印南町議会 > 2023-09-27 >
06月12日-02号

  • "意思"(/)
ツイート シェア
  1. 印南町議会 2023-09-27
    06月12日-02号


    取得元: 印南町議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    令和 5年  6月 定例会(会議の経過) △開議 9時00分 ○議長 皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達しています。 これより令和5年第2回印南町議会定例会第2日目の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 ただいまより議事日程に従いまして、議事を進めてまいります。 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議規則第126条の規定により、本日の会議録署名議員は、          5番 中島 洋君          6番 片山智文君を指名いたします。 日程第2、一般質問を行います。 順次、発言を許します。 それでは、-3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 皆さん、おはようございます。 3番議員、岡本庄三です。議長のお許しをいただき、一般質問をさせていただきます。 先々週末には、台風2号に伴う前線と線状降水帯による大雨により、被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。消防団や執行部職員皆様方には、台風2号による対応、先週末は新型コロナウイルスワクチン接種対応と、お疲れさまでございます。 また、今も台風3号が南大東島の東にあって北東に進んでいて、既に地盤が緩んでいるので少しの雨でも土砂崩れなど心配されます。何事もないことを願うばかりでございます。 それでは、早速質問へと入らせていただきます。 1番、今後の印南町の財政状況について。 近年の積極的な各種公共施設の整備や新施策の実施により、印南町は管内市町と比較しても格段に環境整備等が進み、他の町の方々からも「印南町はええなあ」とよく言われ、私も大変うれしく思っています。また、毎年度の決算状況の報告では、執行部及び監査委員からは、基金の保有額や有利な起債を活用すること等で、現在の印南町の財政状況は非常によく、安定した状況であるとのことで安心しています。今後もこの状況が続くことに期待しています。 そこで、今後の印南町の財政運営及び財政状況の見込みについてお聞きします。長期総合計画の10年、特に前期計画の5年を想定しています。 ①現在進行中及び計画中の事業について、事業費の規模及び実施に必要な財源について説明してください。具体的には中学校統合事業用地造成校舎建設通学路整備事業等関連事業)、切目橋長寿命化事業、上野山町道整備事業について、また、今後実施予定の事業としては、印南防災広場整備事業役場周辺整備事業等主要事業について、どの程度の財政出動が予定されますか、どのような財源が見込まれますか、説明をお願いします。 ②今後も、印南町は安定した財政運営は続けられますか。過剰投資となって財政状況が悪化することはないですか。 大きな2番の学校給食費無償化について。 物価高騰に伴う子育て世帯への生活支援として、学校給食費無償化を政府の臨時交付金を活用し限定的に実施する自治体があります。学校給食に要する費用については、現在も公費助成により軽減が図られていると思いますが、印南町は、子育て支援の充実を目的に、自主財源により完全無償化を実施する考えはありませんか。また、自主財源により無償化を実施する場合、印南町ではどれくらいの費用を要しますか。 大きな3点目です。民間賃貸住宅等建築補助金について。 本年度から実施することになった民間賃貸住宅等建築補助金については、あらかじめ協議、申請が条件で、事前着工は原則認めないが、本年度に限り例外とし建設中の物件も対象とする旨の答弁でした。 どのような理由からこのような制度設計になったのか、また、現時点での対象となる事業者は何社あるのか、お聞きします。 大きな4点目です。台風2号による被害状況について。 今回の台風2号による印南町の被害状況はどのようになっていますか。 大きな5点目です。鳥獣害対策について。 先の議会において、県が鹿の成獣わなでの有害駆除捕獲報奨金を3,000円出すとのことで、印南町もそれに上乗せできないかをお聞きしましたが、郡内の状況を見て検討してまいりたいとのご答弁でございました。その後、郡内の市町の状況はいかがですか。 以上で、私の1回目の質問を終わります。再質問については自席で行います。明快なご答弁、よろしくお願いします。 ○議長 ただいまの質問に対し、執行部の答弁を求めます。 -総務課長-総務課長 それでは、私の方からは1点目の今後の印南町の財政状況についてということで、その(1)番でございます。 今後の印南町の財政状況についての1点目でありますが、現在進行中及び計画中の事業について、事業費の規模及び実施に必要な財源についてでありますが、初めに、統合中学校建設事業では、現在、用地購入及び土地造成設計を進めてございますが、用地購入は約1億7,000万円、土地造成、道路を含みますが約20億円。校舎等については、広さやその造りの内容といった積算根拠がなく、これからでございますが、近隣で何年か前に建て替えた中学校の校舎、体育館等を含むでございますが、これを参考に想定しますと約30億円、合わせて約50億円強ということを想定してございます。 また、切目橋架け替え事業につきましては今現在進行中でありますが、約16億円、町道上野山線改良事業につきましては約8億円を見込んでございます。 そして、防災広場また役場周辺整備、これにつきましては視野に当然入れてございますが、現在、計画段階でございます。具体的には、基本構想に基づき今後の検討であります。 また、財源につきましては、国・県補助金及び交付税措置率70%の過疎対策事業債で、町の持ち出しにつきましては30%以内を見込んでございます。 以上でございます。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 印南町も、今、課長からもご説明ありましたけれども、過疎地域の指定を受けてから過疎債を積極的に採用、活用されています。過疎債や緊防債は有利な起債であり、将来の財源を圧迫しない、心配は要らないといつも説明をされますが、本当に大丈夫なんでしょうか。今後は起債の償還による公債費の増加、各種公共施設の維持費の増加、人口減少による一般財源の減少等が想定されますが、決算で説明される経常収支比率公債比率等が、警戒ラインまたは危険ラインになることはないのでしょうか。お答えいただけますか。 ○議長 -総務課長-総務課長 公債比率等の質問ございます。 毎年9月の定例会において、公債比率、いわゆるその当該前の年度の決算後ということで公債比率を出してございます。例えば、令和3年でしたら5.5%、令和2年でしたら6.0%、令和元年でしたら6.9%というような公債比率であります。これは3か年平均を取りまして、この公債比率をということで基準となっております。これが、例えば、毎年9月に報告していますイエロー、レッドというようなことで表現してございますけれども、財政再生基準とかそういうのがございますが、イエローにつきましては25%、それから、レッドゾーンにつきましては35%というように毎年説明をしてございます。これにつきましては、当然その部分に入ると大変でございますから、そのような見込みはしてございません。 以上です。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 開会時に町長の行政報告では、起債の状況について説明、報告があり、令和4年度残高は78億円余り、令和4年度末の基金残高は90億4,424万円等の報告があったわけなんですけれども、これは、起債よりも基金のほうが多いので大丈夫だよという意思表示というか、そういうふりだったのかなと思っているわけなんですけれども、返済にはこれいろいろと基金はあるわけなんですけれども、目的基金というのは返済には充てられないと思います。 令和3年度の決算書では、財調が20億円、減債基金が1億4,000万円、義務教育が18億円、福祉基金や中山間ふるさと漁業振興基金云々と、十数の基金があるわけなんですけれども、総額でこれ令和3年度、町長の報告では90億円ほどなんですけれども、令和3年度で83億円等の基金があるわけなんですけれども、目的基金は今申し上げたように返済には充てられないということなんです。 中学校の統合事業については、年々生徒数が減ってきています。生徒数によって補助金の対象になる適格、不適格があると思います。有利な起債の対象になる校舎とは面積の制限はあると思います。大きなものを建てても補助対象外にはこれはならないかということ。将来この敷地内に小学校を併設できる余裕はあるのでしょうかということなんです。 ここ1年は大丈夫でも、他の事業、切目橋長寿命化事業、上野山町道整備事業、また、今後実施予定の事業として、防災広場庁舎周辺公共施設移転、今先ほど課長の説明があったところなんですけれども。 前後してあれなんですけれども、先ほど、近年の周辺の中学校統合事業で建築されたのが、多分、御坊市や他市の学校かなと思うんですけれども、地方紙等の資料では、2014年9月27日の地方紙では、安全祈願祭起工式が行われたということで、全体の事業費は約27億円だと。もう一個の他市も同じような状況で、グラウンドの供用開始等で27億円だということなんですけれども、これは有田のほうなんであれなんですけれども、ここでは最近なんですか43億円、44億円弱ですか、こういうような金額が出ているわけなんです。 課長の説明では10年近い前の話の説明であって、当時からも消費税の上昇、それから、昨今何かあると物価高騰やとかそういう話は持ち出されるんですけれども、大きく状況は変わっているということと、そういうことが申し上げられるのかというように思います。 課長の説明の中では、イエローが25%、レッドが35%だということなんですけれども、私なりにあれすると、このような事業を今後続けていくと、計画中のものを含めていくと、起債制限比率は18%、20%以上にならないかと。この課長の先ほどの説明の中では、中学校のあれに50億円強だというのが、造成が20億円で校舎が30億円ぐらいで50億円ということなんですけれども、この50億円は何を意味するのかと私なりに取ると、その起債制限比率は18%を超えないとこに押さえているのかな、これ以上コストをあれするのに、そこから逆算された金額かなと推測するわけなんですけれども、その辺はどうなんでしょうかということなんです。そういうことなんですけれども大丈夫なんでしょうか。何かだらだらと言ってしまったんですけれども、その辺の確認をしておきたいと思います。 ○議長 -総務課長-総務課長 地方債の残高、そして、今の18%ラインというような2点の質問というふうに捉えさせていただきます。 公債費につきましては、町長からもございましたけれども、今、現在残高は約78億円余りということであります。例えば、これまでの令和2年、令和3年ということの中でこの有利な財源、では一体どれだけが有利な財源かと申し上げますと、この中で交付税措置して出てくる金額というのが、そのうちの71%から72%を推移してございます。言わば、例えば78億円あれば、それの約7割強が交付税として今後何年かにかけて措置されるということであります。単純に言いますと、約四十九、五十億円が今後交付税で措置されてくるというような試算であります。だから有利な財源というような見方をしてございます。 これに伴い、また起債によってその18%ラインはというようなお話でありました。もちろん、この中学校においては約50億円強というような私の見込みをさせていただいてございますけれども、この中でもちろん、国のあるいは県のということの中で交付税、補助金等を活用しますと約40億円というようなイメージであります。その中でいきますと、例えばこの7割分を全て借りますと、3割分で町の持ち出しということでございますから、12億円、13億円、あるいは15億円というようなことになろうかというふうにはございますけれども、いずれにしましても、この18%ラインにつきましてもすごい意識はしてございますし、これによって超えるようなこと等があれば、もちろん、繰上げ償還等も考えますし、そのために今現在は義務教育基金につきましても、本年度においても用意を積立てたところであります。これをもって財政運営をしていきたい。 以上でございます。 ○議長 次。 -総務課長-総務課長 それでは、今後の印南町の財政状況についての2点目で、今後の印南町は安定した財政運営を続けられるのか、過剰投資となって財政状況が悪化することはないのかということであります。 先ほどとダブる部分もございますけれども、自治体の財政の健全性を示す指標としては健全化判断比率があり、その中には実質赤字比率連結実質赤字比率実質公債費比率、将来負担比率というのがございます。現在は4指標ともに健全であり、その中で、実質公債費比率及び将来負担比率につきましては、今後計画している大規模事業等の実施に伴い上昇することは想定されます。 それは、実質公債比率につきましては、大規模事業等の実施に係り、その財源として、国・県の補助金はもちろんではございますけれども、必要に応じ有利な起債、先ほどの起債でありますけれども、その発行も考えてございます。だからであります。多額の起債発行に伴いということでありますが、現在3年度でございます決算でありますけれども、5.5%でございますが、ここから上昇することが見込まれますが、早期健全化基準の25%、起債の発行制限の18%、これらの基準を超過しないよう、事業費の精査、基金の有効活用、一部起債の繰上償還等を行いながら健全財政の維持を考えていきます。 また、将来の財政を圧迫する可能性を示す将来負担比率につきましても、同様に現在の数値から上昇しますが、各種事業の実施に当たっては、有利な財源、交付税措置率がいいものでありますけれども、これを確保していることで、保有基金残額も大きく増加ができているという現状であります。議員ご指摘の財政状況の悪化となることはございません。 現在、大規模事業に着手しており、今後、財政負担は増大する見込みでございますが、過剰投資にならないためには、有利な財源としては交付税算入率の高い地方債の活用、また、実質公債費比率のバランスを鑑み、基金の活用や地方債の繰上償還を検討し、現状の健全な財政運営を維持いたします。 以上でございます。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 大丈夫やよということなんですけれども、今、課長から基金の活用もというのがあったんですけれども、先ほど申し上げましたけれども、令和3年度のこれ決算書の写しなんですけれども、目的基金はこれ返済に充てられないと。充てられるとすれば財政調整基金であったり、減債基金であったりとか、義務教育基金はもちろんなんですけれども、あとの福祉基金であるとか中山間ふるさと・水と土保全基金であるとか漁業振興基金であるとか、こういうような基金をまさか解約して一般財源に入れるというのは、今の課長のこの基金の活用という意味はそういう意味ではないんだろうなと思うんですけれども、その辺の見解を再度お聞かせいただきたいのと。 財政健全化を継続するためには安定したその組織運営が必要だと思います。そのためには、町職員の育成が重要と思われます。町職員の定年も65歳に段階的に引き上げられていきます。60歳以降は管理職を離れることとなります。また、最近は早期退職者も増えてきているようにも思います。若い方の退職者も増えてきているように思います。 印南町では、以前から職員の若年化が進んでいます。町長の先の行政報告では職員の平均年齢は33.9歳、また平均経験年数は11.1年だということなんです。フレッシュな組織だとのことですが、このような状況の中で安定した組織運営というのはできるのかという、私ら議員になって4期目で13年、14年目になるんですけれども、私らは常勤ではございませんので、なかなか勉強もそこまで追いつきませんけれども、もうほとんど分からないことばかりの中で、毎日常勤で勤めておられる職員さんのことなんで、そういうことはないんかなと思うんですけれども。 組織力の低下が懸念されるわけなんですけれども、人材育成の観点から、このような状況についてどのような見解をお持ちなのか、お聞かせいただけますか。 ○議長 -総務課長-総務課長 2点あったかというふうには思います。1点目は基金の活用、それから2点目は職員の組織というようなお話であります。 まず、基金の活用でございますが、今年度、令和4年度において、義務教育基金が22億7,000万円余りということで、ここ最近は中学校統合に向けた基金をこうやって積み増してきてございます。まずはこれをということであります。これを有効活用していくというようなことであります。その中で、いわゆる健全な財政運営をしていきたいというふうには考えてございます。 そして、人材育成という観点であります。非常に組織が若いということであります。中でも職員研修、あるいはこういった財政の話をしながら、職員については叱咤激励をしながら、日々、各所属課長の下で運営をしているということでございますので、その辺につきましても、今後いろいろと激励もしながらということでご理解いただきたい。 以上です。
    議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 課長、これ再度、最後なんで確認するわけなんですけれども、印南町は安定した財政運営は可能であり心配は要らないと理解してよろしいですか。はっきりと明言をしていただけますか。それによって私も安心できると思いますので、明快なご答弁をよろしく。 ○議長 -総務課長-総務課長 財政運営ということでありますけれども、今までは日裏町政の下でいろんな財政状況を鑑みながら、あるいは有利な財源をということで取り組んできています。その結果が、今こういった基金が90億円というような結果でもありますし、10年前からを考えますと、倍に基金が増えてございます。また、その中では有利な財源としましては、先ほど何回も言いますけれども、過疎対策事業債あるいは緊急防災減災事業債、これの7割の交付税措置率がいわゆるこういう基金を積み立てていく、あるいは基金を積み立てることによって今後の財政運営、あるいは将来の印南のまちづくりに生かせるというような基金であります。 今回の場合につきましても、もちろん町の大切な財源でございます。お金1億円でするのでは知恵がないというふうに考えます。国の有利な起債や交付金を使えば、町は3,000万円または2,000万円の負担で済むのではないかとか、あるいは、希望どおりの有利な起債や交付金を確保することができるのか、難しいのではないかとか、手続はどうするのかとか、事務方だけはクリアできない、こういった議論を交わす中で、よし、町にとって有利であれば、地元選出国会議員あるいは代議士等にお願いするなどして、確実な有利な財源確保に努めています。そして、その有利な部分、国に負担してもらう部分、いわゆる7割から8割でありますを基金に積み立ててございます。 早く言えば、うれしい悩みを各課長、幹部で議論しながら事業を計画しています。どうかご安心いただけたらというふうに思います。 以上です。 ○議長 はい、大きな2点目。 -教育課長-教育課長 大きな2点目、学校給食費無償化についてでありますけれども、教育委員会としての考え方につきましては、以前、令和4年12月議会の榎本議員一般質問において教育長が答弁されていますので、再度となりますが、本町では、安心・安全、感謝の心の育成、地産地消、作り手が見える、温かなものは温かく冷たいものは冷たく、おいしい給食を子どもたちに提供するために、単独自校方式を行っております。 また、給食は学校と家庭が食の重要性を共有し、一体となって子どもを育て、食育の推進を図っていくことが子育ての基本であります。子どもを養育する上で、食は親として子どもを育てる基本であることや、食への感謝の心を育てるという観点から、無償化は考えていません。 以上が、現在の教育委員会学校給食費無償化に対する基本的な考え方となります。 次に、自主財源により無償化を実施する場合、どのくらいの費用を要するかについてでありますが、これにつきましても、以前令和4年12月議会の榎本一平議員一般質問において、令和4年度において町が負担するとした場合の負担額については約2,900万円となるとお答えしておりますが、令和5年度につきましては、児童・生徒数の減少もあり約2,800万円が必要となります。 以上でございます。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 以前、榎本議員の質問であったのが、町で令和4年度で2,900万円、令和5年度で2,800万円だということなんですけれども、これ小・中では、小学校で幾ら中学校で幾らというような詳細については分かるのかということなんです。 基本的に食は親の努めだということなんですけれども、今、全国的には多くはまだまだないですけれども、だんだんと食べられない子どももいたりとか、安心して学校で食べられる、学校行けば食事ができるというような状況もだんだん時代の変化等によって起きてきている中で、そういうことじゃなしに財政的なことではなしに、印南町としては方針として自校方式でされるということなんですけれども。 財政的な理由で、もし2,800万円、2,900万円が要るよということの中で困難であるならば、今後、中学校統合事業が5年先ですか行われていくわけなんですけれども、中学校から段階的に調理員の方も町内4校、中学校で4校に皆自校方式でされているんで、その調理員が1校になることによって調理員の報酬、そういうものも激減されて経済的にもなっていくんかな。それが中学校統合をするときのスケールメリットというんか、そういうことも一つの目玉として、財政的な面であれば十分、2,800万円ぐらいだったら調理員の報酬等を勘案するとペイできるのではないかなと、一つの目玉として行っていくのも一つの案かなと思います。そのようなことを思っているんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長 -教育長- ◎教育長 今、教育課長が答弁させてもらったとおりでございますけれども、教育委員会においては、教育の重要性とそういう視点で今までも議論をしてきたところであります。そういう中で、特に我々は家庭教育の視点、それから、食育の視点、そういったところがやはり子どもを育てていく上では、学校も家庭も大事ではないかと。そういった視点で、我々は議論をさせていただいて、先の議会でも答弁をさせていただいたと。 特に、もう他の市町では、財政的なそういったところの中でも、作り手の顔が見える、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、そういったところで完全単独自校方式というのを維持しているところは、日高地方ではもうございません。本町だけだと思っております。そういう中で最優先に考えながら、教育の視点から、そういったところを答弁させてもらってきたとおりでございます。 以上です。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 印南町だけだよということなんですけれども、いや、これ新しい学校ができた場合、やっぱり40年、50年使われていくわけなんで、その中でこの時代の流れというのは、将来確実に少子化もあり進んでいくものだと。その中で校舎の中に給食調理所を設けるとか、建設の問題もございますし、ここで一つの判断をする時期ではないのかなと思います。 給食費の無償化については、国会でも3月だったですか、立民や維新が、給食費の法律改正案を提出されているわけなんですけれども、給食費の無償化子育て支援貧困対策として本来は国でやるべきものだと、自民党からも無償化すべきだという声が上がっており、幹事長だったですか、何かそういうふうなコメントもされていたかなと思うんですけれども、自民党が賛同すれば実現するのではないかなと思うわけです。 また、昨年の県知事選挙においても、現知事が公約に掲げていましたが、実施には少し時間がかかるのかな、要するのかなという思いはありますけれども、印南町は和歌山県に先行して無償化を実施する考えはないでしょうか。先ほど、課長からはしないんやよということなんですけれども、今までの議論の中で再度、ここで最後になるんでお答えいただけますか。町長からでも。 ○議長 -町長- ◎町長 先ほどから課長、教育長が答弁しているように、基本的には無償化は考えていないということでございます。 しかし、先ほど議員からのご質問にございましたように、今の現知事でありますけれども、公約として無償化をしたいというふうなことでございます。ただ、財政的なことから今実行はされてございませんけれども、そのことが今後どういうふうに展開していくかということでございます。県のほうが無償化を進めるということであれば、当町もそれには従う気持ちはございます。 以上です。 ○議長 次、大きな3点目。 -企画産業課長- ◎企画産業課長 それでは、私のほうから質問事項の3、民間賃貸住宅等建築補助金についてでありますが、議員ご指摘のとおり、本年度から実施しております、印南町民間賃貸住宅等建設補助金につきましては、あらかじめ協議、申請が条件となってございます。ただし、令和4年4月1日以降に既に着工しているもののうち、施行日において事業を完了していないものに限り、完了前に申請を行うことができるとさせていただいております。 この事業につきましては、町内において民間賃貸住宅等の供給を促進するとともに、居住環境の整備や若者及び子育て世帯を中心とした定住促進を図るため実施しているものでございます。この事業は、今年度から実施したものであるため、事業内容や条件の周知が十分にできていない可能性があります。賃貸住宅の建設はほとんどの場合、年度をまたいで実施されているものが多く、制度開始時に着工はしているが完了していない物件について幅広く制度の対象とするため、このような制度設計としております。 また、現時点での対象となる事業者についてでございますが、切山地区において建設中の1社でございます。今後、この事業についての周知を進め、町内において賃貸住宅等の建設を促進していきたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 特定の事業者に対し便宜を図るために、新たな補助金制度を制定したということはないと思いますが、制度設計におけるプロセスについても、もう少し詳しく説明をしていただきたい。 この制度を検討する段階において、現在建設中の賃貸住宅の存在を承知していましたか。また、当該事業者と何らかの協議は行いましたか。この2点についてお答えをいただけますか。 ○議長 -企画産業課長- ◎企画産業課長 まず、この建設しております事業者につきましては、町内で既に複数の賃貸住宅等の建設をしていただいている事業者でございます。なお、今回の建設物件につきましては、前々からこういった内容につきまして、建設促進ということでご相談もし、情報の共有もさせていただいてございました。ただ、私どもがこの事業者の建設、着工を確認したものにつきましては、令和5年3月20日過ぎであったということでございます。 以上でございます。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 私は、これまでも未来投資事業の採択についてのプロセス、基準等についても何度も質問をしてきました。曖昧な答弁の繰り返しで、なぜそこに水道管を敷設するのか、町道を拡幅するのか、誰のために事業を実施するのか、公費をもって実施する根拠について、はっきりした説明はございませんでした。今回のこの事業についても同様の思いを抱くわけです。 最後に、この補助金制度が公平に実施され、印南町民の利益に寄与することを期待申し上げます。ご答弁は結構でございます。 次、よろしくお願いします。 ○議長 大きな4点目。 -総務課長-総務課長 それでは、大きな4点目の台風2号による被害状況ということであります。 今回の台風2号につきましては、和歌山県沖を通過し防風域も伴わなかったことから、風による被害はございませんでした。ただ、この台風の影響により梅雨前線を活発化させたことで、印南町でも線状降水帯が発生し、人的被害には至らなかったものの、一部地域で住宅等が冠水し被害が発生しました。 被害状況としましては、まず住宅被害としましては、床下浸水が16件、うち消毒が必要であった5か所については既にオスバンの配布などの消毒の対応を済ませてございます。また、公共施設については1件、印南小学校でございます。床上浸水の被害であります。 次に、農作物の被害につきましては、被害件数が15件となってございまして、農地の浸水、土砂の流入により、ミニトマト、スイカ、水稲に被害が出ており、被害総額は36万7,000円となってございます。 また、水道につきましては、法面崩落による水道管の破損が1件と、原水が濁ったことにより印南原地域の上水で濁りが発生しましたが、現在は解消してございます。 最後に、土砂崩れ等々についてでありますが、住家の敷地内への崩土が3件、いずれも住家への被害がございません。 また、河川の崩落等につきましては26件、うち町河川については6件、町道ですけれども崩土また土砂の流出が6件となってございます。農地、漁港、県河川また道路などを踏まえ、通報、確認した件数は全てで119件となってございます。 以上でございます。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 まず、いろいろあったんですけれども、これは県の河川における県工事なんで、町に言うのもどうかと思うんですけれども、山口地内ではこの5月から、河川の浚渫を行ってかかったところであったわけなんで、地元としては、以前からお願いしていることなんで浚渫していただくことについては大変うれしく、ありがたく思っているんですけれども、今回の大雨増水によりまして、山口地内で土のう袋を積んだ昇降路が造られていたわけなんですけれども、ほとんど流されて下流域にご迷惑をおかけするような状況であったのかなと。想定外のことであったと言われれば、そうなんかも分かりません。 何度も言いますけれども、町のことではございません。地元も町も県にお願いしてやってもらっている事業で、重々もうありがたいことで、結果論的に言うのもどうかと心苦しいところはあるんですけれども、通常、今までの中では、この梅雨時期にはあんまり川には、冬場、秋の稲刈り済んだ頃ぐらいですか、雨の少ない時期に行われているんで、その辺については町はどのように思われているのか。町が答える立場にないのは重々分かっているんですけれども、県へもそのようなことは、またお伝え願えればと思っています。決して否定もするわけでもございませんし、時期的なもので、同じされるのであればもうちょっと考えていただきたいなというのが、まず1点です。 それと、課長の説明にもございましたが、水道水、切目川から取水している稲原地区では、水道水がかなり濁って、私も住民の方からペットボトルに入った水道水を見せられたんですけれども、向こうが見えないと。濁ったような、このままでご飯を炊くと炊き込みご飯になるんちゃうかなというような状況の水道水であったわけなんですけれども、その方は風呂もそうだったということなんです。もちろん、そんなわけでご飯を炊くのも炊けなくて、ペットボトルの水を買ってきたんだと。 突然のことであり、どうしようもなかったというのはある程度理解もできるとこはあるんですけれども、一部の方には、報告等はあったのかと思いますけれども、やはり、住民に対する広報なりであるとか、あの状況の中で給水車を出すとか、自主防等で持たれている災害用の水を配布するなり、対応はできなかったのかなという。住民からそういうことを言われていますので、その辺の今後の対応についてお答えいただきたいということなんです。 それと、ご存じのように、もう毎回大雨のたびには地方地区では、Aコープ付近から地方の町なかでは浸水があります。消防団の方にも出動をいただいて、それ以前も商工会の裏のポンプも私が見たときではお昼前、2台がフルに稼働しておりましたし、消防団も4時ぐらいだったですか、出動されてポンプで排水を行っていた状況の中で、致し方なかったのかなというところはあるわけなんですけれども、先般、総務産建常任委員会で防災対策として、片見谷池の改修が行われておるわけなんですけれども、この改修が済んでいたらもう少し軽減できていたのかなということと、河川改修等で土砂の撤去があればその辺は免れていたのではないかなという思いはございます。 そのような中で、住民の方から、もう店舗、自宅を20年弱ぐらい前に建てられたんだと、この中でもう3回も浸水しているんだと。もう、土地の評価基準、評価額の見直しはしてもらえないのかと。あの辺を今どんどん通るたびに空き地ができてきているわけなんですけれども、皆さん、やっぱり高台に移転されたりとかでどんどんできているんですけれども、空き地ができても誰も、昔だったらあの辺30万円とか言われていた時代もあったかと思うんですけれども、誰も手を出さない、取引されない。だけど、やはり隣でそういうのがあると、安いんで誰かがよその人が買って、資材置場とかいろんなことに利用されては、隣で住んでいる以上は困る。仕方なしにもう、買える余裕があるんかも分かりませんけれども、安い値段、安いと言うてええんかどうか分からんですけれども、最近取引されている高台の価格どころでは、10分の1以下ぐらいの値段ではあろうかと思うんですけれども、やむなく買うんだよという話もお聞きする。 そのような現状の中で、その土地の評価の見直しというのはできないのか。いきなり言うて、そのことだけに私ら言うのは勝手な話ですけれども、住民の切なる訴えなんで、3回も浸水すると何とかならんのかよと言いたくなる気持ちもよく分かりますので、その辺について、何かいろいろ言い過ぎたんですけれども、お答えいただければと思います。 ○議長 -建設課長- ◎建設課長 まず、私のほうからは、5月から山口地区で実施している浚渫工事について、時期が妥当であったかというふうな質問であったかと思いますが、通常、河川の工事においては、10月中旬、非出水期というふうな中で河川の工事は行われる、これが通常であるかと考えます。ただし、議員もご理解いただいておるということでございますが、浚渫工事、河川の断面を確保するための工事であったというところから、今回実施に踏み込んだというふうに理解しております。あくまで、河川の断面を確保するための工事であったというふうなことでご理解をお願いしたいと。 また、県とは、今後はこのようなことが起こらないように、時期についても協議をしていきたい、このように考えております。 私からは以上です。 ○議長 -生活環境課長- ◎生活環境課長 私のほうからは、水道水が稲原地区で濁ったことについてということでお答えさせていただきます。 6月2日の夜間に、取水しております切目川の水の濁度のほうが急激に上がりまして、美里取水場から稲原浄水場へ取水しておるんですけれども、美里取水場は表流水ではなく伏流水という形で、ちょっと川の下のほうから掘ったところから取水しておるんですけれども、今までではなかなかその濁度というのも急激にあまり上がってこなかったんですが、今回の線状降水帯による大雨によりまして、今まで美里から取った中でもかなり、過去最大級の濁りが発生いたしまして、そちらが稲原浄水場のほうに届いたということで、稲原浄水場の処理能力を最大限上げて対応しておったんですが、若干の濁りが発生してしまいました。 発生した後、地元の区長さん等に連絡を入れてこういう状況になっておるということと、あと、問合せのあった方に対して対応方法について説明をさせていただいたところでございます。その後、濁りのほうが落ち着いてきましたので、配水地の濁りを抜いたり、水道管に入っておる濁り水を末端の方で抜いたりという対応させていただきまして、現在のところ解消ということになっております。 今後につきましても、できる限りそのようなことがないように対応してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長 -税務課長- ◎税務課長 土地の評価の算定のことでご質問あったかと思いますけれども、毎年、評価算定の委託をしておりまして見直しを図っております。実勢価格についても、3年に一度の本算定でこのことは算定に含まれてございます。そういう状況でございます。 以上でございます。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 最後の土地の評価については、3年に一度とか評価される。そのときについては、課長、どうなんですか。こういう浸水する地域ですよというのは、その評価に反映される項目というんか、ただ印南の地方地区の元役場周辺であるとか、公民館とかいろいろそういう公共施設の近辺やよということなのか、そういうしょっちゅう浸水するんやよというのは、見直すときの評価基準には点数なり何らかの基準みたいなものはあるのか。そこをただ3年後にまた見直すとか、そのときに行って、そやけどそのとき、ただまた前と一緒ではなと思うんで、その辺、税務としてあまり価値ないと言うたら怒られるんですけれども、もう度々そうやって浸水していたらもう嫌になってくると思うんで、その辺はやっぱり何らかの対応というのは必要かなと思うんで、その辺について再度お答えいただけますか。 ○議長 -税務課長- ◎税務課長 浸水の件に関しての項目ということでございますけれども、あまりそういった項目はございません。ただ、その実勢価格、これについては考慮がされているということでございます。 以上でございます。 ○議長 次、大きな5点目。 -企画産業課長- ◎企画産業課長 それでは、私のほうから質問事項の5、鳥獣害対策についてでございますが、県による鹿成獣のわな捕獲への3,000円上乗せに対する日高管内の報奨金の状況についてということで、まず、御坊市及び日高町は、鹿成獣、幼獣とも3,000円の上乗せとして9,000円。由良町及び美浜町は、鹿成獣のみ3,000円上乗せとして9,000円。みなべ町及び日高川町は、財源の振替のみとし、報奨金単価自体は変更なし。現状は、みなべ町が1万円、日高川町は8,000円となってございます。 本町といたしましては、長の行政報告にもございましたが、今回の上乗せに合わせて、鹿成獣、幼獣ともにわな捕獲に対する報奨金を1万円に増額するとともに、同じく大型獣類であるイノシシについても成獣、幼獣とも報奨金を1万円に増額するため、関連予算を計上しております。 以上でございます。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 ニホンジカのわな捕獲に限り有害鳥獣捕獲報奨金に対する県費の上乗せが行われたわけなんですけれども、本町においては、有害捕獲のさらなる推進のために、イノシシについてもニホンジカと同様にわな捕獲による捕獲報奨金の単価を4月に遡及して適用されるとのことですが、今までだったら鹿の成獣で県費が8,000円だったやつが、成獣のわなにはなかったところに県費が3,000円来るわけなんですけれども、そのときは、国費が印南町の場合、鹿の成獣のわなに6,000円。間違っていたら課長言っていただければ。そこに今度、県費が3,000円来て1万円になるんだということなんですけれども、これ9,000円にしかならないんで、国費の部分が6,000円が7,000円になるのか、それとも足りない分を町費が1,000円出して1万円にするのか、その辺の説明と。イノシシも、鹿を上げることによって不都合というか均衡が取れないということで、イノシシにおいてもわなについて出して1万円にするということなんです。 その辺の国が幾ら、県が幾ら、町が幾らでというのが、ちょっと私、今の説明ではよう書き取りもせなんだし、理解できないとこがあるんですけれども、またあれだったら、イノシシの成獣の銃器・わな、イノシシの幼獣の銃器・わな、鹿の成獣の銃器・わなと、このようにあって猿も同じようにあって、アライグマ、カラスとあるんですごい数のあれになるんで、もし課長、ここでやり取りしてもなかなかあれなんでこういう一覧のような、さっきの説明では成獣も幼獣も見分けがつかんので、もう一律出すんやということの説明であったのかなと思うんですけれども、その辺、違ったら指摘してください。 こういう一覧のようなものがあるんだったら、今説明してくれたやつを我がで表にすればいいんかも分かりませんけれども、何か国費、県費、町費で、トータルで幾らになるんだよという、その辺の。町の今回の予算書にも町単独の費用がここに有害駆除報奨費として348万円、一般財源として135万円計上されているんで、ある程度これ見込みで算出されているのかなと思うんで、その辺のものを作れるんでしょうか。一覧というか、分かりやすくというか、その辺をお願いしたいのと。 4月に遡及適用されるということなんですけれども、これ、狩猟者の方というのは、そういう写真を撮ったりしているんで、それを活用して遡及してということなのか。それ会員の方は周知をある程度されているのか。それやなかったら、もうそんなんもうこの時期、今までのあれで6,000円だけやさかいとか言うて、そのままでもらえない人がいないのか、その辺について再度、申し訳ないけれども、一覧表ができるのかと遡及することの詳細。 ○議長 -企画産業課長- ◎企画産業課長 ちょっとその前に予算の変更といいますか、今回、町として報奨費をかさ上げしている部分について、少し分かりやすく申し上げたいと思います。 まず、鹿なんですけれども、銃については先ほどおっしゃられた1万5,000円、これについては変わりはありません。鹿の成獣そして鹿の幼獣、まず鹿の成獣、要は大人の鹿です、大きめの鹿。幼獣というのが、いわゆるバンビちゃんみたいに斑点が入っている子どもの幼い鹿なんですけれども、それがこれまでは、国費が6,000円のみでございました。これを今回、国費を1,000円上乗せしていただいて7,000円に変更申請を予定してございます。それと、県の報奨金が3,000円。これでトータル1万円という内容でございます。幼獣につきましては、対象になる国費が1,000円でありますので、県費の3,000円と町費6,000円、合わせて1万円という内容で変更をさせていただいてございます。当然、そういう単価表というんですか、そういうことについては私ども担当課のほうへ来ていただきましたら説明もさせていただきたいと思います。 まず、県はイノシシまで手広くしていないというようなことでございますけれども、5月22日に印南町農業士会の役員さん方が、この有害鳥獣について農作物の被害というのが深刻であるというようなことを町長のほうに申し上げて、できる限り報奨金の上乗せも含めて町として検討するということで、そういうだんだんの現場からのいろいろなお悩み事、対策に苦慮している現状をお聞きする中で、最終的に鹿のみとせず、イノシシも拡大してそういう判断を長が行ったということでございますので、過日でございますが、印南町鳥獣被害防止対策協議会、これが5月29日だったかと思いますが、総会がございまして、その中でも一応、6月議会に上程議案としてこういう内容でご要望もあったので執行部として検討していますよということもアナウンスをさせていただきながら、本議会で関連予算が議決していただきましたら、登録者等への周知も徹底していきたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長 -3番、岡本庄三君- ◆3番(岡本) 3番、岡本です。 課長、何度もこうやってやり取りするのは難しいんやけれども、一覧表、先ほど来てくれたらということなんで、確認するんですけれども、鹿の成獣のわな、今回は国費が7,000円、県費が3,000円、それで1万円やるんだと。 これ、以前は鹿の成獣のわなが6,000円だけだったですね。ということはこれ国費が6,000円だけだったんですね。1,000円については、この6,000円から7,000円になった1,000円というのは国から頂けるか、それとも、よその市町村を見るとここよそ7,000円になっているんですね。そやさかい、うちは国から7,000円以前からずっと入っているのに6,000円しか出さなかったという認識なんか、それかどこかほかのとこへ行っていたんか、そういう取り方でいいんか。もともとここ7,000円であればという思いがあるんですけれども、そこらについてはどうなんでしょう。後で一覧表頂けるということなんでもっと分かるかと思うんですけれども。 ○議長 -企画産業課長- ◎企画産業課長 日高管内は、鹿の成獣わなで6,000円が国への統一単価という流れでこれまで申請をしてございます。御坊市、美浜町、日高町、由良町については、6,000円でございます。ただ、みなべ町と日高川町は7,000円で申請してございまして、なぜこういう6,000円と7,000円に分かれているのかなということを県を通じても確認はさせていただいたんですけれども、何かそういう協議会等々でそういう話合いがあったのかなというようなお答えでありました。 私どもにつきましては、今回この機を逃さず、当然、国費を7,000円申請するということについても県当局にもお知らせをさせていただきながら、こういう予算の計上に至ったということでございます。 以上です。 ○議長 以上で、3番、岡本庄三君の質問を終わります。 ただいま10時5分であります。15分まで休憩いたします。 △休憩 10時05分 △再開 10時15分 ○議長 ただいま10時15分です。休憩前に引き続き一般質問を続けます。 次に、-10番、榎本一平君- ◆10番(榎本) 10番、榎本一平です。 6月の定例議会におきまして、議長の許可を得ましたので、一般質問を行います。 その前に、先日の豪雨で被害に遭われた町民の皆様方にはお見舞いを申し上げたいと思います。 今回、2点質問いたします。 1つ目は、第4期のがん対策推進基本計画の中で位置づけられている、「がんとの共生」という分野のアピアランスケアについて質問いたします。 これまでにこの基本計画は1期から3期まで計画が進められ、今年3月に第4期のがん対策推進基本計画ができています。この基本計画の冒頭には、「がんは1981年より死因の第1位であり、2021年には約3人に1人ががんで亡くなっている。生涯のうち約2人に1人が罹患すると推測される。命と健康にとって重大な問題である」このように位置づけています。 この計画の全体の目標を、誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指すと定めており、1、がんの予防、2、がんの医療、3、がんとの共生の3項目で取組について述べられています。 今日は、この3番目のがんとの共生で記述されているがん患者等への社会的な問題への対策の中にあるアピアランスについてという項目に関連して質問を行います。 5月3日の毎日新聞には、「見た目の変化不安を解消、がん患者広がるアピアランス」という大きな見出しの記事が掲載されていました。その主な内容というのは、抗がん剤の副作用などによる脱毛や乳房の切除など、がん治療による見た目、アピアランスの変化に悩む人たちへの支援を和歌山県が今年度からスタートしたという記事のものです。 具体的には、ウイッグや人工乳房などの購入費を助成する市町村に対して助成金の全額や一部を負担するという内容であります。記事の中には、がん患者さんの見た目に対する悩みや治療費の心配などに関するニュースが紹介されて、あわせて、日赤医療センター専門相談員の西山さんという方が、外見の悩みは脱毛や手術痕だけではなく皮膚や爪の変化など多岐にわたり、対処法の千差万別で一人で悩まないでと強調して述べています。日赤医療センターの電話番号なども、この毎日新聞には掲載されていました。 県下でがん患者アピアランス支援事業を行っている自治体は、現在、湯浅町橋本市、紀の川市がどのような内容で取り組んでいるかも紹介されています。 そこで質問いたします。 県がこの事業を始め、自治体が取り組み出している状況の下ですけれども、印南町は、このアピアランスケアについてはどのような認識を持たれていますか。 2つ目の質問は、3月議会に続いて、印南町と日高川町の境界線に計画されている巨大風力発電計画について質問を行います。 この計画では、配慮書が令和4年10月18日に提出されて、縦覧と意見募集がそれぞれ10月19日から1か月間の期間で設定されました。県の環境影響評価審査会が令和4年11月に2回開催され、それを受けて審査会の意見が令和4年12月6日に出されています。その後、県知事が事業者に向けて12月9日に意見書を出し、令和4年年末から令和5年度にかけて、それぞれ環境大臣や経済産業大臣の意見が出されています。 現在は、方法書が令和5年3月に提出され、評価書と同じように縦覧期間、意見書募集期間が設けられ、既に終了しています。 一方、配慮書と同じように、第1回目の県の審査会が5月29日に開かれました。この場では東急不動産とのやり取りがかみ合わない委員会となりました。委員からは地質の問題、この計画で使用される機種が決定されていない問題など、配慮書の知事発言の中身に対する具体策の問題などが指摘され、方法書を書き直す必要があるのではないかという、一定を見れば大変厳しい意見が出されていました。第2回目の審査会は6月下旬頃に開催される予定と聞いています。2回の審査会を行い、審査会の意見をまとめ、それを県知事に出して、知事や印南町がそれぞれ意見を上げるという流れになると思います。 質問いたします。 (1)今回の方法書は、県の審査会での厳しい意見、また、この方法書に基づいて開かれた地域説明会に参加した人などから、私は「説明で概要の報告はあるが具体的な内容がない、質問に対する答えもそうです」との意見なども聞きました。今回の方法書は、県の審査会の意見や真妻地区地元住民の方から聞いた内容を聞けばいろいろな問題があると私は感じました。そして、改善が必要ではないかと考えました。行政は、どのような認識を持たれていますか。 (2)自然災害と巨大風力発電計画に関連してです。 評価書に対し、県が出した意見の中に、風力発電設備等には大規模な地形の改変が予想され、重大な環境影響が想定される、このように指摘しています。また、町の意見としては、当地域は毎年台風が多く通過する、そして、ゲリラ豪雨などの異常気象が発生するおそれがある、このように町として指摘しています。 先日、御坊日高地方にも激しい雨が降りました。町の意見書で指摘しているような気象状況ではなかったでしょうか。今回計画されている区域はもろい地層でできており、県が指摘しているように、大規模な地形の改変が行われ、そこが異常気象にさらされれば、巨大風力発電を取り巻く環境は大変危険な状況になると私は考えますが、行政の考え方の見解を求めたいと思います。 以上で、第1回目の質問を終わります。 ○議長 ただいまの質問に対し、執行部の答弁を求めます。 -住民福祉課長- ◎住民福祉課長 それでは、私のほうからご質問の1点目、がん治療による見た目の変化に悩む人たちへの支援事業に対する認識ということでお答えさせていただきます。 先ほどから申されておりましたが、がん治療による副作用は様々ございます。抗がん剤による脱毛とか、あと乳房切除による外見が変化するものもございます。 アピアランスケアとは、医学的、西洋的、心理社会的支援を用いて外見の変化を補完し、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケアということで定義づけられております。例えば、がん治療の副作用の一つとして脱毛があります。ウイッグ、かつらなどで対応することが考えられるのですが、費用は数万円から数十万円かかります。また、乳房切除による人工乳房なども数万円の費用がかかっております。 国の第4期がん対策推進基本計画においては、がん治療、がん医療、がんとの共生の3本柱を目標としておりまして、アピアランスケアは、がんになっても安心して生活して尊厳を持って生きることのできる地域共生社会を実現することで、全てのがん患者及びその家族等の療養生活の質の向上を目指すという、がんとの共生の中の一つに挙げられております。 和歌山県も今年度から、医療用ウイッグや乳房の補整下着、人工乳房等の購入に対してその市町村に補助するという事業を開始いたしました。そこで、当町といたしましても、現在実施の方向で準備を進めてございます。 以上であります。 ○議長 -10番、榎本一平君- ◆10番(榎本) 課長、私も言うたら2年前ぐらいから自分の体の一部が変化したんですね。やっぱり毛が抜けてきて、僕は病気ではないですけれども、頭髪がもう全部抜けてしまってこの頭になって、やっぱりこうなりますと外に出て行きたくないとか、人の目が物すごく気になるとか、最初、僕、議会に来るとき、ものすごく、今は何ともないですけれども、大変周りがどんなに見ているんかということで非常に気になって、僕もこういう体の一部が大きく変化をする経験者ということで、この問題、非常に問題意識を持ったんです。 今、課長の答弁の中に非常に大事なご答弁があって、がん患者さんが安心して暮らせる、そのための状況が大事なんだということが述べられましたけれども、そのことは私、非常に大事だと思ったんです。今、課長のほうからは、印南町も実施ということで言われていましたけれども、補聴器のように、このアピアランスケアをする全国では自治体が大体300を超える自治体があって、18%以上がこういうケアの対策をしているということになります。 それで、課長のほうから実施の方向で考えているということで今ご答弁いただいたんですけれども、一つ聞きたいのは、住民のがんに罹患された方などから、このアピアランスケアなどについて役場に対して相談とか、それから、実際にお医者さんなどから、印南町の住民の方が患者さんとしてこういうことで悩んでいるよというような内容については、役場の中に相談とかそういう情報提供とかそういうのは、今のところ、その状況はどうでしょうか。 ○議長 -住民福祉課長- ◎住民福祉課長 今、議員のご質問にございました、がん患者ご本人または家族からとか、あと医療機関からの相談等は役場にないのかというお話だったかと思います。それに関しては、今のところはございません。 ただ、そういうがん治療を始める前には、化学治療室というのが病院にございます。また、主治医の方もいらっしゃいますので、まず開始前にそのようなことで、そこから十分な説明があるというふうに、近隣病院にも確認しましたが伺っております。 また、最近のそういう情報がいろいろ、パソコン、スマートフォンとかそういうことで若い方は特に得られていて、治療開始前に主治医の先生にご相談するということが多いというふうにも伺っております。また、病院にそういうがん治療の対応の病院の中には、県内にも幾つかそういうがん患者の相談支援センターというのがございますが、そういうようなところでも伺ったんですけれども、まず開始前にほとんどそういうことで相談がなされているということですので、あまりそういうことはないんだよという話を伺っております。 以上です。 ○議長 次。 -企画産業課長- ◎企画産業課長 それでは、私のほうから質問事項の2、印南日高川風力発電事業計画の1点目、今回の方法書は県の審査会意見や、まず地元住民の方から聞いた内容を聞けば様々な問題があると感じます。改善が必要と考えますが、行政はどのような認識を持っているのかでございますけれども、環境影響評価における方法書は、事業者がどのような項目について、どのような方法で評価を実施していくのかを示したものであると理解をしています。その手続にあっては、地域の環境をよく知る住民を含む一般の方々や地方公共団体などの意見を聞くこととなってございます。 本事業については、先の3月議会でも申し上げましたが、地域の皆様のご理解を得た上で進められるべきであると考えております。事業者において、縦覧や説明会で出された意見を真摯に受け止め、環境影響評価に反映していただきたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長 -10番、榎本一平君- ◆10番(榎本) 10番、榎本です。 この紀伊半島や御坊日高地方には、幾つかの発電所がもう実際稼働しています。北から言えば、由良町にあります。それから、印南町にはもう既に樮川の風力が稼働しています。ほいであと、御坊日高ではないんですけれども、有田地方にも風力があると。ほいで、白馬山脈にもありますけれども、今、この地域に新たに風力発電能力を現在の1,500kwから4,300kwに拡大をして、日高町や御坊市にも範囲を広げて造るという計画も持ち上がっています。そして、今取り上げているこの日高川と印南町の境の風力発電計画ということです。 もし、これらの計画が全部進み稼働しますと、まさにこの御坊日高、紀伊半島が風力発電銀座になってしまうのではないかと。密集する地域になってしまう。景観にも大きな問題も生じるのではないかと思います。 今、課長のご答弁のように、環境影響評価方法書というのはどんな調査をするんか、予測をするんか、評価をするんか、その手法をまとめて、それを皆さんに公示をして、そして縦覧をする。それを基に住民の説明会も行われるということですから、この方法書というのは、今、課長からのご答弁でいっても、住民の皆さんの理解をしっかり得ることが大事なんだということなんです。それを聞いて、やっぱりもう少し具体的な内容の方法書でなければならないんじゃないかなと、今、課長のご答弁を聞いて思ったんです。 先ほどもちょっと触れたんですけれども、5月29日に県の審査会でも、委員からこの方法書に対してどちらかといえば大変厳しい意見も出されました。 私は、真妻の地元の住民の方にもお話を聞いたんですけれども、この方はこんなに言っていました。地元の説明会に参加したんだと。ところが、工事中は1日に資材を運ぶトラックが、250台ものトラックが行き来する中で、私ら使っている生活道路の対応をどうしてくれるんだと。送電線をどんなにして設置するんだと。このことが大変心配になるので、その方は東急不動産にも回答を求めたんですけれども、具体的な明快な答弁はなかったというお話を聞いたんです。その方は、川又集会所の説明会にも改めて参加をして同じことを聞いたそうなんですけれども、回答が曖昧だったということなんですね。それで、その方はこんなに率直に言うていました。今、課長のご答弁と関連して、やっぱり今回の方法書はまだまだ不十分な状態の方法書で、それを基に、住民の皆さんに説明がされているのではないか、私はそのように感じるよということで、この方は大変そのことを強調されとったわけです。 一方、県の審査会でこんな意見が出たんですよ。風力の機種をどんなにするんか、まだ設定されていないんだと。機種A、機種Bがあって、どちらを使うかを検討するんだと。それで、審査委員会からは、こんな方法書ではあかんの違うんかいという率直な指摘がありました。そして、この審査会は、配慮書にもう一回戻れと。配慮書の中に、知事が示されている内容については一切答えていないという、そういう厳しい意見も出されたということなんです。 方法書の中身の具体化が欠如している。行政側も、その方法書というのは一度は目を通しているというふうに思うんですけれども、このような県の意見書。県の審査会はまだ1回しかやっていません。今度、2回目は6月下旬に行われる予定と聞いています。そのときにはどんな意見が出るんかということに注目しているんですけれども。 行政もこの方法書に目を通しているということを前提に僕は質問するんですけれども、今述べたような具体性が欠如しているということが示されているという考え方があるんですけれども、行政はそこの部分についてはどのような認識を持たれているのか、ちょっと見解をお示しください。 ○議長 -企画産業課長- ◎企画産業課長 まず、方法書の内容について、議員のほうから、過日の審査会等で非常に厳しい、どっちかというと否定的な、そういう審査会であったということでございますが、私どももこの審査会の議事録がまだ公開されてございませんので、その審査会の内容について、議員の情報量の中でのご発言かなということでとどめさせていただきたいなと。十分その審査会の議論が公になっていないこの段階で、そういうことであったのかというようなことについても答弁については非常に難しいことでありますので、まずその点についてはご理解を願いたいと思います。 今ご指摘のいわゆる方法書の件でございますけれども、この方法書につきましては、住民への公告縦覧を意見受付期間として、令和5年3月14日から令和5年4月26日まで期間がございまして、その間、住民説明会を印南町におきましては令和5年3月24日お昼からとそれと夜ということで、2部構成で説明を受けている次第でございます。 今、この方法書の内容について、7月上旬に和歌山県のほうに提出してくださいというご依頼が来てございますから、今、庁内各担当法令に関わる部署で吟味をスタートさせているという状況でございます。何分、まだ方法書の中身を十分吟味中であるということでございますので、議員のご指摘の意見は意見として、私どもも委員会の内容であったり、今まさに方法書の中身について吟味をしている、スタートを切っているという状況でございます。 以上でございます。 ○議長 -10番、榎本一平君- ◆10番(榎本) (1)の最後の質問です。 課長、3月議会のときに、方法書を土台にした評価書から、方法書にどんなに変わったんかということで、3月議会のときにその資料も僕だけ違って各議員に配られて、担当課のほうから少し説明もあったと思うんです。その中の説明には、これはもう率直にご意見をいただきたいと思うんですけれども、例えば、その中には、機種A、機種B、このどっちかを検討しているんだと。ほいで、大型部品の輸送ルートも3通りほど予定しているんだと。工事車両走行ルートも何ルート予定しているんだと。このケースを具体的に挙げて記述しているんですけれども、このような方法書というのは、やはり早く、こんな形でやるんだということがまだ決まっていない方法書なんだということは、それは行政のほうもお認めになるということで認識しといたらよろしいんでしょうか。 ○議長 -企画産業課長- ◎企画産業課長 3月議会前の3月7日に議員方にお集まりをいただきまして、全員協議会の場をもって、この事業についてのそのとき我々が入手している情報についてご説明をさせていただきました。そのときから今現在はどのような精度の高い計画書になっているのかということでありますけれども、まだそこまでには至っていないというのが、率直な私どもの受け止め方でございます。 事業者のほうからもアナウンスをいただいてございまして、いわゆる今やっている手続については、環境影響評価、環境アセスメントの環境影響評価法に基づく環境への影響を評価し、住民の皆様、地方公共団体などの意見を聞き、それらを踏まえて影響をより小さくするための対策を講じていく手続中であるという段階でございます。 事業計画がまずありまして、そこから、環境影響評価法に基づく配慮書、そして方法書、これは調査予測評価の手法の取りまとめとしての方法書であると。次のステップに行きまして、準備書というそういう策定に移るという内容でございます。この準備書に移ってから、現地調査の実施を受けて予測評価の実施という内容であるというふうにお聞きをしているところでございます。 したがいまして、事業者にとっては、まず現地調査、先ほどおっしゃられた工事車両が1日250台も家の前、お子さんもいらっしゃるでしょうし、生活が非常に不安になる、そういったことも踏まえた中で、工事車両のルートであったりとか、あるいは送電線の設置箇所、こういうものについても現地調査の実施をもってメーカーにお答えをさせていただくという内容で情報をいただいているところでございます。 したがいまして、方法書につきましては、その段階での方法書という認識はしておりますけれども、より具体的な内容につきましては、現地での調査を行った上で、住民の皆様方への説明資料という内容になるんかなというふうには受け止めているところでございます。 以上です。 ○議長 次。 -企画産業課長- ◎企画産業課長 それでは、印南日高川風力発電事業計画の2点目。 今回計画されている区域はもろい地層でできており、県が指摘しているように大規模な地形の改変が行われ、異常気象にさらされれば、巨大風車を取り巻く環境は危険な状態になると考えますが、見解はでございます。 議員ご指摘のとおり、これまで考えられなかった線状降水帯による先日の大雨で、事業区域を取り巻く自然環境について認識を新たにしたところでございます。本事業の実施に当たっては、事業者がこういった地域の特性を十分把握した上で事業を計画し、災害が発生しないよう対策を講じるよう求めていきたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長 -10番、榎本一平君- ◆10番(榎本) ここの質問項目については、町長の認識もぜひお伺いしたいんです。というのは、町長は建築関係のお仕事もされておったということで、いろんな山のことやら自然環境のことやらよく精通されている、知識を持っているというふうに僕は認識をして、町長にもご答弁をいただきたいと思うんですけれども。 先ほどのご答弁の中にも、線状降水帯という状態になったということで、2日の豪雨は気象庁の観測所で、真妻に近い龍神では396.5mmの雨が降りました。それでちょっと遠いんですけれども、護摩山にも気象庁の観測所がありまして、ここでは407mmの雨が降ったということです。それから、川辺にある観測所では約390mmの雨が降ったと。どの数字を見ても、大変大きな雨量の状況なんだということがよく分かると思うんです。 それで、私、6月7日に風力を考える会の人たちとか、地質に詳しい人と一緒に、西神ノ川の側から日高川町の旧中津村に通じるルートの現地の視察に私も参加させてもらったんです。そして、2日の豪雨で崖崩れになったところなどの箇所を見て、地層がどんなになっているんかとか、斜面を切り崩して地層がむき出しになっている場所など、地質がどうなっているのかというのを実際に現地視察で確認をしました。 また、実際に巨大な資材を運ぶ予定となっている林道もちょっと足を運んだんですけれども、実際にこの林道を見たんですけれども、大体、林道の幅が約2mぐらいしかなかったんかな。そして、右側の法面は大変急激な傾斜になっておるというのが特徴でした。この林道を資材を運ぶまでの距離に拡大せなんだら運べませんから、大変大がかりな工事になるのではないかということを実感したわけなんです。 そして、西神ノ川の奥地に林道を造るための工事が行われて、その土を盛土としてある地域に積んでおったんですけれども、そこも崩壊をしておったと。それで、今月の2日の大雨のときには、林道側の傾斜も大きく崩壊をしておったというのも、ちょっと実際、私も見てきたわけなんです。 今回の計画では、もう皆さんもご存じのように、大変広大な土地を改変して工事で出た土の対応をどうするのかというのも大変大きな問題点になると思います。その土をわざわざ山の麓まで多分持ってけえへんと思うんですよ。それで、視察した西神ノ川の側の盛土の規模をはるかに上回る、盛土の規模に私はなるのではないかと思います。 それで、この計画地の地質は四万十帯と呼ばれていまして、泥岩と砂岩の5層になっているというのが特徴です。私、和歌山県教育センターの学びの丘というところが、和歌山県の地層の成り立ちということでちょっと調べてみたんですけれども、ここにもこの日高地方というのは、火山灰などが中心に堆積でできた地層が大変多いというふうに述べられているんです。 それで、そういうような裏づけとして、県が出した意見書にはこんなに書いています。想定区域内は崩壊土砂流出危険区域が多数含まれているが、想定区域の設定に当たっては何も配慮されていないと。県が率直にこんなに意見書として述べているんですね。 ですから、ここのところは町長自身の見解でいいんです。お聞かせください。脆弱な土地を大規模に改変する、そこに異常気象が発生する。このことはもう2つの必須条件として明らかになっていることなんですけれども、そのことの下の中で心配事というのは、町長、全くないんでしょうか。ちょっと行政の考え方をお示しいただきたいと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長 -企画産業課長- ◎企画産業課長 すみません。先ほど私のほうから、安全対策を講じるよう求めていくというご答弁をさせていただきましたけれども、何を基準に安全対策を求めていくのかという掘り下げたご答弁を1点だけ申し上げたいと思います。 実は、ここ2年前あたりですか、某県某市で大規模な土砂の崩壊で甚大な被害が発生してございます。国は、こういった事件を捉えまして、今年5月に盛土規制法という法律を強化してございます。内容は、流域下流の住民を守るため、盛土、切土等の安全性に関する許可基準、これを非常に引き上げておるということが、この新たな盛土規制法でうたわれてございます。 私どもにつきましては、こういう国の法律に基づく施工、こういったものを物差しとして安全性の対策を講じてほしいということで、意見も出させていただいているところでございます。 以上です。 ○議長 -町長- ◎町長 今、議員からのご指摘でございます。 どういった気象状況に今後なっていくのかというのは、先ほどからも言われていますように、今まであまり聞いたことなかった線状降水帯であるとか、そういったことも今は絶えず耳にするわけであります。大変な事故が起こることというのは、一般的に想定外というふうな捉え方をすると思いますけれども、議員がご指摘されている心配されていることは想定外のことではございません。もう常識として、それを十分クリアしなければいけない。それは当然、我々以上に事業者が分かっていることであります。前を見て進んでいく前提には、まず最初、その想定外はできない、想定外のことが発生しないというだけ、しっかり想定をした中で事業を進めてもらう、そのことが一番大切であるというふうに思っています。 以上です。 ○議長 -10番、榎本一平君- ◆10番(榎本) (2)の最後の質問です。 4月21日に風力発電を考える会が行政に要望書をお届けしたと聞いて、新聞にも載りました。住民の皆さんの署名の声というのは、行政からすれば、大変重いものであり力のあるものだと、私自身は考えているわけなんです。印南町内外に建設はやめてほしいよという声があること、その要望書を届けたということに対して、今、町長はどのように受け止められているのか、もう率直にご意見をお聞かせいただきたいと思います。それだけ最後です。 ○議長 -町長- ◎町長 要望書を頂いたことは承知をしてございます。そのことを十分受け止めて、進めていきたいというふうに思ってございます。 以上です。 ○議長 以上で、10番、榎本一平君の質問を終わります。 これで一般質問を終わります。 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。 ここでお諮りします。議案精査のため、明13日を休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。 ◆議員 「異議なし。」 ○議長 ご異議なしと認めます。よって、明13日を休会とすることに決定いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 △散会 10時54分地方自治法第123条第2項の規定により、下記に署名する。      令和  年  月  日        印南町議会議長        印南町議会議員        印南町議会議員...