新宮市議会 > 2023-12-12 >
12月12日-02号

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  1. 新宮市議会 2023-12-12
    12月12日-02号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-15
    令和 5年 12月 定例会          令和5年12月新宮市議会定例会会議録             第2日(令和5年12月12日)---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員15名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  湊川大介君                             4番  大石元則君                             5番  月輪匡克君                             6番  福田 讓君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  百村匡洋君                            10番  吉良康利君                            11番  竹内弥生君                            12番  中山忠吏君                            13番  榎本友子君                            14番  榎本鉄也君                            15番  三栗章史君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 令和5年12月12日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から(5)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               福本良英君               参事(港湾担当)         小渕 学君               企画調整課長           勢古口千賀子君               商工観光課長           津越紀宏君               総務部               部長               南  守君               次長兼財政課長          小林広樹君               参事(防災及び危機管理担当)兼防災対策課長                                竹田和之君               総務課長             赤木博伯君               市民生活部               部長               西山和視君               生活環境課長           廣井和樹君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        中上清之君               次長兼地域保健課長        辻本美恵君               健康長寿課長           西 洋一君               福祉課長             前地秀高君               子育て推進課長          梶田卓哉君               建設農林部               部長               木村雅洋君               都市建設課長           工藤英二君               農林水産課長農業委員会事務局長 生駒貴男君               熊野川行政局               局長兼住民生活課長        下路 拓君               医療センター               事務長              福嶋律文君               庶務課長             岡本真治君               医療業務課長           須崎誠久君               水道事業所               所長               望月敬之君               工務課長             城 弘樹君               消防本部               消防長              垣内一男君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               尾崎正幸君               次長兼教育政策課長        馬込克彦君               教育政策課企画員         富田英之君               生涯学習課長           野本 渉君               文化振興課長           峪中直樹君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長               岡崎友哉               次長補佐             杉岡 睦               庶務係長             中尾 愛               議事調査係長           大居佑介             第2日(令和5年12月12日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(三栗章史君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 当局より、小内健康福祉部参事、疾病のため欠席の届出がありましたので、御報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(三栗章史君)  日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別紙、一般質問通告表により、その番号順に従い順次発言を許可いたします。 当局の答弁は、備付けのマイクを通して明快に答弁願います。 なお、今期定例会の一般質問は、議会運営の都合上、会議規則第54条の2の規定に基づき、あらかじめ発言時間の制限を、答弁を含め1人90分といたします。 それでは、一般質問を行います。--------------------------------------- △百村匡洋君 ○議長(三栗章史君)  9番、百村議員。 ◆9番(百村匡洋君) (質問席) 改めておはようございます。 ちょっと一般質問に入らせていただく前になんですけれども、先日新聞の記事でちょっと拝見しまして、クールビズ期間が終わった後もノータイ等されていると思うんですけれども、職員の反応はどうですか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  総務課の赤木がお答えさせていただきます。 働きやすい環境づくり、また環境に配慮するというふうな一環で、全国的にも軽装勤務の動きが広まっておりまして、本市においても、職員にアンケートを取りましたら賛成というふうな意見が多くありましたので、試行というふうな形で3月まで実施させていただきまして、職員の感想であったり、また市民の方からの反応、そういったものを確認しながら、もし問題がないというふうなことになりましたら、4月から軽装勤務というふうなことでさせていただきたいと考えております。 ただ、それに当たっては、当然TPOを踏まえる、そういったことが大前提でございます。 ◆9番(百村匡洋君)  すみません。ちょっと通告になかったので、全然、肌感程度でよかったんですけれども、しっかり答弁いただいてありがとうございます。 一旦3月末までということで、非常にすばらしい企画だなと思ったので、実際、職員から上がってきたことだったのか、市のほうから提案したことなのか、少し世間話程度に知りたかったので、聞かせていただきましてありがとうございます。 では、一般質問に入らせていただきます。 まず、新宮城の景観についてと表題の件になるんですけれども、その前に新宮市の観光動線について伺いたいと思いますが、当局として、観光の観点から、新宮市のまちづくりにおいて、どのような観光動線をイメージされていますでしょうか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越より答弁させていただきます。 まず、まちなか観光を推進する中で、まちなかにあります世界遺産の三社、神倉神社、熊野速玉大社、阿須賀神社をめぐってもらうことを核として、文化的な施設でございます旧チャップマン邸や旧西村家住宅や、またレベルの高い和菓子店めぐりなどを含めた動線をイメージしております。まちなかを歩いて散策してもらうことに併せて、昨年度からEバイクを活用して、まちなか観光の推進を図っておるところでございます。 ◆9番(百村匡洋君)  では、新宮駅を降りて速玉のほうに抜けていくイメージだとか、チャップマン邸を通ってということですと、新宮城も通過する想定でしょうか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  新宮城跡も新宮市の重要な観光スポットの一つでございますので、立ち寄ってもらっているところでございます。 ◆9番(百村匡洋君)  では、早速本題なんですけれども、先般より、新宮城の再建、石垣修繕、景観維持という話を議会で耳にしますが、石垣修繕や新宮城の再建に向けた施策は、私もぜひ進めていただきたいなと思っているところなんですけれども、やはりこれまで答弁を聞いても、なかなかリソースがかかる事業だと認識しております。それでも市民の思いを背負って再建を実現していただきたいというのは私の思いでありますが、長期的、中期的、あとは目先である世界遺産登録20周年に向けた観光資源の活用、それぞれ分けた計画が必要だと思っております。もちろん、全てが最終的に一つの線でつながると思っておりますが、今回は目先である観光資源の活用について問いたいと思います。 新宮城の景観維持について、9月の議会では、景観維持に当たる年度予算を400万円、年3回程度と答弁があったと記憶しております。景観維持に向けた今後のスケジュールを教えてください。 ◎文化振興課長(峪中直樹君)  文化振興課、峪中より答弁をさせていただきます。 人の立ち入る遊歩道部分ですとか平地の部分につきましては、都市建設課のほうで除草作業を実施しておりまして、人の立ち入らない出丸という場所だったり、石垣から生えた草等については、文化振興課で除草を行っておるところでございます。 遊歩道や平地部分、除草作業につきましては、年3回除草作業を行っておりまして、文化振興課の所管部分については、既に今年度は実施済みでございます。 ◆9番(百村匡洋君)  あと、年3回ということなんですけれども、もう年明け以降のスケジュールは決まっていますでしょうか。 ◎文化振興課長(峪中直樹君)  草刈りの年3回につきましては、秋までに今年度分3回を実施してございます。そして、もう一つ、景観整備事業で行う斜面、石垣面等の樹木伐採とか枝打ち及び草刈りにつきましては、これから年明けから入っていく予定となってございます。 ◆9番(百村匡洋君)  来年は一旦年明けということですね。 世界遺産の登録20周年で、観光誘致も力を入れていらっしゃるかと思います。観光客が多く、もちろん訪れることも予想されると思いますので、今、私この庁舎の6階から新宮城の石垣を見たときに、少し景観が残念というか、草が生い茂っているというか、立派な石垣がちょっと見えないことを少し残念に思っております。観光客がちょっと増えるタイミングもありますので、新宮城の石垣が見える状態に景観を維持していただきたいなと思うんですけれども、例年どおりの予算ではなく、少し増額だとか、あとはその他お金を使わない等で工夫というのはいただけないでしょうか。 ◎文化振興課長(峪中直樹君)  議員おっしゃられるように景観維持については、どうしても予算がかかることでございます。来年度の予算協議がこれからでございますので、財政課等とも協議をしていきたいというふうに考えてございます。 また、昨年度、消防本部の高所作業、高所活動を想定した訓練の一環として、石垣の清掃活動を実施していただいています。また、今年度についても同様の作業を実施していただくべく、今、協議を進めているところでございます。このような作業も継続して実施できるよう、関係課で調整して、景観整備に努めていきたいというふうに考えてございます。
    ◆9番(百村匡洋君)  先ほども答弁いただきましたけれども、新宮城は観光名所であり、新宮市民のアイデンティティーだと思っております。世界遺産登録20周年の年で、観光客も増加が見込まれる中、今持てる新宮市のポテンシャルを最大限に生かしてほしいと願っていますので、どうぞ前向きに協議を進めていただくよう、よろしくお願いします。 続いて、同じ項目なんですけれども、高野坂について質問させていただきます。 先日、私、高野坂の視察に行ってきました。個人的にも行ったことはあるんですけれども、詳しい方と一緒に視察に行ってきたんですけれども、高野坂、改めて思ったのが、新宮市の旧市街、あとは三佐木蜂伏地区からも距離が近く、新宮市民にとって非常に身近な古道なのではないかと感じました。 ただ、世界遺産登録20周年を前にして、幾つかの課題があるなと感じました。まず、高野坂内に休憩所があると思いますけれども、使用禁止となっております。現在の状況を御説明願えますでしょうか。 ◎文化振興課長(峪中直樹君)  休憩所につきましては、平成10年度和歌山県により設置をされたものでございますが、老朽化、傷みがかなり進んでおりますので、利用を中止していただいているところでございます。 ◆9番(百村匡洋君)  分かりました。ちなみに休憩所の修繕の予定はございますか。 ◎文化振興課長(峪中直樹君)  傷みがもうかなり激しくなってございますので、修繕ではなく、今年度、撤去する予定で県と協議を進めているところでございます。 ◆9番(百村匡洋君)  撤去ということで修繕が難しい、老朽化が進んで難しいということなんですけれども、撤去した場合なんですけれども、新たに新設する予定はございますか。先ほど、県と協議とおっしゃっていたんですけれども、ぜひ新設する方向性で県と協議を進めていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎文化振興課長(峪中直樹君)  現在のところ県のほうと新設の協議はしてございませんけれども、県ですとか、商工観光課など関係機関とも協議をしていきたいというふうに考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  私も小学校のときですかね、行ったときに、休憩所で弁当を持参して食べたちょっと記憶がありまして、市民にも非常に親しまれる世界遺産なのではないかなと思いますので、前向きにぜひ協議を進めていただくようにお願いします。 あと、引き続き高野坂なんですけれども、トイレの新設も提案させていただきたいところなんですが、今回、一般質問で同僚議員より上がっておりましたので、私のほうからは割愛させていただきます。 あと、もう一点気づいたことが、高野坂を改めて散策すると非常に歴史が感じられる見どころがあったと感じました。御存じかと思うんですけれども、孫八地蔵や御手洗の念仏碑です。視察のときは、たまたま詳しい方がいて、江戸時代のものであるとか説明を聞けたのでよかったんですけれども、説明の立札がない。説明の立札があれば、行った方が歴史を感じられるのになと思ったんですけれども、何も知らないと何となくお地蔵さんがあるなと思い、素通りするのではないかと思います。 高野坂の見どころへ説明の立札を設置いただきたいという提案なんですけれども、いかがでしょうか。 ◎文化振興課長(峪中直樹君)  看板の設置につきましては、景観を損なわないように場所の選定も必要となってきます。念仏碑などのところは、非常に景観のよいところでございますので、石碑と看板を並べると少しそぐわない部分もあるのかなというふうに考えてございます。石碑の歴史的史実も再度確認する中で、設置できるものについては設置をしていきたいと考えますし、また高野坂の出入口のところの看板ですとか、パンフレット等の記載も含めて、関係課、商工観光課等と研究していきたいというふうに考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  ぜひ、研究いただきたいところです。今、課長おっしゃっていることももちろん正しいと思います。ただ、どちらを優先させるか、観光客の目線に立つと看板の設置が必要ではないかと私は思います。 その当時、どんな人たちがどんなときにどのように手を合わせていたのか、歴史背景を知ると見え方が変わってくるような気がします。例えば、聖地巡礼は歴史背景を知ってから回ることが多く、他県なんですけれども、例を挙げると、五条大橋は義経、弁慶が戦ったとされますが、結構似たような橋があるような気もします。ただ、観光名所になっているという点や、当時は橋がなかった等々の諸説、この橋はございます。同じように、高野坂にもストーリーがたくさん詰まっているんではないかなと感じました。高野坂にあふれるストーリーをもっと多くの人に知っていただき、観光客はもちろん、新宮市民にも親しまれる世界遺産を目指してほしいと思っております。 あと、先日も国会議員の先生が新宮市へお越しになり、経済活性化には歴史や文化だとおっしゃっていました。改めて、世界遺産登録20周年を機会に、新宮市の歴史、文化を最大限に生かすため、客観視して協議を進めていただきたいと思います。 以上、よろしくお願いします。 では、続きまして、新宮市の助成・補助制度について、一般質問させていただきます。 現在、新宮市で補助制度、助成制度を実施している例が各課であると認識しております。補助金・助成金制度の中には、市の単独予算から捻出している内容もあるかと思いますが、何が言いたいかというと、今ある補助金・助成金制度を誰でも簡単に可視化できるようにしてほしいという提案です。もちろん、新しい補助金・助成金を提言したいのはやまやまでございますが、せっかく補助金・助成金の政策を行い予算化しているのに認知されていないというのは、機会損失と捉えております。今、機会損失という言葉を使わせていただいたんですけれども、ここでの機会損失は、市民の満足度につながっていないんではないかということ、制度の有効活用を指させていただいております。 予算を使わないからいいのではないかという意見も、もしかするとあるかもしれませんが、消極的な政策であれば、それでいいかもしれません。ただ、私は、必要な方には積極的に利用してほしいと思っておりますが、当局のお考えをお聞かせください。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  企画調整課、勢古口より答弁させていただきます。 当課でも、新宮市の助成・補助制度など、市の事業を紹介した冊子の製作を進めているところでございます。また、広報紙でも随時紹介していきたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  ただ現状では、近隣自治体と比較し、新宮市は何もやっていない、やってくれていないと思われがちではないでしょうか。私は何もやっていないわけではなく、やっているが見えづらいということが一つの要因になっているのではないかと思っております。少し辛辣な表現になりますが、市民が知らないということはやっていないと同じではないでしょうか。広報新宮でPRしている、ホームページへ掲載しているとおっしゃられるかもしれませんが、市民全員が熟読したり、市民全員が1年前の記事を覚えているのは難しいと思っております。必要になったときに見やすく、検討している人がすぐに閲覧できるようになることで、市民の満足度向上につながり、他市町村との差別化につながると思っております。 新宮市が行っている中で、ちょっと認知度の低いだろうと思う補助金制度の一例を挙げさせていただきますが、まず農林水産課の山村地域生活関連道路設置補助金では、私道の修繕に使用することができ、最大70万円までの補助をされていると思います。同じく、農林水産課の狩猟免許等取得補助で、わな猟の場合、免許取得に1万円、銃免許取得の場合4万5,000円の補助を行っているかと思います。ちなみに、私も狩猟免許のわな猟を取得したんですけれども、当時沖縄に住んでいたので、全て自費でした。新宮市のこの補助制度を聞いたとき、非常に羨ましかったです。 また、子育て推進課では、不妊治療費の助成制度を行っており、年間5万円まで助成していらっしゃるかと思います。 まだまだ国・県を絡めるとたくさんあると思いますが、先ほど新宮市は何もやっていないという表現を使いましたが、補助金・助成金制度がたくさんあり、市職員が日々対応し頑張っているのに、何もやっていないと思われるのはもったいないと思います。市民に対し、新宮市はこんな政策をやっていると、改めてPRをしてほしいと思います。その手段として補助金・助成金制度を一覧化することを提言いたします。 少しずれるんですけれども、ちなみに私は支援者から所感を聞かれること、実際に窓口に聞きに行って、担当課が異なったケースなどありますけれども、肌感で全然構いませんので、そのような部署の違う問合せ等々というのは少なからずございますでしょうか。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  確かに部署の違う問合せというのは、少なからずあると思います。議員おっしゃるとおり、市民が必要な情報を得られないということは機会損失になりますので、市民に広く、必要な情報を知っていただけるよう、PR、広報活動に力を入れていきたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  ありがとうございます。 最後に、繰り返しになりますけれども、市民が見やすく、補助金・助成金制度も使いやすくなることで、市民の満足度向上につながると思っております。 また、市職員の受電数も多少は減少し、業務量の軽減や時間外労働の減少にもつながることで、人件費の削減が見込めるのではないでしょうか。このような仕組みづくりも非常に必要で、本庁以外、医療センター等でも言えることではないかなと思っております。その案は、今現在持ってはいないんですけれども。 話を戻しますと、この補助金・助成金制度を一覧化し、誰でも可視化できるようにしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  議員おっしゃるように、誰でも見られるように一覧化を進めていきたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  一覧化を進めていただけるということなんですけれども、ちなみにどういった、ホームページだとか、何かこう冊子を作るだとか、そういった手段というのはもうお考えでしょうか。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  一覧化の冊子を作ること、それとホームページに紹介する、そして市広報紙でも随時紹介していきたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  分かりました。非常に見やすくなると思いますし、一覧で並ぶことで、何が足りないのか、何ができているのか、そういった課題を見つけることにもつながると思いますし、新宮市の長所をPRすることにもつながると思いますので、ぜひ活用していただいて、市民満足度につなげていただければと思います。 以上で、一般質問を終了させていただきます。 ○議長(三栗章史君)  一般質問を続けます。--------------------------------------- △榎本友子君 ○議長(三栗章史君)  13番、榎本友子議員。 ◆13番(榎本友子君) (質問席) おはようございます。 では、一般質問をさせていただきます。 最初に、教育現場における献血の啓発についてであります。 献血は、命をつなぐボランティアとも言われております。皆さんの中にも、献血をしたことがある方は多数おられると思います。献血は、がんや白血病、血友病、そして様々な手術や出産のときの輸血として、多くの命を救うために使用されております。献血によりつくられている治療薬は、多くの患者さんの大切な命を日々つないでくれています。 そこで質問ですが、新宮市では、年間どのぐらいの方が献血に参加されておりますか。また、献血の機会はどれぐらいありますか。お願いします。 ◎健康福祉部次長兼地域保健課長(辻本美恵君)  地域保健課、辻本より答弁させていただきます。 令和4年度ですが、献血日数は27日、献血者数は1,455人となっております。 ◆13番(榎本友子君)  ありがとうございます。 献血は男女ともに16歳からできますが、市内の高校生への献血の呼びかけはどんなふうにされておりますでしょうか。また、高校へ献血車が出向くことはありますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼地域保健課長(辻本美恵君)  献血は、県が献血推進計画に基づきまして事業を実施しておりまして、本市では、県や和歌山県、赤十字血液センターから依頼があったときに、啓発に協力している状況であります。 なので、高校生への献血の呼びかけについては、現在しておりません。県に確認しましたところ、依頼があれば講師を派遣しているとのことで、令和5年度には、なぎ看護学校の文化祭に赴きまして講義を実施したとお聞きしております。 ◆13番(榎本友子君)  ありがとうございます。 なかなか年間に27日と言っても、12か月のうち1か月弱、また献血される方も少ないし、また高校生への呼びかけもまだまだこれからだと思いますので、さらに啓発をお願いしたいと思います。 今年も各地で献血啓発のイベントが開かれました。昨今の傾向は、若い世代への働きかけに力が入っております。この背景にあるのは、少子高齢化による16歳から69歳の献血可能人口の減少予測と、若年層、10代から30代の献血者の減少であります。若年層の年間献血者は、2021年までの10年間に約80万人、32%も減っております。将来にわたり安定的に血液を確保するには、この先の献血基盤を支える若年層の参加が欠かせないのであります。厚生労働省でも、若年層への対策強化を重点的に取組に掲げております。厚生労働省が献血経験者を対象に実施した調査では、多くの人、特に初めての献血が高校生だった人が、高校での献血がその後の献血への動機づけに有効と考えていることが分かりました。 現在の献血事情を聞いて、私は、次男の出産時のことを思い出しました。実は、次男は生まれたとき、黄疸が強くて交換輸血をして命を救われました。このように、誰でも突然、輸血の必要性に出会うかもしれないのです。そのときに血液が足りなければ、大変なことになります。 高校生や中学生の皆さんに、献血の大切さを訴える機会があるのであれば、ぜひ知らせていただきたいと思います。それで、今日、質問をさせていただきました。 このハンドブックは、高校で使用される献血ホップ・ステップ・ジャンプというハンドブックであります。和歌山県はこれさえも高校生には配られていないんだと思うんですけれども、配布はされておりますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼地域保健課長(辻本美恵君)  県のほうに確認いたしましたところ、厚生労働省のほうから直接、市内の各高校のほうにハンドブックを送付されたと言っておりました。 ◆13番(榎本友子君)  ありがとうございます。 16歳、高校生になると、いつでも献血ができるのですが、高校になってから始めたのでは、なかなか献血人口は増えていきません。献血人口増加のために、こういうハンドブック等をしっかり学び、しっかり献血を学んでいただきたいと思います。そして、16歳になる前に、中学生の頃から、このようなハンドブックを使って献血について学び、献血の果たす役割などに触れることができる取組を進めていくことが大切ではないかと思いますが、教育現場としてのお考えをお聞きします。よろしくお願いします。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育政策課、富田より答弁させていただきます。 中学生におきましては、献血可能年齢ではございませんが、なぜ献血が必要とされているのか、また献血した血液がどのように使用されているのかなど、その意義について早期に知ることによりまして、16歳という献血可能年齢に達した際、献血についての自覚が高まるものであると考えております。 ◆13番(榎本友子君)  ありがとうございます。 将来にわたって安定的に献血を確保するためにも、今後の献血基盤を支える若い世代の献血参加者をどう増やしていけるか、喫緊の課題になっております。 例えば、京都市内の一部自治体では、この高校生向けのハンドブックを、間もなく献血可能年齢となる中学生に配布しているところもあります。新宮市として、その具体的な取組をどうされるか、実際に中学校とかでこのようなハンドブックを使うことは可能でしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  現時点におきまして、厚生労働省から中学生向けのハンドブックというものは出ておりませんが、啓発用のポスターというものが毎年各校に配布されております。それらを活用しまして、学校の主体性により、啓発していく、学んでいくということは可能であると考えております。 ◆13番(榎本友子君)  ありがとうございます。 ほかの授業もあって大変だと思いますが、年に1回でもいいですので、どうか啓発のほうよろしくお願いいたしたいと思います。 命を救う第一歩は、献血から始まります。若いときに、献血の大切さを教えることが将来的な献血推進につながると思います。献血可能年齢になる前からの早期の献血教育を進めていくことがとても大事だと思います。成人式を待つように、献血に対しても16歳の誕生日が来たら献血できると子供たちがしっかり認識できるように、新宮市の教育現場においてもしっかり取組をしていただけることを期待して、この質問を終わります。ありがとうございます。 続いて、循環型社会の推進ということで、質問をさせていただきます。 大量生産、大量消費、大量廃棄の時代から循環型社会への取組が始まり、新宮市でも平成8年度、ごみ減量等推進審議会を発足し、平成14年度、エコ広場方式の導入、燃やせるごみの指定袋の有料化、名前を書いて使うという方法です。 このごみ有料化制度とエコ広場方式の導入の結果、平成14年度のごみ排出量の導入前の平成13年度ごみ排出量の約18%削減することができたと聞きました。1年間の取組で18%も削減できたと聞きました。これは、ごみ減量等推進審議会の皆様、担当課の職員の皆様、当時の先輩議員の皆様の奮闘のおかげだと思います。ありがとうございます。 当時、このごみ排出量減少と分別を推進するために、ごみ袋に名前を記入して出すという指定ごみ袋方式を導入し、ごみ袋の価格も割高にされたと聞きました。しかし現在、ごみ袋に名前を書かなくてもよくなっております。 質問ですが、それはいつから削除され、なぜ氏名を記入しなくてもよくなったのか、また氏名を書かなくなってごみ排出量に変化があったのでしょうか。回答をお願いいたします。 ◎生活環境課長(廣井和樹君)  生活環境課、廣井より答弁させていただきます。 令和3年度作成分から氏名欄を削除しております。記入しなくてもよくなったのは、ごみ排出者の意識の浸透、分別ルールが定着したことによることが理由となっております。また、氏名欄削除前後では、ごみの量に目立った変化は見られませんでした。 ◆13番(榎本友子君)  ありがとうございます。 19年間取り組んできたごみ袋に名前を記入しなくてもごみの排出量にあまり変化がないのであれば、思い切って今のごみ袋を廃止するのはどうでしょうか。指定ごみ袋でなくても、スーパーとかで販売している半透明か透明の袋に変更する。現在のごみ袋の印刷費をごみ減量やリサイクルのために使っていけるのではないでしょうか。これは市民の方からの声でもあります。どうでしょうか。 ◎生活環境課長(廣井和樹君)  今、議員がおっしゃられました件に関しましては、新宮市のほうでは、以前より可燃ごみの削減を進めておるところです。今言われました議員のお考えも含めて、より効果的な削減方法を今後模索していきたいと思っております。 ◆13番(榎本友子君)  お願いいたします。 現在の有料のごみ袋からごみ袋を変更しても、このごみの減量にはさらに取り組んでいくということが大事であることは認識しております。この燃やせるごみの半分は水分だと聞きました。この水分を減らすために、生ごみを出す前にひと絞りする。簡単ですが、この水切り効果は抜群であります。水切り動画をわざわざ作成して市民に啓発している自治体も、ユーチューブではたくさんありました。 質問ですが、新宮市では、このごみの捨て方について、例えばごみの水切りの仕方とか、そういう動画を作成するとか、またごみ減量のための広報を行うことはできないでしょうか。 ◎生活環境課長(廣井和樹君)  ごみの捨て方につきましては、現在皆さんにお配りしております家庭ごみの分け方・出し方のパンフレットやホームページ、市広報、ごみ収集分別アプリ「さんあ~る」に掲載し、周知を図っているところでございます。引き続き、より分かりやすい方法での周知に努めていきたいと思います。 ◆13番(榎本友子君)  ただ、20年以上やってきた現行方式もそろそろ大きく見直しをする時期ではないでしょうか。ごみ減量化、リサイクルを効果的に行うためには、ごみになる前の取組が重要になります。取組の一つに、食品ロスの問題があります。食品ロス、これは、日本人が1日1人当たり茶椀1杯分の食べ物を捨てています。ここで人数を見ただけでも、どれだけのごみが、食品が捨てられているか。食べればごちそう、捨てればごみ、燃やせばCO2、限りある資源を効果的にリサイクルする、そのための情報の取組を市民の皆さんに提案して、啓発をしていただきたい。 そして、循環型社会の形成のために、今後の新宮市の取組に期待したいと思いますので、ごみ袋の変更もどうか一度検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(三栗章史君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午前10時39分--------------------------------------- △再開 午前10時52分 ○議長(三栗章史君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △月輪匡克君 ○議長(三栗章史君)  5番、月輪議員。 ◆5番(月輪匡克君) (質問席) 5番、月輪です。議長のお許しが出ましたので、一般質問させていただきます。 今年最後の一般質問となってしまいましたが、来年に向けて、全ての市民の夢と希望のかけ橋となるような、今回も多岐にわたり質問させていただきます。 その前に、9月の定例会の一般質問において僕が質問したことを実現に向けて御尽力していただいたことに感謝いたします。商工観光課長、神倉山に訪れた観光客のために荷物預かりサービスを、市が委託した神倉神社社務所付近の民間事業者がこの秋から行ってくれていますよね。どうもありがとうございます。僕が確認したとき、神倉神社から荷物預かりサービスについての案内等の看板が一つもなかったんで、できたら案内等があったらもっとよかったと思いますので、その点、これからよろしくお願いいたします。 また、もう一つ、生活環境課長、どうもありがとうございます。この9月、僕の一般質問で、三輪崎支所の常設エコ広場、今年度中に開設予定ですと言っていただいたじゃないですか。その反響物すごいです。もう市役所まで行かんでもええんやねとか、朝よう出さん、でもお昼にでも車引いて行けるからええねとか、どいらい便利になるね、いつからなんとか、三輪崎支所の常設エコ広場に期待している言葉ばかりです。皆様のこうしたお言葉に応えるように、今年度開設に向けて頑張ってください。よろしくお願いします。 それでは、これより1番の質問、国道168号の2号トンネル(仮称)の工事打切りによる健康等への問題を始めさせていただきます。 令和3年12月に着工した高田の白見の滝の横で掘り進められていた(仮称)2号トンネル、国道168号の道路改良工事なんですけれども、環境基準値を上回るフッ素とヒ素が残土から出続けて、御坊市の民間管理型処分場へ搬出し処理し続け、今後も同じ土壌が続くことが予想されることから、当初契約で約70億円だった工事費がこのまま継続すると、残土処理などを含めて、約270億円に増大するとして、先々月の10月から工事を停止していたんですけれども、このたび工事を打ち切る決断を和歌山県が検討していると、先月、11月1日に発表があったと報道があり、市民の話題になっております。そして、そのことを報道している記事はたくさんあるんですが、産経新聞のウェブニュースの記事に気になることが書いてありましたので、御紹介します。 事前のボーリング調査で、相賀側から26メートルの地点、高田側から33メートルと39メートルの地点でヒ素を確認していたが、残土を処理しながら工事を進めることになったと書いてあるんです。ということは、工事前にボーリングで既に何か所も出ていて、今のような事態を予測することが十分考えられるにもかかわらず、県が工事に踏み切って今のような事態を招いてしまっているということですよね。そして、今回のような県発注のトンネル工事の打切りは、前例がないと言います。これは、ゆゆしき事態ではありませんか。 また、朝日新聞デジタルの記事なんですが、工事の約1割の掘削を終え、その全ての区間の有害物質のフッ素は基準値の1.1倍から3.9倍、ヒ素は基準値の2倍から5倍が検出された。残土は、ほかの公共工事に活用される予定だった。だが、有害物質を含む残土は、県の管理基準に基づき、管理型処分場で処分しなければならず、担当者は、こんなに有害物質が出るとは思っていなかったと話す。 また、日経クロステックのウェブの記事のタイトルが「大成建設JVのトンネル工事打切りへ、地山から大量の有害物質」なんです。 今回は、自然由来だから人間には害がないらしいわと土木関係の仕事をしている二、三人の知人からちらっと聞いたのですが、そんなことないやろ、ヒ素は、和歌山カレー事件で有名になったやつやし、自然由来でも有害なやついっぱいあるやん。鉛、ウラン、天然やけれども人体に有害やでと思い、それでヒ素とフッ素について少し調べてみました。鉛やヒ素、フッ素、カドミウムなどは重金属類と呼ばれ、第2種特定有害物質らしいです。過去には、鉱山で採掘されていた重金属が地下水や排水に溶け出し、公害病となってしまったケースなども存在しています。何とヒ素とフッ素は金属なんですよ。それも鉛と同様の重金属なんですよ。また、国立研究開発法人国立環境研究所の元環境健康研究センター長の野原恵子先生は、ヒ素は微量であっても、長期間摂取することによって慢性ヒ素中毒による健康被害をもたらすことが知られていますと語っています。 また、タイムリーな話題と言ってはとても不謹慎なんですが、本日、この4日の産経新聞社のウェブニュースの記事に、岐阜県民主医療機関連合会などは、4日、同県各務原市と岐阜市の住民計131人の有機フッ素化合物の血中濃度を調べた結果、79人が健康被害が懸念されるとするアメリカの指針値以上だったと発表した。各務原市の水道水の水源から有機フッ素化合物が検出されていた。市が令和2年11月に三井水源地の水質を検査したところ、国の暫定目標値超えの有機フッ素化合物の検出を把握していたが、公表していなかった。この水源地を利用する住民では、今回100人中73人の血中濃度がアメリカの指針値を上回っていた。 トンネル工事の現場の横には、今も白見の滝、前には熊野川が広がり、その下には新宮市水道事業所の南檜杖取水口があるんです。そして、先月、工事は打切り、またいつになるか分からない工事再開、ひょっとしたら3年、5年と工事が再開されることもなく担当者も変わってしまい、そのまま何十年も放置され、計画自体が消えてしまうなんてこともあるかもしれません。その間に管理されなくなった工事途中のトンネル内に遠慮なく流出してくる地下水と流れ込む雨水、それも最近の想定しなかったぐらいの大雨による雨水、これらの大量の水により、ヒ素とフッ素といった物質が少しずつとはいえ絶え間なく熊野川に流れ込めば、南檜杖取水口から新宮市民全ての口に、それは命を支える飲料水として、そしてゆっくりと新宮市民全ての健康と生命とをむしばんでいく可能性があるかもしれません。 先ほどお話しした今月4日の岐阜のニュースのように、市が令和2年に水源地にフッ素検出を把握していたにもかかわらず公表せずにいたため、この水源を利用する住民の73%が、フッ素の血中濃度は健康被害が懸念されるとするアメリカの指針値以上であった。そうなってからでは手後れです。これは岐阜の各務原市の当局が、フッ素検出という事態を軽く見た結果ではないでしょうか。 新宮市もそうならないためにも、県に働きかけて、この事態をよりよい方向に導いてください。答弁よろしくお願いいたします。 ◎水道事業所工務課長(城弘樹君)  水道事業所工務課、城から答弁させていただきます。 市内の上水道の取水口は、南檜杖のバス停の下にございます。熊野川から直接取水を行っていますが、水道法に基づき水質検査を行っており、トンネルから検出されましたヒ素とフッ素についても毎年検査を行っておりますが、数値は全く上がっておらず、特に問題はございません。 今後も引き続き、水質に関しましては検査結果を注視しながら、安全管理に努めてまいりたいと思います。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。とても安心しました。 でも、今後のことを考えて、トンネル工事打切りなら、直ちにトンネル内部に水の流入、流出を防ぐための完全密封するためのシールド工事の実施と、それと並行して、トンネル工事打切りからトンネル完全開通までの間、ヒ素とフッ素などといった物質が微量であれ流れ出しているかをチェックするため、工事現場の地山周辺と熊野川における環境モニタリングの実施、そして新宮市民へ何ら隠すことない環境モニタリング数値の全公表、これら二重三重のセーフティーにより、新宮市民に鉄壁の安全と安心感を与えてください。それでは当局、御答弁をよろしくお願いいたします。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  都市建設課、工藤より答弁させていただきます。 和歌山県においては、周辺環境などに影響がないように、適切な対応が取られるものと考えております。 新宮市においては、掘削土砂の処分方法等について、和歌山県と連携して対応してまいります。また、国道168号沿線の自治体で構成する協議会等を通じて、早期事業再開などについて要望してまいります。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。 先ほど御紹介した日経クロステックのウェブの記事のタイトル、「地山から大量の有害物質」なんてことをニュースで書かれている自体、異常なことです。直ちに健康被害が出ないとしても、このように書くマスコミ報道による風評被害も考えられます。 市長が今掲げている子育てするなら新宮市、このビジョンが少しも欠けることがないように、どうか県に幾度となく働きかけていただき、新宮市の県議、和歌山県知事に事の重大さを訴え、早急に先ほどお話ししたような対策を実施していただくよう御尽力お願いいたします。どうか何とぞよろしくお願いいたします。 それでは、すみませんが、市長、力強いお言葉をお願いいたします。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、地域住民の安心・安全をしっかりと確保するために、県へしっかりとした対応を働きかけてまいりたいと思います。ありがとうございます。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。 新宮市民、市長の言葉によって、すごく安心を得られたかと思います。ありがとうございます。 それでは、2番の隣の空いている土地をマネジメントしたり、高齢者の賃貸借契約の保証人制度など、一歩踏み込んだ市独自の空き家対策を、の項目ですが、現在、全国的に空き家などが大変問題になっております。新宮市も例外ではありません。今、現在もたくさん空き家があり、身近な大問題となっていますよね。当然、これからも増え続けていきますよね。人口減少によって、その対策として、和歌山県またはこの新宮市にはどういった対策が取られていますか。どうか、御答弁をお願いいたします。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  企画調整課、勢古口より答弁いたします。 住まいを探している人、空き家を提供したい人にとりまして、空き家バンクは大変有効な手段であると思います。そのわかやま空き家バンクというものを対策として取り組んでおります。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。 そういった制度があるんですね。その制度は、どのようにして持ち主と借主が利用すればよいか、詳しくかつ簡単に、市民の皆様に分かりやすく御説明ください。 また、借りるだけでなく、売買もできる制度なんですか。そこをお答えください。よろしくお願いします。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  空き家バンクは、賃貸、売買の空き家の情報提供を行っております。和歌山県の移住関係のホームページ、わかやまLIFEに掲載し、市町村は物件案内のサポートをし、契約は民間不動産会社の住宅協力員が行っています。 利用を考えておられる方は、わかやま移住定住支援センターまたは企画調整課、熊野川行政局に御相談ください。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。よく分かりました。 そこで現在、空き家バンクに、新宮市は何件の登録があるんでしょうか。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  わかやまバンクに登録されています新宮市の物件は6件でございます。 ◆5番(月輪匡克君)  新宮市の市内の空き家の数からしたら、まだまだ微々たるものですね。これから期待する制度なので、もっともっと当局はPRしてください。僕も、喪主の方が県外の方で空き家になるであろう物件があったとき、またおうちを探している人がいたときは、わかやま空き家バンクのことを、今日、課長が話してくれた内容をどんどんお話しさせていただきます。 次に、高齢者の賃貸借契約の保証人制度など、独居老人の方が立ち退き等で家が変わらなければならないときに、保証人になっていただける方がいなければ賃貸契約ができないとの声があるんですが、新宮市が保証人等になってもらえるようにはならないんですか。その疑問にどうかお答えください。よろしくお願いします。 ◎健康長寿課長(西洋一君)  健康長寿課、西より御答弁させていただきます。 一般的に保証人の条件とすれば、一定の収入がある方や2親等以内あるいは3親等以内の親族等いろんな条件がございます。保証人がいない場合には、保証会社があり、家賃の半月分、1か月の費用を払い、保証人を探していただける保証会社がありますので、そのようなサービスを利用していただきたいと思っております。 なお、現在では、保証人の要らない物件等もあると聞いておりますので、そのような物件を探していただきたいと思っております。 ◆5番(月輪匡克君)  分かりました。ありがとうございます。 高齢化社会において、空き家問題と家にまつわる問題は山積していて、なおかつ緊急な課題です。今日質問させていただいた問題以外にもいろいろな問題がこれからも必ず起こると思いますので、その都度、このように一般質問などにおいて質問させていただきますので、何とぞよろしくお願いいたします。2番の質問を終わらせていただきます。 3番、ドライバーの憩いの場所になっている大浜展望駐車場にトイレ、自動販売機を設置して、利便性向上をについてなんですが、県道231号あけぼの広角線、あけぼのから新宮警察署を過ぎた国道42号広角北交差点及び広角南交差点までを結ぶ和歌山県道に当たる駐車場です。 消防本部の道を大浜に向いて走っていただき、近大附属新宮高等学校・中学校を越えて、先の丁字路の信号を右に曲がり新宮警察署のほうに向かって走っていくと、すぐ左手の大浜の方角に向かって広がる駐車場が大浜展望駐車場です。通称見晴らし台の駐車場なんて言われていますが、大変市民の皆様に親しまれております。朝、昼、夕と大浜の白波が見えている時間帯は、必ず何台か車がとまっております。昼頃になると、営業の方々が海を見ながらお弁当を食べにやってきます。僕も夏の外回りのときには、必ずといってそこでお弁当を食べています。そのほかにも、海を眺めながら休んでいる方もおられます。ちょうどよい場所なんです。 県道にある駐車場なんですが、どこが管理、運営しているものですか。どうかお答えください。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  都市建設課、工藤より答弁します。 県道の道路区域として、和歌山県が管理しております。 ◆5番(月輪匡克君)  このようなドライバーの憩いの場所に、どうにかトイレ、自動販売機の設置はできないもんなんですか。三重県御浜町阿田和の国道42号、熊野街道の海側にある規模的にこの大浜展望駐車場によく似た規模のところがあるんです。七里御浜ふれあいビーチ駐車場なんですが、そこにはトイレも自動販売機を設置しております。この二つ、トイレと自動販売機があったら、ドライバーの憩いの場所、この場所がより便利なものになると思っております。 そして何より、来年、新しい橋が開通したらますます交通量も増えますし、旅行で来られる方も多くなり、ドライバーの休憩場所が必要です。そのためにも、どうか大浜展望駐車場にトイレ、自動販売機を設置して、利便性向上をお願いします。市ができないんであれば、県に積極的に御相談のお話をしてください。よろしくお願いします。答弁お願いします。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  トイレや自動販売機の設置については、和歌山県に市民の声をお伝えしましたが、道路区域であるので、設置は困難であるとの回答をいただいております。 ◆5番(月輪匡克君)  よく分かりました。駐車場じゃないところを県から利用させていただいているという感じなんですね、あの場所は。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  あの場所については、県のほうに確認しましたら、道路区域であるということであります。 ◆5番(月輪匡克君)  道路区域を利用させてもらっている、とても良い場所なんで、これからも使い続けることができるように県に配慮していただけるとよろしいですね。ありがとうございました。3番の質問を終わらせていただきます。 それでは、4番、新宮市公共交通計画、運転手不足問題の一つにライドシェアという選択肢を加えてみてはどうかということなんです。 議長すみません、こちらをちょっと使わせていただきます。よろしいでしょうか。 ○議長(三栗章史君)  はい、どうぞ。 ◆5番(月輪匡克君)  新宮市地域公共交通計画で作ったんでしょうね。新しい新宮市路線バスの御案内です。このバスの時間表、町内会の回覧版で1部頂きました。作成に加わっていただいた方、どうもお疲れさまです。 新宮市地域公共交通計画のことなんですが、今回、ここに書いてあるんですが、新しく免許証を返納された方はバス料金半額になっていますよね。ここに書いていますけれども。広角住宅線や相筋線は200円均一なので、何と100円で乗れるということですよね。同伴者の1名も半額で利用できると書いてあったので、気軽に御夫婦やお友達同士で、路線上にあるオークワやイオンに買物に行けるということなんですね。100円バスって魅力的な響きですよね。 そこでもう一声、運転免許証を返納された方だけじゃなくて高齢者全員、例えば70歳もしくは75歳以上の方々全員が、バス料金が半額になるなんてことは無理なんでしょうか。広角住宅線や相筋線の市内循環型バスが、高齢者全員が100円でバスが利用できるようになると気軽にお買物に行ける環境になり、まちに出かける機会が増え、高齢者が引き籠もることもなく精神衛生環境上も向上し、認知症の発症を抑止する効果も期待できるんじゃないかと考えれば、とてもすてきじゃないですか。高齢者のバス料金が半額はいかがでしょうか。当局、どうかお答えください。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  企画調整課、勢古口より答弁いたします。 70歳または75歳以上の方のバス料金半額につきましては、地域公共交通再編の利用促進の方策としまして、運賃施策も研究してまいります。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。前向きに御検討ください。 それでバス乗務員募集中、このチラシ、何度か新聞の折り込みに入っていたんで見かけたんですが、この新宮市も運転士不足なんですね。よくテレビとかニュースで運転士不足のことをやっていたので知っていたんですが、新宮市も無縁ではなかったんですね。 ところで、新宮市地域公共交通計画やこういった運転士不足解消の一つに、ライドシェアを考えてみるというのはいかがでしょうか。ライドシェア、聞き慣れない言葉ですが、このライドシェア、国を挙げて今検討中ですよね。 海外では既にそのサービスは始まっていて、Uberなんか有名ですが、緑色の営業ナンバープレートではなくて、白色の自家用ナンバープレートでお客様を乗せて営業できることから、以前は白タクと呼ばれていた行為ですが、新宮市では、今後、ライドシェアの導入にはどうお考えですか。また、この中継を見ている市民の皆様に分かりやすいように、この新しいなじみのない言葉、ライドシェアを御説明していただけたならばとてもうれしいのですが、どうか当局、よろしくお願いします。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  市内のバスの乗務員につきましては、現在、乗務員は50歳代の方が多く、将来安定して公共交通を維持していくために、若手の育成を考えているとのことでございます。 また、ライドシェアにつきましては、議員御説明していただいたとおりで、自動車を相乗りすること、一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を乗せるということでございます。現在、タクシー運転士不足が問題となる中、国で検討されておりますが、慎重な議論をとの声もございます。 当地域では、まず既存交通を活用していくということを優先しております。今後、国の動向を注視しながら、慎重に対応していきたいと考えております。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。とても分かりやすい説明、解説ありがとうございます。 これからの時代を考えて、バスの乗務員募集ということをやっているわけですね。これからの時代、今までとか考えられなかった時代がもうそこまでやってきています。やはり、働き手不足のせいか、数年前ぐらいから都市部のファミリーレストランで見かけていた猫型配膳ロボットが、市内のファミリーレストランでさえ今年になって導入されています。安全に熱々の料理を運んできてくれて、食べ終わったら皿を持って厨房まで帰ってくれる時代です。猫型配膳ロボットに、公共交通の未来をかいま見てしまうのは自分だけなのでしょうか。 そして、何より便利とされるものの導入の広まり方が早い。今後、各地で行っているバスやタクシーの自動運転の実証実験、身近なところでは、太地町が自動運転レベル2の実用運行が既に始まっています。やがて、自動車の自動運転レベルが4になるのは時間の問題でしょう。ライドシェアを含め、運転士不足解消、そして公共交通のありようがさま変わりするような気がしています。 2030年には、労働人口が1,000万人消失すると言われています。残された時間は6年とちょっと。いきなり来るわけではなく徐々に忍び寄ってきますが、そのときに備え、国の動向を素早くチェックして、公共交通だけではなく、様々な分野で一歩先行く新宮市であってください。よろしくお願い申し上げます。4番の質問を終わらせていただきます。 それでは、5番のこの10月から火葬場を那智勝浦町が共同利用することになった今、丹鶴ホールや那智勝浦町立体育文化会館等の大規模施設を共同利用する時代が来たのではないかについてです。 10月から南谷の火葬場の印象なんですが、共同利用になってから、出棺の法要で火葬場に何度か行かせていただいているんですが、お骨上げを待っている方々が利用する待合ホールが、以前に比べいつも多くの方々がいるという印象から、利用されている方が増えているんだなと思いました。その分、職員たちへの負担が大きくなったと考えられますが、しかし全く以前と変わらない職員たちのスムーズな対応と働きによって、何ら変わることなく今までどおり安らかな雰囲気の中、亡くなられた方をだびに付すことができます。 この周辺、南牟婁郡から東牟婁郡の幾つかある火葬場に、全て、僕は行ったことがあるんですけれども、南谷の火葬場がこの辺で一番すばらしい火葬場だと思っております。このようなよりよいサービスを、新宮市民と同様により広い地域、那智勝浦町の方々と共有できるようになったことは、本当にすばらしいことです。まさに時代は共同利用、互いにシェアし合う時代なのではないでしょうか。 特に、大きな建物、大規模施設、新宮市だったら丹鶴ホール、那智勝浦町だったら体育文化会館、佐野の野球場にサッカー場など、高田のテニス場、ざっと思いつくだけでもこのくらいあります。もっとあるかもしれませんが、互いにシェアし合うことは、互いの市民、町民の利用料金を同じにして、互いの行政が相談して管理運営費などを出し合って連携し合えば、二つ要るところ1か所で事が足りてしまうんじゃないでしょうか。それを可能にするのは、二つの市と町を移動する時間が鍵となります。ありがたいことに、新宮市と那智勝浦町は、バイパス那智勝浦新宮道路によって、以前に比べ移動時間が極端に短くなりました。市民、町民の中でも、二つの行政を行き来している感覚があまり気にならなくなったのではないでしょうか。どっちにあっても自分ところみたいに使えるんやったら構んのやよというのが、市民、町民、共通の本音ではないでしょうか。 といったことを踏まえた上で、今の状況と今後の展開、そして自分の言っていることが可能かどうかということを、すみませんがお答えください。よろしくお願いします。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 本課が所管する市内の体育施設などの社会教育施設におきましては、利用料は、市内の方、市外の方に関係なく一律となっております。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。 そうだったんですね。ほかの施設なんかはいかがでしょうか。もしよろしかったら。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  先ほど議員からお話のありました那智勝浦町の体育文化会館におきましては、確認したところ、この施設におきましても、町内、町外は同一料金となっております。 ◆5番(月輪匡克君)  それはありがたいですね。そのことを知らない方がたくさんおられるんで、丹鶴ホールにしても、もっと利用してくださいという感じでPRをしていただいたらうれしいかなと思います。よろしくお願いします。 これから、ますます開かれた新宮市、さすが新宮やねということを目指して頑張ってください。よろしくお願いします。5番の質問を終わらせていただきます。 それでは、6番、来年の中上健次氏33回忌法要に合わせ、「中上健次文学賞」の創設を、を質問させていただきます。 中上健次文学賞の創設、やっとこのことを公的な場所で発表できる機会がやってきたことに、僕は感動して感謝しています。そのことを最初に話し始めたのは、もう30年ぐらい前だったんでしょうか。友達と2人で、旧市役所の個室で、たしか今で言う文化振興課の方と、何の相談だったのか、何のイベントの打合せだったのか、市役所の誰と会って何を話したのかすっかり忘れてしまったのですが、あの頃、たしか中上健次氏が亡くなられて間もない頃で、一市民の僕が市役所の個室で、日頃会う機会も少ない市の職員に会って、日頃から考えていることを言わなくては、プレゼンして新宮市の発展に役立ててもらわなくてはと、中上健次文学賞の話を夢中になって話したことを、今もそのことだけはっきりとまるで昨日のことのように覚えています。実現することなく今日に至るのですが、それが今日、市議会議員にならせていただいたおかげで、ここでお話しさせていただける、やっと首長である市長にプレゼンできる機会を設けていただいたのです。 そして、来年8月12日は、中上健次氏没後32年に当たります。中上健次氏の葬儀は、当時の新聞によりますと、新宿区南元町にある千日谷会堂で行われ、文学界、芸能界から約800人が中上健次氏との別れに涙したと書かれておりました。会場となった一行院千日谷会堂は、東京の信濃町にある浄土宗の寺院ということで、中上氏が仏教寺院の檀家であると考えられます。 そして、中上健次氏の作品、「浄徳寺ツアー」は、3度目の芥川賞候補作品ですが、そのほのぼのとしたタイトルとは真逆の内容が忌ま忌ましいほど鮮烈であった作品だったのですが、このように、寺院名をタイトルにした作品をリスペクトして宗教上どうのこうの言うつもりではないのですが、来年は中上健次氏の弔い上げに当たる33回忌です。大きな節目に当たる年です。 そして、今年の3月には、2019年、熊野大学に参加するためにはるばるニューヨークから来日する予定だったが、台風の襲来によって惜しくも来日を断念した坂本龍一氏も亡くなり、時代は急速に変革しています。 この前、市内の大きな書店に入って、中上健次氏の作品を手に取って、若き日の残像を確かめるように、そのページを静かにめくり、真新しい紙とインクのにおいを懐かしみたいと思って見たものの、中上健次氏のコーナーもなく、それどころか、中上健次氏の本が一冊も見当たらないんです。まちの本屋さんという限られた空間で、若者たちが中上健次氏の本を知らないという時代なんです。 この前、丹鶴ホールで行われたビブリオバトルでさえ、2015年に出版されたいとうせいこう氏の「想像ラジオ」が高校2年の女の子によって紹介されていましたが、そのあたりまでが高校生が身近に感じられる作品であり、そういう時代なんですね。ちなみに、いとうせいこう氏は、毎年のように熊野大学に参加されている作家であり、タレントであり、80年代日本で最初の日本語によるラップを始めたラッパーでもあります。そこにも若干文学の流れがあります。 来年、33回忌が、中上文学のDNAを後世まで残すため、最後の機会だろうと思っております。この機会を逃してしまうと、古典文学になってしまう。古典文学にしてしまうにはあまりにも惜しいジャンルの文学です。大人の寓話であり、純文学です。 中上氏が去ってから32年、この新宮市には、中上氏を超えていった文学者、作家はまだ輩出されておりません。文化薫るまちの存亡に関わる事態ではありませんか。では、どうしたらよいのでしょうか。そのためには、日本全国の、いや世界に、中上文学に共感しリスペクトし恋焦がれた者たちが、日々魂を削る思いで書き起こしている作品群に注目し、新しい文化という鉱脈を見つけ出せばいいのではないでしょうか。いや、そうするべきです。機は熟しました。熟し過ぎました。今ここに、中上健次文学賞の創設を提唱いたします。 また、新宮市だけでできもせんことを、月輪また言いやるげと簡単に済ましてしまうのではなく、主催を新宮市だけにするのではなく、出版社も巻き込んで大きな大きな渦にしてしまい、最終的には、文化を産業に変えてしまうほどの展望と発展を僕は考えております。 現に、地方自治体と出版社のコラボによっての文学賞もあります。東京都三鷹市の太宰治賞が株式会社筑摩書房との共同主催です。大阪が生んだ文豪、宮本輝氏のヒット作「泥の河」が、この太宰治賞の受賞作品であり、デビュー作品です。この中上健次文学賞の設立するに当たり、最適かつ最高のパートナーである出版社があります。出版界のヒットメーカー、株式会社幻冬舎が適任かと思っております。生前、中上健次氏を慕い、ほれ込んだ男、見城徹氏が代表取締役社長をする出版社です。見城徹氏の「編集者という病い」という本の中で、売れるものなら何でもいいと偽悪者ぶってうそぶいてみても、ある程度の説得力を持つのは中上健次と送った日々があるからという。見城は中上にほれ、その中上の役に立てることはこの上ない快楽だった。ほれた者と過ごすこの上なく幸せな瞬間を、幾つも積み重ねていったからこそ売れるものなら何でもいいが説得力を持つのだと、ひそかに自負している。そこまで語る力強い見城氏と新宮市がタッグが組めたなら、中上健次文学賞の創設もまた現実味を帯びてきます。 来年8月12日が中上健次氏の33回忌命日です。その日、丹鶴ホールのホワイエにて、市長と中上健次氏の娘さんで作家の中上紀さんと株式会社幻冬舎代表取締役社長、見城徹氏が、中上健次文学賞の創設を記者発表し、次の日の新宮花火大会にて、中上氏の御霊に中上健次文学賞の創設の報告を兼ねた追善供養花火の大輪を、打ち上げてみようではありませんか。 そうなった暁には、田岡市政始まって以来、いや新宮市政初めての文化と産業の両輪、そのソフト面においての大発展を遂げる大偉業となることでしょう。後世まで語り継がれること間違いないと信じております。まだまだ考えるところ、詰めるところはたくさんありますが、市長、設立に前向きな御検討のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。それでは当局、御答弁よろしくお願い申し上げます。 ◎文化振興課長(峪中直樹君)  文化振興課、峪中より答弁をさせていただきます。 新宮市は、文学と非常に深い縁があります。中上健次文学賞の創設については、議員おっしゃられるとおり、市の顕彰のみならず、新宮市における文学の振興、そして全国への魅力発信につながっていくものであると思います。 しかしながら、新宮市におきましては、中上健次氏だけでなく、佐藤春夫、東くめなどの多くの偉人も輩出してございます。いろんな制度設計もございますので、すぐに創設することは難しいかもしれません。慎重な議論が必要であるというふうに考えてございます。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。前向きに考えてください。 それでは市長、一言でよろしいのでお言葉、お願いいたします。 ◎市長(田岡実千年君)  議員においては、大変具体的で本当に貴重な御提言ありがとうございました。 今の課長が答弁したとおり、いろいろ制度的にクリアしていかなければならないところもありますので、また研究させていただきたいと思います。ありがとうございます。 ◆5番(月輪匡克君)  6番の質問をここで終わらせていただきます。ありがとうございます。 それでは、最後の質問です。 7番、新宮市にある山の緑をお金に換えよう。地域版J-クレジット制度を導入し、市有林における森林経営系活動、カーボン・オフセット販売で、脱炭素社会に向けた取組をについてなんですが、その前に議長、この質問の地域版J-クレジット制度のことなんですが、地域版をつけてしまうと県単位の事業になってしまうらしいので、地域版を削除し、ただのJ-クレジット制度として質問させていただきたいので、御了承のほどよろしくお願いします。 ○議長(三栗章史君)  どうぞ。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。 それでは、始めさせていただきます。 J-クレジット制度という言葉を聞いたことがありますか。J-クレジット制度とは、省エネ設備の導入や森林経営などの取組により、昨今話題になっている地球温暖化を抑制するための二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証する制度です。この制度を活用してクレジットを生み出して、生み出されたクレジットの活用を通じて、地球温暖化対策への積極的な取組のPRを行うことやクレジットを企業に売却することで、利益を得ることができる制度です。要するに、このクレジットというのは、森林が光合成することによって二酸化炭素等の温室効果ガスを吸収するんですが、その吸収量を国が認定して、企業などが買い取ってくれる、そしてお金に換えるということなんです。山深い緑が生い茂る地域にとっては夢のような制度なんです。 新宮市には豊富な森林資源があり、市においても経営や管理を行っている森林をお持ちであると思います。そういった豊富な資源を活用して、J-クレジット認定を行い、脱炭素社会に向けた取組ができないものかと、今ここに提案したいと思います。 ちなみに、新宮市の林野率と、市が経営管理を行っているいわゆる市有林の広さ、面積を教えてください。それでは、当局、よろしくお願い申し上げます。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(生駒貴男君)  農林水産課、生駒より回答させていただきます。 新宮市の林野率は約91%で、市有林は約2,000ヘクタールになります。 ◆5番(月輪匡克君)  これは、もう新宮市のほとんどが森林ということなんですね。そして、市有林も物すごく広いですね。テレビでよく東京ドームに例えるんですが、東京ドームは約4.6ヘクタールなんで、新宮市が持つ市有林は、東京ドーム約435個分にもなるんですね。新宮市は、この広大な市有林という財産を持っているわけなんですね。 では、この資源、財産を活用しない手はないと思います。具体的には、森林経営活動におけるJ-クレジットの創出が挙げられますが、それは、これまで手つかずであった森林において、間伐等の最適な森林経営活動を実施することで、森林の多面的機能の一つである炭素蓄積量が増加することや伐採された間伐材の利用による炭素固定により、炭素吸収量を確保することができるので、クレジットとして換算できるんです。クレジット、イコール、この制度のお金への換算は、そういった仕組みによるものです。 では当局、お尋ねしますが、当地域で、この紀南で、こうした森林経営型のJ-クレジットを導入している自治体などはございますか。よろしくお願いします。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(生駒貴男君)  紀南地方では、東京に本社を置く民間企業1社が、全国の森林において森林経営型のJ-クレジット制度を展開しており、熊野川町西敷屋の山林において、この制度を導入しています。 自治体につきましては、現在導入しているところはございません。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。そうですか。まだ自治体がなくて、民間が1社ですか。さすが全国展開する民間企業ですね。 では、この質問をきっかけに、森林経営型J-クレジット、地域の自治体に先駆けて新宮市が率先して導入すれば、適切な森林管理や脱炭素社会への受け手のこの先進的な取組を地域にアピールすることができますし、新宮市に森林を所有されている方々に対しても、山そしてこの制度について大きく関心を持っていただくことにつながるとは思いませんか。 当局は、今現在、カーボンニュートラル、いわゆる脱炭素社会に向けた取組、とりわけ森林に関わる部分について行っていることがあれば、ぜひ教えてください。また、J-クレジット制度導入についてのお考えもお聞かせください。よろしくお願いします。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(生駒貴男君)  議員おっしゃられているJ-クレジット制度については、以前、ウェブ形式での説明会に参加しましたので、内容については理解しております。 本市においては、現在のところ利用できていませんが、森林環境譲与税等を活用しながら、手つかずの森林において間伐等の施業を進めると同時に、切って使って植えるという森林の循環利用を進め、人工林の若返りを推進していきたいと思っております。また、熊野材を活用した家造りへの支援を行い、木材利用の促進を行っております。整備された森林や若い森林は、より多くの二酸化炭素を吸収しますし、木材の利用は、二酸化炭素を長期間貯蔵することになりますので、議員がおっしゃられているカーボンニュートラル、いわゆる脱炭素社会に貢献することになると考えております。 また、J-クレジット制度についても、全国の事例や動向を注視しながら、本市で活用が適切であるかどうかも含め、調査研究を進めてまいりたいと思います。 ◆5番(月輪匡克君)  ありがとうございます。緑豊かな新宮市、豊富な資源を余すことなく活用できるようJ-クレジット制度をはじめ、多角的な視点から取組、ぜひ期待したいと思っております。 前回の一般質問でお話しさせていただいた水素社会への積極的な参加と働きかけ、今回のJ-クレジット制度、これらの共通点は、脱炭素社会、カーボンニュートラルの社会へかじを取った、これからの地方、国、いやこの世界を存続させるため我が国が決定した近未来型の国家戦略です。これらを紀南地方でこの地域のリーダー的役割として、新宮市が率先していち早く最初にこれらを導入して実践していくということは、周りの地域の導入を促すこととなり、またそれらは絡み合い、相乗効果となって、あしたの新宮市を存続させていく礎となるものと僕は考えております。 これからの日本は、2030年問題、2040年問題と問題が山積しておりますが、まずはあと20日もせずにやってくる2024年、来年を乗り越えるための未来に向けたお言葉を市長からじきじきにいただきたいのですが、よろしいでしょうか。それでは、市長、御答弁よろしくお願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、脱炭素社会、カーボンニュートラルの取組というのは、大変重要だというふうに考えております。私たち、奇跡の星とも言われておりますこの地球で、この大自然によって生かされているわけでありまして、今の世界の人口80億人になったと言われておりますが、やはりこのことは、このすばらしいかけがえのない大自然を、これからもずっと私たちはこの恩恵を受けるためには、もう世界規模でこのことを取り組まなければならないというふうに思いますし、また新宮市においては、議員、今いろいろ提言いただいた森林に関して、この間伐材の活性化というんですか、出しやすいように県にしっかりと支援いただいて、林道整備も今後行っていきたいというふうに考えているところであります。 2030年、2040年、ますます人口が減少してしまう中で様々な課題がありますが、一つ一つしっかり一生懸命取り組んでまいりたい、そういうふうに考えてございます。貴重な御提言ありがとうございました。 ◆5番(月輪匡克君)  どうもありがとうございます。 以上で、今年最後の僕の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(三栗章史君)  会議中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時45分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(三栗章史君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △吉良康利君 ○議長(三栗章史君)  10番、吉良議員。 ◆10番(吉良康利君) (質問席) 議長のお許しが出ましたので一般質問させていただきます。 早速ですが、1、人口減少について。 少子化により人口減少は、新宮市だけではなく全国的な問題となっております。9月にも質問させていただきましたが、地方は、どうしても子供たちは大学など高校卒業とともに新宮を離れるのが自然の流れでございます。そこで、人口減少は仕方なくとも、減る状態を緩やかにするには、やはりUターン、Iターンにより人口を少しでも増やしていくしかないと思うんです。自分もUターンの一人で、実際の体験を基にお話しさせていただきます。 まず、Uターン、Iターンには、かなりの費用がかかります。住む部屋を見つけるのに、新宮までの交通費、引っ越し費用、部屋を借りるための保証金など、かなりの出費になり、またこちらに来てから仕事を探す間は生活費、仕事が見つかってからも給料がもらえる間の生活費もかかります。また、何よりも大変なのが車事情です。都会では必要がなかった車、地方では一家に1台ではなく、1人1台という感じです。自分も新宮に戻るに当たり、一番先にしたことは、教習所に行きペーパードライバー講習を受けることでした。最初は、自転車でもいいかと思い、熊野川町方面まで自転車で走って行きましたが、行くのも大変で、また途中途中のトンネルが狭く、後ろから来た車に当たるんじゃないかと思いながら走っておりました。皆さんに、危ないから自転車で行くのはやめときなさいと言われ、バスで行くことも考えましたが、バスの本数が少ない分、本当に自動車がないと不便です。車の免許証を返納した高齢者にとっては、本当に不便だろうと実感いたしました。そういう事情でも、Uターン、Iターン組は車購入なども必要ですし、かなりの費用がかかります。 ここで質問です。 新宮市では、移住者に対し、新宮市独自の準備資金などの支援はございますか。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  企画調整課、勢古口より答弁いたします。 移住者への新宮市独自の準備資金はございません。 ◆10番(吉良康利君)  今、この移住者に対し、地方も人口減少に対していろいろな独自の取組がなされております。 こちらを見てください。宮崎県都城市の移住者の支援のニュースを見ました。移住者応援給付金です。中山間地域では単身者200万円、世帯者には300万円、子供加算1人につき100万円、中山間地域以外では単身者に100万円、世帯者に200万円、子供加算で子供1人につき100万円、こういった取組がなされています。この都城市、人口は約16万人、新宮市の約6倍です。この都城市でさえ、人口減少の危機感を感じさせられ、ぜひこの地に来てほしい感が伝わります。 また、先ほど触れたペーパードライバー講習ですが、都城市は講習2回分の補助が出ます。確かに、自分も2回講習を受けました。何から何までUターン、Iターンする気持ちを分かっているなと実感しました。ちなみに、自分は昨年Uターンで新宮に来たのですが、給付金など何もありませんでした。 9月の質問で、人口減少を知り新宮に戻ってきたということをお話ししましたが、同僚議員の方に、人口の減少で戻ってきたのは本当かと聞かれました。それは本当です。人口減少をどうにかしないとと思う気持ちがなければ、新宮市に戻ってきたかどうか分かりません。急に新宮に戻ってきたので、友達などは何かあったのかと思ったみたいですが、東京ではのんきに楽しく何不自由なく暮らしていました。新宮に戻るのは、両親に電話したときに両親には東京であんた楽しく暮らしてるんやから戻ってくるな、大反対されたくらいです。ただ、本当に新宮の人口の減少を何とかしないとと思い、地元の危機感を感じて戻ってきました。 Uターン、Iターンという言葉では簡単ですが、実際に都会から新宮に戻って住むのは大変です。実際、多くの人は都会からの移住だと思います。何か一つでも、都会より新宮のよさが必要ではないでしょうか。新宮に戻り1年がたちました。皆さんから新宮はどうと聞かれます。新宮市は、市長をはじめ当局の皆様、市民の皆様、本当に優しい人ばかりです。ただ、東京より生活しにくいことが多いですと答えます。そう答えると、それは東京に比べたらあかんわ、よう言われます。 けれども、どうでしょう。Uターン、Iターンの多くは、都会からの移住組じゃないでしょうか。なので、都会で住むより地方で住むよさをアピールしていかないと、新宮市には来ません。また、どの市町村より新宮市にはこれがありますということがない限り、新宮に住みたいと思うでしょうか。 ここでお聞きします。どこの都道府県、市町村より新宮市にはこれがあるというアピールできるものは何かありますか。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  新宮市独自の移住支援につきましては、議員の御提言も参考にしながら今後検討してまいります。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 Uターン、Iターンで新宮市に来てもらいたいと本気で思うなら、もう少し危機感を持って、新宮市ならではのよさを表に発信していかない限り、これがあるというのがない市にはUターン、Iターンは望めないんではないでしょうか。 自分は、本当にいろんなまちに住んできました。生まれて高校卒業までは新宮市、大学では大阪、途中で兵庫に移り、東京に行ってみようと東京に行き、八王子市から始まり東京では三つの市に移り、そのあと二つの区に移住したときのことを考えると、その土地土地に魅力を感じ移り住んでいました。移住、やはりそれはまちの魅力と便利さなんです。東京は家賃が高かったですが、引っ越しするたびにどんどん都心に近づいていきました。どこに行くにも何をするにも便利だからです。 ある意味、Uターンは移住です。移住経験者として言うなら、何か一つ光るものがない限り、そこに住もうとは思いません。ただ待っているだけでは、Uターン、Iターンでの人は望めないので、これからは新宮市独自の政策を打ち出していかなければならないんじゃないでしょうか。 次に、子育て支援についてです。 先ほどのUターン、Iターンを踏まえ、新宮市のホームページで、市長は年始の挨拶の中で、「人口減少が続く中、「子育てするなら新宮市」と言っていただけるよう子育てしやすいまちの実現のため、引き続き必要な施策を展開してまいりたいと思います。」。施策とは、政策や対策を立てて、それを実地に行うことです。 ここで市長に質問です。子育てするなら新宮市と言っていただけるとは、誰に向けてのお言葉でしょうか。新宮市民ですか、それともUターン、Iターンなど、新宮市以外に住んでいる人へのメッセージでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  ありがとうございます。 新宮市民はもとより、全国の全ての方、またもっと言えば海外に向けても、そういったところを発信していって、新宮に、議員おっしゃってくださってるように移り住みたいなというような魅力のある子育て、特にこの施策をしっかりと今後もやっていきたいというふうに思っております。
    ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 あともう一つ、市長に質問なんです。この子育てするなら新宮市の後に続く言葉として、「子育てするなら新宮市へ」でしょうか、「子育てするなら新宮市も」でしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  強いて言えば、「子育てするなら新宮市へ」という感覚でしょうかね。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 今や少子化問題は全国的な問題で、国もいろいろな政策に取り組んでいます。また、各都道府県でもいろいろな支援があり、市町村でも毎年たくさんの政策が取り組まれています。 先週の5日に、東京都が2024年度から所得制限などを撤廃し、全ての高校の授業料を実質無償化するという方針を固めたとニュースを見ました。9月の質問のときには、2017年から守口市では、ゼロ歳児から2歳児までの保育料を無償化していると触れさせていただきましたが、新宮市の財源的に難しいでしょうから、それ以上は触れませんでした。 ですが、先日、御浜町が今年になり一気に政策を打ち出しました。それを聞き、御浜町役場にすぐに直接伺い、いろいろ話を聞いてきました。何と御浜町では、今年の6月から来年の3月まで、条件もなくゼロ歳児から保育料無償化になり、来年3月以降も継続していく考えであるとのことです。また、18歳未満の医療費も所得制限があるものの、無償化を実現させています。 それよりも驚かされたことがあります。来年1月から不妊治療費の全額を負担するということを聞きました。そこまでしてでも子供たちを増やしたいということだそうです。条件など多少あるようですが、不妊治療全額負担は非常に大きな政策で、かなりのインパクトもあります。 不妊治療に関しては、新宮市に戻ったときに、いろいろと不妊治療に通っていた人の話を聞きました。不妊治療の病院に行くのに、三重県側では、松阪や名古屋のほうまで行っており、交通費だけでもかなりかかることを聞きました。子供が欲しくて不妊治療に通っている人の多くは、かなりのお金がかかるため経済面で途中で諦めないといけません。 新宮市は、不妊治療に対し、1年につき5万円までの補助金を出していると聞きました。新宮市は1年に5万円、御浜町では不妊治療の全額負担。子供をつくろうとする家庭や、また子供を増やそうとするまちの考えの政策に差が出ています。来年には熊野川河口大橋が開通される予定です。後に、高速道路ができた場合、御浜町から新宮市への所要時間も短くなり、通勤圏内になります。これから子供をつくろうと思う人たちが、どんどん御浜町に流れていっても不思議ではありません。 子育て支援は、子供が生まれてからの支援だけでなく、御浜町の不妊治療全額負担のように、生まれる前の支援も考えなければいけません。新宮市も、新たに独自の政策を打ち出さなければならないでしょう。 かといって、何かないんですかと聞くばかりでは、自分も何か新しい案を出さないといけないと考えました。議員になる前、市長にお会いしたとき、新宮市で不妊治療休暇をつくってはいかがでしょうかと話をさせていただいたことがございます。不妊治療全額負担のようにお金のかかることでもないですし、出産応援休暇とし、すぐにでも取りかかれるのではないでしょうか。妊活をされている夫婦を対象に、男性でも女性でも月に一度休める出産応援休暇。お金をかけることだけが子育て支援ではなく、高齢者に対して支援もお金は必要です。 東京では、晩婚もあり、不妊治療に通う人もかなり多くいます。また、2021年の統計では、体外受精で生まれた子供が11.6人に1人だそうです。不妊治療を受けているが仕事が忙しく有休も取りづらいときや、また出張などが多い時期でも出産応援休暇なら取りやすいのではないでしょうか。また、不妊にはストレスも影響することを聞きました。ストレスの緩和にも、不妊治療を隠している場合は、別にその制度を使わなくてもいいわけですから、使う、使わないは自由の選択肢として、あるかないかでは全然違うと思います。また、それがあることで、新宮市も子育てに力を入れていることも分かるでしょう。産後の休暇は育休という制度があります。ただ、できるまでの休暇に関してはあまりないように感じます。これは、東京で不妊治療に通っていた人たちが、会社を休んで通うのはなかなか休むのが難しいという話を聞いたからそう思ったんです。 次に、子育て支援の充実はUターン、Iターンにもつながります。 9月に中学の統合で仮校舎が必要ですかの答弁で、それぞれの学校で同じ顔ぶれで生活を続けることができ、少しでも不安の少ない環境でとの答弁でした。中学生がそうであるなら、いろいろ理解し始めた3歳など、幼児や児童なら環境が変わることで中学生より余計に不安になると思うんです。 子供は1歳半で、いろいろなことが理解できない状況だったんで自分は戻って来れたんですが、子供が3歳ぐらいになりいろいろと理解し始め、保育園など友達という感覚ができたとき、保育園の環境にも慣れ出した頃に、親の意向で保育園の環境を変え地元に戻るという選択肢は、自分にはできなかったと思います。お子さんがいる家庭のUターン、Iターンは、3歳までが限度のように感じます。ただ、新宮市はその準備が整っていないんです。 例えば、東京から2歳の子供を連れてIターンしてきた場合、まずIターンだけに子供を見てくれる家族もいない。新宮の保育園などに入れようにも2歳までは有料なので入れず、自宅で奥様が見るので共働きができない。また、先日、特定健診の案内で妻に乳がん検診の案内が来まして、医療センターに予約を入れようとしたところ、検診が月、火、木の午前8時半からしかしていないとのこと。幼いお子さんがいた場合、健診に行くときは子供はどうしたらいいか、子育て支援センターにて相談しました。ファミサポを勧められ、1時間で700円で預かってくれると勧められました。健診に行くのに、子供を預かってくれる場所が有料。子供にとって母親は大切な存在です。子育てするなら新宮市でも、子供を育てるのは親です。 同僚議員から以前、事故で妻を亡くしたという話を聞かせていただきました。自分なんか妻にもしものことがあれば、自分一人では子供を育てることはできません。遊びに出かけるときに預けるのなら、お金がかかるのは仕方ありません。ただ、健診、通院のために子供を預けるときにお金がかかるのはどうでしょうか。病院の状況もあるんで、検診が平日の8時半からしかできないのは仕方ありません。ただ、小さな子供がいて、預かってくれる場所がない。健診すら受けられないのが現状です。このようなまちに、まずIターンは望めないんではないでしょうか。Uターンにしても、子供を見てくれる人がいなく、預かってくれる場所がないところに来るでしょうか。 ここで質問です。 通院や健診また病気など、病院に行くときも子供を連れていくことができません。そういうときだけは無料で預かってくれる場所をつくってもらえないでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子育て推進課、梶田より答弁させていただきます。 保育所等を御利用いただいていない御家庭におきまして、突発的な事情や保護者の通院などにより一時的に家庭での保育が困難となる場合など、急な預かりに対応できる制度といたしまして、市内の保育園では一時預かり保育というのを行ってございます。 こちらは有料ではございますが、まずはこの制度の利用を考えていただければと思います。施設による一時預かり保育の受入れが困難で、かつ緊急に保育が必要となった場合の受入れにつきましては、なお課題として残りますが、市として何ができるか、環境整備について考えていきたいと思います。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 東京から家族を連れてUターンしてきたのは、ここにいる人の中でも、もしかしたら自分だけかもしれません。皆さんが思うより、東京から地方への暮らしに慣れるのは大変です。非常に不便なことも多いんです。いまだにたくさんの方に、あなたの奥さんのことを思うとかわいそうで涙が出ると言われております。東京からこの新宮市に移り、生活に慣れるまで時間もかなりかかります。まして、Iターンのような誰も知り合いがいない場所になると不安でもございます。 新宮市の子供に対してのサポート体制が、あまりにもないような気がしたんです。これからの子育て支援には、ゼロ歳児から2歳児まで無償化、またお子さんがいる家庭の声で一番聞くのが18歳までの医療費無償化です。今後、どの市でも、どの町でも、どの村でもなっていくと思います。 そこで、2歳児までの保育料無償化と、18歳までの医療費無償化の検討はしていただけないでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  まず、保育料でございますが、平成28年以降、国や県の制度改正によりまして、順次保育料無償化の対象が拡充されておりますが、議員おっしゃいますように、ゼロ歳から2歳児までの保育料は完全無償化とはなってございません。 保育に要する費用は、保護者の方に御負担いただく保育料と、国、県、市が負担する負担金によって賄われておりまして、保育料の無償化を行うには、多額の財源の問題が出てまいります。すぐに実現するのは困難であると考えますが、いただいた御意見を参考に、庁内で議論を進めてまいります。 また、医療費でございますが、現在、新宮市では、中学校卒業までを対象に子ども医療費の無償化を実施してございます。その中で、小学校就学前の児童を対象に県から補助をいただいているところでございます。小学生以上の子ども医療費は、市町村が単独で助成しているため、自治体によって格差が生じております。全国的にも県内の自治体におきましても、18歳までの医療費を無償化するという流れがございまして、そのような状況を踏まえ、現在検討を行っているところでございます。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 2歳児までの無償化は困難ということですが、Uターン、Iターンの人たちだけではなく、ゼロ歳児から2歳児までの無償化になると、1人目ができてすぐに2人目でもつくろうかと思う地元の人もいると思うんです。検討中、検討中と長々と延びていくうちに、ほかの自治体に差をつけられかねません。せめて、どこでもしている子育て支援ぐらいは、予算がなければ県や国にでもお願いし、実現させてください。 また、今年から子育て支援として、ゼロ歳児にはおむつ、お尻拭き、ごみ袋の提供が始まりました。おむつとお尻拭きの支給は分かります。ただ、ごみ袋の支給というのはなぜかと思いました。 先日、生活環境課に連絡し、最初に支給してくれる無料の指定ごみ袋ですが、全然足りないんですがそういう声はないですかと聞いたところ、お子さんがいる家庭からそういう声が上がったので、2歳未満のいる世帯にはごみ袋の配布の量を増やしましたとの回答をいただきました。そうなんです。おむつをしている子供がいる家庭では、どれだけごみを削減しようが、削減しようがないんです。毎日出るおむつ、週に2回のごみ出しの日、衛生面も考え、毎日ごみ袋が満タンでなくても捨てます。ゼロ歳児にごみ袋提供、1歳児も増量なのに、2歳児以上にはありません。おむつでごみが多いというのが分かっていて、2歳以上でおむつを使っている家庭にはごみ袋の追加がない。ゼロ歳児より1歳児のほうがおむつも大きく、2歳児はもっと大きくなります。 ここで質問です。 今後、2歳以上の幼児でおむつのごみが出る家庭には、ごみ袋の増量をしていただけないでしょうか。 ◎生活環境課長(廣井和樹君)  生活環境課、廣井から答弁させていただきます。 現在、ごみ袋の配布の特例といたしまして、高齢者等で紙おむつを使用している者、2歳未満の乳幼児がいる場合を対象に、大袋60枚を追加配布させていただいております。 この制度につきましては、直近では令和2年度にごみ減量等推進審議会において審議され、50枚から60枚と変更となっております。 今回、議員よりいただきました御意見等を参考にしながら、今後、研究させていただきたいと思います。 ◆10番(吉良康利君)  確かに、高齢者でおむつを使っている家庭の指定ごみ袋の増量はよく分かります。 ただ、新宮市に来て思うことがあるんです。基準がいまいち分からない。このごみ袋の増量に関して、おむつを使っている人を対象に考えるのであれば、2歳以上でもおむつを使っている家庭には申請すればもらえる仕組みをつくればいいのではないでしょうか。 次に、二つ目は、保育園のサポートの充実です。 来年、子供が3歳になり、保育園を見学させてもらっているときに、保育士の大変さを目の当たりにしました。子供を育てるなら新宮市を実現するのなら、もちろん子供が増えます。子供が増えれば、保育士の確保も重要だと思うんです。 今回、保育園の見学をさせてもらい、保育士の仕事内容も聞かせてもらいました。国の配置基準があり、保育士1人に対し、ゼロ歳児は3人、1歳児と2歳児は1人で6人だそうです。保育士、ゼロ歳で3人はまだしも、1歳や2歳児6人を1人の保育士が見ている状態です。1歳と2歳児の幼児を1人で6人を見るのはすごく大変な仕事です。2歳児の子供がいますが、1人の子供の食事をさせるだけで動き回るので1時間ほどかかり、それが6人も見るとなると苛酷な仕事だと思うんです。それが保育士の仕事だと言われればそれまでですが、子育て支援をしていく上では、子供だけではなく、そうやって子供の世話をしてくれる人たちの支援も必要ではないでしょうか。幾ら子供が増えても、預かってくれる人がいなければ何もなりません。 市長が、先日の教育民生委員会の中で、コンビニで住民票や印鑑証明が取れるようになったことに関し、コンビニの交付が増えることによって窓口の混雑が緩和され、来庁者一人一人に丁寧な対応ができることにつながってまいると思っておりますと答弁されました。市長が市民のこと、市の職員のことに対して優しい気持ちが伝わります。これを踏まえ、保育士1人で1歳児や2歳児を6人見るという配置で、これが保育士が1人で見る幼児の人数が少しでも減れば余裕もでき、働きやすい環境ができるのではないでしょうか。 また、現状の基準のままであるなら、報酬を上げて保育士の確保はしてほしいです。本当に保育園の現場は大変で、幼児にけがをさせないよう目を離さないよう神経を使いながら働いてくれています。大変な仕事の割に給料が安いと、現場の声も聞こえてきます。保育士になるには、ほとんどが大学、短大、専門学校などに通い、保育士資格という国家資格を取って初めて保育士になるわけで、仕事が重労働、賃金も安いとなると、人口も減少する中、今後成り手が減っていくと思います。 市長、今度何かの機会を設け保育園に行き、2歳のお子さん6人に一緒に食事を与える体験でもしてみませんか。共働きが多い地方の中で、保育士は子供を育てるのに欠かせない職種なんです。子育て支援をする中で、子育てをサポートしてくださっている保育士に、働きやすい環境と報酬の上乗せを、ぜひ国に新宮市の市長として提案してください。 三つ目、最後は請願でも上げられていますインフルエンザワクチン予防接種の助成金です。 これに関しては、非常に驚きました。なぜ驚いたかというと、到底、助成金が出ていると思ったからです。妻に、子供にワクチンを打ってきたことを聞き、助成金を申請しようと思ったところ、新宮市は助成金が出ていないことを初めて知りました。高齢者に助成金が出ているのは、両親がいるので知っていましたが、到底、子育てするなら新宮市としているように、子供たちには助成金が出ているものだと勝手に思っていました。役所にこの件に関して2回ほど出向き、高齢者には助成金が出ていますが、子供たちには出ていないんですかと聞くと、高齢者は病状が悪化すると危険な状態に陥る可能性があるからとの返答でした。 ここで質問です。 高齢者に助成金が出ていて子供たちに出ていないのは、高齢者は病状が悪化すると危険な状態に陥る可能性があるからでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子育て推進課、梶田より答弁させていただきます。 高齢者のインフルエンザワクチンにつきましては、国の定期接種B類に位置づけられておりまして、重症化を防ぐ流行前のワクチン接種が有効であると、国から周知されているところでございます。市においても、接種の助成、自己負担1,000円で打っていただける制度を行っているところでございます。 一方、小児インフルエンザワクチンは任意接種でございまして、個人予防として、本人または保護者の意思と責任で接種を行うものとされておりまして、市が接種を勧めているものではございません。 ◆10番(吉良康利君)  高齢者の重症化を防ぐためということですが、ただ乳幼児の場合も重症化する場合があります。インフルエンザにかかった幼児1歳から5歳に脳浮腫が生じ、その結果、けいれんや意識障害など急速に進行する神経症状が見られ、さらに血管が詰まったり、多くの臓器が働かなくなり、その結果、命に関わる重篤な疾患のインフルエンザ脳炎や肺炎にかかる可能性があるとも書かれていました。また、インフルエンザ脳症は5歳以下の乳児になり、かかると30%が死亡、25%が後遺症、後遺症もなく回復するのはたった4割だそうです。 市は、インフルエンザワクチン予防接種を推奨していないということですが、小児インフルエンザワクチンは任意の接種であり、これはそのとおりだと思います。ただ、市が接種を勧めているものではありませんが、本当にそうでしょうか。 ここに、広報新宮11月号があります。開いてすぐのページに、インフルエンザを予防しましょう、予防接種を受けましょうと書かれております。特に年齢は書かれておりません。あと、新宮市は推奨していなくても、病院に行くとインフルエンザワクチンを打ちましょうと子供の絵が描かれたポスターがありますし、日本小児科学会では、6か月から13歳未満については2回接種、13歳以上については1回もしくは2回接種を推奨していますと書かれていますし、厚生労働省もインフルエンザワクチン接種は推奨していると書かれていました。 もちろん、高齢者には長生きしていただきたいので、高齢者に助成金を出すのはすごくいいことであります。ただ、子育てするなら新宮市と子育て支援に力を入れていると思ったので、なぜインフルエンザワクチン接種の助成金がないかを今回聞かせていただきました。ただ、全国の各自治体いろいろ調べました。全額無料や1,000円の助成金もありましたが、助成金のないところもたくさんありました。 そこで、新宮市としまして、来年以降、子供たちに対してインフルエンザワクチン予防接種の助成金を出すことは無理なのでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  この件に関しましては、新宮市医師会様から、市に対してインフルエンザワクチン接種の費用助成の要望をいただいているところでございます。 ワクチン接種には、罹患を防ぐこと、罹患しても重症化を防ぐこと、また流行を防ぐことという効果が期待されます。今現在の市内の感染状況を見ましても、接種に対する補助の必要性は認識しているところでございます。今後、庁内で議論したいと考えているところでございます。 ◆10番(吉良康利君)  よろしくお願いします。 大人は1回の接種、6か月から13歳未満については2回の接種なので料金が倍になります。 せめて、2回接種までの年齢の子供ぐらいは1回分ぐらい補助を出してもいいんじゃないでしょうか。また、任意接種なので、打つ子と打たない子がいるので強くも言えないのですが、命にも関わることです。今年もインフルエンザで学級閉鎖になった学校もありました。 国は、少子化対策に2028年度までに総額3.6兆円の財源を確保するというニュースも見ました。東京の子も新宮の子も同じ国民です。ぜひ、財源が厳しいのであれば、足りない分は国にお願いし、支援策をお願いします。 続いて3番、エコ広場などゴミ関連について。 新宮市に戻って驚いたのは、常設エコ広場の存在でした。エコとはエコロジーで、現在では環境に優しいという意味らしいです。東京ではマンション住まいの人が多く、自分が住んでいたマンションでは、24時間、年末年始を除いた360日間、ごみを捨てられていたので、常設エコ広場があることには大変驚きました。 新宮市には総合計画があります。市長の御挨拶の中に、前期基本計画の期間には、常設エコ広場の開設、市民生活に密着した諸課題の解決を実現しと書かれております。今、自分の住んでいる家はエコ広場の近くで、ペットボトルや燃えないごみなどエコ広場に持っていけますし、妻がまだ働いていないので時間にも余裕があります。 そこで質問なんですが、市民生活に密着しているということですが、共働きの家庭が多い中、平日の9時から4時までの開設の時間の間で、市民が常設エコ広場にごみを持っていくことが可能だと思いますか。 ◎生活環境課長(廣井和樹君)  生活環境課、廣井より答弁させていただきます。 まず、通常のエコ広場につきましては、平日、月2回実施しておりますが、決められた場所、曜日、早朝時間帯に排出できない方のため、令和4年10月より常設エコ広場の運営を開始させていただいたところでございます。 また、平日の利用が難しい方については、クリーンセンターで行っている日曜エコ広場として、月2回実施させていただいているところでございますが、利便性やごみの量などを分析し、市民の皆様の声を聞きながら、よりよい運営に今後努めてまいります。 ◆10番(吉良康利君)  誰もが使えるよう、常設エコ広場の開設時間を早めるとか遅めるとか、土日の一部の時間を開設するなど、一般的に平日9時から5時で働いている人にも使えるような取組をしていただけないでしょうか。 ◎生活環境課長(廣井和樹君)  先ほどと少し重なるお答えとなるところでございますが、昨年度、運営を開始しました常設エコ広場の運営状況や、開設予定の三輪崎での常設エコ広場の状況も見ながら、御提案いただきました開設時間などを含めて、よりよい運営に努めてまいりたいと思います。 ◆10番(吉良康利君)  よろしくお願いします。 また、これも新宮に戻り驚いたのですが、午前中もありましたが、指定のごみ袋があることです。年間決まった数のごみ袋が無料配布され、足りなければ有料で買うといったシステムです。なぜ指定のごみ袋になったか聞いたところ、ごみの量を減らし、エコに役立てているとの回答をいただきました。確かに、総合計画後期の政策目標の中に、ごみの減量化、資源化をはじめとした環境対策と書かれています。すごくいい取組だと思いますし、ごみの量はCO2の問題ともなっていると聞かされます。環境対策に力を入れていることはよく分かりました。 そこで質問です。 指定のごみ袋の耐久性が弱く、破れやすいことは認識しておりますでしょうか。 ◎生活環境課長(廣井和樹君)  使い方によって破れることがあると認識はしております。 ◆10番(吉良康利君)  ごみ袋が無料で頂ける数が決まっています。その分、一つのごみ袋でたくさん入れようと詰め放題のようにごみを押し込み、できる限り多くの量を一つの袋に入れます。ただ、耐久性が弱いので、割り箸なんか入っていればすぐに穴が空くし、ティッシュペーパーの箱の角でさえ袋に亀裂が入ったりします。すぐに破けたり、中からごみが出ないようしっかり縛ろうとすると端の部分がちぎれたり、いろいろな人から、指定のごみ袋の強度が弱いとの声が多く聞かされます。そういえば、まちでガムテープで穴を塞いで捨てているごみ袋も見かけますし、ごみを出すときに道路にこすっただけでも少し裂けます。そうなると、中に入っているごみが飛び出したり、生ごみの汁が道に垂れる可能性があります。 環境対策を打ち出している中、指定ごみ袋の強度が弱いと生ごみの汁が外にこぼれてしまう可能性もあり、そうなることも想定でのごみ袋を企画しているんでしょうか。 ◎生活環境課長(廣井和樹君)  議員のおっしゃられるとおり破れることがあるというのは、先ほど認識しておりますと回答させていただきました。 ごみ袋につきましては、引っ張り強度、こちらはJIS規格を準用するとともに、燃やせるごみの出し方について、生ごみは水切りをし指定のごみ袋に入れて出すようなど、市民の皆様に出し方の工夫もお願いしているところでございます。 ◆10番(吉良康利君)  いろんな人から、今より以前のほうが指定ごみ袋の強度が強かったとか、以前は指定ごみ袋に名前を書いていたと聞いたんですが、指定ごみ袋のデザインや材質、規格など、何年ごとに変更されているんでしょうか。 ◎生活環境課長(廣井和樹君)  ごみ袋の材質や規格につきましては、特に何年ごとというのはございませんが、これまでに変更点は、仕様については変更点はございません。ただし、デザインにつきましては、先ほど榎本議員でもありましたように、名前を書く欄が以前はありましたが、令和2年度末に廃止し、令和3年度配布分から記載欄を削除しております。 ごみ袋の強度に関わる厚さについては0.03ミリとして、JIS規格に準拠したものを使っております。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 また以前、新宮のほうに来たときに、地元の人に、この自治体の指定ごみ袋はいいよと、ほかの自治体のごみ袋を見せていただきました。すぐその自治体に出向き、指定ごみ袋に関してのお話を聞かせていただきました。 まず、これが新宮市の指定のごみ袋です。これ、僕いつも困るんですけれども、ここまでやって縛るときに、まず大変なんですよ、これ。いっぱいだとこうなります。これを、ごみ置場まで持っていくときってこうやって持つんです。これが、ある自治体のごみ袋です。まず、こう縛るとかなり持ちやすい。お年寄りもごみ置場に行くのに、市長、本当にこれ持ちやすいんです。強度もすごく強くて、あと一つ、ここにひらひらあるんです。副市長、何か分かりますか。これが何の意味があるか分かりますか。分からないですよね。僕も初め分かりませんでした。これ市長、例えばごみを捨てたときに、ごみ袋が風なんかで反対になったとき、回収する人がけがをしないようにここを持つ。ここにちっちゃく「回収者用安全グリップ」と書いてある。これには本当驚かされて、まずごみを捨てる人、強度、環境、あと回収する人まで考えたデザインなんですよ。これには本当に驚いて、このまちの人には感動しました、僕。また後で見せるんで、ぜひ参考にしてください。 回収する人のことまで考えている本当に優しさが詰まったこの指定ごみ袋、値段も、これ10枚で400円。新宮の指定袋、大で600円、これ400円で、新宮の指定袋、縛りもできないのが600円。僕、家で足りないんで買いに行くんですけれども、これ見ると何か損した気分になります。なので、今後、これをちょっと参考にしていただいて、ちょっとごみ袋のデザインを考えていただきたいんですが、市長、どうでしょう。 ◎市長(田岡実千年君)  いい袋だなと、今、見させていただきました。 すぐ変えられるかどうか、ちょっと今分かりませんけれども、参考にさせていただきます。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 続いて、4番、城南中学校・緑丘中学校の統合についてです。 まず1点、いよいよ統合に当たり、新しい中学校の名前が募集されました。 早速質問でございます。まず、この新しい中学校は誰のための中学校でしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育政策課、富田より答弁させていただきます。 新しい中学校につきましては、子供たちのための中学校でございます。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 新しい中学校の名前の公募に関し、応募者の中からクオカードなど抽せんで進呈するらしいのですが、なぜ、抽せんでクオカードなどを進呈するのでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  統合後の新中学校名称の公募に当たりましては、なるべく多くの方に御応募いただきたいと考えたところでございます。前回の小学校統合の際にも図書カードを進呈しておりましたので、それを参考に、今回は一般向けにはクオカード、緑丘中、城南中、神倉小、王子ヶ浜小の児童生徒には図書カードを抽せんでプレゼントすることといたしました。 ◆10番(吉良康利君)  なるほど、ありがとうございます。 では、こういう抽せんの場合、普通、何名様に幾ら分のクオカードを進呈します、明確に書かれています。なぜ決まっていないんでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  学校名の公募につきましては、多くの応募をいただきたいことから、クオカードを抽せんでの進呈といたしたところですが、今回のクオカードの進呈につきましては、どれだけの応募がいただけるか分からなかったことから、応募人数も見ながら進呈する人数、金額を決めていくこととしたためでございます。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 ちなみに、このクオカードと図書カードの資金はどこから出るんでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  市の単独予算での対応となります。 ◆10番(吉良康利君)  分かりました。 市の単独の予算です。個人のお金、企業のお金なら何も言いません。ただ、それは市民が一生懸命働いて稼いだお金の税金です。使うなら使い方に疑問を感じました。クオカードを抽せんで進呈し注目度を上げ、たくさんの応募に期待するのは、アイデアはいいと思います。が、別になくても、「子供たちの未来に向け統合がされます、それに当たり皆様に学校名を公募するので、ぜひ子供たちのためにアイデアをお聞かせください」でもたくさんの応募はあったと思います。 新宮市に戻り、本当に新宮市の皆さんが心温かい人ばかりだと感じております。ただ、次の案に疑問を感じました。生徒には、抽せんで図書カードをプレゼントするという件です。大人に抽せんでクオカードを進呈するのは分かります。ただ、小中学生に、応募で抽せんで当たった子供だけには図書カードをあげ、外れた子供にはあげないのはいかがでしょう。もし、当たった子供が学校に持って行き、当たったと喜び、外れてもらえなかった子供たちが落ち込むような姿は見たくありません。大人なら当たり外れは理解できますが、小学生では理解できないでしょう。 また、小中学生の夏休みが、新宮市が短縮されたことを聞き、それについて教育民生委員会で聞いたときに、学力向上のためとおっしゃっていました。小中学生たちには、応募者全員に図書カードをプレゼントしたほうがいいんじゃないでしょうか。1万円の図書カードをあげてほしいと言っているわけではありません。もし、子供たちに図書カードを抽せんで進呈するなら、抽せんでなく、参加してくれた子全てに図書カード500円分でもいいので平等にあげてもらいたいんです。それで参考書でも買っていただければ、学力向上の足しにもなると思うんです。学校は子供のため。お願いですから、何か進呈するなら小学生は平等にあげてください。 また、クオカードにしても図書カードにしても、応募を締め切ったとか、抽せん日の予告もなく、何名様に幾ら分が進呈されるかも決まっていないのも問題だと思います。 教育長、これが民間企業のことで何かの店を決めるのを公募するなら、抽せんでプレゼントなんていうのであれば、自分は何も言いません。ですが、子供たちの学校の名前を決めるのに、また市の教育政策課主催で行い、市の予算を使うのであれば、子供に関してだけは平等に図書カードをあげるという提案はいかがでしょうか。教育長、お願いします。 ◎教育長(速水盛康君)  既にこういう形で、今回は子供たちと一般の方とに分けて、できるだけ多くの応募をいただきたいというところで、図書カードとクオカードの抽せんということでさせていただきました。議員がおっしゃられることを十分理解はします。ただ、限られた中でのことでございまして、今から全子供たちに差し上げるというのは、少しハードルが高いように思っております。 今後とも、議員おっしゃられたことを十分に踏まえた上で、学校統合もそうですけれども、学校教育に関わっては子供たち目線で進めていきたいと、そのように受け止めさせていただきたいと思いますので、どうか御理解をお願いいたします。 ◆10番(吉良康利君)  当たった子には学校に持っていかないようなちょっと配慮をしていただかないと、やっぱり当たった子と当たらなかった子、やっぱり差は出るんでね。当たらなかった子はどうしても小学生に関してはかわいそう過ぎるんで、そこを次からちょっと考えて、なるべく小学校の子供たちだけにでも平等に扱っていただければと思います。 二つ目、新中学校になるに当たり、制服の件です。 まだまだ先なことは分かっているんですけれども、今から言っておかないとどんどん決まっていくと思い、今回質問させていただきました。先日、制服はどうなっていますかと聞くと、まだ決まっていないとの回答で、統合での新1年生からの生徒から制服が変わると聞きました。 では、質問です。 新中学生では2年生、3年生は以前の城南中学校と緑丘中学校のお互い別々の制服のまま、2年生は2年間、3年生は1年間、それぞれ別の制服で授業を受けるということで合っていますか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  そのとおりでございます。 ◆10番(吉良康利君)  9月の一般質問の中で、中学校の統合で仮校舎が必要ですかの回答に、それぞれの学校で同じ顔ぶれでの学校生活を続けることができ、少しでも不安の少ない環境で統合を迎えると考えますと当局からの答弁をいただきました。 なら制服はどうでしょう。新しい学校生活、同じという点では制服も同じ制服にすれば、少しでも不安のない学校生活が送れるんじゃないでしょうか。2年生、3年生では、修学旅行も卒業式もあります。同じ学校であるにもかかわらず、違う制服で卒業アルバムの写真に収まり、それで生徒は喜ぶのでしょうか。自分の個人的な感情になりますが、1年生だけが新しいデザインの制服を着させるのではなく、2年生、3年生にも統合の際には同じ制服を着させてあげるべきではないでしょうか。卒業式も同じ制服のまま卒業させてあげたいんです。 しかし、新しい生徒の制服を生徒の親が買い換えることになると、家計を圧迫します。どうしたら生徒たちが同じ制服を着させてあげられるか考えました。そうだ、これも9月の一般質問の中で、仮校舎を建設すると答弁いただきました。仮校舎の建設費は、資材などの高騰もあり、かなりの費用がかかります。2億円近くはかかるんじゃないかと、あくまで予想ですが、国や県からの補助金などもあって、市もかなりお金を負担するはずです。なら、新2年生、新3年生の制服を市が負担するのはお安いんではないでしょうか。制服をそろえるのに2億円もかかりません。本来なら早めに制服は決めておき、統合のときに2年生や3年生になる生徒に新しい中学生の制服を今の中学生で着させてあげられれば、統合のときに同じ制服で皆さん通えることができるんではないでしょうか。 市長、新宮市に財源の余裕があるとは思っていません。ただ、統合で2年生、3年生は中学の途中で別々の中学生と顔を合わせるんです。また、最初から新しく友達づくりから始める中学生活が始まります。これから未来を託す子供たちです。子育て支援に力を入れ、子育てするなら新宮市というのであれば、それぐらいはしてあげていいんじゃないでしょうか。 また、新しい制服の選定に関してです。 今の中学生や高校生の意見を中心に考えていただきたい。本来、新学校の名前も子供たちで決めさせてあげたかったのですが、自分が知らないまま公募の段階になっていたので、意見すら言えませんでした。なので、今回の制服に関してだけは触れさせてもらおうと思います。どんな制服を着たいかは、今の時代に生きる生徒たちのほうがよく分かっていますし、聞くのも大事だと思うんです。値段設定は当局が決め、各メーカーにデザインをプレゼンしてもらい、選定に関しては、中学、高校の生徒会などが中心となり、話合いで決めるということも社会勉強の一つではないでしょうか。生徒たちが話し合って決めた制服、生徒たちは喜んで着ると思います。統合や制服が変わるといったことはそうそうあることではないので、子供たちの思い出になるでしょう。 当局、生徒たちが制服を決める案はいかがでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  今後、新統合校の教育課程について考えていく際に、校則であったりとか、部活動であったりとか、様々な場面で生徒会等を通じてですけれども、子供たちの意見を取り入れていきたいと考えております。 今回の制服の決定の意見、御意見につきましても、その選考過程において、子供たちにも参画してもらいたいというふうな予定としております。 ◆10番(吉良康利君)  ぜひ、よろしくお願いいたします。 市長、新2年生、3年生の制服、市から提供できないでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  吉良議員の御提案、子供たちにとっては本当にすばらしい御提案だと思いますが、できるかできないか、また研究させてください。 ◆10番(吉良康利君)  卒業式と修学旅行、やっぱり同じ、緑丘中学校と城南中学校の制服ばらばらで修学旅行に行ったりとか、卒業式、ばらばらな制服で卒業させるのは、何か新しい中学校の羽ばたきとして僕はちょっと寂しいなと思ったんで、子供たちのことを思うのなら、どうにかよろしくお願いいたします。 ○議長(三栗章史君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後1時57分--------------------------------------- △再開 午後2時12分 ○副議長(大石元則君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 10番、吉良議員。 ◆10番(吉良康利君) (質問席) では、引き続きお願いします。 5番、新宮市のお祭りやイベントについて。 今までは無償化や補助金など、財源を使うところの話をしました。ただ、財源を使うだけでは市は成り立ちません。東京から新宮に来て、都心とは比べものにならないほど財源が少ないことも分かっております。では、財源を確保していくにはどうしたらいいか。国や県に頼ってばかりではいけません。一向に増えることもできません。市でも財源を増やす考えが必要です。 そこで、まず考えたのは観光産業です。新宮市以外の人を新宮市に呼んで、たくさんの人が新宮市でお金を使っていただけることではないかと思います。まずは、祭りやイベントが新宮市へ足を向かせる方法ではないだろうかと思います。新宮市に戻り1年、いろいろな祭りやイベントに参加したり見学しました。市民団体の人たちも、新宮市を盛り上げようと踊りやライブ、ハロウィンなど、一生懸命頑張っております。 まず最初に、来年は熊野古道世界遺産登録20周年です。今年10月に法隆寺で世界遺産サミットがあり、奈良県法隆寺で世界遺産登録30周年イベントがありました。熊野古道も来年で世界遺産登録20周年を迎えるに当たり、国会議員の先生にぜひ来てみたらということで参加させていただきました。法隆寺のライトアップの日には終日まで人の列でした。 そこで、当局に質問です。 来年、世界遺産登録20周年で、新宮市はどんなイベントをしますか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越より答弁させていただきます。 予算が伴うことでございますので、現在、イベント開催に向けて検討しているところでございます。まだ、日程など決定はしておりませんが、熊野古道リレーウオークや、法隆寺のような集客できるようなイベントの実施を考えております。 ◆10番(吉良康利君)  まだ何も決定されていないと聞いていました。世界遺産サミットの前夜、国会議員の先生や観光庁の人らと食事会の席に呼んでいただき、たくさんお話を聞かせていただきました。そんな中、新宮市も来年は熊野古道世界遺産登録20周年なんですという話をさせていただいたところ、新宮市は何をするんですかと聞かれ、絶好の宣伝するチャンスでしたが、決定事項がなかったので何も回答できなかったです。また、今の新宮市を見ても分かるとおり、来年、世界遺産登録20周年と分かるものが、自分にはどこにあるか分かりません。 ここで質問です。 今現在で、世界遺産が来年で登録20周年であると新宮市のどこを歩けば分かるでしょうか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  現在行っておりませんが、世界遺産登録20周年を広報するために、新宮市独自ののぼりを現在製作しております。20周年という来月1月から、商店街をはじめ新宮駅前広場など、主要なスポットにおいて、のぼりも掲示して広報したいと考えております。 ◆10番(吉良康利君)  来年1月からということで、非常に準備が遅いと思うんです。来年2024年、熊野古道世界遺産登録が20周年を迎えるなら、本来なら今年2023年からのぼりを立て、ポスターを貼り、今年来た人たちに、来年、2024年熊野古道世界遺産登録20周年があることを宣伝してもよかったんではないでしょうか。今年、この地に新宮市に来た観光客が、来年世界遺産登録20周年で何かイベントがあると思えば、また来年も来てくれる人がきっといたはずです。早急に2024年熊野古道世界遺産登録20周年新宮とでも印刷された包装紙や紙袋でも製作し、お土産物屋さんなどに使ってくれるよう各販売店に協力を頼み、配って新宮市の宣伝をしてみませんか。どうでしょうか、当局。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  御提案ありがとうございます。また参考にさせていただきます。 ◆10番(吉良康利君)  せっかくの20周年のイベントなので、中途半端にするのではなく、世界遺産登録20周年チームをつくり、来年1年間くらいはイベントなどいろいろなことを開催し、新宮市を盛り上げ、経済効果に向けた動きをしてもいいのではないかと思います。 自分が東京に住んでいたときに東京オリンピックがありました。コロナの影響で1年遅れましたが、オリンピックの1年前からは、まちには東京オリンピックモードでオリンピック商品が売られ、かなり盛り上がっておりました。大阪万博もまだ先にもかかわらず、連日テレビやマスコミ報道で誰もが知っているイベントになっております。確かにオリンピックや万博とは規模は比べものにならないほど違いますが、せっかく2024年世界遺産登録20周年があるのですから、それに乗っかり、多少なりとも経済効果としていけば、とにかく財源の少ない地方にとって、観光産業は財源の大きな一つになるのではないでしょうか。自分はいろいろと事業をしてきましたが、人を集めるにはやはり宣伝です。宣伝がいかに大事か。よろしくお願いいたします。 次に、今年の新宮秋まつりです。 今年の秋まつりは雨天で、日曜日が中止になり、小雨の降る中、月曜日の開催になりました。日曜日は前から雨の予報があり、市のホームページにも、開催か延期かは11時に決定しますと、その後、月曜日に延期になりましたと分かりました。月曜日になり、この日も降水確率もあり早朝から雨も降っておりました。決行か中止か分からず、市のホームページを見るも、前日にあった決定時間の情報もなく、結局、参加した団体の人の情報により決行の報告を受けた次第でございます。本日の新宮秋まつりは決行しますので、皆さん、足をお運びくださいの告知ぐらいあってもよかったんではないでしょうか。 あと、小雨の中、決行してはいましたが、その日曜日と月曜日にしかできないのであれば雨が降る場合も想定し、ホールなり体育館なりを押さえておいて、雨用の新宮秋まつりの催し方を考えておくべきではないでしょうか。 次は、今年で取りあえずラストになった天空ハーフマラソンについてです。 今年で取りあえず終わるということで、天空ハーフマラソン、皆様、本当にお疲れさまでした。スタッフの方は、休みの日にもかかわらず、朝の5時ぐらいから会場に来て準備をしていたと聞きました。準備の大変さ、後片づけの大変さ、よく分かります。本当に心からお疲れさまでしたと言いたいです。 そこで質問です。 今回の天空ハーフマラソンは成功だったと思いますか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 今回、4年ぶりに開催された第9回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会は、4年前の前回と比べ93名多い2,204名の方にエントリーいただきました。そのうち、県外からも913名のランナーの方に参加いただきました。当日は天候にも恵まれ、参加された方も熊野地域を満喫されたと考えております。ファイナルを飾るにふさわしい大会になったのではないかと考えております。 ◆10番(吉良康利君)  僕もそう思います。今回、自分も参加させていただきました。周りからは何キロ走るのと聞かれるたびに、3キロ走ると言っては皆さんに鼻で笑われ、参加することに意義があると胸に秘め、一生懸命ですが3キロ参加させていただきました。甥っ子と義理の弟と参加させてもらいましたが、家族連れも多く、本当にいい思い出になり、新宮市のイベントにこんなにたくさんの人が集まるんだと感心した大会でした。 ちなみに、今回の天空ハーフマラソンのボランティアスタッフは何名だったんでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  今回の大会でのボランティアスタッフは総勢780名で、うち市職員は190名でございました。 ◆10番(吉良康利君)  総勢780人、しかも市の職員も190人。このスタッフの人数からしても、準備や警備だけでも相当大変だったということが分かります。皆様、本当にお疲れさまでした。 最後は、今年6月の南紀海彩まつりについてです。 今年6月に行われた市民団体だけでつくり上げた南紀海彩まつり、何人ぐらいの来場者があったか御存じでしょうか、当局。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  南紀海彩まつりでございますが、新聞報道によりますと約4,000人の方が来たというふうに確認しております。 ◆10番(吉良康利君)  今年の南紀海彩まつり、報道では約4,000人だったみたいです。自分は3,000人以上の来場者があったと聞いて驚きました。すごいことです。一つの市民団体が4,000人もイベントで人を集める。自分も朝から見に行かせてもらいました。市長もおられ、主催者の一人が涙ながらに、これほど多くの人が来場になると一市民団体だけでは運営し切れないと言っていました。自分もそう思います。警備だけでもかなり大変です。 先ほどの天空ハーフマラソンのエントリーが2,200名のイベントで、ボランティアスタッフ総勢780人。南紀海彩まつりは約3,000人以上となると、約1.5倍以上の人が集まったイベントです。マラソンと祭りでは範囲などが違い、比べられない部分もありますが、ただ3,000人以上の来場者を一市民団体だけで行うには、主催者の方も涙ながらに訴えていたように、一市民団体だけでは警備などを含め扱い切れないと思います。また、主催者の人たちが、それが職員のように仕事として準備だけに関わるのではなく、市民団体の人はふだんは自分の仕事をする傍らでイベントを企画し、運営し、新宮市を盛り上げようと頑張ってくれています。 このままだと南紀海彩まつり、いつまで続けられるか分からないとも話しておりました。4,000人が集まれば1人1,000円、新宮市で買物や飲食などに使ってもらっても1日400万円、それ以外にお土産を買って帰る人もいるだろうし、宿泊して帰る人もいるでしょう。その効果は、もしかしたら1,000万円以上の効果も考えられます。お店や飲食店、宿泊施設などにとってもプラスでしょうし、来年から2,000人以上集まった天空ハーフマラソンもなくなります。これほど多くの人を集めるイベント、新宮市が市民団体をサポートし、毎年続けていってもらえるよう後押しをしてもいいんじゃないでしょうか。市外から人を呼んで経済効果をもたらすには、今の新宮市にとって、祭りかイベントが絶好のチャンスであると思うんです。 市長、天空ハーフマラソンの2,200人を超える約3,000人以上集めた南紀海彩まつり、市民団体だけで約3,000人以上集めるイベントは本当すごいことなんです。先日のタウンガーデンイルミネーションもたくさんの人が来ていました。新宮市にはこうやって人を集めることができる人材も多くいます。来年から天空ハーフマラソンもなくなることも思えば、来年以降、いろいろな企画を市民団体と手を組んで立てていき、経済効果を狙ってはいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  吉良議員おっしゃるとおり、その南紀海彩まつり、約4,000名が市内外から来てくださって、先ほどもおっしゃっていましたがスタッフの皆さん、ふだんは自分の仕事をしながら、会議も夜やったり、準備も仕事以外の時間でされていること、本当に心から敬意と感謝を申し上げなければならないと思っております。市として、どういう支援ができるかしっかりと考えて支援してまいりたいというふうに感じております。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。 とにかく財源が少ない地方にとって、観光産業は財源の大きな一つになるのではないでしょうか。先々に決まっているイベントがあるなら、まずは宣伝に力を入れてみてはどうでしょうか。また、市民団体の皆様が必死に新宮市に人を集めようと、イベントや祭りを一生懸命頑張ってくれています。それを一緒になってみんなで頑張っていきましょう。 次、6番です。9月定例会における質問の進捗状況についてです。 高齢者に対しての要望を出させてもらいました。高齢者が歩いて買物へ行く際、行き帰りの途中でまちには休めるベンチがないので置いてほしいと要望しました。それに関して、すぐに当局から連絡をいただき、予算がつき次第、また道路の幅などの問題もありますので、担当課と相談した上、置けるところには置いていきますとの連絡で、来年から少しずつ置いていただけると解釈しました。本当にありがとうございます。 次に、高齢者が通院するときのタクシーチケット、半額でもいいので配布をお願いしますと提案しました。当局より、タクシーチケットの助成制度など制度設計につきましては、庁内関係課での協議を進めているところでございますとの回答をいただきました。その後の進捗状況をお聞かせください。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  企画調整課、勢古口より答弁いたします。 高齢者のためのタクシーチケットにつきましては、来年度当初予算計上に向けて制度設計しております。 ◆10番(吉良康利君)  進んでいるということで、プラスにとっていいですか。ありがとうございます。来年度には、高齢者がタクシー半額で病院に行けることを期待しております。 先日も新宮市を自転車で走っていると、高齢者の方がベンチもないバス停で壁にもたれながら体がつらそうにバスを待っている姿を見かけました。おばあちゃん子で、自分としては本当に涙が出そうになり、法律に違反しないんであれば、自転車の後ろでも乗っけようかと思ったぐらいです。もし通院しているとなると、高齢者はバスを待っている間もつらいんです。また、高齢者になると、膝がつらいとか腰が痛いという方もかなり多いんです。車が運転できないや、免許証を返納した高齢者には、一日も早く楽に病院くらいは行かせてあげたいのです。子育て支援ばかり言いましたが、高齢者への支援もよろしくお願いいたします。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(大石元則君)  一般質問を続けます。--------------------------------------- △福田讓君 ○副議長(大石元則君)  6番、福田議員。 ◆6番(福田讓君) (質問席) 議長の許可をいただきまして約90分、もしかしたら少しお時間をいただかなければならないかもしれないし、うまくいくかも分かりませんが、当局の皆さんの御答弁をよろしくお願いいたします。 まず、第1点でございます。医療センターの経営につきましては、私はずっともう8年になるんかな、三木院長先生のときから、そして中井三量院長、そして今回の北野先生が院長になられております。早いものですね、医療センター、平成13年あそこに移転され、今年でもう22年目を迎えます。医療センターからも冊子が、私もお伺いさせて頂きました。この紀南で唯一の中核病院として、この新宮市の2万6,000人、そして那智勝浦町の1万8,000人、それで県境を越えて紀宝町、御浜町、そして串本町までの間約8万人の市民の皆様と住民の皆様の命を守っておられます。 今回、また来年4月から医師の働き方改革が変わりまして、大変我が新宮市立医療センターにとっても厳しい経営とドクター、先生方の和歌山県立医大をはじめ三つの大学から派遣されている先生も若干縮小されることはもう見えております。それについて、6月から引き続きまして当局に質問をいたしますので、よろしくお願いします。 医師の働き方改革に伴う医師不足の対応につきましてですが、医師の働き方改革については6月議会でも質問をさせていただきました。働き方改革とは、働く方々の個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で選択できるようにするための改革であると私は考えております。これを通じて成長と分配の好循環を構築され、働く一人一人がよりよい将来の展望を持てるようにすることを目的としていると、私は感じております。そう思っております。このためには、長時間労働の是正や多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態に関わらない公正な待遇の確保等のための措置が必要となってくると思います。これまで全国の医療現場においては医師の長時間労働により支えられてきましたが、今般、医療ニーズの変化や医療の高度化、また少子化に伴う医療の担い手の減少が進む中で、医師個人に対する負担がさらに増加することが予想されております。 これまで、全国の現場においては医師の長時間労働に支えられてまいりましたが、今般、医療ニーズの変化や医療の高度化、また少子化に伴う医療の担い手の減少の進む中で、医師個人に対する負担がさらに増加するものと思っております。そうした中で、医師が健康で働き続けることの環境を整備することは、医師本人にとってはもとより、患者様や住民に対して提供される医療の質や安全を確保すると同時に、持続可能な医療提供体制を維持していく上で重要になってくると思います。 このような背景から、2024年4月から医師の時間外労働の上限制定と健康確保措置の適用が行われることになってまいります。ただ、これまで長時間にわたり働いてくださった先生方が勤務時間を制限されることから、必然的に医師が働ける時間が短くなるのは当然でございます。その結果、和歌山県立医大等の基幹となる病院での勤務時間の不足分を、医師の数を増やすことでカバーする方向になってしまうと、その分、医療センターなどの地方の病院に派遣する医師が不足してしまわないかということが危惧されております。 この点について、医療センターはどのような認識とこれからの対応策を考えられているのか、お聞きいたしたいと思います。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  医療センター、岡本より答弁させていただきます。 当院は、県立医大からの医師派遣を受けて成り立っている病院であり、和医大からの医師派遣の減少は、当院での診療の縮小につながります。もともと当院は、県内においては和医大から一番遠方にある病院であるため、医師確保には非常に苦労してきております。このような状況下において、今回の働き方改革により、さらに医師派遣が困難にならないか非常に危機感を持っております。 ◆6番(福田讓君)  そのとおりですね。今現在、国立三重大医学部、そして奈良県立医大、そして和歌山県立医大、そして世耕先生にお願いして来ていただいている近畿大学医学部の先生、ますます自分ところの経営している大学も守っていかなければならない。大変なことだと思います。これをやっぱり市民の方にも十分知っていただかなければ、市民の方は、市長にお願いすれば、また県知事にお願いしたらすぐにお医者さんが来てくれるよというような感覚をお持ちの方もいらっしゃるんです。特にいい医者を連れてきなさい、腕のいい先生をと、優しい、そして腕のあると申されておりますが、なかなかお医者さんを招聘するには難しいということをやっぱり御理解していただきたいと思います。私が医者だったらいいんですけれども、そんな能力ございませんので非常に残念です。 医師派遣が少なければ、それは住民に対する治療の内容や範囲が少なくなるということでございます。そうならないためには、医療センターではどのようなことを考えられていますか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  このような中でさらに医師を確保していくためには、今後は大学医局の人事異動に加え、医師個人としても新宮であれば赴任してもよいと思っていただける病院づくりが重要になると考えております。 このためにも、昨年度は医師手当の改定等の処遇改善施策を行い、今後は赴任された医師が御自身のキャリアアップにつながるような治療、例えば医大では多くの医師がいて取り扱うことのできない医療機器も、当院では取り扱うことができる体制など、医師が魅力的に思う病院にしていかなければならないと考えております。 ◆6番(福田讓君)  そういうことで、医師が働きやすい環境を整えるということは本当に大事だと思います。非常に大切であると思います。私も思いますが、これに関する取組として、最近ニュース等で取り上げられているのがタスクシフトということです。前回の6月にも聞きました。これNHKでも放映しておりました。ある大学病院でのお医者さんの働き方を出して30分、私もそれを見せていただきました。 このタスクは前回も少し御説明いただきましたが、まず取りあえず今、医療機器も先生に使っていただく。そして、和医大へ行かなくても新宮でもできる、そういう機器が過日の私の質疑の中で、今一番重大なことで、新宮にもそういう先生がおられたんですが、今回そういう機器を取り扱う先生も来ていただいたと。なおかつ、膵臓を観察するカメラを入れて、胃の中にファイバーを入れてそこで写真を撮ったり。今まで和歌山の医大へ行かなければ駄目だったんです。私も行ってまいりました。自分のアミラーゼがすごく高かったから。その当時の阪口先生というのは消化器のナンバーワンで、今アフガニスタンに行かれたと聞いていますが、そこで1日かかって異常ございませんでした。そういった機器も入ってきています。本当に市民にとって、この近隣の町村の患者様にとって、和医大まで約200キロありますから、そういう先生も来ていただいたと、本当にありがたいことであります。 やっぱりこういうことも、医療センターももっとPRしてほしいんです。一部の人は患者様から私も聞きましたし、それを確かめたわけですから、本当にありがたいことだと思います。 タスクシフトについて御説明をお願いしたいと思います。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  医療現場におけるタスクシフトに対する取組については、本来であれば医師が行う業務の中でも、ある一定のものに対して看護師、助産師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、医師事務作業補助者などの職種の職員に業務を移管したり、共同で行うといった取組になります。 ◆6番(福田讓君)  では、今お聞きしましたその内容について、少し突っ込んでお聞きしたいと思います。どうぞ。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  当院で既に取り入れているものとすれば、まず文書の記載や説明など主に外来における診療の補助を行う医師事務作業補助者の導入です。当院では現在8名在籍しており、電子カルテの入力補助や文書入力等を行っております。それ以外でも特定行為看護師の養成に取り組んでおります。 ◆6番(福田讓君)  再度お聞きしますが、その方は一応一般の事務的な仕事でやるわけですね。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  医師事務作業補助者については、事務的な作業になります。 ◆6番(福田讓君)  今お聞きしますと8名ということで、大体これで定員が、医師46名を所有する新宮市立医療センターでは8名が一応定員でよろしいんですか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  医療業務課、須崎から答弁させていただきます。 医師事務作業補助者の人数については、診療報酬上特に制限はございません。ただ、当院の病院規模でいいますと、8名今いますけれども、医師事務作業補助者を希望される先生のほうにつくという観点からすると、8人で現在のところ充足しているという状況で運用させていただいてございます。 ◆6番(福田讓君)  分かりました。 では、先ほどの特定行為看護師の養成に取り組んでおられるということをお聞きしていますが、これについて御説明願いたいと思います。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  まず、特定行為とは、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる38の医療行為のことで、その行為それぞれに対して研修を受講し修了した者が特定行為看護師です。当院においては、38の医療行為のうち6項目について実施が可能な特定行為看護師が1名在籍し、現在、2人目が研修を受講中となっており、今後も取組を進めていく予定です。 また、長期以外でも様々な専門知識を持った看護師が多数おり、例えばコロナの際に大変活躍した感染管理認定看護師のほか、HCUで活躍されている集中ケア認定看護師、救急では救急看護認定看護師、神経内科部門では認知症の看護認定看護師などが在籍し、医師と協力しながら診療看護に当たっております。 ◆6番(福田讓君)  そうすると、今おっしゃったように現在2人目が研修を受講中となっていますが、特定行為看護師、いろんな感染管理認定、HCU、救急では救急看護認定看護師、神経内科部門では認定看護師とかいろいろありますが、これも一応定員としては何名ぐらいが適当なんですか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  こちらについても特に定員等はございませんが、より多くそういった看護師が在籍していただいたほうが医師の代わりにいろんなことができるということになりますので、どんどん増やしていきたいと考えております。 ◆6番(福田讓君)  やはりそういう特定行為看護師ができるということは、看護師は大体200名ぐらいあると思うんですよね。その中でやはりそういう技術を磨く人に対して、これはそういう業務手当、そういうのがないんですか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  看護師がこういった資格を取りに行く際についての受講料であったりとか研修費用という面では医療センターで負担しておりますが、看護師に対する手当という面では、今のところ特段創設はしておりません。 ◆6番(福田讓君)  というのは、我が新宮市は、部長がトップであり、部長クラス、そして課長、係長ですか。大体こういった特定行為看護師の資格を取られる方に対してお願いしているのは、級でいうたら係長以上とか、新しい方とか、そういうところはどういう仕分をしているんですか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  基本的には、うちで勤務されている看護師にこういう認定看護師の種類があるけれどもどうかということで意向を聞いて、取りに行っていただくということになりますが、ある程度、本来の看護業務が熟練してきた方でないとやっぱり難しいのかなというところで、現在の看護師で看護副師長とか、そういったレベルの方が多いのかなと思います。 ◆6番(福田讓君)  今6階までありますが、看護部長は1名ですね。看護師長は各階にあって、その下には、ちょっと私も存じ上げていないんですが、看護師長、看護副師長というのがあるんですね、そういった方にこの特定行為看護師の資格を取っていただくという形で進められているということですね。よろしいんですか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  看護副師長ですね、事務方に言い換えれば、大体、課長補佐級とか係長級ぐらいの職種になるのかなと思います。 ◆6番(福田讓君)  本当に医療センターの看護師は皆全て正看で、近くでは、なぎ看護学校を卒業されて医療センターで働いておられる方もいらっしゃいます。ほかの学校を卒業されて正看護師の資格を取って頑張っていると思います。やはり医師は、新宮で育てているわけじゃない。大学病院の方、大学病院の力を借りて派遣されて、現在46名のお医者さんが市民をはじめ近隣の8万人の患者様の命を守っていただいているということです。 今後とも看護師不足が続くと思いますし、今もよく紀南新聞等でも募集要項が載っております。通常の勤務も大変忙しい中、こういった特定行為看護師という免許を取られる意欲がある人、本当にありがたいです。やはりそういった方に対して、私、人事評価というんですか。これ民間では人事評価をやっています。だから、そういったことも私はしたってやっていただきたいとか、やっぱり意欲のある人に対しての私はいいことだと思います。自分の力を磨いて。もし仮に医療センターを退職されても、どこ行っても間に合うと、そういった特定行為看護師を取っていただいたら、本当に心強いというんですか、医師も心強いし、自分の仕事が少しでもはけていくと。それによって医師の長時間労働も少しでも救えるという形でやってくれていると思いますので、今後ともぜひとも看護師、しっかり頑張って、先生には先生の高度な治療と、そして新しい機器を取り扱ってできる先生を、市長、やっぱり和医大とかそういうところから招集をお願いする。 市民の方では、若い先生よりも、いつまでも中年の高齢の方がいいという方もいらっしゃいますが、私は新しい機械を使って、そして新しい技術で医療センターはこの紀南の雄として、やっぱり市民の命を守るとりでですから頑張っていただきたいと思います。今後とも、先生にも皆さんにも健康に気をつけられて、医療センターしかないんですから頑張っていただきたいと思います。 今回の医療センターの経営について、続いて市立病院の使命ということがございます。 これも、かねて私は今から8年もっと前、医療センターの独立行政法人化ということで、私はかなりこの議会で毎年3月、6月、9月、12月、ずっと8年間やってきました。やはり市長が経営の頂点ですから、市長にも市立の公立病院の使命というのが、個人病院ではございませんということで市長も大変理解をいただいた。当時の院長先生は、独立行政法人化によってやはり経営を変えていきたいということがあったんですが、実を取るというよりも赤字だけを少なくするか、それによって個人の病院のように経営が少しでもよくなればいいことはいいんですが、しかし我々の公立病院というのは金もうけだけでいくわけじゃございません。新宮市立医療センターの使命は、市民に対して、近隣町村の患者様に対して全て公平中立で医療をする。心は診療所の気持ちを持って、腕は大学病院のレベルであるというのが基本理念なんです。 しかしながら、医師の皆さんの中にも、医師国家試験が受かれば誰でも医者でございます。いろんな方の差が出てきます。本当に46名のお医者さんが全て優しく、腕がいい、親切だ、腕もすばらしいという方も、全てがあればそれはいいですけれども、私ら議員に苦情が来るのはいろんな先生のことも聞きますけれども、やはり人間ですから本当に難しいと思いますが、新宮市の医療センターに来ていただいた以上、やっぱり一生懸命やってくれている方ですから、これからも頑張っていただきたいと思います。 ただ、経営形態というのは幾らでもあるんですよ、全部適用、指定管理者、そして今、一部適用とか。今、医療センターは市長が経営、すなわち管理者です。田岡市長にもちょっとお聞きしたいんですが、今、日大アメリカンフットボール部の問題から、そして今回の大麻のことから、理事長が今、林真理子さんですが、テレビを見ていて、副学長が検察上がりの弁護士資格を持った国家免許を持った方、すごく、人を理事長が辞めさせることができると思うがなかなかできないんですよね。理事長であってもできない。そしたら、そういう民間でもそれだけのやっぱり自分から退職しなければならないという、まさに矛盾が多いんですよ。独立行政法人からいったら全くそのとおりですよ。 市長が独立行政法人化するということで決めたら、これも議会の議決が要りますけれども、議会の議決なんて絶対できないんです。しかし、議会でそういう提案を元院長先生は進めようとされていたということはもう事実です。しかし、田岡市長はよく考えられて、市民のための医療センターであると。やはり公立の精神は守っていかねばならないということで市長が決断されて、そして院長先生が交代されて中井先生が院長になられた。医療、独立行政法人化よりもやはり収支をよくするためには、業務的なことを改革したいということでやられています。 今般、和歌山県地域医療構想においても、なかなか厳しいことも県からも医療センターにも注文が来ると思います。しかし、あくまでも医療センターの精神というのは、市民を公平に公正に中立に診査する。我々にとっては命のとりでですから、金もうけだけ、収支だけよかったらええというものじゃないんです。そういった議員もおりました。もう退職していますけれども。私とここでよく議論したことがありますが。 医療というのは難しいですね。国の中央社会保険医療協議会で診療報酬も来年6月、またやるんでしょう。だから保険代、診療報酬によってやっています。個人の開業の先生でしたら朝9時から6時、大体やっていただいて、そしてあとはもう夜は救急は医療センターに任す。しかし、医療センターはそうじゃないですわね。24時間、2名の先生を配置して24時間体制、看護師も24時間体制です。そして、市民と近隣町村の市民の方の命を守っているんです。これがそういう独立行政法人化になれば、決定権は市長にない。専門家の理事長、そして副理事長はじめ幹部だけがそれを握ってしまう。 一番大事なこと、我々議会は何ですかというんですよ。市民から選挙で選ばれて市のトップ、市の行政、医療センターも全部監視しているんです。これを剥奪されるということなんです。何のために私、議員になったかと思うんですよ。そして、おまけに独立行政法人とかそういう理事会に入れない。理事会をするのは、また別の方が、理事長が選ぶ、市長が選んだ方がそれを審査する。冗談じゃありませんよ。私らにとっては、やっぱり市民から選ばれた議員がきちっと監視して、今でもそうでしょう。この間、新宮港へちょっとお呼びいただいてある方の話を聞いて、その方はこう言っていました。福田さん、あんたらの仕事は市行政を監視する、義務でしょうというて。そのとおりですと。決定権はあなた方であって、行政の頂点は市長であっても、あんたらがしっかりせなあかんやないかというぐらい、ちょっと厳しいお言葉をいただきました。 だから、議員というのは、市民に言わせたら何やっているんだと言う人もおるんです。監視権なんですよ。監督、そして予算を議決するところなんです。市長はアメリカの大統領です、行政のトップですから。当然なんです。そこをちょっと分からない方もいらっしゃるんですよ。行政権と我々監視権、二元代表制でしょう。しかし、我々議会は多数決で決まりますから1人の人が幾ら頑張ったって、幾ら大声はたいたって最終的には本会議において決定するんです。 今から思い起こせば8年、9年前に、ある元の院長先生が、議会のために独立行政法人化の約款をつくっていたんですよ。それを私は見てびっくりしました。議会に上がってきたら議会で審議されて、議会が仮にそれを可決したら、独立行政法人、あの看板が独立行政法人新宮市立医療センターとなって、何のことか分からんですよ。そして一番、私が強く追及したのは、赤字になったら市が全て持たなければならないんです。普通の介護施設の方、そして病院の先生方は、自分の責任で赤字が出たら、自分の財産を売ったり、それを処分してやらなければならない。これ考えたら分かると思うんですよ。 だから医療の専門家を置いてやったらどうかという議員もおりました。その専門家を、もし日大のような不正なことをし出したら誰が首を切れるんですかというんですよ。切れるはずないじゃないですか、議会に権限がなくなったら。それだけ議会というのはすごい重要なところなんです。ここにおられる議員一人一人が、皆さん権限を持っているんですよ。それを忘れないで、私はずっと議員を45年やってきました。1人の力では無理です。しかし、議会は執行者に対して物を言うとき、最終決定は本会議で多数決で決定しますから。市長は社長ですから、新宮市の社長であって、ここにおられる方は幹部、副市長、そして教育長、部長、あなた方が国でいったら官僚ですよ。頭のいい方ばかりだと思っています。 だから、これから県とのいろんな、公営の市立の病院等の経営に対しても病床数も少なくなって、しかしうちは今、中井先生のおかげでHCUができて、そこによって診療報酬も高くなっていると。そういって田岡市長は今まで苦心されて、医療の面で収支を上げたいという、そういう形のことを理念でやっていただいたと私は思っています。いかがですか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  福田議員におかれましては、医療センターのことに対しまして大変造詣が深く、これまで様々な御提言をいただいておりますことを本当にありがたく思っております。 議員おっしゃるとおり、公立病院としての使命は、この地域住民が安心して医療が受けられる、そういったことをしっかりと提供するのが公立病院の使命だというふうに思っております。特に救急とか分娩に関しては、採算がどうのこうのではなくて、仮に赤字であったとしても、しっかりと維持をしていかなければなりませんし、また先ほどありました独立行政法人化については、数年前にいろいろ大変な議論をいただきました。そういう中で、そうなった場合に行政とか議会からの助言とか提言がちょっと届きにくくなるというデメリットもありますので、当面は今の経営形態を維持しながら、いかにして効率のいい経営ができるか、そういったところ、また議員からも教えていただきながらしっかりと取り組みたいというふうに思っております。 ◆6番(福田讓君)  ありがとうございます。 そしてもう一点、最後です、この項の。 私の考えを申し上げます。これ一般質問ですから。那智勝浦町の温泉病院、ここは診療科目は三つ、リハビリテーション科、整形外科、そして内科。新宮市からほとんどここへ応援に行っていますね。間違いないですね、庶務課長。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  そのとおりです。 ◆6番(福田讓君)  だから、私は医療センターと那智勝浦町立温泉病院と合併してほしいと思っていません。しかし、やはりそこにはそこに町民の考えがあると思います。しかし、医療は公平であっていただきたい。そして、お互いが助け合い、温泉病院のリハビリテーション科のリハビリというのは全国に有名ですから。たしか今回、先生が替わられたということも聞きましたが。そういった阪神タイガースの選手の方もあそこへ来てリハビリをやっていたという、昔のちょっと以前の話なんですが。 いいところをやはりお互いが話し合って、私は市長に、ぜひとも那智勝浦町長、堀さんとも話しながら、合体というよりもお互いが話し合って、緊急の場合、新宮市には脳外科、心臓外科、循環器科、産婦人科も全てあります、小児科も。そういった緊急の場合はいつでも新宮市へお越しくださいと、新宮市にお任せくださいと。そしてお互いが、また長期療養の場合のリハビリはすごいですから、そういうことをトップ同士で今後とも話し合っていただきたいと思います。いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  これから特に深刻になってくる医師不足につきましては、やはり那智勝浦町の温泉病院も和医大からの派遣で、医療センターと同じ派遣元であります。ここがやっぱり連携することによって、少しは医師不足解消につながると思っておりますので、このことは議会も大変興味、御指導、特別委員会もしっかりとやっていただいておりますので、私どもと議会と一緒になってこのことをしっかりと進めていきたいと、そういうふうに思っておりますのでどうかよろしくお願いいたします。 ◆6番(福田讓君)  御答弁ありがとうございます。以上でこの項を終わります。 また休憩時間あるね。まだやね、いけるの。 ○副議長(大石元則君)  どうしますか。 ◆6番(福田讓君)  今、何分しましたか。 ○副議長(大石元則君)  2時12分から始まりました。 ◆6番(福田讓君)  私のは2時半からでしょう。まだ55分残っているね。いやトイレ休憩のある方だったら休憩していただいて。1時間やっていますか、そしたら。前任者から。そしたら休憩していただけますか。すみません。よろしくお願いします。 ○副議長(大石元則君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後3時06分---------------------------------------
    △再開 午後3時16分 ○議長(三栗章史君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 6番、福田議員。 ◆6番(福田讓君) (質問席) 休憩前に引き続き質問をさせていただきます。 2番の項の高齢者の福祉対策について。 若干、順番はこのようになっていますが、変えます。よろしくお願いします。 さて、国会の予算委員会等で岸田総理が、国の支援金の支給は早ければ年内から実施したいと答弁されたと。もう市井ではもう大評判です。くれるんや、もう出してくれるんやと。今年内と岸田総理がそう言うたんやと、もう市井ではそのような声でいっぱいです。 しかしながら、新宮市では、今日現在、予算の提案がされていません。那智勝浦町議会では、7日の開会日に予算が提出されております。なぜしなかったんですか。 ◎福祉課長(前地秀高君)  福祉課長、前地より答弁させていただきます。 国の補正予算の成立が11月29日でございました。それまで私どもは国の動向を見ておりましたので、この給付のための補正予算の計上は追加議案として上程する予定となってございます。 ◆6番(福田讓君)  なぜそしたら那智勝浦町はしたんですか。那智勝浦町はしていますよ、審議していますよ。うちはいつ出すんですか。これは事前審査じゃないですよ。お隣の那智勝浦町は、人口1万8,000人しかないんです。うちは2万6,000人です。そんなところで、那智勝浦町は予算に当初の7日に計上させて、審議に入っているんですよ。そこで、同僚の私の知人の議員に聞きますと、質疑があったと。中身は言いません。私も確認しております。新宮市はこれだけ優秀な職員がおられるのに、なぜ出せなんだ。11月29日は全国ですよ。岸田総理が言うたように、国からの指令は11月29日に来たあたら。 広島県の尾道市のホームページを見ましたか。もう既に12月26日に振込予定日となっていますよ。私もびっくりしました。これは私の知人から広島の人から電話あって、あんたとこもらえるんか言うたら、うちはまだ決まっていないらしいでと。うちは12月26日に振込確定となっていますよと。尾道市は何万人の人口かと申しますと、12万8,492名ですよ。私ところは2万6,000人でしょう。それだけ大きな市でも、もう準備を完璧にしていますよ。 そして、支給手続の内容は前回の3万円の給付金を世帯主口座へ振込により受給した世帯は申請不要となっています。どういったことでできたのか。さらに、令和5年12月1日時点で尾道市に住民票がある方、世帯全員の令和5年度の住民税が非課税であること、12月5日から順次、そのお知らせのためにはがきを出されているみたいです。さらに、給付金を受給する場合は、手続は不要。振込を辞退する人や振込先を変更するときは、12月19日までに市のコールセンターに連絡を願いますと、このような状況です。 新宮市は、年内に市民のために国の支援金の支給準備をすることを本気で考えられているんですか、担当課は。 まだまだ。こっちが質問しとるんや。 そうでしょう。市民のことを考えて、先日の議会の質疑の中で生活保護者の方のことをお聞きしました。5,000万円の補正が上がっておりました。そこで、どうして増えたという理由よりも、今、新宮市は生活保護者の苦しい方々が以前は3位やった、和歌山県で。今回は何位になったんだ、上がったんかと聞いたら、和歌山市を除いたら一番トップであると。和歌山市は人口35万人ですからもちろん一番多いんですが。そういった方々、ましてコロナによって会社倒産とか仕事ができなくなった方に対して、やはり年末までに、新宮市の職員は私は優秀だと思っているから、どんなことをしてもこれをできるようにしてやっていただきたいと私は思って一般質問しているんです。 これは市長にもよく聞いていていただきたいんですが、12万8,000人のまちで、もう既に12月5日からそれを知らせたあるんですよ。なぜですか。今から、今日は12日でしょう、私提案しましょうか、そしたら。執行者しっかりしたあるんだったら、担当課がしっかりしているんだったら、あしたでも補正予算出したらどうですか、議長に言うて。議会運営委員会で、できたあるんやったらすぐ上げてきたらどうですか。できないんですか。補正予算を用意したあるんやったら、議長にお願いして議会運営委員会に先に出して、あしたでもやったらいいじゃないですか。そして、あしたからかかったらどうですか。職員の皆さんの優秀な方に配置をしていただいて、土曜、日曜でも構わんじゃないですか、時間外を使っていただいても。市民のために12月の末までに新宮市は何とかしてやると、そういう意気込みはできないんですかとお聞きしている。何ができないんだか、できない理由を申し述べてください。何が出たんですかとなるんですよ。できるところはあるじゃないですか。 どうですか。ほかのここにおられる市長はじめ幹部の方々を含めて。私は非常に残念です。そして、やはりできるんやったらできる、何でそんな体制を取らないんですかと。私は日頃から言っているでしょう、新宮市の職員はすばらしい、この紀南では一番優秀だと、私は今でも思っていますよ。お答えください。 ◎副市長(向井雅男君)  国のほうからきちっとした制度設計を見た上で、交付金の使い方も含めて、給付できる日を市長が判断するということになりますので、11月29日はちょうど議会運営委員会の日ですし、物理的に議案を出すことは間に合わなかったということでございます。できるだけ早く制度設計と給付金の支給、対象を見ながらできるだけ早く議会のほうと相談させていただきながら提出したいというふうに思いますので、御理解のほどお願いしたいというふうに思います。 ◆6番(福田讓君)  御答弁ありがとうございます。 だから私、今議長にもお願いしたとおり、予算書はもう大体できたあるんやったら別に今度21日に上げる必要ないじゃないですか。あしたでもやってもらったらどうですか、議運の委員長にお願いして。できないんですか、できるんですか。なぜできないんですかとなってくる。そしたら、あなた方幹部の中でそういうことをちゃんと報告して、チームをつくって今からやったらどうですか。28日まで銀行も開いているんでしょう、私はそこがやる気のある職員の皆さんに私は期待をかける。どうですか。できないんですか。 ◎福祉課長(前地秀高君)  議案の上程については…… ◆6番(福田讓君)  その条件を言ってください、なぜできんの。 ◎福祉課長(前地秀高君)  まず、議員御紹介いただいた尾道市と新宮市の違いが、以前の3万円の支給に関して、新宮市はできるだけ幅広くということで、課税者による扶養者のみの世帯も含めて支給をいたしました。 ◆6番(福田讓君)  そんなもん分かっとるわ。ええわ。それは私から話しようか。 私から質問というよりも、あなたが言いたいことはこういうことや。6月、8月の支給のときは、これは各自治体において運用しても結構と国からの指示があったはずです。今までは、私にも問合せがありました。福田さん、私ところはもらえんのやと、3回もらえなんだ、何でかなというと扶養家族に入っている。しかし、この間の8月のは、扶養家族も入れてもいいという形の各自治体に任すということがあった。今、彼がそういう答弁したんですから。だったら、それを全部はじいて、今からこれ、那智勝浦町は2億2,050万円予算、うちは同じ7万円でしょう。5,000人としたら3億5,000万円ぐらいの予算やな。 そういうことは、これ事前審査じゃないですよ、このぐらいの予算だろうと。だから、そういう前回の8月に支給された方と違うんだったら、それをあなた方の能力で洗い直して、もらえるところ、今回は扶養家族は駄目なんでしょう。だったらそれでできるんじゃないですか。なぜできないんですか。それだけはじいて、あなた方の優秀な頭脳で職員を配置して、土日ででも結構じゃないですか、大いに時間外しても、もう市民のために早く、年末にお金に苦労されている人に対してあげたいという一心で質問をしておるわけです。 そんな理屈なことを言われても聞きたない。どうですか、市長。 ◎副市長(向井雅男君)  先ほど答弁させていただいたとおり、物理的な国の制度設計が間に合わなかったというところもございます。あと、国の見解では、この住民税非課税の世帯の給付金にあっては10万円を配るんだということがございました。この10万円というのは、前回に配った3万円プラス今回配る7万円でございます。ただ前回は、先ほど議員御指摘のとおり、扶養に入っている入っていないということがございました。ただ今回、そういった制度設計もできない上で判断をするというのは少し控える必要がございますし、そういった今回は扶養の分は外すということもございますので、そういったことも加味しながら給付金の国の制度を見ながら、交付金の財源を加味しながら制度設計をつくって早急に給付したいというふうに思いますので、また議会と相談させていただきながら議案を早急に出させていただきたいと思いますので、その辺を御理解いただきたいというふうに思います。 ◆6番(福田讓君)  副市長のおっしゃることは分かりますけれども、できるんかできんかと聞きやるんです。あと2週間や。そうでしょう。これだけ出していただいたら市民の方は本当に助かるし、恐らく5,000人ぐらいだと思います。 だから、私の想像では、8月に支給された方は扶養家族の方も入っているということは聞いています。だからもらって構わんのかという人もおったけれども、今回はこうなったんやね、よかったねと。今回の国の指導は、扶養家族に息子さんが働いてお父さん、お母さんがもらえたのがなくなるんです。そんなもんは執行者が一番よう分かっとるわ。尾道市はこれをやっとるんやで。26日に支給すると言っているんです。5日から発送したと、手続は要りませんということを。 さあ、どうするんですか、これ。だから、今、向井副市長が言われたというたら。 今日、私最後でしょう、一般質問。議長、休憩取ってください。そして、ちょっと審議してください。そやないと進まんで、こんなん。お願いします。 ○議長(三栗章史君)  暫時休憩いたします。 △休憩 午後3時31分--------------------------------------- △再開 午後3時55分 ○議長(三栗章史君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 6番、福田議員。 福田議員、先ほどの質問に対して当局のほうから答弁させます。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(中上清之君)  健康福祉部、中上から答弁させていただきます。 先ほど、福田議員から御意見ありました給付金についてですが、協議しましたところ、できる限り年内支給という形は行いたいですが、確約というのはちょっと今のところ現状難しい部分があります。したがいまして、担当課におきまして全力で年内支給できるよう努力してまいりたいと、このように思います。 ◆6番(福田讓君) (質問席) 御答弁ありがとうございます。 やっぱり同僚議員も一般質問でもやっているように、何でもできないじゃなしにできるような努力をしていただいて、新宮市の職員、皆さん優秀ですから、担当課全員が一丸となって取り組んでうまくいけばこの支給ができたらいいけれども、それはもう努力次第ですから、全力を挙げて頑張って一刻も早くやっぱり7万円の支給をしていただいて市民の方に喜んでいただける、これだけ県下でも苦しい方の人口が多いということは本当に私も心痛いですから、頑張ってくださいね。それで、この項を終わりたいと思います。 同じく福祉についてお聞きいたします。 熊野川町は、2年前に10月からデマンドタクシーをしていただいています。片道100円で距離に関係なく、市民が自宅から事前に第一交通に電話等で予約を行い、近くの市道等で待っていただき、目的地、いわゆる診療所、行政局、老人施設、郵便局、さつき温泉、B&Gプール利用、商店への買物等に利用しております。これは職員の皆さんがよく考えていただいて、熊野川町民にとっては本当にありがたいことでございます。これも職員の皆さん、いい知恵を出していただいたと思っています。 もともと、熊野川町内は熊野交通のバスが3路線走っておりました。小口線、篠尾線、玉置口線がございまして、熊野交通が路線を廃止したいという申出により新宮市が熊野川町民の生活の糧である過疎地の公共交通を守るために国、県と協議し、過疎地の公共交通を守るための過疎地域公共交通補助金を活用して現在に至っております。これは新宮市の中でも熊野川町、人口が少ないところですが、これはやっていただいています。 しかしながら、現在、新宮市内や三佐木蜂伏地区ではバス路線がない地域もございます。そうなると、ますます高齢者にとって病院の通院や買物にも市内のタクシー等を利用して行かなければなりません。バス路線のある市内の地域にお住まいの住民の方々はバスを御利用できますが、バス路線のない地域の市民にとっては生活の糧がなくなっているわけでございます。タクシー代金も高くなります。 熊野川町では、以前から高齢者の方々に高齢者福祉タクシー事業がございまして、対象者は65歳以上で在宅高齢者、申請者は本人が住民税非課税の方、助成額の範囲は1枚につき料金の2分の1に相当する額で最高3,500円を限度で、助成券は年1人につき24枚交付されております。助成券の利用は1年以内の使い捨てで追加の交付はございません。これは、熊野川町は単独で行政をやっているときのそれを引き継いでくれたわけでございます。現在のタクシーの初乗り運賃を聞きますと、初乗りは1.2キロで640円とのことでございます。 高齢者の福祉対策には、65歳以上の高齢者数は熊野川町で535人、高田地域では139人、新宮市内では6,939人、三佐木蜂伏地区では2,596人でございます。高齢者比率では熊野川町は50.5%、高田地区では56.2%、新宮市内では39.7%、三佐木蜂伏地区では34%でございます。 熊野川町地域は人口がもともと少ない地域であり、国の支援、県の補助金を受けて現在のデマンドタクシーが運行されているのが現状でございます。今後、市内の高齢者の交通支援対策を考えた場合、また実施されるとするとその財源というものはどういう財源でこれを賄おうとするのでしょうか。その年間の予算額はいかほどなものか、分かればお聞きしたい。今、同僚議員からも質問がありました。そのあたりどのような考えを持って当局は、来年度、令和6年度に向けて検討しているというお言葉をいただいておりますが、かなりの予算が要ると思います。我々議員も、やはりこういうことをこういう福祉対策をやってもらうときにも財源が要ります。 今、市長は、お子様、子育て世帯に対して給食の補助とか、いろんなことでふるさと納税を御利用していただいている。年間1億9,000万円ほどのふるさと納税。これもずっと同じように増えていくばかりとは限りません、1回支給すれば、必ずそれは持続継続でやっていかなければなりません。しかし、高齢者の方のためにやはり市長が考えていただける、市の職員が考えていただける、いい案を出していただいてやっていただきたいと思うんですが、要するに財源、これが一番大事だと思います。いかがでしょうか。私は、ぜひともそういったことをしっかりとよく考えて、あ、よかったなと。こういう新宮市はタクシーで使っても、しかしこれだけの人口あるんですよ、今、私申し上げた。熊野川町は535人ですから。ちょっともう極端に違いますから。かなりの予算が要ると思います。 ただ、私が申し上げましたように、熊野川町独自で行政をしているときは最高3,500円もくれましたけれども、ほとんど使っていない方が多いかと思います。今回100円バスで国と県の補助をいただいて、今でもタクシーに乗る人が少ないと言われているぐらいですが、こういったことを市の職員の方がよく考えてやっていただいたと思っています。 さて、新宮市で公共交通がないところとか、高齢者の方々がますますこれから大変になってくると思います。そういった方を市の福祉行政でこれを助けていただきたい。だから、そのあたり非課税にするのか、免許証を返した人にするのか、何歳にしていくのか。恐らく、あなた方は優秀な公務員ですから考えられていると思います。だから、来年、令和6年度に向けて前向きの検討でということですから。大丈夫ですか。どれだけの予算要るんですか。 ◎企画調整課長勢古口千賀子君)  企画調整課、勢古口より答弁させていただきます。 高齢者のためのタクシーチケットにつきましては、現在、来年度当初予算計上に向けて制度設計しておるところであります。その中で、予算につきましては高齢者支援そして地元タクシー事業者など、地元企業の安定した経営の両立を図っていく、そして限られた財源の制限のある中で、できる限り誰もが利用しやすく持続可能な地域公共交通を守っていきたいという思いで、今、制度設計しているところでございます。 ◆6番(福田讓君)  そこまで考えているんだったらもう大体内容的にできたあるんじゃないですか。どういう規約でつくっていくとか。そうやなかったら来年、新年度に予算のことを計上も考えられているという御答弁では、かなり進んでいることじゃないですか。私はそう想像します。間違っていたら申し訳ないと思うんですが。 やっぱり財源が大事なんですよね。だから、それはあなた方のすることですから、私なんかやったらやっぱり単純に考えますから、何人あってこれだけの補助を出したとか、タクシーの初乗り運賃だけ補助するとか、半額補助するとか、いろんな私は単純な考えでやりますけれども、あなた方は官僚と同じで執行者の一番頭ええ人ですから、なるべくだったらしてあげたってこういう福祉タクシー、これだけ大方1万人もあるんでしょう、市内に。その中でお金に余裕の方もいらっしゃるし、大変な人もいらっしゃると。そこの仕切りをきちっとしてやっていただければいいと思っています。来年に向けて、あなた方、部課長、そして市長の御判断、どのような形で進められていくのか、私も期待して、それ以上のことを言うても予算編成は市長の権限ですから、僕らに予算くれてやりなさいというんじゃないですから、ぜひともよく考えていただいて高齢者福祉のためにやって頑張っていただければと思います。 続いて、高齢者福祉です。 今、新宮市から熊野川町のB&Gプールに対して週2回、高齢者の健康の維持と福祉対策の一環としてB&Gのプールまで週2回ほどバスが走っております。これ本当にいいことです。健康であれば医療費が要らないんですから、新宮市としてはすばらしいことなんですよ。 そこで、お聞きしたいのは、そのバスを運用されていることの内容的なことも聞いて、熊野川町の人口のうちの5割以上がもう高齢者なんです。熊野川町には新宮市が運営する下阪さんが中心にやっている公社があって、お店もございます。しかし、熊野川町では、衣類とか家庭で使ういろんな食料以外を販売する店はございません。せめて、私の考えですが、1か月で1回か2回でもB&Gへ行っとるバスを、その間、プールで高齢者の方は健康のために歩いたり泳いだりしています。その時間を活用してお買物でも。なぜかいうたら、小口地区、玉置口地区、篠尾地区から100円バスで来れるんですよ。行政局へ集合していただいて、そこからそのバスを利用してお買物、大きな大型店イオンとかオークワとか、そういったところへ行ければ少しでも助かると思っていますが、それについて御答弁ください。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越より答弁させていただきます。 B&G海洋センターの送迎バスの御提案ですけれども、送迎、B&Gの滞在時間、それを検討することとか、あと既存で今運行しております路線バスとか、タクシー等の民間業者との兼ね合い、あとまた不特定多数の方が御利用する場合の道路運送上の法令とか検討すべきことはございますが、また今後研究してまいりたいと思っております。 ◆6番(福田讓君)  これ私からの提案と提言なんで、B&Gのプールに対して健康のために高齢者の方にしていただいて、これすばらしいことなんですよ、ありがたいんです。その余った時間を使って。私は恐らく、もしそのバスに事故があったときは、市が全部補償するわけじゃないと思っています。というのは、自分で保険もかけていただいてやっていると私はそう考えていますから。いかがなんですか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 今現在、熊野川町で送迎しているバスにつきましては、参加されている方が個々に保険に入っていただいているという状況でございます。 ◆6番(福田讓君)  そのバスは新宮市が所有しているんですか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  新宮市教育委員会で管理しているバスとなっております。 ◆6番(福田讓君)  そしたら、運転手は市の職員の方がやっていただいているんでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  市の会計年度任用職員の方で、そういう資格をお持ちの方に運行をお願いしているところでございます。 ◆6番(福田讓君)  そうすれば大型二種の免許が要るんですね。いや大型の免許要るんですね。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  そのとおりでございます。 ◆6番(福田讓君)  今、課長からお聞きしたとおり、保険、もし事故があったとき、それはもう自分で掛けてもらうと。私が今提案しているお買物のバスですか、太地町なんかやっていますわね、勝浦方面へ。私も知っていますから。那智勝浦町もタクシー券というのを発行していますよ。私の家内の実家が宇久井ですから。父母がそれを使っておりました。オークワへ買物のとき。券です。それは那智勝浦町はお金で書いています、幾らの券と。そういうことでした。 担当課においても、今、津越課長、そして野本課長、そのあたりよく研究されて、やっぱりなるべく少ない予算で、結局うちの市所有のバスを使って運転手をしていただく方も市の会計年度の方ですから、給料を支払っている方なんで、あとは事故のないように運行していただいて、もし事故があったときは保険に入ってそれで対処しているということで、それで私も一応安心しました。どうしても運行するというのはどういう事故があるか分かりませんので、しっかりとして運営していただければ幸いだと思います。 続きまして、同じく福祉の対策について、これ同僚議員もされると思うんで詳しいことは議員に任せますけれども、これも福祉対策の一つなんですが、現在市内で高齢者の多くが免疫力の低下に伴ってヘルペス、帯状疱疹にかかっている人、結構多いんですよ。話をよく聞きます。ヘルペスは、医師に尋ねますと、もともと子供のとき水ぼうそうに罹患し、その菌が体内に潜伏していて高齢者になるほど体の疲労により免疫力が低下したときに菌が発生するということでございます。ヘルペスは罹患して3日以内に医師に相談し、治療を行えば軽症で回復するとのことでございました。重症化すれば命を落とすこともあるとの話もあります。実際、私の知人の方も80代で胸にヘルペスの帯のように発生しました。そして、5年前に亡くなりました。だから大変なことやね。簡単に思っていますけれども、早く治療すれば。私も2回かかりました。今年4月の自分のことで疲れて5月に発症しました。左胸ということで。すぐに浜野先生とこへ行ってちゃんと処理しました。1か月かかって。おかげさまで後遺症もなく元気になりました。 だから、ヘルペスに対するワクチン接種というのは、国のほうでも一応検討はされていることはお聞きしております。1回2万円になります。2回打ったら4万円です。だから、そのあたり新宮市としても、高齢者福祉対策としてワクチンの補助、そういうことは今考えられているんですか。それとも全然考えてはいませんでしょうか。詳しいことは、もう後の議員にお任せします。それだけお聞きします。 ◎健康福祉部次長兼地域保健課長(辻本美恵君)  地域保健課、辻本より答弁させていただきます。 国は定期接種化に向けて議論しているところですが、ワクチンの費用対効果や有効性、安全性の評価を進める治験がまだ不十分として、今後も引き続き議論を行うという状況の中で、市といたしましても、国の状況を見ながら今後の助成について考えていきたいと思います。 ◆6番(福田讓君)  お金が高いんで、4万円要ります。だから、その補助に対しても国の補助はないんですね。もう補助をしていただいたとしても一般財源ですね。 ◎健康福祉部次長兼地域保健課長(辻本美恵君)  そのとおりです。 ◆6番(福田讓君)  今のところは、国もそれを検討されているということなんで、国がそういう補助でも少しでも出せるようになったら、また状態が変わっていくと思いますけれども、今のところはそういう状態ですね。 だから、私も次に3回かかる可能性もあります。多いですよ、市内で。私もヘルペスかかったんですよ、旦那さん、奥さんいた、私今いきやるとか。服を着ていたら分からないですから。胸へできた、腹へできたら大変ですね。私はここへできました。それで1回目は胸にできました。何かぴりぴりして、もう15年以上前の話です。高齢者の方が体力落ちて免疫力落ちたら必ず出てくるということなんで、再認識をさせていただきました。 さらに福祉対策についてお聞きいたします。 高齢者を自宅で介護されている方々が介護疲れによる、全国でもいろんな事件が発生しております。せめて介護をしている人たちに身体のケアと少しの休息の機会に充てるために、さらに家庭の都合で家を留守にしなければならないときもあると思います。そのようなときはショートステイを御利用して介護人を介護施設でお預かりしていただいているのが現状であると思います。新宮市は、そのようなときに介護されている人にショートステイの一部でも補助金の支援を出すような考えはお持ちでしょうか。 私は、一部自分で調べさせていただきまして、詳しい方にもお聞きしたんですが、福井県ではある市が、そのような補助を出していることがございました。担当課のほうは御存じでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼地域保健課長(辻本美恵君)  以前にも聞いたことはございます。今言われたように、介護者が御都合とかリフレッシュをするためにそういうところがあればいいということは認知しておりますが、今のところ、今、議員がおっしゃられたように介護保険でのショートステイであったりとか、あとレスパイト入院等を利用しながら、そういう御家族のリフレッシュ等に充てていると思いますけれども、福井県の敦賀市のような事業も、今後、他市町村の実施状況とかを見ながら研究してまいりたいと思います。 ◆6番(福田讓君)  もう課長、ほんまにこうして市のほうに福祉福祉と言いますけれども、本当に財源が、県と国の補助金があれば何分の1の補助をしていただいたら対策の支援金はできるんですが、一般財源でしょう。余談なことなんですが、市長、私、同僚議員もいろんなことを質問していただいているとおり、やっぱり早く18歳までですか、医療費の無料、これはぜひとも実施をやっていただきたいと思います。ぜひともこれ市長の決断だと思いますが、病気というのは、子供たちは元気ですけれども、しかし病院で3割でしょう、聞いてびっくりしたんですけれども。だからそのあたり一刻も早く、その財源がどのような財源がされるかということは市長の権限ですから、いかがですか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  18歳まで医療費無償化にした場合、大体どれぐらいの費用が必要かという試算はしております。今はまだやるとは言えない状況でありますが、検討をしたいというふうに考えております。 ◆6番(福田讓君)  執行者の市長をはじめ職員の皆さんは、いろんな知恵を出して国の補助金、県の補助金を探しに努力されていると思います。我々議会議員は監視する立場ですから、これをやっていただきたい、これをするというのはやるのが当然ではないかと言えるけれども、最終的には執行者が少ない予算で最大の効果を挙げるということで、国、県の補助のついた施策はやりやすいんですけれども、一般財源というのは全体を考えなければならないのは市長ですから、大変だと思います。議員は15人、こうして自分の考えを言いますから。議員にお金を頂いて、それ予算に使うわけじゃありませんので、市長、大変ですよね。市長は全体のことを考えないと駄目なんですから。18歳まではぜひともやっていただきたいと、私からもそう念願しております。 一応、福祉のほうはこれで終わります。 防災について、時間の許す限りお願いいたします。 実は、11月15日から17日の3日間で、防災のソフトの面において、私たち総務建設委員会は茨城県の常総市及び東京都の国分寺市を視察してまいりました。3日間の間ですが、大変勉強になりました。過日ですか、町内会長らが市長に対するいろんな要望書が出ておりました。自主防災のことですね。大変だということで、本当に町内会長は大変だと思うんですよね。ところが、常総市、特に国分寺市ではすごい取組がありました。 それは自主防災の状況ということなんですが、避難訓練や防災訓練などのときに活動していただける自主防災組織がございますが、自主防災活動支援補助金による消火機能防災資機材の購入のみにとどまっております。ほとんど活動がない自主防災組織ということも、この間、町内会長からのいろんなお声をいただきました。実際はつくっていても活動が。 これを解決するために、国分寺市やとかはどういうことをしているかと。消防職員の退職された方とか消防団員の退職された方、そういった方、また意欲のある高校生以上、防災士の資格を市がお金を出して取っていただいて、そして災害のとき、災害時の対応、災害情報の伝達、共有、住民の防災意識を上げるための活動、これは町内会長だけにさせるわけじゃいけません、町内会長はいろんな役を持っていますから、防災に関して防災士の免許を持った人、いわゆる資格を取った人が町内会長と共に非常事態に対して主導権を握ってやっていける。そしたら町内会も楽なんですね、その点も。もう何でもかんでも町内会だったら大変ですから。だから、防災に関して、こういったことを取り組んでいるわけなんです。それをしっかりと私たちは3時間かけて聞いてまいりました。 だから、これから新宮市もそのような形でどう取り組んでいくか、防災対策課長、参事、いかがですか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当]兼防災対策課長(竹田和之君)  防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 今言われた防災士ですけれども、防災士の資格の取得につきましては和歌山県が無料で実施しております紀の国防災人づくり塾を受講することで、防災士資格取得試験の受験資格が得られます。また、資格取得試験授業料及び資格認証登録料につきましては、自主防災活動支援事業補助金で全額支給しております。 こうした制度を周知していくとともに、国分寺市の取組につきましても、防災対策課職員も一緒に視察に同行させていただきましたので、その職員の意見を聞きながら、カリキュラムや必要経費等の研究をして実施について検討していきたいと思っております。 ◆6番(福田讓君)  ありがとうございます。 本当に防災士というのは、そういう資格を取られて、その方が中心になって、ただ私からの考えなんですが、そういった方が災害のときのいろんな活動をしていただける中心になって、それで町内会長と共にそこに住んでいる方がそういう防災士の資格を市が認定されて、そこにここにこの人がおられると。そこで一緒になって市民の安全を守っていくという形で。だからそういった形の活動ですが、過日もお聞きしましたが、那智勝浦町でそういう認定の講習会があったと。 これ市長、やっぱり新宮にも、ここへ来て新宮でもそういう講習を開いていただけるように防災活動の協会に依頼をお願いしたいと思うんですが、そのあたりいかがでしょうか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当]兼防災対策課長(竹田和之君)  先ほど申しました紀の国防災人づくり塾ですけれども、これは毎年行われております。紀北地域と紀南地域、2か所で毎年1回行われておりますが、今年たまたま那智勝浦町が手を挙げまして、県のほうが那智勝浦町で行うということで、人数はちょっと把握しておりませんが、たくさんの人が受講されたと聞いております。新宮市からも約10名ほどの方が受講されたと聞いております。3回目の講習がこの間、津波注意報のときあったんですけれども、それが中止になりまして、3回目、最終の受講が今度1月にありますので、それを受けてもらって、あとは試験を受けていただくということになります。 ◆6番(福田讓君)  結局、防災士の資格を取って、やはりその方も活動というんですか、特に消防団の出身の方、そして消防署で勤務された方、元気な方、災害のときは消防団の方は自分たちの行動がもう決まっています。消防士の方もそうですけれども、その知識を持って防災士を持っていたら、その地域にとって大変ありがたいし、こうして指揮命令もしていただいてまとめていただける。何回も言いますけれども、町内会長も大変これは心強いと思います。それを新宮市がそういった形でお金を出して、そういう意欲のある高校生以上にどんどん受けていただいて、新宮市で防災協会みたいな形で組織を立ち上げていただいて、これはあくまでも希望ですけれども、そこでもう市がそういった方を認定して、いろんな講習とか災害のときは一緒になって、各町内会に住んでいる方だと思うんですね、こういった方は。新宮市でも100ぐらいあるでしょう、町内会。だから、そこでも1人、2人という形でできれば心強くなるし、心配さがやっぱり違うと思います。 今後とも、これから来ると言われている東南海地震、新宮市は津波、やっぱりそのときの水害もあります。これから温暖化によって、12年前の大変な紀伊半島大水害、ますます雨が多くなって、またこのような事態になる可能性もありますが、防災士の資格を取っていろんなことを市民に、そして子供たちにも防災教育、その方が学校へ行ったり講習していただいて、その費用は新宮市が持つと、当然の話です。ただでやっていただけることじゃないんです。市民を守るための防災士、そういったことを育成していただきたいと思います。市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  もう近い将来南海トラフの巨大地震、また年々巨大化する台風、それにしっかりと対応するために今提言いただいたことに対しまして、大変重要なことだと思いますので、しっかり取り組んでまいりたいと存じます。 ◆6番(福田讓君)  みんなで助け合い、自助、共助、それで公助ですか。自助、共助の中で、防災士の人が講習を受けて資格を取っておられるということは、そして常総市は日本一の防災教育と日本一の防災のまちとなるんだという、もう理念を持ってやっているんですよね。すごかったですよ、やっぱり。新宮市も海岸、津波のおそれもあるところですから、ぜひともそのように防災士の資格を取っていただいて活動していただける、そういう組織づくり、そして町内会と共にやっていただければと私は思っております。 もう一個の項目は、この項はこれで終わりたいと思いますが、子育て世帯に対する支援について、これも先ほど市長にも申し上げましたように、18歳までの方の医療費は無料で何とぞ早くやっていただきたいと、それだけは私は申し上げておきます。 そして、3月やったか、認定こども園とか保育園に対する副食費の補助、これは間違いなく今、新宮市としては、課長、それを支給した場合やったら1,700万円やったかな。御答弁ください。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子育て推進課、梶田より答弁させていただきます。 前回、6月議会で御質問いただきました。その際、試算したところ、那智勝浦町と同じような給食費の無償化を行うためには約1,700万円が必要ということで計算しております。 ◆6番(福田讓君)  ありがとうございます。これも一般財源でしたね。本当に大変ですね。だから、1回支給すればもうずっと支給を続けなければなりませんので、財源の確保しっかりしていただいて、できればそういう支援をしていただきたいと思いますが、今後検討していただければと思っています。 それから、熊野川町の保育所、あそこが今度、市営になるんですね。今まで私が自分の子供を育てるときは、県の補助金を頂いて過疎化地域の補助金でやっていたんですが、今回、来年度からですか、新宮市が運営に関わるんですね。ちょっと御説明お願いします。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  三津ノ保育所のことかと思いますが、こちらについては今、保護者会立ということで運営をいただいております。令和6年度からは新宮市立の三津ノ保育所として、公立保育所といたしまして市のほうで運営を行っていく予定としてございます。 ◆6番(福田讓君)  ありがとうございます。 それで、ちょっと気になることがありまして、私が子供を育ててるときは、私は会計をもちまして、会長は別の方、ほいで監査役もありまして、私がそれを三津ノ保育所の先生方に計算して、そして税理士と相談して給料を出していたんです、ずっと。しかし、今回思い切って新宮市が支援するんですね。そうしますと、あの人らの身分というのはどういう形になるんですか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  現在、今協議中ではございますが、今おられる職員については、新宮市の会計年度任用職員になっていただけるかどうか、そういうことをこれから御本人に提示しましてお話合いをさせていただきたいと思います。 ◆6番(福田讓君)  分かりました。現在でも退職金の積立てとか年金の積立て、健康保険、もう今どこかに委託したあるんですね、三津ノ保育所の。どこへ委託しているんですか。商工会ですか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  現在は、三津ノ保育所の職員が経理を行っております。 ◆6番(福田讓君)  今、何名おるんですか、三津ノ保育所に先生方は。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  4名でございます。 ◆6番(福田讓君)  その4名の方、先生も兼ねてそういう給料の計算、そして保険、健康保険等を全部していただいているんですね。今度、それが来年度から、4月からですか、結局、会計年度任用職員としてまた運営するということですね。分かりました。 そのあたり、どのようにあなた方は考えられているか。やっぱりその先生方ともじっくり話し合って、市営となると、人事異動でも新宮に出てくるということですね。そこの三津ノ保育所でずっといつまでもおれるわけじゃないんですね。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  新宮市の会計年度任用職員となりますと、異動ということも考えられるわけではございますが、これまでの経緯もございますので、その辺も十分に御本人たちと意見交換しながら考えていきたいと思います。 ◆6番(福田讓君)  給与等の計算とかいろんなことあると思いますが、やっぱり今活躍していただいている職員の保育士と十分協議されて、いい回答ですから、来年から笑顔で勤められるように、ぜひともしっかりと協議していただきたいと思います。 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(三栗章史君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三栗章史君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後4時36分...