高野町議会 2006-09-27
平成18年第3回定例会(第3号 9月27日)
歳出決算認定について
日程第 9 認定第 9号 平成17年度高野町
下水道特別会計歳入歳
出決算認定について
日程第10 認定第10号 平成17年度高野町
農業集落排水事業特別
会計歳入歳出決算認定について
日程第11 認定第11号 平成17年度高野町
介護保険特別会計歳入
歳出決算認定について
日程第12 認定第12号 平成17年度高野町
生活排水処理事業特別
会計歳入歳出決算認定について
日程第13 発議第 5号
高野町議会委員会条例の一部を改正する条
例について
日程第14 一般質問
日程第15 議員派遣の件について
日程第16 委員会の閉会中の継続調査(審査)
2 出席議員(12名)
1番 平 野 一 夫 2番 東久保 秀 人
3番 中 山 哲 也 4番 西 辻 政 親
5番 所 順 子 6番 北 岡 三 於
7番 負 門 俊 篤 9番 宮 口 伯 美
10番 (欠 員) 11番 中 谷 弘
12番 西 山 茂 之 13番 池 田 聖 三
15番 西 辻 頼 数
3 欠席議員(2名)
8番 﨑 山 文 雄 14番 堂 浦 行 春
4
事務局職員出席者
事務局長 清 水 弘 明
書記 山 本 剛 久
5 説明のため出席した者の職氏名
町長 後 藤 太 栄
助役 高 橋 寛 治
教育長 目 黒 威 徳
収入役職務代理者 稲 葉 孝
企画振興課長 今 井 俊 彦
総務課長 前 西 一 雄
健康推進課長 生 地 久 厚
環境整備課長 崎 山 主 憲
まちづくり推進課長 佐 古 宣 英
消防長 門 谷 好 純
病院事務長 森 田 育 男
教育次長 辻 本 一
午前11時35分 開議
○議長(平野一夫) ただいまから、本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
日程第1、議案第32号 高野町
環境維持基金条例の制定についてを議題と
します。
本案について、高野町
環境維持基金調査特別委員会委員長の報告を求めます。
9番、宮口君。
○
環境維持基金調査特別委員会委員長(宮口伯美) 御報告申し上げます。
9月22日の定例会において提出されました議案第32号について、高野町
環境維持基金調査特別委員会を設置し、十分検討するようにということで付託を受けました。
この条例の制定は、安心・安全で住みよい環境をつくり、歴史・文化の継承とさらなる魅力ある町とするため、寄附金を募り、それを財源として寄附者の社会的投資を具現化し、寄附を通じた住民参加型の地方自治を実現することを目的とするという内容でございました。
この委員会で検討した結果を御報告いたします。
本委員会に付託された事件は、審査の結果、次のとおり決定いたしましたので、会議規則第77条の規定により御報告いたします。
議案第32号 高野町
環境維持基金条例の制定について
審査の結果、条例内における4つの区分の明示化、住民との一体感を図るための検討委員会の設置、事業メニューの細分化された項目の明示、寄附金使途の議員への報告、公表、以上を施行規則に盛り込んでいただくことで了解いたしました。
また今後、特別委員会に図りながら、定例会に条例改正として御提案いただくよう要請しております。
平成18年9月27日
高野町議会議長 平 野 一 夫 殿
高野町
環境維持基金調査特別委員会委員長 宮 口 伯 美
以上です。
○議長(平野一夫) ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。
質疑ありませんか。
〇議員(「なし」)
○議長(平野一夫) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論ありませんか。
〇議員(「なし」)
○議長(平野一夫) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから、議案第32号 高野町
環境維持基金条例の制定についてを採決します。
お諮りします。
本案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
〇議員(「異議なし」)
○議長(平野一夫) 異議なしと認めます。
したがって、議案第32号 高野町
環境維持基金条例の制定にいては、原案のとおり可決されました。
日程第2、議案第52号 平成18年度高野町
一般会計補正予算(第3号)についてを採決します。
お諮りします。
本案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
〇議員(「異議なし」)
○議長(平野一夫) 異議なしと認めます。
したがって、議案第52号 平成18年度高野町
一般会計補正予算(第3号)については、原案のとおり可決されました。
日程第3、認定第3号、日程第4、認定第5号、日程第5、認定第5号、日程第6、認定第6号、日程第7、認定第7号、日程第8、認定第8号、日程第9、認定第9号、日程第10、認定第10号、日程第11、認定第11号、日程第12、認定第12号の高野町一般会計及び各
特別会計歳入歳出決算認定についての件を一括議題とします。
本件に関し、
決算審査特別委員会委員長の報告を求めます。
13番、池田君。
○
決算審査特別委員会委員長(池田聖三) 委員長報告をいたします。
決算審査特別委員会委員長報告
決算審査特別委員会に付託されました平成17年度高野町一般会計並びに各
特別会計歳入歳出決算書につきまして、御報告を申し上げます。
去る9月25日、26日、午前9時30分から、委員会室におきまして
決算審査特別委員会を開催いたしました。両日の
決算審査特別委員会には、中谷、宮口、負門、中山各委員、それに私と平野議長並びに
西辻監査委員に出席をいただいております。
慎重審査の結果、平成17年度高野町一般会計並びに各特別会計とも適正に執行されていることを委員一致で認め、認定すべきものと決定いたしましたので、会議規則第77条の規定により御報告申し上げます。
ただし、
決算審査特別委員会での指摘事項につきましては、今後の予算編成並びに行政執行に生かされるよう最大限の努力をお願いいたすところであります。
なお、今後とも一般会計並びに特別会計の一層の健全化を図られたい。
以上、御報告を申し上げます。
平成18年9月27日
決算審査特別委員会委員長 池 田 聖 三
以上でございます。
○議長(平野一夫) ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。
質疑ありませんか。
〇議員(「なし」)
○議長(平野一夫) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
本件について、討論はありませんか。
〇議員(「なし」)
○議長(平野一夫) 討論なしと認めます。これで討論を終わります。
これから採決をいたします。
お諮りします。
委員長報告のとおり、認定することに御異議ありませんか。
〇議員(「異議なし」)
○議長(平野一夫) 異議なしと認めます。
よって、認定第3号から認定第12号までの高野町一般会計及び各特別会計の
歳入歳出決算については、認定することに決定しました。
日程第13、発議第5号
高野町議会議員条例の一部を改正する条例についてを議題とします。
趣旨説明を求めます。
13番、池田君。
○13番(池田聖三) 発議第5号の趣旨説明を行いたいと思います。
御案内のとおり、議員定数の変更に伴う
常任委員会委員の定数の改正でございます。
朗読させていただきます。
発議第5号
高野町議会委員会条例の一部を改正する条例について
高野町議会委員会条例(昭和62年条例第9号)の一部を改正したいので、地方自治法第112条及び
高野町議会会議規則第14条第2項の規定により提出する。
平成18年9月27日
提出者 池 田 聖 三
賛成者 中 谷 弘
西 辻 政 親
北 岡 三 於
負 門 俊 篤
東久保 秀 人
めくっていただきまして、
高野町議会委員会条例の一部を改正する条例
高野町議会委員会条例(昭和62年条例第9号)の一部を次のように改正する。
第2条第1号中 「8名」を「6名」に改める。
第2条第2号中 「7名」を「5名」に改める。
附則 この条例は、次の一般選挙後の初めての会議から施行するということでございます。
新旧対照表につきましては、別添しておりますので御参照いただければありがたいかと存じます。
以上でございます。
○議長(平野一夫) これで趣旨説明を終わります。
これから質疑に入ります。質疑ありませんか。
〇議員(「なし」)
○議長(平野一夫) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
〇議員(「なし」)
○議長(平野一夫) 討論なしと認めます。
これで討論を終わります。
これから、発議第5号
高野町議会議員条例の一部を改正する条例についてを採決します。
お諮りします。
本案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
〇議員(「異議なし」)
○議長(平野一夫) 異議なしと認めます。
したがって、発議第5号
高野町議会委員会条例の一部を改正する条例については、原案のとおり可決されました。
しばらく休憩いたします。
午前11時50分 休憩
午後 1時00分 再開
○議長(平野一夫) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第14、一般質問を行います。
質問の通告がありましたので、発言を許します。
3番、中山君。
○3番(中山哲也) 済みません。一般質問する前に、ちょっと一言を。
4月の機構改革で、富貴支所が総務課になったということで質問させてもらうんですけど、この問題は、もし高野山が広域合併になったときに、高野山自体がもし総務課の下に置かれたとして、ほかの議員の皆さんも考えてもらいたいと思うんですよ。
質問内容ですが、昭和33年6月1日の合併時の資料の中では、
富貴支所組織規則の第2条では、総務係、税務係、厚生係、経理係を置くとあり、第4条では、支所には支所長及び次長を置くとありますが、どういった形で現在の総務課の中に支所が入ったという機構になったんですかということを一つ聞きたいのと。
あと、現機構についても、総務課とは組織全体に関する事務を扱う部署であり、その中に支所を入れるのは、支所の仕事内容及び支所の中には保育所、診療所等ある点においてもおかしいのではないか。
そしてまた、支所とは、本町から離れたところに設置され、本町の指示によって業務を取り扱うところであるので、この本町では支所を総務課の中に入れるということは、総務だけの仕事をすればいいという意味でそうしたのかも聞きたい。
あと、
富貴活性化推進室も、富貴支所の中にありながら支所と別にしているのはなぜか。
次に、支所を無理な形で総務課に入れたため、保育所係が健康推進課と総務課に別れているし、医務係のいる総務課になっている。このやり方なら、総務課に高野山保育所、高野山病院を入れているのと一緒になると僕は思うんです。
私としては、支所というのは、他の課の中に入れるべきものではなく、合併時の考えどおりの支所に早急に戻すべきではないかと思います。
以上です。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) 中山議員の御質問にるるお答えをしてまいりたいと思いますが、その前に、今5点ほど御質問いただいた、その辺の中で全体的な状況をまずお話をしておいてから、具体的なそれぞれの項目についてお答えしますので、まず少し全体的なことをお話しさせてください。
私もこちらお世話になってまいりましてから、昨年も1年間富貴の農業の問題でもって現地へ行かせていただきましたし、今年もモチ米の田植え、それからあそこの診療所の問題、バスの問題、それから夏には盆踊りにも参加させていただきながら、地域の状況、それから将来あるべき姿はどういうふうにあるべきかなということを常々考えておりますので、そんな点も含めてみたいと、このように思っている次第でございます。
まず、全体としてお願いしておきたいことは、日本の現在1,800ほどございます市町村が抱えている課題でございます。それは、その町村が合併しようと、自立しようと、全く関係ないことなんですが、いかに仕組みを小さくするか、組織を小さくするかという点で、議員も今までの御質問の中で何回も出していただいておりますように、私たち自身が小さい組織になっていかなかったら、そうしなかったら生き残っていけないというのが現状でございまして、一般的に職員定数等の数等、今後見直しがもっと必要だと思いますし、大体100人に1人というふうに言われちゃってるわけですから、人民100人にとって職員は1人と言われてるんですから、単純にやってしまえばそれぞれの市町村に違いはありますけども、非常に少ない人員で運営しなかったら、市町村としてなかなか難しいんじゃないかというようなことが前段にあって、組織をなるべく統合していかないといけないと、これが大きな組織の問題として1点ございます。
もう一つは、今度は具体的な職員の問題でもって、今回の4月の異動で組織の改編をやりましたので、少し関係がありますのでお話をしておきますと、今まで私どもの役場の職員は、名称として、例えば主事から係長になり、主任になり、課長補佐になり、主幹になり、上がっていったのは、実は一つの職名でございまして、職務とは違っておりました。どういうことかと言いますと、例えば係長というのは、給料表としてこの号俸へきたら係長という名称になりますという形で、係長といっても1つの係を統括しながら、それを全体をみていくということがない。したがって、課長の下にそれぞれの仕事をしている職員がおるというような組織だてになっておりましたんで、そのことも含めてこの4月に改正をさせていただきました。
つまり、今回の4月の異動というのは、組織の問題があったこと、それから職務に合わせて、課長、課長補佐、係長という職務に合わせて仕事を組みかえること。かつ、私どもの方は比較的異動対象になる職員、例えば消防署であるとか、保育士さんだとか、看護師さんだとか、こういう異動対象でない方を除きますと、全体の職員の3分の2が8年以上同じ職場にいました。かつ、職員の3分の1は50歳以上という職員を抱えた、そういうとこでどうやったら地域のことをやっていくか、どうやったら皆さんに近い仕事ができるかということを思いながら、今回の4月の組織の改編とそれから人事の異動について検討を重ねた次第でございます。
そこで、議員の御質問いただきました一つ一つのことに、少し具体的に入ってまいりますので、その点まず私の意見をお聞き願いたいと思いますが。
1つとして、33年6月1日に富貴支所の規則ができましたことは承知しておりますし、確かに私もコピーを持っております。ただ、これは昭和37年の10月1日に改正がございまして、高野町役場の処務規程というのに変わっております。この中でもって、支所というのは、当初の支所ができたとき、そのときの規則の中には、支所には支所長を置くということが書いてございまして、次長、係長と入れてあります。37年の改正に基づきまして、支所の中には支所長、次長、それから係長を置くことができるというふうに、37年当時から既に改正になっておりまして、その中で全体をどういうふうにみていくべきかというのが、まず第1点としてございました。
それから、第2点目としてお話ししたいことは、総務課という課の仕事でございます。総務課の仕事としましては、現在当町でやっておりますように、戸籍の事務をしたり、税務をしたり、それから財政をやったり、人事をやったりという一つ一つの仕事があるというのが、これ一つございます。
もう一つ、実は総務課というのは、大事なことは、全体の事務、高野町全体の事務を総括するポストということです。総括するポストということは、単に自分の課を管理するだけではなくて、高野町内のことを全体を常にみていかなければいけないというポストでございます。ですから、そういう点で言うと、もともと支所は富貴の地区を総括する仕組みですから、私は総務課の中にそういうものが入るべきだというふうに逆に考えておりまして、本来、ですからもっと具体的な例でおきますと、例えば災害が起こった場合どうなっていくかというと、総務課長が全体をコントロールする課長になりますから、個々の課長は目的があって行動しますけど、総務課長というのはそれを全体を、それがどこの地域で災害があろうと、コントロールしながらどういう対策をするかの判断のキーポイントは総務課長になります。つまり、目前の仕事をやっていくのは総務課長は当たり前ですけども、町、全体を見ていくということが半分の仕事として持ってるわけでございますので、そこで総括するという意味でもって、その下に富貴の地域の総括する支所が入るというふうに考えた次第でございます。
それから3番目に、
活性化推進室の室長の仕事でございます。これが支所長と並行してあるという問題でございます。これはもう辞令を交付するときに御本人にもお話しした経緯がございますが、支所の支所長と活性化室長は、職務をやっていただく機能が違っているんだということをわかっていただきたくて、あそこに出向していただきました。出ていただきました。
それはどういうことかと言いますと、支所長というのは先ほど申し上げましたように、富貴地区の、言うなれば総括をしながら全体を見ることです。活性化の室長というのは何をするかというと、地域の課題を解決するようにあなたは出ていくんですということを言ってあります。地域の課題を解決するということは、支所へ座っとるんではなくて、地域へ入って、742人いらっしゃる住民一人一人とお話しして、住民の方から学んで、地域の課題は何かということを自分でつかみ出すということです。そういうふうな形に現在公務員はなっていかなかったら、これは別に活性化室長だけではなくって、どの職員も同じことなんですが、机の上でパソコンたたいてるんじゃなくて、現場へ入って、現場の声がどういうものかというものをつかめない職員は、残念ながらこれからは単なる庶務をやってるだけでけはだめなんです。そういう意味で、富貴には幾つかの課題がございましたんで、十数目の課題を渡しまして、これは私の分は考えて課題と思えることです。だけども、地域へ行けば地域の課題はあるはずですから、それを、つまり地域課題を解決するために行ってるわけでございますから、彼はもちろん同じ支所におりますから、同僚として支所長とは連絡を取らなくてはいけないわけでございますが、支所長のことだけでは解決できない課題があるはずです。学校の問題もあろうと思いますし、保育園の問題もあろうと思いますし、そういうものは自分の職務としてこちら側の課長と調整するという意味合いであそこに配属いたしましたので、並列して名前を入れさせていただいたと、こんなふうに思っております。
これらのことを含めまして、今回の4月の異動につきましては、私どもの思いとしますと、全体としては現場に合うように、そして富貴の地域がこのことの方が総体的にいいんじゃないかという思いを持って、人事の発令、また組織の改編等を行った、そういうふうに思っておりますので、時代の中でいかに小さくなって意思決定をやらなければならないかという中の判断でございますので、御理解を賜りたいと、このように思う次第でございます。
以上、1回目の答弁にかえさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(平野一夫) 3番、中山君。
○3番(中山哲也) 初めの富貴の規則の件に関しては、もう37年10月に変わってるということで、それはもうわかりました。
我が総務課が事務を総括する、また富貴を総括するために総務課にしたってなってますが、総務課はじゃ、そういうたら高野山も総務課だけでええんじゃないかって僕らは思うんですよ。それでまた、富貴の住民の皆様が納得したという、現場に合うって、小さくしてるってありますが、富貴のある区長は、もうそんなん務課の中に富貴支所あるんやったら、町の税金なんか払わんと、富貴で全体で一回ボイコットしたらどうなって、区長に3人も言われました。その点も考えて教えてほしいのと。
あと、保育所係とか事務係がある総務課という件に関して、まだ返事もらってないんで、そんな総務課のある役所とか、そんなんはあるんですかね。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) 一番最初の話についてお話しする前に、富貴とここの一番の原因は、組織でもってそういう形になったんじゃないというふうに、私は一つ一つの出来事をみてると、コミュニケーションが欠けてるだけじゃないかということを思ってます。それは、富貴でいろいろな課題が出てきたときに、それをどういうふうに解決するかということに対して、何かお互いに助け合うといいますか、お互いに補完し合いながらいい町をつくっていくという点で、連絡が十分に取れてないだけであって、組織が問題があって起きたわけじゃないというふうに私はまず感じているんですが、そこの辺について議員現場でもってお気付きの点もあろうかと思いますので、御意見をいただきたいと、こういうふうに思う次第です。
それに関連いたしまして、富貴の地域を総括する中に持ってって、例えば医療の仕組みであるとか、本来の総務じゃない部分が入ってるというようなお話しでしたけども、富貴が合併しながら、そして高野町として一体にやってくるときに、地域にあるいろんなこれだけの距離があるわけですから、問題は一たん支所で受けていただいて、それを本町で全体としてどのように、各課がありますけども、考えていくのがいいかということの方が自然じゃなかったかと私は思っております。支所の課題を一つ一つ、例えば保育所があるから本町の保育が行くんじなゃなくて、一番現場のことのわかっている地域が解決するってことの方が、うまくいくんじゃないか。
具体的には、今回の診療所の問題でも、お気付きでなかったかもしれませんけども、診療所でもって看護師が産休に入りまして手が不足したときに、地域の皆さんは、特に議員の皆さんには多々足を運んでいただいて、現在保育士が確保できてますけども、そういう問題は本町へ来て一たん問題を解決するんじゃなくて、地域でお考えいただいたことの方が早くて、地域の実情に合った形がいけるんじゃないか。そのときに一番欠けていたことは、やっぱり支所と本町の各課、もちろん窓口になります総務課、このコミュニケーションが欠けていたことが一番の問題で、私は組織じゃないんじゃないかなということを感じてますんで、その点でまた御意見ございましたらお願いいたします。
○議長(平野一夫) 3番、中山君。
○3番(中山哲也) 僕も助役さん言うたように、支所で問題を受けて考えていくということと、地域が解決していくということには大賛成なんですよ。そのためにも、富貴支所は支所として総務課の判断を得らずに、独自で富貴支所がおれるために支所として残しておくべきだきと思うし、住民の意志もそうであると思います。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) 昭和33年のお約束の中に、支所は存続するという意向があったことは御存じだと思いますが、支所としては機能として今後も大事にしたいと思いますし、それに対してそこの論議されていることは、まず現場で第一にやっていただきたいと思いますが、私は現在のような仕組みじゃなくて、職員一人一人のコミュニケーションの中にもっとスキルを上げる部分があると思ってますんで、そういう点は今後課長会、また各担当を含めて、その部分についてきちっとできるように指導はしてまいりたいと、このように感じた次第でございます。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) 助役が答弁をいたしましたこととは少し違った視点で、補足になるかどうかわかりませんけれども、中山議員の御懸念、御心配、憤りみたいなものもよくわかります。私が、例えば大同合併をして、ここが支所になったときに、この支所の機能として何を残したいかと、意思決定権が欲しいというふうに思うのは当然のことだと思いますし、しかし合併をしてもう60年になんなんになろうとする中で、いまだに一体感がない、選挙区も別になっておるということもあったんでしょうけれども、それは組織の問題から入るよりも、やはり人の問題であろうと、コミュニケーションを持って一体感を持っていくことが大事であろうと。
組織にこだわると、私これ具体的にどうなるかということは別として、例に挙げられたんで言うんですけど、例えば高野山病院も、私は健康推進課の下にあってもいいんじゃないかと思ってます。消防署は総務課にあってええと思ってます。しかし、高野山病院には事務長がおり、院長がおり、消防署には消防長がおり、消防署長がおる、そういう組織形態になっておるので、どういう形が一番集約していくのにいいわということをいまだ日々精査をしておるというところなんで、まだこれは経過的な段階であるということをまず認識をしていただきたいということと。
それから、私今ここで聞いておりまして、区長さんたちがさまざまなとらえ方をされて、もう税金は払うのをやめてですね、ということを本当に高野町の中でお話しになっているということがあるとすれば、大変悲しいことではあります。私は、情けなく思います。というのは、今まで私も議会に長くおりましたから、富貴に対する行政とかいろいろなものをつぶさと言うまでもなく、まあ言えないかもしれませんが、わかっておったつもりでおったんです。しかし、そうではないということを選挙を通してわかりましたので、何とかしなきゃいけないんで、教育の問題、若者が出ていく問題、インターネットがちゃんとできるようにしたいということでやったり、水道の問題も今取り組んでおります。携帯電話、今やっております。まさに今やっております。そういうこと、それから農業の問題、活性化させたい農業の問題で、マンパワーとお金とつぎ込んでおります。県と何回も交渉して、お金をつぎ込んでます。そういうふうに、人が入ったことによって情報が入るし、思いというものはそれが区長さん方にもし伝わってないとするんであれば、私の不徳のいたすところでありますし、もっと伝わるようにしなきゃいけないと思います。
一つ一つの事業を、これをしたこれをしたということではなくて、全体としてそういう流れになって一体感となることが、この町の力になっていくんだというふうに思っておりますので、結論としてはその組織にこだわって、例えばここに課長がいなきゃいけない、ここに係長がいなきゃいけないということであれば、この全体も変わっていけないので、例で申し上げたんですよ、病院を
場所移してから下に入れるとか、消防署をその課の下に入れるとかということを私が今判断してるわけではないんですけども、そういうことも含めてもっとスリム化をして、意思の疎通が図れる組織にしていく一つの計画的な状況であると。富貴を含めた、あと18、高野を入れて19ですから、17の在所に関しても同じ思いで緊急性のあるとこ、できるところから人の手配、それから予算の配分をやっていこうということは、本当にそういう気持ちでやっておりますので、そこは御理解をいただきたいというふうに思いますし、区長さんがもしそういうことをまだおっしゃられるようでしたら、きちっと御説明をしていただくのも、3名の議員さんのお役目ではないかなというふうに老婆心ながらお願いを申し上げて、答弁にしたいと思います。よろしくお願いをいたします。
○議長(平野一夫) 3番、中山君。
○3番(中山哲也) 町長がおっしゃったことはわかるんですけど、その富貴に対していろいろしてくれたことも、この総務課の下に支所を置くということは、若い人の考えでは納得できるんでしょうが、合併当時の支所を置くということをいまだに思って、それは書類にあったでと思い込んでる人もいてるし、確かに事実合併してたときはそないなってたので、僕としてもその人が言うとおり、ほかの病院、消防、その他ほかの事業はすべて高野山でも総務課の下に入った後、富貴支所も総務課に入れるというなら納得してくれると思うんですよ。
スリムにするんでしたら、もっとほかにスリムにするとこがあるんじゃないかと思うんですけど、そういう点は、なぜ一番先に富貴を総務課にするというスリム化方針をとったのか、教えてもらいたいです。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) スリム化を一番最初に富貴をやったという認識は全く私はございませんでして、町内でも幾つかの課が今回一緒になって一つの課になっていただいて、そしてその中はお互いに係員同士が助け合ってやっていくという仕組み、具体的に言えば環境整備課もそうですし、総務課も税務課が中に入ってまいりましたし、それは全体の中でやっているわけでして、特に富貴を選んで、富貴だけ考えたわけじゃ全くございませんので、そこら辺につきましては各区長さんにもよしなにお話し願いたいと、このように思う次第でございます。
○議長(平野一夫) 3番、中山君。
○3番(中山哲也) それともう一点、予算の関係なんですけどね、富貴の保育所は総務課で総務費で決算されるし、ほんで健康推進課で高野山保育所は決算されます。それは、富貴が総務課にあるがためにおかしな決算の方法になってると思うんですけど、今はなってないけど、次からなると思うんですけど、その点は、この機構は合ってるんですかね。総務費と民生費になるわけですけど、そこの辺はどないですかね。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) 予算の問題に広がってまいりましたんで、その部分も加えまして御説明させていただきます。
課が総務課行ったから予算が総務費へ行くということはございません。民生費の中にそのまま存続するものでございます。予算の一つ一つの科目というのは、ピンでこれで款項目は決まっておりまして、款は決まっておりまして、それで分けていきますので、総務課にあるからそっちの総務費へ行くということは基本的にはございませんので、予算的には同じく民生費の中で対応してまいりたいと、このようお思う次第でございます。
○議長(平野一夫) 3番、中山君。
○3番(中山哲也) ああそうですか。それはもうそんな、総務にあって民生費も使いのって、それは僕も勉強不足であれでした。まあ支所が動いたら富貴は元には戻せないという言葉だけ最終聞かせてもろて、最後の質問とさせてもらいたいんですけど。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) 先ほど助役が言いましたように、前に進んでいるつもりで我々やっております。後退をしているつもりじゃなくてですね、富貴が現実としてよくなるように、農業が活性化するように、槇も高野で売れるように、それは先ほど助役が答弁しましたように、組織の問題よりも人の問題が大きかったんではないかと。もちろん、先ほど議員御指摘のように、若い人は合理化とかやり方というのはよくわかるけれども、昭和33年の合併を経験してきた御高齢の方にとっては、約束は約束ではないか、こうではないかというのがあると思うんですけれども、組織として硬直化をさせてしまうと、人と人との大事な、今動こうとしていることが私はとまってしまうと思うし、まだこれからですね、別に分けて考えてないです。
私たちの頭の中では。全体の中でどうするかということを考えているだけで、当然、1区、2区があって、2区の選出して来られた、そこを考えられると思うんですけども、大きな枠で、先ほど順番どうのこうのということがあったんですが、そういうまず考えているということと、消防署については広域化についての話が出てますから、今組織を云々するあれではないと。病院については、今まさに精査をしておりますが、民営化のことも考えました。県に預けることも考えました。そういういろんなことを精査した中で、現在の組織を順番にスリム化していくという中で考えてますので、まさに助役言ったみたいに、ここをこれをしようとかというふうには考えておりません。既に合併をして長くたったときに、果たして支所と呼ぶのはいいかどうかというようなことも、支所ではなくて分室であるとか、いろんな支所と言うとどうも分離した感じがしますので、一体感がないということです。
もう一度申し上げますけれども、本当に2年前の9月22日に実際に町長になるまでにも、富貴のことで実は動いていることがあるんですね。それは、私も憤りを感じたことがあります。活動している中で。ですから、何とかしようと皆思ってます。何とか一体感をしてやろうと。それでもだめならば、ほかの議員さんともお話ししたんですけど、本当に分町して五條市と合併するのがいいのか、橋本市に行くのがいいのか、富貴の一つでの考え、まだそこで問題があるなら、私はそうじゃなくて、せっかく合併したんだから、一体感を持ってやるために組織をどうするかということを全体で考えているということだけわかってほしいです。こことか取り上げて、そこをどうしようどうしようというパズルみたいなことをやっているわけではないということだけです。
しかし、そういう前向いて進んでいる中でさまざまな選択肢がありますから、今後五條の方が近いんだと、奈良県に行ってもいいんだと、そういう議論ありました。岐阜県でも、岐阜県と長野県の間でもあって、実際にそれ起こってます。全国で二、三カ所、そういうことが行われているわけなんで、そこは考えていただくのは議員さんを中心に地元の方々だろうと思いますが、私としては現時点ともっと一体感を持って補完関係になっていこうと。
このごろ、先週もテレビで高野山の特産物であるマツタケと出てるんです。それは、去年まで私そういうことはほとんど聞かなかったんですけど、今年、先週のテレビでは、高野山の特産物であるマツタケの出荷が始まりとかどうのこうのと、それを報道がなされているんですね。それは、一体感ではないかなというふうに私は喜んでます。槇もちょっと脚光を浴びてますから、富貴の筒香や、たくさんある槇をもう少し流通に乗せて日の目を見せていきたいという、そういう思いでやっておりますので、ぜひ若い議員さんとして組織にこだわらず、大きな大局的な目で少し眺めていただけたらありがたいと、切に希望いたします。よろしくお願いいたします。
○議長(平野一夫) 3番、中山君。
○3番(中山哲也) 最後に、今の答弁で一つあれなんですけど、富貴を分室と考えてとか、分町とかというのは今発言されましたけど、一体感として高野町の中の富貴としていう中では、分町を進めるような言葉はもう一つじゃないかと思うんですよ。五條と合併したり、橋本と合併したりという道はあると、そういう道でもええわというんじゃなしに、そういう考えがあるから富貴は総務課の中でええかって考えになって総務に入れたんじゃないかと思ったりもするんですけどね。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) 記録がありますから、後で聞いていただいてもかると思いますが、私が申し上げたのは、私は一体感を持っていくために、全体の組織としてこうやりたいと。しかし、富貴の住民の方、議員が御指摘のように昔の経過とかいう中で、ほかの議員さんからもお伺いしておるのは、そういうふうな考えを持っている方もいないとは言えないと。それは、地域の自主的なことですから、私がこうせえああせえという問題ではないと思います。ですから、そういう選択肢というのは全国にあるわけですから、私はこう今思って、一体感を持って、補完関係になって、一つのとしてもう50年以上経過して、そんなことおかしいというふうに思っているので、私はそういう気持ちです。ですけども、そういう意見もあると。それは皆さん方が集約をして、議員さんの中でお話をして、いい方向に持っていっていただきたいという願いを込めてお願いをしたわけで、私の意見としてそれを申し上げたわけではないので、誤解のないようにお願いをいたします。
○議長(平野一夫) 3番、中山君。
○3番(中山哲也) 意見聞いてわかったんですけど、第2選挙区の皆さんの意見としては、富貴を支所のまま置いてほしいという意見が大半だろうし、全体と思うんで、そういった考えを残した機構改革、もしできるなら新たな機構改革する場合には、そういう意見を取り入れて機構改革してもらいたい。それで質問終わります。
○議長(平野一夫) 4番、西辻政親君。
○4番(西辻政親) それでは、お許しを得ましたので、一般質問をよろしくお願いします。
まず、4月に新しく発足した機構改革の中で、まちづくり推進課のまちづくり基本方針について、若干御答弁を願いたいと思います。
特に、今回課の編成なり、また新たな中での取り組みを行われている現状の中で、やはりその柱とするものを少し住民の皆様に幅広く、また自立する町の中でどう課としての役割を果たしていくかということが非常に大事な部分ではないかなと思うわけでございます。
1点目には、宗教環境都市というとらまえ方をされる中で、課の位置づけというんですか、あそこの進みというのはこういう進みであると。それと、自立の町という中で、特に民間活用の実施、今それぞれまちづくり推進課の中におきましては、観光と、そしてまたもう一つそういう中を精査するような形の仕組みが入っている係があるということで、私自身はとらまえているわけですけども、その中の民間にいろんな形で少し町から要するに民間活用の中へ進めていくと、指定管理制度の活用、ここがタイム含めた中での問題、それとNPOの推進、町条例の中では確かにNPOを推進するために、それを支援するような税制の優遇のこともとらまえて進んでおられているのが現状ではないかなと思うわけでございます。
それと、具体的な地域活動の支援、そしてまた新しい訪れる人たちの観光地づくり等が掲げられているんではないかなと、振興の町から新たに世界遺産を含めた中で、訪れる人たちの多様な方々たちの中での高野山への観光ということでの訪れる人に対しての位置づけ、対応、その中で特に今後どう転換を進めていくのかということです。
それと、条例や制定地域の住民との関係の中で、少し整備を図っていかなければいけないことが出てくるんではないかと。特に、行財政が厳しい中にとっても、住民も生きがいがあって、町に参画するような仕組みをどう取り組んでいくのであるかということと、それに対してまちづくり推進課の人員配置は適正であるかというようなこと。
そして、高野山へ来た外人に対して、町の自体の具体的な取り組みについてはどういう形でやっていかれるのか。また、外人さんの年間の来られている人数的なもんも、そしてまたそれをどこら辺で、本当に外人さんの高野山でのサポートが町としてはどういう形で具体的にサポートしていくかというようなことを含めて、少し御答弁をいただければありがたいと思ってます。
以上でございます。
○議長(平野一夫) 佐古
まちづくり推進課長。
○
まちづくり推進課長(佐古宣英) ただいままちづくり推進課のまちづくり基本として御質問いただきましたが、当課は本年の4月の機構改革とともに、まちづくり推進課として一つの課が誕生いたしました。高野町には、長きにわたり京都、奈良とともに宗教観光地と呼ばれてきましたが、しかし今後は高野山は宗教環境都市と呼ばれるように、各課において目標設定して事業に取り組んでおる次第でございます。水やごみの自然環境に加え、当課では、高野山の象徴的な環境であります人と自然、人と文化との関係を環境ととらえ、それを目標に少人数の課ではございますが、当課の軸足を行政ではなく民間に軸足を置いた、そういうふうな感じで課の方を展開してございます。
まず最初に、自立のまちづくりの推進でございますが、一つあげられるのは、まちの駅の推進でございます。議員も御存じと思いますが、高野山には現在2カ所のまちの駅がございます。梵恩舎と和の心の駅ということで認可がおりております。これはNPOの地域交流センターの方から認可がおりたものと思いますが、この機能の中の4つの機能で、休憩機能ができる、トイレが無料で利用できる施設。そしてまた案内機能ができるか、高野山の町を案内できるか。そして、3つ目が、交流機能として、地域の人との出会いの場が求められるか。4つ目としましては、連帯機能として、ネットワークによるおもてなしの環境づくりができるかと、このような4つの機能を果たした施設が現在2カ所認可されておりますが、こういうコミュニティーの場所の設置をまず呼びかけたいということで進めております。住民参加型の拠点づくりを推進していきたく、この事業については大変大きな事業と考えております。
そしてまた、施設が増えることによって、施設間同士のネットワークを結んで、いろんな情報交換や迷子等の問い合わせや、そしてまた山村地区の物品販売による農業振興、富貴地区始め農業地域の作物等を高野山で販売できるような路線の開発、そしてまたいろいろなその場所で体験をすることによって関係者のスキルアップにもつながる、何といっても来訪者に心地よい空間をつくることが、リピーターとなって高野山につながってくるんではないかと思います。 今、細川地区では、高野紙の再生を目指して、紙すきに細川地区の若い方が取り組んでおります。こういった村おこしや郷土芸能の復活というのも、まちづくりの基本となってきますので、一緒に取り組んでいきたいと考えております。
そしてまた、高齢者雇用開発協会が、今地域再生の核となる産業における操業を支援する地域操業助成金事業が高野町で受けられるように厚生労働省に申請してございます。この事業はどういう事業がと申しますと、いろいろな制約のある中で、リストラ、また高齢者の方が新規に高野山でお店を始めたいというときに、店舗の開設費であるとか、労働者の雇用であるとか、そういうことを支援する事業でございますが、そういうふうな補助金を使って高野山でできるような受け皿づくりということで、そういう地域の申請も現在してございます。こういう制度を活用しまして、山内の空き家や空き店舗を利用することによって地域に活気を与え、活性化に大いに寄与できるものと考えております。
そしてまた、自立を目指すという当課には大きな目標がございますが、高野町においても地域主導型、いわゆる町民参加によるまちづくりの一環として、アウトソーシングを現在調査してございます。活用する組織としましては、やはりNPOの促進であるとか、指定管理者制度の適用、町内会、ボランティアの団体がございます。基本的には外部委託という形でございますが、費用効果のあらわれない施設や物件については十分検討することになってくると思いますが、今後指定管理者制度等を適用しまして、教育関係、病院関係、給食関係、保育所関係、そしてまた公園関係等がございますが、指定管理者を行って利益を生まれなければ受け手はございません。しかし、その場合は、どのような感じで指定管理者制度にしていくかという大きな課題も当課にはも託されております。また、各町内にあります集会所等においても、町内で管理していただき、その物件を十分に活用していただいて、地域のために活用していただければということで、集会所等の調査も現在入ってございます。
そのようなことを本年18年度、研究また調査を行って、本町にはたくさんの物件がありますので、調整のつくものから順次各担当課と調整を図りながら、発注方式を模索していきたいと思っております。
また、この件に関しましては、先ほど議員御指摘にあったとおり、条例の制定、また選定基準等の選定基準であるとか、町民の理解度、そういうもんが十分必要となってまいります。次回12月の議会で、この件に関しまして条例を御審議いただく予定で、条例の方の制定も進めてございます。条例制定後には、実施に向けて発注方式をどんどん決定していき、少しでも地域の役に立てる、そしてまた地域主導型になれる一つのスタート地点であるかとも考えてございます。
それと、財政の厳しい中でいろいろ御承認いただきまして、予算つけていただいておりますが、この予算につきましても十分に活用して、国や県の補助金、助成金を十分活用して、少ない予算で最大の効果が上がる、そういう事業を誠意努力してまいりたいと考えております。
先ほど、先般実施いたしました学童野球なんかにおきましても、5日間で約3,500万円以上の経済効果が上がるという結果も出ましたので、今後観光協会、商工会、そしてまた地域の住民の方といろいろ連動して、観光推進を図っていきたいと考えております。
それと、外国人の来訪者でございますが、年々高野山に訪れる外国人は増えております。昨日末現在で、6,000人を超えてございます。昨年高野山を訪れた外国人約1万人でございましたが、9月末にしまして8,000人を超えておるという状況になってございます。国別に分けますと、フランス、イタリア、スペインを主としたヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ人が中心でありますが、最近はアジア地域からの訪問者も増えておる現状でございます。
来訪者の一番の高野山に来られたときの問題点と申しますのは、やはり言葉の問題とともに、おもてなしの問題が出てくると思います。高野山の山内には、外国人の案内していただけるボランティアのガイドクラブ、そしてまた観光協会、寺院、お土産物様にも日常の英会話ができる方がおられると聞いております。しかし、高野山を訪れる外国人の方にとりまして、日本人の心を感じて深い歴史と美しい自然に囲まれた神秘を強く感じ取っていただけるのが、この高野山ではないかと思っております。
今年12月まで、年内に国土交通省、和歌山県観光連盟の助成をいただきまして、寺院、土産物店、また観光従事者を対象としまして、ホスピタリティー、おもてなしのセミナー、ワークショップ、また必要なアイテムとして接客ツール等の作成も計画してございます。このセミナーは、大変体験性の強い内容で、付加しまして、実際に現場にあったリアルに役立つようなセミナーを開催する予定でございます。そしてまた、町職員にとりましては、やはり時間外、夜なんかでしたら、7時を回ったら町を歩いておるのは外国人が大半というふうな夏場の現象もございましたので、各職員に英文パンフレットをお渡しして、困っておる外国人の方がおられたら渡していただけるようということで、全職員英語のパンフレット、車にも積んでおると思いますし、全職員に英語のパンフレットも渡したりしておりますし、役場前のロビーにインターネットも設置しておりますが、十分活用していただいております。
このまちづくり課の方でいろいろ取り組んでおりますが、やはり地域が元気にならないと町は元気にならない、これが当課の合い言葉というような感じで日々業務を行っておりますが、それではどうすれば地域が元気になってくるか、そういうことを話し合う中で、やはり地域の中でおいしい水がわいたとき、また工夫を凝らして高野山のオリジナリティーに富んだお土産物ができたとき、またごみが捨ててあったというようないろんな情報が出たとき、地域と一体となって、行政だけじゃなく地域と行政と一体になっていろいろ取り組んでいく、これがやはり一番大事な問題かとも取り組んでございます。
以上、私の課の主なコンセプトと説明経過になりましたが、4月に発足いたしましたまちづくり課の基本路線という形でお聞きいただきまして、18年4月からでございましたが、いろいろ計画、調査進めてございますので、19年度、新年度に向けて実施に移れるよう調査行っております。
以上でございます。
○議長(平野一夫) 4番、西辻政親君。
○4番(西辻政親) 基本方針についてのことについては御答弁をいただいている中で、特に先ほどからの関連でも、やっぱりコミュニティー、要するに人づくりの中でのコミュニティーをつくっていくということが、組織じゃなしに必要であるということの中で、1点目には、その環境をつくっていく一個中に、観光協会という外にそういう部署があるわけなんです。それと、事業の関連では観推というような形で、本山を含めて、ほかを含めてあるわけです。その方向の中をこれからどうやっていくんかとか。当然、観光協会という位置づけは民間へ出しているわけなんですけども、今後それについてはどういう方向の方が一番望ましいんであるかということも含めて、御答弁を1点はいただけたらありがたいなと、こう思うわけですけども、課長のサイドでは少し無理かもわかりませんし、また課長の方で、そういう方向も含めてまちづくりを進めていくんだということでは、課長の答弁でも結構かと思います。
あと、先ほどから箱物が少しいろんなところにできておるんですけども、その箱物をどう活用しながら住民参加と住民が町の中で文化をつくっていくということが非常に大事なことではないかなと。そうしますと、当然高野山の公園についても、いろんな施設が建っておるわけなんですけども、この施設の活用についても、私が期待している中では、やはり民間に少し移行しながらやっていけるような住民参加型、またそれを民間の知恵としてとらまえながら措置、活用していくということの中で文化は生まれてくるんではないかなと思うわけでございます。その点につきましても、少し御答弁をいただけたらありがたいんではないかなと、こう思うわけでございます。
○議長(平野一夫) 佐古
まちづくり推進課長。
○
まちづくり推進課長(佐古宣英) 今、御質問いただきました観光協会等の問題でございますが、観光協会につきましては宿坊寺院、宿坊組合と高野山参詣講という会社の中で運営されております高野山の観光協会でございますので、やはり地域の中でいろいろ事業する中においても制約等もございますし、独立採算でされておるという町と連動しにくい部分も若干ございますが、この辺につきましても、一度もちろん話し合い等をする時期に来ておると思いますし、まちづくりを進めていく中において、観光協会という位置づけは大変大きなものがございますので、一体観光協会の中に民間の方、商店の方、いろんな方が入った本当の意味の地域活性化図れるような、お寺の中だけじゃなしに、地域も入っていろんな意味で取り組めるような、そういう観光協会の組織も必要じゃないかと思いますので、その辺につきましてはまた上層部の皆さんに相談しまして、お答えできる時期が来るんじゃないかと思いますが、今私の方ではいろいろ地域活性化図る中で一緒にやっておることも事実でございますので、その辺につきましては宿題というような形でいただけたらありがたいと思います。
とりあえず高野山に、先ほど言うとったような感じのまちの駅というのが大きなもんがたくさんできて、その地域の方がどんどん高野山の事業に参画して、日本人も外国人もゆっくり高野山の町を歩いて、高野山で時間を消費して、いろいろな発見して、いろんなものと出会って、そしていろんな感動をもらって、こういう環境づくりが当課の目指しております宗教観光都市でもございます。 今後、地域の盛り上がりと、そしてまた期待をしまして、小さな行政が大きな地域になるような、そういうふうな高野町の町を目指していろいろ取り組みたいと思っております。
また、議員先生方にも御指導いただきながら、この高野山のまちづくりをどんどん進めていきたいと思っておりますんで、よろしくお願いいたしまして、答弁にかえさせていただきます。ありがとうございます。
○議長(平野一夫) 今井企画振興課長。
○企画課長(今井俊彦) 少し公園のことが出ましたので、答弁させていただきます。
一応、今高野山森林公園につきましては、民間に委託をしまして、先般も御審議いただいたところでございます。ただその中で、全般的に運営するのにはまた不十分なところも多々あります。例えば、体験学習の受け入れ、またあそこにある宿泊施設等の受け入れ等につきましても、今現在当課で事務を取り扱っておりますが、多々難しい面も出てきてるということで、それらも踏まえまして全般的に民間委託、また指定管理者制度に移るような形ということは考えております。
体験につきましては、今インストラクターの会というのがございまして、そちらの方に今振り分けてるんですが、なかなかイントスラクターの方も生業、自分の仕事を持ちながらボランティアみたいな形で手伝っていただいているというところがありますので、専門職をつくるということが今後の課題になってくるかなというふうに思っております。
また、新しいまちづくりの方針としまして、当課が今、先般も御審議いただきました大学と連携した取り組みというような形も進めておりますし、新しい観光の一つになろうであろうセラピーとかを利用したお客さんの誘致というようなこと、それとセラピーにつきましては病院とタイアップということも出てきておりますし、いろんなところと、機関とタイアップができるというような方向にもなっております。和医大とは今後ともそのような形で連携を深めまして、いろんな宗教の参拝以外のお客さんをできるだけ誘致もしていきたいというような基本方針で考えております。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) さっき課長が大分苦しみながら答弁しとったと思いますけども、少しだけ補足させてください。
結局、一つはちょっと整理だけしときますが、まちの駅というのは、駅というのは人が集まるということで、道に人が集まることがあっていいんならば、町の中にだってそういう集まりがあっていいんじゃないかというのが、まちの駅の発想です。駅というのは、人が集まる場所という概念で、町の中にもあってもいいし、道の中にあってもいいじゃないかという、そういう場所を、拠点を、まちづくり推進課としてだんだん広げながら新しいネットワークをつくりたい、こういうような形のことが一つあるということがをお話ししました。
もう一つは、議員から御質問いただきました観光協会や観推の問題があると思います。これは、こういうとこへ来て非常に私も感じましたが、やっぱりその地域地域には独自の歴史があるんだなということを感じてます。特に、普通やっぱり一般観光協会と言いますと、寺院だけではなくて普通の御商売やっている方からいろんな方が集まって、普通はそこが取りまとめながら地域の観光を推進しているわけですが、ここの場合、少し宿坊とのつながりが強いがために、観推という組織ができたんだと思います。
どちらにいたしましても、公と民間と、ここで言いますと御本山の皆さん、これらが一緒になってまちづくりをしていくということは大きな流れというふうに感じてますので、担当課長の意見にもありましたように、今後ともそういう点で、大勢の市民の方に、大勢の町民の方に参加いただけるような、そういう観光組織に全体としては進めてまいりたいと、こんなふうに思いながら今の答弁聞いておりましたので、少し補足をさせていただきました。
以上でございます。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) 西辻議員の御質問にお答えをしたいと思います。全般的になると思いますけども。
私は、こういう経済のときで、大変いろんなことが言われておりますけれども、高野町にとってはチャンスの時代が来ていると思ってます。観光協会の話がたまたま出ましたけれども、観光協会だけではなくて、この町内にあるすべての組織が変わらなければいけない。または、変わった、正しく変わっていったものがいわゆるかじつをえる果実を得ることができるというふうに思ってます。
ですから、たまたま観光協会が出ましたから観光協会の話をいたしますが、観光協会自身もなりわいとしておったものを業種転換みたいなことをしなきゃいけない。それどういう方法がいいかということは、それぞれ精査をいたしますけれども、民間委託をしておった、社団法人にしたり財団法人にしたとこありますけども、町がやっている観光協会多いんですね、県内でも。それを民間委託したような形で民間がやってくれているわけですから、そういう活力をもっと利用するためにはどうしたらいいのかということと、それから私はその現場でおりますから、この高野というところに訪れる方の目的とか、それから質というのは劇的に変わっておるということを日々感じております。しかし、一見すると、お遍路さんはお遍路さんの格好して、登山の行く人は登山の格好してというふうに同じように見えるんですけども、私は中身は全く変わったと、私は皮膚感覚でとられえておりますので、それに合わせた業種に変わらないと生き延びていけない。早くそれに気付いて、今まで私よくこんな例を言うんですけどね、げた屋さんがずっとげたを、げた屋さんおりますけど、げた屋さんがずっとうちはげたを売るんやとげたを売っとったら、げた屋さんはなくなったと思います。げた屋さんは、ああ履物を売るんだ、長靴も売ったらいい、革靴も売ったらいいということで、靴屋さんという形でげた屋さんが生きたと。それと同じように、自分のなりわいというものをそれぞれの立場で精査をしてやっていく時代が来たと、それに早く気付いた人が、早く果実を得ていく時代になったんだろうなというふうに思っておりますので、観光協会の例を出して言いますと、観光協会もそういう意味ではなりわいというものを精査をして、もっと果実が得られるように、みんなで果実が得られるように、そういうふうに変わっていってもいいと。今、御質問の中に出たから例を挙げただけです。 ほかの団体であってもいいわけですども、そういうふうに思っておりますので、見えにくい部分も業種によってはあろうかと思います。一体何をしたらもうかるんだろう。
しかし、年間150万人も現に来ているわけですから、そこからやっぱり果実を得て、この町を発展させていくということは、決して不可能なことではないと思っておりますし、チャンスの時代が来たと、チャンスが今この目の前にあるととらえて、町民の皆さんと明るい夢を持っていきたいというふうに思っておりますので、ぜひ御協力の方、よろしくお願いいたします。
○議長(平野一夫) 4番、西辻君。
○4番(西辻政親) 助役さん、町長さん、それぞれ全体の中でのとらまえ方ということで述べていただきまして、ありがとうございます。
当然、この町が時代の中で、その時代の変化の中をとらまえながら進んでいることは確認できてるし、その中で現場でも少し職員さんが課の編成とか行財政の中で少し戸惑っている分もあると思います。ただ、私の一番心配する中は、まず職員さんが少し安心してその仕事に取り組めるという一個の中に、少し今後進めていただきたいのが1点お願いすることと。
それから、今言ったように、少し外人さんとかいろんな方との中で、我々も勉強しながら仕掛けをどこら辺で入れるかということなんですけども、言葉の弊害の中を取り除けるようなことが少し要るんではないかなと。文化度の違いは当然、外人さんも勉強してきていることは事実なんですけども、そこらをどう吸い上げて帰っていただけるような仕組みを入れなければ、私も少し梵恩舎の方で5カ国語がしゃべれる方がおりまして、いろんな高野山の状況の中でどうお泊まりになった人を聞いてくれよということで、何点か聞いている中では、生活文化度の違いということが非常に大きく、そしてそれがうまくその宿坊に伝わってなかって帰ってるというような状態もあるんではないかなと、こう思っているのであります。また、この点はつきましては、12月でもう少し具体的にまた勉強しまして、私もまた質問したいなと思っております。
本日はこれで終わります。ありがとうございました。
○議長(平野一夫) 6番、北岡君。
○6番(北岡三於) 一般質問を行いたいと思います。
今回私、3つの質問を通告いたしておりますが、その1点は、高野山病院の医薬品についてお尋ねするものでございます。そしてまた、残りの2点は、過去に一般質問をいたしましたものが、現在どのような進展をたどっているのかお聞きをするものでございます。よろしくお願いを申し上げます。
まずは、高野山病院の医薬品処方についてお尋ねをいたします。
高野山病院の医薬品処方については、ジェネリック医薬品、いわゆる後発医薬品といいますか、これの採用はしておられるのか、おられないのかというのか第1点でございます。
そして、2点目といたしましては、もし採用していないのなら、どうして採用していないのかということをお答えを願いたいと思います。
3点目といたしまして、採用しているのであるならば、どのような周知をしているのかというのが私の質問でございます。よろしくお願いをいたしておきます。
それから、次の質問に移らせていただきます。
町道整備についてということで通告をいたしておきました。これ私、去る平成16年の12月議会におきまして、整備されていない町道明遍通り1号線整備について質問をしたわけでございます。あれ以来、1年と9カ月が過ぎております。当時の答弁では、町長あるいはまた建設課長ともに、本山ともよく相談したい。しかしながら、時間が欲しいということでございました。その後、本山との話し合いが持たれているのかどうか、その進展状況などをお尋ねいたしたいと思います。
それから、そのときに一緒に、あの当時たしか町長の答弁では、院内道路あるいは本山道路もかみ合っているんじゃないかなということでございましたので、その点、あの道路は町道なのか、それともまた院内道路と本山道路が重なり合っているのかという点についても御答弁を願いたいと思います。
3点目の質問に入らせていただきます。
幼保一元化について、現在のお考えをお聞きをいたしたいと思います。これも昨年の9月の定例会でございましたが、そのときにお尋ねをいたしましたところ、町長は、公立と公立、私立と私立は比較的やり安い、しかし公立と私立の場合は難しい。公立のものを法人に移して、法人と法人の方法もあるが、技術的な問題もあって現在はとまっているということの答弁でございました。あれから1年たちますが、果たして研究課題として残っているのかどうか、また何らかの進展があったのか、お聞きをいたしたいと思います。よろしくお願いをいたします。
○議長(平野一夫) 病院事務長。
○病院事務長(森田育男) ただいまの第1番目の質問の高野山病院の医薬のジェネリック医薬品の件につきましてお答えさせていただきます。
ジェネリックというのを議員さんもおっしゃられましたように、特許期限の切れた後発医薬品として現在登場、以前からも登場しているんですけれど、高野山病院においては40品目ほど採用しております。注射やら内服、外用薬などにはジェネリックに変えている部分があります。
周知の方法につきましては、2番目は採用しているので省かせていただきまして、3番目の採用しているならということで、医薬品は医師が処方するものでありますんで、今回のこの4月の法改正ですか、その中で処方せんの中に安い後発医薬品への変更可という欄が追加されて、そこへ医師が署名することによって変えれるという形になっております。全体的な流れとしまして、日本ではまだ全体でみて10%以内というような形、ジェネリックの使用がですね、欧米では50%程度に達しているかというような情報もあります。
この県内の実態、公立病院のこの近辺の分を探しましても、これは昨年度の大体数値になりますけれど、橋本市民で100品目程度という形です。有田市民病院でも、これは6%程度とか、野神厚生でも10%、新宮市立で30~40品目ということで、医療機関として今後は国自体、国立病院系では国の方針でもありますので、増やすという方針ですので増えていく傾向にありますし、どこの病院においても増えていくんではないかと思っております。とりあえずそういうことで、御承知おきをいただきたいと思います。
周知という方法は、患者さんから医師に申し出て後発品、安いものがないでしょうかというような御相談をされることによって、かわりの医薬品を探すということで、病気によって全部が全部ジェネリックがあるというわけじゃございませんので、それに応じてやっていただくしかないと思います。そして、大体病院のジェネリックとかいう方の処方せん出すのは、大体院外処方になるのが多いんです。院外処方では、ジェネリックということで、どうしてもジェネリック薬品が少ないというのは、医師への情報提供という面において、セールスマンといいますか、そういう情報を与える人が新薬メーカーとは違いまして、ほとんど来ない、いないということで、やっぱりお医者さんも説明を受けないとちょっと不安な点もあるという点もあるかと思います。そういう点で、御了承いただきたいかと思います。
医療費自体は、薬価は大体半分程度にはなる、薬の部分でですね、全体の診療費としては二、三割程度が安くなるんではないかという試算でございますので、その点御了承いただきたいと思います。
○議長(平野一夫) 崎山
環境整備課長。
○
環境整備課長(崎山主憲) 平成16年の12月に御質問いただきました町道明遍通り1号線の件で御答弁させていただきます。
どのように整備すべきかということで、関係各位、本山を含む者と相談するとか、山内の1号線の歩道として整備できないか検討するという御回答をその当時の建設課長が答弁してあります。その後、進捗状況ですけれども、道端にある杉の木については、熊谷さんが植栽した、今の現在の木の育っているということを聞いております。現住職さんに先日お会いしまして協議したところ、お話し合いしたところですね、改修されるんでしたら全面的にうちは協力しますよと、伐採を含めて全面的に協力することをお約束しますよという御回答はいただいております。
今後、371号線に沿った歩道整備という現状のままでの整備か、それとも今ありますような歩道の整備、道の端に即歩道がある、段差10センチ、20センチを歩道設置する場合については、歩道設置する場合、最低車いすがすれ違う2メートル程度の幅員が必要となってまいりますし、現道は約幅員が、いろいろありますけど大体平均で2メートルというような幅員でございます。このような施工するなれば、今の現道がのうなってしまうという現状になりますんで、のうなったものを復元するのは大変難しいということもございまして、私たちが今考えておりますのは、今までは奥の院とか旧立里荒神の表参道として、山内唯一名残をとどめている場所でもありますので、現状維持しつつ、歩きやすいような路面の補修は行いますけども、このような形で今後整備していきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
先ほどの質問の中で、院内道、それから町道の関係のことが出てきたと思うんですけども、国道、国道の相乗りとか、県道と国道の相乗りとか、町道と県道の相乗りというのはもちろんございますけども、院内道につきましては寺院の尊厳を守るための道ということで、こちらの方は理解しておりますんで、確たる100%正解という答えはできませんけども、多分町道は町道、院内道は院内道の区別で相乗りした道ではないと私の方は今理解しておりますんで、これまた確認は今しておりませんけども、多分町道1本の路線であると考えておりますので、その点でよろしくお願いしたいと思います。
○議長(平野一夫) 佐古
まちづくり推進課長。
○
まちづくり推進課長(佐古宣英) 幼保一元化について御説明申し上げたいと思います。
なぜ私の課で御説明申し上げるかと申しますと、実は近年高野山の町の中でも幼保一元化というような話が出ておりまして、それで今年の4月から外部委託、そして指定管理者等の調整する中で、若干調査等しておりましたところ、いろんな情報等が入りまして、それで健康推進課とともに事業を進めておりますので、答弁させていただきたいと思います。
就学前の子供に関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律が、本年6月15日官報で発表され、この法律が本年の10月1日から施行されるという情報をいただきました。この法律の制定は、保護者の就労の有無で施設が限定されてしまう、少子化が進む中で幼稚園と保育所が別々に設置されていると、子供の成長に必要な規模の集団が確保しにくい、子育てについて不安や負担を感じている保護者への支援が不足している等が課題となっており、制度の枠組みを超えた柔軟な対応が求められておりましたが、近年の環境の変化を受け、幼保のよいところを生かしながら、両方の役割を果たすことができる新しい仕組みでもあるかと思います。
この法律に基づきまして、就学前の教育、保育のニーズに対応する新たな選択肢である認定子供園制度がスタートいたします。以前は、構造改革の特区という子育て支援で特定の地区だけ、全国で32カ所でございますが、全国一律の規制とは違う制度を認められておりましたが、この法律の改正ですべての市町村が幼保一元化、そしてまた補助金等が可能になってまいります。国の管轄も、保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省という分けておりましたが、両省が連携した幼保連携推進室というのが設置されます。それに伴いまして、和歌山県の条例施行承認も、今回の県議会で承認されると伺っております。
本町においても、現在5歳児15名、4歳児20名、3歳児8名、2歳児23名、1歳児16名、1歳未満20名、新生児7名と、人口の激減と少子化が進んでございます。就学前の子供に、幼児教育、保育を提供すの機能、そして地域における子育て支援を行う機能を備え、就学前の教育、保育を一体ととらえ、一貫して提供できる枠組みを検討し、和歌山県から認定子供園の認定を受けるよう見当してございます。
本年度の当初に、金剛峯寺上局の皆様と話し合いを持った歳、基本的には本山と町の深い関係を保ちながら、効率よく運営していくということで合意しております。10月1日に県条例が施行される予定でございますので、早急に金剛峯寺教学部、町健康推進課、そして各関係機関と協議を重ねて、新しい県条例により補助金制度、職員の配置、また職員の資格、施設の整備、園舎であるとか保育室、運動場の面積の広さとか施設関係等、国と県の指針に照らし合わせながら、高野山らしさを盛り込んだ認定子供園にすべき調整を行いながら遂行してまいりたいと考えており、近い将来の実現を目指してございます。
それとまた同時に、地域の子供を支援するボランティア団体、NPO、地域の人材、社会資源を生かしていくこと等、指定管理者制度も踏まえて今後検討してございます。
以上でございます。
○議長(平野一夫) 6番、北岡君。
○6番(北岡三於) それぞれにお答えをいただきました。
まずは、高野山病院の医薬品処方について、現在40品目は採用しておると。しかし、ちょっと聞き方に間違いがあったかもしれませんが、院内採用はしてないわけですね。院外採用はしていても、院内では採用してない、そんなふうにとれたんですが、違いましたか。
○議長(平野一夫) それは後で。続けてやってください。
○6番(北岡三於) はい、はい。
そういうにとれてしまったもんで、今私はそういうふうにとってしまったんですが、ひょっとしたら私の聞き間違いかもしれませんので、あと間違っておったら訂正してください。
先ほど説明いただいた新薬に対して、大体約半額につくというようなこともお聞きをいたします。私もよく聞くわけでございますが、高野町でも日常的、恒常的に同じ薬を飲み続けなければいけない人がたくさんおられるわけでございます。そんな中には、年金暮らしのお年寄り、あるいは仕事の少なくなった経済的弱者と申しますか、そんな方がたくさんおられるとも聞いておりますので、そういうことのためにもぜひこの40品目、できるならばもっともっと範囲を増やして投薬処方をしていただきたい、そんな気もするんですが、そんな点はどうでしょうか。
○議長(平野一夫) 森田病院事務長。
○病院事務長(森田育男) ちょっと私の言葉が足りなかったかもしれませんけれど、院内でも使っております。注射、点滴等の分で一部使っておりますし、薬も使っている分がございます。ジェネリックのメリットは、安いというので国の財政とか保険財政が安くなってくるということで、国が特にまた推進しているようなことがあると思いますし、使用実例が出てくればそれぞれでまたお医者さんの話し合いの中で、あれも使えるよというふうな話で伝わって増えてくるんではないかという気はしておりますし、増やす方向になってくると思います。
デメリットが、先ほど言いましたように、使用実績の情報提供等が少ないという点で、どうしてもお医者さんの方が採用されにくいという点もございますが、お医者さんの採用、大体は24%程度は採用してもいいよというような、そういう統計もあるようですし、薬剤師さんの方では50%程度しかないとか、フィフティー・フィフティーというような感じであるということで、院外処方が、病院としましてもそんなに薬をたくさん抱えるわけございませんし、ジェネリックにしてもそんなに置けないので、結局は院外処方になってきます。
院外処方になって、薬局さん行きますと、ジェネリックを購入すると1ドットといいますか、1回の購入する単位がやっぱり大きいらしいですんで、在庫がどうしても増えてきます。その点で、薬局さんの種類、薬の種類が少したくさんありますんで、私の飲んでいるベイスン一つにしましても、ジェネリックが17種類ほど出ております。その分で、院外処方になりますと、1品目を薬局さんで処方していただくというような形になると思いますけれど、患者さんにとって薬が、薬局に行くことによって薬が変わるという不安な面も考えられておりますんで、その点どうとられるかということです。
処方せんの中には、うちの処方せん持ってきたんですけれど、この一番下の欄に一応そういう後発医薬品の署名という欄がございますが、そういう点で今後は増えていく傾向にはあるんではないかと考えております。
○議長(平野一夫) 6番、北岡君。
○6番(北岡三於) いろいろ説明をいただいて、だんだんわかってきました。メリットもデメリットもあるようでございます。
政府の社会保険の歳出削減方針骨子には、医療薬価の引き下げ、後発医薬品の使用促進などにより、薬剤費用適正化するということをあげているわけなんです。ただいま説明にもございましたが、だんだん増えていくということでございましたが、やっぱりこんな政府の出ていくとこもみますと、後発医薬品、これやっぱり医療機関がこういうのをもっと使用促進するというふうな考えがあった方が、私はいいと思うんです。お年寄りにしましては、また弱者にしましては、年金が安くなって病院代が高くなるということなんですね、実に悲しいことなんです。寂しいことなんですね。
やはり病院というのは、そういう方々のことを考えて、あくまでも高野町住民のために、安心して診察、あるいは投薬してもらえるために存在するものであるということをぜひ念頭に置き直していただいて、この1年に1回か2回ある病院運営委員会でもお諮りいただいて、多分この運営委員会でも、委員さんから後発医薬品の話が出てこんと思うんです。ということは、やはり事務所サイド、あるいは医師サイドからこういう話を持ちかけていただいた方が、私はいいと思うんですが、どうでしょうか、この病院運営委員会にそういうお話を持ちかけていただくというようなことはできるもんでしょうか。その辺ひとつ。
○議長(平野一夫) 森田病院事務長。
○病院事務長(森田育男) ジェネリック絡みの病院運営委員会の提案ということで、一応はこの秋といいますか、11月ごろを予定しておりますので、またその折に御説明をしておきたい、いろいろのことを。そういう点で御了承を願いたいと思います。
○議長(平野一夫) 6番、北岡君。
○6番(北岡三於) はい。それで医薬品の方は結構でございます。
続いて、先ほど答弁いただきました町道整備について、町道明遍通り1号線について答弁をいただきましたので、再度私の方から質問をさせていただきたいと思いますが、今年の雪の季節ですね、1月、2月だったと思うんですが、雪がかなり降りまして、1号線にも積もりました。その下の371にもかなり積もったわけでございますけれども、実は今私が質問しているこの町道明遍通り1号線、ここが実はどなたがされたのかわかりませんが、ロープが張られたんです。そして、通行どめという張り紙もあったんですね。というと、これは町道であるというのに、勝手に通行どめにしていいものかどうか。ここのバス停の待合所のすぐそばにロープが張られたわけなんです。
ということは、私が思いますには、お寺の屋根から雪が落ちて、それが歩行者に当たったら危ないということで引いたわけであろうとも思うんですが、これを引いたがために、かえって子供たち、あるいは普通の一般通行者が、このかえって危ない下の371号を歩かざるを得なくなったんですね。ということは、371号は除雪してきれいにはなっておるときもあったんですが、そうでないときに上を歩けば安全なものを、371にわざわざ歩かなければならなくなった、こういうことなんです。
実は、こういう実態を私執行部にもぜひ知ってほしいんですわ。いいときばかりでなしにですね、ああいう結局通れないときにやっぱり現場を見ていただいてということが私はもっと肝心だと思うんですが、結局この町道を勝手にロープを引っ張っていいものか、勝手に通行禁止のそんな張り札をしていいものか、その辺はどのようにお考えでしょうか。
○議長(平野一夫) 崎山
環境整備課長。
○
環境整備課長(崎山主憲) これは一つの原則論でございます。町道の通行どめに対しては、危険が伴う、危ないということがあれば、すぐさまこの課において通行どめをすることができるとなっております。しかしながら、ふだんの場合においては、この町内介して、この期間は通行どめにしますよとか、通達を出して通行どめするのがごく普通の今までのやり方であったと考えております。
以上です。
○議長(平野一夫) 6番、北岡君。
○6番(北岡三於) やっぱりそうだと思います。危ない、最初からわかっておれば、多分役場がそういうふうな措置をするものだと思います。しかしながら、これは両方どの措置をとっても危ないわけですね。上を歩いても危ない、下を歩いても危ない、だから私は早くここを整備してくれということを言いたかったわけなんです。
やはり、景観も大事です。今、町長もおっしゃる景観大事、宗教環境都市でありますから、本当に大事なんですけども、やはり冬季の住民の安全、こういうものを十分に考えていただいた上で、この町道の整備計画立てていただきたいなというふうなことをこれに関しては申し上げておきます。
続きまして、幼保一元化について御答弁をいただきました。佐古課長からいろいろ答弁いただきました。ありがとうございました。
私も、決して急いでやりましょうというものではございません。やはりこういう大事なもの、時間をかけて十分な協議の後にそういう結果が出てくるものと、このように思っておるわけですが、やはり余り悠長なことも言うてはおりません。これからの少子化を思いますとですね、保育所と幼稚園の2つの施設、これを運営を思いますと、財政的にも非常に効率が悪いというようなことだと思うんです。
実は、私もここに総本山金剛峯寺の宗務総長さん、新しい宗務総長さんですね、総長さんのマニフェストと申しますか、公約を持っておるわけでございますが、この新しい宗務総長さんですね、8つの公約を掲げて当選されたわけですね。そのうちで2つほど、まさに町がやろうとしておることと合致する点があるわけなんです。
ここで簡単に御紹介申し上げますと、公約の2つ目に、大学、学園というものがあります。これの4つ目に、幼稚園については幼保一体化を図る、こういうふうにうたわれております。それから、6つ目の公約に、山林経営等環境保全、これには山上の町並みの美化と交通網抜本的改革を進め、名実ともに世界遺産として誇れるよう整備する。将来的には、歩行者に優しいまちづくりを実現させたいということなのです。
先ほどの町道の件に関して、この公約と全く合致するんですね。ですから、もう今が本当に町執行部が本当にやる気があるならば、今まさにいいときだと思うんです。ですから、こんな本山総長さんが考え持っておられる今こそ、本当に積極的に本山側と折衝、あるいは議論すべきでなかろうかと思いますが、いかがお考えでございましょうか。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) 北岡議員の御質問に御答弁をさせていただきたいと思います。
あそこの道は、通告ありましてから私も昨日行ってまいりまして、整備をしても屋根をかけない限り雪が落ちてきますので、整備をするというもの、私は整備をするというのは風情のある道として、あの木を切って、昔の縦に登る、登り口の道として整備をするべきであろうというふうに思っておりますし、恐らく総長の公約もそういうことを想定して町並みを考えておるんだと思います。
現在、恵光院の毘沙門堂の前まで歩道が来ております。それを、例えば延伸をして、今基礎部分は基礎部分で整備をしておいて、比較的連続的に歩きやすい歩道として整備をするというようなことは考えられると思いますので、また担当課長と相談をしまして、どういうやり方がいいかということをやってまいりたいと思っております。
本山とは、月に1度定期、最初は朝食会と、時間が皆ないもんですから、朝御飯を食べながらということで、御提案を申し上げてなったんですが、朝御飯は頭回らんやろということで昼御飯ということになりました。11時に集合して、昼御飯の時間を使って1時過ぎまで、毎月1回、最低毎月1回話をするという話し合いができておりますので、次は10月6日の日にその話し合いをすることになってます。できる限り、うちの執行部と向こうの上局のできる限りの方が参加するという条件になってございますので、やってまいりたいと。
幼保一元につきましては、これは悩ましい問題でありまして、私も早くやりたいと。さまざまな事例を読んでみたり、また国の方に行きまして、想定としては保育園の方に幼稚園を持ってくればいいんじゃないかと、保育園の仕組みの方が使いやすいんではないかというふうに思っておったんですが、前月文科省の方に行きましたら、いや文科省のスキームを使って幼稚園の方に行った方が、なおかつ私学のある場合はそういう救済世措置が、交付金制度があるんですよとかですね、それぞれの立場でやはりあるわけです。
それで、この議会が始まるちょうどその日か前の日ぐらいだったと思いますが、新聞をお読みになったかと思いますが、各県が10月1日をめどに条例をつくっております。その作業の中で、いろんなことが精査されて出てきておるわけなんですけれども、おおむね半分以上の県が評価しておるのは、これは幼保二元化だと、今の法律前でいくと幼保二元化だと、名目上は一元化の1カ所でやっておるけれども、中に保育園と幼稚園があって、事務も別、会計処理も別、すべて別にしなきゃいけない。それでは何のためにこの法律をつくって一元にするのかわからないということで、非常に10月1日からの法律については、都道府県の評価は低いわけであります。しかしながら、法律を待っておってはなかなかうまくいかないので、法律の枠内でいかに効率的に処理できるか、会計、それから人員配置、それから事業保育と幼稚園の場合は何ですか、事業というんでしょうか、それの時間割りとか、法律のぎりぎりの範囲の中で法律化できるということになれば、一日も早く幼保一元化を実現すればいいと思っております。現在、その段階まで来ておるということを御報告を申し上げておきます。
以上です。
○議長(平野一夫) 6番、北岡君。
○6番(北岡三於) 町長、いろいろ御説明もいただきました。
ただ、最後に1点だけお伺いしたいんですが、町長は幼保一元化と言われております。ところが、本山の総長さんが一体化と言われておるわけなんですね。れ一元化と一体化ということ、私もいろいろ調べてみたんですが、相当の違いあるんですね。多分、私も最初は一緒かいなと思ってたんですけど、全然違いましたんで、総長さんは一体化を目指すと言われておられますし、町長は一元化を目指すと言われたような、法の制度では違うと思いますけれども。
実は私、一元化と一体化の違いだけ調べてきました。一元化というのは、幼稚園、保育園の根拠法、設置基準、教育、保育の内容基準等が改正されたもとで幼児教育、保育を進めていくというのが一元化らしいです。一体化というのは、法制度は現行のままで、幼児の教育、保育を進めていくということになっておるらしいです。ということは、一体化ということは、一つの施設の中に2つの制度があるということになるわけですね。一元化となれば1つなんですが、町長はどちらを目指されますか、一元化と一体化、それだけひとつお聞かせ願
いたいと思います。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) 総長がそれをお書きになったときは春だと思います。一体化はできたんです。今までも。一体化というのは、2つの制度のまま来ているわけですから。しかし一体化では効率化しないので、法整備がされて一元化という法律的な名称が出てきました。ですから、現在総長も想定されているのは一元化だと思います。
先ほど申し上げたのは、一元化を目的として制度を変えたのに、実際は二元化じゃないかと、いわゆる一体化と同じあれじゃないかという指摘が現在あるわけです。ですから、その制度の中で言葉の問題は別として、より効率的にできるものを制度の中ぎりぎりの範囲まで切り込んで、いわゆる心理的な一体化なんです。しかし、制度として一元化という制度を使っていこうということを目指しております。
○6番(北岡三於) 6番、終わります。
○議長(平野一夫) しばらく休憩いたします。
午後2時46分 休憩
午後3時00分 再開
○議長(平野一夫) 休憩前に引き会議を再開します。
9番、宮口君。
○9番(宮口伯美) 議長から許可をいただきましたので、一般質問をいたしたいと思います。
私は、通告書のとおり、2点について質問をいたします。
1つは、和歌山地方税回収機構の運営について。2つ目は、ごみ処理についてであります。
まず、和歌山地方税回収機構の運営については、平成17年12月定例会に議案第98号として、和歌山地方税回収機構の設立についてが提出され、規則とともに議決の運びとなりましたが、これは平成18年4月に設立され、7月から本格稼働しているわけであります。
質問の要旨として、1つ、機構と本町とが共同処理する事案について。
2つ目には、本町の負担金について。
3つ目には、機構に移管された本町の滞納事案についてをそれぞれ答弁願いたいと思います。
次に、ごみ処理についてであります。
平成17年12月定例会で、広域ごみ処理にかかわる本町の対策についてを一般質問しました。今回の宗教環境都市としてのまちづくりにかかわる高野町
環境維持基金条例の中でも、住環境基盤整備としてごみ問題を取り上げており、これは非常に重要なことでありますから、再度質問をしてその進捗状況を問うものであります。
質問の要旨として、1つ、ごみの現状について。
2つ、ごみの分別についてをそれぞれ答弁願いたいと思います。
以上、2点、よろしくお願いいたします。
○議長(平野一夫) 前西総務課長。
○総務課長(前西一雄) 和歌山地方税回収機構の運営についてということで、経緯から現状の報告をさせていただきます。
和歌山地方税回収機構の設立の経緯は、和歌山県内の市町村民税の徴収率が平均、16年度実績で86.3%、全国平均92.1%と、全国で46位となっており、滞納額は180億円に達し、市町村民税の徴収率が5年連続で全国ワースト2位となっています。
市町村では、税徴収職員の不足、人事異動等により徴収の専門知識、ノウハウが蓄積されにくく、滞納者との距離が近くて、差し押さえ処分を行いにくいなどの背景により、法律で規定されている差し押さえ等の滞納処分が十分実施されず、結果として滞納整理が進展していない状況です。このような状況を放置すれば、納税者の不公平感は増大し、税務行政への信頼喪失を招きかねません。
そこで、平成17年2月に、和歌山県市町村連携会議が設立され、税徴収確保に向けた検討の中で、全市町村が加入する広域的な徴収体制づくりとして研究が行われた結果、本年、平成18年4月に、和歌山県地方税回収機構が設立されました。機構は、地方自治法第284条第2項の規定により一部事務組合として設立されており、その機能は規約で定められた共同処理事務の範囲内において認められているため、機構が市町村から引き受けた事案に係る徴収権が機構に移ることになります。
機構は、滞納整理のために、法令上与えられている地方税法及び地方税法においてその令によることとされている国税徴収法上の権限、例えば質問、検査権、操作、差し押さえ、公売等の業種を市町村にかわって行うことができます。機構は、市町村から引き受けた滞納事案、個人、法人の県・市町村民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険税の4税目について専門的な滞納整理を行う組織であり、きちんと納税されている納税者の視点に立った滞納整理を進め、税負担の公平の確保を図ることに努めています。
機構が引き受けた場合、滞納者に送達される事案引き受け通知書兼納税催告書に記載された指定納税期限までに滞納金額が納付されない場合は、速やかに財産の差し押さえや公売などの厳正な滞納処分を執行することとなります。また、財産調査についても法令上の権限を用いて徹底的に行うとともに、滞納税金に比べて財産が足りない場合には、滞納者の自宅や会社等への捜査も視野に入れて滞納整理を進めます。機構の7月末の引き受け事案473件、約16億円、差し押さえ件数は66件、自主的納付も含め1億6,000万円の徴収を確保しています。
機構の組織は、関係市町村の町の中から機構の議会において選任し、現在は有田市長が選任されています。職員体制は、県派遣3名、市町村派遣7名で、事務局長、総務課、徴収課の事務を行っています。議会定数は7名で、7区の選挙区からそれぞれ1名が組合市町村長からの互選となっています。伊都、橋本からは、現在橋本市長が選任されています。
負担金は、基礎負担金として、人口1万人未満の町村10万円、高野町はここに該当いたしません。1万人から2万人未満の町村20万円、2万人以上の町村30万円、10万人未満の市50万円、10万人以上の市100万円。そして、処理件数割として、引き渡す事案1件につき13万5,000円で引き受け事案の件数を乗じた金額となります。
本年度、本町からは3件、税額は288万円を移管しております。機構に支払う金額は、基礎負担割として10万円、処理件数割13万5,000円の3件の40万5,000円、合わせて50万5,000円です。この50万5,000円につきましては、税の方と国民健康保険税の方から半々というような割合で支払うようにしております。基礎負担割の方は、税の方から払っております。 徴収額からの手数料は一切なしで、集めてもらった徴収額からは手数料とかそういうのは一切なしで、町の方に税額及び延滞金総額が徴収額として納入されます。
引き渡しの事案件数は、国税調査人口割で、高野町の場合約5件の引き受け依頼がありますが、何件でも依頼することができます。ただし、1件につき135,000円の処理件数割が必要ですので、高額納税者に限られるというのが現状でございます。また、引き渡しについては、機構とのヒアリング、いろんな面で時効になっているものとかそういうようないろんなヒアリングも行って、これは引き受けできるかできないかというようなヒアリングもあります。
引き渡し後の事案については、直接機構と滞納者の話し合いによって進められます。町の方がその中に入ることもできますが、町の方に直接納入しますから、機構の方へはというようなことはできません。納入は、町の方へではなく機構に納入していただくというようなシステムです。そして、機構の方からうちの方へ振り込まれるというふうになります。
以上が現在の和歌山県地方税回収機構の現状でございます。よろしくお願いします。
○議長(平野一夫) 崎山環境整備課長。
○環境整備課長(崎山主憲) ごみ処理、ごみの減量化及びごみの分別について、現況と今後の取り組みについて御説明申し上げたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
資源を使い捨て時代から資源の循環型の時代へと移行しつつあるのは事実であります。ごみ処理のシステムとしましては、収集して、焼却して、埋め立てをするというのが一つのシステムになっております。ごみを減らすということにつきましては、焼却するごみを減らすということについては、ダイオキシンの発生を抑えたり、焼却エネルギーを節約することもできますし、焼却灰の処分についても少なくて済むと。ごみを減らそう減らせる焼却する場合には、いいことばかりであるということは、言うまでもございません。
そして、家庭や事業所等での減量化の推進を行うことによって、ごみをだんだん減らしていくというのは、一つの大きな目的となっております。具体的に言いますと、買い物袋の持参の推進とか、使い捨て製品の使用の抑制とか、簡易包装の推進とかというのがあげられてくるのではないかと思います。その中でも、特に生ごみの堆肥化の推進というのが、一つの今の今後取り組まなくてはならない大きな問題になってくるのではないかと考えております。
生ごみの堆肥化につきましては、先日三重県の伊賀市青山にある民間の堆肥化施設へ視察に行かせまして、今研究中でございます。この業界につきましては、日進月歩、日に日に進んでおりますので、今問題とされております完全に分解処理ができないため、生ごみ処理機からつくられた堆肥はよいものではない。メンテナンスに手間がかかり、維持費、電気代がかかる、毎日ごみが出るごとに肥料が生産されるため、需用と供給がアンバランスで再生肥料を使い切れず、姿を変えた第二次ごみとなり、その処分に困っているとか、乾燥された生ごみは成分的に濃度が濃いため堆肥化には難しい、結局使わなくなった処理機を粗大ごみに出すことになるというのが、向こうの研修でこういうデメリットがあると。それを完全にクリアしなくては、この生ごみの堆肥化についてもいろいろ問題が発生しますよという教えを請うてきましたんで、随時今研究を進めて、生ごみの堆肥化には取り組んでまいりたいと思っております。
現在、民間の方で生ごみの堆肥化も町内でしたいという業者がおりまして、今草を乾燥させ、それを堆肥化するという資源的な方法を実験したいという申し込み例がありまして、現在それについては町内だけの草にしてくださいよという制約をつけながら、今実験に入っていただいている状況にあります。それがうまくいけば、生ごみの堆肥化についても随時進んでいくのではないかと思いますけども、今言ったような状況がございますんで、これについては十分留意し、他町村からのごみの持ち込みのないよう、町内だけのごみの処理にしてくださいとか、バケツを置いて生ごみを収集する際には目立たないようにしてくださいとか、その容器についてはいろいろ考えてくださいというような注文をつけて、これから推進していかなくてはならないと考えております。
それから、資源ごみの回収につきましても、もちろん各町村では協力団体がございまして、その人のお世話になって推進されている実態がございますんで、本町におきましても、その方法を講じていかなくてはならないと考えております。協力団体についても、随時これから選考しまして御協力を願うという格好に持っていかなくてはならないと考えております。
リサイクルにつきましては、家庭や事業所等におけるリサイクル製品の使用の推進、本町におきましても再生紙を利用してやっているところでございますけども、それを幅広く、多く徹底していく必要があると考えております。
続きまして、ごみの分別についてでございますけども、今1市3町の伊都郡内で一番分別の多いのは、かつらぎ町の22品目だと教わっております。町村によって分別の分け方みまちまちでございます。かつらぎが22品目で一番多いというのは聞かされておりますけども、町村によってはまちまちの分別を行っております。ただ、平成21年4月から、広域のごみ施設が稼働しますんで、そのときには一応統一された分別の収集が提示されるものと思われます。しかしながら、合併の方で今計画している分別につきましては、13品目の分類になっていくと、高野町より倍ほどの分類になっていくのではないかと考えております。
しかしながら、21年の4月から稼働しますんで、21年の3月までは今までどおりの現行で分別しますよ、4月からは13品目の分類にしますよというわけにはいきませんので、あと2年、3年を切りましたけども、順次計画的に分別の方については協力をいただかなくてはならないと考えております。
うちの事務局の思案では、18年はもうあとわずかでございますけども、19年度には8品目、20年度は10品目、それからその前の年になりましたら、広域が指定するごみの分別に進んでいかなくては混乱を招くおそれがあると認識しておりますので、早急にこの分別については取り組んでいかなくてはならないと事務局では考えております。
それに伴いまして、もう基本計画があって実施計画があるわけなんですけども、実質実施計画の方へ結んでいかんと時間的に余裕がないものと事務局では考えております。ただただ日々の仕事に追われまして、ここまで云々ということは言いわけになるんですけども、そういうことのないように自分の持ち前の仕事はもちろんしますし、追加されたこの問題につきましても時間が迫っておりますので、残業してでも取り組んでいくように指示はしておりますので、この点で御了解よろしくお願いしたいと思います。
○議長(平野一夫) 9番、宮口君。
○9番(宮口伯美) 御答弁をいただきましてありがとうございました。
先に、和歌山地方税回収機構の件につきまして質問をしときたいと思います。
この規約の中で、規約の第3条2号に、「関係市町村の職員に対する徴収業務に関する研修事務」というようなことがございます。これは本年の4月からの設立でございますけれども、これからの研修になるかもわかりませんけれども、もしその担当職員が研修されたのであれば、どういった研修をされたのか、御答弁ヲいただきたいと思います。
○議長(平野一夫) 前西総務課長。
○総務課長(前西一雄) 規約の中にある研修の中、町村から派遣される職員とか向こうの関係職員の研修を強化というようにもとれます。ただ、税務職員の場合、そのほかにもう一つ、和歌山県の各ブロック別で事務研究会とか、そういうような形で連絡協議会というのは持っております。その中で、新しい税制の改正とか、徴収のノウハウ、そういういろいろ差し押さえのときの、こういうのはいける、いけない、そういうような研修はそちらの方でも行います。ただ、そういう形で直接こちらの方から問い合わせとか相談とかは、どんどん乗っていただけます。
そして、税金の滞納のことについては、法律的に問題あるとかないとか、そういうのも専門的に調べていただけますので、疑問に残ったこととかそういうのは相談して相談に乗ってくれますし、それでまして事案にのせるというような件数につきましては、こちらの方に来ていただいて、深く入ったような説明も受けることができます。そういうような状況でございます。
○議長(平野一夫) 9番、宮口君。
○9番(宮口伯美) 先ほど、管理者は大橋市長ですね、変わりましたか。当初、設立のときは、大橋さんですね。大橋さんが管理者になられておりまして、あと機構議員ということで定数7人ということでございますが、もしその名簿がおわかりであれば教えていただきたいと思います。有田市長と橋本市長は、その中に入られとるように先ほど御答弁をいただいたように思っております。
それと、本町からのこの地方税回収機構への派遣職員はいるのかいないのか、これいないと思うんですけども、その辺について御説明いただくのと。いないとなると、ほかの市町から派遣職員は行っておるわけでありますから、それに対しての人件費などの負担金はどうなっているのか。
そして、この機構の中の情報ですね、要するに派遣職員もいない、本町の町長さんも機構議員になられておらなかったら、機構の中の情報というものは一体どういった形で本町の方に届くのか、それについて御答弁をいただきたいと思います。
○議長(平野一夫) 前西総務課長。
○総務課長(前西一雄) 管理者の始めは和歌山市長さんが管理者としてなっておりましたが、現在は有田市長さんに変わっております。
そして、組合議員さんは一応市長さんの中からということで、市町村の議員さんからは選ばれず、市長さんの中からというの、これは税金のことはすべて地方のあれは市長さんが権限を持ってます。移管する前は。ということで、その税金のことに関してということで、市長さんの中からそこの議員さんというんですか、中に議会を設けるとなってあるんですが、その議員さんの定数7名のうちに選ばれるというのは、各ブロック別の市長さんの中から選ばれるようになってます。
ちょっと名簿については、今用意しておりませんので、あとでお渡しします。
そして、派遣は、一応当初は大体大きな市町村からというような形で、どうですかというような提案があったみたいです。そんなんで、派遣は一応大きな市町村で2万人以上というんですか、そういうとっから派遣してくれないかというような形で進められてありました。その中で、ここの伊都、橋本管内からは、かつらぎ町から1名派遣をしております。そして、近くは紀の川市さんというような形で派遣は行っております。
その派遣の人件費ですが、人件費については、皆回収機構の中の費用の中から全部そっから支払うというようなことで、各市町村はそういう人を派遣すると。その間の人件費とかそういうのは、向こうが、回収機構の方で全部もつということです。
そして、情報とかにつきましては、いろいろそのような渡すんですが、そのような全体的ないろいろの議案が来て、何件あって、今現在差し押さえ何件、ほんでそういう形で今税務とそういう徴収確保を幾らしましたかというのは、その都度税務の会議とか、そういう途中でこういう情報ですよというのは、今のメールで送られてきたり、その会議のときに資料としていただけます。ただ、この税回収機構との直接の会議というのが、今まだ開いたりしておりませんので、現在そういう進んである最中です。
そういう形で、いろんな中の決め事とかはそういう形で、その中の議会とかそういうような形で進められておりますし、各個別の情報というのは、高野町からその事案を提案すると、それについてはいろいろ電話なり、こっちへ来ていただいたりというようなやりとりがありますので、その中では詳しくできますが、他町村の情報としては県で総額何件を預かってあるうちで今何件です。滞納中の調査数は何件ですというような情報は、問い合わせとかというような形でいただく。そして、会議のときに、そういう区切り区切りというようなとこで報告受けるというような現状でございます。
以上でございます。名簿等については、ちょっと今こっちで持ち合わせんで、今変更もしておりますし、機構の方から取り寄せるというような形になるかもわかりませんけども、後日になると思われますが、御了承お願いいたしたいというふうに思います。
○議長(平野一夫) 9番、宮口君。
○9番(宮口伯美) 先ほど、どういった税が滞納していくと移管されるのかということで、町税、固定資産税、健康保険税、軽自動車税と、こう4つほどたしか御答弁をいただいたと思います。ほかには、今のところあるのかないのかということが1点と。
本町は、3件この機構に移管されようとしておるわけでございます。それが288万円ということでございますけれども、これは健康保険税と町税を合わせてということと、そしてその費用については折半というような御答弁をいただきました。
そこで、この滞納額がどこまで、どの線まで来た時点において回収機構に移管するのか。今、この288万円は言われたんですけど、どの時点にまで達したら回収機構の方へ移管するのか、その辺について御答弁願いたいと思います。
○議長(平野一夫) 前西総務課長。
○総務課長(前西一雄) 今のその税目ですね、まず市町村民税ということで、県町民税、これはいくというようなことで初め発足しております。それで、それに基づいて固定資産税、軽自動車税、これ徴税でこれも一緒というようなことで言っておったんです。
その中で、国保税なんですけども、国保税の滞納額というのは非常に額が大きくて、各町村一番悩んでおるというのが国民健康保険税なんです。それで、そういうことで国民健康保険税については、共済の精神にのっとり、保険給付を行う社会保険制度であり、国民健康保険事業に要する費用に企てるものであること。転出、出産、死亡等による年度内における税額の変更があり、また社会保険加入等課税内容の変更が考えることとか、いろいろそういうことがあったんですけども、市町村における滞納案件についても、他の税目とも直接密接な関係を持っております。所得に関しても、資産に関しても。
ということで、各市町村から強い要望が当初に出ました。国民健康保険税の滞納もいろんな密接もあるし、こういうことでやってほしいということで、そういう一応市町村からの要望と、そういう市町村の判断によって組合の引き受けをお願いして、それでやっていただくというようになったので、税目としては今の3つの町民税、法人、個人の県町民税、そして固定資産税、そして軽自動車税のほかに、国民健康保険税が入って、この4税目のみです。
そして、移管のことについては、そういう幾らぐらいからというようなことなんですけども、うちの方では基準を決めて、町の方が市の方で幾ら幾ら以上は持っていくとかというようなしとるとこもあろうかとは思いますけども、それはちょっと町村によって異なりますけども。うちの場合、一応そういう本人との今までのいきさつの中で、催告書等を出した場合に、分納、分割納付とかしておられるような人もおられます。納税者。そのような人は、一応金額的に多額になってあっても、そういう人のやつは除いて、そこはうちの方へ入れていただくというようなこともありますが、ちょっとそういう、うちの方から取りにいく、そういうのにもちょっと相手にしてもらえないとか、もう最終処分は滞納処分という形で差し押さえ等しかないんじゃないかなというような、近いようなとか、そういうような案件協議いたしまして、その中からそういうふうな形で、何しろ1件13万5,000円というお金が要ります。ただ、そしてその13万5,000円払うことによって、全部向こうへ引き受けしていただいたのが回収できるかどうかというのも、ちょっと懸案事項に入ってきます。ただ、今年度から始まったことですし、うちはとりあえずそういう形で3件は今年引き継ぎというような形で、向こうへお願いしてあるのが3件なんです。その中で、今年の徴収実績とかいろんなものを踏まえて考えていかなくては、ただそういう滞納残ってある、金額が多い、そういうのだけで送ってというようなことで徴収もできん、金だけ払わずというようなことにもなりかねませんし、そういうようなことでうちの方でも吟味いたしますし、引き受けていただくときにその状況とか、そういうのを全部ヒアリングというような形で、向こうの事務所とお話ししていろんな協議をして、その上でなおかつお願いしてというような形になっております。
ただ、均等割みたいな形ね、基礎割というんすか、あれについてはそういう、もし送らなかっても、うちの場合は10万円年間お支払いせんならんということです。
そして、国調の人口割というような形でないんですけども、大体このくらいの市町村、人口規模やったら滞納が何人ほどおるやろと、向こうで一応推定してくるわけなんです。そしてそれで、最低5件は引き受けさせてほしいとかいうような形で、向こうからお願いというような形でも来ます。ただ、それで5件渡すかというたらそういうわけにもいきませんので、うちの方でもそういういろんな吟味をいたしまして、税額の額の大小にかかわらずというようなことで、ちょっとそういうことで送らせてもらっているというような現状でございます。
○議長(平野一夫) 9番、宮口君。
○9番(宮口伯美) 金額の幾らになってとか、そういうのはないということでございますが、そんな中でこの地方税回収機構のその情報というのが、私もいろんな形で勉強せねばいけんのでしょうけども、実はここに新聞に載っておりましたので、非常にこの中身も見ますと、差し押さえや公売というような言葉まで出てきましたので、これ体どんな形で、今までにないことでございますので質問しようと、このように考えたわけでございます。
まず、18年4月4日には、スタートの新聞が載っておりまして、18年6月20日には国保新聞に載っておりました。そして、8月22日、また読売新聞にそういった形が載っておるわけでございますけれども、先ほど私、税のことで、町税、固定資産税の中で健康保険税と申しました。健康保険税じゃなくして国保税ということで間違いましたので、国保税に訂正させていただきたいと思います。
それで、あと移管を地方税回収機構へいたしました。それから回収機構は差し押さえとか公売とか、いろんな形を専門の弁護士さんとかに御相談の上でされると思いますが、今回3件をこちらの方に移管されることになったわけでございますけれども、そしたらその3件の方には、こうなりますよ、ああなりますよといったことは事細かく説明はしていただいてるんでしょうか。
○議長(平野一夫) 前西総務課長。
○総務課長(前西一雄) 移管は3件ですが、その前にそういうような滞納者の方に最終通告というような形で、ぜひ回収機構に移管をいたしますというような形で、現在あなたの滞納額は幾らですというような最終というんですか、延滞金も計算させていただきまして、その文書は送っております。そして、一応本人からの返事というのも待っておりました。その中で、一応そういう向こうからどないなっとんなとか、いろんな問い合わせが何もなかったというような状況でございます。
文書的にはそういう形で、こういう機構に送って差し押さえというのもされますよというような形で、こういう機構があって今年から発足いたしておりますって、そこへうちの方から移管いたしますと。そこで引き受けたならば、一応今の差し押さえというのもありますと。それで、差し押さえの中には、まずもちろん銀行預金の調査とか、それを押さえるとか、いろんな財産の調査とかというような、国税の差し押さえするのと丸きし同じでございます。そして、その差し押さえしたのを公売するとか、そういうようなことになりますよというような文書も入れてあります。そういう形で、催告書というような形で、もう何か連絡いただきたいとか、納付をお願いしたいというような文書という形で、本人あてには直接送っております。
その上で、中から一応選ばせてもらってあるということで、今年度はそれで送らせてもらいますけど、来年度もそういう形で検討して、何件かというような形でお願いするというような、今年の徴収の実績というのも踏まえるというようなことになると思いますけども、お願いしていくというようなことでしております。
○議長(平野一夫) 9番、宮口君。
○9番(宮口伯美) 高野山山上のその土地は、御存じのとおり本山からのお借りしとんのがほとんどの家庭だろうと思うんですけれども、そういった場合に、地上権、建物しかいろんな形の中でできないというようなことも起こってくるわけですね。土地はてきませんのでね。そういったことになるということは、本町から回収機構の方には連絡というんか、回収機構の方も勉強はされとると思うんですけれども、そういった部分も今後なきにしもあらずと思いますんで、その辺のとこのまた研究もしておいていただきたいと思います。
税の公平性を確保するために、こうした組織は重要であります。また、これを広報して情報を流す必要があると、このように感じましたので一般質問をさせていただきました。この件に関しましては、これで結構でございます。
次に、ごみ処理の件でございますけれども、ごみの減量につきまして以前に質問いたしました。特に、ごみの堆肥化が非常に大事であるということでございます。そうした中で、課長は研究中であると。そして、草の堆肥化をある方が実験しようとしていると。それがうまくいけば、また生ごみの堆肥化にもつながってくるというような御答弁をいただいたと思います。
これにつきましては、例えばコンポスト的なものを貸し与えたとか、あるいは補助金を出したとか、いろいろ考えられます。いや勝手にやっとんやという部分もあるんですけれども、その点について1点、御答弁願いたいと思います。
○議長(平野一夫) 崎山環境整備課長。
○
環境整備課長(崎山主憲) ただいまの御質問にお答えしたいと思います。
前に生ごみの処理のときに、バケツの親方みたいなものをお配りした事業がございます。これに書いてありますけども、どこかちょっとよう探さんのですけども、その件は1年間の単年度事業で、各耕作地の多い山間地区にお配りしたということで、その記憶はございます。それについては、現在も使っているところもあるというのは前で答弁してあったとおりと思います。
あとは、家庭用のごみの件ですけども、家庭用で生ごみを処理機の購入に際しては、今後本町といたしましても、補助金制度を導入していく必要があるのではないかと考えております。橋本、かつらぎ町では、実質今、その制度が開始されております。
かつらぎ町は、一応購入価格の2分の1、3万円の頭打ちというような補助金制度だったと思いますし、橋本は2万円の頭打ちだったと、こういう制度を設けて現在家庭用の生ごみの減量に努めているところがございますので、本町におきましてもこのような方法を考えていく必要があるのではないかと、今のところまた上司と相談して、実質的にどのような形でということはまだ決まっておりませんけども、こういう導入は必要であると、当課では考えておりますんで、この辺で御了解いただきたいと思います。
○9番(宮口伯美) 今のやられる人は、補助金出てない。
○
環境整備課長(崎山主憲) あれはね、あれ国交省議員の制度の中に入ってきまして、行く行くは補助金を利用して、この施設を利用するということになってくると思います。はい、はい。
○議長(平野一夫) 9番、宮口君。
○9番(宮口伯美) ちょっと時間の都合もございますので、さっさっとせないかんのですけども。
次に、ごみの分別の中で、1点だけちょっとあれしていきたいと思うんですけれども、実はこれ高野町景観通信ということで、それぞれの家庭にお配りしていただいております。その中でお願いとして、自動販売機の設置などを認める景観が変わるときは、必ず事前に御相談お願いしますと、高野町環境整備課というようなことの通信がございました。
私、実は前にも質問したんですけども、自動販売機の空き缶を捨てる箱のことなんですけれども、下の方へコンビニなんか行きましたら、缶、瓶、それからペットボトル、それから燃えるごみというような形で、缶、瓶なんかも一緒じゃないんです。もう缶、瓶別々に、同じあれなんですけど、缶は缶、瓶は瓶というような形でほうり込むようになってました。これ行く行くは広域の方も、今缶、瓶一緒になってますけども、缶と瓶は別々になっていくと、こういうことだと思います。
そんな中で、私、この山上の自売機の横の空き瓶、空き缶のそれを見ましたら、そういった形はとられておりません。したがいまして、瓶も缶もペットボトルも皆一緒くたに入っとるということで、出すときはそれを分けてくれとんかどうか私はわかりません。しかしながら、私の何もやってますので、手を突っ込んで、えらい臭い、臭いからなかなかそこまでしとんかなと思うんですけど、自分とこはそれなりにペットボトル、缶、瓶と今分けて持っていったり、あるいは回収をしていただいたりしておるんですけれども、これが要するにたくさん空き瓶、空き缶のそれを置くことによって、先ほど言いました高野町の景観条例と反する部分も出てくるような気もします。ごみの分別はせないかんねやけども、そうすることによって物を置けばまた色がいろいろございますし、ここにもまた反するような気もいたすんですが、その点についてちょっとお考えをお聞かせ願えればと思います。
○議長(平野一夫) 崎山
環境整備課長。
○
環境整備課長(崎山主憲) 今の件でございますけども、予想されますのは自動販売機で、缶一つにしましてもアルミ缶とスチール缶とありますんで、その分別、うまく分けていけばアルミ缶、スチール缶、瓶にいたしましても透明の瓶、茶色の瓶、その他の瓶というような方法で分けていく必要が出てくると思います。
しかしながら、今御質問いただいた自動販売機の前に3つも4つも5つも缶を置くということは不自然であるし、置く場所があるかどうかというのも一つの問題になってきますし、その件についてまた今後研究をしていきたいと思いますけども、それではどないするんだよとなってきましたら、回収の回数を増やす、3日に1回回収しとったやつを2日に減らすとかという方法論を講じて当たっていかなくては仕方ない問題であると考えております。
ただ、分別も多けば多いほど、そのものを確保する場所についても必要になってくるし、回収方法についても、今のトラック1台でぐるっと回ったら用は足すということでなく、水曜日に2台で回っておりますけども、曜日を増やして回収の回数を増やすという方法を講じなくてはいけないということも想定しております。それにもまた人件費、車等もいろいろかかってくると思いますけども、その点についても、今後また効率よく回収できるような研究をしてまいりたいと思いますので、その辺で御容赦願いたいと思います。
○議長(平野一夫) 9番、宮口君。
○9番(宮口伯美) ありがとうございました。ひとつ前向きによろしくお願いしときたいと思います。
それで、前に質問したときに、このごみに関しての勉強会とか、そういった説明会を実施するというようなこともお聞きしとんですよね。また、そういったこととか、さらには観光客にはごみを持ち帰るようにというような、協力をお願いしますというようなことも御答弁いただいてます。したがいまして、こういったごみの持ち帰りなんかは、看板をあれするとかいろんな方法をとれるわけでございますので、できるところからしていただきたいと、このように思います。
以上をもって質問を終わります。
○議長(平野一夫) 12番、西山君。
○12番(西山茂之) 皆さんお疲れのところを済みません。あと、何ぼ長くても2時間ですんで、おつき合い願います。
今現在、高野山、過疎化、少子化ということで人口減で悩んでおるわけでございますが、これを活性化するのにいかがかと思って考えてみましたところ、質問事項のようなことが浮かんできましたので、聞かせていただきたいと思います。
後藤町政も2年を過ぎようとしており、いよいよその実績が評価されようとしているときでございます。前体制では、経験者の職員が席を変われば事務が停滞し、住民サービスに不便を来すとの考えで、人事異動はほとんどありませんでした。しかるに後藤財政になり、各課の改革、人事異動等が活発に行われ、旧来の同舟になれた人々には反発の声が聞かれましたが、町内が活性され、殺気がみなぎってまいったような気がします。それなりの成果があがってきた結果ではなかろうかと、敬意を表するものでございます。
その中にありまして、財政面におきましては、国よりの交付金、補助金の削減ということでまことに運営のしにくい町財政となっており、町長一人にお願いしておくのはまことに気の毒でございますが、3年目の予算編成の時期になってまいりました。住民のための予算編成をしてくれますことをお願い申し上げる次第でございます。
この2年間に、町内の改革に奔走されました。町役場は、住民を保護するのが仕事であり、サービスを提供することによりその存在が認められるのであります。住民に負担を求めて税金を取り立て、そこで生活の糧とする三役や議員、職員を養うために役場はないはずなんでございます。しかるに昨今、当局の話を聞いてございますと、お金がないので予算を切り詰めて行政を執行しました。しかし、職員の給料は削減しておりませんというのを聞いております。裏を返せば、住民サービスを切り詰めましたという言葉に聞き取れるわけでございます。
ちなみに当初予算でみてみますと、土木費とか投資的経費、人件費をみますと、平成14年度の人件費並びに投資的経費は、当初予算に対して23%ございました。今年の18年の予算書をみますと、投資的経費が11%に減少してございます。そして、人件費のみが突出して30%となってございます。これでは、住民サービスというのはおざなりではないかなと思います。当初予算にどのような住民サービス、まちづくり事業を盛り込まれるのか。今でしたらもう腹づもりはできておると思いますので、その事業計画をお聞かせいただけたらありがたいと思います。
また、先日の補正予算で出ていました住宅建設、これも来年度につながると思います。駅のバリアフリー化補助金等についても、来年度につながると思いますんで、これについても御説明いただけたらありがたいと思います。
去る21日に、悠仁親王の御生誕記念植樹が役場の敷地内で行われました。おめでたいことなので、もろ手を挙げて賛成、お祝い申し上げるわけでございますが、ここでいま一つお考えいただきたいのでございますが、この悠仁親王のおしるしということで、高野槇を植樹しましたが、この役場には観光客はどなたも参らないように思います。お手植えの槇ではないので本数は増えてもよいと思いますし、外来客に見える場所に記念植樹していただいて、おしるしある高野槇でございますというのを、本山前とか中ノ橋とか、そこへ大きな看板をかけていただくのがよろしいのではないかと思いますので、その辺についてもお聞かせいただけたらありがたいと思います。
それから、土砂捨て場の新設、新規開設について。
以前、町長は、工事用の土砂捨て場を用意したいと公約されたのを覚えております。この前のときにもお聞きしましたけども、用地がないのでとか、はっきりしたお答えは聞いてございません。土砂捨て場を近くに用意することにより、業者のためだけでなく、建設事業の単価は下がり、施主の負担が軽くなるはずでございます。建設経費が削減され、工事に対する住民負担が非常に軽くなるので、行政としても住民サービスの最たるものになるのではないかと思います。
これがさらにまた、高野山道路の改修や参加されておりますが、この工事の早期完成のためにも、ぜひ必要な事業ではないかと思います。着手する気持ちはございませんか。以前よりたびたびお伺いしておりますが、再度確認の意味を持ってお聞きいたします。
また、これに関連しまして、17年10月1日に、私たち賛成しまして交付されました土砂埋め立てに関する条例、施行規則でございますが、大変厳しい基準が盛り込まれております。この条例によりますと、平地での埋め立ては楽にできますが、山間地への投棄ということになりますと、非常に難しい条件が含まれておるようでございます。現実に不向きな条例ということで、再度検討してはいかがでしょうか。お聞きします。
それから、通告書にも書いてあるんですが、矢立地区の土砂処理場建設についてということ、これは先日現場をみてまいったんでございますが、前に質問したき以来動いてないようでございますので、質問を取り消します。何かこちらで、当局の方で変わったニュースがあるようでございますれば、お教えいただけてもありがたいと思います。
次に、高野山中学校の存続についてお聞きしたいと思います。
過疎化、少子化の激しい高野町で、中学校の生徒が極端に減少しております。今年度、平成18年度の男子入学生のすべてが入部した野球部のみが、細々とクラブ活動を行い、他のクラブ活動は全くできていないとのことを聞いてございます。こうなってはいけないので、以前から各議員さんからも質問ありました幼保一貫、小中一貫、中高一貫、また高野山中学校出ればすべての生徒は英語がしゃべれると、特徴のある学校づくりを折に触れて提案してまいりました。成果があがっておれば校区外より生徒の入学あり、親もついてくるという過疎対策にもなったはずでございますが、答弁は県の教育方針に沿わないのでということで、全然考えていただけませんでした。
しかるに、他町村に参りますと、多くの学校で実施されておりまして、着々と成績があがっているようです。県の方針にそぐわないのなら、よその地区でもできないはずです。高野町として、何か努力の方法があったのではないのでしょうか。
怠慢の結果、怠慢という言葉はきついかもわかりませんが、来年度は非常に厳しい減少が起こるようです。今、高野山小学校の6年生は20人近くいるそうですが、うわさですと、その卒業生のうち高野山中学校に進学を希望する生徒は5人ぐらいかということでございます。よその中学校に入学すれば、幼い子供たちでございますので、親もついていってしまうでしょう。過疎に拍車がかかってまいります。この原因としまして、塾通いが不便だとか、進学には不適切だとか言われますが、高野山中学校に対する意見も耳に入っております。今までも、優秀な子弟はよその中学校に進学しておったと聞いています。中学校のレベルが高ければ、このような減少は起こらなかったのではないかと思います。いろいろな条件がありましょうが、なぜこのように人気がないのでしょうか。考えられたことがありますか。また、その対策について検討されたことがありますか。このような状態では中学校の存続は難しくなり、ひいては小学校にも普及するのではないかと心配しております。
昨日ですが、安倍内閣が発足しました。第一にあげられましたのは、教育の改革でございます。教育基本法の改正を行い、すべての子供に十分な教育を受けさせ、だれでも通うことのできる公立学校の充実をしたいと所信表明されてございました。現状では、高野山の教育は取り残されていくのではないでしょうか。いかが対策をとるのか、今後の方針をお聞かせください。
また、私たち毎月講読しております議員研修誌「地方議会人」に、長野県飯田市の隣の下条村村長のお書きになられた「出生率を伸ばした小さな村の大きな挑戦」というレポートが掲載されておりました。昭和40年代の役場は、書いておることによりますと、昭和40年代の役場、ただ国や県から通達をもとに、現状に対して何も危機感を抱かず、ゆったりと仕事をしていればよいという感覚で、組織としての目的意識は超希薄、スピード感、ポスト意識はもうほとんどなく、過疎化、少子化の激しい村だったそうでございます。どこかの町に似ていると思うんでございますが、下条村長は、長い地道な村づくりに努力し、職員の意識改革に始まり、村民総参加の村づくり、総合的な魅力ある村づくりを進めてきたことにより、結果として人口が増加し、出生率が伸びた村になることができたと報公されております。高野町との違いは、この村は税金を徴収するだけはなく、ギブ・アンド・テイクということで、住民にサービスを十分提供して、その上で村民総参加の村づくりをしておるということでございます。
今の高野町には、高野山のみにある格差社会が問題になるのではないかと思います。先ほど言われておりました観光協会の問題もそうだと思うんでございますが、これは今までの高野山の特徴であったのですが、現在は異常なネックになっております。住みたくなるまちづくり、ふるさとを思えるまちづくりをいかがするか、この問題をいかに対処してくかお聞かせいただきたい思います。
これは僧侶である後藤町長しか解決できない問題ではないかと思いますので、よろしく御返答をお願いしたいと思います。
以上、よろしくお願いします。
○議長(平野一夫) 崎山
環境整備課長。
○
環境整備課長(崎山主憲) 土砂捨て場の新設等につきましては、後ほど後藤町長の方から御答弁いただけると思いますけども、現況について簡単に御説明申し上げたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
町による土砂処理場は、少額の費用で大量の土砂を処分できる適当な場所というのが大変難しいという現状でございます。民有地を購入する場合は不可能に近いと、それなれば国有地をお願いしなくてはならないということになってまいります。国有地につきましても、処分場を目的とする国有林の購入は、また難しいと指摘されております。
今までやったら、国有地でしたら一応少々のとこでもお分けいただけるというのが現状やったと思うんですけども、何か処分場については、いまいち返事が重いというような現状にあるらしいです。万が一購入できたとしましても、転軸山公園では一応1平米当たり400円という金額やったらしいです。それを想定しますと、大体5ヘクタールぐらいの広さがなければ意味合いがなさないと、意味がないということになってまいりますと、約2,000万円程度がかかるということになってまいります。また、そのほかにも立木補償、木が立っておれば立木補償が追加されますし、また堰堤や水処理などの設備投資も必要となってまいります。それをトータルしますと、ある程度の費用が予想されるわけでございます。
このような状況を考えれば、中期的、短期的には大変難しいということなってまいりますし、今であれば国定公園法の網がかかっている地域も多くありますので、また搬入による道の補修等も考えれば、紀の川筋にできております県の土砂処分場を活用した方が、今のところは賢明であるというような考えでおります。
土砂埋め立てに関する条例規則のことでございますけども、議員指摘のように、大変ハードルの高いのは事実でございます。低くすれば多くの処理場ができ、災害の発生、水質汚濁、産業廃棄物の不法投棄、景観を壊すことも考えられますので、そういう点からややハードルが高いものではないかと考えております。他市町村の条例をみましても、特に高野町が厳しいということではありません。どの町村におきましても、厳しい条件となっておりますので、この点で御了解いただきたいと思います。
条例が制定されてまだ1年でございます。適用対応事例がまだございませんので、もう少しこの条例をみていきまして、申請が多くあって、事実19の書類を提出しなければ許可にならないというのが現実でございますんで、もっともっとちょっとハードルを低くしてもらわなこの条例の意味合いがないやないかといういろいろな御意見が出たときに、再度この条例についての検討を行いたいと、今のところは考えております。
他町村で聞いてみますと、このハードルを下げるつもりはどこもないという、まだちょっと上げたいなというような現況だと聞いておりますんで、その点でよろしくお願いしたいと思います。
○議長(平野一夫) 辻本教育次長。
○教育次長(辻本一) 高野山中学の存続についてということでございます。私、高野山中学校という前に、高野町全体の現状について説明させていただきます。
現在、児童・生徒の現在は、小学校で124名、中学校で72名ということで、平成10年度からして半分、中学校も半分ということでございます。昭和30年当時としては、もう10分の1ぐらいの児童・生徒ということで激減しております。その中で、複式学級は富貴小学校と花坂小学校が複式となってございます。現在の出生数でいきますと、平成24年までは高野山、小・中学校ともに複式、もちろんなることは予定はないですし、以後出生状況によりましては、今のところはわからないのが現状でございます。
そういうことで、各学年少人数になってきておりますので、学校行事等の精選に努め、管内全校、本年より2学期制を導入いたしまして、教科授業日数、教科授業時数を確保しながら、小中一貫教育、国語力向上のための小・中連携、総合学習の中で、英語非常勤講師の配置、ALTの配置、語学指導助手ですね、外国青年招致事業の一環でございますが、などを取り入れながら特色ある学校づくりを全教職員の協力を得ながら進め、学力の向上を図っておるところでございます。そういうことでございますが、町全体の人口減のため苦慮しているのが状況でございます。
以上でございます。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) 御質問いただきました件の中で、私の方でちょっと御説明とお願いをしておきたい点がありますので、冒頭の住民サービス事業という中の件についてでございますが、その御質問の中にありました予算と給与の件につきまして、現状の件について確認のためにお話をさせていただきます。
先般、本議会の始まるときに、行財政改革の特別委員会をお願いいたしまして、その席でもお話をさせていただきましたけど、まず1点は、職員の給与は削減せずということで、今御質問ちょうだいいたしましたが、あの席でもお話しいたしましたように、大幅な、かなりの手当につきまして昨年度は手をつけておりますので、その点は細目につきましては、あの資料を御確認いただきたいと、このように思う次第です。
それから、新年度の当初予算につきまして大きな流れは何があるかというのは、総合的に年度ごとの事業を入れてございますが、今想定されるものとしましては、やはり福祉的なものがどうしても拡大せざるを得ないということは現状として考えられることが1点。
それから、環境の問題でもってあそこへも入れておきましたが、ごみの焼却場を含めまして、ごみ処理という問題に対しましての大きな予算配分が必要である。
それから3番目に、広い意味でのバリアフリーも含めました交通問題等が予測されます。ただ、これは一つずつが、言うならば予算項目の中で言ってるわけでございますから、新年度につきましてはこれらを含めまして、大きなまちづくりの概念をこういう形でもって新年度はつくっていきたいと、こんなようなことは今後皆様等の公開議会、また昨日など行いました決算審査等の中で幾つかの御意見をちょうだいしておりますので、それらを固めてまとめてまいりたいと、こんなふうに思っておる次第でございます。
最後になりますが、たまたま私の出身しております飯田市の隣の下条の伊藤村長の案件をお話しいただきましたんで、少しだけつけ加えをさせていただきます。
やっぱり伊藤さんというのは、かなりすぐれている部分がすごくありますね。長らくもう十何年やっておられ、平成4年にたしか村長になられたと思いますから、十何年やってらっしゃる中で、特に参加型の行政といいますか、そういうものでもって、特に道路なんかはほとんど原材料支給です。原材料を支給して、あと労力は地元の方に出ていただいて道路整備をするというやり方、昔、当町でもやっておったようでございますが、そういう部分にもともと、今ですと全部町が受けて事業発注かけてという形じゃない形にもう基本的に変えていく、事業そのものに参加も含めましてかなりの改革をやってまして、学ぶ点はたくさんあると思っております。お手元に資料があるようでございますので、ぜひごらんいただきたいとことと、私も当町の職員を5名連れまして、昨年の6月にあそこへ行って1日勉強させていただいてまいりました。余りの格差の大きさに、ただ唖然としたくらいなやはり格差がございます。そういう点では、和歌山県内だけで学ぶこともあるかと思います。
全国のいろんな市町村の中であるかと思いますので、ぜひお時間ございましたら、下条村のインターネットでもかなりの情報が出ておりますので、ネット上でも組織の問題だとか、そういう状況が読むことができますので、今後ともそんな点も御参考にいただきながら、私どものやってまいります事業、その他に御意見を賜りたいと、このようにお願いする次第でございます。
以上でございます。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) 西山議員の一般質問に御答弁させていただきます。
課長、まず土砂の件でございますけれども、これまで課長が答弁をいたしましたとおりなんでございますけれども、少し補足をいたしますと、私も当初、公共事業の総額を抑えるために、自前の土砂捨て場を持つのが妥当ではないかということで、前の課長の時代だったと思いますけれども、町内の数カ所、それから近隣町村の何カ所かを調査に参りました。具体的に話になりましたのは、奈良県の野迫川村のじん芥を当町が委託で処理をしとるもんですから、地域間補完という意味もお願いをしまして、じん芥は処理をしますと、救急も一緒にお手伝いをさせていただいてますと。
できれば土砂捨て場を野迫川村内に、町営のやつを確保できませんかということでお願いをしたわけでございますけれども、今課長答弁いたしましたとおり、なかなかそういうものをつくりのが、平地では比較的クリアできるものは多いんですけれども、こういう山間部では広さが確保できないとか、安全確保できないとか、さまざまな問題がありまして、何か適地がないという現状にぶち当たりました。
それから、その後、災害復旧の工事が行われたときに、現町道が大変傷んで、それは重い荷重のあるものを運ぶものですから、それに補修費用がかかるという現状もお聞きしまして、特に規格の、要するに道路規格の低い林道から町道に上がったものにつきましては、町道と銘打っておりましても規格が低いものですから、数トンのダンプが通るとすぐに傷んでしまうというような現状がありまして、短期的に見ると、公共事業の総経費は安く済んだように思うんですが、中・長期的に計算しますと余り変わらない、もしくは余計かかってしまうという現状もありました。
現在、世間の公共事業をみますと、公共事業の入札の際の費用に、残土処理の費用も含めて入札をして、現在あるところに持っていくと。もしくは、工事業者の方、もしくは発注側の工夫によりまして、土砂が余り出ないように、もしくは埋め戻してそこで再利用できるような工法をとっていくいうような形が一般的になってきておるというふうに聞き及んでおります。県内業者の中でも、今度つきます広域のじん芥処理場の土を持っていくというような、そういううまいぐあいにちょうど事業が重なればいいわけでございますが、本町におきましても、できる限りそういう形をしていかなければいけないと。
しかしながら、町単独の事業の場合に、少し置ける、一時置きでも仮置きでも、できる場がないと不便なことも起こってまいりますので、引き続き、最近ハードルが高くなっております。国定公園とか、さまざまな産業廃棄物搬入されないとかございますので、そういうことも踏まえまして、そういう小規模なもの、今課長の方は5ヘクタールと言いましたけれども、1ヘクタールでも、1.5ヘクタールでも、仮置きができるようなものが確保できないかということは、引き続き研究をしていきたいと思いますけれども、大規模なそういう町営の土砂捨て場は確保することは、当町の地形上、もしくは自然公園法等々の絡みから、なかなか困難な状態であるということを御報告を申し上げておきたいと思います。
それから、矢立地区の残土処理場、あれはそのままでございまして、昨年制定いただいた土砂の処理の法律ですね、土砂埋め立てに関する条例に基づきまして地元の同意が必要であると、地元の同意が得られない限り、当町としては県に対して進達はしませんよという姿勢は続いておりますし、町議会の方としても地元陳情を受けられて、そのような申し入れをいただいておりますので、それから進展はございません。ですから、少なくても地元にさまざまな提案が出されておりますから、そういうことも踏まえて地元が弾力的にそういうことになれば、弾力的に地元が対応できるようになれば、私どももそれに呼応して、進達をして県の許可を得るようにしなければいけませんが、現在は前回の時点と変化はないということを御報告をいたしておきます。
それから、中学校のことですけど、今次長の方からまた、教育長の方もお答えがあるかもしれませんが、私は公立の中学校がどうして今ごろ必要なんだろうということを本町の教育長を通して、県の教育委員会の方にも申し上げました。どうしてもそういうことをすると、周辺の郡部の中学校が少なくなったり、学力が低下するというのは、火を見るよりも明らかなわけでございます。この全国の、私が聞き及んでおる文科省等々で問い合わせて、こういう指導しておるのかということをすると、全国的には余りそういう方向性にはないということも聞いておりますが、和歌山県全体の学力の低下ということを懸念をされて、県の教育委員会がお決めになったことではないかなと。
私どもの持っております制度で、可能な限り、今御指摘のあったことは対応すべきだと思いますし、これも教育長の所管でございますから、その所管でやっていただかないかんわけでございますけれども、教育を、昨日誕生しました安倍内閣も、教育基本法を変えて教育の根本的なやりかえをやらなきゃいけないという危機感を、そこまで日本の国は教育について来たということであります。
私、教育改革フォーラムというのに参加しておりまして、10月14日は本
町で教育改革フォーラム、高野山大学でございます。議員さんにも案内が行っておると思いますが、ぜひ御参加をいただいて、そういう問題意識を持った者ばかりが集まって、制度を何とかしていこうと、制度がなくてもできるものをやっていこうということをやっておりますので、ぜひ御参加いただいて、御知恵もお貸しいただきたいというふうに思っております。
それから、最後の部分の格差社会ということでございますが、これ私、従前から格差社会という言葉は、非常に使い方によっては誤解を招くんではないかということを言っております。国が言ったのか、マスコミが言い始めたのか、何をもって格差とするとのかと。
私が認識しておりますのは、首都圏にすべてのいわゆる権益というものが集中したために、なおかつそれと同時期に地方に分配される、再配分される原資というものが減少したために制度的な格差が生まれて、その結果としてさまざまな格差というものが出てきたというふうに感じております。ですから、資本主義の民主主義国家でありますから、それぞれ個人の所得とか、それからさまざまなものには格差というものは許容範囲である限り出てくると思うんですけれども、それが起こるときに、国の例えば制度の問題、税制とか制度の問題、県の制度の問題、町や地域の制度の問題によって起こってくるであろういわゆる格差というものについては、これは早急に是正をしなければいけないのは当たり前のことであります。
しかしながら、根本的に自立をしていくにつきましては、この町が活性化をして、たくさんの経済活動が発生して、納税をしていただいて、そして住民サービスをするというそのプラスの回転に持っていくことが何よりでありますし、それには当然、今御指摘のような制度的な格差があってはならない。しかし、努力をした人が果実を得て、余り努力をしなかった人が余り果実を得ないというのは当たり前のことでありますから、それが格差というふうな分類に入れてしまうと、少し乱暴なことになるんではないかと。制度的なことは、よく監視をして、我々の町が持っておる制度であったものはすぐに是正しなければいけませんし、県の制度については進言をしなきゃいけませんし、国のものについても陳情等々して改善をしていただかなければいけないというふうに思っております。
また、補足が教育長等々もやると思いますので、1回目の答弁にかえさせていただきます。
○議長(平野一夫) 目黒教育長。
○教育長(目黒威徳) 西山議員の中学校存続にという御質問でございますけれども、今も町長がおっしゃったとおりでございまして、県立中学校ができました。それが橋本古佐田丘でございますけれども、非常に地域には大きな影響を及ぼしております。それが、実は18年度でございますけれども、19年度には和歌山桐蔭高校ができます。桐蔭高校・中学校ができるわけでございます。向陽中学校もできております。田辺にもできております。
そういう関係で、中学生が地域の中からある程度県立中学校にとられるということは、これはもうとられるというよりも、子供たちの希望ですので、とめるわけにはいかないということは実情あろうと思います。昨年は、4名の高野山小学校から受験をされ、2人合格しております。実際に行ったのはお1人でございます。本年は、多分4人から5人は行けるだろうという予測はできております。
結果を言いますと、まだわかりませんけれども、高野山小学校の学力は紀の川市筋から言うと非常に高いレベルにあると。それだけ自信を持って受けるということですから、逆に言えば非常に高野山小学校の教育レベルというのはあがっていることは事実です。これは県の統一試験がございますけれども、その中でも紀の川市筋では高野山小学校はあがっていることは事実です。来年4月の25日、全国の統一した試験がございます。これにもまたデータが出ると思いますけれども、実はこれはレベルというんですか、区分けをするための試験ではございませんで、理解している全国の子供たちの理解度というものを調べるんだということでございますけれども、やはりそういう面では、裏を返せばみえてくる事実があろうという気はしております。これもまた、みていかなければならないことでございますけれども、その教科の分析をして、また子供たちにその落ちているところをしっかりと教えていかなければならないというように思っております。
実は、高野山の教育の中で、今高野山小学校と中学校は、暴力の一環という形での提供しながら授業を行っておりますし、富貴の小・中におきましては、小中一貫という形で、これはもう県内でもまだ3つ、4つのモデル校としてやっておりますけれども、富貴につきましては本当に自信を持って言える結果が、今既に出ております。
実は、小規模校ですけれども、中学校の先生が小学校に行って授業をする、それから小学校の先生が中学校へ行って授業するという兼務職を全員にとっていただいておりまして、その経緯を今みておりますけれども、非常に先生方の教育力というものがあがったことは事実です。1人の生徒のデータがきちっと出るわけでして、小学校の6年間のデータがきちっと出ております。その中で、落ちこぼれているのはどこで中学校で落ちるんかというとこまできちっと科学的にわかってくるということができるわけです。
実は、県の方も非常にこれはすばらしいということで、これ大規模校ではなかなかできない授業を実はやっておるということでございまして、これは先生方にぜひ富貴に行ってみていただければおわかりと思いますけれども、先生方の目の色が変わるというとこまで、実は今の現象は私は自信を持って先生方に報告できると思います。
高野山の、できれば今、国の方では適正規模の学校ということを大きく訴えております。これはどういうことかと言いますと、小規模、2学級が6年まで12クラス、中学校でも2クラスの6学級、これが適正規模という形で、統合していこうという形で実は文科省が進めております。
和歌山県が非常にまだありがたいと言ったら少し言葉がおかいしんですけども、大分に実は、先ほど今町長が言われましたけども、首長会議の中で行ってきました。来年度に既にもう統合しなければならないというような、臼杵市なんかの教育現場がありまして、学校を統合していくというとこまで来ているわけです。ただ、和歌山県まだそういう形で、適正規模の学校推進という形でお願いして、統合して無理にやってはいけないというようなことで言っておりますけれども、多分文科省からの通達は、こういう形で職員の減という中で言ってくるんだと思いますけれども、今も町長も言っていたとおり、果実をどうとるかということは、住民の皆さん方の熱意だと思います。そういう面で、コミュニティースクールという地域学校運営ということも文科省が進めております。これをきちっと立ち上げて、高野山の中で本当に子供たちが安全に、そしてレベルのある教育の場をつくりたいということを今非常に大きく私も思っておりますし、何人かの教育委員会と同時に、町民の方々に働きかけて動いていきたいと思っておりますし、できれば19年度にはもう動きたいなというとこまで希望は持っております。
実は、2学級で適正で富貴と花坂も合併して高野山でやれというようなことができ出しますと、これは本当にもっともっと大きな格差ができてしまうということはもう明確ですし、和歌山県の70%が適正規模の学校でないということが言われております。それだけ明確に学校の統廃合をしていくということは、それだけ格差が出ていくということになるわけでして、これは高野山もぜひ汗をかいででもそういうことのない地域に自信を持って、この学校教育というものを進めるという意識を持たなければ、今後非常に苦しい現状に来ていることは確かだと思います。どうかひとつ、先生方にもそういうことも御理解いただいて、高野山の教育というものを新たに見直していただければ非常にうれしいなと思います。
10月14日は、そういう面で首長会議提言という立派なフォーラムを行います。全国からいろんな首長も来ますし、教育長も来ます。大学で討論するわけですけれども、これはやはり高野山の学園都市構想だとか宗教観というようなことも論じながら、4つの分科会がございます。どうか先生方も来ていただいて、その場で思う存分意見を言っていただいて、教育というのはこういうもんだと、そして私たち高野山がやっていかなければならない問題がたくさんあるんだということをぜひ聞いていただくと同時に発言していただいて、高野山の百年の計を立派なものにしていただきたいと、そういう思いがこもっておりますので、どうかよろしくお願いして、宣伝をかねて答弁にかえさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(平野一夫) 12番、西山君。
○12番(西山茂之) 高野槇はどないでしたかな。
○議長(平野一夫) 佐古
まちづくり推進課長。
○
まちづくり推進課長(佐古宣英) 高野槇につきましても、先日から各方面から問い合わせもたくさん来ておりますし、露天で売られておる皆さんに聞きましても、かなり品数がなくなっておるというふうなお話も聞いてございます。
しかし、せっかくこういう高野町の木が、宮様の木に選ばれたということでございますので、今後町の植栽等、景観等も十分配慮しながら検討したいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(平野一夫) 12番、西山君。
○12番(西山茂之) 一番最後に、高野槇について御答弁いただいたんでございますけども、やはりせっかくのおしるし、悠仁親王ですか、おしるしですんで、もっと観光客に見えるところに植えていただく、またその看板を立てるということは高野槇の宣伝にもなり、高野町の宣伝にもなると思いますんで、その辺もう少し検討していただけたらありがたいと思うんですが、それお願いします。
それと、土砂捨て場については、もうまず不可能だということでございますね。金がない、場所がないという御返事ですけれども、今ごみ焼却場のところに積んでございます入り口の右側にあります土砂の山、あれは仮置き場やって最初言ってたんですけども、何かいつの間には恒久的なものにあそこはそのままというふうな感じになってございますけど、あれの残土の処理というのはどうするんか、あの格好の悪いまま置いておくのか、平地にするのか、それとももっと奥にならしていったらちゃんとなるんで、あの辺を片づけるとか、片づけて広い用地をつくるとか、考えておられるのかお聞きしたいと思います。
今度、広域でごみ処理ができるようになった、分類しながら持っていかんなんというふうなんで、建物的な保存するべき場所も必要になってくるんじゃないかなと思いますんので、その辺の残土の処理についてお聞きしたいと思います。
それと、条例に関してでもですね、どうも危機感がないようです。言うてこられたらしましょうかというふうな答え、ここで口から出るとはちょっと聞きかねるんですが、どなたもそういうふうな感覚でおられるようでございます。もう今、高野町はこうして過疎化になって、人間が減っていって町が衰えんという、だから一番最初にそれ言わせてもろたんですけども、その感覚で質問してございますのに、言うてこられたら直しますというふうなこっちゃ、ちょっとつまらんなと思います。
それと、助役さんの御答弁いただきました予算に対してでございますが、まだその全然金額的な構想もできていないというふうなことでございますが、バリアフリーの交通問題、それから環境、福祉について使われるということでございますが、これはちょっと時期が早かったようでございますけれども、やはり住民のための予算というのを大いに考えてしていただきたいと思いますので、それをお願いしておきます。
それから、町長にお聞きしました格差問題でございますが、努力次第で生活ができるという当局のお答えでございます。けども、今の住民、町長回ってくれて住民の声を聞いてくれましたか。今の住民は飯食えんから、高野山から出ていかなしょうないな、けどもどうもならんなというのが現状でございます。
といいますのが、町から固定資産税が、本山へ土地代として出てございます。それプラス本山の利益として、住民が全部地料を納めとるわけなんです。普通のとこより高い、手数料の分が高くなってるわけだと思うんですよね。そういうふうなこともあります。
それとさらに、土地が本山のものでございます。建物は砂上の楼閣でございますが、そんなものは何の担保になりません。お金を借ろうと思いましたら、土地と言われますと、本山のもんでございます。ということは、お金を貸してくれない、そんな皆余裕のある生活してませんから、事業するについてはお金借りたい、借りたいけど借る担保がない、なけりゃもう仕方ない、出ていかなしょうないなというふうなことになってくるんでございます。
先ほど、町長は僧侶であるから努力していただきたいと言いましたのは、そういうようなところでございまして、向こうの委員会の席でも言わせていただいたんでございますが、税金、それから負担に関すること、町長はハイソサエティーの方というんか、感覚がちょっと住民と違うように思うんですよね。その辺をもう少し検討していただけたらありがたいなと思うんですでございます。高野山に住んでもらう、住民に住んでもらいたいという気持ちでやっていただかなければいけないと思うんです。
一番最初の課長の話では、いやいやさきの答弁ですよ、宗教観光都市が宗教観光が環境になったと、環境のいい町にしたいと、その町長もよく言われてますけども、環境は確かに結構なんですよ。しかし、それで環境でみんな住んでくれるか。住んでほしいなと思うんですけども、住めないから出ていくという今気持ちが多いんで、それをとめる方法を考えていただきたいと思うんです。
教育にしてもそうなんですよ、子供たちを何とかここへとめときたい。子供たちが出ていくということは、親も一緒に出ていく、今もうそういうふうな状態になっておりますんで、最初の課長の答弁いただいたような、お題目だけ並べとってもらってもしょうないと思うんですが、教育長の住民の熱意を待ってますとおっしゃいますけども、待てる状態にまちづくりをしていただきたいと思うんでございます。
小中一貫、富貴の方で成績がいいということでございます。よかったらなぜこっちも即対応してもらえないのか。ということは、学校の規模でできないとおっしゃいますけども、先ほど言われました、紹介しました伊藤町長、そんなことはすべておれが責任を持つと言って行政をやっていって、こういうふうな下条村のいい成績が出たということでございます。トップとなられる方ですね、「よし、ほんならそれ責任持ってやる、おまえら頑張れ」というふうな指導力を発揮していただきたいと思うんでございますが、町長いまひとつ、僧俗、格差ですね。先ほど観光協会の話も出てましたんで、もう出たついでに皆言いますけども、保育所の問題、給料に合うた保育料をもらうのが当たり前やと、それは正論なんですよ、正論なんですけども、やはりその格差があるというのはそこなんですよ。寺の二代目、副住職は安い、安い給料しかもらってない、一般の人は職員さんも皆きっちり出ておると、そこで格差があると。この子たちは、たくさん払っている人よりそんなに悪い生活はしていないと思うんですよ、その辺の差が出てございます。その辺のこともお考えいただきたいなと思うんですが。
それと、正当にもらうのが当たり前だという町長のお言葉でございます。これひとつ参考として考えていただきたいんですけれども、ある人が、社会保険料払ってございます。町でも国民健康保険払ってございます。それは、本人は社会保険でで払ってます。家族は国民健康保険払う、それは当たり前なんです。子供はね、別ですから。しかし、それに子供に対しての徴収は家族全部の金額を入れて払ってるんですよ。それもうわかってもらえますかな、高野町の健康保険ですよ、そういうふうなことがあるんで、やはり保育料でも家族全部の所得をしてえでも、別に法律に違反するんじゃないかなと思いますんで、その辺も考えてお答えいただけたらありがたいと思います。済みません。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) お答えが的確にできる部分とできない部分があろうかと思いますけれども、個々の例を出しますと、さまざまな生活の形式、形があるものですから、西山議員御指摘の徳富町長の時代に、当時の社会福祉協議会の会長から受けまして、もう最高額の3万幾ら取っとけということで、経緯が来たのが、それが十数年前にそれは法律違反であるということで、ちゃんと所得に応じたものにやっておると思いますけども、現在ではさほどぐちゃぐちゃ安い給料で働いてないと思いますので、適正な給料取ってると、それは思います。それはよくお調べいただいたら資料が出ますから、ちゃんと数字として出ますので問題はなかろうかと思います。誤解が生じるといけませんので、その辺はよく数字をみていただければと思いますし、先ほど申し上げました合算で、世帯所得でやれと、例えばおじいちゃんが大金持ちで、息子が給料10万円しか取ってなくても、大金持ちだったら最高保育料取れと、そういう考えもあるんですけど、それ確認しましたら法律上できないと。自分の子供のことなんで、それはできないと。その逆も、ですから逆も起こるわけで、本人は非常お金持ちやけども、おじいちゃんやお父さんが病気ですごくお金が要ると、実際は所得があるんだけれども、使えるお金はなくという方にも、最高の保育料払っていただかないけない、それが制度であると思います。
しかしながら、いろんなことでお伺いをしております。それで、具体的なこととして、人口を食いとめる、もちろん人口がいないと経済起こりませんから、小売業も商店も大変困ってきて、それが町の衰退につながるということはよくわかっております。危機感も持っております。
しかし、具体的にどの制度を直せば、例えば地代に税金に上乗せして払っているということで、それも私が聞いたことがあるんですけども、事務経費、それある課長に聞きに行きましたら事務経費しか載せてませんと。逆に言うと、ばらつきがあるので赤字になって払っている方が多いようなとこもあるんですよという御説明でしたので、その辺はやはりオープンにしていただいて、精査をしてやらなきゃいけないし、地籍調査を進めるような上で、どう整理すればいいかということをやっていかなきゃいけないと思いますけれども、現時点では、具体的にそれをすれば、そうしたらどれだけ経済活動が活性化するのか、もしくは人口流出が防げるのかという、一つ一つの物事を矮小化して評価するとそういうことになってしまいますので、全体をみなければいけないと。
私が冒頭に申し上げたように、制度として根本的に問題あるものは、早急に直さなきゃいけないので、観光協会の問題よく出ますけれど、私がずっと言っているのは、これはもう商店主の人も皆さん入って、皆さん出資して一つのものをつくって、観光客誘致すればいいわけです。私個人的です、これ。僕個人的な。会社としてある、あるいは営業としてやればいいわけで、公の観光協会つくるんだったらそういうふうに移行されればいいし、私は個人的には現在の役職にあられる方にも、そういう方向ではどうですかということをお勧めしております。果たして、それがまた機能を復活して観光客誘致できるところまでくるのにどれぐらい時間が要するのか。もう待てないということなんですけども、なかなか特効薬はないですし、この間申し上げたように、400人の学校が200人になったら、もうこれはだめになったと言っているわけです。隣の市のある小学校のPTAの方に聞くとですね、昔はこんな運動会でこうやったのに、今はもう運動会一つするのに200人要るんです。
ですから、そういう状態がここだけではなくて、大きな町でも起こって、和歌山県全体の人口が減っているということもありまして、同じ小さなパイを食い合いをしている。学力も上げなきゃいけない、高野山小学校の学力があがったということは痛しかゆしで、学力があがったから中学校に行かないというようなことが起こると、これはもう本当に何をしているかわからんということになりますので、せっかく学園というもう自慢が、保育園、幼稚園から大学、大学院までこの町にありますということを言ってきたわけでございますから、総長さんの先ほど、ほかの議員さんが公約をお読みになりましたけども、その中にも書かれてますから、学園としてきちっと民間でも公も機能するように、今大学と、まず大学とやろうということで大学との連携を深めるように努力をしておりますので、その点も御理解をいただきたいと思います。
また、具体的な、こういうことを変えれば、この制度をこういじればいいんではないかということは、法律に可能な限り、何の変えることにはちゅうちょはないと思いますので、どんどんやってまいりますので、御指摘をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(平野一夫) 12番、西山君。
○12番(西山茂之) いろいろと御答弁ありがとうございました。
とにかく高野町の町で人が住んでもらえるような方策を立てて運営していただくことお願いして、質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
○議長(平野一夫) 5番、所君。
○5番(所順子) 皆さん、お待たせしました。最後の質問者となりました。スピーディーにやってまいりたいと思いますので、当局の方も明瞭簡単にお答えくだされば幸いかと存じます。
高野山景観条例及び審議会についての質問をさせていただきます。
先日、町内回覧の「高野町景観通信創刊号」を拝見しましたが、問い合わせ先が高野町環境整備課となっておりました。しかしながら、同条例施行細則22条には、「審議会の庶務は主に建設課が担当し」となっておりますので、まずそのあたりの見解をお伺いいたしたいと思います。
その次に、通信の紙面トップに、「高野町は世界遺産に登録され」と始まっておりますが、高野町が世界遺産に登録されたのはいつでしょうか。
次に、審議委員さんについてです。
同条例27条に、審議委員の組織として、1、町民の代表者、2、学識経験者、3、町職員、4、そのほか町長が適当と認める者15名以内となっています。町民の代表者とは、私が思いますのに、町長様なり町民の一部から選良された町会議員と解釈するのですが、いかがでしょう。
今、本町民の代表者として選ばれた方々は、町長が思い込みで代表者にしているだけではないのでしょうか。また、景観通信には10名の方々の氏名とともに所属が書かれておりますが、所属は必要なのでしょうか。
それはそれとして、青少年連絡会議会長、これは青少年団体連絡協議会会長だと思いますが、そして町議会議長、教育長、高野町商工会長、金剛峯寺山林部長、金剛峯寺文化財保存会課長、これも財団法人高野山文化財保存会だと思います。さらに、高野町女性会議会長と団体が並び、所属先が学識経験者となった2名のお名前、最後に法政大学法学部某教授となっています。団体名の委員の方々は充て職なのでしょうか。役職をおりられたときは、委員から外れるのですか。この方々が、いわゆる町民代表ということなのですか。また、五十嵐さんという教授は、高野山の住民なのでしょうか。私は、高野町の景観を決めるには、まず高野町の住民であるということが大前提だと思います。まず、住民が頑張るということです。
風聞するところでは、五十嵐さんという方は弁護士で、立法学の教授とか。先日も、滋賀県知事選挙で新幹線新駅建設凍結を訴えて、社民党が指示した滋賀県知事に、某新聞でエールを送っていましたが、その方と同一人物でしょうか。もしそうであれば、このような方はあくまでも町長のアドバイザーなり、ブレーンとして町長に助言する立場でよいのではないかと思います。そうでなければ、もっと卓越した方、適任者がおられるかもしれないからです。
次に、団体の中に、高野山の中枢をなすとも言うべき高野山宿坊組合なり高野山観光協会から、あるいは高野山住職会からの代表者の名がございません。さらに、規約にある町職員からの委員名もありませんが、これはいかがなっているのでしょうか、お伺いいたします。
そして、今回の補正予算に、景観法策定に向けた検討業務委員料300万円が計上されていますが、だれにいつ委託し、いつからこの法を施行しようと考えておられるのですか。お伺いいたします。
次に、環境維持基金について。
今回、
環境維持基金条例が上程され、その中に、「基金を広く募る」とあります。これは前々から町長様が申してこられた基金云々と考えてよろしいのでしょうか。
以上、よろしくお願いいたします。
○議長(平野一夫) 本日の会議時間は、議事の都合により延長します。
議事を進行します。
崎山環境整備課長。
○環境整備課長(崎山主憲) 多岐にわたり御質問をいただきましたので、漏れたことにつきましては再度通告いただければ答えていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
景観通信の創刊号で、第22条の関係でございます。一応通信では、担当課が環境整備課、条例では建設課となっておりますけども、現在では前の議会のときに提出しまして、議員にお渡ししたのが古い条例をお渡ししてありますので、今の段階ではどちらも環境整備課ということでなっておりますので、この点で御理解いただきたいと思います。訂正はしてありますので、その点で御了解いただきたいと思います。
高野山は世界遺産がいつからなったんかというお話して、これは大きな間違いで、高野町が世界遺産になったということで、通信の方について間違いが生じてあるものと思いますので、訂正の文書なりを次回に提出したいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
コンサルタントの300万円の件でございますけども、いつ、早い時期にということで今作業を進めてもらっております。ただ、そこらの一応条例を拾い集めてきて一つにまとめて提出するということは避けてくださいよとくれぐれも言っておりますんで、審議会委員の皆さんの意見、また一般住民のアンケートがありませんけど、インタビュー等を通じて、回を重ねてこの条例を積み上げていくという方法をとっております。しかるに、時間的にもやや時間がかかってくるのではないかと予想をしておりますけども、今年度中にはまとめてもらいたいと言っておりますけども、年度を越す可能性が出てくるものと考えておりますので、その点で早ければええというものはでなく、吟味をした結果時間が延びればそれなりに仕方がないものと、当局の方では考えておりますので、この点で御理解いただきたいと思うんです。
続きまして、審議会委員の人選でございますけども、審議会委員の議員がおっしゃられたとおりの中から選考するとなっております。それは事実でございます。しかしながら、一応、当初平成14年にこの条例が制定されて審議委員会が発足したわけでございまして、任期は2年でございますので、14、15につきましては15名、16、17につきましては、それまでは15名、今回の18年度からは10名ということできております。
人選方法は、いろいろな視野から識見をいただきたいと思い、今寺院関係、宿坊組合云々と言われてましたけども、一応寺院関係の方も入っておりますので、寺院関係、商工会や各団体の長と学識経験者によって委嘱させてもうてありますので、これは適切な人員であると当局が判断して委嘱させていただいた経緯がございますので、これはどうな、あれはどうな、まだ抜けとるやないか、これはどうなということにつきましては、御意見をいただくことに参考にしまして、15名までの議員を委嘱することはできますんで、今後の検討課題にしたいと思います。ぜひともこの人が抜けている、この人は大事なことであるということであれば、それなりに検討する必要が出てくるのではないかと思いますけども、現時点ではこの10名で進めていきたいと考えております。
それから、景観通信で、団体名が間違うとんと違うんかいやという御質問でございますけども、それにつきましてはもう一度調べまして、青少年連絡協議会会長、青連協会長、高野町青少年団体連絡協議会会長というのが正しい名称やと思いますんで、この件につきましてもいろいろ間違ったとこがありましたら次回に訂正をしていきたいと思いますので、この辺で御了解をいただきたいと思います。
五十嵐教授につきましては、先日の滋賀県のゴーストップ新幹線云々のことだと思うんですけども、その記事については私みておりませんので、その人であるかという確認は今のところできませんので、この辺で御了解いただきたいと思います。
以上で、またありましたら、次言うてもろたら何ぼでも出てきますんで、よろしくお願いします。
○議長(平野一夫) 今井企画振興課長。
○企画課長(今井俊彦) 今回、条例を制定させていただいたものにつきましては、一般の方から広く寄附を募るということでありまして、従来から宿坊組合また本山と協議しているものとは別だということで、御理解いただきたいと思います。
○5番(所順子) 前とは違う。
○企画課長(今井俊彦) はい。
○5番(所順子) あの5,000万円の、例の選挙前の、うん、寄附金としての2億円という分と、あとは別々やね。ああ、はい、はい。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) 直接はこれはもう環境整備課が仕事としてやっているわけでございますから、私に答弁するよう指示がございましたけども、その辺はまず御容赦をお願いしたいと思っておりますが、五十嵐教授の件についてだけお話しさせていただきます。
現在、高野山にお住みでして、日本の大学教授の中では最も景観問題のエキスパート、こういうふうに考えております。その点でお願いしたというのが担当課の判断と、このように聞いておりますので、よろしくどうぞお願いします。
○議長(平野一夫) 5番、所君。
○5番(所順子) 条例については、最近部署の変更が目まぐるしく、失礼いたしました。新しい条例があるそうですので、私の手元にがなかっただけで、新しのがあるとお聞きしましたので、これは了承いたしました。
その次、高野町は世界遺産に登録されとの問題なんですけれど、これはそうですね、登録されたのは紀伊山地の霊場と参拝道としての高野山金剛峯寺、平たく言えば伽藍地区や奥の院地区の6カ所と町石道と小辺路などであって、決して高野町が世界遺産に登録されたわけではありません。にもかかわらず、あえて創刊号のトップに間違った情報を活字にするということは、何か意図があるように思えます。ちょっとこれについてお答えしていただきたいのと。
そして、思い違いでお金をかけて、堂々と活字にしていただいては困ります。あえて書くなら、「高野町は世界遺産に登録され」でありましょう。どちらにしても、このような認識のもと審議会を開催し、いかにも正当の論議をしているようにみえても、委員さんも町当局もこのような認識で、次は10月13日に開催されるようですが、むだなことだと思いますが、いかがでしょうか。
この2点について、お答えしていただきたいのと。
五十嵐教授のことですけれども、私が存じ上げませぬが、景観のトップクラスだと今助役さんがおっしゃいましたですけれども、ここには高野町景観通信には、法政大学法学部教授としかうたってはございません。その中身も、皆様高野町にこんなお配りしてる中には、それもうたってございませんので、私は法学部の教授かと認識をしております。
それと、先ほど景観ではトップクラスとおっしゃっておりましたですけれど、これについてのあれですけれども、そうすることによりますと、コンサルタント、この前補正予算に出ておりましたコンサルタントさんは一体だれ、どなたなんでしょう。この質問についてまだお答えしていただいてませんし、いつ委託し、いつごろからこの法を施行しようと考えておられるのかお伺いいたしたいと質問しておりますんですけれども、まだこれには答えてはいただいておりませんので、このことにお答えしていただきたいですね。
今のところ、まずこれについてお答えください。
○議長(平野一夫) 崎山環境整備課長。
○環境整備課長(崎山主憲) 景観通信の第1点の「高野町は世界遺産に登録されて」という出だしの文章でございますけども、微に入り細に入り申し上げれば、議員おっしゃるとおりの名称で世界遺産に登録されているのは事実ございますけど、代名詞的な引用と申しましょうか、そういうあらわし方になっておりますので、これはけしからんということになれば、訂正する必要があると考えております。
それから、景観通信の中で、五十嵐先生については法政大学法学部教授、現在の法学部の肩書は、法政大学の肩書はこの肩書になっておりますので、一応書かせてもうてあると思います。エキスパートであるということは事実であります。その他、先日神奈川県の真鶴町の方と交流したときにも、景観法に基づく景観行政団体に入っていく条例等の制定についても、五十嵐先生が関与され、立派にでき上がっておるということも聞いております。
それから、コンサルタントの件でございますけども、なぜこのコンサルタントを選んで、いつ契約して、いつごろ完成する云々の話でございますけども、このコンサルタントの名称は、GENプランニングという会社でございます。株式会社GENプランニングという会社でございます。今までにも、高野町の仕事をお願いしている経緯がございます。例えば、ベンチプロジェクトとかまちづくりフォーラムについては、この会社にお願いしているところであります。一番大事なことは、この業者につきましては、高野町の現状と課題を把握しているということが一番大きな選定の基準になったと考えております。この条例につきましては、風景はみんなの共有財産であり、守り引き継ぐための共同意識をつくることができるということで、その事務所が一番適任だということでコンサルタントをお願いしてあると思います。
契約日云々のことでございますけども、一応17年度から手付というとおかしいんですけど、お願いして随時今のところに来ているというのが現状です。 これ日にちまでは、ちょっとこちらの方でわかりませんので、よろしくお願いしたいと思います。
ほかに、ないかいな。
○5番(所順子) あります。これはだれですか、このコンサルタント、お名前聞いてないです。
○環境整備課長(崎山主憲) お名前はね、奥村 元さん。
○5番(所順子) 奥村 元さん。
○
環境整備課長(崎山主憲) はい。代表者。
○5番(所順子) 代表者ですか。
○
環境整備課長(崎山主憲) うん。株式会社やから社長ですな、奥村 元さんという人が。
○5番(所順子) うん。
○
環境整備課長(崎山主憲) ほかにありませんか。
○5番(所順子) それ、議長さんの進行でせんと、そらこんなん間違いですわ。それできません、怒られます。後ろの議員さんに。
○
環境整備課長(崎山主憲) そうですな、はい。
○議長(平野一夫) 5番、所君。
○5番(所順子) 私の聞くところによりますと、鈴木様という方と聞いてるんですけれども、これは株式会社GENさんの部下でございますか、その辺のところはちょっと私の聞いている方とはお名前が違いますので、このことについてちょっと教えておいてはいただけないのでしょうか。
○議長(平野一夫) 崎山
環境整備課長。
○
環境整備課長(崎山主憲) うちから契約でお願いしてあるのが、今申し上げましたGENプランニングでございます。実質作業されておりますのは、今議員がおっしゃった鈴木さんが今のところかかわっているというのが現実でございまして、元請からこの人にお願いしたという格好、丸投げしたんと違うんで、この人が忙しいさかい、今この人にお願いしとるというのが現状ですんで、実質動いとるのは鈴木さんが動いとるというのが現状です。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) 苦しい答弁をしておりまして、元プランニングの鈴木は役員です。
○5番(所順子) 役員。
○助役(高橋寛治) 役員です。で、経営をやってますのは、参加している。奥村、元が来れないんで、役員の彼が来ているというのが現状です。
○議長(平野一夫) 5番、所君。
○5番(所順子) よくわかりましたですけれど、この役員の鈴木様は、一体どういうことをなさってくださるようになるのでしょうか。その内容たるものをちょっとお教えしていただきたいんですけれども。単なる役員の鈴木さんが、高野山のコンサルタントとして300万円計上されておりますので、内容もわねからずコンサルタントを雇うわけにはいかないと思いますので、この内容をちょっとお聞かせいただけますか。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) 所議員の御質問に、補足説明をさせていただきます。
どのポイントでのお答えを求められているのかわかりませんので、ちょっと外れるかもしれませんけれども、景観法の指定された行政団体になるということは、景観に関する権限というものが少し強化されます。ですから、大抵の場合は政令指定都市とか中核都市とか、そういうところが、もしくは都道府県とかという、そういう行政団体に指定をされておるんですけれども、景観に対して非常に造詣が、大事にしておる市町村、もしくはそれを財産にその町のなりわいとしてやっておるようなところは景観法の指定をいただいて、長期的にすばらしい町をつくっていこうということで、景観法を評価している人もいるわけでございます。
五十嵐先生につきましては、高野山大学に現在行われておりまして、高野山の住民でございますから、住民でそういう学識の経験者がいれば無料でお手伝いをいただけるわけですから、十分利用をさせていただくということでお願いをしたのではないかなというふうに思っております。
その中で、GENプランニングというのは、いわゆるそういう景観関係の法律、景観関係の規則、景観関係のさまざまな運用についてたけたコンサルタントというふうに聞いております。そういうものが、景観法の指定がいただけるかどうか、景観法の指定には、提案説明のときにも課長が説明をしておりましたが、町条例の整備が必要でございます。町条例の整備をして、景観法の行政団体の、景観法を適用できる、執行できる行政団体の指定をいただけるかどうかというところのものをつくる、その作業をしているのだと思います。
一番大切なところは、それは単にコンサルタントにお任せして、その景観条例をつくるというのではなくて、住民が参加をして、住民が納得をして、みんなで守っていける条例をつくり、それが景観法の理念にかない、景観法の指定団体になっていくというのが最も正しい姿であろうということで、環境整備課がそういう段取りをして、現在のこの景観審議会というのを立ち上げたというふうに認識をしております。
新たな試みをたくさんやっております。基金のことにしましてもやっておりますので、なかなか日々の業務の間でやっておりますので、十分な100%完璧なものができない状況にあるかもしれません。誤字、脱字があったり、もしくは住民の意に沿わないことがあったり、見落としがあったりするところが多々あろうと思いますが、意志としてはこの町を何とかしよう、この町を未来永劫この高野を栄えさせようということを基軸に発案しておるものでございますから、どうか温かい目で見守っていただきまして、お気付きのありました点は御指摘をいただきましたら、誠意を持って担当が回答すると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(平野一夫) 5番、所君。
○5番(所順子) 鈴木コンサルタントを中心、町民等両方でなさるということを今お聞きいたしました。
ですが、法をつくることは簡単でしょうが、廃止することは大変な努力が必要です。ほかの市町村はさておいて、高野山は1,200年の歴史と文化・伝統があり、そして今があるのです。今がいけないのでしょうか。景観を美しくすることは、すばらしいことかもしれません。しかし、法をつくってまで規制せねばならない現状でしょうか。後々、苦労するのは高野の町民です。住みにくくなって、若者が定住しない地になるのではないかと危惧いたします。参拝客や観光客を増やしたい、満足させたいとお思いなら、本山、寺院、町と町民が一体となり、外観よりも内容を重視された方がよいと私は思うのですが、いかがでしょう。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) 質問でございますけど、おっしゃるとおりでございまして、内容、ただこのままでいいのでしょうか、このままでいいんでしょうか、私が常に自分にも問いかけて、住民にも問いかけておることでございます。何とかしなければいけない、何とかしなければいけないという質問が、この期間中、この一般質問だけでも届きました。景観法がいいかどうかということは、私冒頭でも申し上げたと思うんですけれども、景観法になることがいいかどうかと、私はまだ確実な確信は持っておりません。しかし、景観条例を整備して景観法になるのはいいですよという考えを持った方もいらっしゃいます。山規というものを重視した方がいいんではないかという方もいらっしゃいます。
さまざまな意見がありますので、ただ言えることは、聖地にふさわしい景観というものに誇りを持っていただける住民がここに住んで、誇りを持ちながらなりわいを行っていく、生活の糧を得ていくということは一番すばらしいことだと思いますので、それ考え方が、価値観がそれぞれ違いますから、私が考えますのは、そういう町にして、たくさんの観光客、信者さん、さまざまな人をお迎えして、その方々によって果実を得て、この町が、この地域が栄えていくというふうに思っております。ですから、ここに来ようといういわゆる動機ができる、引き続き今年も来たら来年も来るという動機をつくっていかなければ、それは振興であったり、今おっしゃった本山や人間の対応であったり、もしくは景観であったりするんだと思います。
ですから、これがいい、これが悪いんではなくて、今おっしゃったことはもちろん大事なことだと思いますけれども、景観も、法で規制するというふうにとらえると大変ストレスが生まれるわけで、私もそういうことは余り好まないんですけれども、どこか今、さっき課長が言いましたように、建物は自分のものであるけれども、景観は公のものであるという概念があります。真鶴町は、その概念に基づいて、景観というものをつくり上げている町です。そういう概念も御紹介をしながらやっていく、それが景観法ということにつながっていくのかどうかという、これから審議会で決めていくことだというふうに思います。条例をつくったから、景観法の指定になんかなるということではありません。こんな条例ではだめだ、こんなんではだめだということになるかもしれませんし、その道が正しい道かもしれません。それをみんなで審議をして考えていこうというのが、この団体の設立趣旨だというふうに思っております。
○議長(平野一夫) 5番、所君。
○5番(所順子) 私は、この条例はつくってほしくない、町は美しくはしていただきたいんですけれど、条例は別に要らないんではないかなと、町民の意識の問題なのかなっていうことを私は個人的には思ってておるのですけれども。
余分な話ですけど、姫路城が世界遺産で、そしたら姫路市が全部景観的なものを制約される法をつくっているかとか、カンボジアでしたらアンコールワットの周りのカンボジア市が全部がそういうふうな景観を直していくのかとか、そこまで立ち入ったことは知りませんが、その場所場所が世界遺産であるということを私は認識しておりまして、高野町全体を変えて、法によって変えていくということはとんでもないことであって、官公庁もそしたら変えなきゃいけない、新たな住宅も環境にふさわしいデザインにすべきコンサルタントにしていただかなくっちゃいけないとかね、そういうふうになってきては困るんじゃないかなと思って、私は今言っているんですよ。
だって、ここのお願いのところに、家の新築、改築、増築、何やらかんやらて、自動販売機の事細かなことまで御相談して、地区によっては許可申請及び届け出が必要ですと事細かになっております。こんな事細かなことを一回一回、この役場の観光課に相談しながらやってましたら、住民頭痛いですよ。私が仮にお店持ってまして、これここちょっと直したいですけどと一々相談していくというふうな、こんな住民泣かせの面倒くさいことを、こんなことしていったら、これからの若い若者たちは住みませんよ。こんなものは民主主義から外れておると私は思うんですよ。本当に、自由を奪っていると言ったらおかしいですけれど、そういうふうなニュアンス的なものに私は思えてなりません。
このことについて、ちょっと。
○議長(平野一夫) 後藤町長。
○町長(後藤太栄) 事実誤認がありますので、現在条例ございます。
○5番(所順子) あっ、はい。
○町長(後藤太栄) その条例によりますと、地域が分けられておりますけれども、現在でも届け出が必要でございます。ほとんどの住民の方は届け出をしていただいております。
しかし、私がこの条例は機能していないんじゃないか。運用の現場でも、大変指導、それから御理解を得にくいというのがありまして、やっぱり住民参加型で協力をして町をつくっていく。もちろん、議員おっしゃるように、先ほど申し上げたことなんですけれども、建物も自動販売機も個人のものかもしれませんけれども、風景は、景色は、景観は公のものであるという概念があるという御紹介をしたわけであり、それも民主主義の国の中であるわけで、共有して、みんなで、例えば町家を再生して、非常に経済活性化した町があります。例えば、奈良町であるとか、小布施であるとかですね、そういう例もあります。
高野はどういう選択が正しいかというのは、私は断定することは控えますが、私の頭の中では、そういうまちづくりをした方が、結果として誇りを持って若い人たちにも住んでいただけるし、そして経済活動も活性化して、みんなで、俗な言い方しますと、みんなでお金もうけができる地域になるんではないか、その果実を分配できるんではないかというふうに思っているだけであります。
でないと、16年7月に高野山が世界遺産に登録をされまして、お客さんが増えたわけですから、150万がどんどん減って、もとの百十二、三万のところを切ってしまうかもしれません。そういうことがあってはいけないので、ここに来ようという何か、マグロを食べにいくとか、そういうものはないわけですから、そういう何かここに振興以外のものでも醸成していくことが必要ではないかという、その理念に基づいて行政を行っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(平野一夫) 5番、所君。
○5番(所順子) ただいま町長がおっしゃった風景ということにちょっとこだわるのですけれども、これは風景は自然ですからいいですけれども、町の家とかそういうものは風景の中に入るのかどうかはわかりませんけれども、どこまでどうやってやりたいのかというのが、まだいまだにみえてこないような気がするんですね。前におすし屋の旗がパタパタ、カメラのきれの旗がパタパタ、横に出た看板は取り外すというようなことも去年かおととしですか、出ておりましたけれども、決してこれも実行されてはおりません。今のところまだ旗もパタパタしておりますし、すし屋の看板も横に出ておりますし、そういうのもいまだ景観としてはそのままであります。
ですから、理想論と現実論というのはすごく難しいんじゃないかなと思いますし、町並みを変えるほどのそんな資金を、交付金、補助金とかそういうものが国からいただけるのでしょうか。これについて、ちょっとお答えしていただきたいんですが。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) 今回のこの景観の問題については、それによってお金が来るとか来ないってことじゃなくて、そういうルールをつくるかつくらないかっていうこと、景観法を受けるか受けないかっていうことを住民の方自体が判断していただかないと、執行部が、町が決めてやるんじゃないっていうことが一番前提です。
現在だって皆さん、建物建てるときには届け出をしていただいてる。だけども、今後はもうちょっと景観という問題でもって、景観法を受けてみたらどうか。そのときに、景観法というのは、予算の説明のときにお話しいたしましたけども、言うならば町がどうしようというんじゃなくて、町民の方、それで判断を受けながら物事を決めていこうというのが、今までの法律になかった全く新しいことだということを予算のときにお話しいたしました。
つまり、今回そのこと自体、受けるか受けないかも含めまして、住民の方と一緒になって相談をしながらやっていきたいということが、この仕組みの中にありますし、そのことでもってお金が来るとか来んというのは向こうの話でして、まずはこの町を一つの形でもって、美しい町にしていくっていうことを、どうでしょうかということをこの委員会にお願いして論議していただいてるわけでございますから、町でもって何かをするということじゃないんで、そこら辺だけはくれぐれもお間違いないように。
したがって、そういうことは常に住民の方にお知らせした方がいいということでもって、委員会で決めてこのペーパーを出そうじゃないかということを決めたわけです。中に不備な点があった点は、重ねておわび申し上げますけども、そういうことをやっていくことが今の時代、つまり住民が主体になって町をつくってくってことに一番つながる事業じゃないかと思って、今担当課に取り組ませておりますので、その点ぜひ御了解を賜りたいと、このようにお願いする次第でございます。
○議長(平野一夫) 5番、所君。
○5番(所順子) まあ、今御答弁いただいたんですけれども、十分お考えになっていただきたいと思います。どちらがよいのか、こういう法律をお定めになるのか。
そして、この住民中心にとおっしゃいますけれど、ここに載っている方々10名の方たちは、どうやって住民とコンタクトをとるのでしょう。高野町全体の町民とコンタクトをとってこういうことをやっていくというのは、すごく難しいことでありまして、ここのここをこう直しますからって、じゃ住民のアンケートをその都度その都度またとっていくとか、そういうことになるんでしょうか。ここの木1本とりたい、ここの町のおうちをこういうふうにしたいんですけれどとか、そしたらこれはもうこの規定には当てはまりませんとか、そういう住民の中心といったら、何かこれニュアンス的に、口では簡単ですけれど、住民のアンケートをとったり、住民とともにというのはすごく難しいような気がしてなりませんけれども、その辺がちょっと心配をいたしますね。
こんな条例をつくった後で、住民たちがぶちぶち文句言い出しても困りますし、こういう法律をつくる前に、やっぱしこういう話は吟味して、精査してやるのが私はいいのではないかと思って、このことについてはもうお時間も迫ってまいりましたので、よろしくお願いしたいと思います。本当に。
私は、こういうことはしてほしくないというものの一人でございますので、私個人の考えでありますけれども、私はこういう決まりなんぞは、やっぱり住みにくくする第一条件の一つではないかと痛感している者の一人でありますので。もし、これを実行なさっていくのであれば、吟味して、精査しながら、町民とともに本当にやっていってくださることをお願いして、この質問を終わらせていただきたいと思います。
次に、環境基金のところについて質問いたしましたですけれども、この維持基金の目標額をお聞かせいただきたいんですけど。多ければ多いほどなどのお考えではなく、目的があろうかと思いますんで、そのあたりをお尋ねしたいと思います。
そして、基金を漠然と集めるとはお考えになっていないと思いますので、既にそのような申し越しがあるのかどうか。
そして、この条例案をみていますと、町長様に権限が集中しているようにみえますが、運用を誤ればせっかくの浄財が生かされません。町長権限にかわる維持基金管理委員会のようなものを立ち上げるつもりはございませんか、お伺いいたしたいと思います。
○議長(平野一夫) ちょっとごめんなさい。
今、2つ目の質問に対しては、朝の特別委員会にて調査研究して。
○企画課長(今井俊彦) その旨を言おうと。
○議長(平野一夫) ああそうですか、はい、はい。
いやいや、もう私言いましたんで、助役さんの何だけ、目標の。
○5番(所順子) 目的をお伺いしたいですね。目標額とか、そういうこと、漠然と。
○議長(平野一夫) 高橋助役。
○助役(高橋寛治) 今、御質問いただきました件は、けさの論議の中ですべてお話しして、そして御了解いただいたと、こう認識しております。したがいまして、ぜひその点でもって、先ほど議会で御承認いただいた案件でございますので、この件につきましては、そこのことで御答弁にかえさせていただきたいと、こんなふうに思いますので、よろしく御協力お願いいたします。
○議長(平野一夫) 5番、所君。
○5番(所順子) まだまだたくさん疑問がある今日の全員協議会でしたので、ここで少しお尋ねをしたいと私も思っておりましたのですが、まあ基金というのはすごく難しいことでありますと私は思っておりますので、その辺の使い道とか金額とか、そういうのはやっぱりはっきりしていかないと、町民の方々から後々クレームが来るかなという、そういう懸念をいたしますので、やはり基金をされる場合は、その目的をはっきりとさせていかないことにはとても心配で、こういう基金は集められないのではないかと心配をいたすところであります。
本当にこれを実行なさるんであれば、町長運営のほどを切によろしく、よろしくお願いいたしたいとお願いをして、終わらせてはいただきますけれども、この基金についてはやはり疑問は、私は100ほど持っておるということを言わせていただいて、質問を終わらせていただきたいと思います。どうもありがとうございます。
○議長(平野一夫) これで一般質問を終わります。
日程第15、議員派遣の件についてを議題とします。
議員派遣については、会議規則第121条の規定により、お手元の配付しましたとおり議員派遣を行います。
これに御異議ありませんか。
〇議員(「異議なし」)
○議長(平野一夫) 異議なしと認めます。
したがって、議員派遣の件については、配付のとおり決定しました。
日程第16、委員会の閉会中の継続調査の件を議題とします。
各委員長から、目下委員会において調査等の事件についての会議規則第75条の規定より、お手元に配付した申し出書のとおり閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りします。
各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調等とすることに御異議ありませんか。
〇議員(「異議なし」)
○議長(平野一夫) 異議なしと認めます。
したがって、各委員会とも、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査等に付することに決定しました。
以上をもって本定例会に付議されました案件の審議はすべて終了しました。
会議規則第7条の規定により、本日をもって閉会にしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〇議員(「異議なし」)
○議長(平野一夫) 異議なしと認めます。
したがって、本定例会は本日をもって閉会することに決定しました。
閉会に先立ち、町長のあいさつをお願いいたします。
○町長(後藤太栄) 皆様、ありがとうございました。
9月20日に開会をいたしまして、本日まで慎重審議を賜りまして、まことにありがとうございました。
我々が提案をいたしました議案のすべてに関しまして、提案の理由を御理解をいただきまして、認定もしくは決議をいただきましたこと、まことにありがとうございます。
この会議中にいただきましたさまざまな御示唆、御意見等々を参考にいたしまして、十分配慮をした行政にしてまいりたいと思っております。全責任を持って執行しておるつもりでありますし、今後もそのつもりでやってまいりますので、それに外れたことがありましたら、また議会の席で御指摘をいただきたいと思います。
ただいま閉会中の継続の中に、議員の研修等も含まれておりました。たくさんの方が行かれることと思います。安全に研修をなさいまして、帰国後の報告をお待ちしております。
それでは、12月にまたお会いしたいと思います。
本日はどうもありがとうございました。
○議長(平野一夫) これで平成18年度第3回高野町議会定例会を閉会します。
長時間、御苦労さまでございました。
午後5時35分 閉会
この会議録は、議会事務局で作成したものであるが、その内容の正当なるを証するために署名する。
平成 年 月 日
高野町議会
議長 平 野 一 夫
議員 中 山 哲 也
議員 西 辻 政 親...