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  1. 山形市議会 1997-06-09
    平成 9年 6月定例会(第1号 6月 9日)


    取得元: 山形市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-17
    平成 9年 6月定例会(第1号 6月 9日)   平成9年6月9日(月曜日) 〇出席議員(39名)     1 番   石 澤 秀 夫 君      2 番   高 橋 啓 介 君     3 番   豊 川 和 弘 君      4 番   渡 辺 弥寿雄 君     5 番   高 橋   博 君      7 番   金 峰 聡 和 君     8 番   澤 渡 和 郎 君      9 番   斎 藤 淳 一 君    10 番   加 藤 賢 一 君     11 番   渡 辺 ゆり子 君    12 番   加 藤   孝 君     13 番   石 沢 忠 八 君    14 番   竹 田 和 義 君     15 番   高 橋 民 夫 君    16 番   鈴 木 善太郎 君     17 番   長 瀬 洋 男 君    18 番   高 橋 伸 行 君     19 番   佐 竹 盛 夫 君    20 番   峯 田 豊太郎 君     21 番   高 橋 嘉一郎 君    22 番   佐 藤 義 久 君     23 番   酒 井 靖 悦 君    24 番   荒 井   啓 君     25 番   佐 貫 宏 一 君    26 番   小野寺   建 君     27 番   尾 形 源 二 君    28 番   阿 部 喜之助 君     29 番   会 田 邦 夫 君    30 番   渡 辺 秀 夫 君     31 番   枝 松 昭 雄 君    32 番   武 田 一 夫 君     33 番   大 沢   久 君    34 番   深 瀬 悦 男 君     35 番   渡 辺 卓 弥 君
       36 番   加 藤   正 君     37 番   浅 野 泰 孳 君    38 番   中 村 幸 雄 君     39 番   宝 沢 啓 輝 君    40 番   佐 藤   稔 君  ―――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者   市長      佐 藤 幸次郎 君    助役      山 口 寿 男 君   収入役     今 野 和 子 君   総合政策室長  斎 藤 健 司 君    総務部長    市 川 昭 男 君   財務部長    鈴 木   啓 君    市民生活部長  村 田 善 隆 君   環境部長    黒 沼 吉 男 君    健康福祉部長  横 倉 明 雄 君   産業部長    岸   善 明 君    建設部長    伊 藤 光一郎 君   都市開発部長  岡 崎 教 雄 君    下水道部長   丹 野 長四郎 君   消防長     小野寺 重 志 君    済生館長    櫻 田 俊 郎 君   済生館事務局長 武 田 忠 男 君    水道事業管理者 梅 津 久 勇 君   水道部長    佐 藤 忠 明 君    教育委員長   音 山 幸 子 君   教育長     後 藤 和 弘 君    教育部長    加 藤 順 功 君   選挙管理委員会職務代理者         選管委事務局長           横 川 恒 雄 君            向     裕 君   代表監査委員  奥 山   漸 君    監査委事務局長 木 幡 五 郎 君   農業委員会長  日 野 晃 昌 君    農業委事務局長 鑓 水 新 一 君  ――――――――――――――――――――事務局職員出席者  局長       垂 石  定  敏  総務課長     田 中  愿  弘    議事課長    岩 田 充 巨  議事係長     金 澤  孝  弘    調査係長    菅   澄 子  主事       鈴 木  直  之  ―――――――――――――――――――― 〇議事日程第1号   平成9年6月9日(月)午前10時開議  第 1 会期決定  第 2 会議録署名議員指名  第 3 諸報告  第 4 議会運営委員の辞任について  第 5 議会運営委員の選任について  第 6 請願の紹介議員取消しについて  第 7 請願の紹介議員追加について  第 8 議第59号 平成9年度山形市一般会計補正予算  第 9 議第60号 平成9年度山形市区画整理事業会計補正予算  第10 議第61号 平成9年度山形市公共下水道事業会計補正予算  第11 議第62号 山形市営住宅条例の全部改正について  第12 議第63号 山形市公告式条例の一部改正について  第13 議第64号 山形市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部改正について  第14 議第65号 山形市福祉医療給付金支給条例の一部改正について  第15 議第66号 山形市社会教育委員等に関する条例の一部改正について  第16 報第1号 専決処分の承認について(平成8年度山形市一般会計補正予算)  第17 報第2号 専決処分の承認について(平成8年度山形市区画整理事業会計補正           予算)  第18 報第3号 専決処分の承認について(平成8年度山形市農業集落排水事業会計           補正予算)  ―――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  日程第1  会期決定  日程第2  会議録署名議員指名  日程追加  議席の変更について  日程第3  諸報告  日程第4  議会運営委員の辞任について  日程第5  議会運営委員の選任について  日程第6  請願の紹介議員取消しについて  日程第7  請願の紹介議員追加について  日程第8  議第59号 平成9年度山形市一般会計補正予算  日程第9  議第60号 平成9年度山形市区画整理事業会計補正予算  日程第10 議第61号 平成9年度山形市公共下水道事業会計補正予算  日程第11 議第62号 山形市営住宅条例の全部改正について  日程第12 議第63号 山形市公告式条例の一部改正について  日程第13 議第64号 山形市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部改正につ              いて  日程第14 議第65号 山形市福祉医療給付金支給条例の一部改正について  日程第15 議第66号 山形市社会教育委員等に関する条例の一部改正について  日程第16 報第1号 専決処分の承認について(平成8年度山形市一般会計補正予算)  日程第17 報第2号 専決処分の承認について(平成8年度山形市区画整理事業会計             補正予算)  日程第18 報第3号 専決処分の承認について(平成8年度山形市農業集落排水事業             会計補正予算)  ―――――――――――――――――――― ◎午前10時3分 開 議 ○議長(佐藤稔君) これより6月2日告示招集されました平成9年6月市議会定例会を開会し直ちに本日の会議を開きます。  出席議員は,定数に達しております。  本日の議事は,日程第1号をもって進めます。  ――――――――――――――――――――会期決定 ○議長(佐藤稔君) これより議事に入ります。  日程第1 会期の決定を行います。  お諮りいたします。今次定例会の会期は,本日から6月20日までの12日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって会期は,本日から6月20日までの12日間と決定いたしました。  ――――――――――――――――――――会議録署名議員の指名 ○議長(佐藤稔君) 日程第2 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に,1番 石澤秀夫議員,9番 斎藤淳一議員を指名いたします。  ―――――――――――――――――――― ◎議席の変更について ○議長(佐藤稔君) この際,お諮りいたします。議会を構成する会派に異動がありましたので,議席の一部を変更する必要があります。よって,議席の変更についてを日程に追加し,議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって,議席の変更についてを日程に追加し,議題とすることに決しました。  直ちに議席の変更を行います。会議規則第4条第3項の規定により,議長において,手元に配布いたしております議席名簿のとおり指定をいたします。      指定した議席は次のとおり  1番石澤 秀夫 君  2番高橋 啓介 君  3番豊川 和弘 君  4番渡辺弥寿雄 君  5番高橋  博 君  7番金峰 聡和 君  8番澤渡 和郎 君  9番斎藤 淳一 君 10番加藤 賢一 君 11番渡辺ゆり子 君 12番加藤  孝 君 13番石沢 忠八 君 14番竹田 和義 君 15番高橋 民夫 君 16番鈴木善太郎 君 17番長瀬 洋男 君 18番高橋 伸行 君 19番佐竹 盛夫 君 20番峯田豊太郎 君 21番高橋嘉一郎 君 22番佐藤 義久 君 23番酒井 靖悦 君 24番荒井  啓 君 25番佐貫 宏一 君 26番小野寺 建 君 27番尾形 源二 君 28番阿部喜之助 君 29番会田 邦夫 君 30番渡辺 秀夫 君 31番枝松 昭雄 君 32番武田 一夫 君 33番大沢  久 君 34番浅野 泰孳 君 35番深瀬 悦男 君 36番渡辺 卓弥 君 37番加藤  正 君 38番中村 幸雄 君 39番宝沢 啓輝 君 40番佐藤  稔 君  ―――――――――――――――――――― ◎諸報告 ○議長(佐藤稔君) 日程第3 諸報告を行います。  監査委員から,既に配布いたしております文書のとおり,4月に実施した定例監査結果が,地方自治法第199条第9項の規定により報告されております。  また,地方自治法第235条の2第3項の規定により,5月執行の例月出納検査結果が議長あて報告されております。  また,既に配布いたしております文書のとおり,平成8年度山形市一般会計予算繰越明許費,平成8年度山形市区画整理事業会計予算繰越明許費,及び平成8年度山形市農業集落排水事業会計予算繰越明許費について,地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告されております。  次に,市長から地方自治法第243条の3第2項の規定により,山形市土地開発公社財団法人山形開発公社財団法人山形健康福祉医療事業団財団法人山形コンベンションビューロー社団法人山形農業振興公社財団法人山形文化振興事業団財団法人最上義光歴史館財団法人山形スポーツ振興事業団財団法人山形水道サービスセンター経営状況を説明する書類が,6月6日付けで提出されております。  なお,これら法人の経営状況については,6月18日に開催される全員協議会において報告を受けることになっております。  次に,去る5月28日に開催されました第73回全国市議会議長会定期総会において,30年以上在職議員として,大沢久議員佐藤稔議長,正副議長在職4年以上として,大沢久議員,10年以上在職議員として,佐竹盛夫議員荒井啓議員会田邦夫議員阿部喜之助議員峯田豊太郎議員佐藤義久議員竹田和義議員加藤孝議員長瀬洋男議員渡辺ゆり子議員が,表彰されましたのでご報告いたします。  以上で報告を終わります。  ――――――――――――――――――――表彰状伝達 ○議長(佐藤稔君) 表彰された方々には心からお祝いを申し上げます。長きにわたり市政の円滑な運営と健全な発展に尽力くださいましたご功績に対し,心から敬意を表します。それでは,全国市議会議長会の表彰状の伝達を行います。 ○総務課長田中愿弘君) ただいまより,表彰状の伝達を行います。お名前をお呼びしますので,前へお進みください。  全国市議会議長会特別表彰30年以上在職議員,及び全国市議会議長会表彰正副議長4年以上在職,大沢久議員。  なお,佐藤稔議長は,第73回全国市議会議長会定期総会におきまして直接受賞されております。 ○議長(佐藤稔君)        表彰状 山形市 大沢 久 殿  あなたは市議会議員として30年の長きにわたって市政の発展に尽くされ,その功績は特に著しいものがありますので第73回定期総会にあたり本会表彰規程によって特別表彰をいたします。   平成9年5月28日       全国市議会議長会 会長 嶋村 勝夫341A印     〔拍   手〕        表彰状 山形市 大沢 久 殿  あなたは市議会正副議長として4年市政の振興に努められその功績は著しいものがありますので第73回定期総会にあたり本会表彰規程により表彰いたします。   平成9年5月28日       全国市議会議長会 会長 嶋村 勝夫341A印     〔拍   手〕 ○総務課長田中愿弘君) 次に,全国市議会議長会表彰10年以上在職議員佐竹盛夫議員荒井啓議員会田邦夫議員阿部喜之助議員峯田豊太郎議員佐藤義久議員竹田和義議員加藤孝議員長瀬洋男議員渡辺ゆり子議員。 ○議長(佐藤稔君)        表彰状 山形市 佐竹 盛夫 殿  あなたは市議会議員として10年市政の振興に努められその功績は著しいものがありますので第73回定期総会にあたり本会表彰規程により表彰いたします。   平成9年5月28日       全国市議会議長会 会長 嶋村 勝夫341A印     〔拍   手〕        表彰状 山形市 荒井 啓 殿      以下 同文     〔拍   手〕        表彰状 山形市 会田 邦夫 殿      以下 同文     〔拍   手〕        表彰状 山形市 阿部喜之助 殿      以下 同文     〔拍   手〕        表彰状 山形市 峯田豊太郎 殿      以下 同文     〔拍   手〕        表彰状 山形市 佐藤 義久 殿      以下 同文     〔拍   手〕        表彰状 山形市 竹田 和義 殿      以下 同文     〔拍   手〕        表彰状 山形市 加藤 孝 殿      以下 同文     〔拍   手〕        表彰状 山形市 長瀬 洋男 殿      以下 同文     〔拍   手〕
           表彰状 山形市 渡辺ゆり子 殿      以下 同文     〔拍   手〕 ○議長(佐藤稔君) 以上で,表彰状の伝達を終わります。この際,阿部喜之助議員から発言を求められておりますので,これを許します。28番 阿部喜之助議員。  ――――――――――――――――――――阿部喜之助君あいさつ 〔28番 阿部喜之助君 登壇〕 ○28番(阿部喜之助君) ただ今は,30年以上として,大沢久前議長,佐藤稔議長,正副議長在職4年以上として,大沢久前議長,そして10年以上在職として,渡辺ゆり子君,長瀬洋男君,加藤孝君,竹田和義君,佐藤義久君,峯田豊太郎君,会田邦夫君,荒井啓君,佐竹盛夫君,共々,10名の方々が,全国市議会議長会の表彰の伝達を受けたものでございますが,30年及び10年間,議員として,そしてまた市民の代弁者として,その職務を遂行させていただくことが出来ましたのも,これもひとえに先輩,同僚議員の皆様方,そしてまた市長をはじめ執行部の皆様方の,ご協力,ご指導の賜ものと,深く感謝を申し上げる次第であります。  今後は,これを契機に,一層の精進を重ね,市民の負託に応えながら,山形市勢発展のため,鋭意努力する所存でありますので,今後とも,よろしくお願いを申し上げまして,挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。  ――――――――――――――――――――議会運営委員の辞任について ○議長(佐藤稔君) 日程第4 議会運営委員の辞任についてを議題といたします。  なお,地方自治法第117条の規定により,関係議員は退席をお願いいたします。 〔豊川和弘議員 退席〕 ○議長(佐藤稔君) 6月9日付けをもって豊川和弘議員から議会運営委員の辞任願が議長あて提出されております。  お諮りいたします。豊川和弘議員議会運営委員の辞任を許可するに,ご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって,豊川和弘議員議会運営委員の辞任を許可することに決しました。 〔豊川和弘議員 着席〕  ――――――――――――――――――――議会運営委員の選任について ○議長(佐藤稔君) 日程第5 議会運営委員の選任についてを議題といたします。  豊川和弘議員の辞任により,議会運営委員に欠員が生じましたので,議会運営委員の選任を行います。  お諮りいたします。議会運営委員の選任については,委員会条例第8条第1項の規定により,高橋民夫議員議会運営委員に指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって,議会運営補欠委員として,高橋民夫議員を選任することに決しました。  ―――――――――――――――――――― ◎請願の紹介議員取消しについて ○議長(佐藤稔君) 日程第6 請願の紹介議員取消しについてを議題といたします。  お諮りいたします。お手元に配布いたしております文書のとおり,金峰聡和議員及び高橋嘉一郎議員から継続中の請願第13号「治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定について」,金峰聡和議員から継続中の請願第20号「夫婦別姓制の導入反対について」,宝沢啓輝議員から継続中の請願第1号「南原町三丁目地区計画の推進について」,豊川和弘議員から継続中の請願第7号「婚姻制度等に関する民法改正を求めることについて」,それぞれ紹介取消しの申し出があります。よって,これを承認するにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって継続中の請願第13号,第20号,第1号,及び第7号の紹介議員取消しの件は,申し出のとおり承認されました。  ―――――――――――――――――――― ◎請願の紹介議員追加について ○議長(佐藤稔君) 日程第7 請願の紹介議員追加についてを議題といたします。  お諮りいたします。佐藤義久議員から,継続中の請願第7号「婚姻制度等に関する民法改正を求めることについて」,紹介追加の申し出があります。よって,これを承認することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって継続中の請願第7号の紹介議員追加の件は申し出のとおり承認されました。  ―――――――――――――――――――― ◎議第59号ほか8件,報告3件 ○議長(佐藤稔君) 日程第8 議第59号から日程第15 議第66号までの議案8件,日程第16 報第1号から日程第18 報第3号までの報告3件を一括上程いたします。  この場合,提案者の説明を求めます。佐藤市長。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎提案理由の説明 〔市長 佐藤幸次郎君 登壇〕 ○市長(佐藤幸次郎君) はじめに一言申し上げます。  ただいま多年にわたり地方自治の進展に貢献された議員各位に表彰状が伝達されましたが,皆様方のご功績に対し,心から敬意とお祝いを申し上げます。  本日,ここに6月市議会定例会を招集し,平成9年度一般会計補正予算をはじめ,諸議案を提出するにあたり,その大要についてご説明申し上げます。  最近の我が国の経済は,消費税率引き上げの影響等により,一時足踏み傾向が見られたものの,個人消費は徐々に回復しつつあり,急激な円高を避けられれば,堅調な設備投資と相まって,景気は年度後半には緩やかな回復軌道に戻ると言われているのであります。  一方,地方財政にあっては,税収の落ち込みや景気対策等のために発行した地方債の借入金残高が急増しており,今後その元利償還金が財政を圧迫する要因となることなど,極めて厳しい状況にあるのでございます。  本市におきましても,財政事情は厳しいものがありますが,経済の動向を十分見極めつつ,施策の選択による財源の重点配分と,経費支出の効率化になお一層配慮し,市民福祉の向上に最大限の努力を払ってまいる所存であります。  このたび提案いたしました一般会計補正予算は,国・県補助金の内示等による都市基盤の整備推進経費を中心に,急を要する経費に限定して編成したものであります。  まず第1点は,国庫及び県補助対象事業の内示に基づき,都市計画街路整備及び河川改修等に係る事業推進経費追加計上したほか,史跡山形城三の丸公有化事業用地の一部を取得する経費について新たに計上したのであります。  第2点は,高齢者保健福祉計画に基づき,本年度に大森地区への建設が予定されております特別養護老人ホーム施設の整備促進を図るため,助成措置を新たに講じ,所要の予算措置をお願いするものであります。  第3点は,新幹線新庄延伸事業に伴う踏切安全対策として,漆山地内の2つの踏切除去に合わせ,立体交差による東西間の交通の流れを確保するため,市道立谷川北志田線の道路新設に係る調査費を新たに計上したのであります。  その他といたしましては,林道整備事業費追加計上であります。  以上が一般会計における補正の主なものでありますが,このたびの補正総額は,11億8,000余万円となり,その財源といたしましては,市税,国・県支出金,前年度繰越金及び市債を見込み計上したものであります。  次に,特別会計について申し上げます。  区画整理事業会計及び公共下水道事業会計とも公共事業の増額内示に伴う整備推進を図るための所要経費を追加計上したものであります。  次に,条例関係についてご説明申し上げます。  議第62号山形市営住宅条例の全部改正については,公営住宅法の改正に伴い,入居資格である収入基準の緩和を図り,家賃の算定方法を改めるとともに,社会福祉法人等が行う社会福祉事業公営住宅を活用することができる規定を設けるなど所要の改正をしようとするものであります。  議第63号及び議第66号の両議案は,南沼原公民館の移転改築に伴うものであります。南館土地区画整理地内に建設をしております南沼原公民館が,本年7月1日から供用開始の予定であるため,公告式掲示場及び公民館の位置を変更しようとするものであります。  議第64号山形市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部改正については,国家公務員の例にならい,妊産婦である女子職員の健康診査等に係る特別休暇の規定の整備をしようとするものであります。  議第65号山形市福祉医療給付金支給条例の一部改正については,訪問看護療養等に係る費用を福祉医療給付金支給対象にしようとするものであります。  次に,報告関係について申し上げます。  報第1号から報第3号までの3件は,平成8年度の一般会計区画整理事業会計及び農業集落排水事業会計における起債の追加と借入限度額の変更決定に伴い,所要の予算措置として,去る3月31日に専決処分をいたしましたので,地方自治法第179条第3項の規定に基づき,ご報告申し上げ,ご承認をお願いするものであります。  以上が提出議案の大要でありますが,細部につきましては,予算委員会及び各常任委員会等におきまして,関係部課長が十分にご説明いたしますので,よろしくご審議のうえご決議下さいますようお願い申し上げます。  ―――――――――――――――――――― ◎質疑 ○議長(佐藤稔君) これより質疑に入ります。  上程議案に対しご質疑ありませんか。加藤孝議員。 ○12番(加藤孝君) ただいま市長の方から提案された,財政事情は厳しいという状況下の中における補正予算の内容でございまして,これについては急を要するというふうにはなっておりますが,この財政状況が大変厳しいという話については,3月の一般質問でも何人かの議員からもすでに指摘をされているところでございます。そして,平成7年度における監査意見等においても,今,最大の市債の残高があるということで指摘をされている状況でございます。こういう状況下の中において,現状をどう打開し,これから対策をどうとっていくのかという部分について,質問をいたしたいというふうに思います。  昨年の11月に行財政改革大綱ということで,すでに半年が経過をいたしております。冒頭,申し上げましたように,厳しい財政下におけるこの行財政改革大綱について,現在,検討が行われておりますけれども,どのような検討結果になっているのか,現状について,まず第1点お尋ねをいたしたいというふうに思います。  さらに,1997年1月,「ゆらぐる」という大変カラフルな三役が対談している内容,私も興味深く見させていただきました。これには,共創の精神でということがうたっております。私は先程申し上げましたように,この厳しい行財政下において,ともに市民も分かち合うという,市役所だけがいくら厳しいというふうに言っても,現状はあまり変わらないという状況下の中において,いかにこの共創,共に創り上げていくのかという部分が極めて私は大事だと思いますので,そういう1月号の「ゆらぐる」で三役の皆さんが討論した内容等について,市の皆さんに対してどこまで浸透しているのかなと思いますし,さらに表紙の中で市役所が変われば山形市は変わるとうたっている部分の,変化の部分についてお尋ねを申し上げたいと思います。  最後になりますが,これから公共事業等の問題等も含めて,陳情ということでいろいろ出てくるというふうに思います。代表者会議等の中でも出されたというふうに思いますが,ひとつ私が気になるのは,「公共事業削減は例えば首相の地元から」という亀井静香建設大臣の発言がございます。そして,その中には「橋本龍太郎首相はじめ,加藤紘一幹事長がいらっしゃる県で率先してこの公共事業の抑制なんかをこれからしてもらわなければ,他の県等についても示しがつかない」というふうな発言が閣僚の中から出ている部分が私は注目したわけですが,そうなりますと,国も県もあげて行財政改革,そして財政をいかに再建するのかということで一所懸命になっている中で,私らは幹事長を出した山形県はいっぱい財源なんかももらえるのかなというふうに思っておったら,逆に偉い人を出したところは率先して緊縮というふうに示してもらわなければならないなどという発言がありますので,これからいろいろ国,県等に働きかけをするこの補助金に対する在り方も厳しいものが出てくると思いますので,そういう国等の動きに関連をする山形市の行財政改革を成し遂げるための市長の現状の考え方についてお尋ねをしたいというふうに思います。以上でございます。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 ○市長(佐藤幸次郎君) 行財政改革につきましては,6月,今月中に基本事項を決定していこうというふうに,事務作業を進めてございます。中でも経常経費的なものは昨年度からすでに実施済みで継続中でございます。さらに,組織の見直し,そういったものまで含めて現在やってございます。特に,外部に対する補助金,その他につきましては,これから条例または規定,要綱等がございます。それにそって補助金を出しておったわけですが,そういったものについても,今年度中に全部整理しながら実際の補助額の支出,その他については,平成9年度,10年度にその条例・要綱関係をきちんと再調査しながらまとめていって,11年度からそういった実施時期に入っていきたいと,このように考えております。  次に,共創の時代に入っているということでございますので,いろいろな施策,事業等についても市民とともに同じ目の高さで考えながら事業,施策を進めていこうと,こういうことで実際のフォーラム的な会議もすでに何回か市民の参加を得て実施をしてございます。これからも共創の目的に沿ったような各種事業にそれを取り入れてまいりたいというふうに思います。  公共事業につきましては,平成10年度の予算編成にあたって,平均で7%の削減と,こういうふうに打ち出されてきております。先立っての県内13市長会でも,東京で本県選出の国会議員の皆さんにご要望申し上げてまいりました。そういう中で,私ども社会的資本の充実が遅れている東北地方,特に山形県,そういったものには平均的な7%の削減は分かりますけれども,傾斜配分的ないわゆる実際の予算の配分にあたっては十分に考慮していただきたい,このように申し入れ,要望したところでございます。  特に,生活関連の事業,物流,交通,そういったものの関連してくる事業には全力をあげて私は取り組んでいかなければならないと,そのためにも国の方の公共事業の予算の措置については配慮していただきたい。強く要望申し上げてまいりました。全般的にはそのような中で建設省の幹部の皆さん方は,非常に生活関連のものは私どもも進めていく考えであると,こういうことをおっしゃっております。また,厚生省関係,社会保障関係につきましては,各省庁軒並み予算が削減でいくという中で厚生省予算だけは自然増が8,000億円ありますが,そのうち5,000億円を削減すると,そこまで圧縮しなさいと,こういうことになっているわけであります。厚生省の方の福祉関係の予算については,削減は対前年比5,000億円,3,000億円の自然増にいくと,こういうふうな方針でございますので,私ども市が進めている福祉行政,高齢者対策,こういったものについてはこれまでどおり実施してまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(佐藤稔君) ほかにご質疑ありませんか。21番 高橋嘉一郎議員。 ○21番(高橋嘉一郎君) 加藤議員の質疑とも関連しますけれども,市長は地方財政にあっては地方債の借入残高が急増しているというふうな,元利償還が財政を圧迫する要因となっている。こういう指摘があるわけだね。山形市の元利償還の現状はどうなっているのか。さらにあらためてお聞きしたいというふうに思います。それから,市長は財政が厳しくなっても福祉は後退させないと,こういうことをこれまでも述べてきたわけですけれども,今後ともその考えは変わりはないか,ひとつお聞きしたいと思います。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長
    ○市長(佐藤幸次郎君) ただいまお答え申し上げます。公債費の比率は補正予算,その他を含めまして18.6%になってございます。元利共に償還金額は110億円程度になっております。これまでも利率の低い市中銀行その他についてご協力いただいておりまして,私どももできるだけ安い金利のものに変える努力を続けていきたいというふうに思っております。  福祉については,先程から申し上げましたように国の方も全省庁の中で削減はない,マイナスはないということでございます。山形市も全力をあげて福祉の後退がないような施策を展開,推進していきたいとこのように考えております。 ○議長(佐藤稔君) 高橋嘉一郎議員。 ○21番(高橋嘉一郎君) 市長の答弁で私としては,ぜひ努力をしていただきたいと思いますけれども,今,あらためて元利償還が110億円というふうな,これは今までは100億円ぐらいということであったわけですからね,さらに伸びているのかなと,そういうことかなと思います。一層大変になっている。今,利率の低い融資を活用するというふうな,そういう点でね,一層努力をしてほしいと,そういう要望を申し上げたいと思います。  同時に,加藤議員も質問したわけですけれども,公共事業についての市長の答弁の中では生活関連についての公共事業については,重点的にといいますか,そういう力を入れるというか,そういうことで進めたいというふうなそれはそれなりに私としては理由があると思いますが,公共事業,国からくる金,これはまるまる来ないんですからね,国からおりてくるというのは必ず地方自治体で半分以上の持ち出し金を出さないと事業は進められないということは明確になっているで,財源が厳しくなる,だんだん少なくなるという中にあってでは,公共事業をどんどん受け入れるという点では問題が出てくる。市長の答弁にもあったように,あるいはこの提案理由にもあるわけですけれども施策の選択。これを十分配慮した中での福祉の後退をやらないというそういう答弁ではありますし,そういう点での施策を進めてほしいと思うわけですけれども,市長に再度お願いしたいと思います。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 ○市長(佐藤幸次郎君) 公共事業はできるだけ生活関連,市民生活が豊かになるようなそういった事業に関しては積極的に取り入れていきたい。雇用の場を広げるためにも必要であるというふうに思います。その際には十分,私どもも財源を考慮に入れた選択のものを進めていかなければならないと,このように考えております。  福祉行政については先程から申し上げましたように,後退なく推進していかなければならないと思っております。 ○議長(佐藤稔君) ほかにご質疑ございませんか。34番 浅野泰孳議員。 ○34番(浅野泰孳君) 先程,市長は提案理由の説明の中で,高齢者保健福祉計画に基づく方針というものを説明されておるわけですが,今もお話ありますように,まったくその地方財政というものは厳しい現況下におかれているわけです。そういう中にあって,こういった施設は当然必要になってくることは論を待たないわけです。県が発表している山形市の高齢者人口,前期の高齢者であっても前年対比でもって0.5の伸びになってきている。こういうわけでありますから,2025年に向けては大変なピークになるわけですけれども,それまでには当然こういう施設が必要になってくる,こういうことなんですが,しかし考えてみますと,こういう施設ができるたびごとに新たに助成措置というものがなされていくわけです。しかし,考えてみますと先だっての米沢における特老の問題,こういうことを考えてみますと,やはりこういう施設はもうかる仕事ではない。そういう意味からしましても,できるならやはり複数の法人に対して複数の施設というものが望ましい,こういうことは厚生省でも言っているわけですから,このことはやはり職員の構成の問題,あるいは異動がないということで,職員の質というものもとやかく言われている状況でございますので,できますならばこういう施設を今後増やさなければならないことは必至でありますから,そういう意味では本市が関係しております健康福祉事業団のような施設に任せることにして,そしてその中で働く職員についてもある程度人事の交流を行っていく,こういう方向で対応していかないと,施設の運営もさることながら,市の財政も大変になってくるのではないかと,こんな感じがしますので,その点について市長の見解を賜りたいと,こう思っております。  それからもう一つこれに関連しますが,ごらんのように介護保険制度は今参議院段階に移っているわけですが,しかし,いろいろ問題はあるようでございますが,本当に国の方としましてもこれに力を注いでいるということになっております。この場合,いろいろ問題があったんですけれども,やはり国の方針としては,市町村段階にこの仕事というものを受け持ってもらう,こういう方向は変わらないようでございますが,そうなった場合に,例えばその受け入れ体制,これは行財政改革とも関連するわけですけれども,その受け入れは市の職員定数の問題もありますし,現行定数の中でやっていくのか,あるいは定数を若干増やして受け入れ体制を万全のものにする,こういう考え方でいるのか,今後の対応策をこの際ですから聞かせてもらいたいと思います。以上でございます。 ○議長(佐藤稔君) 佐藤市長。 ○市長(佐藤幸次郎君) 福祉施設の人事交流ということでございますが,これからの運営は大変になってくると,市の支出も増えていくし,経営自体も大変だというふうに私も理解しております。ですから,積極的に意欲があってそういったものを複数的にやりたいという方については,今後の施設の需要といいますか,高齢者のこれからの増え方,そういったものを含めて検討していく必要があるというふうに思います。事実,そういった希望を出されている施設経営者もおりますので,そういうことを考えていく必要があるというふうに思っております。  また,人事交流ができるようにするには全体の基盤が,施設が全て同じ法人に入っているということになろうかと思いますが,そこまでできるかどうか非常に難しい問題もございます。そういったことを含めて交流ができるというふうになれば,より職員の働きがい,また意欲も出てこようかと思いますので,十分にそれぞれの施設,市がいろいろ関わりを持っている法人関係とも検討していかなければならないと,このように思っております。  介護保険につきましては,平成12年から実施の方向で国会で審議をされております。私どももこの公的介護保険の導入に備えていく必要があるというふうに思っておりますが,私は常日頃ずっと事業の実施団体は国,都道府県だというふうに主張してきました。今もそのように市長会でも申し上げているところでございます。しかし,今の内容では実施自治体は市町村,そして判定のいろいろな業務は都道府県,実施する施設づくりその他にサービス提供をするのは市町村,このようになりますので,今の人員でやれるだろうというふうに私は思っております。特に,判定業務が都道府県になりますので,どのような部門からいろいろな新しいセクションの事業に備える体制を組むかということでございますが,基本的には今の職員体制でやりたいという希望を持っているところでございます。以上でございます。 ○議長(佐藤稔君) ほかにご質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤稔君) ご質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。  ―――――――――――――――――――― ◎動議(予算委員会の設置,議案付託) ○議長(佐藤稔君) 29番 会田邦夫議員。 ○29番(会田邦夫君) この際,動議を提出いたします。  ただいま上程されました案件のうち,議第59号から議第61号までの議案3件及び報第1号から報第3号までの報告3件については,議長を除く全議員をもって構成する予算委員会を設置して付託のうえ,審査されるよう動議を提出いたします。 ○議長(佐藤稔君) ただいま会田邦夫議員から提出されました動議を議題とするにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって予算委員会の設置及び議案付託の動議を議題といたします。  お諮りいたします。ただいまの動議のとおり決するにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。  ―――――――――――――――――――― ◎委員会付託 ○議長(佐藤稔君) よって,議第59号から議第61号までの議案3件及び報第1号から報第3号までの報告3件は,予算委員会を設置して付託,その他の議案は配布いたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  なお,請願は請願文書表のとおり,所管の常任委員会に付託いたします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(佐藤稔君) 以上をもって,本日の日程は全部終了いたしました。  ―――――――――――――――――――― ◎休会 ○議長(佐藤稔君) この際,お諮りいたします。委員会審査のため明日から6月19日まで10日間休会いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤稔君) ご異議なしと認めます。よって,会議は明日から6月19日まで10日間休会することに決しました。  ―――――――――――――――――――― ◎散会 ○議長(佐藤稔君) 本日はこれをもって散会いたします。     午前10時53分 散 会...