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平成 8年 3月定例会(第2号 3月 6日)

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  1. 山形市議会 1996-03-06
    平成 8年 3月定例会(第2号 3月 6日)


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    平成 8年 3月定例会(第2号 3月 6日)   平成8年3月6日(水曜日) 〇出席議員(40名)     1 番   石 澤 秀 夫 君      2 番   高 橋 啓 介 君     3 番   渡 辺 弥寿雄 君      4 番   石 沢 忠 八 君     5 番   高 橋   博 君      6 番   金 峰 聡 和 君     7 番   鈴 木 善太郎 君      8 番   澤 渡 和 郎 君     9 番   斎 藤 淳 一 君     10 番   加 藤 賢 一 君    11 番   渡 辺 ゆり子 君     12 番   豊 川 和 弘 君    13 番   加 藤   孝 君     14 番   竹 田 和 義 君    15 番   高 橋 民 夫 君     16 番   荒 井   啓 君    17 番   長 瀬 洋 男 君     18 番   高 橋 伸 行 君    19 番   峯 田 豊太郎 君     20 番   阿   喜之助 君    21 番   高 橋 嘉一郎 君     22 番   佐 藤 義 久 君    23 番   酒 井 靖 悦 君     24 番   佐 竹 盛 夫 君    25 番   佐 貫 宏 一 君     26 番   小野寺   建 君    27 番   尾 形 源 二 君     28 番   阿 部 豊三郎 君    29 番   会 田 邦 夫 君     30 番   渡 辺 秀 夫 君    31 番   枝 松 昭 雄 君     32 番   武 田 一 夫 君    33 番   佐 藤   稔 君     34 番   浅 野 泰 孳 君
       35 番   深 瀬 悦 男 君     36 番   渡 辺 卓 弥 君    37 番   加 藤   正 君     38 番   宝 沢 啓 輝 君    39 番   中 村 幸 雄 君     40 番   大 沢   久 君  ――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者   市長      佐 藤 幸次郎 君   収入役     今 野 和 子 君   総合政策室長  斎 藤 健 司 君   総務部長    梅 津 久 勇 君   財務部長    佐 藤 冨 也 君   市民部長    酒 井 正 男 君   環境部長    寺 崎 琴 雅 君   福祉部長    横 倉 明 雄 君   産業部長    日 野 茂 男 君   建設部長(兼任)山 崎 輝 翁 君                       下水道部長   都市開発部長  垂 石 定 敏 君   消防長     武 田 鉄 雄 君   済生館長    櫻 田 俊 郎 君   済生館事務局長 山 川 正 雄 君   水道事業管理者 阿 部 勇 蔵 君   水道部長    黒 沼 吉 男 君   教育委員長   音 山 章 子 君   教育長     後 藤 和 弘 君   選挙管理委員長 柿 崎 喜世樹 君   選挙管理委員長 伊 藤 文 雄 君                       職務代理者   選管委事務局長 加 藤 順 功 君   代表監査委員  奥 山   漸 君   監査委事務局長 加 藤 弘 一 君   農業委員会長  日 野 晃 昌 君   農業委事務局長 岸   善 明 君  ―――――――――――――――――――事務局職員出席者   局長      金 田 春 雄   総務課長    鈴 木   啓     議事課長    岩 田 充 巨   副主幹     菅   澄 子     議事係長    須 藤 正 博   調査係長    深 瀬   博     主査      金 澤 孝 弘  ――――――――――――――――――― 〇議事日程第2号   平成8年3月6日(水)午前10時開議  第1 市政一般方針に対する質問  ――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  日程第1 市政一般方針に対する質問  ――――――――――――――――――― ◎午前10時 開議 ○議長(大沢久君) これより本日の会議を開きます。  出席議員は,定数に達しております。  本日の議事は,日程第2号をもって進めます。  ―――――――――――――――――――市政一般方針に対する質問 ○議長(大沢久君) 日程第1 市政一般方針に対する質問を行います。質問者は通告により,議長において指名をいたします。  なお,質問は会議規則第57条の規定により答弁を含めおおむね1時間とし,再質問は同第64条の規定により2回までといたします。また,関連質問は許さないことにいたします。  市長はじめ答弁者は,時間の都合上簡潔にして,要を得るようご協力をお願いいたします。  それでは指名いたします。  ~~~~~~~~~~~~~~ ◎渡辺弥寿雄君 質問 ○議長(大沢久君) 踏切の立体交差の促進についてほか3項目について,3番 渡辺弥寿雄議員。  〔3番 渡辺弥寿雄君 登壇〕(拍手) ○3番(渡辺弥寿雄君) 本議会・般質問の初陣の機会を与えていただきまして感謝を申し上げます。  我が県都山形市は,平成4年べにばな国体を挟んで各種の整備を進めてきたが,この間,山形新幹線が開通し,山形自動車道が東北自動車道と結ばれ,更に,東北芸工大が開学し,駅東口の整備,ビッグウイングがオープンするなど,山形の発展の上に大きな成果と変化をもたらしてくれたことは,市長はじめ市当局並びに関係各位に敬意を表してやみません。  こうした地域整備の上に立って,平成8年度より第6次総合計画が策定され,平成17年を目指した21世紀の大山形の都市像が描かれようとしていることは,就任以来2年目を迎えていよいよ佐藤市政のカラーを出す時期にも遭遇して,誠に意義深いものがあるといえます。  「人いきいき豊かさ実感都市」の創造に向かって,市民のアイデアや工夫を取り入れる「まちづくり委員会」を設置して市民総参加のまちづくりをベースとしたところに意義深いものがあると思い,市当局にその姿勢と熱意に期待するものが誠に大であるといえます。  私は,このような視点,観点に立って,通告の順にしたがって市長のご意見をお伺いしたいと思います。  先ず第1番目に,踏切の立体交差の促進についてお尋ねいたします。  今年の冬は近年稀にみる大雪であったため,交通渋滞はその極に達したといっても過言ではありません。山形は戦災のない町,災害のない町として有名だが,それだけに又今の車社会にはマッチしない道路網であり,その整備が急務である事は機会あるごとにいわれてきたことでありますが,都市計画道路に盛られた路線の踏切の立体交差化を望む市民の声や切なるものがあります。市長,何よりも優先して進めるべきだと思うが,今後どのような計画で整備促進を図っていくのかお尋ねします。  第2番目として,企業の立地に関してお尋ねしたいと思いますが,まずはじめに駅西土地区画整理事業を推進する上で,東洋ソーダの移転が大きな鍵となるわけだが,沼木への移転を凍結した同社は蔵王産業団地へ行くことになるのか,多くの市民が非常に関心をもっているところであります。市長からその辺の情勢について伺いたいと思います。  次に,企業の誘致については,市長はじめ全庁挙げて精力的に頑張っておられることについては認識をしているところでありますが,最近立谷川の北日本パールが寒河江市に移転し,一方ではNEC山形本社中枢機能を鶴岡市に移して工場そのものもかなり手薄になるといわれておりますが,この様な優良企業が他市へ流れることは残念であり,寂しい限りであります。市長はこの事についてどのように受けとめられているかお伺いします。  側聞するに,北日本パール寒河江工業団地内に3万坪の用地を単価6万5千円で確保したとの事だが,そうなる前に蔵王産業団にとも考えて市当局と折衝した経過があったようだが,面積要件等で応じてもらえなかったとの事,そのような事実はあったのかお伺いします。  蔵王産業団地には今どのような企業がはりつけられようとしているのか,地元企業と市外から来る企業とに分けて,現段階でのその動向をお尋ねいたします。  第3番目として次にお伺いしたいことは,西部地区の活性化に関する4つの課題についてであります。  その1つは,外郭の農村部にも農用地の一部転用の緩和策を図り,一般住宅を建てられるように出来ないかということであります。ご案内の如く西部地区のみならず,農業振興地区といわれるところはおしなべて人口の減少をきたしております。この事は,今年の小学校の入学児童数の上に如実に表れております。ちなみにその概数をあげてみると,山寺小は10名,明治小25名,大曾根小11名,村木沢小25名,双葉小2名,西山形小24名,本沢小26名で,この数は今後このままいけば減少するばかりで多くなることは先ず考えられません。学校教育の上で一クラスが40名,そして,一学年2クラスが最低の適性規模だといわれているなかで,その数は遥かかに遠く及ばないばかりか,複式学級も余儀なくされる現況であります。双葉小は既に複式学級が2つになろうとしています。教育の機会均等と国民は等しく適正な教育を受ける権利を有することと甚だかけ離れた状況にあるといえます。  市長は,地域の座談会などで,この不均等を是正するために30戸から50戸単位のミニ住宅団地を造りたいとのすばらしい政策を述べられたと記憶しているが,これをどのように推進していくのかをお伺いします。  関連して,教育長にお尋ねいたします。学区編成について,第6次山形市総合計画小中学校教育・今後の方向の中で「児童生徒の減少や市街地整備に伴い,学校規模の適正化と学校の適性配置を行うため,学区編成の見直しを行い,児童生徒の通学を適正なものとしていく」と述べられておりますが,今後具体的にどのように進められていくのかお尋ねいたします。  次に,その2つとして,今年は減反が強化されて昨年までの5割増し,実質総体で2割5分から3割近くの減反を余儀なくされているのが今年の米生産調整の現況であります。  政府は認定農家制度或いは担い手育成支援事業を起して,輸入農作物に対抗できる足腰の強い大型農業を育成する政策を展開しているが,水田を集積すればする程減反がついて回って,転作に苦慮しなければならない現状であります。せめて認定農家即ち将来の日本の農業と日本民族の食料を守る若き農業青年であると認定した以上,これらの人たちには少しでも減反面積を軽減してやるという思いやりがあってこそ育成されるべきものと私は考えます。側聞するに酒田市や天童市では区画整理をやった市街化区域内には田んぼを作らせないと聞いているが,この点について,市長のご所見をお聞かせください。  次に,その3つとして,高速道路についての質問があります。  東北中央自動車道が昭和62年9月に予定路線が設定されて以来,およそ10年を経過して中心杭の杭打が昨年3月に実施されております。設計協議がなされ,いよいよ協議用の図面説明がこの1月中に実施され,2月から3月にその図面に対する要望を取りまとめる段階に入っているわけですが,この事業は国家的な事業でもあり,首都圏と東北地方を最短距離と最短時間で結ぶ国土開発の動脈ともいうべき道路であり,本市本県の発展向上の上には待望されたものでありますことは言をまたないのでありますが,全線が立体交差であるだけにICや特別な出入口を除いては乗降等ができないわけで,通過地点となる周辺のものにとっては有り難くない道路でもあります。  この道路の話が出た時から,盛土方式ではなく,高架の方式で作ってもらいたいというのが地域住民の偽らない圧倒的な声であったことは確かであります。こうした住民の声に対して,道路公団側高架方式にすると盛土方式の数倍の金がかかること,2つには車の騒音が意外にやかましいこと,3つには積雪寒冷地帯だけに凍結しやすく危険であることを理由に,盛土方式でいきたいという説明であります。今度出てきた協議用図面もまさしく盛土方式であります。中流管内で関係する面積はおよそ200haと言われておりますが,その中で西部管理運営管内を通過する延長およそ4kmについては全線高架でもっていってもらいたいという強い要望を提出しているところであります。  何故かと申しますと,山形須川西部山辺南部地区のおよそ1,200ha,組合員数2,200名は1枚3,000㎡の大型の田んぼ,しかも,碁盤の目のような田んぼに作りかえたのであります。しかも,かん排分離で用水路は地下に埋設し,一旦田んぼに入った水は次の田にかかることなく,排水路に落ちて須川,最上川に注ぐ近代的な基盤整備事業がなされたわけであります。これはまさに有史以来の大事業であり2,200名の組合員が一致団結1つの目的に向かって一体となってなし得た事業でありました。  こうしてできた優良な田んぼが今度の高速道路で遠慮会釈なく分断され,内と外の地域間格差を生じさせ,心の一体感を分断して三角田,帯田,あるいは3,000㎡軍の正田が200~300㎡の矮小化された田んぼになるのもあります。これは,今の大型機械の時代では極めて効率が悪く,耕作不能地にもなりかねません。恐らく大型農業を目指す認定農家群からは見離される田んぼになるのです。同時に,最上川中流管内には用水路や止水栓その他暗渠排水の管渠等々改良区の施設が縦横に走って埋設されており,これらを管理する上で盛土方式は誠に不便であり,大きな支障をきたすことは明らかであります。これらのデメリットは言葉に言い尽くせないものがあります。万里の長城を築くような盛土方式ではなく,向こう側が透けて見えてやっぱりあちら側も同じだというお互いの一体感が味わえる高架方式を採用してもらいたいという素朴な地域住民の要望に対し,市長の所見をお伺いしたいと思います。  そればかりではありません。高速道路のわずか手前東側には須川があります。須川も建設省管轄の下流から飯塚口までは両岸が整備され,桜回廊やグリーンベルト地帯にしようとの構想など誠に結構な話だが,その上流部県管轄区域即ち西部管内に属する部分は,右岸左岸ともニセアカシアや経木が繁茂するがままで原野同然であります。それに加えて,西部一体の背後地は西部丘陵の山々が連なって,わずかな空間に須川あり,高速道路あり,丘陵ありで山形のチベットにもなぞられられる地区になりかねないと地域住民が危惧するのであります。こうした地区住民の感情を和らげる上からも須川の浄化と右岸左岸の整備を県当局,あるいは国の方へ強く働きかけてその整備を図るべきだと考えるが市長どうだろうか。お伺いします。  4つ目として,菅沢の山に一期工事では菅沢の丘とサニーヒル菅沢の両施設が作られ,またこの度は,特別養護老人ホーム菅沢荘がこの3月にオープンし,この秋には137戸の菅沢団地が分譲される運びになったことは誠に喜びに堪えません。市長はじめ市当局に敬意を表したいと思います。また,この度の議会に長谷堂・城山の取得議案が出ていることについても,市長の姿勢に賛辞をおくって止まないものがあります。ご承知のごとく関ケ原の戦いで山形城の出城として,長谷堂城は荒砥宮内に通じる要衝の地にあり,最上藩の上杉藩に対する最前線基地でありました。攻め込んできた約2万の上杉の軍勢を長谷堂城主志村伊豆守は三百の手兵で15日間釘づけにしたといわれております。腰までぬかる湿地の水田に稲穂を植えて偽装し,攻めてくる上杉軍の足を奪って奇襲をかけ,後退するとみせかけては測溝に伏せた鉄砲隊に攻撃をさせ,見事に敗退させて,山形の本城を守ったといわれる由緒ある長谷堂城であります。単なる史跡公園としてばかりでなく,本丸,三の丸の復元とあわせて中世の城郭として山形の観光を語る一翼を担う整備をしてみてはどうか。市長のご所見をお聞かせください。これらは西部開発の上でまだ緒についたばかりで点にすぎません。点が線になり線が面になることによって名実ともに大山形が形成されるものと思われます。西部地区にももっともっと公共的な施設がはりつけられてしかるべきではないか。  須川西部地区は,最上川中流事業以来優良の農地,農業振興地域としての位置付けでしばりが強く,農地の転用はまかりならんということで制約されてきたことは間違いありません。この度の新総合計画の中でもその考え方は余り変わっておりません。時代は刻々と変わっております。ここは市長の大いなる政治力に期待をしながら,西部地域一体の開発の端緒を切り開いてもらいたいと思います。  今,白鷹町から寒河江市まで西部丘陵の稜線を行く「べにはなの丘農道」が切られているわけだが,この道路に肋骨線とも呼べるような弾丸道路を山形の市街地から数本切り,周辺の中山間地に最上川の水を引いて,低廉な用地を造成して,高等教育のキャンバスに,あるいは工業団地に,あるいは一大観光地等の公共施設を多数張りつけるといった大胆な構想を展開することにより,やがて白鷹町や朝日町もエリアに組み込んだ大山形の建設が図られるものと確信します。市長はどう考えるかお聞かせください。  最後になりますが第4番目として,環境施策の中で特に「清掃事業のゴミ問題」についてその方針をお尋ねいたします。  山形市のこれまでの環境施策基本的計画方針は「私たちの最も大きな願い,それは安全で健康で快適な生きがいのある生活を営むこと」であると示され,これらの実現に向けて,山形市が目指す都市像の方向付けを明らかにし,その目標を達成するため市民,事業者,行政が一体となって,良好な環境行政を行うべき基本方針と体系を明らかにしております。また,平成7年3月には,良好な環境の実現の進展を図るため,事業者,行政のみならず,市民一人一人に行動するための意識向上を目指した「山形市環境教育基本方針」が策定され,山形市の環境施策が明確にされているところであります。  しかしながら,ご承知のとおりまだまだテレビや新聞などで環境悪化について報道されない日はありません。戦後の豊かな経済成長の発展に伴い増え続けるごみの処理についての明確な手立てはなく,ごみの墓場と言われる埋め立てによる最終処分場が満杯になるまでの残余年数は,厚生省の発表によると全国平均で約8年といわれております。このような現状において,全国自治体最終処分場は限界状況に達し,新たな処分場の建設をめぐり,地域住民を巻き込んだ第2次ごみ戦争といわれ,いまだ解決のメドが立たない自治体がある現状を見据えた時,山形市としては,市民が安全で安心して利用できる恒久的な諸施策を早期に構築することが最重要な課題であると考えます。  また,山形市環境計画の中で示されている「ごみが適切に処理されるきれいなまちをつくろう」の環境目標を達成するためにも,廃棄物を有用な資源として再利用するリサイクル対策の推進,そして,ごみ自体の排出減量化対策は勿論でありますが,ごみ処理の現状を考えた場合,山形市として保有する焼却処理施設の充実並びに埋立処分場の確保を図り,市民が健康で快適に生活できるまちづくりを進めるべきであると考えます。  山形市の清掃事業について,次の3点について市長の方針をお聞かせ願います。  第1点は,現在稼働している立谷川清掃工場等焼却処分施設の老朽化による清掃工場の改築及びその移転新築等の検討がなされているのかどうか,整備計画があるとすればどのような計画なのかお尋ねいたします。  第2点は,現在の上野埋立場埋立処分残余年数はこの先何年まで可能なのか,今後の新たな最終処分場の確保を図る必要はないのか,また,最終処分場と言われる埋立場の周辺環境に対する土壌や水質汚染等の公害防止の管理対策はどのようになっているのか併せてお尋ねいたします。  第3点は,ごみ収集の有料化についてであります。1993年に全国市長会の「廃棄物を中心とした環境問題に関する提言」案の中で,ごみの排出抑制の有効な手段として有料化を提言していると側聞しているが,その後の全国市長会での動向と山形市としての取り組み方についてお尋ねいたします。  以上で清掃事業のごみ問題についての質問を終わりますが,環境問題は,人間の生活や産業活動に大いに関係を持っており,私たちの家や町はかけがえのない大切な地球の一部であります。日常生活や生産の現場において,先人より受け継いだ素晴らしい環境を守るた吟,互いに知恵を出し工夫を凝らす積極的な取り組みが求められているのであります。  山形市の良好な環境の保全を図り,「緑多い豊かな都市」を目指し,諸施策を講じご努力されている市長はじめ行政当局に敬意を表するとともに,良好な環境を子々孫々に引き継いで行くためにもなお一層の適切で恒久的な諸施策の推進をお願い申し上げる次第であります。  以上をもって私の質問を終わります。 ○議長(大沢久君) 佐藤市長。   〔市長 佐藤幸次郎君 登壇〕 ○市長(佐藤幸次郎君) 踏切,そして交通渋滞の解消等についてのご質問でございますが,冒頭に今年の冬は大変な豪雪でございまして,昨日からの豪雪によりまして,また,一斉除雪をさせていただきながら,市民生活に影響のないように,全力を挙げて対応しているところでございます。道路の渋滞解消につきましては,平成8年度山形市内3カ所地域をポイントに絞めまして,この解消に全力を挙げてまいりたいというふうに思っております。  1つは,新築西通り,緑町線いわゆる双月橋から北高の方に下がって来た四つ角でございますが,この箇所を1カ所。さらには,円応寺町通り線,ニロ橋から西の方に下がってきて,信用金庫の十字路,さらには,浜田青柳線これにつきましては,流通団地から北の方に抜けて一般道路に入るところの交差点について,それぞれ用地買収を含めた右折左折レーンを作って対処してまいりたいというふうに思っております。特に,新築西通り緑町線については,あの地区について県の県警のアパート等あるわけでございますが,あの周辺をできるだけ地元の皆さんのご協力を得ながら,若干の土地を買収させていただいて,進めてまいりたい。今,その調査なりに入っているところでございます。他に6カ所についても市内の各渋滞地区を解消してまいるため,年次計画で進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。  山形駅周辺の踏切の立体化でございますが,東原村木沢線,あの陸橋のところでございます。駅周辺を区画整理事業まちづくりを進める一方で,この踏切を渡る橋については,県の街路事業で成功すると,このように計画されておりまして,私どもも早い時期に促進させるように要望しているところでございます。十日町双葉町線でございますが,これは山形駅の地下をアンダーで抜ける工事でございます。平成7年度,本年度から調査費をつけて今その事業の促進に向けて準備を進めているところでございます。  もう1つは,五日町の踏切の件でございますが,都市計画の見直し等を今後やらなければならないというふうに考えております。そして,事業化に向けて県,国,いろんな面で検討させていただきながら,その方向に向けて進めてまいりたいとこのように考えているところでございます。具体的な事業計画としては,東原村木沢線,そして駅のアンダーによる交通渋滞の解消に向けてやってまいりたいというふうに思います。  東ソーの移転につきましては,いろんな皆さんにご心配をおかけしまして,今回東ソーの方から2万1,000㎡の分譲の申し込みがございました。建物5900㎡,鉄筋2階建てでスパッタリングの製造に向けて工事を新設したいと,このような分譲中し込みでございます。去る3月4日,企業立地審査会でこの案件について審議いたしまして,了承をいたしたところでございます。工場側の計画では平成8年9月に工事を着工し,9年6月から操業を開始したいと,こういうことでございます。  なお,一部工場につきましては,来年の3月に操業をするようになるかも知れないと,このように会社側から申し込みがあったわけでございます。  北日本パール,これまで立谷川工業団地,寒河江に決まったということで,非常に残念でございます。私どももこの案件については聞いておりましたが,価額の面,そしてまた土地の造成の価格の関係,そういった関係もございましてこちらの方が断念されたというふうに聞いております。この案件につきましては,産業部長の方から説明をさせていただきたいというふうに思います。
     また,NEC関係につきましては,もともと鶴岡市に鶴岡駅の東側ですか,広い土地を前から求めておったと,所有していたと。そして作業の工程を見ますと,鶴岡工場については,最初の工程部門を受け持って,山形工場では仕上げの部分を受け持っておられたということでございます。昨今のいろんな操業状況を見まして,最初の工程の方を拡張する必要がでてきたということだったようでございまして,山形市の方では最初の仕上げ工程なので,そちらの方の部門を受け持っている鶴岡市の方を,その部分の工程作業分を拡大していきたい。それに伴って,本社機能を向こうに移したいとこのような考えでございます。  非常に2つとも残念なことでございますが,私どもはこの団地,蔵王産業団地の造成に全力を上げて今分譲に入っているわけでございますが,そういったことも踏まえまして,なお一層の企業の誘致を力を入れていきたいというふうに思います。特に企業立地促進条例,これをポイントにしていろんな企業に山形の工場に新設をお願いすると,このように考えていきたいというふうに思います。  現在企業の申し込み状況につきましては,すでに5社が決まっております。面積にして5万6,200㎡。4日に先程東ソーの申し上げましたが,その他の審査会で5社,5万300㎡。これが審査会で了承をされております。したがいまして,すでに契約を内定しました5社,そして企業審査会でパスしました5社,計10社の進出が決まったわけでございます。この10社のうち3社が,本社機能が県外にある工場でございます。あといずれも山形市内にある工場が増築移転,その他の計画となっているわけです。県外からの傘業進出,移転ということで引き合いがきているのは,今のところ1社でございます。  次に,中山間地の住宅造成でございますが,平成8年度と9年度の2年にわたりまして,住宅マスタープランを作成いたしております。これは農振地域を白地にしてそして造成住宅を造成していくと,この手法で私どもはまいりたいというふうに思っております。  いずれにしましても,山形市の力というか,行政だけではできない県,東北農政局,今の行政の仕組みとしてはそのようになっているわけでございまして,これをいかに農政サイドの理解を得ながらやっていかなきゃならんかということだろうと思います。その手法としては,一般管理の手法である白地化,特別管理方式によるもの例えばニュータウンの方式そのように大きな場所,そういうものについては特別管理でその地域のエリアを抜き出してそこに白地にしてもらうと,こういうやり方で進めてまいりたいというふうに思います。したがいまして,私が提唱しております中山間地の集落分譲,住宅分譲については,この方式でいかなきゃならんというふうに考えております。これまでのいろんな流れを見ますと,東北の農政にこういった特別管理地域エリアを白地に抜く手法については,5年サイクルぐらいでお願いして申請してきているわけでございます。今すぐはちょっと無理な状況にございます。ニュータウンについて今現在この方法で県,山形市,上山市が東北の農政に申請中でございまして,そのまま継続なっているわけでございます。これが決まったあとでこういった手法を取り入れながら農政サイドの理解を得て進めてまいりたいというふうに考えております。  区画整理地内に田んぼを作らせないと,確かに私どもそのように指導誘導してまいりたいというふうに思っております。区画整理が終わった時点で現在そのまま残っている地域が,地区といいますか,土地面積がかなりのばっております。こういったものを市街化区域編入,そして区画整理事業,このような立ち上がりに合わせまして,宅地化の指導を一層評価していきたいというふうに思っております。  認定農業者に限ってのいわゆる減反をもっと小規模にしてほしいということでございますが,現在もいわゆる大規模農家については,減反措置の削減,これは実施されております。この該当する方もかなりの数にのばっているわけでございまして,私は認定農業者だけということではなくて,こういった全体に山形の減反を少なくしていきたいというふうに機会あるごとに県,国に申し入れしていかなきゃならないというふうに思います。特に,認定農業者については,年間の収入が1人500万以上と,このようになって認定なっているわけでございますが,それだけの規模の農地を持って従事されているということでございますので,認定農業者について,それだけの減反措置はなっているというふうに考えております。  東北中央自動車道の高架型を進めてもらいたいということでございますが,現在,地元との設計協議が行われておりまして,地元の皆さんに大変感謝を申し上げる次第でございます。このなかで,架線または住宅密集地については,高架方式が取られるようになっているわけでございます。いわゆる主に田園地帯は安全性,その他から盛土方式がふさわしいとこのように公団,それなりの話がでているわけでございますが,地区の皆さんの今の設計協議のなかで,こういったいろんな要望をこれからも入れてまいりたいというふうに思いますが,今の公団側の基本的な構築の考え方としては,先程申し上げましたように住宅の密集地帯と架線については高架式でいきたいと,こういうことでございます。したがいまして,農道や水路が交差するこういった農業施設については,現在の機能が損なわれないように,十分その機能が果たせるようにこれまでも道路公団の方に要望してまいったし,今後ともそのように進めてまいりたいというふうに考えております。  須川沿線についてのこの整備でございますが,飯塚橋での上流については県,下流については工事事務所,県,国と,こういうふうになっております。これまでもいろんな話し合いのなかで建設省にもお願いしておりますし,特に上流については県施工部分になりますので,県に一層この地区がこの須川がいろんな面でそれだけの役割を果たせるように沿岸の整備の協力をお願いしてまいりたいと,要望してまいりたいとこのように考えております。  菅沢団地バス便の件でございますが,これは前々から菅沢の特老,サニーヒル,さらには施設ができた時点でそちらの方を廻ってほしいということを要望してまいりました。今回,特老がオープンし,さらには住宅団地の造成,分譲が開始されますのでなお一層バス会社にこの山をまわって運行してもらえるように,申し入れしてまいりたいというふうに思います。一方では,バス事業活性化対策事業を新年度から8年度から進めてまいりたいと思います。これは山形市といろんな関係機関を協力しあって,新たな公共的な面をもったバス運行を進めてまいりたいというふうに考えておりまして,これのいわゆる福祉的なバス,こういったものを今後検討しながら進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。  半郷立谷川清掃工場の件でございますが,半郷については昭和53年に建設いたしまして,立谷川については57年,こういうことでございます。毎年点検補修をしながらこの設備が長く使えるように手を打ってきているところでございますが,半郷の改築については,今後検討していく必要があるというふうに思っております。平成14年までに稼動できるようにこのような事業計画を進めてまいりたいと,その時点で半郷1カ所だけに集中させるか立谷川にも2つ造るか,この辺も含めて検討していきたいというふうに考えております。特に立谷川半郷清掃工場については,今の隣接する敷地がございません。したがいまして,立谷川についてはどのようにしていくか,半郷一つで全部賄うのかと,その辺を含めて検討させていただいて半郷の14年稼動に向けて準備を進めてまいりたいとこのように思います。  長谷堂・城山整備ですが,非常にこの中世城郭として貴重な物だったと私どもは理解しております。山形の観光としてやはり宮城,山形城と連携をとった観光地点となるのではないかというふうに思っております。したがいまして,現況の自然を大事にしたこの昔からのたたずまいと独特の風格をもった城山,このように整備してまいりたいというふうに考えております。  べにはなの丘の道路構想でございますが,これにつきましては,4市5町が関連しているこの道路の整備でございます。農業的土地利用の地区を走るわけでございますので,こういった農業関係,自然のものを保全をして人口の定住化を図っていくべにはなの丘構想を整備してまいりたいというふうに思います。特性を活かして,いわゆる地域の活性化となろうかと思います。特に農業生産物について農業振興からいっては,山形市の中央市場に一番近い消費地を控えた道路であると,生産地を含めた道路であるということが一つ。さらにはいろんな自然を大事にした観光的な面も位置づけしていけるのではないかと思いますが,その道路を一番活用できるのは西部地区から一環してそのべにはなの丘に達する道路の整備であろうというふうに思います。4,5本の弾丸道路というお話でございますが,これほどたくさんは造れないと思います。したがいまして私どもは今の既存の道路がございますし,都市計画道路も勘案しながらどの地点が一番利用し利便性があるか,そういったことを考慮しながらまず道路を整備していきたい,その後に地域活性化その他の施設づくりに入ろうかというふうに考えているところでございます。  埋め立て地のことでございます。今回お陰様で新しい埋め立て地の土地の利用といいますか,地権者の皆さんからご協力をいただきまして決定をさせていただいたところでございます。新しい管理型で8,9年度で完成をしまして平成10年から新しい埋め立て地として使用していきたいというふうに思っております。どのくらい持つかということでございますが,ごみの減量運動を今一生懸命推進しております。ごみが少し減ってはきております。市民の皆さんのご協力,関係団体のいろんなお陰様でございますが,こういった推計でいきますと,20年前後そのくらいを見越しております。厚生省のいろんな補助金関係からいくと少数に見込んでおりまして,その数値からいきますと15年,しかし私どもは大体あれだけの規模で埋め立てしていって20年以上25年ぐらいは大丈夫だと,こういう推計のもとで埋め立て地を造成してまいりたいというふうに思っております。公害防止策については,十分に配慮しながら新しい管理型の埋め立て地にしてまいりたいというふうに考えております。  それにつきましてごみの有料についてでございますが,全国市長会がごみ処理の有料化に関する提言ということで,平成5年にこの提言を出しております。この提言を受けて,全国の市ではそれぞれの有料化に向けてその準備をしてすでに実施しているところもあるわけでございます。これにつきましては,私どももいわゆるごみ排出者の負担の原則に基づきまして,ある程度の負担をお願いしていかなきゃならんとこのように考えております。  そしてまた,ごみ処理コストの意識の啓発をこのごみ処理に有料化に関する提言のなかでも織り込まれておりますので,こういった意識の啓発を進めてまいりたいと。さらには,ごみの減量リサイクル,このリサイクルの促進が大きな問題でございまして,これについて山形市では平成4年に清掃問題審議会でごみ有料化,粗大ごみについてでございますが,有料化の答申をこれを導入するような答申をいただいたわけでございます。有料化とともに個別収集の粗大ごみについては山形市今議会にもこの議ございます。山形市,上山市,山辺,中山両町一緒になってこの有料化について対応させていただきたいというふうにお願いしているところでございます。以上でございます。 ○議長(大沢久君) 後藤教育長。 ○教育長(後藤和弘君) 学校規模の適正化を図るための学区編成についてのご質問でございますが,お答えいたします。国では適正な学校規模は小学校,中学校ともに12学級~18学級までを標準規模としてございます。しかし,ご指摘ございましたように,本市の小学校,中学校の一部にあっては,最近産業構造の変化あるいは地域開発の影響なども加わって児童生徒数に偏りが目立ってきていることは,認識してございます。小学校,中学校の学区編成につきましては,従来とも適正規模,通学距離,通学路の安全,地域住民の意見等を基本におきながら行ってまいりましたが,この場合町内会組織やそれぞれの地域における歴史的経過なども考慮すべきことがらの一つと考えております。小学校の場合,特に地域の子どもはその地域で育てるという考えも大切にしながらしかも現実的には学区が地域のコミュニティの役割を担ってきておりますことも事実でございますので,今後とも地域の方々の意向も十分に考慮に入れながら市街化区域の編入,あるいは区画整理事業あるいは先程市長の答弁にもありましたが,住宅マスタープランの実施等,宅地供給事業あるいはそれに関連する事業による地域開発の進捗度などをにらみ,これに伴う人口の動向等も予測しながら学区編成の見直しに取り組みたいと考えております。 ○議長(大沢久君) 日野産業部長。 ○産業部長(日野茂男君) 企業立地に係るご質問のうち北日本パールにつきまして,私の方からご答弁申し上げます。北日本パールは発泡スチロール容器あるいは輸送用パッキングなどを製造している企業でございます。現在立谷川工業団地で操業しておりますが,現在の敷地がてぜまになったこと,さらに分散しております倉庫を集約したいという意向がありまして,東京に本社があります親会社の中国パールと折衝を図ってまいりました。しかしながら,面積の件,それもさることながら地形的に工場等の建設が難しいと,そしてまた価格の点で蔵王産業団地の誓約は結び付かなかったと,こういうことでございます。  このたびの一連の移転につきましてはあくまでも長期的な企業戦略の基に企業が判断したということでございますが,山形市にとっては大変残念なことであるというふうに思います。基本的には,山形市の企業が長く継続して市内で操業されますようそういう基本的な考えのもとに今後とも努力をしてまいりたいと,以上でございます。 ○議長(大沢久君) 渡辺弥寿雄議員。 ○3番(渡辺弥寿雄君) 市長始め適切な懇切なご回答を得たというふうに思いますけれども,西部地区の先程申し上げましたように伝承ということを肝に命じてもらいまして今後とも全体的な山形市のバランスの取れた発展をお願いしたいとこういうような気持ちでいっぱいでございます。時間でございますので以上で私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(大沢久君) 以上をもって,渡辺弥寿雄議員の質問を終わります。(拍手)   ~~~~~~~~~~~~~~ ◎金峰聡和君 質問 ○議長(大沢久君) 次に,土地利用の見直しと新産業都市の実現へ,ほか5項目について,6番 金峰聡和議員。  〔6番 金峰聡和君 登壇〕(拍手) ○6番(金峰聡和君) 一般質問の機会をいただき,誠に感謝申し上げます。私は市政一般に関する事項や,市民との対話のなかでの疑問点や行政の取り組み方についてご質問いたします。議員の一人として微力ですが,市政を通して市民生活に直結する諸要望事項や行政のあり方を前向きに善処し,市関係当局のご理解と協力のもと,実現に向け,汗を流す事を使命とし,議会活動に取り組みます。  本市第6次総合基本計画も示され,21世紀に向けての「市民重視」のいろいろのビジョンを掲げ,広域都市構想,少子化,高齢化や環境問題,地方の時代の取り組み方,社会状勢や経済がボーダーレス化するなかでの時代の先取り,選択の時代が来たと思われる,社会資本を活用した生活向上,物より心重視の再認識,常に多くの人々によって生きる事のできる自分を謙虚に受け止め「お陰様で」と言う素直な心をもち続けたいと思う,日本人としての敬神崇祖の心を持って,世のため,人のために奉仕し,他人の痛みの理解できる人々を育み共に生きられる世の中を念ずる次第であります。  さて,現実に目を向けます。今求められている事は,将来に夢を託し発想を変え,飛躍を求めての技術の革新と国際化への諸情勢の激しい変化の中でこれに対応する施策は現状を客観的に分析するなかから生まれ,当山形市は,多くの可能性を持ちながら,停滞を続けている。いま,その原因を見極め「土地と水と緑」と優秀な人材の総合的な活用によって,飛躍的な発展を図るために,行動を起こす時が到来したと思われる。良い発想は,多くの情報から,情報は好奇心から生まれ,良い発想は,人間に対する愛情がこめられる。「規制と前例」を頼りにとらわれる行政の態度は,社会の発展を遅らせる。首長のカジ取りは理想を掲げ,視野を広げ,あるべき姿を的確に示し本市も田園都市から,新産業都市への転換を図るを目的とし,職住接近の複合社会への脱皮が必要と思われます。土地利用の抜本的改正をし,21世紀の農業は研究開発型産業と位置づけ,市場原理を活用し,頭脳型産業と変わるものと思われる。現状に合わない古い法律や条例制度は発展を遅らせ,社会情勢より,1歩も2歩も遅れて対応し,見直される。したがって,柔軟な運用と迅速な改廃が望まれる。住民はそれを認識し,もっと政策の合理性を指摘し,じっと我慢するのもほどほどにし,行動を起こすべきである。  例えば,市街化調整区域を改めるには,市長と知事がその事を認めれば農政局長はそれを解除できる事なのです。それらをふまえ本論に入ります。  一口に山形市民とは言え,現国土利用計画法による都市計画法,その線引きの内と外に位置する地域に大きな差が生じている。その中での中山間に居住する中山間市民,それが現在,土地利用の規制のなかでの多くの矛盾と開発を阻止する要因となり,不満が続出している。食糧増産の為の土地改良事業水利事業は,それなりの成果を上げ,その使命は重視されるが,その様な中での中山間地域から農業を取り巻く実情が様変わりし,今やその地域から旧来の村社会が崩壊しようとしている。  農業生産年齢の高齢化により,体力的に限界から耕作放置農地が最近見られます。その様な現実とはうらはらに,政府の農政は新しい農村振興活性化対策として,専業農家育成の為の認定農家制度やスーパーL資金導入による新しい制度が取り入れられたが,本市の目標とする認定のほか700人には遠く及ばず132人余りの申し込みとか,皆,先行きの不透明のなかでの数字であると思われる。それにひきかえ農村集落の住環境は非常に整備され,ミニ下水道の設置,生活道の整備と着々と快適な住まいの場となりつつある。  しかし,経済的には減反政策の強化,農産物自由化による価額破壊,農業による生産手段では完全に失速状態である。しかし,それ以外に土地利用が規制するなかで,他産業の導入が進まず,その出口が見られない,と開発と活性化を阻害する最悪の制度となった。  この様な過大な農振地域調整区域指定が産業の発展を妨げ,人口の流出と低所得と過疎化をはやめる最大の原因となったのである。速急にその制度改正に取り組み,50万都市構想の突破口となり,活気ある山形産業観光都市に着手すべきと思われる。発想を変え,飛躍を求め,勇気ある市長の決断を,切に期待し,市長の所感をお願いします。  次に,渡辺議員とも多少重複するので我慢して聞いてください。  次に,蔵王産業団地に関する質問をいたします。  進捗状況とその周辺の交通網等について,お尋ねいたします。企業への分譲も始まり,市内を中心に進出する企業も5社が内定し,その後も新しい明るい見透しと言われますが,過日の新聞報道によれば寒河江中央工業団地の二次拡張分譲地に,県外より4社進出と,報道されました。先を越された感がある。本市の企業誘致と,他市との団地間による誘致合戦の激化を思わされるなかで当局は,どの様に本産業団地の優位性をPRできるかが今後の課題と思われる。当局の方針をお尋ねします。  発足当初,表蔵王観光玄関口にふさわしい観光体験型企業とか,食品加工企業とかを説明された様だが,それを真に受けて地元の農家の人達は土地を手放しました。地元では,今だにその事を主張する人が多くいます。農産物を二次加工した付加価値を高めた体験型企業なども良いと考えられるが,民官一緒に取り組んではどうか。  また,本市には,精密機械加工技術にすぐれた優秀な企業が大小500社もあり,全国的にも最高のレベルと認められているので,製造加工業を主とした企業等もじっくり考えてみてはどうか。物づくりこそが産業の根幹であり,今,製造業は空洞化しつつあると言われているが,やがてまた必ずや,アジアニーズから日本に帰る時代が来ると思われる。そのためにも,力をつけて置くべきであろう。職住一体が充実し産業都市構築こそが将来を支える都市づくりであり,その上にたっての福祉,文化,健康的な都市が成り立つものと考えられる。  更に,周辺の整備についてですが,産業団地周辺はご案内の通り,リナワールド,上山競馬場,エコーライン方面及び東に蔵王公園線や黒沢温泉方面と,更には将来東北中央自動車南インター計画等々の相当量の交通量に対処でき得る道路網を確保すべきと思われる。特に半郷バイパスから産業団地から蔵王公園線に直結する道路改良工事の早期の実現が周辺住民から要望されているので,今後の見通しについてお答えください。  更に,団地西側黒沢方面による須川への新しい橋の架け替え,将来,山形ニュータウンとの関連をも含み,速急に取り組むべきと思われる。また,黒沢温泉は蔵王産業団地のすぐ西岸にあり,現在,10軒程の保養所をはじめ旅館があり,山形市民の最も身近な温泉街として県内外からオールシーズン利用されています。大衆的な宿泊としてサクランボ狩りや,家族づれ,各種団体の集まり,スキー客の方々やビジネスマン等々に利用されているが,今後産業団地に進出されれば,企業の商談,出張,宿泊,社員の厚生福利行事等々極めて有望されると思われるので,市当局も黒沢温泉やその周辺,地元の方々とご意見を聞き,行政の立場で指導,協力すべきと思われ長期的プランとともに対処すべきものとお尋ねします。  更に,産業団地に6haに及ぶ公園緑地が確保され,行政側の行為を高く評価いたします。東に蔵王,西に月山を眺められる。また,松尾川,須川の両岸にある公園として最高の景観です。馬見ケ崎河原と並んで市民の憩いの公園となるでしょう。  特に,松尾川には数年前から地元企業の社長の善意によりヤマメやイワナ,ハヤ等川魚の稚魚を放流され子供会や渓流釣りファンに愛されている川です。また,夏にはホタルが飛び交う清流です。地元でも松尾川を守る会を作り,大切にしていますので市民の方々もご認識方お願いします。  次に,提案致します。すぐさま,分譲がなされれば問題がないわけですが,残念ながら,まだ3分の1程度の分譲では,造成地が放置され雑草が茂り景観上好ましくないと思います。そこで,そのような土地の一区画を利用して観光表蔵王の玄関口にふさわしく「花の山形」らしく,色鮮やかな草花の種子を散布して観光客や多くの方々に楽しんでもらってはいかがですか。一石二鳥の工業団地,産業団地利用ではありませんか。ぜひ,ご要望いたします。  次に,環境清掃行政とリサイクル法についてでありますが,その対応についてご質問いたします。  近年,一般廃棄物の問題は,全国的に大きな社会問題となり,社会全体で取り組まなければならない時代を迎えているわけでございますが,できた「ごみ」はただ単に処分すると言うごみ処理の考え方を見直してごみを出さない,出した物はできるだけ,リサイクルにまわすことが重要であると思われます。そういう視点に於いて国は平成6年に環境基本法の制定におきまして,環境への負荷を少なくした,資源循環型社会の構築を目指すべきことを謳っているわけでございます。この基本法を受けて平成7年6月に「容器包装廃棄物の分別収集及び再商品化の促進等に関する法律,通称「容器包装リサイクル法」が制定され,平成9年4月から施行される事になっていると聞き及んでおります。この法律は,今日までごみ処理を自治体に任せっきりとしてきた事業者の責務を明確にし,廃棄物を再商品化するという画期的なものと思われます。この法律の制定によって対象となる廃棄物は全国5千万t,東京ドーム136杯分の内,重量比20%,また,容量比60%と相当の廃棄物がリサイクルの対象となるわけです。  その具体的な取り組み方については,消費者が分別し自治体が分別収集を行い,業者が引き取り,商品化する,という三者の役割によって資源循環型社会を構築するものであり,自治体の果たす役割も非常に重要であると思われます。したがって,本市に於いてもこれまで焼却や埋立処分を行ってきたペットボトルや廃プラスチック等々をリサイクルにまわすことによって,処理場の延命化等にもなり,本市の「ごみ処理」問題をも解決する一つの有望なる施策を実施する機会であると考えられる。施行初年度は自治体の実情に合わせ,分別収集の策定しても良いとなっているようだが,平成9年度からの施行において,行政当局はどのように対処されるかお伺いいたします。  2つ目として,農業ビニールの処理についてお伺いいたします。一般廃棄物とともに,農家から輩出される野菜園芸用ハウスのビニール,ぶどうの雨よけ用テント等に使われた後のビニール等の農業用廃プラスチックの処理についても,農家にとって大きな問題となっています。従来,農家は農業用ビニールを畑等で焼却していたが,塩化水素ガスなどの有害ガスが発生するので法律によって禁止されたため,最終処分場で埋立てをするしかなく,農家の経済的負担も大きくなっていると思われます。また,最終処分場においても,大変,嵩張る農業用ビニールが多量に持ち込まれる様になれば,たちまち,埋立て地が満杯になり深刻な問題が生まれます。  先般,業界紙に農業ビニール等の処理に有能な処理機として前処理に,泥や農薬などを落とす為の前処理に水を使わず,低コスト,無公害で再処理ができる廃プラスチックの処理機が紹介されていたが,最終処分場の有効利用と資源物としての再利用を図るため,本市も農業用ビニールの再資源化に取り組むべきと思われるが,どのように考えているかをお尋ねいたします。  3つ目として,上野最終処分場の建設についてでありますが,一般廃棄物が年々増加するに伴い,全国的には最終処分場の残余期間が,7~8年といわれる中で自治体は,その処分場確保に周辺住民の反対にあい,なかなか話が進まない中,本市は,蔵王上野南側で須川左岸に,従来の場所の隣接する土地を買収し,本年1月,地元住民の合意を得て,最終処分場を確保できたことを大変幸せに思われます。  これにより,本市も平成7・8年度に渡り約11万㎡の敷地に地下水の浸透を抑える管理型の処分場が建設される運びになりました。その経緯にいたるまでには,地元の方々の賛否両論ある中での合意であることを,市民及び当局の方々は認識すべきであると思います。  また,上野地区には,従来より山形市の埋立場,また,民間の産業廃棄物処分場があり,これまで20数年にいたっています。その間,地区住民は,悪臭やハエ,カラス,更には,火災発生等の公害等に悩まされて来たことも事実です。上野の方々は,そのような苦渋のなかの選択だったのです。  今後,絶対に周辺住民に対して,公害発生のないように管理するのは当然ですが,今後,20年から30年もの長い期間,当上野地区は,埋立地のある地区というイメージを背負いながら歩まなければなりません。  このような暗いイメージを打ち消すためにも,また,地域の活性化のためにも地域要望を十分に踏まえて対応をすべきと考えるが,市当局の考え方をお尋ねしたい。  次に,蔵王温泉に関する今後の課題についてお尋ねします。今年の冬期間は全国的な豪雪のため,また,各地に新たにスキー場が開設され,スキー場が分散されたためか,蔵王に来るスキー客は昨年より更に減少された,と関係者が見ています。本市の観光の拠点である蔵王がこの様な中で伸び悩んでいる。蔵王再開発のために近代的なホテルが建設され,徐々に,受入れ体制が整いつつある中で,抜本的な観光的要素となる計画が必要と思われる。その中で,地元関係者から取りざたされた「樹氷館」及び「こけし館」の構想は,どの様に考えているか,グリーンシーズンをどうするか。オールシーズン型の観光誘客対策の目玉としてのこれらの計画が,長期的展望に立って,地元及び観光関係者,市側と前向きに検討すべきと思われるが当局のお考えをお尋ねします。  次に,蔵王の交通対策ですが,今シーズンは,豪雪にもめげず除雪が完全になされ,また,道路がだいぶ改良され,平日はほとんど車の渋滞が見られません。しかし,まだ,数カ所カーブが急で路面の凍結する時は,危険な箇所があります。早い改修が望まれます。蔵王へ登るには蔵王公園線と西蔵王高原ラインの有料道路がありますが,有料道路は割高で,しかも北斜面のため,凍結箇所が多く,あまり利用されず,いっそのこと無料開放してはという声が多くあります。市は,道路公団管理のために,関与できぬというが,なんとか対処すべきと思われる。更に,毎冬のことですが,スキーヤーの車で大渋滞する日が,毎年決まっています。それは,正月の3日,1月15日の成人の日,2月11日の建国記念日です。朝9時には蔵王の駐車場が満杯になり,蔵王から半郷,成沢,飯田交差点までも革が渋滞になり,県外ナンバー車は折角蔵王へ来たのですから,一日中かけて車の中で,その駐車場を探し夕方になって,スキーができず,帰ってしまった車も多数見られます。  更に,このような中で,沿線住民の生活道でもある蔵王公園線が車で身動きできぬ中で,万が一,沿線住民やその他に火災や,災害,急患など発生した場合,大変な事態を生じます。成り行きまかせの交通行政では無責任すぎます。交通整理や車の誘導などの処理を行い,その大渋滞する3日間位だけは,市内車の規制の呼びかけチラシや県外車の優先の誘導など,今すぐ,できることをぜひ行ってみてはどうですか。山形市民はその日だけ,路線バス利用を指導したり,ナイタースキーに行くなりして,県外観光客を優先に取り扱い,本気で関係機関が協力し,対処すべきと思われます。当局のお考えをお尋ねします。  なお,21世紀は東北の時代,南東北首都機能移転がとりざたされる。更に,仙台空港,国際線の新規拡大に伴い,県の外国観光客の増加が見込まれる中で,大いに蔵王観光のPRに努め,誘客を図るためにも,山形道笹谷インターから,山岳部を通る,蔵王山岳ハイウェイの構想を提唱します。広域的に蔵王山麓観光開発に結びつける,山岳ハイウェイをぜひ考える時代が到来したと思われ,以上の諸問題についてお答えお願いします。  次に,「西蔵王市民の森」の造成の進め方に質問します。新たに古龍湖のキャンプ場の下に,市民野外レクリエーションの場として本年度より4カ所計画で建設されようとしていますが,平成8年度当初予算には,その予算が計上されていない様ですが,どの様に対処するのですか。補正予算でも取り付けて行なうのですか。地元はもとより県内外からのキャンプ場として,古竜湖野外キャンプ場と・体となる野外活動,学習の場として,山形市民が待望しているのです。昨年は,市の植樹祭で大山桜を300本余り植樹し,更に,今年は県の植樹祭も行われ,桜の名所となるのが楽しみです。西蔵王一帯を広域的に,観光開発し,野外活動,バーベキュー広場,音楽広場など,いろいろな夢が広がる計画に,地元を中心に事業促進協議会を作りと,意気込んでいます。市当局の前向きの事業の促進と積極的な取り組み方を要望します。中山間活性化と呼ばれるなかでの,的を得た事業対策と考えられます。自然と親しみ,気軽に家族づれで行く事のできる「市民の森」を作り上げ,市民の健康,レクリエーション基地としての位置づけになる様,市当局の取り組み方を再度質問します。  最後に,役所の事務処理,電算化の活用及び市職員の「やる気」についてお伺いいたします。お役所仕事というと,昔は,非能率の代名詞の様にいわれ,その対応の遅さに,不評がありました。事務処理の合理化,スピード化にどの様に対処しているのか,今や最先端技術の時代,民間企業の中には,OA機器情報処理に,机の上から紙と鉛筆を無くすという時代を先取りした企業もあるとか。本市も職種のなかに,多少,取り入れていると,お伺いしているが,行政は最大の市民サービス機関であります。すばやい対応こそ,第一と考えられる。プログラマーや専門分野に人材を取り入れるべきと思われる。いかがでしょうか。  次に,本市職員の「やる気」の問題です  が,「規則や建前」を盾にして物事を処理しようとする本質的な体質では,自由な発想が生まれず,現実に合った的確な施策が遂行されないはずです。今や若い有能な職員が多く居ると思われますが,只,上司からの指示だけで,仕事をするだけでは,誠に人材開発がなされず残念です。役職の上下は,それはそれとして自由活発な発言やアイディアを重視し「やる気」のある「働きがい」のある,役所にしてはいかがですか。今,民間は,年功序列型企業社会から能力主義へと変わりつつある。市職員,公僕としての市民のために「やる気」ある行政マンを市民は望んでいます。市長のご所見をとくとお伺いします。これで第1回の質問を終わります。  ご清聴誠にありがとうございました。 ○議長(大沢久君) 佐藤市長。   〔市長 佐藤幸次郎君 登壇〕 ○市長(佐藤幸次郎君) 土地利用の見直しについてでございますが,農地から宅地への転換,これは,今の時代いろんな地区の方々のご要望が非常に強い。工業団地の造成や区画整理事業,市全体としての産業の振興,そして,人口の増加をはかってこれまでも参りました。これからも,土地利用の見直しを含めて力を入れていきたいと思います。  土地利用の規制も含めて,様々な規制の緩和,特に権限の委譲,地方分権の中でこういった権限の委譲等についても,今後,十分に庁内で研究して参りたいと思います。そして,活力ある都市づくりを推進していきたいと考えております。  先程,申し上げました様な農振地域の白地地区の転換,これについては,今後,大きく特別管理方式を取り入れながらやって参りたいというふうに思っているところでございます。  蔵王産業団地をいかにして,セールスポイントの優位性を訴えていくのかということでございますが,団地造成する際にも,都市商業地帯文教施設そういったものが充実した都市近郊にこの団地が造成されるというこどでございまして,都市環境が非常に充実しているということを色々,セールスポイントにしてやって参ったわけでございます。  特に,高速自動車道,いわゆる東北縦貫横断線,更には東北自動車道の結節点いわゆる交わる地点にあると,こういうことからいっても交通の至便な場所にあって,都市型の団地として,最適だとこの様な売り込みをしてきたわけでございます。  今,ご指摘のあった隣接している黒沢温泉についても,これは一つの大きなセールスポイントになろうかと言うふうに思っている所でございます。現在の,先程申し上げましたが,蔵王産業団地については10社が内定,または申し込みがきて審査会の審査を受けてパスしていると,こういうことでございますが,県外の引き合いがただ1件であるということでございますし,職住一体を進めて行くという意味では,近くにそれぞれの住宅・温泉といったものがありますので,私どもはこういったものをセールスポイントにして,更に,企業誘致に全力を挙げて参りたいというふうに思っているところでございます。  道路網の整備でございますが,私道半郷黒沢線,国道13号線の東側から210m,平成8年度の7月頃に改良工事を完了していきたいと思っております。これは,幅員18m両側に歩道3.50m付きでございます。最初の計画では,その後,曲折した道路ということでございましたが,真っすぐで旧蔵王街道にぶつけられる様をこそのような道路に整備していきたいというふうに思っておりますので,平成8年度に入ったらこのほうを調査して参りたいというふうに思っております。  この道路の整備については,地元の皆さんのご協力を得ながら,ぜひ,推進して参りたいというふうに思っております。  尚,須川の西側について国・県の事業施行もございますので,それぞれの関係団体と協議をさせていただいて促進に努めて参りたいというふうに考えております。  黒沢温泉には,先程,申し上げましたが,山形市は余暇活用環境がそういう意味で非常に評価されている都市でございます。これは,温泉を含めた自然環境がすばらしいとこの様な成果であろうと思っておりますから,蔵王周辺・蔵王団地のセールスポイントととしても,この蔵王黒沢温泉を一つに挙げて地元関係機関と協議しながら,この整備についても整備して参りたいというふうに思っております。蔵王産業団地の花を植えてはどうかということでございますが,公園を主体として花を植えさせていただきたいと,このように,考えています。ですから,できるだけ道路沿いには,整備してあまりみっともない様に,それよりもセ、ルスそのものが力を入れて参りたいと,特に,雑草なんか生えないようにだけは,十分に整備していきたいというふうに思っております。  次が,ごみ減量対策ですが,これまでのいろんな民間の方々のご協力もいただいております。特に,量販店,スーパー,商店それぞれの方々の協力を得ておりますので,今後とも,大いにそういう面を進めて参りたいというふうに思います。それから,いろんな団体の方々,市民の団体の方々も,このごみ減量に取り組んでいただいておりますので,これは感謝を申し上げながら,更にこれを推進して参りたいと,そして,こういった運動を大事にしていきたいというふうに思います。商品の包装関係をみますと,これは重さからいくと,全ごみの30%位占めているわけです。これが,やはり一番,今後のごみ減量のポイントになっていくものというものというふうに考えております。  ちなみに,平成6年度から7年度にごみが減ってきておりまして,燃やせるごみが98.8%,若干,6年度から7年度に対して,少なくなっております。燃やせないごみでは63.1%このように減ってきています。平均して89.9%でございます。このようなことを踏まえまして,私どもは,更にごみ減量について市民のご理解を得ながら進めて参りたいというふうに思います。  リサイクルが非常に大切な事は十分認識し,今後とも山形市または2市2町で,これは山形市とごみ処理については同じ様に作業を進めさせてもらっておりますので,上山市,中山・山辺町それぞれの2市2町で,調整をしながらやって参りたいというふうに思っているところでございます。  上野最終処分場の活性化でございます。お蔭様で地元の皆さんの合意をいただきまして,感謝に堪えないところでございますム今後は,地域の環境対策を十分に取り上げ,更に,地区の活性化に向けて,今後の施策を進めて参りたいというふうに思っております。地区の方々のいろんなご要望を見ますと,その地区にコミュニティー的ないわゆる,そういったものを建設してほしいという要望がありますので,そういうことを踏まえまして,地元の皆さんとお話し合いをしながら進めて参りたいというふうに思っております。これは,公民館の建て替えを含めての事業になろうかと思いますが,そういうふうに考えているところでございます。  次に,ビニールの有効利用でございますが,市内にある4つの農協で農業用廃プラスティックを適正処理をこの適正処理推進協議会がございまして,回収処理を行っております。市では,この事業費に3分の1,83万円を補充しまして,この回収が上手くいって処理できるように,施策をとっているところでございますが,なお,農協この協議会だけでは,なかなか難しい面が多様に出回ってきておりますので,その辺については,県に再利用を含めた最終処理場の建設について,こういった施設について要望して参りたいというふうに考えております。  蔵王の振興策でございます「こけし館」についてご質問ございました。今,「こけし館」は各地にかなりできておりまして,全国的なそういった趨勢をみますと,前ほど人が集まらないということがあるようでございます。ですから,これは「こけし館」独立としてではなくて,複合施設の中にこういったものを取り入れていった方がいいのではないかと,このように考えながら,今後,検討させていただきたいというふうに考えております。  蔵王温泉の山岳ハイウェイでございますが,この地区をみますと横断道から真っすぐ入って来るというふうになると,あの地形的な地質といろんなものを考えますと,いわゆる土地が脆弱な土地がたくさんあるということがございます。多くのこのルートを考えた場合,多くの地区の部分が人為的な工事に対しての脆弱なものがあると,自然植生や安定した自然林が多く見られるとこういうふうな状況の中で,これだけ大  きな大規模なプロジェクトを進めるということは,非常に困難な面がございます。十分なこれは,色々,考えながらどういうふうにしたらいいか,進めていかなければならんと思いますが,今すぐ,この地形的な問題,大プロジェクトになるということで,市だけではとっても対応できないのではないかと,このように考えておるところであります。  混む際に,規制をどうするかということでございますが,これは地元の皆さんに私どももそのように体制をとってもらいたい,このように指導的お願いをしていきたいというふうに思います。  なお,この地質または,このルートの中でいろんな問題がございますが,これは上山市と平成4年から調査をしてきました。蔵王国定公園構造改善総合計画この報告書の中にも,同様の考えが示されております。西蔵王市民の森の整備でございますが,本年度に基本設計を行い,平成8年度に実施設計にかかろうと,このような準備を進めております。基本的な考えとしては,林業構造改善事業の補助事業でございますので,平成8年度から11年度にかけて,4年間で前期・後期に分けて整備して参りたいというふうに思います。これは,国の補助事業になりますので,今後の市議会の皆さんにも補正予算で対応して参りたいというふうに考えております。前期に,前は広場や休憩所,トイレ等を整備して参りたいと,更に,後期については,いわゆるキャンプ場等もございますので,周辺にそういった連絡,散策とそういったものを整備していきたいというふうに思いますが,自然森林を最大に利用した,そういった施設にして参りたしいというふうに思います。自然公園的な要素を含めた整備を進めていくと,こういうふうにやって行きたいと思っております。  OA機器,合理化の点でございますが,行政サービスが速やかに徹底して行える,更に,サービスが向上する様に,平成8年度もパソコン32台から20台を増やすのでございます。ワープロは,174台から更に29台を増やして参りたいと,そして,今後の事務分野では,財務会計のシステムに導入する地理情報システム・総合福祉情報システム・文書管理システム,この4部門に分けて,今後,この導入を図って参りたいと,これまでのいわゆる平成7年度の時点でのこのOA機器の合理化に向けての対応でございますが,試算してみましたところ,労力軽減では54人分,事務費では3億6千万円削減できます。そのかわり,機器のリース代としては4,700万円がかかっております。市政のアイディアいろんな面での発想を重視して欲しいと当然でございまして,私どもは,まちづくり市民委員会を作る,また,行財政改革の大綱,仮称でございますが,この策定にあたりましても市民の代表の方々の意見を聞く場を設ける。更には,市民の声を取り上げる方策を今,検討しているところでございます。市民の意識調査を行う。これも,その1つを占めておりまして,市民2,000人程度お願いして意識の調査をやって,これを行政に反映して参りたいというふうに思っているところでございます。  「やる気」をださせるために,今後一層,私どもも市民の皆さんのご協力を得ながら全力を挙げ,市政に取り組んでまいる職員を育てていきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(大沢久君) 金峰聡和議員。 ○6番(金峰聡和君) 先程は,市長から子細にわたりご説明お願いしましたが,大変,的を得た回答と理解されます。ただし,大筋的にはやはり土地利用の見直しというのが,前々から取りざたされて,それが先送りされておるような気がしますので,いっそこの辺で市長の勇断なる決断をばお願いして私の質問を終わります。どうも,お世話様です。 ○議長(大沢久君) 以上をもって,金峰聡和議員の質問を終わります。  この際,午後1時まで休憩いたします。     午前11時52分 休 憩  ―――――――――――――――――――     午後1時1分  再 開 ○副議長(中村幸雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。それでは,一般質問を続けます。
      ~~~~~~~~~~~~~~ ◎峯田豊太郎君 質問 ○副議長(中村幸雄君) 新総合計画と平成8年度予算について,ほか4項目について,19番 峯田豊太郎議員。  〔19番 峯田豊太郎君 登壇〕(拍手) ○19番(峯田豊太郎君) 平成8年3月定例議会において,通算10回目の一般質問の機会を与えていただき,同志の皆さんに厚く御礼申し上げます。本議会は平成8年度の当初予算を審査するとともに,市長自らが最初から手塩にかけ編成したと云われる予算案の審査であり,佐藤色を如何に出しているかを見る絶好の機会でもあり,大変意義ある議会と理解し,緑新会を代表し質問いたします。  佐藤市長に対しては,第2回目の一般質問となりますが,前回は市長就任早々の12月定例会であり,質問に対しては率直な答弁をいただきましたが,よく予算委員会の冒頭での変則的な答弁訂正の発言がありました。今回はその様な事の無い様,明解な答弁を期待し,通告の順により質問をいたします。  先ず当初予算についてでありますが,一般会計728億800万円,前年より0.4%の微増であり,残念ながら積極的な姿勢は見られず,新規事業を行うには,財政需要を賄いきる税収は望めない,かといって交付税の伸びも期待できない,としても何とか佐藤色を出すため新規事業を行いたい。それには,不要不急な支出を見つけ出し,極力歳出面で押さえこむか,起債すなわち借入金で行うしかありません。しかも,公債費比率は年々上昇し,17.4%と過去最高の数を示しております。これを他の見方での地方債許可制限比率は11.8%であり,まだ余裕があるとの意見もありますが,これを金額的に表すと,地方債の残は一般会計だけで865億3,605万円,市民一世帯当たり101万円,一人当たり34万円となり,それに特別会計残は690億7,900万円,企業会計336億4,000万円となっており,他に事業の先行投資とはいえ,土地開発公社等債務保証192億9,700万円があり,合計2,085億5,205万円の多額になっており,これは市民一世帯当たり243万円,一人当たり82万円との多額の借入金となります。他に県債は7,000億円,国債発行額は約222兆円と膨大な額になっており,いずこも大変な借金体質となっております。本市は極力これ以上の借入金を増やすべきでないと,私は考えます。しかし,今年度の当初予算は五次総の仕上げと新総合計画をあわせ持ちながら,市長の選挙公約をも実現させたい意思を入れて編成したと思われますが,大規模事業のほとんどが,前市長時代の踏襲であり,箱物行政のツケが,運営や維持の義務的経費となり,予算の多くを占めつつあります。いわゆる財政の硬直化が,顕著に見られます。この様に厳しい財政事情の中で選挙公約を,どの様に実現していく予定なのか,その計画をお聞かせ下さい。青島東京都知事は,多くの反対を押し切って,公約だからとし「都市博中止を決定」しました。臨海都市建設に大きなブレーキとなった事でしょうが,その功罪は近い将来の歴史が評価すると思います。選挙公報にまで掲載し約束した,東西南北へのスポーツ文化施設の充実,それに特にドーム型球場の建設とあります。公約は一期4年での約束事だと受け取っている市民が多いはずであります。公約は選挙のアドバルーンのような物で,じっくり時間をかけて,実現の方向へ進めば良いとのお考えでしょうか。ドーム型競技場建設に充てるとし,1億円の積立金を予算計上しておりますが,この財政事情をふまえ,公約実現に向けどの様な基本姿勢で取り組んでいくか,お尋ねいたします。  次に,市税収入に関してですが,自主財源の柱でもあり,伸びがある事は大変望ましい事ですが,当初予算で約32億円,9.9%の伸びを計上しております。市長は本市の経済状況は上向きになったと考えておられますか。経企庁では底を打ち,上向きに転じたとか,日銀でも経済指数をみるに足踏みから上向きに転じたと公表しております。本市経済は,上昇時にはその影響が遅く,下降時にはいち早く波及が伝わるという経済構造であり,また,地方税の政策減税が続くなか,先行き不透明なこの時期に,事業促進の為の過大見積もりは如何なものかお尋ねいたします。  また,市民の間では近隣の市や町と比べると固定資産税が高いと云われています。国の施策により,平成6年より地価公示又は,鑑定価格の70%程度をめどとし,毎年度評価額を暫増させ,税額は徴収税率で調整しながら,著しく固定資産税が増額にならないように課税を行っていると聞きますが,徴収する側,すなわち市側から見れば,これは最も確実な収入源であり,3年毎評価の見直しも行われ,平成9年度がその該当年度となり,今年からその準備に入ると聞いております。私は平成5年9月定例会で評価替えと税負担について一般質問を行いましたが,前市長とは議論がかみ合わなかった経緯があります。今,国民全般で話題になっている住専問題がありますが,これは土地に対する過大評価からはじまり,土地評価は下がらないと云う神話から出たものと私は考えます。このバブル景気の土地価格の上昇は,本市ではほとんど見られなかったのは,今にして不幸中の幸いでも有りますが,現在,地価は平衡より下降気味と云われております。平成9年度の評価替えは,昨今の地価情勢を的確にとらえ,適正な評価に徹するとともに,新しく区画整理等を行った地域の売買実績を基準にし,市街地に波及的に上昇評価する等絶対ないように,また新総合計画の財源確保の面にウエイトを置きすぎると高めの評価となり,山形市は高いという声がますます現実となってきます。評価替えの基本方針をお聞かせください。  新総合計画を読んで見ると,五次総よりハード面よりソフトいわゆるハート心の面が重要視へと変化してきていると受け止めておりますが,言葉の表現はなかなか上手になっており,計画通り実現できれば"人いきいき豊かさ実感都市"が生まれると思いますが,この財政事情のなか10年間でどの様な年次計画で実現していくのか基本方針をお聞かせ下さい。実行もせず実現も出来なければ,絵にかいたモチ以下にもなってしまいます。福祉の基本方針は,子供と高齢者については,大変配慮が行きとどいていると思いますが,現在両だてで行っている高齢者福祉は,今後,施設型か在宅型かどちらかに比重を決めて行く必要が出るのではないでしょうか。また,乳幼児医療費の無料化,児童育成クラブ等,子供達への投資は,子供は未来への山形市の財産との考えで,私も大賛成であります。  "出生率日本一の都市"を目指すとしており,これも大変結構でありますが,この予算そして計画にも子供達をつくる年代,その予備群すなわち若者の市民層を如何に増やすかが,全くとして見られないことであります。小中高と地元で教育投資を行い,大学教育は親の負担が多いと芸工大を建設,親も行政も子供達には投資し続けております。その後帰形したくとも勤める所がないと,育て上げた人材が流出したままになっております。雇用のない所には,若者も集まりません。企業誘致が厳しい現実としたら,ベンチャービジネスの育成等,何らかの起業の創成を考え行政での手助けを行うなどして子供を生む年齢層,いわゆる若者が定着する方法をどのようにするのか,市長の考えをお聞かせ下さい。  企業はバブルの好景気の後半期からリストラと称し,人員の適材適所の配置から削減へ,経費はもちろん削減する等,すべての面でスリム化を図り,企業存続をかけ涙ぐましい努力をしてきております。過去の一般質問で市職員のリストラも考慮に入れ,適材の配置,公民館,給食センターの例を取りあげて行いましたが,私は市職員の仕事はサービス業ととらえております。市職員は如何に効率良く市民にサービスを提供するかが主な仕事であり,職務,職階,責任は常に関連していなければならないと思います。人事異動後,職員名簿が発刊されますが,いつの間にか同一の仕事をしているにもかかわらず,役職名が変更され,職階制としては上になったと聞くことがあります。現在名薄をみると部長,次長,参事,副参事,課長それぞれに待遇,相当職があり課長補佐,主幹,副主幹,係長,主任,主事とあって市民からこの職制は何だと聞かれますが,私の不勉強のせいか明確に答えられません。職員は市民に誠実に公平公正にサービスを行い,仕事をやる上には,職務と権限がつき,それに対して責任が出てき,三つが一体化となっていなければならないと考えます。今の職制は上の方が職階で分散しすぎ,行政責任もそれにあわせて分散し,責任感が薄れる体質であり,いわゆる頭でっかちの組織になってきております。行財政改革は,まず組織をスリム化し職責を明確にし,適材適所の人事配置を行わなければなりません。このままでは,市長の云う"チャレンジ精神"はなかなか産まれないし,細部にわたっての聞き取りを行った予算案も形骸化してしまう可能性があります。まして危機管理という言葉が昨年の阪神大震災時よりよく話題となります。過日のトンネル崩落事故の際も,タテ割り行政の弊害と,責任が救出作業で問題となっておりました。もう一度申し上げます。効率的な行政を行うには,職務,職責,職階を明確にし,スリムな体制にすべきであり,市長の人事への取り組み姿勢をお聞きいたします。もちろん職員側ばかりでなく,議会も尚一層のスリム化も必要であると考えますが,これは今後議員の間で進めてゆく必要があると思います。  次に首都機能移転でありますが,戦後我が国の遷都問題は1959年産業計画会議において,ネオ・トウキョウプラン,すなわち東京湾を埋め立てる計画から始まり,政財界,学会で断続的に提言がなされてきましたが,昨年末,政府の首都機能移転問題を検討してきた国会等移転調査会が"明日の日本と新しい首都"と題する最終報告をまとめ村山首相に呈しました。それによると移転先の選定基準は,1.国内各地からのアクセスに不均衡が出ない。1.東京から60kmから300km程度とする。1.40分以内で到達できる国際空港がある。1.広大な用地が取得できる。1.地震等の災害に安全性が高い。1.自然災害で都市活動に支障が出ない。1.地形がおだやかである。1.水供給の心配がない。1.政令都市級の都市から距離がある。であり,当初2000ha,最終的には9000haの面積が必要であり,人口60万の政治行政都市を想定した首都を建設し機能分担を図るためにも東京一局集中を分散し,2年以内に移転候補地を選定し,今世紀中に着工,2010年には最初の国会を新首都で開会とのタイムスケジュールを公表しております。基準として降雪地は除外,300kⅢ以内とすれば本市は条件からみて大変厳しいと考えられますが,北半球の国家の首都は雪の降るのが当然であり"雪国だから"の良さを強調し,この移転に積極的に取り組む考えはありませんか。また立ち上がりが遅れて,誘致に厳しいとしたならば既に取り組んでいる南東北ブロックの宮城県南部,又は福島県阿武隈高原を積極的に誘致協力を表明し,南東北としての盛り上がりを本市に於いても,つくるべきと考えます。知事も東北知事会や南東北各県に対し協力するとの表明を行っているとのこと,市長も仙台,福島市長とともに共同歩調のコミュニケを発表したと聞きますが,首都機能移転をどうとらえておりますか。  市長,政治は"夢"をつくらなければなりません。首都機能が南東北に移転した場合,首都から100m圏に入り,特に仙台は,より一層経済活動が活発化し,この波及効果は東北全体に表れ,特に南東北三県は活性化が予想されます。これを踏まえ,山形新幹線の複線立体化はもとより,まず山形・仙台間の新幹線建設を行い,福島と結び循環線とし仙台まで30~40分での結びつきをつくる。それによって,人・物の流れが一層療著になるとともに経済の活性化が,創成されると考えられます。美しい四季のメリハリのある山形は,新総合計画が達成され"住む人皆いきいきと豊かさ実感都市"となっていれば,その居住性の良さからも首都境能の新都市や仙台への通勤する人が増えると予想され,前項で雇用の場の創成をどう取り組むのか,子供をつくる年代の人達をどう増加させるかの課題は,この山形,仙台,福島を結ぶ南東北環状新幹線建設で一歩解決にむかい,明るい未来が広がる・と市長も思いませんか。これからの都市機能の発展と空港は切っても離せません。山形空港の滑走路延長計画は,より大きくより長くなければ安全性が増すとともに,大量の利用者の移動が可能となります。全国的な視野に立ち,また国際的な側面からみた場合,仙台空港はより一層重要度が増してくるとともに,国際路線も多く集積されると思われ,現に空港ターミナルビルは,それに十分対応出来るよう,過日新築されております。本市のコンベンション誘致促進を図る観点からも,仙台空港から本市のアクセスをより短時間にする事を考えるべきであります。それには,東北自動車道を直接空港へ乗り入れられる高速道の延長であり,当然首都機能移転都市の条件からも必要不可欠であり,東北自動車道路網に関係する地域から要望が出されると予想されます。他市より先行し必要性を関係方面に要望すべきと思いますが,いかがでしょうか。道路網では当然東北中央道の必要性が再認識されるに十分な可能性があります。福島県北部相馬市,宮城県南部と本市を結ぶ最短距離で,最も経済効果のある路線と考えられます。新60万都市の出現,これは全く新しい市場です。本市はこの高速道の交通の要所となります。例えば,会津方面へ新潟方面,秋田方面そして仙台方面へと周遊コースの分岐点となります。この高速道を利用し本市に流入,すなわち観光客は飛躍的な増加の可能性が秘められ,そこで観光拠点施設が必要となります。本市との合併の可能性を前提として話し合いを進めている上山市と政策の大きな目玉として,県の理解を得ながら,上山農校跡地をこの観光拠点建設の場として計画,両市民の合併に対する理解と認識を得るためにも,これに積極的に取り組んではいかがでしょうか。福岡便の就航も行われ,仙台空港からは東南アジア各国への航路開設が行われるでしょう。私は降雪のない地方や国々の人々を楽しませる夏でも冬の寒さや,雪の体験,美しさを誇るモンスター樹氷の体験をもできる施設や歴史的な建造物の移転集落化等,通年観光の拠点施設を両市で進めるべきと考えます。いかがでしょうか。  予算説明の中に,50万都市構想の推進を行うとしております。地方分権推進法,中核市制度の創設,市町村合併特例法の改正にみられるように,国と地方の役割分担の適正化,それに公共団体の自主性自立性の向上を強く求められているために,広域的なつながりの強い市町において行政施策の一体化と都市機能の整備を行いながら広域合併へ発展させるとあります。3市2町が足並みをそろえ進捗すれば最良とは思いますが,相手の立場もあり,当然温度差もあります。理解の得られる市町から逐次進めていくべきであり,議会ではこの3月定例会で,広域行政特別委員会を設置し,広域行政,すなわち合併へ積極的に取り組む姿勢を明確にすることとしております。合併経験都市での進行過程を聞くに,議会の理解を得られると短期間で目的が達せられると聞きております。しかし,行政面の事務的な進捗と平衡しなければ良い結果は得られないことは当然であり,どの様なスケジュールで対応しようとしているのか,少なくとも4月から担当係の設置は考えていると思いますがいかがでしょうか。  先日訪れた茨城県ひたちなか市の例は,平成2年3月勝田市の市議会で,同年6月那珂湊市議会で合併を取り上げる特別委員会を設置し,検討委員会,協議会等を経て,平成6年11月1日新市が誕生し,その間4年8ケ月でした。岩手県新北上市は3市町村で約4年,熊本市は4町の合併を約3年で行い60万人の都市となり本年4月より中核市の指定を受けております。  次に市が開発を行っている用地の基盤整備についてお聞きいたしますが,現在企業誘敦や宅地分譲を目的とし,市が直接または,市に携わり開発している用地のうち,まず蔵王産業団地があります。この用地は,当初工業団地と銘打って,誘致企業を対象に計画し,その後急激な経済事情の変動からか名称も蔵王産業団地とし,市内の企業移転を含め,より多くの業種が参入できるよう変更された経緯があります。これが団地の分譲状況は先程話はありましたが,企業の建設見込みはどのようになっているのか。又,過日市長の説明では数社の誘致企業も有望とのことでしたが,その実現はいかがでしょうか。当初計画の工業団地としたならば,常時,相当数の就労者が見込まれ,また産業団地としても,より多くの業種の企業が立地する事になりますので,かなりの就労者が見込まれます。団地の重要な基盤である排水処理はどのように計画していたのでしょうか。  上山市の産業団地,本市の沼木頭脳団地は当然公共下水道が完備しており,昨今に造成された団地は下水処理は組み込まれているのが常識と考えます。現在,市の公共下水道建設は急激に受益面積を伸ばしておりますが,当団地までは一般的な計画では,10数年後の歳月が必要とされております。これは,この団地のセールスポイントでなくウイークポイントでもあり,誘致活動の大きな障害となるおそれがあります。本市には他市にみられない程,優遇な企業立地促進条例が施行されており,その条例及び規則によると,基盤整備助成金を交付するとあります。これを各企業個々の助成でなく下水道の建設財源とし,市自らが下水道施設を整備し,地域的な排水処理方法等により,この問題を解決すべきと考えますがいかがですか。  この団地の建設費は市単独で行い,借入金で賄っていると理解しております。第1回の分譲で完売すれば問題はありませんが,完売せず,日時の経過があった場合,この団地の分譲価格はどのように算定しようとしているのか。利子相当分は確実にコストに跳ね返ってくる訳であり,価格の上乗せがあるのか,もし無いとすれば誰が負担するのかあわせてお尋ねいたします。もし団地に立地した企業が,個々の浄化槽でしか汚水の処理を出来ないとしたならば,100人程度の従業員数の職場で,合併処理槽で排出基準20ppmとした場合,建設費は3,000万円から5,000万円程度が見込まれ,公共下水道が後日建設された場合,この施設は不要になり,撤収にも費用がかかります。建設省では4月1日より大幅な浄化槽の構造基準の改正を行い,水質汚濁防止法にかかわる項目の告示区分が増え,それによるとBODは10ppm以下,COD,SS,窒素リン等の排水基準も定められ,高度処理の基準化になってきております。水環境保全を強く打ち出して来ております。これを常にクリアーするには相当なランニングコストが見込まれます。社団法人型式浄化槽協会は「21世紀の浄化槽ビジョン」の中,将来は家庭や事業所,地域を含め水環境を保全し,再生水の循環再利用を図るシステムに移行していくといっております。いわゆるこれは中水です。汚染のない水処理方法も開発され,浄化槽に使った水の循環再利用の出来るシステムをこの団地内に義務づけ促進条例で助成対象として,全国初の21世紀の水処理モデル団地とし,誘致の目玉としてはいかがでしょうか。ちなみに,建設省では排水再利用,雨水利用システム設計基準を設け,再利用水質基準はBOD10ppm以下は線上,池等の修景,散水融雪用水等雑用水に利用してもよいとし,BOD3ppm以下は親水などに再利用可能としております。  また,宅地分譲を目的としたニュータウンは,県,上山市との調整も必要と思いますが,生活基盤の重要な下水道整備計画は,流域下水道の西部幹線建設により受益地となると聞いておりますが,その計画もお聞きかせください。この団地の中に,当時土地改良による多くの意見が出,平成元年に市が購入した用地10万5,367.61㎡があり,取得金額3億4,771万余円でありましたが,採草試験場として利用するとの事でしたが,その後牧草の試験の成果は全然見えておりません。どのような結果になっているのか,またどのようにこの用地を利用するのか,お尋ねいたします。  次は南部市街地の活性化についてでありますが,市長は最近ホテルキャッスルから112号線を南の方へ歩いたことがありますか。多分一方通行を車で北進しただけだと思います。今年は市長の強い意思もあり,山形市の始祖でもある最上義光公の生誕450年で,市民で大いに祝おうとしイベント費1,100万円を計上がされています。当時伊達領から笹谷峠を越え,出羽地方の物流の基地として栄えた小荷駄町,市が立った三日町,八日町,十日町は昔日の見る陰もなく,住民の日常的,生活用晶を買う商店すら成りたたなくなっており,閉店貸店舗の札が目立っております。特に,112号線三日町角からの一方通行は過去の人,物の流れを完全に変えてしまい,歩道の整備すら平坦でありません。町や商店街の活性化は,まず人通りがなくてはなりません。地元ではこの主要道路の一方通行の解消が図られ,いくらかでも人の流れが回復して欲しいと,各方面へ陳情を行いましたが,車優先の社会の為か,交通条件の良い変化がなければ,公安委員会として解除できないとの回答であり,現在に至っております。市では上桜田薬師堂線を松波線まで改良,開通間近ですが,国道112号線の西側,西高から八日町,幸町,市農協までの荒楯天道線の改良工事を早急に行い,当該地の活性化の一助にすべきと考えますが,改良計画はどのようになっているのかお尋ねいたします。  最後の質問に入ります。歴史的建造物の移築保存について,この問題は私が議員となり,第1回目の質問から毎回云い続けてまいりました。その間9年,山形の風土に培われた個性ある歴史を刻んだ建物が,数多く消えてゆきました。私は昨年秋,市長,議長と共に姉妹都市であるオーストリアのキッツビューエル市へ公式訪問団の一員として同行してまいりましたが,その行程で,オーストリアのウィーン,ザルツブルク,ドイツのミュンヘン,フランスのパリと美しい歴史のある町並みを見,それぞれの国の特徴や,市民生活の一端にふれる機会があり大変感動し帰形いたしました。その際,深く感銘した事は,各都市とも歴史を大切にしている。生活する人々のそれを守ろうとする姿,行政の積極的な保存への努力を垣間見,その都市の建築様式を見るだけで,ここは何世紀頃栄華をきわめたのかが,一目で分かります。これだからこそヨーロッパの人々は我が町はと胸を張れるのだと感じました。石と木の文化の違いはあるものの,本市ではしだいに歴史的な建造物が失われてゆきますが,まだ,歴史価値のある素晴らしい物が点在しております。気をゆるめると,たちどころに消えてしまう可能性があります。例えば,十日町区画整理事業地内の,長谷川家のお蔵を主とした江戸時代の面影を残した商家の家屋もあります。時代そして生活様式の変化から,既に面的に大きく保存は現実的には不可能になってきておりますが,せめて歴史的価値のある建造物を移築し保存を図るべきですが市長のお考えをお聞かせください。歴史はふたたび戻りません。歴史は金では買えません。現在生きている我々が後世に伝える義務があります。  以上,私の第1回目の質問を終わります。誠意ある答弁を期待いたします。ご清聴,誠にありがとうございました。 ○副議長(中村幸雄君) 佐藤市長。   〔市長 佐藤幸次郎君 登壇〕 ○市長(佐藤幸次郎君) 財政苦しい中で,どのようにいろんな事業を進めるかということでございますが,本当に厳しい財政運営の中にございます。その中で,新年度もまた,駅西の区画整理事業,十日町ニュータウンの事業の推進等大型プロジェクトが軒並でございまして,特に区画整理事業については,平成8年度から財源の投入,事業計画のもとに進めたいとこのように思っております。そこで,財源のとにかく核を図りまして,行財政改革を推進し経常経費の節減,またスクラップアンドビルドの原則にたって,これまでの事業の見直しを含めた新総合計画の諸施策の実現に努めてまいりたいと,一層努力してまいたりたいと,このように思っておるところでございます。  ドーム型競技場につきましては,これまでのスポーツ振興基金のうえに,更に今議会で5,000万円を上積みさせていただきまして,1億円でスタートさせていただきたいというふうに思っております。  今回の新総合計画の中に,このドーム型競技場の建設が主要プロジェクトに入りまして,そういうことから,私どもはこの10年間の中でそのような構想を進めてまいりたいと,この計画自身が10年の総合計画というふうになっておりますので,その中で具体化を進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。  もちろん,今後につきましては事業の規模,更には内容こういったものを十分に考慮し,市民の皆さんの意見を十分にお聞きしながら,あまり短期的な視点ということではなくってまいりたいと,そして実現を図りたいというふうに思っているところでございます。  自主財源の確保でございますが,地方税法の改正によりまして,予想される市税の減税が個人市民税また特別減税の実施等により8億8,000万円余また固定資産税,都市計画税等で今回の減税規模は今国会で決まるわけでございますが,それを推計いたしますと10億余万円とこのように考えられております。そういう中で,補正後の予算に対する伸び率は0.57%と微増に見込んでおりまして,大きく過大に見込んでいることはないのでございます。法人税全体としてはほぼ今年度並の税収は確保できるだろうと,このような見込みのもとで計上をさせていただいております。数字的なご回答については,財務部長から回答をさせていただきます。  9年度の固定資産税の関係でございますが,山形市は全国と同じようなレベルで,地価公示価格の7割程度を目標に土地評価の均衡化と適正化を進めておるところでございまして,今回の見直しについてもこれを基本にして進めてまいりたいというふうに思います。  また,前回の鑑定評価を行った標準宅地でございますが,これまで610ポイントで調査をしてまいりましたが,これを増やしまして731ポイント,個々それぞれ標準宅地について鑑定評価を行うと,この増やすことによりまして,より適正,均衡化に努めてまいりたいというふうに思っております。また,価格の調査基準日につきましては前回より6カ月遅らせております。この遅らせることで地価が評価する時点と接近して地価の変動その他が適確に把握できるように,評価の時点,調査日を6カ月遅らせました。そして,適正な地価が反映されるように努めてまいりたいと,このように考えております。  在宅福祉と施設福祉ということでございますが,私どもはこれからの福祉の充実は在宅が基本であろうと考えておりますが,今のような社会男女共生の社会で,女性の方々も社会進出,企業進出非常に多くなってきておりますし,そういう人材を求めておられるわけでございます。そういう環境にある中で,在宅福祉とともに施設福祉も,これは山形市としても平成11年度までの計画にそって施設の充実は図ってまいる計画やございます。しかし,やはりこの福祉面につきましては,長年住みなれた家で家族とともに福祉がされるということが一番だというふうに思います。そういうことから在宅福祉の面での新年度予算についてもいろんな面で施策を行ったところでございます。現在の在宅サービスの状況をみますと,デイサービスセンターのABE型在宅介護支援センターこういったものを新しく増やしてまいります。ホームヘルプ事業についても平成8年度はヘルパー20名を増員してまいる計画でございます。それぞれ在宅福祉介護の問題でいろんな手伝いをしていただくとこういう体制をとっております。  また,訪問給食サービスこれを菅沢デイサービスセンターで実施いたしてまいります。1日30人分の昼食を配食してまいります。また,託老所への支援を実施いたします。介護型託老所,これは金井地区に今まで積極的にやってこられた方々,ボランティアで活動されていたわけですが,今回,市の方から支援を申し上げたいということでございます。また,多胎児養育支援事業といたしまして,3人以上の多胎の子どもさんが生まれた場合に家庭にホームヘルパーを派遣して支援申し上げたいとこういうことでございます。もう1つは,総合福祉センターにおきましてヘルパーの活動拠点とし,更には介護相談,介護者のための講習会と福祉機器の展示と,・そういった福祉情報の提供を含めて総合福祉センターを中心に拠点として行ってまいりたいというふうに思います。  市の待遇相当職と,確かに平成7年度は6年度よりも増えました。職制と職務権限を適切な見直しをしまして,平成8年度はスリム化を図ってまいりたいというふうに思っております。これまでになく,少なくこういった相当職待遇職を減らして適正な適材適所の人事を行いながら,市民サービスがもっともっと向上するような市役所体制をつくってまいりたいというふうに考えております。  ちょうど,子どもさんをもって働く若いお父さんお母さん方,定着の施策でございますが,これは山形市だけではなくて,全国的にそのように通産省の提言もあって,その方向に進んでおります。ベンチャービジネスの活性化支援施策を重点的に移していこうとこのような指導もありますし,私どもは企業たとえば銀行が行っていただいておりますベンチャーキャピタル,更には県も新規操業をはじめましたインキュベーター施設のアルカディアソフトパーク,こういった仮称でございますが,こういったものの県産業ソフト化支援センターを整備しようとしていると,こういう事業とあいまって私どもは市の市内の中でこうもった新しい事業に取り組む企業を創設すると,こういったものには積極的に新規創業者への支援策をとってまいりたいというふうに考えております。  次に,首都機能の移転でございますが,これは平成6年に南東北中枢広域都市圏構想推進協議会,山形市と仙台市と福島市の3市でつくった協議会でございます。この中で,南東北SUNプランというものを策定いたしまして,この中でいわゆる首都圏機能の移転を含めて,はじめて提言を行われた協議会でございます。その後,私も山形市長,仙台市長,福島市長と一体となって会議を開催しまして,この首都圏南東北に移転実現に向けて強力な運動を展開していこうと申し合わせをさせていただきました。  また,昨年の11月には南東北3県知事会議で連携して取り組むことを確認しておりますので,私どもはこの南東北にどうしても首都圏移転を実現させて南東北が,いわゆる行政の地方分権,東京一局集中を廃して,この南東北に移ってきてそれぞれの地区,市が大きく発展するように目指していきたいと思っているところでございます。  いろいろな規制もありますが,私どもはこれをなんとか南東北にもってくるんだということで3市一体となって運動していきたい。新しい市が建設されるそういうことであれば,それぞれの3市が新しい都市をつくる形成の上で母都市になるわけでごさいまして,そういう意味からも大きな意義をもつと思っております。特に,今回に首都圏機能移転につきまして国会,最高裁判所,首相官邸,その他関係の省庁が移るとこういう内容になっておりますので,そういう意味合いからいっても地方分権の時代に合った,行政の東京一局集中を廃して南東北にこの発展的にもっていかなきゃならんと考えているところでございます。  仙台の新幹線の整備でございますが,現在,県あげていわゆる山形以北の新庄までの新幹線の延仲問題に取り組んでいるところでございますが,これとは私は別にして,山形市と仙台,いわゆる太平洋側とこの日本海側の拠点となる道路交通網の拠点となる山形市として,これは何としても今の在来線の強化という意味のこれまでの運動を進めてまいりました。ふたたび南東北SUNプランのことを申し上げますが,このSUNプランの中でも仙山線の機能強化とミニ新幹線方式によると,ミニ新幹線という言葉を使っておりますが,いわゆる山形新幹線方式だと思います。これによる,仙台,山形,福島間の循環交通システムの整備を提唱しているところでございます。在来線仙山線の整備はもちろんでございますが,こういった3市を結ぶ循環新幹線の実現ができればとこのように思いますので,3市ともに連携をとりながらこの実現に向けて難しい面があろうかと思いますが,既存の仙山線の整備とこれは複線化も含めてやってきたわけでございますが,そういったものを取り挙げながら取り組んでまいりたいというふうに思います。いずれにしましても,これは将来的な構想の中でとらえて山形市だけではできませんので,そのような連携を取ってまいりたいと思います。また,仙台空港の整備でございますが,最近,私もまいりましたが,横断線を越えて南仙台で降りて,それからまた高速有料道路に入って空港に行けるようになったと,大変素晴らしく近くなったとこの実感として受け止めてまいりました。更に,この東北高速道から直線で結ぶとなれば,やはり,こちらの日本海側の経済圏,更には太平洋側の経済圏との交流と一層進展が図られるものというふうに私も思います。  ただ,高速道から真っすぐ行くということは場所が場所で地形が全部宮城県に入りますので,やはり,これもまた南東北SUNプランの中でそれぞれの県・市に連携をとりながら進めて行く必要があると思います。これについても十分に検討させていただきまして,連携をとってまいりたいと思います。  上山農校跡地の利用ですが,これは私も合併の問題も,今,ご質問ごさいましたので昨年の10月に議長さんとともに上山市,天童市,山辺町,中山町の2市2町の首長さんに合併について,広域行政についてお願いしてまいりました。合併に対するいわゆる基本的な考え方としては,それぞれの市・町に任意で結構でございますからまず協議団体を懇談会というようなものをつくっていただいて,そこで地域住民の理解を得るとこれが一番最初にやらなければならないことだというふうに思っております。ですからそれぞれに,特に上山市長さんにはその点をお願い申し上げて,任意の協議会をつくっていただいというふうにお願いしているところでございます。やはり,それぞれの市民町民の皆さんの理解を得ることが最優先の課題でございます。その辺に取り組んでまいりたいと思います。  農校跡地につきましては,広域観光が今こそ最も必要な時であろうと思いますので,今の行政の中で,また,別々でございますが,ただ広域観光を進める上ではこういったものをつくることによって便益が広域化するとこういう拡大するんだとこういう考え方から進めていく必要があろうかということでございます。上山市そして県の意向を十分に踏まえて検討を進めてまいりたいというふうに考えております。  蔵王産業団地ニュータウンの下水道でございます。これは計画では流域下水道で県の西部幹線の整備を県が担当してくれることになっております。ニュータウンについても蔵王産業団地につきましても,この流域下水道でお願いしたいというふうに考えております。この2地区ともまだ建設省の建設の認可を得ておりません。現在の認可を得た部分を至急整備しまして,そして,平成10年にできれば9年頃に建設省に下水道の認可を出したいと思います。その後,県の流域下水道で整備を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。県の考えでは,この産業団地周辺いわゆる蔵王成沢,半郷あの周辺についても流域下水道で,一体となって進めてまいりたいというふうに考えております。だいたいの試算で県の事業で600億円でございますが,山形市はその負担額だけ担当することになっております。非常に県の割合からすれば少ないのでございますが,そのような事業を進めてまいりたいと思います。峯田議員からは,今,市単独で公共下水道ではどうかということでございましたが,公共下水道で市単独で進めてまいりましても,認可をまた同じ時期にし直ししなければならない,こういうような時期的な問題もございます。あそこは広域下水道でまだ認可区域になっておりませんので,これまでの基本計画通り県の流域下水道の幹線を整備していただいて進めてまいりたい。これも,はやめてがんばって申請をもらって整備を進めていきたい。尚,蔵王産業団地につきましては,雨水排水については既に整備が完了いたしております。汚水の方が遅れているわけでございますが,そういう事情でこれまでの考えで進めさせていただきたいということでございます。できるだけ早く,ニュータウンにしても13年の分譲を目指しておりますので,このニュータウン更には蔵王産業団地とともに下水道を整備しながらやってまいりたいとこのように考えております。  牧草地につきましては,大変これまでのニュータウンの地区内にそれを取り込みまして活用してまいりたいというふうに考えております。  両都市衝地の活性化でありますが,非常に長く時間がかかってしまったわけでありますが,山形西高から六椹八幡宮までのいわゆる庚申裏篭田線,この路線について平成8年度に測量調査を実施しまして,9年度から事業をはじめたいとこのように計画しております。これ以外のもっと北に伸びる路線については,西高からは街路事業で整備します。それから先の方の十字屋の方にのぼる駅前の方に伸びてくる路線については,残りの区間は区画整理事業で整備してまいりたいとこのような計画をたてております。  歴史的建造物の移転でございます。山形市内にはこれまで国指定,県指定,市指定それぞれ優れた建造物が残っております。これについては,移転その他は現在のままで保存しながら,いろんな面で観光的な面とか,いろんな面で図ってまいりたいと思いますが,基本的には山形市の土蔵,白壁の土蔵こういうのは歴史建造物として旧城下町の町屋地区いわゆる旧三の丸,またこの辺の東側の中心に423棟がございます。これだけのものがございますので,今回十日町の区画整理事業をやるにあたっても,こういったものをそれぞれの皆さんの地権者の皆さんのご理解を得ながら,そして誘導できるものは,誘導してまとめて保存して都市景観,観光資源にさせていただきたいというふうに考えているところでございます。大変,重要な建造物でございますので,区画整理事業の中でも,そういった手法を取り入れて所有者の皆さんのご理解を得ながら保存に努めてまいりたいと,このように考えております。以上でございます。 ○副議長(中村幸雄君) 佐藤財務部長。 ○財務部長(佐藤冨也君) 市税収入の見込みについて,お答え申し上げます。  市長の方からも申し上げたのですけれども,私どもは新年度の市税の予算の計上にあたっては,あくまでも現行制度,現在国会に上程されています,地方税法の改正,これは市税条例の改正もお願いしなければならないわけですけれども,その分は一切折り込んでおりません。現行制度で見積もっております。それで,当初予算では9.9と非常に高いように見えると思います。確かに,その比較だけ見ますと。今議会平成7年度3月補正として,3億円の市税の追加補正をお願いしております。それを加えますと343億円余りになります。これと当初予算と計上しました358億円余りの伸び率は4.4ということで,平年程度の伸び率と現在の景気の状況とか,それからいろんな課税客体ですね,その状況を把達した結果適切な額だというふうに判断して計上させていただいたものです。  尚,減税に伴う年度途中での10億円以上の財源補填できるのかという疑問があろうかと存じますけれど,これについては,これまでも同じような方法でやってきたわけですけれども原資補填債の発行が認められます。これは,償還の際に75%交付税算入できると,それから税収が減りますと,必然的にこれは理論上ということになるでしょうけれども,交付税が増える要素がございますので,私の減税補填債なりそういう交付税措置でその減税分はカバーできると,これもそういう判断のもとに現行制度による計上させていただいたものです。  尚,先程市長が申し上げました0.57%の微増だというのは,法人市民税については0.57%の今年度の決算見込みに対して,その伸びをみたということでほぼ平成7年度の税収見込みと同額程度の計上させていただいたと,こういうことでございます。以上でございます。 ○副議長(中村幸雄君) 峯田豊太郎議員。 ○19番(峯田豊太郎君) まず,数字の方は財務部長長い経験で十分お分かりになっておると思います。数字に責任をもってお答えいただいたんでしょうから,それは了といたしますが,やはり,入る方を主に見てしまうと出る方がどうしても緩くなってしまうということを常に頭に置いて,財政の査定をしていただきたいということを私は一言申し上げたいと思います。  市長も前の市長から引き続いて,もう少し良い仕事をどんどんできるかと思ったんですけれども,多分数字を見てもうちょっというふうなことを感じているんじゃないかと思ういますが,まず一期4年間はこんな形でいくしかないんじゃないかなと,私,個人的に思っております。まず,一所懸命数字の面はやっていただきたいとともに,私,政治というのは夢を持たなきゃならない。それには,首都機能移転は最高に夢を持てることではないかと思います。これは,積極的に遠いから関係ないということではなくて,これだけ時代が進んでくれば100km200kmはどうってことないんですね。それをそこへ誘致して,そこへ決まったらそこから私どもはそれに合わせてどんなまちをつくるか,これが夢だと思うんです。せっかく新総合計画をつくりましたので,それと合わせながら,このようにしたらそこのまちに私のまちにくるんだと,ひっぱるんだというぐらいの気持ちでこれからずっと段取りしていただきたいと,こんなふうに強くお願い申し上げたいと思います。  産業団地の水については,大変厳しい現実があるかなと思いますが,ここに浄化槽をつくると大変なことになってくる可能性があります。中水の話はいたしましたけれども,ただ,時間もあ.りませんが例えば売れ残ったら,市長,それの価格の件なんですが,それだけお答えいただきまして,何しろ夢を持てるような山形市をつくっていただきたいということをお願いたしまして,私の質問を終わりにしたい。どうもありがとうございました。 ○副議長(中村幸雄君) 佐藤市長。 ○市長(佐藤幸次郎君) 産業団地はこれから分譲がはじまったわけでございます。全力で完売を目指して努力してまいりたいというふうに思います。ただ,いろんな面で地価の価格の問題その他ございまして,なかなか厳しい面がありますので,その辺はできるだけそのようなものは上乗せしないで,何とか処分してまいりたいとこのように考えております。 ○副議長(中村幸雄君) 以上をもって,峯田豊太郎議員の質問を終わります。(拍手)  以上をもって本日の日程は,全部終了いたしました。  ――――――――――――――――――― ◎散会 ○副議長(中村幸雄君) 本日はこれをもって散会いたします。  なお,明日,本会議は午前10時より開会たします。     午後2時1分 散 会...