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平成 9年 9月定例会(第2号 9月18日)

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  1. 田辺市議会 1997-09-18
    平成 9年 9月定例会(第2号 9月18日)


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    平成 9年 9月定例会(第2号 9月18日)             田辺市議会9月定例会会議録             平成9年9月18日(木曜日)             ――――――――――――――――   平成9年9月18日(木)午前10時開議  第 1 一般質問            ―――――――――――――――― 〇会議に付した事件 日程第1            ―――――――――――――――― 〇議員定数 22名 〇欠  員  2名            ―――――――――――――――― 〇出席議員            議席番号    氏   名               1番  田 中 康 雄 君               2番  芝 峰   進 君               3番  生 駒 浄 光 君               4番  山 本 紳 次 君               5番  初 山 丈 夫 君
                  6番  山 口   進 君               7番  宮 田 政 敏 君               9番  松 本 定 市 君              10番  十 河 一 正 君              11番  大 倉 勝 行 君               12番  八 山 祐 三 君              13番  森   哲 男 君              14番  青 木 伸 夫 君              15番  稲 沢 勝 男 君              16番  黒 田 庫 司 君              17番  熊 野 芳 和 君              18番  行 森 素 治 君              19番  尾 前 陽 三 君              20番  広 沢 得 次 君              22番  佐 武 克 彦 君            ―――――――――――――――― 〇欠席議員  なし            ―――――――――――――――― 〇説明のため出席したもの              職  名         氏     名             市    長       脇 中   孝 君             助    役       田 中 二 郎 君             収入役          山 崎 英 一 君             教育長          角   莊 三 君             水道事業管理者      谷 中 義 夫 君             企画部長         柴 田   修 君             同和室長         高 地 勝 司 君             南部センター館長     前 田   稔 君             市史編さん室長      平 山 享 男 君             総務部長         楠 本   薫 君             財政課長         藤 畑 富三郎 君             税務課参事        森 内   伸 君             税務課参事        濱 中   勝 君             市民部長         室 井 修 一 君             生活環境課長       原 崎 喜 一 君             保健福祉部長       田 中   憲 君             福祉課長         佐 武 守 郎 君             経済部長         八 百 耕 貮 君             商業振興課長       中 本 政 吉 君             経済課長         杉 坂 繁 一 君             農林水産部長       田 中 秀 章 君             建設部長         桝 本 靖 男 君             土木課参事        大 木 正 利 君             都市計画課長       古 谷 利 男 君             都市計画課参事      野 口 文 也 君             消防長          弘 末   勉 君             教育総務部長       清 水 節 雄 君             学校教育課長       岡 山 雅 行 君             生涯学習部長       砂 野 啓 三 君             生涯体育課長       瀬 嶋 善 一 君             選挙管理委員会事務局長  寺 本 千 秋 君             理    事       木 村 一 美 君            ―――――――――――――――― 〇出席事務局職員             議会事務局長       橘     勲             議会事務局次長      川 端 清 司             議会事務局主任      福 井 量 規             議会事務局主査      前 溝 浩 志 開 議 ○議長(行森素治君)  定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、平成9年第3回田辺市議会定例会第2日目の会議を開きます。               (午前10時04分)            ―――――――――――――――― ○議長(行森素治君)  それでは日程に入ります。 ◎日程第1 一般質問 ○議長(行森素治君)  日程第1 一般質問を行います。  なお、一般質問の通告は、9月10日午後4時に締め切り、抽選により順位を決定いたしました。結果は、通知申し上げているとおりであります。  それでは、質問順位に従って、一般質問を許可いたします。  10番 十河一正君の登壇を許可いたします。             (10番 十河一正君 登壇) ○10番(十河一正君)  おはようございます。9月議会の一般質問トップバッターでございます。私の持ち時間は、60分以内でございますので、しばらくご辛抱願いたいと思います。きょうの質問は、元気あるまちづくりについて、この中を3つに質問をするということで、一番目がエンゼルプランについてお聞きいたします。  最近では、女性の社会進出あるいは出生率の低下、核家族の進展などで、子育て、家庭を取り巻く環境は、非常に厳しい状況になって参りました。育児あるいは子育てがやりにくいと。少子化の原因は、やはり何といっても女性が社会に出る以上、育児と仕事と、どうしても避けて通れない、そういう問題から、心理的また肉体的、経済的、いろんな要素が重なって少子化というのが生まれてきた。われわれの若い時分に、五人も六人も兄弟がおるというのは、本当に稀な社会になって参りました。国としても、このまま放っておくということも、あれなっていうんで、平成6年12月16日、厚生省、文部省、労働省、建設省、四省で合意いたしまして、エンゼルプランというものを策定、今後の子育ての支援のための施策の基本的な考え方、また緊急保育対策等、五か年事業と言うんですかね、当面の緊急保育対策を推進するための基本的な考え方、国も平成6年あたりから考えておられるそうです。  ただいま8年度末で、この統計は古いかもわかりませんが、現在、地方版のわれわれ田辺市もそうなんですが、エンゼルプラン、状況はどうなってるのかといいますと、策定済で実施してるというのが37都道府県あります。市町村としては、100ございます。市町村、自治体、三千有余ありますから、まだまだですが、策定中というのが8府県、市町村では87あります。ですから、これからというところなんですが、ちなみに和歌山を見ますと、策定済もないし、実施もありません。策定中というのが1市1町ございます。そういう状況で、田辺市もこれから考えていかれるんじゃないかと思っておりますが、統計によりますと、一人のお子さんというのは、統計的には約半分、50パーセントね、一子、一名、お子さんが一名という。二子、二人のお子さん、これが36.6パーセント、三割強ですかね。第三子になりますと、三人のお子さんおられてるのが13.4パーセント、だんだんと少なくなってくるわけですね。一人の女性が、一生、現在ですよ、子どもをお産みになるのが、1.4人なんですよ。人口を維持していくためには、維持だけなんですよ、右上がりじゃなくて、維持していくのは、やっぱり2.1人、二人は産んでもらわないと、じり貧になって、だんだん少子化、どうしようもない。反対に言うと、反比例の高齢者が増えてくるというんですか、われわれが生まれた時分は、「産めよ、増やせよ」のときですから、ちょうど私も還暦でございますので、こういう歳が、お年寄りがたくさん。この前も9月15日の敬老会にお招きをいただいて、行って参りましたが、すごく皆さん元気なんです。百歳以上のお年寄りが8,000人を超えている。田辺では4人おられるということをお聞きしました。  エンゼルプランというのは、各市町村がいろんな知恵を絞って、三人は産んでいただきたいと。そうしなきゃ、もうだんだん下がってくると。もう十年、二十年経ってくると、右下がりになってくるということで、全国には、策定済で実施しているのが、市町村で100あると言うんです。その中から抜粋しまして、大体インターネットのホームページですね、そこで、出産祝金等の記事を掲載しているというのが、これが33自治体ございます。載せてないのが35ぐらいがあるんです。私も約二月ぐらいかけて資料を集めました。その中から、これという市に、先月の8月26日に視察に行って、いろいろ勉強して参りました。大まかないわゆる出産祝金とか、あるいは結婚祝金とか、それから出産祝金、それから育児奨励金といろいろ、お金を出したらいいとかいうように考えればそれまででございますが、これ大体第一子、第二子、第三子に対して、各自治体がどういうことをしてるかと。第一子から、一人目のお子様から支給している、お金を。これは10町6村ございます。これは子どもの数、お祝金、子どもの数が増すごと増えていく、これが3町5村でございます。最低が、第一子が1万円、二子が3万円、三子が5万円。最高は、第二子まで10万円、第三子以上が20万円出している。子ども一人につき、定額、一人産んだら幾らというのが、7町1村ございまして、最低で、お子さん一人で1万円で、最高でも10万円。それから、二人目のお子さんに支給している自治体が1市6町、子どもの数によって増えていく、増額が5町あります。それは最低で二子、二番目のお子さん2万円、三番目が10万円、最高が二子、二番目のお子さんが8万円、三番目が15万円、子ども一人につき定額、増えるたびに、二子目ですよ、は1市1町ございます。最低で2万円、最高で10万円。これから第三子、三番目のお子さんより支給している市町村が、1市10町1村ございます。子どもの数によって増えていくのが1町ございます。第三子から30万円、一人増すごとに9万円加算、子ども一人につき定額、三子目は、最低でも3万円、三子で最高で30万円ということが、大体の線で出ております。  そういった資料等、勉強させていただく中で、これはというとこがございました。どうしても資料だけでは、満足できないという気持ちから、岡山県の笠岡市というとこに、先月の26日に行って参りました。資料はいただいておりますが、もう少し深く勉強したいということで、行って参りました。この笠岡市というのは、人口6万人ぐらいですから、田辺市と類似都市というんですか、規模的にはそんなに違わない。今、エンゼルプランを私言っておりますが、ここはエンゼルプランだけではないわけです。若者が定着するためには、どうするのか。また、これからの当市の方向づけ、どのようにしていこうかということを、平成5年からもう取り組んでおられます。  まず、組織表から見せていただきましたが、これは市長、助役の直属の一つのセクションをこしらえて、縦割りやないわけですね。職員の中からワーキンググループというメンバーを、平成5年に37名、市の職員の中で30歳前後、若い人、若い人ばっかり37人を募集なり、いろんな方法で始まる、市の職員の中ですよ、男の人も女の人もおります。市長から、「これからの笠岡をどういうふうにしたらいいか、頭の軟らかいあなたがたに任すから」ということで、そういうセクションを設けて、いろんなことを田辺市では企画になるんですかね、一切、上からは、市の三役とか、あるいは各部署の課長、部長は、一切、もう入れ知恵をしない。「あれがいい」、「これがいい」、「これはだめだよ」、「これはいいけど」と。どうしても、部課長、また上になりますと頭が固い。軟らかい頭で考えてもらいたいということで、平成5年からやっております。  平成6年が40名、ワーキンググループメンバーで40人、その年によってちょっと違いますが、平成7年、ワーキンググループ、これが29名で、昨年が26名、そのぐらいの人数で、これからの笠岡市を任すということで、策定をいろいろされたということで、その結果、どういうことになってきたかといいますと、質問事項にもちょっと載せていただきましたが、まず若者に定着していただくということと、それから二人目のお子さんを出産された方は、出産祝金を10万円出します。それから、それにプラス子育て奨励金というのがあります。これは第二子、二番目のお子さんが20万円、三番目のお子さんが30万円、四番目以降、順次40万円、50万円、60万円と払っていきます。それから、乳幼児のお持ちのご家庭、これには三歳未満の乳幼児の医療費の助成と、「助成」って書いておりますが、これは無料なんです。それから幼稚園に通うお子さん、二人以上の方ですね、二人目から三人、四人と全部、これはただ、無料です。それと同時に、保育所もそんなんですね。ですから、エンゼルプランの中で見ると、そういうことになってくるわけですね。  じゃあ、ほかの都市はどうかなということですが、忘れておりましたが、この笠岡市のいわゆるこの「元気笠岡推進室」というセクションね、これで使う予算がね、平成6年度で8,574万2,000円、7年度が1億3,425万8,000円、8年度、昨年が1億5,234万5,000円、それから、今年はもう2億円の大台に乗りました。2億900万円を使って、今言った事業をしております。ほかの市町村はどうかといいますと、時間がありませんので、簡単に言っときます。京都府の園部町なんですが、これ三子以上の出産に対して、一人について30万円、「子宝お祝金」って言うんですかね。そして、第一子、今のは第三子ね、第一子の場合は、月額2,000円、二子の場合は、月額3,000円、三子の場合は、月額5,000円をお祝いにあげる。それから、石川県の押水町と言うんですかね、満三歳まで三子以上、月額1万円を支給する。これは、育児奨励金ということ。あと山口県の豊田町、満六歳まで、子育て奨励金を支給して、先ほどと同じですが、一子目が月額1,000円、二子目が月額2,000円、三子目が月額5,000円、ちょっと変わってるんですが、大分県の上津江村と言うんですかね、これは第三子以上から100万円の学資保険を市が掛けてくれるという、その子が小学校へ上がるときお金をいただくということ。  それから、ほかにこれは出産祝金、同じようなものですが、群馬県の富岡市、第三子以上の子どもを出産した方、一人について5万円支給しますと。同じく群馬県の伊勢崎市、これは条件がありまして、市内に6か月以上住所を置くと。これは、住民票でわかることですから、は第三子から20万円を支給します。岐阜県の美濃市、ここは出産奨励金ということで、三子の児童を産んでいただくと。一年以上美濃市に住んでいただく、その人には20万円。次は、出雲市という島根県の、出産祝金子育て奨励金、先ほどの笠岡市と一緒で、二重にお金をいただく。六か月以上市内に住んでいただいて、第三子以降を対象として、出産時に10万円、出産の日から三年以上、市内に居住している方。三年経過後、三子が20万円、四子が30万円、五子が40万円、そういうことで、かなりお金を使ってるということなんですが、それで驚いたらいけません。まだまだ大変なとこも、われわれの近くにあります。大阪府の池田市、約人口10万人でございまして、一般会計が732億程で、田辺市の約三倍強ですかね。ここでは、やはり額は少ないんですけどね、第三子から2万円、第四子が10万円、第五子が30万円なんですけどね。ここで、今まで申し上げたとこと違うのは、池田市ね、ダイハツ自動車という自動車名がございますが、これは市ではなく、一般の会社なんですが、四人目のお子さんが産まれると、ダイハツ自動車のムーバという軽四乗用車を、三年間無料で貸していただく。そのときは、税金とか自賠責とか、いろいろ諸経費、全部ダイハツが持ちます。三年間は無料です。じゃあお借りしたところは、ガソリン代と任意保険に入ってくださいと、それだけでいいんですよ。三年経てばどうかなといいますと、三年経てば、もちろん中古車ですから、じゃあ中古車で査定をして、今までは大体10万円前後ぐらいのお金で引き取ると、希望者ですよ、希望者は引き取っていただく。やはり三年乗ると愛着がありますから、8万円か10万円ぐらいのお金でしたら、買取りできると。  なるほど、田辺市ではそんな会社ありませんから、右へ倣えというわけにはいきませんから、ここでちょっとお伺いしたいんですが、こういうこともしなきゃならない、お祝金も出さなきゃならない。どうしても、予算がふくれがちであるということで、市長の交際費を40万円減額する、今年からね。市の交際費、これを70万円減額しようと。また、食糧費、これは200万円減額しよう。出張費、これも400万円ほど減額、出すお金を少なくする。それから、こちらにおられる方は、あまり聞きたくないか知りませんが、市の三役、年収の5パーセント、三役は自らカットしよう。それから、あとは課長待遇以上の人、これは82人ですか、おられます。これは自主的に、カットじゃなく、自主的に5パーセントから10パーセントの枠の間で、もう返すというんか、お祝金要りますから、そういうお金をためると、1,725万円になる、そういうお金。先ほど申し上げたお祝金とかいうのは、大体四、五百万、月にかかるそうです。  四人お子様を産んで、8年度で車を手に入れたというのおかしいですが、それは17世帯、車をお借りしたと。三年過ぎると自分のものになると。そういうことで、いろんな知恵を出して、どうしても少子化というんか、子ども一人、二人と人口が減らないように、減らないようにと、活力ある市を目指して努力しておるわけであります。次に、二番目であります、若者定着事業というんですか、これも笠岡市でやってるわけですが、これもご紹介しておきましょう。まず、若い人がここにありますように、Uターンとか、Iターンとか、Jターンとか、Vターンとかいろんな形があるそうです。笠岡市を出て、田辺で言いますと、大阪へ行くとか、市外に出て、帰ってきて、これはUターンですね。帰ってきて一年以内、正月には帰ってきて、正月から今年いっぱいで就職すると、市内ですよ。市内に就職すると、その場合は、配偶者、奥さんがおられる、子どもがおられる。20万円、就職お祝金をあげようということね。一人者の場合どうかというと、10万円あげましょうということですね。また、民間の賃貸住宅、アパート、マンションに入っておられる方、そして就職してる方ですよ、これは。今の続きなんですが、家賃の助成をしようと。半分見てやろうという、二分の一家賃を。限度額は2万7,000円ですから、5万4,000万円までは半分と。6万円のとこは2万7,000円、どうしても上限が2万7,000円ですから、それを家賃を助成してあげましょうと。  それから、もうあれやから、Uターンの人ですよ、家建てようと、新築をされた方、あるいは中古住宅を取得した人、こういう人は、もちろん固定資産税もかかりますが、この固定資産税を三年間ただにするというんです、三年間、固定資産税。ただって、初めからただじゃない。いったん税金は納付していただいて、相当額ですね、納めていただいたお金の分、広さによっても違いますから、それを今度、新築お祝いとして、反対に返していただくというんかね、これでプラスマイナスのゼロというんで、結果的にはいただいたと、お祝金を。  それから、田辺市で言うと、田辺市内の中学校を卒業したとか、中退のお子さんとか、また田商とか田高とか、田辺市内の高校を卒業して、市内の住居を構え、就職をした人、これは新卒者就職お祝金というのを5万円渡します。これ中退も一緒なんですよ。じゃあ田辺市が誘致をした企業、ここへ就職された田辺市民はどうするかと、就職お祝金で10万円出しましょう。これだけ聞くとね、羽振りのいい、ばらまきのようなあれでありますが、これに係る、今さっき申し上げました予算が、今年の予算として2億900万円を計上して、先ほど申し上げました、元気笠岡推進室というセクションで予算を立てて、これには一切、縦割りで、ちょっと予算が多いとか、何とか一切、言わないそうです。これは良さそうなんですが、一応平成6年から10年までの時限立法で、一応様子を見ようと。人口増えたのか、子どもが増えたのか、一応平成10年でトータルをとって、それから続けていくか、どうするかというお話ですが、議会とのお話で、「継続しよう」ということにはなっておるそうですけど。  次に、高齢社会というんですかね、高齢者に対する気持ちでございますが、高齢者とか、ここに書いておりませんが、身体障害者で、どうしても介護しなきゃならないと。介護するためには、水道の蛇口を下げるとか、いろんな階段をスロープにするとか、いろんな改築というんか、現在住んでるところを改築すると。そういう場合には、「どういう助成をしようか」と。「これは最高額100万円まで出しましょう」と。「それ以上は出ませんが、それ以下の場合でしたら、四分の三見よう」ということで、いろいろ縷々申し上げましたが、やはり何と言いましても、生き生きとしたというんか、住みよいというか、まちづくりをするには、やはり若い人がどんどん集まってきて、子どもも産んでいただいてというんですか、欲目で見ると、血の通った温かい行政を、市民の人にお話聞くあれもなかったんですが、市の職員から言うと、「2億円のお金を使ってどうだろうか」とありますが、来年末、10年末にはいろいろ結論が出て、続けてやるということになりそうなんです。  これは質問だけじゃないんですが、学校給食も、私、関心ありましたんでね、ちょっと教育委員会の担当の方で、「2億円もお金使って、お宅には老朽校舎がないんですかね」と言いますと、「いや、うちの市長は、老朽校舎なんかは、物を大切にするという観点から、改築、修繕をしてね、使ったらいいんだと。箱づくりしたって、中に入る児童、生徒がだんだん少なくなっていったら、そんなもの新築する必要ない」というのが、笠岡市の市長のお考えで、教育委員会では、「学校をとにかく新築してほしいと何回も申し上げても、頑として聞いていただけない」と、「ただ一人でも多く、市民が増える、お子さんが増えるということを、そこをターゲットにしてるので、なかなか老朽校舎まで手が回りません」というのが、ご回答でございました。これ余分ですがね。こういうことで、第一回目の質問を終わります。             (10番 十河一正君 降壇) ○議長(行森素治君)  10番、十河一正君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)  十河議員から、元気あるまちづくりについてということで、三点にわたるご質問をいただきました。(1)の部分について私から、あと担当の部長からお答えを申し上げたいと思いますけれども、まず最初に、非常にご熱心な調査活動に対して敬意を表しながら、ご質問とご提言についてお答えを申し上げたいと思います。  ご承知のとおり、エンゼルプランにつきましては、少子化が進む中で、国において平成6年の12月に、「今後の子育て支援のための施策の基本方向について」ということで策定されたところであります。そして、これを受けて、今年の3月に、県のいわゆるエンゼルプランが、平成18年度を目標年次として、子育てにおける環境づくりについて施策の方向性が示されたところでございます。この県のエンゼルプランでは、特に緊急に実施をする必要がある保育対策については、平成13年度を目標年次として、特別保育事業の実施保育所数等について、目標数値を挙げた具体的なものとなってございます。このような中で、田辺市といたしましても、来年度から田辺市版のいわゆるエンゼルプランの策定に向けて、作業に入って参りたいと考えております。
     議員からご提言ありました各種の助成事業についてでございますけれども、本市の実施状況もご参考までに申し上げますと、これはあくまでもいわゆる経済的な負担というものを軽減するということを目的に、既にずっと以前から実施に移しているものでありますけれども、例えば私立の幼稚園の運営に対する補助金であるとか、それから家庭の状況に応じて、幼稚園就園に伴う授業料の減免措置、例えば私立の場合、最高で12万、最低で5万3,700円というような援助をいたしておりますし、公立の幼稚園につきましても、市民税の非課税世帯については半年とか、生保の家庭は一年を通して免除というような方策をとっております。また、保育所でも、二人以上通っておられる家庭で、いわゆる兄弟入所の場合ですけれども、笠岡市のように、二人目からただという訳にはいっていませんけれども、国の徴収基準に基づいて、二人目の児童については半額、それから三人目以降につきましては、十分の一というような保育料となっております。そのほか保育料全体についても、国の基準よりも、かなり最近はもう抑えた、いわゆる抑制した保育料ということにいたしているところであります。  いずれにいたしましても、今日のような少子化の状況が続きますと、国の人口はあと十年もすれば、上限、そこからはもういわゆる減少に向かうという予測まである状況でございまして、非常に憂慮される状況でございますけれども、果たして行政が、全体的な行政バランスの中で有効な方策というものは、どういうことなのかということについて、そういうことも十分に念頭にいたしながら、ご提言いただきました子育て支援の諸施策につきまして、エンゼルプランを策定する中で財政状況等、総合的に検討をさせていただきたい、こういうふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)  経済部長、八百耕貮君。             (経済部長 八百耕貮君 登壇) ○経済部長(八百耕貮君)  十河議員よりご質問のございました若者定着事業について、お答え申し上げます。まず最初に、地元への就職状況でございますけれども、平成8年度におきまして、紀南の六つの高校、六高校の新規学卒者のうちで、田辺公共職業安定所及び学校を通じまして、就職を希望された方は461名ございます。そのうちで田辺市や周辺の町村に就職した者は205名でございまして、地元就職率は44パーセントでございます。また、毎年やっておりますが、本年の8月に開催をいたしましたUターンフェアin田辺では、226名の方が参加をされまして、企業説明を受けた次第でございます。しかし、現在の若者気質といたしまして、勤務時間とか、余暇を重視する傾向にございまして、就職希望の職種が、どちらかと言えば偏りがちでございまして、地元企業への就職がはかどらないというのが現状でございます。また、長期景気低迷の影響を受けまして、田辺公共職業安定所管内の有効求人倍率、これも低下をしておりまして、就業の機会が少なくなっているというのも事実でございます。  現在、市といたしましては、長期にわたる不況によりまして、地域産業が低迷をしているという現状を認識いたしまして、産業を活性化すべく、産業振興計画調査を実施しているところでございますけれども、先般も新聞報道のございましたように、関西トヨクニ機電株式会社の本市進出が決定いたしましたように、就業機会を創出をすべく、企業誘致につきましても、積極的に取り組んでいるところでございます。また、今後の地域産業の育成と企業誘致を考えて、このほど下三栖地区企業団地の造成工事に着手したところでございます。議員よりお話のございました、若者定着事業としての祝金制度等につきましては、定住人口の増加、また若者定着のための一つの施策でありまして、貴重な提言として受け止めさせていただきたいと考えております。  以上であります。             (経済部長 八百耕貮君 降壇) ○議長(行森素治君)  保健福祉部長、田中憲君。            (保健福祉部長 田中 憲君 登壇) ○保健福祉部長(田中 憲君)  十河議員さんの三番目、高齢者対策事業住宅整備補助金についてのご質問にお答えをいたします。田辺市では、昭和49年より、高齢者住宅整備資金貸付事業を実施して参りましたが、ここ数年来は貸付件数が少なく、また社会福祉協議会でも、同じような貸付事業を行っている等の理由から、平成9年3月末で、この貸付事業を終了し、平成9年4月から、高齢者住宅改造補助金制度を始めたところでございます。平成8年4月から実施しております重度身体障害者に対する住宅改造補助金制度と一本化し、田辺市高齢者及び重度身体障害者住宅改造補助金交付要綱として制定いたしました。  この制度の内容は、満六十五歳以上の方で、日常生活を営むのに支障のある寝たきり、又は準寝たきりのおられる世帯又は障害等級が二級以上の身体障害者手帳を持つ方のおられる世帯で、生活保護世帯又は所得税非課税世帯の場合に、浴室、便所、廊下、玄関、台所等の住宅改造を必要と認められる場合に補助する制度でございまして、生活保護世帯は100万円を上限として全額補助、生活保護世帯以外の所得税非課税世帯は、対象経費の四分の三を補助し、補助金額の上限は75万円でございます。住宅改造の補助制度が創設されたことに伴い、広報たなべに記載するなど、その周知を図ってきたところでございますが、今後もさらに本制度を含め、福祉関係の他制度についても市民にPRをして参りたいと考えております。なお、住宅改造の補助金制度の申請受付件数は、平成9年8月末現在で、高齢者住宅2件、身体障害者住宅2件でございます。  以上でございます。            (保健福祉部長 田中 憲君 降壇) ○議長(行森素治君)  10番、十河一正君。             (10番 十河一正君 登壇) ○10番(十河一正君)  市長の方からエンゼルプランに対する、来年から策定中というお話でございますので、あちらこちらにいろんな先輩の市がありますので、視察等も重ねられて、住みよい田辺市をこしらえていただき、個々については、笠岡市に準ずる高齢者対策のこれとか、エンゼルプランも始まったばかりで、これからということですから、後になるほどいいものができるということを期待をいたしまして、温かい、住みよい、活力ある田辺市をつくっていただくことを念願して、私の質問を終わります。             (10番 十河一正君 降壇) ○議長(行森素治君)  以上で、10番、十河一正君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(行森素治君)  この場合、暫時休憩いたします。               (午前10時56分)            ―――――――――――――――― 再 開 ○議長(行森素治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。               (午前11時05分) ○議長(行森素治君)  続いて、4番、山本紳次君の登壇を許可します。              (4番 山本紳次君 登壇) ○4番(山本紳次君)  4番議員の山本でございます。今回は、田辺市活性化のためにということで、スポーツ観光施策を積極的に展開すべきではないかということで、一点でございますけれども、質問させていただきたいと思います。二十一世紀の日本の基幹産業は、観光産業であるということが言われておりますが、まさしくこの観光の振興は、田辺市にとっては、発展の核となるんではないかと考えております。先日も「日本の観光を考える百人委員会の第六回総会が、白浜町で開催された」と新聞報道がされておりましたが、全国的にも、これから観光に対する取組みは、ますます活発になってくるのではないかと思われます。確実に発展していく産業であるだけに、これから地域間の競争は激化すると思いますし、それだけに今後、官民一体となった取組みが必要であり、そのためには、まず行政がはっきりと観光に対する位置付けを明確にして、積極的な取組みを展開していく必要があると、そのように考えます。  平成6年5月に、運輸政務局というところから発表されました、「わが国における旅行消費の経済波及効果」という資料がございまして、これは1991年ベースのものでございますけれども、旅行の前後の関連消費を含めまして、旅行にかかわる総費用は、日本全国で24.5兆円、そのうち国内産業にかかわる消費が20兆円ということで報告がされております。この旅行前後といいますのは、旅行の前に用意する服や、あるいは写真のフィルム代とか、あるいは事後に生ずる写真のプリント代とか、このようなものでございますが、この年の全国民一人当たりの観光・レクリエーションの回数が1.27回でございまして、1回当たりの消費は4万2,300円と報告されてます。その内訳は、宿泊費が1万5,300円、交通費が1万2,400円、食事・飲食等が5,100円、生鮮品、菓子、土産関係ですけれども、4,500円等々でございますが、この中で経済波及効果について、先ほど申し上げました20兆円というのは、直接効果でございまして、最終的な波及効果については48兆円になるというように報告がされておりますし、また旅行を受け入れる地域にとっては、各種サービスはもとより、旅行者の飲食や土産の原材料は、地元で供給できるそのものがベースとなりますので、地域の自給率が高く、地域振興にとって大きな波及効果が期待されます。  雇用につきましても、この時点では、直接的な効果は191万人となっておりますが、いろんな面を含めて、最終的な雇用の効果についても410万人ということで、全就業者の15人に1人は、この旅行の関連消費とのつながりがあるとされております。この中で、今後の課題として、今後、旅行需要を振興し、例えば旅行の消費が50パーセント、10兆円が増加させることができれば、最終的には24兆円、雇用についても200万人の増加が期待できるということでございます。今、消費行動自体が、次第に物から心へと移っており、この旅行の振興がキーポイントとなってくるとされております。このような報告から見ましても、田辺市の発展あるいは市長が常々言われております若者の定着のための働く場の確保のためにも、観光行政の推進は、大変重要ではないかと考えております。  脇中市長が就任されて以来、この三年間で三四六の焼却場や、あるいは清浄館、紀州備長炭公園等々、大型のプロジェクトに取り組んでこられました。これらの事業が一定完成した中で、今、これからの田辺市の発展に向けての、何を優先づけて取り組んでいくのかを明確に打ち出していただき、そして長期ビジョンを立てて進めていく必要があるのではないかと考えます。これからの計画の中で、扇ケ浜の養浜計画、あるいは文里湾架橋、新庄総合公園の完成まで、そしてリゾートピア'99熊野体験博等の、これらすべて観光につながる事業であります。これらを生かして、そして関連づけて田辺市の将来像を描いていただきたいと考えます。温暖な気候と田辺湾の海の自然、あるいは山の自然に恵まれており、南紀白浜空港のジェット化や、それから高速道路南伸により、これからの田辺市の観光における可能性といいますか、潜在能力は大きいものと、私は確信しております。  以前、常任委員会で視察に伺いました沖縄の平良市では、全日本トライアスロン宮古島大会というものを成功させ、そして定着させておりますが、そのときに言われておりましたのは、「天、地、人をとらえた企画であった」と言われておりました。この天、地、人というのは、「天はタイミングであり、地は自然やロケーションの良さであり、人は、地域住民のチームワークであります」とのことでありました。田辺市においても、このような状況の中で、今まさにこの天のときであり、このタイミング、この機会にこそ、積極的な行動が必要ではないかと考えます。すばらしい環境に恵まれた素材を生かして、これを実につなげていくためにも、これからの田辺市における観光行政の位置付けを全面に押し出していただき、積極的な取組みをしていく必要があると思います。当局の考えをお聞かせ願いたいと思います。  次に、二点目でございますが、私は観光の中でも、特にスポーツ観光が、田辺市にとって最も有効な手段ではないかと考えます。一般に言われる通常の観光では、隣接の白浜町や、あるいは他の観光地と比べても、対抗するのが難しい部分がございますが、田辺市には、ナショナルトラスト運動の天神崎や、あるいは奇絶峡等々観光地がございます。これらの観光地と、それからスポーツ誘致等をつなげて関連づければ、十分な誘致ができるんではないかと。また、このことは広域観光にもつなげていくことができるんではないかと、そのように考えます。ただ、そのためにはスポーツ総合公園の建設は欠かせないことでありますし、近年と言いますか、かなり以前から、このスポーツ総合公園の建設の話はございましたが、過去から長い間ネックとなっておりました、高速道路のルートも決定しましたし、昨年からはスポーツ総合公園建設推進委員会が発足されまして、そして中間まとめも出されております。  本年も引き続き、この委員会の中でいろいろと検討をしていただいておりますが、このスポーツセンターを核とした総合公園建設に向けて、今の時期、確実に一歩ずつでも前進をしていかなければならない、この時期であると思います。この事業は、田辺市単独でできる工事ではないことは承知しておりますし、県等の協力が必要ではありますが、田辺市として県等の動きを待つのではなく、例えば十年後の完成を目指すというようなことで打ち出していただき、そして主導的に、積極的に行動を起こしていただく必要があるのではないか、このように考えます。市長の力強いご決意をお聞かせ願いたいと思います。  次に、受入態勢の問題でございますが、以前、私は田辺市スポーツ振興協会というものの設立を、水戸市の例に倣って提起をさせていただきました。そのとき市長の方から、「今後の課題として、時期が来れば検討をする」という答弁をいただいておりますが、今回提起させていただくのは、前回のような、本格的なスポーツ振興協会を今設立というのではございませんが、その設立に向けての基礎づくりになるものであると、そのように考え提起をさせていただきます。それは、公園の管理と体育施設の管理を一元化した態勢づくりでございます。今、新庄総合公園が工事が着々と進んでおります。この11月には、水のゲートも完成する予定となっております。今後、新庄総合公園の広大な敷地あるいは芝生の管理が必要となってくると思いますし、また一方、スポーツセンターがリニューアルして参りますと、これも芝生の管理等、いろんな体育施設の管理が発生してこようと思います。態勢面において、今の態勢で十分賄えるのかどうか、そのようなことを懸念いたします。体育施設については生涯体育課、公園は都市計画課というのではなくて、体育施設と公園の管理を一体化した管理態勢をつくり、そしてその管理態勢の中で、各種スポーツの合宿や、あるいは大会の受入れをして、いろんな受入れに対する対応をしていただくというのが必要ではないかと考えます。この辺についての当局の考えをお聞かせ願います。  先ほどの件とも関連はありますが、最後に誘致の関係でございます。先ほど申し上げました宮古島におきましても、一昨年でしたか、プロ野球のオリックスが宮古島でキャンプをするということで、イチローが、大変人気のある選手がおるということで、報道関係の方が宮古島へ行っても、携帯電話が入らないというようなことで、急遽工事がされたということで話題になりましたが、これも視察に行ったときお伺いしましたが、オリックスのキャンプが宮古島で行われたのは、地元の人びとの積極的な誘致活動があって実現したと言われております。田辺市においても、先ほども申しましたが、高速道路が南伸してきている中で、少なくとも、もうこの関西圏の中においては、紀州の奥座敷と言いますか、遠いところではなくて、関西圏の近場であると思います。スポーツ総合公園ができてから、このような働きかけをするのではなく、今から関西圏の大学や、あるいは企業等に誘致を働きかけ、そして多くの方に来ていただき、そのことがますますスポーツ総合公園の建設に向けて、拍車がかかっていくのではないかと考えます。この辺について、当局の取組みについてお聞かせ願いたいと思います。  以上、簡単でございますが、一回目の質問を以上、終わらせていただきます。答弁よろしくお願いします。              (4番 山本紳次君 降壇) ○議長(行森素治君)  4番、山本紳次君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)  山本議員から、田辺市活性化のためということで、スポーツ観光施策を積極的に展開すべきではないかという観点から、四項目に分けてご質問をいただきました。一点目と二点目につきましては、私からお答えをいたしまして、あと担当の部長からお答えをいたしたいと思います。  まず、観光施策の位置付けでございますけれども、田辺市の観光施策につきましては、市が現在持っている自然的な観光資源、人文的な観光資源、歴史的な観光資源の保全、掘り起こしを行いながら、観光振興につながるように、その開発や活用に努めておりますけれども、特に優れた自然環境を持つ当市であります。また、近年、スポーツ施設を利用するために、本市に来られる方も非常に多くなっておりまして、自然やスポーツ観光は、大きな市の行政の柱として進めて参りたいと考えております。また、テレビや雑誌、インターネット等を通じて情報発信を行い、誘客に努めるとともに、誘導案内板の設置や観光に従事される方がたや、市民の方がたのホスピタリティーの向上に努める等、受入れ態勢の整備も重要であると考えております。  さらに、田辺市が紀南地方の玄関口でありますとともに、訪れる方がたのニーズが非常に多様化しておりますために、JR紀伊田辺駅の観光案内所の機能の充実、また商業や飲食業の集積等の本市の観光資源や機能と、周辺の町村の持つ観光資源や機能とを有機的に提供する広域観光のネットワークの構築にも努めて参らなければならないと考えております。こうした視点のもとに、昨年、民間の方がたに委員をお願いして、新たな田辺市いきいき観光ビジョンを策定していただきましたが、市におきましても、ご承知のように、昨年の11月に市立美術館がオープンをいたしました。また、このほど建設を進めておりました紀州備長炭記念公園がオープンをし、近く新庄総合公園内の野外音楽堂もオープンをする予定であります。また、議員がおっしゃいましたように、現在、扇ケ浜の養浜事業も進めておりますし、今議会でお願いいたしております駅南側飲食ゾーンの整備も進めて参りたいと考えておりまして、観光の充実は、地域おこし、まちおこしからも重要な施策として、第一次、第二次、第三次産業の各分野との提携を図りながら、総合的な行政の取組みとして進めて、観光基盤の強化に努めて参りたいと考えています。  ご承知のように、よく観光産業はトータル産業と言われますように、観光客の増加ということは、飲食、物販、交通、娯楽、宿泊等々、多面にわたって本市の経済に対して、波及効果というものは非常に大きなものであると考えておりますので、市といたしましても、より多くの方がたに田辺市を知っていただき、多くの方がたに訪れていただけるよう、観光施策の充実に今後も取り組んで参ります。ご承知のように、平成11年の春から南紀熊野体験博の開催が予定されておりますので、今後、観光施策が田辺市の活性化には、ますます重要性を増すということになると考えておりますので、今後とも努力を傾注して参りたいと、かように考えております。  それから、スポーツ総合公園の建設に向けての決意はということでありますけれども、スポーツに親しむということは、健康で生きがいのある生活を営む上で、非常に大切でございまして、近年、当市においても、スポーツに対する市民の皆さんの欲求が大変高まりを見せて、しかも多種多様化しております。こうしたニーズに応えるために、施設の整備充実を図ることは、大変重要なことだと考えております。スポーツ総合運動公園の建設は、スポーツ振興や市民のみなさんの健康増進と合わせて、市外からの誘客による本市の地域活性化にインパクトを与える上からも、非常に大切なことでありまして、この整備の実現に努力して参る考えであります。  スポーツ施設の整備充実につきましては、先に策定をいたしました第三次田辺市総合計画に、屋内体育館等の総合運動場の建設促進を位置付けをいたしたところでございますけれども、こうしたことから、平成8年度におきまして、田辺市の体育連盟、田辺市の観光協会を中心に、民間のみなさん方によって組織された田辺市のスポーツ総合運動公園建設推進委員会の自主活動を支援すべく、スポーツ施設の調査研究補助金を支出させていただいて、調査研究をお願いし、本年度も引き続き、さらに今後のあるべき姿について、いろいろご検討をいただいているところでございます。この委員会のみなさんからは、昨年、中間報告をいただき、それをもとにして、本年度は最終報告をいただけると伺っております。その最終報告をいただいた上で、市といたしましては、その実現に向けた可能性についても、十分検討を重ねて参りたいと考えております。  いずれにいたしましても、昨今の社会情勢、特に国、県、市を通ずる財政上の問題等もございますので、そういう状況も十分勘案しながら、さらには県当局とも十分連携を図りながら、県営施設であります南紀スポーツセンターリフレッシュ計画とリンクさせながら、将来、市民のみなさんが喜ばれるスポーツ運動総合公園が実現できるよう、努力をして参りたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)  生涯学習部長、砂野啓三君。            (生涯学習部長 砂野啓三君 登壇) ○生涯学習部長(砂野啓三君)  議員ご質問の第三点目の受入れ態勢づくりの考えはないか。第四点目の誘致PRをすべきではないかという点につきまして、私の方からお答えいたします。田辺市の体育施設は、市民球場、グリーン球場、弓道場、武道館、勤労者体育センター、文里いこいの広場等、15施設あり、これらの体育施設は、市民のみなさんはもちろんですが、市外の皆さまにもご利用いただいております。ちなみに平成8年度の利用実績は、7,854団体、27万8,854名となっており、この中で市外からの合宿につきましては、約50団体、2,500名の利用がございました。また、県営施設である南紀スポーツセンターの平成8年度の利用実績は、395団体、4万5,710名で、そのうち合宿での利用は、約250団体、1万5,000名となっております。こうしたことから、今後も体育施設のさらなる有効活用を目指して、施設の充実に努めるとともに、誘客にも努力をして参りたいと考えています。  議員ご質問の誘致PRをすべきではないかという点につきましては、今日まで可能な限り努力をしてきたところであり、その結果の一つとして、本年度は、同志社大学のアメリカンフットボール部の総勢150名が十日間にわたって、当地で合宿していただけることが、先般確定したところです。同志社大学は、昨年まで長年にわたり、四国で合宿をしておりましたが、高速道路がだんだん南下したことから、大阪からの時間的距離が随分短縮されたことも、本市を合宿先に決定した要因の一つであると伺っております。このことからして、議員さんがおっしゃる誘致PR如何によっては、当地での合宿や大会の開催が、確実に増加していくものと考えますので、今後さらに努力を続けて参ります。  さて、体育施設と新庄総合運動公園等の施設管理を一元化した受入れ態勢づくりについての考えはないかという点についてでございますが、体育施設と生涯学習センターの貸出しにつきましては、平成9年度から利用者の利便性を考え、受付窓口を一元化したところであります。新庄総合公園につきましては、市民のみなさんの憩いの場として、建設が進んでおり、平成11年には、この公園をシンボルパークにして、ジャパンエキスポ南紀熊野体験博リゾートピアわかやま'99が開催されることは、みなさん既にご承知のとおりであります。議員さんのご提言につきましては、南紀熊野体験博が終了し、本来の計画である都市公園としての整備が完了した暁には、新庄総合公園、体育施設等の管理運営の一元化について、総合的に対応できるか否か、庁内で十分検討を重ね、よりよい方向を見出したいと考えております。  以上です。            (生涯学習部長 砂野啓三君 降壇) ○議長(行森素治君)  4番、山本紳次君。              (4番 山本紳次君 登壇) ○4番(山本紳次君)  ただいま市長から、あるいは生涯学習部長の方からご答弁いただきました。市長の方から、田辺市の観光施策について、田辺市の柱として、そして今後、さらに充実に向けて取り組んでいただけるということでございますので、非常にありがたいことでございますが、さらにこれから熊野体験博等を含めて、充実に向けて取り組んでいく中で、現在の観光協会と、そして田辺市の経済課観光係との態勢が、本当にこのままでよいのかどうか。もっと強化すべき点はないのか。また、見直すべき点はないのかというようなことも、今後の課題として検討していただけたらと思いますので、ご提言をさせていただきます。答弁は結構でございます。  それから、二点目のスポーツ総合公園の関係につきましてですが、これにつきましては、市長の方から、将来に向けて県との連携を図っていくということでございますが、先ほど申し上げましたように、私としましては、市長の方から、例えば十年先、あるいは十五年になるのかもわかりませんけれども、その辺を市として目指すべき時期、この時期に完成させたいんだというようなことを、やはりこれからは出していっていただかないと。今までの十年余りの間、「スポーツ総合公園ができる」、「できる」と言いながら、ずっとズルズルきたようなことにならないようにしなければならないのではないかと思います。  特に、このスポーツセンターのリフレッシュ化の中で、どういうような最終まとめがなるんかもわかりませんが、一つには、阪神・淡路大震災があった後の防災面の関係の中で、ヘリポートの問題等もあろうかと思います。先日の田辺市の防災訓練の中で、大型のヘリコプターが衣笠中学校へ降りてきたときに、すごい砂ぼこりで、前が見えなくなった状態がございました。やはり、砂地と言いますか、そういうところでのヘリコプターの離着陸というのは、あの状況を見る限り無理だなと。田辺市において、そういう防災面のヘリポート基地という面も含めて、このスポーツセンターをリフレッシュ化して、芝生のところがあれば、そのようなことも使えるんやないかなと思いますし、その辺も含めた中で、県当局に積極的な働きかけをしていただき、このスポーツ総合公園が、私としては、十年後には完成できるような、そのような取組みをしていただけるよう、市当局に強く要望をお願いしておきたいと思います。  それから、砂野部長の方からいただきました受入れ態勢と、誘致PRの関係でございますが、これにつきましては、いろんな各方面から、また市当局のこの働きかけによって、同志社大学が合宿されるということでございますが、聞くところによりますと、スポーツセンターで合宿をしていただけるようでございますが、大学生さんが、150名の方が来られるということでございまして、特にまたアメリカンフットボールという、大変ハードなと言いますか、競技でございます。洗濯機あるいは冷蔵庫、あるいは飲物にしても、今ある設備では対応できないということでございまして、生涯体育課の方でその辺の対応を現在していただいておるようでございまして、いろんなそういう諸問題を解決していただいて、同志社大学が今般いただけるということでございますが、この辺を一つ見ましても、いろんな団体が来ていただこうとすれば、いろんな対応がついてこようかと思います。  そんな中で、毎度、毎度、市の生涯体育課がそのような対応ができるのかどうか、限界が来るのではないかというようなことも考えますので、この態勢づくりにつきましても、是非とも今回の同志社大学の経験をされた中で、問題点があれば、その辺を生かしていただいて、今後、そのようなことがスムーズに行われるようにお願い申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。いずれにしましても、田辺市の将来に向けて、観光あるいはスポーツ総合公園が、早期に実現されますことをお願い申し上げまして、一般質問を終わります。  どうもありがとうございました。              (4番 山本紳次君 降壇) ○議長(行森素治君)  以上で、4番、山本紳次君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(行森素治君)  この場合、午後1時まで休憩いたします。               (午前11時40分)            ―――――――――――――――― 再 開 ○議長(行森素治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 1時03分)  続いて、2番、芝峰進君の登壇を許可します。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)  きょうは、できるだけ簡潔に一回挑戦してみたいなと、こういうように思っております。最初にね、ちょっと質問の項目で付け加えさせていただきたいとこと、ちょっとカットさせていただきたいとこ、議長さんのお許しをいただいておりますので、ちょっと紹介しておきます。1の御坊第二火電の関係で、その他のところへ、「三四六のゴミ焼却場の排煙対策について」と、これは追加をさせていただきます。二番の「廃棄物処分場の排水対策の問題」というとこで、(2)の「周辺住民の声」、これは(1)の部分へも入ってきますし、それから(3)の「印南町切目と南部川村辺川の処分地」、これは大変現場を見て腹を立てているのですけれども、なかなかこの答弁される前の方には、腹の立つ行き場所がないと、こういうことで取り消しをさせていただきますので、よろしくお願いしておきたいと思います。
     早速ですが、一番目の問題から質問をさせていただきます。一つは、御坊第二火電は、見切り発車とかけこみ申請である。市長の見解はと。大変、私なりに荒くたい言葉で題をつけさせていただいておりますけれども、まさにこうではないんかと、こう思いますので、以下質問に入っていきたいと思います。一つ目は、オリマルジョンにより、大気の汚染は増えるかと。増えるんですけれども、確認をしたいと、こういうように思って、実は、県は、関電が提出した環境影響調査書について、第二火電が稼働することで、既設の御坊火力が排出している量より、硫黄酸化物で2.14倍、窒素酸化物で3.38倍と、大気環境への負荷は大幅に増えると、こういう審査結果が出ています。このことについて、異論はもちろんないと思うんですけれども、いかがなもんでしょうかと。「増えるんやで」と、こういうことです。前回もやりましたので、できればはっきりと答えてくれたら、もう僕、これ二回目か、ひょっとしたら三回目ぐらいになると思うので、よろしくお願いしておきたいと、こういうように思います。  二つ目は、オリマルジョンの毒性と回収はできるのかと、こういうことで、毒性については、8月5日、北電、北海道電力ですね、これ泉誠二社長が出席したのかどうかはわかりませんけれども、との交渉の中で、界面活性剤に含まれている、大変長い名前です、ポリオキシエチレン・ノニル・フェニル・エーテルいうやつですね、が含まれておると。僕も、もちろん見たことないわけやけれども、「これは毒性ありますよ」と、こういうように共産党の児玉議員というのが指摘をすると、北電さんは、「ご指摘のとおり」と、こういうように、これも追求されて、初めて答えたものですけれども、言われておると、こういう回答されておると。「毒性はありますよ」ということですけれども、これについての見解はどうでしょうかと。  二番目の項の二つ目ですけれども、回収関係についてであります、オリマルジョンのね。6月議会での答弁によりますとね、回収方法、答弁からいろいろ突っ込んで質問したいわけですけれども、回収方法として、実験では1メートル四方の水槽でやられていますが、海は潮流があって、計算どおりできないことは、素人にも明らかなことでありますと。そういう点ではどうかと。二つ目は、オイルフェンスによる拡散防止や油回収装置による、油吸着剤によると。「こういうようによって回収できますよ」と、「海上災害防止センター資料によりますと、こうですよ」と、前回の答弁でありますけれども、この三点いずれも、これは海上災害防止センター、これは単なる電力会社などが委託している機関の調査報告書に過ぎないと。100パーセント信頼できるものかどうか、これも疑問であると、こういう基本的なことを、私は思うわけでありますけれども、そこでですね、三点を振り返ってみまして、新たに質問をさせていただきますと、オイルフェンスで、ほんや救えるんかと、こういうことです。時間が経ってから、オリノコのこの十分の六程度は救えるかもしれないが、悪天候など、こういう対応はできないのではないんかと、こういうこと。  二つ目の油回収装置による吸引、これオリマルジョンは、とにかく付着力がものすごい強いようです。ポンプアップしようと思ったら、ポンプ詰まってしもうて、あと吸い取りならんと。加えて大量の吸うには流動油処理剤を使用しなければならないと、手間暇かかるし、こういうことで、これによって第二次的な現象が起こらないかと。こういう装置で間に合うのかどうかと。三つ目の油吸着剤って一体何なのかと。あるいは「迅速な対応を必要」とありますけれども、迅速にできるんかどうか。一体誰がするのか。責任は、こういう場合、漏れた場合は誰なんかと。こういうことを少し付け加えて、三点を中心に回答をいただきたいと、このように思います。もう一つ、回収に関連して、9月10日の新聞報道によりますと、資料も知内からとったわけですけれども、北海道の、「北電はオリマルジョンの使用を、地元関係者の理解が得られるまで中断する」とある。こういうことを中断してるんですね、半年間でありますけれども。前は研究中であって、今度はそれを踏まえての中断と、こういう状況であります。これをどう取るかですね。  そこで三点ほど言いますと、この北電の35万キロワットの知内の火力発電所、オリマルジョン使用いうのは、電調審が承認したと。「OK」言ってくださいよって許可をおろして、それで今言った中止や研究してると、住民怒ってると、こういうときに、電調審は一体これ、見解は聞いたことないんやけど。ここら辺、電調審許可してゴーサイン出したあったら、責任持っていくべきやないかと、これが一つ。二つ目は、「安全だ」 と言ってスタートしようとした北電が、なぜ納得させられないのか、大きな疑問やと。「いいですよ」って、ここまできとって、住民が声あがったから、バタバタすると。説得も理解も得られないと。こんがなもんでは危ないなと。これは北電ではこうやと。三点目は、北電では、35万キロワットでこうやと。関電の御坊第二火電は440万キロワット、なぜこれ電調審、許可したんやろなと。ここは当局は、市当局ですけれども、こういうことをやっぱり調査しておかなければならない、やっぱり田辺の当局者としてあるんではないんかと、こういうように思って、電調審の許可した理由と、こういうことをお聞きしたいわけであります。  三つ目は、梅立枯れの研究中の電調審申請の態度についてどう考えられるのかと。  「梅の被害拡大は、ことしも1万8,000本」と新聞に、報道によりますとですよ。「過去最高」との報道でありました。立枯れの原因が究明中であり、御坊火電との因果関係を含め、今、研究中であると。せめて、それまで申請待てないのかと。そして、この時期の電調審申請は、「因果関係なし」と。「とことん研究する」と言うときながら、この申請するということは、なしの想定で、第二火電のスケジュールを通していると、こう言わざるを得ないのではないかと。むしろ、この農家の願い、あるいは原因究明まで待ってくれりゃせめてと、こういう議会決議、こう待ってから、まだ僕言わせてもろたら、梅立枯れが回復して治ってから、申請してもええのではないかと。こういう中での知事の申請、これについて、今まで最終的には、田中議員が僕の質問の明くる日か何か、市長に「見解に変わりはないか」と、こう再度お尋ねしたわけでありますけれども、現時点において、考え方はどうかと、変わりあるんかないんかと、こういうことをお聞きしておきたい。これ電調審通ったかて、「事はもう終い」と、こういうことではありませんので、これからも大変大事な時期を迎える、こういうことを踏まえて、お考えをお聞きしたいと。  四点目は、電調審とアセス法は、環境保全面から見て、いずれがより環境にやさしいかと。ここちょっと字、違いますけどね。やさしく書いたわけですけれども、この電調審とアセス法の目的、違うのわかりますよ。でもここをやっぱりね、アセス法を法律できちっと保障してもらうと。何か月も経ってへんのやから、これの方がより今後のことと今のこと含めて、適切、的確な判断ができるのではないかと。だからあえてこういう、これも荒くたい書き方をさせていただきました。  五点目は、現火電の公害物質の減量化の時期は。脱硫装置とかいろいろ、脱硝あるいは煤塵、こういう発表されておりますね。この時期、一体いつなんやろかと。早うしてほしいのは山々ですけれども。もう一つは、3号機へ脱硫装置はつけてくれるけれども、スペースが1号機、2号機はつけてほしいという、この農家の要望ある中で、前にはスペースがないということでありましたけれども、三分の一稼働しかやってへんのやから、3号機あるうちの1と2とどっちか取って、そこへ脱硫装置、そのスペースをもって、まあ言うたら2号機になるけれども、そこへ一つ脱硫装置つけるスペースとか、そういうことができないのかどうか。全く素人ですから、大胆な乱暴な質問かもわかりませんけれども、そういうことができないのかどうか。  六点目は、梅被害状況はどうなってあんのかと。正確なところをお聞きしておきたいと、このように思います。七点目、被害農家の救済はと、これも、もう毎回言わせていただいておりますので、趣旨はわかってくれてあると思いますので、ご回答をいただきたいと。その他の三四六のゴミ焼却場の排煙対策でありますけれども、実際、やってくれておるようでありますけれども、排煙対策いうても、僕はSOx 関係、NOx 、煤塵と、こういうところに限定をしますけれども、やっぱり農家の中には、「こい質問してくれよ」と。影響あるなしは別にして、やっぱり同じ中に焚いてるものには同じものがあると。これもやっぱり心配するのは、一つでも除去とか縮小すべきやなと、こういうことでありますので、そういう立枯れの状況の拡大の中で、この排出物を縮小していく考え方が必要ではないのかと、このように思いまして、その回答をいただきたいと、このように思います。これで一番は終わりです。  二つ目の廃棄物最終処分場の排水対策に問題はないのかというところであります。一番の三四六処分場を対象にして、質問をしていきたいと思います。ごみ有料指定袋制から一年、多額の事業費をかけて出発した処理場、だけではないですけれども、処理場、それがなぜ、このように次から次へと問題が生じてくるんかどうか、不思議でならんのでありますけれども、今回この問題のごく一部になるかもしれませんが、具体的に質問に入っていきたいと、このように思います。  一つ目は、先般のこの6月議会でも言いましたけれども、あの簡易側溝いう、雨水が調整池へ流入して、これが6月には越しそうになって、調整池の水が下流に流れる、飛び出してしまうと、こういう質問をさせていただいて、その後、対策をとっていますね。ポンプアップとか、いろいろ廃棄処理能力を少し広げたとか、こういうように調整池やられているのはわかっておるんですけれども、要はね、この簡易側溝の対策は、パイプをして、外へ放出すると、こういうことはやってくれてるのはわかりますけれども、ポンプアップしたりする、埋立場へくみ上げた水並びに埋立場から侵入する水も同じように、この簡易側溝へ入ると。この日照りの8月の末に、僕行ってみたら、雨降ってないのに、地下水はどことも枯れあがってるのが普通、その中であの側溝が水流れやると、こういう状況にありますので、この水と地下水をくぐる汚水と雨降った折についてくる雨水とが混ざったら、そのままパイプを通して、下流の排水、溝っこへ流れると、こういう危険性があるわけであって、こういうところの処理した後の測定値は、これは発表されておりますけれども、ここの横っちょから今言うたとこから出てくるやつの測定値は、一体どうなるんやろか、計る必要があるんではないかと、この点についてお考えをお聞きしたいと、このように思います。  二つ目は、調整池の水をポンプアップしてくみ上げた水が、再度浸水して調整池と、これ本来の決して解決策ではないですと思うんですけれども、そういう点は、もちろん異論のないとこでありましょうけれども、見解があれば述べていただきたいと。加えて上の方、大変抽象的な言い方で申し訳ないんやけれども、あの上に旧洗車場いうんかな、搬入してくる物を流したり、ジャアーとやるところですね。あそこで流す水が、一日どれぐらいか知らんけれども、かなりの量になると思うんやけれども、やっぱりこの埋立場の調整池へ向けて、あるいは簡易側溝へ向けて流れてくると。こういうことも改めるべきやなと、こう思うんですけれども、それについてはいかがかと。  三つ目に、埋立処分場の堰堤、ここ僕はひび割れと思うたんですけれども、ひび割れではなしに、何かコンクリートとコンクリートの間へ挟んである物が、間から水が漏れてるんやと、こういうことであろうかと思うんです。これはどっちにしてもですね、私は思うには、調整池の原液の汚水が堤防の外部に流れ出している状況を、これ写真も持っておりますけれども、何回かもう毎日、僕も行くけれども、毎日見るわけでありますけれども、こういうもので、調整池の原液であっては、もうどもならんと。同じように下へ、外部へ放出する、溝っこへ流れていくと。こういう大変危険を想定される状況にあると。この問題で、徹底した調査も必要やし、要はこういうことが、なぜあの大きな建設の設計の業者いうんですか、設計業者がやり、施工業者も大きなとこが契約したり、あるいはそれをちゃんと監督して、工事をやった膨大なお金をかけてやったにもかかわらず、なぜこんなとこから水が漏れるんかと。これは、施工、設計、監督、こういう僕は、どういう部類の責任かわかりませんけど、やっぱり工事全体の中でどっかにミスがあって、これが浸出してるんではないかと、こう思いますけれども、こういうことではないのか。あるいは、これが周辺住民の方の声でもありますよ。その対策は、一体いつ行うのか。これが三点目です。  四点目、その工事は、そしたら誰が責任持ってやるのなって、こういうことです。自ずと責任持たんなん人が、責任持ってやらんなんと思うんですけれども、一体誰がやるのかと。測定とか、止水やね。五つ目、埋立場や汚水が集中する調整池で、じかに仕事をしてる、朝から晩までですけれども、周辺の住民のみなさんはもちろんですけれども、ここへ一番接近して、じかに働いている、こういう健康管理に問題がないんか。例えばダイオキシン、身体に影響はないんかどうかと。気分の確かにええもんと違いますわ。僕、大体行ったら半時間ほどおってくるんやけど、あんまり来たら、やっぱりうがいしたりせな気分はええことない、半時間おっても。そこら辺で心配事なんですけれども、それについての見解はいかがかなと。  六番目、これはつい最近わかったことでありますけれども、埋立処分場に搬入してはいけない、これはまあ言うたら法律違反です。法律違反のしかも危険な産廃の物質が処分場に搬入されていると。大変なことです。そこで、どうしてこうなったのか、二点目は、どのようにしてやめさすのか。三点目は、認識の甘さ、出したものをですね、どう克服していくのか、その事業所の管理は、一体態勢はどんがなやったんか、この辺をお聞きしたいなと。これは、不法投棄ではないんかと、このことも聞いておきます、不法投棄。七点目、市外からの産廃の搬入はないんかどうか。あそこね、埋立場、あれ十年もつか、十五年だったんか、もうこんなにもたないと思いますよ。だから気になって、変なことも確証はないんですけれども、耳に入るから、こういうこともお聞きしておきたいなと、延命策としても。以上で、二番目を終わります。  三点目の大型作業場の現状と課題について、この同和問題も田辺市の場合、ほぼ完了の域に達して、いよいよ終結という、全市民が流した汗の結晶が実ろうかという、こういう時期を迎えていると、こう私も考えているところでありますけれども、雇用就労対策として行ってきた大型作業場が、不況もあり、経済構造のあおりも受けてはおりますけれども、そういう中で、ほかの問題もやっぱり心配な点もないこともないと。経営の展望が見出せなくなっている状況を耳にしているところでありますけれども、そこで一つ目は、市内共同作業場の現状はどうなと、どういうように把握されておるのか、こういう問題であります。  二つ目は、同和事業として行ってきた共同作業場に対する行政として、運営委員会に参加してます。三点にわたって行政として、どこまで関与いうんですか、参加していくのかと、こういうとこをお聞きしたいと思います。一つ目は、雇用関係の大切な条件であります、職場がやっぱりどうなっているのかという疑問を持っているわけでありますけれども、すべてとは言いませんけれども、運営委員会の第2条、「健全な経営と働きがいのある明るい職場づくりを目指して云々」と、これがね、運営委員会の目的いうんですか、そういうところですから、そういう職場の関係、一体どがいなっているんやろかなと、こういうこと。二つ目は、補助金がついた備品等、いろいろ機械等買うわけでありますけれども、こういう掌握の範囲はどこまでかと。三点目は、その作業場自体が、経営困難に、まあ言うたらもがかなければしょうがない大変な時期を、状態を迎えていると、こういう企業が貸付金を誰かに貸したりしてるわけですけれども、経営面の管理及び指導の範囲は、一体どこまでなんかと、行政の運営委員会が入っている中においてですよ、こういう三点をお聞きしておきたいと、このように思います。  大きな三つ目、就労対策と経営悪化の場合の人員整理について、こういうことでありますけれども、企業の成立はもちろん、企業が成り立たなんだら仕方ないと思うんですけれども、この就労、共同作業場の本来の目的、これはやはり就労対策、こういうところから出発して、経営の健全化を図ろうかと、こうではないんかなと思うわけでありますけれども、こういう中で人員整理、こういう本当にしなければならない状況かどうか。労使双方のやっぱり納得のいく上で、ぎくしゃくをとって、悪く言えばですけれども、そしてこそ新たな展望、こういうものが開けてくるのではないんかと、こういうことで、経営困難に直面している作業場の場合、しっかりと企業内の調査と合わせて運営委でのねばり強い行政指導や話し合いが、基本的なまず解決の方向ではないのだろうかと、こう思っておるんですけれども、いかがなもんでしょうかと。  四点目は、経済状況は先行き不安な面が多いと思うのでありますけれども、この大型作業場の今後の展望についてお伺いいたしたいと、このように思いまして、ご回答をいただきたいなと。一回目、さらっとでありますけれども、誠意あるお答えをいただきたいと、こういうように思います。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(行森素治君)  2番、芝峰進君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)  芝峰議員から三点にわたるご質問をいただきました。その中で、第一番目の御坊第二火電は、見切り発車とかけこみ申請である。市長の見解はどうかと、こういうご質問であります。私からは、この問題についてお答えを申し上げますけれども、あと具体的な問題につきましては、担当の部長からお答えを申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。  梅立枯れ研究中に、いわゆる電調審へ答申されたことについて、どう考えるのかということでございますけれども、ご承知のように、御坊第二発電所の計画については、7月の電源開発調整審議会に対して、知事は、意見を附して、国の電源開発基本計画に組み入れることに同意の答申をされたところであります。県知事は、適地性、安全性、地元同意という基本的な考えを踏まえて、電力の安定供給という国家的要請、県議会での推進決議、関係市町村や関係団体等の様ざまな意見を集約される中で、決断されたものと受け止めております。この中でも、特に梅生育不良の問題について、知事自身、現在最も心を痛めている問題であるとして、3月の電調審答申を見送ったのも、これが一つの理由であったとのことであります。そして、これへの対応として、原因究明と現段階での梅の樹勢回復等の対応策の実施、それから現御坊火電の脱硫装置の設置、脱硝装置、集塵装置の設備の改善、さらに現御坊火電の排煙が、梅生育不良の直接の原因であることが明らかになった場合、現発電所への所要の対策や被害農家への損害賠償、第二御坊発電所の運転延期を関西電力に強く要請され、その回答を取付けられたのでありますが、知事は、農家の深刻な気持ちを重く受け止め、私たちの要望にも最大限配慮をいただいたものと考えておるところであります。  また、国におきましても、7月30日に開催された国の電調審において、環境庁と農林水産省からの意見として、梅生育不良と現御坊火力発電所との因果関係の解明を早急に行うとともに、これが確認された場合、計画の見直しを含め、迅速かつ適正に処置されるよう、異例の意見が付けられたところでもございます。梅生育不良については、今年は雨が比較的順調であったにもかかわらず、依然、全市的に被害の拡大は続いておりまして、私も現地に参り、直接農家の方がたのお話もお聞きして参りましたが、その被害の深刻さを改めて痛感いたしたところであります。市といたしましても、梅生育不良の克服、原因究明は、市政最大の課題の一つとして位置付け、今後も県、農家、それから農業共同組合等、この梅生育不良の解明に当たる各団体とともに、全力を挙げて原因究明と対策の確立に向けて取り組んで参る所存でございますので、ご理解を賜りたいと思います。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)  市民部長、室井修一君。             (市民部長 室井修一君 登壇) ○市民部長(室井修一君)  ただいま市長から、御坊第二火電に関しての答弁をされましたが、私の方からは、その中の具体的な質問中で (1)、(2)、(4)、(8) についてお答えをさせていただきたいと存じます。まず、オリマルジョンによります大気の汚染は増えるのかということにつきましては、既設御坊発電所の1時間当たりの硫黄酸化物排出量は264立方メートル、それから窒素酸化物は138立方メートルと発表されており、御坊第二火力発電所では1時間当たりの硫黄酸化物排出量は300立方メートル、窒素酸化物は176立方メートルと、修正環境影響調査書に記載されてございます。第二火力発電所が運転されれば、その分だけ硫黄酸化物、窒素酸化物等が増加することになります。しかし、県からの申し入れによりまして、既設御坊発電所への脱硫装置を設置することで、さらなる大気汚染防止対策を進めていくとのことでございます。なお、界面活性剤に含まれるポリオキシエチレン・ノニル・フェニル・エーテルにつきましては、精子数の減少、女性化などというような、ホルモン作用に影響を与えるのではないかと言われています。その原因等につきましては、まだ不明な部分もあり、現在研究中であります。関西電力といたしましては、この物質についての科学的知見を収集し、調査研究を行い、電調審から指摘をされたことを十分に踏まえ、配慮、検討を行っていくとのことでございます。  次に、オリマルジョンの流出の回収はできるのかということですが、オリマルジョンの毒性は、ヒラメの稚魚による実験により、原油の毒性との比較をしたところ、油処理剤により処理された原油よりも毒性が低いとの実験結果を得ているところであります。原油以上に海生生物に与える影響は少ないものと思われます。また、実験結果を踏まえ、今後、関西電力ではオリマルジョンの毒性に関する科学的な資料や情報の収集に努めるとのことです。オリマルジョンの漏洩防止策につきましては、オリマルジョンタンカーには、二重船殻構造船の採用、進路警戒船の配備、入港時における運行助言者の乗船、荒天候時の桟橋への離岸、着岸及びオリマルジョンの揚液作業の禁止等、未然防止に万全を期すということでございます。  また、実験結果では、オリマルジョンが漏洩した場合は、90パーセントが回収可能、10パーセントが回収困難ということであり、深さのあるオイルフェンスの使用、油回収装置による吸引、油吸着剤等による除去など、最大限の対策を実施することにしております。今後は、さらに関係機関と協議しながら検討を進め、燃料受入れ開始までに万全の防止策を講じる予定であるとのことでございます。現在、オリマルジョンの輸送がストップされている北海道知内発電所については、知内町へ問い合わせましたところ、オリマルジョンが万一、海に漏れれば、漁場に大きな影響があるのではないかとのことで、地元漁業組合等から申し入れがなされ、中断されているとのことでありました。いずれにいたしましても、オリマルジョンの成分及び防止対策につきましては、関西電力においては、さらなる研究と万全の対策を講じられるよう、要望して参りたいと考えております。  なお、油吸着剤の種類ですが、油吸着剤の種類には、多種多様があります。吸着剤には、親油性、多孔性、浮揚性及び撥水性が要求され、ポリプロピレン系、ポリウレタンフォーム系、ポリエチレン系等の素材により、油を吸着させ、吸い取るというふうなものであるそうです。それから、油が流出した場合の責任は、誰がとるのかということですが、輸送中は輸送会社、受入れが始まってからは、関電の責任ということになるということでございます。  次に、四の電調審とアセス法は、環境保全面から見て、いずれが環境に配慮されたものかとの質問にお答えします。電源開発調整審議会は、電源開発促進法にのっとり設置されているものであり、大蔵大臣ほじめ環境庁長官を含めた委員からなります。その業務は、基本計画、資金調達及び配分、規模、方式、電源開発により生ずる損失補償等の調整審議を行う機関であり、通産省で省議決定された環境影響評価にのっとり、十分審議されます。本年6月に成立いたしました環境影響評価法は、中央環境審議会の答申を受け、国会で審議され、法律として制定されたものであります。特徴といたしましては、アセスメントの手続の早い段階から開始されるよう、調整方法について首長や住民の意見を求める仕組みの導入、環境庁長官が必要に応じて意見を言うことができる、不確実性に関する記述、環境保全のための措置の検討、状況の記述など、準備書の記述事項の充実等々、統一的な法制度であり、より十分な環境配慮がなされています。  それから、(8)の三四六の排煙対策についてでありますが、梅立枯れの観点から、大気汚染物質側面の考え方が必要ではないかというご質問につきましては、ごみ分別収集の徹底、それから啓発指導等により、ごみ減量に努め、ひいては二酸化硫黄、二酸化窒素等の大気汚染物質の削減にも、今後さらに取り組んでいきたいと、こういうふうに考えてございます。  続きまして、大きな二番目の廃棄物最終処分場の排水対策に問題はないのかという質問の中で、具体的に六点ですか、質問いただきました。まず、ご質問の素掘りの側溝についてでありますが、これは6月24日に設置しまして、現在に至ってございます。この素掘りの側溝設置後は、それまでと違い、雨水は堰堤に貯留されることなく、排出されています。参考までですが、6月16日から6月22日までの一週間の降雨量は82ミリで、貯留水の水位が約3メートル余り上昇しました。素掘りの側溝設置後の7月26日の一日の降雨量につきましては、160ミリで50センチメートル程度の水位が上昇しただけで、かなりの雨水が堰堤内に貯留することなく排出されてございます。なお、貯留水の水質は、水質汚濁防止法の排出基準を下回ってございまして、また水質汚濁防止法で定める総理府令第1条の有害物質、いわゆる重金属につきましては、年二回計量してございます。なお、重金属を除くBOD、COD、水素イオン濃度、浮遊物質、大腸菌群数については、毎月計量をいたしております。いずれも基準値を下回ってございます。ダイオキシン類につきましては、水への溶解度が少ないことから浸出水に混入したダイオキシン類は、浮遊物質として除去されると思われますが、計量を実施する方向で検討をしているところでございます。  議員ご指摘の素掘りの側溝から排出した雨水については、近辺の山及び法面の雨水が中心に流れます。また、埋立て部分につきましては、覆土をした部分からでございまして、ごみ類は少ないと思いますが、排出水の水質保全のために、堰堤外の排出溝の水質につきましても、計量したいと考えてございます。なお、これもご参考までですが、8月21日に採取した貯留水の水質は、水質汚濁防止法の基準値以下でありますが、さらに高度処理をして放出しています。その数値は、水素イオン濃度は、排水基準で申しますと、5.8から8.6に対して7.5であります。それから、生物化学的酸素要求量につきましては、120ミリグラムリットルに対しまして0.7ミリグラムリットルであります。それから、化学的酸素要求量は120ミリグラムリットルに対して12ミリグラムリットルでございます。それから、浮遊物質量150ミリグラムリットルに対しまして2.9ミリグラムリットルであります。大腸菌群数は3,000に対して0となってございます。  次に、不適正な産業廃棄物が持ち込まれていないのかということについてですが、産業廃棄物の搬入については、田辺市産業廃棄物処理協議会の会員及び産業廃棄物収集運搬許可業者に、ほぼ限られてございます。産業廃棄物については、いろんなものが搬入されてきますので、細部にわたってチェックすることは困難な状況にもあります。今までにも搬入業者及び産業廃棄物収集運搬許可業者に対して、適正な搬入の指導を行って参りましたが、議員が懸念されますように、時には持ち込んではいけない廃棄物も搬入されていることも事実であります。ただ、埋め立てるときには、職員が適正な処理をさせていただいているところでございます。市といたしましては、埋立地の延命、廃棄物の適正処理、環境汚染防止という観点からも、今後、排出事業者、田辺市産業廃棄物処理協議会、産業廃棄物収集運搬許可業者に対する適正な処理の啓発や指導をさらに行うとともに、加えて清掃事業所における監視の徹底をも図っていきたいと考えてございます。  続きまして、ダイオキシン類が周辺住民や職員の健康に影響はないかとのご質問にお答えをしたいと思います。ダイオキシンの人体等への影響につきましては、ダイオキシン類の発生源のほとんどが大気からであるにもかかわらず、大気から人体に摂取、吸収される量は、一部分であり、大部分は食品からの摂取であると言われています。厚生省が発表した耐容一日摂取量は、体重1キログラム当たり10ピコグラムとされておりまして、環境庁のダイオキシンリスク評価検討会が推計したごみ焼却施設周辺における平均的摂取量は、食物、大気、水、土壌を含め、体重1キログラム当たり1.79から5.09ピコグラムであります。したがいまして、この5.09ピコグラムは、厚生省の発表した耐容一日摂取量を下回っていることから、人体に対する影響は少ないと考えられますが、長期的により高い安全性を確保する観点から、今後、ダイオキシン濃度の低減を図る必要があると考えてございます。  続きまして、堰堤に水漏れが見られるが、貯留水の水漏れではないか、原因を調査するとともに、止水工事等も必要である。なお、止水工事費を誰が負担するのかというご質問にお答えをいたします。この堰堤につきましては、重量式コンクリートダムで、大きなコンクリートブロックを積み重ねている工法であります。この工法は、コンクリートブロックとコンクリートブロックをモルタルでつないでおり、貯留水が漏れ出さないように、つなぎ目には、厚さ9ミリの止水板を二重に施しています。堰堤からの水漏れの原因につきましては、堰堤上に降った雨水が、コンクリートブロックのつなぎ目からしみ込み、にじみ出ているものか、もしくは、堰堤内の貯留水が漏れているのではないか考えられますが、いずれにしましても、施工業者に対して、水漏れの原因を早急に究明するよう指導をしたところでもございますし、漏れた水の水質検査につきましても、現在行っておるところでございます。なお、止水工事につきましては、施工業者の負担で、既にきょうから着手をしているところでございます。なお、市の方で水質検査を行っておるわけですが、検査に10日から12日ぐらいの日数がかかります。そういうことで、今しばらく結果が、出すのに時間がかかるという状況でございます。  それから、古い洗車場の処理水対策についてご提言いただきましたが、古い洗車場の放流水につきましては、収集してきたパッカー車等の水切りがほとんどでございまして、埋立地へはほとんど流れ込んではいません。流れ込んだ水は、貯留水に混ざるので、高度処理を施して放流してございます。また、市の収集車は、施設内の洗車場を使用しておりますので、洗車した水は、循環して施設内で繰り返し使用してございます。  以上、よろしくお願いします。             (市民部長 室井修一君 降壇) ○議長(行森素治君)  農林水産部長、田中秀章君。            (農林水産部長 田中秀章君 登壇) ○農林水産部長(田中秀章君)  私の方からは一点目の五番目、六番目、七番についてお答えをします。ご質問の現御坊火力発電所の公害設備改善の時期につきましては、現在、関西電力において、県からの強い要請を受け、できるだけ早期に着工し、完成させるべく、既に工事計画、工程等の検討に着手し、設備の完成時期についても鋭意検討中でありまして、近い時期に公表されるものと聞いております。排煙脱硫装置の1号機、2号機への設置については、設置計画の中で、どうしても現発電所内での設置スペースがないということで、3号機のみに設置をするとのことであります。この上は、現御坊火力発電所の公害設備改善と梅生育不良との因果関係解明について、早急に実現されるよう、関西電力と県に要望して参りたいと考えております。  次に、今年の被害状況でありますが、新規の発生本数は1万8,064本、これまでの累計では5万460本であり、被害実面積で、市全体の一割を超えており、過去最高の新規発生本数であり、地域的には上芳養、秋津川では、依然拡大傾向が続いております。今年に入って、長野、三栖方面での拡大も顕著であります。また、秋津川パイロットなどの新しい造成地の若木での発生や平野部の水田転作地での発生も見られており、被害拡大がさらに加速され、一層深刻さを増し、梅産地として危機的な状況となってきております。また、被害農家への救済対策の中で、特に秋津川県営パイロットの農家の償還金問題につきましては、昨年来、一部の園地で被害の発生が見られ、今年もさらに拡大しておりまして、大変憂慮をしているところでありまして、その対策として、現行の国、県の制度融資の活用と、さらに土地改良負担金総合償還対策事業の導入について、県や農協、地元農家とともに、検討を重ねてきております。  現在のところ、今年度より新たに、県において年利1.3パーセントのうめ対策緊急特別資金が創設されておりますので、被害農家の多くが借入れ申請を行っているところでもありますが、県に対しましては、この資金をさらに拡充して、利子補給や借換資金などに活用できるよう、県への重点施策として要望を続けているところであります。現時点においては、被害拡大を抑えることが緊急であると考えておりまして、基本的には、栽培管理の実行と対策資材の施用やパイロット等への客土について、市と農協の事業として、昨年から緊急に実施しているところであります。今年度からは、県の対策事業として採択され、事業量も大幅に拡充されておりまして、現在、県や農協とともに、市内全域での実施に向け、農家へ説明を行い、事業への参加を呼びかけているところであります。  以上であります。            (農林水産部長 田中秀章君 降壇) ○議長(行森素治君)  経済部長、八百耕貮君。             (経済部長 八百耕貮君 登壇) ○経済部長(八百耕貮君)  芝峰議員よりご質問のございました大型共同作業場の現状と課題につきまして、お答えいたします。まず、大型共同作業場の現状と経営の状況でございますが、田辺市では、同和対策事業の一環として、地区住民の雇用の場を確保すべく、昭和58年度より平成3年度までの間に、七つの大型共同作業場を設置し、平成8年度には、全部で244名の方がたが就労しております。大型共同作業場は、地場産業をベースとした製造業がほとんどでございまして、業種といたしましては、梅干し加工業2社、水産加工業1社、ボタン製造業1社、縫製加工業1社、靴製造業2社でございます。しかし、大半の大型共同作業場が、現在の景気低迷、長期にわたります円高による海外生産へのシフト等によりまして、受注が低下し、非常に厳しい経営状況が続いているものでございます。市といたしましても、全体的な経済対策としての中で、各種公的借入制度の斡旋、利子補給、信用保証料補助等を実施しておりますが、厳しい経営の大型共同作業場につきましては、経営の支援、指導の一つといたしまして、中小企業診断士による経営指導を行っているところでございますけれども、現状を先に申し上げましたように、大半の作業場は経営状況が厳しくて、雇用の確保が難しい状況となってございます。なお、補助金による備品につきましては、市有財産として管理をいたしております。  また、健全な大型共同作業場の運営を図るべく、地元の町内会、企業、従業員で構成をいたします大型共同作業場運営委員会に、行政として参画し、経営状況や職場状況等をご報告をいただくとともに、労使関係を含めた中での共生に努めまして、大型共同作業場の円滑な運営、働きがいのある明るい職場づくりを目指して、取り組んでいるところでございます。議員よりご指摘のございましたように、就労対策としての事業でありますけれども、長期不況が続き、企業経営としては、合理化を図っていかなければならない現在、大型共同作業場の本来の目的であります、雇用の確保が困難になっておりまして、市といたしましても、大変苦慮しているところでございます。  また、市内の多くの企業が、そういった厳しい経営状況でございますので、市といたしましては、地域産業の活性化を図るべく、現在、産業振興計画調査を実施しておりまして、地場産業の振興に向け、取り組んでいるところでございます。また、議員からお話のございましたように、経済状況の先行きが大変厳しくて、また不透明でございますけれども、いずれにいたしましても、大型共同作業場の販路の拡大等経営の安定、強化というものが大きな課題でございまして、今後とも地区住民の雇用の確保、生活の安定と向上、また職場環境等の向上に努めまして、将来的には、田辺市全体の就労の場として努めていきたいなと、このように考えております。  以上であります。             (経済部長 八百耕貮君 降壇) ○議長(行森素治君)  2番、芝峰進君。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)  まず、また順序逆ですけれども、最後の方から三点目の方から質問していきたいと思いますけれども、大型作業場の現状と課題ということについては、今までのこういうお聞きいたしました大体の状況は、私なりにわかってたつもりなんですけれども、全体の企業が、一般企業含めて大変厳しい状況の中と、こういうことも大変わかって、全体の水準の引上げをしていかなければならないなと、こういうのはわかるわけでありますけれども、私、今回の質問は、特に共同作業場ということで言わせていただきました。そういう中で、調査の段階で、やっぱりこの目的にある今後の団結していかなければならない企業の中の問題をたまに耳に、まあ言うたら不協和音と言うんですか、そういうことも耳にするところもあるんで、そういうところについては、もう一歩突っ込んで調査も目を光らせていただきたいと、こういうように要望をしておきたいと思います。  それでは、また一番へ戻りますけれども、最初に、市長が見解をということでありますけれども、総括的な関係でありますけれども、そういうような中でですね、国家的要請と、こういうこともありましたし、「電力足らん」、「足る」、「ある」、「ない」と、このようにいろいろ議論がありますけれども、国家的と言うんか、国が県か何かに、これ御坊へつくってくれよって、こういう別に要請ないんちがうんかいなと。これは関電がつくりますよと、こういうことではないんかな。特に、「御坊へつくってくれよ」って、僕はこういうような解釈しかようせんわけですけれども、そんな要請はなかったんではないんかなと。異論があればおっしゃってくれたら結構ですけど、特に別に構わんですけれども。3月を見送ったんは、梅のことが「大変心を痛めている」と、知事が。こういうことでありましたけれども、であるならば、今、農林水産部長から答弁あったように、減少して、あるいは横ばいというんなら別やけれども、過去最高に拡大していると。こういう結果は、当然7月の申請時に予想できてあると思う。こういう中での申請をしたということはね、梅にほんまに心を痛めてあるんかどうか疑いたくなると。きついですけれども、これが知事にとっては、この三か月間大変やったかわからん。三か月間が三年に思ったかしらん。農家の人らでもね、こんがな三か月ら三日ぐらいにしか思われてないんとちがうかなと、こういうような感情ですけれども、思うんですよ。決して、ほんまに梅で心痛めてる、こういうんなら、何で待ってくれんのなと。こういうことを思うわけですよ。補償の問題はね、因果関係があれば、補償らいうのは、まあ言うたら、損害与えたら補償するというのは、これは別に約束らせんでもね、きついけれども、当然のことなんですよ。因果関係あれば、計画の見直し、こういう計画の見直しというのを、わざわざ添付していかなあかんような心配があるんならですよ、もうちょっと待つべきと違うかと。こう思えるんですけれどもね。研究終了まで待つべきやと、こうじゃないんでしょうか。  市政最大の課題、こういうことも言われましたけれども、僕はほんまに、知事は県全体のことを考えているんか知らんけれども、田辺の地域振興とか、こういう梅の心配というのは、ほんまにどっかへ吹き飛ばされたという、こういうようにしかとれないわけです。それで、僕は、知事はこういう態度をとった、こういう約束をしました、これはわかるのですけれども、市長は、一体、前に梅は心配や、田辺がこれに重大産業やと、こういう中で、せめて梅農家の要望を県知事が反映してくれるやろうと、こう期待すると、こういう見解に変わりはないのかどうかって僕は聞いたんです。そこのとこもう一度お願いしたいなと。  それから、具体的にですけどね、一番の大気汚染、「増加する」と市民部長、はっきり言うてくれましたけれども、もうひとつわかりにくかったのは、既設の減量で、さらなる努力と、既設の減量はこれはやるんですね。これやったさかいうて、オリマルジョン、第二火電というのは、別に既存があって、第二がプラスするで、第一減らしたかて、第二したら、プラスマイナス減ったいうようにならんでしょう。第一で幾ら減らしても、第二の方が大きいんやから、簡単に言うたら。大きいやつを簡単に言うたら、60万キロワットも440万キロワット、これでも七倍あんのやから、この答弁は、もうひとつやなと。ここら辺は、今回これでいいです。  それから、オリマルジョンの毒性はあるか、ないか。あれより低い、高いって、こんがな問題やない。毒性あったらあかんよって、僕はこういうこと言いたかったんですよ。簡単に言うてくれたらよかったんです。回収の方法の関係についてね、未然防止に全力挙げるって、これは当たり前のことです。流したらあかんのやから。90パーセント回収可能、この10パーセントがものすごい大きいんですよって、これ。440万キロワット、日本ではもちろんないんですよ。どっかにありますか、こんがな発電所。こういうように大きいものの10パーセント出されたらかなわんなって、これではまあ言うたら、こういうように言うてますよ。「海上防止センターはこう書いてますよ」では、これを踏まえて、一体市当局の中でどれだけ調査研究されたんかっていうことを言うてもらわなんだら、話にならんです。言いにくい面はわかりますよ。これもこういうことで、今回は再質問要りませんけど、こうやて言やんね。市で何を考えたんないうことを僕は聞きたいんです。ここまでしかできなんだいうたら、ここまでできなんだでええんちがうか。  オイルフェンス云々とか、油回収装置、吸着剤言うてましたけどね、何か吸着剤はポリエチレンとか、ポリ関係の名前ようけ言うてましたけれども、こういうのわかるけどね、こういうのへひっつけるいうわけでしょう。一体どんだけの時間かかって、どんだけの手間かかるんかね、ロシアのタンカーで、しゃくで酌んであった、あんがなんと何や差ないんちがうかいなと、これひっつけてとってくるらて。そういう突っ込んだ、何でこの検討してくれんのかなと、これもう三回目ぐらいやねん。お互いにやっぱりもうちょっと勉強せなあかんのちがうんかいな。「海上防止センターにはこがい書いてるよ」 って、これだけではあかんと、全体的にね。例えば、海、波、普通ね、僕ら聞いてる話で申し訳ないけれども、海の波立たん日いうのは、三日に一回ぐらいでしょう、年のうち、年間百日ぐらいでしょう。別に台風の最中って言いないんですよ。そういうことなんで、常時海は、まあ言うたら荒れてない日の方が少ないでと。うねりのない日の方が少ないから危ないよって言うてるんであってね、予防いうて、未然防止いうのは、これはこういう重大な、その判断のする材料にはなかなかならんと、こういう三点には、いまだに問題が大きすぎると。もうちょっとお互いに勉強してみたいなと、こういうように思いますよ。迅速な対応、これも迅速には未知の問題や。東京湾では少し早かったけれども、大体ほかは遠いんやから、なかなか迅速な対応いうのは、24時間以内に云々というのは、これは不可能に近いんとちがうかと。これは思います。  あと、輸送は誰がするのか、これは結構です。この新聞の例えば紹介しました北電でストップしている、半年間、オリマルジョン燃料が。こういう問題を参考にして、関電もやっぱりこれだけの注意せなあかんのちがうんかというた問題で、さらなる研究と対策を要望していくと、これは誰がどこへと、県へ要望するのか、関電へ要望するのか、要望したところで、要望やけれども、実際、現実に焚くか焚かまいか、やってるとこでストップしてあんのやから、これ要望いうのは未来のずっと先の話でよ、これで、「はいわかりました、第二火電いいですよ」って、こんがなん誰もこんなことにならんのちがうか。こういうように思いますよ。  それと四番の電調審とアセスの関係でね、より十分な環境配慮されていると。このアセス法はですね、これはどっちがやさしいかと。アセス法の方がやさしいですよ、だからね、環境にやさしい方、7月にせんでも、半年も待たんでも、このアセス法適用されるんやから、やさしい方をとるのが普通、素直に考えられるとこちがうんかいって、最良の方法はここやと、これをせなんだと。こういうとこからね、オリマルジョンの関係が不明な点が多い。あるいは、梅立枯れの研究中、これ結果、まだ白黒出てない。どっちへころぶやわからんのに、いったん申請しよかと、これは見切り発車違うんかい。あるいは、電調審は通したけれども、この梅の先にアセス法が待ってくれてあるのに、ここへなぜ待てなんだかいうところに、かけこみ申請やと、僕はこう思うんですよ。決してこれ間違うてないと思うんですけれどもね。  それから、五番目の既存の減量装置についてはね、工程表ができたりとか、近くやられるということで、早くしてほしいなと、こういうことですね。こういう市長、最初にもう一回お願いしたいって言うたんは、こういう内容を見ても、見切り発車でかけこみ申請やと、こういうことは、多くの農家や市民のみなさんが疑問を抱いている。なぜ、そんなに急いだんやろかなということがあるんで、市長の見解を変わらないかと、こういうことをお聞きしておきたいなと、こう思うんです。  三四六のゴミ焼却場の削減に取り組んでいきたいというのは、これは取り組んで、是非積極的にやってほしいなと、このように思います。  二番目の廃棄物処分場の関係でありますけれども、二つ目に関連して、上の方で搬入物を洗い流していると。これはどう処理しているとか、こういう問題ではなくて、例えば調整池に負担をかけると。溝っこを僕は流れているというように、あそこずっとこの間歩いたんですよ。そしたら、ちょうど門扉、あそこの入るとこ、グリーン球場の裏、あそこの門のとこちょっとこっち向いて、処分場あるいは簡易側溝の方へ向いてあった、そこまでしかよう見てないんやけれども、あそこに流れたら、自然とそこの尾根を越えてるんやから、向こうの処分場か、溝っこの簡易側溝の方へ行くんやないかと、こういうように僕は思うてきたんですけれども。処理云々の話と違って、あそこへあんまり湿ったらあかんでって、今度雨降った折、浸まんでと。そやなかっても、調整池がゆたってある。ゆたってあるいうたら、今ゆたってないけど、いっぱいなってあると。ああいうこと自体が異常やと、こういう中で、洗い水、あがなものはあっちへ流したらあかんでと、こういうこと言うてるんですよ。別にきょうはもうこれについてはね、何とかそっちへ流れんようにしてくれたらええと、こういうように要求だけしときますよ。  それで、三点目の堰堤にひび割れいうたら、これ誤解あんねんけれども、堰堤から浸んでくる水の問題ですね。これ僕はひょっとしたら山の水があそこへ浸んでくるんやとか、こういうんかしらと思ったけど、それは言わなんだようですけれども、表面へたまった水がひょっとしたら浸んで、中へ浸み込んどいて流れやんの違うかって言やったけれども、これを考える場合に、あのナマコンというのは、特別なナマコンで、大概厳しい、まあ言うたらナマコン一つとってみても、工事は、施工は大変厳しいやってると思うんですよ。それでも原因は、調整池の水か、表面の水かわからんけれども、とにかくそんだけやっても浸んでくると。こういう工事は疑問がありますよ。それで、いろいろと止水板の設置、工法など、いろいろ言うてくれましたけれども、また原因を水を中心にして、原因の水の出所を追求するんや、あるいは当面水を止めとくんやと、こういう緊急の措置ですね。これは、根本的な解決になるかいうたら、僕はこれはクエスチョンがつくと思います。ペタッと止めたかて、これは一時しのぎやと、どっから出てくるやわからん、そこ止めたかて、大体あれ四か所ぐらい出てますね。一つ、二つ止めたかて、三つ目、四つ目止めたさかて、次また出てくるかわからんあれ、ああいう工法やったら、工法というんか、ああいう工事やったら。ここらに根本的な問題解決せないかん部分があるんちがうかと、ここでさっきも言うたように、設計、施工、監督、どこそにこれやっぱりね、問題あるんではないかと、僕は思うんですよ。そうでなかったら、一年経ってやで、雨のたびにまた「臭い云々」で、もう何回も汗かかんなんとちがうか、予算は要るし、対策に追いまくられるし。係長は、ほんまに近くやからかわいそうなもんとちがうんかいな、雨降ったら、三四六へ行かんなん。こういうこの三点についてね、設計、施工、監督、ここ一回、徹底的に水の出所もそうやけれども、徹底的に調査してほしいなと、この点について、大まかやけれども、僕はここが最大の根本的解決の糸口つかめると、こう思いますんで、それは一回、回答いただきたいと、このように思います。  それと側溝のそのやつ、計量するという答弁あったけど、僕はああいうそのいう汚水と混ざって、外へ出てあるやつを測定してほしいと言やったんやけど、計量するというのは、測定という意味も入ってあんのかな。それはもう認識、勉強不足で失礼いたしました。この四点目の工事、例えば止める工事、検査の測定費、これ誰やるんかなと、誰が責任持ってやるんかないう、僕、答弁くれた。くれたら結構です。僕、聞き逃したんですけれども、契約者は一体誰なと。責任というのは、人の直接契約者がとるのが原則ではないのかと、こういうことをくどいようで申し訳ございませんけれども、言うておいて、今後、注目していきたいと、このように思います。ダイオキシンの関係とか、健康管理の問題、低減を図るということで、これはこれで今回いいかなと、こういうように思うんです。  それから、六点目の結局、放っては悪い異物の搬入ですね、物質の。これは結局ね、根本的な問題はね、出す方が一番責任やと、いろいろとその過程ありますけども、出した人が、出してあかんもん袋へ入れたら、なかなか袋、みんなさばいて、そがななかなかせなあかんねんけどする間がない。もとを絶つのはそこやと、こういうように基本的には思いますよ。その部分が少し啓発や指導は言うてくれましたけれども、弱いなと。それと普通、これ市民が分別の仕方悪かったら、まあ言うたら収集もしてくれへんよ。一方で、産業廃棄物処理の対象物でもないものの搬入、放ってはいけないもの放りやる、産業廃棄物として。それも一般の廃棄物処理場へ放ってきやると。これ二、三重ちょっとまあ言うたら社会的に無責任なことをやっているんちがうかと、これが一つやね。こういうことを、今後、指導の中で、こういうことをきちっと指導できるんかいな、その辺を一つ。そして、しかもその種の多くの事業者がかかわっている、これにね。当たり前のようになっている。こんがなん、これ根本的に頭を入れ替えてもらわなどもならんとちがうんかな。こういう問題。それから、許される問題ではないと。罪を犯したら罰則がもちろんだが、罰を与えたら事は済むということではないんですけれども、社会的責任も、当然問われると。二度とこういうことがあっては、もう今度はあってはならんと。これひとつね、どこで、僕はこういう問題、市民課あるいは清掃だけで議論してええんかどうかわからんけれども、事が大きいだけにね、多くの庁舎全体でって、こんがなこと言うたら正確でないかわからんからよう言わんけれども、できるだけ多くの人の意見を集約してね、対処していただきたいなと。今後の対処の仕方、この三点、これについて一回、回答をいただきたいなと、このように思います。  以上、二回目終わります。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(行森素治君)  2番、芝峰進君の再質問に対する答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)  芝峰議員から、市長の見解について変わりはないのかというご質問でありますけれども、いわゆる知事が電調審への答申をされた、この経過につきましては、必ずしも田辺市の農家のみなさんの要望が、全面的にパーフェクトに採用されたと言いますか、そのとおりになったということではないことは事実であります。しかし、知事の判断というものを、先ほどから知事がこういう措置をとって、こういうふうに判断されたということでありますから、私ども行政を担当する者としては、その問題、その範囲の中で、今後、何と言いますか、何としてもこの梅の原因究明、回復策の究明、そういうことを中心に行政を進めていく、こういうことが一番緊急の問題であると、こういうふうに判断しておるところであります。  以上です。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)  市民部長、室井修一君。             (市民部長 室井修一君 登壇) ○市民部長(室井修一君)
    追加質問をいただきました。まず、一点目の三四六の最終処分場の堰堤にかかわって、現時点で堰堤につなぎ目の部分で、水がにじみ出ておるわけですが、その件に関しまして、究明は究明として、特に設計、監督、施工、ここらの段階で徹底的な調査をというご要望、ご意見をいただきました。このことにつきましては、現在、先ほどもご答弁申し上げましたように、原因究明を施工業者であります、いわゆる工事契約者であります企業、業者に通知をしまして、原因究明をしていただいてるわけですが、今、要望されました設計、監督、施工の段階につきましても、関係の方がたよりいただいて、協議をさせていただきたいと、こういうふうに思います。  それから、放ってはならない廃棄物の投棄につきましては、ご答弁でも申し上げましたように、チェック機能と申しましても、現場ではなかなか困難な面がございます。そういう中で、持ち込む、いわゆる中間処理業者と申しますか、いわゆる回収運送業者につきましては、市の指定した業者というふうに限らせていただいてますし、それから、一般の企業の方につきましては、田辺市産業廃棄物処理協議会の会員ということで、きちっと会費を納めて会員になっていただいて、協議会の指導を仰ぎながら、モラルに欠けない、そういう投棄を行っていただいていると。そういう中で、先ほどもご答弁の中にときに投棄してはならない不適正なごみが見受けられるわけですが、大方はなかなか投棄者の確定と申しますか、そういうのが難しい部分がございます。ただ、もしそういう確定ができ得た場合には、まず議員さんのご指摘にもありましたように、排出者についての強い指導と責任の追求と申しますか、ペナルティーまでというのは検討させていただきますが、強い指導と責任追跡と申しますか、そういう方向での指導をしていきたいと。なお、中間業者と申しますか、回収業者につきましても、徹底した回収時における点検への注意等々についても、指導を行っていきたい、こういうふうに思います。よろしくお願いします。             (市民部長 室井修一君 降壇) ○議長(行森素治君)  2番、芝峰進君。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)  御坊第二火電の関係で、市長の見解はというところで、市の要求は全面的な解決ではないと。しかし、知事の判断、その範疇、範囲の中でと、こういうことは中身で充実するものはしていったらいいと思いますけれども、この時点の判断は、どうやったんか、こうやったんか、僕は誤りでありますよと、こういうことを言うてるわけですよ。だから市長もそういう答弁を欲しかったわけですよ。これからどうして、こうしていくかって、これはやっぱり誤ってたら誤り、正解なら正解、こういう明確なね、市民の全面的な百点ではないですよって、変に間接的に言うてくれましたけど、これでは僕はちょっとね、わかりにくかった。こういうことで、きょうはこれ以上はもう、こうします。  それから、三四六の廃棄物処分場の関係ですけれども、設計、施工、監督、こういうことで協議していただくように指導すると、これはこれでひとつの一定前進かなと、こういうように期待をしておきます。もう一つ、今回はもうこれ以上の質問はしませんけれども、この搬入してはいけないものの搬入について、相手が確定したら、排出者に強い指導と、それから責任問題を含めてやっていくと、こういう追跡を是非やっていただきたいと、こういうように要求をしておいて、私の質問を終わります。  どうもありがとうございました。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(行森素治君)  以上で、2番、芝峰進君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(行森素治君)  この場合、暫時休憩いたします。               (午後 2時45分)            ―――――――――――――――― 再 開 ○議長(副議長 尾前陽三君)  休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 3時05分) ○議長(副議長 尾前陽三君)  続いて、14番、青木伸夫君の登壇を許可いたします。             (14番 青木伸夫君 登壇) ○14番(青木伸夫君)  一般質問、初日の最後の登壇でございます。予定時間は1時間ということでありますけれども、できるだけ要点を申し上げて、当局の考え方をお聞きしたいと思います。  今回の質問は、三点にわたって質問させていただくわけでありますけれども、まず、一点目の神戸の児童の殺傷事件からということで、何点かお伺いをしたいと思います。この事件は、本当にわれわれ大変悲しい事件でありましたし、そしてまた、この事件は特に被害者が児童であったということ、さらにまた加えて、その犯行は14歳の中学生であったということ、非常に特異な事件であったこと、そういうことを考えてみますと、これは大変な大きな問題であるな、というふうにとらえまして、最近、やや報道も少なくなりましたけれども、決してこの事件をわれわれは対岸の火事というような感覚でとらえるのではなくして、今後の教育のあり方の中でひとつ考えて、取り組んでいただきたいなと、そういう思いで一般質問をさせていただくわけであります。  この事件に関しては、少年法の見直しとか、あるいは報道のあり方、そういうものが非常に問題を投げかけた事件でもありましたし、そしてこの被疑者の中学生は低学年、三年あるいは五年ごろまでは非常にごく普通の子どもであったということ。しかし、大事にしておった祖母が亡くなったということ。そこら辺から死に対する強い関心を、この少年は抱くようになったということ。それから、そのことによって、小動物を殺したり、あるいは解剖したり、そしてまた、ホラービデオやあるいはそれに関係した本を読むようになった。部屋にはそうしたビデオや本がたくさんあったということ。そういうことから、大変な事件につながっていったわけでありますけれども、特に、少年ということで、取調べの方は正確な情報が入ってきてないわけですけれども、しかし、神戸地検から異例とも言うべき、この事件に対する発表がありました。その中でいろいろ報道では、学校の教師が、「もう学校へ来なくてもいい」とか、いろんな報道がございましたけれども、これに関しては、そういう事実はなかったこと。それから、家庭生活の影響も、直接この事件に影響したとは思えないこと。あるいは、先ほど申しましたように、ホラービデオ、そういう影響も、直接的には動機には影響がなかったこと。いろんなそういう神戸地検からの発表があったわけでありますけれども、しかし私はこの内容を見まして、本当に直接影響はなかったけれども、間接的には大変これ影響があったんじゃないかというふうな、非常に微妙なニュアンスのある会見であったなというふうに思っております。  いずれにいたしましても、この少年法によって、多くの国民にその内容、今後の審判の経過の中で発表が少ない、情報が少ないということで、これに対する教育現場での対応というのが非常に苦慮されていくだろうと思いますけれども、しかしこの事件は、一応捜査上の決着は見たということでありますけれども、しかしこの14歳の中学生であったということだけに、また残された課題が、大変多いんではないかと思います。そのように考えてみますと、むしろこれから出発点でないかと、私はそのように思っております。決してこの事件を、臭いものに蓋をするということやなしに、もう二度と再びこの種の事件がひとつ起こらないように、教育あるいは家庭、それから地域社会、力を合わせてやっぱりわれわれのそれぞれの立場で、いろんな対策を講じていかなければならないというふうに思っております。  そこで、具体的な質問に入るわけでありますけれども、この事件を教育現場でどのように受け止められておるのか、その反応はということであります。特に、生徒はどうであったかということも、私、非常に気掛かりであります。みなさんご存じのように、あの少年が逮捕されたときに、須磨警察署の前からの中継がございました。そのアナウンサーが立っておれないほど、若者、中学生、同じぐらいの年齢の子どもたちがですね、寄ってきて、Vサインをしながらテレビに映っておりましたけれども、そのように考えてみますと、これ大変なことだなと。同じ年齢の子どもがそういう犯行を犯した。そういう中でそういう態度が、本当にわれわれ大人として心配をしました。そういう意味からも含めてですね、一体教育現場、先生、生徒、どうこの事件を受け止めておられるのかということをひとつお聞きしたいと思います。  二点目には、この事件から得た教訓でありますけれども、先ほども申しましたように、確かな情報が少ないという中で得た教訓というのは、判断はなかなかしにくいわけでありますけれども、教育委員会として、あるいは学校の現場として、この事件をですね、裏には何があるのかという、そして得た教訓、それについてもしあれば、ひとつお聞きをしたいと思います。  そして、三番目の心の教育であり、あるいは命の大切さであります。この少年が、特に普通であったということで、専門科医に言わすと、精神の異常もなかったということでありまして、こういう大きな事件を起こしていったという中に、やっぱり心の教育が非常に大事でないかというふうに思っております。そしてまた、この事件だけではなしに、自らの命を捨てていく、自殺が大変多いわけでありますけれども、そうした命に対する思い、どのように考えておられるのか、このことは非常に大事なことでありまして、教育の現場で、どのような形で生徒に教え、指導されておるのか、その点であります。  それから、四点目、学校、家庭、地域社会の協力態勢はどうかということでありまして、私はこの事件、昨日も報道がございました。この事件、少年の通っていた学校の先生ですね、先生は、「いずれはこの子は何か事件を起こすんじゃないか」と思ったと。また、家庭では、「まさか自分の子どもがこういう事件を起こすと思わなかった」と。あるいは地域社会で、特に精神科医の先生は、そんなに異常な精神異常ではない。多少家庭、学校でいろいろその子に対する指導、そういうもので十分立ち直れるんじゃないかという見方、その場所、その場所で、いろんな思いをしながら、しかしこういう事件が起こってしまったというこの現実はですね、やっぱりそれぞれの立場で、やっぱり緊密なやっぱり態勢で臨んでおったら、もしかしたらこの事件は、起こらなかったかもわからないという思いがするわけでありまして、この事件にかかわらず、今後の教育の中で、やっぱり学校、家庭あるいは地域社会の連携プレーというのが非常に重要になってくるというふうに、私は思っております。この事件を通して、今後、この態勢をどう日ごろから続けていくのか、その点をひとつお聞きをしたいと思います。まず、一点目の質問は以上でございます。  二点目の空洞化する中心市街地商業対策についてということでありまして、その中でも二点にわたってお話をさせていただきまして、ご答弁を賜りたいと思います。昨今の商店街、非常に落ち込みが深刻でありまして、特にある商店街では、田辺の伝統というべき、古い老舗のお店も廃業されました。そういう商店街がますます落ち込んでいくという状況であります。この要因としては、いろいろありますけれども、それには景気の長引く低迷、そしてまた、この中心市街地の人口の減少、いわゆるドーナツ現象であります。そして、何ともその要因の一つに大きなのは、この大型店あるいは中型店、それから国道バイパスや、あるいは国道に集積されるロードサイドの商店のたくさん商業集積が行われているわけですけれども、そういう影響が顕著に出ていると考えるわけであります。  さらに、大店法が今年、緩和がますますされるということもお聞きしておりますし、また最近、巷ではどこかの大型店が出店してくるという話も聞く中で、これは大変なことになっていくなというふうに、私、商業人として大変危惧しているわけであります。私もこの一般質問で何回か申し上げましたように、この第三次産業に携わる就労人口というのは、60パーセントを占めてるわけで、そういう業界だけに、今後の商業の発展は、非常に田辺市にとっての重要な課題であるというふうに考えております。ちなみに、この商業の現況というものをお話させていだたきますと、これはあくまでも推測でありますけれども、商業の売上高というのは、450億円から500億円と言われております。そしてまた、その売上げの中で、大型店や中型店、あるいはロードサイドの店の推定売上げは約270億円あるいは300億円と言われております。この売上げ全体から考えてみますと、その占有率は54から60パーセントということであります。あとは残された180億円から200億円、この売上げが、この市街の商店街で売上げをやってると。千軒も二千軒とも言える、そういうお店が、この残りの売上げをお互いに争いながらですね、商売をしているということになるわけであります。  この大型店、中型店、あるいはロードサイドの店とますます広がりがですね、今の現況では広がっていくんじゃないかなというふうに、私は大変危惧しているところであります。当局もこうした商業の振興ということで、機構改革の中で、経済部に商業振興課、特に設けていただいて、職員のみなさんに大変努力をいただいております。ただ、私もよく予算書を見させていただき、その中で特に商工費に対する予算であるんですけれども、歳出の0.8パーセントということで、大体その線でここ数年、私は議員になってから多分その線で推移していると思います。ちなみに、申し訳ないんですけれども、農林水産費については、もう9パーセントから10パーセントを占めてるという状況にありまして、私、一人、商業者として、何となしにこの差を見たときに、寂しいなという思いをしているのが実感であります。  そこで、当局に質問をさせていただくわけでありますけれども、先ほども申しましたように、当局も大変頑張っていただいているというのは、もう私も認めるとこでありますけれども、さらに関係団体、特に商工会議所、商工会あるいは商連、商業組合等々、その団体のみなさんにも大変な協力をいただいて、この商工業の発展のためにご尽力をいただいておるところであります。今後、さらにこの関係団体の役目、役割というのが必要になってこようかと思います。その中で、この経済部と、そしてまた、この関係団体との現況での関係は、どういう協力態勢にあるのか、その点をまずお聞きしたいと思います。  そして、商業振興課あるいは経済課、そういう中でいろんな事業を取り組んでいただいておりますけれども、限られた人員の中で専門的にやっていくというのは、大変なことであろうと考えまして、できればそうした関係団体に事業の委託をしていただいてですね、専門的に取り組んでいただくというのも一つの方法ではなかろうかと思います。そういったことを考えてみますと、そうした関係団体に対する財政的支援も、私は非常に必要であるんじゃないかというふうに考えておりまして、できれば現在の補助金の見直し等を含めてですね、何らかの形でひとつ支援をしていただきたいというふうに考えております。私、他市の、あるいはこの付近村の補助金の参考も持っておりますけれども、具体的には申しませんけれども、田辺市の場合は、決して他市と比べて、あるいは付近村と比べて、決して高い補助金ではございませんので、その点も併せてひとつお伺いしたいと思います。それが一点目でございます。  それから、二点目に関する質問でありまして、二点目の(2)でございますけれども、都市機能の郊外分散で衰退する中心市街地の再活性を急げということであります。最近、とみに田辺市の都市機能が市中から郊外へどんどんどんどんと広がっているわけでありまして、それは田辺市の全体の発展から申しますと、大変結構なことであります。しかし、忘れてならないのは、新しく都市機能が整備されていくところは、当然発展していくわけでありまして、そのギャップとして、この中心市街地がややもすれば、衰退していくんじゃないかというふうに思っております。していくんじゃないかというんじゃなしに、実際にやっぱり人口が減っていく、あるいは空き店舗が増えていく、その状況を見ますと、既に衰退が始まっているんじゃないかというふうに、私はとらえているわけであります。そうした市全体の発展には、やはり既存の中心市街地の再び活力をもたらしていく、蘇らせていくということが非常に大事な施策であると思っております。  それは当然、ハード面の事業になってこようかと思います。これは、ほとんどが建設部の仕事でありますけれども、特に、平成4年から中小商業活性化事業として、各商店街で大型店の進出に対する対策、あるいは活性化基本構想、そういうものが既にできてるわけです。その内容を見てみますと、商業活動の中でのいろんな提言がございますけれども、一番やっぱり共通して言えることは、例えば都市計画道路の早期完成ということをどの基本構想にも含まれてるわけで、むしろ商業活動よりも、そうした都市機能を高めていくという提言がですね、非常になされている。そうしないと、田辺市の商業は、特に中心市街地の商店街は、おそらくほとんがなくなっていくだろうというふうな予想も、このたびされておりまして、そういう中で、特に都市計画道路についてお聞きをしたいわけでありますけれども、この提案の中で、まずその必要路線として、元町新庄線の全面開通、これは銀座から海蔵寺、それから礫坂の交差点までです。この線は、市街地の東西を横断する非常に重要路線と位置付けております。それから、扇ケ浜秋津線、これは秋津のバイパスから市の水道事業所、国金から通って郵便局、文化会館、これは今、郵便局から紀陽銀行まで事業が既にやっておりますけれども、これが将来的には、秋津のバイパスまでということで、これは路線は、市街地の南北の縦断の重要な路線というふうに位置付けております。それから、内環状線、これは一部なんですけれども、特に国金から駅前新通り、それから田辺駅、礫坂、この路線は、市街地の巡回道路ということで、非常に重要視してるわけです。  さらに、必要路線として、田辺市の南北をつなぐ道路、これは万呂のバイパスから国道42号と、それから田辺駅、この路線は非常に必要な路線といって、この基本構想の中に位置付けられておりまして、さらには駐車場の問題、あるいは公園の問題もございますけれども、公営駐車場も既にできておりますけれども、こういう路線が完成した暁には、まだまだこの駐車場が少ないんではないかというふうに思っております。以上、申し上げましたこの都市計画道路について、ときにその後の取組み、どうなっておられるのか。そしてまた、この南北アクセス道路について、どのように考え、あるいは取組みをされていくのか、その点ひとつお伺いしたいと思います。  それから、二点目の市街地再開発、あるいは区画整理事業の推進ということで、現在、アオイ、銀座が沿区によって、商店街の整備をやっておりますし、それから飲食店街の整備もやっております。しかし、私考えるのに、この商店街だけがきれいにしていくということだけではですね、なかなか町の活性化につながらない。むしろ御所谷で今行われてるような住環境整備、そういった総合的なやっぱり開発をしないと、なかなか市街地をもとの、かつては活性化あったそういう地域に戻すことができないんではないかというふうに考えておりまして、今後、市街地におけるやっぱり市街地の再開発、あるいは区画整理事業、そういうものを進めてですね、有効なやっぱり土地利用を図っていく、これが非常に大事であるというふうに考えております。このことは、田辺市の土地利用計画にもうたわれておりますし、ひとつ積極的に取り組んでいただきたいということであります。  その中でも、特に駅周辺の整備ということは、その必要性については、何遍かここでも申し上げてきたわけであります。既に用地の一部も確保されている中で、この駅周辺の20.6ヘクタールですか、この範囲がある程度開発されていくと、田辺市もかなりの様相が一変していくんじゃないかというふうに、非常に期待をしております。しかし、用地は交渉して、その後、何ら目に見えてこない。「一体どうなっているんや」という市民の声もあります。特に、私、駅前商店街の一員でございまして、先ほども申しましたように、駅前も県道でありますけれども、都市計画道路となっておりまして、店舗も非常に古くなってくる、アーケードもあります。そういう問題で、今回いろんな調査をしました。これはあくまでも現況調査であります。しかし、基本構想をつくってですね、それを実施計画まで上げていくには、相当なお金を必要とするわけで、実施までのかけるお金が莫大なお金が要るわけです。構想はできても、なかなか駅周辺の整備がどう今後なっていくんかという思いがあってですね、なかなか実施計画まで作成するに至ってないというのが現状でございまして、できるだけやっぱり駅周辺の整備がですね、ある程度具体性の帯びた、そういうものがなかったら、なかなかわれわれ商店街としても、事業に移れんなという思いを持っておりまして、そういったことであります。特に、紀南の中心の都市の玄関としてですね、情報の拠点、あるいは交通拠点として、私は是非この駅前の整備については、早急にひとつ具体性のあるものにしていただきたいというふうにお願いをするわけであります。その点について、いま現在どのように取り組んでおられるのか、ひとつお聞きをしたいと思います。  それから、三点目の住宅や公共施設の立地についてということであります。いろんな公共施設は、もちろん市民総合センターもできましたし、この市中にも新しくできた部分がございますけれども、何としてもこの市街地に公共施設の用地を求めていく、あるいは住宅の用地を求めていくということは、これは地価から言うたり、あるいはこのスペースから言うたら大変難しいということであります。美術館のできるときも、「できたら市中にお願いしたいな」という意見もございました、はっきり申しまして。しかし、新庄公園、土地代が要らんということで、あそこへできたんですけれども、これはこれでわかるんですけれども、しかし市中で、公共用地はなかなか高いし、難しいし、できんなという、そういう発想というんですか、そういうもんがやっぱりひとつ離れていただいて、こういう活性化をなくしていく市中に、できたら公共用地を求めてですね、先ほども申しましたように、区画整理あるいは市街地の再開発を含めた住宅地をその中で求めていく。あるいは公共用地を求めていくという、そういうやっぱり発想に立ってもらわんと、これは市中がますます活力がなくなっていくなという思いをしております。非常に金のかかることで、難しい問題でありますけれども、しかし是非私は、この点について、そういう発想をひとつ転換されてですね、むしろ積極的にこの市街地に用地を確保していく姿勢に立っていただきたいということを申し上げておきたいと思います。  最近、私、今申しましたように、中心市街地が非常にさびれていくという中で、これは田辺市だけやなしに、全国的な問題でありますけれども、特に建設省、記事に載っておりましたけれども、平成10年度から、そうした取組みが発表されております。前回も宮田議員が、電線の地中化を言っておりましたけれども、そういう施策も発表されておりますし、要するにこの町をさらに活性化していくための施策として、例えばにぎわいの道づくり事業、これは空き店舗やあるいは商業地区の中で、コミュニティー道路を設置していくとか、あるいは先ほど申しましたように電線の地中化あるいは駐車場の整備、そうしたことを集中的に支援をしていこうということで、これ資料ありますけれども、時間ございませんので申しませんけれども、かなりの予算も挙げているように思いますし、例えば建物を建て替える場合に、中心市街地の活性化建築物整備事業、そういう形で補助があるようでございまして、そういう中で、こういった国の制度、十分ひとつ活用していただいて、もう一遍この町をつくり替えていく、非常に大きな構想でありますけれども、そういうやっぱり発想に立ってほしいなと、率直な思いであります。そのためにも、この旧市街地をひとつ町内会単位当たりで、現況調査をしていただいて、できたらまちづくりマスタープラン、そういうものをつくっていただいて、できるところから実施計画を立て、事業化に努めていただきたいなというふうに感じております。この点について、いろいろ申し上げましたけれども、総合的な市街地への手立てとしての意見を申し上げまして、当局のお考えをお聞きしたいと思います。  それから、三点目、田鶴の交差点、これは非常に事故が多発している、変則的な今現在ですよ、変則的な交差点になっていると思います。このバイパス、特に田鶴橋谷間、これが開通して既に14年経っていると思います。当初、私聞いたのには、この交差点、要するに県道ですけれども、南白浜空港線、それから国道42号、バイパス、この交差点は立体化してですね、そういうことを聞いております。しかし、14年経つけれども、なるほど用地もあの田鶴の交差点のとこに確保されておることは、もう承知しておりますし、その後、一向にこの交差点が整備されていかないという中で、私も目の当たりにしましたけれども、大きな交通事故も起こっております。私もあそこは通り慣れておるんですけれども何遍通っても、なかなか特にバイパスから白浜の方へ行く場合、あるいは上富田の方へ行く場合、非常に特に雨の降った夜なんかは、前のガソリンスタンドの光があって、非常に見にくくて、光ってですね、一瞬惑うわけですけれども、そういう中で事故が大変多いということで、これはもう是非ですね、早急に整備してほしいなという思いであります。  特に、11年に熊野体験博がありまして、公園が一つのメイン会場にもなるようでありまして、これは交通渋滞が非常に予測するわけであります。それから、先日でしたかな、新聞に載っておりましたけれども、紀南高校五校のPTAの方がたがこの田鶴トンネル、今の現在の田鶴トンネルですけれども、これ早急にひとつ改良していただきたいということで、紀南工事事務所へ、あるいは上富田町へ陳情に行ったという記事が載っておりました。自転車で通う生徒が400名にも上ってるということで今の田鶴のトンネル、私も通りますけれども、非常に危険なトンネルでありまして、これもこの田鶴の交差点の整備の中で改造されていくということをお聞きしております。是非この田鶴の交差点の早期整備をですね、県あるいは国に強くひとつ要請していただいて、早期に整備をしていただきたいというふうに思っておりますので、今の取組み、今後の展望について、ひとつお聞きをしたいと思います。  以上で、一点目質問終わります。             (14番 青木伸夫君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)  14番、青木伸夫君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)  青木議員から三点にわたるご質問をいただきました。私から二番目の空洞化する中心市街地商業対策についてというところでお答えをいたしまして、あと教育長と担当部長の方からお答えを申し上げたいと思います。  まず、最初の商業振興策についてでございますけれども、議員ご指摘のとおり、大店法の緩和を受けて、大型店舗の郊外地域への出店が増加をいたしておりまして、併せて消費者ニーズの変化とか、それから車社会への対応が十分対応しきれていないということ、またそれに加えて消費の冷え込み等によりまして、全国の中小の都市において、中心市街地の商業の地盤沈下が起こっておりまして、当田辺市においても例外でございません。大変憂慮しているところであります。こうした状況におきまして、議員ご指摘のとおり、関係団体との連携の強化を図って、対策を講じること、これはもうおっしゃられるとおりでありまして、従来からも田辺商工会議所、それから牟婁商工会との間におきましては、毎年、合同会議を開催をいたしまして、協調を図っておりますとともに、通行量調査とか、大型店の出店影響調査、それから小売業の意識調査、消費者の行動調査等も合同で行いまして、大型店対策や商業の振興に向けて取組みを進めているところであります。また、商連及び各商店街と商工会議所、市との間におきましては、随時必要に応じて緊密な連携を行っているところでもございます。  現在、進めております銀座・アオイ通りの商店街の近代化事業では、市が直接予算化している公共事業を進めると同時に、商工会議所と役割分担をして、高度化融資のお世話等も行っておりまして、そのほか各商店街の取組みに対しても連携を取りながら、支援を行ってきているところであります。今後におきましても、さらに連携を深めて参りたいと、こういうふうに考えております。予算に占める商工費の割合につきましては、議員ご指摘のとおりでありますけれども、商店街が国や県から受ける補助金は、公共事業の補助金と違って、市の会計を通さずに、直接組合に入る関係もあって、予算に反映されていないという一面もございます。一例を申し上げますと、県の中小企業の活性化基金から市内の商店振興組合に対して、制度が始まりまして、この七年間に約6,500万円の補助金を受け、活性化事業に取り組んでいますし、街路灯の共同施設事業に対しましても、この七年間に約2,100万円の補助金を受けていますが、そうした金額は市の予算を通らずに、直接組合に入っているということであります。また、アオイ・銀座の商店街の整備事業にとりましても、これは街路事業の一環でもございますけれども、大きな意味で、商業振興の中心をなす事業でありますけれども、こういう事業も土木費の中で計上してることも、商業費のシェアが低いことの一因と言えば、一因であるとも言えますので、そういった点にもひとつご了解を賜りたいと思うのでございます。  次に、補助金の増額についてでありますけれども、どの団体にどういうふうに補助をしていくかということにつきましては、それぞれの自治体の今日的な事情、それから過去のいろいろの事業を、どのようにその団体で行っていただいているかというような歴史的な経過、そういうものを考えますときに、それぞれの自治体の事情があると思いますけれども、特に市といたしましても、それぞれの団体の事情等を考慮して、決定をしておりますけれども、商店街の活性化対策につきましては、今年度から商店街活性化補助金を新設するとともに、空き店舗対策等、必要な事業に対して、できる限り支援を行っているところであります。今後、財政的には、さらに厳しさが増して参ると思いますけれども、関係の方がたと十分協議をして、効率的な補助のあり方についても、十分研究をして参りますし、またご提言ありました、市で行っている商工関係の業務を商工団体に委託していけるかどうかということにつきましても、他市の事例等も研究し、また関係団体とも協議をしながら、検討を加えて参りたいと考えているところであります。  それから、二番目の都市機能の郊外分散で衰退する中心市街地の再活性化を急げということで、ご提言、ご意見を賜りました。まず、一点目の都市計画道路の早期促進とバイパス、国道42号とのアクセス道路の整備についてでございますけれども、議員ご指摘のとおり、市内へのアクセス道路につきましては、今までいろいろ検討をされてきたところでありますけれども、都市計画道路として計画されている市内へのアクセス道路としては、切戸橋稲成線、扇ケ浜秋津線、それから山崎万呂線、元町新庄線、それから内環状線、外環状線などがございますけれども、このうち現在、国道42号田辺バイパスからのアクセス道路として、県事業で切戸橋稲成線、それから市事業として、扇ケ浜秋津線、元町新庄線が工事中であります。議員ご指摘のとおり、これらの都市計画街路のどれをとりましても、田辺市の骨格をなす重要な路線でございますが、まず市内へのアクセス道路として、現在、工事中の三線をできるだけ早期に完成をさせていく方針で取り組んでいるところであります。  このために、現在、銀座地区で沿道区画整理型街路事業を実施していますが、この整備が済めば、海蔵寺地区を通って、駅前扇ケ浜線までの整備を図って参りたいと考えております。また、礫坂方面から市内に向けて、交通安全対策として、暫定でありますけれども、工事中でありまして、これらの整備が済み次第、次の路線に着手していただけるよう、県当局にも要望して参りたいと考えております。また、市内の交通体系につきましては、これまで駅周辺における開発の事業調査、計画等には、駅の南北間を結ぶ幹線道路が構想されて参りました。しかし、平成7年度の駅周辺の土地区画整理事業A調査ですけれども、その利用対象地域は、一部地域に限定された南北道路が整備されたとしても、その時間差というものは大差がなくて、それよりも現在、交通のネックになっている元町新庄線の早期の整備と、国道42号の礫坂の交差点を改良する方が、周辺地域からの流入する交通に対して、安全で円滑な交通が確保されるという、専門の調査機関からの調査結果も出ております。  こうしたことから、今後、駅前周辺の整備に当たりましては、都市計画道路の整備、それから駐車場、公園の整備を図っていくことになりますけれども、人家密集地区でもあり、事業費についても非常に大きくなりまして、なかなか一気に取りかかれないのが、実情であります。また、二点目の市街地の再開発区画整理事業の推進についてでありますけれども、現在、田辺駅周辺につきましては、平成7年度において、駅の北、南、合わせて20.6ヘクタールを土地区画整理事業A調査、つまり上位計画等を把握する上での基本構想の策定を済ませております。今後、事業実施に向けて、一定の施工地区を絞り込む基本計画、事業計画を策定するB調査を実施していかなければなりません。一定の施工地域を絞り込むということは、駅の北と南では、生活形態も違っておりますし、併用する事業手法、それから事業費、減歩率等も大きく異なっております。全体計画を立てた上で、こうした工区分けをして、それにマッチした事業を図っていくことが必要であります。  現在、国鉄清算事業団から、機関区跡の8,559平方メートルを施行中で、このほかに三栖口の官舎跡も確保いたしておりますけれども、この土地については、分譲宅地として分譲するのではなく、議員ご指摘のとおり、土地区画整理事業を単独の実施でなく、市街地再開発事業ですとか、御所谷地区のような住環境整備事業との合併施行で、基盤整備を図り、建物と一体的な整備を図っていかなければ、人家等の密集地域での整備は不可能だと考えているところであります。また、一方、アオイ・銀座地区での沿道区画整理型街路事業を実施いたしておりますけれども、この事業は、平成10年度、11年度で完了する予定でありまして、都市計画街路の元町新庄線の事業効果等を考えれば、引き続き海蔵寺地区を駅前扇ケ浜線まで実施しなければならないものであります。  そこで、今回、これの調査費を今回の補正予算の中でも、お願いをいたしているわけでございますけれども、この調査の中でどういった整備手法で整備することが、一番適切な方法か等について調査をしていきたいと、考えているところであります。いずれにいたしましても、駅周辺の一体を整備を図っていくということは、田辺市の年間予算を大幅に上回る事業費となりますことから、全体的な事業計画について十分検討を重ね、地域の関係者のご理解とご協力をいただかなければ、到底前向いて進めない事業でございますので、そういう方面に向かっても、今後、取組みを進めて参りたいと、こういうふうに考えています。  次に、三点目の住宅や公共施設用地の立地についてでありますが、議員ご承知のとおり、密集した市街地において、住宅とか、公共施設のための用地を直接買収で確保していくことは、莫大な用地費や補償の複雑さから、非常に困難でございまして、また住宅等にいたしますと、それが家賃等にも大きく跳ね返るというような形もございまして、田辺市においても、人口や店舗の郊外への流出及び大型店舗等の進出によりまして、市街地の衰退が重要な課題になっておりますけれども、こうした中で、市民総合センターや紀南文化会館のように、既存の公共施設を利用して、できるだけ市街地に必要な施設を確保して参ったところでありまして、先ほど議員がおっしゃいましたように、御所谷地区では、住宅地区の改良事業という、土地基盤整備と建物整備とが一体となった整備手法を用いて、市街地の住宅や道路整備、公園等の整備を進めているところであります。市街地の活性化を今後より一層進めるためには、区画整理とか、それから市街地再開発事業だけでなくて、議員ご提言のような新しい制度を活用しながら、駅周辺を含め、市街地の活性化を図って参りたいと考えています。  なお、ご承知のまちづくりマスタープランについては、既に建設省からの指導を受けている都市計画マスタープランとほぼ同様の内容でございまして、住民のまちづくりへの理解と参加を得て、その合意のもとに都市づくりへの具体性のある将来ビジョンを確立することを目的といたしておるものでございまして、今後、こうした手法を参考にしながら、市街地の整備について、具体化を図って参りたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)  続いて、教育長、角莊三君。             (教育長 角 莊三君 登壇) ○教育長(角 莊三君)  神戸市で発生した児童連続殺傷事件について、青木議員のご質問にお答えいたします。まず、第一に、教育現場での受け止め方についてでありますが、この事件は、教育関係者のみならず、多くの方がたの心に重くのしかかる衝撃的なものであったわけであります。幼い児童が、連続して無残にも殺傷され、さらに新聞社に挑戦状が送られるなど、様ざまに世間を震撼させ、ついに容疑者として、14歳の中学生が逮捕されたことは、事件が解決したことへの安堵感以上に、最悪の結末であったと、そういうものを迎えたと感じておるところであります。私も関係する記事や論評など、可能な限り読んでおりますが、事件が起こった地域の人びとからの話も聞いたり、様ざま情報が錯綜することによって、かえって事実関係や背景がつかみづらく、どこまでが特異なものか。あるいはどんな点が青少年の心理に共通するのか、さらには学校教育や家庭教育の課題に通ずるものは何かなど、教職員や生徒に不安と動揺を与えたことも確かであります。  これまでの報道などによるところから判断して、報道全般から見て、破壊殺人ではないかと。自己の犯罪をメディアにさらし、世間の反応を求めた行為、あるいは犯罪を復讐と称した社会挑戦、さらには底流にあるオカルト的傾向の残虐性などが伺える特異な事件でありますし、もしこれらが少年の内面の真実を語るものであれば、なまじ理解を越えるところがありますし、もし仮面をかぶった、装ったということであれば、なお判断に苦しむところもあるわけであります。しかしながら、特筆すべき事実は、被害者及びその家族の無念は計り知れず、どんな対応をしても、慰めにも勇気づけにもならないくらいの大きな傷を残したものと推察しています。  私どもの教育委員会としては、まだ情報が十分でないときでありましたが、7月7日に校長会役員会を招集し、子どもたちの様子や対応の状況について聞くとともに、すぐに市内全小・中学校に、この事件をどう受け止め、命の大切さをどう指導するかについて、職員研修を指示いたしました。8月1日の夏季校長、教頭、園長、園主任会では、この事件を契機として、命の大切さを効果的に指導するためにという特別研修を持ち、各校の取組みを中心として研修を深め、まとめとして特異なケースではあるが、これに類する事件が、今後、絶対に起こらないとは断言できず、「透明な存在」という表現の意味を十分考慮しなければならないということを基本に押さえました。  具体的な取組みとしては、子どもと教師が一緒に活動する時間を多くとること。一人ひとりを大切にということが、言葉だけに終わるのではなく、子どもへの指導の場や、学校運営全体の場で、具体的に実行に移すこと。一日のどこかの場面で、集団づくりを意識した活動を扱うことの三点を一層実行していくことを確認いたしました。本件の報道や、伺い知れる範囲の状況から判断して、ただし、学校において、全生徒の反応を見るということはいたしておりませんが、学校長とは緊密に連絡をとり、情報の収集をしており、現在のところ、緊急の指導を要する問題を含む事柄の報告は、聞いていないところであります。今後、児童、生徒の反応は、静かに語られる時期が来れば、浮かび上がってくると思っております。  被疑少年の犯行動機についての検察発表があったわけでありますが、議員ご提言と同様に、私どももこの事件は、子どもを取り巻く社会病理や、今の学校教育の抱える様ざまな問題を考えていく重大な機会というふうに押さえています。すなわち二点目の、この事件からの教訓についてであります。まず、この事件は、小動物の虐待から、幼児への暴行、刃物を使った殺傷へと、少年の犯行が次第にエスカレートしていったことが報道されています。そのことは、犯罪というものの大半は、小さな問題行動からエスカレートをしていくという分析と合致しており、初期段階での適切な指導の重要性を知ることができます。  もとより、この事件の特異性、残虐性というものは一般化できないのではないかと思っています。次に、少子化、核家族化などを背景に、善悪のけじめや社会性の薄い子どもを産んでいないかとか、多くの有害情報や疑似体験によって、現実と虚構の境界があいまいになりがちということもあり、人間が本来持っている攻撃性や暴力性などの悪の部分を、幼児期からどのように制御していくか。また、人間として許されないことは、子どもだからといっても、してはならないことなど様ざまな人間関係を通じて、子どもたちの心に浸み込ませていくことが大切であります。そして、14歳は確かに少年ではありますが、むしろ条件次第で、ここまでやる可能性があるのかということも、改めて知らされたところであります。やはり、学校、家庭、地域社会の連携を密にして、児童、生徒理解に一層努めることや、個々の子どもの悩みや不安に対して、具体的に対応し、一人ひとりを大切にすることを実践していくと当時に、社会のあり方について、深い洞察が必要だということなどを、この事件の教訓として大切にしていく必要があると考えています。  次に、三点目の心の教育や命の大切さにつきましては、今ほどこのことが問われているときはございませんし、現在、進んでいる教育改革もまた、そこに大きな焦点が当たっているところであります。一方、現在の少年の一部に見られる課題を考えてみますと、一つ目は、自立の遅れということであります。「大人になりたくない症候群」などと言われたり、少年自らが「自己中心主義」と言ったりして、家庭と学校の落差にショックを受けやすいということが指摘されています。二つ目は、対人能力の衰えであります。孤立はしたくない。自分には深く立ち入ってほしくないので、友人でも、希薄な間柄を好んだり、集団の中で身の処し方に戸惑う傾向が見られます。三つ目は、自由の理解が不適切なことであります。許容社会の影響もまともに受け、無軌道な行為でも、誰にも迷惑かけていないなどと自分をコントロールできなかったり、情報過多ということもあって、現実感覚が混乱している状況が見られます。  四つ目は、変化に弱く、遠くを見ないということであります。すなわち指示待ち傾向にあり、価値基準が横並び思考や情緒的選択に終わってしまい、はるかな夢につなぐ興味、関心が薄くなっています。このような状況を踏まえ、個々の子どもの姿に合わせ、子どもたちが自ら進んで考え、判断し、表現、行動していけるたくましく創造的な能力や資質を育成する教育を進めていきたいと考えています。子どもは、もともと活力に満ちあふれた存在であり、特に知的エネルギーの潜在性は、計り知れないはずであります。この激動の時代は、二十一世紀も続くところでありましょうが、その中でダイナミックに活躍することを可能にするのは、まさに社会の変化に主体的に対応して、豊かに生きる力であり、その基礎的資質・能力の育成は、教育の大課題だということができます。  最後に、四点目の学校、家庭、地域社会の協力態勢についてでありますが、教育は言うまでもなく、単に学校だけで行われるものではなく、家庭や地域社会が教育の場として、十分な機能を発揮することなしに、子どもの健やかな成長はあり得ません。学校には、当然、教育課程の編成の実施という、本来の業務がありますけれども、それはその活動は全く家庭や地域社会と隔絶するものではないわけであります。また、家庭にはそれぞれ家庭独自の方針が、底流にあるはずであります。それが強固な場合は、学校と相入れない部分が突出し、もし弱ければ、学校との意志の疎通に困難を来すことが往々にしてあるわけであります。家庭の教育力の向上のためには、学校と家庭との真の信頼関係が基盤となるものでありますが、学校自身の努力はもとより、関係機関や社会教育の一層の機能化が求められるものと思います。  地域社会は、一見捉えどころのないように見えるものですが、行動的には様ざまな単位を形成しており、その教育力もまた大きく、広いのであります。その教育機能は、基本的にはまちづくりの結果としてのたたずまいにあります。それは、単に道路や家並みにとどまらず、その中で暮らす人びとのさりげない教育的配慮や感化力として表れ、その一言や態度、動作が自然に全体のコミュニティー意識を高めながら、少年たちが夢や目標を次第に明確にしていく助けとなるものであります。このように、社会全体、また大人一人ひとりが自問すべきものは様ざまな角度から多々あるわけで、学校、家庭、地域の教育機能の分担と連携をより進めていかなければなりません。  例えば、不審者による子どもへの被害を防ぐということから、この夏の対応策として実施した、きしゅう君の家の取組みは、地域の協力を得て、全市的に広まり、その反響は大きく、他県からも問い合わせが何件か来ております。また、効果も大きくて、この取組み以後の不審者の出没は1件のみとなっておりますので、協力・連携態勢の成果として喜んでおります。今後とも一層の連携を図って参りたいと考えております。  以上であります。             (教育長 角 莊三君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)  建設部長、桝本靖男君。             (建設部長 桝本靖男君 登壇) ○建設部長(桝本靖男君)  三点目の事故が多発する国道田鶴交差点の早期整備をということについてお答えいたします。この国道42号田鶴交差点につきましては、第六次特定交通安全施設等整備事業五か年計画という、平成8年から12年度までの事業なんですが、その事業の一つに指定されております。それから、バイパスの延伸事業といたしまして、トンネルの開削を含めまして、上富田町側へ引き続き四車線とするというふうなことも含まれております。その交差点の立体化をして、渋滞の解消と事故防止を図るという計画になっております。今現在、このうち田辺市側では、用地買収がほとんど買収が完了しておりますが、トンネルの部分と、それから上富田町側が公図混乱、いわゆる公図がもうぐちゃぐちゃになっておりまして、分筆ができないというふうな作業がございまして、それの今のところ整理をしていると聞いております。  しかしながら、この交差点につきましては、先ほど先生も言われましたように、平成11年の4月から南紀熊野体験博が開催されるということの、会場となります新庄総合公園の玄関口ということでもありますし、そういうことから、県の方から建設省に対しまして、熊野博に向けまして、四車線化の交差点の立体化を要望していくというのが、今の実情でございます。現在、近畿地建の工事事務所におきましては、その改良の仕方について、大阪の工事局の方と検討がなされているようでございます。そこで、市といたしましても、今後ともその促進に強く県、国に働きかけて参りたいと、かように考えています。よろしくお願いします。             (建設部長 桝本靖男君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)  14番、青木伸夫君。             (14番 青木伸夫君 登壇) ○14番(青木伸夫君)  一応、持ち時間が参りましたので、特に再質問ないわけでありますけれども、一点目の神戸の児童殺傷事件からということで、教育長のお考えをお聞きしたわけで、教育長も非常にこの事件を憂慮して、いろんな意見をいただきました。今後の教育への一つの情熱を感じる次第であります。しかし、この教育長の情熱がですね、やっぱり現場の教育の場で、ひとつ反映されるように、努力をひとつお願いをしたいというふうに思っております。特に、心の教育、命の大切さ等が非常に重要でありまして、特に最近の子どもは感動しないとよく言われますけれども、学校でもやっぱり課外授業として、いろんな人、講演を持つなり、あるいは映画を見せるなりして、やっぱり子どもに感動を与えるような、そういう場をですね、できる限りいっぱい持っていただきたいなというふうに思っております。二十一世紀は、特に心の時代と言われます。そしてまた、問題としては一つの環境問題、あるいは人権問題というのが非常に大きな問題になろうかと思いますけれども、要するに煎じ詰めた帰着するところは、やっぱり人間の心の問題になってくると思います。そういった意味で、次の時代を担う若者たちへの一つの心の教育というものを、ひとつ力を入れてですね、学校の現場でお願いしたいというふうに思っております。  それから、二点目の市街地の整備あるいは商業振興策について、市長からお伺いいたしました。予算についていろいろ不満を申し上げましたけれども、市長の答弁の中にいろんな事業をやっております。やっているということで、直接市の予算には反映しないけれども、そうした各種団体の予算には反映されてるということも聞きましたし、委託事業についても、十分関係の方がたと話し合って、できるものはお願いしていく。あるいはまた、補助金についても、いい方向で何かないということも考えてですね、検討されていくということをお聞きしましたので、ひとつ是非そうした中で、ますます関係団体との協力態勢を強めていただいて、商業をひとつ振興のためにご尽力をお願いしたいと思います。  それから、都市機能の話でございますけれども、いろんな田辺市に14路線、都市計画道路があるわけでありますけれども、特にこの切戸橋から稲成線、扇ケ浜秋津線、元町新庄線、この三路線は、先ほど私も申しましたように、大変重要な路線でありまして、市の方も積極的に早期完成を目指して、頑張っていくということをお聞きしましたので、安心をしておるわけであります。ただ、42号、バイパス、駅という南北のアクセス道路については、新たにその線設けても、そんなに今の現況と変わらない。むしろ礫坂の交差点を整備することがいいんではないかというようなお話ございました。元町新庄線を早期完成をするとともに、あの礫坂交差点も、おそらくその中に入ってくるわけでありまして、早急にひとつ市内への導入路として整備をされるように、ひとつお願いをしておきたいと思います。そして、何よりも市長が、要するに中心市街地の商業が、非常にもう地盤沈下をしてるという認識に立っていただいてるということが、非常に心強いわけでありまして、そうした今後の市長の施策の中に、十分ひとつ生かされていきますようにお願いを申し上げたいと思います。  三点目の田鶴交差点でありますけれども、建設部長から話ございました。熊野体験博には、立体化するとなかなか期間もないもので、難しいだろうと思いますけれども、ともあれ人命にかかわる事故が大変多発してるということで、あれがきちっと整備されたら見事な交差点になるんだろうけれども、今はとにかく変則的で事故が多いという、この現実をですね、ひとつ県や国に訴えていただいて、早期にひとつこの田鶴交差点の整備をお願いしたいと思います。  以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。
     どうもありがとうございました。             (14番 青木伸夫君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)  以上で、14番、青木伸夫君の一般質問は終了いたしました。  この場合、お諮りいたします。  本日の会議はこの辺にとどめ延会し、明9月19日から21日までの3日間は休会とし、9月22日午前10時から再開いたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(副議長 尾前陽三君)  異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。 延 会 ○議長(副議長 尾前陽三君)  それでは、本日はこれをもって延会いたします。  ご苦労さまでした。               (午後 4時20分)  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成9年9月18日                    議  長 行 森 素 治                    副議長  尾 前 陽 三                    議  員 生 駒 浄 光                    議  員 山 本 紳 次                    議  員 初 山 丈 夫...