次に,報第3号の
専決処分の承認につきましては,平成7年度山形市
区画整理事業会計について,起債の
借入限度額の変更決定があり,去る3月29日に
専決処分をさせていだきましたので,
地方自治法第179条第3号の規定によりご報告を申し上げ,ご承認をお願いしようとするものでございます。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえご決議ご承認下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 丹野下水道部長。
○
丹野下水道部長 報告案件について,ご説明申し上げます。
報第4号の
専決処分の承認については,平成7年度の山形市
公共下水道事業会計における起債の
借入限度額の変更の決定があり,去る3月29日に
専決処分をいたしましたので,
地方自治法第179条第3項の規定により,ご報告申し上げご承認をお願いしようとするものであります。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえご承認下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 加藤教育部長。
○
加藤教育部長 教育委員会関係の
補正予算についてご説明申し上げます。
議案書3ページ,
事項別明細書24ページ,25ページでございます。
第10
款教育費第2項
小学校費でございますが,冬の凍結時期に校舎屋根の水漏れが発見された
大郷小学校と
南沼原小学校の2校について,
屋根改修等大規模改造に要する経費をお願いしようとするものでございます。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 山川済生館事務局長。
○
山川済生館事務局長 議第54号平成8年度
山形市立病院済生館事業会計補正予算についてご説明申し上げます。
議案書は5ページ,
事項別明細書は28ページからでございます。
議案書によりまして,ご説明申し上げます。
このたびの補正は,平成7年6月に策定した
経営健全化のための
実施計画について,更なる収支改善を図るため,
実施計画を変更することに伴い,
減額補正をお願いするものであります。
第2条
収益的収入及び支出でありますが,
経営健全化に向け,医師をはじめ職員が一丸となって収益増加,費用削減に取り組んでまいりましたが,医業費用のうち,特に
出張診療医師の
整理縮小や,委託業務の見直し等について,努力を重ねてきたところであります。更に,財政事情が極めて厳しい中で,
研究研修費の一部を含めて,費用の削減を図るものであります。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 以上で当局の説明は終わりました。
――
―――――――――――――――――
◎質疑
○
阿部喜之助委員長 それでは質疑に入ります。
議第53号から議第55号までの
補正予算3件及び報第1号から報第5号までの報告5件について,総括的な質疑がありましたらお願いいたします。
浅野委員。
○
浅野泰孳委員 予算委員会でありまして,特に今日は市長が出席をされておりますので,そういう意味で建設行政の方向性について,ちょっとお尋ねをしたいと考えます。
6日の定例会の議案の説明の際にも,財源の重点的かつ効率的な配分に呈して,新
総合計画いきいき
躍動山形プランの
積極的推進を市政の基本に据え,市民福祉の向上と活力ある個性的な
まちづくりを目指して,今後とも最善の努力をしてまいる所存であると,こういわれているのでございます。第一次的に安全で快適な道路の整備促進を図るために,道路の
新設改良,
維持補修に経費として
補正総額の約半数を投入されているのでございますが,しかしながら去る5月25日,行監より公表されました内容中,トップを占めるものに,
道路改良が上げられているようであります。この度の
補正内容から受け止められる点は,一応評価されますが,側溝を一つの例にとれば,昭和30年代の前半において新設,あるいは改良されたもの,あるいは
区画整理事業によって新設された街区公園の柵などがすべて風化現象にて,その効用を満たしていない状況が散見されている状況であります。対象となる市道の総延長は,約300kmに及ぶと当局の説明でいわれております。したがって,担当職員は,時間外まで対応に追われているようであって,解決をせまる市民の苦情に緊急の度合により対応をしたい旨の切ない答弁を行っている有り様でございます。住民は,一層の行政不信をあらわにいたしているのであります。そこで私は機会あるたびごとに不要不急の普通財産,あるいは行政財産を整理し,一部を財源にあてることを提起してきたのでありますけれども,未だに実行を見ていないのが現状であります。この際,市長から抜本的な解決策としてのプロセスをぜひお聞かせ願いたいと,このように考えます。
○
阿部喜之助委員長 佐藤市長。
○
佐藤市長 まちづくりにつきましては,これまでも今年度の
重点事業としては,交通の渋滞の解消に向けた
右折左折レーンの3カ所,残り6カ所についてもその調査を進めております。優しい
まちづくりと危険度がない、ように,特に身障者とかそういう方々に安全な
まちづくり,新しい道路,街路については,そのような
点字ブロック等,更にはいろんな安全策をとっております。今後とも古い既存の市道についても,段差がある部分については随時調査をしながら直してまいりたいと,このように思います。
側溝整備については,当初予算よりも今回も大幅に補正でやったわけでございまして,公園,子供達が遊ぶ場所,そういったところについては
緊急重要性の度合いを見ながら整備をして進めてまいりたいとこのように思っております。
財源の確保でございますが,今回のいろんな
市有財産については,公民館を新しい所に建設すると,そういう場合はその財産を処分しながらやっているのを基本としている、ところでございます。なお,これまでも各
市有財産をそれぞれ処分してまいっているわけですが,大きな箇所についてもまだ市有しているところもございます。それらも含めて新たな財源の確保のために,十分に今後とも検討してまいりたいとこのように思っております。
○
阿部喜之助委員長 浅野委員。
○
浅野泰孳委員 市長の方から一応説明があったわけでありますが,例えば市長の説明の中に側溝の
新設改良,こういうものについて云々とありましたが,実は300kmを要するその対象の路線があると。こういうことになりますと,莫大な予算が必要になってくるわけです。したがって,例えば
右折レーンの問題であるとか,交通渋滞の解消。こういうことになりますと,それも大事な問題でありますが,しかし,その当時の土木作業と,こういうものはほとんど現場うちになっています。
専門的な言葉はちょっとわからないと思うんですが,現場うち,そういう状況ですから,例えば非常に危険である,あるいは日常生活するためにはどうしても改良していただかなければならない。そういうことになってくると,いつ我々のところはやってもらえるんだろうか。その他に38年以前は
建築確認申請をやる場合に,道路の現場の調査というものについては,県の方でこれをやっていた。したがって,実際の問題として道路の幅員がどのくらいあるのかということも,精査をしないで建築確認をしていた,認可をしていた。こういういわゆる
スプロール現象ですね。鈴川でいうならば,市長はよくご存じだと思いますが,印役,ああいったところはいわゆる
スプロール現象なんですね。それから私の方でいきますと,例えば城西の問題であるとか,あるいは江南地区とか,こういったところに見られるんですね。ですから,そういったところは側溝の改良というのはなかなか回ってこない。そういうものが約300kmもある。1mこれをやるためにどのくらいかかるかということになれば,当局の説明によれば約3万円かかると,こういっているんです。そうしますといくらかかる,300kmやるのに。そういう一つのいわゆる今後どういう方向でこういうものを改良していくか。こういうその方向性というもの,計画というものを明確に出していかないと,市長の言っていることについては,なかなか市民には理解してもらえない。こういう状態になってくるので,私はあえて
予算委員会で問題を提起して,今後関係の部,あるいは課と協議をしながら対応をしてほしいと,こういう意味で申し上げたわけでございます。以上です。
○
阿部喜之助委員長 佐藤市長。
○
佐藤市長 ただいまの側溝の問題につきましては,300kmが対象になっているとこういうことでございますが,
街路事業,更には
区画整理事業で一部ずつ総合的な計画の中でやっております。その他にこの300kmというふうな今のご指摘だと思いますので,当然最も市民生活に影響の多い側溝の整備でございますので,全庁挙げて今後の長期計画を作りたいとこのように思います。
○
阿部喜之助委員長 ほかにご質疑ございませんか。加藤正委員。
○加藤正委員 これは財政関係ですから,
財務部長にお答えをお願いしたいと存じますが,今回の
補正予算では起債が相当含まれておるようであります。その中で26ページを見ますと,当該年度中の増減見込みということ,そして起債見込み額ということで,合計がもうすでに1,000億円を突破していると,こういうことでございます。そして当該年度の,いわゆる末の現在高見込み額としては,895億円と,こういうふうに膨大な起債であります。ご案内のとおり,バブル経済がはじけましてから,金利が非常に実は預金金利でありますが,普通民間の場合は0.5あるいは多くても0.8くらいという金利の状態であります。ところが,この起債をみますと相当金利が高いのであります。したがって各委員会とも,その起債につきましては繰り上げ償還ないしはその金利の割引,こういうものができないか,おそらく各議員はそこに問題を集中しているのではなかろうかとこう私は思いますが,各自治体でいわゆる国の方にどういう運動をしているのか。あるいはまた,その償還ないし書き換えと申し上げますか,そういうものにつきましては現在どのようになっているのか,お答えをお願いしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 鈴木財務部長。
○
鈴木財務部長 ただいまの26ページの件でございますが,今回も15億70万円ほどの起債を
一般会計で追加させていただきまして,平成8年度末では895億円という元金が残っている状況でございます。
これらにつきましては,平成7年度の借り入れ状況でございますが,政府資金金利につきましては,3.4%で借り入れいたしております。それから,公営企業金融公庫につきましては,0.1%高くて3.5%。それから,県の振興資金が3.3%でございます。その他,縁故資金と申しますか,銀行からの借り入れが3.290ということで政府資金を下回ってございます。こんな利率で借り入れたわけでございますが,先程の内容で申し上げますと,
一般会計で申しますと895億でございますが,これらの内容を見ますと,これまでの借り入れ利率につきましては,5.0%ぐらいの借り入れ利率で蓄積なっている元金が約60%を占めております。その他高いものでは8%,それについては0.6%というふうな利率での借り入れ残額でございます。こういった借り入れにつきましては,それぞれ政府資金,それから銀行とか公営公庫,山形県からの借り入れでございますが,これらの高い利率なんかについては一部の地方では借り換えなんかもやっているという情報を聞いておりますが,これは長期計画に基づいた借り入れ契約でございますので,利率が下がったから高いものを返して,低いものに借り換えするという借り換え債は現在認められておりませんので,高い利率の方を返して,安い利率で現在は安いわけですので,借り換えして繰り上げ償還などをしたいという気持ちはあるんですが,これはできない状況になっております。こんなこともありますので,今までの取り決めのとおり,低利に年度毎に返していかなければならない。そういったものになろうかと思います。
それからもう一点,そういった利率が低下した場合の全国的な運動とか,そういったものをしていないかということはあるんですが,私達とすれば,そういうものを本当に利率が低い事態については,借り換えをしてですね,高い利率の物を繰り上げ償還したいということはやまやまなのですが,そういったことができない状況ですので,県の地方課とかいろんなところで話はしているんですが,できないという返事でございますので,なお一部の地域についてやっているという情報も入っているのですが,それらについてはこれから勉強させていただきまして,検討してまいりたいと思います。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 加藤正委員。
○加藤正委員
財務部長の答弁はわかりましたが,これは各地方自治体にとっては大きな問題であろうと思います。もちろん山形市にとりましても,重大な事であろうと思いますが,この点につきましては,地方公共の六団体等々についてどのように運動をなされるのか,あるいはまた議題にのぼっているのかという点につきまして,市長のご見解を賜りたいとこう思います。
○
阿部喜之助委員長 佐藤市長。
○
佐藤市長 財源の確保の問題ですが,この度の市長会で全国の市長会では,介護保険についての市町村負担をできるだけ軽くしたいと,そういう制度が決まれば,国からの財源の確保についてお願いしたいと,このように陳情決議をしたところでございます。一般的な高い借り換え債の書き換えというのは,なかなか,今
財務部長から答弁を申し上げたとおりでございまして,できるだけ高率の物を早めに返していきたいという方針でいきたい。六団体についてもそういう,いろんな考え方でそれぞれの分科会で活動をやっているところでございます。
○
阿部喜之助委員長 高橋委員。
○高橋嘉一郎委員 加藤委員が指摘されたように,現在の利子が非常に安い。しかし借りた時は高い利子で借りているのが,相当ある。
部長の答弁では,5%以上が60%も占めている。高いのは8%もある。驚くべき状況もあるわけですが,今,部長から重要な答弁の内容があったと思います。それは一般的には借り換えの事はできない。契約どおりだ。そういう答弁でありますけれども,一部地方で借り換えをやっているというのも聞いている。一部そういうことがあるという情報があるわけだね。具体的には,東海地方というような。そういう前例をいかして,それがちょっとでも下がれば大変な金額なんですからね。加藤委員が指摘されたように,1,000億円というような,借入金の中でも利子は1%,2%引き下げになれば膨大な金額になる。そういう状況なので,市長もそれなりの決意を述べたわけですけれども,部長,もう一回,だめだと言われて引き下がらないで,今の現在の利子は安いんではないか,あまりにも今の金融機関儲け過ぎているんじゃないか,そういうことを一般的に考えられない儲けをやってるわけですね。だから,そういう実態をただして,そして自治体というのは信頼できる取引なんだから,信頼される取引の中で利子を下げるというのは,当然だ。あっちから契約通りだからだめだといわれたって,それはだめだ,なんとかしてくれと,こういう進め方をやる考えがあるかどうか,一つお願いしたい。
○
阿部喜之助委員長 鈴木財務部長。
○
鈴木財務部長 元金の残高に対しましても,それぞれ利率をかけていきますと,現在のところ利子だけでも,約280億円ぐらいの
一般会計の利子が残ってございます。そういった5%以下のものとか,高いもので8%,そういったものが残っておりますが,特に高いものについては,縁故資金と申しますか,銀行からの借り入れが高い率で残っているものが多いわけでございます。これは地方債の借り入れ条件としましては,議決事項でございますが,借り入れ先との協定によるという議決をもらっているわけですので,先程ご指摘のとおり,できないということでなくて,できる方向で今後,粘り強く金融機関等にあたってまいりたいと思います。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 高橋委員。
○高橋嘉一郎委員 今部長の答弁で,一つ新しい部長の中でこういうことをやった。そういう実績を残せるような,市民のために役に立つ仕事をやってほしいと思うわけです。今の答弁の中でも280億円の利子がある。たとえば1%引き下げただけで28億8,000万円ういてくる。こういうことが現実的にあるわけだ。大変な金額だと思うわけだ。ぜひ新しい部長の中での実績を作ってほしい。こういうことだけは述べておきたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 ほかにございませんか。
渡辺ゆり子委員。
○渡辺ゆり子委員 企画に関するさくらんぼテレビジョンへの出資5,000万円が予算の中に計上されておりますけれども,先程,部長の説明の中で地域文化の向上というか,地方第4局というふうなことで,公共性が十分にあるというふうなことを判断して,出資というふうなことをお決めになったというふうに思うわけですけれども,市民の方々,特に若い方々からもフジ系の要望というふうな,そういうふうなことでは高いわけですけれども,先程,その地域文化の向上っていうふうなことで上げられましたが,具体的に出資はするわけですけれども,具体的に住民の方々の声が反映された番組の編成であるとか,そういう放送ということが保証されるような,そういうシステムになってるのかどうか。お金は出したけれども,なかなか住民の方の意向が反映されないというふうなことでは,みなさん方の希望にも反するというふうなことにもなると思いますので,その点どうなのか,お聞きしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 斎藤総合政策室長。
○
斎藤総合政策室長 先程,ご説明申し上げましたとおり,地域文化の向上ということも,一つの出資の条件として公共として考えているわけでございますが,このことは当然ながら地域文化ということで,地域社会の形成に寄与するような,そういう番組づくりなり,あるいは時間帯の確保ということを含めて,私どもが認識しているわけでございます。そういう意味で,現在準備中のさくらんぼテレビジョンにおきましても,これまでの既存の民放3局もそれぞれ時間帯をとりながら,地域情報を流したり,地域番組を編集しているわけでございますが,同様にさくらんぼテレビについても,その時間帯の確保や放映について協議をしながら十分な確保をしていきたいと,こう考えております。
なお,さくらんぼテレビジョン自身もそういう時間帯の設定を計画しているところでございます。
○
阿部喜之助委員長 渡辺委員。
○渡辺ゆり子委員 他の市でも出資をするというふうなことで,県の方も出資するというふうにお聞きしているんですけれども,他市の中では財政難で出資依頼をお断りをしているというふうな市もあるというふうに聞いております。そういう中で,山形市が5,000万円を出資するというふうなことを決めたわけですので,ぜひ今室長がおっしゃられた,そういったことを反映されるような番組作り,ぜひ努力していただくように,公共の立場からも,自治体の立場からもその点についてぜひ努力していただきたいというふうに思いますが,特にTBS問題以来,マスコミに対する住民の方々の見方が厳しくなっております。
特に視聴率の至上主義であるとか,あるいは様々な住民本位の番組作りをぜひというふうな,マスコミに対するそういう見方が厳しくなっておりますから,これはTBSだけじゃなくて,全体のマスコミの姿勢ということで問われている時代にありますので,ぜひ,そういう点で総務委員会でもこの点について,せっかく5,000万円の出資をするわけですので,十分に審議していただきたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 要望でよろしいんですね。沢渡委員。
○澤渡和郎委員 ただいまの渡辺委員の関連でございますが,マスコミ界におきましても,いろいろと取り沙汰されていると思うんですが,昨今のいろんな厚生省とか住専問題につきましても,マスコミがどうもその中央官庁とかそういうものの報道を鵜呑みにして報道しているというマスコミ自体の姿勢,こういう点では,かつてマスコミ界におりました市長も,社会の木鐸としてのマスコミ,新聞というものをいかに見ているかと,非常にそのご意見もお聞きしたいところでありますが,一つの事例としまして,これまで山形市がこれまでのマスコミ,TUYとかいろいろありますけれども,これまでいかほどの出資をしているかということを,総務委員会の件ですか。総務委員会でその件をお尋ねしますが,それでは,そういう点で市長のご意見をお伺いしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 沢渡委員のこれまでどのくらい出資しているかということもありますので,
総合政策室長。
○
斎藤総合政策室長 これまでの出資の状況でございますが,一つは一番最初に山形放送に対する出資が,1,000万円弱の994万円という出資がスタートでございまして,その後,テレビユー山形に4,000万円,さらにはFM山形に2,400万円。これは通信事業ということで申し上げるのですが,キャプテン山形の方に800万円。さらには,山形コミュニティー放送の方に360万円という,これまでの出資の経緯がございます。
○
阿部喜之助委員長 小野寺委員。
○小野寺建委員
市民部長の方にお尋ねをいたします。蔵王診療所の関係でございますけれども,ご案内のとおり現在の蔵王診療所の運営につきましては,蔵王スポーツ医科学研究所という法人から診療所を運営していただいて,運営費として500万円を計上するということにつきましては,これまでも我々了としてきたわけですが,先般のマスコミによりますと,医科学研究所そのものの運営が非常に逼迫をしていると。財政的にですね。大幅な赤字が出ているということから,やめたいと。したがって蔵王診療所についても,この今後の在り方について問題提起をされたようにマスコミで私は聞きおいているわけですけれども,その辺について,ここに補助金がまた計上されているわけでありますが,今後の蔵王診療所とスポーツ医科学研究所の関係について,今後どういうふうな形で進められようとしているのか,まず,お聞きをさせていただきたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 村田市民部長。
○
村田市民部長 ただいまのご質問でございますけれども,新聞情報などでも非常に大変な赤字だというふうなことが載っておりまた。まず,赤字の状態からちょっと申し上げますと,平成6年度から平成7年度への繰越の累積赤字。これが約2,318万8,000円ほどあったわけでございます。それから平成7年度から平成8年度への繰越の累積赤字。これが約1,969万4,000円。これは減ってございます。この減っているということにつきましては,平成7年度は単年度では,単年度収支では黒字だった。黒字額が約349万4,000円。こういうふうなことで減ってございます。これは診療所の中での自助努力といいますか,そのようなことがあったものと思っているところでございます。
それから,診療所の必要性でございますけれども,これの開殻といいますか,開所からの話だったと思うんですけれども,これの必要性につきましては,地域医療の他に特定の地域というふうなことなものですから,不特定多数のスキーヤーなどの観光客,これは修学旅行も含んでいるわけでございますが,これらの医療を確保していくと。そのためには必要な診療所であるというふうなことでございます。また,この補助につきましては,採算を度外視しての診療がやはり地域的なものがありまして,必要になるというふうなことから,診療業務を続けていく。管理においては,市として支援していくということでなってございます。スポーツ医科学研究所,蔵王診療所の関わりでありますけれども,これはやはり一体的というふうなことになってこようかと思いますけれども,ご存じのとおりスキーヤーが非常に骨折,最近ではスノーボード等が非常にけがが多いというふうなことで,それの研究なんかも相当行っていると聞いております。それにかかわっている専門の外科の先生ですか,そういうふうな方々が地域医療を守っていただくという関係になってございまして,やはり山形市としては,続けていく限りにおいては,補助を続けて行くというふうなことになっております。
○
阿部喜之助委員長 小野寺委員。
○小野寺建委員 細部にわたりましては,厚生委員会でお願いしたいと思いますけれども,やはり基本的なことですから,これは。スポーツ医科学研究所がですね,財政的に逼迫したために,法人を解散すると,となれば蔵王診療所もさよならですよ。対応できなくなるわけですからね。そういう契約になっているわけですから。蔵王診療所,いわゆる地域医療としての立場の中から,その蔵王診療所の今の施設を無償提供して,そして医科学研究も一緒にしながら診療してもらうという趣旨で貸しているわけですから,その辺をきちっと踏まえた中で今後やっていかないと,ある日突然診療所業務を辞めましたという状況になっては,私は蔵王温泉の地域の人はもちろんですけれども,今お話があった観光ですね,そういう関係で蔵王に来たお客さんに対しても,万が一の時に対応ができなかったということになれば大変な問題なるわけですから,そういうふうなことを私は心配するのであって,今,単年度で黒字になったという話ですけれども,この内訳を見ますと,大体想像はつくんですよ。人件費だと私は思うんですよね。収入は診療所業務が収入が今少ないのはわかりますけれども,ただ医科学研究所として開設している先生方に対する報酬の問題なんか考えますと,莫大な金を支払いしている。収入がないのに支払いしているなんていうのは,今の住専じゃないですけれど,収入がないのに日当を払っているなんて,そういうやり方そのものが,研究所の在り方そのものが問われるんではないかというふうに,私は日頃思っておるわけですから,あえて基本的な考え方をお聞きしたわけでありますが,その辺の連絡体制を今後どのようにやっていくのかをお聞きしまして,後は委員会の方に任せます。
○
阿部喜之助委員長 村田市民部長。
○
村田市民部長 第1点のその地域からスポーツ医科学研究所が撤退した場合,あそこの医療がなくなるのではないかというようなことでございますが,当然,地域医療につきましては,山形市としては,やはり守っていくというような義務がございます。当然,それはやっていかなければならないと思っております。そのことについて,例えばなくなった場合どうするかというふうなことについては,その内部で十二分にこれは内容を詰めていきたいと考えております。
それから,運営等々につきましては,これはあそこの法人の中に運営協議会というようなものがございます。その協議会に市のメンバーも入ってございますので,十二分にその辺のところはチェックをしてまいりたいと,このように考えております。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 佐貫委員。
○佐貫宏一委員 今の蔵王診療所の問題なんですけれども,私は3月の末から4月の初めにかけて,べにばな荘にちょくちょくまいりまして,それであそこの上山からいらっしゃっている女の事務員の方とお話しいたしました。
そしたら,この今の時期はなんとか入っているからいいと。保険料が入ってくるのが,3月のものが5月に入ってくるので,5月まではいいだろうと。しかし,それ以降,今はもう6月です。ここからはかなり赤字になっていくと。じゃ,その責任者のその山大の先生方はどうなんだといったら,あんまりこういうことはわからないんじゃないでしょうかと。私は今度はずっと見て来ました。周りを。上に上がって。そうすると,スポーツ医科学なんてやっていないようですね。何にも。それであとごろごろビールの飲んだあれとか,結構汚れていて,どういうふうな診療所かなという感じで帰って来たわけですけれども,ただ来ている人が宿にしてスキーの道具がかなり置いてあったり,そういうふうな感じなんですよね。山形市として運営委員会に入っているだけですから,なんともいえない部分があるんでしょうけれども。しかし聞きました。500万円,毎年の一つの定期的に出している500万円ですよね。この500万円というのは。ただし,この金じゃどうしようもないと。あと6月以降,800万円とか1,000万円くらいの金が入ってこない限りやっていけなくなるというふうに,その上山から来ている女の事務員の方が一人で苦労なさっているなと感じを受け取って帰って来たんですけれども,そこら辺についての実態について,部長はどのようにお調べになったのか。現地に行ったことあるのかどうか,お聞きしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 村田市民部長。
○
村田市民部長 まず,現場にはまだ一度も行ってございません。ただ,ただいまの話の中で冬場と夏場,いわゆるホワイトシーズンとグリーンシーズンというんですか,その客といいますか,患者数,それは相当差が出るというようなことは,これは当然のことでございます。そしてまた,それに伴った医療体制もやっているというふうに聞いております。そのような中で,3月,4月頃になりますと,観光客も減ってくる,夏場については,冬場と比べれば相当の差が出てくるというふうなことだと思います。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 佐貫委員。
○佐貫宏一委員 詳しいことは,厚生常任委員会で,うちも委員長出ておりますのでやっていただければ結構ですけれども,ただ実際問題,このままでいくと必ず赤字がかさんでくるんではないかという状況だと思うんです。
そこら辺についてもっと部長,実態を調べてもらいたいと,いい加えて終わります。
○
阿部喜之助委員長 加藤賢一委員。
○加藤賢一委員
財務部長にお尋ねいたします。
固定資産税の件でございますけれども1億3,000万円減額でということで補正なっているわけでございます。実は平成9年の1月1日から新しい
固定資産税の評価替えが行われるわけでございますけれども,たまたまバブル期の評価が平成6年でございまして,そんな意味で全国的に売買価格と
固定資産税の評価額が相当開きが変わってきたというふうな話が,多々新聞その他いろんな形の中で書かれております。そんなことで今後の
固定資産税の評価額というものが,現状歳入を考えた場合,どういうふうに変化をし,また今後
固定資産税の方に影響してくるのか,さらに今,来年4月からでございますので,今年度当然評価替えの作業に入っていると思いますけれども,その状況を一つご報告願いたい。そしてまた財政の見通しをですね,歳入からの財政の見通しも合わせてお願いしたいと思います。以上です。
○
阿部喜之助委員長 鈴木財務部長。
○
鈴木財務部長 第1点の
固定資産税関係の件でございますが,この度の
補正予算で上程いたしました件につきましては,
固定資産税の税率の
負担調整率の軽減措置に伴うものでございます。こういうことで,1億5,300万円ほどの減収を今回
補正予算でお願いしたわけでございます。今後の
固定資産税の税収見込みにつきましては,平成9年4月1日に
固定資産税の評価替えがまた実施されますので,その
固定資産税の評価替えに伴って
固定資産税が少しでも伸びるのではないかという期待感をもっているところでございます。
それから,今後の
固定資産税,それ以外の市全体の市税関係の見込みになるわけでございますが,法人,固定や市民税関係,これにつきましては,住専問題なんかも絡んでまいりますが,5月末現在での市民税の特に法人市民税につきましては,前年度同月比よりも約21%ほど伸びてございます。19億763万円ということで,前年度が15億6,300万円くらいでしたんで,約21.9%伸びてございます。
これは先程申し上げましたが,住専関係の影響が若干あるんではないかという感じがいたしておりますが,税についてはそんな状況でございます。
その他,市民税の個人分につきましては,前年度同月に比べますと,約99%に達しておるんで,若干1%ぐらいまた前年度同月比につきましては追いつきませんが,大体前年度同月ぐらいの歳入の調定額が上がっていると,こういう状況でございます。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 加藤委員。
○加藤賢一委員 まだ1点だけ質問に対しまして部長からお答えを伺ってないわけでございますけれども,評価替えでございます。ということは,非常に売買価格と大都市の場合は山形はバブルがなかったといえばなかったんですけれども,大都市の場合は売買価格と
固定資産税の評価額が逆転したということで,非常に平成9年度1月1日からの評価替えに関しまして,非常に問題が出ております。そんな形の中で,山形の場合は,評価替えに関して,今どのような形で作業が進んでいるのか。それも財政としての歳入の今後の大きな問題でございますので,一つそこら辺も合わせてわかる範囲内で結構なので,お答えをいただきたいとこう思っております。
○
阿部喜之助委員長 鈴木財務部長。
○
鈴木財務部長 平成9年度の
固定資産税の評価替えの基本的な方針についてご説明申し上げますが,一つは土地の評価替えについてでございます。第1点の土地の評価替えについての一つは,土地評価の均衡化,適正化の推進でございます。さらに,第2点目は,価格調査基準日でありますが,平成8年1月1日と定められておりまして,地価の上昇,下落の動向をより正確に反映すること。これが第2点目でございます。第3点目は,奥行価格逓減率表などの改正を行う。これが第3点目でございます。第4点目には,すべての路線価格などの公開を行うこと。これが第4点目でございます。
次に,家屋関係でございますが,家屋の評価者えにつきましては,第1点は,再建築費評価基準表の改正をするということでございます。第2点は,家屋評価の簡素合理化の推進。こういったことを,土地と家屋につきまして,それぞれ来年の4月1日をめどに評価替えがあるわけでございます。平成6年度にも評価替えがあったわけでございますけれども,財務当局では約2.1%,前年度にくらべて2.7倍ぐらいの評価替えに伴って,
固定資産税が伸びるんではないかという期待をしておったわけですが,最終的には自治省の指導によりまして,
負担調整率でもって押さえられた。3カ年間で15%に押さえられた。そういうことで年度で5%ずつになったわけですが,それがさらに今回
減額補正しまして,
負担調整率の減というんですか,非常に
固定資産税が伸びるもんですから,通常の一般市民に対して税負担の過重になるということがありますので,
負担調整率でもってすべて調整されると。非常に期待している反面,逆に調整率で低くおさえるということもありますので,さほど評価替えがあったからといって,税の方が伸びるという期待はもてないような状況でございます。
○
阿部喜之助委員長 加藤賢一委員。
○加藤賢一委員 これは希望でございますけれども,今お話がございましたとおり,非常に市長がいう快適な,そして住み良い山形ということでございますので,一般市民の方に税負担が大幅にアップするということを,やはり軽減しなければいけないと。そんなわけで,
負担調整率を最大限に利用しながら市民の税負担を少なくして消費を大きくして景気を上向きにさせると,そういうことでよろしくお願いしたいと,以上申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 高橋嘉一郎委員。
○高橋嘉一郎委員
産業部長にお伺いしたいと思います。今度の予算については,林業振興費の中で,林道のお金かなと思っておりますけれども,道路を作るという点では,林業振興のうえで重要な役割を果たすと思うわけですけれども,問題は道路は切れるけれども植林なり育林なりがされていないのではないか。全然ということはないけどね。問題は林道を作ることによって,林業振興は植林なり育林なりだと思っておりますけれども,そこの目的からいって果たしているのか。その点でどのようにとらえて,どのような対応策をとっているか,その辺をお聞きしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 岸産業部長。
○
岸産業部長 林道につきましては,今現在62路線ということでございまして,総延長ですけれども112km,こういうふうになっているところでございます。年々林道も延長していきたいと,こんなふうに考えているところでございます。さらに,新植林につきましては,昭和47年から平成元年まで18年間ですけれども,それぞれ新植を行ってございまして,その後には新穂を行ってございません。
それなりの手入れをやっているというふうな状況でございます。今,用材として使うというふうになりますと,杉材であれば50年以上と,70年,100年というところでございますので,今まで新植した部分については,手入れを継続してまいりたいと,こんなふうに思っているところでございます。さらに,市有林についてはそういうふうになっておりますけれども,私の森林につきましては,大体600haぐらいの新植が今なされているというふうなことで,まだそれも年齢が若いということで保育育成と,こういうふうなものだろうとこんなふうに思っているところでございます。山形市の保育育成については,雪おこしとか,間伐とかそういうふうな中での手入れを継続的に今後やっていくと,こういうふうな計画でございます。
○
阿部喜之助委員長 高橋委員。
○高橋嘉一郎委員 林道と共に新植なり育林が弱いと,そこが問題だということを指摘しておきたいと思うわけですけれども,なかなか林道を切ると同時に平行して新植なり育林なりが進まないと,そういうことが状況じゃないか。それはやっぱり輸入材に押されて日本材が林業が間に合わないという,全く間に合わない。そういうところから出ているのではないかと思うわけですけれども,そこら辺についての対策などについても一つ部長としてどういう姿勢で臨むか,そこのところを一つお願いしたいと思うんだけれども,それから育林なりなんなり考える場合に気にかかることは,千歳山を最近ちょこちょこ見て歩くと,また松食い虫で枯れてきているわけだね。私の地域あたりもどんどん赤くなってきているわけだ。これは前々から議会でも繰り返し指摘されているわけですけれども,この松食い虫の問題について,もう何ともしようがないのかというふうなことでは,大変な事態になると思うわけだね。部長としてどういう捉え方をしているか,対策はどうか,そこをお願いしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 岸産業部長。
○
岸産業部長 今,第1点の木材にした場合の経費,輸入材に押されるのではないのか,こういうふうなご質問でございますが,平成7年度に山形市でこれまでずっと育成をやってきて,材木として利用したというふうな数字につきましては,800m3を平成7年度にやっているところでございます。その1m3の単価につきましては,1万7,000円から1万8,000円,こういうふうな単価でございますが,経費も大体それぐらいかかっていく。こういうふうなことで,先程ご指摘あったように,なかなか林業では食べていけないというのが実態であろうと,こんなふうに思っています。
ですから,できるだけ年輪を重ねるというふうなことで,先程申し上げましたように50年で用材ぐらいになるんですが,それを70年〜100年ぐらいに手入れをしながらやっていけばなんとか採算的に合うだろうと,こんなふうに思っているところでございます。
さらに,松食い虫につきましては,山形市では53年頃発見された。こういうふうなことになっているようでございます。そして54年から伐採をし,そしてビニールで包囲をした。こういうふうな経過になっているようでございますが,その後,また松食い虫が拡大していると,こういうふうな状況でございまして,昭和60年度が一応ピークになっているようでございます。その時の本数につきましては,2万5,137本。こういうふうな松食い虫の調査,枝を切った本数がございまして,立米にして7,850m3。こういうふうになっているところでございますが,最近,平成7年度では1,536本,こういうふうなことで932m3と,だいぶ減っている。こういうふうな状況でございます。ですけれども,今,委員から指摘されましたように,それぞれまた松食い虫が発生している,こういうふうな状況でございますので,それらの伐採等を継続しながら,できるだけ緑を守って行きたい,こんなふうに思っているところでございます。
○
阿部喜之助委員長 高橋啓介委員。
○高橋啓介委員
市川総務部長にお尋ねしますけれども,国際交流関係の中で,今回姉妹都市との友好会館の関係が調査費が上がっているわけですけれども,ご案内のとおり中国の方での核実験の関係,昨年,私共もフランスの核実験については,座り込みをしながら批判をしたわけですけれども,少なくても国内はもとより国際的にもこの核実験に対する考え方は非常に大きな課題になってきている中で,今回の調査費,これは会館がだめということではなくて,時期的なことを考えるとどうなのかと,こういうふうに考えていましたし,また,吉林市の方に対して,山形市として核実験に対する捉え方を含めてどういうふうな話がなっているのか,そこら辺も含めてしていかないと,ただ単なる友好関係だからというふうなことで,物も言わないでというふうな形になるとですね,本来の友好関係が結ばれないんではないかと思いますので,そこら辺の視点も含めて今回の調査費の時期の関係も含めて,ご見解をお尋ねしたいというふうに思います。以上です。
○
阿部喜之助委員長 市川総務部長。
○
市川総務部長 友好会館につきましては,数年前から話を進めているわけでございますが,この継続的に話を吉林市側とお話を,友好会館につきましてはやっておりますが,ただいまお話がありました核実験がありまして,急きょ先月ですか,新聞で報道されまして,私共も友好都市と,それと中国の核実験の関連性について非常に苦慮している段階でございます。山形市が核実験につきましてどのような方法をとるか,あるいは声を上げるかにつきましては,内部で検討をさせていただきたいと思っております。現時点では予定としては,友好団も10月頃予定をされているわけでございますので,その辺の時期とそれから核実験に対する対応を関連させながら,内部で検討させていただきたいというふうに考えてます。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 高橋啓介委員。
○高橋啓介委員 わかりました。市長の方でも就任以来,国際的な場面を作って国際平和会議をやっていくと,こういうふうな姿勢も出してやっているわけですから,そういったことを踏まえますと,やっぱり山形市として物を言っていくというようなことも非常に大切なわけでありますから,苦慮するというようなことではなくて,自分達の考えをやはり相手に訴えてやっていくことが,私はやっぱり山形から物事を発信をすることになっていくだろうと思いますので,そういった視点で対応していただきたいとお願いしたいと思います。以上です。
○
阿部喜之助委員長 高橋嘉一郎委員。
○高橋嘉一郎委員 私も大変重視をしておったわけですけれども,友好関係を阻害する行為だと思うわけだね,核実験というのは。その友好会館をつくる調査費だということ,予算から見ますとその点ですけれども,友好を阻害する行為なので平和宣言都市としても厳重な抗議をやる。同時に予算の執行については当分棚上げだ。中国はもう1回やるというんだからね。あと1回やれば終わりだという考えで,あとはしないから金出すよというんではなくて,やっぱりこの点では市民の感情として棚上げだ。凍結だ。そういう態度を続けるならば,その点をやっぱり山形市長として明確な態度をとる必要があるのではないか。
平和都市宣言の市長として,そこのところ市長から答弁をお願いしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 佐藤市長。
○
佐藤市長 核実験につきましては,フランスに対してもフランス大使館に対して抗議をしております。今回については,そのような方針のもとに検討させていただきたいとこのように思います。
○
阿部喜之助委員長 ほかにございませんか。
豊川委員。
○豊川和弘委員 済生館関係でお尋ねをしたいと思いますが,4,000万円の減額ということで今回提案をされました。平成8年度の予算案については,かなりの時間をかけて厚生常任委員会,あるいは分科会の中でも討論をされて予算が執行されたわけですけれども,4月,5月といわゆる2カ月たたないうちに,4,000万円もの減額をしてくるということについては,私としては納得はいかない。やはり1年間を通しての済生館としての経営努力を含めてトータル的に経営節減,経費節減のものを出してくるのが筋であって,予算成立をしてから2カ月もたたないうちに,4,000万円もの減額を出してくるということはいかがなものか。3月中にもうそういう考え方があったのではないかというふうになれば,ここに出してくることについては,私達としてはとても納得いかない。やはり3月の中での必要性,あるいはどうしても済生館として予算的に必要だからこそ,3月の新年度予算は通したわけでございます。それをたったの2カ月だけで減額をされるというのであれば,他の項目においてももっともっとあるのではないかというふうに疑わざるを得ません。したがいまして,まず2カ月しかたっていない状況の中で,減額をしてきたその経過,ただ単に先程の説明では
研究研修費の一部を削除というふうにありましたけれども,もっともっと逆にいうとあるのではないかというふうに疑わざるを得ませんので,なぜこの部分だけにして減額をしなければならなかったのか,その理由について明確にお答えをいただきたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 山川済生館事務局長。
○
山川済生館事務局長 お答えを申し上げたいと思います。議会終了後ですけれども,さらに収支改善を図るべく検討してまいったわけでございます。特に,出張費の場合ですけれども,これについては4月の当初に各医師に診療部長以上を交えてヒアリングを実施しました。それで削減できるものを検討してまいったわけでございます。その中で検討してきたのが1,000万円というのが出張費の削減でした。その分は今の常勤医師でカバーすると,今の医師でがんばると,そういった内容が第1点でございます。
第2点は,委託料関係でございますけれども,予算に提案したときはまだ決定していなかった点がございました。それで議会終了後,さらに検討を加えまして一部指名競争入札を実施しました。その結果,入札差金が出ましたので,今回の
減額補正をしたというのが内容でございます。あくまでもこれは経営改善の見直しということが大前提でございます。そういったことで,さらに今後も経営改善について努力してまいりたいという所存でございますので,よろしくお願いしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 豊川委員。
○豊川和弘委員 細部にわたる討論については,厚生常任委員会の方に譲ることにいたしますけれども,我々議会といたしまして予算を通した議会側といたしましても,2カ月もたたないうちに見直しをしたからといって減額をなされたということについては,私は納得いかないわけでございます。いわゆるトータル的に1年間の予算執行の中でトータル的にやはり総体的に分野的にわけて,そしてこういう経営努力をしたからこそ,こういう減額をいたしますというのが私は筋ではないか。ここからいくと,報償費あるいは出張費等々,いわゆる課目ごとの減額。検討すればするほどもっともっと出てくるんじゃないかというふうに私は受け止めます。これは最大限度であるのかという論議については,それは分科会の方に付託いたしますけれども,こういう減額を出してくることについて,私は,執行部のみなさん方に大変失礼でありますけれども,不信感を抱かずにはいられない。必要性があったからこそ提出をし,そして理解と納得を求めて我々は通したはずでございます。
したがって,そのようなことについても今後の十二分な検討をしていただかないと,安易に出して,安易に減額をする。これは私は納得いかないというふうに思いますので,今後の検討会を含めて,そして済生館のなお一層の健全経営と節減をお願いをいたしまして要望意見にかえます。ありがとうございました。
○
阿部喜之助委員長 斎藤委員。
○斎藤淳一委員 関連なんですけれども,再建整備計画に則って済生館では当初予算を組んで,しっかりしたものが出てきたと私は認識しているんですけれども,今,豊川委員がおっしゃったように,わずか2カ月,3カ月間で補正するというふうなことになりますと,再建整備計画そのものが甘いのではないか,あるいは間違いではないかというふうな考えをせざるを得ませんので,その計画と併せて当初予算を組んだにもかかわらず,なお今回補正したという関連についてどうなっているのかご質問をしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 山川済生館事務局長。
○
山川済生館事務局長 先程お答えしたように出張研修医の場合ですと,常勤以外にお願いしている先生方39名ございます。山大と東北大学から今来ていますけれども,たとえばその中で月3回来るところを2回来ていただいて,その1回分を常勤医師等でがんばると。
そういった内容がまず一つございます。それから先程説明したように,委託関係についても,今回初めて入札制度をとったわけでございます。さらに今60項目ぐらい委託契約を結んでいるんですけれども,8月までにもう一回再検討をしなければならない。そういったことで今事務当局の方に命令している内容でございます。
○
阿部喜之助委員長 斎藤委員。
○斎藤淳一委員 そうすると,当初そういうことは頭の中に,当初予算を組むときに描けなかったというふうに理解してよろしいのですか。
○
阿部喜之助委員長 山川済生館事務局長。
○
山川済生館事務局長 委託案件については1業者が辞退したために,競争入札になったわけでございます。随契でやっていたわけですけれども,突然辞退したものですから,予想できなかったものですから,それを新たに入札制度を取りました。そういったことで今後も入札制度をできるだけ導入したいというふうに考えているところでございます。
○
阿部喜之助委員長 斎藤委員。
○斎藤淳一委員 あんまり細かいことまで質問すると,先輩方からまた辞めろというふうにいわれますので,厚生委員会で更なる詳しい審議をしていただくことをお願いして,終わりたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 ほかにご質疑ございませんか。沢渡委員。
○澤渡和郎委員 先程さくらんぼテレビの質問の趣旨が不発に終わりましたので,市長にお尋ねします。昨今のオウムサリン事件とか厚生省エイズワクチン疑惑等を見ておりますと,マスコミ新聞の姿勢が問われているということは,渡辺委員がおっしゃったとおりでありますが,本来マスコミ新聞というものは在野精神といいますか,社会の木鐸として何ものにも捕らわれない,特に特定の団体とか企業には決して癒着のない姿勢というものが,本来の使命だと思われますが,昨今の報道を見ますと,厚生省とかそういう関係官庁からの報道をそのまま鵜呑みに垂れ流していた。そういうものが大変な人命を失わしめ,混乱のもととなったということであります。そういった意味で,李下に冠をたださずといいますか,やはり地方自治体といたしましても,あまり巨額のマスコミに対する投資とか出資というものはいかがなものかと思われますが,市長の見解をお尋ねしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 佐藤市長。
○
佐藤市長 地域の文化,公共性そういった意味で,今回5,000万円というふうに予算を計上させていただきました。特にマスコミについてどうだということでございますが,堂々たる論陣を張っておられるし,それぞれそんな自主的な番組を作って,民主的,自主番組をそういうものを徹底してやっているものとこのように理解しております。
○
阿部喜之助委員長 沢渡委員。
○澤渡和郎委員 庶民の政治といいますか,市民本位の政治ということから考えますと,マスコミのいわゆる商業主義という点,いろいろ考えますと,4,000万円,5,000万円というのはちょっと巨額過ぎるのではないかという気がします。また,その黒字が出たらば返していくとか,やはり行政としてもマスコミとあまりそういう点でかえってそういうあれをもたない方が,マスコミのいわゆるその社会の木鐸,本来の使命を全うしうるのではないかという気がするんですが,ぜひ市長の真意をお聞かせ下さい。
○
阿部喜之助委員長 佐藤市長。
○
佐藤市長 それぞれの会社の経営の中で,やはりそれなりの社の主張,その他をやっておられるというふうに思いますし,すべて公共的な立場にたった番組,その他紙面においてもそのように作成されていると,このように私は理解しております。
○
阿部喜之助委員長 ほかにご質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
阿部喜之助委員長 ご質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
――
―――――――――――――――――
◎分科会付託
○
阿部喜之助委員長 案件全部を付託案件表のとおり,各分科会に分割付託いたします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
付託案件表
(総務分科会)
議第53号 平成8年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳入,歳出第2款第1項・第7項,第2条
報第2号
専決処分の承認について(平成7年度山形市
一般会計補正予算)
(厚生分科会)
議第53号 平成8年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳出第2款第8項,第4款
議第54号 平成8年度
山形市立病院済生館事業会計補正予算
(産業文教分科会)
議第53号 平成8年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳出第6款,第10款
(建設分科会)
議第53号 平成8年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳出第8款,第11款
議第55号 平成8年度山形市
区画整理事業会計補正予算
報第1号
専決処分の承認について(平成7年度山形市
一般会計補正予算)
報第3号
専決処分の承認について(平成7年度山形市
区画整理事業会計補正予算)
報第4号
専決処分の承認について(平成7年度山形市
公共下水道事業会計補正予算)
報第5号
専決処分の承認について(平成7年度山形市
住宅団地造成事業会計補正予算)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○
阿部喜之助委員長 委員会は6月19日午後1時に再開し,各分科会委員長の報告を求めることにいたします。
各分科会のご協力をお願いいたします。
――
―――――――――――――――――
◎散会
○
阿部喜之助委員長 本日はこれをもって散会いたします。
午前11時37分 散 会...