山形市議会 1995-09-11
平成 7年予算委員会( 9月11日)
平成 7年
予算委員会( 9月11日)
平成7年9月11日(月曜日)
〇出席委員(39名)
澤 渡 和 郎 君 石 澤 秀 夫 君
高 橋 啓 介 君 渡 辺 弥寿雄 君
高 橋 博 君 高 橋 民 夫 君
金 峰 聡 和 君 斎 藤 淳 一 君
加 藤 賢 一 君 高 橋 伸 行 君
渡 辺 ゆり子 君 豊 川 和 弘 君
加 藤 孝 君 石 沢 忠 八 君
竹 田 和 義 君 荒 井 啓 君
鈴 木 善太郎 君 峯 田 豊太郎 君
阿 部 喜之助 君 阿 部 豊三郎 君
高 橋 嘉一郎 君 佐 藤 義 久 君
酒 井 靖 悦 君 佐 竹 盛 夫 君
佐 貫 宏 一 君 小野寺 建 君
長 瀬 洋 男 君 会 田 邦 夫 君
渡 辺 秀 夫 君 宝 沢 啓 輝 君
枝 松 昭 雄 君 武 田 一 夫 君
佐 藤 稔 君 浅 野 泰 孳 君
深 瀬 悦 男 君 尾 形 源 二 君
渡 辺 卓 弥 君 加 藤 正 君
中 村 幸 雄 君
〇傍聴議員
大 沢 久 君
――
―――――――――――――――――
〇説明のため出席した者
市長 佐 藤 幸次郎 君 助役 板 垣 啓 二 君
収入役 今 野 和 子 君
総合政策室長 斎 藤 健 司 君 総務部長 梅 津 久 勇 君
財務部長 佐 藤 冨 也 君 市民部長 酒 井 正 男 君
環境部長 寺 崎 琴 雅 君 福祉部長 横 倉 明 雄 君
産業部長 日 野 茂 男 君 建設部長 奥 山 漸 君
都市開発部長 垂 石 定 敏 君 下水道部長 山 崎 輝 翁 君
消防長 武 田 鉄 雄 君
済生館事務局長 山 川 正 雄 君
水道部長 黒 沼 吉 男 君 教育長 酒 匂 勝 雄 君
選管委事務局長 加 藤 順 功 君
監査委事務局長 加 藤 弘 一 君
農業委事務局長 岸 善 明 君
――
―――――――――――――――――
◎午前10時41分 開会
○
阿部喜之助委員長 これより
予算委員会を開きます。
それでは議事に入ります。
本委員会に付託されました案件は,議第79号から議第85号までの補正予算7件であります。
――
―――――――――――――――――
◎提案理由の説明
○
阿部喜之助委員長 これらを一括議題とし,各案件について当局の説明を求めます。
佐藤財務部長。
○
佐藤財務部長 ただいま上程されました議第79号平成7年度山形市
一般会計補正予算第1条第1
表歳入歳出予算補正のうち,財務部関係についてご説明申し上げます。
最初に,歳入について申し上げます。
議案書2ページ,
事項別明細書は8ページからでございます。
第1款市税におきましては13億8,800万円の追加補正をお願いし,総額を340億2,168万8千円にしようとするものであります。
第1項市民税のうち,個人市民税につきましては給与所得と譲渡所得の伸びや,これまでの調定実績及び今後の動向を勘案し見込み計上したものであり,法人市民税につきましては証券業界の大幅な落ち込みがあるものの,電気・ガス業などの顕著な伸びや今後の動向を勘案し追加計上したものであります。
第2項固定資産税につきましては,設備投資の増加による償却資産の伸びなどによる増額補正をお願いするものであり,第4項市たばこ税,第5項
特別土地保有税につきましては,これまでの調定実績及び納付状況を勘案して追加計上したものであります。
第11
款国庫支出金及び第12款県支出金は各事務事業の実施計画に基づく交付決定または交付内示による補正措置であります。
その主なものは,国庫支出金では,集中豪雨による
河川災害復旧費負担金と市街地再開発事業,
消防施設整備事業,
小学校プール建設事業,
史跡等購入事業などにかかる補助金並びに
国民年金保険料の
収納対策業務などに係る
事務委託金の追加計上であります。
県支出金については,
農村総合整備事業,
河川改修事業などにかかる補助金と,県民税の徴税事務にかかる委託金の追加計上であります。
第13款財産収入は,
文化振興基金の運用収入の追加計上であり,第15款繰越金は,前年度剰余金の見込計上であります。
第17款市債は,
河川改修事業,
消防施設整備事業のほか各適債事業の許可見込額について補正措置を講じたものであり,また,平成7年度
住民税等減税補てん債は,減税額が内定したことによる減額補正であります。
以上,このたびの
歳入補正予算は,32億2,881万7千円を追加し,総額780億6,033万6千円にしようとするものであります。
次に歳出について申し上げます。
事項別明細書は,20,21ページでございます。
第2款総務費,第2項徴税費でありますが,歳入において申し上げましたとおり,
徴税費委託金の増額に伴う財源の
組み替え措置であります。
次は,議案書6ページ,
事項別明細書52,53ページの補正予算第3条地方債の補正でありますが,歳入において申し上げましたとおり各適債事業について,本年度の許可見込に基づく起債の限度額の変更であり,所要の予算措置をお願いするものであります。
次に特別会計について申し上げます。
議案書15ページ,
事項別明細書80ページからでございます。
議第83号平成7年度山形市
駐車場事業会計補正予算についてご説明申し上げます。済生館前並びに山形駅
東口交通センター駐車場にかかる,使用料収入と前年度剰余金を見込計上し,歳出は公債費の追加計上であります。
以上でございますが,よろしくご審議のうえご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 斎藤総合政策室長。
○
斎藤総合政策室長 第2款第7項企画費についてご説明申し上げます。
議案書3ページ,
事項別明細書は22〜23ページであります。
第1日
企画総務費についてご説明申し上げます。
企画調整に要する経費は,県都
北部開発推進協議会に係る
広域的地域振興団体助成金及び山形空港の
滑走路延長等の
施設整備推進のための
山形空港整備推進同盟会の負担金であります。
また,
総合保養地域整備推進事業費は,
蔵王温泉地域再編整備計画に係る基本構想の
PR冊子作成に要する経費であります。
最後に,
新規総合計画策定事業費は,現在策定中の第6次総合計画の策定作業に係る臨時職員の雇い上げに伴う賃金,並びに,
総合計画審議会及び専門部会の会議費等に要する経費であります。
なお,6次総の策定状況につきましては,審議会において,現在,基本構想を中心に活発な論議をいただいているところであります。
審議会の皆様には,十分なご検討をお願いしたいと考えており,このため,当初は,基本構想と一緒に基本計画も12月議会に提案の予定でありましたが,若干遅れることが予想されております。
今後のスケジュールといたしましては,自治法に定める基本構想を12月議会に提案させていただき,年度内に基本計画を固めることを考えておりますので,よろしくご理解賜わりたいと存じます。
以上でありますが,よろしくご審議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 梅津総務部長。
○
梅津総務部長 総務部関係の補正予算につきまして,ご説明申し上げます。
議案書は3ページ,
事項別明細書は18ページからでございます。
第1款第1項の議会費につきましては,
東北市議会議長会主催の平成7年度
海外行政産業視察に参加するための所要経費並びに
森林産業活性化推進事業費補助金を計上したものであります。
次に,第2款総務費第1項
総務管理費でありますが,その主なものといたしましては,まず,
庁内浄書印刷業務委託料の不足額及び臨時職員の
賃金単価改定に伴う経費等を追加補正したほか,町内会等における冬期間の除排雪作業を支援するための経費並びに地域集会所の建設事業に対する補助金等を計上したものであります。
更に,電子計算に要する経費としては,データ一
入力業務委託料及び機種更新に伴う所要額を計上し,
災害見舞金等に要する経費としては,
地すべり災害により避難した滝平地区の各世帯及び
阪神淡路大震災で被災し,本市に居住された方々に対して見舞金を支給したことに伴い,今後において不足が見込まれる額を追加計上したものであります。
次に,第2款総務費第5項統計調査費につきましては,来る10月1日を基準日として実施いたします国勢調査に要する経費について,国庫委託金の内示等に伴い,所要の補正措置を講じたものであります。
次に,第1款第7項企画費のうち
ニュータウン開発推進費につきましては,本市と県及び上山市が合同で行う
土地区画整理事業B調査に係る負担金を計上するとともに,事業の進展に伴って,
地域振興整備公団が平成4年度に行った
事業計画調査の見直しが必要となりましたので,その負担金を計上したものであります。
最後に,
事項別明細書24ページからの第3款民生費第5項
災害対策費につきましては,
地域防災計画の見直しを図るため
本市防災会議の中に専門委員会を設置したことから,委員の報酬に係る補正を行うとともに,本年度に結成される
自主防災組織に対する補助金を計上し,さらに,県の補助制度の改正にあわせ,
土砂災害危険区域住宅移転事業補助金の限度額を引き上げたことに伴い,年度内に移転を予定している3世帯分について,増額補正を行うものであります。
以上でありますが,よろしくご審議のうえご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 酒井市民部長。
○
酒井市民部長 市民部関係の補正予算について,ご説明申し上げます。
議案書1ページ,
事項別明細書20ページをお願いいたします。
第2款総務費第3項
戸籍住民基本台帳費でありますが,
住居表示整備事業に係る業務補助に要する経費の補正をお願いするものであります。
次に,22ページをお願いいたします。
第8項
交通安全対策費でありますが,自転車等の
放置防止対策として,禁止区域に指導員を配置するなどの経費のほか,高齢者の交通事故が増加している状況から,参加型・実践型の
高齢者交通安全教育を実施する経費を計上したものであります。
次に,26ページをお願いいたします。
第4款衛生費第1項
保健衛生費についてであります。
嘱託報酬でありますが,
言語訓練指導等を行うための講師謝金については,医師報償費と同じように取り扱うことにいたしましたので,予算の組み替えをお願いしようとするものであります。
次に,
地域保健推進特別事業費でありますが,
健康運動普及事業をさらに推進するための
事業費計上であります。
次に,厚生会館の管理に要する経費でありますが,厚生会館の維持補修に要するための予算の計上であります。
次に,28ページをお願いいたします。
第4項の上水道費でありますが,滝山地区の水道未給水区域における,給水施設の改修工事に対して,整備費を助成しようとするものであります。
次に50ページをお願いいたします。
債務負担行為の補正でありますが,
老人保健施設の整備に伴い,整備費の一部を支援するための補助金について,
債務負担行為をお願いしようとするものであります。
次に,議第80号平成7年度山形市
国民健康保険事業会計補正予算について,ご説明申し上げます。
議案書7ページ,
事項別明細書56ページをお願いいたします。
歳入ですが,第3
款国庫支出金第2項
国庫補助金は,保健衛生の普及に係る補助金の計上であり,第9款繰越金第1項繰越金は,前年度繰越金の計上であります。
次に歳出についてでありますが,58ページをお願いいたします。
第5
款保健事業費第1項
保健事業費は,保健衛生の普及に要する経費の追加計上であり,第6款諸支出金第1項償還金及び還付加算金は,平成6年度分の医療費の確定による,
療養給付等負担金及び交付金の清算に伴う返還金を計上したものであります。
以上でありますが,よろしくご審議のうえ,ご決議下さいますようよろしくお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 寺崎環境部長。
○
寺崎環境部長 一般会計補正予算のうち,環境部関係の補正予算につきまして,ご説明申し上げます。
議案書3ページ,
事項別明細書26ページからであります。
最初に,第4款衛生費第2項清掃費でございますが,家庭から排出される
埋め立てごみの運搬,
埋め立て処分に係る経費及び施設整備に要する経費で,
立谷川清掃工場の運営管理に要する経費の補正であります。
次に,第4款衛生費第3項環境保全費でございますが,
東ソー山形工場敷地土壌の成分等の調査経費で,公害対策に要する経費の補正であります。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえ,ご決議下さるようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 横倉福祉部長。
○
横倉福祉部長 福祉部関係の補正予算についてご説明申し上げます。
議案書3ページ,
事項別明細書24,25ページでございます。
第3款民生費第1項
社会福祉費の主な内容について申し上げます。
はじめに,県の新規事業であります「
高齢者介護ボランティア活動支援事業」の指定を受け山形市
社会福祉協議会が実施主体となり
ボランティアグループの組織化等の推進を図るための補助金を計上したものであります。
第2点は,福祉施設の整備でございます。
老人福祉センター大曽根さわやか荘の
加温システムの改修等の経費及び
高齢者保健福祉計画推進のために成安地区に
特別養護老人ホームをはじめとする,
地域交流型総合福祉施設の建設を進めている
社会福祉法人彩山会に対し「山形市
高齢者福祉施設整備費補助金交付要綱」に基づき用地購入に対する補助金を計上したものであります。
第3点は,
成人福祉施策ですが,
社会福祉法人へ委託しているホームヘルパーの活動を支援するための軽自動車等の
活動用車輌購入に要する補助金を計上したものであります。
第4点は,国民年金費でございますが,
国民年金事業の
都市対策推進に要する経費の計上であります。
最後に,
債務負担行為について,ご説明申し上げます。
議案書5ページ,
事項別明細書50,51ページでございます。
社会福祉法人彩山会が,成安地区に計画している
地域交流型総合福祉施設の建設に対し山形市
高齢者福祉施設整備費補助金交付要綱に基づき補助するための債務負担をお願いするものであります。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえ,ご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 日野産業部長。
○
日野産業部長 産業部関係の補正予算につきましてご説明申し上げます。
議案書3ページ,
事項別明細書は28ページからでございます。
第6
款農林水産業費第1項農業費における補正の主なものを申し上げます。
はじめに,
農業振興費関係でございますが,
営農改善事業に要する経費につきましては,県補助金の内示に伴い,21世紀を目指した
稲作システムの確立を目的とした計画の策定や研修等に対する助成費の計上をお願いするものでございます。
次に,
地域農業振興活性化対策事業に要する経費でございます。ぶどう及びおうとうの雨除け
ハウス導入事業における事業費の増加等に伴い,所要の補正措置をお願いするものでございます。
また,
園芸作物生産振興対策事業に要する経費でございますが,
園芸銘柄産地育成事業につきましては,
食用菊前進出荷をめざした
施設導入事業の新規採択及び既決事業の事業費の確定に伴い,増額補正をお願いするものであり,
農業用廃プラスチック適正処理実証事業につきましては,県補助金の内示に伴い,
廃プラスチック処理に関する意識啓発や適正処理の実証を行う事業に対し,助成費の計上をお願いするものでございます。
次に,
農協合併促進事業に要する経費でございます。平成9年4月合併を目標年次に
東南村山地区の
農協広域合併を推進するために,今年4月に設立された
東南村山地区農業協同組合合併推進協議会への負担金の計上をお願いするものでございます。
また,
農作物異常気象対策事業に要する経費につきましては,6月からの低温,日照不足による
水稲葉いもち病等の農作物被害を防止するため,中山間地域を中心に防除の徹底を図るなど,緊急対策を実施し農家経営の安定を図ってまいりましたが,7月上旬からの降雨も重なり,葉いもち病の発生が市内全域に及んだことから,平坦部における
追加防除経費の助成につきましても,所要の予算措置をお願いするものでございます。
続きまして,農地費関係について申し上げます。
農業集落整備事業に要する経費及び
農道整備事業に要する経費につきましては,本年度の
事業実施見込み並びに国・県助成金の内示に基づき,それぞれ増額補正をお願いするものでございます。
団体営土地改良事業に要する経費につきましては,
市単独土地改良事業の実施地区の増加により増額をお願いするものでございます。
また,
水環境整備事業に要する経費につきましては,済生館前親水広場の
シンボルタワー建設工事に要する所要の経費につきまして,予算措置をお願いするものでございます。
減債基金積立金につきましては,
農業集落排水事業費の確定に伴い,増額補正をお願いするものでございます。
続きまして,第7款商工費第1項商工費の補正の主なものを申し上げます。
商工振興費でございますが,
商店街活性化推進事業に要する経費につきましては,商店街の活性化等を図るための補助金であり,また,大型店出店に伴う中心商店街と
郊外商業集積のバランスの調査分析の業務委託に要する費用の計上をお願いするものでございます。
次に,
高度化推進対策事業に要する経費でございますが,組合及び組合員が行う
高度化事業に対する補助金の計上をお願いするものでございます。
次に,
産地振興対策事業に要する経費でございますが,第13回
全国伝統的工芸品仏壇仏具展開催に対する補助金の計上をお願いするものでございます。
次に,新
分野開拓対策事業に要する経費でございますが,
山形鋳物工業団地協同組合で実施する,鋳物製品の品質改善及び合理化,省力化並びにコスト低減を図るための研修事業に対する補助金の計上をお願いするものでございます。
続きまして,観光費関係について申し上げます。
観光の宣伝と振興に要する経費でございますが,山形市
観光基本計画策定事業につきましては,平成5年度にまとめた
観光基本計画基礎調査をもとに,21世紀を展望した山形市の新しい
観光振興方策の指針を策定しようとするための予算措置をお願いするものでございます。
次に,
山形市民べに花号についてでありますが,これまで連続16回にわたり実施してきたところでありますが,大島町の前町長さんはじめ多数の方々が来形され引き続き交流の継続懇請,また,一般市民からの要望も勘案し,今後も交歓交流を展開するための,必要な予算措置でございます。
次に,山形の芋煮の集い事業でありますが,過去に藤沢市で実施したところ,本県出身者が多数在住する土地柄であることから,大変好評を博したことを鑑み,これまで以上の人的・物的交流を図るためのイベントに係る予算措置をお願いするものでございます。
続きまして,第11
款災害復旧費第1項
農林水産施設災害復旧費でございますが,議案書4ページ,
事項別明細書は46ページからでございます。
平成7年7月上旬及び8月中旬の大雨による被害の
災害復旧事業に要する補助金の増額補正をお願いするものでございます。
続きまして,第2
表債務負担行為についてご説明申し上げます。
議案書5ページ,
事項別明細書50ページでございます。
平成7年度
農業総合振興資金及び
園芸銘柄産地育成推進資金の利子補給について,資金需要に対応するため,
債務負担行為の措置をお願いするものでございます。
続きまして,議第85号平成7年度山形市
農業集落排水事業会計補正予算についてご説明申し上げます。
議案書19ページ,
事項別明細書は92ページからでございます。
この事業費につきましては,
施設整備等本年度の補助事業の追加に伴い,歳入,歳出それぞれに2,945万円を増額し,総額をそれぞれ5億7,
694万4千円とするものでございます。
まず,歳入でございますが,藤沢地区及び双葉地区の事業費の追加に伴い,分担金,補助金,繰入金及び市債についてそれぞれ対応しようとするものでございます。
次に,歳出でございますが,
神助事業実施見込みの増に伴い,藤沢地区及び双葉地区の建設費について追加計上し,また,平成8年度に新規採択が予定されております東山地区について新たに調査費の計上をお願いするものでございます。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 奥山建設部長。
○
奥山建設部長 建設部関係の補正予算についてご説明申し上げます。
議案書3ページ,
事項別明細書32ページからでございます。
第8款土木費第1項
土木管理費でございますが,
株式会社山形地下道開発への出資金,先の
阪神淡路大震災の教訓を踏まえ木造住宅の
耐震診断講習会を開催するための経費,
がけ地等危険住宅移転事業費補助金,その他事務的経費の計上をお願いするものでございます。
第2項
道路橋りょう費でございますが,道路と橋りょうの総括に要する経費のほか,補助事業としての市道三本木線,中部3号線等5路線に係る
用地補償費等の経費の組替え及び高湯環状線,べにばな7号線,
鮨洗東志戸田線など7路線の道路改良に要する経費が主なものでございます。
次に,道路の維持補修に関する経費といたしまして,舗装道補修,側溝水抜,水路改修,
簡易舗装新設等の増額補正をお願いするほか,老朽した橋りょうの架替・補修工事に要する経費,
建設土砂集積施設事業用地の
土地開発公社からの部分買戻しに要する経費並びに
作業センターの管理費として
小型タイヤドーザーの購入,更に,冬期間における交通安全を確保するための除排雪に要する経費について計上をお願いするものであります。
第3項河川費でございますが,河川管理及び水防に係る経費のほか,補助事業として都市小河川野呂川及び単独事業としての
普通河川旭川に係る
河川改修費,並びに今後の
河川整備計画に係る経費について計上をお願いするものでございます。
第6項住宅費でございますが,
市営住宅維持補修費の増額,北部住宅の公設市場と併設住棟の耐震診断に要する経費及び大森住宅の建替に要する経費として
既存住宅解体委託料等をお願いするほか,
住宅団地造成事業会計への繰出金をお願いするものでございます。
次に
事項別明細書46ページからでございます。
第11
款災害復旧費第2項
公共土木施設災害復旧費でございますが,本年7月と8月に発生しました豪雨による熊野川,南沢川など5河川に係る河川災害の復旧に要する経費の補正でございます。
次に,議第84号平成7年度山形市
住宅団地造成事業会計補正予算についてご説明申し上げます。
議案書17ページ,
事項別明細書86ページからでございます。
歳入につきましては,市債のほか,一般会計からの繰入金及び繰越金でございます。
歳出につきましては,分譲地等の確定測量に要する経費及び市債の支払利手の増額をお願いするものでございます。
また,地方債につきましては,起債の限度額につきまして所用の措置をお願いするものでございます。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえ,ご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 垂石
都市開発部長。
○垂石
都市開発部長 都市開発部関係の補正予算についてその主なものをご説明申し上げます。
初めに一般会計でありますが,議案書4ページ,
事項別明細書36ページからでございます。
第8款土木費第4項都市計画費では,市街地再開発事業費としまして,国庫補助事業費の内示により本町第一ブロック優良建築物等整備事業に対する補助金を新たにお願いするものであり,土地区画整理事業費では,区画整理事業会計への繰出金の増額補正をお願いしようとするものでございます。
公園整備費では,国庫補助事業費の追加内示等による鈴川公園整備事業費の増額補正でございます。
都市拠点総合整備費では,西口新都心ビル建設へ向けての事業コンペティションに要する準備委員会への負担金の増額補正をお願いしようとするものでございます。
次に
債務負担行為の補正でありますが,議案書5ページ,
事項別明細書50ページからでございます。
門伝落合川原地内に計画しております仮称山形西公園整備事業に係る用地購入費及び補償費等事業費に関し,限度額及び期間を定めようとするものでございます。
次に,議第81号山形市区画整理事業会計補正予算についてご説明申し上げます。
議案書10ページ,
事項別明細書64ページからでございます。
まず,歳出から申し上げます。
第2款山形駅西区画整理事業費第1項事業費では,国庫補助事業費の追加内示に伴う建物等の移転補償費の増額補正が主なものであり,第2項公債費は起債償還に係る利子等の増額補正をお願いしようとするものでございます。
以上の歳出に係る歳入につきましては,
国庫補助金及び一般会計からの繰入金等をもって措置しようとするものでございます。
次に,債務負担の補正でありますが,山形駅西土地区画整理事業に係る補償費等事業費に関し,限度額及び期間を定めようとするものであり,地方債の補正では,事業費の増額補正に伴う限度額の変更をお願いしようとするものでございます。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえ,ご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 山崎下水道部長。
○山崎下水道部長 下水道部関係の補正予算についてご説明申し上げます。
はじめに,一般会計から申し上げます。
議案書は4ページ,
事項別明細書は36ページであります。
第8款土木費第5項下水道についてでありますが,公共下水道事業会計への繰出金であります。内容につきましては,特別会計においてご説明申し上げます。
次に,議第82号平成7年度山形市公共下水道事業会計補正予算についてご説明いたします。
議案書は12ページ,
事項別明細書は68ページからでございます。
はじめに歳入についてご説明申し上げます。
事項別明細書は70ページからでございます。
第2款使用料及び手数料第1項使用料についてでありますが,利用戸数及び使用水量の増加により増額補正を行うものであります。
第3
款国庫支出金及び第7款市債につきましては,国における第1次補正による公共下水道事業費の内示及び面整備に要する起債対象事業費の増額に伴い補正をお願いしようとするものであります。
第5款繰越金は平成6年度決算見込みにより生じました剰余金を補正財源とするものであります。
また,第6款諸収入につきましては,消費税還付金の申告に基づき減額補正をお願いするものであります。
以上による財源構成の変更に伴い,第4款の繰入金におきましては,一般会計から所用の補てん措置をお願いしようとするものであります。
次に,歳出についてご説明申し上げます。
事項別明細書は74ページからであります。
第1款総務費につきましては,街路事業等の施工に伴う管渠移設工事に要する経費のほか,終末処理場管理費においては,処理場に係る維持管理費及び高圧ブロワーのオーバーホール等に要する経費の追加をお願いするものであります。
第2款建設につきましては,国における第1次補正内示に伴う流域関連雨水管渠建設費及び緊急下水道整備特定事業の推進に要する面整備に係る所用額等の追加補正をお願いするものであります。
汚水管渠建設費につきましては,鈴川,東山形地内等の面整備に要する経費及び汚水桝新設工事に要する経費等の追加をお願いしようとするものであり,雨水管渠建設費においては,犬川第3号幹線南館土地区画整理地内,八ケ郷堰排水区馬上台土地区画整理地内及び竜山川排水区鳥居ケ丘地内等の整備に要する所用額の追加補正をお願いしようとするものであります。
終末処理場建設費においては,高圧受変電設備解体処分に要する委託料等の追加をお願いしようとするものであり,流域下水道建設費につきましては,最上川流域下水道建設負担金の計上であり,今年度の事業といたしましては,汚泥消化槽及び汚泥脱水設備などの整備を行うもので,これに伴う本市負担分についての所用額について補正をお願いしようとするものであります。
次に,特定環境保全公共下水道建設費でありますが,汚水管渠建設費においては,流域下水道の幹線管渠の通過する北部集落地域と,山寺地区の整備に要する経費の追加をお願いするものであり,雨水管渠建設費につきましては,漆山幹線JR横断工事に要する経費の追加をお願いしようとするものであります。
第3款公債費につきましては,借入利率の確定に伴い減額補正をお願いするものであります。
次に,第2条の地方債につきましては,先ほど第2款建設費第2項流域下水道建設費でご説明申し上げました,最上川流域下水道事業における本市建設負担分に係る起債の追加をお願いし,限度額,起債の方法,利率などを定めようとするものであります。
また,公共下水道事業の変更に伴い限度額を変更しようとするものであります。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえ,ご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 武田消防長。
○武田消防長 第9款消防費の補正予算についてご説明申し上げます。
議案書4ページ,
事項別明細書38ページから41ページまででございます。
今回の補正の主なものといたしまして,第1点は,阪神,淡路大震災を教訓として消防力の一層の強化を図るため,100tの耐震性貯水槽を設置するとともに,被災者の人命救助用として,高度救助用資機材等を整備するための経費を計上したものであります。
第2点は,消防団の機動力増強を図るためポンプ車庫の新築,用地の購入及び小型動力ポンプ積載車の購入などに要する経費をそれぞれ計上したものであります。
第3点は,道路運送車両法の一部改正により平成7年7月1日から10年を経過した車両の車検有効期間が,これまでの1年から2年に延長されたことに伴う消防車両の車検費用等の不足額を計上したほか,消防団員等公務災害補償等基金法施行令の一部改正により,団員の公務災害補償に係る掛金が引き上げられたことに伴う不足額をそれぞれ計上したものであります。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえ,ご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 洒匂教育長。
○酒匂教育長 第10款教育費関係の補正予算についてご説明申し上げます。
議案書4ページ,
事項別明細書40ページからでございます。
第1項教育総務費でございますが,臨時職員の雇い上げ並びに賃金の額の改定に要する経費の追加計上であります。
また,平成8年度に第6回全国産業教育フェアの本市開催が決定したことに伴い,本年11月山形市で山形県産業教育フェアを開催するために必要な,所要の経費をお願いしようとするものであります。
さらに,高等学校教員の初任者研修の実施に伴う必要な経費を計上したものでございます。
第2項小学校費でございますが,金井小学校のプール改築,第七小学校外壁改修工事等に要する経費のほか,学校の維持補修に要する経費を計上いたしたものであります。
第3項中学校費につきましては,蔵王第一中学校のグラウンド改修のほか,小学校費同様,校舎などの維持補修費に要する経費をお願いしようとするものであります。
第6項社会教育費でございますが,公民館の臨時職員の賃金の額の改定に要する経費をお願いするとともに,千歳公民館改築工事費等の執行差金について減額補正をお願いしようとするものです。
少年自然の家費では,嘱託職員の雇い上げにともなう補正措置のほか,野外活動施設の冬期間の運営に必要な経費等を追加計上したほか,未買収分の用地購入費についてもお願いしようとするものであります。
次に,文化振興費でございますが,臨時職員の雇い上げ並びに賃金の額の改定に要する経費のほか,県指定天然記念物であります,平清水のヒイラギの保護管理に必要な所要の助成措置を講じようとするものでございます。
また,山形城三の丸跡公有化事業費でございますが,国の補助内示にともない,史跡指定地の用地の一部を取得する経費を新たにお願いするものでございます。
最後に,
債務負担行為についてでございますが,議案書5ページ,
事項別明細書50ページからでございます。
蔵王第一中学校のグラウンド改修事業について,平成8年度までの2カ年事業として,所要の措置をお願いしようとするものでございます。
以上で説明を終わりますが,よろしくご審議のうえ,ご決議下さいますようお願い申し上げます。
○
阿部喜之助委員長 以上で当局の説明は終わりました。
――
―――――――――――――――――
◎質疑
○
阿部喜之助委員長 ただちに質疑に入ります。
議第79号から議第85号までの補正予算7件について,総括的な質疑がありましたらお願いいたします。峯田委員。
○峯田豊太郎委員 2点お尋ねしたいと思います。
まず,
都市開発部長にお尋ねいたしますけれども,私は本委員会で厚生常任委員会で市民の健康に関する問題で,東ソーの土砂の分析をするようにという発言をいたしました。過日,県の理科学分析センターで分析結果が出たわけでございますが,その結果ではなんら問題がないと,他の土壌と同じだというふうな結果が出たわけです。このたび27億を限度とする
債務負担行為が計上されておりますけれども,拠点整備事業には,必ずあそこの土砂を運搬しなければならない,移動させなければならないということは必要不可欠だと考えますけれども,例えば,一企業のためというふうに考えた場合,その産業廃棄物を捨てるための用地買収を市でするのはいかがなものかというふうなことを考えます。その点は,市の方ではどのようにお考えになっているか。
また,その付近の住民の皆様には公園をつくるからということでいろいろ同意書を取り付けておりますけれども,公園をつくるため過去に同意書を取り付けたということはないと思いますし,必要はないのではないかなと,こんなふうに思うわけでございますし,その辺がどちらが,産業廃棄物の捨て場なんですよということでしたら同意書は必要でしょうけれども,公園ということでしたらなんら必要ない。その辺を
都市開発部長はどのようにお考えになって現地と交渉しているか,お答えいただきたい。
次に,産業部長ですけれども,農業振興費の中にですね,農協側の合併関係の促進に関する費用が395万3千円ですか,計上されておりますけれども,農業協同組合というのは広域性はあるものの,経済団体ではないかなとこんなふうに思います。本市では4農協が合併という話がございました。それはうまくいかないようなふうに私は聞いておりますし,例えば
東南村山地区が大きくなるんだよというふうなことと思いますが,本市の農協のうちが一つ欠けているということもあり,また,ほかの町市では同じように協議会に入って,そういうふうな費用を負担してやろうとしているのか。果たして行政で負担してまで合併を促進しなければならないのかどうか,私はちょっとその辺が疑問に思います。
その辺を産業部長,お答えいただきたい。
○
阿部喜之助委員長 垂石
都市開発部長。
○垂石
都市開発部長 このたびの補正予算で土地の取得費などをお願いしているわけでございます。山形市が公園用地として取得したいというふうなことでございます。で,この土地は,現地でご案内のとおり,窪地になっております。それで,土地利用上,盛り土する必要があります。この盛り土材として駅西土地区画整理事業から発生する残土を利用する計画です。駅西土地区画整理事業は山形市が施工者でございます。残土処分については山形市の責任になりますが,この残土は鉱さいであるため,現行法令上,産業廃棄物扱いとなりますので,企業責任として東ソーに処理させるものであり,市と東ソーが共同で実施するものであるということでございます。
○
阿部喜之助委員長 日野産業部長。
○
日野産業部長 農協合併になぜ支援をするのかと,こういうご質問でございますが,農協の広域合併は,農業をめぐる諸情勢の激変に鑑みまして,平成3年に開催されました第19回全国農協大会,並びに山形県農協大会におきまして,農協全体の組織改革が決議されたことに起因いたします。すなわち,全国で約3,500の農協を合併して,約572市,山形県内では60農協を7農協にする構想でありまして,県内ではすでに西村山地区,置賜地区,酒田飽海地区,北村山地区,鶴岡地区の農協が合併し,5つの広域合併農協実現をしております。山形市内の農協が所属する
東南村山地区におきましても,農協自体で推進されてきたわけですが,平成6年2月
東南村山地区の3市2町と,11農協の組合長で懇談会を開き,農協と行政が一体となって取り組むべきとの認識で一致いたしております。
更に,本年4月,2市2町の首長と県の行政側と旧農協の組合長をメンバーとする東南村山広域農協合併推進協議会を設立いたしまして,平成9年4月までに合併しようとの決議を出されたのであります。以上のような経過を勘案し,本市におきましても,広域農協合併がスムーズに進められるよう期待し,そしてまた,現下の農業を取り巻く諸情勢を勘案し,このたび支援しようとするものでございます。
確かに山形市内の1農協がこの協議会に加盟しておりませんが,これは時期尚早という当該農協での決定ということで合併はしないという意思表示ではないと,また,協議会としても,いつでも合併できる状態で対応しているということでございます。
また,他市の方でも助成措置をしているのか,こういうことでございますが,今申し上げたように,2市2町におきまして,平等割,財政力割,そして組合員戸数割というような形で各市,町とも予算助成措置をすることになっております。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 峯田委員。
○峯田豊太郎委員 まず,
都市開発部長のお答えを頂戴したんですけれども,過日の一般質問も市長が住民の中に入って,あの地区の関連については十分話し合うというふうに答えているわけですけれども,都市開発部,特に部長としてどのくらい現地に入って話し合っているか。これを早く解決するんだ,するんだと口ばかり言ったってならないと思います。どのくらいお入りになってやっているのかお聞きしたいと同時に,分析結果でなんら差し支えないですよというふうに出たんですから,堂々と,それこそ堂々と住民と話すべきでないかと,私はこのように思います。それについて部長の考えをお聞きしたいと思います。
産業部長については大変勉強していろいろお答えいただきましたけれども,ちょっと私はいかがなものかなというふうにずっと考えるわけでございます。これについては委員会でじっくりとひとつ委員の皆さんからご審議していただきたいと,こんなふうに思います。以上です。
○
阿部喜之助委員長 垂石
都市開発部長。
○垂石
都市開発部長 私自身としましては,これまで3,4回地元の方に行っております。必ずしも多いとはいえないというふうに私自身も思います。これから精力的に今後とも理解いただくように努めてまいりたいというふうに思います。
それから何もその残土の成分に問題はなかったということで,堂々と進めるべきだということでございますけれども,この事案に関しましては,2つの課題があるというふうなことでございます。2つの課題というのは,1つは落合川原の計画を進めること。それから2つめは東ソーの方ではぜひ自分の所有地に工場を移転させたいということでございます。東ソーの工場移転計画については,東ソー自体が開発行為というんですか,そういう申請を今のご指摘では堂々と進めるべきだというふうなことでございますけれども,落合川原の案件につきましては,先ほど説明申し上げましたとおり,産業廃棄物の最終処分場となるというふうなことから,現行の指導要綱では,周辺500m以内の住民から同意をもらえというふうな指導になっております。で,基本的には落合川原の計画に対しては理解はしていただいているんですが,それに同意をすればすぐ地元の方では反対と言っている工場移転が強引になされるであろうという心配の上からなかなか落合川原の同意が得られない状況にあるというふうなことで,実は我々もちょっとその点で強引な形では工場計画が正直言って進められない。一つこれをとりで,と言うのですか,変な言い方ですけれども,地元ではそうとらえているというふうなことでございます。
○
阿部喜之助委員長 阿部委員。
○阿部豊三郎委員 総務部長と産業部長にお伺いいたします。産業部長には,今,認定農家の進めをしているわけでございますが,最終的にはどのくらいの農家を目標にしながら,山形市の農業を担う認定農家を育成したいと思っているのか。最終的な目標を聞かせていただきたいと思います。
総務部長には最近,この行政が官官接待とか,あるいは食料費の水増しとか,あるいは領収書の改ざんとかという大変放っておけないようなニュースがたくさん出てくるわけであります。山形市ではそんなことは絶対ないと確信しているものでございますが,念のためにお聞きしておきたいと,山形市がおかれている今までやってきていることについて一言所感を述べていただきたいというのが1つでございます。
もう1つは我々議員と常任委員会ごとに懇親会,懇談会というものが開かれているわけでございますが,これは大変大きなことはないんでございますが,回数が大変多いところと少ないところのアンバランスがあったり,あるいは議員の中でも会費もっと上げる必要があるのではないかとか,あるいはそうでないとか,いずれにしましても各部長さんを中心とした人たちが計画を立てまして,我々がそれに応じているという形でございます。議員たちがいろいろな心配をしても執行部の部長さんたちがそれをどう解釈するかということで大変な違いが出てくるわけでございます。この辺につきましても,総括的な部長だそうでございますので,ひとつどのような考えを持っているかお聞かせ願いたい。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 日野産業部長。
○
日野産業部長 認定農家の数ですけれども最終的にはどのくらいの目標かと,こういうご質疑でございますが,ご承知のとおり,認定農業者制度は平成5年に制定されました農業経営基盤強化促進法に基づきまして,創設された制度でございます。将来の農業を担っていこうとする意欲ある農業者を認定し,支援していこうとするものでございます。これをおきまして,山形市では本年の3月に農業経営基盤強化促進コースを定めまして,将来の農業経営の指標を定めたわけでございます。そしてまた市内農家に募ったわけでございますけれども,現在山形市が認定した認定農業者は75人でございます。私どもとしましては今回だけでなく,今後とも継続して認定していくと,こういう観点で申し上げますならば,現在の専業農家数程度はぜひ努力をしたいと思っております。しかし,現在策定中の第4次山形市の農業振興基本計画とのかかわりもございますので,その審議経過をみながら目標を定めてまいりたい。このように存じます。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 梅津総務部長。
○
梅津総務部長 お答え申し上げます。委員がご指摘のとおり,昨今,全国的に問題になっていることにつきましては十分承知しているわけでございます。いわゆるああいった報道されるような過度の接待,あるいは社会通念上の許容範囲を越えるような接待はやはり慎むべきではないかという具合に私も思っているところでございます。本市の場合でございますけれども,情報交換,あるいはお互いに胸襟を開いて,そして相互理解等,いわゆる人的ネットワークを構築するんだと,そういった意味,それがひいては円滑な市行政の推進のためになるということで,いわゆる県の職員でありますとか,あるいは国の職員との会議の後にいわゆる懇親会,そういったものを設定する場合がございます。これもむやみ行うということではなくて,いわゆる必要最少限に止どめているというふうに認識しておりますし,ときには会費制をとるなど,いわゆるその支出の適正化に努めていると思っているところでございます。いわゆる過度の接待等は本市においては行っていないと合に認識しているところでございます。もちろん今後も,過日,助役名で各部局に通知をいたしましたけれども,誤解の生じることのないように,十分に注意してまいるつもりでございます。
それから2つ目の常任委員会等々の懇談会の件でございますけれども,これも先ほど申し上げました理由によりまして,議員各位と執行部との意思の疎通を図っていく。そして情報交換等を行う。そういう場合にその懇親の場を設定していくと,これもやはり現段階では必要なことではないかという具合に認識しております。ただ,ご指摘によりますと,常任委員会によってその開催回数がアンバランスではないかということでございますが,これはその年度によりまして,懸案事項を多くかかえている部局,あるいは比較的そうでない部局が当然あるわけでございますので,いわゆる,それを一律に何回すべきとかは考えておりませんし,ある程度やむを得ないのではないかという具合に私は考えます。
なお,懇談会の会費につきましてでございますけれども,いわゆる開催の場所をどこにするのか,あるいは内容,いわゆるどの程度の内容にするのか,どの程度の経費をかけるのかということもそうですが,それによりまして,これは異なってくるということでございますけれども,基本的には私どもとしてはできるだけ経費の節減を図るよう配慮しているところでございます。出席された方々のいわゆる会費の額については,これは私が申し上げる立場にございませんので,コメントは差し控えさせていただきます。
○
阿部喜之助委員長 それでは,この際午後1時まで休憩いたします。
午前11時56分 休 憩
――
―――――――――――――――――
午後1時 再 開
○
阿部喜之助委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
ほかにご質疑ありませんか。宝沢委員。
○宝沢啓輝委員 第2款総務費に関連して質問いたします。先ほど総務部長はニュータウンの開発事業推進費についての予算の計上に伴って,ご提案,説明ございましたが,このニュータウンに関しましては,実は8日の日に荒井啓議員の質問に市長も答弁されまして,この中で山形大学の移転の問題に触れられておったと記憶しております。その際に,山形ニュータウンへの山形大学の立地は非常に困難なようだというご発言でありましたし,また,おりおりそういった内容につきましては,私どもも伺っているところであります。問題は,山形大学の現在の小白川キャンパス,これが6万坪ですか,日本の国立大学の中では狭い方から数えても2番目か3番目だというふうな話でいずれ移転は計画しなければいけないと,その際に過般のある新聞紙上でも報道されておりましたが,米沢における工学部,それから鶴岡市における農学部,これらを統括しましていわゆる山形大学の統一された本部を形成したいとそういった意向が大学側にもありまして,すでにもう9月の,今月の末あたりからは学内におきましても,大学の統一検討委員会を発足するという話も仄聞しているところでございます。しかもまた近接する市,例えば天童市におきましてもすでにもう山形大学の誘致に関する非公式の運動なんかも展開されているやにも伺っているところであります。そういった中におきまして,やはり現在,本部はもちろん教育学部を擁する山形市でありますので,これはなんとしても山形市に統一された山形大学そのものを移転なり,あるいはまた新たに形成していただきたいというのは我々山形市民の一致した願望であると思いますので,この件につきまして,この委員会におきまして市長に質問するのはちょっとお門違いだと指摘されるかもしれませんが,これは山形市にとりましても都市計画上非常に大きな問題をかかえておりますので,この山形大学に対する市長のご見解をもう一度あらためてこの場でお聞きさせていただきたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 佐藤市長。
○佐藤市長 山形大学に統一学部検討委員会が設置されるということは大変歓迎すべきことだと思っております。過日お会いしたときは,学部の組織の変更,そういったものに今取り組んでいるということでございまして,そういう中で山大の学部,全学学園都市構想,これについてお話し合いした結果によりますと,山形市周辺市街地にできるだけ近いところに移れるとすれば,その辺が私はいいんだと,こういうふうに学長も申しているところでございまして,私は今後とも移転,総合学園都市が形成される場合は,山形市が最高の適地だと思いますし,学長の今の考えもそのように私は受け止めているところでございます。そういう問題,運動がおきまして,山形市へとこういうふうに位置付けさせていただきながら,移転を促進できるように環境を整備してまいりたい。このように思っております。
○
阿部喜之助委員長 加藤正委員。
○加藤正委員 午前中の峯田議員の質問と関連するのでありますが,
都市開発部長にお尋ねをします。
予算書には西口の都心の改造の問題,いわゆる委員会の設置の予算が計上されているようであります。380万ほどでありますが,まず,第1点はその委員の構成メンバーをお知らせください。
2つ目は峯田議員に対する答弁の中で,ちょっと腑に落ちない点が1つあったのでお尋ねをしますが,産廃を落合川原の方に運ぶと,その周辺500mの方々の同意が必要だと,その法的な根拠をお知らせ願いたい。
3番目は,パークタウンの方々が日に日に運動を強化しているようでございます。つまり,東洋ソーダの移転については認められない。こういうことでありますが,いろいろ資料をみますと紆余曲折の感があるようであります。私どもの方にもおそらく議員の皆さんにも6月には,その意見を考える女性の会から資料が配布されたように聞いております。女の会ですか,ここに私も持っております。そこで山形市としては,山形市100年の大計にも山形駅西の都市開発は避けて通れない現実の姿のようでありますし,私としても区画整理を通じながら東洋ソーダの移転,これなくして発展はないと認識しております。したがって,昨年の6月から反対運動を惹起し,今日まだその解決のめどがたたない,こういう状況でありますが,いずれにしましてもタイムリミットがあるようであります。その問題をどのように考えておられるのか,以上3点を
都市開発部長にお答えを願います。
○
阿部喜之助委員長 垂石
都市開発部長。
○垂石
都市開発部長 第1点の西口新都心ビル建設準備委員会という組織でございます。これは,県と市で構成しておりまして,県の方は副知事,それから土木部長,それに総務部長です。それから市の方は,助役,
総合政策室長,それに
都市開発部長というふうなメンバーでございます。
産廃については,産業廃棄物の処理場の建設に関しての県の指導要綱がございます。
それからパークタウンの反対運動が強化してきており,駅西開発の全体のスケジュールに遅れが生じてきているのではないかというご質問です。まさに駅西の区画整理事業を進める上では絶対東ソーの敷地にある残土は処分しなければなりません。いよいよスケジュールとしても今年度末までの間には,地域開発区域の地権者に対して換地計画を示さなければならないと,そういう約束をこれまで行ってきております。それで落合川原に運搬する見通しが立たない中では,その換地計画もまま進められないという状況になっております。非常に厳しい状況になっております。そういう当面のスケジュールでは確かに遅れているという状況がありますけれども,この事業,平成14年までというふうにとらえておりまして,全体のスケジュールの中では,できる限りその遅れをがんばって取り返してまいりたい。そして何とか全体のスケジュールの中で終わしていきたいというふうに努力させていただきたいと思っております。
○
阿部喜之助委員長 加藤委員の質問の中で2つ目の産廃の同意の根拠について,垂石
都市開発部長。
○垂石
都市開発部長 固有名詞のきちっとした要綱はちょっとわかりませんけれども,産業廃棄物の処理に関しての処理場をつくるにあたっての指導要綱でございます。
○
阿部喜之助委員長 加藤正委員。
○加藤正委員 わかりました。実はですね,指導要綱の500m,これは私も厚生委員ですから,委員会の時に改めて環境部長にその資料を取り寄せ願いたい。第1点でありますが,第2点目は区画整理のいわゆる仮換地の指定が本年の末である,こういう今の説明であります。おそらく仮換地の指定は東ソーの移転のめどがたたない限り,私は部長と同じくたてられないであろうと,こう思っております。したがって,区画整理の地権者の方々,あるいは当該の区画整理審議会の方々の意見はどのように言われておるのか,これも改めて
都市開発部長にお尋ねをしたい。もう1点はなるべく早い時期にめどをたてたいという今の説明であります。山形県も山形市も今の説明でありますと,副知事あたり,あるいは土木部長,そして総務部長と,これは山形県の最高のスタッフであろうと私は思っております。したがって,山形市も県も同一歩調でそのパークタウンなり,あるいは東ソーの解決の問題については,努力をすべきであろうと私は思っております。その辺の状況をご説明願いたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 垂石
都市開発部長。
○垂石
都市開発部長 今ご指摘のとおり,駅西の区画整理事業を進めるために,区画整理の審議会がございます。これまでも数回審議会を開催させていただいておりまして,その中でも移転問題というんですか,それについては非常な関心をもっていただいております。
で,ご意見はこの駅西を進めるためになんとかがんばれと,そのスケジュールに遅れることのないように,ひとつしっかりやれということでございますし,地権者が300数名おられるわけですけれども,その方々からも今,いろいろな形でご支援の声が聞こえてまいります。それらに答えるためにも,我々一生懸命理解を求めてまいりたいというふうに思っております。
それから,もちろん都市拠点総合整備事業は,知事が計画を策定して,建設大臣の認可を得て行う事業です。具体的な事業については,それぞれ地元自治体がやるわけですけれども,事業認可は県知事で受けていると。ですから,今もそうですけれども,県も市と一緒になってこの事業にあたってくれていると,そういう状況にございます。
○
阿部喜之助委員長 高橋嘉一郎委員。
○高橋嘉一郎委員 午前中に阿部委員が指摘した官官の件で総務部長にお伺いしたわけですけれども,この官官接待なり,飲食費なり,そういう点であの答弁ですと,やることが当然だというような,当たり前でということにも受け取りかねない。例えば近いうちに,議員の妻なり夫なり,あるいは家族なりを招待をするというようなそういう計画もあるわけだね。これは明らかな公費による招待なわけだね。こういうことは市民からかなり厳しい批判がある。私の妻なんかそんなことに出席されないって,しないって,そんなおかしげなものに出席できないと,こういうことを明確にしているわけだね。それで,部長はこういう公費によるいろいろな接待なり,委員会なりが好ましいというようなことを考えているのか。あるいは,市民からは厳しい批判という点ではどのように考えているのか,そこら辺をはっきりしていただかないとね,ひとつその点をお伺いしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 梅津総務部長。
○
梅津総務部長 先ほど,阿部委員の質問にお答えいたしたわけでございますけれども,その中にありますように,やはり現在の我が国のなんといいますか,今の状況の中ではやむを得ないのではないかという具合に私は考えております。ただ,やる場合に社会通念上,いわゆる常識的にみてどうなのかといったことがひとつの基準判断になるのではないかという具合に思っているところでございまして,いやしくも華美にならないように必要最少限度でとどめるべきであるという具合に考えております。
○
阿部喜之助委員長 高橋嘉一郎委員。
○高橋嘉一郎委員 必要最少限度とかね,やむを得ないとか,社会通念上というような,そういう言葉を使うというのは,これでいいんだと,私たちがそうかとなりますと,これは認めたことになる。これは好ましいことではないんだというそういう姿勢を総務部長は貫くべきではないか。その点どうなのか,もう1回お答え願いたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 梅津総務部長。
○
梅津総務部長 全くビジネスライクにやる場合には,しばしば仄聞しますように欧米のやり方はそういう手法を伴うようなことは少ないとお聞きしているわけですが,現在,我が国ではそこまでいっていないのではないかと。やはりこれは人の見るところによって,判断が違うと思いますけれども,やはり多少の懇親をすることによって先ほど申しましたとおり,お互いが相互理解が深まると,そして初期の目的を達することができるということであれば,現在ではいたしかたないのではないかという具合に考えております。
○
阿部喜之助委員長 高橋嘉一郎委員。
○高橋嘉一郎委員 今の答弁でね,私はそうかということは言えない。相互理解が深まるなんて,阿部委員だって指摘しているように否定的な質問をやっているわけだね。それに対して相互理解が深まるなんて,そういう表現は部長としては適切ではない。それだけ私は言っておきたいと思います。
それから産業部長にお伺いしますけれども,午前中,峯田委員が指摘した農協合併の問題でありますけれども,これはいろいろ部長は,広域的な合併が進んでいる,いろいろな理由を述べたわけでありますけれども,そもそも農協というのは自主団体なんだと,峯田委員も指摘しているように経済団体というような,それを公費を出して進めるというのはいかがなものか。その点でもう一度お伺いしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 日野産業部長。
○
日野産業部長 農協合併に対して公費の支出の是非ということでありますけれども,まず農協の合併というのは,これは農協自身が主体的に,自主的に合併を進めなければならないというふうに,私は思います。しかしながら,先ほど申し上げたこれまでの経過からしまして,行政としては支援すべきであろうと,このように思います。農業は本県の基幹産業であり,また,本市の重要な産業であるというふうに思っております。しかし,今の農業情勢は新食糧法の施行を目前にして農家は一様に不安な状態にある。こういうふうに思います。その大多数の農家が加盟している生産団体が農協でありまして,そういうふうないろいろな面からしまして,この農協が広域合併をして,主体性をもつと,そしていろいろな経済情勢に繰り上げするということであれば,やはり本県,あるいは本市の農業振興につながるものであるということでありまして,行政としての可能な支援はすべきであろうというふうに思っております。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 高橋嘉一郎委員。
○高橋嘉一郎委員 農業情勢の中から主体性を持つために広域的な合併をするというのは,私は広域合併をしたから主体性が強まるということはいささかも考えられない。組合員一人ひとりがね,しっかりした経営をやるというのはそういう中での組合形成であれば,これは農協がしっかりしたものになるというのは当然。組合も大きくなったから安定になった。大きくなったから組合員の経営が安定するなんていうのはいささかも考えられない。むしろ一人ひとりの組合員に目を通すか,目が通れるか。そういう農協の方がむしろ主体性ある農協運営がやれるんではないかと,そういう考えにも立つわけだね。部長はいろいろ理由を述べておりますけれども,部長の考えは考えでよいですけれども,例えば公費をつぎ込んで広域合併をしたと。うまくなくなってね,倒産の状況になりかねないということだってあるわけだ。こういう農業情勢ではね,そういう全国の例だってあるわけだ。そういうときに誰が責任をとるか。農協合併を推進した行政がお前が進めたから責任あるんだと。こうなった場合に,次から次へ倒産はしなくてもいろいろな負担が出てくるなかでね,行政の責任が問われるということだってありうるわけだ。これは大変な問題だって思うわけだね。こんなことに合併で行政が関与して公費を出して進めたという自治体,私としては珍しいのではないかと,そういうふうに思いますので,そういう後々のことを考えてのことかどうか。次から次に行政におんぶしてくるというのは,こういう点はないといえるかどうかね,ひとつお願いしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 日野産業部長。
○
日野産業部長 この広域の農協合併につきましては,やはりひとり山形市管内の農協だけではなくて全国的な動きであるということ,そしてまた本県につきましても,午前中ご答弁申し上げましたように,すでに県内でも5つの広域農協が実現していると。その際に対する県内各市町の支援はやはりその市町村で,それぞれの基準に基づいて,そして負担をしながら協議会をつくり,それでもってやっているわけでありまして,私どもとしましては,やはり当初の目的どおり公共広域合併というものの実現にやはり支援しなければいけない。そのため合併実現のあとに,いろいろな問題につきましては,それはその議案によってそのときにおいて判断をしながら講じていきたいと,市としての対策を講じていきたいというふうに思います。以上です。
○
阿部喜之助委員長 高橋嘉一郎委員。
○高橋嘉一郎委員 今の答弁だと,次から次へと問題が出てくるということは,十分あるという認識だと思うわけだね。自主団体の農協に対して次から次へ公費を出すような,それは重大な問題だというような,いつまでたっても一丁前になれないということだってありうるわけだ。そうことになりますとね。十分今後そういう点では厳しくまず対処するということが重要だと。それから午前中にも出た部長答弁の中にもあったけれども,一農協は不参加だ,でも将来は合併するような言い分だったけれども,一農協は明確にきちっと定款に基づいた役員会で合併しない,不参加だということを明確にしているわけだ。将来は合併しないなんていってないなんて,そんな答弁の中でいっているんだけれども,それはまったくおかしいわけだね。もう自主団体がまとまった中でであれば,これは行政もそれなりの対応というのはあるいは必要かもしれないけれども,まとまっていないんだからね。そもそも。市内の中でまとまってし)ない。一方的にまとめようとするということは市の行政として公正さを欠く。この点だけはね,論争はしたくないと思うので,それだけは公正さを欠くんだというような,それだけは指摘しておきたいと思います。
それから,部長のいろいろな答弁の中でもあったわけだけれども,11月から新食糧法が施行なるというような。これによって農家がよくなるということが考えられるのか。米輸入が始まったわけだね。そして今年は豊作。来年は更にいっぱい輸入すると,こういう中で新食糧法は市場原理を導入する。市場価格だね。こういう中で米はまず守られるのか。だんだん下がるのか。そこら辺の見解はいかがですか。
○
阿部喜之助委員長 日野産業部長。
○
日野産業部長 いわゆる新食糧法は11月から施行されるわけでありますが,ご指摘のようにやはり市場原理の導入ということは図られるということでございまして,これは私の個人的な見解になろうかと思いますが,良質米につきましては,やはりこれまでと同様,あるいはそれ以上の人気が出てくるのではないかというふうに思っております。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 高橋嘉一郎委員。
○高橋嘉一郎委員 良質米に期待するというような,部長はそれぐらいの答弁しかできないのかなというような気はしますけれどもね,先日のテレビをみておったんですけれども,コシヒカリが福井県産が1俵1万9千いくらというように暴落してきているわけだ。去年は3万5,6千円だ,4万円だとしていたのがね。良質米を作っているから大丈夫だというようなそう単純なものではなくなってきている。コシヒカリが全体の半分以上も占めるというような状況になってきているんだからね。大変な事態だということだけは私は指摘しておきたいと思うわけだね。そして,それから減反も更に上乗せなるというふうなことを私は指摘しておきたいと思うわけだね。最後にお聞きしておきたいのは,だんだん農業では採算が合わなくなるという状況が進んでいる中で,耕作放棄地がどんどん増えてきているというようなね。特に中山間地,平場も耕作放棄地もかなりありますよ。特に中山間地が増えてきているというような。市の農政課に出した資料でも60年には170haぐらいが,今416haというふうに増えているわけだね。耕作放棄地がどんどん増えているというのは重大な問題だ。しかも,今度の7月10日あたりの豪雨による大きな被害,ドーンと流れたり崩壊したりするのが耕作放棄地が顕著だ。この点でこのままだと耕作放棄地がますます増える危険性がある。どういうふうにして農地を守るか。農業公社だってあるわけですよね,山形市に。ちゃんとそういう点を配慮した農業公社がある。全然農業公社は目をつけない。これではだめだと思うわけだね。だから,今後こういう耕作放棄地にどういう対処をする考えかね,部長としてひとつお願いしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 日野産業部長。
○
日野産業部長 高橋委員がご指摘のように耕作放棄地については,やはり年々拡大しているということは事実でございます。しかし,この耕作放棄地はひとり山形市の問題のみならず,中山間地域を有する各市町村の共通した悩みだということでございます。やはり山形以上に耕作放棄地がなされている市町村もあるわけでございます。山形市としては基本的には中山間地域における農業,農村の振興策を講じながら耕作放棄地の拡大になんとか歯止めをしたいというふうに思います。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 高橋委員。
○高橋嘉一郎委員 ぜひ部長,今の答弁をひとつ踏まえていただいてね,中山間地の振興策を前進してもらわないと,今の実態が急速に進むというような。他の自治体が共通するんだ。ほかの自治体がまだ困ってるところがあるんだではなくね,山形市は米など自給確立都市宣言をしているんだ。こういう宣言都市として市内の農業をこういうふうにして守っているんだと。広域合併なんていろいろ言っているんだけれどもね,山形市に合併するとこういうふうに中山間地の農業を守れるんだよというようになると,ひとりで合併するということがありうるわけだね。それが他の自治体はまだ大変なんだなんて言わないでね,山形市はこういうふうなんだ。市民の暮らしをちゃんと守っているんだ,こうなればひとりで合併なんか難しくないんだ。できるんであってね。そういう点をきちっとやるというふうなその決意を今一言お願いしたい。
○
阿部喜之助委員長 日野産業部長。
○
日野産業部長 やはり耕作放棄地は山間地区に多いようでございますし,これからの中山間地域の振興策としまして,国の制度,あるいは山形市が可能な事業などを地元の方々ともよく協議いたしまして,先生の指摘に沿うような形で私ども努力をしたいと思います。
以上です。
○
阿部喜之助委員長 澤渡委員。
○澤渡和郎委員 新しい時代を迎えて,新しい人材が登場して,いきいきとした発想のもとに市政の発展,あるいは県都づくりに堂々と立ち向かっていくということが本当に喜ばしいことでありますが,どうしてもハード先行のきらいがありまして,やはりこれから福祉の時代,山形市の心といいますか,福祉の部分が大変重要では−ないかと思われまして,第3款第1項の
社会福祉費の中で,
地域交流型総合福祉施設建設補助金というものが5千万円計上なっておりますけれども,この件につきまして,彩山会という福祉法人の方がここ2年間ぐらいの間に着々と進めておられるようでありますが,聞くところによりますと,この彩山会というものは埼玉県に本拠をおく彩グループという大変進んでいる福祉法人のグループだと聞いております。山形市において初めてそういう県外のグループの山形市進出ということで,新しい先進地の事例が出てくるのではないかと思いますが,今後福祉につきまして,市長の見解並びに福祉施設の展開につきまして,福祉部長のご意見を賜りたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 横倉福祉部長。
○
横倉福祉部長 高齢者の福祉施設につきましては,平成5年度に策定をしました高齢者保健福祉計画に基づいて平成11年度までの計画で現在建設を進めているところでございます。平成11年度までの計画の中で,たまたま山形市が成安地区に施設の建設を計画しており,彩グループの方から,ぜひ山形市に施設を建設したいというお話がございまして,できれば民間活力をいかして福祉施設を建設したいものだという市の考え方にも沿う形でございましたので,今回の計画になったわけでございますが,先ほどございましたような彩グループという埼玉県にある法人が今回お話があったわけでございますが,設立をするのは山形に地元の法人をつくり,山形県知事が認可をする
社会福祉法人でございます。今後につきましても,できれば民間活力をいかしながら山形市の高齢者の福祉施設の整備に努めてまいりたいと思っているところでございます。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 澤渡委員。
○澤渡和郎委員 ただいま民活という,民間の活力を活性していくというお話があったわけでありますが,山形市の場合,政党をバックにした団体でありますとか,宗教団体をバックにした団体とかいろいろ出ているようでありますけれども,実際の企業といいますか,そういう民間のあれがあまり関心が薄いと,山形市も県も福祉の面ではまだまだ先進県とはいえないと聞いておりますので,そういった意味でやはり市長はじめ山形市福祉部,いわゆる山形市民県民に対する啓蒙というような意味でまだまだ弱者救済といいますか,社会の光の当たらない方々にいかに対処というか,心遣いをくばっていくかということが一番大事だと思いますので,その辺についてもうちょっと突っ込んだお話をいただきたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 横倉福祉部長。
○
横倉福祉部長 今,お話ありましたようなこれから高齢者福祉はごく限られた方だけの問題ではないと,我々も含めました一般の市民の方が安心して年をとれる社会にしていくということが,山形市の福祉施策の中でも非常に重要かと思います。そういう意味合いでいろいろなPRに努めるとともに,我々も高齢者の福祉の充実のために,一生懸命やらせていただきたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 渡辺ゆり子委員。
○渡辺ゆり子委員 建設部長にお尋ねをいたします。予算の中で住宅費ですけれども,市営住宅に係る予算が計上されておりますけれども,大森住宅に関して解体ということですが,大森の市営住宅に関してはシルバーハウジングですか,高齢者向けの市営住宅を建設をするというようなことが決まって報道もされておりますけれども,市民の方々からは大変歓迎をされているということで,非常に評価をしますけれども,これまでの市営住宅は高齢者,特に一人暮らしの方はなかなか基準があって入ることはできなかったわけですけれども,このたびの大森の住宅建設ということで非常に期待が高いわけです。しかし,一方で高齢者世帯が多い,それから一人暮らしが多いというのは核家族化が進んでいる市街地,そういったところで非常に要望が高いんですけれども,ぜひ市街地の方にはそういうシルバー向けの市営住宅建設ができないのかというような声がたくさん寄せられているんですけれども,それに関しての建設部長,建設部の考え方をお願いしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 奥山建設部長。
○
奥山建設部長 ただいま先生の方から指摘されましたシルバーハウジングの公営住宅に対する併設ですけれども,今計画されている大森住宅,大森住宅は100戸の建て替えということになるわけですけれども,その中に28戸ほど併設する計画で今進めております。これは福祉部門との調整なども必要でありまして,具体的にはどうするかその辺はまだ,はっきりわかる範囲ですけれども,100戸のうち3棟を建てるんですけれども,その3棟にそれぞれそういったシルバーハウジングを併設していくと,そういった考え方で今進めております。それから将来についてですけれども,これも今,南山形とか,あるいは薬師町の市営住宅,これは近い将来には建て替えしなければならない時期がきます。その中にもそういったものを考えていきたいなと,こんなところで福祉部門の方とも調整しながら進めていきたいと,こんなふうに考えております。
○
阿部喜之助委員長 渡辺委員。
○渡辺ゆり子委員 今,これからもそういうふうな方向でという答弁をいただきましたので,特に薬師町なんかについては要望が強いということを申し上げて,ぜひ積極的に,計画的に福祉部門とも調整してということでしたけれども,そういったことで進めていただきたい,進めるべきだということを主張して終わります。
○
阿部喜之助委員長 ほかにご質疑ございませんか。加藤委員。
○加藤賢一委員 第8款第4項第2目,先ほど種々各委員から,東ソーの跡地利用,すなわち西部駅西開発地区の問題があるわけですけれども,沼木ニューパークタウンの方々との話し合いを主体にいろいろお話を聞きました。ただ,どうしてもやはりひとつのもう一方の主体であります東ソー側のひとつの考え方,または現状というものがなかなか伝わってきません。あたら新聞紙上ではもし沼木に移転できない場合には,現在地で操業する。これがひとつ。もうひとつは山形市ではなく別の場所に工場を移転するというふうにお話が新聞紙上では入っております。そのようなわけで現在東ソーの側とのお話,東ソー側としての最終的な時期というものがあると思うんですけれども,そのようなことを考えますと,東ソー側との話し合いというのは,どこまでどのように進んでいるのか,それを
都市開発部長の方にお聞きしたいと思います。
○
阿部喜之助委員長 垂石
都市開発部長。
○垂石
都市開発部長 東ソー側とは山形市はいろいろな形で積極的に話し合いをさせていただいております。で,東ソーが示しているその考え方,先ほど3つの選択肢ですけれども,いろいろなやりとりの中で出てきた3つの選択肢でございます。我々としてはどうしてもいろいろな視点から行政の横断的な形で進めるわけですけれども,我々サイドとしてはどうしても駅西の開発は進めなくてはならないという視点,それからもうひとつ雇用の場の確保というんですか,それからいわゆる企業誘致というふうな立場からですね,総合的に考えていく必要があるだろうというふうなことでございまして,願わくば東ソーにはぜひこの山形の中で継続操業をしてもらいたいと。そしてあわせて駅西の開発が進むということで,東ソーの方でもその我々の行政の考え方を理解してくれているというふうに思っております。
○
阿部喜之助委員長 加藤賢一委員。
○加藤賢一委員 今,部長の方は願わくばというふうな非常に不確定な言葉を使いました。現実的にですね,時期がきまして,東ソー側としてはですね,いやもうこの時期でまだ我々は山形には工場を作らないというふうになった場合,どうしても西口再開発が優先すると思いますけれども,その場合東ソー側とのお話といいますか,山形に工場をつくらなくても,または,どうしても住民の反対があって,沼木にもつくれないと,落合川原の了解もいらないということで,東ソーがどうしても山形に作れないという場合にはそれを前提にして西口の方の整備に進むというふうなお考えがございますか。
○
阿部喜之助委員長 垂石
都市開発部長。
○垂石
都市開発部長 今の考えを最大限に我々としては進めていきたいというふうなことでございます。
○
阿部喜之助委員長 ほかにご質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
阿部喜之助委員長 ご質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
――
―――――――――――――――――
◎分科会付託
○
阿部喜之助委員長 案件全部を付託案件表のとおり各分科会に分割付託いたします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
付 託 案 件 表
(総務分科会)
議第79号 平成7年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳入,歳出第1款,第2款第1項・第2項・第5項・第7項,第3款第5項,第9款,第3条
議第83号 平成7年度山形市
駐車場事業会計補正予算
(厚生分科会)
議第79号 平成7年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳出第2款第3項・第8項,第3款第1項,第4款,第2条第2表(
地域交流型総合福祉施設建設補助金,
老人保健施設整備補助金)
議第80号 平成7年度山形市
国民健康保険事業会計補正予算
(産業文教分科会)
議第79号 平成7年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳出第6款,第7款,第10款,第11款第1項,第2条第2表(
農業総合振興資金の利子補給,
園芸銘柄産地育成推進資金の利子補給,蔵王第一中学校グランド改修事業)
議第85号 平成7年度山形市
農業集落排水事業会計補正予算
(建設分科会)
議第79号 平成7年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳出第8款,第11款第2項,第2条第2表(仮称山形西公園整備事業)
議第81号 平成7年度山形市区画整理事業会計補正予算
議第82号 平成7年度山形市公共下水道事業会計補正予算
議第84号 平成7年度山形市
住宅団地造成事業会計補正予算
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○
阿部喜之助委員長 委員会は.9月19日決算委員会終了後に再開し,各分科会委員長の報告を求めることにいたします。
各分科会のご協力をお願いいたします。
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◎散会
○
阿部喜之助委員長 本日は,これをもって散会いたします。
午後1時49分 散 会...