高野町議会 > 2018-06-26 >
平成30年第2回定例会 (第2号 6月26日)

  • 過疎対策(/)
ツイート シェア
  1. 高野町議会 2018-06-26
    平成30年第2回定例会 (第2号 6月26日)


    取得元: 高野町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-15
    平成30年第2回定例会 (第2号 6月26日)                平成30年         第2回高野町議会定例会会議録(第2号)        第8日(平成30年6月26日 火曜日)          午前 9時35分 開議     第 1 一般質問 2 出席議員(9名)    1番 大 西 正 人         2番 﨑 山 文 雄    3番 下垣内 公 弘         4番 上 野 幸 男    5番 中 迫 義 弘         6番 中 前 好 史    7番 大 谷 保 幸         8番 (欠員)    9番 松 谷 順 功        10番 負 門 俊 篤 3 欠席議員(0名) 4 事務局職員出席者   事務局長  倉 本 文 和   書記    大 谷 燎 平
    5 説明のため出席した者の職氏名   町長        平 野 嘉 也   副町長       西 上 邦 雄   教育長       角 濱 正 和   会計課長      辻 本 寛 美   企画公室長     中 尾   司   総務課長補佐    辻 本 和 也   税務課長      和 泉 ひろみ   産業観光課長    茶 原 敏 輝   福祉保健課長    苗 代 千 春   建設課長      小 西 敏 嗣   生活環境課長    松 本 嘉 文   防災危機対策室長  井 上 哲 也   診療所事務長    中 上 浩 貴   消防長       中 西   清   教育次長      中 西   健   富貴支所長     植 田 達 夫               午前9時35分 開議 ○議長(大西正人) これから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。  議事進行に先立ちまして、当局より報告の申し出がありましたので、これを許可します。  西上副町長。 ○副町長(西上邦雄) おはようございます。  本日の本会議に総務課長の辻本幸弘が欠席をしてございまして、代理といたしまして課長補佐辻本和也が出席しておりますので、御報告させていただきます。 ○総務課長補佐辻本和也) よろしくお願いします。 ○副町長(西上邦雄) よろしくお願いします。 ○議長(大西正人) 日程第1、一般質問を行います。質問の通告がございましたので、順番に発言を許します。  6番、中前君。 ○6番(中前好史) 皆さん、おはようございます。  一般質問の機会をいただきましたので、質問させていただきます。  私からの質問でございますけれども、地域活性化を図る観光行政についてということでございます。  地方公共団体観光行政におきましては、総合行政とも言われております。観光部門では、観光産業の支援、観光宣伝、またインフラ部門では道路の整備、建築部門にありましては、町並みの保存、建設の規制、農業部門でありましては田園風景、また名産品、グリーンツーリズムとかありますよね。また、医療部門については医療ツーリズム環境部門にいたしましては自然保護、また文化部門では文化遺産保全等ありますが、高野町では、観光行政はどのような考えで取り組んでおられるかを聞きたいと思います。  また、受け入れ態勢の整備を含めて、観光地としての魅力を高める施策が重要であることは御承知のことでありますが、高野町の当局では、現在どのような考えで進めているかを今回尋ねていきたいと思います。  また、観光行政を進めていく上で、住む住民たちはいかに収益を入れるか、そういうことも望んでいるかと思います。その辺もどのような施策で行っているか、聞いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。  あとは自席のほうで述べさせていただきます。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) おはようございます。  6番議員の御質問にありました観光の施策についてということで、当町、高野町につきましては、弘法大師空海が1200年前に開創して以来、日本人の心のふるさとということで、お大師様を中心とした参拝観光というのが主に続いてまいりました。その中で1200年記念大法会のときにも200万人近いお客様が来られて、それ以降も大きく減ることもなく、140万程度までの中で来客者、訪問者に今も来ていただいているような状況です。特に、その中でも外国人観光客のほうが年間8万というような形で、日本全国においても非常に大きな外国人を、インバウンドで来ていただけるような、そういうようなまちになっております。  そんな中で、観光行政をどう考えているかということですけれども、まずこちらからお話をさせていただくことといたしまして、ずっと議会のほうでもお話をさせていただいております観光の拠点になる施設ということで、高野山観光情報センター、これが立ち上がってまいりました。7月2日にオープニングの式典をさせていただいて、一般に使用していくという方向で、現在、御案内をさせていただいているところです。  この高野山観光情報センターというのは、高野町、7月1日から機構改革があります。機構改革を経て観光振興課となるわけですけれども、高野町観光振興課DMO団体、今は候補法人ですけれども、一般社団法人高野観光協会、そしてその会員、住民さんが主に活用していく施設になるということになります。休憩交流スペースを利用して催事を行っていく、いろんな催し物を考えております。  例えば、開館の当初といたしましては、地元の高野山の著名な写真家である大阪芸術大学写真学科の教授である永坂嘉光先生の写真展を行います。また、大学のふるさと協定を締結しております近畿大学との連携の中で、共創マーケティングをテーマにした公開講座、また奈良の東大寺を再興した円通律寺の重源住職のかかわりで、運慶や快慶の仏像が高野山に納められていることなどについても、9月に御講演を予定しております。また、秋には近畿大学学生たちの作品展、そういったものの開催も予定しておる。そのようにスペースを利用いたしまして、さまざまな催しを行うことを予定しております。  また、そのスペースではミニコンサートみたいなものも開催することができると思っております。実際、開館の際には富貴在住のチェロ奏者デュプイさんに演奏をしていただく予定でおります。また、ほかにもそういった利用がありましたら、どんどん企画を立ててやっていきたいなと思っています。  また、休憩交流スペースをどう使っていくかについては、DMO団体である観光協会さんとしっかりと話し合って、地元の会員さんですよね、会員さん、地元の方が主になっておるんですけれども、そういう方が活躍できる場になるよう、いろいろと打ち合わせをして利用を考えていきたいと思っております。  このため、いろんな制約が、いろんな法律がございますので、最低限度、喫茶営業できるような保健所の許可ということを取るようにしたいと。基本的に、お茶を出すにしても、反復的、継続的に行うということになりましたら、この喫茶の許可をとっておかないといけませんので、高野山、21日、お大師様の日ということでお接待も行います。そういったことを繰り返すということにおいて、もう既にそういう許可が必要になってまいりますので、あの建物としてこの許可をとっていくことで、いろんな方に活用していただける素地ができるのかなというふうに思っております。  それと、先ほども医療ツーリズムであったり、グリーンツーリズムという話もございました。今、うちの中で考えて、実際、ほかの町村とも連携をとりながら進めているのが、世界農業遺産への登録ということになります。かつらぎ町、有田川町と協働いたしまして、高野山有田川流域の農林業システムというものを日本農業遺産、ひいては世界農業遺産に登録できるように、申請書のほうを提出している状況です。  この申請の中で、高野山から相ノ浦へと流れる有田川沿いで多く生産されているコウヤマキが重要な要素として書かれております。コウヤマキを種から苗木に育てて山へ植え、その枝を高野山真言宗の仏花として出荷をしていく。この営みが農業遺産に登録されることで、大きな高野山、相ノ浦というもののPRになるとともに、この産業に従事されている方の誇り、そういったものになって、またこのコウヤマキの生産ということを続けていく原動力になるのではないかなというふうに考えております。  先日も東京のほうで特用林産物の表彰がございまして、相ノ浦に住まわれている森本さんが、この特用林産物の優良表彰を受けられております。そういうように、やはり地域で脈々と続けてきた産業がすばらしいものだということを外部からもそうやって評価をしていただく。そういったことというのは非常に大事なのかなと思っていますし、それがあることで、やはりそこで、やはり生活をし、生業を続けていけるのだろうというふうに思っております。  また、相ノ浦地区では、懸案事項となっております高野槙の湯温泉の再開についても、町としては機会があるたびにPRをしております。和歌山県のホテル誘致の部署みたいなところも何度も興味をもって視察に来ているような状況でございます。コウヤマキがこの農業遺産の関係で有名になることで、今、使っていない温泉を核にした地域振興の誘致につながればいいなというふうに考えております。  また、富貴地区ではホップの試験栽培を本年度より始めました。橋本市内の民間業者がホップの現在試験栽培ということで事業を行っております。富貴でホップが育つのか、できたホップがビールづくりに使えるのかなどを、今年1年かけて実際にホップを育てて調査をしていくと。どのような結果が出るのか非常に興味を持っております。うまくこの事業が進んでいけば、富貴地区の特産品になって、またPRをすることができるんじゃないのかなというふうに期待を込めているところです。  また、先ほども少しお話ししましたけれども、近畿大学と大学のふるさと協定を締結しております。その中で、今年4月から神谷の旧白藤小学校ですね、ここを使いながら、近畿大学の学生さん、教授と地域の方との交流を進めていっております。5月26日には、この白藤小学校を会場にし、健康をテーマにした公開講座を実施いたしました。住民が最も興味がある健康について、非常に有意義なお話を聞かせていただくことになりましたし、また同時に、理学療法士さん、この方に入っていただいて、簡単な機能回復の指導というんですか、訓練のほうもいただきました。この講演を機会にして、住民自身が健康に気をつけ、長生きを心がけていただければ非常にありがたいことだなというふうに思っております。  また、6月2日にはこの神谷地区において地元住民と近畿大学の先生、学生が協力してくれまして、学校周辺の草刈りや溝の泥上げなんかも行いました。地域が高齢化・過疎化する中、若い世代がこんなふうに協力していただけますと作業もはかどりますし、また住民の気持ちとしても、非常に助かったな、ありがたいなということで、喜んでくれておりました。  この近畿大学との連携は、本年度、30年度から3カ年ということで、あと2年あります。その中で、地域資産の活用も含めて、これから大学の先生、学生なんかとも話し、地元の方の意見も取り入れながら、いろいろな企画を繰り広げていければいいなというふうに思っております。  観光として、高野山の観光は社寺仏閣、世界遺産というそれだけではなくて、それぞれ高野山を中心にしながら地域独特の事情がございます。そういったものをうまく利用しながら事業展開を続けていくことで、高野山だけでなく周辺集落の地域についても、何かやはり活性化をしていける、ここで住まいをして生活がしていけるというふうに思っていただけるように、地域の方に寄り添えるような形で事業を進めていければいいなというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。  以上です。 ○議長(大西正人) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) いろんな方角から観光のほうでは取り組んでいるということでありますけれども、先ほど聞かせてもらった中で、コウヤマキにつきましては、種を植え、それを育て、それを地域の人に活力を与える、そしてそれを販売してまた収益につながる、そのような考えで進めていることかと思います。  富貴のほうにいたしましては、今ホップのことを言われたんですけども、他府県のお話ではありますけれども、ごく最近ですけども、ホップ生産量日本一を生かして地域の活性化をさせたいということで、大きなある会社との連携をもって販売につなげていこうとしておるところでありますけれども、そこまで高野町のほうは進める気持ちではおるわけですかね。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) 今の議員の御質問ですけれども、本年度においては、とにかくは富貴という地域がホップ栽培に合うのかどうかということをまず見きわめる1年かなというふうに思っております。ホップは多年草で、3カ年ぐらいかけてだんだんと株が大きくなって、つる性の植物なんですけれども、それが繁茂していくという、年を追うごとに大きく繁茂していく。そして、ホップという実をつけていくということなんですけれども、やはり冷涼な気候であるということが最低限必要ということで、富貴についてはかなり冬場低温にもなりますし、今回植えているところについては風通しのいいところですので、日中と夜間の気温差があって、ホップが育つ環境ではあると思います。  ただ、実際とれるホップ自身が、どういう利用、どういうふうに活用できるのかというか、合うのか合わないのかですよね。そのあたりをちょっと見きわめる必要がございますので、今年についてはまず試験栽培。3年ぐらいかかっていくのかと思います。  ただ、やはり今年も実がなります。実がなったものについては収穫をして、実際にどういうビールができるのかというのは、企業のほうで試しに醸造してみるということですので、それを期待しているところです。当然、醸造ができて、いけるぞという話になりましたら、今度、私たちのほうでも協力させていただいて、そのビールの付加価値を高めるようなことについて一生懸命やっていきたいなというふうには思っております。  ただ、何分、まだ試験段階ですし、一企業の取り組みということで、お話ができない部分もございますので、その点については御理解をいただきたいと思うんですけれども、まず今年については、テストでどういうものができるか。それが本当に合うかどうか。そして、じゃあできたものをどう付加価値をつけて、地域の物産として、高野町全体の産物として活用できるかということをしっかり考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大西正人) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) 今回は試しということになっておるそうですけれども、試しといえども、やはり任せるんではなしに、町当局もそういうホップのできばえとかは確認には行っておるんですかね。その辺もちょっと聞かせてもらいたいと思います。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) 今、うちの農業の係の者がこの関係について業者さんとのやりとりをいたしますし、土地に関しても、農業の施策を利用してお借りをしているという都合がありますので、富貴のほうへ出向いた折には状況を確認しております。この間も私も実際ちょっと、私、行きたかったんですけど行けなかったので、写真を撮ってきてもらって、ここまでつるが伸びてるのかというのも確認させていただいたような状況です。決して、企業の事業ではありますけれども、やはりそこは私たちも気にしながら事業を進めているというような状況になります。 ○議長(大西正人) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) やはりやる限りには成功をさせて、そしてそこの地域の住民が収益を得られるような、そこまで持っていくことが大事なことだと思いますので、ある企業に任せるというんではなしに、自分とこがつくっているという気持ちで、やはりホップ一つ一つを確認しながら、成功のほうに持っていってほしいと思います。  もう一つですけれども、コウヤマキに関しましては、その地域の方の力を生かすということですけども、最近、どのような職業であっても、跡を継ぐという人が少なくなっている時代ですけども、その辺の調整もお話し合いとかもしてるんですかね。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) コウヤマキについてですけれども、コウヤマキ栽培という、私たちのこの地域ではもう当たり前の日常の風景になってしまっております。でも、全国的に見たときに、議員も御存じだと思いますけど、四国で葉っぱビジネスということで、地域においては刺身のつまであったりとか、料理のちょっとした添え物として葉っぱを収穫して出荷することで地域おこしをされている地域がございます。そういったところと比べても、やはりこの相ノ浦、高野山周辺もやはりコウヤマキで子供を育てていけるという環境にございます。それは非常にすぐれた高野山の特徴というか、もっとPRしてもいいような状況だと思います。副収入じゃなくて、それを生業とすることで子供を育てていくことができる。その環境というのはやはり今も歴然とあって、相ノ浦で親御さんがいらっしゃって、子供さんは高野山にいるという方ももちろんいらっしゃいますけど、やはりそのコウヤマキを利用することで生活ができているという、本当にすごい産業を持っている地区だと思っております。  ですから、経済的に十分安定をして生活ができるということで、今後もコウヤマキについては十分産業を続けていくことができるのではないかなというふうに思います。  ですからこそ、今回のこの農業遺産の登録ということが、それに対してやはり誇りの醸成であったりとか、やはりPRであったりということに寄与してくれるということを祈ってるという状況であります。  以上です。 ○議長(大西正人) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) 地域を育てる意味では非常にいい産業だと思います。そして、先ほど聞きましたけれども、それをコウヤマキから抽出したものを販売する、そんな方向にも進めているようなので、それが高野山上では多くの販売店に置かれて、またそれを販売することによってコウヤマキの生産する人も助かっていく。そのような考えかと思います。  それでは、観光情報センターのことですけれども、先ほどおもてなしという意味では、迎えられたお客様に喜んでもらうという方向で今は進めておるわけですけれども、それをどのような形で住まいしております住民たちに還元していける、そのような方策なんかも考えているわけですかね。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) 高野山観光情報センターの活用のことですけれども、一般社団法人高野観光協会さんがこの中に、DMOの団体であるということで共同で事業を行っていく形になってまいります。この観光協会さんの中には、商工会さん、宿坊さん、金剛峯寺、町、そういった四つの高野町の機関の事業所が入っております。そして、宿坊さんについては52カ寺のうち49カ寺までが会員として登録をしておりますし、商工会さんにおいてもさまざまな業種の方がここに登録をし、会員として活動していただいております。  そういった方がこの観光情報センターという空間を利用しながら、やはり利益を上げていけるような仕組みを、しっかり今後DMOの関係を持ちながらいろんな意味で話をしていき、外部にも発信し、内部の調整も行いながら利用していけるようにしていきたいと、そういうのが私の考えです、町の考えになるかと思います。  やはり非常に多額な費用がかかったということも議会のほうでも御指摘をいただいている中、そこを閑古鳥が鳴くようなことのないように活用していくことで、やはり住民さんに、観光協会の会員さん、ひいては住民さんですけれども、還元していくような仕組みというのはしっかりと構築する必要があると思っております。  以上です。 ○議長(大西正人) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) そうしましたら、あの建物をもちろん利用するわけですけれども、あの建物を利用することによって、この地域全体、例えばですけども、この高野山上に住まいしている方に何か発信していけるような、そういうような努力が必要かと思います。  そんな中で、先ほどの商工会の話も出ておりましたけれども、高野町の観光行政としましては、商工会の方々とも話し合いなんかもしているわけですかね、その辺もお答えください。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) 今の議員の質問ですけども、申し訳ないですけど、残念ながらそこまでお話をする余裕が現状なく、今開館をすることを中心に考えているようなところがあります。それではいけないのはわかっているんですけども、私も4月に着任をさせていただいて3カ月、観光情報センターの開館に向けて一生懸命、うちの課員も一生懸命やっております。今後、そのあたりは、先ほども言いましたように観光協会さんのDMO部門が入ってくるということで、そことしっかり話をしながら、商工会さんのほうにもいろんなお話をかけていき、住民の会員さんが利益を得るような形にしていきたいなというふうに思っております。  ただ、先ほど近畿大学の話で共創マーケティングをテーマにした講演会ということをお話させてもらったと思います。この点については商工会さんのほうにも早くに声をかけさせていただいて、やっていくよということで、また商工会の会員さんも含めて聞いていただいて、事業の参考にしていただければなというふうに思っております。いろんなやはり利用の仕方があると思いますので、そういったことをいろいろととらわれずいろいろ考えていきながら、地域の皆さんに活用していただく。それによって利益をいただくような方向でいきたいというふうに思っております。お願いします。 ○議長(大西正人) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) そうですね。これからはそういうふうな話し合いをどんどん進めていっていただきたいと思います。それと思いますのも、地域で、例えばこの山上におきましてですけれども、お商売される大きなお店としましては、いろんな方向である業者さんにお客さんを寄せてもらうような、そんな対策をしてるわけですけども、小さいお店としましては、そこまでお客さんに来てもらうような、努力はされてると思いますけども、もっとお客さんが自分とこに来てほしいなと思うようなことがあるかと思います。それは、各商店が事前に自分たちが努力しなさいよということになると思いますけども、その辺も手を差し伸べていただいて、何かこういう方策がありますよとか、そういうような御意見とかも、町を通じて、また商工会を通じて、また観光協会を通じて、各商店のほうにそういう話をしていくことによって、また住まいされている方が活性していけるんではないかとは私は思うんですけども、その辺は全体を考えている町長とされましては、今後、多くの観光客に来ていただく、また住民に何かを還元していただくような、そういうこともお考えでありますかね。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) 現在、議員さん、今お話になった件につきましては、観光協会さんの会員の中でもやはり店舗を持たないお店というか、事業所もございます。それと、通常でしたら事業をやるんだけれども商品をつくっているわけじゃないよ、手仕事の関係なんかがそうなんですけども、そういったところに関しては、ああいう観光情報センターができたことで、そこを活用しながら新たな展開とかを模索することができるのかなというふうに思っております。ですから、必ずやはり高野町観光協会の会員、住民たる会員さんのやっぱり利益につながっていく部分があるはずなので、そういったことをしっかり話をしていきながら、今度詰めて活用していきたいというふうに、決して閑古鳥が鳴くようなことにならないようにやっていきたいと思いますし、私たちも今までのいろんな、役場に来させていただいてからいろんな経験をさせてもらってノウハウを持っておりますので、そういったこともあそこを利用することで展開をして、人を集めていくということを努力したいなというふうに思っております。お願いします。 ○議長(大西正人) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) おはようございます。  6番議員の質問に答えさせていただきます。  町行政の中でいろいろな行政がある中で、今回、観光行政というようなことで、高野町として非常に主力としていかなければならない分野でもございます。その中で、グリーンツーリズムとか、メディカルツーリズムとか、いろいろなツーリズムがある中で、高野山、高野町でどういった今後展開をしていくかという大きな視点に立った御質問だというふうに思っております。  その中で、今日の質問をいただいて、担当課長が3点、4点、具体例を大きく説明させていただいたんですが、やはり今後は攻めの観光というようなところをしっかりとしていかなければならないというふうにも思ってます。
     開創法会が行われたときは200万人の方が来ていただきました。その後、大きくは下がっておらないというような統計は数的にはあるんですが、全体的に200万人来てくれたというところで、行政も当然うれしいし、和歌山県も当然うれしいしというようなところだと思いますが、しっかりこの数字を見ていく中で、日帰りの方、日帰りの方はやはり開創法会のときもやはり150万人から160万人、その後も同じような形で推移していっておるというような形でございます。  何が下がっているのかと言いますと、やはり宿泊の方が、極端に言いますと半分ぐらいに下がっておる。20万人近くになっておる。以前自分たちが小さいころから大きくなるころまでは、年間100万人近くが宿泊されていたというような時代もございます。その中では、当然外国の方も含まれずに日本人の方が来ていただいていたというようなことで、高野山に日帰りじゃなくて、高野山に登ったら大体宿泊はセットであったというふうに、資料的にはそう受け取れるというようなとこでございます。  そんな中で、日本人全体が人口が減っているという中で、当然、日本に、日本中で動く日本人の数も減っておるというのは、これは否めないところかなというふうにも思いますが、宿泊客が約20から25万人の中で、ひょっとしたら平成30年は海外の方が宿泊でもう10万人になるかもしれない。極端に言うと、半分ぐらいが海外の方が宿泊に来られるというようなことも予想されます。  そういった中で、いろいろ情報発信ですね、海外の方もそうですが、町としても宿坊協会に委託をしまして徳パックということで、日本人を対象に合宿をしてくれというような施策をして、徐々には伸びてきておりますが、日本人が訪れなくなってもう何十年もたっております。それをどうにか回復していきたい。それは海外の方のお力も今かりとるというのは現状やというふうにも思ってます。それは何かといいますと、やはりソーシャルネットワークサービスを使って、SNSで海外の方が情報発信して、その情報を日本人が見て、日本人が高野山の人だけ、高野町の人だけじゃなくて、日本の中の高野山、高野町、ああ、こういうとこなんかという情報を、逆に海外の方から得て足を運んでいただいておるというようなこともたくさんございます。  そういったことを考えながら、積極的に、戦略的に攻めの観光行政を進めていきたいというような中で、一番仕事をしている中で大切なことというのが、人と人との信頼関係、そしてつながりだというふうに考えております。  先ほど課長のほうが説明しておる中で、近畿大学とのふるさと協定ですね、それしかり、富貴のブドウ、また富貴のホップ、世界遺産の登録に向けていくというようなことで、これほとんど人と人とのつながりがどんどん形になってきているというとこが、答弁するとこで一番大切なとこかなというふうにも思っております。  富貴のホップの件で言いますと、当然、企業が入ってきていただいてというとこがございます。その前段でいろいろな方と高野町全体を元気にするには、周辺集落が元気にならなければ高野町全体は元気にならないという持論は私ずっと言うてきております。高野山は元気です。でもその周辺の集落で、どう今後していかなければならないかと頭をひねらなければならない集落も当然あります。また、反面、宝がいっぱい埋まっている集落もたくさんあります。その一つの例として、今回富貴のホップを育てていきたい。一企業の営利目的でしてるんではなくて、あの地域、高野町の田畑をどうにかしたいと。富貴の人、筒香の人のやっぱり笑顔をもっと出していきたい。当然、その企業には、企業はもうけてください、当然です。でも住民の人ももうかる仕組みに持っていってくれやな、絶対に町としては協力はできませんし、今後いろんな補助も当然出していきたいというふうにも思ってます。  3年かかるという、ブドウの件に関しては、まず反省から始まって、またその企業はなかなか会社内の状態でこちらのほうになかなか来れないというようなこともありましたが、それは細々と、まだ諦めることなく進めていきたいというふうにも思うんですが、このホップに関して、企業名は当然この場所ではちょっと伏せておきたい。また大きな企業も今、話も、逆に声もかけてきていただく。また、JAさんもピピピと電波を張ってますので、どういったことなんかなというふうにも町にも来てくださってます。また、和歌山県も少し興味を持ってくれております。  そのような中で、企業がもうかるんじゃなくて、企業はもうけてええんですけど、まずその地域を復活、元気にさせたい。それは企業さんとも同じ考えで進んでおります。今年の秋には収穫祭ができて、富貴の方にモチ米があるんかどうかわかりませんけど、また餅まきを富貴で盛大にぱっとやって、ちょっとずつでもみんなで乾杯できたらすごく楽しい事業になるんかなというふうにも思っておるし、この事業をしている業者もぜひそうしたいと。そして、高野町の富貴でありますんで、ぜひお大師様にもそのホップを奉納したいなというような考えも私もありますし、今後その地域の方にも思っていただければ、雑事のぼりの計画もあるのかなというふうにも思っております。  その中で、夢をどんどんどんどん膨らませていって、現実を見据えた中で事業をしていかなければならないんではないかというところも当然ありますが、まずは耕作放棄地があって非常に地域力が低下している中、まずやっぱり夢を掲げて、そこにやっぱりみんなと苦労しながら進んでいくというのは大切なことかなというふうにも思っております。  続いて、コウヤマキに関してなんですが、これはもうお大師様にありがとうという言葉から始めないといけないのかなというふうにも思っております。この高野山の周辺ですね、コウヤマキを高野山に上げてくる。また全国の檀家さんに、信者さんにマキを持って帰っていただくという、そういう信仰、また真言の信仰ですね。また、そして地域の信仰、そういったところですごくシステムになっているのかなというふうにも思ってます。  この間、この設立総会のとき、有田川町、高野町、かつらぎ町と和歌山県、いろんな方が参加した設立総会があったんですが、花園超えて有田川の清水地区まで行きますと、非常に何とすごい流域だなというふうに感じたんです。それはなぜかといいますと、お大師様が住まわれている御廟ですね、御廟から玉川が流れてきて、その川が相ノ浦を通って、そして花園を通って、そして有田川に抜けていく。そこでも言うたんですが、その水が米をつくり、そしてまたマキもつくりということで、物すごい文化がこの流域にあるんだなということを再確認、私はしました、というようなことで発言もさせていただきました。  そのような中で、しっかり、ちょっと世界農業遺産に向けて今加速して、関係団体と今猛スピードで作業を行っておるという段階でありますので、今後、このコウヤマキ世界農業遺産のシステムの中に一つでも入れば、それがきっかけとなって、また次の世代につなげていこうかなという世代がきっと出てくるのではないのかなという期待も入っておるところでございます。  そして、大学関係は担当課長が説明したとおり、この大学の協定というのは近畿大学に行かせてもらって講演させていただいておる中で、こういうつながりもできました。これをしっかりといろんな地区に、当然高野山地区もそうですけど、外者、若者という視点で、いろんな考えをこの高野町に落としていただきたいなというふうにも思っております。  また、最後の観光情報センターに関してでございます。1年、そして先月の議会の中で観光情報センター、ようやく7月2日に開館する、スタートできるようになりました。議員の先生方、また町民の皆様方に改めて御礼申し上げるところでございます。この場所をしっかりと戦略的に進めていかなければならない。情報発信の拠点にもしなければいけないし、人を迎えるためのおもてなしの空間にならないといけないし、町の人が潤う場所にもならないといけないというふうにも思っておるところでございます。  そういった中で、今後、7月2日、3日からすごい仕掛けがあるというわけでもなかなかございませんが、そこは行政として、産業観光課改め観光振興課が先頭となって、いろんな行事を考えていく。また、町役場全体としても考えていくということをしていきたい。  その中で、やはり行政がこれをどうこう引っ張っていくというのも当然地域力が低下している中では大切なことだというふうにも思うんですが、やはり住んでいる方、商売されている方、農業をされてる方、サラリーマンしておられる方、いろいろございます。そのような方々から、あそこをこういうふうに使いたい、使わせてほしいから、応援するから、この一口幾らというのをぜひ自分たちもさせてくれというような形に持っていかなければ、いつまでたっても高野町の出資口が膨らむばかりでありますので、そういった努力は町もするし、町の皆様全員とあそこの活用というのを一緒に進んで、時には先頭に立って、時にはリードされながら行政もついていく、そういったことで切磋琢磨してあそこを活性化の拠点にしていきたいというようなこともございますので、今後いろいろな過程を経てできた建物でございますので、役所としてもしっかりと関係諸機関としっかり協議して、あそこをいい建物、いい拠点になるように育てていきたいと思いますので、今後とも御指導のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(大西正人) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) 多くの答弁をいただきました。ありがとうございます。それは住民の方に伝えて、高野町はこういうふうな動きをしているのだと、そういうことは伝えていきやすくなりました。  その中で、遍照金剛、弘法大師様、また空海様、そういう言葉が若い方から年配の方まで、全国、また世界各国に通じるような、そういうようなPRなどをどんどんしていくことによって、この高野町、高野山、それぞれ皆さんに多くわかっていただくことになると思いますので、その辺も今後また努力を努めてください。 ○議長(大西正人) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) ありがとうございます。  2034年に向けていろいろ高野町に対して物すごくありがたい行事がたくさんあります。まず2034年の弘法大師御入定1200年、それまでには来年のG20がこの近畿、大阪であります。その次の年には東京オリンピックがございます。その5年後に、もしかしたら万博が大阪で開かれるかもしれない。日本全国で万博を誘致する、していかなければならないというようなことで、またごめんなさい、2024年にはお大師様が誕生されて1250年になるというような、物すごくこの15年の間に高野町に対して、高野山に対してすごくありがたい出来事がたくさんありますので、それらをしっかりと生かして、行政としてもそのあたりにいろいろな形でアクションをかけていきたいと思いますので、どうぞ当局も頑張りますので、議員先生からもいろいろな御助言、御指導のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(大西正人) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) 以上で質問を終わりたいと思います。 ○議長(大西正人) 順番に発言を許します。  9番、松谷君。 ○9番(松谷順功) 失礼します。  質問の機会を与えていただきまして誠にありがとうございます。  私からの質問事項は、まち・ひと・しごと創生高野町総合戦略についてであります。  質問の要旨でございますが、まち・ひと・しごと創生長期ビジョン総合戦略は、人口の急減、超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対しまして、政府、地方公共団体が一体となり取り組み、各地域がそれぞれの特徴を生かし、自立的で持続的な社会を創生することを目指すということが閣議決定され、地方に仕事をつくり、安心して働けるようにする。地方に新しい仕事の流れをつくる。若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる。時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに地域地域の連携をする、というふうなことで、地方においても1,740市区町村で作成されており、高野町も総合戦略としまして、平成27年から平成31年までの5カ年間の総合戦略が作成されております。第1期の仕上げまであと残り1年あまりであります。これを経まして第2期の総合戦略へ移行していくものと思われますが、現状の具体的な施策と重要業績評価指数ですか、これについてお答えいただきたいと思うんです。  なぜかといいますと、今、先ほどから6番議員さんの質問にも重複するところが一部あるんですけれども、このたび機構改革がありまして、どちらかというと、これはそういうことではないというふうに答弁されると思いますが、産業観光課というのが機構改革観光振興課に改められ、どちらかというと農林関係は建設課へ等、組織改革もありまして、どちらかというと観光に主力を置いたような形の行政になっていくのではないかというような心配もあるわけでございます。  具体的な業績評価指数(KPI)の中で地域産業の継承と育成から始まりまして、新たな産業の雇用を創出するという町が出しました項目に対して質問させていただいていきますので、それに対してどのぐらいできているのか、今後どういうふうな形で進めていくのかというところを答弁いただきたいと思います。  あとは自席でお願いしたいと思います。  以上です。よろしくお願いします。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) 9番議員さん御質問の件について、お話、お答えをさせていただきたいと思います。  まず、現状、今9番議員さん御質問いただいた部分につきましては、このまち・ひと・しごと創生高野町総合戦略、これにのっとっての御質問かと思います。その中で、KPI、目標の数値のことになるかと思います。現在、質問ございました地域資源を生かした産業振興と雇用を創出するということの中で挙げられて、いろいろと指標が挙げられておりますので、この冊子の9ページ、10ページについての回答をさせていただきたいと思っております。  平成27年度から5年計画で実施しておりますこのまち・ひと・しごと創生高野町総合戦略につきまして、議員御指摘のKPI、数値目標の達成度、達成見込みについてお答えをさせていただくということで、まず地域資源を生かした産業振興と雇用を創出する部分につきまして、KPI(数値目標)として挙げている項目といたしまして三つございます。  まず、その1の一つ目、給食における地元産米の使用量。これにつきましては、平成27年度が1トンだったところを、平成31年度に5トンにするという目標を立てております。前回、3月の定例会においても御議論をいただきましたように、米を備蓄する低温保存庫の整備ができていないことなどから、1年分の給食で使用する米を調達できていないというのが現状となっております。現在、年2トンの使用になっているかと思います。この低温保存庫の整備ができれば、平成31年には年4トンまで消費を、この米の使用量というのを増やすことができるんではないのかなというふうに考えております。  二つ目の指標ですけども、高野町ふるさと応援寄附金額につきまして、これは企画公室のほうがやっておりますので、そちらのほうで御回答をさせていただけたらどうかなというふうに思っております。  三つ目の指標ですけれども、新規就農者の数になります。これは平成27年度基準が1名で、この総合戦略の期間中、5年間の累計が5名ということになっております。ごめんなさい、5年間の累計が2名というふうになっております。これにつきましては、平成28年度に富貴地区に、ホウレンソウを栽培したいということで、紀の川市のほうから御夫婦で移住された方がいらっしゃいまして、目標についてはこの2名の分については既に達成されているのかなというふうに思っております。  また、新たな産業と雇用を創出する部分、ページで行きますと10ページ目になってまいりますけれども、この部分につきましては4つの指標を挙げております。  そのうちのまず一つ目、精進料理教室の受講者数ということを一つ挙げておって、平成27年度の基準がゼロ名、平成31年度の目標が30名となっておるんですけれども、この点においては、現状としては具体的な事業展開ができていないというのが実情でございます。  2番目といたしまして、ブドウの作付面積についての指標の部分です。平成27年度の基準が0.5ヘクタール、平成31年度の目標が2.0ヘクタールということになっておりますが、平成27年度に10アールの畑にブドウ苗木を確か400本ですかね、植樹をさせていただいてから、新たな植樹は行っておりません。これにつきましては、この数値目標についてはちょっと達成が難しいのではないかというふうに考えております。  まず、一事業所の事業でありますこのブドウをつくってのワインの製造ということに対して、ちょっと町の総合戦略の数値目標に挙げたこと自体問題があったかもわからないというふうに考えておりますので、今後、この目標については見直す必要があるのではないかなというふうに考えております。  三つ目の指標が、薬用作物生産量についてということですけれども、平成27年度の基準が4トン、平成31年度の目標が5トンとなっております。富貴地区においては、かねてから漢方薬の原料でございますトウキの栽培が盛んに行われていて、その部分についてこの目標が設定をされているわけですけれども、現在、トウキ栽培農家は減少傾向にあります。それと従事されている方が高齢化していっているという現状でございます。  ただ、富貴で生産をされますこのトウキ、オブカトウキという品種になるんですけれども、非常に薬効成分の含有量が多いということで、他の産地、例えば九州の日向地方でヒュウガトウキというのを栽培しているんですけれども、そういったものに比べても非常に品質がいいということで、医療であったり、製薬の現場では非常に重要視されているものでございます。  そういったことから、漢方薬の輸入が中国からしにくくなっていくような世界的な流れもございますし、医療の部分というのは漢方も含めてまだまだこれから成長分野になってまいります。そういったところから、この生産を増やしていくというところについては大きな成長の余地があるのかなというふうに思っておりますので、栽培農家の高齢化というものであったり、栽培農家の減少、そういう問題を解決できるように、今後、知恵を絞っていきたいなというふうに思っております。  ただ、トウキにつきましてはちょっと厄介な性質がございまして、連作障害を起こしやすいということで、同じ畑で続けて生産をすることができない。それと、種を植えて、苗を立てて、それをまた移植をしていくわけですけれども、足かけ3年ぐらいかかっていくという、やはり手間が非常にかかる作物でもございます。そういったことをクリアしていく部分がありますので、時間がかかるかもわかりませんけど、しっかりと話をしながら進めていきたいなというふうに思っております。  それと、四つ目の指標がNPO、第三セクター等の設立数ということで、平成27年度基準は0件ということです。5年間の累計が3件、NPOであったり、第三セクター、そういったものを設立していきたいということになっております。この点につきましては、平成28年度に、たしか4月だったかと思います。高野町、総本山金剛峯寺、一般社団法人高野山宿坊協会、高野町商工会という高野山の基幹となります四つの事業所が共同いたしまして、出資に当たる分担金を出し合い立ち上げました、高野町においては最もパブリックな団体、一般社団法人高野観光協会が立ち上がっておりますので、実績としては1件ですけれども挙がっておるのかなというふうに思っております。ただ、残り2件については現在明確な話を聞いておりませんので、現状、31年に二、三件というのは難しいかもわかりません。  こんなふうに見てまいりますと、このまち・ひと・しごと創生高野町総合戦略のほうで挙げております計画をした目標について、クリアできたもののほうが少ない現状にはございます。ただ、第1期の総合戦略の終了まであと1年ということで、今後、残された時間の中でしっかりと目標に向き合いまして、事業展開を行っていく必要があるというふうには考えております。  この総合戦略にうたっている部分につきましては、国より交付金等々もいただきやすい状況にあると思っております。それぞれの目標、高野町内の地域の実情に合わせた、その地域に合った親和性の高い、マッチングのいい方向で事業にかかわっていただく方、その地域の住民の声、そういったものをしっかり聞きながら事業展開を進めていきたいというふうに考えております。  先ほど、議員、機構改革のお話をされました。この7月1日の機構改革で産業観光課の農業、林業、農業委員会事務について建設課へ移管となっていきます。ただ、観光振興課で観光に携わる者といたしまして、観光というのは地域の光をもって外から人を呼んでくる部門かなというふうに思っております。この地域の光を活用していくことこそが観光の仕事なのだろうというふうに思います。ただ、その地域の光が寺社仏閣、高野山はこれが長く続いてきたわけですけれども、世界遺産を含め、この寺社仏閣、祭りが地域の光であるところもありますし、物産であったり、人、そういったいろいろな要素がまちの光というふうになっていく部分になるかと思います。  今後、産業にかかわる部分におきましても、所管課の建設課としっかり情報共有、協議を進めまして、そういった地域の光をうまく活用できるように、従来の行政の縦割りの考え方ではなくて、課の枠を超えたような事業展開というのを、私も気をつけていきたいと思いますし、町長としても同じようなお考えかと思いますので、その方向でしっかりと進めていきたいと思っております。どうぞ御理解をお願いいたします。  以上です。 ○議長(大西正人) 上野君。 ○4番(上野幸男) もうちょっと答弁ね、短くまとめて言うてくれやなね、最初言うとるやつ、最後になったら何を言うとったんやろなとしかわからへん。もっと短く話しできへんのか。 ○議長(大西正人) ただいま上野議員のほうから、もう少し答弁のほうを短くまとめてというようなお話がございました。そういうふうに感じる部分もございますので、その辺を心得て答弁をいただきますようにお願いを申し上げます。  中尾企画公室長。 ○企画公室長(中尾 司) 失礼いたします。  先ほど産業観光課長のほうからKPIの目標の達成状況について御説明をさせていただきましたが、私のほうからはそのうちの一つであります高野町ふるさと応援寄附金額のKPIについて御説明をさせていただきます。  計画の中では、KPIとしまして高野町ふるさと応援寄附金額ということで、基準値、設定年度の、前の年度の平成26年度の寄附金額1億3,000万に対しまして、目標値、平成31年度の目標値としまして4億円という数値をKPIとして挙げさせていただいております。  このKPIといいますのは、重要業績評価指数といいまして、事業の評価をする上で数値的な目標をつくれと。その数値目標に基づいて評価と改善を進めなさいというための数値目標でございます。  今回、ふるさと納税につきましては、現時点、この6月25日、昨日時点ですけども、寄附金額が1億3,618万4,000円となっております。昨年の同時点、6月末の数字が大体5,224万2,000円ということで、現在のところ、昨年の数値を大きく上回るという実績になっております。この理由としましては、取り扱いのインターネットサイトを増やしたというところが大きいものかなと考えております。  ただ、当初、このふるさと納税の寄附金額をこの産業の部分のKPIに挙げたという理由の大きな理由としまして、地元産品をふるさと納税の返礼品として使うということで、地元の産業へ雇用の創出を図るという目的で挙げました。ただ、今、返礼品として一番多いのが、残念ながら地元産品ではなくて、観光のクーポン等地元産品でないものが多いというところもあります。これにつきましては、次回のKPIの見直し等において検討させていただきたいなと考えております。  議員、最初にお話しされましたように、31年度が計画の最終年度になっております。31年にかかったころには、庁内の委員会において現在の数値の見直しとか、評価、再評価を行いまして、国の総合戦略についても31年で終了を迎えるということですので、それにあわせて見直し、または延長等の手続をとらせていただきたいと考えております。  以上です。よろしくお願いします。 ○議長(大西正人) 9番、松谷君。 ○9番(松谷順功) ただいま重要業績指数、KPIの具体的な数字で挙がった部分のみお答えいただきました。  まず、給食に関しましては、1トンの目標であったんですが、5トンにするには低温倉庫が要りますよと。これはどこが設置するのかというのが問題ありますけども、そういうことが必要だということ。  それから、ふるさと応援寄附金については、サイトも変え、4億円の目標に対して今年どうなるかわかりませんが、昨年はちょっと減ってると思いますが、今年は目標に対してはそういう目標で進めてますよということ。  新規就農者というのは、これ1名から2名ということですので、目標値が非常に低いんで達成したようでございます。  それから、新しい雇用ということで、精進料理教室受講者数というのができてませんということです。  ブドウ作付面積、これもできてません。  薬用作物の生産量につきましては、非常に高齢化の問題、それから連作きかないような問題、特産品としては夢はあるんだけれども、非常になかなか難しいと。  それから、NPO法人については1件、観光協会、社団法人で観光協会ができましたよというような話だったと思うんですが。  それに行くまでの間に、この項目を1個1個詰めてほしいんです。まず基本的な方向性ということで、地産地消の推進、今の答えの中にもありますが、農林業の活性化の支援、これ重点項目に挙がってます。これ重点項目の中で注意書きが書かれてるわけですが、地元食材の地産地消を推進することで、農業の活性化や耕作放棄地の解消につなげるとともに、精進料理の食材としてのブランド化を図り、奨励作物として生産支援を行います。また、林業については販売拡大に向け協議し、林業従事者と連携し、さらなるPRを行います。こんなことが書かれてるんです。  それから、基本的な方向性の2番目として、高野町の文化を継承するための職人、人材の養成・支援、それからふるさと納税を活用した産業の振興、これが基本的な方向性として三つ挙げられてます。  また、具体的な事業として、ブランド化を図るとともに、地域の食材としての地産地消を推進する。学校給食への地元食材の利用の拡大をする。農地等基盤整備を行い、農業の生産拡大を進め、販売体制の強化及びPR。農業従事者の雇用促進や人材、事業の推進、信仰文化と歴史に育まれた伝統産業への就労希望者や後継者人材育成への支援。地域資源を生かした創業を支援するための相談窓口の開設。創業セミナー等の開催。それから、無料職業紹介事業の充実。それからふるさと納税の謝礼品に係る本町の特産品の充実を図り、新規特産品の開発や地元商品のPR(付加価値をつけたブランド化)に向け、新規雇用者を増やす。これがまず第1番目の地域産業の継承と育成というところに出てるんです。  これにつきまして、先ほどの少ない数字のやつは出ましたですけれども、大まかとしてどういう考えでおられるのか、お答えいただけますでしょうか。よろしくお願いします。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) 議員御質問の件ですけれども、やはり先ほどのKPIと同様、やれているもの、やれていないもの、手つかずになっているものというふうに3段階があるかと思います。例えば、この中で地域資源を生かした創業を支援するための相談窓口の開設、創業セミナーの開設、これにつきましては、国の創業支援の流れの中で、町単独ではございませんが、九度山町、かつらぎ町と3町が合同するような形で、創業セミナーを年に5回ほど開催をさせていただいています。当然、開催に当たっては高野町商工会さんとお話をさせていただきながら進めているという現状にございます。  それと、無料職業紹介事業の充実ということで、これはハローワーク橋本のほうと連携をいたしまして、高野町内の雇用につきまして、ハローワークで紹介するものと同じような情報をこちらでも紹介するということを行っていっております。この点については、実施をしていっているような部分がございます。  ただ、一番上にあるブランド化を図るために地域の食材としての地産地消を推進するというようなこと、例えば宿坊での地域の物産の利用も含めて、なかなかできていない部分があるのかなというふうに思います。  今後、こういったできていない部分につきましても、しっかりとここに書かれているわけでございますので、それを気にしながらしっかりとした事業を組み上げていきたいというふうに思います。  職員の異動等もございますけれども、やはり職員一人一人がその事業について責任を持っていくというんですかね、担当をしっかり決めながら、うまくほかの職員と話し合いをしながら、結果が出ていくような形に進めていければいいなというふうに思っております。現状としては、確かに少し心もとない答弁になっておりますので、申し訳ないとは思います。  以上です。 ○議長(大西正人) 9番、松谷君。 ○9番(松谷順功) 今お答えいただいたようにほとんどできてません、というのが現状だと思います。もっとこれ絞って、ほんまにこれ何か言葉の調子のええのをずっと並べたような形になっておるわけですが、もう少し高野町として、今後、第2次ですか、のときにはもう少し絞って、実際できること、しなければならないこと、どうしてもしなければならないことに重点を絞ったらどうでしょうか。  これちょっと担当外で、答弁を求めるのは非常に申し訳ないんですが、建設課長は答弁を求めてませんが、これ林業とか、その辺のところ、やっていけるんでしょうか。一言だけ、やっていけるんかどうか。農業のところを建設課でやっていけるんかどうか。もちろん協働して、連携してやりますよという話もありますが、かなり連携してもらわないと難しいんじゃないかなと思うんですが、一言だけお答えいただけませんでしょうか。難しい、できません、できます、で結構です。 ○議長(大西正人) 小西建設課長。 ○建設課長(小西敏嗣) 失礼します。  9番議員の御質問について説明させていただきます。  先ほどから御説明等あるんですけども、7月から建設課に農林係というところが新たにできます。ですけど、職員のほうはそのまま、従来から来てるんですけども、まず建設課では今までハード事業を主にやってましたが、ソフト事業とあわせて合理化できるところはして、また今の問題も職員一同、また観光振興課と連携しながら進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大西正人) 9番、松谷君。 ○9番(松谷順功) なかなか難しいかもわかりませんが、その辺のところがこの機構改革のところで非常に気にしたところなんです。機構改革されたばっかりにそうならないかということが心配されます。  続きまして、新たな産業の雇用を創出するというところで書かれておるわけです。基本的な方向性として、新産業の開発による新たな雇用を確保する、これ重点施策です。重点施策の内容説明ですが、高野山における着地型の観光の推進、耕作放棄地を活用したワイン用ブドウづくり、薬用作物の産地化の推進、林業施設(温泉等)の復活など、各地区の資源を活用した新産業の開発を積極的に支援し、魅力ある仕事を創出します、こういうふうに書いておるわけです。これは重点施策でございます。  それから、NPO・第三セクター、民間委託等を推進し、雇用の創出の支援を実施する。それから、キャリアセンターの設立。具体的な事業として、休業施設(温泉等)の再開と活用により、集客及び雇用創出の効果を期待。雇用促進と人材育成を目指した地域の伝統食や伝統文化を学べる学校・教室の開校。3番目に、町内の耕作放棄地によるブドウの栽培とワイナリーの設置への支援。それから、薬用作物で産地に向けた支援。子育て支援を行うファミリー・サポート・センターの立ち上げや促進、NPO法人に移行できる体制づくりを実施する。将来なりたい職業に応じた資格取得の相談や職業相談に応じてくれるキャリアセンターの設立等々が書かれてあるわけですが、これについて、達成度具合をお答えください。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長
    産業観光課長茶原敏輝) 議員御質問の件ですけれども、先ほど6番議員さんに御説明した点とかぶる部分がございますが、休業施設(温泉等)ということで、一つは相ノ浦にあります高野槙の湯温泉ということで、先ほどもお話をさせてもらいましたように、やはりあそこが休業している中で、その資産というのも活用していきたいというのは町としても当然考えておりますし、地域の希望でもございます。それと、和歌山県なんかもそういったところに非常に興味を示していただいておりまして、ここ3年ほどの間で、何度か現地に担当者を連れていき、こういう事業展開ができないかということを具体的にお話をして、再開に向けて御協力いただけるような話をしてきております。自然公園でいきますと3種に指定を受けている場所になりますので、若干、建物等を建設するに当たっては制限を受けていきますが、十分活用できる範疇かなというふうに思います。  それと、高野から有田川流域に向けての農業遺産の今回登録を目指すという中で、やはりこの相ノ浦地区コウヤマキというのが脚光を浴びてくるということを考えたときに、やはりあの場所で温泉があって、それを活用していかない手はないんだろうなというふうに思っております。私たちも決して全然気にしていない、無頓着な状態ではなくて、できる部分でしっかりとそういったことも見据えながら、日々の仕事をしていっているということを御理解いただけたらなというふうに思います。  確かに声をいろいろとかけていく中で、まだ成案というんですかね、こういった形で具体的にというところまでは行っておりませんけれども、それにつきましては開発行為になってまいりますので、大きな資本も必要になってくることになりますので、少し時間がかかる部分かとは思います。ただ、やはり活用したいということをしっかりと持ってやっていきたいなというふうに思います。  それと、薬用作物の産地化の部分につきましては、先ほど言いましたようにトウキの非常にいい面と、それと栽培しにくい面、それと高齢化、つくっていく人が少なくなっていくという点も含めて、いろいろ考えていかないといけないと。  ただ、今回ホップというのが出てまいりましたので、これも一種のハーブ、薬用植物になってまいります。そういったことで、やはり町としてもそういったことも気にしながら、ここも進めていっているということかと思います。  あと、そうですね、現在、高野町のほうには年間8万を超える外国人観光客が来られる、その大半が欧州系ということで、キリスト教圏の方が多いという、非常に全国的に見ても特異な形態になっているかと思います。そんな中で、やはり外国語がしゃべっていけるということについては、非常に、しゃべれることがそこで生活をしていく、営みを続けていく、お金を得ることのできる部分になってまいります。  その中で、今回、観光情報センターのほうも8月1日から一般社団法人自治体国際化協会、クレアと通常言っておりますけれども、ここから国際交流員CIR、学校で言いますALTみたいな位置づけの方ですけれども、そういった方に一人入っていただく予定で進んでおります。そんな中で、やはり地域でそうやって外国語を常に話をしていく場所があるというふうなことなんかを、できましたら地域の子供たちにも活用していただいて、国際感覚を醸成するというような意味で利用していただくようなこともしながら、将来なりたい職種に応じた資格取得の相談とかという、こういう部分ですよね。そういったところに寄与できればなというふうには思っております。  この部分につきましてもできていないものも多々ある状況ではございますけれども、やはり残り1年少しの間でしっかりとこの点も考えながら、実のある事業へつなげていくようなことを一生懸命やっていきたいというふうには思っております。  以上です。 ○議長(大西正人) 9番、松谷君。 ○9番(松谷順功) まず、休業施設、温泉等の再開につきまして、後ほど町長がお答えいただけるかもわかりませんが、3種地域、国定公園の3種地域ということですね。ということで、建築に向けたハードルは高いというふうに言ってましたけども、決して高くはありません。面積的にあれば多分、私も近くに家を建てましたんで、建ぺい率が20%ぐらい、それから道路後退が5メートルぐらいが基準だろうと思いますんで難しくはないと思いますが、その辺に向けたことまで考えてるんかなとなると、かなり具体的に考えていただけてるんかなというふうにも思います。  有田川地域の問題、先ほどからいろいろ6番議員さんの話もありましたので、その辺は省略させていただきますけども、今回、ワイナリーのかわりにホップという希望が出てまいりましたので、その辺のところ、今後どうなっていくかということを期待しまして、具体的な事業の一つというふうに考えさせていただきます。  それから、薬用植物の産地化に向けた支援というやつですけども、これも何らかの支援をしないと、非常に年齢、高齢化されているというのもありまして、実際、これも昔からの産地でございますので、本来であればもっと大きな産地になっていなければならないかなというふうに思います。何らかの理由があるんかと思いますんで、この辺のところの応援というんですか、支援のほどをよろしくお願いしたいと思います。  それから、まず子育て云々のところから、将来なりたい仕事云々のところで、高野山は観光地ですんで、要するに外国語ができる人を採用して、それでその人を通じて語学教室、外国語教室等を進めていきたいよというような話だったと思うんですが、この辺のところ、もっと積極的に、1人を雇ってするとかというんじゃなしに、塾へ行かなくてもいいような、語学に対しては塾へ行かなくてもいいような体制というか、というところも考えられないんでしょうか。こんな小さな、1人雇ってどうやこうやと言うとったって、多分実際、地元での子育て支援には役に立たないような気もするんですが、その辺も含めまして、最後に町長、全体的にほとんどできてないというと失礼ですが、なかなか担当者も変わり、非常に苦慮しているところだろうというふうに思うんです。あと1年半しか残ってないんです、町長。できないんやったらもうできないで仕方ないと思います。ただ、全体としてまとめていただけないでしょうか。  ちょっとあまりにも項目はたくさん書いていただいてるんですが、していないに近い事業が多過ぎるように思うんです。第2期の案をつくらなきゃいけない、あと1年半後につくらなきゃいけない総合戦略におきまして、現実味のあるものをつくっていただくためにも、もう少し詰めたような内容のものを発表いただけないでしょうか。  以上、よろしくお願いします。企画公室長でも結構です。 ○議長(大西正人) 中尾企画公室長。 ○企画公室長(中尾 司) 失礼いたします。  今現在の総合戦略の見直しのことについて、少し御説明をさせていただきます。  現在の計画が平成31年度末ということで、先ほども言いましたが、国の総合戦略に基づきまして、高野町としましても今回のまち・ひと・しごと創生高野町総合戦略ということで策定をさせていただいております。計画の当初にもうたっておりますとおり、PDCAサイクルに基づいて評価と改善を行いながら事業を見直していくというところで、5年間の事業計画内にも評価を行うということで、既にもう何回か評価をさせていただいて、KPIの数値の見直しというのを何回かさせていただいておるんですが、県とも相談する中で、項目の見直しについては5年間の計画年度中の見直しは少し難しいんじゃないかというような御指導もいただきまして、当初の計画にありましたKPIの数値をそのまま使っております。  ただ、先ほど御指摘いただいたとおり、評価の中でも十分できていない事業というのもたくさんあります。ただ、また新たに効果があると思われるような事業もたくさん出てきておりますので、次回の見直しに向けて、庁舎内の委員会でもそうですし、それぞれの課内でも事業の見直しを行いながら、より効果的な事業を何かできないかということで検討していきたいと思います。先ほどの温泉施設のこともしかりですし、各課でいろいろ計画を考えていただきながら、次の見直しに向けて進めたいなと考えておるところです。  以上です。よろしくお願いします。 ○議長(大西正人) 9番、松谷君。 ○9番(松谷順功) 国の総合戦略に従って作成したと。事業の見直し、評価の見直しはしていっていると。ただし、書いた項目についての見直しは今回はできませんでしたと。今後はより効果的な事業を検討するという回答でございましたが、町長、最後に何かございませんでしょうか。これ現状を見ていただいたら大体わかっていただけると思うんですが、町長の夢もありましたでしょうし、やりたかった事業ができなかったやつもあろうかと思いますが、その辺のところを踏まえまして、町長の答弁をいただきたいと思います。 ○議長(大西正人) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 9番議員の質問に答えさせていただきます。  この地方創生の総合戦略に関して御質問いただきましたことに、感謝申し上げます。議員おっしゃるとおり、地産地消、またいろんなブランド化等、いろんな事業を挙げさせていただきました。たしか平成26年の12月に地方創生の言葉がぼっと急に出てきて、そのときに多分どこの自治体も急ピッチで計画を立てたというような経緯があるかなというふうにも思っております。  その中で、自分自身としては、ちょっとはこれ進んどん違うかなと、職員も一生懸命こういったことでやってくれてるなというところで思ってるところもあるんですが、やはり住民の代表であります議員の先生方からそのようなお声があるということはしっかりと受けとめて、次の計画づくり、また継続していくにも、適正な目標値というのはちょっとなかなか出すのは難しい、今職員も苦労しているところであるんですが、そのようなところはいろいろな実績、今後の可能性というものをしっかりと検証した上で、次への目標につなげていきたいというふうにも思っておるところでございます。  とにもかくにもしっかりとこのまち・ひと・しごと創生総合戦略というところ、国のほうでも地方創生、人口減少対策というところをもっと真剣にしてほしいなというところが私の本音のところではございますが、そういったところで地方もしっかりと住民とまた議会と、そして職員とともに、これだけが達成できれば全てがバラ色になるということでもないでしょうけど、一つの起爆剤、きっかけづくりになるようにしていきたいなというふうにも思っております。  また、機構改革についてでございますが、議員の御指摘を受けて思うところは、やはり高野町の農・林、そして商業・工業、いろんな産業について、行政もしっかりまだまだ種をまいていけという話だというふうにも思ってます。課名が変わって、観光というところが頭には当然出てきとるわけではございますが、やはり高野町全体を考える中で、しっかり全ての産業をカバーできるように、またいろいろと引っ張っていける、また引っ張っていけるって役所がリードしていくというところもいろいろとすみ分けはしていかなければならないというふうにも思うんですが、観光だけじゃなくて全ての産業に一生懸命取り組む体制になっておるはずでございますので、そのあたり再度役場当局でしっかり議員の御意見をいただいた上で、再度見直し、考える見直しですね、意識の見直し、それをしっかりやった上で、新しい機構で積極的に進めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(大西正人) 9番、松谷君。 ○9番(松谷順功) ありがとうございました。  平成26年12月に地方創生のこの問題が出てきまして、急ピッチで計画を立てたというところから始めまして、次回の計画につきましては適正な目標でやりたいよということでのお話だったと思います。  特に、今、機構改革についてですが、多分町長の言われたのは、縦割りでなしに横のつながりも連携も大事にして、皆さん、職員さんの意識の見直しをやっていきますよというお話だったと思いますが、それでよろしいでしょうか。それでよければ、私の質問は終わらせていただきたいと思います。  ありがとうございました。 ○議長(大西正人) しばらく休憩します。  それでは、昼から、1時からといたします。休憩時間がございますので、十分に配慮して使っていただきたいと思います。               午前11時15分休憩               午後 1時00分再開 ○議長(大西正人) 休憩前に引き続き、会議を行います。  順番に発言を許します。  5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) 失礼いたします。  質問の機会をいただきましたので、私は7月2日にオープンする待望の観光情報センターについて、内容、運営方法等について質問をいたしたいと思います。  まず、附帯工事を含めた総工費用はどのぐらいについたものか。そして、館内で勤務するスタッフは総勢何名となるのか。このセンターを拠点としてどのような観光行政を運営していくのかを聞かせてもらいたい。午前中に6番議員さんも観光行政のことで質問しておりましたので重複するところもあると思いますが、よろしくお願いしたいと思います。  それと、2点目の質問は、専決処分に関して伺いたいと思います。専決処分の必要性はどのようなものなのか。そして、また費用の伴う専決処分の上限額は決まっているのかをお聞きしたいと思います。  あとは自席で質問いたします。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) すみません、5番議員さんの質問にお答えをさせていただきます。  総工費につきましては、前回の臨時会のときに先立ちます全員協議会の中で、いろいろとこういった資料を提示をしながら御説明をさせていただいております。それをもとにお話させていただいて、一部途中で変更契約を行ったものであったりとか、まだ未着手の分がありますので、その点、加味していただけたらと思います。  まず、現在完成し、また発注を行い、整備を進めております観光情報センターの建設に係る費用ですけれども、まず設計監理委託料、これが869万4,000円。建物本体工事に係る工事費が1億4,364万円。外構工事に係る分ですね、例えば土どめの擁壁の工事であったりとか、根株の撤去とか、そういった部分ですけれども、この部分が4,353万166円。その他附帯工事ということで、観光案内板の設置であったりとか、セコムのセキュリティーの工事であったりとか、そういったものの部分が366万9,192円。合計といたしまして1億9,953万3,358円となっております。  この後、仮復旧箇所であります裏側の擁壁の工事、これにつきましては、電柱の移設の部分とかかわってまいりますので、電柱移設の準備に6カ月から8カ月かかるというふうなこともありまして、現在、今のところは発注ができずにおる部分です。それと、身障者の駐車枠の描画、これにつきましても身障者枠をつくるんですけれども、金剛峯寺さん等と場所についていろいろと協議をしていく中で、少し7月2日には間に合わないということで先送りをさせていただきました。それと、前回の臨時会でも御指摘のありました側溝の養生、これもちょっと時間的に短く、できませんでしたので、この点についても後日、車のほうが少なくなって、安全に、また駐車場のほうがきちっと使えない状態でもよい時期になってからの工事になるかと思います。それと、石垣上部の緑化、こういったものの部分として、予算額としてあと370万5,048円を預からせていただいているという状態になります。  それと、スタッフについての御質問ですけれども、本日朝からいろいろ話をしております、7月1日に機構改革によりまして、高野町産業観光課のほうが分かれて、観光部門につきましては観光振興課となります。この観光振興課観光情報センターのほうに入っていくという形になります。観光振興課におきましては、観光係が5名、地域振興係が3名、現在予定をしております。この8名が入り業務を行うことになります。  また、一般社団法人高野観光協会からDMOの専従職員1名が入ってまいります。あと、専従職員が休暇、出張等で不在になるときには、観光協会さんのほうで雇用を考えていただいております高野山内在住のアルバイトの方がその部分を補完するということになっております。  また、一般社団法人自治体国際化協会、クレアというふうに朝説明させていただいたものですけれども、そこから国際交流員が1名、8月1日に着任してまいることとなっております。クレアの任期につきましては2年間、2年間この観光情報センターを中心にさまざまなことについて、外国人という視点から御教示をいただきながら行政に反映をさせていくという形になるかと思います。  また、外国人対応ができるスタッフとして、高野山内に在住しております協力いただける外国語をしゃべれる方、外国の方もありますし、日本の方もあります。英語がしゃべれる方、フランス語がしゃべれる方、いろいろあるんですけれども、そういった方5名程度声をかけさせていただいております。そんな中で、観光情報センターにつきましては、月曜日から日曜日まで、休みなく繰り返していくということで、対応できる日にちに入っていただくというようなことで、最低1名は外国語ができるスタッフを置きたいというふうに考えております。  ただ、いろいろと本人の希望を聞いております中で、複数の方が、臨時雇用の形態でできたら週に5日ぐらい働きたいということをおっしゃられております。これにつきましては、費用的なこともありますので、何人も抱え込むことができない中で、適当な方を選抜をしていくような方向になるのかなというふうに思っております。  こういったことで、この観光情報センターにつきましては11名ぐらい、12名ぐらいの人員が入って運用をしていくということになるかと思います。  それと、和歌山県の世界遺産センターのほうから高野駐在員という形で1名配置されるということで入ってこられます。県の業務中心の動きになりますけれども、内容が世界遺産についての事業となりますので、教育委員会ともあわせて協力をしながらやっていきたいなというふうに思っております。  あともう一つ、運営についての部分ですけれども、高野山観光情報センターの所管というのは高野町観光振興課というふうになります。当然、管理責任は高野町長となっています。現場で私のほうが館のほうを見るという形になるかと思います。  運営については、一般社団法人高野観光協会さんにDMOを担っていただいておりますので、現状のところ、候補法人ということになっていますので、来年度の正式なDMO認定に向けていろいろと準備を進めていく形になります。そんな中、観光協会と協働しながら運営を行っていくということになります。  このDMOにつきましては、国、観光庁が所管になりますけれども、こちらが進める地域の観光資源を活用していくための戦略を数値データ、午前中もありましたけれどもKPIというものですよね。これをもとに立てまして、継続的にその観光資源をもって地域が稼いでいくことを考えていく、観光の部門の地域のかなめという形になります。そういう位置づけですので、観光協会さんからは非常に重要な部分をまず合流していただくという形になるかと思います。  観光振興課高野山観光情報センターに入ることで、今まで以上にこのDMOを担っていただきます一般社団法人高野観光協会との結びつきが、人的にも事業的にも深まっていくかと思います。今までそれぞれ行っていた、重なっている、オーバーラップしている観光の仕事の部分を、相互乗り入れし調整をすることで、無駄を省いてより効率的に、より充実したものに進めていけるんではないかというふうに考えております。  また、従来、高野町のほうが委託で出しておりました「歩いて楽しい」周遊型観光創造事業、長く委託で出しておりましたけれども、2年ほど前から観光協会さんのほうで事業化していただいている。その中で、電動アシスト自転車を貸し出したりするようなこと、こういったことも継続して観光情報センターのほうで行っていきます。  それと、「EVこうやくん」という4人乗りの電気自動車ですね、これの貸し出しというのもやってまいりますし、それと主に外国人になると思うんですけども、ラゲッジフリートラベルということで、手ぶら観光と言われている、荷物を持って移動するのは大変なので、荷物は先に宅急便で送って、先の宿泊地であったりで受け取るという、そういう今旅の便利屋みたいな仕組みができているわけなんですけども、そういったものの取り次ぎということも行っていきます。  あと午前中もいろいろお話させていただきましたけれども、高野山観光情報センターを預かる観光振興課として、休憩や交流スペースということを利用するさまざまな企画を立てて実施していくことで、常に人が集まってくる、そういう賑やかな観光地の拠点というものを演出、つくっていきたいなというふうに思っております。  午前中もお話ししましたが、観光協会の会員さん、住民の方になりますけれども、こういった方があそこを利用していけるように、いろんな情報、要望を聞かせてもらって、整理をしまして、どんどんどんどん活用していただけるような仕組みをつくっていきたいと思っております。  以上となります。よろしくお願いします。 ○議長(大西正人) 中尾企画公室長。 ○企画公室長(中尾 司) 失礼いたします。  5番議員御質問の専決処分についてでございます。  まず、専決処分の必要性という御質問でございますが、専決処分には二つ、2種類ございまして、まず地方自治法第179条に基づく緊急の場合の専決処分というものと、あと同条第180条に基づく議会の委任による専決処分という二つの種類がございます。  さきの5月臨時議会で御承認をいただきました平成30年度一般会計補正予算(第1号)の専決処分につきましては、この先にあります地方自治法第179条中の特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるときという規定に基づく専決処分でございます。5月17日の臨時議会までに契約を締結しまして、工事を行う必要性があったため、専決処分をさせていただいたというものでございます。  それと、専決処分の金額の上限は決まっているのかという御質問でございますが、補正予算の専決処分におきまして、金額の上限というのは定められておりません。  以上でございます。 ○議長(大西正人) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) そしたら、情報センターのことでちょっとお聞きしたんですけども、附帯工事を含めた総工費用約2億で判断させてもらってよろしいですか。それと、たしか県からの補助は6,000万弱でよろしいですか。返答をお願いしたいと思います。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) すみません、5番議員御質問の総工費およそ2億円、それと県からというか、国の交付金となってまいりますけれども、これが6,000万弱ということで、それで結構かと思います。 ○議長(大西正人) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) 今現在、高野町の人口約3,000名として、2億ということは、町民一人頭で割ったら70万になるのかな。  それで、先ほどから課長の話を聞かせてもらってますと、観光資源を利用して地域が稼いでいけるように持っていきたいというような答弁だったと思います。やっぱり一人頭70万という借金を抱えておりますので、できるだけ有効活用をさせていただいて、実際に先ほどからもずっと、まだこれもできてない、あれもできてないというのが多かったんですけども、できるだけ近づけていけるように、2億円を戻しなさいという、そんな気は毛頭ございませんが、観光の拠点として立ち上げた以上、しっかりと運営をしていってほしいと思います。  それと、専決処分の必要性ということでお聞きしたんですけども、私もネットでこの179条、180条というのを調べて、ちょっと勉強はさせてもらったんですけども、そして、金額の上限もないということで、たしか3月議会、附帯工事の補正で4,000万ほど上がってたように思います。スピーディな運営のために専決処分でというようなことだったと思うんですけども、やはり議会軽視というか、そういうことに陥らないように、今後また考えてしていっていただけたら、やっぱり行政と議会というのは両輪だと思いますので、お互いに協力しながら、いい方向にこの高野町を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それと、今後の高野町を考えていく上で観光事業は欠かせないもので、その拠点として観光情報センターを立ち上げた以上、その有効活用を通して町の活性化につなげていけるようなもの、また銅板からガルバニウム鋼板変更による塗装料、コウヤマキ材使用によるウッドデッキの破損、張りかえ等、施設の維持管理費が今後発生してくることも考慮した運営をお願いしたいと思います。このことに関しまして、何か御答弁ございましたらお願いしたいと思います。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) 5番議員の御質問で、住民一人当たりほぼ70万円ということで、それは前回の臨時会のときも9番議員さんのほうから、あそこで稼いでいくということをしっかり言われております。私もあそこを開いた以上、やはりそこを一生懸命使っていくことで、やはりその恩恵が住民を含め、皆さんに行き届くようなことでないといけないというふうに思っておりますので、先ほどから何度もお話ししておりますけれども、いろいろな企画を立てながら、閑古鳥が鳴くようなことのないように、常に気をつけて活用をしていきたいと。その結果、住民さんのもとに利益、利潤が落ちていく、それによって2億円という総額が何年間かで償却していけるような、そういうことを常に気をつけていきたいと思いますので、こちらも一生懸命やっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  また、ランニングコストについて、もしくは修繕料についてという部分ですけれども、これは快適に館を使っていく上でやはりまた議会の皆様にもお願いをしないといけない部分かと思います。ちょっと見えていない部分が実際ありますので、どれだけかかるのかというのは探り探りということになりますけれども、不要なところで費用が上がらないように十分に注意した上で管理をさせていただいて、必要な部分についてはまた皆さんにお願いをしていくということでやっていきたいかと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(大西正人) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 5番議員の御質問にお答えさせていただきます。  観光情報センターで住民1人当たり70万円かかっているんだという御指摘、町としてもしっかりと先生の御意見をしっかりと受けとめて、運営に当たっていきたいというふうに思っております。70万円の借金ではないので、そのあたりはちょっと誤解のないようにお願いしたいというふうに思いますが。  わずか3,000人の町でありますが、町税が大体3億円ちょっと。普通の地方公共団体であれば、これだけ交流人口が入ってくるまちであれば、恐らく8億から9億ぐらいの自主納、町税がある中で、現状3億ちょっとの町税で、あとは国からの地方交付税とか、あといろんな起債ですね。そういったものでしておるというのが現状でございます。  日本全国じゅうそういうような状況の中で、財政支出、歳出をしておるというのが現状だというようなところで、最近、ふるさと応援寄附金というところで、各自治体が競い合ってるというようなところでございます。  今は少しふるさと応援寄附金が、昨年度は下がったというようなことなんですが、一時は町税よりも多く寄附していただいてる、2年前はそれぐらいいただいたというようなことで、安定した資金になるかどうかというところには疑問符がつくとは思うんですが、しっかり町税、本来あるであろう町税をカバーできるように、しっかりとふるさと応援寄附金を活用して、活用というか、しっかり全国の方からしていただけるようにやっていきたいというふうに思っておるところでございます。  したがって、この人口3,000人、そして延べでいいますと交流人口が600から700万人訪れるこのまちとしてふさわしい建物としては、2億かかりましたが、それだけの費用は必要なのかな、最終的には必要になるのかな。それをしっかりと町民、また来ていただく方に満足していただけるような方向性でしっかりと使っていきたいなというふうに思っております。  また、専決処分の取り扱いについては、先ほど企画公室長が申し上げたところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(大西正人) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) 観光情報センターに対しましては、町民も非常に期待していると思います。ただ、実際、どんなとこよ、何するとこよと、やっぱりまだPR不足というか、そこら辺もあると思いますので、今後、機会を通じて、一般町民にも、こんなことしとんよ、あんなんしとんよ、こんなんどうですかとか、そういう情報発信していただけたら、非常に有効活用できるようないい拠点になっていくのではないかと思いますので、どうか今後ともよろしくお願いして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(大西正人) 順番に発言を許します。  2番、﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) しばらく御清聴をお願いいたします。
     私が質問申し上げますのは、人口増を見据えた教育方針について。もう1件につきましては、高野山観光情報センター建設地に関する確認事項について。これは今までちょこちょこ質問をしてまいりましたものの確認でございますので、よろしくお願いをいたしたいとこのように思います。  教育問題でございます。平成31年度新学期から、新学習指導要領の移行措置というんですか、英語が普通教科として取り上げられることになりました。これを機会に、高野山の小・中学校の学力を県下のナンバー1とまでは行かなくも、児童・生徒の教育は高野山地で、を掲げ、成果を生む教育方針を考えていってはどうかと、考えられないかと。教育長の成果、手腕をここで尋ねたいとこのように思います。  一つ、事例を出して申し上げますと、中学生の生徒にアメリカに1カ月間の体験留学をさせてみたらどうか。帰国後は小学校児童に英語を指導をさせる。留学した体験を生かせる場所にもなるのではないかと。また、留学した経験を報告する報告会を開くとか、新設された高野山観光情報センターで実習させる場所も今回できております。いい場所があるんではないかと。子供の学ぶ意欲の確実に高まることを期待したいと、考えられるのではないかとこのように思うわけであります。英語は楽しいものになり、学ぶ意欲が確実に高まってくると思われます。  留学生の危機管理については、留学をさすということについては留学生の危機管理の問題が当然起こってまいります。これはやはり教育長を中心とした対応、対策を十分考えていかなければならないことは言うまでもありません。  そこで、小・中学校で一貫した、聞くことができる、読むことができる、話すことができる、書くことができるようになれば、グローバル化が進む国際社会において、留学や進学に目的の高い英語力を目指す生徒の多様性を引き出すことにも重点を置く必要が出てくるものと思われます。高野山の小・中学校ではユニークな教育指導をやっていると。今の教育長の実績をここで残すということも期待をしたいと思うわけであります。  そして、この地域ですばらしい教育制度を立ち上げていることが、移り住んでくれる現象を生み出し、空き家対策にもなり、人口が増えることは、高野山の創生を目指すことにもつながってくるのではないかとこのように提案するわけであります。よろしくお願いいたします。  次に、ビジターセンターの建設地について、確認事項としてお伺いをいたします。  日本民族の永遠の魂のふるさととして尊崇されてきました、この聖地を囲む一円境内は、過去はもちろん、永遠に大師末徒の手によって聖山の尊厳護持のために守り通さなければならない聖地であります。この地に生きる者、我々は一丸となって守り通さなければならないのであります。これが基本的な考えであります。こういった点から、以前から質問を繰り返してきたわけでありますので、確認事項として答弁をいただければと思います。これについては、そうであるとか、そうでないとかという水かけ論をすることは私は考えておりません。  次に申し上げますが、現地を視察しました、センターの現地を視察させていただきました。高野山観光情報センターの建設地は南谷の357番地ではなく、同350番地ではないのですかと、これが今までもお尋ねしてきたわけでありますが、その後の調べでは350番地が正しいように私は思われます。  高野山観光情報センター設置条例の第2条の1、これは高野山の357番地と位置づけておられます。現在、高野山南谷358番地、同359番地の2を合筆して境内地から雑種地に変更されております。この変更の年月日については不詳であります。これは法務局の台帳にもこのように示されております。  元この地番地には金剛峯寺の貯木場として使用され、必要性から金剛峯寺の信徒の駐車場として、霊場高野山を訪れる心ある人たちの駐車場に使用されてきました。なぜ、この部分を無償譲与を受けた土地、境内地を雑種地に変更する理由があったんでしょうか。どういう必要性があったのでしょうか。金剛峯寺はどのように言っておられるんでしょうか。  次に、平成25年7月1日、国土調査による成果、この成果では錯誤、誤りというようにしておりますが、調査結果から高野町にあると聞きますが、この調査結果が、この国土調査というのは地籍調査の結果を国土調査と称しているようであります。この国土調査、地籍調査したものが成果資料、この成果資料が高野町にあると言いますので、できれば一度、閲覧させていただきたいなとこのように思います。  元の面積との比較では相違があります。元の面積が3,356平方メートル、合筆後の面積が3,611平方メートル、差額にいたしまして255平方メートル、坪数にして77坪であります。これを端的に考えますと、国土調査、いわゆる地籍調査によって測量をやりかえての結果ということになれば、成果ということになれば、他の地番に食い込んだのか、あるいは国有地として残っとったものをはかり込んだのかという私には疑問が残ります。この点については金剛峯寺は承知しておられるんでしょうか。  次に、地目変更で確認された雑種地、高野山南谷357番地、この中には2筆が合筆されております。358、359。この2筆が合筆された面積が3,611平方メートルとなっておりますが、今後、この地は課税の対象地となる土地なのかということをお尋ねいたしたいと思います。  今、申し上げましたことを項目的にお伺いするわけですけれども、一つとして、南谷の357番地ではなく350番地ではないんですか。ないんです、357番地でいいんですと、こういう答えをいただければ結構です。  設置条例の第2条の1に南谷357番地は358、359の2筆が合筆され、境内地から雑種地に変更されております。これの年月日は不詳であります。どのような理由で雑種地に変更されたのか、その必要性があったのかという二つのお尋ねです。  三つ目に、元の面積と雑種地変更された面積に相違がありますが、なぜ相違が出ておるのでしょうか。という、これは多分実測による差ではないかという答えが出てくるんではないかと思います。先ほど申し上げましたですけれども、その差というのはどういう差なのかということが私が疑問に思っております。  それから、この私の記憶するところによりますと、357番地というのは、ちょうど正面の大きな道ですね。今自動車が行き来しているあの道から駐車場に入ってくるこの道路、道が357番地であって、これは357番地は既に合筆されておりますが、この番地であって、これが町道になっている部分ではないのでしょうか。町道になっているか、なっていないかのその点をお聞きしたいとこのように思うわけであります。  私たちは高野山に住む限り、高野山の一円境内、この状況を守り通していかなければならない一人でもありますし、慎重に1000年を超えるこの伝統ある文化を守っていきたいというのが私の信念でありますし、本来、この職についているものもそういった考えがあったのではないかと思われます。そういう意味におきまして、今5点の問いに対しましてお答えをいただければとこのように思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(大西正人) 中西教育次長。 ○教育次長(中西 健) 失礼いたします。  2番議員の御質問について、今現状、高野町の学校教育、そして外国語教育ということで、現状を踏まえて御説明をさせていただきます。  現在、平成30年度、高野町の児童・生徒数は140名でございます。高野山小学校96名、高野山中学校39名、富貴中学校2名、そして花坂小学校3名、その3名は1、2、3学年の低学年の児童しか在籍しておりません。また、高野山小学校、高野山中学校においても、文科省が適正規模としている小学校12学級から18学級、中学校においては6学級から9学級を有してはおりません。しかしながら、教育委員会では小規模校と極小規模校で構成されている高野町学校教育の規模を逆にメリットと考えて、各学校にその特色を生かした取り組みの推進をお願いしているところでございます。  現在、管内小・中学校では、学校の特色を生かしながら教員の授業力の向上、家庭との連携による家庭学習の強化、個に応じた指導に特に重点を置き、児童・生徒の学力向上に取り組んでおります。  教育委員会といたしましても、これらの学校の取り組みを支援すべく、平成29年度より、義務教育無償化によります英語検定とか漢字検定、その分についての無償、年1回は必ず受けれるようにその中に、教材無償化のほうの費用のほうに含んでおります。そして、高野町独自によります学力標準テストの積極的活用を進めてまいっているところであります。  その結果といたしまして、昨年度、広報でも表紙を飾っておりましたが、平成29年度、高野山中学校が日本英語検定協会より優秀団体賞をいただきました。また、新たな取り組みとして、高野山小学校及び高野山中学校では9年間子供の育ちを見通した教育を目指し、高野山小中連携会議というのを本年度立ち上げております。  その中では、授業部会、そして生徒指導部会、そして行事部会による研究を進めてまいっております。特に、中学校英語科教員には、教育委員会より、小学校教諭兼務発令を行いまして、小学校外国語活動の時間に、TT(チームティーチング)として参加していただいております。小学校と中学校の教員が協力して児童の英語力向上に取り組んでおります。今後もこのような高野町ならではの特色ある教育を目指して取り組みを進める中で、児童・生徒の学力の向上を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(大西正人) 2番、﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) 高野山の小・中学校の教育方針といいますか、教育の関係する取り組みを御説明いただきました。  そういう中で、来春からいよいよ英語が必須科目のように取り入れられるということについて、どのように英語に親しませていくか、教えていくかという中で、ユニークな教育方法というのも考えてもいいのではないかというところから私は提案させていただいたんですけれども、アメリカに1カ月間留学さす、そういった考えについては、先ほども説明させていただきました問題等につきましては、教育長、どんなふうにお考えなんでしょうか。 ○議長(大西正人) 角濱教育長。 ○教育長(角濱正和) 失礼いたします。  ありがとうございます。今、小・中学校の学力のところで、県下のナンバー1に、児童・生徒の教育は高野山の地でということで御質問もいただきました。  ちなみに、先生がおっしゃられるように、今種をまくことによって海外にまた行って、そして帰ってくるという結果が生まれる、一つのまだスタートラインではあるんですけれども、TTであるスティーブンがこの8月で交代するということを前にもお話させていただきましたけども、それに加えて8月にスティーブンにかわるTTの方がアメリカのほうから来られるという今方向で動いておるところでございます。  そこで、次代を担う子供の健やかな成長というのは、社会全体の願いでもありますけれども、近年、地域社会の連帯感の希薄なところから、やはり子供たちを守っていかなければならないというのは、私どもも思っているところです。そこで特色ある英語の授業を兼務発令ということで、先生方に中学校から小学校に派遣、行っていただいて、そしてその中で中学校の先生方のいわゆる専門的な授業を見ていただくということで、この間も初めて私、教育委員さんと御一緒に小学校の英語の授業を見させていただきました。非常に楽しく、私は実は申し訳ないですが、何を今やってるのかわからないぐらい、子供たちのほうが進んでいるかなというふうに自負をしておるところでございます。私にとっては非常にすばらしい、小学校3年生でしたかね、の授業を見せていただいたんですけども、本当に先生の質問に対して返ってくる答えが英語であって、そしてスティーブンはそこの発音のところを少し、リンゴのところでもアップルというのは日本人で、我々はアップルしかよく発音できないですけども、やっぱりそこでスティーブンがフォローして、そして上手な発音。やはり耳というのは小さいころから育てていくのが一番かなというふうに思っているところでございます。  そして、さらに小中連携会議を立ち上げて、今、次長のほうからも説明がございましたけれども、授業部会と、それから生徒指導部会、行事部会ということで、先生方がこの8月にまた小中連携会議第1回を催して、そこで先生方の取り組みをしていくと。やはり私は種をまくということが一番大事なことだと。今、種をまかせていただいたということで、今後、また何年か先、それこそ先生がおっしゃられたように、体験留学で帰国されて、そしてそれを報告させる、そして活躍できる場所、さらには学ぶ意欲が高まってくるという、先生がおっしゃられたまさにそのとおりだと私は思っております。  ですから、そこにはまず種をまいて、そしてその子供たちが成長して、そして今人口移動の面では、東京の一極集中というふうなことが言われておりますけれども、それをできるだけ高野山のほうにとどめておけることができたらなというのが私の思いでもございます。  以上でございます。 ○議長(大西正人) 2番、﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) ありがとうございます。  英語教育についてでも取り組む姿勢を聞かせていただきました。  ここで思い切って、何というんですか、アメリカに留学させてみてはどうかということを申し上げたんですけれども、まず地元で種まき教育をして、その対価で、その成果でそういった方面へ出してみるというような御説明をいただいたと、このように思うわけであります。  一つこんな例があります。私の孫はニューヨーク生まれでおりまして、小学校の3、4、5年生の夏に高野山の小学校のほうへ体験留学をさせていただきました。この孫は非常に日本語も上手にしゃべっております。英語ももちろんしゃべっております。日本語を覚えることによって、英語が勉強できる。英語がわかることによって日本語も勉強できるという考えを持っております。そういうことでありますので、今年の成人式等にも出席させていただきましたら、楽君、元気にしとると声をかけていただいた同級生がおりまして、非常にうれしく思ったわけであります。  この子供が、去年の夏、高野山のほうへ来ておりまして、いつか知らん間に西院のファミリーマートへアルバイトに行っておりました。帰ってきて、「おじいちゃん、ここへちょっとサインして」と、見たら保証人です。「ええっ、おまえ、こんなとこに行くんか」ということで、事実上13日ほど勤めました。そのときに、英語でしゃべっている様子を見た私の家内の友達が、「あんた、どこの子供」と聞いたら、﨑山の孫ということやったんで、夕方、私の家に立ち寄られまして、その情景を伝えてくれたということでありました。  その話を聞いたもんやから、私、孫が帰ってくるのを待ち構えるように、帰ってきたときにそのことを話して、「どんな話したんよ」というようなことを尋ねますと、こういう話でした。「あなたのようなきれいな英語は日本のどこで習えるんですか。どこでそういうことを教えてくれるんですか」と尋ねられた。そのときに、「僕、ニューヨークに住んでいる」と言うたら、「ああ、そう」というような感じで別れたということであります。  ですから、海に飛び込んで海を知るというような意味もありまして、やはり来年から始まる本格的な英語の習得については、そういうやっぱり海へほうり込む、海を知るためには海に入るという意味において、そういう留学もさせてみるというのもいいんではないかと。私は思い切ったそういうような政策を講じていただき、「高野山、こんなすばらしいことをやっとんやで」という、学びやの地でございますのでそういうことも考えてほしいなということで提案をさせていただいたわけであります。  高野山は、昔は保育園、幼稚園、別々の学校がありました。小学校、中学校、これ別々でありました。もちろん高等学校があり、大学があり、大学院がある。その真ん中に坊さんを育てる専修学院がありました。高野山というのはそういう学びやの土地でありますし、学問には気候的にも非常によろしいというようなことから、高野山で子供を育ててみようかというような思想、考えを植えつけることができるならば、空き家対策、空き家もあるんやから空き家を貸してもろうて、それじゃあ高野山で学問をさせてみようかというようなことにつながっていくのではないかというような考えから、両道をかけたような話を申し上げたわけであります。  どうか、教育長にお願いしたいことは、とにかくやっぱり、「そうやな、高野町の教育長はこんなことを考えて、こんなことをやったんや」という一つの実績を残すということも大事なことではないかと思います。我々議員をやっておりますと、やっぱり議員もアイデアを出して、その実績をつくっていくというようなことに心がけて毎日暮らさなければならないんではないかと、このような意欲から申し上げております。  留学というのは一気に難しい問題であるようでございますので、とにかく英語教育を進めていただいて、そして種まきが成長したころに、そういう海外に出てみようかというような子供を育てていくということも大事であるかもわかりません。そういうような意味で、そのように承知をさせていただいて、今後の英語教育等について、来年から始まる英語教育等については、一つよろしくお願いをいたしたいとこのように思います。  そんな気持ちでございますけれども、いかがなもんでございましょうか。 ○議長(大西正人) 角濱教育長。 ○教育長(角濱正和) 失礼いたします。  御指摘、非常にありがとうございます。今、先生がおっしゃられたように、高野山というのは外国人というんですか、海外の人からの参詣で非常ににぎわっておるところです。せんだっても高野山中学校の教頭先生とも話が出てきたんですけれども、私が橋本におるときは、こんな海外から、何というんかな、交流してほしいという、そういう御相談というのは一つもなかったんやけど、高野山に来たら、モンゴルから来てくれる、それからあれはいつでしたかね。 ○教育次長(中西 健) 7月20日。 ○教育長(角濱正和) 7月20日。それからもう一つありましたね。 ○教育次長(中西 健) 交流はそれだけです。 ○教育長(角濱正和) そうですね、ちょっと私うっかりしてあれなんですけども、教頭先生がおっしゃられるには、高野山ならでは、やっぱりそういう交流をしていただけませんかとかということが、話がたくさん来てるということで、高野山では非常にすばらしいなという話も教頭先生とさせていただいたところです。  ですから、本当にこの何というのかな、いろんな材料がそろっておりながら、それを無駄にしないように、ぜひまた今後頑張っていきたいというふうに思っております。どうかよろしくお願い申し上げます。 ○議長(大西正人) 中西教育次長。 ○教育次長(中西 健) すみません、少し追加してなんですけども、先ほどのモンゴルの交流に関してなんですけども、高野山小学校の校長先生も、学年が大体高学年になるかと思いますので、自分たちの学校を英語で紹介できるように交流を持ちたいということを言われておりました。  そして、あと義務教育無償化において、検定を受ける費用についても、その無償化の中へ今盛り込んでいる状態です。県のほうからも1回、受けれるように、町からも1回受けれるように、年2回英語検定が受けれるというふうな状態に今はしております。ですので、高野山中学校の生徒、もちろん富貴中学校もなんですけども、全ての生徒が英検を受けてるという今状態でございます。  富貴中学校については、昨年は4級合格、そして今年は3級を受けるということで、3級については中学校3年生の卒業程度の学力、英語力になってきております。高野山中学校につきましても、今まで受けていなかった生徒についても、昨年度は英検5級から準2級までを受けて合格しております。ですので、頑張って、今年はまた2級まで一番上の子は受けるつもりでおられるようです。  以上でございます。 ○議長(大西正人) 2番、﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) ありがとうございます。来年から始まります英語教育等につきましては、一つよろしくお願いしたいと思います。英語はおもしろいと、進んで学ぶ姿勢を育てていくということが大事でありますので、教育委員会の皆さんにはよろしくお願いしておきます。  次にまいります。観光情報センターの敷地に関する御質問をさせていただきましたので、その辺につきまして御回答をいただければとこのように思っております。これにつきましては、質疑は重ねたくありませんので、ただ、今の状況だけをお知らせいただければと思います。私は高野山の一円境内というものはみんな真剣にやっぱり守っていっていただかなければならないとこのように考えております。一つよろしくお願いします。 ○議長(大西正人) 茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) 2番議員さんの御質問の件で、まず建設地は南谷357番地ではなく350番地ではないのかという質問でございますけれども、現在、高野町のほうが金剛峯寺さんから契約を受けて借りております土地というのは、3筆にわたっております。まず、一つが359の3番地、宅地となっている部分で202.59平米。あと357番地の一部ということで、雑種地となっているところが388.63平米。792番地となっております境内地ですけれども、これが131平米となっております。これらの中から地番が一番若い、そして一番面積の広い357番地とさせていただいております。  この議員御指摘の350番地という番地ですけれども、かつて私も世界遺産情報センターということで、あそこにログハウスがあった時代、あそこで勤務をしておりました。その当時は350番地だというふうに金剛峯寺さんのほうからお教えいただいて、350番地という番地を使っておりました。じゃあ、いつ変わったのかということなんですけれども、これにつきましては、平成25年に地籍調査が行われております。その中で、地籍調査ですので、隣接地主立ち会いのもと、境界を明確化した後、その明確化した部分をしっかり測量いたしまして、面積を確定させていくという作業をしております。この作業にあわせまして、地目もその現況にあわせて変更をしていくという作業を行っております。  ですから、357番地が雑種地になっておる。議員御指摘の、以前は山林部の土場であったと。その後、必要があって金剛峯寺へ参拝される信者の方の駐車場として使ってきたと。この地籍調査が行われた当時というのは、町のほうでこの場所をお借りしまして、駐車場として整備をしておりました。その結果、現況が駐車場であったということから、雑種地ということに地目が決められたのではないかというふうに思っております。  また、359の3番地が宅地になっていると。この25年当時、そこには山林部がもともと作業を行う従業員の事務所みたいな形でログハウスを建てておって、そこを私たちがお借りして、改修をして、世界遺産情報センターを運営しておったわけですけれども、ログハウス風の建物で事務所がありましたので、そういうことで地籍の中で宅地という判断をしたのだろうというふうに思います。  また、792番地につきましては鳥居がありまして、小さな社がありました。ですから、そのままの地目であった境内地のままに残ったというふうに考えられるのではないかと思っております。  この地籍調査につきましては、当然土地所有者である金剛峯寺の担当課の職員さんが複数立ち会いをされたというふうに聞いております。当然、金剛峯寺様としても、ここが以前の境内地から現況にあわせて雑種地、宅地というふうに地目を変えていくことについて認識もされ、了解もされていたのだろうというふうに思っております。  ただ、議員御指摘の部分につきましては、非常に大切な部分を御指摘いただいているというふうに考えております。高野山につきましては、明治政府が行った廃仏毀釈の政策によりまして、広大にあった寺領というのが国に接収をされていきました。その中で高野山を取り巻くように国有林が配置されるような形になっております。  また、この国有林というのが森林として非常に豊かでよかったということがありましたので、自然度が高かった。そんなことから、昭和42年に高野龍神国定公園の指定を受けて、特別地域、場所によっては特別保護、何も開発のできない特別保護という地域にも指定されておりますし、場所によっては第1種特別地域、場所によっては第2種、第3種というふうに指定をされております。この指定によりまして、さまざまな開発行為に制限がかけられてきております。やはり自然公園の中で第3種、第2種については建築行為というのは認められているんですけれども、やはり制限を受けます。第1種地域につきますと、建物を新たに建てることすらままならないような制限を受けるということで、非常に厳しい制限がかかってまいります。その大きく制限がかけられていることによって、変化することなくこの地域がこの状態で残されて、それがために今、全世界から日本らしい景観が残された聖地、仏都として多くの外国人観光客がインバウンドということで来られるようになっていると。  さまざまな法律によって制限がかかっていくことで、住民生活に不便な面が非常にあるかと思います。ただし、反面、その制限がかかって残っているということが今価値を持ってきていると。ここで生業を興して、ここに住み続けていくということができている一つの基礎にもなっているのかなという。  今後、このすばらしい高野山を取り巻く環境をどういうふうに残していくのかということは、しっかりと検討していく必要があるのではないかなというふうに考えております。  産業観光課、観光振興課のほう、自然公園法の業務も担っておりますので、そういったこともいろいろと話が入りましたら、いろんなことを考えながら、よいものなのか、いやできないものなのか、そういったことも含めながら、しっかりとこの環境を守っていくということも肝に銘じて事業を進めていきたいなというふうに思っております。  以上です。 ○議長(大西正人) 2番、﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) ありがとうございます。  質問を申し上げた点につきましては、るる御説明をいただきました。これに伴いまして質疑をするということになれば、非常に難しい問題であろうと、このように思われますので、質疑することについてはやめさせていただいて、今説明をいただいた内容が将来記録に残っていくことになりますので、今後、こういった問題が発するようなことがあったときには、やはり担当者は真剣に取り組んでいただきたいとこのように思います。  今、359番地のうちに宅地があると言われたかな。359と言われたかな。 ○産業観光課長茶原敏輝) 359の3番地です。 ○2番(﨑山文雄) 359番地の3に宅地があると。どのぐらいの面積かわかりませんが、この宅地があるということ、これは課税されてますか。されてないでしょう。課税されてないということは、昔のままの土地であるというように解釈できるんではないかとこのように思います。地目が変更して宅地になれば、当然、高野町としては事務手続上、課税しなければならないとこのように私は思います。  それと、今回合筆して雑種地になっております。確かにこれ雑種地になっておるんですよ。これは国土調査による成果として、25年7月1日に帳簿が書きかえられております。全く宅地から雑種地に変わってます。この年月日につきましては、不詳とこのようになっております。いつやられたかはわからないというのが、法務局の記録であります。そういうようなことでありますので、高野山の土地を守っていくということについては、おろそかな物の考え方じゃなくて、慎重に取り扱っていただきたいと思います。  このような例があります。高等学校に行く道に三角池があります。三角池の東側にお寺へ上がってくる大きな道路があります。その道路からおりてきた向かい側の電柱に、飛び出し坊やを張りつけたことがあります。これは育友会でやったんだろうと思いますが、これは一晩で撤去するように命じられて、院内講から命じられて、それを取り外した。やっぱり環境に問題がある。子供の安全が大事なのか、環境が大事なのか、そこに議論の集中するところでありますけれども、そういったことが高野山の底流というんですか、には考え方があるということであります。  あの三角池を私が改修いたしましたですけれども、あれをそのまましなければ承知せんぞと、院内講から言われまして、あのような形で復元したわけであります。水木さんの横のあの池は、あれは毘沙門池と言いまして、あれをふたして、あの上を駐車場にしようかなという考えでやりかけたことがあるんですけれども、あれも七堂伽藍に附属する宗教的な池であって、あれをふたするということはけしからんということで、ふたすることなしに今の状況を保っていると。高野山の老僧におかれましては、やっぱり高野山の情景、環境、そういったものが変わるということについては、非常に神経をとがらせておりますし、1000年続いたこの高野山に中には山規という規則があるようでありまして、私はこの規則を見たことはないんです、見たことはないんですけど、山規という規則があって、山規に触れるからしたらいかんというようなことをよく言われましたが、そういうようなことで、高野山の一円境内を守っていくということについては、私の今回の質問によりまして、私の意図するところをおくみ取りいただいて、今後、一つ扱いにつきましては慎重に扱っていただきたいと、このように思います。  これで質問を終わりたいと思うんですけれども、何か一言最後に言うていただかんと、記録では質問の後の質問は掲載できないというようなことになりますので、私の申し上げた質疑につきまして、何か御回答いただけないでしょうか。 ○議長(大西正人) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 2番議員の質問にお答えさせていただきます。  まずは、先生の質問の人口増を見据えた教育方針ということで、大きく教育長、また教育次長から内容等説明していただきました。先日、教育長と一緒に小学校3年生、4年生の授業、英語の授業を参観しにいきました。その内容をフェイスブック等にも掲載したんですが、非常にうらやましい、すごいいい雰囲気で授業が行われてた。小中一貫、また小中連携、義務教育学校云々かんぬん、その3年、4年話してきた中で、教育長がまず進めたのが小中の連携というところでやっていただきました。その一つの出発である英語の教育を見に行った。  あの教育を受けると、本当に英語が好きになるん違うんかなと。自分たちが中学校1年生から習ったときの英語教育とは全く違う切り口でやっていただいておる。一回見ただけなんで、それが物すごく、英語教育にすごくいいのかどうかというのは、私のほうでは少しわかりませんが、一つの大切なきっかけ、始まりになってるというふうな実感は受けました。  世界各国からたくさんお越しいただく、生きた教室でもございます、高野町。そして、大字高野山地区は生きた教室でもございます。そういった中で、今後、教育委員会ともいろいろ相談し、また保護者の皆様方からもいろんな御意見を聞いて、高野町の教育に対してしっかりと進めてまいりたいというふうに思っております。  また、情報センターに係る地籍云々の件については、先ほど担当課長が説明したとおりでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(大西正人) 2番、﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) ありがとうございました。  先ほど申し上げましたとおり、私の意図とするところをおくみ取りいただきまして、教育の問題並びに高野山の一円境内等の問題等につきましてはよろしくお願いをいたしまして、一般質問をこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(大西正人) 続きまして、順番に発言を許します。
     3番、下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 私からの質問といたしまして、三つ質問させていただきたいと思います。  まず一つ目として、県道阪本五條線について。次に、ブドウ・ホップの栽培について。この件に関しては、午前中に他の議員の皆様からの質問でいろいろと聞かせていただいたので、省けるとこはなるべく省いて、当局のほうの答弁が重なってしまうところが出てきますので、できるだけ省くとこは省かせていただきたいと思います。三つ目に、三つの公共工事の裁判についてであります。  まず、一番目の県道阪本五條線についてですけれども、このことに関しては、以前より阪本五條線を通るトラックの数が増えたことにより、町民の方々初め、他府県から来られる通行者がトラックと対向するとき、大変不自由をしています。町民の方々の高齢化や、中にはトラックを運転される方のマナーにも問題があると私は思っています。  阪本五條線は、富貴筒香地区の方々にとっても大切な生活道でありますが、奈良県と和歌山県という二つの県が絡んでいる問題もあり、今まで道幅の拡張には至りませんでした。現状として、大深から五條は問題ないと思うんですけれども、大深から富貴方面で、3カ所程度で車が対向できるようにしていただければと思いますが、その辺のところを答弁よろしくお願いします。 ○議長(大西正人) 小西建設課長。 ○建設課長(小西敏嗣) 失礼します。  3番議員さんの御質問について説明させていただきます。  御指摘の県道阪本五條線については、上筒香地区を越え、川津高野線との分岐から、富貴地区のまちを通って、県境までが和歌山県の管理になります。また、県境から奈良県の管理となり、五條市までつながっています。  現在の状況としましては、要望につきましては、地元の議員様初め、地元住民の要望などを受け、その都度両県に連絡させていただいてます。要望としては、和歌山県側では県の単独事業の要望があり、町でまとめて要望をさせていただいてます。和歌山県側では、拡幅の予定はないが、状況により修繕を行っていただいてます。奈良県側につきましては、昨年の11月に災害等での復旧として早期対応をしていただけるように富貴支所長と私とで奈良県五條土木事務所に要望を行いました。また、町長からも阪本五條線につきましては、高野町にとりましても重要な路線ですので、奈良県に要望活動を行う指示を受け、現在、調整中であります。よろしくお願いいたします。 ○議長(大西正人) 3番、下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) とにかくあそこの線は奈良県がまたいでますので、大深から富貴寄りの和歌山県、ここが物すごく手薄になっていて、直線で距離が長くて、なかなかダンプと出会ったときにどちらもバックができない。そういう状況であったり、今はほとんど少なくなったんですけども、ダンプの運転手の方が年寄りの、高齢者の方に罵声を浴びせたりと、以前はそういうことが多々ありました。今は大分解消されてきてるんですけれども、どうしてもやはり高齢化になれば、また都会の方も来られるんですけども、前へ走るのはまだいいんですけれども、バックしたりというのがふなれな方が多く、やっぱりダンプの方もいらいらする方もいてますので、ちょっとの幅だけでも対向できる場所をつくっていただければ、住民の方も大分助かると思いますので、その辺はよろしく今後ともお願いしていっていただきたいと思います。  次に、ブドウ・ホップの栽培についてですけれども、この件につきましては、午前中に皆さん質問されまして、私が質問させていただこうと思ったことについては、課長、また町長の答弁によって目的や方向性も聞かせていただきましたので、この件についてはもう質問は省かせていただきたいと思うんですけれども。  そこで、まず富貴支所長にお願いしたんですけれども、お聞きしたいんですけれども、以前、ブドウを植えてましたプールの端、あそこを一度見に行かれたのかどうか。行かれたのであれば、どういう感想をお持ちになったか。その点、答弁願いたいと思います。 ○議長(大西正人) 植田富貴支所長。 ○富貴支所長(植田達夫) 失礼いたします。  3番議員さんの質問に説明させていただきます。  ホップのところを見にいかせてもらいました。広くて、あそこやったらホップの。 ○3番(下垣内公弘) ブドウです。 ○富貴支所長(植田達夫) ブドウですか。ブドウは見にいかせてもらいました。ブドウのほうもまた、今後、ここで続けていけばいいなと思いました。  以上です。 ○議長(大西正人) 3番、下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) ホップのところはちょっと今支所長が言いかけたんですけれども、すばらしい場所で、方向性としては私もいいと思いますし、ブドウの件に関しても、以前から話はさせていただいてるんですけども、僕が見る限り、今現状としては、いまだにまだ、何というんですか、草も刈れていない。支え棒というんですかね、それはまだあるんですけども、今の現状ではその苗木が見えてこない。  そういうことに関して、以前も質問させていただいたんですけれども、やはり町としてこれから先、ずっと続けていくんであれば、早急にアコモファームさんに言うなりして改善をしていき、住民の皆さん方に不安を与えないように、続けていくんであれば、続けていった後にはもう戻れないと、そういう形であるんであれば、早急に町としても対策を打っていかなければ、周りから、住民の方からの声としまして、やっぱりブドウがああいう状態で、次、ホップと。そういうふうになったら、やはり住民もどないなっとるんやろうという考えをお持ちになる方が多いので、町にとっても僕はマイナスじゃないかと思います。だから、そういう点では以前も話させていただいたけれども、そういうふうに解決方法を見出していっていただきたい。今さらこれをやめるということもいかないというのもあると思います。  それと、先ほどから町長もよく言われたんですけども、地方創生、いろんな形で耕作放棄地をなくす、これもすばらしいことで、富貴の住民の方も大変喜んでいるのは事実です。でも形としてそういうことのないようにしていっていただきたい。  その一つの原因として、違う関連で私はこれから質問していきたいと思うんですけれども、先ほどからも出たんですけども、ずっと私が議員になってから見てきてる限り、議会軽視というのが当局としても多分にあるのではないかと。だから、今回のビジターセンターの件についてもいろんな質問であったりとかをなされてきてますけれども、結局、最終的には全てが通ってしまう。そういう点に関して、私は不思議に思い、今、今日はその辺のところを聞きたいと思うんですけれども。  この前の議会のときに、以前、議会は議会で一応改革していこうということで、していかなければならないと。そういう話の中から、以前、今の大西議長が、高野町議会改革推進特別委員会設置を﨑山、負門、松谷、中前、中迫議員の賛成のもと、提案されました。提案理由として、二元代表制の一翼を担い、地域住民の代表機関である町議会は、住民の負託によりこたえるために、議会活性化のための議会改革をさらに推進すべきと考えますと、本会議で動議を提出されました。よって、これに基づき、松谷委員長のもと、6月19日に第1回議会改革推進特別委員会が開かれました。  そこで出された中前、中迫議員の意見で、議員は町政に対してのチェック機関であることはわかるが、下垣内君のように全て反対すべきではない。自分は議員として自負していると話されてました。人にはさまざまな考えがあるとはいえ、私は町政が議会に提出される予算や議案に対してわからないところは聞き、おかしいと思うところは質問し、そして最後に自分自身の答えを出す。それが議員の役割であると思っています。何も質問しない議員の方や、間違いとわかっていても全てに賛成するのであれば、町民の方にしてみれば、議員は税金の無駄遣いにしかすぎない。また、前議長が以前から議員はチェック機関であると言い続けてきても、何も変わらなかった現状で、議員本人が町政に対して根本的な考えを見直さない限り、議員改革などはあり得ないと私は思います。  そこで、町長に私から提案ですが、この機会に町として。 ○議長(大西正人) 下垣内君に申し上げます。今質問の通告にありませんが、これは。 ○3番(下垣内公弘) ないというか、これはだからブドウとその件の話の流れの中でここへつなげていっとるんです。だから。 ○議長(大西正人) 町当局にもらう質問でいいんですね。 ○3番(下垣内公弘) 最後まで話させていただいて、その結果、どういう判断が下されるか、そちらのほうで判断していただきたいと思います。 ○議長(大西正人) 端的にお願いいたします。                (発言する者あり) ○議長(大西正人) お静かに願います。 ○3番(下垣内公弘) 続けさせてもらっていいですか。 ○議長(大西正人) どうぞ。 ○3番(下垣内公弘) そこで、町長に私からの提案ですが、この機会に、町として議員制度をなくし、各地域の区長さんや、今でもされていると思いますが、農地委員の方に年何回か集まっていただいて、町に対して公平で純粋な考えや要望を聞かせていただいたほうが、町にとっても町民の方にとってもよいのではないか。地域の方の高齢化で急速に進む人口減少などを考えると、今思い切った改革をすることで、昔の古い体質を変え、財政の苦しい高野町を少しでもよくし、今後、高齢者の方に少しでも税金や保険料などの負担の軽減措置を行っていくことができることが大切であると私は思っていますが、答弁を願いたいと思います。 ○議長(大西正人) 答弁はありますか。  しばらく休憩します。議事進行上の都合ですので、しばらく休憩をいたします。               午後 2時30分休憩               午後 2時35分再開 ○議長(大西正人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  ただいま3番議員下垣内君より質問がありましたが、町当局側の答弁はございませんか。  ただいまの質問は趣旨がわかりにくいところもありますので、もう少し詳しくお願いできますか。 ○3番(下垣内公弘) 趣旨と言われましても、今、読み上げさせていただいたんですけれども、ブドウとあれの、ホップの栽培についてという題でしたんですけれども、ホップもブドウも要するに議会軽視という部分も町はあるんではないかと。そういう流れの中で、また議会は議会で、議会ももちろんそうですけれども、改革していかないけないというこの前の話が出たので、町当局も議会側も、何というんですかね、幾らそういう話をしていても前に進まないから、一つの提案として、議会制度をやめたらいいんと違うかと。そうすれば古い体質を変えられるんではないかという、私の提案をさせていただいたつもりで私は思っています。 ○議長(大西正人) これに対する答弁はありませんか。  茶原産業観光課長。 ○産業観光課長茶原敏輝) 3番議員さんが先ほど質問されました、今後ホップについてブドウのような管理が十分になされなくてという部分につきまして、業者につきまして、しっかりと意見交換をして、業者が事業としてやる部分、そして町が支援できる部分ということをしっかり分けながら、今後ホップにつきましては、富貴の産物として活用できるように、そういった方向でしっかりと事業を見守ってやっていきたいなと思っております。  以上です。 ○議長(大西正人) 3番、下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 今の答弁ですけれども、それはブドウの今後について、答弁されました。それは理解できました。あとのほうの答弁はいただけないんでしょうか。 ○議長(大西正人) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) ブドウ、ホップの栽培についてという質問をいただいておる中で、3番下垣内議員は、ブドウ、ホップの栽培が要するに議会軽視というふうな話に持っていかれるというようなお考えというのは聞かせていただきました。  町としてもこのホップ栽培、ブドウの栽培、当然町から費用等は全く発生してないこの事業に、その中で、どう議会の先生方に説明をしっかりしていくかということは、今後、ホップを大きく育てていく上で、町もこれから絡んでいけれるように、しっかりと頑張っていきたいというふうな方向性に思っておりますので、議員がおっしゃられるブドウ、ホップの栽培は、全く議会軽視に当たらないというふうに思っております。 ○議長(大西正人) 3番、下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 私も正直言ってよくわからないとこがあるんですけれども、以前にも町長はお金は出ていないとおっしゃられたんですけれども、私もそのお金が出ている、出ていないという問題よりも、たしか僕も前のときに、これは何のお金ですかと尋ねたところ、これはブドウの苗木のお金ですと言われたことが少し頭にあったので、ちょっと町長の答弁とは理解しがたいとこがあるんですけれども。その点について今、今日は僕は答弁、答えをいただこうとは思ってないんですけれども。  お金がかかろうがかかるまいが、ああいう形で放置していくのはどうかなというまず1点と。それと、先ほどから話させていただいてますけれども、私としては議会を通じて話をされないということは、あそこの観光協会ですかね。昔の名前のビジターセンターの件についても、いろんな形で誤解を招くし、もめるような話になってきとるんではないかと。そういう点も踏まえて、議会軽視であるというふうに私は思っていますし、それがもう昔の古い、この議会と行政との古い体質であると僕は感じたので、そういう答弁をさせていただきました。  それに対しての答弁がないのであれば、答えがいただけないのであれば、これ以上はもう私は質問をしないですけれども、それ以上の答弁はいただけないのか、その点だけをお聞きしたいと思います。 ○議長(大西正人) 答弁はございますか。  平野町長。 ○町長(平野嘉也) どういった質問をされているのか、申し訳ないですが、理解できないというところでございます。議会軽視とこのブドウ、ホップの栽培というところとどうつながるのか。どうつなげていって、どういう答えを引き出したいのかというところ、一向にわからないし、通告外の質問というようなところで答えてるのも非常に。答えはいっぱいあるんですが、ルールにのっとった中で、非常に答え、答弁しにくい状況ではございますが、当局としては議会軽視をしてることは全くございません。  以上です。 ○議長(大西正人) 3番、下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) この件に関しては、またもう一度、次回に質問させていただきたいと思います。  次に、3番目の三つの公共事業の裁判についてですけれども、この件につきましては、高野町のほとんどの議員の方が請願者の方に対し法に訴えるべきと結論づけ、その裁判が始まってから1年以上過ぎました。しかしながら、いまだに解決に至っていないのは、私にすれば不思議と思います。  請願者の話を聞いていると、請願者側の弁護士から裁判所に提出された書面に対し、当局や負門議員側の弁護士が提出された内容は、ほとんど否認であると私は聞きました。今まで私の一般質問で当局が答弁されたことや、特別委員会で負門議員が述べられたことを考えれば、何も否認などする必要ないと私は思っています。問題は当局や多くの議員の方が振り込み間違いをした220万は負門議員から返してもらわなくてもよい、負門電気商会の行った工事については、マニフェストや写真、完成図書がなくてもよいと当局は言ったことの是非をただ問うだけのこと、問題であり、何かこんなに長引かせて請願者の方にも迷惑をかけると思うが、その辺のところは当局としてどう考えているか、答弁願いたいと思います。 ○議長(大西正人) 辻本総務課長補佐。 ○総務課長補佐辻本和也) 失礼いたします。  3番議員さんからいただいた御質問について御説明申し上げます。  今回の裁判につきましては、全て弁護士先生にお任せしております。町といたしましても、時間的なものがどれほどかかるかというのはわかりかねます。弁護士先生のほうにもお尋ねしましたが、時間のほうは、それはもううちのほうではわからないということをお伺いしております。  参考までに、住民訴訟の一般的な期間について、いろんなものがあると思うんですけども、一般的な住民訴訟の期間というのは、最低でも1年以上はかかるということは伺っております。  以上でございます。 ○議長(大西正人) 3番、下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 今のまだ段階では、書面の段階であるということは間違いないところであります。まだ1年ちょいどころか、今からしたら来年の選挙もまだ持ち越すん違うかなと。まだ準備書面の段階ですので。  私が言いたいのは、準備書面の段階でなぜこのぐらい時間がかかるのかと。先ほども質問させていただきましたけれども、当局もちゃんと私の質問に対して答えているんであれば、否認する必要もないし、当局側も。否認するんであれば、そない準備書面のまわりに一回出せば、2カ月もかかるというのは、どうも私自身は納得できないし、またこの件につきまして、この裁判の件に関しては、﨑山議員の指導のもと、他の多くの議員を巻き込み、元議長に対し、大谷議員が辞職勧告を読み上げ、前代未聞の本会議でのボイコットや欠席したことが発端となり、公弘報が配布されたことで、当局はうそをつくり上げ、私がうそをつくり上げ、名誉毀損であると会議で話をされました。その後の委員会で、﨑山議員が私に請願を取り下げなければ請願者を訴えると脅しともとれる発言をしたり、また反社会的な方がよく使われるような言葉の暴力で、傍聴者が見ている前で、負門議員が罵声を浴びせたりと、そもそも中身の精査もしないで、請願者を取り下げさせ、その上、2人目の請願者には、請願書を否決させ、法に訴えてくださいとまで言われたことは、今の裁判にたどりついた結果であり、現状であると私は思っています。  当局の弁護士の方は、原告の方も同様に、町民の税金が使われている以上、どちらとも公平で、速やかに弁護士さんには対応していただきたい。そういう思いで今回はこの質問をさせていただいたんですけれども、当局の答弁として、弁護士にお任せしていますということですけれども、原因をつくったのは当局であり、議員の方であるということだけの認識はされているんかどうか、その辺のところの答弁を願いたいと思います。 ○議長(大西正人) 辻本総務課長補佐。 ○総務課長補佐辻本和也) 3番議員さんの御質問について、御説明申し上げます。  ただいまいただいた御質問、そのようなことも含めまして、裁判において判断していただければと考えてございます。よろしくお願いします。 ○議長(大西正人) 3番、下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) そういう答弁が返ってくるということは認識はしていましたけれども、とにかくほとんどが否認されている以上、早急に、またうそのない弁護士さんへの対応をしていただきたい。そのことによって、2カ月も延ばされ、また2カ月も延ばされして、準備書面でこのぐらい延ばされていては、住民にも不信感を与えるだけで、ただ私としてはほんまに簡単なことやと思うんですけれども、言ったことに証拠をもって答弁するなりして、こっちの原告の方も、まあいえば証拠をもって裁判所に提出する。当局も証拠があれば提出して、裁判所で議論を話した上で、なおかつ証人が必要であれば証人に来ていただいて、話を聞いた上で裁判所が結果を出すんであって、準備書面でこんだけ時間を割かれますと、これはただの引き延ばししているとしか、私にしてみてはそうしかとれないというのが私の思いであります。  最後ですけれども、1点だけ、町長にお伺いしたいんですけれども、負門電気商会と随意契約をするに至った理由が何かあるのか。その辺のところ、答弁願いたいと思います。 ○議長(大西正人) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) この件、裁判にもなっておるということで、意図的にそういう議員がおっしゃられるような引き延ばしをするとか、そういったことは全くこちらも考えてないんで、議員の質問にはびっくりしておるところでございます。  その電気商会さんとの工事契約については、これまでどおり、担当支所長が答えてきたとおりでございます。 ○議長(大西正人) 3番、下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 今、町長の答弁なんですけれども、担当職員が今まで答えてきたとおりとおっしゃられましたけれども、どういうふうに答えられたのか、ちょっと私はそういう答弁をいただいてないと私の中では認識していますので、今初めてこの質問をさせていただいたと思いますので、いま一度、その辺のところを確認したいと思いますので、答弁をお願いします。 ○議長(大西正人) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) この3件の件に関しましては、裁判等に関係がございますので、この場での発言は差し控えさせていただきます。 ○議長(大西正人) 3番、下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 最後になりますけれども、先ほど町長のおっしゃられた担当課長が答弁されてると言いながら、今副町長の助言により、裁判にかかわるので申し上げられないとおっしゃられたことは、非常に私としても本当の意味での認識をどこまでされているのかなと私は今思いました。  それと、副町長の助言ですけれども、行政に対してはやはりいい助言をしていただくように、お願いしたいと思います。こういった助言をされていては、私にしても不信感が募るだけで、町民の方もこれは納得しないと思いますので、今後、どうか助言はいい方向の助言をしていただきたいと思います。  以上で終わりたいと思います。 ○議長(大西正人) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 当局も真摯にいろんな課題に向き合っていきたいと思いますので、どうぞこういった一般質問がルールにのってない、答えられない一般質問のルールを、ぜひ松谷委員長、大西議長のもとで教育してあげていっていただきたいと思います。 ○議長(大西正人) これで一般質問を終わります。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれで散会します。御苦労さまでした。
     傍聴の皆さん、ありがとうございました。               午後 2時55分 散会...