平成31年 3月
定例会(会議の経過)
△開会 9時00分
○議長
皆さん、おはようございます。 ただいまの
出席議員は11名であります。定足数に達しています。 これより、平成31年第1回
印南町議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の
議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 ただいまより、
議事日程に従いまして議事を進めてまいります。 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第126条の規定により、本日の
会議録署名議員は 9番 古川 眞君 10番
榎本一平君を指名いたします。 日程第2、「会期の日程について」を議題といたします。 お諮りします。
今期定例会の会期は、本日から3月22日までの15日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
◆議員 「異議なし。」
○議長 ご異議なしと認めます。したがって、会期は本日から3月22日までの15日間と決定いたしました。 日程第3、諸般の報告を行います。 平成31年2月6日に開催されました
全国町村議会議長会第70回
定期総会において、
印南町議会が
町村議会表彰を受賞したので、報告いたします。 なお、
会議規則第128条の規定により実施した
議員派遣の件については、お手元に配付しています「
議員派遣結果の報告」のとおりであります。 以上で諸般の報告を終わります。 日程第4、「
議員派遣の件について」を議題といたします。 お諮りします。
議員派遣の件については、
会議規則第128条の規定によって、お手元に配付しました「
議員派遣の件」のとおり決定することに、ご異議ありませんか。
◆議員 「異議なし。」
○議長 ご異議なしと認めます。したがって、
議員派遣の件については、お手元に配付しました「
議員派遣の件」のとおり決定いたしました。 日程5、議案第3号から議案第29号までの27件の議案を一括して上程し、議題といたします。 町長より説明を求めます。
-町長-
◎町長
皆さん、おはようございます。 本日、平成31年第1回
印南町議会定例会を招集いたしました。議員の皆様にはご多用のところご出席を賜り、ありがとうございます。
天皇陛下におかれましては本年御在位満30年を迎えられ、町民とともに心よりお祝いを申し上げます。
天皇陛下の御退位及び
皇太子殿下の御即位を控え、平成の時代も残すところ1ヶ月余りとなりました。本
定例会が平成の
世最後の
定例会であり、5月からは新天皇・新元号での新しい世の幕開けとなります。来年には2020
東京オリンピック・パラリンピックが、また、2025年には大阪・
関西万博が「いのち輝く
未来社会へのデザイン」をテーマに開催されるなど、まさしく時代の大きな変化・節目を迎える、大切な一年がスタートしようとしています。 さて、華の3月議会、新
年度予算編成にあたり、私の
町政運営に対する所信を申し述べるとともに、諸般の事項についてご報告を申し上げます。 私は就任以来、一貫して「
住民目線の
まちづくり」「
ふるさとが人を育み、人が
ふるさとを創る」を胸に、
議員各位のご理解・ご協力を賜りながら、
行政運営を図ってまいりました。また、住民が「住んで良かった、住み続けたい」を実感できる5つの
まちづくりを町政の柱として、「
印南創生」に
チャレンジしてまいりました。私の2期目の任期も残すところ1年足らずであり、本年は総
仕上げの年として、「
チャレンジと
スピードアップの印南町:実感できる
まちづくり」を
オール印南で推し進める平成31年度予算を編成いたしましたので、その概要について申し上げます。 最初に、
人口減少対策についてであります。 本町の人口は、平成31年1月末現在8,318名で、前年比79名の減少であります。昨年の同時期は97名、一昨年度は130名の減少でありましたので、
人口減少は確実に
鈍化傾向にあるものと確信しているところであります。 昨年の10月1日公表の
県内調査でも、
人口増減率・
市町村出生数(人口1,000人あたりでありますけども)順位において上位に位置しており、町外・県外からの移住・
定住推進施策、
若者定住施策の拡充や、
子育て支援施策等の効果として現れてきているものと捉えています。 また、昨年売却した旧
切山公営住宅跡地においても、現在10戸の
賃貸住宅が建設中であり、間もなく
入居募集を開始すると報告を受けているところであります。こうした好循環を維持させていくためにも、住宅・
宅地整備について未来を見据えた事業の推進が重要であると考える次第であります。 また、新年度は「まち・ひと・し
ごと創生印南町
総合戦略」の
最終年度であるとともに、第6次印南町
長期総合計画の
策定準備年度でもあります。これまでの具体的な施策と効果について再検証を行い、新たな時代に対応する「印南町の
未来づくり」の骨格を示していきたいと考えています。
議員各位におかれましても、
各種事業につきまして何卒ご理解・ご協力いただけますよう、切にお願い申し上げます。 次に、
危機管理・
防災対策についてであります。 8年が経過しようとしている「3.11
東日本大震災」、24年が経過した「1.17
阪神淡路大震災」、3年前の「
熊本地震」、2年前の「
九州北部豪雨」、昨年6月の「大阪府
北部地震」や「
西日本豪雨」、また半年前の「台風21号・24号」「
北海道胆振東部地震」など、大規模な災害が連続して発生しており、多くの尊い命や貴重な財産が一瞬に奪われています。あの日の
自然災害の脅威は決して忘れてはなりません。何よりも「人命が第一」であり、地震や津波の発生を防ぐことはできませんが、「
犠牲者を一人も出さない、出させない」ことは可能であります。 私の
行政運営の一丁目一番地は、「住民の安全・安心」であります。このことは職員とともに、「地域を守りたい、職場を守りたい、家族を守りたい、その守りたい気持ちが防災への第一歩である」「起こってから対応するのでは遅れてしまう。立ち止まることなく、未来を見据え、しっかりと手を打っていく」「全職員が一丸となって知恵をしぼり、やれることは全てやる」そして、「近い将来起こるとされる
南海トラフ巨大地震・津波、また
ゲリラ豪雨やがけ崩れに備えなければならない」と、機会あるごとに決意を新たにしています。 新年度は特に、
チャレンジと
スピード感のあるICTを活用した防災を住民の皆様とともに推し進め、
防災対策の見える化の構築を図ります。また同時に、女性の
防災リーダーを育成し、女性のきめ細やかな視点が反映されるような取組みも進めてまいります。議員の皆様にも、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 次に、
住民福祉分野についてであります。 先の議会においてもご報告させていただきましたが、
切目社会教育センターに併設していました
保健予防係の事務につきまして、平成31年度より庁舎に移転することとしました。これにより、
国民健康保険や
後期高齢者医療の特定健診、
介護保険事業、
健康増進事業、
母子保健、
児童相談、
精神保健等との
連絡調整機能がなお一層充実することに、期待を寄せているところであります。 また、同時に「
子育て世代包括支援センター」を開設し、産婦健診、産後
ケア事業、
新生児聴覚検査補助事業や病児・病後
児保育事業等をスタートさせ、
妊娠期から
子育て期までの切れ目のない
支援体制の構築を図る所存であります。
感染症対策の
風疹予防接種事業につきましては、従来、女性と妊婦の夫を
対象者としておりましたが、加えて39歳から56歳の
抗体価の低い男性に対し、
抗体検査と
予防接種を拡充いたします。また、かねてより重要な課題となっている、社会的引きこもり状態に陥っている方に、早期の
社会復帰を促進させるための
相談事業・
サポート体制の構築にも努めてまいります。 10月1日より実施される
消費税率の引き上げに伴う、低
所得者・
子育て世代への影響を緩和するとともに、地域における消費を喚起・下支えすることを目的に、「
プレミアム付商品券事業」を国の政策の下実施します。
住民税非課税者及び3歳未満の子が属する
世帯主(約2千人)を対象に、額面2万5,000円の
商品券を2万円で販売すべく、平成30年度
補正予算及び平成31年度当初予算に、
必要経費総額5,600万円余りを計上しているところであります。国の今後の動向を見極め、必要に応じ、
補正予算等での対応も検討してまいりたいと考えております。 次に、
国民健康保険事業についてであります。平成30年度から
広域化による新たな制度がスタートしています。当町においては、できる限り被
保険者の
税負担が重くならないことを最
重要課題に据え、対応を図ってきたところであります。この新たな
制度下では、被
保険者が利用した
保険給付額と被
保険者の所得の状況から、毎年、
当該市町村の
標準税率が県より示され、これにより
納付金を納めるものであります。今年は、特に昨年の台風の影響により、被
保険者の所得が低迷するものと見込まれ、
保険税の減収、
財源不足が生じる恐れがあります。しかし、
政策的判断において
保険税率の見直しは行わず、新
制度下における国保の
運営状況を見極めることとして、
一般会計の
福祉基金を取り崩し、「
町単独保険税率調整交付金」として7,000万円の繰り入れを行うこととしています。 次に、
介護保険事業についてであります。第7期
介護保険事業計画の第1年目が平成30年度からスタートしました。1号被
保険者の負担を抑え、
保険料を据え置いて事業をスタートさせましたが、当初の
見込み通りの
保険料収納必要額を確保できる
見込みで推移していることから、安堵しているところであります。一方、
保険給付につきましては、計画より若干
施設サービス費が増加する傾向にあるものの、想定内の範囲であり、概ね良好な運営ができているところであります。今後も、
一人暮らし高齢者が増えるなど、
保険給付費が伸びる要素は多々ありますが、
地域ケアシステムの充実を図りながら、
介護保険の適正な運営に努めてまいります。 次に、
高齢者の
外出支援「
お出かけサポート券事業」についてであります。平成31年度より、75歳以上の
高齢者の
外出支援としての「
お出かけサポート券事業」の
対象者枠に「70歳以上の方で
自動車免許証を返納された方」を加えるとともに、これまでの1人500円券30枚綴りで
上限額1万5,000円を、40枚綴りで
上限額2万円に、拡充を図ってまいります。
福祉分野の充実に繋がる施策でありますので、多くの方々にご利用いただきたいと思っています。 次に
産業振興分野についてであります。 はじめに、
農業振興について。
農業従事者の
高齢化や
後継者不足等の影響から年々増加する
耕作放棄地の問題は、効果的かつ
近代的農地政策を進める上での課題であり、将来世代へ引き継がなければならない印南町農業の大きな障壁であります。しかしながら、このような課題を解決する決定的な
打開策・近道はなく、必要なことは、できるだけ現在の農業を維持・継続していく、地道な対策を講じることであります。 その1つは、新年度より実施する、
主要作物である
スイカの
病害虫防除対策として
受益農家が実施する「
フェロモントラップ事業」への
費用助成であります。
病害虫の農薬に対する
抵抗性が拡大し、農作物への食害は年々増加しており、平成29年度においては、
スイカの
秀品率が10%以上も低下している状況であります。これらの食害に対し、効果が認められている
フェロモン剤を広域的に設置し、
病害虫の発生を抑制し、「印南の
スイカ」の更なる
生産性の向上・
産地化を図るものであります。
2つ目として、「
野菜花き産地総合支援事業」の
補助対象項目の拡大についてであります。
当該事業については、
施設栽培が盛んな当町の
産地強化事業として、これまで
パイプハウスの建替え等において、毎年、多くの方々に活用され、大きな成果を収めてきたところであります。今般、更なる
振興策として、
パイプハウス以外の
設備投資にも活用できるよう
補助対象項目を拡大し、
生産性の向上及び農業の
近代化を図るものであります。 次に、
林業振興について。
山村資源を活用した千両、ワサビ栽培及び
製炭業等への
支援施策である「山の
恵み活用事業」の
補助率拡大であります。当町は豊かな
森林資源に恵まれ、古くから千両、
ワサビ等の栽培が盛んで、
地域産業の発展に大きな成果を挙げてきたところでありますが、近年の
高齢化・
過疎化が進む中、
山間部の
地域産業が存亡の危機に瀕している状況であります。このような中、現在の状況を少しでも維持していく、また、歴史ある
地域産業を保全していく目的で、
町補助金の拡大を図るものであります。 また、新年度からは新たな
森林経営管理制度が施行され、町が
主体的立場で
人工林の
経営管理に関与する義務が生じ、関連する事業の
身替わり財源として「
森林環境譲与税」が交付されるものであります。ついては、
譲与税財源を有効かつ計画的に活用するための新たな基金の創設も視野に入れ、効果的な対策を講じるよう
担当課に指示したところであります。 次に、
漁業振興について。農業と同様、漁業においても
後継者の減少は危機的な状況であり、歴史と伝統のある
印南漁業の承継が危ぶまれる状況であります。また、近年の
気象状況の変化から、
漁獲量や遊漁の
来客数も著しく減少しており、漁業を取り巻く環境は非常に厳しい状況であります。このような中、
漁港施設の
老朽化は進む一方、
想定外の台風の
頻発等から、毎年のように
漁港施設は被害を受け、操業に大きな影響を来たしており、
漁港施設の強化は喫緊の課題であります。今般、従来実施してきた
漁業振興対策事業の再編を図るとともに、
漁港整備事業も視野に入れ、
印南漁業の振興を目指す所存であります。 次に、
建設分野についてであります。 はじめに、
道路整備について。現在、町道9路線・林道2路線の計11路線の
道路整備を手掛けており、平成31年度においても引き続き推進してまいります。中でも、最も
利用者数の多い、
町道印南山口線(
上平医院の周辺であります)、
町道印定
寺中学校線(
ココカラファイン店から、いなみ
っ子交流センター前の通りであります)の
拡幅改良工事については、できるだけ早く工事をスタートさせ、
年度内完成を目指します。今議会に
用地買収等の手続きにかかる所要の
補正予算を計上しております。 また、
避難路整備についてでありますが、私が就任して以来、17路線を手掛けてまいりました。現在、浜地区での整備を進めているところであり、新年度においても
スピードアップを図りながら、引き続き、いざと言う時逃げ切る命を守る道の整備を進めてまいります。 次に、
橋梁整備について。平成26年度から本年度に至る5ヶ年を第1期とし、橋梁274橋の全ての点検及び必要な修繕を行いつつ、約4億円の経費をかけ
長寿命化を図ってまいりました。新年度から第2期
長寿命化計画がはじまります。平成31年度を初年に、長年の
懸案事項でありました築85年となる
切目橋の架け替えに着手してまいります。現在、国及び県による新
切目橋歩道橋の新設及び
西ノ地橋の架け替え工事が行われています。その
進捗状況を見据えながら、
早期完成を目指した
工事実施計画の策定を行なっていきます。完成の暁には、
島田地区の
避難困難地域の解消にもつながり、なお一層の安全・安心が担保されます。推進にあたり、地元区をはじめ、住民の
皆さま方のご理解・ご協力を切にお願するところであります。 次に、いなみ
防災広場の整備についてであります。「いなみ
防災広場構想」に基づき実施してきました
踊谷池改修事業が完了しました。
調整池として、また、下流域の
安全対策としての
機能強化が図られるとともに、いなみ
防災広場整備に向け、その準備が整ったところであります。現在、埋立て整備が進んでいるところでありますが、
整備範囲も広大であることから、今後
具現化を図るため、詳細な測量・設計・
用地調整など必要な対策を講じながら、平成33年度の高速4
車線化(
印南インターまででありますが)完成まで、できる限り盛土を進め、いなみ
防災広場の
早期完成に努めてまいります。 次に、上道
改良住宅建替え事業についてであります。
改良住宅の
老朽化・
耐震性等に対応し、平成25年度から建替え工事を進め、本年度は第6期の建替え10戸が完了し、全46戸の
更新住宅が完成したところであります。全体計画に対する
必要戸数が整いつつあり、
入居者との調整を図りながら、新年度においても
必要戸数の整備を進めてまいります。 次に、
地籍調査事業についてであります。本年度においては6.36k㎡を調査し終えたところであります。現在の
進捗状況でありますが、平成16年度から実施し、本年度で15年が経過、
調査済面積は57.41
k㎡、進捗率約55%であります。今後の
土地利用の効果を上げるべく、
宅地密集地・
事業予定区域など、優先度を考えながら筆界確定等進めているところであり、地域の皆様の協力を得て、
スピードアップを図りながら進めてまいります。 次に、
教育分野についてであります。 「三つ子の魂百まで」と申しますが、
子育て・教育の充実については
人づくりの原点であると思っております。
家庭教育にはじまり、
幼児教育・
学校教育と、これら「教育」という愛情の下で、
子ども達は大きく成長していくものだと考えております。幸い当町においては、早くから
幼児教育の
重要性を唱え、一貫した
教育方針「
連続性・
系統性」を進めており、これまでの取組みとして、
保育料の
半額化、第3子以降
無償化、4歳児・5歳児
保育料を無償とするなど、小中学校へ繋がる育ちの
連続性への取組みを深めつつ、
義務教育10ヶ年事業を進めているところであります。更に、新年度においては、3歳児の
保育料の
無償化を図り、
義務教育12ヶ年をスタートさせ、
子育て施策の拡充を図るものであります。 次に、
きのくにコミュニティスクールについてであります。
コミュニティスクールとは、
保護者・
地域住民・
教育活動を行なっている方・
学校関係者などで構成される「
学校運営協議会」を設置している学校を指します。近年、
子ども達を取り巻く環境や学校が抱える課題は、
複雑化・困難化しております。これからの学校は変化の激しい社会の動向にしっかりと目を向け、地域としっかり連携・協働した
教育活動を展開していく必要があります。これまでの「地域に開かれた学校」から更に一歩踏み出し、「地域と共にある学校」へと変わっていくことが求められています。そこで、学校や地域が抱える課題の解決などに向けた取組みを行うとともに、学校と地域が、互いに
子ども達を育てていくパートナーであるという
当事者意識を持って、
子ども達の成長を支えていく
学校づくりを進めるため、
コミュニティスクールの導入を図るものであります。「
子育てするなら印南町」として、
子育て・教育の充実を実感できる
まちづくりに取り組んでまいりたいと考えています。 次に、平成31年度予算の
基本方針及び概要を申し上げます。 印南町において、平成31年度は「実感できる5つの
まちづくり」の総
仕上げの年度です。同時に、「第5次印南町
長期総合計画:
後期基本計画」は4年目、
人口減少に歯止めをかけるための「まち・ひと・し
ごと創生印南町
総合戦略」については5年目の
最終年度であり、成果が問われる時期となります。もちろん、
地方創生の取組みは、必ずしも一朝一夕に大きな成果が出るものではありません。事業の再検証を行い、
目的達成のために
有効性のある
事業展開を行う必要があります。特に、子や孫といった次の世代が暮らす次の100年においても、我がまちへの愛着と誇りを醸成する未来へ向けた投資を確実に進めていくこととします。 併せて、予算は自治体の
政策決定であることを肝に銘じ、
職員一人ひとりが時代の変化や新たな課題に柔軟かつ適切に対応するとともに、「住んでよかった印南町」の実現を目指し、新たなる挑戦を重ね、機動的かつ効果的な施策を展開する、いわば「
チャレンジする印南町」でなければなりません。そのためには、
行財政改革を引き続き着実に推進するとともに、的確に事業を取捨選択する「選択と集中」を徹底し、本町の発展に資すると考えられる施策の
具現化を、
スピード感を持って実行することが必要です。すなわち「安かろう、よかろう」をモットーに、真に必要な事業を厳選し、「
チャレンジと
スピードアップの印南町:実感できる
まちづくり」を推し進めることとします。 一方、予算の概要でありますが、
予算規模は
一般会計で50億2,049万5,000円と、前年度に比べ1億4,660万9,000円、3.0%の
増額予算であります。また、
特別会計では、国保・
後期高齢・
介護保険・滝ノ
岡専用水道・
農業集落排水及び
同和新築の6事業が総額26億8,229万4,000円と、昨年度に比べ0.7%の
増額予算。
公営企業法が適用される
水道事業会計についても3億4,577万9,000円で、4.5%の
増額予算となっております。
一般会計・
特別会計・
企業会計を合わせますと総額80億4,856万8,000円となり、前年度に比べ1億8,106万1,000円の
増額予算であります。
一般会計の歳入として、町税では3,516万5,000円の増額で、
固定資産税(
償却資産)・
軽自動車税(
環境性能割)の増額によるものであります。一方、
ゴルフ場利用税交付金で400万円の減額、
自動車取得税交付金では、
地方財政計画により900万円の減額であります。なお、この部分につきましては、10月1日の
消費税の
税率改正に伴い、新たな
交付金として措置される
見込みであります。
国庫支出金では3,001万4,000円の増額で、主なものとして
プレミアム付商品券事業費国庫補助金や
農林水産業国庫補助金の増額に伴うものであります。
県支出金では3,031万6,000円の減額で、
地籍調査費県負担金の減額や
選挙費県委託金の減額によるものであります。諸収入では4,254万1,000円の増額で、
プレミアム付商品券引換金収入の増額によるものであります。町債では1,820万円の減額で、
公営住宅建設事業債及び
臨時財政対策債の減額によるものであります。 次に、歳出の主なものとして、
総務費では、
最終年度である
集会所等長寿命化補助金に1,200万円、
宅地化に向けた
インフラ整備に係る印南町
未来投資事業として700万円、
切目駅舎リノベーション事業に1,595万6,000円、
プレミアム付商品券事業に5,517万円、
防災対策として
防災ネットワークカメラの整備に643万5,000円、
避難所等のWi-
Fiネットワークの整備に316万3,000円、いなみ
防災広場の整備に向けて200万円。
民生費では、
高齢者等の
外出支援「おでかけ
サポート事業」の更なる拡充に614万5,000円、病児・病後
児保育事業負担金として50万円。
衛生費では、印南町斎場への非
常用発電機の設置に750万円、
子育て世代包括支援センター事業に511万円。
農林水産業費では、
印南漁港の
浚渫工事に3,200万円、また、
切目海岸の
パラペット嵩上げ事業の
測量設計に1,700万円。
商工費では、印南駅
屋根改修事業に500万円。
土木費では、
地方創生道整備推進交付金事業に2億7,550万円。
教育費では、小学校の
パソコン更新に650万3,000円、
義務教育12ヶ年の推進に係る3歳児以降
保育料無償化に9,666万9,000円の計上であります。 次に、
性質別経費の主なものでありますが、
人件費では6億5,831万1,000円。
選挙費及び
統計調査費の
委員等報酬の増額により、453万8,000円の増額となっております。
物件費では6億5,961万1,000円で、5,250万8,000円の増額。
防災カメラ整備業務委託料、
防災行政無線再
送信局改修業務委託料の増によるものであります。
補助費等では8億280万2,000円。1億1,495万2,000円の増額で、
御坊市外五ヶ町
病院経営事務組合負担金、
プレミアム付商品券事業の増によるものであります。
普通建設事業費では11億7,199万7,000円で、1,393万3,000円の減額。上道
改良住宅建替え事業の減によるものであります。 最後に、今議会に提案しております議案について申し上げます。 議案第3号は、昨今の働き方改革の一環として、国の人事院規則の改正に伴う「職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正」についてであります。 議案第4号は、防災会議委員、及び「
きのくにコミュニティスクール」制度の導入に伴う
学校運営協議会委員を新たに規定するための「印南町報酬及び費用弁償条例の一部改正」についてであります。 議案第5号は、平成31年10月1日の
消費税の引き上げに伴う、関係公共施設の使用料等の改正を行う「
消費税率の引上げに伴う関係条例の整備に関する条例の制定」についてであります。 議案第6号は、本条例の目的について一定の成果・効果を得たことを受け、今後新たな施設利用を図るための「印南町大型共同作業場設置条例の廃止」についてであります。 議案第7号は、法律改正に伴う「印南町災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正」についてであります。 議案第8号は、同じく法律改正に伴う「印南町指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正」についてであります。 議案第9号は、水道法施行規則の改正に伴う「印南町水道法施行条例の一部改正」についてであります。 議案第10号は、議案第5号と同じく、
消費税の引き上げに伴う水道料金及び加入負担金の改正を行う「印南町水道事業給水条例の一部改正」についてであります。 議案第11号は、同じく、
消費税の引き上げに伴う料金の改正を行う「印南町専用水道の設置に関する条例の一部改正」についてであります。 議案第12号は、同じく、
消費税の引き上げに伴う使用料及び加入金の改正を行う「印南町
農業集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部改正」についてであります。 議案第13号は、3歳児の
保育料の
無償化に伴う「印南町特定教育・保育施設等の利用者負担に関する条例の一部改正」についてであります。なお、この条例改正により、4月1日より3・4・5歳児が完全
無償化となり、
義務教育12ヶ年のスタートとなります。 議案第14号は、
学校教育法の一部改正に伴う「印南町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正」についてであります。 議案第15号は、国道425号線の付け替えに伴う「町道路線の認定」についてであります。 議案第16号は、有利な財源確保(立石南畑辺地:町道稲原道成寺線改良事業)に伴う「印南町辺地総合整備計画の変更」についてであります。 議案第17号は、小学校普通教室等空調整備事業の有利な財源確保に伴う補助裏の持ち替え、及び国保会計への繰出金(町単独の税率調整
交付金:激変緩和措置)と実績
見込みに伴う「平成30年度印南町
一般会計補正予算(第6号)」で、既定の歳入・歳出予算の総額から6,200万9,000円を減額し、54億5,872万2,000円とするものであります。 議案第18号は、前段でも申し上げましたとおり、財政基盤の安定化を図るため、
一般会計からの繰入金と実績
見込みに伴う「平成30年度印南町
国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)」で、既定の歳入・歳出予算の総額に8,329万6,000円を追加し、13億8,676万3,000円とするものであります。 議案第19号から議案第21号までは、実績
見込みに伴う、平成30年度の印南町
後期高齢者医療・
介護保険事業・
農業集落排水事業の各
特別会計補正予算についてであります。 次に、議案第22号は、「
チャレンジと
スピードアップの印南町:実感できる
まちづくり」を推し進める「平成31年度印南町
一般会計予算」で、歳入・歳出予算の総額を50億2,049万5,000円と定めるもので、前年度に比べ1億4,660万9,000円の増額であります。 議案第23号から議案第28号までは、平成31年度の印南町
国民健康保険事業・
後期高齢者医療・
介護保険事業・滝ノ
岡専用水道事業・
農業集落排水事業・同和対策新築家屋貸付金の各
特別会計予算についてであります。 議案第29号は、公営
企業会計「平成31年度印南町
水道事業会計予算」についてであります。 以上、条例の制定及び改正11件、条例の廃止1件、町道路線の認定1件、辺地総合整備計画の変更1件、平成30年度
一般会計・
特別会計補正予算5件及び平成31年度
一般会計・
特別会計・公営
企業会計予算8件の、計27件であります。 議案の詳細については、その都度、教育長及び
担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議の上、全議案可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 長時間ご清聴ありがとうございました。
○議長 ここでお諮りします。都合により明9日から12日までを休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
◆議員 「異議なし。」
○議長 ご異議なしと認めます。よって、明9日から12日までを休会とすることに決定いたしました。 ここでお諮りします。ただいま議案審議の途中ではございますが、本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。
◆議員 「異議なし。」
○議長 ご異議なしと認めます。したがって、本日の会議はこの程度にとどめ、延会することに決定いたしました。 本日の会議はこれをもって延会いたします。
△延会 9時43分地方自治法第123条第2項の規定により、下記に署名する。 平成 年 月 日
印南町議会議長
印南町議会議員
印南町議会議員...