平成24年 6月
定例会(会議の経過)
△開会 9時00分
○議長 皆さん、おはようございます。ただいまの
出席議員は11名であります。定足数に達しています。 これより平成24年第2回
印南町議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の
議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 ただいまより
議事日程に従いまして、議事を進めてまいります。 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第119条の規定により、本日の
会議録署名議員は、 11番
堀口晴生君 1番 村上誠八君を指名いたします。 日程第2、会期の決定についてを議題といたします。 お諮りします。
今期定例会の会期は本日から6月18日までの12日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
◆議員 「異議なし。」
○議長 ご異議なしと認めます。したがって、会期は本日から6月18日までの12日間と決定いたしました。 日程第3、諸般の報告を行います。
会議規則第121条の規定により、実施した
議員派遣の件については、お手元に配付しています
議員派遣結果の報告のとおりであります。 以上で諸般の報告を終わります。 日程第4、
印南町議会事実
関係調査特別委員会報告についてを議題といたします。 本案について、
印南町議会事実
関係調査特別委員会の報告を求めます。
-印南町議会事実
関係調査特別委員会委員長、
廣野委員長-
◆8番(廣野)
印南町議会事実
関係調査特別委員会報告を行います。 平成24年5月30日。
印南町議会議長、
藤本良昭様。
印南町議会事実
関係調査特別委員会委員長、
廣野英幸。 本
委員会に付託の事件についての調査の結果、別紙のとおり決定したので、
会議規則第77条の規定により報告します。 1、調査の目的。 平成24年第1回
定例会での町長の
所信表明演説内容の疑義等について、議会の立場から調査を行い事実を明らかにし、改めて町長の本意に基づく所信を確認することにより、今後の円滑な
議会運営及び行政の
事務執行が適正に処理されることを目的とするものであります。 2、
特別委員会の設置。 (1)
設置決議、平成24年3月21日。 (2)
委員会の定数、10人。 (3)
委員長、
廣野英幸。副
委員長、
岡本庄三。 3、
調査事件。 町長の
所信表明等に関する事項、
調査事項。 (1)
所信表明引用の背景。 (2)組織及び
人事管理上の問題点。 (3)今後の事務の
適正執行、
再発防止対策について。 (4)町長の意思による所信及び
政策目標の表明。 4、
委員会の
開催状況。 第1回平成24年4月9日、第2回平成24年4月19日、第3回平成24年5月8日。 5、説明員の
出席等の状況。 第2回
委員会、
町長出席。 6、資料の提出。
所信表明演説原稿案に係る
メールデータほか(
町長提出資料)。 7、調査の内容と結果。 (1)
調査事項の現状。 (引用の事実)。 今回の
所信表明演説については、町長が税務課の職員に指示(命令)し、
演説原稿が作成されたもので、引用の事実については、
一般質問されるまで、町長は全く承知していなかったものである。 また、引用事実については、
東庄町長への謝罪後に町長が引用した職員に確認したものである。 引用については、町長が職員へ指示(命令)したものではなく、職員の判断で行ったものである。 (
一般質問の答弁、
報道発表等についての事実)。
井上議員に指摘された際に、引用の可能性を感じながらも、引用事実がない旨の答弁をしている。また、その後の
報道機関からの取材に対しては、みずからが引用したものと発表しており、いずれも事実と異なったものである。
東庄町長に対しては、
町長自身が引用したこととして謝罪しており、職員が引用した事実と異なったものである。 (
引用部分及び
日裏町長所信の事実)。 多くは、千葉県
東庄町長の
所信表明からであるが、神奈川県
寒川町長の
所信表明や第5次印南町
長期総合計画等からの
引用箇所もあり、全体の
相当部分が引用されたものである。また、町長は引用した職員に詳細を確認しておらず、
引用箇所を把握していない状況である。 内容については、自身の考えと一致したものである旨説明しているが
選挙公約でもある
庁舎移転凍結等については述べられなかった。 (引用及び
人事管理、
組織管理等に対しての認識)。 議会において所信、
施政方針を発表するに当たり、組織的な
政策議論や
課長会等による
集団議論を経て
議会対策を講じていない。 また、
演説原稿作成を職員に対して、「命令」、「指示」ではなく、「依頼」、「作成していただいた」等と証言しており、
任命権者として、職員の
無断引用に対する
再発防止対策や人事上の措置を講じていない。 (所信及び
政策目標の表明)。 6月議会において
要請報告とあわせて
所信表明を発表することを町長に確認したものです。 (2)
調査事項に対する
改善意見。 議会においては、町長はみずからの言動には自覚と責任を持って当たっていただくことが、相互の
信頼関係を構築する上で当然のことであります。今回の事件についての町長の説明から、事実
関係等を確認し審議した結論として、やはり
議会軽視の一面は否定しがたく、議会として町長に警告を発するものであります。 また、
人事管理、
組織管理面においても、
任命権者としての自覚、責任感を持ってみずからを律するとともに、引用した職員に対して人事上の措置を講じられるよう意見するものであります。 なお、本
定例会において、町長が諸般の報告にあわせ、改めて所信を表明されることに対しては、今後の印南町の方向性を内外に示す重要な
定例議会となるものとして大きな関心を持ってこれを受けとめるところであります。 (3)その他。 平成24年5月25日、町長へ
意見書を提出、平成24年5月28日
臨時議会だより臨時版(
委員会報告)。 以上で、報告を終わります。
○議長 本案について質疑を行います。
◆議員 「なし。」
○議長 質疑を終わります。 討論を行います。
◆議員 「なし。」
○議長 討論を終わります。 これより
印南町議会事実
関係調査特別委員会報告を採決いたします。 お諮りします。本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
◆議員 「異議なし。」
○議長 ご異議なしと認めます。したがって、本案は、原案のとおり承認されました。 これをもちまして、
印南町議会事実
関係調査特別委員会の調査を終了いたします。 ここで町長より発言を求められていますので、これを許します。
-町長-
◎町長 おはようございます。 本日、平成24年第2回
印南町議会定例会を招集いたしました。議員の皆様にはご出席を賜りまことにありがとうございます。
町長就任以来、議員の皆様のご指導をいただきながら、はや4カ月が経過し、日々の職務をこなす毎日から、ようやく少し落ちつきを取り戻したところではございますが、
住民目線の
まちづくり、強靭で安全・安心な
まちづくりをスローガンに当町のさらなる発展のため全力を尽くすべく決意を新たにしているところであります。 諸般の報告に先立ち、事実
関係調査特別委員会の
意見書に従いまして、改めて私の町政に対する所信の一端を申し上げたいと思います。 最初に、私の
町政運営の
基本姿勢についてでありますが、選挙を通じて町民の
皆様方にも訴えてまいりましたが、「産業の振興」、「福祉の充実」、「防災の
まちづくり」、「教育の充実」、「
行財政改革」の5つの思いを中心に取り組んでまいります。 まず、第1点目の「産業の振興」についてであります。
農業振興策といたしましては、安心・安全で高品質な農産物を安定供給できるような
経営基盤の確立と、
ブランド化による販路の充実で経営の
安定化を図っていくことが必要であり、これにあわせて
経営担い手の育成を推進していくことも重要であると考えております。 また、林業につきましては、
木材需要の
長期低迷で
生産活動の見通しが立たない現状の中、適切かつ合理的な
森林施業が実施されるよう
林業生産基盤の整備や担い手の確保を図るとともに、今後の
森林組合のあり方についても検討していかなければならないと考えております。 水産業につきましては、燃料の高騰、
漁業者の
高齢化や
担い手不足等により
漁業経営が厳しい状況となっておりますが、つくり育てる
漁業等を中心として販路の多様化を図るとともに、
観光漁業を推進するなど、
漁業振興協議会や
漁業協同組合とも知恵を出し合い、経営の
安定化に取り組んでまいります。 また、商業につきましては、印南町商工会や
各種関係団体と連携を図り、販路の拡大や
町内消費の拡大に向けたさまざまな
取り組みを今まで以上に強化していきたいと考えております。 工業につきましては、
企業誘致を積極的に推進することにより、雇用の場を確保するとともに、既存の企業の発展を図るため、新たな
設備投資や
地元雇用に対する町独自の
優遇制度を設けたいと考えております。 次に、2点目の「福祉の充実」でありますが、当町におきましても、
高齢化が進む中、
高齢者が生き生きと安心して暮らせるよう
介護予防の
取り組みを総合的に進めるとともに、特に
ひとり住まいの
高齢者対策として、地域の皆さんの協力を得て、常日ごろから安心して暮らしていけるよう、見守っていく体制をつくりたいと考えています。 また、
社会貢献を通じた
生きがいづくりでは、
シルバー人材センターへの支援や、
高齢者スポーツなどを取り入れることによる、健康で充実した生活を送れる機会の提供などを考えております。
障害福祉については、町内の
通所作業所の
工賃向上へ向け、
事業所の
取り組みを積極的に支援し、
授産科目の提案や
販売ルートの開拓にも協力していきたいと考えております。 次に、第3点目の「防災の
まちづくり」についてであります。 3月の
所信表明でも申し上げましたが、災害から町民の命を守る施策は行政の使命であります。
消防団、
自主防災組織、区及び行政が一体となって地域の
防災対策を推進し、
ワークショップ等により、あらゆる災害に対する
防災意識の高揚を醸成し、また災害から生命、財産を守るための
施設整備等も進めていきたいと考えております。
消防団につきましては、今後、団員の確保が困難になってくると思われますので、団編成の見直しも視野に入れ、効率的な活動ができるよう、
消防設備の増強や
処遇改善を図っていきたいと考えております。 また、現在実施されている、
切目川水系河川整備計画及び
災害復旧事業を推進して
水害対策に取り組むとともに、
印南地区においても地方(あげ)の
内水被害対策も具体的に検討していきたいと考えております。 次に、第4点目の「教育の充実」についてであります。 21世紀を生きる
子どもたちに求められる力をはぐくむ教育を行うために、
子どもたちの学習や生活の主な場所である学校において、
ICT教育に対応できる人材の育成が重要になってきます。そのために、
タブレット端末機を
教育現場で活用し、効果を確認しながら、段階的に広めていきたいと考えております。 また、
指定文化財を初め地域の歴史・
文化資源及び
伝統文化の承継と保存を推進するため、
文化協会を初めとする
学習グループの育成と
学習指導者の養成を支援していきたいと考えております。
学力向上のための教育につきましては、
教育委員会と十分協議しながら、習熟度によるきめ細やかな指導ができるよう効果的な
学習支援員、
特別支援教育支援員の配置を支援いたします。 また、幼保一元化された「いなみ
こども園」が円滑に機能し、低
年齢保育児や
特別支援保育の実施など、保護者の
幼児教育のニーズに対応できるように支援し、見守っていきたいと考えております。 次に、第5点目の「印南町の
行財政改革」についてであります。 このことも、3月の
所信表明でも申し上げましたが、住民の皆様、議員の
皆様方や職員の
皆様方のご協力、ご努力により、当町の財源は、
組織改革を初めとするさまざまな
行政改革で、健全化が保たれております。これを持続していくためには、税収の確保はもちろんのことでありますが、住民にも理解を得ながらさらなる経費の節減に取り組んでいかなければなりません。しかしながら、このことが
住民サービスの低下につながらないように配慮しなければなりません。 さらに経費を節減するためには、より一層役場をスリム化するため、
少数精鋭での体制が必要となります。それには職員の
スキルアップが求められ、能力が十分に発揮できるよう、適材適所の配置も考えていきたいと考えております。そのため、現在の
人事評価制度の内容を見直し、職員それぞれの能力を見出すことが大事であると考えております。この制度により、
人事異動や昇格の参考にしていきたいと考えております。 また、私の給料及び賞与につきましては、去る5月15日と5月25日に「
議員報酬及び
特別職給料審議会」において、慎重に審議を重ねていただいたところであります。 この答申を受け、今議会におきまして「町長の給与の特例に関する条例」を提案しておりますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 引き続き、諸般の報告をさせていただきます。 まず、
防災対策でございます。
1つ目といたしましては、災害に対する住民の意識の高揚を図ることが大切なことであると考えております。町内の
自主防災組織もことしの5月末をもって印南町33区全地域で設立していただき、48の組織となりました。平成24年度から具体的な活動を展開していくものであります。また、5月29日に新体制での
自主防災会連絡協議会役員会を開催し、平成24年度の
事業計画(案)を決定していただいたところであります。この計画(案)を、6月中に
開催予定の
自主防災会連絡協議会総会に諮り、事業を実施していきたいと考えております。この活動により「自助・共助の意識」、つまり、地域のコミュニティを強化していただきたいと考えております。
2つ目といたしましては、5月の
連休明けに総務課、建設課、
秘書政策室、それぞれの担当と私とで、
沿岸地域の現状を確認し、以前より要望のございました
避難路などの調査をしてまいりました。特に
避難困難地と思われる地域の
避難路の確保などにつきましては、担当と協議し
優先順位をつけ、整備を進めていきたいと考えております。また、
沿岸地域では「
津波ワークショップ」の開催も予定しております。その中で
避難路や
避難場所の整備に関しての意見や要望が出されると思われますので、これについても、財源を確保しながら実施可能な箇所から順次整備していきたいと考えております。このことは、住民の生命を守るため、行政が責任を持って果たさなければならない「公助」の一つであると考えております。 また、
選挙公約で凍結しておりました
役場庁舎移転計画につきましては、去る5月31日に、「印南町
役場庁舎建設検討委員会」を立ち上げ、第1回の
委員会を開催したところであります。
委員会では、今までの経緯を説明し、高台への移転の必要性を述べさせていただきました。 今後、この
委員会で、
十分検討を重ねていただきながら、場所・規模等を決定し、
沿岸地域の
防災事業の推進とあわせて、早急に移転を計画したいと考えております。 次に、
産業関係でございますが、初めに
森林組合について、ご報告します。 印南町
森林組合は、
事業所の
経営体質の見直しに
取り組み、既に職員や作業員の
人数削減等を実施し、県全域の
森林組合の中では、合併へ向けて最も進んだ
取り組みを実施しているとの報告をいただいております。 ご承知のとおり、近年の
木材価格の下落、
森林整備費用の増加、
社会情勢の変化に伴う
森林整備意欲の低下や、地区外へ転出された「
不在地主」の増加などによる
手入れ不足により、森林の荒廃が進んでおります。このような課題に対応し、整備を進めていくには、
森林所有者の対応を前提とした
自己負担を伴う
森林整備策のみではなく、行政による一定の支援を実施し、安定した
森林管理を実施していくべきであると考え、本議会に
補助金の予算を計上させていただきました。 さらにこれとあわせて山村の
産業活性化対策として、県の
補助金を活用した
山村集落総合対策事業(山の
めぐみ活用事業)の予算を計上しております。 この
補助金の内容でございますが、
1つ目は、
紀州備長炭原木資源等育成事業による
備長炭原生林、
ウバメカシ等です、の伐採について、一部原木を残す択抜を実施することや、森林の管理、育成を目的とした
資源環境型整備に
補助金を支給する事業であります。 また、
2つ目として
山村地域の生産・加工・
販売施設等整備支援事業を活用した
わさび田の新設や復旧を支援する事業であります。 「わさび」については、平成21年度より3カ年にわたり取り組んでまいりました「真
妻わさび復興事業」もこの3月で終了しましたが、今後引き続き、真
妻わさび発祥の地の再生を目指し、印南の
ワサビ復興への
取り組みを継続していくためにも、意欲のある団体へ、適正な補助を実施していきたいと考えております。 次に、印南町
民泊協議会「いなみかえるの宿」の
取り組み状況について報告いたします。 本年においても、去る4月及び5月に台湾の
高校生合計87名を受け入れ、今後も7月、8月、10月に県内の小学校3校、123名でありますが、の受け入れを予定しております。本町の
体験メニューには、民家、民泊の宿泊を初め、
漁船体験、
乗馬体験、史跡めぐりなど、ほかにはない
印南ならではの特色ある
体験コースがあります。印南の農業、漁業、商業などを直接体験できるこれらの
取り組みを、今後とも
関係者のご協力をいただきながら、支援していきたいと考えております。 次に、
農業施設(
パイプハウス)の
整備状況について報告いたします。 本町の
農業経営は施設(
パイプハウス)栽培が柱であり、この充実が多くの農家にとっては悲願であります。 町内では、建設から約20年~30年経過した施設が多く見受けられることから、この建てかえを促進するため、昨年度より、県の
野菜花き産地強化事業を活用し、町においても同率の
補助金を追加加算し推進してまいりました。 本年度、24年度は20件の要望がありましたが、当初の予定を大きく上回るため、
関係機関もうれしい悲鳴を上げているところであります。
農業立町である本町の足腰をしっかりと固めていくためにも、今後もこのような施策のさらなる充実に努めていきたいと考えております。 次に、
国民健康保険事業についてであります。 平成23年度
国民健康保険事業特別会計(第5号)
補正予算として、2,056万円の
減額補正について専決処分させていただいております。
補助金の額の確定及び
基金積み立てが主なものでございます。 去る12月の議会において承認いただきまして、
がん治療、心疾患、難病等による
入院案件に関する
医療費増に対応すべく6,000万円を基金から繰り入れ、その対策を講じたものでありますが、最終2カ月の
医療費が
例年並みに落ちついたことに伴い、今回
保険給付費支払い後の残高1,900万円を基金に積み戻すものであります。
医療費の増減を見込みながらの
財源運営は極めて困難なものではありますが、引き続きその動向に注視しながら運営に努めてまいりたいと考えております。 しかしながら、慢性的な
財源不足であることは、周知の事実であり、危惧するところであります。毎年伸び続けている
医療費への対応といたしまして、
健康診断の積極的な勧奨や
税収アップへの
取り組み強化はもとより、平成16年度以来の抜本的な
税率改正に向け、速やかに、慎重かつ具体的な論議をスタートさせたいと考えております。
関係各位を初め
運営協議会委員の皆様のご協力、ご理解のほどよろしくお願い申し上げる次第であります。 次に、
住民基本台帳法の一部改正に伴う、
外国人住民の
住民基本台帳制度スタートについてであります。日本への入国や
在留期間における
各種手続の簡素化のため、来る7月9日から、
外国人登録法が廃止され、
外国人の方にも日本人と同じく「
住民基本台帳法」が適用されます。いわゆる「
外国人住民」として手続が行えるというものであります。 具体的な内容といたしましては、
住民票の発行ができることとなり、日本人と
外国人とで構成される世帯の全員が記載された
住民票の交付や
外国人が世帯主となることも可能となります。また、
在留資格や
在留期間の変更における届け出が、
地方入国管理局のみとなり市町村への届け出が不要となるなど、利便性の向上が図られるものであります。 昨年から進めてまいりました
システム改修も完了し、現在、
外国人住民となる方へ仮
住民票を送付するなど
事前チェックを行い、準備を終え施行を待っているところであります。 なお、今議会に、当制度に伴う関係する諸条例や規則の一部改正を上程しております。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。 次に、
障害者等緊急時
相談支援事業についてであります。 これにつきましては、緊急時の
電話相談「
安心コール」として、24時間受け付け、より安心して暮らせる
地域づくりを目指すもので、
障害者、
高齢者など要援護者となり得る方が対象で、体調不良や精神的な
不安定時の
緊急対応を行うことにより、
在宅生活の安定、維持・継続を図る支援を行うものであります。同様の事業として、印南町を除く
御坊周辺市町、
御坊市長が御坊市において共同で取り組まれているところでありますが、印南町といたしましては、印南町
社会福祉協議会が
障害者相談支援事業所として県指定を受けており、事業委託し実施することで、より地域に密着した迅速な対応を図るものであります。実施に当たり委託料を計上しておりますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。 次に、
水道事業についてご報告いたします。
水道事業計画につきましては、
切目川ダムからの
新規利水により、印南原及び
稲原西地区に安定した
水道用水を供給し、あわせて
施設整備も図る目的で策定された印南町
簡易水道統合計画に基づく事業が順調に進捗しております。今年度は
美里地区の取水地から
印南原浄水場までの
導水管布設工事を施行することとなっており、今議会に
工事請負契約3議案を提案しておりますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。 また、今年度より、
田ノ垣内簡易水道を廃止し、
切目川簡易水道に統合するとともに、
切目川簡易水道の施設の更新や増設を実施する事業に着手することとなっております。この事業につきましては、水源を表流水とする
田ノ垣内水道を
切目川簡易水道に統合することにより、水量の安定と安全な水質の確保を図るとともに、
切目川簡易水道の各地区の配水管の老朽化の更新や
古井排水地などの
水道施設の増設もあわせて実施するものであります。総
事業費は8億9,000万円、平成27年度までの4カ年で実施する計画となっており、実施に係る
測量設計を先般業務委託したところでございます。 次に、
建設分野についてご報告いたします。 先ほども
防災対策で申し上げましたが、東南海・
南海地震による津波が発生した場合、沿岸部を中心に
津波浸水予想地域の住民の方は被害が及ばない高台にいち早く避難しなければなりません。 平成16年度策定の印南町
津波避難計画では
印南地区、
切目地区など8地区を
避難対象地域に指定し、これまで
避難訓練等自主防災組織の
取り組みが進められています。その中で、各地区で行った
ワークショップから
避難道や
避難経路等の問題点が指摘されてきました。 例えば、「地震により
避難路ののり面や路肩が崩壊するのではないか」、「より早く安全に高台に避難する道が確保できないのか」、「橋が落ちたり壊れたら、避難することが困難ではないのか」などであります。 私は「住民の命を守る」
ハード整備は「待ったなし」と感じているところであり、今議会に国の
緊急防災・
減災対策事業債を
特定財源とした
防災対策等、
関連予算を補正計上しておりますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。 次に、平成24年度の
建設事業の
進捗状況についてでありますが、
辺地対策事業、
稲原道成寺線(
立石地区)及び
町道西内田西ノ前線(羽六地区)につきましては、去る5月29日に
測量設計業務の入札を行い、今後おおむね3年以内の完成を目指していきたいと考えております。
継続事業の
町道古井丹羽線及び町道崎ノ原軍道線につきましては、6月中の工事発注を予定しており、平成26年度の完成をめどに計画的に進めてまいりたいと考えております。 続きまして、住宅改善事業の上道改良住宅建替事業でありますが、去る4月19日に区役員会に赴き、建てかえ事業とあわせて
防災対策や
高齢者福祉対策等、土地利用計画の構想も提案し、理解を求めてまいりました。 6月2日には、地元住民における建てかえ事業の準備会が設立され、今後この会を含め
切目地区を中心に全町的な住民との合意形成に向け取り組んでまいりたいと考えておりますので、議員各位のご理解・ご協力をお願いするものであります。 次に、地籍調査事業についてでありますが、平成36年度の完成を目指し、今年度も6.47平方キロメートルの事業量を計画しております。本事業の調査地区選定につきましては、東日本大震災の教訓から津波被害が想定される沿岸部を中心に進めてきており、
印南地区・
切目地区につきましては、おおむね7割程度の現地立ち会い等が完了しております。未着手地区については、今年度を含め平成25年度には着手する計画であります。 次に、昨年の台風12号等による
災害復旧事業でありますが、今年度繰越事業としての未発注分が農地・
農業施設で47カ所あり、来月中に20カ所、残りは農繁期が終了する秋ごろをめどに発注する予定であります。 被災された方々の願いが一日も早くかなえられるよう、復旧工事を計画的に進めてまいります。 主な県営事業関係についてでありますが、
切目川ダム建設事業につきましては、平成24年3月にダム本体工事の請負契約を締結し、本年度から本体の基礎掘削など本格的な工事が開始され、平成26年度末の完成予定となっております。切目川河川改修工事及び台風12号等による災害関連工事についても、河口から共栄橋付近、宮ノ前でありますが、3年ないし4年以内、それ以外の災害復旧工事については今年度中の完了を目指すと聞いており、ダム事業とあわせて切目川の治水対策はこれまで以上に向上し、私の考える「強靭で安心・安全な
まちづくり」に通ずるものと期待するところであります。 今後も国道425号の改良促進も含め県・国に強く要望してまいりますので、議員各位のご理解・ご協力をお願い申し上げます。 次に、教育分野についてご報告いたします。 小・中学校につきましては、新学期が始まり、はや3カ月がたち各学校とも順調なスタートがなされたところであります。学校の最大行事である修学旅行につきましては、小学校は、京都、奈良方面の1泊2日、中学校は、東京方面の2泊3日で実施し、すべての学校とも無事終了することができたところであります。ただ切目小学校につきましては、既に地方紙等でも放送されましたが、出発時にバスが門扉にぶつかるなどのトラブルを起こし、児童、また保護者の皆様に不安を抱かせたことは、非常に残念であります。 しかしながら、事故後迅速な安全確保の対策を講じたため、当初予定していた見学先等を変更することなく無事終えることができ、胸をなでおろしたところであります。 今後、このようなことが、二度と起こらないよう、校外活動時の安全確保にいま一度危機感を持って対応するよう教育課に指示したところであります。 次に、清流小学校のプールの新設につきましては、さきの3月議会において、
補正予算及び繰越事業として可決いただいたところでありますが、去る4月26日に工事請負入札を実施し、・・・・が落札(4,264万500円)、現在、7月20日完成を目指し、順調に進んでおります。完成後におきましては、一日も早く、児童が楽しく利用できるよう、期待にこたえてまいります。 また、印南小学校の校舎の増築についてであります。 このことにつきましても、さきの3月議会において、
補正予算及び繰越事業として可決いただいたものであり、去る4月26日に設計監理委託業務を入札し、◯◯◯◯(812万7,000円)において、設計業務に着手しているところであります。今後、設計ができ上がり次第、できるだけ早く工事請負入札等を行い、学校現場等の期待にこたえてまいります。 次に、
タブレット端末機についてであります。 現代はICTへの依存度が好むと好まざるとにかかわらず高まっている状況にあり、このような状況下で情報端末を使いこなし、ICT社会において、みずからの生活をよりよくするために活用する力が求められています。当町でも各学校に、児童生徒用パソコンや各教室への大画面モニターの設置、また電子黒板の整備等を行っておりますが、さらなる条件整備として、1校、印南中学校でありますが、を研究指定校とし、
タブレット端末機を活用し、児童・生徒が、みずからの机の上で必要に応じて情報機器を使い、また使いこなす力を養うため、各教科で利活用を実施します。なお、このことに関する関係予算も今議会に提案していますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。 次に、学童保育についてであります。 学童保育については、昨年の10月に利用児童3名でスタートしましたが、現在は利用者児童28名となっています。 学童保育は、保護者の子育てと仕事の両立の実現とともに
子どもたちの居場所づくり、放課後の居場所の確保を目指すものであります。 保護者からは、安心して、子育てと仕事ができ、特に子どもが楽しみにしているなど、好評であると聞き及んでおります。 今後も引き続き、子育て支援策「子育てするなら印南町」の一つの核となるよう充実を図ってまいります。 次に、認定
こども園「いなみ
こども園」の状況についてであります。 この「いなみ
こども園」を開園して、元気な
子どもたちの声とともにはや1年がたちました。 昨年度までは、町職員6名を派遣し、現場において、指導等を行ってまいりましたが、今年度からは全職員が「社会福祉法人・・・・・保育園」の職員となり、本当の意味での民設民営体制となりました。 しかし、当町におきましては、唯一の
幼児教育施設であり、当然、
教育委員会において、今まで以上の支援、連携、指導を図る所存であります。なお、現在の園児数は、短時間児41名、長時間児213名、計254名であり、順調に運営している旨、報告を受けております。 次に、第70回国民体育大会「紀の国わかやま国体」についてであります。 このことにつきましては、2015年、平成27年であります、「躍動と歓喜、そして絆」をテーマに第70回国民体育大会「紀の国わかやま国体」が開催されます。 その国体において、既にご承知のこととは存じますが、当町では、女子及び青年男子のゴルフ競技が2つのゴルフ場で、また自転車ロード競技を黒潮フルーツライン特設ロードコースで行われる予定であります。 今後の動向を見据え、当町の国体への機運の盛り上げとともに、地域の協力を得ながら大会を成功させるために、仮称でありますが、「印南町国体開催実行
委員会」を組織し、取り組んでいく所存であります。 同時に、国体を一つの起爆剤とし、スポーツ「わがまちスポーツ」の振興に取り組んでまいります。 次に、教育委員人事についてであります。 去る3月末で教育長である舩木委員の辞職、また5月末で楠本委員が相次いで辞職されており、これに伴う委員の任命と任期に伴う委員の任命をあわせて、今議会に人事案件として3議案、上程していますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。 次に、平成23年度決算の概要についてであります。 去る5月31日、平成23年度各種会計の決算も終えております。 概要は、一般会計及び8事業特別会計とともに、すべて黒字決算であります。一般会計では、歳入総額66億3,845万9,000円、歳出総額64億8,145万4,000円、差し引き1億5,700万5,000円、うち
災害復旧事業などの繰越財源1,731万7,000円を差し引いた実質1億3,968万8,000円の黒字決算であります。ほかの特別会計も黒字決算となっておりますが、
国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計及び農業集落排水事業特別会計の決算につきましては、基金の取り崩しにより黒字調整をしており、これらの財政の健全化につきましては、今後議論を要する状況となっております。 また、一般会計・特別会計を合わせた年度中の起債の動向は、新規借り入れ6億4,930万円、償還元金9億5,988万8,000円で、平成23年度末現在高は75億345万2,000円となり、前年比3億1,058万9,000円の減となっております。これは、臨時財政対策債と地域開発事業債、宇杉団地の宅地の造成の部分でありますが、の繰上償還によるものでございます。 一方、各種基金の動向についてでございますが、積立金12億4,040万円に対し、取り崩し額14億7,526万4,000円、差し引き2億3,486万4,000円の減であります。これは、主に起債の繰上償還によるものです。また、基金の大きな動きにつきましては、基金の積みかえによるものでございます。 平成23年度末基金額は、53億5,000万9,000円となっております。 次に、本会議に提案しています議案について説明申し上げます。 議案第34号は、平成23年度印南町一般会計
補正予算についてであります。 議案第35号は、平成23年度印南町
国民健康保険事業特別会計補正予算についてであります。 議案第36号は、平成23年度印南町後期
高齢者医療特別会計
補正予算についてであります。 議案第37号は、印南町税条例の一部改正についてであります。 議案第38号は、印南町国民健康保険税条例の一部改正についてであります。 議案第39号は、町長の給与の特例に関する条例の制定についてであります。 議案第40号は、職員の給与に関する条例の一部改正についてであります。 議案第41号は、印南町印鑑条例の一部改正についてであります。 議案第42号は、印南町手数料徴収条例の一部改正についてであります。 議案第43号は、印南町分課設置条例の一部改正についてであります。 議案第44号は、和歌山県後期
高齢者医療広域連合規約の変更についてであります。 議案第45号から47号は、
工事請負契約についてであります。 議案第48号は、町道路線の認定についてであります。 議案第49号から51号は、
教育委員会委員の任命についてであります。 議案第52号は、平成24年度印南町一般会計
補正予算についてであります。 次に、報告第1号は、平成23年度印南町一般会計繰越明許費繰越計算書についてご報告申し上げるものであります。 以上、条例改正6件、人事案件3件、契約案件3件、条例制定1件、道路認定1件、規約の変更1件、予算補正4件、報告1件の計20案件であります。 議案の詳細につきましては、その都度、担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議の上、全議案可決賜りますようお願い申し上げます。 以上で、私の所信の一端と諸般の報告並びに議案の説明とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○議長 ここでお諮りいたします。都合により明8日を休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
◆議員 「異議なし。」
○議長 ご異議なしと認めます。よって、明8日を休会とすることに決定いたしました。 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。本日の会議はこれをもって散会いたします。ご苦労さまでした。
△散会 10時02分...