は文学単独でなくて郷土文化を理解する場のそういったものを総合的な形成を目指したものにしていきたいと,いうことでございますので,決して忘れていたわけではございません。これからも継続しながらこういったものも必要な時期があると思いますので,今すぐはちょっと計画には入っておりませんが,検討させていただきたいとこのように思います。 ○議長(佐藤稔君) 酒井靖悦議員。 ○23番(酒井靖悦君) 補足の答弁をいただきまして,ありがとうございました。だいぶ前向きになってきたようでありますので,その点はこれからも十二分に生かしていただきたいと,こういうことを要望いたしまして,私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(佐藤稔君) 以上をもって,酒井靖悦議員の質問を終わります。(拍手)   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎小野寺建君 質 問 ○議長(佐藤稔君) 次に,自治体と住民が一体となった地球温暖化防止への取り組みを,ほか3項目について,26番小野寺建議員。 〔26番 小野寺建君 登壇〕(拍手) ○26番(小野寺建君) はじめに質問に入る前に一言申しあげます。  佐藤市長が誕生して,ちょうど3年を経過いたしましたが,就任時は,バブルの崩壊4年目ということで,日本経済はもちろん県内においても大変な景気不況の波がおしよせ大変厳しい財政状況でありました。この様な状況の中で,市長は21世紀を展望しながら山形市の将来像を定めた「新総合計画」「いきいき躍動山形プラン」を策定し,自ら県都の顔である,中心市街地の活性化をはかるために,全国中心市街地活性化協議会の会長に就任し,また,少子化を打開するための子育て支援計画の策定・促進,身近なところから平和を語ろうと世界平和都市会議in欧7山形の開催,その他3市2町広域合併の取り組み,行財政改革や情報公開制度への取り組みなど,まさに,佐藤市長の独自色が打ちだされた3年であったと評価しているところであります。これからも,堂々たる県都づくりのために,自信をもって,大胆に市政運営を行っていただきたいと思います。  以下通告の順に質問をいたしますが,大変財政が厳しい状況の中でありますけれども,前向きな市長のご答弁をお願い申し上げます。  最初に,自治体と住民が一体となった地球温暖化防止への取り組みについて,申し上げます。  地球の温暖化を防止するため,二酸化炭素(CO欧72)などの温室効果ガスの排出削減をめざす「気候変動枠組み条約,第3回締約国会議」いわゆる「地球温暖化京都会議」が12月1日から10日間の日程で開催されております。  会議の焦点は,2000年以降の法的拘束力のある数値目標設定と発展途上国に今後どう削減を求めてゆくかがカギといわれ,21世紀に向けた地球の将来を決める重要な会議で,世界160カ国から政府代表及び環境保護団体代表やNGO欧7関係者ら9,000人が参加をして行われております。日本では過去最大の国際会議であると共に,更にホスト国である日本にとっては,リーダーシップを問われる重要な会議でもございます。  地球は今,地球温暖化,オゾン層の破壊,酸性雨,砂漠化などの環境問題を抱えておりますが,これはいずれも私達人間が手に入れてきた,豊かさと引き替えに発生したもので,中でも地球温暖化は,人間の大量生産・大量消費活動の拡大により,二酸化炭素,メタン,亜酸化窒素などの温室効果ガス排出量が急激に増加して起こったもので,さまざまな気候変動を招き,このまま温暖化が進展すると,多くの影響が予想されれております。  いずれにしても,地球温暖化は,人類の生存基盤を揺るがしかねない問題であり,エネルギーを使う,私達一人一人が身近な問題として受けとめCO欧72対策技術がどんなに発達しても,毎日エネルギーを使用している私達の自発的な努力がなければ,温暖化を防止することはできないと思います。そこで,市長は地球温暖化について,どのような受け止めをしているのか,ご見解をお聞きしたいと思います。  政府は,温暖化防止国際会議を踏まえ温室効果ガスの削減に向けた,国内の総合的な省エネルギー対策の全容を発表されました。これによりますと,産業界に対しては,「エネルギー使用の合理化に関する法律」いわゆる「省エネ法」を強化し,CO欧72の大口排出源である大規模工場に対するエネルギー効率の改善を義務付けると共に,強化した省エネ基準を守れなかった企業に対して罰則措置を講じるとしております。  民生関連では,エアコン,冷蔵庫,テレビなどの家電製品の省エネ率を現行より8〜30%改善させるほか,冷房需要に畜熱式空調システムの導入や住宅やオフィスビルの断熱材などによる熱効率の向上を求めております。また運輸部門では,自動車の燃費を2010年に1995年比で20%以上改善させるほか,電気とガソリンを併用するハイブリット車などのクリーンエネルギー車の普及拡大を目指していくとしております。  更に,国民生活に対しては,昭和48年のオイルショック直後から実施しております,省エネ策が現在形骸化しておりますけれども,冷房温度の引き上げ,テレビの使用時間の短縮,乗用車利用の自粛など生活様式の変更を求めております。  現段階では努力目標としておりますが,将来効果が上がらないと判断した場合は,家庭やオフィスで使う照明,冷暖房機器への強制措置導入も検討し,省エネ基準達成には,価格上昇も含めた,負担増を家庭や企業に求める姿勢を鮮明に打ち出しているのであります。従って今後,産業界や国民生活への影響が避けられない内容になっております。  地球温暖化に対する認識は,かなりの温度差がありますけれども,温暖化対策はもはや待ったなしであると思います。国策として政府が取り組むのは当然のことでありますが,国民・県民それぞれが,今の生活を省エネ型に切り換えるなど,自らの問題として受けとめ,CO欧72排出量を少なくするための努力と工夫をしなければならない時だと思います。そのためには,自治体がリーダーシップを発揮し,住民と一体となって取り組むことが重要であると考えます。このような観点から,身近な温暖化防止策について私の所見を申し上げまして,市長のご見解をお聞きしたいというふうに思います。  日本の二酸化炭素総排出量は,1990年度から95年までの5年間で8%増加しておりますが,その約40%が自動車からの排出増といわれております。この原因は,自家用車の普及と大型化,郊外型店舗の増加やアウトドアブームを背景にした乗車機会の拡大,更に社会生活のニーズにあわせたトラック輸送への転換などが進んだ結果であり,これが交通渋滞を招き,停車中のアイドリングによる消費燃料が増加し,CO欧72排出量の増加となり温暖化を加速させているのであります。  山形市においても,自動車台数は年々増加し,道路整備は追いつかず,交通渋滞を引き起こしております。とりわけ,通勤時間帯の交通渋滞は年々ひどくなり,積雪期に入ると夏場に比べ,2〜3倍の通勤時間がかかる状況であります。交通渋滞緩和策は,色々考えられますが日本エネルギー経済研究所の調査によりますと,一人を1運ぶのに消費するエネルギーは,鉄道を1とすると,バスは3倍,乗用車は12倍となっておりまして,乗用車利用は,燃費が高くつくと同時に,それによって温暖化加速の要因になってくるのであります。  このようなことから,多少の不便さはあっても,公共交通機関への利用促進を図ると共に時差勤務を導入するなど,通勤時の渋滞緩和策をはかるべきと考えます。  次に,低公害型のハイブリット車が登場し,注目をされております。低公害車の普及は,大気汚染だけでなく,地球温暖化防止に大きな役割をになっております。しかし,価格が高いことから,急速な普及には,難点もあり,環境にやさしい車を選ぶユーザーの意識の改革も欠かせない条件になりますが,そこで,低公害車の普及に弾みをつけることからも,電気自動車やハイブリッド車の公用車への導入を検討してはいかがと思います。さらに普及新制度も含めて前向きに検討していくべきと思いますが,いかがでしょうか。  次に高速道路の駐車場や,積荷や乗車待ち,冬季間の暖気運転など,長時間停車中にエンジンをかけっぱなしにしているのをよく見かけます。このアイドリングを短くすることは,省エネやCO欧72排出量を減らすことにもなり,すでにアイドリングの禁止条例を施行している自治体もあります。本市においても,ぜひこういった条例を施行すべきと思いますが,いかがでしょうか。  また,自動車の利用自体を抑制するという観点から,近距離の業務には,自転車又は電動アシスト自転車の導入や,京都会議の会場である京都では,廃食用油を燃料としたごみ収集車に全車輌切り替えたと聞いております。本市でも,こういったものを十分調査・研究し導入も含めて検討していただきたいというふうに思いますが,いかがでしょうか。  二酸化炭素の排出増要因は,自動車だけでなく,家庭内においても,生活ニーズの多様化により,多機能・高機能型の家電製品が普及し「待機時消費電力」が増加していることや暖冷房・照明・OA機器の普及による電力消費量の増加が二酸化炭素の排出増をもたらしております。これらは便利さや快適さを求める生活がエネルギー消費を増大し,地球環境にも悪影響を及ぼすということを踏まえ,省エネ思想の定着をはかってゆかねばならないと思います。  東北芸工大の三浦助教授の研究によりますと,家庭からの一人当たり,年間CO欧72排出量は,県庁所在地別調査の結果,山形市は全国第4位と高く,今後都道府県毎に二酸化炭素削減義務が課せられた場合,山形市は厳しい対応が迫られることになるので,そのためには住民一人一人の責任と自覚を求められてくるわけであります。山形県は全国の自治体に先駆けて,新エネルギービジョン策定委員会を開催し,県独自の二酸化炭素削減の目標値を来年2月まで策定することを決定されました。まさに,時宜を得た対応であり,高く評価をしているところであります。温暖化防止には,車の利用自粛や節電などライフスタイルの見直しが柱の一つとして受けとめ,自治体が先頭に立って,住民と一体になった取り組みをしてゆく為に私は,(仮称)山形市省エネ対策推進委員会を設置し,山形市独自の温暖化防止対策を策定すべきと考えますが,市長のご見解をお聞きしたいと思います。  次に,ごみの減量化とリサイクルの推進について申し上げます。近年,ごみの量は,大量生産・大量消費の社会構造や利便性を求める消費者の使い捨ての風潮などによって,年々増加しており,地球環境や自然保護に配慮した,適正な処理が求められております。このような状況を踏まえ,山形市は平成7年4月より,増加するごみ排出量の抑制と分別資源回収を目的とした「新しい分別収集」方式を導入し,更に平成8年10月から粗大ごみの有料化をはかるなど,ごみの減量化に取り組んだできたのであります。その結果,平成7年度のごみの量は,前年比約10%減少したのでありますけれども,平成8年度はピーク時よりは,5.3%ほど少なくなったものの,対前年比5.5%,約5,000tのごみが増加したのであります。  新しい分別収集方式を導入し,まだ2年しか経過しておらず,その効果を判断するのは難しい面もありますが,私は,今後共ごみの量は増加してゆくものと考えております。  さて,家庭や事業所から出る燃えるごみは,清掃工場で焼却するわけでありますけれども,この焼却処理についてはいくつかの問題点を抱えております。焼却施設建設に多大なコストがかかること,焼却灰の埋め立て処理場の確保と適正な管理,そして最近クローズアップされております,発ガン性など強力な毒性をもつダイオキシンが発生するなどでございます。このようなことなども相まって,ごみは焼却するよりも再生資源としてリサイクルすることが,ごみの排出を抑制し,ごみの減量化につながることから,リサイクル運動が積極的に展開されるようになったのであります。1995年6月には,容器包装リサイクル法も制定され,容器包装のすべてが分別の対象となり,ものによっては,2000年から自治体が分別収集し,企業が引きとって資源として再商品化をすることになっております。山形市は,これまで民間諸団体や地域と一体となって,資源回収活動やリサイクル活動を積極的に展開し,一定の成果を上げてきたところでありますけれども,今後共,「容器包装リサイクル法」に基づく,新たな分別基準などについて,市民に十分な啓蒙を行い,再資源化や促進に常に努力していただきたいと思います。また,再資源化や再利用の関係について申し上げますが,古紙の利用率等につきましても,利用率のアップについて企業団体に積極的に働きかけながら,リサイクルの効果というものを示せるような努力をしていただきたいというふうに思いますが,市長のご見解をお聞きしたいと思います。  次に家庭から出る生ごみの減量化とリサイクルについて,私の所見をのべてみたいと思います。今年の農業白書によりますと,農水省の統計では,国民一人1日当たり,2,600kcal欧7の食料を供給しているのに対し,厚生省の統計では2,000kcal欧7しか摂取していないというデータが発表されました。その差約1/4にあたる600kcal欧7の大半が調理の際に発生するくずあるいは食べ残しになっていると分析しております。つまり,このことは殆ど家庭からの生ごみとして排出されていることになるのであります。山形市は,平成4年度から家庭からでる生ごみの減量化とリサイクル取り組み,生ごみの堆肥化するためのコンポスト購入の補助金制度の導入や,市民よりモニターを公募し,EM発酵資材による生ごみの堆肥化による減量効果を調査するなどいろいろ取り組まれております。モニターによる減量効果調査結果によりますと,1世帯3.3人平均で1日1,183gの生ごみが減量されるという調査結果が出ております。その結果,確かに生ごみが減量される,あるいは畑地の土壌改良にも効果がある半面,生ごみの処理には手間がかかる,あるいは自家処理するための土地が必要であるというような問題点も浮き彫りにされております。  この様なことから,私は家庭での生ごみ堆肥化には限界があり,大量の生ごみ減量化の主人公にはなりえないと思います。そこで私は,有機資源であります生ごみのリサイクルを図り,環境改善と健康な食生活を生み出し,自然と人間の永続的な共存を図っていくため,生ごみを出す市民と堆肥を使う農家とそして行政が一体となって,生ごみの堆肥化へ取り組むべきと考えますが,市長のご見解をお聞きしたいと思います。  次に先にも述べましたが,ごみの焼却処理で発生する毒性のダイオキシン防止について質問いたします。  ダイオキシンの排出を少なくし,基準を満たすには100t以上の廃棄物を高温で,24時間連続処理できる焼却炉がふさわしいといわれております。しかし,小型の焼却炉には,特に規制はございません。先の厚生省の調査によりますと国が定めたダイオキシンの基準をオーバーした小型の焼却炉が多く,抜本的な対策が必要とされています。先に文部省でも,こういった状況を踏まえ,いち早く小・中学校の焼却炉の使用禁止通達を出すなど,ダイオキシンは社会問題となっているのであります。山形市では,学校の焼却炉は前から使用されておりませんが,事業所あるいは家庭などで小型焼却炉は,多く使用されているのをみかけます。ダイオキシンが社会問題となっている中で,何らかの対策を講ずる必要があると思います。小型焼却炉の使用について,規制も含めた指導をどのように考えているのか,市長のご所見をお聞きしたいというふうに思います。  先にも質問がございますけれども,半郷清掃工場は,運転開始以来19年経過をいたしました。老朽化が大変進んでおります。設備の老朽化によるダイオキシンの発生も心配されますので,半郷清掃工場の更新をすべきと考えます。  さらには,更新する場合は,焼却熱を多目的に活用することも視野に入れた検討をすべきと考えますが,市長のご見解をお聞きしたいと思います。  次に,山形ニュータウンの中核施設の整備についてお尋ねをいたします。  山形ニュータウンは,21世紀を展望し,市民のニーズが一段と高まる健康・福祉・文化・教育など,高次都市機能の集積とゆとりある居住環境の創造を目的として,昭和58年地域振興整備公団,山形県,山形市,上山市の4者による予備調査を実施以来,14年間の長い月日を要し今年の3月27日,地域振興整備公団に対し,事業要請の申請を行うことができましたことは,地元地権者のご協力と公団,県,山形,上山両市の関係者の献身的な努力の賜物であり,心から感謝を申し上げる次第であります。  平成13年度第1期分譲開始予定までクリアしなければならない課題は山積しておりますが,関係者の更なる努力によって事業の促進にあたっていただきたいと思います。  さて,ご案内のとおり,中核施設の一つであります勤労者総合福祉センターB型の建設が,事業主体である雇用促進事業団が,行政改革の関連で,平成11年度に廃止されることが,ほぼ確定的になったことから,山形ニュータウンへの建設が困難となり,移転を余儀なくされたことは,ニュータウンの中核施設であっただけに私は残念でならないわけですが,しかしやむを得ない決断であると思います。  そこで,問題は勤労者総合福祉センターB型の代わりに,どのような中核施設を設置するかであります。地元関係者の中には,ニュータウンの将来に不安を抱いている方も多いと聞いております。どのような中核施設を設置するのか,早急に検討し,その検討結果を提示し安心させていただきたいとこういうふうに思うのであります。そこで,私が提案したいのは,ニュータウン予定地は,蔵王を一望できる素晴らしい自然と景観を有し,国道13号線さらにはこれから開通する東北中央自動車道のインターチェンジに隣接する恵まれた立地条件を活用いたしまして,こどものくにや子ども科学館との整合をはかりながら,郷土の歴史・文化を見る・触れる・創ることを基本に,地域活性化を視野に,若者や県内・外からの誘客も促進できる歴史・文化の情報発信基地として,整備したらどうかということであります。  具体的な施設としては, 1.山形市の歴史・文化を総合的に知ることのできる歴史資料博物館であります。 2.山形市と周辺市町の地場産業の展示即売,地場産業の資料展示などを紹介する(仮称)地場産業振興センター 3.平清水焼,伝統こけし,鋳物,山形そばなどの工芸品,民芸品などの製作実演を見学でき,製作も体験できる手づくり工房  などを核として整備したらいかがでしょうか。ニュータウンの考え方にも,合致するものであり,ぜひ実現へ向け,検討していただきたいと思いますが,市長のご見解をお聞きしたいと思います。  最後に,その他について申し上げます。  第1点は,高校生に対する「三ない運動」の廃止についてであります。これは先の一般質問でも市長に提案したわけでありますが,その際市長は庄内農業高校が二輪車研究指定校として取り組んでおり,その結果を参考にしながら,検討してゆきたいと答弁がありました。その後,だいぶ時間が経過しておりますので,どのような結果がだされ,どのような検討を進めているのかお聞きしたいと思います。  次に2点目は,子供議会の開催についてでございます。  これについても,前に制度化も含め開催してほしいと質問いたしましたが,市長はまちづくりに子供の意識を広めてゆくことは大変意義がある,学校の協力が必要であり,校長会などと十分話し合いをし,実施を含めて検討していきたいという答弁がございました。以来,2年間経過をしております。どのような検討,結果なされたのかお聞きしたいというふうに思います。  最後に,市長公舎の在り方について質問いたします。  現在,東北・県庁所在地で,市長公舎を所有しているのは,山形市と秋田市でございます。秋田市は,歴代の市長が家族を含めて公舎に入居して,使用しているとお聞きしておりますが,山形市の市長公舎は,皆さんご案内のとおり,狭隘で,老朽化が進んでいるため,市長の入居は不可能であるとともに,年間ほとんど使用されていないというふうに聞いております。  私は基本的に市長公舎は必要であるというふうに考えておりますが,財政的な面もございます,今後,市長公舎をどのようにしていくつもりなのか,現在の市長公舎の存続も含めた考え方について,市長のご見解をお聞きしたいというふうに思います。  以上,数点にわたって私の所見も含めまして,質問をいたしました,先ほどから申し上げておりますように,非常に厳しい財政状況でありますけれども,前向きな答弁を期待しまして,第1回の質問を終わらせていただきます。ご静聴誠にありがとうございました。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 〔市長 佐藤幸次郎君 登壇〕 ○市長(佐藤幸次郎君) 地球温暖化防止について,私の考えを申し上げたいと思います。この防止策は,人類共通の課題として国際的な取り組みの中で,解決されなければならないと,このように考えます。豊かな環境を子ども達に引き継ぐためにも,私どもが解決していかなければならない問題であるというふうに思います。市民と一体となって取り組んでいきたい。非常に重要な問題であると,このように思います。  防止計画では,環境庁が広く国民一人ひとりが日常生活の中で,出来る温暖化防止に向けた行道の在り方を,提示,推進しております。山形市もこれを取り入れまして,広く市民にこの温暖化防止策を呼び掛けながら,出来ることから,市としても進めてまいりたいというふうに思います。特に,平成12年に向けまして,山形市の新環境計画の策定を進めております。温暖化防止の対応につきましても,この新環境計画の中で,検討を進めてまいりたい,このように考えております。  マイカーの自粛問題でございますが,交通渋滞,さらにはいろんなガスの排気と,排気ガスの問題といろいろございます。ご提言いただきましたバス路線が,このマイカーを自粛しながら,公共的な乗り物となりますと,山形市内の場合は,JRもございますが,ほとんどがバスだろうというふうに思います。大体,公共交通機関としてのバスの利用,現在乗客が少ない路線は,減便なり廃止になったりしておりますので,代替公共交通機関,乗り物としてのバスに頼るマイカー自粛はなかなか難しいんではないか,というふうに考えております。もう一つはフレックスタイム,時差出勤をやっていくと。この問題については,隣接,盛岡,仙台市も実施しておりますので,盛岡は試行の実施でございますが,時差出勤的な配慮をしたものを検討していく必要があるというふうに,私は考えております。渋滞緩和さらには二酸化炭素発生防止のため,試行している市もございますと,こういう現況でございますので,フレックスタイムの併用,こういったものも考えながら,検討していきたいというふうに思います。  低公害車の問題でございますが,今,低公害車の価格が非常に高いと,維持管理が高額になると,故障した際の修理体制が山形市周辺ではまだ確立していない。こういうことがございますので,電気自動車,ハイブリッド車,環境問題とこの効率的な面から十分に検討していく必要があるだろうと,公用車の運行を変えていくということも,今後考えていかなきゃならない。今,先ほど申し上げましたように,価格の問題,さらには故障なった場合はすぐ対応できるのかというのが,課題であろうというふうに思いますが,これからの環境問題を進めていく上では,この公用車の運行についても十分調査して考えていく必要があろうというふうに思います。  低公害車の普及については,私どもも価格の問題がございますが,地球温暖化防止にとっても大切なことであるというふうに思いますので,市民にも今の状況での情報等を十分に提供してまいりたいと,このように考えております。  さらに,アイドリングの禁止条例はどうかというふうにご質問でございますが,京都府,兵庫県,神奈川県でそれぞれ条例を持っております。不必要なアイドリングはやめるように,少なくするように市民の方々への協力呼び掛けは私どももやってまいりたいというふうに思っております。ただ,このように広域的に禁止条例を作っているわけでございますから,山形市だけが禁止条例というような一つの地域じゃなくて,山形県全体でやるならやったほうが効率が上がるのではないかと,このように他県の例を見ましても,そのようになっておりますので,私どもは県とそういう問題についても検討していかなければならないというふうに考えております。  電動アシスト車でございますか,これは現在は一部の公民館,そして保健業務でこれを利用して活用させていただいてございます。電動アシスト車になりますと,雨天時や資料を持っていかなきゃならないと,こういった場合はどうなるのかなというふうに,私もちょっと不安がございます。安全面や資料をたくさん持っていかなきゃならない,そういった場合は現行では貸出車を利用しているものでございます。こういったものが解決できれば値段が自転車の2.5倍,約10万円ということでございますので,今のところは自転車,雨天の際や安全の面からいって,貸出車でいかなければならないというふうに思いますが,これがどんどん自転車と同じような価格になってくれば,当然考えていく必要があると思っております。  リサイクル燃料車でございますが,いわゆるBDFというバイオ・ディーゼル燃料とこういうふうになると思いますが,ゴミ収集車などに取り付けることは可能でございます。これを供給している会社が私どもの調査では,京都市にしかないと,燃料の供給元は京都市内にしかないというふうに聞いております。こうなった場合コスト的に軽油よりも割高になると,こういうこともございまして,安定供給ができるかどうか,燃料の保管などの課題がありますので,これは私共,研究していきたいというふうに思います。省エネ対策協議会,こういったものが必要なものでございますので,庁内または外部の人も入れるかどうかにつきましては,今後検討させていただきまして,作る方向でいきたいというふうに思います。  再生紙でございます。ゴミの減量化とリサイクルを推進するために,大規模事業所に対しまして,廃棄物減量計画書の提出を義務付けております。その際に再生紙の利用促進についても,より一層の協力要請をしてまいりたいというふうに考えております。ちなみに山形市役所でも再生紙をいろんなものに使わせていただいておりますし,皆さん方の議会報についても再生紙を利用させていただいているところでございます。  次はコンポスト方式の件でございますが,ゴミの減量化,今コンポスト方式で山形市内では3,800世帯の皆さんにコンポストの補助をさせていただいて,生ごみの減量化に協力をしてもらっております。この生ごみの処理については,長井市がレインボープランというものを作りました。私どもも先立っての市長会の時見てまいりましたが,都市規模が山形と大きく違うということが一つございます。都市形態が山形市の場合は25万5,000人,長井市の場合は3万2,000人その内の街の中の人の分を,大体4,900世帯を対象に集めておられるようでございます。その処理をやっておりました。その生産された肥料については,非常に成果が上がっているようでございますが,この方式を山形に取り入れるということは,今すぐは非常に無理があるというふうに思います。都市形態の問題,さらには産業構造が違うという問題があります。ですから,山形市で推進しているいわゆる環境保全型の農業の施策の中で,生ごみ処理については今後とも検討してまいりたいというふうに思います。  小型焼却炉でございます。1時間で200以上の大型の廃棄物焼却炉は県知事の認可になりますが,それ以下の小型焼却炉は自由でございます。法律の対象とはなっておりません。このため,家庭及び一般事業所での小型焼却炉による自家処理につきまして,ダイオキシン類の削減の考え方から,市としてもごみ焼却についての協力呼び掛けをやっていきたいというふうに思います。これは,先程ご報告ございましたように,山形市の小・中学校では前から小型焼却炉は持たない,全部市の焼却炉に運んで処理しておりますと,こういうことでございますので,小型焼却についても今後とも市の立場から市民の皆さんにご協力をお願いしていかなきゃならないというふうに思っております。  半郷の清掃工場の改築でございます。広域化の計画の中で改築について協議を進めております。多目的に熱の利用を考えた施設にしてまいりたいというふうに思います。平成10年度に基本計画の策定をしまして,一日の処理量400t〜500tの大型の焼却,清掃工場を建設してまいりたいというふうに考えております。
     ニュータウンの施設につきましては,私共もこれまで計画を進めておりましたB型の施設がこの場所ではできなくなったと,こういうことを踏まえまして,ニュータウンの中に住宅,公共的な施設,そういうものを考えながら進めていかなければならん。小野寺さんがおっしゃったような,いわゆるいろんな地域産業の振興を目指したもの,各世代間の交流,オープンスペースを創設する上で,必要なことであるというふうに思っておりますので,地域の特性を生かした,学びながらやれる施設,そして多くの人々が交流できる拠点,スポーツも含めてそういったものを作っていきたいというふうに思います。これからは,庁内でも検討委員会のようなものでも組織しながら,やってまいりたいというふうに思っております。その一つに子ども科学館をこの地区に,県の施設も一緒にしたものとして,誘致していきたいというふうに思います。特に私共は重要事業として,いろいろ子ども関係のものを県に対して,国に対して要望をし続けておりますので,こういった実現を目指してまいりたいというふうに思います。  バイク三ない運動について申し上げます。庄内農高は,平成6年,7年にわたりこの運動について調査を進めてきました。これは,生徒主導型の交通安全の在り方をテーマにしながら三ない運動の見直しを含めた研究をしてきたものでございます。その結果を申し上げますと,バイク三ない運動は交通事故防止に役立っていると,さらに安全対策強化のためにもバイクに近付かない,という項目を含めた三ない運動から四ない運動にし,推進しようと,このような研究結果が出ております。  今年8月山形市で開催されました全国高校PTA連合会,山形大会の席上におきましても,高校生の命を尊重する観点からさらなる推進を宣言すると,こういった声が多かったのでございます。しかし,一方では,何らかの理由で必要と認めた生徒に対しては,許可制を導入している学校もございます。こういったものは,山形市内にもバイク許可制を導入している学校があるということでございます。地域の保護者と同意の上で,乗せて指導するやり方,バイクを全然乗らない,触らない,こういったことじゃなくて乗せて交通安全を指導している高校もあるのも事実でございます。こういったこともやはり全体的な研究成果としては,先程のような結果が出ておりますが,乗せて安全策を取る指導をやっている高校もあるということでございますので,私は状況としてはやはり変化してきているのではないかと,各学校の実情,全国的な動向など見極めながら,山形市としては対処してまいりたいというふうに考えております。  子ども議会について申し上げます。市内の校長会及び,行事調整会議等で検討を進めてまいりました。週5日制2回実施などの影響で行事関係の日程が非常にとりにくくなっているのは事実でございます。しかし,平成8年度には北部公民館で三小,九小,五中の児童生徒が子ども議会を開催しております。また,今年,平成9年度は元木公民館で滝山小,南小,桜田小の児童98人によって子ども議会が開催されております。今後とも,子ども議会を続けていきたい,全市的なものを今後やれるようにしてまいりたいというふうに思っております。  最後に,市長公舎について申し上げます。昭和23年に山形市警察後援会が,この公舎を新築しまして山形市に寄付をされたのでございます。当時は,助役公舎として使っておりました。昭和42年に市長公舎に用途を変更いたしております。現在,49年経ってしまい,老朽化が激しいので,年頭の記者会見をこの場所でやったり,その他年間で数回しか利用してございません。財政事情もございまして,当面は維持補修に努めてまいりたいと,このように考えております。以上でございます。 ○議長(佐藤稔君) 小野寺建議員。 ○26番(小野寺建君) 答弁ありがとうございました。また,市長の答弁を踏まえながら,若干意見,要望を含めて申し上げたいというふうに思います。  最初は,温暖化対策でありますけれども,市長の温暖化についての考え方に比べまして,具体的な対応となりますと,いささか大きな温度差があるなというふうに率直に受け止めさせていただきます。もちろん,地球温暖化といっても,私達,私も含めてでありますけれども,なかなかピンとこないと,豊かな生活の中で地球温暖化といわれましても,なかなかなじまない言葉であることは,皆さんも同じではないかなあと思います。  12月1日の京都会議開催日,テレビ放映がなされたわけでありますけれども,その際における一般市民の受け止めもどんな会議をしているのかということになりますと,ほとんどの方がわからないと,こういうふうな回答からいたしましても,ましてや山形市にとりましても,地球温暖化に対してこんなふうに取り組め,というふうな話をいたしましても,なかなか認識と実際は違うのではないかということで,私は単に理解をしているわけでありますけれども,尚,若干のコメントを申し上げながら,前向きな取り組みをしていただきたいなあということを申し上げさせていただきたいと思います。  今,市長から各項目についてお話しがあったわけでありますが,特に一つは公共交通機関の利用の問題でありますけれども,路線が減っているから効果がないと,こういうふうな答弁であったわけでありますけれども,いきいき躍動山形プランの中にも,より快適な暮らしをするために,交通渋滞をなくすためには,公共交通機関の利用促進ということをうたっているわけですね。従って,先程は路線バスがどうのこうのという話でありましたけれども,私にいわせれば中心市街地に入ってくる車を抑制する方法で考えれば,市街地に入るところに駐車場を造って,そこからシャトルバスを運行させるという方法もあるわけだし,それには公共交通機関の経営者に対して,こういうことであるから積極的に路線バスの増車をしてくれ,こういう要請なども当然あるわけでありますから,その点を今後とも十分にご検討していただきたいと思います。  次に,ハイブリッド車の導入でありますが,確かにわかります。私はこれから大手の車メーカーは,次々とハイブリッド車を出してくる予定であります。先日電話でお聞きしましたら,既に12台のハイブリッド車が予約されているという話でした。それだけ環境に優しい車であるということは,市民自体が分かりかけてきたというふうにいってもいいと思います。さすがに先程,整備体制がなってないということでありましたけれども,大手メーカーが新しい車を出す時に,車両整備もできないような状況の中で,社会に販売をしていくなんて考えられないわけでありまして,これについてもそんな心配はございませんと,こういうことでございました。交通指導員の車や,その他いろいろ山形市で使っている庁用車の中で低速で走っている車がたくさんあるわけですよ。そういったものについては,やはりいち早く低公害車の普及ということを考えながらやっていただきたいというふうに思います。この電動アシスト自転車については,もう既に環境庁始め17省庁が自転車,さらには電動アシスト自転車,国会間あるいは省庁間の所にもう既に配置をしたとなっております。こういうものこそ既に対応できるわけですし,先程いった雨天時,あるいは携帯物が多いとかあるいは安全面上問題があるとか,そんなことを言ったんでは何にも私は前進をしないといわざるを得ないわけで,歩いても安全上問題があるんですよ。4輪車に乗ったって,荷物の関係は出てくるんですよ。安全上も出てくるんですよ。ですから,私はそういうのは導入されない理由にはならないというふうに言わせていただきたいと思います。  さらに,アイドリングについては,協力の呼び掛けをしたいという話でありましたけれども,参考までに山形の資料はございませんけれども,このアイドリングを東京都の全車両何千万台あるかわかりませんが,使用者が毎日10分間アイドリングを短縮すると,200リットルドラム缶で年間95万本分の燃料が浮くと,こういうふうに試算されているわけです。これから見てもアイドリングというのは,いかに無駄なガソリンを,燃費を使っているか過言ではありません。山形市内でも夜なんか,市長わかるでしょ,待機をしている車がたくさんありますね。いつもアイドリングですよ。周りの人が歩行している人がガソリンの匂いをかぎながら歩かなきゃならないという,そういう弊害もあるわけですから,このアイドリング問題については,CO欧72の削減はもちろんでありますが,燃料の削減といいますか,そういったものを含めてぜひ検討をしていただきたいというふうに思うのであります。  いずれにしましても,この地球温暖化が進んでまいりますと,100年後,いわゆる孫,曾孫まで行くかと思いますが,100年後には気温が2度上昇するというふうにいわれております。それによる日本の影響というのは,海面が50以上上がる,そのことによって砂浜が大幅に減少し60%〜90%位砂浜がなくなると,こういうふうにいわれております。さらに,陸地の乾燥化が進んだわけでありますが,これによって動植物が絶滅するものもでてくると。さらには,猛暑や豪雨,2,3年前異常に夏が暑かった時がございました。私達はただ単にこれは自然現象かな,こういうふうな受け止めをしたわけであります。西日本地区では水不足が発生をいたしました。こういう問題は地球の温暖化現象からきているんだということは知りませんでした。今回いろいろ勉強させていただいたわけでありますが,こういった水不足や水害が発生,深刻化してくると。またさらには,光化学スモッグの拡大や考えられないような伝染病マラリアなども日本で発生するかも知れない。こういった予測がされているわけでありますから,ぜひ一つこの温暖化,地球温暖化防止については,自治体自らが率先をして市民と一緒になって進めて行くようにお願いをしていきたいというふうに思います。私は過去,昭和48年以降2回にわたるオイルショックを経験をいたしました。その際,日用品等々含めて大変値上がりをした。トイレットペーパーなんかすぐになくなってしまったと,こういう状況下でもございました。まさにそれは値上がりしたことによる家計防衛のための省エネであったと,いっても過言ではないと私は思います。しかし,今度は地球環境を守るための省エネということで,緊急措置ではなくて恒久的な対策になるのではないかというふうにも考えられますので,ゆとり豊かさ実感都市を目指している山形市でありますけれども,やはりゆとり豊かさを目指すにあたっても価値観をいかにとらえるかというふうな観点からいっても皆さんの努力によっては私はできない問題ではないというふうに思っておりますので,ぜひ力を入れていただきたいというふうに思います。  リサイクルについては十分にわかりました。ただやっぱり山形市にあったリサイクル,減量化のためにもぜひ検討していただきたいというふうに思っております。  それからニュータウンにつきましては,前向きなご答弁をいただいたわけでありますけれども,やはり私はなんといっても山形市には素晴らしい民芸品,あるいは工芸品,あるいは果物,お酒,いろいろな物があるわけでございます。そういったものを新しいブランド商品として開発をするためにつなぐということが,私は必要ではないかというふうに思いますし,さらには生産環境,伝統技術の保存,後継者の確保,こういったような観点から同じような問題を抱えている生産者をつなぐこともできる。さらには,農林業,観光産業,商業などのいわゆる異業種をつなぐというような観点からもぜひこのニュータウンの中核施設にそういうものを作っていただきたいということを要望させていただきたいと思います。時間もまだ2,3ありますが,三ない運動であります。先程の市長の答弁は確かに検討結果であることは私も理解をいたします。そういう状況であるということはわかりますが,裏を返せば親なり先生方の声と,親の立場からの見方が非常に大きいのではないかというふうに私は思います。今,規制緩和の時代です。やはり,子ども達の立場を考えた中で対策を講じて行く必要があるんだろうと私は思います。3年間だけ事故がなければいいんだというものの発想ではなくて,幼稚園,小・中学校の一環した交通体系の中でやってきたものが高校になってピタッと消えることによって,若年者の事故,死亡事故が多発をしているという状況をもっと真剣に受け止めながら,今の子ども達の考え,ニーズの多様化に対する交通安全対策がどうあるべきなのかということを,もっと真剣に考えていただきたいなということを申し上げまして,時間でございますので,私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 ○市長(佐藤幸次郎君) 低公害車の整備については,私共の調査が不十分だったというふうに思います。こういったことを踏まえながら低公害車の利用についても検討してまいりたいとこのように思います。以上です。 ○議長(佐藤稔君) 以上をもって,小野寺建議員の質問を終わります。(拍手)  この際,午後1時まで休憩いたします。     午後11時59分 休 憩  ――――――――――――――――――     午後1時   再 開 ○議長(佐藤稔君) 休憩前に引き続き会議を開き,一般質問を続けます。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎鈴 木 善太郎君 質 問 ○議長(佐藤稔君) 市長の2期日の政治姿勢についてほか5項目について,16番 鈴木善太郎議員。 〔16番 鈴木善太郎君 登壇〕(拍手) ○16番(鈴木善太郎君) 12月定例市議会の一般質問にあたり,その機会を与えていただきまして,心から感謝を申し上げる次第であります。  さて,21世紀が足音高く迫って参りました。新しい世紀の幕開けを目前にして,われわれの身辺でも,さまざまなことがらが大きく音をたてて変化しております。政治,経済,社会情勢,環境問題,人口問題など,いずれをとりましても,来たるべき世紀が,ばら色の希望に満ちていると手放しで喜べる状況とは限りません。特に,21世紀に向けた高齢化や環境問題等への対応など,緊急に解決を迫られている多様な課題が山積しております。  しかしながら,バブル経済の崩壊以来,顕在化してきた景気の低迷は依然として回復の兆しはみえてまいりません。かつて,高度成長期には,「不況」といっても,国が大量の国債を発行し,地方交付税原資の積み増しや,後進自治体への補助金の増額などで対応されていた良き時代は望めそうにもありません。今日では,国自体が大量の国債残高を抱え元利支払いの重圧が国家財政の硬直化と深刻な状況の中で,公共事業補助金の7%削減あるいは,既設計画事業の縮小や繰り延べ等や,行政改革などにより,財政再建の長期的な課題に取り組まれているのが実情のようであります。  このような状況のもとでは,地方財政が赤字を顕在化させても,国の財政援助は望めないという状況が今後も継続することが予想されます。  このように,厳しい財政状況に加えて,本市は別としても,公務員の食糧費問題や官官接待,ヤミ手当などの問題が明らかになるにつれ,市民の行政改革への期待は大きく高まってきております。  そこで,市長の2期目の政治姿勢についてお伺いいたします。  市長は,新世紀を目指したまちづくりの指針となる「人いきいき豊かさ実感都市」の実現をめざして,若さと実行力とで,精力的に取り組まれておられることは誠によろこばしい限りであります。  しかしながら,山形市の市債残高960億円という膨大な借金を抱え,そして,現下のこのような厳しい財政事情のもとで,佐藤市政も一年足らずの任期となりました。市民は,市民参加のもとで作りあげた第6次総合計画の着実な実現を望み,あるいは,1期目市長選のとき「堂々たる県都づくり」をスローガンに,多くの政策課題や公約をかかげられて,佐藤市政が誕生し,あれからちょうど3年が経ちました。残された1年の任期の中で,残された1つ1つの重要な政策,あるいは,公約を展開していくためには,かなりの困難が予想されるものと思われます。  しかし,これを克服し,市民に応えていくためには「効率的な行政の態勢づくり」が是非とも必要であると思います。スリムな行政組織,健全な財政運営,職員の意識改革,そして,行政の意図を理解する市民の知恵と能力の活用など,市長は,明確なビジョンを示し,強力なリーダーシップを発揮すべきだろうと思います。  そこで,最初の質問になりますが,市長は市長の2期目に入る,平成10年度当初予算編成の作業に入っているとものと思いますが,市長は,2期目に向けて,どのような政策を新年度予算に盛り込み,あるいは,政治姿勢を掲げて取り組まれているのか。特に「人いきいき豊かさ実感都市」づくりへの新たなご決意についてお伺いいたしたいと思います。  次に,都市計画マスタープラン市民参加システムについてでありますが,山形市の都市づくりのあり方という角度から「本当の豊かさ実感都市」を実現するためには,何が必要なのだろうか。  まず,山形市の都市づくりは,西暦1500年に遡る最上義光時代の頃に形成されたといわれているようであります。そして,その後の歴史の発展は一様でなく,変化の見えない単調な時代もあれば,大きな転換に直面する時代もあったようであります。  そこで,大切なことは,転換をなすべき時期にその機会を確実に生かすことであり,改革のチャンスを逃せば,歴史の発展は遅れざるを得ないということは当然なことであります。  21世紀まで,あと2年余となりました。本市でも,ようやくにして,92年の都市計画法改正による「都市計画マスタープラン」の制度が導入され進められているようでありますが,本市の場合,これまで,その準備段階として,本年8月,市民を対象としたアンケート調査が実施され,今年7月,12月にかけて,各公民館管内の市民を対象に,その説明会が開催されたようでありますが,この制度は,これまでの開発促進型の計画や乱開発が,人と自然や環境の関係,あるいは,人と都市との関係を悪化させ,取り返しのつかない事態を招いてきたことを反省し,21世紀に向けての人と自然,環境,そして都市との関係を共生へと導くための大きな役割を担っており,更に法律では市の定める「都市計画」は,都市計画マスタープランに即したものでなければならないと規定されているようであります。  このように重要な制度を実施するうえで,失敗は許されません。  自分たちの街に合った都市計画マスタープランを作るためには,どのようなものを,どのような手続きで策定され,作業を積み重ねていくのか等,行政内部の様々なセクションの担当者,あるいは,地域団体や議員に,資料や情報等の提示が,事前にあってしかるべきものと思っているところであります。  すべての市民が,地域に関心をもっているとは限りません。むしろ,無関心な市民の方が多いということも聞くことがあります。この制度が,まちづくりに市民参加を促すという点で,大変有効な制度であり,何としても成功させていただきたいと思います。  そこで質問に入りますが,1つは,この事業を推進していくうえで,計画策定に係わる組織,あるいは,今後のまちづくりの計画づくりに,将来のまちづくりを担う若手職員が参加すべきと思うが,そのような特別なプロジェクト等を設置すべきものと考えられますので,実施計画のうえで,どのように考えておられるのかお伺いいたしたいと思います。  2つ目は,都市計画マスタープランの策定準備の段階において,市長の政策を実現化するための具体的な考え方などがあればお伺いいたしたいと思います。  付け加えて,希望を若干申し述べさせていただきたいと思いますが,市民参加を促すためには,まず職員の意識改革が必要である。  ある先進都市の事例を述べますが,ここでは,それぞれの地区の職員が,その地域と行政との直接のパイプ役となって,職員が地域と深い関わりをもって,すばらしい成果を上げている自治体もあります。  本市においては,比較的職員の地域自治活動への参加や協力が少ないといわれているようであります。職員が自ら地域にとけ込み,各地域における,高齢化,少子化,余暇,生活の質あるいは,暮らしやまちづくりなどの状況を的確に把握し,それを解きほぐしていくための創意と工夫が大切なことだろうと思います。  これには,重ねて申し上げますが,職員自らが生きた活動の現場に赴き,自ら,状況の中に参加することから始めなければ,市民参加のまちづくり,いわゆる都市計画マスタープラン計画も「絵にかいたモチ」になりかねません。  次に,西部消防署の設置についてでありますが,人は,夢をみるし夢を描くことができる,しかし,将来を予見し,予知することはできない。とは言っても,未来を語り,夢をみることがなくては,進歩も発展も生まれません。防災とは,災害を想像し,安全をつくりだすことだろうと思います。  山形市には,幸いにも,過去を除き,大きな自然災害や火災などが少なかったといえます。これは,本市の消防,及び防災体制がある程度,整備充実されてきたことと,それに消防に勤務する職員,あるいは地域消防団員の懸命な防災活動の成果によるものと,高く評価をしているところであります。  しかし,安全を誇る山形市といえども,いつ市街地大火災や,地震,風水害,あるいは,火山災害などが発生しないとは言い切れません。  明治も遠くなりましたが,まだ100年程前であります。明治8年には,山形市大火400戸を焼失,明治23年に馬見ケ崎大洪水,明治27年1300戸を焼いた山形大火災,大正2年,昭和13年の馬見ケ崎川大洪水など大災害が発生しており,昭和51年酒田市大火災,あるいは,各地での地震や風水害など,災害大国日本でありますから,かつて怖いものといえば,「地震・雷・火事・親父」でありましたが,現在ではさしずめ「地震・毒ガス・火事・原発」というか,大規模な天災や人災が頻繁に発生しているのはご案内のとおりであります。  さて,本市の「総合防災行政」をみますと機動力,施設の整備,特に,耐震性防火水槽の設置など,年々強化拡充されておりますことは誠に喜ばしいところであります。  しかし,現在,社会の急激な変化,特に災害弱者といわれる高齢者の増大,都市化の進行による中高層建築物や過密化の拡大,または,市街地の拡張や広域行政の進展,あるいは,交通事情の悪化や高速自動車道の開通など,社会様相が大きく変化している中で,市民の生活の安全と,生命財産を守る消防体制の画期的な見直しと充実強化が,今後の大きな課題であると思われます。  ちなみに,本市の現行体制は,1本部1署7出張所,それに消防団21分団が配備されております。  そこで,市長にお伺いいたしますが,本市の消防職員は,現在203名,うち事務吏員6名,消防吏員197名であります。しかし,国の行政指導では,市民人口1,000人に対し,消防吏員1名の配置が目安と聞いており,本市人口25万5,000人から推して,約50名の増員を図るべきものと考えられますが,市長は,どのように考えておられるのかお伺いいたします。  次に,消防2署制の設置計画についてお伺いいたしたいと思います。  JR奥羽本線は,山形市街地を東西に分断し,交通や市民生活,あるいは,産業等の発展の面で大きな障害となっていることは今さら申し上げることもない事実であります。  特に,東西間の慢性的な交通渋滞は,ますます深刻化するばかりであります。  現在,駅西土地区画整理事業,あるいは,県による道路改良事業の施工によって,都市計画道路東原村木沢線の部分的な拡幅がなされようとしておりますが,今後,東北中央自動車道の供用開始の時期も,そう遠くないはずであります。また,広域行政の進展も考えられます。西部地域は,今後,ますます都市化の進行と拡大が予想される地域であります。  西部市街地域の,このような状況の中に,西出張所があります。そこには,所長以下20名の職員が配属,消防車1台,救急車1台が配備されており,消防,救急隊が兼務で働いているようでありますが,守備範囲が山辺町まで及んでいることから,特に,救急隊が,山辺町などの遠隔地の災害や事故現場に出動している場合,あるいは,総合病院がなく,医療機関が手薄な西部地域にあっては,災害や緊急の際の現場到達の遅れは勿論のこと,治療を受けるまでの大幅な遅れによる救命率の低下は,紛れもない事実であることを強く申し上げておきたいと思います。そこで,市民生活の安全を図り,人命と財産を守るという崇高な理念と,防災体制の更なる強化充実のためには,山形市街地の東西に,東消防署と西消防署の2署体制の早期実現を図るべきものと思われますので,市長のご所見を承りたいと思います。  次に,ゴミの固形燃料化施設と新エネルギービジョンについてでありますが,資源のない我が国において,アルミ缶,ペットボトル,新聞紙等を分別し,リサイクル再利用が図られておりますが,家庭から出る可燃ゴミは,立谷川および半郷清掃工場で,年間約8万5,000tが,石油と電気を消費し,ただ単に焼却している訳であり,実にもったいない話であります。  そこで生ゴミの固形燃料化と申しますのは,可燃ゴミを破砕し,これに生石灰を添加し,化学反応を起こさせ,臭気や燃焼中に発生する有毒ガスを抑制して成形するものでありますが,93年大分県津久見市が行った実証実験では,含水量50%のゴミ1,000から,643の固形燃料を作り出すことに成功し,これは厚生省の研究機関である廃棄物研究財団によって高評価を受けており,95年1月に厚生省の廃棄物処理施設「ごみ燃料施設補助対象事業第1号」として指定されているようであります。  山形市の年間可燃ゴミ約8万tからは,固形燃料化した場合,約5万1,000tが製造され,この固形燃料の発熱料を18灯油缶に換算すると,実に125万本の石油分に相当するということであります。  さらに,焼却灰がセメントの原料や道路の舗装材などに再利用される可能性もあるため,環境保全とごみの減量,再資源化の両面から大きなメリットがあると思われます。  平成8年10月3日付け,厚生省より「ごみ処理のかかるダイオキシン類の緊急削減対策について」で緊急かつ,恒久対策の措置が義務付けされました。  ちなみに,平成9年4月11日付け,山形新聞に,「全国ごみ焼却場ダイオキシン濃度」について掲載されておりましたが,本市の立谷川清掃工場で排出されるダイオキシンの濃度が3.8ng,半郷清掃工場が25.5ngです。1ngと申しますのは,1中に10億分の1という数字であります。厚生省の最終目標として設定した基準濃度0.1ngには,程遠い状況であると考えられるところであります。  このような状況を踏まえ,本県では,「山形県地域新エネルギービジョンの策定」が,9年度新規事業として採択されたそうであります。  すでに県内でも,固形燃料化について,真剣に調査研究に踏み切っている市もありますが,本市も将来に向けどのように考えておられるのか,市長のご所見をうけ賜りたいと思います。  次に,道路網の整備と都市施設の配備についてでございますが,都市というのは「人々が,そこに住み,そこで働き,そこで憩う」場所であります。本市の,「豊かさ実感都市づくり」を実現するために,何が必要でどうすれば良いのか。人々がそこに住み続け,生活をしていくためには,社会など外部環境の変化,あるいは,生活習慣等の変化などによって,休みなく都市づくりは続けていかなければならないものであります。国だから,県だからと言って,「まち」をそのままにしていたのでは,人間が住み続け生活していくことが大変不便や難しくなっていくことは当然であり,また,災害対策や市民生活の基盤づくり,あるいは将来の価値観等から考慮いたしましても,非常に重要な事項であると確信しているところであります。これから,質問しますのは,国及び県の事業の所管に属する部分もありますが,山形市の行政区域に大きく関わりのある事業として,国,県の新たな動きや対応,あるいは調整を図られているのか質問をさせていただきたいと思います。  まず,第1は,公園空白地帯に対する,公園設置計画と促進についてお伺いいたします。人々が暮らすには,その生活圏のなかに人生の年代に応じて必要な都市施設が必要であります。  それは,保育所,病院,商店,交通機関,公園または広場等々であります。特に,本市市街地は,緑比率が15.9%で,これは,東北地方の各都市の中でも低い数値とのことであり,公園,緑地がいかに少ないかを示しているものであります。とりわけ,公園,広場のない地域は,七日町,八日町などの中心市街地,及び,鉄砲町,深町,南館,清住町,やよい町,大野目,五十鈴町などであります。そしてこれらの地区は,残り少ない農地が,どんどん潰され,宅地化が進行し,住宅が建てられ人口集中している地域でもあります。  住まいは,子どもがすくすく育っていく場でなければなりません。それには,住宅の条件と同時に,子供たちがとびまわることのできる自然や公園が用意されていなければなりません。そして,地域住民の憩いや,人々との交流と触れ合いの場となり,あるいは防災のうえからも,公園等の空白地域に対し,計画的設置をすべきものと思われますが市長のご所見を承りたいと思います。  次に,第2は,都市計画道路南山形天童線「通称西廻りバイパス」でありますが,西部市街地を囲む外郭環状道路に位置付けられており,現在,暫定4車線の幅員20mで供用開始されておりますが,交通車輌は年々増加し,交通事故も多発している状況であります。そして将来,山形ニュータウンを結ぶ主要幹線道路となり,また東北中央自動車道からのアクセス道路,あるいは,広域行政化の進展に伴う市街地の拡大,さらには西部田園地帯における土地利用の見直し等,多くの要因や変化が目前に迫っており,将来を先どりし,かつ長期的な視点から,道路改良計画の決定をすべきものと思われますが,これまでの都市計画決定では,現在道路20の幅員を,単に両側へ5ずつ拡張し,304車線とする。これでは,決して交通緩和は図れません。  また,現在道路の沿線には,商社,事業所等で埋めつくされており,都市計画の決定に従い,仮に道路改良事業を実施しますと,移転補償費の増大,あるいは,熟成市街地土地価格と市街化調整区域内土地価格の較差等,財政や効果的な面からも,新たな外郭環状道路を新設するための,都市計画の変更,見直しを図るべきものと思われますので市長のご意見を伺いたいと思います。  次に,西部地域には総合病院や図書館等の都市施設がほとんどありません。  3市2町の広域合併を促進させるには,まず,その受け皿となる,山形市の都市基盤の整備が必要であり,特に西部地域は,その要となる地域であり,広域的視点からも,総合医療機関,あるいは本市小荷田町の市立図書館に匹敵する図書館の設置をすべきものと思うが,市長にお伺いいたしたいと思います。  次に,東沢地区の道路整備についてお伺いいたしたいと思います。  1つは,村山広域営農団地農道についてであります。  山形市大字滑川地内国道286号線を起点として,天童市大字川原子まで総延長23間について,部分的な完成と着工が進められており,切畑と滑川地区を結ぶ隧道が,平成11年度完成予定となっており,国道286号線に接続され供用開始されることになるそうであります。  しかし,国道286号線は,防原橋から関沢インターまでの大型車輌等の交通量が年々激増しており,交通事故による死亡者が多く,3名という最悪の状況であります。このような状況の中で,当該農道が開通されることになれば,さらに交通量の増加は免れません。  東沢地区内における,広域農道計画と促進について,県に対し,強力に要請すべきものと考えられますので,市長のご所見をお伺いいたしたいと思います。  次に,市道唐松向山線と,県道宝沢線の宝沢地内の接続についてであります。  宝沢地区は,ご案内の通り,自然の豊かな風土の中で,山林資源の活用と,限られた農耕地を耕し生活基盤を築いてきた典型的な山間集落地であります。  しかしながら,地区内には,蔵王ダムへ通じる県道宝沢線をはさんで集落地が形成されていることから,不慮の天災や火災などが発生した場合,道路が遮断される宿命を背負っており,また,農地の大半が,馬見ケ崎川対岸である向山に分布していることから馬見ケ崎川に橋をかけ,この地を通る市道唐松向山線と県道宝沢線の接続を促進されるよう,県と協議し,早急な対応策を図るべきものと思われます。市長の考え方をお伺いいたします。  次に,県道仙台山寺線「二口道路」の改良事業についてであります。  山形市における,都市型観光の整備開発が着実に推進されているようではありますが,蔵王,山寺への観光客が減少傾向にあるとのことであり,特に山寺においては冬期間は休業状況に追い込まれるとのことであります。そこで,山寺へのアクセス道路の問題として,東北の表玄関ともいうべき,宮城県と山寺を最短距離で結ぶ,県道仙台山寺線の道路改良が急務であると考えられますが,イヌワシやオオタカ等の特殊鳥類が生息し,また自然公園区域内に指定されているなどの理由が,事業促進の障害になっていると聞き及んでおります。  しかし,現代の高度な科学技術に基づく隧道開削手法など,トンネル化すれば生息地を破壊することなく通せるのでないかと思われ,これらのことについて,積極的に調査研究がなされているのかどうかはなはだ疑問であります。本事業は,国,県が所管する事業と思われますが,地元市長として,国や県に対し事業の早期促進に向けて,強力に要請すべきものと思いますので,市長のご所見を承りたいと思います。  以上で第1回目の質問を終わります。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 〔市長 佐藤幸次郎君 登壇〕 ○市長(佐藤幸次郎君) 10年度の当初予算の編成についてからお答え申し上げます。国や県の動向を的確に把握しながら,財源の確保に努めてまいりたい。そして経費の節減,効率的な事務の執行を行いながら,これまでつくった総合計画に基づいて,「人いきいき豊かさ実感都市」の実現に向けまして,ハード,ソフト面の事業の推進を図っていきます。特に,山形駅周辺を中心とした,また,中心市街地の活性化に取り組んでまいりたい。十日町区画整理事業,ニュータウンの開発推進事業,こういったものを進めていかなければならないと,このように考えております。そして,保育環境の充実をめざし,子育て支援,こういった施策を展開しながら,来るべき21世紀の魅力あるまちづくりに取り組んでまいりたいと,このように思います。  都市計画への市民参加についてでございますが,助役を委員長とした検討委員会を設置しております。素案作成の段階から,若手職員の参加を得まして,打ち合わせ会等を開催するなど,広い範囲での参加により行ってまいりました。これからどのような手順で進めていくかということでございますが,検討委員会,そして都市計画審議会,さらには研究会,そして市議会のみなさんにご報告申し上げながら,一方では,市民参加のワーキングを開催していきたいと,このように考えております。  平成7年度に策定した新総合計画をもとにしながら,都市基盤の充実を図り,諸施策を実施していくつもりでございます。諸施策を具体的にということでございますが,山形市の20年後における土地の利用,田園,居住区,中心商店街のまちづくり,こういったものを具体的にその中に入れていきたいとふうに考えております。  消防の職員の増員でございますが,確かに類似都市に比べ少ない現況にございます。一方では業務量,出動回数も増えておりますが,平成8年11月に行財政大綱におきまして,市の職員の抑制に,可能な限り努めていきたいと。そして,各部局間の調整見直しで対応していきたいと,このような基本的な考えをつくってございます。今回,平成10年4月から,県へ防災ヘリ職員2名の派遣の要請がきております。そのようななかで,いろいろな部局間の調整を図って,消防職員の定数2名増員にして,他の部局を減らしながら対応しているところでございます。今後も今のままでは決して良いというふうには考えられませんので,総合的な検討を加えながら消防職員の充実に努めていかなければならないと,このように考えております。  2署制の必要性は私も必要だというふうに思っております。まず,本部庁舎の改築,職員体制整備などの課題がございますので,これに取り組んでいきたいと。そして,本部庁舎の改築に向けまして,平成10年度から3カ年で調査,改築と,このようにもっていきたいと思っております。その後,2署制の実現に向けて,検討していきたいと思っております。もちろん広域行政を目指した,そういう地域的なバランスを考えながら,今の消防本部が市の東にあるということから,これから場所的なものは西側と,このようになっていくのではないかというふうに考えられます。
     ゴミ固形燃料化につきましては,RDFということで,それぞれの都市でも検討,施策,さらには実用化に向けている所がございます。この問題につきましては,いわゆるゴミを焼却している2市2町広域化計画の中で,処理方法の1つとして,いろいろな他の方法とも比較しながら検討していきたいと,このように考えております。どのような方法をもっていくか,将来はどうするかということになろうかと思いますが,非常に効率の良いものだということで,今,ご説明ございました。十分に研究させていただきたいというふうに思います。  公園の確保についてでございますが,今年度も深町に1つ建設を予定しておりましたが,計画が途中でだめになりました。そういうことで中心市街地には,清住町や鉄砲町,八日町など,8カ所の中心市街地に公園の空白地帯がございます。市街地内に新たな用地を確保するのは非常に困難な状況にございますが,当該地区において,適地が求められれば,これからも設置していかなければならないと,このように考えております。  次に,大環状道路の問題でございます。  交通量の増加によりまして,広域的な連携軸としての機能を補完するため,幹線道路を市街地西側などに設ける,いわゆる大環状道路を位置付けする必要が出てきております。このため,平成8年度に県で行われた山形広域都市圏の総合都市交通体系調査を元にしまして,具体的な調査に入っております。今のところ考えられるのは,仮称でございますが,大森船町線,もう一つは仮称で椹沢山辺中山線,この路線を検討スケジュールに入れてまいりたいというふうに考えております。  いずれにいたしましても,市街地を中心とした環状道路の整備が先だと思いますので,現在持っている市内環状線の整備をきちんとやって,そのうえで大環状交通路に取り組んで参りたいと考えております。  市の西部に施設をということでございます。これまでも地域的なバランスでやってきたと,このように思っておりましたが,いろいろな面で確かにいろんな施設が少ない部分もあろうかと思います。今後,合併,いわゆる広域行政を考慮に入れながらいろいろな施設の配置を考えてまいりたいと思います。ご指摘の図書館,総合医療というふうな名前が出ておりますが,施設名は入れて今明確に答弁はできませんが,総合的に考えて設備を充実していきたいというふうに考えております。  村山広域農道については,これは高畠町から,上山,山形,天童に至る東部山麓地帯を横断する道路で建設するものでございます。その中で建設中のものや,建設完了したものがございます。上山市の楢下地区から蔵王同志平地区までは,現在,広域農道として建設中であります。そして,東沢滑川地区から,天童市川原子地区までは,村山東部地区広域農道として建設を行っております。東沢滑川地区から蔵王同志平地区までについては,有料道路西蔵王高原ラインとして整備が完了しておりまして,使用が開始されているところでございます。  しかし,西蔵王高原ラインと村山東部地区広域農道が効率的に直結していない,こういう状況にございます。これらの道路の整備,アクセスについては市としても,今後,検討していきたいというふうに考えております。  市道唐松向山線につきましては,蔵王ダムから山形市内の中心部に降りてくる道路が1本しかないと,こういうことでございます。今のところは市道整備計画には設定されてございませんが,今後,土地利用等が整った時点で検討も必要だと思います。  最後になりましたが,主要地方道仙台山寺線でございます。一時期,山寺で仙台市の方からも,山形に来られて,決起大会を開催したことがございます。私どもも山寺と仙台市を結ぶ最短距離の道路であると,観光の面でも,山寺,天童方面に対して非常に有意義な価値のある道路であろうというふうに思います。その途中で,イヌワシ,クマタカの調査に入ると,仙台市と県で共同で調査を進めておりますので,調査後は早急に県にお願いして実現をめざしていきたいと思います。特に,天童市の方からも山形市と一体になって道路整備促進期成同盟会をつくっていただきたいと,強く要請がきておりますので,私どもはこれを天童と協議しながら,山形市,そして仙台市にも諮りながら早期にこういったものを実現を目指してまいりたいと,このように思っているところでございます。  以上でございます。 ○議長(佐藤稔君) 16番 鈴木善太郎議員。 ○16番(鈴木善太郎君) ただいま市長の方から大変明快な,また将来希望の持てるようなご返答をいただいたことに感謝を申し上げたいと思います。まず,この公園の空白地帯でございますが,これらにつきましては,年々空地が無くなる,これは当然のことでありまして,その辺の対応策が過去何回か,地域での陳情とか要望の中で,これは今検討中ということで相当以前からお話があったようでございますが,それがまた,さらに検討がなされていないと。これからの検討課題だというような先ほどのお話と,今後,設置等について検討していきたいと,こういうふうなことですが,やはり空いている土地,これは農地ですが,だんだん市街地化ということが進むのは当然でありますから,これは後でどうのこうのと言っても,住宅宅地化がなっていけば,これは当然確保されない。ただ,やはりそういうふうなまとまった公園とか,そういうふうなのでなくて,やはり防災上,それから子供を遊ばせるような,本当のミニ的な公園。例えば,時たま別なところに移転していった跡地のような,民間の宅地でございますが,そういうふうなところも考慮にいれて,何とか促進を図っていただきたいと思うところでございます。  それから,南山形天童線のこの道路改良等につきましてでございますが,南山形天童線は市街化調整区域と市街化区域のギリギリの境にあるということで,将来,西地区の今,水田地帯というのは緑地空間として,将来とも大切に保管する地域だと,こういうふうな位置付けにされている土地利用の状態でございますが,将来,やはり広域合併というようなことが叫ばれ,また,その推進をしていかなければならない,その大きな受け皿が西地区の今の水田地帯だろうという考え方で,特に西地区についてのいろいろな公共都市施設の要望ではありませんが,また,南山形天童線が現道をそのまま拡張した道路で,莫大な経費を要する,また,難易度からみても非常に張り付いている住宅,または事業所の移転の問題,そういうのもありますし,そういうところからみた経済的な面,経済的に投資しても,効果が上がらない部分については,非常に無駄なやり方ということになるものですから,ぜひこの計画決定を西側の,やはりその東北中央自動車道路の中間当たりに設置をされた方が,経済的に遥かによろしい。それからこの広域合併の受け皿となるその地域が,やはり将来,道路の設置によって非常に発展するだろうというような感じを持っていますので,その辺をどのように考えておられるのか,再度お伺いしたいと思います。以上です。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 ○市長(佐藤幸次郎君) 公園の空白地を埋めていく,設置していくということについては,全く同感でございますので,議員の先生方にもいろいろな住宅が移転したり,空き地があった際は,情報をどんどんこちらの方にいただきたいと思います。なお,南山形天童線の大環状道路網につきましては,先程は内部の環状線を先と言いましたが,やはり重要性を考えれば同時のような形で進めていきながら,山形市の交通渋滞も含めていろいろな面での活性化,そのような道路づくりを進めてまいりたいというふうに思います。 ○議長(佐藤稔君) 16番 鈴木善太郎議員。 ○16番(鈴木善太郎君) 公園にこだわる訳ではございませんが,先程,市長の答弁で,私は深町の方を申し上げたところでございます。公園空白地帯の中で,その中で深町がある事情によって取りやめとなったと。支障がないとすれば取りやめの理由をお聞きしたいと思います。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 ○市長(佐藤幸次郎君) 最初計画した予定地の半分しか買えなくなったと,こういう事情でございます。土地の所有者のことでございまして,私たちはそれ以上狭くなり過ぎるということで断念したものでございます。 ○議長(佐藤稔君) 以上をもって,鈴木善太郎議員の質問を終わります。(拍手)   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎長瀬洋男君 質 問 ○議長(佐藤稔君) 次に,新総合計画に基づくまちづくりパート2,ほか1項目について,17番 長瀬洋男議員。 〔17番 長瀬洋男君 登壇〕(拍手) ○17番(長瀬洋男君) 去年の12月議会に引き続き,「人いきいき豊かさ実感都市」新総合計画に基づく街づくり,活力ある街づくりに向けてにつきまして,一般質問の機会を与えてくださいました同僚議員の皆様に,感謝を申し上げたいと思います。なお,最後の質問者になりますので,3議員の皆さんからいろいろと質問がありまして,重複する点が数多くあると思いますので,ご了承のほどお願いしたいと思います。  先月30日,東京国際女子マラソンで初優勝した,伊藤真貴子選手。山形県舟形町出身で,日本マラソン界のニューヒロイン。世界を狙えるホープ誕生,本当におめでとうございますと,この議場からも山形市民を代表して御祝いを申し上げたいと思います。  さて,私は先日,同期の9名の議員仲間とともに,タイに経済視察に行ってまいりました。私の見たタイは,急速な経済発展の裏側で市民生活はそれほど豊かになっておらず,しかも最近はその経済とて時の言葉では失速気味ということで,アジア地域が今後,発展を続けていくことの難しさを肌で感じてまいりました。  そういう状況を見て帰国しましたら,日本でも経済の失速を印象づけられる事件が起こりました。北海道拓殖銀行,徳陽シティ銀行の金融破綻,そして山一証券の自主廃業です。世界に誇る日本の大金融機関が相次いで失速したということは,果して何を意味するのでしょうか。目覚しい高度成長を遂げた日本の経済構造自体が今や,行き詰まりかけているということではないでしょうか。先行きがどうしても不安になってしまいます。  21世紀を目前にしてここ山形も,長い不況から脱していないようで,明るい兆候は見えてきません。今こそ行政と経済界が手を取り合い,まちに活力を呼び戻さなければなりません。先に策定された新総合計画の中にも,第4章「まちが活力に満ちてきます」として,産業,経済の発展をうたっております。この計画に盛り込まれた理念を現実のものにするためにも,大胆な発想の転換,そして民間活力の導入などが必要と感じておる次第でございます。以下,順を追って市長の考えをお伺いいたします。  まず第1の質問は,サービス業の発展,振興に関することでございます。  先日私は,東京での陳情の帰り,山形新幹線を利用いたしました。車内でのどが渇いたため,車内販売でジュースを買いました。新幹線の車内では,ジュースは1本130円でございます。サイフを見たところ,1円玉,5円玉を入れてちょうど130円でございました。ところが,売り子さんは「1円玉,5円玉は受け取れない」こういうことです。1円玉も5円玉も日本の貨幣ではございませんか。1週間タイに行ったばかりで,日本の国がこんなに変わったものかと,そんなばかな話があるものかと。もしこれが,東京から来た人だったらどうでしょう。山形に対するマイナスイメージを抱くと思います。あまりにサービス精神,もてなしの心に欠く応対であったことを指摘しておきたいと思います。  何故こんなことをいうのかというと,これからの山形の戦略として,他県から多くの誘客を図るために積極的にアイディアを展開することが必要になってきているのでございます。  例えば,ドリンクテーリングのように安い料金で何軒もの店を飲み回れるようなアイディア,航空運賃・宿泊料金・飲食代をセットにした旅行プランへの参画など,サービス業といえば,市内の飲食業界が最近,業績が上がらず悩んでいるという話を聞いております。特に料亭などは,利用客が激減し,市役所近隣となり組の後藤又兵衛旅館・梅月堂の廃業,また,柴田屋さんも旅館を廃業すると聞いております。もてなしの心を受け継ごうと去年設立されました山形舞妓も,赤字続きで大変だといわれております。他の飲食店も同様で,ひと頃に比べ繁華街のにぎわいは失われております。官官接待に対する逆風などもありますが,経済波及効果を考えれば,何らかの対策を講じなければならないと思いますが市長いかがでしょうか。  夜の町に活力がないということは,若者がリフレッシュできない,ということにもなります。このような状況を踏まえ,本市としてもサービス業の振興のため積極的な支援を打ち出すべきだと思いますが,市長の考えをお伺いしたいと思います。  続いての質問は,コンベンションの誘致についてであります。  11月17日にサッカーワールドカップフランス大会アジア代表決定戦イラン対日本,日本チームの勝利に真夜中,日本国中が熱狂したことは,記憶に新しいところであります。  去る10月23日,山形市内で全国自治体病院学会が開かれ,全国から医療関係者等2万人以上が訪れ,山形市内やその周辺に宿泊しながら,医療に関する情報交換を行い,懇親会や観光なども楽しみ,好評のうちに幕を閉じましたと伺っております。  9月の「ねんりんピック」,そしてこの自治体病院学会のように,他県から多くのゲストを招き,会議やイベントをすることは,山形市にとって大きなメリットがあります。ゲストが宿泊し,飲食し,お土産を買うということによる経済的効果。そして,山形のイメージアップになるという効果でございます。  経済的効果については,ねんりんピックの選手たちが喜んで,多くのお土産を買っていったことを見れば分かるとおり,多大なものがあります。先に述べた「夜の町の活性化」に関しても,懇親会などで一時的にせよ,かなり潤ったという話を伺っております。そういう意味で,山形の活性化には,大きなコンベンションつまり大規模な会議,展示会,会合などの誘致が欠かせないといえることでしょう。  山形市の場合,山形国際交流プラザ(ビッグウイング)など,コンベンションの開催に向く施設が整備されております。宿泊場所も市街地にシティ・ホテルが建設されておりますし,蔵王をはじめ上山,天童など近隣の温泉地を活用すれば相当のキャパシティが確保できます。山形新幹線,山形自動車道など交通網も整備され,「遠い」というイメージはもはや過去のものとなりました。つまり,積極的に誘致を出来るだけの物はそろっておるわけでございます。あとは山形コンベンション・ビューロをはじめ,行政,民間が一体となって,売り込みを図っていなければならないと思うのですがいかがでしょうか。  ビッグウイングをはじめとした公共施設の効果的な活用という意味でも,コンベンションの誘致を戦略的に,攻撃的に,攻めの姿勢で推進してもらいたいと思います。市長の決意のほどをお聞かせ願います。  続いての質問に移ります。去年の質問でも,観光客の動員数が年々減少していることを指摘し,何らかの対策を講じるように訴えましたが,今あえて,再度同じテーマを取り上げたいと思うのであります。  蔵王スキー場が2日後の6日にスキー場開きを迎えます。今年も,蔵王の樹氷原をぬうようにシュプールを描く若いスキーヤーで賑わいを見せることでしょう。  ところがここ数年,蔵王のスキー客数は年々減少しているといいます。平成4年度に155万8,200人だったスキー客が,8年度には115万6,400人にまで減ってしまいました。実に25.8%の減であります。スキー客が減るということは,蔵王の観光,ひいては山形市,山形県の観光客減少に結びつくことであり,見過ごすわけにはいきません。スキーのほかにもいろいろなレジャーが生まれ,昔ほどスキー場に若者が殺到しなくなったこともあるかもしれません。蔵王でも新しいホテルや保養所がオープンするなど,少しずつ努力を重ねていることは認めます。ですが,このまま低迷が続けば,税収減,活気の減退など,マイナスの効果は甚大でございます。そこで,行政と民間がタイアップして,一大キャンペーンを打ってはいかがでしょうか。  ここで,北海道での試みを紹介したいと思います。稚内市や函館市では,首都圏から飛行機で訪れた観光客に,行政が補助金を出して,名物のカニ料理をごちそうするといいます。何しろ本場のカニでございますから,観光客の喜ぶことといったらこの上ございません。こうしたもてなしが,2度,3度とこの場所を訪れたくなるような気持ちにしてくれるはずです。つまり,リピーターを増やすことにより,経済効果は大きいと思われます。  山形の場合を考えてみましょう。芋煮,山菜,牛肉,四季の果物。どれをとっても魅力がたっぷりです。そこで,県外から山形を訪れてくれた人に,行政で補助金をだして,名物料理をごちそうしてみるような戦略は考えられないでしょうか。たとえば福岡から,飛行機で来た観光客を対象にすれば,低迷している福岡便の利用拡大にもつながり,一石二鳥だと思うのです。  いずれにせよ,これからの観光行政は,民間ならではの柔軟な発想と行動力を,行政で後押しするような形が望ましいと思います。山形の夏を彩る山形大花火大会,そして芋煮を一躍,全国に売り込んだ日本一の芋煮会フェスティバル。いずれも,民間団体の人たちのアイデアです。若い人のやる気を出し,支え,リーダーを育てながら,ともに発展していくような姿勢が望まれます。加えて言えば,役所的な発想を捨て,市職員がスタッフの一員として一緒に燃えるようなことがあってもいいのではないでしょうか。型破りにも見えるような大胆な発想こそ,今の山形市に求められているものと思われます。市長も,温かい親心を持ちまして,型破りなアイデアを育ててもらいたいと思いますがいかがでしょうか。  最後に,市長が重点施策の一つとして掲げております,中心市街地の活性化について質問をさせていただきます。  最近,この市役所の近くで,市民に長い間親しまれきた3つの老舗が店を閉じました。寂しさを感じると同時に,深刻化する市街地の空洞化を改めて実感させられました。  一方で,休みになると多くの若者が仙台方面に買い物に出掛けています。市内でも,たとえば馬見ケ崎地区に相次いでオープンした大型店,これに大変な客が流れている現実は無視できません。  県都であるこの山形市で,中心市街地の賑わいが失われていくことは,県の「顔」としてもまちの魅力がなくなり,シンボルとしての役割を果せなくなってしまうことを意味します。これらになんらかのてこ入れが必要なことは明らかでございます。  しかし,なかなか難しいのが現実のようです。郊外店に対抗するには駐車場の確保が必要になっております。以前から駐車場の共通利用券の構想が話題になっているものの実現には至っておりません。総論賛成,各論反対ということで難航しているのであれば,商店街関係者の危機意識の欠如と受け止められていても仕方がないことでしょう。それはさておき,まちに賑わいを取り戻すには,何をすればいいのでしょうか。  新総合計画には道路整備,電線地中化の促進,アミューズメントの空間の創出などの施策が盛り込まれていますが,今一つ具体的な将来像が見えてきません。また,先程も申しましたが,現状を打破するような型破りのアイデアに欠けるように見受けられます。  若者がいろいろなものを売ったりできるフリーマーケット,街角でパフォーマンスができるような空間,アメ横のような市(いち),こうした要素が中心商店街の中にあればいいと思われます。これまた,商店街の人たちと十分にアイデアを出し合い,どんな将来像を描くのか,方針を示していただけないでしょうか。  そして,山形市の新たな「顔」となり得る駅西区画整理事業。現在,順調に事業が進んでいることを喜ばしく思っております。  しかし私が思うに,せっかくの一等地でそれを活かして新しいまちをつくるのに,あまりにも行政主導の印象が強すぎるのではないでしょうか。今のところ予定に入っているのは,新都市ビルの中に入る健康センター,消費生活センター,単位制高校,県の事業として建設される総合文化施設。そして今,降って沸いたように勤労者総合福祉センター(B型)の設置がとりざたされております。一方で,民間企業などの進出の話はありません。一般論として,駅の周辺には民間企業によるオフィス街,歓楽街などが形成され,駅を利用する人たちを中心に賑わいが創設されるように思います。しかるに,今の計画では,公共施設が多く張り付くことにより,民間企業の進出が阻害されているような感じがしてなりません。  土地が高いということもあるでしょう。景気が悪いため,民間企業の動きが見にくいということも,あるかもしれません。でも,せっかくの一等地です。もっと民間企業が入りやすくして,固定資産税の増収を見込むような発想をしてみてはいかがなものでございましょうか。  ハード・ソフト面にわたる整備が求められていると思われるが,具体的にどのような施策を講ずるのかお伺いしたいと思います。  勤労者総合福祉センターにしても,中身は音楽機能を重視した多目的ホールだということですが,果して年間を通して賑わうような需要が見込まれるのでしょうか。立地の場所にしても,最初「音楽堂」として計画しているのは,県の文化施設と一体化した文化エリアDブロックの一角,山形駅西土地区画整理事業において,BブロックやCブロックは,商業・業務レクリエーション建設ブロックとして民間が事業主体となって整備していく区域と認識をしているところでございます。今般新聞報道にもあったように,勤労者総合福祉センター(B型)がBブロックに設置されるとなると,ブロックごとの用途の見直しが不可欠であると考えるが,今後それぞれのブロックをどのように整備していくのかお聞きしたいと思います。また,中心市街地に分散している法務省関連機関の総合移転計画はどのように考えているのかもお伺いしたいと思います。  以上,新総合計画に基づく市街地の活性化について,所見を交えて質問をいたしました。行財政改革の流れの中,今,山形市の行政運営に求められているのは,斬新な発想と行動力です。その際,参考になるのは,民間企業のさまざまな手法です。いろいろな事業を進めるに当たり,民間企業だったらどう考えるか,どう進めるか,という観点で,建前よりも本音を重視した行動をとることこそ必要ではないでしょうか。大胆な発想の転換で,市民に喜ばれるような行政運営を期待し,まちが活力に満ちておりますと,いえるようなことで最初の質問を終えたいと思います。ご静聴ありがとうございました。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 〔市長 佐藤幸次郎君 登壇〕 ○市長(佐藤幸次郎君) 最初に,新幹線の中で小銭使えないというふうにいわれたということでございますが,会社,営業の規則にはそういうふうなことはございません。それで私はそういう売り子さんもいたということだと思いますが,山形市として出資しているJR保有会社の件でもございますし,そういうことがサービスの低下につながるようなことのないように,私の方からも申し上げておきたいというふうに思います。  一方では,大変素晴らしい客のもてなし,サービスする職員もおられます。新幹線に乗って上山地区になるとこの辺には何があると,右手の方に蔵王連峰がそびえていますと,こういう車内放送をしてくれる車掌もおられます。私はこの件で非常に良かったと,車掌を褒めました。山形の宣伝をよくやってくれたと,そしたらそのことが支社長まで伝わって,その車掌さんは非常に褒められたということを聞いておりますので,今後ともそういうサービス,乗客へのサービスについては,今後ともJR直行特急保有会社について要望していきたいというふうに思います。  活力あるまちづくりでございますが,来年度私どもは,いま計画の段階でございますが,昨年は最上義光生誕450周年,それぞれの商店街,商工会議所の皆さんの協力を得ながら,実施してまいりました。やはり,商店街がいきいきとしていくと,皆さんが協力してイベントをやろうという気持ちでおられますし,私は来年,水野三郎衛門が水野の藩の家老,生誕130周年になります。あの水野家老は,戌辰の役の際,山形市を戦火から守ってくれた家老だというふうにいわれております。その家老の遺徳を偲びながら香澄クラブというものがございますが,長源寺にはそのお墓があると,こういうこともございまして,できれば来年の観桜会の時に合わせてそういったイベントをやっていきたい。これはいずれもその辺の地区の商店街の皆さんのご協力を得ながら,やろうというふうに考えております。  秋まつりも大事ですが,まず春にそれをやっていこうという考えでございます。従いまして,これからも中心商店街活性化に向けたソフト事業にはどんどん市として助成していきたいというふうに思います。  やはり,夜のまち,飲食店街,こういう意味ではその飲食店街のまちづくり,環境もきれいにしていく必要があると,こういうふうに思います。  今回長源寺通りのグレードアップを始めといたしまして,街路灯,モニュメントの設置,カラー舗装など街路整備事業などに助成してまいりたいとこのように思っております。  次は,国際コンベンションでございますが,FISコンチネンタルカップ国際蔵王ジャンプ大会が今回10回目で,まもなく年明けますと蔵王で開催いたします。  国際コンベンションにつきましては,コンベンションビューローと連携をしながら,誘致に向けていろんな事業を開催していかなきゃならないと,このように思っております。  今年ですが,コンベンションビューローは実施事業としてエジソン展を開催しまして,いろんなこの小・中学生の発明工夫のアイデア,そういったものを全世界,日本に情報を発信してくれたものでございます。西澤潤一先生を始めいろんな方が来られまして,そういった子どもの発明工夫についてのいろんな論議を深めて下さったことに感謝を申し上げたいというふうに思います。もちろん,国際ドキュメンタリー映画祭,そういった1年おき開催の国際イベントもございますが,これからはコンベンションビューローをこれを中心としてそういった施設を利用したものを開催していくようにしていきたいというふうに思います。コンベンションビューローの利用は,非常に今高くなってきておりまして,現在は県及び6市6町から出資していただいて,あのビューローを作ったわけでございます。今回,尾花沢市と大石田町からもこのビューローに参加したいという申し出がございます。広域的に運用しながら,コンベンションの活用について今後とも都市型観光の振興,アフターコンベンション,こういったものを中心に努力していきたいというふうに思います。  蔵王スキー場の件でございます。平成4年以降,スキー客の入り込み数が減少してございます。誠に残念なことでございますが,その原因としては,全国的にスキー人口の減少,さらには海外旅行に転じていくと,海外旅行者が増えている。新規スキー場のオープンなどもあって,さらには景気の停滞があると思います。  今年,平成8年度の蔵王のスキー客の入り込み数は115万ちょっとでございました。平成5年度当たりに比べて,25.8%の減少でございました。全国的に有名なスキー場を見てましても,だいたい減ってきております。山形の蔵王と同じように減少したのは,平成8年度を見ますと,苗場,安比24%,上越スキー場と,こういったところが25,6%の落ち込みでございます。なかには,40%ほど落ち込んでいる。志賀高原なんかも21%落ち込んでいる。こういう状況にあります。私どもが調査したところで増えている著名なスキー場はなしと,こういうことでございました。これから,どのようにして蔵王のスキー場を発展させ,多くのお客さんに来ていただくかということは,やはり温泉地の皆さんのもてなしの心が一番大事だというふうに思います。それに,蔵王は毎年ゲレンデの整備,宿泊施設の整備に入って来ておりますし,今シーズンはスキー子どもの日の設定をやると,これを実施して行こうということでございます。平日の駐車場の無料化,これをやって行く,ニーズにあったリフト券の発行を多種にわたって実施していきたいと,このようにいろいろ工夫をこらしてスキー客を待っているということでございます。県及び関係機関と連携を図りながら,道路アクセスを改良していく点も県とともに進めなければならない。駐車場の整備について今後いろいろ対応していきたいというふうに考えているところでございます。  次は,まちづくりでございます。中心市街地につきましては,やはり都市の顔であって,商業地だけではなくて生活の場の街づくりが今後必要であろうというふうに思っております。歴史,文化の担い手でありますから,地域コミュニティの核として,役割を持っております。街づくりガイドプランに基づきまして,これからやっていかなきゃならないというふうに思います。もちろん,道路の整備も必要でございます。これは,諏訪町七日町線等の都心リングの整備に来年度から入ります。そして,それとともに,中心市街地の活性化のためには,新しい制度が今できました。大店法の規制緩和が容赦なく迫っておりますので,私どももこの大店法の規制緩和に伴って,それに変わる中心市街地の活性化の施策を取ってもらいたい。国に対して強く機会ある毎に,要望してまいりました。この実現が,まちなか再生事業でございます。山形市は七日町を中心とした中心市街地活性化のために,この国の補助を得ながら調査に入っております。そして,来年度に向けてこの七日町中心の街づくり,まちなか再生事業の採択を目指して,全力を挙げているところでございます。今,中心市街地の中で,4つのそれぞれの地区で地元の若い方々が中心になって,活性化事業に取り組んでおられます。そういう意味合いを含めて,私どもはこの前も政府のそして建設省,通産省,自治省から山形に調査に来ました。まちなか再生事業について,山形市の取り組み,そして来年度の国の予算に向けての取り組みについて,調査をしていったところでございます。その際,私は今政府が考えているまちなか再生事業の区域,もっと狭い所でも例えば山形市の七日町を中心としたようなものも採用してもらいたい。今,政府が考えているのは,それよりもうちょっと広い範囲を目指しているようですが,それだけじゃ地域の特性にあった事業はできないというふうに申し入れまして,山形に適用採択できるような範囲まで狭めていただきたいということを要望しました。特異性のある街づくり,これが採択の基準になっていくものだろう,ありきたりの活性化事業の内容じゃない,その地域にあった特徴のあるまち,商店街づくり,これを進めていけば今回予定されている国の事業に採択させてもらえるのではないかというふうに今,調査を進めているところでございます。いろいろ活性化のことにつきましては,先程からお話が出ておりました,名前のことを含んでいろいろ考えが進んでいるようでございます。しかし,今回の採択基準は山形市の場合は1市1カ所でございます。それを優先させながら,採択しながら活性化事業に真剣に取り組んでいきたいというふうに思います。  なお,共通駐車場の件についても,若干触れられておられましたが,現在6社で既にスタートしてございます。駐車場協会ですと,もっと数が多いんですが,その辺の調整が若干必要のようでございます。山形市としては来年度の新年度予算に向けて,この中心になって入っていきたいというふうに準備を進めているところでございます。  次に,駅西関係でございます。先程から私も固定資産税の一等地だという認識は非常に高いのでございますが,この事業の発足時点におきましては,そのような構想でこの事業に取り掛かったのであります。その第1番は,東ソーも一緒になって事業展開をするような計画もあったし,そういうことでこの事業はスタートしておりますが,今の状況では民間が入るのは商業,いろんな駅西都ビル,これについては,民間も入って,県と山形市でこの駅西都ビルを立ち上がらせる,こういうことになっております。また,Bブロックに勤労者総合福祉センター,これを計画させていただいております。そのために,Dブロックにあった県の文化施設についても,山形市と一体となってBブロックの方になってもらうようになろうかと思います。そのためにDブロックについて,どのようにしていくか。私どもは庁内に対策検討委員会のようなものを作りまして,民間の方も入れていきたいと思いますが,産業部と都市開発部が中心となって,企業誘致も含めたそういったものを委員会のような協議会のようなのものを作って対策にあたっていきたいというふうに考えているところでございます。  民間活力をどのようにしていくかということでございますが,この駅西都西口の新都心ビルは,駅西都ビルとして平成13年をオープンを目指しております。この中に民間施設も入るわけですが,民間活力等のきっかけになるように持っていきたいというふうに思います。既存商店街の活性化を推進するとともに,民間の自発的な開発も期待していきたいというふうに思っております。町並み,まちづくり総合基本計画を作りながら,このDブロックを始め,施設で余ったところについては,民間導入を全力挙げて図ってまいりたいというふうに考えております。  公共施設の統合ということでございます。平成4年,5年の時にこの問題が市に寄せられました。当時,バブル崩壊といいますか,そういった行財政改革もなかった時代でございまして,シビックコア地区に整備していく。現在の県立中央病院の前の地区でございます。その発端は法務局の方から山形地検も含めて山形市内に散在している国の出先を一緒にしたいとこういう話がございました。山形市としても,候補地としていろいろ現在の県立病院の北側とさらには駅周辺と,こういった条件を提示していろいろ協議に入ったんでございましたが,今のような行財政改革の中で中座しております。この前も2,3日前に法務局長さんがおいでだったんで,その計画は推進できますかとお聞きしましたが,現状では中断したままですと,こういうことでございました。私共は,都市づくりの面からいっても,まだ国の出先の行政が一カ所にまとまって,その市内に散在している施設を土地利用の面で市民にいろんな面で利用できればと,そういう意味からもできれば出先の一体化というふうなものを進めて呼び掛けていきたいというふうに思っているところでございます。以上でございます。 ○議長(佐藤稔君) 17番 長瀬洋男議員。 ○17番(長瀬洋男君) ただいまの質問に対しまして,私も質問に対して市長から前向きの回答やら今後の方針につきまして,私も十分理解のできる回答をいただいたと思っております。なお,改めてここで確認と要望とそしてまた質問をさせていただきたいと思います。  先程サービス振興につきまして,私はJRの話を,市長の方からお伺いしたわけでございますが,大変私にはサービスがいいんだということで,市長には大変良かったのではないかなと,こう思っておるんです。車両ですね,私も声が大きいものですから,ちょうど我々が産業視察でタイから帰って来て,すぐ陳情ということで,その後帰って来たわけです。その時には,ちょうど健康福祉部長の横倉部長も一緒でございまして,二人で虫を殺すような状態で,周りが全部なんで金が1円と5円玉が使えないんだと,こういうふうな状況でありました。なお,今,市長の答弁ではそういうことはないということでございましたので,私もホッとしておったところです。何といっても,やはり,JR直行特急保有会社では,社長は橋知事でございますし,取締役に山形市長がなっているわけでございますから,その点は大変私も安心しております。それもやはり新庄延伸ということで新幹線が今着工されているわけでございますので,十分その辺もアフター等,気の配りを今まで以上に注意をはらってやっていただきたいと,このように要望させていただきたいと思います。  それから,コンベンション誘致に関しましては,コンベンションビューローを十分活用するということで回答がございました。先日のワールドカップアジア予選第3代表決定戦,来年はフランスで6月10日,大会が行われるわけでございますが,サッカーといえば本当に負けている時は,あまり市民にもあまり注目は浴びてなかったんですけど,この第3代表決定戦のあの真夜中のあの日本の勝った時の印象というのは,非常に私は全国に,また子どもにも,学校教育におかれましても,サッカーに関しては素晴らしいものではないかと,このように思っているところでございます。なお,また山形でもですね,スポーツ振興の方でお話しをしたんですけれども,モンテディオ山形,これが平成6年には13位,7年には10位,そして8年には8位ということで,当年の9年は5位,19勝11敗ということで,非常にその成果が出ております。  これは山形市におかれましても,市営陸上競技場ですね,あるいは照明をやったり,いろんな座席を改良したりしてそういうやはり行政として助成並びに協力してきた現実が,あのような形に,私は少しはなっているんじゃないかと思っているところでございます。せっかくモンテディオが今法人化ということで,来年の話に聞きますと,2月に法人化を目指して進んでいるということでございますので,その辺,山形市としても,行政としても,どのような対応をしていくか。やはり助成というものを,していかなければならないんじゃないかと私は思いますので,その点について市長から答弁をお伺いしたいと思います。  なお,また冬の国体,平成16年,国民体育大会冬季大会ということで,開催をしたいということがありますが,平成9年の7月に地元蔵王関係者の方から,ぜひ私共の蔵王でやっていただきたいというような陳情も出ているようですが,今後そういった点の計画方向,こういったものもわかりましたら,お話をさせていただきたいと思います。  なお,観光振興につきましては,先程いいパックがないかというようなことで,私は話ししておきました。11月13日,ちょうど私が北海道に出張でいった時ですね,テレビ塔で私これを知ったんです。議会の方から調査をしていただいたわけですが,これは一つの例として考えていただきたいと思います。なお,この件につきましてですね,もしそういう見解があるということであれば,産業部長の方からですね,観光の振興に関してお話しがあれば聞きたいと思いますが,一つの例をちょっと皆さんにご紹介しておきたいと思います。  これは,稚内市なんですけどね。東京直行便を利用しまして,予算が6,490万円,一人当たり5,000円の補助ということで,東京から稚内の直行便を利用して宿泊した人にはカニ料理に5,000円分を出すと。それから里帰りのため,ホテル等に宿泊しない人,この人にはお土産として5,000円分の金を出すと。そしてまた,稚内から東京への直行便を利用する人には,航空料金から5,000円を引くと,引いてやるということで,いずれも,この事務局をですね,稚内市におきまして,一週間前にその申請が必要だと。こういうことまでやっぱりやっているわけですよね。ですから,山形でも観光客が減る減るというようなことではなくて,山形でもせっかくの芋煮会とか牛のすき焼きとか,今はラ・フランス,ふじりんご,米とこういったこともございます。その辺をいろんな面でかみ合わせて,やはりちょうど今飛行機の便がだんだん利用客が減少しているということで,減便になったりする飛行機もございます。やはりこれは県外からの誘客ということも考えた場合,航空利用する人,その航空利用も考えていった場合は,こういう施策が必要ではないかなとこう思います。現実に考えていないというなら考えなくても結構なんですけれど,私は絶対ですね,発想の転換というものをこれは自分だけでやれということではございません。民間と一緒にやってやればやれるものではないかと。先程市長から明日,あさって蔵王スキー場開きがございます。そういう中でいろいろと努力している点,これはやっぱり評価するべきだと思います。やっぱり子どものスキーの日を作るとか,それから駐車場料金を無料化するとか,リフトを安くするとか,ほんとに必要だと思います。これは,やはり助成並びに地元の関係者が一体となって,この案を出してやっぱりやるということを,私は非常に評価したいと思います。それで,一つそこで聞きたいのは,産業部長にお聞きしたいのは,蔵王の有料道路,私,日本一高いということで西蔵王の有料道路,市民の森から行くところね。あそこがこの前蔵王に行って帰って来たら,720円取られた。12月1日から300円でいいっていうんだから,人が通る時に300円になって,我々人が通らない時に720円となんたることだとは申し上げました。ところが,それは決まりですからということで,あまり詳しい話はして来なかったんですけれど,12月1日から300円になったんですよね。それは,どういう方向で何で300円になったかということ,非常に私は大事だと思うんです。これは,例えば県で出したとか,市で補助したとか,蔵王団体で負担したとか,その辺は私はわかりませんので,それは私の質問に答えていただきたいと思います。  中心市街地に関しては,駅西土地区画整理のそのブロックでございます。これはもう本来であればですね,その勤労者総合福祉センターB型,これはやはりあそこの場所ですね,果たして良いか悪いかということは,これはみんな各執行部,議会が協議するということになりますが,やはり1万2,000の場所ということになりますと,非常に私はその税収がその場所にしては私はもったいないのではないかとこのように思います。先程以来,九小の跡地なんかもどう利用するんだという話もございましたし,そういった点もう少し九小の跡地も3,700坪ぐらいあると思います。隣には馬見ケ崎,そういった整備がされております馬見ケ崎のですね,そういうところで駐車場も管理できますし,そういったところの方が私は税収が上がり,それまたその山形駅西のブロックが計画通りいくんじゃないかと思います。でも今回いろいろ審議されるわけでございますので,これは私の個人的な意見ということでございますので,いたしかたございませんが,今後,民間活力が一体となった開発,確かにDブロックになると思います。そこについては,やはり十分行政としても民間活力を出していただいて,目的達成するようにお願いしたいと思います。  それから,市長の話にもございましたように,平成4年の時に,確かその法務省の統合の件について話が出たと,私も記憶しておりますし,一般質問の中にも話がございましたし,そういった中で21世紀をにらんだ広域行政ということも考えた場合,やはり上山,山辺,中山,山形市は当然ですから,その広域の中でやはり21世紀として,これはもう平成4年の時にそういう話しが出たと。今はこういう経済情勢だからいろいろいたしかたないということもありますけれど,今後のやはり土地形成,こういったものを考えていった場合,ぜひこれはその上山,山辺,中山,広域行政の中でやはり今後最上川中流なんかもいろいろ土地の利用ということで,今後考えていかなければならない時代が来ると思います。先取りをして山形市も姿勢をひとつ,ここで考えていただきたいと,この点につきましては要望させていただきたいと思います。  以上で時間も近付いておりますので,私の第2回目の質問を終わらせていただきまして,ご回答をお願いしたいと思います。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 ○市長(佐藤幸次郎君) 最初にモンテディオからお答えいたします。  先日,市町村で市町村政連絡協議会に初めて県から協力して欲しいという要望が下されました。これは,モンテディオ山形の株式会社化を断念しながら,社団法人として法人化していきたい,県民のスポーツ振興を理念としたものにしていきたいと,こういったことでございました。  そして,仮称「社団法人山形県スポーツ振興21世紀協会」この設立準備が進んでいるとこういうことでございます。全県内の全市町村に対しての協力要請がなされたのでございまして,私はそういう県の全市町村に対しての要請であれば,モンテディオだけじゃない,女子駅伝や高校野球の強化,こういったものをやっぱり中心に据えてやっていく必要があるんではないかというふうに県に対して申し上げたところでございます。  その際,要請は県が4,000万,そして全市町村,山形市と天童市と鶴岡市は2,000万,3市で2,000万だから,山形市は600何万,3分の1だといいましたら,山形市は1,000万お願いします。こういう話でございました。残り1,000万を天童とグラウンドを持っている鶴岡にお願いしたい。それで,残りの10市,13市のうちの10市は50万,町村は20万。これは5年継続していただきたいとこういうことです。町村の関係者は結構でしょうと,こういうお話でありましたが,やはり県がもっと出すべきだということが一つですね。それから,特に天童は多いと。天童市内にサッカー場あるけど県のサッカー場で一銭も入ってこないということで,500万では多過ぎると。こういうことがございまして,市町村政連絡協議会は私は会長でありますが,保留し,回答は,結論は出しませんでした。もうちょっと県に対して,そういったいろんな市町村から出た意見を尊重してもらいたいとこういうことにいたしまして,2月になりますかその辺までに,全市町村の態度は決定しないと,こういうことになっております。  有料道路については,私もちょっと県議会の中で決められたようでございますので,よく認識しておりませんので,答弁は差し控えたいと思います。  冬季国体については,スキー国体については私共は受けたいというふうに思います。これまでの動きの中で,米沢,最上の方でも種目によってはやりたいという話が出ておりましたが,これは競争になるなと思っておりましたが,米沢市は金がかかり過ぎるということで,辞めております。これまでの国体のそれぞれの全国の冬季国体を見ましても,施設づくりについてはかなり県がそれを作って助成しております。一昨年,岐阜県の朝日村人口2,000人であれだけの国体をやりました。昨年は,秋田県の鹿角市で,市でありますけれど,やはりリフトその他について,施設整備については,県が助成しているようでございます。そんなこともございまして,山形市もいろんな施設を持っておりますが,整備その他については県にもお願いしていく必要があるのではないかと,このように考えております。  カニの問題ですが,ちょっとこれはやっぱり業界の皆さんだと思いますね。これは地元観光ももちろんだと思いますが,飛行機関係の乗客の確保,ということもあろうかと思いますが,私どもはそこまではちょっとカニもいないし,やりたいと思っておりますので,こういうことになろうかと思います。
     あと九小跡地,駅西Dブロック,おっしゃる通りでございます。民間活力を十分に検討させていただいて,固定資産税がどんどん入るような施策をやっていきたいというふうに思っております。 ○議長(佐藤稔君) 岸産業部長。 ○産業部長(岸善明君) 今,市長から回答を申し上げたように,市の方では出せない,こういうことで12月1日から300円,こういうふうな道路の料金になってございます。  また,蔵王のスキー場につきましては,議員のおっしゃる通り,だいぶ減ってございます。これは各スキー場でも減っているとこういうふうなことでございますが,今,山形市で春夏秋冬と,こういうふうな中で,観光を一生懸命頑張っているところでこざいますので,蔵王につきましては,夏の登山,秋の紅葉,そちらの方の客が前年対比増になっている,こういうふうなことでございますので,冬のマイナスの部分をそちらの方でカバーをしていきたい,こんなふうに思って,市の観光協会,そして蔵王の観光協会と一緒になりながら,推進していきたい,こんなふうに思っているところでございます。 ○議長(佐藤稔君) 17番 長瀬洋男議員。 ○17番(長瀬洋男君) それでは大変,今,市長の方と産業部長の方からもお話がございましたように,一つよろしく頑張ってやっていただきたいと思います。カニにとらわれないで,カニでなくても先程申し上げましたように,芋とか肉,それからラ・フランスいろんなものがございますので,そういうことも含めて,今後観光の発展に寄与していただきたいと思います。  なお,「まちが活力に満ちてきます」というように,第4章に取り上げられておりますように,人いきいき豊かさ実感都市ということでございますので,今後十分その辺の新総合計画に基づいた市政発展のために努力をさせていただきたいと思います。  なお,明日,あさってからはスキー場のオープンでございますので,特に工事をやっている場所があるんです。蔵王スキー場に行く場所。その辺ですね,こういう雪も降っておりますし,交通渋滞も十分に予想されますので,その辺なんか,業者の方にですね,促進をしていただいてスムーズに道路行政をやっていくことを要望しまして,大変長い時間でございましたけれども,私の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(佐藤稔君) 以上をもって,長瀬洋男議員の質問を終わります。(拍手)  以上をもって本日の日程は,全部終了いたしました。  ―――――――――――――――――――― ◎散会 ○議長(佐藤稔君) 本日は,これをもって散会いたします。  なお,明日の会議は午前10時より開会をいたします。     午後2時52分 散 会...