高野町議会 > 2016-06-28 >
平成28年第2回定例会(第3号 6月28日)

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  1. 高野町議会 2016-06-28
    平成28年第2回定例会(第3号 6月28日)


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    平成28年第2回定例会(第3号 6月28日)                平成28年         第2回高野町議会定例会会議録(第3号)        第12日(平成28年6月28日 火曜日)          午前9時30分 開議     第 1    一般質問     第 2    議員派遣の件について     第 3    委員会の閉会中の継続調査(審査)について 2 出席議員(10名)    1番 所   順 子         2番 﨑 山 文 雄    3番 下垣内 公 弘         4番 上 野 幸 男    5番 中 迫 義 弘         6番 中 前 好 史    7番 大 谷 保 幸         8番 大 西 正 人    9番 松 谷 順 功        10番 負 門 俊 篤 3 欠席議員(0名) 4 事務局職員出席者
      事務局長  倉 本 文 和   書記    大 谷 燎 平 5 説明のため出席した者の職氏名   町長        平 野 嘉 也   副町長       西 上 邦 雄   教育長       角 濱 正 和   会計課長      植 田 達 夫   総務課長      下   勝 己   税務課長      和 泉 ひろみ   防災危機対策室長  井 上 哲 也   企画公室長     辻 本 幸 弘   福祉保健課長    上 江 良 幸   建設課長      奥 坊 恒 雄   富貴支所長     茶 原 敏 輝   消防長       中 西   清   教育次長      中 西   健   診療所事務長    中 上 浩 貴   生活環境課長    松 本 嘉 文   産業観光課長    中 尾   司                午前 9時30分 開議 ○議長(所 順子) これから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。  日程第1、一般質問を行います。  質問の通告がありましたので、順番に発言を許します。  9番、松谷君。 ○9番(松谷順功) 皆さん、おはようございます。雨の中、たくさんの傍聴者の人も来ていただきまして、誠にありがとうございます。  私は今回質問させていただくのは2点でございますが、まず6月議会の町長の所信表明の中で、先月の町内会に配布されました平成28年5月10日付のチラシについてですが、記載されている内容につきまして、規定や制度等に照らして誤解がございますので御説明させていただきますとの、過去の随意契約の疑惑のようなものについての答弁のような形で発言がありました。よりまして、本日は随意契約について質問いたします。  まず1点目ですが、高野町の年間はどのぐらいの随意契約がなされていますか。また、その金額はどれぐらいですか。この辺のところからお答えいただきたいと思います。  あとは自席で行いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) おはようございます。  ただいまの随意契約の件につきまして説明させていただきます。  年間どれぐらいの件数が随意契約されていますかということですが、平成27年度実績で、工事関係、修繕費として取り扱っているものについては50万円以上を入れておりますが、工事関係で79件の随意契約があります。金額にして1億8,907万8,000円となっております。そして、業務関係です。これは測量設計や補修業務、それから職員研修など、そういう業務を委託しているものについては288件、随意契約があります。金額的には5億3,572万2,000円となっております。工事業務の合計の金額ですが、7億2,480万円となっております。件数については以上でございます。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 今、統計をとられた数字を言われたわけですけども、非常に多いような気が、想像していた以上に非常に多いような気がします。業務委託契約等も含めまして随意契約をされている、要するに入札なしで行われているのが合計で7億2,480万円ですか。概算ですけども、予算の2割弱のような形というふうに今お聞きしました。非常に多いようには思うんですが。  第2番目に、法令等に対して、適切に施行されていますか。高額な物件がないか。随意契約につきましては具体的に説明できるかをお聞きします。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  まず、法令等適切に施行されてますかということで、高額なものがないかということなんですが、随意契約について少し説明させていただきます。  随意契約地方自治法234条第2項の規定により、随意契約によることができる場合は、地方自治法施行令第167条の2第1項に規定する次の場合に限りますとあり、その規定のとおり行っております。その地方自治法第167条の2第1項に規定する次の場合というのが、この随意契約ができるという内容に9つの、1号から9号までの随意契約できる理由があります。  1号につきましては、その売買、賃借、請負等で財務規則第75条に定める金額の範囲の契約をするときということで、この1号につきましては金額で決められております。その金額というのが、27年度までは高野町の場合、工事製造の請負の場合は100万円まで、それから財産の買い入れとしては50万までという規定になっておりました。28年4月1日からは、この上限を地方自治法施行令に合わせるために、上限130万までは随意契約できる金額、それから財産の買い入れは80万までというふうにちょっと金額を上げております。  この請負契約できる金額、今は130万、随意契約できる金額の上限は130万となっておりますが、この1号の規定以外に、2号、3号がずっとありまして、9号まで随意契約できるという理由があります。  2号の場合は、特殊な技術や代替制のない特定の業者でないと契約の目的が達成できないようなものは随意契約をしてもよろしいとなっております。それから、3号の場合は障害者施設から物品を買い入れる場合。4号の場合は新商品で、町長の認定を受けた者が新商品として生産する物品を買い入れる契約をするとき。それから、第5号に緊急性があり入札に付する暇がない、この場合。それから、第6号、競争入札に付することが不利であると認められるとき。それから、第7号、時価に比して著しく有利な価格で契約できる見込みの場合。それから、8号として、競争入札に付し、入札者がいない、または落札者がいない場合は随意契約をすることができる。それから、第9号の場合、入札の結果、落札者が契約を締結しないとあります。  この今の1号から9号までに該当する場合は、随意契約をしてもよいということになっております。  それから、高額なものはないかという質問ですが、工事関係で、随意契約をした中で27年度では200万円以上の工事が15件あります。それから、100万円以上が15件あります。その他は100万円以下の工事となっております。この工事の合計が79件と先ほど言わせていただきましたけど、79件の内訳はそのようになっております。それから、業務のほうでは給食の調理、配送業務がプロポーザルにより、これは1個の例なんですけども、3,600万円と金額の大きなものがあります。  金額的なものと随意契約ができる規定というものは以上のようになっておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 今、法的に適切に施行されてますかということでお聞きしましたが、金額だけではなし、これは少額随契と言われてる分だと思うんですけども、要するに金額が決まっている、今工事関係は130万、財産の購入は80万円と、財産の売り払い30万等々出てくるわけですけども、要するにこれに、少額随契に当たらない物件、工事では今15件とおっしゃいましたね。15件以上がそれに該当しないということになって、その内容、オーバーしたやつについては内容の説明をせなあかんということになっているんですが、全体につきまして、随意契約の具体的に内容を説明することができますでしょうか。要するに1件1件、高額になったやつについて、オーバーした分について内容が説明できるかどうか。できるというのか、できないというのか、お答えください。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  随意契約の具体的な、先ほど1号から9号に該当するかどうかというのはこちらのほうで全てチェックしておりますので、どれに該当し契約しているという説明はできます。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 今、説明できるということで、一応法令に適応して適切に処理しているというふうに理解してよろしいでしょうか。後ほどのときにお答えください。  それから、業者選定はどのようにされていますか。要するに地元対策であるとか、小規模対策についての配慮等はなされているのかどうか。その辺のところにつきましてもお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  業者選定をどのようにされていますかということですが、業者の選定の件ですが、工事関係はなるべく町内の業者にお願いするようにしております。これは議会開会日に町長からも説明があったとおり、地元業者の育成や地域の経済的な波及効果等を考慮してのことです。また、道路決壊や土砂崩れ、雪かきなど、早急に処理が必要な工事などは、地元業者の力が大きいと認識しております。  また、小規模な工事などは建設業の許可や指名願い提出業者にかかわらず、特に町内業者の場合、その工事ができる方から見積書をとり、安価な業者を選定して依頼しております。指名願いの有無を受注できる資格としているものではなく、工事にかかわらず、物品の調達についても地元業者になるべく発注しています。  それから、町外の業者に依頼する場合は、大規模な工事やその業者でしかできない事業や、継続して行うメンテナンスや補修などの業務などを依頼しております。例としましては、庁舎内のコンピューターシステムの保守管理とか、医療機器の補修業務、それから、斎場の委託業務等たくさんありますけども、このような形で業者の選定をしております。  以上です。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 今のお話の中で、要するに地元対策等指名業者がなくても発注しますよという話がありました。建設業法の中に、要するに軽微なものについてということで適用除外というのがあるんですけれども、地元を優先に考えてますよと。それから、委託業務につきましては、どうしようもないというんですか、システムを1個入れたら続いて同じシステムでいかないかんというようなことから、業者についてはもうずっと続いていくよというような話もありました。そういう形で選定されていると。ですから、建設業法ばっかり言うて申しわけないんですけども、建築の場合、建設業法の許可がなくても工事ができる小規模なものというのがあるんで、その辺を使われてるんだと思います。必ずしも指名業者ばかりではないというふうな御説明でございました。わかりました。  続きまして、4番目、透明性を高めるための施策を考えられてますか。公告であるとか、契約を公表する考えはないかどうかをお聞きします。一部の少額随契を除き、契約情報を公表しなければならないというふうに書かれておりますので、その辺のところをお答えいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  公表ということですが、入札執行の場合は、入札結果を入札後すぐに総務課窓口のほうで公表しております。これは閲覧に来ていただいて一般の方には見ていただいております。  それから、随意契約の関係なんですけども、ほかの市とかでは契約事務の透明性を確保するために、一定の契約額を超える随意契約の結果を公表しているところもありますので、今後そういう件も検討していきたいと思います。  以上です。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 入札結果は公表していると。要するに高野町は随意契約につきましては公表していないということですね、基本的にはね。市等では一定の額を超えた場合は入札結果を公表するということでございますが、契約情報を公表しなきゃ、少額随契を除き契約情報を公表しなければならないということは大体うたわれておりますので、今後公表されてはどうですか。公表するとお答えいただけませんか。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) ただいまの件ですが、ほかの市とかでやっている件もちょっと見ておりますので、ちょっと研究させていただいて、今後公表していくように考えます。  以上です。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) おはようございます。  9番議員のおっしゃられた公表の件については、先ほどから総務課長の答弁があるとおり、今後研究はしていきます。その後、公表していくか、していかないかというのを決めていきたいと思います。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) ここが一番大事なところだと思うんです。要するに透明性を高めないかんということから、今研究してということですが、基本的には公表する形で町長、考えていただけませんでしょうか。ある一定の額ということで額を決めればいいんで、額を決めて公表するというふうな形。入札を公表しているのにもかかわらず、要するに一定額以上を、少額随契以外のやつですね、オーバーしたやつ。要するに何かの理由があるはずなんで、それは公表してはどうでしょうか。笑わないで答えてくださいよ。どうぞ町長、答えてください。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 御指摘ありがとうございます。  今後、他町とかいろいろなところをしっかりと聞いて、研究して、公平性、また透明性を高めるために努力してまいりたいと思います。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 高額なものについては公表すると考えてよろしいでしょうか。どうぞお答えください。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) お答えさせていただきます。御指摘のとおりに、その方向でできる限り考えていきたいと思います。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 公表していただくように考えていただくということで、透明性を高めていただきたいというふうに思います。  5番目に移ります。内部監査を実施していますかということをお伺いしたいと思います。随意契約の整合性、競争性を担保するために必要だというふうに思うんですが、この辺のところの監査を実施しているか、その辺の競争性のところにつきまして御説明いただきたいと思います。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  内部監査を実施していますかということですが、平成27年度の、先ほどの各課の契約状況を把握しております。各課の随意契約状況、それから入札の状況は全て総務課に報告してもらっておりますので、監査というか、全て検査をしております。  28年度4月からは、特に随意契約をするときには伺い書を町長まで回すんですけども、その前に総務課のほうに合議をするように指導しております。全て各課から随意契約をするときは、随意契約できる金額であるか、それから理由は正当であるかというのを総務課のほうで全てチェックしておりますので、御報告いたします。  以上です。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 随意契約については総務課で今チェックしているということでお答えいただきましたので安心しました。  競争性につきましてはどうでしょうか。要するに2社以上の見積もり、できる限り2社以上の見積もりというような曖昧な表現になっておるんですが、2社以上の見積もりをとられているでしょうか。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 2社以上からの見積もりはとっておりますので、御安心ください。
     以上です。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 競争性を担保するために2社以上の見積もりをとっているということでございますので、安心いたしました。  とにかくこういうふうに随意契約につきましては、何か理由をつけますと、どないかの何かの理由をつけますとできそうな気もするような面もございますので、非常にこの辺、内部監査のほうも充実していただきたいと思います。  6番目の質問に移ります。今回いろいろチラシ等でも問題になったんですが、特に建築についてですが、予算や人員的な問題もありますが、資格を持った方がおられないということで、資格を持った方の検査員での検査、図面や仕様書がつくれる技術員の養成が必要と思いますが、どうでしょうか。小さな工事につきましては必ずしも必要ではない部分もあると思いますが、見積書だけで検査をできますかという問いをしたいと思いますが、その辺につきましていかがでしょうか。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  業者の見積もりだけで検査ができますかという質問です。本町の場合、土木関係は技術者が何人かおりますので、建設課の職員は設計もできますし、仕様書もできます。ただ、建築になりますとどうしても小規模なものから、大きなものはどこか設計会社に委託に出したりするんですけども、ちょっとした修理とか、屋根の塗りかえとか、壁の張りかえとかというような修繕とかにつきましては、建築の図面や仕様書を作成できる職員がいませんので、今後は必要だろうとは思います。また、今後、建築の学校を出た者とか、採用のときに募集をしていく予定にしております。  あと、全体的なことですけども、工事の発注は随意契約よりも入札のほうが望ましいかと思いますが、急を要する場合や小規模な工事は、数社より見積もりをいただき、安いところと契約するほうが予算的には助かっています。建築の工事なんかは特に見積書を2社か3社からいただいて、安いとこと契約するほうが非常に財政的には助かっております。小さい工事も全て設計会社に依頼しますと、例えばですけども、100万円で直る修繕が、設計費用が50万円要るとか、そういうことになってきますので、入札のほうが望ましいといえども、小さい工事は見積書のほうが町の予算的には助かっている面がありますので、御報告いたします。  今後、公平・公正に工事の発注ができる仕組みをまた検討していきたいと思います。  以上です。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 確かに少額なものについては、設計事務所に頼んで図面を作成してというようなことがあったら金額的に非常に高くつくというのはよくわかるわけです。必ずしも図面が必要な場合ばかりではないとは思います。  ただ、それをできる人がおらないと、今後、ただ随意契約の見積書だけで、現場でトラブルが起こるというのが今回の事例でもあると思います。ですから、やはり大きな工事につきましては、金額のちょっと高いやつにつきましては、図面を作成するなりも考えていただきたい。  また、それよりも職員の養成ですね。土木につきましてはかなり実績がございますけども、建築については全くいないんで、その辺のところの職員の養成ですね、これをやっていかないと町にとっては大損失になると思います。これからいろんなことをやっていかなあかん。それについて専門の方がおられない。後ほど出てまいりますけども、庁舎の問題であったり、学校の問題であったり、いろいろ出てまいります。ある程度知識の深い方を採用できればというようなことも考えていただきたいと思います。  図面がなかったら見積書だけで何個、何個と書いておったって、現場で変更するというのもあるし、必ずしもこれで検査するというのも難しいと思います。そういうことで、今後は検討していただけるということでございますので、一つ例を挙げてみたいと思うんです。これはある家の仕様書なんですけども、こんなことが書かれておるんです。これ塗装外装と、全体をやり直したいということで、施主がつくったものなんです。施主がつくったものなんですけども、こんなことが書いてあるんです。  何々家塗装工事仕様書という形で、塗装に当たっては各メーカーの標準施工仕様に基づき忠実に施工すること。2、下地の状況により標準仕様書以上の施工方法が必要な場合は、打ち合わせの上施工すること。3、シーリング材と塗装に際して、種類、材料により塗装が密着しないことや汚染することがあるので、メーカーに問い合わせて確認の上、最適なものを使用すること。4、事前にメーカーカタログにより標準仕様書に基づき使用材料ごとに必要缶数を計算した施工計画書、工程表を作成すること。5、塗り直しを防ぐため、工程ごとに色を変えて塗装し、その施工写真を撮影すること。ただし、基礎立ち上がり部、床下換気ガラリ、照明器具、給湯機器の屋根、厨房排気フードほかの基点、庇テント、木部は塗料の少量のため同一色で2回塗りすること。6、現場ごとに使用材料ごと、使用前の必要全缶数及び使用後の全空き缶を確認できる写真を撮影すること。必ず使用材料ごとに缶数を一度に搬入し、使用済み缶数は持ち帰らずに現場で一時保管すること。7、塗装に際しては十分な養生を実施し、塗装面以外に塗装材料を付着させることのないようにすること。8、瓦、外壁サイディング軒見切り口の割れや固定状況を点検し、割れが見受けられるものは取りかえるとともに、固定状況に応じて適正に補修すること。9、2階和室部分の屋根の棟においては過去に雨漏りが発生したので点検を実施し、必要に応じて適切に対処すること。10、軒どゆ、あてどゆ等、足場がないときでできない部分の清掃を実施すること。11、施工に当たり変更が必要と判断される場合は打ち合わせの上実施すること。12、作業中を除いて自家用車1台分のスペースを確保するよう足場を設置すること。これが一応仕様書で、それにあと材料表がついています。どの材料を使えというふうな形で出てますので、このようなこともある程度枠で決めた、塗装についてはこういうことをやってくださいよというような仕様書を一応つくっておいて、適切に当てはめていくというようなことも必要ではなかろうかと思います。  庁舎の塗りかえであったり、住宅の塗りかえにつきましても、こういう仕様書が必要だと思います。小さな工事でもできるだけそういう形にしていただきたいと思います。  それから、メーカー名も指定してあります。どのメーカーを使えと。何缶使えと。もうこれ面積も計算されています。  それで、これは今言うた随契に近いような金額なんですよ。1棟で143万1,540円ということで、非常に安い金額なんですが、ここまで皆インターネットで調べて、ちゃんと計算しているというのが現状でございました。  結論としまして、今回の疑惑の改善策として、こういう仕様書の作成もそうですが、改善策として、議員倫理につきましては、条例制定等も考えていかなければならないんではないかなというふうに思います。  これでこの件につきましては、随意契約につきましては終わらせていただきます。  あと、庁舎検討委員会について質問します。  熊本県宇土市庁舎が地震で損壊し、指令塔としての役割が果たせず、被災者への対応が非常に困難をきわめた。南海トラフ沿いでは30年以内に震度6弱の発生確率(和歌山)で57%と上昇しており、各自治体は見直しを急いでいます、との報道があります。当庁舎も平成15年第2次診断で強度不足と判定されている。防災危機対策室発行の地震による過去の主な災害の事例によると、諸伽藍の破壊であるとか、堂塔の倒壊であるとか、宝永の地震(1707年)ですけども、震度5強というふうに書かれております。大きな地震がないわけではございません。  1番目の質問としまして、防災危機対策室または他の関連する職員が熊本の被災現場を検証してきましたか。これは町長も一緒に含めてお答えください。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 先ほどの質問で、最後に町長、考えを言えと言うてくれなかったので、ちょっと逆戻りさせていただきます。  随意契約のことで質問していただきました。随意契約、先ほど総務課長から件数とかいろいろ御説明あったとおり、物すごくやっぱり数があります。これはうちの町だけではございません。しかしながら、先日配布されたチラシによりまして、少なくとも一部の町民の皆様は随意契約が悪いと認識されている方も出たんじゃないかな。また、高野町が癒着をしているんじゃないかというような疑念を持たれたということに対して、私は議会初日に説明させていただきました。あの説明のとおり、それよりも先の回答もないし、あれ以上、あれ以下でもないというのが私の見解でございます。  しかし、この随意契約というのはやはり業務が多いという証拠だというふうに思ってくれても結構だと思います。その中で、やはり地域性とか、また継続性とか、また地元の業者を育成するとか、そういったことをやはり重視していきたい。私自身がもう高野山志向でございますので、まず初めに、この随意契約とは関係ありませんけど、職員は高野山で住むべきというふうなことで、高野山に住むと約束をした職員を雇っておったり、消防職員を高野町に住所を移させたりいろいろしてます。地元志向をしっかりと進めていく中で、随意契約に関してもできる限り地元志向でしていきたいなというふうに思っております。  それと、また検査に関してなんですが、去年の採用の募集に関してでも、土木関係の技術者を募集したという経緯もございますが、なかなか募集して来てくださる方々がいらっしゃいません。今後、先生がおっしゃるとおり、職員の中で建築、または土木施工管理技士ですね、そういった専門職も必要かとは思いますが、町内には1級建築士と土木施工管理技士、二つの免許を持っておる方もいらっしゃいます。今後、外部委託とか、またそういうふうなことも考えながら、この検査には徹底してやっていきたいなというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) ただいまの地震の関係のことです。先ほど職員が熊本の被災現場を検証してきましたかという件につきまして、以前、平成23年の東日本大震災のとき、それから平成23年の紀伊半島の大水害のときは、数名の職員を派遣しております。今回の熊本地震にはまだ派遣しておりませんが、資料等は集めております。また、庁舎が司令塔の役割となるため、万が一を考え、昨年、防災危機対策室と緊急放送ができる無線機器等を耐震性のあるあちらの新館のほうに移動いたしました。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 職員を派遣という形で聞いたんではなくて、現場検証をしてきてもらわないと、今後災害が起こったときに対応の仕方がわからないと、要するにとまどってしまうということで、ぜひ町長に行ってきてほしかったんですが、職員は行かれてないということなんですが、町長はどうかというのはまだお答えいただいてませんので、町長、その現場を見てこられたのかどうか、一つお答えいただきたいと思います。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) お答えいたします。地震が発生してから防災危機対策室の室長と情報収集に努めました。また、うちのこの地域が直下型、中央構造線が揺れた場合、この庁舎がまずどうなるか。そして、この庁舎が使えなくなった場合に次なる施設をきっちりと段取りしているかというのを、室長ともお話させていただいております。  現場には当然なかなか行けてないというのが現状ではございますが、防災危機管理官、そして、防災の室長とともに、もしか熊本の地震のようなことがこの町で起こればどうするのかという議論は、発災後からさせていただいておるところでございます。  それと、あと地震が発生したときに避難所の運営訓練とか、またそういったものも必要になってくると思います。昨年度、職員間で避難所運営訓練というのをしました。これを何年に1回じゃなくて、それぞれ職員も部署を異動するということもありますので、できる限り毎年避難所訓練をするようにという指示は出しておりますので、御了解していただきたいなというふうに思います。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 現場を見てきて、その重要性を感じてほしかったというように思います。いろいろ対策は練っていただいておるようですが、次の質問に移ります。  庁舎検討委員会というのがあるんですが、何回開かれ、どんな内容で検討されていますか。どのような計画を持っているのかをお聞きします。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) ただいまの質問について説明させていただきます。  庁舎の検討委員会はどんな内容ということですが、一応庁舎の検討委員会を立ち上げて検討していこうという前に、一度課長級、副町長も中心になっていただいて、数名の課長級で協議をしたことがあります。それで、外部からの委員さんも入っていただこうと思っておりますが、いろいろな状況をもう少し検討してからと思っています。ですので、本格的な協議というところまではまだ至っておりません。  以上です。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 検討委員会をするということになってるんですけども、一度だけ課長級、副町長を中心に、課長級でお話し合いをしただけであとはしてないというのが現状ですよね、今のお答えですと。これはやっぱりほかのこともございましょうが、やはり検討していかなあかんの違いますか。外部の人を入れて、これも委員会をつくるというだけのことで、内容は全くされてないというふうに理解してよろしいでしょうか。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  いろいろ委員会を立ち上げて考えていかなあきませんのですが、後でもまた説明させていただきますけど、いろいろ学校の統廃合とかいろいろなこともありまして、ちょっとどうしようかなというところでとまっておる次第でございます。委員会を立ち上げて検討していかなあかんというのはわかっておりますので、また考えていきたいと思います。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) してないということで、結論だと思います。  3番目の質問に移ります。新築、改築、新築というのは別な場所へつくる、改築というのはここの部分をつぶして改めて建てるという意味です。それから、補強、要するに耐震補強ですね。他の施設への用途変更などが考えられますが、いろいろ今課長もおっしゃったように、小中一貫関係のこともあって悩まれているようですが、それにつきましてお答えいただけたらありがたいと思います。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) ただいまの質問について御説明させていただきます。  当町の庁舎も、以前にもちょっと議員のほうから質問があって答えたことがあると思うんですけれども、当町庁舎も耐震の第2次診断で強度不足ということになっております。平成26年度において、役場庁舎の耐震化補強計画策定ということで策定をしました。補強計画を一応立てたんですけども、南北側をアウトフレームの工法で、東西面を耐震壁で設計計画したところ、工事費は概算で3億7,000万必要であるという報告がありました、設計会社のほうから。それで、また仮に臨時の同程度の庁舎を今新築すれば約7億円が必要で、ある場所に仮設庁舎を建ててこの庁舎を取り壊し、今の場所に建てかえる場合約8億8,000万が必要であると、概算ですけども、わかりました。  こういう試算から、この庁舎が昭和37年にできております。昭和37年にできた庁舎、もう54年経過しております。この庁舎に約4億円かけて補強することはどうかということで、いかにも経費がもったいないんではないかというところで、この庁舎に補強することはちょっと断念という形になっております。検討委員会の中で、そういう庁舎のこともあるんですけども、中学校の校舎の問題点も調査しております。そして、調査して、建てかえの必要性もあると思います。また、小中一貫についても今教育委員会で検討中になっており、中学校の校舎を小中一貫として建てかえ、小学校校舎及び体育館を庁舎として使えないかというような、そういう意見もあります。  それで、最近では富山県の氷見市が、廃校になった高校の体育館を市役所として活用しているという報告があります。それによって、新しい庁舎を建てる場合、かなりな費用が要るところを予算を安く庁舎を移転したというふうな例もありますので、そういうところも検討していきたいというふうに思っております。  以上です。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 今の報告によりますと、ここで耐震補強をしますと3億7,000万かかると。別な場所へ新築すると7億円かかると。ここの場所を建てかえて、改築ですね、壊して建てかえると8億8,000万かかるということで、非常に多額の金額が要るわけです。小中一貫の話もありまして、どうするかというのを迷っていると。例えば小学校のところを庁舎として考えるという考えも出てきているというふうなお話でございますが、そうなりますと、迷っているというか、要するに先ほどのずっと関連して、要するに小中一貫のこともあってなかなか検討委員会が進まないんではないかなとも思うんですが。  教育関係、小中一貫はどないなってるんでしょうか。これはちょっと別で、質問してないんですけども、簡単にお答えください。今どの程度まで進んでいるかと。 ○議長(所 順子) 角濱教育長。 ○教育長(角濱正和) 失礼します。本当は質問がなかったということなんですが、現在のところ、あらかじめの流れを説明させていただきますと、7月6日に京都のほうに小学校、中学校のPTA、それからこども園のPTAの保護者の関係の方が現地に視察に行くというふうになっております。今のところそういうふうな状況になっております。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) なかなか進んでないようでございます。決定までなかなか時間がかかるということです。  続きまして、これだけ金額がかかるということでございますが、まず4番目です、予算を確保するための基金条例等を始める必要性があるんではないかなと思うんです。予算の確保ができないと、一気に、庁舎につきましては補助金がつかないんですよね。つかないんですね。つかないということで、建て直すにしましても、補強するにしましても、何しましても、改築するにしましても、移転するにしましても、用途変更をするにしましても、非常に多額の金額がかかる。これ予算の確保、本年度予算を計上されておらないんで計画的じゃないん違いますか。予算、要するに基金条例とかというのは出てないでしょう。予算の確保が始まってないんじゃないかなと。これからどうしていくのかお答えください。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) ただいまの御質問に説明させていただきます。  予算の確保をし始める必要があるのではないかということで、当初予算に計上されてはおりません。このまま耐震性のない庁舎を使用していると、職員、また住民の皆様にも大変危険を及ぼすようなことになります。また、指令塔の役割も果たせないので、現在、財政的にも大変厳しいですが、基金条例を制定し予算の確保をしていくことは可能ですので、今後検討していきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 要するに庁舎検討委員会から始まりまして、庁舎につきましてはやらなきゃいかん、やらなきゃいかんといいながら、お金もためてなければ何もできてないというのが現状ではないですか。要するに、本当にやる気があるのかどうか、町長お答えいただけますか。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) お答えいたします。やる気満々でございます。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) やる気満々だったら、本年度から予算を組んだらどうですか。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) お答えいたします。この庁舎の建てかえというところ、海岸線沿いを走っておればいろんな市町村が新しい庁舎を建てております。それを見ると、高野町も新しい新庁舎が欲しいなと当然思いますが、しかし、国からの津波関連の助成もないし、うちもなかなか建てられない。数十年前にここの庁舎もそうです、公民館もそうです、高野山会館もそうです、いろんな施設が全部建てかえ時期に来ており、庁舎の検討委員会からいただいた資料を見ますと、これは借金するどころの話じゃないと。つぶして維持管理をせんようにしていかなあかんの違うかというふうに思ったりもします。  今後、やはりまちづくりにも関連してまいりますので、今のところはこの庁舎を建てかえるつもりは私はございません。しかし、地震のこととか、老朽化とか、いろいろなことを考えて、教育の小中一貫の話も進めば、効率的に、また低コストに、次の世代に残せるいいものを整備できるんではないのかなというふうに考えております。  この庁舎検討委員会も全くとまってるということではなくて、継続はしております。また、その検討委員会だけではなく、企画公室の中でも将来的な町の設計を今段取りしておるところでございますので、借金をするなら効率的に低コストに、次の世代に借金を残すことなく効果的なものを整備してまいりたいと思っております。 ○議長(所 順子) 松谷君。 ○9番(松谷順功) 町長、欲しいよというような御意向でございましたですけども、なかなか計画的に進んでないと。企画公室長、その辺いかがでしょうか。予算の面であるとか、今後の考え、企画も含めまして、もし御意見がございましたらどうぞ。 ○議長(所 順子) 辻本企画公室長。 ○企画公室長(辻本幸弘) おはようございます。  ただいまの御質問でございます。予算的な関係で財源がどうか、ここを建てかえる、あるいは耐震をする、そういったときに基金条例なりをつくって対応する必要があるんではないかというふうなことでございますけれども、確かに多額の費用が要るということになってきますので、もしそういった方向性が出た中で基金条例が必要な場合であれば、それを条例を制定していくと、そういう方向で考えていきたいと思います。  以上です。 ○議長(所 順子) あと6分です。  松谷君。 ○9番(松谷順功) 私が思うのに、庁舎のような大きな仕事を検討しようとする場合、まずコアとなるメンバーが必要です。そのメンバー、町長も今おっしゃいましたですけれども、そのメンバーの明確な理想像、ゴールを共有することが大事だと思います。それが決まったら、何を削って何を工夫するかという、解決しなければならない点がわかるというふうに言われております。これにはコアとなる経験豊富な人材や将来を背負う若い人たちの考えが必要で、思いつきや設計書任せでは決してええものができないと思います。ということで、町長、何かあったら言っていただきたいんですが、私の質問は終わります。ありがとうございました。何かございましたらどうぞ。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 随意契約にしてもお答えさせていただいたとおりでございますし、庁舎の検討、改築等どうしていくかという貴重な質問をしていただきまして、当局としても本当にありがたいことでございます。  今後は自分の頭の中では大体いろいろ形は決まっておるんですが、やはりしっかりと丁寧にいろんな人の意見も聞きながらしてまいりたいと思いますけれども、私の頭の中はやはり教育関係にはしっかりと投資はしていきたいなというような考えは変わっておりません。今後とも議員の先生方とそういったことを一緒に議論しながら進めてまいりたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(所 順子) 2番、﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) 私は1件について質問をいたしたいと思うわけでございます。いつもより傍聴者の皆さん方が多くおられるような感じでございます。いつも高野町議会並びに行政に対しまして関心を持っておられての御参集であったと、このように受けとめるわけでございます。そのうちにでも今の議会は、あるいは町政の一部においては、不信を感じておるというような考えの傍聴者の方もおられるのではないかとこのように思われるわけでございます。  挨拶を兼ねまして、先般、新聞に折り込みされました広報紙によりますと、とにかく今の高野町議会は正常ではないというようなくだりがありました。私もそのとおりだと同感いたしております。だから、高野町議会正常化に関する調査特別委員会の設置を動議として提出いたしましたが、残念ながらこれは否決されてしまいました。  そういうことにおきまして、今回、私は町当局に対しましては今日までの流れの中から質問することについてははばかりますので、時期を変えまして、また次の機会に町当局に質問をいたしたいと、このように感じておりますので、御理解をいただきたい、このように思っております。 ○議長(所 順子) ちょっと待ってください。今のは申告外の問題でしたんですけれども、申告にはない問題をちょっと今の中でおっしゃったんですけれども。 ○2番(﨑山文雄) 傍聴者の方に御挨拶を申し上げたんです。私には発言の自由があります。  それでは、次に質問に入りたいと思います。
     教育委員会に関連しまして通告してありますとおり、1件について質問を申し上げたいとこのように思います。  紀伊山地の霊場と参詣道というものに焦点を合わせての質問でございます。  紀伊山地の霊場と参詣道は、平成16年に世界遺産に登録されました。その後の調査で、当時不明だった経路、関係する道が次々に確認され、その部分が今秋にも、この秋ですね、今秋にも追加登録が承認される見込みとなりました。皆さん、朗報ではありませんか。これらの道は高野山を目指して行き交った重要な文化遺産であります。住民であれば誰もが承知している、歴史にも文化的にも価値があり、はるか昔から時代ごとの物語を残して伝わってきている道であります。  一例を挙げますれば、聖地高野領に入れば、不動坂道ですね、高野領に入れば、かたき討ちの追っ手さえも目的を果たすことはかなわなかったということも言われております。また、高野山に向かって納骨に来られる。納骨に来られる使者、使いの者ですね、使いの者は、言わずたたらずということわざがありまして、足跡、道路に、道に足跡を残したごとく、辻々の草むらにそういったことわざが残されているように思われるのであります。さらに有名なのは、太閤秀吉が山内禁令の能狂言を催しました。そのときに、急な雷雨に驚き、大師の怒りと感じ、黒河道まで駆けくだったという伝説があります。  こういった歴史文化をよみがえらせ、最近増えている高齢者の登山、山歩きの愛好者に広く愛される道として、今後、安全で歴史探訪の古道として復元させていくことは、高齢者への気配りであり、文化遺産の価値を広めることにつながることになると考えております。よって、文化遺産追加が確実となったこれらの古道を将来に向かってどのように保全していくのか。教育委員会としての考えをお伺いしたいと思います。  道にはそれぞれの培ってきた歩かれた人たちの歴史が残っております。道の保全とその上に展開した物語の保存ということも大切ではないかと、私はこのように考えますので、構想をお聞かせいただきたいと、このように思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(所 順子) 中西教育次長。 ○教育次長(中西 健) おはようございます。  それでは、2番議員さんの御質問に答えさせていただきます。  御質問にありましたとおり、今回、女人道、黒河道、京大坂道、不動坂については、高野参詣道として昨年度までに国指定史跡に登録されております。現在、これらを世界遺産の主要構成要素、要するにコアゾーンですね、に追加登録するユネスコに手続を行っています。先日、ユネスコの諮問機関であるイコモスから追加登録するよう勧告が出ましたので、予定どおり、7月10日から20日までのユネスコ会議、イスタンブールで行われるんですが、そこにおいて追加登録が承認される見込みとなっております。  ただし、現時点ではあくまで見込みということでありますので、確定ということではないんですが、登録確定を仮定したという上で答弁させていただきますので、よろしくお願いします。  保全・保存に関してですが、まず世界遺産は各国内法で保全・保護していく必要があるため、我が国の場合、文化財保護法に基づいた保全が求められます。例えば、今回追加されるであろう高野参詣道、京大坂道、不動坂、黒河道、女人道であれば、文化財の分類からいえば国指定史跡となり、原状変更は原則として許可されませんが、必要不可欠な原状の変更を要する場合は、文化財保護法に基づいた史跡の原状変更を文化庁長官に提出し、許可を受けた上で原状変更に着手することとなります。  さらに、世界遺産は、登録されるに当たり保存管理計画の策定が必要になってきます。これについては、和歌山県、奈良県、三重県の3県によって管理方法を定めた保存管理計画が既に策定されています。保存管理計画は当然、文化財保護法に沿った内容でありますが、世界遺産の構成要素について、管理基準などがより細かく設定されています。したがいまして、世界遺産の保全については、文化財保護法及びそれに沿った保存管理計画の双方を参照し、それから逸脱しないよう、適切な保存管理を実施していくことになります。  また、それら保全に関する工事に際しては、各市町村の文化財専門職員が対応をいたしております。専門職員不在の市町村については、和歌山県教育委員会の専門職員が対応しますが、現在、当町教育委員会には文化財専門員は2名在籍しております。世界遺産や史跡指定地が広範囲なだけでなく、文化財件数が他市町に比べまして圧倒的に多い本町でありますが、彼らによります立ち会い調査、確認調査など、いろいろな対応を行っております。  ちなみに、当町では平成16年から既に町石道及び熊野参詣道小辺路が紀伊山地の霊場と高野山のうち参詣道として、また史跡金剛峯寺境内6カ所が霊地として世界遺産に登録されていることは御存じかと存じますが、今回追加登録されるであろう世界遺産についても、保全管理の方法はおおむね同様と考えていただければと思います。  また、活用についてですが、世界遺産のみならず、文化財の適切な保存管理については、文化財としてのもの及びそこに附随する精神性を住民の皆様を初めとして広く周知していくことが重要であると考えています。また、観光部局などとも連携を模索しつつ、活用事業を推進し、総合計画に掲げている「歴史と文化を守り伝える“こころ”豊かな高野町」という町の将来像に少しでも近づけていけるよう努力したいと考えております。  以上でございます。 ○議長(所 順子) 﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) ほぼこの2件につきましては、指定されるということは確実なものであるとこのように私も考えております。それで、これを管理していくためには管理保存計画というのはもちろんあってするんですけれども、これが指定される以前において、少しこの道に手を加えたような状況がうかがえるわけであります。そういったことについては、教育委員会のほうはどう考えておられるのか。  その部分といいますと、不動坂道の極楽橋を超えたところに南海電鉄の線路をまたがっていくところがあるわけですけれども、踏切というのがあるわけですけれども、これを通らずに、横に鉄のはしごをかけてトンネルの上の道へ上がるという、バイパスのような格好のはしごができております。これは指定されればこういった施設というのは恐らくできないんだろうと思うんですけれども、指定される前に慌ててこれをやったものかどうか。その点がちょっと不思議に思うんですけれども、その辺の事情を説明いただきたいと思います。  あのはしごができたために踏切を、踏切という印はありませんけれども、あそこを通らずにそのはしごを通るということになれば、非常に危険な状況と思われるわけですので、その辺、なぜそういうものを設置したかということの説明を聞かせていただきたいと思います。  このはしごの危険性等につきましては、消防長は高野町の全域にわたって場所等の掌握をされておられる職務にあるわけですので、そういったところの状況を見られたことがあるのかどうか。見られたことがあるとすれば、あのはしご等については専門家として危険度というものについて説明をいただいたら、このように思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(所 順子) 中西教育次長。 ○教育次長(中西 健) ただいま2番議員の質問に対してお答えいたします。  まず、あの階段のつけるところは今回の指定の中には入っておりません。  初めに、つける経緯といたしましては、当初は県道、要するに今もう線路がついているんですけれども、極楽橋に通じる道というのは昔県道がありまして、そこが一連の京大坂道ということになっておりました。今、史跡として四寸岩というのが、御大師様の足跡があるというところが上に史跡として残ってあるんですが、そういうのも生かすということで、京大坂道を歩いてきた人がそのまま線路を渡らず歩いていければということで、ああいうふうな階段をつけたわけなんですけども。  また、どこにつけるかということで、いろんなことで検討をした結果、あそこに、その場所について、でき上がったものがかなりちょっと急傾斜ということで、傾斜がきついということはこちらも認識しております。そのことにつきまして、ちょっと危険度が高いということで、そこら辺は今のところもう少し検討というか、構造上変更する、もしくは建てかえ、設置するところをもっとスロープ状に、また別のところはないかということでちょっと検討している状態であります。  以上です。 ○議長(所 順子) 中西消防長。 ○消防長(中西 清) ただいま2番議員のほうから御指摘されました場所の調査についてですが、まだ現在のところ、消防のほうでは調査したという報告は受けておりません。なるべく早急に調査させてまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(所 順子) 﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) 消防長、一遍見といてください。消防自動車からビルへ上がるようなはしごのように感じるわけでして、非常に危険を感じます。これが我々のような年配の者であれば、まず登ることには差し支えないようですけれども、おりてくることについては非常に危険を感じます。これが万人が行き来するようなことになれば、大変危険であるというふうに私は感じますので、一度見といていただきたいと、このように思います。  教育委員会のほうとしまして、あのはしごについては直接古道とは関係のないような今お話がありましたですけれども、今、極楽橋を渡って神谷方面に行くのには、昔の林道が拡幅されて自動車が通れるような内容になってますから、ついあれを通るわけですけれども、今度文化遺産に指定されたということになれば、歴史の道として、また古道としてあの道を通られるだろうと。ハイカーというのはそんな舗装されたような道を歩くんじゃなくて、山道を歩くというのがハイカーの主義ですので、十分元のままで復元、保全していくように努力していただきたいと思います。  極楽橋を渡りまして、少し上がり道になっておりまして、線路をまたがって昔の旧道に入っていくということですので、なぜあの道を通れないのか。南海電車の運行時間を調べてみますと、1時間に1本程度ですね。たくさん線路を引いておりますが、あれは引き込み線として車両を保存、保管するためにつけてあるものでありまして、非常に通る回数が少ない。人が渡って非常に危険であるというような意識がありません。どうかそのはしごを撤去して、古道として元の道に復元していただきたい、これを願うわけでございます。そういう考えがございますかどうか。 ○議長(所 順子) 角濱教育長。 ○教育長(角濱正和) 失礼いたします。  実は、2012年、平成24年の毎日新聞付で、「高野参詣道不動坂旧ルート復元」ということで100年ぶりの歴史の道として出ております。そして、いま一つは、2番議員さんのほうからおっしゃっていただきましたように、この京大坂、不動坂、というのは、大正4年、開創1100年にあわせてあまりにも急坂であったということから、万丈転がしであるとか、いろは坂であるとかというふうなことで、非常に古道としては今有数であって、非常に価値の高い、文化的価値の高いものだということはあると思います。  そのことで、例えば現在ついている不動坂というのは、開創1100年のときにつくられたものでございまして、それには牛に引っ張られて今の坂を上がっているというのがございます。それよりもまだ上のほうに旧不動坂というのがあるんですけれども、それは非常に険しい道でございます。そして、清不動というところから上がりますと、華瓶というのがそれも出てきまして、これは文化的価値というのは非常に高いものだということはわかると思うんですけれども。  そこにつきまして、平成25年7月2日の記録でございますけれども、これは高野町の教育委員会のほうが資料として残しておるんですが、平成25年7月2日、「高野街道、西高野街道、極楽橋近くの線路横断について」ということで、会議をされております。南海電鉄訪問及び説明ということで、南海電鉄の事業戦略室営業促進部部長様、それから課長様、職員の3名と、あわせて高野町のほうからは東山教育委員会社会教育委員会会長、それから教育長、それから次長、係長が南海のほうに出向いて説明をしているのが残っております。  この中で、結論といたしまして、国の指導もあって踏切設置はあり得ない。そして、迂回路、トンネル上からおりるショートカットについては、多くの人が利用するには必要だが、ついては線路を渡らないようにとの看板設置が必要と。(線路への道を封鎖するわけにはいかない。ついては自己責任の明確化)で書いてあります。そして、果たして迂回路、あるいはショートカットの整備費用負担は誰がするということでクエスチョンマークがついてあります。まずは、本日の話し合いについて県に伝えますと。南海側は、現場を確認してよい案の提案をいただければ幸いです、という議事の記録が残っておるんですけれども、その記録を見る限り、やはり町不動坂の四寸岩のあるあたりというのは、本当に文化的価値の高いものでありますので、何とかしてそれを残していきたいというのは我々のほうの思いではあります。  ですから、いかんせん、風水害で崩れたり、それから人がたくさん歩くとかいうふうなことによっても道の損壊とかということが出てくると思うんですが、先ほど、次長のほうから説明していただきましたように、手を加えるということにつきましては、非常に環境庁との、あるいは環境保護条例との関係もあわせて、同時にこの辺を見積もっていかなければならないというふうに思っております。  以上です。 ○議長(所 順子) 﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) 教育長の説明でありますけれども、これは交通省と文科省との考え方の違いだろうと思うんですけれども、この文化財に指定された文化財というのを原状変更してはいけないというのは基本であります。これをよっぽど原状変更しなければならないというときには国の許可が要ると。交通省においては、踏切を設置することはできないんだというお話でありますけれども、この古道に対してこの線路は後からできたものでありまして、この古道を生かすんであれば、やっぱり踏切を設置して、あまり危険性の少ない踏切でありますので、当然、あの道を通行さすということが基本ではないかと、文化財的に考えれば基本ではないかとこのように思います。文科省と交通省との違いがそこにあるんだろうとこのように思います。  地元に住む我々といたしましては、この道を復元というんですか、あるものを新しくつくるわけではないんですけれども、これを整備して、文化遺産に指定された古道として使うということであれば、やっぱり保全もしていかないかんだろうし、山内の寄進者によって大師の足跡のところに大師像が建てられて、その周辺もこの間ちょっと僕も見てきましたですけれども、非常に、こういうことは悪いかもわかりませんですけど、その周辺は汚いという感じを受けて帰ってきたわけであります。そういったことについて、やっぱり教育委員会のほうとしては道の保全は保全でせんなんでしょう。その道の上を歩いた歴史は歴史として物語をつくっていかないかんでしょうし、私はそのように考えますので、南海電鉄、交通省の言い分については非常に反対するところであります。文科省あたりはどのような物言いをしているのかわかりませんですけれども、その辺の意向があれば聞かせていただきたいとこんなふうにも思います。  この件につきましては、やはり踏切を整備して、そして安全な踏切、そして危険なはしごを外すということが一番望ましいんではないかと、このように申し上げときたいと思います。  それから、黒河道ですけれども、黒河道は三本杉から少し入って本山の苗畑がありますね。あの前を通って行く道なのか。あの手前の橋から右向いて入っていく道を黒河道として指定されていくのか。その辺はいかがですか。 ○議長(所 順子)  中西教育次長。 ○教育次長(中西 健) 黒河道の件ですが、三本杉の手前の一本杉、ちょうど貯木場から峠というか、車道で一つ超えて、右手に転軸山公園入り口があるかと思うんですが、そこを少し二、三十メートルほど奥之院向きに行ったところに、左手に一本杉というのがございますけども、そちらが入り口になります。 ○議長(所 順子) 﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) 私の記憶では、あの三本杉の横に橋がありますね。その橋を渡って次の橋から右へ入っていく道が黒河道だと僕は思うんですけれども、それではないわけですか。それで、それから真っすぐ行けば右側に苗畑がありますね。それを上へ上がっていけば転軸へ上がっていくと。転軸じゃないんかな、転軸がこっちだから、転軸へおりてくるあの道を今中西さんが言われた道ですわな。そうじゃなくて、三本杉から奥へ入って右へ上がっていくあの道を黒河道と思うんですけど、あの道の指定ではないわけですか。あの道ではないわけですか。もう一遍、コースをはっきりちょっと教えていただけませんか。 ○議長(所 順子) 中西教育次長。 ○教育次長(中西 健) 2番議員さんの質問に説明させていただきます。  車道でいいますと、貯木場がございますけども、貯木場を左手に見て通り過ぎて、一つ峠があるかと思うんですけれども、峠を越えると右手に転軸山の上がり口があります。少し下りかけるところに、左手に少し車の入るようなスペースがあると思うんですけれども、そこが一本杉というところなんですけども、そこからの入り口、子継向きに、そこから真っすぐ行けば子継峠のほうに通じる道になっておりますので、その道が今回の黒河道のルートになります。  以上です。 ○議長(所 順子) 﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) 今の説明では、転軸山からおりてきたところから楊柳山に向かって上がっていく道というのが黒河道という御指定をいただきました。  確かにあれを上がってきますと子継地蔵さんをお祭りしているところがあるんですけれども、今申し上げたとおり、黒河道というのは、昔黒河の在所、黒河村というのがありまして、そこから高野山に無住の時代がありました。100年近く高野山に誰も住んでいない時代があった。その間、役目があって黒河のほうで順番制で御廟をお守りしたと、守墓をしたというような話があるわけであります。そのときに通った道が、私の記憶では今申し上げた三本杉から入っていって苗畑のほうへ行くんじゃなくて、そこからまた分かれて入っていく道が本当の黒河道ではなかったかなとこんなふうに思いますので、参考のために申し上げておきたいとこのように思います。  よって、こういった道が復元できますと、また一つの高野山の文化財遺産として、観光資源として、皆さんの心に伝わっていくように思われます。そして、それがまた多くの人が利用されるということになりますので、安全で問題なく通過できるような保全策を考えていただいて、指定はされたんやけど、通ってみたらこれ何よというようなことのないように、一つお守りいただきたいとこのように思います。行政の立場じゃなくて、文化財保護という面から、教育委員会のほうにしっかりと要望を申し上げたいとこのように思います。  ほかに特に申し上げることはないんですけれども、この交通省と文科省、踏切はできないんだというところに非常に私は抵抗を感じますので、どうですか、これ何とかもう一つ、文化庁の考え等がここに入っておられるんかどうかということについてはいかがですか。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  先ほどの極楽橋の階段の件でございます。先ほど教育長が25年7月に南海電鉄のほうに協議に行ったということを発表していただきました。そのとき行ったのが私が次長として行っております。このとき東山社会教育委員長と教育長と行ったんですけども、それはなぜ行ったかというところからちょっと説明させていただきます。  実は、神谷の今言われている古道ですね、京大坂道になります。昔の神谷の検問所のあたりからずっと入って、それから極楽橋の駅のほうへ出てきている古道になってます。これが昔の京大坂道といわれる道で、その当時、倒木がいっぱいあったり、草がはえて全然通れないような状態になってました。1カ所、30メートルぐらいですけども崩落もあって、通れない状態になっていました。私たちが教育委員会におるときに、やはり昔の道を通るルートを何とか整備できないかということで、あの道は県道の橋本高野線という県道になっております。ですから、神谷の中、「出水さん」の家の付近からはずっと高野下のほうへおりるんですけども、あの付近がずっと県道になってまして、神谷駅で町道と合います。そこから奥へ入った今古道が極楽橋のところへ出てきて、踏切を渡って太鼓橋を渡って女人道へつながっていると、これが本来の道です。  その整備をしたいなというときに、県道ですので、県へ何とかあの道をあけてくれないかと協議に行きました。県のほうは、何とか道をあけて歩けるようにしましょうと。途中、30メートルぐらいの崩落があるところも何とか県の予算で歩けるようにしましょうと。そして、そうなるとあそこへどんどん歩く人が増えてきて、極楽橋のところへ行ったときに、今は踏切を電車が来ないかなという感じで渡っているんです。  そのことがあったので、南海電鉄のほうにあそこに踏切をつけていただけないかということで協議に行きました。そのときにも、昔の古道を線路で切断したのは南海電鉄でしょうと。ですから、歩けるようにしてくださいねということで、かなり申し上げたんですけども、南海電鉄の話では、極楽橋の駅を出発してすぐに踏切というのは非常に難しい面があるのと、今の時代は国交省でも運輸省でも踏切をなるべくなくそうという方向で動いている中で、あそこに踏切をつけるというのは絶対許可がおりないということで、引き下がってきたものでございます。  そういう流れがありまして、県のほうもあそこの踏切をどんどん渡る人が多くなって事故が起こったら具合悪いということがあって、今言われているきつい階段で、私もまだ確認はしてないんですけども、あの付近から下へおりて、それから極楽橋を渡れば、結局線路を渡らなくてもいいということが最初から計画をされておりました。それで、あそこの下は営林署の国有林になっていてその許可も要るということは聞いてました。  ただ、できた階段が非常にきついということで、私らがそういうきつい階段になっているというのはちょっと今わかったところで、もうちょっと緩くあそこでおりて、踏切をなるべく渡る人がいないように、みんなそこを通って極楽橋のあの橋へ導けないかということで、県と南海と協議して今に至ったわけです。という事情がありましたので、御説明させていただきます。 ○議長(所 順子) 﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) 今の総務課長の話では、信号が1本あったらはしごをつくるよりもいいんではないかと思うんですけれども、信号というのは電車が通りますよという、かっちんかっちんというあの信号ですけれども、それ1本で十分達成できるんではないかと。50人、100人の団体が歩くんじゃないので、十分それで対応できるとこのように思うわけです。  既に南海のほうでは、近くにそういう踏切をつくるということは規則なのか、法的なものなのかわかりませんですけれども、設置ができないと。はしごを建設したらどうですかと。そういうのを南海が案を出されたのか。そして、その工事費はどこが支出したような格好になるんですか。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  階段の工事費は町で出しております。そのときに、県のほうは県道の改修する費用は県が持ちましょうと。ですから、極楽橋のほうに踏切を渡る人が多くなって事故が起こっても具合が悪いんで、あの辺からおりる階段か何かは町のほうで考えていただきたいと。別に南海電鉄のほうから指示されたものではありません。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) 総務課長並びに教育委員会のほうへ申し上げたいと思うんですけれども、ここの場所等についてはいよいよ古道として認定を受けるということになれば、はしごの設置事情というのはわかったと思うんです。ここへ昔はあの踏切、ちゃんと板を敷いて、ちゃんと渡れるようにしてあったんですけど、今はそれはなくなっております。しかし、向こうにはっきりした大きな幅の道が見えます。そういうような状況で、一回関係者がそこへ立ち会って、どうすることが一番ベターかということの検討会を持っていただくようなわけにはいきませんか。 ○議長(所 順子) 中西教育次長。 ○教育次長(中西 健) 再度、現場での検討会なり、現場を確認しての検討会なりを持つよう考えていきたいと思います。 ○議長(所 順子) 﨑山君。 ○2番(﨑山文雄) 検討してみるというお話をいただきましたので、よろしくお願いいたします。  私たち、この文化財に指定される物件等につきましては、文化財的な価値として見守っていかなければならないとこのように思います。道というのは、初めは道はなかったんです。1人の人間が歩いて、道らしい足跡が残るんです。そして、2人、3人、歩くたびにその道が30センチ、1メートルというて道ができていくんです。当初その計画をもって道をつくったのではなくて、一つの目的からそういう道ができていったという歴史があります。そういう道については、非常に大事にして、高野山の文化遺産、あるいは観光資源として見守っていかなければならないとこのように思いますので、私も協力いたしたいと思います。  教育委員会においては一つ肝に銘じていただいて、保全に努力されることをお願いいたしまして、私の質問をこれで終わります。 ○議長(所 順子) しばらく休憩。15分から。            午前11時07分休憩            午前11時15分再開 ○議長(所 順子) 休憩前に引き続き、一般質問を始めます。  中前君。 ○6番(中前好史) おはようございます。よろしくお願いいたします。  私からの質問ですけれども、2点ございます。  まず1点目でございますけれども、町職員の採用部署についてでございます。質問の内容でございますけれども、町長は日ごろから高野町民の安心、また安全に暮らせるようにと町行政を進めていただいているところであるかと思います。そこで幾つかお聞きいたします。  町長は、町民が幸福であるようにと願い行政を進めていく上で、優秀な職員が育つよう指導し、それぞれの部署に配置していくのかと思います。その町職員が活躍できるような研修会等、また年に何度ほど行っているのでしょうか。またどのような方法で行っているのでしょうか。そして、その優秀な町職員の適材適所に配属する上での形ですけれども、どのように活躍できるように進めていくのか聞きたいと思います。  また、部署の異動についてでございますけれども、その部署を異動していく上でどのような期間を設けているとか、そのことも少し聞いていきたいと思います。  2点目でございますけれども、2点目は町の関係ですけれども、消防署員の人員と、また高野山総合診療所についてでございます。質問の内容といたしましては、これもまた町長は町民が大病はせぬよう、予防にと平素から定期的な検診やまた健康診断を進めていくような呼びかけをしているところではございます。  そこで、もう一つの安心な形として、住民の方が自分の体のことを考えていただくような先生を望んでいるわけです。また、その先生がふだん自分の体をずっと見ていただけるようなことを願っているわけです。1年たってすぐその先生がかわっていくのではなしに、本当に自分のことを心配してくれている、そういう先生を望んでおるわけです。そういう面から考えていくと、今の院長先生は本当にありがたいかなと思っているところでございます。そんなことを考えていく上で、どのような形で先生方に来ていただくような形をとっているかを聞きたいかと思います。  そのことから続いてですけども、もし患者さんが出た場合、その家族といたしましては早く自分の家族を何とか元気な元の体にしていただきたい、そういう思いから救急車をお願いするわけですけれども、その救急体制のことも少し聞きたいと思います。救急車を呼ぶところにあるんですけれども、消防署の皆さんは火災にあったときはもちろん出動するわけです。でも、もう一つの重要な任務としては救急車を出動させて、その患者さんを助けてあげる、そういう役目です。  そんなときですけれども、救急車の対応です。署員の方が配置されているわけですけれども、もしもですよ、重病人の方が仮に2件あったとします。そんな場合には救急車の出動対応について聞きたいと思います。その場合、対応できる消防署員の方が当直の人数は適当なのか、そんなことも聞きたい。また今後の計画も聞きたく思いますので、答弁のほうをよろしくお願いします。あとは自席のほうで聞いていきたいと思いますので、どうぞ答弁よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) ただいま6番議員様の質問について、まず私のほうから説明させていただきます。  研修についてでございます。職員の研修につきましては、町長が就任時に「公務員、町職員のスキルを上げることが私の役割であると思っております」と発言されており、これに伴いまして、平成26年度より研修の種類等、段階的ではございますが増やしている状態です。
     まず、高野町におきましては、研修を専門研修、一般研修、職場内研修と三つに分類して計画実施をしております。専門研修とは、自治大学等に一定の期間職員を派遣して行う研修をいいます。それから、2番目の一般研修とは、和歌山県市町村研修協議会が実施する研修会のことです。ここへは係長になって何年とか、採用後何年たったら行くと、もう期間が決まってますので、最終的に管理者研修等もありますが、その時期に合った職員をそこに派遣して研修を行っております。それから、あと職場内研修とは、役場内で行う教養や倫理意識の向上のため、町長が決定するテーマによって行う研修をいいます。  研修については大まかには以上のようになっております。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) まず、一つ聞いていきたいと思います。まず、職場内研修に関しましてですけれども、町職員に採用された新しい職員さんですね。その方から指導していく上でどのように進めていっているのでしょうかね。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  新規採用職員が4月1日から来ます。そのときに、来て1週間以内に、あと総務課等、企画なり、その関係の課の職員、また課長なりから、今年でしたら町の予算のことの説明もしますし、総務課からは各地域、高野町にはこれだけの地区がありますよとか、管内図に地区名を入れて、ここにはこういう集落がありますと、そういうような説明とか、あと人事評価とか、そういう研修を1日かけて、あまり詰め込み過ぎない程度ですけども、大体町の概要とかその辺の研修をまず行います。  それと、それからすぐにですけれども、和歌山県の市町村職員研修協議会のほうに新規採用職員研修というのが3日間あります。そこへ派遣というか、出張させて、新規採用職員の研修を行っております。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) 管内での1日の研修というのはたっぷりしているかと思うんですけども、1日だけではなかなか研修していくというのは難しいことだと思います。それで、この高野町は広いので、把握していく上で、1日だけでなしに月に何度か、この高野町の住民の人の顔も少し見るつもりでそういう研修を行うというのは考えてないでしょうかね。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  1日だけということなんですけども、入って当初はそうなんですけども、日直とかの業務もありますので、こういう対応をせなあかんと、そういうふうな時期、時期には、日直を新採の子がするときにはこういうことに気をつけてくださいねと、こういう電話が多いですからこういう対応をしてくださいとか、時期、時期にはまたそういう研修もやっております。  それと、あと各課に配属をされるわけですけども、そこへ行ったときに、なるべくその課の課員が、できるだけ周辺の集落とかへ出ていくときにはその職員を連れて、現場を見せてやってくれと、そういうふうな指導はやっております。  それと、先ほどの研修が三つ、専門研修、一般研修、職場内研修とありますので、ちょっと内容を説明させていただきます。  まず、専門研修につきましては、先ほど自治大学等に一定の期間ということで、幅広い知識と教養を身につけるとともに多様なニーズに対応するため、より高度な専門知識の習得をし、町の中核となる職員を養成することを目的に派遣しております。平成27年度においては、県の市町村課に1年間1名、それから自治大学に3週間1名を派遣いたしました。今年も自治大学に2名派遣して、今戻ってきたところでございます。今後、研修会の報告会等を開催して、得た知識等を職員に共有できるようにする予定となっております。  それから、次に一般研修につきましては、年間さまざまなテーマで研修協議会によって実施されています。専門的なものについては、職員の自主性を尊重し、職員みずから参加する研修及び各所属長の承認を得て参加する手挙げ方式となっております。これはいろんな基礎研修のほかに専門研修がありまして、例えばパソコンの研修もありますし、条例とかの関係の研修もあります。そういうところはみずから進んで行っていただくということになっています。  職員の基礎研修や管理者研修など、町職員として参加すべき職員研修につきましては、総務課で調整を行い、参加を促しております。平成27年度の実施状況は、専門研修に7コース、17名が参加しております。それから、職員研修に6コース、19名が参加しております。  あと職場内研修なんですけども、平成27年度はマイナンバー制度の導入、それから平成28年度より本格実施される人事評価等の制度に対応するための研修会を4回実施しております。また、接遇能力向上のための研修会を平成26年度に引き続き1回実施しております。それから、新規採用者については、先ほどもありますが職員による新規採用者研修も実施しております。本年度も新規採用職員がいますので、研修を実施しております。本議会の議会審議日に職員が傍聴させていただいたのも、研修の一環で行わせていただいております。  また、昨年度末より、入庁して10年以内の職員については、インターネット環境を利用したeラーニングという研修を受けさせております。それはビジネススキル等約100コースの研修を業務時間以外にいつでも学べる環境を整備させていただいて、実施しているところです。これは自宅でもできますし、スマホでもできるというような、電車へ乗っていてもできるというような研修になっております。それを昨年度から10年以下の職員については実施しております。  以上です。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) 総務課長に聞かせてもらったところ、多く広く考えて研修を行うということは伝わってきました。  最初、新しく入ってきた者から中堅の者、また専門的なことに対して、今後またそういうふうに自主的に学んでいく方も増えてくるのかなと思います。  今、人数的に7コース、6コース、7名とか19名とか、自主的にということを聞いたんですけども、この職員の皆さんが住民のことを思い、幸せを願って、より一層教養力を高めていくのであろうかと今思ったところです。  そこでなんですけども、中堅の方から、異動はするわけですよね。新しい職員の方は早くからいろんな課を回っていくんですかね。その辺も聞いてみたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 6番議員の質問に答えさせていただきます。  まずは研修に関してですが、私、就任時には、公務員のスキルアップをぜひやっていきたいということを掲げて、就任の後、いろんな研修会に職員を派遣するようになりました。今まで人事交流というような形で県庁とかそういったところには行っておらなかったので、昨年1年間、そして今2年間職員を派遣しておるところでございます。  初年度1年行った職員に聞きますと、何を学んできたと聞きました。答えは学ぶことだけしかなかったと。それを聞くとやはり研修で外に出すということは非常に大切なことなんだなというふうに感じましたので、今後も県とか、またできれば国の機関等にも派遣してまいりたいと思いますし、今ちょっといろいろ考えている中で、また海外にも、これは希望でないといけないと思うんですけど、海外にも行って語学の研修もしたり、そういったいろんな国際機関との調整能力を高めるために職員派遣できないかというのも、今検討に入っておるところでございます。  また、国内であればやねだんとかいろんなところもございますので、しっかりそのあたりは多少費用がかかろうかとは思いますけど、職員がスキルをアップするということは、これは絶対に町としても非常に財産となって町民にお返しできるような職員になってくると思いますので、この研修に関してはしっかりとこれからもしてまいりたいと思っておりますし。  また、毎年させていただいております座談会、タウンミーティングにおきましても、新しい職員等を連れていって、毎回はちょっと厳しいかもしれませんが、新しい職員ですという紹介もしながら、その周辺の集落、また高野山地区で、こういった人がおるんやなというのを知ってもらうために、新しい職員、また年数の浅い職員には同行をしてもらおうかなというふうにも考えておるところでございます。  研修のことはそれまででございますが、適材適所に人事異動というのはしていくのは当然のことでございますが、期間というのは、それぞれいろんな職種がこの役場の中にあります総合商社でございますので、統一した2年、3年でかえるというようなことは決めておりません。  以上です。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) 町長、今おっしゃられたように、高野町を出て多くを学んでこられた職員さんもいらっしゃるということも聞かせていただきました。それを生かすことによって、住民がより幸せになれる、そういうことを思うわけです。  今、その異動に関してですけども、特に2年、3年と決めてはいないということから、ちょっと少し気になることがあるんです。といいますのは、今現在町議会の運営をしていく上で事務局のほうでは2名の方が活躍してくれているわけですけども、その2名の方の異動なんですけども、少し今回は早かったんではないかなと思うわけです。その2名に関しても、1名ずつかわるんじゃなしに、2名一緒にかわったというのは、そのことも計画性を持っていたのかなということを思うわけですけども、その辺はいかがでしょうかね。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 人事のことですので、いろんな課、またそれぞれの、そのときの仕事の環境、また町の情勢等をしっかりと考えた上で人事を行っておるということでございます。今までの例もございます。1週間、2週間、異動先に行って、いろんな事情で他部署に行ったとか、いろんな状況が考えられます。先ほども申しましたが、期間はさまざまな課があるので統一はしておらないというのですが、まず職員としては、公務員になった以上、どの課でも最終的には仕事ができるようになっていただきたい。これは理想であり、大切なことだと思います。  また、その中でその職員の年齢ですね、また健康状態、今の中では健康状態の中では身体的な病気、また内面的な病気とか、いろいろこの御時世ございますが、そういったものも丁寧に把握しながら、住民のためになるような職員さんになるように、またそういう組織になるようにしてまいりたいというふうに考えております。  また、今後4月異動が当たり前のようなことでなっておりますが、異動というか、人事というのは季節を問わず、時間を問わずということでしていかなければならない、瞬時に判断して人事も考えていかなければならないということも当然行政を進めていく中では考えられることかなというふうに思いますが、今後、これはまだまだ自分だけの中であるんですけど、4月の年度のときにいろんな改正等があるときの人事異動というのは、これはちょっと業務が円滑に進むのか、進んでないのか、引き継ぎが非常に厳しいんではないかということで、この4月の人事異動をずらしてもいいかなというふうな考えも持っておりますので、そのあたりは今後執行部の皆さんと相談して進めてまいりたいと思います。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) 町職員の方が皆さんすぐれた方ばかりなので、どこへ配属されてもすぐさま対応できるというように考えているということかと思います。  そこでですけども、今おっしゃられました中で、職員さんの心の問題といいますか、何か心のケアをする上でどのような対応をしていってるんでしょうかね。何か職員が困っているので話を聞いてくださいとか、そういうこともあるわけですかね。 ○議長(所 順子) 下総務課長。 ○総務課長(下 勝己) 失礼します。  そういう職員の話を聞くような体制というのは特にはないんですけども、今でしたらその課の課長なり、課長補佐なりが、若い職員の話を聞いたりということになっているんですけども、今年から職員についてはストレスチェックというのが実施されるようになってます。これがもう全国的にというんですか、どこももう取り入れなあかんということになりましたので、今年ストレスチェックを職員に全部受けてもらうということにしています。  これははっきりまだどうするというのはあれなんですけども、職員の気持ちの問題なんですけども、調査表のようなものを職員に配って、何か具合悪いところはないかとかいうようなチェック表みたいなのを配らせていただいて、それをもとに一応全部集めて集計して、やっぱりちょっとお医者さんに見てもらったほうがいいなというような判断というのがありまして、そういう職員がおられたら病院に行くようにというようなシステムというか、形になっています。これをどこの自治体も取り入れろということで、今年からそのストレスチェックというのを実施することになっています。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) 今聞かせていただいたように、ストレスチェックですかね、そういうのを職員の方に受けていただいて、周りからはストレスがないようだけれども、実際はその職員がとてもストレスがあるために仕事が困難になっていくおそれもあるということもあるかと思いますので、早くそういうことも進めていきたいと思います。それをすることによって、住民がしていただきたいということを思っている中で職員さんが動いてくれるかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  もう1点ですけども、次に2点目の消防署員の人員と高野町総合診療所についてでございます。そのことについて少し答弁願えたらと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(所 順子) 中上診療所事務長。 ○診療所事務長(中上浩貴) 失礼いたします。  6番議員様お尋ねの、私からは高野山総合診療所の体制というか、同じドクターにずっと診ていただきたいという御質問に対してちょっとお答えさせていただきます。  現在、今院長を初め3名の常勤医師と応援医師の協力を得て、昼間は365日、夜間は毎週木曜日と土曜日に医師が宿日直し、急患対応をしております。平日については3名の常勤医師と和歌山県立医科大学の支援事業の医師が診察しており、当面は同じ医師に受診されることも十分可能かと思います。  今後、医師の確保というところが不透明な中で、昼間の診療を最優先に医師の確保に努め、十分な医師が確保できればシフト制による居残りなど、当直以外の方法についても視野に入れ、どのような診療体制にするか、オーバーナイト用ベッドの運用をどうするのか、夜間の急患対応はどうするのか等慎重に検討を進め、運営委員会にお諮りしていきたいと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) 診療所というのは、やっぱり住民がいかに回復を願っているかということを受けとめて診療に努めていくことかと思います。その中で、体制が整うことができれば、長い間、この高野町に滞在していただいて、お一人お一人の患者さんの体を本当に自分の親を診るがごとく、また子供を診るがごとく、兄弟を診るがごとく、その先生が接してくれる、そういう気持ちの面からでも患者は安心になるかと思います。  病気というのは、私も思いますけれども、もちろんけがなんかでしたらすぐに傷んだところを外から治す、そういうことで治っていくわけですけども、心の部分ではやはり病気は気からということから思えば、安心して診ていただける先生にずっとおっていただきたい、そういうことを思いますので、その辺もしっかり対応願いたいかと思いますので、どうぞよろしくお願いします。  その後の件ですけども、もし病人が出て救急車を要請した場合、その場合の取り組みというのを少し聞かせていただけますかね、救急体制とか。 ○議長(所 順子) 中西消防長。 ○消防長(中西 清) まずもって、当方からも6番議員を初め、3番議員、7番議員、8番議員には、地域を守り、住民の安全・安心を確保するため、消防団員としても御活躍されておりますこと、さらに日夜消防行政に多大な御尽力を賜っておりますことに深く敬意を表し、厚く御礼申し上げるところでございます。また、連日のポンプ操法訓練においても、後方支援等で御協力を賜っておりますこと、重ねて御礼申し上げます。本当にお疲れさまです。  それでは、6番議員から御質問のありました、同時に救急事案が発生し、2カ所から救急車の要請があった場合の対応や、消防職員の人員などについて御説明させていただきます。  議員もよく御存じのことと思いますが、当消防本部は2台の救急車を保有しており、年間約300件近くの救急業務をこなしています。通常、救急隊は救急車1台につき250時間以上の研修を受けた救急隊員3名以上で編成するよう義務づけられていることから、当消防本部におきましても、全職員が研修を受け、救急隊員としての資格を取得しているのはもちろんのこと、医師や看護師などが同乗していただけるなど、特別な理由がある場合を除き、この義務を守り、適正な救急業務を行っています。  しかしながら、現在の消防職員数や勤務体制では、夜間や休日などにおいて、議員御指摘の同時に救急事案が発生し、2カ所から救急車の要請があった場合、その対応に苦慮するところであり、非番や週休の職員を招集した上での対応を取らざるを得ない状況で、この対応もままならない場合は、消防相互応援協定により橋本消防、もしくは伊都消防に応援出動を要請しなければならないと考えております。  したがいまして、今後このような事態が決して発生しないとは言い切れないことや、救急事案の同時出動に限らず、火災対応を含めてあらゆる災害に対応し、高野町の区域における消防の責任を十分果たすための当直人数を確保するためには、本来なら40名以上の消防職員が必要であると考えております。  しかし、財政上の問題を含め現実は厳しく、当消防本部に限らず、他の消防本部においても職員不足は同様の悩みであり思うようにはいきませんが、消防職員の勤務体制の改善や、消防広域化等も視野に入れ、地域の実情に即した適切な消防体制に少しでも近づけるよう努力してまいりたいと思っております。  なお、今後の計画につきましては、本年度当初に策定しました高野町消防職員採用計画に基づき、町部局とも協議の上で、計画的に消防職員を採用し増員を図るとともに、救急救命士の新規養成等の研修派遣も進めてまいりたいと思いますので、皆様方の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) 救急体制を整えていただけるということを考えていただいております。本来でしたら、火災を消しにいく者、また救急車で出動させる者、それを実際問題無理としても、40名を確保するのがというのを聞いたわけですけども、その中で、現在勤務されている方で対応できない場合の動きといたしまして、非常勤の方に出動の依頼をかけるわけですかね。といいますか、火災の場合でしたら消防団が駆けつけていくわけですけれども、救急体制をとる場合に、救急車を2台出しますよね。その場合、署のほうに非番の署員の方にすぐさま駆けつけていただいているんですかね。その辺の連絡網とかはどうされてますかね。 ○議長(所 順子) 中西消防長。 ○消防長(中西 清) ただいまの御質問に対して御説明させていただきます。  そうです、夜間とか休日において救急車が1台、管轄外に搬送する、次の2台目を出動させるに当たって人員が足りない場合は、すぐさまメールや電話連絡等で非番の職員を招集して、その対応に当たるようにしております。  以上でございます。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) メール、電話等で連絡していただいてるわけですけども、すぐさま署員の方が対応できればいいんですけども、もし対応できないというおそれも今後あるかもしれませんよね。そんな場合にやっぱり署員の人の確保といいますか、費用はかかりますけども、どのような計画をもって増やしていくかということなんですけども、その辺はこれからですかね。例えば、退職する方が同じ年度に退職していく場合に、それまでに消防署員の人を新たに少し増やして確保していくんですかね。その辺を計画してますかね。 ○議長(所 順子) 中西消防長。 ○消防長(中西 清) その点に関しましては、先ほども申し上げましたように、本年度の当初に策定しました高野町消防職員採用計画というものがございますので、前倒し採用も考えて、大量退職に備えて職員を採用していただけるよう、町部局のほうにも要望してまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) 消防長の答弁をいただいた中で、町長としての考えはいかようですかね。前倒しに増やしていくとか、そういうことを考えていただけるんですかね。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) お答えさせていただきます。  4年、5年先に大量の職員が退職します。そのときに大量に職員を採用して、また消防学校へ行って、救急救命士の資格を取りにいってというようなことをしておりますと、高野町の消防力の低下というのが考えられます。よって、そのときまでに、多少は人員が今より増えるかもしれないけど、消防職員の新規採用というのを計画的に考えていってくれということで、26年度には副町長に指示をしておるところでございます。また、それに伴って消防長と副町長とでいろいろ計画を今つくっておるものと思っております。  それと、先ほどの総合診療所の関連のお話なんですが、多いときには派遣の医師が5名おりました、自治医科大学の先生がおりました。それがやはり病院から診療所にということで、町で25年にそういう方向性になってから極端に1名というような派遣の数になって、非常に苦しい状況が続いております。  また、そういった中で副院長先生が退職され、院長先生ももう年になってきたという中で、就任して以来、和歌山県立医科大学の学長先生初め、いろんな教室の教授の先生方、また県はもちろんですけど、自治医科大学の医師を派遣しております地域医療振興協会、これは東京に事務所があるんですが、そこの吉新理事長先生はうちの院長先生と自治医科大学の1期生、同期でございます。東京に行くたびに毎回この吉新理事長先生のところにお邪魔をして、医者おらへんか、医者おらへんかというようなことで行っておりまして、吉新理事長先生からは、「日本中探してもあんたぐらいやで、こんだけ来るの」と言うてくれます。でも、まだまだ結果がついてきておりませんが、吉新理事長先生も高野町の医療に関して、訪問する回数が多過ぎるために大分気にしてくれるようになりました。地域医療振興協会の中でも全国的にアンテナを張って、次なるやはり院長先生を探さないといけないなというような考えを今、今というか、私が訪問してから持っていただくようになりましたので、全国でどのような方が紹介されるかはわかりませんけど、高野町立高野山総合診療所にいい、また院長先生のしてきた医療を同じように継承していただけるような先生を今探すというふうに吉新理事長先生も言ってくれておりますので、そのあたり、今までと変わらずまた足を運んで情報収集に努めてまいりたいというふうに考えております。  まだまだ医師不足といえば医師不足です。一応いろんなところにお願いして、私自身も先生とお会いして、2.5人は増員することができましたが、しかし1名退職ということで、まだ1.5人の増だけになっております。でも、この環境ではまだまだ夜間のシフトの体制の診療とかということにはまだまだ持っていけないというふうに考えておりますので、医療職、まずはドクター、ナースの健康管理とか、そういったものも十分考えながら、今後は医師の安定的な確保ができれば、先ほど事務長が言ったように、シフト制による居残りの当直とか、オーバーナイト用のベッド運用をどうするのかというような議論に今後はなっていくんではないかなというふうに思っております。  役場も、当然院長先生も、夜間に関して非常に同じような考えを持っております。統計的に言いますと、夜の12時から朝方までは案外救急の出動件数は少ない。やはり昼間の救急が多いということで、そこをまず歯抜けにならんように、全力でやるというようなことを院長先生、またスタッフは言うてくれておりますが、その次にはやはり夕刻から9時ぐらいまでが救急の数も、昼間ほどではないですが、若干あるかなというふうに思いますので、そのあたりを上手に埋めれるように、今は木曜と土曜日だけでありますが、1日でもそういった夜間に診ていただけるような体制づくりというのをしっかりと時間をかけて進めてまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) 町長の答弁は、しっかりこれから前向きに考えていただいているようです。消防長からも、町当局に働きかけてということを聞きましたところ、町長もいいように進めていくような考えを持っておるようです。  今回、この消防署員の人員と高野山総合診療所についてというのをかぶせたというのは、やっぱり住民がこれからますます高齢化が進むわけです。そんな中で、今元気であってでもその数時間後はどうなっているかと、そんなことを考えたときに、診療所、また消防署のほうは大変ですけども、火災に関して、また救急車の出動に対して御苦労してもらわなあかんわけです。  その御苦労の中でも今年はまたもう一つ御苦労してもらっているわけですけども、消防団員の皆さん方が今回全国ポンプ操法大会優勝を目指して、5月初旬から、和歌山県大会、7月31日の優勝に向けて、目下、連日訓練に取り組んでおります。そんな中でも消防署員の方々は団員に協力しているわけですけども、そのことに関しては本当に感謝の気持ちがあらわれます。その署員の方々の御苦労もあるわけですけども、署員の方の消防団員への指導に対してでも、消防長はどのようなお考えで進めていらっしゃるのか、少し聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 中西消防長。 ○消防長(中西 清) ただいま6番議員のほうから御質問ありました、現在高野町消防団が本年7月31日に和歌山市せせらぎ公園において開催されます第26回和歌山県消防ポンプ操法大会に伊都郡の代表として出場するに当たり、連日連夜訓練を行っている中で、訓練指導に当たっている消防職員の件でございますが、原則、当直の職員が現場に出向して訓練指導を行うよう計画を立て実行しております。その中でも当直以外にも自主的に訓練指導に当たっている職員がいるということは把握しておりますが、日ごろいろいろとお世話になっている消防団のため、損得を問わずの行為であると理解しており、職務命令上で勤務させる場合は時間外勤務手当等を支給しますので、その点、御理解をよろしくお願いします。  なお、消防団長を筆頭に、団員が一丸となって県大会で優勝し、全国大会への出場権獲得に向け訓練に励んでおりますので、皆様方の応援をよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(所 順子) 中前君。 ○6番(中前好史) 今聞かせていただいたところ、勤務以外の方も協力していただいている、そういうふうなすぐれた消防署員の方々のことを思いますと、本当に家庭もあり、自分の時間もありながら、現在消防団のほうにも費やしていただいているわけなので、今後、消防署員の方の心のケアなんかも少ししていただいて、住民を守っていただきたいなと思います。
     私の質問はこれで以上とさせていただきます。終わります。 ○議長(所 順子) しばらく休憩。  午後は1時10分からです。            午後 0時05分休憩            午後 1時10分再開 ○議長(所 順子) 休憩前に引き続き、議事を進行いたします。  質問の通告がありましたので発言を許します。  大西君。 ○8番(大西正人) 失礼いたします。  質問の機会を今回与えていただきましたので、ただいまより質問をさせていただきます。私からの質問ですが、一つ目は地域包括ケアシステムについて、そして二つ目になりますが世界遺産追加登録についてでございます。  地域包括ケアシステムについての質問の内容といたしましては、地域で自分らしく生活を続けるためにこのシステムが必要だということでございますが、それをどういうふうに構築していくのかというようなことをお聞きいたしたいと思います。  また、二つ目の世界遺産追加登録については、先ほども文化財関連のことに携わっておりました2番議員さんの見識の高い質問もございましたが、重なるところもございますが、また新たな視点で質問をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  まず、地域包括ケアシステムについてでございます。これは2014年6月に医療・介護総合確保推進法というのが成立いたしまして、高野町も地域包括ケアシステムの構築に取り組まれている最中と存じます。  その法律の第2条に、地域包括ケアシステムとは、「地域の実情に応じて、高齢者が、可能な限り、住みなれた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、医療、介護、介護予防、住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に確保される体制をいう」と明記されております。高野町にお住まいの住民の方がもし要介護の状態になっても、住みなれたそれぞれの場所で、自分らしく生活を続けていくために、この地域包括ケアシステムというものが大変これから重要になってくると私は考えます。  そこで、地域の人たちと一緒になってその体制を確保するために、行政としては具体的な対策をどう講じていくのかをお聞きいたします。まず1点目からよろしくお願いいたします。 ○議長(所 順子) 上江福祉保健課長。 ○福祉保健課長(上江良幸)  失礼します。  8番議員さんの御質問について御説明申し上げます。  まず、先ほど議員さんお申し出のとおり、2014年6月に介護保険法が改正され、それに伴いまして地域包括ケアシステムの構築が必要だということを言われております。地域包括ケアシステムの構築としましては、在宅医療、そして介護連携の推進など、地域支援事業の充実とあわせまして、今でいう介護給付の関係、訪問介護とか、通所介護の介護予防の関係の事業、それを地域支援事業のほうへ移行しまして、多様化を図ることが必要というふうに言われております。  先ほど話がありましたように、地域包括ケアシステムの理念というのが国のほうから示させておりまして、それをどんなふうに各市町村が取り組んでいくかというところの課題がございます。  まず、具体的には地域包括システムの具体策なんですけども、具体的なことなんですけども、医療が必要な高齢者や重度の要介護高齢者についても可能な限り在宅で生活ができるよう支える仕組みを考える。そして、ひとり暮らしの高齢者や虚弱な高齢者を在宅で支える仕組みを考える。長寿化に伴い増加が見込まれる認知症高齢者を在宅で支える仕組みを考えること。入院しても円滑に退院が可能となる仕組みを考えること。在宅でのみとりができる仕組みを考えること。そして、利用者や家族の生活の質の確保ができる仕組み等を考えることといろいろございます。  その中で、高野町での医療、介護、予防、そして住まい、生活支援が一体的に提供できるシステムを高野町の中でそういうサービスをどう構築していくかというところでございます。  また、私たちの周りにはこのような公的なサービスがあるわけなんですけども、その公的なサービス以外で自分たちの周りで老人クラブさんとか、町内会さんとか、ボランティアさんとかのサービスも当然ございます。そういうサービスと公的なサービスをどんなふうにつなげていくかという部分もございます。  現在、公的なサービスについては関係機関の連携が当然必要ですので、月に一度、サービス調整チームというような形で高野町の社会福祉協議会さん、南山苑さん、そして総合診療所、そしてうちの包括支援センター、そして福祉保健課の担当者が寄りまして、課題協議を月に1回行っております。  また、特に医療との連携というのが今特に重要視されております。それにつきましては、総合診療所と一緒に月に1回、個別会議を開催しているところでございます。  それと、今後、生活支援、介護予防サービスの充実と高齢者の社会参加が必要とされております。多様な生活支援、介護予防サービスが利用できる地域づくりを市町村が支援すること。具体的には、先ほど言いました老人クラブさんとか、町内会、ボランティア等の生活支援の担い手の養成と発掘が必要だと言われており、またその開発とネットワーク化もしなければいけないというふうに言われております。  そういう中から、今年度、平成28年度から町の新規事業といたしまして、生活支援コーディネーターという形で地域支え合い推進員というような呼び方をしているんですけども、地域支え合い推進員さんを高野町の包括支援センターに配置いたしまして、地域包括ケアシステムの取り組みを開始しているところでございます。  そして、同じく新年度からの取り組みとしまして、5月10日から6月24日までの間で、町内の各集会所等16カ所で、高野町の包括支援センターが中心となりまして、社会福祉協議会さん、そして町の防災危機対策室さんと一緒に、地域福祉座談会を開催しております。町民の皆様が住みなれた地域でいかに自分らしい暮らしをするために何が必要か、また過疎化、高齢化が進む中で地域がどう支え合って暮らしを守っているか等について、いろいろ皆さんから御意見をいただいているところでございます。  座談会では、社会福祉協議会さんが高野山で取り組んでいます参加者自身による企画立案で楽しく運営しているサロン活動の紹介も各集会所で行ってきました。サロン活動は、参加者皆さんの集いの場であります。そして、また居場所づくりにもなっております。そういうところを通じて、高齢者の孤立防止とか、見守り機能、介護予防機能がそういうところにありますので、今後とも他の町内でも毎月の保健師による健康相談の後等で実施できないかなということで、社会福祉協議会さんと一緒に支援していきたいと考えております。  また、今後、町のほうで開設予定があります教育委員会のまちかど公民館とか、それとか総合診療所のデイケアについても、このようなサロン的な機能があるんではないかと思っておりますので、今後ともよろしく御指導のほうをお願いします。  以上でございます。 ○議長(所 順子) 大西君。 ○8番(大西正人) 上江課長のほうからたくさんの答弁をいただいたわけですが、この取り組みに関しては本当に各市町村で今取り組まれて、これがよかろうというような答えはなかなか出てこないというような講習でもお話がありました。地域支援体制を多様化させるというようなことでございます。今まで介護保険の範囲内でいろいろと行政を中心に行ってきたわけですが、地域の皆さんにもそれをお手伝いしていただいて、資格がなくてもそれに類したようなことがしていける。この町に住む、そういう必要としている人を少しでも多く、この町に自分が今まで住み続けた中で暮らしていける支援体制をつくるというようなことが今回のねらいだと思います。  それと、介護保険料がだんだん厳しくなってきて、若い人たちがこれからどんどんどんどん大きく膨らんでいく額を払わなくてはいけないようなことにならないように、早く手を打たなくてはいけないというところから発生したというふうな話も伺いました。  そして、この間も少し鶯谷の保健福祉センターのほうでありましたセミナーにも参加をさせていただいたわけなんですが、今行政のほうではこういうセミナー、また地域の触れ合いを考える集いということで、もう集いのほうは終わってしまいましたが、こういうふうな取り組みをどんどんされております。  私としてはもう少しスピード感を持って、27年度中にこういうことを行い、28年度中にはもう形としてつくっていってもらうような形が好ましかったんでありますけれども、私も勉強不足で、まだまだ今もそうなんですけど、そういう質問ができませんでした。  それで、体制を構築するに当たって、そういうお年寄りの介護が必要になってくる、また要支援、要介護になってくるような方、今は元気でおられても、そういうふうになるような予兆がある、またなってしまったと。そういうときに相談をするのは地域包括支援センターになると思います。そこで高野町も地域包括支援センターというところがあるんですけれども、なかなかこれが皆に周知してもらえていないという状況です。何かあったらここに駆け込んで、いろんな相談をできるところなんですが、今は役場の庁舎の福祉保健課の中にあると思うんですが、この地域包括支援センターの体制です。今はセンター長、これが1人おりまして、保健師1名、社会福祉士1名が常駐されております。しかし、この体制に主任ケアマネジャーを入れることによって、ここがまた生きてくるというような考えも持っております。  これに対しまして、なかなかそういう人材の手当というのは予算も要りますし、来てくれる人材を探すというのも大変なことではありますが、これからの高野町の地域包括ケアシステムを考えれば、いろんなことに相談に乗っていく、そういう機動的なセンターにするためにも、システムにするためにも、この辺が重要になってくるんではないかと思うので、そこら辺の考えを今お尋ねをしたいと思います。 ○議長(所 順子) 上江福祉保健課長。 ○福祉保健課長(上江良幸) 失礼します。  地域包括支援センターについての御質問でございます。それについて御説明申し上げます。  まず、地域包括支援センターということについてなんですけども、包括支援センターは設置主体は市町村という形になっております。主体が市町村で、福祉団体のほうへ委託とかする形もできるんですけれども、高野町の場合は高野町主体で、高野町が設置して、福祉保健課の中にセンターを設置しております。  先ほど8番議員さんが言いましたように、うちのセンターには保健師1人と社会福祉士1人、そしてセンター長1人の3名体制で4月からはスタートしております。主任ケアマネジャーさんについては今現在のところ配置されてないということで、以前は社会福祉協議会さんのほうから出向されて来ていたんですけども、出向期間が満了しましたので、社会福祉協議会さんのほうへ戻られております。そういう関係で、町の保健師、社会福祉士、そして4月からのセンター長という形の3名体制でおるんですけども、実際、先ほどから地域包括ケアシステムを構築していく上では、主任ケアマネジャーさんもいないということも確かに人不足の部分があるんですけども、町としまして福祉保健課の中で何とか回していけるように考えていきたいと思っております。  具体的には、包括支援センターで行う業務というのは権利擁護業務であったり、それとか総合相談であったり、介護予防の関係のケアマネジメントであったり、ケアプランの作成なんですけども、そして包括的・継続的ケアマネジメントといいまして、暮らしやすい地域にするためのさまざまな機関とのネットワークをつくりなさいよというような、主に4つの機能があります。そういう機能をセンターの中で、今後の中心の仕事として地域包括ケアシステムを構築していかなければならないという使命がございます。  先ほどの話にありましたように、介護保険の制度改正に伴って、要支援の方へのサービスというのが変わってきてるわけなんです。先ほど8番議員さんが言いましたように、早いとこやったら28年度からスタートしているところもございます。うちの場合は来年、29年の4月からスタートできるようにするために準備に取りかかっているんですけども、要支援の方へのサービス内容が変わってくる中で、その対応するサービス、現状にあるサービスを見直す中で、今まで使っていたサービスも当然継続はしていけるとこは継続していくんですけども、それ以外のサービス、先ほど言いましたサロン的なこともございます、いろんな高野町の中には社会福祉協議会さんが行っているサービスがございます。そういうサービスとどんなふうにリンクしていくかというところで、総合事業というような形の呼び方があるわけなんですけども、そこへどんなふうに落とし込んでいくかというところがございます。  それについて、全部が全部そういう総合事業の中へ落とし込んでいくとなっていったら、逆にそこへ費用が発生しますので、せっかく今やっているサロン事業とかというのはあくまで自主的な事業です。そういう事業は今の時点ではすぐに介護保険の事業の中へ落とし込むんではなしに、自主的なことは自主的にしていただいて、できるだけ費用がかからない方法のほうがええかなというふうに考えてますので、その費用対効果の部分とか、あと今まで行ってきた介護保険のサービス内容についても、当然そういう要支援の方へのサービス内容が変わってくるわけなんですけども、そこはそこで事業者さんと町との連携のもとで、事業者さんのほうでもやっぱり質を高めてもらうとか、いろんなことがございます。その辺もまたひっくるめてお願いしながら、新しい部分でできることは当然やっていきたいということでなってますので、今年度中ということであまり時間はないんですけども、そういうところで取り組んでいるところでございます。  以上でございます。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 大西君。 ○8番(大西正人) 当町としては29年4月からスタートさせたいというような意向でございます。  そして、私が今言っておりました地域包括支援センターのほうで、以前は主任ケアマネジャーに社協のほうから来ていただいて、置いておったということでありますが、今はもう戻られていないということです。そして、これからは福祉保健課の中で何とか人員を工面してやっていきたいというようなお答えであったと思います。  これはもう答弁は結構なんですが、この地域の触れ合いを考える集いとか、福祉セミナーは今行っております。触れ合いを考える集いはもう終わったと思うんですけど、山内は。この非常に参加者が少ない。これは予想されておったようなことだと思うんです。ですから、こういうことをされるときは、町内会長さんなり、区長さんとか、そういうところの地域はまだ多いように聞いております。少ないのは高野山内、21町内あるわけですが、非常に少ないですね。会場4カ所で1名や3名やというような参加者のときもあるというふうに報告をいただきました。それで会長さんなり、そういうまとめ役の人に、役員さんだけでも来ていただいて、地域の方にこういうお話であったと、ここの家庭だったらこういうものが使えるし、こういうシステムがありますよと、その地域でこういうことをしませんかと言ってましたよというようなことが話し合えるような、そういう連絡をしていただいて、ちょっとでもこういういいことをやっておられるんですから、そこに来ていただけるように手配をしていただきたいと思うわけです。  それで、地域それぞれの取り組みに任せていくというようなことになるわけですけども、地域事業としましては。サービスのあり方に大きな差が出てしまうと、ほかのよりよいサービスを受けれるような自治体へ転居していってしまうというようなことも十分考えられます。そういうことになりましたら、住みなれた地域で自分らしくという目的から外れていくわけです。  それで、私がここで言いたいのは、介護と仕事の両立ができる環境をつくることが大事だと思うんです。そういうふうに環境を整えていくと、この地域で自分も住み、介護もし、家業もされ、この地域で安心して暮らしていくことが可能やなと、そういう気持ちになれば、その地域で住んでいけるというようなことを思うわけですが、それについてのお考えを少し伺いたいと思います。  時間があまり、もう1点質問がございますので、端的にお答えをいただければと思います。 ○議長(所 順子) 上江福祉保健課長。 ○福祉保健課長(上江良幸) 失礼します。  介護と仕事の両立ということで、介護保険が始まったのは、介護が必要な方が増えてきた中で、それまでは家族さんの介護が主だった時代だったと思うんです。そういうことが家族さんだけでは対応できなくなってきたということで、介護保険が始まってきたわけなんです。その中で、できるだけサービスを利用して、なおかつ仕事も当然ございますので、仕事を離脱するわけにはいきませんし、生活がかかっておりますので、その辺の両立というのがやっぱり一つの大きな目的だったと思うんです。それを高野町に当てはめた場合にどうなんよというところだとは思うんですけれども。  どうしても地元の事業者、社会福祉協議会さん、南山苑さんという二つの事業者さんしかない中で、あとは足らないところは下から来てもらっているような状況でございます。それでも足らない部分は当然あるということで把握はしているわけなんですけども、サービスをどこまで充実できるかというところが介護保険が始まってから今までの中で、ほとんどが民間事業者さんになってきますので、民間さんがこの高野山まで登ってくる上での時間的なこととか、単価的なこととかの中で、ちょっとやっぱり参入しにくいという部分がありまして、どうしても地元におられる社会福祉協議会さん、南山苑さんのほうへ頼っていってしまっているところがございます。  あと、行政としては保健師による健康相談とか、そういう形で周辺集落については月に1回きっちり回らせていただいて、住民の方の様子とかをお聞きしております。そういうのはほかの市町村ではできないことで、本当に密着したことができているんではないかと思うんですけども。  いかんせん、そういう介護保険のサービス内容についてはどうしても限られたサービスと。あとは下から来てもらう訪問入浴とか、そういうある程度かたまって提供できるサービスについてはそんなんで来てもらうことはできますので、できるだけコストはかかるにしても、来てもらえるサービスについてはそんなんでできるように考えていきたいと思っております。  以上でございます。よろしくお願いします。 ○議長(所 順子) 大西君。 ○8番(大西正人) 南山苑さんとか、社会福祉協議会さん、今サービスを提供されております。南山苑さんというのは広い意味での、広いところを受け持つような仕組みのところというようなことで、地域サービスということからはちょっと外れていくというようなことにもなるのかと思います。しかし、介護を引き受けていただけるところが、安心して引き受けていただけるところが近くにあれば、仕事と介護の両立ができるわけですが、なかなかそうもいかないところがたくさんあります。  そこで、私思いますには、小規模多機能なところをつくり出す、こういう仕組みですね。グループホームであるとか、寄り合い所のようなものを、小規模多機能なところを数多くとはなかなかいけないと思いますけれども、そういうところが増えれば家族介護の負担を少なくすることができるんではないかというふうに思います。  しかしながら、そういうようなところを増やしますということは、資格を持っていない人が携わるということになりますので、どこまで責任を持てるのか、その内容はどうであるのかというような不安なことも考えてしまうわけです。  それで、行政のほうがそういうところを、アウトラインをどういうふうに設けて、そういうところを応援していくのかというようなことが今後必要になってくるんではないかというふうに思います。  この間、セミナーの中で廣内先生がおっしゃっておりましたが、自分が今まで携わってきた知識を駆使して、高野町でもしそういうところができない場合は、自分ところがそういうものをつくって、それを提供できるような形、それも考えていきたいというようなことをおっしゃっておられました。ですから、そういういろんな方の力をかりて、今までは行政におんぶにだっこであったわけですが、地域の力もかり、行政の力もかり、みんなに応援してもらってこのケアシステムの構築を図っていかなければならないというふうに、この間のセミナーでも感じたところでございます。  それで、家族介護の負担を少なくするためにも、土日の訪問介護ですね、そして夜間についても対応できるように、これ高野町だけでできればいいんですけれども、なかなかある程度固まったものがないと来てもらえないというようなこともお聞きしましたので、高野町だけでは対応できないんであれば、近隣の市町村と連携して、こういうことを考えていけないのかなと思います。そこら辺の当局としてのお考えを少し回答いただければと思います。 ○議長(所 順子) 上江福祉保健課長。 ○福祉保健課長(上江良幸) 失礼します。  土日の問題については、以前から各議員さんのほうからも質問とかございました。それについて、ヘルパーさんについては社会福祉協議会さんがそのサービスを担ってくれているんですけども、そしてヘルパーさんの募集も常時かけております。ところが、常勤の職員さんの場合だったらどうかわからないんですけども、パートさんの職員さんの場合はなかなか高野町まで登ってきてくれないという部分がございまして、人員確保がなかなかできないという現状が続いております。  ただ、土日の問題とかの中で祭日だけでも何とかしてよということで、祭日についてはヘルパーさんの派遣のほうはしていただいているんですけども、あと社会福祉協議会さんのヘルパーさんだけではどうしても回らないということで、以前から下の業者さんのほうへ言うて来てもらうということもやっていることはやっているんですけども、下から来てくれる業者さんについても人員が定まらないとかということで、やっぱり介護に携わる方が多少減ってきてるんかなということで、どうしても高野町に登ってくるリスクというのがあって、そこらでなかなかうちを選んでもらえないというか、ほかの近いところでもたくさんあって、なかなか手が回らないということがありますので、そんな中で、要は前にも決算の特別委員会か、介護の話があったと思うんですけど、養成していくしかないのかなということなんです。  以上です。よろしくお願いします。  小規模多機能については、一つの機関としてはそういう機関が必要だと思うんですけども、どんな形でそれをするかというところだと思うんですよ。町がつくってするということじゃなしに、先ほどのサロン活動でもありましたように、できれば各町内に立派な集会所がございます。その集会所を利用して、地域の住民の方の協力も得ながら、社会福祉協議会さんとうちからの支援もしていきながら、そこで何とか各単位でやっていけないかと。そういう方法が無駄なお金を使わなくても済むといった、お金だけの問題ではないですけども、自主的にやっぱりできていけるような形をこしらえていくのが介護保険の財政を考える上では必要かなというふうに考えておりますので、住民の方のそういうほんまによりどころ、集いの場というのが必要かなというふうに、今回懇談会で回らせてもらった中では感じているところでございます。  以上です。 ○議長(所 順子) 大西君。 ○8番(大西正人) ヘルパーさんがやはりこの高野町にはなかなか数が少ないということで、自前でなかなかそういう体制をつくれない。土日や夜間に対応できる仕組みがなかなかつくれていかないというようなお答えであったと思います。  近隣の市町村でもそういうことがあるのかわかりませんが、まだ近隣のほうは隣隣の市町村単位での連携というものがとりやすいような地形でございますので、高野町だけはこの町でサービスを行って、それからまた高野へ登ってというような形で、やはり業者の方のほうも、自分とこの営業というような目的もございますので、なかなかその辺のサービスが追いつかないのではないかと思います。  しかし、そんなことは言っておられません。当町もだんだんそういうふうにお困りの方が増えてくるわけですから、相手のことを思うゆとりがだんだんなくなってくるわけです。そうなれば、今まで近所づき合いでうまくいっておった関係もなかなか維持できないというようなことになってくるわけで、本当に身近な大事な問題となってきております。それで、このサービスのあり方に非常な差が出ないように、やはり早い段階でそういうふうなものを、地域でできるものを養っていかなければならないと思うんです。  先ほど課長が答弁されておりましたサロン活動もその一つだと思います。その中で、ただお茶を飲んでいただいて話をするだけでも年寄りの人は心がなごみ、また次に出てこようというような気持ちも生まれます。そして、活力も出てくることでしょう。そして、いろんなそういうサロン活動をやっている方たちと交流することによって、ああ、ここはこういう活動をやってるんやな、私たちもそんなんやってみようよというようなことで、だんだんだんだん中が濃くなっていく。そういうサロン活動が各地域で生まれれば、こんないいことはないのではないかなと感じる次第です。その辺をサポートしていただけますようにお願いをいたします。  次の質問がありますので急いでしまいましたが、これから大事なことはやはり住民の方が今までと変わらず、住みなれた今の場所で安心して生活をできるというようなことが続いていくということが大事だと思います。ですから、新しい制度のもと、大変なシステムの構築ではありますけれども、高野町に住んでよかった、そういうふうに思ってもらえる地域包括ケアシステムをしっかりと築き上げていただきますように、町長初め、皆さんによろしくお願い申し上げて、この質問は終わりたいと思います。  そして、もう1点でございます。世界遺産追加登録についてということでございます。先ほど2番議員さんのほうからいろいろと見識の高い御質問がありましたが、重なる部分もあると思いますが、よろしくお願いいたします。  紀伊山地の霊場と参詣道について、新しい箇所の追加登録が7月10日にトルコイスタンブールで始まるユネスコ世界遺産委員会で正式に決定される見通しとなりました。そこで、高野町関連では京大坂道、不動坂、黒河道、女人道が追加登録されるという運びになっております。このことによりまして、新たに橋本市が加わり、伊都橋本で世界文化遺産を有することとなります。ますます近隣1市3町の連携を図り維持していくことが必要であると考えます。町長も議会の初日に、高野みらい語り部の会とともに町石道の道普請に職員23名とともに協力されたと伺いました。今後、この高野町にある貴重な古道をどのように守り伝えていくのかをお聞きいたしたいと思います。 ○議長(所 順子) 中西教育次長。 ○教育次長(中西 健) ただいまの8番議員の御質問について説明させていただきます。  今回新たに追加される古道をどのように守りという御質問においてですが、さきに御説明させていただきました法的な部分以外で説明のほうをさせていただきたいと思います。  現在、道の整備等につきましては、商工会青年部に町石道、小辺路のパトロール及び草刈り等の環境整備を委託しております。その委託については、県世界遺産緊急保全事業の補助金、2分の1のほうを活用しております。追加後の委託業務についてなんですが、当該県補助金の利用状況等を県とも相談しながら、またパトロール整備範囲の拡大に伴う増額契約変更も必要であると考えております。  そのほか、先ほどお話にもありました高野みらい語り部の会が主となりまして、町石道等の道普請ですね、道の修復を年2回程度行っております。直近であれば6月5日にボランティアで行いまして、先ほども言っておりました町の職員も23名参加しております。  そして、大きな風水害等で世界遺産が被害を受けた場合は、規模により県と協議の上、県費、または国費の補助を申請し、修復を行うということになっております。  あとどのように育てるかというか、そういう点なんですけども、平成16年に紀伊山地の霊場と参詣道ということで世界遺産が登録されて、和歌山県においても世界遺産協議会が発足し、それにあわせて県内各地域、高野地域、熊野地域、大辺路地域の各協議会も発足いたしました。  そこで、和歌山県世界遺産協議会の事業といたしまして、情報発信事業、そして学術研究資料事業、そして保存活用団体連携促進研修事業、そして世界遺産講座事業、次世代育成事業、参詣道保全活動普及啓発事業、そして基金事業、この7つの事業を柱に展開を行っているところでございます。そして、和歌山県世界遺産高野地域協議会の事業といたしましては、伊都地方各市町において世界遺産に関連する広報啓発及び保全活動への助成というような形で、金銭的な助成も行っております。  本年度追加登録、追加されるであろうということで、高野地域協議会主催によります追加登録記念の講演会、もしくはシンポジウムになるかと思うんですが、12月4日に開催する予定であります。高野町においても、予定としては7月21日追加登録記念式典を開催する予定になっております。  それと、橋本市との連携というお話もあったかと思いますが、この高野地域協議会発足当初では橋本市には特に世界遺産はありませんでした。しかしながら、伊都地方全体で世界遺産を盛り上げるということで、当初より加盟していただいておりますし、市町村負担金も納めていただいております。今回、黒河道が追加登録されれば、伊都地方全ての市町が世界遺産を持つことになり、より一層連携を密に登録された参詣道を生かした事業展開に力を入れる必要があると考えておりますので、また来年度以降、全ての道を生かした事業を高野地域協議会において展開していきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(所 順子) 大西君。 ○8番(大西正人) 連携につきましては、伊都橋本で連携をしていく、前からそういう形があったのでそれをまた強化していただけるというようなことだと思います。  保全につきましては、高野町の商工会青年部が以前から草刈りや保全を引き受けてくれているというふうなことでございます。また、高野みらい語り部の会の皆さんも町石道を初め、各道の保全をしていただいておるということでありがたいことだと思います。  私のほうは、これはもう時間がないので答えていただかなくていいところなんですが、全ての道はローマに通ずるというような言葉がありますが、町石であるとか、三谷坂であるとか、不動坂、黒河道、そういうものは全てこの古道が高野山に登ってきていただく大事な道になります。全ての道が高野山に通じておるというような形であります。そして、高野町の中には女人道がございます。そういうところで、各市町村から一斉にいろんな道から登ってきていただいて、最後は女人道を歩いていただくというようなことを企画いたしまして、各市町村に呼びかけて、連携の一歩としてはどうかと思うような案を持っておったんですが、そのようなことも考えていただけたらなと思います。これに対しては答弁を求めません。  この女人道といいますのは、30年ほど前まであまり知られておりませんでした。そして、その古道を生かして商工会青年部創立20周年記念事業にしようという話がありまして、当時、女人道のことを調べ論文も出しております、これはもう名前を出しても結構ということで、西山祐司さんに途絶えていた道も文献や本山の土地台帳をもとに検証をしていただき、全コースを確定いたしまして、まだ不確かなところも何カ所かあるわけなんですけれども、そこを草を刈り、道をひらき、木の丸太をかけて、女人道めぐりを始めたというのは、高野町の商工会青年部なんです。次の年からも毎年毎年数千人の方に案内を出して、多くの方に女人道を知っていただき、歩いていただきました。案内看板や道普請を近年まで続けて、今も草刈りや保全もしていただいておりますが、そういうことを行って今の女人道がございます。その女人道が世界遺産になるということは、町としても感謝にたえないことではないかと私は思うんです。  そこで、その功績をたたえ、感謝の意をあらわしてはいかがかと思います。このことについて、どういうふうにお考えになるかということを、時間がもうございませんので、端的にお答えいただけたらと思います。
    ○議長(所 順子) 角濱教育長。 ○教育長(角濱正和) 失礼いたします。  今、8番大西議員のほうから御助言をいただきました。本当にありがたいことだと思っております。  女人道につきましては、本当に高野町の商工会青年部の方々が御足労の中で道普請をしていただいておるということでございますけども、これは今後、一番必要になってくるのがいわゆる地域社会、コミュニティーの社会で、その地域の人たちが力をあわせてこの参詣道を不断の議論とそして実践、あるいは点検をするということが一番大事になってこようかと思っております。その中で、御指摘がございましたけれども、やはり感謝状を出したりというふうなこともこれから考えていきたいと思っております。  なおかつ和歌山県の世界遺産センターのほうで出しております10万人の参詣道というのがございます。そして、さらに道普請ウオーク団体というのが、これが実は高野山のこの地域にあってでも、高野山小学校、あるいは中学校、高等学校、大学は団体の中に名前を連ねていないということが実情でございます。ですから、今後、やはりこの地元の学校にも道普請ウオーク団体の中に名前を連ねて、やはり我々がその中にお互いが世界遺産を守っていくんだということの大事さというのはひしひしと伝わってまいります。  その中で、先ほど申し上げましたとおり、やはり高野町商工会青年部に対してでも感謝とか、そういうこともやっぱりこれからしていかなければならないというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(所 順子) 大西君。 ○8番(大西正人) 教育長のほうからも感謝の意をあらわせるようなところがあればそういうふうにしていきたいというようなお答えであったと思います。  7月21日でしたか、大門のところですか、追加登録の記念式典、セレモニーがあるというふうにお聞きしましたが、そういう場があるなら、そこで商工会青年部だけに限らず、今までそういうふうなお力添えをいただいた団体、またそういう方に感謝の意をあらわすということをしてはと思うわけです。そして、そういうふうなことをすることで、今後も自分たちで高野の商工会青年部に限っていいましたら、高野の若衆で守っていかなくてはいけないというような意識を次の若い世代に受け継いでいってもらうというようなことができると思うんです。それが営々と守り伝えていくことにもつながると考えるわけです。  それで、正式に登録されれば貴重な世界文化遺産が高野町にまた増えるわけで、その責任も重くなるわけです。今いる私たちが努力を惜しまずに守り伝えていく、そういうことが大事であると思うのです。そして、町としてもそのことに関しまして、追加されるこの古道にできる限りの支援をしていただいて、みんなで守り伝えていくというようなことを切望して、私の今日の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 本来なら3月議会で、私のこれから質問させていただくことが3月議会でできたと思うんですけども、それが大勢の議員の皆さんのボイコットであったり、休んだりして、多くの住民の方に迷惑をかけたということもあったのと、あと私がそれ以降、公弘報というチラシを配布し、うその内容を書いてるという話も出たり、またこの前に富貴の住民の方が請願書を出したときに、﨑山議員が住民の方に電話を入れて、請願者の親のほうの住民の方に電話を入れて取り下げれとか、そういうみたいな話をしたということを聞きましたので、今回これから一般質問がやっとできるということで、当局と向き合っていきたいと思います。  私からは富貴多目的集会所、児童館についての問題であります。  まず1点目、富貴多目的玄関バリアフリー取りつけ工事98万2,800円の件についてお伺いしたいと思います。この件について、当局は入札をしたのか。また、この件に関して当局から負門議員に工事をお願いして見積もりをもらったのか。それとも、負門議員に頼まれて当局が見積もりを書いてもらったのか。そこのところの経緯を教えていただきたい。それと、工事内容を誰に説明したか。この辺のところを答弁願いたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今、3番議員さんから質問のあったことについてお答えをさせていただきます。当件につきましては、町長が当議会の冒頭でお話しさせていただきましたとおりでございますが、御説明をさせていただきます。  まず、富貴の多目的集会所玄関バリアフリー手すり取りつけ工事及びタイル張りかえ工事の内容についてということで、当件につきましては、平成27年度において、2款総務費1項総務管理費14目集会所費11節需用費修繕料を充当し、富貴支所にて執行しました東富貴多目的集会所玄関バリアフリー手すり取りつけ工事であり、地元東富貴区の負門電器商会と平成27年2月27日に建設工事請負契約を締結し、平成27年3月2日から3月31日の30日間を工期に98万2,800円で実施しております。  工事の内容は、東富貴多目的集会所の入り口の段差2段を解消し、バリアフリー化するとともに、入り口左右に手すりを設置するもので、地元東富貴区より入り口段差のタイルがはがれ、段差にけつまずいて転び、けがをした者があったと。入り口の段差をなくしバリアフリー化するとともに、手すりを設置してほしいとの要望があり、それにこたえる形で実施したものです。  東富貴多目的集会所の入り口部分の段差2段を解消するため、約3メートルにわたり滑りにくい加工が施された特殊なタイルを利用し、緩い傾斜のスロープを設けるとともに、入り口左右にステンレス製の歩行補助用の手すりを設けております。また、傷んでおりました駐車場と接する付近のタイルの張りかえも行っております。  これは町長が報告したとおり、随意契約にて執行しておりますが、金額が98万2,800円ということで、100万円に満たないものということで、負門電気商会以外1社の見積もりをとって、執行させていただいております。  それと、当町のほうから負門電器商会のほうに見積もりを依頼して、見積もりを提出していただいております。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 今の答弁ですけども、負門電器商会に見積もりをとってもらったと、頼んで見積もりをとってもらったと。であれば、区のその以前に出ていた見積書はどないなったのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 当時の担当のほうからも聞いておりますけれども、そういったものは引き継いでいなかったということで、富貴区のほうから出てきた見積書というのは、手元には残っておりません。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 見積もりが残ってないと。出ているはずの見積もりがないというのはおかしいというのが1点と。それと、議員でもある負門議員がなぜ工事をあえてさすのかと。それは非常におかしな話で、住民の皆さんも不自然に思っている問題であって、この問題は。議員だからそういう町当局は絡んでいたらだめなんじゃないのかと、私自身はそない思います。  それは後で答弁願いますけど、それに絡んでじゃあお伺いしたいと思います。この負門議員が出した見積書、この中に歩行補助用手すりH800、17.6メートル、計34万。これはどういうことか、内容を説明していただきたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今の質問ですけれども、負門電器商会のほうから提出されております見積書について記載されていることだと思いますけれども、歩行補助用手すりステンレスヘアライン38ファイ、丸ですね、これで高さ、手すりの高さが80センチ、それと手すりの部分の延長が17.6メートル、左右ありますので左右を足した延長が17.6メートルということの見積もりだと思っております。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 高さと言ってますけども、じゃあこの一式の中には、まず1点、施工費一式はここに含まれるのか。2点目、自在コーナー継ぎ手、これは写真の上でどこにあるのか。パイプ・コア穴あけ19カ所、この穴あけ19カ所のあいたとこの箇所、19カ所を写真で教えていただきたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今の御質問ですけども、自在コーナーの継ぎ手というのは、最終的にはこれは使われておりません。その前に、手すりの部分ですね、諸経費ということでしたけれども、これは諸経費というのが15番に計上されておりますので、この部分については材料費かなというふうに判断をしております。  それと、パイプ穴あけ、コア穴あけですけども、19カ所と見積もりのほうではなっております。実際工事が完了した時点では12カ所ということで、これは個数が減っております。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 自在コーナー継ぎ手、最終的には使われていない。パイプ・コア穴あけも19カ所もあけていないのに、なぜここに金額が計上されたまま載ってるんですか、それは。やってもない工事をここに金額を書いているのと違いますか。それと、諸経費のとこを言うてましたけど、私が聞いているのは施工費の、施工費ですよ。パイプのステンレスの工事するのに、そこに一式の中に施工費は入ってるのと違うか、入ってないんですかと聞いてるんです。おかしいのと違います、これ。やってもない仕事に金額が入っているということは。もう一度答弁願いたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) すみません、施工費。すみません、私のほうが聞き間違っておりました。諸経費ではなく施工費ということですので、これはこの金額の中に施工費は入っていると思います。  それと、これはあくまでも見積もりの時点ですので、町長が冒頭で説明したとおり、事業を進めていく中で必要があって変更していく中で、減額される要素、それと増額される要素とがあります。今御指摘の部分というのは減額される要素の部分だと思います。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) その減額される要素の最終的な書類とかはもちろんあるんですか、それ。僕がもらったのは、この1通だけで、見積書。今の答弁みたいな、これ減しましたから後で変わりましたとか言われても、この負門議員の見積書、ほかのもこれから説明しますけども、見積書イコール請負金額になってるのと違うんですか。  それと、もう1点、今のは答弁願いたいのと、あと1点先に質問しておきたいと思います。このタイル張りかえ工事について、タイル撤去、コンクリリサイクルを計上されてますけども、この書類、普通は初歩の話、常識的な話なんやけども、産廃業者に書類を請負業者がもらいに行って、最終的に検査したときに、完成検査かな、したときに、マニフェストのコピーとか、請負契約書の廃棄物の放ったという証明書、廃棄物契約書のコピーはあるんですか。手元に、役所の手元の中にあるんですか。答弁願いたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今の御質問ですけども、減額される要素、それと増額される要素というのは、こちらのほうでも計算しております。結果として、最終的に請負金額が見積金額と同等相当というふうな形で工事のほうは完了させております。  それと、今言われたマニフェストですけれども、これはこちらのほうには届いておりません、手元にはございません。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 手元にないって、なかったらあかん話じゃないんですか。僕は聞いたところ、初歩的な常識な問題やと。個人の仕事であろうが、町当局の仕事であろうが、産業廃棄物の処理としてまずこれ、書類を提出しなければ検査が受けられませんよと。そうでなかったら、今みたいに不法投棄しとるじゃないですか、請負人が。そこへまだ公共事業で長いことほっとって、まだ公共事業でそこへまた土を、県河川の工事の土を入れて隠しとるじゃないですか。これ議員がやっとるんですよ。町がその手助けをしているのと違うんですか。このマニフェストをとっとったらこんなことにならへんのと違うんですか。もう一度答弁願いたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今の御質問ですけれども、当工事については98万幾らということで、当然、今言われたマニフェストをつけなければいけない対象工事というのは、リフォーム工事等ということで請負代金が1億円以上のものに限られるということで、この工事については該当いたしませんので、つける必要がないという。ですから、手元にはないということです。  それと、不法投棄をということですけれども、その件については確認ができておりませんので答えられません。申しわけございません。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 確認できないって、1億以上って今言ってましたけども、先ほども私が言ったように、こういう仕事に関しては必ずそういうのを送付せなあかんというて言われてるにもかかわらず、一回確かめてくださいよ。1億、1億言いますけど、こういう工事についてはガラ1個ほっとったかてあかんし、そういう工事の提出者の町当局はきっちりそれを相手に教えて、こんなん負門電器商会さんは知ってるはずですよ。自分がそういう商売をやってるんやから、リサイクルがどれだけうるさいものであるか。  先ほどの話に戻りますけれども、負門電器商会、負門議員がやったらあかんという意味、わかってないん違いますか。こういうことが起きるから、じゃあ負門議員やさかいにこの仕事ができたんですか。一般の人間やったらこれはできないんですか。一般の人間やったらこれをさすんですか、こういうやり方で。もう一度答弁願いたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 同じことを繰り返しますけれども、この工事につきましては、建設工事でリサイクルが義務づけられている工事という基準がありまして、それは対象建設工事、リフォーム工事等請負代金が1億円以上の分については今言われたとおりそれを添付する必要がございます。ところが、この金額は100万円以下のもので、この基準には合いませんので、それの必要がないということです。  それと、議員のということを何度もおっしゃられておりますけれども、町が請負契約を締結したのは負門電器商会、代表負門隆子さんということですので、議員の兼職につきましては私たちがどうのこうの言うことではなくて、議会の中で御審議をいただいて、決めていただくことかと思っておりますので、お答えさせていただきます。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 同じ答弁ですけども、最終的にこの話をまとめたいと思うんですけども、一度、僕が言ったリサイクルのコピーのマニフェストは要るんと違うかということをちゃんと確かめてください。1億、1億と言わんと。僕の言うとることが間違ってるんか、今答弁しとることが。それが1点。  もう1点。負門電器商会さんであって負門議員ではないとおっしゃったけども、説明しているのも負門議員なんですよ。ただの名前だけで、はっきり言うて、余計たちが悪いんじゃないですか、結果的に。こんな見積書しかない、これはやってません、これはやってません、だからこの見積書を町としてはちゃんと検査しました、うそを言うてません。出してきた見積もりで話してもらわな、そんなん、直した見積もりで、じゃあこれ100何万になってますわな。これの請負金額、最終的に98万何ぼになってますけども、それのそしたら最終的な見積もりがあるんですか、きっちりしたやつ。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今の御質問ですけど、こちらで確認をさせていただきました。先ほど言われた部分についての減額要素がございます。そのかわりに、見積書の中で150角クリンカスロープタイル15、2万円、30万という金額がありますけれども、この部分がバリアフリーをする面積が増えていることによって大幅に増えております。計算してみましたところ、23包み2万円ということで、ここで46万円費用がかかっていると判断できます。この部分で16万円以上が新たに発生しておりますので、先ほど言った部分だと相殺をしていったときに手直しをした部分によって必要であった金額のほうがはるかに高くなるということで、これについては契約のそのままの金額で最終完了させていただいたということです。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 今物すごいことを課長が言ってましたね。150角クリンカスロープタイル15、ここから増えたと言うてましたけども、実際に僕がはかって、まだこれより少ないんですよ、実際は。多く見積もったかて10平米しかないんですよ。15箱にしたかて、10箱あったら余るんですわ。今、増えた言うてましたね、20何ぼに。寸法はかったんですか。とんでもないことを言うてますよ、今。15でも平米でも箱全部増えてると言ってるのに、2万も、とんでもない値段ですよ。それにもかかわらず、そこへまだ増えたって、どういうことなんですか。はかったんですか。大問題ですよ、こういうとこでそういううそをつくということは。しっかり答弁してくださいよ。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今の点ですけれども、見積もり時想定していた面積の部分というのは、タイルについて、ちょっとごめんなさい。資料を見させていただきます。  失礼しました。すみません。当初、タイルの枚数ですけれども、285枚相当が必要だということで、300枚の見積もり、ですから、15包みというのは、1包みが20個入りということで、20掛ける15で300枚のタイルを予想しておりました。ところが、途中で工事をやっていく上でそれだけではなく、スロープの部分が増えましたので、最終的には446枚必要になってきております。その中で、結局146枚が増えて、今言った枚数を追加せざるを得なかったものと思っております。ですから、きちっと枚数を見てお答えをさせていただいております。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) ここで時間をさすわけにあまりいきませんけども、僕もはかったら445枚ですよ。ここにだから15ということは、箱やったら10箱、先ほども言うたけども、ここから当局は増えたというたんやから、この見積もりですら多いのに、これ以上増えたら金額が上がるん違いますの、もっと。そんな答弁で、それで見積書を見せてください。  先ほど僕が言うたことはきっちり調べてくださいよ。最低限度の常識やと、マニフェストをもらうのが。ここをもう一遍ちゃんと調べてください、終わるまでに。僕が間違ってるんやったら間違うとる。ほかの業者の認識では、こんなんもらうのは世間一般常識やと。それがなかったら、そこらじゅう産業廃棄物だらけになりますやん、どこへほってもいいんやったら。そこをもう一回ちゃんとあれしてください。そうじゃないととてもこんな答弁では納得できませんわ、私も。  次に、富貴児童館内装工事について、このことについてお伺いしたいと思います。  これも入札したかと聞いてもしてないに決まってるし、この工事に関してもやっぱり負門電器商会に当局のほうからお願いしたのか、それともほかに何か理屈をつくってほかの何か相手を出してきたのか。その辺の答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今の件ですけれども、高野町のほうから負門電器商会のほうに見積もりをお願いして、見積もりを出していただいております。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) そういうことなんで、そういうふうな形で質問していきたいと思います。  この見積書、2点出てるんですわ。中谷工務店、負門電器商会、この二つの見積もりで、中谷工務店というのは負門電器商会の側近中の側近の下請、これは高野口の人ですわ、負門電器商会は電器商会で。この二つの見積書で一番おかしいなと僕が思ったのは、中谷工務店はこういう仕事がプロであると。書いてる数量なんかは何も単価もメーターであるのか、平米であるんかも書いてないし、負門電器商会と比べたら当たり前のことだけども、中谷工務店より50円安かったり、100円安かったりしていたんです。この見積書でお伺いしますというて2件見積もりをとりましたと。これで判断してくださいというお伺い書も持ってますけども、出てます。こんなんもともとおかしいん違いますか。  それと、見てくれたらわかるんですけども、一番わかりやすく言うたら、和室8畳二間、負門電器商会、中谷工務店和室8畳、6畳。結局、負門電器商会の見積もりで契約してます、これは。これは見積書で契約してるんですよ、さっきと違うて。わざわざ8,100円値引きまで書いて。だから、さっきの私が言うたことなんですけども、見積書で契約しとるでしょうと。だから、そういう言い逃れしかできへんのと違いますかということを言うてるんです、取ってつけたような、うそ八百並べて。  これを聞きたいんですけども、8畳二間と書いてるけど、あの児童館は8畳二間あるんですか。答弁願いたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今の質問ですけれども、確かに負門電器商会のほうから出ている見積書には、和室8畳二間畳となって、16枚となっております。もう1件の中谷さんのところのほうの見積もりのほうは和室8畳及び6畳間ということで、14枚ということで出ております。これは正しくは8畳と6畳ということで、14畳が正しいです。ですから、ここは負門電器商会から出てきた見積もりには間違いがあって、この部分は最終的に金額を確認する際に減額する部分として計上させていただいております。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 減額させてもらった、220万の見積書どおりの金額になってませんわ、どこを減額してるんですか、この畳の分。前も言うてるけど、これは振込先が負門俊篤さんになっとるじゃないですか。これも大問題ですよ。支所長、ちゃんと調べてきたんですか、この場へ出てくるのに。減額されてますって、見積書と請負金額は一緒になっとるじゃないですか、220万。どこを減額したんですか。うその答弁をしたらだめですよ、それは。それも後で答弁してください、もう一回。  それと、負門電器商会と中谷工務店の見積書を見たらわかるけども、明らかに出来レースみたいな話で、全然違うことを書いてるじゃないですか、何カ所かは。玄関の天井クロス、負門電器商会は6.5メートル、中谷工務店は70メートルと書いてるじゃないですか。自分らはどんな見積もりをとって、ちゃんと調べて公平に仕事をやってもらったんですか。2枚とったという飾りだけのものじゃないですか。それも相手は高野口の人間ですよ。こんなん普通220万やったら入札するのが当たり前じゃないですか。これもさっきみたいなへりくつで逃れるんですか。もう一度答弁願いたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) まず、今の件ですけれども、これは説明をさせていただきますけれども、この児童館の内装の工事につきましては、当初予算で予算を獲得させていただきまして、7月28日が任期満了となる第23回参議院議員通常選挙の第9投票所として使用するために、7月10日の投開票を想定し、急ぎ工事を完了させる必要があったことから、地方自治法施行令(昭和22年政令第16号)第167条の2第5項で規定されている緊急の必要により競争入札に付することができないときに該当すると判断し、随意契約を行ったものであります。基準を逸脱したものではなく、正当な事務処理で契約をしております。負門電器商会1社だけではなく、他社1社の見積もりもとって公平性を期しております。  それと、金額がということですけれども、これは工事を進めていく上で当初想定していたことからやはり内容が変わってくる場合があります。この件につきましては、当然内容が変わってきております。確かに和室2畳分が減っておりますが、その分、天井のライトの数が4基増えているとか、廊下のシーリングライトが増えているとか、そういった増額要素とあわせて計算をさせていただいて、220万という契約金額が相当という判断をしております。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。
    ○3番(下垣内公弘) そうやけども、いろいろと次から次へと奥の手を出してくるけども、こんなん普通住民は納得しませんよ、はっきりいうて。これだけええかげんなことを出してきて、これかて写真を撮ってるんですか、皆。先ほどのバリアフリーの件も。役所のほうで写真を撮ってるんですか。  それと、もう1点、この220万の件も全部やりかえてるやろうし、木くずが出てますわな。それに対してのマニフェストをもらってるんですか。それかその辺で燃やしたんですか。マニフェストをとってないんやったら。答弁願いたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) まず写真ですけれども、写真のほうは撮っております。一件つづりのほうにつづっております。  それと、今の廃棄物の関係ですけれども、先ほどと同様の回答になりますが、建設工事等でリサイクル法において対象となってくる工事の金額というのは、リフォーム工事等では1億円以上という規定があります。ですから、この契約においてもこれを添付する必要がない、それと提出させる必要がないということで、問題のない処理をしております。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) その答弁では僕も納得いかないし、写真撮ってるって、バリアフリーのやつは撮ってるんですか。その場で結構ですから。バリアフリーの写真。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 撮っております。 ○3番(下垣内公弘) 撮っております。全部。 ○富貴支所長(茶原敏輝) はい。 ○3番(下垣内公弘) 業者からももらってるんですか。いいですわ。 ○議長(所 順子) 提示はしてもらいます。 ○3番(下垣内公弘) 今の質問に答弁願いたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) バリアフリーの工事についての写真ですけれども、当町のほうで担当者のほうで撮った写真が残っております。業者のほうからの写真につきましては、町長が冒頭で説明したように、町の規定の中において完了届等に添付する必要がありません。それと、検査の調書の中にも必要がないということで、これは一件つづりの中には残っておりません。  写真はそのとおりで、それと富貴児童館につきましては、写真につきましては町の職員が撮った写真もありますし、工事の負門電器商会のほうから提出された写真もございます。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 後で最終的にまとめさせてもらいますけども、先に次に最後行きたいと思います。  富貴支所児童館様と書いてますわ、この見積書には。49万1,184円。この見積書の数字の単価は皆間違っているけども、これ日付もないし、単価も間違っているけども、これで町当局は請負契約を交わしたんですか。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 提出されました負門電器商会、それともう1社別の業者さんの見積もりとともに伺いを上げ、締結をしております。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 今の答弁なんですけども、もう1社って、これ1社しか僕はもらってないんですけども。まだあったんですか、ほかに、見積書。それがまず1点。  ここをちゃんと説明してください。この見積書は間違っていると僕は指摘してるんですよ。そこをきっちり説明してください、わかりやすく。傍聴の方も来てるんで。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) この工事ですけれども、負門電器商会以外でも1社見積もりをとらせていただいております。金額は規定の100万円以下ですけれども、当然、公正を期するために複数の業者から見積もりをとらせていただいております。  それと、今言われた部分ですけれども、負門電器商会から出された見積書ですけれども、数量のところが90平米ということの数量が書かれていて、次に単価があって金額が書かれております。今、3番議員さんが言われているところというのはこの数量と単価を掛け合わせたら金額にならないじゃないかということを言われてるんだと思います。実際、この数量と単価を掛け合わせた金額はここに書かれているものとは合いません。  ただ、これは数量が80というふうに想定をしたときに数量と単価を掛け合わせた数が合うということで、こちらとしては90平米ということで見積もりをお願いしたわけですけれども、負門電器商会さんのほうから出てきた中では、それよりも結局安い金額で出てきたと。ですから、町として安い金額であるということで、そのほうが町として予算を有効に使えるということでここと契約をしているということです。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) あきれてだんだん物を言えんようになってきましたわ。80に計算したら合うやろうけど、80で計算したら合わんところが1個出てくるん違いますか。そんな間違った見積もりで契約が交わせるんですかと言ってるんです、僕は。80に直したらこの数字になるやろうって、80に直したかて合わんとこが出てくるん違いますか、1カ所。要は、こんな間違った見積書で契約できるんですか、高野町はと言いたいのは。  こんなん、だから最終的に話をまとめさせてもらいますけども、こういうええかげんなことをずっとやってきて、今まで、今の答弁で誰が住民の方が納得するんですか。この見積書を一回オープンにして、住民の方に見ていただいて、今の答弁で納得する住民なんか一人もいてないん違いますか。これははっきりいうて、負門電器商会から仕事をさせてくれ、させてくれと言われて、仕方なしに、結果見積も恐らくとってなかったん違います、これ最初から。間違いなしに。富貴ではもうみんな知ってることですよ。負門さん、実際に役所の人ももうかなわんのやて、実際に言うとるんですわ。役所の人間も、誰というたらまた圧力かけるから名前は出されへんけども、富貴の人やったら、役所の人間だってそない言うてるんですよ。見積り出してくれない。だから、仕事させてくれって言われても、してもらえない。したらこういう結果になる。だから、今の答弁のような苦しい答弁をせなあかんようになってくるんと違いますか。私はそない思うし。  そして、最初の2点はきっちり調べてください。もしそれが、僕の言うことが正しければ、町当局の責任も多大にあると思いますよ、あのリサイクルの件。この2点。  それと、こういうことが起きるから議員必携に、議員に仕事をやらすということは、法的にいけたかって、こういう問題が起きてくるから、役所の人間だってかなわんのやって、もう頼まれたらと。もう今はやめたけども、山本課長も言うてました、僕が議員になったときに。負門さんに頼まれたらしようがないんやと。そういう職員も、困っている職員もたくさんいてるんですよ。それにまだこんなうそを言うとったら、もう町当局もあれですよ、大問題ですよ。その辺のところの精査はきっちりしていただきたいのと。  こういう問題をいつまでも引きずるんじゃなしに、これはずっと昔からの話で、いつまでたったってこんなんなくなることはないし、先祖返りなことしとってもいつまでもこの高野町はよくなることはないと僕は思ってます。ここまで町もかばい、こういう金額で見積もりしてお金を払って、今まで商売してきた負門議員に対しては、もうやめるべきだと私は思ってます。  町当局のほうも、町長にも最後にお聞きしたいんですけども、これをずっとほうってきて、今の支所長の答弁を聞いてどういうふうに思うか。最後、答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(所 順子) 茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今言われた見積もりをとってなかったんじゃないかという、それはございません。一件つづりとして一緒に起案を上げておりますので、見積もりを他社1社もいただいて、それで提出をしております。そこは勘違いをされているかと思います。  それと、今言われた数字が合わないというのは、コーキングの部分というのが37平米ということを言われているんだと思います。確かにその部分は80ではございません。そのあたりはこちらも見させていただいております。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) そしたら、僕がもらったこの見積書のほかにもう1枚あったと。僕にくれたのは1枚だけやったということでいいんですね。答弁願いたいと思います。今の答弁だと僕はそう解釈するし、ほかにもまだあったんですわと。あったけど私には出さなかったと、そういう理解をしてよろしいですね。  それと、この30何平米ですってそんなん、これで請け負いできたのかと言ってるんです、私は、何回も言うけど。ちゃんと答えてもらいたい。  それと、一番の問題はガラの産業廃棄物のことなので、誰かできたら調べていただきたいんです、議長。よろしくお願いいたします。もう一度答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(所 順子) 議長はちょっと答弁できないんですけれども、富貴支所長に答えていただきます。  茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) まず、3番議員さんのほうが公文書の公開請求をされた内容というのが多目的集会所平成26年見積書請書、児童館内装外装25、26見積書請書、もう1件、舗装工事の件ということで上がってきております。そして、当町のほう、前任者になりますけれども、当日お越しいただいて、3番議員さんとお話をさせていただいて、3番議員さんの請求のあった部分について開示をしたというふうに私は聞いております。  ですから、契約書であったり、見積書であったり、私が聞いておるのは平成25年度の富貴児童館改修工事の、まず見積書、これは負門電器商会の分ともう1社分とを渡したと。それと、この件についての契約書を渡したというふうに聞いております。  それと、平成26年度富貴児童館の外装修繕工事、これについては負門電器商会さんのほうから出てきた見積書、それと契約書を渡したと聞いております。  それと、平成26年度東富貴多目的集会所玄関バリアフリー手すり取りつけ工事につきましては、負門電器商会から出された見積書と契約書とを渡したと。それ以外はもう構わないということだったというふうに私は聞いておりますので、それ以外にもあったのかと言われても、ちょっとお答えできないような状態です。  以上です。 ○議長(所 順子) 下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 僕は実際1枚しかもらってないんで、2枚あったということは今聞いてびっくりしてます。  それと、先ほど答弁したように、町長のほうからの答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(所 順子) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 3番議員の質問に対してお答えさせていただきます。  私、この件に関して町の担当の職員、また当時の職員等でいろいろ調べさせていただきました。25年の工事になると大分もう前になりますので、知っておる職員も少ないし、そういった中でいろいろ調べた内容を議会冒頭で、初日に報告をさせていただきました。なぜ報告をしたのかといいますと、あのチラシによりまして、非常に町が迷惑をすると。癒着まで書かれている。逆に、癒着をしてる当局というふうに書かれますと名誉毀損ではないのか、やっぱりそう思います。  それだけやはり職員と業者というところは一線を引いてしっかりと取り組んでおる中で、この随意契約悪しというようなことで今回いろいろ出てきますが、この富貴多目的集会所・児童館についてという問題で、3番の下垣内先生は一体何をしたいのかなというのが町当局としてわかりません。自分たちは出していただいた見積もり、そして法律の範囲内で間違うことのない処理、それをするのは当たり前でございます。1億円以上のリフォーム云々となりますけど、それは規則で決まっております。当然、今回の某電器商会の工事以外でもマニフェストをもらってなかったり、金額面では出さなくていいのもありますが、あとは業者それぞれの処理の仕方、廃棄物をしっかりと処理をしているというふうに町としては思っていろんな業者と契約をしております。  先ほどからええかげんな、またへりくつ言うてとか、もうあきれてきたと、ええかげんな推測ではと、何か非常に、町も全く悪い点がございませんので、そういうような高圧的な質問、あたかも町当局が何かを隠しとるんではないかと。私言われたんですよね、平成25年の工事に200何万の工事で、町長、金もうたん違うかと。申しわけないんやけど、僕は25年のときまだ町長はしてませんでしたので、そういうことまで公弘報っていう新聞がいろんなところに影響を与えている。  僕はやっぱり思うんですが、こういった工事で町も業者もしっかりした見積もり、また検査方法を、これを機にきっちりと確立して、このような問題が、問題というか、このような疑問が出ないように行政としてはしっかりしていかなければならない。またそういうことで、今随意契約とかそういったものでいろいろ公平、また公正、そして透明感が出るようにしていこうという努力をしております。  今、努力をしていきますと言うたんですが、今まで町政、平成30年には90周年を迎えますけど、数十年多分この形でやってたと思います。それを先生がようやく指摘をしてくれたんで、いろんな意味でいい方向に進めてまいりたいと思っております。  それと、やはり思うんですが、下垣内先生が負門先生へというような形で言っておられますけど、町当局、役場としては負門電器商会さんと請負の契約をしておるということをまず頭に置いておいていただけたらいいと思います。当然、個人、議員さんの個人で契約することは全くございませんので、そのあたりをしっかりと認識していただきたいのと。  やはり富貴地区の、またほかの地区もそうですけど、議員さん同士でもめとってまちづくりができますか。でしょう。やはり下垣内議員、そして負門議員、もう目と鼻の先50メートルのところでもめとるようじゃあ、役場も富貴に対して工事できませんよ。やはり富貴・筒香で3人も高野町議会におるんです、議員が。それを3人一緒になったら、やはり高野町全体の中でも、予算でもいっぱい持っていけることができるんですよ。でも、こういうでっち上げのようなことで、うちら当局、また議員の手足を縛ってしまうと、富貴または筒香に投資できない。そういったことをちゃんとわかってやってくださいよ。  僕たちはタウンミーティングとかであそこバリアフリーにしてほしい、手すりつけてほしい、そういったことを聞きにいって、それでスピード感を持って住民のためにやってるんですよ。でも、やったがこういう問題になるんかと思ったら、工事をなかなか前に進めることって難しいですよね。  そのあたりはしっかりと、町当局も先生の今回の御指摘、透明感を持って、公平、公正でしていく。議員の兼業については議員さんで決めていただくのが筋ですので、町当局としては何も言うことはできませんけど、今回のこの件で不正も何もございません。したがって、今後、いろんな方々に理解していただけるように、透明性を出していきたいというふうにお誓いを申し上げます。  以上です。 ○議長(所 順子) まだ2分ありますが、答弁。  下垣内君。 ○3番(下垣内公弘) 私は決して町長に対して随意契約が悪いとは一個も言ってません。議員がすることによって、モラルとしていろんなことが起こったり、いろんな推測がかけられたりするから、世間一般的には議員はそういう仕事にかかわらない。いや、議員と違うんや、負門電器商会やというたって、実際には負門議員が工事をやっとる。その工事をやっとるのが地元でやるならまだしも、ほとんど下の業者へ丸振りの仕事、この三つは皆そうです。そこに僕は問題があるんじゃないかと。雇用も生まれない、こういうことでは。  以上です。 ○議長(所 順子) しばらく休憩。10分より。            午後 2時58分休憩            午後 3時10分再開 ○議長(所 順子) 休憩前に引き続き、議事を進行いたします。  議長の私が一般質問を行いますので、副議長の﨑山君に議長の職務についてもらいます。﨑山君、議長席におつき願います。 ○2番(﨑山文雄) ただいまから、議長からの指名を受けましたのでこれからの議事進行の議長を務めさせていただきます。しばらくお待ちください。  所君にお伺いいたします。3番目の質問で、請願書についてというのがあるんですけれども、請願書についてですので、当局はこの請願書を持ってないんですけど、配付する必要はありませんか。 ○議長(所 順子) そうですね。配付していただきましょうか。 ○2番(﨑山文雄) それでは、しばらくお待ちください。配付願います。しばらくお待ちください。  ただいま当局のほうに請願書、これは事務局の手違いで写しというのが入っておりませんが、手元に写しと入れてください。これは正本ではありません。写しでありますので、請願書の写し。5分の時間をお渡ししますから、熟読願います。 ○議長(所 順子) いやいや、後で言いますので、読む時間がかかりますよ。ほかのたくさん質問がありますので。三つ目の質問になりますので。 ○2番(﨑山文雄) 当局、よろしいですか。 ○町長(平野嘉也) ちょっとだけ時間をください。 ○2番(﨑山文雄) 見てください。  ただいまから所君の一般質問を許可します。  所君。 ○議長(所 順子) 随分と傍聴の方もお疲れかと存じますけれども、これが最後の質問ですので、もうしばらく我慢をしていただければありがいと思っております。  3月の本会議において、7名の議員が議長の許可もなく2回にわたり欠席をしたため、一般質問ができませんでしたので、今議会でさせていただきます。また、住民の方、傍聴に来てくださった多くの方々に多大なる御迷惑をおかけしたことを、議長としてこの場をおかりし謝罪を申し上げます。それでは、質問に入らせていただきます。  まずは病院の質問から入らせていただきます。これは3月にしたかったんですけれど、すっかり時間があいたため、すっかり私の脳も忘れている部分が多々あるかと思いますけれども、御容赦をいただき質問をさせていただきます。  昨年9月の議会に上程された診療所予算中800万円の設計費用は、病床19床中17床をなくし、通所リハビリテーションの施設に全部かえ、残る2床も緊急当日夜間のみだけの使用となる案で、私は強く反対いたしました。今回、新年度3月予算中、診療所予算で約1億5,000万円に加え、リハビリ施設用の改修費用に5,500万円の2億円を超える予算が私を除く議員一致で可決したことは、町民に入院施設はもう要らないということを採択したことと同じでございます。  私は9月に、リハビリの施設にかえるなら住民に説明すべきだと進言しました。そのようなこともせず、議員も住民の声を聞きもせず賛成する、そのような権利は私たちにはあるのでしょうか。もっと議論をして答えを出してほしかったと残念でなりません。病院から診療所にした折も、私以外の議員が賛成し、今に至っております。  病院から診療所になってから今までよい結果や何らかの効果が出ていますか。また、診療所からリハビリ施設にしてどのようなよい結果が出るというのでしょうか、お答えください。  あとは自席でさせていただきます。 ○2番(﨑山文雄) 中上診療所事務長。 ○診療所事務長(中上浩貴) 失礼いたします。  1番議員御質問の診療所について、リハビリ施設にした考えということで御質問いただきましたので、御回答させていただきます。  平成24年4月に病院から診療所になり、2階の活用について町総務課において検討が進められてまいりましたが、結果には至らず、その後、診療所内部で有効利用について検討を重ね、住民代表、学識経験者及び議会代表の方々で構成されている高野町立高野山総合診療所運営委員会並びに検討委員会において、平成27年3月には検討経過を報告し、平成28年度中のサービス開始をめどに事業に向けた検討を重ねていくことで決定されました。
     続いて、平成27年8月の委員会で、通所リハビリテーションの開始についてを説明し、検討いただきました。  続きまして、平成28年3月の委員会では、通所リハビリテーションに関する収支等について質問があり、収支試算、改修工事案をお示しし、方向が最終決定されました。  訪問診療や訪問看護をしている患者さんの中には、リハビリをすることにより療養生活の質の向上が見込める患者さんがたくさんいらっしゃること。ケースワーカーからも同様の意見を聞くことや、既に町外の事業所で在宅リハビリを受けている方もいらっしゃることなどから、寝たきり予防、在宅療養の質の向上を目的とした通所リハビリテーションを高野山総合診療所において実施することが、住民の皆様の暮らしに役立つものであると委員会で協議検討され、最終的な事業計画が決定されました。  それと、高額な予算を計上しておりますが、休止中の17床を廃止、用途変更してリハビリ室、大まかな説明でございますが、リハビリ室、多目的ルーム、フリースペース等に改修します。また、2階のエコーカメラ室を1階の元薬局へ移し、診療関係を1階に集中させることとします。  改修工事も入札が終わりまして、予算は5,500万幾ばくかを計上しておりますが、入札により5,167万8,000円、議員御存じのとおり、その金額で落札されました。  この工事費におきましても、和歌山県の今年度から施行される補助金制度がございまして、病床機能分化・連携推進施設等整備事業費補助金というのを申請することで、調整中であります。これはもちろん対象となる経費と対象外となる経費について、今県担当と調整中でございます。  それと、また今年度中導入更新予定のCTスキャンと経鼻内視鏡等の医療機具についても、国民健康保険調整交付金(直営診療施設整備分)の申請を経て補助金を得るものでございます。  それと、また2階部分の猶予スペース、約150平米強については、また住民の方々の意見もお聞きしながら、有効活用できるよう運営委員会にも諮りながら、検討してまいりたいと思っております。  よろしくお願いします。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) リハビリ施設にかえる意味はちょっと私には理解できないんですよ。よそからお伺いしましたら、デイサービスも入るということを町長の説明からお聞きしました。そんな中で、介護1の方だけがお使いになるリハビリテーションと前のときにお伺いしたんですけれども、重症な方はこのリハビリ施設を使えないというようなシステムではないかなと私は伺っておるんでございます。介護1の自分の足で歩いていける方、介護2や3とか人の手が借りられる方はお使いになれないと、そういう施設とお伺いしております。そういう方は高野町では何人ぐらいいらっしゃるんでしょうか。その辺のところをお伺いいたします。 ○2番(﨑山文雄) 中上診療所事務長。 ○診療所事務長(中上浩貴) 失礼します。  介護度の区別でございますが、最初、前事務長とスタッフがこれを決めるに当たり、近隣のこういう施設にも見学、意見・助言を受けてきたところによりますと、やっぱりこのリハビリを利用する人、重度の方になると、対象の方がいると軽度の人が逆に来にくくなるというような意見を頂戴したようでございます。  それと、気軽に来れる方ということで、要介護1と2の方で1日10名程度ということで、それぐらいの必要な方が高野山にいらっしゃるということで、それを試算の根拠としております。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) お伺いしますと、気軽に来られる方のためだけの施設だということをお伺いしました。そうすることによりますと、重度の方たちも来れない、そういうためのリハビリ施設に5,000万をおかけになる。そういうことよりも、夜間お医者さんに5,000万円をかけたほうがいいのではないかと思いますよ。そんなリハビリ施設に5,000万の投資をするぐらいなら、5,000万もあれば夜のお医者さん2人ぐらいは雇えるんではないかなと私は思っております。  そして、カラオケを入れるというふうなこともお伺いをしておりますけれども、一体このリハビリ施設、サロン的なものにということでございますが、どのような計画の内容でございますんですか。簡単明瞭にお答えをいただければありがたいと思います。 ○2番(﨑山文雄) 中上診療所事務長。 ○診療所事務長(中上浩貴) 失礼します。  カラオケとかというのは、要は長時間、朝から夕方までおられる、利用される方がいた場合、レクという部分で出てきた言葉かもわかりません。それも含めて、日々毎日プログラムを組む中で一つにカラオケもあるのかもわかりません。それはまた軌道にのりまして、どういうプログラムを組むかというのは、理学療法士、担当の看護師、介護職員、その者たちが中心になって日々のプログラムはつくっていくために、今現在も週2日、近隣の施設にデイサービスの研修に行っております。  それと、重度の方がというのは、軌道にのりまして訪問リハというのも対象に、視界の中に入れておりますので、重度の方は在宅で訪問リハというのも考えていくようになっております。よろしくお願いします。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) カラオケのこともちらりとお伺いをしたわけでございますけれども、これは介護1の気軽に来られる元気なお年寄りをメインに、ターゲットにしているようには思うのですけれども、そうすることによりますと、こういう町の税金で、変な話が差別的というんですか、重症の方たちにはお金を使わなくて、軽い介護の方だけがこの5,000万を、修復して使うということになるというふうに私は見受けてしまうんですよ。そういうのが果たしていいのかどうかという、本当に病室をなくしてそのようなことがいいかどうかというのを、私は疑問に思っております。  そして、町長が公約した365日、24時間体制の維持、医師を確保し入院施設を取り戻すと言われたのはどうなったのでしょうか。病院時の夜間診療があったころより、今のほうが予算はオーバーしているのはなぜですか。リハビリ施設の開設より、夜間診療の、先ほども言いましたが、夜間診療の医師確保のほうが先決ではないのかと思っております。  私は不思議に思うんですよね。ここ私が議員しましてからずっと病院から診療所、診療所からリハビリになりまして、繰出金、病院に、多くなっております。医者がたくさんいて、夜間も診療をしていたころよりは、繰出金が多くなっております。これは不思議でたまりません。なぜでしょうか。このことについて、なぜ繰出金が前よりも、以前よりもこのように多くなっているのか。夜間も診ていただけないし、多いときもありますし、少ないときもございますよ。しかしながら、一向に診療したからといって減っているわけではございませんので、その辺のところはどのようにしてこの予算がたくさん繰り入れられているかというところを一応説明をいただきたいと思っております。 ○2番(﨑山文雄) 辻本企画公室長。 ○企画公室長(辻本幸弘) 失礼いたします。  ただいまの1番議員さんの御質問で、繰出金が増えているということでございます。28年度予算ベースでは1億5,300万円、それから27年度で約1億4,400万円、26年度が9,810万円というふうなことになってるわけなんですが、病院時の一番大きいとき、22年度でございます。このときは2億円を超えておりました。  今回1億4,000万、1億5,000万という中には、応援医師を呼んでおります。その費用が約3,000万要っておりますので、それは過疎のソフトということで、一般会計から繰り出す部分に入って1億5,000万とかいうことになっておりますので、実際の純の繰出金、28年度でいいましたら1億1,990万、これ予算ベースでございます。去年が1億1,370万と、そういった数字になってございます。  以上です。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) 夜間も週2日しか診ていただけない中、病院のときは、夜は全部診ていただけたということがあったときのことに考えますと、それにしたら予算が今は減っていない。お医者さんも足りない、夜も診てくれないのに予算が減らないというのは、ちょっと住民さんたちもおかしいなと思うと思うんですよ。充実してこそ同じような予算が繰り込まれるんであればいいんですが、これ週2日だけしか夜間は診てくれません。そして日中もお医者さんは9時から5時まででございますし、そして先日お医者さんに御挨拶に行きました。若いお医者さん。3カ月でかわられるというお医者さんもおりました。若いお医者さんが2人おりました。まだインターンぐらいのお医者さんでございました。そして、女医の方が1人いらっしゃいました。そのような若いお医者さんが今来てらっしゃるんだなということを実感したんですけれども。  この高野町の無医村ではやはりもっと確たる、緊急に対応できるお医者さんが、せめてお昼だけでも欲しいなと思っております。これだけの予算を繰り込んで、本当に夜も救急車で下に行くことしかできないというんであれば、病院がほんと開業医が2軒ほどあるほうがよっぽどましで、今はこんなにお金をつぎ込むんだったら、この病院の形態が成り立っていないと思っているんですよ。その辺のところは、町長はどのようにお考えでしょうか。これに関してちょっと答弁をいただければうれしいと思います。 ○2番(﨑山文雄) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 所議員の質問に答えさせていただきます。  まず常日ごろ、高野町議会の中でも医療のこと、医師のことを御心配いただきまして、またいろんな面で御協力していただいておることに関して、厚く御礼申し上げます。  お礼をしたんですが、まずやっぱり2日しかまだ晩は診れてないじゃないかというのがありますけど、これを2日に持ってこようということで、かなり努力させていただきました。それでまだ2日というふうに当然思われるかなとは思うんですが、今後、1日でも多く、より効果的な時間帯に救急体制ができるように、医師確保に向けて努力していく所存でございます。  また、リハビリ施設ということで、理学療法士によります機能回復訓練ということは高野町にとっても非常に大切なことで、今まで言葉を選ばずすれば、放りっ放しであったというようなことだったと思います。重度なことにならぬうちに、しっかりと機能回復をして、重度になるのを少しでも、1日でも遅くなるように努めるのも、行政、医療関係、福祉関係の仕事でございます。  地域包括ケアシステムを考える中では、この理学療法士によりますリハビリの機能というのを、これは必ず必須条件だというふうに私は考えておりますし、また富貴の院長先生、田中先生も、ぜひその理学療法士を富貴診療所のほうにも派遣してくれないかというようなこともございます。また、その理学療法士については、まだまだ1人でございますので、富貴に行けるかどうかはまだお約束はできませんが、そのあたりのところを今いろんなところで調整しておるところでございます。  院長を初め、スタッフはまずは昼間の救急を必ずする、どんな患者でも受けるという信念のもとに今やってくれております。今はまだ2日しかございませんが、スタッフが充実すれば1日でも増やしていきたいと、そう考えております。  以上です。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) 何度も同じことを言っても町長に嫌われますけれども、再度質問させていただきたいんですけれども、町長は世界遺産を吹聴し、観光に力を入れられていますが、多くの参拝観光客を誘致するには、それに相等しい医療機能、医療体制は必要であり、もっと努力すべきだと思っております。そのことはいかが思っていらっしゃいますか。  そして、リハビリ関係の人件費ですね、これも先生の、これはお幾らなんでしょうか。このこともお教えください。医療機具など、莫大な費用が必要だと思っております。これもお幾らでございましょうか。これほどの費用を投入するのであれば、やはり医師を確保できるのではないかと思いますが、その辺のところはいかがでしょうか。 ○2番(﨑山文雄) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 費用に関しては後ほど事務長に説明させます。  高野山を持つ高野町は世界的な観光地ということで、参拝、また観光の方がたくさん来られます。その中で医療に関してはしっかりとしていかなければならないというところを、和歌山県、また和歌山県立医科大学の先生方に十分わかってもらうために、この2年走り続けております。  開創法会のときは和歌山県立医科大学の学長先生にも来ていただいて、ちょうど開眼法要のときに救急車が鳴ったりして、ああやっぱり高野山って救急車が必要やなと。やっぱり現地で現状を見ていただくということが一番大事だと思います。その結果が、半年ではございますけども、先生が来てくれた結果につながってきているのではないかというふうに思います。  今後、この半年の先生をどう継続させていくかという点については、県に対してしっかりと申し入れはしたいと思います。  以上です。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) あとでまた金額のことはお伺いいたします。その辺でお話ししといてください。  ここで言いたくないことを言わなくてはいけませんので、申しわけないですけれども。あまり長引いても悪いですので、お百度を踏みます。それが無医村町長の仕事です。ベッドを放棄して、これから将来ずっとベッドのない高野山です。地域医療構想ベッドは削減施策、休眠ベッドは県に召し上げられます。すると、100年は高野町から病床はなくなることを町長は知っているのですか。高野町がどんな医療を選択するのかは住民の意思です。住民の意思なくしてリハビリ施設に賛成をした議員さんと町長は、住民に対してどのような説明をしていくのですか。住民にも病院に診療所、リハビリにする権利はございます。高野町の税金を勝手に町当局と議員さんたちでリハビリにかえたというのは、私は不本意でございます。やはり9月に住民に相談して、やはり診療所にしたときみたいに住民に説明を1カ所、1カ所してからリハビリ施設にするべきだったと思っております。こんな100年も、もうできないんです高野町のベッドは、もう県から召されてしまいます。一度リハビリにすれば100年は病院というものがなくなってしまうんですよ。私たちの子孫、子供たちの時代には到底病院という形の病院はなくなってしまいました。町長の公約からは、随分と外れていると思っております。  町長の公約は365日24時間ベッドをするという公約でございましたですよね、町長選に出られたときは。それから随分と遠のいているように思っておりますけれども、やはりこれはとんでもない間違いを犯しているのではないかと私は思っておりますけれども、そのことについて御答弁をいただければと思っております。 ○2番(﨑山文雄) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 所先生、御指摘ありがとうございます。  現状、医師の数から考えますと、夜間の診療もきつきついっぱいでございます。今、広域的な機能分担ということで、高度、急性期とか回復期、慢性期とか、そういったことで和歌山県、また全国で病床数の大改編というようなことを今やっております。ベッドのない、休眠ベッドが100年続くということがありますが、まず病院から診療所になったということが、今後進めていく中で非常にハードルが高くなった、またそれと同時に動きやすくなったという、両面を持っております。  高野町の住民の中にいろんなニーズがあると思いますが、やはりこの伊都橋本地域全体を考えた中で、機能分担をし、そして病状が悪化するのをゆっくりゆっくりして、最終的には御自宅でみとれるような体制、地域包括ケアシステムが今目指されておりますので、町といたしましてもいろんなニーズはある中で、高野町としてでき得る予算の中で、またでき得る先生の数、コメディカルの数を考えた上で発揮してまいりたいと思います。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) 町長が公約した365日24時間体制の維持、医師を確保し、入院施設を取り戻すと言われたのは、もう今となっては夢の夢ということと思っていいのですね、町民も、私も。そう思うしかないと思っております。このような形態になっていくとは夢にも思ってはございませんでしたですけれども、何となくそのように進んでいったというか、全然違う方向性に行ってしまった高野町ではないかと私は思っております。  でも、高野町にも病気は皆さんなさるんですよ。救急体制、救急車は2台ありますけれども、橋本と連携をいたしました消防で、救急医療で、でも橋本から助けを求めるためには1時間かかって高野山に来てもらって、そこから病人を運んでまた1時間、2時間かかるんですね。そして、橋本市民病院も土日は大阪の病院に救急車を走らせております。  私は先日、橋本市の市長さんに、橋本市も高野山の受け入れではちょっと心配ですねと、橋本市民病院も大阪に救急車が走ってますよねと私は市長におっしゃったことがあるんです。そうしたら、市長も土日はどうも専門医が足りないんで、大阪の方向に向いて救急車を走らさんと仕方がないんですというお答えをいただきました。そんな中で、とても救急システムも心配な中なんですよね。ですから、こんな無医村の観光に力を入れていく、何事にも町長さんは力を入れてらっしゃるんですけれども、一番大事な命を守ることがだんだんと遠のいていってるように私は見受けるんですよ。  でも、もうこれは住民、私も諦めるしかないんですよね。町長にはその気がございませんでしたですわ。もうリハビリ施設にかえてしまいましたので、これを皆さんで賛成して、1室も入院なされるということはなくなったということなので、私たちはそのように思っていくしかないと思っております。  しかしながら、このことは住民説明が必要と思っております。住民の皆様にこのことを十分説明し、そして謝罪すべきだと思っております。これは今イギリスがEUから離脱しましたですけれども、やはり住民投票して決めたらよかったことではないのではないでしょうかと私個人はそう思っております。  病院のことで、これで町長様、何か答弁ございましたら答弁をいただければいいかと思います。 ○2番(﨑山文雄) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 御指摘ありがとうございます。初めに言っておった内容からもう全く変わった形になってきたというようなことは全く該当しないのかなと思っております。もともと小規模の多機能診療所を目指すというふうに掲げておる中、このリハビリというのも機能の一つとして持てるというのは、非常に小規模多機能を目指す私にとっては、非常にありがたいことであると思います。  救急体制も1日でも多くいろんな活動をしておりますので、まだまだこの小規模多機能診療所、目指す最終的な形は、医療スタッフ等で考えながらしていかなければならないんですが、しっかりと少しでも安全、安心のために進んでまいりたいというふうに思っております。  それと、この小規模多機能診療所の中でリハビリ施設をするのに住民投票云々というお話がございましたが、これは病院の運営委員会、検討委員会、一般の方々が入った中で、議員の先生も入って議論した内容で進んでおる中でございます。その中でもリハビリ機能をぜひ持っていただけたらというようなお話もございました。住民抜きにこのリハビリの計画をしたということは全くございません。  しかし、本年度のタウンミーティング等でこういうふうな機能も増えるんだよと、ぜひ御利用くださいねというような内容は、タウンミーティングを通じて住民の皆様に説明はさせていただきます。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) ちょっともうこれで終わろうと思ったんですけど、町長の答弁に関しまして、もう一言申し上げます。  住民代表、運営委員会なり検討委員会なりがございますが、これは限られた方が町より選ばれたり、そういうことをなさっている方たちで、高野町というのは前から私が言ってますように、検討委員会、運営委員会で決められて町に上がってくるんです。それを私たち議会に上げてこられて、採決するというシステムで、ほとんどは水面下の運営委員会なり、検討委員会で決定をしていってるという状況にあるんです。決して町当局からの発案とか、議会からの発案ではございません。これが住民代表と言われたら困るんですよ。これは皆さんの意見ではございません。  私のいう皆さんの意見というのは、住民でございます。検討委員会とか運営委員会、これは町から推薦された方、お歴々のある方たちが多いですけれども、以前から私はこの検討委員会やら運営委員会に疑問を抱いております。本当に限られた方でございますので、この方たちだけで議員以上に高野町を牛耳って決めていってるというふうに思って仕方がないんですよ。ですから、この検討委員や運営委員会の中で決まったことを議会に上程してきて、それを我々は知らないところで決まっていって、新観光協会もそうでしたですけれども、そういうのが上がってきて私たちがここで採決をとるという、そういうシステムが多いですよね。決まられてからここに上がってくる。これは決して住民代表が決めたわけではございません。これは私たち議員は住民に選ばれてここに来ております。検討委員会や運営委員というのは町から選ばれた方なんですね。その人たちの権限が大きいというのはちょっと違うんじゃないかなと私はずっと思ってるんですよ。その辺のところがとんでもない間違いではないのではないのかなと思っております。  町長、答弁をお願いします。時間もないので。 ○2番(﨑山文雄) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 御指摘ありがとうございます。先生御指摘の理学療法士(PT)のリハビリが多くの方々に喜んでいただけるように、私初め病院のスタッフで展開してまいりたいというふうに思います。そして、そのリハビリを行っていく中で、少しでも介護予防につながるように努めてまいりたいと思います。  それと、やはり最終の決断というんですか、議決権は議会の議員先生、住民3,300名の代表の議会の先生方の議決でございますので、これを御賛同いただいたということは、住民の皆様から賛成をもらったというような解釈で進めております。  以上です。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) そうでございますね。議員さんたちが全員賛成されたということは住民代表の方々が賛成したということになるとは思っております。もう少し議員さんたちも住民のことに耳を傾けて賛成をしていただければよかったのではないかと私は危惧をいたしております。この問題はこの辺にしておきます、時間もないので。  次に、新観光協会についてを質問させていただきます。一問一答で結構でございますので、答弁よろしくお願いいたします。  新観光協会に7,000万超えになる多額の予算が補正予算と28年度、新年度と出ていますが、それにまつわる金額は7,000万超えになっております。そんな中で、観推事業の2,300万円はどのようになっておりますか、これが1点。2点目は、宿坊組合に600万円出ているが、これは何。3点目、BMC、個人の法人TERAKO-YAに800万円出ているのはなぜですか。その3点をまず最初にお答えいただけますか。簡単明瞭にお願いいたします。 ○2番(﨑山文雄) 中尾産業観光課長。 ○産業観光課長(中尾 司) 失礼します。  1番議員御質問の7,000万円超えのお金が出ているということですが、ちょっとうちで把握している数字では7,000万円という数字がないんですが、一般社団法人の高野町観光協会のことだと思いますが、そちらにつきましては会費ということで600万円支出しております。あと事業分担金という形で630万円の支出を予定しております。それが全てでございます。  それと、一般社団法人TERAKO-YAさんの800万円の支出という御質問ですが、それについては現在全く予定をしておりません。  以上です。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) いや、前の補正と新年度の予算の中で7,000万超えなんですよ。1,943万円、561万円、1,296万円、820万円というふうな形で出ておりました。そんな中でTERAKO-YAにも800万円が行くということは町長の口から私たちは聞いておりますよ。ですから、そのことに関しまして、これは何のお金でどのように使われるかなということをお尋ねしたいと思っております。それがないというのはおかしいですよ。町長の口からTERAKO-YAには補助金として800万円ということもお聞きしておりますので、それがなかったというのは、先ほどの富貴の工事費と一緒で、全くそのときのでたらめということになってまいりますので、それは議事録にも残っているはずでございます。議場で言っておりますので、そうであればテープなりなんなり開いて、聞かせていただければありがたいと思っております。 ○2番(﨑山文雄) 中尾産業観光課長。 ○産業観光課長(中尾 司) 失礼します。  1番議員御質問の件ですが、予算を見ますと多分加速化交付金ということで、27年度から28年度に繰り越して行う事業の事業費のことだと思いますが、これにつきましては、まず事業の中身としまして、DMC設立に向けたロードマップ作成委託料820万円、あと高野山の観光政策に資する基礎調査ということで1,942万9,000円、外国人観光客動態調査業務委託料ということで558万3,000円、誘客プロモーション業務委託ということで1,296万円、情報発信拠点のリニューアルということで1,000万円、あと精進料理研究会費及び精進料理教室の立ち上げ等35万円、記念シンポジウムの開催負担金20万円、あと和歌山県のしております戦国わかやま誘客推進協議会への負担金164万円等の積み上げのことだと思います。  これにつきましては、一般社団法人の高野町観光協会ですとか、TERAKO-YAさんに業務として委託する、あるいは補助金としてお支払いするというものを前提とした予算ではなくて、実際にこのうちの基礎調査の収集及び分析業務につきましては、平成28年度事業としまして和歌山の社会経済研究所さんに業務委託として委託をしております。外国人観光客動態調査を社会経済研究所に委託をしております。あと民間の事業者ですとか、プロモーション業務の委託についてはFM大阪さん等々、ほかの事業者に随時業者の選定等の作業を行いながら業務として今委託を出しているところでございます。記念シンポジウムの開催につきましては、世界遺産の追加登録の記念シンポジウムということで、橋本伊都の世界遺産協議会のほうへ支出をするという予定でおります。  ということで、どちらにつきましても、先ほどおっしゃられた両者に対する委託料、負担金という形での支出を前提としたものではございません。  以上です。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) ということは、DMCのあのTERAKO-YAには1円もお金は出ないということでございますか。そういうふうな説明のように聞きましたですけれども、では、このDMCのTERAKO-YAには補助金は行かないんですね。そのように理解してもよろしいということですね。ということに思います。  そして、もう1点、ふるさと納税もそのときに説明を町長からいただきました。ふるさと納税を宿坊の団体旅行の割引に1人2,000円使うということを町長の口から説明をいただきましたですけれども、ふるさと納税を宿坊15人以上の団体旅行の割引に1人2,000円を使うって、これは使い方がおかしいんではないかと思います。お寺さんだけにふるさと納税を使うというのはとんでもないシステムかなというふうに思います。15人の団体さんなんて、お寺なんて、もうこれだけ40何件の宿坊がありましたらあっという間にふるさと納税を使ってしまってなくなってしまうということで、100人来たら20万円払わんなんのですよ。そういうことをこの宿坊に使う。ふるさと納税を宿坊の割引に当てる。これはとんでもないことだと私は思って、そのとき説明をお聞きしたんですけれども。
     こういうふるさと納税はやはり高野町の夜間のお医者さんなり、そういうものにあてがって、全国のふるさと納税をしていただいた方に使うのがベターではないのですか。この宿坊さんに1人当たり2,000円払ってどうなるんですか。これは住民全体で使って、また観光人が全員で使ってこそふるさと納税の使い道と思いますが、宿坊に団体15人以上は1人2,000円を使う、このシステムはちょっと許せませんね。ふるさと納税の使い道としては、これはとんでもないことだと思っております。この考えは町長はどのようなお考えですか。 ○2番(﨑山文雄) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) お答えします。観光協会が立ち上がりまして、先生が言われるTERAKO-YA、漢字じゃなくてTERAKO-YAという団体でございます。TERAKO-YAに対していろんな期待がこの町なかでは生まれておるというのが事実でございます。  私も近畿大学の経営学部に講義させていただいて、学校、向こうの総合大学と連携協定を結ぼうかという橋渡しをしてくれたのもTERAKO-YAの岡本君でございます。  そういった中で、やはり我々山の中で育った人間よりも、やっぱり外から見た目、よそ者、若者、もう一個忘れましたけども、何とか者ってありますけど、そういった方々にこの町の観光というのをしっかり見ていただくということがいいんではないかなと思いますので、そのTERAKO-YAさんに業務を委託というのが完全にしないということは多分言い切れないと思うんです。そのあたりは観光協会の理事長さん初め、理事会が決めていただくことかなというふうに思っております。  それと、ふるさと応援寄附金のことなんですが、私になって大体200万円ぐらいから3億6,000万、4億に今年は行こうというふうに頑張っておるんで、たまには褒めていただいたほうが助かるんでございますが、このふるさと応援寄附金、今年の28年度は1億3,000万円使わせていただいております。  この中でも医療の関係で、和歌山県立医科大学との連携におきますへき地医療学講座寄附金ということで1,300万円を上げておりますので、これはふるさと応援寄附金を有効に医療に使おうということで、医師確保のために1,300万円を組ませていただいております。  また、宿坊に関して払うのはおかしいんじゃないかというのがあるんですが、ここはやはり10年、20年、30年、高野町としていろんなプロモーションをあまりしてこなかったというふうに思うんです。林間学校の減少や、またスポーツ合宿とか、そういったところで非常に高野町として動きがゼロだったというところを反省して、やっと財源ができたふるさと応援寄附金でいろんなことができるというような環境の中で、私は当初からふるさと応援寄附金は高野山に来ていただく方、また高野山にお越しになる方のために、また高野山の方のためにというようなことを議会でも何遍も言わせていただいております。ふるさとを応援する高野山のあるまち高野町を応援するというような寄附金で、高野山にいろんな方々、子供たち初め、スポーツの合宿、研修会等で来るということに使うというのは、非常に僕は有効的な使い方だと思っております。  宿坊だけにお金が落ちるわけではございません。地元のお土産もそうですけど、交通関係、またいろんな企業さんに対してでも波及効果は出てくるかなというふうに思っております。  この4月から動いておる中で、まだ500名、600名の勧誘には成功したんですが、目標としては今年度予算ベースでいいますと4,000人を呼んでくるというのがありますけど、これは今年度中にはなかなか難しい。しかし、時間のあるときには教育委員会の校長会とか、企業とか、いろんなところ、昨日であれば和歌山県の体育協会とか、そういったところにトップセールをしに行っております。担当課にも時間のあるときはどんどんトップセールスをしに行くように日程を入れてくれというふうに言っておりますので、このふるさと応援寄附金をこの合宿プランにもしっかりと使って、高野町が潤うようにしたいと思います。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) 先ほどの答弁の中で、新観光協会でTERAKO-YAはこの補助金を使うかどうかは決めるということをおっしゃいました。しかしながら、補助金は高野町から出ておりますよね、新観光協会に出ております、たくさんの予算が出ておるわけでございますよ。それも法人新観光協会になった途端に、町は金は出すが口は出せぬというような形になってしまってあるんですよ。そんな中で好きなことをしていくというふうなのを、この新観光協会はとんでもない仕組みだなと私も思っております。これを立ち上げるのにも随分と水面下の話はいっぱいございますが、それは私は省略をしてこの抜き出しをして聞き出しているわけでございます、この新観光協会の中で。  そうすればお寺で1万円で泊まってもお寺は1万2,000円入るわけで、2,000円がお寺に入るというふうな形もしようと思えばできるわけですよね。ですから、そういうことにふるさと納税を使うのはちょっとおかしいなと、町長自体も思わないんですか。私は思いますよ。そんなん幾らお寺にたくさんの団体さんがお泊まりしていただいて、その方たちだけが高野町に入ったふるさと納税を使うなんて、住民の方たちはどう思うでしょうね。これをお寺に払う。1万円で泊まりますけれども、お寺には1万2,000円が入ると、15人以上の団体で。こんなんで使ったらあかんの違うかなと私は思っておりますけど、町長の案でしょうから、それはもう通過したことですのでとやかく言ったって後の祭りでございますけれども、何かちょっと使い道が違うんではないかなと私は危惧をいたしておるところでございます。  そして、このTERAKO-YAさんはどんな位置づけにあるんですか。新観光協会は宿坊組合、金剛峯寺、高野町、商工会、この4者で一つにするということで新観光協会と私は認識しておりますが、その中でこのTERAKO-YAさんはどんな位置づけになるのですかね。簡単明瞭にお時間も迫っておりますので、答弁をいただきます。 ○2番(﨑山文雄) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) ここでしっかりとちゃんと答えておきます。28年度は1億3,000万円ふるさと応援寄附金を使わせていただこうと考えております。その中で600万円をこの合宿プランのほうに使用していく。でも多分600万も行かないと思います、50万か70万ぐらいで終わるのかなと思います。しかし、こういった姿勢で高野山に人を呼び込むというこの動きがやはり大事だと僕は思いますので、ふるさとを応援してくれている約1万人のサポーターが、これはきっといい使い方だなというふうにお褒めいただけるものと私は思っております。  また、TERAKO-YAさんというところでは高野町とも何ら関係はございませんし、観光協会とも何らございませんが、観光とか、あとまちづくりとか、そういったことをしっかりといろいろな視点でやっておる団体という認識はございますので、詳しい内容については議員独自でTERAKO-YAさんに伺っていただけたらというふうに思っております。  以上です。 ○2番(﨑山文雄) 所君。 ○議長(所 順子) いえいえ個人的には聞くわけではなくて、町から補助金が出ておりますので、町当局にお伺いしてるんですよ。これふるさと納税と一緒で、TERAKO-YAさんにも出すということを私は耳にしてますのでこれを入れただけで、これを私は3月の質問なんですよ、町長。これ6月にしておりますけれども、3月のときの質問をそのまま使っているんですよ。ですから、それは聞いて質問をつくっているんで、6月にすっかり質問することも忘れておりますけれども、そのときのことをここに書いてあるんですよ。ですから、町長の口からそれはおっしゃったし、議事録には残っております。ですから質問させていただいております。  いずれにせよ、この新観光協会もややこしい形だけが残り、これからの新観光協会は町からは離れ、独自の法人となる。法人となるのに町の税金が投入される。補助金もです。口は出せぬがお金だけを出す仕組み。もう少し住民の税金のことを考えて町政をするべきではないかなと私は思っておりますけれども、この本当に理解のしにくい新観光協会だと思っております。その辺のところは。 ○2番(﨑山文雄) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 恐れ入ります。新観光協会、ようやく立ち上がって新たな理事長さんにお寺の方もなっていただいて、物すごくいい風が今吹いておるような感じがいたします。  今までの町の環境行政をごろっとやはり変えていく、その理事長さんも100年先を考える観光の組織にしたいというすごい意気込みがございますので、町としてもしっかりと応援をしていく。その応援をしていくということは当然補助金等も考えていかなければならないし、どういった形でお金が使われているのかというのを高野町からも理事として職員が入っておりますし、また私も顧問という形で入っておりますので、そのあたりは精査しながら大切なお金を投入してまいりたいというふうに考えております。  ふるさと応援寄附金は、その観光協会のほうには使用しておりませんので、御理解ください。 ○2番(﨑山文雄) 残り時間、5分です。  所君。 ○議長(所 順子) もう時間も迫っておりますので、富貴の工事の問題の質問が3番議員さんがされました中で、不法投棄のことですが、1億以上でなければ不法をしてもいいというふうな答弁に聞こえたんですけれども、では、その辺のところはどのように認識していいのかわかりませんが、何ともとんでもない答弁を町はしてるんじゃないかなということを私は思ってしまったんですけれども。これが事実であれば、私も自分のところを工事したのを、あすから自分とこの裏庭に埋めたいと思っております。  これで質問を終わらせていただきます。 ○2番(﨑山文雄) 答弁要りませんか。  茶原富貴支所長。 ○富貴支所長(茶原敏輝) 今の御質問ですけれども、契約を締結する際にリサイクル法にのっとってその書面を添付する必要があるかどうかということでお答えをさせていただいておりまして、それについてはリフォーム工事においては契約代金が1億円以上の工事についてのみ対象になってくるよということをお話をさせていただいております。  以上です。 ○2番(﨑山文雄) 以上で所君の一般質問が終わりました。  議長の交代をいたします。 ○議長(所 順子) これで一般質問を終わります。  日程第2、議員派遣の件についてを議題とします。  議員派遣の件については、会議規則第127条の規定により、お手元に配付しましたとおり議員派遣を行います。これに御異議ありませんか。 〇議員(「異議なし」) ○議長(所 順子) 異議なしと認めます。したがって、議員派遣の件については配付のとおり決定しました。  日程第3、委員会の閉会中の継続調査についての件を議題とします。各委員長から、目下、委員会において調査等の事件について、会議規則第75条の規定により、お手元に配付しました申出書のとおり、閉会中の継続調査の申し出があります。  お諮りします。各委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。 〇議員(「異議なし」) ○議長(所 順子) 異議なしと認めます。したがって、各委員会とも委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査等に付することに決定いたしました。  以上をもって、本定例会に付議された案件の審議は全て終了しました。会議規則第7条の規定により、本日をもって閉会したいと思います。これに御異議ありませんか。 〇議員(「異議なし」) ○議長(所 順子) 異議なしと認めます。したがって本定例会は本日をもって閉会することに決定しました。  閉会に当たり、町長の挨拶をお願いいたします。  平野町長。 ○町長(平野嘉也) 閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げさせていただきます。  議案、また条例、そして予算等を通していただきまして、誠にありがとうございます。また、一般質問もいろんな角度から先生方からいただきまして、この一般質問で答えたように、しっかりと行政としても進めてまいりたいというふうに思っております。  先ほどの質問でもありましたが、ふるさと応援寄附金、ふるさと納税も熊本の大地震を予想して減額してくるかなというふうに思ったんですが、5月、6月は前年度を上回る額となってきております。自分、また町が掲げておるふるさと応援寄附金4億に向けて、いろんな情報発信をしてまいりたいというふうに思っております。この財源のおかげでいろいろなことができるようになりました。全国の皆様にこの場をおかりいたしまして厚く御礼申し上げたいと思います。  また、そのふるさと応援寄附金を使いまして、以前から言うております徳パック、宗教・環境・道徳の徳をとった徳パック制度で、各教育委員会、また体育協会等にトップセールスで足を運んでいるところでございます。まだまだ数は少ないことではございますが、高野山に訪れる方が、高野町に訪れる方が1人でも多くなるように進めてまいりたいというふうに考えております。  7月に入りますと世界遺産の追加登録が20日に予想されます。7月21日には高野町を挙げて記念事業をしたい、そのように考えておりますので、議員の先生方にもぜひとも出席していただければというふうに思っております。  また8月にはろうそく祭りもございます。今年もギネスに挑戦ということで若者たちが一生懸命また頑張っておりますので、町としてもしっかりとこのろうそく祭り実行委員会を手助けして、そして町職員も事前の出仕には必ず出仕して、祭りを盛り上げていきたいというふうに思っております。  また、7月末で、前後して申しわけないんでございますが、ポンプ操法の大会、7月31日に大会がございます。消防団長、岩本団長を初め、消防職員一丸となって今訓練をしております。職員、また消防団員の皆様には、私を長野に連れてってというようなことでプレッシャーをかけつつしておりますが、このポン操ですか、操法は技術になって、そして技術は有事に関係してくるということで、しっかりと今訓練をなさっておられます。議員の先生方もまた1日でもよろしいですので、応援に駆けつけていただければというふうに思っております。  また、今年度、学童軟式野球大会に高野町の軟式野球クラブも全国大会に出場することになりました。町を挙げてしっかり応援したいと思いますので、また先生方にも、また傍聴の皆様にも御協力をお願いしたいというふうに思います。  8月末になりますと中東和平プロジェクトということで、イスラエル、パレスチナの関係で、県、高野町、そして総理官邸等を結ぶ中でこの事業をしっかりと成功裏に納めてまいりたいと思いますので、この案件、また命のメッセージ展も開催いたします。町を挙げて取り組みますので、先生方にもよろしくお願い申し上げたいと思います。  7月に入ります。梅雨が今年はどうなるかわかりません。特別警報の出るような豪雨に見舞われるかもしれませんが、緊張感をもって行政運営に努めてまいりたいというふうに思います。  6月議会、無事に終了できましたことを皆様に感謝を申し上げ、そして9月、10月に向けてしっかりと町行政を進めていくことをお誓いし、閉会に当たりの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(所 順子) 以上で、平成28年第2回高野町議会定例会を閉会いたします。大変お疲れさまでした。                午後 4時22分 閉会   この会議録は、議会事務局で作成したものであるが、その内容の正当なるを証するために署名する   平成28年6月28日   高野町議会   議長   所   順 子   議員   松 谷 順 功   議員   負 門 俊 篤...